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……かつん 聞こえてきたのは、足音 女子トイレに潜む裂邪とミナワは、その気配に息を潜めた 「おばーちゃん、ここよね?」 『あぁ、そうだよ』 ……? 瑠璃と、もう一人……壮年の、女性の声? もしや、追ってきていた、都市伝説の気配? 裂邪は警戒を強める… その時!!! っぼん!!と 裂邪とミナワが潜んでいたトイレの個室に、真っ赤な色が広がる!! 「うわっ!?」 「きゃっ!?」 「あぅあぅあぅ!?転移先に人がいた上に、また男女でラブきゃっきゃとかどんなデジャヴですか!?」 「むぅ、まったくだ。そして、あの時ほどではないが明らかに容量オーバーだな、この個室に」 現れたのは、真っ赤なマントを羽織った男性と、真っ赤なはんてんを着た幼女 そして、ついでに言おう マントの男性が口にした通り、この狭いトイレの個室に四人など、明らかに容量オーバーであり どさどさどさどさっ!!! 扉が開き、裂邪達はトイレの個室の外へと出てしまった!! 「む、何かよくわからないけど、あんまり関わりたくない雰囲気がするのです、赤マント、ここはとっととずらかるのですよ。そして、花子さんの契約者がやってる執事とメイドの店に行くのです!」 「はっはっは、相変わらず自分勝手だな、君は。まぁ、関わりたくない気配に関しては同感なので、ロリの気配を前にいささか名残惜しいが退散しようか」 ひらりっ、と 真っ赤なマントを翻す男性 次の瞬間、男性と翻されたマントに包み込まれたはんてんの幼女が消えた 場を引っ掻き回すだけ引っ掻き回して、無責任にとっとと逃げたのだ 「とりあえず、見つけたわよ」 じ、と 裂邪を見下ろしてくる瑠璃 じと、と裂邪を見下ろして 「………女子トイレに逃げ込むなんて、変態?」 「変態じゃないよ!?ちょっとちっちゃな女の子が好きなだけな紳士だよ!?」 「それはロリコンという名称の変態でしょ………それは、さておき。あの箱、渡しなさい。本当に危険なんだから」 …仕方ない 観念する事にした裂邪 ミナワも心配してきているし、大変と惜しいが手放し… 「…って、あら?あんた、箱は?」 「え?」 ……あれ? そう言えば、さっき、トイレの個室から出てしまった時に…… あれ??? 「あ、ご、ご主人様、あれ……」 …恐る恐る ミナワが、指をさす その、先に l^丶 | ゙" ゙ y-―, ミ ´ ∀ ` , ; ハ,_,ハ ミ ヤター、ダッシュツセイコー ; ⊃;´∀` ;(ヽ, ; ; " ; ,; ミ ` ;,, "'" ,,, "゙'~"^゙"" 「蓋開いちゃった!?出てきちゃった!?」 「っちょ………父さんと母さんが始末した奴と、何か違う!?あんなもっさりしてた覚えはないわよ!?」 裂邪の持っていた箱は、放り出されていて 中身が、普通に脱出していた もっさりして、微妙にピンクのオーラをまとう、それらは l^丶 | ゙" ゙ y-―, ア、ソレニゲロヤニゲロ ミ ´ ∀ ` , (丶 (丶 ミ ニゲロ! ニゲロ!! (( ミ ; ハ,_,ハ ハ,_,ハ ; ミ ;´∀` ; ;´∀` ;, , ` ; , c c.ミ c c.ミ U"゙ ~"^ 丶) u ゙"J u ゙"J と あっという間に、裂邪達の前から、逃走してしまったのだった 続くかどうか不明で未定 前ページ連載 - 花子さんと契約した男の話
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世界は不思議で満ちている。 「事実は小説よりも奇なり」-- これはそれを身をもって実感した少女の物語。 泉こなたは目覚めた。 超能力とか本当の自分とか、比喩的な意味では無く。 文字通り、ベッドの上で眠りから目が覚めたのだ。 こなたはその横でスゥスゥと眠っている少女、柊かがみを眺める。 可愛いなぁ、などと思いながら、ふと、こなたは気付いた。 「……動けない?」 金縛りとかそういうものではなく、物理的に羽交い締めにされているために。 「--かがみ?……返事がない。ただの--」 「…人を勝手に殺すな。」 「あれ、かがみの言えた台詞?それ。」 「うぐぅ……。」 会話通り、かがみはこなたを殺そうとしたことがあった。…勘違いで。 肝の冷えるような話だが、今はただのネタと化していた。 「まあ、それは良いとして。かがみ、そろそろ離して?」 「え?あぁ、うわっ。ご、ごめん。」 状況に気付き、真っ赤になって離れるかがみ。 何故家族でも無い二人が同じベッドで寝ているのか、というと。 --付き合ってるから。 もう少し詳しく述べると、かがみが休みを利用してこなたの家に泊まりに来ていた。 そして、どうせなら一緒に寝ようということになったのだ。因みに入浴も二人一緒だった。 同性愛は受け入れられにくいというが、こなたの同居人たち、 父のそうじろうと従姉妹の小早川ゆたかには何故かすんなりと受け入れた。 「いやぁ、かがみの寝顔、可愛かったよ?」 「ゆ、言うな。」 そんな会話をしながら、着替えようとする二人。そこでふと、こなたが気付く。 「かがみ~、『ソレ』何?」 「ん?……え?」 かがみがこなたの視線の先を見ると。 そこには、テントがあった。 --かがみのパジャマのズボンの前が不自然に盛り上がってたのだ。 「こなた?あんた、何したの?」 「な、何もしてないよ!?」 かがみの詰問にこなたはブンブンと首を横に振った。 「じゃ、じゃあ…」 かがみは恐る恐るズボンのゴムに手を掛けた。 二人が生唾を飲む音が重なる。 --ゴクリ かがみが自分のズボンの中を覗き込む。 「な、なんじゃこりゃあああぁぁぁぁ~!!」 すぐに家中にかがみの声が響いた。 「なんだ、どうした?」 「どうしたんですか?」 声を聞き付けて、そうじろうとゆたかがやってくる。 「ナンデモナイヨ?」 「ごめんなさい。こなたが変なモノ見せてきたもので…。」 かがみはベッドに潜り込み、こなたはベッドにもたれて、近くの同人誌を開いていた。勿論、同人誌は逆さまだ。 「こなた~。あんまり、かがみちゃんを困らせるなよ。」 「そうだよ、こなたお姉ちゃん。」 「分かったって。」 こなたがそう言うと、二人は自室に戻っていった。 「「ふぅ~…」」 「そういえば、こなた。」 「うわぁっ!」 二人の体から力が抜けたところで、そうじろうが戻って来た。 「うわって…。今日は朝、お前の当番だけどどうする?代わるか?」 娘の悲鳴に軽く凹みつつ、そうじろうは尋ねた。 「ん~。」 ふと、こなたが時計に目を遣ると、まだ六時半。しかも、休日。いつもならまだ「起きている」時間だ。 少し考えてこなたは答えた。 「いや、作るよ。かがみと。」 「わかった。なら部屋にいるから出来たら来てくれ。」 そうじろうはそう言うと去っていった。こなたはまた、そうじろうが戻って来ないか確認してから、息を吐いた。 「それで、かがみ。何があったの?」 「何って……。」 こなたの問いにかがみは頬を染め、言い淀んだ。流石にテントはもうない。 「……恥じらってるかがみ萌え。」 「う、うるさい。」 少し落ち着いたのか、いじってくるこなたに、反射的にいつもどおり返すかがみ。 「まぁ、大体分かるけどね。」 「わ、分かるの!?」 「伊達に色んなゲームをしている訳では無いのだよ。」 薄い胸を張りながらこなたが言う。 「それはそれで、どうなんだ?」 こなたのいつもどおりの様子にかがみもペースを取り戻した。 「焦ってもどうにもならないしね。まず、朝ご飯かな。かがみも手伝ってね~。」 かがみはこの時ほどこなたの薄い胸を頼もしく思ったことはなかった。 「さて、どうしたもんかね……。」 二人は朝食を終え、こなたの部屋に戻っていた。 「こなた。えと、その……」 「何、かがみ?」 「そんなにマジマジと見ないで欲しいんだけど……。」 かがみは今、こなたの前で下半身裸になっていた。そこには、女の子には無い器官がついていた。 「う~ん。紛うことなき、オチンチンだね。」 「あう……。」 こなたのあっぴろげな言葉に頬を染めるかがみ。流石に、年頃の乙女相応の反応。 「でも、女の子のも付いてるし、胸も私よりも大きい。」 「それは元からだっ!」 「ふむ。私、フタナリさんの本物って、初めて見るよ……。あ、今、ちょっと大きくなった。」 「そ、そんなこと……」 しかし、こなたの言葉と視線に、確実にかがみの男の子の部分は体積を増している。 