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小ネタ。 体付きのぱちゅりぃを見つけた。 冬ごもりの食料が足りないらしく困っている様子だったので家に連れてきた。 部屋に入るなり目を輝かせるぱちゅりぃ。 「むきゅぅん! ごほんがいっぱいだわ!」 まぁアパートの部屋に本・マンガ合わせて1000冊以上も持ってる状況でぱちゅりぃ招いたらこうなるわな。 おぉおぉもう小一時間本読み続けて……… 「むきゅぅん!」 ああ!! 本雪崩に巻き込まれた! 「Zzz………」 そして寝た!? なんという至福の表情………、明日は図書館にでも連れていってみるか。 名前 コメント
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私はぱちゅりー、群の皆からは知恵を求められてきたわ。 自分で餌を採るのは得意じゃないけど、困った時の相談役として群にいるからって、皆が餌をわけてくれるの。 申し訳がなくて、いたたまれなかったけど、群の長であるまりさに 「ぱちゅりーはおしえることがしごとだよ」って言われてからは少し割り切れるようになってたの。 最初は、食べられるキノコや草、虫さんを教える程度だったわ。 丈夫な家の作り方、れみりゃから逃げる方法、冬篭りの準備、食べ物の保存について、人間さんとの付き合い方。 だんだん教える事が高度になっていったけど、群の皆はちゃんと言う事を聞いてくれて、覚えてくれた。 そして、自分の知っている知識だけでは、皆に教える事が出来なくなってしまったの。 長まりさは「あかちゃんにべんきょうをおしえるおしごとだってあるんだよ」っていってくれたけど 今までたくさんごはんをくれた群の皆にたいして、それしか出来ないのは何か悲しいと思ったの。 だから、ぱちゅりーは変わることにしたわ。 今までは、教える事が仕事だったけど、これからは考える事を仕事にすると決めた。 考える事が仕事、といっても本当に考えてるだけじゃ答えは出てきてくれないから、当然動き回らなくてはならない。 薬草を採る為に高い山へ登った。食べられるキノコか見分ける為に己の身体で試した。 有効か疑わしかったれみりゃからの脱出経路や道具を使って実際にれみりゃから逃げ切った。 今までは、人間さんにはこちからは近づくな、知っている人間さんが近づいてきた時だけお話をしても良いと 群の皆にも言っていたが、自分から知らない人間さんとお話をしてみた。 そして、どんな人がゆっくりに対して友好か、解る事が出来た。 いじわるな人間さんに会ってしまった時は本当に死ぬかと思ったけど、何とか逃げる事が出来た。 優しく、賢い人間さんに会う事が出来て、いろんな知識を分けて貰った。 そんな風に行動していたら、いつの間にか、群の皆の質問には、殆ど答える事ができるようになっていた。 自分が生きていく上で、対処不可能な出来事はもうほとんどないのかも知れない。 ――――――と思っていた。 「やめちぇ!!れいみゅのうんうんちゃべにゃいでよぉぉおおお!!」 「きたない゛わあ゛あ゛!!やべでえ゛!!ぞんな゛の゛どがいばじゃない゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!やべるんだぜぇええ!!まりさのう゛んう゛んをどっぢゃだめだんだぜえ゛え゛え゛え゛!!」 出した瞬間にうんうんを食べられたまりさは、にっこりと笑ったお兄さんの顔を見て失禁した。 「い゛やあ゛あ゛あ゛!!ぢーぢーずわ゛ないでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!」 そして漏らした瞬間にお兄さんの口の上へ持上げられ、しーしーを吸われている。 ちゅーちゅーという、しーしーを飲む大きな音が止んだ。食事が終わったようだ。 「ふぅ……ごちそうさま!」 お日様みたいな笑顔だ。まるで悪魔のように恐れられているが、この笑顔は天使のようにゆっくりしているな、と思った。 20日程前から、群に居着いたこのお兄さんは、ゆっくりのうんうんを食べるにんげんさんだった。 うんうんをしていると、突如現れてうんうんを食べてしまう。という恐ろしいにんげんさんである。 本当に美味しそうにうんうんやしーしーを食べるので、何も知らないにんげんさんは何が恐ろしいか解らないだろうが、 うんうんや、しーしーは、はっきり言って美味しくない。それに汚いものだ、としっかりと教えられてきている。 実際、お兄さんの行いを見て、うんうんを食べようとしたゆっくりが少数居たが、 まぢゅい、おいじぐない、くちゃい、きたない、ゆっくりできない、と吐き出していた。 わからない、理解できない、といった未知な行動に対しては、恐怖心が生まれるのだ。これはゆっくりにとっては当然の事だった。 だから、自分を含め、この群の皆はこのお兄さんの食事に対してかなりの恐怖を感じているのだ。 最初、彼が食事を、うんうんを食べてる姿を見て、とてもゆっくりできない駄目な人間さんだと思ったが、 今では、その評価はガラリと変わっている。 わずか一日で、木の棒や笹の葉なんかで小さい家を作っていた。かなり出来が良く、すごくゆっくりできそうなおうちだった。 寝る為に必要だと言っていたが、一日でこんな凄い家を作ってしまうとは思わなかった。 3匹のれみりゃが群を襲った時には、一瞬でやっつけて、群の皆のご飯にしてくれた。 全くの無言でれみりゃ達を叩き潰したその姿に憧れるゆっくりは跡を絶たなかった。 友達のれいむが大怪我をして、どんなにぺーろぺーろしても治らなくて、薬草なんて全く効かなくて。 何でも出来ると思っていた自分が情けなかった。皆ももう、諦めかけた時、お兄さんが不思議な物を塗ってくれて、治してくれた。 この時、本当に久しぶりに泣いてしまった。 怪我を治してもらった他のゆっくりも何匹か居たようで、奇跡の手だ。神の手だ。と教えを広めていた。 他にも困った事があったらすぐに助けてくれる優しいにんげんさんなのだ。 うんうんを笑顔で食べられるのは本当に恐ろしいけど、本当にやめて欲しいけど。 優しいから。助けてもらったから。その強さに憧れているから。凄い事が出来るから。 だから、群の皆もお兄さんを追い出そう、なんて言えないのだ。 「今日はまりさのうんうんが食べたいな~~、たーべたーーーいな~~~~。」 「やめてね!こっちにこないでね!!おにーさんはうんうんなんてたべないでね!!!!」 「おねがいだよ、まりさぁ~~~~。ほら、美味しいりんごさんあげるから~~。」 「ゆ!?・・・」 今日の被害者はまりさか、と溜息をついた。お兄さんはこんな風にゆっくりに餌をあげて釣るのだ。 「ほーら、たくさんあるよ。すっごいおいしぃよ!」 「ゆぅ~~!!りんごさん!ゆっくりまりさにたべられてね!!!」 沢山のりんごさんを目の前に出されて、まりさは考える事を放棄したようだ。 「むーしゃ!むーしゃ!!しあわせーーーー!!!」 ガツガツとリンゴを平らげていくまりさ。お兄さんはまりさを見ながらニコニコしている。 「ゆゆ!!うんうんでりゅよ!!!」 沢山食べたら、うんうんを出したくなる。いや、出さざるを得ない。 まりさは、目の前にお兄さんがいる事を忘れているのか、うんうんを出す体勢に入る。 するとお兄さんは、自然な動きでまりさのうんうんが出た瞬間に口に運び、飲み込む。 「うひょぉおおお!!!うんうんおいちぃいいいいい!!!」 「あ゛あ゛あ゛!!!おじいじゃんがい゛るの゛をばずででだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「今日のまりさのうんうんはリンゴの味がして、酸っぱくてシャリシャリしてて美味しいよ!!」 お兄さんは、うんうんを食べる時はいつも幸せそうだが、気に入ったうんうんの場合、すごくハイテンションになるようだ。 「やべで!!ぜづめいじだいで!!おいじぞうにわ゛らわ゛な゛いでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!」 そう言ってる間にもうんうんは出続ける。沢山食べてたからね、しょうがないわね。 「まりさのうんうんっていつも川の匂いがして素敵だね。食べるたびに川で泳いでるようなふわふわした気分になるよ。 お帽子で川を渡るのが好きだもんね。身体が川の流れでふわふわゆらゆらしてたから、うんうんもふわふわなんだね。 それに、最近食べてるキノコはなめこでしょ?うんうんが、ぬるぬるぷるぷるってお兄さんの口の中で震えてるよ。 まりさは運動が好きだからうんうんも元気が出るのかな?りんごさんの匂いと川の匂いがほら、お兄さんの口の中から ふわーって出てくるみたいでしょ。」 お兄さんに事細かにうんうんの味について説明され、まりさは涙を流しながら失禁した。 もちろん、しーしーをごくごくと飲まれた後は、しーしーの味についてもしっかり言及された。 まりさは解放されると、自分のおうちに転がるようにして帰り、その日は出てこなかった。 「あのおにーさんは、ゆっくりできるひとだけど、ゆっくりできないよ!!!」 昨日、沢山のりんごを食べて、うんうんを沢山食べられたまりさがおうちに来た。 「……おにーさんを群から追い出したいのね?」 一応、こう尋ねてみる。結果は見えているが必要な会話プロセスだ。 「ちがうよ!!おにーさんはまりさのいもうとのけがをなおしてくれたよ!それにきのうくれたりんごさんはおいしかったよ!!」 「…ならいいじゃないの。ゆっくりできる人だわ。」 「でもうんうんをたべるのはゆっくりできないよ!!!おにーさんがうんうんをたべなくなるようにしてね!!」 「…どうやって、食べなくさせるの?」 「ゆぅ……、わからないよ!!でもぱちゅりーはあたまがいいから!!きっとかんがえてくれるからここにきたよ!!!」 「むきゅ。分かってるわ……。あのおにーさんについて、考えるのが今のぱちゅの仕事だわ。」 今みたいな依頼は、このまりさで27件目だ。 最初は追い出してね。という依頼もあったが、今では100%が、追い出さずにうんうんを食べるのを止めさせてね。 になっている。実を言うと自分もおにいさんには出て行って欲しくないと思い始めている。 うんうんを食べるのはやめて欲しいが、うんうんを食べている時のお兄さんの笑顔がなんとなく好きになってしまっていたのだ。 とりあえず、様子を見よう。おにーさんに話しかけるのにはまだちょっと時期が早い気がする、なんとなく。 なんとなくで、ゆっくりお兄さんを尾行する日々を続け、20日も立ってしまった。 もはや、群でおにーさんにうんうんを食べられていないゆっくりは、自分を含めて数匹になっていた。 この20日間で解ったことは、お兄さんの食事のほぼ100%がゆっくりのうんうんとしーしーであること。 昼の間は、ゆっくりと一緒に遊んだりして過ごしてるが、夜にはご本を読んだり、ご本を書いたりしてるらしいこと。 そして、お兄さんの笑顔が堪らなく好きになってしまっている自分がいること、であった。 ――――全く情報が増えていなかった。 このまま尾行、観察しているだけでは埒が明かない。見ているだけの生活にも限界を感じていた。 おにーさんに話しかける事にしよう。そして、どうしてうんうんを食べるのか聞いてみる事にしよう。 他の皆は、食べないで。やめて。どうしてそんなことするの。と叫んでいるだけだからお兄さんは答えてくれないんだ。 自分ならちゃんと冷静に問いかける事ができるはず。全く……、最初からこうすれば良かった。 「むきゅ、おにーさん、お話があるわ。」 「お、ぱちゅりー。ゆっくりしていってね。」 「ゆっくりしていってね!!………お話があるの。ゆっくり聞いてくれる?」 どんなに、知識を蓄えても、体を鍛えても、このゆっくりお返事を返すという癖は直らない。 いきなり出鼻を挫かれてしまったが、ここでペースを乱したら負けである。 「んー・・・いいよ。長いお話なのかな?座布団敷くね?」 「ありがとう、おにーさん。あのね、ぱちゅはおいーさんの体が心配なのよ。 毎日、うんうんやしーしーで生活していたら、いつか体を壊しちゃうわ。そしたら群の皆も心配すると思うの。 それにね、人間さんはどうか知らないけど、ゆっくりにとってうんうんは、ゆっくりできないものなの。 だから、ゆっくりできないものを美味しそうに食べるおにーさんが、恐いって思っちゃうのよ。 ぱちゅはおにーさんが、みんなに恐がられてるのは嫌なの。……ううん、私だけじゃないわ。皆おにーさんのこと好きだから ……………、…………………。」 それから10分くらい話した所で、息が切れてきてしまった。おにーさんの目の前で緊張しているからかしら。 それに必死に喋るなんて久しぶりだから呼吸の仕方が、何かあやふやになってきているのを感じる。 「ぱちゅりー、大丈夫かい?頑張って喋りすぎて疲れたんじゃないか?ほら、野苺で作ったクッキー(バター,卵無し)が あるから、食べながら話そう?話してると、喉渇くだろうから、山桃のジュースもついであげるよ。 おにーさんは、ぱちゅりーが話すのをゆっくり待っていてあげるから。だからゆっくりお話してね。」 そう言って、おにーさんは、自分の頭を撫でてくれた。 ああ、おにーさんは優しい。嬉しすぎてちょっと涙が出てきてしまった。 ………そういえば、自分が小さい頃は、全然上手く喋れない子だった。 頭の中では沢山言葉が出てるのに舌が回らなくて、悔しくて俯いて泣いていた事もあった。 けど、そんな時はお父さんとお母さんが、こうやって頭を撫でてくれたっけ。 「うわぁーーん!!おにい゛ざあーーーん!!!」 もう死んじゃった両親の事を思い出してしまって、おにーさんに泣きついてしまった。 「よしよし・・・。」 おにーさんは、しゃくり上げて泣いている自分を抱き締めて、優しく優しく撫でてくれた。 「……むきゅ、泣いちゃってごめんなさい。」 「いいよ。僕で良ければ何時でもなでなでしてあげる。」 いきなり泣くなんて、恥ずかしい事をしてしまった。けどお兄さんが優しくて、 それに沢山、撫でてもらえて凄く幸せだった。この幸福な時間をずっと続けたくて、他愛も無い話をした。 おにーさんの作ったクッキーを食べる時はあーんさせてもらった。ジュースもおにーさんと乾杯して飲んだ。 おひるねする時はおにーさんに膝枕をしてもらった。起きたら一緒にご本を読んでくれた。 お日様が沈んでしまって、おうちに帰ろうとした時、 今日はもう遅いからお兄さんのおうちでゆっくりしていってね。と言ってくれた。 お夕飯に食べた鮎とイワナの塩焼きはすごく美味しかった。おにーさんは、ただ焼いただけだ。と不満そうだったけど ゆっくりは魚を取れないし、火だって使えないのだ。美味しすぎて涙が出るくらいだった。……今日は少し涙もろい。 夕食後には、デザートだと言って、グミの実のジャムを食べさせてくれた。 手掴みで口の中にジャムを運んでくれて、なんだか恥ずかしかった。 ジャムが残ったおにーさんの手をぺーろぺーろした時の味は、忘れられない味になるだろう。 今日一日で何度、「しあわせー!!」と言ったか数えられそうになかった。 普段は、「むーしゃ、むーしゃ」なんて言わないけど、おにーさんの料理を食べると声が出てしまう。 本能に負けてるようで恥ずかしかったけど、おにーさんが食事する自分を見て嬉しそうだったから、たまには良いかなと思った。 夜眠る時は、おにーさんにご本を読んでもらいながら眠った。一字一句聞き逃さないようにと意気込んだけど、 すごくゆっくりとした声とトーンには、とても逆らえそうになかった。 こんな幸せな日は、きっと二度と訪れないだろう。それくらい素敵な時間だった。 