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423 名前:F猿 (BfxcIQ32) 投稿日: 2004/09/13(月) 22 26 [ imAIk9NE ] 投下終了です。 「ところで青島さん、ザイニチベイグンって何ですか?」 「え?えーっと、日本に居て日本を守ってくれるアメリカっていう国の軍隊のことだよ。」 「えっ、けど青島さん達自衛隊も十分強いじゃないですか。」 「僕達の世界ではあれくらいじゃ、守りきれないんだよ。それに複雑な理由もある。」 「・・・難しいんですね。」 「そう、難しい。」 だから出すのも難しいです・・・けど時が来たら頑張るかもしれません。 ではご感想、ご考察、お待ちしております。 424 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日: 2004/09/13(月) 22 49 [ 0wvC9A8w ] >阪神大震災の時火事場泥棒が一人も出なかった なんかの冗談か? http //www.google.co.jp/search?hl=ja ie=UTF-8 q=���紊ч���純������贋灰罍� lr= 425 名前:F猿 (BfxcIQ32) 投稿日: 2004/09/13(月) 22 52 [ imAIk9NE ] ぐお! 書き違えた! ttp //www.google.co.jp/search?sourceid=navclient hl=ja ie=UTF-8 q=���紊ч���純������贋灰罍� というか勘違いでした。スンマセン。 426 名前:_ 投稿日: 2004/09/14(火) 15 49 [ OiuVqWhk ] >425 何が言いたいのかは分かるが、リンクが意味不明 >阪神大震災の時火事場泥棒が一人も出なかった これは間違い。 書店が結構あらされてて、漫画の棚がほぼ空で ハードカバーは全然減ってないって本屋を見た事があった。 正しくは流言飛語やパニックがほとんど起こらなかった。 427 名前:F猿 (BfxcIQ32) 投稿日: 2004/09/14(火) 16 43 [ imAIk9NE ] すんません、現地の人でしたか・・・。 orzリンク先は阪神大震災、火事場泥棒でgoogleで調べた物です。 少し旅に出てきます。 428 名前:名無し三等兵@F世界 投稿日: 2004/09/14(火) 17 54 [ 2aCdNJ8k ] F猿さん、間違いは誰にでもあります。 要はそれを反省し次に活かしていけばよいのです。 これにくじけないで頑張ってください。 次回の話も期待して待ってますので。 429 名前:名無し三等兵@F世界 投稿日: 2004/09/14(火) 19 51 [ Cux13G3w ] どうもご苦労様。ミスの点については気にしないで。 424の人も悪気があって言ったわけじゃないんだし。 それにこんなに速いペースで次々と話を書けるのがすごい。 この調子でがんばることを願う。 430 名前:名無し三等兵@F世界 投稿日: 2004/09/15(水) 01 57 [ kNl7oH4g ] 疑問に思ったことを挙げさせてもらう。 F世界には女性の水着はあるのだろうか? こっちの世界では100年程前から女性の水着はあるが今の形とはかけ離れている。 今着ている水着らしいものができたのは半世紀ほど前と新しい。 森の種族であるエルフのセフェティナには馴染みがないかあるいはあっても薄いもの。 服を取り扱っている店を青島に案内してもらっている時に水着を見つける彼女。 そして起こる一悶着、そんな光景が頭に浮かぶ。 それとは別に話の投下、お疲れさん、そう落ちこまいで次の話で挽回してやればいい。 431 名前:名無し三等兵@F世界 投稿日: 2004/09/16(木) 21 54 [ KpMs54VQ ] 調べた ビキニ(bikini) 胸と腰だけを覆う型の肌露出度の高い婦人用水着の総称。1946年、パリのエンジニア、 ルイ・リード(Louis Réard)が考案した水着を、ビキニ環礁での原爆実験にあやかって 自ら“ビキニ”と命名したことにはじまる。しかし、あまりの大胆さからほとんど着用 されることはなく、米国でも1960年代初頭まで一般のビーチでは着用禁止とされていた。 日本でも1950年に入ってきたが、一般に着られるようになるのは1970年代になって からである。バブル期にいったんは「ワンピース」に押されたものの、1990年代中ごろ から若い女性を中心に一大ブームとなっている。 詳しくは以下のやつに ttp //kononatu.hp.infoseek.co.jp/CHOSA/index.html 432 名前:F猿 (BfxcIQ32) 投稿日: 2004/09/16(木) 23 41 [ imAIk9NE ] 心配かけました、すみません。 次回は明後日か3日後になると思います。 433 名前:F猿 (BfxcIQ32) 投稿日: 2004/09/17(金) 19 04 [ imAIk9NE ] 最近書くのが早くなってきたような。 投下一回分なら一時間もかからなくなって嬉しかったり。 プロ野球はストか回避か・・・。 それでは、投下開始します。
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紀元二千七百年まであと6635日 「旭の神兵」製作大本營本部にようこそ 総帥 伊藤京漆 項目を探すなら。 ・項目一覧 ・単語検索 ・タグで項目を検索 名前 コメント 著作:「旭の神兵」製作大本營/平成24年9月26日 「互いの考え理解」 日米共同指揮所訓練を単独取材 - 産経ニュース 海上自衛隊 Kawasaki P-3C Orion 9151 厚木飛行場 航空フォト | by kotaちゃんさん 撮影2021年12月11日 - FlyTeam 岸防衛相「内容を把握していない」 北大東村の自衛隊誘致に見解(沖縄タイムス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース コロナ禍の南海トラフ想定 地震と津波、防災訓練 伊勢総合病院で医師、自衛隊 三重 | 防災・危機管理トピックス - リスク対策.com 「これじゃ駄目だ」 自衛隊誘致で1700人台に回復した人口、再び落ち込む島 - 沖縄タイムス 護衛艦「むらさめ」型、護衛艦隊の中核を成したステルス化と省力化を進めた汎用護衛艦 - MotorFan[モーターファン] 海のなかは音に満ちている 海自・現役潜水艦乗りが語る、鯨の鳴き声 - 朝日新聞デジタル 旧日本軍使用か?爆弾発見 兵庫・姫路港海底に沈む 海上自衛隊が処分へ(ラジトピ ラジオ関西トピックス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <社説>北大東島自衛隊誘致 緊張をさらに高めるな - auone.jp 県内に落下した可能性も 自衛隊輸送機が部品紛失/岩手(IBC岩手放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 自衛隊が安全を確認 小屋から砲弾や手りゅう弾 秋田・男鹿市(秋田朝日放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース アフガン撤退の教訓を肝に銘じよ! 国軍に士気がなければ米軍は動かない 自衛隊機の派遣命令遅れは政治に責任 (夕刊フジ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 陸上自衛隊の21歳の男性陸士長が駐屯地の柵を乗り越え不正外出 「居場所が無くなった」 北海道千歳市(HBCニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 海上自衛隊 護衛艦の命名・進水式(長崎県)(長崎国際テレビ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【訂正】北海道ガスの補強、航空自衛隊千歳・佐藤大貢捕手 「野球を通して広報活動にもなれば」基地の思いも背負い都市対抗に初出場(スポチュニティコラム) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【最新国防ファイル】陸上自衛隊第1師団 東京など1都6県を防衛警備 - ZAKZAK 米軍基地を自衛隊の管理下におけ! 米国の戦争を仕掛けるディープ・ステート、北京冬季五輪後に動き出す人民解放軍 中国侵攻で機能不全に陥る日米安保 - Dream News 「中種子と協力し誘致したい」 馬毛島基地関連施設で南種子町長(南日本新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <オスプレイ>佐賀県「排水対策、漁協と一緒に確認」 県議会常任委で見解 - 佐賀新聞 「自衛隊が国民の命脅かしている」 滋賀の演習場で誤射多発、地元に不信感 - 京都新聞 御所・葛上中で自衛隊の仕事内容学ぶ体験学習 - 47NEWS 砲弾場外着弾「再発防止に取り組む」 自衛隊、高島市や県訪れ謝罪 - 47NEWS 自衛隊と米軍の共同訓練 岩手山演習場でオスプレイが参加|NHK 岩手県のニュース - nhk.or.jp 沖縄 北大東村議会 島への自衛隊の配備求める意見書を可決 - NHK NEWS WEB 陸上自衛隊 射撃訓練中に砲弾場外着弾 “弾薬取り違え原因” - NHK NEWS WEB 【戦うことは「悪」ですか】拉致被害者救出に自衛隊の活用を! 