「かがみって、やっぱMっ気があるんだね。。」 「そ、そんなこと言ってないで、早く何とかしなさいよっ!」 「いや、何とかって言っても。医者にでも行く?」 「何て言うのよ!?」 「朝起きたらオチンチンが生えてました~、とか?」 「言えるか!!」 「でも、事実だよね?」 「そ、そうだけど……。」 それから二人はうんうんと唸って、案を出し合ったが、妙案は出なかった。 「こなた、ゲームとかだったらどうなのよ?」 かがみが投げやり気味に、聞く。 「んと、主人公が女になったりで、そのままハッピーエンドとか。あとは一晩で治るとか、夢オチとか。」 「ふむ。一晩で治るのに賭けて、今日は帰ろうかしら。」 腕を組んで考えるかがみ。しかし、反論が挙がる。 「え~。」 「え~、じゃないわよ。他に良い方法あるの?」 「良い方法はないけど……。」 そこでこなたの目がキラリと光るが、かがみは気付かない。 「なら良いじゃ……ひゃうっ!」 「こんなになったまま帰るの?」 こなたはすっかり大きくなった、かがみのソレを掴んだ。そして、その手をゆるゆると動かす。 「ちょっ……こなっ…やめっ……!」 「多分、これは私を襲ったバチだね。」 「あっ、あれ…ん…はっ。」 「ん?あれは、何?」 そう問いながら、こなたは手の動きを止めた。 「あっ……。あ、あれはあんたが許してくれたでしょ?あんな格好までさせて!」 こなたは夜襲の代償として、かがみにコスプレをさせていた。 「確かにウサ耳かがみには萌えたけど。私が許しても御天道様が許さないんだよ!」 「普通逆じゃないか?」 「細かいことは気にしないの!時に、かがみんや。」 「な、何?」 「手を止めた時に物欲しそうな声出したよね?」 「だ、出して無いわよ!」 そう言う声が裏返り、全く説得力が無い。 「そんな、お尻を振りながら言われてもね。」 「振ってないっ!!」 「まぁまぁ……」 そう言うとこなたは手のストロークを再開する。 「んっ、んっ……こなたぁっ!」 「こっちはどうかなぁ?」 こなたは空いた手でかがみの女の子の部分に触れる。 「んあぁっ!ちょっ……強っ…」 「かがみ、濡れちゃってるよ?ん~、クリちゃんが大きくなった感じかな?」 「あっ、んっ……やっ、あんっ……」 「女の子みたいな声出して~!」 「おっ…んっ……なあっ、だぁっ…て……」 「流石かがみ。こんな状態でもツッコむか……。」 感心しつつ手は止めるこなた。こなたの手が止まりかがみは甘い声を出す。 「こなたぁ……。」 その目は完全にトロンとしている。 「大丈夫だって。やめたりしないから。…チュッ。」 こなたはかがみのソレの先端に口づけをする。 「はぁんっ……。」 こなたは全体に口づけの雨を降らせる。偶に強く吸うと、かがみが大きく喘ぐ。 そして、全体をアイスキャンディの様に舐める。チロチロ舐めたり、大きく舐め上げたり。 偶に女の子の部分もに掠めたり、舌を差し込んだりしている。 かがみは堪え切れずに後ろのベッドにもたれる。 「はあぁっ……何でっ、慣れ…んっ……てんっ、のよぉっ……」 「ん?初めてだけど?強いて言えば、ゲームの御蔭かな?」 言い終わると同時にこなたは、かがみのを口に含んだ。半分も含めて無いが。 そして、右手は含み切れない竿に。左手は女の子の穴に。 「はあぁぁんっ……んっ、あっあっ……」 「んっんっ……ちゅぷちゅぷ……ふぁふぁひ?ひほひひ~?(かがみ?気持ちい~?)」 こなたはかがみに聞くが、喋ろうとすることで舌が色々なところに当たり快感を生み出すので、 かがみは答えるどころでは無い。 しかし、こなたも気にしないようで、フェラチオを続ける。 --ちゅぷちゅぷ…ちゅぱっ、ちゅぴ…… 「あっ…んっ……こなっ、…もっ」 かがみが堪らないような声を上げる。 それを聞いたこなたは、かがみのモノを自分の唾液を一緒に吸い込んだ。 それと同時に、膣内に差し込まれた指を曲げ、襞を強く擦る。 「あぅぅっ……んああああああぁぁぁぁぁ……」 かがみは襲い来る快感に堪えようと右手の人差し指を噛み、 左手では後ろのシーツを掴むが、抵抗虚しく大きく叫んでしまった。 --どびゅぅ、びゅくぅ、びゅるっ…ビクッビクッ…… 「うぐぅっ……」 かがみの体が大きく跳ね、何処でいつ作られたのか、白濁液がこなたの口内に吐き出される。 「コク…コク……。うぅ…苦~い…変な匂~い……。」 こなたはかがみの白濁液を嚥下し、ぼやいた。口に入り切らなかった白濁液が口角から垂れている。 「ハァハァ…ん……ハァ~…。自業……自得、よ……」 イった余韻が残ったまま、かがみがぼやき返す。 「むぅ……」 むくれながら、こなたは唇を舐め、かがみのを舐め取る。 普通ならえちぃ動作も、こなたがやると幼く感じられる。 「あっ、かがみ。まだ、出てる。」 そう言うとこなたは言い返せない腹いせとばかりに、ちゅ~っとかがみのを吸った。 「あっ…こなっ……ああぁ…」 イったばかりでまだ、敏感なモノを吸われてかがみが腰を浮かせる。 こなたは口を離すと、そのままかがみにキスをする。 「あぁ…んっ、ちゅっ……ちゅぱ…んっ」 「ちゅぱ……ちゅっ…んあ……ちゅぱっ…」 こなたはかがみの開いていた口に吸い付き、すぐに舌を差し込む。 こなたの方が位置が上なので、こなたの唾液とかがみの白濁が混ざった物がかがみの喉に流れ込む。 「んんっ……コクッ……んはぁっ…変な味ぃ~。」 こなたはかがみが嚥下したのを確認してから口を離す。 自分の白濁を嚥下してしまったかがみは、案の定ぼやいた。 「でしょ?でも、ほら。女の子で自分の精液飲めるなんて中々ないよ?」 「一生無くてよかったわ…。」 かがみは「ハーッ」と溜息を吐いて、再びぼやく。 「ねぇ、かがみ?」 「あによ?」 「女の子同士でHしたら子供って出来るのかな?」 かがみはこなたの呼び掛けに刺を含ませて返したが、こなたは気にしないように続ける。 そのこなたの顔は明らかに上気している。 「ふ、普通は出来ないでしょうね。でも、出来たとしても女の子しか生まれない筈よ?確か。」 Hという単語に先刻ので上気していた頬を更に染めながら、かがみは答える。 「ふ~ん。でさ、かがみ--」 「言うな……。自分でも分かってるから。」 かがみのモノは先刻のキスで元気を取り戻していた。それがこなたのお腹を押し上げている。 そのこなたはモジモジと内股を擦り合わせている。 「かがみばっかり、気持ち良くなってズルいんじゃない?」 「だって、それはあんたが勝手に……」 「こんなにしといてそれはないよ、かがみ……」 こなたは硬くなったかがみのモノを撫で上げる。 「あっ……。仕方ないわね…。良いわよ。こなたも気持ち良くしてあげるから、覚悟しなさいよ?」 それから、こなたとかがみはゆたかとそうじろうの存在も忘れ、 昼まで愛し合っていたというのは、また別のお話。 忘れられた二人はと言うと…… 「お姉ちゃ--」 「ねぇ!ゆーちゃん!買い物行こうか!?」 「で、ですが……」 「こなたたちは大丈夫だから!!」 「?は、はい。」 喘ぎ声を聞いたゆたかがこなたの部屋に入ろうとしたところで、 そうじろうが買い物に連れ出したことで、事無きを得た。 コメントフォーム 名前 コメント GJ! -- 名無しさん (2022-12-29 17 40 02) そうじろう。これは・・・GJとしか・・。 -- 名無しさん (2009-09-25 20 46 14) 事の最中に事無きとはこれいかに。 -- 名無しさん (2008-06-06 01 54 49) 事無きを得た……のか……??? -- 名無しさん (2008-06-05 20 19 46)
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>いや、そうでなくて ん? 2005/ 4/ 6 20 58 [ No.31794 /39216 ] 投稿者 ja2047 いや、そうでなくて うん、あなたの疑問とは少し違うと。 この疑問の場合、戦闘後敗走して都市に逃げ込んだ兵士の事についての疑問なのね。 ええ、ですから、私としては、どういう状況にあろうと、どういう意図があろうと、 敵正規軍の兵士は、その軍が兵籍を抹消しない限り、敵軍の兵士であると言ってるわけです。 私服で軍務放棄は、敗残兵?でいいの? だから、法的には私服だろうと、軍務を放棄していようと、敵軍の所属員は敵軍の所属員なのです。これが、所属員であるかどうかを決める権限は敵軍にあるわけで、こちらでは決められないのです。 説明だけでは解りにくいと思うので、じゃあ、当時の日本軍はどう考えていたかを確認しましょう。私やあなたの個人的な考えじゃなくて、当時の公式書類なら信用できるでしょ? これは メッセージ 31786 devdev1208 さんに対する返信です 戻る
