約 3,215,902 件
https://w.atwiki.jp/moejinro/pages/2770.html
マダム さわやかな朝がやってきました 村の川辺に無残に引きちぎられたキューリオさんの死体が見つかったようです… マダム /chjoin 冥土 マダム 村人の皆様、今日もがんばってください 8日目スタートです 3 (冥土) マリノス リュファさん 切に行ったのか 3 (冥土) noeight ちゃばねさん狐なんです??? 3 (冥土) マリノス って そこ狐じゃないんかいwwww 1 (マダム村) リュファ やはり白ですね。 3 (冥土) リゾルート あれま キューリオ うわらば! 3 (冥土) noeight お!? 1 (マダム村) リュファ さてどうしましょう。 3 (冥土) Emeral なん・・だと・・ 3 (冥土) マリノス うわww完全にミスったww 3 (冥土) ビスクマン おーちがかったかぁ 3 (冥土) リゾルート でも、これで狼あと1は決まった 3 (冥土) ちゃばね ウハハハハ 1 (マダム村) トキハシ どうしたらいいんでしょうかね。 3 (冥土) マリノス うあぁ ニンジャーきつねみえてるー? 3 (冥土) みむっちゃ ちゃばねさんは狼だったんやー 1 (マダム村) リュファ 今夜で決定します。 1 (マダム村) あおまりん グレー行かなかったですね 3 (冥土) マリノス ですねぇ 1 (マダム村) ポリアフ キューリオさんはみむちゃさんの白でしたけ 3 (冥土) キューリオ おつかれさまでーす 1 (マダム村) リュファ あおまりんさんか、ポリアフさん。 1 (マダム村) あおまりん ですねー 3 (冥土) noeight おつかれー 3 (冥土) みむっちゃ おつかれさまんさー 3 (冥土) ヴァーミセリ おつかれー 3 (冥土) マリノス 狐なのに噛まれないでよ! 3 (冥土) キューリオ もうわけからんちょ(´・ω・`) 3 (冥土) ビスクマン おつかれさまでした 1 (マダム村) リュファ どちらが青ざめるのか。 1 (マダム村) ポリアフ ありがとう 3 (冥土) マダム いらっしゃい 3 (冥土) リゾルート おつおつ~ 3 (冥土) キューリオ 狐じゃないよー!w 3 (冥土) Emeral おつかれさんさん 1 (マダム村) ポリアフ もう青いです 3 (冥土) カルシファー おつですよー 3 (冥土) マリノス めっちゃ狐かと思ってたわwww 3 (冥土) キューリオ www 3 (冥土) リゾルート なぜか狐一番人気でした・x・ 3 (冥土) マリノス 狐怖い発言しといて占いロラ押すなしwww 1 (マダム村) あおまりん やっぱあたしを狼に見せかけて噛まなかったとしか 3 (冥土) ナイトコスモ いらっしゃい 3 (冥土) キューリオ いやもうこうなったら占いロラしかないかと!! 3 (冥土) Emeral 村ビトが狐狐いいまくるのはあまりいいてではないのですよ 1 (マダム村) トキハシ ふーむ 3 (冥土) キューリオ 思って!! 1 (マダム村) ポリアフ それはこちらにも言える事ですけどね 3 (冥土) キューリオ なんと、気をつけます(´・ω・`) 3 (冥土) マリノス さてニンジャー視点だと 3 (冥土) noeight これ誰が狐だったんだ… 1 (マダム村) ポリアフ 狐はもういないのかな? 3 (冥土) マリノス 真占いだれになるんだ 1 (マダム村) あおまりん ポリアフさんグレーですもんね 3 (冥土) Emeral おまえがきつねだろとみんなからうたがわれるので 1 (マダム村) ポリアフ うん 3 (冥土) Emeral 狐うたがいはほどほどにね 3 (冥土) キューリオ うーむ、でも狐が全く見えなかったので 3 (冥土) キューリオ 気になっちゃってw 1 (マダム村) トキハシ となるとリュファさん・・・ 3 (冥土) カルシファー うーん 1 (マダム村) ポリアフ 真っ先に占われと思ってたよ! 1 (マダム村) ポリアフ リュファさんはどうかなぁ 3 (冥土) マリノス ポリアフさんかトキハシさんが狐? 1 (マダム村) トキハシ |×・)ジー 3 (冥土) カルシファー 狼村村村、狼狐村村か 3 (冥土) みむっちゃ noeightさん狂人とみせかけて実は背徳者だったんやー 1 (マダム村) あおまりん ヴァーミセリさん真とすると黒、、 3 (冥土) マリノス 何やて工藤!? 3 (冥土) noeight 背徳者ww 3 (冥土) マリノス いやまて、、、此処は実は潜伏狂人がいてですね 3 (冥土) カルシファー マジデー 1 (マダム村) リュファ 過去の発言をみても、ふたりとも無難な発言しかしていません。 3 (冥土) キューリオ せやかて工藤! 3 (冥土) マリノス わたしです 3 (冥土) カルシファー マジデー 3 (冥土) キューリオ なんやて工藤! 3 (冥土) noeight 潜伏死www 3 (冥土) カルシファー 真狼狐やったんか! 3 (冥土) リゾルート いや、マリちゃんもともと狂人やがな、リアルで・・・ 3 (冥土) カルシファー 占い 3 (冥土) マリノス ですね ニンジャー吊れば解決 3 (冥土) マリノス はい 解決 3 (冥土) マリノス え 1 (マダム村) あおまりん まぁ真の占いがわからず霊いないと難しいですー 3 (冥土) マリノス 狂人じゃないよ マダム 5分経過 3 (冥土) マリノス 廃人だよ! 1 (マダム村) リュファ しいていえば、あおまりんさんがヴァーミセリさん信じるって言っていたので、 3 (冥土) マダム ダメダメじゃない 3 (冥土) カルシファー やだ・・・廃人・・・ヒソヒソ 1 (マダム村) トキハシ やっぱり霊媒さん・・・ 3 (冥土) マリノス だ、、、だめだめじゃないやい>< 3 (冥土) リゾルート マリノス提督・・・ヒソヒソ 3 (冥土) マリノス まっ白に燃え尽きただけさ。。。 3 (冥土) カルシファー なーむー 3 (冥土) マリノス 我が艦隊に矢矧はまだかぁあああ E5 50回こえんぞこれ! マダム 残り1分 1 (マダム村) あおまりん でも狼の噛み方見てるとわからなくなってきます 1 (マダム村) ポリアフ ヴァーミセリさんがあおまりんさん囲ってると 3 (冥土) マリノス もう二万ほど資源とかしてるっちゅーねん! 1 (マダム村) リュファ もしかしたら、狂人NOEさんがあおまりんさん○って言ったのが狼に見えていて、そのニセ白に狼ヴァーミセリさんが乗ったのかも・・・? 3 (冥土) ヴァーミセリ E4は結局無理でした 3 (冥土) マリノス ヴァミ偽説 1 (マダム村) あおまりん みむっちゃさんーリュファさんの囲いもなくはないと、、 マダム 20秒前 3 (冥土) マリノス 気合い 入れて いくんですよ! 3 (冥土) マリノス あおまりんさん村 OK 3 (冥土) カルシファー あおまりんさんが狼とは見にくいんだけどなぁ 1 (マダム村) マダム ---------STOP-------- 1 (マダム村) マダム ---------STOP-------- マダム 夜まで時間がありません 皆様今日の尊い犠牲をお選びください(会話はストップです) マダム 投票は私にtellでお願いします 制限時間は3分です 3 (冥土) Emeral 艦隊これくしょんかあ正直すきくないなんであんなにかっこいい艦隊を人化させてしまったんだろってかんじ 3 (冥土) noeight トキハシさんがノーマークか? (T) リュファ > あおまりんさん。 2 (晩餐) ポリアフ しまったーーー (T) トキハシ > リュファさん 2 (晩餐) ポリアフ あおまりんさんに入れますって言えよばかー (T) あおまりん > リュファさんで!もう吊られそう、、 3 (冥土) マリノス ニンジャーはどっちにいれるんだろう (T) ポリアフ > あおまりんさんに入れます 3 (冥土) マリノス 狐を叩くんだニンジャー 3 (冥土) マリノス あれ これ狼視点じゃね 3 (冥土) マリノス わたしがおおかみばしら(しょにち です 3 (冥土) カルシファー なんて斬新 3 (冥土) マリノス キリッ ギャンブルに出た 3 (冥土) マダム ドMノス 3 (冥土) マリノス ち、、、ちがうよ! 3 (冥土) カルシファー ドミドリノス マダム 残り1分 3 (冥土) noeight マリノスさんMだったのか… 3 (冥土) マリノス 緑じゃないわ!いい加減にしろ! 2 (晩餐) ポリアフ あー心臓がバクバク言ってる 3 (冥土) リゾルート ミドリノスめ 3 (冥土) マリノス まったくこのミスリーダーどもめ! 3 (冥土) カルシファー ミドリノスか・・・ マダム 20秒前 3 (冥土) noeight 恐竜の名前みたいwwwミドリノスwwww 1 (マダム村) マダム ---------STOP-------- 3 (冥土) カルシファー 実は肉食です 吊投票: リュファ 2票 あおまりん 2票 マダム 同数が発生しました 再度話し合いを進めてください 時間は3分です スタート! 3 (冥土) カルシファー お 3 (冥土) noeight おぉ 1 (マダム村) あおまりん また同数 1 (マダム村) ポリアフ 同数は 1 (マダム村) トキハシ 2-2かな? 3 (冥土) Emeral ミドリノスなんかかっこいい 1 (マダム村) ポリアフ 私とあおまりんさんかな 3 (冥土) リゾルート 何気に良い勝負している初心者村 1 (マダム村) トキハシ はたまた1-1-1-1!? 1 (マダム村) リュファ あおまりんさんに入れたんですけど、考え直すべきかも・・・? 3 (冥土) マリノス 忍者うそつき 1 (マダム村) あおまりん あたしトキハシさんの意見も聞きたいです 3 (冥土) みむっちゃ これで実はナイトコスモさんがキツネで3村1狼だったりする可能性あるのかな 3 (冥土) カルシファー リュファさん●で放置か・・・ 1 (マダム村) ポリアフ 1-1-1-1はないと思うので 3 (冥土) マリノス ありえますねー 1 (マダム村) ポリアフ 2-2かなと 1 (マダム村) トキハシ トキハシさんはリュファさんだと思いました 1 (マダム村) ポリアフ あれ? 3 (冥土) マリノス でもそんなの微細過ぎて投げ捨てるレベル! 1 (マダム村) あおまりん あたそもリュファさん入れたので2-2ですね 1 (マダム村) ポリアフ あおまりんさんに入れました 3 (冥土) Emeral りゅファ放置=カルシファーさん偽とみてるようだね村 1 (マダム村) トキハシ お 3 (冥土) noeight リュファ2あおまりん2か 1 (マダム村) ポリアフ 私とリュファさんでしたか 1 (マダム村) リュファ 疑う条件が多いのはあおまりんさんですけど、発言にどこか巧みさ?を感じるのはポリアフさんなんです。 マダム 残り1分 3 (冥土) マリノス んー 1 (マダム村) リュファ 意識的に隠れているとしたらこっちかも・・・? 3 (冥土) カルシファー そんなに疑われるなんて!悲しい! 3 (冥土) マリノス ヴァミセリさん狂人を ちとみてみようか 1 (マダム村) ポリアフ そんなつもりはなかったけど 3 (冥土) マリノス ノエイトさんが真占い 1 (マダム村) ポリアフ グレーですからね・・・ 1 (マダム村) あおまりん ポリアフさん疑われてませんものね マダム 20秒前 1 (マダム村) あおまりん 狐の線も? 3 (冥土) noeight そうですわたしが真占いです 3 (冥土) Emeral あまちがえたヴァー店りさんだった 1 (マダム村) ポリアフ えっ疑われてると思ってたw 1 (マダム村) あおまりん 今はリュファさんとあたしだったので 1 (マダム村) マダム ---------STOP-------- 1 (マダム村) トキハシ それは疑えということ? 1 (マダム村) マダム ---------STOP-------- 1 (マダム村) マダム ---------STOP-------- 3 (冥土) マリノス その線だと リュファさんからのノエイトさん票がおかしい マダム 夜まで時間がありません 皆様今日の尊い犠牲をお選びください(会話はストップです) マダム 投票は私にtellでお願いします 制限時間は3分です (T) トキハシ > リュファさん 3 (冥土) マリノス リュファさん視点 真はみむっちゃさん (T) リュファ > ポリアフさん。 (T) あおまりん > ポリアフさんにします! 3 (冥土) noeight あちゃー、またまとまらんで 2 (晩餐) ポリアフ あれーこっち疑われてなかった 2 (晩餐) ポリアフ リュファさんに入れてれば勝ててたのか 3 (冥土) マリノス んじゃ 吊り先はあおまりんさんかポリアフさん 2 (晩餐) ポリアフ 負けたらごめんね、あおまりんさんもう一度行きます 3 (冥土) マリノス ああ 忍者視点は正解だ 疑い先も みむっちゃさん真おしなのね 3 (冥土) みむっちゃ 絶望村だと思ってたんだけど実はそうでもなかったりするんかなぁ (T) ポリアフ > あおまりんさんで貫き通します 3 (冥土) マリノス いやぁ絶望だと思いますよ 2 (晩餐) ちゃばね (ガンバレ!) 3 (冥土) みむっちゃ だよねー2村1狼1狐むらだよねー 3 (冥土) マリノス 狐可能性がナイトコスモスさんだけなので。。。 マダム 残り1分 3 (冥土) カルシファー 後、ちゃばねさんじゃない? 3 (冥土) マリノス チャバネさんは人外確定ですよね 3 (冥土) リゾルート 狐生存なら票動かしたら勝ちだからなぁ 3 (冥土) ちゃばね そりゃゴキブリですからね ヒトではないです 3 (冥土) マリノス なんやて! 3 (冥土) カルシファー 堂々と言ってる・・・ 3 (冥土) マリノス 狼ですよね 3 (冥土) ちゃばね じょうじ 3 (冥土) みむっちゃ だねーちゃばねさんは狼のはず マダム 20秒前 3 (冥土) カルシファー きゃー火星からきたわよー! 3 (冥土) みむっちゃ てらふぉーまーだー 1 (マダム村) マダム ---------STOP-------- 3 (冥土) マリノス うん 狐はナイトコスモスさん じゃない限り絶望村かと 吊投票: ポリアフ 2票 リュファ 1票 あおまりん 1票 マダム さよならポリアフさん…あなたの勇姿は忘れない マダム /chjoin 冥土 ポリアフ ; ; マダム 日が沈み始めました よい子も悪い子も寝る時間です マダム 役職の方は私にTellお願いします 2 (晩餐) ちゃばね がんばった! 3 (冥土) Emeral うんまけたかな 3 (冥土) ナイトコスモ 狼の勝ちか? 3 (冥土) マリノス これでみむっちゃさんが 囲ってなきゃ狼勝ちでしょう 囲ってたら狐勝ちかな 2 (晩餐) noeight おつかれー! 3 (冥土) ポリアフ てすてす 3 (冥土) マリノス らっさい 3 (冥土) ヴァーミセリ おつかれさま 3 (冥土) ナイトコスモ いらっしゃい 3 (冥土) noeight おつかれー 3 (冥土) ポリアフ お疲れ様でした 3 (冥土) リゾルート おつかれさまです~ 3 (冥土) ビスクマン おつかれさまでした 3 (冥土) カルシファー おつですよー 3 (冥土) Kasparora おつかれさま~ 3 (冥土) ポリアフ 胃が痛かったー 2 (晩餐) ポリアフ ごめんよー 3 (冥土) みむっちゃ いらっさーい 3 (冥土) ちゃばね おつかれさま~ 3 (冥土) Emeral おつかれさまですー 2 (晩餐) noeight いやいや、ナイスファイトでした 3 (冥土) リゾルート どっちも吊られずにポリアフさん吊られた時点で絶望一直線だなぁ 2 (晩餐) ポリアフ そうだよ 私がヒョウの毛皮をかぶった狼さんだよ 勝利してたらこの台詞を・・・ 2 (晩餐) ちゃばね 同数での暑い殴り合い! 3 (冥土) マリノス あ そっか 3 (冥土) マリノス これおうどんか 3 (冥土) マリノス いや ひょうを嘘こいてた可能性が 3 (冥土) マリノス むしろあるだろ 3 (冥土) マリノス いや おうどんな気がする 3 (冥土) みむっちゃ メタなこと言うと 墓場で無口になる人は人外率高いよね 3 (冥土) マリノス あっはっはww 3 (冥土) マリノス 言えないからねぇw 3 (冥土) ポリアフ そうなるよねぇ 3 (冥土) マリノス 僕も墓地だと 3 (冥土) マリノス わたしがしんうらないしです 3 (冥土) みむっちゃ もしかしたらナイトコスモさん狐あるんかもしれんと思い始めてる 3 (冥土) キューリオ 善良な村人ですが別の作業してます^q^ 3 (冥土) マリノス とかしか言えないしねw 3 (冥土) リゾルート 墓場で無口なひとはのんべぇ率90%です 3 (冥土) みむっちゃ のんべえ率もあるか 3 (冥土) bansyakukuma ! マダム では 最終日ですので 3 (冥土) マリノス でたなのんべぇ 3 (冥土) ビスクマン いただいてますw 3 (冥土) ヴァーミセリ 気が抜けるから、どれでも無口な事多いなぁw 3 (冥土) カルシファー ! マダム 朝になってもいいですか! 3 (冥土) キューリオ おお? リュファ はい! マリノス いいともー! あおまりん おっけーです 3 (冥土) みむっちゃ キングもぐむぞん リゾルート おー トキハシ いいんです! noeight いいですともー 2 (晩餐) ポリアフ きつね言えばよかった 1 (マダム村) マダム ---------STOP-------- 1 (マダム村) マダム ---------STOP-------- 役職行動: なし マダム では朝です 3 (冥土) キューリオ 時間を消し去るっ! マダム すがすがしい朝がやってきました 村人は昨日のまま全員元気な姿で顔を合わせることができたようです マダム 村人勝利 Fin 3 (冥土) キューリオ いええええい! マダムは拍手をした マリノス うっそwww 2 (晩餐) ちゃばね あれ・・・? みむっちゃ ええええええええええええええええ 3 (冥土) ヴァーミセリ おう 3 (冥土) Emeral あれえええ 1 (マダム村) ナイトコスモ おつw 3 (冥土) リゾルート まじで! 3 (冥土) ポリアフ あれ みむっちゃ うそー 3 (冥土) カルシファー どどういうこと 3 (冥土) ビスクマン やったw リュファ ・・・・・・勝った?! 3 (冥土) bansyakukuma お疲れ様でした~ 3 (冥土) ちゃばね あれえええええええええ 3 (冥土) ヴァーミセリ 負けたー 1 (マダム村) キューリオ どゆことwwwww Emeral あれええええ 1 (マダム村) ちゃばね えっ えっ 2 (晩餐) noeight おつかれさまでしたー マリノス うわぁwwちょうみすりってたwww 1 (マダム村) リゾルート 意外すぎた・・・ マダム ででーん あおまりん わーーーーー勝った! 3 (冥土) みむっちゃ まじでナイトさん狐かよw noeight おつかれーwww マダム では 配役です マダム 占い師 みむっちゃ 霊媒師 Emeral 狩人 リゾルート みむっちゃ うそーん。 マダム 人狼 ポリアフ ちゃばね noeight 狂人 ヴァーミセリ 妖狐 ナイトコスモ 以上でした ちゃばね え え え 1 (マダム村) カルシファー 誰が真占いよw ポリアフ ナイトさん マダムは拍手をした リゾルート 酔いどれこぐねぇ狩人日記 ナイトコスモ いろいろと予想外だったか リゾルート 5日目 護衛先:ちゃばねさん もう占い噛まれないよこれ。張り付き終了。グレーから2択。発言内容がある方を守る! 噛み: ポリアフ きつねだったw リゾルート 2日目 護衛先:ヴァーミセリさん 霊能は噛まれたらごめんね。占い信用的にはヴァー>みむ>no 即抜ききそうなきもするんだ。とりあえず噛まれると困るからココ。噛み:noeightさん リゾルート 3日目 護衛先:ヴァーミセリさん いきなり霊噛むあたり、占い残すつもりかな・・・?まぁ、護衛継続です。 噛み:kasparoraさん リゾルート 4日目 護衛先:ヴァーミセリさん 今回だけはカルシファーさんと迷ってる・・・グレーの護衛は成功率から考えても厳しいよねぇ・・・ 噛み: トキハシ おお~、勝った!! 1 (マダム村) カルシファー みむっちゃさんかよw noeight ナイトさんwwww Emeral ぜんぜんちがった ポリアフ あおまりんさん狐と思って残してたのに 1 (マダム村) リゾルート くそぅwww ちゃばね き、きつねが・・・そんなw 1 (マダム村) キューリオ みむっちゃさん疑ってごめんなさいいいい Emeral いない狐におびえていた 3 (冥土) マリノス 超疑いました! 3 (冥土) マリノス すまん! 1 (マダム村) カルシファー なんで占い確定とか言ったんですか! noeight くっそーwwww 1 (マダム村) キューリオ 狐まさかの初日吊られww 1 (マダム村) みむっちゃ いや信じてくれてるのたぶんリュファさんぐらいしかいなかったとおもうよw 1 (マダム村) ちゃばね 確実に狐残ってると思って動いてたw 1 (マダム村) あおまりん ポリアフさん吊られた後、みむっちゃさん真じゃないと負けるて思ってました リュファ あの時点で2匹も残ってたんですね・・・[オイオイ] 1 (マダム村) みむっちゃ 墓場でも誰も信じてくれてなかった 1 (マダム村) マリノス 全く信じてませんでした! 1 (マダム村) ヴァーミセリ 真の時より信用あった不思議 1 (マダム村) マリノス ニンジャー狼説を押してました! 1 (マダム村) リゾルート 信じてない狩人でごめんね! 1 (マダム村) カルシファー いや確定かーって言って、出たりしたから 2 (晩餐) noeight 誤爆の件は、ホントすみませんでしたー 1 (マダム村) ちゃばね あおまりんさんキツネしか残ってないっておもってたw 1 (マダム村) みむっちゃ 残り6にんぐらいの時点で絶望村と信じてうたがってませんでした 1 (マダム村) カルシファー 疑ってしまったぁぁぁぁ 3 (冥土) ビスクマン 完全に迷探偵なってた 1 (マダム村) マリノス 完全に絶望村みてましたw 2 (晩餐) ポリアフ 意外とnoeightさんのお陰で村混乱させる事ができたのではないだろうか 1 (マダム村) あおまりん いやいや素村ですよー 1 (マダム村) マリノス いやぁ 面白いわなにこれwww 1 (マダム村) リュファ 最後に票先変えて本当に良かった・・・ 1 (マダム村) キューリオ いやぁ勝ってよかったよかったww 2 (晩餐) noeight そうかな、えへへw 1 (マダム村) あおまりん リュファさんナイスでした! 2 (晩餐) ちゃばね うむ~w 1 (マダム村) マリノス 人柱正解です 俺なんか吊っちまえ! 3 (冥土) ポリアフ リュファさん噛むか悩んだんですけどね 1 (マダム村) noeight 勝てるかと思ったんだけどなぁ~ 3 (冥土) カルシファー いやそこは噛まなくて正解ですよ 1 (マダム村) みむっちゃ リュファさんよく村を勝利に導いたね。どう転んでも村に勝ち目ないと思ってた。 3 (冥土) ポリアフ 変えて良かった 1 (マダム村) リゾルート 全部人外守ってました、泣けます・x・; 1 (マダム村) マリノス おつかれさまー 3 (冥土) カルシファー ヴァーミさんが偽になっちゃいますから 1 (マダム村) マリノス プークスクスクスクス 1 (マダム村) Emeral ちゃばねさんもみごとだったなあわからんかった 3 (冥土) ポリアフ あーそうか 3 (冥土) カルシファー うんうん 1 (マダム村) ちゃばね リゾルートさんとカルシファーさんのこと超狐だと思ってたたのに、全然違った!w 3 (冥土) カルシファー ナイスファイトでした! 1 (マダム村) noeight ちゃばねさんはホント見事だった 3 (冥土) ポリアフ 勉強になります 1 (マダム村) みむっちゃ あおまりんさん狐だと思ってたわ 1 (マダム村) リュファ みむっちゃさんそんなにあやしく見えなかったので・・・ 3 (冥土) ポリアフ 以前よりかは成長してると思いたい>_< 1 (マダム村) リゾルート 噛まれてなかったらあそこで狩人COしてヴァミさん残そうと動いたから噛まれて正解だったわw 1 (マダム村) マリノス みむっちゃさん真とか 1 (マダム村) マリノス もうちょっと真してよ!! 1 (マダム村) リュファ ヴァーミさんに黒もらって革新しましたけど。 1 (マダム村) noeight 私はカルシファーさんが狐だと思ってたなぁ 1 (マダム村) リュファ ・・・確信。 1 (マダム村) マリノス 潜伏占いねらいましたね!そうでしょう! 1 (マダム村) みむっちゃ 真占いだから信用なんて勝手についてくるだろうとか高をくくってたら、だれも信じてくれてなかったでござる 3 (冥土) カルシファー ほとんどの人騙せてたし、良かったかと! 1 (マダム村) カルシファー なんで私ww 1 (マダム村) マリノス 信じることをやめたのさ 3 (冥土) ポリアフ 外見で真っ先に占われて終わると思ってましたw 3 (冥土) ヴァーミセリ 私なんて、狼の事まで考えられずに動いてたしなぁ・・・ 1 (マダム村) みむっちゃ むしろヴァーミセリさんがリュファさんに黒を出さずに白をだしてたら村まけてたかもねw 1 (マダム村) Emeral noeさんしかあたらなかったー 1 (マダム村) noeight あおさんは感触的に狐ないと思ってた 1 (マダム村) マリノス ええ あそこの●は強烈 3 (冥土) カルシファー ヴァーミさんリュファさん●うちはどういう理由で? 1 (マダム村) noeight これじゃほぼ勘だな 1 (マダム村) リゾルート 私なんぞ、日記でわかるとおり、最初から霊守らないつもりだったからなぁ・・・; 1 (マダム村) ちゃばね そういえば●って全部で一個しか出てないよねw 1 (マダム村) あおまりん 狐だと更に寡黙になると思いますw 3 (冥土) ポリアフ でもヴァーさんの黒出しで占いの内訳は見えた 3 (冥土) ヴァーミセリ え、なんとなく・・・真視されてるし霊いないし出して見ちゃえ 1 (マダム村) みむっちゃ 占いきめうちじゃないですかーヤダー 1 (マダム村) リュファ ふたりのなかで、何か隠してるとしたらポリさんの方かなって思いました。 