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基本仕様拘束時間 つかむことのできない状態 つかみ打撃(つかみ攻撃)つかみ打撃のDPS つかみ相殺 つかみ抜け(つかみはずし)通常つかみ抜け 強制つかみ抜け つかみアーマー コメント このページでは、特に断りがない場合ガノンドロフの横必殺ワザのような「特殊つかみ」(Command Grab)も「つかみ」として記述する。 基本仕様 つかみが成立するのは、「自ファイターのつかみ判定」と「相手ファイターのつかまれ可能なやられ判定」が重なったとき。 ファイターのやられ判定には「つかみことのできないやられ判定」も存在する(後述)。 また、自ファイターよりも後ろにいる敵ファイターをつかむことはできない。(*1) まったく同フレームに2人がつかんだ場合、どちらがつかまれるかはランダムで決定される。 しかし、今作から つかみ相殺 のシステムが追加されたことにより、そもそもこのようなケースはほとんどなくなった。 ただししずえの横必殺ワザなど一部の必殺ワザでは、必ずポート番号の小さい側のプレイヤーがつかむ。 今作のつかみ判定は対地と対空で判定の縦方向への広さが異なり、空中にいるファイターをつかみづらくなっている。 基本的に、対空判定の縦方向への広さは対地判定の広さの半分。 ↑マリオのその場つかみの判定、赤い領域が対空判定 また、ディディーの横必殺ワザのように、対地と対空でそもそものつかみ判定の位置や出現するフレームが異なるものもある。 拘束時間 (通常の)つかみによる拘束の基礎時間は90Fで、相手の蓄積ダメージ1.0%につき1.7F増加する。 つかみによる拘束中につかみ打撃などで蓄積ダメージが増加しても、つかみの拘束時間が増えるということはない。 つかみ拘束時間 = INT(90 + 蓄積ダメージ * 1.7) [F] レバガチャは、1スティック入力で-8F、1ボタン入力で-14.4F。 つかみの拘束時間は、つかみ打撃のヒットストップ中も減少するので注意。 ちなみに、残りの拘束時間が180F以下のときはつかまれているファイターが黄色く明滅する。 つかむことのできない状態 つかみの60F制限 投げやつかみ抜けによりつかみの拘束が解除されてから60Fが経過するまでは、ファイターがつかみ無効状態となる。 この状態のときはファイターが黄色く明滅し、つかむことができない。 つかみ中の相手 別のファイターをつかんでいる相手はつかめない。 また、投げモーション中の相手はつかめない。 ダウン中(たおれ状態中) ダウン中(たおれ状態中)の相手はつかめない。 特定の状態異常中 氷結中/埋まり中の相手はつかめない。 つかむことのできないやられ判定 やられ判定はパーツ毎に頭部・胴体部・脚部などにカテゴリー分けされているが、このカテゴリーがetcに設定されているやられ判定はつかむことができない。 具体的には、以下のようなものが該当する。 ファイターの肘から先の部分はつかまれないは肘から先もつかまれる は肩から先全体がつかまれない ファイターのしっぽはつかまれないはしっぽ全体がつかまれる は根本のみつかまれない(設定ミス?) は根本のみつかまれる その他つかまれない部位の両耳・ロール の両耳 の蕾 の両翼・首(頭部はつかまれる) の盾 のインクタンク の両翼 のカズーイの両翼・腰 特定のワザを出しているあいだ 以下のあいだは、敵からつかまれることがない。 ファイター ワザ 説明 通常必殺ワザ 何かを吸い込んでいるあいだと、何かを吐き出しているあいだ。 通常必殺ワザ 何かを吸い込んでいるあいだと、何かを吐き出しているあいだ。 横必殺ワザ 突進中のあいだ(23-52F)。 通常必殺ワザ 何かを吸い込んでいるあいだと、何かを吐き出しているあいだ。1on1では、特に、ゴルドーを吸いこんでいるあいだと、吐き出しているあいだ。 上必殺ワザ 上昇しはじめの1-24F。 つかみ打撃(つかみ攻撃) 参考: つかみ打撃データ表 前作とは異なり、今作ではつかみ打撃を連打してもワンパターン相殺が複数回回復するようになった。 なお、つかみの拘束時間はつかみ打撃のヒットストップ中も減少するので注意。 つかみ打撃のフレームデータは、ほとんどのファイターが以下の3タイプのいずれかに分類される。 タイプ 発生 全体 ダメージ ヒットストップ DPS [%/秒] 重量級タイプ 2F 7F 1.6% (1.92%) 16F 4.364 中量級タイプ 1F 6F 1.3% (1.56%) 14F 4.015 軽量級タイプ 1F 5F 1.0% (1.20%) 11F 4.000 ただし、以下のファイターでは何らかの点で標準値とは異なる。 つかみ打撃のDPS つかみ打撃のDPS(1秒間にどれだけのダメージを与えられるか)のランキング。 攻撃の発生フレームやワンパターン相殺による影響は計算の考慮外としている。 なお、攻撃回数が増えればワンパターン相殺を回復できる回数も増えるため、一概にリストの上に位置するファイターのほうが性能が良いとはいえないので注意。 +ランキングを開く つかみ打撃のDPS(1秒間にどれだけのダメージを与えられるか)のランキング ファイター DPS [%/秒] 4.826 4.667 4.588 4.571 4.500 4.421 重量級タイプ・標準値 4.364 4.333 4.200 中量級タイプ・標準値 4.105 軽量級タイプ・標準値 4.000 3.913 3.900 3.750 3.529 3.333 3.120 つかみ相殺 つかみの出始めには相手のつかみを相殺する判定がついており、これをつかみ相殺(Grab Tech)と呼ぶ。 つかみ相殺は、どちらかのつかみ判定が相手のやられ判定に接触した際、両者がつかみ相殺可能である場合に発生する。 また、両者は向かい合っている必要がある。 つかみ相殺が起きると双方が1.0% (1.2%)のダメージを受け、11Fのストップ時間ののち15Fの相殺モーションをとる。 つかみ相殺判定は、基本的につかみ判定の始まる1F前からつかみ判定が消えるフレームまで発生している。 例えばマリオのその場つかみであれば、つかみ判定が6-7Fでつかみ相殺判定が5-7Fである。 ただし、以下の例外も存在する。 ファイター ワザ つかみ相殺発生 その場つかみ つかみ判定が発生する4F前から。 ダッシュつかみ つかみ判定の発生と同時。 ダッシュつかみ つかみ判定の発生と同時。 その場つかみ つかみ相殺が存在しない。 ダッシュつかみふりむきつかみ つかみ判定の発生と同時。 ダッシュつかみ つかみ判定の発生と同時。 以上の仕様は特殊つかみに関しても同様だが、以下のワザにはつかみ相殺判定が設定されていない。 ファイター ワザ 通常必殺ワザ 上必殺ワザ 横必殺ワザ上必殺ワザ 横必殺ワザ 横必殺ワザ 通常必殺ワザ 下必殺ワザ 通常必殺ワザ つかみ抜け(つかみはずし) つかみ抜け(つかみはずし, Grab Release)とは、ファイターがつかみの拘束状態から抜けだすこと。 つかみ抜けが発生する原因としては、大きく次の2つがある。 つかみの残り拘束時間がゼロになったとき(通常つかみ抜け) つかみで拘束している途中、どちらかが攻撃を受けたとき(強制つかみ抜け) 普通「つかみ抜け」と言った場合は前者を指す場合が多いが、どちらのケースを指す場合もある。 このページでは前者を「通常つかみ抜け」、後者を「強制つかみ抜け」として記述する。 なお、つかみ抜けの全体フレームは抜けた側も抜けられた側もすべて29F。 地上つかみ抜けもジャンプつかみ抜けも、両者のあいだに有利・不利フレームは生じない。 通常つかみ抜け つかみの拘束時間がゼロになると、通常つかみ抜けが発生する。 通常つかみ抜けには「地上つかみ抜け」と「ジャンプつかみ抜け」の2種類があるが、特殊つかみからのつかみ抜けの場合は「地上つかみ抜け」しか発生しない。 地上つかみ抜け 前作ではつかみ攻撃のヒットストップ中に拘束時間がゼロになると必ず地上つかみ抜けが発生していたが、今作でこの仕様は削除された。 ただしヨッシーのみは例外。 ジャンプつかみ抜け 次のいずれかの条件を満たして通常つかみ抜けが起きると、必ずジャンプつかみ抜けになる。 つかまれている側の足元に地面が無いガケ端でつかんだ場合 つかみ打点の高いファイターが背の小さいファイターをつかんだ場合特にWii Fitトレーナーのつかみはつかみ打点が非常に高く、相手によらず必ずジャンプ抜けとなる(*2) つかみ拘束中、つかまれている側が4回以上ジャンプボタンを入力したはじきジャンプによるスティック入力はカウントされない ヨッシーにつかまれたつかみ攻撃のヒットストップ中に拘束時間がゼロになった場合を除く 強制つかみ抜け 強制つかみ抜けが起きると、つかまれていた側は3.0% (3.6%)のダメージ(*3)を受けながら地上つかみ抜けモーションをとる。 強制つかみ抜けが起こるのは、以下のいずれかの条件を満たしたとき。 相手のつかみ判定に接触した同フレームに相手に攻撃をヒットさせたときただしガオガエンの横必殺ワザと格闘Miiの横必殺ワザ3はアーマーが発動する。 つかんでいるファイターがふっとんだとき(原理的には1と同じ) つかまれているファイターに第三者から計10%以上のダメージが与えられたとき つかんでいるファイターとつかまれているファイターとの距離が一定値よりも離れたとき水流などのノーリアクション攻撃を受けた際に発生する ノーリアクション攻撃(風判定やフォックスのブラスターなど)をヒットさせても強制つかみ抜けにはならない。 また、つかみアーマーが発生する場合も強制つかみ抜けが起きない。 なお、以下の特殊つかみはつかんだ瞬間にヘビーアーマーとなる。 つかみと同時に攻撃がヒットした場合、攻撃がヘビーアーマーで耐えられるダメージであればつかみ抜けにならずそのままつかむことができる。 ファイター ワザ 通常必殺ワザ 横必殺ワザ3 つかみアーマー いくつかのワザには特殊なフラグが設定されており、ワザの攻撃判定が敵にヒットしたと同時に敵のつかみ判定が接触すると、強制つかみ抜けにならずにつかまれてしまう。 つまり、これらのワザは意図的につかみに対して弱くなるように設計されている。 この時つかんだ側は通常のアーマーと同じように、ワザによるふっとばしを耐えることができるがダメージは受ける。 つかみアーマーが発動するワザは以下の通り。 ファイター ワザ ダメージ倍率 通常必殺ワザ横必殺ワザ下必殺ワザ 1.0倍 横必殺ワザ 0.25倍 コメント 各ファイターの掴みのリーチって、どこかに書いてありますでしょうか? - 名無しさん (2020-04-07 13 42 10) 名前
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ありす 名前:梅津寺ありす(ばいしんじ・ありす) 種族:人間 血液型:A型 年齢:33歳 誕生日:7月6日 身長:169.7cm 体重:54.2kg 髪の色:プラチナブロンド 瞳の色:ブルー 「ご心配なく!このネタは梅津寺コンツェルンが完全サポートしています!」 世界的超大企業グループ、「梅津寺コンツェルン」CEO。えりすの実の母。イギリス人とのハーフ。もともとは梅津寺重工という社名だったのを「響きが悪いから」という理由だけで(!!)梅津寺インダストリーという社名に改称させた。つばめとは同じ大学の出身であり、親友であると同時にライバルでもある。超がいくつついても足りないほどのワガママ。途中で仕事を放棄しては娘の様子を見に行ったり、事件に武力介入したりしているらしく、このため秘書ガイノイドのアイリスを困らせている。CEOがこんなフリーダム過ぎる性格で…よくもまあこの途方もない大企業を維持できるものである。えりすの執事である高浜が唯一勝てない相手。 また、重度のショタコンであり他社製品であるはずのドラゴ郎によくちょっかいを出している。 こっそりオレナを改造し、ランチャーモードに変形できるようにした。 「よし…凝着!!」 そんな彼女…子供の頃から特撮をよく見ていたらしく、とくに宇○刑事ギャ○ンあたりに影響されてしまい、なんと自分専用のコンバットスーツを作り上げてしまった。なんという予算の無駄遣い。 なお、ありすがコンバットスーツを凝着するタイムはわずか0.05秒に過ぎない。変身後は「企業刑事ALICE」を名乗って正義のために戦う…、というのは表向きであり、実は単に自分が目立ちたいだけである。 こぼれ話 すべてにおいてフリーダム過ぎるCEOってどんだけだよーってことで作り上げたキャラ。 自由奔放でワガママ、おまけに目立ちたがり屋というとんでもないお方です。こんなんが一企業グループのトップで本当に大丈夫なんだろうかというツッコミは受け付けておりません(古淵)
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序列壱位:土御門家(つちみかどけ) 現在の状況…存続 安倍氏の流れを汲む陰陽道の家系 序列弐位:上櫻家(かみざくらけ) 現存状態…不明 古神道霊符呪術を使う一族。大戦後、人ならざる強力な力を自ら危険視し、全能力を封印。その後、いずこかえへと消えた。 序列参位:各務森家(かがみもりけ) 現存状態…存続 古神道鏡守術式封印法を駆使する一族。対象を根絶ではなく封印することのできる唯一の家系。鏡守神社の宮司家。 現在の当主は鏡守神社の巫女である各務森飛白が獣の目を宿したため引き継いでる。 序列肆位;弧月境家(こげつきょうけ) 現存状態…断絶 呪禁道から発し、呪殺術、医療に特化した家系。 大戦中に派遣された2家のうちのひとつ。 序列伍位:宝条家(じょうほうけ) 現存状態…断絶 昭和の初め、謎の大爆発とともに、一族全員が死亡 序列陸位:天河家(あまかわけ) 現存状態…不明 主人公、天河優人の家系。対象の能力を増幅させたり、魔力を付与したりする光渡しを有する。六番目の序列ながら、妖と通じたことで、他家から蔑まれる。 かつては信用を失っていたが、戦後の頃から妖との共存のモデルケースとして見直されつつあった。 力は男系男子にのみ受け継ぐ。 女系の神宮寺と婚姻関係を結び、より大きな力を得ようとしていた? 序列漆位:空須家(からすけ) 現存状態…断絶 剣術のみで退魔を行った家系。江戸中期、一時的に復活した白面金毛九尾に挑み、返り討ちに遭い滅亡。 序列捌位:地走家(じばしりけ) 現存状態…断絶 大地の力を体に宿す一族で、怪力を誇る。 大戦に尉官扱いで従軍、大陸にて死亡。滅亡されたとされてる(傍流は存続しており、お守りで守られていたが、普通の女子大生) 静水久の敵の家系だったが、当主が大戦で戦死したために敵打ちできなくなる。 序列玖位:火群家(ほむらけ) 炎を自在に操る家系。大戦中、ドイツ古代遺産協会に派遣された2家のうちのひとつ。 派遣された2家は、双方とも現地で戦死。
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【名前】長野原みお 【出展】日常 【性別】女性 【外見】小柄で、瞳は青。水色の髪の毛を左右両側で小さな木製キューブの髪留めで縛っている。 【服装】時定高校制服 【性格】とても表情豊か。BL関連の話に関わったり、怒らせると凄まじい形相を見せることも。パニックに陥りやすい。 【声優】相沢舞 【能力】ゆっことは逆に運動は苦手だが勉強は得意。(本人曰く、基礎体力はあるが、ルールが絡むと全然ダメ) しかし、状況によってはゆっこをも遥かに上回る運動能力を発揮する。 【一人称、特徴的な口調など】一人称は「私」。特徴的なだみ声。 「焼きそばだよ!!!」、「泣いて馬謖を斬れよ!!!」等。 【解説】 時定高校1年Q組に在籍する女子高生。相生祐子(ゆっこ)や水上麻衣とは親友の関係。 成績は良好で、宿題をやってないゆっこから「宿題を見せて」とせがまれては、渋々自分がやってる宿題を見せている。 3人の中では概ね常識的な人物で、ゆっこと麻衣のボケにツッコミを入れるポジションである。 BL趣味があるらしく、本人はそれがアブノーマルであることを認識しており、必死に周囲から隠している。 またBL漫画を描く趣味も持つ。PNは「長野原大介」。 上級生の笹原幸治郎に密かに好意を寄せている。しかし、その想いが空回りすることがよくある。 食べ物に関する恨みは人一倍強く、突っ込みもいつも以上に激しくなる。
