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1 唯と憂 2010/12/17 http //raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1292587972/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る いうほど夢落ちか? -- (名無しさん) 2019-12-05 02 58 13 ハジメちゃんかよ -- (名無しさん) 2013-03-26 14 13 50 なんでこんなに笑ったんだろう -- (名無しさん) 2012-03-09 01 27 11 作者は育児中か? -- (名無しさん) 2010-12-27 23 04 37 夢でしたか -- (名無しさん) 2010-12-25 23 53 35 ↓あなたは俺ですか -- (名無しさん) 2010-12-25 20 58 43 小学生の頃、外人さんは心の中では日本語で考え事をしているのではないか?と本気で考えたことがあった。 日本語?・・いや、やはり英語か??・・当時、それはそれは悩んだものだったが、結局結論には至らなかった。 それが、大人(たぶん二十歳は過ぎていたと思う)になったある時。ふと、自分が心の中で英語喋れないのに外人さんが日本語で考え事するわけないじゃんっ!!・・と、あっさり結論に至った。 自分はなんて馬鹿な子供だったのだろうと思ったものだが、ひょっとしたら天才の可能性もあったり、なかったり・・? -- (名無しさん) 2010-12-25 18 35 51 唯さん、勉強になりましたな。 -- (通りすがり) 2010-12-25 10 51 02 夢オチかよ!! -- (名無しさん) 2010-12-25 01 38 55 夢かよ!! -- (名無しさん) 2010-12-25 01 38 07
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似非 32KB 観察 悲劇 誤解・妬み 実験・改造 自滅 家族崩壊 ツガイ 赤子・子供 透明な箱 加工場 現代 人間なし 独自設定 人間の介入を極力排除。ていうか虐待していない 『「餡子ンペ09」似非』 「ゆ~ん、ゆっくりしたあかちゃんだよぉ~」 れいむは額から生えている茎に実った赤ゆっくりを眺めつつ嬉しそうに呟いた。 「はやくあかちゃんとゆっくりしたいよ。あかちゃん!ゆっくりしないではやくうまれてね」 そう言ったのは番のまりさだ。 「そんなにあわてないでね。あかちゃんはもうすぐうまれてくるよ」 れいむの言う通り赤ゆっくりはもう生まれてもいい状態だ。今日明日にも生まれてくるだろう。 「あかちゃんがうまれたら……まりさはいっぱいあそびたいよ!あかちゃんとおいかけっこしたり……」 「れいむはね!れいむはね!いっぱいおはなししたいよ。おうたもいっしょにうたいたいよ!」 「あと…」 「あとはね…」 「「いっぱいすりすりしたいよ!!」」 2匹は幸せの絶頂にあった。結局今日は生まれなかった。2匹は少し残念そうな顔をして眠りについた。 「あかちゃん…もうすぐあえるね…」 「おとうさんだよ…まりさが…おとうさん…」 2匹の寝顔は幸せそうだった。 そして次の日、まりさが目覚めると3匹の赤ゆっくりが生まれていた。 「れいむ!れいむぅ!!おきてよ!!うまれたよ!!あかちゃんがうまれたよぉ!!」 まりさの声でれいむが目覚めた。2匹の目の前には赤れいむが2匹、赤まりさが1匹。れいむとまりさは嬉しそうに同時にこの言葉を発した。 「「あかちゃん!!ゆっくりしていってね!!」」 この言葉からゆっくりのゆん生が始まるのだ。赤ちゃんはどんな声をしているんだろう?ちゃんと挨拶言えるかな? れいむとまりさはわくわくしながら返事を待った。 「「「…………」」」 だが3匹の赤ゆっくりは何も喋ってくれなかった。 「ゆ?ゆゆ……?ど…どうしたの?ゆっくりしていってね!!」 「あかちゃん?おおきなこえでいってね!!ゆっくりしていってね!!」 れいむとまりさはもう1度挨拶した。 「「「…………」」」 3匹は何も答えてくれなかった。 「どぼじでぇぇぇ!!!??あかぢゃん!!!ゆっくりじでいっでね!!!」 「れいむとまりざのあかぢゃんなのにぃぃぃぃ!!!!ゆっぐりじでいっでね!!!!ゆっくりしていってね!!!!」 2匹は半狂乱になりながら繰り返し挨拶し続けた。それでも3匹は黙ったままだ。 「ゆがあぁぁぁ!!!!どぼじでなにもしゃべっでぐれないのぉぉぉ!!!??」 「あがぢゃんどうじだのぉぉ!!!??ゆっぐりでぎないの!!?どうじぢゃっだのぉぉぉ!!!!?」 挨拶を返してくれないことをゆっくりはとても嫌う。それが我が子であればなおさらだ。 「ゆぐっ…も…もじがじだらぁ……いやぁぁぁ!!!ぞんなのやだぁぁぁぁ!!!!」 れいむは3匹が永遠にゆっくりしてしまったのではないかと泣き崩れてしまった。 「れ…れいぶぅ!!そんなごど…そんなこどないよ!!!だって!!!だってあかちゃんものすごくゆっくりしたおかおだよぉぉ!!!!」 まりさの言う通り3匹の表情はとてもゆっくりしていた。真っ黒でつぶらでキラキラした瞳。そしてニッコリと微笑んだ口元。 これが永遠にゆっくりしてしまったゆっくりの顔のはずが無い。今存分にゆっくりしている顔だ。 「じゃ…じゃあ…どぼじでなにも…しゃべっでぐれないのぉ………」 「そ…それは…あ…あかちゃんだからだよ!!あかちゃんだからまだしゃべってくれないんだよ!!」 まりさは必死にれいむを慰めた。 「そ…そうだよね!!まだあかちゃんだもんね!!れいむ…びっくりしちゃったよ!!」 れいむの表情がコロッと変わった。いつの間にかれいむの額から生えていた茎が折れていた。 「ゆ!!そうだよ!!あかちゃんおなかがすいてたんだね!!いまあげるからね」 植物型妊娠で生まれた赤ゆっくりが食べる最初のご飯はこの茎だ。甘くてまろやかでとても美味しいのだ。ママの味といったところか。 「さぁあかちゃん!!いっぱいたべてね!!」 「とってもおいしいよ!!ゆっくりたべてね!!」 れいむとまりさは茎を食べやすい大きさに切り3匹の赤ゆっくりの前に並べた。 シュッ 「ゆ?なんのおと?…ゆぅ……あれ?」 「なに?どうしたの?……ゆぅぅ…なんだか…ねむくなってきた…よ…」 「ゆぅぅぅ……ゆぅ……」 「ゆぴぃ……ゆぴぃ…」 突然何かスプレーのような音がした。れいむとまりさは眠ってしまった。 「ゆ!!あれ?れいむ…ねちゃったんだ」 「ゆっくりおきるよ……ゆ!れいむ!!あかちゃんがごはんたべたよ!!」 れいむとまりさが目覚めると赤ゆっくりの前にあった茎が無くなっていた。 「ゆ~ん。あかちゃんがとってもゆっくりしたおかおだよぉ」 「すりすりしようね」 真っ黒でつぶらでキラキラした瞳。そしてニッコリと微笑んだ口元。赤ゆっくりの表情は実にゆっくりとしていた。 れいむとまりさは3匹のところへ行き親愛の印である頬擦りをした。 「す~りす~り。ゆゆ~ん。あかちゃんとってもやわらかくてゆっくりしてるね」 「あかちゃんとすりすりするととってもゆっくりできるよ」 気付けば辺りは薄暗い。れいむとまりさは赤ゆっくりにすりすりしながら再び眠りについた。 (おちょうしゃんといっぴゃいおいかけっこすりゅんだじぇ!) (おきゃあしゃんといっぴゃいおうちゃうちゃいちゃいよ!) (おきゃあしゃんといっぴゃいおはなちちたいよ!) (*1)) (ゆ?にゃんだかあっちゃかいよ) (にゃんだきゃおしょらをういちぇるみちゃい) (ゆ?あんよしゃん?) 3匹の赤ゆっくりが眠っていた。1匹の赤まりさがふるふると震えそして目をパッチリと開けた。 「ゆっくちうまれちゃよ!!まりちゃはまりちゃだよ!!」 その声に連鎖するように残りの2匹の赤れいむもふるふると震え目をパッチリと開けた。 「りぇいむはりぇいむだよ!!ゆっくちうみゃれちゃよ!!」 「れいみゅはれいみゅだよ!!ゆっくちちていっちぇね!!」 3匹はキョロキョロと辺りを見回した。まず目に入ったのは自分の姉妹。3匹はすぐ仲良くなった。 「まりちゃがしゃきにうまれちゃんだじぇ!だきゃらまりちゃがおにぇえちゃんだじぇ!」 「りぇいむはりぇいむだよ!ゆっくちよろちくにぇ!」 「おきゃあしゃんは?ゆぅ…おきゃあしゃんにあいちゃいにぇ!」 3匹は部屋中を見回した。すると少し先に大きなゆっくりが2匹。リボンを付けたゆっくりと帽子を被ったゆっくりだ。 「ゆぅ!!あしょこにいりゅよ!!」 「おきゃあしゃぁん!!おちょうしゃぁん!!」 「まりちゃがいちばんのりなんだじぇ!!」 3匹は一目散に駆けた。一番乗りは元々体力がある赤まりさだ。 「ゆ~んおきゃあしゃん!!おちょうしゃん!!ゆっくちちていっちぇね!!」 遅れて2匹の赤れいむもやってきた。 「りぇいむはりぇいむだよ!!おきゃあしゃん!!おちょうしゃん!!ゆっくちちていってにぇ!!」 「れいみゅはれいみゅだよ!!ゆっくりちていっちぇね!!」 ちょっとだけ間があいた後に大きな2匹のゆっくりが声を出した。 「「ゆっくりしていってね!」」 「「「ゆぅぅ!!ゆっくちちていっちぇにぇ!!」」」 赤ゆっくり達は生まれて初めての挨拶に喜び2匹の大きなゆっくりに飛び付いた。 「ゆ~ん。おきゃあしゃんやわりゃきゃくちぇきもちいいにぇ!」 「しゅ~りしゅ~り」 「ゆ~ん。ゆ、にゃんだきゃおにゃかしゅいてきちゃったよ!」 ポトッ 「ゆ?にゃに?」 何かが落ちる音がした。3匹は後ろを向いた。 「ゆぅぅ!!ごはんしゃん!!」 「おいちしょうだよ!」 「しゃっしょくたべりゅんだじぇ!!」 3本の緑色の茎が並べられていた。3匹は茎に齧り付いた。 「むーちゃむーちゃ。ゆぅ~ちあわちぇぇぇ!!」 「あみゃくちぇおいちいよ!しあわしぇぇ!!」 「むーちゃむーちゃ。へぶんじょうちゃい!!!」 生まれて初めての食事に舌鼓を打った。満腹になると目付きがトロンとなった。 「ゆぅ~。にゃんだきゃねみゅくなっちぇきちゃよ…」 「おにゃかいっぴゃいなんだじぇ……」 「ゆっくちおやちゅみすりゅよ……」 3匹はそのまま眠りに付いた。 *** 「どうだ?」 「完全に騙されちゃってますよ。疑おうともしない」 「やっぱ餡子脳だもんなぁ」 「実験は成功ってとこか」 「もう少し様子見ましょう。明日辺りにはもう何かしら気付きますよ」 「明日は手出しするのはやめとくか」 「それがいいですね」 *** そして次の日になった。 「ゆぅぅぅぅ!!!!どうじであいさつしてぐれないのぉぉ!!!?」 「どぼじでごはんたべないのぉぉぉ!!!!?」 れいむとまりさは泣き出していた。いくら挨拶しても赤ゆっくりが応えてくれない。ご飯を置いても食べようともしないのだ。 「あ…あがぢゃん!!ごはんだよ!!ごはんたべようね!!」 れいむは口移しでご飯を食べさせようとしたが赤ゆっくりは口を開けようとはしなかった。 「たべでよぉぉ!!!おいじいよ!!ごはんたべないどゆっぐりでぎないよぉぉ!!」 ご飯は赤ゆっくりの口の中に入ることなく床に落っこちた。 「どぼじでぇぇ!!!?きのうはたべでぐれだのにぃぃ!!!」 「あがぢゃん!!もじがじでゆっぐりでぎないの!!?ゆっぐりでぎないならそういっでぇぇ!!!」 だが赤ゆっくりの表情はゆっくりとしていた。真っ黒でつぶらでキラキラした瞳。そしてニッコリと微笑んだ口元。 どう見たってとってもゆっくりした表情だ。 「ぞ…そうだ!!おうただね!!おかあさんのおうたがききたいんだね!!!うたうよ!!うたうからゆっくりしてね!!」 れいむはお得意のお歌(笑)を歌い始めた。 「ゆ~。ゆっくりのひ~♪まったりのひ~♪」 音程バラバラで何処がどう上手いのか良く分からないがゆっくり視点では上手い部類らしい。 「ど…どう?ゆっくりできたでしょ!!あかちゃん!!ゆっくりしていってね!!!」 「「「…………」」」 反応は無い。 「ゆがああぁぁ!!!どぼじでなにもしゃべっでぐれないのぉぉ!!!?」 半狂乱になるれいむ。今度はまりさが何か閃いた。 「わかったよ!!あかちゃんはからだをうごかしたいんだよね!!……ゆ~ん!!ここまでおいでぇ!!!」 まりさは数歩駆けた。赤ちゃんはきっとおいかけっこがしたいんだよ。赤ちゃん早くここまできてね!! 「「「…………」」」 反応は無い。うんともすんとも言わない。微動だにしない。不気味な静けさが走った。 「ゆがぁぁぁぁ!!!!!どうじではじっでごないのぉぉぉ!!!!?」 まりさも半狂乱となった。そんな2匹にお構いなく赤ゆっくりの表情はゆっくりとしていた。 真っ黒でつぶらでキラキラした瞳。そしてニッコリと微笑んだ口元。さっきから何も変わらないとてもゆっくりした表情だ。 「これじゃいっじょにゆっぐりでぎないよぉぉ!!!おはなじじだいぃ!!いっじょにおうだうだいだがっだのにぃぃ!!!」 「わがらないよぉぉ!!!どうなっでるのぉぉぉ!!!?うごいでよぉぉ!!!」 2匹はゆっくりできていなかった。でも3匹の赤ゆっくりはゆっくりしていた。赤ゆっくりの表情はゆっくりとしていた。 真っ黒でつぶらでキラキラした瞳。そしてニッコリと微笑んだ口元。6つの瞳は真っ直ぐに2匹の方向を向いていた。 「ゆぎぎぎぃぃ!!!どぼじであがぢゃんはゆっぐりじでるのぉぉ!!!?」 「どぼじでゆっぐりじでるのぉぉ!!?でいぶだちはゆっぐりでぎないのにぃぃ!!!」 自分達がゆっくり出来てないのに赤ちゃん達はゆっくりしている。それがまず2匹にとって不思議だった。 元はといえば赤ちゃん達がご飯を食べない、喋ってくれない、動いてくれないから自分達が困っているというのに。 「ゆがぁぁぁ!!!!ゆっぐりじでるんだっだらしゃべっでね!!!ゆっぐりじでいっでね!!!」 「そうだよ!!!ゆっぐりじでるんだったらちゃんどあいさつじようね!!!」 「「「…………」」」 やっぱり返事は無い。でも表情はそのまま。真っ黒でつぶらでキラキラした瞳。そしてニッコリと微笑んだ口元。もう何回目だ? 「ゆがぁぁぁぁぁ!!!どうじでぞんなにゆっぐりじでるのぉぉぉぉ!!!!!!??」 「もうおごったよ!!!!おとうさんがおしおぎずるよ!!!!」 相手が子であっても自分だけがゆっくり出来ないのは我慢できないようだ。まりさは赤ゆっくりに突進した。 「ま…まりざぁ!!だべぇぇ!!!!そんなごどじだらゆっくりでぎなぐなっぢゃうぅぅ!!!!」 れいむはまりさを止めようとしたがまりさは止まらず赤ゆっくりを突き飛ばした。 「ゆふぅ……ゆふぅ…いまならあやま……ゆ!!ゆぅぅぅぅ!!!!!」 まりさは呻いた。弾き飛ばされた3匹は少し先でバラバラに着地したが3匹ともゆっくりとした表情のままなのだ。 「まりざぁぁ!!!あがぢゃんがゆっぐりでぎ…」 「ゆがあぁぁぁぁぁぁぁ!!!どぼじでゆっぐりじでるんだぁぁぁ!!!!?」 まりさは赤れいむの所へ走った。そのまま突き飛ばしたが赤れいむは壁にぶつかりながらも表情はゆっくりとしたままだった。 「ゆぎぃぃぃ!!!!ゆっぐりでぎないげすはせいっさいだよ!!!!」 まりさは一心不乱に赤れいむを踏み潰した。 「いだいでじょ!!!いだいでじょ!!!あやまっでね!!!あやまっだらゆるじであげるよ!!!」 「…………」 「ゆぎゃああぁぁ!!!でいぶのあがぢゃんがぁぁぁ!!まりざぁぁぁ!!!いいかげんにじでね!!!」 「ゆぎぇっ!!!!」 れいむは潰される我が子に悲鳴を上げまりさに突進した。まりさは吹っ飛ばされた。 「まりざぁぁぁ!!!なにやっでるのぉぉぉ!!!!あがぢゃんがじんじゃうでじょぉぉぉ!!!」 「ゆぎっ!!で…でぼ……ゆ!!!ゆがああぁぁぁ!!!まだあんなかおじでるぅぅぅ!!!!」 あんなに痛めつけたはずなのに赤れいむの表情は全く変わらない。少しぺちゃんこになってるが表情はゆっくりしたままだ。 「どうなっでるのぉぉぉ!!!?どぼじでゆっぐりじでるのぉぉぉ!!!!?」 「ま…まりさ?」 まりさの慌て様にれいむが焦った。 「そのごおがじい!!!!どぼじでへいぎなのぉ!!!?ゆっぐりでぎないよぉぉぉ!!!」 「ゆ…ゆぅ?」 れいむは赤れいむを見た。普通あんなに痛めつけられたなら泣いたり苦痛に顔を歪ませているはずなのにゆっくりとした表情なのだ。 「な…なんで?ど…どうなっでるの?」 れいむも慌てだした。おかしい!!この子達はおかしすぎる!! 「こんなゆっぐりじでないゆっくりはまりざのおちびぢゃんじゃないよ!!!」 まりさはターゲットを赤まりさに変えた。赤まりさを突き飛ばし何度も何度も踏み潰した。 「ゆ………ゆ……」 れいむはその異様な光景に固まっていたが何度も踏み潰されている赤まりさの表情が全く変わらず微笑んだままなのに戦慄を覚えた。 「ゆぅぅぅ!!ごわいよぉぉ!!!!どぼじでわらっだままなのぉぉぉ!!!?」 「でいぶもやるんだよ!!!!あがぢゃんは……ごいづらが!!こいづらがどこかにかくじだんだよぉぉぉ!!!」 れいむも赤ゆっくりを攻撃し始めた。とにかく不気味でしょうがない。もう赤ちゃんがどうのとか関係無くなった。 「このっ!!!ごのっ!!!ごのぉぉぉ!!!」 「ゆっ!!ぐり!!でぎない!!げすは!!せいっさい!!だよ!!!この!!このぉ!!!」 れいむとまりさは何度も何度も3匹の赤ゆっくりを踏み潰した。 「じねぇ!!!ゆっぐりでぎないげすはゆっぐりじないでじねぇぇぇ!!!!」 「あがぢゃんのかだぎだぁぁ!!!じねぇぇぇ!!!」 何度も何度も突き飛ばした。 「ゆふぅ…ゆふぅ……」 「これで………かたぎは…とっだよ……」 自分達が知りうる攻撃は全て喰らわせた。流石にもう死んだだろう。2匹はそう思っていた。 「ゆぅぅぅ!!!!まだゆっぐりじでるぅぅぅ!!!!」 「どぼじでじなないのぉぉ!!?なんでわらっでるのぉぉぉ!!!?」 3匹はまだ表情を変えていなかった。何度も踏み潰されたせいで若干潰れておりボロボロだがそれでもまだゆっくりとした表情だ。 そして3匹の6つの瞳は真っ直ぐに2匹の方向を向いていた。 「ごっぢみるなぁぁぁ!!!ゆっぐりでぎないぃぃぃ!!!!」 「ごわいよぉぉぉぉ!!!!ごっぢみないでぇぇぇぇ!!!!」 れいむとまりさは3匹にじっと見つめられていた。濁りの無い真っ黒でつぶらな瞳が6つこちらをじっと見ているのだ。 「ごっぢみるなぁぁぁぁぁ!!!!!あっぢいげぇぇぇ!!!!」 まりさが1匹づつ遠くに弾き飛ばした。2匹は明後日の方向を向いたが1匹だけまだこちらを微笑みながら見つめていた。 「ゆぎゃぁぁぁぁ!!!!こ…ごわいよぉぉ!!!!ぼういやだぁぁぁ!!!!」 れいむはあまりの恐ろしさに成体ゆっくりにもかかわらずしーしーを漏らしていた。 「ごっぢみるなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ゆぎぃぃぃぃぃぃ!!!」 まりさは怒り狂ってこちらを見つめていた赤ゆっくりをさらに痛めつけた。何度も踏み潰し髪の毛を咥えて遠くに投げ飛ばしたりした。 「ゆっぐりずるなぁぁぁぁ!!!!さっざとじねぇぇぇぇ!!!」 漸くその1匹も違う方向を向いてくれた。これでれいむとまりさを見つめる赤ゆっくりはいなくなった。 「ばりざぁぁぁ!!!ごわいよぉぉぉ!!!!でいぶをひどりにじないでぇぇぇ!!!」 