約 2,968,062 件
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/7326.html
478 名前:NPCさん[] 投稿日:2012/05/02(水) 23 16 55.59 ID LAJBWHBx なんとなく、国王が敵国のスパイだと背景表で振ったからと、妨害プレイしだしたキチガイを思い出した。 「ダイスで決まったことは絶対!」と自分が何で責められているかも理解できて無そうだった。 480 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/05/02(水) 23 21 38.98 ID ??? 478 他キャラの背景表を勝手に振らないでください>< 494 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/05/03(木) 00 54 24.34 ID ??? 本来の推奨プレイはどういうものなんだろうな >国王が敵国のスパイ 495 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/05/03(木) 00 57 49.11 ID ??? 破壊工作をしようとするも、大臣に諌められ、なんだかんだで善政を敷いている 498 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/05/03(木) 01 09 56.62 ID ??? 本来の推奨プレイは、使命の「宮廷のキャラとライバルになる」だろ フレーバーを生かすなら 人質にとられてる家族の救出作戦シナリオとか 関係改善の努力で過去の因縁を調べて解消するシナリオとか 499 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/05/03(木) 01 28 44.09 ID ??? それを「民」や「民の声」を浪費して、 他人の行動には(ルールではそれぞれのクラスの権限が規定されてるが、それを逸脱したフレーバーの国王権限で) ケチつけてセッション失敗するために全力でとりかかり 最初は面白がってた他の宮廷メンバー全員と対立して PCとPLの区別をつけろと言われても聞く耳持たず ロールプレイで「暗君には退場してもらおうか」となったら 「俺は、ちゃんとルール通りプレイしてるのに何故受け入れない!」とPL発言で返すとか 疲れたというか、憑かれているとしか 迷宮キングダムみたいな、ルール通りに遊べばある程度の楽しみは保障されてるシステムでも 困は、問題を起こせるんだなと。 スレ324
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1853.html
注意 死なないゆっくりがいます。 ぬるめです。 死後のゆっくり 「ゆ、じじぃ!!ここはまりささまのゆっくりぷれいすなんだぜ!!にんげんさんはつうこうりょうをはらっていくんだぜ!!」 俺が道を歩いていると饅頭が話しかけてきたので蹴っ飛ばしておいた。 「ゆぎゃべ!!」 コロコロと道端に転がっていく。すると物陰から伺っていた番らしきれいむが出てきた。 「ばりざぁぁぁぁぁ!!だいじょうぶ!!ゆっぐりじでねぇぇぇ!!」 あたまの茎をゆっさゆっさ揺らしながらまりさに近づいてくる。よく落ちないな。 「ゆぐぐ、だいじょうぶだよれいむ・・・。って、でてきちゃだめでしょぉぉぉぉ!!なんででてくるのぉぉぉぉ!!」 「まりざがじんぱいだからでしょぉぉぉぉぉぉ!!どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉぉ!!」 なんかうるさいので黙らすことにした。 「ゆげっ!!やべっ!!ばりざざま・・・ゆべっ!!・・・づよいんだ・・・ゆぼべぇ!!」 「や、やめてね!!れいむにはあかちゃんがいるんだよ!!ゆへへ・・・れいむにはかわいいあかちゃんがいるんだがらてはだせないよね・・・ ゆっぎゃああああああああああ!!やべでえええええええええ!!でいぶにはあがぢゃんいるのにぃぃぃぃぃぃぃ!!」 さて、体は黒ずんでボロボロ、歯はガタガタ。帽子もリボンも見る影もなくなったこの二匹。 無事なのはあえて残したれいむの茎についた赤ゆっくりのみだ。 「ゆぁぁ・・・ごれじゃあもうゆっぐりでぎないぃぃぃ・・・」 「せっがぐあがぢゃんがうばれるのにぃぃぃ・・・」 まあこれだけ痛めつけられていれば自然治癒も難しいだろうからな。 「ゆぅぅぅゆっぐりじだいぃぃぃ・・・いだいのなんどがじでぇぇ・・・」 暇だし少しからかってやるか。 「なんとかしてやろうか?」 「「ゆ"ゆ"っ!」」 一斉にこっちを見るゆっくり。 「くそじじぃ・・・はやぐばりざざまをだずげるんだぜ・・・でないどいだいめみるんだぜ・・・」 「はやぐじでね・・・でいぶのがわいいあがぢゃんがみれなぐっでもいいの?」 こいつら・・・誰がこんなめにあわせたかもう忘れたのか? まあいいやこいつらの餡子脳に付き合っていたら時間がいくらあっても足りやしない。 「ああ、いい方法がある。・・・幽霊になればいいんだよ。」 「ゆうれい・・・?なにぞれ?」 「あ~なんていうか・・・すごくゆっくりしたゆっくりだけがなれる究極にゆっくりした状態・・・かな?」 「ゆ"、きゅうきょくにゆっぐり・・・?」 「ああ、そうすれば俺にも手出しはできないし、永遠にゆっくりできるんじゃないのかな?」 「ゆ"、どうずれば“ゆ~れい”になれるの・・・?」 「簡単さ、幽霊になりたいって強く念じながら眼をつぶるだけでいい。後の手順は俺がやってやるよ。」 「ゆっぐりりがいじだよ・・・ゆっへっへ、にんげんざんはばかだね!! まりざだぢはゆっくりをこえたきゅうきょくのゆっくりをてにいれるよ・・・」 「れいむたちはゆっくりをちょうえつするよ・・・。」 なんだか聞いたことがあるようなないようなセリフを吐いて眼を閉じる二匹。 なにやら必死に念じているようだ。・・・さて、動きも止まったのでさっさと踏み潰させてもらおう。 グシャ!! 「ゆべえっ!!」 グシャ!! 「ゆぼろっ!!」 見事にぺっちゃんこに潰れる二匹。間違いなく死んでいるだろうな。 さて、適当に思いつきで幽霊になればいいなんていったけどほんとうになったりするのかな? っていうかこいつらに魂ってあるのか? などと考えていたら、潰れた饅頭から何か白いものが出てきた。 「ゆ~どろどろどろ~・・・」 「ばけてでるよ~、おどろくの?しぬの?」 「うわっ、マジで出てきた!」 そこには憎たらしい顔と各々の飾り、あとよく幽霊がつける三角のやつ(天冠というらしい)のついた白い丸いものがゆらゆら浮かんでいた。。 「ゆっふっふ、まりさはゆ~れいさんなんだよ!どどろいたでしょ!!これでにんげんさんにもてはだせないよ!!」 「わかったらはやくおかしをちょうだいね!!れいむはおなかがすいたんだよ!!」 「ああ、わかった。・・・ホレ。」 俺は持っていた小さいキャラメルを地面に置いてやった。 「ゆっへっへ、ゆ~れいになったまりささまはむてきなんだぜ。あまあまさんいただくんだぜ・・・むぐむぐ・・・?」 「ゆゆ~ん♪さすがはれいむのまりさだよぉ~。じゃああまあまさんいただくよ・・・むぐむぐ。・・・ゆ?なにこれ?あじがしないよ?」 「ゆゆゆ!まりさもだよ!!やいくそじじぃ!!これはあまあまさんじゃないよ!!はやくちゃんとしたあまあまさんをちょうだいね!!」 「いや、違うよ。それはちゃんとしたキャラメルで甘いものだし。それに味がしないんじゃなくてお前らが食べることができてないだけだよ。 そら、ちゃんとそこにキャラメルあるだろ?」 男が指し示した場所には男の言ったとおりちゃんとキャラメルが原型のままあった。 「ゆ!ほんとだ!ゆっくりいただくよ!・・・むぐむぐ・・・どぼじでたべられないのぉぉぉぉ!!」 「そりゃ幽霊だからなぁ。この世の食い物は食えないんじゃないかな。」 「じゃあどうずればいのぉぉぉぉ!!」 「さあ?どうもしようがないんじゃないかな?」 「そんなのやだぁぁぁぁぁぁ!!」 じたばたと暴れる二匹だが実際俺にはどうしようもないことだしなぁ・・・。 ていうか幽霊だから物食わなくてもいいんじゃないのかね?教えないけど。 「ゆぎぃぃぃぃ!!まりざざまをごんなめにあわぜるばがなじじぃはじね!!ざっざどじね!!」 まりさがこっちにのろのろと突っ込んでくる。 「ゆ!いいよまりさ!!まりさのちょっといいところをれいむにみせてね!!」 「まかせてねれいむ!!」 しかしおそいなこいつら待ってるほうが疲れる。 ようやく俺にたどりついたまりさ。追突する直前に眼を閉じ防御体制をとる。 しかし、まりさのからだは俺のからだをスゥ・・・と通り抜けまりさはそれに気づかぬまま進んでいく。 「まりさーー!!うしろ、うしろ!!」 「ゆ?・・・ゆゆ!!きたないじじぃなんだぜ!!まりささまのこうげきをよけるんじゃないんだぜ!ぷんぷん!!」 そういって再び体当たりを試みるまりさ。だが何度やってもぶつかることはない。 「どぼじでぶつからないのぉぉぉぉぉ!?」 「まあ幽霊だからな。この世のものには干渉できないんじゃないか?」 「じゃあどうずればにんげんざんをだおぜるの!?」 「さあ?無理なんじゃないかな?俺もお前らを倒せないけど。」 「なにぞれぇぇぇぇ!!だまじだね!!ぐぞじじぃ!!」 「騙してないだろ俺には手出しできないんだから。」 「うるざいよ!!ごんなのぜんぜんゆっぐりでぎないよ!!」 ギャーギャー五月蝿いな。害はないとはいえあまりにやかましい。 そういえば前に読んだ漫画にお経で悪霊退散させるのがあったな。やってみるか。 「え~っとどんなんだったかな?確か・・・南無大慈悲救苦救難広大霊感うんたらかんたら・・・」 「「ゆぎゃあああああああああああ!!やべでえええええええええ!!」」 お、効いてる、効いてる。なんか上のほうが薄くなってきてる。 「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカうんたらかんたら・・・」 「「ゆぎゃあああああああああ!!いだいいいいいいいい!!エレエレエレエレ!!」」 なんか吐いてる。・・・これ病気とかを治すときに言う真言だったと思うんだが・・・ 適当でもいいのかな? 「チャー○ーヘッチャラーうんたらかんたら・・・」 「「ゆげげげげげげげげg!!ゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っ・・・」」 痙攣しだした、何でもいいみたいだな。本当に適当な連中だ。 しばらくして回復すると 「もうゆ~れいさんはぜんぜんゆっくりできないよ!!まりさとれいむをさっさともとにもどしてね!!」 「そうだよ!!もどさないとひどいよ!!ぷんぷん!!」 「そういわれてもなぁ。お前等のからだはもうあんなんだし。」 そういってつぶれた饅頭を指差す俺。 「ゆ!なにいっでるの!!まりざざまのうつくしいからだはあんなにつぶれてないよ!!」 「じゃああの帽子にも見覚えないのか?れいむ、おまえは?あのリボンに心当たりは?額に生えた赤ゆっくりに心当たりはないのか?」 「ゆっ!!た、たしかにれいむのりぼんさんだよ・・・じゃあれいむはいまのれいむはなんなの!?」 「だから幽霊だよ。お前等は死んだの。」 「ゆ、じゃ、じゃああれはまりさっでごど?」 「そうだよ。」 「・・・ゆ、ゆぎゃあああああああああああ!!エレエレエレエレエレ!!」 「ば、ばりざあああああああああ!!エレエレエレエレエレ!!」 あらあら、まりさのもらい吐きでれいむまで・・・ていうか零体になってんのに何はいてるんだろう? そんなことを思っているとなんとれいむの死骸に生えていた赤ゆっくりがぷるぷると動き出した。 もしかして踏み潰したときの圧力で餡子が蔦まで行って成長促進されたのだろうか? ぷるぷるぷる・・・ぷちっ!! 「ゆっくちちていっちぇにぇ!!」 一匹目が生まれた、まりさ種だ。まだはいていた二匹もその声に反応してそちらを向く。 「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!おちびちゃん!!ゆっくりしていってね!!」 「さすがれいむのおちびちゃんだよ!!とってもゆっくりしているね!!」 二匹は赤まりさにすりすりをするが赤まりさのほうはきょとんとしている。 そうしているうちに次々と赤ゆっくりは生まれた。その数7匹。赤まりさが三匹、赤れいむが四匹だ。 う~ん、こいつらの意見に同意するのは不快だが生まれたてのゆっくりはなかなか可愛い。おもわず目をくりぬいてやりたくなる。 「「「「「「「ゆっきゅちちていっちぇにぇ!!」」」」」」」 「おちびちゃんたち!!ゆっくりしていってね!!」 「おちびちゃんたち、れいむがおかーさんだよ!!ゆっくりしていってね!!」 俺から見ると始めての親子の会話なのだが赤ゆっくりたちからするとそうではないようだ。 「ゆぅ?おきゃーしゃん?どきょにいりゅにょ?」 「かきゅれてないぢぇにぇ!!きゃわいいまりちゃがうまれちゃよ!!」 「れいみゅおにゃかへっちゃよ!!ごはんちょーだいにぇ!!」 どうやら赤ゆっくりには親子が見えていないらしい。 「ゆゆゆ!!おちびちゃんたち、おかーさんはここにるよ!!」 「そうだよ!!ちゃんとこっちをみてね!!」 しかしやはり赤ゆっくりには伝わらないらしい。しだいに赤ゆっくりたちも苛立ってきた様だ。 「にゃんじぇおきゃーしゃんたちいにゃいにょぉぉぉぉ!?」 「こんにゃにきゃわいいれいみゅたちをおいてどこいっちゃのぉぉぉ!!」 「やくたたじゅなおやはちね!!ちね!!」 「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!!」」 やはりゲスの子はゲスか。 生まれたばかりだというのにもう口汚くなってるし。 「ゆゆ!!しょこにょおにーしゃん、れいみゅのおきゃーしゃんたちしらにゃい?」 ようやく俺の存在に気づいたらしく話しかけてくる赤ゆっくり。 「さぁ?俺は知らないなぁ?」 白々しくとぼけて見せる俺。と、親の二匹が抗議して来る。 「なにいっでるのぉぉぉ!?おちびちゃんのおかーさんはまりさたちでしょぉぉぉぉぉ!?」 「そんなこともわからないの!!ばかなの!?しぬの!?」 五月蝿い。 「南無大慈悲・・・以下略」 「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!」 「ゆべべべべべべべべべべべべべべ!!」 便利だなこれ。 そこに赤ゆっくりがまたしゃべり掛けてくる。 「じゃあおにーしゃん、かわいいまりちゃたちのためにごはんをもってきちぇにぇ!!はやくちてにぇ、ぐじゅはきりゃいだよ!!」 「いやだよ、・・・ていうかご飯ならお前等の後ろにたくさんあるじゃないか。」 「ゆ?ほんちょだ!あみゃあみゃなにおいがしゅるよ!!」 「なにいっでるのぉぉぉぉ!!ぞれはおかーざんだぢでしょぉぉぉぉぉ!!」 「たべちゃだめぇぇぇぇ!!ゆっぐりでぎないよぉぉぉぉぉ!!」 後ろの餡子の塊に向かっていく赤ゆっくりとそれを必死に止めようとする親二匹だが、二匹には止める術がないので結局・・・ 「「「「「「「む~ちゃ、む~ちゃ・・・ちちち、ちあわちぇ~♪」」」」」」」 「「ゆぎゃあああああああああ!!どぼじでだべじゃうのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」」 赤ゆっくりたちはあっというまに二匹に群がりかなりの量を食べてしまった。 もうほとんど原型は残っていない。 「ゆぁぁぁぁ・・・ばりざのたくましいからださんが・・・」 「でいぶのぷりちーなおかおがぁぁぁ・・・」 赤ゆっくりたちは食べ過ぎたのかすでにおねむの時間のようだ。ゆ~ゆ~寝息を立てて寝ている。 するとそこに何かやってきた。 「う~う~!あまあまさんのにおいがするど~☆う~☆」 「「れれれ、れみりゃだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」 親の二匹は大声をあげて空中をのろのろと逃げる。だから必要ないというのに・・・。 「う~☆あまあまいっぱいだっど~☆」 その声に気づき二匹も引き返してくる。 「おちびちゃんたち!!れみみゃだよ!!はやくにげてね!!」 「れみりゃはゆっくりできないんだよ!!ゆっくりしてないでいそいでね!!」 当然、聞こえていないので赤ゆ達はゆ~ゆ~寝たままだ。 「おにぃぃぃざぁぁぁぁん!!おちびちゃんたちをだずげでぇぇぇ!!」 「なんでもじまずがらぁぁぁぁ!!おねがいじまずぅぅぅぅ!!」 こいつ等にこんなに子を思う気持ちがあるとは思わんかった。 とりあえずれみりゃに話しかけてみる。 「おい、れみりゃ!」 「う~?おにいさんなんだど~?」 二匹はなにかこちらに感謝のまなざしを向けている。赤ゆを救ってくれるとでも思っているのだろう。 「おのこしはするなよ。」 固まる二匹。 「う~☆わかってるんだど~☆えれがんとなおじょうさまはおのこししないんだど~☆う~☆」 「ゆああああああああああ!!ちがうでしょおおおおおお!!」 「はやぐおちびちゃんたちをたすけでえええええええええ!!」 無視。 そしてれみりゃの食事が始まった。 まず、赤ゆを一匹づつつかみ底部を傷つけ逃げられないようにしていく。 「ゆ~・・・ゆ~・・・ゆ?ゆぎゃ!!まりちゃのあちがあああああああ!!」 全部が済むと一匹づつ中身を吸い出していく。 「う~☆あまあまおいしいどぉ~☆」 「ゆぎゃああああああああああ!!まりちゃ・・すわれっ・・・もっ・・・きゅち・・・」 「「おちびちゃああああああああああああん!!」」 しかし三匹ほど吸い出すと残った四匹を一箇所に集め丸めて固めだした。 赤ゆっくりは死んではいないようだが痙攣している。 「おい、れみりゃ。そいつらどうするんだい」 「う~?れみりゃのおちびちゃんのごはんにするんだどぉ~☆」 なるほど、子持ちだったか。まあれみりゃは捕食種だし見逃してもいいか。 「そうか、じゃあ子育てがんばれよ~」 「う~☆わかったんだどぉ~☆」 そういって飛び立っていったれみりゃ。 「ゆああああああああああああああ!まっでええええええええ!!」 「あがぢゃんおいでげええええええええええ!!」 今は同じく飛べる二匹だが速度がまるで違うし追いつけたところでできることもないだろう。 すぐにあきらめたようだ。 「あああ、れいむのおちびちゃんが・・・」 「まりさとれいむのあいのけっしょうが・・・」 さて、そろそろ飽きてきたし俺も帰るか。そう思って立ち上がると 「ゆ!じじぃ!どこいくんだぜ!!」 「れいむたちをこんなふうにしたせきにんをとっでね!!」 「そんなの知らないよ。お前たちがなりたいって行ったんだから自業自得だろ。」 「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉ!?」」 そしてそのまま帰る俺。とはいっても村はすぐそこだが。 「まっでぇぇぇ・・・おいでぐなぁぁぁ・・・」 「までぇぇぇぇ・・・まだないにんげんはじねぇぇぇぇ・・・」 面白いのでそのまま村の前まで追いかけさせてやった。 「ま、まっでぇぇぇ・・・・ぜぇぜぇ・・・」 「おいでぇぇぇ・・・いぐなぁ・・・・ぜぇぜぇ・・・」 霊体の癖になんで疲れるんだよ。なんとか村の前に来たゆっくり。、 しかしそこで 「ゆべっ!!」 「ゆぎゃ!!」 まるでそこに壁があるかのように吹っ飛ぶゆっくり。 「ゆぅぅぅ・・・なんでかべさんあるのぉぉぉ・・・」 「いだいよぉぉまりざぁぁぁぁ・・・」 「それは壁じゃないよ。結界だ。」 「「ゆ?」」 「さすがに強いのには効かないが知能の低い低級な霊や妖怪が入れないように結界がしいてあるんだよ。」 「まりざはでいぎゅうじゃないぃぃぃぃぃ!!」 「そっぢにいれろぉぉぉぉぉ!!」 「うるせぇ糞饅頭。ずっとその辺で彷徨ってろ。」 俺はさっさとそこを後にした。 「「ああああああああああ!!まっでえええええええええええ!!」」 残された二匹の幽霊饅頭は絶望したこれからどうすればいいのだろう。 なにをすればいいのかまったくわからない。 「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!でいぶぅぅぅぅぅぅぅ!!ごれがらどうじよぉぉぉぉぉ!!」 「わがらないよぉぉぉぉぉ!!なんどがじでよぉぉぉぉぉ!!ばりざぁぁぁぁぁ!!」 ゆーゆー泣いているとなにか近くの空間が歪んで来た。 「ゆ・・・?なに?」 するとそこから何かが出てきた。 「ふっふっふ、地獄のそこからやってきた。不撓不屈の虐め魂を持つ男・・・虐待おにーサッ!!」 なにやら白装束を着た頭に三角をつけた男が腰を低くし両手を広げて出てきた。 「な、なんなのぉぉぉぉおにいざん!!」 「ふははは!!ゆっくりどもよ!!ようこそこちらの世界へ!!地獄でもさんざん虐めぬいてやるからな!!覚悟しろッ!!」 「「やだぁあぁぁああああああああああああ!!」」 男は再び高笑いを始め二匹の幽霊ゆっくりを捕まえ空間に消えていった。 そして二匹のゆっくりは虐待おにーさんによって死んでもゆっくりできないのでした。 あとがき 最近書いても書いても書きたいことの軸がぶれてしまい消しては書き直しの連続です。 一応これはなんとかなったと思うので楽しんでいただけたなら嬉しいです。 作者 甘党 今まで書いたもの ゆっくりコールドスリープ ゆっくりを効率的に全滅させるには。 ユマンジュゥ きれいなゆっくりの作り方 ゆっくり達のバザール ゆっクエ あるゆっくり達の冬篭りと甘い罠 ラジコンうーぱっく 笛吹き男とゆっくり
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/2286.html
