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「やめろって言ってるだろう・・・バカ舞。うぅ・・・やめ・・・うぉう」 「ふふっ、やめ・・・うぉう、だって。しっかり気持ちよくなっちゃってるくせに」 スッポンは噛みついたら決して放さないって話に聞いたことがある。 今の舞ちゃんはまるでスッポンみたいに僕のおちんちんから放れてくれそうにない。 「千聖が気持ちいいのはわかったから、無理しなくていいよ。私がイカせてあげる」 何て言葉を言うようになってしまったんだろう。 夢でも見ているような錯覚さえする。 僕の知っている舞ちゃんは、冗談でもこんなエッチな言葉は使わなかったっていうのに、今、「イカせてあげる」と言い出した。 僕みたいにAVやエロ本をみて言葉を覚えたならいざ知らず、舞ちゃんがそんなものを見ているとは思えない。 どこで覚えたのかはわからないけど、とにかく実際問題、舞ちゃんは「イカせてあげる」と言っている。 自分の中の舞ちゃんのイメージが崩された気がして、何とも言えないショックがある 「ぼぉ~っとしちゃう程気持ちよくなってた? 千聖君、大丈夫?」 「ち、違うって。ただ考え事してただけだよ。大丈夫って言うなら、やめろ」 「やめろって何を? はっきり言ってくれないと舞わかんなぁ~い」 白々しいったらありゃしない。 自分でしていることの意味がわからないでもないくせに、よくもこんな事が言えたものだ。 僕が抵抗もしないものだから、じっくり苛めてやろうって考えでもしているに違いない。 やめてほしければ何をしているか言いなさい、とでも言いたいんだ。 僕に『フェラチオ』って言わせて、恥ずかしがるのを見て楽しむ気満々なんだ。 ここまで出来ると怒りを通りすぎて感心してしまう。 「ほら、何をやめてほしいのかいいなよぉ~千聖」 「そんなのわかってるくせに。僕のあ、あ、あそこをペロペロ舐めるのをやめるんだ」 「あそこだって。今どき、小学生でも言わないよ。そっちこそわかってるくせに言わない気だ」 こっちがせっかくオブラートに包んであげたのに、『おちんちん』と口に出来ない僕を馬鹿にする。 よくよく考えれば、舞ちゃんは「フェラチオ』と言わせたいのだから、『おちんちん』くらい隠さなくてもよかった。 「じゃ、じゃあ言うぞ。ぼ、僕のおちんちんを舐めるのをやめろ」 「はいはい。やめてあげるね。舞の気が済んだら」 「お、おい。もう本気で本気で怒っちゃうからな。舐めるのをやめるんだ~!!」 「残念でした。千聖が答えたのは時間切れした後なので、舞ちゃんはやめてあげません」 そう言い終わると舞ちゃんは急に速度を早めた。 手でしっかりと前後にしごかれ、口で先っぽを咥え込まれる二重の刺激で逃げられそうにない。 友達なんだからこんなことしちゃいけない、そう思っているんだから口で伝えればよかったんだ。 ちゃんと言葉で伝えていたら、舞ちゃんはやめてくれたかもしれない。 なのに、そう言えなかったのはどこかでやめてほしくないって気持ちが強かったからなんだろう。 ダメだな、これでは友達失格だ。 「千聖~どうしたの? 顔が真っ赤だよ」 「うぅ~ダメだ。で、出るよぉ~」 「ははは、そうなんだ。何がって言うのは聞かないでおいてあげる。十分いいものみてるから」 「口を放すんだ。じゃないと危険だよ。ほら、舞、放せ」 ヤバい、限界が近付いてきている。 僕がどんなに意識を別のところに持っていったところで、快感は増していく。 それがもう僕の中の限界を振りきって、体の外へ気持ちよさを発射しようとしている。 男の子の気持ちよさの発散は、日によって飛び散り具合から量などが変わる。 今日のはとても濃い目で量も結構なものだってことだ。 そんなものが舞ちゃんの口に発射されるわけにはいかないから、僕は必死に訴えた。 「舞ちゃん、もう口を放して。口の中に出たらとんでもないことになるんだぞ」 「知ってるよ。いっぱい出すところが見たいの。だから、抵抗しな・・・う・・・ん~」 言わんこっちゃない。 僕があれほどやめるよう言ったのを無視するからこうなるんだ。 舞ちゃんは僕を突き飛ばし、口の中から白く濁った液体を吐きだした。 むせ返り涙目で僕を見上げてくる瞳に、強い怒りの光があるのを見てしまった。 口元を手で拭いながら、舞ちゃんが再び不気味に笑い出した時、僕は背筋が冷える思いがした。 ←前のページ 次のページ→
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ゆ狩りー1の続き 森の中の小道を逃げていくまりさとれいむのつがい。それを一人の男がのんびりと追って行く。 「ゆっゆっゆ!あかちゃんたち!もうちょっとのしんぼうだからね!」 「ゆっゆっゆ!おかあさんたちのおくちのなかにいたらあんぜんだよ!しんぱいしないでね!」 「ゆっゆっゆ!もうすこしだよ!もうすこしでおうちに・・・ゆーーーーーーーーーーー!!!」 落とし穴に落ちてしまったまりさとれいむ。口から赤ゆっくり達を吐き出し、無事を確認する。 「ひぃ、ふぅ、みぃ、ゆぅ・・・みんないるね!」 「だいじょうぶ?みんなけがしてない?」 「ゆゆっ!だいじょうぶ!れいみゅはげんきだよ!」 「まりしゃも!」 「ほお、皆無事かい。そりゃあ良かった。」 「ゆゆっ!みんなおかあさんたちのおくちのなかにはいってね!」 「だいじょうぶ!みんなのことはおかあさんたちがかならずまもるよ!」 「ほおほお、そりゃ結構。まったく家族愛というものは素晴らしいねえ。壊したくなってしまうよ。」 男は穴の中に飛び降りる。母ゆっくり達は口を真一文字に結び、絶対死守の構え。男を睨みつける。 そんな母の視線を無視して、男は背負っていたリュックから薬品の入った小瓶と注射器を取り出す。 「さあて、まずはどれから試してみようかねえ。」 「・・・・・・」 「じゃあ、最初はこれにしようか・・・プスッとな」 「!!!!!」 男はぷくっと膨らんでいるまりさのほっぺたに注射器を刺す。そして注射器を動かし口の中を探る。 やがて赤ゆっくりの居場所に見当をつけた男は、一気に突き刺す。 口の中から赤ゆっくりの「ゆぴっ!」という悲鳴が聞こえた。成功だ。 「!!!!!」 「あー。そうか。お母さん達は口を閉じてなきゃならんから、声を出せないのか。 つまらんなあ。しかたない、赤ちゃん達の泣き声だけで我慢しようか。 さあ、いい声で鳴いてくれよ。ほーら、注入するよー。」 注射器の中に入っていた毒が赤ゆっくりに注がれる。 「ゆぴいいいいいいいいい!!!!!!!」 「どうしちゃの?」 「ゆっくりしちぇね!」 「いちゃいのいちゃいのとんでけー!」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ!!!!!!!!」 「ゆううう!だいじょうぶ?」 「まりしゃがくりゅしんでりゅよ!おかあしゃん!たしゅけてあげちぇ!」 赤ゆっくりの体に異変が起こる。燃えるような高熱。体内の餡子を焼かれる様な痛み。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!あ゛ち゛ゅい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!!!」 「もえりゅ!!!もえりゅよおおおおお!!!!!!!」 「あちゅいいいいいい!!!!!おみじゅ!おみじゅちょうだいいいいいいいいいいい!!!!」 「ゆゆっ!まりしゃのからだが!」 「あああ!まりしゃ!あちゅいよ!こっちこにゃいで!」 その熱はすぐ隣にいた他の赤ゆっくり達にも伝わる。母親の狭い口の中で逃げ惑う赤ゆっくり達。 「ゆあああああああん!!!しょんにゃこといわにゃいでええ!!!たしゅけてえええええええ!!!!!」 「さわりゃないでええ!!!」 「おかあしゃーん!まりしゃのからだがあちゅいよ!ここからだしてえ!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!」 「あははは!いいねえ、いいねえ!その調子、その調子!さあ、次いくよ!」 男は別の薬品を取り出すと、次のゆっくりに狙いを定める。 「ゆぴっ!やめちぇ!やめ・・・ゆ?ゆゆ?ゆゆゆゆ・・・」 「こんどはれいみゅが!」 「れいみゅ!だいじょうぶ?」 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆげええええええええええええ!!!!!!!」 「ゆーーーー!!だめえええええ!!」 「れいみゅ!はいちゃだめ!ゆっきゅりできなくなりゅよ!」 突然餡子を吐き始めた赤ゆっくり。このままでは死んでしまうと解っていても止められない。 「ゆげえええええええ!!!!ゆげえええええええええええええ!!!!!!」 「あああああああ!!!れいみゅううううう!!!」 「おかあしゃん!たしゅけてえええええ!!!!」 「ゆげえええええええええええ・・・えええええ・・・えええ・・・え・・・」 「ゆうううううううううううううう!!!!!!!」 「あああああ!!!れいみゅうううううう!!!」 「ははっ!中身を全部吐き出して死んでしまったか。どうだい、お母さん。一つ感想を聞かせてくれよ。」 一匹は身を焦がすような高熱で、もう一匹はすべての餡子を吐き出して死んでしまった。 自分の口の中で起こっている事なのに、母ゆっくりにはどうする事もできない。 赤ちゃんが口の中で苦しんでいる。しかし、口を開けたら赤ちゃんが人間に捕まってしまう。 母まりさはただ目に涙を浮かべ、男を睨みつける事しかできなかった。 「なんだい、つれないねえ。一言くらい喋ってもいいじゃない。 ま、いいか。子供が皆死んだら口を開けられるな。そしたら、たっぷり感想を聞こうか。 じゃ、これで最後だ。赤ちゃん達、ゆっくり共食いしていってね。」 「ゆぴっ!!!ゆ、ゆ、ゆぅぅぅぅぅ・・・・・・・・・」 「もういやだああああ!!!!!」 「だれかたしゅけてえええええええええええ!!!!!」 「ゆ、ゆ、ゆっくりしにぇえええええええええええ!!!!!!!!!」 「ゆううううう!!!!どうしちゃのまりしゃ!やめちぇ!」 「やめちぇにぇ!れいみゅをたべにゃいで!」 薬品を打たれた赤ゆっくり。狂った様に姉妹達に噛みつく。 「ゆっくりしにぇ!ゆっくりしにぇ!ゆっくりしにぇええええええええええ!!!!!!!」 「ゆぎゃああああああ!!!!!!」 「もっとゆっきゅりしたかったああああああああ!!!!!」 「お、一匹残して全部死んだな。じゃあこれでお終い。プスッとな。」 男は姉妹達を食い殺した赤ゆっくりに止めを刺す。これでまりさの口の中にいた子供達は全滅。 母まりさが漸く口を開く。 「よぐも!よぐもあがぢゃんだぢおおおお!!ごろじでやるうううううううううう!!!!!」 「おやおや、足のマッサージでもしてくれるのかい?ありがたいねえ。 でも遠慮しておくよ。私にはまだやる事が残っているのでね。はい、プスッとな。」 「ゆうううううううううううう!!!!!!!!!」 「ははは。体が動かないだろう?でも口もきけるし目も見えるはずだよ。そこでしっかりと見ていてね。 これから君のかわいいれいむと、残りの赤ちゃん達を殺すよ。 さあ、聞かせておくれ。悲鳴を、罵声を、呪詛を。君を殺るのは一番最後にしてあげる。」 「ゆああああああああ!!!ごろす!!!ごろすううううううううううううう!!!!!」 「はっはっは!いいねえ、その調子。さて・・・れいむ達にはどうやって死んでもらおうか。 毒はまだたくさんある。色々試してみよう。しかし、この毒、どこで作られた物なのかねえ。」 「いやね、私は毒に関しては相当に詳しいのだがね。 あそこで売っている物には私の知らない毒が結構あるのだよ。」 「この世界に存在する毒で私の知らない物など無いはずなのだが・・・まったく不思議だねえ。 ははは、君にこんな事を言ってもしょうがないね。忘れてくれ。君はただ泣いてくれたらそれでいいよ。」 「さあて、れいむ。おまちどうさま。君の口の中にいる赤ちゃん達にはこれをプレゼントしよう・・・」 草原に生えた一本の大樹。二人の男が迷彩スーツに身を包み、木の上に潜んでいた。 樹の根元には無造作にばら撒かれたゆっくりが好む餌。男達が撒いたものだ。 やがてそこにれいむの一家がやってくる。 「ゆゆっ!おかあさん!あそこにおいしそうなきのみがおちてるよ!」 「ほんとだ!みんな!きょうはここでゆっくりごはんをたべるよ!」 「「「「「ゆーーーーーーーーーーー!!!」」」」」 「ゆ~~~~~。とってもおいしいね!」 「むーしゃむーしゃ、しあわせー♪」 「ゆ~~~。おなかい~~~っぱい♪ゆっくりするよ♪」 お腹一杯に御馳走を食べたれいむ達は、各自思い思いにゆっくりし始めた。 歌を歌うもの、昼寝をするもの、母親にすりすりとあまえるもの。