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シンジ自身が児童売春として補導されなければ。酷く身勝手ではあるが、ただそれだけが上手く働かない頭ではそれだけを願っていた。 右隣の刑事は警察署に後日出頭し、加害者に関する事を話して欲しいと言われ、病院で下ろされた。見た所腕には注射の跡は無いが、素人目にはわからないので見てもらえ、との事。 一応病院の中へ入り、受付の前の椅子に座り、5分位してから検査等は1つもせずに、急患がストレッチャーで運ばれてきた隙に病院を出た。 腕以外にも注射をされた跡は全く無いし、口から摂取した物は全て吐き戻した。万が一下から何か入れられていたとしても腸内洗浄は自分で出来る。 一応刑事事件に巻き込まれた事になるのだろうが、妙に適当に――シンジにとっては都合良く――抜け出せてしまって良いのかどうかという不安。 それを抱えながらも、夜間病院は健康な人間を診察しないのは至極当然だと自分に言い聞かせ、電車が残っている事を祈りつつ益へ向かった。 理由は知らないがどうにもこのマンションには余り住んでいる人間が居ないらしい。誰にも会う事無く自宅に辿り着く。 「ただいま」 ――バシュン 玄関扉を閉める音とほぼ同時にアスカが廊下のダイニングから怪訝そうな顔を出した。 「……アンタ、泊まりに行ったんじゃなかったの?」 「うん……ちょっと、帰ってきた」 「あ、そー」 短い返事を残してくるりと背を向ける。 薄水色のタンクトップに乗る華やかな色の長い髪。 風呂上がりらしい濡れ具合はシンジが様々な意味で年相応の性の持ち主ならば2人きりの同居と違って良かったと思うだろう。 別の意味でそう思う事も有るが。 ただ今は長い髪を見ると彼女を思い出す。黒く長い髪で、顔は余り覚えていないけれど、何と無く自分に似ていた。……気がする。 そのまま歩いてダイニングに入るとカーテンを開けてバスタオル1枚のミサトもタイミング良く出てきた。 「あれぇ? シンちゃん、帰ってきたの? アスカが今日も泊まりだって言ってたけど」 「断言してないわよ。ただ泊まりじゃないの? って言っただけじゃない」 言いながらアスカはミサトと入れ替わりに洗面所へと入った。 「……アスカも心配してたみたいだけど、相談してくれて良いのよ?」 ――ごくり シンジ自身にだけ嫌に大きい音で唾液を飲み込む音が響く。 口の中が空になるとそれなりに時間は経った筈なのに、妙に酸っぱい味が口の中に残っていて、それだけでまたしても嘔吐出来そうだ。 「学校で、まぁ何か有ったんでしょ?」 「え?」 引っくり返った情けない声は恥ずかしい。 「ちょっちアスカから、ね。聞いちゃって。まぁ誰かと何かが有ったーってだけで、細かい内容は聞いてないから。……それは、話したくなってからで良いから、ね」 片目を瞑ってウィンクを投げてくるミサト。 すっかり忘れていた。そう言えば学校で何か有って……忘れている。 何に腹を立てたのか思い出せず、気不味い表情が浮かんでしまう。 「あぁ、だから今は言わなくて良いってば!」 慌ててミサトが顔の前で両手を振った。 「話せば解決するってモンでもないし、愚痴りたくなった時に聞くよって意味だから」 「はぁ……」 「ンもぅ、そういうつまんなさそうな顔しない! あ、お風呂入る? 詮抜いちゃった」 舌を出す姿は流石に少しわざとらしかった。 「……シャワーだけ、入ります」 「ゴメンねぇ」 バスタオル1枚というのはこの家で暮らす女性にとって、裸よりも衣服を着用している方に近いのか、全く気にせずにミサトはそのままシンジを横切って冷蔵庫の前まで歩く。 冷蔵庫から大量の内の1本だけビールを取り出した。 プシッと小気味良い音を立てて開けて、口を付ける。 付けるだけで、何故か飲まない。 視線もすぐ缶ビールからシンジに戻った。 自室へ向かうタイミングを失ってしまった。何か言われそうだが、ミサトは一向に口を開かない。 ――ブオォー…… 予想通り誰も片付けておいてはくれなかった洗い物でも済まそうと思った瞬間、洗面所からアスカがドライヤーを使う音がした。 それと同時に漸くミサトが話し始める。 「ねぇ、シンジ君」 余りに真摯な表情のまま、そして口元を缶で隠したまま話すのだから、ついシンジは返事を忘れる。 