前進しない最大の原因は「圧力」不足 超法規的にでも救出を目指すべき - ZAKZAK 陸上自衛隊とアメリカ海兵隊の共同訓練 宮城・王城寺原演習場で1700人が参加(khb東日本放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 民間人装ったテロ対応訓練、陸自と米軍が実施 京都・京丹後、専門家「経ケ岬は攻撃対象」(京都新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【山口】防府読売マラソン・大会を支援へ自衛隊が会議(KRY山口放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 函館空港に自衛隊三沢基地所属戦闘機1機が緊急着陸(函館新聞電子版) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 自衛隊三沢基地所属F35戦闘機が函館空港に緊急着陸(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 北大東村への自衛隊配備、排除せず 岸防衛相、誘致の動き受け見解(琉球新報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 函館空港に航空自衛隊のF35が緊急着陸(共同通信) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 自衛隊の戦闘機1機 函館空港に緊急着陸 一時滑走路を閉鎖|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp 知事「軍備より平和外交を」 自衛隊の配備巡り認識 県議会一般質問(琉球新報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 莫大な予算と高度な技術が必要、敵基地攻撃は日本だけで可能か?(JBpress) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 陸上自衛隊 戦車部隊が射撃技術を競う大会|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp アイドルが自衛隊入隊でグループ卒業へ 進路に反響「このパターンは新しい」「かっけー!」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ハセガワ、プラモデル「E-2C ホークアイ『航空自衛隊』」の再販分を本日出荷!(Impress Watch) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「借金の返済やギャンブルに使った」官舎の自治会費73万円横領、37歳の幹部自衛官が懲戒免職(HBCニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 海上自衛隊の自衛官 酒気帯び運転の疑いで逮捕 大村市|NHK 長崎県のニュース - NHK NEWS WEB 日米共同演習「ヤマサクラ81」の開始式 図上演習中心に有事対応を確認(ABCニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ワクチン接種の急性期副反応、9割はストレス原因 自衛隊の調査結果 [新型コロナウイルス] - 朝日新聞デジタル これ何? 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西暦2020年8月2日 22:40 ゴルソン大陸 日本国西方管理地域 森の中 エルフ第二氏族の村 「これ以上は、まずいな」 かなりの長時間に渡って偵察活動を行っていたアドルフは、そう呟くと撤収を命じた。 新人冒険者であるグロックたちにとって、それは神の御言葉に等しく、一同は静かに森を去った。 「しかし、どうしてニホンの連中は見つかったんでしょうか?」 静かに、かつ足早に森を進みつつ、グロックが言う。 「確かに、連中は少なくとも長距離偵察に出るような奴らは非常に有能だ。 それがいとも簡単に捕まるなんてさすがにおかしい」 ガーランドが周囲に視線を向けつつ続ける。 「ああ、そりゃあ匂いだろ」 「匂い?」 二人ともよくわからないようだ。 「いいか?ニホンの連中は鉄や鉛の臭いを大量に出している。 それに加えて、戦った後にはいつも火山のような臭いもしている。 そんな状態でエルフの森に入ってみろ。見つからない方がどうかしている」 「なるほど」 知識を記憶する表情でグロックが頷く。 確かに、硝煙の独特な臭いは、この世界では珍しいに違いない。 「それで、助けますか?」 後ろを振り返りつつ、バーレットが言う。 彼はどうにも気になることがあるようだ。 もちろん、それは彼だけではない。 「囲まれたな」 アドルフが言う。 「全員動くな」 木々がざわめき、命令を発する。 そして一堂の前に、一人のエルフが現れた。 もちろん、それだけではない事は全員が了解している。 「名前は?」 「エルフ第二氏族、サトゥーニア、お前は?」 「アドルフ、アドルフ・ヒトラー。この近辺では名の通った冒険者さ」 第二氏族の命運を握る事になる二人が、出会った。 西暦2020年8月2日 22:41 ゴルソン大陸 日本国西方管理地域 森の中 エルフ第二氏族の村 「エルフの皆さんの村に近づいてしまった事は謝罪します。 ですが、我々に皆さんを傷つけようという意思は全くありません。 このまま通していただくわけにはいきませんか?」 丁寧にアドルフが言う。 しかし、サトゥーニアは面白そうな表情を浮かべて答えた。 「ならば、こんな夜更けにここで何をしていた? ただの散歩にしては随分と森の中まで入っているようだが。 まさか、道をまっすぐと歩く事すらできないわけではあるまい?」 「どうやらそのまさかのようでして、冒険者としては恥ずかしい限りです」 苦笑しつつアドルフは応じる。 このような程度の低い嫌味で腹を立てるようでは、冒険者は務まらない。 「恥かきついでに、最寄の街道を教えていただけるとなんとか廃業を免れられるんですが、なんとかなりませんかね?」 「その前に、我らの質問に答えてもらいたい」 サトゥーニアの答えに、アドルフは内心で舌打ちしそうになった。 どうやら、無傷で帰宅するわけにはいかないようだ。 俺だけならば何とでもなるが、新入りどもを見捨てて帰ることはできない。 「どういったご用件でしょうかね?もしかして、私たちが探している薬草の場所を教えていただけるのでしょうか?」 「やくそう?」 彼の質問に、サトゥーニアは怪訝そうな表情を浮かべる。 「ああ、まだ言っていませんでしたね。 私たちはこの森でかつて見られたというニューク草を探しているんですよ。 雇い主が緊急で必要と言う話でして、出来るだけ早く持ち帰る必要があるのです」 ニューク草とは、神聖魔法との組み合わせでいかなる病魔も発見できるという薬草である。 もちろん、港町にして城塞都市であるダルコニアならば、そういった薬草の類は、きちんと金を出せば直ぐに見つかる。 しかし、人の街に出てくる事が皆無に近いエルフには、その事実を知る由もない。のが通常である。 「妙な事を言うな? つい二日前に、まとまった数を売ったばかりだぞ? それがもう売り切れたとでも言うのか?」 再びアドルフは舌打ちを抑えた。 俺とした事が、直ぐバレる様なウソをつくとは。 第二氏族は人間と交易をしている事を、彼は今まで忘れていた。 とはいえ、いやぁすいません、実はギルドの依頼でここに来ていまして。と素直に自白するわけにもいかない。 「それは金を持っている人間の場合、ですよ」 彼は表情を完全に制御して続けた。 「一般市民には、気軽に手が出せない値がついています。 ましてや、神聖魔法の代金まで必要とあれば、なおの事です」 彼の説明はこうだった。 まだまだ彼が駆け出しだった頃、一夜の宿を与えてくれた一家があった。 体力気力の限界にあった彼は、その一夜のおかげで生き延びる事ができ、そして今がある。 その一家の長が倒れた。 刻々と本人の体力と蓄えは失われており、試しにといくつもの薬草を購入するわけにはいかない。 そこで、一家は恥を忍んで彼に依頼をした。 治ったら、きっと代金を支払う。 だが、今はその余裕がない。 なんとかしてもらえないだろうか?と。 アドルフに否応はなかった。 「と、いうわけなのですよ」 「なるほどな、冒険者は自分の利益にならない事はしないと聞いているが。 随分と変わった奴もいるようだな」 「まあ、普通なだけでは冒険者は務まらないわけで」 「世話になった家族への恩返し、か。ふむ、まあいい、それで探し物はニューク草だったな」 「ええ」 「それならば足元にあるぞ」 サトゥーニアの指摘に、一同は足元を見た。 そこには、夜の闇の中、青い光を放つ、美しい花があった。 「いやいやいやいや、感謝いたしますよエルフのお嬢さん! これで私も昔の恩を返せるというものです」 「礼はいい、早々にこの森を立ち去るがいい」 「ありがとうございます、それではこれにて失礼致しますよ」 手早くニューク草を採取すると、アドルフたちは愛想笑いを浮かべつつその場を立ち去った。 「サトゥーニア様?あんな連中を逃がしてよかったんですか?」 ナーカには今のやり取りが不満らしい。 「逃がさないで、どうするのよ?」 仕方がない、という態度を崩さずに彼女は尋ねた。 だが、視線を向けられたナーカは、途端にオドオドとし始める。 