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PREV:第4話 水の守護者の思惑 NEXT:第6話 観測される決闘 ストーリー …………マスター ??? おぉ~~!実験は成功したようじゃの! Dr.ルート あぁ……!素晴らしい発明だ……! 水の守護者 カイト わぁ! 可愛らしい子ですね!……え、実験って、この子で!?じ、人体実験ですか!? ルピコ そんなわけがないだろう……よく見ろ、作りは確かに精巧だがただの人型のロボットだ 水の守護者 カイト 実験というのは、このロボット…いや、「キリコ」ちゃんを起動させるためのものじゃよ Dr.ルート キリコ……?なぜそのロボットにエンペラー・キリコの名を? ダピコ 前回のマシンは、決闘者が放つデュエ粒子を介してカードの声を聞く仕組みだったじゃろ? Dr.ルート まずそれをエンペラー・キリコのカードが放つ微細なデュエ粒子だけでも反応するよう改良しての Dr.ルート そこからさらに、喋る以外の動作も行えるよう開発したのがこのキリコだ 水の守護者 カイト ……エンペラー・キリコがいや、カードの力が、機械の身体に定着した……!? ダピコ そんなことができるなんて……! ルピコ ……フフッ 水の守護者 カイト あれ、カイトさん……? ルピコ ……フハハハ!完璧だよ!実験は成功だ! 水の守護者 カイト 本当に素晴らしい……!膨大な粒子で具現化させずともカードと意思の疎通ができる! 水の守護者 カイト これでキリコのタクティクスを完全に理解できるぞ……!!フハハハハハ!! 水の守護者 カイト またなんか悪役風に…… ジャスミン キリコ! さあ、私の元へ!共に最強のデュエリストに! 水の守護者 カイト マスター キリコ 覚悟 キリコ なっ……!?やめろ、キリコ!なぜ私を襲う!? 水の守護者 カイト ぼ、暴走したじゃと!?一体どこの回路に不具合が…… Dr.ルート そ、そんなことよりカイトさんが……!あー!!! ルピコ カイトさん! 危ない! ジャスミン !! キリコ お、お姉ちゃん!?すごい、キリコさんの鉄拳を受け止めちゃった! ルピコ く……! ジャスミン!危ないのはお前の方だ!なんであそこに飛び出す! ダピコ だ、だって……カイトさん死んじゃうかもだし…… ジャスミン お前……どれだけ自己犠牲好きなんだ…… ダピコ 生まれもっての性分というかなんというか…… ジャスミン いや、そういうダピコさんだって飛び出してるじゃないですか! ジャスミン でも、とりあえず……ありがとうございました…… ジャスミン あっ! これは別に完全に信用したとかじゃないですからね! ジャスミン ……あぁ、それだけのことをやってしまったからな ダピコ ……とっとりあえず、全員でキリコさんを押さえましょう! ジャスミン ……ああ! ダピコ く……待て! 暴れるな!すごい馬力だな……! ダピコ しかし、いきなりカイトを襲うとはの……お前さん、キリコに何か悪さでもしたんか? Dr.ルート ……いや、少なくともキリコに害を為すことは何も…… 水の守護者 カイト 解放を要求キリコはマスターを強化する必要あり キリコ マスターというのは、私の事でいいのかな? 水の守護者 カイト YES、マスターこの後に来る危機に備えるそのため、キリコを解放すべき キリコ 【プレイヤー】さん!キリコさんの説得を手伝ってください! ルピコ キリコとデュエルですか?了承勝てば解放を キリコ 勝利時 敗北……これではマスターを鍛える目標を達成不可…… キリコ のうキリコや、お前さんどうしてそこまでカイトを鍛えたいんじゃ? Dr.ルート マスターを最強デュエリストに強化それがキリコの使命 キリコ 最強、デュエリスト…… 水の守護者 カイト だがのう……鍛え方にも方法っちゅーもんがある飴と鞭の使い分けが大事じゃぞ Dr.ルート なるほど……飴と鞭 キリコ 飴……飴…………思考完了 キリコ それならば、マスター キリコ 何だい 水の守護者 カイト キリコとマスター、その他一同一緒にデートすることを要求 キリコ …………何だって? 水の守護者 カイト 鍛錬には飴も必要ならば、キリコとのデートこそマスターにとっての飴 キリコ ひゃ~!!そ、そうなんですか!? ルピコ 馬鹿を言うな……おそらく何かのバグでそう言っているのだろう 水の守護者 カイト は? キリコ こわ……マジギレしてますよ ジャスミン 以前、マスターはキリコのため世界全てを敵に回すと発言ログにもある キリコ ……………… 水の守護者 カイト 自業自得だな ダピコ さらにマスターを知っている方とも交流を深めることにより キリコ キリコもマスターを理解 キリコ ……私としてもキリコのことを理解したい気持ちはある 水の守護者 カイト デート……という表現は適切ではないが…… 水の守護者 カイト まぁ……皆と出かけるくらいなら……構わないか 水の守護者 カイト 【プレイヤー】、それにルピコ達も付き合ってくれるかい? 水の守護者 カイト 私は大丈夫ですよ!【プレイヤー】さんはふむふむ……OKですって! ルピコ ……私も今は、【プレイヤー】にレンタルされている身だ ダピコ それにキリコの回収ができないなら一緒にいるしかないしな ダピコ デートはありえんがついていくだけなら構わない ダピコ えっ? ……え?あー、じゃあ私も! ジャスミン ホッホッホワシは実験データちゃんの分析で忙しいから、皆で遊んどいで~ Dr.ルート 了解では、参加者6名の了承を確認 キリコ なのでそろそろ解放すべき キリコ 敗北時 キリコの勝利約束通り、解放すべき キリコ ……キリコ! もう少し、【プレイヤー】とデュエルをしてみないか? 水の守護者 カイト その……君の君の事が知りたいんだだから…… 水の守護者 カイト マスターがキリコの事を……了解 キリコ 【プレイヤー】、再戦を要求キリコの性能を見せる キリコ 【プレイヤー】!私の安全は君にかかっている!このチャンスを活かしてくれ! 水の守護者 カイト PREV:第4話 水の守護者の思惑 NEXT:第6話 観測される決闘
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「あの、師匠…いい加減、どいてもらえませんか?」 「嫌だ。」 「ご飯は僕が作りますから、どいてください。」 「嫌ダ。」 「子供ですか、貴女は。」 こうして押し問答を繰り返して既に数十分 どうしてもこの人は、“料理”という物が作りたいようだ。 でもそんなことを任せたら、命がいくらあっても足りない気がする。 否、足りないだろう。 「…どいてください。」 「イヤダ。」 いつまでもこんなことを繰り返していれば、昼食が夕食になってしまうに違いない。 台所の支配権を争っているうちに、店内の扉の鈴が鳴った なんともタイミングの悪い来客だ。 慌てて、カウンターへ戻る 「ん?」 「あ、あの…?」 男性客は、自分に気付くなり顔をジロジロと見てくるのだ。 「え、えぇと。」 顔に何かついてますか? なんて、言えない。 「紫水晶の瞳に、その髪の色…。」 ぼそり、と特徴を言うと不精髭を撫でて首を傾げる男性客 「ルキウスの息子か?」 真剣な表情で問いかけてきた。 「父を、ご存知なのですか?」 「まぁな…、話してやってもいいんだが。 この臭いは何だ?実験に失敗でもしたのか?」 ―しまった。 「師匠、ダメですっ!! 一体何を作ろうとしてるかしりませんけど、ダメです!! 貴女がそこに立っていていい事が起こった例なんて何一つ無かったじゃないですか!!」 そう、例えば― 油の使いすぎで、天井が燃えて火事になりかけたり― 調味料と劇薬を間違えたり― とりあえず、あの人が台所に立って“料理”といえる物を上手く作れたことなど一度も無いのだ。 台所へ駆け用とした瞬間、思い出した。 バルツァー・エールリヒがルールのこの家では “廊下は走るな” これがルールだ、背いたら反省文100枚というふざけた仕置きが待っている。 