約 106,067 件
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/538.html
笑う山崎 笑う山崎 長編ハ-ド・サスペンス (ノン・ポシェット は 5-1) 笑う山崎 (ノン・ノベル 572) 笑う山崎 題名:笑う山崎 作者:花村萬月 発行:祥伝社 1994.3.6 初版 価格:\1,500(本体\1,456) 連作短編集……と言うけれど、 結果的には長編小説だな、 これは。最初の一作『笑う山崎』50枚のみを書いたつもりの作者が、編集さんに言われて続編を連作形式で書いて行ったらしい……とあとがきに書いてある。作者にとっては最初の一作だけで十分、あとは付け足しだって言うけれど、ぼくみたいな読者は、ストーリーのない短編はお手上げだから、連作になってよかった (^^;) しかも途中からはもう完全に続き物で、一作一作が短編だなんてとても思えないよお。その上、作者の折り紙が付いてないのだけど一作目より面白くなってしまうところが、「娯楽に堕した」のかもしれない。それならば、ぼくは娯楽に堕して欲しいのだ。 これは山崎と言う凄腕のやくざの話であり、今までのように擬似家族に甘く、敵には容赦ないバイオレンスを揮う男。常に組織に疎外感を抱きながら、組織の実質上の頂点に立つ変わり者の、やくざの話である。 バイオレンス描写はこれまでのどの作品よりもどぎつく、人によっては吐き気を催すほどであると思う。そう言うところを読んでいると作者の混じりっけなしのサディズムに嫌悪感を感じてしまうぼくなのであるが、それだけに身内への、無償のやさしさが効いて来ちゃうんである。 身内にすごくやさしく外の人間に法外に厳しく殺意を抱くような男……というのは妙にいびつな精神を思わせるのだが、そういう常に萬月が向き合って来た主人公をこの小説は、いつになく深く分析し主人公に語らせている。この辺りはストーリーとは関係なく萬月ワールド解説書みたいに読むと面白かったりする。 いびつな精神は幼児性につながり、母性への異常なほどの欲求が生死の狭間にゆがみ葛藤する……と一行で書いちゃうとこんなことなのだろうが、 そうした世界(←日本だけど)への全反発的なトーンをいつになく感じさせるのは、やくざという反世界的な組織からすべてを見ているからだと思う。 何しろ作者は一歩進んで右翼組織の資料など集めて、この先の話を構想に入れているらしいから、それなりに反世界的なものと個人の歪みが大々的に衝突する作品がいつの日にか登場してくれるのかもしれない。 こうした作品世界はぼくはまぎれもなく『凶手』に通じると思う。作品の抑制度などはヴァクスの方が遥かに上回っていると思うが、作者の根底にある書く欲求とこれを満たす素材は驚くほど似通っていると思う。作者が男であり母性への飽くなき欲求と力とを兼ね備えている場合にはこうした「底」が距離を超えて響き合ってしまうものなのかもしれない。 (1994.06.24)
https://w.atwiki.jp/odiobr/pages/175.html
◆ ◆ ◆ 死体が見つかりゃラッキー。 この世界では……特にハンター稼業じゃそんなもんさ。 だからアンタの兄貴はラッキーだった、そうだろ? ◆ 「オザワにミカエルにロウヒーロー…………アスラ王はまぁ、お察しってところだな」 放送で呼ばれた四人の死者、そう死者達。 彼らもまた己と同じように此処に呼ばれ、そして──再び死んだのだろうか。 「…………呆気ねぇ」 かつての敵、そしてかつての友の名を聞いてカオスヒーローが送る言葉はただそれだけ。 ただ、ほんの少しだけ煙草の煙が目に染みて、かつての友が、神の人形になる前の事を思い出し、 「本当に…………呆気ねぇもんだ」 本音を煙に巻いて、もう一度呟いた。 「まぁ、オザワに関してはもう一度俺がぶっ殺してやりたかったがな」 カオスヒーローは煙草の火を壁に押し付けながら、 同じように蘇りつつも再度相見えるの事の無かったかつての敵に皮肉を感じ、笑う。 「ああ、お嬢様と話すときには煙草を吸わないことにしてるんだ、俺は紳士だからな」 背後から感じる殺気に、鷹揚に構えるは勝者の余裕か。 むくりと立ち上がるミシカに、カオスヒーローは振り向くことすらしなかった。 「飯の時間にしようぜ、腹ァ減っちまった」 「ふざける…………」 鼻孔をくすぐる焼けた肉の匂いに、ミシカの言葉も途中で途切れた。 東京タワーの片隅、ボウと燃えるは魔法の炎。 焼かれるは支給品、原始の活力漲るホネ肉。 理性とは無関係に胃袋がそれを求めて、ミシカの腹を鳴らした。 「………………」 「毒なんざ入れてねぇから食えよ。俺の方が強いから、俺が先に食うけど」 ホネ肉を頬張りはじめたカオスヒーローを前に、ミシカは思考する。 目の前の男は私を殺せる時に殺せなかったアマちゃん。 ならば、わざわざ毒を使う必要はない、そもそも── ミシカは現状を確認する。 元々着ていた服と魔人の力、それ以外は全て目の前の男に奪われている。 体を縛られているということはないが、それはつまりお前など簡単に殺せるという自信の現れなのだろう。 事実、反射魔法がある目の前の男には己の魔法は封じられており、 近接戦闘を行うにも武器を持った向こうの方に分がある。 更に言えば、消耗した体力を補う必要がある。 そして気絶している間に放送があったのならば、その分の情報も聞いておきたい。 それに目の前の匂いには抗えない………… 「頂くわ」 「ああ」 奇妙な朝食、開始。 基本支給品のパンにホネから削ぎ落とした肉を挟む、安易なサンドイッチ。 豪快な肉の味を質素なパンの味が中和したそれには、ただ味の調和が存在していた。 口いっぱいにそれを頬張り、咀嚼し、そして飲み込む。 若干、乾いた喉を基本支給品の水で潤し、そして── 「禁止エリア30個…………?は?」 「どうにもクソッタレの神様は禁止法と短期決戦が大好きらしいな」 「ココはどうなの?」 「ありがたいことに禁止エリア入りだ。二時間後もココにいたら……何なら試してみるか?神様のご慈悲があるかもな」 「慈悲ある神は殺し合いなんて……ましてや、大破壊後の時代に人間を送り出すことはしないでしょうね」 「正論だな、俺もそう思うよ」 ミシカは聞き逃した放送内容をカオスヒーローから得ていた。 猛威を振るう禁止エリアの情報──もしも、それを聞いていなければ即死だっただろう。 禁止エリアの情報を得られたことに感謝し、そして油断したカオスヒーローを── そう、幾つかのハンデはあるとはいえ不意を打てば殺せる目の前の男を── 不意打ちで殺すのは躊躇われた。 己が力を求める者ならば真正面から打ち砕けと──心に溶け込んだアスラ王がさざめく。 そしてミシカもまた──正面から倒されたカオスヒーローを不意を打って殺す気にはなれなかった。 それでは借りを返せない、きっと殺したとしても一生の敗北感に付き纏われるのだろう。 そう確信していた。 「…………あんたは」 「ん?」 「さっきまで殺し合ってた人間とよくもまぁ、平然と話すことが出来るわね」 「強いからな、俺は」 ────クズは嫌い 己を強者と語り、先程まで命を狙っていたミシカと平然と語り合うカオスヒーロー そんな彼の姿が、名も知らぬ彼女と重なった。 弱ければ、敵とみなされることすらない。 今、敵とみなされること無く会話する己が── 己を敵とみなすことをしない目の前の男が──酷く腹立たしくなった。 「なぁ、力が欲しいか?」 だから、だからこそ、目の前のカオスヒーローの言葉に、 餓えた心を満たさんとするその言葉に、彼女は喰らいついた。 「当たり前だッ!」 だからこそ、カオスヒーローの次の言葉に、 「じゃあお前を強くしてやるよ」 「は?」 止まった。 「力が欲しいって言うなら、俺が鍛えてやるって言うんだよ」 「はぁ?」 「なんで強くなりたいか、何て事に興味はないが…………今、お前が要る」 「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」 「アスラ王……テメー、どんだけ腑抜ける気だ?こんな殺し合いでお山の大将作って満足する気か?こんな殺し合い、ぶっ壊せよ」 ミシカの中のアスラ王が刻印染みて疼いた。 力への渇望と同時にあるは──神をも殺さんとする意志。 だが、ミシカにあるは──── 「あたしは力が欲しい、此処に私をより強くする闘争があるというのならば、 神との契約があたしに力を与えるというのならば、あたしは………………」 純粋なる力への渇望。 そう、アスラ王が己を託す程のそれ。 「悪いが、あんたに従って日和ってやる気はない」 勝機は一切無い、だが──ミシカは戦闘態勢へと移行した。 己の意志を、力への渇望を、勝機を度外視してでも見せつけなければならなかった。 もしも此処が壊されてしまったのならば、力への祈りは永遠に失われてしまうだろう。 だからこそ、彼女は守らなければならなかった──この、バトルロワイアルを。 「従うな、俺にも、神にも」 死ぬ前の過去── 己の記憶、友の記憶を思い出し、ミシカを見据えた。 カオスヒーローが再び煙草に火を付けたのは、 この言葉のために積み重ねた過去を、哀しみを、煙草の煙に隠すためだったのだろう。 「神なんざ、従えてやればいいんだよ」 蘇るはもう一人の友の記憶。 「もしも何かに従っちまったら、きっとテメェは従ってる奴以上には強くなれない。 俺は……ゴメンだな、必死こいて神以下の強さだなんて」 何にも従わなかったからこそ、全てを倒した英雄。 「お前はその程度の力で満足なのか?」 「その……程度?」 ◆ 復讐がしたかった。 たった一人の兄さんの……復讐を。 最初に求めたものはそのための力だった。 