まったく理想的なゆっくり生活。 母れいむはそんな子供達を目を細めて眺めている。 それを見た男はもう一人に手でサインを送る。サインを受けた男は手に持っていた釣り糸を垂らしていく。 昼寝をしているれいむに狙いを定め、慎重に針をリボンに引っ掛ける。 無事リボンに針が引っ掛かると、ゆっくりとゆっくりと糸を手繰り寄せ始めた。 「ゆ?ゆ?ゆ~~~~~!みんなみて!れいむはおそらをとんでるよ!」 「うわーすごーい!」 「いいな~。」 「れいむもおそらをとびたいよ!」 「ゆっへん!どう?れいむはすごいでしょ!」 「ゆ~~~~。れいむ!あんまりたかいところまでいったらあぶないよ!ゆっくりおりてきてね!」 「わかったよ!おかあさん!ゆっくりおりるよ!」 3mほど引き上げた所で糸を手繰るのを止め、木の枝に糸を巻きつける。 そして新しい釣り糸で次の獲物を狙う。 「ゆ?ゆ?ゆ!おりれないいいい!!!どうじでえええええええ!!!!!」 「なにやってるの!はやくおりてきてね!」 「おりれないの゛お゛お゛お゛お゛!!!おがさああああん!!!だずげでええええ!!!」 「まっててね!いまたすけるからね!」 子れいむに向かってぴょんぴょんと飛び跳ねる母れいむ。しかし、当然届くはずも無い。 そうしているうちにまた別の子供が針に掛かる。 「ゆゆゆ!れいむもおそらをとんでるよ!」 「だめえええええええ!!!おりてきてえええ!!!」 「うわあああああん!おかあさーーーーん!おろしてえええ!ゆっくりできないいいいい!!!」 「ゆゆっ!いたいっ!おくちになにかささって・・・ゆーーーーーーーー!!!!」 「ああっ!れいむ!」 「いだああああああい!!!せなかになにかささったあああああああああ!!!ひっぱられるよおおおお!!!」 「ああああああ!!!みんな!!!どうしておそらをとんでるのおおおお!!!!!」 「ゆーーーーっ!なにかにひっぱられてるよ!おかあさんたすけてえええええ!!!!」 「あああ!!!どうして!!!どうして!!!みんな!ゆっくりしてええええええ!!!」 母れいむを残し、五匹の子供達は皆釣りあげられてしまった。 皆口々に助けを求め泣き叫ぶ。母親はその下で我が子を助けようと懸命に飛び跳ねる。 子供達を釣り上げた二人は、ゆっくり達に気づかれぬ様静かに反対側に降り、 偶然そこを通りがかった風を装いながら母れいむに話しかける。 「やあ、なにやってるんだ?ずいぶん楽しそうじゃないか。」 「ゆ!!!」 「あー。別に警戒しなくてもいいよ。お前達に危害を加えるつもりは無いから。」 「ゆ・・・ほんとう?」 「ああ、本当さ。この銃はお前達を撃つためのものじゃない。『お前達には』使わないさ。」 「ゆ!おにいさん!おねがい!れいむのこどもをたすけてね!」 「あん?遊んでるんじゃないのか?」 「れいむのこどもたちが、おそらをとんでたらおりれなくなったの!おねがい!たすけて!」 「空を飛んでたら降りられなくなった・・・ねぇ。どれどれ?」 「あー。なんか釣り針に引っ掛かっているみたいだね。釣り糸も見える。どれ、外してやろう。」 「ゆ!はやく!はやくたすけてあげてね!」 「あれ、ちょっと高すぎるなぁ。届かないや。」 「そんなこといわないでたすけてあげて!こどもたちがないてるよ!!!」 「ゆうううう!!!こわいよおおおおおお!!!おろしてええええええ!!!!!」 「うーん。仕方ない。ちょっと荒っぽいが・・・これしかないか。 なあお母さんよ。今から俺達が銃で釣り糸がかかっている枝を打ち抜く。 お前さんは下で娘をキャッチするんだ。できるか?」 「わかったよ!みんなまっててね!いまたすけるからね!」 男は銃を構え慎重に狙いを定める。 「よし、いいか?まずは一番右側の子から落とすぞ。」 「わかったよ!」 「ゆーん。おかあさんがんばって!」 「ターーーーーーン。」 母れいむは娘の真下で待ち構える。銃声。そして次の瞬間・・・ 「ゆぎゃあああああああ!!!いだいいいいいいいい!!!」 「どうじでええええええええ!!!なんでそのこをおどしたのおおおおおお!!!」 「なんでって。右側の子って言っただろ。俺から見て右側の子だよ。お前から見て右じゃねえよ。」 「ゆううううううう!!!ぞんなああああああああ!!!」 「ゆぅぅぅ・・・おかあさん・・・どうして・・・たすけてくれなかった・・・の・・・」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 「しょうがない。次は必ず助けるぞ。」 「ゆううう・・・ごめんねえええ・・・でもあんしんして!もうしっぱいしないよ!」 「よーし、じゃあつg「はああああああああああっくしょ!!!!」」 「ターーーーーーン。」 「ちょwwwおまwwwびっくりさせんなってwwwww」 「ゆぐぇ!ゆぅぅぅ・・・まだ・・・しにたく・・・な・・・い・・・」 「あああああああああああああああ!!!!!」 「ああ、悪い悪いwwwwついくしゃみが・・・あ・・・」 「お゛に゛い゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!と゛う゛し゛て゛え゛え゛え゛!!!!!」 「俺悪くねーよ。こいつがいきなりくしゃみなんかするから・・・」 「いや。ゴメン。マジで。次はちゃんとやるから・・・」 「ゆうううう・・・」 「悪かったな。次は俺が撃つよ。汚名を挽回させてくれ。」 「汚名挽回とかwwwww低学歴乙wwwww」 「あっ、てめっ、笑うな!ちょっと言い間違えただけだろ!」 「言い間違えとかwwwねーーーーよwwwww」 「うるせーーーーー!ほんとだって!」 「もういいよ。これ以上恥をかく前にさっさと撃っちゃえよw」 「言われなくても撃つよ!「ターーーーーーン。」だからもう笑うな!」 「ゆぎゅっ!!!もっと・・・ゆっくりしたかった・・・」 「あああああああ!!!!またあああああ!!!!どうじでえええええ!!!!」 「あ・・・わりい・・・どの子どもを落とすか言って無かったな・・・」 「お゛に゛い゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!!」 「はぁ、お前にゃ任せられんな。次は俺がやる。」 「何言ってんだ。次こそちゃんとやるって。」 「んな事言ったってお前のせいで二匹死んだぜ。」 「おめーだって一匹殺したじゃねーか。」 「殺してねーよ。死んだけど、殺してはいない。」 「同じ様なもんだろが。」 「おにーさんたち!やめて!けんかしないでね!いっしょにれいむのこどもをたすけてね!」 「一緒にか・・・俺はやめた方がいいと思うが。」 「まあ母親がそう言うなら、しかたないな。」 二人はそれぞれ別のゆっくりがぶら下がっている枝を狙う。 「それじゃ、同時に撃ち落とすからな。」 「助けたい子供の真下にいきな。」 「え・・・ちょっとまって!そういういみでいったんじゃないよ!」 「よーく選べよ。片方は確実に死ぬからな。」 「ごーお。」 「おかあさん!たすけて!」 「いやだあああ!!!しにたくないよおおおお!!!!」 「よーん。」 「さーん。」 「そ゛ん゛な゛こ゛と゛い゛わ゛れ゛て゛も゛お゛!き゛め゛ら゛れ゛な゛い゛よ゛お゛お゛お゛!!!」 「にーい。」 「いーち。」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!!」 「ぜろ。」 「タ、ターーーーーーン。」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!」 (猟ゆ会) 狩りを終えた男達がぞくぞくとある建物に入っていく。その入口に掲げられた看板には『猟ゆ会』の三文字。 猟ゆ会とはゆっくり狩りをする者達が必ず所属しなければならない組合。政府からの補助金で運営されている。 主な事業内容は、狩りに使う道具の販売や貸出、ハンター達のスコアの記録付け。 ハンター達には狩りの戦果を届け出る義務があった。データベースに纏められたそれは後々ある目的の為使われる。 狩りを終えた一人の男が、受付に今日の殺害数を報告する。 「今日はこんだけッス。しかし、こんだけ殺してるのに減らないなんて、ゆっくりって不思議な生物ですねえ。」 「おや、兄ちゃんは新入りかい?何もしらねーんだな。逆だよ逆。」 「逆って、どういう事ッスか?」 「たったこれしか殺してねえのに増えてる気配が無い。あいつ等の増殖力はこんなもんじゃ無いはずなんだがな。」 「?良く分かんないッスね。」 「今から十年以上前の話だ。まだ政府主導でゆっくり駆除をやってた頃、大規模な駆除作戦を何度もやってたんだ。 俺達の他に、警察や消防、軍隊まで出動させてな。そりゃあ大規模な山狩りをやったもんさ。 作戦が終わった後、野山のゆっくり共は当然全滅さ。でもな・・・」 「でも?」 「あいつ等どこからともなくやって来るんだよ。そして次第に数が増えて・・・一か月もしたら元通りさ。 でも元通りになったらそれ以上はあんまり増えねえんだ。不思議だろ。」 「はぁ~。」 「当時いろんな噂が立ったもんさ。ゆっくりってのはどこか別世界から来た化け物なんじゃないか、とか。 殺しても減らずほっといても増えないのは誰かが裏で調節してるからだ、とかな。」 「ふ~ん。」 「ま、どうせ本当の事は解らねえんだ。あんまり気にすんな。それよりスコアを稼ぐ事を考えるんだな。 殺害成績を上げておけば・・・おっと、あぶねえ。これ以上は教えちゃいけねえんだった。」 「何?気になるなあ・・・」 「ま、余計な詮索はしない事だ。それより次の狩りはもっと頑張るんだぜ。 兄ちゃんは渡した弾数の割に殺した数が少ないみたいだ。無駄弾撃ち過ぎ。もっと射撃の腕前を磨きな。」 「はぁ。」 ゆっくり狩り。一見、一般庶民のストレス解消の為のレジャーの様に見える。しかし、その実態は・・・ end 作者名 ツェ 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 「狂気」 「ヤブ」 このSSに感想を付ける
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主旨 ―はじめて女の子を好きになってしまった。 ひーちゃん(♀)が送る、甘く切ない一冬のラブストーリー。 主な登場人物 ひーちゃん 主人公 22歳女 可愛い(顔うpしての評判) 乳首弱い ね子 ターゲット 20歳女 色白 猫顔 細身 法学部 ひー太 元彼 22歳男 須藤元気似 短小早漏 いい奴だけどスレ民からの扱いヒドス 大まかな流れ 初めて好きになった同性 どうして良いのかわからないので安価 ↓ ほのぼのレイプ未遂で泣かれて逆ギレ 音信不通になりかけるも仲直り ↓ ひー太に協力を取り付ける ↓ ね子+バイト仲間4人と遊園地 可能性が見えてきた ↓ このまますんなりいけそうなことに戸惑うひーちゃん 宿題「愛の意味を考える」 ↓ いつのまにか半同棲 ひーちゃん飼い犬状態 ↓ ね子元彼と合コン? ひーちゃん拗ねてひー太(+男女1名ずつ)と飲みに ↓ 仲直りしようとするも電話で失言 ↓ 兄と実家帰る 再び落ち着きを取り戻す ↓ ね子と話し合いの結果「友達に戻ろう」と… 思った矢先に告白させられる ↓ ね子の合コン後、やっぱり別れることに ひーちゃんついに諦める