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ゆっくりいじめ系1914 楽園~まりさの場合(外伝)より続く ※俺設定注意 presented by [498] 「な に を し て い る の っ ! ?」 突然の怒鳴り声に驚いて目を覚ます11匹の姉妹達。目を開けると、藁と羽毛の寝床から憤怒の形相でこちらを睨み付けるれいむの姿が見えた。 少々騒いだところで目を覚ますれいむではない、だがこのときれいむは悪い夢を見ていた、最愛のまりさがレイパーありすに犯される夢、あのときと同じシチュエーションの夢を見ていたのだ。悪夢にうなされ目を覚ましてみると、そこに居る筈の子れいむが見当たらない。 寝ぼけて布団から出て行ったのだろうか?あの子は体が弱い、柔らかい布団の中で寝かせてあげないと体に障る。辺りを見回して我が子の姿を探すれいむ、それは意外な場所で見つかった。姉妹全員が固まって眠るその中心、長女と三女の子ありすに挟まれ、子れいむは安らかな寝息を立てていた。 端から見れば仲睦まじい姉妹の触れ合いだが、れいむに限りそうは見えなかった。ふと、子ありすが子れいむ側に寝返りを打つ、丁度『すーりすーり』をしているような体勢だ。 瞬間、れいむに電流走る。 直前まで見ていた夢も影響し、れいむにはそれが、子ありすが子れいむを犯し殺そうとしているように見えた、子ありすが『あのありす』と重なって見えてしまったのだ。焼付いたイメージはもう離れない、我が子が危ない、れいむはゆっくりらしからぬ大声を上げた。 姉妹達は焦っていた、いつもは起きる事のない時間にれいむが目覚めてしまったからだ、しかも姉妹達の真ん中には子れいむが居る。 10匹の姉妹達は子れいむとの接触をれいむから禁じられていた、子れいむと自分達とで受ける『おべんきょう』の内容が違うから、というのがその理由だったが、実際はれいむによる忌み子と我が子の隔離が目的だった。 無断で一緒にお昼寝していたとなればお仕置きは必至。怯える姉妹達の中、最初に口を開いたのは子れいむだった。 「ゆ…おとーしゃん、おこらにゃいでね!けほっ、けほっ……れいむがしらにゃいうちにおねーちゃんのとこでねてたの!」 「お…おちびちゃん……?」 「きっちょねぼけてころがっていったんだよ!けほっ…でもれいみゅあんよがいたくなっちゃったから、おとーしゃんのとこにもどれなき ゃったの!だきゃらおねーちゃんたちにおねがいちていっちょにおねむちてたの!」 「………………」 咳き込みながら必至に姉達を弁護する子れいむに、姉妹達は心配しながらも安堵の表情を浮かべる。止むを得ない理由があるなられいむも怒らないだろう……ちょっと残念だが、揃ってお昼寝は暫く控えなければ……。だがれいむから返ってきた言葉は姉妹達の予想を斜め上行くものだった。 「そう…それじゃあしかたないね!」 「ゆぅ…ゆぅ……、そうだよ、おねーちゃんたちはわるくないよ!だかりゃ……」 「あのくそがきどもに、そういえっておどされたんだよね?わかったよ…… いまたすけてあげるからねえええええぇぇぇっ!!!」 「ゆ、ゆううぅぅっ!!?」×11 硬い筈の、動かすだけで痛い筈の底部無理やり伸縮させ、尺取虫のような挙動で姉妹達へ猛然と向かっていくれいむ、水分の無くなってひび割れているいる箇所からは、少量だが餡子が漏れていた。 れいむに見竦められ、動く事の出来ない姉妹達。しかしあと少しで届く、というところで、ドアを開いて『あの男』が乱入してきた。 バンッ! 「ゆ!?」 今度は全員で驚いて見せるゆっくり一家、振り向くとそこに箱に入ったまりさを抱える鬼畏惨の姿があった。 「ゆ、ゆっくりじゃましないでね!おにいさん!れいむはいまからおちびちゃんをたすけるんだ……か…ら?」 「お…おかあしゃあああああんっ!!」×11 「ゆ、ゆ〜?れいむもおちびちゃんたちもどうしたの?」 まりさを見つけて焦るれいむ。不味い、非常に不味い……別にこの糞餓鬼共にどう思われようと知った事ではないが、まりさに『おべんきょう』や体罰の事を知られてしまうのはよろしくない……最悪のタイミングだ、どうしたものか……れいむが姉妹とまりさを見比べてあたふたとしている。そんな心の動きを察したのか、鬼畏惨がれいむに近づいて耳打ちをする。 「れいむ、安心して良いよ、まりさは今来たばかりだ、ここで起こった事は知らないし、僕から言う事も無い。」 そう言うと鬼畏惨は突然部屋の端から透明な板を引っ張り出してきて、何やら組み立て始めた。 姉妹達はと言うと、透明な箱に閉じ込められているまりさに向かって一斉に泣きつき始めた。事態がよく呑み込めないまりさと、姉妹達が告げ口するのではないかと気が気でないれいむ。暫くやいのやいのと騒いでいた一家だったが、いきなり鬼畏惨がれいむを掴んで放り投げた。 「ゆゆ!?おそらをとんでるみtゆべしっ!」 投げられた先は、先程から鬼畏惨が作っていた透明な板で出来た囲いの中だった。囲いの大きさは2m四方、高さは人間の腰ぐらいまである、跳ねる事の出来ないれいむでは脱出可能な高さではない。 次に鬼畏惨は、まりさに泣きつく姉妹達を子れいむを除き、まりさを入れたのより若干大きいサイズの透明な箱の中に詰めていく。 「ゆぎゅっ、しぇまいよぅ…」 「ゆっ、まりしゃ、ありしゅのうえではねにゃいでね!」 「ありしゅおさにゃいでええ!まりさのぽんぽんいちゃーよぉっ!」 「ゆえーん!くりゅしいよー!!」 「おかーしゃんたちけてえええ!」 「ゆうう!おにーさん、おちびちゃんたちをだしてあげてね!くるしんでるよ!」 「心配しなくても直ぐに出してあげるさ。」 鬼畏惨は箱詰めの姉妹達を抱えると、囲いの中のれいむの目の前に置いた。箱が隔てているとはいえ、目と鼻の先にれいむが居る状況にガタガタと震える姉妹達。まりさの手前、なんとか取り繕おうとして姉妹達に作り笑いを浮かべてみせるれいむだったが、その引き攣った笑い顔は姉妹達に更に恐怖を与えた。 「れいむ、子供達はひとまず置いといて、ちょっとコレを見てくれないか?」 「ゆ?」 あらかじめ用意して置いたビデオデッキとモニタをれいむに見える位置に配置する鬼畏惨。 「これはまりさの『おつとめ』様子を記録したものだ。」 「ゆ、『おつとめ』…の?」 ポケットからテープを取り出し、ビデオデッキにセット、再生。画面に映し出されたのは、笑顔で食事をするまりさとありすだった。『むーしゃ、むーしゃ、しあわせ〜♪』と見るからに美味しそうなご馳走を仲良く頬張る二匹。え…?あのありすは……なんでまりさと……?どうして…?そんなれいむの想いをよそに映像は流れ続ける。 まりさの頬に付いたハチミツを舐め取るありす。 それに頬を赤らめて俯くまりさ。 ソファの上ですーりすーりする二匹。 そのまま寄り添って寝てしまう二匹。 起きたら笑顔で挨拶、そして語らう二匹。 『ねえまりさ、あのれいむのこと、すき?』 『そんなわけないよ!』 『そう…じゃあありすのことは?』 『ゆうん♪だいすきにきまってるよお♪せかいでいちばんあいしてるよ♪』 そんな会話を最後に映像は途切れた。最後の方は音声の繋ぎ合わせなのだが、れいむにそんな事分かる訳もなく、歯を食いしばり、涙を流しながら震えていた。 まりさは口をパクパクさせて青ざめていた。何か言おうとするが、焦りと緊張で上手く言葉にできずオロオロするばかり。姉妹達はまりさとれいむの異様な雰囲気になにかゆっくり出来ないものを感じ、押し黙っていた。 そんな中、沈黙を破ったのはれいむだった。 「どおおおしてえええええ!?どおしてれいぱーありすとまりさがなかよくしてるのおおおおお!?」 「ゆっ!?れ、れいむ、それは……」 「うらぎったね!れいむのきもちをうらぎったね!?れいむはまりさがまいにち『おつとめ』がんばってるってしんじてたから、れいむもがんばっておちびちゃんのおせわしてたのにっ!!なのにっ!!まりさは!まいにち!あんな!ゆっくりしたおへやで!おいしそうなごちそうたべながら!れいぱーありすとうわきしてたんだ!!!うああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 「ち、ちがうよ!!れいむ、まりさはうわきなんて……」 「じゃあさっきのはなんなのおおおおお!!?」 二匹の様子を見て少々不満そうな鬼畏惨。 上々な出来だが、れいむの姉妹達へのヘイトがいまいち足りない、どうしたものか……。ふと、足元に変な感触を感じ見下ろしてみると、鬼畏惨に擦り寄ってくる子れいむの姿があった。 「ゆぅ…ゆぅ……おにーしゃん、おねーちゃんたちをこっちにもどしてね。あそこにいたらゆっくりできにゃいよ。」 姉妹達を心配して、れいむから遠ざけるよう鬼畏惨にお願いする子れいむ。 そうだ、コレがあったじゃないか。鬼畏惨は子れいむを掴みあげると、他のゆっくりから見えないように、子れいむの後頭部から中枢餡子を狙って注射器で微量のカプサイシンを注入する。 「ぴぎょ!よよよよよよよよよよよよよ!!」 少量とはいえ、中枢餡子を辛味に蝕まれた所為で変な声を上げ始める子れいむ。鬼畏惨はそんな子れいむを囲いの中、れいむの真後ろに置いた。 「よし。 おーいれいむ、ちょっとこっちみてくれないか?」 「ゆ!?おにーさんはだまっててね!いまれいむはまりさと……」 「れいむの『おちびちゃん』が大変な事になってるんだ。」 「ゆ、おちびちゃん!?」 れいむが振り向くと、そこには顔を真っ青にして白目を剥き、小刻みに震えながら餡子を吐く我が子の姿があった。 「お……お、おちびちゃん!?どうしたの!?」 「お、お、お、おと…しゃん……なん…か……びり…びり…すりゅよ………ごふっ。」 「しっかりしてね!おとーさんがぺーろぺーろしてあげるからねっ!!!」 「ぴ……ぎゅ………」 「あああああんこさんでてきちゃだめえええええ!!もどってね!あんこさんゆっくりおちびちゃんのおくちにもどってねええええ!?」 我が子の吐いた餡子をどうにかして口から戻そうとするれいむだったが、子れいむの吐く餡子によってそれを阻まれる。ゆっくり、ゆっくりと体内の餡子を失っていき、気が付けば子れいむは床に顔だけ張り付いたような姿になっていた。平べったい顔から浮き出た二つの眼球がれいむの方を向く、れいむにはそれが『おとーしゃん、たちけてね…』と訴えているように見えた。一分後、子れいむは残った中枢餡子を吐き出し、苦悶の表情のまま絶命した。 れいむは物言わぬ皮となった我が子を見つめ、顔の穴という穴から体液を流し続けていた。なんでれいむのおちびちゃんがこんな目に遭わなきゃならないの……っ!? そんな悲しみに暮れるれいむに囁く鬼一匹。 「やあれいむ、なんで君の子供が死んだのか分かるかい?」 「ゆ゛あ゛…あ゛、あ゛……わがらないぃ、わがらないよお゛お゛お゛……どぼぢでえ?どぼぢででいぶのおぢびぢゃんがああああ………せっがくうばれだのにいぃ……はじめてのあがちゃんだったのにいぃ………。」 「ふむ、れいむの子は体が弱かったよね?だから元気になるよう、れいむはれいむに他の姉妹より多くごはんをあげてたよね。」 「ゆ゛!れ、れいむ…そんなことしてたの!?」 「だ、だって!!おちびちゃんはからだがよわかったんだよ!?ごはんはほかのこよりいっぱいあげなきゃだめでしょおおお!?」 「そのごはんを食べてなかった、としたら?」 「……ゆ?」 れいむは鬼畏惨を見て首をかしげる。そんな筈は無い、最初の方こそ残してはいたが、寝て起きるとおちびちゃんにあげたごはんは全部無くなっていたのだ、食べてないなんて筈が…。 困惑するれいむに、鬼畏惨は姉妹達を指差しながら言った。 「君が子供にあげたごはん、君が寝てる間にあの姉妹が食べてたみたいなんだよね、殆ど全部。」 「ゆ、ゆゆうぅぅ〜!?」×10 確かに姉妹達は子れいむの餌を食べた。しかしそれは子れいむが言い出した事であり、更に言うならその餌は元々姉妹達が食べる筈のものだったのだ。仮にそうでなかったとしても、れいむは子れいむが食べ切れなかった分は捨てていたので、その捨てる筈だった物を姉妹達は口にしていたのだ。どっちにしても、姉妹達が子れいむの餌を食べた事は咎められような事ではないし、まして子れいむの死因になどなりはしないのだ。 だがれいむはそう思わなかった。 子れいむは体が弱い、だから大量のごはんが必要、それを姉妹達が食べた、だから子れいむは姉妹達の所為で死んだ。 れいむの頭の中ではそんな論理展開がなされていた。 子れいむの死を自分達の所為にされて固まっている姉妹達をれいむが睨み付ける。その顔は、先程姉妹達に向かって行ったときものとは比べ物にならない程、憎悪で歪んでいた。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!お゛ま゛え゛だぢはごろずっ!!い゛っびぎの゛ごら゛ずごろ゛じでや゛る゛!!!」 「いやああああ!」 「きょわいよおおお!」 「おきゃあしゃあああん!」 「ぴいいい!?ゆっくちちていってね!ゆっくちちていってね!ゆっくちちていってねえええ!?」 「たちけてえええ!」 「ゆーっ!ゆーっ!れいむやめてね!!まりさのおちびちゃんたちだよっ!おねがいだからやめてねえっ!!?」 「うるざいっ!!れ゛いぷまのこどもも゛!うらぎりぼの゛のばりざも!みんなゆっぐぢでぎなぐじでや゛る゛う゛う゛う゛う゛!!!」 「どぼぢでそんなごどいうのおおおおおおお!?」 姉妹達を踏み殺そう、喰い殺そうと透明な箱に体を打ちつけ続けるれいむ。姉妹達は相変わらず泣き叫んでいるが、まりさは透明な箱で姉妹達が守られている事に気づくと、今度は鬼畏惨に姉妹達を助けるよう懇願しだした。 「おにいさん!まりさのおちびちゃんたちをたすけてあげてね!」 「…………」 「あのままじゃれいむにゆっくりできなくされちゃうよ!おねがいだからたすけてね!」 「………そうだな、今は大丈夫でも、あのままじゃ箱が壊れたとき子供達が危ないね。」 嘘だ。あの加工所製の透明な箱は、例え鬼畏惨が力の限り蹴ったとしても壊れはしない、まして底部が不自由なゆっくりの体当たりなど効く筈もない。だがそこはゆっくり補正、鬼畏惨の言葉も加わった事で、まりさの目には鬼気迫るれいむの攻撃で今にも箱が壊れそうになってるように見えた。 「ゆうううっ…!おねがいしますっ!どうかこどもたちをたすけてくださいいいいいっ!!」 「…………」 「とってもいいこたちなんですっ!すごくやさしくて!あたまもよくて!おうたもじょうずで!ゆっくりしたこたちなんですううう!!!おねがいしますっ!なんでもしますっ!あのこたちをたすけてあげてえええええ!!!」 「っん素晴らしいっ!!その言葉を待っていた!!」 「ひゅぐっ!?」 「まりさ、今君は『何でもする』と言ったね?」 「ゆ、い、いったよ!おちびちゃんたちをたすけるためならなんでもするよ!ほんとだよっ!!」 「わかった、実は子供達を助けるにあたって、ひとつ選択をしもらいたいんだ。 ああ、『えらぶ』って事だよ」 「『えらぶ』んだね?ゆっくりりかいしたよ!で、まりさはなにをえらべばいいの!?ゆっくりしないでおしえてね!!」 「簡単さ、『れいむを殺して子供達を助ける』か『子供達を見殺しにしてれいむを生かす』か……さあ、ゆっくりえらんでいってね!」 「……ゆ?………ゆ!?ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!?」 一拍置いて言葉の意味を理解するまりさ。鬼畏惨は更に追い討ちをかけるように言葉を続ける。 「ああ、そのままにしておいても子供達も何匹か生き残るだろうけど、それじゃツマンナイからさ、まりさがどっちも選ばなかったら頃合を見て全員潰すから。」 「いやああああ!!!おねがいだからたすけてあげでえええ!!!」 「うん、だからどっちを?」 「そんなのえらべないいいいいい!!!」 「じゃあみんな潰すけど、いいんだね?」 「ぞれはだめええええ!!!たすけてあげでええええ!!!」 「堂々巡りだな……じゃ、選びやすいようにしてあげるよ。」 そう言うと鬼畏惨は囲いの中に入って行き、姉妹達が入っている箱を、蓋を開けてれいむの前でひっくり返した。 顔から地面に落ちたり、他の姉妹が上に乗っかったりして、大半が動けないでいる。そんな姉妹の中で、頭から落ちて逆さまになったまま動けない子ありすにれいむが近づいていく。 「だめえええ!!おちびちゃんにげてえええ!!」 「ゆっきゅ?」 「ゆっくりしんでねえええぇぇぇっ!!!」 底部が上を向いてる子ありすをれいむが噛み千切る、丁度、口の真ん中から下半分を失うような形だ。上顎だけピクピクと動かし、目はキョロキョロと周りを見回している、暫くして自分の体が半分無くなった事に気づき、痛みと恐怖で涙を滲ませる子ありす。れいむは半分になった子ありすを咥えると、囲いの隅に放り投げた。 「とどめなんかさしてあげないよ!!れいぱーありすはそこでずうううぅぅぅっと!くるしみながらしんでねっ!!!」 「ゆああああん!ありしゅううううう!!」 「まりじゃのいもうとがあああああ!!!」 「おかあしゃあああん!たちけてねええええ!」 「まりしゃはしにたくにゃいよ!ゆっくちにげりゅよ!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!でいぶや゛べでね゛え゛え゛え゛!!!ばりざの゛ごどもごろざな゛いでえ゛え゛え゛え゛!!!」 そして始まる小さな逃走劇。底部が不自由なれいむの移動速度では、全力で逃げる子ゆっくりを捕まえる事はまず出来ない。だがそれも広い空間での事だ、2m四方の囲いの中では大回りに移動する事が出来ない。姉妹達は迫り来る恐怖から全員で固まって逃げていた、こうなると、壁を背にしたとき壁側の子ゆっくりは初動が遅れる事になる、そして遅れた者の中から次の死者が出るのだ。 二匹目の犠牲者も子ありすだった。れいむはここでもありすを重点的に狙っていた。 この子ありすはれいむに押さえつけられ、身動きを封じられた。 