意識が落ちる間際に、今日より素敵な日じゃなくて良いですから、明日も素敵な日であってくださいと、願った。 「むきゅ。おにーさん、朝よ。ゆっくりおはよう。」 「……、ん、ぱちゅりー。おはよう。」 おにーさんが起きる時間は、ここ最近のストーキングで解っていたので、その時間までは 寝顔を見つめながら待っていたのだ。誰でも起こされるのが早いと嫌なものだ、という自分の常識である。 おにーさんの寝顔も満喫できたし、朝の挨拶を一番に出来たしで最高のスタートを切れた。 「むーしゃ、むーしゃ~♪しあわせ~~♪♪」 朝ごはんはおにーさんお手製のパンケーキだ。昨日から思っていた事だがおにーさんのごはんは凄く美味しい。 いくらでも食べれてしまうような、おにーさんの調理技術はもはや魔法の域であると感心するばかりである。 たっぷりと食事を取ったので、朝の身嗜みを行う事にした。小川に行き、顔を洗い、髪を綺麗に梳かし、トイレに向かう。 ご飯を食べた後はちょっと眠くなるのだが、これは自分のルーチンワークである為、寝惚けていてもても行える。 特に今日は朝ご飯をたっぷり摂っていたので今にも寝そうであった。 昨日からの幸せを引きずり、夢うつつな状態で髪を梳かす。 おにーさんは、昨日も今日も、自分を見つめてニコニコしていてくれた。食事の時も寝る時もずーっと・・・・。 もしかしたら、おにーさんは自分の事を?…………いや、それは飛躍しすぎる。ちょっと現実的な思考じゃなかった。 トイレへと足を進めつつ、昨日のおにーさんの笑顔を思い出す。そういえば、 自分がご飯を食べてる時は笑顔を絶やしていなかったな。自分が作った料理を食べてくれるのは、嬉しいと言っていたし。 おにーさんは、ここに来るまでは、料理を作る仕事をしていたんだろうか。 うんうんをしながら、考えを進める。………あれ?そういえば、おにーさんはいつ、しょくじをとっていたんだろう? ぱちゅは、おにーさんがごはんをたべているのをみていないきがする………。 ……ねむいから、あたまがまわってないのかしら。おにーさんのしょくじふうけいを、おもいだせない。 「・・・うっめ!!、これめっちゃ旨ぇ!!」 「ゆ゛!?お゛!?おにい゛ざん!?」 おにーさんが、居た。顔を洗ってくると行って別れてから、確かについて着ていなかったはず。 それに自分はちゃんと周りに誰も居ないか確認してから、うんうんをする事にしている。今日だってちゃんと確認してから…… 「ぱちゅりーのうんうんは、アレだね。熟成されたワインのようだよ。まりさはすぐうんうんしちゃうからね。 まぁ、それはそれで鮮度が良く、爽やかな味がするんだけど最近物足りなくてね。ぱちゅりーのはすごいよー。 他のぱちゅりーとは比較にならないね。色も濃いし、ねっとりとした凝縮感がある。味も香りも単調じゃなく複雑なんだ。 舌にふんわりと、やわらかく乗っかるこの感じは、すごく官能的。すっごく美味しいよ。」 おにーさんの発言で思考が途切れる。 「どうして!?どうしておにーさんがここにいるの!?」 「んー、ぱちゅりーがうんうんの時間だなーって思って。」 「しつもんにこたえてぇええ!!?」 ひょい、と身体を持上げられる。お空を飛んでるみたい、なんて言わないけど、ちょっとした高揚感は抑えられない。 おにーさんの手が身体を這う。……、んっ!なにかしら?この湧き上がる感覚は? 「えーっと、確かうんうんのツボはここらへんかなぁ、最近だいぶ熟知してきたんだけど……っと!ここだ。」 「いやっ!!なんで!?なんでうんうんがでるの!!??」 「そーいうツボを押してるからねぇ・・・。直接いただきます。れろんっとね。」 「い゛や゛よ゛お゛!!やべで!!お゛にい゛ざん!ぞんな゛!!おじりにぢょぐぜづじだをお゛お゛お゛お゛!!!」 「もーぐもーぐ、しあわせー。ってね。どんどん出してね。ぱちゅりー。」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!う゛んう゛んだべだれでるう゛う゛う゛う゛う゛!!!! ぎだない゛わ゛よお゛お゛!!お゛に゛いざんに!ばぢゅのぎだない゛う゛んう゛んだべられぢゃっでる゛う゛う゛う゛!!!」 「ぱねぇっ!!めっちゃうっめぇ!!ぱちゅりー最高ッウウウウ!!!」 「……………………うーん……、昨日食べた量を考えると後半分かなー。」 下半身から、おにーさんの口が離れた。食べるのはやめてくれるのかしら、そんな安堵感が出てくる。 ……が、下を見ると、うんうんの出て行く先にはしっかりとお皿が用意されていた。 落ちていくうんうんが、お皿の上に盛られていく。 「お゛にい゛ざん!??なにじでるの゛お゛お゛お゛お゛!!?」 「いや、なに、ね。例えばまりさのうんうんは、すぐに食べるのが一番美味しいってのは判ってるんだが。 ぱちゅりーの場合、時間を置いて、冷ましてからの方が美味しい気がするんだよね。何となく。 一応、川の水で冷やして置くのもいいかもなあ……、ふふふ、楽しみだね。ぱちゅりー。」 「・・・・・ぃ、いやぁ・・・・ぁああ゛あ゛あ゛あ゛!!」 「……、これがうんうんか……!?」 冷やしたうんうんを食べた瞬間、おにーさんが呆然とした顔で呟いた。 ぱちゅはもう、精神をごっそり削られていたので見ているだけしか出来ない。 「冷やす事で弾力性が増している・・・、それに、舌の上で転がすだけじゃなく、噛み締める事で味わいが増す…。 ああ・・・、口の中で溶けていくこの感触!!たまらない!!!!」 冷やしたうんうんをあっという間に食べていくおにーさん。うっめ、という台詞はない。 最近、ゆっくりの影響か、めっちゃうめ、などと食べながら叫んでいたが、今は無心に食べている。 「なんてこった。もう食べてしまった……。しかし、この味こそが僕の求めていたものだと確信出来た!! このうんうんを毎日食べたい。いや、このうんうんじゃなきゃ一生は食べていけないだろう………。 ぱちゅりー!!僕と一緒に暮らそう!!!きっと幸せにしてあげるよ!」 「むきゅ!!?」 気力が0だったのでほとんど聞いていなかったが、プロポーズされたような気がする。 え、いや、ちょっとまって。そりゃおにーさんのことは好きだ。好きだけど。まさかおにーさんからプロポーズしてくれるなんて。 嬉しい。すごく嬉しい!!・・・・・・けど、嬉しくないわよ!?うんうんを食べるのは変わってないのよ?いいの?ぱちゅりー? これから、ずっとうんうんを食べられる生活よ?本当にこの人でいいの?………不安になる。 ちらっとおにーさんのほうを見てみる。 ああ、なんて真っ直ぐな目。きっとおにーさんは、自分しか見ないでくれるであろう。 いいじゃないか。誰にだって人には言えない癖だってある。 たった一個許すだけだ。おにーさんが好きならおにーさんの短所も含めて愛するべきなのだ。 ………ただ、その一個を自分は許容できるのか?朝のわずか1時間にも満たない間で、これだけ精神が磨耗した。 これから一生、続けていけるのか? 「ぱちゅりー……。好きだよ。」 好き、って言われちゃった。好きって言われちゃった!!!ずきゃーん、と自分の胸を貫かれてしまった。 ああもういい。この身がどうなろうと、おにーさんとなら生きていける。 「ぱちゅりーも、おにーさんのこと、好きよ。一緒に、暮らしたいわ。」 「!!……ありがとう、ぱちゅりー!!愛してる!!!」 そういって、おにーさんはぱちゅの事を抱き締めてくれた。 愛してる、発言も相まって、もう立っていられない程ぐんにゃりと身体から力が抜けた。 けど、されるがままに抱き締められるが、気持ちよかったのでそのまま黙っていた。 抱っこされながら、おにーさんの家に向かう。 これから、自分は毎日うんうんを食べられるんだ。それはとってもゆっくり出来ない毎日。 けど、おにーさんと一緒に暮らせる。それなら大丈夫。それに、うんうんを食べてもらうのが、しあわせだ、と思えるように なればいい。そしたらずーーっと毎日がしあわせな日々になるはず。 今は、ただ、おにーさんに抱っこされている幸せを噛み締めよう。考えるのは後でいい、とぱちゅりーは思った。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1024.html
雲ひとつない空に太陽が昇り始めました。 今日も一日が始まります。 「ゆ~・・・」 藁の上でぐっすりと眠っているまりさとぱちゅりーの家族のすぐそば、枯葉の詰まれた中から声が聞こえます。 しばらくすると、枯葉ががさがさと動き、中から一匹のれいむが現れました。 れいむは眠そうな顔を体を振って覚まし、外にゆっくりと張っていきます。 れいむの這っていく先には湧き水が溜まった小さな湖がありました。 「ゆゆ、ちゅべちゃい・・・」 れいむは水が湧いている場所から離れた場所で体を洗います。 その後れいむは地面から湧き上がったばかりの冷たい水を口に含み、また巣へと這って行きます。 そして、大きな窪みのある石のところに行くと水をその中に流し込みました。 一度に運べる量では窪みを満たすことは出来ないのでまた湖に汲みに行くことを数回繰り返します。 何とか水をいっぱいにすることが出来るころ、まず親ぱちゅりーが目を覚ましました。 「むきゅー、今日も間に合ったようね。」 「ゆっ!おはよーございます!」 「私は今から食事の準備をするわ。子供とまりさを起こしたら貴方も妹達と一緒にご飯を食べなさい。」 「ゆゆっ?きょうはおそうじしなくていいの?」 「今日は特別よ。貴方の妹達にもしっかりとご飯を食べさせて良いわ。」 「ゆゆゆ!」 れいむは、今までの扱いからは考えられないような破格の扱いを受けて喜びます。 すぐに妹たちの所に向かいたかったのですが、言われたことをやらないとなかったことにされるかもしれません。 「ゆゆ、まりさとぱちゅりー!もうあさだよ!」 「ゆ~・・・」 れいむは子まりさと子ぱちゅりーを起こしてから親まりさを起こします。 起きたゆっくりはれいむの用意した水で顔や体を洗って体をきれいにします。 そして先に起きていたぱちゅりーの用意した食べ物を仲良く食べ始めました。 「おかーさん、きょうはなにをするの?」 「きのーいっていたとくべつじゅぎょうって?」 「今日はありすの危険な習性を教えるわ。」 「ありす?」 「まりさたちと同じゆっくりの一つだぜ。」 「じゃあいっしょにゆっくりできるわね。」 「そうじゃないからおしえるんだぜ!」 「ゆ~?」 親まりさとぱちゅりーが危険と言うありすがどんなゆっくりか子ゆっくりには分かりません。 子まりさと子ぱちゅりーは前に見せてもらった人間やゆっくりゃより怖いのだろうかと、様々な想像を話し合います。 そんな様子を見て微笑むまりさとぱちゅりーと、このゆっくり一家はとてもゆっくりとした一家でした。 先ほどのれいむはまりさとぱちゅりーから離れて、れいむは石の積まれた壁にやってきます。 そして積まれた石の中から、ぱちゅりーの言った取っても大丈夫な石を外していきます。 「ゆゆ!いもーとたちでてきてね!」 「ゆゆっ!」 れいむの掛け声の後、しばらくしてからぞろぞろと穴からゆっくりが這い出て来ました。 「わかるよー、ごはんなんだねー。」 「おねーしゃんおなかしゅいたよ!」 「はやくたべちゃいよ!」 汚れが目立ち、れいむより一回り小さい子ゆっくりはれいむと同じ親から生まれたゆっくりです。 まりさとぱちゅりーによってれいむ以外の子ゆっくりはこの石の壁の中に閉じ込められていました。 そして、狩りの練習や毒物の授業で一匹ずつ出されてモルモットにされていました。 普段は石の壁の中であまり動けず、這っているだけなので生まれた時期はほとんど変わらないにもかかわらず、大きさに差が出ていました。 れいむは妹達を見回します。 数は子れいむのほうが多くいました。 狩りの授業の方が多かったからです。 「ゆっ!きょうはいっぱいたべていいよ!」 「ほんちょ!?」 「おねーしゃんだいちゅきー!」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわちぇええええええ!」 れいむが食糧庫から食べ物を持ってきます。 いっぱい食べて良いよと言っていたぱちゅりーですが、食糧庫には余り食べ物は残っていませんでした。 食糧庫だけでなく、普段掃除しているいろいろなものも見当たりません。 まるで、引越し前のようです。 しかし、今は妹達に食べ物を上げるのを優先したれいむは、そのことを気にしませんでした。 少ないといっても普段食べていた量の倍は軽くあります。 「おねーしゃん、あまいものは?」 「ゆゆっ、れいむあのあまいものをたべちゃいよ!」 「わかるよー、ここにはないみたいだよー。」 「ゆ・・・それはいまはないみたいだよ!またこんどね!」 「ゆ~、あれがいっぱいたべちゃいのに・・・」 狩りや授業で死んだ子ゆっくりは生きている妹たちの食料になっていました。 それを知っているのは子ゆっくりの中ではれいむだけです。 れいむはそれを教えるつもりはありませんでした。 「まりさ、ありすはまだいた?」 「ああ、まだいたんだぜ!でももうすぐ近くの群れに行くはずなんだぜ!」 「じゃあ、今日授業が出来てよかったわ。」 「まったくだぜ!これを逃すとまりさたちも群れに合流できなくなるんだぜ!」 ありすの巣を物陰から見ていたぱちゅりーと、ありすを見に行っていたまりさが合流します。 子まりさと子ぱちゅりーは巣に置いてきていました。 狩りの練習のおかげか、最近では親まりさと近場の食べ物を取りに行ったり、身を守る方法をしっかり教えていたので大丈夫と判断したのです。 子れいむや子ちぇんは食べ物に夢中でしたし、食べ終わったら寝てしまうだろうと判断から何もしてきませんでした。 「大丈夫だとは思うけど、子供達が心配だわ。」 「さっさと始めるかだぜ!」 「じゃあ親ありすは一匹なのね?私が引き付けるわ。」 「任せたんだぜ!」 作戦を確認しあったぱちゅりーとまりさは互いの役割を遂行するために分かれました。 「むきゅきゅ、ゆっくりしていってね!」 ありすの巣にぱちゅりーが挨拶します。 しばらくすると、中からありすらしき声が複数聞こえました。 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 「あら、ぱちゅりーじゃないの?」 「おはよう、ありす。」 「ぱちゅりーもはやくしないと冬を越せなくなるわよ?」 「ええ、そうね。それでちょっと道を聞きたくて。」 「それなら都会派のありすに任せなさい!」 「おかーしゃん、どこかにいくの?」 「ゆふふ、ちょっとぱちゅりーに道を教えてくるわ。」 「おかーしゃんがんばっちぇ!」 「ちゃんとゆっくりしてるのよー!」 親ありすとぱちゅりーは巣を離れていきます。 子ありす達は巣の中に戻ろうとしました。 そこへ、黒い帽子を被ったゆっくりが近づきます。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくちちちぇいっちぇね!」 いきなりかけられた声に反射的に反応する子ありす達。 「ゆゆ!?おいししょうなきのこ!」 「おかーさんありがちょー!」 声がした方向を向くと、地面にキノコが置かれていました。 親ありすが用意してくれていたと勘違いした子ありす達はキノコをもぐもぐと齧っていきます。 子ありすがゆっくりと食べている間、一匹のゆっくりが巣の中を見回して中に子ゆっくりが残っていないかを確認していました。 しかし、キノコに夢中なありすたちは手馴れた動きのゆっくりに気付きません。 やがて、キノコを食べた子ゆっくりが眠り始めます。 