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「強制ゆっくり」 「君達は、こんなところで何をしているのかな?」 帰り道、畑の端っこで野菜を貪り食っているゆっくりを見下ろして問う。 むーしゃむーしゃ♪と美味しそうに食べていた野菜を放ると、17匹のゆっくりは一斉に僕を見上げた。 「ゆ!?ゆっくりしてるんだよ!!」 「おにーさんはゆっくりできるひと?できないならどっかいってね!!」 「ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ!!」 成体のまりさとありす。それに、15匹の子ゆっくり。 周りには、野菜の食べかすと思われるものが無造作にばら撒かれている。 「そうかそうか、でもここは野菜を作ってるおじさんの畑だから、勝手に食べたらダメだよ」 別に、自分の畑ではないのだが…一応人としてそこらへんは注意しておこうと思った。 もちろん、無駄だということは分かっている。 「なにいってるの?やさいはかってにできるんだよ!!おにーさんばかなの!?」 「ここはさいしょにありすたちがみつけたんだから!!とかいはのゆっくりプレイスだよ!!ゆっくりりかいしてね!」 僕に対して反論するのは親であるまりさとありすだけで、他の子ゆっくりたちはまったく意に介さずゆっくりしている。 実際ゆっくりに『ばかなの!?』とか言われて、僕の怒りが有頂天にならないわけがないのだが… これから起こるであろう惨劇を思えば、その怒りも絶妙なスパイスとなる。 「仮にそうだとしても、畑のおじさんはそうは思ってない。 君達が正しいとしても、おじさんは怒って君達を殺したり食べたりすると思うよ」 「ゆ!!ばかなおじさんだね!!まりさたちにかなうわけがないのに!!」 「とかいはのありすにかてるわけないのにね!!これだからイナカもののおじさんはイヤなのよ!!」 「まりしゃたちもゆっくちやっちゅけるよ!!」「ありしゅもやっちゅけるよ!!」 無駄に好戦的なゆっくり一家である。今まで人間に負けた…酷い目にあわされた経験がないのだろうか。 まぁ、僕もゆっくりに負けた経験はないので、これから僕とゆっくり…どちらかが新しい経験をするのだろうな。 おそらく新しい経験をするのは、このゆっくり一家の方になると思うが。 「そんなおじさんと戦うのも疲れるだろ?お兄さんと別の場所でゆっくりしない?」 「ゆ?ここよりゆっくりできる?」「そこはとかいはのこーでねーとなの?」 「もちろん、とてもゆっくりできるよ。と言うより…そこでは“ゆっくり”以外できないんだ」 穏やかな笑顔で、奥に潜んだ悪意を包み隠す。そんなことしなくても、ゆっくり一家は気づかないと思うが。 「ゆ?よくわかんないよ!!でも、ゆっくりできるならところならつれていってね!!」 「はやくあんないしてね!!のろまなイナカものはきらいだよ!!」 「つれちぇって!!つれちぇって!!」「ありしゅもいきたい!!」 あっさり釣れたので、僕はゆっくりと自分の家へ案内した。 僕の家の前。 すでに、ゆっくり一家は僕の家へ飛び込もうとスタンバイしている。 念のため、僕はもう一度“ルール”を説明することにした。 「これからゆっくりする君達に言っておきたいことがある」 「ゆ?そんなのどーでもいいからね!!はやくゆっくりさせてね!!」 「今から言うことを守らないとゆっくりできなくなる…それでもいいのかな?」 「ゆ…ゆっくりきくよ!ゆっくりせつめいしてね!!」 “ゆっくりできなくなる”とか適当に言っておけば、大抵のゆっくりはおとなしくこちらの話を聞く。 僕はゆっくりと説明を始めた。 「この中に入ったら、君達はずっとゆっくりし続けることになる。ゆっくり以外のことは全て禁止だ。 もしゆっくり以外のことをしたら、お兄さんが二度とゆっくり出来なくさせてあげるからね」 もし今の言葉に危機感を感じたとしたら、そいつはかなり賢いゆっくりだ。 大抵のゆっくりは… 「まりさたちはいつもゆっくりしてるからだいじょうぶだよ!!」 「とかいはのありすたちが、ゆっくりしないなんてありえないよ!!」 「ゆっくちするよ!!」「ゆっくりしゅるよ!!」「じぇんじぇんだいじょうぶだよ!!」 こんな風に、自分の“ゆっくりスキル”に揺ぎ無い自信を持っている。 自分はゆっくり以外のことを絶対にしない、と思っている。 だからこそ僕も、じゃあこちらも全力でゆっくりさせてあげよう、という気になるのだ。 「そうか、そうだよね。君達はゆっくりできるゆっくりだから、全然問題ないよね!」 「そうだよ!!まりさたちはゆっくりできるものだよ!!だからはやくゆっくりさせてね!!」 僕が家の扉を開けると、17匹のゆっくり一家は我先に中へ入っていった。 ゆっくりを案内した部屋は、何の変哲もないただの六畳間である。 普通と違う点と言ったら…床に新聞紙を隙間なく貼り付けてあることくらいだろうだ。 これは、事が終わった後に片付けやすいように、との配慮である。 「ゆー!!ここならひろくてゆっくりできるね!!」 「とかいはのこーでねーととしてはまだまだだけど、しかたないからここでゆっくりしてあげるね!!」 「おにーさん!!ゆっくりごはんをもってきてね!!そしたらゆっくりさせてあげるよ!!」 「ここをまりさたちのおうちにするよ!!おにーさんおしえてくれてありがとう!!」 おお、さっそく“自分の家”宣言ですか。人間様を完全にナメているな。 「どういたしまして。それじゃ始めようか。 お兄さんが合図をしたら、絶対に“ゆっくり”以外のことを“したり”“言ったり”するのはダメだよ」 「おにーさんあたまわるいね!!まりさたちがゆっくりしないわけないでしょ!!」 「イナカものはものわかりがわるくてこまるね!!とかいはのありすたちをみならってね!!」 子ゆっくりたちがすでにゆっくりし始めているその傍で、まりさとありすは大きく跳ねながら僕を怒鳴りつける。 うん、かなり頭にきた。でもこんな風に威張る事が出来るのも今日が最後なのだから、思う存分やらせておこうと思った。 僕はゆっくり一家に笑顔を振りまきながら、大きく手を振り上げた。 「よし、じゃあ始めるぞ。よーいスタート!!」 「ゆっくりぃ~!!」 ゆっくり一家17匹の、ゆっくり耐久レースが始まった。 「じゃあおにーしゃん!!さっそくごはんもっちぇきてね!!ゆっくりごはんたべたいよ!!」 「はいアウト!!」 最初の脱落者は、子まりさだった。予想はしていたが、早すぎる。 僕はその子まりさを持ち上げると、頭をがっしり掴んで少しずつ力をこめていく。 「おにーさん!!あかちゃんをはなしてあげてね!!」「それじゃゆっくりできないよ!!」 「は?お前らバカなの?“ゆっくり”以外のことを言うな、って言ったのにさぁ… どうして“ごはんもってきて”って言葉が出てくるの?お兄さんの説明聞いてた?」 「ゆがあぎゃああぁぁぁぁぁあ!!!いだいいだいいだいいだい!!どうじでごんぎゃごどずるぼおおおお!!?」 「どうして?…“ゆっくり”以外の言葉を喋ったでしょ?そんな子は、ここでゆっくりする資格はないよ!ゆっくり死ね!!」 「びぎゅあああああああぁぁっぁおえごえg!!??」 一気に力をこめると、子まりさはあっさりと粉砕され…帽子だけがそこに残った。 指の隙間から、餡子がぼたぼたと新聞紙の上に零れ落ちる。甘い匂いとかすかな湯気が、一家の恐怖を煽った。 「ゆぎゃあぁぁぁぁぁあゆっぐぢでぎないいいいぃぃぃ!!!おうぢがえるううううぅぅぅ!!!」 「ひどいごどずるおにーざんはここでゆっぐりじててね゛!!まりしゃはおうぢにがえるよ゛!!!」 「はい君達もアウト!!」 玄関から逃げ出そうとした子ありすと子まりさを、華麗な手さばきで捕まえる。 「君達バカだね!“ゆっくり”以外のことをするなって言ったのに、どうして逃げようとするの?」 「ゆぎゃあああぁぁぁ!!ご、ごめんなざい!!わざどじゃないでしゅう!!」 「ゆっきゅりさせてね!!もうにげないからゆっくりしゃしぇbんろ!!??」 問答無用だ。僕は両手に掴んだ子ゆっくりを左右から思いっきり正面衝突させる。 顔面と顔面からぶつかった子ゆっくり2匹は、盛大に餡子をばら撒きながら即死した。 「さて、君達はもうわかったよね!!ゆっくりしない子は、こうなっちゃうんだどぉ~♪うっう~うあうあ~♪」 新聞紙の上に散らばった餡子とカスタードクリームを指差しながら、僕はれみりゃダンスを披露した。 「ゆ…ゆっくりぃ~!!」「ゆ、ゆっ…ゆっぐりぃ……!!」 お、すごい、本当に“ゆっくり”しか言わなくなった。 「そうそう、ここは“ゆっくり”するための部屋だからね!!ゆっくりしない子は邪魔だからゆっくりできなくするよ!!」 生き残っているのは、親であるまりさとありす。 そして、子まりさ5匹の子ありす7匹の合計14匹だ。 通常、ゆっくりというのは長時間ゆっくりさせないと死んでしまうらしい。 では…強制的にゆっくりさせるとどうなるのだろう? いくらゆっくりと言ったって、年がら年中24時間ゆっくりしているわけではないだろう。 そこを、人間の手で強制的に長期間ゆっくりさせる…結果どうなるのか、僕は自分の目で見てみたい。 「は~いおまたせー♪美味しい美味しいご飯だよ!!」 「ゆ…ゆっくりぃ~!!」「ゆっくりゆっくりぃ~!!」 原則的に“ゆっくり”以外の行為は禁じているが、食事と睡眠はゆっくりするために必要なものとして例外とした。 そんなわけで、僕は一家のための食事を用意して部屋の中に入る。 嬉しそうな顔をして、14匹のゆっくり一家が集まってきた。家族を3匹も失ったというのに、切り替えの早い奴らだ。 美味しいご飯と言っても、庭の雑草を抜いて洗っただけのものだが。 「ゆっくりぃ~♪」「ゆっくりゆっきゅりー!!」 そんないい加減なものでも、ゆっくり一家は美味しそうに食べている。野生の一家だから、何でも食うのだろう。 雑草があまりにも美味しかったのか、一匹の子ありすがこんなことを口走った。 「ゆっきゅりぃゆっきゅりぃ~♪しあわせ~♪」 …周りのゆっくりたちが、一斉に静まり返った。 「はいアウト!」 「ゆ?ゆゆぅ!!ゆっくりゆっくりぃ!!!」 首を振って否定してくるが、ちゃんと見てるんだぞ、お兄さんは。 「お前は今、“しあわせ~♪”と言ったな。ゆっくりしない子は…ゆっくり出来なくするって言ったよね…」 「ゆぎゅ!!ゆるぢでね!!ありしゅこんどからちゃんとゆっくりするからね!!」 子ありすの訴えに耳を傾けることなく、僕は輪ゴムを取り出して子ありすの頭に二重に巻いていく。 強い力で頭を締め付けられた子ありすは、今までにない悲鳴を上げた。 「びっぎゃああああぇrlがlrlが!!あだまいだいいだいいだいいいrlがじぇrgじあp!!!!」 「ゆぅ~ゆっくりゆっくりぃ!!」「ゆっぐりぃ……!!」 うん、いい悲鳴だ。 周りのゆっくりたちも何か言いたそうにしているが、ゆっくりとしか言わないので無視する。 僕は輪ゴムを三重、四重、とどんどんきつく巻いていく。 そして…だいたい同じ動作を十回繰り返した頃… 「いぎゃぎゃぎゃあだだだぢあいあいいああいああいおえrgじゃえびゅえっ!!??」 おでこから上が綺麗にちぎれて、ぽろっと落ちてしまった。泡を吹きながらびくびくと痙攣している子ありす。 それを見守るゆっくり一家は、もう何も言わずに涙を流しながら見ているだけだ。 当然である。何か粗相をすれば、今度は自分が同じ目にあうのだから… 「あばばばばば…ぴぎゃっ!!」「ゆううううううぅぅぅ!!!ゆっぐりい゛い゛い゛ぃぃぃぃぃ!!!」 手に持ってるのも気持ち悪いので、子ありすを床に叩きつける。 新聞紙の上には、カスタードが放射状に飛び散った。 「うーん、君達は偉いね!ここは“ゆっくり”するための部屋だ、ってのがよく分かってる!」 「ゆぅ…ゆっぐりぃ…!!」「ゆっぎゅりいいぃぃ…!」 “ゆっくり”以外の言葉を発することの出来ない一家は、その目で僕に訴えかけてくる。 きっと僕のことを思い切り罵りたいに違いない。僕に体当たりしたいに違いない。 でもそれはできない。それをした瞬間、“ゆっくり”以外の行為をしたとして…先立った子供たちと同じ運命を辿ることになる。 こいつらはそれが分かっているから、どんなに僕が憎くてもその感情を発散させることは出来ずにいるのだ。 「せっかくだから、ありすたちをゆっくりさせてあげるよ!!」 そう言って、僕は子ありすを一匹持ち上げた。さっきまでの僕の行動を思い出してか、ぶるぶる震えている。 「そんなに怖がらなくていいよ。ゆっくりさせてあげるからね!」 「ゆぅ?…ゆっきゅり♪」 何故か分からないが、子ありすの恐怖は吹き飛んだらしい。 僕は右手で子ありすに小刻みな振動を与える。 「ゆゆゆゆゆゆ…ゆっくりぃ…ゆっくりぃ~!」 すると…まだ赤ちゃんであるにも拘らず、子ありすはしっかり発情した。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆ!!!ゆっくりぃーーーーー!!!!」 涙とか涎とかいろいろ撒き散らしながら、一番近くの子まりさに圧し掛かる。 子まりさの方はすっかり豹変してしまった子ありすを恐れて逃げようとするが、発情子ありすに力で敵うわけがない。 あっさりねじ伏せられて、強制的に振動させられる。 「ゆぶぶ!!ゆっぐり!!ゆっぐりぃ!!!ごどもうびだぐないいいぃぃぃぃ!!!」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆ!!!まいしゃかわいい゛!!いやがるどころもずでぎいいいぃぃぃ!!!! ありしゅのがわいいごどもをうんでえぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇえ゛え゛え゛ぇぇ!!!!!」 子供のクセに、なかなかのテクニシャンだ。早くも2匹は絶頂に達しつつある。 「んほおおおぉぉぉお゛お゛お゛ぉぉぉぉ!!!!イ゛ッグう゛う゛う゛う゛う゛ぅぅぅぅうぅぅ!!!! ありしゅのあいを!!!うげどめでええぇぇぇぇぇえ゛ぇぇぇぇぇえ゛え゛ぇぇ!!!!」 「おっと危ない!はいアウト!!」 「う゛う゛ぅぅぅぅ…ゆ?おにーしゃんどーして!!!ありしゅをすっきりさせてね!!!」 性的絶頂の手前でお預けを食らった子ありすは、真剣な顔で僕に抗議する。 まだ興奮が収まっていないのか、その小さな身体は小刻みに震えている。 「どうして?今理由を聞いた?お前バカなの?“ゆっくり”以外するなって言ったのに、どうしてすっきりしようとするの? もうお兄さんの説明忘れちゃったの?バカなの?アホなの?死ぬの?」 「ゆ…ゆっぐりぃ!!ゆっぎりゆっぎゅりぃ!!!!」 今になってルールを思い出したのか、必死に今までの愚行を無かった事にしようとしている。 それでなんとかなると本気で思ってるところが、僕にはまったく理解できない。 「…そんなにすっきりしたいなら、すっきりさせてやってもいい。でも、その瞬間お兄さんはルールを破った君を殺す」 「ゆぶっ!!