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ゆっくりの種類 レア度 高級種 希少種 準希少種 普通種 通常種 高い ←←←←←←←←→→→→→→→→ 低い ゆっくりれいむ 通常種(でいぶになる可能性在り ゆっくりまりさ 通常種(ドスになる可能性在り) ゆっくりありす 通常種(レイパーになる可能性在り) ゆっくりぱちゅりー 通常種 ゆっくりみょん普通種 ゆっくりようむ 普通種 ゆっくりちぇん 普通種 ゆっくりるーみあ 準希少種 ゆっくりだいようせい 準希少種 ゆっくりめーりん 準希少種➕ ゆっくりこあくま 準希少種➕ ゆっくりれみりぁ 通常種 ゆっくりさくや 準希少種➕ ゆっくりちるの 準希少種 ゆっくりふらん 普通種 ゆっくりれてぃ 準希少種 ゆっくりるなさ 希少種 ゆっくりめるらん 希少種 ゆっくりりりか 希少種 ゆっくりゆゆこ 希少種 ゆっくりらん希少種 ゆっくりゆかり 特別種 ゆっくりりぐる 準希少種 ゆっくりみすちー 準起床種 ゆっくりけーね 希少種 ゆっくりえーりん希少種 ゆっくりかぐや 希少種 ゆっくりもこう 希少種 全ては登場しません ここからはSS ゆっくりれいむ「すっきりー」 ゆっくりまりさ「すっきりー」 そして午前10時 父まりさ「かりさんにいってくるのぜ!」 一時間経過 父まりさ「ただいまなのぜ」 母れいむ「おかえりなさい」 母れいむ「ごはんさんたべようね」 ゆっくりたち「いただきます!」 ゆっくりたち「むしゃーむーしゃーしあわせーーーーーー」 ゆっくりたち「ごちそうさま!」 一時間経過 そして母れいむの茎から赤ゆたちが生まれようとしている 父まりさ「れいむーーがんばれーー」 母れいむ「うばれる」 赤ゆたち「ゆきゅちしちぇいてね!!」 生まれた数は10匹 多すぎる 運良くエサ不足に陥らなかったようだ そして 時は11月 子ゆっくりたち「ゆっくりしていってね」 母れいむ「もうそろそろふゆごしの準備をするよ」 子まりさA「ふゆごしてなに?」 父まりさ「ふゆごしはゆっくりできないふゆさんからのがれるために秋に食料と落ち葉を準備します」 子れいむA「ふゆさんてなに」 母れいむ「ふゆさんはとてもさむいきせつのことだよ」 そして れいむ一家は冬越しの準備をした やがてゆきがふりそのさむさで別の一家が死んだり餌不足で死んだりするが この一家は無事だった そして2ヶ月後雪は強まり扉の固定を怠ったゆっくり一家をころした この一家は無事だった扉の固定をちゃんとやったそうだ 2ヶ月後 母れいむ「ゆんやーーーーーーーー」 増えすぎたため一斉駆除が始まったそうだ やがて絶滅した 幸い長ぱちゅりーは生き延びたようだ おしまいhm
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注意 この話はfuku1394.txt「大会に行こう! そして、それから…」と関係があります 俺設定が大量にでてきます 虐待は、ほとんどありません 若干の性的表現が含まれます お兄さんが主人公です 今回はIFストーリーです ふらんと暮らすようになって一年と三ヶ月が経った。 ふらんは今でも害ゆっくりの駆除の仕事をしているが、最近では巨大なゆっくりが出てきて大変らしい。 まあ、巨大種についてはその内に効率の良い狩り方が確立されるだろう。 ……チッ、またでかい奴か。 正直に言って私はこのでかいやつらが害ゆっくりの中でも、特にきらいだ。 理由はいくつかあるが何よりも、くじょがめんどうだ。それに、 「ゆぅっくりしていってねぇ!!」 この、他のゆっくりと比べておそく、低く、地面をゆるがすような声がかんにさわる。 「ここで何をしている?」 「ゆゆぅ?ここはまりさのみつけたゆっくりプレイスだよぉ。」 「そうか、なら死ね。」 「ゆゆぅ!たとえフランでもまりさにかてるとおもってるのぉ?ばかなのぉ?」 ……天罰決定! いかに巨大種といえど、しょせんは一ぴき、 まずは手刀で攻撃する 「ゆぅ!なんできれるのぉ!」 こいつらの皮はゆっくりにしてはかたいので、『ふつうの』ほ食種ではそうそう傷つけられない。 だが、私にとっては問だいにならない。 「まだまだいくよう!」 右目にぬき手をあびせる 「ゆ!ゆぐああああああああ」 手にアンコが付いたのでなめる 「うーん、ふつう」 「よ、よぐもやっだなあぁ!」 デブが体当たりをしてくる、が、当たるわけが無い。 そのままのいきおいで顔面から着地した。 「ゆぼおおお!」 このスキに一旦高くとびあがる、とどめをさすためだ。 「ゆぅ、フランがいない!どこいったぁ!」 体を起こしたデブが下でさわいでる。お前の真上だよ。 「ふふん!さてはにげたな?」 莫迦か?どうしてそうなるんだ? さっさと終わらせるために急こう下して、体当たりを食らわす。 「ゆべぇ!」 私がとつ入したあなと、だっ出したあなからせいだいにアンコをふき出すデブ。 「ゆべべべおおがががえ……うぺ……」 なんともきたないだんまつまを残してデブは死んだ。 「二度と会うことも無いだろう…」 おなかもすいたしそろそろ帰ろう。 たしか今日は外食だって言ってたっけ。 「うーん、ここにするかな、いや、それともこっちに…」 俺は夕飯をどこで食べようかと考えチラシを読んでいる…そこへ カランカラン 「ただいまー」 「おかえり」 ふらんが帰ってきた。 「だんな、夕食はどこにする?」 「ん?ふらんはどこがいい?」 「私は、マウンテンにいきたいなぁ」 「マウンテンはこの前行ったから他のところにしないか?そういえば、何であそこの店長はいつもマスクしてるんだろ?」 「マスク?何を言ってるんですか?それに、そんなこと私に聞かれても…」 「それもそうだな。…お、このゆ民って店はどうだ」 「どんなお店?」 「ちょっと前に出来たお店で、とても評判のお店らしい。ここにするか?」 「うん、そのお店に行こう」 俺達はゆ民で食事をして帰ってきた。 ゆ民の食事はおいしく、値段も親切だった。 これなら評判になるのは当然だ。 「おいしかったね、だんな」 「ああ、また行こうな」 「さて、おいしいもの食べたし…」 「ん?まさか…」 「食後の運動といきますか」 「やっぱりか」 「それにしても、お前本当に好きだなあ」 「ん…それは……あっ……だんなもでしょう……」 それにしてもあれだけ食べたのに一戦したらお腹が空いてしまった。 そうだ、ふらんを食べよう。 「ん…あ…だんな…だんな………ひあっ!?」 おお、締まった。 「うう…急にちぎらないでよう…」 「ああ、悪い。腹が減ってな」 そのまま千切った左手を食べる。 「だんな……私……おいしくないでしょ……」 「……」 「ふつうの子にくらべたら……私なんてああっ…」 食べ終えたのでもういちど千切った。 「もう、だんなったら……」 結局ふらんを食べながら行為を続けた…… 「ねえ、だんな……」 「どうした?」 「私ね……子どもがほしいの……」 「……よし、明日加工場で買ってきてやる」 「違うの……私、こどもをうみたいの……」 「……相手は誰だ?れみりゃか?フランか?」 もちろん他の誰かにふらんを渡すつもりは無い。 「もう!私がだんな以外とするわけないでしょ!」 「……ってことは……相手は……俺…?」 「うん」 「いや……しかし……人間とゆっくりの間に子供なんて……」 「う…う…でも……ヒグ……わたし……」 「あー、わかったから泣くな。なんとかならないか調べてみるよ」 「…ヒグ……うん…ありがと…だんな……」 こういったことは、あの人に聞くのが一番手っ取り早そうだ。 ………と、いうわけなんです」 うわ、なんか汚いものを見るような目で見られてる気がする。 「……ふう、最近そう言う相談が多いんですよ」 ホントかよ? 「結論から言うと方法はあります」 「本当ですか!」 思わず語気を荒げてしまう 「はい、近頃開発に成功したこのYエキスを使えば可能です」 「Yっていうのはやごk「ゆっくりです」 「……で、そのYエキスを使えば本当にできるんですね?」 「もちろんです。しかも妊娠確率はほぼ100%」 「おお、すごい」 「これは元々捕食種の量産のために開発された薬なんです」 「そうなんですか」 「あなたの所は確かフランでしたね」 「はい、そうです」 「それでは、こちらになります」 そう言ってビンを一本俺に渡した。 「ありがとうございます。えーとお値段は…」 「これぐらいです」 「これぐらいですか」 結構安い値段だ、俺は料金を払って家路を急いだ。 ………と、いうわけだ。喜べ、ふらん」 「本当!だんな!それじゃあ、さっそく…」 「ああ!いつでも来い!」 翌朝…… 「えへへ~だんな~」 ふらんがニコニコしながら扉で体を隠しながらこちらをみている。 その態度じゃバレバレだ。 「あのね……できちゃった//////」 そういって膨らんだお腹を見せてくる。 「おお、おめでとう」 「家族がふえるよ!」 「やったねふらん!」 ゆっくりの妊娠から出産までは早い。恐らく今日中には産まれるだろう。 「よし、今日は仕事を休んで俺もいっしょにいるよ」 「うん!ありがとう、だんな」 そして、出産のとき…… 「あ…だんな…いたい…いたい…」 「がんばれ!ふらん」 「あ…あ…うまれる!」 ポンッ まるでそんな音がしたかと思うとふらんは恍惚の表情を浮かべていた。 無事産まれたようである。そうだ、子供の方は……!! 「う~♪う~♪」 空気が凍るのを感じた… 「ど…どうして私とだんなの子どもがれみりゃなの!う…!」 「どうした!?」 「まだ…うまれるみたい……」 結局ふらんは三頭の子供を産んだが、その総てがれみりゃだった…… 「なんで…どうして…」 「ふらん…今日は…もう寝よう…」 「………うん」 次の朝 「……ふらん…本当に大丈夫か?」 「うん、大丈夫。一ばんねたらスッキリしたよ」 ウソだ。でもだんなは今日、大事な里のかいごうがあるんだ、 私のせいで休ませるわけにはいかない。 「…それじゃあ、いってくる……できるだけ早く帰ってくる」 「うん、いってらっしゃい」 本当は行かないでほしい。でも、そんなわがままをいえるわけが無い。 ……ああ、なんだかねむくなってきた… そういえば、きのう…よく……ねむれ………なかった……な……… ……ハッ! いけない、ついウトウトしちゃった。 そうだ、あいつらにエサをやらないと。 そう思いリビングに入ると、しんじられないこうけいが目に入った。 「なに…これ…」 へやはメチャメチャにあらされていた。 ゆうしょうトロフィーはたおされ、れいぞうこの中みはゆかにぶちまけられていた。 「「「う~♪う~♪」」」 この声は、まさか 「あ、ま~ま~、れみりゃがんばっだどぉ~」 豚が一ぴき、やぶれたしゃしんをふみながらこっちにきた。 …!あのしゃしんは私がここにきて一年のきねんしゃしんじゃないか! 「う~♪ま~ま~、いいこいいこして~♪」 どこでおぼえたんだ、そんなことば 「…これをやったのはお前らか?」 「う~?そうだどぉ~」 ……ブチ 私の中で何かが切れた。 「…おい、ちょっとこい」 「う~♪すぐいくどぉ~」 気持ち悪い笑みでよってくる豚の顔面めがけて… こんしんの… 拳を… ふりおろす! 「ぷぎゃ!」 顔にきたないしると皮と肉へんがとんできた。 そこで私のいしきはとだえた。 俺が会合から帰るとリビングが酷い有様になっていた。 「フ……フ…フ…」 ?ふらんか? 声のする方に行ってみよう…ってうわ! 足元に子れみりゃの頭の無い死体が転がっていた。 ……!まさか! 声のした場所ではふらんが笑っていた。 「フフフフフフフフフ」 その足元には子れみりゃの死体が二つ。 「ふらん、これはいったい?」 俺は恐る恐る尋ねた。いや、何が起こったかの大体の想像はついている。 「あ、だんな、フフフフフフフフフフ……」 「ふらん、まさか…」 「だんな、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」 「ふ、ふらん?」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」 ふらんは……壊れてしまった。 その後ふらんが治ることはなく、ベッドの上で壁を見つめ、 ごめんなさいを繰り返したかと思えば、急に笑いだす、 急に笑いだしたかと思えば、ごめんなさいを繰り返す。 そんな日々はふらんが死ぬまで続いた。 一方永遠亭では…… 「あ」 「どうしたんですか?師匠」 「ちょっとてゐ呼んできて」 「また、いたずらですか?」 「ええ、薬のラベルが張り替えられてたわ」 あとがき 例によって酔ったいk(ry 今回はIFの話なんで、続きを書くにしてもこの話の中での出来事は無かったことになります。 マウンテンの店長のマスクの話ですが、名古屋にある喫茶マウンテンの店長が 年中マスクを着けていることに基づくネタです。 久しぶりに行きたいな、マウンテン。 SSを書くに当たって、自分にインスピレーションを与えてくださった 他のSSの作者様に感謝の意を表したいと思います。 ゆっくりふらんは改造ゆっくりである。 ゆっくりふらんを改造したのは永遠亭に住む八意永琳である。 ゆっくりふらんが無邪気に笑う姿はもう見られない。 このSSに感想を付ける