「ゆ~、さっきまでいっぱいねちゃのに・・・」 「ねみゅくなっちぇきた・・・」 そんなことを言いながらぐっすりと眠り始める子ありすたち。 巣を覗いていたゆっくりはそんな子ありすを頭の上に乗せてどこかに去っていきました。 「むきゅー。助かったわ!」 「むふん!困ったときはおたがいさまよ!」 「これで、私達も群れを見つけれるわ。」 「でも、少し遠いところに行くのね。ありすたちはもっと近い場所に行くわよ?」 「むきゅー。冬を越したらまた別の場所に行くつもりなのよ。」 「なるほど、ならあの群れならいろんなところからゆっくりが来るから、情報を集めやすいわね!」 「本当は信用してなかったんだけどね。でも貴方が言うなら本当ね。」 「ええ、もちろん!」 やがて二匹はありすの巣の近くに戻ってきます。 「じゃあ私は巣に戻るわ。」 「貴方の巣はどこなのかしら?」 「もういなくなるんだから、知らなくても良いと思うわ。」 「それもそうね。じゃあまた春に会えたらいいわね!」 そういってぱちゅりーとありすは分かれました。 ぱちゅりーが巣に戻っている時、ありすの巣の方から悲鳴が聞こえました。 ぱちゅりーは特に驚かず、巣に戻っていきました。 「いまもどったわ!」 「おかーさん、おかえりなさい!」 ぱちゅりーの帰還に子ゆっくりは遊ぶのをやめてぱちゅりーに向かっていきます。 「まりさは?」 「おとーさんは、おくちになにかいれておくにいっちゃったよ!」 「そう、ありがとう。」 ぱちゅりーはまりさの下に向かいます。 まりさはぐっすり寝ているありすを足元に置いて、身支度をしていました。 「もどったわ。」 「おう、お帰りなんだぜ!」 「れいむ達はどうしたの?」 「向こうでぐっすり寝てるんだぜ!」 「一匹も逃げてないの?」 「ああ、ぱちゅりーの言っていた数いるぜ!」 ぱちゅりーはれいむ達の数を数えます。 本当に一匹も逃げていませんでした。 「ばかねぇ、動けるんだから這ってでも逃げればいいのに。」 「ゆっへっへっへ、それだと面倒だから助かったんだぜ。」 「じゃあ、さっさと始めましょうか。」 「分かったんだぜ。」 まりさはありすとれいむとちぇんを運んでいきます。 ぱちゅりーは子まりさと子ぱちゅりーを集めました。 「準備は出来た?じゃあ、授業を始めるわよ。」 「はーい!」 「まりさ、準備はいい?」 「いつでも良いぜ!」 「じゃあ始めてちょうだい。」 子まりさと子ぱちゅりーの見守る中、まりさは眠った子ありすを揺すり始めました。 「ゆゆ、なにしてるんだろう?」 「もう少しで分かるわ。」 まりさが丁寧にありすを揺すっていくと、やがてありすの表情が微妙に変化していきます。 息も荒く、顔が紅潮して涎をたらし始めています。 まりさは子ありす全員を同じような状態にしてその場を離れました。 「おっと、忘れ物なんだぜ。」 まりさはそういって、れいむを咥えてぱちゅりーの元に向かいました。 「まりさ、そいつは連れて行くの?」 「ああ、子育てには必要なんだぜ!」 「なるほどね・・・」 れいむはまりさに踏まれています。 苦しそうな顔をしているのでやがて目を覚ますでしょう。 「ありすたちがそろそろ起きるんだぜ!」 「みんな私達から離れちゃダメよ。」 子まりさとぱちゅりーは言われたとおり親まりさとぱちゅりーの周りに集まります。 そして、ありすが目を覚ましました。 「ゆっゆっ・・・」 血走った目で周りを見回します。 一匹のありすが最初に目に入れたのはいまだ寝ていた子れいむ。 「れ、れ、れいむううううううううううう!」 ありすは一目散にれいむに跳ねていき、その体をれいむにこすりつけ始めました。 その違和感に子れいむも目を覚まします。 「ゆゆっ?なにがへんだよおおおおおおおお!」 「れいむうううううううううう!」 「いやああああああああああ、あり゙ずううううううううう!」 子ゆっくりはありすのことは知っていたようです。 ありすが近くに住んでいたのでありすの習性を見たことがあるのかもしれません。 見たことがあるならどうなるかも分かったのでしょう。 必死に逃げようともがきます。 しかし、這うことしか出来ない子れいむは逃げれるはずがありません。 「やめぢぇええええええええええええええええ!」 「ゆ?」 子れいむの悲鳴に他の子ゆっくりも目を覚まします。 そして、眼の前には発情したありすが。 「ぢぇええええええええええん!」 「わ゙がら゙な゙い゙よ゜おおおおおおおおおおおおお!」 「ぬほおおおおおおおおお!」 「いじゃあああああああああああ!」 やがて、最初に襲われたれいむはすっきりさせられ、頭から芽が出ます。 それは直ぐに伸びてゆっくりを実らせました。 それと同時に子れいむは黒ずんでいきます。 「も゙、も゙っどゆ゙っぐり゙じだがっだ・・・」 断末魔を叫びながら子れいむが完全に黒ずむと実には子れいむが数匹実っていました。 まもなく、枝から落ちて赤れいむが誕生するでしょう。 赤ありすがいないのは直ぐに発情するありすが生まれすぎないように、ありすが雌側でしかありすが生まれないように進化した結果でした。 子れいむが黒ずんでいる間に、他の子れいむがすっきりさせられています。 最初に狙われたのはれいむばかりだったので、ちぇんは逃げることが出来ました。 れいむよりはちぇんの方が這う速度が速かったので捕まっていくのは子れいむばかりです。 子まりさと子ぱちゅりーはそんな光景をぱちゅりーに説明させられながら見ています。 いくら親がいても本能で怖いのでしょう。 どの子ゆっくりも震えています。 「わかったかしら。これがありすよ。」 「ゆー、わかったよ!ありすはきをつけるよ!」 「次からはありす対策も教えていくからしっかり聞くのよ。」 「はい!」 ぱちゅりーに向かって元気よく返事をする子ゆっくり。 「よし、じゃあそろそろ行くんだぜ。」 「分かったわ。」 数匹とゆっくりし、落ち着いたありすを見て、まりさはぱちゅりーに授業のおわりを告げます。 ぱちゅりーと子ゆっくりは外に出て行きます。 「さて、おいれいむ。起きてるのは知ってるんだぜ。」 まりさは足元のれいむに話しかけます。 れいむは最初の子れいむがすっきりした時に起きました。 そして、まりさに踏まれて子れいむ達を助けることが出来ず、黒ずんでいくれいむ達を涙を流しながら見ているしか出来ませんでした。 「どおじでごんなごどずるのおおおおおおおお!」 「お、そろそろ赤ゆっくりが生まれるんだぜ!」 れいむの叫びを無視し、まりさは実った赤ゆっくりの元に向かいます。 ありすと生き残った子ちぇんとれいむは疲れて眠っているかのようにぐったりしています。 子れいむは、助けれなかった妹たちの赤ゆっくりを守るため、まりさの元に向かいました。 「やめちぇね!あかちゃんはゆるしてあげてね!」 「ゆゆん?安心するんだぜ!赤ちゃんとおまえは助けてやるんだぜ!」 「ゆゆ?」 てっきり殺されてしまうと思っていたれいむは体をひねります。 まりさは枝から落ちていく赤ゆっくりを受け止め、れいむの元に置いていきます。 「ゆーむ、ちょっと多いんだぜ。」 「かわいーあかちゃんだよ!」 れいむは赤ちゃんに頬ずりして可愛がっていました。 「そうだだぜ!れいむその赤ちゃんをまりさの帽子に載せるんだぜ!」 「ゆゆ、あぶないよ!」 「お前も乗れば良いんだぜ。数が多いから、ダメなら置いていくんだぜ!」 「ゆぎゅ・・・」 れいむは仕方なく赤れいむを落ちないようにまりさのリボンに引っ掛けていきます。 まりさは動いているれいむを落とさないように慎重に赤ゆっくりを回収していきました。 「ゆぅ、これで全部なんだぜ!」 「まだ、いもーとたちがいるよ!」 「あいつらはもう親に返してやるんだぜ。」 「うそだ!そういってほかのいもーとたちはころされちゃよ!」 「今回は本当に親が来るんだぜ。」 まりさはそういって赤れいむと子れいむを連れて巣を出ました。 外ではぱちゅりーと子供達がまりさがやってくるのを待っていました。 「むきゅ、結構いたわね。」 「ああ、まぁこのれいむがちゃんと面倒見るはずなんだぜ。」 そう言ってまりさは食糧を乗せた葉の上にれいむ達を乗せていきます。 まず、れいむを乗せて、口の中の赤ちゃんを渡して行きます。 その後帽子の上にいた赤れいむを乗せました。 「よし、じゃあ出発だぜ!」 まりさと数匹の子まりさが食糧の乗せられた葉で出来た台車を引っ張っていきます。 その周りをぱちゅりー達がゆっくりと飛び跳ねています。 台車の上では赤ゆっくりとれいむが歌を歌っていました。 れいむは巣に置いてきた妹達が心配でしたが、親がきっと助けてくれると思いました。 そして、赤ちゃんゆっくりが育ったら、私達も親に会いに行こうと考えました。 そのために、しっかりとした子に育てないと、と自分に言い聞かせます。 子まりさや子ぱちゅりーの世話をしていたれいむは小さいながらに母性は充分にありました。 生まれたばかりでいろんなものに興味津々な赤ちゃんは直ぐに台車から落ちそうになります。 れいむは赤ちゃんが落ちないかと不安でしたが、顔は笑顔でした。 このSSに感想を付ける
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前 翌朝、日が顔を出したという時間、まりさとぱちゅりーたちは目を覚ましました。 そして、まだ気絶しているちぇんと、ぐっすりと眠ったれいむを巣の外に連れ出します。 寝ている子ゆっくり達は跳ねれないので逃げれないのですが、ぱちゅりーが念のためにと帽子とリボンをすべてとっていきました。 これなら外に出れないでしょう。 子まりさと子ぱちゅりーは帽子の中にぱちゅりーの選んだ食べ物を入れています。 お弁当のつもりです。 「むきゅー。ぐっすり寝ているわね。」 「引っ張っても起きないなんてさすがれいむだぜ!」 「おかーしゃんこれからどこにいくの?」 子まりさの質問にまりさとぱちゅりーは神妙な顔を作って子ゆっくりを見ます。 「これから人間のところに行くわ。」 「ゆ?にんげん?」 「そうよ。とってもこわいのなまものよ。」 「ゆゆっ・・・」 震えだす、子ゆっくりをなだめるようにまりさが笑います。 「安心するんだぜ。まりさたちは安全なんだぜ。」 「そうよ、そのためにこいつらを残したんだから。」 そういうぱちゅりーの先にはちぇんとれいむが。 子ゆっくりは安全と分かり、またピクニック気分を再開しました。 「じゃあはやくいこーよ!」 「そろそろいくかだぜ!」 まりさはちぇんとれいむを叩いて起こします。 「うー、わかるよー。あさだよー。」 「ゆー、もうたべれないよ・・・」 「さっさと起きるんだぜ!」 まりさの声に、ハッとちぇんは身を起こし、続いて横にいたれいむを背中に隠します。 れいむは昨日のことを思い出してちぇんの後ろで震えだしました。 「わかるよー!おまえたちはわるいやつだよー!」 「そうだよ!こんなことしたらだめなんだよ!」 「おーおー、言うなだぜ!子供達がどうなってもいいみたいだぜ!」 まりさはそういってぱちゅりーににやりと笑いかけます。 子ゆっくりがいないことに気付いたちぇんとれいむは悔しそうに歯軋りをしてまりさを睨み付けました。 「こどもたちをかえしてねー!」 「れいむのかわいいこをかえしてね!」 「返してやっても良いんだぜ!」 「ゆっ、ほんとう?」 れいむは拍子抜けしたように力を抜きます。 しかし、ちぇんはますます警戒を強めました。 「・・・わかるよー、ただじゃないんだねー・・・」 「さっしがよくてたすかるわ。」 「まずはまりさ達についてくるんだぜ!」 まりさは森の外へと向かって跳ね始めました。 ちぇんとれいむも無言で後ろに続きます。 その後ろを子ゆっくりを連れてぱちゅりーが進んでいきました。 長い長い道なき道を進み、ゆっくりたちはとうとう人里と森の境目に来ました。 「ゆゆ、れいむこんなとおくまできたことないよ!」 「ちぇんもないよー、わからないよー。」 「つかれちゃ~。」 「むきゅ、私達はここに隠れましょう。」 ぱちゅりーは子供達が見つからないように巧妙に藪に隠していきます。 まりさはそれを確認してちぇんとれいむにこういいました。 「ここから進むと美味しい食べ物がいっぱいある場所に着くんだぜ! そこから食べ物を取ってきたら子供達を助けてやるんだぜ!」 「ゆー・・・わかったよー!ぜったいだよー!」 「もちろんだぜ!持って来れたら助けてやるんだぜ!」 「れいむがんばるよ!」 れいむたちはもっと難しいことを言われると思っていたので、食べ物を取ってくるだけといわれて拍子抜けしました。 さっさと子供達を返してもらおうと、ちぇんとれいむは傷ついた体をおして森から飛び出しました。 「むきゅー、あそこに見えるのが人よ。そして人がいるのは畑というものよ。」 「ゆゆっ!おいししょうだよ!」 「そうね、とても美味しそうだわ。」 「まりしゃたちもとりにいこうよ!」 「それはダメなんだぜ。」 「どーちて?」 「今から起こる事をしっかり見ているんだぜ!」 「ゆー?」 子ゆっくりは不思議に思いながらも言われたとおりれいむとちぇんに目を向けました。 「こどもたちのためにいそぐよー。」 「ゆゆっ!おいしそうだね!」 ちぇんとれいむは人にあったことがなかったので、これが人の育てているものだと分かりませんでした。 れいむとちぇんは野菜を人目を気にせずに抜いていきます。 しかし、とても美味しそうな野菜にれいむは我慢できなくなり少したべることにしました。 「むーしゃ、むーしゃ!これおいしいよ!」 「だめだよー、れいむ。はやくしないとー!」 「ゆゆゆ、でもとってもおいしいよ!」 「ゆー、とってもおいしいよー!」 れいむ達は始めてたべる美味しい食べ物に驚き、先ほどまで考えた子ゆっくりのことなど忘れてたべ始めます。 こうなると他の食べ物も食べたくなります。 「ゆゆっ、むこうにもあるよ!」 「あれもおいしそうだよー!」 畑を駆け巡り、様々な野菜に齧りついて行く、れいむとちぇん。 まりさ達はそんなれいむとちぇんの様子を藪から見ていました。 「まりしゃがまんできないよー!」 「しっ。静かに、人が気付いたわ。」 「これから何があっても目を離しちゃダメだぜ!」 ぱちゅりーの言うとおり、この畑の持ち主であろう人間がれいむとちぇんに気付いたようで、走ってやってきます。 「こら!このクソ饅頭め!!」 「ゆゆっ!?」 「わからないよー!」 れいむ達はすごい形相で近づいてくる人間を本能的に怖いと思ったのか、野菜を口に咥えて逃げ出しました。 しかし先ほどまでたべ続けていたれいむは思うように動けません。 ちぇんもそんなれいむを心配して速度を出せないので、すぐに追いつかれてしまいました。 最初の標的にされたのは野菜を含みすぎて丸々としていたれいむです。 「喰らいやがれぇ!」 男は丸々としたれいむを思いっきり蹴り飛ばしました。 「ゆぎゅううううううううううう!」 「れ、れいむううううううううう!」 れいむは綺麗な放物線を描き、森の木にぶつかります。 「ゆべゅ!・・・ゆべべっべべっべべっべ・・・」 木にぶつかったれいむは気持ち悪い声をあげて木をずるずると滑り落ちていきました。 「れいむになんてことをおおおおおおおお!」 ちぇんはつがいのれいむに酷いことをした人間に果敢に向かっていきます。 男はそんなちぇんを睨み付け、飛び掛るタイミングで踏みつけました。 「ゆげげ!」 地面に顔から叩きつけられたちぇんはピクピクと痙攣を始めます。 そんな様子を気にせず、男はちぇんを掴みあげて、顔まで持っていきました。 「なに、人の畑の物を食べてんだ!」 「ゆぎゅう、わ、わからないよー・・・」 「知らないでたべたのか・・・」 男はそこで態度を少し和らげます。 故意にやったのではなく、知らずに食べたゆっくりにまで酷いことをするほど男は非情ではありませんでした。 