ゆゆ…ゆっぐり!!ゆっぐりぃ!!」 「だってそうでしょ?ルールを破るのはゆっくり出来ない子だもん。そんな子はここにいなくていい。殺しちゃえばいいよね! …それでもいいのなら、すっきりさせてやる。すっきりした瞬間、死ぬ。それでもいいのなら」 お預けを食らった子ありすにとって、すっきりすることと生きることは同等の価値を持っている。 すっきりして死ぬか、すっきりしないで生き続けるか… 「ゆ゛!ゆっぐり!!」 子ありすは、気丈にも頭を横に振った。 「そうかそうか、すっきりしないのか!!ありすは偉いな~!」 と言いながら、僕は再度子ありすに小刻みな振動を与えて発情を促す。 すっきりしたい!でもすっきりしたら殺される。だからすっきりしたくない!!なのにすっきりしたい! 性的興奮が収まればそんな苦しみもなくなるのだろうが…僕が繰り返し発情を促しているので、それも叶わない。 子ありすは、“すっきり”と命のどちらをとるか… 「おにーじゃんやめでええぇぇぇ!!!ずっぎりじだぐないいいぃぃぃ!!!」 「そうだろう?すっきりしたくないんだろう?お兄さんはそんなありすを褒めてあげてるんだよ!偉い偉い!!」 と頭を撫でるフリをして、もっと振動を加える。子ありすの目の色がだんだんヤバくなってきた。 粘液を周囲にばら撒きながら、子ありすは必死に快感に耐えている。 変わり果てた子ありすの様子を見て、他のゆっくりはもう言葉を発する余裕もないようだ。 「いびゃあぁぁぁぁああぁぁぁああ!!!イ゛ギだぐないいいぃぃぃぃぃ!!!じにだぐない゛い゛い゛ぃぃぃ!!!」 「死にたくない?なら話は簡単。すっきりしなければいいだけでしょ?何も難しいことはないよね!!」 と言いつつ、もっともっと振動を加える。もともとこいつを生かしておくつもりはない。 だって、最初の段階でこいつはもうルールを破っているのだから… 「いびゃああぁぁあぁぁあイッグウ゛ウ゛ゥゥゥゥゥウ゛ウ゛ゥゥ!!!アッバッバアァァァアァァアァァ!!!!」 「あれ?すっきりするの?死んじゃうけど…いいの?」 「うぎゃああぁぁぁあっぁあlrlgぁllrぁぁぁあ!!!……ずっぎり゛ー!!!」 その言葉を発する子ありすの顔は、まったくすっきりしていなかった。 すっきりの先に待っているのは、死だから… 「ありすはすっきりするためなら死をも恐れない!!勇敢なゆっくりだね~(笑)お兄さん感動したよ!!」 「いやあぁぁぁあぁぁぁぁごろざないえいjがぶぎっ!?!?!」 いろいろ後始末のことも考えて、床の上に普通に叩き付けた。 拡散したカスタードが残された一家の顔に飛び散る。 「ゆううううううううう、ゆっくりぃ……」 「ゆ……ゆっきゅりぃ…」「ゆっくり……ゆっくりぃ…」 一家はもうすっかり元気を失い、ゆっくりする以外何も出来なくなっていた… それから。 僕は一家をゆっくりさせ続けた。 ご飯を味わえば何を言うか分からない。眠れば寝言で何を言うか分からない。 恐怖に駆られた一家は、本当に“ゆっくり”だけをするようになった。 ご飯はただ貪り食うだけ。熟睡する事ができないので、常に寝不足。 交尾をしたくなっても、すっきりすれば殺される。ゆっくりすること以外の欲求をすべて封じられた形だ。 だから…ただ、その場に留まり、無意味に壁を見つめているだけ。 ゆっくりしていなければならない。ゆっくりしないと殺される。 何故なら、ここは“ゆっくり”するための部屋だから。 ゆっくりしない子は、二度とゆっくりできなくなる。そういう部屋だから。 だから、ゆっくりしつづける。 ゆっくり以外は、何もしない。何も出来ない。 ただ、ゆっくりする。何もないところで、ゆっくりする。 ゆっくりすることを考え、『ゆっくり』と言い、『ゆっくり』という声を聞き、ゆっくりとしたものを見て、ゆっくりし続ける。 それがゆっくりの本来の姿。ゆっくりしないゆっくりはただの饅頭だ。そんなゆっくりに存在価値はない。 そう教え続けて一ヵ月後、一家はたった3匹になっていた。 残ったのは親まりさと親ありす、そして子ありすであった。 「外に出たいの?いいよ!これからは外で自由にゆっくりしてね!!」 僕の仕事はもう9割は終えた。あとは、野外でこの一家がどういう行動に出るか…だ。 「いやあぁぁぁぁあぁぁありすはゆっぐりじだぐないいいぃぃぃぃすっぎりもいやあぁぁぁぁぁぁああぁぁ!!!!」 「ごっぢにごないでね!!まりさはゆっくりしたくないよ゛!!」 「ありしゅゆっくりしないからね!!みんなはむこうでゆっくりすればいいよ!!」 ぶるぶる震えながら、野生のゆっくりたちを追い払う一家。 「あんなのとはゆっくりできないよ!」「あいつらゆっくりしねばいいのにね!!」 などと勝手なことを言い残して去っていく野性のゆっくり。 「ここはまりさたちのゆっくりしないプレイスだよ!!いそいでいってね!!」 「あなたはゆっくりできるひと?だったらでていってね!!ゆっくりしないならここにいてもいいよ!!」 「いそいでいこうね!!ゆっくりしたらぜったいにだめだよ!!」 もはやゆっくりしたものを目にすると安心できない。ゆっくりしたものを聞くと不安感に苛まれる。 この一家は、病的なまでに“ゆっくり”を嫌い、恐れている。 これが、僕の努力の成果。 一ヶ月間強制的にゆっくりさせられたゆっくり一家は、もう二度とゆっくりしようとしないだろう。 「ゆっくりしたくない!!」 ゆっくりに有るまじき発言。 僕はそれを聞いて、性的絶頂に近い何かを感じた。 (終) あとがき あまり深く考えてないです。ただありすをすっきりできなくさせてやりたかったから… 作:避妊ありすの人 このSSに感想を付ける
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ある昼下がり 幻想郷の深い森の奥にある、木々の開けた小さな草原 その草原にゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙が二匹で寄り添っている ゆっくり霊夢の下腹部は大きく膨れあがっており、出産間近であることが伺える 「ゆ~♪ ゆ~♪」 ゆっくりと体を左右に揺らしながらゆっくり霊夢は歌を歌う 「ゆ~ゆ~♪」 「すごいおじょうず!れいむはおうたのてんさいだね!」 隣の魔理沙はその歌に大喜びである 「おうたがじょうずなれいむは、きっといいおかあさんになるね!」 魔理沙のほめ言葉に思わず照れながら微笑むゆっくり霊夢 なんとも仲睦まじいやりとりである そのまま夕暮れまでゆっくりすると、やがて二匹は巣へと戻っていった 「ゆ゙ぎぎ…!!」 その晩のこと、ゆっくり霊夢の陣痛がはじまった 「い、いたいよ…!ゆっくりできないよ…!!」 涙で顔を皺くちゃにして痛みを訴える霊夢 「ゆっ! れ、れいむ!ゆっくりしていってねっ!」 その声にゆっくり魔理沙はおろおろとする しかしゆっくり魔理沙には声をかけてあげることしかできない ゆっくり霊夢が陣痛を訴えてしばらくすると… プシッ 巣に小さな水音が響いた するとゆっくり霊夢の底部にある小さな穴、いわゆる産道からぬらぬらした透明な粘液が水溜り状に広がっていく 破水である 出産が開始されるのだ ゆっくり霊夢は体を後ろに傾けて壁にもたれかかると、荒い呼吸で出産を開始した 「ゆぎっ! ゆぎっ!」 顔を真っ赤にしながら必死にいきむゆっくり霊夢、その顔は汗で湿っており額中にびっしりと血管が浮き出ている その姿からは痛みの凄惨さが見て取れる 「いぎぎ…!ま、まりさぁ…!!」 「れいむ!がんばってね!げんきなあかちゃんをうんでね!」 ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の傍で懸命に声援をかけつづける しばらくするとゆっくり霊夢の産道周辺がヒクヒクと痙攣しはじめる その痙攣にあわせて、普段は目に見えないゆっくりの膣孔が見えるようになる 膣孔からは、ゆっくり霊夢の呼吸にあわせて粘液が漏れ出している ゆっくり霊夢の膣孔が菊紋を描くのを確認すると、ゆっくり魔理沙はその小さな穴を舐めはじめる 舌で刺激することによって、出産を促すのである 溢れる粘液を舐め取るように、中の粘液を吸いだすように、ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の底部に舌を這わす 「ひぃ゙~ッ!!ひぃ゙~ッ!!」 「がんばってね!がんばってね!」 痛みのあまり泣きながらいきむゆっくり霊夢 ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の為に懸命に底部を舐め続けた やがてゆっくり霊夢の下腹部の膨らみは産道のほうに偏りはじめる 胎児が移動しているのだ それにつれ産道周辺がこんもりと膨らみはじめる 「んぃ゙ぎッ!!んぃ゙ぎッ!!」 髪を振り乱しながらさらに強くいきむゆっくり霊夢 するとぴったりと閉じていた産道がミチミチと音を立てて開いていく 「ん゙お゙お゙っ!!」 開いた産道の奥にはゆっくりの赤ちゃんの顔が見える 「れいむ!もうすこしだよぉぉ!!あかぢゃんもはやぐでてきでねぇぇっ!!」 応援しているゆっくり魔理沙の顔ももう涙でぐしゃぐしゃである 「あ゙がちゃッ…!!あ゙がちゃッ…!!」 満身創痍のゆっくり霊夢 ゆっくり霊夢は白目寸前の目つきで口を大きく開け、荒く呼吸しながらうわ言のように赤ちゃんの名を叫ぶ …と、すぐゆっくり霊夢の動きが止まった 凄まじい形相のまま固まったと思うと、プルプルと体を震わせはじめる すると ズポッ と赤ちゃんが飛び出してきた 地面にぶつかってコロコロと転がると、 「ゆっきゅりしていっちぇねぇ!」 力強い声でそう言った 「……れ゙」 「れ゙、れ゙いむ゙ゔゔ!あがぢゃんゔまれたよおおっ!!よぐがんばっだねええっ!!」 「ゆ゙っぐりじでいっでね゙ぇぇぇっ!!」 「びぇぇぇぇぇっ!!」 これ以上の無い歓喜である 二匹は号泣しながら新たな命の誕生を喜んだ 生まれたのはゆっくり霊夢の赤ちゃん まだ母親の体液で体がぬらぬらと光っているが、その姿はとても可愛らしく健康的である 好奇心旺盛に巣の周りをキョロキョロと見渡し、両親の姿を見つけると 「みゃみゃ、ぴゃぴゃ、ゆっくちちようね!」 と言って満面の笑みを浮かべてその場でピョンと飛び跳ねた ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙は赤ちゃんに寄り添ってほお擦りをする 赤ちゃんはそれをくすぐったそうにしながらも受け入れた だいすきなお父さんとお母さん、おいしいご飯に静かな森での幸せな生活… その目はきらきらと輝き、将来の希望に満ち溢れていた ──バキバキッ 「ゆ?」 「なんのおと?」 その時突然巣の中に大きな音が響いた ゆっくり一家は喜びの抱擁を中断し、部屋の周りを見回す すると… ──バキッ! ひときわ大きな音を立てたと思うと入り口の扉を突き破って何かが巣の中に飛び込んできた 人間の腕である ゆっくりの巣を見つけた人間が、ゆっくりを捕獲しようと巣の中に手を伸ばしてきたのだ 「ゆ゙!?ゆ゙ゔゔ!!?」 「な゙に゙ごれ゙ぇえッ!!?」 巣の中に突きこまれた腕はゆっくりを求めて巣の中を激しく動く 勿論突然の侵入者に動揺したゆっくり一家は、それが何なのか理解することができない 「み゙ゃみ゙ゃぁああああっ!!」 生まれたての赤ちゃん霊夢は突然の衝撃とあまりの恐怖に泣き叫びながら盛大に失禁する 幸い穴が深かったため寸手のところで人間の手がゆっくり一家に届くことは無かった それでも一杯に差し込まれた腕はゆっくりを探してバタバタと激しく動く ゆっくり一家は壁際に固まって、その腕から必死に遠ざかる ゆっくり霊夢もゆっくり魔理沙も何が起こっているのか理解できない ただ、我等の巣が何かに強襲されているということだけは理解できた 「ごわ゙い゙よ゙お゙お゙お゙っ!!!」 「あ、あかちゃんはかくれてねっ!」 「れいむもあかちゃんもまりさがまもるよ!」 ゆっくり魔理沙は家族を庇う様に前に出て、辺りの餌やら石やらをその腕に吹きつけはじめた 「びゃああッ!!ごわいよお!!ごわいよおおっ!!」 ゆっくり赤ちゃんは恐怖した ひたすら恐怖し続けた まともな思考など働く余地が無いほど震え上がり叫んだ 危機から身を守らねば 隠れるところを探さねば そうして赤ちゃん霊夢は隠れる場所を求め 先ほどまで自分が居た母親霊夢の産道にもぐりこんだ 「ゆ゙ゆ゙っ!?あかちゃん!なにしてるのっ!?」 今まで自分がずっと居た場所、一番信頼できる安全な場所 赤ちゃん霊夢が選んだのは母親の胎内だった 「ゆぐぐ!くるしいよ…!」 出産の影響もあり、ゆっくり霊夢の膣孔の皮は伸びきっていた為そこにもぐりこむのは難しく無かった それから間も無く、ゆっくり魔理沙の善戦あってか腕の主は捕獲を諦めて巣から去っていった しかし問題はそれで済まなかった 恐怖のあまり、赤ちゃん霊夢はゆっくり霊夢の産道にもぐりこんで出てこないのである 苦しむ母霊夢などお構いなしに、赤ちゃん霊夢は恐怖でガチガチと歯を鳴らしながら奥へ、さらに奥へと進んでいく 「ん゙ぃ゙ぃ゙!ん゙ぃ゙ぃ゙!」 「あかちゃん!もうだいじょうぶだからはやくでてきてね!」 ギリギリと歯軋りをしながら苦しさと痛みに耐えるゆっくり霊夢 ゆっくり魔理沙も必死に呼びかける 再び体積が増えた苦しさに、必死にひり出そうとしても赤ちゃん霊夢は抵抗して出てこない 再び赤ちゃんを包んだ膣孔は再度ぴったりとその口を閉じてしまっており その穴からはただただぬらぬらと透明な粘液を垂らすばかりである 「赤ちゃんでてきてぇーっ!!」 ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の膣孔に口をつけて必死に吸い出そうとする 巣にはただただ淫猥に粘液の水溜りが広がっていくばかりであった 戻るゆっくり ~END~ 自分で書き込みした話をSSにしてみた 満足している。 このSSに感想を付ける