あたしは彼女に出会った。 出会ってしまった。 彼女は私の全てを破壊した。 大破壊後の世界では祈りも誓いも、役に立ちはしない。 墓前でのそれらは、彼女の強さという圧倒的な現実に粉砕され、 彼女の手によってプライドを奪われ、 彼女の手によって復讐を奪われ、 あたしが力を求める理由は あたしのためだった戦いは 何時しか、彼女のためになっていた。 彼女こそがあたしの復讐対象であり あたしの目標であり あたしの死であり あたしの人生そのものだった。 何時だって彼女は私を越えていった。 ならば だとするならば きっと あたしが満足したのならば 「残念でした」とあざ笑うように きっと神をも超越するのだろう 否 もしかしたら もうしているのかもしれない だとすれば だとするのならば ◆ 「力が要る…………あたしには力が要るッ!!」 叫んだ。祈った。誓った。願った。嘆いた。 ミシカは声を上げた。 「あいつは いつもあたしのしたい事をブチ壊すッ!!あたしがどんなに努力しても!あいつはいつもその一つ上を行ってしまうッ!! あいつよりも上を行く力が…………神が天空に要るというのならばッ!それよりもッ!もっとッ!もっとッ!高い力が必要なんだッ!!!」 「お前、名前は?」 「ミシカ、ミシカよ」 「ミシカ……俺がお前に魔人の戦い方を教えてやる。お前の油断を打ち砕き、お前という刃を研いでやる。 だから、お前はカオスヒロインになれ。何者にも支配されない……何処までも自由な奴になれ。そうすりゃあお前は、神も悪魔も殺せるだろう」 何時だって記憶に過るのは、友にして英雄たる彼。 「お前は俺に似ている……だが、お前は俺になるなッ!」 そして愚かであった己の姿。 「俺達にかけられた契約という呪いを解き、神を撃破する」 きっと、目の前の少女を俺にしないために……俺は目の前の少女を生かしたのだ。 「お前が戦いを求めるというのならば、神との戦いがそれだ。 そもそも強制されて殺しあうなんていう思考が弱者のそれなんだよッ!」 「征くぞッ!」 「応ッ!」 【B-8/東京タワー・ターミナル/1日目/朝】 【カオスヒーロー@真・女神転生Ⅰ】 [状態]:魔力消費・中、全身に火傷 [装備]:ムラサメ@LIVE A LIVE [道具]:基本支給品*4、青酸カリ@現実、強化外骨格『零』不明支給品(2~9、アスラ王、モズグスの物を含む)、ストラディバリ@真・女神転生Ⅰ [思考・状況] 基本行動方針:もう何かに従う気はない、当然この殺し合いにも。 [参戦時期]:本編死亡後 [備考]:最後の支給品はホネ肉@LIVEALIVEでした [備考]:『零』に宿る三千の英霊が現在成仏しているため、『零』を装着することは出来ません。 【ミシカ@メタルマックス2:リローデッド】 [状態]:全身火傷(左腕の炭化はディアラマによってそこそこに治療されました) [装備]:無し [道具]:無し [思考・状況] 基本行動方針:強くなる 057:汝は人間なりや? 投下順 059:はだかの王様 057:汝は人間なりや? 時系列順 059:はだかの王様 047:heat beat カオスヒーロー 065:ザ・ヒーローの孤独なグルメ、改め強くてニューゲーム 047:heat beat ミシカ 065:ザ・ヒーローの孤独なグルメ、改め強くてニューゲーム
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/2679.html
「そこまで、だ。ヴァイス=シュヴァルツ」 「む……」 その声が響いた瞬間、常に余裕と嘲笑を崩さないヴァイスの表情が、はっきりと顰められた。ばっ、と後ろに飛びのく。 彼にこの顔をさせるのは、二人。 一人は以前関わって以来、ちょっとした勘違いからヴァイスを追い続けているシャルラ=ハロート。 そしてもう一人が、この男。 「またアナタですか。ブラウ=デュンケル」 「お互い縁があったということだ。これがな」 現れたのは、色合いと顔だけが違う、ヴァイスの鏡映しのような男。ブラウ=デュンケルを名乗る男だった。 その目線が、ちらりと「シャットアウト」で隔離された千鶴に向けられる。 「……奴にいろいろ言っていたようだが、遅きに失したな」 「? どういう……」 「今の意見は、あるいは異見は、奴が『人間』であるという前提がなければ成立しないからな」 つまり、今のヴァイスはもはや人間ではないのだと。 「死体が発見された時点で奴は人間としての存在を放棄している。今の奴は、ヴァイス=シュヴァルツの姿を取った現象そのものだ」 「……間違ってはいませんがね」 「だろうな。でなければ、貴様の操り人形だった俺がこうして自由意志で動ける理由がない」 聞き捨てならない言葉に詠人とマナが一瞬反応したが、ブラウは一瞬だけ目線を向けるとまたヴァイスを見る。 「……さて、さっきの指摘について何か言うことはないのか? 貴様のことだ、反論はいくらでも用意しているだろう」 今のヴァイスは、言うなれば「ヴァイスという男を構成していた要素」を拾い出して具現化させたような存在だ。 それくらいはあり得るだろう、と予測していた。 「そうですねェ。そもそもワタシは、特に何かを求めて事件を起こしているワケではありませんしね」 「愉快犯だからな、貴様は」 「ワタシが楽しければそれでいいのです。……と思っていたのは『生前』の話でしたが」 つまり? 「今は本当に何一つ目的はありません。言うなれば事件を起こすことそのものが目的です」 「……何だと?」 「今のワタシには時間すらも無意味な概念です。かつてのワタシは完全な愉快犯でしたが、今はそのようなレベルでは動いていません」 「どういうことだ……なら、何故僕を!?」 詠人の叫びにも、何でもない事のように答える。 千鶴へ話しかける形で。 「チヅルさん、先程アナタはワタシの演出を独りよがりであり、情愛という視点が欠けているがゆえにつまらない、ゆえに演出家を気取るのはやめた方がいいと。神の真似事であるがゆえに下らないと、そう言いましたね」 しかし、 「ワタシという存在は、その根幹が『神』という存在、あるいは概念の模倣という側面を持っています。ですから、どう足掻こうとワタシのすることは神の模倣でしかないのですよ」 千鶴の言うような「面白さ」が現れることは、ヴァイスである限りあり得ない。 「ありきたりなのも当然です。何故なら、ワタシはそもそも造り出すことを最初から求めていないのですからね」 「それは」 「『人間』だからこの辺りが限界……ですか? さあて、それはどうでしょうかね」 今も昔も、この男は容易に本音を悟らせない。表に出ている言葉や態度が真か偽か、確かめる方法はないのだから。 「今のワタシの存在概念は『原因』。答えなき問いの答え、理由なき事象の理由となるコトがワタシの存在です」 つまりは「だいたいこいつのせい」である。 「そこに情愛など必要ないのですよ。重要なのは、それによって事象が確定するコトです。それがどれほど有り触れた、つまらないものであっても、原因となるならば問題などないのですよ」 面白さを求める段階はとうに過ぎ去り、今は演出そのものが手段に切り替わっている。 千鶴の指摘は「作品」に対する評価のようなものだったが、ヴァイスはそもそも他者の評価というものを求めていない。ましてや今は、「作品」はただの手段。 他者からみてどれほど下らなかろうと、それは問題ですらないのだ。 「同時に、ワタシ個人の目的というものも消えました。まあ、演出を続ける中で何かしら面白そうなことが起きないか、とは考えていますが」 それでもやはり、本質は変わらない。人を操って嘲笑する、愉快犯。 ヴァイス=シュヴァルツとはそういう遍在だった。 「……あなたは……何なんですか」 千鶴の呟きは、まさに心底からの疑問、と言った風情だった。 ヴァイスは帽子を深くかぶり直して視線を隠し、その裏から言う。 「さあて、ね。演出家、道化師、愉快犯、人形遣い、あり得ざる遍在、眠らぬ死者、神の手違い、あざ笑う者、闇の彷徨者……」 さて、 「ワタシは、何なのでしょうねェ……?」 黒ずくめの男の姿をしたナニモノカは、そう言ってくつくつと嗤った。 永遠にも似たしばしの静寂の後、ブラウが口を開いた。 「……貴様が何なのかなど、どうでもいい。ただ、殺すだけだ」 「さすがにそれは御免被りたいですねぇ。このワタシが死んだところで、それはヴァイス=シュヴァルツという存在の消滅を意味するところではありませんが……」 どこまで本気かわからないような声音で、ヴァイスは首を竦めつつ言う。 そんな黒ずくめの男を複雑な感情を宿した目で見る、詠人。 「……だとしても。僕が、お前を見逃す理由にはならない」 「見逃す見逃さないではありません。ワタシがどうするか、なのですよ」 逃げようと思えばいつでも逃げられる。ただ、退屈しのぎにこうして話に興じているだけなのだと。 「それに、今まで自分が為したコトを棚に上げて言いますか? 厚顔無恥とはこのコトですね」 「言われる筋合いはない、お前には」 ばっさりと切り捨てたのはマナだ。詠人を庇うように一歩前に出る。 「今の言葉を返してやる、そっくりそのまま」 「……ふむ。これは困りましたねェ」 全く困ってなどいない、むしろ面白そうな顔で、ヴァイスはその言葉を受け取る。 「お前の言葉はただの呪い。聞く価値はない、全く」 「では、どうしますか?」 「決まっている」 きり、と睨み付け。 「―――ここで、終わらせる」 差し上げた手で、 「―――“ウェーブファンクション・リミテッド”」 指をひとつ、打ち鳴らす。 瞬間、場の空気が、いや流れが、明らかに「変わった」。 「!!? こ、コレは!?」 