「じゃあ、教えてやる。」 「ゆ゙っ・・・?」 「ここは俺の畑だ。ここの物がほしけりゃ金を払うんだな。」 「で、でもそれがないとこどもたちが・・・」 「子供達?・・・あぁ食べ物が無いのか。それなら森の中にも充分あるだろう。」 「わからないよ・・・」 「木の下とかよく探してみるんだな!」 男はそういってれいむが飛んでいったところまでちぇんを投げ飛ばしました。 「あーあ、結構食われちまったな・・・」 男は愚痴をこぼしながら食べ散らかされた野菜の片づけを始めました。 「むきゅ、あの人間は有情ね。」 ぱちゅりーはそういった後子ゆっくりを見回します。 子ゆっくりは目を見開き、ガクガクと先ほど起こったことに震えています。 この様子だとトラウマになるかもしれません。 ぱちゅりーはそんな子ゆっくりの様子に満足してまりさに次のことを相談し始めました。 「さて、あいつらは帰ってきそうだけどどうするの?」 「心配するなだぜ。予定外だが子ゆっくりで試そうとしてことが出来るんだぜ。」 「あら、この近くにもあいつらがいたのね。」 「最近馬鹿なゆっくりが多いからなんだぜ。」 まりさはいまだ震えている子ゆっくりについて来いといいちぇんとれいむの飛んでいった方に向かいます。 そこではちぇんがれいむを背負い、懸命に巣に戻ろうと這っていました。 流れ出した中身の匂いが充満しています。 まりさ達は、地面の窪みに体を隠しました。 「見てるんだぜ。怖いのは人間だけじゃないんだぜ。」 「ゆゆゆ・・・」 子ゆっくりは体を硬くして身構えています。 やがて空から羽音が聞こえてきました。 「なぁに、こにょおと?」 「これはゆっくりゃの出す羽音よ。」 「ゆっくりゃ?」 「私達を捕食するものよ。」 「ゆg「静かにするんだぜ。まりさたちもねらわれるんだぜ。」 「ゆぅ・・・わかっちゃよ。」 この音はちぇんとれいむにも聞こえました。 「ちぇん、なにかへんなおとがするよ。」 「わかるよー!これはまずいよー!」 「どうしたn・・・ゆぎゃあああああああああ!」 ちぇんの上に乗っていたれいむの悲鳴が響きます。 れいむは空中にバサバサと浮いている羽根つきゆっくりを見てしまったのです。 「う~!」 羽つきゆっくり、ゆっくりゃはれいむに噛み付こうと急降下してきました。 傷ついて満足に動けないれいむは逃げることも出来ません。 「ちぇええええええん、たずげでえええええええええ!」 「わかるよおおおおおおお!いぞぐよおおおおおおおおお!」 ちぇんはれいむを背負い必死に逃げます。 しかし、同じく傷ついていたちぇんにれいむを背負っていつものように跳ねることができるはずもありません。 あっという間にれいむは噛み付かれてしまいました。 「ゆぅうううううう!」 「れいむううううううううう!」 れいむはゆっくりゃによって空中に運ばれて行きます。 ちぇんはこうなると下で見守るしか出来ません。 「れいむをかえしてええええええええええ!」 「う~、うまうま。」 「ゆげげっげっげ・・・」 ちぇんの叫びもむなしく、れいむはゆっくりゃによって中身を吸われていきます。 ゆっくりと中身を抜かれていくれいむは必死に抵抗しているように思っていました。 しかし、中に空きが出来ていて皮はぷらぷらと揺れるしか出来ません。 中身が無くなり皮とリボンだけになったれいむをゆっくりゃはぽぃっと捨てます。 「れいむううううううううう!」 ふわふわと漂って落ちていく霊夢をちぇんは這って助けようとします。 そして、皮だけれいむの元にやってきたちぇんは自分がゆっくりゃ2匹に囲まれていることに気付きます。 ゆっくりゃは3匹いたのでした。 「わわわ、わがらないよおおおおおおおおおお!」 「「うー☆」」 ちぇんもすぐにれいむの後を追いました。 先ほどの人間である程度覚悟していたとはいえ、酷い光景を見た子ゆっくりは言葉もありません。 「わかったかだぜ。まりさたちはこいつらに気をつけないと生きていけないんだぜ。」 「ゆぐぐぐ、まりしゃたちだいじょうぶきゃな・・・」 「安心するんだぜ。ぱちゅりーがあんな風にならないように教えてくれるんだぜ。」 「ほんちょ?」 「ええ、ほんとうよ。だからしっかり話を聞きなさい。」 「むきゅ!」 まりさたちはいまだ逃げようとがんばっているちぇんとちぇんしかみていないゆっくりゃに気付かれないようにその場を離れました。 ちぇんとれいむが皮になってから数日後。 ちぇんとれいむの巣だった場所はもはやまりさとぱちゅりーの巣となっていました。 巣の中ではぱちゅりーの授業を熱心に聴く子ゆっくりの姿が見られます。 「むきゅむきゅ。このきのこを食べさせてみましょう。」 「ゆぎゅぎゅぎゅ、ゆぎゃあああああああああ!」 ぱちゅりーがキノコを子れいむに無理やり食べさせると、子れいむは転げまわりながら痛がります。 「このように体中を焼けたような痛みが襲うわ。だから食べちゃダメよ。」 「わかっちゃよ!」 「だずげでえええええええ!」 子まりさと子ぱちゅりーはれいむを無視して元気よくぱちゅりーに答えます。 「もし食べてしまったらこの草を食べると良いわ。」 ぱちゅりーは暴れまわる子れいむを押さえて草を食べさせます。 れいむはぐったりとしたまま動かなくなりました。 次の危険な食べ物を教えようとすると食べ物を探しに出ていたまりさがかえってきました。 「おーい、帰ったんだぜ!」 「おとーしゃんおかえりなさい!ゆっくりしていってね!」 「むきゅ、じゃあ今日はここまでね。」 ぱちゅりーの発言に子まりさは飛び上がって親まりさのところに向かいます。 子ぱちゅりーはぱちゅりーの片付けの手伝いをします。 「おとーしゃん、またかりのやりかたおしえてよ!」 「わかったんだぜ!ちょっと待ってるんだぜ!」 まりさはそういって巣の奥に向かいます。 巣の奥では石の壁があり、まりさがそれを少し取り外すと、奥にある空洞でもぞもぞと動く何かが見えます。 「今日も一匹だけ出してやるんだぜ!」 「ゆゅ・・・」 中で動く何かは相談しているかのように身を寄せ合ってひそひそ喋っています。 やがて、一匹の何かがまりさの空けた穴から出てきました。 それは子ちぇんでした。 「よし、じゃあおとーさんの下に連れて行ってやるんだぜ!」 「わかるよー!はやくあいちゃいよー!」 穴を塞いで跳ねていくまりさに、子ちぇんは必死に這ってついて行きました。 「わがら゙な゙い゙よ゜おおおおおおおおおおお!」 「や゙め゙ぢぇ゙ええええええええええええ!」 「ゆっくりしね!」 「まず足を狙うんだぜ!同じぐらいの大きいやつならまず弱らせるんだぜ!」 まりさの指導が子供達に響きます。 子まりさが狩りの対称にしているのは先ほど出された子ちぇんと授業で使われた子れいむです。 「わがらないよおおおおおおお!」 「ゆべぇ!」 いくら跳ねれないとはいえ、子まりさよりは一回り大きい子ちぇんです。 数匹のまりさが掛かってもしぶとく、何匹かは吹き飛ばされました。 「ゆぎゅぎゅ・・・」 「まりしゃ。こりぇをぬりゅといいわ。」 「ゆ・・・いたくないよ!さすがぱちゅりーだよ!」 「ゆふふ・・・」 傷ついたまりさはそばで見ていた子ぱちゅりーが傷を治してやります。 こうして治されたまりさはまたちぇんとれいむに向かっていくのでした。 「さすがまりさの子供なんだぜ!もうすこし大きくなれば狩りに連れて行けるんだぜ!」 まりさは子まりさの狩りの様子を見てとても満足げです。 そんなまりさの帽子から一匹のれいむが降りてきました。 「ゆゆ、おそうじおわりました!」 「ゆむ・・・」 帽子を掃除していたというれいむはまりさに目を付けられたれいむです。 このれいむは生かされてまりさやぱちゅりーの手伝い、巣の掃除、死んだれいむとちぇんの処理をさせていました。 「ゆ~、ちょっとゴミが残ってたんだぜ!しっかりやるんだぜ!」 「ゆべぇええええええ!」 見えるか見えないかの埃を目ざとく見つけたまりさは、れいむをふっ飛ばします。 れいむはごろごろと転がった後、涙を流しながらまりさに謝りました。 「ごべんなざい!ごべんなじゃい!つぎはじゃんどやりまずううううう!」 「まったく・・・ちゃんとしてほしいんだぜ!」 「むきゅ、れいむ。もうれいむのほうは使えないからいつものようにお願いね。」 「わがりまじだ・・・」 子れいむはまりさの狩りの練習で動かなくなった、ぼろぼろのれいむを石の壁まで引きずっていきます。 そして皮を破き、中身を取り出すと石を一つ外して中身を野菜屑と一緒にその中に投げ入れました。 中ではもそもそと這いずる音とれいむの投げ入れたものを食べる音が聞こえます。 れいむはもっといいものを入れてあげたかったのですが、管理をきちんとしているぱちゅりーに見つかってお仕置きされるのが怖いので何も出来ませんでした。 子れいむは姉妹を隔てる石の壁に向かい、声を出さずに泣いていました。 「むきゅー。子供達も順調に育っているわね。」 「子供達が育ったらまたぱちゅりーと二人でゆっくり出来るんだぜ!」 「ふふ、楽しみね。」 「そうだだぜ、ちかくでありすをみつけたんだぜ!」 「あら、じゃあありすの恐怖を教えれるわね。」 「あの子れいむを使えば大丈夫そうだぜ。」 「じゃあまた準備しとくわね。」 「ぱちゅりーありがとなんだぜ!」 まりさとぱちゅりーは頬を摺り寄せてゆっくりとしています。 まりさとぱちゅりーの家族はこの大きな巣で、これからもゆっくりし続けました。 このSSに感想を付ける
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「 」はゆっくり、『 』は人間のセリフです。 独自設定(ガバガバ)があります。 まりさは、ゆっくりできない。「ゆひぃ……!」 「なんでこいつらここにきたの? まあいいや」 まりさは恐怖に震えていた。 このゆっくりは、今まで見たどんなゆっくりよりも危険な存在だと感じたのだ。 この公園にはまりさを傷付けるような危険生物はいないはずだが、それでもまりさは恐ろしかった。 目の前にいるゆっくりから発せられるプレッシャーが凄まじかったからだ。 「ゆっぐじぃ! ゆっぐじぃ!!」 「なにしてるんだおちびちゃん。いくよ?」 「わかったわ、ぱちゅりー」 その瞬間、まりさの身体を衝撃が貫いた。 ぱちゅりーと呼ばれたゆっくりが高速で移動し、まりさに体当たりしたのだ。 浮かび上がったまりさは、そのまま地面に落下する。 「ゆぎゃああああっ!!!」 まりさは悲鳴を上げた。 「あれ? 死んじゃったかな?」 「そんなはずはないわ。だって、おそとさんはあついわ。だから、おちてもだいじょうぶよ」 「ん?それもそうだね。どうでもいいか。とにかくいこうよ」 そう言うと、2匹はその姿を消した。 残されたのは地面に転がるまりさと、それを遠巻きに見つめる野良ゆっくり達だけだった……。 「……うぅ……」 まりさが目を覚ますと、そこは薄暗い空間だった。 見覚えのない場所だったが、何故か不安感はなかった。 (ここはどこなのぜ?) まりさは周囲を見回してみる。 しかし、視界に入るのは自分の寝ているスペースだけ。 あとは何もない。 (ゆん? もしかして、ここって……) まりさはようやく気付いた。 自分は今、狭い箱の中にいるのだ。 しかも、かなり頑丈そうな造りになっている。 脱出は不可能に近いだろう。 まりさはパニックに陥った。 「ここからだすのぜえ!! だれかいないのぜ!?」 まりさの声だけが反響していく。 しかし、誰も答えてくれる者はいなかった。 (おかしいのぜ。どうしてこんなことになったのかわからないけど、これはまずいのぜ) まりさは必死になって考える。 だが、何も思い浮かばなかった。 (もうだめなのぜ?……でも、まだあきらめちゃだめなのぜ。) その時、突然箱の蓋が開いた。 眩しい光が差し込んでくる。 「ゆひっ!?」 あまりの光量に目がくらむ。 やがて目が慣れてくると、自分の前に誰かがいることがわかった。 『お、やっと起きたみたいだね。おはよう、まりさ』 それは、自分をこの箱に閉じ込めた張本人である人間だった。 「ゆあああっ!! にんげんっ!!」 まりさは絶叫すると、一目散に逃げようとした。 しかしその瞬間、身体に強い痛みが走る。 「ゆぎゃああっ!!」 『おっと、逃がさないよ』 人間はまりさを拘束した。 『いろいろ説明するの面倒だから、さっさと終わらせるぞ。いけっ!ぱちゅりー!』 人間の掛け声と共に、先程のぱちゅりーが現れた。 「ゆひっ! やめるのぜっ!」 まりさは抵抗したが、全く無意味だった。 「あら、おきゃくさまね」 『ああ、こいつはお客さんだ。たっぷりもてなして差し上げろ』 「むきゅ!」 「ゆぎゃああっ!!」 こうして、まりさの地獄の日々が始まった。 「ゆぐぅ……、ぱちゅりぃ、ゆるしてほしいのぜぇ」 「ごめんなさい。ぱちぇにはむりよ。じゃあせめて、どげざをしてくれないかしら」 「ゆっ! 」 まりさは土下座(?)していたが、すぐに気絶させられた。ぱちゅりーが高速タックルを行い、まりさを叩きのめしたのだ。 1時間後、まりさはまた強制的に謝罪をさせられていた。 「もういいわ。それよりもごはんさんをもってくるのよ」 「ゆっ…どうしてまりさがこんなめにあわなきゃいけないのぜ…」 「むきゅ?またたっくるされたいのかしら?」 「ゆひっ!?やめるのぜ!」まりさは必死に謝った。 「わかればいいわ。それより、あなたはとってもゆっくりしていないわ」 「……ゆ?」 「ゆっくりはゆっくりしていないとゆっくりできないわ。ゆっくりしてないなら、ゆっくりさせてあげないと」 「ゆっ!わかったのぜ!」 まりさは理解した。 自分がなぜこの箱に閉じ込められていたのかを。 (なるほどなのぜ……。こいつは、まりさのことをゆっくりさせないっていうわけなんだぜ。つまり、ぱちゅりーはこう言いたいんだぜ。『お前はとっとと死んじまえ』って) まりさは心の中で笑った。 確かにまりさはゆっくりとしていなかった。しかし、そんなことを言われても納得できるはずがない。 「まりさにゆっくりさせないなんて、いくらなんでもひどいのぜ!! まりさがゆっくりしたら、みんなよろこんでくれるはずなのぜ!」 「むきゅー!」 戯言を吐くまりさに再び高速タックルをお見舞いするぱちゅりー。まりさは箱の壁面に吹っ飛ばされる。 「ゆがぁっ!?」 「うるさいわね。ゆっくりするのよ」 「ゆぎぎ……」 まりさはゆっくりしようと努力した。 だが、どうしても上手くいかない。 「どうしてなのぜ……? なんでうまくゆっくりできないのぜ……」 まりさは絶望し、泣き始めた。 「むきゅう…ゆっくりしていないまりさははやくしんでね」 「ゆぎゃああっ!! ぱちゅりー!!まりさのことすきじゃないのかぜ!?」 「むきゅ。だいきらいなのよ」 「そんな……」 まりさは泣いた。そして、まりさは決意した。 (もうだめなのぜ!こんなところにいたら、まりさはほんとうにゆっくりできなくてしんじまうのぜ!) そう思うと、いても立ってもいられなくなった。 (ここから脱出するのぜ!! まずはこの箱から脱出しないとだめなのぜ!) まりさは、箱の蓋を開けようと必死になった。 だが、頑丈に作られたその箱を開けることは容易ではない。 まりさは何度も体当たりを繰り返したが、無駄だった。 (どうすればいいのぜ? そうだ、あの人間に相談しよう!!) まりさは人間のことを思い出し、早速相談することにしたが、人間を呼ぼうとするたびに、ぱちゅりーから攻撃を受ける。 「むきゅ! おそいわよ!」 「ゆがあっ! ぱちゅりー!! はやすぎるのぜえ!!」 まりさは必死に逃げるが、いつも捕まってしまう。 「むきゅきゅきゅきゅ!むきゅきゅきゅきゅきゅ!!」 