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※○ちゃん「ぱられるぱられる、もうどうにでもなれ〜」 ※「僕はこうして〜」シリーズの無断クロスです。レイパーさん、ごべんなさい ※いじめは、うん・・・すまない、特にないんだ。正直作者の自己満足の境地です ※登場人物紹介とかはあとがきの後に記載しています 「おねーさん!すいか、ゆっくりにんげんさんにあいたいよ!」 きっかけは我が家で飼っている珍種ゆっくり、ゆっくりすいかのそんな一言。 ゆっくり人間とはすいか曰く、人間とゆっくりの間に生まれたナマモノで外見は人間と変わらないらしい。 が、身体の成分が一部ゆっくりのそれに類似しており、またゆっくりにエライ勢いで好かれるそうだ。 すいかはこんな馬鹿げた都市伝説をどこからか、恐らくテレビ辺りで仕入れ、なおかつその実在を見事に信じきっているらしい。 そんな生物学者がまた何人か発狂しそうなナマモノがいるはずも無いと言うのに、連日連夜会いたい会いたいと喚き続けるすいか。 私はずっと「居ないものとは会えない」の一点張りで押し通してきたのだが、結局彼女の執念に負けしてしまった。 「そんないきさつでれいむたちはゆっくりにんげんさんをさがしにおでかけをしているんだよ!」 「きょうはどんなゆっくりしたことがおきるのかな?!」 「ゆっくりにんげんさん・・・ゆっくりにんげんさん・・・ゆっくりしていってね!」 「アンタら、誰にナレーションしてる?」 左右の肩にれいむとまりさ、頭上にすいかという傍目には私こそゆっくり人間だろうと言わざる得ないような出で立ち。 それ以外はジーンズ、Tシャツ、白のコート、メガネと至ってシンプルなのだが人の顔の周りで騒ぐこいつらのせいで道行く人々の注目を意味も無く集めていた。 これが私の美貌のなせる業・・・であればどれだけ優越感に浸れただろうか。 しかし、現実というのは残酷なもの。 他の女性を圧倒しているものは胸くらいの私にそこまでの魅力はなく、行き交う人々の視線は私の顔の周りでゆんゆん歌っているゆっくり達に向けられている。 地元ならまだしも、見ず知らずの土地へ向かう電車の中では「何、あのゆっくり馬鹿」と言わんばかりの好奇の眼差しが少し痛かった。 「ということで、れいむたちはゆっくりにんげんさんのまちについたよ!」 「ゆっくりにんげんさんはみつかるかな?!」 「ゆっくりにんげんさん・・・すいかといっしょにゆっくりしようね〜〜〜〜〜!!!」 目的の駅に到着した時、また誰かに向けてナレーションをし始める我が家のゆっくりども。 近くに座っていた中学生のグループがクスクスと笑うのを一瞥し、電車を降りると、階段を駆け下りて、改札を後にする。 余談だが、すいかのおかげで無料で乗車できた。理由は言わずもがな。 この無意味にピンポイントなサービスは一体誰が得をするんだろうか・・・心の中でそう突っ込んだ直後に、自分が得をしていることに気付いた。 ゆっくり人間を探して訪れた街は一見すると何の変哲もない普通の街だった。 強いて特徴を挙げるとすればゆっくりが比較的浸透していて、飼いゆっくりや野良ゆっくりが平然と人々の隙間を縫うようにして通りを行き来しているくらい。 そのあまりの平凡さを訝しく思ったれいむは「ほんとうにここにいるの?」と首をかしげていたが、私がこの街を訪れたのには理由があった。 「ねえ、おねーさん?」 「んあ?」 「ほんとうにゆっくりにんげんさんはここにいるの?ゆっくりしたふつうのまちだよ?」 「ああ、多分ね」 この街にゆっくり人間がいると思った理由は至って単純。 私が勤めているゆっくりショップのバイト仲間にゆっくり人間について尋ねてみたところ、この街の名前が挙がったからである。 彼が適当なことを言っていたり、間違っている可能性もあるのだが、話を聞いた後に調べてみたらこの街には“ミスターゆんちぇいん”がいることが判明した。 「みすたーゆんちぇんってなあに?」 そう言って首をかしげたのはまりさ。 すいかもれいむも言葉の意味が理解できずに首をかしげている。 そんな訳で、私は彼女らに、私自身最近知ったその言葉の意味を説明してやった。 「ミスターゆんちぇいんって言うのは・・・ゆっくり関係で凄すぎる記録を残したせいでゆっくりカンパニーの人工衛星で常時監視されている人のことだよ」 もっとも、一介のアルバイトに過ぎない私では流石にその監視衛星の映像を見ることは出来ないし、眉唾もいいところではあるが。 「ゆゆっ!じゃあ、ゆんちぇいんさんはすごくゆっくりしてるんだね!れいむゆんちぇいんさんにあいたいよ!」 「まりさも!まりさも!」 ついでに彼らが時速5km以上で移動するとバッジに取り付けられた迷子防止用のGPSの座標が70mずれることも付け加えておいた。 すると、まだ何が凄いのかは一言も言っていないのにれいむ達は何か凄そうな人がいると聞いて大はしゃぎ。 そんな3匹の様子を見て、何が凄いのかを教えてあげた。 「ちなみにここのゆんちぇいんはゆっくりレイプギネス記録保持者ね」 「「「ゆげぇ!」」」 それじゃゆっくり出来ないよと言わんばかりの表情になった3匹は「かえろうよー!」などと言い出した。 が、「ゆっくり人間を探すんだろう?」の一言ですいかが立ち直り、れいむとまりさも巻き添えを食う格好ゆっくり人間捜索に参加させられる。 「にんげんさんのすっきりごわいよおおおお!」と泣き喚くれいむとまりさはなかなかに可愛かった。 そんなつまらないやり取りから数時間後。 何故か観光スポット巡りに興じてしまった私たちはゆっくり人間のことをすっかり失念していた。 気がつけば陽が沈み、弁当を買って立ち寄った公園には殆ど人影が見当たらない。 そんな静寂の中、ようやく見つけた私以外の人間は・・・ 「・・・・・・うへぇ」 「おねーさん!ここはゆっくりできないよ!」 「ゆっくりしないでにげようね!」 長身の、ガタイの良い黒人の男性だった。 勿論、それだけならば驚くほどのことでもない。 問題は彼の、一糸纏わぬ生まれたままの姿にあった。 変態?危険人物?・・・普通に考えたら貞操の危機を感じるべきところなのだろう。 が・・・・・・ 「オー、ヤッパリタマニハゲンテンニカエッテオーソドックモイイモノデス」 「やべでえええええ!でいぶずっぎぢぢだぐないいいいいい!?」 「HAHAHAHAHA!」 その黒人男性はどうやらHENTAIお兄さん、もしくはゆっくりレイパーらしい。 HENTAIお兄さん・・・ゆっくりを性の捌け口にする異常性癖の持ち主の総称である。 流石に飼いゆっくりに手を出すようなことは稀だが、野良ゆっくりにとっては虐待愛好家に次ぐ脅威。 勿論、現物を、そして現場を目撃するのは私も初めてのことだった。 「・・・・・・そういえば」 流石にこの光景を平然と直視することは出来ないが、相手がゆっくりならとやかく言う事もないだろう。 そう思った私は、店の先輩から聞いた「レイパー同士は惹かれあう」という言葉を信じて彼にギネス記録保持者の居場所を聞くことにした。 彼がゆっくりれいむを犯している茂みから少し離れたベンチに腰掛け、そこにれいむとまりさとすいかを下ろす。 「ゆゆっ、にんげんさんまたきたの!まりさのはにーをいじめないでね!?」 「「「やめちぇね!ゆっくちできにゃいよ!」」」 「ワオ、マリサニコドモタチモヤッテキマシタ」 「ゆぎぃ!?やめてね!にんげんさんのすっきりはこわいよ!ゆっくりできないよ!」 どうやらつがいを助けに来たまりさやその子ども達を相手に第2ラウンドに突入したらしい。 流石にあれだけの数を相手するとなると長くなりそうなので、彼らの嬌声や悲鳴をBGMにして弁当を広げる。 我が家のれいむ達が「ゆっくりできないいいい!」と喚くのをでこピンで黙らせ、昼ごはんを食べ忘れたため8時間ぶりになる食事にありついた。 「むーしゃむーしゃ・・・幸せ〜」 「ず、ずっぎぢー!」 「もっちょ・・・ゆっくちちたかっちゃよ・・・」 「フゥ・・・スッキリー」 私が鮭弁当のチープな美味さを満喫し終えた時、ちょうど男性もゆっくりを満喫し終えた。 傍らでは我が家のゆっくり達が同胞を助けてあげられなかったことを悔やんで「ごべんねぇ!」と謝り続けていた。 いや、あの手つきと技術を見る限り殺さないように加減してるよ・・・そうフォローしようとした時、レイパーの男性が、ちゃんと服を着て茂みから姿を現した。 「イヤァ、オミグルシイモノヲ」 「ん、ああ・・・お構いなく。こちらこそ、お楽しみの邪魔をして申し訳ない」 ファミレスの椅子に腰掛けたままの私とドリンクバーの安物のコーヒー越しに視線が合った男性は頭をかきながら照れ笑いを浮かべている。 レイパーとは言え性癖以外は他の人と変わらないわけで、黒い肌とは対照的な白い歯を輝かせている彼はなかなかの好青年のように思えた。 彼に会釈しながら、れいむとまりさとすいかを抱きかかえて立ち上がり、必要も無いのに軽く自己紹介を済ませた。 「ボブさん、だったっけ?」 「ハイ、ナンデショウ?」 「あれ、趣味なの?」 「イエス、ワタシユックリダイスキデス!」 「ゆゆっ!だったらひどいことしないでね!ゆっくりできないよ!」 「そうだよ!ゆっくりさせてあげてね!」 満面の笑みを浮かべてサムズアップするボブに対して怒り心頭のれいむ達。 しかし、ファミレスで騒ぐと迷惑になるし、それに大声で話すようなことでもないので頭をはたいて黙らせた。 その後も3匹は頬を膨らませて抗議していたが、大声で叫ぶようなことはなかった。 「シツケガジョウズデスネ」 「特別なことをしているつもりはないんだけどね」 「ソレニシンライサレテイマス」 「全く嬉しくないけどね」 「ナニヨリスゴクカワイイ」 「1回50ドルで貸してあげても良いけどね」 そんな具合で、すぐにボブと打ち解けた私は早速彼にゆっくり人間について尋ねてみる。 しかし、帰って来た言葉は「ウワサクライハシッテイル」という非常に曖昧なものだった。 その回答に目に見えて落胆するすいかの頭を撫でながら、私はもう一つの質問をぶつけてみた。 「じゃあ、ここら辺で一番実力のあるゆっくりレイパーって知ってる?」 「レイパーハプライバシーヲマモリマス」 「・・・そりゃそうか」 多少親しくなったとは言え所詮は見ず知らずの相手。 