注意 死なないゆっくりがいます。 ぬるめです。 死後のゆっくり 「ゆ、じじぃ!!ここはまりささまのゆっくりぷれいすなんだぜ!!にんげんさんはつうこうりょうをはらっていくんだぜ!!」 俺が道を歩いていると饅頭が話しかけてきたので蹴っ飛ばしておいた。 「ゆぎゃべ!!」 コロコロと道端に転がっていく。すると物陰から伺っていた番らしきれいむが出てきた。 「ばりざぁぁぁぁぁ!!だいじょうぶ!!ゆっぐりじでねぇぇぇ!!」 あたまの茎をゆっさゆっさ揺らしながらまりさに近づいてくる。よく落ちないな。 「ゆぐぐ、だいじょうぶだよれいむ・・・。って、でてきちゃだめでしょぉぉぉぉ!!なんででてくるのぉぉぉぉ!!」 「まりざがじんぱいだからでしょぉぉぉぉぉぉ!!どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉぉ!!」 なんかうるさいので黙らすことにした。 「ゆげっ!!やべっ!!ばりざざま・・・ゆべっ!!・・・づよいんだ・・・ゆぼべぇ!!」 「や、やめてね!!れいむにはあかちゃんがいるんだよ!!ゆへへ・・・れいむにはかわいいあかちゃんがいるんだがらてはだせないよね・・・ ゆっぎゃああああああああああ!!やべでえええええええええ!!でいぶにはあがぢゃんいるのにぃぃぃぃぃぃぃ!!」 さて、体は黒ずんでボロボロ、歯はガタガタ。帽子もリボンも見る影もなくなったこの二匹。 無事なのはあえて残したれいむの茎についた赤ゆっくりのみだ。 「ゆぁぁ・・・ごれじゃあもうゆっぐりでぎないぃぃぃ・・・」 「せっがぐあがぢゃんがうばれるのにぃぃぃ・・・」 まあこれだけ痛めつけられていれば自然治癒も難しいだろうからな。 「ゆぅぅぅゆっぐりじだいぃぃぃ・・・いだいのなんどがじでぇぇ・・・」 暇だし少しからかってやるか。 「なんとかしてやろうか?」 「「ゆ"ゆ"っ!」」 一斉にこっちを見るゆっくり。 「くそじじぃ・・・はやぐばりざざまをだずげるんだぜ・・・でないどいだいめみるんだぜ・・・」 「はやぐじでね・・・でいぶのがわいいあがぢゃんがみれなぐっでもいいの?」 こいつら・・・誰がこんなめにあわせたかもう忘れたのか? まあいいやこいつらの餡子脳に付き合っていたら時間がいくらあっても足りやしない。 「ああ、いい方法がある。・・・幽霊になればいいんだよ。」 「ゆうれい・・・?なにぞれ?」 「あ~なんていうか・・・すごくゆっくりしたゆっくりだけがなれる究極にゆっくりした状態・・・かな?」 「ゆ"、きゅうきょくにゆっぐり・・・?」 「ああ、そうすれば俺にも手出しはできないし、永遠にゆっくりできるんじゃないのかな?」 「ゆ"、どうずれば“ゆ~れい”になれるの・・・?」 「簡単さ、幽霊になりたいって強く念じながら眼をつぶるだけでいい。後の手順は俺がやってやるよ。」 「ゆっぐりりがいじだよ・・・ゆっへっへ、にんげんざんはばかだね!! まりざだぢはゆっくりをこえたきゅうきょくのゆっくりをてにいれるよ・・・」 「れいむたちはゆっくりをちょうえつするよ・・・。」 なんだか聞いたことがあるようなないようなセリフを吐いて眼を閉じる二匹。 なにやら必死に念じているようだ。・・・さて、動きも止まったのでさっさと踏み潰させてもらおう。 グシャ!! 「ゆべえっ!!」 グシャ!! 「ゆぼろっ!!」 見事にぺっちゃんこに潰れる二匹。間違いなく死んでいるだろうな。 さて、適当に思いつきで幽霊になればいいなんていったけどほんとうになったりするのかな? っていうかこいつらに魂ってあるのか? などと考えていたら、潰れた饅頭から何か白いものが出てきた。 「ゆ~どろどろどろ~・・・」 「ばけてでるよ~、おどろくの?しぬの?」 「うわっ、マジで出てきた!」 そこには憎たらしい顔と各々の飾り、あとよく幽霊がつける三角のやつ(天冠というらしい)のついた白い丸いものがゆらゆら浮かんでいた。。 「ゆっふっふ、まりさはゆ~れいさんなんだよ!どどろいたでしょ!!これでにんげんさんにもてはだせないよ!!」 「わかったらはやくおかしをちょうだいね!!れいむはおなかがすいたんだよ!!」 「ああ、わかった。・・・ホレ。」 俺は持っていた小さいキャラメルを地面に置いてやった。 「ゆっへっへ、ゆ~れいになったまりささまはむてきなんだぜ。あまあまさんいただくんだぜ・・・むぐむぐ・・・?」 「ゆゆ~ん♪さすがはれいむのまりさだよぉ~。じゃああまあまさんいただくよ・・・むぐむぐ。・・・ゆ?なにこれ?あじがしないよ?」 「ゆゆゆ!まりさもだよ!!やいくそじじぃ!!これはあまあまさんじゃないよ!!はやくちゃんとしたあまあまさんをちょうだいね!!」 「いや、違うよ。それはちゃんとしたキャラメルで甘いものだし。それに味がしないんじゃなくてお前らが食べることができてないだけだよ。 そら、ちゃんとそこにキャラメルあるだろ?」 男が指し示した場所には男の言ったとおりちゃんとキャラメルが原型のままあった。 「ゆ!ほんとだ!ゆっくりいただくよ!・・・むぐむぐ・・・どぼじでたべられないのぉぉぉぉ!!」 「そりゃ幽霊だからなぁ。この世の食い物は食えないんじゃないかな。」 「じゃあどうずればいのぉぉぉぉ!!」 「さあ?どうもしようがないんじゃないかな?」 「そんなのやだぁぁぁぁぁぁ!!」 じたばたと暴れる二匹だが実際俺にはどうしようもないことだしなぁ・・・。 ていうか幽霊だから物食わなくてもいいんじゃないのかね?教えないけど。 「ゆぎぃぃぃぃ!!まりざざまをごんなめにあわぜるばがなじじぃはじね!!ざっざどじね!!」 まりさがこっちにのろのろと突っ込んでくる。 「ゆ!いいよまりさ!!まりさのちょっといいところをれいむにみせてね!!」 「まかせてねれいむ!!」 しかしおそいなこいつら待ってるほうが疲れる。 ようやく俺にたどりついたまりさ。追突する直前に眼を閉じ防御体制をとる。 しかし、まりさのからだは俺のからだをスゥ・・・と通り抜けまりさはそれに気づかぬまま進んでいく。 「まりさーー!!うしろ、うしろ!!」 「ゆ?・・・ゆゆ!!きたないじじぃなんだぜ!!まりささまのこうげきをよけるんじゃないんだぜ!ぷんぷん!!」 そういって再び体当たりを試みるまりさ。だが何度やってもぶつかることはない。 「どぼじでぶつからないのぉぉぉぉぉ!?」 「まあ幽霊だからな。この世のものには干渉できないんじゃないか?」 「じゃあどうずればにんげんざんをだおぜるの!?」 「さあ?無理なんじゃないかな?俺もお前らを倒せないけど。」 「なにぞれぇぇぇぇ!!だまじだね!!ぐぞじじぃ!!」 「騙してないだろ俺には手出しできないんだから。」 「うるざいよ!!ごんなのぜんぜんゆっぐりでぎないよ!!」 ギャーギャー五月蝿いな。害はないとはいえあまりにやかましい。 そういえば前に読んだ漫画にお経で悪霊退散させるのがあったな。やってみるか。 「え~っとどんなんだったかな?確か・・・南無大慈悲救苦救難広大霊感うんたらかんたら・・・」 「「ゆぎゃあああああああああああ!!やべでえええええええええ!!」」 お、効いてる、効いてる。なんか上のほうが薄くなってきてる。 「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカうんたらかんたら・・・」 「「ゆぎゃあああああああああ!!いだいいいいいいいい!!エレエレエレエレ!!」」 なんか吐いてる。・・・これ病気とかを治すときに言う真言だったと思うんだが・・・ 適当でもいいのかな? 「チャー○ーヘッチャラーうんたらかんたら・・・」 「「ゆげげげげげげげげg!!ゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っ・・・」」 痙攣しだした、何でもいいみたいだな。本当に適当な連中だ。 しばらくして回復すると 「もうゆ~れいさんはぜんぜんゆっくりできないよ!!まりさとれいむをさっさともとにもどしてね!!」 「そうだよ!!もどさないとひどいよ!!ぷんぷん!!」 「そういわれてもなぁ。お前等のからだはもうあんなんだし。」 そういってつぶれた饅頭を指差す俺。 「ゆ!なにいっでるの!!まりざざまのうつくしいからだはあんなにつぶれてないよ!!」 「じゃああの帽子にも見覚えないのか?れいむ、おまえは?あのリボンに心当たりは?額に生えた赤ゆっくりに心当たりはないのか?」 「ゆっ!!た、たしかにれいむのりぼんさんだよ・・・じゃあれいむはいまのれいむはなんなの!?」 「だから幽霊だよ。お前等は死んだの。」 「ゆ、じゃ、じゃああれはまりさっでごど?」 「そうだよ。」 「・・・ゆ、ゆぎゃあああああああああああ!!エレエレエレエレエレ!!」 「ば、ばりざあああああああああ!!エレエレエレエレエレ!!」 あらあら、まりさのもらい吐きでれいむまで・・・ていうか零体になってんのに何はいてるんだろう? そんなことを思っているとなんとれいむの死骸に生えていた赤ゆっくりがぷるぷると動き出した。 もしかして踏み潰したときの圧力で餡子が蔦まで行って成長促進されたのだろうか? ぷるぷるぷる・・・ぷちっ!! 「ゆっくちちていっちぇにぇ!!」 一匹目が生まれた、まりさ種だ。まだはいていた二匹もその声に反応してそちらを向く。 「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!おちびちゃん!!ゆっくりしていってね!!」 「さすがれいむのおちびちゃんだよ!!とってもゆっくりしているね!!」 二匹は赤まりさにすりすりをするが赤まりさのほうはきょとんとしている。 そうしているうちに次々と赤ゆっくりは生まれた。その数7匹。赤まりさが三匹、赤れいむが四匹だ。 う~ん、こいつらの意見に同意するのは不快だが生まれたてのゆっくりはなかなか可愛い。おもわず目をくりぬいてやりたくなる。 「「「「「「「ゆっきゅちちていっちぇにぇ!!」」」」」」」 「おちびちゃんたち!!ゆっくりしていってね!!」 「おちびちゃんたち、れいむがおかーさんだよ!!ゆっくりしていってね!!」 俺から見ると始めての親子の会話なのだが赤ゆっくりたちからするとそうではないようだ。 「ゆぅ?おきゃーしゃん?どきょにいりゅにょ?」 「かきゅれてないぢぇにぇ!!きゃわいいまりちゃがうまれちゃよ!!」 「れいみゅおにゃかへっちゃよ!!ごはんちょーだいにぇ!!」 どうやら赤ゆっくりには親子が見えていないらしい。 「ゆゆゆ!!おちびちゃんたち、おかーさんはここにるよ!!」 「そうだよ!!ちゃんとこっちをみてね!!」 しかしやはり赤ゆっくりには伝わらないらしい。しだいに赤ゆっくりたちも苛立ってきた様だ。 「にゃんじぇおきゃーしゃんたちいにゃいにょぉぉぉぉ!?」 「こんにゃにきゃわいいれいみゅたちをおいてどこいっちゃのぉぉぉ!!」 「やくたたじゅなおやはちね!!ちね!!」 「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!!」」 やはりゲスの子はゲスか。 生まれたばかりだというのにもう口汚くなってるし。 「ゆゆ!!しょこにょおにーしゃん、れいみゅのおきゃーしゃんたちしらにゃい?」 ようやく俺の存在に気づいたらしく話しかけてくる赤ゆっくり。 「さぁ?俺は知らないなぁ?」 白々しくとぼけて見せる俺。と、親の二匹が抗議して来る。 「なにいっでるのぉぉぉ!?おちびちゃんのおかーさんはまりさたちでしょぉぉぉぉぉ!?」 「そんなこともわからないの!!ばかなの!?しぬの!?」 五月蝿い。 「南無大慈悲・・・以下略」 「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!」 「ゆべべべべべべべべべべべべべべ!!」 便利だなこれ。 そこに赤ゆっくりがまたしゃべり掛けてくる。 「じゃあおにーしゃん、かわいいまりちゃたちのためにごはんをもってきちぇにぇ!!はやくちてにぇ、ぐじゅはきりゃいだよ!!」 「いやだよ、・・・ていうかご飯ならお前等の後ろにたくさんあるじゃないか。」 「ゆ?ほんちょだ!あみゃあみゃなにおいがしゅるよ!!」 「なにいっでるのぉぉぉぉ!!ぞれはおかーざんだぢでしょぉぉぉぉぉ!!」 「たべちゃだめぇぇぇぇ!!ゆっぐりでぎないよぉぉぉぉぉ!!」 後ろの餡子の塊に向かっていく赤ゆっくりとそれを必死に止めようとする親二匹だが、二匹には止める術がないので結局・・・ 「「「「「「「む~ちゃ、む~ちゃ・・・ちちち、ちあわちぇ~♪」」」」」」」 「「ゆぎゃあああああああああ!!どぼじでだべじゃうのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」」 赤ゆっくりたちはあっというまに二匹に群がりかなりの量を食べてしまった。 もうほとんど原型は残っていない。 「ゆぁぁぁぁ・・・ばりざのたくましいからださんが・・・」 「でいぶのぷりちーなおかおがぁぁぁ・・・」 赤ゆっくりたちは食べ過ぎたのかすでにおねむの時間のようだ。ゆ~ゆ~寝息を立てて寝ている。 するとそこに何かやってきた。 「う~う~!あまあまさんのにおいがするど~☆う~☆」 「「れれれ、れみりゃだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」 親の二匹は大声をあげて空中をのろのろと逃げる。だから必要ないというのに・・・。 「う~☆あまあまいっぱいだっど~☆」 その声に気づき二匹も引き返してくる。 「おちびちゃんたち!!れみみゃだよ!!はやくにげてね!!」 「れみりゃはゆっくりできないんだよ!!ゆっくりしてないでいそいでね!!」 当然、聞こえていないので赤ゆ達はゆ~ゆ~寝たままだ。 「おにぃぃぃざぁぁぁぁん!!おちびちゃんたちをだずげでぇぇぇ!!」 「なんでもじまずがらぁぁぁぁ!!おねがいじまずぅぅぅぅ!!」 こいつ等にこんなに子を思う気持ちがあるとは思わんかった。 とりあえずれみりゃに話しかけてみる。 「おい、れみりゃ!」 「う~?おにいさんなんだど~?」 二匹はなにかこちらに感謝のまなざしを向けている。赤ゆを救ってくれるとでも思っているのだろう。 「おのこしはするなよ。」 固まる二匹。 「う~☆わかってるんだど~☆えれがんとなおじょうさまはおのこししないんだど~☆う~☆」 「ゆああああああああああ!!ちがうでしょおおおおおお!!」 「はやぐおちびちゃんたちをたすけでえええええええええ!!」 無視。 そしてれみりゃの食事が始まった。 まず、赤ゆを一匹づつつかみ底部を傷つけ逃げられないようにしていく。 「ゆ~・・・ゆ~・・・ゆ?ゆぎゃ!!まりちゃのあちがあああああああ!!」 全部が済むと一匹づつ中身を吸い出していく。 「う~☆あまあまおいしいどぉ~☆」 「ゆぎゃああああああああああ!!まりちゃ・・すわれっ・・・もっ・・・きゅち・・・」 「「おちびちゃああああああああああああん!!」」 しかし三匹ほど吸い出すと残った四匹を一箇所に集め丸めて固めだした。 赤ゆっくりは死んではいないようだが痙攣している。 「おい、れみりゃ。そいつらどうするんだい」 「う~?れみりゃのおちびちゃんのごはんにするんだどぉ~☆」 なるほど、子持ちだったか。まあれみりゃは捕食種だし見逃してもいいか。 「そうか、じゃあ子育てがんばれよ~」 「う~☆わかったんだどぉ~☆」 そういって飛び立っていったれみりゃ。 「ゆああああああああああああああ!まっでええええええええ!!」 「あがぢゃんおいでげええええええええええ!!」 今は同じく飛べる二匹だが速度がまるで違うし追いつけたところでできることもないだろう。 すぐにあきらめたようだ。 「あああ、れいむのおちびちゃんが・・・」 「まりさとれいむのあいのけっしょうが・・・」 さて、そろそろ飽きてきたし俺も帰るか。そう思って立ち上がると 「ゆ!じじぃ!どこいくんだぜ!!」 「れいむたちをこんなふうにしたせきにんをとっでね!!」 「そんなの知らないよ。お前たちがなりたいって行ったんだから自業自得だろ。」 「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉ!?」」 そしてそのまま帰る俺。とはいっても村はすぐそこだが。 「まっでぇぇぇ・・・おいでぐなぁぁぁ・・・」 「までぇぇぇぇ・・・まだないにんげんはじねぇぇぇぇ・・・」 面白いのでそのまま村の前まで追いかけさせてやった。 「ま、まっでぇぇぇ・・・・ぜぇぜぇ・・・」 「おいでぇぇぇ・・・いぐなぁ・・・・ぜぇぜぇ・・・」 霊体の癖になんで疲れるんだよ。なんとか村の前に来たゆっくり。、 しかしそこで 「ゆべっ!!」 「ゆぎゃ!!」 まるでそこに壁があるかのように吹っ飛ぶゆっくり。 「ゆぅぅぅ・・・なんでかべさんあるのぉぉぉ・・・」 「いだいよぉぉまりざぁぁぁぁ・・・」 「それは壁じゃないよ。結界だ。」 「「ゆ?」」 「さすがに強いのには効かないが知能の低い低級な霊や妖怪が入れないように結界がしいてあるんだよ。」 「まりざはでいぎゅうじゃないぃぃぃぃぃ!!」 「そっぢにいれろぉぉぉぉぉ!!」 「うるせぇ糞饅頭。ずっとその辺で彷徨ってろ。」 俺はさっさとそこを後にした。 「「ああああああああああ!!まっでえええええええええええ!!」」 残された二匹の幽霊饅頭は絶望したこれからどうすればいいのだろう。 なにをすればいいのかまったくわからない。 「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!でいぶぅぅぅぅぅぅぅ!!ごれがらどうじよぉぉぉぉぉ!!」 「わがらないよぉぉぉぉぉ!!なんどがじでよぉぉぉぉぉ!!ばりざぁぁぁぁぁ!!」 ゆーゆー泣いているとなにか近くの空間が歪んで来た。 「ゆ・・・?なに?」 するとそこから何かが出てきた。 「ふっふっふ、地獄のそこからやってきた。不撓不屈の虐め魂を持つ男・・・虐待おにーサッ!!」 なにやら白装束を着た頭に三角をつけた男が腰を低くし両手を広げて出てきた。 「な、なんなのぉぉぉぉおにいざん!!」 「ふははは!!ゆっくりどもよ!!ようこそこちらの世界へ!!地獄でもさんざん虐めぬいてやるからな!!覚悟しろッ!!」 「「やだぁあぁぁああああああああああああ!!」」 男は再び高笑いを始め二匹の幽霊ゆっくりを捕まえ空間に消えていった。 そして二匹のゆっくりは虐待おにーさんによって死んでもゆっくりできないのでした。 あとがき 最近書いても書いても書きたいことの軸がぶれてしまい消しては書き直しの連続です。 一応これはなんとかなったと思うので楽しんでいただけたなら嬉しいです。 作者 甘党? 今まで書いたもの ゆっくりコールドスリープ ゆっくりを効率的に全滅させるには。 ユマンジュゥ きれいなゆっくりの作り方 ゆっくり達のバザール ゆっクエ あるゆっくり達の冬篭りと甘い罠 ラジコンうーぱっく 笛吹き男とゆっくり
https://w.atwiki.jp/hutaba_ranking/pages/182.html
追われるれいむ 30KB 虐待 自業自得 野良ゆ 虐待人間 十二作目です。 麦茶あき 逃げていた。 ただ逃げていた― れいむは逃げていた。自分の子供たちと一緒に。 逃げなければこちらが殺されることを理解しているから。 すでに番のまりさは死んでしまった。 今れいむに残されているのはまりさとの間にできた子ゆっくりたちのみ。 子れいむ、子まりさ、末っ子れいむである。 カラカラカラッッ・・・・・・・・ あの音だ。 あの音が近づいてくる。 自分たちをゆっくりできなくする恐ろしい音。 後ろを向くといた。 その音を出している元凶、人間だ。 あの人間から逃げなければ。 ゆっくり、ゆっくりするために。 れいむたちは必死で逃げた。 追われるれいむ 「おちびちゃんたちいいいいいいい!!はやくにげるよおおおおおおおおお!!!」 「「「ゆわああん!!きょわいよおおおお!!!こっちきょないでえええええええええええええ!!!!」」」 追ってくる人間から必死に逃げていたれいむ。 逃げても逃げてもその距離は変わらず追いかけられていた。 人間の方は歩いているだけ。 わざと距離を保ち続けている。 その手には何故か玄翁。 それを地面に擦れ引きづられていく。 この玄翁のせいで番のまりさは潰された。 何故このれいむたちが追いかけられているかと言うと、 この人間の家にお家宣言したからである。 窓を割り侵入し、部屋を荒らしてこの人間を奴隷扱いにした。 もちろんそんなことをすればどうなるかはお決まりだ。 番のまりさは死んで、今そんな状況になっているのだから。 れいむたちをすぐ殺さなかったのはそれではつまらないから人間はわざと逃がし、恐怖を与えながら追いかけているのである。 れいむたちはこの人間の家から逃げ出し住宅街を走っていた。 狭い場所を通っても先回りした人間がいる。 隠れようにも隠れそうな場所はなかった。 「なんできゃくれしょうなばしょがないにょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 「ゆっくちしないでぇれーみゅたちをたしゅけちぇよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 そんな言葉が届いたのか目の前にゴミ捨て場が見えた。 そこにはれいむたちと仲がいいまりさとありす一家がいた。 どうやら家族で狩りの最中のようである。 「おちびちゃんたち、こうやってこのふくろさんをやぶるんだぜ」 「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!!!」」」 「ゆふふ、ものおぼえがいいおちびちゃんたちね」 「「「「たすけてえええええええええええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇ!!!!!」 「「「「ゆ???!!」」」」 まりさ一家が振り向いた先にはれいむ一家がいた。 ずっと走っていたせいか歯茎がむき出しで迫ってきた。 「ちょ、ちょっとれいむなんてかおしてるのよ!とかいはじゃないわ!!」 「なにがあったんだぜ??!」 「にんげんに・・ゆっくりできないにんげんからにげているんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 「にんげんさん?」 「ゆ?もしかしてあれなんだぜ??」 まりさがおさげを指した先にはあの人間がいた。 れいむを見つけ玄翁を振り回している。 「ゆひいいいいいいいいいい!!!!もうきてるうううううううううううううう!!!!」 「「「きょわいよおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」 「なんだかゆっくりできないいなかものね」 「ゆふん、れいむまかせるんだぜ。まりさがあのにんげんをやっつけてやるんだぜ」 まりさは咥えていた木の枝を再び咥え直し、人間と対峙した。 「おいくそにんげん!!よくもともだちのれいむをいじめたんだぜ?!まりさがせいっさいしてやるからかくごするんだぜ!!!」 「「「おちょーしゃんかっこいいー!!」」」 「おちびちゃんたち、おとーさんのゆうしを・・・」 ドガッ!!・・・・バンッ!! 「「「ゆ??」」」 ありすたちは何が起こったか理解できなかった。 まりさが目の前で一瞬で消えたのだ。 どこに行ったか周りを見たらまりさが塀の壁にぶつかっていた。 「ま、まりさ・・・?」 「ゆべえ!!・・いだいいいい!!!!」 玄翁で殴られた痛みと塀の壁にぶつかった痛みで動けなかった。 人間はそんなまりさを玄翁で殴り続ける。 「ゆべ!!いだい!!やべ!!やめ!!ぎゃばっ!!!」 ガンッ!!ガンッ!!!ガンッ!!! 「やめてえええええええ!!!まりさが!!まりさがしんじゃううううううう!!!」 「おちょーしゃんをいじめりゅなぁぁ!!!」 「こにょくしょにんげん!!」 「ゆっくちちね!!!」 ぽふっぽふっ 子ゆっくりたちは自分の父親を救おうと人間の足に体当たりをするが、 そんな攻撃は人間の前では無意味だ。 子ゆっくりたちの体当たりを無視し、まりさを殴り続ける。 ガンッ!!!ガンッ!!!! 「あばぁ・・・・・・・・・・・やがべぇえ・・・」 殴られ続かれてまりさの体はもう潰れかかっていた。 眼球は飛び出し、餡子は飛び出て死に掛かっている。 最早助からない。 ガンッ!!! 最後の一撃でまりさの中枢餡が潰れてしまった。 まりさは「もっとゆっくりしたかった」とも言えずに殺された。 「まじざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 「「「おぢょうじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛んん!!!!」」」 「まじざがあああ・・・!!れいむぅうう!!!どうして・・・・・・・・?・・・れいむ??」 ありすがれいむの方を振り向いたらいつの間にかいなくなっていた。 実はまりさが人間と対峙したときすでにれいむたちはいなくなっていた。 まりさたちにまかせ自分たちだけ逃げてしまったのだ。 「れいむおねーしゃんいにゃいよぉー??」 「ともだちのまりしゃもだわ!?」 「れいむううううううううううううう!!!!どこいって・・(ガンッ!!!)ゆぶぇ!!?」 「「「おきゃあああああああああしゃん??!!」」」 ニヤリと笑いながらありすを潰していく人間。 ありすはやめてと叫ぶがまりさと同じ結果になった。 子ゆっくりたちもである。 れいむは再び逃げ続ける。 このまま逃げても埒は明かない。 れいむは元々住んでいた公園に行くことにした。 そこには野良ゆっくりたちの群れがあり、きっとみんなならなんとかしてくれると思っていた。 ただれいいむたちは疲れていた。 走り続けていたせいで体に疲労が溜まってしまったのだ。 成体であるれいむならともかく子ゆっくりたちはいつ走れなくなってもおかしくはない。 やがて疲れたと言い止ってしまい、あの人間に殺されるだろう。 「おきゃー・・・しゃん・・・・・まりしゃ・・・」 「ゆっくち・・・・ゆっくち・・・」 「ちゅかれたああああ!!!!」 「ゆう・・・!!」 ―まずい、子供たちが駄々こねだした。 れいむはおちびちゃんたちをお口の中にいれ再び走ったが、思うように走れない。 中にいる子ゆっくりたちが外へ出ないよう口をしっかり閉じながら走るというのは予想以上に体力を使うからだ。 れいむは何か役くに立てそうなもの探した。 すると目の目にまりさがいた。 番を持っていない独身のまりさである。 「ゆ~ん♪きょうはいいゆっくりびよ「ばりざああああああああああああああああああ!!!!」ゆっ??!」 「そのおぼうしよこせえええええええええええええええええええええええええ!!!!」 「なんでそんなこと・・・ゆべあ!!!」 まりさはれいむの体当たりを喰らい帽子を外してしまった。 れいむはすかさずそれを捕り、中に子ゆっくりたちを入れた。 「ゆわーい♪ゆっくちできるじぇ!!」 「ふかふかだね!!」 「やっちょゆっくちできりゅよ!!」 れいむはおぼうしを被り再び走り出した。 「れいむううううううううう!!!まじざのおぼうじがえじゆばげ!!??」 まりさはあの人間に玄翁で潰された。 人間は逃げているれいむを見つめ追いかけた。 走るのに苦労しなくなったれいむだがまた問題が起こった。 子ゆっくりたちが腹を空かし始めたのである。 体力を消耗し、休憩中の子ゆっくりはゆっくりするために何か食べてゆっくりしたかった。 