「……馬鹿な!? この力は……」 はっきりと驚きをあらわにしたのは、自身既に現象そのものに近いヴァイスと、マナの成したことを「見」たブラウの二人。 ついて行けず当惑する詠人やシュロ達に、マナは淡々と説明する。 「私の『ウェーブリンク』は波動を操り、また同化する力。超音波、電波、真空波、電磁波、物質波、脳波、重力波、光波……波とつくものは全て私の思うが儘」 それは、何を意味するのか? 「……ねえ。『波動関数』って知ってる?」 「……わかんないよ、マナちゃん。それ、何なの?」 「波動関数とは、簡単に言うと『何かの状態そのものを波として表した概念』のコトよ。波というものは、重ね合わせの概念を実現する……つまり、1つのナニカが、全く異なる状態を同時に取り得る、そんなコトを引き起こせる」 しかし、 「世界の構造上そんなコトは無理。状態は必ず、1つに収束される」 「つまり……どういうことなんだ?」 「……私の“ウェーブファンクション”は、物質、状況、なんでもいい、それらの状態を波として捉える技法。そして“リミテッド”は、それを私の望む形に収束させる力」 ここに来てマナが何をしたのか理解した面々が、一様に最大の驚愕を表に現した。千鶴や、ヴァイスですらも。 「ま、さか……」 ブラウの絞り出すような声に、マナは―――ニヤリ、と嗤う。 「―――そうよ」 「私は、私の望むままに状況を規定することが出来る。世界を波として捉え、そこに私という『観測者』を規定することで、淘汰された可能性を引き寄せて実現化する……それが、私の特殊能力」 ……もはや、絶句するしかなかった。そして、それを聞いたランカとアズールは、まさにそれが齎したであろう結果に思い当たって驚愕した。 「! ほ、ほな……」 「まさか、お母さんや琴音さんが帰って来たのって……!?」 「多分、それも“リミテッド”の作用ね。死んで『ここからいなくなった』二人を、私は観測して『ここにいる』と認識していた。そこに諸々の要素が重なってたまたま“リミテッド”が発動して……」 「……マナちゃんの観測した『二人がここにいる』って認識を、現実に持ってきたってワケか」 シュロの推測に「恐らくは」と注釈しつつ頷くマナ。 つまり彼女は、正しく「世界を左右する力」を手に入れたのだ。 その力を、彼女、夜波あらため白波 マナはどう使ったのか? 「……この力も万能ではない。あったコトをなかったコトには出来ない」 事実として規定されている事柄を覆すことは出来ない。アカネと琴音の場合は、『ここからいなくなったが、もう一度戻って来た』という流れを造り上げたのであり、二人が死んだという事実を覆したわけではない。 「けれど、その逆。なかったコトを実現させるコトは、出来る」 つまりは、予想外の事態を任意に引き起こせる。 「この状況を覆すために、私が望むのはずばり介入者」 「助っ人?」 「そう。ヴァイス、お前を倒すために、あるいは状況を進めるために、もっとも適任となる存在」 マナがそこまで行ったところで、突然「流れ」が途切れた。 同時に“リミテッド”がその作用を顕在化させ、マナが望んだ「適任」がどこからともなく、現れる。 「……ほら。もう来てくれたわ」 微笑んでマナが見やる、そこにいたのは――――。 集束する、可能性 (少女の指先が導く未来は―――?)
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/160.html
返事はない、ただ濁った目でジャイアン達を見ている ジャイアン「答えろ!何でロケット団なんかに味方してるんだ!!」 スネオ「・・・モルフォン、ストライク・・」 無言だったスネオは突然ボールからポケモンを出し、皆に襲い掛かった ジャイアン「うわ!・・・こいつめ!何しやがる!」 スネオは一向に口を開かない、口にするのはポケモンへの指令のだけだ ジャイアン「言いたくないなら・・力ずくで言わせてやる!行け、ゴーリキー!」 ゴーリキーが敵を抑える 出来杉「僕等も加勢だ!サンダース、砂かけ!」 のび太「オコリザル!けたぐりだ!」 スネオ「モルフォン・・・超音波」 超音波はゴーリキーを混乱させた ジャイアン「この野郎!姑息な手を使いやがって!」 ゴーリキーが混乱しているうちにスネオはロコンを繰り出した スネオ「火炎放射・・・」 しずか「きゃあっ!」 炎はしずかを襲った、幸い直撃はしなかったがロコンは次の攻撃の構えを取っている のび太「しずかちゃん!大丈夫!?」 出来杉「怪我をしてるしずかちゃんが此処に居るのは危険だ、上の階に仮眠室があるはずだ、僕が連れて行くよ」 ジャイアン「スマねえ、頼んだ!」 出来杉はしずかを連れ上の階に向かった ジャイアン「さあこっちは戦いの続きだぜ!ゴーリキー、からてチョップだ!・・・!?」 いつの間にかゴーリキーは毒状態になっている、それもどくどくで受ける特殊な毒状態だ ジャイアン「モルフォンのどくどくか・・・手の込んだことしやがって!ゴーリキー、構わず攻撃だ!」 しかし混乱しているゴーリキーは自分を攻撃しだす ジャイアン「しょうがねえ、交代だ!ガルーラ」 ガルーラはボールから出るなりジャイアンを腹のポケットに入れた のび太「プーッ、はははは!それなんのギャグ?」 ジャイアン「うるせえ!こうしねえと言う事聞かねーんだよ!それよりのび太、お前はストライクを相手しろ」 のび太「わ、分かった!」 ジャイアン「俺はこの毒蛾を相手だ・・ガルーラ、メガトンパンチ!」 スネオ「影分身・・・」 ガルーラのパンチはモルフォンの分身を捕らえ空を切る ジャイアン「なら分身全部に攻撃だ!連続パンチ!」 連続で繰り出されるパンチは分身を消しつつ、本体も見つけ出した ジャイアン「見つけたぜ!本物にメガトンパンチだ!」 モルフォンはパンチをまともに食らい吹っ飛ばされた スネオ「くっ・・・影分身・・」 再びモルフォンは回避率を上げる ジャイアン「てめー戦う気あんのか!?」 スネオ「サイケ光線・・・」 ジャイアン「ぐわっ!・・・ガルーラが混乱してる!?」 運悪くガルーラはサイケ光線の追加効果で混乱になってしまった ジャイアン「またかよ!ガルーラ、構わず攻撃を・・・」 しかしガルーラは全く指示を聞かない、自分を攻撃しつづけ自滅してしまった ジャイアン「やべえな・・・あっという間に2匹やられちまった・・」 一方、ストライクを相手にしているのび太は・・・ のび太「あわわわわ・・・どうすれば良いんだ・・」 高速移動で底上げした素早さについて行けないのび太はストライクに翻弄されていた スネオ「・・影分身・・・」 ストライクは更に回避率まで上げ、完全にスネオペースとなった のび太「まだ攻撃が当たる内に・・オコリザル、からてチョップ!」 しかし攻撃は当たらない、オコリザルが戸惑っているうちにストライクは更に影分身を積む のび太「うわああああん!いつものスネオ独特、嫌がらせ戦法だ!攻撃が当たらないよ~!」 のび太がモタモタしているうちにストライクの回避率はほぼ100%になっていた スネオ「・・剣の舞・・・」 回避率を上げ身の安全を計ったストライクは次に攻撃力を上げた スネオ「続けろ・・・更に剣の舞・・・」 なおも剣の舞を続ける、完璧なまでの持久戦だ・・ スネオ「・・・切り裂く・・」 のび太「わ!オコリザルが!」 剣の舞+切り裂くのコンボでオコリザルは倒れた のび太「次だ、ピカチュウ!10万ボルト!」 だが攻撃は一向に当たらない、しかしのび太に攻略法はない のび太「そうだ!キョウさんとの戦いのときみたいにヨクアタールないかな・・・」 追い込まれたのび太は僅かな希望を求め持ち物をあさった・・・が、 のび太「やっぱり無い・・・もうお仕舞いだ~!」 そしてピカチュウも切り裂く一発で倒れた のび太「こんどはスリーパーだ!毒ガス!」 外れる、と思われた毒ガスは運良く決まりストライクは毒を負った のび太「よし・・・これで少しはマシだな・・」 何とか攻撃が当たり冷静になるのび太、そしてのび太はあることに気付いた スネオ「ストライク・・・にらみつける・・」 のび太「この口調・・どこかで聞いたことがあるような・・・」 この口調がのび太はどうしても気になった、どこかで聞いた覚えがあるのだ のび太「ええっと・・何処だっけ、確か・・・」 記憶を辿って隙だらけののび太をジャイアンは一括した ジャイアン「何ぼさっとしてんだのび太!やられちまうぞ!」 のび太「ジャイアン・・・?そうか!思い出した!」 ジャイアン「はあ・・?」 のび太「ジャイアンだ・・・ポケモンタワーで幹部に操られていた時のジャイアンの口調にそっくりなんだ!」 ジャイアン「何だと!・・・じゃあスネオも・・?」 のび太「操られてるのかもしれない・・・」 2人はスネオを注意深く見つめた ジャイアン「確かに誰かに操られてるみたいな目だ・・そうか!きっとスネオはロケット団に操られてただけなんだ!」 そう言うとジャイアンはスネオに向かい走り出した スネオ「カメックス・・波乗り・・・」 ジャイアン「ぐわ!・・待ってろスネオ、今助けてやんぞ!」 攻撃されボロボロになりながらもスネオに走っていく、まさしく真の男の姿だ 一方しずかと出来杉は・・・ ジャイアン&のび太が戦っている部屋から大分離れた通路を歩いている 出来杉「もうすぐ仮眠室だよ、しずかちゃん」 しずか「そう・・・でも、まさかスネオさんにこんなにやられるなんて・・」 出来杉「スネオ君は改造ポケモンを使ってるんだから仕方ないさ」 しずか「そう・・・ね、ところで私、貴方に謝っておかないとね・・・」 2人は歩く足を止めた 出来杉「謝る?」 しずか「今まで・・私はあなたのことを幹部だと思ってた・・・でもそれは間違いだったのね・・疑ってごめんなさい・・」 出来杉「謝る必要ないよ、だって・・・」 出来杉はキョロキョロと辺りを見渡す しずか「?」 