3 (冥土) カルシファー なるほどー 3 (冥土) ヴァーミセリ 狼だったらごめんねテヘペロ 3 (冥土) ヴァーミセリ ってだけで・・・w 3 (冥土) カルシファー なるるw 3 (冥土) noeight 結構ヴァーミセリさんの占いは助かりました 1 (マダム村) マリノス 狂人うまかったね 3 (冥土) ヴァーミセリ そうなの? 3 (冥土) ヴァーミセリ 役に立ててる感じしなくて 1 (マダム村) マリノス うまい 1 (マダム村) ポリアフ こっち完全にあおまりんさん狐と思ってたので 1 (マダム村) みむっちゃ ヴァーミセリさんが狂人でnoeightさん狼かー完全に逆だと思った 3 (冥土) ちゃばね うん~ 狂人よかったねー 1 (マダム村) ポリアフ 必死に吊らせようとしてた 3 (冥土) カルシファー いやー大分役に立ったのでは 3 (冥土) noeight 真見えただけでも助かる 3 (冥土) noeight 狐候補も絞れたし 3 (冥土) ヴァーミセリ 自分が疑われにくいようにとしか考えてなかったw 1 (マダム村) あおまりん うまかったです! ってあたし人外に占われてない 1 (マダム村) マリノス だめだこれ今日のセンサーぶっ壊れてるわ 1 (マダム村) マリノス 二戦目は見学席に回ろう 3 (冥土) ヴァーミセリ ああ、あとリュファさんに●だしたのは 1 (マダム村) noeight 村と冥土で、私狂目で見られてたのでニヤッとしましたね 1 (マダム村) Emeral ぜんぜんだったなあ 1 (マダム村) ポリアフ 霊媒噛めたの大きかったー 1 (マダム村) みむっちゃ 占い師も狼も狂人もどれやっても自分へただ。やっぱり村人がいいな 1 (マダム村) マリノス 狼はあそこで誤爆せんよー 1 (マダム村) リゾルート 今日のセンサーだめだわーヴァミさん最初に決めうってロック外せなかった・・・ 3 (冥土) ヴァーミセリ そういえば、みむっちゃさんの○だし対抗占いの流れになったし 1 (マダム村) マリノス 私は潜伏狼が一番好きです>< 1 (マダム村) トキハシ 分からな過ぎて何発言していいか分かんなくてorz 3 (冥土) ヴァーミセリ 誤爆も狐もないし、いいだろーとか思ってたような 1 (マダム村) Emeral よくぞ攻撃してくれましたねボクだったら怖くて冷媒かめなかった 3 (冥土) カルシファー あぁそっか 1 (マダム村) noeight いや、普通にCOしようと思ってマクロポチッったら、結果入り押しちゃってですね 3 (冥土) カルシファー ヴァーミさん視点、みむっちゃさんがほぼ真か 3 (冥土) ヴァーミセリ そんな事を忘れて、本当に狼だったらどうしようとかずっと思ってたw 1 (マダム村) ポリアフ 賭けでしたね霊媒噛み 1 (マダム村) マリノス 狐とか 3 (冥土) カルシファー www 1 (マダム村) マリノス 溶けるわけがない状態 3 (冥土) ヴァーミセリ でまぁ真視されてるようなので 1 (マダム村) マリノス なんじゃそりゃwww 1 (マダム村) noeight かめなくてもいいやー、で噛んだよね>霊 3 (冥土) みむっちゃ ヴァーミセリさん仕事しすぎだろう。信用わけてYO- 1 (マダム村) ポリアフ うんうん 1 (マダム村) マリノス それもまたギャンブルな。。。 3 (冥土) ヴァーミセリ noeさんが囲いしようと準備してたらーと思って 1 (マダム村) マリノス はじめ縄数説明したでしょうに! 1 (マダム村) ちゃばね だねーw 噛めなくても狐見つけたって思わせられるかもみたいな 1 (マダム村) noeight 結果オーライ! 3 (冥土) カルシファー 対抗占うのは引っかかったんだけどなぁ 3 (冥土) ヴァーミセリ あおまりんさんに○を 3 (冥土) カルシファー なるほど 3 (冥土) ヴァーミセリ リュファさんが言うまで誰も反対しなかったので 3 (冥土) ヴァーミセリ いっかーと 1 (マダム村) リゾルート 霊媒より占い抜くだろーと思って裏読みすぎたわーグスン 1 (マダム村) マリノス 対抗占いは 白作りにいく結果だから 1 (マダム村) マリノス 真視しがちよね 3 (冥土) ヴァーミセリ 反対あったらグレー行ってましたねー 1 (マダム村) Emeral しぬわわけないでしょはっはっはっっておもっていたらしんでしまったでござる・・・ 1 (マダム村) ポリアフ 油断大敵! 1 (マダム村) noeight ふふふ 1 (マダム村) マリノス 慢心でしたね 2 (晩餐) ポリアフ 負けたけど、面白かったです 2 (晩餐) ちゃばね うんー おもしろかったー 2 (晩餐) noeight 良い試合だったね 2 (晩餐) ポリアフ うん 2 (晩餐) ポリアフ 次は勝ちます! 村人勝利 配役 占い師 みむっちゃ 霊媒師 Emeral 狩人 リゾルート 人狼 ポリアフ ちゃばね noeight 狂人 ヴァーミセリ 妖狐 ナイトコスモ 7日目へ 2013年11月23日全ログへ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2351.html
そのありすは、いわゆるレイパーと呼ばれる類の存在ではなかった。 ありすにはゆっくりした恋ゆっくりのまりさがいて、 二匹は同じ群れに生まれ、子供のころから互いに想い合った相手であり、 出合ってから一年の歳月を重ねる間に近々愛を結ぶ約束を交わし、多くの子を設けようと誓った幸多きカップルであった。 ――つい、この間までは。との但し書きが着くが。 * * * ぽいん、ぽよん。 ぽゆん、ぽよん。 夜の帳が既に下りた森の中。間抜けな音が、ぽやん、ぽわんと響いている。 その音、気の抜けたバスケットボールが地面に跳ねる音に似ていた。 音の発生源は、一つではない。二つ、寄せ合うようにして跳ねている。 背の高い木々の枝葉から漏れる月明かりの中、その丸いナマモノは必死の形相で前へ、前へと跳ねていた。 「ゆっ、へっ、ゆっ、へっ……も、もうすぐだよ!」 「ゆぅ、はぁ、ゆぅ、はぁ……も、もうすぐね!」 この時、れみりゃがふらんが徘徊する夜の闇を無謀にも疾駆するのは、二匹のゆっくりである。 それぞれまりさと、ありすだった。 「ゆっ、ほっ……はやく、ゆっくり、したいねっ」 「ゆぅ、はぁ……そうね、まりさ、ここはゆっくり、できないものねっ」 言い交わす二匹は、絶えず見えない何かに怯えているようだった。 覚悟の強行軍だ。夜のおそとを出歩くことが、どれほどゆっくりできないことか、二匹は当然よく知っている。 同じゆっくりの夜行性捕食種ばかりではない。 野犬や狐狸といった動物たちから、幻想郷の主たる住人である魑魅魍魎の類まで、夜に活性化するゆっくりの外敵はとても多いのだ。 それをおして、夜間の旅路を採らなければならない理由を、二匹は共有していた。 「でもっ……夜なら、群れのみんなも、追いかけて……これないものねっ……」 「ゆぅ、へっ……そうだね、追いかけて、これないものね……ゆぅ……」 或いは、外敵が多いからこそ夜を選んだというべきか。 二匹の旅路は逃避行だ。同じゆっくりから、捕食種ではないゆっくりから逃げている。 それも、同じ群れに属していたゆっくりから。 だから、夜を選んだ。夜に逃げれば、わざわざ危険を冒してまで自分たちを追いかけてくるようなことはないだろうから。 二匹は何も、群れにおいてゆっくりできない罪を犯したわけではない。 ありすはレイパーではなく、まりさもゲスではなく、むしろとてもゆっくりした、ゆっくりの優等生のようなゆっくりだった。 だが、群れは自分たち――正確にはありす種に生きる価値を認めなかった。 そういう群れになってしまった。 群れがレイパーの被害を受けたということは、確かに幾度かあった。 だが、それは常によそ者の――流れ者のありす種による仕業だった。群れの中からレイパーを出したことは、一度たりともない。 例え、被害を受けたゆっくりやその家族の内心はどうであれ、流れのレイパーの罪の責を群れのありす種に負わせるなんて、 全然ゆっくりできないことだとみんな了解しているはずだった。 ならば、どうして群れは変わってしまったのだろうか。 原因は、はっきりしている。一匹のゆっくりが、 ドスの側近を務めるぱちゅりーが、憑かれたように危険も顧みず人間の里に足しげく通うようになったのはいつのことだっただろう。 最初は、色々なことを教えてもらったと嬉しそうに周りに話していた。 人間の里に行くたびに、いろいろなごほんの内容を教えてもらえて、ぱちゅりーの知識は少しずつ増えていくのだといっていた。 確かに、ぱちゅりーは少しずつ賢くなっていくようだった。 だが同時に、ありすは違和感を感じていた。少しずつ賢くなるぱちゅりーが、少しずつおかしくなっていくように感じられた。 どこがどう、とはいえない。何かが極端に変わったわけでもない。 ただ、少しずつ、ぱちゅりーは『ゆっくりするため』になら、『ゆっくりらしくない』考え方をするようになっていくように思えた。 おかしくなったぱちゅりーが、ドスにまで変なことを吹き込んで、一緒におかしくしてしまったと気付いたのは、 随分後になってからのことだった。 そうして異変に気付いた所で、だからといってなにも手も出せず、気がついたら、歯止めなんて利かなかった。 あっという間に、群れ全体がおかしくなってしまっていた。 「もうすぐ、『ゆーまにあのもり』を、抜けるわっ……」 ゆーまにあのもり。 ありすは眉根を曇らせて、ありすの故郷だったこの森の名前を呼ぶ。 本当は、この森に名前なんかなかった。おかしくなったぱちゅりーが、「もりさんややまさんにもなまえがあったほうがべんりよ」と ある日突然主張しはじめて、この故郷を『ゆーまにあ』と名付けてしまった。 確かに、土地にも名前があったほうが便利ではあった。 例えば、位置関係がはっきりして、狩りや遠出の際にもどこへ行くのかがわかりやすくなった。 新しい場所にどんどん新しい名前をつけていくことが、群れのゆっくりの間で流行った。 新たに見つけた場所の名前を聞くたびに、世界が広がっていくような喜びを群れのゆっくりたちは共有した。 でも、とありすは思うのだ。 世界は広がったようで、実は狭くなったんじゃないかって。 どこそこの森、どこそこの山。名前を付けることで、その場所とそこに存在するものが結びついてしまった。 特にゆっくり同士の付き合いにおいて、群れのゆっくりはひどく他の群れに対して狭量になっていった。 『あの森のゆっくりの群れはどうだ、どこそこの山出身のゆっくりはこうだ』 『それに対してゆーまにあの森のゆっくりは、これだけとってもゆっくりできている』 『だからゆーまにあの森のゆっくりはそれだけえらいんだ』 とても、居心地が悪い雰囲気をありすは感じた。みんな、ゆっくりできていない、と素直に思った。 だから、ありすは群れの仲間たちから少し距離を置いた。自分もそんなゆっくりできないゆっくりにはなりたくなかった。 それは無意識の危険信号だったのかもしれない。だからこそそれだけでは足りないのだと、もっと早くに気がつくべきだった。 みんながみんな、自分と違うもの、否定していいものを探し始めたらどうなるか、気がつくべきだった。 『……ありすたちは、レイパーになるゆっくりだよ』 『れいぷでゆっくりをころすゆっくりだよ』 『おお、こわいこわい』 結局、ありすたちがある日気がついたときには、みんなの『ゆっくりできていない』探しはもうありす種に向けられていた。 そしてみんなから『わるもの』を見る目で自分が見られていることに気づいた時。 ありすはやっとドスとぱちゅりー、そしてその他の群れの長老たちが何をしようとしているのかを悟った。 それは、ありすにだって子供の頃、何度も経験したことがあることだった。 子ゆっくりが何匹か集まれば、必ずといっていいほどいじめていい相手というものを見つけ出す。 ちょっとした違い、ちょっとした鈍さ、それを目ざとく見つけ出して、その劣った部分を責め立てる。 何故って? そんなの簡単だ。楽しいからに決まっている。 みんなと違うことは、悪いことだ。 みんなと同じことができないのは、気持ち悪いことだ。 そう、『わるいやつ』がはっきりしていると、みんなゆっくりできるのだ。 まだ、わからない? それは、気に入らないことを全部『わるいやつ』のせいにして叩いてしまえば、なんとなくすっきりー!した気分になれるからだ。 それに、ドスはみんなをゆっくりさせることができなくても、みんなが『わるいやつ』を叩いている間は自分もゆっくりできるのだし。 みんなで『わるいやつ』に『せいさい』を加えている間は、群れ全体が一つにまとまっていられる。 運悪く、『わるいやつ』にとして指定されたゆっくり以外は。 そしてありす種は、まさにその『わるいやつ』に指定されたゆっくりに他ならない。 ありすはそんなひどいお芝居の役周りに付き合うつもりは、さらさらなかった。 「……ひがしのドス、うけれいてくれるかしら」 だから、ありすは森を逃げ出そうとしている。 恋仲であったまりさに連れられて、日増しに強まるゆーまにあの森でのありす種迫害から逃れるために。 ゆーまにあの群れの縄張りに隣接する、強大な東のドスの縄張りへと。 「ゆぅ……それは、いってみなきゃ、わからないよ」 危険から物理的に遠ざかるにつれて、ありすの中で不安の暗雲がどんどん大きく広がってゆく。 疲労ではなく、心労から徐々に跳ねる速度が落ちてゆくありすに気づいて、まりさが叱咤の声を掛ける。 確かにまりさにしても、逃げ延びれば東のドスに保護してもらえると確信があっての逃避行ではない。 このまま群れに残った場合、何が我が身に起きるかわからないという恐怖に駆られたからこその逃走劇だ。 「ありすが、ゆーまにあの森を出たいなら。ゆっくりしないで、いくしかないよ」 先のことはわからない。 それでも、進む先にしか生き延びる可能性は残されていないように思えた。少なくとも、幸福の可能性は森の外にしかなかった。 そして、ありすだってその可能性をあきらめるつもりなどなかった。 ありすと共に、この先のゆん生を生きていきたかったから。まりさもまた、ありすと共に生きていくと誓ってくれたから。 その誓いを、どんな形であれありすは最後まで貫くつもりだった。 「だめなら、きたのドスのところにいくよ。あそこのドスは、どんなゆっくりもうけいれてくれるってきくよ」 そこまで険しい表情で続けてから、まりさはありすに改めて視線を向けなおして、「ゆっくりまわりみちだね」と笑った。 そうだ、最後まであきらめない。可能性すべてにすがりつくんだ。 大好きな、今までいつも支えてくれたまりさと、これからもずっと一緒に生きていくために。 「……ちょっとしたはねゆーんね」 まりさの笑顔が、ありすの心を勇気付ける。 疲れた身体に、まだまだ走り続ける力を分け与えてくれる。 「もうすぐだよっ。もうすぐもりをぬけて、ぷるとのおがわだよ!」 「ぷるとのおがわをわたったら、もうひがしのドスのなわばりね……!」 東のドスの群れに受け入れられたら。 たとえ、そうでなくたって。 まりさは一緒にいてくれると誓ってくれた。 ありすはそれだけで胸が一杯だった。しあわせー!で身体中がいっぱいだった。 「そこまでよ!」 この裁きの時が来る直前まで、しあわせー!で身体中が一杯だった。 「「ゆゆーっ!?」」 それは、森を抜け、川原に出る本当に直前の事だった。 鋭い叫びが、前から響いた。後ろからではなく、前から。 東のドスの群れが支配するはずの領域の側に、突如多くの気配が沸いた。 ありすは驚き、たたらを踏んだ。 まりさはとっさに危険を察知したのか、跳ねるのを止めるや一歩後ろに下がった。、 「このむれからにげられるとでもおもってるの? ばかなの? しぬの?」 「おお、おろかおろか」 「レイパーで、しかもひがしのドスのスパイなんて……」 「おお、はじしらずはじしらず」 前方から投げられる声は、一つではない。 闇の分厚い緞帳の向こうに、数多の気配が沸いていた。 追っ手ではない、はずだ。ありすは努めて、予想外の事態に冷静であろうとする。 「か、かくれてひとのわるぐちなんてとんだいなかものね! とかいはは、あいてのまえできちんといけんをいうものよ!」 「もちろん、でていってあげるわ」 精一杯の虚勢を込めたありすの呼びかけに、闇の中の声は笑いの気配を乗せて応じた。 前にいるのは追っ手ではない。誰にも気付かれずに群れを抜け出したのは。 捕食種でないことも間違いない。れみりゃにせよ、ふらんにせよ、狩りの対象に襲い掛かる前に会話の猶予を設けるほど悠長ではない。 捕って食うことが目的である以上、唸り声を上げて威嚇することはあっても襲う時はほぼ例外なくいきなりズドン、だ。 だから追っ手と捕食種、両者ではありえないはず。警戒しつつも、だからありすは必要以上に恐れない。 とはいえ、姿の見えない相手の口振りから察するに、こちらに好意を抱いていないことも確かだ。 そもそもこんな冬場、しかも夜更けに活動しているゆっくりがいること自体、不審だった。 確かに冬といっても暖かい日なら、縄張りの境界ぎりぎりまで狩りに出かけてその日の内には帰ってこない仲間が出ることもある。 そんな、遠出して日のある内に帰巣できなかった仲間と、偶然出くわしてしまったのだろうか? だが同じ群れのゆっくりならば尚更、敵ではないとはいいきれなかった。群れは、ドスに忠誠を誓うゆっくりが多数派なのだ。 どう言い逃れるか、無理ならばどう逃げるか、ありすは相手の姿を求めて目線をきょろきょろと泳がせる。 そして。 「いけんするためじゃなくて、あなたをえいえんにゆっくりできなくするためにだけどね!」 「ゆげっ……」 暗闇の中、啖呵を切りながら進み出てきたゆっくりたちの姿に目を限界まで見開いて言葉を失った。 「ど、どぼぢで……?」 目の前で、茫洋と開けた未来の前で、ようやくありすが手にしようとする光明の前で、ありえないことが起きていた。 未来へ続く道筋が、急速に狭まってゆく。 届いたかに思えた光が急速に遠ざかり、闇へと置き換わっていく。 今、目の前の闇の中から現れて、ありすの希望を根こそぎにしようとする『連中』の名前を、ありすはよく知っていた。 その恐怖を、その悪夢を、ありす種である彼女が知らないわけがなかった。 目の前に現れたものは、群れから放たれた追っ手だった。目の前にいるはずのない、群れからの追っ手だった。 そして追っ手として群れから出るものたちのうち、考えうるその中でも最悪の存在でもあった。 どんどん数を増す『連中』の姿に耐え切れず、ありすの恐怖と悲しみに塗りつぶされた叫びが夜の森に響く。 「どぼぢで『ゆっくりたあて』がまえにいるのおおぉぉぉ!!?」 ――『ゆっくりたあて』。 ありす種を迫害するためにぱちゅりーが中心になって作り上げた、ありす狩りのための特別なゆっくりたちだ。 その目的とするのはありす狩りだが、そこに属するゆっくりもまた、その多くがありす種だという。 そこに属するものたちは、ありす種も、そうでないものも、例外なくレイパーありすの子どもだった。 レイパーありすが襲い、孕ませ、朽ち果てさせたゆっくりたちの子どもたちだった。 ぱちゅりーはその生まれながらにして親の亡い赤ちゃんゆっくりたちを『群れに授かった子どもたち』として集め、 彼女たちにドスと群れ全体のためだけに働くことと、『ゆっくりたあて』として教育された仲間以外のありす種を憎むように仕向けた。 そして、ことありす種には見た目からしてレイパーとなるありす種とは違うのだと自覚させるために、生まれながらに身に着けていた ありす種の証であるカチューシャを捨てさせた。 不思議な事に、そうしてカチューシャを捨てたありすたちには、新たに青いリボンがどこからか生まれるのだった。 こうして変異したありす種が、誰ともなく『ろりす』と呼ばれ始めたのがいつのことからかわからない。 そしてその青いリボンをつけたありすこそが『ゆっくりたあて』の象徴になり、彼女たちの団結と忠誠心の証になった。 それは同時に、ありすや群れのあり方に疑問を持つゆっくりたちにとっての恐怖の対象でもあった。 このありす――否、ろりすたちは今、ありすを殺し、ドスと群れの恩に報いるためならば夜の闇すら欠片も恐れない。 自己の身の危険すら問題としない狂信が、鋭利過ぎる刃となって少しでも意見を異にするゆっくりたちに容赦なく突き立てられるのだ。 「ドスのおさめるむれをうらぎるなんて、ぜったいにゆるされないのよ」 今、この瞬間、むき出しにされたその牙にありすが追い詰められているように。 「ゆ、う……どうして? どうしてここがわかったの……?」 じりじりと、ろりすが間合いを詰めてきた分だけありすは背後に後じさる。 今の群れは、裏切り者を絶対に許さない。いなくなったことに気づかれた後で、群れから追っ手が掛かることは予想していた。 だからこそ、一切ゆっくりしないでこの境界線まで一目散に逃げてきたのだ。 ゆっくりは持ち運べる明かりを持たない以上、たとえスィーを使ったって夜に素早く森を移動する手段なんてない。逃げ切れる、はずだったのだ。 それなのに、ろりすたちは先回りして目の前にいる。 ありすとまりさが、家族を捨ててまで選んだ未来への道を遮っている。 どうやって? その疑問に対する答えを、ありすは持たない。 だが、なんのために? ということであれば、自問するまでもなくはっきりしている。 ありすを、この場で殺すため。それ以外の目的なんかあるはずがない。 「うふふふふ……」 死への絶望にその顔をゆがめたありすを嘲笑う声は、後ろから聞こえた。 驚き慌てる間に、後ろにも回りこまれたのだ。ありすは自分の迂闊さを悔やんだ。 振り向く間に、不安にも襲われる。ありすが気付かない間にろりすたちが後ろに回りこんでいたのだとしたら. まりさは、最愛の恋ゆっくりは、無事でいてくれているのだろうか。 「どうして『ゆっくりたあて』がまりさたちのまえにいるのかしらね?」 「ゆ? まりさ?」 まりさは、無事だった。表情は豹変、じっとりと湿度の高い笑顔を顔に貼り付けて、しかしまりさは無事だった。 その口から名前を呼ばれて、ようやくのこと。 ありすは、自分が聞いた笑い声が、後ろに留まるまりさが上げたものだったことに気が付いた。 心の中に湧き上がった不安が、その瞬間急速に変質していく。 ありすにはまりさの笑顔の理由がわからない。 前方に現れたろりすなど一顧だにせず、まりさが満面に湛える嫌な笑みは完全にありすにのみ向けられていた。 ありすはこれまで、まりさからこんな小ばかにするような視線を向けられたことはない。 それどころか、まりさが誰かにこうもあからさまに蔑む眼差しを送るところすら、見たことがなかった。 いったい、これは、目の前にいるこのゆっくりは本当にありすが愛したまりさなのだろうか。 そんな馬鹿げた疑問すら、重大な深刻性を持ってありすの脳裏を過ぎる。それほどの違和感だった。 「それはね、ありす」 まりさが何か言っているが、ありすはその声音を聞いて、しかし内容はよく聞いていない。軽いパニック状態だった。 まりさが本当のまりさかどうかなんて、いったい、別の誰かがすりかわっているとでもいうのか。 ばかばかしい、とありすは意識して自分の頭からそんな妄想を追い払う。 だいたい、目の前にいるまりさのおぼうしは間違いなくありすの愛したまりさのおぼうしだし、 まりさのお声は間違いなくありすの愛したまりさのお声だ。口調は何故か、どこかゆっくりできないものに変わっているけど。 長い間、とかいはな愛を育んだ二匹だ。例え何者かがおぼうしを奪って成り代わっていたところで、その声で真贋の区別は絶対につく。 そうだ。声さえ聞けば。望むと望まざるとに関わらず。 ありすには、その真贋がついてしまうのだ。 「まりさがゆっくりたあてにしらせておいたからよ」 「……ゆ?」 あたりまえだ。ほんものかどうかなんてすぐにわかる。 「ゆぅ? わからない? まりさが、ドスをうらぎろうとしているありすがいるって、れんらくしたの」 すぐに、わかる。たとえわかりたくなくても、わかってしまう。 ながいあいだ、いっしょにあいしあったのだから。 だから。 いま、めのまえで、ありすをうらぎったとほこらしげにつげたのは、まちがいなく、ありすのあいした、あのまりさだ。 「まりさ、おつかれさま。もういいわよ」 「ゆゆっ、ありがとうねろりす。じゃあまりさはつかれてるし、ちょっとおやすみさせてもらうわ」 ろりすとまりさが、親しげに言葉を交わす。互いの労を労っている。 その光景を目の前にして、ありすはまったく凍り付いていた。 何が起きたか、わからないからではない。 わかってしまったからこそ、凍り付いていた。 「まり……さ……? どういう、こと?」 わかっていて、理解したくないから、我知らずそんな問いを口にしていた。 自分でも、ばかばかしい問いだとしか思えない。 まりさがまりさである以上。何が起きたかなんて、この上なくはっきりとしているのに。 「ありす、おどろいてるみたいね。つまり、こういうこと」 まりさが口元に浮かべた笑いは、ろりすたちと同質の冷たさを備えていた。 軽く体を前に傾けたまりさのおぼうしに、ろりすの一匹が口に咥えた何かを飾り付けた。 それは、三日月の形をした小さな帽子飾り。 普通のまりさではない、『ゆっくりたあて』に与するレイパーありすの落とし子たるまりさ種の徴。 まりさが、最初から最後まで、決してありすの味方などではありえなかったことの、 出会った最初の瞬間から、迫る最期の瞬間まで、ありすに対する群れのスパイであったことの、 まりさが最初から最期まで、ありすの敵であったことの、紛れもない絶対の証。 「……だっ。だましたの!? だましたのね、まりさ!」 氷が、解ける。心を鎖していた氷が。跡形もなく、揮発するほどの勢いで。 身を焦がすような、心を焼き滅ぼすような、光をいっさい発することのない真っ黒な炎。 ありすの中に唐突に燃え上がったその炎が、心を閉ざしかけた氷をたちまちの内に消し飛ばす。 「ゆゆ? まりさはむれのためにはたらいただけ。むれをうらぎったのは、ありすよ」 炎の燃料は、怒りと絶望。 だがありったけの激怒をぶつけてなお、それに怯むでもなく薄く、まりさは湿った、陰りのある笑いを動かさなかった。 彼女の反応は、とても薄い。今まで共にしてきた時間を、根本から疑わせるほどに。 ただ、まりさにとって当然のことを、当然のこととして告げるだけだ。 さながら、まるで面識のない赤の他人にものごとの道理を説くように。 「むれをうらぎったゆっくりは、えいえんにゆっくりできないことになるの。あたりまえじゃない」 「ゆあ……ゆあ、ゆがああぁぁぁぁっ!!」 ありすは叫んだ。 言葉にならなかった。考えなんて、まとまるわけがない。 心の中は煮え立つような激情と、凍りつくような絶望でぐちゃぐちゃだった。 今までありすがありすのままでいられた、拠って立つべきものが、跡形もないほど粉々に打ち砕かれてしまっていた。 まるで、宙に放り出されたような感覚。 出会ってからいつも、まりさは一緒だったのに。 いつも、ありすよりさきをすすんで、ありすをひっぱってくれたのは。 