「そ、それは、連中を捕らえて・・・」 「本当の狙いが何なのかを尋ねる?」 「そうっ!そうです!」 彼女の言葉に、ナーカは笑顔を浮かべて言った。 そして、表情を青ざめさせた。 見るからに失望した表情を、サトゥーニアは浮かべたからである。 「いいかしらナーカ」 「は、はい」 「五人組の見るからにひよっこの奴らも含めて、彼らの装具を見た?」 「い、いえ」 「プレートアーマーなどは一切なし、それでいて食料は沢山もてるようになっていた」 「つまり?」 「せいぜいが物見、もしくは本当にニューク草狩り。 街のギルドが何を考えているかはわからないけれど、警戒すべき事は何もないわ。 それに、彼らを捕らえたら、いよいよ私たちは引っ込みがつかなくなるわよ」 街の方角を見つつ、彼女は憂鬱そうに言った。 「と、いいますと?」 不思議そうにナーカが尋ねる。 「新興のニホン国の兵士を捕らえ、今度はグレザール帝国の支配下にあるギルド員を捕らえる。 何かの手違いで拷問や処刑でもして御覧なさい。 三日と持たずにこの森は消え去るわ」 絶句したナーカを無視し、サトゥーニアは部下たちに撤収を命じた。 もちろん、三人ほどアドルフたちが森を出るまで追跡するようにも命じる。 開放された安心感で、うっかり目的を喋ってくれるかもしれないからだ。 西暦2020年8月3日 01:00 ゴルソン大陸 グレザール帝国領 城塞都市ダルコニア 「はい、そうです。 恐らくは行方不明の自衛隊の偵察です。 はい、数は彼らの単位で一個班。 そうです、ええ、ええ、はい。 私たちの任務は終了で? 了解、物資を受け取り、行動を開始します」 ここまでなんとか守り通していた衛星通信機をしまい込み、グロックは言った。 「軍曹」 「はっ」 今までの態度とは大きく変わり、明らかに上位者に対して接する態度で彼は応じた。 「我々の冒険者生活は終わりを迎えた。 三十分後、我々のための物資が投下される。 目的は、陸上自衛隊と合同での捕虜奪還だ。 何か質問はあるか?」 「はい、いいえ少尉殿。何も質問はありません。 貴様らもそうだな?」 彼の後ろに立っていた三人組に、軍曹は尋ねた。 もちろん、厳しい訓練の果てに選ばれた、合衆国海兵隊の精鋭たる彼らに、今の説明で理解できない事など何もなかった。 そう、彼らは合衆国海兵隊の人間だった。 この世界の人間に酷似しており、英日両方の言語を操れ、戦闘能力にもサバイバル技術にも問題がない彼らは、諜報員としてうってつけだった。 旧連合王国捕虜と共に暮らし、この世界での生活習慣を叩き込まれた彼らは、少数で各地の都市へと潜伏していた。 グロック少尉たちもその一グループである。 彼らの目的は三つ。 この世界の『標準の生活』を探し出し、市民の目からその最善を見出す事。 この世界の他の国家の情報を収集し、今後の外交方針や戦争計画の材料とする事。 そして、自分たちの名前に反応し、投降に応じないものを抹殺する事。 一つ目と二つ目は、日本が支配地域と外交に優位を確保するための活動である。 当事者たちが喜ばないのであれば、いかなるインフラも教育も医療も物資も、援助するだけ無駄になってしまう。 そして、よく知らない相手との外交では、思わぬトラブルが起こりかねない。 日本人たちは、多少の人名の損失には目をつぶり、それでも情報の収集に打って出たのである。 それでは最後の一つはというと、これは救国防衛会議の強い要請で採用された方針である。 技術情報やさまざまな概念が持ち込まれれば、日本の持つ技術的優位というアドバンテージは、物量の前に失われてしまう。 国家に害をなす者は、憲法で規定されている日本国民の定義から外して構わない。 そういうことだった。 「アドルフさんはどうしますか?」 軍曹が不安そうに尋ねる。 親しくはしていたが、こちらの正体に疑問符を抱いているようならば殺さねばならない。 「私には親切な異世界人にしか見えんがな」 だが、少尉の回答は、アドルフの殺害を否定するものだった。 「少尉殿がそう仰るのであれば問題はありません。 それでは回収に出発しましょう」 軍曹は内心で安堵し、答えた。 軍人と殺人鬼はイコールではない。 無意味な殺人など誰もやりたくないのだから当然の反応である。 彼らは互いに頷き、装具をまとめると、夜の闇の中へと消えて行った。 西暦2020年8月3日 02:59 ゴルソン大陸 日本国西方管理地域 森の中 エルフ第二氏族の村近郊 「俺のターンだ!」 「静かにしてください」 浮かれた様子で叫んだ佐藤一尉を、二曹は素早く小銃で殴りつけて黙らせた。 現在、彼らはエルフ第二氏族の村周辺に展開している。 エルフ第一氏族およびダークエルフの協力により、現在のところ発見された様子はない。 今回の救出作戦は、救国防衛会議の要請により過大な戦力が集められていた。 にもかかわらず、今まで発見されていないのには、当然ながらわけがある。 それは、兵力の大多数が空にいたからである。 「はじまりましたね」 時計の針が0300時を示したのを確認し、二曹が言う。 空の彼方から、爆音の連鎖が響いてきた。
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某年 某月某日 月曜日 仕事は相変わらず速く進む。朝一から測定を行って、データチェックにも着手できた。 このペースなら明日の昼頃には先方に提出できそうだ。 隣国との農地拡大交渉に進展。 これまでの農地に加えて、我が国が新たに50万ヘクタールの農地拡大を行う方向で合意がなされた。 来年以降の食糧価格には期待が持てそうだ。 あの「エルフ」という種族、植生を破壊される事を極端に嫌い、おまけに魔法を使うという。 なんだか過激派の環境保護団体みたいだ。そんなのが隣国というのも因果な話だと思う。 まあこちらから手出ししなければ攻撃されないそうだし、覇権主義よりはマシなのだろうが。 「みどり3」は運用開始直後に失われたし、「だいち2」は「あの日」以降ずっと音信普通だ。 新しい衛星の打ち上げはまだ先の話だし、隣国との交渉でもこれだけ手間取るのだから、 遠方の資源を発見して手に入るまでにどれだけ掛かるのやら。 当面は「樫」や「白樺」などの天然ガス田と隣国からの各種資源があるものの、どちらも 供給不安定だし量だって多い訳じゃない。海外でのウラン鉱石の確保もこの先の重要課題だ。 発電用の石炭は国内の炭鉱が稼働してはいるが、石炭だけでは国内の電力需要を賄いきれない。 発電用だけではなく、化学工業向けの需要に応える必要もある。北海道ではそれに加えて 冬季向けの燃料用石炭も生産する必要がある。可採年数は40年を切ったとも聞く。 こうやって資源確保に血眼になる状況を書き連ねてみると、中世レベルの生活はのんびりしていて 精神的には楽なように思えてくる。でも現代文明を失った生活など自分には考えられない。 もし資源の供給が止まれば、待っているのはきっとこの世の地獄だろう。 船団襲撃事件の詳報が公開された。レーダーの映像がはっきりせず、海況が悪かったので 目視でも敵の接近を察知できなかったのだという。状況から見て隠蔽魔法を使われた可能性もあるそうだ。 敵方は一昨年あたりから太平洋での通商破壊に力を入れ始めたが、今のところ大きな損害には至っていない。 黒潮ルートは中央向けの主軸輸送路だ。中世レベルの敵軍に荒らされるようでは困る。 問題なのは下りの輸送路で、積荷を軽くして沿岸付近を航行するのでどうしても単独行になりやすい。 敵軍に遭遇する事は稀だが、座礁する事が割とある。GPSやロランの有難さを今更ながら実感する。 仕事が進んだ日は早く眠くなる。まだ18時だというのに眠くて仕方が無い。 なんとか19時までは起きていたい。3時前に目が覚めるのは真っ平御免だ。 某年 某月某日 火曜日 昨日書いたことが現実になった。2時40分起床。 この3時間弱を潰すために望遠鏡で外を眺めてみる。何気なく通勤路を辿って見ると、怪しい人影。 張り込み中の私服警官か、はたまたストーカーか。目が合った。何か道具を使ってこちらを見ている。 暗視装置の類だとしたら、こちらが望遠鏡を使っているのもバレバレじゃないか。 こちらが警戒するような素振りでも見せたら怪しまれると思い、そのまま空に望遠鏡を向けた。 職場に模型好きの同僚がいる。彼の得意技は厚紙を切り貼りして、中は空洞で可動する模型に 組み上げる事なんだそうだ。いわゆるペーパークラフトという工法である。以下、彼の仲間の得意とする工法。 厚紙切り出し積層、木彫の可動組み上げ、乾漆、気合の入った奴は山奥に篭って砂鉄を原料に鋳造。 伊万里焼でフィギュアを作ろうとしている奴もいるが、あまり細かい細工をすると焼いた時に垂れてくるのだとか。 ……各人それぞれ得意技があるらしい。もはやモデラーとかそういう範疇を超越しているような気がする。 仕事は相変わらず速い。午後に入ってから先方にデータを提出する。 受け持ちの仕事が無くなったので、同僚の手伝いなどをして過ごす。 始業直後から違和感。引き出しの中身の配置が変わっていたような気がする。誰か知らないが、 物を借りる時には一言声を掛けてからにしてほしい。 太平洋第7洋上風力発電所が操業を開始した。 来月には阿蘇第2地熱発電所が稼動する予定である。そうなればこのあたりでも多少は電力事情が 改善する事になる。とはいえ自然エネルギー発電は供給が不安定になりがちだから、大きな期待は 掛けられないのだが。潮位差発電が実用化されれば港での電力自給にも一定の目処が立つ。 未だに実用化研究の段階で足踏み状態なのがもどかしい。 帰宅途中、他種族のように見える人物とすれ違った。服装は一般的なものだったが、 明らかに異様な気配を漂わせていた。