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おそらく、まだ慣れない手つきで料理するアスカがこぼした、コンロ周りにある食材を 求めてゴキブリが出てきたのだろう。だから片付けようといったのに・・・ 「助けてよ・・・ シンジ・・・」 いつもとは違う、怯えきった仔犬のような瞳で僕に訴えかけてくる。その何とも儚げな 姿にさっきまでのアスカへの不満はどこかへ飛んでいってしまった。 そして恥ずかしながら僕は魔王から麗しの姫君を守る騎士になったかのように思えてきた。 「大丈夫、アスカは僕が守る」 そしていつもなら絶対に言わないような歯の浮くような台詞を出してしまった。 僕は剣(新聞紙を丸めたヤツ)を握り締め、魔王(ゴキブリ)と対峙。狙い定めて一閃。 パァアン!! 見事、魔王を打ち倒した。 「やったよ、アスカ!」 「ありがとう!! シンジ!」 ヒロイック・ファンタジーもののラストシーンのような雰囲気。 ただし、悲しいことに現実は甘くない。 【一匹見かけたら三十匹はいると思え】 ブゥウゥゥゥ・・ン ポテッ 感動のシーンの最中に登場する大魔王のように一匹のゴキブリがアスカ目の前に飛来。 あまりの急な出来事に今度は声すら上がらないようだ。しばらく石化したアスカはその後 復活し、凄まじい速さで物置にある対ゴキブリ戦用決戦兵器の数々を持ち出してきた。 今そこにあるアスカの顔は麗しの姫君ではなく赤鬼。エヴァ弐号機のように顔を紅潮させ、 その目にはありありと怒りが感じられた。 怖すぎるよアスカ・・・ 「この! 何で居なくならないのよ! このクソゴキども!!」 たたき棒でゴキブリを追い掛け回すアスカ。それを嘲笑うかのように逃げ延びるゴキブリ。 「チィ! これじゃ 埒が明かないわ!! 次!」 たたき棒からスプレー式殺虫剤に持ち替え、ゴキブリに向け噴射。 ちょっと、アスカ! こっちに噴射口向けないでよ! ゲホゲホッ! とりあえず一匹は仕留めたが、この騒ぎのせいでチョロチョロと2~3匹見え隠れする。 ぷちん・・・ あっ ヤバい・・・ アスカが完全にキレた。 「殺してやる、殺してやる、殺してやる、コロシテヤル、コロシテヤル、コロシ・・・・」 そして、ついにアスカは対ゴキブリ戦用最終兵器を取り出した。 「くらえ!! N2・バァル○ン・グレネードォ!!!」 妙なネーミングを付け、買い置きしていたバル○ンを部屋ごとに撒き散らかすアスカ。 ヤバイって、アスカ!! 僕は急いでパソコンやテレビ・コンポなどの機械にタオルなど をかけて回る事にした。一方のアスカは 「この使徒にも勝利した私達がアンタ達に負ける訳が無いのよ!! 殲滅、殲滅ぅ!!」 と殆ど狂気に取り付かれ騒いでいた。 ・・・明日は近所の人達に謝りに行こう。 家中が白い霧で覆われたので僕はアスカの腕を掴み、ベランダへと出てきた。 しばらくして落ち着いたのか、また仔犬のような瞳で僕を見つめて一言。 「ごめんね・・・ シンジ」 全く、ずるいよアスカは! そんな顔したアスカを怒れる訳無いじゃないか! 「クシュン」 アスカは可愛いくしゃみを一つした。 まだ、暖かくなってきたとはいえ夜は冷える。 二人とも薄着でベランダに出たものだから僕も少々寒い。今さら家の中には入れないし・・・ 僕はしゃがんでるアスカを後ろから抱きしめ、朝日が昇るまでの間お互いで暖をとる事にした。 おしまい
