約 1,475,960 件
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1846.html
631 :名無しさんなんだじぇ:2011/11/22(火) 22 52 59 ID BwjcxFYI ―――死者スレ控え室――― C.C.「………」 C.C.「…暇だな」 C.C.「………」 C.C.「…独りで『控え室』にいるというのも、退屈だな」 C.C.「………」 C.C.「…以前ひーちゃんが独りだったときも、こんな感じだったのか」 C.C.「………」 C.C.「…にしても遅過ぎるな」 C.C.「一体いつまで会議をやってるんだ?」 C.C.「………」 C.C.「…迎えに行くか」 C.C.「………」ガチャ C.C.「あ…アジトの場所はどこだったかな…」 C.C.「………」 C.C.「…まぁ、適当に探すか」バタン 632 :名無しさんなんだじぇ:2011/11/22(火) 22 53 21 ID BwjcxFYI ―――三十分後――― C.C.「ふぅ…やっと着いた…ん?」 ゴースト「………」 C.C.「八九寺真宵じゃないか、何をやってるんだ?」 ゴースト「あ、C券さんじゃないですか」 C.C.「生憎私は聖徳太子や伊藤博文が描いてある日本円札じゃない。私の名前はC.C.だ」 ゴースト「失礼、噛みました」 C.C.「そうか、噛んだなら仕方ないな」 ゴースト「いやいやいや!そこは『違う、わざとだ』と返すべきところでしょう!?何を納得してるんですか!?」 C.C.「すまんな、私にはそこまでのツッコミスキルが無いんだ」 ゴースト「えぇー…まぁいいです…ところでC.C.さん、今の私は八九寺真宵ではありません。『特攻野郎Sチーム』の一員、ゴーストです」 C.C.「…その設定まだ引っ張るのか…一年近く活動してなかった癖に…まぁ分かった。すまなかったなトースト」 ゴースト「いきなり間違えてます!?私は朝食にジャムやバターを塗って美味しくいただくトースターで加熱した食パンじゃありません!!私のコードネームはゴーストです!!」 C.C.「すまんな、噛んでしまった」 ゴースト「いいえ、わざとです」 C.C.「噛んめみまった」 ゴースト「わざとじゃない!?」 C.C.「家政婦の○タ」 ゴースト「毎週水曜夜10時放送中!…って何でドラマの宣伝してるんですか!?そして私がツッコんじゃってます!!私の持ちネタが奪われました!!」 C.C.「いいじゃないか、減るものでもないし。寧ろそれだけ浸透している証拠だから、増えてるとも言える」 ゴースト「何だかその物言いデジャブを感じます!」 633 :名無しさんなんだじぇ:2011/11/22(火) 22 53 48 ID BwjcxFYI C.C.「それで?お前はアジトのドアの前で、一体何をやってるんだ?」 ゴースト「あ~…え~とですね…何と言ったらいいのか…」 ドドドズガーンバキキィンドガガーン C.C.「………」 ゴースト「………」 C.C.「…何があった?」 ゴースト「あはは…実は…」 ―――回想――― オーナー「ではこれより、トリのラジオの日に起こるであろう大規模戦闘の対策会議を行います」 ゴースト「はい」 ガンダムバカ「…」 ホンダム「…」 ザ・自爆「…」 モンキー「うむ」 ホチキス「ええ」 みっちー「ふふふふふふふふ…」 ふなちゃん「…おーい、ここにもう何かトんどる奴がおんで」 みっちー「ふふふふ…まだですか?宴はまだですか?もう血がたぎってしまって…待ち切れないのですよ…ふふふふ…」 ゴースト「あー…ここしばらく戦闘を行ってないから切れちゃってますね…」 ホチキス「戦国ゲームやったのが最後の登場じゃ仕方ないかもね…そこのかつては本編人気トップだったコンビも…」 ガンダムバカ「…」 ホンダム「…」 モンキー「あー…先輩、それは言わない方向で頼む」 634 :名無しさんなんだじぇ:2011/11/22(火) 22 54 14 ID BwjcxFYI ザ・自爆「…それで、何を話し合うんだ?」 オーナー「ゴースト、詳細を」 ゴースト「はい、皆さんも知っての通り、第五回放送分の『死者スレラジオ』…そのトリを飾るのはあの二人です」 モンキー「うむ…私と筆頭のパーソナリティのラストを飾るに相応しいコンビだ」 ゴースト「つまり一名、そのラジオを妨害しようとする人物がいる…私達はその人物を何としても止めなければなりません」 オーナー「既に『風紀委員』やその他の戦闘要員も、それぞれ準備を進めてるはず…私達も遅れを取る訳にはいきません」 ゴースト「しかしその人物はその二人のことになると、EXランク相当のスキル『嫉妬』を発動します。これにより『幸運』以外のパラメータが軒並み上昇します」 ふなちゃん「いやランクとかスキルとかパラメータとか言われても…」 ゴースト「簡単に言っちゃえば物凄く強くなります…もう手が付けられない程に…」 ふなちゃん「いやそんなんみんな知っとるわ…今更言わんでも…」 オーナー「よって戦闘は正面からではなく、搦め手を使うことにします」 ガンダムバカ「どうするんだ?」 オーナー「ゴースト、見取り図を」 ゴースト「はい」バサッ オーナー「私達が彼女を迎え撃つポイントとして、予想されるのはここです」 ガンダムバカ「根拠は?」 オーナー「当日はキャスターさんがこのポイントから少し離れた…このポイントに結界を使って閉じ込める手はずになっています」 ふなちゃん「…って『食堂』やんけ」 ゴースト「はい、まずは彼女を美味しい料理で足止めします」 オーナー「彼女はいつもお腹を空かせていますから…当然、その日『食堂』のラジオは止めておきます」 ふなちゃん「ほんならもう大丈夫ちゃうんか?」 ゴースト「甘いですふなちゃん…彼女はAランクの『直感』を持っているんですよ?」 オーナー「必ず気付きます…これはそれを少しでも遅らせる為の策でしかありません…キャスターさんの結界も、どこまで時間を稼げるか…『食堂』内では、アーチャーさんが出来る限り足止めしてくれることを祈るしかありません…料理にしても戦闘にしても…」 635 :名無しさんなんだじぇ:2011/11/22(火) 22 54 40 ID BwjcxFYI ゴースト「そしてそこを突破されたとして…スタジオまでの最短ルートが…」 ガンダムバカ「成程…このポイントで待ち受ければ必ずやって来る訳か…」 オーナー「その通り。それで配置ですが…モンキーは当日パーソナリティを務める為、戦闘には参加できません」 モンキー「むぅ…みんなすまない…」 ホチキス「気にすることはないわ…貴方は貴方の仕事をしなさい」 モンキー「…ありがとう先輩」 オーナー「改めて配置ですが…ガンダムバカとホンダムがここ…ザ・自爆がここ…みっちーがここ…ホチキスがここ…そしてふなちゃんがここ」 ふなちゃん「え?俺も参加すんの?」 ゴースト「当たり前じゃないですか!ふなちゃんは今回の作戦の要ですよ!」 ふなちゃん「へ?お、俺が要?」 オーナー「はい、この作戦は、貴方無くしては成功しません…期待しています」 ふなちゃん「え?そ、そう?まぁそこまで言われたらいっちょやったるで!…で、どんな作戦なんや?」 オーナー「はい、まずは皆さん、予定された配置で彼女を待ち受けます」 ふなちゃん「うん」 ゴースト「そして皆さんの姿を確認した彼女は、必ず渾身の一撃を撃とうとします」 ふなちゃん「うんうん」 オーナー「そうしたら皆さんは彼女を挟むように、ふなちゃんと逆サイドに移動して下さい」 ふなちゃん「うん?」 ゴースト「彼女の攻撃はどっちを向いていようと必ずふなちゃんの方に向かっていきます。こうやって移動すれば必ず初撃は避けられます」 ふなちゃん「おぉーーーーーーーーい!!!!!?」 オーナー「一撃を放った後は必ず隙があります。そこを」 ザ・自爆「一気に攻める訳か…」 ガンダムバカ「成程…否の打ち所のない作戦だ」 ふなちゃん「いやいやいやいや!!おかしい!!明らかな否があるやろ!!?これじゃ俺囮みたいやんけ!!」 ゴースト「みたいじゃなくてそうなんですけど」 ふなちゃん「尚のこと悪いわ!!!」 オーナー「他に貴方にどんな使い道があるんですか?撃墜王さん?」 ふなちゃん「ちくしょーーーーーーーー!!!!!」 636 :名無しさんなんだじぇ:2011/11/22(火) 22 55 03 ID BwjcxFYI オーナー「大まかの流れは分かりましたか?ラジオ当日まではまだ時間があります。それまでに更に作戦を詰めたいと思うのですが…」 みっちー「………」ブツブツ ふなちゃん「くそぅ…ん?どないしたんやみっちー?」 みっちー「…もう…」 ふなちゃん「もう?」 みっちー「もう我慢できませイエャーーー!!!」ザシュッ ふなちゃん「ぐぎゃーーー!!!」バタン ゴースト「ああ!?ふなちゃんがまた死んだ!!?」 ガンダムバカ「みっちー!!どういうつもりだ!?」 みっちー「もう押さえ切れないんですよ!これ以上血を見ない日々を送るなんて御免被ります!!もうここで暴れさせてもらいますよ!!!」 モンキー「何てことだ!!みっちーが暴走した!!」 ガンダムバカ「くっ!ホンダム!ザ・自爆!奴を止めるぞ!!」 ホンダム「…!!」 ザ・自爆「分かった!」 ホチキス「下がってなさい」 ガンダムバカ「…何だと?」 ホチキス「下がれと言ったのよ、私一人で充分だわ…みっちー、今すぐその鎌を下しなさい」 みっちー「無理な相談ですね…私は今すぐ闘いたいのですよ…」 ホチキス「そう…ならいいわ…望み通り血を見せてあげるだけよ…貴方自身の血をね…」 みっちー「…ほぅ?貴方はそこまで自分の実力に自信をお持ちで?」 ホチキス「当然よ…私が登場率10%にも満たない空気キャラに敗れる通りなどないわ」 ゴースト「いやホチキスさん!登場率と戦闘力はあまり関係ない気がしますが!!」 ホチキス「そんなことはないわ、田井中さんや竹井さんがいい例じゃない」 ゴースト「言われてみれば!」 637 :名無しさんなんだじぇ:2011/11/22(火) 22 55 28 ID BwjcxFYI ホチキス「という訳で、貴方達はさっさと出て行きなさい」 ガンダムバカ「そうはいかない。この場をお前一人に任せる訳にはいかない」 ホンダム「…!」 ホチキス「…ああ…貴方達も出番が欲しいのね…最近全く出番がないから」 ガンダムバカ「い、いや…別に…」 ザ・自爆「そういう訳では…ない…」 ホチキス「…分かりやすいリアクションね…でもはっきり言って邪魔よ。空気キャラの援護なんて必要ないわ」 ガンダムバカ「…」カチン ホンダム「…」カチン ザ・自爆「…」カチン ガンダムバカ「俺達が空気キャラだと…本編ではお前の方が空気だったのを忘れたか…」 ホチキス「…」カチン ふなちゃん「うぐぅ…」ムクリ ホチキス「…言ってはいけないことを言ったわね…いいわ、全員まとめて潰してあげましょう…」 ふなちゃん「…え?何やこの雰囲気?」 みっちー「ではそろそろ始めましょうか…」 ふなちゃん「え?始めるって何を?」 ゴースト「あわわ…ど、どうしましょうオーナー…?」 ムギ「あっそうだわ~。私みんなにお誕生日会に呼ばれてたんだわ~。急いで行かないと~」 ゴースト「っていきなり素に戻ってる~~~!?」 神原「そうだ!私も筆頭とラジオの打ち合わせがあったんだ!急がないと!」 ゴースト「ってこっちも戻ってる~~~!?」 