いつも、ありすのしらないいろいろなことをおしえてくれたのは。 いつも、ありすをそばでやさしくささえてくれたのは。 これからもいつもいっしょだと、みらいをちかいあったのは。 であってからいつも、ずっとずっとふたりでつみかさねてきたまいにちは。 ――ぜんぶ、うそだったの? 「……じね!」 瞬間、ありすの頭から思考が消失した。 口にしたこともないような単純な罵声が、抱いたこともなかったような純粋な憎悪に乗って喉の奥から迸った。 恐怖が消え、怒りに置き換わり、殺意となってまっすぐにまりさを射抜いた。 その殺意の射線を辿って、ありすが一個の弾丸と化して地を蹴り、飛んだ。 「じね! うらぎりものはじねっ! ゆっぐりじね! じね! じね!」 「うらぎったのはありすだっていってるでしょ?」 そう嘯き、心外そうに眉根を寄せるまりさの顔がひと跳ねごとにぐんぐん迫る。 まりさへの疾走、その最後の跳躍は、ありすのゆん生で最良の跳躍だっただろう。 ありすはまりさの身体を食い破るべく、まっすぐ、綺麗に飛翔した。放物線を描き、金色の髪をなびかせて。 破滅へ向かって、まっしぐらに。 「ドスのもりに、レイパーのきたならしいこえがひびくのはゆるされないわ」 そんな、事務的ですらある淡々とした声が、ありすの極端に狭まった――まりさ以外の全てをオミットした視界の外から聞こえた。 次の瞬間、その狭い視界の下方から、茶色い何かが突き出してきた。 避ける余裕も、その意思もなかった。ありすの頭の中は、まりさを殺すことだけで占められていたから。 そしてありすと茶色い何かは一点で交差し、『とすっ』、と軽い音と衝撃がしたかと思うと、 ありすは喉の奥に焼き付くような――いや、焼き尽くすような激しい痛みを覚えた。 「ゆべっ……!!」 それは、死を予感させるほどの苦痛だった。 ありすは絶叫すら上げられず、飛び出そうなほどに剥いた眼球をぎょろぎょろと動かして、必死に我が身に起きた事態を知ろうとした。 まともに声が出ないのは、何も痛みのせいだけというわけではなかった。 ありすは最初、目の下に伸びる茶色い棒が何かわからず、数回転ほど地面をごろごろ転げまわり、十分すぎる苦しみを味わった末に、 ようやくそれが口の中に突き立つ木の棒なのだと理解した。 もっとも、たとえ理解が及んだ所で苦痛の源に対処するための手段は貫かれたありす本人には存在しない。 のた打ち回れば回るほど、口から突き出した長い棒が激しく地を打ち、その衝撃が中身をえぐり、かき回す。 「えべっ、ゆえぼぶぇべっ! ふびぃぃぃ、うびぃぃぃぃ!!!!」 それでも、ありすは死ぬ事が出来ない。ありすの口のサイズに等しい太さの棒が、カスタードを吐き散らすことすら許さないから。 中身を失わない以上死ぬ事も出来ず、継続的に与えられる苦痛が意識を失うことすら許さない。 「びっ……ぶいぃぃ……ぶぃべぇっ……ば、ばでぃざぁぁぁ! びゅぐっり、びぶぇえ……!!」 塞がれた口から漏れ出る音は、死の世界に落ち込みつつあるものが生あるものに遺す呪詛の言葉だ。 まさに生き地獄という状態で、ありすはぎろりとまりさを睨み据えた。 この世の全てを呪うような眼差しで、この世の全てそのものだったまりさをぎろりと睨みすえた。 睨んだものを道連れにする力が自分にあったなら。 そう願い、力ない自分に絶望し、だがせめて、もはや免れる望みはない死の瞬間まで憎悪と憤怒を叩きつけてやろうと、 命を緩慢に削られてゆく苦悶の中、まりさに向けた視線だけは決して反らさず睨み続けた。 「ドスのもりを、レイパーがきたならしいめつきでみることはゆるされないわ」 「……びゅっ」 その儚い抵抗の術すら、ろりすたちは行使する権利を認めない。 視線が突然、二匹のろりすに遮られたと思うと、視界が同時に暗転した。 「ゆぶびっ!! ゆぶぁゃあばばぁばぁぁぁぁぶぁばぁっ!!?」 ワンテンポ遅れて、新たに焼かれるような苦痛の源が二つ増えた。 両目を深々と鋭く尖れた枝が抉っていることを、もはやめくらのありすには永遠に認知する事はできない。 「ドスのもりを、レイパーがみにくくうごきまわることはゆるされないわ」 「ぶびゅっ……っびゅびぃ!!? ゆべびぃっ、ゆびいいぃぃぃぃ……っ!!!!」 それどころか、ありすはついにのたうつことすら許されなくなった。 激しく横殴りの衝撃を受け、横転したありすの底部にすかさず幾本もの鋭い木の枝が続けざまに突き立てられた。 その全てが、皮を軽く突き破り、中身の奥深くまで達する深手だった。 これでもう、ありすは二度と大地を跳ねたり這い回ったりすることは出来ない。 「ドスのもりを、レイパーのきたないなかみでよごすことはゆるされないわ」 「ゆぐっ……ゆびゅっ、ゆぶぅ……」 ろりすの冷たい宣告が聞こえるたび、ありすの機能は一つずつ奪われていく。 今のありすはおしであり、めくらであり、足萎えだった。 聞くことはできる。ありすがまりさに向ける憎悪より遥かに暗く、強い憎しみの篭ったろりすの声を聞くことはできる。 嗅ぐことはできる。傷口から僅かずつ体内から漏れ出していくカスタードの甘い香りを、自らに迫る死の臭いを嗅ぐことはできる。 感じることはできる。何匹ものろりすたちがありすの金髪を銜えて乱暴に引きずり、どこかに運び去ろうとしているのを感じることはできる。 それ以外はできない。なにも、できない。 そして、例え意味ある言葉をろりすの口から聞くことが出来ても、ありすはもうその言葉の意味を理解するだけの認知力を持たない。 全身を激流のように駆け巡る苦痛の情報は、ついにありすの精神の限界を超えつつあるからだった。 (どぼぢで……) 緩慢に死に逝く、身体よりも。 先に、絶望と苦悶と憂悶に支配された心が掠れて逝く。 ありすの心が薄まり、消え果て、ただ蠢くシュークリームと変じてゆく。 身体より一足早く、虚無へと向かうありすの心に浮かぶのは、たった一つの疑問だった。 (どぼぢで、ありずをみんな、ぎらうの……) 何もしていないのに。 みんなと共にあることを祈っていたのに。 まりさに愛されたいと願っていたのに。 ただただ、ゆっくりを――すっきりではなく。ただひたすらにゆっくりとした日々を――望んでいただけなのに。 「ドスのもりに、レイパーのいばしょはどこにもないわ……っさっさと、きえなさい!」 勝ち誇った叫びを聞くと同時に、どん、という衝撃をありすは感じた。 ふわりとした浮揚感の次に、水面にわが身が落ちる冷たい感触。あの小川に突き落とされたのだ、と理解するまでに少し掛かった。 (このかわの、むこうにいけば――) ゆっくりした生活が、待っているはずだった。 まりさと共に誓い合った、誰からも迫害を受けないしあわせーな生活が。 そのまりさ自身に壊された未来が、舌を延ばせば届きそうなほどの間近にある。 ありすの枝が突き立つ両眼から、餡子の混じった涙が二筋生まれ、すぐさま水流の中に溶け込んだ。 ありすは流されていくだけだ。 今までもそうだったように。死の後にすら、流されていくのだ。 己の意志など、そこに介在はしない。 ゆっくりの織り成す社会の流れが、川上より川下へとただ下るだけの水の流れが、ありすの行き着く先を決定する。 例えどれほど求めるものが近くにあっても、流れがそこへと向かってくれぬ限り、ありすの努力など未来永劫結ばれることはない。 そして、流れはありす種が総じてレイパーとして忌まれ、疎まれ、斥かれる方向へと定まっていた。 川の流れはありすを乗せて、ゆっくり、ゆっくりと、下流へと流れ下っていく。 凍りつくように冷たい川の水は、不幸にしてありすの皮をすぐには溶かすようなこともなく、カスタードの流出を許さず、 思いつく限りのこの世の全てを呪う猶予をありすに与えてなお生命あるままに流してゆく。 (もう……ゆっくり……ざぜで……) その願いすら、ありすを翻弄し続けた『流れ』は容易に許すことなく。 ありすに安息が許されたのは、それから日が昇り、月が没して川魚たちが活発に動き出したあとのこと。 ありすはやはりゆっくりと、川魚たちが気まぐれに身体を食い千切る苦痛の中に悶えて死んでいった。 この冬。 ゆーまにあと自らを呼ぶゆっくりたちに端を発したありす排斥の流れが冬の食糧事情に絡んだ間引きを呼んで、 数千、数万のありすの死体が幻想郷近くまで流れ着き、文々。新聞の記事にちょっとした怪現象として描かれることになるのだが――、 それは一足先に旅立った、ありすにとっては関係のないことだったろう。 エピローグ?へ
https://w.atwiki.jp/25438/pages/3162.html
幼梓「あんたこそだれ」 幼律「わたしはりつ。おまえは?」 幼梓「あずさ」 幼律「ふーん」 幼律「こんなところでなにしてんの」 幼梓「カブトムシ探してるの」 幼律「カブトムシ?」 幼梓「カブトムシ」 幼律「あはは!カブトムシはこんなひるまにはでてこないよ」 幼梓「むっ!わらったなー!?」 幼梓「ひるまでもさがせばみつかるもん!!」 幼律「えーむりだよ」 幼梓「むー!」 幼律「てつだってあげようか?」 幼梓「むぅー…」 幼律「てつだわなくていいの?」 幼梓「むぅー…!」 幼律「じゃ、てつだわない!」 幼梓「え…やっ…!」 幼律「どっちだよー」 幼梓「うぅ…ぐすん」 幼律「わ、なくなよ!」 幼梓「カブトムシ…」 幼律「ほら、とりかたおしえるからなくなってー」 幼梓「うぅ…」ゴシゴシ 幼律「ほら、よしよし」 幼梓「………」 幼律「じゃあまずは木を探そう」 幼梓「木…?」 幼律「うん、蜜がいっぱい出てるやつ」 幼梓「みつ…」 ・ ・ ・ 幼梓「みつみつみつ…」 幼律「………」 幼梓「みつみつみつ!!」 幼梓「りつ、ないよみつ」 幼律「うーん、たぶんこのあたりに…」 幼梓「みつみつみつ」 幼律「あ、あった!」 幼梓「これがみつ?」 幼律「うん、なめてみて」 幼梓「ん…」ペロペロ 幼梓「まずい!!」 幼律「くははは!ほんとになめたー!」 幼梓「ばか!ばか!」 幼律「ひっかかった!」 幼梓「さいてい!しかもカブトムシいないじゃん!!」 幼律「だから、こんなひるまにはいないよ」 幼梓「じゃあなんじになればいいの」 幼律「うーんとね…」 幼律「ところでおまえはどっからきたの?」 幼梓「あっちのキャンプじょう」 幼律「あ、おまえもキャンプしにきたんだ」 幼梓「そうだよ」 幼律「わたしはあっちのキャンプじょう」 幼梓「はんたいほうこうじゃん」 幼律「そうだよ」 幼梓「それで、なんじならいいの?」 幼律「はちじくらいかなー」 幼梓「えっ…」 幼律「はちじ」 幼梓「よるの?」 幼律「はちじ」 幼律「よるのはちじにもういちどここにきたら、カブトムシがいっぱいみつにむらがってるよ」 幼梓「え…でもはちじは暗いし…」 幼律「うん、だからきをつけてね」 幼梓「うぅ…」 幼梓「りつもいっしょにきて」 幼律「えー」 幼梓「りつもきてよー!!」 幼律「うーん、どうしようかなー」 幼梓「りつも!りつも!」 幼律「しょうがないなー」 幼律「じゃあもうすぐ晩ごはんだから、しちじくらいに森の入り口に集合ね」 幼梓「わかった」 幼律「じゃあなー」 幼梓「ばいばい」 ・ ・ ・ 幼律「ただいまー」 幼澪「あ、りっちゃん」 幼律「おっすみお」 律母「律!どこ行ってたの!?」 幼律「あっちのもりー」 律父「探したんだぞ、一人であんまり遠くに行くんじゃない」 幼律「はーい」 澪母「律っちゃん、カレーできてるわよ」 澪父「さぁ、晩ごはんにしよう」 幼律「やったー!」 ・ ・ ・ 幼律「あ、みおのカレー、肉おおい!ずるい!」 幼澪「え、ごめん…」 律母「こら、律!」 幼律「ちぇー…」 幼澪「あげようか?りっちゃん…」 幼律「うーん、やっぱりいいや」 幼澪「いいの?」 幼律「うん」 幼律「そのかわり。みお、おさげにしてみて」 幼澪「え、かみのけを?」 幼律「うん。あ、三つ編みじゃなくて」 幼澪「こう?」 律父「おっ?おさげの澪ちゃんも、かわいいねー」 幼律「へへへー」 幼澪「?」 ・ ・ ・ 幼律「おそいなーあずさ」 幼律「はやくしないとまたトーチャンとカーチャンに怒られちゃう」 幼梓「りつー」 幼律「お、きたきた」 幼梓「カブトムシ」 幼律「よーし。あ、その前に」 幼梓「?」 幼律「はいこれ」 幼梓「飴だやったー!」 幼梓「…あ、もしかして木のみつ味…?」 幼律「なわけないじゃん!ふつうのリンゴ味」 幼梓「むぅ……パクっ」 幼律「どう?」 幼梓「あまーい」 幼律「な?」 幼梓「あまいあまいあまい」 幼律「じゃ、いくぞー」 幼梓「あまいあまいあまい」コロコロ ・ ・ ・ 幼律「ここだ!」 幼梓「うわわ!カブトムシいたー!」 幼律「な、いっただろ?」 幼梓「カブトムシ!カブトムシ!!」 幼律「はっはっは!好きなだけとれ!」 幼梓「りつとって」 幼律「えー、じぶんでとれよ」 幼梓「りつがとってー、りつが」 幼律「はぁ…しょうがないなぁ」 幼律「ほれ」ヒョイ カブトムシ「ジタバタジタバタ」 幼梓「わぁー!カブトムシ!カブトムシ!」 幼律「はやくカゴに入れろって」 幼梓「うん」パタン 幼梓「ありがとうりつー」 幼律「なんのなんの」 幼律「じゃあもうかえろう?」 幼梓「やだ」 幼律「お父さんとお母さんがしんぱいしてるだろー?」 幼梓「うぅ…やだやだぁ…」 幼律「もー、わたしもはやく戻らないといけないんだから」 チカチカ…プチッ… 幼律「あ!」 幼梓「わ!…わ!?」 幼律「かいちゅうでんとうきれちゃった…」 幼梓「えー!?」 幼律「この!つけよ!」カチャカチャ 幼梓「りつー…くらいよー」 幼律「ほとんどなにもみえない」 幼梓「りつー…!」ギュウ 幼律「どうしよう、とりあえずきた道をもどろう?」 幼梓「やー…!」 幼律「だいじょうぶだって、ちゃんとつかまってろよ?」 幼梓「うぅー…ぐすん」 ・ ・ ・ 幼律「ほら、ついたぞー」 幼梓「………」 幼律「あずさ?」 幼梓「りつー…!」ギュゥ 幼律「わっ…とと」 幼梓「りつだいすきー」 幼律「はいはい」ナデナデ 幼梓「カブトムシのつぎにすきー」 幼律「はー!?」 幼梓「じゃあねりつ」 幼律「うんまたなー」 幼梓「またカブトムシとろうね」 幼律「うん」 幼梓「じゃ、バイバイ」 幼律「バイバイー」 〜〜十数年後〜〜 律「………」 律(そんなこともあったな) 律(あの後、寝てる澪の顔面にカブトムシをのせておいたら、翌朝産まれて初めて澪におもいっきり殴られたんだった) 律(なつかしいなぁ) 律(………) 律(………) 律(あれって…やっぱり梓だったのかな?) 律(梓は覚えてるのかな?) 律(よし!) 律「なぁ、梓。カブトムシとりに行こうぜー!」 梓「いやです」 おわり りっちゃん誕生日おめでとう! 戻る
https://w.atwiki.jp/bmrog/pages/1898.html
【ありす】「・・・」 【ありす】「・・・私、佐城ありす。高校一年生」 【ありす】「・・・鈴木裕樹様の性処理肉人形」 【ありす】「・・・今日は何やる? 漫画? ゲーム? それとも・・・性処理?」 【ありす】お人形になりたい、むっつりスケベな145cmのゴスロリ風女の子です。 【GM】では、はじめていきましょうー 【GM】 【GM】学校が終わり放課後。 もう少し立てば連休日 そんな帰り道に 裕樹は あっと思い出したように言う。 【裕樹】「あ、そうだ…ありすさんは今度の3連休どうするの?」そういって思い出したようにありすの予定を聞いてくるのであった。 【ありす】「・・・予定、ないよ?」 【ありす】こくんと首を傾げ、上目遣いに裕樹の顔を見上げる。ごく自然なありきたりな動作なのに、どこか期待しているようにも見える。 【裕樹】「ん-そっか。ならさ…二人でどこかに行かない?うちの親両方とも仕事でいないからさ。たまには…うちやありすさんの家じゃないところに行くのもいいかなーってね」その言葉を聞いて嬉しそうにしながら提案してくる。 【ありす】「・・・なら。いいところ、知ってるよ」 【ありす】ふふ、と無邪気そうな笑みを浮かべる。そこにどこか悪戯めいた笑いを感じる。 【裕樹】「ホント?どこにあるんだろ。ありすさんならいいところ知ってそうだし、どこにあるんだい?」ありすの言葉に嬉しそうにそういって 【ありす】「・・・うちの別荘。ログハウスで三日ぐらいなら滞在できるよ・・・二人っきりで」 【ありす】二人っきりで何をするのか。期待した瞳で裕樹を見つめる。 【ありす】「・・・いいよね?」 【GM】ありすのその顔を見て……ありすとの行為を始めてか、その顔をされれば… 【裕樹】「もちろん、だよ?ありす」その顔はいつも行為をしているときに見せる御主人様としての貌。「いっぱい楽しも?」そういいながらありすを見つめる。 【ありす】「・・・うん。裕樹様」 【ありす】性処理肉奴隷の気分のありすは、恥ずかしそうに頬を染めながら、裕樹にそう返した。 【GM】ではそうして二人は予定を立てて そして一番に楽しいことを考えて……そして時間が経って。旅行の日。 新幹線から移動して、目的の場所まで到着。着替えやらゲームやらを入れた荷物とキャリーケースを引きずってそこへたどり着く。 【裕樹】「んーー…いい天気でよかった。ここからちょっと歩く感じなんだっけ?」そういってありすの方を見て、聞いてみる。 【ありす】「・・・うん。裕樹のスマホに地図入れたから、それで・・・その前に」 【ありす】ちらっと駅前のラブホを見る。前々からしたいと言ってたことを、今日、ここで裕樹にやってもらうのだ。 【裕樹】「うん、そうだね。それじゃ行こうか。ありす」そういってそういってラブホのほうに向かってありすの手を掴んで歩いていく。そのまま、中に入って行き一部屋借りて…そこには多くの道具があるからこそ、そこで向かっていく。 中に入ればベットが一つそして大量のアダルトグッズとかが一式揃っているのであった。「ここで いいかな?」クスっと笑いながらありすを見る。 【ありす】「・・・」 【ありす】こくりと頷くと、裕樹の持ってきたキャリーケースを開ける。人ひとりが入れそうなぐらいな大きさだが、中はほとんど空だ。そう。人がひとり入れそうなぐらい。 【ありす】「・・・お願いします」 【ありす】ありすは目隠しと足枷、手錠、猿轡を裕樹に手渡すと、両手を後ろに回し、神妙に待った。 【裕樹】「いい子。じゃあ…してあげるね」そういってありすのから両手を縛るそして足もしっかりとまげて両足首から縛り上げ。目隠しをしてからありすの口を開かせて、そのまま口に轡をかませ、締め付けていく。そのままの状態でキャリーケースを開く。そして可愛い可愛い愛しい人形を愛するようにありすの頬を首筋を胸を背中をお尻を撫でていく。「壊れないように、ね?」そういってありすの身体を抱き上げていき、キャリーケースの中に収めていく。 【ありす】「・・・ん」 【ありす】両手両足を縛られ、目隠しをされ、猿轡をされ、キャリーケースに入れられる。まるで誘拐のようだ。 【ありす】だがこれでいいのだ。これがいいのだ。人形は動かない。動かないからキャリーケースに入れて運ぶ。当たり前のことだ。 【ありす】これから裕樹に別荘に連れていかれる。そうしたら何をされるのか。期待に胸を膨らませ、秘部を湿らせながら、小さなキャリーケースの中で身悶えていた。 【裕樹】「いい子だよ。ありす」そういいながらパタンっとキャリーケースをしめる。そして…そのままキャリーケースを引きずっていく。キャスター付きなのでそのまま引っ張られていくと…ガタガタと揺れている感覚がありすの身体に響いてくる。その振動は間違いなく…今自分が”その中にいて拉致されている”感覚がやってくるだろう。 【ありす】「・・・ん」 【ありす】拘束され物として扱われて運ばれるのは、誘拐されているようで。 【ありす】相手が裕樹であるのは安心できるとともに、裕樹が自分を誘拐しているということに興奮を覚えてショーツを愛駅で濡らしてしまう。 【GM】そのままガラガラという音と振動をありすの身体に味合わせて しばらく歩いてから……ログハウスへと到着する。そのまま教わったとおりに中に入っていき扉を開く。その音がありすの耳に入ってくる。 そして、そのままがちゃりとケースが開かれる 【裕樹】「ついたよ?ありす。ここで今日から過ごすんだよ。」そういいながらありすの身体を抱き上げて、目隠しを取ってやる。 【ありす】「・・・ん」 【ありす】キャリーケースから解放され、目隠しをとり、裕樹をその視界に収めると、安心したように、嬉しそうに、にこりと笑った。 【裕樹】「どうだった?こんなことされて。」そういいながらありすの股を確認するように…ありすの下着ごと下を丸出しにさせていく。 「どんな気分だったか言ってみてよ」 【ありす】「・・・んー」 【ありす】猿轡をしたまま言えとは意地悪なこと言うと、少し頬を膨らまさせるも、スカートをたくし上げられ、黒いショーツが愛液でぐっしょりになり、太ももを伝っている様子を見られると、恥ずかしそうに顔をそらして頬を紅潮させる。 【裕樹】「あはは、下の口がちゃんと答えてくれてるね」クスクス笑いながら濡れた秘所にそっと指を這わせて撫でていく。 くちゅ くちゅっとわざと水音を立てるようにしながら、ありすの顔を見て。「嬉しそうだね」そういいながらもう片方の手で猿轡を外していく。 【ありす】「・・・ふぁ、ぁ、ん、ん、うん・・・ん」 【ありす】猿轡を外されると唾液が糸を引いて。熱い吐息を裕樹に吹きかけながら、まともに立っていられないのか、裕樹に寄りかかってしまう。 【ありす】「・・・ちょっとだけ、怖かった、けど、気持ち、よかった・・・」 【ありす】愛液が、裕樹の指を濡らしてしまう。 【裕樹】「あはは、そうだったんだ。僕も緊張したよ。でも楽しかったね」そういいながら寄りかかってきたありすを抱きしめて愛液で塗れた手でそっと自分のズボンのチャックを下ろして。勃起した肉棒を丸出しにして「緊張して興奮を抑えるのが大変だった…よっ」そのままじゅぶんっ!と勢いよくありすの秘所の中に肉棒を挿入していく。ごちゅんっと子宮を強く突きあげしっかりと興奮している肉棒を脈打たせて教えていく。…興奮していたことを。 【ありす】「んんんっ!! 裕樹様、ん、ありすを、犯したかったんだ・・・んんっ!」 【ありす】自分の身体で興奮し、自分の身体を犯すことを楽しみにしていたという裕樹に喜びを覚えながら、両手両足の自由が利かないまま、膣内に入れられた肉棒を締め付け、裕樹を楽しませようとする。 【裕樹】「もちろん。僕の愛しい性奴隷人形ありすをたっぷり犯したかったよ。」そういいながらそのままありすの身体を掴んだままそのままピストンしていく。締め付けを感じながら強く突きあげ、膣内を押し広げるように角度を変えて突き上げていく。 【ありす】「・・・ん、嬉しい・・・もっと、犯して、ありすを犯して、裕樹様・・・」 【ありす】学校では友人だったありすと裕樹も、この場ではご主人様と性処理肉人形。裕樹の寵愛を一身に受けたありすは、四肢の自由を奪われたまま、嬉しそうに裕樹に犯され、自ら犯されることを望む。 【裕樹】「もちろんだよ?これから数日間はずっと犯すからね♪」言いながら、服を捲っていき乳首をきゅっと摘まんでやる。乳首を摘まみこねくり回しながら、子宮を強く突きあげていく。 【ありす】「・・・うん、犯して・・・性処理肉人形のありすを犯して、楽しんでください・・・あ、んんっ」 【ありす】ほとんど膨らみのない乳房。しかし、乳首は勃起しており、敏感なそこを摘ままれると嬌声が漏れ出してしまう。 【裕樹】「うん、そうだよ君は僕の所有物だからね」そういいながらどんどんとピストンしていき、大きく膨れ上がった肉棒は我慢できずにびゅるびゅくびゅくううううっと精液を吐き出していく。そのままどんどんと子宮の中を満たしていきながら…ぐちゅ ぐちゅっと押し込むように突き上げる。 【ありす】「んんんんっ!! はぁ・・・はぁ・・・うん、ありすは、裕樹様の、もの」 【ありす】裕樹に膣内出しをされると、呼応するように絶頂を迎える。子宮に放たれる精液を受け入れ、蕩けた瞳で裕樹の顔を見上げる。 【裕樹】「ほら、僕のが入ってきてるのがわかるでしょ?」そういいながらドクンドクンと肉棒を脈打たせながら中に注ぎ続ける。「僕の物っていうマークだからね?ちゃんと忘れないでよ?」いいながらちゅ ちゅっとありすの唇にキスをしていく。舌を入れて絡ませていき…唾液を絡ませていく。 【ありす】「・・・うん、裕樹様の、肉棒が、ありすの中に入ってます・・・ありすの身体は、裕樹様のものと、刻まれてます」 【ありす】四肢が使えない状態で、頭だけを動かして、口づけに自分も舌を絡ませていk。 【裕樹】「んっんちゅ…ぴちゃ…はぁさて…それじゃ…次はどうして遊ぼうか」クスリと笑いながらそっとありすの顔を見てこれから数日間はたっぷりとね? そういいながらありすの頬を撫でて。 【ありす】「・・・ん、好きなように、好きなだけ、ありすを使ってください。裕樹様・・・」 【ありす】二人だけのログハウス、誰にも邪魔されない空間での生活が始まった。 【GM】 【GM】
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3454.html
