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目次 目次 アルバイト・兼部はできますか? お酒が飲めないんですけど・・・。 活動場所はどんなところ? アルバイト・兼部はできますか? アルバイト・兼部をしている部員は実際いるので出来ます。 お酒が飲めないんですけど・・・。 お酒が飲めない(飲まない)部員もいますし、レクリエーションは飲む人・飲まない人両方が楽しめるよう考慮して行っています。 また、お酒の強要はありません。 活動場所はどんなところ? 法学部棟と武夫原(グラウンドね)の間にあるプレハブの法学部棟から見て右半分が熊法会の部室となっています。僕等は箱(又はBOX)と呼んでます。 エアコン・テレビ・冷蔵庫完備。また、部室には専門書や、過去問等の勉強・試験に役立つアイテムがそれなりに揃っています。
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あらすじ 3・4人で仲良くしている教室。 いわゆる日常系・いつもの風景。 一緒に撮った写メをSNSにアップする。 フと意識が飛ぶ。 夢の中のような風景、地底での生活。 巨大な足音に怯えて生きている誰か(のような自分) 友達に声をかけられ意識が戻る。 いつもの教室、たわいもない会話。 お風呂(?)に入り、眠りにつく。 その夢の中。 SNSにアップした写真が炎上している。 友達に追及される断片的な映像。 部員に声をかけられハッとする。 4・5人の部員、良く分からない名前の部活動。 多少個性的なメンバーが対立しつつ活動している。 「クラスでもそんな感じなの?」 聞かれて意識が飛ぶ。 教室、仲の良かったメンバーたちが遠くで話している。 孤立している自分。 部員の声で意識が戻る。 騒がしいながら、よくある部室の風景。 お風呂(?)に入り、眠りにつく。 その夢の中。 部員が激しく口論している。耳をふさぐ自分。 数名の部員が部室を出て行く。 バイト仲間に声を掛けられハッとする。 小洒落た飲食店、客足の絶えたお昼過ぎ。 バイト仲間とのくつろいだ時間。 口喧嘩しているバイトの男女。 意識が遠のく。 名前の消えた部室のドア、物置になった部室内。 バイト仲間の声で意識が戻る。 いつもの事だと言っている。 それぞれの人間関係。 店長が来て仕事に戻る。 お風呂(?)に入り、眠りにつく。 その夢の中。 仕事の合間、ロッカーへ行く。 ロッカーの中で腰を振っている店長とバイトの女。 ファンタジー世界、仲間の魔法攻撃にハッとする。 低レベルながら立ち回る。 そして戦闘後の回復。 動きが良くなったとバーティメンバーに言われる。 「中の人は学生?」 聞かれ思考が停止。 暗い部屋の中でPCに向かいゲームしている自分。 メンバーがさっと立ち上がり次の狩りをうながす。 てきぱきと立ち回り、大物を仕留める。 喜び合うメンバー。 地響きがする。 暗い部屋の中、窓を開ける。 眩しい光と、その先にあるキノコ雲。 地底での生活。 何組かの家族と自分。 水が回ってきて頭を下げる。 せき込んでこぼす。 教室の日常・部活の日常・バイトの日常・ネトゲの日常。 風呂に入ってくつろぐ。 「明日もこんな日が続けばいいな」 地響きがする。 地底で音に怯え、震えて固まっている自分とよその家族。 END 概要 日常を支えているものは何か? 友達・友人、学校や会社、部活などの活動、そして趣味の時間。 学校や社会の組織、電気水道などのインフラ、平和。 その他。 これらが失われていったらどうなるか? 結論から言うと、どんな場所でも日常はあって。 事件や事故から時間が経てば、どんなひどいものでも日常である。 なので一つずつ崩壊させてみました。 多分、途中にまだ挟めるものはあると思います。 とりあえず、こんな感じ。 名前 コメント
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第一章 作成中・・・ 第二章 レイとそら加入 2006年、中学校を卒業したK.M.Tメンバーは揃ってエスカレーター式で高校に進学した。教祖は高校において新たなるメンバーを探し、更なる組織拡大を目指していた。 そんなある日、ハセヲの携帯に一件のメールが届いた。 「サーナイトの封印って使えるの?」 もともとメアドを知っていたレイからのメールであった。レイはこの頃から、もともと知り合いで合ったそらから受け取ったポケットモンスターサファイアをプレイしていたのだ。 このことにより、レイは完全にポケモンに没頭することとなる。レイはハセヲのもとに弟子入りした形となり、努力値、戦法などを学び始めた。そらもこのことがきっかけでハセヲを筆頭としてK.M.T.メンバーと交流をすることとなる。 その流れの中で偶然にも、ポケモンは新世代を迎えた。ポケットモンスターダイヤモンド・パールの発売である。これにより、それまで個別の小規模プレイが多かったK.M.T.のポケモンプレイヤーはDSに完全移行され、バトルも大規模に行われていくこととなる。 こうしてレイとそらはK.M.T.に加入した。 S棋部の台頭と没落 夏休み以降、K.M.T.メンバーは一部メンバーが在籍していたということもあって、当時未だ存在していた高校の旧北館にあるS棋部の部室に溜まるようになっていた。S棋部の部室は、古い北館の二階にあり、約6畳ほどのスペースであった。そこに最盛期は約15名を越える生徒が溜まっていた。 このS棋部部室に人が集まっていた理由として、学年全体における大麻雀ブームが理由としてあげられる。当時、内部生ではそらとY田、外部生ではダイナソーを中心として同時多発的に発生した麻雀ブームによって学年全体の麻雀人口は大きく膨らんでいた。 作成中・・・
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第一話 「おはよう、涼宮さん。最近嫌な事件が続いてるのね」 あたしが朝教室に着くなり阪中さんが話しかけてきた。 「おはよ。なにそれ?どんな事件?」 そう返事すると少し驚いたような顔をして教えてくれた。 「知らないの?最近この辺りで女子高生が誘拐される事件が続いてるのね。犯人はまだ捕まってないし…怖いのね…」 えっ?そんな事件があったなんて全然知らなかったわ…これは気になるわね… 「涼宮さんも気をつけた方がいいのね。それじゃあまたなのね」 そう言い残し自分の席へと戻って行った。 それと入れ替わるようにキョンが教室に入ってきた。 「おう、ハルヒ。おはよう。…どうした?」 ボーッと考え事してたからだろうか、あたしの顔を覗きこむようにたずねてきた。 …って顔近いわよっ! 「キョン!大事件よ!」 さっき聞いたばかりの事件をキョンに話した。 「ああ、その事件なら俺も知ってる。昨日のニュースでもやってたしな。 嫌な話しだぜ…」 なんだ、知ってたんだ…それなら話は早い! 「いい?これは放っておけない大事件だわ!早速今日の放課後からSOS団で調査開始よ!」 あたしは椅子の上に立ち上がり、しかめっ面をしたキョンへと高らかに宣言した。 「おい、ハルヒ!バカな事言うな。警察でも探偵でもない俺達に何ができる?」 むっ…なに呆れた顔してんのよっ! 「もし事件に巻き込まれたらどうするんだ…危険な目にあうかもしれないし…俺は…嫌だぞ、ハルヒがいなくなったりするのは…」 とつぶやくのが聞こえた。 「え…それってどういう―」 「と、とにかく事件のことは警察にまかせておけよ。わかったな?」 「わ、わかったわよ…」 急に話を終わらせたキョンにしぶしぶと答えるとちょうど岡部が入ってきた。 