「おきゃーしゃん、おにゃかしちゃよ・・・」 「む~しゃむ~しゃしたいじぇ・・」 「くじゅおやああああああ!!!はやきゅれいみゅにごきゃんしゃんもっっちぇきょいいいいいいいいいい!!!!」 特に末っ子れいむが酷かった。 れいむはそんな子供たちのために何か食べさせてやろうと周りを見渡した。 母性(笑)というやつだろう。 すると目の前に都合よく狩りから帰る途中のちぇんを見つけた。 おぼうしの中には生ゴミが詰まっている。 「にゃ~ん♪きょうはいっぱいとれ「それよこせええええええええええええええええええええ!!!!」にゃ??!!」 ちぇんは突如現れたれいむにびっくりしてしまった。 しかもその顔はまりさ一家に見せたときよりも酷かった。 「こ、これはちぇんのなんだよー・・わかってねー・・」 「うるさいよ!!かわいそうなれいむにごはんさんをわたすのはだいゆちゅうのしんりなんだよおおおおおおお!!!?」 「わ、わからないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお???!!」 れいむはちぇんに体当たりし、おぼうしの中から食料を出した。 それを食べてまりさから奪ったおぼうしの中にいた子ゆっくりたちにも分けてやった。 「「「む~しゃむ~しゃ、しあわせええええええええええええ!!!!」」」 「ゆふん、おなかいっぱいだよ~」 「ちぇんのごはんさんがああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 「うんうんちてあげりゅよ!!しゅっきりー!!!」モリンッ! 「にゃあああああああああああああああ!!!!にゃんでちぇんのおぼうしさんでうんうんしちゃうのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 末っ子れいむがちぇんのおぼうしの中にうんうんをしてしまった。 れいむたちもそれを見てちぇんのおぼうしにうんうんした。 「ゆふー、きれいにうんうんできたよ!ありがたくおもってね!!!」 「「「おもっちぇね!!!」」」 「おもわないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 腹がいっぱいになり体力が回復したれいむは公園を目指し走り出した。 ちぇんはおぼうしに付いたうんうんを必死に取ろうとがんばっている。 「にゃあああん!!ちぇんのおぼうしさああああん!!うんうんくさいのはにゃがっ??!」 ちぇんは潰された。 またあの人間である。 人間は再びれいむを追った。 やっとのことで公園に着いたれいむは群れがあるところにすぐさま駆け込んだ。 群れのゆっくりは見知らぬゆっくりが来てざわめいていたが、 れいむがおぼうしを取るとすぐにれいむだとわかった。 「れいむ、まりさはどうしたんだぜ??」 「それにこのおぼうしはまりさのじゃないまりさのよ?なにがったの??」 「うしろふぁっく??」 「くわしいはなしはあとでするよ!!れいむはゆっくりできないにんげんからにげてきたんだよ!!!」 「ゆ??にんげんさん??」 「にんげんさんからにげてきたんだね、わかるよー」 「なんでにんげんさんからにげてるのよ」 「れいむたちをころそうとしてるからだよ!!あのじじいはれいむのまりさをころしたんだよ!!」 群れのゆっくりたちがざわめく。 「ま、まりさがやられたの??!」 「ゆ、ゆるせないんだぜ!!せいっさいしてやるんだぜ!!!」 「しかもれいむたちのおうちをかってにはいってきたんだよ!!!ゆるせないよ!!」 「ごくあくなんだぜ!!!」 「とってもいなかものだわ!!!」 「ごうかん!!」 「むきゅう!!みんなそこまでよ!!!!」 奥からぱちゅりーが現れた。 群れのゆっくりたちは「おさ!!」といいれいむのところに道を開けた。 「れいむ、きいていいかしら」 「なに??!」 「まりさはころされたのよね」 「そうだよ!!」 「なんでかしら」 「わかんないよ!!いきなりころされたんだよ!!!」 「むきゅ・・・・」 ぱちゅりーは少し考えて・・・・ 「れいむ、おうちにはいってきたといったわね」 「いったよ!!」 「れいむたちのおうちはここにあるはずよ」 「れいむたちがみつけたおうちなんだよ!!あのじじいはあとからやってきたのにれいむたちをむししてまりさをころしたんだよ!!!」 「むきゅう、すべてがってんがいったわ」 「れいむ、あなたにんげんさんのいえにおうちせんげんしたのよ」 「ゆっ??!」 「かってにしんにゅうしてきたあなたたちをしまつしたんでしょね」 「なにいってるのおおおおおおお!!!??あれはれいむたちがみつけたおうちなんだよおおおおおおおおおおおおおおおお???!!!」 「しょーだしょーだ!!!」 「れいみゅたちがみちゅけたにょに!!!」 「おちょーしゃんはやられちゃったんだじぇ!!!!」 れいむはぱちゅりーの言った事に激怒した。 子ゆっくりもれいむと同じく怒り出したが。 「だまりなさい!!!」 「「「「ゆっ???!!」」」」 「あなたたちがばかなまねをしたせいでまりさがしんだのよ、にんげんのいえにおうちせんげんしちゃいけないってあれほどいったのに・・・」 「はあああああああああああああああああ????!!れいむがみつけたんだかられいむのものにきまっているでしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!??」 「おばか!!・・・・もういいわ、あなたたちはいますぐこのむれからでていってちょうだい」 「ゆえええええええええええええ????!!どぼじでえええええええええええええええええええええ???!!」 いきなり追放宣言されたれいむはわけがわからなかった。 「にんげんさんにおわれているんでしょ?だったらここにくるかのうせいだってあるわ。そのせいでむれがほろんだらどうするのよ!!!」 「そんなのむれのみんなでやっつければいいでしょおおおおおおおおおおおおおおおお???!!」 「ばかすぎるわ!!!そんなことしてみなさい!!すぐにかこうじょのにんげんさんがあらわれてむれはぜんめつよ!!!!」 「かこうじょはゆっくりできないいいいいいいいいいい!!!!」 「れいむうううううう!!!いますぐでていきなさい!!!」 「ちぇんたちをまきこまないでねええええええええええ!!!わかれよおおおおおおおおおおお!!!!」 「どぼじでぞんなごというのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 群れのゆっくりたちにまで見捨てられてはもうれいむに行くあてはなかった。 れいむはそんな群れに嫌気を指しおぼうしに子ゆっくりたちをいれ群れを出て行った。 「そんなにいうならでていくよ!!このゆっくりなしいいいいいいいいい!!!!」 れいむはこうえんの広場に出て公園の外に行こうとした。 その時群れの方から悲鳴が聞こえたのである。 「ゆ??なに??」 れいむが振り返るとあの人間がいた。 玄翁をゆっくりたちに殴りつけ潰し、ダンボールを踏み潰し群れを蹂躙した。 潰すたびに人間は笑った。 その表情は三日月の笑みをし、楽しそうに殺している。 群れのゆっくりたちはなんとかやめさせようと止めようとしているが抵抗する間もなく殺されていった。 「やべでえええええええええええええええええええええええ!!!!れいむたちをころさないでえええええええええええええええええええ!!!!」 「まりざばだじにだぐないいいいいいいいいいいいいいいいいゆがばあああああああ!!!!」 「おちびちゃんはつぶさないでええええええええええええええ!!!!」 「むきゅううううううううううううううううううううう!!!!!」 「おうちがああああ!!!おうちがああああああああああああああ!!!!!」 「いやじゃああああああああああああ!!!はにゃちてえええええええええゆび!?」 「ありしゅのいもうちょがああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 「やめるんだぜえええええええええええええ!!!いだい!!やべ!!ごめ!!ゆぶ!!」 「わがらな!!?」 「れいぷううううううううううう!!!!」 人間は次々とゆっくりを潰していった。 ぱちゅりーは逃げようとしたが掴まれて後ろから殴られようとしていた。 その時ぱちゅりーはその様子を見ていたれいむに気が付いた。 恨みの篭った目で睨み付け・・・・ 「このくそばかぐずでいぶうううううううううううううううう!!!!おばえのせいでむれがあああああああああ!!!もりのげんじゃのぱちゅがあああああああ!!!! (ガンッ!!!)ゆばっ!!?(ガンッ!!!)やべで??!(ガンッ!!!)ごべ??!(ガンッ!!!)むぎょ!!!(ガンッ!!!)ぶばあ??!!(ガンッ!!!)」 ぱちゅりーは中枢餡を潰され死んだ。 人間は向こうにいたれいむを見つめニヤリと笑い・・・こう言った。 イマカラソッチニイクヨ・・・・・・・・・ 「ゆひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」 れいむは必死で逃げる。 公園を出て道という道を走り、逃げ続けた。 途中何匹かのゆっくりとすれ違ったが、後から来た人間にみな潰されていった。 「いだいいいいいいいいいいいいいい!!!!れいむなにもしでべ??!」 「きょわいいいいいいいいいい!!!!だれがだじゅ??!」 「なにもしてないのにいいいいいいいいいい!!!?まりさなにもしてないのにいいいいいいいいいいいいいいいい????!!」 「んぼおおあああああああああ!!!!もっどずっきり・・・・・」 道に歩いていた野良ゆっくりたちはわけもわからず死んでいった。 「ちがうううううううううう!!!でいぶのでいぶのせいじゃないいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」 逃げながら潰されていくゆっくりたちを見る。 どれもこちらを睨んでいる様にしかれいむには見えなかった。 その時おぼうしが少し浮き、中から末っ子れいむが落ちてしまった。 「ゆ?おしょらちょんで・・・・・(ペチャっ!)ゆぴいい!!いちゃいいいい!!」 地面に落ちた衝撃で泣き出す末っ子れいむ。 痛みに耐え切れないのか必死で母親を呼ぶ。 「いじゃいいよおおおおおおおおおおお!!!おきゃああああしゃあああああああああああああああん!!!」 が、当のれいむには聞こえておらずそのまま行ってしまった。 「どぼしてええええええええ???!はやきゅきゃわいいいれいみゅをたしゅけろおおおおおこのくじゅおやああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 すでに時は遅し。 末っ子れいむが叫んだ後目の前が暗くなった。 恐る恐る振り返るとあの人間がいた。 玄翁片手で楽しそうだ。 末っ子れいむはあまりの恐怖でしーしーを漏らし、必死に助けを呼んだ。 「だれきゃあああああああああああああああああああああああ!!!!れいみゅをたしゅけろおおおおおおおおおおおおお!!! きゃわいいれいみゅがピンチにゃんだぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお???!! おきゃああしゃああああああああああああああん!!!はやきゅたしゅけてええええええええええええええ!!! もうくじゅにゃんていわにゃいからあああああああああああああああああ!!!! はやきゅ、はやきゅうううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!! はやきゅたしゅけろくずおやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 (ブチッ!!!) れいむには末っ子れいむが潰されたことは知らずに逃げていた。 だがたどり着いた場所は川である。 行き止まりになってしまい絶体絶命だった。 「かわさんがあってさきにすすめないよおお・・・」 その時おぼうしの中から子まりさと子れいむが出てきた。 「おきゃーしゃん、もうだいじょうびゅ??」 「それどころじゃないよ、かわさんがあってさきにすすめないんだよ」 「どぼじてきゃわさんがありゅのおおおおおお???!」 子れいむは目の前にある川に罵倒し始めた。 しかし、そんなことしても川は道を開けてくれたり干上がったりはしない。 ただ子まりさだけは何故か冷静でいた。 するとお飾りのおぼうしを脱ぎだし、川に置き子まりさは川に浮かんだ。 「ゆっくち~♪」 それを見たれいむたちは子まりさに自分たちも乗せてくれと言ったが、断られた。 そもそも子まりさのおぼうしでは乗っても沈んでしまうだけである。 だがれいむはあることに気づいた。 自分にはこれがあると。 それは奪い取ったまりさのおぼうしである。 れいむは近くにあった木の枝を拾い、以前番のまりさが子まりさに水上まりさのやり方を教えていたときを思い出し見よう見まねでやってみた。 見事おぼうしは浮き木の枝を使い子まりさの後に続いた。 「ゆふん、やっぱりれいむはてんっさいだよ」 「しゅごーい!!おきゃーしゃんういてりゅー!!」 子まりさと合流し、親子で楽しく笑いあう。 しかし何か大切なことを忘れている。 「れいみゅはああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ????!!」 れいむは子れいむの叫びに気づき岸の方を見た。 そこには置いてきぼりにされた子れいむが必死にこちらを呼んでいる。 「ゆわあああああああああああああ!!!?おちびちゃんをわすれてたよ!!!」 れいむは木の枝を使い岸に戻ろうとした。 後もう少し、後もう少しで岸にたどり着こうとしていた。 だが、れいむは何かに気づき急に反転し、子まりさの方へ引き返してしまった。 「お、おきゃあああしゃあああん???!!どぼじてええええええええええええええ!!!?? 「おちびちゃん!!にげるよ!!!」 子まりさもそのことに気づいた。 気づいていないのは子れいむだけである。 遠ざかっていくれいむと子まりさを必死に呼び戻そうと呼んだが二匹はそのまま向こうに行ってしまった。 「どぼじでええ・・・??!にゃんでれいみゅだけ・・・・???!!」 その時子れいむは気づいた。 後ろから来る圧倒的存在感に。 そこにはあの人間がおり、子れいむを見つめていた。 子れいむはようやく気づいた。 自分は見捨てられたんだと。 あの時れいむが引き返したのはこの人間がやってくることに気づいたからだ。 仮に子れいむを助けようとしてもすぐにやってきて川に沈められる危険性があったためれいむは子れいむを見捨てたのだ。 「あ・・・・・あ・・・・・・・・」 子れいむは自分が殺されることを理解していた。 人間は玄翁を振り上げ、子れいむを潰した。 潰されるまで子れいむは「助けて」と言ったがそんな言葉に耳を貸すわけでもなく潰された。 人間は川を航海中のれいむと子まりさを見つめニヤリと笑った。 れいむと子まりさはもう少しで川を渡るところだった。 二匹ともすでに子れいむは殺されたことは理解していた。 それでも子れいむのことは口にせず向こう岸に渡ろうとしていた。 「もうすこしだよ・・・・」 「ゆっ・・・・ゆっ・・・・・・・・ゆ??」 子まりさが何かに気づいた。 なんだかあんよが冷たい気がする。 何かと思い確かめてみたらお帽子に水が溜まっていた。 「おぼうしにおみじゅしゃんがあああああああああああああああああああああああ!!!!」 何故??!!と子まりさは思った。 確かに子まりさは水上まりさではないにしろまだおぼうしが溶けるには早かった。 子まりさの体が水に浸かり溺れていく。 体は水を吸って沈んでしまい、水の中に落ちた。 その時水の中に何かいるのが見えた。 にとりだ。 一匹のにとりが子まりさのおぼうしを破き、浸水させたのだ。 体を突かれ食われていく子まりさ。 必死にもがくが無駄だった。 その時にはすでに体は四散し、水に溶けていった。 何か言いたかったらしいが水の中なのでわからなかった。 「いやーうまかったねー」 「もういっぴきもたべようよ」 「みてきたけどあれ、れいむだったよ」 「えー??!まりさじゃないの??!」 「なんでまりさのおぼうしにのってるのさー??」 「まあいいや、きょうみあるのはまりさだけだし。むししよ」 「「「そーだねー」」」 ある意味れいむは命拾いしたのである。 れいむはやっとの思いで向こう岸に着いた。 途中、子まりさが沈んでしまったことに気づいたが自分にはどうすることもできなかった。 「まりさ・・・・おちびちゃん・・・・・・・・」 れいむは失った家族のことを思い浮かべていた。 まりさ、子まりさ、子れいむ、末っ子れいむ。 全て失ってしまった。 しかしまだ自分がいる。 なんとしてでも生き残り、あの人間に復讐するのだ。 「まっててねみんな・・・・・」 (ケタケタケタ・・・・・・・・・・・・・・・・・) 「いつかかならず・・・・・・・・」 (ケタケタケタ・・・・・・・・・・・・・・・) 「かたきをとるよ!!!」 (ケタケタケタ・・・・・・・・・・・・・・・) 眉毛をキリッとさせれいむは空を見上げた。 空にはまりさたちが微笑んでいるように見えたようだ。 「みんな・・・・・・・・・・」 (ケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタ・・・・・・・・・・・・・・・・・) 誰かが笑っている気がする。 れいむは後ろを振り向きその者に文句を言おうとした。 「さっきからうるさいよ!!だれがわらって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!!!!」 だが言葉が止まってしまった。 れいむはその正体が信じれなかった。 こんな顔→(◎Д◎)し、汗としーしーを垂らしながら固まっていた。 目の前にいるものが信じられずに。 無理もない、何故ならそこにいるのは・・・・・・・ あの人間だったから。 「ゆわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!??」 れいむはわけがわからなかった。 何故ここにあの人間がいる?! 川を渡ったのにいつの間にかこちらにいた人間。 別になんら不思議ではない。 単にこの人間は橋を渡り、ここに着ただけに過ぎない。 なにせゆっくりが川を渡るスピードなぞ、ゆっくりが普通に這っているのとあまり変わらなかったのだ。 そのせいでこの人間は余裕で向こう岸に着いてしまっていた。 れいむはそれに気づかずにいつの間にか追いつかれていた。 「ゆっくりにげ・・・・・・!!」 れいむはこんな状況になっても逃げようとしたが、 人間に蹴られ10m先に飛ばされてしまった。 「おそらとんでゆばしっ??!」 コンクリの地面に顔から叩きつけられたれいむは余りの痛さに動けなかった。 その衝撃のせいで歯が何本か欠けている。 れいむは逃げようと這いつくばってでもこの場から逃げようとした。 しかし、人間はそれを許してはくれなかった。 玄翁を振り上げれいむを殴った。 ガンッ!! 「ゆがっ??!」 ガンッ!!ガンッ!!! 「ゆべ!!!ゆぎゃで!!」 ガンッ!!!ガンッ!!! (ケケケケケケケケケケケケケケケ・・・・・・・・!!!) 「ゆぎぃ!?ゆ、ゆがあああああああああああああああああああああああああ!!!!」 れいむは玄翁を叩きつけられる前にジャンプして逃げた。 力を振り絞り逃げようとする。 「ゆぎぃ・・・・!!ゆっくぎ・・・!!れいむは・・・・・ゆっくりするんだ・・・・・・!」 大した生命力である。 こんな状況になってでもゆっくりすることだけは考える餡子脳の性なのか。 その光景を見て人間はあることを思いついた。 れいむに近づき叩きつけるのではなく先ほどれいむを蹴飛ばしたようにれいむを殴った。 「ゆばっ??!おぞらどんでる???!!」 殴られた衝撃で飛んだれいむはまたもや地面とキスをした。 人間はまたれいむに近づき同じ様に殴る。 その衝撃でれいむの口から餡子が出てきた。 死の兆候である。 「ゆべばっ!!!いだいい!!いだいいいいいいいいいいいいい!!!!やだやだやだ!!!でいぶはゆぐびじだい!!!」 (ガンッ!!)「ゆがじば!!?・・・ゆぎぃ・・!!!ゆぐじ、ゆっくじぃぃいいいいいするううううううううう!!!してやるうううううううううううううう!!!」 (ガンッ!!!)「ゆぎゃら??!・・で、でいぶはおじびぢゃんとばじざといっじょに・・・・・ゆっぐりずるんだ・・・!!いぎで、いぎでゆゆっぐりいいいず・・」 (ガンッ!!!)「あぎゃあ??!・・くぞにんべんはじねええ!!・・・・ゆっぐぢできないにんげんはいばずぐじねええええええええ!!!!」 殴られ飛ばされてれいむの皮から餡子が出ている。 眼球は飛び出し、もみ上げの一本はいつの間にか取れてしまった。 人間は最後の一振りをれいむに叩きつけようとした。 その時。 「おばえにごろざれだみんばのぶんまでじねえええええええええええええええええええええええ!!!!」 そこで人間の動きが止まった。 れいむを見つめ何か考えている。 「・・・・??」 れいむは何故殴られなかったのかわからなかった。 すると人間は持っていた袋を開け、その中身をれいむの上に落とした。 ボトッ・・・ボトッ・・・ボトッ 中から出てきたのは餡子、カスタード、生クリーム、チョコだった。 れいむは落ちて来た物を必死に食べた。 「む~し゛ゃ!!む~し゛ゃ!!じあわぜえええええええええええええ!!!!」 れいむはきっとこの人間が自分のことを許してくれたのだと思っていた。 このあまあまはそのお詫びだろうと。 しかし、それは大きな間違いである。 れいむが餡子を食べているうちに中から赤い布が出てきた。 「ゆ??」 れいむは最初それが何なのかわからなかった。 だが見覚えがある。 餡子からかき出し姿を見せた赤い布の正体は真っ赤なリボンだった。 れいむはこのリボンのことをよく知っていた。 「おちびちゃんのおかざり・・・・??」 よく見ると周りにも見たことがあるお飾りが埋まっていた。 番のまりさのおぼうし、末っ子れいむのリボン、ゴミ捨て場にいたまりさとありす一家のお飾り、 うんうんをされたちぇんのおぼうし、おさぱちゅりーのおぼうしに群れのみんなのお飾り。 何故みんなのお飾りがここにあるのか一瞬理解できなかった。 だが気づいたしまった。 ここにある大量のあまあま、死んでいったみんなのお飾り。 れいむは顔を青ざめ答えにたどり着いてしまった。 これはみんなの中身だ。 「ゆべぇぇ!!?」 れいむは同族の中身を食べてしまったショックで自分の中身を吐き出してしまった。 この人間は潰していったゆっくりたちを律儀に袋に詰め込んでいたのだ。 逃げてばかりいたれいむはそんなことは知らなかった。 しかし今れいむはそんなことを考えている余裕はなかった。 死臭の匂いがするあまあまに埋もれているれいむはゆっくりできない匂いに苦しんでいた。 「ゆがあああああああああああ???!!ここはゆっくりできないいいいいい!!!だしてえええええええ!!!ここからだしてええええええええええ!!!」 人間はその様子を見て笑い出した。 もう思い残すことはないのか最後の一振りを掲げた。 逃げようとするれいむだがあまあまに足を捕られて動けなかった。 「ゆひいいいいいいいいいいい!!!いやだあああああああああああああああ!!!!ゆっくりしだいいいいい!!!ゆっくりずるんだあああああああああああああああああ!!!!!」 (ちね・・・・・・・・・・・) 「??!!」 人間の声ではない。 別の誰かだ。 れいむはこの声に聞き覚えがある。 その声の主はあまあまから聞こえてきた。 (れいみゅをゆっくちさせないくずはちね・・・・・・) 「おちびちゃん??!」 れいむは気づいた。そうだこれはおちびちゃんの声だ。 だが何故自分の子供が死ねと言ってくるかがわからなかった。 「おちびちゃん??!おかあさんにそんなひどいこといわないでね!!?」 (だまれ・・・・・・・このくず・・・) 「??!・・ぱ、ぱちゅりー・・・・??!」 ぱちゅりーの声まで聞こえた。 それに呼応して次々と声が聞こえてくる。 (しねえええ・・・・・・・・いますぐしねえええええええええ・・・・・・・・) (こっちにこい・・・・・・・ゆっくりできなくさせてやる・・・・・・・) (このいなかもの・・・・・・・よくも・・・・よくも・・・・・・・) (おまえのせいなんだよー・・・・・・・・・・・わかれよー・・・・・・・・・・・・・・) (くじゅちね・・・・・・くじゅはちねぇ・・・・・・・・) (もっとゆっくちしちゃかっちゃのに・・・・・・・・・) (すっきりしたかったのに・・・・・・・) (おまえのせいでむれが・・・・・・・・・・・・・・・・) (れいむたちかんけいなかったのに・・・・・・・・・・・・・) (ふざけるな・・・・・・・なにがゆっくりしたいだ・・・・・・・・・・・・・・・・・) ((((((((おまえはいますぐしんでこっちにこいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!)))))))) 「ゆええええええええええええええええええええええええええ????!!どぼじでそんなこというのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!??」 死んだ後もゆっくりの残留思念のようなものがれいむを死に追いやろうとする。 家族、群れのゆっくり、巻き込まれたゆっくりたちはれいむを許したりはしなかった。 人間はそれに答えてやろうかという思いで玄翁を叩き付けた。 が、さっきあまあまを食べたせいか、一撃では死ななかった。 「ゆべあ!!!いだいいい!!!ゆべでぜ!!!」 ((((((((ゆっくりしね!!!!ゆっくりしね!!!!ゆっくりしね!!!!ゆっくりしね!!!!ゆっくりしね!!!!ゆっくりしね!!!!ゆっくりしね!!!!)))))))) 「いやだああ!!あっぢに!!いきたぐない!!!ゆばば!!!ゆべべ!!!」 最後の一振り。 高く、高く上げ振り下ろそうとした。 「やべで・・・・・・・・・・ゆっくり!!!ゆっくりしだいいい!!!ゆっくりじでただけなのにいいいいいいいいいい!!!でいぶはわるぐないいいい!!!わるいのはこのにんげんだああああああああああ!!!」 (おまえがにんげんをおこらせたんだ!!!) (くじゅおやはちね!!!!) (れいみゅをみしゅてたくじゅが!!!) (いましゅぐちね!!!) 「うるざいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!ゲスはいますぐきえろおおおおおおおおおおお!!!! だれがああああああああああああ!!!!でいぶをたすけろおおおおおおおおおおおおおおお!!!! ばりざああああああああああああああああああああああ!!!!くそちびいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!! ぱちゅりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!! ・・・・・・・・なんでたすけにこないんだああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!?? でいぶがかわぞうなでいぶがピンチなんだぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!?」 「ケケケケケケケケケケケケ・・・・・・・・・!!」 「??!」 「ユックリデキナクナッテシネ♪」 「いやだ!!れいむはゆ・・(ブシュウッ・・・!!!) れいむはまだ生きていた。 中枢餡が壊れていていつ死んでもおかしくはない状態だがそれでも生きていた。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・・ゆ゛っ・・・」 人間は地面に落ちているゆっくりの中身とれいむを袋に入れ詰め直し、 笑いながら自分の家へ帰っていった。 れいむは死ぬ最後まで苦しみ死臭の中で怨念たちの声を聞きながら死んでいった。 (な゛・・・・・ん・・で・・・?・・・・・・・・・・でい・・・・・・・ばるく・・・・・・・・・・・・・な・・・・・・・・) 最後までれいむは自分が犯した罪を理解しようとはしなかったようである。 あとがき 追われるって怖いよね 予想以上に容量が大きくなりすぎてしまったorz 法然しゃんが折れた「ぐんぐにる」の挿絵を描いてくれていたようです。ありがとうございます(喜) 餡庫には保管されてませんが画像だけはすでにわが手に 大切に保管しまーす 今まで書いたやつ 加工所本部 前編・後編 れいむその後 まりさその後 14番れいむのその後 れみぃと野良豆ゆっくり 前編・後編 あいつらの違い れいむはいい飼いゆっくりさ 折れた「ぐんぐにる」 ドスれいむ
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2595.html
野良ゆっくりNo.2 16KB 虐待-普通 愛で 自業自得 親子喧嘩 赤ゆ 子ゆ ゲス 現代 2話目です。引き続きお付き合いください。 最近ではとっても珍しい胎生妊娠の野良れいむを俺は飼いゆっくりとして迎えた。迎えたのはいいが速攻で2匹もガキを生みやがった。 その際スーツは良くわからない粘液でデロデロにされるし。二匹目の赤れいむは完全にゲスだし。当初の思惑とは少々ズレてきてちょっと鬱だ。 リビングに放置した、れいむ親子の事が気になるが二日続けて遅刻だけはなんとしても阻止しなければならないので俺はとにかく寝る事にした。 「むーちゃむーちゃ、おかーさんおいしいね。れいむとってもしあわせ~だよ。」 「おいしいねぇ。ほんとうにおいしいねぇ。こんど、おにーさんにちゃんと「ごちそうさま」いうんだよ」 「はーい!」 「む~ちゃむ~ちゃ、うっめ!これめっちゃうっめ!こんにゃにおいちいにょなら、れいむずっちょむ~ちゃむちゃできゅりゅよ!」 「れいむおいしいね~こんどおねーちゃんといっしょに、おにーさんに「ごちそうさま」いおうね~」 「へ?おにーさん?」 「そう、おにーさん」 「おにーさん?....っぷぷぷっ!おにーさんって、あのくじゅ?ひゃひゃひゃへへ...ひーひー...あのくじゅがおにーさん?れいにゅ、 おなかがよじれそうだよ!じょうだんはきゃおだけにしちぇいっちぇね!」 「れ...れいむ...。」 「おちびちゃん!!!なにいってるの!!このごはんさんは、やさしいおにーさんがくれたんだよ!いいかげんにしないとおこるわよ!」 「おきゃーしゃんなにいっちぇるの?あのくじゅは、とってもゆっくりしたれいにゅしゃまに「あまあま」さんをもっちぇくることしゅか、 のうがにゃい「どれい」だにょ!おきゃーしゃん、あちゃまだいじょぶにぇ?」 「このこはなんてこというんだい!」 ビシィ!!! 親のれいむは多少手加減して顔の横に付いている、おさげで悪態をついて収まらない末っ子のれいむを打ち据えた。末っ子のれいむは手加減 されたにも関わらずゴロゴロと転がった。大量の餌を食べて歪に変形させた体を数十センチ転がせてソファにぶつかって停止した。 「ゆぎゃああああ!!おきゃーしゃんがぶったぁああいぢゃいよおおう「ぎゃくったい」だよおお「いくじほうき」だにょおお!!! こんなくじゅおやなんかいらにゃいよ~」 「れいむ!!いいかげんになさい!こんどおにーさんのことをわるくいったら、おかーさんゆるさないよ!」 「れいむ...いまのは、れいむがわるいのよ。おかーさんにあやまってね、おねーちゃんもいっしょにあやまってあげるから」 「いやじゃぁ!れいみゅわるくないもん!」 「れいむ!!」と親のれいむは再度おさげを頭上高く振り上げた。 「れいむ、さぁおねーちゃんといっしょにあやまろう。」 「..う、うぐぅ....おねーしゃん....。」 「おかーさんごめんなさい。はい!れいむも!」 「....おきゃー.....ごめ....しゃい。」 「だめ、れいむ!ちゃんというのよ!」 「おきゃーしゃんごめんなしゃい!」 「ほら、できた。れいむはおりこうさんだね。おねーちゃんうれしいよ」 「れいにゅはいっちゅもおりゅこうしゃんだよ!」 すっかり機嫌をなおした末っ子のれいむは、再度食べかけのバウムクーヘンの傍に歩み寄って「れいにゅまだむ~ちゃむちゃするよ!」と 食事を再開しようとした。 だが、すでにバウムクーヘンは1/4ほど食べており、このペースだと到底一週間は持たない。その事を理解した親のれいむは2本のおさげを 器用に使って、残りのバウムクーヘンをゆっくりと持ち上げ自らの頭上に置いた。 「おちびちゃんたち~ごはんさんのじかんはもうおわりだよ。いまからおきゃーしゃんと「す~りすり」しようねぇ~」 「おかーさん、ちゃんとごはんさんたべた?れいむしんぱいだよ」 「おちびちゃん、おかーさんは、にかい「むーしゃむしゃ」すれば、おなかいっぱいだからだいじょうだよ。」 「ゆぅ...」 「れいむ、おかーさんと「す~りすり」するよ!おかーさんのほっぺは、とってもゆっくりできるね~」 「ゆぎゃあああああ!!!れいにゅの!れいにゅの「あまあま」しゃんをきゃえせ~!れーにゅはみゃだ「む~ちゃむちゃ」しゅりゅよっ!」 「れいむ、ごはんさんのじかんはもうおわり。おねーちゃんとゆっくり「す~りすり」しようねぇ」 「いやじゃぁあああ!れいにゅみゃだ「む~ちゃむちゃ」しゅるよ!はやぎゅかえしぇ!このきゅしょばばぁ!」 「れいむ!あんたってこはー!」 「れいむ!いいかげんにしないと、おねーちゃんれいむのこときらいになるよ!」 「...ゆうっぐ...ゆぅ.....れいみゅ....ゆっぐりりぎゃいしちゃよ....。」 「おかーさんのほっぺにすーりすり♪おきゃーしゃんのほっぺにしゅ~りしゅり♪」 「おちびちゃんのほっぺにすーりすり♪」 「おかーさんのほっぺはとってもゆっくりできるねーれいむ。」 「おきゃーしゃんはとくべちゅだよ!とってもゆっくりできゅるにょ!」 「あぁ..れいむのかわいいおちびちゃんたち....おかーさんとずっとゆっくりしようねぇ~」 「おかーさんだーいすき!おきゃーしゃんだーいちゅき~!」 大変な不幸に見舞われて一時はもう二度と安息の時を迎える事が出来ないのかもと覚悟を決めた親のれいむに、ゆん生最高の時間が訪れた。 ゆっくりにとって「ゆっくりする」という、たった一つの欲求が満たされた。親のれいむは、この時間が永遠に続けと心から願った。 「ゆぅ...おかーさん...」 「どうしたのれいむ?」 「れいむね「うんうん」がしたくなっちゃったの。」 「そうね、そろそろ「うんうん」したくなるじかんね。おかーさんも「うんうん」したくなっちゃった」 「さぁおちびちゃんたち、これから「おといれ」をおしえてあげるから、ゆっくりこっちにきてね。」 そう言うと親のれいむは赤ゆっくりを連れて「おといれ」となる箱の前に移動した。 「おちびちゃんたち「うんうん」は、この「はこ」のなかでするのよ。ぜったいにおそとで「うんうん」をしちゃだめだからね」 「はーい!」 「ひゃーい!」 「まずは、おかあさんが「おてほん」するね」 親のれいむは慣れた感じで箱の中に入り、そつなく排便を済まして箱から出てきた。 「さぁつぎは、おねえちゃんのばんだね」 「...おかーさん。とってもくさいよう。」 「そうね「うんうん」はとってもくさいね。でもがまんしてね、れいむ「うんうん」は、この「はこ」のなかよ」 「....はーい。」 「ゆんしょ!ゆんしょ!ゆぅぅんくさいよ。でもれいむがんばる。」 「ふぅ~ゆっくり「はこ」のなかにはいれたよ、おかーさん」 「はい、では「うんうん」しょうね~」 「うぅ~ん....すっきり~♪」 「はい、よくできました♪おねーちゃんはえらいね~」 「てへへ。」 「つぎは、おちびちゃんのばんだよ。ゆっくりおねーちゃんみたいにがんばろうね」 「......ちゅっきりいいいいいいい!!!」 「お・お・おちびちゃん!!!なんでそんなところで「うんうん」してるのぉ~?おかーさんのおはなしちゃんときいていたの~?!」 「しょんなくちゃいところで「うんうん」なんきゃできないじぇ!れいみゅはここで「うんうん」しゅるのじぇ!」 「おそとでしちゃだめって、おかーさんいったよね!いったよね!なんでいうこときけないの!」 「ゆえ~ん。またおきゃーしゃんがいじゅめる~!おきゃーしゃんは、れいみゅがきらいにゃんだ~!」 「きらいよ!おちびちゃんなんかきらいよ!おかーさんのいうことがきけない、おちびちゃんなんかだいっきらい!」 「ゆぇ?..ゆっゆっゆぇ~ん!こにょくしょばばぁー!れいみゅはこんにゃげしゅな、ははおやから「じりつ」しちぇりっぱなゆっくるに なるんだじぇぇ~!あちょでなきちゅいても、しらないするんだきゃらね~!」 「....おかーさん。ゆっくりおちついてね」 「ふーっ!ふーっ!ふー.....なんでこうなるのかしら。はっ!それよりはやく「うんうん」をなんとかしないと、おにーさんにおこられる」 「おかーさんは、ゆっくりおちついていてね「うんうん」はれいむがなんとかするから」 姉のれいむはそう言うと末っ子のれいむの「うんうん」を咥えて箱の中に投げ入れた。 「ゆわぁあああ。おねーしゃんきちゃな~い!れいみゅの「うんうん」たべてる~あたみゃだいじゅうぶにぇ?」 「....れ・れいむ.........れいむなんかだいっきらい!」 「ゆびぇ?にゃんで?にゃんできゅらいになっじゃうの~?どぼじでぇええええ!」 末っ子れいむは大好きだった姉のれいむに大嫌いと言われて、その場でジタバタと抑えきれない感情を体で表現していた。 「ゆえっ!ゆぇっ!ゆげえええ!ゆびええええ!ど~ぼ~ち~て~。ゆええええええん」 その激情は収まる事も知らずに数分間続いて最後は少量の餡を口から吐いて疲れて眠ってしまったようだ。 「どうしてこうなるのかしら。ぐすっ。」 「おかーさんなかないで、あしたれいむがゆっくり、れいむとおはなしするから」 「れいむ...あんたはいいこだよ。とってもゆっくりしているよ。ほんとうはおかーさんが、ゆっくりさせてあげなくちゃだめなのに、 すっかりおかーさんが、れいむにゆっくりさせてもらってるよ」 「おかーさん、あしたれいむに「おうた」をおしえてね。おやすみなさい」 「ゆっくりわかったわ、おやすみれいむ」 ~~~翌朝~~~ 「お~いお前ら~なんか面白い事になってんな」 「ゆゆっ!おにーさんおはようございます。」 「おはようございます。」 「おう!おはような!所でなにやってんだお前?」 「ゆう?なにってれいむ、おはようのごあいさつを」 「いや、そうじゃなくて。それだよそれ!お前の頭の上だよ」 「ゆううう?あたま?....ゆぅ!これはごはんさんだよ。れいむはちゃんとすこしづつごはんさんをたべるから、あたまのうえにごはんさん をおいてあるのよ」 「だからさぁ。頭の上の物を下ろしてよく見てみろよ。」 「ゆぅ?ゆっくりよくわからないけど、おろしてみるよ」 親のれいむが頭を前に傾け、頭上に載せたものをボタボタと床に落として見た。 「....ゆっ!ゆぅ~!!!!!」 親のれいむの頭上には1/4ほど食べたバウムクーヘンがあって、それが落ちてくるはずだったのに。実際落ちてきたのは。 残り半分ほどになったバウムクーヘンと数個の「うんうん」と醜くひょうたん型に肥え太った末っ子の赤ゆっくりだった。 「おお!お!おちびちゃああああああん!!なにしてくれてんのおおおおおおお!!!!」 「ゆぅ?うるしゃいくしょばばぁだにぇ。れいみゅはれいみゅは「じりつ」したゆっきゅりだから「かり」でみちゅけた「あまあま」しゃんを たべてただきぇだよ!うるしゃいくしょばばぁはゆっきゅりどっかいってね!この「あまあま」しゃんはれいみゅがみちゅけた「あまあま」 しゃんだからたべにゃいでね!」 親のれいむは今までとは違い渾身の力でおさげを振りぬいて末っ子のれいむを打ち飛ばした。 「あ・あ・あ・あんたってこはあああああああ!!!!」 「おかーさん!おかーさん!おちついてね!ゆっくりおちついてね!」 「ふーっ!ふーっ!ふぅー!」 「なぁれいむ、お前ができないのなら俺がコイツを潰してやろうか?」 親れいむは何も答えない。ただ打ち飛ばした末っ子のれいむを睨み付けている。 「よし、わかった。だが俺はもう行かなくてはならない。とりあえずお前らは約束どおり外だ」 「おにーさん、ゆっくりりかいしたよ。」 「その前にこの糞をなんとかしろ!」 「はい、わかりました。」 姉のれいむは素直に末っ子のした「うんうん」を嫌な顔一つせず口に咥えて箱の中に全部入れた。 「最初のガキはよくできてんなぁ」 「はい、このこはとってもゆっくりした、れいむのおちびちゃんなんです。ゆっくりかわいがってあげてください」 「おにーさん「すーりすり」だよ。」 「やめろバカ!くすぐったいなぁもう」 「ほら、餌と箱を持って外へ出ろ」 「ゆっくりりかいしたよ」 おにーさんから貰った残り半分となってしまったバウムクーヘンを頭に載せ「おといれ」と称された箱を咥えて、ゆっくり一家は外へ出た。 「お前ら庭だからと言ってそこらへんに糞すんなよ!あと水はこの皿に入れておくからな!」 「それと、このバカはとりあえずココに入れておくわ」 そう言うと俺は小さな水槽型の虫かごに末っ子のれいむを入れ、庭の足台の上に放置した。 「じゃあな!」 ガラガラ..ピシャ! 「ゆう...おにーさんいっちゃったね。おかーさん、おそとはさむいね」 「おちびちゃん、だいじょうぶよ、あそこがあたらしい「ゆっくりぷれいす」だよ。ゆっくりおみずさんを「ごーくごく」してから いきましょうね。」 「はい、おかーさん。れいむ「ごーくごく」するよ」 「おかーさんも「ごーくごく」するわね」 「ぷっひゃぁ。おみずさんおいしいね」 「おいしいおみずさんね、とってもゆっくりできるわ」 「さて、あたらしいおうちはどうかしら」 「うわぁああああ!ふかふかさんがいーっぱいだよ!ねーおかーさん!」 「ほんとにふかふかさんだねぇ。おかーさんはあたらしいおうちさんのなかを「こーでねいと」しているからおちびちゃんは、おそとで あそんでいなさい。」 「はーい!」 そう言うと姉のれいむは真っ先に末っ子のれいむの所に駆け寄った。 「ねぇ、れいむだいじょうぶ?」 「ゆぅっぐ、ゆぅっぐ!ゆぅ?....おねーしゃん!!」 「おねーしゃんだして!れいみゅをここからだして!!!」 「れいむ、どうしておかーさんのいうことがきけないの?なんでかってにごはんさんたべちゃったの?」 「あれはれいみゅがみちゅけた「あまあま」さんだよ!れいみゅはわるくないもん!」 「れいむ!まだそんなこといってるの!」 「うるしゃいなぁれいみゅは「じりつ」したんだにょ!」 「れいむのばかー!!もうしらない!」 「お..おねーしゃん...。」 姉のれいむは一人で庭を歩き始めた。初めて見る緑の絨毯を、初めて見る美味しそうな香りのする黄色いタンポポを、初めて見る綺麗な 淡いピンクのコスモスを。何もかも初めてだった。 姉のれいむは狭い庭を所狭しとポンポンと跳ねた。足元の小石に躓いて転がり泣き出しそうになった時、目の前を這って歩く緑の青虫さんに 心奪われて涙が引っ込んだ。そしてその青虫さんの真似をするかのように一緒になって「の~びのび」して這って歩いた。 生まれたばかりの小さな体をめいっぱい使って春の息吹を感じていた。 幸せだった...。 「あ~あ~。れいむもいっしょだったらもっとたのしいのになぁ~」 一方、末っ子のれいむの方は.... 「だじぇええええ!!ばやぐごごっがらだじぇええええ」 「れいみゅもおそとであそぶううううううう」 右へ左へと姉のれいむより二周りほど大きくなった体を小さな水槽型虫かごに打ち付けている。 「ひっへっはぁああああ。くしょうくしょう!」 今度は上下に跳ねて天井に体を打ち付けているが、天井には緑の網目になったカバーがしっかりと固定されておりびくともしない。 「あ!あんにゃところにおしょら!」 末っ子のれいむは見つけてしまった。天井の緑のカバーの中心に透明なプラスチックの小窓があることを 「ゆんしょ~!ゆんしょ~!」 目標を見つけた末っ子のれいむは一心不乱に小窓に頭を打ち付けていた。何度も何度も....そしてその時は訪れた。 「ゆんしょおおおおおおお!!!!」 パカンッ! とうとう天井の小窓が開いてしまったのだ。 「いにゃったあああああ!!れいみゅ「だっしゅつ」するよ!「じゆう」だよ!」 末っ子のれいむは全力で開かれた自由への扉に向かって跳ねた。 「ゆ?ゆっゆっゆぅううう?」 「にゃ...にゃ...にゃんんなのこりええええええ!!!!!!」 末っ子のれいむは自由を手に入れた.....そう.....顔から上だけだ。 家族の食料の半分近くを一人で食べてしまったせいで、その体型はすっかりひょうたんの様になってしまった末っ子のれいむ。 その小さな小窓から脱出出来たのは頭と顔だけであった。しかも勢い余って限界まで外に体が出てしまったせいで、すっかりと狭い小窓に 嵌まり込んでしまったのだ。 小窓から頭と顔だけを出して残りの体は無様にブラブラと揺れている。 「はなちぇええええ!れいみゅをはなちぇええええ!!はーなーちぇーーーーー!!! どんなに暴れても末っ子のれいむの足には何も触れない。跳ねる事も壁を蹴る事もできない。できるのは口から暴言を際限なく吐き出す事と 親のれいむ譲りの顔の横に付いている、おさげをピコピコと可愛らしく動かす事だけだ。 そしていつの間にか日はとっぷりと落ち、暖かだった春の日差しは漆黒の闇の向こうへ行ってしまった。 「れいむ~そろそろさむくなってきたから、おうちにはいりなさ~い」 親のれいむが鈴の音のような綺麗な声で姉のれいむを呼んだ。 「は~い、ゆっくりもどるよ~」 「わぁ~おうちさんのなかはあったかだね、おかーさん」 「そうねぇあったかだねぇおちびちゃん。これもおにーさんがふかふかさんをいっぱいくれたからだよ」 「おにーさんありがとー」 「はい、よくできました。おにーさんありがとうね。ゆふふふふ♪」 「おかーさん...あれ..れいむ..。」 「あー。いいのよ!ああやってすこし「はんっせい」させないとだめよ!」 「...ゆぅ。....かわいそう。」 「さぁ、ごはんさんのじかんだよ。ゆっくりたべてね」 「ゆわーい。おかーさんもちゃんとたべてね!」 「はいはい、おかーさんはちょっとだけでおなかいっぱいだから、れいむはいっぱいたべてね」 「むーちゃむちゃ...しあわせえええええ!!」 「むーちゃむーちゃ.......でぃびゅもうおながいっばい!」 「あら?おちびちゃんもういいの?ごはんさん。」 「むごぅ、むご!でぃびゅおぐちいっばいだからだいじょびゅ」 「あらあら、そんなにほおばって。ゆふふふふふ♪」 「でいびゅ、おぞどでおみじゅしゃんにょんでくるね」 「くらいからきをつけるのよ~」 姉のれいむはチラチラと何度も振り返り、親のれいむの様子を伺いながら、まっ先に末っ子のれいむが居る水槽型虫かごに向かった。 「ゆんしょ!ゆんしょ!....のぼれない。」 「でいびゅ!でいびゅ!ぎごえる?」 「おねーしゃん!おねーしゃんなの?おねーしゃんたすけちぇ!れいみゅなんにもわるくないのにうごきぇないにょ」 「でいびゅ....おねーじゃんぞこにいげないよ」 「にゃんでえええ!!にゃんでたじゅけちぇくれないのおおおお!!!」 「でいびゅ、ぢゃんとぎいてね。いばがら「あまあま」じゃんををぞっちになげるがらぢゃんどだべてね」 「あまあまっ!あまあまっ!はやきゅしちぇね!れいみゅぐじゅはきゅらいだにょ!」 姉のれいむは口に含んだバウムクーヘンをプッっと末っ子のれいむの顔付近に飛ばした。見事バウムクーヘンの欠片は末っ子のれいむの 眼前に転がす事に成功したのだ。 「ゆわーい!あまあましゃんだー!...ゆ?ゆゆうゆゆゆゆ!おねーしゃんとどかにゃいよ~れいみゅうごきぇないのわきゃってるの?!」 すると不意に親のれいむの声が響いた。 「れいむ~だいじょうぶ~?はやくおうちにはいりなさ~い」 水を飲みに行くだけには随分と時間がかかる姉のれいむを心配して、親のれいむが声をかける。 「ゆゆっ!おかーさんがよんでいる!れいむ!ちゃんとたべるのよ」 そういい残すと姉のれいむはポンポンと跳ねて家の中に入ってしまった。 「ゆぅううううう!!!おねーしゃんのばきゃああああ!!」 仕方がなく末っ子のれいむは長い舌を使ってバウムクーヘンの欠片を手前に寄せようとした。だが、なかなかそれも上手くはいかない。 「ゆう。あまあましゃん、ゆっくちこっちにくるんだじぇ。そっちはだめなんだじぇ。だめだっちぇ!ゆ!ゆぅううううう!!にゃんで! にゃんでおちちゃうにょおおおおお!」 舌で一生懸命寄せようとしたが伸ばした舌で逆にバウムクーヘンの欠片を突付いてしまい無常にもバウムクーヘンの欠片は下に落ちてしまい 漆黒の闇に消えて行ってしまった。 「ゆぅーゆぅーゆぅー!!!ゆぎぇええええ!ゆぎゃあああああ!!」 末っ子のれいむは半ばヤケクソ気味でヒステリックに体を揺らして暴れたが、ただ空しいだけであった。 すると急に家の明かりが灯り、窓が開かれ、おにいさんが顔を出した。 「いよぉ小市民共!元気にやってるか?お!相変わらず愉快な事やってんな!おめーらは!」 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 多分お兄さんは愛でお兄さんでも虐待お兄さんでも無いんだねー。分かるよー。 なんか暇だからゆっくりでも観察しようと思った感じなんだろうねー。分かるよー。 -- 2013-06-18 15 22 29 更正の見込み無い末っ子をまだ潰して無くて、いちいち親れいむに許可を聞く時点で虐待お兄さんじゃないね -- 2011-07-14 20 58 49 良いお兄さんじゃないかw これだけ良いゆっくりだと何か和むなぁ… あ、末っ子ざまぁww -- 2011-01-13 20 08 18 母れいむは頭の良いゆっくりで、自分の立場もしっかり理解してるからな。姉妹でここまで差があるのは親(主に母れいむを孕ませたやつ)に備わってたであろうゲス因子と頭の悪さが余すところなく妹れいむに受け継がれた結果だろうな。そんで、姉にはゲス因子は全く受け継がれなかったと。 うん、まあ、あれだ。とりあえずれいにゅ死ね。 -- 2010-08-20 14 20 26 虐待鬼意参ではなく制裁お兄さんだな。 ゆっくりを甘やかさず、かといって見捨てずといった適切な距離間を保てる理想的な飼い主だと思う。 しかし母れいむと姉れいむはなんでこんなに性格が良いのだろう? -- 2010-08-05 14 04 58 あのお兄さんは絶対虐待お兄さんではないと思う。普通だったら餌とか水とかやらないし口ごたえしたら即刻虐待すると思う。 -- 2010-07-28 15 24 37 こうも見事にゲス度の差が出るか。これだから面白い -- 2010-07-12 00 19 06 お兄さんが、ゲス専門の虐待師だといいなあ -- 2010-06-21 19 33 59 差があるのが面白い -- 2010-06-06 22 54 57 妹れいにゅうっぜえええええええええええええええええ!!!! -- 2010-06-06 14 52 52