ムギ「それじゃ!」 神原「また!」 バタン ゴースト「あ、え~と…じゃあ私は外で待ってますんで!」 ふなちゃん「おいちょっと待て!!一体どういうk」バタン ズガガガドンドンキンバキゴン ギャーーー ―――回想終了――― 638 :名無しさんなんだじぇ:2011/11/22(火) 22 55 50 ID BwjcxFYI ゴースト「…という訳です」 C.C.「………」 ゴースト「…あの~…C.C.さん?」 C.C.「…今言ったことは本当か?」 ゴースト「え?ええ…それで今皆さん中で暴れているという有り様で…」 C.C.「…何ということだ…」 ゴースト「ええ…本当に…このままだとアジトが崩壊してしまいます…」 C.C.「そんなことはどうでもいい…」 ゴースト「へ?」 C.C.「『食堂』を結界で封じるだと!?それじゃあ私はその日何処でピザを食べればいいんだ!?」 ゴースト「そんなこと考えてたんですか!!?」 C.C.「そんなことだと!?アーチャーも戦闘に参加するからいつものピザは諦めようと思ってはいたが、材料と作る環境さえあれば誰かに作ってもらおうと思っていたんだぞ!!」 ゴースト「は、はぁ…ってご自分では作る気ないんですね…」 C.C.「なのに『食堂』自体が使えなくなったら、一体どうしたらいいと言うんだ!?」 ゴースト「えーと…非戦闘員の人達は、現在建設中の避難所に移動するように当日通達するそうですが…」 C.C.「そこにピザはあるのか!?」 ゴースト「はぁ…冷凍のならあるんじゃないですか…レンジも…」 C.C.「むぅ…仕方ない…それで我慢するか…」 639 :名無しさんなんだじぇ:2011/11/22(火) 22 56 18 ID BwjcxFYI ゴースト「…て言うか中の様子は心配じゃないんですか?ホチキスさんとは仲いいんでしょ?」 C.C.「ああひーちゃん…いやホチキスとは大の仲良し…という設定にされてしまった」 ゴースト「不満なんですか!?」 C.C.「まぁ心配など不要だな…むしろ他の5人の心配をすべきだ」 ゴースト「へ?」 ガチャ 戦場ヶ原「ふぅ…あら?」 C.C.「やぁひーちゃん…いやホチキス、迎えに来たぞ」 戦場ヶ原「ひーちゃんでいいわよシーちゃん、もう今日の『特攻野郎』の活動は終わったから」 真宵「あ、本当です…私の名前も戻ってます…」 C.C.「そうか、じゃあ帰ろうかひーちゃん」 真宵「あ、あの!ホチキス…じゃなくて戦場ヶ原さん!」 戦場ヶ原「何かしらおみくじちゃん」 真宵「私は神社に売ってる吉とか凶のくじではありません!!私の名前は八九寺です!!」 戦場ヶ原「ごめんなさい、噛まされたわ」 真宵「噛まされた!?一体誰に!?」 戦場ヶ原「このレスの書き手の意思に」 真宵「ですよね!ってまた私がツッコミになってます!!」 C.C.「諦めろ、私達相手でボケに回れると思うな」 640 :名無しさんなんだじぇ:2011/11/22(火) 22 56 38 ID BwjcxFYI 真宵「いやそれより!中の様子は一体どうなっているんですか!?」 戦場ヶ原「心配しなくても固有結界を張ったから、アジトには傷一つないわ」 真宵「あ~そうですか…他の人達は?」 戦場ヶ原「ちょっとお見せできない状態になってるわ…まさか出番が減っただけでここまで弱体化してるなんて…」 C.C.「おいおい…そんな調子で当日あいつを止められるのか?」 戦場ヶ原「そうね…全員ヤ○チャになるのが目に見えてるわ…デコイを上手く使えば或いは…」 真宵「いやいやいや、船井さんの体が持ちませんよ…デコイは一回が限度でしょう…」 戦場ヶ原「そうでもないわよ…今の戦闘でも283回も復活したもの…『十二の試練』もびっくりね」 真宵「何でそんなに殺してるんですか!?と言うかよく数えてましたね!!」 戦場ヶ原「ちなみに私は176回殺したわ」 真宵「半分以上貴方が犯人じゃないですか!!」 C.C.「じゃあ、そろそろ帰るか」 戦場ヶ原「ええ、じゃあね八九寺ちゃん」 C.C.「気が向いたら遊びに来てもいいぞ」 真宵「…遠慮しておきます」 C.C.「遊びに来たらお菓子をあげるぞ」 真宵「キャッホーイ!絶対に行きます!!」 戦場ヶ原「待ってるわ…」 真宵「……………さて…皆さんは一体どうなって…」ガチャ 真宵「…!!!!!!???」 真宵「………」バタン 真宵「…見なかったことにしましょう…」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6814.html
和「…………」 原村和は憂鬱だった。 水曜日の3限目と4限目は体育だからだ。 別に、自分が運動が苦手だからという訳では……ないとは言い切れないのだけれども……理由は別の所にあった。 清澄高校では、男女共学の精神がナンチャラという校風に則って、体育が男女合同で行われる。 そうなると、例えばバレーボールなんかに決まった日には……必然的に男子の視線が自分に集まる。 より正確に言えば自身の類い希なる豊満な胸部に、だ。 和「まったく……あと3サイズも小さければ良かったのですが」 見られるだけなら何も減るものは無いではないかと言われるが、減るのだ。何か、メンタル的な面でゴリゴリと。 今も、チラチラとあらゆる目線がこちらを針のむしろのように突き刺していた。 不快だ、まるで監視されているようで………… 優希「贅沢な話だじぇ」 和「優希には解りませんよ、この悩みは……」 咲「隣の芝生は青く見える、ってヤツだね」 優希にしても咲さんにしても、身体のラインの凹凸が無い体系をしている。 貧相だ、なんて言われて蔑まれる傾向にあるが、私からすればファッションの自由度が広くて羨ましく感じる。 何より、ジロジロと見知らぬ男の視線に四六時中苛まれる事も無いだろうに。 優希「どうせいずれはその服の下も男に見せるときが来るんだから、予行演習だと思えばいいんだじぇ」 和「ちょっと優希!ハレンチですよっ!!」 優希「でも、事実だじぇ?」 確かに、その……私も、お嫁さん……というモノに憧れる気持ちがないでも無く……女の子ですし、いずれは、と思います。 でもそれはやっぱりきちんと清き正しい手順を踏んだ上でお互いに晒す物であって、予行なんて不純な事をすべきでは…… 咲「和ちゃんって、好きな人いないの?」 和「えっ……?」 その発言に、頭の中で小さな稲妻が落とされたような錯覚を感じた。 好きな人……そう言えば、異性に対して遠慮というか抵抗感を覚える余り、そういう目線で男の人を見たことがありません。 今までの人生をチラと振り返っても……まともに会話した男性と言えば父くらいしか思い浮かびません。 和「…………」 考えてみれば、それはそれで寂しいでは無いですか。 花も恥じらう乙女と言いますが、幾ら注目を集めるとはいえ此方からも反応を返さねば美人画と何ら変わりありません。 咲さんの貸してくださった恋愛小説のような展開が実際にあるとは微塵も思ってませんが……憧れないとは言っていません。 でも、そう言った恋愛だって相手がいなければ成立しません。 優希「そう言う咲ちゃんはいるのかー?」 咲「わ、私!?アハハ……ざ、残念ながら……」 優希「まあ、咲ちゃんは若干コミュ障だからな」 咲「ひ、酷くない!?まあ、あまり否定できないけど……」 コミュ障……コミュニケーション障害の略ですが、この場合は実際の病気では無くコミュニケーションが苦手な人の事を茶化して称する言葉でしたっけ。 ある意味……私もそうなのでしょうか。 事務的な、当たり障りのない会話なら出来ますが、自分から話しかけるなんてとてもとても………… 「おい、また入れたぞ!」 「誰か止めろよ!」 「無理だよ、あんな鋭いスパイク……」 「キャー!」 「えっ、誰々!あの金髪?!」 「良く見たら結構イケメンじゃん!」 私達のグループの出番も大分後なので雑談と考え事に耽っていると、何やら騒ぎ声が聞こえてきた。 和「何事でしょうか?」 咲「んー……?あっ、京ちゃんだ!」 咲さんがその愛称で呼ぶ人は1人しか心当たりが無かった。 京ちゃん、つまり須賀京太郎くん……私達の所属する清澄麻雀部の唯一の男子部員だ。 優希「おうおう、犬の癖に案外活躍するじゃないか」 咲「京ちゃん、中学の時はハンドボールで県大会のレギュラーメンバーだったからね。 球技は全般的に得意だって言ってたよ」 和「へー……」 不覚にも、格好いいと思ってしまった。 …………いえ、不覚にもって何がでしょうね、別に格好いいと思っても何も支障は無いでしょうに。 ともかく、部室ではあまり目立つことの無い彼が活躍して注目を集めている様子は新鮮だった。 気が付けば、先程までの嫌らしい視線も途絶えて、彼に尊敬の念が射し込まれていた。 和「あっ……」 彼の普段の姿を思い浮かべると、何度か彼と会話をかわしていた事を思い出した。 時に茶化すように、時に励ますように、時に無難に、時には…………軽い下ネタまで挟んできて。 でも、それを不快に感じたことは無かった。 彼がそれを本気で言っているようには聞こえなかったし、周りの空気を和ませるために敢えてヘイトを向けさせているのが見て取れたから。 思えば、自分もその軽口に何度となく応対しているでは無いか………… 和「余りにも、自然だったから……」 それが、クラスメイトの男子であったならば、もう二度と口もきかないとばかりに無視を決め込んでいただろう。 にも関わらず、何故か自然に彼の作り出す空気に取り込まれて…………いつの間にか、それを心地良いと感じていた。 だけど、それは今思い返したから理解した事であって、普段はまるで挨拶を交わすように自然とその空気に浸かっていた。 和「何故、なんでしょうね……」 何故、須賀京太郎という存在にだけ心を許せるのか、考えても答えは出てこなかった。 少なくとも……初めのウチは、自身の胸部に視線を向けてくる不快な男子の一人、という印象しかいだいていなかった筈なのに。 また、彼が点を入れた。 攻撃をすれば堅牢な防御を打ち破り、守れば鋭いボールの動きを素早い身のこなしで空中に反らしていた。 その姿はスポーツに詳しくない和でも、単純に格好いいと感じられた。 気が付けば、視線は彼に釘付けになっていた。 もっと彼の姿を見ていたい、もう少しだけで良いから…… その願いは、しかし時間の経過を留めるには至らず、やがておわりを迎えた。 京太郎「うっしゃー、また勝ったぜぇ!」 「須賀がいたらどこのグループも勝てねぇよ……」 「京太郎を獲得した俺の功労だね!」 「やっぱり編成替えようよ、これじゃワンサイドゲームだ」 京太郎「おっけぇー、どこに行けばいい?」 彼の所に、自然と人が集まる。 気が付けば、男子だけでなく女子も群がるように集まっているでは無いか。 「京太郎くん、凄かったね!」 「何かスポーツやってるの?」 京太郎「中学の時にハンドボールをね。今は麻雀やってるけど」 「えー、麻雀?」 「麻雀って、なんか地味だよねー」 むっ 京太郎「そんな事無いさ、麻雀って結構面白いんだぜ? ちょっとでも油断したら直ぐに失点しちまうしさ…… 上手くかいくぐって、綺麗な手で和了った時って、滅茶苦茶気持ちいいんだよ、これが!」 和「…………!」 心の中で、清々しい気持ちとモヤモヤした気持ち悪さとが、混在していた。 このモヤモヤは、麻雀が蔑まされた故になのか、それとも………… その感情の正体を知るには、まだ原村和は初心すぎた。 カン!