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ほとんどコピペです すいません 魔理沙、友達思いで行動力のあるリーダー、仲間のために自分が犠牲になることも。 魔理沙、ずる賢く自分が助かるためならどんな事でもする汚い性格。 霊夢、純真無垢で人を疑うことを知らない優しい子。 霊夢、群れて調子に乗る上に我が儘ですぐぐずるウザいまんじゅう。 お母さん霊夢、子供達を心の底から愛し、最後まで子供を守る優しいお母さん。 お母さん霊夢、自分が飢えると子供を食ってしまう般若に変身するお母さん。 アリス、とかいはを自称しプライドが高いが、ツンデレで面倒見もいい。 アリス、一考えてることの逆を言う習性があるようだ。 アリス、とかいはとかいはと無駄にプライドが高く、自分を他より特別な存在と思い込んでいる。 アリス、発情すると子供はおろか死体にまで性交を試みる色欲の塊。 パチュリー、病弱だが知識は他のゆっくりより高く、群れのブレーンを勤める。 パチュリー、病弱な振りをし同情を誘おうとする汚い性格。 パチュリー、チラシの類でも本と認識するらしい パチュリー、識字能力は他のゆっくりと大差は無い パチュリー、部屋に文字のある物があると、その部屋を自分のとしょかんと言い張って読みたがる。(体つきに主にみられる特徴) みょん、ちーんぽっ! ちぇん、わかるわかるよー ちぇん、虐待厨は死ね!に始まる罵詈雑言を浴びせかけてくる。 レミリア、うーうーとしか言えないおしゃまなお嬢様。希少種だが紅魔館付近には多く生息する。 レミリア、ぷでぃんぷでぃん煩く、困ると咲夜に助けを求める。自身を紅魔館の主と思い込んでいる。 フラン、残虐非道なハンター、獲物をなぶり殺す事を最大の快楽とする。 レティ、巨大で鈍重なハンター、素早く動く舌で器用に獲物を捕る。頬に獲物を溜める性質も。 幽々子、巨大だが俊敏なハンター、恐るべき速度で移動しながらゆっくりをむさぼり食う。 幽々子、俺の胃袋は、宇宙なんだよ… 幽々子、こぼねー ゆうか、綺麗な花が咲く所によく見られる。 のうかりん、田舎に住んでいる幽香の母親。時々収穫物を幽香に送る。 のうかりん、スレ住民にらっきょうを育てる方法を教えてくれる。 天子、ブロント様。 天子、ドM。 きめぇ丸、強いものには逆らわない、ゆっくり種が大嫌い。 きめぇ丸、突如首を高速で振動させるという奇癖を持っている。 美鈴、何かを守る習性を持つ他のゆっくりを思いやる優しいゆっくり。「じゃおおおん!」と鳴く。 美鈴、ずっと寝てばかりいる癖に報酬は要求する怠け者。 チルノ、お馬鹿だけど優しく花も育てたりするゆっくり。息は冷たく、ゆっくり程度なら凍らせられる。 チルノ、後先考えずに行動するから他の生き物に迷惑をかけるゆっくり。 神奈子、背中にオンバシラという飴を背負い、それを飛ばして攻撃する。 神奈子、しめ縄っぽいのはドーナッツ。うめぇ、めっちゃうめぇ! 諏訪湖、ゆっくりを食う帽子を被り、ゆっくりを食べさせたり自分が食べられたりしている。
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あるゆっくり一家のひな祭り *舞台は現代です。 「あかりをつけましょ〜♪ ぼんぼりに〜♪」 あるお姉さんが駅から出てきた。 今日は3月2日。 歌いながら明日のひな祭りに何をしようかと考えていると、どこからかすすり泣きが聞こえてくる。 「まりさ、もうごはんがないよ? どうするの…?」 「ゆうぅ…ごめんね、れいむとおちびちゃん…」 「「「「「「「「ゆぅ〜ん…」」」」」」」」 つがいらしきまりさとれいむ。 そして3匹の赤まりさと5匹の赤れいむ。 合計10匹の大所帯が、路地裏の暗がりで、さらに暗い顔をしながら泣いていた。 「ごはんがないとゆっくりできないよ。まりさ、どうして"かいこ"されちゃったの?」 「わからないよ…まりさはがんばってはたらいてたのに、おにいさんが『もうくるな!』っていって、まりさをけっとばしたんだよ…」 「ゆぅぅぅぅ…」 「まりさはゆっくりはたらいてただけなのに…」 「「「「「「「「ゆぅぅぅぅん」」」」」」」」 まりさのほっぺには蹴られた傷跡が残っていた。 どうやらこのまりさ、『ゆっくり派遣』に登録して働いていたらしい。 オフィスの床掃除や、賞味期限切れの饅頭を食べて餡子を再生産するなど、カタギからアングラまで幅広く派遣して企業は大成功を収めた。 一方ゆっくりのほうは、派遣企業から現物支給されるわずかなお野菜で貧しい生活を強いられていたが、なにも無いよりはマシだった。 しかし、最近はどこもかしこも大不況。 いの一番に解雇された失業ゆっくりが街中にあふれて、『派遣村』には連日のように体をプクッと膨らませたゆっくりが押しかけて、 「ごはんをちょうだいね! くれないと……ふえちゃうぞ!」 と、市の職員を脅迫している様子がメディアでも取り上げられた。 ちなみに私が住んでいる市の市役所にも、生活福祉課・ゆっくり対策グループなるものが存在する。 ここでは、求職中のゆっくりがこれからのゆん生に絶望して犯罪に手を染めるのを防ぐために、安い米で作ったおにぎりを毎日一個ずつ与えている。 汚染米騒動のときには、見事に当たりを引いたゆっくりが体中の穴という穴から餡子を噴き出してのたうち回っていたそうだ。 おにぎりをもらって素直に喜んで帰るものもいるし、中には「もっとちょうだいね! きこえないの! ばかなの!」と迫るものもいるという。 「どぼじでぞんなごどいうのお!? あんたたちただの饅頭でしょおおお!!?」 …と、その傲慢さにブチ切れて、失業ゆっくりを潰し回ったあげくに辞職していった職員も数多いという噂だ。 それはさておき、このまりさ一家も、そんな失業ゆっくりのなれの果てなのだろう。 「ゆっ…ゆっ…ぷるぷるー! さむいね…おなかすいたね……」 「ゆ! みんなですーりすーりしてあったまろうね!」 まりさとれいむは赤ちゃんたちを集めて体を擦り合わせはじめた。 ただの饅頭とはいえ、こんな不思議な物体が10個も暗がりでモゾモゾと蠢いているのは意外と不気味だ。 飢えたゆっくりに関わるとロクな事がないと聞いているので、私は足早にその場を立ち去ろうとした。 「ゆ?」 「あ」 目が合った。 「おねえさん! ゆっくりしていってね!」 「なんならおねえさんのおうちでゆっくりさせてね!」 「ゆっくちさせちぇにぇ!」 「しゅーりしゅーりちてにぇ!」 「あまあまちょーだいにぇ!」 「ゆっくちほごちてにぇ!」 「かわいがってにぇ!」 「ゆ〜ん!」 暗がりから、うす汚れた大小饅頭がウゾウゾウゾウゾとうねり出てくる。 そして私に飼って欲しいのか、ウィンクしたり体をくねらせながら自分がどれほど可愛いかをアピールしてきた。 「キモッ!」 「"どにち"もでられるよ! まりさをおねえさんのところではたらかせてね!」 「募集してません!!」 私はバッグを抱いてBダッシュ。 すると、10匹のゆっくりがワラワラと後を追ってきた。 ポインポインポインポインポインポインポインポインポインポインッ!! 「うわっ、うわーっ! ついて来ないでよ!」 「まってね! おいてかないでね! めんせつだけでもしていってね!」 「募集してないって言ってるでしょおおおおお!?」 私はフードで顔を隠しながら全速力で逃げていった。 「「「「「「「「「「ゆっくりしていってよー!!」」」」」」」」」」 ゆっくりたちの甲高い声が、はるか後ろから聞こえてきた。 * * * さて、無事に自宅に帰って一息ついた私は、自分を祝うために組み立てたひな飾りの前でニヤニヤしていた。 その夜のことだった。 カリカリと何かを引っ掻くような音が聞こえた後、なにか柔らかいものが玄関のドアに当たる音がした。 モニタを見ても誰もいないので、不審に思った私は勢いよくドアを開けた。 ガスッ! 「ゆげえっ!?」 ドアに顔面を強打されて、転がりながら吹っ飛んでいったゆっくりまりさがいた。 「まりさ?」 「ゆぐっ……お、おねえさん、まりさをおぼえててくれたんだね! とってもうれしいよ!」 それは昼間のまりさだった。 …覚えてたっていうか、人間にとってまりさは全部同じ顔にしか見えないし、ただそこにまりさがいたからまりさって呼んだだけなんだけどね。 だが覚えててもらったと勘違いしている能天気饅頭ゆっくりまりさは、鼻(ないけど)のあたりをヘコませながら嬉しそうな顔で寄ってきた。 昼間よりずっと汚れて、傷も増えたみたい。 話を聞いてみると、家族をおうちに帰らせてから1匹だけで私を追ってきたそうだ。 途中、交通事故に2回、傷害事件に3回遭ったそうだが、命と帽子を守ってなんとかここに辿りついたという。 「どうして私がここに住んでるってわかったの?」 「ゆゆ? おねえさんのあまあまのにおいをたどってきたんだよ!」 どうも、バイト先のケーキとかコーヒーシロップの匂いが靴の裏に付いていたらしい。 まりさの執念に感心していると、まりさは沈痛の面持ちで「おしごとをちょうだいね!」と懇願してきた。 「おねがいだよ! おしごとがないと、れいむとあかちゃんをゆっくりさせてあげられないんだよぉ!」 そう言って、ゆわーっと泣き出した。 ご飯をねだらないあたり、野良ゆっくりへの餌やりが条例違反だということを知っているらしい。 なかなか賢くて家族思いのまりさだが、私は派遣会社じゃないから仕事の斡旋なんてできない。 「おねがいだよぉぉ!! まりさにおしごとをちょうだいよぉぉぉ!!」 「どうしたらいいのかな…」 饅頭とはいえ、一応性別は女? ♀? ……でいいんだよね。 明日は女の子のお祭りなのに、ホコリまみれで職を探して歩いてるなんてかわいそうだった。 「よしっ! 明日はあんたたちをお雛さまに仕立てて、写真を撮ってあげる!」 「ゆゆ!?」 「一日だけのアルバイトだけど、それでもいい?」 「ゆっ! おしごとをくれるならなんでもいいよ!」 「きまり♪ じゃあ明日の朝、家族を連れてウチに来なさいよ! モデルのお仕事で、まりさたちはジッとしてるだけでいいから!」 「ゆっくりしてればいいんだね? ゆっくりりかいしたよ! これでごはんがたべられるよ!」 感激したまりさは涙と涎を撒き散らしながら、私の足元に勢いよく飛びかかってきた。 靴を汚されたくなかったので、私はそばにあった消火器でまりさをはね返した。 「おねえさんありが……ゆぎゃあぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁあぁ!!!!」 しまった…つい条件反射で…。 「じゃ、じゃあまた明日ね〜!」 「ゆ゙っ……ゆ゙っ……」 私はドアを閉めた。 * * * 翌朝。 3月3日のひな祭りの朝、ほっぺをパンパンに膨らませたまりさとれいむが、お姉さんの家のドアの前に並んでいた。 「おちびちゃんたち、ゆっくりおくちからでてきてね! ゆぺっ!」 「やっとついたよ! おそとでゆっくりしようね! ゆぺぺっ!」 2匹がペッと吐き出したのは、8匹の赤ちゃんだった。 「まりさの"しょくば"はここだよ! みんな、ゆっくりごあいさつしようね! せーのっ」 「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」」」」」」」 シーン… 「ゆ? まりさ、だれもでてこないよ?」 「ゆゆぅ…? もっとおおきなこえでごあいさつしようね!」 「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」」」」 ……ベッドの中で夢見心地だったところ、携帯が鳴った。 「うう…ん。はぃもしもし。 …え? はい? いえ、なにかの間違いじゃ………………あぁ!!」 アパートの管理人さんから、騒音の苦情が届いているとの電話だった。 大急ぎで玄関に向かうと、悲鳴にも似た「ゆっくりあけてぇ!」の声と、ドアに体当たりする音が聞こえる。 私は急いでドアを開けた。 ガスガスガスガス!! 「ゆげえっ!!」 「ゆぶぁ!?」 「「「「「「「「ゆぴゃーっ!」」」」」」」」 ドアに体当たりを仕掛けていたまりさとれいむ、それに8匹の赤ゆっくりが、開いたドアに薙ぎ倒されて餡子を撒き散らしながら吹っ飛んでいった。 「ゆぐぐ…いたいよぉ! もっとゆっくりあけてよぉ!」 「とってもいたかったよ! れいむのおかおをきずつけないでね! ぷんぷん!」 まりさとれいむはまん丸に膨らんで怒っていた。 その後ろでは、3匹の赤まりさが倒れて気絶。5匹の赤れいむにいたっては破裂してビクンビクン痙攣しながら、水っぽい餡子を垂れ流している。 …あぁ、やっちゃった。 「おねえさん?」 「ゆゆ!? きいてるの!? れいむをむししないでね!?」 「え? あ、うん、ちゃんと聞いてるわよ? ささっ、中に入ってね! いらっしゃいませ〜♪」 こんな所で絶叫されたら困るので、目を回している3匹の赤まりさを素早く回収すると、そそくさと2匹の親を招き入れた。 「い…いぢゃい…よ…………クタッ」 「おか……しゃ…………クタッ」 「…………クタッ」 クタッ クタッ 破裂した5匹の赤れいむは苦悶の表情で両親に助けを求めたが、私の家に興味津々の2匹はすでに玄関の中。 赤れいむは失意のうちに、永遠にゆっくりすることになった。 私は餡子とホコリにまみれた5匹の赤れいむの死骸を、指先でつまんでピッ! ピッ! っと遠くに投げ捨てた。 「ごめんね〜、うっかりしてたの。さ、どうぞ上がって!」 「ゆっくりおじゃまします!」 「ゆ〜! あったかいね! きょうからここをれいむのゆっくりぷれいすに…」 「ちょっと待った!」 「「ゆぷっ!?」」 ボヨンボヨンと奥に進もうとしていた2匹は、通せんぼした私の足に顔面衝突した。 「ここは、永遠にワタシのおうちだからね? 中にあるものも全部、永遠にワタシの物だからね? お仕事してたまりさなら理解できるわよね?」 「ゆっ…ゆっ…ゆっくりりかいしてるよ! おうちもごはんもぜんぶおねえさんのものだよ!」 「ゆうっ!? なにいってるのぉ!? ここはれいむたちの……ゆむっ!!」 本能的に恐怖を感じたまりさが、れいむの口をふさいだ。 「ねえまりさ? もし私のおうちで好き勝手したら、どうなるか分かるわよねぇ?」 ここは鉄筋コンクリートのアパート。防音性も高く、一度中に入ってドアを閉めてしまえばゆっくりごときが叫んでも近所迷惑にはならない。 つまり、おうちの中の私は無敵なのだ。ふっふっふ。 「「ゆっゆっゆっ!」」 「もし勝手なことをしたら、あんたたち2匹は餡子が出るまで私の座布団になってもらうわよ?」 「ゆひぃっ!」 「あんこさんでちゃったらゆっくりできないでしょお!?」 「知らないわよ! それからこの赤ちゃんまりさは……そうね、あっつ〜いお湯を注いで、お汁粉にして食べちゃおっと♪」 私はいまだ失神している赤まりさを見せながら言った。 赤ちゃんを人質にとられたまりさとれいむは、急に態度を変えて涙ながらにうったえてきた。 「たべちゃだめですぅ!!」 「たべてもおいじぐないですぅ!!」 「あら、あんたたちの赤ちゃんって美味しくないの? お饅頭なのに?」 「ゆっ!? そ、そーですぅ!! ぜんぜんおいじぐないんですぅぅぅ!!」 「もうたえられないぐらいぱっさぱさでまずいんですぅぅ!! だからたべないでぐだざいぃぃぃ!!」 「そうなんだ…。やっぱり路地裏に住んでたお饅頭なんて、所詮は生ゴミなのね」 「「そのとおりでずううう!! ゆわあああああん!!」」 大切な赤ちゃんを助けるために自虐をはじめた2匹は、口に出した言葉と無駄に高いプライドとが相克して泣き出した。 私はちょっと考えるそぶりをしてから、焦らすように言った。 「じゃ、貯金箱になってもらおっかな〜? お金入れるたびに『ゆ゙っ!』とか鳴いて、毎日貯金するのが楽しそう♪」 「もぉやべでぐだざいいいいいっ!!」 「こんなちいさなちょきんばこじゃ、ちょきんしてもぜんぜんたまらないでずううううううっ!!」 「それじゃあ……とんがり帽子の代わりにとんがりコーンをくっつけて逃がしてあげる。