しかし、今は一刻を争うのだ。 歩いていたら、間に合わない。 男性客に待っているように告げて、慌てて台所へと駆け抜けた 「参ったな……。」 慌てた様子も無く、ましてや参っている様子など微塵にも見せず まるで実験の失敗作を目の前にしたような態度で師はそこに立っていた。 「おぉ、ジャック。廊下を走ったな?反省文100枚だ。 と言いたいところだが、どうしたらいい?」 知るか。 「今日は、何と何を間違えたんですか…。」 呻きながら、鍋を覗き込むとそこには食材と言えない物が!異物が! 「いや、本の手順通りにやってみたんだけどな。」 手元にある、本。 “あなたにもできる料理100” 図書館のエンブレムシールがついている 「どうして、魔獣の肉や骨が入っているんです?」 「ん?あぁ、それはだな。ダシをとる、と書いてあったからな。 適当に放り込んでみたんだよ。まぁ、どれも同じだろう?」 「馬鹿じゃないですか?」 「なんだって?」 「言い方が悪かったですね。すいません、言い直します。」 溜息をついて、大きく息を吸っていった。 「―あたま、だいじょうぶですか?」 どちらにせよ、言い方が悪いのは変わらない。 ―――― “料理”という皮を被った“兵器”を処理。 「エールリヒ、お前。まだ諦めてなかったのか?」 「こいつに出来ることが私に出来ないはずが無い。」 「昔から、料理がダメだったくせにな。」 「そうなんですか?」 「あぁ。初めてのときはビックリした。 真っ黒な煙の汚染物質が漂ってやがる!!って思ったからな。」 「汚染物質とは失礼な。」 余っていたパンと残り物で作ったスープを口に運ぶ 「あ、師匠。言い忘れてましたけど… これからは、台所に一人で入らないでください。」 「何?」 「せめて、僕の目が届く場所で料理というものをしてください。 本当は、立ち入り禁止にしようと考えたんですけど。」 それではあんまりだ。 「ここは一応、私の家だぞ?」 「汚染物質を振りまかれたらたまりませんから。」 「おせっ…汚染物質とは失礼な!!」 「エールリヒ、いい加減に認めろ。 お前が製造するのは料理ではなく汚染物質であるということを。」 「ディスケンス、お前まで…。」 うぅ、と低く呟くとしょんぼりとした顔で昼食を黙々ともぐもぐと食べ始めた。 「あ、そうそう。勝手だけど、しばらく居候させてもらうかんな。」 「こき使ってやるから、覚悟しろ。」 「こき使われるのは慣れてるからな。覚悟なんていらねぇよ。」 「毛布一切無しで床で寝ろ。」 「それは…。」 「言っておくが、ジャック。こいつに毛布の類を貸したら原稿用紙に」 「はい、わかりました。」 「な、お前まで!?」 ごめんなさい、ディスケンスさん。 僕にはもう、原稿用紙に書くネタが無いんです。
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けだものとのそうぐう ◆lbhhgwAtQE (非登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアル チーターマンⅡ ニコロワ初の脱出者 勿 第九十五話⇔第九十六話 第九十六話⇔第九十七話 「……アリスよ」 彦麿が立ち止まって私に声を掛けてきたのは唐突だった。 今まで黙々と、歩いていたというのに急にどうしたのだろう? 「何よ?」 「山には古来より神が棲んでいると言われている」 「……そうね」 「そして、それと同時に、山には魑魅魍魎も潜んでいるのだ」 その通り。 というか、それは幻想郷は当たり前のことだ。 ついこの前も、魔理沙や霊夢が山の神やら天狗やらに会ってきたとか、そんな話をしていたし。 でも、それが今の状況とどういう関係にあるのだろう? 「魑魅魍魎は、我らに害をなそうとする存在。つまり、山に入ってきた我らに様々な悪さをしてくるのだ」 「まぁ、そうでしょうね」 「そして、今! 我々はその魍魎共から知らず知らずのうちに悪事を受けてしまったようだ!」 もう何が何やら。 そんなこと大声で言われも、私には何のことやらだ。 「……で、つまりはどういうことなの?」 私は、ついに耐えかねて、そう尋ねてしまう。 すると、彦麿は一言で、こう言った。 「……道に迷った」 ……私は、深く溜息をついた。 思えば最初から不安だった。 ストーム・ワンなる老人の頼みを引き受けた彦麿は、頼みである老人の仲間の捜索に躍起になっていた。 そして、躍起になりすぎた為か、彼はやや奇妙な行動に出たのだ。 ――「む、彼らがいるのは、こっちか!?」 ――「どうして分かるのよ……」 ――「心の闇に怯える者の声がかすかに聞こえたのだ」 と、こんな感じで彦麿は、時には道なき道を歩きながらも、私(と涼子)を先導していった。 そして、そうすること数十分。 その結果はこれだった。 「……で、どうするの? このままじゃ山を下ることすらままならないんじゃない?」 「うむ、その通りだ。アリスよ」 「って、迷っておいて妙に落ち着いているわね」 「私は闇を祓う陰陽師。いつ何時も平静であるべきなのだ」 ……だったら、山道を歩く時ももっと落ち着いてきちんとした道沿いを歩いて欲しいのに。 やはり、黒い帽子を被った人間には碌なのがいない。 このままじゃ、老人の仲間が持つという人形を見れないどころか、遭難すらしてしまいそうだ。 「…………はぁ」 「アサクーラ…………」 私が改めて溜息をつくと、そんな私の顔を見たのか、涼子も太い眉をハの字にしてショボンとしていた。 単に私の顔を真似しているのか、操り主である私の気持ちを察してくれたのか。 後者であるなら、やはりその自我は私の理想の終着点に近いものだろうな、と考えていると。 「……む、何かが聞こえるぞ」 いきなり、彦麿は明後日の方向に向き直った。 「聞こえる……って、また心の闇を持つ人間の声とかいうやつのこと?」 「うむ、その通りだ。……だが、これは怯える声とは少し違う。これは…………歌か?」 怯える声の次は歌声? 冗談も程ほどに……と思う私であったが、その時それは私の耳にも届いた。 「本当。……歌声がかすかに聞こえる」 木の枝を揺らす風に乗って、かすかに聞こえる歌っているような女性の声が聞こえてくる。 しかし、その歌声に私は何か違和感を感じた。 「ねぇ。あれ、何だか音が外れていない?」 「うむ、そのようにも思えるな。……恐らくは、歌っている者が闇に怯えながらも、助けを求める為に歌っているのだろう。だから外れているのだ」 「なるほどね……」 「どちらにしても、向こうにそのような者がいるなら助けねばならない。それが陰陽の道であるのだからな!」 再び彦麿は躍起になった。 ……というか、最初からずっと躍起だったのかもしれないけど。 自ら進んで動くことをあまりしない私からすれば、その行動原理はあまりに不可解。 だけど、今はそんなことを言ってられないだろう。 どのみち、私達だけで行動してたら、山中で無駄に時間を浪費しそうだし。 もしかしたら、歌声はストーム・ワンの仲間のもので、人形を見つけられるチャンスなのかもしれないし。 「そういうわけだ。行くぞアリス!」 「ま、そうする他なさそうね」 私は、歌声のする方角へ足を進める彦麿の後についていくように歩き出した。 その横に、涼子を引き連れて。 ……だけど、この時は夢にも思わなかった。 まさか、この直後にあんなことになるなんて。 ◆ それは、迷える歌声のする方向へ歩き出して間もなくの事だった。 「……何、これ?」 アリスは驚いたような、呆れたような声を出した。 無理もない。 何故なら、今私達の目の前には、目を疑いたくなるような物体がいたのだからな。 「うむ、あれは猿の仲間か何かのようだな」 「いや、それは何となく分かるけど……どうみてもただの猿じゃないでしょ、あれ」 その通り。 目の前にいるソレは、ただの類人猿には見えなかった。 二足歩行しているところ、しかもその二足で珍妙なステップを刻んでいるところ、そして何より、その凶暴な顔つき。 そう、それはまるで―― 「魑魅魍魎だ」 「……え?」 「あれこそが魑魅魍魎、人の心の隙間に入り込む物の怪の類よぉ!!」 そもそも、この殺し合いとやらをするように命じたのは、ピエロのような二匹の悪霊。 ということは、今目の前にいるような物の怪を、この場に送り込んできていても何ら違和感は無い。 そうやって奴らは、我々を怯えさえ、心を容赦なく闇に染めようとしているのだろうからな! 