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1695.html
その1 その2 「ゆっゆっゆ!!しょせんじじいじゃまりさたちにはかてなかったんだぜ!!」 「ゆっきゃっきゃ!みにょほどしりゃずのじじぃはしょこではいちゅくばってりゅんだぜ!!」 「ゆっゆっゆ!きたにゃいじじぃはゆっくちちねぇ!!」 「「「ゆっゆっゆっゆっゆ!!!」」」 「くっ・・・・まさか俺がゆっくり如きに・・・!」 俺は今厨房の床にうつ伏せに倒れていてその上を親まりさ1匹と赤まりさ2匹が勝ち誇ったように飛び跳ねている なぜこんなことになってしまったのか、 それはほんの3分前の出来事である。 ――1階 厨房―― 「ゆっくりしてる子はどーこでーすかー(笑)」 俺は厨房の前にいた、ところどころ餡子が付着した体で さっきから厨房で物音がしていたので気になって見に来たのだ、 がしゃんがしゃんがしゃ!グワングワン・・・・ 「うっみぇ!みぇっちゃうっみぇ!!」 はい、もう確定ですね 早速厨房に入ってみる 「ゆ!おじしゃんのばーきゃ!!」 「おしりぴぇんぴぇーんだよ!!」 そこにいたのは料理の残りにたかっていた赤まりさ2匹だった 赤まりさがまな板に自分の腹(顎?)を叩きつけてる姿は三秒で握りつぶしたくなる それにしても何とも脈絡のない罵倒だ。もしかして何か誘っている・・・? 「よし、いいだろう乗ってやる」 そう言って俺は赤まりさに迫る 「ゆ!!いみゃだよ!おとーしゃん!!」 「ゆーーーーーー!!」 赤まりさの合図と共に親まりさが鍋の中から俺めがけて一直線で飛んでくる!! な!?待ち伏せだとぉ!!?やられる・・・・ ボヨン!・・・ぼでっ わけないよね饅頭如きに、ちょっとびっくりしちゃったじゃないか 「ゆ!やったぜ!!」 そーなのかー? と言いたいところだがあえてやられてみる 「ぐああああああああおのれゆっくりいいいいいいい(棒読み)」 かなり大袈裟にうつ伏せで倒れた。まあゆっくりにはこれ位が丁度いいだろう 「ゆ!まりさたちのかんぜんしょーりだぜ!!」 「おとーしゃんすごいんだじぇー!」 ここで冒頭に戻る 「ゆっゆっゆ!!これでじじいはいっしょーまりさのどれーなんだぜ!!」 「かわいいまりしゃたちのためにまいにちおいちいあまあましゃんをもってくりゅんだじぇ!」 「しょれとゆっくりぷれーしゅももってくりゅんだじぇ!!」 「それからまいにちまりさのあしをなめてもらうぜ!!」 言いたい放題だな、 それと言っていなかったが俺は調子に乗ったゆっくりをどん底に突き落とすのが好きなんだ つまりこれは全て布石!!しかしどう虐めるかが問題・・・などということは心配無用 さて問題ですここは厨房で背中の上にはしゃべる人面饅頭3つ、さて次にする事とは? もちろん決まっている そこで俺はゆっくり達に言った 「ではお嬢様なんなりとお申し付けください」 うわぁ・・・自分で言っといて少し引いた、紅魔館のメイド長さんも引くだろうな だが低脳なゆっくり達はご満悦らしく 「ゆ!じじいもやっとわかってきたんだぜ!!」 「じゃあ、ちゃっちょくあまあましゃんをもっちぇきちぇね!!」 「かしこまりました!」 そう言うと俺はゆーゆー笑ってる子まりさを掴みフライパンに乗せフタをした ちなみにフライパンはすでに常温に戻っているので今は火傷する心配は無い それとフライパンにフタをしたのは別に蒸し焼きにしたいわけではなく赤まりさを逃がさないためだ 今の動作、人間から見れば大した事はないがゆっくりしていたゆっくり達にとってはまさに刹那だったろう それ故ゆっくり達は今俺が何をしたのかしばらく理解できないでいた が我に返った親まりさが言った 「ゆううう!!??じじいなにしてるうううううう!!!」 「ええ?何ってあまあまさんの用意ですけどぉ?」 すぐに死なれても面白くないから弱火で着火 ボッという音とともに青白い炎が点った 「ゆ!?くらいんだじぇ!こわいんだじぇ!おとおおしゃあああああん!!」 「ゆがあああああ!!ばりじゃだぢはあまあまざんじゃないい!!はやぐやめるんだぜえええ!?」 「さあ!今週も始まりました虐待お兄さんの3分クッキング!今回作る料理はとっても簡単蒸し饅頭です!」 「むじずるなあああああああああ!!!」 「ゆううう?だんだんあちゅくなってきちゃ・・・・・びゃああああああ!!!あぢゅいいいいいい!!」 赤まりさが自分の大切な足を守ろうとぴょんぴょん跳ね、その度にフタで頭を打ち顔面から着地する じゅううううううううううう 「いやー、この音がなんとも食欲をそそりますねえ」 「ゆびゅうううううう!!ばりじゃのかわいいおかおがあああああああああ!!」 あー本当だ渋谷のコギャルみてえ、 「ゆがあああああ!!やべろおおおおお!!ばりざのあがじゃんをはなぜええええ!!」 「大丈夫!ゆっくりは3分の2の餡子さえ失わなければ死なないから!」 「だいじょうぶじゃないいいいいい!!ごれはめいれいだぞおおおお!!あがじゃんをはなぜええええ!!」 命令なら仕方ない(笑) 俺はフライパンから菜箸で赤まりさを持ち上げて親れいむの近くに落としたやった 「ゆべっ!いじゃいよおおおおおおおおお」 そらそうだ、人間で言えば全身大火傷で全治何ヶ月といったところだ 餡子は出なかったが顔全体が火傷で腫れて前も見えない状態なので顔面から着地し、あまりの痛さにのた打ち回っていた 「ゆぐううううう・・・ばりざのあがぢゃんがああああ」 さっきから気になっていたがこのまりさは他のまりさより母性本能が高いらしい 普通のまりさならここで 「ゆっくりできないあかちゃんはそこでゆっくりしんでね!」 と吐き捨て逃走するはずだが・・・もっともそんな事をしたら追いかけてって人思いに握りつぶしてやるけどな よしこのまりさを試す事にしよう 「なあ、まりさ、お前の赤ちゃんを治してやる方法があるんだけど・・・・どうする?」 「ゆ゛!!はやぐやっでね!!ぐず!!もじせいこうしだらばりざのどれいにじであげるぜ!!!」 「じゃあ、この話は無かったことに・・・」 「ゆあああああ!!うぞでず!!ぢょーじのっでばしだ!!ばりざがどれいになりばずうううううう!!!」 「よし分かった」 俺はニコリと笑うと赤まりさを持ち上げまな板に乗せた 「ゆぎゃあああああああ!!おがあじゃあああん!おどおおじゃああん!!いじゃいよおおお!!」 俺が触る度にいちいち喚かれたんじゃたまらないので母親同様(その2参照)ホッチキスで口を止める 「んん゛っんー!!んんんん゛んんっん゛ーーーー!!」 「さて・・・あれどこにあったけかなーっと、お!あったあった」 取り出したものは主婦のお助けアイテム、簡易皮むき器こと「ピーラー」だ!! 父まりさはきょとんとしている。 それは気にせず俺は硬くなった赤まりさの皮に優しくピーラーを当てて・・・・・ シピッ! 宙を舞う赤まりさの皮、驚愕する父まりさ、苦悶の表情を浮かべる赤まりさ、笑う俺 しばしの沈黙 「・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・ニコリ」 「おばえばなにをじでるううううう!!」 「手術だよ、手術。皮全部はいで痛みをなくしてやるから」 ゆっくりは再生能力が他の生物と比べると群を抜いている。それから考えればあながち嘘でもないが 「んん゛!!?んんっん゛ーー!!んんんんんっ!!」 「あがぢゃんがいやがっでるだるんだぜえええええ!?ざっざとやべるんだぜえええ!!」 父まりさが体当たりの構えを見せた、 「おっと、あんまり騒がしくしちゃうとうっかり手が滑っちゃうかもよ?」 手元のピーラーを赤まりさに当てる さすがに命がかかっているとなると父まりさも赤まりさも静かになった だが父まりさはすごい形相でこちらを見てる 多分、 赤まりささえつかまってなければこんな奴一撃で倒せるのに とか思ってるんだろうな。 「さ、早く手術しないと死んじゃうかもしれないから早くしないとな!(笑)」 俺は容赦なく赤まりさの皮を削る! 「セイッ!!」 「んんんんんんんんんんんん!!」 「セイッ!!」 「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ーーーー!!!」 「セッ・・・・ああ髪の毛邪魔だな抜こ」 ぶぢぢぢっぢっぢぢぢ!! 「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ーーーーーーーー!!!??」 皮むきを始め3分、そこには透明な薄皮に包まれた餡子玉が一つ。ちなみにホッチキスの針も邪魔なので無理矢理抜いた 「・・・・っゆ・・ゆっ・・・ゆう・・」 それにしてもゆっくりは不思議な生き物だここまでされたら人間なら途中でショック死するだろう それなのにゆっくりはまだ意識があるのだ、頑丈なのか軟弱なのか。 「ゆうううう・・・・ばりざのあがぢゃんがあああああああ・・・・」 あ、皮むくのに夢中で父まりさのこと忘れてた 「ゆー・・・・ゆうー・・・」 「ゆぐうううう!!ばりざのあがぢゃんゆっぐりできでないんだぜえええええ!??」 「そらそうだろ、皮全部むかれたんだから」 さも当たり前のように答えた 「おばえがやっだんだろおおおお!!ばやぐなおぜええええええ!!」 仕方ないので冷蔵庫からオレンジジュース出してかけてやった 「ほら、飲め」 「ゆおおおおおおおおおお・・・・・!」 染みるのだろう、声も弱々しい と思ったら 「すっきりーーー!!」 おおすげえ、一瞬で皮が再生した。本当にどうなってんだ 「ゆっ!!!まりさのあかちゃんがもとにもどったんだぜ!!」 「ゆ!じじぃ!!まりしゃになにしちぇんだじぇ!!ゆっくちできにゃいじじぃはおとーしゃんにやりゃれてね!!」 「わかったよ!ゆっくりできないじじいはゆっくりしんでもらうよ!!」 「子供を助けたら奴隷になるんじゃなかったのか」 「ゆ?なにいってるんだぜ?まりさはどれーなんかにならないぜ!!」 「どりぇーはじじぃでちょ!!ちゅかえないどりぇーはゆっくちちんでね!!」 都合の悪いことは忘れるゆっくり、さすがに俺もちょっと頭にきた そして俺はおもむろに棚からあるものが入ったビンを取り出し栓を開けて赤まりさの口に液体を5分の1程流し込んだ 「ゆ!?なにしゅ・・・ごべヴぉ!!ごぶっ!!」 「ゆゆ!じじい!!まりさのあかちゃんになにのませたんだぜ!!?」 「だいじょーぶ!ゆっくりできる飲み物だから!!」 ここは厨房だ、毒や劇薬などの類は置いてない 「ゆ!?ゆっくりできるのみもの!?まりさにもちょうだいだぜ!!」 「じゃあ赤ちゃんが感想を言ったらまりさにも特別に飲ませてあげよう!」 「あかちゃん!!はやくかんそーをいってゆっくりするんだぜ!」 だがここで親まりさは気づくべきだった、いや気づいても何もできないだろうけど さっきから赤ゆっくりが小刻みに痙攣していることに 「ゆ?どーしたのあか・・・ゆうううう!!?あかちゃんゆっくりしてないよおおおおお!!?」 どんどん痙攣が大きくなってきてしまいには顔が真っ赤になってきた、むしろ紅・・・あ、今度は青だ。忙しい奴だな 「どうしたのあかちゃん!?ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 「ゆぼぼぼぼ・・・・・・」 あー、今度は泡吹いてる、目も完全に白目向いてるし だが次の瞬間不意にゆっくりの痙攣が止まった 「ゆ!ゆっくりした!?