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【作品名】 NHKにようこそ! ED映像(前期) 【ジャンル】アニメED 【名前】最大サイズの赤ちゃん人間 【属性】最大サイズの赤ちゃん人間 【大きさ】目だけで銀河の7倍程度。全身はその20倍程度なので銀河の140倍程度。 【攻撃力】【防御力】【素早さ】大きさ相応の赤ちゃん人間並。 【特殊能力】なし。 【長所】でかい。 【短所】でかいだけ。 【備考】1 10あたりで登場する。 普通の赤ちゃん人間や冷蔵庫、クーラーなどが地球上で踊る→ズームアウトして地球全体が映る →さらにズームアウトして火星と小惑星群が映る→さらにズームアウトして土星が映る →さらにズームアウトして(いきなり激しくズーム)銀河が映る →さらにズームアウトすると銀河周辺の宇宙は赤ちゃん人間の目だった →さらにズームアウトしてその赤ちゃん人間の上半身が映る という流れなので普通の赤ちゃん人間を内包した別の赤ちゃん人間だと考えられる。 【備考2】容姿はどう見たって人間じゃないけど、「赤ちゃん人間」って名前だしもしかしたら人類でるかもしれないのでこのスレに参戦できるか微妙 --- vol.3 17 :格無しさん:2011/06/06(月) 21 33 55.31 ID rz75W7f1 16 名前だけで特定するほかの要素が無いなら大丈夫じゃね。 本来は人間でも、バケモノ化したあと任意で人間に戻れるとか じゃないならいいかもしれんし。 赤ちゃん人間 考察 大きさ勝負で エンキドゥー>赤ちゃん人間>ビクトリーグレイモン
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作品名】NHKにようこそ!(ED映像) 【ジャンル】アニメED 【名前】赤ちゃん人間 【属性】最大サイズの赤ちゃん人間 【大きさ】目だけで銀河の7倍程度。全身はその20倍程度なので銀河の140倍程度。 【攻撃力】【防御力】【素早さ】大きさ相応の赤ちゃん人間並。 【特殊能力】なし。 【長所】でかい。 【短所】でかいだけ。 【備考】1 10あたりで登場する。 普通の赤ちゃん人間や冷蔵庫、クーラーなどが地球上で踊る→ズームアウトして地球全体が映る →さらにズームアウトして火星と小惑星群が映る→さらにズームアウトして土星が映る →さらにズームアウトして(いきなり激しくズーム)銀河が映る →さらにズームアウトすると銀河周辺の宇宙は赤ちゃん人間の目だった →さらにズームアウトしてその赤ちゃん人間の上半身が映る という流れなので普通の赤ちゃん人間を内包した別の赤ちゃん人間だと考えられる。 2スレ目 445 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2009/03/30(月) 16 25 08 赤ちゃん人間考察 ○○○○○○太陽~山下健太郎 大きさ勝ち この上は無理 赤ちゃん人間>山下健太郎
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テスト テスト 2
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赤ちゃん用品をそろえるとなると,やっぱり赤ちゃん本舗ですよね!私の家の近所にも実家の近所にも赤ちゃん本舗があるので,妊娠が分かってから毎週通っています。うちの両親も昔はこんな便利なお店なかったよーなんていいながら暇さえあれば通っているみたいです。たぶん今日行ってきたんだろうなと思うのは,両親それぞれからこんなの知ってる?みたいな知ったかぶりメールが来る時ですw赤ちゃん本舗ってすごく大きいですよね。品揃えもいいし,かといってお店の人が付きまとってくる(笑)なんてことはないですよね。デパートなんかの赤ちゃんコーナーだと,結構ついて回って説明してくれますよね。聞きたいときはいいのですが,下見だけのときはちょっと勘弁って思います。赤ちゃん本舗は聞いたらついて回ってもくれるし,あとは普通のお店と同じ様に特に干渉してきませんよね。また明日も行って来ようかな~
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435 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2007/10/29(月) 23 35 34 ID ??? うちの鳥取では事件の背景を何から何まで《暴露》しても構わない。そんなリアリティ発揮してもしょうがないだろ。 エンディング終わればセッション閉じるんだからさ。次のアクトまで引くことないわけだし。 なんで真相を完全暴露を厭うのかわからん。 ほろ苦さを漂わせて、渋く落としたいのかも知れんが、トーキーPLにそういうエンディングを好まないなら、無理強いしてもしょうがないし、 好むなら勝手にそれをやってくれるはずだ。 RLはキャストの活躍を通して語るべき物語を語り終えたのだから、RLの中のあり得べきN◎VA像をPLに強いるのはナンセンスだ。 強いるなら強いられてるとPLが思わないくらいカッコ良く納得出来るものぐらい用意しとけ。 まーかくいうオレもキャンペーンの途中で、まだそれは内緒でプリーズってネタを《暴露》されたとき PLにリアル《プリーズ》して、その《暴露》に対してさらに《暴露》(←死んだゲストで余っていた)を使って、 せっかくの《暴露》も、続いて起こった追加《暴露》によって世上の話題を攫われてしまった的演出で 続くキャンペーン瓦解を勘弁してもらったよ PL「演出は?どんなインパクトのあるニュースだったの?」(困っているRLを見てニヤニヤしながら) オレ(RL)「(…困り切って)カルガモの赤ちゃんが生まれた、で。」 鳥取ではキャンペーン瓦解《暴露》をリアル《チャイ》で防いだ、なんて言われてることに…orz それ後、しばらくアクトのエンディングで《暴露》を飛ばす前に「カルガモの赤ちゃんが生まれた、で経験点貰っていいw?」 と弄られることになりました。 なんつーか、ダメな吟遊詩人系困ったチャンGMでも愛嬌でPLに愛され得る、というちょっといい話、というオチで一つ。 436 名前:435[sage] 投稿日:2007/10/29(月) 23 39 37 ID ??? 434 すまん、ここN◎VAスレじゃなかったのね。誤爆した。申し訳ない。 ええと、セッション進めている途中でのちょっと出た雑談をいつまでも続けて セッション進行に問題を来すよう困ったチャンPLっているよね!俺とかね!って困ったチャン報告という事で! …orz 引き続き困ったチャン報告と報告に対する考察をどうぞ! スレ142
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【作品名】 NHKにようこそ!(ED映像) 【ジャンル】アニメED 【名前】赤ちゃん人間 【属性】不明。人間のような何かだと思われるが外見を見る限りでは人間ではない。 【大きさ】日本よりやや大きい程度 【攻撃力】【防御力】【素早さ】大きさ相応の機敏な成人男性並。 【特殊能力】なし。 【長所】でかい。 【短所】でかいだけ。 【備考】地球との比較から日本よりやや大きい程度の大きさがある。 赤ちゃん人間の絶対的な大きさが分かるのはこのシーンだけなのでこのサイズを基点とする。 参戦:vol.1 294 :格無しさん:2012/02/14(火) 16 25 10.33 ID ue0tmRaH 赤ちゃん人間考察 イタリアの下位互換版 イタリア>赤ちゃん人間>黒崎一護(完全虚化)
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うすみどり色の茎。 その先にはいっぴきの実れいむが実っている。 「ゆぅ、ゆぅ、むーにゃむにゃ」 茎から離れ、うまれ落ちる時を待ちながら、来るべきゆっくりしたゆんせいに思いを馳せて実れいむは穏やかな呼吸をする。 そして。誕生の時はすぐに訪れた。 ぷちりと音がして、れいむは茎からぽとりと離れた。 「ゆぅ、ゆゆゆっ、ゆっくちうまれりゅよっ!」 自分の誕生を祝ってくれるであろう両親に向かって、初めての言葉を放ちながら、れいむはぱちりとおめめを開いた。 しかし母親の「れいむのあかちゃんゆっくりしていってねっ!」という言葉も、父親の「まりさのあかちゃんとってもゆっくりしてるのぜっ!」という言葉も返ってくることはなかった。 「おかーしゃ?おとーしゃ?どきょにいりゅの? きゃわいいれいみゅがうまれたよっ?」 れいむは両親の姿を探して。右を見て、右を見て、もう一度右をみる。 「ど、どきょにもいにゃいよっ!…ゆ、ゆ、ゆびええええええん」 生まれる前のまどろみの中で思い浮かべていた状況とはあまりにかけ離れた現実にれいむは泣き出してしまう。 そんなれいむに声をかける者があった。 「あら、生まれていたのね」 「ゆ、ゆぐすっ。…にんげんしゃん?」 それは人間の女性であった。生まれたばかりのれいむであるが、多少の知識はあんこを通じて流れ込んでいる。 どうすればゆっくりできるかは知っているし、人間さんの情報もおぼろげながら頭の中にあった。 涙ぐむれいむを見て、人間さんは申し訳なさそうな表情を浮かべて言った。 「ごめんなさいね。すぐに気づいてあげられなくて。寂しかったでしょう?」 「ゆぅ、にんげんしゃんはだありぇ? ゆっくちできりゅひと?」 両親の姿はなく、代わりに現れた人間さんにれいむは不安げに尋ねる。 人間さんは微笑みを浮かべて答えた。 「私はあなたの飼いぬしさんよ」 「か、かいぬししゃん?」 「そうよ。あなたのお父さんとお母さんに頼まれてあなたと一緒にゆっくりすることになったの」 「ゆぅ、そうだりょっ!おとーしゃは? おかーしゃはっ?どこにいりゅのっ!?」 「さぁ。私にはわからないわ」 れいむの問いに人間さんは視線をそらして答えた。 「じゃ、じゃあごはんしゃんは?しゅーりしゅーりはっ? れいみゅはどうすりぇばいいのっ?おとーしゃとおかーしゃがいにゃいと、れいみゅゆっくちできにゃいよっ!…ゆぅ、ゆっくちできりゅよっ」 再び泣き出しそうになるれいむの頬を人間さんは優しくなでる。 「大丈夫。安心してね。まだ小さいあなたの面倒は私がしっかり見てあげるから」 「ゆゆっ、ほんちょっ?」 「ええ。本当よ。そうね、まずはご飯にしましょうか。…はい。赤ゆっくりの最初のご飯は、この茎がいいんでしょう?」 そう言うと人間さんは、手を伸ばし一本の茎をれいむの前に置く。 「ゆっ! あみゃあみゃなにおいがすりゅよっ! むーちゃむー、きゃたくてたべりぇにゃいよおぉぉぉぉぉ!」 「あら。そういえば、茎はそのままじゃ固くて食べれないから母親が噛んでやわらかくしてあげるんだったわね」 人間さんは少し思案すると一台の機械を取り出した。 「ゆぅ? そりぇなぁに?」 「これはね、ミキサーっていうの。少し待ってね」 人間さんは機械の中に茎を入れ、ふたを閉めるとスイッチを入れた。 「ゆゆゆぅ。にゃんだかゆっくちできにゃいおとだよぉ」 刃が回転し、茎を刻んでゆく音にれいむは身を固くする。 「そう? でももう終わりよ。…はい。これなら食べられるでしょう?」 人間さんはミキサーで半液体状にした茎を小さな皿に入れてれいむの前に置く。 「ぺーりょぺーりょ。ち、ちあわちえぇぇぇぇ!」 初めて食べるごはんさんの味はとっても甘くて、こんなに特別なごはんさんがもらえる自分はきっと特別な存在なのだとれいむは思った。 「よかったわね。…ふふ。やっぱり赤ゆは可愛いわあ」 ちあわちぇぇぇを連呼しながらペースト状の茎を食べるれいむを見て人間さんはニコニコと笑う。 れいむと人間さんの生活はこうして始まった。 ・ ・ ・ 「ただいま。れいむいい子にしてた?」 「おねーしゃんおきゃえりなしゃいっ! れいみゅ、いいきょにしてたりょっ!」 「ふふ。そんないい子のれいむにおみやげがあるわよ。…はいっ。チョコレートよ」 「ゆゆっ!ちょこれーとしゃんはとってみょあみゃあみゃでゆっくちできりゅよっ!」 人間さん改めおねえさんは、れいむをとても手厚く扱った。 大きな木編みの籠に木屑を敷き詰めたおうちを用意し、それをれいむのゆっくりプレイスにしてくれた。 中にはきれいな水が入った水のみ場や、やわらかい綿が詰まったクッションなどが置かれていて、それはそれは素敵なゆっくりプレイスだった。 そこでれいむはゆっくりの限りを尽くした。 「こーりょこーりょするりゅよっ!こーりょこーりょ、こーりょこーりょっ!」 「のどがきゃわいたから、おみじゅをのみゅよっ! ごーきゅごーきゅっ!」 「ゆぅ、ちゅかれたかりゃすーやすーやすりゅよっ! ゆゆぅ、とってもふきゃふきゃなべっとしゃんだよぅ」 人間さんはゆっくりプレイスをれいむに与えただけではなかった。 昼間の間は『お仕事』に行っているのでれいむと遊ぶことはなかったが、帰ってきたらおいしいごはんさんやあまあまをくれるし、すーりすーりも欠かさずしてくれた。 そんなゆっくりした生活を続けているうちに、れいむは両親がいないことなどどうでもよくなった。 「ちちち、ちあわちぇぇぇぇぇ!」 