れいむはまりさにしがみ付いた。 「でいぶぅぅぅ……まりざだって…こわがっだよぉ……」 2匹は隅っこで固まって宥め合っていた。結局その場所から一切動かずその日はそこで眠りについた。 多分ほとんどの読者の方はお気づきであろう。勿論3匹の赤ゆっくりはゆっくりではない。その正体は…ぬいぐるみである。 新製品開発計画でゆっくりのぬいぐるみを試作したのだ。様々な用途が期待されている。まずは純粋に人間の玩具として。 飼いゆっくりの玩具として。この他に野良ゆっくり避けに利用できる可能性がある。今回は野良ゆっくり避けに利用できるか調べているのだ。 まずぬいぐるみを本物のゆっくりと勘違いしてくれなければならない。そのためまずぬいぐるみの弾力や肌触りをゆっくりに近づけた。 さらに飾りは本物のゆっくりから採取したものだ。ゆっくりは飾りで個体を認識するという。ゆっくりが飾りを大事にするのはそこにある。 え?飾りを取られたゆっくりはどうなったのかって?さぁね。食料にされたか捨てられたか潰されたかのかもね。どうでもいいことだ。 一方れいむとまりさはペットショップから調達したものだ。少し前の銀バッジ試験に受からなかった落ちこぼれだ。 植物型妊娠させてから加工所内部の1室であるこの部屋に運ばれたのだ。透明な箱の中に入れられ観察されている。 赤ゆっくりは茎から落ちる直前にそっと加工所職員がハサミで切り落とし親ゆっくりとは別の箱の中に入れられている。 れいむとまりさが入っている箱には本物の赤ゆっくりの代わりに赤ゆっくりのぬいぐるみを3つ置いておいた。 ちなみに3匹の赤ゆっくりが入っている箱には成体ゆっくりのぬいぐるみが2つ置いてある。 実験では人間の姿は見せないようにしている。人間を見れば親がどうの子がどうのとゆっくりが五月蝿くなりそうだからだ。 では3匹の赤ゆっくりがいる箱の様子を覗いてみよう。 「おきゃあしゃぁぁん!!へんじちでよぉぉぉ!!!ゆっきゅりちていっちぇね!!ゆっきゅりちちぇいってにぇ!!」 「どびょじでへんじちちぇくれにゃいにょぉぉ!!!?りぇいみゅのこちょがきりゃいなにょぉぉ!!?」 「ゆっくちできにゃいよぉぉぉ!!!まりちゃにあいちゃちゅちてよぉぉぉ!!!」 生まれた次の日、こちらも早速問題が発生していた。親が返事してくれないのだ。 「もちかちてちんじゃっだのぉぉぉ!!!?やぢゃぁぁぁぁ!!!ゆぇぇぇぇん!!!」 「まぢゃおはなちちてにゃいよぉぉ!!おうちゃだっちぇまだなにょにぃぃぃ!!」 「まりちゃをひちょりにしにゃいでよぉぉぉ!!!ゆわぁぁぁぁん!!!!」 この様子を観察していた加工所職員は顔を見合わせた。今日は一切の介入はしないつもりなのだ。実はぬいぐるみには仕掛けがある。 内部にレコーダーが入っておりリモコン操作で音声が出るようになっているのだ。昨日は生まれたばかりだったので何回か返事をさせた。 だがこのままでは親を死んだと思い込んでしまい後の実験に支障をきたしそうだ。 「「ゆっくりしていってね!」」 仕方が無いので今だけリモコンを押した。とりあえずこれで親は死んでいないと分かってくれるだろう。 「ゆぅぅぅぅ!!!おきゃぁしゃぁん!!おちょうしゃぁん!!」 「ゆっくちしちぇいってにぇ!!ゆっくちしちぇいってにぇ!!」 「ゆぎゅっ……よきゃっちゃよぉ…こりぇでゆっくちできりゅよ!!」 赤ゆっくり達がぬいぐるみと頬擦りしている隙に箱の中に餌を入れた。この後は何が起きようとも絶対に介入しない。 「おきゃぁしゃん!!りぇいみゅはおうちゃがうたいちゃいよ!!」 「おちょうしゃん!!まりちゃはおちょうしゃんとおいかきぇっこしちゃいよ!!」 「れいみゅはね!れいみゅはね!おはなちがちたいよ!」 朝食後赤ゆっくり達は親ゆっくりと遊びたいとせがんだ。 「「…………」」 しかし返事は無い。そりゃそうだ。ぬいぐるみだもん。 「ゆ?ゆ?」 「おちょうしゃん!!おちょうしゃぁん!!」 「れいみゅはね……ゆ~おきゃあしゃんがだいちゅきだよ!!おきゃあしゃ……おきゃあしゃん?」 「「…………」」 何度問いかけても返事をしてくれない。 「おうちゃ!!おうちゃぁ!!うちゃってよぉぉ!!!れいみゅとうちゃおうよぉぉぉ!!」 「どびょじでこっちきちぇくりぇないにょぉぉ!!!?おいかきぇっこちようよぉぉぉ!!うぎょいちぇよぉぉ!!」 「にゃにかいっちぇよぉぉぉ!!!おはなちちちぇね!!れいみゅのこちょがきりゃいなのぉぉ!!?」 「「…………」」 返事は無い。微動だにしない。次第に赤ゆっくり達は泣き喚き出した。 「どびょじでうぢゃっでぐりぇないのぉぉぉ!!!!!?うぢゃいぢゃいぃぃ!!!おきゃあじゃんとうぢゃいぢゃいのにぃぃぃ!!」 「おぢょうじゃぁぁん!!!!はちりょうよぉぉ!!!うごいぢぇね!!うごいぢぇぇぇ!!!」 「ゆぇぇぇぇん!!!おはなぢちちゃいぃぃ!!!れいみゅのこちょきりゃいになりゃないでよぉぉぉ!!!!」 「「…………」」 「「「ゆぇぇぇぇぇぇん!!!!むちちないでぇぇぇぇ!!!!」」」 3匹は必死に親を呼びかけた。顔をうずめて押し出そうともした。 「ゆっくちちていっちぇね!!ゆっくちしちぇいってにぇ!!」 「「…………」」 「ゆわぁぁぁぁあん!!!どびょじでむちちゅるのぉぉぉ!!!!ゆっくちでぎにゃいぃぃぃ!!!」 「おちょうしゃん!!まりちゃにいじわりゅちないでにぇ!!ゆぅぅぅぅぅ!!!!ゆぅぅぅぅ!!!うぎょいちぇね!!」 「…………」 「ゆぅぅぅぅぅ!!!!!うぎょいてよぉぉぉ!!!!はちってよぉぉぉ!!!まりぢゃど…あしょんでよぉぉぉ!!!」 「おはなじじでよぉぉぉ!!!なんでみょいいきゃらおはなちじようよぉぉぉ!!!」 「「…………」」 「ゆわぁぁぁぁん!!!ひぢょいよぉぉぉ!!!」 そのうち3匹は親から離れ3匹で遊び始めた。自分達が嫌われていると思ったのだ。 「ゆ……っきゅ……ゆぅぅ……」 「おきゃあしゃぁぁん……ゅぇぇ……ゅ…ゅ…」 「ゅ……ゅ……」 「「「ゆわぁぁぁぁぁぁん!!!!」」」 一番親に甘えたい時期だ。なのに親は全く相手にしてくれない。3匹で遊んでいてもやっぱり頭の中は親との楽しい一時を思い浮かべていた。 「おきゃぁしゃぁぁん!!」 時々赤ゆっくりが大きなぬいぐるみのもとへ走った。もしかしたら今から遊んでくれるかもしれないと淡い期待を抱いて。 「「…………」」 何度も何度も赤ゆっくりはやってきた。まだ微かに期待を抱いているのだ。だがその期待は悉く潰された。 「むぢぢないぢぇぇぇぇ!!!」 「ゆっくちぢようよぉぉぉ!!ゆっぐちぃぃぃぃ!!」 「ぎりゃいになりゃないでぇぇぇ!!いっじょにゆっぐぢぢようよぉぉぉ!!」 *** 「全く疑ってませんよ」 「ほとんど結果は出たな。まだ期間が余ってるけどここで終わりにしちゃうか?」 「もう1日だけ見てみましょうよ。まだ2日じゃないですか。それに少し面白いこと考えちゃいましたよ」 「何だ何だ?」 「実はですね……」 *** 「ゆ……ゆぅ……ゆ!!!いないよ!!!よ…よがっだぁ…」 「ま…まりさ?どうしたの?」 「みてよ!!れいむ!!!あのゆっくりできないこたちがいなくなったよ!!!」 「ほんとだ!!!よがっだよぉ…これで…ゆっくりできるね!!」 次の日れいむとまりさが目を覚ますと昨日散々痛めつけてもゆっくりしていたあの赤ゆっくり達が消えていた。 「れいむぅ……」 「まり……ゆぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 れいむはまりさを見て悲鳴を上げた。 「れ…れいむ?」 「どぼじでそごにいるのぉぉぉぉ!!!!ごわいよぉぉぉぉ!!!!」 「ど…どうしたの?ゆ…?ゆ…?」 「のっでる!!!まりざのおぼうじざんのうえにのっでるよぉぉ!!!!」 「ゆぎぃ!!!!うぞでじょぉぉぉ!!!!」 まりさの帽子の上に赤ゆっくりのぬいぐるみが2つ乗っかっていた。しかも新品のぬいぐるみだ。 「ゆぎぃぃぃぃ!!!!はなれでぇぇぇぇ!!!!はなれでよぉぉぉ!!!」 まりさは一心不乱に帽子を揺らした。だが離れる気配は無い。それもそのはずだ。糊でくっ付けているのだ。 「でいぶぅぅ!!!どっでぇぇぇ!!!ごれどっでよぉぉぉ!!!」 堪らずれいむに助けを乞うた。だがれいむは怖くて中々近づけなかった。 「みずでないでぇぇぇぇ!!!ごわいぃ!!どっでよぉぉぉ!!でいぶぅぅ!!!でいぶぅぅ!!!」 「ゆ…ゆ……ゆ…」 れいむは怖がりながらも1歩ずつ近付いた。 「ゆわぁぁぁぁ!!!はやぐぎでぇぇぇ!!はや……ゆ…ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 突然まりさが悲鳴を上げた。 「でいぶぅ!!!いる!!!いるよぉぉぉ!!!でいぶのおりぼんざんに…いるぅぅぅぅ!!!!」 れいむのリボンに赤ゆっくりのぬいぐるみが1つくっ付いていた。勿論糊付けしてある。 「う…うそでじょおぉぉ!!!!だっで!!だっできのうせいさいじだのにぃぃ!!!!」 れいむとまりさは何やら喚き散らしながら走り出した。そうすればぬいぐるみが離れてくれると思ったからだ。 「どれだぁ!!?とれだよね!!……ゆわぁぁぁ!!!どれでないよぉぉ!!!!」 「どぼじではなれでうれないのぉぉ!!!!あっぢいっでよぉぉ!!」 自分の事に精一杯で最早番のことを心配している余裕は無かった。 「おでがいだがらぼうじざんがらはなれでよぉぉぉ!!!」 「でいぶのおりぼんざん!!おりぼんざん!!ゆっぐりでぎなぐなるぅぅぅ!!!」 そのうち壁に頭をぶつけるようになった。こうすればぬいぐるみが離れてくれると思ったからだ。 「いだいぃぃ!!おでがいだがらあっぢにいっでね!!!ばりざのぼうじからはなれでよぉぉぉ!!!」 「おりぼんさんがらはなれでぇぇぇ!!!ぼういぢゃいのはやぢゃぁぁぁぁ!!!」 だがぬいぐるみは離れない。 「いやぁぁぁぁ!!!はなれでぇぇぇ!!!はなれ……ゆ…ゆあぁぁぁぁぁぁぁ………」 まりさが顔を真っ青にした。 「ゆあぁぁぁぁ!!!ごべんなざい!!ごべんなざい!!!」 まりさは急に謝り始めた。 「ど…どうじだの?…まりざ…まりざぁ…」 「ゆるじでぐだざいぃ!!ぎのうせいざいじですいばぜんでじだぁ!!!すいまぜんでじだぁぁぁぁ!!!!」 昨日まりさはこのぬいぐるみに何をしただろうか。蹴飛ばした。踏み潰した。投げ飛ばした。突き飛ばした。 その仕返しをされていると思ったのだ。だから今帽子の上にいる。まりさを踏み潰しているのだ。 「ごべんなざいぃ!!!ごべんなざいぃ!!ばりざがわるがっだでずぅぅ!!ゆるじでぐだざいぃぃ!!!ゆるじでぐだざいぃ!!!」 そのうちれいむもどういうことか理解したようだ。れいむもまりさと同じ事をこのぬいぐるみにしたのだ。 「ゆるじでぇぇぇ!!!でいぶをゆるじでよぉぉぉ!!!ごべんなざい!!ぎのういじわるじでごべんなざいぃぃぃぃ!!」 れいむとまりさはずっと謝り続けた。だがぬいぐるみはうんともすんとも言わない。微動だにしなかった。 「ゆぁぁぁぁ!!!」 まりさはついに帽子を脱ぎ捨てた。 「ゆぎゃぁぁぁぁ!!!そ…ぞんながおじないでぇぇぇぇ!!!」 真っ黒でつぶらでキラキラした瞳。そしてニッコリと微笑んだ口元。2つのぬいぐるみが帽子にちょこんとくっ付いていた。 2日前と全く同じ表情。何も変わっていない。微笑みながらまりさをじっと見つめていた。 「いやぁぁぁぁ!!!ゆるじでぇぇぇぇぇ!!ぼういやだぁぁぁ!!ごっぢみないでぇぇぇぇ!!!!」 まりさは帽子を遠くに投げ飛ばした。 「いやぁぁぁ!!ばりざぁぁ!!!!どっでぇぇぇ!!でいぶの!!でいぶのおりぼんざんもどっでよぉぉぉ!!!!」 れいむもリボンを外そうとした。が、自分ではリボンを外せない。 「ゆぎゃぁぁぁ!!!はやぐぅぅぅ!!!はやぐどっでぇぇぇぇ!!!」 まりさはれいむのリボンを取り外すと遠くに投げ飛ばした。 「ばりざぁ!!ばりざぁぁぁ…」 「でいぶぅぅ……」 2匹はぴったりとくっ付いてガクガク震えていた。 「ごわいよぉ……ごわいよぉぉ…ゆるじでぇ…」 「ゆぅぅぅ……ゆぅぅ……ぼう…いじわるじないでぇ…」 *** 「最高だったな!!こりゃ面白いわ」 「もう1日だけ延長しちゃいます?」 「これは実験だよ。個人的にやれよ」 「餓鬼の方はどうだった?」 「昨日と変わらずだよ。しくしく泣いて時々ぬいぐるみに近寄って…の繰り返し」 「じゃ、実験はここまでだな」 「予想以上でしたね。まさか本物と間違えてくれるなんてね」 「ここまで勘違いしてくれるなら駆除用じゃないぬいぐるみは少しゆっくりと差を付けた方がいいですね」 「飼いゆっくりが本物と間違えてしまうと色々問題が起きそうですね。で、具体的にどう差をつけるんですか?」 「例えば飾りの色を変えるとか…髪の毛の色を変えるとか…肌触りも変えたほうがいいですね」 「まりさの帽子が紫色だったり髪の毛が赤かったり…」 「そして"うふふ"って鳴くんですね。分かります」 「とりあえず実験は成功だ。報告書提出すれば終了だ」 「あの、奴らどうするんですか?」 「あぁ。ゆっくりか。そうだな…戻しておいてやれ」 「そうですね。実験に付き合ってくれたんですしやっぱり実の親子が一番ですよね」 「明日朝にでも一緒の箱に入れてやろう。それがいい」 ちゃっちゃと報告書を書き終え職員達は退社した。 「いっけね。忘れ物したわ」 1人の職員が忘れ物を取りに部屋に戻ってきた。 「ゆぅぅぅ……」 「あがぢゃぁん……ゆぅぅ……」 ゆっくり達の寝言が聞こえた。時刻はまだ夜8時にもなってないが辺りを暗くしたためかもう眠っているのだ。 彼はふと赤ゆっくり達が入っている箱の中を覗いた。 「ゆぅ………ゆぅ……」 「ゆ……ゆぅん……」 2匹は少し寂しそうな顔をして眠っていた。 「…ゆっく……おきゃ……しゃん…まっちぇぇ……ゆ…ぇぇ……」 1匹の赤れいむだけ涙を流しながら眠っていた。可哀相に、夢の中でも親のことを考えているようだ。 「……。少し可哀想だな」 少し気の毒に思った。彼は部屋の電気を消してからそっと赤れいむを掌に乗せた。非常口の蛍光灯だけが光っていた。 「ゆ?」 赤れいむが目を開けた。だが真っ暗で自分がどこにいるのか目の前に誰がいるのかさっぱり分からなかった。 「明日、お前達の本当のお母さんとお父さんに会わせてあげるよ」 優しい口調でそう囁くと赤れいむを元の場所に戻した。せめて良い夢くらいはみせてやろうと思ったのだ。 「ゆぅ?……おきゃあ…しゃん?………ゆぅ……ゆ……」 赤れいむはまどろんでいた。すぐに夢の世界に戻ってしまった。今のもどうせ夢の中のことなんだろう…。 *** 「ゆぅ……ゆっくち…おきりゅよ…」 次の日赤まりさが目覚めた。目の前には大きなゆっくりが2体。どうせ…今日も相手してくれないんだろうな。赤まりさはそう感じていた。 「ゆぅ……ごべん…な…ざい…」 「ゆるじでぇ……」 「ゆ!!!」 赤まりさは目を疑った。昨日一昨日と全く相手にしてくれなかった親が今日は何かを喋っているのだ。しかも動いている。 「りぇいみゅ!!りぇいみゅ!!おきりゅんだじぇ!!ゆっくちちないでおきりゅんだじぇ!!」 いつの間にか生まれたときのだぜ口調が戻っていた。赤まりさは大いに期待しているのだ。 「ど…どうちたの…」 「おにぇえちゃん…どうちたの?」 「ゆっくちちないでおみぇみぇをあけりゅんだじぇ!!おきゃあしゃんとおちょうしゃんがうぎょいてりゅんだじぇ!!」 「「ゆ!!」」 赤れいむ達はびっくりして目を覚ました。 「ゆぅ……ゆるじでぇ…」 「やべでぇぇ……ごないでぇ…」 れいむとまりさは悪夢にうなされているようだ。 「ゆ!!ほんちょうだよ!!」 「しょういえば!!ゆん!!れいみゅきにょうゆみぇをみちゃよ!!」 「ゆみぇ?」 「あちたになっちゃらほんちょうのおきゃあしゃんとおちょうしゃんにあわしぇてくりぇりゅって!!」 「ゆぉぉ!!じゃあありぇがまりちゃたちの!!」 「ほんちょうのおきゃあしゃんとおちょうしゃんなんだにぇ!!」 3匹は目をキラキラさせた。 「ゆぅ…なんのさわぎなの?」 「ゆわぁぁぁ!!……ゆ…ゆめ?」 3匹の声にれいむとまりさが目を覚ました。 「ゆ!!おみぇみぇがあいちゃよ!!」 「ゆゆゆぅ…」 「「「おきゃあしゃぁん!!!おちょうしゃぁん!!!ゆっくちちちぇいっちぇね!!!」」」 3匹は一斉にれいむとまりさの所へ駆けていった。 「ゆぅぅぅ!!!」 「ど…どぼじでぇぇぇ!!」 「「どぼじでうごいでるのぉぉ!!どぼじでごっぢぐるのぉぉ!!!!!」」 れいむとまりさにとっては悪夢再来といったところであった。しかも2匹は夢の中でもうなされていたのだ。 「ごっぢぐるなぁぁぁぁ!!!」 「でいぶはにげるよぉぉぉ!!!ごないでぇぇぇ!!!」 れいむとまりさは逃げ出した。 「ま…まっでよぉぉぉ!!!」 「ゆあ!!おいかきぇっきょだにぇ!!まりちゃがちゅかまえりゅんだじぇ!!」 「ゆぅ!!れいみゅもぎゃんばりゅよ!!」 3匹は追いかけっこだと勘違いしていた。 「まちゅんだじぇぇ!」 「おきゃあしゃんはりぇいみゅがちゅかまえりゅよ!」 「おちょうしゃんはれいみゅがちゅかみゃえるよ!」 3匹は笑顔だ。だがれいむとまりさにとってはその笑顔が何よりも恐ろしかった。そして赤ゆっくり特有の真っ黒でつぶらでキラキラした瞳。 れいむとまりさの脳裏にはあの微笑を湛えたぬいぐるみが浮かんでいた。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!ゆるじで!!!ゆるじでよぉぉお!!!」 「あやばっだのにぃぃ!!!いっばいあやばっだでじょぉぉぉお!!!」 れいむとまりさは3匹を潰そうとはしなかった。潰そうとしても潰れない。そんな事をしたらお仕置きされる。そう考えていたからだ。 「ゆぅ~んちゅかりぇたんだじぇ…」 赤ゆっくりの体力はすぐに無くなる。3匹はもう疲れきっていた。 「おきゃあしゃん!れいみゅちゅかれちゃったよ!こっちきちぇよ!しゅりしゅりしようよ!」 「りぇいみゅもつかりぇちゃった!やっぴゃりおきゃあしゃんとおちょうしゃんはしゅごいにぇ!」 3匹は笑顔でそう言った。 「ゆぁぁぁぁ!!!ぐるなぁぁぁぁ!!!ごっぢぐるなぁぁぁぁ!!」 「いやぁぁぁぁ!!!すりずりなんがじだぐないぃぃぃ!!!」 れいむとまりさの拒否反応に3匹は戸惑った。 「ゆ…にゃ…にゃにいっちぇるんだじぇ?」 赤まりさが少し近付いた。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!!ぐるなぁぁぁ!!!」 「でいぶはにげるよぉぉぉ!!ぼうゆるじでぇぇえ!!!!」 れいむとまりさは再びパニックになり逃げ惑った。 「ゆぅぅぅぅぅ!!!しゅりしゅりしちゃいよぉぉぉ!!!」 「どびょじでれいみゅからにぎぇりゅのぉぉぉ!!!?いっちょにゆっくちちようよぉぉぉ!!!」 「もうはちりぇにゃいんだじぇぇ!!とみゃってよぉぉ!!」 *** 「早速あのぬいぐるみ、駆除に使ってみたいだってさ。駆除部門から注文来たよ」 「駆除部門ってそろそろ大規模に駆除するんですよね。実践投入ですか」 「そういえばどうですか?あの家族」 「それがなぁ…聞いてくれよ。親が子供を避けてるんだぜ」 「え?もしかしてぬいぐるみの方に情が移ってるんですか?」 「ひでぇ話だよな。