ゆっくりしていってね!?」 「ゆぼえええああああええええええええ!!!!」 「ゆおおおおおおおお!???」 赤まりさは一目で致死量と分かる量の餡子を吐き出し、息絶えた 餡子まみれになった親まりさが俺に一言 「どぼじでえええぇぇぇえええぇええぇえ!!??」 勘のいい読者の皆さんは気づいておられるでしょう。 俺がさっき赤まりさに飲ませたのはそう、酒だ だが普通の酒ではない。 知る人ぞ知るアルコール度数96%の化け物酒、ウォッカの「スピリタス」だ! もちろんこれは決してストレートで飲むものではない、それこそ自殺行為 人間がもしさっきゆっくりに与えた量を飲んだら急性アルコール中毒であの世逝き、閻魔さまに渋い顔をされるだろう それをあのソフトボールサイズの赤まりさが一気に摂取したのだ、こうなるのは当然だ 「赤まりさは餡子が出るほどおいしかった、ってさ!」 「いやだあああああ!!ばりざをだずげでぐだざいおべがいじばずうううううう!!どれいになりばずがらあああああ!」 本能が勝ったみたいだな、必死で媚を売ってくる。二度も同じ手に引っかかるか 俺が無理矢理口をこじあける為に親まりさに近づいていくとあることに気がついた 「もう一匹のまりさはどこに行った・・・?」 「・・・・・・・・・・ゆ」 この様子から、隙を見て親まりさが赤まりさを逃がしたことは明確だった!! くおおおおおっ!!まさかゆっくりに出し抜かれるとは・・・虐待お兄さん一生の不覚! 「ゆー!そんなことよりまりさをかわいがるんだぜ!おにいさんはとってもいけめんだぜ!!」 こいつ・・・この期に及んでまだ媚売ってやがる! もうキレた!こいつらは簡単に殺さん!!じわじわとなぶり殺しにしてくれるわっ!! 「いけめんなおにいさん!まりさをかわいがっ!!!!」 俺は親まりさを鷲掴みにしビンの飲み口に口を固定し、輪ゴムで更に固定した ビンの口は上を向いているので直接口に入ることは無い、 が、アルコール度数96%のこの酒はすぐ気化するのでじきに親まりさの口はアルコールでいっぱいになるだろう アルコール度数96%ってほぼエタノールだからな! 「ゆっ!?なんがひだがひびれてひたよ!!」 通訳すると「ゆっなんか舌がしびれてきたよ」だ・・・って早いな。 さっさとあの逃げた赤まりさを捕まえなくば! そして俺は厨房を後にした 残りゆっくり 10匹 残り時間 1時間45分 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― こんにちわHILOです。 これがゆっくりとかくれんぼシリーズ第三作目となります 今回は一匹のゆっくりしか虐めてませんね。次はもうちょっとテンポ良くしたいです それと色々と説明不足な点があったので、あれ?と思った人は↓を参考にしてください ゆっくりは体内の餡子の3分の2がなくなると死にます。それ以外では死にません 親ゆっくりはバスケットボール、子ゆっくりはバレーボール程度の大きさ このかくれんぼは全てのゆっくりが「ゆっくりできなくなれば」虐待お兄さんの勝ちです つまり拘束されたゆっくり、死んだゆっくり、「ゆっくりできない」と宣言したゆっくりがそれに当てはまります この作品を最後まで読んでくれた皆さんありがとうございました ペース的には5話完結にするつもりです。 では今後とも これじゃあぜんぜんゆっくりできないよおおおおお!! -''" `''-、 __ _____ ______ ヽ ヽ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ | \ 'r ´ ヽ、ン、 ,''_,.! \,_ ,'==─- -─==', i _..,,-" _________/ "'''-, i イ iレ__,イ人レ、_!_ルヽイ i | -..,,_ / ゝ ァ'" レリイi.旡≧/ /≦乏圷.| .|、i .|| !ソ二‐ _,.! ;;;;``゙;~;;;;` 二ハ二,! !Y! | |/ / / / | | 「 !ノ i | ( ,.ヘ ,)、ソ.';; ;゙`゙;~;;;;`゙;~゚;;'''。`''",( ( ( ,.) ; L.',| | , --- 、 | | L」 ノ| .| "; ; " ; ; " ;; ; `'';; ;Ξミ,.~;;;;`゙;~゚;;'''。W V ゝ ゝ | ||ヽ、 ー⌒ ー' ,イ| |イ| / ( ,.ヘ ,)、ソ. . ) ノ 人 ,.)~;;;;`゙;~゚;;'''。 .)(|ルレ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ ⌒;´;`∵; ´~;;;;`゙;~゚;;~;;;;`゙;~゚;; ´;`∵ ``゙;~´;`∵ その4 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/976.html
310 :名無しさんなんだじぇ:2011/01/31(月) 23 49 25 ID 0RyTdXA2 池田「再び訪れたこの季節……今年こそ昨年のリベンジを果たすし!」 マリアンヌ「というわけで、今年も豆まき大会を始めるわよ」 黒桐「はあ……またですか……」 唯「なになに、またなにか楽しいことでも始めるの?」 藤乃「豆まきのようですが……(『死者スレ』で行われる『大会』だから)絶対まともな気がしません…」 トレーズ「なに、ルールは簡単だ。各自に支給された死者スレ特注の豆鉄砲で他者の頭上にある的を撃ち取り合うだけだ」 男A「そして、最後まで勝ち抜いた者が優勝者となります」 小萌「ちなみに、今回の優勝者にはご褒美として『死者スレ限定!一度だけなんでも命令できる権利』を与えます」 ファサリナ「なんだかバトルロワイアルに似ていますね」 ひたぎ「『なんでも命令できる権利』ねぇ……」 C.C.「なるほど、なかなか魅力的なご褒美ではないか」 セイバー「なんでも……うふ、ふふふふふ……」 幸村「な、なにやらせいばー殿から異様な気配が……!」 利根川「もうここまで言えば分っているとは思うが、前回同様今回も個人戦だ。徒党を組んでも構わない、各自自由に行動したまえ」 透華「では、只今より豆まき大会を始めますわ!」 【たまり場 豆まき大会開催確認】 しかし、自分で開催しながらリアルの都合上で続きが書けない…… 311 :名無しさんなんだじぇ:2011/02/01(火) 21 43 16 ID Ueho7z9A 唯「あれ、そういえば…豆鉄砲っていえば…」 ガシャコッ 律「――ついにこの時が来たんだな…」ゴゴゴゴゴ 唯「ひいいいいぃいい!!」 刹那「別人のような気迫だな」 梓「律先輩の真・豆鉄砲は去年の豆まき大会で使われた豆鉄砲を改造したものですからね。豆鉄砲の方もホームで活躍できるから調子がいいようで…」 ヴァン「おい待てよ…。あの豆鉄砲使うのか?俺たちのと威力が桁違いだろ!?」 池田「体が吹き飛びかねないし!」 キャスター「大丈夫よ。律ちゃんの腕なら正確に的だけ打ち抜いてくれるわ。抵抗さえしなければ」 池田「怖いこと言うなし!!」 ズバアアアアアァン!! 池田「は…はれ?」 キャスター「ね?」 唯「華菜ちゃんの的が消えたよ」 池田「何であたしだけ!?」 【律 絶好調】 312 :名無しさんなんだじぇ:2011/02/02(水) 19 53 10 ID lTACYLbw 神原「ふふふふふふ……今日の私は一味違う! この豆まき大会に優勝し、戦場ヶ原先輩にあーんな事やこーんな事を」 ガガガガガガ!!! 神原「ぐはっ!!」 律「ちっ、的に当たらなかったか」 神原「た、田井中殿……? 今、わざと背中を狙ってなかったか?」 律「気のせいだ。 さて、今度こそ」 ガガガガガガ!! 神原「ぎゃあああああ!!」 律「ちっ、また外した」 神原「い、いや、今のは絶対わざと尻を」 ガガガガガガ!! 神原「ぎゃあああ(ry 律「ちっ、また外(ry ガガガガガガ!! 神原「ぎゃあ(ry 律「ちっ(ry 上条「……なあ、止めなくていいのか?」 ひたぎ「いいのよ、あの子が優勝したら厄介には違いないし。 それにほら、見なさい。 あの子、嬉しそうにはしゃいでるわよ」 上条「い、いや、あれどうみても痛みでもがいてるだけのような……」 313 :名無しさんなんだじぇ:2011/02/02(水) 21 23 05 ID uYngnaJM 兵藤「ひっひっひ…去年の恨み…晴らさせてもらうぞぉ!」ゴゴゴ 小十郎「な、何だありゃあ!」 とーか「性懲りもなくまたガトリング砲台を…」 真宵「しかし今回は移動式みたいですね」 兵藤「全員まとめて血祭りにしてくれるわ!」ゴゴゴ ~敗者部屋~ 池田「リベンジするつもりが敗者一番乗りだし……」 ガチャッドサッ 神原「………」ボロッ 池田「ひいいぃ!?一体何をどうしたら豆まきでこんなボロボロになるんだし!?」 神原「ふふ…私は、Mだ……。律さんのツッコミも…いつも待ちわびているさ…だが……」 神原「今回ばかりは、少し…きつかったようだ……」ガクッ 池田「駿河ああああぁ!!」 【会長はノリノリのようです】 【神原、豆まきで力尽きる】 314 :名無しさんなんだじぇ:2011/02/04(金) 22 56 33 ID GfhKMj.c ?「ふふっ、調子良さそうね、りっちゃん」 律「その声は…ムギか」 ムギ「ええ」 律「何を…って言うのは野暮だよな」 ムギ「当然じゃない、こんな機会なんだから」 律「そうだよな、運動会では結局直接対決ができなかったからな」ガシャガシャ ムギ「うん、本気でいきましょう」チャキチャキ 律「キャスターさん、これは真剣勝負だから手出しは無しだぜ!」ダッ キャスター「はいはい」 ムギ「えいっ!」ダッ ズガガガガガガガガガガ ドパパパパパパパパパパ あずにゃん「なんか次元が違う…」 唯「パワーならりっちゃんが圧倒的に優位だね!でも二丁拳銃でガンカタのムギちゃんのほうがスピードがあって小回りが効く…この勝負、わからないよー」 あずにゃん「唯先輩が的確な解説してるー!」 【律VSムギ開戦】 315 :名無しさんなんだじぇ:2011/02/05(土) 02 06 15 ID B9VkUNUc ガガガガガガ パパパパ 唯「あれ?これってチャンスじゃない?」 梓「はい?」 唯「今二人ともお互いを相手するのに夢中になってるでしょ?」 梓「その隙をつくってことですか?」 唯「いえす!」フンス 梓「えー……私昨年の大会で律先輩に助けてもらってるんですけど……」 唯「その恩を仇で返そう!大丈夫、りっちゃんだもん!」 梓「先輩今凄く酷いこと言ってる自覚あります?」 唯「とにかくりっちゃんの背後に回ろう」コソコソ ズガガガドドド パンパンパンビシッチュイン 梓「まったりティータイムやってた人達とは思えませんね……」 唯「ここからならいけるかなぁ。よーし、あとはりっちゃんの動きが止まるのを待つだけだよ」 ザッ 梓「止まった…!」 唯「もらっ――」 ズドドドドドドド!! 唯「ひいいいいいっ!!」 梓(片方の真・豆鉄砲でムギ先輩を撃ちつつもう片方でこっちに威嚇射撃!?一回もこっちを見たようには見えなかったのに……) 律「――唯」 唯「は、はい!!」 邪 魔 す ん じ ゃ ね ぇ ぞ 唯(ひいいぃ!!りっちゃんのキャラじゃないよおおぉ!!) キャスター「そうよ、邪魔しちゃダメじゃない二人とも」ニコッ 唯梓「あ……」 キャスター「お仕置きが必要かしら?」チャキッ 梓(何で私までー!?)