そのありすは、いわゆるレイパーと呼ばれる類の存在ではなかった。 ありすにはゆっくりした恋ゆっくりのまりさがいて、 二匹は同じ群れに生まれ、子供のころから互いに想い合った相手であり、 出合ってから一年の歳月を重ねる間に近々愛を結ぶ約束を交わし、多くの子を設けようと誓った幸多きカップルであった。 ――つい、この間までは。との但し書きが着くが。 * * * ぽいん、ぽよん。 ぽゆん、ぽよん。 夜の帳が既に下りた森の中。間抜けな音が、ぽやん、ぽわんと響いている。 その音、気の抜けたバスケットボールが地面に跳ねる音に似ていた。 音の発生源は、一つではない。二つ、寄せ合うようにして跳ねている。 背の高い木々の枝葉から漏れる月明かりの中、その丸いナマモノは必死の形相で前へ、前へと跳ねていた。 「ゆっ、へっ、ゆっ、へっ……も、もうすぐだよ!」 「ゆぅ、はぁ、ゆぅ、はぁ……も、もうすぐね!」 この時、れみりゃがふらんが徘徊する夜の闇を無謀にも疾駆するのは、二匹のゆっくりである。 それぞれまりさと、ありすだった。 「ゆっ、ほっ……はやく、ゆっくり、したいねっ」 「ゆぅ、はぁ……そうね、まりさ、ここはゆっくり、できないものねっ」 言い交わす二匹は、絶えず見えない何かに怯えているようだった。 覚悟の強行軍だ。夜のおそとを出歩くことが、どれほどゆっくりできないことか、二匹は当然よく知っている。 同じゆっくりの夜行性捕食種ばかりではない。 野犬や狐狸といった動物たちから、幻想郷の主たる住人である魑魅魍魎の類まで、夜に活性化するゆっくりの外敵はとても多いのだ。 それをおして、夜間の旅路を採らなければならない理由を、二匹は共有していた。 「でもっ……夜なら、群れのみんなも、追いかけて……これないものねっ……」 「ゆぅ、へっ……そうだね、追いかけて、これないものね……ゆぅ……」 或いは、外敵が多いからこそ夜を選んだというべきか。 二匹の旅路は逃避行だ。同じゆっくりから、捕食種ではないゆっくりから逃げている。 それも、同じ群れに属していたゆっくりから。 だから、夜を選んだ。夜に逃げれば、わざわざ危険を冒してまで自分たちを追いかけてくるようなことはないだろうから。 二匹は何も、群れにおいてゆっくりできない罪を犯したわけではない。 ありすはレイパーではなく、まりさもゲスではなく、むしろとてもゆっくりした、ゆっくりの優等生のようなゆっくりだった。 だが、群れは自分たち――正確にはありす種に生きる価値を認めなかった。 そういう群れになってしまった。 群れがレイパーの被害を受けたということは、確かに幾度かあった。 だが、それは常によそ者の――流れ者のありす種による仕業だった。群れの中からレイパーを出したことは、一度たりともない。 例え、被害を受けたゆっくりやその家族の内心はどうであれ、流れのレイパーの罪の責を群れのありす種に負わせるなんて、 全然ゆっくりできないことだとみんな了解しているはずだった。 ならば、どうして群れは変わってしまったのだろうか。 原因は、はっきりしている。一匹のゆっくりが、 ドスの側近を務めるぱちゅりーが、憑かれたように危険も顧みず人間の里に足しげく通うようになったのはいつのことだっただろう。 最初は、色々なことを教えてもらったと嬉しそうに周りに話していた。 人間の里に行くたびに、いろいろなごほんの内容を教えてもらえて、ぱちゅりーの知識は少しずつ増えていくのだといっていた。 確かに、ぱちゅりーは少しずつ賢くなっていくようだった。 だが同時に、ありすは違和感を感じていた。少しずつ賢くなるぱちゅりーが、少しずつおかしくなっていくように感じられた。 どこがどう、とはいえない。何かが極端に変わったわけでもない。 ただ、少しずつ、ぱちゅりーは『ゆっくりするため』になら、『ゆっくりらしくない』考え方をするようになっていくように思えた。 おかしくなったぱちゅりーが、ドスにまで変なことを吹き込んで、一緒におかしくしてしまったと気付いたのは、 随分後になってからのことだった。 そうして異変に気付いた所で、だからといってなにも手も出せず、気がついたら、歯止めなんて利かなかった。 あっという間に、群れ全体がおかしくなってしまっていた。 「もうすぐ、『ゆーまにあのもり』を、抜けるわっ……」 ゆーまにあのもり。 ありすは眉根を曇らせて、ありすの故郷だったこの森の名前を呼ぶ。 本当は、この森に名前なんかなかった。おかしくなったぱちゅりーが、「もりさんややまさんにもなまえがあったほうがべんりよ」と ある日突然主張しはじめて、この故郷を『ゆーまにあ』と名付けてしまった。 確かに、土地にも名前があったほうが便利ではあった。 例えば、位置関係がはっきりして、狩りや遠出の際にもどこへ行くのかがわかりやすくなった。 新しい場所にどんどん新しい名前をつけていくことが、群れのゆっくりの間で流行った。 新たに見つけた場所の名前を聞くたびに、世界が広がっていくような喜びを群れのゆっくりたちは共有した。 でも、とありすは思うのだ。 世界は広がったようで、実は狭くなったんじゃないかって。 どこそこの森、どこそこの山。名前を付けることで、その場所とそこに存在するものが結びついてしまった。 特にゆっくり同士の付き合いにおいて、群れのゆっくりはひどく他の群れに対して狭量になっていった。 『あの森のゆっくりの群れはどうだ、どこそこの山出身のゆっくりはこうだ』 『それに対してゆーまにあの森のゆっくりは、これだけとってもゆっくりできている』 『だからゆーまにあの森のゆっくりはそれだけえらいんだ』 とても、居心地が悪い雰囲気をありすは感じた。みんな、ゆっくりできていない、と素直に思った。 だから、ありすは群れの仲間たちから少し距離を置いた。自分もそんなゆっくりできないゆっくりにはなりたくなかった。 それは無意識の危険信号だったのかもしれない。だからこそそれだけでは足りないのだと、もっと早くに気がつくべきだった。 みんながみんな、自分と違うもの、否定していいものを探し始めたらどうなるか、気がつくべきだった。 『……ありすたちは、レイパーになるゆっくりだよ』 『れいぷでゆっくりをころすゆっくりだよ』 『おお、こわいこわい』 結局、ありすたちがある日気がついたときには、みんなの『ゆっくりできていない』探しはもうありす種に向けられていた。 そしてみんなから『わるもの』を見る目で自分が見られていることに気づいた時。 ありすはやっとドスとぱちゅりー、そしてその他の群れの長老たちが何をしようとしているのかを悟った。 それは、ありすにだって子供の頃、何度も経験したことがあることだった。 子ゆっくりが何匹か集まれば、必ずといっていいほどいじめていい相手というものを見つけ出す。 ちょっとした違い、ちょっとした鈍さ、それを目ざとく見つけ出して、その劣った部分を責め立てる。 何故って? そんなの簡単だ。楽しいからに決まっている。 みんなと違うことは、悪いことだ。 みんなと同じことができないのは、気持ち悪いことだ。 そう、『わるいやつ』がはっきりしていると、みんなゆっくりできるのだ。 まだ、わからない? それは、気に入らないことを全部『わるいやつ』のせいにして叩いてしまえば、なんとなくすっきりー!した気分になれるからだ。 それに、ドスはみんなをゆっくりさせることができなくても、みんなが『わるいやつ』を叩いている間は自分もゆっくりできるのだし。 みんなで『わるいやつ』に『せいさい』を加えている間は、群れ全体が一つにまとまっていられる。 運悪く、『わるいやつ』にとして指定されたゆっくり以外は。 そしてありす種は、まさにその『わるいやつ』に指定されたゆっくりに他ならない。 ありすはそんなひどいお芝居の役周りに付き合うつもりは、さらさらなかった。 「……ひがしのドス、うけれいてくれるかしら」 だから、ありすは森を逃げ出そうとしている。 恋仲であったまりさに連れられて、日増しに強まるゆーまにあの森でのありす種迫害から逃れるために。 ゆーまにあの群れの縄張りに隣接する、強大な東のドスの縄張りへと。 「ゆぅ……それは、いってみなきゃ、わからないよ」 危険から物理的に遠ざかるにつれて、ありすの中で不安の暗雲がどんどん大きく広がってゆく。 疲労ではなく、心労から徐々に跳ねる速度が落ちてゆくありすに気づいて、まりさが叱咤の声を掛ける。 確かにまりさにしても、逃げ延びれば東のドスに保護してもらえると確信があっての逃避行ではない。 このまま群れに残った場合、何が我が身に起きるかわからないという恐怖に駆られたからこその逃走劇だ。 「ありすが、ゆーまにあの森を出たいなら。ゆっくりしないで、いくしかないよ」 先のことはわからない。 それでも、進む先にしか生き延びる可能性は残されていないように思えた。少なくとも、幸福の可能性は森の外にしかなかった。 そして、ありすだってその可能性をあきらめるつもりなどなかった。 ありすと共に、この先のゆん生を生きていきたかったから。まりさもまた、ありすと共に生きていくと誓ってくれたから。 その誓いを、どんな形であれありすは最後まで貫くつもりだった。 「だめなら、きたのドスのところにいくよ。あそこのドスは、どんなゆっくりもうけいれてくれるってきくよ」 そこまで険しい表情で続けてから、まりさはありすに改めて視線を向けなおして、「ゆっくりまわりみちだね」と笑った。 そうだ、最後まであきらめない。可能性すべてにすがりつくんだ。 大好きな、今までいつも支えてくれたまりさと、これからもずっと一緒に生きていくために。 「……ちょっとしたはねゆーんね」 まりさの笑顔が、ありすの心を勇気付ける。 疲れた身体に、まだまだ走り続ける力を分け与えてくれる。 「もうすぐだよっ。もうすぐもりをぬけて、ぷるとのおがわだよ!」 「ぷるとのおがわをわたったら、もうひがしのドスのなわばりね……!」 東のドスの群れに受け入れられたら。 たとえ、そうでなくたって。 まりさは一緒にいてくれると誓ってくれた。 ありすはそれだけで胸が一杯だった。しあわせー!で身体中がいっぱいだった。 「そこまでよ!」 この裁きの時が来る直前まで、しあわせー!で身体中が一杯だった。 「「ゆゆーっ!?」」 それは、森を抜け、川原に出る本当に直前の事だった。 鋭い叫びが、前から響いた。後ろからではなく、前から。 東のドスの群れが支配するはずの領域の側に、突如多くの気配が沸いた。 ありすは驚き、たたらを踏んだ。 まりさはとっさに危険を察知したのか、跳ねるのを止めるや一歩後ろに下がった。、 「このむれからにげられるとでもおもってるの? ばかなの? しぬの?」 「おお、おろかおろか」 「レイパーで、しかもひがしのドスのスパイなんて……」 「おお、はじしらずはじしらず」 前方から投げられる声は、一つではない。 闇の分厚い緞帳の向こうに、数多の気配が沸いていた。 追っ手ではない、はずだ。ありすは努めて、予想外の事態に冷静であろうとする。 「か、かくれてひとのわるぐちなんてとんだいなかものね! とかいはは、あいてのまえできちんといけんをいうものよ!」 「もちろん、でていってあげるわ」 精一杯の虚勢を込めたありすの呼びかけに、闇の中の声は笑いの気配を乗せて応じた。 前にいるのは追っ手ではない。誰にも気付かれずに群れを抜け出したのは。 捕食種でないことも間違いない。れみりゃにせよ、ふらんにせよ、狩りの対象に襲い掛かる前に会話の猶予を設けるほど悠長ではない。 捕って食うことが目的である以上、唸り声を上げて威嚇することはあっても襲う時はほぼ例外なくいきなりズドン、だ。 だから追っ手と捕食種、両者ではありえないはず。警戒しつつも、だからありすは必要以上に恐れない。 とはいえ、姿の見えない相手の口振りから察するに、こちらに好意を抱いていないことも確かだ。 そもそもこんな冬場、しかも夜更けに活動しているゆっくりがいること自体、不審だった。 確かに冬といっても暖かい日なら、縄張りの境界ぎりぎりまで狩りに出かけてその日の内には帰ってこない仲間が出ることもある。 そんな、遠出して日のある内に帰巣できなかった仲間と、偶然出くわしてしまったのだろうか? だが同じ群れのゆっくりならば尚更、敵ではないとはいいきれなかった。群れは、ドスに忠誠を誓うゆっくりが多数派なのだ。 どう言い逃れるか、無理ならばどう逃げるか、ありすは相手の姿を求めて目線をきょろきょろと泳がせる。 そして。 「いけんするためじゃなくて、あなたをえいえんにゆっくりできなくするためにだけどね!」 「ゆげっ……」 暗闇の中、啖呵を切りながら進み出てきたゆっくりたちの姿に目を限界まで見開いて言葉を失った。 「ど、どぼぢで……?」 目の前で、茫洋と開けた未来の前で、ようやくありすが手にしようとする光明の前で、ありえないことが起きていた。 未来へ続く道筋が、急速に狭まってゆく。 届いたかに思えた光が急速に遠ざかり、闇へと置き換わっていく。 今、目の前の闇の中から現れて、ありすの希望を根こそぎにしようとする『連中』の名前を、ありすはよく知っていた。 その恐怖を、その悪夢を、ありす種である彼女が知らないわけがなかった。 目の前に現れたものは、群れから放たれた追っ手だった。目の前にいるはずのない、群れからの追っ手だった。 そして追っ手として群れから出るものたちのうち、考えうるその中でも最悪の存在でもあった。 どんどん数を増す『連中』の姿に耐え切れず、ありすの恐怖と悲しみに塗りつぶされた叫びが夜の森に響く。 「どぼぢで『ゆっくりたあて』がまえにいるのおおぉぉぉ!!?」 ――『ゆっくりたあて』。 ありす種を迫害するためにぱちゅりーが中心になって作り上げた、ありす狩りのための特別なゆっくりたちだ。 その目的とするのはありす狩りだが、そこに属するゆっくりもまた、その多くがありす種だという。 そこに属するものたちは、ありす種も、そうでないものも、例外なくレイパーありすの子どもだった。 レイパーありすが襲い、孕ませ、朽ち果てさせたゆっくりたちの子どもたちだった。 ぱちゅりーはその生まれながらにして親の亡い赤ちゃんゆっくりたちを『群れに授かった子どもたち』として集め、 彼女たちにドスと群れ全体のためだけに働くことと、『ゆっくりたあて』として教育された仲間以外のありす種を憎むように仕向けた。 そして、ことありす種には見た目からしてレイパーとなるありす種とは違うのだと自覚させるために、生まれながらに身に着けていた ありす種の証であるカチューシャを捨てさせた。 不思議な事に、そうしてカチューシャを捨てたありすたちには、新たに青いリボンがどこからか生まれるのだった。 こうして変異したありす種が、誰ともなく『ろりす』と呼ばれ始めたのがいつのことからかわからない。 そしてその青いリボンをつけたありすこそが『ゆっくりたあて』の象徴になり、彼女たちの団結と忠誠心の証になった。 それは同時に、ありすや群れのあり方に疑問を持つゆっくりたちにとっての恐怖の対象でもあった。 このありす――否、ろりすたちは今、ありすを殺し、ドスと群れの恩に報いるためならば夜の闇すら欠片も恐れない。 自己の身の危険すら問題としない狂信が、鋭利過ぎる刃となって少しでも意見を異にするゆっくりたちに容赦なく突き立てられるのだ。 「ドスのおさめるむれをうらぎるなんて、ぜったいにゆるされないのよ」 今、この瞬間、むき出しにされたその牙にありすが追い詰められているように。 「ゆ、う……どうして? どうしてここがわかったの……?」 じりじりと、ろりすが間合いを詰めてきた分だけありすは背後に後じさる。 今の群れは、裏切り者を絶対に許さない。いなくなったことに気づかれた後で、群れから追っ手が掛かることは予想していた。 だからこそ、一切ゆっくりしないでこの境界線まで一目散に逃げてきたのだ。 ゆっくりは持ち運べる明かりを持たない以上、たとえスィーを使ったって夜に素早く森を移動する手段なんてない。逃げ切れる、はずだったのだ。 それなのに、ろりすたちは先回りして目の前にいる。 ありすとまりさが、家族を捨ててまで選んだ未来への道を遮っている。 どうやって? その疑問に対する答えを、ありすは持たない。 だが、なんのために? ということであれば、自問するまでもなくはっきりしている。 ありすを、この場で殺すため。それ以外の目的なんかあるはずがない。 「うふふふふ……」 死への絶望にその顔をゆがめたありすを嘲笑う声は、後ろから聞こえた。 驚き慌てる間に、後ろにも回りこまれたのだ。ありすは自分の迂闊さを悔やんだ。 振り向く間に、不安にも襲われる。ありすが気付かない間にろりすたちが後ろに回りこんでいたのだとしたら. まりさは、最愛の恋ゆっくりは、無事でいてくれているのだろうか。 「どうして『ゆっくりたあて』がまりさたちのまえにいるのかしらね?」 「ゆ? まりさ?」 まりさは、無事だった。表情は豹変、じっとりと湿度の高い笑顔を顔に貼り付けて、しかしまりさは無事だった。 その口から名前を呼ばれて、ようやくのこと。 ありすは、自分が聞いた笑い声が、後ろに留まるまりさが上げたものだったことに気が付いた。 心の中に湧き上がった不安が、その瞬間急速に変質していく。 ありすにはまりさの笑顔の理由がわからない。 前方に現れたろりすなど一顧だにせず、まりさが満面に湛える嫌な笑みは完全にありすにのみ向けられていた。 ありすはこれまで、まりさからこんな小ばかにするような視線を向けられたことはない。 それどころか、まりさが誰かにこうもあからさまに蔑む眼差しを送るところすら、見たことがなかった。 いったい、これは、目の前にいるこのゆっくりは本当にありすが愛したまりさなのだろうか。 そんな馬鹿げた疑問すら、重大な深刻性を持ってありすの脳裏を過ぎる。それほどの違和感だった。 「それはね、ありす」 まりさが何か言っているが、ありすはその声音を聞いて、しかし内容はよく聞いていない。軽いパニック状態だった。 まりさが本当のまりさかどうかなんて、いったい、別の誰かがすりかわっているとでもいうのか。 ばかばかしい、とありすは意識して自分の頭からそんな妄想を追い払う。 だいたい、目の前にいるまりさのおぼうしは間違いなくありすの愛したまりさのおぼうしだし、 まりさのお声は間違いなくありすの愛したまりさのお声だ。口調は何故か、どこかゆっくりできないものに変わっているけど。 長い間、とかいはな愛を育んだ二匹だ。例え何者かがおぼうしを奪って成り代わっていたところで、その声で真贋の区別は絶対につく。 そうだ。声さえ聞けば。望むと望まざるとに関わらず。 ありすには、その真贋がついてしまうのだ。 「まりさがゆっくりたあてにしらせておいたからよ」 「……ゆ?」 あたりまえだ。ほんものかどうかなんてすぐにわかる。 「ゆぅ? わからない? まりさが、ドスをうらぎろうとしているありすがいるって、れんらくしたの」 すぐに、わかる。たとえわかりたくなくても、わかってしまう。 ながいあいだ、いっしょにあいしあったのだから。 だから。 いま、めのまえで、ありすをうらぎったとほこらしげにつげたのは、まちがいなく、ありすのあいした、あのまりさだ。 「まりさ、おつかれさま。もういいわよ」 「ゆゆっ、ありがとうねろりす。じゃあまりさはつかれてるし、ちょっとおやすみさせてもらうわ」 ろりすとまりさが、親しげに言葉を交わす。互いの労を労っている。 その光景を目の前にして、ありすはまったく凍り付いていた。 何が起きたか、わからないからではない。 わかってしまったからこそ、凍り付いていた。 「まり……さ……? どういう、こと?」 わかっていて、理解したくないから、我知らずそんな問いを口にしていた。 自分でも、ばかばかしい問いだとしか思えない。 まりさがまりさである以上。何が起きたかなんて、この上なくはっきりとしているのに。 「ありす、おどろいてるみたいね。つまり、こういうこと」 まりさが口元に浮かべた笑いは、ろりすたちと同質の冷たさを備えていた。 軽く体を前に傾けたまりさのおぼうしに、ろりすの一匹が口に咥えた何かを飾り付けた。 それは、三日月の形をした小さな帽子飾り。 普通のまりさではない、『ゆっくりたあて』に与するレイパーありすの落とし子たるまりさ種の徴。 まりさが、最初から最後まで、決してありすの味方などではありえなかったことの、 出会った最初の瞬間から、迫る最期の瞬間まで、ありすに対する群れのスパイであったことの、 まりさが最初から最期まで、ありすの敵であったことの、紛れもない絶対の証。 「……だっ。だましたの!? だましたのね、まりさ!」 氷が、解ける。心を鎖していた氷が。跡形もなく、揮発するほどの勢いで。 身を焦がすような、心を焼き滅ぼすような、光をいっさい発することのない真っ黒な炎。 ありすの中に唐突に燃え上がったその炎が、心を閉ざしかけた氷をたちまちの内に消し飛ばす。 「ゆゆ? まりさはむれのためにはたらいただけ。むれをうらぎったのは、ありすよ」 炎の燃料は、怒りと絶望。 だがありったけの激怒をぶつけてなお、それに怯むでもなく薄く、まりさは湿った、陰りのある笑いを動かさなかった。 彼女の反応は、とても薄い。今まで共にしてきた時間を、根本から疑わせるほどに。 ただ、まりさにとって当然のことを、当然のこととして告げるだけだ。 さながら、まるで面識のない赤の他人にものごとの道理を説くように。 「むれをうらぎったゆっくりは、えいえんにゆっくりできないことになるの。あたりまえじゃない」 「ゆあ……ゆあ、ゆがああぁぁぁぁっ!!」 ありすは叫んだ。 言葉にならなかった。考えなんて、まとまるわけがない。 心の中は煮え立つような激情と、凍りつくような絶望でぐちゃぐちゃだった。 今までありすがありすのままでいられた、拠って立つべきものが、跡形もないほど粉々に打ち砕かれてしまっていた。 まるで、宙に放り出されたような感覚。 出会ってからいつも、まりさは一緒だったのに。 いつも、ありすよりさきをすすんで、ありすをひっぱってくれたのは。 いつも、ありすのしらないいろいろなことをおしえてくれたのは。 いつも、ありすをそばでやさしくささえてくれたのは。 これからもいつもいっしょだと、みらいをちかいあったのは。 であってからいつも、ずっとずっとふたりでつみかさねてきたまいにちは。 ――ぜんぶ、うそだったの? 「……じね!」 瞬間、ありすの頭から思考が消失した。 口にしたこともないような単純な罵声が、抱いたこともなかったような純粋な憎悪に乗って喉の奥から迸った。 恐怖が消え、怒りに置き換わり、殺意となってまっすぐにまりさを射抜いた。 その殺意の射線を辿って、ありすが一個の弾丸と化して地を蹴り、飛んだ。 「じね! うらぎりものはじねっ! ゆっぐりじね! じね! じね!」 「うらぎったのはありすだっていってるでしょ?」 そう嘯き、心外そうに眉根を寄せるまりさの顔がひと跳ねごとにぐんぐん迫る。 まりさへの疾走、その最後の跳躍は、ありすのゆん生で最良の跳躍だっただろう。 ありすはまりさの身体を食い破るべく、まっすぐ、綺麗に飛翔した。放物線を描き、金色の髪をなびかせて。 破滅へ向かって、まっしぐらに。 「ドスのもりに、レイパーのきたならしいこえがひびくのはゆるされないわ」 そんな、事務的ですらある淡々とした声が、ありすの極端に狭まった――まりさ以外の全てをオミットした視界の外から聞こえた。 次の瞬間、その狭い視界の下方から、茶色い何かが突き出してきた。 避ける余裕も、その意思もなかった。ありすの頭の中は、まりさを殺すことだけで占められていたから。 そしてありすと茶色い何かは一点で交差し、『とすっ』、と軽い音と衝撃がしたかと思うと、 ありすは喉の奥に焼き付くような――いや、焼き尽くすような激しい痛みを覚えた。 「ゆべっ……!!」 それは、死を予感させるほどの苦痛だった。 ありすは絶叫すら上げられず、飛び出そうなほどに剥いた眼球をぎょろぎょろと動かして、必死に我が身に起きた事態を知ろうとした。 まともに声が出ないのは、何も痛みのせいだけというわけではなかった。 ありすは最初、目の下に伸びる茶色い棒が何かわからず、数回転ほど地面をごろごろ転げまわり、十分すぎる苦しみを味わった末に、 ようやくそれが口の中に突き立つ木の棒なのだと理解した。 もっとも、たとえ理解が及んだ所で苦痛の源に対処するための手段は貫かれたありす本人には存在しない。 のた打ち回れば回るほど、口から突き出した長い棒が激しく地を打ち、その衝撃が中身をえぐり、かき回す。 「えべっ、ゆえぼぶぇべっ! ふびぃぃぃ、うびぃぃぃぃ!!!!」 それでも、ありすは死ぬ事が出来ない。ありすの口のサイズに等しい太さの棒が、カスタードを吐き散らすことすら許さないから。 中身を失わない以上死ぬ事も出来ず、継続的に与えられる苦痛が意識を失うことすら許さない。 「びっ……ぶいぃぃ……ぶぃべぇっ……ば、ばでぃざぁぁぁ! びゅぐっり、びぶぇえ……!!」 塞がれた口から漏れ出る音は、死の世界に落ち込みつつあるものが生あるものに遺す呪詛の言葉だ。 まさに生き地獄という状態で、ありすはぎろりとまりさを睨み据えた。 この世の全てを呪うような眼差しで、この世の全てそのものだったまりさをぎろりと睨みすえた。 睨んだものを道連れにする力が自分にあったなら。 そう願い、力ない自分に絶望し、だがせめて、もはや免れる望みはない死の瞬間まで憎悪と憤怒を叩きつけてやろうと、 命を緩慢に削られてゆく苦悶の中、まりさに向けた視線だけは決して反らさず睨み続けた。 「ドスのもりを、レイパーがきたならしいめつきでみることはゆるされないわ」 「……びゅっ」 その儚い抵抗の術すら、ろりすたちは行使する権利を認めない。 視線が突然、二匹のろりすに遮られたと思うと、視界が同時に暗転した。 「ゆぶびっ!! ゆぶぁゃあばばぁばぁぁぁぁぶぁばぁっ!!?」 ワンテンポ遅れて、新たに焼かれるような苦痛の源が二つ増えた。 両目を深々と鋭く尖れた枝が抉っていることを、もはやめくらのありすには永遠に認知する事はできない。 「ドスのもりを、レイパーがみにくくうごきまわることはゆるされないわ」 「ぶびゅっ……っびゅびぃ!!? ゆべびぃっ、ゆびいいぃぃぃぃ……っ!!!!」 それどころか、ありすはついにのたうつことすら許されなくなった。 激しく横殴りの衝撃を受け、横転したありすの底部にすかさず幾本もの鋭い木の枝が続けざまに突き立てられた。 その全てが、皮を軽く突き破り、中身の奥深くまで達する深手だった。 これでもう、ありすは二度と大地を跳ねたり這い回ったりすることは出来ない。 「ドスのもりを、レイパーのきたないなかみでよごすことはゆるされないわ」 「ゆぐっ……ゆびゅっ、ゆぶぅ……」 ろりすの冷たい宣告が聞こえるたび、ありすの機能は一つずつ奪われていく。 今のありすはおしであり、めくらであり、足萎えだった。 聞くことはできる。ありすがまりさに向ける憎悪より遥かに暗く、強い憎しみの篭ったろりすの声を聞くことはできる。 嗅ぐことはできる。傷口から僅かずつ体内から漏れ出していくカスタードの甘い香りを、自らに迫る死の臭いを嗅ぐことはできる。 感じることはできる。何匹ものろりすたちがありすの金髪を銜えて乱暴に引きずり、どこかに運び去ろうとしているのを感じることはできる。 それ以外はできない。なにも、できない。 そして、例え意味ある言葉をろりすの口から聞くことが出来ても、ありすはもうその言葉の意味を理解するだけの認知力を持たない。 全身を激流のように駆け巡る苦痛の情報は、ついにありすの精神の限界を超えつつあるからだった。 (どぼぢで……) 緩慢に死に逝く、身体よりも。 先に、絶望と苦悶と憂悶に支配された心が掠れて逝く。 ありすの心が薄まり、消え果て、ただ蠢くシュークリームと変じてゆく。 身体より一足早く、虚無へと向かうありすの心に浮かぶのは、たった一つの疑問だった。 (どぼぢで、ありずをみんな、ぎらうの……) 何もしていないのに。 みんなと共にあることを祈っていたのに。 まりさに愛されたいと願っていたのに。 ただただ、ゆっくりを――すっきりではなく。ただひたすらにゆっくりとした日々を――望んでいただけなのに。 「ドスのもりに、レイパーのいばしょはどこにもないわ……っさっさと、きえなさい!」 勝ち誇った叫びを聞くと同時に、どん、という衝撃をありすは感じた。 ふわりとした浮揚感の次に、水面にわが身が落ちる冷たい感触。あの小川に突き落とされたのだ、と理解するまでに少し掛かった。 (このかわの、むこうにいけば――) ゆっくりした生活が、待っているはずだった。 まりさと共に誓い合った、誰からも迫害を受けないしあわせーな生活が。 そのまりさ自身に壊された未来が、舌を延ばせば届きそうなほどの間近にある。 ありすの枝が突き立つ両眼から、餡子の混じった涙が二筋生まれ、すぐさま水流の中に溶け込んだ。 ありすは流されていくだけだ。 今までもそうだったように。死の後にすら、流されていくのだ。 己の意志など、そこに介在はしない。 ゆっくりの織り成す社会の流れが、川上より川下へとただ下るだけの水の流れが、ありすの行き着く先を決定する。 例えどれほど求めるものが近くにあっても、流れがそこへと向かってくれぬ限り、ありすの努力など未来永劫結ばれることはない。 そして、流れはありす種が総じてレイパーとして忌まれ、疎まれ、斥かれる方向へと定まっていた。 川の流れはありすを乗せて、ゆっくり、ゆっくりと、下流へと流れ下っていく。 凍りつくように冷たい川の水は、不幸にしてありすの皮をすぐには溶かすようなこともなく、カスタードの流出を許さず、 思いつく限りのこの世の全てを呪う猶予をありすに与えてなお生命あるままに流してゆく。 (もう……ゆっくり……ざぜで……) その願いすら、ありすを翻弄し続けた『流れ』は容易に許すことなく。 ありすに安息が許されたのは、それから日が昇り、月が没して川魚たちが活発に動き出したあとのこと。 ありすはやはりゆっくりと、川魚たちが気まぐれに身体を食い千切る苦痛の中に悶えて死んでいった。 この冬。 ゆーまにあと自らを呼ぶゆっくりたちに端を発したありす排斥の流れが冬の食糧事情に絡んだ間引きを呼んで、 数千、数万のありすの死体が幻想郷近くまで流れ着き、文々。新聞の記事にちょっとした怪現象として描かれることになるのだが――、 それは一足先に旅立った、ありすにとっては関係のないことだったろう。 エピローグへ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/2164.html