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雪の降る高原に、私は一人ぼっちでいた。一面真っ白で、何も見えない。 不安にかられて歩いていると、遠くの方から楽しそうな笑い声が近づいてきた。 「かまくら作ろう。」 「みんなで座れるソファを作ろう。」 「ソリで遊ぼうよ。」 なぜか懐かしい気持ちになる。キュートの皆だ。私は声のする方に向かって走り出す。 「舞美ちゃん。」 雪玉を栞菜にぶつけようとふざけている舞美ちゃんに声をかける。 振り向かない。 二度、三度と名前をよんでも、私のことなんか気が付かないみたいに誰も反応してくれなかった。 怖くなって舞美ちゃんに飛びつこうとしたけれど、私の体は舞美ちゃんをすり抜けた。雪の中にしりもちを付く。 「栞菜。えりかちゃん。ねえってば!」 とっさに投げた手元の雪さえ、誰にも届かずに地面に落ちた。 「楽しいね。」 「面白いね。」 「あっちでソリ競争やろうよ。」 またみんなが遠ざかっていく。 誰も私に気づいてくれない。私なんかいなくて当たり前のように、世界が循環していく。 嫌だ、舞はここだよ。誰か私を見つけて。ここにいるんだよ。 「舞ちゃん。」 ふりむくと、ベージュのハンチングを被った千聖が立っていた。 「舞ちゃん。遊ぼうよ。」 おそるおそる、差し出された手に触ってみる。 すり抜けない。暖かい千聖の手が、ぎゅっと握り返してくれた。 「舞ちゃん手冷たくなってるー」 千聖はうへへって楽しそうに笑っている。 よかった、千聖元に戻ったんだね。そして、ちゃんと舞のこと見つけてくれた。 誰も気づいてくれなくても、千聖だけは。 「皆のとこ行こう。一緒にソリ乗ろうよ。」 手を引っ張られて、転がりそうになりながら2人で走る。 「千聖。私、千聖にまだ謝ってない」 「なーに?聞こえないよぅ」 「うわっ」 千聖があんまり早く走るから、私はつまずいて転んでしまった。 手が離れる。千聖は気づいていないかのように、笑い声をあげながらみんなの輪の中に入っていく。 待って、やだよ。千聖、千聖!!」 「舞!大丈夫!?」 ? いきなり、舞美ちゃんのドアップが目の前にきた。 「舞、大丈夫?うなされてたけど」 何だ。夢か。千聖の手だと思って握っていたのは、舞美ちゃんの手だったのか。 「あれ、ここ・・・」 「ああ。タクシーの中でぐっすり寝てたから、とりあえず家にお泊りしてもらうことにしたんだ。舞のママには連絡してあるから、大丈夫。」 壁にかかっている時計を見ると、もうすぐ日付が変わるぐらいの時間だった。 よっぽど熟睡していたんだろうな。レッスンスタジオを出てからここにたどり着くまでのことが全く思い出せない。 「なっきーは?」 「家に帰ったよ。舞によろしくって。」 「ふぅん」 目が覚めてくると、今日一日にあったことが次々と頭をよぎっていく。 ダンスレッスン中に栞菜となっきーがケンカして、なっきーが居残り練習をするっていうから、ロビーで待っていた。 約束していたわけじゃないけど、千聖のことを話したかった。 なっきーは千聖のことを話せる、唯一の理解者だったから。ついさっきまでは。 しばらくたってもなっきーが階段を降りてこなかったから、様子を見にロッカーまでいくと、中で「あの千聖」が歌を歌っていた。 なっきーとの約束で、最近は挨拶ぐらいはするようにしてたけれど、やっぱりなるべく係わりを持ちたくなかった。 前の千聖と同じで、自分のパートと愛理のパートだけをずっと練習している。 何だよ。頭打っても愛理のことはちゃんとライバルだって覚えてるんだ。私が千聖にとってどんな存在だったのかも忘れちゃったくせに。 苛立つ気持ちを押さえて、廊下の端まで移動する。ちょうど入れ替わるようなタイミングで、なっきーがロッカーに入っていった。 しょうがない。もし2人が一緒に出てきたら、今日はあきらめて帰ろう。・・・話ぐらいは、聞いてもいいよね。 そう思ってドアの前まで行くと、千聖がなっきーに「私のライバルは愛理です」とかなんとか言っていた。 たよりない変なお嬢様キャラに変わっても、そういうことははっきりした口調で言えるんだね。むかつく。 そして、次になっきーが信じられないことを言った。 「千聖は変わってないね。前の千聖のままだね。」 その後のことは、あんまり覚えていない。 なっきーに文句を言ったような貴がする。 千聖を怒鳴りつけた気もする。 もしかして、暴力を振るったのかもしれない。 気がついたら、舞美ちゃんにすがりついて大泣きしていた。 こんなに泣いたのは初めてかもしれない。まだこめかみが痛い。 「舞、熱いココア入れたから、あっちで飲もう。」 こんな真夏に、Tシャツにハーフパンツでホットココアって。 「ありがとう。」 カップを受け取って、口をつける。 熱いけど、おいしかった。舞美ちゃんはかなりの天然だけど人の好みをよく記憶していて、 たまにこういう風にお茶を入れてくれることがあると、いつもそれぞれが一番おいしく飲めるように気を使ってくれる。 「おいしい?」 汗だくだくになりながら、舞美ちゃんが首をかしげる。 「うん。舞は砂糖少な目でミルクが多いのが好き。ちゃんと覚えていてくれたんだ。」 「そりゃあそうだよ、大好きなキュートのことですから。みんな特徴あって面白いから、なんか覚えちゃうんだよね。 愛理は味薄めでしょ、栞菜はココア粉大目にミルクたっぷり。ちっさーなんてココアも砂糖もミルクもがんがん入れて!とか言ってさ。・・・・あ、」 「・・・いいよ、別に。舞の勝手で今の千聖を受け入れられないだけなんだから、そんな風に気使わないで。」 心がかすっかすになっていたけど、まだ笑顔を作ることぐらいはできた。 「ねえ、舞。千聖のことなんだけど」 「今はその人の話したくない。」 「舞。・・・・ううん、そうか、それじゃ仕方ないね。違う話しよっか。あのさ、友達の話なんだけどね、最近。・・・」 舞美ちゃんの顔がちょっとだけ曇ったけれど、それを打ち消すように不自然に明るく振舞ってくれた。 「うそー。ありえないよ。」 「でも本当なんだって、私もびっくりしちゃってさあ」 “・・・バカじゃないの、周りの人傷つけて、あんた何で笑ってんの” 舞美ちゃんに調子を合わせて、楽しげに話す自分を、もう1人の自分が責めている声が聞こえた気がする。 会話が盛り上がれば盛り上がるほど、心には虚しさが降り積もっていった。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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おとも 効 果 レベル 必要メダル 総メダル その他情報 ボ~ちゃん ジャンプでスコアアップ 1 10000 30点 2 1000 31点 3 1100 32点 4 1200 33点 5 1300 34点 6 1400 35点 7 1500 36点 8 1600 37点 9 1700 38点 10 1800 39点 11 1900 40点 12 2000 41点 13 2100 42点 14 2200 43点 15 2300 44点 16 2400 45点 17 2500 46点 18 2600 47点 19 2700 48点 20 2800 49点 21 2900 50点 22 3000 51点 23 3100 52点
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「ゆうぅ・・・・・・ゆぐっ・・・・・・ゆぅぅぅ・・・・・」 お歌を歌い終え、力無く泣いているまりさに、女がいつものように オレンジジュースと水溶き小麦粉で補修を施している。 お歌が終わった後は、透明な箱に戻され、 お歌を歌わなかった子のご飯とは違う、 少し美味しいご飯とあまあまを与えられ、それでお終い。 お姉さんが部屋から出ていき、部屋は元の真っ暗闇。 だが、今日はそれが違っていた。 女は補修を終えたまりさを抱えて、再びソファに腰を下ろした。 「ゆ・・・・・?」 今日二度目の、いつもと違う事に、まりさがまだ涙を流したまま、 お姉さんの顔を見上げる。 その瞳に、お姉さんの優しい笑顔が写る。 まりさに向かって、お姉さんが口を開いた。 「ねえ、まりさ。まりさ、赤ちゃんを産みたくない?」 「ゆ・・・・・あか・・・ちゃん・・・・・・」 赤ちゃん。 小さくて、可愛くて、とってもゆっくりできる、ゆっくりの赤ちゃん。 まりさの妹のれいむも、とっても可愛くて、ゆっくりできた。 赤ちゃんがいれば、ここの苦しくて痛くて、ゆっくりできない生活も、 少しはゆっくりできるかも。 ううん、きっと、ゆっくりとした、可愛い赤ちゃんを見れば、 お姉さんも、ゆっくりしてくれるかもしれない。 そうだ。きっとそうだ。そうに決まっている。 そして、昔の、優しいお姉さんに戻ってくれる。 赤ちゃんと、お姉さんと、まりさで、いっぱい、いっぱい、ゆっくりできる。 「ゆっ!!ほしいよ!!まりさ、あかちゃんほしいよ!!! うみたい!!あかちゃん、うみたい!!!」 何度も裏切られたであろうに、垂らされた細い糸に縋ろうと、 必死で懇願をするまりさ。 「そう。じゃあ、行きましょうか。」 柔らかい笑顔でそう応えて、お姉さんがまりさを抱えて立ち上がり、歩き出す。 いつもの、壁の透明な箱にではなく、入り口の扉に向かって。 その光景に、部屋の他のゆっくり達がざわめく。 声を出すことなく、空気がざわめく。 羨むような視線で、まりさを目で追ってゆくもの、 選ばれたのが自分ではなかった事を悔やみ、落胆の表情を見せているもの、 どこか安堵を浮かべた表情でまりさをみつめているもの、 まりさに向かって人をも殺せそうな嫉妬の視線を送るもの、 ただ虚空を見つめているもの。 「・・・ゆっ!!まりさなんかより、れいむをたすけてね!! れいむはこそだてとくいだよ!! まりさなんかより、ずっとずっと、かわいいあかちゃんうむよ!!」 耐えきれず、一匹のれいむが声を張り上げた。 禁を犯して。 女がそのれいむの方を振り返る。 その顔には、まりさに向けていた笑顔は貼り付いていない。 「ゆひぃっっ・・?!」 向けられた、魂すらも凍えそうな冷たい視線に、 れいむは己が取り返しのつかない過ちを犯したことを知った。 こうして、まりさは、"仲間"達からの様々な視線に見送られ、 数ヶ月ぶりに、その部屋の外に出た。 -------------------------------- 「ゆっ!まりさ、がんばって、かわいいあかちゃんうむよ!」 誰もいない部屋で、一人楽しそうに笑顔を浮かべながら、 まりさが語っている。 ゆっくりできない部屋から出されたまりさは、 昔、お姉さんによく遊んでもらったお部屋に連れてこられた。 「お姉さん、少し出かけてくるから留守番しててね。」 「ゆん!まりさ、いいこでまってるよ!おねえさん!!」 そう言って外出したお姉さんの帰りをそわそわとしながら待つ。 しばらくすると、お姉さんが戻ってきた。 「ただいま~ごめんね、まりさ、待ちくたびれちゃった?」 「ゆゆん!だいじょうぶだよ!まりさ、いいこで・・・ゆっ!?ゆゆぅ~!!」 お姉さんが抱えていた、成体のれいむに、まりさは目を奪われる。 どこかの飼いゆっくりか、或いは、ペット用として売られているものか、 きちんとした身なりをした、とても綺麗な美れいむであった。 「まりさのお友達になってくれる、れいむよ。仲良くしてあげてね。」 微笑みながら、お姉さんが、れいむをまりさの横に置く。 「「ゆっくりしていってね!!」」 二匹が同時に挨拶を交わす。 「ゆぅぅ~~!れいむはとってもゆっくりしてるね!!」 「ゆっ!まりさもゆっくりしてるよ!!」 お姉さんは、仲良く会話を始めた二匹に美味しいあまあまを出してくれた後、 二匹を残して部屋から出て行った。 「れいむ゛ぅぅぅぅぅ!!!まりざ、ずっぎりじぢゃうぅぅぅ!!!」 「まりざぁぁっ!!れいむ゛ぼっ!!れいむ゛もぉぉぉぉぉぉ!!」 「「すっきりぃぃぃぃぃーーーー!!!!!!!!!」」 お互いの事を気に入って楽しそうにはしゃいでいた二匹であったが、 やがて、あまあまに混ぜてあった少量のゆっくり用媚薬の効果もあり、 いい雰囲気になって、すっきりを交わした。 目論み通り、にょきにょきと、 まりさの帽子を押し上げて蔦が伸びるのを確認してから、 女はその光景を覗いていた扉の隙間を閉じた。 -------------------------------- 「ゆぅん・・・・・・ゆ・・・・ゆっ!?れいむは?」 部屋の窓から差し込む赤い夕日の中で、 すっきりーの疲れから眠りに落ちていたまりさが目を覚まし、 パートナーとなったれいむの姿を探して、辺りを見回す。 だが、その部屋にいるのは、お姉さんと、まりさだけだった。 「ゆ・・・おねえさん・・・・」 「あら?まりさ、起きたの?ゆっくり眠れた?」 「うん・・・ねえ、れいむは・・・?」 「れいむはね、初めて来るお家で、緊張して疲れちゃったみたいだから、 他の部屋で眠ってるわ。明日には起きてくるんじゃないかしら?」 「ゆっ?そうなの?」 「ええ、そうよ。・・・まりさの赤ちゃん、早く生まれてくるといいわね。」 お姉さんが、そう言って、まりさの頭から生えた蔦を ちょんと突いて揺らす。 「ゆ・・・ゆゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・!!!!」 その言葉に初めて、新たな命を得た、まりさの赤ちゃん、 実ゆっくりの存在に気づく。 まだ、完全なゆっくりの形を形成しきっていないが、 目や口らしき物ができはじめている。 それが、10匹。 「ゆぅぅぅぅ・・・!!まりさのあかちゃん!!かわいいよぉぉぉ・・・ あかちゃんたち!!ゆっくりうまれてね!!!」 顔ができあがっていない実ゆっくりでも、赤ちゃんの顔の判別がつくのか、 嬉しそうに、まりさがはしゃぐ。 勿論、まだお口が完全にできていない実ゆっくり達は、返事を返さないが、 それでも微かに笑っているように見えた。 「おねえさん!みて!みて!まりさのあかちゃんだよ!! とってもかわいいよぉぉ!!」 「そうね。とてもゆっくりとした可愛い赤ちゃんね・・・ 見てるだけで、お姉さんもゆっくりしてきちゃう。」 