「やめちぇえええ!!ありしゅのあんよだべにゃいでえええええ!!!」 まず押さえつけずに済むよう、底部を食いちぎる。 「いぢゃあ゛あ゛よ゛お゛お゛お゛!!!ありじゅのおべ、おべ、おべべがあ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 次に舌で両目を抉り、眼球がカスタードに繋がった状態で咀嚼する。 「んぐぉ!?ん…!ん…!んばばばば!!!」 最後に口内を口の部分ごと食いちぎる。 目を抉られ、口を縦長に食いちぎられた所為で、子ありすはまるで絵画『叫び』のような見た目になっていた。 三匹目は子まりさ。子ありすを捕まえようとしたのだが、先頭集団に居る子ありすを捕まえるのは困難だった為、近くでのそのそと動いていた姉妹の中で末っ子の子まりさに標的を変えたのだ。 「まりさににてるからってちょうしにのらないでねっ!!おまえもれいぱーのこだよっ!しんでもれいむにわびつづけてねっ!!!」 「あよ、あんよ゛!あんよはやめぢぇえ゛え゛え゛え゛!!!」 子ありすと同じように動きを封じるれいむ。 「までぃじゃのおぼうぢがあ゛あ゛あ゛あ゛!!?がえぢでえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」 子まりさの帽子を目の前で引き裂いていき、『おまえにはもうひつようないよ』と冷たく言い放つ。 「おぶぉっ!やべちぇええええ!!まりじゃのきれいなかみもってがないでえ゛え゛え゛え゛!!!」 今度は上から圧し掛かり、髪の毛を頭皮ごと引き千切る。 「ゆおおおお!?まりじゃのおはだが!!おべべがあ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 引き千切った頭皮から、まるでリンゴの皮を剥くように螺旋を描いて子まりさの皮を剥ぐ。瞼を失った眼球がぽろりと落ちて、れいむに踏み潰された。 最初の子ありすとは逆に、口の部分だけ残し餡塊となった子まりさ。わずかな大気の動きだけでも激痛なのだろう、しきりに痛みを訴えている。 四匹目の犠牲者が出たところで鬼畏惨が泣き喚くまりさに声をかけた。 「どうする?まりさ。」 「ゆああぁぁ……おちびちゃぁん…れいぶぅ……どぼぢてええぇぇ……?」 「やれやれ、まだ決められないのかい?最初にも言ったけど、決められないなら全員潰すよ?」 「ゆぃぃっ!?それはだめえええええ!!!」 「……まあ僕としては、子供達を残す方をお勧めするけどね。考えてもみなよ、仮にれいむを生かしたとして、まりさにどんな得があるっていうんだい? ま り さ の 子 を 殺 す よ う な ゆ っ く り な ん だ よ ?」 「……っ!?」 実際のところ、最初にれいむの手に掛かった子ありす以外はまだ生きていた。と言っても回復は絶望的で、中枢餡子のおかげで辛うじて意識が保っていられるという状態であり、とても『生きている』とは言い難い状態だった。 おちびちゃん……まりさのかわいいおちびちゃん………望んだすっきりじゃなかったけど、それでも大切に育ててきたまりさの子供達………。一緒にゆっくり出来る時間は少なかった、だからこれからすーりすーりもぺーろぺーろも沢山してあげるつもりだった………。けどもう4人も殺されちゃった…………。どうして?まりさはただみんなでゆっくr「おー、五匹目。喰っとる、喰っとる。」 「ゆ゛!?あ……あ…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 「まりさが早く選ばないからだぞ〜?……ゆっくりした結果がこれだよ!ってやつだね。」 まりさが囲いの方を見ると、子まりさがれいむに丸ごと噛み潰されている最中だった。れいむの口の中で必至に助けを乞う子まりさ、れいむは姉妹達に見せ付けるように、ゆっくりと歯で圧力を加えていく。みちみちと皮の裂ける音が聞こえ、圧迫された餡子が子まりさの目から口からまむまむから少しずつ溢れてくる、そして張力の限界を迎えた顔が、音を立てて口から一文字に裂け、押し出される形で子まりさの中身が外へひり出された。 もうゆっくりしている暇など無い!まりさの心は決まった。 「……おにいざんっ!ばりさはおちびぢゃんだちをえらぶよっっ!!!」 「決まったか。確認するけど、子供達を助けるんだよね?」 「そうだよ゛っ!!まりざはまりざがうんだおぢびちゃんたちをまもる゛よっ!!」 「わかった、それじゃあ子供達を助けるとしよう。」 鬼畏惨が囲いへ向かうと、れいむが6匹目を捕まえようとしているところだった。鬼畏惨はれいむを掴み上げ、殺戮ショーを強制中止させる。 「じゃまするなああああああ!!!ころさせろおおおおおおおお!!!」 「おお狂気狂気、お楽しみのところ悪いんだけど終了な、しゅーりょー。」 「ゆっ…ぐ……?」 「ゆぅ、たすかっちゃの?」 「ゆ!もうだいじょーぶだよ!」 「ゆっきゅいできるよ!」 「ゆえぇぇ……でもいもうちょがあぁ…おねーちゃんがああぁぁ……」 姉妹達の死に涙を流す子供達、殺戮が終わっても残るのは地獄だった。子供達の事はひとまず捨て置き、掴んだれいむをまりさの入った箱に叩きつける鬼畏惨。 「ゆべっ!」 「ゆひいぃっ!れいむう!?」 透明な箱の外側に張り付いたれいむに小さく悲鳴を漏らすまりさ、憎悪に歪んだその顔は、『楽園』に来た頃のれいむとは完全に別のものへと変わっていた。 鬼畏惨はれいむを箱から引っぺがすと、箱のまりさと向き合うように押さえつける。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!はなせえええ!!あいつらぜんぶゆっくりできなくしてやるううううう!!!」 「ああ、あ……れい……む……」 「さあまりさ、良く見ておくんだよ? 君が『選んだ事』を、ね」 to be continued...⇒
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ゆっくりいじめ系1914 楽園~まりさの場合(外伝)?より続く ※俺設定注意 presented by [498] 「な に を し て い る の っ ! ?」 突然の怒鳴り声に驚いて目を覚ます11匹の姉妹達。目を開けると、藁と羽毛の寝床から憤怒の形相でこちらを睨み付けるれいむの姿が見えた。 少々騒いだところで目を覚ますれいむではない、だがこのときれいむは悪い夢を見ていた、最愛のまりさがレイパーありすに犯される夢、あのときと同じシチュエーションの夢を見ていたのだ。悪夢にうなされ目を覚ましてみると、そこに居る筈の子れいむが見当たらない。 寝ぼけて布団から出て行ったのだろうか?あの子は体が弱い、柔らかい布団の中で寝かせてあげないと体に障る。辺りを見回して我が子の姿を探すれいむ、それは意外な場所で見つかった。姉妹全員が固まって眠るその中心、長女と三女の子ありすに挟まれ、子れいむは安らかな寝息を立てていた。 端から見れば仲睦まじい姉妹の触れ合いだが、れいむに限りそうは見えなかった。ふと、子ありすが子れいむ側に寝返りを打つ、丁度『すーりすーり』をしているような体勢だ。 瞬間、れいむに電流走る。 直前まで見ていた夢も影響し、れいむにはそれが、子ありすが子れいむを犯し殺そうとしているように見えた、子ありすが『あのありす』と重なって見えてしまったのだ。焼付いたイメージはもう離れない、我が子が危ない、れいむはゆっくりらしからぬ大声を上げた。 姉妹達は焦っていた、いつもは起きる事のない時間にれいむが目覚めてしまったからだ、しかも姉妹達の真ん中には子れいむが居る。 10匹の姉妹達は子れいむとの接触をれいむから禁じられていた、子れいむと自分達とで受ける『おべんきょう』の内容が違うから、というのがその理由だったが、実際はれいむによる忌み子と我が子の隔離が目的だった。 無断で一緒にお昼寝していたとなればお仕置きは必至。怯える姉妹達の中、最初に口を開いたのは子れいむだった。 「ゆ…おとーしゃん、おこらにゃいでね!けほっ、けほっ……れいむがしらにゃいうちにおねーちゃんのとこでねてたの!」 「お…おちびちゃん……?」 「きっちょねぼけてころがっていったんだよ!けほっ…でもれいみゅあんよがいたくなっちゃったから、おとーしゃんのとこにもどれなき ゃったの!だきゃらおねーちゃんたちにおねがいちていっちょにおねむちてたの!」 「………………」 咳き込みながら必至に姉達を弁護する子れいむに、姉妹達は心配しながらも安堵の表情を浮かべる。止むを得ない理由があるなられいむも怒らないだろう……ちょっと残念だが、揃ってお昼寝は暫く控えなければ……。だがれいむから返ってきた言葉は姉妹達の予想を斜め上行くものだった。 「そう…それじゃあしかたないね!」 「ゆぅ…ゆぅ……、そうだよ、おねーちゃんたちはわるくないよ!だかりゃ……」 「あのくそがきどもに、そういえっておどされたんだよね?わかったよ…… いまたすけてあげるからねえええええぇぇぇっ!!!」 「ゆ、ゆううぅぅっ!!?」×11 硬い筈の、動かすだけで痛い筈の底部無理やり伸縮させ、尺取虫のような挙動で姉妹達へ猛然と向かっていくれいむ、水分の無くなってひび割れているいる箇所からは、少量だが餡子が漏れていた。 れいむに見竦められ、動く事の出来ない姉妹達。しかしあと少しで届く、というところで、ドアを開いて『あの男』が乱入してきた。 バンッ! 「ゆ!?」 今度は全員で驚いて見せるゆっくり一家、振り向くとそこに箱に入ったまりさを抱える鬼畏惨の姿があった。 「ゆ、ゆっくりじゃましないでね!おにいさん!れいむはいまからおちびちゃんをたすけるんだ……か…ら?」 「お…おかあしゃあああああんっ!!」×11 「ゆ、ゆ〜?れいむもおちびちゃんたちもどうしたの?」 まりさを見つけて焦るれいむ。不味い、非常に不味い……別にこの糞餓鬼共にどう思われようと知った事ではないが、まりさに『おべんきょう』や体罰の事を知られてしまうのはよろしくない……最悪のタイミングだ、どうしたものか……れいむが姉妹とまりさを見比べてあたふたとしている。そんな心の動きを察したのか、鬼畏惨がれいむに近づいて耳打ちをする。 「れいむ、安心して良いよ、まりさは今来たばかりだ、ここで起こった事は知らないし、僕から言う事も無い。」 そう言うと鬼畏惨は突然部屋の端から透明な板を引っ張り出してきて、何やら組み立て始めた。 姉妹達はと言うと、透明な箱に閉じ込められているまりさに向かって一斉に泣きつき始めた。事態がよく呑み込めないまりさと、姉妹達が告げ口するのではないかと気が気でないれいむ。暫くやいのやいのと騒いでいた一家だったが、いきなり鬼畏惨がれいむを掴んで放り投げた。 「ゆゆ!?おそらをとんでるみtゆべしっ!」 投げられた先は、先程から鬼畏惨が作っていた透明な板で出来た囲いの中だった。囲いの大きさは2m四方、高さは人間の腰ぐらいまである、跳ねる事の出来ないれいむでは脱出可能な高さではない。 次に鬼畏惨は、まりさに泣きつく姉妹達を子れいむを除き、まりさを入れたのより若干大きいサイズの透明な箱の中に詰めていく。 「ゆぎゅっ、しぇまいよぅ…」 「ゆっ、まりしゃ、ありしゅのうえではねにゃいでね!」 「ありしゅおさにゃいでええ!まりさのぽんぽんいちゃーよぉっ!」 「ゆえーん!くりゅしいよー!!」 「おかーしゃんたちけてえええ!」 「ゆうう!おにーさん、おちびちゃんたちをだしてあげてね!くるしんでるよ!」 「心配しなくても直ぐに出してあげるさ。」 鬼畏惨は箱詰めの姉妹達を抱えると、囲いの中のれいむの目の前に置いた。箱が隔てているとはいえ、目と鼻の先にれいむが居る状況にガタガタと震える姉妹達。まりさの手前、なんとか取り繕おうとして姉妹達に作り笑いを浮かべてみせるれいむだったが、その引き攣った笑い顔は姉妹達に更に恐怖を与えた。 「れいむ、子供達はひとまず置いといて、ちょっとコレを見てくれないか?」 「ゆ?」 あらかじめ用意して置いたビデオデッキとモニタをれいむに見える位置に配置する鬼畏惨。 「これはまりさの『おつとめ』様子を記録したものだ。」 「ゆ、『おつとめ』…の?」 ポケットからテープを取り出し、ビデオデッキにセット、再生。画面に映し出されたのは、笑顔で食事をするまりさとありすだった。『むーしゃ、むーしゃ、しあわせ〜♪』と見るからに美味しそうなご馳走を仲良く頬張る二匹。え…?あのありすは……なんでまりさと……?どうして…?そんなれいむの想いをよそに映像は流れ続ける。 まりさの頬に付いたハチミツを舐め取るありす。 それに頬を赤らめて俯くまりさ。 ソファの上ですーりすーりする二匹。 そのまま寄り添って寝てしまう二匹。 起きたら笑顔で挨拶、そして語らう二匹。 『ねえまりさ、あのれいむのこと、すき?』 『そんなわけないよ!』 『そう…じゃあありすのことは?』 『ゆうん♪だいすきにきまってるよお♪せかいでいちばんあいしてるよ♪』 そんな会話を最後に映像は途切れた。最後の方は音声の繋ぎ合わせなのだが、れいむにそんな事分かる訳もなく、歯を食いしばり、涙を流しながら震えていた。 まりさは口をパクパクさせて青ざめていた。何か言おうとするが、焦りと緊張で上手く言葉にできずオロオロするばかり。姉妹達はまりさとれいむの異様な雰囲気になにかゆっくり出来ないものを感じ、押し黙っていた。 そんな中、沈黙を破ったのはれいむだった。 「どおおおしてえええええ!?どおしてれいぱーありすとまりさがなかよくしてるのおおおおお!?」 「ゆっ!?れ、れいむ、それは……」 「うらぎったね!れいむのきもちをうらぎったね!?れいむはまりさがまいにち『おつとめ』がんばってるってしんじてたから、れいむもがんばっておちびちゃんのおせわしてたのにっ!!なのにっ!!まりさは!まいにち!あんな!ゆっくりしたおへやで!おいしそうなごちそうたべながら!れいぱーありすとうわきしてたんだ!!!うああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 「ち、ちがうよ!!れいむ、まりさはうわきなんて……」 「じゃあさっきのはなんなのおおおおお!!?」 二匹の様子を見て少々不満そうな鬼畏惨。 上々な出来だが、れいむの姉妹達へのヘイトがいまいち足りない、どうしたものか……。ふと、足元に変な感触を感じ見下ろしてみると、鬼畏惨に擦り寄ってくる子れいむの姿があった。 「ゆぅ…ゆぅ……おにーしゃん、おねーちゃんたちをこっちにもどしてね。あそこにいたらゆっくりできにゃいよ。」 姉妹達を心配して、れいむから遠ざけるよう鬼畏惨にお願いする子れいむ。 そうだ、コレがあったじゃないか。鬼畏惨は子れいむを掴みあげると、他のゆっくりから見えないように、子れいむの後頭部から中枢餡子を狙って注射器で微量のカプサイシンを注入する。 「ぴぎょ!よよよよよよよよよよよよよ!!」 少量とはいえ、中枢餡子を辛味に蝕まれた所為で変な声を上げ始める子れいむ。鬼畏惨はそんな子れいむを囲いの中、れいむの真後ろに置いた。 「よし。 おーいれいむ、ちょっとこっちみてくれないか?」 「ゆ!?おにーさんはだまっててね!いまれいむはまりさと……」 「れいむの『おちびちゃん』が大変な事になってるんだ。」 「ゆ、おちびちゃん!?」 れいむが振り向くと、そこには顔を真っ青にして白目を剥き、小刻みに震えながら餡子を吐く我が子の姿があった。 「お……お、おちびちゃん!?どうしたの!?」 「お、お、お、おと…しゃん……なん…か……びり…びり…すりゅよ………ごふっ。」 「しっかりしてね!おとーさんがぺーろぺーろしてあげるからねっ!!!」 「ぴ……ぎゅ………」 「あああああんこさんでてきちゃだめえええええ!!もどってね!あんこさんゆっくりおちびちゃんのおくちにもどってねええええ!?」 我が子の吐いた餡子をどうにかして口から戻そうとするれいむだったが、子れいむの吐く餡子によってそれを阻まれる。ゆっくり、ゆっくりと体内の餡子を失っていき、気が付けば子れいむは床に顔だけ張り付いたような姿になっていた。平べったい顔から浮き出た二つの眼球がれいむの方を向く、れいむにはそれが『おとーしゃん、たちけてね…』と訴えているように見えた。一分後、子れいむは残った中枢餡子を吐き出し、苦悶の表情のまま絶命した。 れいむは物言わぬ皮となった我が子を見つめ、顔の穴という穴から体液を流し続けていた。なんでれいむのおちびちゃんがこんな目に遭わなきゃならないの……っ!? そんな悲しみに暮れるれいむに囁く鬼一匹。 「やあれいむ、なんで君の子供が死んだのか分かるかい?」 「ゆ゛あ゛…あ゛、あ゛……わがらないぃ、わがらないよお゛お゛お゛……どぼぢでえ?どぼぢででいぶのおぢびぢゃんがああああ………せっがくうばれだのにいぃ……はじめてのあがちゃんだったのにいぃ………。」 「ふむ、れいむの子は体が弱かったよね?だから元気になるよう、れいむはれいむに他の姉妹より多くごはんをあげてたよね。」 「ゆ゛!れ、れいむ…そんなことしてたの!?」 「だ、だって!!おちびちゃんはからだがよわかったんだよ!?ごはんはほかのこよりいっぱいあげなきゃだめでしょおおお!?」 「そのごはんを食べてなかった、としたら?」 「……ゆ?」 れいむは鬼畏惨を見て首をかしげる。