「喜んでくれてなによりだわ。…それともうひとつ。今日はれいむにプレゼントがあるの」 チョコレートをがっつくれいむをいとおしげに眺めていたおねえさんは、れいむが食べ終わるのを見計らって一つの包みをとりだした。 「ゆぅ? ぷれじぇんとしゃん?」 「そうよ。…これでよしっと」 おねえさんは包みから出したものを、れいむのゆっくりプレイスである籠の一角に置いた。 「ゆゆゆっ? こりぇにゃあに?」 れいむにはおねえさんが置いたものが一体何なのかよくわからなかった。 疑問符を浮かべるれいむを、おねえさんはやさしく持ち上げてプレゼントの上へと置く。そしてその背中を軽く押した。 「おしょりゃを…ゆゆぅ? …ゆぅうううう!? ゆっくちしゅべりゅよおおおおおお!?」 それは滑り台だった。おねえさんは手先が器用だったので、れいむのために赤ゆっくりサイズの滑り台を自作してくれたのだった。 なんの説明もなしに滑ったれいむは最初のうちこそびっくりしていたようだったが、やわらかい木屑の上にぽすんと着地してしばらくすると瞳を輝かせる。 「にゃ、にゃんだかとっちぇもたのちいよっ! おねーしゃんっ!もういっきゃいやりたいよっ!」 「後ろの階段から登って滑るのよ。自分でできるかしら?」 「ゆぅ! ゆっくちのぼりゅよ! ぴょーんぴょーん…ゆゆ! ゆっゆぅー!」 れいむは滑り台で色々な滑り方をして遊んだ。 「こーりょこーりょしゅべりゅよっ!」 「うしりょかりゃしゅべりゅよっ!」 「ふつーにしゅべりゅよっ!」 そのたびにおねえさんは、かわいいだの、ゆっくりしてるわねだの言ってれいむを褒めてくれた。 後ろ向きに滑ったり、回りながら滑ったりとしていると、いつもと違う視点でものが見える。 滑っているうちにれいむはあるひとつの物体の存在に気づいた。 「ゆ? おねーしゃんっ。ありぇはにゃあに?」 それはれいむのゆっくりプレイスである木の籠と同じ机に置かれていた。30センチほどの高さの茶色い円柱状の物体である。 「これ? …これはね。鉢植えよ」 「はちうえしゃん?」 「そうよ。お花さんを育てるための、まあゆっくりプレイスみたいなものね」 「ゆゆ? でみょ、おはなしゃんははえてにゃいよっ?」 れいむの言うとおり、その鉢植えには何も生えていなかった。ただただ茶色い苗床があるばかりである。 「まだ生えてないけど、毎日おみずをあげてれば…そうね。れいむの赤ちゃん言葉が抜けるころには生えてくると思うわ」 どいうわけか。れいむにはその鉢植えさんが気になって仕方がなかった。だかられいむはこんな発言をした。 「ゆっ! れいみゅがはちうえしゃんにおみじゅをあげりゅよっ!」 その言葉を聞いておねえさんは目を丸くする。まさかそんなことをれいむが言い出すとは思ってもみなかったのだ。 しかしすぐにおねえさんは笑みを浮かべて、れいむの頬をすりすりと撫でる。 「偉いわねれいむ。アレのお世話を自分から言い出すなんて」 「ゆぅ、おねーしゃんのしゅーりしゅーりはゆっくちできゅりゅよぅ」 幸せそうに目を細めるれいむをみておねえさんは言った。 「じゃあ、鉢植えはれいむに任せてもいいわね?」 「ゆっ! はちうえしゃんはれいみゅにまきゃしぇてねっ!」 ・ ・ ・ そうしてれいむはおねえさんがお仕事に出ている間。鉢植えの世話をすることになった。 世話といってもできることは限られている。というよりも一つしかない。 水やりである。 おねえさんは器用な手先を駆使して、れいむのおうちから鉢植えのふちまで続く階段を作り、箱ブランコのような形をした水やり装置を設置した。 おねえさんがあらかじめ水の入った容器を装着しておけば、あとはれいむがそれを引っ張るだけで箱ブランコのゴンドラの部分が傾き、水をあげられる仕組みの装置である。 おねえさんの手間はむしろ増えていたが、それはそれ。手伝いをしたがる子供をむげにはできないのと同じである。 「ゆっ! はちうえしゃんのおしぇわのじかんだりょ! ぴょーんぴょーんっ!」 れいむは赤ゆっくりにとっては相当の高さを登り。 「ゆっ! ひっぱっちぇおみじゅをあげりゅよっ! ぐーいぐーいっ!」 相当に重いであろう水やり装置を引っ張った。 その辛いお世話を、れいむは途中で放り出すことなく毎日続けた。 おねえさんにゆっくりして欲しい(実際には負担を増やしているだけなのだが)というのも世話を続ける理由の一つであったが、それよりもれいむ自身が、鉢植えのそばにいると何故だかゆっくりできたのだ。 「ゆぅ、はちうえしゃん、ゆっくちおはにゃしゃんをはやしちぇねっ!」 鉢植えから芽が出ることを想像しながられいむはお世話が終わった後も長い時間そのそばで過ごした。 そんな風に世話を頑張るれいむを見て、おねえさんは色々なご褒美をくれた。 様々な種類のあまあまや、おねえさん自作の赤ゆっくり用遊具などである。 昼間は鉢植えの世話をして過ごし、おねえさんが帰ってきたらあまあまを食べて、一緒に遊ぶ。 「ゆっくちできりゅよっ」と「ちあわちぇぇぇぇ」に彩られたれいむの時間は瞬くまに過ぎていった。 ・ ・ ・ 「ゆっ! もうこのすべりだいさんはつかえないよっ! このぶらんこさんもだよっ!」 時は流れ、れいむの体は片手に十分な余裕を残す赤ゆっくりサイズから、両手に余る子ゆっくりサイズにまで成長していた。 その喋り方にも既に赤ゆ言葉の片鱗はない。 「おねーさんっ! おうちがせまくなってきたよっ! おひっこししないとれいむゆっくりできないよっ!」 その日はおねえさんの「お仕事」がお休みの日で、おねえさんがお昼近くまで寝ていることをれいむは知っていた。だからおねえさんを起こすためにれいむは声を張り上げる。 「おねーさんっ!おきてねっ!れいむがゆっくりできてないよっ!おねーさんっ…おいばばぁっ!ゆっくりしてないでとっととおきろっ!」 れいむの呼びかけが罵声に変わるころになって、おねえさんは起きだしてきた。 「ゆっ! おねえさんっゆっくりしすぎだよっ! はやくあたらしいゆっくりぷれいすをよういしてねっ! あまあまもねっ!」 れいむの言葉におねえさんはいつものように笑って答えた。 「そうね。あなたももう大きくなってきたし、新しい場所に移りましょうか」 おねえさんはれいむを両手で包むようにして持ち上げる。 「ゆっ。そういえばおねえさんっ、はちうえさんはぜんぜんめがでないよっ! おねえさんはのろまのうえにうそつきだねっ」 れいむは今でも鉢植えの世話は続けていたが、その態度は非常に恩着せがましくなっていた。 だがそんなれいむをおねえさんは叱るでもなく、ただただ笑っていた。 「さぁ。ここがあなたの、最後のゆっくりプレイスよ」 「ゆっ? さいご? …ゆべえぇっ!?」 おねえさんは両手で持っていたれいむを『最後のゆっくりプレイス』へと乱暴に落とす。 「い、いたいよ! れいむのすてきなあんよがきずついたらどうするつもりっ!? それにとってもせまいよっ! もっとひろいゆっくりぷれいすじゃないとれいむゆっくりできないよっ! はちうえさんのおせわもしてあげないよっ!? それでもいいの!?」 怒涛のごとく罵声をくちにするれいむに、おねえさんは優しく尋ねた。 「ねえれいむ。あなた、自分が今どこにいるのかわかる?」 「ゆっ?」 聞かれてれいむは自分の周りを見る。 今れいむがいるのは、入れられているのは透明の容器。あんよが落とされた痛みとは別の痛みでちくちくする。 とてもとても小さなころ、れいむはこれを見たことがあった。そのときは外側から、今は内側から。 「み、みきさー、さん?」 「正解。えらいわれいむ。よくわかったわね」 言いながらおねえさんは、ミキサーの蓋を閉める。 「ゆ?お、おねえさん?なにをするの? おね、おぼがぁあああああああああああああああああああ!?」 躊躇なく。おねえさんはれいむが入ったミキサーのスイッチを入れた。 れいむの足元の刃がうなりをあげて回転し、その身を切り刻む。 「…!」 あんなにやさしかった奴隷のおねえさんがどうしてこんなことをするのかれいむには分からなかった。 とにかく逃げなければとれいむは思う。 しかしれいむは動けない。あんよが切り裂かれたから。 れいむは叫べない。喉がすり潰されたから。 れいむは何も見えない。おめめが引き千切られたから。 そして。中枢餡も粉砕されて。れいむはなにも考えられなくなった。 ・ ・ ・ 「ちょっと育てすぎたわね。ミキサーにだいぶ負担をかけちゃった」 反省反省とつぶやきながらおねえさんはミキサー本体から容器を取り外す。 その中にはドロドロの茶色い餡子ペーストになったれいむが詰まっている。 それをおねえさんは、れいむが一生懸命世話してきた鉢植えのそばへと持っていった。 「さてと。取り出したるはゆっくりの素」 おねえさんは小さな容器に入れられたゆっくりの素、精子餡を鉢植えの苗床、茶色い餡子へと注入する。 するとすぐにニョキニョキとうすみどり色の茎が生え、そこにぽこりぽこりと小さな実ゆっくりが実ってゆく。 まだお飾りもない状態である。 「そこにこの元はゆっくりをかけて、と」 かつてれいむであった餡子ペーストをおねえさんは苗床へとかけてゆく。それはみるみる染みこんでゆき、苗床に吸収されてゆく。 豊富な栄養を与えられて、実ゆっくりはみるみる大きくなり、お飾りが判別できるほどに成長する。 「ゆぅ、ゆぅ」 安らかな表情で呼吸をするのは5匹の実ゆっくり。内訳は実れいむが3匹に実まりさが2匹。 「うーん。今度はまりさにしよっと」 そう呟いておねえさんは実まりさを1匹残してのこりの実ゆっくりをぶちぶちと引き千切ってゆく。 「ゆ、ゆべぇ」 「やゆ、がぁあ」 おねえさんは小さな断末魔をあげる4匹を容器に入れて、れいむと同じようにミキサーにかける。 「これをかけてあげれば、少ししたら生まれてくるわね」 おねえさんの言葉通り、残ったまりさは姉妹の死骸を糧にしてぷくぷくと膨らんでゆく。 「われながら素敵な発明をしたものだわ」 れいむが育てていた鉢植え。それはお飾りも、おめめも、くちも潰されて、頭を切り開かれた赤ゆっくりを生むためだけのゆっくりであった。 ・ ・ ・ おねえさんはれいむを飼う前。別のれいむを1匹飼っていた。 一人暮らしのさびしい生活をおくるおねえさんを見て、ゆっくり好きの知人が、赤ゆっくりを1匹譲ってくれたのだ。 「おねーしゃんっ!ゆっくちしていっちぇねっ!」 「おねーしゃんだーいしゅきっ!」 「おねーしゃんのたみぇにおうたをうたうりょ! ゆっくちのひー♪」 最初のうち。小さくてかわいらしいれいむはおねえさんの孤独を癒してくれた。 おねえさんはそんなれいむをおもいっきり甘やかした。 たくさんのお菓子を与え、専用のクッションをつくり、うんうんやしーしーの片付けも笑ってしてやった。 しかしそんな風に育てられたゆっくりが、まともに育つはずもなかった。 体が大きくなるにつれ、れいむの態度も大きくなっていった。 「おねーさん!このあまあまはできそこないだよっ!」 「こんなおもちゃでれいむがよろこぶとでもおもったの? ばかなの?しぬの?」 ごはんやおねえさんが作った玩具に文句を言うところから始まり、おねえさんが不在のあいだ、勝手にごはんをあさる、ところかまわずうんうんをする、観葉植物の鉢植えを引き倒す。 おねえさんが帰ってくれば、自分こそこの家の主人だとばかりに色々な命令をする。 「れいむはちょこれーとさんがたべたいよっ! すぐによういしてねっ!」 「てれびさんがうるさいよっ!れいむのはいぱーすーやすーやたいむのじゃまをしないでねっ!」 それでもおねえさんは軽くたしなめる以外のことをしなかった。 そういった意味で、おねえさんは飼いぬしとして不適格であった。 だがついに。決定的な出来事がおこった。 「おねーさんっ。ないしょのおはなしがあるよ」 ある日帰ってくるとれいむが机の上に乗りおねえさんを呼んでいた。 「…なあに、れいむ?」 「もっとちかづいてくれないとはなせないよっ!こっちにきてねっ!」 言われるがままに、れいむの口元までおねえさんは顔を寄せた。 「ふんっ! ゆっくりしねぇえええええ!!」 その横っつらをれいむのもみ上げがしたたかに打った。 痛みはそれほどでもないが、突然のことにおねえさんはしりもちをついてしまった。 それを見てれいむはふんぞり返る。 「かんっぜんっしょうりっだよっ! ゆっくりしたれいむにきせいするゆっくりできないばばあをついにたおしたよっ!」 「…れいむ、どういうつもり?」 「まだいきていたのっ? みのがしてあげるからとっととれいむのおうちからでていってねっ!」 「れいむのおうち?」 「そうだよっ! れいむはかんがえたよっ!おまえがそとであそんでいるあいだこのおうちをまもっているのはれいむだよっ! もうおまえのおせわはうんざりだよっ! れいむはすてきなだんなさんをみつけてここでゆっくりするよっ! だからばばぁはとっととしんでね!」 「そう。あなたはそんな風に考えていたのね」 おねえさんはそれでキレるような人間ではなかった。ただ静かに笑って、れいむを見限った。 「れいむ。赤ちゃんの頃はとっても可愛かったのにね…」 「なにをいっているの? いまでもれいむのかわいさはとどまることをしらないよっ! ことかわいさにおいてれいむはいまでもせいちょうきにあるんだよっ!」 