「余り詮索するつもりは無いんだけど、私、何も知らないワケじゃないのよ。貴方を心配してるからこそ言わせてもらうけれど……」 ミサトの視線が下へと落ちる。 「前にも言ったと思うけど、貴方1人の体じゃないの。もう少し大事にしなさい。若いからどうしようも無い、っていうのも有るなら……」 ミサトが目を向けるとシンジも視線を外していた。 「……レイは兎も角、シンジ君もアスカも年頃だから監視みたいな事は極力避けたいじゃない? 今の所司令の耳には届いていないけど、リツコとかにバレていつ情報として知られるかわからないわ」 シンジはここで「彼女は既に知っている」と切り出す程子供ではない。 「そうなった後は、どうなるかわかるでしょ?」 ゆっくりと1度頷くシンジ。 別に体を売っている事実さえ無ければ、朝から晩まで監視し続けられても文句は無いのだが。 ――ブォン ドライヤーの止まる音。 真似てミサトも会話を止める。 程無くしてカーテンが開き、アスカが顔を出した。 「2人して何話してたのよ? シンジ、アンタ着替えてもないじゃない」 「ちょっちね。悪い事は痛い目見る前に辞めておきなさい、ってお話をしてたの」 何の事かわからないアスカは当然眉を寄せる。 「……何よ、アタシ達が悪い事してるってぇの?」 「違うわよ。もしもの例え話。悪い事するとしたら、誰かに迷惑掛けたり、自分が痛ぁーいってなる前には止めておく事って言いたいだけ。勿論、悪い事は最初からしない方が良いんだけど」 最後に取って付けたような正論をもってミサトの説法は終わったらしい。 「さ、明日休みだからって、2人共夜更かしは駄目よぉ?」 「はぁ~い。どっちにしろアタシは明日出掛けるから早く寝るわよ」 「シンちゃんは? 出掛けないんでしょ?」 「……はい」 明るい口調の質問だが、Yes以外の返事は許されない。 「じゃあバカシンジも洗い物は明日にして、とっとと寝る事ね。明日朝からゆーっくりやれば良いんだから」 シンジが越してきた初日にジャンケンで決めた当番制度は辛うじてその紙が残されているだけで、基本的に家事全般はシンジの仕事という暗黙のルールが成り立っていた。 今は冷蔵庫で気持ち良さそうな寝息を立てているペンペンですらも餌の準備から風呂掃除に至るまでシンジが行うと認識している。 幸いなのは全員がその現状で満足している事。シンジも含めた全員が。 「じゃ、おやすみぃ~」 リビングを抜けて元はシンジのそれだった自室にアスカは入っていった。 「さて……と。シンちゃんシャワー入ってる間、ドライヤー使っても良い? すぐ終わるから」 「良いですよ」 いつもの、陽気で朗らかで仕事は真面目なのに私生活はその堅さを全く見せないミサトに戻っている。 どこか少し安心してシンジは風呂へと続く洗面所へ向かった。 電気をつけてカーテンを閉めて、1人きりになって。 ミサトはただ抑えたいだけではなく、純粋に心配してくれているのだと考えて。 しかし結局は自分を見てくれているワケではない、との考えに行き着いてしまう。 エヴァのパイロットが欠けては困るから。ましてや折角シンクロ率や戦闘に関する操作技術が好成績を出し始めているのだから。 きっと自分を、シンジをシンジとして見てくれたのは、誘拐犯だったあの男の、あの瞬間の瞳だけ。 全裸になり服を洗濯機に入れて浴室の扉を開く。 中に有る顔を見るだけの大きさの鏡に映った体は、特に怪我等をしていなかった。 怖かったし痛かったし少しでも早く離れたいと思っていた筈なのに……こうしていざ離れると何かがシンジの胸を襲う。 虚しさなのか、寂しさなのか。はては男に対する間違った愛おしさなのか。 浴室の外たる洗面所で物音がした。ミサトが髪を乾かす為に見計らって入ってきたのだろう。 彼女が心配する理由が、シンジを大切な『家族』だと思っているからだとは、扉1枚隔てて鳴り始めたドライヤーの音は教えてくれない。 終 Index