そのありすは、いわゆるレイパーと呼ばれる類の存在ではなかった。 ありすにはゆっくりした恋ゆっくりのまりさがいて、 二匹は同じ群れに生まれ、子供のころから互いに想い合った相手であり、 出合ってから一年の歳月を重ねる間に近々愛を結ぶ約束を交わし、多くの子を設けようと誓った幸多きカップルであった。 ――つい、この間までは。との但し書きが着くが。 * * * ぽいん、ぽよん。 ぽゆん、ぽよん。 夜の帳が既に下りた森の中。間抜けな音が、ぽやん、ぽわんと響いている。 その音、気の抜けたバスケットボールが地面に跳ねる音に似ていた。 音の発生源は、一つではない。二つ、寄せ合うようにして跳ねている。 背の高い木々の枝葉から漏れる月明かりの中、その丸いナマモノは必死の形相で前へ、前へと跳ねていた。 「ゆっ、へっ、ゆっ、へっ……も、もうすぐだよ!」 「ゆぅ、はぁ、ゆぅ、はぁ……も、もうすぐね!」 この時、れみりゃがふらんが徘徊する夜の闇を無謀にも疾駆するのは、二匹のゆっくりである。 それぞれまりさと、ありすだった。 「ゆっ、ほっ……はやく、ゆっくり、したいねっ」 「ゆぅ、はぁ……そうね、まりさ、ここはゆっくり、できないものねっ」 言い交わす二匹は、絶えず見えない何かに怯えているようだった。 覚悟の強行軍だ。夜のおそとを出歩くことが、どれほどゆっくりできないことか、二匹は当然よく知っている。 同じゆっくりの夜行性捕食種ばかりではない。 野犬や狐狸といった動物たちから、幻想郷の主たる住人である魑魅魍魎の類まで、夜に活性化するゆっくりの外敵はとても多いのだ。 それをおして、夜間の旅路を採らなければならない理由を、二匹は共有していた。 「でもっ……夜なら、群れのみんなも、追いかけて……これないものねっ……」 「ゆぅ、へっ……そうだね、追いかけて、これないものね……ゆぅ……」 或いは、外敵が多いからこそ夜を選んだというべきか。 二匹の旅路は逃避行だ。同じゆっくりから、捕食種ではないゆっくりから逃げている。 それも、同じ群れに属していたゆっくりから。 だから、夜を選んだ。夜に逃げれば、わざわざ危険を冒してまで自分たちを追いかけてくるようなことはないだろうから。 二匹は何も、群れにおいてゆっくりできない罪を犯したわけではない。 ありすはレイパーではなく、まりさもゲスではなく、むしろとてもゆっくりした、ゆっくりの優等生のようなゆっくりだった。 だが、群れは自分たち――正確にはありす種に生きる価値を認めなかった。 そういう群れになってしまった。 群れがレイパーの被害を受けたということは、確かに幾度かあった。 だが、それは常によそ者の――流れ者のありす種による仕業だった。群れの中からレイパーを出したことは、一度たりともない。 例え、被害を受けたゆっくりやその家族の内心はどうであれ、流れのレイパーの罪の責を群れのありす種に負わせるなんて、 全然ゆっくりできないことだとみんな了解しているはずだった。 ならば、どうして群れは変わってしまったのだろうか。 原因は、はっきりしている。一匹のゆっくりが、 ドスの側近を務めるぱちゅりーが、憑かれたように危険も顧みず人間の里に足しげく通うようになったのはいつのことだっただろう。 最初は、色々なことを教えてもらったと嬉しそうに周りに話していた。 人間の里に行くたびに、いろいろなごほんの内容を教えてもらえて、ぱちゅりーの知識は少しずつ増えていくのだといっていた。 確かに、ぱちゅりーは少しずつ賢くなっていくようだった。 だが同時に、ありすは違和感を感じていた。少しずつ賢くなるぱちゅりーが、少しずつおかしくなっていくように感じられた。 どこがどう、とはいえない。何かが極端に変わったわけでもない。 ただ、少しずつ、ぱちゅりーは『ゆっくりするため』になら、『ゆっくりらしくない』考え方をするようになっていくように思えた。 おかしくなったぱちゅりーが、ドスにまで変なことを吹き込んで、一緒におかしくしてしまったと気付いたのは、 随分後になってからのことだった。 そうして異変に気付いた所で、だからといってなにも手も出せず、気がついたら、歯止めなんて利かなかった。 あっという間に、群れ全体がおかしくなってしまっていた。 「もうすぐ、『ゆーまにあのもり』を、抜けるわっ……」 ゆーまにあのもり。 ありすは眉根を曇らせて、ありすの故郷だったこの森の名前を呼ぶ。 本当は、この森に名前なんかなかった。おかしくなったぱちゅりーが、「もりさんややまさんにもなまえがあったほうがべんりよ」と ある日突然主張しはじめて、この故郷を『ゆーまにあ』と名付けてしまった。 確かに、土地にも名前があったほうが便利ではあった。 例えば、位置関係がはっきりして、狩りや遠出の際にもどこへ行くのかがわかりやすくなった。 新しい場所にどんどん新しい名前をつけていくことが、群れのゆっくりの間で流行った。 新たに見つけた場所の名前を聞くたびに、世界が広がっていくような喜びを群れのゆっくりたちは共有した。 でも、とありすは思うのだ。 世界は広がったようで、実は狭くなったんじゃないかって。 どこそこの森、どこそこの山。名前を付けることで、その場所とそこに存在するものが結びついてしまった。 特にゆっくり同士の付き合いにおいて、群れのゆっくりはひどく他の群れに対して狭量になっていった。 『あの森のゆっくりの群れはどうだ、どこそこの山出身のゆっくりはこうだ』 『それに対してゆーまにあの森のゆっくりは、これだけとってもゆっくりできている』 『だからゆーまにあの森のゆっくりはそれだけえらいんだ』 とても、居心地が悪い雰囲気をありすは感じた。みんな、ゆっくりできていない、と素直に思った。 だから、ありすは群れの仲間たちから少し距離を置いた。自分もそんなゆっくりできないゆっくりにはなりたくなかった。 それは無意識の危険信号だったのかもしれない。だからこそそれだけでは足りないのだと、もっと早くに気がつくべきだった。 みんながみんな、自分と違うもの、否定していいものを探し始めたらどうなるか、気がつくべきだった。 『……ありすたちは、レイパーになるゆっくりだよ』 『れいぷでゆっくりをころすゆっくりだよ』 『おお、こわいこわい』 結局、ありすたちがある日気がついたときには、みんなの『ゆっくりできていない』探しはもうありす種に向けられていた。 そしてみんなから『わるもの』を見る目で自分が見られていることに気づいた時。 ありすはやっとドスとぱちゅりー、そしてその他の群れの長老たちが何をしようとしているのかを悟った。 それは、ありすにだって子供の頃、何度も経験したことがあることだった。 子ゆっくりが何匹か集まれば、必ずといっていいほどいじめていい相手というものを見つけ出す。 ちょっとした違い、ちょっとした鈍さ、それを目ざとく見つけ出して、その劣った部分を責め立てる。 何故って? そんなの簡単だ。楽しいからに決まっている。 みんなと違うことは、悪いことだ。 みんなと同じことができないのは、気持ち悪いことだ。 そう、『わるいやつ』がはっきりしていると、みんなゆっくりできるのだ。 まだ、わからない? それは、気に入らないことを全部『わるいやつ』のせいにして叩いてしまえば、なんとなくすっきりー!した気分になれるからだ。 それに、ドスはみんなをゆっくりさせることができなくても、みんなが『わるいやつ』を叩いている間は自分もゆっくりできるのだし。 みんなで『わるいやつ』に『せいさい』を加えている間は、群れ全体が一つにまとまっていられる。 運悪く、『わるいやつ』にとして指定されたゆっくり以外は。 そしてありす種は、まさにその『わるいやつ』に指定されたゆっくりに他ならない。 ありすはそんなひどいお芝居の役周りに付き合うつもりは、さらさらなかった。 「……ひがしのドス、うけれいてくれるかしら」 だから、ありすは森を逃げ出そうとしている。 恋仲であったまりさに連れられて、日増しに強まるゆーまにあの森でのありす種迫害から逃れるために。 ゆーまにあの群れの縄張りに隣接する、強大な東のドスの縄張りへと。 「ゆぅ……それは、いってみなきゃ、わからないよ」 危険から物理的に遠ざかるにつれて、ありすの中で不安の暗雲がどんどん大きく広がってゆく。 疲労ではなく、心労から徐々に跳ねる速度が落ちてゆくありすに気づいて、まりさが叱咤の声を掛ける。 確かにまりさにしても、逃げ延びれば東のドスに保護してもらえると確信があっての逃避行ではない。 このまま群れに残った場合、何が我が身に起きるかわからないという恐怖に駆られたからこその逃走劇だ。 「ありすが、ゆーまにあの森を出たいなら。ゆっくりしないで、いくしかないよ」 先のことはわからない。 それでも、進む先にしか生き延びる可能性は残されていないように思えた。少なくとも、幸福の可能性は森の外にしかなかった。 そして、ありすだってその可能性をあきらめるつもりなどなかった。 ありすと共に、この先のゆん生を生きていきたかったから。まりさもまた、ありすと共に生きていくと誓ってくれたから。 その誓いを、どんな形であれありすは最後まで貫くつもりだった。 「だめなら、きたのドスのところにいくよ。あそこのドスは、どんなゆっくりもうけいれてくれるってきくよ」 そこまで険しい表情で続けてから、まりさはありすに改めて視線を向けなおして、「ゆっくりまわりみちだね」と笑った。 そうだ、最後まであきらめない。可能性すべてにすがりつくんだ。 大好きな、今までいつも支えてくれたまりさと、これからもずっと一緒に生きていくために。 「……ちょっとしたはねゆーんね」 まりさの笑顔が、ありすの心を勇気付ける。 疲れた身体に、まだまだ走り続ける力を分け与えてくれる。 「もうすぐだよっ。もうすぐもりをぬけて、ぷるとのおがわだよ!」 「ぷるとのおがわをわたったら、もうひがしのドスのなわばりね……!」 東のドスの群れに受け入れられたら。 たとえ、そうでなくたって。 まりさは一緒にいてくれると誓ってくれた。 ありすはそれだけで胸が一杯だった。しあわせー!で身体中がいっぱいだった。 「そこまでよ!」 この裁きの時が来る直前まで、しあわせー!で身体中が一杯だった。 「「ゆゆーっ!?」」 それは、森を抜け、川原に出る本当に直前の事だった。 鋭い叫びが、前から響いた。後ろからではなく、前から。 東のドスの群れが支配するはずの領域の側に、突如多くの気配が沸いた。 ありすは驚き、たたらを踏んだ。 まりさはとっさに危険を察知したのか、跳ねるのを止めるや一歩後ろに下がった。、 「このむれからにげられるとでもおもってるの? ばかなの? しぬの?」 「おお、おろかおろか」 「レイパーで、しかもひがしのドスのスパイなんて……」 「おお、はじしらずはじしらず」 前方から投げられる声は、一つではない。 闇の分厚い緞帳の向こうに、数多の気配が沸いていた。 追っ手ではない、はずだ。ありすは努めて、予想外の事態に冷静であろうとする。 「か、かくれてひとのわるぐちなんてとんだいなかものね! とかいはは、あいてのまえできちんといけんをいうものよ!」 「もちろん、でていってあげるわ」 精一杯の虚勢を込めたありすの呼びかけに、闇の中の声は笑いの気配を乗せて応じた。 前にいるのは追っ手ではない。誰にも気付かれずに群れを抜け出したのは。 捕食種でないことも間違いない。れみりゃにせよ、ふらんにせよ、狩りの対象に襲い掛かる前に会話の猶予を設けるほど悠長ではない。 捕って食うことが目的である以上、唸り声を上げて威嚇することはあっても襲う時はほぼ例外なくいきなりズドン、だ。 だから追っ手と捕食種、両者ではありえないはず。警戒しつつも、だからありすは必要以上に恐れない。 とはいえ、姿の見えない相手の口振りから察するに、こちらに好意を抱いていないことも確かだ。 そもそもこんな冬場、しかも夜更けに活動しているゆっくりがいること自体、不審だった。 確かに冬といっても暖かい日なら、縄張りの境界ぎりぎりまで狩りに出かけてその日の内には帰ってこない仲間が出ることもある。 そんな、遠出して日のある内に帰巣できなかった仲間と、偶然出くわしてしまったのだろうか? だが同じ群れのゆっくりならば尚更、敵ではないとはいいきれなかった。群れは、ドスに忠誠を誓うゆっくりが多数派なのだ。 どう言い逃れるか、無理ならばどう逃げるか、ありすは相手の姿を求めて目線をきょろきょろと泳がせる。 そして。 「いけんするためじゃなくて、あなたをえいえんにゆっくりできなくするためにだけどね!」 「ゆげっ……」 暗闇の中、啖呵を切りながら進み出てきたゆっくりたちの姿に目を限界まで見開いて言葉を失った。 「ど、どぼぢで……?」 目の前で、茫洋と開けた未来の前で、ようやくありすが手にしようとする光明の前で、ありえないことが起きていた。 未来へ続く道筋が、急速に狭まってゆく。 届いたかに思えた光が急速に遠ざかり、闇へと置き換わっていく。 今、目の前の闇の中から現れて、ありすの希望を根こそぎにしようとする『連中』の名前を、ありすはよく知っていた。 その恐怖を、その悪夢を、ありす種である彼女が知らないわけがなかった。 目の前に現れたものは、群れから放たれた追っ手だった。目の前にいるはずのない、群れからの追っ手だった。 そして追っ手として群れから出るものたちのうち、考えうるその中でも最悪の存在でもあった。 どんどん数を増す『連中』の姿に耐え切れず、ありすの恐怖と悲しみに塗りつぶされた叫びが夜の森に響く。 「どぼぢで『ゆっくりたあて』がまえにいるのおおぉぉぉ!!?」 ――『ゆっくりたあて』。 ありす種を迫害するためにぱちゅりーが中心になって作り上げた、ありす狩りのための特別なゆっくりたちだ。 その目的とするのはありす狩りだが、そこに属するゆっくりもまた、その多くがありす種だという。 そこに属するものたちは、ありす種も、そうでないものも、例外なくレイパーありすの子どもだった。 レイパーありすが襲い、孕ませ、朽ち果てさせたゆっくりたちの子どもたちだった。 ぱちゅりーはその生まれながらにして親の亡い赤ちゃんゆっくりたちを『群れに授かった子どもたち』として集め、 彼女たちにドスと群れ全体のためだけに働くことと、『ゆっくりたあて』として教育された仲間以外のありす種を憎むように仕向けた。 そして、ことありす種には見た目からしてレイパーとなるありす種とは違うのだと自覚させるために、生まれながらに身に着けていた ありす種の証であるカチューシャを捨てさせた。 不思議な事に、そうしてカチューシャを捨てたありすたちには、新たに青いリボンがどこからか生まれるのだった。 こうして変異したありす種が、誰ともなく『ろりす』と呼ばれ始めたのがいつのことからかわからない。 そしてその青いリボンをつけたありすこそが『ゆっくりたあて』の象徴になり、彼女たちの団結と忠誠心の証になった。 それは同時に、ありすや群れのあり方に疑問を持つゆっくりたちにとっての恐怖の対象でもあった。 このありす――否、ろりすたちは今、ありすを殺し、ドスと群れの恩に報いるためならば夜の闇すら欠片も恐れない。 自己の身の危険すら問題としない狂信が、鋭利過ぎる刃となって少しでも意見を異にするゆっくりたちに容赦なく突き立てられるのだ。 「ドスのおさめるむれをうらぎるなんて、ぜったいにゆるされないのよ」 今、この瞬間、むき出しにされたその牙にありすが追い詰められているように。 「ゆ、う……どうして? どうしてここがわかったの……?」 じりじりと、ろりすが間合いを詰めてきた分だけありすは背後に後じさる。 今の群れは、裏切り者を絶対に許さない。いなくなったことに気づかれた後で、群れから追っ手が掛かることは予想していた。 だからこそ、一切ゆっくりしないでこの境界線まで一目散に逃げてきたのだ。 ゆっくりは持ち運べる明かりを持たない以上、たとえスィーを使ったって夜に素早く森を移動する手段なんてない。逃げ切れる、はずだったのだ。 それなのに、ろりすたちは先回りして目の前にいる。 ありすとまりさが、家族を捨ててまで選んだ未来への道を遮っている。 どうやって? その疑問に対する答えを、ありすは持たない。 だが、なんのために? ということであれば、自問するまでもなくはっきりしている。 ありすを、この場で殺すため。それ以外の目的なんかあるはずがない。 「うふふふふ……」 死への絶望にその顔をゆがめたありすを嘲笑う声は、後ろから聞こえた。 驚き慌てる間に、後ろにも回りこまれたのだ。ありすは自分の迂闊さを悔やんだ。 振り向く間に、不安にも襲われる。ありすが気付かない間にろりすたちが後ろに回りこんでいたのだとしたら. まりさは、最愛の恋ゆっくりは、無事でいてくれているのだろうか。 「どうして『ゆっくりたあて』がまりさたちのまえにいるのかしらね?」 「ゆ? まりさ?」 まりさは、無事だった。表情は豹変、じっとりと湿度の高い笑顔を顔に貼り付けて、しかしまりさは無事だった。 その口から名前を呼ばれて、ようやくのこと。 ありすは、自分が聞いた笑い声が、後ろに留まるまりさが上げたものだったことに気が付いた。 心の中に湧き上がった不安が、その瞬間急速に変質していく。 ありすにはまりさの笑顔の理由がわからない。 前方に現れたろりすなど一顧だにせず、まりさが満面に湛える嫌な笑みは完全にありすにのみ向けられていた。 ありすはこれまで、まりさからこんな小ばかにするような視線を向けられたことはない。 それどころか、まりさが誰かにこうもあからさまに蔑む眼差しを送るところすら、見たことがなかった。 いったい、これは、目の前にいるこのゆっくりは本当にありすが愛したまりさなのだろうか。 そんな馬鹿げた疑問すら、重大な深刻性を持ってありすの脳裏を過ぎる。それほどの違和感だった。 「それはね、ありす」 まりさが何か言っているが、ありすはその声音を聞いて、しかし内容はよく聞いていない。軽いパニック状態だった。 まりさが本当のまりさかどうかなんて、いったい、別の誰かがすりかわっているとでもいうのか。 ばかばかしい、とありすは意識して自分の頭からそんな妄想を追い払う。 だいたい、目の前にいるまりさのおぼうしは間違いなくありすの愛したまりさのおぼうしだし、 まりさのお声は間違いなくありすの愛したまりさのお声だ。口調は何故か、どこかゆっくりできないものに変わっているけど。 長い間、とかいはな愛を育んだ二匹だ。例え何者かがおぼうしを奪って成り代わっていたところで、その声で真贋の区別は絶対につく。 そうだ。声さえ聞けば。望むと望まざるとに関わらず。 ありすには、その真贋がついてしまうのだ。 「まりさがゆっくりたあてにしらせておいたからよ」 「……ゆ?」 あたりまえだ。ほんものかどうかなんてすぐにわかる。 「ゆぅ? わからない? まりさが、ドスをうらぎろうとしているありすがいるって、れんらくしたの」 すぐに、わかる。たとえわかりたくなくても、わかってしまう。 ながいあいだ、いっしょにあいしあったのだから。 だから。 いま、めのまえで、ありすをうらぎったとほこらしげにつげたのは、まちがいなく、ありすのあいした、あのまりさだ。 「まりさ、おつかれさま。もういいわよ」 「ゆゆっ、ありがとうねろりす。じゃあまりさはつかれてるし、ちょっとおやすみさせてもらうわ」 ろりすとまりさが、親しげに言葉を交わす。互いの労を労っている。 その光景を目の前にして、ありすはまったく凍り付いていた。 何が起きたか、わからないからではない。 わかってしまったからこそ、凍り付いていた。 「まり……さ……? どういう、こと?」 わかっていて、理解したくないから、我知らずそんな問いを口にしていた。 自分でも、ばかばかしい問いだとしか思えない。 まりさがまりさである以上。何が起きたかなんて、この上なくはっきりとしているのに。 「ありす、おどろいてるみたいね。つまり、こういうこと」 まりさが口元に浮かべた笑いは、ろりすたちと同質の冷たさを備えていた。 軽く体を前に傾けたまりさのおぼうしに、ろりすの一匹が口に咥えた何かを飾り付けた。 それは、三日月の形をした小さな帽子飾り。 普通のまりさではない、『ゆっくりたあて』に与するレイパーありすの落とし子たるまりさ種の徴。 まりさが、最初から最後まで、決してありすの味方などではありえなかったことの、 出会った最初の瞬間から、迫る最期の瞬間まで、ありすに対する群れのスパイであったことの、 まりさが最初から最期まで、ありすの敵であったことの、紛れもない絶対の証。 「……だっ。だましたの!? だましたのね、まりさ!」 氷が、解ける。心を鎖していた氷が。跡形もなく、揮発するほどの勢いで。 身を焦がすような、心を焼き滅ぼすような、光をいっさい発することのない真っ黒な炎。 ありすの中に唐突に燃え上がったその炎が、心を閉ざしかけた氷をたちまちの内に消し飛ばす。 「ゆゆ? まりさはむれのためにはたらいただけ。むれをうらぎったのは、ありすよ」 炎の燃料は、怒りと絶望。 だがありったけの激怒をぶつけてなお、それに怯むでもなく薄く、まりさは湿った、陰りのある笑いを動かさなかった。 彼女の反応は、とても薄い。今まで共にしてきた時間を、根本から疑わせるほどに。 ただ、まりさにとって当然のことを、当然のこととして告げるだけだ。 さながら、まるで面識のない赤の他人にものごとの道理を説くように。 「むれをうらぎったゆっくりは、えいえんにゆっくりできないことになるの。あたりまえじゃない」 「ゆあ……ゆあ、ゆがああぁぁぁぁっ!!」 ありすは叫んだ。 言葉にならなかった。考えなんて、まとまるわけがない。 心の中は煮え立つような激情と、凍りつくような絶望でぐちゃぐちゃだった。 今までありすがありすのままでいられた、拠って立つべきものが、跡形もないほど粉々に打ち砕かれてしまっていた。 まるで、宙に放り出されたような感覚。 出会ってからいつも、まりさは一緒だったのに。 いつも、ありすよりさきをすすんで、ありすをひっぱってくれたのは。 いつも、ありすのしらないいろいろなことをおしえてくれたのは。 いつも、ありすをそばでやさしくささえてくれたのは。 これからもいつもいっしょだと、みらいをちかいあったのは。 であってからいつも、ずっとずっとふたりでつみかさねてきたまいにちは。 ――ぜんぶ、うそだったの? 「……じね!」 瞬間、ありすの頭から思考が消失した。 口にしたこともないような単純な罵声が、抱いたこともなかったような純粋な憎悪に乗って喉の奥から迸った。 恐怖が消え、怒りに置き換わり、殺意となってまっすぐにまりさを射抜いた。 その殺意の射線を辿って、ありすが一個の弾丸と化して地を蹴り、飛んだ。 「じね! うらぎりものはじねっ! ゆっぐりじね! じね! じね!」 「うらぎったのはありすだっていってるでしょ?」 そう嘯き、心外そうに眉根を寄せるまりさの顔がひと跳ねごとにぐんぐん迫る。 まりさへの疾走、その最後の跳躍は、ありすのゆん生で最良の跳躍だっただろう。 ありすはまりさの身体を食い破るべく、まっすぐ、綺麗に飛翔した。放物線を描き、金色の髪をなびかせて。 破滅へ向かって、まっしぐらに。 「ドスのもりに、レイパーのきたならしいこえがひびくのはゆるされないわ」 そんな、事務的ですらある淡々とした声が、ありすの極端に狭まった――まりさ以外の全てをオミットした視界の外から聞こえた。 次の瞬間、その狭い視界の下方から、茶色い何かが突き出してきた。 避ける余裕も、その意思もなかった。ありすの頭の中は、まりさを殺すことだけで占められていたから。 そしてありすと茶色い何かは一点で交差し、『とすっ』、と軽い音と衝撃がしたかと思うと、 ありすは喉の奥に焼き付くような――いや、焼き尽くすような激しい痛みを覚えた。 「ゆべっ……!!」 それは、死を予感させるほどの苦痛だった。 ありすは絶叫すら上げられず、飛び出そうなほどに剥いた眼球をぎょろぎょろと動かして、必死に我が身に起きた事態を知ろうとした。 まともに声が出ないのは、何も痛みのせいだけというわけではなかった。 ありすは最初、目の下に伸びる茶色い棒が何かわからず、数回転ほど地面をごろごろ転げまわり、十分すぎる苦しみを味わった末に、 ようやくそれが口の中に突き立つ木の棒なのだと理解した。 もっとも、たとえ理解が及んだ所で苦痛の源に対処するための手段は貫かれたありす本人には存在しない。 のた打ち回れば回るほど、口から突き出した長い棒が激しく地を打ち、その衝撃が中身をえぐり、かき回す。 「えべっ、ゆえぼぶぇべっ! ふびぃぃぃ、うびぃぃぃぃ!!!!」 それでも、ありすは死ぬ事が出来ない。ありすの口のサイズに等しい太さの棒が、カスタードを吐き散らすことすら許さないから。 中身を失わない以上死ぬ事も出来ず、継続的に与えられる苦痛が意識を失うことすら許さない。 「びっ……ぶいぃぃ……ぶぃべぇっ……ば、ばでぃざぁぁぁ! びゅぐっり、びぶぇえ……!!」 塞がれた口から漏れ出る音は、死の世界に落ち込みつつあるものが生あるものに遺す呪詛の言葉だ。 まさに生き地獄という状態で、ありすはぎろりとまりさを睨み据えた。 この世の全てを呪うような眼差しで、この世の全てそのものだったまりさをぎろりと睨みすえた。 睨んだものを道連れにする力が自分にあったなら。 そう願い、力ない自分に絶望し、だがせめて、もはや免れる望みはない死の瞬間まで憎悪と憤怒を叩きつけてやろうと、 命を緩慢に削られてゆく苦悶の中、まりさに向けた視線だけは決して反らさず睨み続けた。 「ドスのもりを、レイパーがきたならしいめつきでみることはゆるされないわ」 「……びゅっ」 その儚い抵抗の術すら、ろりすたちは行使する権利を認めない。 視線が突然、二匹のろりすに遮られたと思うと、視界が同時に暗転した。 「ゆぶびっ!! ゆぶぁゃあばばぁばぁぁぁぁぶぁばぁっ!!?」 ワンテンポ遅れて、新たに焼かれるような苦痛の源が二つ増えた。 両目を深々と鋭く尖れた枝が抉っていることを、もはやめくらのありすには永遠に認知する事はできない。 「ドスのもりを、レイパーがみにくくうごきまわることはゆるされないわ」 「ぶびゅっ……っびゅびぃ!!? ゆべびぃっ、ゆびいいぃぃぃぃ……っ!!!!」 それどころか、ありすはついにのたうつことすら許されなくなった。 