それには答えず、おねえさんは立ち上がり、れいむの髪の毛をつかむ。 「い、いだいよおおおおおお!? なにをするのっ!? なにさまのつもりっ?」 「ずっと赤ちゃんならいいのよ。大きいゆっくりなんて、いらないわ」 ひとつの思い付きをしたおねえさんは、自分の部屋からいくつかの工作道具を持ってくると、まずれいむのあんよに薄い切れ込みを何本も入れた。 「で、でいぶのあんよがああああ!? つるっつるっですてきなでいぶのあんよがああああああ!?」 次におねえさんは半田ごてを取り出した。淡々と的確にれいむのあなるへとそれを突き刺す。 「あ、あ、あ、あぢゅいいいいいい!? れいむのあにゃるぐあああああああ!?」 次はれいむのまむまむを突き刺す。 「でいぶのずできなばーじんまむまむぎゃあああああああああああああああああ!!」 ジュージューと音を立て、香ばしいにおいを漂わせながら、れいむの穴という穴が焼きふさがれてゆく。 そこでおねえさんはれいむを離した。ぼとりと地面におちたれいむは動くこともできず、しばらく震えていたが、キッと顔をあげでおねえさんを睨み付ける。威嚇のためか両のもみあげをぶんぶんと振り回している。 「なにをするのっ! これじゃあれいむ、うんうんができないよっ! あかちゃんもつくれないよっ!」 「いいのよ。あなたには必要ないんだから」 「ひ、ひつようだよっ! はやくびょーいんさんに、いぃいいいい? れいぶの、れいぶのもみあげさんきらないでええええええ!」 れいむの言葉にかまうことなく、おねえさんははさみでジョキリジョキリとれいむのもみ上げを切り取る。 「れ、れいむのもみあげさんが、ぴこぴこでふわふわのれいむのもみあげさんがあああああ!?」 「だってこれも必要ないもの」 「な、な、な、なにをいっているのおおおお!? れいむのぷりちーさのしょーちょーでしょおおおおお!?」 「いいじゃない。まだリボンが残ってるでしょう?…まぁそれも切るんだけどねっ!」 ジョキンと。れいむのおリボンもはさみで断つ。 「れ、れいむのふりっふりっおりぼんさんが…。あかくてきゃわいいすてきなおりぼんさんが…」 「頭に生えてる、これもいらないわね。何かしらこれ? わかめか何か?」 呆然とするれいむに容赦することなく。おねえさんは今度はれいむの髪の毛をザクザクと刈り、残った毛を引き抜く。 「もうやべてええええええええ! れいむのきゅーとなくせっけさんだよおおおお!? わかめさんじゃないよおおおおお!?」 涙ながらに訴えるれいむの言葉におねえさんは一切耳を貸さなかった。 再び半田ごてを手に取り、れいむの右目に突っ込む。 「おべ、おべ、おべべがああああ!? でいぶのおべべええええええええええええ!?」 「その涙をながすおめめもいらないわ」 一旦スイッチを切り、半田ごてを冷ました後グリグリとひねってから右目を引き抜く。 「あ、あぶりょりょりょりょおおおおおおおおっ!!」 同じ要領で左目も。 「あ、が、あ、なにぼ、なにぼびえないよおおおおおおおおおおお!?」 はげ頭になり、両のおめめを空洞にしたれいむ。しかしおねえさんはそこで止まらなかった。 「ぐがあああああ!ゆるざないよおおおおお!よぐもでいぶの、ぶいぶのおおおおおおお!ごのぐぞばばああああああああ!」 「うるさいわよ?れいむ。小さいころはあんなに可愛らしい声でおねーしゃんって呼んでくれたのに」 おねえさんは罵声を上げるれいむの喉の奥へとためらうことなく手を入れ、その舌を掴む。 「あ、あが、あが、あががががっ!」 「こんな醜い声をあげる舌なんていらないわよね?」 ぶちりと音を立ててれいむの舌は引き抜かれた。 「こっ、こひゅ、こひゅうううううううううう!?」 声にならぬ声で叫ぶれいむ。 もはや抵抗するすべてのすべを失ったれいむにおねえさんは淡々と処置を施していった。 歯を抜き取り。 お飾りと髪の毛と目と舌をミキサーで粉砕し。 粉砕したドロドロの液体をれいむのくちに注ぎ込み。 そのくちを半田ごてで焼いて塞いだ。 空洞になったおめめも無理やり閉じて焼き塞いだ。 わずかに残る隙間に小麦粉を溶いたものを塗ると、れいむは髪もお飾りもおめめもくちもない、ただの巨大な饅頭と化した。かすかにびくりびくりとうごめくところにそれがゆっくりであったという面影が残っているのみである。 「さっ最後の仕上げよ」 答えがないのを承知でおねえさんはれいむに呼びかけた。手に持っているのは1本のテグス。 「…!…!」 外界の情報を知る手段が無くとも、いやな予感だけはするのか、れいむは動かぬあんよを動かそうとびくびくとぜん動する。 「ちょっと、動くと綺麗に切れないでしょっと!」 言葉とは裏腹におねえさんは的確にテグスを操り、れいむの頭頂を頭蓋骨切開の要領で切り開いてゆく。 そうして出来上がったものをおねえさんはかつてれいむが駄目にしてしまった鉢植えへと入れた。 れいむの方が鉢植えよりも大きいために、多少の餡子が開かれた頭頂からこぼれるが、生存にはなんら問題はない量だった。 「はいっ。完成!」 こういう具合にして。飼いゆっくりであったれいむは、鉢ゆっくりとして生まれ変わった。 砂糖水をかけてやれば生きてゆくのに問題はないし、うるさくすることも、動き回ってものを倒すことも無い。 ゆっくりショップで購入した精子餡をかければ、いつでも可愛い赤ゆっくりを手に入れることができる。その赤ゆっくりが成長したら、グチャグチャに潰して鉢植えにかけてやれば次の赤ゆっくりの最適な栄養となってくれる。 醜くて身勝手な成体のゆっくりを飼うことなく、常に赤ゆっくりだけを供給してくれる素敵な素敵な鉢植えだった。 ・ ・ ・ おねえさんが暮らすマンションの一室。 その机の上にはひとつの鉢植えが置かれている。 生えているのはうすみどり色の茎。 その先には1匹の実まりさが実っている。 「ゆぅ、ゆぅ、むーにゃむにゃ」 来るべきゆっくりしたゆんせいに思いを馳せて実まりさは穏やかな呼吸をする。 そして。誕生の時はすぐに訪れる。 ぷちりと音がして、まりさは茎からぽとりと離れた。 「ゆぅ、ゆゆゆっ、ゆっくちうまれりゅのじぇ!」 自分の誕生を祝ってくれるであろう両親に向かって、初めての言葉を放ちながら、まりさはぱちりとおめめを開いた。 しかし返ってきたのは人間さんの声だった。 「あら、生まれたのね」 「ゆぅ? にんげんしゃん? おとーしゃとおかーしゃはどこなんだじぇ?」 「さぁ? でも大丈夫。安心してね」 「ゆっ?」 「『小さいあなた』の面倒は私がしっかり見てあげるから」 完 あとがき ユナハ病用に考えていた愛でゆプラン。使いにくくなったので単体投下しました。まぁよくある話ですが。 ところどころ変にひらがなになっている所があったり、三点リーダをひとつしか使っていなかったりしますが、ゆ虐SSをSofTalkに読ませると一寸面白い、と作者が思い込んだ為、SofTalkに微対応した結果こうなりました。実験作ということでお目こぼしいただけると幸いです。 過去作品 anko1484 ゆっくり愛護法改正案可決 anko1517 ゆっくり愛護法改正案可決 完結編 anko1786 ゆるめの冷たい方程式① ~ちいさなまとまり~ anko1787 ゆるめの冷たい方程式② ~いきのこるために~ anko1816 ねないゆだれだ anko1932 ねないゆだれだ
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赤ちゃんて? 原題:What is a Baby? 作曲:オリバー・ウォレス* 作詞:ソニー・バーク*、ペギー・リー 楽曲:『わんわん物語』(1955年) バリエーション わんわん物語 英語 バーバラ・ルディ(レディ) 日本語 藤田淑子(レディ) 赤ちゃんが生まれたことで飼い主のジム・ディアとダーリングの自分への扱いが悪くなったことを嘆き、赤ちゃんとは何かという疑問を頭の中で投げかける。 『わんわん物語 オリジナル・サウンドトラック』に収録。
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うすみどり色の茎。 その先にはいっぴきの実れいむが実っている。 「ゆぅ、ゆぅ、むーにゃむにゃ」 茎から離れ、うまれ落ちる時を待ちながら、来るべきゆっくりしたゆんせいに思いを馳せて実れいむは穏やかな呼吸をする。 そして。誕生の時はすぐに訪れた。 ぷちりと音がして、れいむは茎からぽとりと離れた。 「ゆぅ、ゆゆゆっ、ゆっくちうまれりゅよっ!」 自分の誕生を祝ってくれるであろう両親に向かって、初めての言葉を放ちながら、れいむはぱちりとおめめを開いた。 しかし母親の「れいむのあかちゃんゆっくりしていってねっ!」という言葉も、父親の「まりさのあかちゃんとってもゆっくりしてるのぜっ!」という言葉も返ってくることはなかった。 「おかーしゃ?おとーしゃ?どきょにいりゅの? きゃわいいれいみゅがうまれたよっ?」 れいむは両親の姿を探して。右を見て、右を見て、もう一度右をみる。 「ど、どきょにもいにゃいよっ!…ゆ、ゆ、ゆびええええええん」 生まれる前のまどろみの中で思い浮かべていた状況とはあまりにかけ離れた現実にれいむは泣き出してしまう。 そんなれいむに声をかける者があった。 「あら、生まれていたのね」 「ゆ、ゆぐすっ。…にんげんしゃん?」 それは人間の女性であった。生まれたばかりのれいむであるが、多少の知識はあんこを通じて流れ込んでいる。 どうすればゆっくりできるかは知っているし、人間さんの情報もおぼろげながら頭の中にあった。 涙ぐむれいむを見て、人間さんは申し訳なさそうな表情を浮かべて言った。 「ごめんなさいね。すぐに気づいてあげられなくて。寂しかったでしょう?」 「ゆぅ、にんげんしゃんはだありぇ? ゆっくちできりゅひと?」 両親の姿はなく、代わりに現れた人間さんにれいむは不安げに尋ねる。 人間さんは微笑みを浮かべて答えた。 「私はあなたの飼いぬしさんよ」 「か、かいぬししゃん?」 「そうよ。あなたのお父さんとお母さんに頼まれてあなたと一緒にゆっくりすることになったの」 「ゆぅ、そうだりょっ!おとーしゃは? おかーしゃはっ?どこにいりゅのっ!?」 「さぁ。私にはわからないわ」 れいむの問いに人間さんは視線をそらして答えた。 「じゃ、じゃあごはんしゃんは?しゅーりしゅーりはっ? れいみゅはどうすりぇばいいのっ?おとーしゃとおかーしゃがいにゃいと、れいみゅゆっくちできにゃいよっ!…ゆぅ、ゆっくちできりゅよっ」 再び泣き出しそうになるれいむの頬を人間さんは優しくなでる。 「大丈夫。安心してね。まだ小さいあなたの面倒は私がしっかり見てあげるから」 「ゆゆっ、ほんちょっ?」 「ええ。本当よ。そうね、まずはご飯にしましょうか。…はい。赤ゆっくりの最初のご飯は、この茎がいいんでしょう?」 そう言うと人間さんは、手を伸ばし一本の茎をれいむの前に置く。 「ゆっ! あみゃあみゃなにおいがすりゅよっ! むーちゃむー、きゃたくてたべりぇにゃいよおぉぉぉぉぉ!」 「あら。そういえば、茎はそのままじゃ固くて食べれないから母親が噛んでやわらかくしてあげるんだったわね」 人間さんは少し思案すると一台の機械を取り出した。 「ゆぅ? そりぇなぁに?」 「これはね、ミキサーっていうの。少し待ってね」 人間さんは機械の中に茎を入れ、ふたを閉めるとスイッチを入れた。 「ゆゆゆぅ。にゃんだかゆっくちできにゃいおとだよぉ」 刃が回転し、茎を刻んでゆく音にれいむは身を固くする。 「そう? でももう終わりよ。…はい。これなら食べられるでしょう?」 人間さんはミキサーで半液体状にした茎を小さな皿に入れてれいむの前に置く。 「ぺーりょぺーりょ。ち、ちあわちえぇぇぇぇ!」 初めて食べるごはんさんの味はとっても甘くて、こんなに特別なごはんさんがもらえる自分はきっと特別な存在なのだとれいむは思った。 「よかったわね。…ふふ。やっぱり赤ゆは可愛いわあ」 ちあわちぇぇぇを連呼しながらペースト状の茎を食べるれいむを見て人間さんはニコニコと笑う。 れいむと人間さんの生活はこうして始まった。 ・ ・ ・ 「ただいま。れいむいい子にしてた?」 「おねーしゃんおきゃえりなしゃいっ! れいみゅ、いいきょにしてたりょっ!」 「ふふ。そんないい子のれいむにおみやげがあるわよ。…はいっ。チョコレートよ」 「ゆゆっ!ちょこれーとしゃんはとってみょあみゃあみゃでゆっくちできりゅよっ!」 人間さん改めおねえさんは、れいむをとても手厚く扱った。 大きな木編みの籠に木屑を敷き詰めたおうちを用意し、それをれいむのゆっくりプレイスにしてくれた。 中にはきれいな水が入った水のみ場や、やわらかい綿が詰まったクッションなどが置かれていて、それはそれは素敵なゆっくりプレイスだった。 そこでれいむはゆっくりの限りを尽くした。 「こーりょこーりょするりゅよっ!こーりょこーりょ、こーりょこーりょっ!」 「のどがきゃわいたから、おみじゅをのみゅよっ! ごーきゅごーきゅっ!」 「ゆぅ、ちゅかれたかりゃすーやすーやすりゅよっ! ゆゆぅ、とってもふきゃふきゃなべっとしゃんだよぅ」 人間さんはゆっくりプレイスをれいむに与えただけではなかった。 