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草加高校に潜入調査中の女探偵。 仲間条件 近未来中心街の路上にいる女学生(アスカ)と会話する 資質 【植物の知識】 【体術】 【銃】 技能 01 肘鉄 01 ローキック 01 殴り 01 投げ 01 蹴り 01 間接攻め 12 ウォーターⅠ 12 ウォーターⅡ 12 ウォーターⅢ 12 ウェーブⅠ 12 ウェーブⅡ 12 ウェーブⅢ 12 スライディング 32 通背拳 備考 ■毒に弱く対人対女に特に弱い。 ■状態異常耐性は普通。 ■銃の資質と武器を最初から所持している割には自力で銃技を覚えないので銃使いにするなら奥義書が不可欠。 ■関節攻めと通背拳以外技の使い勝手は良くないので使うのなら奥義書による強化を。 ■同じ事を二回言ってしまったがそれぐらい重要。 ■【植物の知識】は戦闘終了後にMPが全回復する特性。 ■地味に一部の秘密道具をフィールドで使用する事によって特殊技能として使用できるようになる。 ■調べてみるまで秘密道具は戦闘中アイテムとして使用する物だと思っていて なおさら使いにくいやっちゃと勘違いしていたのも私だ。 ■かなりの期間秘密道具は何故かドラえもんとは無縁の彼女専用の物だったが、2023年になり同じく 秘密道具の使い手であるミニドラが仲間に追加された事によって唯一の個性ではなくなった。 ただ、その際に終盤でも通用する道具も追加されたので結果的には大幅強化がされる事に。 レベル30以上で購入可能になる熱線銃は火力不足気味のアスカにとっては頼りになる道具だ。
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6時、第三新東京市にあるセレブ御用達の高級スーパー。 まだ開店しておらず、まだ仕入れのトラックが1~2台見える程度の駐車場にはアスカのブレーキングによってつけられたタイヤの跡が10数mに渡って付いている。 余談だがここまでの道のりを朝、車が少ないとはいえこれだけの短時間で走破したアスカは脅威である。 郊外から都心に向かうため一つ峠を越えてきた際、多くの走り屋がちぎっては投げちぎっては投げられるかのようにパスされ、不滅の大コースレコードまで記録し伝説となったという。まさに天才惣流・アスカ・ラングレーここにあり、である。 当然帰りでも同様だったのは言うまでもない。 アスカは着くと、すぐに携帯電話でこの店問い合わせ窓口へと電話を掛けた。 当然のように店側はまだ開けることはできないと言う。 「はぁ!ふざけんじゃないわよ!あんたじゃ話になんないわ!こっちも時間ないんだからさっさと責任者連れてきなさい!NERVの惣流だって言えばすぐわかるわ!」 アスカは普段は嫌いなNERVの特権をも使いなりふり構わず使ってしまっている。 5分後、店は見事に開けられた。 しかしこれはNERVの後ろ盾だけではなく、組織内でのアスカの地位の大きさによるところが大きいだろう。 「先ほどは失礼しました。惣流様。御申し付けがあればなんなりと。」 「ふふふ、良くってよ。ではお言葉に甘えて有○産の車海老10尾と、松○牛の肩ロースを500gさっさと持ってきてくださるかしら?」 かしこまりました、と言うとオーナーらしき男は店の奥へと駆け足で向かっていった。 待つこと数分、男が戻ってきたがどうも表情が芳しくない。 「すいません、海老の方なんですが、実は旬が過ぎて漁獲量が減ったのと、昨日たくさん買っていったお客様がおりまs・・・ヒッ」 男はアスカの顔を見て恐怖した。店ではいつも微笑みを絶やさず器量良しで知られ、NERVの幹部という地位を持つ正真正銘のスーパーセレブが鬼のような形相で何事かをつぶやいている。 「なん・・・つもこいつも・・・しの邪魔ばっかり・・・っ・・してやる・・・ロス・・・コロ・・・コロス・・・ブツブツブツブツ」 男はなんとか笑顔を作り、決死の思いでアスカへと話し掛けた。 「あ、あの。奥様?」 「は・・・あ、あらあたしとしたことが。ほほほほ!何かしら?」 「はい!冷凍食品の車海老のフライなら用意できるんですけども・・・」 アスカはあからさまに嫌悪の顔を示し、アスカに多少の憧れを持っていた男にまた失望と恐怖を与える。 は?あんたあたしに冷凍食品なんて安っぽいもの買えってんの?とでも言うような顔。 しかし、アスカはチラッと時計を見て一瞬思案するような顔をすると 大きくため息を一つつき、時間もないのでしょうがないとそれを買うことに決める。 アスカが自宅に戻るころには6時半を既に回っていた。 二章 終