自分の子供を避けるなんて」 「どうするよ?」 「あぁ。俺にいい考えがあるよ」 *** 「ゆぎぃぃぃぃ……い…いぢゃいよぉ……」 「でいぶの…ゆっぐりじだ…あんよじゃんがぁ…」 れいむとまりさは足を焼かれた。逃げ出さないようにじっくりと真っ黒になるまで焼かれたのだ。もうこれで動くことは出来ない。 「ゆ!おきゃあしゃん!!」 その声にれいむとまりさは目を見開いた。 「ゆぅ!あんにゃときょろにいりゅよ!」 「きゅうにいにゃくなっちゃからびっくりしちゃったんだじぇ」 れいむとまりさの目の前には3匹の赤ゆっくりがいた。 「おきゃあしゃん!!いっぴゃいしゅりしゅりしようにぇ!」 「こんどはおちょうしゃんのおぼうちしゃんのにゃかをたんきぇんしゅるんだじぇ!」 「おきゃあしゃん!!いっちょにうちゃおうにぇ!」 3匹はゆっくりと近付いてきた。 「ゆあぁぁぁぁ!!ゆぎぃぃぃぃぃぃ!!!うごいでぇ!!うごいでぇぇぇぇ!!あんよざん!!」 「いやぁぁぁぁ!!どぼじでぇぇぇ!!!でいぶわるいごどじでないのにぃぃ!!!」 れいむとまりさはもう生きた心地がしなかった。 「ゆぅん!ちゅかまえた!しゅ~りしゅ~り」 まずは赤れいむ。れいむに寄り添いすりすりと思う存分頬擦りをした。 「ゆひぃぃぃぃぃぃ……」 れいむは身の毛が弥立つ思いだった。 「おちょうしゃんのおぼうちしゃんはまりちゃよりもおおきいんだじぇ!」 赤まりさはまりさの帽子の中へ入った。 「ゆぎぇぇぇぇ……ゆわぁ……ゆあぁぁぁぁぁ…」 頭の上を何かがもぞもぞと蠢いている感覚がした。 「おきゃあしゃん!!れいみゅといっちょにうちゃおうにぇ!!ゅ~♪ゅゅ~♪」 「ゆひぃ!!ゆひぃっ!!」 「ゆん?おきゃあしゃん!!おうちゃだよ!!おうちゃ!!」 「ゆ……ゆ……」 もうれいむとまりさは限界だった。2匹の中で何かがぶっつりと切れる音がした。 「ゆきぇきぇきぇきぇきぇきぇきぇきぇきぇきぇきぇ!!!!!!!!!」 「ゆきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃ!!!!!!!!!」 *** 「お?良かったな。喜んでるじゃん」 「本当の子供に会えて良かったですね」 次の瞬間れいむとまりさは大量の餡子を吐き出していた。 終わり あとがき:このテーマは結構難しかったですね。最初に思いついたネタはまんまキリライターさんの絵でしたし。 「どうじでつむりにうんでくれなかったの!」→「おちびちゃんがぐれちゃったぁ!」っていうやつ。 自分はそれプラス「どうじでつむりにうまれてくれなかったの!」→「むちゃいわないでぇ!」 「なんでおねえちゃんはつむりじゃないの!」「なんでいもうとはつむりじゃないの!」etc で群れはつむりを生むために交尾しまくり。つむりじゃない子供は追い出されるか挨拶する前に殺す。 そして群れは滅びましたとさ。こんな感じ。 あの絵がもしコンペに出されてたら間違いなく優勝ですよ。 by エルダーあき 挿絵 by儚いあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 飾りにくっついてるのワロタwww -- 2012-07-22 00 10 42 赤ゆへの虐めが足りな過ぎ -- 2011-05-26 07 58 17 SSもオチも非常に良かった ただこいつらもう少しまともな研究しろよwwwテラ穀潰しwww -- 2010-09-23 23 21 31 これはwww声出してワロタww -- 2010-09-23 06 39 24 非ゆっくり症になってしまいそう。 -- 2010-07-20 23 03 28 ↓わざとでは? -- 2010-07-16 18 20 53 設定は面白かったし内容も面白かったけれど 最後のオチが・・・ 仮にも実験体を観察する観察者が 「ぬいぐるみに怯えている」ことに気がつかないなんてありえない ましてや赤ゆっくりの方は赤ゆっくりがショックを受けていることがわかっているのに それを「ぬいぐるみの方に情がうつったんだな」っておかしい、 矛盾している それさえなければ良作だった -- 2010-03-19 13 41 34
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ゆ狩りー1の続き 森の中の小道を逃げていくまりさとれいむのつがい。それを一人の男がのんびりと追って行く。 「ゆっゆっゆ!あかちゃんたち!もうちょっとのしんぼうだからね!」 「ゆっゆっゆ!おかあさんたちのおくちのなかにいたらあんぜんだよ!しんぱいしないでね!」 「ゆっゆっゆ!もうすこしだよ!もうすこしでおうちに・・・ゆーーーーーーーーーーー!!!」 落とし穴に落ちてしまったまりさとれいむ。口から赤ゆっくり達を吐き出し、無事を確認する。 「ひぃ、ふぅ、みぃ、ゆぅ・・・みんないるね!」 「だいじょうぶ?みんなけがしてない?」 「ゆゆっ!だいじょうぶ!れいみゅはげんきだよ!」 「まりしゃも!」 「ほお、皆無事かい。そりゃあ良かった。」 「ゆゆっ!みんなおかあさんたちのおくちのなかにはいってね!」 「だいじょうぶ!みんなのことはおかあさんたちがかならずまもるよ!」 「ほおほお、そりゃ結構。まったく家族愛というものは素晴らしいねえ。壊したくなってしまうよ。」 男は穴の中に飛び降りる。母ゆっくり達は口を真一文字に結び、絶対死守の構え。男を睨みつける。 そんな母の視線を無視して、男は背負っていたリュックから薬品の入った小瓶と注射器を取り出す。 「さあて、まずはどれから試してみようかねえ。」 「・・・・・・」 「じゃあ、最初はこれにしようか・・・プスッとな」 「!!!!!」 男はぷくっと膨らんでいるまりさのほっぺたに注射器を刺す。そして注射器を動かし口の中を探る。 やがて赤ゆっくりの居場所に見当をつけた男は、一気に突き刺す。 口の中から赤ゆっくりの「ゆぴっ!」という悲鳴が聞こえた。成功だ。 「!!!!!」 「あー。そうか。お母さん達は口を閉じてなきゃならんから、声を出せないのか。 つまらんなあ。しかたない、赤ちゃん達の泣き声だけで我慢しようか。 さあ、いい声で鳴いてくれよ。ほーら、注入するよー。」 注射器の中に入っていた毒が赤ゆっくりに注がれる。 「ゆぴいいいいいいいいい!!!!!!!」 「どうしちゃの?」 「ゆっくりしちぇね!」 「いちゃいのいちゃいのとんでけー!」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ!!!!!!!!」 「ゆううう!だいじょうぶ?」 「まりしゃがくりゅしんでりゅよ!おかあしゃん!たしゅけてあげちぇ!」 赤ゆっくりの体に異変が起こる。燃えるような高熱。体内の餡子を焼かれる様な痛み。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!あ゛ち゛ゅい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!!!」 「もえりゅ!!!もえりゅよおおおおお!!!!!!!」 「あちゅいいいいいい!!!!!おみじゅ!おみじゅちょうだいいいいいいいいいいい!!!!」 「ゆゆっ!まりしゃのからだが!」 「あああ!まりしゃ!あちゅいよ!こっちこにゃいで!」 その熱はすぐ隣にいた他の赤ゆっくり達にも伝わる。母親の狭い口の中で逃げ惑う赤ゆっくり達。 「ゆあああああああん!!!しょんにゃこといわにゃいでええ!!!たしゅけてえええええええ!!!!!」 「さわりゃないでええ!!!」 「おかあしゃーん!まりしゃのからだがあちゅいよ!ここからだしてえ!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!」 「あははは!いいねえ、いいねえ!その調子、その調子!さあ、次いくよ!」 男は別の薬品を取り出すと、次のゆっくりに狙いを定める。 「ゆぴっ!やめちぇ!やめ・・・ゆ?ゆゆ?ゆゆゆゆ・・・」 「こんどはれいみゅが!」 「れいみゅ!だいじょうぶ?」 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆげええええええええええええ!!!!!!!」 「ゆーーーー!!だめえええええ!!」 「れいみゅ!はいちゃだめ!ゆっきゅりできなくなりゅよ!」 突然餡子を吐き始めた赤ゆっくり。このままでは死んでしまうと解っていても止められない。 「ゆげえええええええ!!!!ゆげえええええええええええええ!!!!!!」 「あああああああ!!!れいみゅううううう!!!」 「おかあしゃん!たしゅけてえええええ!!!!」 「ゆげえええええええええええ・・・えええええ・・・えええ・・・え・・・」 「ゆうううううううううううううう!!!!!!!」 「あああああ!!!れいみゅうううううう!!!」 「ははっ!中身を全部吐き出して死んでしまったか。どうだい、お母さん。一つ感想を聞かせてくれよ。」 一匹は身を焦がすような高熱で、もう一匹はすべての餡子を吐き出して死んでしまった。 自分の口の中で起こっている事なのに、母ゆっくりにはどうする事もできない。 赤ちゃんが口の中で苦しんでいる。しかし、口を開けたら赤ちゃんが人間に捕まってしまう。 母まりさはただ目に涙を浮かべ、男を睨みつける事しかできなかった。 「なんだい、つれないねえ。一言くらい喋ってもいいじゃない。 ま、いいか。子供が皆死んだら口を開けられるな。そしたら、たっぷり感想を聞こうか。 じゃ、これで最後だ。赤ちゃん達、ゆっくり共食いしていってね。」 「ゆぴっ!!!ゆ、ゆ、ゆぅぅぅぅぅ・・・・・・・・・」 「もういやだああああ!!!!!」 「だれかたしゅけてえええええええええええ!!!!!」 「ゆ、ゆ、ゆっくりしにぇえええええええええええ!!!!!!!!!」 「ゆううううう!!!!どうしちゃのまりしゃ!やめちぇ!」 「やめちぇにぇ!れいみゅをたべにゃいで!」 薬品を打たれた赤ゆっくり。狂った様に姉妹達に噛みつく。 「ゆっくりしにぇ!ゆっくりしにぇ!ゆっくりしにぇええええええええええ!!!!!!!」 「ゆぎゃああああああ!!!!!!」 「もっとゆっきゅりしたかったああああああああ!!!!!」 「お、一匹残して全部死んだな。じゃあこれでお終い。プスッとな。」 男は姉妹達を食い殺した赤ゆっくりに止めを刺す。これでまりさの口の中にいた子供達は全滅。 母まりさが漸く口を開く。 「よぐも!よぐもあがぢゃんだぢおおおお!!ごろじでやるうううううううううう!!!!!」 「おやおや、足のマッサージでもしてくれるのかい?ありがたいねえ。 でも遠慮しておくよ。私にはまだやる事が残っているのでね。はい、プスッとな。」 「ゆうううううううううううう!!!!!!!!!」 「ははは。体が動かないだろう?でも口もきけるし目も見えるはずだよ。そこでしっかりと見ていてね。 これから君のかわいいれいむと、残りの赤ちゃん達を殺すよ。 さあ、聞かせておくれ。悲鳴を、罵声を、呪詛を。君を殺るのは一番最後にしてあげる。」 「ゆああああああああ!!!ごろす!!!ごろすううううううううううううう!!!!!」 「はっはっは!いいねえ、その調子。さて・・・れいむ達にはどうやって死んでもらおうか。 毒はまだたくさんある。色々試してみよう。しかし、この毒、どこで作られた物なのかねえ。」 「いやね、私は毒に関しては相当に詳しいのだがね。 あそこで売っている物には私の知らない毒が結構あるのだよ。」 「この世界に存在する毒で私の知らない物など無いはずなのだが・・・まったく不思議だねえ。 ははは、君にこんな事を言ってもしょうがないね。忘れてくれ。君はただ泣いてくれたらそれでいいよ。」 「さあて、れいむ。おまちどうさま。君の口の中にいる赤ちゃん達にはこれをプレゼントしよう・・・」 草原に生えた一本の大樹。二人の男が迷彩スーツに身を包み、木の上に潜んでいた。 樹の根元には無造作にばら撒かれたゆっくりが好む餌。男達が撒いたものだ。 やがてそこにれいむの一家がやってくる。 「ゆゆっ!おかあさん!あそこにおいしそうなきのみがおちてるよ!」 「ほんとだ!みんな!きょうはここでゆっくりごはんをたべるよ!」 「「「「「ゆーーーーーーーーーーー!!!」」」」」 「ゆ~~~~~。とってもおいしいね!」 「むーしゃむーしゃ、しあわせー♪」 「ゆ~~~。おなかい~~~っぱい♪ゆっくりするよ♪」 お腹一杯に御馳走を食べたれいむ達は、各自思い思いにゆっくりし始めた。 歌を歌うもの、昼寝をするもの、母親にすりすりとあまえるもの。まったく理想的なゆっくり生活。 母れいむはそんな子供達を目を細めて眺めている。 それを見た男はもう一人に手でサインを送る。サインを受けた男は手に持っていた釣り糸を垂らしていく。 昼寝をしているれいむに狙いを定め、慎重に針をリボンに引っ掛ける。 無事リボンに針が引っ掛かると、ゆっくりとゆっくりと糸を手繰り寄せ始めた。 「ゆ?ゆ?ゆ~~~~~!みんなみて!れいむはおそらをとんでるよ!」 「うわーすごーい!」 「いいな~。」 「れいむもおそらをとびたいよ!」 「ゆっへん!どう?れいむはすごいでしょ!」 「ゆ~~~~。れいむ!あんまりたかいところまでいったらあぶないよ!ゆっくりおりてきてね!」 「わかったよ!おかあさん!ゆっくりおりるよ!」 3mほど引き上げた所で糸を手繰るのを止め、木の枝に糸を巻きつける。 そして新しい釣り糸で次の獲物を狙う。 「ゆ?ゆ?ゆ!おりれないいいい!!!どうじでえええええええ!!!!!」 「なにやってるの!はやくおりてきてね!」 「おりれないの゛お゛お゛お゛お゛!!!おがさああああん!!!だずげでええええ!!!」 「まっててね!いまたすけるからね!」 子れいむに向かってぴょんぴょんと飛び跳ねる母れいむ。しかし、当然届くはずも無い。 そうしているうちにまた別の子供が針に掛かる。 「ゆゆゆ!れいむもおそらをとんでるよ!」 「だめえええええええ!!!おりてきてえええ!!!」 「うわあああああん!おかあさーーーーん!おろしてえええ!ゆっくりできないいいいい!!!」 「ゆゆっ!いたいっ!おくちになにかささって・・・ゆーーーーーーーー!!!!」 「ああっ!れいむ!」 「いだああああああい!!!せなかになにかささったあああああああああ!!!ひっぱられるよおおおお!!!」 「ああああああ!!!みんな!!!どうしておそらをとんでるのおおおお!!!!!」 「ゆーーーーっ!なにかにひっぱられてるよ!おかあさんたすけてえええええ!!!!」 「あああ!!!どうして!!!どうして!!!みんな!ゆっくりしてええええええ!!!」 母れいむを残し、五匹の子供達は皆釣りあげられてしまった。 皆口々に助けを求め泣き叫ぶ。母親はその下で我が子を助けようと懸命に飛び跳ねる。 子供達を釣り上げた二人は、ゆっくり達に気づかれぬ様静かに反対側に降り、 偶然そこを通りがかった風を装いながら母れいむに話しかける。 「やあ、なにやってるんだ?ずいぶん楽しそうじゃないか。」 「ゆ!!!」 「あー。別に警戒しなくてもいいよ。お前達に危害を加えるつもりは無いから。」 「ゆ・・・ほんとう?」 「ああ、本当さ。この銃はお前達を撃つためのものじゃない。『お前達には』使わないさ。」 「ゆ!おにいさん!おねがい!れいむのこどもをたすけてね!」 「あん?遊んでるんじゃないのか?」 「れいむのこどもたちが、おそらをとんでたらおりれなくなったの!おねがい!たすけて!」 「空を飛んでたら降りられなくなった・・・ねぇ。どれどれ?」 「あー。なんか釣り針に引っ掛かっているみたいだね。釣り糸も見える。どれ、外してやろう。」 「ゆ!はやく!はやくたすけてあげてね!」 「あれ、ちょっと高すぎるなぁ。届かないや。」 「そんなこといわないでたすけてあげて!こどもたちがないてるよ!!!」 「ゆうううう!!!こわいよおおおおおお!!!おろしてええええええ!!!!!」 「うーん。仕方ない。ちょっと荒っぽいが・・・これしかないか。 なあお母さんよ。今から俺達が銃で釣り糸がかかっている枝を打ち抜く。 お前さんは下で娘をキャッチするんだ。できるか?」 「わかったよ!みんなまっててね!いまたすけるからね!」 男は銃を構え慎重に狙いを定める。 「よし、いいか?まずは一番右側の子から落とすぞ。」 「わかったよ!」 「ゆーん。おかあさんがんばって!」 「ターーーーーーン。」 母れいむは娘の真下で待ち構える。銃声。そして次の瞬間・・・ 「ゆぎゃあああああああ!!!いだいいいいいいいい!!!」 「どうじでええええええええ!!!なんでそのこをおどしたのおおおおおお!!!」 「なんでって。右側の子って言っただろ。俺から見て右側の子だよ。お前から見て右じゃねえよ。」 「ゆううううううう!!!ぞんなああああああああ!!!」 「ゆぅぅぅ・・・おかあさん・・・どうして・・・たすけてくれなかった・・・の・・・」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 「しょうがない。次は必ず助けるぞ。」 「ゆううう・・・ごめんねえええ・・・でもあんしんして!もうしっぱいしないよ!」 「よーし、じゃあつg「はああああああああああっくしょ!!!!」」 「ターーーーーーン。」 「ちょwwwおまwwwびっくりさせんなってwwwww」 「ゆぐぇ!ゆぅぅぅ・・・まだ・・・しにたく・・・な・・・い・・・」 「あああああああああああああああ!!!!!」 「ああ、悪い悪いwwwwついくしゃみが・・・あ・・・」 「お゛に゛い゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!と゛う゛し゛て゛え゛え゛え゛!!!!!」 「俺悪くねーよ。こいつがいきなりくしゃみなんかするから・・・」 「いや。ゴメン。マジで。次はちゃんとやるから・・・」 「ゆうううう・・・」 「悪かったな。次は俺が撃つよ。汚名を挽回させてくれ。」 「汚名挽回とかwwwww低学歴乙wwwww」 「あっ、てめっ、笑うな!ちょっと言い間違えただけだろ!」 「言い間違えとかwwwねーーーーよwwwww」 「うるせーーーーー!ほんとだって!」 「もういいよ。これ以上恥をかく前にさっさと撃っちゃえよw」 「言われなくても撃つよ!「ターーーーーーン。」だからもう笑うな!」 「ゆぎゅっ!!!もっと・・・ゆっくりしたかった・・・」 「あああああああ!!!!またあああああ!!!!どうじでえええええ!!!!」 「あ・・・わりい・・・どの子どもを落とすか言って無かったな・・・」 「お゛に゛い゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!!」 「はぁ、お前にゃ任せられんな。次は俺がやる。」 「何言ってんだ。次こそちゃんとやるって。」 「んな事言ったってお前のせいで二匹死んだぜ。」 「おめーだって一匹殺したじゃねーか。」 「殺してねーよ。死んだけど、殺してはいない。」 「同じ様なもんだろが。」 「おにーさんたち!やめて!けんかしないでね!いっしょにれいむのこどもをたすけてね!」 「一緒にか・・・俺はやめた方がいいと思うが。」 「まあ母親がそう言うなら、しかたないな。」 二人はそれぞれ別のゆっくりがぶら下がっている枝を狙う。 