昼間の間は『お仕事』に行っているのでれいむと遊ぶことはなかったが、帰ってきたらおいしいごはんさんやあまあまをくれるし、すーりすーりも欠かさずしてくれた。 そんなゆっくりした生活を続けているうちに、れいむは両親がいないことなどどうでもよくなった。 「ちちち、ちあわちぇぇぇぇぇ!」 「喜んでくれてなによりだわ。…それともうひとつ。今日はれいむにプレゼントがあるの」 チョコレートをがっつくれいむをいとおしげに眺めていたおねえさんは、れいむが食べ終わるのを見計らって一つの包みをとりだした。 「ゆぅ? ぷれじぇんとしゃん?」 「そうよ。…これでよしっと」 おねえさんは包みから出したものを、れいむのゆっくりプレイスである籠の一角に置いた。 「ゆゆゆっ? こりぇにゃあに?」 れいむにはおねえさんが置いたものが一体何なのかよくわからなかった。 疑問符を浮かべるれいむを、おねえさんはやさしく持ち上げてプレゼントの上へと置く。そしてその背中を軽く押した。 「おしょりゃを…ゆゆぅ? …ゆぅうううう!? ゆっくちしゅべりゅよおおおおおお!?」 それは滑り台だった。おねえさんは手先が器用だったので、れいむのために赤ゆっくりサイズの滑り台を自作してくれたのだった。 なんの説明もなしに滑ったれいむは最初のうちこそびっくりしていたようだったが、やわらかい木屑の上にぽすんと着地してしばらくすると瞳を輝かせる。 「にゃ、にゃんだかとっちぇもたのちいよっ! おねーしゃんっ!もういっきゃいやりたいよっ!」 「後ろの階段から登って滑るのよ。自分でできるかしら?」 「ゆぅ! ゆっくちのぼりゅよ! ぴょーんぴょーん…ゆゆ! ゆっゆぅー!」 れいむは滑り台で色々な滑り方をして遊んだ。 「こーりょこーりょしゅべりゅよっ!」 「うしりょかりゃしゅべりゅよっ!」 「ふつーにしゅべりゅよっ!」 そのたびにおねえさんは、かわいいだの、ゆっくりしてるわねだの言ってれいむを褒めてくれた。 後ろ向きに滑ったり、回りながら滑ったりとしていると、いつもと違う視点でものが見える。 滑っているうちにれいむはあるひとつの物体の存在に気づいた。 「ゆ? おねーしゃんっ。ありぇはにゃあに?」 それはれいむのゆっくりプレイスである木の籠と同じ机に置かれていた。30センチほどの高さの茶色い円柱状の物体である。 「これ? …これはね。鉢植えよ」 「はちうえしゃん?」 「そうよ。お花さんを育てるための、まあゆっくりプレイスみたいなものね」 「ゆゆ? でみょ、おはなしゃんははえてにゃいよっ?」 れいむの言うとおり、その鉢植えには何も生えていなかった。ただただ茶色い苗床があるばかりである。 「まだ生えてないけど、毎日おみずをあげてれば…そうね。れいむの赤ちゃん言葉が抜けるころには生えてくると思うわ」 どいうわけか。れいむにはその鉢植えさんが気になって仕方がなかった。だかられいむはこんな発言をした。 「ゆっ! れいみゅがはちうえしゃんにおみじゅをあげりゅよっ!」 その言葉を聞いておねえさんは目を丸くする。まさかそんなことをれいむが言い出すとは思ってもみなかったのだ。 しかしすぐにおねえさんは笑みを浮かべて、れいむの頬をすりすりと撫でる。 「偉いわねれいむ。アレのお世話を自分から言い出すなんて」 「ゆぅ、おねーしゃんのしゅーりしゅーりはゆっくちできゅりゅよぅ」 幸せそうに目を細めるれいむをみておねえさんは言った。 「じゃあ、鉢植えはれいむに任せてもいいわね?」 「ゆっ! はちうえしゃんはれいみゅにまきゃしぇてねっ!」 ・ ・ ・ そうしてれいむはおねえさんがお仕事に出ている間。鉢植えの世話をすることになった。 世話といってもできることは限られている。というよりも一つしかない。 水やりである。 おねえさんは器用な手先を駆使して、れいむのおうちから鉢植えのふちまで続く階段を作り、箱ブランコのような形をした水やり装置を設置した。 おねえさんがあらかじめ水の入った容器を装着しておけば、あとはれいむがそれを引っ張るだけで箱ブランコのゴンドラの部分が傾き、水をあげられる仕組みの装置である。 おねえさんの手間はむしろ増えていたが、それはそれ。手伝いをしたがる子供をむげにはできないのと同じである。 「ゆっ! はちうえしゃんのおしぇわのじかんだりょ! ぴょーんぴょーんっ!」 れいむは赤ゆっくりにとっては相当の高さを登り。 「ゆっ! ひっぱっちぇおみじゅをあげりゅよっ! ぐーいぐーいっ!」 相当に重いであろう水やり装置を引っ張った。 その辛いお世話を、れいむは途中で放り出すことなく毎日続けた。 おねえさんにゆっくりして欲しい(実際には負担を増やしているだけなのだが)というのも世話を続ける理由の一つであったが、それよりもれいむ自身が、鉢植えのそばにいると何故だかゆっくりできたのだ。 「ゆぅ、はちうえしゃん、ゆっくちおはにゃしゃんをはやしちぇねっ!」 鉢植えから芽が出ることを想像しながられいむはお世話が終わった後も長い時間そのそばで過ごした。 そんな風に世話を頑張るれいむを見て、おねえさんは色々なご褒美をくれた。 様々な種類のあまあまや、おねえさん自作の赤ゆっくり用遊具などである。 昼間は鉢植えの世話をして過ごし、おねえさんが帰ってきたらあまあまを食べて、一緒に遊ぶ。 「ゆっくちできりゅよっ」と「ちあわちぇぇぇぇ」に彩られたれいむの時間は瞬くまに過ぎていった。 ・ ・ ・ 「ゆっ! もうこのすべりだいさんはつかえないよっ! このぶらんこさんもだよっ!」 時は流れ、れいむの体は片手に十分な余裕を残す赤ゆっくりサイズから、両手に余る子ゆっくりサイズにまで成長していた。 その喋り方にも既に赤ゆ言葉の片鱗はない。 「おねーさんっ! おうちがせまくなってきたよっ! おひっこししないとれいむゆっくりできないよっ!」 その日はおねえさんの「お仕事」がお休みの日で、おねえさんがお昼近くまで寝ていることをれいむは知っていた。だからおねえさんを起こすためにれいむは声を張り上げる。 「おねーさんっ!おきてねっ!れいむがゆっくりできてないよっ!おねーさんっ…おいばばぁっ!ゆっくりしてないでとっととおきろっ!」 れいむの呼びかけが罵声に変わるころになって、おねえさんは起きだしてきた。 「ゆっ! おねえさんっゆっくりしすぎだよっ! はやくあたらしいゆっくりぷれいすをよういしてねっ! あまあまもねっ!」 れいむの言葉におねえさんはいつものように笑って答えた。 「そうね。あなたももう大きくなってきたし、新しい場所に移りましょうか」 おねえさんはれいむを両手で包むようにして持ち上げる。 「ゆっ。そういえばおねえさんっ、はちうえさんはぜんぜんめがでないよっ! おねえさんはのろまのうえにうそつきだねっ」 れいむは今でも鉢植えの世話は続けていたが、その態度は非常に恩着せがましくなっていた。 だがそんなれいむをおねえさんは叱るでもなく、ただただ笑っていた。 「さぁ。ここがあなたの、最後のゆっくりプレイスよ」 「ゆっ? さいご? …ゆべえぇっ!?」 おねえさんは両手で持っていたれいむを『最後のゆっくりプレイス』へと乱暴に落とす。 「い、いたいよ! れいむのすてきなあんよがきずついたらどうするつもりっ!? それにとってもせまいよっ! もっとひろいゆっくりぷれいすじゃないとれいむゆっくりできないよっ! はちうえさんのおせわもしてあげないよっ!? それでもいいの!?」 怒涛のごとく罵声をくちにするれいむに、おねえさんは優しく尋ねた。 「ねえれいむ。あなた、自分が今どこにいるのかわかる?」 「ゆっ?」 聞かれてれいむは自分の周りを見る。 今れいむがいるのは、入れられているのは透明の容器。あんよが落とされた痛みとは別の痛みでちくちくする。 とてもとても小さなころ、れいむはこれを見たことがあった。そのときは外側から、今は内側から。 「み、みきさー、さん?」 「正解。えらいわれいむ。よくわかったわね」 言いながらおねえさんは、ミキサーの蓋を閉める。 「ゆ?お、おねえさん?なにをするの? おね、おぼがぁあああああああああああああああああああ!?」 躊躇なく。おねえさんはれいむが入ったミキサーのスイッチを入れた。 れいむの足元の刃がうなりをあげて回転し、その身を切り刻む。 「…!」 あんなにやさしかった奴隷のおねえさんがどうしてこんなことをするのかれいむには分からなかった。 とにかく逃げなければとれいむは思う。 しかしれいむは動けない。あんよが切り裂かれたから。 れいむは叫べない。喉がすり潰されたから。 れいむは何も見えない。おめめが引き千切られたから。 そして。中枢餡も粉砕されて。れいむはなにも考えられなくなった。 ・ ・ ・ 「ちょっと育てすぎたわね。ミキサーにだいぶ負担をかけちゃった」 反省反省とつぶやきながらおねえさんはミキサー本体から容器を取り外す。 その中にはドロドロの茶色い餡子ペーストになったれいむが詰まっている。 それをおねえさんは、れいむが一生懸命世話してきた鉢植えのそばへと持っていった。 「さてと。取り出したるはゆっくりの素」 おねえさんは小さな容器に入れられたゆっくりの素、精子餡を鉢植えの苗床、茶色い餡子へと注入する。 するとすぐにニョキニョキとうすみどり色の茎が生え、そこにぽこりぽこりと小さな実ゆっくりが実ってゆく。 まだお飾りもない状態である。 「そこにこの元はゆっくりをかけて、と」 かつてれいむであった餡子ペーストをおねえさんは苗床へとかけてゆく。それはみるみる染みこんでゆき、苗床に吸収されてゆく。 豊富な栄養を与えられて、実ゆっくりはみるみる大きくなり、お飾りが判別できるほどに成長する。 「ゆぅ、ゆぅ」 安らかな表情で呼吸をするのは5匹の実ゆっくり。内訳は実れいむが3匹に実まりさが2匹。 「うーん。今度はまりさにしよっと」 そう呟いておねえさんは実まりさを1匹残してのこりの実ゆっくりをぶちぶちと引き千切ってゆく。 「ゆ、ゆべぇ」 「やゆ、がぁあ」 おねえさんは小さな断末魔をあげる4匹を容器に入れて、れいむと同じようにミキサーにかける。 「これをかけてあげれば、少ししたら生まれてくるわね」 おねえさんの言葉通り、残ったまりさは姉妹の死骸を糧にしてぷくぷくと膨らんでゆく。 「われながら素敵な発明をしたものだわ」 れいむが育てていた鉢植え。それはお飾りも、おめめも、くちも潰されて、頭を切り開かれた赤ゆっくりを生むためだけのゆっくりであった。 ・ ・ ・ おねえさんはれいむを飼う前。別のれいむを1匹飼っていた。 一人暮らしのさびしい生活をおくるおねえさんを見て、ゆっくり好きの知人が、赤ゆっくりを1匹譲ってくれたのだ。 「おねーしゃんっ!ゆっくちしていっちぇねっ!」 「おねーしゃんだーいしゅきっ!」 「おねーしゃんのたみぇにおうたをうたうりょ! ゆっくちのひー♪」 最初のうち。小さくてかわいらしいれいむはおねえさんの孤独を癒してくれた。 おねえさんはそんなれいむをおもいっきり甘やかした。 たくさんのお菓子を与え、専用のクッションをつくり、うんうんやしーしーの片付けも笑ってしてやった。 しかしそんな風に育てられたゆっくりが、まともに育つはずもなかった。 体が大きくなるにつれ、れいむの態度も大きくなっていった。 「おねーさん!このあまあまはできそこないだよっ!」 「こんなおもちゃでれいむがよろこぶとでもおもったの? ばかなの?しぬの?」 ごはんやおねえさんが作った玩具に文句を言うところから始まり、おねえさんが不在のあいだ、勝手にごはんをあさる、ところかまわずうんうんをする、観葉植物の鉢植えを引き倒す。 おねえさんが帰ってくれば、自分こそこの家の主人だとばかりに色々な命令をする。 「れいむはちょこれーとさんがたべたいよっ! すぐによういしてねっ!」 「てれびさんがうるさいよっ!れいむのはいぱーすーやすーやたいむのじゃまをしないでねっ!」 それでもおねえさんは軽くたしなめる以外のことをしなかった。 そういった意味で、おねえさんは飼いぬしとして不適格であった。 だがついに。決定的な出来事がおこった。 「おねーさんっ。ないしょのおはなしがあるよ」 ある日帰ってくるとれいむが机の上に乗りおねえさんを呼んでいた。 「…なあに、れいむ?」 「もっとちかづいてくれないとはなせないよっ!こっちにきてねっ!」 言われるがままに、れいむの口元までおねえさんは顔を寄せた。 「ふんっ! ゆっくりしねぇえええええ!!」 その横っつらをれいむのもみ上げがしたたかに打った。 痛みはそれほどでもないが、突然のことにおねえさんはしりもちをついてしまった。 それを見てれいむはふんぞり返る。 「かんっぜんっしょうりっだよっ! ゆっくりしたれいむにきせいするゆっくりできないばばあをついにたおしたよっ!」 「…れいむ、どういうつもり?」 「まだいきていたのっ? みのがしてあげるからとっととれいむのおうちからでていってねっ!」 「れいむのおうち?」 「そうだよっ! れいむはかんがえたよっ!おまえがそとであそんでいるあいだこのおうちをまもっているのはれいむだよっ! もうおまえのおせわはうんざりだよっ! れいむはすてきなだんなさんをみつけてここでゆっくりするよっ! だからばばぁはとっととしんでね!」 「そう。あなたはそんな風に考えていたのね」 おねえさんはそれでキレるような人間ではなかった。ただ静かに笑って、れいむを見限った。 「れいむ。