すれ違った瞬間にこちらの心の底まで見透かされたような、 そんな感じだった。気味が悪いというより、恐ろしい。この田舎に、一体何の用があったのだろうか。 某年 某月某日 水曜日 あまり頭を使わなかった翌日は夜明け過ぎに目が覚める。 普通なら頭を使って疲れるから、次の日は遅くに目覚めるような気がするのだが。 帰宅途中、地面に変な模様。矢印ではなく、丸い模様だ。 2本の線の間に文字のような、模様のようなものが描かれている。真ん中には幾何学的な図形。 田中が言っていた「魔方陣」らしい形だ。いよいよ気味が悪い。思い切って田中に写真を撮影して送り、 助言を求めた方がいいのだろうか。一応撮影だけはしておいた。 奴も忙しいだろうから迷惑だろうが、こうも気味の悪い事が続くと誰かに相談せずには居られない。 こんな事で相談できるのは、数ある知り合いの中でもアイツしかいないだろう。 神主の伊藤にお払いを頼むという手も無い訳じゃないが、宗教に頼るのは何か生理的に嫌だ。 昨日、自然エネルギーが不安定などと書いた矢先の出来事。 雲仙第3地熱発電所の建設予定地で大規模火砕流が発生。計画の後退は必至との事。 既存の2つの発電所への影響は今のところ無いが、最低限の要員のみ残して職員は退避。 自衛隊が災害出動して、例の骨董品を引っ張り出してきた。そう、74式戦車。 10式戦車と置き換えが進んで滅多に見かけなかったのだが、まだあったらしい。 で、例の投光機が活躍している。やはり明るい。ニュース映像を見る限りでは新人らしき姿が多かった。 やや不謹慎な気もするが、きっと良い訓練の機会になっているのだろう。 朝一で依頼の舞い込んできたチップの測定を行った。 明日の午前中という納期は少々早いが、今の自分ならば余裕を持って提出できそうな気がする。 疲れたので19時過ぎには休む事にする。 某年 某月某日 木曜日 夜明け前に目が覚めた。望遠鏡は使わず外の様子を窺ってみる。 やっぱり張り込み?がいた。自転車の一件で目を付けられたのだろうか。だとしたら酷い話だ。 出社の途中、また地面に変な模様。今度は自宅の方に矢印が向いている。 一昨日すれ違った奴が描いた魔方陣とやらなのだろうか。田中の話にはやけに現実感があった。 今まさに何らかの魔法がこの街のどこかで行われているような気分になってくる。しかしその一方で 魔法など存在せず、これは自転車絡みの手の込んだ嫌がらせなんじゃないかという疑念も存在する。 夕方のニュース、大陸で資源開発に当たっている邦人が襲撃 護衛が強化、資源探索は重要 今日は火砕流の発生は無し 74式戦車がエンジン故障、大陸へは無理?、寄る年波 誰かがドアを叩いている。人が日記を書いて精神を落ち着かせtってくぁwせdrftgyふじこlp;@
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982: ナイ神父Mk-2 :2021/05/08(土) 00 23 06 HOST p431031-ipngn2301akita.akita.ocn.ne.jp 憂鬱スパロボ 外伝ゲート自衛隊 用語関連 各世界の魔法に関して 概要 主に特地で確認された技術の一種となる。出現世界毎に使用方法、運用手順などに違いはあるも大凡の所では個人の力量に依存した物となっており一個人、或いは一個体で使うには一定の限界値が存在している。コレに関しては本人が有する魔力の量或いは魔力運用の為の燃料が限界値の主な原因と成って居る。又、一部の高難易度或いは特定種族のみが使用を可能とするものに関しては遺失技術と成って居る物も存在その為一概に古い方が劣っているとは断言できない技術ともなっている。更に言えばこうした遺失技術の方が寄り物理現象でも特に干渉する難易度の高い物(時間経過や世界間でのゲートの製造等)が多く存在しており研究の対象と成って居る。 〇文明圏関連の魔法 概要 過去に魔法技術による大国の出現が有った事に寄って過去の遺失技術程高度な魔法技術が使われている世界の代表格となる。各種文明圏や種族間での技術力に著しい差が有る事から一概には言えない物の人力では無い自動詠唱によりある程度自動化された事での機械的な運用が可能である事からそれが機械へと転用されており一部科学文明国を除くと主流技術と成って居る。人間や生物が使用する場合は本人の魔力に依存する他機械的に使用する際には燃料となる魔石と呼ばれる消費資源が必要を必要としている。 その為、機械化を行う場合には科学技術による品同様に燃料で特定の魔法を発動させて飛行、或いは攻撃に転用されるシステムとなって居る事から科学技術との組み合わせを行う場合は別途に燃料を必要とすることとなり同時併用に関しては兵器としては重量の増加等が懸念される。又、古代の魔法文明に関しては時空間干渉技術の存在が指摘されており残された伝承等から最低でも核兵器技術、或いはそれに相当する技術と誘導兵器技術を保有する事が推測されている。 〇特地関連の魔法 概要 主にゲートの開いた特地周辺にて使用されている魔法に成る。仕組みとしては上位次元への一種のアクセスに寄って使用者のイメージに乗っ取た現象を発現する。その為、本人のイメージや事前知識が重要であり機械化も進められて居ない事から現在の所機械を介して運用するには最も向かない技術と成って居る。又、発動する現象に関しても基本的には物理現象に縛られる為万能性は高いとは言えないものと成って居る。 帝国が他世界へ進出に使用したゲートに関しても基本的には魔法技術となっておりこの技術を使用可能な人物は希少な存在と成って居る。特地に関しては技術の管理に当たって宗教的に神とあがめられる精神生命体による技術抑制に寄って管理されていたが近年この神間の政治バランスの変化と危機的状況に於いて技術的な抑制解除せざるを得なく成って居る事から今後の研究が待たれる分野と成って居る。 983: ナイ神父Mk-2 :2021/05/08(土) 00 23 41 HOST p431031-ipngn2301akita.akita.ocn.ne.jp 〇セッテルンド大陸関連の魔法 概要 特地や文明圏とは調度裏に成る地域の大陸にて使用されている魔法となる。現状確認されている物では可なり機械化の進められた機器として存在している。基本的に生物であればエーテルを吸収して転換したマナとソレを使用する為の触媒を介して脳内の仮想器官にて特定の術式を図式として演算それによって現象を発現する。この性質の為、空気中のエーテルをマナへと転換する為の魔力転換炉と演算及び制御を行うための演算機での制御が可能となり機械的に運用を可能としている。 この為、一部技術と物質が特地を経由して平成世界に送られ軍用兵器技術へと転用されている。又、エーテルに関しては融合惑星で確認されたG元素の一種と似通った形質も有している事からβ世界から派遣された研究者がその解析に寄与すると言った事態も起きている。エーテルに関しては現在解析が進められている物の不明な点も少なく無く、早期解明が急がれている。特性としては負の質量を保有しており宇宙空間には純エーテルとして存在、固形物として地下から発掘される場合もありその際には空気中に晒されると徐々に気化する特性を有している。 〇魔女関連の魔法 文明圏極東に出現した日本の更に東部に出現した20世紀前半の地球に似た文明形態を有する世界での魔法となる。基本的には使用可能者は圧倒的に女性が多くその為、使用する女性はウィッチと呼称されている。使用に於いて広く普及している方式としては契約した使い魔と魔法力を増幅する脚部装着の装備を使用して運用される。共通技術としての飛行魔法やシールド技術などが存在するほか各魔女が固有に保持するスキルが存在それを利用して戦闘を行っている。 武装に関しては史実に於ける航空機や戦車をベースとしたものが使用され、同名の航空機も存在している。戦闘に関しては共通する強化によって通常の同サイズ兵器以上の威力を発揮する上、魔力に寄る攻撃がこの世界特有の敵であるネウロイに効果的である事から対ネウロイの主力として前線へと投入されている。細かい方式としては扶桑式やブリタニア式等が存在するが此処では割愛する。 〇連合関連の魔法 概要 連合世界で運用される魔法となる。基本的には生体マグネタイトと呼ばれる物質を元にそれによって仮想の肉体を構築する悪魔と呼ばれる存在の使役或いは加護を得て使用する魔法となる。高度な機械化も進められておりPC技術発明以降は演算に寄る各種召喚や生贄の代用など様々面が代替される事によってかつては一部のエリートにしかできなかった複数の悪魔の使役を一般人でも行える様になっている。その為、従来の技法の多くはこうした機械化に敗北して特殊技能として存在はしてはいる物の戦力的な価値としては高レベルの物以外は扱いとしては一歩劣るってしまう部分も出ている。 こうした技術に関して連合はその存在を公には否定・隠蔽している。その理由としては悪魔と言う存在が人々の認知に寄って急速に力を増す為である。その為、神秘の拡散はそのまま物質世界への悪魔側の世界からの侵略となる事からそれを抑制する目的で表向きには連合の世界には魔法は存在しないというのが一般知識と成って居る。 又、こうした既存の物質法則へと浸食する存在としては過去トゥメルと言う先住民がその存在を発見した上位者と呼ばれる存在や黄泉・涅槃とも呼称される所謂あの世とでも言うべき世界がありそうした地域或いは存在に関しては連合下部の公式組織によって浸食や進行に対して防御が為されている。 連合の古式的な魔道技術に関しては戦闘力と言う一面においてこそ今日の主流を占めるサマナーと呼ばれる職業の人間に対して不利では有る物の大規模な物や或いは正式な手順に則った物はサマナーの機械的な代替を上回る効果を発揮する物も存在している。その為、こうした伝統技術を運用する人間は基本的に実力的には通常のサマナーより上位と成って居る事が多い他、惑星上或いは惑星と衛星間のマグの流れにも干渉出来る事から場合によっては龍脈等を通じての地殻変動や月の潮汐力へと干渉する等と言った事も一説には可能とされている。 985: ナイ神父Mk-2 :2021/05/08(土) 00 25 15 HOST p431031-ipngn2301akita.akita.ocn.ne.jp 以上ですWIKIへの転載は自由です取り敢えず各世界の魔法系とかと特地で使う飛行船とかを軽くをば…
