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『傷だらけのまりさ』 28KB ゲスが改心したり死んだりします 人間はそんなに出ません 賢いゆっくりは漢字を使いますが人間と会話するときはひらがな表記になります 傷だらけのまりさ とあるゴミ捨て場にて 「れいむ…泣いてても仕方がないよ」 「ごべんねぇ…ごべんねぇ…!」 「しかたないよ。育てていいおちびちゃんは1匹だけっておにいさんが言ったんだから仕方ないよ…じがたないんだよぉ…!」 2匹のゆっくりがゴミ捨て場で泣いている。よく見ると足元には赤まりさが不思議そうに両親を見つめている 「おちょーしゃ?おきゃーしゃ?ぽんぽんいちゃいの?どうちてないちぇるの?」 「…グスッ おちびちゃん、おとうさんとおかあさんはちょっとお兄さんに頼まれた用事を済ませてくるからここで待ってててね」 「わかっちゃよ!おちょーしゃ!おきゃーしゃ!いっちぇらっちゃい!」 「う゛ん…いっでぐるねぇ…おぢびちゃん!ゆっぐりじでいっでねぇえええ!」 両親の言いつけ通りずっとゴミ捨て場で待っていた。運良くゴミ収集業社が来なかったため夕方までずっと待っていたのだ 「おにゃかしゅいちゃよぉ…おちょーしゃとおきゃーしゃいちゅかえっちぇくるにょ…?」 親が置いていったゆっくりフードで飢えを凌いでいたがそれももう無い。このままでは遠からず餓死するだろう。赤ゆっくりは数時間食事を抜いただけで簡単に死ぬ そんな時一匹のまりさが赤まりさの前に現れた 「こんな所で何をやってるのぜ?」 「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!おちょーしゃとおきゃーしゃをまっちぇるんらじぇ…でもなんだかおしょいのじぇ…」 「おちび…お前は捨てられたんだぜ。子供をゴミ捨て場に捨てるなんてとんでもない奴らなのぜ!」 「しょんなこちょにゃいよ!ちょっとおようじがながくなっちゃっちぇるだけぢゃよ!」 「そう思うのは勝手だけどこのままじゃおちびは死んでしまうのぜ」 「しょーにゃるみゃえにおちょーしゃがむきゃえにきゅるもん!」 赤まりさも何となく考えてはいた。両親はもう戻ってこないと。それでもどこかで両親を信じていたかったのだ 「おちび、お前の気持ちはわかるのぜ。まりさも昔同じことをされたのぜ…」 「だからお前に二つの道を選ばせてやるのぜ。このまま親を待ち続けて死ぬか、ゲスヤクザのまりさと一緒に来るか選ぶのぜ」 「まりちゃは――――」 2年後- 「ほぉ~ら地震さんなのぜ~!」 「ゆわぁ!ゆれるてるよぉ!」 「ゆっち!ゆっち!」 「しゅごいのじぇ~!」 一匹の大きなまりさが子供たちをお腹に乗せて地震ごっこで遊んであげている この光景を見れば愛で派ならずとも頬が緩む光景だ。そんな時だった 「まりさ大変だよー!うちで面倒見てるありすのお店で見たことないゆっくりが暴れてるよー!早く来てねー!」 一匹のちぇんがまりさの元へ走ってきた。ゲスヤクザの伝達係のちぇんだ 「分かったのぜちぇん。おちび達、まりさは今からお仕事だからまた明日遊んであげるのぜ。だかられいむの言うことを聞いていい子にしてるのぜ?」 「ゆっくちわかったよ!おしごとがんばってねまりさ!」 「まりさ、気を付けてね?、まりさは皆のために頑張ってくれてるけど時々心配になっちゃうよ…」 孤ゆ院のゲスヤクザ幹部の保母れいむは心配そうにまりさへ声をかけた 「大丈夫なのぜ。まりさはそう簡単にやられないのぜ。それじゃ行ってくるのぜ!」 ありすのお店とは野良ゆっくりの生活必需品(おふとん・だんぼーる・おくすり等)を食料で交換する場である この店はまりさが所属するゲスヤクザが仕切っており、まともなゆっくりはまず手を出そうとしない 手を出すとしたら、野良になりたての世間知らずなゆっくりか山から街にやってきたばかりのおのぼりさんくらいのものである 「おらおら!さっさとまりささまにごはんをよこすのぜ!」 「止めなさいこのいなかもの!大人しくしないとゲスヤクザのまりさが来るわよ!」 「そんなのぜんぜんこわくないのぜ!まりささまはさいっきょうなのぜ!」 ゲスまりさが暴れているのを見物している野次馬をかき分けちぇんに呼ばれたまりさがやって来た 「そこのまりさやめるのぜ!これ以上暴れるならまりさが相手になるのぜ!」 「あぁん?なにいってるのぜ…ひ、ひいっ!?」 さいっきょうの自分に楯突くのは誰かと声の主を見てゲスは固まってしまった そのゆっくりは1mはあろうかという巨体に全身傷だらけの恐ろしい風貌のまりさだった 人間でいうなら2m越えの全身傷だらけの大男に凄まれているのと同じだ 傷だらけのまりさのあまりにゆっくりしていない風貌にゲスは無意識の内におそろしーしーを漏らしていた 「あ…あ……」 「早くありすに謝って散らかした物を片付けるのぜ!そうすればまりさも手荒な真似はしないのぜ!」 ゲスまりさは完全に戦意を喪失してしまっている 「ご、ごべんじゃないいいいいい!いまずぐがだづげまずううううう!!」 騒動はあっさりと終了した。このまりさが出れば大体のゆっくりは何も出来ずに謝り出してしまう 「助かったわ、ありがとうまりさ」 「気にすること無いのぜ。ありすのお店の御陰で皆が助かってるからこれくらい当たり前なのぜ」 「でもなんだか悪いわ。お店の商品まで用意してもらってるのに…」 ありすのお店の商品は全てゲスヤクザが用意したものである 街ゆっくりに話を付けてもらってきたり、飼いゆっくりに持ってきてもらったり、孤独な老人の話し相手になってあげたりして手に入れた物だ 売り上げの60%をゲスヤクザに収める事で店の経営は成り立っている 「お、おわりまじだぁ!ぼ、ぼうゆるじでくだざい!おうちにばおじびちゃんがいるんでずぅ!」 ゲスはまりさに片付けが終わったと宣言した。問題はその後の言葉だ 「…おちびが居るのにこんな事したのかぜ?」 「じ、じがたながったんです!れいむにかりにいってこいっていわれたけどなかなかたべものがみつからなくてしかたなくおみせのをもらおうとおもっただけでず!」 「お前みたいな馬鹿な親を持ったおちびがかわいそうなのぜ…まりさだから良かったけど他のゆっくりだったら殺されても文句は言えないのぜ!」 「ごべんなざい!ぼうじばぜん!ゆるじでぐだじゃい!!」 まりはは少し考え込んだあとありすと何かを話し、帽子の中から飴玉を10個取り出すとありすに渡し、ありすから1週間分の食料を受け取りゲスまりさに渡した 「これをおちびに食べさせてやるのぜ。これだけあれば1週間は大丈夫なのぜ」 「えっ!?ど、どぼぢで?!」 「例えゲスのおちびでもお腹を空かせるのはかわいそうなのぜ…それから何か困ったことがあったらまりさの所に来るといいのぜ。お仕事や狩場の事を教えてやるのぜ」 「相変わらずおちびちゃんには弱いのねまりさ」 そう言ったのは4匹のゲスヤクザ大幹部1匹のぱちゅりーだった 「そこのあなた、この街で野良としてやっていきたいならゲス行為は慎みなさい。さもないとぱちぇ達が地の果てまで追いかけて潰すわよ?」 「ひっ!ひぃいいいいいいいいい!!おでがいじまず!ごろざないでぐだじゃい!!」 「ぱちゅりー、そいつは十分反省してるから脅かすのはやめとくのぜ…ほら、もう行っていいのぜ。早くおちびに食べさせてやるんだぜ」 「あじがどうございばず!このごおんはわずれまぜん!」 そう叫ぶと帽子の中に食料を入れて番の待つおうちへと帰っていった 「困るのよねぇ…ああいうのは甘やかすと調子に乗るわよ?」 「大丈夫だと思うのぜ。おちびの為に必死になれる奴に悪い奴はいないのぜ。あいつはちょっと方向を間違えただけなのぜ」 「ありすとしてはお代が貰えればいいんだけどね。人間さんの飴玉10個も貰えれば1週間分の食料なんて惜しくもないわ」 (あのまりさは家族がいるだけ羨ましいのぜ…) 傷まりさから食料を受け取ったゲスまりさは家路を急いだ (まってるんだぜおちびたち!おとうさんがごはんをもってかえるんだぜ!) 公園の隅のダンボールのおうちに到着した。しかし何か様子がおかしい。しかも家の前には子まりさの物と思われるおぼうしが落ちている 「な、なんでこんなところにおちびのぼうしが!?まさかれみりゃがきたのかぜ!?」 れみりゃの恐ろしさは嫌と言うほど知っている。自分がいない間にれみりゃが来たのかとも思ったがまだ夜までには時間がある 「れいむ!おちび!ぶじなのかぜ!?」 それでも声を出さずに入られなかった。自分の最愛の家族がゆっくり出来ないことになっているのではないかという不安がそうさせた 「うるさいよぉおおおおおおおおおお!」 「れいむ!ぶじだったのかぜ!よかったのぜ…」 「それよりごはんはどうしたの!れいむもおちびちゃんもおなかぺーこぺこなんだよ!」 「それならほら!しんせつなまりさがたくさんわけてくれたのぜ!しかもかりばのこともおしえてくれるっていってたからこれでだいじょうぶなのぜ!」 「そんなことどうでもいいよ!ゆっくりしてないではやくちょうだいね!」 「…そうだ。れいむ、なんでおちびのぼうしがこんなところにおちてるんだぜ?」 「しらないよ」 明らかに何かを隠している。鈍いまりさでもわかるほど白々しい反応だった 不振に思ったまりさはおうちに入った。そこで信じられない光景が広がっていた 「うっめ!まじぱねぇ!」 「がつがつ!はふはふ!こりぇまじうめぇ!」 「やべ…で……まりちゃのいもうちょ……たべないじぇ………」 3匹居た子まりさの内2匹は2匹の子れいむに貪り食われていた。1匹もかなり酷い怪我を負っている 「なにやってるのぜおちびぃいいいいいいいいいいいい!!!」 子れいむを弾き飛ばすと子まりさに駆け寄った。かなり酷い。このままでは永遠にゆっくりしてしまう 「あ…あ……どぼぢで…」 「ふん!そいつらがうるさいからせいさいしただけだよ!りかいしてね!!」 「しょーだよ!そいちゅがくしょどりぇいをきゃばうからしぇいしゃいしちゃだけぢゃよ!」×2 「おちょ…しゃ……いちゃいよぉ…」 「おちび!しっかりするのぜ!いますぐあのしんせつなまりさのところへいくのぜ!あのまりさならきっとおちびをたすけてくれるかもしれないのぜ!」 「そんなことはさせないよ!」 そう言うとれいむはまりさに襲いかかったが身体能力はれいむより上だった為回避に成功した 「なにするのぜ!このげすれいむ!」 「げすっていうなああああああああああああああ!!げすはおまえだろおおおおおおおおおお!」 「おちびをころしたおまえはりっぱなげすなのぜ!」 「うるさいよ!もとはといえばおまえがにんげんにおいだされたのがわるいんだ!!」 「せっかくかいゆっくりになってせれぶなせいかつをするつもりだったのにぃいいいいい!」 このれいむとまりさの出会いは実にありふれたものだった あまりのゲスっぷりに山を追い出されてしまい、街に降りたときに偶然見かけた飼いゆっくりだったまりさを誘惑し子供を作らせた そしておちびちゃんの可愛さにメロメロになった人間は自分を飼いゆっくりにしてゆっくりさせてくれる!と信じていた 結果は言うまでもなくまりさ共々追い出され現在に至る 「おちび!おとうさんのぼうしのなかにはいるのぜ!ここからでていってあのまりさのところまでにげるのぜ!」 「いかせるかぁああああああああ!」 れいむが再度襲いかかるがこれを回避し外へと駆け出した…がそこには3匹のゆっくりが待機していた 「まりさはにがさないんだねーわかれよー」 「ぺにす!」 「むきょきょきょ!ここでころすわよ!」 「おそいよくそどれいども!さっさとそいつをしまつしてね!」 実はこの3匹、れいむとすっきりする代わりにれいむを守るという契約を交わしていた。出来た子供はれいむがその場で美味しく頂いたのは言うまでもない 「ぐぎぎぎぎ!まりさはぜったいにおちびをたすけるのぜえええええええ!」 獣のような咆哮を上げるとそのまま中央突破するべく突進していった 夕暮れ時になり傷まりさは見回りを終えねぐらに戻ろうとしていた 「おい泣き虫まりさ!もう帰るのか?」 『おじさん!そのよびかたはやめてっていってるでしょぉおおおお!?』 「ははっ!悪い悪い。そうだ、売れ残りで良ければ野菜持って行くか?」 『いつもありがとうなのぜおじさん』 「気にすんな。この間うちのちぇんを助けてくれた礼だよ」 『まりさ、ありがとうなんだねー』 『まりさはとうぜんのことをしただけなのぜ』 泣き虫まりさと言うのはこの街の人間がつけた傷まりさの仇名である。どうでもいい事ですぐに泣くためにこの仇名を付けられた 『ゆっくりしていってね!まりさ。きょうもとかいはね』 そう声をかけたのはお姉さんに連れられた金バッジのありすだった 普通金バッジともなれば野良に声をかけたりはしないのだが傷まりさ、いや、この街のゲスヤクザに所属するゆっくり達は皆人間と飼いゆっくりから好かれている 道端に落ちているゴミを拾い、公園の花壇の雑草を取り除き、飼いゆっくりが困っていたら助ける そんな彼らの姿勢は人間たちにも好印象だった 「この間はありがとうね。うちのありすが変なのに絡まれてたのを助けてくれて」 『きにしなくていいのぜおねえさん。まりさはああいうのがきらいなだけなのぜ』 「今度またうちに遊びにいらっしゃい。ありすも楽しみにしてるんだから」 『おっ!おねえさん!な、なにいってるの!ありすはべつにまりさのことなんか!』 『でもまりさはのらなのぜ。かいゆっくりのありすとともだちにはなれないのぜ…』 「私は気にしないわよ?あなたを飼いたい位なのに…」 『おねえさんのきもちはうれしいけどそれはだめなのぜ。まりさはゲスだからおねえさんのめいわくになるのぜ』 「私は別にいいのに…気が変わったら何時でも言ってね?」 (このまちのにんげんさんはまりさみたいなゲスのらでもやさしくしてくれるいいひとたちばかりなのぜ…) そう思うとまりさはボロボロと涙を零し始めた 「ちょっと!?どうしたの?私何か変なこと言った!?」 『おねえさんのきもちがうれしかっただけなのぜ!きにしないでほしいのぜ!』 そう言うとまりさは家路を急ぐことにした 家路に着くまりさに声をかけるゆっくりが居た。昼間のゲスまりさだったが瀕死の状態だった 「はぁ……はぁ…まりさ……たすけてほしいのぜ………」 「その怪我はどうしたのぜまりさ!しっかりするのぜ!」 「まりさはいいのぜ…それよりおちびをたすけてやってほしいのぜ…」 父まりさは帽子の中から赤まりさを慎重に取り出し傷まりさに見せた 「これは酷いのぜ…えーりんにみせる必要があるのぜ。まりさもくるんだぜ!なにがあったかそこで聞かせるのぜ!」 傷まりさは父まりさをゲスヤクザ大幹部えーりんの『しんりょうじょ』へ連れていった 「おちびちゃん大丈夫よ。ただまりさの方が酷い怪我だわ。これでは助かるかどうか…」 「えーりん、ありがとうなのぜ…まりさ、なにがあったか聞かせるのぜ」 「わかったのぜ…」 3匹の子まりさの内2匹が食い殺されたこと。番のれいむが手下を嗾けて自分を殺そうとしたことを傷まりさに説明した 「よくここまで逃げられたのぜ…まりさ、よく頑張ったのぜ!」 「たいしたことないのぜ、まりさはおとうさんだからがんばるのはあたりま…ゲボッ!」 父まりさが大量の餡子を吐き出してしまう。既に傷まりさの所にたどり着いたときに限界を迎えていた。ここまで持ったのが奇跡だったのだ 「しっかりするのぜまりさ!」 「まりさ、おちびを…たのむのぜ……」 「えーりん!何とかならないのかぜ?!」 「もう無理よ。ここまで生きていられたことが奇跡なんだから」 「ゲボッ!ゴボッ!おちび…ゆっくり……して…いってね……」 「ゆっ?おちょーしゃ?」 父まりさの最後の挨拶と共に気を失っていた赤まりさが目を覚ました 「おちょーしゃん?ゆっくちしちぇね?おちょーしゃ??」 「おちび…お父さんはおちびを守るために最後まで頑張ったのぜ…もうゆっくり休ませてあげるのぜ」 「おちょーしゃん!おきちぇ!ぺーろぺーろしちぇよ!すーりすーりしちぇよぉ!」 えーりんは泣きじゃくる子まりさを冷めた目で見つめている。何百匹ものゆっくりの死を看取ってきた慣れもある それ以上に野良ゆっくりの命など道端に落ちているゴミ以下でしかない事をその優秀な頭脳で理解してしまっている 「ゆんやぁあああああああああ!おちょーしゃん!おきちぇ!おきちぇよぉ!!!」 しかし傷まりさだけが父まりさの死に涙を流していた。今日会ったばかりの何の縁もなかったゆっくりの為に 「おちび、お父さんの姿を良く眼に焼き付けておくのぜ…」 「あなたは相変わらずねまりさ、そんなのでよくゲスヤクザ大幹部を名乗れるわね」 涙をボロボロ流す傷まりさを呆れたような表情で見ながらそう言った しかしこの性格こそがゲスヤクザでありながら人間や飼いゆっくりからも好かれている傷まりさの良い所である 「まりさー!知らないれいむが暴れてるよー!早く来てねー!」 知らないれいむと言うのは間違いなく件のれいむだろう。涙をお下げで拭い伝達ちぇんに返事をした 「…分かったのぜ。えーりん、おちびを頼むのぜ。おちびもここに居るのぜ?」 「分かったわ。あまり無茶はしないようにね」 「わかっちゃよ…」 「ゆがぁあああああ!ばりざとおちびをだぜぇえええええ!」 「やめてねー!ここはみんなのゆっくりぷれいすだよー!あばれないでねー!!」 「うるさいよ!このゲスちぇんが!」 「ゆぎゃっ!らん…しゃ……ま…もっと…ゆっくり……」 れいむに体当たりを喰らいれいむを宥めようとしたちぇんが吹き飛ばされてしまい追撃の踏み潰し攻撃であっと言う間に殺されてしまった 「ちぇええええええええん!?」 「ちぇんがしんじゃったよぉおおおおお!?」 「ででごいばりざぁああああああ!ここににげたのはわかってるんだぞぉおおおおおお!」 (まったくあのげぼくどもはやくにたたないね!ゲスヤクザなんかがこわいとかよわむしにもほどがあるよ!) 1時間前- 「くそがぁ!まりさをおうよ!」 「ね、ねぇれいむ?やめといたほうが…」 「そうだねーまずいんだねー」 「いーんぽ…」 「はぁあああ?なにいってるの!?」 「れいむはやまからきたからしらないでしょうけど、まりさがいっていた『しんせつなまりさ』っていうのはゲスヤクザのきずだらけのまりさだとおもうのよ。あのまりさをおこらせないほうがいいわ」 「そうだよーあのまりさはひとりでたくさんあいてにけんかしてもかっちゃうくらいつよいんだよー…」 「いんぽ!ばいどく!」(あのまりさは危険に御座る!れいむ殿ご自重くだされ!) 手下達は皆傷まりさを恐れている。『ゲスヤクザ大幹部の傷だらけのまりさに手を出すな』はこの町に住む野良ゆっくりの間では常識となっていた 「ふん!もういいよ!だったられいむだけでいくからね!!」 現在- 「ゆがぁああああああああ!どうじだ!ででごいくそちび!ばりざぁ!」 「うるさいのぜ…そこのでいぶ」 「れいむはでいぶじゃないいいいいいいいいいい!」 路地裏で暴れていたでいぶの前に現れたのは傷だらけのまりさだった れいむはそのあまりにもゆっくり出来ない風貌に恐れを隠しきれない 「ひ、ひっ!な、なんなの!?でいぶはただまりさとおちびをさがしてるだけだよ!じゃましないでね!」 「お前の番のまりさなら今死んだのぜ」 「そうなの?ふん!れいむをゆっくりさせないクズまりさはしんでとうっぜんっだよ!あのくそちびはどこにいるの?!あいつもせいっさいっだよ!」 「制裁されるのはお前なのぜ。まりさの仲間のちぇんを殺してまりさの友達だったまりさまで殺したお前を許すわけにはいかないんだぜ!」 「は?なにいってるの?まりさみたいなゆっくりしてないゆっくりにせかいいちゆっくりしてるれいむがまけるわけないでしょ?ばかなの?しぬの?」 「馬鹿はお前の方なのぜ。ここはゲスヤクザの縄張りなのぜ?生きて出られると思ってるのかぜ?」 れいむが周囲を見回すと殺気に満ちた眼の50を越えるゆっくりがれいむを取り囲んでいた 「ひ、ひきょうでしょぉおおおおおお!?れいむはひとりだけなんだよぉ!?」 「そんなもん知らないのぜ…覚悟は出来たのかぜ?」 「ゆるしてね!れいむはしんぐるまざーなんだよぉおおおお!」 「そんなもの野良じゃ珍しくも何ともないのぜ」 「ゆっ…ぎぎぎぎ!せいっさいっしてやるよぉおおおおお!」 れいむが傷まりさに飛びかかる。しかし数々の修羅場を潜ってきたまりさにそんなものは通用するはずもない 渾身の体当たりに傷まりさは微動だにしない 「このまりさはプチドスっていうドスの仲間なのよ!あなたみたいないなかものが勝てる相手じゃないわ!」 「ド、ドスぅ!?」 元々山暮らしのれいむはドスの恐ろしさをよく知っている。前に住んでいた群れもドスの手によって追い出されてしまったからだ しかしれいむのチンケなプライドが逃げることを許さない 「ゆぎぃいいいいいい!ドスのくせにでいぶにさからうなぁああああ!」 「黙るのぜ」 傷まりさのおさげの一撃で歯を数本まき散らしながらでいぶは吹っ飛んだ 「ゆぎぃいいいいい!でいぶのすのーほわいとなはがぁあああああ!」 「さぁ覚悟するのぜ!」 「待って欲しいぞまりさ!」 まりさがトドメを刺そうとした時一匹のゆっくりが待ったをかけた 「ここからはらんにやらせて欲しいぞ!ちぇんの仇を取らせてくれ!!」 待ったをかけたのは先ほどれいむに殺害されたちぇんの番であるゲスヤクザ幹部のらんだった。人間の家に行っていて先程ちぇんの死を聞かされたのだった 「分かったのぜ。らん、手加減は無用なのぜ!」 「言われなくともそのつもりだ!」 らんは尻尾をれいむに向けると尻尾の中の米粒をれいむに向かって発射した 「ゆぎゃあああああああああ!いだぃいいいいい!やべっ!じんじゃう!いだぃいいいいいいいい!!!」 「死ねっ!死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇえええええええええええええええええええ!!!!」 このらんは元飼いゆっくりだった しかし飼い主の身勝手な理由で捨てられてしまい、慣れない野良生活で野垂れ死にしかけていた所をちぇんに救われほどなくして番となった ちぇんはらんにとって命の恩人だったのだ。それを奪われたとあってはらんの怒りも相当なものだった 「ぼう…やべ……でいぶがわるがっだです…ぼうゆるじで………」 米粒の乱射によってお下げは千切れ飛び、逃げようとした際にあんよがズタズタになり、あとはトドメを待つばかりとなった 「トドメだ…死ねぇええええええええええええ!」 