出来杉「うん、ここなら良いな」 しずか「何が・・・ウッ!」 ドサッ・・・ しずかの後ろにはサンダースが立っている、サンダースがしずかに一撃を加えたのだ サンダースの攻撃で気絶したしずかを出来杉は笑って見ている 出来杉「しずかちゃん、君は謝る必要なんてないのさ・・・何故なら・・」 クルリと向きを変え、来た道を引き返した 出来杉「何故なら、君の推理は外れてなんていない・・・ほぼ正解さ」 そう言い終えると出来杉は走ってのび太達の居る部屋を目指した ジャイアン「スネオー!!」 カメックスに進行を妨害されてもジャイアンはスネオの元に走り続けた、スネオを助けるためである スネオの元に辿りついたジャイアンはスネオのむなぐらを掴み叫んだ ジャイアン「目を覚ませスネオ!お前は幹部なんかじゃねえ!操られてんだ!」 スネオ「私は・・幹部だ・・」 ジャイアン「違う!お前はスネオだ!忘れたなんて言わせねえ!」 スネオ「す・・ね・・・・お・・?」 ジャイアン「思い出したか!そうだ、お前はスネオだ!」 スネオ「す・・ね・・お・・・・す・・・ね」 ジャイアン「思い出せ!お前はジャイアン様の一番の子分だ!ロケット団の犬じゃねえ!取り戻せ、自分の心を!!!」 そう叫び、心の篭った拳でスネオを殴った スネオ「うう・・・イタイ・・・わああああん!痛いよママーン!」 のび太「も、戻った」 スネオ「あれ・・・此処は一体・・?」 ジャイアン「覚えてねえのか?お前ロケット団に洗脳されて幹部にされてたんだぜ」 しかしスネオはビックリしたように言う スネオ「僕が幹部・・?違うよジャイアン、僕は見たんだ、幹部の正体を・・」 ジャイアン「どういうことだ!?」 スネオ「確かに見た、あいつは・・・」 そう説明しようとするスネオの話をを遮る者が現れた 出来杉「ご苦労様スネオ君、今まで幹部を演技してくれてありがとう・・」 部屋のドアから出来杉が笑いながら入ってきた のび太「何で此処に・・?しずかちゃんは?演技って一体・・・」 出来杉「一辺に答えるのは難しいな・・でも言えることがあるんなら・・・」 一声置き、信じられない言葉を口にした 出来杉「本当の幹部の正体は僕だった・・・とでも言っておこうか」 2人「なんだって!!」 出来杉は僅かな笑みを浮かべている、まるで3人をあざ笑うかのように・・・ のび太 ギャラドス(レベル45)、ピカチュウ(レベル41) 、オコリザル(レベル40)、スリーパー(レベル40)、カビゴン(レベル41)、メタモン(レベル39) ドラえもん シルフカンパニーにて監禁 ジャイアン リザードン(レベル57)、ウツドン(レベル46)、ゴーリキー(レベル44)、サイドン(レベル42)、ガルーラ(レベル37) スネオ カメックス(レベル57)、ゴローン(レベル45)、ロコン(レベル43)、モルフォン(レベル41)、ストライク(レベル41) しずか フシギバナ(レベル69)、プリン(レベル55)、ピッピ(レベル54) 、ドードリオ(レベル53)、タマタマ(レベル52) 出来杉 サンダース(レベル61)、残り不明
https://w.atwiki.jp/dismatome/
サイトを移転&リニューアルしました。 今後はこちら↓で更新致します。 プランデミック ニュース https //plandemic-news.hatenablog.com/ トップページ 厳選リンク集 おすすめ動画 銀 購入のススメ NESERA/GESERA 用語集 トランプ&Q、コロナ&ワクチン関連の情報の履歴をまとめています。 無料まとめWikiサービスを利用している為、内容とは関係のない広告が表示されます。管理人には1円も入りません。泣笑 ピックアップ ~最新裏情報~ ※日時に関しては、DSへのブラフや、都度修正されるので話半分に聞いておくことを推奨 10/23 YouTube:猪妹さんより・とらさんのあれが400倍も値上がり・アイルのランドのあるば~んくでは88店舗閉店取り付けが・・ 10/23 ブログ:2021.10.23 ジュディノート pickup 10/23 ブログ:2021年10月23日 GCRを介して復元された共和国 10/23 ブログ:トランプ大統領、アメリカに「歴史を変える一週間」に備えるよう指示 10/22 ニュース:【動画あり】バイデン、大失言で非難轟々/バイデンはあざ笑うように言った「私には、私のCOVIDであなたを殺す自由がある」 10/22 ニュース:NIH(アメリカ国立衛生研究所)は、ファウチ博士が否定したにもかかわらず、武漢の研究室での機能獲得に米国が資金提供したことを認める 10/22 YouTube:老安さんより・たいのほ~のリスト、なんと50万人。サンフランの素敵な企業 10/22 ブログ:Cyber Ninjasがマリコパ郡の監査対応を暴く 10/22 ブログ:スマートデバイス接種とオバマケア第3024条 10/22 ブログ:2021年10月22日 GCRを介して復元された共和国 10/22 ブログ:2021.1022 ジュディノート pickup 10/21 ニュース:【Big!】トランプ氏、ソーシャルメディアプラットフォームを立ち上げる! 10/21 YouTube:猪妹さんより・とらさん絶賛のある将軍の本・各国は金を手元に置き始めている 10/21 ブログ:2021.10.21 ジュディノートpickup 10/21 ブログ:2021年10月21日 GCRを介して復元された共和国 10/21 ブログ:2021年10月20日 【特別編】GCRを介して復元された共和国 10/21 ブログ:正義は否定された! 最高裁が再びCOVIDワクチン義務化を支持 - 米国退役軍人は戦争に備える 10/20 ブログ:2021.10.20 ジュディノート pickup 10/20 ブログ:2021年10月20日 GCRを介して復元された共和国 10/20 ブログ:D.U.M.B基地 破壊の進行状況☆ジーン・デコードとジェームス・ギリランドの対談 過去ログ ピックアップ ~新型コロナ~ 10/23 動画:ワクチン接種による死亡と新型コロナワクチンの未申告の成分』ロイトリンゲンの病理学会★記者会見(2021/9/20) 10/23 動画:ザンドレ・ボージャ博士によるコロナワクチン接種患者の血液分析とJ Jワクチン分析の顕微鏡報告 2021年10月4日 10/23 動画:インフルワクチンは公的に効果がないと認めている 10/23 ブログ:政府が飲食店・旅行の予約サイトとワクチンパスポートとの連携を見送り アンケートでは95.4%もの人が活用しないと回答 10/23 ブログ:「学校現場のマスク強制不可、保護者裁量」文部科学省は「マスク義務の支持」は出していません!! 10/23 ブログ:未接種の医療従事者がいないか、病院内をパトロールする警官たち 10/23 ブログ:亜鉛がどのようにあなたの免疫の健康を高めることができるか 10/23 ブログ:マスクでウイルスが防げない科学的理由 10/23 ブログ:EU議会の関係者たちがワクチン義務化に反対を表明! 10/23 ブログ:ビタミンDがコヴィドの終焉をもたらす 10/23 ブログ:シンガポール 8割がワクチン2回接種も 死者最多 10/22 YouTube:まだ迷ってる? 仕組みを勘違いしたままの人が多すぎる! 10/22 動画:Pfizerワクチンの中身 キャリー・マディ医師「寄生虫を人に注射している」 10/22 動画:FDAブースター公聴会でキルシュ博士が爆弾投下 10/22 ブログ:ファイザー、コロナワクチン販売で主権免除の放棄などの深刻な不公正契約 10/22 ブログ:【進む人口削減】コロナワクチン接種率8割強のシンガポールで昨年から23万人も人口が減少していることが判明 10/22 ブログ:【コロナワクチンの健康被害】 新たに81人の救済認定 その裏で5万人がワクチン接種によって死亡している可能性大 10/22 ブログ:CAUGHT:米国国立衛生研究所は、コヴィドワクチンが心筋炎によって子供を殺すことを証明する報告書を「公開」しました。 10/22 ブログ:コロナワクチン接種により癌の抑制機能が働かなくなり、急激に癌が成長して死亡!(実例多数あり) 10/22 ブログ:イギリスでは、子供が学校で接種し死亡し、その親の訴えにより学校が殺人罪で起訴される 10/22 ブログ:他人の目を気にする「忖度マスク」がはびこる限り、日本のコロナ騒動は絶対に終わらない 10/22 ブログ:1,000人の弁護士と10,000人の医師がニュルンベルク綱領のCOVID-19「ワクチン」違反で訴訟を起こしました 10/22 ブログ:イギリスでワクチン殺人者らに対する告訴状が受理されました。 10/22 ブログ:新型コロナワクチン接種証明書は実験(治験)参加者向け 10/22 ブログ:感染数・死者数が急増のロシアで再びロックダウン、罰金付きのマスク義務、企業閉鎖措置が始まる 10/22 ブログ:ロバート・ヤング博士 COVID注射で何百万人もの人が亡くなっている 10/22 ブログ:ヴィクトリア州首相「未接種者は健康保険および経済システムから締め出す」 10/22 ブログ:コビドウイルスは一度も分離されておらず、病気を引き起こすことも示されていない...