お姉さんの優しい微笑みに、 まりさの今までの辛く、苦しい思い出が洗い流されてゆく。 とっても痛かったけど、とっても苦しかったけど、 でも、もう忘れよう。 お姉さんは、やっぱり、優しいお姉さんだった。 昔の優しいお姉さんに戻ってくれた。 これからは、皆でゆっくりしよう。 お姉さんと、赤ちゃん達と、れいむと。 ポロポロと、辛い記憶と共に、まりさの目から涙が流れ落ちる。 「・・・まりさ、お腹空いたでしょ?晩ご飯、何が食べたい? 何でも好きな物作ってあげる。」 「ゆ・・・ゆぅぅ・・・・!ゆぐっ・・・!まりさ、しちゅーがたべたい!! おねえさんがつくってくれた、 あったかい、しちゅーがたべたいよぉぉ・・・!!」 まりさが泣きながら、そう答える。 初めてこのお家に来たとき、お姉さんが食べさせてくれた、 とてもおいしくて、冷え切った餡子があったかくなった「しちゅー」。 今の季節は既に春。 ポカポカと暖かい日だったが、 辛く苦しい地獄のような生活を送っていたまりさの心は、 その温かいご馳走を何よりも渇望した。 「はいはい、シチューね。いいわよ。お姉さん、腕によりをかけて作るわね。」 その晩は、まりさは、お姉さんと一緒に 暖かくて美味しい「しちゅー」を一杯食べ、 デザートの、甘くて美味しい餡蜜を食べ、 それから、可愛い赤ちゃんを一緒に眺めたり、呼びかけたりしながら過ごし、 やがて、幸せな眠りに落ちていった。 -------------------------------- 翌日の昼近く、まりさが目を覚ます。 「ゆぅん・・・・・ゆっ!ゆっくりおきたよ!!」 そして、頭上の赤ちゃん達を見やる。 親の栄養が十分に伝わり、すくすくと大きく育った、実ゆっくり達。 既に目も口も飾りもしっかりと形成されている。 赤れいむが5匹に、赤まりさが5匹。 もう程なく、生まれ落ちることだろう。 「ゆぅ・・・まりさのあかちゃん・・・!まちどおしいよぉぉ・・・!」 芽生えたばかりの母性に満ちた瞳で赤ゆっくりを見つめる。 その時、部屋の扉が開いて、お姉さんが入ってきた。 「まりさ、おはよう。もう起きた?」 「ゆっ!おねえさん、おはよう!!ゆっくりしていってね!」 「はい。ゆっくりしていってね。」 まりさに返事をしてから、赤ゆっくりに視線を移す。 「あら・・・もう少しで産まれそうね。急がなきゃ・・・」 そう呟くと、慌ただしく部屋を出て行ってしまった。 「ゆ・・・・・?」 少し寂しそうに疑問の表情を浮かべたまりさだったが、 すぐにお姉さんは戻ってきた。 何かの道具が入った箱を持って。 「ゆぅぅぅ・・・・・おねえさん、まりさのあかちゃんになにしてるの・・・?」 少しだけ不安そうな声色で、まりさがお姉さんに疑問の声を投げかける。 「これはね、赤ちゃんの体をとっても丈夫にしてくれるお薬なのよ。 赤ちゃんのお体はとっても弱いでしょ? でも、このお薬を塗ると、赤ちゃんの体が頑丈になって、 簡単には、傷ついて餡子を出しちゃったりしなくなるのよ。」 お姉さんは、まだ茎に繋がった実ゆっくりを、一匹一匹、順番に 透明な液体の入った小さなコップに浸している。 その粘性の高いドロリとした液体が、実ゆっくりの肌に厚い層を形作る。 「ゆぅぅぅ・・・!じょうぶにぃ・・・!?すごい!?すごいね!!お姉さん!」 お姉さんの作業を邪魔しないよう、嬉しくて飛び跳ねたい気持ちを抑えて、 プルプル震えながら、まりさがはしゃぐ。 「そう。凄いでしょう。 これはね、死んじゃったお姉さんのお友達のお兄さんが考えてくれたのよ。」 今度は、ドロリとした液体に包まれた実ゆっくりを、別のコップに浸す。 すると、たちまちドロリとした液体は硬化を始め、 実ゆっくりをすっぽりと包んだ状態で固まった。 「ゆぅぅ・・・そうなんだぁ・・・! きっと、そのおにいさんは、あかちゃんがだいすきだったんだね!!」 「ふふふ・・・ええ、そうね。とっても赤ちゃんゆっくりが大好きだったわ。」 お姉さんは、さも可笑しそうに笑った。 女は何一つ嘘は言っていない。 男は赤ちゃんゆっくりが大好きだった。 赤ちゃんゆっくりを潰すのが大好きだった。 己の命と引き替えにする程にまで。 その男が、己の欲求を満足させるために考えた虐待方法。 赤ゆを弾力性のあるゴムで包み込み、 力一杯踏み潰しても容易にゆっくりの命の源である餡子を漏らさないようにする。 踏み潰され、体がひしゃげ、たわむ、 その苦しさに悲鳴をあげる赤ゆっくりの命を奪うことなく、 何度も何度も踏み潰して悲鳴を聞く事を繰り返せるように。 男の亡骸の周りに散らばっていた、ゴムで包まれた無数の 赤ゆっくりの死骸から、虐待仲間達は、男がやっていたであろう、 その虐待の内容を知ることになった。 そして、男の死出の旅立ちを送るため、仲間達は、銘々、 ゴムで包んだ赤ゆを用意することを申し合わせていたのだ。 だから、女は、このまりさの赤ゆを男に送ることにした。 男が何らかの関わりを持ったであろう一家の、このまりさの赤ちゃんを。 -------------------------------- 「ゆぅん♪ゆゆ~ん♪まりさのあかちゃん♪」 それから、まりさは、一時間ほど、赤ゆっくりを嬉しそうに眺めていた。 不意に、一匹の赤まりさが、閉じていた目を初めて開いた。 「ゅ・・・ゆっきゅりしてっちぇにぇ!!」 母であるまりさの姿を目にすると、元気良く、 最初のゆっくりしていってね!を口にする。 「ゆぅぅ・・・あかちゃぁん・・・!ゆっくりしていってね!!」 初めての赤ちゃんの誕生に、感動に身を震わせながら、 まりさがご挨拶を返す。 本来なら、蔦から落ちた後で、喋り始めることが多い赤ゆっくりであるが、 この赤ちゃん達の場合、蔦の付け根の部分まで、 ゴムで覆われ、しっかりと蔦に固定された状態だったため、 蔦から落ちることができなかったのだ。 赤まりさと母まりさの声に反応するかのように、 他の赤ゆっくり達も次々に目を開ける。 「ゆっきゅりしちぇっちぇね!!」 「ゆっきゅりしてっちぇね!!」 「ゆっきゅりしちぇっちぇにぇ!!」 母まりさとご挨拶を交わしてゆく、赤ゆっくり達。 すぐに部屋の中は、 ゆ~♪、おきゃーしゃん♪、ゆんゆん♪、ゆっきゅりしてっちぇにぇ♪ と言った、赤ゆの声で賑やかになる。 「まりさー・・・あら?生まれたのね?」 部屋に戻ってきたお姉さんが、赤ゆっくりの声に気づく。 「ゆっ!うまれたよ!みんな、げんきなあかちゃんだよ! あかちゃんたち!まりさのおねえさんに、げんきよくあいさつしてね!!」 「「「おねえしゃん!ゆっきゅりしてっちぇにぇ!!」」」 綺麗に揃った、ご挨拶をする赤ゆっくり達。 お母さんよりも大きな、人間のお姉さんをゆわわぁぁぁ~♪と 瞳を煌めかせながら見上げている。 「ふふふ、ゆっくりしていってね。」 お姉さんも笑顔で答える。 そして、赤ちゃんが繋がったままのまりさを、ひょいと抱え上げた。 「ゆ?」 「まりさ、お姉さんと一緒にお出かけしましょう。赤ちゃん達も一緒よ。」 「ゆ・・・おでかけ・・・・ゆっ!おそとにいくの!? まりさ、おでけかするよ!あかちゃんたちも、おでかけしようね!」 この家に来て以来、一度も外に出された事が無かったまりさが喜びの声を上げる。 「ゆぅ~・・・おじぇかけ・・・?」 「そうだよ!おそとにいくんだよ! おそとはとってもひろくて、ゆっくりできるよ!」 「ゆゅ!ゆっきゅりできりゅのぉ~?!」 「れいみゅも!れいみゅもおじぇかけしゅるよ!」 「ゆゆん♪おかあしゃんとおじぇかけぇ♪」 赤ゆっくり達も、まだ見ぬお外の光景にそれぞれに夢を膨らませて、はしゃぐ。 「ゆゆ?」 お出かけのため、玄関口で靴を履いているお姉さんの姿が いつもと違うことにまりさが気づく。 「ゆっ・・・!おねえさんのおようふく、まりさとおそろいだね!!」 「え・・・おそろい・・・?ああ、ホントね。お揃いね。」 一瞬疑問の声を上げたお姉さんだが、すぐにまりさの言わんとしている事に気づく。 自分の黒いお帽子とお揃いの黒いお洋服、ワンピースの喪服、に身を包んだ、 いつもよりもちょっと綺麗なお姉さんを、 まりさはキラキラと賞賛と憧れが籠もった目で見上げている。 「さあ、行きましょうか。まりさ。」 「ゆぅん♪おでかけ♪おねえさんとおそろいでおでかけ♪」 靴を履き終えたお姉さんに抱きかかえられ、 まりさは子ゆっくりのように嬉しそうにはしゃいでいた。 -------------------------------- 遠くに見える雄大な山々、 どこまでも広がる青い空とふわふわと浮かぶ白い雲、 一面に広がる緑の田畑。 そんな光景を眺めながら、まりさと赤ゆっくり達は、 ゆんゆん♪と賑やかに談笑しながら、お姉さんに抱かれて行った。 そして、目的地、葬儀場に辿り着く。 そこにいたのは、お姉さんと同じ黒の喪服に身を包んだ男女。 その顔は、皆一様に、悲しみに包まれている。 「ゆぅ・・・みんな、ゆっくりしてないね・・・どうしたのかな・・・?」 人間達の悲しみが伝染したか、まりさも少し悲しそうにお姉さんに尋ねる。 「・・・ここはね、死んじゃったお兄さんをお見送りする所なの。 だから、みんな、お兄さんの事を思い出して悲しい気持ちになっているのよ。」 そう答えるお姉さんの表情も、どこか悲しそうであった。 「ゆぅん・・・・・・」 「だから、まりさもちょっとの間だけ、静かにしててね。赤ちゃん達もね。」 「ゆっ!まりさ、ゆっくり、りかいしたよ! あかちゃんたちも、しー、だよ!」 「「「ちー、ぢゃよ!!」」」 漠然とだが、死者への追悼の気持ちを感じ取ったか、 素直に言うことを聞くまりさ。 赤ゆっくり達は、流石に理解できていないだろうが、 素直な赤ゆっくり達なので、お母さんの言いつけをしっかり守ろうとする。 -------------------------------- 控えの間で葬儀が始まるの待っている間、 まりさは、お姉さんの膝の上に抱かれていた。 不謹慎かもしれないと思ったが、まりさは幸せを噛みしめていた。 お姉さんが、優しいお姉さんに戻ってくれたことが。 可愛い赤ちゃんができたことが。 まりさは、幸せの絶頂にあった。 だから、お姉さんが、ハンドバッグから、針と糸を取り出した時も、 その様子を楽しそうに眺めていた。 それで、まりさのお口を縫い合わせ始めた時も、 痛かったけど、じっと我慢していた。 いたいよぉ・・・おねえさん。 そんなことしなくても、まりさ、ちゃんとしずかにしてるよ! まりさはいいこだよ!まりさ、もう、おかあさんなんだもん! 少し涙が出てしまったけど、それでも、まりさはにこにこしていた。 そうしていないと、今の幸せが逃げてしまうような気がして。 お口を完全に縫いつけられるまで、にこにこしていた。 -------------------------------- やがて葬儀が始まる。 時折、人々の嗚咽が流れる、しめやかな空気の中、厳かに儀式は進んでゆく。 そして、納棺。 席を立ち、棺に向かって歩くお姉さんに抱えられたまりさ。 目の前に集まった人間さん達は、みんな、何かを持っている。 あれは・・・赤ちゃんだ。ゆっくりの赤ちゃんだ。 可愛い赤ちゃんだけど、何人か、泣いている子もいる。 「・・・・・・・・・?」 お口を開けないので、お姉さんに視線で訴えかける。 お姉さんは、その視線に気づく。 いや、その視線が向くのを、待っていた。 そして、まりさの耳元に小さな声で囁く。 「あれはね・・・死んだ人と一緒にね、その人の好きだったものを入れて、 一緒に埋めてあげるの。死んでからもゆっくりできるようにね。」 お姉さんが、棺の横に立つ。 「ゆぇぇぇん!はなしちぇぇ!!」 「やめちぇぇ!だしちぇぇ!」 「れいみゅを つぶしゃないぢぇ!つぶしゃないぢぇ!」 「ゆっ!つぶしゅのは、れいみゅだけに しゅるんだじえ! まりしゃは ゆっきゅり にがちてにぇ!」 「どぉぉちちぇ ちょんなこちょ ゆぅにょぉぉぉぉ!?」 何人かの人間さんが、持っていた赤ちゃん達を、 眠っている人間さんが入った箱の中に落としている。 赤ちゃんが入ってるよ? まりさがお姉さんに、目で語りかける。 入ってるわね。 とでも答えるかのように、お姉さんが優しい笑顔を返す。 死んだ人と一緒に その人の好きだったもの ゆっくりの赤ちゃんが大好きだったお姉さんのお友達 一緒に埋めてあげる 死んじゃったお姉さんのお友達 箱に入れられてる知らない赤ちゃん達 …まりさの赤ちゃん 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!!!!!!!!」 それらの言葉が繋がった時、まりさは開かない口で絶叫を放った。 「うちのゆっくりに今朝作らせたばかりの赤ちゃんよ・・・ 向こうで沢山可愛がってあげてね。」 女は、そう言いながら、暴れようとしているまりさを 左手でしっかりと抱きかかえ、 まりさの頭に伸びた蔦から、ゴムで包まれたまりさの赤ちゃん達を プチプチと毟り取り、棺に落としてゆく。 