「みんな、おはよう。ホームルーム始めるぞ。それとハンドボールはいいぞ!」 岡部の戯言が耳に入らないくらいあたしはドキドキしていた。 さっきの言葉、どういう意味だったのかな…もしかしたらキョンもあたしのこと…好き、なのかな? いつか…この大好きって気持ちをキョンに伝えたい。今週の不思議探索の時に…頑張ってみようかな… その日あたしは授業中もずっと一人でにやけていた。かなり危ない人みたいね…今日はすごくいい日だわ!記念日にしてもいいくらいに。 そんなことを考えているとあっという間に放課後になった。 「キョン!掃除なんてさっさと終わらせて部室に来なさいよ!遅れたら死刑なんだから!」 「はいはい、わかってますよ。団長様」 いつもみたいな会話をして、一人で部室に向かった。 そして勢いよく部室のドアを開いた。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 「あ、涼宮さん。こんにちわー」 あたしが部室に入るとメイド服姿のみくるちゃんがお茶の準備をしようと立ち上がる。 「ヤッホー、みくるちゃん。あれ、有希と古泉くんは?」 「えっと、二人ともクラスの用事で遅れるそうです。さっき部室に来て涼宮さんに伝えておいてくださいって言ってましたよ」 温度計とにらめっこしながらみくるちゃんが答えてくれる。 「そうなの。…ん?」 机の上に置いてあるものに気づく。編みかけの…マフラーかしら。 「みくるちゃん、マフラー編んでるの?あっ、もしかして好きな男の子に?」 冗談めかして言ってみる。 「え?あぁっー、そ、それは…その…」 んー、顔を真っ赤にしたみくるちゃんも可愛いわね! 「実はキョンくんにプレゼントしようと思って…この前新しいお茶の葉をくれたからそのお礼に。このお茶がそうなんですよ」 瞬間的に思考が凍りついた。 嬉しそうな顔したみくるちゃんがあたしの机にお茶を置く。 ちょっと待って…キョンが?みくるちゃんに?いつのまに…? 自分の中で黒い嫉妬が生まれるのがわかる。 「えへへ、マフラー渡す時にキョンくんにわたしの気持ちを伝えようかなって、ふふ、そう思ってるんです」 その言葉を聞いて、さらに黒い嫉妬は叫びをあげる。 「そん……対……許……わよ」 「はい?どうしたんですか?涼宮さん?」 聞き取れなかったのだろう、みくるちゃんが側に来る。 「そんなの絶対に許さないわよっ!なによ!こんなお茶いらないわ!」 机の上に置かれたお茶を思いっきり床へ叩きつけた。 ガシャーーンと陶器が割れる音が狭い部室に響きわたる。 「な、なにするんですか!せっかくいれたお茶なのに…」 泣きそうな顔でみくるちゃんが睨んでくる。 「SOS団は団内恋愛禁止なのよ?それを…あんたは!」 自分の感情を抑えきれなくなりみくるちゃんに掴みかかる。 「しかも…キョンだなんて…絶対に認めないわ!キョンはあたしのものよ?あんたなんかよりあたしの方がずっとキョンにぴったりだわ!諦めなさい!これは団長命令よ!?」 「わ、わたしだってキョンくんのこと大好きなんです!諦めたくありません!それに…わたしの気持ちなんだから涼宮さんには関係ないじゃないですか!」 思ったより強い力で突き飛ばされあたしは尻餅をついた。 なによ…みくるちゃんのくせに! 目の前が怒りで真っ赤にそまる。 そして気がつくとあたしはみくるちゃんを思いっきり突き飛ばしていた。 「あっ…」 みくるちゃんが後ろに倒れると椅子に強く頭をぶつけ、ガンッと鈍い音がした。 しばらく苦しそうにうめいていたがやがて動かなくなる。 ハッと一気に現実に戻った私は目の前の光景を見つめた… 「み、みくるちゃん?…嘘でしょ…?目を…開けてよ…」 震える手でみくるちゃんをゆさぶる… でも…ぴくりとも動かない。 「そ…そんな…い、嫌…嫌あああああああああああああああああああああああ!」 叫び声が響き渡る。 どうして…どうしてこんな事に…どうすればいいの… その時、ノックの音がして、部室のドアが開いた。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 「うー、寒い寒い。っ!おい!ハルヒ…なにやって…」 部室に入ってきたキョンが目を見開いてあたしをみつめる。 最悪…よりによってキョンが入ってくるなんて… 「なんで朝比奈さんが倒れてるんだ?なにがあったんだよ!なあ!ハルヒィ!」 大声で問い詰められて身体の震えがいっそう激しくなった。 どうしよう…このままじゃキョンに嫌われちゃう。嫌だ、嫌だ!そんなの嫌だ! 「脈がない…死んでる、のか…」 キョンがみくるちゃんの脈を確かめながらつぶやく。 「あ、あたしは悪くない…みくるちゃんがキョンの事好きだって言うから…つい…カッとなって…」 「…お前がやったのか?どんな理由があるにしろお前が朝比奈さんを殺したことには変わりないんだぞ!」 すごい顔をしながら睨んできた。 「だってだって…嫌だったもん!キョンがとられちゃうの嫌だったもん!」 必死になって言い訳を並べる…きっとあたしは泣きそうな顔してるんだろうな… もうおしまいね…二度と今までの日常には戻れないだろう。 しばらく沈黙の時間が続く。やがて、 「…ハルヒ、聞いてくれ。俺がにいい考えがある…だから安心しろ」 さっきとはうってかわって ものすごく優しい声でキョンが言った。 最初キョンの言っている事がよく理解できなかった。てっきり怒鳴られてすぐ警察につきだされると思ってたのに… 「それって…あたしを助けてくれるって、意味…?」 「そうだ…こんな時だけど…俺はハルヒが好きなんだ!だから…離れたくない!」 「あたしも…嫌。大好きなキョンと離れたくない…ずっと、ずっと一緒にいたい!」 我慢しきれず涙がこぼれる。 「絶対俺がなんとかするから。頑張って二人で乗り越えよう。な?」 そう言って優しく抱きしめてくれた。 「うん…うん。二人で…頑張る!」 あたたかいキョンの腕の中で、あたしは泣いた。 こんな状況だけどすごく幸せで嬉しかった。 だってそうでしょう?ずっと好きだった人と両想いだったことがわかったんだから。 でも、この時あたしは気付いていなかった。自分の犯した罪の重さを、そして、どんな結末が待っているのかを… --------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 「とりあえず…もうすぐ長門と古泉が来るから急いで死体を隠さないとな」 キョンは辺りをみまわしながらいろんな所を探ってる。 「よし、掃除道具入に隠しておこう。後でもっとわかりにくい場所に移動させれば大丈夫だ」 キョンがみくるちゃんの死体、かばん、制服などを掃除道具入につめこみ、床にちらばった茶碗の破片を片付けた。 「これでよし…っと。ハルヒ、二人が来てもいつも通りふるまうんだぞ?」 「うん…わかった。」 私は団長机へ、キョンはいつもの場所へと座る。すると、 「いやあ、遅れてすみません。」 「……………」 相変わらず笑顔の古泉君と無言の有希が部室に入ってきた。 「おう。遅かったな。今日はどのゲームにする?」 「おや、あなたから誘ってくるなんて珍しい。そうですね、今日は―」 キョンの向かい側の椅子に座る古泉君。有希は窓辺に座って読書を始める。 私はネットサーフィンでもしようとパソコンの画面に集中する。けど、どうしても視線は掃除道具入へといってしまう。 「涼宮さん?さきほどから落ち着かない様子ですが、どうかされました?」 キョンとチェスを始めた古泉くんが聞いてくる。 「ああ、こいつ朝から体調が悪いみたいなんだ」 「そう、そうなのよ!でも平気だから気にしないで」 キョンのフォローで助かった。 「そうでしたか。