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第九話「サリアッル」 「着きましたか……」セルラが言う。召喚されてから三日、私たちは当初の目的地、サリアッル港に着いた。 そこには、広い港を埋め尽くす大量の艦船が停泊していた。 ガレー船などの旧式帆船がこうもたくさん集まった光景を未だかつて見たことは無い。 「ゴーレム輸送艦33隻、魔法攻撃艦47隻、兵員輸送艦129隻、対空戦闘艦98隻、高速護衛艦78隻、攻撃艦83隻、大型補給艦23隻……計491隻だ」 芳野さんが、簡単な説明をしてくれる。 「迎えのボートが着たら、王都へと向かうぞ。その前に、ここの料理屋へ休養に立ち寄るか?」 レイオンが聞く、私達は真っ当なご飯を食べたので、すぐに行くことにする。 私達は、くじ引き(多少の細工があるのは秘密中の秘密)で三日月と赤松を残し、上陸する。 護衛にはヘイズと、薗谷他3名。全員が9mm拳銃を携帯。護衛にはそれに付け加え小銃を持たせてある。 王都“エミメニート”はサリアッルから5kmほど内陸にあるらしい。 私達は……馬?(牽いているのは馬ではない何か。足が8本)車に乗ってそこへ向かう。 レイオンたちは、サリアッルにまだ用事があるようで、セルラのみ同行している。 港は、とてもにぎやかだった事が伺える。しかし、今は多数の兵士たちがそこを占有している。 道中、たくさんの兵士と会ったが、歓迎されているわけでもなく、また、疎まれているわけでもなかった。ただ、妙に悲しい目をしていた。 その原因が私達なのか、それともドラゴンか、あるいは他の何かかはわからなかった。 道中は基本的にヨーロッパの田舎町といった感じだった。ただ延々と広大な野原が広がったいる。 そして、乗車? してから約1時間後、ようやく、王都、エミメニートに到着する。 そこは、町というより、巨大な城だった。 「そのとうり、ここは町というより、城郭だ」サリアッルに残ったはずの芳野さんが説明する。 どうやってきたんだ? 「私も始めてみたときは城だと思ったよ。ここは多数の堀と石垣に覆われた街だ。 中央に城はあるが、それ以外は衛兵や文官、そして、その家族の居住区と、武器弾薬の倉庫、兵糧庫。 そして、大商人の店や市場だ。王が変わるたびに増築していっているから、今後もでかくなるだろう。それと、一番新しいところの建築を指揮したのは私だ」 芳野さんが続けて解説してくれる。なるほど、道理で外側は微妙に和風なわけだ。 力攻めではまず無理な堅城だ。自衛隊でも相当てこずるぞ。 「ところで、どうやって私たちより早く着たんですか? サリアッルに残ってましたよね?」 「ああ、あいつは空間魔法を攻撃用に使っているが、本来は移動とかの補助的な意味合いが濃いんだよ」 ようするに、瞬間移動の類ですか。 「それじゃ、ここにのって」そういって、門の横の四角いスペースに誘導する。 「ここは、この町にいくつか設置されている空間魔法の使用許可場だ。 警備のため此処の大半は対空間魔法防御魔法で覆われている。 別に使わないならいいが、ここから城まで歩きで2時間ほどかかるぞ」……どんだけ大きいんだ。 唖然としている間に他の全員はそれを使う事に決めたようだ。私はあわてて付いて行く。 そして、全員が入った瞬間、ぐるりと風景が周り、何週かすると、そこは別の場所だった。 「全員いるわね」門のそばで待っていたシェリーが言う。 「ああ、全員だ」艦長が言う。 「それじゃあ、案内するわね」 そして、白い石でできた廊下を渡る。かなり長いな。そして、大きな門へと到着する。 そこをくぐると城の中だそうだ。 「こっちよ」そういって私達を誘導する。 廊下の左側には大きな肖像画がある。どれもリザードマンだ。 「さあ付いたわよ。王の間に。言っておくけどここは武器の携帯禁止ね」 衛兵に武器を預けて中へと入る。 「ようこそ、リスノルへ」 そこには、鎧を着たリザードマンがいた。 「第73代目リスノル王国国王のタルウィスだ」 ……気まずい。誰も何も喋らない。 あれから、私達は隣にある部屋に通された。 そこは、食堂のようなところで、まだ、何人か着ていないようなので、ここで昼食(ドラゴンのステーキ、普通のパン、何かのスープ)を食べている。 そして、ステーキを食べようとしたら、部屋に10人ほどの人間とリザードマンが入ってきた。 「おそかったな、リュラクラーチ」芳野さんが先頭を歩く白衣の老人に言う。 「まあな、予想より早かったし、こっちもファルノル関係の話で色々面倒だったんだ」 「では、全員そろったところで自己紹介を始めよう。さっきも言ったが、第73代目リスノル王国国王のタルウィスだ。よろしく頼む」 「リスノル王国魔法大臣兼王国軍特別軍事顧問、リュラクラーチ・フィルンイッサ」 「リスノル王国第一皇女のリイスレフです、以後……があればですけれどよろしくお願いします。 それと、弟が何か無礼な事をしませんでしたか? 弟は政治の話題はからっきしダメなので」リザードマンの女性が言う。 「姉様、あまり人に言われたくない事を他人に言わないでください」レイオンが敬語を使って言う。 「あら、本当の事じゃない」 「ゴホン、私語は後にしろ。アンシェル」王が止める。 「第二王子のアンシェルです、兄様がお世話になりました」 「海軍提督のサロナヴィ・ディス、人間です。息子のセルラがお世話になりました。息子はどういうわけか船に弱くて……」 ブロンドの髪のがっしりとした男が言う。 とても、あの茶髪でひ弱そうなセルラの親とは思えない。母親に似たのだろうか? そして、全員の自己紹介が終わる。 「では、本題に入ろう。レイオンたちが説明したとうり、わが国は深刻な危機に直面している。 ここ、エミメニートから、西に700km以上はなれたリスヴァ諸島、ここではドラゴンの大量繁殖により、巣立ちと呼ばれる行為が盛んになっている。 これは、長距離非行型と呼ばれる飛距離が通常より長い距離を飛行可能な形体に成長し、大群で襲来する行為を言う。 ここに到着するころには、弱っているため撃退は容易だが、近年はその数が大きく、とても対処しきれない。 討伐のための艦隊を向かわせたんだが……まあ、レイオンが言ったように失敗した。 そして、ファルノルの不審な行動により、艦隊の規模が通常以下となってしまった。 そこで、魔法大臣のリュラクラーチの提案した、召喚魔法[クヴァノク]の使用を実行した。 本来は、デルタール海峡での騒動がいったん収まるまで待つべきなのだが、 魔法省がシェリーの祖母で師匠のモルアイディの研究開発した[クヴァノク]の実験使用をしつこく要請していたのもあり……結果許可する事になった。 これには、魔法技術の継承とか、素人の私にはよくわからない複雑な要素があるんだ。君達には本当にすまないと思っている」 ……されるほうにしてみたら、「実験のためにこうなりました」なんて言われたら、怒るどころじゃすまないぞ。 「さて、では実際の戦闘のことを話そう。我々のほうで参加するのはサリアッルに待機している艦の全てだ。 君達にはそれに同行し共同でリスヴァ島のドラゴンの殲滅に当たってもらいたい。 指揮権に関しては君達に一任しようと思うが、いいかね?」 「わかりました、そうさせて頂きましょう」勝手な行動されたらかまわないもんね。 そのほかに、様々なことを話し合ったが、ここら辺でいったん終わろう。
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「航空自衛隊を元気にする10の提言」×3 田母神俊雄 平成16年3月 航空自衛隊を元気にする10の提言 パートII おわりに 1991年の湾岸戦争の時、私は防衛研究所の一般課程の学生であった。この課程における森繁弘元統幕議長の講義で私はPKOとかPMOとかの言葉を初めて知った。当時はこれらの言葉が自衛隊の中でも出始めたばかりの頃であり、まさかこの年にペルシャ湾に掃海艇が派遣され、翌年に自衛隊がPKOに派遣されるとは思っていなかった。1992年9月自衛隊創設以来初めて陸上自衛隊施設部隊が他国の領土であるカンボジアに派遣されることとなった。その後ルワンダ、モザンビークへの部隊派遣を経て、現在でもゴラン高原と東チモールのPKOに自衛隊が派遣されている。まして自衛隊が今のようにインド洋やイラクまで派兵されることなど思いもよらなかった。 当時は防衛庁の内局や各幕の仕事は防衛力整備がほとんどであり、部隊運用が話題になることもなかった。現在との比較でいえば自衛隊が働く時代ではなかったのだ。従って内局の関心も自衛隊をいかに管理しておくかが関心事であったと思う。おとなしく礼儀正しい自衛隊がそれまでの我が国の求める自衛隊だったのだと思う。自衛官は自衛官である前に立派な社会人たれなどという言葉が象徴的にそれを言い表している。東西冷戦構造が壊れたばかりの時期であったが、それまでは自衛隊も米国を中心とする西側の抑止戦略の一端を担っていた。抑止戦略の中では軍としての形が立派なものであれば中身はあまり重要ではない。