「それじゃ、同時に撃ち落とすからな。」 「助けたい子供の真下にいきな。」 「え・・・ちょっとまって!そういういみでいったんじゃないよ!」 「よーく選べよ。片方は確実に死ぬからな。」 「ごーお。」 「おかあさん!たすけて!」 「いやだあああ!!!しにたくないよおおおお!!!!」 「よーん。」 「さーん。」 「そ゛ん゛な゛こ゛と゛い゛わ゛れ゛て゛も゛お゛!き゛め゛ら゛れ゛な゛い゛よ゛お゛お゛お゛!!!」 「にーい。」 「いーち。」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!!」 「ぜろ。」 「タ、ターーーーーーン。」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!」 (猟ゆ会) 狩りを終えた男達がぞくぞくとある建物に入っていく。その入口に掲げられた看板には『猟ゆ会』の三文字。 猟ゆ会とはゆっくり狩りをする者達が必ず所属しなければならない組合。政府からの補助金で運営されている。 主な事業内容は、狩りに使う道具の販売や貸出、ハンター達のスコアの記録付け。 ハンター達には狩りの戦果を届け出る義務があった。データベースに纏められたそれは後々ある目的の為使われる。 狩りを終えた一人の男が、受付に今日の殺害数を報告する。 「今日はこんだけッス。しかし、こんだけ殺してるのに減らないなんて、ゆっくりって不思議な生物ですねえ。」 「おや、兄ちゃんは新入りかい?何もしらねーんだな。逆だよ逆。」 「逆って、どういう事ッスか?」 「たったこれしか殺してねえのに増えてる気配が無い。あいつ等の増殖力はこんなもんじゃ無いはずなんだがな。」 「?良く分かんないッスね。」 「今から十年以上前の話だ。まだ政府主導でゆっくり駆除をやってた頃、大規模な駆除作戦を何度もやってたんだ。 俺達の他に、警察や消防、軍隊まで出動させてな。そりゃあ大規模な山狩りをやったもんさ。 作戦が終わった後、野山のゆっくり共は当然全滅さ。でもな・・・」 「でも?」 「あいつ等どこからともなくやって来るんだよ。そして次第に数が増えて・・・一か月もしたら元通りさ。 でも元通りになったらそれ以上はあんまり増えねえんだ。不思議だろ。」 「はぁ~。」 「当時いろんな噂が立ったもんさ。ゆっくりってのはどこか別世界から来た化け物なんじゃないか、とか。 殺しても減らずほっといても増えないのは誰かが裏で調節してるからだ、とかな。」 「ふ~ん。」 「ま、どうせ本当の事は解らねえんだ。あんまり気にすんな。それよりスコアを稼ぐ事を考えるんだな。 殺害成績を上げておけば・・・おっと、あぶねえ。これ以上は教えちゃいけねえんだった。」 「何?気になるなあ・・・」 「ま、余計な詮索はしない事だ。それより次の狩りはもっと頑張るんだぜ。 兄ちゃんは渡した弾数の割に殺した数が少ないみたいだ。無駄弾撃ち過ぎ。もっと射撃の腕前を磨きな。」 「はぁ。」 ゆっくり狩り。一見、一般庶民のストレス解消の為のレジャーの様に見える。しかし、その実態は・・・ end 作者名 ツェ 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 「狂気」 「ヤブ」 このSSに感想を付ける
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うんこちゃん(本名 加藤純一)とは、ニコニコ動画でゲーム実況プレイ動画を投稿し一世を風靡したゲーム実況者であり、 現在は主にYouTubeLive、Twitchで生放送をしている配信者である。 ニコニコ大百科…大百科も情報満載なのでこちらもどうぞ。 人物 名前:うんこちゃん 本名:加藤純一 Steamのアカウント名:unkochan3 性別:男性 出身地:千葉県館山市 生年月日:1985年8月17日(37歳 ) 身長体重176cm 65kg→80kg 所属事務所:株式会社 MURASH 持病(心臓病):Wenkbach型第2度房室ブロック・発作性上室性頻拍・Mobitz II型房室ブロック 持病(精神疾患):性依存症・過敏性症候群ガス型・境界性パーソナリティ症候群・テクノ依存症・ニコチン依存症 好きな球団:巨人、横浜 名前の由来:まだ動画投稿者名が視聴者に非表示の頃に適当につけた名前であった。後に名前が公開されるようになり、そのまま定着した。 好きなもの:オクレイマン(詳しくは2012年モンスターファーム2配信を参照。) 元医療従事者。病院という名のブラック企業に勤めるソルジャーであったが、気を病み辞職。しばらく医療の場からは離れていたが2015年に多額の借金を負い再び病院勤務に復職。その後、配信に専念するため2016年夏に再び離職。 20代前半の頃は声が枯れると「神取忍」のような声になっていた。そのため、声が枯れると「かんどりじゃありませんようんこちゃんですよ。」と言うのが2010年頃の配信ではお決まりであった。 配信ではいつも元気で声の大きいうんこちゃんだが、リアルでは好青年。3人以上でいると黙ってしまう。 大学生時代はギャル男だった。週2で日焼けサロンに通い、肌は真っ黒だったらしい。渋谷のセンター街に行けばうんこちゃんに会えた時代があった。 吸っていたタバコはマルメンライト。2011年8月11日に禁煙開始。その後は年に数回クラブで飲んだ時のみ吸っていたが、2015年10月頃から喫煙頻度が高くなり、現在は喫煙者へと戻ってしまった。 2020年4月16日午前5 06 「今この時から禁煙を宣言する25で辞めて30から再び吸い始めてしまったが、今回でキッパリやめる」と禁煙を開始した。 2023年2月7日投稿の動画で982日間の禁煙生活が失敗したことを告白し、2023年の目標は「禁煙」と喫煙しながら発表した。 初代ニコ生チャンピオン(自称)。現在はインターネットヒーロー。 動物好き。現在ポメラニアン(ハナちゃん)とチワワ(ソラくん)とスコティッシュフォールド(ぶんたくん)と洋雑種系の猫(メアちゃん/メアリー)を飼っている。イタリアングレーハウンドのアルくんも飼っていたが、元彼女のゴロリと別れた際にゴロリが引き取った。過去にはハムスターやフクロモモンガも飼っていた。 二週間ほど捨て猫のミーちゃん(うんこちゃんはミミちゃんと言っている)を飼っていたが、現在は金持ちのババアに引き取られている プロ野球ファンで生粋の巨人ファンだが、横浜も好きで試合を観戦している。また嫌いな球団は中日(福留の「誠意は金で示してほしい」発言から)。 「Twitter」や「mixi」などのいわゆるSNSを毛嫌いしていたが、時代は移り変わり2015年6月よりTwitterを開始。当初は配信の通知用として使っていたが、現在は普通に呟いている。 実況を始めたきっかけはヒャダインさんのゴルベーザ四天王を見て「俺も面白い動画を投稿したい」とおもったから。 好きな実況者はしんすけ、つわはす、セピア、ペリカンなど。よく実況者をディスるが、ただの嫉妬である。 昔は歌い手を叩くことを職にしていたが、特に深い意味はない。現在Geroや蛇足との交流がある。 2017年末よりレギュラー番組「ニコ生☆音楽王」内の企画でギターを始めた。2018年9月の番組終了後はギターに触れている様子はない。 みくに(視聴者)から3DSをPCでキャプチャするための偽トロキャプチャを借りパクしていたが、2023年7月14日に投稿された動画内にて返却。直後、改めて借り直している。プロダクトキーは「BD2T−T2R6−2LW4−FUEG−JQ5Q」 steamのアカウントは「unkochan3」。ログアウトする度に忘れる。unkochan123456789はaabbccのアカウントなので間違いである。 配信内容 雑談、ゲーム、視聴者参加型の企画など。 大きな声が特徴。昔の家では大家さんによく怒られていたため、夜の時間帯は外部配信サイトでまったり配信することが多かった。現在は楽器OKのマンションに引っ越したので大家の危機からは脱した。 始まりのあいさつは「やあ」、終わりのあいさつは「ひん」。うんこちゃんが2010年頃に多用していたため視聴者に定着しているが、もう本人は使っていない。 息をするように嘘をつくことに定評がある。あまりに嘘をつくので、本当のことを言っても信じてもらえなくなってしまっている。元々は身バレを防ぐ為が一番の理由であったが、名前や素顔を公開して以降、個人情報に関してはガバガバになった。 略歴 2009年7月5日、ニコニコ動画に初めてゲーム実況動画を投稿。 2009年9月、生配信活動開始。 2010年3月30日、彼女に振られたことに心を病み、実況動画をすべて削除し引退。 2010年4月、同じくゲーム実況者であった蛟(か)の放送に出たことがきっかけで、次第に配信活動に復帰。以降、生配信者として活動するようになる。 2010年11月13日、第二次引退。 2011年1月8日、活動再開。 2011年5月15日、第三次引退。 2011年7月25日、活動再開。 2011年11月26日、第四次引退。 2012年2月3日、活動再開。 2012年6月9日、第五次引退。 2012年9月12日、活動再開。 2013年3月9日、第六次引退。 2013年6月28日、活動再開。 2013年11月12日の配信を最後に配信が途絶える。過去のような明確な引退宣言はなく、突如として音信が途絶えた。 2014年1月1日、1か月半ぶりの配信。音信不通に関して語られることはなかった。以降、月数回程度配信するようになる。板橋から新宿へ引っ越し。 2014年3月4日、個人情報を盾に配信を止めろといった主旨の脅迫を受けていたことが明らかにされた。これより配信復帰。 2015年3月、本名公開。 2015年7月、初顔出し。 2015年8月末より、高田健志(同じく配信者)と二人で企業チャンネルを開設し、初の公式の場へ。これを機に、医療従事者を本職としながらも生配信を仕事として生きていくことになる。 高田健志については【登場人物】参照。なお、高田健志とはその後決別しており、かとさんけんさんは解散済み。→3・28事件(仮称) 2015年11月~2017年8月まで、アダルト系チャンネルである『イベルト!チャンネル』のメインMCを担当。配信詳細はこちら →配信履歴(イベルトチャンネル) 2016年3月頃より、本職の病院勤務を辞め、芸能プロダクション「MURASH」に所属。以降、生配信やイベントMC等が本職となった。 2016年10月~2017年10月まで、ニコニコ生放送公式ラジオ番組『ニコラジ』のアシスタントを週2で担当。配信詳細はこちら →配信履歴(ニコラジ2016) 2017年10月~2018年9月まで、ニコニコ生放送公式音楽番組『ニコ生☆音楽王』のMCを音楽クリエイター オーイシマサヨシと2人で担当。配信詳細はこちら →配信履歴(ニコ生☆音楽王) 2018年5月8日、ニコ生+YouTubeLive合わせて同時接続数3万人突破(ニコ生立ち見S、YouTube急上昇4位) 2018年7月~2019年3月まで、AbemaTVにて初の冠番組『加藤純一の世界で一番ゲームを本気でやる男』放送。配信詳細はこちら→配信履歴(加藤純一の世界で一番ゲームを本気でやる男2018) 2018年7月よりゲームプラットフォーム『BlueStacks』の宣伝広報大使に就任。 2018年11月~、YouTubeLiveにて公式ラジオ番組『オーイシ✕加藤のピザラジオ』のMCを担当。ニコ生☆音楽王の後身番組であり、引き続きオーイシマサヨシと2人で担当している。 2018年12月13日、ニコニコ(niconico)賞を受賞 2019年5月5日、ポケモンエメラルド・バトルファクトリー配信にて同時接続数7.8万人突破。 2019年5月、5年間過ごしたレ○ディア西新宿から退去。品川へ移住。 2019年7月5日、実況活動10周年突破。記念放送→http //nico.ms/sm35476306 2020年2月18日、ポケセン封鎖verプラチナ配信にて同時接続数8.7万人突破 2020年3月16日、ポケセン封鎖verプラチナ配信にて自身が目標としていた同時接続数10万人を超え、同時接続数11.9万人を記録
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前へ お風呂あがり、髪から水分を飛ばして部屋に戻ると、千聖は小さく丸くなって、私のベッドの端っこで眠り込んでいた。 今日は、二人だけの遠方での仕事があった。こういう日は、宿泊場所で別々の部屋を用意されていたとしても、私たちは同じところで過ごす。 一人で眠ることを怖がる千聖は、必ず私の部屋を訪れる。明るい方の千聖でもそうだ。 いつもはお姉ちゃんのように振る舞う千聖が、幼い面を見せて甘えてくる。それは、私にとっても嬉しいことだった。 「ちっさー」 「・・・ん・・」 小さな寝息。大人しくて遠慮がちなこの様子だと、今はお嬢様の時のまま、なのかな。 顔を近づけると、薔薇のような甘い香りが漂ってくる。それは、何年経っても私の嗅覚が良く覚えている、・・・今は違う世界へと進んでいった、大切な仲間の記憶を呼び起こさせた。 「・・・えり」 私のつぶやきに反応するかのように、パチッと千聖の目が開いた。 「わっわっ」 慌てて体を離すと、千聖は寝起きのぼんやりした表情で、キョロキョロとあたりを見回した。 「えりかさん・・・?」 「あ、違うんだ、ごめんね!なんか、えりの香水と似てる匂いがしたから」 私がそういうと、千聖はああ、と小さく呟いて、微笑した。それは、本当に控えめな表情の変化だったけれど、とても幸せそうな笑顔だった。 「昔、えりかさんにいただいた練り香水を使っているんです、私。 明るい方の千聖は、香りの強いものが苦手らしくて、ふと気が付くと匂いを落とされてしまった後だったりして、・・・ウフフ、同じ人間なのに、嗜好が違うみたいで」 「ちっさー、えりのこと、好き?」 いつもより饒舌なその様子に、思わずおかしな質問を投げかけてしまった。千聖の動きが、ピタッと止まる。 “みぃたん、千聖は・・・お嬢様の千聖は、えりかちゃんのこと、本気で・・・” いつか、なっきぃがそう言っていたことを思い出す。 私は千聖より4つも年上だけれど、“そういうこと”については、本当に疎い。 もしかして、聞いちゃいけないことだった・・・?どうも、恋や愛というのはとても難しい。 「・・・はい。私は、えりかさんのこと、好きです」 やがて、千聖は鈴の鳴るような小さな可愛らしい声で、そうつぶやいた。 「えりかさんは、・・・人格の別れた私の事を、全身で受け入れてくださったから。 私は、そのことが本当にうれしかった」 「えりに、会いたい?」 千聖の瞳が揺れ、唇が小さく震える。 「千聖、」 「ごめんなさい、私」 私の横をすり抜けて、千聖はバスルームのドアを開け、中へ入って行ってしまった。 うつむいたその表情はよくわからなかったけれど、さすがの鈍感な私でも、今度こそ悪いことを言ってしまったというのはわかった。・・・舞風に言うと、“地雷踏んだ”ということだろう。 すぐに謝ろうと思ったけれど、“矢島は慌てるとロクなことにならない”というスタッフさんたちからのダメ出しが頭をよぎる。 とりあえずバスルームの前まで行ってみると、シャワーの音が響いてきた。それならば、無理に中に入ることはないだろう。 ベッドのある場所まで戻る気にはなれなかった。私はドアの前に座り込んで、千聖が戻ってくるのを待つことにした。 ***** 「おーい、舞美ちゃん!ま・い・み・ちゃん!やじー!!」 ドンドンドン、と背中に強い衝撃を受けて、ハッと我に返る。 「舞美ちゃんてば!」 「は、はい!」 慌てて立ち上がったと同時に、勢いよくドアが開いて、眉をひそめた千聖が転がるように室内の廊下に飛び出してきた。 「もー、なにやってんの、舞美ちゃん!」 「はい?あれ?ええ?」 千聖の剣幕で、ぼーっとしていた頭が冴えていく。 ・・・私、眠っちゃってたみたいだ。体でバスルームのドアを塞ぐ形になってたから、千聖を閉じ込めてしまったのだろう。 「ごめんごめん!」 「びっくりした、本当に!お風呂出ようとしたら、開かないんだもん!」 口調は怒ってるけれど、もう気は納まっているのか、そう機嫌は悪くないみたいだ。 「よくあるじゃん、赤ちゃんがベランダにママがいるのに鍵かけちゃって、大騒動になっちゃたりする事件。千聖も他人事じゃないと思ったよ、今」 「そうだよね、1週間ぐらい水しか飲めなかったら大変だもんね!あ、トイレはあるから安心だけど」 私の言葉に、千聖はヒャハハハと独特の甲高いおなかを押さえて笑い出す。 「そんなに起きないつもりだったんかい!」 「え?あれ~?また変なこと言っちゃった?」 千聖ってすごく天然なくせに(Σリ・一・ リ)、ツッコミがバシッと決まるから、なんだか慌ててしまう。 そうだ、いけない。自分の寝過ごしと、千聖の勢いに慌ててしまって吹っ飛んでいたけれど、大切なことを確認し忘れていた。 「いつ、戻ったの?」 千聖の動きが止まる。 今の千聖は、さっきまでの千聖とはいろいろと違う。だけど、そのリアクションは全く同じで・・・。改めて、不思議なことだなって思う。千聖は二人いるようで、やっぱり一人の人なんだなって。 私はもう一度、質問を繰り返した。 「さっきまで、お嬢様だったよね?でも、お風呂から出てきたら、今の千聖に・・・」 問いかけをしながら、自分の頭の中で、その答えが組み立てられていく。 途中で言葉を切った私を、千聖がじっと見つめていた。 次へ TOP