パンデミック全体がエセ科学の神話に基づいている 10/21 ブログ:遺伝子ワクチンの危険性は日本でとっくに議論されていた~シェディングも 10/21 ブログ:ヘンリー・ライツグ医師「(mRNAワクチンが)免疫システムを退化させ、ガンの発症率の上昇と共に他の感染症も引き起こしている」 10/21 ブログ:韓国 接種後1110人死んだ、2件しか因果関係を認められてない、1万5千人が署名して不正を訴える 10/21 ブログ:世界でコロナウイルスは一度も分離されず科学的に存在しない。生物兵器ワクチンを接種させる為の嘘! 10/21 ブログ:過剰な消毒がどのように小さな子たちを殺していくか 10/21 ブログ:PCR検査は、爆発的な感染を作り出す為に使われました。 10/21 ブログ:ワクチンはメリットどころかデメリットの塊 10/21 ブログ:今度は『インフルエンザワクチン』がヤバい!?酸○グラ○ェンが入ってる!? 10/21 ブログ:酸化グラフェンがプリオン病を引き起こす可能性 10/21 ブログ:マスクの上からテープを貼り付け。コロラド州の学校。SNSへの投稿から発覚。 10/21 ブログ:韓国のコロナ死、25%はブレイクスルー感染…専門家ら「ブースター接種急げ」 10/20 ツイッター:「マスクがコロナの感染を予防する」という仮説を支持するエビデンスは現実世界での検証からは得られていません。 10/20 ブログ:9月の英国COVID死者の70%はワクチンの完全接種者 10/20 ブログ:FDA(アメリカ食品医薬品局)、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の内部告発 10/20 ブログ:爆弾:政府の公式文書の比較で「完全なワクチン接種者」がエイズを発症していることが示唆される 10/20 ブログ:世界中の57人の科学者.医師による国際的専門家団体がコロナワクチン殺人の報告書を発表! 10/20 ブログ:米国民が立ち上がりましたね。 10/20 ブログ:mRNA技術の発明者であるロバート・マローン博士:完全な「ワクチン」はCOVIDの「スーパー・スプレッダー」になる 10/20 ブログ:世界医師連盟テレグラムよりワクチンの成分 10/20 ブログ:え?日本っていう国まだ、マスクしてるの?www 10/20 ブログ:政府の言う事を聞いてワクチン接種率99.7%のアイルランドの町でコロナが大発生しています!!! 過去ログ ピックアップ ~その他~ 10/23 動画:元Googleエンジニア Googleによる情報操作を告発 10/22 ニュース:テレ朝、情報番組で不適切な演出 視聴者質問をスタッフが準備 10/22 ブログ:驚くべき歴史的真実 教皇の階級 10/22 ブログ:デルタフォースがアドレノクロームの倉庫を襲撃 10/22 ブログ:コロナ騒動へのタイムライン★ID2020&イベント201 10/22 ブログ:ユダヤ人の大規模な陰謀を示唆するトライアド·クロー 10/21 ブログ:コロナ危機の意図 ジャーナリスト 田中宇 10/20 ブログ:デジタル版ワクチンパスポートが、杜撰な国の管理システムによりご破産の危機に 過去ログ 小ネタ YouTubeを倍速で再生する方法 ニコニコ動画を倍速で再生する方法 DuckDuckGO(Googleと違い検閲されない検索サイト) ツイッターの閲覧について:ツイッターをスマホで見るには登録&ログインが必要なようです。パソコンは登録不要で見ることが出来ます。 YouTube(英語)を日本語字幕で見る方法:パソコンで視聴、またはスマホでアプリを使わずにブラウザ(safariやCrome)でPC版を選んで視聴すれば、オプションで日本語字幕を選ぶことができます。この方法でも日本語字幕を選べないものもありますが、それは諦めてください。 パソコンでの便利ワザ:リンクを開く際にマウスの中央ボタンでクリックすると、見ているタブはそのままで新しいタブにリンク先が表示されるので便利です。 このサイトについて:シェア歓迎です。「デクラスまとめ」で検索すると一番上に出てきます。または、下記のURLかQRコードをご利用ください。 このページのURL https //w.atwiki.jp/dismatome/ このページのQRコード
https://w.atwiki.jp/83452/pages/4044.html
えんとらんす! 唯「玄関まで来た・・・あの変な人も追ってこない・・・」 周りを見回しても荒れた金庫と、さっきの扉の他に、先ほどの通路しか見当たらない 唯「さっき閉じた扉・・・」 唯「(お願い、開いて・・・!)」 扉はまるで鉛でできているかのごとく、びくともしなかった それがトイレのドア、事の発端を少しでも想起してしまって 唯「もう泣きそうだよぉ・・・」 その後外に出られそうな場所を探すうちに、鍵のついた扉を見つけた 唯「ここも・・・開いてないかな・・・」 半ば諦めながら軽くドアノブに手をかけると、 まるで誰かが既に開けていったようにあっさりと開いてしまった 唯「うわわっと」 精神的にも身体的にも疲労、脱力しきっていた唯は、突如の出来事に躓く 唯「いたぁ・・・」 唯はまた力なく、しかし急ぎ歩き始めた 階段を上るとまた扉、開けて進むと楽器倉庫のようなものが見えた 唯「わ、楽器が一杯・・・」 唯の興味は楽器に惹かれ、恐怖心などすっかり忘れてしまっていた 唯「これなんだろ・・・ギターにちょっと似てる・・・けどすっごいでかいね!」 しかし、その瞬間激しい金属が響きわたる 唯「っ!!」 すぐ近くの楽器ケースに身を隠す、"誰かきた時"に見つけられないように 次いで足音が聞こえてくる 唯の心臓の鼓動は血を逆流させるように 頭の血が下がりつつも激しく脈を打っていた 誰か、楽器ケースの裏に足音が弾んだ 「・・・見つけた!」 唯「いやっ・・・!!」 唯「やだよこないでーっ!!」 全力でケースやら何やらとにかく投げつける 相手が怯んでくれることを祈って しかしその抵抗は無意味であることに、すぐに気づいた 気づかされた 楽器ケースを盾に飛来物を防ぎきった誰かは、顔を少し覗かせた 紬「ゆ、唯ちゃん! 私よ、紬よ」 唯「や・・・あ・・・む・・・」 唯「ムギちゃん・・・!」 少しだけ視野が広くなった気がした ひとまず紬と合流した唯は、少しずつ平静を取り戻していった 唯「ムギちゃんがいてくれてよかった~!」 紬「唯ちゃん一人だと心配だものね・・・」 紬「・・・唯ちゃん」 唯「ほえ?何?」 紬「せーの、の合図でこの荷物の山を思いっきり押し倒して」 唯「えっ?」 紬「いいから、ね?」 唯は近くから、鈍重で聞き覚えのある足音が聞こえていることだけ理解した 息を潜め、こちらに向かってきているであろう人物の登場を待ちかねる 私は大きな音を出すと彼らが反応することをよく知っている もちろん、彼らに限らず普通の人ならば物音に気づくのだろうが、 彼らは取り分け音によく反応する たとえ屋敷の隅と隅ほどの距離があっても、だ 不安も恐怖も持ってなどない 私はこの作戦を成功させる自信もある 一歩、また一歩と足音が近づいてくる 焦ってはいけない、しかしこちらの反応が遅れればこちらが危ない 紬「(ピンチはチャンス・・・もう二度と使わない言葉だと思っていたけど)」 彼女にはある種の自信に満ちていた 明らかに足音の持ち主が部屋に踏み込んだ その体格と、その手に持った物の重さから、足音はかなり響くのですぐにわかる 紬「・・・唯ちゃん」 唯「うん・・・!」 彼はここに私達がいることを半ば確信している そして刺せる、優越感、圧倒的支配感を感じた彼は意気揚々と槌を振り上げるだろう 大振りで、一撃でこちらを仕留められるほどに 攻撃にかける重きが大きいほど防御的な面は脆くなるもの、考えているうちに、足音はすぐ近く 紬「せーの、で!!」 身を隠したケースの反対側、足元から砂利が擦れる音がした 紬「てええええい!!」 唯「おりゃーっっ!!」 大男「!?」 激しい騒音の直後、そこにいたであろう大男はケースの下敷きになり、気絶していた 唯「倒しちゃった・・・?」 紬「まだよ、まだ倒せてはいないけど・・・」 唯「え~・・・タフ・・・」 路を4つ、足音が駆け抜けていく 紬「とにかく遠くまで離れましょう、しばらくしたら彼は起き上がるわ」 唯「う~また追いかけられるのかぁ・・・ 本当に鬼ごっこだね・・・」 紬「どっちにしてもしばらくは起きそうにないし、屋敷を出ましょ?」 唯「でも、出口は鍵がかかってて・・・」 紬「これ、なーんだ?」 唯「あっ・・・鍵!」 紬「ロッカーの中に入ってたの、誰が置いていたかはわからないけど・・・」 唯「そういえばロッカーが結構荒れてたような・・・?」 紬「ちょっとね、かの男に追いかけられてて時間がなかったから・・・」 唯「ええっ!?じゃあホールにいたのってムギちゃん!?」 紬「唯ちゃん、もうちょっと声小さくね?」 唯「ラジャー・・・!」 二人は音なく階段を駆け下りていった 紬「唯ちゃん」 唯「なあに?」 紬「ホールにいた人ってどんな人?」 唯「ムギちゃんじゃないの?」 紬「ええ、私じゃないわ・・・でもホールにいたなら一度会ってるはずなんだけど・・」 唯「おかしいなぁ・・・あずにゃんにしては背が高かった気がするし・・・」 紬「でもいなかった、ということは無事ね 私達は一度出て作戦を練りましょ?」 唯「う、うん」 げんかん! 紬が手にしていた鍵で扉を開錠する 鉛のように重かった扉も、今はたやすく開くようになった 紬「これで逃げ場は確保できるわね」 唯「・・・あ」 無意識のうちに放っていた言葉から、一つの問題要素を思い出す 唯「あずにゃんがまだ見つかってないよ!!」 紬「えっ!?・・・梓ちゃんもこっちにきてるの?」 唯「多分・・・でも私と一緒に吸い込まれてるからこっちにいるはずなんだけど・・・」 紬「ちょっと大変なことになったわね・・・」 唯「もし屋敷の中にあずにゃんがいたら・・・!」 