赤ちゃんの頃はとっても可愛かったのにね…」 「なにをいっているの? いまでもれいむのかわいさはとどまることをしらないよっ! ことかわいさにおいてれいむはいまでもせいちょうきにあるんだよっ!」 それには答えず、おねえさんは立ち上がり、れいむの髪の毛をつかむ。 「い、いだいよおおおおおお!? なにをするのっ!? なにさまのつもりっ?」 「ずっと赤ちゃんならいいのよ。大きいゆっくりなんて、いらないわ」 ひとつの思い付きをしたおねえさんは、自分の部屋からいくつかの工作道具を持ってくると、まずれいむのあんよに薄い切れ込みを何本も入れた。 「で、でいぶのあんよがああああ!? つるっつるっですてきなでいぶのあんよがああああああ!?」 次におねえさんは半田ごてを取り出した。淡々と的確にれいむのあなるへとそれを突き刺す。 「あ、あ、あ、あぢゅいいいいいい!? れいむのあにゃるぐあああああああ!?」 次はれいむのまむまむを突き刺す。 「でいぶのずできなばーじんまむまむぎゃあああああああああああああああああ!!」 ジュージューと音を立て、香ばしいにおいを漂わせながら、れいむの穴という穴が焼きふさがれてゆく。 そこでおねえさんはれいむを離した。ぼとりと地面におちたれいむは動くこともできず、しばらく震えていたが、キッと顔をあげでおねえさんを睨み付ける。威嚇のためか両のもみあげをぶんぶんと振り回している。 「なにをするのっ! これじゃあれいむ、うんうんができないよっ! あかちゃんもつくれないよっ!」 「いいのよ。あなたには必要ないんだから」 「ひ、ひつようだよっ! はやくびょーいんさんに、いぃいいいい? れいぶの、れいぶのもみあげさんきらないでええええええ!」 れいむの言葉にかまうことなく、おねえさんははさみでジョキリジョキリとれいむのもみ上げを切り取る。 「れ、れいむのもみあげさんが、ぴこぴこでふわふわのれいむのもみあげさんがあああああ!?」 「だってこれも必要ないもの」 「な、な、な、なにをいっているのおおおお!? れいむのぷりちーさのしょーちょーでしょおおおおお!?」 「いいじゃない。まだリボンが残ってるでしょう?…まぁそれも切るんだけどねっ!」 ジョキンと。れいむのおリボンもはさみで断つ。 「れ、れいむのふりっふりっおりぼんさんが…。あかくてきゃわいいすてきなおりぼんさんが…」 「頭に生えてる、これもいらないわね。何かしらこれ? わかめか何か?」 呆然とするれいむに容赦することなく。おねえさんは今度はれいむの髪の毛をザクザクと刈り、残った毛を引き抜く。 「もうやべてええええええええ! れいむのきゅーとなくせっけさんだよおおおお!? わかめさんじゃないよおおおおお!?」 涙ながらに訴えるれいむの言葉におねえさんは一切耳を貸さなかった。 再び半田ごてを手に取り、れいむの右目に突っ込む。 「おべ、おべ、おべべがああああ!? でいぶのおべべええええええええええええ!?」 「その涙をながすおめめもいらないわ」 一旦スイッチを切り、半田ごてを冷ました後グリグリとひねってから右目を引き抜く。 「あ、あぶりょりょりょりょおおおおおおおおっ!!」 同じ要領で左目も。 「あ、が、あ、なにぼ、なにぼびえないよおおおおおおおおおおお!?」 はげ頭になり、両のおめめを空洞にしたれいむ。しかしおねえさんはそこで止まらなかった。 「ぐがあああああ!ゆるざないよおおおおお!よぐもでいぶの、ぶいぶのおおおおおおお!ごのぐぞばばああああああああ!」 「うるさいわよ?れいむ。小さいころはあんなに可愛らしい声でおねーしゃんって呼んでくれたのに」 おねえさんは罵声を上げるれいむの喉の奥へとためらうことなく手を入れ、その舌を掴む。 「あ、あが、あが、あががががっ!」 「こんな醜い声をあげる舌なんていらないわよね?」 ぶちりと音を立ててれいむの舌は引き抜かれた。 「こっ、こひゅ、こひゅうううううううううう!?」 声にならぬ声で叫ぶれいむ。 もはや抵抗するすべてのすべを失ったれいむにおねえさんは淡々と処置を施していった。 歯を抜き取り。 お飾りと髪の毛と目と舌をミキサーで粉砕し。 粉砕したドロドロの液体をれいむのくちに注ぎ込み。 そのくちを半田ごてで焼いて塞いだ。 空洞になったおめめも無理やり閉じて焼き塞いだ。 わずかに残る隙間に小麦粉を溶いたものを塗ると、れいむは髪もお飾りもおめめもくちもない、ただの巨大な饅頭と化した。かすかにびくりびくりとうごめくところにそれがゆっくりであったという面影が残っているのみである。 「さっ最後の仕上げよ」 答えがないのを承知でおねえさんはれいむに呼びかけた。手に持っているのは1本のテグス。 「…!…!」 外界の情報を知る手段が無くとも、いやな予感だけはするのか、れいむは動かぬあんよを動かそうとびくびくとぜん動する。 「ちょっと、動くと綺麗に切れないでしょっと!」 言葉とは裏腹におねえさんは的確にテグスを操り、れいむの頭頂を頭蓋骨切開の要領で切り開いてゆく。 そうして出来上がったものをおねえさんはかつてれいむが駄目にしてしまった鉢植えへと入れた。 れいむの方が鉢植えよりも大きいために、多少の餡子が開かれた頭頂からこぼれるが、生存にはなんら問題はない量だった。 「はいっ。完成!」 こういう具合にして。飼いゆっくりであったれいむは、鉢ゆっくりとして生まれ変わった。 砂糖水をかけてやれば生きてゆくのに問題はないし、うるさくすることも、動き回ってものを倒すことも無い。 ゆっくりショップで購入した精子餡をかければ、いつでも可愛い赤ゆっくりを手に入れることができる。その赤ゆっくりが成長したら、グチャグチャに潰して鉢植えにかけてやれば次の赤ゆっくりの最適な栄養となってくれる。 醜くて身勝手な成体のゆっくりを飼うことなく、常に赤ゆっくりだけを供給してくれる素敵な素敵な鉢植えだった。 ・ ・ ・ おねえさんが暮らすマンションの一室。 その机の上にはひとつの鉢植えが置かれている。 生えているのはうすみどり色の茎。 その先には1匹の実まりさが実っている。 「ゆぅ、ゆぅ、むーにゃむにゃ」 来るべきゆっくりしたゆんせいに思いを馳せて実まりさは穏やかな呼吸をする。 そして。誕生の時はすぐに訪れる。 ぷちりと音がして、まりさは茎からぽとりと離れた。 「ゆぅ、ゆゆゆっ、ゆっくちうまれりゅのじぇ!」 自分の誕生を祝ってくれるであろう両親に向かって、初めての言葉を放ちながら、まりさはぱちりとおめめを開いた。 しかし返ってきたのは人間さんの声だった。 「あら、生まれたのね」 「ゆぅ? にんげんしゃん? おとーしゃとおかーしゃはどこなんだじぇ?」 「さぁ? でも大丈夫。安心してね」 「ゆっ?」 「『小さいあなた』の面倒は私がしっかり見てあげるから」 完 あとがき ユナハ病用に考えていた愛でゆプラン。使いにくくなったので単体投下しました。まぁよくある話ですが。 ところどころ変にひらがなになっている所があったり、三点リーダをひとつしか使っていなかったりしますが、ゆ虐SSをSofTalkに読ませると一寸面白い、と作者が思い込んだ為、SofTalkに微対応した結果こうなりました。実験作ということでお目こぼしいただけると幸いです。 過去作品 anko1484 ゆっくり愛護法改正案可決 anko1517 ゆっくり愛護法改正案可決 完結編 anko1786 ゆるめの冷たい方程式① ~ちいさなまとまり~ anko1787 ゆるめの冷たい方程式② ~いきのこるために~ anko1816 ねないゆだれだ anko1932 ねないゆだれだ
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「ふたば系ゆっくりいじめ 640 れいむ、俺の為に赤ちゃん産んでくれ 前」からの続きです ========== れいむ、5回目の妊娠 「おっ、順調に育ってるね~、みんなゆっくり早く生まれてきてね!」 仕事から帰ってくると、れいむの額から伸びた茎に、そこに生えた七つの実ゆっくりに話しかける。 まだ髪や飾りが生えてきていない状態なので、種族はわからない。 判別つくようになるのは、明日の日中だろう。 れいむは、今回から妊娠方法を数を産める植物型に切り替えていた。 意識的にか、無意識にかはわからないが、いい判断と言えよう。 ゆっくりの交配において、産まれてくる子供の種族は必ず両親いずれかと同じ種族になる。 記憶などは祖父母以前の代まで遡って継承する事もあるが、種族を決定する遺伝餡までは隔世で発現しない。 え? チェンジリング? 何それおいしいの? まあ、ポンデちゃんのお友達? 上がって待っててね。すぐ帰ってくると思うから。 スタンダードなれいむとまりさの組み合わせで交配を行った場合、それぞれの種族の子供が生まれる確率は、ほぼ五分五分。 片親が他の基本種や希少種だった場合、その確立は変わってくるが、まあその話はどうでもいいだろう。 という訳で、まり×れいで交配を行った場合であれば、7匹全部がれいむ種になる確率は(1/2)^7=1/128。 ご都合主義に支配された世界でも無い限り、そうそう起こる出来事ではない。 しかし、コトはかわいい赤ゆちゃん達の命に関わる。 微力ながら、赤まりさが生まれる確率を上げる手助けをしようではないか。 ……… 「フンフフフ~ン♪ おお、このまりさちゃんかわいいねぇ!」 「ゆ…おにいさん…なにしてるの…?」 水槽の横で雑誌を切り抜いている俺に、れいむが不思議そうに聞いてくる。 「んー? これはね~…お! この子もか~わいいなぁ~!」 チョキチョキ 切り抜いてるのは、ゆっくり愛好家向けの雑誌。 読者によるゆっくり写真投稿ページから、とびきりかわいい子ゆっくり・赤ゆっくりの写真を選り抜いているのだ。 選んだのは、全てまりさ種。 「お兄さん、れいむがまりさちゃんを産めるようにお手伝いしようと思ってね!」 写真を水槽の外側、中のゆっくりから見える向きにセロテープで貼り付けながら、れいむに答える。 フカフカクッションの上で姉妹ですりすりをしている赤まりさちゃん カメラに向けてウインクをしている見返り姿の子まりさちゃん ちょっと涙目になりながら、洗面器の中でお帽子で浮く練習をしている子まりさちゃん ああ…飼い主さん、この子達捨てないかなぁ…俺すぐ拾いに行くのにぃ… 「どーだい!? みんなかわいいまりさちゃんだよねぇ! こうやってゆっくりしたまりさちゃんの姿をたくさん見れば、れいむの赤ちゃんもまりさちゃんになるかもしれないよ?」 「ゆゆっ?! そうなの!?」 そんな話は聞いたことないけどね! でも、胎教みたいな感じで案外そんな効果もあるかもしれないし…ま、病は気からというヤツだ。 「れいむ、アレも水槽に入れてあげようか?」 俺が指差したのは、いつも水槽から少し離れたところに置いてある透明な箱。 「ゆっ? い、いやだよ! あのまりさはゆっくりできないよ!」 「ゆっくりできないとはひどいな~、いつもすっきりーしている仲じゃないか。それに頭の赤ちゃん達のおとうさんだよ?」 「おにいさんがむりやりすっきりーさせたんでしょおぉ! あんなゆっくりしてないまりさをみてたら、またあかちゃんのまりさがうまれなくなっちゃうよ!」 随分な嫌われようだ。 まあ、無理もないか。さっきからずっと透明な箱の中でこっちを睨みつけて暴れてるからな。 あんなの見てたら、かわいいまりさちゃん写真集の神通力も薄れてしまうというものだ。 ……… 「まりしゃはゆっくちできりゅね!」 「おきゃあしゃん! いもうちょのまりしゃ、たくしゃんうんでにぇ!」 「ゆっ! おちびちゃん! こんどこそだいじょうぶだよ! おかあさん、じしんあるよ!」 「ゆわーい! おうちにかえれりゅのじぇー♪」 水槽に貼られた写真を眺めながら、既に勝利を確信したか和気藹々と笑い合う母れいむと赤まりさ達。 一方、赤れいむ達はどこか複雑そうな表情を浮かべていた。 「おきゃあしゃん! れいみゅも! れいみゅもゆっくちしちぇるよ!」 「ゆふふ! そうだね! おちびちゃん! おうちかえってみんなでゆっくりしようね! ゆゆ~ん♪」 「ゆ……」 一匹の赤れいむが構ってほしげに母れいむに話しかける。 だが、浮かれている母れいむは答えはするものの、視線はすぐに写真の方に戻ってしまった。 「ゆー…おにいしゃん! れいみゅは!? れいみゅのしゃちんもはっちぇね!」 「いや、れいむちゃんの写真は貼れないよ。また赤ちゃんが全員れいむちゃんだったらどうするの? そしたられいみゅちゃん達、ゆっくりできなくなっちゃうでしょ?」 「ゆぅ……」「れいみゅはゆっくちできりゅ ゆっくちなにょに………」 疎外感を感じ、しょんぼりする赤れいむ達。 大丈夫! お兄さんはれいむちゃんもまりさちゃんもどっちも大好きだからねえぇぇ! そして、日付は変わり翌日 仕事から帰った俺は、早速れいむの茎に実った赤ゆをチェックした。 「れいむちゃん、れいむちゃん、…(中略)…れいむちゃんに~………れいむちゃん!」 結果は7匹全部、とってもかわいいれいむちゃん! 穏やかな笑顔で「ゆぅ…ゆぅ…」と寝息を立てている。 まだプチトマト大だが、出産促進剤が効いているのでもう生れ落ちる頃合だ。 「お、おかしいよぉ…! こんなのへんだよぉ…!?」 