見かけが重要である。最先端の戦闘機やミサイルシステムなどを保有していればそれが大きな抑止力になる。いわゆる張り子の虎でもよかったのである。 しかし自衛隊が働く時代になってくるとそれだけでは困るのである。自衛隊は形だけではなく一旦国の命令が下れば的確に行動し勝利を収めることが必要となる。我々自衛官は今、精強な部隊を造ることに、より一層努力しなければならない。仏造って魂入れずになってはいけないのである。ここ10年間の自衛隊の海外派遣を巡る動きを見ると、あっという間に進んだというのが実感である。次の10年の変化はもっと早いかもしれない。その速い動きに追随するためには自衛隊が元気であることが大切である。元気がなければ積極進取の気風も隊員の任務にかける情熱も生まれない。これまではおとなしい礼儀正しい自衛隊であれば十分であったが、これからは腕白でもいい、逞しいといわれる自衛隊に脱皮する必要がある。 昨年は我が国においても、ようやく有事関連法案が成立した。その内容が不十分であるとかいろんな批判はあるが、いままでゼロであったところにいわゆる有事法制の形が出来たのだから、これまで永年にわたりその成立に努力された諸先輩始め関係者の皆さんには頭が下がる思いがする。また3自衛隊の統合運用についても平成17年度末を目途に態勢の整備が鋭意進められている。米国やNATO諸国に遅れること約15年の我が国の統合運用のスタートである。いよいよ自衛隊が働く時代がやってくる。その時自衛隊は伸び伸びしていなければならない。精神的に萎縮していては戦いに勝つことは出来ない。各級指揮官は自分の部隊を伸び伸びと元気にしておくことが必要である。 以上述べてきた10の提言がそのための何らかの参考になれば幸いである。指揮官は部下から見て「さすが、強い、頼もしい」と言われる存在でなければならない。部隊は正に指揮官によって決まる。それは貴君の双肩に懸かっている。 (引用者注)太字は引用者による 目次に戻る
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艦上でパーティーが繰り広げられている頃、バスラの市内には何十人もの自衛官たちが 繰り出していた。彼らのその目的はもちろん、気晴らしである。 陸を歩くことでストレスを緩和し、さらには状況を徐々に理解させるという目的のもと、 順番ごとに隊員を上陸させ、英気を養わせているのである。 ただし一般に言う半舷上陸などとは違い、通訳が付いて買い物などを出来るだけという、 いわば制限付き休暇である。外交班からの引率役に自衛官たちが付いていく様は、 さながら修学旅行か慰安旅行のようであった。 「えーみなさん、本日は支給金による買い物が出来ます。節度を守って買い物を 楽しんでください。なお、事前通達の規則を守らないと大変危険でーす。以上!」 大声で全員に呼びかけているのは、リーダーの事務官の山村である。実際に街で 行動する場合には、言葉のみならず風俗・習慣も理解していなければならない。 そのために、彼のように現地の理解が深い者が引率の長なのだ。 しかし彼に対して、敬意を払う者はほとんど居なかった。注意事項を述べている 途中から、場が騒がしくなり始めたのだ。他の引率隊員が注意をするが、なかなか ざわついたまま収まらない。 「よーし、今日は香料と酒と装飾品だ。酒保にもこればっかりはそう置いてねえしな」 「そんなもん買って女でも引っかけるのか?その前に口説き文句の一つも覚えろよ」 「揚げ菓子と揚げ肉とえーと、兎に角脂っこい物買い込むぞぅ」 「ここの陽気じゃそんなに持たないぞ。保存料無しの天然素材のみだからなー」 「皆さん静かにして下さい!各市場通りの移動時間は十分です!但し私の指示で 緊急に移動することがありますので、気を付けて下さーい!」 「うるせえ!女なんて言葉が無くてもどうにかなるものよ。目と目で充分だ!」 「そんな甘いこと言ってるから未だに彼女いる歴一年越えないんだよ!」 「注意事項は以上です。それでは出発しますよー!付いて来てください!」 出発前の集合は、この時点で既に混乱をきたしていた。自衛隊員は集団行動力が 高いはずなのだが、その統率力も今は発揮されていなかった。 しかしそれも無理はない。なにせこれは公式(という風に司令部が認めた)休暇で ある上に、今回の案内役は事務官である。環境の激変で隊員達も士気が落ちて 来ているため、階級以外の秩序機構が働きづらくなっているのだ。 このように雑然とした状況の中で、ガス抜きの市街観光は始まった。 「なあ、俺達ひょっとしてはぐれたか?」 「ああ間違いなくはぐれた。もうほぼ完璧に」 「どこにも居ないな。背中くらいは見えても良いはずなんだが」 状況の混乱は、たいていの場合ろくでもないトラブルを引き起こす。 彼らの場合は正にそれであった。三人の隊員が市場通りの店内を見ている 内に、移動指示を聞き逃して取り残されたのである。 「どうする?ここで待つか、探すか。どっちにしろやばいけど」 「最悪なのは、言葉が一切通じないって事だ。まだ単語も満足に分からないしな」 「全く、英語グローバルの素晴らしさが良く分かるよ。ちくしょうめ」 中世の中東世界において、いや古代ローマの時代からブリテン島は「文明の外れの ど田舎島」であり、当然この時代に七つの海の支配権も大植民地も無い。だから 英語など知っている者は、ごく一部の奴隷か欧州の者だけなのである。もっとも 彼らが話しているのは、現代では失われた古代英語などなのだが。 そう言ったわけで、自衛官の持つ英語の実践的能力は、ここでは役に立たなかった。 万が一怪しいと見られてしまっても、何も答えられないのだ。下手をすれば警察隊 すら呼ばれかねない。 そこで彼らが待つか動くかを考えていると、通りの手前から男の声が聞こえてきた。 それは通り全体に響く大声で、似たような調子の言葉が何度も繰り返されている。 ちょうどバナナのたたき売り、ガマの油売りのような『呼び込み』のそれに近く 韻を重視した、どこか興味を引く声だった。 「向こうから声がするぞ。何かあるのかな?」 「興行か見世物でもやってるんじゃないか。人だかりが出来てるし」 「とすると、他にも誰か居るかもな」 他の隊員を見かけなくなったのは、皆が何かを見に集まったからだと彼らは 判断し、とりあえず仲間のいそうな人だかりへと向かうことにした。 *************************************************** 「皆さん付いて来てますか?点呼を始めまーす!」 三人が人だかりへ向かったその頃、隊員達の本集団は別の通りにいた。実は隊員の ほとんどは、緊急移動の指示に従って前の通りを離れていたのだ。そして指示を 聞き逃した彼らだけが、置いて行かれたと言うわけだった。 点呼が始まると流石に素早く、隊員達はものの数分で全員の確認を3度行った。 そして確認を行った結果、数名の隊員がはぐれていたことが判明した。すぐに 所在を割り出すため、聞き込みが開始される。 「いないのは、三山さん、七尾さん、五木田さんの三人ですね?最後に三人を 見かけた人、どなたかいらっしゃいませんかー?」 引率の隊員たちが呼びかけてから、数十秒のざわめきがあったのちに 大声で返答があった。 「確か三山さんはさっきの通りで、どこかの店に入っていってましたー」 「あとの二人も一緒にいたから、多分同じ所だと思いますー」 「前の通りの店ですねー!分かりましたー!どうも」 このようなやり取りの後、引率のリーダーたる山村はすぐに判断を下した。 「これから僕が一人で、三人の捜索に向かう。ここに待機して出来る限り動かず 待っていること。もし30分待っても帰らなかったら船へ帰還する事。トラブルが 発生したらひたすら謝ること。以上」 山村はたったこれだけ告げると、急いで前の通りへの道に走って行ってしまった。 *************************************************** 「はっ、はっ。まったく、えらい事だ。早く、探し出さないと」 山村は息を途切れさせながら、汗みずくになって歩いていた。全力疾走を数秒前に やらかしたため、ほとんど普通の歩きに近い速さで動いている。その為に 多少のグチを喋る事が出来たのだった。 えらい事という単語を口にしながら、彼はこの後の展開を想像していた。現状で 最悪の展開とは、街のごろつきに囲まれる事ではない。女性に何かしでかせば、 強い信仰に支持された死刑が待っているが、悪党は金と権力で誤魔化せる。 しかしこの時彼の脳裏に有ったのは、もう一つ最低のビジョンであった。 「三人か・・・場合によっては口止めがいるんだよなあ。酒とタバコと、あとは 何かで優遇して黙らせるか。許可が下りればいいんだけど」 そんな事をつぶやきながら、彼は三人がいると思われる、いや確実にいると 予想できる人だかりの元へと近付いていった。 ************************************************* 山村が探しに向かう少し前、三人は人だかりの中をかき分けて、奥へと入り 込んでいた。全く見世物らしい雰囲気で、人だかりは老若男女に貴賤を 問わないような、雑多な人の集まりだった。 「通してくださーい。通ります。失礼」 彼らは取り敢えず日本語で謝りながら、人波をかき分けて進んでいく。もちろん 意味など通じてはいないが、耳慣れない異国語に驚いて皆引いてしまうから、 ある程度の効果はあった。 彼らの狙いは仲間の隊員を捜す事だったが、それがどこにいるかは分からない。 ならばとにかく接触するかもしれないと、前へ前へと進み出て見る事にしたのだ。 