「というわけで、アリス。ここは私に任せておけ。奴を退散するのはこの陰陽師の使め――」 「って、彦麿、前! 前!」 私がアリスを後ろに下がらせようと彼女の方を振り向いた時だった。 彼女が何やら慌てたように指差すものだから、私はその猿の物の怪の方へ首を向け直した。 すると―― 「――ぬぁに!?」 振り返れば、そこには奴がいたではないか。 何故だ? 先ほどまである程度の距離があったはずなのに……! だが、そのような思考をしている間に、私は何らかの措置を講じておくべきだったのだ。 奴は、硬直した私目掛けてその腕を振り落として―――― ◆ 「彦麿!!」 涼子を操ろうとした時には遅かった。 彦麿は、猿の怪物の振り下ろした腕に殴りつけられ、横に吹き飛ばされていた。 飛ばされた彦麿は近くの樹にぶつかり、そのまま動かなくなる。 猿、彦麿、私と涼子。 この順に並んでいたところで、猿が彦麿を除去したとなると、奴が次に目を付けるのは確実に私だ。 だけど、私も猿如きにただやられるだけなんて真似は勘弁願いたいところ。 だから私は命じる。 横にいる新たな人形に。 「涼子! 防壁をお願い!!」 「コ-セ-ノーバクアップー!」 涼子は、迫り来る猿と私の間に割り込むと、すぐに見えない光の壁を構築する。 すると、猿はその壁に激突、後退を余儀なくされる。 ……よし、間合いは広げた。 近接戦にならなければ、あの猿の脅威も薄れるはず。 私は、そのチャンスを狙い、涼子に更なる命令を出す。 「涼子、次! 礫符『ストーンダストレヴァリエ』!」 「マユゲー!」 涼子は、命じられると周囲にあった無数の小石を小さい弾に変換し、猿へと飛ばした。 それは、彦麿と同じように身勝手な彼女の得意とする弾幕の一つから名前を借りたスペル。 まぁ、彼女だって私の本を今まで散々借りていってるんだし、少しくらいこっちが名前を借りても罰は当たらないわよね? ――と、それはともかく。 その無数の小弾による弾幕は、猿目掛けて正確に飛んでいった。 しかし。 「う、嘘ぉっ!?」 猿の能力は私の予想の斜め上を行っていた。 なんと、奴は絶対回避できないと思っていたその弾幕を、奇妙で、しかも素早いステップで全て避けきったのだ。 カスりすぎってレベルじゃないわよ!? そして、猿はそのまま私へ近づいてゆく。 このままでは、再び近接戦に持っていかれてしまう――それを回避するべく私は、次の命令を涼子に。 「槍符『スピア・ザ・ブランチ』!!」 「デカタヲミルー!」 落ちていたいくつかの枝を拾い上げ、槍状に変換すると、涼子はそれを猿目掛けて投擲する。 しかし、それらも悉くチョン避けされてしまい…… 「な、何なのよ、あの運動性……!」 と、呆気に取られている場合ではなかった。 猿は僅かな間にどこまでも間合いを詰めて迫ってきている。 私は涼子に再び防壁を作らせようとする。 だが。 「コユビデギュ-!」 それより前に、涼子は私の前へと飛び出していた。 それは主である私を守ろうとする本能からくる行動だったのだろう。 だけど、私が特別に命令を出していない以上、彼女は基本的な動作でしか動けないはずで―― 「アラクーラッッッ!!」 予想通り、猿のその豪腕により、涼子は彦麿同様に横に飛ばされてしまった。 ……これで、私と猿を遮るものは何もなくなった。 さて、どうするか? このまま逃げる? ……いや、この猿の素早さを考えると無謀。 ならば、戦って、撃退するなり倒したりするしかないだろう。 近接戦は苦手だけど、一応、私個人でも弾幕は作れるし、鬼が起した霧の騒動の時はそれなりに頑張った。 だから、今回だって……。 「おいで猿男……遊んであげる」 私は迫り来る猿を見据えて、身構える。 そして、猿がその腕を三度振り上げながら飛び掛ってくると―― 「悪霊退散! ぶるぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 「……へ?」 突如そんな叫び声が聞こえてくると、その直後。 ――コイーン! そんなマヌケな音が鳴ったかと思うと、猿はその腕を私に振るうことなく前のめりに倒れた。 そして、倒れた猿の向こうから姿を現したのは…… 「大丈夫だったか、アリス!」 そこにいたのは片手に濃茶のブロックを持つ黒衣の胡散臭い男。 先ほど吹き飛ばされたはずの陰陽師、矢部野彦麿その人であった。 ◆ 猿の物の怪の一撃で倒れてしまうなど、陰陽師として一生の不覚だった。 物の怪を祓うことがあっても、逆に返り討ちにされてしまうなど……琴姫や僧侶たちに知られたら笑い者にされてしまう。 ……いや、私が笑われるだけなら別に構わない。 だが、私が倒れてしまった後、悪霊に苦しむ人々はどうすればいいのか? 奴らが科学で解明できない存在である以上、陰陽師である私が何とかしないといかんというのに。 そう、このようなところでいつまでも倒れているわけにはいかないのだ! 私がそのような思いを胸に目覚めると、まさにアリスが物の怪に襲われそうになっていた。 そして奴は彼女の使役する朝倉を弾き飛ばすと、アリス目掛けて腕を振り上げていた。 ……それを見て、私の体はごく自然に動いていた。 アリスが人間ではない別の存在であろうと関係ない。 心に闇を持たぬ者を魑魅魍魎が襲うのであれば、私はそれを討ち祓うのみ! 私は持っていたブロックを振り上げると、奴の背後に一気に迫り、そしてそれを頭部目掛けて振り下ろす! 「――というわけだったのだ」 「なるほど……ね」 物の怪を気絶させてすぐに、私達は奴から離れた場所に移動し、木陰で先ほどの戦闘で出来た傷の手当をしていた。 傷の手当を受けるのは私、治療するのはアリスだった。 また、物の怪の攻撃を受け、気絶したままの朝倉も私の横で寝ている。 「しかし、あの物の怪……私の力で祓えぬとは、一体どういうことなのだ?」 「さぁね。そっちに関しては私は専門外だしさっぱり。……というか、殺しておいたほうが良かったんじゃないの、あんな厄介な敵なら」 「物の怪は単純に殺しただけではすぐに転生する。その悪しき魂を清め、祓うことが大事なのだ」 本来なら、祓っておきたかったというのに、あの物の怪は退治することが出来なかった。 あれはやはり、私の修行不足のせいなのだろうか? だとしたら、あの猿を祓う為にも、この地にて一層の修行を積まなくてはならない。 そうしなければ、奴は再び人を襲うだろう。 それだけは、何としても避けなくてはならないのだ! 「アリスよ。私が物の怪の一撃ごときで倒れたせいで、お前を危険な目にあわせてしまったようだ。すまない」 「べ、別に危険な目には遭ってないわよ。あの時もあなたが来なくてもきっと何とか――」 「私は一層精進しなければならないようだ。あの猿を祓う為にも、他の人々の心を救う為にも、この殺し合いを考えた悪霊どもを退散する為にも、そしてお前を守る為にも!」 私がそう高らかに宣言すると、アリスは何故か顔を少し赤くした。 「……どうした、アリス? 熱でもあるのか?」 「な、何でもないわよ!」 ……一体どうしたというのだ。 私がアリスの様子を訝しんでいると、横で寝ていた朝倉が目を開いた。 「あ、涼子も目が覚めたのね」 「……アサクーラ?」 「うん、問題はなさそうね……。とりあえず一安心ってところかしら」 朝倉の体を調べながら、アリスは笑みをこぼす。 ふむ、朝倉の意識が戻ったのなら、そろそろ動くべきだろうな。 「……では、行くとするかアリス」 「え? あ、あぁ、あの歌声の方向にってこと?」 「そうだ。物の怪に邪魔をされて時間は経ってしまったが、まだ彼女らがいる希望はある。何としても合流するのだ!」 「そ、そうね……」 歌声の聞こえた方向には、闇に怯える人間がいる。 私には、あの物の怪は祓えなかったが、人間の心を闇から救うことは出来るはずだ。 だから、行かなくてはならないのだ、何としても。 「……ところで、さっきの猿、あんなに大声上げてたのに何で気付かなかったんだろう。 正面からの攻撃はあんなに機敏に避けてたのに……」 「ふむ……。正面に注意が向く余り、背後に関しては無防備なのかも知れぬな」 【C-3 山道/一日目・昼】 【矢部野彦麿@新・豪血寺一族 -煩悩解放 - レッツゴー!陰陽師】 [状態]:全身に打撲によるダメージ(中) [装備]:孔明ブロック(小)(使用済)@スーパーマリオワールド(友人マリオ) [道具]:支給品一式、ネギ@ロイツマ、孔明ブロック(中・大)@スーパーマリオワールド(友人マリオ) 、長門の首輪 コイン@スーパーマリオワールド [思考・状況] 基本.