ずっと呆然と頭上の赤ゆを見つめているだけだった母れいむが、ようやく口を開いた。 そんなれいむを諫める。 「こら、れいむ。自分の赤ちゃんの事、変だなんて言っちゃだめだよ。こんなにゆっくりとした赤ちゃんじゃないか?」 「ち、ちがうよおぉ…! そうじゃなくてぇ…! どおしてあかちゃんこんなにいるのに、みんなれいむとおなじれいむなのぉ…?!」 「いや、そんな事言われても、産んだのれいむだし」 「ゆえっ…ゆええぇ…! おきゃあしゃーん! どうちてまりしゃを うんでくれにゃいのー?!」 「ゆっぐ…まりしゃたち…おにいしゃんに いたいいたいされぢゃうぅ…まりしゃやぢゃよぉぉ……!」 「れいみゅのいもうちょがちんじゃうよぉ! ゆああぁん!!」 今朝までは、今度こそお家に帰れると楽しそうにしていた一家が一転して恐怖に包まれ泣き喚く。 そんな家族達の声が聞こえたか、或いは、母れいむの恐怖が茎を通して伝わったか、 それまで穏やかな寝顔を浮かべていた新生赤ゆ達の表情も不安げになってくる。 「さーて、れいむちゃんしか生まれなかったことだし! お兄さんも心を鬼して処刑タイムにしっましょっかね~♪」 「ゆっ?! お、おにいさん、まってね! これはなにかのまちがい…な、なにするのぉぉ?!」 お楽しみ開始の宣言をした俺は、ゴトゴトと準備しておいた小道具を引っ張り出す。 水槽から取り出した母れいむを、れいむの直径と同じぐらいの板の上に乗せ、ビニール紐で縛り付ける。 これで跳ねる事も這う事もできない。 「やめてね! やめてね! れいむにひどいことしないでね!」 「「「おきゃあしゃんにひぢょいことちないでえぇ!」」」 「大丈夫、大丈夫。ちょっと大人しくしててもらうだけだから」 動けなくなったれいむを再び水槽に戻し、ここからが本番。 茎の真下を中心に、地面の上に落ちてくる赤ゆを受け止めるためのクッションを並べる。 「お、おおお、おにいざあぁん?! なにおいでるのおぉ!?」 「これは剣山って言うんだよ。とってもとかいはなクッションでしょ?」 「やめでよおぉぉ!! あがぢゃん ぢんじゃうでじょおぉぉ?! それどかしでえぇぇ!?」 「いや、殺すためにやってるんだし」 いや増した恐怖が伝わったか、茎に実った赤ゆ達の表情が更に不安の色を濃くする。 無理もない。これから何が起こるかわからない未知のゆん生。 先の見えない未来に不安を抱くのは、人間もゆっくりも同じではないだろうか? というわけで、その不安を払拭するために、ゆん生の先輩であるお姉ちゃんにこれからのゆん生を語ってもらうことにしよう。 「えーと、今日殺しちゃうお姉ちゃんは……ニ連続れいみゅちゃんだったから…れいみゅちゃんでいいか」 「ゆひ…ゆひいぃぃ……れいみゅ…ちにたくにゃい……こっちこにゃいでえぇぇ……」 角形の剣山を何枚か敷き詰め終えた後、 水槽の中で腰餡を抜かして動けなくなっている赤れいむを摘み上げ、茎と同じ高さから剣山の上に落とす。 ひゅ~ プスプスプスプスプスプスプスプス 「ぴんぎゃああぁぁぁああぁあぁぁあっっ!?!?」 何本もの針があんよに突き刺さる。 体重の軽い赤ゆであるが、ある程度落下距離があったので、饅頭皮に深く突き刺さった。 針先は中の餡子まで到達しているだろう。 「ぴぎっ! ぴぎいいぃっ! いちゃいっ! やめっ、とげとげしゃんやめちぇっ! いちゃいっ! ゆきいぃぃ!」 赤れいむはなんとか針を抜こうと身を捩るが、 足場のない針山の上、あんよに針が刺さった状態では、思うようには動けない。 お尻を持ち上げてはあごに食い込む針に泣き、あごを持ち上げてはお尻に食い込む針に叫びをあげる。 そんな堂々巡りを繰り返す内に、針はますます深く赤れいむの餡子に食い込んで行く。 「ぴいぃっ! いちゃいよぉ! とげとげしゃあんっ! ぴきっ! れいみゅにちくちくちないでえぇ!」 「「「「「「「……!? ……!?」」」」」」」 下で待つ姉赤れいむの呼び声に、まだ目の開いていない妹の赤ゆ達も素敵な未来を予感したか、ブルブルと震え出す。 その震動で茎が揺れる事で、赤ゆ達が生まれ落ちるのが早まる。 (ゆ? ゆっくちうまれりゅよ!) ひゅ~ プスプスプス 「ぴゅきいいぃぃっ?!」 (ゆゆっ?! きょわいよぉぉ!) ひゅ~ プスプスプス 「ゆぴいいぃぃっ!!」 (れいみゅまだうまれちゃくないぃぃ!) ひゅ~ プスプスプス 「いぢゃああぁいっ!!」 悲鳴で最初のご挨拶をする妹赤ゆ達。 その声に、まだ茎に残っている赤ゆ達は下で何か恐ろしい事が待ち受けている事を確信する。 「「「「……!!」」」」 茎から落ちまいと、茎に繋がった頭頂部に力を込めているのか、眉間に皺を寄せて何かを踏ん張っている。 だが、恐怖から来る震えは止まらず、次々に茎から切り離されて、悲鳴を上げる。 中にはパニックに陥りバタバタと暴れ出し余計に落下を早める者もいた。 「ぴいぃっ! ゆぴいぃっ!」「あんよいちゃいよおぉぉ!」「ゆっきちできにゃいぃ!!」 「おきゃーしゃあん!」「たちけちぇよおぉ! ぴきぃっ!!」 無事生まれ落ちた7匹の赤ゆ。 姉よりも軽いプチトマト大のため、針はあまり深くは刺さっていない。 そのため、身動きを取ることはできるのだが、動いた先もまた針のむしろ。 一歩這って悲鳴を上げて身をのけぞらせ、バランスを崩してコロンと転がってはまた悲鳴を上げる。 泣き叫び、じたじたと体を曲げて蠢き踊る7匹の赤ゆちゃん達の姿は、まるで楽しいお遊戯会。 よじよじ じたじた ころりん ぴこぴこ 「わ~赤ゆちゃん達かわいいなあ! みんなダンスがお上手だよ~!」 俺も手拍子のリズムで応援するが、みんなめいめいまちまちに動くのでリズムの取りようがない。 しかし、この自由奔放さこそが赤ゆちゃんのダンスの魅力だ。 「おにいさぁん…! もう…もう…やめてよぉぉ! あかちゃんがいたがってるよぉぉっ!?」 親御さんはこの線から出ないでくださーい。 でもヒートアップする親の気持ちもわかる。 今まさに赤ゆちゃん達がかわいいソロパートを披露してくれている真っ最中なのだから。 「いぢゃいいぢゃいいぢゃぁいっ! とっちぇええ! これとっちぇええぇ!」 転がる内に頭から針に突き刺さり、逆さまになった状態であんよを虚しくグネグネ動かす赤れいむ。 「ちくちくいちゃいよぉ! やめちぇえぇ…ゆぎゃああぁあっ! にぇいみゅのきゃわいいおべべぎゃああぁぁ!!」 前のめりに倒れて両目にサックリとサミングをくらう赤れいむ。 「おねいぢゃあぁあん!」 「やべぢぇええぇ! のっきゃらないぢえぇ! ぎゅぎゃああぁあぁっ!!」 唯一の安全地帯、動けない姉赤ゆに辿り着き、その上によじ昇ろうとする赤れいむ。 妹の分だけ重量が増した姉は、更に餡子深くに針が突き刺さり絶叫する。 半狂乱で振り回したもみあげが妹赤ゆの目に入り、のけぞった妹赤ゆは再び針山に転がり落ちる。 「いちゃいぃ…ゆーちょ…! ぴぎっ!? …ゆ、ゆーちょ…! ゆぴいぃっ!」 次々と刺さる針の痛みに泣きながらも、針山の端に向かって着実に這い進む赤れいむ。 無論、そんなにあっさり逃げられる程ゆん生甘くはない。 「ゆ…もーちょっとりゃよ……ゆーちょ… …?! ぴっ?! ゆびぎいいぃいいぃっ!?!?」 剣山クッションの外周近くの針には、ベットリとタバスコを塗りつけてある。 傷口から染み込む辛み成分に、赤れいむは狂ったように針のむしろを転げ回り、更に傷を増やしてはまた転げ回る。 そして、口からタバスコ付きの針山にダイブ、タバスコ味の針に舌を縫い付けられて動きを止めた。 「ゆぎっ…! かりゃっ…!? こりぇ…! どくっ…! ゆぴいぃ…! にゅいちぇっ…! にゅいちぇぇ……!」 数分後 「いちゃ…いよ……」「ゆひっ…ゆひっ…」「ゆ゛…ゆ゛…」 流石に踊り疲れたか、もう一歩も動けなくなった赤ゆ達が、剣山の上に横たわる。 垂れ流した涙とちーちー、傷口から零れた餡子が剣山の土台をたっぷりと汚していた。 「ふふふ! 赤ゆちゃん達ぃ! とってもかわいいダンスだったよぉ! それじゃお昼寝の時間にしようねえぇ!」 俺の声に、背中が針山に刺さって動けなくなっていた赤ゆがこちらに目を向け、その視線が俺の手の上の物に吸い寄せられる。 「ゆ…? ……!? や…やぢゃやぢゃやぢゃあぁっ!!! ゆんやああぁぁっ!!」 「ゆっくりおやすみ…れいみゅちゃああん……ふふ…うふふふ……ゆふふふふ……!」 剣山のベッドで眠る赤ゆちゃん達の上に、ゴトッ、ゴトッと、そっと剣山のお布団を被せてあげた。 [残り赤ゆ] まりさ×4 れいむ×1 ========== れいむ、6回目の妊娠 今日は仕事の都合で帰りが遅くなってしまった。 茎に実っていた赤ゆ達も、もう生まれ落ちている頃だろう。 果たして今日こそは無事赤まりさが生まれてくれただろうか… 「ゆ、ゆっ! お、おにいさん! うまれたよ! あかちゃんのまりさがうまれたよ!」 虐待部屋に入るなりれいむの方から声をかけてきた。 へー産まれたんだー、どれどれ。 水槽の中には、プチトマト大の新生赤ゆが5匹。 見ると確かに、一匹だけ黒いお帽子を被った子が交じっている。 「わー! ほんとだ! とってもかわいいれ…赤ゆちゃんだね!」 「ゆ? ゆっくちちちぇいっちぇね!」 かわいいと褒められた赤ゆちゃんが、ブカブカお帽子の下で左右のもみあげを元気よくピコピコ動かしながら、俺に挨拶をする。 「はいはい、ゆっくりしていってね!」 「ね? ね!? ちゃんとあかちゃんのまりさでしょ!? だ、だかられいむたちをおうちにかえしてね!」 「うん! 勿論だよ! 約束通りお家に帰らせてあげようね!」 「あ、ありがとう! おにいさん! で、で、いつかえらせてくれるの?」 ダラダラと全身に汗を浮かべている母れいむを水槽から出し、透明な箱に移す。 続いて赤ゆ姉妹も。 箱に移された母れいむと姉の赤ゆ達が、チラチラと水槽の方に目をやる。 「ゆっ? ゆっ?! ちょ、ちょっとまっておにいさん!? い、いまかえるの?!」 「あっれー? お姉ちゃん達どうしたの? お家に帰れるよ? 嬉しくないの?」 「「「「ゆぴゃああぁあっ?!」」」」 れいむの言葉を無視し、やたらビクビクとしている姉の赤ゆ達に声をかけると、素っ頓狂な声を上げて飛び上がった。 何をそんなに怯えてるんだろうね! ふふふ…! 「ああ…そっか…妹やお姉ちゃん達…ゆっくりできなくなっちゃったもんね…みんなゆっくりできないよね… そうだ! お土産に食べ切れないぐらいのあまあまさんをあげようね! だからみんなでゆっくりしてね!」 「ゆ…ゆわーい! あ、あかちゃんたち! よ、よかったね! ね?!」 「「「「ゆわあぁぁ! あみゃあみゃしゃん!!」」」」 れいむがどうやら笑顔のつもりらしい歪な表情で目を泳がせながら大喜びする。 妹の赤ゆ達も笑顔で大喜びをしているが、お姉ちゃんの赤ゆ達はまだ水槽にご執心のままで気もそぞろだ。 俺も水槽にチラチラと視線を送ってみると、れいむが更に全身から汗を垂れ流す。 「あ、あ、あ、あの、おにいざん! きょ、きょうは、もうよるざんだから、れいぶだぢおうぢかえるのはあじだに…」 「じゃあみんなお家に帰ろうねえ! ゆっくりできるあまあまさんも一杯あげるからねえ! みんなで仲良くゆっくりと暮らしてねえ! それじゃあね! さようならああぁぁ!」 れいむの声を遮るように、俺が大声を張り上げる。すると 「ゆやああぁあっ! まりちゃをおいちぇかないでえぇぇ!? どうちちぇおいちぇくのおぉ!? おきゃあしゃあんっ!!! やぢゃあぁ! まりちゃもおうちかえりゅううぅぅ!!」 水槽の中から、大きな泣き声が聞こえた。 改めて説明するまでもないと思うが、 今回生まれた赤"まりさ"は、赤れいむに姉である赤まりさのお帽子を被せてまりさに見せかけたもの。 で、水槽でひとりおいてけぼりにされたのが、お帽子を貸した姉赤まりさ。 水槽の中に入れてある石の影に隠れていた。お尻が見えてたけど。 ゆっくりは飾りで個体識別をしているので、 飾りを他のゆっくりにつけると、そのゆっくりを本来の飾りの持ち主のゆっくりとして誤認識する。 これは親子や姉妹であっても区別がつかないほどだ。 今回みたく、自分達自身が目の前で飾りを渡した場合には、流石に"擦り替わった"と認識できるようだが、 それでも、帽子付きの赤れいむは赤まりさそっくりに見えていたのだろう。 餡子脳ではかんっぺきっな偽装だと思っていたのかもしれないが、 人間である俺からすれば、どう見てもまりさ種の帽子を被った赤れいむにしか見えない。 まんまと俺を欺き、帰宅の確約を取り付けたら、後は帰る直前に隙を見て赤まりさを口の中に隠すつもりだったらしい。 しかし、その"隙"はなく、赤まりさ一匹おいてけぼり。あの時の泣き顔のかわいらしさと言ったら…! こんな間抜けな抵抗が見られるから、監禁ゆ虐は楽しいよなぁ… 「やめちぇ! やめちぇ! やめちぇええぇっ! まりちゃのおぼうちしゃん、もうちょきちょきちないでえぇぇっ!!」 なんて事を考えながら、赤まりさが妹れいむに貸したお帽子をハサミで細かく切り刻んで行く。 「ほーら、まりちゃちゃん? 大事な大事なお帽子を他の子に貸しちゃうから、お帽子さん切られちゃったよぉ?」 「まりちゃじゃにゃいよぉぉ!? おきゃあしゃんが おぼうちとっちゃのおぉ! まりちゃ、いやっていっちゃのにぃぃ!!」 