しかし誰にも会わないまま、彼らは虚しく最前列付近へたどり着いてしまった。 「おい、誰かに会ったか?三山」 「いや?誰もいなかった。五木田は?」 「こっちもダメだ。日本語すら聞こえないし、居ないのかもな」 顔を見合わせながら落胆した後、彼らは取り敢えず見世物を見ていく事に決めた。 人波をかき分けたのにすぐ出ていくのも気まずいし、単純な興味もあった。 面白おかしい芸、不可思議な魔術、爽快な軽業に珍妙な動物たち。彼らの期待した 見世物とは、要するにそういう物であった。 しかしその予想とは裏腹に、怪しい布がけの檻も無ければ、麻縄のような小道具さえ 運ばれて来なかった。代わりに人波の前のスペースには、木で出来たお立ち台のような ものと、腰を紐で繋がれ、手首に枷をはめられた幾種類もの「人」が運ばれて来た。 ********************************************************* 山村がたった一人で探しに出た理由は、何種類もあった。まず一つには、数十人いる 隊員の大半は、ろくに喋れない素人ばかりだからだ。彼らを駆り出しても二重三重に トラブルが増えるだけで、余計に探しにくくなるのは分かっていた。 第二には、その素人を統率する人員が足りない事だった。自分一人抜けただけでも 危険なのに、それ以上人を抜いては万一の時に対処できなくなる。 そして最後にして最悪の理由は、彼らがこの時代の様々なことを受け入れきれない だろうからだ。人によっては精神の平衡が狂うかも知れない。ならば頭でだけでも 理解している自分が、それに対処すべきなのだと山村は思っていた。 「な、なんだ?一体何が始まったんだ?」 薄々感づいていながらも、三山の脳はその事を考えないようにしていた。目の前に 平然と広がる光景が、全くその理解と常識に反していたからだ。 壇上に裸の男が上がると、自分の周りにいる男達が声を張り上げる。金銀で着飾った 偉丈夫から、欲で濁った目の不気味な男まで、皆一様に似た言葉を発している。 そこへ更に手振りが主催者らしき相手と交わされ、歓声と悲鳴が同時に木霊する。 そして、最後に大声を張り上げた男に、裸の男の腰紐が手渡される。そして主催者は その代わりに、貨幣が詰まっているらしい袋を受け取っている。 「こりゃあ、人身売買だな。というかこの時代なら奴隷か」 七尾は諦観したような声で、状況を明確に断言した。彼らの目の前で自然に行われて いるその行為は、どう考えても奴隷の売買なのだった。 「さっきの男、ありゃあホモだな。目がどう見てもソレモンだった」 顔が女性的な五木田は、即座にそれを見抜いていた。彼自身もまたソレモン、 つまり衆道趣味者、男色家に尻を狙われた経験があるからだ。 息も絶え絶えな山村の声が彼らの耳に届いたのは、ちょうどその直後だった。
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某年 某月某日 木曜日 何てこった、また3時に目が覚めた。一体どうなっているんだ。 こんな暗いところで読書ばかりしていても目を悪くする。いっそ新聞配達のアルバイトに応募するか。 倍率も高いし職もある、どうせ落ちるだろうが。 朝一でデータのチェックをもう一度やってみたが、間違いは無い。こんなに能率が上がってしまうと 元に戻った時が心配だ。先方へは、いつもよりやや早い時刻に引き渡した。あまり早くに提出でもしたら 次以降の納期を縮められかねない。 仕事が終わって帰ろうとしたら自転車が無かった。盗まれたらしい。防犯登録してあるので しまい際の警察に駆け込んで届けを出してきた。5年前に買った古き良き交通の足である。 何が何でも取り戻したい。今の圧縮強化木フレームとセラミックギアとベアリングでは重くて仕方がない。 おまけにセラミックのギアはよく欠けると、もっぱらの評判だ。強化木のシャフトも割れる事があるらしい。 安全性の審査基準は未だに凍結されたままである。あんな代物、命がいくつあっても足りるものか。 アオダモフレームがどうのと広告でも宣伝しているが、金属製に比べれば大同小異だ。 飛脚自転車便で使ってるのだって金属フレームじゃないか。 帰りは臨時の貸し自転車に乗って帰った。古い型だったから快適だったが、その分痛い出費となった。 昔はあれほど放置自転車が溢れていたのが夢のようだ。鍵も掛けたのだが、なぜ盗られたのだろうか。 夕方のニュースで、昨日出港した船団に敵対勢力が攻撃を仕掛けてきたと言っていた。 敵は大型船5隻、飛行隊母船1隻で、嵐に紛れて接近されたらしい。木製部分が多いから レーダーには映りにくいのだというお決まりの文句。航跡の反射波とかで分かるんじゃないかと思うのだが、 波が高いと識別にも苦労するのだろうか。撃退したが、我が方にも負傷者を出したそうだ。 詳細な情報は明日以降だろう。この先1週間はこの話題がニュースを賑わすはずだ。 昨日地面に描かれていた模様はなくなっていた。どうも気になる。まるでおとぎ話の世界に 迷い込んだみたいだ。近いうちに知り合いにファンタジーの世界観について尋ねてみるか。 某年 某月某日 金曜日 4半期に1度のボーナスが支給された。 船団が襲撃されたので次のボーナスに響くかもしれない。民間船に被害が無ければ良いのだが。 沈没までには至らないものの、損害を受けるというケースは結構ある。仕事の成果が水の泡なんてのは困る。 配給キップ1枚で食えるのは玄米0.7合に漬物20g。1日3枚、21枚綴りで毎週届く。 これだけでは生きていけないのはお上も認めている。だから皆、稼いだ金の大部分を食糧確保に費やす。 このあたりは気候が温暖だから農業も活発なんだが、土地が足りないから食糧価格はどうしても高止まりする。 北海道では今年に入ってから餓死者が50人を超えたそうだ。肥料の不足は深刻なようである。 物が溢れる東京が羨ましい、そんな時代は過ぎ去った。人口が多いから食糧不足は深刻で、 餓死者も100人を越えたらしい。都知事の口減らし政策は道半ば、転職政策も思うように進まないようだ。 素人考えでも、証券マンや保険の営業員をいきなり農家にするのは難しいと思う。それに土地も足りない。 町工場の職人不足も深刻らしい。80代以上の大ベテランとキャリア5年未満の新人が7割以上というのは どう考えてもいびつな構造である。 自衛官が3年連続で人気の職業の第1位になった。第2位は農業。以下、林業・製鉄・食品加工業と続く。 漁業は上位から消えた。怪物に襲われたり敵の襲撃を受けたりしたから、敬遠する動きが広がったのだろう。 自分のいる電子部品産業は今のところ堅調である。材料価格の高騰はあるが、政府の進める 「エコ製品置き換え運動」の後押しもあって、既存の電子部品を回収して省資源の製品に作り変える活動が 継続中だからだ。もっとも自衛隊向けの需要が落ち着き、置き換え運動もあと2~3年で完了するから 先行き不安は隠せないのだが。今の内に軍需産業のクチを探しておいた方が良いのだろうか。 先週の試作品が改良されてまた持ち込まれた。午後に入ってからだったので納期は火曜の午後。 多少の余裕が見込めそうだ。自転車はまだ見つからない。貸し出し期間を1日延長する。 明日は高校時代の友人に電話をして、あの変な模様について尋ねてみる事にする。 風の噂では外務省官僚になったと聞く。勉強の出来る奴だったが、あのオタクがよくもまあ偉くなったものだ。 某年 某月某日 土曜日 警察から吉報。一昨日盗まれた自転車が見つかった。 借りた自転車を返した足で警察署に向かい、自転車を受け取る。受け渡し所に係官がいて、 資源の有効利用のために今の自転車を買い換えてはどうかと言われた。もはや定型句だ。 今市場に出回っている奴の安全性が確認されてから買い換えると答えたら、黙って返してくれた。 このやり方も何時まで通用するか……資源の確保は外交官の手腕にかかっている。 ファンタジーの世界観について、東京にいる知り合いに電話をして尋ねてみる。 予想以上の情報量だった。高校を出てから更に知識を蓄えていたらしい。いつまで経っても終わらない。 まるで歩くファンタジー専門の図書館だ。もうよせ、充分すぎるほど分かったよ、田中。 大事な客が来ているとか言う割には長電話じゃないか。 電話口にいる奴の後ろで子供の声が聞こえる。その割に喋り方は子供っぽくない。 お気に入りの萌えアニメでも見ていたのか。コミケが中止になった一昨年は奴にとって地獄だったに違いない。 奴の話を総合すると、あの模様は「魔方陣」と思われるが、「ダークエルフ」は滅多に魔法を使わないそうだ。 考えられるのは「エルフ」だが、そんな街中では活動できないとの事。「魔導士」の可能性もあるが、 国内に潜入しているとは考えにくいらしい。奴に聞いて分からなかったのだから、誰に聞いても無駄だろう。 船団襲撃事件の続報。敵ガレー船を1隻撃沈、4隻に損害を与え撃破。飛行隊の母船は取り逃がした。 基本的に主砲による砲撃で攻撃を行ったため、「ひのき」の活躍が目立ったようである。 さすが、76mm砲3門の威力は伊達じゃない。艦載ヘリは時化のため飛行できず。 敵は時化に紛れて飛行隊で我が船団を偵察、何らかの方法で探索を逃れて本隊も接近。 波間から突然現れた5隻の敵艦隊に我が方の攻撃は遅れた。バリスタとみられる攻撃を受けて帆走貨物船 「第6高戸丸」が被弾、乗員2名が重症、5人が軽傷を負った。護衛艦3隻は同船の被弾後ただちに 正当防衛射撃を開始、1隻の船腹に大穴を開けて撃沈。他の4隻の帆走設備などに甚大な被害を与えた。 やっぱこうなるよな…… 詳細な戦闘経過は明日か明後日にでも発表される事だろう。帆走設備は遠くからでも目立つから、 船団に加わっていると攻撃されやすいという問題がある。