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「ゆうぅ・・・・・・ゆぐっ・・・・・・ゆぅぅぅ・・・・・」 お歌を歌い終え、力無く泣いているまりさに、女がいつものように オレンジジュースと水溶き小麦粉で補修を施している。 お歌が終わった後は、透明な箱に戻され、 お歌を歌わなかった子のご飯とは違う、 少し美味しいご飯とあまあまを与えられ、それでお終い。 お姉さんが部屋から出ていき、部屋は元の真っ暗闇。 だが、今日はそれが違っていた。 女は補修を終えたまりさを抱えて、再びソファに腰を下ろした。 「ゆ・・・・・?」 今日二度目の、いつもと違う事に、まりさがまだ涙を流したまま、 お姉さんの顔を見上げる。 その瞳に、お姉さんの優しい笑顔が写る。 まりさに向かって、お姉さんが口を開いた。 「ねえ、まりさ。まりさ、赤ちゃんを産みたくない?」 「ゆ・・・・・あか・・・ちゃん・・・・・・」 赤ちゃん。 小さくて、可愛くて、とってもゆっくりできる、ゆっくりの赤ちゃん。 まりさの妹のれいむも、とっても可愛くて、ゆっくりできた。 赤ちゃんがいれば、ここの苦しくて痛くて、ゆっくりできない生活も、 少しはゆっくりできるかも。 ううん、きっと、ゆっくりとした、可愛い赤ちゃんを見れば、 お姉さんも、ゆっくりしてくれるかもしれない。 そうだ。きっとそうだ。そうに決まっている。 そして、昔の、優しいお姉さんに戻ってくれる。 赤ちゃんと、お姉さんと、まりさで、いっぱい、いっぱい、ゆっくりできる。 「ゆっ!!ほしいよ!!まりさ、あかちゃんほしいよ!!! うみたい!!あかちゃん、うみたい!!!」 何度も裏切られたであろうに、垂らされた細い糸に縋ろうと、 必死で懇願をするまりさ。 「そう。じゃあ、行きましょうか。」 柔らかい笑顔でそう応えて、お姉さんがまりさを抱えて立ち上がり、歩き出す。 いつもの、壁の透明な箱にではなく、入り口の扉に向かって。 その光景に、部屋の他のゆっくり達がざわめく。 声を出すことなく、空気がざわめく。 羨むような視線で、まりさを目で追ってゆくもの、 選ばれたのが自分ではなかった事を悔やみ、落胆の表情を見せているもの、 どこか安堵を浮かべた表情でまりさをみつめているもの、 まりさに向かって人をも殺せそうな嫉妬の視線を送るもの、 ただ虚空を見つめているもの。 「・・・ゆっ!!まりさなんかより、れいむをたすけてね!! れいむはこそだてとくいだよ!! まりさなんかより、ずっとずっと、かわいいあかちゃんうむよ!!」 耐えきれず、一匹のれいむが声を張り上げた。 禁を犯して。 女がそのれいむの方を振り返る。 その顔には、まりさに向けていた笑顔は貼り付いていない。 「ゆひぃっっ・・?!」 向けられた、魂すらも凍えそうな冷たい視線に、 れいむは己が取り返しのつかない過ちを犯したことを知った。 こうして、まりさは、"仲間"達からの様々な視線に見送られ、 数ヶ月ぶりに、その部屋の外に出た。 -------------------------------- 「ゆっ!まりさ、がんばって、かわいいあかちゃんうむよ!」 誰もいない部屋で、一人楽しそうに笑顔を浮かべながら、 まりさが語っている。 ゆっくりできない部屋から出されたまりさは、 昔、お姉さんによく遊んでもらったお部屋に連れてこられた。 「お姉さん、少し出かけてくるから留守番しててね。」 「ゆん!まりさ、いいこでまってるよ!おねえさん!!」 そう言って外出したお姉さんの帰りをそわそわとしながら待つ。 しばらくすると、お姉さんが戻ってきた。 「ただいま~ごめんね、まりさ、待ちくたびれちゃった?」 「ゆゆん!だいじょうぶだよ!まりさ、いいこで・・・ゆっ!?ゆゆぅ~!!」 お姉さんが抱えていた、成体のれいむに、まりさは目を奪われる。 どこかの飼いゆっくりか、或いは、ペット用として売られているものか、 きちんとした身なりをした、とても綺麗な美れいむであった。 「まりさのお友達になってくれる、れいむよ。仲良くしてあげてね。」 微笑みながら、お姉さんが、れいむをまりさの横に置く。 「「ゆっくりしていってね!!」」 二匹が同時に挨拶を交わす。 「ゆぅぅ~~!れいむはとってもゆっくりしてるね!!」 「ゆっ!まりさもゆっくりしてるよ!!」 お姉さんは、仲良く会話を始めた二匹に美味しいあまあまを出してくれた後、 二匹を残して部屋から出て行った。 「れいむ゛ぅぅぅぅぅ!!!まりざ、ずっぎりじぢゃうぅぅぅ!!!」 「まりざぁぁっ!!れいむ゛ぼっ!!れいむ゛もぉぉぉぉぉぉ!!」 「「すっきりぃぃぃぃぃーーーー!!!!!!!!!」」 お互いの事を気に入って楽しそうにはしゃいでいた二匹であったが、 やがて、あまあまに混ぜてあった少量のゆっくり用媚薬の効果もあり、 いい雰囲気になって、すっきりを交わした。 目論み通り、にょきにょきと、 まりさの帽子を押し上げて蔦が伸びるのを確認してから、 女はその光景を覗いていた扉の隙間を閉じた。 -------------------------------- 「ゆぅん・・・・・・ゆ・・・・ゆっ!?れいむは?」 部屋の窓から差し込む赤い夕日の中で、 すっきりーの疲れから眠りに落ちていたまりさが目を覚まし、 パートナーとなったれいむの姿を探して、辺りを見回す。 だが、その部屋にいるのは、お姉さんと、まりさだけだった。 「ゆ・・・おねえさん・・・・」 「あら?まりさ、起きたの?ゆっくり眠れた?」 「うん・・・ねえ、れいむは・・・?」 「れいむはね、初めて来るお家で、緊張して疲れちゃったみたいだから、 他の部屋で眠ってるわ。明日には起きてくるんじゃないかしら?」 「ゆっ?そうなの?」 「ええ、そうよ。・・・まりさの赤ちゃん、早く生まれてくるといいわね。」 お姉さんが、そう言って、まりさの頭から生えた蔦を ちょんと突いて揺らす。 「ゆ・・・ゆゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・!!!!」 その言葉に初めて、新たな命を得た、まりさの赤ちゃん、 実ゆっくりの存在に気づく。 まだ、完全なゆっくりの形を形成しきっていないが、 目や口らしき物ができはじめている。 それが、10匹。 「ゆぅぅぅぅ・・・!!まりさのあかちゃん!!かわいいよぉぉぉ・・・ あかちゃんたち!!ゆっくりうまれてね!!!」 顔ができあがっていない実ゆっくりでも、赤ちゃんの顔の判別がつくのか、 嬉しそうに、まりさがはしゃぐ。 勿論、まだお口が完全にできていない実ゆっくり達は、返事を返さないが、 それでも微かに笑っているように見えた。 「おねえさん!みて!みて!まりさのあかちゃんだよ!! とってもかわいいよぉぉ!!」 「そうね。とてもゆっくりとした可愛い赤ちゃんね・・・ 見てるだけで、お姉さんもゆっくりしてきちゃう。」 お姉さんの優しい微笑みに、 まりさの今までの辛く、苦しい思い出が洗い流されてゆく。 とっても痛かったけど、とっても苦しかったけど、 でも、もう忘れよう。 お姉さんは、やっぱり、優しいお姉さんだった。 昔の優しいお姉さんに戻ってくれた。 これからは、皆でゆっくりしよう。 お姉さんと、赤ちゃん達と、れいむと。 ポロポロと、辛い記憶と共に、まりさの目から涙が流れ落ちる。 「・・・まりさ、お腹空いたでしょ?晩ご飯、何が食べたい? 何でも好きな物作ってあげる。」 「ゆ・・・ゆぅぅ・・・・!ゆぐっ・・・!まりさ、しちゅーがたべたい!! おねえさんがつくってくれた、 あったかい、しちゅーがたべたいよぉぉ・・・!!」 まりさが泣きながら、そう答える。 初めてこのお家に来たとき、お姉さんが食べさせてくれた、 とてもおいしくて、冷え切った餡子があったかくなった「しちゅー」。 今の季節は既に春。 ポカポカと暖かい日だったが、 辛く苦しい地獄のような生活を送っていたまりさの心は、 その温かいご馳走を何よりも渇望した。 「はいはい、シチューね。いいわよ。お姉さん、腕によりをかけて作るわね。」 その晩は、まりさは、お姉さんと一緒に 暖かくて美味しい「しちゅー」を一杯食べ、 デザートの、甘くて美味しい餡蜜を食べ、 それから、可愛い赤ちゃんを一緒に眺めたり、呼びかけたりしながら過ごし、 やがて、幸せな眠りに落ちていった。 -------------------------------- 翌日の昼近く、まりさが目を覚ます。 「ゆぅん・・・・・ゆっ!ゆっくりおきたよ!!」 そして、頭上の赤ちゃん達を見やる。 親の栄養が十分に伝わり、すくすくと大きく育った、実ゆっくり達。 既に目も口も飾りもしっかりと形成されている。 赤れいむが5匹に、赤まりさが5匹。 もう程なく、生まれ落ちることだろう。 「ゆぅ・・・まりさのあかちゃん・・・!まちどおしいよぉぉ・・・!」 芽生えたばかりの母性に満ちた瞳で赤ゆっくりを見つめる。 その時、部屋の扉が開いて、お姉さんが入ってきた。 「まりさ、おはよう。もう起きた?」 「ゆっ!おねえさん、おはよう!!ゆっくりしていってね!」 「はい。ゆっくりしていってね。」 まりさに返事をしてから、赤ゆっくりに視線を移す。 「あら・・・もう少しで産まれそうね。急がなきゃ・・・」 そう呟くと、慌ただしく部屋を出て行ってしまった。 「ゆ・・・・・?」 少し寂しそうに疑問の表情を浮かべたまりさだったが、 すぐにお姉さんは戻ってきた。 何かの道具が入った箱を持って。 「ゆぅぅぅ・・・・・おねえさん、まりさのあかちゃんになにしてるの・・・?」 少しだけ不安そうな声色で、まりさがお姉さんに疑問の声を投げかける。 「これはね、赤ちゃんの体をとっても丈夫にしてくれるお薬なのよ。 赤ちゃんのお体はとっても弱いでしょ? でも、このお薬を塗ると、赤ちゃんの体が頑丈になって、 簡単には、傷ついて餡子を出しちゃったりしなくなるのよ。」 お姉さんは、まだ茎に繋がった実ゆっくりを、一匹一匹、順番に 透明な液体の入った小さなコップに浸している。 その粘性の高いドロリとした液体が、実ゆっくりの肌に厚い層を形作る。 「ゆぅぅぅ・・・!じょうぶにぃ・・・!?すごい!?すごいね!!お姉さん!」 お姉さんの作業を邪魔しないよう、嬉しくて飛び跳ねたい気持ちを抑えて、 プルプル震えながら、まりさがはしゃぐ。 「そう。凄いでしょう。 これはね、死んじゃったお姉さんのお友達のお兄さんが考えてくれたのよ。」 今度は、ドロリとした液体に包まれた実ゆっくりを、別のコップに浸す。 すると、たちまちドロリとした液体は硬化を始め、 実ゆっくりをすっぽりと包んだ状態で固まった。 「ゆぅぅ・・・そうなんだぁ・・・! きっと、そのおにいさんは、あかちゃんがだいすきだったんだね!!」 「ふふふ・・・ええ、そうね。とっても赤ちゃんゆっくりが大好きだったわ。」 お姉さんは、さも可笑しそうに笑った。 女は何一つ嘘は言っていない。 男は赤ちゃんゆっくりが大好きだった。 赤ちゃんゆっくりを潰すのが大好きだった。 己の命と引き替えにする程にまで。 その男が、己の欲求を満足させるために考えた虐待方法。 赤ゆを弾力性のあるゴムで包み込み、 力一杯踏み潰しても容易にゆっくりの命の源である餡子を漏らさないようにする。 踏み潰され、体がひしゃげ、たわむ、 その苦しさに悲鳴をあげる赤ゆっくりの命を奪うことなく、 何度も何度も踏み潰して悲鳴を聞く事を繰り返せるように。 男の亡骸の周りに散らばっていた、ゴムで包まれた無数の 赤ゆっくりの死骸から、虐待仲間達は、男がやっていたであろう、 その虐待の内容を知ることになった。 そして、男の死出の旅立ちを送るため、仲間達は、銘々、 ゴムで包んだ赤ゆを用意することを申し合わせていたのだ。 だから、女は、このまりさの赤ゆを男に送ることにした。 男が何らかの関わりを持ったであろう一家の、このまりさの赤ちゃんを。 -------------------------------- 「ゆぅん♪ゆゆ~ん♪まりさのあかちゃん♪」 それから、まりさは、一時間ほど、赤ゆっくりを嬉しそうに眺めていた。 不意に、一匹の赤まりさが、閉じていた目を初めて開いた。 「ゅ・・・ゆっきゅりしてっちぇにぇ!!」 母であるまりさの姿を目にすると、元気良く、 最初のゆっくりしていってね!を口にする。 「ゆぅぅ・・・あかちゃぁん・・・!ゆっくりしていってね!!」 初めての赤ちゃんの誕生に、感動に身を震わせながら、 まりさがご挨拶を返す。 本来なら、蔦から落ちた後で、喋り始めることが多い赤ゆっくりであるが、 この赤ちゃん達の場合、蔦の付け根の部分まで、 ゴムで覆われ、しっかりと蔦に固定された状態だったため、 蔦から落ちることができなかったのだ。 赤まりさと母まりさの声に反応するかのように、 他の赤ゆっくり達も次々に目を開ける。 「ゆっきゅりしちぇっちぇね!!」 「ゆっきゅりしてっちぇね!!」 「ゆっきゅりしちぇっちぇにぇ!!」 母まりさとご挨拶を交わしてゆく、赤ゆっくり達。 すぐに部屋の中は、 ゆ~♪、おきゃーしゃん♪、ゆんゆん♪、ゆっきゅりしてっちぇにぇ♪ と言った、赤ゆの声で賑やかになる。 「まりさー・・・あら?生まれたのね?」 部屋に戻ってきたお姉さんが、赤ゆっくりの声に気づく。 「ゆっ!うまれたよ!みんな、げんきなあかちゃんだよ! あかちゃんたち!まりさのおねえさんに、げんきよくあいさつしてね!!」 「「「おねえしゃん!ゆっきゅりしてっちぇにぇ!!」」」 綺麗に揃った、ご挨拶をする赤ゆっくり達。 お母さんよりも大きな、人間のお姉さんをゆわわぁぁぁ~♪と 瞳を煌めかせながら見上げている。 「ふふふ、ゆっくりしていってね。」 お姉さんも笑顔で答える。 そして、赤ちゃんが繋がったままのまりさを、ひょいと抱え上げた。 「ゆ?」 「まりさ、お姉さんと一緒にお出かけしましょう。赤ちゃん達も一緒よ。」 「ゆ・・・おでかけ・・・・ゆっ!おそとにいくの!? まりさ、おでけかするよ!あかちゃんたちも、おでかけしようね!」 この家に来て以来、一度も外に出された事が無かったまりさが喜びの声を上げる。 「ゆぅ~・・・おじぇかけ・・・?」 「そうだよ!おそとにいくんだよ! おそとはとってもひろくて、ゆっくりできるよ!」 「ゆゅ!ゆっきゅりできりゅのぉ~?!」 「れいみゅも!れいみゅもおじぇかけしゅるよ!」 「ゆゆん♪おかあしゃんとおじぇかけぇ♪」 赤ゆっくり達も、まだ見ぬお外の光景にそれぞれに夢を膨らませて、はしゃぐ。 「ゆゆ?」 お出かけのため、玄関口で靴を履いているお姉さんの姿が いつもと違うことにまりさが気づく。 「ゆっ・・・!おねえさんのおようふく、まりさとおそろいだね!!」 「え・・・おそろい・・・?ああ、ホントね。お揃いね。」 一瞬疑問の声を上げたお姉さんだが、すぐにまりさの言わんとしている事に気づく。 自分の黒いお帽子とお揃いの黒いお洋服、ワンピースの喪服、に身を包んだ、 いつもよりもちょっと綺麗なお姉さんを、 まりさはキラキラと賞賛と憧れが籠もった目で見上げている。 「さあ、行きましょうか。まりさ。」 「ゆぅん♪おでかけ♪おねえさんとおそろいでおでかけ♪」 靴を履き終えたお姉さんに抱きかかえられ、 まりさは子ゆっくりのように嬉しそうにはしゃいでいた。 -------------------------------- 遠くに見える雄大な山々、 どこまでも広がる青い空とふわふわと浮かぶ白い雲、 一面に広がる緑の田畑。 そんな光景を眺めながら、まりさと赤ゆっくり達は、 ゆんゆん♪と賑やかに談笑しながら、お姉さんに抱かれて行った。 そして、目的地、葬儀場に辿り着く。 そこにいたのは、お姉さんと同じ黒の喪服に身を包んだ男女。 その顔は、皆一様に、悲しみに包まれている。 「ゆぅ・・・みんな、ゆっくりしてないね・・・どうしたのかな・・・?」 人間達の悲しみが伝染したか、まりさも少し悲しそうにお姉さんに尋ねる。 「・・・ここはね、死んじゃったお兄さんをお見送りする所なの。 だから、みんな、お兄さんの事を思い出して悲しい気持ちになっているのよ。」 そう答えるお姉さんの表情も、どこか悲しそうであった。 「ゆぅん・・・・・・」 「だから、まりさもちょっとの間だけ、静かにしててね。赤ちゃん達もね。」 「ゆっ!まりさ、ゆっくり、りかいしたよ! あかちゃんたちも、しー、だよ!」 「「「ちー、ぢゃよ!!」」」 漠然とだが、死者への追悼の気持ちを感じ取ったか、 素直に言うことを聞くまりさ。 赤ゆっくり達は、流石に理解できていないだろうが、 素直な赤ゆっくり達なので、お母さんの言いつけをしっかり守ろうとする。 -------------------------------- 控えの間で葬儀が始まるの待っている間、 まりさは、お姉さんの膝の上に抱かれていた。 不謹慎かもしれないと思ったが、まりさは幸せを噛みしめていた。 お姉さんが、優しいお姉さんに戻ってくれたことが。 可愛い赤ちゃんができたことが。 まりさは、幸せの絶頂にあった。 だから、お姉さんが、ハンドバッグから、針と糸を取り出した時も、 その様子を楽しそうに眺めていた。 それで、まりさのお口を縫い合わせ始めた時も、 痛かったけど、じっと我慢していた。 いたいよぉ・・・おねえさん。 そんなことしなくても、まりさ、ちゃんとしずかにしてるよ! まりさはいいこだよ!まりさ、もう、おかあさんなんだもん! 少し涙が出てしまったけど、それでも、まりさはにこにこしていた。 そうしていないと、今の幸せが逃げてしまうような気がして。 お口を完全に縫いつけられるまで、にこにこしていた。 -------------------------------- やがて葬儀が始まる。 時折、人々の嗚咽が流れる、しめやかな空気の中、厳かに儀式は進んでゆく。 そして、納棺。 席を立ち、棺に向かって歩くお姉さんに抱えられたまりさ。 目の前に集まった人間さん達は、みんな、何かを持っている。 あれは・・・赤ちゃんだ。ゆっくりの赤ちゃんだ。 可愛い赤ちゃんだけど、何人か、泣いている子もいる。 「・・・・・・・・・?」 お口を開けないので、お姉さんに視線で訴えかける。 お姉さんは、その視線に気づく。 いや、その視線が向くのを、待っていた。 そして、まりさの耳元に小さな声で囁く。 「あれはね・・・死んだ人と一緒にね、その人の好きだったものを入れて、 一緒に埋めてあげるの。死んでからもゆっくりできるようにね。」 お姉さんが、棺の横に立つ。 「ゆぇぇぇん!はなしちぇぇ!!」 「やめちぇぇ!だしちぇぇ!」 「れいみゅを つぶしゃないぢぇ!つぶしゃないぢぇ!」 「ゆっ!つぶしゅのは、れいみゅだけに しゅるんだじえ! まりしゃは ゆっきゅり にがちてにぇ!」 「どぉぉちちぇ ちょんなこちょ ゆぅにょぉぉぉぉ!?」 何人かの人間さんが、持っていた赤ちゃん達を、 眠っている人間さんが入った箱の中に落としている。 赤ちゃんが入ってるよ? まりさがお姉さんに、目で語りかける。 入ってるわね。 とでも答えるかのように、お姉さんが優しい笑顔を返す。 死んだ人と一緒に その人の好きだったもの ゆっくりの赤ちゃんが大好きだったお姉さんのお友達 一緒に埋めてあげる 死んじゃったお姉さんのお友達 箱に入れられてる知らない赤ちゃん達 …まりさの赤ちゃん 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!!!!!!!!」 それらの言葉が繋がった時、まりさは開かない口で絶叫を放った。 「うちのゆっくりに今朝作らせたばかりの赤ちゃんよ・・・ 向こうで沢山可愛がってあげてね。」 女は、そう言いながら、暴れようとしているまりさを 左手でしっかりと抱きかかえ、 まりさの頭に伸びた蔦から、ゴムで包まれたまりさの赤ちゃん達を プチプチと毟り取り、棺に落としてゆく。 「おきゃーしゃーん・・・」 「ゆゆ、れいみゅおしょらをゆべっ」 「ゆっ?おきゃあしゃん、どきょいくの?・・・ゆぴゅっ!」 母親と離される事を悲しんだり、 ゆっくりできるお遊びと思ってはしゃいだり、 何も状況がわからず、ぽかーんとしていたり、 様々な反応を見せながら、赤ゆっくり達が棺に飲み込まれてゆく。 女の瞳から涙が零れ落ちる。 まりさも、次々に棺に収められてゆく可愛い我が子を呆然と見つめながら、 ブルブルと震えて涙を流している。 糸で結わえ付けられた口が千切れそうになる程、 何かを叫ぼうとしているが、それすらも叶わない。 10匹の赤ゆを棺に納めると、女が一歩退く。 遠ざかる、可愛い赤ちゃん達。 「ゆぁぁぁん!おきゃーしゃん!ぢょこいくのぉぉ!?」 「おいちぇかないじぇぇぇ!?」 「ゆぇぇぇん!!ゆぇぇぇぇん!!」 遠ざかる、可愛い赤ちゃん達の泣き声。 「さようなら。」 女が、永遠の別れの言葉を告げた。 「はぁ・・・はぁ・・・間に合ったか。ほらよ、三途の川の渡し賃代わりだ。」 息を荒くしながら、駆け込んできた体格のいい男が、 女と入れ替わるようにして、棺の横に立つと、 ザラザラと音を立てながら、背中に背負っていた籠から 百個以上の赤れいむと赤まりさが詰まったゴムボールを棺に流し込んだ。 