らんがれいむにトドメ刺そうとしたその時だった 「まっちぇほしいのじぇ!トドメはまりちゃにやらせちぇほしいのじぇ!」 「おちび!?えーりんの所に居ろって言ったのぜ!」 子まりさが飛び出してきた。その口にはどこから持ってきたのか木の枝が咥えられていた 「らんおねーしゃん!おねがいなのじぇ!まりちゃにおちょーしゃんのかちゃきをとらしぇちぇほしいのじぇ!」 「あれはらんの獲物だ。それにこんな事は子供のすることじゃない!」 「おねがいなのじぇ!あのでいぶはおちょーしゃんのかちゃきなのじぇ!」 らんは子まりさの目をじっと見つめた。何が何でも父の仇を討つという意思が幼い目に込められていたのをらんは感じ取ったが 「おちび…お前の気持ちは分かるがそれはダメだ。らん達はもうゲスだから良いがお前みたいなおちびがやる事じゃない!」 「そりぇでもやりゅのじぇ!おちょーしゃんのかちゃきをとりゅのじぇ!」 子まりさがらんの制止を振り切りれいむにトドメを刺そうとしたが傷まりさがそれを止めた 「止めるのぜ!もしおちびがれいむを殺してしまえばまともなゆっくりには戻れなくなるのぜ!母親殺しのゲスになってしまうのぜ!」 まりさの言う通りである。ゆっくり殺しでも十分ゲス行為だがいくら相手がゲスとは言え母親殺しなどゲスの中のゲス行為だ 歓声を上げていた野次馬も黙ってしまった。そこへ幹部のぱちゅりーを伴ってゲスヤクザのボスまりさが現れた 「珍しく騒がしいと思ったら何なのぜこの騒ぎは?まりさ。説明するのぜ」 「ボス…わかったのぜ。実は…」 れいむがちぇんを殺害したこと。そしてそれをらんが制裁し、れいむに父を殺された子まりさが復讐しようとした事をボスまりさに話した 「大体分かったのぜ。そこのちび、いくらゲスとは言えそいつはお前の母親なのぜ。それを殺す覚悟がお前にあるのかぜ?」 「こいちゅはおきゃーしゃんなんきゃじゃないのじぇ…まりちゃにはおちょーしゃんしかいにゃいのじぇ!」 「だにいっでるの゛ぉおおおおおお!でいぶがおがあざんでしょぉおおおおお!?」 「だまるのじぇ!おちょーしゃんをどりぇいあちゅきゃいしちぇ、いもうちょたちをたべちゃげしゅをおきゃーしゃんなんていいちゃくにゃいのじぇ!」 「お前の事情は分かったのぜ。だけど親殺しはゲスの中のゲスのやることなのぜ。その覚悟がお前にあるのかぜ?」 ボスまりさもまた子まりさの目を見た。確固たる意思が込められた子供とは思えない物だった 「もう止めても無駄のようなのぜ。だが覚えておくのぜ。この街でゲス行為を行った野良ゆっくりは皆ゲスヤクザに入るかゲスとして制裁を受けるかの2つだけなのぜ」 その言葉を聴いて傷まりさが異を唱える 「ボス!いくらなんでもそれは無茶なのぜ!こいつはまだおちびなのぜ!」 しかしボスまりさは傷まりさに言う 「お前だって2年前、生まれたばかりのおちびだった時に自分からゲスヤクザに入ったのぜ?相手がおちびだろうと自分の道は自分で選ばせてやるものなのぜ」 子まりさはボスに頷き「まりちゃはやりゅのじぇ!おちょーしゃんといもうちょたちのかちゃきをとりゅのじぇ!」とれいむに襲い掛かった 「やべどおぉおおおおおおお!おぢびがおがあざんをごろじでいいどおぼっでんのがぁああああああ!」 「うりゅしゃいのじぇ!こりぇはいもうちょたちのぶんだじぇ!」 子まりさによってまだ無事だった目に枝が刺さった 「ゆがぁああああああああああああ!でいぶのきらめくしんじゅのようなおべべがぁああああああああ!!いだいぃいいいいいいいいい!」 「ちゅぎはおちょーしゃんのぶんだじぇ!」 「ひぃいいいいい!やべでぇ!おぢびちゃん!やべでぇ!おがあざんがわるがっだよぉ!ぼうやべでぇ!じんじゃうがらぁ!」 「だまるのじぇ!いもうちょたちだってそういったはずなのじぇ!でもでいぶはたすけなかったのじぇ!だからまりちゃもたしゅけないのじぇ!」 何度も枝を突き刺す。子供の力では中枢餡を貫くには至らず苦痛だけを与えている 「ゆぎっ!いだいっ!やべっ!じぬぅ!」 「しねっ!しねっ!しねっ!しねっ!」 れいむは10分間子まりさの責めを受け続け痛みによるショックで死んだ。その顔は絶望と恐怖で歪んでいた 「おちび…もう戻ることは出来ないのぜ。本当にいいのかぜ?」 「いいんらじぇこれで…」 「まりさ、そのおちびはお前が面倒を見てやるのぜ。おちび、ようこそゲスヤクザへ。まりさ達はお前を歓迎するのぜ」 ボスまりさは傷まりさと子まりさにそう伝えるとぱちゅりーと共にねぐらに戻っていった 「おちび、今日からお前はゲスヤクザなのぜ。できればゲスヤクザにはならず普通のゆっくりとして生きて欲しかったのぜ…」 傷まりさと子まりさが話している間に伝令ちぇんが一匹のゆっくりを連れてこちらに走ってきた。れいむの死体を処理しにきたようだ このまま死体を放置していては加工所や虐待お兄さんに一斉駆除の口実を与えてしまう。その為の始末だ 「もこうこっちだよーこのゲスの死体をぼるけいのしてねー」 「わかったお!もこたんがぼるけいのするお!」 そう言うとれいむの死体を凄まじい勢いで燃やし始めた こんな街中で火を使えば大惨事になりかねないがゲスヤクザ大幹部もこうの能力ぼるけいのは指向性があり、もこうの燃やしたい物のみが燃えるという仕組みになっている 「ぼるけいのはゆっくりできるお!」 何ともゆっくりした笑顔を見せている。大幹部というには少々頭が足りないが対ゲスでの絶大な戦闘力と証拠隠滅能力が評価され大幹部となっている 後日正式に子まりさはゲスヤクザ入りを果たし傷まりさの下で修行する事となった 子まりさが傷まりさと行動するようになって一ヶ月が経ったある日の事 「ゆっくりしていってねまりさ」 『ゆっくりしていってね!おねえさん、きょうもげんきそうでなによりなのぜ』 『ゆっくりしていってね!』 「おちびちゃんの帽子の具合はどう?変なところはない?」 子まりさは亡き父まりさの形見の帽子をかぶっている。そのままかぶるとブカブカで入らなかったのだがお姉さんの手によって子供でもかぶれるように改造が施されている それを見た人間達はデカ帽子のまりさ、一部の若者はビッグハットまりさと呼んでおり、この地区の名物となっている 『だいじょうぶだよ!おねえさんありがとう!』 『そういえばありすはどうしたのぜ?すがたをみないのぜ』 「それがね、昨日公園に行ったんだけど野良のれいむに襲われてケガしちゃったのよ。それで家で休んでるのよ」 『ほんとうなのぜ?こうえんのどのへんかわかるのかぜ?』 「確か…滑り台の近くだったかしら。茂みから飛び出してきて1匹がありすにケガをさせてもう1匹が私の買い物袋を持って行っちゃったのよ」 『おかしいのぜ…あのへんののらもまりさたちゲスヤクザのことはしってるはずなのぜ』 「そうなのよ。だからおかしいと思って。加工所に連絡しようかとも思ったんだけどそんな事したらあなた達にも迷惑だと思ってね」 2匹のれいむ。そう聞いて子まりさの顔色が変わる 『おねえさん、そのれいむはまりさとおなじくらいのゆっくりだったんじゃないの?』 「そうそう!丁度あなた位だったわ!」 『それはたぶんあのゲスれいむのこどもたちだよ…まだいきてたなんて……まりさ!こうえんにいこう!しまつしにいかないと!』 『わかったのぜ。ただしまりさはみてるだけなのぜ。ゲスヤクザなら2ひきをどうじにあいてにしてもかてるはずなのぜ』 『わかったよ!それじゃおねえさんまたあとでね!』 「あんまり危ないことはしちゃ駄目よー!」 『しんぱいしてくれてありがとうおねえさん!いってくるよ!』 『ありすのかたきをとってくるのぜ!』 2匹はお姉さんに別れを済ませると公園へと跳ねていった 「…ありすはまだ死んでないんだけどなぁ」 公園の茂みに隠されたダンボールハウスの中では2匹の子れいむがビニール袋の中身の食料を食い漁っている 「あのばばあはまぬけだったね!おかげでおいしいあまあまがたくっさんだよ!」 「つぎはおちびちゃんをたべたいね!とくっじょうのあまあまだからね!」 母れいむが死んだ事で飢え死にすると思われたゲス2匹は荒事とは無縁の善良なゆっくりを襲ったり赤ゆを盗んで食べたりして生き延びていたようだ。しかし… 「ここだよまりさ。ここがあのゲスの住処だよ!」 それも今日ここで終わる 「邪魔するのぜ。飼いゆっくりのありすを襲ってケガをさせたのはお前たちなのかぜ?」 「ひ、ひいっ?!ゲスヤクザだぁああああ!」 「答えるのぜ!」 バシッ!とあんよを踏み鳴らす。それだけでゲスれいむ達はおそろしーしーを垂れ流し自らの罪を認めた 「れ、れいみゅたちがやりまちたぁあああ!ごべんなざい!おなががすいててああするしかなかったんですぅうう!」 「嘘はいけないよ。まりさはこの公園のゆっくり達から聞いたよ。自分から赤ちゃんを盗んで食べたりゆっくりを襲って食べてたってね」 「おまえはあのくそどれいのこども!?」 「お父さんを……奴隷って言うなぁ!」 帽子の中からフォークを取り出しわざと中枢を避けてれいむを突き刺した 「ゆぎぃ!い゛だい゛ぃいいいい!いもうとがおねえちゃんをころしていいとおもってんのかぁ!」 「お前らをお姉ちゃんなんて言いたくないよ。お前らもあのゲスれいむと同じ目に合わせてやるから覚悟しろ!」 「おまえがおがあざんをごろじだのがぁああああああああ!」 「ゆるさないよ!おかーさんのかたきぃいいいい!」 無傷なれいむがまりさに襲いかかったがまりさは少し身をずらしただけで避け、れいむの着地と同時にあんよにフォークを突き刺した 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!でいぶのかもしかのようなあんよがぁあああああ!」 「もう逃げられないぞ!覚悟しろ!」 「ごめんなざい!おどうざんをどれいあづかいじたこどはあやばりまず!」 「もうおどうざんをどれいなんでいいまぜん!もうゆっくりをたべだりじまぜん!だがらゆるじでぐだざい!」 「駄目だよ。お前らみたいなゲスを放っておいたら何の罪も無いゆっくりまで犠牲になっちゃうからね!」 「「いやだぁああああ!じにだぐない!もっどゆっぐりじだいいいいいいいいいい!」」 「地獄でゆっくりしろゲス共!」 「ゆぎっ!?」「ゆべぇ!?」 2匹ともまりさのフォークによって中枢を破壊され息絶えた 「これでまりさも親殺しと姉妹殺しのゲスゆっくりだね」 「気にする必要はないのぜ。こんなゲス生かしておく価値すらないのぜ」 「ありがとうまりさ…帰ろうか」 「そうするのぜ。孤ゆ院でれいむがおちび達と待ってるのぜ…今日も大変なのぜ!」 後書きのようなもの どうしてこうなった 元々は猿渡哲也先生の傷だらけの仁清という漫画のパロを目指したはずなんですが何故かこんな形に 結局主人公が赤ん坊の頃にゴミ捨て場に捨てられた・義理人情に厚く涙脆い・傷だらけの大きな体格の持ち主以外の設定がほぼ無い状態になってます もう開き直って俺設定満載にしました。ホントスミマセン 今作で10作を越えてますが名前についてはちょっと決めかねてるので暫く名無しで通します 今まで書いたもの anko4214 処刑ゆん anko4218 餌付け anko4230 少女の目覚め anko4239 おかあさんのけっかい anko4250 本当にいいのか? anko4275 素直すぎるが故に anko4279 のうかりんとまりさ anko4289 放し飼い anko4301 俺とれいむとお袋 挿絵:
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ハラルド:隻眼の戦神 攻略 合計40枚+03枚 上級02枚 極星邪龍ヨルムンガンド 極星邪狼フェンリル 下級16枚 極星獣ガルム×2 極星將テュール×3 極星天ヴァナディース×3 極星天ヴァルキュリア×3 極星天ミーミル×2 極星霊リョースアールヴ×3 魔法10枚 極星の輝き×2(D) 極星宝ドラウプニル×2 サイクロン×2 死者蘇生(D) 月の書 テラ・フォーミング ハリケーン 罠12枚 オーディンの眼 神の威光 神の警告×2 神の桎梏グレイプニル×2 神の宣告 ギャラルホルン 極星宝グングニル×2 聖なるバリア-ミラーフォース-(D) リビングデッドの呼び声 エクストラ03枚 極神聖帝オーディン×3
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隻眼の魔封面【装備 頭装備】せきがんのまふうめん 種類 頭装備 装備可能キャラ 全員 装備条件 Lv.87 初期合成回数 MAX 『(JPDesign)魔力の流れを見極めろ!』 JPDesign。黄泉路(2)のレアドロップ。魔法防御力が最大10という、ver.4.23現在、最高の魔防を持つ頭装備。 魔法で高速ステを目指す人に需要があるかもしれない。なお、好みの分かれる外観をしている。
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隻眼の有名人 262 :水先案名無い人:2011/01/14(金) 04 48 30 ID dwYoqKUv0 光成「隻眼の有名人を見たいかーーーーッ」 観客「オーーーーーーーーーーーーーー!!!!」 光成「ワシもじゃ ワシもじゃみんな!!」 光成「選手入場!!!」 アナウンサー「全選手入場です!!!!」 全選手入場!! 伊達家は生き延びた!! 更なる研鑚を積み独眼龍が甦った!!! 奥州の名将!! 伊達政宗だァ――――!!! マケドニア王国はすでに我々が完成している!! アレクサンダーの後継者アンティゴノス1世だァ――――!!! 組み付きしだい討ちまくってやる!! アレクサンダーの父 フィリッポス2世だァッ!!! 空中の撃ち合いなら我々の歴史がものを言う!! 大空のサムライ 撃墜王 坂井三郎!!! 真の演技派を知らしめたい!! 「そうでない方はそれなりに…」 樹木希林だァ!!! 荒木村重は謀反人だが俺は冤罪だ!! 松寿丸を救ってくれた竹中殿に感謝 黒田官兵衛だ!!! アラブ対策は完璧だ!! イスラエルの猛将 モシェ=ダヤン!!!! 土佐流の戦術は私の中にある!! 明治の独眼龍が来たッ 山地元治!!! ナポレオン相手でも絶対に敗けん!! ロシアのケンカ見せたる 片目の老将 クトゥーゾフだ!!! 鴉軍(なんでもあり)ならこいつが怖い!! 唐のピュア・ファイター 李克用だ!!! 織田家から片目の暗殺者が上陸だ!! 松平広忠暗殺 岩松八弥!!! ルールの無い戦争がしたいからローマ攻め(アルプス越え)になったのだ!! カルタゴの戦争を見せてやる!!ハンニバル!!! めい土の土産に勲章とはよく言ったもの!! 暗殺の奥義があの時 実戦でバクハツしたのに!! ヒトラー暗殺失敗 シュタウフェンベルクだ―――!!! 暗殺未遂で失った片目こそが対LTTE戦の代名詞だ!! まさかこの女がきてくれるとはッッ スリランカ元大統領・クマラトゥンガ!!! 闘いたいからここまできたッ 隻眼の証拠一切不明!!!! 柳生のソード(剣術)ファイター 柳生十兵衛だ!!! オレは皇帝最強ではない残虐刑罰で最強なのだ!! 御存知前秦 苻生!!! お笑いの本場は今や由利徹にある!! 師匠を驚かせる奴はいないのか!! たこ八郎だ!!! オウムッ説明不要!! 松本サリン事件死傷者660名以上!!! 東京地下鉄サリン事件死傷者6300名以上!!! 麻原彰晃だ!!! 兵法は実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦兵法!! 本家武田軍団から山本勘助の登場だ!!! 射られた左目も親からの頂きもの 邪魔するやつは思いきり殴り思いきり斬るだけ!! 自分の目を食った魏の武将 夏候惇 自分を試しに芸能界へきたのよッ!! おかま双子の兄 ピーコ!!! 危険思想に更なる磨きをかけ ”2.26事件の支柱”北一輝が帰ってきたァ!!! 今の自分に議席はないッッ!! 元副総裁 山崎拓!!! 1945.8.6の地獄が今ベールを脱ぐ!! 広島から 中沢啓治だ!!! 日本文学の前でならオレはいつでも全盛期だ!! 消える芳一の耳 ラフカディオ=ハーン 本名で登場だ!!! 製薬の仕事はどーしたッ 治療の炎 未だ消えずッ!! 治すも壊すも思いのまま!! 星新一の父 星一だ!!! 特に理由はないッ 横綱が強いのは当たりまえ!! 隻眼なのはないしょだ!!! 日の下開山! 双葉山がきてくれた―――!!! 内戦で磨いた実戦政治手腕!! カンボジアのデンジャラス首相 フン=センだ!!! 実戦だったらこの人を外せない!! 超A級スルタン バイバルス1世だ!!! 超一流アメリカの超一流の棍棒外交だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ 大統領!! セオドア=ルーズベルト!!! 刑事コロンボはこの男が完成させた!! 「うちのかみさんが…」 ピーター=フォークだ!!! お昼の名司会者が帰ってきたッ どこへ行っていたンだッ タモさんッッ 俺達は君を待っていたッッッ森田一義の登場だ――――――――ッ 加えて負傷者発生に備え創作世界からリザーバーを5名御用意致しました! 妖怪 鬼太郎親子!! 渋川流柔術 渋川剛気!! 立つんだジョー!丹下段平! ……ッッ どーやらもう蝕の最中の様ですが、到着次第ッ皆様にご紹介致しますッッ #支援thx、 265ネルソンはまだ辛うじて見えてたって話もあるので除外、オイラーは知らなかった #あと、荒木村重に幽閉されたせいで隻眼になったという説を受けて黒田官兵衛を隻眼扱いしたが、異説がある? #Wikipediaは他の情報当たってみるとガセネタだと判明したりして結局二度手間になって使えない、もう信用できない 関連レス 265 :水先案名無い人:2011/01/14(金) 05 09 33 ID JmfCzStQ0 ネルソンは? オイラーは? 如水が隻眼だったって初耳だな。 266 :水先案名無い人:2011/01/14(金) 05 10 29 ID 7l74Mtzh0 ー^) 267 :水先案名無い人:2011/01/14(金) 05 12 03 ID JmfCzStQ0 って29人だからまだ途中か?すまん。 269 :水先案名無い人:2011/01/15(土) 06 09 40 ID SPw5j/3V0 両目盲目もいくつか入ってない? クトゥーゾフやコロンボ、たこは嬉しいなあ 有名人なのに片目と知らんかったのもけっこういた 乙 コメント 名前
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「ま、まりざああああああああ!」 森の中からありすの声が聞こえる。 ゆっくりまりさは懸命に逃げていました。 親まりさだけならば楽に逃げることができました。 しかし、今は子まりさが4匹親の速度に必死についてきています。 幸いにもこの先は湖でした。 2匹の親まりさは森の先の湖を見て安堵します。 「ゆううううぅ!これでたすかるよ!」 「みんなはやくぼうしをうかべてね!」 親まりさの発言で我先に帽子を浮かべる子まりさ達。 子まりさが全部帽子に乗ったのを確認すると親まりさも帽子を浮かべました。 「まりざあああああああいっしょにゆっぐりじようよおおおお!」 「にげなくでもだいじょうぶだよおおおおおおおお!」 ありすの群れが森から飛び出してきます。 間一髪、親まりさは帽子に飛び乗ることができました。 急いで陸地から離れる親まりさ。 何匹かのありすは水も気にせずに親まりさに飛び掛かりました。 それを二匹は口に咥えた棒ですべて叩き落します。 「ま、まりざあああああガボゴボ・・・」 「たずげでええええええええ・・・」 「まりさ、いまならもどってきたらゆるしてあげるよ!」 湖畔で生き残ったありすたちがまりさ達に呼びかけます。 しかし、まりさたちが戻るわけにはいきません。戻れば死ぬのだから。 「まりさ、どうしよう・・・」 「とにかくすすむよ!ありすたちがいないばしょにいこうね!」 そうやっておやまりさは湖に帽子を漕ぎ出しました。 子まりさ達も親まりさに挟まれてオールで必死に水を掻いて行きます。 やがて、まりさたちの前に岸が現れました。 「ありすたちがいないよ!」 「あそこでおりようね!」 しばらく岸を巡り、上陸できる場所を見つけるとまりさ達は見知らぬ土地に上陸しました。 「ゆゆっ、なにかへん!」 「ちょっとじめんがぶよぶよしてるかも!」 「はねてもあまりいたくないよ!」 「ぶよんぶよん~。」 新しい土地でそれぞれ感想を言っていく子まりさ達。 親ゆっくりも子ゆっくりのように地面に違和感を感じたようでした。 しかし、記憶を探しても引っかかるものはありません。 「もっとおくにいってみようね!」 「たべものがあるといいね!」 まりさ達は岸辺を離れ、食べ物を探すことにしました。 ふよふよとした地面には草が生えていたが、大きな木は見つかりませんでした。 草原を掻き分けて進むとまた岸に辿り着きました。 「ゆゆゆ?みちまちがえたのかな?」 「ゆ~、つぎはきしにそってうごこうね!」 草原の中で道に迷ったと感じたまりさ達は今度は岸に沿ってうごくことにしたようでした。 「なにしてるの?」 「めじるしをつくってるんだよ!つぎにきたときこれがあればきづくでしょ!」 「おとーさんすごい!」 父まりさは次にここに来た時気づくよう目印を作ったようです。 それに気づいた子まりさに説明し、子まりさを教育するのも忘れません。 目印を出発したゆっくりまりさはゆっくりと岸にそって進みます 途中動物が現れるかもと警戒していましたが、現れたのは魚を狙う鳥ぐらいで、陸の動物は一度も会いませんでした。 そうして岸に沿ってまりさたちは進み、しばらくすると目印を作ったところに来てしまいました。 「ゆゆゆ!これはしまだよ!」 「しま?」 「おとーさんのおとーさんまりさがいってたよ!みずのなかにじめんがあるばしょがあるって!」 「ゆゆっ!?」 ここは浮島でした。 陸から離れた水草などの植物が何年もの年月により泥炭化し土となり、それが何年も繰り返されて大きな島となっていたのでした。 父まりさは自分が言ったことを確認するために足元の地面をすこし掘ります。 しばらくすると水が湧き出し、さらに掘ると底が見えない水が見えました。 「ゆゆ!!このじめんはあぶないよ!」 「すぐにうめてね!」 あわてて土をかぶせて埋めようとするまりさ達。 しかしそのまま土をかけても沈んでいくばかり。 