『おい、何を遊んでいる?』 「むきゅ! おにいさん、このまりさをたすけてほしいのよ!」 『助ける?何言ってんだお前』 「むきゅ!おねがいよ!!」 『……ああ、そういうことか。わかったよ。ぱちゅりー、少しだけ時間をくれ。こいつと話をしたい』 「むきゅ」 ぱちゅりーはしぶしぶ了承した。 「ゆっ……?」 まりさは驚いた。人間が自分に話しかけているのだ。今まで無視していたのに。 「むきゅー、あんまりじかんはないわよ」 「わかったのぜ…」 まりさは人間と向き合った。 「ゆっ……。にんげんさん…まりさをはこさんか『あっ、電話きたわ。悪ぃ、ちょっと向こういくわ』おはなしきいてねえええええ!」 「むきゅきゅきゅきゅ!むきゅきゅきゅきゅきゅ!!」 大爆笑するぱちゅりー。人間は電話をしながら部屋から出て行った。 「ゆぐぅ……ひどいのぜ……まりさはゆっくりしているのに……」 まりさは再び絶望し、泣き出した。 「ゆぎぎ……ぱちゅりーはいじわるなのぜ……。こんなところにまりさがいるのに、いじめるなんておかしいのぜ……」 まりさは必死になって考えた。 (もうこれしかないのぜ……。まりさがゆっくりできないなら、ゆっくりさせてやるのぜ!!) まりさは覚悟を決めた。 「ぱちゅりー、まりさをころすのぜ……」 「むきゅ?」 「まりさは、まりさをゆっくりさせるのぜ。だから、まりさのこと殺してほしいのぜ」 まりさは必死にそう訴えかけた。 対するぱちゅりーはというと… 「むきゅ。ざんねんだけどおねがいはかなえてあげないわ。」 というとまりさをぶっ飛ばした。 「ゆがぁっ!?」 「むきゅう。そんなにいうなら、いますぐつぶしてあげるわ」 ぱちゅりーはまりさにとどめを刺そうと近寄った。 だが、その時、部屋の扉が開いた。 『待たせたな』 「むっきゅ? おかえりなさい。」 「ゆっ…助かったのぜ…」まりさは安堵した。これで自分はゆっくりできると思ったからだ。 『さあ、殺し合おうぜ』 「むきゅ!?」 だが、次の瞬間、信じられないことが起こった。 人間の手にはナイフがあった。 そしてそれを………… 「むきゅ!?」 まりさの身体に突き立てた。 『ぱちぇ、おまえがまりさをゆっくりさせないからこうなるんだぞ』 「むきゅううう!?」 『さあ、ゆっくりしようぜ』 そう言うと、人間は自分の口にまりさの餡子を運び始めた。 「やめるのぜえ!! まりさはゆっくりしたいのぜえ!!」 「むきゅ!! むきゅきゅきゅきゅ!! おにいさん!そのまりさはわたしがゆっくりさせたのよ!! かえしてちょうだい!!」 『うるせえ!! こいつは俺のものだ!!』 「ゆぎゃああ!! まりさのいのちはおもちゃじゃないのぜえ!! ぱちゅりーもゆるさないのぜえええええ!!」 「むきゅきゅきゅきゅきゅきゅ!! むきゅきゅきゅきゅ!!」 「やめろおお!! まりさはゆっくりしたいのぜええええ!!」 「むきゅきゅきゅきゅきゅ!!」 「ゆがああああ!!!!」 まりさは叫んだ。自分の思い通りにいかないこの世界に対して。 ゆっくりできないこの世界に。 「ゆぎいいい!! まりさは……まりさはゆっくりするんだああ!!」 『ああ、そうだな。ゆっくりしようぜ。』 「むきゅきゅきゅきゅきゅ!!」 「やめてえ!!まりさのしっこくのおぼうしさん!! それはいやだああ!!」 『さあ、一緒にゆっくりしようぜ……ぱちゅりー』 「むきゅきゅきゅきゅきゅきゅ!!」 「ゆびゃあああ!! まりさのいのちはゆっくりするためにあるのぜええええ!!」 「むきゅきゅきゅきゅきゅきゅ!!」 『さあ、もっと叫べ。もっともっと叫べ』 「ゆびゃああああ!ゆっ、ゆっ、ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!」 人間とぱちゅりーは、狂ったように叫び続けるまりさを眺めながら、楽しげに笑い続けた。
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雲ひとつない空に太陽が昇り始めました。 今日も一日が始まります。 「ゆ~・・・」 藁の上でぐっすりと眠っているまりさとぱちゅりーの家族のすぐそば、枯葉の詰まれた中から声が聞こえます。 しばらくすると、枯葉ががさがさと動き、中から一匹のれいむが現れました。 れいむは眠そうな顔を体を振って覚まし、外にゆっくりと張っていきます。 れいむの這っていく先には湧き水が溜まった小さな湖がありました。 「ゆゆ、ちゅべちゃい・・・」 れいむは水が湧いている場所から離れた場所で体を洗います。 その後れいむは地面から湧き上がったばかりの冷たい水を口に含み、また巣へと這って行きます。 そして、大きな窪みのある石のところに行くと水をその中に流し込みました。 一度に運べる量では窪みを満たすことは出来ないのでまた湖に汲みに行くことを数回繰り返します。 何とか水をいっぱいにすることが出来るころ、まず親ぱちゅりーが目を覚ましました。 「むきゅー、今日も間に合ったようね。」 「ゆっ!おはよーございます!」 「私は今から食事の準備をするわ。子供とまりさを起こしたら貴方も妹達と一緒にご飯を食べなさい。」 「ゆゆっ?きょうはおそうじしなくていいの?」 「今日は特別よ。貴方の妹達にもしっかりとご飯を食べさせて良いわ。」 「ゆゆゆ!」 れいむは、今までの扱いからは考えられないような破格の扱いを受けて喜びます。 すぐに妹たちの所に向かいたかったのですが、言われたことをやらないとなかったことにされるかもしれません。 「ゆゆ、まりさとぱちゅりー!もうあさだよ!」 「ゆ~・・・」 れいむは子まりさと子ぱちゅりーを起こしてから親まりさを起こします。 起きたゆっくりはれいむの用意した水で顔や体を洗って体をきれいにします。 そして先に起きていたぱちゅりーの用意した食べ物を仲良く食べ始めました。 「おかーさん、きょうはなにをするの?」 「きのーいっていたとくべつじゅぎょうって?」 「今日はありすの危険な習性を教えるわ。」 「ありす?」 「まりさたちと同じゆっくりの一つだぜ。」 「じゃあいっしょにゆっくりできるわね。」 「そうじゃないからおしえるんだぜ!」 「ゆ~?」 親まりさとぱちゅりーが危険と言うありすがどんなゆっくりか子ゆっくりには分かりません。 子まりさと子ぱちゅりーは前に見せてもらった人間やゆっくりゃより怖いのだろうかと、様々な想像を話し合います。 そんな様子を見て微笑むまりさとぱちゅりーと、このゆっくり一家はとてもゆっくりとした一家でした。 先ほどのれいむはまりさとぱちゅりーから離れて、れいむは石の積まれた壁にやってきます。 そして積まれた石の中から、ぱちゅりーの言った取っても大丈夫な石を外していきます。 「ゆゆ!いもーとたちでてきてね!」 「ゆゆっ!」 れいむの掛け声の後、しばらくしてからぞろぞろと穴からゆっくりが這い出て来ました。 「わかるよー、ごはんなんだねー。」 「おねーしゃんおなかしゅいたよ!」 「はやくたべちゃいよ!」 汚れが目立ち、れいむより一回り小さい子ゆっくりはれいむと同じ親から生まれたゆっくりです。 まりさとぱちゅりーによってれいむ以外の子ゆっくりはこの石の壁の中に閉じ込められていました。 そして、狩りの練習や毒物の授業で一匹ずつ出されてモルモットにされていました。 普段は石の壁の中であまり動けず、這っているだけなので生まれた時期はほとんど変わらないにもかかわらず、大きさに差が出ていました。 れいむは妹達を見回します。 数は子れいむのほうが多くいました。 狩りの授業の方が多かったからです。 「ゆっ!きょうはいっぱいたべていいよ!」 「ほんちょ!?」 「おねーしゃんだいちゅきー!」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわちぇええええええ!」 れいむが食糧庫から食べ物を持ってきます。 いっぱい食べて良いよと言っていたぱちゅりーですが、食糧庫には余り食べ物は残っていませんでした。 食糧庫だけでなく、普段掃除しているいろいろなものも見当たりません。 まるで、引越し前のようです。 しかし、今は妹達に食べ物を上げるのを優先したれいむは、そのことを気にしませんでした。 少ないといっても普段食べていた量の倍は軽くあります。 「おねーしゃん、あまいものは?」 「ゆゆっ、れいむあのあまいものをたべちゃいよ!」 「わかるよー、ここにはないみたいだよー。」 「ゆ・・・それはいまはないみたいだよ!またこんどね!」 「ゆ~、あれがいっぱいたべちゃいのに・・・」 狩りや授業で死んだ子ゆっくりは生きている妹たちの食料になっていました。 それを知っているのは子ゆっくりの中ではれいむだけです。 れいむはそれを教えるつもりはありませんでした。 「まりさ、ありすはまだいた?」 「ああ、まだいたんだぜ!でももうすぐ近くの群れに行くはずなんだぜ!」 「じゃあ、今日授業が出来てよかったわ。」 「まったくだぜ!これを逃すとまりさたちも群れに合流できなくなるんだぜ!」 ありすの巣を物陰から見ていたぱちゅりーと、ありすを見に行っていたまりさが合流します。 子まりさと子ぱちゅりーは巣に置いてきていました。 狩りの練習のおかげか、最近では親まりさと近場の食べ物を取りに行ったり、身を守る方法をしっかり教えていたので大丈夫と判断したのです。 子れいむや子ちぇんは食べ物に夢中でしたし、食べ終わったら寝てしまうだろうと判断から何もしてきませんでした。 「大丈夫だとは思うけど、子供達が心配だわ。」 「さっさと始めるかだぜ!」 「じゃあ親ありすは一匹なのね?私が引き付けるわ。」 「任せたんだぜ!」 作戦を確認しあったぱちゅりーとまりさは互いの役割を遂行するために分かれました。 「むきゅきゅ、ゆっくりしていってね!」 ありすの巣にぱちゅりーが挨拶します。 しばらくすると、中からありすらしき声が複数聞こえました。 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 「あら、ぱちゅりーじゃないの?」 「おはよう、ありす。」 「ぱちゅりーもはやくしないと冬を越せなくなるわよ?」 「ええ、そうね。それでちょっと道を聞きたくて。」 「それなら都会派のありすに任せなさい!」 「おかーしゃん、どこかにいくの?」 「ゆふふ、ちょっとぱちゅりーに道を教えてくるわ。」 「おかーしゃんがんばっちぇ!」 「ちゃんとゆっくりしてるのよー!」 親ありすとぱちゅりーは巣を離れていきます。 子ありす達は巣の中に戻ろうとしました。 そこへ、黒い帽子を被ったゆっくりが近づきます。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくちちちぇいっちぇね!」 いきなりかけられた声に反射的に反応する子ありす達。 「ゆゆ!?おいししょうなきのこ!」 「おかーさんありがちょー!」 声がした方向を向くと、地面にキノコが置かれていました。 親ありすが用意してくれていたと勘違いした子ありす達はキノコをもぐもぐと齧っていきます。 子ありすがゆっくりと食べている間、一匹のゆっくりが巣の中を見回して中に子ゆっくりが残っていないかを確認していました。 しかし、キノコに夢中なありすたちは手馴れた動きのゆっくりに気付きません。 やがて、キノコを食べた子ゆっくりが眠り始めます。 「ゆ~、さっきまでいっぱいねちゃのに・・・」 「ねみゅくなっちぇきた・・・」 そんなことを言いながらぐっすりと眠り始める子ありすたち。 巣を覗いていたゆっくりはそんな子ありすを頭の上に乗せてどこかに去っていきました。 「むきゅー。助かったわ!」 「むふん!困ったときはおたがいさまよ!」 「これで、私達も群れを見つけれるわ。」 「でも、少し遠いところに行くのね。ありすたちはもっと近い場所に行くわよ?」 「むきゅー。冬を越したらまた別の場所に行くつもりなのよ。」 「なるほど、ならあの群れならいろんなところからゆっくりが来るから、情報を集めやすいわね!」 「本当は信用してなかったんだけどね。でも貴方が言うなら本当ね。」 「ええ、もちろん!」 やがて二匹はありすの巣の近くに戻ってきます。 「じゃあ私は巣に戻るわ。」 「貴方の巣はどこなのかしら?」 「もういなくなるんだから、知らなくても良いと思うわ。」 「それもそうね。じゃあまた春に会えたらいいわね!」 そういってぱちゅりーとありすは分かれました。 ぱちゅりーが巣に戻っている時、ありすの巣の方から悲鳴が聞こえました。 ぱちゅりーは特に驚かず、巣に戻っていきました。 「いまもどったわ!」 「おかーさん、おかえりなさい!」 ぱちゅりーの帰還に子ゆっくりは遊ぶのをやめてぱちゅりーに向かっていきます。 「まりさは?」 「おとーさんは、おくちになにかいれておくにいっちゃったよ!」 「そう、ありがとう。」 ぱちゅりーはまりさの下に向かいます。 まりさはぐっすり寝ているありすを足元に置いて、身支度をしていました。 「もどったわ。」 「おう、お帰りなんだぜ!」 「れいむ達はどうしたの?」 「向こうでぐっすり寝てるんだぜ!」 「一匹も逃げてないの?」 「ああ、ぱちゅりーの言っていた数いるぜ!」 ぱちゅりーはれいむ達の数を数えます。 本当に一匹も逃げていませんでした。 「ばかねぇ、動けるんだから這ってでも逃げればいいのに。」 「ゆっへっへっへ、それだと面倒だから助かったんだぜ。」 「じゃあ、さっさと始めましょうか。」 「分かったんだぜ。」 まりさはありすとれいむとちぇんを運んでいきます。 ぱちゅりーは子まりさと子ぱちゅりーを集めました。 「準備は出来た?じゃあ、授業を始めるわよ。」 「はーい!」 「まりさ、準備はいい?」 「いつでも良いぜ!」 「じゃあ始めてちょうだい。」 子まりさと子ぱちゅりーの見守る中、まりさは眠った子ありすを揺すり始めました。 「ゆゆ、なにしてるんだろう?」 「もう少しで分かるわ。」 まりさが丁寧にありすを揺すっていくと、やがてありすの表情が微妙に変化していきます。 息も荒く、顔が紅潮して涎をたらし始めています。 まりさは子ありす全員を同じような状態にしてその場を離れました。 「おっと、忘れ物なんだぜ。」 まりさはそういって、れいむを咥えてぱちゅりーの元に向かいました。 「まりさ、そいつは連れて行くの?」 「ああ、子育てには必要なんだぜ!」 「なるほどね・・・」 れいむはまりさに踏まれています。 苦しそうな顔をしているのでやがて目を覚ますでしょう。 「ありすたちがそろそろ起きるんだぜ!」 「みんな私達から離れちゃダメよ。」 子まりさとぱちゅりーは言われたとおり親まりさとぱちゅりーの周りに集まります。 そして、ありすが目を覚ましました。 「ゆっゆっ・・・」 血走った目で周りを見回します。 一匹のありすが最初に目に入れたのはいまだ寝ていた子れいむ。 「れ、れ、れいむううううううううううう!」 ありすは一目散にれいむに跳ねていき、その体をれいむにこすりつけ始めました。 その違和感に子れいむも目を覚まします。 「ゆゆっ?なにがへんだよおおおおおおおお!」 「れいむうううううううううう!」 「いやああああああああああ、あり゙ずううううううううう!」 子ゆっくりはありすのことは知っていたようです。 ありすが近くに住んでいたのでありすの習性を見たことがあるのかもしれません。 見たことがあるならどうなるかも分かったのでしょう。 必死に逃げようともがきます。 しかし、這うことしか出来ない子れいむは逃げれるはずがありません。 「やめぢぇええええええええええええええええ!」 「ゆ?」 子れいむの悲鳴に他の子ゆっくりも目を覚まします。 