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3436.html
優希「うむ! こいつは極上のタコスだじぇー! 腕をあげたな、京太郎!」 京太郎「ハギヨシさんに新しいレシピを教えて貰ったんだ。ありがたく食えよ」 イチャイチャ 和(……困りました。ここ最近、須賀くんと優希の距離がぐんぐん縮まっているような気がします) 和(これはまずい。このまま行き着く所まで行ってしまったら2人が恋人同士に、なんてことも……) 和(……認めません) 和(……そんなことは、認めません!) 和(だって私は――!) 和(咲さん×優希がジャスティスですから!) 和(何を隠そう、私は百合が大好きです) 和(阿知賀に居た頃から穏乃×憧を始め穏乃×先生、穏乃×玄さん) 和(玄さん×憧といった面々で常日頃百合妄想をしていた程の重症レベル……) 和(そんな私が長野に転校し、出会った2人の友達……咲さんと優希) 和(この2人は、百合妄想が捗るなんて度合いじゃないほどの似合いっぷりじゃないですか!) 和(天真爛漫で明るい優希と、おとなしくて控えめな咲さん……これほど素晴らしい百合王道なカップリングがありますか!?) 和(否! 断じて否! この2人以上にお似合いな存在なんて、存在し得るはずがない!) 和(世界は咲さん×優希を望んでいるのです! 須賀くんには悪いですが――) 和(私の大いなる眼福の為! 優希から手を引いて貰いますよ!) 和「すみません、ちょっといいですか?」 京太郎「ん?」 和「須賀くん、私とデートをしましょう!」 京太郎「……」 京太郎(なんだとぉ!?) 京太郎(和が俺をデートに誘って来ただとぉ!?) 京太郎(そんな馬鹿な! そんな馬鹿な!) 京太郎(和は俺のことを好きだってのか!?) 京太郎(認めねぇ――そんなのは認められねぇ! だって……)チラッ 咲「の、和ちゃん……?」プルプル 優希「嘘、のどちゃんが京太郎を……?」ガタガタ 京太郎(俺は和×咲がジャスティスなんだよ!) 京太郎(最初は邪険な雰囲気だったのに、いつしか1つの目標へ向けて手を取り合う仲へ発展した女の子同士) 京太郎(そしてその友情は固く結ばれ、いつしか恋心へ昇華される) 京太郎(そして2人が創りだす空間は男子禁制の理想郷と成るはずだったのに……!) 京太郎(その和がっ、なんで俺をデートに誘う!?) 京太郎(百合男子である俺をデートに誘う暇があったら咲を誘ってくれよ!) 京太郎(そして妄想させてくれよっ!) 京太郎(……いや、待て) 京太郎(そうだ! このピンチをチャンスに変える手段がまだあった!) 京太郎(百合男子を舐めんなよ――和!) 京太郎「デートって、おいおい。遊びに行くのを英語にする必要はないだろ、ハハッ」 和「――なっ!?」 京太郎(このごまかし方は正直無理があるかもしれんが、勢いで押し通す!) 京太郎「なあ咲、和が遊びに誘ってくれたんだが、一緒にいかないか?」 咲「へっ?」 京太郎「なっ、行こうぜ! みんなで行ったほうが楽しいって!」 京太郎(これだ! これがベストだ! ここで咲をデートに巻き込む! そして俺は当日風邪を引いたとか適当な理由でぶっち!) 京太郎(そうなれば咲と和は2人で遊ぶしかなくなる! そして完成する和×咲という究極のカップリング!) 咲「えぇ、でも……」チラッ 和(くっ!? どういうことですかこれは!? 何故須賀くんはここで咲さんを――!?) 京太郎「頼むよ―」 和(……まさか須賀くん、咲さんのことが好きなのですかぁ!?) 和(なんてことですか! これは予想外です! 2人は純粋に仲のいい幼なじみくらいだと考えていたのに!) 和(これは計画を練り直す必要がありますね――! 百合の邪魔はさせませんよ、須賀くん!) 咲(なに、どういう状況なのこれ!?) 咲(いきなり和ちゃんが京ちゃんをデートに誘ったと思ったら、京ちゃんが私も来いって……) 咲(困るよそんなの! 2人のデートに私が行くのも困るし、それ以前に和ちゃんと京ちゃんのデートなんて認められないよ!) 咲(だって私は――) 咲(優希ちゃん×京ちゃんがジャスティスなんだよ!?) 咲(口ではツンツンなところもあるけどその態度は実際デレッデレな優希ちゃん!) 咲(それに口答えしつつも満更でもない京ちゃん!) 咲(まさに青春! まさに王道!) 咲(世界よ、これが日本のカップルだ!) 咲(……ひょっとしたら、和ちゃんは京ちゃんのことが好きなのかもしれない) 咲(友達として、応援してあげるのが筋ってもんなのかもしれない) 咲(だけど私は優希×京派!) 咲(――だから、私は!) 咲「いいよ。だったら優希ちゃんも一緒にね!」 優希「じぇ?」 咲(優希ちゃんの背中を押す! 悪いけど邪魔はさせないよ、和ちゃん!)ゴッ 京太郎(なんだとぉ!?) 和(咲さん×優希キマシタワー!) 優希「え、私も?」 咲「うん、京ちゃんもみんなでいった方が楽しいって言ってたもん!」 咲「遊ぶなら、私もみんなで遊びたいな」 咲(これっ! これっきゃない! 優希ちゃんもデートに巻き込むんだ!) 咲(そしてデート当日、私は出来るだけ和ちゃんを拘束して、優希ちゃんと京ちゃんのイチャイチャを見守る!) 咲(どうしようどうしようどうしよう、メリットしかないよこれ!)ハァハァ 優希「う、うーん……」 優希(うわあああああん、なんか私も誘われちゃったじぇー!) 優希(……はっ!? けどこれはこれで美味しいんじゃ?) 優希(いきなり和ちゃんが京太郎をデートに誘って) 優希(和ちゃんが京太郎を好きなのかも知れない、って考えてたら気が動転しちゃってたけど……) 優希(これは――あの2人の背中を押すチャンスだじぇ!) 優希(なぜなら私は――!) 優希(京太郎×咲ちゃんがジャスティスなのだから!) 優希(2人はとっても仲のいい幼なじみ!) 優希(面倒見もよくってちょっと嫉妬もしちゃう咲ちゃん!) 優希(一見チャラいけど実は優しい京太郎!) 優希(旗からみれば理想のおしどり夫婦だじぇ!) 優希(今までは私が京太郎にちょっかいだして咲ちゃんに危機感を持ってもらって) 優希(出来るだけはやくカップルになって貰おうと画策してたけど) 優希(一向に進展する気配なし。むしろ私が京太郎と仲良くなっちゃった体たらく) 優希(だったらもうここで行くしかない! あの2人の中を、デートで発展させる!) 優希「よっしゃー! 私も行くじょ!」 優希(咲×京太郎は復活するんだ。悲しみの弔鐘はもう鳴り止んだ。) 優希(お前たちは輝ける人生の、その一歩を、再び踏み出す時が来たんだじぇ!) 咲「やった! みんなで楽しもうね!」 咲(わーい! 優希ちゃんが乗ってきた! 京優! 京優!) 和「し、仕方ありませんね。みんなで行きましょう」 和(優希いいいいいいいいいいぃ! やっぱりあなたは最高です! 咲優! 咲優!) 京太郎「だな。じゃあ遊びにいく場所でも決めるか」 京太郎(やべぇ、これじゃ咲と和がイチャイチャするかわからねぇ! 俺も参戦して暗躍するしかねぇな! 和咲! 和咲!) 優希「遊園地がいーじぇー!」 優希(待っててくれよ咲ちゃん! 京太郎! 今私が恋のキューピッドになってやるじぇ! 咲京! 咲京!) 咲(この集団デートで!) 和(決めます!) 京太郎(絶対に!) 優希(徹底的に!) 咲(理想のカップルを成立させるよ!) 和(理想のカップルを成立させます!) 京太郎(理想のカップルを成立させるんだ!) 優希(理想のカップルを成立させるじぇー!) 4人「「「「あははははは!」」」」 カン
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1662.html
25 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/14(木) 05 22 19 ID m7hvSV5g ふじのん「…ん…?」 コクトー「あ、やっと目覚めたね」 ふじのん「…せ、せんぱい!な、なんでここに。…え、あれ、ここは?」 ライダー「ここは死者スレ、あの会場で死んだ人が集まる場所ですよ、フジノ」 ふじのん「ライダーさんも…それじゃあ、私は…」 ライダー「残念ですが…あなたもあの時に死にました」 ふじのん「そんな…私はまだあそこで罪を償いきれていない…まだ謝っていない人がいるのに…」 コクトー「…それで、目覚めて早々悪いけど、君に会いたい人物がいるんんだ」 ふじのん「私に、会いたい、人?」 ???「お久しぶりですね、浅上藤乃さん」 ふじのん「あ、あなたは!」 ???「そういえば、私の自己紹介はちゃんと済ませていませんでしたね」 ムギ「私の名前は琴吹紬です。…ちょっとあなたとお話したいことがあります」 26 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/15(金) 15 21 19 ID aptkVaek ふじのん「……う、そ…!」 ムギ「まあ、死後にこんな場所があってあの学校にいた私が目の前にいるなんて、最初は信じられないよね」 ふじのん「……琴吹さん、ごめんなさいっ!!!」 ムギ「謝らなくていいわ…貴女も分かっているでしょう?」 ふじのん「……こんな言葉で許されるとは思ってもいません。…でも、謝りたいのです」 ムギ「もういいわ。それでは本題です…藤乃さん、今から貴女もこのたまり場の住人となります」 ふじのん「…はい」 ムギ「でも、ここには貴女に殺された人、傷つけられた人、恐怖した人がいます」 ふじのん「……っ」 ムギ「会うのが怖い?」 ふじのん「…(…怖い、けど)私は、その人達に会いたいです。会わなければなりません!」 ムギ「何があっても、受け入れられますか?」 ふじのん「…恨まれても、罵られても、何をされても構いません」 ムギ「わかりました。では藤乃さん、私の後についてきてください」 27 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/15(金) 16 29 32 ID MZSEDdKs ~戦場の絆プレイ中~ 幸村「ふぉぉぉぉぉっ!」 ヴァン「………」 幸村「どおりゃあぁぁぁぁぁぁっ!」 ヴァン「すいません」 幸村「でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇいっ!!」 ヴァン「うるさいんですけど」 幸村「みぃなぁぎぃるぁあああああああああっっっっ!!!」 ぼきっ ヴァン「あーあ、また機械ぶっ壊しやがって。知らねーぞ」 幸村「そ、そんな!まさか某を見捨てるつもりでございまするか!?」 ヴァン「俺は関係ないからな」 幸村「…………お」 ヴァン「あ?」 幸村「親方様ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 ヴァン「うるせぇっつってんだろ!」 藤乃「あの」 紬「彼は後にしましょう」