「ゆうううううう!どおじでええええええええ!」 「ごごじゃゆっぐりでぎないいいいいいいいい!」 まりさたちはとうとう泣き出してしまました。 6匹の泣き声が回りに響き渡ります。 そこへ、 「おいおい、どうしたんだぜ?」 「ゆぅ?」 いきなり聞こえてきた声に不思議がるまりさたち。 辺りをきょろきょろ見回すがまりさたち以外にうごくものはいません。 「ゆゆゆ・・・ゆうれいだああああああ!」 「い゙や゙あああああああ!」 「帽子が邪魔なんだぜ、上をみてみな。」 「ゆっ!」 言われて上を見上げるゆっくり。 そこには箒に乗ってまりさにそっくりな人が浮いていて・・・ 「ま゙り゙ざあ゙あああああああああ!」 「ゆ゙っぐり゙じよ゙ゔね゙えええええええ!」 「そこでゆっくりしててね!」 向日葵畑の中でゆっくりまりさはゆっくりありす二匹から逃げていました。 ある人に会うためにいつも住んでいる場所から離れたここにやってきたのです。 不運にももう少しでその人のいる場所に着くというところでゆっくりありすに見つかってしまい、目的どころではなくなってしまったのでした。 向日葵畑に逃げ込んだは良かったのですが発情中のありすは驚異的な感覚でまりさを追いかけてきました。 長い間旅してきたまりさには逃げ切るだけの体力は残っておらず、まりさがすっきりさせられてしまうのも時間の問題でした。 「みんなとのやくそくがあああああああああ!」 ゆっくりまりさは旅立つ前、群れのみんなに絶対に帰ると約束していました。 その約束のために今までがんばってきたのだがもはやまりさに約束を守るための体力は残っていませんでした。 とうとう石にに躓き顔を地面に打ち付けるまりさ。 まりさはこれから怒ることに恐怖しながら必死に顔を起こし振り返ります。 しかし、あれほどまでにしつこく追いかけてきたゆっくりありすたちはいつまで経ってもやってくることはありませんでした。 「ゆゆ?にげきれたのかな?」 まりさは不思議に思っていると、ガサゴソと向日葵が揺り動く音が近づいてくるのに気づきます。 「ゆゆ!かくれなくちゃ!」 まりさは穴を掘って体を隠します。 穴にすっぽりと入ったまりさは帽子だけ地面から出た状態となりました。 こうすることで穴を掘るところを見なかったゆっくり以外の動物には人が落とした帽子に見えて襲われることはありません。 ゆっくりの場合は死んだゆっくりの装飾を持っていると他のゆっくりに嫌われるので何も見なかったように立ち去っていきます。 ありすが見ている間はできなかった隠れる行動ができて、まりさはこれで目的を果たすことができるだろうと安堵しました。 しかし、物音はまりさのほうに近づいてきます。 まりさは不安になり、よりいっそう穴に潜り込もうとしました。 とうとう物音はまりさの目の前までやってきます。 目を瞑り、じっと耐えるまりさ。 しばらくしても何も起こりません。 まりさはホッと胸をなでおろします。 同時に頭がスースーする感覚を覚えるゆっくりまりさ。 「ゆゆっ!まりさのぼうし!」 急にまりさの帽子がなくなりあわてて穴から飛び出したまりさは日傘をさした緑髪の女性が帽子を掴んでいるのを目にしました。 「ゆゆ、まりさのぼうしかえしてね!」 「言われなくても返すわよ。」 そういってその女性は帽子をまりさの頭に載せてくれます。 「おねーさんありがと!ゆっくりしていってね!」 「と、言われても元からここでゆっくりしてたんだけど。」 「ゆゆ・・・まりさもゆっくりさせてね!」 「その前にどうしてここに来たのか教えなさい。」 女性の質問にまりさは忘れていた目的を思い出しました。 「ゆ!ゆーかってひとにたねをもらいにきたんだよ!」 「種?」 「そうだよ!まりさたちがゆっくりするにはそのたねがひつようなの!」 「どこでそんなこと聞いたのかしら?」 「まりさにそっくりなかおのひとがほうきにのってあらわれたの!」 「あぁ名前も一緒だから分かりやすいわ。」 「それでゆーかってひとがたねをもってるっておしえてくれたの!」 「なるほど。」 まりさは緑髪のお姉さんの返答を待つ。群れの明日が掛かっているので断られたら土下座しても頼み込むつもりでした。 しかし、緑髪のお姉さんはあっさりと、 「いいわよ。」 「ゆっ!?おねーさんありがと!」 「ただし、貴方達の住処で渡す種をどうするか見させてもらうわ。」 「ゆゆゆ・・・わかったよ!ゆっくりあんないするね!」 群れの場所を知られるのはまずいとまりさは考えたが、恩人の教えてくれた人なのだからと自分を納得させます。 「それで、どんな種がほしいのかしら?」 「んーと、おみずにうかぶやつ!」 「水草?」 「よくわからないけどそれだよ!それならまりさたちもあんしんしてのれるってきいたよ!」 「よく分からないわね。ますます気になるわ。とにかく案内して頂戴。」 緑髪のお姉さんはまりさを持ち上げて飛び上がりました。 「ゆゆっ!おそらをとんでるみたい!」 「それで、貴方のお家はどこかしら?」 「ゆー、あそこだよ!」 そうやってまりさが顔を向けたのは大きな館が近くにある湖です。 「まさか湖の中で住んでいるの?」 「ゆっ!そうだよ!まりさたちのしまでくらしてるよ!」 そう言ってまりさは緑髪のお姉さんを案内します。 しばらくして、湖に浮かぶ浮島に到着しました。 「ここがそうなのかしら?」 「そうだよ!みんな、ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 緑髪のお姉さんの腕の中でまりさがゆっくりの挨拶をすると草むらの中から一匹二匹とゆっくりが現れました。 ゆっくりは全部ゆっくりまりさ種です。 「まりさしかいないのね。」 「そうだよ!ここはまりさたちのおうちだよ!」 まりさは自慢げに答えます。 このまりさ達は初めてここに辿り着いたまりさ達と、同じく危険な目にあって浮島に辿り着いたまりさたちです。 今では小規模の群れとなっていました。 「おねーさんおろしてね!」 「はいはい。」 まりさは緑髪のお姉さんの腕から降りると草むらから出てきたまりさ達の元へ向かいました。 「ゆっくりしないでかえってきたよ!」 「おかえり、まりさ!みんなしんぱいしてたよ!」 「あぶなかったけどなんとかもくてきをはたせたよ!」 そのまりさの答えにゆっくりまりさ達は緑髪のお姉さんに顔を向けます。 「おねーさんはゆっくりできるひと?」 「今はゆっくりしてるわよ。」 そう返事するとまりさ達は警戒を解き、 「まりさたちがんばってくささんやおはなさんそだててるんだけどうまくいかないの!」 「なかまはどんどんふえるからもっとくさがひつようなの!」 「ほうきのおねーさんがくさばなでこまったらひまわりのおねーさんにそうだんすればいいっていってたの!」 「だから、むれでいちばんのまりさにたのんでつれてきてもらったの!」 「おねーさんおねがいします!」 と、緑髪のお姉さんに事情を話します。 事情を聞いた緑髪のお姉さんは箒に乗ってきた人に文句を言いながらも、ゆっくりのために種と上手な育て方、さらにこの浮島でも育つ食べれる植物の種を用意しました。 今までまりさ達は湖畔近くで食べ物を取って戻ってくるという危険な生活をしていたので、それが減り、より長く島で暮らせるのはとても喜ばしいことでした。 浮島は木が育つことが可能な場所もありました。 そこにはりんごの木を植えました。 緑髪のお姉さんのおかげですぐに育った草をまりさ達は敷き詰めて新たな地面にしていきます。 「ゆ~、おねえさんありがと!」 「これでゆっくりくらせるよ!」 「おねーさんにもらったたねがんばってそだてるからね!」 「がんばって綺麗な花を咲かせなさい。枯らせてしまったら許さないわよ。」 そういって緑髪のおねーさんは去っていきました。 その後もたまにやってくる箒のお姉さんと緑髪のお姉さんにいろいろ教わりながら、ゆっくりまりさの浮島は湖の上のゆっくりプレイスとなりました。 ゆっくりプレイスの場所をどこで聞いたのか、時たままりさが浮島に流れ着き、群れの住人となりました。 そうやって数を少しずつ増やしながら、まりさたちは浮島でゆっくりとした生活を送っていました・・・ 「ゆうぅぅぅ、まりさたちだけゆっくりしててずるいよ!」 「そうだよ!れいむたちもあそこでゆっくりしたいよ!」 「まりさたちはひきょうだよ!」 木の上で文句を言うのはゆっくりれいむ。 れいむはリボンをつけていますが特に能力もなく、帽子で湖を渡るまりさをとても羨ましく見ていました。 「れいむたちもあのぼうしがあればゆっくりできるのにね!」 「れいむもりぼんじゃなくてぼうしがよかったよ!」 「しろくろのくせにれいむよりすぐれてるなんてゆるせないね!」 このれいむたちはまりさがありすにおわれて湖に逃げるのを木の上で見ていたのでした。 そのまま戻れなくなっているまりさの家族を笑っていたらまりさたちが湖の上で歩いているの見て驚きます。 よく見れば地面があるのが分かり、それでも何も無さそうな場所だったのであのまままりさ達は死んでしまうだろうと思いました。 しかし、しばらくしてまりさ達がどうなったか見に行くと何もない場所ですごくゆっくりしているではありませんか。 本当なられいむたちのもそこに行ってゆっくりしたいのですが、帽子がない霊夢は浮島に行く方法がありません。 一度まりさに帽子にれいむも乗せてと頼んだことがありました。 その時はまりさが、 「まりさのぼうしはひとりようだよ!れいむはのせれないんだ!ごめんね!」 そういってまりさは一人で浮島に向かっていったのでした。 れいむはそれを悔しそうに見るしかありませんでした。 それからもれいむは気の合う仲間たちと浮島を眺めてはゆっくりしているまりさを見て文句を言っていました。 このれいむたちは湖付近ではかなり多きい群れでしたが、発情ありすや人間によって常にゆっくりしているわけではありませんでした。 それゆえ、ずっとゆっくりできている浮島のまりさたちが羨ましかったのです。 今日もまた一匹のゆっくりまりさが浮島に向かおうと湖畔にやってきていました。 木の上のれいむは木から下りてまりさに言います。 「れいむもあそこにつれていってね!」 「ゆゆっ!だめだよ!ぼうしはひとつしかないよ!」 またれいむはまりさに断られてしまいました。 しかし今日は引き下がりません。 「どーしてもだめ?」 「どーしてもだよ!これはまりさのたいせつなぼうしだもん!」 そういってまりさはれいむを無視して帽子を湖に浮かべました。 その時、 「じゃあゆっくりしね!!」 「ゆぐっ!」 れいむはまりさを突き飛ばしました。帽子ではなく湖に落ちたまりさは沈んでいきます。 「れいむ゙ううううう!どおおおじでえええええ!」 「まりさだけゆっくりするのはぜったいにゆるさないよ!」 残ったのは先ほどのまりさのぼうし、れいむはそこに飛び乗ります。 「ゆっゆっ、れいむものれるよ!まりさはうそつきだね!」 初めて水に浮かんだれいむは大はしゃぎです。 一緒にいたれいむも乗りたそうにれいむを眺めていました。 しばらく交代で帽子に乗って遊んでいるとまりさを突き落としたれいむが何かを決意したような顔で言いました。 「これからむれのみんなにいってあのうきしまをれいむたちのものにするよ!」 「ゆゆゆ!?」 「あそこなられいむたちだってずっとゆっくりできるよ!」 「そうだね!まりさたちにはもったいないね!」 れいむはそう言って群れのみんなに自分の意見を話しました。 最近ありすの襲撃で仲間を減らし、ゆっくりできていなかったれいむの群れはその提案に賛成しました。 それからしばらくして、帽子を奪われ餡子を飛び散らせたまりさの死体が森に散乱するようになりました・・・ 「ここでゆっくりさせてね!」 「ゆっくりしていってね!」 浮島のまりさの群れは今日も数匹のまりさを仲間に加えました。 「ここでぼうしをかわかせてね!そうしないとゆっくりとけちゃうよ!」 「そうだね!ありがと!」 やってきたまりさは浮島の上に帽子を引き上げて帽子を乾かします。 いくら水に強い帽子でもずっと水の中だと溶けてしまうのでした。 帽子を乾かしている間になぜここに来たのかをやってきたまりさに聞きます。 浮島で生活するまりさたちには外から来る情報はとても貴重なものでした。 「ゆっ!もりのなかでぼうしをとられるまりさがふえたんだよ!」 「ゆゆっ!だいじなぼうしなのに!」 「そうだよ!だからまりさはとられるまえににげてきたの!」 「ここならあんぜんだよ!ゆっくりしていってね!」 群れの主要なまりさはやってきたまりさ達に事情を聞いた後集まって会議を始めました。 「ゆゆゆ・・・みんながいってるからもりのことはほんとうみたいだね!」 「これからもどんどんまりさたちがやってきそうだよ!」 「そのためにはここをもっとおおきくしないと!」 まりさ達は浮島に住めるゆっくりの場所が少なくなっているのに気づいていました。 とてもとても広い湖なので浮島を大きくしても問題はありません。 しかし、浮島を作るために必要な植物は育つまで時間が掛かります。 そして、まりさたちを悩ませていることがもう一つありました。 「でも、さいきんくささんたちへんだよ・・・」 「ゆっくりできてないよね・・・」 「いわれたとおりにそだててるのにね・・・」 まりさたちの使う植物のうち、一部の植物達が上手く育っていませんでした。 その草の部分で浮島に亀裂ができて島から離れてしまったり、浮島が沈んでしまうのです。 すぐに新しい草で補強して何とかしていますが所詮時間稼ぎでした。 「ゆゆゆ・・・こまったときはみどりがみのおねーさんにそうだんだよ!」 「ゆっ!そうだね!おねーさんならきっとなんとかしてくれるね!」 まりさたちは植物のことで困ったら緑髪のお姉さんと箒のお姉さんに助言を貰いに言っていました。 今回は植物についてなので緑髪のお姉さんを訪ねることにしたのです。 「ゆぅ・・・でももりはいまあぶないらしいよ!」 「でもでも、このままじゃゆっくりできないよ!」 森の危険はやってきたまりさたちによって浮島のまりさ達にも恐怖を植えつけていました。 緑髪のお姉さんを呼ぶには森を抜けねばなりません。 そんな危険な場所に誰を行かせるか・・・ まりさ達が悩んでいると一匹のまりさがやってきます。 「まりさがいくよ!まりさはまえにもいったことがあるよ!」 「ゆゆ!そうだね!むれでいちばんはやいまりさならあんしんだよ!」 そのまりさは初めて向日葵畑に向かったまりさでした。 あの後も何回か行っていたのでどうすれば森をすぐに抜けれるかも知っていました。 群れの主要なまりさ達はこのまりさに望みを託すことにしました。 出発の日。 朝早くに浮島を出発することになったまりさは群れのまりさに見送られながら帽子を漕ぎ出します。 何事もなく湖畔につき、森に入ろうとしたとき一匹のれいむが前に立ちはだかりました。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっ、ゆっくりしていってね!」 れいむの発言に条件反射で答えてしまうまりさ。 しかし、ゆっくりしているとそれだけ浮島の仲間がゆっくりできなくなります。 「れいむ、ごめんね!まりさはいそいでるんだ!」 「ゆっくりしつもんさせてね!」 まりさの断りも気にせずまりさに質問をするれいむ。 まりさは苛立ちながらもゆっくりと質問を待ちます。 「いままりさたちのむれはゆっくりしてる?」 「いまたいへんだからゆっくりしてないよ!だからさっさとどいてね!」 まりさは正直に答えて退いて貰おうとします。 しかし、れいむは顔をにやけさせて逆にまりさを捕まえようとしました。 「ゆゆ、ゆっくりやめてね!」 「うごかないでね!」 まりさはれいむの突進を避けます。そのまま自慢の足で森に逃げ込もうとすると、別のれいむが二匹現れました。 これで助けてもらえる。 まりさはそう思い、新たなれいむ達に声をかけます。 「よかった!まりさをたすけてね!」 そういってまりさは二匹のれいむに近づいていきます。 そして、二匹を横切ろうとしたとき、二匹によって左右から掴まれてしまいました。 「ゆゆっ!ゆっくりやめてね!」 まりさの発言を無視して、二匹のれいむはまりさを地面に押さえつけました。 そこに先ほど突進してきたれいむがやってきます。 「まりさ、むれのことおしえてくれてありがとね!これでこんばんれいむのさくせんをじっこうできるよ!」 「ゆゆゆゆ!なにいってるの!」 いきなり作戦がどうこういいだしたれいむをまりさは不思議がります。 「まりさのむれはゆっくりできてないんでしょ?」 「そうだよ!だからまりさをはなしてね!」 「それなら、こんばんれいむたちがせめたらかんたんにうばえるね!」 「なにいっでるのおおおおおお!」 まりさはれいむの言っている事が理解できません。 だってまりさと違いれいむは帽子がないのです。それでは湖を渡れません。 「れいむはうきしまにわたれないよ!」 「そんなことないよ!」 そういってゴソゴソと茂みから何かを取り出すれいむ。 それは、ゆっくりまりさの帽子でした。 「どおじでえええええええええええ!」 まりさはれいむの発言より驚きました。 まりさ種は帽子をとても大事にします。他のゆっくりに上げることはありません。 そこまで考えてまりさは森で起こっている事件を思い出しました。 あの事件は帽子を奪うためにれいむたちがやっていたのです。 「ぎざま゙ああああああああああああ!」 「ゆっゆっゆっ!」 まりさは声を振り絞り叫びます。 そんなまりさをれいむは見下した目で笑いました。 「きづいたようだけどもうおそいよ!」 「ぼうしはみんなのぶんそろったよ!」 「あとはあのうきしまをれいむのものにするだけだよ!」 ふんぞり返るれいむの答えにまりさを押さえつけているれいむも続けます。 まりさは何とか逃げ出そうともがきます。 「むだだよ!まりさたちはもういっぴきもにがさにからね!」 「ゆゆゆ・・・むれのなかまがおまえたちをゆるさないよ!」 「れいむたちはまりさたちのねたよなかにせめこむんだよ!」 「れいむのすごいさくせんはおばかなまりさたちにきづかれることはないよ!」 「まりさがばかでたすかったよ!」 悔し紛れの対応もれいむたちに流され、さらに馬鹿にされてしまったまりさは涙が止まりません。 「お゙ね゙がい゙や゙め゙でえ゙ええええええええええ!」 「うるさいよ!まりさはそこでしね!」 「ゆぎゅ!」 泣き叫ぶまりさをれいむ達三匹で踏みつけます。 まりさは踏まれるたびに悲鳴を上げて、餡子を飛び散らせて死んでしまいました。 「じゃあさくせんどおりよなかにせめこむよ!それまでゆっくりしようね!」 れいむ達はそう言ってもりのなかに消えていきました・・・ ゆっくりまりさを送り出した浮島のまりさ達はその日も数匹のまりさを仲間に加え、いつもどおりに暮らしました。 その夜、まりさ達は緑髪のお姉さんが来なかった事を残念がり明日には来るだろうと、いつもより早く寝ていました。 箒のお姉さんによって外敵から襲われにくくなったまりさ達は、ゆっくりと帽子を漕ぐれいむ達に気づきませんでした・・・ 「ゆーおかあちゃんおにゃかしゅいたー。」 群れの一匹の赤ちゃんまりさが目を覚まします。 赤ちゃんはお腹が空いたので母親にご飯を貰おうと親まりさを探しました。 しかし、辺りを見回しても親まりさも姉妹のまりさも見つかりません。 「おかああああさあああああさぎゅ!」 母親を探そうと声を上げたまりさは誰かに圧し掛かられました。 まだ成長しきっていない赤ちゃんまりさはそれだけでぼろぼろです。 「ゆぐぅ!」 今度は後ろにか見つかれ持ち上げられました。 噛まれた部分から餡子を滲ませながらも赤ちゃんまりさは逃げようと体を振ります。 「はにゃじでえええええ!」 まりさが暴れていると急に噛まれていた所が痛くなくなります。 「ゆっ?」 それと同時にまりさは自分が落下していることが分かりました。 これで地面について逃げられる。 まりさはそう思い元気を取り戻しました。 しかし、 ボチャン! 「ゆぎゅごぼぼぼ・・・」 赤ちゃんまりさは地面につくことはありませんでした。 赤ちゃんまりさは空けられた穴から湖に吸い込まれ帽子ともども二度と浮き上がってきませんでした。 「ゆっ!こいつでさいごだね!」 危険を考えずにぐっすりと寝ていたまりさたちは各個撃破され、湖に沈んでいきました。 まりさを潰すごとに穴を開けていたので穴だらけでしたが、すこし気にすれば生活できないほどではありません。 れいむたちは勝手に地面が戻るものだと思っていました。 今まで住んでいた地面は何もしなくても穴が埋まったりしていたので今回もそう思ったのです。 まりさ達を沈めたれいむたちは島の中央に集まります。 そこには溜め込んだ食べ物や植物の種、そして実をつけたりんごの木がありました。 「ゆゆ!おいしそうなごはんだよ!」 「うめぇ!これめちゃうめぇ!」 れいむたちはまりさ達を潰して疲れていたので我先にと食べ物を漁ります。 何匹かはりんごの木に向かいました。 「りんごだ!」 「だめだよ!」 りんごに向かって飛び掛ったれいむをまりさが突き飛ばしました。 「これはおねーさんといっしょにたべるためのりんごだよ!」 「ゆゆゆ・・・まだいきのこってたんだね!」 「もうまりさはひとりだよ!ゆっくりしんでね!」 そうやってまりさとりんごを狙うれいむ達。 まりさはりんごと自分を守るために必死に飛び跳ねました。 しかし、多勢に無勢、とうとうまりさはれいむに捕まります。 まりさは潰されるのを覚悟しましたが、れいむ達はまりさを押さえつけ、りんごの木に向かいました。 そうして、泣き叫ぶまりさの前でりんごをゆっくりと食べきってしまったのです。 「どお゙じでごん゙な゙ごどずる゙の゙お゙おおおおおおおお!」 「まりさりんごおいしかったよ!」 まりさは足を噛み千切られて湖に捨てられました。 まりさは沈んでいきます。 まりさを見て笑い転げるれいむに何もできず死ぬことに涙しながら溶けてしまいました。 「まりさもいなくなったし、きょうからここはれいむのゆっくりぷれいすだよ!」 「ここでずっとゆっくりしようね!」 「あしたはまえのすみかからしょくりょうをはこぼうね!」 「まりさのぼうしはどうしよう?」 「みずうみにながされないようにうかべとけばいいよ!」 「そうだね!それならすぐつかえるね!」 明日の朝、元の住処から食料を運ぶことやどこで住むかなどをゆっくり決めてかられいむ達はぐっすりと眠りました・・・ 次の朝、れいむは帽子がなくなっていることに気づきます。 