そして、眼の前には発情したありすが。 「ぢぇええええええええええん!」 「わ゙がら゙な゙い゙よ゜おおおおおおおおおおおおお!」 「ぬほおおおおおおおおお!」 「いじゃあああああああああああ!」 やがて、最初に襲われたれいむはすっきりさせられ、頭から芽が出ます。 それは直ぐに伸びてゆっくりを実らせました。 それと同時に子れいむは黒ずんでいきます。 「も゙、も゙っどゆ゙っぐり゙じだがっだ・・・」 断末魔を叫びながら子れいむが完全に黒ずむと実には子れいむが数匹実っていました。 まもなく、枝から落ちて赤れいむが誕生するでしょう。 赤ありすがいないのは直ぐに発情するありすが生まれすぎないように、ありすが雌側でしかありすが生まれないように進化した結果でした。 子れいむが黒ずんでいる間に、他の子れいむがすっきりさせられています。 最初に狙われたのはれいむばかりだったので、ちぇんは逃げることが出来ました。 れいむよりはちぇんの方が這う速度が速かったので捕まっていくのは子れいむばかりです。 子まりさと子ぱちゅりーはそんな光景をぱちゅりーに説明させられながら見ています。 いくら親がいても本能で怖いのでしょう。 どの子ゆっくりも震えています。 「わかったかしら。これがありすよ。」 「ゆー、わかったよ!ありすはきをつけるよ!」 「次からはありす対策も教えていくからしっかり聞くのよ。」 「はい!」 ぱちゅりーに向かって元気よく返事をする子ゆっくり。 「よし、じゃあそろそろ行くんだぜ。」 「分かったわ。」 数匹とゆっくりし、落ち着いたありすを見て、まりさはぱちゅりーに授業のおわりを告げます。 ぱちゅりーと子ゆっくりは外に出て行きます。 「さて、おいれいむ。起きてるのは知ってるんだぜ。」 まりさは足元のれいむに話しかけます。 れいむは最初の子れいむがすっきりした時に起きました。 そして、まりさに踏まれて子れいむ達を助けることが出来ず、黒ずんでいくれいむ達を涙を流しながら見ているしか出来ませんでした。 「どおじでごんなごどずるのおおおおおおおお!」 「お、そろそろ赤ゆっくりが生まれるんだぜ!」 れいむの叫びを無視し、まりさは実った赤ゆっくりの元に向かいます。 ありすと生き残った子ちぇんとれいむは疲れて眠っているかのようにぐったりしています。 子れいむは、助けれなかった妹たちの赤ゆっくりを守るため、まりさの元に向かいました。 「やめちぇね!あかちゃんはゆるしてあげてね!」 「ゆゆん?安心するんだぜ!赤ちゃんとおまえは助けてやるんだぜ!」 「ゆゆ?」 てっきり殺されてしまうと思っていたれいむは体をひねります。 まりさは枝から落ちていく赤ゆっくりを受け止め、れいむの元に置いていきます。 「ゆーむ、ちょっと多いんだぜ。」 「かわいーあかちゃんだよ!」 れいむは赤ちゃんに頬ずりして可愛がっていました。 「そうだだぜ!れいむその赤ちゃんをまりさの帽子に載せるんだぜ!」 「ゆゆ、あぶないよ!」 「お前も乗れば良いんだぜ。数が多いから、ダメなら置いていくんだぜ!」 「ゆぎゅ・・・」 れいむは仕方なく赤れいむを落ちないようにまりさのリボンに引っ掛けていきます。 まりさは動いているれいむを落とさないように慎重に赤ゆっくりを回収していきました。 「ゆぅ、これで全部なんだぜ!」 「まだ、いもーとたちがいるよ!」 「あいつらはもう親に返してやるんだぜ。」 「うそだ!そういってほかのいもーとたちはころされちゃよ!」 「今回は本当に親が来るんだぜ。」 まりさはそういって赤れいむと子れいむを連れて巣を出ました。 外ではぱちゅりーと子供達がまりさがやってくるのを待っていました。 「むきゅ、結構いたわね。」 「ああ、まぁこのれいむがちゃんと面倒見るはずなんだぜ。」 そう言ってまりさは食糧を乗せた葉の上にれいむ達を乗せていきます。 まず、れいむを乗せて、口の中の赤ちゃんを渡して行きます。 その後帽子の上にいた赤れいむを乗せました。 「よし、じゃあ出発だぜ!」 まりさと数匹の子まりさが食糧の乗せられた葉で出来た台車を引っ張っていきます。 その周りをぱちゅりー達がゆっくりと飛び跳ねています。 台車の上では赤ゆっくりとれいむが歌を歌っていました。 れいむは巣に置いてきた妹達が心配でしたが、親がきっと助けてくれると思いました。 そして、赤ちゃんゆっくりが育ったら、私達も親に会いに行こうと考えました。 そのために、しっかりとした子に育てないと、と自分に言い聞かせます。 子まりさや子ぱちゅりーの世話をしていたれいむは小さいながらに母性は充分にありました。 生まれたばかりでいろんなものに興味津々な赤ちゃんは直ぐに台車から落ちそうになります。 れいむは赤ちゃんが落ちないかと不安でしたが、顔は笑顔でした。 このSSに感想を付ける
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雲ひとつない空に太陽が昇り始めました。 今日も一日が始まります。 「ゆ~・・・」 藁の上でぐっすりと眠っているまりさとぱちゅりーの家族のすぐそば、枯葉の詰まれた中から声が聞こえます。 しばらくすると、枯葉ががさがさと動き、中から一匹のれいむが現れました。 れいむは眠そうな顔を体を振って覚まし、外にゆっくりと張っていきます。 れいむの這っていく先には湧き水が溜まった小さな湖がありました。 「ゆゆ、ちゅべちゃい・・・」 れいむは水が湧いている場所から離れた場所で体を洗います。 その後れいむは地面から湧き上がったばかりの冷たい水を口に含み、また巣へと這って行きます。 そして、大きな窪みのある石のところに行くと水をその中に流し込みました。 一度に運べる量では窪みを満たすことは出来ないのでまた湖に汲みに行くことを数回繰り返します。 何とか水をいっぱいにすることが出来るころ、まず親ぱちゅりーが目を覚ましました。 「むきゅー、今日も間に合ったようね。」 「ゆっ!おはよーございます!」 「私は今から食事の準備をするわ。子供とまりさを起こしたら貴方も妹達と一緒にご飯を食べなさい。」 「ゆゆっ?きょうはおそうじしなくていいの?」 「今日は特別よ。貴方の妹達にもしっかりとご飯を食べさせて良いわ。」 「ゆゆゆ!」 れいむは、今までの扱いからは考えられないような破格の扱いを受けて喜びます。 すぐに妹たちの所に向かいたかったのですが、言われたことをやらないとなかったことにされるかもしれません。 「ゆゆ、まりさとぱちゅりー!もうあさだよ!」 「ゆ~・・・」 れいむは子まりさと子ぱちゅりーを起こしてから親まりさを起こします。 起きたゆっくりはれいむの用意した水で顔や体を洗って体をきれいにします。 そして先に起きていたぱちゅりーの用意した食べ物を仲良く食べ始めました。 「おかーさん、きょうはなにをするの?」 「きのーいっていたとくべつじゅぎょうって?」 「今日はありすの危険な習性を教えるわ。」 「ありす?」 「まりさたちと同じゆっくりの一つだぜ。」 「じゃあいっしょにゆっくりできるわね。」 「そうじゃないからおしえるんだぜ!」 「ゆ~?」 親まりさとぱちゅりーが危険と言うありすがどんなゆっくりか子ゆっくりには分かりません。 子まりさと子ぱちゅりーは前に見せてもらった人間やゆっくりゃより怖いのだろうかと、様々な想像を話し合います。 そんな様子を見て微笑むまりさとぱちゅりーと、このゆっくり一家はとてもゆっくりとした一家でした。 先ほどのれいむはまりさとぱちゅりーから離れて、れいむは石の積まれた壁にやってきます。 そして積まれた石の中から、ぱちゅりーの言った取っても大丈夫な石を外していきます。 「ゆゆ!いもーとたちでてきてね!」 「ゆゆっ!」 れいむの掛け声の後、しばらくしてからぞろぞろと穴からゆっくりが這い出て来ました。 「わかるよー、ごはんなんだねー。」 「おねーしゃんおなかしゅいたよ!」 「はやくたべちゃいよ!」 汚れが目立ち、れいむより一回り小さい子ゆっくりはれいむと同じ親から生まれたゆっくりです。 まりさとぱちゅりーによってれいむ以外の子ゆっくりはこの石の壁の中に閉じ込められていました。 そして、狩りの練習や毒物の授業で一匹ずつ出されてモルモットにされていました。 普段は石の壁の中であまり動けず、這っているだけなので生まれた時期はほとんど変わらないにもかかわらず、大きさに差が出ていました。 れいむは妹達を見回します。 数は子れいむのほうが多くいました。 狩りの授業の方が多かったからです。 「ゆっ!きょうはいっぱいたべていいよ!」 「ほんちょ!?」 「おねーしゃんだいちゅきー!」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわちぇええええええ!」 れいむが食糧庫から食べ物を持ってきます。 いっぱい食べて良いよと言っていたぱちゅりーですが、食糧庫には余り食べ物は残っていませんでした。 食糧庫だけでなく、普段掃除しているいろいろなものも見当たりません。 まるで、引越し前のようです。 しかし、今は妹達に食べ物を上げるのを優先したれいむは、そのことを気にしませんでした。 少ないといっても普段食べていた量の倍は軽くあります。 「おねーしゃん、あまいものは?」 「ゆゆっ、れいむあのあまいものをたべちゃいよ!」 「わかるよー、ここにはないみたいだよー。」 「ゆ・・・それはいまはないみたいだよ!またこんどね!」 「ゆ~、あれがいっぱいたべちゃいのに・・・」 狩りや授業で死んだ子ゆっくりは生きている妹たちの食料になっていました。 それを知っているのは子ゆっくりの中ではれいむだけです。 れいむはそれを教えるつもりはありませんでした。 「まりさ、ありすはまだいた?」 「ああ、まだいたんだぜ!でももうすぐ近くの群れに行くはずなんだぜ!」 「じゃあ、今日授業が出来てよかったわ。」 「まったくだぜ!これを逃すとまりさたちも群れに合流できなくなるんだぜ!」 ありすの巣を物陰から見ていたぱちゅりーと、ありすを見に行っていたまりさが合流します。 子まりさと子ぱちゅりーは巣に置いてきていました。 狩りの練習のおかげか、最近では親まりさと近場の食べ物を取りに行ったり、身を守る方法をしっかり教えていたので大丈夫と判断したのです。 子れいむや子ちぇんは食べ物に夢中でしたし、食べ終わったら寝てしまうだろうと判断から何もしてきませんでした。 「大丈夫だとは思うけど、子供達が心配だわ。」 「さっさと始めるかだぜ!」 「じゃあ親ありすは一匹なのね?私が引き付けるわ。」 「任せたんだぜ!」 作戦を確認しあったぱちゅりーとまりさは互いの役割を遂行するために分かれました。 「むきゅきゅ、ゆっくりしていってね!」 ありすの巣にぱちゅりーが挨拶します。 しばらくすると、中からありすらしき声が複数聞こえました。 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 「あら、ぱちゅりーじゃないの?」 「おはよう、ありす。」 「ぱちゅりーもはやくしないと冬を越せなくなるわよ?」 「ええ、そうね。それでちょっと道を聞きたくて。」 「それなら都会派のありすに任せなさい!」 「おかーしゃん、どこかにいくの?」 「ゆふふ、ちょっとぱちゅりーに道を教えてくるわ。」 「おかーしゃんがんばっちぇ!」 「ちゃんとゆっくりしてるのよー!」 親ありすとぱちゅりーは巣を離れていきます。 子ありす達は巣の中に戻ろうとしました。 そこへ、黒い帽子を被ったゆっくりが近づきます。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくちちちぇいっちぇね!」 いきなりかけられた声に反射的に反応する子ありす達。 「ゆゆ!?おいししょうなきのこ!」 「おかーさんありがちょー!」 声がした方向を向くと、地面にキノコが置かれていました。 親ありすが用意してくれていたと勘違いした子ありす達はキノコをもぐもぐと齧っていきます。 子ありすがゆっくりと食べている間、一匹のゆっくりが巣の中を見回して中に子ゆっくりが残っていないかを確認していました。 しかし、キノコに夢中なありすたちは手馴れた動きのゆっくりに気付きません。 やがて、キノコを食べた子ゆっくりが眠り始めます。 「ゆ~、さっきまでいっぱいねちゃのに・・・」 「ねみゅくなっちぇきた・・・」 そんなことを言いながらぐっすりと眠り始める子ありすたち。 巣を覗いていたゆっくりはそんな子ありすを頭の上に乗せてどこかに去っていきました。 「むきゅー。助かったわ!」 「むふん!困ったときはおたがいさまよ!」 「これで、私達も群れを見つけれるわ。」 「でも、少し遠いところに行くのね。ありすたちはもっと近い場所に行くわよ?」 「むきゅー。冬を越したらまた別の場所に行くつもりなのよ。」 「なるほど、ならあの群れならいろんなところからゆっくりが来るから、情報を集めやすいわね!」 「本当は信用してなかったんだけどね。でも貴方が言うなら本当ね。」 「ええ、もちろん!」 やがて二匹はありすの巣の近くに戻ってきます。 「じゃあ私は巣に戻るわ。」 「貴方の巣はどこなのかしら?」 「もういなくなるんだから、知らなくても良いと思うわ。」 「それもそうね。じゃあまた春に会えたらいいわね!」 そういってぱちゅりーとありすは分かれました。 ぱちゅりーが巣に戻っている時、ありすの巣の方から悲鳴が聞こえました。 ぱちゅりーは特に驚かず、巣に戻っていきました。 「いまもどったわ!」 「おかーさん、おかえりなさい!」 ぱちゅりーの帰還に子ゆっくりは遊ぶのをやめてぱちゅりーに向かっていきます。 「まりさは?」 「おとーさんは、おくちになにかいれておくにいっちゃったよ!」 「そう、ありがとう。」 ぱちゅりーはまりさの下に向かいます。 まりさはぐっすり寝ているありすを足元に置いて、身支度をしていました。 「もどったわ。」 「おう、お帰りなんだぜ!」 「れいむ達はどうしたの?」 「向こうでぐっすり寝てるんだぜ!」 「一匹も逃げてないの?」 「ああ、ぱちゅりーの言っていた数いるぜ!」 ぱちゅりーはれいむ達の数を数えます。 本当に一匹も逃げていませんでした。 「ばかねぇ、動けるんだから這ってでも逃げればいいのに。」 「ゆっへっへっへ、それだと面倒だから助かったんだぜ。」 「じゃあ、さっさと始めましょうか。」 「分かったんだぜ。」 まりさはありすとれいむとちぇんを運んでいきます。 ぱちゅりーは子まりさと子ぱちゅりーを集めました。 「準備は出来た?じゃあ、授業を始めるわよ。」 「はーい!」 「まりさ、準備はいい?」 「いつでも良いぜ!」 「じゃあ始めてちょうだい。」 子まりさと子ぱちゅりーの見守る中、まりさは眠った子ありすを揺すり始めました。 「ゆゆ、なにしてるんだろう?」 「もう少しで分かるわ。」 まりさが丁寧にありすを揺すっていくと、やがてありすの表情が微妙に変化していきます。 息も荒く、顔が紅潮して涎をたらし始めています。 まりさは子ありす全員を同じような状態にしてその場を離れました。 「おっと、忘れ物なんだぜ。」 まりさはそういって、れいむを咥えてぱちゅりーの元に向かいました。 「まりさ、そいつは連れて行くの?」 「ああ、子育てには必要なんだぜ!」 「なるほどね・・・」 れいむはまりさに踏まれています。 苦しそうな顔をしているのでやがて目を覚ますでしょう。 「ありすたちがそろそろ起きるんだぜ!」 「みんな私達から離れちゃダメよ。」 子まりさとぱちゅりーは言われたとおり親まりさとぱちゅりーの周りに集まります。 そして、ありすが目を覚ましました。 「ゆっゆっ・・・」 血走った目で周りを見回します。 