激しく横殴りの衝撃を受け、横転したありすの底部にすかさず幾本もの鋭い木の枝が続けざまに突き立てられた。 その全てが、皮を軽く突き破り、中身の奥深くまで達する深手だった。 これでもう、ありすは二度と大地を跳ねたり這い回ったりすることは出来ない。 「ドスのもりを、レイパーのきたないなかみでよごすことはゆるされないわ」 「ゆぐっ……ゆびゅっ、ゆぶぅ……」 ろりすの冷たい宣告が聞こえるたび、ありすの機能は一つずつ奪われていく。 今のありすはおしであり、めくらであり、足萎えだった。 聞くことはできる。ありすがまりさに向ける憎悪より遥かに暗く、強い憎しみの篭ったろりすの声を聞くことはできる。 嗅ぐことはできる。傷口から僅かずつ体内から漏れ出していくカスタードの甘い香りを、自らに迫る死の臭いを嗅ぐことはできる。 感じることはできる。何匹ものろりすたちがありすの金髪を銜えて乱暴に引きずり、どこかに運び去ろうとしているのを感じることはできる。 それ以外はできない。なにも、できない。 そして、例え意味ある言葉をろりすの口から聞くことが出来ても、ありすはもうその言葉の意味を理解するだけの認知力を持たない。 全身を激流のように駆け巡る苦痛の情報は、ついにありすの精神の限界を超えつつあるからだった。 (どぼぢで……) 緩慢に死に逝く、身体よりも。 先に、絶望と苦悶と憂悶に支配された心が掠れて逝く。 ありすの心が薄まり、消え果て、ただ蠢くシュークリームと変じてゆく。 身体より一足早く、虚無へと向かうありすの心に浮かぶのは、たった一つの疑問だった。 (どぼぢで、ありずをみんな、ぎらうの……) 何もしていないのに。 みんなと共にあることを祈っていたのに。 まりさに愛されたいと願っていたのに。 ただただ、ゆっくりを――すっきりではなく。ただひたすらにゆっくりとした日々を――望んでいただけなのに。 「ドスのもりに、レイパーのいばしょはどこにもないわ……っさっさと、きえなさい!」 勝ち誇った叫びを聞くと同時に、どん、という衝撃をありすは感じた。 ふわりとした浮揚感の次に、水面にわが身が落ちる冷たい感触。あの小川に突き落とされたのだ、と理解するまでに少し掛かった。 (このかわの、むこうにいけば――) ゆっくりした生活が、待っているはずだった。 まりさと共に誓い合った、誰からも迫害を受けないしあわせーな生活が。 そのまりさ自身に壊された未来が、舌を延ばせば届きそうなほどの間近にある。 ありすの枝が突き立つ両眼から、餡子の混じった涙が二筋生まれ、すぐさま水流の中に溶け込んだ。 ありすは流されていくだけだ。 今までもそうだったように。死の後にすら、流されていくのだ。 己の意志など、そこに介在はしない。 ゆっくりの織り成す社会の流れが、川上より川下へとただ下るだけの水の流れが、ありすの行き着く先を決定する。 例えどれほど求めるものが近くにあっても、流れがそこへと向かってくれぬ限り、ありすの努力など未来永劫結ばれることはない。 そして、流れはありす種が総じてレイパーとして忌まれ、疎まれ、斥かれる方向へと定まっていた。 川の流れはありすを乗せて、ゆっくり、ゆっくりと、下流へと流れ下っていく。 凍りつくように冷たい川の水は、不幸にしてありすの皮をすぐには溶かすようなこともなく、カスタードの流出を許さず、 思いつく限りのこの世の全てを呪う猶予をありすに与えてなお生命あるままに流してゆく。 (もう……ゆっくり……ざぜで……) その願いすら、ありすを翻弄し続けた『流れ』は容易に許すことなく。 ありすに安息が許されたのは、それから日が昇り、月が没して川魚たちが活発に動き出したあとのこと。 ありすはやはりゆっくりと、川魚たちが気まぐれに身体を食い千切る苦痛の中に悶えて死んでいった。 この冬。 ゆーまにあと自らを呼ぶゆっくりたちに端を発したありす排斥の流れが冬の食糧事情に絡んだ間引きを呼んで、 数千、数万のありすの死体が幻想郷近くまで流れ着き、文々。新聞の記事にちょっとした怪現象として描かれることになるのだが――、 それは一足先に旅立った、ありすにとっては関係のないことだったろう。 エピローグへ
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/83.html
※このSSは某幻想郷のキャラをいぢめるスレの設定を使っています。やたらと嫌われて いる魔理沙がそれです。 ※難しいかもしれませんが、魔理沙が好き勝手やった結果1人ハブられたと思って読んで もらえると嬉しいです。手抜きな書き方して済みません。 ゆっくりれいむ達が森の中を歩いていた。 「ゆっくりしようね!」 「わたしがとかい派のすごしかたをおしえてあげるわ!」 「むきゅー」 れいむの後をゆっくりありすにゆっくりぱちゅりーが続いていく。親と離ればなれにな ってからも生き延びてきたれいむにとって、心強い2人の仲間だ。 遅れがちな、ゆちゅりーの速度に自然と合わせる2人の姿が、仲の親密さを物語ってい た。 「ゆゆっ! いちごだよ!」 「ほんとうだわっ! とかい派にはぴったりのおやつね」 「めのまえのいちごをゆっくりおいしくたべられるほうほうは……」 れいむは背を大きく伸ばし、口で咥えて採るとありす達に渡していく。 「おいしいね、おいしいね!」 「とかい派のくちにあういちごよ!」 「むきゅー……おいしい」 口を赤く染めたまま、お互いに笑い合っていた。 楽しく話をしながら、れいむ達は奥へ進んでいく。 この森は比較的危険な動物たちが少なく、捕食種達も見かけないので、れいむ達にとっ て頻繁に訪れる庭のような場所だ。 しかしそんな場所で、今日は新たな出会いが待ち受けていた。 「ゆっ!?」 草むらをかき分けて進んでいくと、昨日までは進めた場所に大きな山が出来ていた。 「なに? とかい派のありすのじゃまをするの!」 「むきゅー……ゆっくりげんいんを……」 突然現れた邪魔に2匹が口々に愚痴を吐く。 ただれいむだけが、目の前の山がなんなのか理解していた。 「このひとたおれてるよ! たすけてあげないと!」 山は、地面に倒れた人間だった。 口で酌んできた水を助けた人に浴びせて、目が開いた時、れいむはようやく安心した様 子で息を吐いた。 「よかった、気がついたんだねおねえさん!」 「……ここは」 自然と体を起こし、すぐさま走った頭痛に頭を押さえる女性。 「ここはれいむたちの家だよ! ゆっくりしていってね!」 「……家……?」 女性が辺りを見渡す。周りは暗く、下は石。すぐ横には岩の壁がそびえ立ち、離れたと ころに見える広場には、多くの緑が生い茂っている。 れいむが家と言ったそこは、大きな崖の麓だ。 日陰になっているので雨は凌げるが、大嵐でも来ればゆっくり達はひとたまりもない。 この付近は地盤が緩んでいるのか、崖崩れが何度か起きており、落石も多いので捕食種 たちがほとんどいない。天敵のいない安心感から、れいむ達はここを巣として生活してい た。 「だいじょうぶかしら……とかい派としてすごくしんぱいだわ」 「むちゅー……ゆっくりれいむをたすけるほうほうは……」 聞こえた声に女性が後ろを振り向くと、ありすとゆちゅりーが揃って奥へと身を隠して いた。岩陰から覗き見ようと少しだけ体を出している。 「ゆー……」 そんな2匹の様子に、れいむは寂しげに声を出す。 れいむには、どうして人間をあんなに警戒するのかまるでわからなかった。 「そうか……私は倒れたのか……」 女性は口を大きく開け、笑顔でれいむに話しかけた。 「お前がたすけてくれたのか? ありがとな」 女性の笑顔に、れいむはますます心配になる。 「おねえさん大丈夫?」 笑えば笑うほど頬の窪みは目立ち、目の隈も大きく見える。 なにより紫色に近い顔色が、彼女の状態を表していた。 「ははっ、ゆっくりに心配されたらおしまいだ……」 明るく笑っていたが、すぐさま口を閉ざした。 「……私を心配してくれる人なんてもういなかったぜ」 肩を落とし、黙ってしまう。 慌ててれいむが声をかけた。 「おねえさん! ゆっくりしようよ! 一緒にゆっくりしよっ!」 遠くから2匹の悲鳴が聞こえてくるが、れいむは気にせず女性へ訴えかける。 れいむは暗く沈んだ顔を見るのが嫌いだった。 いつでも明るく元気でゆっくりするのが何よりだと信じていた。 だから女性にもずっと笑顔でいて欲しかった。 「……お前はいいゆっくりだな」 女性の手がれいむに伸び、頭を撫でられる。 その暖かな心地よさに、れいむは懐かしさを感じていた。 「お前……名前なんてないよな」 「ゆっ? れいむはれいむだよ?」 途端、目を逸らして頬を掻く女性。 れいむには、なぜ女性が困惑しているのかわからない。自分は間違ったことを言ってい ないと自信を持っていた。 「そりゃそうだな。……私は魔理沙だぜ」 「ゆっ! まりさだね! おなじなまえのともだちがいるよ!」 「大福なやつだな」 「今はいないけど、こんどしょうかいするね!」 「……また、来てもいいのか?」 「うん、いっしょにゆっくりしよ!」 「……ありがとうだぜ、れいむ」 それから別れるまで、魔理沙に頭を撫でられて、れいむは幸せだった。 ずっと魔理沙が笑顔でいてくれて、れいむは凄く嬉しかった。 それからしばらく魔理沙は定期的にれいむ達の住処を訪れていた。 当初は警戒してばかりだった2匹も、ご飯を持ってきてくれたり他の人間とは違うこち らを気遣ってくれる態度に、次第にうち解け、崖の麓では3匹と1人の楽しげな声が聞こ えるようになった。 しかしれいむの中には、常に一抹の不安が残る。 常に笑顔を振りまいているが、魔理沙の顔色はむしろ悪化しているようだった。 「きょうもゆっくりしようね!」 「みんなでゆっくりしようね!」 恒例となった挨拶を終えて、れいむ達は1日を過ごしていく。 今日は日差しも強く、昼間から出かけるのはゆちゅりーにとって大きな負担になる。ご 飯の貯蔵はあまりないうえ、遅くなると捕食種達が現れる危険もあるが、今日のご飯探し は夕方にしようと3匹達は決めていた。 どこかで、魔理沙がまたご飯を持って来てくれる事を期待しながら。 「ゆぅ~……」 正午近くになると、れいむは1人じっと遠くを見つめ始めた。その方向から、いつも魔 理沙はやって来るのだ。 れいむの待ちわびている様子に、思わず2匹はため息をついた。 「れいむはあの人にむちゅうね」 「むきゅぅ。……れいむはこいするおとめのよう」 「こいするおとめ! とかい派なことばね! わたしもおとめになるわ!」 れいむはじっと動かない。 森の木々が風に揺られて葉っぱの音色を奏でた時、樹の間から黒い帽子が見えた。 「ゆっ!」 自然とれいむは前へ向かって走っていた。 強い日差しは饅頭なれいむにとって有害なものだが、まるで気にせず進んでいく。 「おねえさーーんっ!」 「おおっ!」 走ってきた勢いをそのままにれいむは飛び跳ね、魔理沙の胸へ飛び込んだ。 背負っている網かごが大きく揺れる。 魔理沙は落とさないようにれいむを両手でしっかり抱えるが、勢いは止められず、蹌踉 めいて尻餅をついた。 「ゆっ!?」 「ふぅっ……なんだれいむ、今日も元気だな。私にもちょっと分けて欲しいぐらいだぜ」 魔理沙が笑いかけてくるが、れいむの表情は浮かない。 以前、同じように飛び込んだ時はしっかり支えてくれたのをれいむは覚えていた。 「ゆうぅぅぅ……」 「ほら、今日もご飯を持ってきたぜ」 魔理沙はれいむを片手で持ち帰ると、背負っていたかごを地面へと下ろした。 「ゆっ!」 「どうだ、大量だぜ!」 中にはかごの約半分まできのこで埋め尽くされていた。これだけあれば、5日はれいむ 達がご飯で困る事はない。 「ゆー♪」 思わずその場かられいむはかごの中へ飛び込んだ。近くにあったホンシメジを一口食べ る。 「しあわせー♪」 そのまま食べ続けるれいむ。魔理沙はかごの中にれいむを入れたまま背負い、崖へ向け て歩き始めた。 「おいしいよおねえさん!」 「今日は大量だったから、気にせずゆっくり食べるんだぜ」 「ありがとうおねえさん!」 次の茸へ口をつけるれいむ。お腹が空いていたせいで勢いが止まらない。 むーしゃむーしゃと、れいむの可愛い声がずっと聞こえてくる。 「またいつもの3人で遊んでいたのか?」 「うん! まりさはまだ来てないよ」 「お前達はいつも仲良しだな」 「うん! ありすもゆちゅりーもまりさもみんなともだちだよ!」 「そうか……」 奥から好物のクリタケを見つけ、思わずれいむはまとめて2個同時に食べようとする。 必死に口へ詰めていたせいで、魔理沙の呟きはれいむには届いていなかった。 「ん?」 ふと、魔理沙の足が止まった。 「ゆ? どうしたのおねえさん?」 「れいむ、ちょっとこっち見てみろ」 呼ばれて、れいむはかごから肩へと飛び移る。大きく飛び跳ねればれいむの重さからま りさの肩を痛めてしまうだろう。しかしれいむの飛び方は乗り慣れた、とても優しいもの だった。 肩に飛び乗ったれいむへ手を伸ばし、頭を撫でながら魔理沙が言う。 「なんだかもめてるみたいだぜ?」 「ゆっ?」 れいむが住処の方へ目をやると、そこには大量のゆっくりに囲まれたありすとゆちゅり ーの姿があった。 「ゆっ!?」 思わずれいむが肩から飛び降りる。 「お、おい!」 魔理沙の声も気にせずに、れいむは住処へと一目散に走っていく。 ちょうどれいむがありす達の元へたどり着いたのは、ありすが突き倒された瞬間だった。 「いたいわね! とかい派のありすでもおこるわよ!」 「むきゅーっ!」 「ありすぅううぅっ!」 ゆっくりとありすの前に割って入るれいむ。 「れ、れいむっ?」 「どうしてそんなことするの? ゆっくりしようよ!」 突然横から現れたれいむに、ゆっくりまりさはため息をついた。 「ゆっくりしようよ、だって」 「おお、わらえないわらえない」 まりさの言葉に、周りを囲んでいた子まりさ達も声を揃えて叫ぶ。 友達の険悪な雰囲気に、れいむは悲しい気持ちに包まれた。 「ゆー……どうしたのまりさ、なんでこんなことするの?」 瞬間、目尻の下がったまりさの目が一気につり上がった。 「れいむたちがやくそくをまもらないからだよ!」 「ゆっ?」 困惑するれいむ。頭の中を探しているものの、約束の心当たりが見つからない。 代わりに、れいむの後ろから声が上がった。 「なにいってるの! やくそくはちゃんとまもったわ! とかい派をなめないでよ!」 「……わたしたちはちゃんとまもった、まもってないのはあなたのほう」 2匹の声に、れいむはようやくまりさの言っている約束が何のことか理解した。 まりさを含めた4匹は今までずっと一緒だったが、まりさに子供ができ、この住処だと 手狭になったので別れて暮らすようになった。 ただ別れた後も仲は変わらず、れいむ達とまりさはお互い交互に手に入れたご飯を分け 合っていた。まりさが怒っているのはそのことだろう。 ただありす達の言っている通り、最後に分けたのはれいむ達の筈だった。 「それじゃ渡した事はおぼえてる? どうやって渡したかゆっくりおしえてよ!」 まりさの言葉に、ありす達は同時にれいむを見た。あの時、まりさにご飯を渡しにいっ たのはれいむだったからだ。 しかしれいむは答えられなかった。いくら思い出そうとしても、渡した記憶が出てこな い。 思い出せるのは、暖かい手で優しくしてもらった事ばかりだ。 「ゆー……」 「ど、どうしたのれいむ? このいなかもの達におしえてあげて!」 「むきゅー」 押し黙ってしまったれいむに慌てるありす達。 しかしどれだけ考えても、れいむは思い出すことが出来なかった。 まりさ達の口元がにやける。 「……なに揉めてるんだお前ら?」 「ゆっ!」 その場の空気を変えたのは、上から降ってきた声だった。 「お、おねえさんっ!」 れいむの声に手を振る魔理沙。 まりさ達は一斉にれいむ達から距離を取り、お互いに呟き始めた。 「にんげん……にんげんだよ」 「にんげんはゆっくりできないよ」 「れいむといっしょに仲良くしているよ、あぶないよ!」 「おかあさん、はやくにげよう!」 急に現れた人間に怯え戸惑っている。 ただ唯一、親まりさだけは怯えてなかった。 苦々しく唇を噛み、幸せそうなれいむの顔をにらみつけていた。 「どうした、友達なんだろ? 友達とは仲良くするのが一番だぜ?」 「ゆぅー……」 れいむは魔理沙に事情を話した。 「……なるほど。簡単な事だぜ」 「ゆっ?」 魔理沙はそのままかごを下ろすと、まりさ達に向かって中身をばらまいた。 「ゆっ!」 「ゆっ、ゆっくりできないよ!」 突然、飛んできた何かに蜘蛛の子を散らすように離れる子まりさ達。 しかしそれが茸だと気づくと、恐る恐る戻ってきた。 「それが今回のご飯だぜ、みんなで仲良く食べてくれ」 魔理沙の言葉に子まりさ達は警戒しながらも、きのこへ近づいていく。 「……ゆっくりできる?」 「きのこだ! おいしそうだよ!」 「おなかすいたよ! たべよう!」 「だめだよ! ゆっくりできなくなるよ!」 食べたい意見が殺到する中、大きさ的に年上な子まりさ達が宥めようとする。 しかし目を盗んだ1匹の子まりさが、そのまま茸に食らいついていた。 「あっ!」 「……ゆ、ゆっくり……できる?」 食べた子まりさはぷるぷると痙攣しながら、目を輝かせた。 「うめぇ! めっちゃうめぇ!」 瞬間、子まりさ達は一斉に茸へと群がった。 思いがけない大量のご飯に、口に入るだけ入れ、体を膨らませて立ち去っていく。 ただ親まりさだけは、変わらず憎たらしげにれいむを見ていた。 「つぎはわすれないでね!」 「ゆぅ……」 まりさの捨て台詞がれいむの心に突き刺さった。落ち込んでいるのが、体のしぼみ具合 で伝わってくる。 「だいじょうぶよれいむ! とかい派はおなじしっぱいはくりかえさないわ」 「しっぱいはせいこうのまざー」 後ろから体を擦り合わせる。慰めてくれる2匹に、次第にれいむも元気を取り戻した。 「ゆー♪」 元気になったれいむは、おねいさんの持ってきてくれたかごへ2匹を案内する。 ばらまかれた分だけ少なくなっていたが、3匹にとって充分すぎる量の茸がそこにはあ った。 「むきゅー♪」 「ぱちゅりー、とかい派はいそいでたべないものよ。じょうひんにたべた方があじもより ……うめぇ! めっちゃうめぇ!」 2匹も美味しい茸を満喫している。 来る途中で食べたれいむは、少し離れたところで2匹を見守っていた。 「れいむ」 「ゆっ?」 振り向くと、魔理沙が遠くを見つめていた。 「さっきのがともだちのまりさなのか?」 「うん、そうだよ」 「そうか……」 魔理沙はもう何も言わず、その場で立ちつくしている。 「ゆっ……」 れいむは声を掛けたかった。どこか元気のない魔理沙を慰めたかった。 ただ魔理沙の悲しい横顔に、何も言えなくなってしまった。 れいむ達が、いつもの3匹で森の中を歩いていく。れいむ達にとって、とてもありふれ た光景。 しかし、その日はまるで様子が違っていた。 「ゆぅ~……」 いつも元気を振りまいていたれいむが終始、落ち込んでいた。 「……げんきだしてれいむ。とかい派がそんなことだとしめしがつかないわ」 「ちゃんとかんがえたら、ただいそがしいだけ。まっていたらきてくれる」 「……ゆっ」 2匹の励ましにも力のない声を返してしまう。 あれから突然、魔理沙がれいむ達に会いに来なくなった。 最初はただ忙しいだけだと思っていたれいむも、ずっと会えないと頭の中は不安で一杯 になる。 れいむ、なにか気にさわることしたのかなぁ……。 考えれば考えるほど、身に覚えのない罪悪感に蝕れていた。 目に見えて落ち込んでいるのはれいむだけだが、ありす達も内心、魔理沙を心配してい る。あれだけ一緒に遊んでくれた人が突然来なくなるなんて、何かあったとしか考えられ ない。 しかしそれよりも、ありす達の不安は今後のご飯だった。 最近は魔理沙がご飯を持って来てくれた為にあまり蓄えがなく、今ある物だけでは、次 にまりさ達へ渡す分が不足している。 突然、手に入った楽な暮らしに甘えていた結果だった。 落ち込んでいるれいむに気を遣うものの、状況に余裕はまるでない。 気づけば全員の歩みは速まり、普段はあまりいかない奥地へと足を運んでいた。 「ゆっ……ゆっ……」 一生懸命に体を動かすれいむ。動いている事で不安も忘れがちになるが、代わりに疲れ が全身を襲う。いつもと違い、貯蓄しようと住処へ何度も戻っていたので尚更、普段とは 比べられない疲労感だ。 「と、とかい派のありすはきゅうけいをていあんするわ!」 「むきゅー……さんせい」 「ゆっ……ゆっくりしようね!」 3匹はお互いに背を預けるようにして道で体を沈めていた。普段はしっかりとした丸い 体が崩れ、3匹とも楕円になっている。 「ゆー……」 風がれいむの皮を撫でる。疲れもあり柔らかくなった皮を引き締める涼しさが、今のれ いむには心地よかった。 朝から探し続けた甲斐もあり、ご飯の量には余裕が見えてきた。もう少し集めれば、ま りさへのご飯も確保出来るだろう。 「……つぎ、ごはんがみつかったら、かえりましょう」 「そうね! とかい派がよふかしはいけないわ! もんげんはまもるのよ!」 「うん! 帰ってゆっくりしようね!」 お互いに同意する。周りの風景は森の中でも見慣れないものだ。普通の森に比べて安全 とは言っても、あまり足を踏み入れない場所。いつ何かに襲われるかわからない。危険を 考えて言ったゆちゅりーの意見に、反対する理由はなかった。 「……ゆっ?」 そろそろご飯探しを再開しようとそれぞれが体を戻した時、れいむがあらぬ方向に目を 向けた。 「どうしたのれいむ? 早くいきましょう」 「むきゅー」 2匹に声を掛けられても振り向かず、そのまま見つめている。 「……ゆっ」 れいむは目の前の風景を見つめているわけではなかった。 ただ静かに、じっと、耳を澄ませていた。 「なにか声が聞こえるよ」 「声?」 「むきゅ?」 2匹も集中して音を聞き取ろうとする。 樹の揺らぎと風の鳴る中、僅かながらに人の声がれいむ達の耳に届いた。 「ほんとうね! とかい派のきれいなみみにもしっかりきこえたわ!」 「ひとりじゃない、ふくすうきこえる……」 途端、れいむが飛び出していく。 「ちょ、ちょっとれいむ! とかい派は、もっとゆうがにこうどうするものよ!」 「むきゅーっ! あせりはきんもつ、あぶないばしょにちかづいたらだめ!」 慌てて2匹も後を追いかける。 2匹はまるで気づかなかったが、れいむは声を聞いたその時から予感がしていた。 「……ゆっ! ゆっ!」 砂利の目立つ土を飛び、草をかき分ける。 そして最後の草をかき分けた時。 拓けたその場にいたのは、れいむの想像通りの人だった。 「ゆっ!?」 しかし想像とはまるで違う光景だった。 「すまない、この通りだぜ!」 「……」 そこでは、魔理沙が見知らぬ人へ必死に頭を下げていた。 「おいついた……れいむどうした──」 「……むきゅー、びっくり」 ようやく追いついた2匹も、予想していなかった光景に目を奪われた。 「頭を下げられてもね……もう私に関わらないでって言ったわよね?」 「……い、言われたよ。でももう頼れる奴がいなくて……悪かったと思っているんだぜ?」 「思ってるなら来なければいいじゃない」 頭を上げようとしない魔理沙に、紅白な色の人間が話しかけている。 れいむから見ても、2人の間には険悪な空気が流れているように思えた。 「そんなこと言わないでくれ……私にもう頼る相手なんていないぜ」 「自業自得じゃないの。私だってもうあんたのわがままに付き合うのはごめんよ」 「わがまま……か……」 魔理沙は顔を上げようとしない、ずっと下を向いたままだ。 影になっているせいで、れいむ達にも魔理沙がどんな面持ちなのかわからない。 「……れ、れいむ? どうしたの?」 「むきゅぅ……なかないで」 ただ魔理沙を見ていると、自然とれいむは目が潤んでくるのを止められなかった。 「あんた、本当は反省なんてしてないでしょ」 「そ……そんなことはないぜ……悪かったって思ってるぜ」 「前にも言ったでしょ? いつもいつも文句を言ってたのに態度を正そうともしないで、 無神経に笑いながら同じことを繰り返す。そんなあんたの何を信じろっていうのよ」 「……あれは……ただ、許してくれてるって……思って……」 「ともかく私はあんたと関わりたくないの。金輪際、神社に近づかないでよね」 そのまま踵を返す。 「ま、待ってくれっ!」 「……なによ」 紅白が振り向いた瞬間。 魔理沙は地面に膝と手を付き、さらに身を低くする。 「お願いだ。もう私には頼れる奴がいないんだ。助けてくれ!」 そのまま頭を地面につけ、頼み込んだ。 「……」 紅白は何も言わず、ただ眉間に皺を寄せ、頭を掻きむしる。 「……なんでそんなに必死なのよ」 「……」 「食料ぐらい、茸か何かでどうにかなるでしょ」 思わず、聞き入っていた2匹から声が上がる。 「え?」 「むきゅ?」 「……」 ただれいむだけは、涙を流しながら魔理沙を見つめている。 目の前の魔理沙達に声は聞こえておらず、話はそのまま進められた。 「それに人里に行って盗んで来たらいいじゃない、あんたの得意技でしょ」 「私は泥棒じゃ……」 「食べ物を永遠に借りたらいいじゃない」 「……」 魔理沙は変わらず顔を上げない。 頑として諦める様子のない魔理沙に、紅白の顔から笑みが消えていく。 「言ったでしょ? 私はもうあんたと関わりたくないの」 「……たのむ」 「どうしても諦めないっていうなら……」 「……たのむよ……」 紅白が右手を動かす。その手に握られているのは長い、針。 狙いをつけようと顔の前へ持って行き、そのまま腕を振りかぶった。 「だめぇぇえぇぇぇえぇえぇっ!!」 「ちょ、なに!」 「え?」 聞き覚えのある声に魔理沙が顔を上げる。 最初に見えたのは、見覚えのある肌色の饅頭肌だった。 「お、おまえ……」 「だめだよおねえさんいじめたら! ゆっくりできないよ!」 自分に似た紅白色の饅頭の抗議に、紅白は思わず眉をひそめた。 「何? 相手にされないからゆっくりと仲良くなったの?」 「ち、ちが」 「されないとかするとか関係ないよ! おねえさんをゆっくりさせて!」 紅白の目がさらに鋭くなる。 「見た目といい声といい、いちいち腹の立つ饅頭ね……」 「や、止めてくれ! こいつは関係ないんだ……ただ最近エサをやってただけで……やる なら私を」 「だめぇっ! ゆ゛っぐりざせであげでぇえ゛え゛ぇぇぇっ!」 顔を濡らす涙は饅頭の皮をふやけさせ、霊夢の顔は丸めた紙のようにぐしゃぐしゃにな っていた。 紅白はため息をつく。 「だからあんたとは関わりたくなかったのよ、面倒ごと増やしてくれちゃって……」 肩を落とし、面倒くさそうにしているが、すぐさま目に鋭さが戻った。 「それじゃ、あんたらまとめて──」 「そんなことさせないわよ!」 「むきゅーっ!」 草むらから隠れていた2匹が飛び出してきた。 ありすもゆちゅりーも敵意を込めた視線で紅白を睨み付ける。 「そこのおばさん! 弱いものいじめはいなかもののゆっくりできないひとがすることよ! そんなのとかい派のわたしがゆるさないんだから!」 「せっきょくてきにめのまえのにんげんをおいはらうほうほうは……」 また入った横やりに、紅白は殺意を2匹に送るが、ありす達は怖じ気づかず一歩も引か ないでいた。 「れいむ! このおばさんは私たちがゆっくりさせるから、れいむはおねえさんとにげな さい!」 