そんな筈は無い、最初の方こそ残してはいたが、寝て起きるとおちびちゃんにあげたごはんは全部無くなっていたのだ、食べてないなんて筈が…。 困惑するれいむに、鬼畏惨は姉妹達を指差しながら言った。 「君が子供にあげたごはん、君が寝てる間にあの姉妹が食べてたみたいなんだよね、殆ど全部。」 「ゆ、ゆゆうぅぅ〜!?」×10 確かに姉妹達は子れいむの餌を食べた。しかしそれは子れいむが言い出した事であり、更に言うならその餌は元々姉妹達が食べる筈のものだったのだ。仮にそうでなかったとしても、れいむは子れいむが食べ切れなかった分は捨てていたので、その捨てる筈だった物を姉妹達は口にしていたのだ。どっちにしても、姉妹達が子れいむの餌を食べた事は咎められような事ではないし、まして子れいむの死因になどなりはしないのだ。 だがれいむはそう思わなかった。 子れいむは体が弱い、だから大量のごはんが必要、それを姉妹達が食べた、だから子れいむは姉妹達の所為で死んだ。 れいむの頭の中ではそんな論理展開がなされていた。 子れいむの死を自分達の所為にされて固まっている姉妹達をれいむが睨み付ける。その顔は、先程姉妹達に向かって行ったときものとは比べ物にならない程、憎悪で歪んでいた。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!お゛ま゛え゛だぢはごろずっ!!い゛っびぎの゛ごら゛ずごろ゛じでや゛る゛!!!」 「いやああああ!」 「きょわいよおおお!」 「おきゃあしゃあああん!」 「ぴいいい!?ゆっくちちていってね!ゆっくちちていってね!ゆっくちちていってねえええ!?」 「たちけてえええ!」 「ゆーっ!ゆーっ!れいむやめてね!!まりさのおちびちゃんたちだよっ!おねがいだからやめてねえっ!!?」 「うるざいっ!!れ゛いぷまのこどもも゛!うらぎりぼの゛のばりざも!みんなゆっぐぢでぎなぐじでや゛る゛う゛う゛う゛う゛!!!」 「どぼぢでそんなごどいうのおおおおおおお!?」 姉妹達を踏み殺そう、喰い殺そうと透明な箱に体を打ちつけ続けるれいむ。姉妹達は相変わらず泣き叫んでいるが、まりさは透明な箱で姉妹達が守られている事に気づくと、今度は鬼畏惨に姉妹達を助けるよう懇願しだした。 「おにいさん!まりさのおちびちゃんたちをたすけてあげてね!」 「…………」 「あのままじゃれいむにゆっくりできなくされちゃうよ!おねがいだからたすけてね!」 「………そうだな、今は大丈夫でも、あのままじゃ箱が壊れたとき子供達が危ないね。」 嘘だ。あの加工所製の透明な箱は、例え鬼畏惨が力の限り蹴ったとしても壊れはしない、まして底部が不自由なゆっくりの体当たりなど効く筈もない。だがそこはゆっくり補正、鬼畏惨の言葉も加わった事で、まりさの目には鬼気迫るれいむの攻撃で今にも箱が壊れそうになってるように見えた。 「ゆうううっ…!おねがいしますっ!どうかこどもたちをたすけてくださいいいいいっ!!」 「…………」 「とってもいいこたちなんですっ!すごくやさしくて!あたまもよくて!おうたもじょうずで!ゆっくりしたこたちなんですううう!!!おねがいしますっ!なんでもしますっ!あのこたちをたすけてあげてえええええ!!!」 「っん素晴らしいっ!!その言葉を待っていた!!」 「ひゅぐっ!?」 「まりさ、今君は『何でもする』と言ったね?」 「ゆ、い、いったよ!おちびちゃんたちをたすけるためならなんでもするよ!ほんとだよっ!!」 「わかった、実は子供達を助けるにあたって、ひとつ選択をしもらいたいんだ。 ああ、『えらぶ』って事だよ」 「『えらぶ』んだね?ゆっくりりかいしたよ!で、まりさはなにをえらべばいいの!?ゆっくりしないでおしえてね!!」 「簡単さ、『れいむを殺して子供達を助ける』か『子供達を見殺しにしてれいむを生かす』か……さあ、ゆっくりえらんでいってね!」 「……ゆ?………ゆ!?ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!?」 一拍置いて言葉の意味を理解するまりさ。鬼畏惨は更に追い討ちをかけるように言葉を続ける。 「ああ、そのままにしておいても子供達も何匹か生き残るだろうけど、それじゃツマンナイからさ、まりさがどっちも選ばなかったら頃合を見て全員潰すから。」 「いやああああ!!!おねがいだからたすけてあげでえええ!!!」 「うん、だからどっちを?」 「そんなのえらべないいいいいい!!!」 「じゃあみんな潰すけど、いいんだね?」 「ぞれはだめええええ!!!たすけてあげでええええ!!!」 「堂々巡りだな……じゃ、選びやすいようにしてあげるよ。」 そう言うと鬼畏惨は囲いの中に入って行き、姉妹達が入っている箱を、蓋を開けてれいむの前でひっくり返した。 顔から地面に落ちたり、他の姉妹が上に乗っかったりして、大半が動けないでいる。そんな姉妹の中で、頭から落ちて逆さまになったまま動けない子ありすにれいむが近づいていく。 「だめえええ!!おちびちゃんにげてえええ!!」 「ゆっきゅ?」 「ゆっくりしんでねえええぇぇぇっ!!!」 底部が上を向いてる子ありすをれいむが噛み千切る、丁度、口の真ん中から下半分を失うような形だ。上顎だけピクピクと動かし、目はキョロキョロと周りを見回している、暫くして自分の体が半分無くなった事に気づき、痛みと恐怖で涙を滲ませる子ありす。れいむは半分になった子ありすを咥えると、囲いの隅に放り投げた。 「とどめなんかさしてあげないよ!!れいぱーありすはそこでずうううぅぅぅっと!くるしみながらしんでねっ!!!」 「ゆああああん!ありしゅううううう!!」 「まりじゃのいもうとがあああああ!!!」 「おかあしゃあああん!たちけてねええええ!」 「まりしゃはしにたくにゃいよ!ゆっくちにげりゅよ!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!でいぶや゛べでね゛え゛え゛え゛!!!ばりざの゛ごどもごろざな゛いでえ゛え゛え゛え゛!!!」 そして始まる小さな逃走劇。底部が不自由なれいむの移動速度では、全力で逃げる子ゆっくりを捕まえる事はまず出来ない。だがそれも広い空間での事だ、2m四方の囲いの中では大回りに移動する事が出来ない。姉妹達は迫り来る恐怖から全員で固まって逃げていた、こうなると、壁を背にしたとき壁側の子ゆっくりは初動が遅れる事になる、そして遅れた者の中から次の死者が出るのだ。 二匹目の犠牲者も子ありすだった。れいむはここでもありすを重点的に狙っていた。 この子ありすはれいむに押さえつけられ、身動きを封じられた。 「やめちぇえええ!!ありしゅのあんよだべにゃいでえええええ!!!」 まず押さえつけずに済むよう、底部を食いちぎる。 「いぢゃあ゛あ゛よ゛お゛お゛お゛!!!ありじゅのおべ、おべ、おべべがあ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 次に舌で両目を抉り、眼球がカスタードに繋がった状態で咀嚼する。 「んぐぉ!?ん…!ん…!んばばばば!!!」 最後に口内を口の部分ごと食いちぎる。 目を抉られ、口を縦長に食いちぎられた所為で、子ありすはまるで絵画『叫び』のような見た目になっていた。 三匹目は子まりさ。子ありすを捕まえようとしたのだが、先頭集団に居る子ありすを捕まえるのは困難だった為、近くでのそのそと動いていた姉妹の中で末っ子の子まりさに標的を変えたのだ。 「まりさににてるからってちょうしにのらないでねっ!!おまえもれいぱーのこだよっ!しんでもれいむにわびつづけてねっ!!!」 「あよ、あんよ゛!あんよはやめぢぇえ゛え゛え゛え゛!!!」 子ありすと同じように動きを封じるれいむ。 「までぃじゃのおぼうぢがあ゛あ゛あ゛あ゛!!?がえぢでえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」 子まりさの帽子を目の前で引き裂いていき、『おまえにはもうひつようないよ』と冷たく言い放つ。 「おぶぉっ!やべちぇええええ!!まりじゃのきれいなかみもってがないでえ゛え゛え゛え゛!!!」 今度は上から圧し掛かり、髪の毛を頭皮ごと引き千切る。 「ゆおおおお!?まりじゃのおはだが!!おべべがあ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 引き千切った頭皮から、まるでリンゴの皮を剥くように螺旋を描いて子まりさの皮を剥ぐ。瞼を失った眼球がぽろりと落ちて、れいむに踏み潰された。 最初の子ありすとは逆に、口の部分だけ残し餡塊となった子まりさ。わずかな大気の動きだけでも激痛なのだろう、しきりに痛みを訴えている。 四匹目の犠牲者が出たところで鬼畏惨が泣き喚くまりさに声をかけた。 「どうする?まりさ。」 「ゆああぁぁ……おちびちゃぁん…れいぶぅ……どぼぢてええぇぇ……?」 「やれやれ、まだ決められないのかい?最初にも言ったけど、決められないなら全員潰すよ?」 「ゆぃぃっ!?それはだめえええええ!!!」 「……まあ僕としては、子供達を残す方をお勧めするけどね。考えてもみなよ、仮にれいむを生かしたとして、まりさにどんな得があるっていうんだい? ま り さ の 子 を 殺 す よ う な ゆ っ く り な ん だ よ ?」 「……っ!?」 実際のところ、最初にれいむの手に掛かった子ありす以外はまだ生きていた。と言っても回復は絶望的で、中枢餡子のおかげで辛うじて意識が保っていられるという状態であり、とても『生きている』とは言い難い状態だった。 おちびちゃん……まりさのかわいいおちびちゃん………望んだすっきりじゃなかったけど、それでも大切に育ててきたまりさの子供達………。一緒にゆっくり出来る時間は少なかった、だからこれからすーりすーりもぺーろぺーろも沢山してあげるつもりだった………。けどもう4人も殺されちゃった…………。どうして?まりさはただみんなでゆっくr「おー、五匹目。喰っとる、喰っとる。」 「ゆ゛!?あ……あ…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 「まりさが早く選ばないからだぞ〜?……ゆっくりした結果がこれだよ!ってやつだね。」 まりさが囲いの方を見ると、子まりさがれいむに丸ごと噛み潰されている最中だった。れいむの口の中で必至に助けを乞う子まりさ、れいむは姉妹達に見せ付けるように、ゆっくりと歯で圧力を加えていく。みちみちと皮の裂ける音が聞こえ、圧迫された餡子が子まりさの目から口からまむまむから少しずつ溢れてくる、そして張力の限界を迎えた顔が、音を立てて口から一文字に裂け、押し出される形で子まりさの中身が外へひり出された。 もうゆっくりしている暇など無い!まりさの心は決まった。 「……おにいざんっ!ばりさはおちびぢゃんだちをえらぶよっっ!!!」 「決まったか。確認するけど、子供達を助けるんだよね?」 「そうだよ゛っ!!まりざはまりざがうんだおぢびちゃんたちをまもる゛よっ!!」 「わかった、それじゃあ子供達を助けるとしよう。」 鬼畏惨が囲いへ向かうと、れいむが6匹目を捕まえようとしているところだった。鬼畏惨はれいむを掴み上げ、殺戮ショーを強制中止させる。 「じゃまするなああああああ!!!ころさせろおおおおおおおお!!!」 「おお狂気狂気、お楽しみのところ悪いんだけど終了な、しゅーりょー。」 「ゆっ…ぐ……?」 「ゆぅ、たすかっちゃの?」 「ゆ!もうだいじょーぶだよ!」 「ゆっきゅいできるよ!」 「ゆえぇぇ……でもいもうちょがあぁ…おねーちゃんがああぁぁ……」 姉妹達の死に涙を流す子供達、殺戮が終わっても残るのは地獄だった。子供達の事はひとまず捨て置き、掴んだれいむをまりさの入った箱に叩きつける鬼畏惨。 「ゆべっ!」 「ゆひいぃっ!れいむう!?」 透明な箱の外側に張り付いたれいむに小さく悲鳴を漏らすまりさ、憎悪に歪んだその顔は、『楽園』に来た頃のれいむとは完全に別のものへと変わっていた。 鬼畏惨はれいむを箱から引っぺがすと、箱のまりさと向き合うように押さえつける。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!はなせえええ!!あいつらぜんぶゆっくりできなくしてやるううううう!!!」 「ああ、あ……れい……む……」 「さあまりさ、良く見ておくんだよ? 君が『選んだ事』を、ね」 to be continued...⇒
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『ぶろてん おまけ』 27KB 愛で 変態 現代 独自設定 anko2427ぶろてんのおまけ、若干HENTAI表現あり 注意:このSSには若干のHENTAI成分が含まれています、苦手な方はそれをご了承の上で読み進んでください。 このSSは、anko2427 ぶろてん の続編にあたるものです、読んでいなくてもおそらく大丈夫だとはおもいますが、 読んで頂けるとより楽しめる…ような気がしますので是非どうぞ。 ※このSSはてんことてんこの飼い主さんの日常を描いたものです、過度な期待はしないでください。 ----------------------------------- 僕の家にあのちょっと変なてんこがやって来て数ヶ月。 面倒な手続きなんかもあったけれど、とりあえずはれててんこは僕の飼いゆっくりになることが出来た。 と、いっても 「おいぃ!きょうのおやつはなんだよ!」 「りんごだよ」 「いいな!うさぎさんむきでいいぞ!」 「はいはい・・・」 てんこは、随分前からうちに居たかのような馴染みっぷりを発揮していたけれど・・・。 まあ、ゆっくりはわがままなくらいが可愛いっていうもんね。 「うむ、うまい!」 てんこは小さな口をあんぐりとあけてリンゴを頬張り、じつにおいしそうに食べている。 「今日は何して遊ぼうか?」 今日はアルバイトも休み、せっかくだから一日てんこと一緒に遊んであげようと思いそう提案すると、 てんこはしばらく悩んでから 「クエストがいい!」 と言った。 「クエスト?」 僕が聞き返すと、てんこは座っていたイスの上に立って、エヘンと胸を張る。 「きいてくれ!てんこはおもったね、ああひーろーはほんとうにぐうぜんつねにちかくをとおりかかるもんだねって」 「はぁ、何にだい?」 「このまえてんこがさんぽというなのさんさくをしていたら、ぐうぜんのらゆっくりがいぬにからまれてたんだ だからてんこはそのいぬにいってやったね、おいおまえよわいものいぢめなんてさいてーだな ぐらっとんすうぃふとでばらばらにひきさいてやろうか?ってね」 「ほう、それで?」 「そしたらそのいぬ、かなわないとおもったのかくびについてるなわにひきずられて、そのままいくえふめいになった たすけたゆっくりたちにてんこはそれはもうかんしゃされてもてもてだったぞ!」 野良犬に喧嘩を売ったのかと思ったけど、どうも話を聞く限り飼い犬だったようだ。 「そうか、でもそんな危ないこと僕の居ないところでしないでくれよ、ところでそれとその、クエスト?とどう関係があるんだ?」 一応釘をさしてみたが、てんこは聞いているのか聞いていないのか、僕の言葉の前半だけを綺麗に無視して続けた。 「おう、やっぱりてんこはおーごんのてつのかたまりでできているないとだからな! もっともっとみんなをまもれるように、けーけんちかせぎをしなくちゃいけないんだ!」 「うーん、具体的に言うとどう言うことをしたいんだい?」 「そりゃおまえ、きんぐべひんもすをたおすとかそーいうのだ!」 ゲームの話かなんかだろうか、てんこは興奮気味にそういったが現実にいるわけじゃないし、 それにこのままほっといて外でまた迷惑なことをしでかすのは、飼い主としては本望ではない。 「う~ん、でも経験値を稼ぐのには敵を倒す以外にだって方法はあるんだよ」 「ほぅ、いってみろ」 「クエストといえば、やっぱりトレジャーハントもかかせないとおもわないか?」 「とれじゃーはんとか!いいひびきだな!で、なにをするんだ?」 てんこは目をキラキラとさせながら食いついてきた、どうやら平和的な方向に持っていくことは成功したらしい。 僕は適当ないらない広告を星型に切り取って、てんこの前にひろげてみせた。 「今から僕が、この家のどこかにこれと同じ物を3つ隠す、それを全部見つけられたら、ミッションコンプリートだ」 「おぉ!れべるあっぷだな!?」 「そうだね、じゃあ今から隠すから、目を瞑っててね」 「わかった!」 てんこは素直に両手で目隠しをすると、そわそわとしながらその場に待機していた。 なんだかんだいって小さい子と遊んでいるようで、実にほほえましい。 「まだか!?」 「まーだだよ」 僕は危ない場所を避けて、てんこの低い身長でもちゃんと見つけられるように配慮しながら、星形の”おたから” を隠した。 「よーい、スタート!」 僕が合図をすると、てんこはいちもくさんにかけだして、宝探しを開始した。 「うぉー!かかっとみつけるぞ!でてこい!でてこないとばらばらにするぞ!」 てんこはきゃっきゃとはしゃぎながら部屋のあちこちをひっかきまわしている。 僕はその様子をイスに座って眺めていることにした。 