あまあまの匂いで食べられちゃうかもね♪」 「ゆぎゃーっ!! ちがうおぼーしじゃゆっぐりでぎない゙い゙い゙い゙い゙い゙っ!!!」 「ゆがあ゙あ゙あ゙っ!! おねがいでずがらっ、せめてあがぢゃんだけはゆっぐりざぜであげてぐだざい゙い゙い゙い゙い゙っ!!!」 「そ? じゃ、私のおうちで勝手なことしないでね。理解できた?」 「「ゆっぐりりかいでぎまじだあ゙あ゙あ゙!!!!!」」 オッケー♪ これで2匹は私の手の上でコロコロだ! 「まずはお風呂できれいになろうね?」 「ゆ…ゆっくりきれいになりますぅ…」 「もぉどうにでもしてください…」 2匹はすっかり大人しくなって、冷水をかけられようが軽石で擦られようが、目をギュッと閉じたまま無言で我慢していた。 まだ失神している3匹の赤まりさのほうは、小さいので手もみ洗いですませた。 「は〜い、2匹とも体拭いてね」 「ゆぅん! ゆっくりふくよ!」 「かわいいれいむがころころするよ! ゆっくりみててね!」 産まれて初めてのファーストお風呂でサッパリした2匹は、さっきまで脅されてたこともすっかり忘れて、タオルの上でのん気に転がっていた。 なんという餡子脳…! さっきの努力が水の泡じゃない! 「ゆ!? おぼうしさんとらないでね!!」 「れいむのおりぼんさんかえしてね!」 ガァーーーッ!! うるさい2匹を押さえつけて、ドライヤーで髪を整える。 「次はお化粧ね」 「ゆゆっ!? おけしょうするなんてはじめてだよ!」 「ゆふっ! かわいいれいむがもっとかわいくなっちゃうよ!?」 …切り替えの早い饅頭だ。 さて、まずは一番大切なベースをと思ったんだけど、この眉毛のカタチ、なんか嫌だなぁ。 「ね、眉毛剃っちゃっていいよね? 変に吊りあがってて雰囲気極悪!」 「ゆゆっ!? だめだよ!」 「おまゆさんがないとゆっくりできないよ!」 ゆっくりできないのか!? 「でも剃る!」 「「ゆんぎゃーーーっ!!」」 暴れる2匹を押さえつけて眉毛を落とすと、たいそうアホっぽい顔になった。 ムニムニと2匹の顔をこね回してベースを塗ってから、私の夏用ファンデで白めに仕上げる。 お人形さんっぽいチークが無かったので、秘技、「ピンクの色鉛筆の芯をパウダー状に削ってコスメ化!」の必殺技を使った。 「毛穴もないからノリがいいですわね〜お客さん!」 とかチークブラシでほっぺに円を描いていると、鏡の前の2匹は「ゆっへん!」とでも言いたげな顔をして、ちょっとイラッときた。 眉毛は薄く弧を描いて。 おでこに小さな楕円系の殿上眉も描いて。 そして鮮やかな紅をさして、出来上がり! 「どぉ? なかなかでしょ?」 「「うっとり〜」」 髪もお肌もしっとりツヤツヤ。 まりさもれいむも鏡の中の自分にウットリしていた。 そんな2匹を向き合わせてみると、お互いの美顔を見た2匹の目と舌が飛び出した。 「ゆっほー!!! かわいいよぉ! れいむがこんなにかわいかったなんてぇ!!!」 「まりさもすてきだよぉぉぉ!!! むほおおおおおおおお!!!」 「待て待て待てー!」 せっかくお化粧したのに、発情して頬を擦り合わせようとした2匹を慌てて引き離す。 「はなじでぇ!! でいぶとずっぎりさせてーーーーっ!!」 「むっほぉぉぉばでぃざああああああああ!!!」 「もぉ! やめてって言ってるのに! えい!」 ブスブスッ! 「「ゆぎゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!??」」 唯一お化粧していないあんよにボールペンを突き刺され、2匹は両目をヒン剥いた。 「「どぼぢでごんなごどずるのおおおおおおお!!!??」 「うるせーわよこのド饅頭! 奴隷労働ゆっくりはキリキリ働きまっせー!」 私はまりさとれいむを静かにさせると、3匹の赤まりさのお化粧に取りかかった。 途中で赤ちゃんが目を覚ました。 「ゅ…ゅ…? なにちてりゅの?」 「お化粧してるのよ」 「ゅゅ? おけちょーってなぁに?」 「とってもかわいくなれる魔法よ」 「ゆゆゆ〜♪ きゃわいくなって、ごめんなちゃい!」 …ビキビキ。 さて、30分もするころには、どこに出してもレイプされそうな5匹の美ゆっくりができあがった。 5段雛の最上段の左側に美まりさ、右側に美れいむ。その下には3匹の美赤まりさが並ぶ。 「ゆー! とってもたかいね!」 「れいむおそらをとんでるみたい〜♪」 「ゆっくちしゅりゅよ!」 「ゆゆっ? あまあまさんがありゅよ?」 「ゆ? ゆっくちたべりゅよ!」 と、5匹そろって近くに据えてある桜餅や菱餅に、長〜い舌を伸ばした。 「それ、食べちゃダメだからね!」 「「「「「ゆ゙っ!?」」」」」 5匹はビクッと震えて一斉に舌を引っこめると、あまあまをチラチラ見ながら涎を垂らした。 …あぁ〜、下あごのお化粧が剥がれちゃってる。 …しかも台が涎まみれに。 …絶対弁償させてやるわ! さて、気を取り直してからファインダーを通して見ると、うん…なかなかいい出来だ。 お風呂に入ってお化粧をして、髪まで整えた5匹のゆっくりが、赤い毛氈の上で「ワタシ、美ゆっくりなんデス。。」って顔で鎮座ましまし。 …だんだん耐えられなくなってきたから、はやく撮影しなきゃだよ。 「はい、お内裏さま。はい、おひなさま。ふたりともこれを口にくわえて?」 「「ゆゆ? これな〜に?」」 「まりさのは笏(しゃく)、れいむのは桧扇(ひおうぎ)っていう素敵なアイテムよ。食べちゃダメだからね?」 「「ゆっくりりかいしたよ!」」 「それから、両側の赤ちゃんは立ってないといけないから、頑張って上に伸び上がってね?」 「「ゆっくちがんばりゅよ! ゆぅんっ!」」 両側の2匹の赤まりさは、つきたてのお餅みたいに柔らかい体をウニウニと伸ばした。 「いい感じ♪ じゃ、撮るわね?」 「「「「「ゆっくりとってね!!」」」」」 自信満々の5匹は、完璧な勝負顔でキメているつもりのようだ。 「いくわよ〜! はいっ、チーズ!」 「ゆ!? ちーず!?」 「どこにあるのぉ!?」 「ちーじゅたべちゃい!」 「ちーじゅだいちゅきぃ!」 「ち・い・じゅ! ち・い・じゅ!」 パシャッ! あぁもう! シャッター押しちゃったじゃない! 「違うわよ! チーズっていうのは写真撮るときの合い言葉!」 「ゆぅ…まぎらわしいよ…」 「おねえさん、れいむをぬかよろこびさせないでね! ぷんぷん!」 「「「ぴゅんぴゅん!」」」 このぉ…! 「次はチーズって言ったらそのまま動かないでね」 「「「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」」」 5匹は「チーズ」という単語を聞くたびに、無意識のうちに涎をドバドバ垂らした。 必死に体を伸ばしている両側の赤まりさが、限界に近いらしくぷるぷる〜っと震えだした。 「じゃ、いくわよ? はい、チーズ!」 「もぉがまんできにゃい〜!」 「たおれりゅ〜!」 パシャッ! 「ちょっと両側の2匹! どうしてイナバウワーなのよ! オリンピックはまだ先よ!?」 「ごめんなちゃい〜!」 「まりちゃをゆるちて〜!」 「おねえさん、 まりさのおちびちゃんをゆっくりゆるしてあげてね!」 「もぅ…」 疲れて立っていられないとのことなので、座らせて撮影することにした。 「じゃあ3度目の正直、今度こそ成功させるわよ!」 「「「「「えいっ、えいっ、ゆー!!」」」」」 「はい、チーズ!」 「「「「「…………」」」」」 パシャッ! ん、いいんじゃないかな。 「念のためにもう一枚撮るわね」 「ゆ? いいけど、ついかりょうきんはらってね!」 「はいはい」 「ゆっゆっ!」 美ゆっくりになってモデルをして、すっかり調子に乗っている。 そんなお雛さま気分のまりさ一家を、360度あらゆる角度からあますところなくカメラに収めていった。 「はい! おしまい!」 「「「「「ゆ〜!」」」」」 「どうもありがとね! とってもステキな写真が撮れたわ! ご苦労さま!」 「おねえさん、さっそくおきゅうりょうをちょうだいね!」 「はいこれ、アルバイト代の500円よ。これなら3日ぐらいは…」 「れいむとおちびちゃん、これでゆっくりできるね!」 「ゆっくりほっとしたよ! ゆっくりかえろうね!」 バイト代をもらった途端、私のことなどアウトオブ眼中。 現金よりも現金な饅頭だ。 そんな饅頭を幸せにさせるはずもなく、私はこの後のことを想像すると笑みがこぼれた。 「それじゃ、帰り道に気をつけてね〜♪」 「ゆゆ! おねえさん、またおしごとをしょうかいしてね!」 「またおねえさんのおうちでゆっくりさせてね!」 「「「ゆっくちさせちぇにぇ!」」」 「させねーわよこのド饅頭! 二度と来るなぁ!」 バタァン!! 「「「「「ゆうっ!?」」」」」 突然怒鳴られてビックリした5匹は、またお姉さんが出てきてくれるんじゃないかと家の前でマゴマゴしていたが、しばらくして帰っていった。 私はパソコンを起動させると、ブログに今日の出来事と撮影した写真をアップしていった。 しばらくするとブログのカウンターが猛烈な勢いで回転し、私は腰に手をあてて高笑いしていた。 * * * 「ゆうぅ…なんだかおねえさんおこってたね…」 「そんなことよりおなかがすいたよ! このおかねでごはんをゆっくりたべようね!」 額面に「500円」と書いてある紙幣……ではなく実は図書券を咥えて、まりさとその一家は商店街の八百屋に向かった。 「「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」」 「なんだぁこいつら?」 「おじさん、このおかねでここのおやさいをぜんぶちょうだいね!」 「ああ゙ん!? こんなもん使えるかボケが!! 餡子で顔洗っておととい来やがれ!!」 ドカァッ!! 「「「「「ゆぎゃあーーーっ!!!」」」」」 八百屋のおじさんにまとめ蹴りされた5匹。 「どぼぢでごんなごどずるのおおおおおおお!!!??」 「でいぶはおやざいをがいにぎだだげなのにいいいいいい!!!!」 「「「ゆえ゙〜ん!!」」」 5匹は泣きじゃくりながら、もう一軒の八百屋に行った。 「「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」」 「なんじゃあ…?」 「すてきなおにいさんにおかねをあげるよ! だからまりさにおやさいをちょうだいね!」 「おしごとたいへんだね! ゆっくりしていってね! ゆっゆっ!」 と、今度は叩き出されないように、媚び媚びの笑顔と口調で野菜をもらおうと試みる2匹。 白髪で腰の曲がったおじいさんに「おにいさん」などと呼びかけながら「ゆっ!」と図書券をさし出した。 「なんじゃいのぅ…? あんたら何モンじゃあ…?」 「まりさはまりさだよ! おやさいをちょうだいね!」 「こんなもん出してきよってからに…。のぅ、まさお」 「まさおじゃないよ! まりさだよ! ゆっくりていせいしてね!」 「うるさいのぅ…。こりゃあ本屋で使うもんだ…。あっちの店行け…」 「ゆ? あっちのおみせにいけば、おやさいをくれるの?」 おじいさんはそれっきり他のお客さんの相手をしはじめたので、まりさ一家は教えられた店に入っていった。 「おにいさん、このおかねとおやさいをこうかんしてね!」 「うっは!! ゆっくり御一行様が俺のお店にご来店っと!! 写メ撮ってうpうp!!」 「おにいさんきいてるの!? このおかねとおやさいをこうかんしてね!」 「おk!! はいこれ、野菜の図鑑でーす!!」 「ゆゆ!? これはおやさいじゃないよ! ごほんだよ!」 「だってここ本屋だしー!!」 「ごほんじゃゆっくりできないでしょおおお!!?」 「ゆっくりできるしー!! 園芸マニアの俺なんか、この本でご飯3杯いけるしー!! まさに外道!!」 「なにいっでるのかわがんないよぉぉぉぉ!!!!」 まりさたちは散々悪口を吐きながら本屋を後にした。 その後、甘味屋から魚屋、肉屋まで回ったが、ひとかけらの食べ物さえ手に入れることもできなかった。 「ゆうぅぅぅ…どおしてごはんをくれないの…?」 「まりさぁ……れいむはもううごけないよぉ……」 「「「おにゃかちゅいたぁ〜!」」」 商店街の近くの路地裏でピッタリと寄り添って休憩することにしたまりさたち。 そんなまりさたちを、十数匹の野良ゆっくりありすが涎を噴き散らしながら取り囲んだ。 「ゆはーっ! なんてとかいはなまりさ!」 「れいむすてきよ! もぉ、たべちゃいたいっ!」 「ゆふうぅぅ! おちびちゃん…まだこんなにちいさいのに! じゅるじゅるじゅる…」 そう…まりさたちは忘れていた。 5匹ともお雛さまルックで、ばっちりお化粧をキメた超美ゆっくりになっていることを! 「ばでぃざぁ!! ありずのあいをうげどっでぇぇぇぇぇ!!!」 「でいぶぅぅぅぅ!! あでぃずはひとづまでもかまわないわよぉぉぉぉぉぉ!!!」 「おちびぢゃんたち!! "ほけんたいいく"のおじかんよぉぉぉぉぉぉ!!!」 「「「「「ゆぎゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!」」」」」 暗い路地裏で繰り広げられる、ありすによる一方的な愛の劇場。 だが、誰も助けに来るものはいなかった……。 「じだいはりゃくだつあいよぉぉぉぉ!! でいぶもそーおもうでしょぉぉぉぉぉ!!? んほおおおすっきりいいいいいいいいいいっ!!!!」 「やべでぇ! でいぶにはばでぃざがぁ! ゆげえぇ!! ずっぎりじだぐないのに……ずっぎりーーーっ!!! 」 「かわいいおちびちゃんに、あいのすがおをみせてあげるわあああああ!!! すっきりー!! すっきりー!! すっきりー!!」 「ゆぴぃ! ちゅっきりー!」 「やめちぇー! ちゅっきりー!」 「ちんじゃうよぉ! ちゅっきりー!」 れいむと3匹の赤まりさはハリネズミのように茎を生やして朽ち果て、何度もすっきりして満足したありすたちは1匹を残してどこかへ消えた。 その1匹のありすは、たくさんの茎を生やして口の端から餡子を吐いている虫の息のまりさを、都会派らしく後ろから攻めたてていた。 「んほおおおおおお!!! なんかいめかわすれちゃったけど、すっきりーーーっ!!!」 「……ずっぎ……りぃ………っ…」 まりさ種を好むありすたちに集中的に頬擦りされ、体を舐め回されたまりさは、とんがり帽子もお化粧も落ちて身も心もぐちゃぐちゃだった。 「ゆはぁ…ゆはぁ…とってもすてきだったわよぉ…。またすっきりしましょうねぇ…!」 全身粘液まみれのありすはネチャネチャと音を立てながらまりさから離れると、落ちていた図書券とまりさの帽子を口に咥えた。 「まり…さの……おぼうし……おきゅうりょう……かえじで……」 だが、ありすは鼻歌を歌いながら、テカテカ光る粘液の糸を引いてどこかへ消えた。 「れいむ……おちびちゃん…………ゆうぅぅぅぅ……ゆうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……」 変わり果てた姿の愛するれいむと赤ちゃんのそばで、すべてを奪われたまりさはいつまでもすすり泣いていた。 * * * 翌日、商店街まで買い物にでかけた私は、物陰にかくれていた帽子の無いまりさに声をかけられた。 「あら? もしかして…」 「おねえさん……まりさだよ……」 「誰かに乱暴されたのね? 家族はどうしたの? 図書け…コホン、お金は?」 「ありすにおそわれて、れいむとおちびちゃんはゆっくりしちゃったよ……おねえさんにもらったおかねもとられちゃった……」 「こんなに茎が…」 「ありすがね、なんじゅっかいもまりさですっきりしたんだよ…。いやっていったのに…。まりさのからだとおかねがもくてきだったんだよ……」 「そう」 「どうしよう…ここにもあかちゃんがいるんだよ…」 まりさの視線がおなかに移る。 植物型と胎生型の、だぶるにんっしんっ。 このまま赤ちゃんが大きくなれば、まりさは急激に餡子を吸われて衰弱死してしまうのは必至だ。 「茎だけでも取ってあげようか?」 「ゆぅ……でも、まりさのあかちゃんなんだよ……」 たとえレイプされてできた赤ちゃんでも、まりさは見殺しにしたくないらしい。 「おねえさん、おねがいだよ…まりさをおねえさんのぺっとにしてね…?」 「うちのアパート、ペット禁止なのよね」 「それじゃ、ちょっとだけごはんを…」 「野良ゆっくりへのエサやりは条例違反なの」 「まっ、まりさは"ゆっくりはけん"にとうろくしてるんだよ!? のらゆっくりじゃなくて、しつぎょうゆっくり…」 「その会社、きのう倒産しちゃった」 「ゆうううううっ!!!??」 正真正銘の野良ゆっくりとなったまりさ。 のはや、残されたのはレイプされてできた赤ちゃんだけだ。 「ゆ…ゆっ……ゆ゙っゆ゙っ……ば…ばでぃざっ……もぉどうすれば…いいか……わがんな……びっ……」 まりさの両目がぐるぐる回る。 単純な餡子脳にとてつもないストレスがかかり、精神が異常をきたしはじめたようだ。 「あ、そうそう。実はこれを渡そうと思ってたの」 「ゆ゙っ? ……ゆ゙っゆ゙っ?」 だらしなく開いた口から涎を垂らしながら、まりさは私が出したレシートを見た。 「はい、ひな飾りのクリーニング代。昨日まりさたちが涎まみれにしちゃったでしょ? だから、弁償してね?」 数を数えられないゆっくりだが、ゼロがズラズラと並んでいるのを見て大金だということは分かったようだ。 「ゆぴっぴっ……ゆ゙ばっ……! ゆ゙ん゙…ぷぁっ!」 「乱暴されて、愛するれいむも失って、可愛い赤ちゃんも失って、欲しくもない赤ちゃんなんか作らされて……かわいそうなまりさ」 「ゆがっ…かっ……がわ…ぞ……いぞ……ゆ゙っ……がわいぞ……ゆ…げへっ………うふふふふふ…」 まりさは水っぽい餡子を垂らしながら意味不明なことを口走り、額の茎を見てヘラヘラ笑いはじめた。 現実逃避しちゃったみたい……。 「子持ちに借金持ちのシングルマザーが生きていくのは大変だけど、ゆっくり頑張ってね」 「うふふふ……ばっ…ばでぃっざ……じんげるばざぁ……あがぢゃ…ど……ゆ゙っ…ゆ゙っぐず……ずれっ……ぺっ……ぺっぽぉ!!!」 まりさは勢いよくのけ反って、白目を剥いた。 「ぺっぽぉっ!!! ゆぺっぽーーーーーっ!!!!」 最後に甲高く叫ぶと、まりさは完全に発狂して、光を失った目で茎を見上げながら笑っていた。 私はその口にレシートを投げ入れると、反応のないまりさを残してその場を去った。 数日後、同じ場所で、体内の餡子のほとんどを失ったまりさが出産途中で死んでいた。 まりさの半開きの産道からは、体半分だけ産まれた赤ありすが、黒い泥団子となって朽ちていた。 足元には、栄養不足のために茎から腐って落ちた小さな赤ゆっくりが、鳥のフンのように点々とシミを作っていた。 地を這う虫がたかっていた。 まりさは永遠にゆっくりすることになった…。 〜あとがき〜 ハイ、ユ〜カリです! リアルでバイト先が潰れました!(つД≦`)・゚・。 失業…というか失バイトしたのはまりさじゃなくて私です。 本当にありが(ry 今回のお姉さん、ちょっとダークでしたね(・ω・;A) 読んでくださった読者さま、ありがとうございました! それじゃ、またね♪ 〜書いたもの〜 竹取り男とゆっくり1〜7(執筆中) 暇なお姉さんとゆっくり せつゆんとぺにこぷたー 悲劇がとまらない! このSSに感想を付ける
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※メカあきさんのゆっくりがゆっくりしているイラストに触発されて書きました ※独自設定垂れ流し ※問題があるようでしたら餡庫作品感想スレまで意見お願いします 善処します あるゆっくりの巣があった。 土の中に掘られた、広い巣だった。 変わった巣だ。 空が見える。 巣の天井は抜けており、陽の光が降りそそいでいるのだ。 しかも、外と繋がっているのはそこだけ。ゆっくりの行くことの出来る場所に出入り口の 類はない。 だが、そこに住むゆっくり達は閉じこめられているという不安などまるでなく、実にゆっ くりしていた。 燦々と降りそそぐぽかぽかの陽の光の元、親まりさと親れいむ、二匹のツガイはじつにの んびりゆっくりとくつろいでいる。 周りには数十匹もの子ゆっくり達が遊んでいるが、こちらも閉じこめられているのを気に する気配もない。 「ゆっきゅりしちぇるね!」 「ゆゆ~ん、ぽかぽか~」 「ゆっきゅり~」 そんな子ゆっくり達を眺め、ますますれいむとまりさはゆっくりする。 なんてみんなしあわせそうにしているんだろう。 なんてみんなゆっくりしているんだろう。 そこはまさに、理想のゆっくりプレイスだった。 太陽と水のゆっくり一家 れいむもまりさも太陽の下でゆっくりと伸びていた。 ゆっくりは饅頭。元々柔らかいものだが、それでもこの二匹は特別柔らかいと言えた。ま るで太陽に溶かされるようにうすべったく伸びているのだ。 光をいっぱい浴びれば、それだけゆっくりできる。だからまりさもれいむもますます伸び 広がる。 子ゆっくり達も太陽の下で楽しそうに跳ねている。 でも、ずっと日に当たっているとはのどが渇いてくる。 「のどがきゃわいたよ!」 「おみずしゃん、ごーくごくするよ!」 巣の一角にはわき水が湧いている。のどが渇けばそこで水を飲むことが出来た。 喉は満たされ、そして今度はお腹が空いてくる。 いくらゆっくりしていても、例えあまり動かずひなたぼっこをしているだけでも、これだ けは避けられない。 「みんな! ごはんにするよ!」 親まりさの呼びかけに子ゆっくり達が集まった。 しかし、この巣の中には餌が見当たらない。出入り口もないから「狩り」に行くこととも できない。 だが、ゆっくり達はみんな笑顔。不安な様子など微塵も見られなかった。 「きょうはまりしゃ! まりしゃがするー!」 「れいみゅー! れいみゅがしゅるのー!」 「おきゃーしゃん! まりしゃがいちばんゆっきゅりしちぇちゃよ!」 口々に自分をアピールする赤ゆっくりに子ゆっくり。 親ゆっくり達は笑顔でそんなおちびちゃん達を眺め、そして10匹ほどを選んだ。 選ばれたゆっくり達はこれ以上ないと言った笑顔で、 「さあ、おたべなさい!」 一斉に「さあ、おたべなさい」をして二つに割れた。 「みんな、それじゃあいただきます、だよ!」 「いちゃじゃきまーしゅ!」 親まりさの呼びかけにみんな一斉に答え、真っ二つになったかつての家族を食べ始めた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 みんな、そのおいしさに顔をほころばし、身を震わせて喜ぶ。 この家族に自らの子や姉弟を食べることへの禁忌はない。むしろ、家族を食べることこそ 究極のゆっくりであり、食べてもらうことこそ至高のゆっくりだと考えている。 だから「さあ、おたべなさい」をするゆっくりは一番ゆっくりしているゆっくりであり、 選ばれるのは最高のしあわせなのだ。 みなが食べられることを望み、みなが喜んで食べるのだ。 食べるとすぐ、親ゆっくり達はすーりすりを始めた。 「ゆうう、れいむぅ、れいむぅ……!」 「まりさぁ、いいよぉ、まりさぁ……!」 声はすぐに艶を帯び、二匹のゆっくりは上気していった。 そんな親たちを、子ゆっくり達はわくわくと嬉しそうに眺めている。 やがて、 「すっきりー!」 親二匹が揃って叫ぶと、れいむからにょきにょきと二本の茎が生えた。 茎は長い。それぞれに10匹ほど、計20匹ほどの赤ゆっくりがなっている。 「れいみゅのきょうだいがふえたよ!」 「これでもっとゆっきゅりできりゅね!」 「ゆゆ~ん♪ しあわせ~♪」 子ゆっくり達の賞賛に、親ゆっくり二匹も照れ臭そうに、それでいて誇らしげに笑む。 燦々とした太陽の光を受け、二本の茎もそこになる赤ゆっくりも実にゆっくりしていた。 そんなときだ。 不意に、空がかげった。 「ゆゆ! あめしゃんだ!」 「あめしゃんはゆっきゅりできにゃいよ!」 みんな思い思いに巣の端の方へと退避する。だが、それほど慌てた様子はない。 赤ゆっくりができたばかりの親れいむに至っては逃げすらしなかった。 「ゆ~♪ ゆ~♪ あかちゃんゆっくりしていってね~♪」 普通、ゆっくりは雨に溶けてしまう。だがこの親れいむは平気なようだ。むしろ雨を受け ることを楽しんでおり、頭から生えた茎もより生き生きとしていた。 巣の中はわずかに傾斜があり、降りそそいだ雨は端に設けられた穴へと流れ、水が溜まる ことはない。 やがて雨が止むと、太陽の代わりに月と星が巣を照らした。 「おちゅきしゃま、まんまるだにぇ!」 「ほししゃんきらきら、きりぇいだにぇ!」 「さあおちびちゃんたち、ゆっくりすーやすやしようね!」 はしゃぐ子ゆっくり達をたしなめ、親まりさはみんなを集まる。 一ヶ所に集まるとみんなでくっついて眠りについた。 ゆ~ゆ~と寝息をたてる姿がしあわせそのものだった。 こうしてこのゆっくり一家の一日は終わった。 これがゆっくり一家の日常。 みんなまいにちゆっくりする。 家族揃って、しあわせにゆっくりする。 ここはまさに、理想のゆっくりプレイスだった。 × × × 「ゆっくり一家6−A、経過順調」 研究所の一室。眠りにつく一家の様子をモニターを通して観察しながら、研究員の一人が 報告する。 その言葉を記録に取りながら、もう一人の研究員が答える。 「ああ。これでゆっくり一家は30まで育成完了。そろそろ野に放して実地実験にうつっ てもよさそうだな」 この研究所ではゆっくりについてひとつの研究を行っている。 内容は「日光と水からの餡子変換能力の強化」だ。 ゆっくりは「植物型にんっしん」をする。そのことから「ゆっくりは植物的な能力と親和 性が高いかも知れない」という発想からスタートした研究だった。 人間も太陽の紫外線からビタミンDを生成することが出来る。調査の結果、ゆっくりも低 効率ながら陽光を受け餡子を生成できることがわかった。ゆっくりがひなたぼっこを好む のもそのためだ。もっとも、その効率は通常では低すぎて腹の足しになるようなものでは ない。 ひたすら「おひさまはゆっくりできる」と教育して、ゆっくり特有の思いこみの強化で変 換効率の向上を図った。それである程度の生命維持は可能となったが、何も食べないわけ にはいかない。 そこで、子ゆっくりを大量出産させて「さあ、おたべなさい」で補うことになった。子ゆ っくりがたくさんいると言うことは日光を受ける面積が増えると言うことでもある。 それでどうにか最低限の栄養供給は可能となった。 さらに、太陽の光だけではなく水を餡子に変換する能力も強化した。これによって陽光だ けでは足りない栄養の補給を補えた。水への耐性も増したこともメリットとして大きい。 陽光を常に受ける必要がある以上、巣穴は天井が開いていなくてはならず、当然ゆっくり の苦手とする雨を防ぎきれない。その問題もクリアできたわけだ。 これらの能力の強化は、茎を生やした親ゆっくりで特に顕著だ。おそらく、赤ゆっくりの ためにたくさんの栄養を得るためだろう。陽光の変換効率も高く、少しの雨なら自ら身を 晒すほどだ。 雨が続いたり、冬季になど日照時間が短くなる場合も考えてある。この場合、仮死状態に なるようにもしてあるのだ。 これで、野生環境での生活は可能なはずだった。 件の一家はその成果のひとつであり、あの天井しか開いていない巣は実験施設のひとつだ ったのだ。 「自然の中で、こいつらうまくやってけますかね?」 「うまくやってもらわなきゃ困るさ」 年々、ゆっくりによる被害は大きくなっていた。 畑荒らし。人家に侵入してのおうち宣言。枚挙に暇がない。 なにより人々を悩ませるのが、ゆっくりの絶滅が極めて難しいことだ。過去、何度も根絶 を試みた。それでしばらくはいなくなるのだが、二、三ヶ月もすれば元の数以上に増えて しまうのだ。 そこで、この研究に期待が集まった。 絶滅が不可能なら、その性質を無害化すればいい。 ゆっくりが水と太陽だけで生きられるようになれば、畑を襲うこともないしわざわざ人家 までやってくることもなくなるだろう。 研究成果のゆっくりを野に放ち、野生と交配させ、そして種全体を無害化する。 それがこの研究の最終目的となっていた。強化されたゆっくりは健康状態が良く、いわゆ る「美ゆっくり」であるため野生との交配自体は難しくないだろう。多くのゆっくりが同 族を食べることを禁忌としているのが問題だが、子ゆっくりが自ら「さあ、おたべなさい」 をすればなんだかんだで普通に食べるのではないかと期待されている。 実地実験がうまくいけば、一旦ゆっくりの根絶してから大量の強化ゆっくりを放つ計画だ。 「しかし、いいんですかね?」 「なにがだ?」 「生き物の性質を作り変えるなんて……それも、一応は知能もあるんですよ。なんか、ま ずくないですか、倫理的に」 「お前またそんなこと言って……何度も言うけど、こいつらは生き物じゃない。ナマモノ だよ。お前の理屈だと、農作物の品種改良も倫理的にまずいことになっちまうぞ。バカバ カしい」 「まあ……そうですかねぇ……」 「そもそも俺達はこいつ等が人間と暮らしていけるために研究続けてるんだ。すごく人道 的じゃないか。こんなクソ饅頭、なにやっちまったって問題ないさ。人道的にも、倫理的 にも。神様だって許してくれるさ。むしろ褒めてくれるかもな」 研究員達の会話をよそに、モニターの向こうの家族は実にしあわせそうに、ゆっくりと眠 っているのだった。 了 by触発あき 元ネタ:メカあき