「おきゃーしゃーん・・・」 「ゆゆ、れいみゅおしょらをゆべっ」 「ゆっ?おきゃあしゃん、どきょいくの?・・・ゆぴゅっ!」 母親と離される事を悲しんだり、 ゆっくりできるお遊びと思ってはしゃいだり、 何も状況がわからず、ぽかーんとしていたり、 様々な反応を見せながら、赤ゆっくり達が棺に飲み込まれてゆく。 女の瞳から涙が零れ落ちる。 まりさも、次々に棺に収められてゆく可愛い我が子を呆然と見つめながら、 ブルブルと震えて涙を流している。 糸で結わえ付けられた口が千切れそうになる程、 何かを叫ぼうとしているが、それすらも叶わない。 10匹の赤ゆを棺に納めると、女が一歩退く。 遠ざかる、可愛い赤ちゃん達。 「ゆぁぁぁん!おきゃーしゃん!ぢょこいくのぉぉ!?」 「おいちぇかないじぇぇぇ!?」 「ゆぇぇぇん!!ゆぇぇぇぇん!!」 遠ざかる、可愛い赤ちゃん達の泣き声。 「さようなら。」 女が、永遠の別れの言葉を告げた。 「はぁ・・・はぁ・・・間に合ったか。ほらよ、三途の川の渡し賃代わりだ。」 息を荒くしながら、駆け込んできた体格のいい男が、 女と入れ替わるようにして、棺の横に立つと、 ザラザラと音を立てながら、背中に背負っていた籠から 百個以上の赤れいむと赤まりさが詰まったゴムボールを棺に流し込んだ。 もう、まりさの赤ちゃん達の姿は見えない。 「楽しかったぜ、ゆっくり共の群れにレイパーありす十匹けしかけてやったんだ。 ハッハッ、あの時のあいつらの顔って言ったら・・・ …どうして死んじまうんだよ・・・まだ・・・これからじゃねーかよ・・・・」 男が嗚咽を漏らす。 よく見ると、ボールの中には栄養不足で赤ゆっくりになれず、 黒ずんで朽ちた実も混ざっていた。 -------------------------------- 「・・・死んでるのも混ざってたじゃない。」 自席に座った女が、隣席に座った先程の男にハンカチを差し出しながら、 咎めるような口調で、ヒソヒソと言った。 死んだ男は、悲鳴を上げて潰れてゆく、赤ゆっくりが好きだった。 物言わぬ赤ゆっくりの残骸など、何の興味も無いだろう。 ましてや、赤ゆっくりになる前に朽ち果てた実ゆっくりなど。 「いや・・・そうなんだけどさ・・・あいつらの親が・・・」 女の言葉の意図を理解して、ハンカチで涙を拭いながら答える。 「親・・・?」 「ああ・・・あいつらを生やしてた、れいむ・・・ 頭に鉄杭を打ち付けられてたんだ。」 れいぱーありすをけしかけた、ゆっくりの群れ。 その群れの生息地帯の外れにある森の中の洞穴で、 男は朽ちたれいむを見つけた。 その、何かから解放されたような安らかな死に顔を思い起こしながら、 男が答える。 「珍しくないじゃない。そんなもの。」 女が冷たく返す。 娯楽の少ない田舎故か、この近辺には、虐待お兄さん&お姉さん人口が多い。 森の中で、人の手が入った被虐ゆっくりが見つかることなど、 さして珍しいことではなかった。 「その杭に、コイツがぶら下がってたんだ。」 言って、男は懐から、ある物を取り出した。 「う・・・・・」 醜悪なソレに、女が思わず呻く。それから、 「ああ・・・・そういう事ね・・・」 と得心した様子で言った。 ジャラ ソレからは、錆びた鎖が垂れ下がっている。 その鎖に繋がれた物は、ゴムで包まれた、赤ゆっくり・・・なのだろうか。 ただし、饅頭皮は無い。 少し腐敗し、崩れかかった黒い餡子の塊。 その中に無造作に浮かぶ、剥きだしの二つの眼球だったもの。 剥きだしのピンク色の歯茎と、そこについている白い歯が、 眼球と眼球の間に浮いている。 そして、それを包む透明なゴムは、黄色く変色していた。 女や、他の仲間達が持参した赤ゆっくりを包むゴムとは違う。 明らかに、加工後、数ヶ月は経過している、ゴムの饅頭皮。 これを作る事ができた者は、恐らく一人しかいないだろう。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ?! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!!!!!」 まりさが、陸に打ち上げられた魚のように、突如として、 体がグネグネと曲がるほどに、ビクビクと跳ね出す。 まりさの体を力を込めて押さえつけながら、女が口を開く。 「ねえ、コレ、私に貰えないかしら?」 「ん・・・?別にいいけど、どうすんだ?こんなもの?」 女はまりさの金髪を撫でながら、笑みを浮かべて答えた。 「妹なのよ。この子の。」 -------------------------------- 「ゆ゛びりぎげぇぇっっ!?ぎっぐゆ゛っげっげっぎゆ゛ぎょげぇぇ!! ゆぎぎぃっ!!ゆ゛びゃりゃべぇぇ!?ゆ゛ぎがぁぁぁぁ!!!」 今日も、まりさは歌う。 まりさのおうたを。 母を想い、姉妹を想い、そして、赤ちゃんを想い。 揺れているまりさの三つ編みには、まりさの"妹"のまりさが、 しっかりと、結びつけられていた。 まりさのおうたの中で、この"妹"へは、どんな想いが込められているのだろうか? 女が、ソファに座り、まりさの歌声を聞きながら本のページを捲っている。 不意に、ページを捲ろうとした、その白い指が止まる。 「・・・・・・あら・・・」 何かに気づいたように、声を漏らし、 そして、満面の笑みを浮かべた。心から、嬉しそうに。 「まりさ、また、お歌上手になったわね。」 おわり -------------------------------- あとがき ちょっと自分で突っ込みどころなど。 「うちのゆっくりに今朝作らせたばかりの赤ちゃん」 →実際に仕込んで蔦が生えたのは前日ですが、 赤ちゃんの形になったのが当日ということで、強引に解釈してください。 この部分まで書いて、前々作の葬儀の場面に繋げた時点で、 「やべ、赤ゆ作ったの当日にしてた。」と気づきました。 赤ゆがはえてきてお姉さんもゆっくりできるよ!→晩ご飯はしちゅー の流れに変わる話を考える気力が出なかったので、妥協してしまいました。 まあ、新参空気の空気SSですし、誰も気にしませんよね? 「スーパー赤ゆっくりボール」から繋がるお話はこれでお終いにします。 暗めのお話で二本書いたので、今度は楽しいのを書いてみたいです。 短いやつを。 短いやつを。 by ゆっくりボールマン2世 このSSに感想をつける
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『声だけ』 15KB 虐待 虐待人間 SS投稿し始めてちょうど1年。まだまだ未熟ですがよろしくお願いします タグ補足 ・虐待(ゆっくりを虐待するだけの話。ゆっくり視点なので読み辛い&分かり辛いかもしれません) ・虐待人間(ゆっくりを殺すだけの存在。それ以上でもそれ以下でもありません) 『声だけ』 ・・・・・・ゆ、ここは・・・・・・どこなの? まっくらさんだよ!?なんにもみえないよ!?れいむ、いったいどうしちゃったの!? ・・・・・・ゆっくりおもいだしたよ・・・・・・。 たしか、ゆっくりできないおねーさんにであって、まりさとおちびちゃんがえいえんにゆっくりしちゃって・・・・・・れいむも、いっぱい、いっぱぁい、イタいイタいなことされて・・・・・・。 れいむ、あんまりイタいイタいだったから、すーやすーやしちゃってたんだね。 そうだよ、れいむはあのおねーさんに『よぞらにかがやくおほしさまのようなおめめ』をとられちゃった・・・・・・。 おくちについてるベタベタさんのせいで、なんにもおしゃべりできないよ・・・・・・。 あんよさんもザックザックされて、うごかなぃ・・・・・・。 ・・・・・・イタいぃ・・・・・・イタいよぉ。かぜさんがさわっただけでもゆっくりできないよ。 れいむのモチモチおはださん、どこいっちゃったの? ゆぐっゆぐぅ・・・・・・どぼじで、れいむがごんなめにぃ・・・・・・。 「ゆぴぃ・・・・・・ゆぴぃ・・・・・・」 ゆ?・・・・・・なんだかゆっくりとしたおこえがきこえるよ? なんにもできないれいむだけど、おこえだけはきこえるよ! 「ゆゆぅ~ん、むにゃむにゃ・・・・・・もうたべられにゃいよぉ・・・・・・ゆふふ!」 ゆゆぅ~ん! やっぱりこのおこえはおちびちゃん!おちびちゃんなんだね!? 「ゆぴぃ・・・・・・ゆぴぃ・・・・・・」 どこにいるの!?おちびちゃん!ゆっくり、ゆっくりしていってね! おちびちゃん!ゆっくり――― 『れいむちゃん、起きなさい。お寝坊さんはゆっくりできないわよ?』 ゆゆっ!? こ、このゆっくりできないおこえは・・・・・・れいむたちにヒドいことしたおねーさん!? れいむのだいっじなおちびちゃんが、おねーさんにみつかっちゃったよ! やめてね!やめてね!れいむのおちびちゃんにヒドいことしないでね!? 「ゆ・・・・・・ゆ・・・・・・ゆぅ?・・・・・・だりぇ?れいみゅのすーぱーすーやすーやたいみゅをじゃまするにょは?れいみゅ、もっちょゆっくち、すーやすーやしたいよぉ・・・・・・」 『くすくす。おはよう、れいみゅちゃん?』 お、おちびちゃん!にげてぇぇぇぇぇ!! ゆぅぅぅ、おごえがでないよぉぉぉぉ! おくちのベタベタさん!ゆっくりとれてね! 「ゆゆ?にんげんしゃん?どうちて、れいみゅのゆっくちぷれいすににんげんしゃんがいりゅの?ゆゆ?おきゃーしゃん?おとーしゃん?ど、どこいっちゃったの!?」 おかーさんたちがいなくて、おちびちゃんがさみしがってるよ!? ゆぅぅ、ひとりにしちゃってごめんね! おちびちゃんがあんまりゆっくりとすーやすーやしてたから、おっきさせるの、かわいそうになっちゃって・・・・・・。 それで、おちびちゃんだけのこして、まりさとおねーちゃんたちでおでかけしちゃったんだよ・・・・・・。 ごめんね・・・・・・おちびちゃん、ごべんねぇぇぇ!! 「こわいよぉ・・・・・・れいみゅをひとりにしないでよぉ!ゆわぁぁぁん!さみしいよぉ!」 おちびちゃん!おかーさんはここだよ!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね! 『れいみゅちゃん、落ち着いて。寂しくて悲しい目にあっている貴女を、私がゆっくりとさせてあげるわ』 う、うそだぁぁぁぁぁ!! そのおねーさんはとってもゆっくりできないにんげんさんだよ! ゆっくりしないでゆっくりにげてね!おねがいだよ!おてぃびちゃぁぁぁぁん!! 「ゆわぁぁぁ・・・・・・ゆぅ?・・・・・・にんげんしゃんは、ゆっくちできりゅひと?」 『ええ、そうよ。私はとってもゆっくりしているわ』 「ゆ、ゆっくちしていっちぇね!!!」 『ええ、ゆっくりしていってね?・・・・・・くすくすくす』 だ、だまされないでね! ゆっくりできるおへんじができても、ゆっくりできるにんげんさんじゃないんだよ! 「ゆっくち!ゆっくち!」 ゆぅぅ、おちびちゃん、なんだかたのしそうだよ・・・・・・。 でも、それはちがうんだよぉ。だまされてるんだよぉ・・・・・・。 どぼじで、どぼじでわがっでぐれないのぉぉぉ。おこえさえだせれば、おてぃびじゃんもわがっでぐれるのにぃ。 『くすくす。分かってくれたみたいで安心したわ。そうだ、れいみゅちゃん。私、あまあまをいっぱい持ってるんだけど食べる?』 「ゆゆ!?あみゃあみゃ!?ゆん!ほちい!ほちいよ!れいみゅ、あみゃあみゃだいすきだよ!」 ゆぅぅぅ!?それもおちびちゃんをだますためのワナなんだよぉ! れいむたちも、そのワナにかかって・・・・・・おもわずゆだんしちゃったんだよぉ。 あのとき、れいむたちがゆだんさえしなければ、こんなことには・・・・・・。 『・・・・・・ほら、あそこに大きな黒い塊があるでしょう?あれ全部、とっても美味しい餡子で出来ているの』 ゆゆ?あ、あんこさん? なに、いってるの?そんなのおねーさん、もってなかったよね? いいかげんなことをいって、おちびちゃんをだますのはやめてね! 「ゆゆぅ~ん!しゅごいしゅご~い!こんなにおっきなあみゃあみゃがたっくさん!これ、ぜーんぶれいみゅがむーしゃむーしゃしていいの?!」 『ええ、いいわよ。れいみゅちゃんが満足するまで、好きなだけ食べていいのよ?』 ゆ、ゆゆ? なんだか、おちびちゃんのおこえがちかくできこえるよ? ゆ?ゆ?ゆぅぅ!?・・・・・・ま、まさか。あんこさんって・・・・・・!? 「ゆわーい!むーしゃ、むーしゃ、し、しあわせぇぇえええ!!!」 ゆぎぃぃ!?!? い、いだいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!? や、やめてね!おちびちゃん!!おかーさんを、む、むーしゃむーしゃ、しないでねぇぇぇ!? れいむは、あまあまじゃないよぉぉぉ!! 「むーしゃ!しあわせぇー!むーしゃ!しあわせぇー!しあわせー!