紬「唯ちゃん、私達は外にでましょう」 唯「あずにゃん置いてけぼりにするなんてできないよ!」 唯「た、たしかに私、一人じゃなにもできなかったけど・・・」 唯「誰かと一緒にいられるだけで落ち着くから・・・だから・・・」 紬「落ち着いて唯ちゃん、屋敷の中にはもう一人、私達のような人がいる」 紬「もし梓ちゃんが屋敷にいるなら、その人と合流する可能性も低くないわ」 紬「私達は、屋敷を任せて外を探したほうが効率的かつ安全だわ」 唯「よくわかんないぃ・・・けどムギちゃんがそういうなら・・・」 紬「うん、必ず見つけてあげよ?」 紬「(今回は私一人じゃない・・・絶対に犠牲者を出すわけにはいかない・・・)」 唯「・・・?」 雨も止んだ外はまた違った景色に見えた 人一人おらず、ゴーストタウンそのものであるこの小さな街のどこに、探し人がいるのだろうか 途方に暮れ、不安と焦燥感に悩まされていた しかし諦めるわけにはいかないのだ 愛する後輩のためにも、きっと待ってくれている仲間達のためにも・・・ 唯「私、ちょっと見てきたい場所があるんだ」 紬「えっ?」 唯「ムギちゃんは外を探してて、私ちょっと行ってくるから」 紬「唯ちゃん!唯ちゃん!!」 唯「(なんとなく、あの女の子が似てる気がしたんだ)」 唯「(さっきみた写真・・・もしかしてあの女の子じゃないのかな・・・)」 寝伏したままの扉を踏みならしながら、再びあの部屋へと向かう あのへや! 唯「どこだどこだどこだ・・・!」 唯「あった!!」 写真に写っている女の子は、少し幼くかったが、たしかにあの女の子の顔と酷似している 写真の縁に刻まれた名前、メイ・ノートン 唯「このこメイちゃんっていうのかな・・・?」 唯「・・・ん、新聞?」 新聞の内容は― 遠く、しかし近く この家のどこか あの足音が再び聞こえてきた 唯「また・・・!?」 近くに衣裳部屋のようなものがあり、咄嗟に息を潜めて隠れる 唯「(くるなくるなー・・・)」 しかし願いも虚しく大男は現れた 気が動転し、吐き気も襲ってきたが、今は息一つ乱すことはできない 唯は、極限の状態で気配を消していた 大男は帰っていった 想像していた以上にあっさりと・・・ 唯「(私以外といけるんじゃないかな・・ははは・・?)」 物音を最小限に抑えて新聞の続きを読んでいくうち、唯はある事実を知った 知ってしまったのだ、彼女の正体とあの大男の正体を 唯「これって・・・」 唯は驚きを隠すことなどできなかった しかし、驚きをさらに加速させる出来事が起こったのだ ”出来事は立て続けに起こる” 上の階から悲鳴、しかしどこか聞いたことがあるような声のトーン・・・ 唯はごく少ないヒントであるにもかかわらず、それを特定した 唯「あずにゃんが・・・危ない!!」 にかい! ドアの前にいたツインテール、間違いなく探しに探した、あの人だった 唯「あずにゃん・・・!」 しかし、ツインテールしかわからなかったのには理由がある その精緻であろう顔へ送った視線を遮ったのは― 槌を片手にうすら笑う大男、ハンマー男とでも呼ぼうか 手にしていた槌を振り切ったと思えば、 ツインテールの探し人はドアを小気味いい音と突き抜けて、軽々と吹き飛ばされる 唯「!!」 唯「このぉ・・・!」 無理を承知でその手の槌を奪おうと掴む ハンマー男はそれをあざ笑うかのごとく捻じ伏せてみせた 唯「うぐ・・・」 ハンマー男「まダネズミがイヤガッタカァ・・・」 ハンマー男「お前モ殺シテヤ ウグッッ!?」 男の声を遮ったのは、扉から突如として飛来した椅子が命中したため そして体制を立て直そうとした男を再び黙らせたのも ツインテールが突如飛来・・・梓が捨て身のタックルをしかけたため であった 梓「唯先輩・・・?」 唯「あずにゃん・・・!!」 目の奥に氷が引っかかったような感覚と共に、視界が滲んでいく 唯はやっと愛する後輩と合流することができたことに涙を流さないわけにはいかなかった 梓「よかった・・・無事だったんですね!」 唯「あうう、心配したよおお!!」 抱擁しようにも、梓が打ち付けられた槌の跡を見ると、とてもそれはできなく、酷く悔しかった 感動の再開も程々に、ここからなる最悪の状況を回避しなければならないことを二人は気づいている 唯「この人気絶してる・・・よね?」 梓「はい・・・多分・・・」 唯「急がなきゃ・・・」 梓「私もこの家に用があるんでした・・・えっと・・・いたた・・・」 梓が傷を気にしているのを横目に、唯は思考を張り巡らせる 唯「(あの女の子はやっぱり幽霊だった)」 4
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/19729.html
1987年3月OVA発売。 監督 高橋資祐 原作 高橋留美子 脚本 金春智子、高屋敷英夫 演出 松園公 アニメーションキャラクターデザイン 小原秀一 作画監督 高橋資祐 原画 山本直子、遠藤麻未 美術監督 新井寅雄 美術助手 山本順子 彩色デザイン 勝沼まどか 撮影監督 小林武男 特殊効果 朝沼清良 編集 森田清次 音響監督 斯波重治 音響効果 依田安文 調整 桑原邦男 録音助手 浅梨なおこ 音楽 クニ河内 アニメーション制作 スタジオぴえろ ■関連タイトル VHS 笑う標的 るーみっくわーるど「笑う標的」音楽篇 原作コミック 高橋留美子傑作短編集―〈保存版〉るーみっくわーるど 2
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/1243.html
笑う警官 笑う警官 (角川文庫 赤 520-2) 題名:笑う警官 原題:The Laughing Policeman (1968) 著者:マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー Maj Sjowall and Per wahloo 訳者:高見浩 発行:角川文庫 1972.7.20 初版 1993.11.10 32刷 価格:\680(本体\660) この本の重版の歴史を見ても、発行年度の古さを見てもマルティン・ベック・シリーズ中、他に先がけて本書が出版されていることがよくわかるけれど、それだけこの作品が世界的なレヴェルの作品だったのだろう、と思いきや、英語に翻訳化された年にしっかりとMWA賞を受賞していたりする。北欧のミステリーが脚光を浴びたのは、ぼくはミステリー史に詳しいわけではないけれど、おそらくこれが初めてだろうし、世界的にもある意味でショッキングな一冊であったのではないだろうか。 この作品の存在は、ぼくはもちろん『マシンガン・パニック』という警察映画で見ているのだけど、当時の警察映画はまたベトナム戦争の影をも色濃く落としていたせいだろうか、唯一覚えているのは退廃した西海岸の毒々しい繁華街風景とそこを歩きまわるウォルター・マッソーだった。そんな思い出とはまるで一線を画しているのだけど、ぼくのマルティン・ベックのイメージは、ウォルター・マッソーのままだったりする。 さてこの作品の魅力は、有無を言わさずのっけから読者を掴んで離さないストーリーの魅力もさながら、やはり根底は 87 分署シリーズにも通じる刑事群像だろう。刑事群像を描くことのできる作家はきっちりと個性を書き分ける能力を要求されるわけで、これに成功している例というのは意外に少ない。 一作目の『ロゼアンナ』では、ベックがあくまで単独主人公で、そのまわりをあまり個性的とも言い難い刑事たちが取り巻いているような感じだった。もしくは事件はドキュメンタルに捜査の模様だけが展開されていて、そこにベックの私生活風景が取り込まれてゆくという構成だった。しかしこの本では、もっと事件そのものを通して刑事たちの個性を光らせている。またそういう事件をよくもまあ持ってきたものだと思う。 私生活と捜査との距離感の妙というのが、デビュー作に較べるとここのところけっこうしつこく描かれているのがいい。 また、刑事捜査物の面白味というのは、各刑事が個性的な捜査方法で自己表現しながら事件そのものに多角的な光を当ててくれることだと思う。これが一人称私立探偵物だと、どうしても直線的に進む捜査という形になってしまい、この三人称の読者的危機感のようなものは生じにくい。そこが警察捜査物の魅力なのであり、この平行したいくつものドラマがないところに警察物の面白味はないのではないかと思う。だからそういう種類の事件が要求されるしこの作品はその望みをきっちりと満たしてくれている優れものだと思う。 この辺り日本の作品にぼくが感じている物足りなさだと言っていい。警察物、三人称と言っても、まだまだ複数刑事の合同捜査物の傑作は少ないのではないだろうか。腐るほどあったTVの刑事ドラマでも、刑事部屋の全員が仲良く一つにまとまりすぎていて、まあこれが日本の物語制作の限度なのかとも感じさせられたものだ (昔短期放映された『新宿警察』はこの範疇になく、 ある意味でかなり優れていたと思うのだが……)。 最後に、 このシリーズはあくまで順序良く読むべきですね。87 分署と同じく、途中で殉職する刑事の死を悼んだり、次第に顕わになってくる個性を楽しんだりすることは、このシリーズのひとつの重要なエキスであると思うので。 しかし、この時代は真剣に病んでいた。冬、夜の長いストックホルムにまでその潮流がしっかりと押し寄せていた。そういう時代背景もよくわかる本である。時代の緊迫をも背負った一冊なのだ。 (1994.05.22)
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/18606.html