ところで朝比奈さんの姿が見当たらないようですが、どこへ行かれたのでしょう。先程部室に顔を出した時にはいらっしゃったのですが」 いきなりみくるちゃんの話題が出て思わず息をのむ… 「あ…えっと…」 「朝比奈さんならお前らが来る前に用事を思い出したとかで先に帰っていったぞ」 またもキョンがフォローしてくれる。 でも、少しずつ身体が震えてきた… 「なるほど。…涼宮さん?本当に大丈夫なんですか?震えていますが…風邪ですか?無理なさらないほうが…」 心配そうな顔をした古泉くんが話しかけてくる。 「うん。そうね…今日はもう帰るわ。このまま解散にしましょ」 「おう。わかった」 「かしこまりました」 「……………了解」 それぞれに答えみんなが帰り支度を始めた時、 ガタッ…! 掃除道具入から音がした。 っ…!なんで…!こんな時に! みんなの視線がいっせいに掃除道具入へとむけられる。 気になったのか有希が立ち上がり掃除道具入の扉に手をかける。 どうしよう!まずい、まずいまずいまずい… もう、ダメだ…諦めて目をつぶった時、 「長門、中のホウキが倒れただけだろ。気にするな」 有希を止める声が聞こえた。 「………………そう」 有希はほんの少し怪訝そうな表情を浮かべたが、やがて扉から手を離した。 それを見てあたしは気づかれないように息を吐き、そのまま椅子にもたれかかった。 本当に危なかった…キョンが止めてくれなかったら今頃… 「それじゃあお先に失礼いたします」 「………お大事に」 二人が先に出て行くと部室には私とキョンだけが残った。 「ふー、なんとか誤魔化せたな。大丈夫か?ハルヒ」 「う、うん…大丈夫…ありがと」 キョンは掃除道具入を開けて中を覗きこんだ。 「死体を運べるくらい大きなバッグを探してこなきゃな。ちょっと待っててくれるか?」 そう言うとキョンは部室を出ていこうとした。 「キョン!なるべく…早く戻ってきてね」 「ああ。わかってるよ。すぐ戻るからおとなしく待ってろよ」 キョンを見送って一人になると今さらながら自分のしでかした事に頭を抱える。 これから一体どうなるんだろう… 誰にも見つからないでうまく隠せるのだろうか… 私は椅子に座ったまま目を閉じた。
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1.プロローグ 2月上旬のある日のこと。 それは、SOS団団員にして文芸部長兼コンピ研部長たる長門有希の唐突な宣言から始まった。 「あなたがたに勝負を申し込みたい」 唖然とする俺たちに対して、長門は淡々と説明した。 長門を含むコンピ研 vs 長門を除くSOS団(名誉顧問を加えてもよいとのことだった)。勝負は、去年やった宇宙戦闘ゲーム The Day of Sagittarius 3 を大幅に改良した The Day of Sagittarius 4 で行なわれる。 賭けるものも指定してきた。 コンピ研側が勝った場合には指定する日に一日限定でSOS団団長権限を長門に委譲、SOS団側が勝った場合にはデスクトップパソコンを一台進呈する、とのことだった。 堂々たる果たし状であり、こうまで言われて、ハルヒが応じないはずもない。 「相手が有希だからって、容赦しないわよ!」 「望むところ」 長門もやる気満々のようだ。 こいつもすっかり人間らしくなって結構なことだが、よりによってハルヒに喧嘩をふっかけることはないと思うのだが……。 そうはいっても二人ともやる気満々では、もはや止めようもなく、一週間後に勝負が行なわれることは規定事項となった。 その後一週間、長門を除き名誉顧問を加えたSOS団の面々は、放課後にゲームの練習にいそしんだ。 朝比奈さんも鶴屋さんも受験の真っ只中というのに、まことに申し訳ない。 俺が謝ると、 「気にしない、気にしない。たまの息抜きにはちょうどいいさっ!」 鶴屋さんは笑ってそうおっしゃってくださった。 本当に心の広いお方だ。 で、勝負を賭ける The Day of Sagittarius 4 だが、前作との変更点がいくつかあった。 完全3D化された三次元空間での戦闘。索敵艇の設定は廃止され、マップ全体が最初から見える状態。前回のコンピ研側のインチキであるワープはなし。 パラメータ100を攻撃、スピード、防御に振り分ける設定はそのままだが、ゲームの途中でも任意にパラメータ配分を変更可能。前回長門がコンピ研を苦しめた分艦隊モードも健在だ。艦隊は双方5個ずつで、全滅するか総旗艦を撃破された方が負け。 取扱説明書には他にもいろいろと書いてあったが、主なところはこんなもんだろう。 そして、一週間はあっという間に過ぎ去った。 2.決戦 勝負の日の放課後。 戦いの舞台は、整えられていた。 コンピ研帝国連合艦隊は、総旗艦を有する「ユキ総統閣下艦隊」を筆頭に、「総統閣下の下僕A艦隊」、「総統閣下の下僕B艦隊」、「総統閣下の下僕C艦隊」、「総統閣下の下僕D艦隊」。ネーミングセンスについては、とやかくいうまい。 対するSOS帝国連合艦隊は、総旗艦を有する「ハルヒ皇帝陛下艦隊」を筆頭に、「名誉顧問閣下艦隊」、「古泉くん艦隊」、「みくるちゃん艦隊」、「雑用係艦隊」。なんか俺の扱いが前回よりも悪いような気がするんだが、気のせいか? 戦闘意欲満々のハルヒの横顔を眺めている俺の耳に、開戦のファンファーレが鳴り響いた。 さて、どうなることやら……。 コンピ研部室……。 「各艦隊、制御キーを総旗艦に委譲せよ」 長門有希は開戦と同時にそう命じた。 「「「「了解!」」」」 4人の下僕たちは、すぐさま命令に従った。 長門有希は、制御キーの委譲を確認すると、猛烈な勢いでキーボードを叩き始めた。 彼女は、たった一人で5個艦隊を操ろうとしていた。 文芸部室……。 開戦と同時に、敵艦隊は連携のとれた積極的な機動で、SOS帝国連合艦隊を翻弄した。 「敵は、こちらを分散させて各個撃退する作戦のようですね」 古泉が敵の動きをそう分析した。 「この動きは人間技じゃねぇぞ」 「長門さんが全艦隊を一人で制御しているのかもしれません」 「そんなことが可能なのか?」 「ええ、取説にも書いてありました。各艦隊が制御キーを総旗艦に委譲すれば、総旗艦から全艦隊の直接制御が可能となります。前回の分艦隊モードの拡大版といったところですか」 「長門なら、それぐらいはやりそうだな」 画面を見ると、敵の思惑どおりというべきか、SOS帝国連合艦隊は、各艦隊がバラバラに分散しつつあった。 コンピ研部室……。 長門有希は、敵艦隊を意図通りに分散させたことを確認すると、キーパンチのペースを緩めずに、淡々と命令を下した。 「制御キーを各艦隊に返還した。各艦隊は、各個、対面する敵艦隊を殲滅せよ」 「「「「了解!」」」」 文芸部室……。 戦況を簡単に述べれば、広大な宇宙空間の5箇所において、それぞれ一対一の殴り合いが行なわれているといったところだった。それぞれの戦場の間には距離があって、相互支援ができるような状態にはない。 俺の雑用係艦隊は、目前の敵D艦隊を相手にするのが手一杯で、他に手が回らない。 「手ごわいですね」 古泉はいつものスマイルを浮かべたままそんなことをつぶやいていた。 善戦はしているようだが、敵B艦隊を相手にじりじりと残艦を減らしている。 「はわわわ……」 朝比奈さんは、残艦が急激に減っていく様子にただおろおろとするばかり。 「有希っこは容赦ないね。燃えてくるさっ!」 鶴屋さんは、敵A艦隊を相手に大立ち回りを演じている。 この人は、何をやらせてもすごい人だな。 「さすが有希ね! 正々堂々と勝負よ!」 ハルヒ皇帝陛下艦隊の状況を画面で確認する。 