しあわせー!」 やめでぇ!やめでねぇぇ!いだい!いだいぃぃぃぃぃ!!ゆっぐりでぎないぃぃぃぃ!! 『くすくすくす!なかなかいい食べっぷりよ、れいみゅちゃん。お母さんも涙を流して喜んでくれるでしょうね!くすくすくす!』 ゆ、ゆぎぎぎぎ・・・・・・っ!そ、そんなわけないでしょぉぉぉ!! い、いだいぃぃぃ!ぼうやべでぇぇぇぇ!おでぃびじゃぁぁぁぁぁん!! 「ゆぷ、れいみゅ、もうおなかいっぱい!ゆっくちー!」 『あら、もういいの?やっぱりおちびちゃんだからそんなに沢山は食べられないのね』 ゆひぃ、ゆひぃ、だ、だずがっだよぉ。 もうすごじで『ちゅうすうあん』までたべられじゃうどごだったよぉ! 『・・・・・・くすっ、命拾いしたわね、れいむ』 ゆ、ゆぐぅぅぅ!ご、ごいづぅぅぅ!! ゆ゙、ゆ゙、ゆ゙るざないよぉぉ、ゆ゙るざないぃぃぃぃ・・・・・・!! 『くすくすくす。怖い顔、してるのよね?・・・・・・でも、そんな姿で何ができるの?くすくす!まあ、元から何もできないんでしょうけどね』 ぐ、ぐやじいぃぃ!でも、なんにもでぎないぃぃぃ!びぐんびぐん! 「なんだか、おなかいっぱいになったら、うんうんしたくなってきちゃよ!れいみゅのすーぱーうんうんたいむ、はっじまっるよー!すっきりー!」 お、お、おでぃびじゃん!?うんうんは、おトイレでしてねぇぇ! ぐ、ぐざいぃぃぃ!だれが、おちびちゃんのうんうんをかたずけてあげてねぇぇっぇ!! 「ゆふぅ、すっきりした!」 『さぁ、れいむちゃん?すっきりできたら、お姉さんと一緒に遊びましょう?』 や、やめろぉぉぉ!おちびちゃんになにをするきだあぁぁぁ!? 『くすくすくす!ほぉら!高い高ーい!』 れいむのかわいいおちびちゃんに、きたないてでさわるなぁぁぁぁぁぁ!! 「ゆゆ!?ゆわー!おしょらをとんでるみちゃーい!」 ゆ、ゆぅぅ!? 「ゆーん♪ゆーん♪ゆーん♪ゆーん♪きゃわーいいれいみゅは、ぱいろーっとしゃーん!」 ・・・・・・なんだかおちびちゃん、とってもゆっくりとしたおうたをうたってるよ! さすがれいむのおちびちゃんだよぉ・・・・・・ゆっくりぃ~・・・・・・。 「ゆふふ、ゆふふ!」 『・・・・・・さぁ、もっとスピードを上げるわよ?そーれ!』 ゆ? 「ゆ~ん、ゆゆ?ゆっ!?ゆっ!?は、はやいよ!?はやいよぉー!これじゃゆっくちできにゃいよー!やめちぇね!やめちぇね!ゆっくち!ゆっくちとまってね!」 『くすくす!何言ってるのよ、これくらいスピードが無いと面白くないでしょう?』 ゆ、ゆぅ!?なんだかおちびちゃんのようすがおかしくなってきたよ!? やめてね?やめてね!? 『本機はこれより胴体着陸に移りまーす!ひゅ~ん!・・・・・・どぉ~~ん!!』 「ゆーーー!ゆぐちゃっ!!」 ゆ!?ゆ!?ゆ!? な、なにがおこったの?なんだか、とってもゆっくりできないおこえがきこえたよ!? ぐ、ぐじゃって・・・・・・ま、まさか、おちびちゃんを、じめんさんにたたきつけたのぉぉぉ!? よ、よぐもおちびちゃんをぉぉぉ!! 「ゆ、ゆべ・・・・・・い、いちゃい・・・・・・」 ゆ、ゆぅぅ!?おちびちゃん!ぶじなのぉぉ!? 『安心しなさい。ちょうど落下地点に柔らかいうんうんがあったみたいね。それがクッションになって衝撃による破壊は免れたわ。でも・・・・・・とっても汚くなっちゃったわ。くすくす!』 お、おばえがやったんだろぉぉぉぉがぁぁぁ!! おでぃびじゃんにあやばれぇぇぇ!ゆっぐりざぜろぉぉぉ!! 「ゆぅぅ!?ぐじゃいぃぃ!!う、うんうんが、れいみゅのあじあんびゅーちーなくろかみにぃぃ!!」 ゆぅぅ!? ゆあぁぁぁぁ、おちびちゃん!よごれちゃったんだねぇぇ! かわいそうだよぉぉぉ、ゆっくりしてぇぇぇ。 「きちゃない!きちゃないよぉ!くちゃいよぉ!!とって!うんうんとってぇ!ゆっくちできにゃいぃぃぃ!!」 おてぃびちゃぁぁぁん!おかーさんがぺーろぺーろしてあげたいよぉぉぉぉ! そうすれば、きれいきれいになって、ゆっくりできるのにぃぃぃぃ! 『ああ、ダメね。全然ダメ。こんな汚物、もうゆっくりなんてできないわ』 な、なにいってるのぉ!? どんなことがあってもおちびちゃんはゆっくりできるでしょぉぉぉ!! そんなこともわからないのぉぉ!?バカなのぉぉ!?しぬのぉぉぉぉ!? 『確か、AQN印のゆ虐ハンマーを持ってきたはず。えーと・・・(ガサゴソ)・・・あったあった。』 は、はんまー、さん?なに、それ。とってもゆっくりできないおなまえだよぉ!? それで、なにを、するきなのぉぉ!? 『それじゃ、まずは軽~く、えい☆』 ドゴォ! 「ゆぐんはっは!」 おてぃびちゃぁぁぁぁん!!? ゆっぐりしてないおごえがぁぁぁ!? お、おばえぇぇぇぇ!おてぃびじゃんになにをじだぁぁあ!? 「ゆひぃ、ゆひぃ・・・・・・どぼじで、どぼじでごんじゃごどすぢゅのぉぉ!?にんげんしゃんは、ゆっくちできりゅひとじゃにゃいのぉぉぉ!?」 『ええ、私はゆっくりしてるわよぉ。こうやって、ゆっくりを虐めてるとねぇ・・・・・・とぉ~ってもゆっくりできるのよぉ!・・・・・・くくくくく、ひひひひひひ・・・・・・きゃぁははははははぁー!!』 ゴス!ゴス!ゴス! 『ほぉら!ほぉら!ゆっくり、ゆ~っくり!叩き潰してあげるわぁ!まずはあんよから!くすくすくす!』 やべろ!やべろぉぉぉぉぉ!! おでぃびじゃんにひどいごどをずるなぁぁぁぁぁぁぁ!! ゴスゴスゴスゴスゴス! 「ゆんやーー!!やべちぇー!!いじゃい!いじゃい!ゆっくちできにゃい!!」 『きゃははははぁー!きゃははははぁー!きゃぁぁぁぁははははははぁぁぁぁぁ!!』 ・・・・・・やめてよぉ、やめたげてよぉぉぉぉ!! おちびちゃん、いたがってるよぉぉぉぉ!! 『くっすくすくす!ほぉら、れいみゅちゃんのあんよが真っ平らになっちゃったわよ?お母さんにも見せてあげたかったわぁ!くすくす!』 ゆわぁぁぁ、おちびちゃんのあんよさんがぁぁ!? ひ、ひどい・・・・・・それじゃ、もう、ゆっくりとおさんぽもできないよぉ・・・・・・。 『さぁって、次はお顔をゆっくりと甚振ってあげるわねぇ・・・・・・』 「ゆぴぃ!ゆぴぃ!おとーしゃん!おきゃーしゃん!たすけちぇね!きゃわいいれいみゅをたすけにきちぇね!!」 ゆぅ!? 「ゆげっ!ゆべしっ!どぼじで、だすげでくれだいどぉ・・・・・・?れいみゅのこと・・・・・・きらいになっちゃの?」 そ、そんなわけないでしょぉぉ!? おちびちゃんは、れいむにとっては、かけっがえのない!たいっせつな!おちびちゃんなんだよぉぉ!!? きらいになんか、なるわけないでしょぉぉぉぉ!! 『くすくす!残念だけど、お父さんもお母さんも助けてなんかくれないわよ?お父さんは死んじゃったし、お母さんは・・・・・・ほら、貴女の目の前にいるでしょ?さっきお腹一杯食べたじゃない。くすくすくす!』 ゆぅ!?や、やべろ・・・・・・!おちびちゃんにへんなこと、いうなぁ!! 「ゆ?・・・・・・ゆゆっ!?う、うしょだ!うしょだ!あみゃあみゃが!?しょんな、しょんなこちょ・・・・・・」 ゆあ、ああ、ゆっくりがゆっくりをむーしゃむーしゃするのは、ゆっくりできないこと、なんだよぉ。 そ、そんなこと、おちびちゃんがしったら・・・・・・! 『本当よ。ほら、こうやってお飾りをつけてやれば・・・・・・判るかしら?』 「ゆぅぅぅ!?お、おとーしゃん!?おきゃーしゃん!?」 あ、あああ、きづいちゃ、だめぇぇぇ・・・・・・ゆっくりできなくなっちゃぅぅ・・・・・・。 『くすくす。ほら、こっちにはまりちゃお姉ちゃんもいるわよ?』 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆげぇぇぇ!!!」 ゆ、あ、あぁぁぁ!!お、おちびちゃん、あんこさんはいちゃダメぇぇぇぇ! 『さぁて、そろそろお開きにしようかしら。ゆっくりと押し潰してあげる。くすくす』 「ゆげぇ!ゆげぇ!ゆぐぐぐ!!」 ぐぞぉぉ、うごいてねぇ!あんよさんうごいてねぇぇ!! れいむが、れいむが!ゆっくりしたおちびちゃんをたすけるんだよぉぉぉぉ!! うごげぇぇぇ、うごげぇぇぇ! どぼじでうごがないのぉぉぉぉ!?おでぃびじゃんのぴんっちなんだよぉぉ! いうごどぎげぇぇ!ごの、ゲズおんよぉぉぉぉ!! 「や、やべちぇ・・・・・・!ちゅっ、ちゅっ、ちゅぶれりゅ!ちゅぶれりゅぅぅぅ!!!うげへっ!」 ゆっ!?ゆぅぅぅぅぅ!! やめでぐだざいっ!おでがいじまずっ! どっでもゆっぐりとじだおでぃびちゃんなんでずっ! もうぞのごじがいないんでずぅぅ!ぞのごがいなぐなっじゃっだら、でいぶはぼうゆっぐりでぎまぜん! だから!だがだぁぁ!! やめて、やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて! やめ――――――! 「も、もっちょ・・・・・・ゆっくち、したかっ、ちゃ・・・・・・・・・・・・ゆぐ」 ゆ、 『くす』 ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!! 『くすくすくすくすくすくすくすくすくすくす!』 おてぃびちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!! どぼじでぇぇ、どぼじでれいむのおてぃびじゃあんがぁぁあああぁぁぁぁぁああああああ!!??!!??! 『聞こえてたわよねぇ?れいむぅ。貴女のおちびちゃんの断末魔、とぉ~ってもゆっくりしてたわぁ!くすくす』 あああああああああ、いうなぁぁあぁぁああ!!いうなぁぁぁぁぁ!!! おでぃびじゃんんん、おでぃびじゃああああああああんん!! 『くすくす、喋れなくてもわかるわ。貴女の絶望に打ちひしがれている様が。お目目の無い眼孔から一杯涙があふれだしてるわ。それにこんなにビクンビクン震えちゃて。かぁわいい、くすくす!』 あ、あ、あ、あああ・・・・・・。 お、お、お、おてぃ、びじゃ、ん。 『やっぱりれいむ種の同種血縁に対する愛情は本物ね。他種にはあんなに冷血になれるのに』 ゆっぐり、ゆっぐりぃ、ゆ、ゆ、ゆ・・・・・・。 『さぁてと、遊び終わったらお片づけしなくちゃ。ゆ虐はルールとマナーを守って行うものだからね』 ・・・・・・ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり?れいむ、おそらを、とんでる? 『ええっと、加工所のゆっくり回収箱はっと・・・・・・あったあった』 ガチャリ 『・・・・・・スゴイ臭い。人間の私でさえ感じるこの死臭・・・・・・ゆっくりである貴女にとっては最高のゆっくりプレイスね。さぁ、ここで皆とゆっくりしていきなさい。ポイポ~イっと』 ドサドサ 『じゃあね、れいむ。今日は本当にゆっくりとさせてもらったわ。貴女もゆっくりしていってね!くすくすくす』 バタン ゆっくり、ゆっくり・・・・・・ここ、どこ? とっても、くさい、よ。 「・・・・・・ゆっくり、できない、のぜぇ」 「・・・・・・だずげでぇぇ」 「わがらな・・・・・・い、よぉぉぉ」 「・・・・・・んほぉぉ」 「・・・・・・いんぽ・・・・・・てんっ・・・・・・」 ゆっくりできない、おこえも、きこえる、よ。 「・・・・・・ゆっくりじだぃ・・・・・・」 「・・・・・・ゆっぐりぃぃ、ゆっぐりぃぃぃ・・・・・」 「・・・・・・ゆびゃぁぁ」 ゆぅぅ・・・・・・ゆっくりできない・・・・・・。 どぼじで、れいむが、こんな、めにぃ・・・・・・? おちびちゃんたちと、ゆっくりしてた、だけ、なのに・・・・・・。 どぼじで、どぼじで、ど、ぼ、じ、で・・・・・・。 「・・・・・・ゆっくり」 「ゆっぐりぃ・・・・・・」 「ゆっくりぃぃぃ」 「ゆぐ、ゆぐりぃ」 ゆぅ、みんなもゆっくり、したかったんだね・・・・・・。 みんな、ゆっくり、して、ゆっくり、ゆっくり・・・・・・。 ゆっくり・・・・・・していってね・・・・・・ <了> 前作: anko3251_ゆっくりとした饅頭を1枚撮影せよ
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【おともと一緒に行くゾ!】~万博しんちゃんver~ しんちゃんは「おとも」を連れていくことができます。 おともは、プレイ中しんちゃんと一緒に走って、 スコアアップなどのプレイに有利なサポートをしてくれるおたすけキャラです。 ショップでメダルを使うことでレベルアップでき、キャラクターをレベルアップすると、 プレイ中のアイテム効果、獲得スコアや獲得メダルが増えます。 <万博しんちゃんの特徴> カスカベ魂(1回ダメージをふせぐ) 2個 スタートダッシュ 5秒 → さいだい 14.8秒 てき 2000% → さいだい 21600% ♪ * ・・ * ・♪・ * ・・ * ・♪・ * ・・ * ・♪♪ * ・・ * ・♪・ * ・・ * ・♪・ * ・・ * ・♪ <みんなでラン内容> カスカベ魂(1回ダメージをふせぐ) スタートダッシュができる ♪ * ・・ * ・♪・ * ・・ * ・♪・ * ・・ * ・♪♪ * ・・ * ・♪・ * ・・ * ・♪・ * ・・ * ・♪