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「ピンポーン」 掃除が終わったお昼過ぎアスカはテレビを観ていた アスカ「誰だろ?」 アスカ「は~い今行きます」 玄関へ向かう アスカ「レイじゃない」 玄関先には、中、高、大学と一緒だった綾波レイが立っていた レイ「ごめんなさい。突然」 アスカ「別にいいわよ。でも連絡してくれれば外で会ったのに」 レイはうつ向き加減に レイ「貴方と話しがしたかったから」 アスカ「とにかく上がって立ち話も何だし」 アスカは紅茶を用意しつつレイを招き入れた レイ「ありがとう」 アスカはテレビを消しながらレイ前に座る アスカ「で何?話しって」 レイ「貴方、今幸せ?」 アスカ「何よ突然!」 アスカは恥ずかしいがりながら アスカ「ん~まあ幸せかな」 レイ「そう」 アスカ「なんなのよ?一体、何かあった訳?」 レイは少し間を置いて レイ「昔、碇君は私の事好きだったって知ってる?」二人の間に張り詰めた空気が流れる アスカ「……知ってたわよ…」 アスカ「だから何だって言うのよ!」 アスカ「あんた今更喧嘩売りにきたの…」 アスカの言葉を消すようにレイ「違うの!」 レイ「違うの…よ…」 レイの目からは涙がひと雫こぼれ落ちた。 アスカ「レイ…」 レイは暫く泣いた後 レイ「…ごめんなさい」 レイ「ちゃんと話すわ」 そういうとレイは冷たくなった紅茶を一杯飲んだ レイ「中学の時私、碇君に告白されたの」 レイ「でも断ったわ。他に好きな人がいるって」 アスカ「意外ね。貴方にシンジ以外に好きな人がいたなんて」 アスカは多少意地悪く言った アスカ「あの頃の貴方達とてもお似合いだったわよ」 レイは寂しそうに笑い レイ「そう。貴方にはそう見えてたのね」 アスカ「あの頃の友達は誰だってそう言ってたわ!」 レイは一呼吸置いて レイ「貴方が好きだったのよ」 アスカは口をパクパクさせながら アスカ「は?えっ何?」 レイ「いえ、いまでも愛しているわ」 アスカ「それって友達としてとかじゃ…ないのよね…」 レイはアスカの百面相を慈しむかのように レイ「えぇ、違うわ。貴方を女性として愛してる」 レイ「高校の時なんて貴方を見てていたくて同じ部活に入ったのよ」 あの頃を思いだすように笑うレイ アスカ「そうだったんだ。レイに陸上は合わないと思ってたんだ」 アスカ「てっきりシンジのために入ったのかと」 レイ「総て貴方の為よアスカ」 そういうとアスカに近づいた。 続く アスカ「ちょっ、ちょっと」 アスカは慌てて立ち上がろうとしたがレイに手首を捕まれた レイ「アスカ…」 アスカ「レ、レイ」 アスカ「ちょっと私にその気なんてないんだから」 するとレイは突然笑い出した。 レイ「あははっ何本気にしてるのよ。私がレズな訳ないじゃない」 アスカ「へっ」 レイ「冗談よ冗談。本当アスカってからかいがい、があるわ」 お腹を抱えながら笑うレイ アスカ「レ~イ~」 鬼の形相のアスカ 倒れこんでいるレイに馬乗りになる アスカ「レイが擽りに弱いの知ってるんだから」 脇に手をもっていくと レイはアスカの腰に手を回し引き寄せた アスカ「えっ」 レイ「愛してるわアスカ」レイはアスカに唇を押し当てた レイの本当の気持が唇を通してアスカにも伝わった アスカ「んっ…」 レイは舌でアスカの唇をつつく その舌を受け入れるアスカ。キスをしている時間はレイには永遠の刻に思えた。 アスカ「満足した?」 そう言って少し顔を離すアスカ レイ「えぇ…」 涙を湛えた瞳で真っ直ぐアスカを見る レイ「ありがとう…アスカ…」 アスカ「最初で最後よ」 レイ「最初で最後ね」 二人は微笑んだ 窓から溢れる光は黄昏の色に輝いていた 続く