主催を含む悪霊退散 1.ストーム1の仲間達を探す。ひとまず歌声の聞こえた方向へ 2.琴姫を探す 3.悪霊退散の為の修行を積む 4.猿の物の怪を改めて退散する 【アリス・マーガトロイド@東方Project】 [状態]:健康、魔力中消費 [装備]:朝倉涼子 [道具]:支給品一式、プラスパワー*6@ポケットモンスター レヴァンティン@くらっとけ!スターライトブレイカー(魔法少女リリカルなのはシリーズ) [思考・状況] 基本.しょうがないので異変解決 1.彦麿と一緒にとりあえず歌声の聞こえた方へ 2.涼子のため……じゃない、生き残るために少しやる気を出す 3.涼子の力でブレインな弾幕を作る方法を考える 4.いさじという人から人形を貰う 5.お気に入りの人形とグリモワールオブアリスを探す 6.レヴァンティンは……使うことも考える ※春香の歌声は聞こえましたが、彼女らのいる洞窟の位置が正確に分かった訳ではありません。 【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱】 [状態]:人形、ダメージ小 [装備]:なし [道具]:支給品一式 [思考・状況] 1:アサクーラ 2:マユゲー 3:コーセーノーバックアーップ ※朝倉涼子 死亡扱いです。首輪はついています。 命令がなければアリスを自動で守ります。 アリスの魔力が尽きない限り、表情もあり、人間と区別がつきません。 魔力が尽きた状態で数時間放置すると死体になり、二度と操れません。 朝倉涼子の情報改変能力は、暗黒長門の半分以下まで落ちています。 ※弾幕について 【礫符『ストーンダストレヴァリエ』】 地面に落ちている小石を情報改変し、小さい弾にして弾幕を張る。 規則性は無く、ばら撒き系の弾幕に位置づけられる。 魔力の消費量によって、弾幕の厚さ(easy~lunatic)は決定する。 【槍符『スピア・ザ・ブランチ』】 地面に落ちている木の枝を情報改変し、槍にして飛ばす。 槍はビーム状の弾の類となり、弾幕の形は自機狙いの奇数弾。 魔力の消費量を増やすことで、槍の数が増えたり、周囲にばら撒き弾を発生させることが出来る。 ◆ 殺し合いという名のゲームが続けられている中。 そのゲームを管理している者達が根城にしている地にて。 「……おいマルク」 ピエモンがマルクの背後から声を掛ける。 「何なのサ?」 「先ほど監視装置の映像を見たのだが……何なのだ、あの低脳そうな猿は」 「あぁ、あれ? 結構面白いと思ったんだけど――」 「そうではない。あれは、私が呼び出したデジモンとは違う存在のようだが……」 その顔には不満そうな表情が浮かぶ。 自分の知らないところで、イレギュラーな存在を発見したことが癇に障ったのだろう。 「……何故だ? デジモンだけでは不満か?」 「そういうわけじゃないサ。でも、偶然拾ったから、使わない手はないかなぁ、と思ったのサ」 「偶然拾った……だと?」 マルク曰く、あの猿は参加者を見繕っている途中、時空の狭間で身動き取れずにいたのを回収したものらしい。 「参加者にしようにも知能が低いからねぇ、監視役に使ったのサ」 「しかし……役に立つのか? 知能が低くては監視など……」 「まぁ、仕事はあいつに埋め込んである監視用のカメラが勝手にしてくれるサ。 というか監視っていうよりも、あいつが暴れて参加者達を驚かせるのが本当の目的だったりするのサ!」 そう言ってキャハハハと笑うマルクに、ピエモンは呆れる。 「下らないな……」 「まぁまぁ。アイツらも団結したりしてるし、その輪を掻き乱す為にもいたほうが便利なのサ。 ――と、こんな事を離してる間にもうすぐ時間なのサ! 放送の準備準備~♪」 マルクはそう言うとせわしなく走り去っていった。 時間を見れば、確かにそろそろ2回目の放送をする予定の12時になろうとしていた。 「やれやれ……せわしない奴だ」 ピエモンは呆れたようにそう言うと、その場を離れた。 一方その頃。 猿はといえば、目を覚まし、活動を再開していた。 彼は得意のステップを刻みながらひたすら前へ前へと歩いていった。 その歩みを止める者は誰もいない。 そして…… 気付けば、彼は殺し合いの舞台として用意された地から消え去っていた。 まるで最初からいなかった如く。 【エイプマン@チーターマンⅡ 脱出】 sm95:ぼくんちのニコロワ(後編) 時系列順 sm97:Traumatize sm95:ぼくんちのニコロワ(後編) 投下順 sm97:Traumatize sm83:STORM 矢部野彦麿 sm117:震える山~歩くような速さで~ sm83:STORM アリス・マーガトロイド sm117:震える山~歩くような速さで~ sm65:貴女は奈落の花じゃない マルク sm131:黒の預言書 sm00:本日は──動画にごアクセス頂き ピエモン sm104:第二回定時放送
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448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 12 43 35.15 ID t6yTZODm0 男「雨、やまないね」 女「うん」 男「…」 女「この階段、狭くない?」 男「……確かに」 女「上に座ってよ」 男「ん」 男「…」 女「…」 男「もう一段……近づいてもいい?」 女「…」 男「すっ」 女「裾、濡れてるね」 男「女さんも……襟のところ濡れてる」 女「やまないなぁ」 男「うん」 480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 15 14 30.46 ID t6yTZODm0 男「…」 女「わあ、広いね」 男「うん。図書館のエントランスって……無駄に広いよね」 女「おまけに誰もいない。テスト期間なのって、うちの学校だけなのかな?」 男「どうだろ……」 女「天井も高いなぁ」 男「…」 男「…」(……俺はまだ、この子の彼氏だとは名乗れない) 女「んー……」 男「…」(でも……) ぎゅっ。 女「ん?」 男「……ううん」(後ろから抱きしめるこの肩は、こんなに小さい) 女「…」 ぐっ… 男「…」(正面から受け止める頬は、こんなに柔らかい) 女「……ん?」 男「…」 女「……うん……ん」 男「んっ……」(俺の初めてを奪っていったこの唇は……こんなにも甘い) 女「…」 ぎゅぅっ 男「…」(……小さな小さなこの子の体は……こんなに暖かいんだ) 481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 15 16 05.64 ID t6yTZODm0 女「……どうしたの?」 男「……愛してる」 女「そう……」 男「…」(いつも通り、返してはくれないけど……) 女「やさしい顔してるね。君」 男「…」(それでも俺は、この子を離したくないんだ) 男「……初めはさ」 女「うん」 男「俺、君に好かれてるんだなぁって思ってた」 女「…」 男「でもいつのまにか、愛しく思ってたのは……俺だったんだ」 女「……そう?」 男「うん……愛してるよ」 女「……ん」 482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 15 16 42.43 ID t6yTZODm0 男「…」(答えてくれなくていい。曖昧なままでも、地味な関係でもいい) 女「…」 男「……ありがとう」 女「…」 男「……ね?」 女「ふふっ、どういたしまして」 男「……くくっ……さ、帰ろうか」 女「うんっ」 恋人と分類されなくていい。 ただ、このまま……ずっとそこにいてほしい。 男「じゃあ、また明日」 女「おやすみ」 男「……大好きだから」 女「……また明日」 男「ん」 517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 19 22 51.74 ID t6yTZODm0 男「…」 女「…」 すっ 男「?」 女「もっかい。今の曲」 男「ん」 ピッ 男「…」 女「……いい曲だなぁ」 男「好き?」 女「うん。