ユキ総統閣下艦隊は分艦隊モードで20個に分裂し、ハルヒ皇帝陛下艦隊を袋叩きにしていた。 そして、長門の総旗艦がハルヒの総旗艦めがけてぐんぐんと距離を縮めていた。 長門は、総旗艦同士の一騎打ちで一気に片をつけてしまう気だ。 ビーム砲の射程に入ってしまったら、ハルヒの総旗艦は、長門の精密な射撃であっという間に撃破されてしまうだろう。 俺は、雑用係艦隊のパラメータ配分を変更した。攻撃0、スピード100、防御0。 そして、旗艦を先頭に、ハルヒ皇帝陛下艦隊とユキ総統閣下艦隊が戦う戦場へと、猛突進を開始した。 今から思えば、なぜそんなことをしようと考えたのか、よく分からない。 コンピ研部室……。 「D艦隊、敵雑用係艦隊の動きを阻止せよ」 「駄目です! 振り切られました! 追いつけません!」 D艦隊は、敵雑用係艦隊を半分まで減らしたところで、完全に振り切られた。 敵雑用係艦隊のスピードは100。D艦隊のスピードを今から100に上げたところで、永久に追いつけない。 それが、あなたの気持ちか……。 長門有希は、心の中でそうつぶやきつつ、自艦隊のパラメータを変更した。攻撃10、スピード70、防御20。 敵総旗艦を撃破する前にやられてしまっては元も子もないので、それがギリギリの数字だった。 果たして、間に合うか? 文芸部室……。 間に合えぇー! 俺の心の叫びは、どうやら天に通じたようだ。 敵総旗艦がハルヒの総旗艦を射程に収める直前に、敵総旗艦に俺の雑用係艦隊旗艦が突っ込んだ。 盛大に衝突する。 これじゃ、まるで昔の神風特攻だな。 「ハルヒ、俺に構うな! 撃て!」 「えっ!? でも……」 こんなときに限って躊躇するなよ。らしくもない。 結局攻撃したのは、いつの間にかこの戦場に到達した古泉の艦隊だった。 俺の旗艦が突き刺さったまま身動きがとれない敵総旗艦は、ビーム砲を雨あられと浴びせられ、撃破された。 You! Win! そう表示されて、画面がブラックアウトした。 俺は古泉の方を向き、 「おまえ、いつの間に」 「あなたの動きを見て、すぐに意図を察しましてね。速度優先にパラメータを変更して、馳せ参じたというわけです」 古泉は、何かいいたげなニヤケ顔でそう答えた。 そのニヤケ顔はなんかむかつくからやめろ。 コンピ研部室……。 「このたびの敗戦の責任はすべて指揮官である私にある。よって、献上するパソコンの費用は私が出す」 長門有希は、淡々とそう宣言した。 「そんな! 何も部長ばかりが悪いわけじゃありません! 俺たちがもっとしっかりしていれば……」 副部長の言葉を、彼女はさえぎった。 「いい。あなたたちには、私のわがままに付き合わせてしまった。申し訳ない」 彼女はそういい残すと、部室を去っていった。 その後姿があまりにも寂しそうで、誰も声をかけることができなかった。 3.エピローグ あれから数日後、俺と古泉は、部室でオセロ対戦をしていた。 女子団員三人は、先に帰った。長門の部屋で明日の準備をするそうだ。 明日は、2月14日。 今年は、どこの山をほじくり返すことになるのやら。あるいは、マリアナ海溝にでも潜らされるハメになるのかもしれん。 「ところで、先日のゲーム対戦、あなたの最後のあの行動ですが。どうして、あんなことをしようと思ったんです?」 古泉が唐突にそんなことを聞いてきた。 「ゲームに負けてハルヒの機嫌が悪くなったら、いろいろと都合が悪いだろうが。おまえだって、例の灰色空間に行かずにすんだんだから、感謝の言葉ぐらいほしいところだな」 「ええ、その点については感謝しておりますよ。でも、理由はそれだけですか?」 「何がいいたい?」 「あのような事態がゲームではなく現実の世界で起きた場合でも、あなたは同じような行動をとったのではないかと思ったものでね」 「おいおい、勘弁してくれよ。あれはゲームだったからだ。現実では絶対やらんぞ。俺だって命は惜しいぜ」 「まあ、そういうことにしておきましょうか。それにしても、長門さんは一日団長になって何をしたかったんでしょうね?」 「さぁな。いつも団長様の理不尽な命令に従わされてばかりだから、たまには命令してみたくなったんじゃないのか?」 一方、三人娘は、長門有希の部屋でチョコレート作りに励んでいた。 「ねぇ、有希」 「なに?」 「有希さ、一日団長になって何がしたかったの?」 長門有希は、長い沈黙のあと、ぽつりともらした。 「…………団員その一」 涼宮ハルヒは思わず顔をあげて、長門有希を見る。 「……彼と明日一日をともにすごしたかった」 涼宮ハルヒは、唖然としたまま固まった。 朝比奈みくるも、目を見開いて驚いている。 「私は負けた。だから、その願いはもうかなわない」 「で、でも! そんなチャンスなんて何回だってあるわよ! 有希はいい子なんだし、あいつだって!」 涼宮ハルヒは内心の動揺を隠すようにそう叫んだ。 「あなたも、そろそろ正直になるべき」 長門有希はあくまで淡々と、核心を突くセリフを吐いた。 「……」 「大丈夫。あのゲーム対戦での彼の最後の行動。あれは、紛れもなく、彼のあなたへの気持ちそのもの」 「有希……」 「女子団員三人が共同して男子団員二人にチョコレートを贈呈するのは、今年を最後とすべき。来年は、あなたが彼にあげればいい」 翌日、男子団員二人がどれだけ苦労して、チョコレートを探し当てたかという詳細については省略する。 一連のイベントが終わったあと、長門有希は、北高の部室棟にいた。 文芸部室の前を通り過ぎ、コンピ研部室に入る。 手にしていた大量の手作りチョコをテーブルの上においた。 部員たちの視線が集中する。 そして、ぽつりと一言。 「あげる」 しばし唖然としていた部員たちは、ハッと気が付くと、全員が一斉に最敬礼し、学校中に響き渡らんばかりの大声で叫んだ。 「ありがとうございます!!!」 昨年までバレンタインデーなど無縁であった男子部員たちは、感涙にむせび泣きながら、チョコレートを味わった。
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卒業式前日・前編 【投稿日 2006/02/14】 卒業式シリーズ 「こんばんはーーーーー!!」 突然笑顔で現れた高坂に、斑目は度肝を抜かれた。 最近斑目は昼休みには部室に顔を出さず、会社が終わってから夜に来るようになっていた。 昼間に来れないのには理由があった。 笹原は卒業を目前に控え、あまり大学には来なくなっていたが、たまに部室で顔をあわせると必ず荻上さんと一緒に来る。 二人は付き合っているのだから当然なのだが、そこに自分もいるとどう考えても邪魔者、というか疎外感を感じるので、昼休みに部室に寄りづらくなったのだ。 それで今は会社帰りに寄っているのだった。未だに部室に来るのを止められないのが悲しい。 何故かまっすぐ家に帰る気にはなれないのだった。 (明日は笹原たちの卒業式だ。高坂も、…春日部さんも) これを機に部室に寄るのは終わりにしようと決めた。 …だから、せめて明日までは、ここに来ようと思ったのだ。 何をするわけでもないが、会社では広げられないエロゲー雑誌を読んだり部室にしか置いてないゲームをやったりして、小一時間ほどで帰る。 (俺は何やってんだろな) 自分でももうよく分からなくなっている。 (…なんだか最近心が重い。何をやっていても楽しくない。 でも、それを誰かに吐き出すことも出来ないまま、今日まで来てしまった。 だれも来ない部室で、いったい何がしたいんだろう。 …ま、それも明日までなんだが。) そこへ、高坂がいつもの満面の笑みで現れたので、それはもうびっくりしたのだった。 「…やあ高坂君、久しぶり」 「お久しぶりですー」 言いながら高坂はカバンを下ろし、一番奥の席(会長席)に座っている斑目の右の椅子に座る。 