「おにいざんごべんなざいいぃ! でいぶがわるいんでずうぅ! おちびちゃんはわるぐないんでずうぅ! もうやべであげでぐだざいぃぃ!!」 「ちょーきちょーき! お帽子さんちょーきちょーき!」 「まりちゃのしゅてきなおぼうちしゃんがあぁぁーっ?!」 ……… 「ゆぐっ…おぼうちしゃん……ゆっぐ…もどっちぇ…いじわりゅちないで…もちょにもどっちぇよおぉ…」 「さ、じゃあ赤ちゃんまりさも生まれてなかった事だし、いつものヤツ行っとく?」 べそをかく赤まりさが、細切れになったお帽子だった物を舌で並べてなんとか元の形にしようとしているのを 指先でグシャグシャにしてから、本日の処刑タイム開始を宣告する。 「今日はどの子がいいかなぁ……よし! れいみゅちゃんだ!」 「ゆんやああぁぁっ!?」 「…と、思ってたけど、大事なお帽子貸しちゃった悪い子まりちゃちゃんが死のうねっ!」 「ゆっ…ぐ…ゆっぐ…まりちゃ…わりゅいこじゃにゃいよぉ… おきゃあしゃんが…おきゃあしゃんがあぁぁぁ……ゆびええぇぇん…!」 うんうん。いい泣き顔だね。 「良い子のまりさちゃん達はちゃんと覚えておいてね! とっても大事なお帽子! 他の子に貸しちゃったらゆっくりできなくなっちゃうからねえぇ! ……わかったか?」 ブルブル震えていた他の赤まりさ達が俺の言葉に涙目でコクコクと何度も頷く。 お間抜けイベントを見るのは楽しいが、同じネタを使われても萎えるので一応釘を刺しておく。 「よーし、今日はコレでいこうかな~」 取り出したものは、一本の竹ひご。 そこに"ある物"を被せてから、妹の赤ゆを一匹摘み上げ、あにゃるにブッスリと突き刺す。 「ゆびいぃぃ! いぢゃいぃぃ! れーみゅのあにゃりゅしゃんがあぁぁ! ゆげっ?!」 最後のゆげっ、は竹ひごを貫通させて赤ゆの口から突き出させた時に鳴った音だ。 串刺し状態になった赤ゆは、目を白黒させながら自分の喉を突き破って生えてきた竹ひごを見つめている。 「ゆげぇっ…! いぢゃっ…! のぢょっ…! あにゃりゅしゃ…! たっ、たちけちぇ…!」 さて、竹ひごに被せてあった物は、ゴム風船。長い棒状に膨らむタイプの物だ。 この風船の先っぽを指で摘み、中の竹ひごだけを引き抜く。 はい、これで風船が赤ゆの体を貫いた状態になりましたー じゃあ、いってみようか。 大きく息を吸い込みー フウーーーー!!! 思いっきり風船に向けて吹き込んだ。 「ゆぎゃ ブチンッ 一気に膨らませたので、悲鳴が終わる前に赤ゆの体が千切れ、上下に分断されて水槽の中に落ちた。 「「「「ゆびゃああぁっ!?!?」」」」 ボトボトと落ちてきたモノに、姉妹達が悲鳴をあげる。 口の上と下で離れ離れになってしまった赤ゆの方は、流石に声が出せない。 何かを言おうとしているのか、下半分にくっついた舌がピクピクと蠢いてはいるが、まったく声は出てこない。 その様子を、逆さまに転がった上半分が涙を流しながら見つめている。 そして、舌の動きが止まったのを見届けてから、上半分は暫く痙攣した後、目玉をグルリと反転させ、こちらも動きを止めた。 「あがぢゃんがああぁっ!?」 「まりしゃのいもうちょがああぁぁ!!」 「こあいよおぉ! おきゃあしゃあん! おねえちゃあん!」 「は~い、じゃあ次」 「ゆにゃあぁぁ! やめちぇぇ! ゆっくいちたぁい! ゆっくいちたいよぉ!」 悲鳴をあげて怯える妹赤ゆ達から一匹を選んで摘み上げる。 今度は口からあにゃるへと逆方向に風船を貫通させてから口に咥える。 俺と赤ゆの目が合う体勢だ。 「やめちぇ…! れいみゅぶっちんしゃんやあぁ…! ゆっくちでき フー… ゆぶっ?!」 今度は少しずつ息を吹き込み、直径1センチほどまで膨らませる。 それでもプチトマトサイズの赤ゆにとっては相当の圧迫感があるだろう。 「ゆぶぶ…! いちゃ…! れ…みゅ…おかお…ちぎれちゃ…! やめ…! おにいしゃ…!」 俺の眼前で、涙目で必死に助けを請う赤ゆ。 大きく開いたお口の端の饅頭皮がビロンと伸び、中の餡子が透けて見える程に薄くなる。 その表情を楽しみながら、更に息を吹き込む。 「ゆ…ぶっ…いぢゃっ…ちぎれ…りゅ…ゆごっ…! も゛ぼっ……!」 口をあんぐり開けたままの変則ぷくーで膨らみ、こちらを威嚇してくる赤れいむ。 口の端の皮がぷちぷちと裂け始めたかと思うと、みるみる頬まで裂け目が広がり、中の餡子が露になる。 更にもう少し息を吹き込む。 「も゛…! も゛っ…!!」 喉を完全に塞がれ、まともに出せなくなった言葉の代わりに、 ボロボロ涙を流す目とピコピコ揺れるもみあげが俺に何かを語りかけているようだ。 「もうやめでえぇぇえ! れいむのあがぢゃんにひどいごどじないでええぇ!!」 ブチ切れ寸前の赤ゆが母れいむの声に気づき、助けを求めるかのように視線を水槽の方に彷徨わせたところで、とどめのもう一息。 ブチッ…ブチブチ…ブチッ! ボトッ 再び赤ゆの部品が、水槽の中に落ちる。 だが、落ちたのは下半分だけだった。 上半分は膨らんだ風船の上にバランスよく乗った状態でそこに留まっていたからだ。 ピコピコピコピコピコピコ…! 風船を咥えたままの俺の目の前で、もみあげが激しく動き続け、暫くして、止まった。 「あがぢゃあああんっ!! ゆああぁ!! どおじでごんなあぁぁ!」 「よし! 最後はみんな仲良くいこうね! お姉ちゃんも一緒だよ!」 「ゆぴゃあぁぁっ!! ゆぎっ!?」 「おきゃあぢゃああんっ!! ぎびゅっ!!」 「た、たちっ…たちけちぇぇ…たちけちぇえぇ!! ゆぴぃっ!」 「ゆやぢゃああぁっ! まりちゃをぶちぶちちないでえぇ!! ゆげえっ!」 姉の赤まりさと残った妹赤れいむ3匹を捕まえ、一つの風船にまとめて通し、少々の事前準備を施す。 なお、俺の側から見て、こちらにお尻を向けた赤れいむ3匹が連なり、その妹と対面する向き一番外側に赤まりさの順だ。 フーーー… 息を吹き込むと、ポンと風船が膨らむ。 「「「「ゆぎゅぷっ!!」」」」 体の芯から外側に向けて強い圧迫を受けた4匹が一斉に声を上げた。 こちらに向いた赤れいむ達のお尻が振られる。 プリンプリンと振られるのではなく、プルンプルンと小さく震えるような振られ方だ。 あにゃるに風船が通ってる状態なので、あまり派手な振り方ではないが、その奥ゆかしい動きがまた愛らしいではないか。 俺からは赤まりさの涙目顔しか見えないのが残念ではあるが、きっと妹達もいい表情を浮かべてくれているのだろう。 フー… 「「「ゆも゛ぉっ…!!」」」 「やめ゛っ…おにいしゃ…! まりぢゃの…いもおぢょ…! ちんじゃうっ…!」 体の小さな妹達は、既にお口が一杯一杯に広がったのか、もうまともな言葉を発音できない。 替わりにまだ余裕のあるお姉ちゃんが、苦しそうに妹達を気遣う声を上げる。 さっきまではお帽子を細切れにされて泣いていたというのに。麗しきかな姉妹愛。 フー… 「「ゆぼっ!!」」 「ゆも゛…! いも゛っ…ぢょ…があぁっ…!」 上がった悲鳴は赤れいむ2匹と赤まりさ1匹分。 赤まりさの目の前にいた赤れいむは上下バラバラになって脱落した。 その光景を目の前で見ていた赤まりさと、すぐ後ろの妹赤れいむがちーちーを漏らす。 「「ゆぶぶ…! ゆぶぶ…!」」 残った赤れいむ達は、まだ千切れていない。 予めほっぺにセロテープを張って饅頭皮を補強しておいたお陰で伸びにくくなっているのだ。 あにゃるの周りの皮が裂け、俺からは見えないがおそらくは口も裂け、苦しそうに呻いているが、まだまだ健在。 元気にもみあげをピコっている。 さあ、もう少し息を吹き込んでみようか。 フー… 「ゆぎょおっ?!」 おっといい声が聞こえたね。 声の主、真中にいた赤れいむちゃんの様子を見てみよう。 こちらからは、大幅に拡張されたあにゃるしか見えないので、風船を折り曲げて、顔をこちらに向けさせる。 小さなお口は、顔の端まで真一文字に裂けているが、セロテープのおかげで裂傷はそこで止まり、 かろうじてお口の上と下がサヨナラするのを引き止めている。 縦方向の引っ張りにかなり強くなっているのだ。 しかし、風船は縦にばかり膨らむ訳ではない。 横方向への膨らみで、顔の中心線上の饅頭皮が伸びて薄くなり始め、赤れいむの両目が離れてきている。 こうして俺が見ている最中にも、ミチミチ…と伸びきった顔の皮が破れ始め、中の餡子が見え出してきた。 更にもう一息。 フー… ブチ…ブチ…ブチブチィッ ボトッ 「ゆ゛…ぶ…!」 「ゆ…や゛あ゛…ぶっ…まり…の…いもお…ぢょ…ゆもっ…!」 メリメリと真ん中から左右にゆっくり裂けて、水槽へと落下して行った。 最後の赤れいむ、俺の口から一番近い子は、まだ耐えている。 こちらはほっぺだけじゃなく、側面を一周させてセロテープを巻いてあるから、大変丈夫である。 フーーー…! 「……!!!」 「ゆぼっ…!? ぼっ…! びぼ…うぢょぉ……!」 再び風船が膨らむ。 最後の赤れいむのいる箇所だけ風船が窄まった状態で。 セロテープの輪が内からの圧力に耐えて、その場所だけ風船の膨張を押さえ込んでいるためだ。 だが、セロテープが圧力に耐えたところで、セロテープと風船の間の物も耐えるかと言うと、そうではない。 セロテープの輪と風船に挟まれて残っているのは、薄く潰れた饅頭皮一枚のみ。 その下にあった筈の餡子は、口とあにゃるの饅頭皮を押し広げて、水槽の中へボトボトと落ちてしまっていた。 さてさて、最後に残るはお姉ちゃんのまりさちゃん。 一番の特等席から、妹達が千切れたり、饅頭の抜け殻になって行く姿をつぶさに見ていたその目が、 今はその感動のラストシーンを反芻するかのように、固く閉じられ、涙を流している。 フー… 「んも゛ぉっ…!?」 眼底からの圧力に、目玉が半分ほど飛び出し、閉じていたおめめが再び開いて、俺を見る。 その怯えきった涙目に笑いかけてから、空気が抜けないようにして一旦風船から口を放す。 「まりちゃちゃあん、これから妹達みたくブッチィンって千切れちゃうよ? 怖い? ブッチンはイヤ?」 「ゆも゛ぉっ…!! も゛ぼっ…!!」 言葉は発せなくとも、目は口ほどに物を言う。 その涙が全てを俺に伝える。 「うんうん、わかる、わかるよー。そうだよねぇ。ブッチンはヤだよねぇ。 じゃあ、お兄さんがまりちゃちゃんがブッチンにならないようにしてあげるねええぇぇ!」 別の風船−大きくて透明度が高いもの−を取り出し、ハサミで切り開き、一本のゴムの帯状にする。 これを赤まりさと、その前後を囲むようにぐるっと巻き付ける。 被せた風船の下に透けて見える赤まりさちゃんが、 イヤイヤをするように目だけを左右に動かしている姿がかわいすぎて生きてるのがつらい。 「始まるよ! 始まるよ! かわいいまりちゃちゃんのすーぱーぷくぅタイムが始まるよ!」 そう言って再び風船を口に咥える。 水槽の中の姉妹達からゆんやゆんやの大喝采が聞こえてくる。 お母さんも感激の涙を流している。 フーーー…! 「ゆ゛ぼお゛っ………!?!?」 内側の風船が伸び、あっという間に赤まりさのお口とあにゃるが横に裂ける。 だが、一緒に伸びた外側の風船に押さえつけらているお陰で、千切れるまでには至らない。 フーーー…! 「~~!? ~~!!」 口元から、赤まりさの顔に縦に亀裂が走り始める。 ミチミチと皮が破れ、餡子色の亀裂が眉間へ、おでこへ、頭へと広がって行く。 風船の下で行き場のない涙を滲ませ、俺に向かって命乞いをする両目が徐々に離れて行く。 だが、千切れるまでには至らない。 フーーー…! 「………!!!」 風船と風船の間の空間に、赤まりさの餡子がじわじわと滲み出す。裂けたお顔やあにゃるから。 喉やあにゃるを通ってから排出された分は別として、 裂けた皮から漏れ出た分は、風船で押さえつけられているお陰でまだ体内の餡子と一つに繋がった状態。 言ってみれば、皮を剥がれた状態と変わらない。 だからまだ、命を奪うには至らない。 どんどん、どんどん、餡子が広がる。皮も広がる。広く広く、薄く薄く。 それでも命を奪うには至らない。 潰れて倍ぐらいに広がった小さなおめめが、遂に破裂して円形を留めなくなった。 その下からも、餡子が溢れ出してくる。 フーーー…! フーーー…! フーーー…! ……… ……… 外側の風船をそっと剥がし、内側の風船の空気を抜く。 「はい、プレゼント」 水槽の中で固まって震えている赤ゆ達の頭上から、風船に貼り付いていたソレを落とす。 約束通り千切れることなく繋がったままの、ペラペラの餡子のリングがパサリと音を立てて落ち、赤ゆ達の周りを囲む。 落ちたリングの外側の一部が捻れて裏返り、赤ゆ達の方を向いた。 そこに貼り付いていたのは、髪の毛、そして薄く引き延ばされた丸い穴の開いた饅頭皮。 赤まりさのお顔の右上側だった。 「「「「ゆぴ…ゆぴぴ……ゆぴいいぃぃぃぃーー!!」」」」 赤ゆ達が、一声鳴いた後、口から餡子の泡を吹いて気絶する。 餡子リングは暫くブルブルと震えていたが、やがて動かなくなった。 「あがぢゃん……あがぢゃああぁん……かえれると…おもっだのにぃ……」 愕然とした表情で餡子リングを見つめながら、母れいむが涙を流す。 そんなれいむの髪をそっと撫でて、静かに声をかける。 