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賢いゆっくり一家と子れいむ 5KB ※目新しい要素はナッシング ※制裁なんてありません ※私の作品の登場ゆっくりは好きにしても・・・いいのよ? 「あさだよ!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくちちていっちぇね!」」」 朝一番に元気良くお決まりの挨拶を口にしたのは成体まりさ。 彼女の言葉に応じるように巣の中の他のゆっくり達も目を覚まし、挨拶を返した。 つがいと思しき成体ありすは挨拶を終えるとすぐに巣の奥へと消えていく。 「おとびちゃん!きょうもいっぱいゆっくりしようね!」 「「ゆっくちすりゅよ!」」 「ゆぅ・・・・・・」 まりさはにっこりと笑みを浮かべて子どもたちに話しかけた。 彼女の言葉に3匹の子ゆっくりのうち2匹、子まりさと子ありすが最高の笑顔で答える。 しかし、残りの1匹、両親とは種族の異なる子れいむだけは悲しげに俯く。 「さあ、とかいはのあさごはんさんよ!」 「ゆううーっ、とってもおいしそうだね!ゆっくりたべるよ!」 「「ゆっくちたべりゅよ!むーちゃむーちゃ・・・ちあわちぇー!」」 家長たるまりさの言葉を聞くや否や子まりさと子ありすはありすの持ってきたご飯に飛びついた。 いつもの虫さんや葉っぱさんを混ぜ込んだ、自然界では滅多に味わえない甘い、黒い塊。 それはかつてこの巣の主だった成体れいむのなれの果てである。 「ゆっくりたべなさい!」 「ゆぅ・・・ゆっくちぃ・・・」 「ゆ っ く り た べ な さ い !」 この子れいむは見ての通りありすとまりさの子どもではなく、餡子と化した成体れいむの子ども。 先日、どこからか流れてきたこの一家によって目の前で唯一の家族であった母を殺され、巣を奪われた。 が、彼女は何故か追い出されることなく、この巣に住む事を許された。 「ゆぅ、ゆっくぢぃ・・・」 「ゆっくりりかいしたわ!これはゆっくりできないくささんね!」 勿論、彼女達が子れいむを生かした理由は良心の呵責によるものなどではない。 ゆっくりとて生きている以上、己にとって毒となる食べ物と言うのは少なからず存在する。 生まれ育った地のものであれば代々引き継がれた記憶と親から教わった知識でそれらを見分ける事が出来る。 「おちびちゃんたち、このくささんはたべないでね!ゆっくりできないよ!」 「「ゆっくちりかいちたよ!」」 「おちびちゃんにもあまあまさんをあげてね!」 要するに、子れいむが生かされたのは毒見のため以外の何物でもないのだ。 どこからか流れてきたこの一家にとってこの巣の周りには見知らぬ食べ物が多く、迂闊に口をつけられない。 その上、自然が豊かであるにも関わらず辺りには他のゆっくりが殆どおらず、その事が一家を慎重にさせていた。 「ゆっくりたべなさい!」 「ゆぐっ・・・ゆぅ、ゆやぁ・・・」 「ゆ っ く り た べ な さ い !」 ありす種特有の、少々高飛車にも聞こえる口調で子れいむの前に餡子を置く。 彼女にとっては唯一の肉親で、大好きな母親ものを。 出産=死となるようなタイプのゆっくりにとっては珍しい事ではないが、当然ながられいむはそうではない。 ふるふると小さく丸っこい身体を左右に振って拒絶の意思を示すが、ありすは一切引き下がらない。 「ゆぅ・・・ゆゆっ、ゆっくりたべさせてあげるわ!」 「ゆやぁ・・・やぁ!やぢゃぁ!?」 「さあ、おたべなさい!」 この一家にとってこの地域の植物についての知識を持つ子れいむは必要不可欠な存在である。 だからこそ、ちゃんと栄養価のあるものを与えなければならない。 衰弱死などさせないためにも、ありすは半ば強引に嫌がる子れいむの口に母れいむの餡子をねじ込んだ。 「ゆぶ・・・」 「はいたらゆっくりおしおきするよ!」 「ゆゆ゛っ・・・むーぢゃ、むーぢゃ・・・ぢ、ぢあわぢぇー」 お仕置き・・・その言葉に促されて子れいむは吐きだそうとした餡子を咀嚼し始める。 口の中に広がる甘みは、母のものだと知っていてもとても甘くて美味しく、「しあわせー!」の言葉を漏らしてしまった。 しあわせそうな笑みを浮かべてはいるものの頬を伝う涙は明らかに嬉し涙ではない。 「ゆっぐ・・・ゆっぎゅぢぃ・・・」 「ゆぅ・・・たくしゃんたべちゃね」 「なんだきゃ、ねみくなってきちゃよ・・・」 こうして食事を終えると、2匹の子ゆっくりは子れいむが嗚咽を漏らす傍らですやすやと寝息を立て始めた。 そんな子ども達を微笑ましそうに眺めるまりさとありす。 その表情からはこの一家が今、最高にゆっくり出来ている事が伺える。 「ゆゆっ!まりさはゆっくりかりにいくよ!」 「ゆっくりいってきてね!・・・まりさ、だいすきよ!」 「ゆゆっ・・・ゆぅ、ゆっくりてれちゃうよ!」 しばらくして名残惜しそうに狩りに出かけるまりさ。 つがいの「大好き!」という言葉と、いってきますのちゅっちゅのおかげで気力は充実している。 彼女を見送ったありすは、巣から出ると入り口の見える場所でゆっくりと日向ぼっこを始めた。 「ゆぅ・・・とってもゆっくりしてて、とかいはだわ♪」 そう呟くと、陽気に当てられたのかありすはすやすやと寝息を立て始めた。 「ゆぅ・・・ゆっくちちぢゃいよぉ・・・」 まりさはおらず、残りの3匹は昼寝の真っ最中。 逃げようと思えばいつでも逃げられる状況の中、れいむは逃げようともせずにすすり泣いていた。 いや、正確には逃げたくても逃げられないから逃げないだけだ。 「ゆっぐ・・・どほぢ、ぢぇ・・・どほぢぢぇ、あん゛よぢゃ・・・!」 考えてみれば当然の事である。 一家にとって“れいむは生存のために必要不可欠な情報源”なのだから。 逃げられる心配だけでなく、その際に巣の入り口を隠す葉っぱや枝を取り除かれるリスクも回避出来る。 「ゆっぐ、ぢでぎぢゃいよぉ・・・!」 それに体格差のない子どもたちが寝込みを襲われる心配もしなくて済む。 当然ながら、壁に体当たり出来ないために自害する事もかなわない。 この先れいむがゆっくり出来るとすれば、子まりさと子ありすがつがいを見つけられなかった時だけだろう。 ストレスと運動不足の不健康な体に、彼女達の子どもを宿した時だけだろう。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 306 飼いゆっくりを問答無用に・・・ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 終わってもいない中途半端なSS······ お食べなさいの定義には色々あるらしいし、あんまり気にしない ·「お食べなさい」と言うだけのパターン ·思いやりの気持ちが無いと発動しないパターン ·正しく発音しないと発動しないパターン ·お食べなさいできるゆっくりが限定されるパターン ちゃんとした原作者がいない作品だから仕方ないね。 -- 2018-02-14 18 41 30 そうだね!僕も年単位だけどね! -- 2016-03-23 16 33 22 みんな読んだらできるだけコメントしようね!年単位のコメントはゆっくりできないよ! -- 2014-02-02 10 27 28 なんか微妙だな、でもこれは続いて欲しいかも -- 2013-01-17 14 23 38 すっきりできないねーわからないよー -- 2012-05-04 22 47 37 この番をぼっこぼこにしたいぜ! -- 2012-02-20 14 32 47 自分を食べさせるつもりがないから「お食べなさい」言っても平気だったんだろ? もしくは同じ個体にも名前を言いわけているみたいにゴミ同士にしかわからない発音の違いだろ? そもそも「お食べなさい」ができない個体もいるみたいだし。 -- 2011-11-12 06 22 12 ↓なんだか他に条件があるみたいでしたよ? 食べさせたい相手がいたときとかだけど、もう関係ないみたいw ほぼ自殺用w -- 2011-11-02 22 58 41 ↓↓俺も疑問に思いましたwさあ、おたべなさいって言ったのに平気だったからあれっ?て -- 2011-06-26 21 32 40 このつがい食べてもいいかな? -- 2011-06-06 03 48 04 さあ、おたべなさいと言って生きている…だと…? -- 2011-06-05 17 51 59 無能なれいむだから可哀相とは思わないな -- 2011-03-16 00 11 40 100年前の人間もこうであったけど、それにしてもまりさ・ありすのつがいはひどい。 -- 2011-01-04 20 54 44 ゴミの利用法としてはいいアイデアだよね -- 2010-12-18 20 27 59 れいむの有効活用 -- 2010-10-01 17 50 09 これでいいと思う -- 2010-09-19 15 05 36 話の設定まで書いた所で終わってるけど ここからが話の本題だよね? -- 2010-09-17 12 34 48 すごい消化不良感が…、それにこれで終わるとものすごくすっきりできないです。 -- 2010-03-27 21 16 11 え、続きは?これで終わり? -- 2010-03-01 17 41 58
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ゆっくり蒸し 俺はゆっくりの家族を探していた。 目的は、虐待である。 ゆっくりを入れる巨大な籠、ゆっくりを騙すテクニック 準備はばっちりである。 俺がゆっくりを探しながら歩いていると、 正面から、ゆっくりの家族がこっちに向かってくるではないか!! 「お、いた!!」 男は、見つけたゆっくり一家にばれないように ボソっと、小声で呟いた。 ゆっくり一家の構成は、 親れいむ・親まりさ、 子供れいむ5匹、子供まりさ5匹、 赤ちゃんれいむ・まりさ、2匹、 合計、14匹である。 俺はゆっくり一家を捕まえるべく、 とびっきりの作り笑顔で 先頭を歩いていた親ゆっくりれいむに話しかけた。 「こんにちは!!」 「ゆゆっ!?おじさんはゆっくりできる人?!」 「うん。ゆっくりさせてね」 「「「「「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」」」」」」」」」」」 俺が、ゆっくりさせてくれ、と言うと ゆっくり一家全員の、ゆっくりしていってね、の大合唱が。 俺は、計画どおりに事が進んでいて作り笑顔ではなく 本当の笑顔が顔にできていた。 「ゆゆ!!おじさん、どうしたの!!??」 れいむは、俺の笑顔の変化が分かったのか 質問を問いかけてきた。 答える必要はない。 俺はその発言を無視してゆっくり一家に提案をした。 「おじさん、もっとゆっくりできる場所を知ってるよ。 来ない?」 「いく!ゆっくりつれてってね!!」 親れいむが、俺の嘘にだまされた。 ふはははははは、これで貴様は一生ゆっくりできない。 「れーむもいきゅ!」「いきたいんだぜ!!」 子ゆっくり達も行きたいコール。 「ゆっくりつれてくんだぜ!!」 これまで黙ってた親まりさも。 「わかった。じゃあ、ちょっと待ってね」 俺は、素早く背負っていた籠にゆっくり一家を入れる。 「ゆ”ゆ”!ぜま”い”よ”、お”じさん”」 「ゆ”っぐり”でぎな”い”ん”だぜ・・・!!」 ゆっくり一家は、自分たちがいる場所の狭さについて 俺に文句を言ってきた。 もう籠に入れてしまえばこっちの物だ!! 「うるせえ!!」 俺はそう叫ぶと、ガツガツとわざと籠を揺らすように走った。 「ゆ”!」 「ぶ!」 ゆっくり達のつぶれる声が聞こえる。 潰れる、と言っても死ぬほどでもない。 家まで、籠を揺らしながら走った。 家に着くと、すぐさま籠を開けてゆっくり達を開放する。 親ゆっくり達のブーイングの嵐が始まる。 「おじさんどういうこと!!赤ちゃん達になにかあったらどうしてくれるの!!」 「オレシラネ」 「ゆっくりあやまるんだぜ!あやまったらゆっくりここからでていくんだぜ!!」 「これからここはれいむたちのゆっくりプレイスにするよ!!」 「「ゆっくりあやまってね!!」」 「オレシラネ」 俺は、さっさと作戦を実行するべく、巨大な薬缶を取り出した。 「おじさん、なにそれ?」 「ゆっくりせつめいするんだぜ!!」 子れいむや、子まりさ達が、興味津津に話しかけてくる。 「これはね、ゆっくりできる部屋なんだ。 ちょっと小さいけど、とってもゆっくりできるんだ。 かぞくみんなで入ってね。」 「ゆゆ!だまされちゃだめだよ!!」 親れいむは、俺の事を警戒しているらしい。 そりゃそうだ。揺らされて、所々怪我をしたし 赤ちゃんも、もしかしたら死んでいたかもしれない。 「ごめんね、れいむ。 これをあげるから、許してくれ。」 そう言って、う●まい棒(袋に入ってる)を渡した。 「ゆゆ!おじさんありがとう!!ゆっくりゆるしてあげるね!!」 親れいむは、幸せそうにう●まい棒を見つめて言った。 親まりさも、今さっきまでの警戒心は無くしたらしく 幸せそうにう●まい棒を見つめていた。 ゆっくり達には、手足が無い為、 う●まい棒の袋を誰かに開けてもらうまでは食べられない。 その為か、ゆっくり両親達は涎を垂らしながら、う●まい棒を見つめていた。 子ゆっくり、赤ちゃんゆっくりも涎を垂らして見つめていた。 俺は、この隙に、と思い、 薬缶の中へゆっくり一家を詰め込んだ。 「ゆゆ”!ぜま”い”よ”!!」 親れいむの苦しみの声が聞こえる。 子れいむ達の声もだ。 俺は、携帯用のコンロを出した。 火をつけて、ゆっくり達の入っている薬缶を置いた。 「・・・任務完了♪」 まだ火に当てたばかりだから熱は伝わってこないだろう。 数分後 「おじさん!!あづいよ!! ゆっくりだしてね!!」 蓋をする部分のちょうど真下にいた子れいむが言った。 「ヤダ」 「ゆ”う”う”う”う”う”!!あ”づい”よ”ぉぉぉぉぉぉ!!」 薬缶の一番下・・・、コンロの火がジャストヒットしている 子れいむが叫んでいた。 数十分後 「ゆ”う”!!あ”づ”い”よ”お”お”お”お”お”お”!!」 親れいむの声が聞こえる。 泣きながら叫んでいるのだろうか、とても痛々しい声で叫んでいた。 今さっきまで聞こえていた、薬缶の最下層の子れいむの声が聞こえなくなった。 もう虫の息なのだろう。 「はやくだすんだぜ!!」 親まりさが叫んだ。 俺は不思議に思った。 数十分も火に当てられてなぜそこまで平気に叫ぶことができる? 俺は、薬缶の中を覗いてみた。 なんと、親まりさは子まりさを自分の周りにおいて 暑さを防いでいたのだ。 親まりさは、子供などを平気に裏切ると聞いたが 本当だったとは・・・。 「チッ」 俺は舌打ちをした。 苦しんでいないとは、俺の努力はなんなんだ。 怒りを込めて、親まりさへ目つぶしをした。 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”」 ざまみろ そして、数分後 今さっきまでの叫ぶ声はなくなり、 呻き声などが聞こえ始めた。 「お”み”ずち”ょ”う”だ”い”い”い”い”」 来た!来た来た来た! ついに最後の〆の時が来た。 俺は興奮して、ゆっくり一家に喋り掛けた。 「水がほしいのか!! いまあげるぞ!!」 「ゆゆ・・・ありがとうおじさん・・・」 「ゆ”う”・・・」 もう死にかけである。 俺は、バケツにいっぱい水を汲んで来た。 「今やるぞ!!」 手で水をすくい、三回、水を入れてやった。 「ゆぅー」 「このくそじじい!!れいむをゆっくりしないでだしてね!!」 「じじいはさっさとしね!!!」 俺に文句を言い始めた。 そろそろ、とどめをさすか。 そう思い、水をすくって薬缶の中に入れてやった。 大量の水だ。 そして、蓋をした。 「ゆ”ゆ”!!く”ら”い”よ”!! あ”づい”よ”!!!」 「あのくそじじい!ま”り”さ”の”め”を”つ”ぶし”た”ん”だぜ!しね!!」 今さっき目を潰された親まりさは、恨みを込めて一家全員へと喋っていた。 暑さ防ぎにされている子ゆっくり達は、聴いていない。 俺は、コンロの火を強火にした。 「ゆ"!む”じあ”づい”よ”!!」 「れ”い”む”の”がら"だが!!!」 「あ”づい”ん”だぜ!!」 そう、今さっき俺が入れた水でゆっくり達は蒸されているのだ。 皮はブヨブヨになり、中の気温も上昇し、 ゆっくり達にとっては地獄だ。 さすがに親まりさも、熱い熱いと言い始めた。 数分後 俺は、ゆっくり達の声が聞こえなくなったので薬缶を開けてみることにした。 すごかった。 中のゆっくり達は、どろどろに溶けて原形をとどめてない。 髪飾りのリボンや、帽子が、どろどろに溶けた餡子に入っていた。 俺は、お餅を入れてお汁粉にすることにした。 「いただき・・・もす・・・!!」 灼熱という地獄を味わったゆっくり達の味は格別だった。 甘い。とにかく甘い。 俺はぺろり、と食べきってしまった。 「次は・・・、アリスのクリームでクリームパンでも作るかな」 俺はニヤニヤと笑みを浮かべた。