「…今日はどうしたん?あ、荷物取りに来たとか?」 「いえ、荷物はないですけど、なんとなくです」 「ふーん?」 「ちょっと時間があいたし、部室に来てみたくなって」 「そっか。明日で卒業だしな」 「ええ。…やっぱり寂しいもんですね」 「ふむ。まー卒業した後でも来るやつはいるけどな、俺とか(苦笑)」 「僕も来たいんですけどね、ここ居心地いいし。でも、仕事先がけっこう遠いんで。まぁ長期休暇が取れるんで、その時には顔出しに 来ますけど」 「へえ、そんなのあんの?」 「その代わり納期前は数ヶ月休みなしとかですから」 「うわ、キッツイなー。家にも帰れないとか?」 「ええ、実際すでにやりましたしね。夏に仕事入ったときに泊まりこみしたんで」 「あーあー!合宿のときか! …じゃあ仕事始めたら、春日部さんとあんまり会えなくなるんじゃないか?」 「そうですね…」 高坂は言葉を止め、少し考え込んだ。 彼なりに思うところがあるようだ。 「斑目さん」 「うん?」 「咲ちゃんのこと好きですよね?」 「ぶっ!!!」 高坂のあまりに突然な問いかけに、斑目は思わず噴いた。 「え…は?な………………えええええ!?」 「すいません、いきなり聞いたりして」 「は???え??何で知って…じゃなくて!何が?ええ!????」 パニックになり、ごまかすこともできない。 「…なんとなく、そうかなって思ってました」 (他の部員には気づかれてないのに、何で高坂は気づいてんだ!?) 焦った頭で考えてみてもさっぱり分からない。 「実は僕、斑目さんが、咲ちゃんのコスプレしたときの写真を買ったことを知ってたんです」 「ええ!?」 「斑目さんがあの後カメコに写真を頼んでいる所を聞いてしまって。…聞く気はなかったんですが」 「ああ…そうなんだ…」 今まで他の部員が気づいてないのを考えると、高坂は誰にもそれを言ってなかったのだろう。 「でも確信したのは、斑目さんの家にみんなで行ったときです」 「うっ」 …あの時のことか。 「あのとき斑目さんが必死に引き出しを守ろうとしたんで、コスプレ写真が入ってるのかと思って咲ちゃんを止めたんです」 「………………」 『きっと本当に見ないほうがいいと思うんだ』 高坂の言葉を思い出す。 確かに、春日部さんに写真のことがばれたら顔あわせづらくなってたと思うが。 …あのときにはもう、冗談やごまかしで流せる程度の気持ちじゃなかった。 そうか。だからあの時、久我山や田中の家では止めなかった春日部さんの行動を止めに入ったのか。 「でも、出てきたのはSMのDVDだった。 それで咲ちゃんのことが好きなんだってわかったんです。」 「…何で?普通それで結びつかねーじゃん…」 「だってあれ、本当の『最後の砦』じゃないですよね」 「うぐっ!」 「一番隠したいものがあんなに見つけやすいところにあるのは変だし、何より見つかった後の斑目さんの反応が、なんだかホッとし ているように見えたので」 「うーわーバレバレ…」 「だから、そこまでして隠し通したいんだな、って。本当に、咲ちゃんのことが好きなんだろうなあと」 「も、もう…、その辺でヤメテ…」 斑目は顔から火を噴きそうなほど、恥ずかしかった。 (バレてたのか…いや、写真を買ったことを知ってたんなら当然か…) 高坂の率直すぎる言葉に面食らいながら、もう認めざるを得ないと腹をくくる。 「…春日部さんには黙っててくれな。頼むから」 「…それでいいんですか?」 「え?」 「僕は言いません。でも斑目さんは言わなくていいんですか?」 斑目は驚いて高坂を見る。 高坂の顔からは何の表情も読み取れない。 「いや言っても仕方ねーし…だいたい春日部さんは」 「咲ちゃんじゃなくて斑目さんの気持ちですよ」 「そんなこと言って、引かれてもヤだしよ…」 「斑目さん」 高坂は斑目の言葉を遮って言う。 「僕は咲ちゃんを信頼してるんです」 「…………はい?」 高坂の言葉がよく分からずとまどう。 かまわず高坂は言葉を続ける。 「だからこそ、エロゲー会社に就職することを決められたし、咲ちゃんも折れてくれましたしね」 「…でもお前、春日部さんはすごく悩んだと思うぞ」 「…分かってます。でもそれは、咲ちゃんが乗り越える問題ですから」 高坂の言葉に再び驚く斑目。 こんな突き放した言い方をするとは思わなかった。 「僕は咲ちゃんのやり方を否定しないし、咲ちゃんに好きなものを強要しない。 だから咲ちゃんにもそうであって欲しいんです。」 「……それはお前のエゴじゃないか?」 それは高坂の我が儘だ。 さすがにムッとした斑目は、それを隠そうともせずに言った。 「そうですね。でもそれが僕ですから」 「…春日部さんだってそんなに強いわけじゃねぇだろ」 「そうですね。でも僕は咲ちゃんが好きだから、信じたいんです」 高坂はきっぱりと言い切った。 「それが僕の気持ちです」 「…それ、春日部さんにいってやれよ」 「ええ、昨日言いましたから」 「…ああ、そうかい」 斑目はもう苦笑いするしかなかった。春日部さんも大変だな。 「…で?俺にも言えと?春日部さんに」 高坂は黙ってこっちを見ている。表情が読めない。 「…言っていいのか?彼氏としてどうよ?…その、万が一にも…」 絶対にないと自分でもわかってて、こんなことを言ってるのが空しい。 「僕は咲ちゃんを信じてますから」 高坂は再び繰り返した。 「………そうか、わかった」 これ以上何も聞くことはない。 (言うなら明日しかないか…今晩で覚悟決めるか…) 高坂はジーパンのポケットから携帯をとりだして時間を見る。 「もうすぐかなぁ」 「…ん?何が」 「もうすぐ咲ちゃんがここにくるんですよ」 「はいぃ!?」 「あ、メールきた。今、校門の前まで来たそうです」 「えっ、ちょお、待て、え!???」 「今日僕がここ来るって言ったら、咲ちゃんも来たいって言ってたので」 (何コレ?ドッキリ? いやいやいや、高坂はそんな冗談をやる奴じゃねーし。 というかいつも全開で本気だ。 えっじゃあマジ?え?もうすぐ来るって???) 部室の外からかすかに足音が聞こえ、だんだん近づいてドアの前で止まる。 「…咲ちゃんは引いたりしませんよ」 「えっ!?」 聞き返そうとしたとき、ドアをノックする音が聞こえた。 前編 END 後編予告:斑目と春日部さんが…
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ハルヒ「さあ、みくるちゃん。新しい衣装よ脱ぎ脱ぎしましょうね~♪」 みくる「ヒッ!い、嫌です~~~」 ハルヒ「うるさいわねー、ほらさっさとしなさいよ」 キョン「おいハルヒいい加減にしろ。朝比奈さんが困ってるだろ」 ハルヒ「何キョン、団長である私に反抗するわけ?」 キョン「そんなこと言ってないだろ。大体だな…」 ハルヒ「うるさいっ!SOS団は私のものなのよ! あんたたちは黙って私の言うこと聞いてればいいのよ!」 パンッ!! キョン「………」 私は何をされた?叩かれたキョンに。何で?何で私がキョンに叩かれるわけ? 許せない…! ハルヒ「何すんのよっ!痛いじゃない! 団員が団長を叩くなんてただで済むと思ってるの!」 キョン「うるさい!」 ハルヒ(ビクッ) キョン「いつもいつもわがまま言いやがっていい加減にしろ! 俺たちはお前のおもちゃじゃないんだぞ!!」 ハルヒ「な、何よ!そんなにアタシが気に入らなければ出て行きなさいよ! SOS団を除名してあげるわ。ねえ、みんな…」 古泉君、みくるちゃん、有希なんでみんな私を責めるような目で私を見るの? 悪いのはキョンじゃない。私は悪くないわよ。 キョン「そうかよ。わかったよ出て行ってやるよ。これで、せいせいするだろ」 ハルヒ「え、ええ。