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事の始まりは以前、シンジが作ったジャーマンポテトにあった。 彼が作ったそれは非常に美味しかった。 カリカリに焼けたベーコン、ピリッと黒コショウの効いたジャガイモ、 そして口の中に広がる爽やかなレモンの風味。 確かに今まで本場ドイツでこれよりも美味しいジャーマンポテトは何回も食べた事がある。 しかし明らかに自分の為に作られたそれは格別であった。 そしてアスカは思った、自分もシンジの為に料理を作ってあげたいと。 悩んだ結果決めたのが『肉じゃが』。 以前親友の洞木ヒカリが恋人の鈴原トウジに『肉じゃが』を作った時の鈴原のセリフが浮かんだ。 「かぁ~! やっぱ肉じゃがはええなぁ、家庭の味、オカンの味や!」 「これで落ちへん野郎はおれへんで!」 と勝手に惚気られ失笑したものだが、今になって考えを改める事にした。 そしてシンジがたまに作る『肉じゃが』を思い浮かべ材料や調味料を調達、調理。 結果、惨敗である。 さらに許せなかったのがシンジの態度、夫婦になって初めてつかれた嘘。 自分の性格を分かってくれていれば正直に言われたほうが、まだマシであった。 それなのに「美味しい」と言い、食べ続けた。その行為が彼女のプライドを深く傷つけた。 一方のシンジも自分の行った行為に自己嫌悪に陥り、しばらく食卓から動けなかった。 嬉しそうな顔を目の前にして「不味い」とは言えず、 その結果、彼女を深く傷つける形となった。 もう二度と傷つけまいとあの赤い海で誓ったのに・・・ 咄嗟についた嘘、それ自体許されるものではなかった。 自分たちが夫婦になるにあたり決めていた事の一つ・・・ それが『お互いに嘘をつかない事、隠し事をしない事』であった。 お互いの全てをぶつけ合い、もう嘘をつく必要も、隠し事もなくなった。 新たにそれらを作り出すことなく、一緒に生きようと誓い合ったのだ。 シンジはある不安に襲われた。 嘘を言ったことにより自分たちの関係が危ういものになるのではないかと言う事に。 その不安を解消すべく重々しい足取りではあるが一歩一歩、寝室へと歩みを進めていった。 「違う」 枕を抱きしめながらアスカをポツリと漏らした。 「シンジは悪くない・・・」 そう言うとアスカは今までの思いを振り返ってみた。 シンジと結ばれるにあたり「もう自分の無駄なプライドは捨てる」と心に決めたはずなのに、 「教えて」や「一緒に作ろう」の一言も言い出せなかった。 そして、自分の失敗に対しても「分かってくれれば」などと思い込みをしてしまった。 そんな自分に対して腹立たしくもあり、悲しかった。 ・・ ・コンコンッ・・・ 弱々しく叩かれるドア。 「アスカ・・・ 入るよ」 彼の声を聞くとベッドから飛び起き、声の聞こえる方へ駆け寄っていった。 ドアが開けられると、その瞬間に彼に抱きつき、泣いた。 彼の胸の中に頭を埋め、ただ、ひたすらに泣き続けた。 その思いを分かったのかシンジは優しく受け止め、その朝焼け色の髪を撫で続けた。
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フィンジアスの剣 読み:ふぃんじあすのけん カテゴリー:set 作品:ティアーズ・トゥ・ティアラ 花冠の大地 ATK:(+4) DEF:(-) 【セット】〔自分の手札を1枚控え室に置く。〕 illust:珠梨やすゆき AP-030 R 安定した攻撃力上昇セットカード。 スキルを持つキャラを多用するデッキならば採用率は高いだろう。
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