「れいむのぼうしがなくなっちゃった!」 「どおじでえええええええええ!」 「これじゃゆっぐりでぎないいいい!」 れいむは口々に騒ぎ始めます。 そこにさくせんを発案したれいむがやってきました。 「だいじょうぶだよ!ここにはくさがいっぱいあるからしばらくたべものにはこまらないよ!」 「そうだよ!それにりんごのきもあるよ!」 「まりさたちはここでくらしてたんだからたべものもあるはずだよ!」 れいむの言葉に騒ぐものはいなくなりました。 そうして各々ゆっくりしだします。 「ここならにんげんもこれないね!」 「そうだね!あかちゃんたちもゆっくりできるよ!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 といっても、付近で最大規模のれいむの群れが全部やってきたのですから浮島の上はゆっくりでいっぱいでした。 これでは飛び跳ねたりはできません。 「あかちゃんたちはみずうみにちかづかないでね!」 「あぶないからね!」 「わかっちゃよ!はなれてゆっくちちてるよ!」 昨日空けた穴のせいでもあったのでれいむ達は早く穴が埋まらないかなと思っていました。 そうして、昼頃になるとれいむ達は地面の草を食べ始めました。 「むーしゃ!むーしゃ!しあわせ~!」 「このくさおいしいね!」 「やわらかいからあかちゃんもたべやすいよ!」 「ちあわちぇ~!」 「いっぱいあるから、おなかいっぱいになるまでたべようね!」 浮島は草で覆われているのでれいむ全員でもしばらくは食べ切れないと思われました。 しかし、草は浮島を形成する上でとても重要な部分です。 その草を食べるとどうなるか。 まりさが残っていれば分かるのですが今ここにまりさはいません。 誰にもとがめられることなく、れいむ達は地面の草を貪り食いました。 異変が起こったのは昼ごはんを食べてゆっくりしていたときです。 「ゆゆっ!!なんだかしずんでるよ!」 「そこはあぶないよにげてね!」 「おなかいっぱいでうごけないいいいいい!」 一匹のれいむのいた地面が崩れ、湖に落ちたのです。 「ゆぎゅううううう!たすげでごぼぼぼぼぼ・・・」 「ゆぎゃああああああ!」 「おがあああぢゃああああああん!」 「はやくおかーちゃんたちゅけてね!」 「ゆゆゆゆ・・・」 帽子のないれいむ達には助けることができません。 「い゙や゙あ゙ああああああああ!」 「ゆううう、どおじでえええええええ!」 「れいむたちなにもしてないのにいいいいいい!」 一匹の死を悲しんでいると他の場所からも悲鳴が上がりました。 「ゆゆゆ・・・こんどはなに!?」 「またひとりおちたよ!」 「れいむのあがぢゃんがああああああああ!」 れいむ達はあわてます。 何かおかしなことが起こっていると。 「まりさたちがまだいるの!?」 「このしまにはれいむたちだけだよ!」 「じゃあなにがおこってるの!」 「れいむわからないよ!」 「とにかくゆっくりしないでね!」 しかし、れいむで埋められた浮島は表面上何が起こっているのか分かりません。 「ゆ!おかーしゃんどこいくのおおおおお!」 「れいむのあがぢゃああああああん!」 「まっててね!いまいくからね!」 「ゆっくち!・・・じっばいいいいいいい!」 「はやくもどってね!とけちゃうよ!」 「もどれに゙ゃい゙よ゙おおおおおおおお!」 れいむ達が島が崩れていると気づいたのは島に亀裂が入り、ばらばらになったときでした。 もちろん、そのときには手遅れです。 「く、くささんがんばってね!れいむがおちちゃうよ!」 「ごごじゃゆっぐりでぎないいいいいいいい!」 あるれいむはゆっくりの重さに耐えれなくなった草ごと沈み。 「ここはあぶないよ!むこうにとびうつろうね!」 「こどもたちはれいむのくちのなかにはいってね!」 「わかったよ!おかーさんがんばってね!」 「ひょひひふよ!」 「ゆー!」 「ゆがあああああああ!」 「おがーざんのばがあああああああ!」 「あががばぼごごおご・・・」 またあるれいむは他のくさに飛び乗ろうとして足を滑らし沈み。 「おなかすいたね・・・」 「だいじょうぶだよ!もうすこしでりくにつくよ!」 「そうだね・・・ゆっくりできるといいね・・・」 「れいむしっかりしてね!れいむ!」 「ゆっくりしたけっかがこれだよ・・・」 またまたあるれいむは別れた浮島の上で飢餓で苦しみながら死にました。 そんななか、一部のれいむ達は島の中心に向かって逃げていました。 れいむ達は群れのボスや作戦を発案したれいむ達でした。 「ゆゆっ!まんなかはまだくずれてないよ!」 「あそこにはきがはえてたよ!」 「あそこまでいけばゆっくりできるね!」 そう言いながられいむ達は中心に向かって必死に跳ねて行きました。 亀裂はれいむ達に容赦なく襲い掛かります。 「ゆぐゅ!」 「ゆっくりしないでね!はやくこっちにきてね!」 「ゆううううう!だずげでえ゙えええええええええ!」 「・・・ゆっくりしんでね!」 「ぞん゙な゙あ゙あああああああああ!」 「のろまなれいむはおいてのこったみんなでゆっくりするよ!」 そうやって仲間を見捨てながられいむたちはりんごの木に辿り着きました。 結局りんごの木まで辿り着けたのは10匹も満たしませんでした。 浮島の崩壊が終わると、りんごの木のれいむ達は辺りを見回します。 ばらばらになった浮島の残骸の上には何匹かれいむの姿が見えます。 しかし、食べ物が無いれいむたちは運よく湖畔に辿り着くでもしない限り餓死してしまうでしょう。 「ゆっ、ゆっ、ゆっくりたすけてね!」 「ゆぅ・・・」 何とかりんごの浮島に辿り着いたれいむが引き上げてもらおうと声を上げます。 しかし、そのれいむには下半分の体がありません。 これでは引き上げても助からないでしょう。 たとえ助かったとしても限りあるりんごです。 れいむは少ないことに越したことはありません。 浮島のれいむがしがみ付いてるれいむに向かいます。 「ゆっ、はやくたすけてね!」 助けてくれると思ったれいむははやく、はやくと浮島のれいむを急かします。 浮島のれいむはれいむがしがみついてる浮島の齧り、分離させました。 「どおじでえええええええ!」 「うるさいよ!そのからだじゃもうゆっくりできないんだよ!ゆっくりしね!」 しがみついていたれいむは浮力の減った浮島の残骸とともに湖に沈んでいきます。 その顔は驚きと憎しみでいっぱいでした。 浮島の崩壊からしばらくして、あたりは静けさを取り戻しました。 浮島の残骸は風によって様々な方向に流されて、りんごの木の周りには残っていませんでした。 りんごの木がある浮島では残った霊夢がりんごの木を巡って対立しています。 「れいむたちはおなかがすいたんだよ!そのきをたべさせてね!」 「いまたべたらりんごがならないよ!ゆっくりりかいしてね!」 空腹が限界を超えたれいむ達はりんごの木を食べようとじりじりと木に向かって進んでいきます。 それを、ある程度余裕があるれいむ達が押さえつけていました。 日が経つにつれて、空腹で我を忘れるれいむが増え始めたころ、とうとう共食いが始まりました。 「なにこれえええ!れいむってちょううめぇ!」 「ほんとだ~!」 「ムーしゃむーしゃしあわせええええええ!」 「あああああ、れいむのあがぢゃあああああん!」 「おねーさんたちゆっくちちてね!れいみゅおいしくないよ!」 最初は空腹で動けなくなっていた子ゆっくりを。 その後は、木を食べることに反対したれいむ達を。 そして誰が木を食べるか。 そんな争いを続けていくうち、 「これできまりだよ!」 「ゆっくりじだげっががごれだよ!」 最後まで残っていた二匹のうち、一匹がもう一匹を湖に突き落としました。 とうとうれいむは一匹になってしまいました。 「これでれいむをじゃまするものはいないね!」 れいむは安心してその場でゆっくりしだします。 それまでの戦いから疲れが溜まっていたれいむはぐっすりと眠ってしまいました。 れいむが寝ている間に浮島に強風が吹き荒れました。 その風はれいむのいる場所にも訪れ、戦いで取れやすくなっていたリボンを取っていきました。 「ゆっ・・・れいむのりぼおおおおおおん!」 れいむは風に流されるリボンに無我夢中で飛びつきました。 下は湖だと言うことも忘れて。 「あがががぼぼぼお・・・」 こうして、まりさの築いたゆっくりプレイスはゆっくり達のなかから消えていて行ったのでした・・・ 大きな湖に浮かぶ小さな小島。 ここにはりんごの木がありました。 りんごの木の下には花束が二つ置いてありました。 花を操る能力だけど植物もなんとか操れるんじゃないかと思って無茶させてみた。 旧作の方は知らなくて花のだけじゃよくわかんね。 性格が丸すぎる気もするな・・・うーん。 れいむの所が少ないと言われたので加筆してみた。 これでいいのだろうか。 とりあえずスレの664などを参考にしました。 意見くれた方ありがとう。 今まで書いた作品 ゆっくり水攻め ゆっくりの川流れ 天井のゆっくり ゆっくりまりさの水上生活 ゆっくり訓練 ぶるぶる とりもち 子ゆっくり きめぇまる このSSに感想を付ける
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「ま、まりざああああああああ!」 森の中からありすの声が聞こえる。 ゆっくりまりさは懸命に逃げていました。 親まりさだけならば楽に逃げることができました。 しかし、今は子まりさが4匹親の速度に必死についてきています。 幸いにもこの先は湖でした。 2匹の親まりさは森の先の湖を見て安堵します。 「ゆううううぅ!これでたすかるよ!」 「みんなはやくぼうしをうかべてね!」 親まりさの発言で我先に帽子を浮かべる子まりさ達。 子まりさが全部帽子に乗ったのを確認すると親まりさも帽子を浮かべました。 「まりざあああああああいっしょにゆっぐりじようよおおおお!」 「にげなくでもだいじょうぶだよおおおおおおおお!」 ありすの群れが森から飛び出してきます。 間一髪、親まりさは帽子に飛び乗ることができました。 急いで陸地から離れる親まりさ。 何匹かのありすは水も気にせずに親まりさに飛び掛かりました。 それを二匹は口に咥えた棒ですべて叩き落します。 「ま、まりざあああああガボゴボ・・・」 「たずげでええええええええ・・・」 「まりさ、いまならもどってきたらゆるしてあげるよ!」 湖畔で生き残ったありすたちがまりさ達に呼びかけます。 しかし、まりさたちが戻るわけにはいきません。戻れば死ぬのだから。 「まりさ、どうしよう・・・」 「とにかくすすむよ!ありすたちがいないばしょにいこうね!」 そうやっておやまりさは湖に帽子を漕ぎ出しました。 子まりさ達も親まりさに挟まれてオールで必死に水を掻いて行きます。 やがて、まりさたちの前に岸が現れました。 「ありすたちがいないよ!」 「あそこでおりようね!」 しばらく岸を巡り、上陸できる場所を見つけるとまりさ達は見知らぬ土地に上陸しました。 「ゆゆっ、なにかへん!」 「ちょっとじめんがぶよぶよしてるかも!」 「はねてもあまりいたくないよ!」 「ぶよんぶよん~。」 新しい土地でそれぞれ感想を言っていく子まりさ達。 親ゆっくりも子ゆっくりのように地面に違和感を感じたようでした。 しかし、記憶を探しても引っかかるものはありません。 「もっとおくにいってみようね!」 「たべものがあるといいね!」 まりさ達は岸辺を離れ、食べ物を探すことにしました。 ふよふよとした地面には草が生えていたが、大きな木は見つかりませんでした。 草原を掻き分けて進むとまた岸に辿り着きました。 「ゆゆゆ?みちまちがえたのかな?」 「ゆ~、つぎはきしにそってうごこうね!」 草原の中で道に迷ったと感じたまりさ達は今度は岸に沿ってうごくことにしたようでした。 「なにしてるの?」 「めじるしをつくってるんだよ!つぎにきたときこれがあればきづくでしょ!」 「おとーさんすごい!」 父まりさは次にここに来た時気づくよう目印を作ったようです。 それに気づいた子まりさに説明し、子まりさを教育するのも忘れません。 目印を出発したゆっくりまりさはゆっくりと岸にそって進みます 途中動物が現れるかもと警戒していましたが、現れたのは魚を狙う鳥ぐらいで、陸の動物は一度も会いませんでした。 そうして岸に沿ってまりさたちは進み、しばらくすると目印を作ったところに来てしまいました。 「ゆゆゆ!これはしまだよ!」 「しま?」 「おとーさんのおとーさんまりさがいってたよ!みずのなかにじめんがあるばしょがあるって!」 「ゆゆっ!?」 ここは浮島でした。 陸から離れた水草などの植物が何年もの年月により泥炭化し土となり、それが何年も繰り返されて大きな島となっていたのでした。 父まりさは自分が言ったことを確認するために足元の地面をすこし掘ります。 しばらくすると水が湧き出し、さらに掘ると底が見えない水が見えました。 「ゆゆ!!このじめんはあぶないよ!」 「すぐにうめてね!」 あわてて土をかぶせて埋めようとするまりさ達。 しかしそのまま土をかけても沈んでいくばかり。 「ゆうううううう!どおじでええええええええ!」 「ごごじゃゆっぐりでぎないいいいいいいいい!」 まりさたちはとうとう泣き出してしまました。 6匹の泣き声が回りに響き渡ります。 そこへ、 「おいおい、どうしたんだぜ?」 「ゆぅ?」 いきなり聞こえてきた声に不思議がるまりさたち。 辺りをきょろきょろ見回すがまりさたち以外にうごくものはいません。 「ゆゆゆ・・・ゆうれいだああああああ!」 「い゙や゙あああああああ!」 「帽子が邪魔なんだぜ、上をみてみな。」 「ゆっ!」 言われて上を見上げるゆっくり。 そこには箒に乗ってまりさにそっくりな人が浮いていて・・・ 「ま゙り゙ざあ゙あああああああああ!」 「ゆ゙っぐり゙じよ゙ゔね゙えええええええ!」 「そこでゆっくりしててね!」 向日葵畑の中でゆっくりまりさはゆっくりありす二匹から逃げていました。 ある人に会うためにいつも住んでいる場所から離れたここにやってきたのです。 不運にももう少しでその人のいる場所に着くというところでゆっくりありすに見つかってしまい、目的どころではなくなってしまったのでした。 向日葵畑に逃げ込んだは良かったのですが発情中のありすは驚異的な感覚でまりさを追いかけてきました。 長い間旅してきたまりさには逃げ切るだけの体力は残っておらず、まりさがすっきりさせられてしまうのも時間の問題でした。 「みんなとのやくそくがあああああああああ!」 ゆっくりまりさは旅立つ前、群れのみんなに絶対に帰ると約束していました。 その約束のために今までがんばってきたのだがもはやまりさに約束を守るための体力は残っていませんでした。 とうとう石にに躓き顔を地面に打ち付けるまりさ。 まりさはこれから怒ることに恐怖しながら必死に顔を起こし振り返ります。 しかし、あれほどまでにしつこく追いかけてきたゆっくりありすたちはいつまで経ってもやってくることはありませんでした。 「ゆゆ?にげきれたのかな?」 まりさは不思議に思っていると、ガサゴソと向日葵が揺り動く音が近づいてくるのに気づきます。 「ゆゆ!かくれなくちゃ!」 まりさは穴を掘って体を隠します。 穴にすっぽりと入ったまりさは帽子だけ地面から出た状態となりました。 こうすることで穴を掘るところを見なかったゆっくり以外の動物には人が落とした帽子に見えて襲われることはありません。 ゆっくりの場合は死んだゆっくりの装飾を持っていると他のゆっくりに嫌われるので何も見なかったように立ち去っていきます。 ありすが見ている間はできなかった隠れる行動ができて、まりさはこれで目的を果たすことができるだろうと安堵しました。 しかし、物音はまりさのほうに近づいてきます。 まりさは不安になり、よりいっそう穴に潜り込もうとしました。 とうとう物音はまりさの目の前までやってきます。 目を瞑り、じっと耐えるまりさ。 しばらくしても何も起こりません。 まりさはホッと胸をなでおろします。 同時に頭がスースーする感覚を覚えるゆっくりまりさ。 「ゆゆっ!まりさのぼうし!」 急にまりさの帽子がなくなりあわてて穴から飛び出したまりさは日傘をさした緑髪の女性が帽子を掴んでいるのを目にしました。 「ゆゆ、まりさのぼうしかえしてね!」 「言われなくても返すわよ。」 そういってその女性は帽子をまりさの頭に載せてくれます。 「おねーさんありがと!ゆっくりしていってね!」 「と、言われても元からここでゆっくりしてたんだけど。」 「ゆゆ・・・まりさもゆっくりさせてね!」 「その前にどうしてここに来たのか教えなさい。」 女性の質問にまりさは忘れていた目的を思い出しました。 「ゆ!ゆーかってひとにたねをもらいにきたんだよ!」 「種?」 「そうだよ!まりさたちがゆっくりするにはそのたねがひつようなの!」 「どこでそんなこと聞いたのかしら?」 「まりさにそっくりなかおのひとがほうきにのってあらわれたの!」 「あぁ名前も一緒だから分かりやすいわ。」 「それでゆーかってひとがたねをもってるっておしえてくれたの!」 「なるほど。」 まりさは緑髪のお姉さんの返答を待つ。群れの明日が掛かっているので断られたら土下座しても頼み込むつもりでした。 しかし、緑髪のお姉さんはあっさりと、 「いいわよ。」 「ゆっ!?おねーさんありがと!」 「ただし、貴方達の住処で渡す種をどうするか見させてもらうわ。」 「ゆゆゆ・・・わかったよ!ゆっくりあんないするね!」 群れの場所を知られるのはまずいとまりさは考えたが、恩人の教えてくれた人なのだからと自分を納得させます。 「それで、どんな種がほしいのかしら?」 「んーと、おみずにうかぶやつ!」 「水草?」 「よくわからないけどそれだよ!それならまりさたちもあんしんしてのれるってきいたよ!」 「よく分からないわね。ますます気になるわ。とにかく案内して頂戴。」 緑髪のお姉さんはまりさを持ち上げて飛び上がりました。 「ゆゆっ!おそらをとんでるみたい!」 「それで、貴方のお家はどこかしら?」 「ゆー、あそこだよ!」 そうやってまりさが顔を向けたのは大きな館が近くにある湖です。 「まさか湖の中で住んでいるの?」 「ゆっ!そうだよ!まりさたちのしまでくらしてるよ!」 そう言ってまりさは緑髪のお姉さんを案内します。 しばらくして、湖に浮かぶ浮島に到着しました。 「ここがそうなのかしら?」 「そうだよ!みんな、ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 緑髪のお姉さんの腕の中でまりさがゆっくりの挨拶をすると草むらの中から一匹二匹とゆっくりが現れました。 ゆっくりは全部ゆっくりまりさ種です。 「まりさしかいないのね。」 「そうだよ!ここはまりさたちのおうちだよ!」 まりさは自慢げに答えます。 このまりさ達は初めてここに辿り着いたまりさ達と、同じく危険な目にあって浮島に辿り着いたまりさたちです。 今では小規模の群れとなっていました。 「おねーさんおろしてね!」 「はいはい。」 まりさは緑髪のお姉さんの腕から降りると草むらから出てきたまりさ達の元へ向かいました。 「ゆっくりしないでかえってきたよ!」 「おかえり、まりさ!みんなしんぱいしてたよ!」 「あぶなかったけどなんとかもくてきをはたせたよ!」 そのまりさの答えにゆっくりまりさ達は緑髪のお姉さんに顔を向けます。 「おねーさんはゆっくりできるひと?」 「今はゆっくりしてるわよ。」 そう返事するとまりさ達は警戒を解き、 「まりさたちがんばってくささんやおはなさんそだててるんだけどうまくいかないの!」 「なかまはどんどんふえるからもっとくさがひつようなの!」 「ほうきのおねーさんがくさばなでこまったらひまわりのおねーさんにそうだんすればいいっていってたの!」 「だから、むれでいちばんのまりさにたのんでつれてきてもらったの!」 「おねーさんおねがいします!」 と、緑髪のお姉さんに事情を話します。 事情を聞いた緑髪のお姉さんは箒に乗ってきた人に文句を言いながらも、ゆっくりのために種と上手な育て方、さらにこの浮島でも育つ食べれる植物の種を用意しました。 今までまりさ達は湖畔近くで食べ物を取って戻ってくるという危険な生活をしていたので、それが減り、より長く島で暮らせるのはとても喜ばしいことでした。 浮島は木が育つことが可能な場所もありました。 そこにはりんごの木を植えました。 緑髪のお姉さんのおかげですぐに育った草をまりさ達は敷き詰めて新たな地面にしていきます。 「ゆ~、おねえさんありがと!」 「これでゆっくりくらせるよ!」 「おねーさんにもらったたねがんばってそだてるからね!」 「がんばって綺麗な花を咲かせなさい。枯らせてしまったら許さないわよ。」 そういって緑髪のおねーさんは去っていきました。 その後もたまにやってくる箒のお姉さんと緑髪のお姉さんにいろいろ教わりながら、ゆっくりまりさの浮島は湖の上のゆっくりプレイスとなりました。 ゆっくりプレイスの場所をどこで聞いたのか、時たままりさが浮島に流れ着き、群れの住人となりました。 そうやって数を少しずつ増やしながら、まりさたちは浮島でゆっくりとした生活を送っていました・・・ 「ゆうぅぅぅ、まりさたちだけゆっくりしててずるいよ!」 「そうだよ!れいむたちもあそこでゆっくりしたいよ!」 「まりさたちはひきょうだよ!」 木の上で文句を言うのはゆっくりれいむ。 れいむはリボンをつけていますが特に能力もなく、帽子で湖を渡るまりさをとても羨ましく見ていました。 「れいむたちもあのぼうしがあればゆっくりできるのにね!」 「れいむもりぼんじゃなくてぼうしがよかったよ!」 「しろくろのくせにれいむよりすぐれてるなんてゆるせないね!」 このれいむたちはまりさがありすにおわれて湖に逃げるのを木の上で見ていたのでした。 そのまま戻れなくなっているまりさの家族を笑っていたらまりさたちが湖の上で歩いているの見て驚きます。 よく見れば地面があるのが分かり、それでも何も無さそうな場所だったのであのまままりさ達は死んでしまうだろうと思いました。 しかし、しばらくしてまりさ達がどうなったか見に行くと何もない場所ですごくゆっくりしているではありませんか。 本当なられいむたちのもそこに行ってゆっくりしたいのですが、帽子がない霊夢は浮島に行く方法がありません。 一度まりさに帽子にれいむも乗せてと頼んだことがありました。 その時はまりさが、 「まりさのぼうしはひとりようだよ!れいむはのせれないんだ!