「れいむ…元気出しなよ…れいむがしっかりしないと赤ゆちゃん達がゆっくりできないよ… ほら、死んだまりさちゃんも言ってるよ…聞こえない…? …ゆやあぁぁあぁ、まりちゃちにたくないよー おかーさんがおぼうしとらなかったら、まりちゃはちななくてすんだのにー どーちて、まりちゃのおぼうししゃんとっちゃったのー おかーさんはまりちゃのこときらいなんだーゆええええん」 「ゆっぐ…ぢ、ぢがうのぉ…れいぶのあがぢゃん……れいぶ…れいぶ…ぞんな…づもりじゃ…」 「おかーさーん、くるちいよぉぉー、いたいよー、おくちがさけちゃうよー、からだがちぎれちゃうよー、 おかーさーん、まりちゃちゅぶれちゃうよー、まりちゃをたしゅけてー、 おかーさーん、まりちゃのおぼうしかえしてよー、まりちゃゆっくりできないよぉぉ…… …どう、れいむ? 少しは元気出た?」 「ごべ…ごべんね…あがぢゃん……ごべん…ねえ…ゆる…じでねえ…おがあざんをゆるじでえぇぇぇ……」 俺はれいむの涙を餡子リングでそっと拭ってやった… [残り赤ゆ] まりさ×3 れいむ×1 ========== 今日は日曜日。 積んであった本を虐待部屋に持ち込み、読書に勤しむ。 とは言え、実は本の内容はほとんど頭に入っていない。 俺のすぐ横の水槽で楽しいイベントが発生しているせいだ。 「ゆ…こうなのじぇ…」 「ちがうよ…こうぢゃよ…」 何やらボソボソと言葉を交わしているのは、二匹の赤まりさ。 母れいむの背後で身を寄せ合って、嬉しそうにお喋りをしている。 その二匹にチラリと視線を送り目配せをすると、二匹がぽいんと跳ねて答えてくれた。 母れいむは今はお昼寝の時間。 食事に微量のゆっくり用睡眠薬を混ぜておいたので、ご飯が終わるとすぐに舟を漕ぎ始めた。 額からは茎が伸び、四つの実ゆっくりが実っている。 予定日は明日。まだ種族不明。 きっと今度こそ無事赤まりさが生まれて、みんなでおうちでゆっくりしている夢でも見ていることだろう。 「ゆ…ゆっ…にゃんだか………きちゃよ……」 赤まりさ達の様子を横目で伺う。 そこで起きている事を見て、顔のニヤけが止まらない。 「「………………ぃぃぃーーー!」」 一際大きい声を聞いた瞬間、思わず噴き出しそうになり、慌てて本で顔を隠す。 赤ゆの声に反応して、母れいむが目を開いた。 だが、まだ夢うつつのようだ。 「ゆうぅ…いまのこえなに…? おちびちゃん…? ゆっくりしていってね…ゆぴー…」 眠たげに目を開いたれいむだったが、すぐに目蓋が下りる。 母れいむが再び眠りに落ちたのを確認して、赤ゆ達がまたお喋りを開始する。 「みょういっきゃい……」 「ゆぅ…にゃんだか…しゅっごく……のじぇ…」 ……… 「「………………りいいぃぃぃーーー!」」 またもや上がった大きな声に母れいむの目が半分ほど開くが、すぐに閉じる。 「ゆっ…こんぢょは…まりしゃが……」 「ゆっ…ゆふん…ゆぅぅん……」 「まりしゃたち なにちてるにょ? れいみゅもいれちぇね!」 「し、しじゅかに…! しゅ…しゅるのじぇ!」 「れ、れいみゅは…ゆぅ…! あっち…いっちぇよぉ!」 「ゆぅぅ…どうちてなかまはじゅれにしゅるのぉ…」 再び何事か始めた赤まりさ達に気付き、赤れいむが近づいて来たが、興奮した様子の二匹に追い返される。 「ゆえぇぇ…おきゃあしゃーん! まりしゃがいじわりゅしゅるー!」 ポインポインと跳ねて行った赤れいむが、母れいむのもみあげを引っ張って泣きつく。 それでようやく母れいむも目を覚ます。 「ゆぅ~ん…? どうしたの、おちびちゃん……? ゆ…この声…何……?」 キョロキョロと周囲を見回し、やがて、背後にいる赤まりさ達に向き直った、その直後 「「ちゅっ! ちゅちゅちゅちゅちゅっ! ちゅっきりいいいいいぃぃぃぃぃーーーー!!!」」 粘液にまみれた頬をくっちょくっちょと擦り合わせていた赤まりさ達が、幼いすっきりを終えた。 「ゆああぁぁぁっ!? おぢびちゃん!? なにやっでるのおおぉぉ!? まだあかぢゃんなのにすっきりしちゃだめでしょおぉぉ!」 「ゆぴっ!?」「ゆべちっ!?」 れいむが悲痛な叫びを上げながら、もみあげで赤まりさ達を叩いて引き離す。 そのもみあげの先に、ネットリとした粘液がこびりつく。 すっきり三回分の粘液が。 「いちゃちゃ……ゆっ! おきゃあしゃん! まりしゃたち、おうちかえれりゅよ!」 「ゆぅ! しょうなのじぇ! まりしゃがいもうちょのまりしゃを……ゆ…?」 誇らしげに笑顔を浮かべていた、のじぇまりさの言葉が止まり、顔が苦悶に歪み始める。 その額が小さく盛り上がった。 「…ゆひっ…! かひゅっ…! ゆぎゅ……く、くりゅ……ち……」 母れいむが叱ったとおり、赤ゆっくり・子ゆっくりのすっきりは御法度だ。 赤ゆっくりを宿した母体は、赤ゆっくりに体内の栄養分を吸収される。 生まれる赤ゆっくりは、母体のサイズに関係なく普通の赤ゆサイズに成長するまで母体の栄養を吸収しようとする。 それが実った赤ゆの数分だ。当然、体の小さなゆっくりが賄いきれる量ではない。 栄養状態が極めて良好な子ゆっくりであれば一命を取りとめるケースもあるが、赤ゆっくりでは120%助からない。 「ゆが……が………ゆ゛………」 「あがぢゃあぁん! しっかりじでえぇ! しんじゃいやあぁぁ!」 のじぇまりさの額から茎がニョキニョキと伸び始め、更にもう一本、茎が伸び始める。 と、同時に饅頭皮が急速に黒ずみ、体のあちこちがボロボロと崩れ落ちる。 「も゛……ゆ゛……」 「ゆわああぁあぁ! れいぶのあがぢゃんがあぁぁ!?」 そして完全に黒ずんで枯れたのじぇまりさは、何も言わない黒い塊になった。 二本の茎からは、西瓜の種のような黒い物体が糸を引きながら幾つもぶら下がっていた。 「まりしゃあぁ!? どうちちぇえぇ!? にゃんでえぇえぇ?!」 一緒にすっきりをしていた赤まりさが叫ぶ。 その様子を水槽の上から覗き込みながら、俺が口を挟む。 「あー…まだ赤ちゃんなのにすっきりーしちゃったのかぁ…そりゃ、死んじゃうよねぇ…」 「ゆうぅぅ?! な、なにいっちぇるのおおぉぉ?! だっちぇ…ゆ…? ゆゆ…?」 「だって」、ね。 そうそう、そうだったよね、まりしゃちゃん。昨夜は楽しかったねぇ… ~~~~~~~~~ 「「「ゆぴー…ゆぴぴー……」」」 夜十時 ゆっくり達が眠れるように、夜は照明を絞っている暗い室内にゆっくり一家の寝息が響く。 足音を立てずに水槽に忍びより、そっと様子を窺うと寝息以外の声が聞こえてきた。 「ゆうぅ…おなきゃがすいちゃよ…」「あみゃあみゃしゃんたべちゃいのじぇ…」 空腹で寝付けないのか、ボソボソとお喋りをしているのは、二匹の赤まりさ達。 起きているのがいると都合が悪かったのだが、この二匹ならばちょうど良い。 ヒョイヒョイと二匹を摘み上げ、掌に乗せた。 「ゆっ?」「まりしゃおしょらをとんでりゅのじぇ! ふーわふーわ!」 「夜更かししてるいけない子はだーれだ?」 「「…!?」」 大好きなお兄さんこと俺の掌の上にいる事に気付いた二匹が、かわいい目ん玉を飛び出させる。 悲鳴を上げられる前に素早く赤ゆ達の頭を押さえつけ、小声で囁く。 「騒がないでね? 騒いだら、お兄さん、びっくりしてゆっくりできない事しちゃうかもしれないよ? ゆっくりりかいできる?」 お口を開けない赤ゆ達が、揃っておそろちーちーで肯定の返事をする。 やめてね! そんな目でお兄さんを見ないでね! 握り潰したくなっちゃうよおぉ! ……… 「むーちゃむーちゃ! ち、ち、ちあわちぇえぇぇ!!!」 「おいちいのじぇぇ! これめっさおいちいのじぇぇぇ!」 「ははは、麦チョコおいしいかい? さっきは驚かせてごめんね!」 俺の部屋に連れてこられた赤ゆ達は、最初はこの世の終わりを迎えたような顔をしていたが、 麦チョコを三粒食べさせてあげただけで、すっかりご機嫌になった。 「おにいしゃん! もっちょちょうだい!」「むぎしょこしゃんはゆっくちできりゅのじぇ!」 「だーめ、もう終わりだよ」 「「ゆうぅぅ…」」 途端に涙目。コロコロと変わる表情は見ていて飽きない。 もっちょよこちぇぇ! こんにょくっしょじじいいぃ! とか言わないトコもかわいくっていいよね! まあ、アレはアレで身の程を知らないおバカさ加減がまたかわいいんだけどね。ふふふ! あぁ、ホント赤ゆちゃんはかわいいなぁ…はぁ…潰したい…潰したい…潰したいなぁ…… 「ゆー? おにいしゃん、どうちたにょ?」 「ん? 何でもないよ? 麦チョコはあげられないけどね、お兄さん、かわいいまりさちゃん達だけに特別にいいこと教えてあげるね」 ……… 「ゆゆーっ! しゅごいのじぇ!」 「やっちゃあ! まりしゃたち、おうちかえれりゅにぇ!」 興奮気味にポヨンポヨンと飛び跳ねる赤ゆ達。 俺が教えてあげたのは、赤ゆでも理解できる簡単な事。 まりさとまりさですっきりーをして赤ちゃんが"生まれれば"、絶対にまりさの赤ちゃんになる ゆっくりのすっきりー行為は、赤ゆ同士でも実行可能だ。その後の事を考えなければ。 やり方もすりすり型なら至極簡単。 母れいむのすっきりーをいつも見せているし、後は本能でどうとでもなる。 俺からそれを聞いた赤まりさ達は、楽しげな計画を思いついて大喜びしていた。 「そうだ。この事はれいむお母さんには内緒にしておこうね」 「ゆ…? どうちちぇ…?」 「お母さんをビックリさせてあげるためだよ! そうだね、お母さんがお昼寝しているときにでも、こっそりすっきりーをしてごらん。 お母さんが起きたら、まりさちゃん達の赤ちゃんを見せてあげるんだ! きっとお母さん、大喜びして、すっごくゆっくりしてくれるよ~!」 「「ゆうう~ん♪ ゆっくち! ゆっくちぃ!!」」 「ふふふ! ゆっくり! ゆっくりぃ!」 ~~~~~~~~~ 「ゆ…だっちぇ…ゆぎ…?! …ゆ…おにいしゃ…ゆぎっ?! く、くりゅちぃ…!」 だって、お兄さんが教えてくれたんでしょおおぉ?! かなぁ? まりしゃちゃん。 そうだね。お兄さんが教えてあげたんだよね。 赤ちゃんがすっきりーしたら、死んじゃう事までは教えてあげなかったけどね。 ふふふ…なんでお兄さんの事、信用しちゃうのかな? 今まで、お兄さんがまりしゃちゃんの姉妹達に何をしてきたか覚えてないのかな? ばかなの? 黒ずんで死ぬの? なんでそんなにかわいいの? ふふ…うふふふ…… 3回目のすっきりーで母体となったのが、残った方の赤まりさだったようだ。 こちらは茎一本分なので、最初に死んだ姉妹よりも緩やかに死へと向かって行く。 「ゆ…ゆぐっ……くりゅちい…! …おきゃあ…しゃ……」 「お、おちびちゃん?! おちびちゃんもなのぉ?! ゆやあぁあぁ! じっかりいぃ! しんじゃいやあぁ!」 額から茎が伸び始め、体内の栄養分を急速に吸い出して行く。 それと共に赤まりさの体の各所が崩壊を始める。 「ゆぎっ……かひぃ……ゆひっ……くりゅ……し……きひっ……」 「おぢびぢゃあぁあん!!」 まずは呼吸器系…だろうか? ゆっくりに呼吸器があるのかは知らないが、息を詰まらせているような声を上げ始め、苦悶の表情を浮かべる。 「い…ちゃ…おかおが…いちゃ…かひっ…あんよしゃ…いちゃ……ぺりょ…ぺ……ちちぇ…」 「いだいの? おぢびぢゃん、いだいのぉっ?! おがあざんがぺーろぺーろじであげるがらあぁ!」 饅頭皮が黒ずみ始め、その表面がハリを失ってひび割れ、崩れ始める。 髪の毛も縮んで黒ずみ、三つ編みのお下げがボロッと崩れて地面に落ちる。 「みえ……にゃい……まっきゅ…ら……かはっ……こあい……よ……おべべ……いちゃ…けひっ…」 「おにいざあぁん! あがぢゃんだずげであげでえぇぇ! いばならまだぁぁ!」 「いや無理でしょ、これは。もうこんなだし」 片方の目がドロリと溶け、頬を伝って滑り落ちて行く。 その目玉を追うようにして、餡子と混ざった黒い涙が滴り落ちる。 残った目は、まだ眼窩に嵌ってはいるが、こちらも溶け始めている。 もはや眼球としての機能は果たしていないようだ。 「かっ……ひっ……いちゃ…い…くりゅち……ちぬ…にょ……や……ぢゃ……まり……しゃ……」 「おねがいぃ! おねばびじまずうぅぅぅ!!!」 歯が歯茎ごと次々に崩れて抜け落ち、舌は干涸らびたように縮んで行く。 体内の餡子がグズグズになったのか、体が球形を維持できなくなりベシャリと潰れてくる。 「も゛っ……ぢょ……………ゆ゛…………」 「あがぢゃあああああぁぁん!!」 目や口、あにゃる、しーしー口、その他、体に開いた穴から、ドロリと粘液状になった餡子が漏れ出す。 そのまま、黒い茎を生やした赤まりさは何も言わなくなった。 「ゆっぐ……あかちゃん……どおして……どおしてこんなこと……したのぉ……?」 黒ずんだ二匹の赤ゆの前で涙を流して呆然とする母れいむ。 「お兄さんにもわからないよー でも、ひょっとして…自分達がれいむの替わりに赤ちゃんまりさを産めば、お家に帰れると思ったのかな…」 「ゆっぐぐ……ごべんね……あかぢゃんごべんね……おかあざんが……おかあざんが…だめなばっがりにぃぃ……!」 笑いを噛み殺しながら投げかけた俺の言葉に、れいむが地面に頭を擦りつけながら、黒ずんだ赤ゆに向けて何度も謝る。 それから、ひしっと、残った二匹の赤ゆをもみあげで抱きしめた。 「おがあざん…ふたりを…しなせないからねぇ…なにがあっでも…たすげるがらねえぇ……!」 三匹の親子は抱き合いながら、ゆんゆんと泣き続けていた。 [残り赤ゆ] まりさ×1 れいむ×1 後編に続きます