「ゆっ!? で、できないよそんなこと!」 「むきゅー。それがただしいせんたく、せんじゅつてきてったいよ」 「ここはとかい派のありすにまかせていきなさい!」 「ゆー……できないよ、そんなこと。2人を置いてゆっくりなんて出来ないよ!」 2匹の説得に、しかしれいむは動こうとしない。3匹はお互いに仲間を助けようと必死 に言い争う。 突然、紅白が構えを解いた。 「ゆっ?」 「なに?」 「むきゅ?」 「……馬鹿馬鹿しい、これじゃ私が悪者みたいじゃない」 殺意を消し去った状態で、紅白はいまだ膝をついたままな魔理沙に目を向けた。 「よかったじゃない。友達が増えて」 「……」 魔理沙は何も言い返さない。 「とにかくもう私はあんたと関わりたくないから、もう2度と話しかけないでよね」 「……」 「ゴミクズはゴミクズらしく、ゴミでも漁ったらいいわ」 紅白はもう振り返ることなく、その場を後にした。 「……ゆーっ」 れいむが恐る恐る後ろを振り返る。 手をまた付き、魔理沙は下を向いていたが、しばらくして顔を上げた。 笑っていた。 「……守ってくれてありがとうだぜ」 自然と手がれいむの頭に乗せられる。 それが今日はどこか悲しくて、れいむはまた顔を涙で濡らし始めた。 「ゆ゛ーっ!」 「お、おいおい、泣くなよ。泣かれるのは苦手だぜ」 「ゆ゛ぅう゛ぅう゛う゛う゛ぅう゛う゛ぅっ!!」 魔理沙に応えようと体を左右に振って涙を飛ばすが、どんどん溢れ出して止められない。 どうしても泣き止まないれいむを、魔理沙は静かに右肩に乗せ、残る2匹に話しかけた。 「お前ら、こんな所までどうしたんだ?」 「今日はちょっととおでしたの。とかい派としてもあたらしいしげきはひつようだわ」 「そろそろかえろうとおもってたところ……」 「そうか、それなら私も一緒についていくぜ」 そのまま魔理沙は森へと歩き始め、2匹もその後を追いかけていく。 しばらく歩いていると、ずっと泣いていたれいむが泣き止み始めた。 「ゆぐっ……! ゆぐっ……!」 「やれやれ、やっと泣き止んでくれたか? 泣き虫なお姫様だぜ」 「ゆぅぅ……」 頬が赤くなるれいむ。涙のせいで顔の皮がしわくちゃになり、上手く表情がつくれない。 「ありがとな。実際、助かったぜ。アイツを怒らせるのは不味いからな。私も引っ込みが 付かなくなっていたぜ」 「おねえさん……ご飯たらないの?」 魔理沙はバツが悪そうに頬を掻いた。 「ちょっとな、昨日は食べすぎたんだぜ」 れいむの目にまた滴が浮かぶ。 ほぼ同時に、後ろからありすが叫んでいた。 「うそよ! わたしたちのためにむりしていたんでしょ! とかい派をだまそうとしても むだよ!」 「むきゅー。そのほそいかおでたべすぎはむりがある」 「おねえざん、なんでそんなむりするの! ごはんはいいからゆっくりしようよ!」 れいむ達の言葉にも、魔理沙は困った様子で顔を曇らせる。 「そう言ってくれるのは嬉しいが……それじゃだめだぜ。それに、お前達だって私がご飯 を持ってこなかったら困るだろ?」 「うっ……」 「むきゅ……」 見透かされた言葉に2匹は黙ってしまう。 ただれいむだけは、心外だと激しく反応した。 「ゆっ! そんなことないよ! れいむはごはんなんてなくてもおねえさんとゆっくりし たいよ!」 「私は……もう、甘えるのは止めにしたんだ」 「……ゆっ?」 予想外の台詞に、れいむは唖然として魔理沙を見つめている。 一呼吸置いて、魔理沙は続けた。 「私は今まで人に甘えて勝手気ままに生きてきたから、友達に嫌われてしまったんだぜ。 ……だから一方的に甘えるのはもう辞めたんだ」 れいむの脳裏に、ある光景が浮かび上がる。 「れいむ達の好意は嬉しいぜ。ただ、やっぱり会いに行くならそれなりのお礼や理由は必 要だぜ」 れいむの頭を撫でてくれる暖かな手。 「なにより……今の私には……これぐらいのことしか役に立てないからな」 そして頭に次々と降ってきた、冷たい雫──。 「ゆぅううぅううぅうぅうぅううううっ!!」 突然、耳元で聞こえた大きな声に、思わず魔理沙は耳を塞いでいた。 「……れ、れいむ?」 れいむは泣いている。ただその涙の意味は今までと違う。 顔を真っ赤に染め、魔理沙を睨み付けながられいむは叫んでいた。 「わ、わたしは、私は! おねえさんといっしょにいてたのしかったよ! うれしかった よ! ずっとゆっくりしたかったよ! おねえさんはぢがっだの゛! やぐにだづどがた だない゛な゛んでがんげいな゛いよ゛!! わだじはおね゛えざんとゆ゛っぐりじだいよ ぉおぉっ!!」 またれいむが号泣する。ただ今度は誰も止めようとしない。 「……」 ありすとゆちゅりーは心配そうに下から見守り、魔理沙は軽く項垂れながら前に進んで いた。 視線が下を向いていたからだろう。 それを最初に見つけたのは、ありすとゆちゅりーの2匹だった。 「むきゅ?」 「あら? なにかしら?」 2匹の声に、魔理沙も顔を上げる。 そこには、米俵が1俵、置かれていた。 「なんだこりゃ?」 「……ゆっ」 泣いていたれいむも、無造作に置かれていた米俵に目をやる。 この辺りに田んぼはまるで無く、民家さえ見あたらない場所だ。突然、米俵が見つかる 理由が3匹にも魔理沙にも思い当たらない。 「……ゆっ? おねえさん、何かついてるよ」 「なんだなんだ?」 れいむに言われて近づいてみると、米俵の上には文字の書かれた小さな紙が置かれてあ った。 「んー?」 魔理沙は紙を手に取り、黙読していく。 肩に乗っているれいむにもその内容は見えたが、れいむは文字を読むことが出来ない。 紙にはこう書かれてあった。 『重かったから捨てておくわ、好きにしたら。神社に来るなって言ったの忘れないでよ!』 「……ぅ」 「ゆっ?」 呼ばれた気がして、れいむは紙から目を離して魔理沙へと視線を戻す。 「……おねえさん?」 魔理沙は応えない。 紙を持った手が震えている。 「おねえさん、悲しいの?」 「違う」 「……嬉しいの?」 「……違う」 紙が握り潰された。 「わからないんだぜ……自分でもっ、嬉しいのか、悲しいのかっ」 「……おねえさん」 れいむは魔理沙の頬へより寄っていく。 柔らかい感触と共に、体が変形するぐらい近づくと、そのまま口を開けた。 「ゆっ……」 「ん……」 魔理沙の頬をれいむの舌が舐める。 ゆっくりの求愛行動の1つであるそれは、魔理沙の心の心に安らぎを与え。 れいむの想う気持ちのように、頬に流れる涙を1つ1つ受け止めていた。 その日も正午を向かえ、3匹の住処ではいつも通りの光景が広がっていた。 「ゆぅ~」 今か今かと、れいむは魔理沙が来るのを待ちわびている。 2匹はもう慣れてしまったのか、れいむは気にせずにご飯を食べながら雑談をしていた。 あれから、魔理沙はご飯がない時でも3匹の住処を訪れるようになっていた。 れいむの号泣が効いたのか、米俵の影響なのか、魔理沙自身よくわかっていない。 ただ、れいむが自分の為に悲しむのは嫌だと思っている。 米俵のおかげでどうにか栄養の取れたその顔は、以前より遙かに血色がよくなり、れい むの不安も取り除かれていった。 「ゆー……」 変わらず魔理沙をれいむは待ち続ける。 れいむ自身は自覚していないが、昔、れいむは同じようにじっと待ち続けていたことが あった。 親れいむと離ればなれになり、ありす達と出会う前、その間にれいむは人間の女の子に 拾われていた。 子供の頃は手のひらよりも小さいゆっくりに女の子は心を奪われ、毎日ご飯をあげて一 生懸命に育てていった。 しかし、ゆっくりは育てば育つほど大きくなる。 成体まで成長すると随分な場所を取り、手足もない饅頭では人の役に立つこともままな らない。 親からいい加減捨てるように言われた女の子は、れいむを森まで連れて行き、そのまま そこへ置いていってしまった。 れいむは置いていかれたことを覚えていない。そもそも置いていかれたと思っていない。 ただずっと頭を撫で続けてくれた手と、「れいむ、れいむ」と呼ばれた自分の名前だけ はしっかり覚えている。 その後、れいむはじっとして女の子を待ち続けたが、3日耐えた挙げ句、何に耐えてい たのか忘れてしまった。 遠くから、黒い帽子と共に栄える金髪が目に映った。 「ゆーっ♪」 逸る気持ちを抑えることなく、いつものようにれいむは掛けだしていく。 雑談していた2匹もれいむが動いたとわかると、そのまま後を追いかけていく。 れいむの向かう方向には、両腕を広げて待ちかまえる魔理沙の姿。 いつものように飛び込んでくるれいむを、魔理沙はしっかりと受け止めた。 「ゆ~っ!」 「ははっ! 今日も一緒にゆっくりしような!」 「うん! ゆっくりしようね!」 追いついたありす達とれいむの声が重なる 『いっしょにゆっくりしようね!』 3匹の大きな合唱が、広場全体に響き渡った。 冴え渡る青空の下。 今日も広場には、色とりどりの笑顔が咲き乱れていた。 End 某スレネタのゴミクズみたいな魔理沙ならゆっくりを可愛がるんじゃないかと思って書 いてみた。 しかし他スレネタ持ってきておいて、そもそもあまりゴミクズじゃないわ、内容が中途 半端だと、あまり可愛がってなくて済みません。変に可愛がることを意識しすぎた気がす る、反省。 今度書く時は、飼い主がべたべたと可愛がるような話にしたいです。 新鮮でよかたぞい -- 名無しさん (2008-07-30 13 02 25) 霊夢に殺意が湧いたのは私だけでよかとです…ッ -- 名無しさん (2010-04-11 11 41 42) ↑私もです -- 名無しさん (2010-07-03 22 32 36) むしろ霊夢よりもこの話を書いた作者に問題があるかと。キャラアンチなエセ感動物が受け入れられてるというのが信じられん。当時はこんなのばっかりだったのか -- 名無しさん (2010-07-13 18 09 03) 魔理沙は傍若無人な所も含めて可愛いと思う -- 名無しさん (2010-11-28 01 51 45) 巫女さん、後で屋上、な? -- 名無しさん (2012-12-13 21 37 36) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4991.html
前ページ次ページとりすていん大王 とりすていん大王 一回目 ドカーーン ドカーーン 今日はトリステイン魔法学院の2年進級の大切な使い魔召喚の日、みんなが思い思いの使い魔を呼び出す中、 この物語の(一応)主人公 ルイズは魔法を爆発させるばかりで成功しません ドカーーン ドカーーン そして何十回目かの失敗の後、ついに!! 「見ろ、煙の向こうに何かいる!!」 「ついに召喚されたのか?」 「あ、あれは・・・」 それはオレンジの体毛に包まれたふよふよと宙に浮かぶ座布団のよーな猫のよーな何かでした 「「「「なんだ?あれ?」」」」 誰もが見た事も無い物体に首をかしげる中、一人だけ目を見開いて驚愕の表情でその召喚された何かを見つめる女の子がいました 名前をタバサといいます 「あ・・・あれは・・・・」 ぷるぷるとその可愛らしい指先を謎の物体に向けて指すタバサちゃん 「え、タバサあれが何か知ってるの?」 お友達のキュルケが驚いた表情でタバサちゃんの次の一言を待ちます そして出てきた言葉はとんでもないものでした。 「あれは、お父さん!!」 「「「「お父さん!?」」」」 その場にいた全ての人が絶叫しました 「ちょ、ちょっと!!何、あの変なのが貴方のお父さんな訳!?」 召喚者のルイズはかなり取り乱しまくりです、そりゃそうです、魔法学院に通う子供の父親と言うことは少なくとも貴族、 しかもタバサちゃんは留学生、つまり、他国の貴族の強制拉致、国際問題です 殆ど涙目、と言うか泣いてます。 そんなルイズの思いを知ってか知らずか、タバサちゃんはまたハッキリといいました 「違う、私のお父さんじゃない」 その言葉に少し安心したのか、勢いを取り戻したルイズがタバサちゃんに喰ってかかりました 「何よ!!紛らわしいじゃない!!じゃあ誰のお父さんだって言うのよ!!」 するとタバサちゃんは冷静にまたとんでも無い事を言ったのです 「モンモランシーの」 「・・・・・・え?」 その瞬間、お父さんと呼ばれていた物体が急に大声を上げて光りだしました 「ぶっるうううわあああああ!!!」 「きゃああ!?」 「な、何と言う覇気だ、こんな覇気は私も経験した事が無い」 そして光が収まったその時、お父さんは引率のミスター○コミズに 「コルベールだ!!」 失礼、ミスターコルベールに 「始めまして、娘がいつもお世話になっております、モンモランシーの父です」 「あ、これはご丁寧に」 「これはつまらないモノですが・・・」 「いえいえ、お気になさらず」 貴族のご挨拶のお土産ランキング第4位、(貴族の友社調べ)ラグドリアン湖饅頭(こし餡12個いり)をコルベール先生に大人の挨拶で手渡してました 「「「ええーーーー?」」」 ここに(モンモランシーの?)お父さんの使い魔生活が始まるのでした。 「いやいやいやいや!!始まらない!!始まったら問題!!」 大慌てで拒否の姿勢を示すルイズ、それもそうです見た目は変な猫?かもしれませんが級友のお父さんを使い魔なんかにしたなんて 実家のお母さんやお父さんに知られた日にゃあ、そりゃあ、もう、ねぇ、ほんと、・・・・・・・・・ご愁傷さまです 「何よ!!そのもう駄目だね見たいな言い方!!第一、あれは本当にモンモランシーの父親なの!?」 ルイズの言う事ももっともです ですが、 「あれを・・・」 タバサちゃんの指差す先には・・・・・・ ビコーーーン、ビコーーン、ビコーーーン・・・と目を点滅させてモンモランシーを見つめるお父さんと、 ミョーーン、ミョーーン、ミョーーン・・・・・・とロール髪を伸ばしたり、縮めたりと反応するモンモランシーが!! 「あれこそ親子の証明」 「あ、ああああ!!頭が!!頭が割れるよーに痛いわ!!」 頭を抱えて本気で悩みこむルイズに影が差します その主はいわずと知れたお父さん 「やぁ、君がルイズちゃんだね」 ふよふと浮きながらシュピっと手を上げてフレンドリー全開なお父さんは 「娘とコルベール先生から話は聞いたよ、使い魔の儀式をしてたそうだね」 ルイズはハッと思い出して謝りだしました 「御免なさい!!きっと何かの間違いだったんです!!モンモランシーのお父さんを呼び出すつもりは無かったんです!! ですからどうかどうか、この今回の件は穏便にお願いします!!特にお母様にはご内密にまだ死ニタクナイッス!!」 ところがお父さんの答えは意外なモノでした 「使い魔は・・・・好きかい?」 「は?」 突然のお父さんの質問にルイズは一瞬固まって、よく考えて、答えました 「は、はい、好きです」 お父さんの表情がいっぺんしてあたりが暗黒に包まれます 「使い魔が好きだというのか!!」 「ひぃ!!は、はい」 そのお父さんのオーラにルイズが脅えます 「そうか・・・・・」 そう呟くとお父さんは今度はふよふよと空に上がっていきます 「え、ええーーー!?」 「ルイズちゃん、実は私は君の使い魔ではない」 「あ、安心したよーな安心できないよーな」 「君は自分の使い魔を探すんだ」 いつの間にか空は晴れ、鐘が鳴り響き、光が差す中で、お父さんはどんどん上昇していきます 「ええ、私の使い魔って!?」 もう何がなんだか解らないルイズは涙声混じりにお父さんに聞きます 「私に聞かれてもなぁーーー」 空の上からお父さんの無責任な声が聞こえてきました 「そんなぁーーーーー」 ルイズの絶叫が空しく空に響くのでした その日の夜、結局使い魔は召喚できませんでしたが、進級に関しては学院長から太鼓判を押してもらったルイズは自分の部屋に帰ります 「・・・散々な一日だったわ・・・」 召喚の儀式の疲れがどっと来たルイズはもう寝ようと部屋の扉を開けると・・・・・・・・・ 「やぁ、遅かったね 君の使い魔が見つかるまで代わりを務めてあげよう」 「なんでいるのよーーーー!?」 ベットの上でごろごろするおとうさんを見て本日、何度目かになるかわからない叫びをあげるルイズなのでした 続くよ 前ページ次ページとりすていん大王
https://w.atwiki.jp/pokemonsv/pages/1656.html
もくじを見る 概要 使用ポケモン 関連項目 コメントフォーム 概要 使用ポケモン No. ポケモン レベルアップ 関連項目 わざ あ行 アーマーキャノン アームハンマー アイアンテール アイアンヘッド アイアンローラー アイススピナー アイスハンマー アイスボール あおいほのお アクアカッター アクアジェット アクアステップ アクアテール アクアブレイク アクアリング あくうせつだん アクセルブレイク アクセルロック あくのはどう あくび あくまのキッス あくむ アクロバット あさのひざし アシストギア アシストパワー アシッドボム アストラルビット あてみなげ あなをほる あばれる アフロブレイク あまいかおり あまえる あまごい あやしいかぜ あやしいひかり アロマセラピー アロマミスト あわ アンカーショット アンコール あんこくきょうだ いあいぎり いえき イカサマ いかり いかりのこな いかりのまえば いじげんホール いじげんラッシュ いたみわけ いちゃもん いっちょうあがり いてつくしせん いとをはく イナズマドライブ いにしえのうた いのちがけ いのちのしずく いばる いびき いやしのすず いやしのねがい いやしのはどう いやなおと いわおとし いわくだき いわなだれ インファイト ウェーブタックル ウェザーボール うずしお うそなき うたう うたかたのアリア うちおとす うつしえ ウッドハンマー ウッドホーン うっぷんばらし うらみ うらみつらみ エアカッター エアスラッシュ エアロブラスト エコーボイス えだづき エナジーボール エラがみ エレキネット エレキフィールド エレキボール エレクトロビーム えんまく おいうち おいかぜ おいわい おうふくビンタ オウムがえし オーバードライブ オーバーヒート オーラウイング オーラぐるま オーロラビーム オーロラベール おかたづけ おきみやげ オクタンほう おさきにどうぞ おしおき おしゃべり おたけび おだてる おちゃかい おどろかす おにび おはかまいり おまじない おんがえし おんねん か行 ガードシェア ガードスワップ かいでんぱ かいふくしれい かいふくふうじ かいりき カウンター かえんぐるま かえんだん かえんのまもり かえんほうしゃ かえんボール かかとおとし かぎわける かくばる かげうち かげぬい かげぶんしん かぜおこし かたきうち かたくなる カタストロフィ かなしばり かふんだんご かまいたち がまん かみくだく かみつく かみなり かみなりあらし かみなりのキバ かみなりパンチ がむしゃら からげんき からてチョップ からではさむ からにこもる からみつく からをやぶる ガリョウテンセイ かわらわり がんせきアックス がんせきふうじ がんせきほう きあいだま きあいだめ きあいパンチ ギアソーサー ギアチェンジ ギガインパクト ギガドレイン きしかいせい きつけ キノコのほうし ギフトパス きまぐレーザー きゅうけつ きょけんとつげき きょじゅうざん きょじゅうだん キラースピン きりさく きりばらい きりふだ ぎんいろのかぜ キングシールド きんぞくおん クイックターン くさのちかい くさぶえ くさむすび くさわけ くすぐる くちばしキャノン クモのす くらいつく グラススライダー グラスフィールド グラスミキサー クラブハンマー グランドフォース クリアスモッグ くろいきり くろいまなざし グロウパンチ クロスサンダー クロスチョップ クロスフレイム クロスポイズン クロロブラスト げきりん けたぐり ゲップ げんしのちから コアパニッシャー こうげきしれい こうごうせい こうそくいどう こうそくスピン ゴーストダイブ コーチング コートチェンジ こおりのいぶき こおりのキバ こおりのつぶて コールドフレア ゴールドラッシュ こがらしあらし こごえるかぜ こごえるせかい こころのめ コスモパワー ゴッドバード コットンガード こなゆき このは このゆびとまれ コメットパンチ こらえる ころがる こわいかお こんげんのはどう さ行 さいきのいのり サイケこうせん サイコウェーブ サイコカッター サイコキネシス サイコシフト サイコショック サイコノイズ サイコファング サイコフィールド サイコブースト サイコブレイク サイコブレイド サイドチェンジ さいはい さいみんじゅつ サウザンアロー サウザンウェーブ さきおくり さきどり さしおさえ さばきのつぶて さむいギャグ さわぐ サンダーダイブ サンダープリズン 3ぼんのや シードフレア Gのちから ジェットパンチ シェルアームズ シェルブレード ジオコントロール しおづけ しおふき しおみず シグナルビーム じこあんじ じごくぐるま じごくづき じこさいせい シザークロス じしん しぜんのいかり しぜんのちから しぜんのめぐみ したでなめる じたばた じだんだ しっとのほのお しっぺがえし しっぽきり しっぽをふる じならし しねんのずつき じばく じばそうさ しびれごな しぼりとる しめつける ジャイロボール シャカシャカほう シャドークロー シャドースチール シャドーダイブ シャドーパンチ シャドーボール シャドーボーン シャドーレイ じゃどくのくさり じゃれつく ジャングルヒール じゅうでん 10まんばりき 10まんボルト じゅうりょく じょうか しょうりのまい しろいきり じわれ しんくうは シンクロノイズ しんそく じんつうりき しんぴのちから しんぴのつるぎ しんぴのまもり シンプルビーム じんらい スイープビンタ すいとる すいりゅうれんだ スカイアッパー スキルスワップ スケイルショット スケイルノイズ スケッチ スターアサルト スチームバースト ずつき すてゼリフ すてみタックル ステルスロック ストーンエッジ すなあつめ すなあらし すなかけ すなじごく スパーク スピードスター スピードスワップ スプーンまげ スポットライト スマートホーン スモッグ すりかえ スレッドトラップ せいちょう せいなるつるぎ せいなるほのお ぜったいれいど そうでん ソウルクラッシュ ソウルビート ソーラービーム ソーラーブレード ソニックブーム そらをとぶ た行 ダークホール タールショット たいあたり だいちのちから だいちのはどう だいばくはつ ダイビング だいふんげき ダイマックスほう だいもんじ ダイヤストーム たがやす タキオンカッター たきのぼり だくりゅう たくわえる たこがため ダストシュート たたきつける たたみがえし たたりめ たつまき たてこもる タネばくだん タネマシンガン ダブルアタック ダブルウイング ダブルチョップ ダブルニードル ダブルパンツァー タマゴうみ タマゴばくだん だましうち たまなげ ダメおし だんがいのつるぎ ちいさくなる ちからをすいとる ちきゅうなげ チャージビーム チャームボイス ちょうおんぱ ちょうのまい ちょうはつ ついばむ ツインビーム つきのひかり つけあがる つじぎり ツタこんぼう つつく つっぱり つのでつく つのドリル つばさでうつ つばめがえし つぶらなひとみ つぼをつく つめとぎ つららおとし つららばり つるぎのまい つるのムチ であいがしら DDラリアット てかげん デカハンマー テクスチャー テクスチャー2 テクノバスター デコレーション デスウイング てだすけ てっていこうせん てっぺき テラクラスター テラバースト テレキネシス テレポート てをつなぐ でんきショック でんげきくちばし でんげきは でんこうせっか でんこうそうげき てんしのキッス でんじは でんじふゆう でんじほう とおせんぼう トーチカ とおぼえ とぎすます ときのほうこう どくガス どくづき どくどく どくどくのキバ どくのいと どくのこな どくばり どくばりセンボン どくびし とぐろをまく とげキャノン どげざつき ドゲザン とける とっしん とっておき とどめばり とびかかる とびげり とびつく とびはねる とびひざげり ともえなげ トライアタック ドラゴンアロー ドラゴンエール ドラゴンエナジー ドラゴンクロー ドラゴンダイブ ドラゴンテール ドラゴンハンマー トラップシェル トラバサミ ドラムアタック トリック トリックガード トリックフラワー トリックルーム トリプルアクセル トリプルキック トリプルダイブ ドリルくちばし ドリルライナー ドレインキッス ドレインパンチ どろあそび どろかけ どろばくだん トロピカルキック どろぼう ドわすれ とんぼがえり な行 ないしょばなし ナイトバースト ナイトヘッド なかまづくり なかよくする なきごえ なげつける なしくずし なまける なみだめ なみのり なやみのタネ なりきり ニードルアーム ニードルガード にぎりつぶす にどげり ニトロチャージ にほんばれ にらみつける ねがいごと ねこだまし ねごと ネコにこばん ねこのて ネズミざん ねっさのあらし ねっさのだいち ねっとう ねっぷう ねばねばネット ねむりごな ねむる ねらいうち ねをはる ねんりき のしかかり のみこむ のろい は行 バークアウト ハートスタンプ ハートスワップ ハードプラント ハードプレス ハードローラー はいすいのじん ハイドロカノン ハイドロスチーム ハイドロポンプ ハイパードリル ハイパーボイス はいよるいちげき はかいこうせん ばかぢから はがねのつばさ はきだす ばくおんぱ ばくれつパンチ ハサミギロチン はさむ はじけるほのお はたきおとす はたく はっけい はっぱカッター ハッピータイム はどうだん バトンタッチ はなびらのまい はなふぶき はねやすめ はねる ハバネロエキス バブルこうせん はめつのねがい はやてがえし はらだいこ パラボラチャージ バリアー バリアーラッシュ はるのあらし バレットパンチ ハロウィン パワーウィップ パワーシェア パワージェム パワーシフト パワースワップ パワートリック パワフルエッジ ヒートスタンプ ひかりのかべ ひけん・ちえなみ ひっかく ひっくりかえす ビックリヘッド ひっさつまえば ひのこ ひみつのちから ひゃっきやこう ひやみず ひょうざんおろし ピヨピヨパンチ びりびりちくちく ビルドアップ ファストガード ふいうち Vジェネレート ふういん フェアリーロック フェイタルクロー フェイント フェザーダンス フォトンゲイザー ふきとばし ぶきみなじゅもん ふくろだたき ふしょくガス ぶちかまし ふぶき ふみつけ フライングプレス ブラストバーン プラズマシャワー プラズマフィスト フラッシュ ブラッドムーン フラフラダンス フラワーガード フラワーヒール フリーズドライ フリーズボルト フリーフォール ブリザードランス プリズムレーザー ふるいたてる フルールカノン フレアソング フレアドライブ ブレイククロー ブレイズキック ブレイブチャージ ブレイブバード プレゼント ブロッキング ふんえん ふんか ふんじん ふんどのこぶし ぶんまわす ヘドロウェーブ ヘドロこうげき ヘドロばくだん ベノムショック ベノムトラップ ヘビーボンバー へびにらみ へんしん ホイールスピン ポイズンテール ぼうぎょしれい ほうでん ぼうふう ほうふく ほえる ほおばる ボーンラッシュ ほごしょく ほしがる ほたるび ほっぺすりすり ボディパージ ボディプレス ホネこんぼう ホネブーメラン ほのおのうず ほのおのキバ ほのおのちかい ほのおのパンチ ほのおのまい ほのおのムチ ポルターガイスト ボルテッカー ボルトチェンジ ほろびのうた ま行 まきつく まきびし マグニチュード マグネットボム マグマストーム マジカルシャイン マジカルフレイム マジカルリーフ マジックコート マジックルーム マッドショット マッハパンチ まとわりつく まねっこ まほうのこな まもる まるくなる マルチアタック まわしげり みかづきのいのり みかづきのまい みがわり みきり ミサイルばり みずあそび みずあめボム みずしゅりけん みずでっぽう ミストバースト ミストフィールド ミストボール みずのちかい みずのはどう みずびたし みだれづき みだれひっかき みちづれ みねうち みやぶる ミラーコート ミラーショット ミラータイプ みらいよち ミラクルアイ ミルクのみ みわくのボイス みをけずる ムーンフォース ムゲンダイビーム むしくい むしのさざめき むしのていこう むねんのつるぎ めいそう メガドレイン メガトンキック メガトンパンチ メガホーン めざましビンタ めざめるダンス めざめるパワー メタルクロー メタルバースト メテオドライブ メテオビーム メロメロ もえあがるいかり もえつきる ものまね もりののろい もろはのずつき や行 やきつくす やけっぱち やつあたり やどりぎのタネ やまあらし ゆうわく ゆきげしき ゆきなだれ ゆびをふる ゆめくい ようかいえき ようせいのかぜ ヨガのポーズ よこどり ら行 らいげき ライジングボルト らいめいげり ラスターカノン ラスターパージ リーフストーム リーフブレード リサイクル リフレクター リフレッシュ リベンジ りゅうせいぐん りゅうのいかり りゅうのいぶき りゅうのはどう りゅうのまい りんごさん りんしょう ルミナコリジョン レイジングブル れいとうパンチ れいとうビーム れんごく れんぞくぎり れんぞくパンチ ローキック ロケットずつき ロックオン ロックカット ロッククライム ロックブラスト わ行 ワイドガード ワイドフォース ワイドブレイカー ワイルドボルト わたほうし わるあがき わるだくみ ワンダースチーム ワンダールーム コメントフォーム 名前 コメント すべてのコメントを見る ※こちらは「情報提供欄」です。質問や雑談はご遠慮ください。