もしかしたらレイパー撲滅を狙う組織の人間かもしれないし、そうでなくても金目当てで情報を売る可能性だってある。 最近もどこかでゆっくりレイパーの会合をアンチレイプの組織が襲撃しようとしたなんて話を聞いた気がする。 いや、そもそも世間に公表できるような性癖でないのだから、容易に口外できるものではないのだ。 「仕方ないか・・・今日は安いカプセルホテルにでも泊まって、明日また探そう」 本日の捜索を諦め、ボブに適当なホテルの場所を教えてもらった私は、会計の全てを彼に託してそそくさとファミレスを後にした。 『地球がゆっくりする日』や『Yull E』の話題で盛り上がった手前、少し気が引けたがホテル代を捻出するためだから仕方ない。 結局ゆっくり人間は見つからなかったが、ボブに遭遇したことで色んな情報を得ることが出来た。 彼の日本語の習得状況を鑑みるに、来日して何年も経っているようには思えない。 にもかかわらず、近くのファミレスやカプセルホテルの場所を知っていた。 それにあの公園でレイプされていたまりさは「にんげんさんまたきたの!まりさのはにーをいじめないでね!?」と言っていた。 つまり、あそこの公園のゆっくりは頻繁に人間からの干渉を受けていると考えられる。 確証はないが、明日はあの公園に張り込むのが最善策だろう。 翌朝、まだ陽も出ていない時間から私とれいむ、まりさ、すいかは例の公園での張り込みを開始。 懐中電灯片手に公園の中を散策すると、いとも簡単に野良ゆっくりの巣をいくつも見つけることが出来た。 まだ人間の姿は見当たらないが、そこには朝ごはんと称して人間の捨てたごみを集めて回るゆっくり達の姿があった。 余談ではあるが、その中に昨日レイプされたれいむ一家の姿もあった。予想通り、全員健在のまま。 「もうすぐにんげんさんのくるじかんだよ!」 「ゆっくりおうちにかえるよ!」 「「そろーり、そろーり・・・!」」 散らかしたゴミが巣まで一列に並んでいるのだが、どうやら彼女達はそのことに気付いていなかった。 あるものは子ども達を引率してゴミ置き場で拾った生ゴミを溜めて帰り、またある赤まりさはお菓子の袋を持って帰っていった。 そんな光景を尻目に私たちも彼女達と同じように適当な茂みに身を隠して、人間が来るのをじっと待つことにした。 「ぱちゅりーは本当に馬鹿ね」 「んぶぅ〜!」 「むきゅ〜、も言えないなんて伝説的だわ」 「ん〜、んん〜!?」 数分後、割りと珍しい胴付きぱちゅりぃを連れた少女が公園に姿を現した。 一見すると勝気そうで、なおかつ真面目そうな少女とお馬鹿で有名なぱちゅりぃというのは違和感を覚える組み合わせである。 しかし、よくよく見てみるとぱちゅりぃは猿轡と首輪を装備済み。 ああ、あの子もそっちの世界の住人なのか・・・と納得しながら、彼女を観察し続ける。 「さあ、ぱちゅりぃ。ゆっくりを連れてきなさい」 「んぶぅ〜・・・」 ぱちゅりぃはきょろきょろと辺りを見回し、においを嗅ぐような仕草をしながらふらふらと歩き始めた。 一方、少女は首輪のリードを握ったままぱちゅりぃの後を追いかける。 そして、必死の形相でゆっくりを探し回っていたぱちゅりぃがようやく見つけたゆっくりは・・・ 「んぶぅぅぅぅぅぅううぅぅぅ!!」 「ぱちゅりぃをゆっくりさせてあげてね!」 「ぱちゅりぃをゆっくりさせてくれないおねえさんがきらいだよ!ぷんぷん!」 「すいかおこるよ!ぷくぅぅぅうううう!」 「う゛・・・」 私と一緒に茂みに隠れていた我が家のゆっくりども。 目が合ったときの彼女のばつの悪そうな表情はなんとなく可愛らしかった。 「ふぅん・・・で、たまにここに来てゆっくりを虐待しているわけね」 「・・・はい」 ベンチに腰掛け、ホットコーヒーで暖を取る私と少女。 彼女はまるでポエムを書き溜めたノートを拾ってくれたが、不可抗力で中身を見てしまった親切な人を前にしたときのような表情を浮かべている。 これが知人であればしこたまからかってやるところなのだが、流石に見ず知らずの少女相手にそんなことはしない・・・はず。 せいぜい必死に弁明する彼女の表情をにやにやと笑いながら眺めつつ、私の膝の上でいまだに膨れているれいむ達の頭を撫でる程度。 「ゆっくりできないいいわけはやめてね!」 「そうだよ!ぱちゅりぃをゆっくりさせてあげてね!」 「そうだよ!ぷんぷん!」 我が家のゆっくりどもは同族の虐待風景なんか目の当たりにして黙っていられるような連中ではない。 こっぱずかしそうにしている彼女に向かってもっともな文句を口にする。 が、流石に早朝のまだ辺りも暗い時間に大声で喚かれては近所迷惑もいいところ。 「だからアンタら五月蝿いよ。頭を少しかじってやろうか?」 「「「ゆっ・・・!」」」 「・・・・・・愛でお姉さん、じゃないんですか?」 「じゃないんです、断じて」 できるだけ柔和に微笑みながら、言われたとおりに膝の上で黙っているれいむの額にでこピンをお見舞いする。 「なんだぁ・・・だったら、必死になって言い訳する必要なんてなかったのね・・・」 「Exactly」 ついでにもう一発、今度はまりさにでこピンをお見舞いするのを見た彼女は盛大にため息を吐いた。 「そもそも・・・仮に私が愛でお姉さんでも首輪や猿轡くらいは飼い主としての責任の範囲内だから責める理由がないし」 「・・・え?」 「それにまだ虐待らしい虐待の現場は目撃していなかったわけよ」 「それじゃ・・・」 ようやく状況を把握したらしく、赤くなった顔を両手で隠す少女。 そして、にんまりと意地の悪い笑みを浮かべつつ、彼女の肩を優しく叩く私。 「そ、完全に、一部の隙もなく、貴女の自滅」 耳まで真っ赤になるのが手に取るように把握できた。 「と、まあ、そんなことは置いといて・・・」 「・・・・・・・・・・・・」 指の隙間から見えるジト目に篭った殺気を感じた私は意地の悪い笑顔はそのままに話題を強引に切り替えた。 すると、彼女も顔を覆っていた手を膝の上に戻し、いつの間にか温くなってしまった缶コーヒーのプルトップに指をかける。 ようやく陽が昇り始め、徐々に明るくなってきた公園にぱちんっ!という軽快な音が響き渡った。 「一つ聞きたいことがあるんだけどいいかな?」 「なんですか?」 「ゆっくり人間って知ってる?」 その言葉を聞くや否や露骨に怪訝な表情になる少女。 私だってそんな質問されたら同じような顔をしただろうからその気持ちはよく分かる。 というか、私だってすいかの与太話でその存在を知っただけだから半信半疑だ。 「そんなの訳の分からないもの知りません」 「だよねぇ・・・」 私は彼女の言葉に首肯した。 続いてレイパーに関する質問もしようかと考えたが、流石にカタギにする質問じゃないのでやめた。 立ち上がり、リードを握られたままのぱちゅりぃを指差す。 「こんなの人目にさらすのも体裁が悪いから、そろそろお開きしようか?」 そんなこんなで、挨拶もそこそこに彼女と別れた。 「いや、そんな都市伝説聞いたこともないよ」 「ゆっくりにんげんさん?れみりゃのことなのぜ?」 「強いて言うなら君が一番そんな感じだよ」 「ち〜んっぽ!びっくまらぺにすっ!」 「JAOOOOO!JAO!JAO!JAOOOOOOOON!」 「そんなことよりれいむのおうたをきいていってね!」 少女と別れた私たちは、公園に住むゆっくりや散歩中の人達にしらみつぶしに話しかけてみるが全く成果が得られない。 ゆっくり人間の事を訊けば怪訝な顔をされるし、ギネスレイパーのことを訊いても人間なら顔をしかめ、ゆっくりなら怯えるばかり。 代わりに得た情報と言えば以前この公園のゆっくり達を二分していた対立と、両勢力の共通の敵となることでその対立を鎮めたレイパーのこと。 そして、人間に虐められているのを助けてくれたゆっくりふらんを連れたとてもゆっくり出来るゆっくりのこと。 もしくは時々この公園に出没するゆっくりふらんを連れた少年のこと。 「う〜ん・・・やっぱり情報が集まらないな・・・」 「れいむ、もうつかれたよぉ〜」 「まりさもだよ〜・・・」 「ゆゆっ!でも、ゆっくりにんげんさんはこのまちにいるんだよ!」 元々半信半疑だった私とどうしてもゆっくり人間に会いたいわけではないれいむとまりさは半ば諦めモード。 対して、どうしてもゆっくり人間に会いたいすいかは私の頭の上から檄を飛ばす。 が、疲れていることもあって私やれいむ達の反応は鈍い。 「きっとアンタの妄想だよ・・・」 「れいむ、なんだかねむいよ・・・」 「まりさも・・・」 朝から歩き詰めでいい加減飽きてきた私はれいむ達と一緒にうつらうつらと舟を漕ぎ始める。 そんな私を起こすためにすいかは膝の上に飛び降り、お腹に何度も体当たりを仕掛けてくるが、何故か余計に眠くなってきた。 そうして、れいむとまりさが本格的に眠ってしまったその時・・・ 「どうも・・・清く正しく、きめぇ丸です」 「んあ?」 風と共に、どこからともなく姿を現したのはスレンダーなボディの上に乗っかった下膨れの顔をニヒルに歪めた鬱陶しい饅獣。 きめぇ丸・・・かなり貴重なゆっくりの一種で、胴無しのものは知人が飼っているので何度か見たことがあるが、胴体付きを見るのはこれが初めて。 睡魔と戦っていたこともあって、私は彼女がゆっくりであることを理解するのに3秒程度の時間を要した。 「あなた達ですか、ゆっくり人間を探していると言うのは?」 「ん、まあ・・・一応」 「ゆっくり人間は見つかりましたか?」 きめぇ丸はニヒルな笑顔を一層ニヒルに歪める。 「いや、ヒントすらもつかめない状況」 「そうですか」 私の返答と、今までの聞き込みで得た情報を聞いた彼女はブンブンと高速で首を振った。 そのあまりのゆっくり出来なさ加減にすいかがすっごい表情で怯えているが、まあ気にすることでもないだろう。 「で、アンタは何のために話しかけてきたの?」 「みょんやめーりんと話せる人間が居ると聞いたので、少し興味が湧きまして。本当なのですか?」 「あー・・・本当だよ。なんか知らんけど言葉が分かる」 「おお、すごいすごい」 またしても高速シェイクするきめぇ丸。 少々鬱陶しいが、何らかの悪意があって話しかけてきたわけでもなさそうなので我慢する。 「ところで・・・」 「んあ?」 「ヒントすら掴めていないと言いましたが多分それは間違いです」 そう言って彼女は自信満々に微笑んでみせる。 パッと見、先ほどと変わらぬニヒルスマイルだがその笑顔に宿る感情が微妙に違うのに気付いた。 「あなたがいくら特殊なゆっくりと話せたところで人間以外の何者でもありません」 「そりゃそうだ」 「だから私の目にも人間の目にもあなたがゆっくりとして映ることはないでしょう」 「当たり前・・・あれ?」 ここまで言われてようやく、私は彼女の言葉の意図を理解した。 みょんやめーりんと会話できたところで私は人間だから誰の目にも人間としてしか映らない。 どんなに知能が高くてもきめぇ丸はよほど寝ぼけていない限りは人間と見間違えることはない。 なら、ゆっくりと人間のハーフなるものが居たらそれはどのように映るのだろうか? 「ああ、そうか・・・」 相変わらずニヒルな下膨れ顔を左右に振るきめぇ丸から視線を外し、俯いて考える。 もし、ゆっくり人間が人間の目には人間として、ゆっくりの目にはゆっくりとして映るのであれば、私たちは既に大きなヒントを得ている。 勿論、どちらの目にも同じように映る可能性はあるが、そうなってしまうと肉眼に頼る手段では判別不可能だから私たちにはお手上げだ。 「ふらんを連れたゆっくり・・・か」 もし、ふらんを連れたゆっくりがれいむ、まりさ、ぱちゅりー、ありすなどのメジャーな種族であれば彼女達は必ず種族名も教えてくれるはず。 ましてや、ふらんを連れているのにゆっくりしているというのはどこかおかしいように思えた。 その上、ゆっくりふらん自体が既に貴重な種族で、めったにお目にかかれるようなゆっくりではないのだ。 