あんたみたいに使えない奴がいなくなってせいせいするわ」 キョン「…………」 そう言うと、キョンは無言で出ていった。 古泉「それじゃあ、僕も…」 ハルヒ「古泉君!?なんで、あんたまで…」 古泉「僕も人を物扱いする人の下にいるのは不愉快ですから」 それじゃあっと言い残し古泉君も出て行った。 みくる「涼宮さん…」 ハルヒ「みくるちゃん…あなたも?」 みくる「…ごめんなさい」 ただ一言だけ謝罪の言葉を残しみくるちゃんも逃げるように部室から出て行った パタンッ 有希が本を閉じてゆっくりとこちらに向かってくる。 ハルヒ「ゆ、有希…あなたは辞めたりなんかしないわよね?」 有希「この結果を招いたのはあなた自身。あなたが望んだからこうなった」 そうして有希も出て行こうとしたが、ふと思い出したように足を止めた。 有希「この部室はあなたに譲渡する。好きに使ってかまわない」 そして、もう言うこともないとばかりに出て行った。 部室に一人私は取り残された。 この結果を私が望んだ?そんなことなんて望んでいない。 じゃあ、なんでこんなことになった? (キョン「俺たちはお前のおもちゃじゃないんだぞ!!」) ああ、そうか。私が間違えたんだ。だから、また一人になっちゃったんだ…。 気付くと私の両目からぽろぽろと大粒の涙がこぼれていた。 ハルヒ「グスッ、グスッ…。ごめんなさい私が悪かったわ。謝るから、もう酷いことしないから…… 私を一人にしないでっ!!」 しかし、開け放たれた部室でハルヒの慟哭を聞くものは一人もいなかった。
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「先に行ってるわ!」 放課後になるなり、そう言ってハルヒは楽しげな表情でさっそうと教室を飛び出した。 何かあったのか? ハルヒの表情の天気は朝のイライラとは打って変わって晴れていた。どうやら顔にかかっていた雷曇は偏西風によって吹き飛ばされたようだ。 その偏西風は恐らく休み時間にしていたメールだろう。何をしていたかは知らないが。 こりゃ何かあるかもな。 そう嫌な予感がしつつ、おれも部室に向かった。 さーて、今日は何をしでかすやら。 部室のドアの前で覚悟を決め、ドアノブを回した。 おっと、ノックするのを忘れ…て…。 目の前の光景におれは言葉を失った。いや、元々喋っていないのだからこの表現には語弊があるかもしれないがそんなのはどうでもいい。 とにかくおれは現実を信じられなかった。 何故なら部室でハルヒと古泉が抱き合っていたからだ。 おれが来た事に気付いたらしく、ハルヒは古泉からすぐに離れた。 「キョ、キョン…ノックぐらいしなさいよね」 その通りだ、が…。 「あー悪かったよ。お前らがそういう関係だとは知らなくてな。そういう事ならおれは邪魔だな。じゃあ帰らせてもらおう」 「ちょっとキョン!」 ハルヒが何か言ってるが無視だ無視。もう知らん。 階段を降りていると朝比奈さんと出くわした。鞄を持ってまさに帰ろうとしているおれを見て不思議そうな顔をしているので、数分前の出来事をありのまま説明した。 すると朝比奈さんは嬉しそうに、 「良かったじゃないですかぁ。お祝いを言ってきますね」 と言って部室まで走っていった。 だがおれは何故だか素直に喜べなかった。 だいたい古泉の何がいいんだ?あんなヤツのどこが?そりゃ美形だしスタイルいいし金持ちっぽいが…男の価値はそんなもんじゃないだろ。おれの方がよっぽど…。 そこまで考えた時、自分がいつになく苛立っているのに気付いた。 いつもならこんな事は考えない。自分の方が誰かより優れていて相手が劣っているなんて高校に入ってからは一度も考えたことがなかった。 頭に血が昇ってるな、こりゃ。 とりあえず校内の自販機のコーヒーを飲んで落ち着くことにした。初めて古泉から機関の事を聞かされた場所だ。 喉を流れるコーヒーの冷たさと苦さが頭を冴えさせてくれる。 さて、おれは一体どうしてあんな事を考えちまったんだろうね。 「まだ解りませんか?」 突然、横から聞き慣れた声が聞こえてギョッとした。 古泉、お前何時からそこにいた? いや、それよりもお前に人の心が読める能力があるとは初耳だな。 「あいにく僕はそのような能力を持ち合わせてはいません。それと僕はあなたを追ってきたんですよ」 古泉のにこやかスマイルを見てると何だかムカついてきやがった。くそ、今までこんなことはなかったんだが。 「それよりなぜあなたがそうまで頭に来ているのか本当に解りませんか?」 わからん。 そう即答してやると古泉の表情が少し暗くなった。 「呆れて言葉も出ませんね」 じゃあお前が今発してるのは何だ。雑音だとでも言うのか? まあ実際のところ、今のおれには雑音にしか聞こえんがな。 「あなたも鈍い方ですね。涼宮さんの性格を考えてみて下さい。今まで涼宮さんが…」 そこまで聞いてある考えが頭をよぎり、おれは最後まで聞かずに走り出した。 そうだ。なんでハルヒと古泉が抱き合ってた事に違和感を感じなかったんだ?ハルヒが男あさりはしないって言ってたのは知ってたはずだろ。 なのにハルヒがあんな事をしたのは何故だ?それも打ち合わせでもしたかのようにおれが部室に入った時に。 決まってる。ハルヒがおれを好きだからだ。 おれに見せつけて焚き付けるつもりだったんだ。 口調からして古泉はグルだったんだろう。 こんな回りくどいことなんかしなくても直接言ってくれればいいのに、ハルヒのヤツ何考えてんだか。 しかしおれもバカだな…。ハルヒが古泉とあんな事をしてるとこを見て沸き上がってくるこの感情が嫉妬以外の何だってんだ。 あの閉鎖空間でキスまでしといて、こんな事をしなけりゃハルヒが好きだって気付けなかったとは…情けないとしか言いようがないな。 走りながら脳も働かせていたせいか、部室が見えてきた時になって息が切れてきた。肺が酸欠で痛んでくる。もうちょっとで着くから我慢してくれ。 「ハルヒ!」 部室に着くなりおれはドアを思い切り開けた。SOS団の中でこんな事をするのはハルヒぐらいだからか、当の常習犯は驚きの表情でおれを見ている。 「な、何よ。古泉君の事?」 おれはその質問には答えずハルヒに向かって一直線に進んで行った。 おれはハルヒの前まで行って立ち止まり、ハルヒの目を見つめた。 どうやら古泉の言っていた事は本当のようだ。ハルヒの目には罪悪感が感じられる。 「何か言いたいことあるんだったらさっさと言いなさいよ」 おれは何も言わずにハルヒを抱きしめた。 「な…」 「おれが悪かった、すまんハルヒ。お前の気持ちに気付かないばっかりに心配させちまったみたいだな」 ハルヒが抵抗せず黙って聞いている事でおれの推測が確信に変わり、そのまま話を続けた。 「だけど安心しろ、これからはもう大丈夫だ。ずっと一緒にいるから」 「バカ。ここまでしといてそうじゃなかったら罰金じゃ済まさないわよ。あたしだってもう離さないんだから」 そう言っておれと同じようにハルヒも腕を回してきた。 「ごめん、こんな遠回しの方法になっちゃって。だけどキョンの本当の気持ちが知りたくて…告白するだけじゃ駄目かなって思ったの。だから古泉君に相談したらこういうのが一番分かりやすいからって」 そうか…古泉の入れ知恵だったのか。 「そんな事しなくてもストレートに聞けばいいじゃないか。ハルヒらしくもないな」 「だって…こんな気持ち初めてだからどうしたらいいかわかんなかったんだもん」 なるほどな。今まで告白されるだけの経験しかなかったハルヒはまさか自分が告白する側になるとは思ってなかったんだろう。 人を好きになるって事を初めて知ったんだから当然かも…な。 「わかったよ。だけど今度は直接頼むぜ」 「わかってるわよ」 ハルヒが腕に力をこめた。きっと誓いのボディランゲージなんだろう。 それに答えるようにおれもハルヒを優しく抱擁した。 あの時あえて好きだとは言わなかったのは、そうしなくても気持ちは伝わったと思ったからだ。 いやすまん、実は…少し恥ずかしかったんだ。 -Fin-