「おいおい、あんまり変なところには隠してないから、どかしたものはちゃんと元通りにしてくれよ」 「わかってる!」 「う~~~~~ぐぐぐ、どこだあああ」 2枚見つけて最後の一枚、というところでどうやらつまってしまったらしい。 「どうしたの、ギブアップ?」 僕がにやにやしながらそう聞くと、てんこはぎろりとこちらをにらみつけてくる。 「くぅぅ、ぎぶあっぷなどするものか、みつからないところにかくすおまえがわるいんだ、きたないなさすがきたない!」 てんこはふてくされながらも諦めたくはないのか、一度探したところもひっくり返して探していた。 「しょうがないなぁ、ヒントをあげよう、最後の一枚は僕の部屋に置いてあるよ」 「べ、べつにひんとなんてもらわなくったってさいしょからわかってた!あそんでただけなんだからな!」 てんこは何かいいわけをしながらも、僕の言葉通りに、僕の部屋に向かっていった。 「ちゃんと見えるとこにあるから、あんまりひっくりかえすなよー」 「わかってる!」 てんこがご主人の部屋にはいり、あたりを見回すと、すぐに見つかると言われていたのに、 なかなかお宝を見つけることは出来なかった。 「くそっ、あいつめまさかうそをいったのか!?」 てんこは不審に思いながらも、見える範囲を探ってみた。 「う~んみあたらない、お?ここがあやしいぞ!」 見える範囲はひととおり探したけれど見つからず、 てんこは最後に残ったベッドの下に手をつっこんでみることにした。 「きっとここに・・・あれ?なんだこれ」 てんこが手を伸ばして探ると、ツルツルした何かに手がふれた。 「こんなかみだったっけな、よいしょ!おっぉぉぉおお!?」 てんこが引っ張り出したそれは、てんこの想像していたものとはかけ離れたものだった。 「こ・・・これはおたからか!?」 簡単に見つかるはずと思っていた僕の部屋からてんこがなかなか戻ってこない。 と、思っていたら突然てんこの大きな声が部屋から響いてきた。 「ん?どうした?」 僕がイスから立ち上がり、部屋の扉から中をひょいとのぞき込むと、 てんこはベッドの側に座っていて、飛び上がるように反応してこちらを向いた。 「べべべべべえつになんでもないぞ!みごとなかくしだとかんしんはするがどこもおかしくはないぞ!」 「何いってるんだ?って、あぁ・・・」 僕が置いた星形の紙は、てんこの身長と同じくらいの棚の上に立てかけて置いたはずなのに、 風で倒れたのか、棚の上面にぴったりと張り付いてしまっていた。 これなら上から見下ろさないと見つかるはずもなく、てんこに見つけられないのはしかた無い。 「ごめんごめん、最後の一枚はここだよ」 僕はてんこの両脇を抱えてひょいと持ち上げてやる。 「おぉー!みつけた!おたからだ!ぜんぶみつけてやったぞ!れべるあっぷだな!」 「よかったね」 こんなにも喜んでくれるなら、些細なこととはいえ企画した者としては嬉しいものだ。 僕たちはその後も、一緒にトランプをしたり、簡単なテレビゲームをしたり、まったりとした休日を過ごした。 もちろん、てんこ相手に本気を出すほど僕は大人げなくはない、といってもわざと負け続けるとてんこはすぐに、 「へっへーん、おまえよわいな!いっきゅーゆっくりのてんこのまえではにんげんさんなんてちょろいもんだな!」 などと調子に乗り始めるので、勝ち負けの微妙な配分に神経を使わされる。 楽しいからいいんだけどね。 「おい!ここはどうすすんだらいいんだ!?なあ!・・・ん?」 てんこがご主人の膝の上に乗って、アドバイスをもらいながら一人用ゲームで遊んでいると、いつのまにかご主人は眠ってしまっていた。 「このてんこをほっておいてねてしまうなんてひきょ・・・いや、まてよ」 てんこは何か思いついたのか、不敵な笑みを浮かべてご主人の上からそっと退く。 「いまこそしんのおたからをたしかめるとき!てんこのぼうけんはまだおわっちゃいない!」 てんこは物音をたてないように、けれど足早にご主人の部屋に向かった。 てんこが目的としたのは、先ほどの宝探しの時に見つけた、ベッドの下にあった物だ。 てんこはそれを取り出すと、部屋の扉に背を向けて、こっそりとそれを開いた。 「ふむふむ・・・ほっ・・・ほほう、にんげんさんはこうやってはだかでたたかうのか・・・」 「しかしこんなたいせいならじょーががらあきじゃないかてんこならかみなりぞくせいのひだりがでているところだな」 「なんだここしゃしんがぐにゃぐにゃになっててみえないぞなんてひきょうさすがにんげんさんひきょうすぎる」 「うおぉこれは!うしろからなんておうぎだな!?ひっさつわざだ!これがうわさのはいすらか!?」 「なにしてんの?」 てんこが独り言を言いながら夢中になっていると、いつの間にかご主人が背後に立っていた。 「うおおおぃぃい!!いきなりはいごをとるなんてひきょうすぎるでしょう!? せめてのっくくらいしろよしないやつがわるものでえふえー! それくらいもできないひきょうものはまじでかなぐりすてんぞ!!」 てんこはすぐに振り返って、涙目になりながら必死でぷくーをしてご主人を牽制する。 「いや別にここ僕の部屋だし・・・っておいィ!!」 非常にまずいというか、よくない事態が目の前で起こっている。 ぷくー!と頬を膨らませてこっちを睨みつけるてんこが後ろ手に持っていたのは、 僕がずっと前につい出来心で購入してしまっておいた、いわゆる一つのえっちな本というやつだ。 僕が思わず声を張り上げると、てんこは一瞬びくっと身を震わせたが、こちらをキッと見つめて、抵抗の姿勢を崩さないらしかった。 「あー、あー・・・えっと・・・」 僕が言葉に詰まっていると、てんこはなんと僕の目の前に本を開いて向けてきた。 「おいぃ!おこりたいのはこっちのほうだ!これはおうぎしょなんだろう? それをてんこにひみつにするなんてひきょうすぎるでしょう!?ひっさつわざをでんじゅしろよ!」 てんこががっぱりと開いている本には、これまたがっぱりと足を開いた女性が大写しになり、 男が後ろからまぐわっているという何とも刺激的な場面が印刷されていた。 「ほら!ここだってそうだこれだって!おとこのにんげんさんのこのなんかぐにゃぐにゃした まがまがしいかんじのところはぐらっとんそーどだろう!おんなのにんげんさんがこうげきされてぐったりしてるぞ!ほら!」 ぱらぱらとページをめくるてんこ。 ページをめくるたびに別の意味で興奮してきたのか、目を輝かせて無邪気な視線を本に落として指さしながら本を僕に押しつけてくる。 まぁ確かに言われてみればそのような状態に見えなくもないが、 その行為の本当の意味を知っている身としては、大変いたたまれない気持ちになってしまう。 てんこはすっくと立ち上がり、部屋の隅においてあった以前プレゼントしたおもちゃの剣をつかむと、 何を思ったのか剣道でいう中段の構えというやつをさらに腰に剣を近づけたような・・・ 言ってしまえば股間に剣をはやすような構えをして、剣をぶんぶんと振った。 「むむむ、なんだかやりづらいな!でもなんていうかこう、ひかりとやみがりょうほうそなわったかんじがする!」 あぁ僕のてんこがどんどん変な道に進んでいってしまう・・・ てんこはそのまま準備運動するかのようにぶいんぶいんとおもちゃの剣を振り回して、僕の方を向いてぴたりと止まった。 「さぁあしをひらけ!とっくんだ!」 「・・・はい?」 僕が聞き返すと、てんこはふぅとため息をついからみけんにぐぃっと皺を寄せて僕を睨みつけてきた。 「なにをいってるんだひっさつわざのとっくんだ! せっかくおうぎしょをはっけんしたからにはとっくんをするのはかくていてきにあきらか! おしえろといってすぐにへんじをしなかったじてんでときすでにじかんぎれ!」 「ちょ、ちょっとまて」 「いざかくごー!」 そのまま僕は狭い室内をどたばたと駆け回って、必死にてんこから僕の後ろの貞操を守りきった。 「ち、ちくしょーこのひきょーものめ・・・!」 てんこは剣を振り回しながら僕の動きについてこようとしたせいか、へとへとになって座り込んでしまう。 「もー、とにかくこれは没収!」 僕はてんこの隙をついて足下に転がっていた本と剣を奪った。 「あー!やめてくれ!せめてぐらっとんだけは!」 てんこは涙目になって僕に飛びついてきた、しかし僕は剣を頭上に掲げててんこの手が届かないところにやってしまう。 「う~!」 「もうおうちの中でふりまわさない?」 「う・・・」 「約束しないと返さない」 「・・・」 「ついでにおやつも抜きだな」 てんこは「ひきょうもの・・・」と呟きながらも、僕の言葉に頷いた。 なんだか釈然としないが、おもちゃの剣を返してやる。 するとてんこは嬉しそうに受け取って、勢い余って振り回そうとしたが、ハッとなって剣を自分のおもちゃ置き場におきにいった。 「なあーおうぎしょは~?」 「これはてんこにはまーだまだはやいの!ダメ!」 と、いうことにして僕はタンスの上、絶対にてんこの手が届かないところに本をおいた。 もうないかなとベッドの下を確かめたところ、もう一冊見つけてしまったが、それもタンスの上に置いたのでもう安心だ。 テレビで放送されている映画をみながら夕食をとる。 内容は男と女がただひたすらうじうじと悩みながらいちゃいちゃする内容だったので、 てんことしては興味がわかなかったのか終始つまらなそうにしていた。 「あにめがいい!」 「今いいとこなの」 「くっ・・・じぶんばっかりたのしんできたないな だいたいなんだよさっきからこいつらちゅっちゅしてきもちわるいぞ!」 「はいはい」 てんこがいよいよ暇になったのか、テレビを指さしながらあれやこれやとヤジを入れ始める。 僕はそれを適当に流して鑑賞を続けた。 映画が終わる頃、無視を続けられたてんこはすっかり頬を焼き餅のようにはらして、ふてくされてしまっていた。 「なんだよ、おもしろかっただろ?機嫌なおせよー」 「ふん、てんこをかまわないおまえとなんかくちをきいてやるもんか」 膨れた頬を指でつつくと、程良い弾力のあと行き場を失った空気がぷひゅっと音をたてて、てんこの唇から飛び出す。 「このままではてんこのじゅみょーがたいくつでまっはなんだがー!」 てんこは床にごろりと転がると、じたばたと暴れ出した。 しかしふと時計をみると、短い針がてっぺんを指そうとしていた、あまりゆっくりしていると明日のアルバイトに響いてしまう。 「地団太ふんだってだ~め、さっさと風呂はいって寝るぞ」 「ぶーぶー」 僕はぶーたれるてんこを小脇にひょいと抱えて風呂場へ向かった。 「おぉ!そういえばおまえもおとこのにんげんさんだったな!」 たっぷり泡をつけたボディタオルでてんこの背中をながしてやっている途中、てんこが突然声をあげる。 「なにをやぶからぼうに、はいバンザイして」 「おう!」 てんこは言われるままに両手を上にあげ、僕はてんこの脇腹も泡まみれにしていく。 「いやな、おうぎしょのおとこのにんげんさんはここがぐにゃぐにゃのまがまがしいかんじだったけど、 おまえのはそんなことないな!かわいいぞ!」 「なん・・・だと・・・」 予想していなかった台詞に、僕は思わず手を止めてしまった。 「あれはモザイクっていって、わざと見えないようにしてあるんだよ、だからきっとあれをとったら僕のとおんなじかんじだよ」 僕は笑顔をひきつらせながら平常心を心がけててんこに言う。 「そうなのか、でもあれはこんなにちいさくてしゅんとしてなかったぞ? おまえのはぶきっぽくないけどあれはかんぜんにぶきだったな、はかいりょくばつぎゅんなかんじだった」 てんこはくるりとこちらをむいて、僕の股間の逸物を指さしながら言い放つ。 「ぐふっ!」 何とも言えない精神的ダメージが僕の心に突き刺さった。 「しかしおんなのにんげんさんもすごかったな、なんであんなぼいんぼいんなからだなんだ?てんことはおおちがいだな!」 なんだかしゅんとしてしまう僕をよそに、てんこはあの時の変なわくわくを思い出したのか、一人で興奮気味に続ける。 「おんなのにんげんさんのぐにゃぐにゃもくろかったり あかかったりしてつよそうだったな!てんこのあしのあいだにはあんなのないぞ!」 てんこは自分の股間をいじりながら僕に力説する。 「うっ・・・」 なんとなく本の内容を思い出してしまって、股間に力が入りそうになる。 「ん?いまこいつがうごいたような」 「気のせい!気のせいだよ!」 「ほんとうかぁ?」 てんこは僕の股間にぐっと顔を近づけて、まじまじと観察してくる。 てんこの吐息がかかって、なんだかむずむずとしてきたので、とっさに僕はてんこの肩をつかんでぐいっと背中を向けさせた。 「おいぃ!もっとよくみせろよ!ぶきをかくしもってるんじゃないのか!?」 「そんなものもってません!それよりさっさと体洗って寝るぞ!まったく」 暴れようとするてんこを押さえつけながら少し乱暴に体を洗ってやって、 僕もあまり意識してしまわないようにちゃちゃっと体を洗ってしまう。 風呂から上がり、てんこの体を拭いて、長い髪の毛にドライヤーをかけて丁寧に櫛でとかしてやる。 「もう、これくらい自分でやれよな、子供じゃないんだからさ」 「てんこはこどもなんかじゃないぞ!でもこれはいいんだ、おまえがてんこのかいぬしなんだからな!」 てんこは悪びれることなくそう言い放つと、僕の櫛に身を任せて目を細めた。 「まったくもう・・・」 そういわれてしまうとなんとなく悪い気はしない。 僕はついつい頬を緩めながら、ゆっくりと髪をとかし続けた。 てんこは寝間着に着替えると同時に駆け出し、ベッドにダイブをかます。 「ふかふかー」 ベッドのスプリングがきしみ、ふかふかの布団がてんこを受け止めた。 「こら、埃が飛ぶでしょ」 「これがさいこーにきもちいいんだやめられるわけないだろう」 枕を抱きしめ、顔を埋めながらてんこが答える。 「電気消すぞ」 「うむ」 僕が電気を消してから布団に潜り込むと、てんこは僕の腕にしがみついてくる。 正直抱き枕にされるのもいつものことなので、今更どうとは思わないが、 てんこが例の本に興味を持ってしまったので、何か間違いが起こってしまわないとドキドキしてしまう。 「じゃあおやすみ」 「あ、う、うんおやすみ」 しかしてんこは至って普通だった、僕が意識するような心配はどうやらないらしい。 「ん?どうかしたのか?」 僕の様子の変化に気づいたのか、てんこが目をあけてこちらをのぞき込む。 「いや、べつに」 僕がそっけなく答えて背中を向けると、てんこは無邪気に僕の背中に抱きついてきた。 「なんだなんだ?てんこにみつめられてむねきゅんなのか?もてるてんこはつらいな!」 「はいはい」 「なんだよーかまえよー」 「いーからねなさい」 「つまらんやつだ!」 てんこがぐいっと体を寄せてきても、凹凸のない体ではむらむらしないし、 やはりゆっくりとはいえ女の子の体をしていても、てんこは妹のようなものだ、変に気にする方がおかしかったんだ。 てんこは僕が遊んでくれないと知ると不服そうな声を上げたが、しばらくそのまま黙っていると小さな寝息をたて始めた。 もやもやもややん・・・ ここはてんこの夢の中。 ピンク色の空間にふよふよと漂った状態で、てんこは目を覚ました。 「ぬぉっ!ここはどこだ?」 上も下もわからない空間の中で、てんこは自分が裸だということに気づく。 「どうしててんこはすっぽんぽんなんだ?でもま、さむくないからいいか」 てんこが首をふってあたりを見回すと、同じく裸の状態のご主人が宙に漂っているのを見つけた。 「おーい!」 てんこが手をふりながら声をあげると、呼びかけにきづいたのかご主人はてんこの方をむいて、ゆっくりと近づいてくる。 「おう、てんこがよんだらちゃんとくるなんてえらいぞ!ってなんだそれ!?」 てんこが驚くのも無理はない、遠くに居たときは気づかなかったが、ご主人の股間には、 てんこが見た”奥義書”に移っていた男の人と同じような、”ぐにゃぐにゃ”が貼り付いていた。 ぐにゃぐにゃはその存在を主張するように右に左に揺れながらそそり立っている。 ご主人はてんこの間近に迫ると、無言でてんこの唇を奪った。 「むぐぐぅ!?」 てんこが突然のことに目を白黒させていると、ご主人はそのままてんこの裸体に触れるか触れないかの手つきで手を這わせていく。 「んぐぐっ!ぺっぺっぺ!ばっちぃな!お、おいぃ!くすぐったいだろやめろ!」 てんこは無理矢理顔を背けてご主人の口撃から逃れ、抗議の声をあげる。 しかしご主人は聞こえているのかいないのか、てんこの言葉を無視して、 てんこの両足を抱えてご主人の股間にそそりたっているぐにゃぐにゃをてんこに近づけていった。 「お、おおおぃおい!おまえまさかそれをてんこにくらわせるつもりか!?だまってやられるてんこさまじゃないぞ!」 てんこが手足をばたつかせて必死に抵抗するも、てんこの力がご主人の力にかなうはずはない。 ご主人の腰はてんこの抵抗むなしく、止まることなく進んでいく。 そしててんこの股の間にある小さな亀裂に、ぐにゃぐにゃの先端が触れた。 「んっ!な、なんだ?」 その瞬間てんこの体にむずむずとしたくすぐったいような衝撃が走った。 「ふむ・・・おうぎしょではこのこうげきをうけたおんなのにんげんさんはぐったりしていたけど あんがいたいしたことないな、さすがてんこはいっきゅーゆっくりなだけあってむてきだな!」 