一匹のありすが最初に目に入れたのはいまだ寝ていた子れいむ。 「れ、れ、れいむううううううううううう!」 ありすは一目散にれいむに跳ねていき、その体をれいむにこすりつけ始めました。 その違和感に子れいむも目を覚まします。 「ゆゆっ?なにがへんだよおおおおおおおお!」 「れいむうううううううううう!」 「いやああああああああああ、あり゙ずううううううううう!」 子ゆっくりはありすのことは知っていたようです。 ありすが近くに住んでいたのでありすの習性を見たことがあるのかもしれません。 見たことがあるならどうなるかも分かったのでしょう。 必死に逃げようともがきます。 しかし、這うことしか出来ない子れいむは逃げれるはずがありません。 「やめぢぇええええええええええええええええ!」 「ゆ?」 子れいむの悲鳴に他の子ゆっくりも目を覚まします。 そして、眼の前には発情したありすが。 「ぢぇええええええええええん!」 「わ゙がら゙な゙い゙よ゜おおおおおおおおおおおおお!」 「ぬほおおおおおおおおお!」 「いじゃあああああああああああ!」 やがて、最初に襲われたれいむはすっきりさせられ、頭から芽が出ます。 それは直ぐに伸びてゆっくりを実らせました。 それと同時に子れいむは黒ずんでいきます。 「も゙、も゙っどゆ゙っぐり゙じだがっだ・・・」 断末魔を叫びながら子れいむが完全に黒ずむと実には子れいむが数匹実っていました。 まもなく、枝から落ちて赤れいむが誕生するでしょう。 赤ありすがいないのは直ぐに発情するありすが生まれすぎないように、ありすが雌側でしかありすが生まれないように進化した結果でした。 子れいむが黒ずんでいる間に、他の子れいむがすっきりさせられています。 最初に狙われたのはれいむばかりだったので、ちぇんは逃げることが出来ました。 れいむよりはちぇんの方が這う速度が速かったので捕まっていくのは子れいむばかりです。 子まりさと子ぱちゅりーはそんな光景をぱちゅりーに説明させられながら見ています。 いくら親がいても本能で怖いのでしょう。 どの子ゆっくりも震えています。 「わかったかしら。これがありすよ。」 「ゆー、わかったよ!ありすはきをつけるよ!」 「次からはありす対策も教えていくからしっかり聞くのよ。」 「はい!」 ぱちゅりーに向かって元気よく返事をする子ゆっくり。 「よし、じゃあそろそろ行くんだぜ。」 「分かったわ。」 数匹とゆっくりし、落ち着いたありすを見て、まりさはぱちゅりーに授業のおわりを告げます。 ぱちゅりーと子ゆっくりは外に出て行きます。 「さて、おいれいむ。起きてるのは知ってるんだぜ。」 まりさは足元のれいむに話しかけます。 れいむは最初の子れいむがすっきりした時に起きました。 そして、まりさに踏まれて子れいむ達を助けることが出来ず、黒ずんでいくれいむ達を涙を流しながら見ているしか出来ませんでした。 「どおじでごんなごどずるのおおおおおおおお!」 「お、そろそろ赤ゆっくりが生まれるんだぜ!」 れいむの叫びを無視し、まりさは実った赤ゆっくりの元に向かいます。 ありすと生き残った子ちぇんとれいむは疲れて眠っているかのようにぐったりしています。 子れいむは、助けれなかった妹たちの赤ゆっくりを守るため、まりさの元に向かいました。 「やめちぇね!あかちゃんはゆるしてあげてね!」 「ゆゆん?安心するんだぜ!赤ちゃんとおまえは助けてやるんだぜ!」 「ゆゆ?」 てっきり殺されてしまうと思っていたれいむは体をひねります。 まりさは枝から落ちていく赤ゆっくりを受け止め、れいむの元に置いていきます。 「ゆーむ、ちょっと多いんだぜ。」 「かわいーあかちゃんだよ!」 れいむは赤ちゃんに頬ずりして可愛がっていました。 「そうだだぜ!れいむその赤ちゃんをまりさの帽子に載せるんだぜ!」 「ゆゆ、あぶないよ!」 「お前も乗れば良いんだぜ。数が多いから、ダメなら置いていくんだぜ!」 「ゆぎゅ・・・」 れいむは仕方なく赤れいむを落ちないようにまりさのリボンに引っ掛けていきます。 まりさは動いているれいむを落とさないように慎重に赤ゆっくりを回収していきました。 「ゆぅ、これで全部なんだぜ!」 「まだ、いもーとたちがいるよ!」 「あいつらはもう親に返してやるんだぜ。」 「うそだ!そういってほかのいもーとたちはころされちゃよ!」 「今回は本当に親が来るんだぜ。」 まりさはそういって赤れいむと子れいむを連れて巣を出ました。 外ではぱちゅりーと子供達がまりさがやってくるのを待っていました。 「むきゅ、結構いたわね。」 「ああ、まぁこのれいむがちゃんと面倒見るはずなんだぜ。」 そう言ってまりさは食糧を乗せた葉の上にれいむ達を乗せていきます。 まず、れいむを乗せて、口の中の赤ちゃんを渡して行きます。 その後帽子の上にいた赤れいむを乗せました。 「よし、じゃあ出発だぜ!」 まりさと数匹の子まりさが食糧の乗せられた葉で出来た台車を引っ張っていきます。 その周りをぱちゅりー達がゆっくりと飛び跳ねています。 台車の上では赤ゆっくりとれいむが歌を歌っていました。 れいむは巣に置いてきた妹達が心配でしたが、親がきっと助けてくれると思いました。 そして、赤ちゃんゆっくりが育ったら、私達も親に会いに行こうと考えました。 そのために、しっかりとした子に育てないと、と自分に言い聞かせます。 子まりさや子ぱちゅりーの世話をしていたれいむは小さいながらに母性は充分にありました。 生まれたばかりでいろんなものに興味津々な赤ちゃんは直ぐに台車から落ちそうになります。 れいむは赤ちゃんが落ちないかと不安でしたが、顔は笑顔でした。 このSSに感想を付ける
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『犯人はぱちゅりー (修正版)』 6KB いじめ ギャグ 小ネタ 思い込み 作:米印 ゆっくりしていってね! まりさはまりさなのぜ! 今日はまりさのおとーさんを紹っ介っするのぜ。 「ゆっくりしていってね! まりさはまりさだよ!」 おとーさんは、とってもゆっくりしているのぜ。 お帽子は夜のお空みたいに真っ黒で、すっごい綺麗で、天辺もピーンと尖ってるのぜ。 髪の毛さんもさらっさらで、お日さまみたいにきらきら金色。近くにに居ると良い香りもするのぜ。 もちろんお肌も雪さんみたいに白くて、もちもちしてて、すーりすーりするととって気持ち良いのぜ! 「ゆぅ~ん、そんなに褒められると照れるよぉ~」 その美ゆっくりっぷりは、れいぱーもほっとかないのぜ! 「んほ~」 「んほ? いいまりさねぇ。とってもとかいはだわぁ!」 「ちょっとだけでいいから、ありすたちとキモチイイことしましょうよぉ!」 「んまぁりぃさぁあああああ!!」 「ゆっぎゃあああああ!? ほんとにれいぱーが出たあああああ!!」 紹っ介っの邪魔なのぜ! ありすおねーさんたちは、ちょっとあっちに行って欲しいのぜ。 「んほ?」 「あら、ごめんなさいね」 「……ヂィッ」×4 「ゆ……ゆふぅ。大人しく向こうに行ってくれて助かったよ」 続けるのぜ。 おとーさんは狩りが得意なのぜ! 何時もいつも、まりさのぽんぽんがぱんぱんになる位のご飯さんを採ってきてくれるのぜ。 「まりさはおとーさんだからね。おちびちゃんをお腹一杯にしてあげるのは当たり前のことだよ!」 あまあまさんが欲しいって言ったら、何時でも蜂の巣さんを採ってきてくれるのぜ! 「……ゆ?」 ちょーどあまあまさんが欲しくなったところなのぜ。 おとーさん、まりさにあまあまさんをちょーだいね! 「ちょ……っ、ちょっと待ってねおちびちゃん。そんなに都合良く蜂の巣さんは……どぼじでずぐぞご にあるのおおおおお!? ゆぎゃあああああっ!!」 蜂さんが沢山飛んでるところにおとーさんが突っ込んでいくのぜ……。 凄いのぜ! 蜂さんの攻撃を物ともせずに蜂の巣さんをもぎ取ったのぜ!! 「ゆ……ぎ……ぃ。お、おちびちゃん、まりさは逃げるつもりだったけど何でか蜂の巣さんを採ってき たよ……。もう二度と味わえないからゆっくり堪能してね……」 むーしゃむーしゃ、しあわせぇ~!! ゆ? おとーさん、なにか言ったのぜ? そんなことより、おとーさんの紹っ介っを続けるのぜ。 狩りが得意だから当然だけど、おとーさんはかけっこが速いのぜ。 「ゆぅ……あちこち腫れ……て? こないよ? たくさん刺されたのに何でだろ?」 群で一番だったちぇんを、かけっこで抜き去ったおとーさんは群一番の俊っ足っなのぜ! 「ゆ~。あの時は接戦だったよ。やっぱりちぇんのあんよは速いから、次やったら勝てるかどうか……」 当っ然っ、おとーさんのあんよはすぃーよりも速いのぜ! 「…………ゆ?」 丁度そこの通りすがりのすぃーと勝負して、おとーさんのあんよの早さを証っ明っして欲しいのぜ! 「どうも、お豆腐屋さんでお手伝い中の、清く正しいしゃめいまるです。おお、豆腐売り豆腐売り」 「しゃめいまるの乗ったすぃーなんかに勝てるかぁっ!? って、どうしてまたあんよが勝手に跳ねる のおおおおおっ!?」 「おお!? デッドヒートデッドヒート!!」 「熱ッ! 千切れるッ! ゆぎゃあああああっ!!」 凄いのぜ! あんよから煙がでる勢いで駆け抜けて、おとーさんがすぃーをぶっちぎったのぜ!! 最終コーナーでのあんなドリフトができるのは、おとーさんしかいないのぜ……。 「おお、完敗完敗……。それでは私はお仕事に戻りますね」 「あ……あんよが……焼け……削れ……た……」 そんな怪我おとーさんならすぐに治るのぜ。 「ゆぅ!! 焼けて割れたり、餡子さんに達するまで削れちゃったあんよが元に戻ったよ? 何で!?」 それでこそまりさのおとーさんなのぜ。 そんなおとーさんは最っ強っなのぜ! 群をを乗っ取りに来た旅のでいぶをぼっこぼこにしたおとーさんの雄姿は、まりさの目に焼き付いて いるのぜ。 「あ、あれは案外弱かっ……」 おとーさんなら、れみりあやふらんもいちころなのぜ!! 「そんな訳ないでしょおおおおおっ!! さっきからおちびちゃんの言うことがほんとになってるから、 迂闊なこといわないでね!」 「うーっ!」 「しねっ!」 「うわあああああっ!? ほんとにきたあああああっ!!」 飛び交うれみりあとふらんに、おとーさんが果敢に挑むのぜ! 大口を開けて急降下してきたれみりあをギリギリまで引きつけてからサイドステップでかわし、相手 の横っ面に軽く触れる程度の体当たりを仕掛けてれみりあの姿勢を崩したのぜ。それでバランスを崩し たれみりあは無様に地面に激突したのぜ! 「うぎゃーっ!」 「――しねっ!!」 「ゆぎゃーっ!」 お顔から地面に激突したれみりあに気を取られていたら、背後から低空飛行で迫っていたふらんに気 付くのが遅れたのぜ。 すんでの所で致命傷は避けることができたけれど、おとーさんのすべすべもちもちの右のほっぺが大 きく喰い千切られてしまったのぜ。 余りの激痛に、さすがのおとーさんもじたばたとのたうち回ってしまうのぜ……。 でも! まりさのおとーさんは歯を食いしばって立ち上がるのぜ!! 「ゆっく……もうやー……どおしてまりさは勝手に動いちゃうの……」 「しね! しね! しね! しねえええええ!!」 おとーさんは傷口が開くのにも構わず飛び上がり、 「ゆぎゃぁぁ!?」 「じねっ!?」 とって返したふらんにお顔の左半分を囓り取られながらも、おとーさんはふらんのキラキラした羽さ んに噛み付いたのぜ! さすがのふらんも羽さんの片方を押さえられたらもう飛べないのぜ。 錐揉みしながらおとーさんとふらんは地面に真っ逆様。 「ゆぐぶぇっ!!」×2 地面とちゅっちゅしたふらんは暫くピクピクした後に、ぐったりと動かなくなったのぜ。 そしておとーさんは、 「もっと……ゆっく……り……したかっ……」 無事なのぜ!! 「………………た?」 れみりあとふらん、二匹の捕食種が無様におねむの横で、無傷のおとーさんが不敵に笑うのぜ! 「ちょ……え? ゆぇ? まりさ、傷口からどばーっと餡子さんが流れて……ぇ?」 細かいことは気にしないのぜ。 それにしても、やっぱりおとーさんは最っ強っなのぜ! 「……ねぇ、おちびちゃん。もうおとーさんを自慢するの、止めてね?」 その強さは留まることを知らないのぜ! まりさのおとーさんなら、ねずみさん……猫さん……いや、犬さんにだって勝ててしまうのぜぇっ!! 「止めてって言ってるでしょおおおおお!! 勝てるわけないでしょおおおおお!! もうっ、無茶な こと言わないでねえええええ!!」 ……おとーさん。 「ゆふぅ、ゆふぅ……。おちびちゃん、解ってくれた?」 ……信ずれば通ず、のぜ! 「素敵な笑顔で訳の分からないこと言うなあああああ!! おちびに変な言葉教えたのはどこのどいつ だあああああ!!」 良いところに黒くって大っきな犬さんが現れたのぜ。 「ぐるなあああああ! やべろおおおおお! アァッ、アアアアアッ!!」 おとーさん、がんばるのぜ! まりさはおとーさんを信じているのぜ。 なんたって、おとーさんはまりさの自慢のおとーさんなのぜ!! ※ ※ ※ ※ ※ ※ 犯人はぱちゅりー ※ ※ ※ ※ ※ ※ 最後まで読んでいただきありがとうございます この作品へのご意見ご感想は、気軽にこちらまでお寄せください 米印作品用感想スレ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1282730090/