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1897.html
※俺設定 ※東方オリジナルの設定をほとんど無視します ※人間が出ます ※ゆっくりが賢い(?)です ※虐待は少しだけです ※作者は低学歴なので、日本語がおかしいです ゆとり乙と罵ってください ※前編、後編に分けます ※前編を見てから、後編を見てください 長寿と繁栄を・・・後編 ゆっくりは・・・。 人語を話す饅頭やシュークリームということなので、 法律上、物という定義が当てはまる。 これは猫や犬と同じく動物も物になる。 しかし、動物とゆっくりの違いは愛護法の有無である。 動物には動物愛護法があるが、 ゆっくりには、ゆっくり愛護法なんていうモノは存在しない。 つまり、ゆっくりをどう扱おうが、何の罪にも問われないのである。 彼ら、ゆっくり製菓に勤務するゆっくりたちは、ゆっくり製菓の所有物となっている。 社員のゆっくりたちをどう扱おうが、それはゆっくり製菓の勝手なのである。 あまりにも残酷である。 仕事に失敗したれいむだけならまだしも、 家族のゆっくりたちも加工所に送られてしまうなんて・・・。 だが、これは、ゆっくりたち自身が選んだ道なのである。 ゆっくりは弱い。 雨、風、日照り、雪・・・。 ありとあらゆる自然災害の被害を受ける。 動物やれみりゃやふらんといった捕食種・・・。 彼らからすればゆっくりは安全に狩れ、かつ、高カロリーで、 一度狙われたら、必ず食されてしまう。 ゆっくりを虐待することに命を賭ける人種・・・。 ご存知、虐待鬼意山たち。 ゆっくりたちからすれば、想像もつかない虐待で、無惨に殺されていく。 こんなゆん生は嫌だ!!! ゆっくりたちはゆっくりするために生まれてきたのに、 世の中はゆっくりさせてくれない!!! どうしてゆっくりさせてくれない!!! ゆっくりをゆっくりさせろ!!! そうじゃないと、おかしい!!! ゆっくりはこんなにゆっくりしているのに!!! 神は一体何をしているのだ!!! 殺してやる!!!ゆっくりをゆっくりさせない世の中を作った神なんて殺してやる!!! 制裁だ!!!ゆっくりの名の下に制裁だ!!! と、今までは、自身の弱さを省みず、むしろ、ゆっくりが生物の頂点を思い込み、 自らを尊大な存在だと勘違いしていたゆっくりばかりであろう。 しかし、ゆっくりたちも"進化"したのだ。 『次世代ゆっくり』と言われるゆっくりたちの登場だ。 ゆっくりにとって、その”進化”は革新的だ。 ゆっくりが何かモノを作り出した・・・!? 違う。所詮は饅頭。 人間に出来ないことが饅頭如きに出来るはずもない。 ゆっくりが肉体的に何か得たのか・・・!? 違う。所詮は饅頭。 旨くなるか不味くなるかその程度だろう。例えそうだとしても。 その”進化”とは、 過去のゆっくりたちの概念を捨て去ること・・・。 そして、新しい概念を受け入れること・・・。 ゆっくりはゆっくりするために生まれてきた!? 違う。 ゆっくりの存在理由なんて・・・。存在しない。 ただ生まれてきただけ。それだけの事実。 じゃないとおかしい。 ゆっくりがあまりにも弱すぎることが・・・。 という思考を『次世代ゆっくり』たちはするようになった。 何世代をも傲慢かつ無知な思考を繰り返していたが、 ついに、自らを客観的に見ることが出来るようになり、 自身の弱さを受け入れたのだ。 でも、ゆっくりはゆっくりしたい。 じゃあ、どうすればいいのか? ゆっくりできないモノを排除すればいいのだ。 ありとあらゆる自然災害・捕食種・虐待鬼意山を排除した場所で生きていけばいいのだ。 では、一体どこにそんな場所があるのだ? と疑問に思っていた矢先・・・。 人間たちが、ゆっくりに提案してきたのだ。 その場所は、人間が用意しようと・・・。 この人間たちこそ、ゆっくり製菓の経営陣である。 ゆっくり製菓は、昨今のゆっくりブームの人気にあやかり、面白半分で、 ゆっくりに仕事を覚えさせて、やらせてみた。 すると、実は人間と対して変わらないくらいの仕事をこなしていたのだ。 最初は客寄せパンダとしか思っていなかったが、 次第に人間よりも仕事が出来る様になってきた。 しかも、ゆっくりの給料なんて、人間の給料と比べて、タダみたいなものである。 食事もそこらへんで拾ってきた虫とか草とか花とかをやればそれだけで喜んだ。 中には菓子や人間と同じ食事を望んでくるゆっくりもいたが、 人間とゆっくり、どちらが強いのか、体で教えてやれば、次からはケツを振って厭らしい顔で、 気持ち悪い声を出しながら、媚びを売り、人間の顔色を伺う連中ばかりだった。 そのため、経営陣は、社員の9割を一斉にリストラし、ゆっくりを社員にした。 その結果、会社の利益は数十倍も増え、ゆっくり製菓は名だたる大企業へ発展したのだ。 しかし、面白くないのは・・・。ゆっくり製菓をリストラされた人間や、虐待鬼意山である。 『人間がゆっくりに劣るっ!?許せないっ!!!』 ゆっくり以下とレッテルを貼られた元・社員、ゆっくりが人間より優れているという事実に腹立つ虐待鬼意山。 ゆっくり製菓で働くゆっくりたちを虐待するのは当然のことだった。 その結果、人手不足になってきたゆっくり製菓。 しかし、ゆっくり製菓は、あることを思いついた。 ゆっくりというゆっくりを、すべてゆっくり製菓が買い取るということ・・・。 ゆっくりをゆっくり製菓の所有物にした場合、 ゆっくりを虐待したら、それは器物破損罪が適応される。 そうなれば、人間たちはむやみやたらにゆっくりを虐待できなくなる。 大体、リストラされた人間など、裁判を起こされたらどうなるか、わかっているだろう・・・。 ただでさえ、家計が苦しいのに、賠償金請求などされてしまったら・・・。 虐待鬼意山とて、基本的には資産を持っているような輩はいない。 どちらかと言えば、貧乏人が多い。 そんな奴らが、資金が潤沢している大企業にわざわざ裁判を起こされて負けるようなことはしてこない。 虐待に命を賭けるといっても、それは言葉のあやであり、ホントに命を賭けるような輩は少ない。 ゆっくり虐待なんて、ただの暇つぶし。 中には、破滅願望を持った虐待鬼意山が、それでもゆっくり製菓のゆっくりたちを虐待しに来ることは、 しばしばあった。 しかし、一度、そういう輩を器物破損や営業妨害で訴えてしまえば、 多大な賠償金を取ることができるし、払えなければ、借金苦に自殺をする輩ばかり、 再犯すれば、実刑を食らい、数年くらいは刑務所に入れられるので、取るに足らない問題だ。 そういう問題をクリアしたゆっくり製菓の経営陣たちは、 さらなる利益追求のために、安定した労働力の確保のため、ゆっくりたちを保護することにしたのだ。 ゆっくりたちの求めるモノ、それは安全に暮らせる場所。 人間たちの求めるモノ、安い労働力。 互いに、求めるモノを提供し合うことで、 ついに人間とゆっくりの共存が成り立ったのだ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「だずげでぇえええ!!!!みんなぁああ!!!だずげでぇええ!!!!!」 加工所に送られることになったれいむが、同僚のゆっくりたちに助けを求める。 『こら!!動くな!!!』 『ジタバタするな!!!』 黒服を着た人間たちは、れいむを押さえつけようとするが、 必死にもがくれいむの抵抗が激しく、力が緩んだところで、れいむが逃げ出した。 『待て!!!』 と、人間たちは叫んだ。 ポヨンポヨンと体を弾ませ、同僚のゆっくりたちのところへ駆け寄るれいむ。 「ばでいぃざぁあああ!!!!だずげでぇええ!!!!おどもだぢでじょぉおお!!! おざななじみでじょぉおお!!!だずげでぇええ!!!だずげでよぉお!!!!」 まりさの前にれいむは立ち塞がり、涙を流しながら、助けを乞うれいむ。 まりさと、このれいむは、確かに親友であった。幼馴染であった。 だが、ゆっくり製菓に入社してから、互いに違う業務を行なう内に、接する機会が次第に減っていき、 ここしばらくの間、話しをすることがなかった。 「ばでぃざばぁああ!!!こんげづばのるまをだっぜいじだんでじょぉおお!!! ずごぢでいいがらぁああ!!!!ずごぢでいいがらぁああ!!! でいぶにぞのぜいぜぎをゆずっでよぉおおおぉお!!!!!!!」 成績の悪いゆっくりの損失を、成績の良いゆっくりの利益で補ったら、加工所に送られなくても済む制度はある。 が、しかし・・・。 「ゆぅ・・・。そんなことできないよ・・・。まりさだって・・・。 こんげつはぎりぎりたっせいしたんだから・・・。そんなことしたらまりさも・・・。」 みな余裕がないのだ。 だから、そんな制度はあってないようなモノ。 「みんなのぜいぜぎがらぁあああぁあ!!!!ずごぢずづでもぉおぉ!!! でいぶののるまにだぜばいいでじょぉおおぉお!!!!! ばがなのぉおおお!!!じぬのぉおおお!!!!」 れいむの言うとおり、ここにいるゆっくりたち全員が少しずつでも成績をれいむも譲れば、 助かる可能性はある。 だが・・・。 「みんなよゆうがないんだよぉお!!!そんなことしたらぁぁああぁ!!! ちぇんまでリストラされちゃうよぉおおぉおお!!!!!! わからないのぉおぉお!!!!」 と、ちぇんが叫んだ。 今月は黒字だったとしても、来月は赤字かもしれない。 ここにいるゆっくりたちはそう思っている。 だから、ここでれいむを助けたとしても、来月はさらに状況が悪くなったら、 今月の貯金もなくなり、自分もリストラの対象になる可能性が非常に高い。 「ぢぇんんんん!!!!!!おまぇええぇえ!!!!! だれにじごどをおじえでもらっだどおもっでるんだぁああああ!!!! でいぶにおんをがんじでいないのがぁああああ!!!!! じねぇえええええ!!!!!じねぇええええ!!!!! おまえばじねぇええええええぇええええええ!!!!!!!」 ちぇんは、このれいむから仕事を教わったのだ。 ちぇんは物覚えが悪かった。 そんな中、このれいむは、ちぇんは友達だからと言って、仕事の仕方を教えてやった。 もし、自分が教えていなかったら、この場で泣いているのは、 ちぇんの方だった。 なのに、れいむは恩を仇で返された。 抑えられない怒りがれいむを駆り立て、ちぇんに向かって飛びかかった。 「ゆっぐりでぎないぢぇんばじねぇえええぇえええええええ!!!!!」 バゴッ!!!! れいむは、ちぇんに飛びかかろうとした瞬間、 壁に叩きつけられた。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 白目を向き、小刻みに痙攣をし、餡子を少し吐いているれいむ。 『ふぅ~。危ない危ない。』 人間が汗をかきながら、ため息をつく。 れいむは、人間に蹴られて、壁に叩きつけられた。 「にんげんさん!!!あぶないよ!!! まだここにいるゆっくりたちはまだかちがあるよ!!! きずついたらどすのせいになっちゃうよ!!!!」 『ああ、すまんすまん。』 「そんなしゃざいはいらないよ!!! ゆるしてほしかったら、あまあまさんをもってきてね!!!」 ドスと人間が、そんな会話をしていると・・・。 「どぼぢで・・・どぼぢで・・・」 れいむが苦しそうに声を上げていた。 「もう!!!しごとのじゃまだよ!!! このごみをかたづけて!!!ふゆかいだよ!!! どすはこんなにがんばっているのに!!!!! こんなかすばかりしかぶかにいないなんて!!! せかいでいちばんかわいそうだよ!!!どすは!!! ひげきのひろいんなんだよ!!!!まったく!!!! しね!!!!ごみはしね!!!おまえなんかゆっくりじゃない!!! ごみだ!!!!むのうだ!!!おまえのそんざいそのものがめいわくだ!!! きえろ!!!!うまれてきたことがまちがいなんだよ!!! このくそまんじゅう!!!!」 ドスがれいむに唾を吐き、汚いモノを見るような目で見下す。 それを最後にドスは、れいむの方を向かなくなった。 れいむは、悔しそうに同僚たちを見つめながら、 台車に乗せられて運ばれていった。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ゆっくり製菓は、ゆっくりたちを保護することにした。 だが、ゆっくり製菓はさらなる利益追求のため、 ゆっくりたちにノルマを課した。 ノルマを達しなかったゆっくりは・・・。 加工所へ売られる。 そこで、ノルマからの差分を補うのだ。 こうすれば、死にたくないゆっくりたちは、 能力の限界まで働くのだ。 そんなことをすれば、ゆっくりたちは、 こんなゆっくり出来ない場所から逃げるのでは? と思う読者もいるだろう。 ゆっくり製菓は賢い。 ゆっくり製菓がゆっくりたちを保護するという条件を出したとき、 以下の11つの条件で、ゆっくりたちの保護を約束するとした。 第1条 ゆっくり製菓はゆっくり製菓に勤務するゆっくりの家族を保護する。 保護の範囲は、自然災害、野生動物や捕食種、人間からの虐待。 第2条 ゆっくりの巣は、ゆっくり製菓が用意せず、ゆっくり自身が用意する。 ただし、ゆっくり製菓が認めない場所に巣を作ったら、保護は適応しない。 第3条 自然災害にあった場合、巣の復旧やゆっくりの身体の負傷については、ゆっくり製菓が全面支援する。 ただし、ゆっくり製菓に勤務するゆっくりが死亡した場合は支援しない。 第4条 野生動物や捕食種、人間からの虐待を受けた場合、ゆっくり製菓は全面的に報復をする。 ただし、ゆっくり製菓に勤務するゆっくりが死亡した場合は報復しない。 第5条 ゆっくり製菓は成績が著しく悪いゆっくりに対しては、リストラを行い、 リストラを行なわれたゆっくりは加工所へ送られる。 第6条 ゆっくり製菓に勤務するゆっくりの家族を傷つけたゆっくりは、 どんなゆっくりであろうとも、強制的に加工所を送られる。 第7条 ゆっくり製菓に勤務するゆっくりの家族は以下の3点を満たすこと。 ?番のゆっくりは、巣から半径50m以内から出ないこと。 もし出た場合、家族全員で加工所へ送られる。 ?子のゆっくりは、毎日、「がっこう」へ行く。 テストの成績が良くないゆっくりは、家族全員で加工所へ送られる。 ?第5条が執行された時、家族にいるゆっくりは、家族全員で加工所へ送られる。 第8条 一度、社員になったゆっくりは、永遠にゆっくりするまで勤務するしなければならない。 辞める事は許されない。途中で辞める意思を表明したら、加工所へ送られる。 第9条 ゆっくり製菓はそれ以外のことは感知しない。 第10条 第1条を聞いた時点で、ゆっくり製菓の社員になり、この条件が適応される。 第11条 第1条~第10条を理解していないと、加工所へ送られる。 姑息である。 なぜこのような条件にしたのか・・・。 ゆっくり製菓の企みはこの通りである。 第1条:自然災害、野生動物や捕食種、人間からの虐待のみ保護。後は知らん。 第2条:ゆっくりのために社員寮なんか作れるか。なんとなく安全そうなところをお前らが探せ。 人間の目から見ても安全だなぁ~って思う場所なら保護してやる。 第3条:自然災害で傷ついたなら、助けてやる。でも死んだら知らん。 遺族の面倒は見ない。 第4条:被害に合ったら、報告してきてくれ。報復してやる。でも死んだら知らん。 遺族が訴えてきても知らん。 第5条:仕事出来ないヤツは、加工所でおまえ自身が売り物になってくれ。 第6条:家族で揉め事を起こされると面倒だ。傷害事件を起こしたら、お前ら死んでくれ。 あと、お前らの家族もお前らの失敗で売るつもりだから傷つけるなよ。 第7条:番は家の付近で、餌でも探していろ。でも逃げ出したら殺す。 子供は人質だ。よこせ。あと優秀な次の社員を作るため育成してやる。出来が悪かったら殺す。 旦那の失敗は家族の失敗だ。お前ら全員で償ってくれ。 第8条:途中で辞められたら、お前らに投資した金がもったいない。 死ぬまで働け。嫌なら、すぐに投資した金を回収する。 第9条:保護だけしてやる。後は知らん。 第10条と第11条 :ゆっくりは3つまでしか覚えられないんだっけな?なんかウザイな。 あとで知らないとか言うとウザイから、知らなかったら、加工所へ送る。 っていうか、そういうバカは社員になっても脚引っ張るだけだから、 今のうちに売る。 要は、保護をすると言っても、金がかかる。 そんな金をゆっくりにかけたくない。 それが本音である。 ゆっくりを汚させないような安全な住処を、社員寮みたいな建屋を作る金がもったいないと、 人間は感じた。 さらに、野生動物や捕食種、人間からの虐待を未然に防ぐには、 それなりのパトロールが必要だ。 では、ゆっくり自身に探してもらおう。そういう場所を。 ゆっくりたちからすれば、本末転倒である。 ゆっくり出来る場所を提供するという約束で、人間に協力を求めたのに、 ゆっくりする場所を自身で探せとは??? おかしな話である。 しかし、ゆっくりは受け入れた。 強要されたのではなく、自ら受け入れた。 その結果・・・。 自然災害、野生動物や捕食種、人間からの虐待に合わない場所を、 自ら探し出せて、家族全員が出来がよいゆっくりのみ、ゆっくり製菓の社員になり、 それらを満たすことが出来ない、 具体的には、3つまでしかモノが覚えられない一般的なゆっくりは、 みな加工所へ送られ、優秀なゆっくりのみ残った。 ゆっくり製菓は、思惑通り、 最小限の費用で優秀なゆっくりと豊富な原材料を得ることが出来た。 『次世代ゆっくり』と言われるゆっくりたちも、 旧世代の貧弱・無知・傲慢の三拍子揃ったゆっくりたちのせいで、 群れを絶滅されたことを遺伝子に刻んでいたのだろうか、 ゆっくり製菓の理不尽な約束に自ら進んで従ったのだ。 この程度のことが出来ない無能なゆっくりは、 消えてほしいと思っていたので、理不尽と知りつつ、 無能なゆっくりをこの理不尽な約束で粛清したのだ。 結局のところ、ゆっくりは人間に良い様に扱われてしまっているが、 ゆっくりはそれもそれで受け入れていた。 なぜなら・・・。 無能なゆっくりは、加工所へ売りさばかれるが、 優秀なゆっくりに対しては・・・。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「ゆっくりただいま!!!」 「ゆっくりおかえりなさい!!!」 「「「ゆっくちおきゃえりにゃしゃい!!!」」」 まりさは仕事を終え、巣に帰ってきた。 「ゆっくりしてた?みんな?」 「ゆゆっ!!!れいむはゆっくりしてたよ!!! おちびちゃんたちもゆっくりしてたよ!!!」 「「「ゆっくちぃ!!!!」」」 今日の昼休み、あんな光景を見たまりさは、 記憶の片隅にも置いておきたくなかったのか、 嫌な思い出をかき消すように、家族とふれあいに微笑んだ。 「おちびちゃんたち!!!おかあさんのとってきたばんごはんさんはおいしい?」 「「「む~ちゃ!!!む~ちゃ!!!ちわあちぇ!!!!!」」」 れいむが一日懸けて、集めてきた草や虫をおいしそうに食べる子供たち。 「ゆ~ん!!!れいむはしあわせだよ!!!こんなにかっこいいまりさと!!! こんなにかわいいおちびちゃんたちにかこまれて!!!!」 「「「ゆっ!きゃわいくてごみぇんにぇ!!!」」」 キャッキャと騒ぐ子供たち。 まりさに擦り寄るれいむ。 その光景を見て微笑むまりさ。 そこにはゆっくりたちが望むゆっくりがあった。 しかし、まりさは笑いながら、思い出していた。 昼休みのれいむが加工所へ連れられて行く光景ではない。 いや、昼休みの光景を見たから思い出したのであろう。 以前、ゆっくり製菓の幹部の人間が、まりさを呼び出して聞かせた話を・・・・。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 仕事が終わるチャイムがなる数十分前。 まりさは、ゆっくり製菓の幹部の人間に会議室に呼び出された。 まりさは、自分が何か悪いことをしたのかと、 ビクビクしていた。 大抵、呼び出されると言う場合、嫌なことしかないのだから・・・。 しかし、まりさとは対照的に、 人間はにこやかな顔でまりさに話しかけてきた。 『まりさ。君は優秀なゆっくりだ。ゆっくりにしておくのはもったいないくらいだ。 君が人間ならば、即、私の片腕にしてるところだ。』 「ゆっ!!!ありがとうございます!!!」 まりさは、意外にも褒められるとは思っていなかったから、 つい、笑みが漏れてしまった。 『ところで・・・君は出世には興味あるかね?』 「ゆっ!!!ゆっくりできるなら、ゆっくりできないたちばになってもがんばります!!!」 愛するれいむのため、愛する子供たちのため、 自身がゆっくり出来なくなっても、出世をすれば、家族はゆっくり出来る。 そう思い、その意欲を口に出すまりさ。 『いい心掛けだ!!!ホントにゆっくりなのかと疑いたくなるよ!!! 君みたいな優秀なヤツは人間でも少ないよ。』 「ゆゆっ!!!おほめのことばありがとうございます!!!」 『実は・・・。君の上司のドスまりさ・・・。 彼ね・・・。あまり評判がよくないんだよね・・・。 人間の社員に対して、役職が上だからって、 上から目線で話すからねぇ~。 人間の社員の間で、密かに彼の虐待計画が持ち上がるくらいなんだよ。 まあ、そういう人間は・・・。然るべき制裁をしたから、 何も問題はなかったんだけどね・・・。 ただ・・・。いやね、うちの会社は実力主義だから、 ゆっくりだからとか人間だからとかって差別してないんだけど、 やはり、そういう風に思われるようなゆっくりを上の立場には置いとけないんだよねぇ~。 大体、うちの会社はゆっくりのおかげで持っている様なモンだから、 気に入らないゆっくりは、虐待するなんてことだと、 社員のゆっくりがみんな逃げちゃう可能性があるんだよねぇ~。 まあ、逃げ出しても簡単に捕まえられるんだけど、 一度に全員とかって一気に逃げられちゃうと・・・。 さすがに困っちゃうかなぁ~ってねぇ・・・。』 確かにあのドスまりさは、ゆっくりの中でも嫌われている。 仕事はしないくせに、威張り散らす。 部下の手柄を横取りするくせに、自身の失敗は部下に擦り付ける。 それを指摘すれば、ゴミだとか無能だとか罵ってきて、 アンチゆっくり派や虐待派が多く住んでいると噂される、 注文が取りにくい地区へわざと配属させたり、 受付の美ゆっくりのありすに、人間からもらった 高級菓子を餌にして、すっきりしようと企んでいたり、 客先と癒着して、売り上げの一部から、 ゆっくりフードや高級菓子に変えて、隠し持っていたりとか・・・。 どうしようもないゲスだったりする。 「ゆぅ・・・。