てんこが不敵な笑みを浮かべていると、ご主人はてんこの割れ目にぐにゃぐにゃをあてがったまま、ぐいぐいと腰を押しつけて続けた。 「お、おいやめろばかっ!もうしょうぶついただろ?ま、まさかまだなのか?どうするきなんだ!?ひゃぁっ!」 ご主人のぐにゃぐにゃがてんこの割れ目の上でつるりと滑った瞬間、ひときわ強い刺激がてんこの中をかけ巡った。 「い、いまのはなんだ?なにしたん・・・んんぅぅう!」 てんこが未知の刺激に戸惑っていると、ご主人はてんこを押さえつけたまま腰を動かし、何度も何度も割れ目をぐにゃぐにゃでこすりあげた。 「おおおおおおぃいぃぃぃぃぃぃいやめっやめらぉおお!」 てんこはその事実に気づいていなかったが、てんこの股間からはとろとろと蜜があふれ、ご主人の動きを加速させる原因を作っていた。 動きが早くなるにつれ、てんこのむずむずは広がっていき、てんこはパニック状態におちいってしまう。 「なにしてるんらおまえはぁ!おいぃ!こたえろこのばかやろー!」 てんこが意識しないうちに、てんこの頬は紅潮し、息は荒くなっていく。 しかしてんこが必死に声を荒らげ、手足に力を込めても、ご主人はそれを無視しててんこに”攻撃”を加え続けた。 「くそっ!このひきょーものめ!まけだ!てんこのまけだからもうはなしてくれ!」 てんこが涙目になりながら訴えるも、ご主人は止まらない。 そして・・・ つぷっ 「!!?」 てんこは驚きで声を上げることもできず、ただ目を丸くしてその光景に釘付けになっていた。 ぐにゃぐにゃの先端が、てんこの足の間の割れ目を押し開いて中に入り込もうとしていた。 「おっ・・・おいやめろばかうそだろうそんなの、そこはしーしーあなだぞ?いたいことしないでくれ!や、やだあああ!!」 しかしご主人は止まらない、ご主人はてんこが奥義書でみた通りの必殺技をてんこにかけようと、さらに腰を進めていった。 ぺちんぺちんと、頬に軽い衝撃が走る。 「~~~~!!!」 「んー、あとちょっと・・・」 僕は頬に感じる衝撃と、なんだかうるさい環境から逃れようと、もぞもぞと布団の中に潜り込んだ。 しばらくそうして、再び夢の世界に旅立とうとしたとき、突然布団の上から頭に、ごちん!という音とともに鈍い痛みが走った。 「いって!な、なんだぁ!?」 一瞬で覚醒した僕が布団を剥ぐと、僕に馬乗りになったてんこが、おもちゃの剣を頭上に掲げながら、なぜか涙目で僕を見下ろしていた。 「このひきょうものめぇぇ!!!」 「あぶなっ!」 てんこがそのままの体勢でふりおろした剣を、僕は間一髪のところで首を振って避けることに成功した。 おもちゃの剣は、ぼすりと音をたてて枕にしずみ、再びてんこの頭上に構えられる。 「ぐらっとんすぃふとでばらばらにひきさいてやるうううう!」 「ちょっと待てよ、こらっ!」 次にふりおろされた剣を、僕は片手で受け止めて、上半身を無理矢理起こす。 僕の胸の上に乗っていたてんこは布団の上に転げ落ちると、手足をばたつかせてわめき始めた。 「くっそー!おまえがわるいんだー!てんこのろぐにはなにものこってないんだー! おまえがわるいんだからてんこのせいじゃないー!どうやっててんこだってしょーこだよちくしょー!」 「はぁ?」 あまりに意味不明な物言いに、僕は混乱してしまう。 泣き叫ぶてんこをなんとか落ち着かせると、てんこはパジャマの袖で涙をふきながら、ぽつりと呟いた。 「おねしょ・・・ごめんな・・・さい・・・」 「え?うそ?」 言われて僕は布団の中を手で探る、しかし本当にてんこがおねしょをしていたとしたら、隣で寝ている僕が気づかないはずはない。 案の定どんなに探ってみても、布団をはがしてみてもおねしょらしき痕跡は見あたらなかった。 「おねしょなんてしてなくないか?夢でも見たんじゃない?」 「うそだ!だってほら!」 てんこが僕をキッと睨みつけながら、なにを思ったのか突然ぱんつごとパジャマのズボンをずりおろす。 にちゃっ、という水っぽい音がしててんこの股間とぱんつの股の部分が離れる、その間には透明な糸が引いていた。 「うわっ、なにそれ」 たしかにこれだとてんこの言う通りぱんつの中は洪水状態に感じて、おねしょをしたと勘違いしただろう。 しかし、ゆっくりのしーしーがこんなにねばっこい何かだっただろうか。 不審に思い、手を伸ばしててんこのぱんつに付着したそれをすくい上げると、潤滑液のようなぬめりのある液体だった。 「なんかの病気・・・?」 僕が心配そうにてんこをみると、てんこは顔を真っ赤にして僕の頬を殴りつけた。 「しらない!おまえのせいだ!おまえがてんこにひっさつわざをかけたからこうなったんだぞ!」 「はぁ?」 とりあえずティッシュを使っててんこの股間を綺麗にしてやり、新しいぱんつをはかせてやる。 朝っぱらからなぜかベッドの上で時間をかけててんこから原因を聞き出すと、 どうも話をつなぐ限り、夢に僕がでてきててんこに必殺技とやらをかけたらしかった。 てんこは話しながら、思いだして混乱したのかぼろぼろと涙と流してしゃくりあげだしてしまう。 僕はてんこの頭を優しく撫でてなだめてやりながら、てんこの言っていたことについて考えを巡らせていた。 「あー・・・まさか・・・」 ふと僕は、その必殺技という単語から、昨日てんこが僕のえっちな本を奥義書と呼んでいたのを思い出した。 するともしかして、てんこは夢の中で僕にえっちな目にあわされたということなんだろうか。 そして、つまりこのてんこのいうおねしょは・・・ 「あー、なんかごめんな、んー、ごめん」 そう考えると何ともバツが悪い、僕はてんこの頭を撫でながら、少し頬が熱くなるのを感じてしまった。 「わかればっ、ひっく・・・いいんだっ!」 てんこも顔を真っ赤にして、僕を直視できないでいる。 二人の間になんとも言えない微妙な沈黙が横たわった。 「おかわりー!」 「はいはい」 ちょっぴり心配したのは結局無駄だったのか、朝ご飯を作ってやるとてんこはすっかりいつもの調子に戻っていた。 「おいぃ!きょうはなにしてあそぶ!?」 「ごめんね、今日はバイトだから、帰ってきてからね」 僕がそういうと、てんこは歯をぎりりと食いしばって僕を睨みつける。 「ちくしょう、またてんこをたいくつさせるんだな、おまえわかってるんだろうな!」 「はいはい、帰りにおやつ買ってきてあげますよ」 「わかってるじゃないか!」 てんこはすぐににこにこ笑顔に戻ると、再びご飯にがっつきはじめた。 あ、ご飯粒ほっぺについてる。 出かける前、僕はてんこを居間に残して、部屋の中の主に低い位置をもう一度念入りに探索した。 やはりてんこにえっちな本は教育に悪い、今はあまり意味がよくわかっていないみたいだが、 このまま変な方向に知識を得てしまうのは飼い主としては見過ごすわけにはいかない。 もう無いことを確認して、支度をすませて居間に戻ると、てんこが僕に近づいてきて、袖を引いた。 「なーなー、おうぎしょをもういっかいみせてくれよ」 突然のことに僕はぎょっとしてしまう、けれどそれを悟られないように平常心を装った。 「だめっていっただろ、どうしてみたいんだい?」 「こんかいはいっぽうてきにやられてしまったけど、てんこはまけっぱなしはいやだからな! てんこもひっさつわざをしゅうとくしてゆめのなかのおまえにひとあわふかせてやるんだ!」 てんこは僕を見上げながら、全く汚れのない目をきらきらとさせながら言った。 それはつまり夢の中の僕をセックスで打ち負かすという意味なのだろうか。 僕はこめかみに軽い痛みを感じながら、だめなものはだめ、とてんこを軽くあしらった。 前途多難である・・・。 結局その日、家を出てから帰るまでに僕が思いついた最良の対策がこれだった。 「うぉぉぉぉ!あつい!あついじゃないか!」 てんこが今熱中しているのは、なるべく分かりやすい展開のやさしい物をと僕がお店で頭を悩ませながら選び出したゲームソフトだ。 つまり単純な案ではあるが、別のことに興味を向けさせて忘れてもらおうという作戦だった。 てんこは早速気に入ってくれたのか、テレビにかじりついて必死にプレイしている。 詰まって飽きてしまわないように攻略本も合わせて買ってきた、僕はそれを片手にてんこのプレイを見守っている。 少々痛い出費だったが、まぁ、てんこがきゃいきゃいいいながらゲームをしてるのを眺めるのも、悪いものではない。 「おいぃ!こいつはなにがじゃくてんなんだ!?てんこのこうげきがきかないなまいきなやつがでてきたぞ!」 てんこの問いかけに応じて、僕は攻略本を開いてパラパラとページをめくる。 「おっ、ちょっとまてよ、そいつはだなぁ・・・」 今日も平和だ。 おしまい。 ---------------------------------------------- おいぃ!ただの愛で作品かよもっとてんこ様の熱いバトル物なはずだろうそんなことも出来ない汁野郎が悪者でFA! と、いうわけで(?)ただの愛でというか日常SSでした。 いやぁなんとなくぼーっと前作の続きを妄想していたらこんなことに。 てんこの台詞が多いと見づらい見づらい、しかし出来る限り句読点を入れるわけにはいかないっ!見づらくて申し訳ないです。 しかもなぜかこんな山無しオチ無し意味無しな内容なのに書くのに二週間以上かかってしまっている始末… 新しいお話も書きたいし、でも続き物も書かなきゃいけないし、なのに前のやつの番外編みたいのも書きたいしでてんやわんやです。 あ、あとゆっくりスレにてバックパッカーをやりたがる自分が出たそうなのですが、それは偽汁です。 自分はそんな暇もお金も無いので、まだまだちまちまとではありますが作品を作り続けますよー それではまた次回作でお会いしましょう。 P.S. ふたばの餡庫2周年おめでとうございます! こんなアレな作品ばっかり書く汁野郎ですが、作品を置かせて頂いて大変感謝しております。 これからもどうぞお体に気をつけて、末永いお付き合いをよろしくお願いします。 ばや汁でした。 いつも多数のご意見ご感想ありがとうございます! この作品へのご意見ご感想も、どうぞお気軽にお寄せください。 個人用感想スレ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1278473059/ 今までの作品 anko1748 かみさま anko1830-1831 とくべつ anko1837 ぼくのかわいいれいむちゃん anko1847 しろくろ anko1869 ぬくもり anko1896 いぢめて anko1906 どうぐ・おかえし anko1911 さくや・いぢめて おまけ anko1915 ゆなほ anko1939 たなばた anko1943 わけあり anko1959 続ゆなほ anko1965 わたしは anko1983 はこ anko2001 でぃーおー 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https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/2246.html
注 「レイパーありすの敗北?」の関連作品 独自設定 虐待されないゆっくり有り ぺにぺにへの虐待有り ありすは夢を見ていた ありすはどこか薄暗いところにいる こうしている場合ではない 今日も田舎で暮らしている田舎者のゆっくりたちに”都会派の愛”を与えなければいけないのだ このありすは狡猾なレイパーだった 人間に飼われていた時があり、色々なことを学んだ ありすを飼っていた人間は、ゆっくりの虐待を趣味としていた 道端で子まりさを犯している子ありすを発見し、虐待道具として利用したのである このありすは生粋のレイパーだった ありすは人間に与えられるゆっくりだけでは満足しなくなっていた ありすは飼い主の下から去ると ちょっとした隙に人間の家に入って獲物を探した 飼いゆっくりをレイプしたことは一度や二度ではない もちろん野生のゆっくりは数え切れないほど犯した 襲ったゆっくりは、すっきりさせ続けて殺すこともあったし、 短時間にすっきりさせて子供を作らせ、去っていったことも何度もある ありすの子供がどうなったかなど、ありすは知る事がなかったし、知る気もなかった ただ自分だけがすっきりできればよかったのだ 「―――そう、おまえは少しゆっくりを不幸にしすぎたんだぞー。わかっているのかー?」 「あ゛でぃずにあ゛い゛さ゛れ゛て゛ふこうなわけがないでじょおおおお!!!ばかなのおおおおお!!?」 ありすの目の前に、一匹のゆっくりがいる そのゆっくりによって、ありすは死んだことを伝えられた 続いて、ありすが生前に犯した罪の内容を知らされた ゆっくりの罪を裁くのはゆっくりえーきだ 死後、ゆっくりの罪の重さは「ゆっくりの間で罪を犯したかどうか」が一番重視される 人間にとっては一見ゲスのように見える個体でも、ゆっくりに大して多くの善行を積んだゆっくりは「ゆっくり天国」へ ゆっくりに大して悪行を繰り返したゆっくりは「ゆっくり地獄」へ行く ただ、あくまで一番重視されるのが「ゆっくりに対して」というだけの話で 人間や他の動植物への罪を重ねれば当然「ゆっくり地獄」へ行き、重い罰を受けるのは言うまでも無い 自分の欲望のままに、多くのゆっくりを犯して殺したレイパー等は、大半が「ゆっくり地獄」行きだ 「おまえのせいで、不幸な子供がたくさんうまれたんだぞー?かわいそうだとおもわないのかー?」 「ありずのかわいいこどもをそだてない、まりさやれいむがわるいんでしょおおおお!!! いなかものたちに、せっかくとかいてきなこどもをあたえてあげたのにいいいいいい!!!」 「うーん、わかったんだぞー。自分の罪を認めようとせず、反省する気もなさそうなんだぞー。 おまえには、まず自分の罪を自覚することからはじめてもらうんだぞー」 そーだなー。おまえは、まずありすとして500回転生してもらうんだぞー」 「・・・ゆ?」 「ゆっふ~ん♪ふふん!とうぜんね!ありすは、あふれるあいによってぜんこうをつんできたんだから!! これでまたみんなに、あいをあたえてあげられるわねええええ!!!んっほおおおおおおおおおおお!!!!」 魂だけになっていても、ありすのぺにぺには天を向いていた 「・・・ただし・・・」 「ゆ?きょきょはどこかちら?」 長い夢から、ありすは目覚めた 「ゆっきゅりちちぇいっちぇね!!」 「ゆっきゅりちちぇいっちぇね!!」 (かわいいあかちゃんたちね、さっそくあいしてあげたいわ!!) さっそく周りにいる赤まりさと赤ありすを犯そうとするありす しかし体の様子がおかしい 生まれたばかりのありすの体はまだ未熟すぎる ありす種といえども、ぺにまむが形成され、発情するには、あと数日が必要だ それでも他種のゆっくりよりは早い段階で生殖が可能だ 体力の消耗が激しいため、犯す側でも、連続交尾は死に至る場合があるが (ゆうー!?なんてことなのおおおお!!!せっかくかわいいまりさがいるのにいいい!!!) 「ゆえええええええん!!」 「ゆ゛ーーーーーーーーーん!」 親がいなくて寂しいのだろう、姉妹が泣き出した (もう、うるさいわね!これだからこどもはいやなのよ!!) 転生赤ありすは、泣き声をうるさく思ったが、この場を離れる気にはならなかった 転生前の用心深さは、転生後もそのままだった 何しろここがどこかも分からないのだ それにいざというときには姉妹をおとりにして逃げる事が出来る 「みて、まりさよ!!」 遠くから声がした ありす、れいむ、まりさの3人の大人ゆっくりがこちらにやってくる 「たしゅかったわ!」 「ゆえーーーーーーーーん!!」 「ゆっぐぢぃぃぃーーー!!」 「ゆーーー、ゆーーーーー!!」 「ゆ、ゆっきゅりちちぇいっちぇにぇ!!」 (かわいさをあぴーるして、いちばんかわいがってもらうのよ。そして、もうすこしして、すっきりできるようになったら・・・ んほおおおおお!!!たまらないわああああ!!!) やってきた大人ありすは、赤ありすと赤まりさたちを、哀れんだ目で見る 大人ありすは、重い表情で後ろの二匹に話しかけた 「おねがいするわ」 「わかったよ、ありす」 まりさとれいむは一斉に飛び上がった 「ゆぴぃ!?」 「ゆぴゅっ!!」 「ゆきゃ!」 赤まりさと赤ありすたちは、一瞬で潰されてしまった (ゆゆ!?ど、どういうことなのおおおお!!!) 「ゆ!? ゆっきゅりちてにぇ! ゆっきゅりちてにぇええええ!!」 「かわいそうだけど、これがいちばんいいのよ・・・」 大人ありすもまりさとれいむと同じように飛び上がる 赤ありすの体に、これまで感じたことの無いほど激しい痛みが走る ブヂュリという大きな音といっしょに、赤ありすの意識は途絶えた 「このつぎは、やさしいおかあさんのところにうまれてね・・・ レイパーありすなんて、みんなゆっくりできなくさせてやる」 大人ありすは思う 母まりさを殺し、自分をこんな目に逢わせた母ありすは許せない いつか出会うことがあれば、自分が殺してやる 大人ありすが、たった今踏み潰した赤ありすが、自分を母まりさに生ませた、母ありすの生まれ変わりだということは 当然大人ありすも、死んだ転生赤ありすも知る由は無かった ――あと、499回・・・ 転生を終えたありすが目を覚ますと、視界がぐらぐら揺れていた (ゆううう!?どうなっでるのおおおおおおお!!!!) 