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前 翌朝、日が顔を出したという時間、まりさとぱちゅりーたちは目を覚ましました。 そして、まだ気絶しているちぇんと、ぐっすりと眠ったれいむを巣の外に連れ出します。 寝ている子ゆっくり達は跳ねれないので逃げれないのですが、ぱちゅりーが念のためにと帽子とリボンをすべてとっていきました。 これなら外に出れないでしょう。 子まりさと子ぱちゅりーは帽子の中にぱちゅりーの選んだ食べ物を入れています。 お弁当のつもりです。 「むきゅー。ぐっすり寝ているわね。」 「引っ張っても起きないなんてさすがれいむだぜ!」 「おかーしゃんこれからどこにいくの?」 子まりさの質問にまりさとぱちゅりーは神妙な顔を作って子ゆっくりを見ます。 「これから人間のところに行くわ。」 「ゆ?にんげん?」 「そうよ。とってもこわいのなまものよ。」 「ゆゆっ・・・」 震えだす、子ゆっくりをなだめるようにまりさが笑います。 「安心するんだぜ。まりさたちは安全なんだぜ。」 「そうよ、そのためにこいつらを残したんだから。」 そういうぱちゅりーの先にはちぇんとれいむが。 子ゆっくりは安全と分かり、またピクニック気分を再開しました。 「じゃあはやくいこーよ!」 「そろそろいくかだぜ!」 まりさはちぇんとれいむを叩いて起こします。 「うー、わかるよー。あさだよー。」 「ゆー、もうたべれないよ・・・」 「さっさと起きるんだぜ!」 まりさの声に、ハッとちぇんは身を起こし、続いて横にいたれいむを背中に隠します。 れいむは昨日のことを思い出してちぇんの後ろで震えだしました。 「わかるよー!おまえたちはわるいやつだよー!」 「そうだよ!こんなことしたらだめなんだよ!」 「おーおー、言うなだぜ!子供達がどうなってもいいみたいだぜ!」 まりさはそういってぱちゅりーににやりと笑いかけます。 子ゆっくりがいないことに気付いたちぇんとれいむは悔しそうに歯軋りをしてまりさを睨み付けました。 「こどもたちをかえしてねー!」 「れいむのかわいいこをかえしてね!」 「返してやっても良いんだぜ!」 「ゆっ、ほんとう?」 れいむは拍子抜けしたように力を抜きます。 しかし、ちぇんはますます警戒を強めました。 「・・・わかるよー、ただじゃないんだねー・・・」 「さっしがよくてたすかるわ。」 「まずはまりさ達についてくるんだぜ!」 まりさは森の外へと向かって跳ね始めました。 ちぇんとれいむも無言で後ろに続きます。 その後ろを子ゆっくりを連れてぱちゅりーが進んでいきました。 長い長い道なき道を進み、ゆっくりたちはとうとう人里と森の境目に来ました。 「ゆゆ、れいむこんなとおくまできたことないよ!」 「ちぇんもないよー、わからないよー。」 「つかれちゃ~。」 「むきゅ、私達はここに隠れましょう。」 ぱちゅりーは子供達が見つからないように巧妙に藪に隠していきます。 まりさはそれを確認してちぇんとれいむにこういいました。 「ここから進むと美味しい食べ物がいっぱいある場所に着くんだぜ! そこから食べ物を取ってきたら子供達を助けてやるんだぜ!」 「ゆー・・・わかったよー!ぜったいだよー!」 「もちろんだぜ!持って来れたら助けてやるんだぜ!」 「れいむがんばるよ!」 れいむたちはもっと難しいことを言われると思っていたので、食べ物を取ってくるだけといわれて拍子抜けしました。 さっさと子供達を返してもらおうと、ちぇんとれいむは傷ついた体をおして森から飛び出しました。 「むきゅー、あそこに見えるのが人よ。そして人がいるのは畑というものよ。」 「ゆゆっ!おいししょうだよ!」 「そうね、とても美味しそうだわ。」 「まりしゃたちもとりにいこうよ!」 「それはダメなんだぜ。」 「どーちて?」 「今から起こる事をしっかり見ているんだぜ!」 「ゆー?」 子ゆっくりは不思議に思いながらも言われたとおりれいむとちぇんに目を向けました。 「こどもたちのためにいそぐよー。」 「ゆゆっ!おいしそうだね!」 ちぇんとれいむは人にあったことがなかったので、これが人の育てているものだと分かりませんでした。 れいむとちぇんは野菜を人目を気にせずに抜いていきます。 しかし、とても美味しそうな野菜にれいむは我慢できなくなり少したべることにしました。 「むーしゃ、むーしゃ!これおいしいよ!」 「だめだよー、れいむ。はやくしないとー!」 「ゆゆゆ、でもとってもおいしいよ!」 「ゆー、とってもおいしいよー!」 れいむ達は始めてたべる美味しい食べ物に驚き、先ほどまで考えた子ゆっくりのことなど忘れてたべ始めます。 こうなると他の食べ物も食べたくなります。 「ゆゆっ、むこうにもあるよ!」 「あれもおいしそうだよー!」 畑を駆け巡り、様々な野菜に齧りついて行く、れいむとちぇん。 まりさ達はそんなれいむとちぇんの様子を藪から見ていました。 「まりしゃがまんできないよー!」 「しっ。静かに、人が気付いたわ。」 「これから何があっても目を離しちゃダメだぜ!」 ぱちゅりーの言うとおり、この畑の持ち主であろう人間がれいむとちぇんに気付いたようで、走ってやってきます。 「こら!このクソ饅頭め!!」 「ゆゆっ!?」 「わからないよー!」 れいむ達はすごい形相で近づいてくる人間を本能的に怖いと思ったのか、野菜を口に咥えて逃げ出しました。 しかし先ほどまでたべ続けていたれいむは思うように動けません。 ちぇんもそんなれいむを心配して速度を出せないので、すぐに追いつかれてしまいました。 最初の標的にされたのは野菜を含みすぎて丸々としていたれいむです。 「喰らいやがれぇ!」 男は丸々としたれいむを思いっきり蹴り飛ばしました。 「ゆぎゅううううううううううう!」 「れ、れいむううううううううう!」 れいむは綺麗な放物線を描き、森の木にぶつかります。 「ゆべゅ!・・・ゆべべっべべっべべっべ・・・」 木にぶつかったれいむは気持ち悪い声をあげて木をずるずると滑り落ちていきました。 「れいむになんてことをおおおおおおおお!」 ちぇんはつがいのれいむに酷いことをした人間に果敢に向かっていきます。 男はそんなちぇんを睨み付け、飛び掛るタイミングで踏みつけました。 「ゆげげ!」 地面に顔から叩きつけられたちぇんはピクピクと痙攣を始めます。 そんな様子を気にせず、男はちぇんを掴みあげて、顔まで持っていきました。 「なに、人の畑の物を食べてんだ!」 「ゆぎゅう、わ、わからないよー・・・」 「知らないでたべたのか・・・」 男はそこで態度を少し和らげます。 故意にやったのではなく、知らずに食べたゆっくりにまで酷いことをするほど男は非情ではありませんでした。 「じゃあ、教えてやる。」 「ゆ゙っ・・・?」 「ここは俺の畑だ。ここの物がほしけりゃ金を払うんだな。」 「で、でもそれがないとこどもたちが・・・」 「子供達?・・・あぁ食べ物が無いのか。それなら森の中にも充分あるだろう。」 「わからないよ・・・」 「木の下とかよく探してみるんだな!」 男はそういってれいむが飛んでいったところまでちぇんを投げ飛ばしました。 「あーあ、結構食われちまったな・・・」 男は愚痴をこぼしながら食べ散らかされた野菜の片づけを始めました。 「むきゅ、あの人間は有情ね。」 ぱちゅりーはそういった後子ゆっくりを見回します。 子ゆっくりは目を見開き、ガクガクと先ほど起こったことに震えています。 この様子だとトラウマになるかもしれません。 ぱちゅりーはそんな子ゆっくりの様子に満足してまりさに次のことを相談し始めました。 「さて、あいつらは帰ってきそうだけどどうするの?」 「心配するなだぜ。予定外だが子ゆっくりで試そうとしてことが出来るんだぜ。」 「あら、この近くにもあいつらがいたのね。」 「最近馬鹿なゆっくりが多いからなんだぜ。」 まりさはいまだ震えている子ゆっくりについて来いといいちぇんとれいむの飛んでいった方に向かいます。 そこではちぇんがれいむを背負い、懸命に巣に戻ろうと這っていました。 流れ出した中身の匂いが充満しています。 まりさ達は、地面の窪みに体を隠しました。 「見てるんだぜ。怖いのは人間だけじゃないんだぜ。」 「ゆゆゆ・・・」 子ゆっくりは体を硬くして身構えています。 やがて空から羽音が聞こえてきました。 「なぁに、こにょおと?」 「これはゆっくりゃの出す羽音よ。」 「ゆっくりゃ?」 「私達を捕食するものよ。」 「ゆg「静かにするんだぜ。まりさたちもねらわれるんだぜ。」 「ゆぅ・・・わかっちゃよ。」 この音はちぇんとれいむにも聞こえました。 「ちぇん、なにかへんなおとがするよ。」 「わかるよー!これはまずいよー!」 「どうしたn・・・ゆぎゃあああああああああ!」 ちぇんの上に乗っていたれいむの悲鳴が響きます。 れいむは空中にバサバサと浮いている羽根つきゆっくりを見てしまったのです。 「う~!」 羽つきゆっくり、ゆっくりゃはれいむに噛み付こうと急降下してきました。 傷ついて満足に動けないれいむは逃げることも出来ません。 「ちぇええええええん、たずげでえええええええええ!」 「わかるよおおおおおおお!いぞぐよおおおおおおおおお!」 ちぇんはれいむを背負い必死に逃げます。 しかし、同じく傷ついていたちぇんにれいむを背負っていつものように跳ねることができるはずもありません。 あっという間にれいむは噛み付かれてしまいました。 「ゆぅうううううう!」 「れいむううううううううう!」 れいむはゆっくりゃによって空中に運ばれて行きます。 ちぇんはこうなると下で見守るしか出来ません。 「れいむをかえしてええええええええええ!」 「う~、うまうま。」 「ゆげげっげっげ・・・」 ちぇんの叫びもむなしく、れいむはゆっくりゃによって中身を吸われていきます。 ゆっくりと中身を抜かれていくれいむは必死に抵抗しているように思っていました。 しかし、中に空きが出来ていて皮はぷらぷらと揺れるしか出来ません。 中身が無くなり皮とリボンだけになったれいむをゆっくりゃはぽぃっと捨てます。 「れいむううううううううう!」 ふわふわと漂って落ちていく霊夢をちぇんは這って助けようとします。 そして、皮だけれいむの元にやってきたちぇんは自分がゆっくりゃ2匹に囲まれていることに気付きます。 ゆっくりゃは3匹いたのでした。 「わわわ、わがらないよおおおおおおおおおお!」 「「うー☆」」 ちぇんもすぐにれいむの後を追いました。 先ほどの人間である程度覚悟していたとはいえ、酷い光景を見た子ゆっくりは言葉もありません。 「わかったかだぜ。まりさたちはこいつらに気をつけないと生きていけないんだぜ。」 「ゆぐぐぐ、まりしゃたちだいじょうぶきゃな・・・」 「安心するんだぜ。ぱちゅりーがあんな風にならないように教えてくれるんだぜ。」 「ほんちょ?」 「ええ、ほんとうよ。だからしっかり話を聞きなさい。」 「むきゅ!」 まりさたちはいまだ逃げようとがんばっているちぇんとちぇんしかみていないゆっくりゃに気付かれないようにその場を離れました。 ちぇんとれいむが皮になってから数日後。 ちぇんとれいむの巣だった場所はもはやまりさとぱちゅりーの巣となっていました。 巣の中ではぱちゅりーの授業を熱心に聴く子ゆっくりの姿が見られます。 「むきゅむきゅ。このきのこを食べさせてみましょう。」 「ゆぎゅぎゅぎゅ、ゆぎゃあああああああああ!」 ぱちゅりーがキノコを子れいむに無理やり食べさせると、子れいむは転げまわりながら痛がります。 「このように体中を焼けたような痛みが襲うわ。だから食べちゃダメよ。」 「わかっちゃよ!」 「だずげでえええええええ!」 子まりさと子ぱちゅりーはれいむを無視して元気よくぱちゅりーに答えます。 「もし食べてしまったらこの草を食べると良いわ。」 ぱちゅりーは暴れまわる子れいむを押さえて草を食べさせます。 れいむはぐったりとしたまま動かなくなりました。 次の危険な食べ物を教えようとすると食べ物を探しに出ていたまりさがかえってきました。 「おーい、帰ったんだぜ!」 「おとーしゃんおかえりなさい!ゆっくりしていってね!」 「むきゅ、じゃあ今日はここまでね。」 ぱちゅりーの発言に子まりさは飛び上がって親まりさのところに向かいます。 子ぱちゅりーはぱちゅりーの片付けの手伝いをします。 「おとーしゃん、またかりのやりかたおしえてよ!」 「わかったんだぜ!ちょっと待ってるんだぜ!」 まりさはそういって巣の奥に向かいます。 巣の奥では石の壁があり、まりさがそれを少し取り外すと、奥にある空洞でもぞもぞと動く何かが見えます。 「今日も一匹だけ出してやるんだぜ!」 「ゆゅ・・・」 中で動く何かは相談しているかのように身を寄せ合ってひそひそ喋っています。 やがて、一匹の何かがまりさの空けた穴から出てきました。 それは子ちぇんでした。 「よし、じゃあおとーさんの下に連れて行ってやるんだぜ!」 「わかるよー!はやくあいちゃいよー!」 穴を塞いで跳ねていくまりさに、子ちぇんは必死に這ってついて行きました。 「わがら゙な゙い゙よ゜おおおおおおおおおおお!」 「や゙め゙ぢぇ゙ええええええええええええ!」 「ゆっくりしね!」 「まず足を狙うんだぜ!同じぐらいの大きいやつならまず弱らせるんだぜ!」 まりさの指導が子供達に響きます。 子まりさが狩りの対称にしているのは先ほど出された子ちぇんと授業で使われた子れいむです。 「わがらないよおおおおおおお!」 「ゆべぇ!」 いくら跳ねれないとはいえ、子まりさよりは一回り大きい子ちぇんです。 数匹のまりさが掛かってもしぶとく、何匹かは吹き飛ばされました。 「ゆぎゅぎゅ・・・」 「まりしゃ。こりぇをぬりゅといいわ。」 「ゆ・・・いたくないよ!さすがぱちゅりーだよ!」 「ゆふふ・・・」 傷ついたまりさはそばで見ていた子ぱちゅりーが傷を治してやります。 こうして治されたまりさはまたちぇんとれいむに向かっていくのでした。 「さすがまりさの子供なんだぜ!もうすこし大きくなれば狩りに連れて行けるんだぜ!」 まりさは子まりさの狩りの様子を見てとても満足げです。 そんなまりさの帽子から一匹のれいむが降りてきました。 「ゆゆ、おそうじおわりました!」 「ゆむ・・・」 帽子を掃除していたというれいむはまりさに目を付けられたれいむです。 このれいむは生かされてまりさやぱちゅりーの手伝い、巣の掃除、死んだれいむとちぇんの処理をさせていました。 「ゆ~、ちょっとゴミが残ってたんだぜ!しっかりやるんだぜ!」 「ゆべぇええええええ!」 見えるか見えないかの埃を目ざとく見つけたまりさは、れいむをふっ飛ばします。 れいむはごろごろと転がった後、涙を流しながらまりさに謝りました。 「ごべんなざい!ごべんなじゃい!つぎはじゃんどやりまずううううう!」 「まったく・・・ちゃんとしてほしいんだぜ!」 「むきゅ、れいむ。もうれいむのほうは使えないからいつものようにお願いね。」 「わがりまじだ・・・」 子れいむはまりさの狩りの練習で動かなくなった、ぼろぼろのれいむを石の壁まで引きずっていきます。 そして皮を破き、中身を取り出すと石を一つ外して中身を野菜屑と一緒にその中に投げ入れました。 中ではもそもそと這いずる音とれいむの投げ入れたものを食べる音が聞こえます。 れいむはもっといいものを入れてあげたかったのですが、管理をきちんとしているぱちゅりーに見つかってお仕置きされるのが怖いので何も出来ませんでした。 子れいむは姉妹を隔てる石の壁に向かい、声を出さずに泣いていました。 「むきゅー。子供達も順調に育っているわね。」 「子供達が育ったらまたぱちゅりーと二人でゆっくり出来るんだぜ!」 「ふふ、楽しみね。」 「そうだだぜ、ちかくでありすをみつけたんだぜ!」 「あら、じゃあありすの恐怖を教えれるわね。」 「あの子れいむを使えば大丈夫そうだぜ。」 「じゃあまた準備しとくわね。」 「ぱちゅりーありがとなんだぜ!」 まりさとぱちゅりーは頬を摺り寄せてゆっくりとしています。 まりさとぱちゅりーの家族はこの大きな巣で、これからもゆっくりし続けました。 このSSに感想を付ける
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現代設定物 --------本文------- 僕は卒業するのをただ待っているだけの学生。 来月には高校生という肩書きになり、忙しくなる・・・。 そんなときにぱちゅりーが僕の家にやってきた。 いや・・・正確には押しかけてきたと言った方が正しいな・・・。 「むきゅ!ここはごほんがたくさんあるときいたからやってきたのよ!!」 どうせ捨てるんだし・・と思って僕はいらなくなった中学時代の教科書を渡してあげた。 「むきゅ!これはすごいわ!!」・・・何がどうすごいか教えて欲しいが・・・。 そしてつがいだろうか、まりさが玄関にやってきた。 「そんなのよりごはんあつめようよ!ぱちゅりー!」まりさが流し目でパチュリーを見てる。 「ごほんをこんなものっていうなんてゆっくりしてないわね!!」本の存在意義を否定されてしまって涙目で反論 僕としてはこの喧嘩を眺める趣味もないが下手に干渉すると2匹の喧嘩が激しくなると判断しこう提案した。 「なら君はここで僕から色んなことを勉強すればいい、そしてごはんを御代としてもらえばまりさも満足だろう?」 この提案に2匹は快諾し、ぱちゅりーは毎日僕の家へやってきては勉強の日々を送った。 最初は小学生クラスだったが今では中学生クラスの勉強もできるようになった。 それに比例して野生のゆっくりたちも知的になっていったらしい。 終わり --------------あとがき----------------- どーみても既存ネタです。本当にありがとうございました。 これを元にさらに詳しいSSを書くかも・・・(汗 野生のゆっくりは馬鹿ですって、お話ですね -- 名無しさん (2012-07-10 12 20 06) 名前 コメント