まりさはにげだしませんよ!!! かわいいれいむとかわいいおちびちゃんのために、 ゆっくりはたらきます!!!」 『いやぁ~君は素晴らしい!!! そんな君だからこそねぇ~、君をリーダーにしようと思うんだ!!!』 「ゆっ!?」 『いきなりだから、びっくりしたかね?』 「ゆぅ・・・。まりさはびっくりしました・・・。」 『そうだろう、いきなりでびっくりしただろう。』 「でも・・・。まりさはゆっくりがんばります!!!!」 『そうかそうか!!! それはよかった!!!私も君なら引き受けてくれると思ったんだ!!! ただ・・・。 ちょっと問題があってね・・・。 言い難い事なんだけど・・・。』 人間は、ある書類を取り出した。 その書類には、まりさの子供たちの成績が書いてあった。 そして、その成績を見た瞬間、 まりさは、真っ青になり、口元がピクピクし始めた。 『君の子供たちはねぇ~。 模擬テストの結果が著しく悪いんだよ・・・。 生後1ヶ月だよねぇ~。この時期になると・・・。 数を100個くらい数えられるくらいの認識力が平均的なんだけどさぁ・・・。 まだ、2個までしか数えられないんだよ。 それ以上だと・・・。たくさんだって言い張るんだよね・・・。 いろいろと、私らも、優秀な君の子供だっていうことで、 特別に、普段は、こういうことをしないんだけど・・・。 先生たちにお願いして、彼らのためだけに、補習とか特別授業を開いてるんだけど、 ゆっくりさせろ~とか、あまあまさん持って来いとかねぇ~。 あと、至る所でうんうんをするんだよ。 なんだっけ?そのぉ~。スーパーウンウンタイム?だっけ? アレする度に、すごく厭らしい顔になってねぇ~。何か人間を小馬鹿にしたような・・・。 先生たちは額に血管を浮かべるくらい怒り心頭で、 中にはその血管が切れて、血が出る先生もいるみたいなんだよ・・・。 ひどい先生なんか、血の涙を流して、歯を噛み砕くほどの怒りを持つほどらしく・・・。 あと、かわいくてごめんねってのが口癖みたいで・・・。 先生たちはもう・・・。我慢の限界らしいんだよ。 いつ叩き潰すかわからないって言っているんだよ。 あ、安心してね。そういうことを言った先生たちにも然るべき制裁をしたから。 でもねぇ~。いろいろとそういうことを子供たちにも辞めさせようと、 私らも努力したんだが・・・。 その度に、ゆっくり死ねって言って来るんだよ。 そして、これが一番良くない。 まだ赤ちゃん言葉だよね。もうこれは生後10日くらいでクリアしてなければならない問題なのに、 1ヶ月経ってこれなんだね。 子供たちも・・・。これが可愛さの秘訣だとか言い出して、直す気は全くないんだよね。 このままだと、あと1ヵ月後のテストで・・・。どうなるか・・・。』 ゆっくりの『がっこう』では、次期社員になるべく、 ゆっくりの子供たちを教育している。 人間との約束の項目の中にも、あるように、テストの出来が悪いゆっくりは、 家族ごと、加工所を送られてしまうのである。 「ば・・・ば・・・ばでぃ・・・ばでぃざば・・・・」 口をパクパクとさせながら、呆然とし、視線がどこかに向いているまりさ。 『落ち着きたまえ。 今すぐ、君たち家族を加工所へ送ることはしないよ。 不安にさせて悪かったよ。』 「じゃ・・・じゃああ・・ばでぃざだぢば・・・」 『う~ん。でも~。このままじゃ・・・。』 「おねがいでずぅううう!!!! ばでぃざのおちびじゃんだぢをずぐっでぐだざいぃいい!!! ばでぃざのでぃぶもずぐっでぐだざいぃいいい!!! ばでぃざばぁあああ!!!どんなごどでもじまずがらぁあぁあああ!!!!!」 まりさは泣き叫んだ。 見栄も外聞も忘れて、無様に涙と涎と汗を撒き散らしながら。 『すまない・・・。私の力不足だ。 こればかりはどうにもならないんだよ。 彼らには、次世代ゆっくりとしての資質がなかったんだと思うよ。 すまないが、君ら家族は加工所でゆっくりしてくれ。』 「どぼぢでぞんなごどいうんでずがぁあああ!!! ばでぃざのおちびじゃんばぁああ!!!! がわいぐでぇええええええ!!!! ゆっぐりじでるんでずぅうううううう!!!! でぃぶばぎれいでゆっぐりじでるんでずぅううう!!! おねがいでずぅううう!!! だずげでぐだざぃいいい!!!!! ゆんやぁあああぁあああ!!!がごうじょいやぁぁぁああああ!!!!」 『残念だ。非常に残念だ。 ただ・・・。君も失うというと・・・。 それはどんな手段を使ってでも防がなければならない。 君だけは助けなければならない。』 「ゆ゛っ!?」 泣き叫ぶまりさは、驚いた。 『実はさ・・・。受付のありすがさぁ・・・。 君の事を気に入っているらしいだ。 でね・・・。今なら、れいむと子供たちを捨てて、 ありすと家庭を持つっていうのなら・・・。 君だけは助けることが出来るんだよね・・・。』 「ぞ・・・ぞんなぁああああ!!! ばでぃざにうらぎれどいうのでずがぁああああ!!!!!」 『君が家族思いなのはよく知ってるよ。 だけど・・・。このままじゃあ・・・。』 「ぜめでぇえええ!!!!でぃぶだげでもおぉおおお!!!」 まりさは叫んだ。 子供たちの成績の悪さで、何も悪くないれいむも加工所へ送られる。 せめて、れいむだけでも、れいむだけでも助けたい。 『よく考えてごらん。 君は優秀なゆっくり、君の子供は・・・。その・・・なんだ・・・。 言いにくいんだけど・・・。そうじゃないゆっくり。 君の子供は優秀なはずだと思うんだよ。私は。 何せ優秀な君の子供なんだから・・・。 でも、そうじゃないってことは・・・。 君の奥さんのれいむに・・・。その・・・。問題があるってことじゃないかな?』 「ゆ゛っ!? でぃぶばぁあああ!!!でぃぶばぁああ!!! ぜがいいぢゆっぐりじでるゆっぐりでずぅううう!!!! ぞんなごどぉおおお!!!ぞんなごどぉおぉおお!!!!!!」 『まあ、あれだ。君にも思うところがあるのだろう。 だから、しばらくの間、考える時間を与えるよ。 その間にゆっくりと考えてくれたまえ。 君は家族を大切に思っているいいゆっくりだ。 そして、優秀だ。 私はすごく君のことを買っているよ。 だけど・・・。 君が長生きして、長くゆっくりして、 そして、君の子供や家族をたくさん作って、孫やひ孫まで作りたいと思うなら・・・。 私の下に来た方が確実だと思うんだけどね・・・。』 「ゆ゛っ・・・。」 『もしかしたらだよ・・・。 君の子供たちが、あと1ヶ月で成績がすごく良くなって、 君の家族が救われるっていう可能性もないわけじゃない。 優秀な君の子供たちだ。ポテンシャルは高いはずだ。やれば出来るかもしれない。 やれば出来るかもしれないんだが・・・。 私がゆっくりとの関わりを持って、君たちからすれば、 気が遠くなるような年月の間で、見てきた中で・・・。 いくらそういう高いポテンシャルを持っているゆっくりとて・・・。 今の状況を打破するようなゆっくりは皆無だった。 そうだな。みんな無惨に・・・。そう・・・。 まあ、君の子供たちが、 私の経験則を破る第一号になる可能性もあるかもしれないからねぇ~。 何ともいえないよなぁ~。 だけど、そういう限りなく低い可能性にかけるより、 確実に目の前にある幸せを選ぶっていうのも、 またこれは・・・。優秀じゃないのかな? 私はそう思う。』 「ば・・・ばでぃ・・・ばでぃ・・・ばでぃざば・・・」 まりさは、番のれいむが、可愛い自分の子供たちが、 大好きだ。彼らを助けられるのなら、命とて捨ててもいい。 しかし、命を捨てず、彼らを捨てた場合、 会社で一番の美ゆっくりと噂される受付のありすと、夫婦になり、 会社の中でも、人間よりも上に立つくらいの役職にもつけ、 明るい将来を約束されているという事実。 そんな誘惑に惑わされるか!!!! 自分の命より家族の命の方が重い。 それは絶対の決意。絶対の思い。それもまた事実。 迷ってはいない。迷ってはいないのだ。 迷っていないのだが・・・。 なぜか・・・。言えない。言えないのだ。 この先の言葉が・・・。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「ぴゃぴゃ~!!!れいみゅはぴゃぴゃとねりゅぅうぅう!!!」 「ゆ~ん☆まりちゃもぉおぉ!!!!」 「ゆゆん!!!ぴゃぴゃはれいみゅだけのぴゃぴゃだよ!!! ゆっくちりきゃいしちぇね!!!!」 「あらあら、おちびちゃんたち!!! ぱぱはままやおちびちゃんたちのものよ!!!」 「「「ゆゆ~ん!!!」」」 まりさたちはみな集まって、す~りす~りしながら、 寝床へ入った。 「あしちゃはもっちょゆっくちできりゅひがくりゅね!!!」 「あさっちぇももっちょゆっくちできりゅひがくりゅよ!!!」 「あしゃちぇのちゅぎももっちょゆっくちできりゅひがくりゅよ!!!」 「おちびちゃん!!!まりさ!!!ゆっくりおやすみなさい!!!」 「「「ゆっくちおやちゅみなちゃい!!!」」」 まりさも笑顔で床に就く。 しかし、その笑顔の裏には、 確実に迫り来るゆっくり出来ない日が近づいているという恐怖に震えていた。 恐怖から逃げるため、家族を捨て、 長寿と繁栄の道を選ぶか・・・。 それとも愛する家族と共に滅びの日を迎えるか・・・。 あとがき また長すぎた。 あと無駄に設定が多すぎた。 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編
https://w.atwiki.jp/hutaba_ranking/pages/307.html
『電車を待ちながら』 30KB 制裁 いたづら 自業自得 野良ゆ 現代 13作目ましてこんにちわ、キャンセルあきです。 「いやあ、ありがとうございました」 「本当にまあ、危うく出発時間が遅れてしまうところだったね。ありがたいね。これ、お礼ね」 猛烈な残暑も過ぎた九月の終わり、人気の少ない田舎の駅の、そのホーム。 お兄さんと駅員のおじさんは、甘い珈琲を差し出して、ゆっくり対策課の駆除係に心から、 お礼の言葉を述べていた。 電車の待ち時間、線路上にたむろしている野良ゆっくりに気付いたお兄さんが 連絡を入れると、その駆除係は取るものも取り敢えず飛んできてくれたのだ。 線路の上に陣取って、電車を相手に「つうこうりょう」を要求していたまりさの親子は今、 ホームの喫煙コーナーで黒いシミにジョブチェンジしている。 「それじゃあ、野良ゆっくりどもの後始末はお兄さん達に御願いしますよ」 「私はゆっくり対策課じゃないんですが……まあいいです、承りました」 お兄さんは再び電話を掛けて、対策課の応援を頼む事となった。 そして、ホームのベンチに落ち着き、ホットのブラックコーヒーを啜っていた時の事だ。 「おにいさん、ちょっとれいむのはなしをきいてほしいよ!」 ベンチの下から、バスケットボール並みのサイズがある薄汚れたれいむと、そのおちびちゃんらしき 子れいむ、子まりさが合わせて1ダースほど、こーろこーろと現れた。 「ゆーんゆーん!」「おかあしゃーん、あみゃあみゃまだにゃにょ?」「ゆっくちしないではやきゅしちぇね!」 「おかあさん、このにんげんさんはゆっくりできるのぜ?」 中には、赤ゆ言葉もすっかり抜けた成体に近い子まりさまでいる。 どこをどう見ても、野良のしんぐるまざー一家であった。 電車を待ちながら キャンセルあき ■HR 議題:あいさつはだいじだよ! お兄さんの隣に座っている駆除係が、「処理しましょうか?」という目を向けてきたが、 お兄さんは軽く断ってれいむの相手をする事にした。 「どうかおにいさん、れいむたちをかい――」 「まあまあ話を聞く前に、まずは駆けつけ一坏からどうぞ」 じょぼじょぼ、と手にした「クソ苦いコーヒー」を親れいむに垂らすお兄さん。 「ゆ……?」 一瞬、何をされたかも分からずに固まる親れいむの表面に、ぞわりと血管のようなシワが浮く。 待つこと三秒。 「――ゆっぎぇえええええええええええっ!」 びったんびったんびったんびったん。 「お、おきゃあしゃんどうちたにょ!?」 「おかあしゃん、ゆっくちちてね! れいみゅがぺーろぺーろしてあげりゅからねええ!」 饅頭肌におぞましい浮腫を作ってのたうつれいむに、子ゆっくり達が駆け寄ったが、お兄さんの 飲んでいた「クソ苦いコーヒー」は、成体のれいむですら瀕死になる程のにがにがだ。 「ぺーろぺー……ゆぎゃ!」 「ゆ……れいみゅ? にゃんでれいみゅがえいえんにゆっくちしちゃってるのおおお!?」 コーヒーの染みた親れいむの肌をぺーろぺーろした赤れいむは、餡子を吐いて即死した。 「ゆっげ! おじびじゃ! おにいざん! どぼじでごんなごどをずるの!」 「挨拶も無しにいきなり要求から入るなんて、ゆっくりしていないゆっくりですから」 「ゆ、ゆがーん!」 ゆっくりしていないゆっくり――それはゆっくりにとって最大級の侮蔑の言葉である。 多大なショックを受けたれいむは、しばしの間、体を冒すにがにがの事も、最愛の おちびちゃんが永遠にゆっくりしたことも忘れて激昂した。 「れいむはれいむだよ、ゆっくりしていってね! ほらほら、れいむはゆっくりしてるでしょ! ゆっくりしてないゆっくりだなんていわないで、ゆっくりていせいしてね、ぷんぷん!」 「お兄さんはお兄さんです。ゆっくりしていって下さいね。本当にゆっくりしたゆっくりなら、 私に向って"のーびのーび"してくれますか?」 「ゆゆん! そんなことあさめしまえっ! だよ!」 れいむは体をうねらせてのーびのーびをした。 その間に、お兄さんは餡子を吐いてた赤れいむの残骸をナマモノ用のゴミ箱に放り込み、 代わりに甘いゆっくりフードを幾らか、子ゆっくり達に向ってばらまいた。 たちまち、ゆっくりできる匂いに群がる赤ゆっくり達。 「ほら、れいむはゆっくりしたゆっくりでしょおおぉ? おにいさんはていせいしてね!」 「……それなりにゆっくりしたゆっくりですね。認めますよ」 「それから、えいえんにゆっくりしちゃったおちびちゃんの、"しゃざい"と"ばいしょう"を ようっきゅっするよ!」 「その前によく見て下さい。おちびちゃん達はみんな、ゆっくりしてるじゃないですか」 「ゆ……? おちびちゃんたち?」 後を振り返ると、 「どうしたのおかあさん? まりさゆっくりしてるよ?」 「おそらからあまあまがふってきたのぜ! みーんな、まりしゃのものなのぜ!」 「むーちゃむーちゃ、ちあわしぇええええ!」 殆ど成体の長女まりさを筆頭に、れいむの子ゆっくり達はみなゆっくりフードへと群がって、 幸せにむーしゃむーしゃしている。 「ゆゆーん、みんなゆっくりしてるよおお!」 「そうですね、どなたか、大変な目にあったおちびちゃんは残っていますか?」 「いち、にい…………たくさん! おちびちゃんたちはみーんなそろってるね! みんなゆっくりしてるよ! おにいさんもゆっくりしたにんげんさんだね! ゆんゆゆーん」 思い込みの激しさが体調にまで表れるゆっくりのことである。 れいむはいつの間にか、クソ苦いコーヒーが体にしみこんだ事すら忘れて、ゆっくりし始めた。 「それで、私に何か用事があったんではないですか?」 「ゆゆ――! そうだよ! おにいさんにおねがいがあったんだよ!」 危うくそのままひなたぼっこを始めてしまう所だったれいむは、慌ててお兄さんに向き直った。 「どうか、れいむたちを――「勿論駄目ですよ」――"かいゆっくり"に!?」 「……」 「……れいむをかいゆっくりに――「お断りします」――どぼじでぞんなごどいうのおおおおっ!?」 ■道徳:うそつきはどろぼうのはじまりだよ! 「貴方を飼いゆっくりにした所で、私はゆっくりできそうもないです。ゆっくり理解して下さい」 「なんで!? どぼじで!? りゆうをゆっくりおしえてね、おにいさん!」 「うしろを見て下さい」 「ゆん?」 振り向けば、おちびちゃんたちが、 「はやくまりしゃをゆっくちしゃせるのじぇ!」「じじいはあみゃあみゃもっとよこちてにぇ!」 などと言っていた。 「飼いゆっくりは、"人間にゆっくりさせてもらう"ゆっくりではなくて、 "人間をゆっくりさせる"ゆっくりで有ることくらいは分かりますよね?」 「あれはおちびちゃんのいうことでしょおおおお!?」 「子は親の鏡ですよ。そもそも、どうして飼いゆっくりになりたいんですか?」 「それは……れいむは"かり"がへただから、おちびちゃんたちをゆっくりさせてあげられないんだよ。 だから"かいゆっくり"に――」 「だったらなおさら駄目ですね……」 「どぼじでえええええ!? れいむが"のら"だから? "しんぐるまざー"だからあああ!?」 「どちらも違います」 "飼いゆっくり"としてやっていけるぐらい人間と付き合えて、価値観を共有できるならば、 "野良ゆっくり"でも食い詰める事は無いからである。 人間が捨てるゴミでも、ゆっくりならば食べたり利用できたりする物は多々あるので、 人間と"交渉"する概念を身につけた野良ならば、地域によっては快適に暮らせるのだ。 「しんぐるまざーでも、ゴミ拾いと草刈り、物乞いで、立派に子育てするれいむは居ますからね」 「はああああああっ!?」 そうしたゆっくり達は、人間との力関係を理解しているので、時には人間に拾われる事もある。 しかし、人間と親しい野良ゆは決して、「かいゆっくりにしてください」とは言わない。 「自分は人間と交流する能力ないよ!」という宣言に等しいからである。 「かいゆっくりにしてください」は死亡フラグ。懸命に野良をやって、人間の目に止まるのを 期待するしかない――それは今や、野良ゆにとってすら常識であった。 しかるに、このれいむはどうだろう? 「いやだあああああ! もうなまごみさんも、にがにがなくささんもたべたくないんだよ! むしさんはすぐにぴょんぴょんでにげちゃうよ! れいむはもう"かり"にいきたくないよ!」 「なつさんはあつくてゆっくりできなかったのぜ!」 「だんだんしゃむくなってきちぇ、おうちもゆっくちできないよ!」 「だからじじいは、まりしゃをゆっくちしゃせてにぇ! いましゅぐでいいよ!」 「ほらほら、おにいさん、おちびちゃんはゆっくりできるよね? おうたもうたえるんだよ? れいむたちなら、おにいさんをたくっさんっ! ゆっくりさせてあげられるよおおおおおっ!」 「おかあさん、ゆっくりしてね、まりさがすーりすーりしてあげるよ!」 「おかあしゃんをいじみぇるな! れいみゅぷきゅーしゅるよ! ぷきゅううう!」 「"ビキィっ!"」 「すいません、ちょっとだけ落ち着いて下さいね。あくまでこの場は、私がれいむと話します」 親子の様子に"きた"駆除係が飛びかかろうとしたのを、お兄さんは優しく宥めた。 線路に入った野良まりさ達は、死臭すら出すことなく処理された。 そのため、れいむ親子は、駆除係に気付いてすら居ない。 それどころか、眼中にはいってもいないようだ。 「それでれいむ、貴方はどうやって、私をゆっくりさせてくれるんですか?」 「ゆん……れいむは……れいむはきんばっじさんになれるよ」 「ほう……金バッジですか」 「ゆ――そうだよ! きんばっじさん、きんばっじさんだよ!」 "金バッジ"という言葉が、お兄さんの興味を引いたとあって、れいむは必死で連呼した。 「れいむのおかあさんは、きんばっじのかいゆっくりだったんだよ!」 「本当ですか?」 「いまおもいだしたんだからまちがいがないよ! だかられいむも、すぐにきんばっじさんになれるよ!」 それは、餡子脳の中で発生したでたらめにすぎなかった。 が、次の瞬間には、本ゆんも気づかないうちに、れいむの中で真実にすり替わっていた。 ゆっくりの思い込みは、自身の記憶など容易くゆがめるのである。 「もしそれが本当なら、確かに私にとってはゆっくりできますね……」 「おちびちゃんたちだって、おにいさんにかいゆっくりにしてもらえれば、みんなみーんな、きんばっじさんだよ!」 「それでは、テストをしてあげましょう」 「ゆゆ!? てすと?」 「このテストに全て合格出来たら、貴方たち全部を私の飼いゆっくりにしてあげます」 「ゆ……ほんとうなの、おにいさん! れいむはてすとをするよ! ゆっくりしないではやくしてね!」 「ええ。……ただし」 と、お兄さんは優しげな笑顔に真剣な光を宿らせて、れいむを見た。 「もしもれいむが、出来もしないことを"出来る"と言い張るような嘘つきでしたら、 絶対にゆっくりできなくなります。私が保証しますよ」 「ゆ、れいむ、いたいいたいなてすとさんはゆっくりできないよ?」 「安心して下さい」 落ち着いた声が、れいむに届いた。 お兄さんの声は、とてもゆっくりできる。 「テストが終わるまでは、私はれいむを決して傷つけません」 「ゆん、とうっぜんっだね!」 「そして同時に、テストに合格するまでは決して貴方たちを手助けもしません」 「にんげんさんのてをかりなくても、れいむはりっぱにやりとげてみせるよ!」 「結果は最後に言いますが、もしも途中で不合格だったとしても、テストは最後までやりますか?」 「ゆーん……やるよ! れいむはさいごまでてすとさんをうけるんだよ!」 「おちびちゃんたちにもテストを手伝って頂きますが、それで良いですね?」 「ゆっくりりかいしたよ! いいよね、おちびちゃんたち! えいえい、ゆー!」 「「「「えいえい、ゆー!」」」」×11 「ええ、了解しました……それではテストを始めましょう」 ■社会:おかざりはだいじだいじだよ! 「まずはれいむに質問です。お飾りが無くっても、自分の家族や大切なゆっくりを区別出来ますか? これは金バッジゆっくりになるためには、とても重要な事なんです」 「ゆ……おかざりがなくっても?」 れいむは背後でゆっくりしている、沢山のおちびちゃん達を見た。 みんなゆっくりしていて個性的で、我が身にも代え難いおちびちゃん達だ。 この中の誰一人が居なくなっても、れいむは中枢餡を切られるような悲しみに駆られることだろう! 母性(笑)溢れるれいむが、例えお飾りが無くとも、おちびちゃんを見間違えるわけ無いじゃないか! 「ゆん! できるにきまってるよ! やっぱりれいむはきんばっじにふさわしいおかあさんだね!」 「本当ですね? ならばテストしましょう」 「ゆん? おにいさんまりさになにをするの!?」 「れいみゅ、おしょらをとんじぇるみちゃい!」 言うが早いかお兄さんは、れいむのおちびちゃん達の中から、一番大きな子まりさと、 一番小さな赤まりさをつかみ取った。 「おちびちゃんたち! おにいさん、いったいなにをしてるのおおぉぉぉ!?」 「すこし、お飾りを借りますね。ひょいひょい、と」 「やめてね! まりさのおかざりさんかえしてね!」 「れいみゅ、おかじゃりしゃんがにゃいとゆっくちできにゃいよ!」 そして、れいむに見えない所で二体のお飾りを奪ってしまう。れいむの前には、外されほかほかの おぼうしとおりぼんさんが置かれた。そしてお兄さんが、れいむに向って右手を差し出す。 「それでは、はい。私の手に乗っているゆっくりを、ちゃんと区別ができますか?」 「……ゆ!?」 お兄さんの右手の上。れいむの目の前。 そこには、お飾りのない、ゆっくりしていないゆっくりが置かれていた。 「お……おちびちゃん?」 お飾りが無いため、そのゆっくりは、全く特徴のない"のっぺらぼう"に見える。 だが、お兄さんの右手に乗っているゆっくりは、たった今れいむの足下から奪われたばかりの、 最愛のおちびちゃんに違いないのだ。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ……」 「さあ、このゆっくりは誰でしょう? ちなみに、声を出せないように口は押えてあります」 「ゆんゆゆゆゆゆゆんゆんゆんゆんゆん……」 れいむはそのお饅頭――じゃなくてゆっくりをにらみ続ける。 子まりさはさらさらのきんぱつさんだ。でも、赤れいむの髪もさーらさーらしていて区別出来ない。 子まりさのおめめはおそらのようなあおいいろだ。でも、赤れいむの瞳もおんなじくらいきらきらだ。 今のれいむにとって、おちびちゃんを区別することは、無改造の虐待鬼威惨がヒグマとタイマンを 張るくらい難しいことだった。 せめて、れいむに似て罪な程の美ゆっくりで有ること以外に、区別出来る所があれば! 「ゆ……そうだよ! まりさちゃんはいちばんうえのおねえちゃんだよ、だかられいむとおんなじくらい おおきいんだよ」 「ほうほう、それで?」 「れいむはいちばんあとにうまれたんだよ! だかられいむのおくちにはいるくらいちいさいよ!」 つまり、お兄さんの手に乗っているのは――れいむとおなじくらいに成長したゆっくりは、 「そのゆっくりはれいむのまりさちゃんだよおお!」 ぽふん。 れいむは、子まりさの外された帽子を、お下げで掴んで乗せた。 するとのっぺらぼうだったお饅頭はたちまち、金髪のゆっくりした"おちびちゃん"として見える。 「ゆゆーーん! やっぱりれいむのおちびちゃんはゆっくりしてるよおおお!」 