「なのに、この公園にはふらんを伴う人(orゆっくり)が二人もいる・・・」 きめぇ丸のもったいぶった言葉に意味があるならば、この両者は同一人物なのではないだろうか? からかわれている可能性もあるが、他に頼りに出来る情報がない以上、信じるしかあるまい。 なら、私たちがすべきことは一つ。 「ふらんと飼い主を、それも私の目には人間に見えて、すいか達の目にはゆっくりに見える人を探せばい・・・あれ?」 すべきことを理解した私が顔を上げた時、きめぇ丸もとい敬意を表してきめ子さんと呼ばせていただこう、の姿はなくなっていた。 それからはとんとん拍子で事態が進んでいった。 ふらんの飼い主が地元の中学生だか高校生だかの少年であることが判明し、すぐにその少年の学校も割り出すことが出来た。 「むにゃ・・・そんなわけで、れいむたちはぎわくのゆっくりゆっくりふらんがおさんぽしているのをみつけたよ!」 「ふにゃ・・・これでゆっくりにんげんさんにあえるかな?」 「ゆっくりにんげんさん・・・すいかといっしょにゆっくりしようね!」 と、れいむ達の説明の通り、現在私たちは通りで見かけたゆっくりふらんを尾行していた。 念のため買っておいたサングラスを装着し(もちろんれいむ達も)、電柱の影から彼女を見守る。 「・・・・・・あのー?」 「ゆゆっ!いまとりこみちゅうだよ!」 「ゆっくりあとにしてね!」 若い男の声を聞き流しつつ、私たちはふらん監視を続行する。 「・・・いや、取り込み中じゃないだろ」 「もう、おにーさん、れいむたちとりこみ・・・ゆゆっ!!?」 「どうしたのれい・・・ゆゆゆゆっ!!!」 「んあ?どうした?」 振り返ると、そこにいたのは地元の学生と思しき少年。 一見するとこれと言って変わったところはないのだが、彼の姿を見たれいむ達は目をハートマークにして見惚れている。 確かにパッと見はごく普通の少年なのだが、どこか違和感を覚える。そして・・・ 「「すごくゆっくりしたおにーさんだよ!」」 れいむ達の発したその一言で、彼こそ探していたゆっくり人間であることを理解した。 同時に、彼の訝しげな視線を見て、自分がかなり不審であることを把握した。 もしかしたら「ゆっくりフェロモンで一儲けしようとした企業が、彼を拉致って精液を搾り取ろうと送り込んできた刺客」だなんて誤解をされているかも知れない。 何故か知らないがそんな懸念を抱いた私は彼の警戒心を解く為に、出来るだけにこやかな笑みを浮かべて挨拶をした。 「こ・・・こんばんは、ゆっくりしていってね」 ‐‐‐あとがき‐‐‐ 確かな文章力と優れた構成力に裏打ちされたレイパー氏の作品の中でもこの作品は特に魅力的だと思うんですよ その理由を考えてみると、この世界の人たちって日常を何となく想像できてしまうくらい存在感があるからじゃないかと 猫被って?瀟洒に振舞っている委員長とか、HENTAI要素を隠しきれていないボブとか もっとも、想像は出来たところで、真偽を知る術はレイパー氏に聞くしかないわけだし、あらゆる面で氏にかなわない以上、レイプになってしまうのは否めないわけですが ほんと、レイパーさん、ごべんなさい byゆっくりボールマン 【登場人物紹介】 お姉さん 初登場は『ゆっくりいじめ系749 現代ゆっくり』 ノリと勢いでゆっくりを10匹も飼う事になってしまった一人暮らしの女子大生 恐るべき酒豪で、お胸がドス級。ゆっくりに対してはかなりハイスペック みょん語等を解し、天性の飼育上手で、好かれ易いが生物学的には平凡な人間 口も性格もあまり良くないし、わりと容赦しないタイプなのに何故か懐かれる れいむ&まりさ 初登場は『ゆっくりいじめ系749 現代ゆっくり』 今作ではいらない子。若干頭が良い程度の平凡なゆっくりで六児の親 ただし、れいむはゆっくりながらもインターネッツを使いこなせたりする すいか 初登場は『ゆっくりすいか系いじめ1 ゆっくりすいか』 角にお酒が詰まっている。空気を吸い込むと半端なく膨らむ(曰くみっしんぐぱわー) かなりのテレビっ子で、ワイドショーやくだらない都市伝説が大好き みすたーゆんちぇいん 初登場は『その他 僕はこうして生まれました?』 会社員。課長クラス。ゆめぇ丸を妊娠させた経験がある ゆっくりレイプに関しては右に出るものがいないが、世間的には真人間で通っている ボブ 初登場は『ゆっくりいじめ系1632 ボブはこうして出会いました?』 スラム育ちの巨漢の黒人男性。ゆっくりが大好物(二つの意味で)の変態 注:日本において単独でレイプを行うかどうかは微妙なところです 少女 初登場は『ゆっくりいじめ系1682 僕はこうして出会いました?』 学校では成績はトップ、真面目で明るく、誰の相談にも乗る優しい素敵な委員長 しかし、優等生にも色々あるらしく、ゆっくりに八つ当たりすることがあるとかないとか 注:ぱちゅりぃに対する虐待?は『僕はこうして出会いました』の記述と矛盾します ぱちゅりぃ 初登場は『その他 僕はこうして生まれました?』 胴体付きのゆっくりぱちゅりー。この種族の例に漏れずお馬鹿である 一時はみすたーゆんちぇいんの愛人だったこともあるが、現在は少女のペット きめぇ丸 初登場は『その他 僕はこうして生まれました?』 人間との間に子どもをもうけた前代未聞のゆっくり。彼女もまたド変態 注:考えてみりゃ彼女がお姉さんに助言する動機は微塵もありません ゆっくりふらん 初登場は『その他 僕はこうして生まれました?』 ゆっくり人間のペットと誤解されているが、実際にはゆっくり人間の恋ゆっくり 注:レイパー氏の作品世界においてゆっくりが単独で散歩するかどうかはわかりません ゆっくり人間 初登場は『その他 僕はこうして生まれました?』 学生。思春期まっさかりの少年。実はゆっくりと人間のハーフだったりする ゆっくりに対してはかなりハイスペックな性能を有する
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どこかの世界にあるとある森。 人里に近いその森には多数の野生動物が生息している。 最近は『ゆっくり』なる生物が住み着いたが、特に何か変わったわけでもなく 平穏なままだった。 「ゆっくりしね!」 「うー! ゆっくりつぶすー!」 「これおいしい・・・」 体長50cmぐらいの生物が3匹。俗に言うゆっくりふらんである。 「これたべてね!」 そういって一匹のふらんが他の二匹に潰したばかりのありすを渡した。 ビクビクと震えているが、生きているのか死後硬直なのかはわからない。 「たべるー!」 「まぁまー! これこわれちゃったー!」 そういって二匹のふらんが振り向く。二匹は先ほど見つけたれいむの家族に夢中だった。 「おぎゃーじゃんがあああああああああ!!!!」 「おうぢがえるううううううううう!!!」 「どうじでごんなごどずるのおおおお!!!」 泣きわめく玩具達を思い思いの方法で遊んでいたせいか、二匹の手は餡子でベトベトだった。 しかしそれを気にすることもなく、目の前のありすに齧りつく二匹。 先ほどまで遊んでいたれいむ達の事はすっかり頭から消えていた。 ふらんはこの森で一番強いゆっくりだった。 普通のゆっくりは元よりれみりゃやゆゆこにだって負けはしない。 自慢の木の棒『れーばてぃん』の前には全てのゆっくりがひれ伏した。 なので何をしても許された。 食べる訳でもなく赤れいむを木の枝に突き刺しても。 れみりゃをみんなで痛めつけて羽を千切っても。 親まりさのまえで子供を一匹づつちゅーちゅーしても。 全て許された。だから遊んだ。 ある日、三匹は人里に向かった。 最近どうも森でゆっくりを見かけなくなったからだ。 「うー!おもちゃさがすー!」 「だれかあそんでー!」 子供たち二匹は初めて見る人里に興奮していた。パタパタと飛びながら周りを見渡す。 早速遊びに行こうとしたが二匹のお腹が急にぐぅーとなりだす。 「おなかすいたー!」 「さきになにかたべるー!」 親は周りを見渡すと 「まずはごはんたべる・・・あれ! あれたべるよ!」 そういって三匹のゆっくりを見つけた。 れいむとまりあとありす。普通のゆっくりではあるが、今まで見た事のないほど綺麗なゆっくりだった。 そのうち2匹が頭にバッチを付けて、ありすだけが花の飾りをつけていた。 「ゆゆー♪ ゆっくりできるおひさまだね!」 「ゆっくり〜のひ〜♪ すっきり〜のひ〜♪ まったり〜のひ〜♪」 「べ、べつにうたってほしいわけじゃないのよ! し、しかたがないからとかいはのありすはきいてあげるわ!」 とても幸せそうなゆっくりである。 そして凄く頑丈そうなゆっくりでもある。 とても楽しく遊べそうだ。 そう思った三匹はそのゆっくりへ駆け寄ろうとして、目の前に何かが現れた事に気づいた。 「ふらんとはまた珍しい・・・でもあれは俺のペットなんで駄目です。」 ふらん達は初めて自分たちより大きいその生き物を見た。他のゆっくりはそれを人間だと知っているのだが 彼女らは初めて見た生き物の名前など知らない。 ただそれが、自分たちの行く手を阻んでいることだけはわかった。 「うー! ゆっくりしね!」 右手に持ったれーばてぃんを振りまわす親ふらん。 「まぁまがんばれー!」 子どもたちも応援する。が、男はそれをやる気のなさそうな動きで掴むと、ポイっと横へ捨ててしまった。 「うー?」 「まあまーどうしたの?」 三匹とも今の状況を把握しきれていなかった。自分たちの最高の武器があっさりと奪われたことに。 「うー! しね! しね! ゆっくりしね!」 「ふらんもてつだうー! ゆっくりしね!」 「うー!」 今度は三匹で同時に男を攻撃する。力を込めた拳で男を叩くが ペチペチとした音が響くだけだった。 男は何か考えているのか唸っていた。しかしふらん達にはそれがダメージを受けているのだとしか見れずに 攻撃を止めなかった。 「うー! はやくたおれろ!」 そんな必死の攻撃を余所に男はある事を考えていた。 (あ〜どうすっかなこれ・・・。まあ三匹居るし十分だよな。珍しいし) 頭の中で結論を出した男は、まず子供のうち一匹を持ち上げた。 「うー? ゆっくりはなせ!」 「しんではなせ! ゆっくりはなせ!」 親と子の要求をスルーして歩きだす男。抱えられたふらんはジタバタしているが問題ない。 後ろの二匹も付いてきてる事を確認した男はそのまま自分の店へと入っていった。 市街地から離れ、鬱蒼とした場所に閉店と看板が出ている店はあった。 それから一週間後の夜。 男の店は昼間と同じように光が付いてるだけで、とても静かな店だった。 ただし客はそれなりに入っていた。その客は全員が男性であった。 一人の客が店に入る。入口に座っていた店員らしき男と会話する。 「いらっしゃいませ○○様。本日はどの子で?」 「4番のありすちゃんあいてる?」 「ええ、では奥の8番の部屋でお待ちください。」 そういって男達は奥の通路を進む。 部屋に入った客は、目の前のありすに話しかける。花の飾りを付けた綺麗なありすだ。 「やあ、ありすちゃん。今日もまた来たよ。」 「ありすは少し照れたように頬を赤く染めながら 「べ・・・べつにおにーさんなんかまってないわよ! で、でもどうしてもっていうなら とかいはのありすはあそんであげていいわよ!」 「そうか・・・ありすはとかいはだね。」 そういって男は自分のズボンを脱いだ。そして(省略) 店の二階。『すぺしゃるぷれいす』と書かれた扉を開けた先の部屋には 何人かの男たちが居た。どうやら世間話に夢中なようで 「最近の若いもんはホント困りましてねー。うちの娘なんか・・・」 「○○の部長の××、あの人ほんとゴルフ下手でねぇ・・・」 そんな会話の最中、扉が開いた。 部屋に入ってきたのは、いつかの男と、それぞれ手錠と、翼に紐を巻かれたふらんの家族三匹。体中に殴られた跡や痣が残っていた。 