もう、まりさの赤ちゃん達の姿は見えない。 「楽しかったぜ、ゆっくり共の群れにレイパーありす十匹けしかけてやったんだ。 ハッハッ、あの時のあいつらの顔って言ったら・・・ …どうして死んじまうんだよ・・・まだ・・・これからじゃねーかよ・・・・」 男が嗚咽を漏らす。 よく見ると、ボールの中には栄養不足で赤ゆっくりになれず、 黒ずんで朽ちた実も混ざっていた。 -------------------------------- 「・・・死んでるのも混ざってたじゃない。」 自席に座った女が、隣席に座った先程の男にハンカチを差し出しながら、 咎めるような口調で、ヒソヒソと言った。 死んだ男は、悲鳴を上げて潰れてゆく、赤ゆっくりが好きだった。 物言わぬ赤ゆっくりの残骸など、何の興味も無いだろう。 ましてや、赤ゆっくりになる前に朽ち果てた実ゆっくりなど。 「いや・・・そうなんだけどさ・・・あいつらの親が・・・」 女の言葉の意図を理解して、ハンカチで涙を拭いながら答える。 「親・・・?」 「ああ・・・あいつらを生やしてた、れいむ・・・ 頭に鉄杭を打ち付けられてたんだ。」 れいぱーありすをけしかけた、ゆっくりの群れ。 その群れの生息地帯の外れにある森の中の洞穴で、 男は朽ちたれいむを見つけた。 その、何かから解放されたような安らかな死に顔を思い起こしながら、 男が答える。 「珍しくないじゃない。そんなもの。」 女が冷たく返す。 娯楽の少ない田舎故か、この近辺には、虐待お兄さん&お姉さん人口が多い。 森の中で、人の手が入った被虐ゆっくりが見つかることなど、 さして珍しいことではなかった。 「その杭に、コイツがぶら下がってたんだ。」 言って、男は懐から、ある物を取り出した。 「う・・・・・」 醜悪なソレに、女が思わず呻く。それから、 「ああ・・・・そういう事ね・・・」 と得心した様子で言った。 ジャラ ソレからは、錆びた鎖が垂れ下がっている。 その鎖に繋がれた物は、ゴムで包まれた、赤ゆっくり・・・なのだろうか。 ただし、饅頭皮は無い。 少し腐敗し、崩れかかった黒い餡子の塊。 その中に無造作に浮かぶ、剥きだしの二つの眼球だったもの。 剥きだしのピンク色の歯茎と、そこについている白い歯が、 眼球と眼球の間に浮いている。 そして、それを包む透明なゴムは、黄色く変色していた。 女や、他の仲間達が持参した赤ゆっくりを包むゴムとは違う。 明らかに、加工後、数ヶ月は経過している、ゴムの饅頭皮。 これを作る事ができた者は、恐らく一人しかいないだろう。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ?! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!!!!!」 まりさが、陸に打ち上げられた魚のように、突如として、 体がグネグネと曲がるほどに、ビクビクと跳ね出す。 まりさの体を力を込めて押さえつけながら、女が口を開く。 「ねえ、コレ、私に貰えないかしら?」 「ん・・・?別にいいけど、どうすんだ?こんなもの?」 女はまりさの金髪を撫でながら、笑みを浮かべて答えた。 「妹なのよ。この子の。」 -------------------------------- 「ゆ゛びりぎげぇぇっっ!?ぎっぐゆ゛っげっげっぎゆ゛ぎょげぇぇ!! ゆぎぎぃっ!!ゆ゛びゃりゃべぇぇ!?ゆ゛ぎがぁぁぁぁ!!!」 今日も、まりさは歌う。 まりさのおうたを。 母を想い、姉妹を想い、そして、赤ちゃんを想い。 揺れているまりさの三つ編みには、まりさの"妹"のまりさが、 しっかりと、結びつけられていた。 まりさのおうたの中で、この"妹"へは、どんな想いが込められているのだろうか? 女が、ソファに座り、まりさの歌声を聞きながら本のページを捲っている。 不意に、ページを捲ろうとした、その白い指が止まる。 「・・・・・・あら・・・」 何かに気づいたように、声を漏らし、 そして、満面の笑みを浮かべた。心から、嬉しそうに。 「まりさ、また、お歌上手になったわね。」 おわり -------------------------------- あとがき ちょっと自分で突っ込みどころなど。 「うちのゆっくりに今朝作らせたばかりの赤ちゃん」 →実際に仕込んで蔦が生えたのは前日ですが、 赤ちゃんの形になったのが当日ということで、強引に解釈してください。 この部分まで書いて、前々作の葬儀の場面に繋げた時点で、 「やべ、赤ゆ作ったの当日にしてた。」と気づきました。 赤ゆがはえてきてお姉さんもゆっくりできるよ!→晩ご飯はしちゅー の流れに変わる話を考える気力が出なかったので、妥協してしまいました。 まあ、新参空気の空気SSですし、誰も気にしませんよね? 「スーパー赤ゆっくりボール」から繋がるお話はこれでお終いにします。 暗めのお話で二本書いたので、今度は楽しいのを書いてみたいです。 短いやつを。 短いやつを。 by ゆっくりボールマン2世 このSSに感想をつける 選択肢 投票 しあわせー! (16) それなりー (0) つぎにきたいするよ! (0) 名前 コメント すべてのコメントを見る
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過去のツイートや本人の発言集から作成したプロフィール どんどん書き足してね! 【名前 ゆかり】 本名かどうかは不明 【年齢 27歳】 辻ちゃん加護ちゃんと同い年です!という表現をよく使う 【座右の銘:才色兼備、立てば芍薬 歩けば牡丹 歩く姿は百合の花】 よく歩くキョロちゃん 【特技 記憶力がものすごく良い、芸術トーク、特別を手に入れるためのプレゼン】 ゲランMAさんとの会話やLE VELVETSのライブMCなど、長文であってもまるでボイスレコーダーで録音したのかと思うほど詳細に記憶することができる。またゲランのMAやBAに驚かれるほどの知識を持ち、その芸術トークは読むものを圧倒させるほど。特別を手に入れるためのプレゼンは、本人が得意としていると公言しているが、ヲチャの中にまだ成功したところを見たものはいない。 【身長 167cm】 「ヒールを履くと180cm超え」というのがお気に入りで度々発言している。しかし「身長の割りに座高が低くて立つと背が高くて驚かれる」そう「ダサい低身長になるくらいならデカ女で結構」という発言もしており高身長が気に入っている模様(というより低身長を見下している) 【好きなコスメブランド GUERLAIN、SKⅡ、YSL、JILLSTUART】 特にゲランにはとても熱を入れており、MSにはほぼ毎回参加しているらしいMSを受けるたび美ログにMSさんとの会話をボイレコで録音しているのではないかという程細かくレポしていた(本人曰く芸術トーク)MAやBAに特別扱いされている(自称)肌が弱いとよく言っているが、成分が強いと評判なSKⅡは大丈夫らしい、、 【好きなアーティスト LE VELVETS、蘭寿とむ】 ベルベッツ(合唱隊)はおっかけもしているライブでは毎回泣いているらしいメンバーに覚えてもらっているのが自慢で、よくTwitterでメンバーに友達気取りでリプを飛ばしているライブでマナーの悪いファンを見つけては暴言を吐いている 【パーソナルカラー ブルベ夏(ピュアロマンティック)】 ちなみに皮膚は薄くて全身の血管が透けるほど。色が白くて合わないファンデも多数…らしい。ブルベだからピンクが馴染む!と思っているのかピンク系のコスメが好きみたいだが、実際は全く馴染んでおらず顔だけが真っピンクでチークもおてもやんになっている。
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主旨 ―はじめて女の子を好きになってしまった。 ひーちゃん(♀)が送る、甘く切ない一冬のラブストーリー。 主な登場人物 ひーちゃん 主人公 22歳女 可愛い(顔うpしての評判) 乳首弱い ね子 ターゲット 20歳女 色白 猫顔 細身 法学部 ひー太 元彼 22歳男 須藤元気似 短小早漏 いい奴だけどスレ民からの扱いヒドス 大まかな流れ 初めて好きになった同性 どうして良いのかわからないので安価 ↓ ほのぼのレイプ未遂で泣かれて逆ギレ 音信不通になりかけるも仲直り ↓ ひー太に協力を取り付ける ↓ ね子+バイト仲間4人と遊園地 可能性が見えてきた ↓ このまますんなりいけそうなことに戸惑うひーちゃん 宿題「愛の意味を考える」 ↓ いつのまにか半同棲 ひーちゃん飼い犬状態 ↓ ね子元彼と合コン? ひーちゃん拗ねてひー太(+男女1名ずつ)と飲みに ↓ 仲直りしようとするも電話で失言 ↓ 兄と実家帰る 再び落ち着きを取り戻す ↓ ね子と話し合いの結果「友達に戻ろう」と… 思った矢先に告白させられる ↓ ね子の合コン後、やっぱり別れることに ひーちゃんついに諦める
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890 名前: NPCさん 2006/12/05(火) 00 24 03 ID ??? 飛行機恐怖症の人が、どうしても飛行機に乗らなければならなくなった。 「飛行機がテロで爆破される確率はどのくらいなんでしょうか?」 専門家は答えた「1万分の1以下です」 「……別々の人間によって爆弾が2つしかけられる可能性は?」 「それこそ、1兆分の1以下ですよ」 以来、彼は嬉々として荷物に爆弾を忍ばせるようになった。 880を見て、なんとなく思い出したジョーク。 893 名前: NPCさん 2006/12/05(火) 00 27 29 ID ??? Q:始めてのコンベンションで困ったちゃんに遭う確率は? A:150%。最低一人には遭遇する確率が100%、そのうち50%が二人目に出会う。 895 名前: NPCさん 2006/12/05(火) 00 29 35 ID ??? 890 卓ゲ風に改変するとこんな感じか? 困ったちゃん恐怖症の人が、どうしても始めてのコンベンションにいかなければならなくなった。 「コンベンションで困ったちゃんに出会う確率はどのくらいなんでしょうか?」 専門家は答えた「10分の1以下です」 「……コンベンションで二人以上の困ったちゃんに出会う可能性は?」 「それこそ、1000分の1以下ですよ」 以来、彼は嬉々として困ったちゃんなった。 スレ119
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・この話は「ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編」の続きとなります。やっぱり既読推奨です。 それ以外の注意事項は前編を参照してください。 では、ゆっくりしていってね!!! こうして見事にハットトリックを決めた(てんこ談)俺は、 一匹減ったれいむ親子と共に、自宅前へと帰ってきた。 「ゆわぁ…おっきいおうちだにぇ、おかあしゃん!」 「しゅごいにぇ!ここがきょうかられいみゅたちのおうちににゃるんだにぇ!!」 「やっと・・・やっとここまでこれたよ……」 なにやら感動している。そんなに大きいか?確かに一戸建てではあるが。 「ここで『なんで一人暮らしの若者が一戸建てとか持っとるん?』とか言っちゃダメだよ! 今回そういうのは考えてないからね!ご都合主義で片付けといてね!!」 「てんこ…どうしたんだ?・・・誰かいるのか?それに言葉が・・・」 「え、なにいってるの?てんこはいつもどおりだよ!それにみればわかるでしょ。 ここには、おにいさんとれいむたちとてんこいがいにだれもいないよ?おにいさんだいじょうぶ?」 (えぇー…なにこのここわい…) てんこに軽く戦慄を憶えながらも、家に入る。感動で固まっていたれいむたちも急いでついて来た。 「ただいまー」 返事は返ってこない。 「帰ったぞー。…寝てるのか?」 「ゆわぁ~、とってもきれい!きょきょをれいみゅのおうちにしゅるにぇ!!」 「れいみゅもれいみゅも!」 「お、おちびちゃん!なんてこというの!ちゃんとおしえたでしょ!!?」 れいむたちが何か言っているようだが、俺にはよく聞こえなかった。 汚いれいむたちを家に入れる為の準備を始めようとすると、近くのドアの奥から足音が聞こえてくる。 ドアを開けたのは、ヒラヒラがついた服と布を纏った、紫色の髪の胴付きゆっくりだった。 「おや、おかえりなさいませ。ゆっくりできましたか?」 「なんだ起きてたのか、いくさん。何かしてたのか?」 「いえ、おにいさんと『そうりょうむすめさま』のかえりをまってただけです。 なぜかふくものがひつようなきがして、ばすたおるをとりにいってたのですが」 「・・・なんで分かったんだよ」 「いくはくうきがよめるゆっくりですから……」 「もうそれ空気を読むっていうより予知能力に近くないか?」 「まさか」 「ただいま、いく!きょうもたくさんけられたよ!きもちよかった~」 「そ、そうですか・・・よかったですね」 「うん!!」 この子は『ゆっくりいく』。てんこと一緒にペットショップに行ったときに出会ったゆっくりだ。 一目でてんこが気に入ってせがんできたのだが、どうやらこの二種は気が合いやすいらしい。 ペットショップの店員さんが言うには、ちぇんとらんや、おりんとさとりと同じようなものなのだとか。 凄まじいてんこの押しに負けた俺は、結局いくさんを飼う事になった。 が、いくさん(何故かこう呼んでしまう)は自分の事を『空気が読めるゆっくり』と言うだけのことはあり、 凄く気が利くゆっくりだ。俺も何度もお世話になっている。 主にてんこを諫めたり、てんこの行き過ぎを止めたり、興奮したてんこの気を逸らしたりする方向で。 後、愚痴を聞いてもらうことで少し気が楽になった。今やウチにはなくてはならない存在だ。 ちなみに散歩にはついて来ない。 「おふたりでゆっくりしてきてください」との事。 多分てんこと一緒だと思われたくないんだろうなぁ。言ってる時に目を合わせなかったし。 「およよ?そちらにいるのはどなたで?」 「ああ、こいつらは今日からウチに住むことになったれいむ一家だ。一匹少ないけど…」 「「「ゆっく(きゅ)りして(ちぇ)いって(ちぇ)ね!!!」」」 「はあ、ゆっくりしていってね。それでまたどうして」 「かくかくしかじか、ということだな」 「まるまるうしうしですね。なるほど。・・・あいかわらず、おひとよしですね」 「ハハッ。よせやいよせやい、照れるぜ!」「ほめてませんよ」 「まったく、そうかんたんにしんじるのも「いく?」・・・まあいいでしょう」 「ほら、おにいさん。いくもこういってるし、そろそろいえにあがろうよ! てんこちょっとつかれちゃった!…それともえんちょうせん、いっとく?」 「さて、さっさと家に入れるようにしないとなー!いくさん、タオル」 「はい」 「もう、いじわる・・・でもそれはそれでこうふんするよ……」 「どんだけ万能なんだ、お前……」 ―――――――――― タオルで綺麗になって居間に通されたれいむたちが目にしたのは、正に桃源郷だった。 いい香りがする広い部屋に、ふかふかのカーペットが敷かれた床。 部屋の隅には大きなクッションが置かれており、窓からはカーテンを挟んで、柔らかな日差しが差し込む。 れいむは感動のあまり、言葉が出なかった。 赤ゆたちもつい先程姉妹が殺されたショックで出してなければ、 確実にしーしーを漏らしていたところだろう。 「こ、ここにほんとうにすんでもいいの?」 「れいみゅこんにゃにきれいなおうちみちゃこちょにゃいよ!」 「ゆめみちゃい…」 「そりゃウチで暮らすんだからそうだろ。ちょっと待っててくれな。 お前ら風呂に入れてちゃんと綺麗にしたら、予備のクッションで寝床作ってやるから」 ―――やっぱり諦めないで正解だった。 れいむはあの惨めな生活を思い出して、幸せを噛み締めた。 まだこれ以上綺麗になれて、こんなに豪華なところに住めるなんて。 これに比べれば、汚れて腐臭のする場所で小汚いダンボールハウスに住みながら、 毎日命の心配をしながらビクビク過ごすあの生活など、クソもいいところだ。 やはりこれでよかったのだ。あのてんこの言う事になど耳を貸す必要はない。 れいむはここで今まで苦労した分、存分にゆっくりする。そして幸福なままゆん生を終えるのだ。 「さて、その前に晩御飯にするか。今日もちゃんと用意してあるぞ。 れいむたちは・・・てんこと一緒のメニューでいいのか?」 「うん。てんこはかまわないよ!!」 「れいむたちもそれでいいよ!!」 「ごはんしゃんっちぇあまあましゃんかにゃ?」「にんげんしゃんにょあまあましゃんちゃべちゃ~い♪」 「そっか。甘いの沢山用意してあるからな。じゃ、持ってくるから待ってな」 れいむが感動の余韻に浸っていると、人間が大きなお皿を持ってきた。皿の上には小さな山が出来ている。 人間が皿をテーブルに置くと、テーブルの上にいたれいむたちは、皿に蟻のように群がる。 「さあ、プチシューだぞ!皿いっぱいにあるから お前たち皆で食べてもきっと足りるはずだ。ケンカせずにゆっくり食べろよ!!」 「しゅ、しゅごい…」 「きょれじぇんぶちゃべちぇもいいにょ…?」 「しゅーくりーむさんがこんなに・・・」 「まあ、今ある分全部出してきたからな」 シュークリーム。ケーキと並ぶ、野良ゆっくりの中では最高の食べ物の一つだ。 れいむも人間が食べている所しか見たことない。ましてや野良が食べれた話など聞いたこともない。 話でしか聞いたことがない夢のお菓子。それがこんなに沢山、 しかも奪われる心配をせずに思う存分ゆっくり食べれるなんて… 「ゆっ?いくしゃんはちゃべにゃいにょ?」 少し離れているいくに聞く赤れいむ。勿論、心配する点は自分の取り分が減るのかどうかにある。 「いえ、わたしのぶんはほかによういされていますので… ぞんぶんにめしあがってください。・・・やめておいたほうが「いく?」おいしそうですねー」 「じゃあおにいさん、てんこたちおさきにいただくね!」 「ああ。俺達は後で食べるから気にするなよ!」 「おちびちゃん。おぎょうぎよく、みんなでいっしょに、ひとつずつたべようね!」 「わかっちぇるよ!」「なんでみょいいきゃらはやくしちぇにぇ!!」 「「いただきまーす!!」「「いちゃぢゃきまーしゅ!!」」 一斉にかぶりついた。 「むーしゃ、むーしゃ………し、し、し…し・あ・わ・せー!!!」 「むーちゃむーちゃ、ち・あ・わ・ちぇ~!!!」 とんでもなく美味しい。こんなもの食べたことがない。 少し前に食べた、あのクソまりさたちよりも断然美味しい。 思わずれいむは行儀も何もかも忘れて貪りたくなった。 「がひゅ!がひゅがひゅ!うっみぇ!きょれめっちゃうっみぇ!!」 おちびちゃんも我を忘れて、自分も周りも汚れるのをかまわず食べ散らかしている。 体が小さいので、プチシューでも一つ食べ切るのに時間が掛かるみたいだが、凄い食欲だ。 「むーしゃむーしゃ、ごっくん!おいしいよ、おにいさん」 一方てんこは、言葉とは裏腹に何故か少し残念そうに見える。 なんて奴だ。食べ慣れているから、もう飽きたとでも言うのだろうか? あんな贅沢者は放っておいて、自分とおちびちゃんで全部食べてしまおう。 