「……まあ、色々と言いたいことはありますが、ひとまずこの場は正解にしておきましょう」 「おにいさん、こんないたずらはやめてほしいよ」 「我慢して下さい。テストが終わったら、特別にご褒美を上げますから」 「おちびちゃんはつらかったよね、だけどいいんだよ。れいむはおちびちゃんがもどってきて くれただけでだいまんぞくっ! だよぉ!」 お兄さんの手から降ろされるなり、ジト目で人間を睨み付けるのをすーりすーりで宥めながら、 れいむは勝利の美酒に酔った。 だが、余韻にひたってばかりもいられない。 「さあおにいさん! れいむはみごとにせいかいしてみせたよ! これでれいむはきんばっじ――」 「では、次のテストに行きましょうか」 「ゆゆ! まだあるのおおお!?」 「テストはあと一、二、"沢山"ありますからね。……嫌なら止めても良いんですよ?」 「わかったよ! はやくつぎのてすとさんにいこうね、おにいさん!」 ■算数:さんよりうえまでかぞえようね! 「それでは次の質問ですが、れいむは"二"よりも大きな数を数えられますか? 金バッジを目指すなら、二桁の足し算くらいは暗算でやってもらわないといけないのですが……」 「ゆゆ……かず?」 金バッジではなくて銀バッジであれば、"12"まで数えるのが最低ラインと言われている。 理由は時刻。 「十二時に帰る」という言葉が理解出来なければ、留守番をさせられないのだ。 「例えば、れいむは自分のおちびちゃん達の数を数えられますか? 先程から数が減ったり増えたりはしていませんか?」 「ゆん?」 言われてれいむは、おちびちゃん達を見回した。 数をかぞえる。いち、に、たくさん。 再度確認する。いち、に、たくさん。 「おちびちゃんたちは"たくさん"いるよ! おにいさんはへんなこといわないでね!」 れいむは、数を数えるのに極限まで集中した。 あまりに夢中で、言い返す頃には、れいむは直前にされたテストの内容など全てすっかり忘れていた。 お兄さんに隠された赤れいむ? 赤れいむは犠牲になったのだ。ぼせい(笑)の犠牲に。 「はあ、これは駄目かも分かりませんね。それではれいむ、"二"の次の数は何ですか?」 「ゆ……"に"のつぎのかずは……えーと……えーと」 「せめて、"五"までは数えて欲しいですね」 野生ゆっくりでもぱちゅりーなら、それなりの確率で"十"まで行ける個体はいる。 だが、普段からいい加減なナマモノであるれいむには、これはかなり厳しい問題と言えた。 「かず……かずは……えーと」 「"二"のつぎは何でしょう? "五"は何番目でしょう?」 「に……ご……。"ご"? そうだよ、れいむはおもいだしたよ! "かず"は、いち、に、さん、し、ごだよ!!」 「……ほう? もう一度御願いします」 お兄さんの顔に、これは素直に感心の色が見えた。 顔色をうかがうれいむは、"きんばっじ"という言葉に反応した時と同じく、これだ、とひらめく。 「ぱちゅりーがいってたんだよ。かずは、いち、にい、さん、し、ごなんだよ、あってるでしょ!?」 「では、"三"の次は何ですか?」 「ゆ……いち、に、さん、し、ご。いち、に、さん、し、ご……さん? さん?」 だが、そこまででれいむは固まってしまった。 このれいむ、どうやらかつて一緒にいたぱちゅりーが"五"まで数えることは出来たらしい。 しかしながら、ぱちゅりーが数えている場面を、理解するでもなく見ていただけなのだろう。 「私の指は今、何本ありますか?」 お兄さんが指を三本立ててれいむに見せた。 「えーと……いち、に、たくさん。あれ? いち、に、たくさん。ゆ……ゆううううううっ!」 物体が三つ存在するという概念と、"さん"という言葉が全く結びついていない。 「本当に数を分かっているんですか? 嘘つきはゆっくりできませんよ?」 「ゆ、れいむはゆっくりりかいしてるよ! かずはいち、に、さん、し、ごなんだよ! ぱちゅりーがいったから、まちがいないんだよおお! ばかにしないでね、ぷんぷん!」 「……分かりました、まあいいです。それでは次のテストに行きましょうか」 ■音楽:ゆっくりおうたをうたおうね! 「それでは次のテストです。れいむには、おうたを歌って貰います」 「ゆ――! ゆわーい。おうたはれいむもだいすきだよ。ゆぷぷぷぷぷ、おにいさんもようやく、 れいむをかいゆっくりにするきになったみたいだね! ゆっくりしてるね!」 れいむは、自分の得意分野が出題された位で得意になっている。 「ただし、私が"止め"と言ったり、手を叩いたり、あるいは何か特別な事が起こったら、 直に歌うのを止めて下さいね」 「ゆっくりりかいしたよ!」 「金バッジならば、おうたを歌ったりしていても、周囲の危険に気づきますし、 人間の指示を受け取ることもできるのです。れいむはちゃんとできますか?」 「もちろんだよ、れいむはゆっくりうたってあげるよ!」 「本当ですね?」 れいむは勘違いしているが、このテストは要するに、『おうた』の最中であっても周囲の 様子に気を配ることが出来るのか、指示が聞けるのか、というものである。 「おちびちゃんたちも居るので、一緒に歌って貰いましょう」 「おちびちゃんたち! ゆっくりりかいしたよね? それじゃあおかあさんといっしょに、 おうたをうたってあげようね! さん、はい!」 「「「「「「「「ゆっくり~のひー♪ まったり~のひー♪」」」」」」」」 一斉に、饅頭達が雑音を垂れ流し始めたのにもめげず、お兄さんは静かに一分待った。 「はい、ストップ」 「ゆん! こんなかんじでいいんだね、おにいさん!」 「まあいいですけど、これだけじゃわかりませんね。もう一度御願いします。 今度は私が号令を出しますからね、さん、はい!」 「「「「「「「ゆっくり~のひー♪ まったり~のひー♪」」」」」」」 一分。お兄さんは、今度は手を鳴らして合図した。 「ゆっくり~の――ゆっ! おちびちゃんたち、うたうのをゆっくりやめてね! どう、おにいさん? れいむたちゆっくりしてるでしょ?」 「ええ、たしかにゆっくりしています。でも、少し声が小さくなってきましたね」 「おちびちゃんたち、かいゆっくりになるために、もっとおおきなこえでおうたをうたうんだよ! さん、はい!」 「「「「「「ゆっくり~のひー♪ まったり~のひー♪」」」」」」 一分。お兄さんが足を踏みならす。 「ゆん! おちびちゃんたち、うたうのをやめてね!」 れいむが指示を出すと、おちびちゃんたちはぴたりと歌うのを止めた。 「……ゆふん」 ドヤ顔でお兄さんを見上げるれいむ。 歌声は秋空へと綺麗に響き渡っていたし、注意深く周囲を警戒したれいむはお兄さんの 合図を見逃すこともなかった。 そのうえ、おちびちゃんたちはれいむの指示に段々素早く反応するようになって、 ざわざわと騒がなくなっていった。 これはもう、合格以外あり得ないおうただっただろう、そういう自負がれいむにはあった。 「……まあいいでしょう。次のテストが最後ですよ」 「ゆゆゆ……ゆわーーーい!」 やった、合格だ! れいむは喜びのあまりちょっとうれしーしーをもらしつつ、きりっとした顔で おちびちゃん達に自分の姿を見せてあげた。 ――みんな、れいむのすがたをみて、おかあさんみたいなきんばっじさんをめざすんだよ! れいむの餡子な脳内では、既に金色に輝くバッジが赤いおりぼんさんに付けられている。 さあ、いち、に、たくさんのおちびちゃんたちと一緒に"飼いゆっくり"の玉座に着くのはもうすぐだ! ■体育:みんなおくちにはいってね! 「それでは最後のテストです」 「ゆん! いまのれいむはむてきだよ! どんなてすとさんでも、どんとこい、だよ!」 「「「「どんときょい、じゃよ!」」」」 小さいおちびちゃん達までが、れいむの真似をしてふんぞりかえっている。 「危険なものが迫っている時、お母さんはおちびちゃんを守ってあげなければなりませんよね?」 「ゆ、そうだね! それでれいむはどうすればいいの?」 「小さなゆっくりのみなさんを、お口に入れて守って下さい。理解出来ましたか?」 「……ゆっくりりかいしたよ」 「おちびちゃんたちきこえた? まずはいちばんおおきなおねえちゃんのおくちに、はいれるだけ はいるんだよ! のこったおちびちゃんたちはおかあさんのおくちにはいってね!」 「「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」」 母れいむがゆっくりならざる即断即決を下すと、おちびちゃんたちはこーろこーろと転がって、 先ずは大口を開けたおねえちゃんゆっくりのお口に入っていった。 「ゆゆ? のこったのはれいむだけなの?」 「しょうだよおきゃあしゃん!」 お口に入りきれなかったのは、なんと赤れいむが一体だけだった。 「ゆゆーん、いつのまにか、おねえちゃんもおおきくなってたんだねえ!」 我が子の成長を喜ぶ母れいむ。 「あかちゃんれいむは、おかあさんのおくちにゆっくりはいってね!」 「ゆっくちおかあしゃんのおくちにはいりゅよ!」 これで、残った子ゆっくり達はみんな、大きなゆっくりのお口に入った。 「…………」 「…………」 「……もう出しても大丈夫ですよ」 「おちびちゃんをぺー、するよ!」 「こーろこーろ、でりゅよ!」 「どう、おにいさん! これでれいむのてすとさんはぜんぶおわったんでしょ?」 「ええ、テストは全て終了ですね」 「ゆふん!」 ようやくだ。やっとここまでれいむはこれた! 「やくそくだよおにいさん! れいむたちをかいゆっくりに――「勿論、しませんよ」……ゆ?」 ■採点:うそつきさんはふごうかくだよ、りかいしてね! 「ゆゆゆゆゆゆゆ? いま、おかしなことがきこえたよ? れいむはかいゆっくりになれ――」 「――貴方が飼いゆっくりになることは有り得ません。ゆっくり理解して下さい」 「は……はああああああ!? おかしいよおにいさん! れいむはさいごまでてすとさんを うけたでしょおおおおおっ!? ごうっかくっ! なんでしょおおおおおおおぉぉっ!?」 「れいむは最後までテストを受けましたが、途中で不合格が決まってましたから」 あれだけのテストを受けて、今更不合格だったとは納得できないれいむだが、 れいむとお兄さんは確かに、約束していたのだ。 ――結果は最後に言いますが、もしも途中で不合格だったとしても、テストは最後までやりますか? ――ゆーん……やるよ! れいむはさいごまでてすとさんをうけるんだよ! 不合格であっても、最後までテストはやると。 「どぼじでぞんなごどいうの!?」 しかし、れいむは納得ができない。 「れいむがいつ、どのてすとさんにふごうかくだったっていうの! ゆっくりせつめいしてね!」 テストに合格していた思い込みが、テストの全てを完璧にこなしたというプライドに転化されて、 不合格を認めることができない。 「れいむは最初から、全てのテストに不合格でしたよ?」 そんなれいむに、お兄さんは死刑宣告にも等しい採点結果を、告げた。 「……はああああああああ!?」 「まずは、最後のテストからいきましょう。『危険なものからおちびちゃんを守れるか?』という テストでしたが、れいむはおちびちゃん達を守り切れていません。ですから不合格です」 「なにいってるのおにいさん! れいむのおちびちゃんたちは、このとおり、いち、に……あれ? いち……に…………」 「れいむ、貴方のおちびちゃんは、どれだけ残っていますか?」 「……"に"だよ」 れいむは、周囲をきょろきょろと見回している。 「おちびちゃんたちが"ふたり"いるよ……」 だが、"たくさん"いた筈のおちびちゃんが、どれだけ確認しても、二体しか居ない。 「……どうして、どうしておちびちゃんたちが"ふたり"しかいないの?」 「それはれいむが、貴方たちにとって危険な物から、守ることが出来なかったからです。 続けてその前にやった、おうたのテスト結果ですが、これも不合格ですよ」 「おちびちゃ……なんで? どおして?」 れいむは、れいむたちは、とてもゆっくりした"おうた"を歌えたはずだ。 「あのテストは、『お歌の最中に周囲が見えているか?』です。歌いながら気を配っていれば、 おちびちゃんたちが"減っている"事にも気付いた筈です。よっておうたのテストも不合格」 そしてさらに、とお兄さんは言葉をつなげる。 「あるいは、れいむが本当に『三以上を数える事が出来る』のなら、途中でおちびちゃんの 数の変化に気付いた筈なのです。つまり、数のテストも不合格」 採点は続けられる。 弾劾は、続いている。 「おちびちゃん……そうだよ!」 そこで、れいむは気付いた。 「さいごのてすとさんで、おちびちゃんたちはおねえちゃんのおくちにかくれたはずなんだよ! なーんだ! おねえちゃんがまだおくちに、いれたまんま……じゃ」 そして、疑問を覚える。 どうして一番上のまりさおねえちゃんは、まだお口におちびちゃん達を入れたままなんだろう? と。 れいむの"おちびちゃん"は、困惑したれいむを、冷たい瞳で見下ろしていた。 「ゆ……?」 ……見下ろす? 「どうしてれいむのおちびちゃんが、れいむより大きくなってるの?」 「そして、一番最初のテストで『お飾りが無いゆっくりを区別出来て』いれば、そのゆっくりが そもそも、貴方のおちびちゃんですら無い事に気付いていた筈なんです」 よって、最初のテストも不合格。と、小さなつぶやきがれいむのテスト結果を"零点"と宣告。 「もういいですよ、"ふらん"」 お兄さんは、れいむの眼前に居る"まりさ"からおぼうしを取り去った。 「ほんとうに、こんないたづらはにどとこんてにゅーしないでほしいよ、お兄さん」 お飾りをとられても身じろぎどころか、嫌がる素振りすらしない"のっぺらぼう"は、 大きく口を開け、「げぷ」と"ゆっくりの死臭に満ちた吐息"をれいむに浴びせかける。 その赤い口。 鋭く尖った砂糖菓子の牙。 殺意に満ちたとげとげしい眼光。 七色に輝く飴細工の羽。 もはや、特有のお飾りを付けていなくても分かる。 それは、野良ゆっくりが遭遇する中でも、最大級に禍々しい捕食種のひとつ。 「ふ……ふらんだあああああああああああああああああああああっ!」 「うー……死ね!」 「お、おかあしゃあああああん! ゆげっ! いちゃいよ、ゆっくちできにゃいゆっくちめ! ゆびゃ! やみぇちぇね! れいみゅいちゃいいちゃいはいやじゃよ、ゆぎゃ!」 硬直するれいむの目の前で、ゆっくりふらんは悠々と赤れいむを嬲り始めた。 苦痛を味合わせて甘くする、ふらん種の本能だ。さっきまではれいむの背後で"手早く" 子ゆっくり達を食っていたので、鬱憤を晴らすかのようにハッスルしている。 「や……やめてよ。れいむにのおちびちゃんがいたがってるでしょ? おにいさん?」 「私は、『テストに合格するまでは手助けしない』と言いましたよ?」 「ほ、ほかのおちびちゃんたちはどこにいったのおおおおっ!?」 「とっくの昔に、ふらんのお腹の中です」 「うそつき! おにいさんはうそつきだよ! てすとさんがおわるまでは、れいむたちに いたいいたいをしないっていったでしょおおおお! どぼじでふらんをつれてきたのおおおっ!」 「いいえ、ふらんは最初から居たんです。れいむが気づかなかっただけですよ」 「……ゆ?」 「お飾りを付けていなかったので、れいむは気づきもしませんでしたが、最初から私の 隣に居たのです。線路に入り込んだまりさ達を駆除して、もらうためにね」 お兄さんが、ゆっくり対策課に電話連絡を入れるや否や、洗濯中のお飾りを付けもせずに、 文字通り飛んで――というよりお姉さんにぶん投げられて――来たのがふらんだった。 「ゆっべ! おがああじゃああ! だずげ! れいみゅをだずげでねえええ、おかあじゃあんん! どぼじでだずけないの!? れいみゅをだずげりょおお、こにょ、くしょおやあああ!」 「う……うそつき。うそつきうそつきうそつきうそつき! おまえはうそつきだああああ、 このげす、くそどれい! くそじじいいいぃぃぃぃ!」 「……ほう?」 ふらんは飽くことなく、昏い情熱を燃え上がらせて赤れいみゅを嬲る。 その悲鳴を背後に、親れいむはお兄さんを"下衆"と詰る。 お兄さんの目に、危険な光が宿った。 「そうだよ、れいむはゆっくりしたおかあさんだから、れいむはきんばっじさんなんだよ! てすとさんは、ぜんぶぜんぶ、ぜーーーーんぶ、ごうかくしてるにきまってるんだよおおおおおっ! れいむはごうかくだよ! れいむはきんばっじだよ! おまえだけがうそつきの、くそじじいなんだよ! さっさとれいむをゆっくりさせろ、この……くそどれいいいいいいいいいいいぃぃぃぃいぃ!!」 「……お兄さん。こいつ、ツブそうか?」 尖った歯で、痙攣する赤れいみゅの中枢餡を"こりこり"しつつ、ふらんが言う。 「いいえ、それには及びませんよ。……れいむ、私は"飼いゆっくりになりたい"という貴方の為に、 最大限のチャンスを提示しましたよ」 「あたりまえだああああっ! れいむはしんぐるまざーなんだよ! じじいはやさしくしなきゃいけないんだよ、 それがていっせつっなんだあああ!」 「ふらん」 「ぶちいっ!(もっちょ……ゆっくちしちゃかっちゃ……)」 ふらんの口の中で、れいむ最後のおちびちゃんが永遠にゆっくりした。 「ああ……これでしんぐるまざーでもなくなりましたね」 「だったらなんだっていうのおお!? ぜんぶじじいがうそつきだからわるいんでしょおおおお!? ばかなのおおおぉ? しぬのおおおおぉぉぉ!?」 「私は貴方との約束を破ってはいません。それでも私を、"嘘つき"と言いますか!」 「そうだああああっ! おまえがうそつきなのがわるいんだあああっ! しゃざいしろ、ばいしょうしろ! れいむをっ! ゆっくり……させろおおおおおおっ! そしてれいむを"かいゆっくりに"――」 「――分かりました」 厳かな声が、れいむの中枢餡を打った。 「ゆ……? ゆふふふふふ! ようやくじじいもれいむのいだいさがわかったみたいだね! さあ、くそどれいは、このれいむさまにびゆっくりのまりさをつれてきてすっきりーさせるんだよ!」 「れいむがそう思うのなら、私は嘘つきなのでしょう、れいむの中では……。 なので私はせめて少しでも嘘つきから離れるために、自分の言葉を守りたいと思います。 『出来もしないことを出来ると言い張るような嘘つきは、絶対にゆっくり出来ない』と、 私は確かに言いました」 そう、テストは既に終わっているのだ。 お兄さんがれいむをどうしようが、既に約束の外。 「ゆふふふふふ。れいむはきんばっじさんだよー! ゆっくりしたけっかがこれなんだよー」 お兄さんはおもむろに、懐からおもむろにピーラーを取り出した。 この皮むき器、ゆっくりの餡子を傷つけずに皮だけを剥くための特別製で、 商品名も少し変わっている――すなわち、『謝罪と賠償』。 ■放課後 「オラァ! 居るなら返事しやがれ……って、あれ? アイツが居たんじゃ無かったのかよ、ふらん?」 数分経って、ゆっくり対策課駆除班のお姉さんが駅に着いた。 そこで目にしたのは、綺麗に掃除された無人のホームと、日向でうとうとするふらんの姿だけだ。 「うー……おにいさんなら、おっきなすぃーにのっていったよ。 おねえさんにでんごん、"すこしはせがのびましたか?"だって」 「野郎……次に会った日を命日にしてえらしいな、おい」 お姉さんの身長は、九年前から四尺八寸――現在の単位に直して148cm――で変化が無い。 ちょっと物足りないと感じているのをわざわざつつく命知らずは、お兄さんくらいのものだ。 踵を浮かせて背筋を伸ばし、精一杯見栄を張った体勢で辺りを見回していると、奇妙なオブジェが 目に付いた。 「……なんだこれ?」 喫煙コーナーの灰皿代わりに置かれているそれは、表面をニスで塗り固められた、黒い餡子玉だ。 時折蠕動している所を見るに、まだ生きているようである。 「このぴこぴこの形からみるに、元はれいむっぽいがよ……」 「おにいさんがつくったよ。ふらんはまずそうだからたべないけど」 「……そうだな、れいむなんざどうなったっていいや、放っておこう。ほれ、帽子だ」 「うー、おねえさんありがとう!」 ゆっくりんぴーすのメンバーが聞いたら怒り出しそうな台詞だが、命の価値が違うんだから仕方ない。 お姉さんとふらんが仲良く駅を去って、黒い餡子玉はちょっと蠢くオブジェとして、 駅のホームに取り残された。 ――れいむは―― 二度とゆっくりはできなかった……。 餡子とゆっくりの中間の不思議物体となり、中枢餡が非ゆっくり症で脳死するまで、 駅のホームに佇むのだ。 そして死にたいと思っても餡子が無くならないし。 餡子むき出しの激痛に、考えるのも止められなかった。 ~おわり~ ■あとがき 鬼威惨がまたヒグマさんにむーしゃむーしゃされました。三人目です。 加工所謹製『謝罪と賠償』シリーズ。 対ゆっくり駆逐用品のブランド。 玄翁、のこぎり、鉋などの大工用具から始まり、キリライター、半田ごて等の工具、果ては包丁や、 作中でお兄さんが使ったピーラー等の料理器具に至るまで、幅広いラインナップを誇っている。 自殺願望のあるゆっくりの『謝罪と賠償』要求に応えるべく、「一撃で行動不能になるが決して即死はしない」 使い勝手を目指して常に改良が続けられている。 ――が、本来の用途においてもかなり"使える"事が、加工所の技術力に対する評価を高めている。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3647.html