しかし三匹とも、いつも着ている服が脱がされていた。恥ずかしそうに全体的にまん丸い体を 必死に小さな手で隠していた。 「みなさん今晩は。今日はスペシャルゲストをお連れいたしました。」 言うや否や部屋の男たちは、おおぉ〜と声をあげた。 「まさかふらんが手に入るとは・・・やるじゃないか君。」 「いやーれみりゃもいいんですけどね。ふらんはもっと珍しいですし。」 男は部屋の客に営業スマイルを向けながら、恭しく頭を下げた。 「恐縮です。それではみなさん時間までお楽しみください。」 そういって三匹をを置いて部屋から出た。 「だづげでえー! まあまだづげえー!」 「ざわるな! うぅうー!」 「ゆっぐるじね! ゆっぐりじね!」 一匹例外を除いてふらん達は怯えつつも強気の態度を見せ付ける。 客の男たちはそれをニヤニヤと見つめていた。 「いやーいいですねこの強気な態度が。」 「いやほんとほんと。高い金を出してる分は取れますね。」 そういってふらん達に手を伸ばす。 部屋の隅でガタガタと震えながら、ふらん達はそれでもこう言った。 「ゆっくりしね!!!」 男は自室で書類を纏めていた。良く来る顧客の名前と簡単なプロフィールを纏めた書類である。 そうして、ふと窓の外から森を見た。 あの森は、元々は男の家に先祖代々伝わる土地だった。男は借金の穴埋めに土地を売ろうとしたのだが 中々買い手もつかずに困っていた。 そうしてある日、あの森にゆっくりが住み着いた事を知った。 最近現れたゆっくりは、未だに動物なのかどうかで激しく争われていた。 現状の動物愛護法の適応外なその生物は、裏では虐待用として取引されていた。 男も最初はそれに目を付けた。だが、ただ取って売るだけではそれなりの収入しか得れない。 借金を返しつつ豪遊出来る秘策はないかと考え・・・ゆっくりが人に似ている事に気づいた。 風俗関係は厳しく取り締まられる昨今。しかし法律の埒外のゆっくりをどうしようと罪にはならない。 なら何してもいいじゃないか。 そうして始めたこのゆっくり売春宿は、ディープな趣味の連中の間で話題になり、中々の売上をみせた。 男は書類の整理を終え、二階の部屋へ向かった。 そうして大事な客を一人一人見送ると、部屋で力なく倒れている三匹をチョコンと蹴り飛ばした。 「ほら体を洗うぞ。」 親のふらんは殺意を越めた目でこちらを見た。赤い瞳がこちらをギロリと睨んでいる。 男は少し意地悪な事を思いついて、床に腰をかけた。 「俺と腕相撲をしよう。勝ったらここから出してやる。」 ふらんは喋る気力もないのか、ただ睨みつけて、腕を出した。」 しっかりとふらんの手を握り 「レディー・・・・ゴォ!」 ドンっと一瞬で勝負がついた。ふらんの手の甲は地面に叩きつけられた。 ふらんの悔しそうな目を見ながら 「負けたら仕方ないよね。いつでも挑戦していいよ。」 そういって三匹の首根っこを掴んで風呂場へと向かった。 【後書き】 クリスマスはSS投下祭になる予感! 俺はポケモンやってますが 描写が温い? 脳内で保管すればいいじゃない by バスケの人
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※ゆっくりでは無い生き物に変化させられた、ゆっくりふらんが登場します。 ※レミリアによる、四肢付きゆっくり虐待。全体的に虐待描写ぬるめ。 ※性的な描写を含みますが、18禁にはならないレベルです。たぶん。 ※可愛がりシーンも存在しますし、さらにハッピーエンドです。お察しください。 ※前編fuku1514.txt、中編fuku1665.txt、後編その1_18禁エロfuku1758.txtの続きです。 ※ほぼエロシーンのみの「後編その1」を読まず、非18禁の微エロ程度な中編からすぐ読 んでも内容通じるようになっているはずです。 ※例の如く、ある意味レミリア虐めかも知れません。キャラ性格の俺解釈ひどすぎるので。 ※「美鈴と森のゆっくり」の後日談的な感じとなっておりますが、このシリーズ単独でも 普通に読めるようにしたつもりです……一応。 ※当然のように俺設定満載な感じです。 ※原作キャラもゆっくりも俺設定要素多大ですので、イメージと大きく違う場合もござい ます。ご注意ください。 「レミリアと森のゆっくり 後編その2」 ついテンションを高めすぎ、ゆっくりふらんを本物のフランドール・スカーレットだと 思い込み、レミリアは肛門性交を行ってしまった。 最初は抵抗していたふらんも、いつしか快楽に心を蝕まれ、最終的にはアヘ顔で淫語を 呟くような状態に堕とされた。 ふらんの肛内へ合計7回ほど射精してから、漸くレミリアは相手が妹ではなく妹に似た 生き物だと言う事を思い出す。 長時間の肛虐により身も心も疲れ果て、ぐったりするふらんを放置して帰るわけにも行 かず、レミリアは彼女を膝の上へ横抱きに寝かせ介抱していた。 紅魔館へ連れ帰って、いつでも気軽に使い放題の尻穴便器奴隷にしてしまおうとか、そ の手の外聞をはばかりそうなエロ妄想にレミリアは頬を緩めている。 「ふふふ、そう言えばこいつ……食べ物で出来てるのよね……身体ばかりか、う、……う、 うん、ちとかも……」 独り言なのだから気にする必要がないにもかかわらず、排泄物を指す名詞を言葉にする 際、彼女は顔を赤らめ口籠もった。 御歳500歳の多感な幼女であるレミリアは、乙女らしく直接的な単語に対して強い羞恥 と抵抗を感じる。 「だ、だから……す、すすすす、すかと…………い、色んな倒錯プレイができるわねっ!」 誰も近くに居ないと思っていても気になるのか、あたりをきょろきょろと見回す。 見回したところで、特に異状は無い。 夜明けが近付いてきた夜の森が、ただ静まりかえっているだけである。 そして、それは唐突に現れ──レミリアへの攻撃を開始した。 「なっ、なに……!」 上空から何かが飛来してくる気配に、レミリアは上を向く。 迂闊であった。 こんな近くまで敵性が接近し、しかも攻撃を開始してくるまで気付かなかったのは、彼 女が淫猥な妄想に熱中していたからに他ならない。 素早くレミリアは、飛来してくる物の正体を見極める。 「ぐ、グングニル……って、え!? ウソぉ? なんで?」 飛来してくる物の正体に気付き、彼女は間の抜けた声で驚いた。 それは見慣れた形をした魔力を収束して作った紅い槍──自らの必殺技のひとつである 神槍「スピア・ザ・グングニル」に見えた。 「なっ、なんだって言うのよっ? くそっ!」 単なる奇襲であれば、充分に余裕を持って避けられたはずである。 しかし、敵が飛ばしてきた物が物だけに、驚きで対応がやや遅れた。 「わ、ちょ……え!? う、うそぉ……きゃあっ!」 何者かが放った魔力の槍が──レミリアの頭部を直撃する。 「うぅ……い、痛ぁい……うっ、痛……うぅっ…………あれ?」 とても痛い。 頭がぐわんぐわんして、ずきずきする。 目にはたくさんお星様が見える。 図書館に住まわせている友人を激高させ、ぶ厚い本の角で殴られた時と同じぐらい痛かった。 だが、それだけだった──。 「……なっ、舐めるなぁ! わ、私の技がこんな弱いわけ無いでしょ!」 頭部を完全破壊されるかもと思い、少しびびった自分へのやり場の無い怒りとともに、 レミリアは敵に向かって怒声を張り上げる。 痛みのあまり半べそをかいているため、あまり怖くはない容貌で上空の敵を睨む。 「……………………うそ……こんなの……」 敵の姿をしっかりと、その目に映したレミリアは、そう呟いた。 真っ青な顔で、全身をぷるぷると小刻みに震わせている。 月を背に上空に浮かぶは、蝙蝠のような翼を拡げ、やや紫がかった青い髪に赤いリボン のついた帽子、薄桃色の服の腰には大きな紅いリボン、頭がでかく顔が丸い幼女の姿。 そう──ゆっくりれみりゃである。 「いやっ、うそよ……こ、こんなのって……ひ、ひど……ぐすっ、うぇぇぇぇぇん」 レミリアは──泣き出した。 「うっうー☆ れみぃこーげき、いたいいたい? れみぃすごいすごい?」 れみりゃは上空で得意げに胸を張り、にぱーと笑った。 声は湖に住む氷精に似ている。 悩みが無くて良さそうな感じの、凄く頭の悪そうな声であった。 その声を聞き、レミリアの涙に勢いが増す。 「うっ、ひっく……ぐしゅっ、わ、私が、なにをしたって言うのよ……ひ、ひどいわ、あ んまりよ……ふぇぇぇぇぇん」 ゆっくりれいむ、まりさ、ふらんを見て、覚悟はしていた。 だが、見せつけられた現実は、そんな覚悟を吹き飛ばす破壊力を持っていた。 それに──レミリアは耐えられなかった。 弱いのは、まだいい。 ゆっくりふらんは通常弾幕しか放てないようだったから、弱いとは言え必殺技を放てる 分だけ、ゆっくりれみりゃは強いと思える。 だが、直撃なのに痛いだけ、人間なら下手すれば死ぬかも知れないぐらいの痛みだが、 痛いだけの威力しかないと言う点が、とても許せない。 こんな中途半端な威力の技を放たれては、それのオリジナルを持つ身として、非常に惨 めな気分になる。 姿の衝撃が大きかった。 自分はあんな丸顔じゃない。あんなに間抜けヅラじゃない。手足もあんなに短くはない。 可愛いかと聞かれれば可愛いと答えられるが、美しさが致命的に欠落しているのが、と にかく許せない。 お気に入りの普段着が全く一緒なのに絶望した。 同じような着こなしなのに、死にたくなるほど似合っていない。 まるで自分のファッションセンスが全否定されたカリカチュアを見せつけられて、人格 までも馬鹿にされてるような気分だ。 とどめは声である。 可愛い声と言えば可愛い声なのだが、全く知性が感じられない。 質も調子も高さも話す内容も、馬鹿どころか白痴としか思えないような声。 殺伐としているふらんの声の方が、まだ数倍マシだと思える。 プライド高い幼きデーモンロードには、耐え難い己の似姿であった──。 「うー? どーしてどーして、ないてる? れみぃこーげき、いたいいたい?」 れみりゃは心配そうな目でレミリアを見下ろす。 別に倒して捕食するために攻撃したのではなく、弾幕ごっこをして遊びたかっただけで ある。 だから、相手が泣いているのが心配なのであった。 「ふぇぇぇん……ひどいっ、やだっ、こんなの……ひっく、ぐすっ……」 膝の上に横抱きにしている、ふらんの胴体に突っ伏して、レミリアは肩を震わせ泣く。 突然攻撃してきた敵に、なんか心配されているのも、より一層心の傷を大きくする。 「うっうー? おねーさん、だいじょぶだいじょぶ? れみぃわるいわるい?」 上空から地上に降りてきたれみりゃは、レミリアより数歩離れた位置でおろおろとして いた。 やりすぎてしまったと思ったのか、気遣い謝るような仕草をしている。 「……う、ぅ……ぁ……んー……」 気を失っていたふらんが目を覚ます。 身体がひどくだるいが、動けないほどではない。 ゆっくりだった時も再生能力を備えていたが、レミリアの血と精液を取り込んだ事によ り、本物の吸血鬼には及ばないが、相当高い自己回復能力を身に付けている。 もっとも、自己回復や再生は外傷に対してがメインであり、疲労については「ちょっと 疲れが取れやすい体質」ぐらいの効果しか無い。 「ふぇぇぇぇん! もぅ、いやぁっ! 帰りたい! 咲夜ぁぁぁぁぁぁっ!」 自分を膝に乗せているレミリアが大泣きしているのに、ふらんは気付く。 「うー……れみぃわるいわるい? おねーさん、ごめんごめん……うぁぁぁぁぁん」 れみりゃがぽてぽてと歩み寄って来て、謝り泣き出した。 「……え? ちょっと、どうしたの? な、なんなの?」 わけがわからない。 目が覚めたら、あんなに強くて憎たらしくいやらしかったレミリアが、無力な幼女のよ うに号泣している。 その上、この森で最強クラスの強さを誇る個体である、れみりゃが来ていて、何故かこ いつも泣き出した。 ふらんは──混沌とした状況に混乱した。 