ごめんね!」 そういってまりさは一人で浮島に向かっていったのでした。 れいむはそれを悔しそうに見るしかありませんでした。 それからもれいむは気の合う仲間たちと浮島を眺めてはゆっくりしているまりさを見て文句を言っていました。 このれいむたちは湖付近ではかなり多きい群れでしたが、発情ありすや人間によって常にゆっくりしているわけではありませんでした。 それゆえ、ずっとゆっくりできている浮島のまりさたちが羨ましかったのです。 今日もまた一匹のゆっくりまりさが浮島に向かおうと湖畔にやってきていました。 木の上のれいむは木から下りてまりさに言います。 「れいむもあそこにつれていってね!」 「ゆゆっ!だめだよ!ぼうしはひとつしかないよ!」 またれいむはまりさに断られてしまいました。 しかし今日は引き下がりません。 「どーしてもだめ?」 「どーしてもだよ!これはまりさのたいせつなぼうしだもん!」 そういってまりさはれいむを無視して帽子を湖に浮かべました。 その時、 「じゃあゆっくりしね!!」 「ゆぐっ!」 れいむはまりさを突き飛ばしました。帽子ではなく湖に落ちたまりさは沈んでいきます。 「れいむ゙ううううう!どおおおじでえええええ!」 「まりさだけゆっくりするのはぜったいにゆるさないよ!」 残ったのは先ほどのまりさのぼうし、れいむはそこに飛び乗ります。 「ゆっゆっ、れいむものれるよ!まりさはうそつきだね!」 初めて水に浮かんだれいむは大はしゃぎです。 一緒にいたれいむも乗りたそうにれいむを眺めていました。 しばらく交代で帽子に乗って遊んでいるとまりさを突き落としたれいむが何かを決意したような顔で言いました。 「これからむれのみんなにいってあのうきしまをれいむたちのものにするよ!」 「ゆゆゆ!?」 「あそこなられいむたちだってずっとゆっくりできるよ!」 「そうだね!まりさたちにはもったいないね!」 れいむはそう言って群れのみんなに自分の意見を話しました。 最近ありすの襲撃で仲間を減らし、ゆっくりできていなかったれいむの群れはその提案に賛成しました。 それからしばらくして、帽子を奪われ餡子を飛び散らせたまりさの死体が森に散乱するようになりました・・・ 「ここでゆっくりさせてね!」 「ゆっくりしていってね!」 浮島のまりさの群れは今日も数匹のまりさを仲間に加えました。 「ここでぼうしをかわかせてね!そうしないとゆっくりとけちゃうよ!」 「そうだね!ありがと!」 やってきたまりさは浮島の上に帽子を引き上げて帽子を乾かします。 いくら水に強い帽子でもずっと水の中だと溶けてしまうのでした。 帽子を乾かしている間になぜここに来たのかをやってきたまりさに聞きます。 浮島で生活するまりさたちには外から来る情報はとても貴重なものでした。 「ゆっ!もりのなかでぼうしをとられるまりさがふえたんだよ!」 「ゆゆっ!だいじなぼうしなのに!」 「そうだよ!だからまりさはとられるまえににげてきたの!」 「ここならあんぜんだよ!ゆっくりしていってね!」 群れの主要なまりさはやってきたまりさ達に事情を聞いた後集まって会議を始めました。 「ゆゆゆ・・・みんながいってるからもりのことはほんとうみたいだね!」 「これからもどんどんまりさたちがやってきそうだよ!」 「そのためにはここをもっとおおきくしないと!」 まりさ達は浮島に住めるゆっくりの場所が少なくなっているのに気づいていました。 とてもとても広い湖なので浮島を大きくしても問題はありません。 しかし、浮島を作るために必要な植物は育つまで時間が掛かります。 そして、まりさたちを悩ませていることがもう一つありました。 「でも、さいきんくささんたちへんだよ・・・」 「ゆっくりできてないよね・・・」 「いわれたとおりにそだててるのにね・・・」 まりさたちの使う植物のうち、一部の植物達が上手く育っていませんでした。 その草の部分で浮島に亀裂ができて島から離れてしまったり、浮島が沈んでしまうのです。 すぐに新しい草で補強して何とかしていますが所詮時間稼ぎでした。 「ゆゆゆ・・・こまったときはみどりがみのおねーさんにそうだんだよ!」 「ゆっ!そうだね!おねーさんならきっとなんとかしてくれるね!」 まりさたちは植物のことで困ったら緑髪のお姉さんと箒のお姉さんに助言を貰いに言っていました。 今回は植物についてなので緑髪のお姉さんを訪ねることにしたのです。 「ゆぅ・・・でももりはいまあぶないらしいよ!」 「でもでも、このままじゃゆっくりできないよ!」 森の危険はやってきたまりさたちによって浮島のまりさ達にも恐怖を植えつけていました。 緑髪のお姉さんを呼ぶには森を抜けねばなりません。 そんな危険な場所に誰を行かせるか・・・ まりさ達が悩んでいると一匹のまりさがやってきます。 「まりさがいくよ!まりさはまえにもいったことがあるよ!」 「ゆゆ!そうだね!むれでいちばんはやいまりさならあんしんだよ!」 そのまりさは初めて向日葵畑に向かったまりさでした。 あの後も何回か行っていたのでどうすれば森をすぐに抜けれるかも知っていました。 群れの主要なまりさ達はこのまりさに望みを託すことにしました。 出発の日。 朝早くに浮島を出発することになったまりさは群れのまりさに見送られながら帽子を漕ぎ出します。 何事もなく湖畔につき、森に入ろうとしたとき一匹のれいむが前に立ちはだかりました。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっ、ゆっくりしていってね!」 れいむの発言に条件反射で答えてしまうまりさ。 しかし、ゆっくりしているとそれだけ浮島の仲間がゆっくりできなくなります。 「れいむ、ごめんね!まりさはいそいでるんだ!」 「ゆっくりしつもんさせてね!」 まりさの断りも気にせずまりさに質問をするれいむ。 まりさは苛立ちながらもゆっくりと質問を待ちます。 「いままりさたちのむれはゆっくりしてる?」 「いまたいへんだからゆっくりしてないよ!だからさっさとどいてね!」 まりさは正直に答えて退いて貰おうとします。 しかし、れいむは顔をにやけさせて逆にまりさを捕まえようとしました。 「ゆゆ、ゆっくりやめてね!」 「うごかないでね!」 まりさはれいむの突進を避けます。そのまま自慢の足で森に逃げ込もうとすると、別のれいむが二匹現れました。 これで助けてもらえる。 まりさはそう思い、新たなれいむ達に声をかけます。 「よかった!まりさをたすけてね!」 そういってまりさは二匹のれいむに近づいていきます。 そして、二匹を横切ろうとしたとき、二匹によって左右から掴まれてしまいました。 「ゆゆっ!ゆっくりやめてね!」 まりさの発言を無視して、二匹のれいむはまりさを地面に押さえつけました。 そこに先ほど突進してきたれいむがやってきます。 「まりさ、むれのことおしえてくれてありがとね!これでこんばんれいむのさくせんをじっこうできるよ!」 「ゆゆゆゆ!なにいってるの!」 いきなり作戦がどうこういいだしたれいむをまりさは不思議がります。 「まりさのむれはゆっくりできてないんでしょ?」 「そうだよ!だからまりさをはなしてね!」 「それなら、こんばんれいむたちがせめたらかんたんにうばえるね!」 「なにいっでるのおおおおおお!」 まりさはれいむの言っている事が理解できません。 だってまりさと違いれいむは帽子がないのです。それでは湖を渡れません。 「れいむはうきしまにわたれないよ!」 「そんなことないよ!」 そういってゴソゴソと茂みから何かを取り出すれいむ。 それは、ゆっくりまりさの帽子でした。 「どおじでえええええええええええ!」 まりさはれいむの発言より驚きました。 まりさ種は帽子をとても大事にします。他のゆっくりに上げることはありません。 そこまで考えてまりさは森で起こっている事件を思い出しました。 あの事件は帽子を奪うためにれいむたちがやっていたのです。 「ぎざま゙ああああああああああああ!」 「ゆっゆっゆっ!」 まりさは声を振り絞り叫びます。 そんなまりさをれいむは見下した目で笑いました。 「きづいたようだけどもうおそいよ!」 「ぼうしはみんなのぶんそろったよ!」 「あとはあのうきしまをれいむのものにするだけだよ!」 ふんぞり返るれいむの答えにまりさを押さえつけているれいむも続けます。 まりさは何とか逃げ出そうともがきます。 「むだだよ!まりさたちはもういっぴきもにがさにからね!」 「ゆゆゆ・・・むれのなかまがおまえたちをゆるさないよ!」 「れいむたちはまりさたちのねたよなかにせめこむんだよ!」 「れいむのすごいさくせんはおばかなまりさたちにきづかれることはないよ!」 「まりさがばかでたすかったよ!」 悔し紛れの対応もれいむたちに流され、さらに馬鹿にされてしまったまりさは涙が止まりません。 「お゙ね゙がい゙や゙め゙でえ゙ええええええええええ!」 「うるさいよ!まりさはそこでしね!」 「ゆぎゅ!」 泣き叫ぶまりさをれいむ達三匹で踏みつけます。 まりさは踏まれるたびに悲鳴を上げて、餡子を飛び散らせて死んでしまいました。 「じゃあさくせんどおりよなかにせめこむよ!それまでゆっくりしようね!」 れいむ達はそう言ってもりのなかに消えていきました・・・ ゆっくりまりさを送り出した浮島のまりさ達はその日も数匹のまりさを仲間に加え、いつもどおりに暮らしました。 その夜、まりさ達は緑髪のお姉さんが来なかった事を残念がり明日には来るだろうと、いつもより早く寝ていました。 箒のお姉さんによって外敵から襲われにくくなったまりさ達は、ゆっくりと帽子を漕ぐれいむ達に気づきませんでした・・・ 「ゆーおかあちゃんおにゃかしゅいたー。」 群れの一匹の赤ちゃんまりさが目を覚まします。 赤ちゃんはお腹が空いたので母親にご飯を貰おうと親まりさを探しました。 しかし、辺りを見回しても親まりさも姉妹のまりさも見つかりません。 「おかああああさあああああさぎゅ!」 母親を探そうと声を上げたまりさは誰かに圧し掛かられました。 まだ成長しきっていない赤ちゃんまりさはそれだけでぼろぼろです。 「ゆぐぅ!」 今度は後ろにか見つかれ持ち上げられました。 噛まれた部分から餡子を滲ませながらも赤ちゃんまりさは逃げようと体を振ります。 「はにゃじでえええええ!」 まりさが暴れていると急に噛まれていた所が痛くなくなります。 「ゆっ?」 それと同時にまりさは自分が落下していることが分かりました。 これで地面について逃げられる。 まりさはそう思い元気を取り戻しました。 しかし、 ボチャン! 「ゆぎゅごぼぼぼ・・・」 赤ちゃんまりさは地面につくことはありませんでした。 赤ちゃんまりさは空けられた穴から湖に吸い込まれ帽子ともども二度と浮き上がってきませんでした。 「ゆっ!こいつでさいごだね!」 危険を考えずにぐっすりと寝ていたまりさたちは各個撃破され、湖に沈んでいきました。 まりさを潰すごとに穴を開けていたので穴だらけでしたが、すこし気にすれば生活できないほどではありません。 れいむたちは勝手に地面が戻るものだと思っていました。 今まで住んでいた地面は何もしなくても穴が埋まったりしていたので今回もそう思ったのです。 まりさ達を沈めたれいむたちは島の中央に集まります。 そこには溜め込んだ食べ物や植物の種、そして実をつけたりんごの木がありました。 「ゆゆ!おいしそうなごはんだよ!」 「うめぇ!これめちゃうめぇ!」 れいむたちはまりさ達を潰して疲れていたので我先にと食べ物を漁ります。 何匹かはりんごの木に向かいました。 「りんごだ!」 「だめだよ!」 りんごに向かって飛び掛ったれいむをまりさが突き飛ばしました。 「これはおねーさんといっしょにたべるためのりんごだよ!」 「ゆゆゆ・・・まだいきのこってたんだね!」 「もうまりさはひとりだよ!ゆっくりしんでね!」 そうやってまりさとりんごを狙うれいむ達。 まりさはりんごと自分を守るために必死に飛び跳ねました。 しかし、多勢に無勢、とうとうまりさはれいむに捕まります。 まりさは潰されるのを覚悟しましたが、れいむ達はまりさを押さえつけ、りんごの木に向かいました。 そうして、泣き叫ぶまりさの前でりんごをゆっくりと食べきってしまったのです。 「どお゙じでごん゙な゙ごどずる゙の゙お゙おおおおおおおお!」 「まりさりんごおいしかったよ!」 まりさは足を噛み千切られて湖に捨てられました。 まりさは沈んでいきます。 まりさを見て笑い転げるれいむに何もできず死ぬことに涙しながら溶けてしまいました。 「まりさもいなくなったし、きょうからここはれいむのゆっくりぷれいすだよ!」 「ここでずっとゆっくりしようね!」 「あしたはまえのすみかからしょくりょうをはこぼうね!」 「まりさのぼうしはどうしよう?」 「みずうみにながされないようにうかべとけばいいよ!」 「そうだね!それならすぐつかえるね!」 明日の朝、元の住処から食料を運ぶことやどこで住むかなどをゆっくり決めてかられいむ達はぐっすりと眠りました・・・ 次の朝、れいむは帽子がなくなっていることに気づきます。 「れいむのぼうしがなくなっちゃった!」 「どおじでえええええええええ!」 「これじゃゆっぐりでぎないいいい!」 れいむは口々に騒ぎ始めます。 そこにさくせんを発案したれいむがやってきました。 「だいじょうぶだよ!ここにはくさがいっぱいあるからしばらくたべものにはこまらないよ!」 「そうだよ!それにりんごのきもあるよ!」 「まりさたちはここでくらしてたんだからたべものもあるはずだよ!」 れいむの言葉に騒ぐものはいなくなりました。 そうして各々ゆっくりしだします。 「ここならにんげんもこれないね!」 「そうだね!あかちゃんたちもゆっくりできるよ!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 といっても、付近で最大規模のれいむの群れが全部やってきたのですから浮島の上はゆっくりでいっぱいでした。 これでは飛び跳ねたりはできません。 「あかちゃんたちはみずうみにちかづかないでね!」 「あぶないからね!」 「わかっちゃよ!はなれてゆっくちちてるよ!」 昨日空けた穴のせいでもあったのでれいむ達は早く穴が埋まらないかなと思っていました。 そうして、昼頃になるとれいむ達は地面の草を食べ始めました。 「むーしゃ!むーしゃ!しあわせ~!」 「このくさおいしいね!」 「やわらかいからあかちゃんもたべやすいよ!」 「ちあわちぇ~!」 「いっぱいあるから、おなかいっぱいになるまでたべようね!」 浮島は草で覆われているのでれいむ全員でもしばらくは食べ切れないと思われました。 しかし、草は浮島を形成する上でとても重要な部分です。 その草を食べるとどうなるか。 まりさが残っていれば分かるのですが今ここにまりさはいません。 誰にもとがめられることなく、れいむ達は地面の草を貪り食いました。 異変が起こったのは昼ごはんを食べてゆっくりしていたときです。 「ゆゆっ!!なんだかしずんでるよ!」 「そこはあぶないよにげてね!」 「おなかいっぱいでうごけないいいいいい!」 一匹のれいむのいた地面が崩れ、湖に落ちたのです。 「ゆぎゅううううう!たすげでごぼぼぼぼぼ・・・」 「ゆぎゃああああああ!」 「おがあああぢゃああああああん!」 「はやくおかーちゃんたちゅけてね!」 「ゆゆゆゆ・・・」 帽子のないれいむ達には助けることができません。 「い゙や゙あ゙ああああああああ!」 「ゆううう、どおじでえええええええ!」 「れいむたちなにもしてないのにいいいいいい!」 一匹の死を悲しんでいると他の場所からも悲鳴が上がりました。 「ゆゆゆ・・・こんどはなに!?」 「またひとりおちたよ!」 「れいむのあがぢゃんがああああああああ!」 れいむ達はあわてます。 何かおかしなことが起こっていると。 「まりさたちがまだいるの!?」 「このしまにはれいむたちだけだよ!」 「じゃあなにがおこってるの!」 「れいむわからないよ!」 「とにかくゆっくりしないでね!」 しかし、れいむで埋められた浮島は表面上何が起こっているのか分かりません。 「ゆ!おかーしゃんどこいくのおおおおお!」 「れいむのあがぢゃああああああん!」 「まっててね!いまいくからね!」 「ゆっくち!・・・じっばいいいいいいい!」 「はやくもどってね!とけちゃうよ!」 「もどれに゙ゃい゙よ゙おおおおおおおお!」 れいむ達が島が崩れていると気づいたのは島に亀裂が入り、ばらばらになったときでした。 もちろん、そのときには手遅れです。 「く、くささんがんばってね!れいむがおちちゃうよ!」 「ごごじゃゆっぐりでぎないいいいいいいい!」 あるれいむはゆっくりの重さに耐えれなくなった草ごと沈み。 「ここはあぶないよ!むこうにとびうつろうね!」 「こどもたちはれいむのくちのなかにはいってね!」 「わかったよ!おかーさんがんばってね!」 「ひょひひふよ!」 「ゆー!」 「ゆがあああああああ!」 「おがーざんのばがあああああああ!」 「あががばぼごごおご・・・」 またあるれいむは他のくさに飛び乗ろうとして足を滑らし沈み。 「おなかすいたね・・・」 「だいじょうぶだよ!もうすこしでりくにつくよ!」 「そうだね・・・ゆっくりできるといいね・・・」 「れいむしっかりしてね!れいむ!」 「ゆっくりしたけっかがこれだよ・・・」 またまたあるれいむは別れた浮島の上で飢餓で苦しみながら死にました。 そんななか、一部のれいむ達は島の中心に向かって逃げていました。 れいむ達は群れのボスや作戦を発案したれいむ達でした。 「ゆゆっ!まんなかはまだくずれてないよ!」 「あそこにはきがはえてたよ!」 「あそこまでいけばゆっくりできるね!」 そう言いながられいむ達は中心に向かって必死に跳ねて行きました。 亀裂はれいむ達に容赦なく襲い掛かります。 「ゆぐゅ!」 「ゆっくりしないでね!はやくこっちにきてね!」 「ゆううううう!だずげでえ゙えええええええええ!」 「・・・ゆっくりしんでね!」 「ぞん゙な゙あ゙あああああああああ!」 「のろまなれいむはおいてのこったみんなでゆっくりするよ!」 そうやって仲間を見捨てながられいむたちはりんごの木に辿り着きました。 結局りんごの木まで辿り着けたのは10匹も満たしませんでした。 浮島の崩壊が終わると、りんごの木のれいむ達は辺りを見回します。 ばらばらになった浮島の残骸の上には何匹かれいむの姿が見えます。 しかし、食べ物が無いれいむたちは運よく湖畔に辿り着くでもしない限り餓死してしまうでしょう。 「ゆっ、ゆっ、ゆっくりたすけてね!」 「ゆぅ・・・」 何とかりんごの浮島に辿り着いたれいむが引き上げてもらおうと声を上げます。 しかし、そのれいむには下半分の体がありません。 これでは引き上げても助からないでしょう。 たとえ助かったとしても限りあるりんごです。 れいむは少ないことに越したことはありません。 浮島のれいむがしがみ付いてるれいむに向かいます。 「ゆっ、はやくたすけてね!」 助けてくれると思ったれいむははやく、はやくと浮島のれいむを急かします。 浮島のれいむはれいむがしがみついてる浮島の齧り、分離させました。 「どおじでえええええええ!」 「うるさいよ!そのからだじゃもうゆっくりできないんだよ!ゆっくりしね!」 しがみついていたれいむは浮力の減った浮島の残骸とともに湖に沈んでいきます。 その顔は驚きと憎しみでいっぱいでした。 浮島の崩壊からしばらくして、あたりは静けさを取り戻しました。 浮島の残骸は風によって様々な方向に流されて、りんごの木の周りには残っていませんでした。 りんごの木がある浮島では残った霊夢がりんごの木を巡って対立しています。 「れいむたちはおなかがすいたんだよ!そのきをたべさせてね!」 「いまたべたらりんごがならないよ!ゆっくりりかいしてね!」 空腹が限界を超えたれいむ達はりんごの木を食べようとじりじりと木に向かって進んでいきます。 それを、ある程度余裕があるれいむ達が押さえつけていました。 日が経つにつれて、空腹で我を忘れるれいむが増え始めたころ、とうとう共食いが始まりました。 「なにこれえええ!れいむってちょううめぇ!」 「ほんとだ~!」 「ムーしゃむーしゃしあわせええええええ!」 「あああああ、れいむのあがぢゃあああああん!」 「おねーさんたちゆっくちちてね!れいみゅおいしくないよ!」 最初は空腹で動けなくなっていた子ゆっくりを。 その後は、木を食べることに反対したれいむ達を。 そして誰が木を食べるか。 そんな争いを続けていくうち、 「これできまりだよ!」 「ゆっくりじだげっががごれだよ!」 最後まで残っていた二匹のうち、一匹がもう一匹を湖に突き落としました。 とうとうれいむは一匹になってしまいました。 「これでれいむをじゃまするものはいないね!」 れいむは安心してその場でゆっくりしだします。 それまでの戦いから疲れが溜まっていたれいむはぐっすりと眠ってしまいました。 れいむが寝ている間に浮島に強風が吹き荒れました。 その風はれいむのいる場所にも訪れ、戦いで取れやすくなっていたリボンを取っていきました。 「ゆっ・・・れいむのりぼおおおおおおん!」 れいむは風に流されるリボンに無我夢中で飛びつきました。 下は湖だと言うことも忘れて。 「あがががぼぼぼお・・・」 こうして、まりさの築いたゆっくりプレイスはゆっくり達のなかから消えていて行ったのでした・・・ 大きな湖に浮かぶ小さな小島。 ここにはりんごの木がありました。 りんごの木の下には花束が二つ置いてありました。 花を操る能力だけど植物もなんとか操れるんじゃないかと思って無茶させてみた。 旧作の方は知らなくて花のだけじゃよくわかんね。 性格が丸すぎる気もするな・・・うーん。 れいむの所が少ないと言われたので加筆してみた。 これでいいのだろうか。 とりあえずスレの664などを参考にしました。 意見くれた方ありがとう。 今まで書いた作品 ゆっくり水攻め ゆっくりの川流れ 天井のゆっくり ゆっくりまりさの水上生活 ゆっくり訓練 ぶるぶる とりもち 子ゆっくり きめぇまる このSSに感想を付ける
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隻眼の男(第四部) その名の通り隻眼の男。 賞金稼ぎのお姉さんの恋人を殺した過去を持つ。 二丁拳銃を武器にしている。 謎の組織に身体を改造されており、肉弾戦もいけるとか。 第一部登場の誰かさんと被っているが、血縁ではない?