https://w.atwiki.jp/nyanminanyanmina/pages/15.html
【2012】 Mステたのしかった~( ´ ▽ ` )ノ♪ http //t.co/w34XeKrH 2/17 22 10 ちなみにトップスはjouetieの★きのうたかみなに連れてってもらったの( ´ ▽ ` )ノ♪ 2/16 23 57 今日の私服たかみなっぽくなっちゃった!たかみなリスペクト系ファッション笑@(・●・)@ http //t.co/xcv4d1lH 2/16 23 33 お昼はたかみなと餃子ランチ@(・●・)@笑 http //t.co/aWvc3bVc 2/15 14 51 ノースリー部公開収録終わりました!!いつもの空気で楽しく収録してきたよーっ(бвб)♪ http //t.co/YhbTSpeW 2/3 20 36 まるごとno3b終わりました!自由にやらせてもらったけど、みんなに楽しかった~って言ってもらえて本当に嬉しいっ!ノースリーブス愛を感じた2日間でした!ありがとうございました(бвб) http //t.co/4OfEM5Hd 2/1 22 33 大阪で初めてのまるごとno3bライブ!最高に楽しかった!ありがとうございました!!大阪のみんな~好きやで(бвб)) http //t.co/dvYSTxU6 1/31 21 48 MC考えちゅう!たかみな寝た笑 1/31 10 18 朝からノースリーブスのラジオ収録してきました!たかみなのコーナー面白かったぁ(бвб))) 1/25 15 56 blog更新しました!昨日の予告通りたかみなに...はっはっはー(бвб)笑 1/22 01 01 純クレ、ランクインありがとうございます!!(бвб) http //t.co/CvL8pYNT 1/22 00 01 学習したところで、早速あした右下寄りのたかみなの写真を撮ってみよーっと(бвб)♪ おやすみなさいzzz 1/21 02 32 どっしり(бвб) http //t.co/88ih660d 1/13 19 43 1.5倍速だとたかみなの話ほとんど聞き取れない(бвб`)笑 1/11 22 44 共和国でホットモットカツ丼get!たかみなが美味しそうに食べてたから食べたかったんだ(^ー^)ノ http //p.twipple.jp/2CRJ7 1/10 20 20 小学生みたいにうらやましそうに見てたら... http //p.twipple.jp/CL4N7 1/7 12 31 もちつきにゃう笑 http //p.twipple.jp/9J5Q4 1/7 12 21 たかみながへんなジャージ着て働いてる(бвб) http //twitpic.com/83rllt 1/6 14 10 【2011】 カミスンリハだよ♪たかみなテカりおさえちゅう( ´ ▽ ` )ノ http //twitpic.com/7vexx4 12/19 22 28 見てくれたかな?なんかみんなですっごく楽しかった*。まだいたよ(бвб) http //twitpic.com/7r93at 12/10 20 27 共和国スタッフ大美賀さんが何故か応援に来てくれました!AKB愛ですね。なんか面白いから載せます笑 http //twitpic.com/7r5dxa 12/10 15 00 劇場6周年公演終わりました!これで劇場の柱のピンクのテープが6本になりました!たかみなが貼りました!来年はたかみな届かないかも…笑 7年目のAKBもよろしくお願いします(бвб) 12/8 22 18 たかみなが宙に浮いてたから撮ったよ@(・●・)@ http //p.twipple.jp/VAK7x 11/28 23 30 尾木祭りリハしてます たかみなカラオケちゅう(´-`).。oO http //p.twipple.jp/BYEmA 11/14 17 02 まだまだ撮影ちゅ♪たかみなが持つとこのくらい( ´ ▽ ` )が、、、 http //p.twipple.jp/LnZu3 11/13 23 55 壁のうしろでたかみなが熱唱してる!(*1)))))) http //p.twipple.jp/C2uRt 11/6 14 28 今日たかみなの私服可愛いかったぁ★みぃちゃんが選んだんだって♪くましゃん(бвб) http //p.twipple.jp/9J3zt 10/29 0 06 カフェのステージに立つたかみな笑 http //p.twipple.jp/Utz3m 10/26 22 53 久しぶりの公演終りました!そのあとみんなでAKBカフェにいってご挨拶してきたよ★楽しかった~~またおじゃまします( ´ ▽ ` )ノ http //p.twipple.jp/3uHZ6 10/26 22 50 今日は強い気持ちで虎柄着てきました!撮影行ってきます(бвб)! http //p.twipple.jp/LwGX2 10/17 13 17 ベトナム気分がぬけてません笑 http //p.twipple.jp/b5F9R 10/11 12 58 たかみな@(・●・)@みぃちゃん!ただいまみんなでランチちゅう♪ http //p.twipple.jp/FFN9E 10/10 15 32 今日はベトナムの民族衣装アオザイ着てます⊂(*2)⊃ http //p.twipple.jp/CMUdw 10/10 15 30 今日お誕生日だったちぃちゃんのお祝いをサプライズでしましたー!! http //p.twipple.jp/LYW2V 10/8 22 57 この感じは… ( Θ ) http //p.twipple.jp/cDR57 10/8 22 54 たかみにゃも一緒(бвб)♪ http //p.twipple.jp/23Cw9 9/28 13 03 久しぶりのオールナイトニッポン!たかみなとゆいと3人で楽しかった!最後までお付き合いありがとうございました(бвб)!まりちゃんもいっぱいありがとう(・v・)!笑 9/17 3 08 AKB撮影ちゅう~★たかみにゃぁ(бвб) http //p.twipple.jp/VUJJn 9/15 16 28 そいえば今日たかみなに会った時、お昼の美男ですね6話の再放送を見たのか、「あっ!悪い女だ!髪止め返せよ!」って怒られた~~さすが正義っ!ごめんなさい~(бвб;)笑 8/26 23 02 名古屋公演終わったよ~(бвб)!!!みんなめっちゃ元気!楽しかった~★着替えちゃったから、衣装と♪笑 http //p.twipple.jp/gSNMv 8/25 21 35 違うの?!!たかみなが朝から嬉しそうに話してたから...そういうことにしとこう(бвб)笑 8/22 14 04 今日は朝からずっとAKBの撮影してます!いまたかみなとじゃんけん大会の対談したよん(бвб)♪ http //p.twipple.jp/qtBRL 8/18 17 40 これから出演しますっ(бвб)!! http //p.twipple.jp/fW9MJ 8/13 16 23 ただいまリハーサルちゅうです(бвб)!暑いよ~~うしろに写っちゃったたかみなはMC考えちゅう(∵)笑 http //p.twipple.jp/rsJRR 7/24 12 30 イケ女ですね面白い(бвб)!笑 7/18 22 49 今日は1日撮影!!まだだれもいなーい(бвб)。。。どこからかたかみなの声が聞こえる笑 7/7 13 05 たかみなのリボンつけてみた(бвб)♪ http //p.twipple.jp/6xHyz 7/2 16 37 たかみなに比べたら私の私服はおとなしく見えますが笑 ビーズ付きワンピースと白シャツ!今日もsnidelのっ♪シャツお気に入りです(бвб)♪ http //p.twipple.jp/dnY9T 6/19 21 53 全身赤(∵)!!いろんな意味で刺激が強すぎたので、ブロガー風に加工してみました!シャレンピーにみえますか(бвб)??笑 http //p.twipple.jp/Vpcpy 6/19 21 19 今日たかみなの私服すごかった(бoб)!!目撃した方いますか??笑 写真撮ったのでおしゃれにみえるように加工ちゅう(∵)笑 6/19 21 09 no3bダンスリハしてきました!なんか今日たかみなと私服かぶっちゃった(∵)!笑 おっきいデニムのパンツとTシャツの感じ(бвб))ちなみに私のは両方snidelです! http //p.twipple.jp/C5Qtu 6/18 21 34 お風呂上がったよーっ♪今日はめずらしくたかみなも一緒に入りました(бvб)笑 6/17 0 26 週刊ノースリー部収録してきました!たかみながiPhone使いこなしてます(бвб;)笑 6/12 11 30 公演終わったよ!!今日の公演であみの生誕祭がありました!!あみまだ16歳か~(∵)お誕生日おめでとう(бvб)♪まゆげぼーん! http //p.twipple.jp/wm6hv 6/1 21 26 Mステ終わったよ!!見てくれましたか??そうだ!たかみなが髪切ったのーっ(бвб)!! http //p.twipple.jp/42u3x 5/27 22 01 たかみなみぃちゃんとbeberoseの展示会行ってきました!秋服すっごく可愛いかったから楽しみ(бвб)でもまだ夏にもなってなかった笑 5/26 19 02 ノースリーブスで撮影してきました♪最近ずっと一緒にいる気がする(бвб)♪ 5/26 17 53 今日は朝からずっとno3bで取材を受けてます(бвб)!たかみながカツ丼か、カレーうどんかで悩んでるよー(бвб) 5/25 18 40 公演終わりにまたお祝いしてもらっちゃった( _ )笑 まりちゃんたかみなみぃちゃんぴーよありがとう!! 5/17 1 08 札幌でラーメン食べたよ!メンバーは海鮮丼屋さんとラーメンに別れたんだけど私はたかみなとラーメンにしました!ラーメン大好きだっ(бвб)ノ 5/16 0 04 たかみな生誕祭でしたっ!みぃちゃんも来てくれたよっ!たかみなほんとにおめでとうっ( ∇ ) 5/11 22 57 たかみなの靴に興味津々のうさちゃん(бvб)! http //p.twipple.jp/VqeMF 5/4 23 57 たかみな眉毛太いにゃう(бвб) http //p.twipple.jp/sQ6VQ 5/4 13 56 浮かれてるたかみな、今日はリボンじゃないの付けてる!!チョッパー(бвб) http //p.twipple.jp/vBYG5 4/28 20 06 今日お誕生日のたかみなに会ったのに写真撮り忘れた~(∵;) 4/8 12 46 もうすぐたかみなの誕生日カウントダウン!最後の収録いってきます(бвб)!♪ 4/7 22 06 たかみにゃにも遊んでもらったよ♪うさちゃん動いちゃった(бвб;)笑 http //p.twipple.jp/hquCZ 4/6 20 18 たかみな無意識にエイプリルフール(бвб)笑 4/2 15 12 昨日たかみなが、「明日は真冬の寒さだよ」って言ってたから厚着してきたらめっちゃ暑い(бвб;) 4/2 15 08 もうすぐ本番!たかみにゃ発見(бвб) http //yfrog.com/h3ofwvkj 4/1 18 49 これから握手会っ(бвб)!むちゃぶりではまさかのたかみなと両想い(∵;)笑 3/5 13 01 トラック見つけたひとには、たかみなのリボン!!...くれないってぇ(бвб;)笑 http //yfrog.com/h594vkj 3/2 16 19 たかみなさえちゃんとレコーディングしてきたよ!(бвб)♪ららーららー 2/19 0 26 たかみなクッキーも作ったよ(・v・)♪でもやっぱり溶けちゃった(бвб)笑 http //yfrog.com/gzlchccj http //yfrog.com/h79arjgj 2/7 8 51 これから収録(бвб)♪ http //yfrog.com/h7sfpavj 1/29 12 36 たかみなが髪切ってるにゃう(бвб)!! http //yfrog.com/h4tr2vj 1/28 17 39 PON!初スタジオでした♪皆さんすっごく優しくて明るくて楽しかったです(бвб)!今日の中継のたかみな面白かった!笑 1/28 12 19 AX2日目終了!きょうも3人で自主練してきました(бвб)! http //yfrog.com/h4w80jcj 1/21 22 38 たかみなと優子と撮影してきました(бвб)♪ 1/18 18 51 たかみなと移動にゃう(бвб)♪ 1/10 13 43 たかみなと、いいとも行ってきます(бвб)♪ 1/10 11 21 お花いただきました♪撮影終了にゃう(бωб)♪ http //yfrog.com/h8g2dwj 1/8 1 28 今日の撮影はたかみながたかみなヘアーじゃないの(бoб)! http //yfrog.com/h8mgezdj 1/7 21 00 【2010】 たかみな情報によると、no3bアルバム今日届くひともいるみたいなんだけど、ほんと(∵)? 12/28 10 42 今年も出現(бвб)!! http //yfrog.com/h68v6bj 12/24 14 46 イケメソ~(бвб)♪ http //yfrog.com/h3mhpyj 12/20 14 37 楽しいロケです!!メンバーはたかみなみぃちゃんさっしーだよっ(бвб)♪♪♪ 12/14 14 52 控室がカラオケだったので、こんなことになりました(бвб;)笑 http //yfrog.com/h3i2yrbj 12/14 14 48 ロケにゃう(бвб)♪たかみにゃー http //yfrog.com/bcovv0j 11/26 16 10 今日はお泊まりだよっ♪わぁい(бвб)!! http //yfrog.com/mrl0e0j 11/25 23 08 たかみなは。。。肉っ(бвб)!!!笑 http //yfrog.com/09rmxaj 11/24 12 07 たかみなとみぃちゃんとぴーよで鍋したよ♪おつかれっ少年(бΘб) http //yfrog.com/e3fk6pj 11/19 23 09 2011年小嶋陽菜カレンダーこちらもよろしくう(бвб) 笑 http //yfrog.com/ehe7yfj 11/9 20 50 今日は、たかみな、ゆか、もっちぃ、はーちゃん、しーちゃんと一緒移動ちゅうは、しーちゃんが虫の話してくれます(бвб) 11/8 12 40 優子とたかみなとみぃちゃんとたこ焼き(бвб)♪ 10/22 21 02 このあと、文化放送のラジオ「レコメン」にたかみな、あきちゃと出演します~(бвб)♪ 10/20 22 15 日本一長い、ふ菓子が売ってました(∵)!なんと95cm!ちょうどたかみなと同じくらぃかな(бвб)♪ あと5cmで1mなのに、なんでしなかったんだろ。。。(∵) 10/15 11 33 二つ目の収録終わってこれから次の撮影に移動~(бвб)♪たかみなみぃちゃんと再会の予感♪ 10/12 19 42 麻里子と優子とたかみなと完璧ぐーのねを歌ったよ♪しのぶーのねも一緒に(бвб)笑 10/10 15 26 さえちゃんイケメソ~(∵)!!カラオケ大会では、この格好のたかみな(清水翔太さんのつもり)と二人でLove forever歌ったよ(бвб)♪ http //yfrog.com/76vmiwj 10/9 23 40 ケロロ軍曹みたいだ(бвб;) 10/7 11 39 (бвб;;;) http //bit.ly/d1PxYn 10/7 11 37 たかみなの今日の私服はすごいぞーー(бвб;;;) 10/7 11 33 野菜コレイチの待受プレゼント、たかみなが当たったよ!待受にしようかなぁ(бвб)♪笑 10/5 0 01 まりちゃんたかみなみぃちゃんとうっくりご飯楽しかった(бвб)♪ 10/1 0 33 ちなみに、たかみなはキャベツだけ食べて仕事に戻りました(бвб) 9/28 23 21 たかみなが仕事に戻っちゃったので、みぃちゃんとふたり。結局いつもの感じに(бвб;) 9/28 22 40 ブス会とは。。。no3bの3人で集まることっ(бвб)♪ 9/28 22 38 smartの撮影→ネイル行って久しぶりのブス会してます(бвб)♪ 9/28 22 08 今日はめずらしくたかみなより先に起きれたから張り切って支度したら、そのあと二度寝して結局起こされた(бвб;) 9/26 12 18 たかみなが腹筋してます(бвб) 9/25 23 30 足つったらたかみながなおしてくれました(бвб) 9/25 23 14 今日はたかみなといっしょの部屋(бвб)♪ 9/25 23 14 朝だよ~起きて~~~(бвб)!! http //yfrog.com/jcn7qfj 9/24 10 24 今日はたかみな本の発売日~(бвб)私本読むの時間かかるんだけど、面白くてもう全部読んじゃった(∵)写真もかわいい!!私が書いたたかみなの似顔絵も勝手に使われてるから探してみてね~(・v・)笑 9/22 9 59 たかみなのとなりにゃう(бвб)♪お弁当ひとくちもらいました(∵) 9/19 19 40 たかみなみぃちゃんお疲れ!!no3b(бвб)!!目光ってる(∵;) http //twitpic.com/2oyh6l 9/16 22 42 本日ノースリーブスが表紙のヤングマガジン発売ですっ(бвб)♪たかみながニヤニヤしながら見てるよっ♪ http //twitpic.com/2nxi9t 9/13 10 25 たかみな合流にゃう(бвб)♪ http //twitpic.com/2noktn 9/12 16 56 たかみなFRIDAY☆(∵)可愛かった~(бвб)♪ http //twitpic.com/2n1962 9/10 23 38 たかみなとレコーディングにゃう(бвб)♪ 9/10 22 53 たかみなは何着てもたかみな(бвб)笑 http //twitpic.com/2l3kt9 9/4 17 56 寝てます(бвб)zzz http //twitpic.com/2jt4vw 8/31 9 46 たかみな~待ってぇ~(бвб) みんな歩くの早いなぁ(∵) http //twitpic.com/2g3152 8/19 14 23 興奮冷めやらぬたかみなと一緒に次の現場に移動~(бвб)♪ 8/19 13 33 たかみなのレッスン着が気になってしょうがない..なんか黄色い(бвб) http //twitpic.com/2e7iq8 8/13 14 15 げんき~(бвб)♪ http //twitpic.com/2aml31 8/1 18 49 たかみな(бвб)☆ http //twitpic.com/2amgnp 8/1 18 33 今日は朝からたかみなゆかりんと一緒(бвб)ゆかい♪ 7/28 9 39 もうすぐ開演!!たかみなが円陣呼びかけてるよ(бвб) 7/27 18 51 たかみなとまりこと自主練して帰宅にゃう(бвб) 初日は明日!!というかもう今日だ(бвб;) 7/27 2 02 これです(бвб;) http //twitpic.com/25qi7h 7/16 18 13 なんだこれ~~~!? たかみな特設ベット(бвб;) 7/16 17 58 移動してノースリーブスの撮影♪ たかみなもみぃちゃんも寝てる~っ(∵)zzz みんなお疲れ(бωб) 7/16 17 52 たのしそう(бвб´)!! http //twitpic.com/25olsk 7/16 13 15 ふたり(бвб)中継後ちょっとの時間だったけど楽しんでました(бвб)♪♪♪ http //twitpic.com/25ogsd 7/16 12 59 たかみなとふたりでひとつのお弁当を食べたにゃう(бвб)♪ 7/9 16 00 675 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2012/01/13(金) 18 39 36.42 ID g7BR0Q0w0 [11/13] たかみなの声で起きたら3点目入ってた~~すごぃ(бвб)!!! 6/25 5 17 ホテル着いたらまさかのたかみなとツインなう(бвб)たかみな寝てる~起こさないようにしなきゃ~(・.・) 6/25 3 01 たかみながテレビ見ながら「また入ったよ!!」って騒いでるなう。それ前半ハイライトだよ(´・ω・`) 6/16 21 24 メンテナンス☆~(ゝ。∂) http //twitpic.com/1x4mgk 6/16 10 00 これからたかみななっつみいと収録~(бвб) 6/12 21 35 収録早くおわったから、たかみなと探し物なう(бвб) 6/10 15 48 やっと繋がった!! 今日はたかみなみぃちゃんとご飯食べました(бωб) 6/10 1 27 たかみながミミズと遊んでるなう(´・ω・`) 6/7 11 54 エコみな(бвб) http //twitpic.com/1ue2eo 6/6 14 48 たかみなと打ち合わせ行ってきました(・v・)!! 6/5 21 40 たかみなの告白(бвб) 6/5 2 45 おはようございます(・v・)ノ♪ PON!ロケ現場に向かってるよ~ 今日はみぃちゃんがいないのでたかみなとふたりだよっ(・v・)! 6/4 8 09 たかみなが蚊に刺されたみたいだから、ばってんしてあげました(・v・)⊃× 6/1 12 11 676 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2012/01/13(金) 18 40 25.89 ID g7BR0Q0w0 [12/13] みんなでたかみなに色紙をプレゼントしました(бвб)☆ たかみな~お疲れっ♪ http //twitpic.com/1rj7v5 5/27 23 01 たかみなは紳士(бвб) 5/27 14 19 今日は夏気分でノースリーブを着てきたたかみな(・v・)♪♪♪ レコーディング終わり外に出たらまさかのドシャ降り(´・ω・`) 5/27 14 17 たかみなとレコーディングしてました♪ (бOб)♪ららららら~ 5/27 14 00 ノースリーブスではJUNONの取材でした☆ 初JUNONだ~♪ これでたかみなもジュノンボーイ(・v‐)b!笑 3人で笑いっぱなしの対談でした♪ 5/19 22 52 たかみなお疲れ~(・v・) http //twitpic.com/1p4xxk 5/19 22 35 たかみなあっちゃんが、杉さんを見た後のわたしのテンションの違いに呆れてました(´・ω・`) 5/10 17 30 たかみなと一緒にラジオ(・v・)♪ http //twitpic.com/1lpta 5/07 17 52 たかみながねこと遊んでるにゃう 5/07 09 20 たかみなレコーディングちゆう♪♪♪ ・・・ということで、正解は、お仕事でした?(∵) 最近はたかみなと一緒にいること多い気がするっ(・v・) http //photozou.jp/photo/show/402600/36972472 4/28 21 16 ヒント:たかみなは変な服を着ている 。。。 いつもか(∵)!! 4/28 21 01 たかみなと二人っきり(∵) お仕事?プライベート? どっちだ(・v・)?♪ 4/28 21 00 今日のお昼は、たかみなの大好きなマック(∵) 4/25 14 29 たこやきが多い~(・v・)☆ 一応たかみなに聞いたら、お好み焼きだって ふつう~(∵)♪ 4/23 22 05 はるなもわかりませ~ん(・v・)♪ 4/23 21 55 たかみなが大阪で食べたいものはなんでしょ~か(・v・)? 4/23 21 39 たかみなと鏡越しで目が合って気まずいなう(・v・) 4/23 12 06 取材おわったよ~ 電波ない地下から脱出だぁっ☆ たかみなが『ブログ3つ更新した~』って喜んでる(∵) 今日だけだな(∵) 4/22 17 39 たかみなは期待を裏切らない。 今日も変な服(・v・)♪ 4/21 11 02