懸命に、ふらんは状況を把握しようと頭を回転させる。 「………………どうしよ……わからない……」 考えてみても、全くわからなかった。 レミリアもれみりゃも、ふらんの思考の及ぶ範囲外の存在なのだから、考えてもわから ないのは、当然と言えば当然であるが。 どちらを先に落ち着かせるべきかを、ふらんは次に考える。 「……どっちもこのままなら……わたしは、へいわ……じゃないのよね……」 どちらも別に泣いたままでも困らない、むしろ冷静にさせたら何らかのとばっちりが来 そうである。 かと言って、このまま放置するわけにも行かない。 すでにふらんは、ゆっくりであってゆっくりでは無い存在となってしまっている。 もう元の生活には戻れない事を、ちゃんと自覚していた。 レミリアの血と精液を取り入れた事で、入ってきた知識と高められた知能によって形成 された人格が、そのように結論づけている。 こうなった責任者に何とかして貰う以外、ふらんには今後の生きる術が思いつかない。 だるい身体を起こし、彼女はレミリアの膝から降り、裸の尻をぺとんと地面に落として 座る。 「ちょっと! なにがあったのよ? ねぇ、ちょっと!」 こんなやつに話しかけたくないけど、と思いつつ、ふらんはレミリアに声を掛けた。 「ぐすっ、うぅっ……な、なんでもないわよ……ふぇぇぇぇんっ」 何でもないわけがない。 「……なんでないてるのよ? どうしたのよ? ねぇ……れ、れみりあ!」 こんなやつの名前なんか呼びたくないが、肩を掴み、顔を見ながら呼びかける。 「うぅっ、ふぇ……ふ、ふぇぇぇぇぇんっ!」 「ちょ、だ、だきつかないでよっ! な、なんなのよぅ……もう……」 仕方ないと言った表情を浮かべ、ふらんはレミリアを抱き留め背中をさする。 「わぁぁぁぁぁん……ぐしゅっ、わ、私……ふぇぇぇぇん」 「あー、はいはい……よしよし……」 何の因果でこんな羽目にと思いつつ、ふらんはレミリアをあやす。 言いたい事は山ほどあるし、出来れば殺したいほど憎んでいる相手だが、最早これに頼 らねば今後どうすることも出来ない身の上であった。 「ぶぇぇぇぇぇんっ! れみぃもだっこだっこ! ぶわぁぁぁぁぁん」 レミリアばかりが優しくされていることに嫉妬したのか、れみりゃがふらんの肩を掴む。 「って、こっちもぉ? ど、どうしろってのよぉ~……やれやれ」 うんざりした顔で、れみりゃも一緒に抱きしめる。 地面の上に座った裸のふらんが、仲良く並んで声を上げて泣くレミリアとれみりゃを抱 きしめて、懸命にあやすという光景がしばらく続いた。 「……で、いったいどうしたってのよ? ねぇ、れみりあ?」 どちらもが泣きやんだ頃合いを見て、ふらんがレミリアに話しかけた。 「……むー……なんでも、ないわよ……」 「うっうー☆ ふらん~♪ れみぃとあそぼあそぼ!」 口を尖らせ拗ねるレミリアと、もう楽しそうに笑っているれみりゃ。 どちらにも共通しているのは、全く質問に答えようとしない態度である。 「なんでもないわけないでしょ? なに、ひょっとしてこいつになかされたの?」 ちょっと挑発的な口調で、ふらんはカマをかけた。 「なっ!? そっ、そそそんなわけ……あ、あるわけないでしょっ!」 慌て吃りレミリアは否定する。 このような否定の仕方では、図星ですと白状しているのと同じ事だ。 「むっうー! れみぃむし、しないしない! あそぼあそぼ!」 全く相手にされないのが不満なため、れみりゃはしきりに話しかけてくる。 「はいはい、あとであそぼうね……って、そうなんだれみりあは、こいつになかされたん だ……ふーん、ぷぷっ」 れみりゃを軽くあしらいつつ、ふらんはニタニタとレミリアを見つめる。 色々と酷い目を見せてくれた相手に対して、なんとなく一矢報いられたようで、愉快な 気分になった。 「うっ、うるさいわねっ! し、仕方ないじゃない……こ、こんな……ぐすっ……」 育ちが良いため嘘が苦手なレミリアは、渋々事実を認める。 認めながら理由を言い訳しようとして、再び悲しい気持ちになって涙ぐむ。 「あー……ごめん、わたしがわるかったから、なんだかわかんないけど、ごめん」 泣かれると厄介であると経験を通して学んだため、すかさずふらんはフォローする。 あんなに強いレミリアが、どうしてれみりゃに泣かされたのかはわからない。 それに対して非常に強い興味を覚えるが、とりあえず今は理由を聞くべきでは無いと考 えた。 「あ、あんたなんかに……わ、私の気持ちが……ぐしゅ……ふぇぇぇぇん」 ふらんのフォローは効果が無かった。 「あー、ごめんってば……なかないでよ、れみりあ……」 よしよし、とばかりにレミリアの頭をふらんは撫でる。 もうどっちが年長者で主人なのか、傍目には良く判らない。 「うー☆ れみぃも、なでなでなでなで!」 ふらんがレミリアを撫でるのを見て、れみりゃは真似をした。 いい子いい子とばかりに、レミリアの頭を撫でる。 「だーっ! 元はと言えば、あんたの所為でしょっ! こいつっ!」 涙を流しながら500歳児は怒ってれみりゃの頬を叩いた。 乾いた音が周囲に響く。 「ぴゃっ!? ぶ、ぶぇぇぇん……ぶったぁ~っ……いだいいだい……う゛ぇぇぇぇん」 頬に走った鋭い痛みに、一瞬きょとんとした顔を浮かべてから、れみりゃは泣き出した。 「ちょ、ちょっとあんた……」 泣いていたと思ったら、いきなり怒り出したレミリアを宥めようと、ふらんは手を伸ば す。 「うるさいっ、邪魔するな! 私の姿で泣くな! 情けない!」 制止の手を邪険に振り払い、さらに往復でれみりゃからビンタを取った。 「ぶべっ! な、なじずるのぉ~? ひどいひどい、やべでやべで……びぇぇぇぇん」 両頬を強く叩かれ、弱々しく抗議しながら、流す涙の勢いを強める。 どうして自分が打たれるのか、何故このお姉さんが怒っているのか、れみりゃには全く 判らない。 「や、やめなさいよ! そんなおとなげな……きゃっ!」 「黙れっ! 私に指図するな!」 ふらんはレミリアの両手を抑え、この一方的な暴力行為を止めようとしたが、はね退け られ地面に尻餅をついた。 「い、いったぁ~っ……な、なによぉ、もう……ほんとにおとなげないわね……」 身を起こし、痛む裸の尻を手で摩りながら、呆れ声でぼやく。 「大人気なくて悪かったわね! あんた生意気よっ!」 彼女は怒りの矛先をふらんに向けた。 無防備なみぞおちへと拳を繰り出す。 「がふっ……」 強い衝撃を受け息が詰まり、苦しげな呼吸とともに中身を少し吐き出した。 「ちょっと良い具合のお尻してるからって、偉そうに意見すんじゃないわよ!」 ふらついたふらんの両肩を両手で掴み、レミリアは身体を密着させ、両脚の太ももへ交 互に膝蹴りを行う。 「あぐっ、いだぁっ! うぎっ、いぎぃっ!」 完全な八つ当たりである理不尽な暴力に晒されながら、ふらんは己の迂闊さを後悔した。 この相手が色々な意味で常軌を逸していると言うか、とんでもなく我が侭な暴君であ る事を、すっかり忘れていたのである。 「痛い? 痛くしてるんだから当たり前よね! 私に意見するなんて百年早いわよっ!」 涙目になった顔を覗き込み、レミリアは吐き捨てるように言うと、地面の上へ無造作に 突き倒した。 「あうっ!」 覆う物無く露わにされている背中と尻を、強かに打ち付け、ふらんは苦痛に喘ぐ。 レミリアがふらんに関わっている隙に、こっそりと逃げれば良かったのだが、ずっとぐ しゅぐしゅ泣いていたれみりゃは、この時になって漸く泣きやみ、 「う~……ぐしゅっ、おねーさんひどいひどい! れみぃ、おうちかえるかえる!」 この場から立ち去ろうと、もたもたと動き始めた。 黙って逃げていれば、気付かれずに済んだであろうが、この余計な別れの言葉がアダと なる。 「あぁん? ふざけんじゃないわよっ!」 わずかに宙へ浮いている程度の高さに飛び上がり、歩くのと然程変わらない速度で移動 するれみりゃの羽を、レミリアは掴んだ。 「うー! やめてやめて! れみぃ、おうちかえるかえる!」 振り解こうと身を捩るが、逆に翼が引っ張られて痛い。 「帰るですって? あんた、私をおちょくって無事に帰れると思ってんの?」 ぐいっと掴んだ羽を引っ張って、逃げようともがく獲物を引き寄せる。 「うっうー! やー! おねーさん、こわいこわい! やめてやめて!」 じたばたと両手両脚をばたつかせるが、そんな程度の抵抗で怯む相手ではない。 先ほど突然攻撃した時のように、れみりゃが本気で弾幕を放つなりしていれば、多少の 隙は作れたであろう。 だが、捕食種と言えども、ゆっくりは基本的に警戒心の薄い生き物である。 明確な強い害意を向けられていても、なかなかそれに気付けない。 「あーっ、もうっ! いらいらする声ね! 鬱陶しいったらありゃしない!」 苛立たしげに怒鳴ると、れみりゃの翼を引き千切る。 「う゛ぎゃっ! いっ、い゛ぎゃぁぁっっ!」 灼けるような激痛を背中に与えられ、れみりゃは地上に落ち、のたうちまわる。 「たかが翼を失った程度で、なに情けない声出してんのよっ!」 地面を転がる己の戯画的似姿の脇腹をレミリアは蹴り上げた。 「ごぶっ!」 新たに発生した痛みと衝撃に、油混じりの中身を少量吐き出す。 自分はただ単に遊んで欲しかっただけなのに、何故こんな攻撃を受けるのか、れみりゃ には全く判らなかった。 判っているのは、何だか知らないが豪く凶暴なお姉さんを、どう言うわけだか怒らせて しまったと言う事だけである。 「ほら、立ちなさいよ……あら、泣いてるの?」 左手で襟首を掴み、自分の目の高さまで持ち上げ、涙と涎に汚れた顔を覗き込み、レミ リアは軽蔑したような声を出した。 「うー……おねーさん、ごめんごめん……ゆるして、れみぃおうち……かえりたい」 ゆっくりふらん種と違って、ゆっくりれみりゃ種は、あまりプライドが高くない。 自分より弱い者には強く出て、強い者に対しては媚びを売り、許しを乞い、哀れみを誘 う事を、別に恥とは思わない。 怖い事、痛い事、苦しい事、悲しい事、楽しくない事を、れみりゃ種は極度に嫌い、避 ける傾向がある。 もっとも、それはれみりゃ種に限ったことではなく、いわゆる通常種と呼ばれるゆっく りの特性とほぼ共通していた。 退く事を知らず、勝敗が決するまで戦う性質を持つ、ふらん種がゆっくりの中では異端 なのである。 しかし、そんな事を全く知らないレミリアは、先にふらん種と対峙した経験から、妹の 姿の方は闘争心に溢れているのに、自分の姿をした方は腑甲斐ないと言う印象を抱き、ま すます不満を募らせる。 「敵に哀れみを乞うな! それでも私のゆっくりか? ふざけるな!」 怒声とともに空いている右手を振り上げ、れみりゃの左頬を打つ。 「う゛ぐっ! ぐじゅっ……ど、どうしてどうして、ひどいひどいするの?」 嫌悪と侮蔑に満たされたレミリアの眼を、涙に濡れた瞳で見る。 この怖い人が何を言っているのか、れみりゃには良く判らない。 「どうしてだって? あんたが腑甲斐ないからに決まってるじゃないの!」 今度は右頬を打つ。 「あびゃっ! い゛、いだい゛いだい……もうやぁっ! しゃくやしゃくやぁ~っ!」 本能に刻まれた保護者の名前を、れみりゃは呼んだ。 強い恐怖や危機にさらされたとき、会った事も見た事もない保護者に助けを求める習性 が、この種にはある。 「……咲夜ですって? あれは私のだ! 軽々しく名前を呼ぶな!」 全幅の信頼を置くメイド長の名を出され、レミリアはさらに激高した。 姿ばかりか人間関係までも、この存在は勝手に自分の真似をしているのかと思うと、非 常に腹立たしい。 先のグングニルと言い、この存在の猿真似は中途半端すぎるとレミリアは思った。 「忌々しいっ! あー……もう、バラすわ……こんなの」 様々な液体で汚れた顔面に唾を吐きかけ、レミリアは右手で相手の左上腕部を掴み、そ のまま潰し切った。 「あぎっ! お゛、おででぇぇぇぇっ! いぎゃぁぁぁぁっ!」 