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「ま、まりざああああああああ!」 森の中からありすの声が聞こえる。 ゆっくりまりさは懸命に逃げていました。 親まりさだけならば楽に逃げることができました。 しかし、今は子まりさが4匹親の速度に必死についてきています。 幸いにもこの先は湖でした。 2匹の親まりさは森の先の湖を見て安堵します。 「ゆううううぅ!これでたすかるよ!」 「みんなはやくぼうしをうかべてね!」 親まりさの発言で我先に帽子を浮かべる子まりさ達。 子まりさが全部帽子に乗ったのを確認すると親まりさも帽子を浮かべました。 「まりざあああああああいっしょにゆっぐりじようよおおおお!」 「にげなくでもだいじょうぶだよおおおおおおおお!」 ありすの群れが森から飛び出してきます。 間一髪、親まりさは帽子に飛び乗ることができました。 急いで陸地から離れる親まりさ。 何匹かのありすは水も気にせずに親まりさに飛び掛かりました。 それを二匹は口に咥えた棒ですべて叩き落します。 「ま、まりざあああああガボゴボ・・・」 「たずげでええええええええ・・・」 「まりさ、いまならもどってきたらゆるしてあげるよ!」 湖畔で生き残ったありすたちがまりさ達に呼びかけます。 しかし、まりさたちが戻るわけにはいきません。戻れば死ぬのだから。 「まりさ、どうしよう・・・」 「とにかくすすむよ!ありすたちがいないばしょにいこうね!」 そうやっておやまりさは湖に帽子を漕ぎ出しました。 子まりさ達も親まりさに挟まれてオールで必死に水を掻いて行きます。 やがて、まりさたちの前に岸が現れました。 「ありすたちがいないよ!」 「あそこでおりようね!」 しばらく岸を巡り、上陸できる場所を見つけるとまりさ達は見知らぬ土地に上陸しました。 「ゆゆっ、なにかへん!」 「ちょっとじめんがぶよぶよしてるかも!」 「はねてもあまりいたくないよ!」 「ぶよんぶよん~。」 新しい土地でそれぞれ感想を言っていく子まりさ達。 親ゆっくりも子ゆっくりのように地面に違和感を感じたようでした。 しかし、記憶を探しても引っかかるものはありません。 「もっとおくにいってみようね!」 「たべものがあるといいね!」 まりさ達は岸辺を離れ、食べ物を探すことにしました。 ふよふよとした地面には草が生えていたが、大きな木は見つかりませんでした。 草原を掻き分けて進むとまた岸に辿り着きました。 「ゆゆゆ?みちまちがえたのかな?」 「ゆ~、つぎはきしにそってうごこうね!」 草原の中で道に迷ったと感じたまりさ達は今度は岸に沿ってうごくことにしたようでした。 「なにしてるの?」 「めじるしをつくってるんだよ!つぎにきたときこれがあればきづくでしょ!」 「おとーさんすごい!」 父まりさは次にここに来た時気づくよう目印を作ったようです。 それに気づいた子まりさに説明し、子まりさを教育するのも忘れません。 目印を出発したゆっくりまりさはゆっくりと岸にそって進みます 途中動物が現れるかもと警戒していましたが、現れたのは魚を狙う鳥ぐらいで、陸の動物は一度も会いませんでした。 そうして岸に沿ってまりさたちは進み、しばらくすると目印を作ったところに来てしまいました。 「ゆゆゆ!これはしまだよ!」 「しま?」 「おとーさんのおとーさんまりさがいってたよ!みずのなかにじめんがあるばしょがあるって!」 「ゆゆっ!?」 ここは浮島でした。 陸から離れた水草などの植物が何年もの年月により泥炭化し土となり、それが何年も繰り返されて大きな島となっていたのでした。 父まりさは自分が言ったことを確認するために足元の地面をすこし掘ります。 しばらくすると水が湧き出し、さらに掘ると底が見えない水が見えました。 「ゆゆ!!このじめんはあぶないよ!」 「すぐにうめてね!」 あわてて土をかぶせて埋めようとするまりさ達。 しかしそのまま土をかけても沈んでいくばかり。 「ゆうううううう!どおじでええええええええ!」 「ごごじゃゆっぐりでぎないいいいいいいいい!」 まりさたちはとうとう泣き出してしまました。 6匹の泣き声が回りに響き渡ります。 そこへ、 「おいおい、どうしたんだぜ?」 「ゆぅ?」 いきなり聞こえてきた声に不思議がるまりさたち。 辺りをきょろきょろ見回すがまりさたち以外にうごくものはいません。 「ゆゆゆ・・・ゆうれいだああああああ!」 「い゙や゙あああああああ!」 「帽子が邪魔なんだぜ、上をみてみな。」 「ゆっ!」 言われて上を見上げるゆっくり。 そこには箒に乗ってまりさにそっくりな人が浮いていて・・・ 「ま゙り゙ざあ゙あああああああああ!」 「ゆ゙っぐり゙じよ゙ゔね゙えええええええ!」 「そこでゆっくりしててね!」 向日葵畑の中でゆっくりまりさはゆっくりありす二匹から逃げていました。 ある人に会うためにいつも住んでいる場所から離れたここにやってきたのです。 不運にももう少しでその人のいる場所に着くというところでゆっくりありすに見つかってしまい、目的どころではなくなってしまったのでした。 向日葵畑に逃げ込んだは良かったのですが発情中のありすは驚異的な感覚でまりさを追いかけてきました。 長い間旅してきたまりさには逃げ切るだけの体力は残っておらず、まりさがすっきりさせられてしまうのも時間の問題でした。 「みんなとのやくそくがあああああああああ!」 ゆっくりまりさは旅立つ前、群れのみんなに絶対に帰ると約束していました。 その約束のために今までがんばってきたのだがもはやまりさに約束を守るための体力は残っていませんでした。 とうとう石にに躓き顔を地面に打ち付けるまりさ。 まりさはこれから怒ることに恐怖しながら必死に顔を起こし振り返ります。 しかし、あれほどまでにしつこく追いかけてきたゆっくりありすたちはいつまで経ってもやってくることはありませんでした。 「ゆゆ?にげきれたのかな?」 まりさは不思議に思っていると、ガサゴソと向日葵が揺り動く音が近づいてくるのに気づきます。 「ゆゆ!かくれなくちゃ!」 まりさは穴を掘って体を隠します。 穴にすっぽりと入ったまりさは帽子だけ地面から出た状態となりました。 こうすることで穴を掘るところを見なかったゆっくり以外の動物には人が落とした帽子に見えて襲われることはありません。 ゆっくりの場合は死んだゆっくりの装飾を持っていると他のゆっくりに嫌われるので何も見なかったように立ち去っていきます。 ありすが見ている間はできなかった隠れる行動ができて、まりさはこれで目的を果たすことができるだろうと安堵しました。 しかし、物音はまりさのほうに近づいてきます。 まりさは不安になり、よりいっそう穴に潜り込もうとしました。 とうとう物音はまりさの目の前までやってきます。 目を瞑り、じっと耐えるまりさ。 しばらくしても何も起こりません。 まりさはホッと胸をなでおろします。 同時に頭がスースーする感覚を覚えるゆっくりまりさ。 「ゆゆっ!まりさのぼうし!」 急にまりさの帽子がなくなりあわてて穴から飛び出したまりさは日傘をさした緑髪の女性が帽子を掴んでいるのを目にしました。 「ゆゆ、まりさのぼうしかえしてね!」 「言われなくても返すわよ。」 そういってその女性は帽子をまりさの頭に載せてくれます。 「おねーさんありがと!ゆっくりしていってね!」 「と、言われても元からここでゆっくりしてたんだけど。」 「ゆゆ・・・まりさもゆっくりさせてね!」 「その前にどうしてここに来たのか教えなさい。」 女性の質問にまりさは忘れていた目的を思い出しました。 「ゆ!ゆーかってひとにたねをもらいにきたんだよ!」 「種?」 「そうだよ!まりさたちがゆっくりするにはそのたねがひつようなの!」 「どこでそんなこと聞いたのかしら?」 「まりさにそっくりなかおのひとがほうきにのってあらわれたの!」 「あぁ名前も一緒だから分かりやすいわ。」 「それでゆーかってひとがたねをもってるっておしえてくれたの!」 「なるほど。」 まりさは緑髪のお姉さんの返答を待つ。群れの明日が掛かっているので断られたら土下座しても頼み込むつもりでした。 しかし、緑髪のお姉さんはあっさりと、 「いいわよ。」 「ゆっ!?おねーさんありがと!」 「ただし、貴方達の住処で渡す種をどうするか見させてもらうわ。」 「ゆゆゆ・・・わかったよ!ゆっくりあんないするね!」 群れの場所を知られるのはまずいとまりさは考えたが、恩人の教えてくれた人なのだからと自分を納得させます。 「それで、どんな種がほしいのかしら?」 「んーと、おみずにうかぶやつ!」 「水草?」 「よくわからないけどそれだよ!それならまりさたちもあんしんしてのれるってきいたよ!」 「よく分からないわね。ますます気になるわ。とにかく案内して頂戴。」 緑髪のお姉さんはまりさを持ち上げて飛び上がりました。 「ゆゆっ!おそらをとんでるみたい!」 「それで、貴方のお家はどこかしら?」 「ゆー、あそこだよ!」 そうやってまりさが顔を向けたのは大きな館が近くにある湖です。 「まさか湖の中で住んでいるの?」 「ゆっ!そうだよ!まりさたちのしまでくらしてるよ!」 そう言ってまりさは緑髪のお姉さんを案内します。 しばらくして、湖に浮かぶ浮島に到着しました。 「ここがそうなのかしら?」 「そうだよ!みんな、ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 緑髪のお姉さんの腕の中でまりさがゆっくりの挨拶をすると草むらの中から一匹二匹とゆっくりが現れました。 ゆっくりは全部ゆっくりまりさ種です。 「まりさしかいないのね。」 「そうだよ!ここはまりさたちのおうちだよ!」 まりさは自慢げに答えます。 このまりさ達は初めてここに辿り着いたまりさ達と、同じく危険な目にあって浮島に辿り着いたまりさたちです。 今では小規模の群れとなっていました。 「おねーさんおろしてね!」 「はいはい。」 まりさは緑髪のお姉さんの腕から降りると草むらから出てきたまりさ達の元へ向かいました。 「ゆっくりしないでかえってきたよ!」 「おかえり、まりさ!みんなしんぱいしてたよ!」 「あぶなかったけどなんとかもくてきをはたせたよ!」 そのまりさの答えにゆっくりまりさ達は緑髪のお姉さんに顔を向けます。 「おねーさんはゆっくりできるひと?」 「今はゆっくりしてるわよ。」 そう返事するとまりさ達は警戒を解き、 「まりさたちがんばってくささんやおはなさんそだててるんだけどうまくいかないの!」 「なかまはどんどんふえるからもっとくさがひつようなの!」 「ほうきのおねーさんがくさばなでこまったらひまわりのおねーさんにそうだんすればいいっていってたの!」 「だから、むれでいちばんのまりさにたのんでつれてきてもらったの!」 「おねーさんおねがいします!」 と、緑髪のお姉さんに事情を話します。 事情を聞いた緑髪のお姉さんは箒に乗ってきた人に文句を言いながらも、ゆっくりのために種と上手な育て方、さらにこの浮島でも育つ食べれる植物の種を用意しました。 今までまりさ達は湖畔近くで食べ物を取って戻ってくるという危険な生活をしていたので、それが減り、より長く島で暮らせるのはとても喜ばしいことでした。 浮島は木が育つことが可能な場所もありました。 そこにはりんごの木を植えました。 緑髪のお姉さんのおかげですぐに育った草をまりさ達は敷き詰めて新たな地面にしていきます。 「ゆ~、おねえさんありがと!」 「これでゆっくりくらせるよ!」 「おねーさんにもらったたねがんばってそだてるからね!」 「がんばって綺麗な花を咲かせなさい。枯らせてしまったら許さないわよ。」 そういって緑髪のおねーさんは去っていきました。 その後もたまにやってくる箒のお姉さんと緑髪のお姉さんにいろいろ教わりながら、ゆっくりまりさの浮島は湖の上のゆっくりプレイスとなりました。 ゆっくりプレイスの場所をどこで聞いたのか、時たままりさが浮島に流れ着き、群れの住人となりました。 そうやって数を少しずつ増やしながら、まりさたちは浮島でゆっくりとした生活を送っていました・・・ 「ゆうぅぅぅ、まりさたちだけゆっくりしててずるいよ!」 「そうだよ!れいむたちもあそこでゆっくりしたいよ!」 「まりさたちはひきょうだよ!」 木の上で文句を言うのはゆっくりれいむ。 れいむはリボンをつけていますが特に能力もなく、帽子で湖を渡るまりさをとても羨ましく見ていました。 「れいむたちもあのぼうしがあればゆっくりできるのにね!」 「れいむもりぼんじゃなくてぼうしがよかったよ!」 「しろくろのくせにれいむよりすぐれてるなんてゆるせないね!」 このれいむたちはまりさがありすにおわれて湖に逃げるのを木の上で見ていたのでした。 そのまま戻れなくなっているまりさの家族を笑っていたらまりさたちが湖の上で歩いているの見て驚きます。 よく見れば地面があるのが分かり、それでも何も無さそうな場所だったのであのまままりさ達は死んでしまうだろうと思いました。 しかし、しばらくしてまりさ達がどうなったか見に行くと何もない場所ですごくゆっくりしているではありませんか。 本当なられいむたちのもそこに行ってゆっくりしたいのですが、帽子がない霊夢は浮島に行く方法がありません。 一度まりさに帽子にれいむも乗せてと頼んだことがありました。 その時はまりさが、 「まりさのぼうしはひとりようだよ!れいむはのせれないんだ!ごめんね!」 そういってまりさは一人で浮島に向かっていったのでした。 れいむはそれを悔しそうに見るしかありませんでした。 それからもれいむは気の合う仲間たちと浮島を眺めてはゆっくりしているまりさを見て文句を言っていました。 このれいむたちは湖付近ではかなり多きい群れでしたが、発情ありすや人間によって常にゆっくりしているわけではありませんでした。 それゆえ、ずっとゆっくりできている浮島のまりさたちが羨ましかったのです。 今日もまた一匹のゆっくりまりさが浮島に向かおうと湖畔にやってきていました。 木の上のれいむは木から下りてまりさに言います。 「れいむもあそこにつれていってね!」 「ゆゆっ!だめだよ!ぼうしはひとつしかないよ!」 またれいむはまりさに断られてしまいました。 しかし今日は引き下がりません。 「どーしてもだめ?」 「どーしてもだよ!これはまりさのたいせつなぼうしだもん!」 そういってまりさはれいむを無視して帽子を湖に浮かべました。 その時、 「じゃあゆっくりしね!!」 「ゆぐっ!」 れいむはまりさを突き飛ばしました。帽子ではなく湖に落ちたまりさは沈んでいきます。 「れいむ゙ううううう!どおおおじでえええええ!」 「まりさだけゆっくりするのはぜったいにゆるさないよ!」 残ったのは先ほどのまりさのぼうし、れいむはそこに飛び乗ります。 「ゆっゆっ、れいむものれるよ!まりさはうそつきだね!」 初めて水に浮かんだれいむは大はしゃぎです。 一緒にいたれいむも乗りたそうにれいむを眺めていました。 しばらく交代で帽子に乗って遊んでいるとまりさを突き落としたれいむが何かを決意したような顔で言いました。 「これからむれのみんなにいってあのうきしまをれいむたちのものにするよ!」 「ゆゆゆ!?」 「あそこなられいむたちだってずっとゆっくりできるよ!」 「そうだね!まりさたちにはもったいないね!」 れいむはそう言って群れのみんなに自分の意見を話しました。 最近ありすの襲撃で仲間を減らし、ゆっくりできていなかったれいむの群れはその提案に賛成しました。 それからしばらくして、帽子を奪われ餡子を飛び散らせたまりさの死体が森に散乱するようになりました・・・ 「ここでゆっくりさせてね!」 「ゆっくりしていってね!」 浮島のまりさの群れは今日も数匹のまりさを仲間に加えました。 「ここでぼうしをかわかせてね!そうしないとゆっくりとけちゃうよ!」 「そうだね!ありがと!」 やってきたまりさは浮島の上に帽子を引き上げて帽子を乾かします。 いくら水に強い帽子でもずっと水の中だと溶けてしまうのでした。 帽子を乾かしている間になぜここに来たのかをやってきたまりさに聞きます。 浮島で生活するまりさたちには外から来る情報はとても貴重なものでした。 「ゆっ!もりのなかでぼうしをとられるまりさがふえたんだよ!」 「ゆゆっ!だいじなぼうしなのに!」 「そうだよ!だからまりさはとられるまえににげてきたの!」 「ここならあんぜんだよ!ゆっくりしていってね!」 群れの主要なまりさはやってきたまりさ達に事情を聞いた後集まって会議を始めました。 「ゆゆゆ・・・みんながいってるからもりのことはほんとうみたいだね!」 「これからもどんどんまりさたちがやってきそうだよ!」 「そのためにはここをもっとおおきくしないと!」 まりさ達は浮島に住めるゆっくりの場所が少なくなっているのに気づいていました。 とてもとても広い湖なので浮島を大きくしても問題はありません。 しかし、浮島を作るために必要な植物は育つまで時間が掛かります。 そして、まりさたちを悩ませていることがもう一つありました。 「でも、さいきんくささんたちへんだよ・・・」 「ゆっくりできてないよね・・・」 「いわれたとおりにそだててるのにね・・・」 まりさたちの使う植物のうち、一部の植物達が上手く育っていませんでした。 その草の部分で浮島に亀裂ができて島から離れてしまったり、浮島が沈んでしまうのです。 すぐに新しい草で補強して何とかしていますが所詮時間稼ぎでした。 「ゆゆゆ・・・こまったときはみどりがみのおねーさんにそうだんだよ!」 「ゆっ!そうだね!おねーさんならきっとなんとかしてくれるね!」 まりさたちは植物のことで困ったら緑髪のお姉さんと箒のお姉さんに助言を貰いに言っていました。 今回は植物についてなので緑髪のお姉さんを訪ねることにしたのです。 「ゆぅ・・・でももりはいまあぶないらしいよ!」 「でもでも、このままじゃゆっくりできないよ!」 森の危険はやってきたまりさたちによって浮島のまりさ達にも恐怖を植えつけていました。 緑髪のお姉さんを呼ぶには森を抜けねばなりません。 そんな危険な場所に誰を行かせるか・・・ まりさ達が悩んでいると一匹のまりさがやってきます。 「まりさがいくよ!まりさはまえにもいったことがあるよ!」 「ゆゆ!そうだね!むれでいちばんはやいまりさならあんしんだよ!」 そのまりさは初めて向日葵畑に向かったまりさでした。 あの後も何回か行っていたのでどうすれば森をすぐに抜けれるかも知っていました。 群れの主要なまりさ達はこのまりさに望みを託すことにしました。 出発の日。 朝早くに浮島を出発することになったまりさは群れのまりさに見送られながら帽子を漕ぎ出します。 何事もなく湖畔につき、森に入ろうとしたとき一匹のれいむが前に立ちはだかりました。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっ、ゆっくりしていってね!」 れいむの発言に条件反射で答えてしまうまりさ。 しかし、ゆっくりしているとそれだけ浮島の仲間がゆっくりできなくなります。 「れいむ、ごめんね!まりさはいそいでるんだ!」 「ゆっくりしつもんさせてね!」 まりさの断りも気にせずまりさに質問をするれいむ。 まりさは苛立ちながらもゆっくりと質問を待ちます。 「いままりさたちのむれはゆっくりしてる?」 「いまたいへんだからゆっくりしてないよ!だからさっさとどいてね!」 まりさは正直に答えて退いて貰おうとします。 しかし、れいむは顔をにやけさせて逆にまりさを捕まえようとしました。 「ゆゆ、ゆっくりやめてね!」 「うごかないでね!」 まりさはれいむの突進を避けます。そのまま自慢の足で森に逃げ込もうとすると、別のれいむが二匹現れました。 これで助けてもらえる。 まりさはそう思い、新たなれいむ達に声をかけます。 「よかった!まりさをたすけてね!」 そういってまりさは二匹のれいむに近づいていきます。 そして、二匹を横切ろうとしたとき、二匹によって左右から掴まれてしまいました。 「ゆゆっ!ゆっくりやめてね!」 まりさの発言を無視して、二匹のれいむはまりさを地面に押さえつけました。 そこに先ほど突進してきたれいむがやってきます。 「まりさ、むれのことおしえてくれてありがとね!これでこんばんれいむのさくせんをじっこうできるよ!」 「ゆゆゆゆ!なにいってるの!」 いきなり作戦がどうこういいだしたれいむをまりさは不思議がります。 「まりさのむれはゆっくりできてないんでしょ?」 「そうだよ!だからまりさをはなしてね!」 「それなら、こんばんれいむたちがせめたらかんたんにうばえるね!」 「なにいっでるのおおおおおお!」 まりさはれいむの言っている事が理解できません。 だってまりさと違いれいむは帽子がないのです。それでは湖を渡れません。 「れいむはうきしまにわたれないよ!」 「そんなことないよ!」 