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『元気な家畜』 「ゆっくりしていってね!!!」 部屋に入ると俺は元気な挨拶で迎えられた。 その部屋に置いてあるメタルラックの各段には透明な箱が二個ずつ乗っかっている。 一の段にはゆっくりありす×2。 二の段にはゆっくりまりさ×2。 三の段にはゆっくりれいむ×2。 四の段にはゆっくりぱちゅりー×2。 それぞれが一匹ずつ透明な箱に収められ、俺に向けてニコニコと笑顔を浮かべていた。 彼女たち八匹は饅頭生産機だ。決してペットではない。 元々野良ゆっくりだったのだが、家で飼ってやると攫ってきたのだ。 少なくとも寒さに凍えることもなく、外敵もないのだから外よりは楽な生活と言える。 しかし楽な生活をさせるために家に置いてるわけじゃない。 饅頭生産機なのだから饅頭を生産しなければゴミ当然なのだ。 「ゆっくりしていってね!! れいむのあかちゃんおいしいよ!!」 「むきゅ、ぱちゅのあかんぼうはおいしいのよ! だからぱちゅをえらんでね!!」 「まりさのあかちゃんがいちばんだよ!! とってもおいしいよ!!」 「かっこいいおにーさんはもちろんありすをえらぶわよね! …おねがいだからえらんでねっ!」 ゆっくり達は自らの赤ちゃんを食べてとお願いしてくる。 彼女たちは自分たちが生きるために赤ちゃんを俺に推薦しているのだ。 饅頭を生産しなければ食事を与えない、それがこの家のルール。 そして饅頭を生産するには俺に選んでもらい、箱から出してもらって交尾する必要がある。 だからこそ俺の機嫌を損ねないように笑顔で元気に挨拶し、自らの赤ちゃんの美味しさを叫ぶのだ。 最初は赤ちゃん返してと叫んだり、想像と違った生活だったようで沈んでたりもした。 しかしこいつらも慣れて来たのだろう。 今では元気いっぱい、満面の笑顔で俺に媚びてくる。少なくとも俺の前では。 八匹いて選ばれるのは二匹。 昨日はれいむ種の赤ちゃんだけを食べたかったのでれいむ二匹が選ばれた。 しかし今日はどれでもいい気分だ。 せっかくなので会話しながら決めるとしよう。 「やあ、まりさ」 「ゆっくりしていってね!!」 「おにーさんきょうもゆっくりしてるね!!」 話しかけられたまりさ達は本当に嬉しそうに返事をしてきた。 ここ数日は他種の饅頭ばっかり食べていたので相当に飢えているのだ。 「まりさは相変わらず不細工で汚い帽子だなぁ。 自分でもそう思うだろ?」 「ゆ…ゆん! まりさのかおはぶさいく…だよ」 「帽子はどうなんだ?」 「き、きたないよ…」 まったく素直なことだ。 何よりも大事にしている帽子だと言うのにね。 「隣のまりさは?」 「まりさはぶさいくできたないよ。 だからまりさをえらんでね?」 「不細工で汚いまりさの赤ちゃんなんて食べたくないしなぁ…」 「ゆ"…」 はは、言葉に詰まってやんの。 そもそもこいつらは家に連れ込んだ時点で洗ってやったのだから少なくとも汚れちゃいない。 「じゃあ次はれいむ達。 君たちはゆっくりしてるかい?」 「ゆっくりしてるよ!」 「おにーさんのおかげでたべものにもこまらないよ!!」 この二匹は昨日食事を貰ったので他よりは元気だ。 「そうか、赤ちゃんが昨日も食べられたけどゆっくり出来るんだな」 「ゆ、ゆぅ…」 「お母さん助けてぇ…なんて最後に言ってたな。 どう思った?」 「かなしいよ。あかちゃん…かわいかったよ」 「でもゆっくり出来るんだ」 「ゆ、ゆううぅ…」 「ゆっくり…でき、できな… でき、る…よ」 母性の強いれいむ種だけにこの質問は辛かったようで涙目になっている。 それでも「ゆっくり出来ない」と本当の事を言わないあたり食欲が勝ったか。 いくら昨日食べれたと言っても一食だけ。 成体のゆっくりには辛いだろうからな。 「田舎者のありす達はどう? ここでの暮らしは辛くないか?」 「とかいはでくらしやすいわ。 ほんとうにかんしゃしてるのよ」 「そとではほんとうにつらかったの。 とかいはなおにーさんとであえてしあわせよ」 このありす達は本当に俺に感謝している節がある。 まあ人間のおうちなんて野良ありすにとっては都会だろうからね。 何よりも都会派であることを重んじる彼女たちはこの生活もまんざらじゃなさそうだった。 「でもお前たちの幸せってすっきりだろ? よく聞くぜ。お前らありすがペットのゆっくりを犯すって」 「ち、ちがうわ。 そんなのいなかものがやることよ」 「ほんとうのすっきりはあいするゆっくりとするのよ」 可笑しなことを言う奴らだ。 この家の饅頭生産では愛してないゆっくりと何度も交尾したくせに。 だがまあ、レイパーモードになるのを見たことは無いし、野良の中では都会派な方なのかも知れない。 「でも本当は他のゆっくり犯したくてたまらないんだろう? 一段上にいるまりさなんかを押さえつけて、何度も何度もすっきりしたいんだろう?」 「し、しないわ。そんなこといなかもののすることよ」 「お前ら田舎者じゃん」 「でもしないのよ…」 「それだけは…だめなの」 れいむやまりさならここで「じぶんはれいぱーだよ」なんて調子よく答えただろう。 少なくとも自分がレイパーであるとは絶対に認めないのがこのありす達だった。 個人的にはレイパーである方が饅頭生産の効率が上がって嬉しいんだけどな。 交尾の時もこの二匹は相手に身を任せてる感じだし。 「で、馬鹿のぱちゅりーはどうよ? 今日も馬鹿やってるか」 「むきゅぅ…ぱちゅはばかじゃないわ」 「むきゅっ! ばかなぱちゅりーはきょうもばかしてるわ。 あへあへあ〜へ〜♪」 この二匹は対照的だった。 一匹は自分が賢いと信じ、そこだけは考えを曲げないお馬鹿さん。 もう一匹は俺に媚びることが得に繋がると分かっているお利口さん。 お利口さんは馬鹿を演じるために変な顔で涎を垂らしながら変な歌をあへあへ歌っていた。 …やっぱこいつもお馬鹿さんだわ。 「どうでもいいや。 今日は自分の子が死んでもゆっくり出来ちゃうれいむと馬鹿ぱちゅりーにしよう」 結局適当に二匹選んで箱から出してやる。 他のゆっくりは不満そうだったが俺が顔を向けると笑顔を作った。 ここで不満を爆発して怒りだしたりすると餓死寸前まで選ばれなくなると知ってるからな。 だから何も言わない。俺が話しかけない限りは挨拶以外ほとんど喋らない。 「さ、今日もたくさん赤ちゃん作れよぉ?」 「ゆっくりりかいしたよ」 「むきゅ、おいしいこをつくるわ」 床に置かれた二匹は俺の合図とともにお互い擦り寄って交尾を始めた。 単なる作業としての交尾だ。 繁殖のためではなく、自分が食料を得るための行為。 それをよく理解している二匹はちっとも幸せそうじゃない顔で交尾を続けた。 そして間もなくれいむが先にすっきりし、ぱちゅりーに子を宿らせた。 ぱちゅりーの頭から茎が一本生え、その先にはれいむ種とぱちゅりー種の赤ちゃんゆっくりが実っている。 後は赤ちゃんが産まれ落ちるまでの数分間を待つだけだ。 今食べるより産まれ落ちてからの方が柔らかくて味も美味しいのだ。 「ゆっくりちていっちぇね!!」 「むきゅむきゅむきゅーん!!」 産まれ落ちた赤ちゃん達は母親たちに向かって産まれて初めての挨拶を行う。 だが母親たちは返事をしない。 そんなことをしてもすぐ死ぬ娘なので無駄だと分かっているのだ。 だからただ悲しそうな表情で赤ちゃん達を見つめるだけだ。 ぱちゅりーに至っては娘を見ようともしない。ただ震えて俺の食事が終わるのを待っていた。 俺は母親から返事を貰えず戸惑っている赤ちゃんれいむを摘まんで持ち上げる。 「ゅゅ? ゆっくりちていってね!!」 「いただきます」 「ゅ?」 パクンチョ。 赤ちゃんれいむを口に含んで舌の上でコロコロ転がす。 「ゅゅ? ゅー、ゅー…」 口の中からくぐもった声が聞こえる。 楽しげな声だ。きっと自分の命が後数秒だなんて分かっちゃいない。 母親のれいむは俺の顔をじっと見つめていた。 俺はそんなれいむに口の中を見せてあげる。 「ゅゅ、あかるくなっちゃよ! ゆー! おかーしゃんがとおくにいりゅよ! うぶっ」 そして噛みついた。 「ゅ"…」 最後にそう呻いて赤ちゃんれいむの声は聞こえなくなった。 あとは微かに震えるだけ。 「おお、美味い。今日の赤ちゃんは中々いけるぜ」 続いて赤ちゃんぱちゅりーも摘まみ上げる。 「むきゅ? ぱちゅとおあそびすりゅの? 赤ちゃん達は姉妹が食べられたことに気付いちゃいない。 まだ悪意を知らない赤ちゃんは、俺が遊んでくれると信じてる。 でも悲しいけどお前ら饅頭なのよね。 パクリ。 「こっちはまあまあだな。お馬鹿なぱちゅりーに似ていて馬鹿そうだったもんな」 「む、むきゅ…」 「だよな?」 「そう…ね。ぱちゅりーが、ばかだから…」 ぱちゅりーは悲しそうに俯いてそれきり黙りこんだ。 俺は悲しむ二匹を肴に残りの赤ちゃんも食べていった。 赤ちゃん達は数匹姉妹が食べられてようやく俺が捕食者と気付いたようで逃げ回った。 だがゆっくりした速度で逃げるものだから捕まえるのに立ち上がる必要もなかった。 「ほれ、お前らの食事だ。 ゆっくり食べな」 赤ちゃんゆっくりを食べ終えた俺は二匹の頭から茎をへし折り、数枚のクッキーと共に分け与えた。 本当は赤ちゃんのための食料。でもこの場では二匹への報酬だ。 もちろんそれだけでは足りないだろう。 元々自分の体から出来たものなので食べても元に戻るだけ。むしろ赤ちゃんを作った分、食べてもマイナスだろう。 俺としてもこいつらには死んでもらっちゃ困る。 なので茎の他にもクッキーを数枚ずつ分け与えることにしていた。 二匹はもそもそと食事を始める。 透明の箱のゆっくり達は羨ましそうに箱の側面に顔を押し当てて食事を眺めていた。 「どうだ美味しいか?」 「お、おいしいよ」 「むきゅ、しあわせーだわ」 「どうせならさ。むーしゃむーしゃしてくれよ。 黙って食べるなんて寂しいじゃん」 「むむーしゃむーしゃしあわせー!」 「むーしゃ、むーしゃ…しあわせぇ」 れいむは涙目で、ぱちゅりーは顔こそ笑顔を作っていたが元気ない声でそう叫ぶ。 まりさ種やありす種辺りは娘の死に関してあっさりしていて嬉しそうに食べるんだがな。 食事を終えた二匹は俺の手によって再び箱に戻される。 最後に「食事が出来て嬉しいか?」と聞くと、「うれしいよ」と作り物の笑顔でそう答えた。 人間が部屋を去ると、ゆっくり達だけの時間が訪れる。 「ゆ、れいむはずるいね。れんぞくでごはんたべれて」 一匹のまりさが怨嗟の篭った声でそう呟く。 数日食事がないのだから憎くなっても仕方がない。 「まりさは、きたないからしょうがないわ。 にんげんさんもそういってもの」 数秒の静寂の後にありすがそう答えた。 「ゆっ! まりさはきたなくなんてないっ……よ」 まりさは怒って叫ぼうとしたが…最後に抑えた。 いくら人間が出ていったとはいっても煩くすると怒って部屋に入ってくる。 そしてまた餓死寸前まで放置されるのだ。 「ありすだっていなかもののれいぱーのくせに」 「な、なんてこというのよ。ありすはとかいはよ」 「れいぱーれいぱーれいぱー」 「うるさい、まりさのごみぐず」 「まりさのなまごみ」 れいむが加わり、ありすと共にまりさを責め始めた。 このゆっくり達の静かな口喧嘩は人間が部屋にいない間ずっと続く。 一匹、また一匹と悪口を言われると参加し、延々と罵り合う。 そのくせ人間が何か音を立てるとピタリと鎮まる。 さながら修学旅行の夜のようであった。 口喧嘩に疲れると全匹黙って部屋に静寂が訪れる。 その中でゆっくり達は各々思い出に浸る。 寒くて汚くて、危険がいっぱいで落ち着ける場所がなかった野良時代の事を。 辛い思い出ばかりだったけど、あの時は自由だった。 跳ね回ることも喋ることも全部。 人間に連れて行かれた時は素直に嬉しかった。 暖かなおうち。運ばれてくる食事。 噂で聞いた範囲だが、人間に飼われるのはゆっくり出来ると知っていた。 なのに…ゆっくり出来なかった。 おうちは暖かい。外に比べれば。 危険は無い。狭い箱の中で動けないから。 食事は運ばれてこない。人間に媚を売り、赤ちゃんを差し出さない限り。 彼女たちはそれでも生きる。 死ぬのが漠然と怖いから。 だから…周りのゆっくりが死ねばいいのにと思う。 自分だけならきっと自分だけに食事をくれる。きっと可愛がってもくれる。 だから嫌な思いをしても自分を人間に売り込むのだ。 そうすればいずれ他のゆっくりは死ぬから。 だがそれも、人間が餓死させないので無駄な考えだった。 俺は今日も饅頭を食べようと部屋の扉を開く。 すると俺の姿を認めた八匹のゆっくり達は偽りの笑顔を張り付けて、 「ゆっくりしていってね!!」 …と、そう叫んだ。 by 赤福 二日酔い。