「どんどんたべようね、おちびちゃん!」 「ゆん!ちょっちぇもおいちいよ!ね、れいみゅ!!……れいみゅ?」 もう一人のおちびちゃんが固まっている。どうしたのだろうか? 「おちびちゃん?おいしくなかったの?」 心配してれいむが近寄ると、赤れいむは 「ゆ、ゆげぇぇぇ!!かりゃいぃ!げぇぇ、ゆげぇぇぇぇ!!!」 餡子を吐き出した。 「お、おちびちゃん!どうしたの!!?あ、あんこはいちゃだめぇぇぇ!!」 「お、当たったか」 「うかつですね…だからいったのに」 「あははははは!!!」 人間達が何か言っているが、そんなことは今はどうでもいい。このままではおちびちゃんが… 「えれれれれ…も゛っ!え゛っ!も゛っも゛っも゛っも゛っも゛っも゛っ」 「れいみゅぅぅぅ!!ゆっきゅりしちぇぇぇぇ!!」 「あ…あぁ…あぁぁ……」 「おい、なんかヤバくないか?」 「あははははは!!…はぁ…はぁ……だいじょうぶだよ。まだなれてないだけだよ、きっと。 しんせんなはんのうだね。てんこもさいしょはあんなかんじだったしうらやましいよ!!」 「そ、そうか?…そう言われればそうだっけな……」 「ゆひぃ…ゆひぃ…おかーしゃん…もっちょ……ゆ…っ…きゅち………」 やがて、餡子を吐くだけ吐いた赤れいむは大人しくなった。 「お、おちびちゃん・・・?」「ちょっとどいてください」 いくさんが近寄って何度か触れてみる。 「しんでますね。」 「やっぱりか・・・」 「う゛わぁ゛ぁ゛ぁ゛!!またでいぶのおぢびぢゃんがゆっぐりしぢゃっだぁぁぁ!!!」 「ゆんやぁぁぁ!れいみゅにょいもうちょにょれいみゅがぁぁぁ!!!」 「あはは!!あははははは!!あははははははは!!!・・・ゲホッ、ゲホッ!あははははは!!!」 れいむたちは嘆き、てんこはとうとうテーブルをバンバン叩いて爆笑し始めた。むせてんじゃねーよ。 「どぉいうごどな゛の゛ぉぉ゛ぉ゛!!? どおじでしゅーくりーむさんたべでおぢびぢゃんがじんじゃうのぉぉぉ!!?」 「多分当たりを引いたんだろ。…おっかしいな。 そんなに簡単に死んじゃうような量は入れてないのに…」 「わげわがんないこといっでないでざっざどせつめいしろぉぉ!!!」 「ああ、分かったからそう怒鳴るなって。近所迷惑だろ。 今日のご飯は自家製ロシアンプチシュールーレットでな。 プチシューの中に得製ワサビクリームが入ってたやつが混ざってるんだ。 それを食べちまったんだと思う」 「ど、どおじでぞんなごどずるのぉぉぉ!!? からからさんがゆっくりできないこともわかんないのぉぉぉ!!?」 「え?だってお前たちがてんこと一緒でいいって言ったんだろ?」 「ゆっ!?」 「だから出す前に聞いただろうに……俺も普通ならこんなもの出すわけないって。 お前たちが虐められたいって言うからこそ、てんこと一緒のものをと思ったんだが… 結構なスリルが味わえるって好評なんだぞ?・・・てんこにだけな」 「え…じゃあ、いくがたべなかったのは・・・」 「いくさんはお前たちみたいにドMじゃないからなぁ。 それとは違う、ちゃんとしたまともなやつを用意してたさ」 「さすがにあれをたべるのはちょっと……」 「なんでそれだしてくれなかったのぉぉ!!」 「れーむのいもうちょかえちぇぇぇ!!」 れいむたちはもみ上げ(?)をわさわさ、ピコピコ振り回している。どういう原理かは知らない。 「いや、だから悪かったよ。にしても、何で死んじゃったんだろ?てんこは大丈夫だったのに…」 「やだな、おにいさん。わすれちゃったの? てんこがあれじゃもうたりないっていったから、わさびさんのりょうをふやしてくれたんでしょ? ほとんどわさびさんだけになってたから、なれてないれいむならいちころだね!」 「何でもっと早く言ってくれなかったのぉぉ!?助けるの間に合ったかもしれないでしょぉぉ!!?」 「あれくらいはふつうなんだから、どえむになさけはむようだよ!てんこにはそのきもちよくわかるよ…」 「お・ま・え・が基準になったら、この世のゆっくりは9割方虐死しとるわ!!」 「いひゃい!いひゃいよおにいひゃん!もうひゅこひゆびをひねっへもいいよ!!」 ダメだ。いくらつねっても、こういうのはこいつにはご褒美だったんだ。 そろそろ千切れそうだしやめとこう。不毛にも程がある。 「・・・いくさんも知ってたのか?」 「はい。でもくうきをよんだけっか、いわないほうがいいとおもいまして…」 「何の空気を読んだのぉぉぉ!?誰も喜ばないでしょぉぉぉ!!?」 「およよ、もうしわけございません」「おにいさん、ごめーんね☆」 「可愛く言っても誤魔化されないからな……」 もう我慢の限界だ! 「なんでもいいから、おちびちゃんをいじめたにんげんはもうゆるさないよ!!」 「おかーしゃんがしぇーしゃいしゅりゅよ!ちーちーもらちてあやまっちぇにぇ!!」 「・・・なんかお前たちおかしくないか?」 「「ゆ!!?」」 「いや、自分の子供が死んじまったら怒るのはわかるんだ。誰だってそうする。俺だってそうする。 でも問題はそこじゃなくてな。お前たちの反応が一々おかしいんだよなぁ」 「れーみゅたちなにみょおかちくにゃいよ!!ゆっきゅりごりょちのくちぇにしちゅれーだにぇ!」 「いやいや、おかしいってのは少し意味合いが違うんだ。 お前たちの反応見てるとさ。人の家や暮らしに感動して、虐められるのを嫌がる、 普通のゆっくりみたいだよなーって事。ドMだってんなら、それじゃおかしくないか?」 「そ、そ、そんなことないよ!?れいむいじめられるのだーいすき!!」 「にゃにいっちぇるにょぉぉ!!れいみゅはこんにゃじじいに「おちびちゃんはだまっててね!」ゆびぇ!!」 「うおぃ!自分の子供に何してんだ!! わかった!わかったからやめろって!!潰れて死んじまうぞ!!」 「ゆふー、ゆふー…わかってくれた?れいむたちこういうのがだいすきだから、きにしないでね!」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 残り一匹となった最後の赤れいむは、実の親の手にかかって虫の息だ。 「(うわぁ……マジかよこいつ…)ハッ、引いてる場合じゃない。てんこ、いくさん、ジュース!!」 「およよ、きんきゅうじたいですね。いきましょう」 「てんこのきゅうきゅうしゃがとおるよ!ひさんなこうつうじこもだいかんげいだよ!」 「それはきゅうきゅうしゃのいみがないのでは…「はよ行け!!」…おこられちゃいました」 結局赤れいむはオレンジジュースのおかげで一命を取り留め、 快復した頃には赤れいむもすっかり大人しくなっていた。 横で親れいむが睨んでいた様な気もするが、別にそんなことはなかったぜ!! 「いやー。疑って悪かったな。 てっきり単にウチに住みたかったから嘘ついてたのかと…」 「そ、そんなわけないよ!かっこいいにんげんさんをだまそうだなんて、おもいもしないよ!」 「しょ、しょうだよ!あんにゃにかんちゃんにしんじゃった、いもうちょたちがばかにゃんだよ…」 「いや、その言い草もどうかと……」 「ところでおにいさん。うそついてたら、どうするつもりだったの?」 「うん?……どうって、普通に出て行ってもらうけど。 あんな欲求が本当に無いならウチに住む必要もないんだしな」 「おにいさんのばか!!」ガスッ! 「あ゛いだぁ!!?」 てんこに向こう脛をカカトで蹴り抜かれた。体重が乗ってて凄く痛い。 「いってぇぇ!!てんこ、いつの間にこんな技術を…恐ろしい子・・・」 床を転がりながら言っても雰囲気もクソもあったもんじゃない。 「どえむはどこをどうすればいたいのかも、よくしってるんだよ!こんどてんこにもやってね!! …それよりも、そのままおいだすっていうのはよくないよ、おにいさん」 「な、なんでさ?別に楽な暮らしがしたいって気持ちは分からないでもないし、 なにも嘘吐いたくらいで殺さなくても…」 「あまいよおにいさん。ゆっくりのうそつきは、げすのあかしだよ。 げすはこりないからせーさいしておかないと、またひがいがでるよ!あくのめはつまないとね!!」 「そうなのか?・・・でも嘘くらい誰だって吐くし、殺すなんて…」 「だめですよおにいさん。そこはくうきをよんで 『なら足焼いて、目ん玉くりぬいて、飾りボロボロにしてから追い出してやるぜぇ!!ヒャッハーー!!』 とでもいっておかなければ」 ・・・・・・ 「・・・いくさん。一応聞いてみてもいいか?」 「さっきのはくうきをよんだことによる、ふくさんぶつです。 ふだんはあんなふうにはなせませんよ?」 「そっか。…空気読むって便利ですね」 「それほどでもないです」 「で、どうするの?おにいさん。てんこもいくのいけんにさんせいだよ! わるいゆっくりにはばつをあたえないとね!」 「・・・・・・じゃあ思い切って、やっちゃおうかなっ!」 「どおじでぞんなごどいうのぉぉぉ!!?」 「れいみゅちゃちにゃんにもちちぇにゃいよぉぉぉ!!!」 「え?分かってるよそんなこと。やだなぁ、もしもの話だって! お前たちがそんなやつじゃないって事ぐらい解ってるさ! さーて、さっさと片して風呂の用意でもしてくるわ。仲良くしてろよ!」 そう言ってお兄さんは居間から出て行った。後味の悪い空気だけが残る。 そんな中、てんこはニヤニヤしながら軽い足取りでれいむ達に近寄って来た。 「ねぇ、今どんな気分?逃げ場塞がれてどんな気分?」 「ゆぐぐぐ・・・」 「わっかりやすいわねぇ、あんた達。あれで気付かないのお人好しのお兄さんくらいよ? も少しうまくやりなさいよ。…まああの死に様には笑わせてもらったけど。ねぇ、いく?」 「まあ、かなりむざんなかんじになってましたね。あわれにおもいました。むーざんむーざん」 「いいのよ、こいつらそれが仕事みたいなもんなんだから。あなたも余計なこと言っちゃダメよ?」 「はぁ。そんなものですか・・・まあかまいませんが」 「ゆ…ゆ…ゆっぐりじね!ぱーふぇくとなでいぶをばがにじだやづはゆっぐりごろじでやるぅ!!」 「れーみゅたちはいもーちょがちんじゃっちぇきゃわいしょうにゃんだよ? やしゃしくしゅるにょがあちゃりまえでちょ!?」 「パーフェクト(笑)」「かわいそう(笑)」 「うがぁぁぁぁ!!じ「そんなこと言っていいの?」ゆ゛っ!?」 「あーあ、死ねだなんて言われて傷ついちゃったなー。ショックでなんだか叫びたい気分。 ・・・おにいさーん!!やっぱりこのれいむたちうそ「やべでぇぇぇぇ!!!」・・・なにが?」 「ばらざないで…でいぶだぢじにだぐないんでず。ここにいだいんでずぅ」 「なら、何か言う事があるんじゃないの?てんこ、そう口が硬いほうじゃないんだけど」 「じねだなんでいっでごべんなざい…」「聞こえなーい」 「もうなまいぎなごどいわないからぁ…」「なに?あんた達口の利き方もわかんないわけ?」 「てんごやいくさんにさからいばぜんがら…」「…まだわかんないのかしら」 「ど、どうずればいいのぉ!?ごれいじょうなにがあるのぉ!!?」 「あのね、“てんこ”じゃないでしょ? 様を付けなさいよデコ助野郎!」 「ゆ゛っ!?・・・てんこさまにはさからいばせん。なまいぎなごどもいいばぜん。 だがらうそついでだってばらざないでくだざい、おでがいじばずぅ・・・」 「…仕方ないわね。そこまで言われちゃ黙るしかないわ。てんこだって鬼じゃないんだし。 ・・・あ、そういえば忘れてたわ」 「な、なにをでず「一発!」ぶげぇ!!」 てんこの黄金の左を喰らったれいむが、部屋の端まで飛んでいった。 「おがーじゃぁぁん!!!ゆわ゛ぁぁぁ゛ぁ゛!!」 「うでをあげましたね…そうりょうむすめさま……」 「ど、どおじでぇ…?ゆるじでぐれだんじゃ……」 「だから言ったでしょ、忘れてたって。聞いてなかったの? あんた達、さっきお兄さんにえらくふざけた事言ってたじゃない。許さないとか、ジジイだとか。 その分よ。今の一発でそこのチビの分も許してやるんだから、感謝なさいな」 「う゛う゛…いだいよお…なんででいぶがこんなめ゛にぃ……」 「これからはお兄さんにも舐めた口利かないことね。次はバラバラに引き裂くわよ」 「どおじでごんなごどするのぉ…?いじめられるのがずぎじゃなかっだのぉ…?」 「ええ、確かに好きよ。でもそれは、あくまでも『人』に対しての話。 何が悲しくて、あんた達みたいなクズにまで低く見られなきゃならないのよ。 まあそういうプレイだっていうなら喜んで受けるけど。 それにね、これは言い忘れてたんだけど。 私、あんた達みたいなバカが苦しんで、のた打ち回る姿を見るのも大好きなの。 だから、沢山苦しんで、てんこに見せてね!」 「ぞ、ぞんな゛ぁ゛…でいぶたぢごんなにかわいそうなのになんでもっとやさしぐ…」 「だからぁ、それが良いっていってるんじゃない。バカなの?死んでよ」 「ゆ゛んや゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!ぞんなひどいこどいわないでよぉぉぉ゛!!!」 「おい、なんかさっき呼ばなかったか?」 「うん!れいむがはしゃぎすぎて、けがしちゃったの!なおしてあげてね!」 「えぇ? うわ、ほんとだ。何したらこうなるんだ? まるでハンマーで殴られたみたいじゃないか…」 「おうごんのひだりのいりょくがどんどん「いく?」かべにでもぶつかったのでは?」 「れ、れいむはだいじょうぶですから、おちびちゃんをおふろにいれてあげてくだざい…」 「そうか?…まあ餡子も出てないみたいだし、大丈夫か。 じゃあチビれいむ。風呂に入れてやるからついてきな」 「ゆん……」 こうして人間は再び、おちびちゃんと一緒に居間を出て行った。 部屋に残ったのは、「何日もつかな~♪」と鼻歌を歌うてんこ。 れいむに可哀相な物を見るような、哀れみの視線を向けるいく。 そして部屋の隅っこで、どうしてこうなったのかと静かに泣き続ける、体をヘコませたれいむだけだった。 部屋を出て風呂場へ向かう途中、俺は歩きながらずっと考え込んでいた。 どうにも調子が狂っているような気がする。 普段なら赤ゆを、てんこを基準にした力で蹴ったりすれば、死ぬ事ぐらいわかるはずなのに。 シュークリームの時だってそうだ。俺はそこまでうっかりしてない。 なのにどうしてこんなときに限って都合が悪く抜けてしまうのか。 まさか・・・いや、そんなはずはない。 もう深く考えるのはよそう。俺がすべきは、こいつらを満足させてやる事だ。 「なぁ、れいむ。この後また『する』んだけど、なにがいい? できればお前達の意見も聞いておいた方が失敗も少ないかもしれないだろ?」 「うるしゃいよ」 「…れいむ?」 「うるしゃいよ!!きゃわいいれーみゅをいじめようとしゅるじじいはだまっちぇちぇにぇ!!」 「おい、どうしたんだ?れいむ…」 また出てくる虐待の話に、とうとう赤れいむの不満が爆発した。 自分や母親がこんなにゆっくりできない気分なのも、元はといえばこの人間のせいだ。 「どうもこうもにゃいよ!じじいはことばがわからないにょ?おお、おろきゃおろきゃ! じじいはよけいなこちょかんがえにゃいでれーみゅのいうこちょきいてればいいんだよ!ぷきゅー!!」 「・・・」 「ぷひゅるるる。どうちたの?れーみゅのぷきゅー!がしょんなにこわかっちゃの? れーみゅがちゅよいっちぇわきゃったらおちょなちくどれいになっちぇにぇ!!」 騒いでいる赤れいむの声は思考に遮られて、途中から全然耳に入ってこなかった。 ―――こいつ無理矢理湯船に沈めたら、どんな反応するかな… 「…おわぁ!!何を考えてんだ、俺は! いかんいかん。なんて恐ろしい事を考えるんだ。 考えるな…普通に風呂に入れるんだ。沈めちゃダメだ…」 精神統一しながら風呂場へと向かう。勿論赤れいむの声など聞こえない。 「まっちゃく。はんろんもできにゃいにゃんちぇ、よわよわなくしょじじいだにぇ! こんにゃのこわがりゅにゃんちぇ、おかーしゃんもちゃいしたこちょにゃいにぇ! これきゃらはれーみゅがこきちゅかっちぇやりゅきゃら、よろこんでよにぇ!!」 調子に乗った赤れいむは際限なく罵倒する。赤れいむの中では、早くも自分が頂点に立ったらしい。 実際人間は(赤ゆから見て)逃げるように歩いているので、馬鹿が勘違いするのも仕方が無いのだが。 「きゃわいいれーみゅにきゃきゃればにんげんなんちぇひちょひにぇりだよ! しぇかいはれいみゅのものだにぇ!!ゆゆーんゆーん♪ゆゆゆにょゆー♪」 「俺はノーマル。俺アブノーマル……ちがうんだ、父さん。母さん。これには訳が……」 双方共に妙な幻想(幻覚?)を見ている様だが、この際それは気にしないでおこう。 ―――――――――― 親れいむの心配を余所に、入浴はつつがなく終わった。 不審な点といえば人間の様子が少しおかしかったくらいか。 さっぱりしたゆっくり一同は、殺風景な部屋につれてこられた。 壁にベルトのようなものが四つ埋め込まれてる以外は、押入れと冷蔵庫しかない。 ここは通称「てんこのどきどきしーくれっとるーむ」(てんこ命名)である。 要するに虐待専用の部屋だ。もちろんダサいので、その名前では誰も呼ばない。 用意されているのは虐待用の道具や、回復用のジュースのみである。 「さて、今日も虐待のお時間がやってまいりました。 充実した虐待ライフをお届けする、お兄さんです」 「まってたよ!おにいさん!」 「いえーい、どんどんぱふぱふー」 「れいむしにたくないよぉ…」 (なしゃけないおやだにぇー。れーみゅをみならっちぇほちいよ) てんこはノリノリで、いくさんは仕方なくといった様子で乗ってきた。 …もう少し快くしてくれよ。俺だって好きでやってんじゃないんだぞ。 「本日は土曜。それでもって新しい仲間を歓迎する意も込めて、 サタデーナイトフィーバーを開催しようと思う!いくさん、頑張ってくれ!」 「おまかせください。じかはつでんとか、できますから」 そう。いくさんの最大の特徴として、電気を発生させる事ができるというのがある。 これも空気を読むことによる副産物、との話だが、自分でも原理はよくわかってないそうだ。 しかしそんなことは、てんこには関係ないらしい。 いくさんが電気を出せると知った瞬間に、興奮のあまり床一面がネクターでびしょびしょになった。 泣く泣くカーペットをクリーニングに出す俺を余所に、てんこはいくさんにしがみついている。 当のいくさんは俺に助けを求めるような視線を送っていたが、見なかったことにした。 結局、放っておいたてんこが一人で勝手にヘブン状態になり始めたので、 流石にヤバイと思った俺達が折れて、週に一回電気を思う存分浴びせる事になった。 てんこはともかくいくさんに負担が掛かるので、それが限度なのだ。 名前についてはある理由があってのことで、別に語感がいいから云々というわけではない。 土曜に設定したのは、まあ狙ったからなのだが。 「さたでー…ない……?」 「説明するよ!サタデーナイトフィーバーっていうのは、 週に一回、土曜日に開催されるお祭りの事だよ! でも内容はてんこがいくの電撃を受けるってだけだよ!てんこによし、だね!」 「…なあ、いくさん。これも空気を読んだ副産物か?」 「いくはくうきをよむゆっくりなので、あえてここはなにももうしません…」 「大変だな。お前も……」 「およよよ、おにいさんほどではありませんよ」 「哀れむなよ…」 「じゃ、じゃあもしかしてれいむたちもでんきさんを…」 「まあそうなるな。でも安心してくれ。 今までの失敗を生かして、まず最初にてんこに手本を見せてもらうことにする」 「まかせといてね!