まだ失われていない右腕と両脚を、めったやたらと無意味に動かし、れみりゃは突然訪 れた激痛から逃れようともがく。 当然、襟首を掴んでいるレミリアの身体に、その右腕や両脚はぶつかる。 「……たかが腕一本で、がたがた騒ぐな! じたばたと見苦しく暴れるな! そんなに腕 が惜しいなら、こうしてやるっ!」 ぐぢゅ、ぶぢゅ、べぢゅと言う水分過多な破砕音が、夜の森へ立て続けに三度こだまし た。 「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁっ! う、う゛ぞぉっ! ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!」 ほとんど一瞬のうちに、右上腕部、右太腿、左太腿に、強く圧迫されるような痛みが走 ったと思った直後、それらの箇所より先の部位が身体から生き別れとなり、れみりゃは半 狂乱の態で泣き叫ぶ。 四肢が揃っているから、一つ失っただけで騒ぐのであろう──ならば揃わなくしてやれ ば良いという物凄い飛躍した理屈である。 「あははははははっ! いい格好よ! 可愛い可愛いダルマさんの出来上がりね……あは ははははははっ!」 自分には四肢が備わっている、それに対してこの戯画的似姿は四肢を失った。 己を情けなく侮辱するような存在が、少しだけ自分そっくりではなくなったので、レミ リアは上機嫌である。 「いぎゃぁぁぁっ! れ゛みぃのおででぇ! あんよぉ! やだやだやだやだやだやだや だやだぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 両翼に続き、両腕と両脚を失い、ただ胴体を蠢かせ、声を発する以外何も出来ない生き 物へと変容させられ、れみりゃはひたすら泣き喚き恐怖した。 時間が経てば、その身に備わった再生能力により回復するからと言って、平常心を保て るほど強靱な精神構造では無い。 「あははははっ……ん?」 悲痛な叫びが心地良く、とても上機嫌になり哄笑していたレミリアは、ふと視線を横に 向ける。 「あ、あぁ……あぁぁぁ……」 ぺたんと地面の上に全裸のまま横座りしたふらんが、がくがくと震えていた。 ゆっくりふらんであった時と違い、今は普通の人並みに恐怖を表現出来るようになった ので、新たに獲得した感情表現能力を存分に発揮している。 「なにそんな怖がってるの? ふふっ、私の下僕のくせにだらしないわよ」 にっこりと、ふらんに向かってレミリアは微笑みかけた。 今しがた生き物の四肢を生きながら潰し切ると言う、とても残虐な行為を行ったとは思 えないような優しげな笑顔である。 「ご、ごめん……わ、わたし……あんたが、こわいわ……」 もう今さら虚勢を張っても無意味だし、そんな事をする場面でもないので、ふらんは素 直に思った事を話す。 「あら、そうなの? ふふっ、さっきはあんなに反抗的だったくせに……可愛い子ね」 何かにつけて自分に対して突っかかって来て、いちいち気に触る事を言っていた下僕が、 少しずつ素直になって行くのは喜ばしい事であった。 恭しく傅かれるのは退屈だが、ずっと楯突かれるのも癪に障る。 気分を害さない範囲で多少逆らうぐらいが一番だと、我が侭な主は考えていた。 「そ、そりゃどうも……ってか、どうするつもりなのよ、そのこ?」 相変わらずぎゃんぎゃんと喚いている、れみりゃを指さして質問する。 「……! ……そ、そうねぇ……」 レミリアは動揺した。 どうするつもりかと聞かれても、全く考えて居なかったのである。 動揺が声と態度に表れるのと同時に、強く存在していた威圧感はどんどん薄れて行く。 「……かんがえて、なかったんでしょ?」 「なっ!? なに言ってんのよ! ちゃ、ちゃんと考えてあるわよっ!」 育ちが良いお嬢様による咄嗟の嘘や誤魔化しは、見破れない者の方が少数であろう。 戦闘や政治、外交を行う際など心構えがある局面ならばともかく、それ以外の場面では、 育ちが良ければ良いほど結果的に正直者となってしまう。 「ふーん……そうよね、あんたのいきざまって、いきあたりばったりだもんねぇ」 レミリアの血を飲んだ事により、その記憶を一部獲得しているふらんは、彼女自身が起 こした異変や解決に動いた異変、日常の生活を思いながら言った。 「失礼ね! い、行き当たりばったりだなんて……」 言葉では強く否定したが、そのように言われても否定出来ない事実が多すぎる事に気付 き、レミリアは口籠もる。 顔を赤らめ、視線を彷徨わせ、まごまごと言葉を探すが──見つからない。 そんなレミリアの姿を見て、 「……ま、まぁ、そ、そそれはいいわよ……どうすんの、そのこ?」 可愛いと思ってしまい、ふらんもまた挙動を不審にしつつ、話を本題に戻した。 「あー……その辺にうっちゃっておく?」 投げやりな調子で問いかけつつ、手に掴んだままのれみりゃを、ぐいっとふらんに向け て突き出す。 「って……なんで、ぎもんけいなのよ?」 こっちに振られても困ると言いたげに、ふらんは口を尖らせた。 「ぐしゅっ……れみぃのはね、れみぃのおてて、れみぃのあんよ、ないない、ないない… …ひどいひどい……」 泣き喚くのに疲れたのか、れみりゃはぐすぐすと泣きながら、力ない声で嘆き悲しむ。 「……んじゃ、殺す?」 あんまり気が進まなそうな顔で、究極的処置を口にした。 怒りの赴くままに行動している時ならともかく、冷めている今は、抵抗力を完全に喪失 した存在を殺すのは気が退ける。 失った四肢が回復しないのであれば、殺すのも情け──しかし、この程度なら再生する と言う事を、レミリアは話に聞いて知っていた。 そのため殺してしまうのは、いささか後味悪い気分になりそうで、どうにも踏ん切りが つかない。 己を風刺する戯画的な生き物は、確かに愉快な存在ではない。 だが、殺すほど不快とまでは、今は思っていない。 高貴なる者であり強く力のある存在だからこそ、卑賤な弱者に対しては、刃向かわない 限り寛容であるべきだとレミリアは考えていた。 圧倒的な暴力と残虐性だけでは、カリスマのある支配者には成り得ないと言う事を一応 知っている。 「いや、ってか……それは、んー……」 少し前、まだふらんが普通のゆっくりふらんだった頃ならば、嬉々として殺害に賛同し、 自らそれを楽しみながら実行したであろうが、今は違う。 すでに精神構造や考え方などが、ゆっくりふらんと言う種から離れているため、哀れみ や情けなどの感情も備えている。 滑稽なほどに無様で哀れな者を、さっくり殺してしまえ、と言って切り捨てるのに躊躇 いがあった。 そもそも、ゆっくりふらん種は本能により、ゆっくりれみりゃ種を好んで捕食対象とし ているが、同時に一部の例外を繁殖時のパートナー、つまり敵と認識しない求愛対象と定 義する事が良くある。 その一部の例外を決定する基準は、ふらん種の各個体ほぼ共通で、自らより強い力を持 つれみりゃと決まっていた。 一般的に、ゆっくりれみりゃ種はゆっくりふらん種より、知能も力も劣るとされている が、それは長く生き残れるれみりゃが多くないため生じた誤解である。 れみりゃ種の戦闘能力は、だいたい生後二年を過ぎると急速に成長し、一年ほどで十年 前後生きたふらん種を追い抜く。 個体の生まれ持った素質と、その後の経験によって多少の変動はあるが、おおむね生後 二年で弾幕を放てるようになり、それから三ヶ月も経つとレミリア・スカーレットが得意 とする各種の技を、自然に会得してしまう。 威力に関してはオリジナルと比べものにならないが、対ゆっくりならば絶大なパワーで あり、野生動物や低級な妖怪、普通の人間程度が相手ならば、倒せるだけの戦闘能力を持 つ。 そして、れみりゃ種もふらん種と同様に、生き延びれば生き延びただけ強くなる。 もっとも、戦闘能力の急成長は、生後二年からせいぜい生後四年までしか続かない。 その後の成長速度は、ふらん種とあまり変わらなくなるため、高位の妖怪などと渡り合 えるほどには、まずなり得ない。 また、れみりゃ種は強さの上昇に伴い、戦闘に関わらない能力が、ある一定段階まで退 化してしまう。 語彙が減り話し方がますます幼稚になるなど、言語能力が退化する個体が大半だが、生 殖能力をほぼ喪失したり、感情表現がふらん種以上に乏しくなったり、大部分の理性を失 いバーサーカーのようになる例もある。 今でこそ四肢を失ったダルマ姿でぐしゅぐしゅ泣いているが、このれみりゃもつい少し 前までは、ふらん種を凌駕した戦闘能力を持つ、この森で最強クラスの個体であった。 そのため、ゆっくりふらんの本能が多少残り、性格や思考が影響を受けているふらんは、 ゆっくりだった時の自分よりも強いこのれみりゃに対して、なんとなく好意を抱いている。 「なんていうかな……べつに、このこわるいことしてないんだし、ころしちゃうのはひど くない?」 とりあえず殺処理に関しては、反対であると意思表明をした。 本当は「わたしといっしょにつれてかえったら?」と言いたいが、よく考えると自分を この後どうするつもりなのか、レミリアはまだ言っていない。 ほぼ確実に彼女が自分を連れ帰るであろうと予測はしているが、下手な事を言うと余計 な意地悪をされかねないので、ふらんは発言に気をつけている。 「んじゃ、どうしろって言うのよ! 反対するなら代案を出しなさいよ!」 自案を下僕に否定され、主は機嫌を損ねた。 今のところ、れみりゃを連れ帰ってペットにすると言う選択肢は、レミリアの中に存在 しない。 すでに良く判らない生物を血を与えた下僕としたのだから、もう充分だと考えている。 「だいあんっていわれても……このこ、こんなにしたのあんたなんだから、あんたがじぶ んでかんがえなさいよ!」 そのレミリア自身が考えた案に、代案も出さず反対している事は棚に上げ、ふらんは語 気を荒げた。 意見に反対されたからと言って、目に見えて不機嫌になったレミリアに対し、無性に反 発したくなったのである。 「なによ! 別に放っておいたって、別に……!」 言いかけて、レミリアは気付く。 何故ふらんが放置にも殺害にも賛同しなかったのか、直感的に察した。 にやっと人の悪い笑みを浮かべ、 「ふーん、そっかぁ……そう言う事ね……ふふっ」 揶揄するような態度を示す。 「なっ、なにが……そ、そういうことだってのよ……!」 顔を赤らめ、上手く回らなくなった舌で、照れを隠すように強く言った。 れみりゃに好意を感じているという事実が、レミリアに勘付かれたんだろうと、ふらん もまた正確に推察している。 「あはっ、照れちゃって可愛いわね。ふふっ、良いのよ、それならそれで素直に言えば良 いじゃない」 四百数十年以上ずっと思春期な御歳五百歳のお嬢様は、他者の恋愛に強い興味と関心を 覚える。 妹に似た者が、自分に似た生き物に対して、好意と執着を持っているのが嬉しく愉快で あった。 気分が良くなると寛容な気持ちになり、それを誇示し、感謝と尊敬を受けたい欲求が生 じてくる。 「良いわ、あんたもそいつも私が面倒見てあげるわよ……ふふっ」 さぁ思う存分に賞賛するが良い、とばかりにレミリアは薄い胸を張った。 「……くっ……あ、ありがと……」 得意の絶頂になっているのを見ると、どうにもそれを崩したやりたい衝動が芽生える。 だが、ここでまた我が侭すぎる相手の機嫌を損ねるのは得策ではないと、ふらんは現実 的な判断を下し、横を向いて視線を逸らしながら礼を述べた。 「ふっふーん、あんたもだいぶ素直になったわね? ほらほら、もっと喜びなさいよ…… あははっ」 レミリアは調子に乗った。 くすくすと笑いながら、ふらんを冷やかし、からかう。 「くっ……こ、こいつ……」 すげぇむかつく。めっちゃむかつく。ぶんなぐりたい。 嬉しくはあるが、それ以上に腹立たしい。 