頭の上で何かが千切れる感じがした 「ゆっきゅりちちぇいっちぇね!」 地に落ちると、条件反射で声が出る 親ゆっくりはこの声を聞いて、赤ゆっくりが無事に生まれたことがわかる 「んほおおおおおおおおおおおおおおおお!!!かわいいあがぢゃんねえええええええ!!!」 「ゆーーーーーーーーー!!!?」 赤ありすの目の前には、さっきのとは違う大人ありすが居た 2度目の転生、赤ありすはレイパーに犯されてる最中のまりさから生まれたのだ 「おかあさんににてかわいいこねえええ!おもわずすっきりしたくなっちゃうわああああ!!!」 「ゆ゛っゆっぎゅりぢでねえええええええ!!!?」 赤ありすの何倍もある大人ありすが激しく体をこすりつけてくる 「や゛め゛ぢぇえええええええええええええ!!!」 「うまれたときからづんでれなんで、なんでどがいはなのがじらああああああ!!!」 「ゆ゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!」 大人ありすのぺにぺにが、まだ未熟な赤ありすの下半身にあてがわれる ミニトマ程トの大きさしかない赤ありすに対し 大人ありすのぺにぺにの太さは、先っぽの方でも赤ありすの直径の2分の1はある 赤ありすの体は巨大なぺにぺにに押しつぶされ、巣の内壁にこすりつけられる ブチョ! 「ゆぎょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛おおおおおおおお!!!」 終いには、赤ありすの小さな体をぺにぺにが貫通していた 「んほおおおおおおおお!!!ぎづぐでき゛も゛ち゛い゛い゛いいいいいいい!!! ず、ずっぎりーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 「ゆ・・・げ・・・」 体をぺにぺにで引き裂かれ、虚ろな目で大人ありすを見る赤ありす レイパーありすから放出されるクリーム精子 赤ありすの体内に生暖かい感触が広がってゆく そして思い出す 自分も同じように多くの赤ゆっくりを犯してきたことを (この・・・ありすも、しんだあと・・・お、な、じ、な・・・の・・・か・・・ し・・・ ら・・・) それが赤ありすの最後の思考だった ――あと、498回 次に赤ありすが目覚めたのは、冷たい水槽の中だった 毎日決まった時間にパサパサした餌と水が入れられた 目覚めて数日 赤ありすの水槽の中に、同じくらいのまりさが入れられた 「ゆっきゅりちちぇいっちぇにぇ!」 「ゆっきゅりちちぇいっちぇにぇ!」 それと同時に、虫篭に入ってきた指によって赤ありすは体を振動させられていた 「ん、んひょおおおおおおおおおお!!!」 「ゆ?ゆ?ゆっきゅいちちぇにぇ・・・」 転生赤ありすは過去を思い出していた そうだ、これは前に人間に飼われていたときと同じだ ありすを飼っている人間は、ありすにレイプさせることによって、目の前のまりさをいじめたいのだ やっと、やっとお預けだった”すっきりー!”ができる! これからは思う存分、やりたい放題だ 赤ありすから豆粒ほどのぺにぺにが現れる 「まりしゃ、きゃわいいいいいいい!!!」 「ゆー!?ゆっきゅりちちぇねー!!」 戸惑いながら逃げようとするまりさ 水槽が狭いので、この状況ではありすに分がある ありすがまりさに一センチのところまで近づいた、その時 「ゆぴゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああああ!!!!!」 赤ありすの悲鳴が響き渡った 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああああああああああああ!!!」 二度目は更に大きい悲鳴だった 今まで一度も味わったことの無い、激しい痛みを感じ、硬直したまま動けない 赤ありすのレイパーモードは、一瞬で解けてしまった それもそのはず、赤ありすのぺにぺにには、針が突き刺されていたのである 一度目は上から、二度目はぺにぺにの先端から突き刺され、胴体のカスタードに達した 「ヒヒ・・・」 頭上から人間の声が聞こえ、ぺにぺにから針を抜く 「ぴゅえ゛え゛え゛え゛、ええええええええ・・・」 抜かれた針の穴から、カスタードクリームが漏れている 赤まりさはおびえながらそれを見ていた この人間がゆっくりの虐待を趣味としているのは間違いなかった ただ今回虐待の対象になったは、赤ありすの方だった それからは赤ありすにとって地獄だった 「ぴゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああああ!!!!」 「ゆ゛み゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛いいいいいいいい!!!」 「ゆ゛びゃ、ゆ゛びゃ、ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ あ゛ あ゛ あ゛あ゛あ゛ああ!!!」 人間に無理やり発情させられては、ぺにぺにを傷つけられる毎日が続いた まず多いのは切断されることだ ぺにぺにを縦に真っ二つにされる 何個かに輪切りにされる 中心に裂け目をいれられ、くっつかないようにビーズやビー玉を通したままにされる このような虐待が毎日毎日続けられた 傷ついたぺにぺには、小麦粉とオレンジジュースで回復させられては、また傷つけられた 切断は、与える痛みが大きい割には、回復させやすいのである 次に多かったのは針で穴を開けられることだ これも回復させやすいので、子ありすのぺにぺにには間違いなく千回以上針を刺されただろう 「ゆぴぎぃぃぃぃぃ!!ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あっ!!!」 ぺにぺにに釣り針を通されて釣竿で吊り上げられ、無理やり振り回され、ぺにぺにがちぎれ飛んだこともあった 同じような虐待では、台の上に刺さった釘にぺにぺにを結び付けられ、バンジージャンプをさせられたりもした 「ゆびゃぎゃああああああぁぁぁぁぁ・・・!ゆべじっ!?」 ぺにぺにはちぎれ、子ありすは顔から地面に突っ込み瀕死になった 人間は、ぺにぺにの治療が終わると、キャップのようなものを被せて子ありすの体にきつく固定した これは、子ありすに自慰をさせないための処置だった ぺにぺにの負傷がそれほどひどくないときには、引き伸ばされて固結びにされた こちらは痛みが一日中続く分キツかった 子ありすには、最低限のパサパサの餌しか与えられなかったが いっしょに飼われていた子まりさは、人間と同じ食事、お菓子を毎日与えられ幸せそうだった 人間は子ありすの虐待の最中、まりさに「笑え」と命令した 子まりさは、子ありすに襲われそうになったことで最初こそ怖がっていたものの、 人間も子ありすも、まりさに危害を加えることが無さそうだと分かると、命令どおり、子ありすの痛がっている様子を笑った そのうち、子まりさも子ありすの虐待を心から楽しんで見るようになった 子ありすにとって、前世では何度も犯してきた飼われまりさ そんなまりさに嘲笑されながら手を出せないのは、子ありすにとって想像以上の屈辱だった 「ば~きゃ、ば~きゃ♪ぺにぺにきられちゃうありしゅはみじめだにぇ! む~ちゃ、む~ちゃ、ちあわちぇ~♪」 「ゆみ・・・ ぎ・・・」 毎日気が狂いそうな痛みを与え続けられる子ありすは、まりさの言葉に反応する元気も、次第に無くなっていった 子ありすは、こうして大人にまで育った しかし長い間傷つけられたぺにぺには、完全には回復しきれない日もあったらしい ありすも、興奮してぺにぺにを出すと虐待されることが分かっているので、発情することに恐怖をかんじるようになった ありすは人間でいう「インポテンツ」と「鬱」が併発した状態になり、全く発情しなくなってしまった 「おでぃがいでずぅぅ・・・あでぃずを、ごろじでぐだざい・・・おでぃがいじばず、おねがいじばず・・・」 ある日、人間はありすに言った 「・・・いいだろう、殺してやろう。もうお前には飽きた」 「ありがとうございまずうううううう!!!ありずをごろじでぐれでありがどうございまずううううう!!!」 人間はありすに何かを飲ませ、ありすを持ち上げた ありすの下半身に慣れ親しんだ感覚がよみがえる 人間が与えたのは、バイアグラのようなもので、発情させずにぺにぺにだけを露出させる薬だ 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛ああああ!!!だめ゛え゛え゛え゛えええ!!!ぺにぺにい゛だい゛の゛や゛だあ゛あ゛あ゛ああああ!!!!!」 泣き喚くありす ありすは乱暴に投げつけられる 「ゆ゛ぐ!ゆ゛ー・・・」 「さーて、じゃああの世でゆっくりしてね、ありす」 人間は、手に持った太い木の棒を、ありすのぺにぺにに思い切り打ちつけた 「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああああああああああ!!!!」 そのまま、ゴリゴリと木の棒を動かす 「ぎゅばあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああああああああああ!!! ゆ゛ぎゅう゛ う゛ う゛ う゛ う!! ゆ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛!!!」 3、4回 回転させると、ありすのぺにぺには完全にすり潰されて無くなった 木の棒は、続けてありすの頭頂部や目、歯などに打ち付けられ、次々に破壊していく 人間は”すりこぎ”でありすを丸ごと潰しているのだった 「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!! ゆ゛ ぎ ゃ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛!!!! ~~~っ゛っ゛!! ーーーーー!! …! …」 ありすは完全に潰された カチューシャや、歯、目も丸ごと ありすを丸ごとつぶした”生地”は、このあとさらに滑らかに加工され、固めて焼かれる 人間の虐待趣味がてら作り出された、「レイパーありすのケーキ」である レイパーありすの嫌う”ぺにぺにへの虐待”を赤ありすの頃から行い、成体まで成長させるという手間隙かかったこのケーキは 一口食べれば食通をも唸らせる程の美味だと言う 「ゆゆ~♪ばかなれいぱーがしんだね!とってもまぬけなおかおだったね!おにいさん♪」 「・・・そうだな・・・ 間抜け顔のありすは死んだな・・・ ひひ・・・」 ドムッ 「ゆぎゃあああああああああ!!!いだいいいいい!!」 「ヒヒ・・・」 「な、なにずるの、おにいざん!!?」 「・・・鈍い奴だな、次は、お前だよ」 「ゆ?ゆゆーーーーーっ!?」 人間は、ありす専門に虐待しているわけではなかった 次は、「人間に大事に育てられている」と思い込んだまりさの番だ ――あと、497回 ========================================================================== 時は、赤ありすが最初の転生をする直前にさかのぼる 「・・・ただし、おまえは500回生まれ変わるけど、その間、一回もすっきりーできないんだぞー でも、他のゆっくりからすっきりーさせられることはできるんだぞー」 「ぞ、ぞんなのどがいでぎじゃないいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」 「さあ、それじゃあ転生がはじまるぞー、ゆっくり罪を償うんだぞー」 「まっでえええええええええええええええ!!!」 こうして、レイパーありすは「自分から”すっきりー!”できない」生涯を500回経験しなければいけなくなった ========================================================================== ぺにぺにを虐待された後、生まれ変わっても、ありすは自分からすっきりできたことは一度も無い 意を決して木の洞で「ひとりすっきりー!」をしようとしたら、隠れていた蜂にさされ何倍にも腫上がった ぺにぺにはそのまま使用不能になった その後の転生では、ぺにぺににカビが生え、腐り落ちた 人間に捕まってぺにぺにをエアガンで射撃され、弾けとんだなんてのもあった あれから何度目の生涯だろうか ぺにぺにへの激しい痛み、度重なる恐怖はありすの魂に完全に刻み込まれた ありすは、転生をしても発情することが完全に無くなった 今まですっきりーのみに幸せを感じていたありすは、すっきりー以外のことに幸せを求めざるを得なかった そして、ありすは、ある美しいまりさに恋をする ありすは、こちらからすっきりさせることができなくても、まりさの赤ちゃんを孕むことはできることを思い出した ありすは、この美まりさと結婚し、子供を生みたいと思うようになった ありすからまりさへのプロポーズは成功し、二人の巣も完成した いよいよ今夜、二人は初すっきりー!を迎える 「んほおおおおおおおおおおおお!!ありすかわいいわああああ!!!」 「や゛め゛ろ゛お゛お゛お゛お゛おお!!あ゛でぃずの゛すっきりーはまりさのためのものなのおおおおおおお!!!」 美まりさに恋したありすも、類まれなる美ありすに生まれ変わっていた まりさも美しかったが、彼女の方もありすの美しさに魅了されたのだった 普通ならありす同士での交尾はあまり無いのだが、この美ありすにはレイパーありすも黙っていなかった まりさ不在の一瞬を狙い、美ありすの背後から襲い掛かったのだ 「すっきりーーーーーーーーー!!!」 「ゆー♪すっきりしたわ♪かわいいあかちゃんをゆっくりそだててね、ありす♪」 「ゆえええええ・・・ ありずにあがぢゃんできちゃったよおおおお!!!」 蔓に栄養分をとられて、満足に動くことができないありす 蔓に成った実は、赤ありすに成長を始めている 「かわいいあかちゃんをそだてて」だと? バカを言わないで欲しい!ありすが欲しいのは、愛するまりさとの子供だけだ 体力が落ちて、何もできないまま時間が経ち、ありすの頭の蔓から、赤ありすたちがこぼれ落ちてくる 「ゆっきゅりちちぇいっちぇね!!」 「ゆゆぅ♪」 「ゆぅ、ゆぅーーん♪」 赤ありすたちは、母ありすに愛おしそうにすりすりしてくる 「ゆぎぃぃ!!とかいはなありすは、いなかもののありすのあかちゃんなんてそだてたくないのにい!!!そ、そうだわ!!だれかにみつかるまえにころせばいいのよ!!!」 ありすはジャンプして赤ありすたちを踏み潰す 「「「「ぴゃあああああ!!」」」 その時だった 「なにじでるんだぜありずううううう!!!!」 「ま、まりさあああ!?」 食料を集めるために出て行き、巣に帰ってきたまりさと目が合う この群れでは、たとえレイパーに作らされた子供でも、殺すのは禁忌である 「あでぃずが、そんなありすだとはしらながっだんだぜええええ!!! このげすありすううううう!!!おまえはさいていのくずなんだぜええええ!!! ごみありすはみんなにせいさいされるがいいんだぜえええ!!!」 「どぼぢでええええええええ!?どぼぢでごんなごどになるのおおおおおおお!!!!!」 ――あと、299回・・・ まだまだ先は長い・・・ おまけ 「うーっ、今日もあの時間なんだぞー・・・」 閻魔は、「罪人を裁く罪」の報いに、熱して溶けた鉛を飲むという ゆっくりえーきが罪の報いに飲むのは、ジョロキアのジュースだ 「えーい、一気にいくぞー!!」 「むぐ、むぐぐ・・・ ゆげばあああああああああああーーーーーー!!!!!」 えーきは体内の鶯餡をところかまわず吐き出し、そのまま気絶した 明日も仕事が待っている