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/1287.html
487 :名無しさんなんだじぇ:2012/04/24(火) 00 27 39 ID 23RxTql. ふじのん「疑問が生まれました」 ライダー「突然何です?」 ファサりん「いきなり脈絡もなく話し出しましたね」 ふじのん「いえ、今回ディート何とかさんが死んできたじゃないですか」 ユフィ「ええ、そうですね」 撫子「まああの人は生きてた頃から主催者権限とか言って散々たまり場に来てたけどね」 ふじのん「はい、その登場数は下手な空気キャラよりも多いです」 ライダー「ほとんどが大会の実況という形でしたけどね」 ふじのん「まあ今話したいのはそのことではなく」 ユフィ「あ、違うんですか」 ふじのん「いえ、それであのディート何とかさんもラジオのゲストに呼ばれるのかなぁ、と思いまして」 ファサりん「(……ディート何とかさんという呼び方にツッコんだ方がいいのでしょうか?)」 撫子「どうかなぁ……遠藤さんとか馬イクさんとかはスルーされてたよ?」 ふじのん「確かに、参加者ではない死者はスルーされていました」 ライダー「なら今回もスルーされるのでは?」 ふじのん「だからその辺が疑問なんですよ。ひょっとしたらラジオ書き手代理さんがディート何とかさんの大ファンで、やりたいとか思ってるかもしれないじゃないですか」 ファサりん「あの……そのディート何とかさんって呼び方はどうかと思いますよ?」 ユフィ「つまり、そのことに関してラジオ書き手代理さんに質問しようということですね?」 ファサりん「(スルーされた!?)」 ふじのん「まあそういうことです」 撫子「あわよくば今のラジオ執筆の進捗状況も訊き出そうって腹だね?」 ふじのん「ま、まあその考えもないとは言いません。が、あくまで訊きたいのはディート何とかさんのことです」 ライダー「それで、もしスルーするという答えが返ってきたらどうするんですか?」 ふじのん「ふふん♪ それは秘密です♪」 撫子「大方の予想は付くけどね」 488 :名無しさんなんだじぇ:2012/04/24(火) 15 28 56 ID uOOroQHo 487 アーチャー「…らしいが、私はもうそのあたりの質問を答えるのはいやだぞ。働け現パーソナリティ」 神原「うむ。ケツアゴ殿はゲストに呼ぶ予定はないな。むしろ、否参加者の人はゲストに呼ぶ気がないから別に許可を取らずに好きにやってくれていいぞ。後に宮永ちゃんや原村ちゃん、イリヤたんが来ることになってもそれは変わらん」 アーチャー「名前を出した相手が作為的だな。…で、進行状況は?」 神原「…気長にまってくれとしか言えないな」 アーチャー「ほう」 神原「仕方ないだろ、ラジオ本体以外の部分も遊んでるんだから」 アーチャー「意味がわからんな」 神原「まあ長くした首を洗いながら待ってほしいということだ」 【参加者以外の人は好きにしていいよ、これまでもこれからも】 489 :名無しさんなんだじぇ:2012/04/24(火) 18 28 47 ID 23RxTql. 488 ライダー「……ということでスルーらしいですが、どうするのですかフジノ?」 ふじのん「決まってるじゃないですか! 『ラジオ紛い』です!」 ファサりん「……それはひたぎウィッチのコーナーだったのでは?」 ふじのん「シャーラップ! これ以上あの二人の独走を許してなるものですか!」 撫子「その通りだよ! 出番独占はダメ、絶対!! だからね!!」 ユフィ「……そもそも何でそんな独走状態になってしまったんでしたっけ?」 ふじのん「……さあ?」 撫子「……誰のせいだろうね?」 ライダー「…………」 ファサりん「…………」 ユフィ「…………」 ふじのん「と、とにかく! 『ラジオ紛い』の準備を始めましょう!」 撫子「うんうん!」 ライダー「……いいんでしょうか?」 ふじのん「何がですか?」 ライダー「いえ、まだ第五回放送分のラジオが終わっていない段階で、それ以降に死んだキャラのラジオネタをやってしまって」 ふじのん「…………」 撫子「…………」 ファサりん「…………」 ユフィ「…………」 ふじのん「も、無問題です!」 ライダー「全然無問題に聞こえません!!」
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1873.html
754 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/14(水) 00 31 09 ID apimWG32 >>742 律「だぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!ちょっと待って!」 部長「な、なによ?!」 律「久、あんた福路の事はどうでもいいのかよ?!」 部長「あの子がなんで今関係あるのよ?!」 律「質問に質問で返すなぁ!恋人が居るのに他の女に手を出していいのかよ!」 部長「あー…うーん、とね。それはね…?」 ジョワッ! キャスター「竹井久ぁぁぁぁぁぁッッ!よくもりっちゃんに手を出したわねぇぇぇぇぇ! 私だって粘膜接触しかしてないのにぃぃぃぃぃぃ!」 部長「ヤバッ!」 律「キャスターさん!なにもそんな憤怒の弾幕モードにならなくても!」 部長「そうよ!ここでそんなのぶっ放したら歓迎会会場が!」 キャスター「問答無用!覚悟ぉぉぉぉおぉおおおおおおおおお!!!!」 部長・律「きゃあああああああああああああああああああああ!」 ズババババババババババババババ 755 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/14(水) 00 34 13 ID apimWG32 筆頭「おい、なんの音だ、ありゃあ」 幸村「第二安土城の方でござるな!」 ホンダム「~~~~~~!」 刹那「なんだって?!おい、みんな行くぞ!」 ヴァン「おし!」ダッ カギ爪「ヴァンくん、そっちは逆方向ですよ」 756 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/14(水) 00 41 00 ID apimWG32 とーか「なにか表の方が騒がしいですわね」 ぐつぐつぐつぐつぐつ 美穂子「そうですね」 ぐつぐつぐつぐつぐつぐつ とーか「シチューを煮込んでる場合じゃないのではありませんの?」 ぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつ 美穂子「なんでですか?(にっこり」 ぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつ とーか「…い、いえ!なんでもありませんわ!(怖い・・・)」 757 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/14(水) 00 58 33 ID 4gQwVjDk 撫子「真宵ちゃん、東の空が燃えてるよ…」 真宵「あれは憤怒の色…ソドムとゴモラを討ち滅ぼした神の炎よ…」 撫子「そんな!人類がなにをしたっていうの!」 真宵「我々は自らの愚行に気付くのが遅すぎたのかもしれない 考えてもみたまえ。人は森を切り開き、山を削り、湖を干拓し、海を汚してきた 神からしてみれば人は地球を汚す害獣に過ぎないのだよ」 撫子「でも!それでも私達には生きる権利があるわ!」 真宵「それすら神が貸与した権利にすぎない… 我々は神に…見放されたのだ!」 撫子「あぁ神様!わたしはこれから人参もたべます!ピーマンだって食べてみせます! だから…だからどうか人類を…!」 池田「またやってるし」 758 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/14(水) 01 27 34 ID apimWG32 【第二安土城天守閣】 キャスター「ふふふ…毎分3900発…射程12200m…初速1,067 m/s… 一キロ先にある三㎝の鉄板すら粉砕する大魔術… これだけやれば…あのスケコマシだって蜂の巣ね… (ピコーン)…なんですって?生命反応…?」 律「うぅ…」 部長「りっちゃん、大丈夫?」 律「久…さん?私達生きてるんですか?」 部長「なかなか微妙な質問だけど、生きてるわ。 天守閣という閉塞空間。そして飽和攻撃。 普通なら確率論的に行っても必殺のコンボね」 律「なら…なんで…」 部長「天守閣って言うのはね、見張り台なの。 だから砲撃の的にされやすくて、いざという時の避難ルートってのが用意されてるのよ」 律「(頭上を見る)…平たく言うと落とし穴をわざと発動させたんですね」 部長「とはいってもすぐに見つかるわ…早く逃げないと…」 シュン キャスター「逃がさないわよ」 律「キャスターさん!?」 部長「チッ!」 キャスター「ふふふ…今の私は魔法に等しい力すら使える…! 何故だか分かるかしら、竹井久!」 部長「さぁ…?カスピ海ヨーグルトでも食べたのかしら?」 キャスター「貴女への怒りによって多大なる魔力を手に入れたからよ! りっちゃん?これからこのスケコマシを保健所の雑種犬のようにぶちのめしてあげるからね」 律「キャスターさん、やめて!わたしが久さんを誘ったの!」 部長「りっちゃん・・・」 キャスター「りっちゃん…なんて嘆かわしい…。そこのスケコマシに洗脳まで受けたのね…。 でも安心して。洗脳は解くわ。 竹井久の死を持ってね!」 スチャ 部長(あ…あたし死んだ…) キャスター「アディオス(死ぬがよい)」 759 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/14(水) 01 53 54 ID apimWG32 セイバー「む?キャスター?んぐっ。はい、知ってますよ。実際に手合わせしましたからね。 えぇ、長い魔術師の歴史の中でも彼女の才能は飛びぬけてますね。 まぁわたしの周りの魔術師は、一番腕の立つ人間ですら性転換魔術が関の山でしたが。 そうですね、接近戦には弱いですよ。生身の人間相手でも多少の武術の心得があれば対抗できます。 ことに私みたいな抗魔力が高い三騎士クラス相手ではなかなか勝てないでしょうね。 なら何故おくれをとった…?私は今の今まで敵におくれをとったことなどありませんよ? ともかく…彼女が聖杯戦争において生き残るには周到な準備が必要という事です。 接近されないように白兵戦のプロ。魔力を高めるための霊場。 そうそう。彼女、魔術の才の割には魔力量がさほど多くないようですね。 その為に霊場にこもって魔力を蓄える必要があるようです。 素の状態では大規模な術式を発動させる事もギリギリでしょうね。 逆に言えば魔力さえ蓄えておけばどんな魔術でも…それこそ魔法でも使いこなせるでしょう。 瞬間移動?あぁそれはもう魔法の域に近いですね。 霊場にてキャスターと遭遇したら? そうですね…サーヴァントでないのならば、すぐに逃げる事をお勧めします。 まぁ…逃げる事が出来れば…の話ですが…(ずずー) 士郎、おかわりはまだですか?」 760 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/14(水) 08 48 33 ID K9JQTzMA >私は今の今まで敵におくれをとったことなどありませんよ? ダウト