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第2話「ゲル状がいいのぉ〜」 ある日の放課後。私はいつものように部室に向かっていました。 いつもの廊下を渡り、いつもの階段をのぼり。 そして私はいつものように部室のドアを開けました。 しかし、中に広がっていたのは異様な光景でした…… ガチャ 梓「こんにちはー」 いつものように挨拶をしながら、私は部室のドアを開ける 紬「梓ちゃん、こんにちは」 私が部室の中に入るとすぐに ムギ先輩の声が聞こえた 扉の位置からはムギ先輩の姿は見えなかったが きっとお茶の準備でもしてくれているのだろう 梓「ムギ先輩、お早いですね」 扉を閉めながら 私はムギ先輩にねぎらいの言葉をかけた 梓「あ!ムギ先輩!私も手伝いますよ」 私はムギ先輩がお茶の準備をしているのだと思い込み、食器棚の方に向かった 梓「え」 しかし、私はその途中で足を止めた ´ `ヽ / ∧ ヽ \ / / / ヽ | ヽ ,' | /二 ヽVヽ/ゝ } こんにちは、梓ちゃん | | | / }/ ヘ∧{ | | |/ ● ● / } , 、 ,, } r| |⊂⊃ ⊂⊃ {--、,, ─(_)/ ヽ| | ▽ | |⌒) `, (  ̄ ,r‐  ̄つ '⌒' ,r─‐‐'' (´ ,r──'  ̄ ゙̄'───--------‐' 食器棚の前に液状のムギ先輩がいたからだった 梓「えっ!?ちょっ!?まっ!!」 あまりに突然の出来事に 私は混乱してしまった 紬「今 お茶淹れるわね」 それに対して ムギ先輩は何事もないかのように私に話しかけた 梓「な、なんでムギ先輩 そ、そんな姿になってるんですか!」 ようやく落ち着きを取り戻した私は ムギ先輩に質問をぶつけた 紬「わからないわ〜、なんか気づいたらこうなってたの♪」 そう言いながら紬はニュルニュルと地面を這う 梓「てかなんでそんなに楽しそうなんですか!」 私は まったく危機感を感じていないムギ先輩に向かって大声で叫ぶ 紬「だってこんな経験めったにできないじゃない♪」 梓「……」 正直 どんな状況でもすぐに適応できるムギ先輩はすごいと思った 梓「でもいつ……その……ムギ先輩はそんな姿になってしまったんですか?」 私は動揺を抑えながらムギ先輩に質問した 紬「さぁ……なんか部室に来てしばらくしたらこうなっていたわ」 梓「そんなことありえるんですか……」 正直そんなことあり得るわけがないと思ったが 現実に目の前に液状化したムギ先輩がいるのも事実だった 梓「ま、まぁとにかく!元に戻る方法を考えましょう!」 私は声を張り上げて提案した 紬「そうね……」 やっと事態を重く受け止めたのか 紬も真剣な口調で返事をした 梓「まぁ、まずは液体ということですから冷凍してみましょう!」 梓は軽い口調で凄いことを宣った 紬「れ、冷凍……?」 梓「そうです。液体を固体にするためには冷凍すればいいんですよ」 梓「幸い部室には冷蔵庫があります。さぁムギ先輩、冷凍庫に入ってください」ガラッ 紬「え、ちょ……梓ちゃん!?まっt」 バタン 紬の返事も待たずに梓は液状の彼女を容器に入れ 冷凍庫に入れた ガチャ 部室の扉が開き 澪が入ってきた 澪「やぁ梓、おはよう」 澪「……あれ?梓しか来てないのか?」 澪は部室を見回しながら言った 梓「あぁ、ムギ先輩が冷凍庫の中にいます」 澪「……え?」 澪は梓の言っている言葉の意味がよく分からなかった 澪「あの……梓……? それは……どういう……?」 澪はおそるおそる梓に質問をぶつけた 梓「あぁ、ムギ先輩が液体になってしまったので冷凍庫で凍らせているんですよ」 澪「梓……」 澪は梓が日ごろのストレスでおかしくなってしまったのだと思った 梓「ちょ……! なんでそんな哀れむような目で見てくるんですか!」 梓は口を尖らせながら 怒りっぽい口調で言った 澪「いや、だって……ムギが液体になったとか、冷凍庫に入れたとか梓が変なこと言うから……」 梓「本当ですって!私が部室に来たらムギ先輩が液状化していたんです!今 証拠を見せますよ」ガラッ 梓はそう言いながら 冷凍庫の引き出しをゆっくりと開けた 澪「こ…これは!」 _________________________ /|/ .──── ./ / /| //|/ ´ `ヽ,/ / . . / / | ///| / ∧ ヽ \ . / / /.////| /// / / / ヽ | ヽ .// / /. | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ..| | / | | | / }/ ヘ∧{ .|/////// | | / ´| | |/ ○ ○ / } | .| | . } r| |⊂⊃ ⊂⊃ { /. | | |. . / ヽ| | △ | | / /|////////| | . // i f⌒ト. ィ⌒ヽ ./| / |  ̄ ̄ ̄ ̄`ー'  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ー'  ̄ / /|///// | // | / |/// // |/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 冷凍庫の中には氷づけになった紬の姿があった 梓「よい…しょ!」 梓は凍った紬を冷凍庫から取り出す 澪「えっ!ムギ!ちょっ、えっ!?大丈夫なのか!?」 澪は手をばたばたと動かし 相当あわてながら言った 梓「思った通り固まりましたね……あとはムギ先輩を覆っている氷を溶かすだけです!」 慌てふためいている澪とは対照的に 梓は冷静な口調で言った 澪「でも……氷がかなり分厚いぞ…… どうやって溶かすんだ?」 澪の言うとおり紬を覆う氷の体積はかなり大きなものであった 梓「そこまでは考えてませんでした……」 ガチャ 澪と梓が思案にふけっていると、再び部室の扉が開く音がした 律「おーっす……って、ええっ!!?」 律が部室に入るといきなり 氷づけになった紬の姿が彼女の視界に飛び込んできた 律「え……あの……えっ!?ムギ凍っ……!?一体何がどうなってんだ!?」 律が驚くのも無理がないことであった 澪「あー、ムギが液状化しちゃってそれを凍らせたものを今取り出したところなんだ」 対して澪は真面目な口調で律に説明を加える 律「はぁ!?何言ってんだ澪!?」 律は澪がおかしくなってしまったのだと思ったが 現に目の前に凍った紬の姿があるのもまた事実であった 梓「律先輩……なにか氷を溶かすいい方法ありませんかね?」 梓も真剣な表情で律に質問をする 律「これ……現実なんだよな……?」 そういいながら律は氷に触れてみたが どうやら本物の氷の中に紬がいるのは間違いなさそうだった 律は 現実に紬が凍っていると認めざるを得なかった 律「そうだ!」 突如頭にインスピレーションがわき 律が叫んだ 澪「?何か思いついたのか!?」 澪は期待の眼差しを律の方に向ける 律「あぁ!澪と梓がイチャイチャすればいいんだよ!!」 澪梓「……へっ?」 澪と梓は、すぐには律の提案がどういったものかを理解することはできなかった 律「要するに、二人がイチャイチャしてお熱くなればいいってことだよ!」 澪梓「!? ええっ!!?