その他キャラ(ルミナリア) その他キャラ(ルミナリア)逃亡犯(声優:蟹江俊介) クレー大佐(声優:藤本たかひろ) ジギスムント・マルシュナー(声優:髙階俊嗣) トト(声優:川井田夏海) フレデリック・ロジェロ(声優:サレ) オーリ・ブーケ(声優:ミゲール) グレース・メニル(声優:シャスティル) ライザー(声優:ラブラド) パスト(声優:近藤浩徳) デムラン(声優:龍谷修武) ニコラ(声優:浅沼晋太郎) ベルタラン(声優:花輪英司) 偽マルロー(声優:福原耕平) ベルティーナ・シュテルン(声優:諏訪彩花) ルチナ(声優:小澤亜李) ヘレナ(声優:渡辺優里奈) オブザーバー(声優:田丸篤志) アデール・フルカード(声優:高島雅羅) オルタンス・クロワゼール・ド・ヴェルジー(声優:松嶌杏実) スィナン(声優:城岡祐介) 法王カナン(声優:田中あいみ) 逃亡犯(声優:蟹江俊介) レオEP1に登場したジルドラ帝国の諜報部員。ユール連邦軍の研究所に潜り込んだことがバレ「絶対に帝国に持ち帰る」大荷物を持って脱走した。レオが最初に見つけた時は獣に襲われていた行商人にしか見えていなかったので逃亡犯と知らずに助けて見逃してしまっていた。 レオたちに捕縛された際に自身を殺すよう強請するもレオは殺すのを躊躇ったが、リアクターを暴走させ自我を失った状態でレオに襲いかかる。レオは自身を守るため抵抗し彼をやむなく殺害した。 彼が帝国に持ち帰ろうとしていた荷物というのは、何者かの手によって燃やされてしまうのだが、ユーゴだけはそれを確認することができた。それは、エンブリオのついた人間の遺体の山だった…。 クレー大佐(声優:藤本たかひろ) アウグストの故郷であるナハトガル村を獣を人為的に操る実験で滅ぼした実行犯。事件当時(アウグストEP2)は少佐だった。「獣に食われるとは。何とも惨めな死に様だな」と悦びを感じながら村を滅ぼしたため、アウグストから復讐の対象の一人とされた。 貴族であり平民いびりが大望、部下に対して非常に横柄に振る舞い、敵国民といえど獣に食われるのをあざ笑うなど真性のクズであると言える。 「卑しい平民あがりの宰相様」と彼の出自も知ること無くアウグストも見下しいびり倒していた。正体に気づいたのは最後の最後で、命乞いをするも「獣に食われるとは なんとも惨めな死にざまですね」と返され見捨てられそのまま獣に食われた。 ジギスムント・マルシュナー(声優:髙階俊嗣) ジルドラ帝国の本編開始時の皇帝。アナマリアは娘にあたる。創神歴999年、宰相アウグストのクーデターにより暗殺される。アウグストの復讐の対象にされたのは上記のナハトガル村を獣を人為的に操る実験で滅ぼすのを命令したため。なぜ敵であるユール連邦ではなく自国の村で実験を実行させたのか…。 ラプラス曰く何らかの理由でナハトガル村を実験場所に選んだ作戦の立案者は別にいるそうだが最終決定権は皇帝にあるのでアウグストからは復讐の対象とされている。 トト(声優:川井田夏海) イェルシィにしか見えない謎の生物。イェルシィにしか見えないが気配に気づける者もわずかにいる。イェルシィの母エルチュ曰く「マナそのもの」の存在らしい。 騎士学校入学の一年前に出会ってから言葉を発することはなかったが、998年にイェルシィが獣に襲われそうになって以来、言葉を発するようになった様子。その際、同伴していたリュシアンとマクシムの二人にも一時的に声が聞こえた。 フレデリック・ロジェロ(声優:サレ) マクシムにお付きの世話係。リュシアン曰く、彼の淹れる紅茶は絶品とのこと。危険な場所であろうとマクシムに先回りして現れ、「僕より有能かも」とマクシムが冗談で口にしたところ、リュシアンが「かもしれませんね」と即答するほど。 余談だが、「フレデリック」という名の強い執事が過去作にいる。さらに余談だが、本作のオープニングテーマを担当しているグループ名も「フレデリック」。英語版でのマクシムEP1でのリュシアン曰くファミリーネームは「ロジェロ (Mr.Logerot)」とのこと。 オーリ・ブーケ(声優:ミゲール) ミシェルの祖父にして唯一の肉親。バジン村にて診療所を開いている。ミシェルに対しては優しくも厳しく接しており、彼女が創術を使用することについては「理屈の分からないものに頼るな」と否定的な面も。ミシェルの両親については、彼女が尋ねても曖昧に濁すばかりな様子。最終的に彼の方から、彼女に両親について話そうとしたものの、文字通り墓場まで持っていくことになってしまった。 診療所の前に倒れていた蝕魔病患者を、そうと知らずに助けようとした結果襲われてしまい、彼もまた感染してしまう。蝕魔病を広めないために彼を介錯しようとするグレースから守るため、ミシェルは彼を連れ出す。 結局グレースに追いつかれるも抵抗するミシェルを、彼は暴走により襲おうとし、咄嗟にグレースが剣を突き立てた。だが彼の暴走は演技であり、グレースに自分を殺させるため、わざとミシェルを襲うふりをしたのであった。そして彼はミシェルに、「これからはお前の思うがまま好きに生きなさい」と言い残し、息絶えた。 グレース・メニル(声優:シャスティル) 連邦軍に所属する軍医。ある任務での行動中、薬草を取りに来るも大量の獣に襲われそうになったミシェルを助太刀する。後に彼女の村で再会するも、蝕魔病患者に襲われたオーリを介錯しようとする。彼女の任務とは、蝕魔病に罹った者を殺すことで、蔓延を防ぐことだった。オーリを殺させないために彼を連れて逃亡したミシェルに追いつき、オーリに襲われそうになった彼女を護るため、彼を手に掛けることとなった。(実際は上述の通り彼の演技であり、手に掛けた後で彼女もそれに気付いた) その後ミシェルと共にオーリを弔うと、ミシェルに騎士学校への入学を提案し、紹介状を渡す。どうやら彼女の知り合いが教官をやっているとのことだが、リゼット教官だろうか? ライザー(声優:ラブラド) ガスパルがバイヌセット砦に侵入するべく取り入ったパン屋。ガスパル曰く「ライザーベーカリーのパンは帝国一というのは本当だった」。 パスト(声優:近藤浩徳) 連邦の暗部上層部の人間で、ガスパルの上司。与えられる任務がいつも過酷なためガスパルには鬼畜上司とたびたびこぼされている。リゼットEP2によるとガスパルが嫌々ながら言いなりなのはリゼットを人質に取られているからであり、またリゼットがユール連邦に不満を持ちつつも属さざるを得ないのもガスパルが人質に取られているためと明かされた。 デムラン(声優:龍谷修武) 強盗団の長で「山高帽のデムラン」と呼ばれていた。現在は連邦軍の将軍となっているが、多数の兵を使い捨てにして自らの名声のためにバスチアンの首を取ろうと狙っている。自身は安全な障壁創術の中にいて兵を駒として扱うと言うより無駄死にさせるやり方や子供を人質に取り時間を稼ぐなど悪辣で下劣なやり方は感情の起伏が乏しいバスチアンですら「度しがたい!」と不快感、憤りを感じるものであった。 ニコラ(声優:浅沼晋太郎) リュンヌの研究員。彼の存在がリュンヌピラーの砲撃を止める大きな役割を果たす。 ベルタラン(声優:花輪英司) 聖痕騎士団の団長。リュシアンの存在を欲している。 偽マルロー(声優:福原耕平) デュシー村のマルロー…の偽者。マルローからリュンヌの通行証を盗んで彼に成りすました帝国の工作員。毒薬の扱いに長けている。 ベルティーナ・シュテルン(声優:諏訪彩花) アウグストの妻。かつて士官学校の同級生であり、彼女はいつもアウグストと張り合っていたがアウグストには勝てなかったらしい。余談だがアレクサンドラは士官学校時代の彼女に似ているらしい。 アウグストが近くの村に売り出しに行っている間にクレーが実行した「猛獣兵器化実験」によって獣に襲われて瀕死の重傷を負う。その際に「娘を守れたか」とアウグストに質問したが、「貴方はやっぱり嘘が下手ね…」と言い残し息絶えた。 ルチナ(声優:小澤亜李) アウグストの娘。享年6歳。生きていたらちょうどアナマリアと同じくらいの年齢だった…。リュシアンを「未来のお婿さん」と考えており、リュシアンもまた淡い恋心を抱いていたようだ。しかし母親と同様に獣に襲われ死亡した。アウグストが帰った際にはすでに亡くなっていた…。 ヘレナ(声優:渡辺優里奈) リュシアンの母親。やはり猛獣兵器化実験によって獣に襲われ亡くなった。リュシアンは初恋の子も母親も守れなかったことになる。 オブザーバー(声優:田丸篤志) 連邦暗部の人間。法王カナンの命に従い、レオ・ユーゴ・セリアを観察している。 アデール・フルカード(声優:高島雅羅) レオの祖母。 オルタンス・クロワゼール・ド・ヴェルジー(声優:松嶌杏実) マクシムが一目惚れしたクロワゼール家の令嬢。父親に決められた婚約者に80歳に手が届こうかという老人がいるが、スィナンという男性と恋に落ちている。マクシムは自身の恋が破れても、スィナンとの駆け落ちを提案し手助けする。男だぜアンタ…。 スィナン(声優:城岡祐介) ハザールの商人。クロワゼール家に出入りしているうちにオルタンスと深い仲になる。マクシムは賊に絡まれているところを知らずに助け、オルタンスと恋仲(マクシムの恋敵)とわかっても彼らの駆け落ちを手助けする。気高いぜ…。 法王カナン(声優:田中あいみ) 「創神オリジンの巫女」と称される連邦の元首。1000年以上生きているらしい。リゼットをガスパルや生徒を人質に操り、ル・サント村を滅ぼした連邦軍を派遣した人物。順当にストーリーが進めば黒幕である彼女がラスボスだったはず。
https://w.atwiki.jp/echizen/pages/42.html