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/8364.html
さんまだいすき【登録タグ さ 初音ミク 曲 猫虫P】 作詞:猫虫P 作曲:猫虫P 編曲:猫虫P 唄:初音ミク 曲紹介 だいたい二作目になると思います。(動画紹介文から) いわゆる「だいたい一作目」は恐らくこれ。 すこし歌詞の意味が解らなくても、だいじなのは諦めないこと。 きあいで読み取るか、歌詞の先頭を縦読みしてみよう。 歌詞 さんま 君は秋刀魚 んーっと 上手く言えないんだけど まだまだだねって だいたいなんでここにいるの いらないで す きらいです さんま 君は秋刀魚 んーっと 上手く伝えられないんだけど まんがみたいに だらだらしてる猫に食べられちゃえ い すから転げ落ちる程 きらいです さんさん輝く海の中 んー 眩しくて目を閉じた まるかばつかなんて だいだい色の空にばいばい いろとりどりのお家にそれぞれ帰っていくけど すすんでく きょうの道 さんま 君は秋刀魚 んーっと 上手く言えないんだけど またたびの方が だいたいの猫は喜ぶよ いらないかな す きまから観察 さんま 君は秋刀魚 んーっと 上手く伝えられないんだけど まつりのときは だいぶ金銭感覚狂うね いらないもの す きじゃないもの さくさく進んだ海の中 んー 寂しくて目を閉じた まいなすな思考ばかりだけど だいじなのは諦めないこと いろいろあったね 辛いことばかり思い出すけど すすんでく きょうの道 さんざん悩んで苦しんで んー 悲しくて泣きたくなって まけそうなときもあったけど だいすきな君が居たから いまはまだちっぽけで出来ないことばかりだけど すすんでく きょうの道 コメント 歌詞の頭文字が「さ ん ま だ い す き」にw -- 名無しさん (2013-04-07 23 29 47) ネタ曲!ヤフーでググれ以来ですね。縦読みになるように歌詞を作ったのでしょう。しかし、秋刀魚をやたら推してますね…。 -- 名無しさん (2014-12-30 20 01 18) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1361.html
「お? ゆっくりがいる」 自動販売機の脇の暗がりで固まっているゆっくり一家――親まりさに親れいむ、子まりさ――を横目に、男はボタンを押した。 「ゆう、ゆう」という小さな寝息をたてて、一家は眠っていた。 「うちのが欲しがってんだよなあ。どこがかわいいんだか、こんな饅頭」 落ちてきた缶コーヒーを手に取る。男のかじかんだ手に、缶の温もりが染み渡った。 「これ、土産に持っていってやるかな。喜ぶぞ~。『お父さんありがとう!』なんつってさ! ははは」 夜の路地に、楽しげな男の声が響く。 缶コーヒーを両手で転がしながら、男は一家に顔を近づけて、まじまじと眺めた。 「このちっちゃいのなら、まだかわいく見えるかな……」 男は、自分の拳ほどの大きさの子まりさを、指で摘んで持ち上げた。 「むにゃむにゃ、おしょらを……」 子まりさは寝言を言ったが、それでも目覚める気配はない。口の端から砂糖水のよだれをたらし、熟睡しているようだ。 「おうおう、よく寝てるわ」 男はそう言って、子まりさを手に、その場を立ち去った。 男は体を震わせた、 「ん、ちょっと小便……」 この辺りにはトイレもないので、ちょうど通りかかった空き地で済ませてしまうことにした――男は酔っていた。 目の前には、男よりも頭ひとつ分くらい高いブロック塀がある。 その上に飲みかけの缶コーヒーと、いまだ眠ったままの子まりさを置く。 そしてズボンのベルトをはずし―― 「……ふう、すっきり」 ことを終えた男は缶コーヒーを手に取り、一口飲む。 そして時計を見て、 「やべ、終電行っちゃうじゃねーか!」 駅に向かって、慌てて走り出した。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「きょわいんだじぇええええ!!」 塀の上から両親を見下ろし、子まりさはパニックになっていた。 自分はおうちで両親に寄り添って眠っていたはずだ。 それがなぜ、目が覚めたら自分ただ一匹で、なおかつ目も眩むような高い塀の上にいるのだろう。 ちょっと踏み出せば地面までまっ逆さま。 こんな場所で眠っていたなんて。もし寝ぼけて下に落ちていたらと思うとゾッとする。 何がどうなってこんな状況になったのか、子まりさにはまったく見当がつかなかった。 「まりしゃをたしゅけちぇにぇええええええ!! たしゅけりゅんだじぇえええええ!!」 子まりさは、眼下の両親――まりさとれいむに、泣きながら助けを求め続けた。 「おちびちゃん! ゆっくり! ゆっくりするのぜ!!」 塀の下から子まりさを見上げるまりさも、パニックになっていた。 自分たちと一緒に寝ていた子まりさが朝起きると見当たらない。 慌てて探すと、なぜか高い塀の上で泣き喚いているではないか。 とてもじゃないが、子まりさに――そして自分にも――登れる高さではない。 登れないというのは、降りられないということでもある。 「すぐにたすけてあげるからねええええ!!」 つがいのれいむは子まりさに言うが、少なくともまりさには、どうしたらいいかわからない。 「かべさん! いじわるしないでおちびちゃんをおろしてあげるんだぜ! ゆっくりやさしくたのむのぜ!」 まりさが訴えてみても、もちろん事態は好転しなかった。 「ゆっくり優しく」以前の問題で、まったく反応無し。塀はうんともすんとも言わない。 「かべさんはいじわるなのぜ!」 「かべさんはいじわるだね!」 そういうことになった。 「はやくまりしゃをたしゅけちぇえええええ!! ゆっくちしちゃだめなのじぇえええええ!!」 子まりさのおそろしーしーが、足もとのブロックの色を変えた。 上空に黒い影が見えた。 「ゆっ!? あれはからすさんなのぜ!!」 まりさは叫び、そして思い出していた。 おちびちゃんの前のおちびちゃん――塀の上の子まりさの前の子どもは、カラスに襲われ、永遠にゆっくりさせられた。 ゴミ捨て場で食料を漁っていた時に急襲されたのだ。 それ以来、まりさとれいむはカラスを避けて生きてきたし、生ゴミの日にゴミ捨て場に近づくことをしなくなった。 カラスは仇であり天敵なのだ。 その恐ろしいカラスが、子まりさのいるブロック塀の上に降り立った。 目的はわかりきっている――前のおちびちゃんの時と同じだ。 「こにゃいでにぇ! こにゃいでにぇ! ままままりしゃはおきょるとこわいのじぇ? ぷ、ぷきゅううううう!!」 子まりさが『ぷくー』をするが、どうにも様になっていない。当然、カラスには何の効果もなかった。 「おちびちゃん! ゆっくりしないでにげるんだぜええええええ!!」 「おちびちゃんにげてねええええええ!!」 塀の下の二匹にそう叫ばれ、困ったのは子まりさだ。 「どきょににげればいいんだじぇええええ!?」 子まりさに逃げ場などない。 しいて言うなら飛び下りるくらいだが――それはカラスに食われるか、墜落するか、原因が変わるだけで、結果はどちらも変わらない。 それに思い当たったまりさが、今度はカラスに呼びかける。 「からすさん! ゆっくりこっちをみるんだぜ! ぷくーなんだぜ! ぷくうううううう!!」 『ぷくー』だ。まりさは頬に空気を溜め、威嚇態勢に入った。 「ぷくううううう!! はやくこっちをみるんだぜ!! そしてしっぽをまいてにげるのぜ!! ぷくううううう!!」 「からすさん! まりさのぷくーをみてね! すごいよ! こわいんだよ! こわいからはやくみてあげてね!」 カラスは二匹を無視して子まりさに近づき、その小さい体に鋭い爪をあてた。 そしてその尖った嘴が子まりさに―― 「たしゅけちぇえええええ!! いぢゃいよおおおおおお!! まりしゃをはなしちぇにぇえええええ!!」 「おちびちゃあああああん! れいむもぷくーするよ! からすさんは、れいむとまりさのだぶるぷくーでこわがってね! ぷくううううう!!」 頬を大きく膨らますれいむとは逆に、まりさは頬から空気を抜いた。 「ぷくうううう!! ……ゆっ? まりさああああ!! どうしてぷくーをやめちゃうのおおおお!?」 れいむの問いかけに、まりさは、 「……こうなったらいちかばちかなのぜ!!」 強い口調で言った。 まりさは自分の帽子の中から小さな木の実を取り出し、素早く口に含む。 そして今にも子まりさを食べようとするカラスに狙いを定め、 「くらいやがれなのぜ!!」 叫ぶと同時に、木の実を「ぷっ!」と吹いた。 木の実は勢いよく――とはお世辞にも言えない速度で放物線を描き、それでもカラスの目に命中した。 カラスはビクッと体を震わせ、子まりさを押さえていた爪を離す。そしてそのままどこかへ飛び去ってしまった。 「お、おとうしゃん、しゅごいにょじぇ……」 そうつぶやき、子まりさは放心した。