///」 澪と梓は不意をつかれたような 素っ頓狂な声を出した 律「つまりだな、澪と梓が抱き合ったりすれば熱気が生まれるだろー?それを利用するんだよ」 律は名案とばかりに 得意気な顔をして言う 澪「な…!お前そんなので熱が発生するわけないだろ!///」 梓「そ、そうですよ!おかしなこと言わないでください!!///」 澪と梓は顔を真っ赤にして反論する 律「でも……お前ら顔真っ赤っかじゃん。めちゃくちゃ熱出てそうだぞ」 澪「!///」 澪は自分の頬を手で触ってみたが確かに体温が上がっているようだった 梓「確かに熱は出てますけど!澪先輩と私が…して…それで氷を溶かすだなんて……!///」 梓の頭は今にも沸騰してしまいそうだった 律「まぁものは試しっていうじゃん!とりあえずやってみようぜー!」 律はまるで他人ごとであるかのように言った 澪「ちょ……!お前本当は面白そうだからそんなこと言ってるんだろ!」 澪は恥ずかしさから思わず大声を上げてしまう しかし律は 真剣な表情で澪に言い返した 律「いいか!澪!ここにいるムギがずっと凍ったままでいいのか!?」 律「やってみないで効果がないと判断して諦めてしまっていいのか!?」 澪「!!」 律の言葉を聞き 澪の目の色が変わった 澪「わかった 律、わたしやるよ。 よし!梓!行くぞ!!」 澪は真剣な口調で力強く言い放った 梓「えっ!?ちょっ……!澪先輩!?まだ心の準備が……!」 梓は手をブンブンと振り、たじろぎながら 澪の方を見る 澪「梓……!」 澪は氷の中の紬に目を向けた後、訴えかけるような まなざしで梓を見つめた 梓「……わかりました」 澪としばらく目を合わせた後 梓は決意の言葉を述べた 梓「澪先輩、私たちが熱を出してムギ先輩の氷を溶かしましょう!」 梓は拳を高く上げ力強く宣言した 澪「よし……!梓!行くぞ!!」 梓「はい!!」 _ _ -_'. '─- . ._|. ', ヽ .-´ ` -.、 l ' | l ヽ..、_..// 、 `. .'、./ ! i ヽ / / ! ',` .ヽ` / ',、 / /| | '. / '., , ヽ .l ,' ', ',ヽ / l .! || !, | ', 〉 ∧ ヽ' | ', |',.' ヽ l | ,'_.| i i l_!|_' l | i ヽ / ヽ `i | ', !.|| ',l,| !| | |l' /!,' リ`', | l | ヽ / ', ', |,-! l リ ', | リ v', /.リ i i, ,' | | / ! ', , l レ ヽ l ._- .V -_ リ,| ,', /i | // | ', ', | -- '´ヽ, |´.¨` ´ ̄` , ,'/ / .' | //,' | ', ', ,' x==- ヽ ' ./ /--, .| ! / / ' | ',i,', ', ' ! -‐ 、 ./ /´ ', l | / / ., | `.'., ', , --, / ヽ 、 ` ´ . -/ / i } ! | ,..' / ' | .--ヽ _ `_´_ / | ` - .´ // /ヽ´ | | ,. / ., ,' l| //  ̄ ‐-., _ _ / /. i .| | / , '. ,' /l ,'| / i | /, r-‐__7| | / , ' / /,' i l i l 、 | , '/ =ニ.ニ.ノ! ! / / / / ' ,' .l | l ヽ - _ヽ |-‐ .T  ̄ / {_ニノ´.| | / /. / / ,' ,' i ! ! `-´ l, ヽ、 ,' i ', / } .l ! , ' /. , ' / ./ / ./ /| ', | | `´  ̄ t-'. ' ヽ/ | ! | / / / / // ./ , .l l ' ,' | i ヽ-、 / .| !. / , ' / // // , ' // | ,' , l ', /¨/'´ | | / / , /リ /'/ / , l | | / ヽ、 / ./ .! ! / / 」 - ´, . '´ / / ,' | |ヽ、_ / ` / | |. / / /´ / _ -‐´ / , l l | i | | / / / / , ´ .l | / l ヽ | .l ', | !. ,' ,' / / / | l./ ! ヽ/ ヽ. | ! i ' / / / ', ./ | / i | | そう言うと、澪と梓は互いに身を寄せ合った 律「ヒューヒュー、お熱いですな!お二人さん!」 律は冷やかしの言葉をかけたが 二人から発せられる熱にとっては焼石に水であった 澪「梓…///」 梓「澪先輩…///」 シュウウウウ…! 澪と梓が抱き合ってから数分後、部室に氷が溶ける音が響きわたった 律「……!氷が…溶けていく……!」 しばらくして紬を覆っていた氷は全て溶解した 紬「あ…?私は……?」 紬の姿も元に戻り 意識もはっきりしているようだった 律「ムギ!大丈夫か!?」 すぐに律が紬のもとへ駆け寄る 紬「えぇ……私は大丈夫よ、りっちゃん……」 律に返事をした後、紬が部室を見回すと 身を寄せ合う澪と梓の姿に気づいた 紬「梓ちゃんたちが氷を溶かしてくれたのね……!ありがとう!」 紬は二人の方を向き 感謝の言葉を澪と梓に述べた 紬が元に戻ったことに気づくと 澪と梓は互いの体を離し、紬のもとへ駆け寄る 澪「ムギ!元に戻ってよかったよ!」 梓「ムギ先輩!私もムギ先輩が絶対もとに戻るって信じてました!」 澪と梓は安堵したような表情で紬に話しかけた 律「よーし!ムギも元に戻ったことだし!お茶にしようぜ!」 律の元気のいい声が部室に響きわたる 紬「はい!今お茶の準備するわね!」 律の声に応えて 紬も張り切ってお茶の準備を始めた ・・・・・・ 次の日の放課後。私はいつものように部室に向かってました。 梓「ほんと、昨日は大変だったな…」 私は昨日のことを思い出しながら いつもの廊下を渡り、いつもの階段をのぼりました。 そして私はいつものように部室のドアを開けました。 梓「こんにちは〜」 紬「こんにちは♪」 私が挨拶をするとムギ先輩がすぐに挨拶を返してくれました。 , -────────-- 、 / \ / \ ___/_ \ ´ `丶、 ,,,, -─--、 ヽ / / \ / ヽ l こんにちは、梓ちゃん♪./ / /{. ∧ │ │ ヽ、 / _ l || { 厶{ /_厶. | │ / / ヽ / ノ|八./\) /(/∨ | l八| / i ヽ_ノ / /| リ ●\/ ● .|/ │ }| / \___ノ /| Y ,, ,, / ∧ ノ ノl l /|介 .. _▽ __ / 厶イ丁Y;/__!、___________ノ ……かたつむり姿の。 梓「もうヤダこの部活」 完 戻る
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「お姉ちゃんだってスタイルいいのにもったいないよ・・・。ほら、感度だってこんなにいいのに♪」 「ひぁ・・・!い、樹・・・ここじゃだめ・・・」 「どうして?いつも他のみんなにセクハラまがいなことしてるのに、私にされるのはイヤなの・・・?」 「そ、そうじゃない!そうじゃない、けど・・・!部室じゃだめよ・・・・・・だれか来ちゃうからぁっ」 「ふふっ♪お姉ちゃんってば恥ずかしがりやさんなんだぁ。でも、先輩たちだってみーんな部室でえっちなことしてるんだよ?お姉ちゃんしらなかったの?」 「っ、ふぅん・・・っ///そ、そんなぁ・・・あぁあっ///」 「安心して♪みんなが来る前にちゃんとイかせてあげるから・・・ね♪」