[ ターン5新規アイドレス> 東国人+サイボーグ+理力使い+ハッカー ] 機術師(東国人+サイボーグ+理力使い+ハッカー) イグドラシル 東国人+吏族+理力使い >東国人+サイボーグ+理力使い(吏族差し替え) >>東国人+サイボーグ+理力使い+ハッカー(継承元を上書き) 要点 (アイドレス名称:要点:周辺環境) 東国人:東洋風の服装・東洋風の人材・黒い髪:四季・入り組んだ地形・稲作・紙と木で出来た家・火山 サイボーグ:一部機械:機械化工房 理力使い:長い杖:魔法陣 ハッカー:一部機械:パソコン・ネットワーク環境 評価 東国人 体格0・筋力0・耐久力0・外見0・敏捷0・器用1・感覚1・知識0・幸運0 サイボーグ 体格1・筋力1・耐久力1・外見-1・敏捷-1・器用-1・感覚1・知識0・幸運-1 理力使い 体格0・筋力-1・耐久力-1・外見0・敏捷-1・器用1・感覚1・知識1・幸運0 ハッカー 体格0・筋力0・耐久力1・外見-1・敏捷-1・器用3・感覚1・知識3・幸運-1 合計 体格1・筋力0・耐久力1・外見-2・敏捷-3・器用4・感覚4・知識4・幸運-2 特殊 サイボーグは宇宙戦行為が出来る。 サイボーグはナショナルネット接続行為が出来る。 サイボーグは筋力、耐久力の評価を×2.25(評価2)補正することが選択でき、この時燃料3万tを消費する。 理力使いは詠唱戦行為ができ、この時、詠唱戦((知識+器用)÷2)の攻撃判定は×2.25(評価2)され、燃料は必ず-1万tされる。 ハッカーはナショナルネット接続行為が出来、情報戦をかけることが出来る。 ハッカーはオペレーター行為が出来る。 ハッカーは知識、器用の評価を×2.25(評価2)補正することが選択でき、この時燃料3万tを消費する。 イラスト 【機術師:姿図】 (達成要点:東洋風の服装・東洋風の人材・黒い髪・稲作・紙と木で出来た家・火山・一部機械・長い杖・魔法陣・一部機械) 【機術師:姿図】 (達成要点:東洋風の服装・東洋風の人材・黒い髪・一部機械・長い杖・魔法陣・一部機械・パソコン) 設定文書 機術師(東国人+サイボーグ+理力使い+ハッカー) 序 自然と開発。 伝統芸と最先端。 異質なる二つの物が交じり合う越前藩国においては、科学と魔法-あるいは理力、というまったく異なるものが融合する事は、やはり時間の問題であった。 そもそもの始まりは、ここ越前藩国における理力の流れはかなり特異的であり、奇妙であり、さらに言えばあからさまに変だったことである。 他国で積み上げられた理論から導き出された数字をあざ笑うかのように、観測担当の理力使いはでたらめの値をはじき出した。 他国では問題なく行えたはずの詠唱戦が、何故かハトが出る手品に換わってしまう。 故に、初代藩王がここに封ぜられて建国をするに至るまで、ここ越前藩国は見放されていた土地であった。 この聳え立つ巨大な壁を乗り越える原動力となったのが、ある三つの技術革新である。 越前の三大技術 一つ目は、理鉱石の研究である。 無機物であるにもかかわらず、無加工状態での理力伝導値が生体物並みという常識外のこの物質の発見により、「理力を機械で扱うことが出来る」という可能性が急浮上したのである。 二つ目が、観測機器の発展である。 理力のでたらめな流れによるものなのか(あるいは、人間には計り知れない規則性故か)、ここ越前藩国では四季が存在する。 そのため、農業向け(特に季節に左右されやすい稲作農家向け)の気象観測機器の需要が高く、また、起伏の激しく入り組んだ地形により、敵性存在にとって隠れられる場所が腐るほどあるという地理的要因によって、国防上においても各種監視センサーの全国配備は急務であった。 そしてこれは時を経るごとに高性能・多機能化へ、という声に変わり、それに答えるかのように競い合うかのように多目的センサーは進化していったのである。 この二つの技術革新によって誕生したのが、理力観測機器である。 すなわち、理力伝導率の高い理鉱石を媒介し、その振る舞いを観測することで理力流を機械的に可視化することが可能となったのである。 従来までは完全に人力であったが故に困難であった大規模・広範囲・長期継続型の理力流観測が可能となったことで、越前藩国における理力利用法は急速に進歩する。 現在ではこのデータから導き出された修正式を適用することで、他の藩国同様に理力を使う事ができるのである。 さらに、理力観測機の開発成功によってさらなる発展の道が開けた。 それが、サイバネティック・テクノロジーとの融和である。 そもそも理鉱石自体の性質として生体箇所との融和率が非常に優秀というものがあり、本来理力用途としてのサイバーウェア技術との融合は副次的なもののはずだった。 ところが、ナショナルネットの普及によってこの状況は激変する。 これが三つ目の技術革新である。 ナショナルネットはここ越前藩国では主に多目的センサーの観測データの連携に使われてきたという歴史がある。 それはすなわち理力流観測データも含まれるということを意味し、理力対応型サイバーウェアをインストールしたサイボーグたちはこのデータを使うことで、本人の素養を問わずに理力使いとしての能力を得る事が可能となったのである。 さらに、彼らの理力利用経験などをネットワーク経由で共有することにより、サイバーウェアをインストールしたばかりである新兵であっても、即座にベテラン並の理力使いとして活動するということさえ出来るようになった。 機術師の成り立ち いくつもの技術革新により、越前藩国での理力利用は相当に発展をしてきているが、現在ではさらに別の用途での利用が実用段階になっている。 それが、「情報ネットワーク内での理力利用」である。 情報ネットワーク内の理力利用は爆発的なナショナルネットの普及につながることになった。あらゆる情報がナショナルネットに流れ自由に行き来するようになる。このことにより、越前藩国のネットワークインフラは非常に高度に発展、結果的に高い普及率を誇ることになる。 このため、当然ながら一家に一台どころか一個人に一台bold(){パソコン}があるのが当たり前の環境になったが、多くは無機質な大量生産品のパソコンのため、木と紙でできた越前藩国の一般的な家屋ではレイアウト的にあわないという指摘もある。しかしネットワークの普及率は、そういった不満をも押しつぶしナショナルネットは国民の生活に根付いている。今や商店街の買い物はもちろん、サイバーパーツのメンテナンスを受けるための機械化工房の予約すらネットで簡単にできる時代である。 越前のナショナルネット普及は国民生活に快適さをもたらせた。しかしある一方でもう一つの重大な犯罪を産み出すようになる。ナショナルネット犯罪と呼称されるそれは電子の海に漂うデータを無理矢理奪いとり、改ざんし、壊していく。越前の善良なる住人はその新たな、想定外の脅威に恐れおののいた。 その脅威に対抗するため藩王は対ナショナルネット犯罪専門チームを結成。選抜された理力使いは電脳の海に潜り込むためにサイボーグ手術を受け、電子戦に特化していった。彼ら、彼女らは住民を脅かすナショナルネット犯罪をたちまち駆逐していく。元々理力使いである彼ら、彼女らは情報ネットワーク内の理力利用にも長け電子戦ではほぼ無敵の強さを誇るのだ。善良なる住民は彼らをこう呼称するのだ。敬意と感謝を込めて「機術師」と。 機術師はナショナルネット犯罪のみならず越前の仕掛ける情報戦に活躍することにもなる。機術師はナショナルネットにさえつないでいれば電子の海を伝いあらゆる場所に潜入、他国のデータを奪い取り、もしくは改ざんし、破壊をする。その様は彼ら自身が倒していったナショナルネット犯罪者にそっくりだが彼らが相手にするのは善良なる市民ではなく、倒すべき敵なのだ。 越前藩国を守る電脳の理力使い、機術師。彼ら、彼女らの獅子奮迅の努力により越前の平和は保たれているといえよう。 (文:セントラル越前、Wish、刀岐乃 三人合作) (達成要点:四季・入り組んだ地形・パソコン・ネットワーク環境) [ ターン5新規アイドレス> 東国人+サイボーグ+理力使い+ハッカー ] 解説 越前のその後の方向性を定めたと言える、初のハッカー系職業。 能力値的には正直なところさほど見るべきものはないが、この派生は越前の起死回生と言っていい、緻密な読みが隠されている。(と思う) 実際、これを取得するまでにはかなりの紆余曲折があった。 なにしろ、ハッカーの派生があるサイボーグは、当初越前では剣士との組み合わせで運用しており、情報戦で使用する器用や知識との愛称が抜群に悪かった。(当時は情報戦があることすら不明だったが) そもそも、剣士系は剣士系で伸ばそうという方針もあったため、ハッカーは取りたいが、うまく運用する枠が無い、ということになった。 ちなみに、仮に剣士派生から伸ばしたとすると、サイボーグ+ハッカー+剣士、という何ともちぐはぐな職業アイドレスが誕生するところだった。(後のギークなどの要点を考えると、あながち間違ってはいなさそうだが) ところが、この状況が一気に変化するイベントが起こった。 ターン5における、吏族の差し替えである。 吏族が職業4になることに合わせて、全藩国取得が義務付けられていた吏族を別の職業に差し替えすることになったのである。 これは渡りに船だった。この差し替えによって、ハッカーが恐らく必要とするであろう知識などの高い、理力使いとサイボーグの組み合わせが可能となったのである。その後開示された情報戦の能力を見て、知識+器用というまさに大当たりな能力を見て、越前国民一同快哉を叫んだのであった。そして同時に、越前の名を一躍知らしめることになる情報戦への道が始まったのである。