そういってゴソゴソと茂みから何かを取り出すれいむ。 それは、ゆっくりまりさの帽子でした。 「どおじでえええええええええええ!」 まりさはれいむの発言より驚きました。 まりさ種は帽子をとても大事にします。他のゆっくりに上げることはありません。 そこまで考えてまりさは森で起こっている事件を思い出しました。 あの事件は帽子を奪うためにれいむたちがやっていたのです。 「ぎざま゙ああああああああああああ!」 「ゆっゆっゆっ!」 まりさは声を振り絞り叫びます。 そんなまりさをれいむは見下した目で笑いました。 「きづいたようだけどもうおそいよ!」 「ぼうしはみんなのぶんそろったよ!」 「あとはあのうきしまをれいむのものにするだけだよ!」 ふんぞり返るれいむの答えにまりさを押さえつけているれいむも続けます。 まりさは何とか逃げ出そうともがきます。 「むだだよ!まりさたちはもういっぴきもにがさにからね!」 「ゆゆゆ・・・むれのなかまがおまえたちをゆるさないよ!」 「れいむたちはまりさたちのねたよなかにせめこむんだよ!」 「れいむのすごいさくせんはおばかなまりさたちにきづかれることはないよ!」 「まりさがばかでたすかったよ!」 悔し紛れの対応もれいむたちに流され、さらに馬鹿にされてしまったまりさは涙が止まりません。 「お゙ね゙がい゙や゙め゙でえ゙ええええええええええ!」 「うるさいよ!まりさはそこでしね!」 「ゆぎゅ!」 泣き叫ぶまりさをれいむ達三匹で踏みつけます。 まりさは踏まれるたびに悲鳴を上げて、餡子を飛び散らせて死んでしまいました。 「じゃあさくせんどおりよなかにせめこむよ!それまでゆっくりしようね!」 れいむ達はそう言ってもりのなかに消えていきました・・・ ゆっくりまりさを送り出した浮島のまりさ達はその日も数匹のまりさを仲間に加え、いつもどおりに暮らしました。 その夜、まりさ達は緑髪のお姉さんが来なかった事を残念がり明日には来るだろうと、いつもより早く寝ていました。 箒のお姉さんによって外敵から襲われにくくなったまりさ達は、ゆっくりと帽子を漕ぐれいむ達に気づきませんでした・・・ 「ゆーおかあちゃんおにゃかしゅいたー。」 群れの一匹の赤ちゃんまりさが目を覚まします。 赤ちゃんはお腹が空いたので母親にご飯を貰おうと親まりさを探しました。 しかし、辺りを見回しても親まりさも姉妹のまりさも見つかりません。 「おかああああさあああああさぎゅ!」 母親を探そうと声を上げたまりさは誰かに圧し掛かられました。 まだ成長しきっていない赤ちゃんまりさはそれだけでぼろぼろです。 「ゆぐぅ!」 今度は後ろにか見つかれ持ち上げられました。 噛まれた部分から餡子を滲ませながらも赤ちゃんまりさは逃げようと体を振ります。 「はにゃじでえええええ!」 まりさが暴れていると急に噛まれていた所が痛くなくなります。 「ゆっ?」 それと同時にまりさは自分が落下していることが分かりました。 これで地面について逃げられる。 まりさはそう思い元気を取り戻しました。 しかし、 ボチャン! 「ゆぎゅごぼぼぼ・・・」 赤ちゃんまりさは地面につくことはありませんでした。 赤ちゃんまりさは空けられた穴から湖に吸い込まれ帽子ともども二度と浮き上がってきませんでした。 「ゆっ!こいつでさいごだね!」 危険を考えずにぐっすりと寝ていたまりさたちは各個撃破され、湖に沈んでいきました。 まりさを潰すごとに穴を開けていたので穴だらけでしたが、すこし気にすれば生活できないほどではありません。 れいむたちは勝手に地面が戻るものだと思っていました。 今まで住んでいた地面は何もしなくても穴が埋まったりしていたので今回もそう思ったのです。 まりさ達を沈めたれいむたちは島の中央に集まります。 そこには溜め込んだ食べ物や植物の種、そして実をつけたりんごの木がありました。 「ゆゆ!おいしそうなごはんだよ!」 「うめぇ!これめちゃうめぇ!」 れいむたちはまりさ達を潰して疲れていたので我先にと食べ物を漁ります。 何匹かはりんごの木に向かいました。 「りんごだ!」 「だめだよ!」 りんごに向かって飛び掛ったれいむをまりさが突き飛ばしました。 「これはおねーさんといっしょにたべるためのりんごだよ!」 「ゆゆゆ・・・まだいきのこってたんだね!」 「もうまりさはひとりだよ!ゆっくりしんでね!」 そうやってまりさとりんごを狙うれいむ達。 まりさはりんごと自分を守るために必死に飛び跳ねました。 しかし、多勢に無勢、とうとうまりさはれいむに捕まります。 まりさは潰されるのを覚悟しましたが、れいむ達はまりさを押さえつけ、りんごの木に向かいました。 そうして、泣き叫ぶまりさの前でりんごをゆっくりと食べきってしまったのです。 「どお゙じでごん゙な゙ごどずる゙の゙お゙おおおおおおおお!」 「まりさりんごおいしかったよ!」 まりさは足を噛み千切られて湖に捨てられました。 まりさは沈んでいきます。 まりさを見て笑い転げるれいむに何もできず死ぬことに涙しながら溶けてしまいました。 「まりさもいなくなったし、きょうからここはれいむのゆっくりぷれいすだよ!」 「ここでずっとゆっくりしようね!」 「あしたはまえのすみかからしょくりょうをはこぼうね!」 「まりさのぼうしはどうしよう?」 「みずうみにながされないようにうかべとけばいいよ!」 「そうだね!それならすぐつかえるね!」 明日の朝、元の住処から食料を運ぶことやどこで住むかなどをゆっくり決めてかられいむ達はぐっすりと眠りました・・・ 次の朝、れいむは帽子がなくなっていることに気づきます。 「れいむのぼうしがなくなっちゃった!」 「どおじでえええええええええ!」 「これじゃゆっぐりでぎないいいい!」 れいむは口々に騒ぎ始めます。 そこにさくせんを発案したれいむがやってきました。 「だいじょうぶだよ!ここにはくさがいっぱいあるからしばらくたべものにはこまらないよ!」 「そうだよ!それにりんごのきもあるよ!」 「まりさたちはここでくらしてたんだからたべものもあるはずだよ!」 れいむの言葉に騒ぐものはいなくなりました。 そうして各々ゆっくりしだします。 「ここならにんげんもこれないね!」 「そうだね!あかちゃんたちもゆっくりできるよ!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 といっても、付近で最大規模のれいむの群れが全部やってきたのですから浮島の上はゆっくりでいっぱいでした。 これでは飛び跳ねたりはできません。 「あかちゃんたちはみずうみにちかづかないでね!」 「あぶないからね!」 「わかっちゃよ!はなれてゆっくちちてるよ!」 昨日空けた穴のせいでもあったのでれいむ達は早く穴が埋まらないかなと思っていました。 そうして、昼頃になるとれいむ達は地面の草を食べ始めました。 「むーしゃ!むーしゃ!しあわせ~!」 「このくさおいしいね!」 「やわらかいからあかちゃんもたべやすいよ!」 「ちあわちぇ~!」 「いっぱいあるから、おなかいっぱいになるまでたべようね!」 浮島は草で覆われているのでれいむ全員でもしばらくは食べ切れないと思われました。 しかし、草は浮島を形成する上でとても重要な部分です。 その草を食べるとどうなるか。 まりさが残っていれば分かるのですが今ここにまりさはいません。 誰にもとがめられることなく、れいむ達は地面の草を貪り食いました。 異変が起こったのは昼ごはんを食べてゆっくりしていたときです。 「ゆゆっ!!なんだかしずんでるよ!」 「そこはあぶないよにげてね!」 「おなかいっぱいでうごけないいいいいい!」 一匹のれいむのいた地面が崩れ、湖に落ちたのです。 「ゆぎゅううううう!たすげでごぼぼぼぼぼ・・・」 「ゆぎゃああああああ!」 「おがあああぢゃああああああん!」 「はやくおかーちゃんたちゅけてね!」 「ゆゆゆゆ・・・」 帽子のないれいむ達には助けることができません。 「い゙や゙あ゙ああああああああ!」 「ゆううう、どおじでえええええええ!」 「れいむたちなにもしてないのにいいいいいい!」 一匹の死を悲しんでいると他の場所からも悲鳴が上がりました。 「ゆゆゆ・・・こんどはなに!?」 「またひとりおちたよ!」 「れいむのあがぢゃんがああああああああ!」 れいむ達はあわてます。 何かおかしなことが起こっていると。 「まりさたちがまだいるの!?」 「このしまにはれいむたちだけだよ!」 「じゃあなにがおこってるの!」 「れいむわからないよ!」 「とにかくゆっくりしないでね!」 しかし、れいむで埋められた浮島は表面上何が起こっているのか分かりません。 「ゆ!おかーしゃんどこいくのおおおおお!」 「れいむのあがぢゃああああああん!」 「まっててね!いまいくからね!」 「ゆっくち!・・・じっばいいいいいいい!」 「はやくもどってね!とけちゃうよ!」 「もどれに゙ゃい゙よ゙おおおおおおおお!」 れいむ達が島が崩れていると気づいたのは島に亀裂が入り、ばらばらになったときでした。 もちろん、そのときには手遅れです。 「く、くささんがんばってね!れいむがおちちゃうよ!」 「ごごじゃゆっぐりでぎないいいいいいいい!」 あるれいむはゆっくりの重さに耐えれなくなった草ごと沈み。 「ここはあぶないよ!むこうにとびうつろうね!」 「こどもたちはれいむのくちのなかにはいってね!」 「わかったよ!おかーさんがんばってね!」 「ひょひひふよ!」 「ゆー!」 「ゆがあああああああ!」 「おがーざんのばがあああああああ!」 「あががばぼごごおご・・・」 またあるれいむは他のくさに飛び乗ろうとして足を滑らし沈み。 「おなかすいたね・・・」 「だいじょうぶだよ!もうすこしでりくにつくよ!」 「そうだね・・・ゆっくりできるといいね・・・」 「れいむしっかりしてね!れいむ!」 「ゆっくりしたけっかがこれだよ・・・」 またまたあるれいむは別れた浮島の上で飢餓で苦しみながら死にました。 そんななか、一部のれいむ達は島の中心に向かって逃げていました。 れいむ達は群れのボスや作戦を発案したれいむ達でした。 「ゆゆっ!まんなかはまだくずれてないよ!」 「あそこにはきがはえてたよ!」 「あそこまでいけばゆっくりできるね!」 そう言いながられいむ達は中心に向かって必死に跳ねて行きました。 亀裂はれいむ達に容赦なく襲い掛かります。 「ゆぐゅ!」 「ゆっくりしないでね!はやくこっちにきてね!」 「ゆううううう!だずげでえ゙えええええええええ!」 「・・・ゆっくりしんでね!」 「ぞん゙な゙あ゙あああああああああ!」 「のろまなれいむはおいてのこったみんなでゆっくりするよ!」 そうやって仲間を見捨てながられいむたちはりんごの木に辿り着きました。 結局りんごの木まで辿り着けたのは10匹も満たしませんでした。 浮島の崩壊が終わると、りんごの木のれいむ達は辺りを見回します。 ばらばらになった浮島の残骸の上には何匹かれいむの姿が見えます。 しかし、食べ物が無いれいむたちは運よく湖畔に辿り着くでもしない限り餓死してしまうでしょう。 「ゆっ、ゆっ、ゆっくりたすけてね!」 「ゆぅ・・・」 何とかりんごの浮島に辿り着いたれいむが引き上げてもらおうと声を上げます。 しかし、そのれいむには下半分の体がありません。 これでは引き上げても助からないでしょう。 たとえ助かったとしても限りあるりんごです。 れいむは少ないことに越したことはありません。 浮島のれいむがしがみ付いてるれいむに向かいます。 「ゆっ、はやくたすけてね!」 助けてくれると思ったれいむははやく、はやくと浮島のれいむを急かします。 浮島のれいむはれいむがしがみついてる浮島の齧り、分離させました。 「どおじでえええええええ!」 「うるさいよ!そのからだじゃもうゆっくりできないんだよ!ゆっくりしね!」 しがみついていたれいむは浮力の減った浮島の残骸とともに湖に沈んでいきます。 その顔は驚きと憎しみでいっぱいでした。 浮島の崩壊からしばらくして、あたりは静けさを取り戻しました。 浮島の残骸は風によって様々な方向に流されて、りんごの木の周りには残っていませんでした。 りんごの木がある浮島では残った霊夢がりんごの木を巡って対立しています。 「れいむたちはおなかがすいたんだよ!そのきをたべさせてね!」 「いまたべたらりんごがならないよ!ゆっくりりかいしてね!」 空腹が限界を超えたれいむ達はりんごの木を食べようとじりじりと木に向かって進んでいきます。 それを、ある程度余裕があるれいむ達が押さえつけていました。 日が経つにつれて、空腹で我を忘れるれいむが増え始めたころ、とうとう共食いが始まりました。 「なにこれえええ!れいむってちょううめぇ!」 「ほんとだ~!」 「ムーしゃむーしゃしあわせええええええ!」 「あああああ、れいむのあがぢゃあああああん!」 「おねーさんたちゆっくちちてね!れいみゅおいしくないよ!」 最初は空腹で動けなくなっていた子ゆっくりを。 その後は、木を食べることに反対したれいむ達を。 そして誰が木を食べるか。 そんな争いを続けていくうち、 「これできまりだよ!」 「ゆっくりじだげっががごれだよ!」 最後まで残っていた二匹のうち、一匹がもう一匹を湖に突き落としました。 とうとうれいむは一匹になってしまいました。 「これでれいむをじゃまするものはいないね!」 れいむは安心してその場でゆっくりしだします。 それまでの戦いから疲れが溜まっていたれいむはぐっすりと眠ってしまいました。 れいむが寝ている間に浮島に強風が吹き荒れました。 その風はれいむのいる場所にも訪れ、戦いで取れやすくなっていたリボンを取っていきました。 「ゆっ・・・れいむのりぼおおおおおおん!」 れいむは風に流されるリボンに無我夢中で飛びつきました。 下は湖だと言うことも忘れて。 「あがががぼぼぼお・・・」 こうして、まりさの築いたゆっくりプレイスはゆっくり達のなかから消えていて行ったのでした・・・ 大きな湖に浮かぶ小さな小島。 ここにはりんごの木がありました。 りんごの木の下には花束が二つ置いてありました。 花を操る能力だけど植物もなんとか操れるんじゃないかと思って無茶させてみた。 旧作の方は知らなくて花のだけじゃよくわかんね。 性格が丸すぎる気もするな・・・うーん。 れいむの所が少ないと言われたので加筆してみた。 これでいいのだろうか。 とりあえずスレの664などを参考にしました。 意見くれた方ありがとう。 今まで書いた作品 ゆっくり水攻め ゆっくりの川流れ 天井のゆっくり ゆっくりまりさの水上生活 ゆっくり訓練 ぶるぶる とりもち 子ゆっくり きめぇまる このSSに感想を付ける
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ある日の昼時。 縁側で俺がゆっくりしていると、二匹のゆっくりまりさがやってきた。 一匹は俺が飼っているまりさだ。 近くに住んでいる知人の飼っているまりさとぱちゅりーをうらやましく思い、自分もと飼い始めたのだ。 このまりさは水上まりさを育てている人からもらったもので、どうやら帽子に乗ることが下手なのだと言う。 このままでは野性に返すか食べるしかないと言うことだったので俺が貰い受けたのだ。 「おにーさん、ただいま!ゆっくりしすぎてごめんね!」 「あぁ、おかえり。それと、すこしは反省しろ」 「ゆべっ!」 俺のまりさは昼前に帰ってくるはずだったのだが、その時間はすでに過ぎている。 もう一匹いるところを見ると外で食べてきたのだろう。 しかし、約束をやぶった上に反省の色が見えなかったので足で踏みつける。 「ゆぐぐぐうぐぐうぐ!」 「ゆゆっ! ゆ、ゆっくりやめてあげてね!」 「反省したらなー」 踏みつけられて体を凹ませた飼いまりさを野生のまりさが心配そうに見ている。 ここでは何時もの光景だが、このまりさには刺激が強すぎたようだ。 そろそろいいか。 「そらっ」 「ゆ~、ゆっくり!……ごめんなざいいいいいいい!」 「ゆっくりしてね!ゆっくりしてね!」 足をどけると元の形に戻ったまりさはすぐに顔を地面に向けた謝りだした。 その光景も異様だったのか、野生のまりさは飼いまりさにゆっくりしてねとしきりに言い続けている。 俺は冷静に飼いまりさが反省しているかを観察する。どうやらちゃんと反省しているようだ。 「……、まぁいいか。次からは気をつけろよ」 「おにーさんありがとね!」 「よかったね!ゆっくりできるね!」 地面に土の付いた飼いまりさの顔を野生のまりさが払ってあげている。 やがて二匹は仲良く庭で遊び始めた。 しばらく眺めていると二匹は帽子から取り出した木の棒で丸を描き始めた。 「ゆっゆっゆ!」 「そこはちょっととおすぎるよ!」 「まりさはへいきだよ! もしかしてとべないの?」 「そ、そんなことないよ! じゃあまりさはここにかくよ!」 「ゆゆっ!?」 丸を描き終わった二匹は丸の端に向かう。 「まずはまりさがいくよ!」 そう言うは野生のまりさ。 野生のまりさは丸をぴょんぴょんと飛んで移っていく。 「ゆっ! ゆっ! ゆゆゆ!」 「ゆ~……」 離れた丸にもぎりぎり届いたようで、飼いまりさはそれを見て悔しそうな顔をしている。 「つぎはまりさのばんだよ!」 こんどは飼いまりさの番のようだ。 俺はそうやって遊ぶ二匹を横になってみていた。 丸に入っていないと野次を飛ばしてやると二匹は面白いように反応してくれる。 やがてそれにも飽きた俺は一緒に遊び始めた。 「丸を描いてそれを飛べればいいんだよな?」 「そうだよ! おにーさんがかいてみてね!」 「よしきた」 俺は丸を描いて行く。 丸の数は多くはないが距離は遠い。 さらに左右に振って描いたのでゆっくりには飛びにくいだろう。 予想通り二匹は丸を描くたび不安そうな顔をしてくれた。 「ゆゆ……おにーさんちょっととおいよ……」 「うーん、俺にはちょうどいいけどなぁ」 「あんなにとおいととどくわけないよ!」 野生のまりさに飛べるな分けないといわれてしまった。 俺は実際に飛べることを見せてやる。 ゆっくりには遠い距離も人間の歩幅ならちょうどいい。 「どうだ?」 「ゆゆぅ……おにーさんすごいね!」 「さすがまりさのおにーさんだよ!」 野生のまりさは驚きを、飼いまりさはうれしそうな顔を見せる。 その様子に満足した俺は今度はゆっくりでも飛びやすいような距離に丸を付け足してやった。 「これならとべるよ!」 「ゆっくりみててね!」 二匹はぴょんぴょんと飛び跳ねていく。 それからも二匹はさまざまな組み合わせを飛んでいった。 面白いので丸以外の形も描いてやると、二匹は律儀にその形の中に入ろうとしてくれた。 それならばと小さい丸を描くと二匹は爪先立ちのように立てに伸びたまま着地しようとする。 しかし、その状態はきついらしく、やがてぷるぷると震えだして元に戻る。 「はいアウトー」 「「ゆぐぐぐぐ……」」 その後も二匹は小さい丸に挑戦し続けた。 「ゆゆゆ……」 「ゆっくりしてね! ゆっくりしてね!」 「ゆわああああああん!」 「もうすこしだな」 そんなまりさの悲鳴を聞き続けているといつの間にかおやつの時間だ。 今日はミカンである。 ミカンを食べながらまりさ達を見ているとまりさたちもミカンに気づいたようだ。 「まりさも! まりさも!」 「しょうがねぇなぁ」 俺はまりさ達にミカンを投げてやる。 二匹は俺の投げたミカンを上手くキャッチした二匹。 ミカンの皮は剥いていない。わざと剥かなかったのだ。 さてどうやって食べるか。俺は興味深く動きを見守った。 「ゆっくりたべるよ!」 「「!!!?」」 飼いまりさは迷うことなく皮付きミカンを飲み込んだ。 俺は余りにも期待通り過ぎて言葉が出ない。 おそらく野生のまりさも俺と同じ気持ちだろう。 「むーしゃ、むーしゃ……」 そんな俺たちの考えをよそに飼いまりさはミカンを食べ始めた。 本来ならしあわせーと言うはずなのだがその言葉がなかなか出てこない。 俺はじっとまりさの様子を見ていると、やがて飼いまりさは目に涙を浮かべはじめた。 「このみかんあまぐないいいいいいい!」 「そりゃ皮剥いてないしなぁ……」 野生のまりさも予想していた反応とは違ったものだった。 「みかんはおくすりだからにがいにきまってるよ!」 「ゆゆっ!?」 「みかんはのむとげんきになるんだよ!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 野生のまりさはミカンを大事そうに帽子の中にしまった。 飼いまりさもまねして帽子の中に食べ残ったミカンを入れて遊び始めた。 それからも庭で遊び続けた二匹はすっかり仲良くなっていた。 「今日会った筈なのにすっかり仲良しだな」 「ゆっ! まりさたちはなかよしだよ!」 「そうだよ! まりさとまりさはともだちだよ!」 二匹はお互いの頬を摺り寄せて俺の返答に答える。 見た目もそっくりな二匹は兄弟のようだった。 「ゆ~、そろそろおうちへかえるよ!」 