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いじめシーン少ないので注意。 ここは、ある男の家。 この家の庭には、ゆっくり捕獲装置が置いてある。 「ゆん♪ゆん♪ゆーん♪」 「おちびちゃん!おさんぽたのしいね!」 「ゆ?いいにおいがちゅる!」 「ゆっくりいこうね!」 このゆっくり一家は、散歩の最中。 「ゆぎいぃぃ!」 「おちびちゃ・・・ゆぎいぃぃ!」 「みゃみゃ・・・ゆぎいぃぃ!」 「「「「ゆぎいぃぃ!」」」」 「だずげでえぇぇ!」 悲鳴を聞きつけた男が駆けつける。 「大きいのが二匹に小さいのが五匹か。大漁だ!」 「おじさんなにいっでるのぉぉ!ばやぐでいぶをだずげでえぇぇ!」 「おちびちゃんはころしていいから、ばりざをだずげるんだぜぇぇ!」 「みゃみゃひどいぃぃ!」 「助けてやってもいいんだが、条件がある。俺の家の中にある回し車を回し続けろ。明日の朝まで回していられたら全員逃がしてやる。」 「ゆっくりわかったよ!」 「ゆっくりわかったんだぜ!」 男はゆっくり一家を捕獲装置から取り外し、かごの中に入れた。 そしてそのかごをテーブルの上に置き、親ゆっくり二匹をそれぞれ回し車に入れた。 そして、蓋を閉じゆっくりが脱走できないようにする。 「ああ。言い忘れたことがあった。その回し車、五秒間回さないと電気ショックが流れるようになっている。」 「そういうごどははやぐいっでよぉぉ!」 「ゆびびびびび」 「ばりざぁぁ!」 「いだがっだんだぜぇぇ!はやくだずげでぐなんだぜぇぇ!」 「へーっ。そう言う事言うんだ。じゃあ小さいのもお前らも全員助からないな。」 「それはもっどいやなんだぜぇぇ!」 「嫌なら黙って走れ!」 「「ゆうぅぅ・・・」」 男がなぜこのようなことをするのか。 それは発電のためだ。 捕獲装置で捕まえたゆっくりに回し車を回させ、それで発電した電気を生活に使っている。 回し車は河童製の回し車で、大量の電気を発電できる。 ちなみに赤ゆっくりや子ゆっくりはすぐに力尽きてしまうので、回し車は回させない。 なので、赤・子ゆっくりには加工所製栄養剤入り成長促進剤を与え、成ゆっくりと同じ大きさまで育てる。 (A)人工的に発情させ、子供を作らせ、その子供を食べる。 (B)ゆっくりに栄養剤を与える。 (C)回し車を回させる。 (D)虐待お兄さんに売る。 そして、Aをしばらく繰り返し、弱ってきたらBをする。 それを繰り返し、子供が作れない状態まで弱ってきたら、CまたはDをする。 余った電気は電力会社に送り、お金をもらう。 男はこうして生活しているのだ。 ちなみに、先ほどの親れいむと親まりさは・・・ 「ゆう・・・ゆ・・・」 親まりさだけ生き残っていた。 「驚いたな。まさか朝まで耐えるとは・・・」 「まりさはがんばったのだぜ・・・だからおちびちゃんをかえしてくれだぜ・・・」 「断る。」 「なんでぇぇ!じじいのうそつきぃぃ!」 「こいつは虐待お兄さんにでもやろうかな・・・」 「ゆうぅぅぅぅ!!!」 END
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「ゆっくりメダル」 [参考:ゆっくり虐待スレ3 341] ゲームセンターによくある、メダルをタイミングよく投入すると迫り出す板によって端のメダルが 押し出されて落ちるやつ。ありますよね。 あれをゆっくり達でやってみようと思います。 メダルと違って、ゆっくりを投入するタイミングはあまり問題になりません。 適当なタイミングで投入すると、投入されたゆっくりは板の上を埋め尽くすゆっくりたちの上に転 がり落ちる。そして、板が移動して隙間ができたところで、自ら転がってその隙間に落ちていきます。 つまり、メダルだとタイミングよく投入しないと隙間にメダルを落とせないのに、ゆっくりの場合 は勝手に移動してくれるわけですね。 「ゆっくりー!れいむもここでゆっくりするよ!!」 さて、もともとスペースにゆとりがなかったところに、一匹ゆっくりが増えたわけですから… 次に板が迫り出したとき、最低一匹のゆっくりが落ちることになります。 「落ちたくないよ!!ゆっくりできないよ!!」 「れいむは落ちないよ!!まりさが落ちればいいよ!!」 「ゆっくり落ちていってね!!」 端のゆっくりたちが押し合います。どうやら落ちたくないようです。 当然のことです。落ちてしまったら、もう“ゆっくりできない”のですから。 落ちた先で待ち受けるのは、ふたが開いた透明な箱。 大きさは、ちょうどゆっくり一匹分… みんな、そこに落ちたらどうなるか知っているのです。 周囲は電流が流れる鉄板で囲まれているので、逃げ場はありません。 板が迫り出して、どんどんスペースが狭くなっていきます。 それに従って、ゆっくりたちの争いも激化します。 「ゆっくりしたいよ!ここでゆっくりざぜでえ゛え゛!!!」 「ここでゆっくりするのはまりさだよ!!れいむはゆっくり落ちていってね!!」 そんな醜い争いの中、ゆっくりれいむとゆっくりまりさの2匹が落とされました。 急な斜面を、2匹は必死に登ろうとします。 お互いを蹴落としながら、生まれながらの粘着力で何とか上に戻ろうと… でもぎりぎり登れない角度に設計されているので、結局2匹は箱の中に落ちていきます。 箱の大きさは、さっきも説明したとおり一匹分です。 しかし、2匹は無理やり箱に押し込められ、ふたが閉じられてしまいました。 「ぐるじい゛い゛い゛い゛い゛!!ごごがらだじでえ゛え゛え゛!!」 「ゆっぐりざぜでえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」 箱の中でも居場所をめぐって押し合う2匹。この期に及んでまだゆっくりしたいようです。 通常の半分に圧縮されたゆっくり2匹は、ベルトコンベアで運ばれていきます。 そしてほかのゆっくりたちによく見える位置に移動すると… 「びゃあ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛!!やめ゛でえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「どおじてぞんなごどずるの゛お゛お゛お゛!!??」 「しんじゃう!!しんじゃうよぼお゛あ゛お゛お゛お゛!!!」 箱の容積はどんどん小さくなり、中のゆっくりが押しつぶされていきます。 「れいむがゆっくりできないよ!!ゆっくりたすけてあげてね!!」 「ま゛り゛さ゛あ゛あ゛あ゛!!ゆ゛っくり゛してよお゛お゛お゛お゛!!!」 「お゛にいさん!!ゆ゛っくり゛してない゛でたすけてあげてえ゛え゛え゛!!」 見ているゆっくりたちがわめきます。 さっきまで醜い争いを繰り広げていたゆっくりたち。 あの2匹が落ちた原因が自分達であることも忘れて、2匹を助けるよう懇願します。 箱の圧力が高くなっていくと、ゆっくりの皮が破れて中の餡子が丸見えになってしまいます。 行き場の無くなった餡子は、下の穴から漏れ出していき… 「あ………ばっ……ゆ゛っ……っぐり…!」 「ゆ゛っ……ゆ゛ゆ゛っ……ゆ゛ーーーーあぼろっれべげばへおばおあえrkごえ!!!」 目から口から裂け目から、至るとこから餡子を出して、苦しみと絶望の中でゆっくりは息絶えます。 それを見ていたほかのゆっくりたちも、次は自分がこうなるかもしれないという恐怖の中、 ゆっくりできる場所を求めて争い続けるのです。 あ、ちなみに2匹のゆっくりを落としたので、2匹の別のゆっくりが排出口から戻ってきます。 この2匹には、ガラスの向こうにいるたくさんのゆっくりがどんな目にあっているのか、わかっていないようです。 「ゆっくりしていってね!!みんなもゆっくりしていってね!!」 「みんな楽しそう!!れいむもあそこでゆっくりさせてね!!」 プレイに飽きたら、持ち帰って虐待するもよし、食すもよし、加工場に売るもよし。 楽しみ方は無限大!! 「ゆっくりメダル」でたくさんゆっくりしていってね!!
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「強制ゆっくり」 「君達は、こんなところで何をしているのかな?」 帰り道、畑の端っこで野菜を貪り食っているゆっくりを見下ろして問う。 むーしゃむーしゃ♪と美味しそうに食べていた野菜を放ると、17匹のゆっくりは一斉に僕を見上げた。 「ゆ!?ゆっくりしてるんだよ!!」 「おにーさんはゆっくりできるひと?できないならどっかいってね!!」 「ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ!!」 成体のまりさとありす。それに、15匹の子ゆっくり。 周りには、野菜の食べかすと思われるものが無造作にばら撒かれている。 「そうかそうか、でもここは野菜を作ってるおじさんの畑だから、勝手に食べたらダメだよ」 別に、自分の畑ではないのだが…一応人としてそこらへんは注意しておこうと思った。 もちろん、無駄だということは分かっている。 「なにいってるの?やさいはかってにできるんだよ!!おにーさんばかなの!?」 「ここはさいしょにありすたちがみつけたんだから!!とかいはのゆっくりプレイスだよ!!ゆっくりりかいしてね!」 僕に対して反論するのは親であるまりさとありすだけで、他の子ゆっくりたちはまったく意に介さずゆっくりしている。 実際ゆっくりに『ばかなの!?』とか言われて、僕の怒りが有頂天にならないわけがないのだが… これから起こるであろう惨劇を思えば、その怒りも絶妙なスパイスとなる。 「仮にそうだとしても、畑のおじさんはそうは思ってない。 君達が正しいとしても、おじさんは怒って君達を殺したり食べたりすると思うよ」 「ゆ!!ばかなおじさんだね!!まりさたちにかなうわけがないのに!!」 「とかいはのありすにかてるわけないのにね!!これだからイナカもののおじさんはイヤなのよ!!」 「まりしゃたちもゆっくちやっちゅけるよ!!」「ありしゅもやっちゅけるよ!!」 無駄に好戦的なゆっくり一家である。今まで人間に負けた…酷い目にあわされた経験がないのだろうか。 まぁ、僕もゆっくりに負けた経験はないので、これから僕とゆっくり…どちらかが新しい経験をするのだろうな。 おそらく新しい経験をするのは、このゆっくり一家の方になると思うが。 「そんなおじさんと戦うのも疲れるだろ?お兄さんと別の場所でゆっくりしない?」 「ゆ?ここよりゆっくりできる?」「そこはとかいはのこーでねーとなの?」 「もちろん、とてもゆっくりできるよ。と言うより…そこでは“ゆっくり”以外できないんだ」 穏やかな笑顔で、奥に潜んだ悪意を包み隠す。そんなことしなくても、ゆっくり一家は気づかないと思うが。 「ゆ?よくわかんないよ!!でも、ゆっくりできるならところならつれていってね!!」 「はやくあんないしてね!!のろまなイナカものはきらいだよ!!」 「つれちぇって!!つれちぇって!!」「ありしゅもいきたい!!」 あっさり釣れたので、僕はゆっくりと自分の家へ案内した。 僕の家の前。 すでに、ゆっくり一家は僕の家へ飛び込もうとスタンバイしている。 念のため、僕はもう一度“ルール”を説明することにした。 「これからゆっくりする君達に言っておきたいことがある」 「ゆ?そんなのどーでもいいからね!!はやくゆっくりさせてね!!」 「今から言うことを守らないとゆっくりできなくなる…それでもいいのかな?」 「ゆ…ゆっくりきくよ!ゆっくりせつめいしてね!!」 “ゆっくりできなくなる”とか適当に言っておけば、大抵のゆっくりはおとなしくこちらの話を聞く。 僕はゆっくりと説明を始めた。 「この中に入ったら、君達はずっとゆっくりし続けることになる。ゆっくり以外のことは全て禁止だ。 もしゆっくり以外のことをしたら、お兄さんが二度とゆっくり出来なくさせてあげるからね」 もし今の言葉に危機感を感じたとしたら、そいつはかなり賢いゆっくりだ。 大抵のゆっくりは… 「まりさたちはいつもゆっくりしてるからだいじょうぶだよ!!」 「とかいはのありすたちが、ゆっくりしないなんてありえないよ!!」 「ゆっくちするよ!!」「ゆっくりしゅるよ!!」「じぇんじぇんだいじょうぶだよ!!」 こんな風に、自分の“ゆっくりスキル”に揺ぎ無い自信を持っている。 自分はゆっくり以外のことを絶対にしない、と思っている。 だからこそ僕も、じゃあこちらも全力でゆっくりさせてあげよう、という気になるのだ。 「そうか、そうだよね。君達はゆっくりできるゆっくりだから、全然問題ないよね!」 「そうだよ!!まりさたちはゆっくりできるものだよ!!だからはやくゆっくりさせてね!!」 僕が家の扉を開けると、17匹のゆっくり一家は我先に中へ入っていった。 ゆっくりを案内した部屋は、何の変哲もないただの六畳間である。 普通と違う点と言ったら…床に新聞紙を隙間なく貼り付けてあることくらいだろうだ。 これは、事が終わった後に片付けやすいように、との配慮である。 「ゆー!!ここならひろくてゆっくりできるね!!」 「とかいはのこーでねーととしてはまだまだだけど、しかたないからここでゆっくりしてあげるね!!」 「おにーさん!!ゆっくりごはんをもってきてね!!そしたらゆっくりさせてあげるよ!!」 「ここをまりさたちのおうちにするよ!!おにーさんおしえてくれてありがとう!!」 おお、さっそく“自分の家”宣言ですか。人間様を完全にナメているな。 「どういたしまして。それじゃ始めようか。 お兄さんが合図をしたら、絶対に“ゆっくり”以外のことを“したり”“言ったり”するのはダメだよ」 「おにーさんあたまわるいね!!