しーしーがちょろちょろと流れる。 爪があたっていた所が少し傷になっているくらいで、いたって無事だ。 それを見たまりさは体の力を抜き、大きく息を吐いた。 「ゆふう……。ききいっぱつだったのぜ!」 「すごいよまりさ!! いまの、とってもゆっくりしたわざだったよ!!」 そんなまりさを、れいむは尊敬を込めた目で見つめる。 まりさはれいむにニヤリと笑いかけ、 「ゆっへっへ。きのみさんをつかった、みようみまねのどすすぱーくなのぜ! まだみかんせいだったけどうまくいってよかったのぜ!」 得意げに言った。 「でも、おめめにあたったのはできすぎなのぜ! うんがよかったのぜ!」 そして照れたように笑う。 「ゆゆ~ん。さすがはれいむのまりさだよお~」 「ゆふっ。あさっぱらからやめるのぜれいむう~」 体をくねらせ、こすりあわせる二匹を見て、 「まりしゃをたしゅけりゅんだじぇええええ!!」 ちょっと拗ねたように、子まりさが叫んだ。 塀の上に黒い影が見えた。 「ゆっ!? あれはねこさんなのぜ!!」 まりさは叫び、そして思い出していた。 おちびちゃんの前の、そのまた前のおちびちゃん――塀の上の子まりさの前の、そのまた前の子どもは、猫に襲われ、永遠にゆっくりさせられた。 花壇で食料を漁っていた時に急襲されたのだ。 それ以来、まりさとれいむは猫を避けて生きてきたし、花壇で花を食べることをしなくなった。 猫は仇であり天敵なのだ。 その恐ろしい猫が、ブロック塀の端から子まりさに迫る。 目的はわかりきっている――前の、そのまた前のおちびちゃんの時と同じだ。 「こにゃいでにぇ! こにゃいでにぇ! ままままりしゃはおきょるとこわいのじぇ? ぷ、ぷきゅううううう!!」 子まりさが『ぷくー』をするが、やはり様になっていない。当然、猫にも効果がなかった。 「おちびちゃああああん!! まりさ、さっきのわざだよ! ねこさんをゆっくりやっつけてね!」 「ゆう……」 「なにをぐずぐずしているの? ばかなの? しぬの?」 「もう、きのみさんがないのぜ……」 「ゆううっ!?」 まりさは木の実を先ほどの一つしか持っていなかった。 木の実が無ければ、あの技は使えない。 「どぼじでちゃんとよういしておかないのおおおお!?」 「ゆっくりごめんなさいなのぜ!! ふそくのじたいなのぜ!!」 二匹が揉めている間にも、猫は子まりさに迫る。 「ゆんやあああああああ!! きょわいんだじぇええええええ!!」 「お、おちびちゃん! こうなったらぷくーするのぜ! ぷくううううううう!!」 「れいむもぷくーするよ! ねこさんはせいぜいこわがってね! ぷくううううう!!」 猫は二匹を無視して体を屈め、尻をフリフリと揺すった。 「ゆっ!?」 まりさは恐怖した。猫のその動きに見覚えがあったからだ。 あの動きのあとに、猫は、前の前のおちびちゃんに飛びかかったのだ。 まりさが恐怖したその一瞬に、れいむはすでに行動していた。 「やめでねえええええ!! ねござん!! やめでねえええええ!!」 れいむは叫びながら、ブロック塀に体当たりする。 「おぢびぢゃんをいじめないでねええええ!! ゆっぐりじでいっでねえええええ!!」 二度三度と繰り返されるれいむの体当たり。そんなもので塀やその上の猫がどうにかなるわけもなく、まったくの無駄だったが、その叫び声には効果があった。 切羽詰まったれいむの声に反応し、子まりさに飛びかかるタイミングを誤った猫が、バランスを崩してブロック塀の反対側に落下したのだ。 「ねござん! ゆっぐり! ゆっぐり!」 それに気づかないれいむは、いまだ壁に体当たりしている。 まりさは息を止めてしばらく待ったが、猫がもう一度塀の上に現れることはなかった。 「おとうしゃん、おかあしゃん! ねこしゃんがにげちぇいっちゃのじぇ!!」 子まりさが笑顔で言った。 どうやらどこかへ行ってくれたようだ。 「……こんどこしょだめきゃとおもったのじぇええ……」 塀の上でだらりと体を伸ばす子まりさ。相変わらずしーしーが漏れている。 その様子に安心したまりさは、体当たりを続けるれいむに声をかけた。 「れいむ! もういいのぜ! もうおちびちゃんはたすかったのぜ!」 「ゆ、ゆう……。もうだいじょうぶなの?」 れいむの体のあちこちに、黒い染みが浮かんでいた――痣だ。 無理もない。固いブロック塀に何度も体をぶつけたのだ。 「れいむのおかげなのぜ! すごいのぜ! れいむのつよさにはまりさもかたなしなのぜ!」 「うんがよかったんだよ……」 「おかあしゃん! かっこよかったのじぇ!」 塀の上から、興奮を隠しきれない声で子まりさが叫んだ。 「そのとおりなのぜ、れいむ! さあ、めいよのふしょうをまりさがぺーろぺーろしてあげるのぜ!」 まりさはそう言って、れいむの体を舐め始めた。 「ゆゆ~ん。くすぐったいよ、まりさあ~」 「ゆっへっへ~。ひょっとしてへんなきぶんになってきたのかぜ~?」 「ゆふん。あさからへんなこといわないでね!」 そう言いながら、れいむはまりさにちゅっちゅした。 そんな二匹を見て、 「ゆっ? おとうしゃんとおかあしゃん、にゃにをしちぇいるんだじぇ?」 不思議そうに、子まりさが言った。 カラスと猫を追い払いはしたが、それで子まりさが塀から降りられるわけではない。 「まりしゃ、はやくおりちゃいのじぇええ……」 子まりさはベソをかいていた。 「ゆーん。どうすればいいのぜ……」 「どうしよう……」 まりさとれいむはゆんゆん唸るが、良い案は浮かばない。 「まりさのじゃんぷりょくでも、さすがにこのたかさはむりなのぜ!」 「ゆう。とりさんやうーぱっくみたいに、れいむたちにもはねがはえていればよかったのにね!」 うーぱっく――れいむのその言葉に、まりさは閃いた。 「そうなのぜ! うーぱっくならおそらをとべるのぜ!」 「ゆっ? それはあたりまえだよ!」 「もしかしたらいけるかもしれないのぜ!」 「どういうこと? れいむにゆっくりせつめいしてね!」 まりさは眉毛をキリッとさせて、早口でまくしたてる。 「まりさのともだちのまりさは、うんそうやさんをしているのぜ!」 まりさの友人のまりさは、ゆっくり相手に運送屋を営んでいる。その運送屋まりさのパートナー兼荷物運搬係こそ――誰あろう、うーぱっくなのだ。 「まりさとうーぱっくなら、きっとちからをかしてくれるのぜ!」 その言葉に、れいむの顔が輝く。 「ゆっくりりかいしたよ!」 「すぐにたのみにいってみるのぜ! おちびちゃん、もうすこしがまんするのぜ!」 「ゆっくりいそいでいってきてね! おねがいだよ、まりさ!」 「おとうしゃん! ゆっくりいっちぇらっしゃい! まりしゃ、もうすこしがみゃんしゅりゅのじぇ!」 れいむと子まりさの声を受けて、 「ゆっくりいってくるのぜ!」 まりさは運送屋まりさの元に向かった。 運送屋まりさは快諾してくれた。 うーぱっくはあいにくと仕事中で不在だったが、戻り次第、すぐに駆けつけてくれるそうだ。 運送屋まりさに礼を言って、まりさは家族の元にとって返した。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ! おちびちゃん、れいむ、もうあんしんなのぜ!」 そう、もう安心なのだ。 まりさはとてもゆっくりとした――晴れやかな気分で歩を進めた。 「まりさがいまかえるのぜ!」 まりさは、この短い時間に起こったことを思い返していた。 自分はカラスから、れいむは猫から、普段なら敵わない相手から立て続けに子まりさを守った。 どちらも単に運が良かっただけということは、まりさにもわかっている。 しかしその「運が良かった」が二度続いたのだ。 いや、二度ではない。三度だ。 運良く、身近にうーぱっくがいてくれたではないか。 当事者の自分にも信じられない運の良さだ。これはなんと素晴らしいことか。 今のような、この素晴らしい状況を表す言葉を、まりさは知っていた。 それは「奇跡」だ。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ!」 奇跡。 その言葉を思い浮かべた途端、まりさの足取りはより軽くなった。 まりさとれいむは奇跡を起こし、カラスと猫を撃退したのだ。 ならば、自分たちの子どもである子まりさはどうか? 今日この日なら、きっと何かしらの奇跡を起こしてくれるのではないか――いや、起こすのだ。 子まりさが起こす奇跡とは――そんなものは決まっている。あの絶望的なまでに高いブロック塀から、うーぱっくに乗って無事生還してくれるのだ。 そして三匹仲良く、いつまでもゆっくりとしたゆん生を送るのだ。 「ゆっくりとうちゃくなのぜ!」 やがて、子まりさとれいむの姿が見えた。 「ゆっくりのひ~、まったりのひ~」 「ゆっくち! ゆっくち!」 れいむの歌に合わせて、子まりさがリズムを取っている。 ああ、なんとゆっくりした光景なのだろうか。 まりさのは思わず微笑む。 「れいむ、おちびちゃん! ゆっくりただいまなのぜ!」 二匹に向けて、まりさは元気に挨拶した。 「ゆっくりおかえりなさい!」 「おきゃえりなしゃいにゃのじぇ!」 まりさの笑顔を見て、二匹は心の底から安心したようだ。 そう、もう安心なのだ。 これから何があろうとも、自分たちはずっとゆっくり生きていける。 まりさには、自分たちに降りかかった今日のこの災難すら、とても素晴らしいことに思えた。 今となってはよくわかる。 苦しさも悲しさも、すべては奇跡の一環だったのだから。 その時、風が吹いた。 「まりしゃのしゅてきなおぼうししゃん!」 風に飛ばされた帽子を追って、子まりさは足もとのブロックを蹴った。 一瞬の浮遊感。 「ゆわーい! まりしゃ、おしょらをとんでるみちゃい!」 子まりさの視線の端に、笑顔を凍り付かせた両親の姿が映った。 その身ひとつで空を翔ける――最初で最後のそんな奇跡を体験した子まりさは、直後地面に落下し、体を四散させて死んだ。 (了) 以前書いたもの…… ふたば系ゆっくりいじめ 525 犬 ふたば系ゆっくりいじめ 532 川原の一家 ふたば系ゆっくりいじめ 554 ゴキブリ(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 555 ゴキブリ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 569 ねとられいむ ふたば系ゆっくりいじめ 622 格子越しの情景 挿絵:儚いあき 挿絵:ゆんあき