「ゆゆっ! もうかえっちゃうの!?」 「もうくらくなるからね!」 「じゃあぼうしのこうかんだね!」 「こうかんだよ!」 「帽子の交換?」 今たしかに二匹は交換と言った。 帽子というのは被ってる黒い帽子のことだろう。 水の上に浮いたりいろいろな物が仕舞えたりと便利な帽子だ。 「大事なものじゃなかったのか?」 「だいじなものだからこうかんするよ!」 「ともだちだからだいじなものをこうかんするよ!」 「なるほど」 二匹は帽子をはずして口で咥え、交互に頭に載せてあげている。 「ゆぅ~、ぴったしだよ!」 「まりさのぼうしもとってもゆっくりできるよ!」 「「きょうからあたらしいまりさ!」」 二匹は新しくなった帽子の感触を確かめている。 このままだと野生のまりさが帰ってしまう。 俺は新しい帽子に意識を向けている二匹に気づかれないように後ろから近づいた。 そして、 「ひょいひょいっと」 「ゆっ? まりさのぼうじがあああああああああ!」 「かえしてね! ゆっくりしないでかえしてね!」 「どーしよっかなー」 俺は二匹が力いっぱい飛び跳ねても届かないように帽子を高く持ち上げる。 しかし、本当にそっくりな帽子だな。 「よし、それならじぶんのぼうしがどっちか分かったら返してやるよ」 「「ゆゆっ……」」 「こういうことだ」 そう言って俺は帽子を二匹の前に出す。 すぐに野生のまりさが飛び掛ってきたが軽く交わして腕で叩き落してやった。 「ゆぐぐ……かえしてね!」 「まりさだいじょうぶ?」 「だから、どっちか当てれたら返してやるって」 「そんなのかんたんだよ!まりさのはこっちだよ!」 「まりさのはこっち!」 野生のまりさは右手に、飼いまりさは左手に向かった。 取ったときとそのままにしていたのだから簡単に分かる。 「よし、ルールは分かったな」 「ゆっくりりかいしたよ!」 「はやくかえしてね!」 「よーし」 俺は意気込む二匹を笑って、両腕をゆっくりから隠れるように背中に持っていった。 とたん、まりさ達の顔に焦りが出始める。 「ゆゆっ!」 「それじゃわからないよ!」 「んー。じゃあこれはどっちのだ!」 俺はゆっくりの抗議を無視して一つの帽子を前に出した。 もう一つは隠したままだ。 「ゆゆっ! これはまりさのだよ!」 「ちがうよ! まりさのだよ!」 「ゆぅー……おにーさんもっとよくみせてね!」 「みせてね!」 「いいとも」 俺は出した帽子をまりさの前においてやる。 「どっちか分かったら俺に言いにこい」 「ゆふふ、ゆっくりりかいしたよ!」 「あと勝手に持って行ったらもう一つの方は破って持って逃げたやつは潰すからな」 「ゆぐっ!?」 よほど大事なんだろうが、逃げてもらっては楽しめない。 念を押して俺は縁側に腰掛けた。 二匹は一つの帽子を左右からにらんでいる。 「ゆゆっ、まりさのにおいがするよ!」 「さっきこうかんしたからでしょ!」 「ゆっ、そうだった!」 「ここのきずはまりさのぼうしにあったよ!」 「まりさのぼうしはさっきまでまりさのだったよ!」 「ゆ、ゆゆぅ……」 二匹は変えたばかりの帽子の特徴がどちらのものだったか混乱しているようだった。 持ち上げて被ってみたり、回してみたり。 伸びたり、縮んだり、転がったりして帽子がどちらのものだったか必死に調べている。 ゆっくりに取って飾りはそれほど大事なものらしい。おそらくゆっくりできなくなるのだろう。 俺はニヤニヤと二匹の様子を見て酒を飲んでいた。が、やがて飽きてしまって船を漕ぎ出したしまった…… 「…っゆ。ゆっくりおきてね!」 「うるさいなぁ」 「ゆゆっ! おきたね!」 「これでゆっくりできるよ!」 二匹が顔を揺すって起こそうとしていた。まだ眠いのだがもう外は暗くなり始めていた。 そして二匹に顔に乗られて俺は完全に目を覚ました。 「どうしたんだ?」 「ゆうううう! わすれないでね! わすれないでね!」 「そうだよ! ぼうしかえしてね!」 「あー。わすれてたな」 「「わすれないでねえええええええ!!」」 二匹が俺に体当たりしてくる。 そういや、もう一つの帽子どこにやったっけか。 「ゆ゙あ゙あ゙あああああああ! おぼうしがあああああ!」 「あやまってね! あやまってね!」 帽子は俺が背中に踏んでいた。 道理で逃げなかったわけだ。 謝れとわめく二匹には当然無視で通す。 「それで、わかったのか?」 「もちろん、こっちはあっちのまりさのものだよ!」 「そおだよ! これはまりさのものだよ!」 二匹の結論はこれは野生のまりさのものということだった。 何が決定打になったのか分からないが俺は返答する。 「おめでとう。正解だ!」 「やったね! まりさ!」 「これでかえれるね!」 二匹は飛び上がって体全体で喜びを表現していた。 正解といった帽子。実はすでにどっちがどっちだったか覚えていない。 というか、覚えるつもりがなかったといったところか。 どうせ同じだからばれないと思ったが、まさか本当に気にしないとは。 俺はつぶしてしまった帽子を形だけでも整えてやって俺の飼っているまりさに戻してやる。 「これでもとどおりだね!」 「ゆっくりできるね!」 「そうだn……ゆっくりしてるばあいじゃなかったよ!」 「ゆ?」 「はやくかえらないとくらくなっちゃうよ!」 「それはたいへんだね!」 「あぁ、ちょっとまってくれ」 「ゆゆ?」 「虫食いが酷い野菜があるからそれも持って帰ってくれ。捨てるの面倒だし」 「ゆゆぅ~! とってもおいしそうだよ!」 野生のまりさはスィーに乗って森に帰って行った。 残ったのは俺と飼いまりさのみ。 俺はまりさを膝に乗せてやる。 「とってもゆっくりできるよ!」 「その帽子が自分のじゃなくてもゆっくり出来るんだな」 「ゆゆゅ、なにいってるの? これはまりさのぼうしだよ!」 「でもさっきは適当に答えただけなんだ。ほんとは向こうがお前のだったかもしれない」 「そ、そ、ぞんなあああああああああああ!」 「おお、ゆかい、ゆかい」 まりさは帽子が自分のものじゃないと言われてから震えていた体をさらに激しく震わしだした。 俺はもうどっちかわからない帽子を潰しながらまりさを宥めてやる。 帽子交換はよくて勝手に取り違えるのはダメとはどういうことなんだろうか。 ゆっくりが考えていることは良く分からない。 まぁもし、さっきのまりさと会えば交換できるだろう。 野生のゆっくりは死にやすいからその確率は低いだろうし、実はこの帽子が本物かもしれないが。 ともあれ、しばらくこれで楽しめそうである。 と、思ってたのが甘かった。 「おに゙い゙ざあああああああああん!」 「ど、どおしたんだ!?」 「ゆっくりー!?」 「まりざのおうぢれいむにどられぢゃっだああああああああああ!」 「「…………」」 この反応は予想外だった。 まりさも帽子が帰ってきた嬉しさとお家を取られたまりさをかわいそうと思う気持ちが渦巻いてなんとも言えない顔をしている。 こうして、俺は二匹のまりさを飼うようになった。 今まで書いた作品 ゆっくり水攻め ゆっくりの川流れ 天井のゆっくり ゆっくりまりさの水上生活 ゆっくり訓練 ぶるぶる とりもち 子ゆっくり きめぇまる ゆっくりがんばるよ さらちくび 冬のゆっくり 親れいむのがんばり 子れいむのがんばり しろくろ ちぇんいじめ ほんのちから ゆっくりさせる ゆっくり消しゴム このSSに感想を付ける
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ある日の昼時。 縁側で俺がゆっくりしていると、二匹のゆっくりまりさがやってきた。 一匹は俺が飼っているまりさだ。 近くに住んでいる知人の飼っているまりさとぱちゅりーをうらやましく思い、自分もと飼い始めたのだ。 このまりさは水上まりさを育てている人からもらったもので、どうやら帽子に乗ることが下手なのだと言う。 このままでは野性に返すか食べるしかないと言うことだったので俺が貰い受けたのだ。 「おにーさん、ただいま!ゆっくりしすぎてごめんね!」 「あぁ、おかえり。それと、すこしは反省しろ」 「ゆべっ!」 俺のまりさは昼前に帰ってくるはずだったのだが、その時間はすでに過ぎている。 もう一匹いるところを見ると外で食べてきたのだろう。 しかし、約束をやぶった上に反省の色が見えなかったので足で踏みつける。 「ゆぐぐぐうぐぐうぐ!」 「ゆゆっ! ゆ、ゆっくりやめてあげてね!」 「反省したらなー」 踏みつけられて体を凹ませた飼いまりさを野生のまりさが心配そうに見ている。 ここでは何時もの光景だが、このまりさには刺激が強すぎたようだ。 そろそろいいか。 「そらっ」 「ゆ~、ゆっくり!……ごめんなざいいいいいいい!」 「ゆっくりしてね!ゆっくりしてね!」 足をどけると元の形に戻ったまりさはすぐに顔を地面に向けた謝りだした。 その光景も異様だったのか、野生のまりさは飼いまりさにゆっくりしてねとしきりに言い続けている。 俺は冷静に飼いまりさが反省しているかを観察する。どうやらちゃんと反省しているようだ。 「……、まぁいいか。次からは気をつけろよ」 「おにーさんありがとね!」 「よかったね!ゆっくりできるね!」 地面に土の付いた飼いまりさの顔を野生のまりさが払ってあげている。 やがて二匹は仲良く庭で遊び始めた。 しばらく眺めていると二匹は帽子から取り出した木の棒で丸を描き始めた。 「ゆっゆっゆ!」 「そこはちょっととおすぎるよ!」 「まりさはへいきだよ! もしかしてとべないの?」 「そ、そんなことないよ! じゃあまりさはここにかくよ!」 「ゆゆっ!?」 丸を描き終わった二匹は丸の端に向かう。 「まずはまりさがいくよ!」 そう言うは野生のまりさ。 野生のまりさは丸をぴょんぴょんと飛んで移っていく。 「ゆっ! ゆっ! ゆゆゆ!」 「ゆ~……」 離れた丸にもぎりぎり届いたようで、飼いまりさはそれを見て悔しそうな顔をしている。 「つぎはまりさのばんだよ!」 こんどは飼いまりさの番のようだ。 俺はそうやって遊ぶ二匹を横になってみていた。 丸に入っていないと野次を飛ばしてやると二匹は面白いように反応してくれる。 やがてそれにも飽きた俺は一緒に遊び始めた。 「丸を描いてそれを飛べればいいんだよな?」 「そうだよ! おにーさんがかいてみてね!」 「よしきた」 俺は丸を描いて行く。 丸の数は多くはないが距離は遠い。 さらに左右に振って描いたのでゆっくりには飛びにくいだろう。 予想通り二匹は丸を描くたび不安そうな顔をしてくれた。 「ゆゆ……おにーさんちょっととおいよ……」 「うーん、俺にはちょうどいいけどなぁ」 「あんなにとおいととどくわけないよ!」 野生のまりさに飛べるな分けないといわれてしまった。 俺は実際に飛べることを見せてやる。 ゆっくりには遠い距離も人間の歩幅ならちょうどいい。 「どうだ?」 「ゆゆぅ……おにーさんすごいね!」 「さすがまりさのおにーさんだよ!」 野生のまりさは驚きを、飼いまりさはうれしそうな顔を見せる。 その様子に満足した俺は今度はゆっくりでも飛びやすいような距離に丸を付け足してやった。 「これならとべるよ!」 「ゆっくりみててね!」 二匹はぴょんぴょんと飛び跳ねていく。 それからも二匹はさまざまな組み合わせを飛んでいった。 面白いので丸以外の形も描いてやると、二匹は律儀にその形の中に入ろうとしてくれた。 それならばと小さい丸を描くと二匹は爪先立ちのように立てに伸びたまま着地しようとする。 しかし、その状態はきついらしく、やがてぷるぷると震えだして元に戻る。 「はいアウトー」 「「ゆぐぐぐぐ……」」 その後も二匹は小さい丸に挑戦し続けた。 「ゆゆゆ……」 「ゆっくりしてね! ゆっくりしてね!」 「ゆわああああああん!」 「もうすこしだな」 そんなまりさの悲鳴を聞き続けているといつの間にかおやつの時間だ。 今日はミカンである。 ミカンを食べながらまりさ達を見ているとまりさたちもミカンに気づいたようだ。 「まりさも! まりさも!」 「しょうがねぇなぁ」 俺はまりさ達にミカンを投げてやる。 二匹は俺の投げたミカンを上手くキャッチした二匹。 ミカンの皮は剥いていない。わざと剥かなかったのだ。 さてどうやって食べるか。俺は興味深く動きを見守った。 「ゆっくりたべるよ!」 「「!!!?」」 飼いまりさは迷うことなく皮付きミカンを飲み込んだ。 俺は余りにも期待通り過ぎて言葉が出ない。 おそらく野生のまりさも俺と同じ気持ちだろう。 「むーしゃ、むーしゃ……」 そんな俺たちの考えをよそに飼いまりさはミカンを食べ始めた。 本来ならしあわせーと言うはずなのだがその言葉がなかなか出てこない。 俺はじっとまりさの様子を見ていると、やがて飼いまりさは目に涙を浮かべはじめた。 「このみかんあまぐないいいいいいい!」 「そりゃ皮剥いてないしなぁ……」 野生のまりさも予想していた反応とは違ったものだった。 「みかんはおくすりだからにがいにきまってるよ!」 「ゆゆっ!?」 「みかんはのむとげんきになるんだよ!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 野生のまりさはミカンを大事そうに帽子の中にしまった。 飼いまりさもまねして帽子の中に食べ残ったミカンを入れて遊び始めた。 それからも庭で遊び続けた二匹はすっかり仲良くなっていた。 「今日会った筈なのにすっかり仲良しだな」 「ゆっ! まりさたちはなかよしだよ!」 「そうだよ! まりさとまりさはともだちだよ!」 二匹はお互いの頬を摺り寄せて俺の返答に答える。 見た目もそっくりな二匹は兄弟のようだった。 「ゆ~、そろそろおうちへかえるよ!」 「ゆゆっ! もうかえっちゃうの!?」 「もうくらくなるからね!」 「じゃあぼうしのこうかんだね!」 「こうかんだよ!」 「帽子の交換?」 今たしかに二匹は交換と言った。 帽子というのは被ってる黒い帽子のことだろう。 水の上に浮いたりいろいろな物が仕舞えたりと便利な帽子だ。 「大事なものじゃなかったのか?」 「だいじなものだからこうかんするよ!」 「ともだちだからだいじなものをこうかんするよ!」 「なるほど」 二匹は帽子をはずして口で咥え、交互に頭に載せてあげている。 「ゆぅ~、ぴったしだよ!」 「まりさのぼうしもとってもゆっくりできるよ!」 「「きょうからあたらしいまりさ!」」 二匹は新しくなった帽子の感触を確かめている。 このままだと野生のまりさが帰ってしまう。 俺は新しい帽子に意識を向けている二匹に気づかれないように後ろから近づいた。 そして、 「ひょいひょいっと」 「ゆっ? まりさのぼうじがあああああああああ!」 「かえしてね! ゆっくりしないでかえしてね!」 「どーしよっかなー」 俺は二匹が力いっぱい飛び跳ねても届かないように帽子を高く持ち上げる。 しかし、本当にそっくりな帽子だな。 「よし、それならじぶんのぼうしがどっちか分かったら返してやるよ」 「「ゆゆっ……」」 「こういうことだ」 そう言って俺は帽子を二匹の前に出す。 すぐに野生のまりさが飛び掛ってきたが軽く交わして腕で叩き落してやった。 「ゆぐぐ……かえしてね!」 「まりさだいじょうぶ?」 「だから、どっちか当てれたら返してやるって」 「そんなのかんたんだよ!まりさのはこっちだよ!」 「まりさのはこっち!」 野生のまりさは右手に、飼いまりさは左手に向かった。 取ったときとそのままにしていたのだから簡単に分かる。 「よし、ルールは分かったな」 「ゆっくりりかいしたよ!」 「はやくかえしてね!」 「よーし」 俺は意気込む二匹を笑って、両腕をゆっくりから隠れるように背中に持っていった。 とたん、まりさ達の顔に焦りが出始める。 「ゆゆっ!」 「それじゃわからないよ!」 「んー。じゃあこれはどっちのだ!」 俺はゆっくりの抗議を無視して一つの帽子を前に出した。 もう一つは隠したままだ。 「ゆゆっ! これはまりさのだよ!」 「ちがうよ! まりさのだよ!」 「ゆぅー……おにーさんもっとよくみせてね!」 「みせてね!」 「いいとも」 俺は出した帽子をまりさの前においてやる。 「どっちか分かったら俺に言いにこい」 「ゆふふ、ゆっくりりかいしたよ!」 「あと勝手に持って行ったらもう一つの方は破って持って逃げたやつは潰すからな」 「ゆぐっ!?」 よほど大事なんだろうが、逃げてもらっては楽しめない。 念を押して俺は縁側に腰掛けた。 二匹は一つの帽子を左右からにらんでいる。 「ゆゆっ、まりさのにおいがするよ!」 「さっきこうかんしたからでしょ!」 「ゆっ、そうだった!」 「ここのきずはまりさのぼうしにあったよ!」 「まりさのぼうしはさっきまでまりさのだったよ!」 「ゆ、ゆゆぅ……」 二匹は変えたばかりの帽子の特徴がどちらのものだったか混乱しているようだった。 持ち上げて被ってみたり、回してみたり。 伸びたり、縮んだり、転がったりして帽子がどちらのものだったか必死に調べている。 ゆっくりに取って飾りはそれほど大事なものらしい。おそらくゆっくりできなくなるのだろう。 俺はニヤニヤと二匹の様子を見て酒を飲んでいた。が、やがて飽きてしまって船を漕ぎ出したしまった…… 「…っゆ。ゆっくりおきてね!」 「うるさいなぁ」 「ゆゆっ! おきたね!」 「これでゆっくりできるよ!」 二匹が顔を揺すって起こそうとしていた。まだ眠いのだがもう外は暗くなり始めていた。 そして二匹に顔に乗られて俺は完全に目を覚ました。 「どうしたんだ?」 「ゆうううう! わすれないでね! わすれないでね!」 「そうだよ! ぼうしかえしてね!」 「あー。わすれてたな」 「「わすれないでねえええええええ!!」」 二匹が俺に体当たりしてくる。 そういや、もう一つの帽子どこにやったっけか。 「ゆ゙あ゙あ゙あああああああ! おぼうしがあああああ!」 「あやまってね! あやまってね!」 帽子は俺が背中に踏んでいた。 道理で逃げなかったわけだ。 謝れとわめく二匹には当然無視で通す。 「それで、わかったのか?」 「もちろん、こっちはあっちのまりさのものだよ!」 「そおだよ! これはまりさのものだよ!」 二匹の結論はこれは野生のまりさのものということだった。 何が決定打になったのか分からないが俺は返答する。 「おめでとう。正解だ!」 「やったね! まりさ!」 「これでかえれるね!」 二匹は飛び上がって体全体で喜びを表現していた。 正解といった帽子。実はすでにどっちがどっちだったか覚えていない。 というか、覚えるつもりがなかったといったところか。 どうせ同じだからばれないと思ったが、まさか本当に気にしないとは。 俺はつぶしてしまった帽子を形だけでも整えてやって俺の飼っているまりさに戻してやる。 「これでもとどおりだね!」 「ゆっくりできるね!」 「そうだn……ゆっくりしてるばあいじゃなかったよ!」 「ゆ?」 「はやくかえらないとくらくなっちゃうよ!」 「それはたいへんだね!」 「あぁ、ちょっとまってくれ」 「ゆゆ?」 「虫食いが酷い野菜があるからそれも持って帰ってくれ。捨てるの面倒だし」 「ゆゆぅ~! とってもおいしそうだよ!」 野生のまりさはスィーに乗って森に帰って行った。 残ったのは俺と飼いまりさのみ。 俺はまりさを膝に乗せてやる。 「とってもゆっくりできるよ!」 「その帽子が自分のじゃなくてもゆっくり出来るんだな」 「ゆゆゅ、なにいってるの? これはまりさのぼうしだよ!」 「でもさっきは適当に答えただけなんだ。ほんとは向こうがお前のだったかもしれない」 「そ、そ、ぞんなあああああああああああ!」 「おお、ゆかい、ゆかい」 まりさは帽子が自分のものじゃないと言われてから震えていた体をさらに激しく震わしだした。 俺はもうどっちかわからない帽子を潰しながらまりさを宥めてやる。 帽子交換はよくて勝手に取り違えるのはダメとはどういうことなんだろうか。 ゆっくりが考えていることは良く分からない。 まぁもし、さっきのまりさと会えば交換できるだろう。 野生のゆっくりは死にやすいからその確率は低いだろうし、実はこの帽子が本物かもしれないが。 ともあれ、しばらくこれで楽しめそうである。 と、思ってたのが甘かった。 「おに゙い゙ざあああああああああん!」 「ど、どおしたんだ!?」 「ゆっくりー!?」 「まりざのおうぢれいむにどられぢゃっだああああああああああ!」 「「…………」」 この反応は予想外だった。 まりさも帽子が帰ってきた嬉しさとお家を取られたまりさをかわいそうと思う気持ちが渦巻いてなんとも言えない顔をしている。 こうして、俺は二匹のまりさを飼うようになった。 今まで書いた作品 ゆっくり水攻め ゆっくりの川流れ 天井のゆっくり ゆっくりまりさの水上生活 ゆっくり訓練 ぶるぶる とりもち 子ゆっくり きめぇまる ゆっくりがんばるよ さらちくび 冬のゆっくり 親れいむのがんばり 子れいむのがんばり しろくろ ちぇんいじめ ほんのちから ゆっくりさせる ゆっくり消しゴム このSSに感想を付ける