好きだよ」 男「……そっか」 女「…」 男「…」 女「もっかい」 男「ん」 ピッ 519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 19 27 45.73 ID t6yTZODm0 男「桜だ」 女「あー」 男「…」 女「……?」 男「あ、いや」 女「?どうしたの?」 男「なんていうか、いいなぁって」 女「なにが?」 男「……この空気っていうか……そういうの」 女「空気?」 男「うん、空気」 女「……へぇ」 女「手、貸して」 男「…」 きゅっ。 女「はい、花びらプレゼント」 男「……ありがと」 女「いいえ」 男「いいなぁ、この空気」 女「そーだね」 520 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 19 36 45.36 ID t6yTZODm0 女「なにそれ?」 男「ん?あぁ、携帯ゲーム」 女「楽しい?」 男「割と」 女「どんなゲーム?」 男「なんだろう……パズル?」 女「見てもいい?」 男「いいよ」 女「ん」 ぐっ 男「……////」(覆いかぶさらなくても……///) 女「私もやってみたいな」 男「え?あ、えーっと……このボタン押してみて」 女「これ?えいっ」 男「ほら、消えた」 女「おー」 男「次はこっち」 女「うんうん」 ぐっ、ぐっ 男「あー////」 女「ん?」 男「う、ううん」 522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 19 44 00.91 ID t6yTZODm0 女「んー」 男「?」 女「なんか今日は疲れちゃった」 男「あら、そりゃまた」 女「……腕にさ」 男「?」 女「疲れをとるツボがあるんだって」 男「そうなの?」 女「えーっと、確かこのあたり……あれ?」 男「ある?」 女「うーん、わかんない」 男「…」 女「わかる?」 男「……どうだろ」 女「探してみて」 男「俺が?」 女「うん。自分じゃよくわかんないもん」 男「……腕貸して」 ぐっ 女「あー、そこかも」 男「ここ?」 女「……あれ、違うかな」 男「…」 ぐーっ
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256 名前:1/4[] 投稿日:2011/08/02(火) 21 59 04.56 ID GjT+bBycO [22/25] 嫁いいんちょの手帳 男「……ん?」 男(なんだこれ、手帳?) 男(多分いいんちょのだよなぁ。あいつ、手帳なんか持ってたのか……) 男(……そういや、こういうのって浮気した日付とか書いてあったりするらしいな) 男(いいんちょに限ってそんなことはないと思うが、念のため……)パラリ 女「ただいま、別府くん。すぐ夕飯作りますから」ガチャ 男「……」 女「あら、どうかしました? そんな怖い顔して」 男「どうしたもこうしたもねぇよ。この手帳はなんだ?」 女「あっ、それ……」 男「朝起きたら、リビングに落ちてたぞ」 女「そ、そうですか。確か部屋に置いてたと思っていたんですが」 258 名前:2/4[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 21 59 55.45 ID GjT+bBycO [23/25] 男「まぁ、そのことはいいんだよ。けど、日付のとこについてるこのハートマークはなんだ?」 女「えっ、中身を勝手に見たんですか!?」 男「あぁ。でもまさか、いいんちょが浮気してたとは思わなかったよ」 女「……はい? 何を言ってるんです?」 男「とぼけるなよ! このマーク、浮気相手と会った日に着けるんだろ?」 女「なんでそうなるんですか。意味が分かりませんよ」 男「俺はこんなマークが着くようなこと、頻繁にやってねぇぞ!」 女「……本当に、あなたって人はそそっかしいんですから」 男「まだしらを切るつもりか? 証拠は上がってんだぞ!」 女「ハァ……あまり言いたくありませんけど、説明するしかなさそうですね」 259 名前:3/4[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 22 00 59.20 ID GjT+bBycO [24/25] 男「おう。言い訳があるなら聞いてやらぁ」 女「……そのマークは、別府くんが私にキスしてくれた日に着けてるんです」 男「……へ?」 女「それを勝手に見たあげく、浮気と勘違いするだなんて…」 男「う、嘘だ。俺がこんなにチュッチュしてるはずが……」 女「7月8日、寝る前に一回。7月10日、お出かけ前に。7月12日、酔った勢いで何回も」 男「なん……だと……?」 女「手帳を見ればこれくらい思い出せます。……けど、別府くんは覚えてないんですね。失望しました」 男「……す、すまんかったぁーーーーー!!」 女「本当に、あなたは何を考えているんですか? いかに夫婦の間といえど、守られなきゃならないプライバシーはあるはずです」 男「うおぉ…申し開きのしようもないぜ…」 260 名前:4/4[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 22 01 43.46 ID GjT+bBycO [25/25] 女「それに……あなたはそんなこと言いますけど、本当は私の方が不安なんですからね」 男「……え?」 女「私みたいな地味な女、別府くんは本当に愛してくれてるのか分から なくて、それでわざわざキスの回数なんか手帳に着けてたのに…」 男「……すまん。俺は最低の男だな」 女「……私のこと、愛してますか?」 男「あぁ、もちろんだ」 女「今回の件も、悪いと思ってます?」 男「猛省しております」 女「そうですか。それならこれからは、毎日朝昼晩、ずっとキスしてくださいね」 男「は……え? そんなんで許してくれんの?」 女「そうしたら、手帳にハートなんか着ける必要なくなるじゃないですか」 男「……いいんちょがそれでいいなら、俺に拒否権はございません」 女「じゃあ、それで決まりですね。あぁ、明日から楽しみだなぁ」ニヤニヤ 男「まぁ、なんて皮肉な言い方なんでしょ……」
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赤ずきんが完結するのとぬいぐるみとケーキが出来上がるの、どっちが早いかしら……… 「うーん、やっぱり気持ちだけでいいわ」 あんまり遅くなると、お婆ちゃんやお母さんにも心配かけちゃうし。 「そうか?」 「うん!えっと、ありがとうございます!」 「いや……どういたしまして」 2号さんはちょっと残念そうだけど、それでも笑いかけてくれた。 うん、初めて会ったのにこんなに優しいんだもの。やっぱり良い人なんだわ。 「なぁ、もしかして何処かに行く途中だったのか?」 良い人狼のお兄ちゃんが、私の抱えていたバスケットを指さして言う。 「うん!お婆ちゃんのお家まで、お見舞いに行くのよ」 「…………婆さん?」 あれ?お兄ちゃんの顔、なんか引き攣ってる? 「そうよ、お薬にとっても詳しいの!ちょっと気難しいところもあるけれど、本当はとても優しい人なのよ!」 「………………」 急に何かを考えるような顔で、人狼のお兄ちゃんは黙り込んだ。 なんだか顔色もどんどん悪くなって……… 「お兄ちゃん?どうしたの?具合悪いの??」 「いや……平気だ。何でもない」 人狼のお兄ちゃんはそう言って首を振る。 でも、やっぱり顔色悪いよ………本当に大丈夫かな? 「ほら!それより見舞いに行くんだろ?時間取らせちまったし、近道教えてやるよ」 「近道?」 「そ、近道」 人狼のお兄ちゃんは、背負っていた1号さんを顔をぶつけた木の側に下ろして、近くに落ちてた小さな小枝を拾ってきた。それから目の前にしゃがみ込んで、地面に絵を書きはじめる。 「あーっと、今居んのがこの辺だから……」 ―― 数分後 ―― 「お兄ちゃんありがとー!」 「おう!気ィつけてな!」 手を振りながら去ってゆくアイツに、俺もひらひらと適当に手を振る。 (扱いやすくて助かった……) さて次は。 「……兄貴?」 「……………」 言葉こそ返してこないが、微妙に張り詰めた気配が後ろから伝わってくる。 俺はもう一度、声をかけた。 「兄貴」 「………ぐー」 「ンなイビキかく奴いねーよ」 まったく、ため息しか出てこない。 (なんでコレが『兄貴』なんだ……) そう思いながら木の幹に寄りかかった格好の兄貴を見ると、何故か睨まれた。 