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『元気な家畜』 「ゆっくりしていってね!!!」 部屋に入ると俺は元気な挨拶で迎えられた。 その部屋に置いてあるメタルラックの各段には透明な箱が二個ずつ乗っかっている。 一の段にはゆっくりありす×2。 二の段にはゆっくりまりさ×2。 三の段にはゆっくりれいむ×2。 四の段にはゆっくりぱちゅりー×2。 それぞれが一匹ずつ透明な箱に収められ、俺に向けてニコニコと笑顔を浮かべていた。 彼女たち八匹は饅頭生産機だ。決してペットではない。 元々野良ゆっくりだったのだが、家で飼ってやると攫ってきたのだ。 少なくとも寒さに凍えることもなく、外敵もないのだから外よりは楽な生活と言える。 しかし楽な生活をさせるために家に置いてるわけじゃない。 饅頭生産機なのだから饅頭を生産しなければゴミ当然なのだ。 「ゆっくりしていってね!! れいむのあかちゃんおいしいよ!!」 「むきゅ、ぱちゅのあかんぼうはおいしいのよ! だからぱちゅをえらんでね!!」 「まりさのあかちゃんがいちばんだよ!! とってもおいしいよ!!」 「かっこいいおにーさんはもちろんありすをえらぶわよね! …おねがいだからえらんでねっ!」 ゆっくり達は自らの赤ちゃんを食べてとお願いしてくる。 彼女たちは自分たちが生きるために赤ちゃんを俺に推薦しているのだ。 饅頭を生産しなければ食事を与えない、それがこの家のルール。 そして饅頭を生産するには俺に選んでもらい、箱から出してもらって交尾する必要がある。 だからこそ俺の機嫌を損ねないように笑顔で元気に挨拶し、自らの赤ちゃんの美味しさを叫ぶのだ。 最初は赤ちゃん返してと叫んだり、想像と違った生活だったようで沈んでたりもした。 しかしこいつらも慣れて来たのだろう。 今では元気いっぱい、満面の笑顔で俺に媚びてくる。少なくとも俺の前では。 八匹いて選ばれるのは二匹。 昨日はれいむ種の赤ちゃんだけを食べたかったのでれいむ二匹が選ばれた。 しかし今日はどれでもいい気分だ。 せっかくなので会話しながら決めるとしよう。 「やあ、まりさ」 「ゆっくりしていってね!!」 「おにーさんきょうもゆっくりしてるね!!」 話しかけられたまりさ達は本当に嬉しそうに返事をしてきた。 ここ数日は他種の饅頭ばっかり食べていたので相当に飢えているのだ。 「まりさは相変わらず不細工で汚い帽子だなぁ。 自分でもそう思うだろ?」 「ゆ…ゆん! まりさのかおはぶさいく…だよ」 「帽子はどうなんだ?」 「き、きたないよ…」 まったく素直なことだ。 何よりも大事にしている帽子だと言うのにね。 「隣のまりさは?」 「まりさはぶさいくできたないよ。 だからまりさをえらんでね?」 「不細工で汚いまりさの赤ちゃんなんて食べたくないしなぁ…」 「ゆ"…」 はは、言葉に詰まってやんの。 そもそもこいつらは家に連れ込んだ時点で洗ってやったのだから少なくとも汚れちゃいない。 「じゃあ次はれいむ達。 君たちはゆっくりしてるかい?」 「ゆっくりしてるよ!」 「おにーさんのおかげでたべものにもこまらないよ!!」 この二匹は昨日食事を貰ったので他よりは元気だ。 「そうか、赤ちゃんが昨日も食べられたけどゆっくり出来るんだな」 「ゆ、ゆぅ…」 「お母さん助けてぇ…なんて最後に言ってたな。 どう思った?」 「かなしいよ。あかちゃん…かわいかったよ」 「でもゆっくり出来るんだ」 「ゆ、ゆううぅ…」 「ゆっくり…でき、できな… でき、る…よ」 母性の強いれいむ種だけにこの質問は辛かったようで涙目になっている。 それでも「ゆっくり出来ない」と本当の事を言わないあたり食欲が勝ったか。 いくら昨日食べれたと言っても一食だけ。 成体のゆっくりには辛いだろうからな。 「田舎者のありす達はどう? ここでの暮らしは辛くないか?」 「とかいはでくらしやすいわ。 ほんとうにかんしゃしてるのよ」 「そとではほんとうにつらかったの。 とかいはなおにーさんとであえてしあわせよ」 このありす達は本当に俺に感謝している節がある。 まあ人間のおうちなんて野良ありすにとっては都会だろうからね。 何よりも都会派であることを重んじる彼女たちはこの生活もまんざらじゃなさそうだった。 「でもお前たちの幸せってすっきりだろ? よく聞くぜ。お前らありすがペットのゆっくりを犯すって」 「ち、ちがうわ。 そんなのいなかものがやることよ」 「ほんとうのすっきりはあいするゆっくりとするのよ」 可笑しなことを言う奴らだ。 この家の饅頭生産では愛してないゆっくりと何度も交尾したくせに。 だがまあ、レイパーモードになるのを見たことは無いし、野良の中では都会派な方なのかも知れない。 「でも本当は他のゆっくり犯したくてたまらないんだろう? 一段上にいるまりさなんかを押さえつけて、何度も何度もすっきりしたいんだろう?」 「し、しないわ。そんなこといなかもののすることよ」 「お前ら田舎者じゃん」 「でもしないのよ…」 「それだけは…だめなの」 れいむやまりさならここで「じぶんはれいぱーだよ」なんて調子よく答えただろう。 少なくとも自分がレイパーであるとは絶対に認めないのがこのありす達だった。 個人的にはレイパーである方が饅頭生産の効率が上がって嬉しいんだけどな。 交尾の時もこの二匹は相手に身を任せてる感じだし。 「で、馬鹿のぱちゅりーはどうよ? 今日も馬鹿やってるか」 「むきゅぅ…ぱちゅはばかじゃないわ」 「むきゅっ! ばかなぱちゅりーはきょうもばかしてるわ。 あへあへあ?へ?♪」 この二匹は対照的だった。 一匹は自分が賢いと信じ、そこだけは考えを曲げないお馬鹿さん。 もう一匹は俺に媚びることが得に繋がると分かっているお利口さん。 お利口さんは馬鹿を演じるために変な顔で涎を垂らしながら変な歌をあへあへ歌っていた。 …やっぱこいつもお馬鹿さんだわ。 「どうでもいいや。 今日は自分の子が死んでもゆっくり出来ちゃうれいむと馬鹿ぱちゅりーにしよう」 結局適当に二匹選んで箱から出してやる。 他のゆっくりは不満そうだったが俺が顔を向けると笑顔を作った。 ここで不満を爆発して怒りだしたりすると餓死寸前まで選ばれなくなると知ってるからな。 だから何も言わない。俺が話しかけない限りは挨拶以外ほとんど喋らない。 「さ、今日もたくさん赤ちゃん作れよぉ?」 「ゆっくりりかいしたよ」 「むきゅ、おいしいこをつくるわ」 床に置かれた二匹は俺の合図とともにお互い擦り寄って交尾を始めた。 単なる作業としての交尾だ。 繁殖のためではなく、自分が食料を得るための行為。 それをよく理解している二匹はちっとも幸せそうじゃない顔で交尾を続けた。 そして間もなくれいむが先にすっきりし、ぱちゅりーに子を宿らせた。 ぱちゅりーの頭から茎が一本生え、その先にはれいむ種とぱちゅりー種の赤ちゃんゆっくりが実っている。 後は赤ちゃんが産まれ落ちるまでの数分間を待つだけだ。 今食べるより産まれ落ちてからの方が柔らかくて味も美味しいのだ。 「ゆっくりちていっちぇね!!」 「むきゅむきゅむきゅーん!!」 産まれ落ちた赤ちゃん達は母親たちに向かって産まれて初めての挨拶を行う。 だが母親たちは返事をしない。 そんなことをしてもすぐ死ぬ娘なので無駄だと分かっているのだ。 だからただ悲しそうな表情で赤ちゃん達を見つめるだけだ。 ぱちゅりーに至っては娘を見ようともしない。ただ震えて俺の食事が終わるのを待っていた。 俺は母親から返事を貰えず戸惑っている赤ちゃんれいむを摘まんで持ち上げる。 「ゅゅ? ゆっくりちていってね!!」 「いただきます」 「ゅ?」 パクンチョ。 赤ちゃんれいむを口に含んで舌の上でコロコロ転がす。 「ゅゅ? ゅー、ゅー…」 口の中からくぐもった声が聞こえる。 楽しげな声だ。きっと自分の命が後数秒だなんて分かっちゃいない。 母親のれいむは俺の顔をじっと見つめていた。 俺はそんなれいむに口の中を見せてあげる。 「ゅゅ、あかるくなっちゃよ! ゆー! おかーしゃんがとおくにいりゅよ! うぶっ」 そして噛みついた。 「ゅ"…」 最後にそう呻いて赤ちゃんれいむの声は聞こえなくなった。 あとは微かに震えるだけ。 「おお、美味い。今日の赤ちゃんは中々いけるぜ」 続いて赤ちゃんぱちゅりーも摘まみ上げる。 「むきゅ? ぱちゅとおあそびすりゅの? 赤ちゃん達は姉妹が食べられたことに気付いちゃいない。 まだ悪意を知らない赤ちゃんは、俺が遊んでくれると信じてる。 でも悲しいけどお前ら饅頭なのよね。 パクリ。 「こっちはまあまあだな。お馬鹿なぱちゅりーに似ていて馬鹿そうだったもんな」 「む、むきゅ…」 「だよな?」 「そう…ね。ぱちゅりーが、ばかだから…」 ぱちゅりーは悲しそうに俯いてそれきり黙りこんだ。 俺は悲しむ二匹を肴に残りの赤ちゃんも食べていった。 赤ちゃん達は数匹姉妹が食べられてようやく俺が捕食者と気付いたようで逃げ回った。 だがゆっくりした速度で逃げるものだから捕まえるのに立ち上がる必要もなかった。 「ほれ、お前らの食事だ。 ゆっくり食べな」 赤ちゃんゆっくりを食べ終えた俺は二匹の頭から茎をへし折り、数枚のクッキーと共に分け与えた。 本当は赤ちゃんのための食料。でもこの場では二匹への報酬だ。 もちろんそれだけでは足りないだろう。 元々自分の体から出来たものなので食べても元に戻るだけ。むしろ赤ちゃんを作った分、食べてもマイナスだろう。 俺としてもこいつらには死んでもらっちゃ困る。 なので茎の他にもクッキーを数枚ずつ分け与えることにしていた。 二匹はもそもそと食事を始める。 透明の箱のゆっくり達は羨ましそうに箱の側面に顔を押し当てて食事を眺めていた。 「どうだ美味しいか?」 「お、おいしいよ」 「むきゅ、しあわせーだわ」 「どうせならさ。むーしゃむーしゃしてくれよ。 黙って食べるなんて寂しいじゃん」 「むむーしゃむーしゃしあわせー!」 「むーしゃ、むーしゃ…しあわせぇ」 れいむは涙目で、ぱちゅりーは顔こそ笑顔を作っていたが元気ない声でそう叫ぶ。 まりさ種やありす種辺りは娘の死に関してあっさりしていて嬉しそうに食べるんだがな。 食事を終えた二匹は俺の手によって再び箱に戻される。 最後に「食事が出来て嬉しいか?」と聞くと、「うれしいよ」と作り物の笑顔でそう答えた。 人間が部屋を去ると、ゆっくり達だけの時間が訪れる。 「ゆ、れいむはずるいね。れんぞくでごはんたべれて」 一匹のまりさが怨嗟の篭った声でそう呟く。 数日食事がないのだから憎くなっても仕方がない。 「まりさは、きたないからしょうがないわ。 にんげんさんもそういってもの」 数秒の静寂の後にありすがそう答えた。 「ゆっ! まりさはきたなくなんてないっ……よ」 まりさは怒って叫ぼうとしたが…最後に抑えた。 いくら人間が出ていったとはいっても煩くすると怒って部屋に入ってくる。 そしてまた餓死寸前まで放置されるのだ。 「ありすだっていなかもののれいぱーのくせに」 「な、なんてこというのよ。ありすはとかいはよ」 「れいぱーれいぱーれいぱー」 「うるさい、まりさのごみぐず」 「まりさのなまごみ」 れいむが加わり、ありすと共にまりさを責め始めた。 このゆっくり達の静かな口喧嘩は人間が部屋にいない間ずっと続く。 一匹、また一匹と悪口を言われると参加し、延々と罵り合う。 そのくせ人間が何か音を立てるとピタリと鎮まる。 さながら修学旅行の夜のようであった。 口喧嘩に疲れると全匹黙って部屋に静寂が訪れる。 その中でゆっくり達は各々思い出に浸る。 寒くて汚くて、危険がいっぱいで落ち着ける場所がなかった野良時代の事を。 辛い思い出ばかりだったけど、あの時は自由だった。 跳ね回ることも喋ることも全部。 人間に連れて行かれた時は素直に嬉しかった。 暖かなおうち。運ばれてくる食事。 噂で聞いた範囲だが、人間に飼われるのはゆっくり出来ると知っていた。 なのに…ゆっくり出来なかった。 おうちは暖かい。外に比べれば。 危険は無い。狭い箱の中で動けないから。 食事は運ばれてこない。人間に媚を売り、赤ちゃんを差し出さない限り。 彼女たちはそれでも生きる。 死ぬのが漠然と怖いから。 だから…周りのゆっくりが死ねばいいのにと思う。 自分だけならきっと自分だけに食事をくれる。きっと可愛がってもくれる。 だから嫌な思いをしても自分を人間に売り込むのだ。 そうすればいずれ他のゆっくりは死ぬから。 だがそれも、人間が餓死させないので無駄な考えだった。 俺は今日も饅頭を食べようと部屋の扉を開く。 すると俺の姿を認めた八匹のゆっくり達は偽りの笑顔を張り付けて、 「ゆっくりしていってね!!」 …と、そう叫んだ。 by 赤福 二日酔い。