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昭和史の謎を追う(上) 第8章 論争史から見た南京虐殺事件 九百カ所の改ざん1 連続敗訴の教科書訴訟 2 田中正明の松日記改ざん事件 九百カ所の改ざん 南京論争の特徴の第一は、すでに書いたように多くが建前上の論議に終始していること、第二は、その結果ともいえるが、本質から離れいわばリング場外の乱闘に走りがちなことだ。数例をあげてみよう。 渡部昇一は田中正明『“〃南京虐殺”の虚構』に寄せた推薦文で「本書を読んで、今後も南京大虐殺を言い続ける人がいたら、それは単なる反日のアジをやっている左翼と烙印を押してよいだろう」と言い切った人だが、このなかで朝日新聞と本多勝一への批判に及んだのをきっかけとして、両人の問に強烈な応酬が始まった。 渡部が「悪質なヨタ記事を流し・・・・見えるものを見ようとせず、根拠なき悪口雑言を吐き、それがどうしても維持できなくなると沈黙して別の方面で悪口雑言を書き始めるといったタイプの記者」と書けば、本多は「鉄面皮なニセ学者」とやり返す。 田中対本多の「無責任なレポーター」(田中)対「明白なインチキ人間」(本多)となれば、もはやののしり合いといってよい。板倉対本多や洞対田中のやり合いも見ものだが、きりがないから省略することとして、田中にかみつかれた元外交官の法眼晋作が「田中君の行動について我慢ならぬのは、愛国者づらをして廻ることである」と反撃した話を聞くと、南京論争には何か人を狂わせる魔性がひそんでいるように思えてならないのである。 南京論争をめぐって、スキャンダルめいたドラマが次々に派生したのも、この魔性のゆえかも知れないが、ついでに筆者が見聞したいくつかの例を要約的に紹介しておこう。 129 1 連続敗訴の教科書訴訟 一九八四年三月十三日、田中正明、畝本正己、水津満など七人は、その年の四月から使用される中学社会科、高校日本史、世界史の教科書に「侵略」の言葉が使われ、「南京大虐殺」の事実が記述されていることなどについて、文部大臣を相手取り、問題部分の墨塗り抹消と七百万円の慰謝料支払いを求める訴えを、東京地裁に起こした。 理由は「いずれも虚偽の風聞に基づくもの。文部省が誤った記述を許したことによって精神的苦痛を受けた」というものである。 その直前の一月十九日に、家永三郎からいわゆる第三次訴訟を起こされたばかりの文部省は、教科書検定について左右両翼かち挟みうちされた恰好になった。 一九六五年から延々とつづいている家永訴訟はあまりにも有名なので詳細は省略するが、この第三次訴訟では「南京占領直後、日本軍は多数の中国軍民を殺害した。南京大虐殺(アトローシテイ)とよばれる」とあった原稿本の脚注が、検定官とのやりとりの結果、「合格本」では「日本軍は、中国軍のはげしい抗戦を撃破しつつ激昂裏に南京を占領し、多数の中国軍民を殺害した。南京大虐殺(アトローシテイ)とよばれる」に改められた。 一読してどうちがうのかわかりかねる悪文だが、こちらは検定制度自体が違憲との立場から、蒙った「精神的苦痛」に対し、二〇〇万円の賠償を請求している。この訴訟は証人調べが終って地裁判決を待つ段階にあるが、田中訴訟のほうは地裁三年、高裁半年とスピーディに進行、最高裁の判決が近い状況にある。 専門家筋では、当初からこの種の訴訟は訴えの利益がないとの理由で、「門前払い」の全面敗訴になるだろうと予想していたが、結果はその通りになった。 地裁判決文(一九八七年五月二十八日)には「原告らの主張する精神的苦痛は、自己の見解に反する歴史上、政治上の所説が採用されたことに対する不快感、焦燥感などにすぎず、慰謝料支払いをもって救済すべき損害には当らない」とある。なにしろ証人調べにも至らず棄却したのだから、早く進むはずである。 筆者も原告団幹部三人のうち、南京戦の参加者が畝本(軽装甲車隊の小隊長)だけと知って一種の政治訴訟だろうと判断していたが、原告の立場にあれば裁判対策上、まぽろし論を固守せざるをえず、公正な論争に参加する資格を失ったなと感じた。この感想は今も変らない。 (注)田中訴訟は一九八九年十二月十七日、最高裁の棄 130 却により地裁判決が確定した。 しかし、田中らは九一年七月四日、中学一年生四二七人(及び親権者)と、現行中学歴史教科書(七社)の南京事件に関する記述を「不当な記述」として文部大臣を相手どり、無効確認を求める訴訟を東京地裁に提起したが、九二年九月二十八日、「原告適格は無い」として却下された。 なお、家永第三次訴訟は一九八九年十月、東京地裁で家永の「敗訴」になったが、直ちに控訴、東京高裁で審理続行中(一九九二年十一月一日記)。 2 田中正明の松日記改ざん事件 一九八五年十一月二十四日付の朝日新聞は、翌日付で発表される雑誌『歴史と人物』(一九八五年冬号)に板倉由明が執筆した「松井石根大将『陣中日誌』改竄の怪」(上の写真)の要点を報道した。 陣中日誌の原本は、南京攻略戦の最高指揮官松井大将が記したもので、自衛隊板妻駐屯地資料館に 131 保管されていたのを田中正明が借り出し、走り書きの日記を判読して出版したぱかりのところだった。 雑誌の編集部は、専門の読解者に手助けしてもらい、同じ原本と対照したうえ、解説を板倉に依頼したものだが、南京虐殺を否定する方向で九百か所以上の削除、加筆、誤記、文章の移動などが行われていることが明らかにされた。 板倉由明論文 板倉は同じ紙面で「誤読、脱落はありえても、もとの日記に書いていないことを付け加え、それに注釈までしているのではどうしようもない」と評し、田中は「言い逃れになるかも知れないが、体調などの悪条件が重なりミスしたもので、決して虐殺は虚構だという自分の主張に合わせて加筆や削除したのではない。申し訳ない」と釈明した。 本多は、さっそく翌日の紙面で「松井大将が生きていれぱ、さぞ改ざんを怒り嘆くだろう」と追い討ちをかけ、洞富雄も『赤旗』紙上で「このエセ研究家にあえて一撃を加えた見識に……敬意を表したい」と述べた。さすがの田中も再起不能におちこんだか、と噂されたが、支援者たちに励まされてか再起の日は意外に早かった。 一年半後に、田中は『南京事件の総括』(謙光社)を刊行、虐殺派、中間派のライターたちを威勢よくなで切りにしたあと「あとがき」で改ざん事件に言及した。 すなわち「そのほとんどは、私の筆耕の誤記や誤植、脱落、あるいは注記すべきところをしなかった等の不注意によるものであります」と弁解しつつ「字句に多少のズレはあっても、松井大将の真意を曲げることなく、その目的は完全に果し得た」と自賛した。その心臓ぶりには脱帽のほかないが、シロウトばかりでなく学者のなかにも彼を全面支援する人がいるから不思議だ。 教科書紛争で文部省を凹ませた小堀桂一郎東大教授(文学博士)はその一人で、『南京事件の総括』に序文を寄せ「校正刷で拝読し、題名に偽りなく、この難問題に就て文字通りの総決算が提出されているのを見た。そして心から敬服し、感謝し、且つ頼もしく思った。田中氏は耿介(こうかい)たる義の人にして又烈々たる情熱の人」と最大級の賛辞を呈している。校正刷を読んでのちの所感だから、お世辞ではあるまい。 すでに引用した渡部昇一上智大教授も別のひとりだが、この人は出世作の『ドイツ参謀本部』(中公新書、一九七四)で、写真ぐるみワルター・ゲルリッツの Histry of German General Staff (1953) を大幅借用したぐらいだ 132 から、盗用や改ざんには理解があるのかも知れない。 このように強力な支援者に励まされたせいか、田中は「朝日新聞はじめ洞富雄氏ら虐殺派の人びとは、ニセ写真やウソの記述までならべたてて、ありもせぬ二十万、三十万の“大虐殺”がさもあったかのごとく宣伝しています。これこそ歴史の改ざんでなくてなんでしょうか」と開き直っている。 復調して健闘する田中は、次に記す事件にも再登場してくる。 戻る論争史から見た南京虐殺事件
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[3月13日] 俺「お腹すいたー」 幼「まだガス使えないのかなあ、愛情たっぷりの味噌汁作りたいのに」 俺「ガス点けてみりゃ良いじゃん」 ボッ! 幼「あっ、点いた! あれ消えちゃった」 すぐに消える。 もう一度チャレンジするが今度は全く点かない。 幼「昨日もこんな感じだったの。一瞬点くんだけどすぐ消えて」 俺「これ漏れてる分のガスで点いたんじゃねーの? 元栓落ちてるだけでもう復帰出来るんじゃないのか。元栓どこにあんだ」 幼「外」 二人で元栓を見に行く。 ガシャコンとフタを外す。 俺「んー……」 幼「ひゃあ、何か赤いの光った!」 俺「はあ?」 幼「そこそこ……ほらあ! もうやだあ……」 俺「ランプ点いただけじゃねーか」 幼「なんで点くんだよー、驚かすなよー……」 俺「これ点滅してるってことは異常がないってことだろうから復帰して良いってことじゃね? その説明書みたいの外せよ」 幼「どうやって外すの? 取れない」 モタモタしてるので横から覗きこむ。 俺「んー……やっぱり復帰して良いみたいだな。 まず、キャップを外して……」 キュッキュッ……。 幼「ちょっ、ちょっ、待って」 俺「なんだよ」 読みながらキャップを外そうとすると、みおに止められる。 幼「こわいじゃない! そんな無造作にやんないでよ」 俺「全然こわくねーよ、書いてある通りにすりゃ良いだけだろ」 幼「わっ、あっあっ、危ないよ」 俺「お前、俺を信用しとらんな」 やって良いかみおにいちいち聞いてたらたまらん。構わずにフタを外してボタンを長押しする。 俺「……ゆっくりボタンから手を離して、えーっと……? ……ランプが点いたら、これが点滅するまで三分ほど待つ……と。 お前が騒いでる間にもう終わったわ。ここで三分待ってろ役立たず」 幼「和くんすごーい」 何もすごくない。 わけがわからない。 ◇ 三分後、みおが戻ってくる。 幼「和くんいてくれて良かったー」 俺「お前マジで三分待ってたのか!?」 幼「えっ。待ってたよ?」 みおがきょとんとした顔で返事をする。 俺「バッカだなお前。寒いのに素直に外で待ってるかな。 三分した頃に見に行けば良いんだよあんなの」 幼「やー、泣きそうだったからさ。えへへ……」 俺「なんで?」 幼「和くんがいてくれてほんと良かったなって」 俺「なんだそりゃ」 幼「だって一人だったらこんなのこわくてこわくて」 本当にこわかったのだろう、丸三日くらいおびえていた。 俺「ガスやってみ?」 みおが試すと、火がしっかり出た。 幼「おおー」 俺「こういうのって管理人とかに復帰して良いか確認取らなくて良いんだよな?」 幼「ちょっ!? 今さら言わないでよ!」 俺「まあ大丈夫だろ。東京のガスがずっと止まってたらニュースでやってるよ。管理人月曜まで来ないのに待ってらんないし。 それより腹減った。ふあーあ……ふにゅにゅ」 適当に答えてあくびをするとみおがあきれる。 幼「あんたよくそんなのんきでいられるわね。ぐーぐー寝てるし」 俺「お前がうるさいから初日は五時まで寝られなかったけどな」 書き込みをした12日の4時、みおも起きていた。 テレビの電源を入れっぱなしで、速報の効果音が鳴ったらいちいちしがみつき、俺が少し動いたら地震がきたのかとびくびくされた。 みおにその気がなくても、不安そうな顔をしてしがみつかれたらムラムラする。でも、みおは余震が心配で裸になりたくない。おかげで俺まで寝られなかったわけだ。 ……口で三回してくれましたけどね。 ◇ 俺「みおが心配し過ぎなんだよ。みんなに電話しちゃってさ」 幼「あんたがおかしいのっ! 普通無事か確認するでしょ」 俺「ほとんど無事だろこのへんは。何をそんなに心配するのかわからん。 みおだけはすごく心配したけどみおからは電話きたし」 桃は同じ職場。みお、親、たま、カツミから電話やメール有り。他に誰も友達いないので心配のしようがなかった。 むしろどこに住んでるかさっぱり知らないネット関係の友達の方が心配だったし、心配してるだろうと思って顔見せ更新を急いだ。 こんなこと書いたら引かれるかもしれないが、俺にとってネットの友達は普通の知り合いなんかよりはるかにでかい存在なのだ。 なにしろ、ネットではざっと百人は心配してメールや書き込みをしてくれた。本気で心配してくれてると思ったし、熱い友情を感じた。 どうしてみんなここまで心配してくれるのだろうと不思議になるくらいだった。 ……これを書きながら一応確認のために携帯の電話帳を見ていたら、ふとヨーダのことを思い出した。あんなのもいたな、すっかり忘れていた。一週間で一度も思い出さないとは。 みおに「ヨーダって今どこに住んでるんだろうな」と聞いたら、みおも忘れていたようで「あっ、ヨーダ地震大丈夫だったのかな?」と返ってきた。 ……みんなに一つ断っておくが、幼なじみなんて普通は大人になったらただの知り合いみたいなもんだ。 だから俺らが薄情なわけじゃないので、勘違いしないように。特にみおは薄情なんてありえない。真逆と言っても良い。みおが薄情だと思われたら心苦しい。 幼「私の心配してたの? 超落ち着いてたじゃん」 俺「あの時のお前より動揺するのは難しいだろ」 幼「じゃあちょっとは心配してたんだ」 俺「俺は死んでも良いからみお生きててくれって思ってたな。胸が苦しかった」 『死にたくない』という感情より『みおが死んだら嫌だ』という感情の方がはるかにでかかった。今でも不思議な感覚だ。 幼「そんなこと考えんなよ」 俺「だってみおに比べたら俺なんてどうでも良いって思ったし」 幼「ダメだろバカ。そういうこと考えると本当になるっていうじゃん。 和くんがいなくなったら私生きていけないんだから」 俺「その瞬間ついそう思ってたってだけだよ、地震直後のみおから電話ある前。 ごめんね」 幼「ま、まあ私だって同じこと思ったからひとのこと言えないけどさ」 俺「同じこと?」 幼「なんでもない」 ◇ 幼「やーっとお風呂に入れる!」 俺「お風呂入りたがってたもんな」 幼「余震起きたら教えてね」 俺「いっしょに入っちゃダメなの?」 幼「お前がテレビの前に居ないとゆっくり出来ないだろ。 大体、汚いからダメよ。アカがたくさん出る」 俺「気にしないんだけどな」 幼「私が気にするの!」 ◇ 幼「お待たせ」 みおがお風呂から出ました。 俺「俺はお風呂入った方が良いのかな?」 幼「入らないの?」 俺「別に俺は入らなくても良いや。みおが一人にされるのこわいなら入らないし、お前くせーよってんなら入るし」 幼「入るとさっぱりするよ」 俺「じゃあ入るか」 ◇ 幼「和! 緊急速報だよ! 出た方が良いかも!」 お風呂に入って五分も経たずにみおが慌ててドアを開けてそう言う。 俺「別にこっちあんま揺れてないじゃん」 まだ出たくない。 幼「うー、でもこわいよぉ……」 俺「だからみおがこわいなら入らないって言ったのに。もうお前、また風呂入っちゃえよ」 幼「そうする」 俺「えっマジで!?」 幼「一人じゃこわくてゆっくり入れなかったし。いっしょに入った方がマシだわ」 なんという二度手間。 ◇ でもやっぱりこわいのか、お風呂に携帯を持ち込んで携帯でテレビを観るみお。 俺「そこまでして入りたいかな」 幼「え? 和くんもお風呂好きでしょ?」 俺「好きだけど、お前のは違うじゃん。 俺は風邪の時にどうしてもお風呂に入りたいとは思わないし、お風呂が使えなくても銭湯に行こうとは思わない。 みおはカラダをキレイにしたいってのが目的の一つとしてあるでしょ? 俺それないもん。むしろカラダを洗うのは面倒くさい。俺って眠いとお風呂入らないで寝ちゃうでしょ? 不潔だとみおに嫌われるから洗っておかなきゃなって感じでついでに洗うだけで、目的はお風呂でマンガ読んだりしながらゆっくりすることだもん。 さっきのみお、とりあえず第一目的のカラダを洗うことは出来たから良いやって感じで出てきたわけでしょ?」 幼「和くんは昔から湯船に長くいるタイプだよね」 俺「いや、お母さんと入ってた子供の頃は百数えるのすごく嫌だったぞ」 幼「えーそうだっけ?」 俺「ほら、熱いから。一人で入れるようになってからは冷まし放題だから、そこからお風呂が好きになったんだよ。 みおの家でみおとお風呂入ってた時もすぐに出たでしょ? あれはちょっと恥ずかしいからってのもあるけど」 幼「でも私、水足してあげてた記憶あるよ?」 俺「俺知らないぞ」 幼「熱いから出るって言うから、じゃあダーリンのために冷ましてあげるって言って」 俺「……いやー覚えてないや。みおの家では長風呂してたんだっけ?」 幼「それは覚えてないけど、怒られた気がする。 お母さん達麻雀してて子供の後で入ったから、お湯ぬるくなってるわバシャバシャはしゃいで減らしまくってるわで。 だから次からはバレないようにお風呂を出る前にお湯を足してたと思う」 俺「ずる賢いな」 幼「あ! お風呂でよくキスしたよね?」 俺「そうなのか?」 幼「お風呂なら密室だから無理矢理ちゅーしても私がお母さんに怒られないから無理矢理ちゅーしまくりだった」 俺「ずる賢いな」 幼「最終的に嫌がる和くんがかわいかったなー」 ひでえ。ひでえけどうらやましい。 ◇ 俺「そのへん全然覚えてないや」 幼「私も急に思い出した」 俺「まだ思い出すことってあるんだな」 幼「熱い風呂が嫌いってので、ああそういえばなんかあったなって思い出したの」 俺「俺はこの前、みおがプチトマトをすすめてきてたのを思い出したよ」 幼「なにそれ」 俺「プチトマト美味しいから食べてみなよ、みたいな。ご飯食べててさ」 幼「偉いな私」 俺「みお、みおのお母さんに怒られてたよ」 幼「えっ、なんで!?」 俺「みおやめなさい和くんが嫌がってるでしょうが!……って」 幼「今の似てた」 俺「そう」 幼「早口なのがそっくりだった」 俺「そういえば怒る時に早口な気がするね」 幼「どうしてこんなことするの畳めって言ったでしょ!」 みおがお母さんの真似をする。 俺「あはは」 しばらく昔話に花が咲く。 俺「なんでプチトマト食えないならヘタやるから食えって発想になるんだよ。 いじめだよな」 幼「バカそれはいじめじゃなくて私の愛情だろ」 俺「歪みねえな」 幼「ぶーっ」 冷えた緑茶を飲みかけてたみおが吹いた。 幼「おまっ、ふざっ、けほっけほっ……」 俺「何に吹いたんだよ」 幼「ふー……けほっけほっ……はー楽しい。 大変な時にこんな笑ってて良いのかしら」 俺「被害がなかった人達は笑うのが仕事だよ」 幼「そうかもね」 俺「知らんけど」 幼「適当かよ」 俺「でも俺はみおが元気だと嬉しいな。こわがってるのもすごくかわいいけど」 幼「ばーか。じゃあ元気にさせてみろよ」 俺「頑張る」