まりさたちがゆっくりしないわけないでしょ!!」 「イナカものはものわかりがわるくてこまるね!!とかいはのありすたちをみならってね!!」 子ゆっくりたちがすでにゆっくりし始めているその傍で、まりさとありすは大きく跳ねながら僕を怒鳴りつける。 うん、かなり頭にきた。でもこんな風に威張る事が出来るのも今日が最後なのだから、思う存分やらせておこうと思った。 僕はゆっくり一家に笑顔を振りまきながら、大きく手を振り上げた。 「よし、じゃあ始めるぞ。よーいスタート!!」 「ゆっくりぃ~!!」 ゆっくり一家17匹の、ゆっくり耐久レースが始まった。 「じゃあおにーしゃん!!さっそくごはんもっちぇきてね!!ゆっくりごはんたべたいよ!!」 「はいアウト!!」 最初の脱落者は、子まりさだった。予想はしていたが、早すぎる。 僕はその子まりさを持ち上げると、頭をがっしり掴んで少しずつ力をこめていく。 「おにーさん!!あかちゃんをはなしてあげてね!!」「それじゃゆっくりできないよ!!」 「は?お前らバカなの?“ゆっくり”以外のことを言うな、って言ったのにさぁ… どうして“ごはんもってきて”って言葉が出てくるの?お兄さんの説明聞いてた?」 「ゆがあぎゃああぁぁぁぁぁあ!!!いだいいだいいだいいだい!!どうじでごんぎゃごどずるぼおおおお!!?」 「どうして?…“ゆっくり”以外の言葉を喋ったでしょ?そんな子は、ここでゆっくりする資格はないよ!ゆっくり死ね!!」 「びぎゅあああああああぁぁっぁおえごえg!!??」 一気に力をこめると、子まりさはあっさりと粉砕され…帽子だけがそこに残った。 指の隙間から、餡子がぼたぼたと新聞紙の上に零れ落ちる。甘い匂いとかすかな湯気が、一家の恐怖を煽った。 「ゆぎゃあぁぁぁぁぁあゆっぐぢでぎないいいいぃぃぃ!!!おうぢがえるううううぅぅぅ!!!」 「ひどいごどずるおにーざんはここでゆっぐりじててね゛!!まりしゃはおうぢにがえるよ゛!!!」 「はい君達もアウト!!」 玄関から逃げ出そうとした子ありすと子まりさを、華麗な手さばきで捕まえる。 「君達バカだね!“ゆっくり”以外のことをするなって言ったのに、どうして逃げようとするの?」 「ゆぎゃあああぁぁぁ!!ご、ごめんなざい!!わざどじゃないでしゅう!!」 「ゆっきゅりさせてね!!もうにげないからゆっくりしゃしぇbんろ!!??」 問答無用だ。僕は両手に掴んだ子ゆっくりを左右から思いっきり正面衝突させる。 顔面と顔面からぶつかった子ゆっくり2匹は、盛大に餡子をばら撒きながら即死した。 「さて、君達はもうわかったよね!!ゆっくりしない子は、こうなっちゃうんだどぉ~♪うっう~うあうあ~♪」 新聞紙の上に散らばった餡子とカスタードクリームを指差しながら、僕はれみりゃダンスを披露した。 「ゆ…ゆっくりぃ~!!」「ゆ、ゆっ…ゆっぐりぃ……!!」 お、すごい、本当に“ゆっくり”しか言わなくなった。 「そうそう、ここは“ゆっくり”するための部屋だからね!!ゆっくりしない子は邪魔だからゆっくりできなくするよ!!」 生き残っているのは、親であるまりさとありす。 そして、子まりさ5匹の子ありす7匹の合計14匹だ。 通常、ゆっくりというのは長時間ゆっくりさせないと死んでしまうらしい。 では…強制的にゆっくりさせるとどうなるのだろう? いくらゆっくりと言ったって、年がら年中24時間ゆっくりしているわけではないだろう。 そこを、人間の手で強制的に長期間ゆっくりさせる…結果どうなるのか、僕は自分の目で見てみたい。 「は~いおまたせー♪美味しい美味しいご飯だよ!!」 「ゆ…ゆっくりぃ~!!」「ゆっくりゆっくりぃ~!!」 原則的に“ゆっくり”以外の行為は禁じているが、食事と睡眠はゆっくりするために必要なものとして例外とした。 そんなわけで、僕は一家のための食事を用意して部屋の中に入る。 嬉しそうな顔をして、14匹のゆっくり一家が集まってきた。家族を3匹も失ったというのに、切り替えの早い奴らだ。 美味しいご飯と言っても、庭の雑草を抜いて洗っただけのものだが。 「ゆっくりぃ~♪」「ゆっくりゆっきゅりー!!」 そんないい加減なものでも、ゆっくり一家は美味しそうに食べている。野生の一家だから、何でも食うのだろう。 雑草があまりにも美味しかったのか、一匹の子ありすがこんなことを口走った。 「ゆっきゅりぃゆっきゅりぃ~♪しあわせ~♪」 …周りのゆっくりたちが、一斉に静まり返った。 「はいアウト!」 「ゆ?ゆゆぅ!!ゆっくりゆっくりぃ!!!」 首を振って否定してくるが、ちゃんと見てるんだぞ、お兄さんは。 「お前は今、“しあわせ~♪”と言ったな。ゆっくりしない子は…ゆっくり出来なくするって言ったよね…」 「ゆぎゅ!!ゆるぢでね!!ありしゅこんどからちゃんとゆっくりするからね!!」 子ありすの訴えに耳を傾けることなく、僕は輪ゴムを取り出して子ありすの頭に二重に巻いていく。 強い力で頭を締め付けられた子ありすは、今までにない悲鳴を上げた。 「びっぎゃああああぇrlがlrlが!!あだまいだいいだいいだいいいrlがじぇrgじあp!!!!」 「ゆぅ~ゆっくりゆっくりぃ!!」「ゆっぐりぃ……!!」 うん、いい悲鳴だ。 周りのゆっくりたちも何か言いたそうにしているが、ゆっくりとしか言わないので無視する。 僕は輪ゴムを三重、四重、とどんどんきつく巻いていく。 そして…だいたい同じ動作を十回繰り返した頃… 「いぎゃぎゃぎゃあだだだぢあいあいいああいああいおえrgじゃえびゅえっ!!??」 おでこから上が綺麗にちぎれて、ぽろっと落ちてしまった。泡を吹きながらびくびくと痙攣している子ありす。 それを見守るゆっくり一家は、もう何も言わずに涙を流しながら見ているだけだ。 当然である。何か粗相をすれば、今度は自分が同じ目にあうのだから… 「あばばばばば…ぴぎゃっ!!」「ゆううううううぅぅぅ!!!ゆっぐりい゛い゛い゛ぃぃぃぃぃ!!!」 手に持ってるのも気持ち悪いので、子ありすを床に叩きつける。 新聞紙の上には、カスタードが放射状に飛び散った。 「うーん、君達は偉いね!ここは“ゆっくり”するための部屋だ、ってのがよく分かってる!」 「ゆぅ…ゆっぐりぃ…!!」「ゆっぎゅりいいぃぃ…!」 “ゆっくり”以外の言葉を発することの出来ない一家は、その目で僕に訴えかけてくる。 きっと僕のことを思い切り罵りたいに違いない。僕に体当たりしたいに違いない。 でもそれはできない。それをした瞬間、“ゆっくり”以外の行為をしたとして…先立った子供たちと同じ運命を辿ることになる。 こいつらはそれが分かっているから、どんなに僕が憎くてもその感情を発散させることは出来ずにいるのだ。 「せっかくだから、ありすたちをゆっくりさせてあげるよ!!」 そう言って、僕は子ありすを一匹持ち上げた。さっきまでの僕の行動を思い出してか、ぶるぶる震えている。 「そんなに怖がらなくていいよ。ゆっくりさせてあげるからね!」 「ゆぅ?…ゆっきゅり♪」 何故か分からないが、子ありすの恐怖は吹き飛んだらしい。 僕は右手で子ありすに小刻みな振動を与える。 「ゆゆゆゆゆゆ…ゆっくりぃ…ゆっくりぃ~!」 すると…まだ赤ちゃんであるにも拘らず、子ありすはしっかり発情した。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆ!!!ゆっくりぃーーーーー!!!!」 涙とか涎とかいろいろ撒き散らしながら、一番近くの子まりさに圧し掛かる。 子まりさの方はすっかり豹変してしまった子ありすを恐れて逃げようとするが、発情子ありすに力で敵うわけがない。 あっさりねじ伏せられて、強制的に振動させられる。 「ゆぶぶ!!ゆっぐり!!ゆっぐりぃ!!!ごどもうびだぐないいいぃぃぃぃ!!!」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆ!!!まいしゃかわいい゛!!いやがるどころもずでぎいいいぃぃぃ!!!! ありしゅのがわいいごどもをうんでえぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇえ゛え゛え゛ぇぇ!!!!!」 子供のクセに、なかなかのテクニシャンだ。早くも2匹は絶頂に達しつつある。 「んほおおおぉぉぉお゛お゛お゛ぉぉぉぉ!!!!イ゛ッグう゛う゛う゛う゛う゛ぅぅぅぅうぅぅ!!!! ありしゅのあいを!!!うげどめでええぇぇぇぇぇえ゛ぇぇぇぇぇえ゛え゛ぇぇ!!!!」 「おっと危ない!はいアウト!!」 「う゛う゛ぅぅぅぅ…ゆ?おにーしゃんどーして!!!ありしゅをすっきりさせてね!!!」 性的絶頂の手前でお預けを食らった子ありすは、真剣な顔で僕に抗議する。 まだ興奮が収まっていないのか、その小さな身体は小刻みに震えている。 「どうして?今理由を聞いた?お前バカなの?“ゆっくり”以外するなって言ったのに、どうしてすっきりしようとするの? もうお兄さんの説明忘れちゃったの?バカなの?アホなの?死ぬの?」 「ゆ…ゆっぐりぃ!!ゆっぎりゆっぎゅりぃ!!!!」 今になってルールを思い出したのか、必死に今までの愚行を無かった事にしようとしている。 それでなんとかなると本気で思ってるところが、僕にはまったく理解できない。 「…そんなにすっきりしたいなら、すっきりさせてやってもいい。でも、その瞬間お兄さんはルールを破った君を殺す」 「ゆぶっ!!ゆゆ…ゆっぐり!!ゆっぐりぃ!!」 「だってそうでしょ?ルールを破るのはゆっくり出来ない子だもん。そんな子はここにいなくていい。殺しちゃえばいいよね! …それでもいいのなら、すっきりさせてやる。すっきりした瞬間、死ぬ。それでもいいのなら」 お預けを食らった子ありすにとって、すっきりすることと生きることは同等の価値を持っている。 すっきりして死ぬか、すっきりしないで生き続けるか… 「ゆ゛!ゆっぐり!!」 子ありすは、気丈にも頭を横に振った。 「そうかそうか、すっきりしないのか!!ありすは偉いな~!」 と言いながら、僕は再度子ありすに小刻みな振動を与えて発情を促す。 すっきりしたい!でもすっきりしたら殺される。だからすっきりしたくない!!なのにすっきりしたい! 性的興奮が収まればそんな苦しみもなくなるのだろうが…僕が繰り返し発情を促しているので、それも叶わない。 子ありすは、“すっきり”と命のどちらをとるか… 「おにーじゃんやめでええぇぇぇ!!!ずっぎりじだぐないいいぃぃぃ!!!」 「そうだろう?すっきりしたくないんだろう?お兄さんはそんなありすを褒めてあげてるんだよ!偉い偉い!!」 と頭を撫でるフリをして、もっと振動を加える。子ありすの目の色がだんだんヤバくなってきた。 粘液を周囲にばら撒きながら、子ありすは必死に快感に耐えている。 変わり果てた子ありすの様子を見て、他のゆっくりはもう言葉を発する余裕もないようだ。 「いびゃあぁぁぁぁああぁぁぁああ!!!イ゛ギだぐないいいぃぃぃぃぃ!!!じにだぐない゛い゛い゛ぃぃぃ!!!」 「死にたくない?なら話は簡単。すっきりしなければいいだけでしょ?何も難しいことはないよね!!」 と言いつつ、もっともっと振動を加える。もともとこいつを生かしておくつもりはない。 だって、最初の段階でこいつはもうルールを破っているのだから… 「いびゃああぁぁあぁぁあイッグウ゛ウ゛ゥゥゥゥゥウ゛ウ゛ゥゥ!!!アッバッバアァァァアァァアァァ!!!!」 「あれ?すっきりするの?死んじゃうけど…いいの?」 「うぎゃああぁぁぁあっぁあlrlgぁllrぁぁぁあ!!!……ずっぎり゛ー!!!」 その言葉を発する子ありすの顔は、まったくすっきりしていなかった。 すっきりの先に待っているのは、死だから… 「ありすはすっきりするためなら死をも恐れない!!勇敢なゆっくりだね~(笑)お兄さん感動したよ!!」 「いやあぁぁぁあぁぁぁぁごろざないえいjがぶぎっ!?!?!」 いろいろ後始末のことも考えて、床の上に普通に叩き付けた。 拡散したカスタードが残された一家の顔に飛び散る。 「ゆううううううううう、ゆっくりぃ……」 「ゆ……ゆっきゅりぃ…」「ゆっくり……ゆっくりぃ…」 一家はもうすっかり元気を失い、ゆっくりする以外何も出来なくなっていた… それから。 僕は一家をゆっくりさせ続けた。 ご飯を味わえば何を言うか分からない。眠れば寝言で何を言うか分からない。 恐怖に駆られた一家は、本当に“ゆっくり”だけをするようになった。 ご飯はただ貪り食うだけ。熟睡する事ができないので、常に寝不足。 交尾をしたくなっても、すっきりすれば殺される。ゆっくりすること以外の欲求をすべて封じられた形だ。 だから…ただ、その場に留まり、無意味に壁を見つめているだけ。 ゆっくりしていなければならない。ゆっくりしないと殺される。 何故なら、ここは“ゆっくり”するための部屋だから。 ゆっくりしない子は、二度とゆっくりできなくなる。そういう部屋だから。 だから、ゆっくりしつづける。 ゆっくり以外は、何もしない。何も出来ない。 ただ、ゆっくりする。何もないところで、ゆっくりする。 ゆっくりすることを考え、『ゆっくり』と言い、『ゆっくり』という声を聞き、ゆっくりとしたものを見て、ゆっくりし続ける。 それがゆっくりの本来の姿。ゆっくりしないゆっくりはただの饅頭だ。そんなゆっくりに存在価値はない。 そう教え続けて一ヵ月後、一家はたった3匹になっていた。 残ったのは親まりさと親ありす、そして子ありすであった。 「外に出たいの?いいよ!これからは外で自由にゆっくりしてね!!」 僕の仕事はもう9割は終えた。あとは、野外でこの一家がどういう行動に出るか…だ。 「いやあぁぁぁぁあぁぁありすはゆっぐりじだぐないいいぃぃぃぃすっぎりもいやあぁぁぁぁぁぁああぁぁ!!!!」 「ごっぢにごないでね!!まりさはゆっくりしたくないよ゛!!」 「ありしゅゆっくりしないからね!!みんなはむこうでゆっくりすればいいよ!!」 ぶるぶる震えながら、野生のゆっくりたちを追い払う一家。 「あんなのとはゆっくりできないよ!」「あいつらゆっくりしねばいいのにね!!」 などと勝手なことを言い残して去っていく野性のゆっくり。 「ここはまりさたちのゆっくりしないプレイスだよ!!いそいでいってね!!」 「あなたはゆっくりできるひと?だったらでていってね!!ゆっくりしないならここにいてもいいよ!!」 「いそいでいこうね!!ゆっくりしたらぜったいにだめだよ!!」 もはやゆっくりしたものを目にすると安心できない。ゆっくりしたものを聞くと不安感に苛まれる。 この一家は、病的なまでに“ゆっくり”を嫌い、恐れている。 これが、僕の努力の成果。 一ヶ月間強制的にゆっくりさせられたゆっくり一家は、もう二度とゆっくりしようとしないだろう。 「ゆっくりしたくない!!」 ゆっくりに有るまじき発言。 僕はそれを聞いて、性的絶頂に近い何かを感じた。 (終) あとがき あまり深く考えてないです。ただありすをすっきりできなくさせてやりたかったから… 作:避妊ありすの人 このSSに感想を付ける