ひさしぶりでよだれがとまんないよ…じゅるり」 「(気持ち悪いなぁ…)それかられいむ達にやってもらうからな。 なに、いくさんは空気が読めるゆっくりだからちゃんと加減してくれるさ。 俺もこれには慣れてるから、ギリギリのところで痛めつけてやれる。問題ないぞ!」 「うぅ・・・」 今までとは違って、何をするか、どれくらいのものなのかをしっかりと話されている。 適当な言い訳で逃げることはできない。唯一の救いは、今度は死ぬ心配がないことくらいだろうか。 今から降りかかるであろう災厄を思って体を震わせているうちに、 てんこはすでに壁に貼り付けにされていた。準備万端だ。 「じゃあいくさん、やってくれ」 「はい。では……ふぃーばー!!」 足を開いて片足に重心を寄せて、片手を腰に、もう片方をあげて、天を指差す。 名前にサタデ~を付ける理由にもなった、例のポーズだ。 するとどこからともなく起きた雷のように強烈な電撃が、てんこを襲った。 「ゆきゃぁぁぁぁ!!ぎもぢいい゛よぉぉ!いだくてしびれあばばばばばば!」 早くも泡を吹き始めた。最初から全開だ。 「キャー、イクサーン」 未だによく分からないが、何故かあのポーズを見ると言わなければならないような気がしてならない。 実際にこの台詞を聞いた後のいくさんは、俄然やる気に満ちている。おまじないみたいな物だろう。 「も、もうすこしいけますよ!ふぃーばー!!」 「あばばばば・・・ふぃ、ふぃーばばばばばばばば!」 これでもてんこにとっては致命傷になりえない。 が、れいむたちなら簡単にはじけ飛ぶだろう。馬鹿でもそれくらいはわかる程の威力だった。 「あ…あぁ…やめて、れいむこんなのされたらしんじゃうよぉ……」 「ゆんやぁぁぁ!びりびりしゃんきょわいよぉぉ!! くしょどれいはちゃっちゃちょやめちぇにぇぇぇぇ!!」チョロチョロチョロ あまりにも凄惨な光景に、自分がされているわけでもないのに錯乱するれいむたち。 実際に自分達がされるものとは、出力が段違いだと言う事も頭にはないようだ。 「よし、そこら辺でやめとこう!」 「は、はい!…ぜぇ、ぜぇ……」 「お疲れいくさん。ホレ、ジュース。 今日はまだあるからな。まずは早めに切り上げよう」 「んっくんっく・・・ぷはぁ。だいじょうぶそうですか?」 「まあ、まず大丈夫だろうな。なんせてんこだし。 一応ジュースかけにいってくるわ」 冷蔵庫からパックを取り出し、中身をてんこにぶちまけた。 風呂に入ったのが台無しになるがどうせこのあと疲れて、 全員入る気力がなくなるのだから先に済ませとこうという事だ。 磔のままぐったりしているてんこは、気を失ってもずっと小声で笑い続けている。 「ゆへへへへぇ…お兄さん…そんなところに突っ込んじゃ、てんこ壊れちゃうよ…」 「…起きろ!夢でも人に妙な事をさせんなっつーの!!」 「う……お兄さん?・・・おにいさん?あれ、みきさーさんはどこ…?」 予想より、恐ろしく嫌な意味で上を行っていたようだ。 が、これも毎度の事だ。冷静な自分に少しうんざりする。 「さて、次はお前達の番だな。どっちからにする?」 「ゆ…あ…れ、れいむは…」 「・・・・・・」 双方共に名乗りを上げない。当たり前だ。 あんなものを見せられて、誰が好き好んで名乗り出るものか。…一人を除いて。 れいむはもう、恐怖で我慢の限界だった。 少しでもいいから生き延びたい。おちびちゃんを犠牲にしてでもだ。 「お、おちびちゃんを「こいちゅをしゃきにしちぇにぇ!」 お、おちびちゃん!!?」 「こんなれいみゅをゆっきゅりしゃしぇないくしょおやはもういらにゃいよ! じじいたちははやきゅこいつをびりびりしゃんでころちて、 きゅーとなれいみゅにあまあましゃんちょーらいにぇ!! はやくちろ、このくしょどれい!!でないとまちゃぷきゅー!しゅりゅよ!!」 「どおじでぞんなごどいうのぉぉぉ!!?」 この土壇場で裏切られた。あんなに優しくしてやったのに、このクソチビ… 「それなら、もうおまえみたいなげす、れいむからおことわりだよ!! にんげんさん!はやくこいつころして、かわいそうなれいむをゆっくりさせてね!!」 「にゃにいっちぇるにょぉぉ!!?このゆっきゅりでなちぃぃぃ!!」 「うるさいよ!おまえがさきにいったんでしょ!そんなこともわかんないの!?ばかなの!?しぬの!?」 「ゆがぁぁぁ!!もうゆるしゃにゃいよ!おいくしょどれい!はやきゅこいちゅころちぇ!!」 自分を棚に上げた二匹の醜い争いが繰り広げられるが、こちらにとってはそんなことは関係がない。 呆然としているお兄さんを余所に、てんこといくの二人は、標的を決めた。 「じゃあ、おちびちゃんいってみようか」 「そうですね。それがいいとおもいます」 「ゆっ!!?にゃ、にゃんでぇ……?」 「お、おい、二人とも…」 「ちいさいこにたのしみをゆずってあげるれいむはいいゆっくりだね! てんこもそうおもうからさきにおちびちゃんからやろうね!!」 「いろんはありません。そうりょうむすめさま、もうしわけありませんが…」 「わかってるよ!さ、おちびちゃん。てんこがしっかりしばってあげるからね!!」 「あ、それなら俺が…」 「いいからおにいさんは、そこでしじをおねがいします。 かげんがむずかしいので、まちがいがおきないともかぎりませんから。」 「…ああ。わかったよ」 てんこはお兄さんから離れて、赤れいむを黙々と固定している。 「なにしちぇるの!れいみゅじゃなくちぇあいちゅをころちぇっていっちぇるんだよ!!?」 「黙りなさい」 「だりぇにむかっちぇくちきいちぇるにょ!?ゆっ・・・きゅち・・・」 「黙れと言っているのが聞こえないの・・・!」 「あ・・・あ・・・」 「言ってくれるもんね。クソ奴隷?誰のことかしら」 「じじ…「じじ?」…にんげんしゃんでしゅ…」 赤れいむは殺気を叩きつけてくるてんこを前に、一瞬で悟った。 こいつには勝てない。何があっても、どんなことをしても。 なら、こんな化け物を虐める事ができる人間は…? 「ご、ごめんなしゃい!れいみゅがわりゅかったでしゅ!」 「心のこもってない謝罪ほど意味の無いものもないわね。・・・ああ、あんたらの存在くらいかしら。 安心なさいな。私はアンタに何しようとか考えてないわ。殺しもしないしね」 「ほ、ほんちょでしゅか…!?」 「本当よ。・・・ただし、死ぬよりも辛い目には遭ってもらうけど」 「ゆっ!!?」 「怒ってるのは、私だけじゃないってこと。 いくは絶妙の加減を持って、アンタを苦しめるわ。覚悟しときなさい」 「しょ、しょんな・・・」 「万が一の事故も期待しない事ね。だって、今回はお兄さんも万全の態勢だもの。 お兄さんは、これにかけては本当に達人級よ。ギリギリの所を見極めるわ。あんたは絶対に死ねない」 「た…たしゅけちぇくだしゃい!もうなまいきいいましぇんかりゃ! みんにゃにしゃからいましぇんかりゃ!かわいきゅなきゅちぇもいいきゃられいみゅをたしゅけちぇ!!」 「それはもうあんたの親の口から聞いたわ。二度目はないの。 ゆっくり己の愚を悔やみなさいな。―――電撃地獄でね」 「ゆんやぁ!!ゆんやぁぁぁ!!!ごめんなしゃいぃ!おかーしゃん!だれきゃぁ!!」 親れいむは、当然ながらそっぽを向いていた。良い気味だとでも言わんばかりの顔だ。 「さ、おにいさんはじめようね!」 「え?ああ…でも助けてって」 「あんなにふんいきづくりまでするなんて、そうとうきたいしてるんだよ!」 「ならきたいにこたえなくてはいけませんね。……ふぃーばー!!」 先ほどのそれとは規模が大違いの、電撃というよりも電流が赤れいむを襲った。 「ゆんぎゃぁぁぁ!いぢゃいよ!あぢゅいよ!!れいみゅぢんじゃう゛よぉぉ゛ぉ゛!!」 「どう?いく」 「だいじょうぶです。よわくしてるのでつかれませんし、かげんもしやすいですね」 「よかった。じゃあおにいさん!ここからはまかせるね!」 「おねがいします」 「あ、ああ……あと一割、上げてみてくれ」 「はい。…ふぃーばー!!」 「あががががが!!だべが!おがーぢゃんば!?おどーぢゃんばぁ!!?」 「まだいけるな。あと二割」 「ふぃーばー!!」 「あ゛っ!あ゛っ!あ゛っ!あ゛っ!でっ!い゛っ!びゅっ!じっ!ん゛っ!・・・」 「ここらへんが限界か。いくさん、いけそうか?」 「はい。あとごふんはかるいです」 「い゛っ!ごべん゛なざい゛!でいびゅも゛うげんがいな゛ん゛でじゅ!!!」 赤れいむは無様に、泡を吹きながら命乞いをしている。 その姿を見て、俺は―――胸が高鳴ってしまった。 そうか。そういうことだったのか。 「・・・もう少し、いっとこうか」 「え?おにいさん、それでは…」 「かまわない。一瞬だけで良いから、全開にしてくれ」 「・・・?はい、わかりました……ふぃーばー!!!!」 「ゆ゛っ!!?ゆ゛っ!!ぎっ!!ゆびぇぇ゛!!!」『バン!!』 瞬時にいくの全力の高圧電流を流された赤れいむは、 一瞬腐りかけたトマトのように赤黒く膨れて、あっけなく破裂してしまった。 「ど、どおじで!?ころさないんじゃなかったのぉ!!?」 「なっ!?おにいさん、どういうことな…!?」 予想が外れたてんこは慌ててお兄さんを振り返った。 問い質そうとしたてんこが見たお兄さんは、 笑っていた。 「ははっ。そうだよ。こうすればよかったんだ。 何でもっと早く気がつかなかったんだろう。 ・・・そうか、そりゃてんこ相手じゃ無理だよなあ」 てんこには見えていた。お兄さんから噴き出す、圧倒的なオーラがっ・・・!! 「あ、あれはもしかして、愛虐(めぎゃく)鬼意山・・・なの・・・?」 「しってるのですか?てんこ!」 「ええ。以前、前のお兄さんの所にいたときに、少しだけ聞いたことがあるわ。 ゆっくりをストレス解消の為だけでなく、愛をもって虐待をする、究極の鬼意山の事だと…」 「そんなものが・・・しかしそれは!」 「ええ。当然虐待と愛護は相反するもの。決して相容れないものよ。 …でも、お兄さんは決してストレス発散の為に虐待をしていたわけではないわ。 むしろストレスの種になっていたはずよ」 「あ、わかってたんですか。「何よ?」いえ。…ならばどうして・・・」 「これはてんこの推論だけど…きっとあのでいぶ一家のせいね。 ゆっくりのことをよく知らなかったお兄さんは、だからこそゆっくりに優しくいられたのよ。 でもあのゲス饅頭と接してる内に、きっと真の虐待心が芽生えてしまったんだと思うわ」 「はぁ・・・」 「自分で言うのも恥ずかしい話だけど、お兄さんは本当にてんこを愛してくれてたのね… お兄さんは今まで虐待を、てんこをゆっくりさせる手段としか見ていなかったんだわ。 それじゃ虐待鬼意山としては目覚めないわ。虐待心なんて欠片も無いんだから。 でもあのクソ生意気で、腹が立つでいぶ達を潰す事で快感に目覚めてしまったのよ。 愛でお兄さんとしての穏やかな心を持ちながら、激しい虐待鬼意山へと変貌した者。それが愛虐鬼意山よ…!!」 (のってみたはいいものの、どこからつっこめばいいんでしょうか……) 「まさか本当に会える日が来るなんて、これなら・・・」 ―――てんこの全てを、捧げる事ができるかもしれない。 「てんこ!」 「は、はいっ!」 「今まで随分と溜まらせていたみたいだな。済まなかった。 …とても良い気分だ。まるで生まれ変わったような・・・ これからは本気で、お前が嫌だと思えるほどに虐待してやる! 心配する必要はない。安心しろ、俺の心は折れはしない。 なぜなら俺の目的はゆっくりが苦しむ姿を見るのと同じくらいに、 愛するお前の悦ぶ顔を見る事なんだからな! ついて来い、てんこ!!」 「お、お兄さん・・・「ご主人様だろ?舐めてんのか!!」はい!ご主人様!! もう隠さなくてもいいんですね!!てんこを・・・てんこを思いっきり虐めて!!!」 限りなくボルテージが上がる二人とは別に、冷静な者が一人。 (はてさて、どうしゅうしゅうをつけたものでしょうか…) 場の空気に流されずに止めた方がよかったのだろうか?とも少し考えたが、 (まあほっときましょう。しあわせそうですし、そういうのはやぼというものです) すぐ諦めた。空気が読めるというのも、良いことばかりではないのだ・・・。 「任せとけ!!・・・と言いたい所だが、その前に、やる事があるな」 「そうですね、ごしゅじんさま!」 そう言って一斉に見た先には、 話についていけずに呆然としているれいむがいる。 「ゆ、ゆっ!!?なに?なんなの!?」 一匹だけ残った親れいむは、いきなり視線を向けられてオロオロしている。 「いや?用意されたゆっくりをちゃんと最後まで虐待しないのは、鬼意山の名折れだろ。 ちゃんと済ませてからじゃないと次に行けないよなぁ?」 「そうですね!・・・ちゃんとゆっくりさせてあげないとね。えいえんに!!」 「ゆ、ゆわ…うぞでしょ…?ころさないっていったじゃない!」 「それはお兄さんの話だろ?今の俺は鬼意山だからなぁ。それはナシだ!」 「さあ、れーいーむちゃん、あーそびーましょ♪」 違う、れいむが憧れていたのはこんなものじゃないのに…… 「い゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!びりびりやだぁ゛!」 「ハッハッハ!安心しろ、ビリビリ以外にも沢山用意してあるぞ!!」 「いく、準備いい?今夜は長くなるわよ!!」 「…もうとまらないんでしょうね・・・わかりました!いま、まいります!」 彼らにとって今までの虐待は前座のようなものだ。 「「ヒャッハー!!虐待だぁぁァァ!!!」」 「やれやれ、もうひとがんばりしますか。・・・れっつ、ふぃーばー!!!」 「ゆ゛んや゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!やべっ!いだいぃぃ!!びりびりじゃんあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 真のフィーバーナイトは、これから始まる。 そして、一ヶ月が経った――― 人気がない公園の片隅に、破れた帽子をかぶった野良まりさがいた。 「ゆぐぅ…なんでかいゆっくりのまりささまがこんなめに… あのじじい、まりささまのばっじをとるなんて、いつかせーさいしてやるんだぜ!」 無論逆恨みである。単に素行不良で飼い主に見限られただけだ。 そんなまりさの前に現れたのは、一人の人間と、二匹のゆっくり。 ゆっくりは、世にも珍しい胴付きの、美しいゆっくりだった。 「ゆ…すごい……おいじじい!じじいはそこのゆっくりたちのどれいなのかぜ? なら、かいゆっくりになってやってもいいんだぜ!まりささまにばっじさんをあたえるんだぜ!」 「・・・」 「きこえないのぜ?まあそんなおろかなじじいもちゃんとつかってやるからかんしゃするのぜ! そこのびゆっくりたちは、まりささまのめかけにしてやるのぜ!!まりさのすっきりはすごいんだぜ! ついこのまえもばかそうなれいむをてんごくにつれてってやって、こどももくれてやったんだぜ!!」 「・・・キモッ」 「あ~ん?なにかいったのかぜ?まりささまはもともとかいゆっくりさまだったんだぜ? さからうととってもゆっくりできないことになるんだぜ!・・・きいてるのかぜ!? う゛がぁぁ!!むじずるなぁぁぁ!!!」 人間達は何も言わない。ただ、まりさの方に駆けて来た。 「な、なんなのかぜ!?そんなことしてもまりささまはおどろかないんだぜ! …とまらないといたいめみるんだぜ! ぷくー!「シュート!!」っひゅべぇぇ!!!」 「びぎゃぁぁ゛!!おぞらをとんでる……ゆ゛っ!?ばでぃざのすてぎなおぼーじがぁぁ゛!!」 ぷくー!と同時に人間に頬を蹴り上げられたまりさは、凄まじい勢いで回転しながら飛んだ。 飛んでいる最中に帽子は何処かへ行き、蹴られたときに開いた穴からは餡子が漏れ出し、ぐらついていた歯が軒並み抜け飛んだ。 「やべで!かぜざんがえじで!!おぼーじないどばでぃざ……ゆ゛え゛!?」 そのまま遠くへ飛んでいくと思われたが、軌道が急に変わり、まりさは直滑降する。 その先には当然地面があって、勢いよく地面に突き刺さったまりさは「びゅべぇっ!!」 潰れる事となる。 「ついに完成したか、怒雷舞シュート・・・!」 「怒雷舞シュート。お飾りやゆっくりの膨れた部分を取っ掛かりにして 強烈な回転をかけて、ありえない軌道を描かせる強烈なゆっ殺シュート。 成功すれば必ずゆっくりが死ぬという幻のシュートだよ…」 「…まあ、それはすごいですけど……」 「これを最初に喰らわせるのは、もちろんお前だ!てんこ!!」 「いいよ、ごしゅじんさま!まぼろしのゆっさつしゅーとのいりょく、みせてもらうよ!」 「フン、いくら強がっても体は正直だな。 お前の足元、ネクターでびしょびしょだぞ!随分とはしたないじゃないか?」 「これはこわいんじゃないよ、うれしいんだよ・・・! さあ。きてね、ごしゅじんさま!これまでのしゅぎょうのせいか、てんこにぶつけてね!!!」 「うおぉぉぉぉ!!いっけぇ、俺の怒雷舞シュートぉ!!」 「うきゅぅぅ!ご主人様、素敵よ!!てんこのネットが突き破られりゅル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛!!」 「どうだ……『ゴズッ!』「ぶぎゅん!!」よっしゃ!見たか、てんこ!!」 俺が愛虐鬼意山として目覚めてからというもの、いくつものゆっくりを糧に、俺は鍛えぬいた。 だが、それでもきっとてんこの限界には届かないだろう。「うぐぅ…今のは効いたわ、ご主人様…」ほらな。 俺の技と共に、てんこのマゾッ気と耐久力も成長しているのだ。 正直あのまま虐待に目覚めないまま過ごすのと、今の生活を送るのと、 どちらが幸せになれたのか、俺にはまだ分からない。 が、今はそんなことを考えるよりも、やるべき事は沢山あるのだ。 さし当たっては、改良版の“風羅印愚怒雷舞シュート”の完成を目指すことにする。 どちらが良かったのか、判断するのは全てが終わってからでも十分間に合うだろう。 なぜなら 「まだまだ、俺の限界はこんなもんじゃないぞ!!」 「いいわ、ご主人様!てんこもう立ってられない!もっと激しく叩きつけて!」 「うおらぁぁぁ!!」 「むぎゅん!・・・ごひゅじんしゃま、次はあの木に」「うおらぁ!!」 「きゃいん!!」 この長く険しいゆ虐道を、俺はまだ登り始めたばかりなんだから!! 「・・・とりあえず、ふぃーばーいっときます?」 めでたしめでたし ・あとがき 長えよ!あと、タイトルあんまり関係なかった。 でもたまには何も考えずにバカな物書くのも良いなーって思いました。 あと、台詞だけで書くと内容の割にすごく長くなる事に、今更気付きました。要精進です。 では、ここまで読んでくださった方々に感謝を。 どうも、ありがとうございました! 小五ロリあき ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 412 僕と『あの子』とゴミ饅頭と ふたば系ゆっくりいじめ 446 俺とゲスと自業自得な餡子脳 ふたば系ゆっくりいじめ 460 弱虫まりさとほんとの勇気 ふたば系ゆっくりいじめ 484 ドスと理想と長の資格 前 ふたば系ゆっくりいじめ 494 ドスと理想と長の資格 後 ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編