燃料の節約と低視認性、難しい問題だと思う。 某年 某月某日 日曜日 ここのところ雨続きで夜明け空が見えない。せっかくの新習慣も天気に振り回されっぱなしだ。 まあ雨が降れば水遣りの手間が省けるし安上がりだから降ってくれた方が有難いのだが。 ペンのインクを買いに出かける。 店頭に並んでいるのはクラーケン印のバイオインクのみ。何てこった。値が張るのを我慢して 買い続けてきた人工インクも遂にメーカーが倒産と相成ったそうだ。この先ずっとイカ墨インクとは気が重い。 帰宅してからはプランターの手入れに精を出す。タンポポは当然順調、フキはそろそろ終わりだろう。 サツマイモはそこそこ育っている。出窓を補強した甲斐があったというものだ。たとえそれが 紐で吊っただけのものでも、である。太陽コンロの出番はまだまだありそうだ。少々嵩張るが実に頼もしい。 先週の日記を読み返して、記憶に無い箇所を発見。 光る石だの速く動けただの、まるでSFだ。自分にこんな事が起こったら強烈な記憶になるだろうに。 呑み過ぎたくても酒は無し、猫を紙b……じゃない、幻覚を見たにしては仕事で問題を起こしていない。 白昼夢でも見ていたんだろうか。最近の睡眠時間が短いのと関係があるんだかないんだか…… 船団襲撃事件に関して新情報は無し。役所も基本的には休みだし仕方が無いか。 夕方のニュースで船団が東京に到着した映像を放送していた。負傷者の命に別状は無く、重傷の2名は 病院に搬送された。積荷は石炭だったが、バリスタ弾は発火しないので大きな損害はなかったようだ。 それにしても大きな杭が刺さった帆走貨物船というのはなかなか奇妙な姿である。 子供の頃にプラモデルの船に花火を仕掛けて池に浮かべたのを思い出した。 今あの残骸はどうなっているだろうか。朽ち果てる事も無く、地中のどこかで眠っているのだろうか。
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俺はもう1度冷静に周囲を見回した。100名をくだらないドワーフっていう連中に俺以外の、大友、真理、ユリが捕まっている。そして連中のリーダーと名乗るドワルタスって男が俺にいろいろと質問してきているのだ。 「ええと、俺は真島裕太。福岡大学4年生。探検部のメンバーなんだけど・・・・」 とりあえずこっちも自己紹介しとかないとな、と思って自分の名前や肩書きを名乗ったがドワルタスはよくわかっていないようだった。髭もじゃの顔をかしげている。彼の顔は真っ黒な髭だらけだ。他の連中も似たような感じだ。 「とにかく、名前はマシマっていうんだな。では、この「ドラゴンヘッド」に何の用で来た?モルドバ伯の間者か?」 モルドバ伯って名前はあの官僚から聞いただけだ。ここはホントのこと言った方がいいんじゃないだろうか。 「いや、俺たちは日本人だから。その、モルドバ伯って人も知らないし。そもそもここには遊びに来ただけなんだけど・・・・。きれいな砂浜があるっていうから」 「遊びにきただと?」 「嘘だ!」 口々に俺たちを取り囲む連中から声があがった。やっぱ信用してくれないようだ。無理もない。彼らにとってはここは紛争地帯だ。そんなところに、のこのこと 遊びに来るヤツがいるはずがない。こう考えているに決まってる。そう言えば日本人で少し前、イスラエル軍とパレスチナ武装勢力がガチンコでドンパチやって る街に観光に行ったカップルがいて世界から笑われたことがあったな。今の俺たちってまさしくそれなんじゃないだろうか・・・・。 「静まれ!」 ドワルタスが口々にわめく連中を静かにさせた。そして少し俺に近寄ると、俺の服装やら外見をまじまじと観察し始めた。 「おまえ、やはり異世界の人間だな・・・・」 いや、さっきからそう言っているつもりんなんだが、ってつっこみはできないが、心の中でそう思った。リーダーの言葉を聞いて再び周囲がどよめいた。俺は否定する理由もないので無言でうなずいた。 「殺せ!殺せ!」 「異世界人はモルドバ伯の味方だ!殺せ!」 ドワルタスは勝ち誇ったような笑顔を浮かべると、ユリを捕まえている連中に合図した。ユリは無理矢理跪かせられた。 「さあ、マシマ!認めろ!おまえたちがモルドバの間者と言うことを!さもないとあの女を殺すぞ!異世界人はみんなモルドバの味方だ!遊びに来た?もうちょっとましな嘘を考えろ!」 なんつーことを!怖がるユリの顔を見ているとこんな理不尽な状況に追いやられていること自体にだんだん腹が立ってきた。それに、このドワルタスの決めつけまくった顔が気にくわない。 「さあ!吐け!」 再度吐き出された彼の挑発的な言葉に俺の頭の中で何かが切れた。気がつくと俺はドワルタスの胸ぐらをつかんでいた。背の低い彼は両足が完全に宙に浮いた状態になった。 「てめえ、さっきから聞いとったらふざけたことばっか言いよるのお!!」 俺の予想外の行動に周囲の連中も彼らのボスが胸ぐら捕まれていることを実感できないようだ。呆然としている。俺は怒りにまかせて彼に顔をくっつけんばかりに近づけて叫んだ。 「勝 手に他人をスパイ扱いしとってから、ふざけんなこら!こっちはただ遊びに来ただけだって言っとるやろうが!モルドバかブルボンか知らんけどそんなヤツ関係 ねーし、おまえらが誰と紛争しようが知ったこっちゃないわ!だいたいあれや!俺がスパイなら惚れた女をいっしょに連れてくるはずなかろうもん!もうちょっ と考えてからモノ言えや、この野郎!」 俺は逆切れして地元言葉で一気にまくし立てた。胸ぐらを掴みあげられて俺と同じ目線になったドワルタスはきょとんとして俺を見ている。その目がますます気にくわない。 「なんか文句あるか?こらぁ!わかったらさっさと俺の連れを離さんかい!」 怒鳴られたドワーフたちは思わずユリたちを離した。ドワルタスは俺をまじまじと見ている。 「惚れた女ってあいつのことか?」 彼はユリを顎で示しながら俺に尋ねた。まだ頭に血が昇っていた俺は間髪入れずに彼に答える。 「そうじゃ!やけ、さっきから言いよろうが!惚れた女をスパイ活動に連れてくるバカがどこにおるか!勝手に言いがかりつけとるんやないぞ、こら!・・・・・・あ・・・・」 自分の叫んだ言葉を意味を理解して思わず、ドワルタスをつかんだ手をゆるめた。ユリは目をまん丸にして俺を見ている。俺と目があった瞬間、彼女は真っ赤になってしまった。ドワルタスはそんな俺とユリのリアクションを見て納得したらしい。集まった連中に大声で言った。 「どうやらこのマシマの言うとおりのようだ。彼らは遊びに来ただけみたいだ。彼の言うとおり、自分の愛する女を間者の任務に同行させるはずがない!」 いや、改めてそんなこと宣言してくれなくてもいいから・・・。そんな俺の思いを置いてけぼりにして集まったドワーフたちから口々に声があがった。 「考えてみれば、そうだな」 「愛する女を連れて敵地に乗り込みはしないよな」 今度は俺は慌てることになった。さっきとは正反対。すがるようにドワルタスにしがみついた。 「いや、あの、俺たちに敵意がないことをわかってくれたのはうれしいんだけど、最後の言葉あたりはなかったことにしてよ」 「マシマ、これも山の神のおぼしめしだ。おまえたちのあの態度を見ればわかる。まあいいではないか!さあ、皆の者!客人をお迎えする準備だ!」 ドワーフのリーダーは俺の弁解を聞き流してメンバーと合流した。どうやら俺たちの歓迎会を始めてくれるようだ。それはホントにありがたいんだが・・・・。 「真島!」 「真島君!」 大友と真理が解放されて駆け寄ってきた。 「死ぬかと思ったぞ。でも、あのタイミングでユリちゃんへの告白もやっちまうのはさすがだな!」 「さ、ユリちゃん。怪我はない?」 真理に抱きかかえられるようにユリが俺たちのところにやってきた。目が合うが照れくさくてまともに見ることができない。彼女も同じみたいで俺と全然向かい合ってくれない。 「先輩、その・・・・ありがとうございました。真理さん、食材を準備しましょう」 そう言うとユリは真理の手を取って車の近くにある簡易テーブルに小走りで行ってしまった。俺は思わずポケットからタバコを取り出して火をつけた。俺の落胆ぶりに大友が俺の肩を叩いた。 「まあ、照れ隠しなだけだよ・・・」 ホントにそうだといいんだがな。俺はため息をついた。そこへドワルタスがやってきた。 「マシマ、君たちの歓迎会だ。ここに村の連中が来るから。今日は楽しくやろう!」 「ああ、どうもすいませんねえ」 大友が呆然とする俺に変わって彼に答えた。ドワーフの村はここから数百メートル離れた街道の向こうにある岩山の麓に存在するようだ。ドワーフって人種は 元々山や岩の精霊ってことらいしから。山の近くに住み、山をこっちでいうところの「ご神体」としてあがめているようだ。そしてその「ご神体」ってのが、 ボーキサイト鉱山の「ドラゴンヘッド」ってわけだ。 「しかし、よくもまあ「ご神体」を採掘させる気になったな」 大友が呆れるように言った。俺たちの眼前ではこっちの女性陣も交えてドワーフの村人が総出で宴会の準備にいそしんでいる。 「その対価としての採掘料なんだろうな。でも、その採掘料をモルドバ伯がちょろまかそうってんだから、彼らも怒ってるんじゃないのかな・・・」 俺はそう答えながら考えていた。こんなややこしい情勢のところに入り込んで大丈夫なんだろうか。今日中に自衛隊の駐屯地に帰りたかったが、のこのこ日帰り してしまうと俺たちが不法入国したことがばれてしまう。入国前だと未遂ですむが、今はもうやらかしてしまっているのだ。ばれればよくて強制送還。最悪、大 学も退学処分で実刑もあり得る。 「やばいよな・・・」 進も地獄、退くも地獄ってこういうことを言うんだろうか。俺は楽しげに食事の準備をするユリを見ながらため息をついた。