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メニュー>サポートクラス>バイキング>フィンジアスソング [ADR,-,1,20,2,5/Dm↓;Dm-SLx3(除U,1/Mnp)] ☆☆☆☆ 固定値ゆえにブーストが難しく支援系には使いにくい。また自身に効かないため防御役にも不要だ。しかしながら、それ以外のメンバーの余技と見るなら非常に優れたスキルだ。 白兵系は《トリックステップ》など自分自身のダメージ軽減で手一杯かも知れないが、射撃系や《プロテクション》を担当しない支援系などが持つのには意外と適していると思う。 -- 灯 (2013-02-12 19 02 36) 名前 コメント
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漸く浴室からのシャワーの音が止まったので、食器洗いの続きが出来る。 蛇口を捻ってシンジは夕食の食器洗いを再開した。 何度控えてくれと頼んでも、同居人のアスカもペンペンも風呂好きを理由に 食器洗いの最中に平気で風呂に入る。ましてやアスカは何度も言っているのに 食器洗いの真最中にシャワーを使うのでほとほと困っている。 唯一洗い物の最中は風呂を控えてくれるミサトもミサトで、 アスカと同居を始めてから夕食当番である土曜もこうしてシンジが 夕食を作って片付けていた。 手は抜かず、尚且つアスカが再びシャワーを使い出す前に 洗剤を全て洗い流すのは相当急がなくてはならないのだが、 気付けば大分慣れている。 それ以外にも今日は土曜日、急がなくてはならない理由が有る。 今日用事が有った為に昨日行けなかった場所に、今日こそ行かなくてはならない。 食器洗いを終わらせて蛇口を捻るとほぼ同時に浴室からシャワーを使う音が 聞こえてきた。水の出が小さいと無駄な文句を言われなくて済む。 エプロンを所定の場に掛けた所でミサトから声が掛かった。 「シンちゃん、今週もまたどっか行くの?」 「え? はい……その、ケンスケの家に」 「またお泊り?」 リビングでテレビを見ていたミサトは恐らく視線がこちらを捕らえているだろう。 不振そうな目で缶ビールの縁を銜えながら。 「はい。ケンスケの家お父さんしか居なくて、今日もお父さん居ないからって… …ビデオ、ビデオ見せてもらうんです。また新横須賀行ったらしいから……」 それにしては不釣合いな妙に高そうなワイシャツとパンツ、膨らんでいない緑の鞄。 友達の家に泊まりに行くには余りにも荷物が少ない。 「……そ」 明らかに疑った声を返されたが、止められなかったのを幸いに シンジはそのままキッチンを、葛城家を出た。 いつもより少し小走りで駅へ向かい、2駅先で降り、いつもの場所へ向かう。 一時期はネルフの諜報部の人間が付けているのではないかと思っていたが、 今まで何1つ咎めが無い。嫌味の一言も未だ無い。シンジが思っていたよりも 手を抜いているのかもしれないし、もしかするとパイロット自身は 余り気に掛けないのかもしれない。 未だ若い少年が夕食も終えた時間に歓楽街をふらふら歩いている様子は 人目を引いている。その視線が痛い。いつもより歩く速度が上がってしまう。 漸く辿り着いたのは華やかな夜の街からは道路2本分離れた通り。 数人の女性が点々と佇んでいる。 「おはよ! 丁度1週間振りね」 派手な服に派手な化粧、そして派手な髪型。見えない所では派手な下着と 派手な源治名を持つ彼女はこの商売において客を随分と取っているシンジに対して 嫉妬する事無く、会えば必ず先に挨拶してくれる、顔の地味な女だった。 「お早うございます。……どうですか、今日は?」 「そうねぇ……未だこの時間だから何とも」 明るく気さく、こんな仕事だが仕事になれば真面目にやるらしいので悪い人ではない、 例えて言うならばミサトから外見の美しさだけを取り除いたような印象の有る女。 年もその辺りだろう。 だからか他の人よりかは安心して話が出来る。未だに互いに名前も覚えていないのに。 一応これでも業務上のライバルだ。 「あ! ちょっと変わった人は来たかな。道間違えただけかもしれないけど、 女性が来たのよ。前に君目当ての女の人来たから、その枝かもしれないと思って。 綺麗な顔してたわ」 綺麗という形容詞だけではとても想像が付かないが、 生憎ながら今日のシンジはもしやと思い当たる人物が1人居る。 Index Next