「………スコールは……ずるい」 「は?何がだよ?」 言ってる意味が分からない。 「俺だって!赤頭巾と話したかった!!」 そうだ、こういう兄貴だった。 「………………あぁ、そう」 俺が目を逸らした事が気に入らないのか、兄貴が更に睨んでくる。 俺にどうしろと。 「あぁそう?何だよ!あぁそうって!!だいたいお前は昔か……ら………」 兄貴の声が途中から小さくなって、遂に途切れた。 なんだ?まさか泣き……!? 「……兄貴?」 兄貴は俺が地面に書いた地図を見ていた。 それはもう、穴が開くほどに。 ………………頼むから見んな。どうせ俺は絵が下手だよ。 しかし兄貴の言葉は、俺が危惧しているようなものじゃなかった。 「スコール、この道……あの子に教えたの?」 「ん?あぁ」 だって婆さん家までの近道だし。 悪戯を仕掛けるために俺が通ってた道だ。間違えるはずは無い。 「この道ってさぁ、お婆さんが研究してた薬の材料の……アレが群生してなかったっけ?」 (アレ、ねぇ……チッ、気付いたか) 確かにいた。 臭くてでかくてウネウネしてて、気持ちの悪い………花が。 (確か食虫花だっけ?) あんなでかい口で、一体どんな虫を食べるというのか。 まぁ目標が人では無いのだから、大丈夫だろう。 が。 それを兄貴に言っても意味はなさそうだし……… 「んー……そうだったか?」 適当に誤魔化しておこう。 「そうだよ!少し前にお前が滅茶苦茶にして怒られたばかりじゃないか!!」 「いや、だってあれは……」 兄貴が虫と間違えられて食われそうになってるのかと…… だって薬の材料集めで、その対象(植物)に襲われるとか聞いたことねぇよ。 「とにかく!あんな危ない道教えるなよ!!」 「いや、アイツなら大丈夫じゃねぇ?婆さんの孫だし」 そう、アイツは兄貴を引き付けて走ってた時も中々の走りだった。 機転も利くようだし、何事も無ければ良いが……正直アイツの将来が恐ろしい。 しかし兄貴はそれに全く気付いてないらしく、親が子を心配するが如く焦っている。 「あんな小さいのに大丈夫なわけ無いだろ!?もういい!行くぞ!!」 ガシィッ 兄貴は俺の腕を掴むと、アイツが消えた道へ走り出す。 「…………俺も?」 「当たり前だ!」 「……………ハァ」 (面倒くさい……) だいたい、何で兄貴を取られるかもしれない相手を、俺が助けに行かなきゃならないんだ。 (そんなモン兄貴がひとりでやれば………) いや、でも……また兄貴が食われかけるなんて、俺は御免だ。 あの時は本当に心臓が止まるかと思った。 それに比べたら、猟師に撃たれたときの痛さなんて、比にもならない。 (仕方ない。面倒だし、アイツのお守りも嫌だけど、兄貴の為だしな……) 兄貴が心配だから、手伝うんだ。 兄貴と一緒に居たいからじゃない。 一緒に居たいからじゃないんだからな! (弟視点は家族愛だと自分に言い聞かせて書いてます) 続きは本編で。←鬼
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父「ガハハ!」 何でこんな状況になってるんだろう。ソファーのある部屋に案内される。 父「まぁ座れ座れ。おい母さんお茶!遊佐君にお茶淹れて上げなさい」 お父さんがどこかへ行く。 母「はいはい」 遊佐「あ、すいません」 母「いいのよ、晶子が男友達なんて連れてくるのは初めてなんだから」 神契「あ、あう。もう……」 遊佐「あ、あの」 母「あぁ、はいはい。今淹れてきますからね」 おかしいでしょうこの家族! 神契「ご、ごめんね遊佐君……」 遊佐「いや、全然。みんな良い人だな」 神契「う、うん。お父さんもお母さんもやさしいの」 遊佐「そっか」 遊佐「でもいきなり家に上がることになるとは思わなかったな」 神契「わ、私も。お父さんったら強引なんだから」 遊佐「まぁ、おかげで神契さんの家に上がらせてもらえたわけだから……」 神契「え?」 遊佐「あ、ま、それよりさ。カー君とかに会わせてくれよ」 神契「カー君? ちょっと待ってね。探してくる」 そういうと立ち上がって部屋を出て行く。一人にされてしまった。 遊佐「うーむ。こういう場合はどうすりゃいいんだ」 とりあえず座ったままぼーっとする。すると部屋のドアが開いた。 遊佐「お、フェンリル君じゃないか」 フェンリル君がこっちへやってくる。 遊佐「よしよし」 フェンリル君を撫でる。毛皮が柔らかい。まさか俺にも懐いてくれるとは思わなかった。 ひょこっと家具の影から何かが出てくる姿がみえた。 遊佐「ん?」 きゅー、っと一鳴き。 遊佐「これがカー君かな」 母「あら、カーちゃんにフェンリルちゃん」 お茶とお菓子を持ったおばさんが入ってくる。お茶をテーブルに置いてカー君とフェンリル君を撫でる。 母「どうしたの? ん? 遊佐君に会いに来たの?」 いや、それはどうだろう。 母「そっかそっか。遊佐君」 遊佐「あ、はい」 母「あなたこの子達にとっても好かれてるみたいよ」 遊佐「あ、それはうれしいです」 母「ところで晶子はどこへ行ったのかしら?」 遊佐「カー君を探しに行ったんですが、カー君この部屋にいたみたいです」 母「あー、暖かくしてあったからこの部屋にいたのね」 そうしてると神契さんが戻ってくる。 神契「あ、カー君ここにいたー。カー君」 カー君を呼ぶと晶子の方へカー君は近づいていく。そして持ち上げるとするすると首に移動する。 神契「ちょいちょい」 人差し指でカー君の頬を晶子が撫でる。カー君も心なしかうれしそうに見える。 遊佐「神契さんとカー君仲良しですね」 母「カー君は一番晶子に懐いているみたいね。お父さんは大きいから逃げられてばかりだけど。それじゃ私はこれで」 そりゃ怖いだろうな……。動物好きなのに逃げられるのもさみしい。 神契「うふふー。カー君、ほら遊佐君にあいさつだよ?」 カー君をもう一度持ち上げて俺の前にとん、と置く。 遊佐「こんにちは、カー君」 きゅきゅー、といってぐるっと一回転。確かにかわいい。 遊佐「にしても、本当かわいいな」 神契「そうですよね。やっぱりかわいいです」 再び神契さんの元へ駆け寄るカー君。 神契「よいしょっと」 カー君を抱えたままソファーへ座る神契さん。 遊佐「好きなんだなぁ」 神契「え?」 遊佐「いや、神契さんってペットの話とかペットとそうやって遊んでる時、すごい楽しそうだからさ」 神契「そ、そうでしたか?」 遊佐「うん、とってもうれしそうな顔してた」 神契「は、はう……」 遊佐「それが神契さんらしいと思うけどね」 全然神契さんのことを知らないけど動物好きな神契さんだからこそそうなるのだろう。 神契「私らしい、ですか。よくわかりませんが、遊佐君がそういうのならそう思います」 俺はお茶を飲みながらフェンリル君を見た。フェンリル君はゆったり伏せて目をつぶっている。 神契「あの、遊佐君」 遊佐「ん? 何?」 神契「遊佐君って転校してきてそろそろ??くらいだよね」 遊佐「あぁ、そうだな」 神契「そんなに経つんだね。早いね」 遊佐「あぁ、俺ももうすっかり慣れたしな」 神契「もうクラスの一員だもんね」 遊佐「まぁ、中島とバカ騒ぎしてばっかりだけどな。あいつは最初から俺と仲良くしてくれたし感謝しねえとな……」 神契「うふふ」 なぜか上がることになった神契さんの家で俺はゆっくりした時間を過ごしていた、はずだった。 爺「小童」 遊佐「……この声は、うわ、やっぱりじいさん!」 爺「何故おぬし家(ウチ)にあがりこんでおる」 神契「あ、おじいちゃん。お父さんが上がれって遊佐君に」 爺「かー! こんなどこの馬の骨かもわからんやつを上げよって!」 あー、そういえばこの家にはこのじいさんも居たんだった……。すっかり忘れていた。 遊佐「あ、あの。そろそろ帰りますから」 爺「そうじゃそうじゃ。去ね去ね」 神契「もう! おじいちゃんってば!」 遊佐「ほら神契さん。いいからいいから。それじゃおじさんとおばさんにもよろしく言っといて」 神契「あ、はい。今日はありがとうございました」 遊佐「お礼を言うのは俺だろ? ありがとうな」 爺「晶子、こいつに礼をすることなんぞないぞ」 このじいさんはどうして俺をそう邪険に扱うんだ? そして帰ろうとしたとき、 父「遊佐君! 飯! 飯を食べていきたまえ!」 ごつい親父さんが飛び込んできた叫ぶ。 俺は5秒間は思考が停止していたと思う。 何故なんだーーーーーーーーーーーー!?