『ゆっくりの鳴き声』 10KB いじめ 日常模様 番い 野良ゆ ゲス 都会 虐待人間 ぬる虐めです まりさのゆん生は輝いていた 一人立ちしてすぐに幼馴染の可愛いれいむとけっこんも出来たし 長く苦しい越冬にも成功した 春には待望のおちびちゃんも生まれた れいむ似の可愛いおちびちゃんが二人と まりさ似の凛々しいおちびちゃんが二人だ まさに順風満帆 これからのゆん生においても何不自由無く 輝ける未来に邁進する事は決定的である まりさは今日も美ゆっくりのれいむと 可愛い可愛いおちびちゃん達と共にお散歩に出掛けた 「ゆゆっ?!」 途中子れいむが何かを見付けた 「みちぇみちぇ、ゆっきゅりできにゃいゆっきゅりがいりゅよ!!」 「ゆゆっ?!おかざりのないとってもゆっくりできないゆっくりだね!!」 子れいむが揉み上げで指し示す方を見た親れいむは お飾りと両目を失い、ボロボロになって這いずるゆっくりを見付けた 「あ・・・ゆっ・・・・たす・・・・・・」 同族の声に反応したのか ゆっくりとした動作でまりさ達の方に這いずって来る 「みてみてまりさ!!とってもゆっくりできないゆっくりがいるよ!!」 「ゆあ~ん?!ゆっくりできないくせにまりささまのまえにでてくるなんてめざわりなんだぜ!!!」 「「ちょうだちょうだ!!まりちゃたちのまえでゆっくちちないなんちぇゆるしゃないんだじぇ!!」」 「おかあしゃん!!ゆっくちできにゃいゆっくちはしぇいしゃいだにぇ!!」 「「「しぇいしゃい!!しぇいしゃい!!」」」 「さすがはまりさのおちびたちなんだぜ!!かぞくぜんいんですーぱーせいさいたいむなんだぜ!!」 まりさは自身の最強さを家族に披露する為 ゆっくり出来ないゆっくりに向け、制裁宣言をした 「ゆっくりできない!!!ゆっくりは!!!さっさと!!!しぬんだぜ!!!」 「ゆっ・・・・やべ・・・・ど・・・・・ぶっ・・」 まりさが体当たりをする度にゆっくり出来ないゆっくりから餡子が漏れ出す その光景に感化されたのか子ゆっくり達も参加し始めた 「ゆぶぶぶ!おりょかおりょか!」 「ゆっくちできにゃいゆっくちはしゃっしゃとしんでにぇ!」 「「まりちゃがぷきゅーしゅるよ!ぷきゅー!!」」 「おちびちゃんたちゆうかんだよぉぉぉ!!!れいむはとってもとってもこころづよいよぉぉぉ!!!」 勇敢な子供達が参加すれば世界はまりさ達の物である まりさは自身の餡子に確信が漲って来るのを感じた 「ゆっくりしないでさっさとしぬんだぜ!!!」 『ペチャンッ』 ゆっくり出来ないゆっくりに止めを刺すまりさ 「ゆっ・・・・も・・ゆっ・・・し・・・」 最後の言葉も言えずに動かなくなるゆっくり出来ないゆっくり 「ゆふんっ!!まりささまにさからうからこんなめにあうのぜ!!!」 「「やっちゃやっちゃ~!!」」 「「まりちゃたちはしゃいきょうにゃんだじぇ~!!」」 「ゆっふ~ん!まりさかっこいいよ~!!ほれなおしちゃうよぉ!!」 「ゆっふっふ!!それほどでもあるんだぜ!!」 一仕事終えた後の家族団らんは まりさにとって最高のゆっくりを与えてくれる物だった 「おきゃあしゃん、あれにゃあに?」 その時一人の子れいむが何かに気が付き、正体を知るべくまりさに声を掛けた 「ゆあぁんっ?!」 まりさが見上げると、そこにはゆっくり出来ないくせに力だけは強い人間が立っていた 「ゆっふっふ!!」 だが、力が強いと言っても所詮は人間 最強のまりさ様に敵う訳が無い、ましてや勇敢なおちびちゃん達も居るのだ 逆らう所か、自分から土下座して奴隷になりたいと申し出るに違い無い ならば高貴なまりさ様に従う栄誉を与えてやらなければならないだろう 「そこのくそにんげん!!!このくずみたくなりたくなかったら、 まりささまたちにさっさとあまあまをけんじょうするのぜ!!!」 親まりさの威風堂々とした物腰に、感銘を受けた子供達も親に倣う事にした 「「「「しゃっしゃとあみゃあみゃよこちぇ!!ぷきゅー!!」」」」 まりさのゆん生は輝いていた これからのゆん生においても何不自由無く 輝ける未来に邁進する事は決定的である だからまりさは当然の要求をした そのはずだった 「でいぶぅぅぅ!!!おちびじゃぁぁぁん!!」 大粒の涙を滝の様に流し、愛する者達に必死に声を掛けるまりさ しかし、視線の先に在るのは丸々とした姿の愛しい家族では無く 無残にひしゃげ、潰された物言わぬ哀れな残骸であった まりさには信じられ無かった れいむの太陽の様に暖かでゆっくりした笑顔が おちびちゃん達の、見ているだけで心の中からゆっくりが沸いてくる そんな可愛い姿が二度と見れなくなるなんて・・・ 世界が全て崩壊したような悲劇に まりさは叫ばずには居られなかった 「どぼじで、どぼじでごんなごどするのぉぉぉ!!!」 「うん?」 「まじさたぢだっていぎてるんだぜぇぇぇ!!!」 自慢の金髪を鷲掴みで持ち上げられつつ 汚い尻を『もるんもるん』と振りながらまりさは慟哭した 「どうしてって、聞いて如何するんだ?」 「ゆっ?!」 「いや、『ゆっ?』じゃなくて、理由を聞いて如何するのか聞いてるんだよ」 「ど、どうするって・・・」 人間の理不尽な暴力に対して吼えて見たものの その後の対応を聞かれてまりさは口篭ってしまう 絶望から無意識におくちから出た言葉であり 何かを考えていた訳ではなかったからだ 「まあ、答えられる訳無いよな、ゆっくりの言う事なんてただの鳴き声だもんな」 「ゆゆっ!!!」 確かに、人間の言う通り考えが在っての質問では無かったが 大切な家族を殺された怒りを ただの鳴き声扱いするなど許し難い事である 「ふざけるんじゃないのぜぇぇぇ!!!なきごえなんかじゃないんだぜぇぇぇ!!! しゃざいをようきゅうしているんだぜぇぇぇ!!!」 「謝罪?どうして?」 「なにいってるんだぜぇぇぇ!!!まじさのいとしいいとしいかぞくをころしたくせにぃぃぃ!!!」 まりさは人間の悪びれない態度に餡子の底から怒りが込上げてきた 寛大で慈悲深いまりさにも限界がある こんなゆっくりをゆっくりとも思わない糞人間には 正義の制裁が必要なのだ 「この、くs「くそにんげんはあまあまをおいてさっさとしねぇぇぇ!!!ってか」ゆ?!」 まりさは驚愕した! 奴隷のように卑しい糞人間に、高貴で全知全能のまりさ様が考えを先読みされたのだ 「どb「どぼしてさきにいっちゃうのぉぉぉ?!!だろ?」ゆゆっ?!!」 一度ならず二度までも先読みされ まりさの背筋に冷や汗が流れる (どうしてまりさのかんがえがわかるんだぜ?) 在り得ない 在ってはならない出来事に混乱するまりさ 「みんな同じなんだよ、ゆっくりの言う事なんてな」 心底くだらなそうに呟く人間 「足を叩けば『かもしかのようなあんよがぁぁぁ!!!』 髪の毛を毟れば『せかいもうらやむかがやけるきんぱつさんがぁぁぁ!!!』 帽子を破れば『てんをつらぬくくろぐろとしたおぼうしさんがぁぁぁぁ!!!』 百匹居れば百匹が同じ反応を示す、ゆっくりなんざその程度だよ」 「ふざけるなぁぁぁ!!!まりささまはそのへんのゆっくりとはかくがちがうんだぜぇぇぇ!!!」 「格が違うねぇ、なら試してみるか?」 『パアァァァン!!』 突然まりさの身体に衝撃が走った (ゆっ?なにがおこったんだぜ?) 自分の身体に起きた出来事を把握しようとするまりさ だが衝撃は数瞬の後、熱を伴った痛みとしてまりさの身体を駆け抜けた 『プシャァァァ』 「いじゃいぃぃぃ!!!まじさのかもじかのようなあんよがぁぁぁ!!!」 痛みに慟哭するまりさ まりさのゆん生において一度たりとも味わった事の無い痛みにしーしーを漏らしてしまう 「ゆひぃ!ゆひぃ!」 「どうした?さっきお前が家族と一緒に制裁した、クズのまりさと同じ事言ってるぞ?」 「な、なにいってるんだぜ!まりさはくずなんかとちがうのぜ!」 「なら、答え合わせと行こうか?」 男は何故か今まで落ちなかったまりさのお帽子を取り上げた 「「まじさのすてきなおぼうしさんかえじてねぇぇぇ!!!」」 「はい残念、クズと同じなのでお帽子は没収しま~す」 『ビリィィィ』 言うが早いかお帽子を真っ二つに引き裂く 「あ、あ!「まじさのたいせつなおぼうしさんやぶかないでぇぇぇぇ!!!」」 『ビリッビリッ』 まりさはだんだんと小さな黒い布片になって行くお帽子を見つめながら 大粒の涙を止め処も無く流している 「「まじさのてんをつらぬくくろぐろとしたおぼうしさんがぁぁぁぁ!!!」」 「又々クズと同じなのでお帽子がこんなになっちゃいました~♪」 男は嬉しそうに、粉々になったお帽子の欠片を放り投げた 其れらは紙吹雪の如くひらひらと風に流されて行った 「あ、あ!まじさの、まじさのおぼうしざん!とってもとってもゆっくじしたおぼうしざんが!」 自身の半身を失って悲しみに暮れるまりさ だが男の行為はまだ終わりではなかった 「次はまりさ様の髪の毛さんを毟ってみようね~」 「ゆゆっ!!」 男の発言にまりさは驚愕した! 家族を失い、お帽子を失った哀れなまりさに、これ以上何を失えと言うのか? いくら高貴なまりさに嫉妬したからと言って酷すぎるではないか 「「どぼじで、どぼじでごんなごどするのぉぉぉ!!!」」 「「まじさだっていぎてるんだよぉぉぉ!!!」」 またも男とハモッてしまうまりさ 流石のまりさも徐々に薄気味悪さを感じ始めた 『ブチッ!ブチィ!』 痛みと共に髪の毛さんが毟られる音が響く 「「やべてぇぇぇ!!!せかいもうらやむかがやけるきんぱつさんがぁぁぁ!!!」」 「は~い、次はお目々さんだよ~」 此処に来てようやくまりさの心に恐怖が湧き上る 何故まりさがこんな目に遭うのか、何故この人間はまりさに酷い事をするのか いくら考えてもまりさには答えを導き出す事が出来なかった 徐々に近づいて来る人間の指 それがまりさの最後に見た光景だった 『ジュブッ』 「ゆっ、ゆぎゃぁぁぁ!!!「まじさのよぞらにかがやくおほしさまのようなおめめがぁぁぁぁ!!!」」 「やれやれ、最後までクズのまりさと同じだったね」 男の笑いの混じった言動に まりさは何も見えない暗闇の世界で答えの出ない問答を繰り返すだけだった 「さて、そろそろまりさ様にはご退場願おうか これで本当に最後なんだから、他とは違う台詞を聞かせてくれよな」 男は絶妙な力加減でまりさを上空に放り投げた 「「おそらをとんでいるみたい!!!」」 『ベシャァ』 まりさは緩やかな弧を描きながら、男から数メートル先の地面に着地した 着地の衝撃で、残って居たあんよもお口もグズグズに潰れてしまった (どうしてまりさがこんなめにあうの?なんにもわるいことをしてないのに? だれかまりさをたすけてね!いますぐでいいよ!) 『ガサガサッ』 「ゆッゆッゆ~♪」 まりさの祈りが天に届いたのか 近くにゆっくりの声が聞こえてきた まりさは今日も美ゆっくりのありすと 可愛い可愛いおちびちゃん達と共にお散歩に出掛けた 「ゆゆっ?!」 途中子まりさが何かを見付けた 「みるんだじぇ、ゆっきゅりできにゃいゆっきゅりがいりゅんだじぇ!!」 「ゆゆっ?!おかざりのないとってもいなかもののゆっくりだわ!!」 子まりさがお下げで指し示す方を見た親ありすは お飾りと両目を失い、ボロボロになって這いずるゆっくりを見付けた 「あ・・・ゆっ・・・・たす・・・・・・」 同族の声に反応したのか ゆっくりとした動作でまりさ達の方に這いずって来る 「みてみてまりさ!!とってもいなかもののゆっくりがいるわ!!」 「ゆあ~ん?!ゆっくりできないくせにまりささまのまえにでてくるなんてめざわりなんだぜ!!!」 「「ほんちょうね!!ありちゅたちのまえでゆっくちちないなんちぇとんだいにゃかもにょにぇ!!」」 「おかあしゃん!!ゆっくちできにゃいゆっくちはしぇいしゃいだじぇ!!」 「「「しぇいしゃい!!しぇいしゃい!!」」」 「さすがはまりさのおちびたちなんだぜ!!かぞくぜんいんですーぱーせいさいたいむなんだぜ!!」 まりさは自身の最強さを家族に披露する為 ゆっくり出来ないゆっくりに向け、制裁宣言をした ボロボロになったまりさは、近づいて来るゆっくり一家の言動に恐怖した・・・ The next again あとがき 久しぶりに最後まで書き終わる事が出来ました 幾つも話を書くものの、落ちが無かったり脱線したりと中々最後まで辿り着けません どこかに文才は落ちてないでしょうか >< 私の拙いSSに挿絵を描いて下さいました車田あき様ありがとうございます 最後に この作品を読んでくださった方全てに最大級の感謝を 過去の作品 anko0815 ゆっくりマン anko2172 思い込みの力 anko2948 僕らは皆生きている anko3009 雪の日の出来事
https://w.atwiki.jp/namazi316/pages/20.html
WPEの使い方 まずWPEをナマジうpろだからダウンロードしましょう。 http //ux.getuploader.com/mamasan1/ ※WPEはウイルスが入ってると言われていますが、実際は入っていません。ただ見つかってしまうだけですので安心してください ここからWPEをDLしたらドクロのアイコンのWPE PRO.exeを起動しましょう。 こんな画面が出ると思います。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (無題10.jpg) まず小さい▼ボタンからちびちゃとを開いているiexplore.exeを選択します。※複数ある場合はちびちゃと以外の窓を閉じてください。 ViewからOptionのRacvのチェックを外しましょう 次に左下にあるSendというタブを押します。押す事によりFilterと表示されていた所が空白になります。 ▼ボタンってどこにあるんですか? -- ガゼル (2009-12-30 16 12 20) SendってWPEにないんだけど・・・どこのことですかな? -- 魑魅魍魎 (2010-03-14 21 22 09) おもいっきりトロイ入ってたわwww -- うへへへ (2010-04-11 21 53 25) 考えたらわかると思いますね、俺の一個上のコメントの人、貴方は一生で着ないでしょうねぇー、あの度胸がいりますもの -- 上の奴ら (2010-10-04 23 25 17) de -- ed (2011-08-27 07 59 37) ダウンロードPW何? -- setu (2011-08-31 10 52 39) よろ^^ -- d (2011-09-22 23 36 16) あああああああああああああ -- 真里菜 (2011-10-15 16 22 04) あああああああああああああああああああああああああああああ -- ふうか (2011-10-15 16 22 50) よろしく -- 翔真 (2011-10-15 16 23 43) ちうしょう -- ふうか (2011-10-15 16 24 43) ちょうだい~ -- 弾像 (2011-10-29 21 34 46) トロイの木馬入ってたわ、ウイルス入ってない←トロイの木馬は言ってますよ、はい論破www -- 太郎 (2011-11-07 02 14 25) 太郎sは一回グーグル先生で調べてきたらどうですか? -- 太郎とか無い (2012-02-19 20 27 30) WPEできん。制御された -- 名無しさん (2012-03-06 19 35 35) 論破とかいっててきめぇええええええええwwwwwwwwwww -- 名無しさん (2012-03-25 19 53 34) 分からんw -- ユイ (2012-03-31 16 20 17) パスワード -- 秋山 (2012-04-23 20 33 33) パスワードってなんですか -- 秋山智也 (2012-04-23 20 34 01) PS教えてくださいw -- ゆいぬ (2012-05-05 13 27 22) wwwwwwwwww -- 白鶯 (2012-05-22 13 00 31) パスワード♡w -- あいぬぬぬんこ (2012-07-20 09 31 44) パスワード解らん.... -- れお (2012-09-03 20 43 47) PW何? -- f (2012-09-24 23 01 31) ダウンロードしたい -- ぽむちゃん (2012-10-22 21 24 57) WPE PRO 日本語 速度変更自由版ブログで無料公開中!http //ameblo.jp/mariowiiyahoo/ -- WPE PRO 日本語 速度変更自由版ブログで無料公開中! (2013-01-06 10 33 21) トロイの木馬と誤認されるだけ。 -- ウイルス入ってないよ (2013-02-12 21 35 10) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1234.html
初投稿となります。 ※生温かい目でお願いします。 ※オリジナル設定並びにパロディがあります。ご了承ください。 ※希少種優遇注意 『絶対にゆるさなえ』 ある森のあるゆっくりの群れには、群れのどれいとして、さなえが捕まっていた。 群れの奴隷として、穴に閉じ込められ、虐げられていたさなえは、ある日、れいむとまりさのつがいに、徹底的に痛めつけられ、目をえぐられ、体に枝を突き立てられ、あげく、まりさに無理やり侵され、瀕死の重傷を負った。 そのさなえの姿に満足したれいむとまりさは、ゆっくりとした表情で、出て行くのを、残った片目で、見たさなえは、ぽつりとしかし、憎悪のこもった声で呟いた。 「ぜったいに、ゆるさなえ…」 暗い穴の奥から聞こえてきたさなえの声を聞いたれいむとまりさは、ゲラゲラ笑い出した。 「おお、こわいこわいv」 「やれるもんなら、やってみてね!!」 あんなボロボロの体で何ができるんだ。 れいむとまりさは、そう思いながら、自分たちの巣に戻って行った。 「ぜったいに、ゆるさなえ…ぜったいに、ゆるさなえ…ぜったいにゆるさなえ…」 二匹がいなくなった穴の前から、何度も何度も、さなえは恨みのこもった言葉を吐き続けた。 この群れに住むすべてのゆっくりに対して呪うかのように… 1か月後、れいむとまりさ達の群れでは、不思議なことが起こっていました。 夕方になっても、夜になっても、1日過ぎても、巣に戻ってこない子ゆっくりや赤ゆっくり、果ては、狩りに出かけた親ゆっくりが増えてきたのです。 最初は、能天気な餡子脳ゆえに気にも留めていなかった群れのゆっくり達でしたが、居なくなった数が増えるにつれ、どうしたんだと、なにがあったんだろうと、大騒ぎになっていた。 「むきゅ…いったいどうしたのかしら…?」 群れの長であるぱちゅりーも、この事件に頭を悩ませていると… 「ゆっ!!それなら、こころあたりがあるよ!!」 「きっと、あいつのせいにちがいないぜ!!」 そう叫んだのは、さなえを散々痛めつけたあのまりさとれいむのつがい―――巣に戻った後、れいむが生んだ3匹の子ゆっくりのいる夫婦だった。 このれいむとまりさは、あの時のさなえの言葉を思い出し、仲間がいなくなっているのは、さなえの性に違いないと騒ぎ出した。 その話を聞いた群れの一同は、とりあえず、手がかりもないので、まりさとれいむに、連れられて、さなえがいるはずの穴の前に集まった。 「ぜったいにゆるさなえ…ぜったいにゆるさなえ…」 耳(?)を澄ませると、さなえのいる穴の奥から、何度も何度も、「ぜったいにゆるさなえ」と呟くさなえの声が聞こえてきた。 群れのゆっくり達は、「ゆっくりしないでてきてね!!」、「はやくありすのとかいはのおちびちゃんをかえしてね!!」、 「そこにいるのは、わかるんだよー!!」と口々に、さなえのいる穴に向かって、非難の声をあげ、騒ぎたてた・。 しかし、穴にいるはずのさなえは、姿も見せずに、「ぜったいに、ゆるさなえ…」と呟くだけだった。 これに、腹を立てたまりさが、穴に近づくと、大声で怒鳴った。 「どれいのくせになまいきなんだぜ!!ゆっくりできないげすなさなえは、ゆっくりしないで…「ぜったいにゆるさなえから、ゆっくりしんでください」…ゆ?ゆぅうううううう!!」 「ま、まりざぁああああ!!」 次の瞬間、さなえのいる穴から何かが飛び出してきた瞬間、穴の近くにいたまりさを一瞬で穴の中に引き摺りこまれた。 まりさが、引き摺りこまれるのをただ見るしかなかった群れの一同が、唖然とする中、つがいであるれいむが、夫であるまりさが引き摺りこまれた穴に慌てて近づいた。 そして、穴に近づいたれいむは、穴の奥から響いてくるまりさの叫び声を聞いた。 「やべでぇええええ!!あんよさん、ひっぱら、いぢゃああああああいいいい!!ばりざのじまんのあんよさ…ゆ、やめて、ゆっくりやめで、やめでくだあああああ!! いぢゃい、いぢゃい!!ばぁりぃざぁのぎれいなおべべが、おべべがぁあああ!!いだあいぃいい!!ばりざのがみのげ、ひば・・ぎいいいいい!!だずげでぐだざい、だずげでぐだざいいいいい!! もう、いじめないがら、ゆるじでえぇえぇぇぇ!!ゆ、ばりざのぼうじざん、どら…いじゃいいいい!! ぼう、おうぢがえらぜで、ぐだざいいいいいいい!!でいぶ、だずげええええぇ…ゆぎゃああああああ!! ばりざのばがあああ、ばがぁあああ!!ゆ、ばりざのおぐぢ、あげないで、あげないで、あげ――――――――」 「まりさ?まりさ、ゆっくりでてきてね、ゆっくりででぎでね!!ばりざぁ、ゆっぐぢ、ででぎでよぉおおお!!」 穴の奥から聞こえてきたのは、痛めつけられるまりさの悲痛な声と何かが引きちぎれ、潰され、たたきつけられる―――まりさをなぶり殺している事を示す音だった。 やがて、穴の奥から聞こえていたまりさの叫び声が唐突に途切れた。 穴の近くにいたつがいのれいむは、穴の奥にいるはずのまりさに向かって、必死に呼びかけた。 だが、穴の奥からはまりさの姿が見えないどころか、声さえ聞こえなかった。 と次の瞬間、穴の奥から勢いよく何かが飛び出し、べちゃりと地面に、叩きつけられた。 「ゆ、ばりざ!!ぶじ…ゆがあああああああああ!!ばりざぁあああああ!!」 「「「「ゆぅうううううう!!」」」」 「むぎゅうううううう!!」 それ見た瞬間、つがいのれいむは、眼を血走らせ、あらん限りの叫び声をあげた。 群れのゆっくりたちも、おびえて後ずさり、長のぱちゅりーに至っては、ショックのあまり、おもわず、中身のくりーむをエレエレと吐き出した。 一応、まりさは穴から出てきた―――ただし、両目に枝で突き立てられ、全ての歯を抜かれ、髪の毛を引きちぎられ、帽子の代わりに口から下半分をかぶらされた状態で。 群れの一同が恐れおののく中、穴の奥からまた、さなえの声が聞こえてきた。 何回も何回も何回も何回も同じ言葉を… 「ぜったいにゆるさなえ…ぜったいにゆるさなえ…ぜったいにゆるさなえ…ぜったいにゆるさなえ・・・ぜったいにゆるさなえ…ぜったいにゆるさなえ…」 「「「「「ゆ、ゆあああああああああ!!!!!!!!」」」」」 「もう、おうぢがえるぅうううう!!!」 「どがいばじゃ、ないぃいいいいい!!!」 「わぎゃらないよぉおおおお!!!」 「みょおおおおおおん!!!」 その声を聞いた群れのゆっくり達は、まりさだったものに、目もくれず、叫び声をあげながら、ゆっくりらしからぬ速さで、さなえのいる穴から離れ、 急いでまりさの忘れ形見となった子ゆっくりであるおちびちゃんたちのいる安全な自分の巣へと戻って行った。 「ばりざあああ…ばりざがぁ…!!」 死んだまりさと、つがいだったれいむも、泣く泣くまりさの亡骸をそのままにし、泣き叫びながら、無我夢中で巣の中へ、逃げるように飛び込んだ。。 「ゆううう…まりさ…まりさぁああ…」 愛するまりさを失ったれいむは、我が子にも目もくれず、しくしくと泣き出した。 これまで、狩りは夫であるまりさにまかせっきりだったので、まりさが死んだ今、れいむが、子ゆっくり達を養うために狩りをしなければならなくなった。 夫を失い、しんぐるまざーとなった我が身を嘆くれいむだったが、心配はなかった。 なにしろ… 「ゆ、おちびちゃん…?」 「お、が…ぢゃ…」 「も…っど…ゆ…ぐ…ちっ…」 「ゆっゆっゆっゆっゆっゆっ…」 子ゆっくりの声がしないことに不審に思い、目を凝らしたれいむの目の前には、体をズタズタに噛み砕かれ、すでに死にかかっている子ゆっくり、そして… 「ぜったいにゆるさなえ…」 蛇のような胴体を、巣の奥にある壁から穴をあけてはいずり出し、頭の半分まで裂けた口の中にいる、子ゆっくり達をみせつけ、真っ赤に染まった目でニッコリと笑いながら、恨みの言葉を言うさなえがいたのだから。 「ゆぎゃぶうううううぅぅぅぅ!!!でいぶの、おぢびぢゃんがぁあああ!!もういやだぁああああああ!!!」 愛する我が子の惨状に、恐慌状態に陥ったれいむは、もはや子ゆっくり達にさえ目もくれず、我を忘れ、一刻も早く巣から飛び出そうとした。 「ゆっぐりじ、いぢゃいいいい!!!がまないで、でいぶのからだ、がまないでぇえええ!!」 しかし、飛びだそうとしたれいむの体は、地面から飛び出してきた何かに、次々と噛み千切られ、失速し、巣の入り口の手前で地面に落ち、痛みのあまり、地面をのたうちまわった。 「いだいいい…どぼぢででいぶが…ゆ?」 「ぜったいゆるさなえ…」 「ぜったいゆるさなえ…」 「ぜったいゆるさなえ…」 「ぜったいゆるさなえ…」 「ぜったいゆるさなえ…」 「「「「「「「ぜったいゆるさなえ…!!」」」」」」」 痛みに苦しむれいむが、目にしたのは、巣の壁という壁に穴をあけ、蛇のような体をくねらせ、次々と恨みの言葉をぶつけるお化けさなえの集団が、自分を取り囲んでる姿だった。 その口には、近所に住むありすやちぇんなどの群れのゆっくり達、そして、長ぱちゅりーの、大小様々なかざりが咥えられていた。 そして、どのかざりからも、ゆっくりにしか分からない死臭が、たっぷりとこびり付いていた。 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆ…」 もはや、逃げ場はなく、夫や子供、群れの仲間を皆殺しにされ、真っ赤に染まった無数の目に睨みつけられながら、体のあちこちを食いちぎられたれいむに許されたのは…。 「ゆ、ゆるじでぐだざいいいいいい!!!ごめんなざいいいい!!!あやばりまずがら!!!、ざなえざま、たずげでぐだざい!!でいぶが、わるがっだでずうう!!!どれいでも、げらいでもなるがら、だずげでぐだざいいいい!!!」 群れの奴隷であるのをいいことに、あれだけ見下し、蔑み、傷つけたさなえに対し、奥目もなく涙をたれ流し、頭を下げ、地面にこすりつけ、土下座しながら、ただ助かりたいが故の謝罪をし、ひたすら命乞いをすることだけだった。 もっとも… 「「「「「「「おまえらがしぬまで、ぜったいにゆるさなええええ!!!」」」」」」」 「ゆぎゃあぁあああぁぁぁああああ!!!!!!」 そんな都合のいいことを、憤怒と憎悪の塊となったお化けさなえは、聞くはずもなかったが。 「ゆぎゃ!!でいぶのあんよ、がまないでぇえええ!!」 「ゆううううう!!でいぶのびごびご、どらないでええ!!」 「いびゃい!!おべべおべべ、だべじゃいやああああ!!!」 「ばりざざあああ、だずげでぇ!!だすげでぇ!!ばりざあああああああ!!」 「ゆぎぃい!!でいぶのまむまむに、ばいらないで!!おでがいじまぁあああ、いじゃいいい!!!だべないで、でいぶのながをだべな、ゆぶううううううううう!!!」 れいむとまりさが住んでいた巣の中から、お化けさなえ達に噛み付かれながら、巣の奥へ引きずり込まれ、全身を食いちぎられ、まむまむから入り込まれて、 体の中を食い散らされ、穴という穴からお化けさなえが飛び出し、最大の痛みと絶望を味わないながら、断末魔の叫びをあげるれいむの声が、もはや誰もいなくなった森の中で響き渡った。 そして、あのさなえがいた穴の中には… 「ぜったいに、ゆるさなえ…」 一本一本が蛇の胴体のようになった髪を地面に突き立てながら、触手に備わった目に映る映像―――物言わぬ饅頭となったれいむの最期を見て、とてもゆっくりした表情で、恨みごとを呟くさなえの姿があった。 元ネタ:M1 挿絵:M1