ぐっと唇を噛み、拳を握りしめて、ふらんは怒りを堪えた。 「ああ、そうだ! 良い事思いついた!」 上機嫌なレミリアは、名案を思いついたとばかりに、ぽんと手を打つ。 「……あっそ、よかったわね」 対照的に不機嫌なふらんは、吐き捨てるように言った。 「ええ、とても良い案よ、きっとあんたも喜ぶわ! 良かったわね!」 にんまりと笑いながら、レミリアはふらんに歩み寄る。 「へっ? わたしが、よろこぶ……?」 何を言ってるんだこのガキは、と口には出さず思いつつ、視線をレミリアに向けた。 「ふふふ……これが好きなんでしょ? だから……」 手にしていたれみりゃを、ふらんの足下へ猫の子でも投げるように放り捨てる。 「う゛びゅっ! う゛ぁぁぁぁぁん! いだいいだい、ひどいひどい」 両翼と両腕および両脚が失われているため、れみりゃは受け身を取る事が出来ず、顔面 を地面にぶつけ悲鳴を上げた。 再生能力によって切断面は早くも塞がっているが、まだ奪われた部位の回復は始まって いない。 失った部位を蘇らせる際に、外部からの栄養補給が無いと、本格的な再生がなかなか始 まらず、そのスピードも栄養が充分な時より遅くなる。 「……だ、だから……な、なんなのよ?」 一瞬、痛くて泣いているれみりゃを介抱しようか迷ったが、ふらんはレミリアへの質問 を優先した。 好意を抱く相手が粗略に扱われ泣かされた事に文句の一つも言いたいが、それよりも何 を企んでいるのかが気になる。 この相手の発想が、あまり賢くない方向へ常軌を逸しているのを、ふらんは身を以て知 っているからだ。 「ふふっ、決まってるじゃない……だ、だか、だから……そ、その……」 言いかけて、レミリアは顔を紅く染め、もじもじと視線を彷徨わせる。 「……あー……すっごくいやだけど、あんたがなにかんがえてるか、わかっちゃった……」 ふらんは、うんざりとした顔でぼやく。 かくの如き反応を示しながら言い淀む案なんて──エッチな事としか思えない。 「そ、そう……は、はは話が早くて、う、嬉しいわ……じゃ、しなさい!」 「なにを?」 レミリアが何を自分にさせたがっているのか、ふらんには判っているが、あえてとぼけ て見せた。 思惑通りに動くのは癪である。 どうせ具体的に命令されたら身体が勝手に動くのだから、その恥ずかしい命令をレミリ ア自身の口から出させる事で、少しでも一矢報いてやりたい。 「なっ! な、何って……き、決まってるでしょ! あ、アレよアレ!」 大半の人間が変態的倒錯行為に分類するような、そこそこマニアックな性的虐待を、つ い先ほど嬉々としてふらんに行ったくせに、レミリアは羞じらっていた。 多感な思春期の乙女であり、育ちが良く高貴なるお嬢様は、ノリノリなプレイ中でも無 い限り羞恥心を忘れない。 続き このSSに感想を付ける
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※登場するゆっくりがやけに賢いと思う部分もあると思いますが、そういうものとしてご了承下さい 「ゆっ、なにしてるんだぜ! さっさとうーぱっくにのせるんだぜ!」 ゆっくりまりさに命じられ、ゆっくりれいむは未だ寝ているゆっくりをうーぱっくに乗せていく。 うーぱっくに乗せるゆっくりはゆっくりれいむとゆっくりまりさ。 自分と同種であるゆっくりに対しこのような事をしている事に、ゆっくれいむは罪悪感を覚えた。 結構手荒に扱っているのだが、寝ているれいむとまりさはまるで睡眠薬でも飲まされたかのように起きない。 やがて二匹ともそれぞれうーぱっくに乗せることができた。 「まったく、とろいんだぜ! はやくしないとくいーんありすがきちゃうんだぜ!」 偉そうにしている語尾が「だぜ」のゆっくりまりさ、だぜまりさは今ゆっくりれいむが属している群れの、先輩にあたるゆっくりだ。 今このだぜまりさとれいむの二匹は、クイーンありすの命のもとある仕事をしているところだ。 だぜまりさは自分はまるで手伝わなかったくせに文句ばかりれいむに言い捨てると、自分はさっさと残ったうーぱっくに乗り込んだ。 れいむもうーぱっくに乗ろうとしたが、よく見るとうーぱっくは寝ている二匹の分とだぜまりさが乗っている分の計三匹しかいない。 「ゆゆっ? れいむのぶんがないよ?」 「うーぱっくは忙しいんだぜ。おまえにまわすうーぱっくはないんだぜ。おまえはあるいてこいなんだぜ!」 だぜまりさはそれだけ言い残すとさっさとうーぱっくに移動を命じた。 パタパタと羽ばたき三匹のうーぱっくはれいむをその場に残し飛び立っていく。 飛び立っていく先はクイーンありすと落ち合う地点。れいむもそこへ向かわねばならない。 れいむは仕方なく跳ねていくことにした。 このゆっくりれいむや先のだぜまりさ、うーぱっくらが属している群れは、現在ゆっくりの中で最大の規模を誇る、ドスまりさとクイーンありすの群れだ。 だがれいむはこの群れのリーダーが『ドスまりさ』を騙っているだけの巨大ゲスまりさだということを知っている。 元々は本物の『ドスまりさ』が治めていた群れだった。 賢者と呼ぶに相応しい知能と平和を慈しむ心。頼れる巨体を誇るドスまりさによって率いられていた群れ。 だがある時、そんなドスまりさのやり方に反発を覚えたゆっくり達が反乱を起こした。 その反乱軍を扇動していたのが、現在のドゲスまりさとクイーンありすだった。 当時はそこまで巨体ではなかったドゲスまりさとクイーンありすであったが、数で勝る反乱軍はあっという間にドスまりさ達を殺した。 その時死体を解析した反乱軍のリーダーゲスまりさは、ドスまりさしか使えないとされるドスパークを習得した。 その後ドスまりさ並に体の大きくなったゲスまりさは、群れのゆっくり達にドスまりさとして崇められることとなった。 反乱軍の副リーダーであったありすも同様に体が大きくなり、クイーンありすとして崇められている。 ありす種特有の旺盛な性欲と、ドゲスまりさとクイーンありすの巨体を活かし、二匹は度重なる交尾をしたくさんの子を産んだ。 更にドゲスまりさとクイーンありすをゆっくりの英雄として崇める者達が集い、群れは先代ドスまりさが率いていた頃よりも遥かに大きくなった。 ゆっくりれいむは現在、そんな群れの下っ端として属しているのだ。 待ち合わせの時間に遅れたらまたお仕置きされる、と急いで待ち合わせの場所に急いでいたゆっくりれいむの前に、人間が現れた。 れいむは一瞬身構えたが、襲われることはないと思い出すと警戒を解いた。 現在ドゲスまりさの群れと人間との間には不可侵協定が結ばれている。 ゆっくり達は人間や人間の所有物に手は出さないが、人間達もゆっくりに手を出さないというものだ。 この協定を結んだのは先代ドスまりさであったが、特に不自由もないのでドゲスまりさにリーダーが変わった今でも協定は守られている。 不本意とはいえゆっくれいむは現在ドゲスまりさの群れに属している。 こちらから手を出さなければ人間も襲ってはこないだろうと判断し、れいむは話しかけた。 「れいむはどすまりさのむれのゆっくりだよ! だからおそわないでね!」 「あぁ、別に襲わないよ。ただ聞きたいことがあるんだ」 特にゆっくりに対する敵意を感じさせることのない青年に、れいむは安堵した。 人間の中には虐待お兄さんと呼ばれるゆっくりをゆっくりさせない者もいるからだ。 「ゆゆっ、なぁに?」 「このあたりでゆっくりれいむとゆっくりまりさを見なかったかい? あぁ、君のことじゃないよ」 その言葉を聞いた瞬間、れいむは青ざめた。 この辺りのゆっくれいむとゆっくりまりさと聞き、先ほど誘拐した二匹のゆっくりが頭に浮かんだからだ。 「俺は最近河童に用があってね、河童の所に行くときにその二匹も散歩に連れ出してあげるんだ。 それで俺が河童と話している間は、その二匹はこのあたりで遊ばせているんだ。よく昼寝しているみたいだけどね」 確定だ。 先ほど誘拐したゆっくりれいむとゆっくりまりさの誘拐計画は、最近いつも同じ場所で同じ時間に昼寝していることから計画されたものだからだ。 れいむは更に青ざめた。 だとしたらあの二匹のゆっくりはこの人間の飼いゆっくりだ。 つまりれいむ達は、人間の所有物に手を出したことになる。 不可侵協定を破ったことにある。 すると人間達はゆっくりを襲う理由を得る。 全ての人間がゆっくりを襲わないにしても、少なくとも目の前の青年は自分たちを襲うだろう。 取り戻すだけで済むか殺されるかは知らないが、人間一人でもゆっくりの群れにとっては大損害を被る恐れがある。 れいむはドゲスまりさの群れに属している。いや実行犯だ。 明かせば殺される。 「ゆゆっ、そんなこしらないよ? れいむはいそいでるからじゃあね!」 れいむは早口にそう捲くし立てるとすぐにその場を離れようとした。 青年は特に怪しむこともなく、「そうか、悪かったな引き留めて」と言うとれいむと反対方向に歩いていった。 「まったく、おそいんだぜ! もうすぐくいーんありすがくるんだぜ!」 れいむが待ち合わせ場所に着いた時、まだクイーンありすは来ていないようだった。 ようやく、ようやくだ。 ようやく、復讐の機会が来た。 ゆっくれいむがドゲスまりさの群れに属している理由。それは復讐のためだ。 かつてれいむはドゲスまりさとは違う別の小さな群れに属していた。 その群れを、クイーンありす達が襲ってきたのだ。 クイーンありす配下のゆっくり達がれいむ達が集めたエサを奪い、巣を荒らしていく。 歯向かった者は殺されて食われるか、〝すっきり〟の道具にされた。 れいむのパートナーであるゆっくりまりさも〝すっきり〟の道具にされてしまった。 それもクイーンありすのだ。 「ん゛ほぉぉぉぉぉ!!! まりざがわい゛い゛よ゛ぉぉぉぉぉぉ!! ずっぎりざぜであげるがらねぇぇぇぇぇ!!!」 「ゆ゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!! やべでぇぇぇぇぇ!! ずっぎりぢだぐない゛ぃぃぃぃl!!」 「つんでれのまりさもがあ゛い゛い゛い゛よお゛お゛お゛お゛!!!」 クイーンありすに歯向かい吹き飛ばされ、ボロボロになったゆっくりれいむはその光景をただ見ていることしか出来なかった。 ニメートルを越すクイーンありすの交尾に、並みのゆっくり程の大きさしかないまりさが耐えられる訳が無い。 「んほおおおおおおおおお♪ イっく゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!! …………すっきりー!!!」 クイーンありすが絶頂に達した瞬間、まりさは黒ずんで朽ちていった。 後に残されたのはゆっくりの原型すら留めていない真っ黒の子ゆっくりの実を宿した蔓と、それを頭から生やした真っ黒いまりさの死骸だけだった。 まりさはクイーンありすに殺された。 奴らは気まぐれで襲い、気まぐれで帰っていった。 皆殺しが目的では無かったようで、れいむは奇跡的にも生き延びた。 その時から、れいむは復讐を誓った。 れいむは傷を癒すと、ドゲスまりさの群れを訪れ、自分も群れに入れてもらえるよう頼み込んだ。 向こうはれいむの顔を覚えていなかったようで、適当にドゲスまりさやクイーンありすを褒め称える言葉を並べたら群れに入ることが出来た。 群れに入った理由はもちろん、内側にもぐりこんでクイーンありすを殺すためだ。 だが群れに入ったはいいが、下っ端であるれいむがクイーンありすに会える機会は殆ど無かった。 あったとしても他の取り巻きのゆっくりが大量にいる状態で手出しが出来なかった。 れいむとしては死ぬ覚悟は出来ている。だが死んでもクイーンありすを殺せなければ意味がない。 クイーンありすを殺す機会がないまま、今日まで来た。 だが、遂に今日その機会が訪れた。 だぜまりさがクイーンありす直々に命を下され、その手伝いとしてれいむが駆り出されたのだ。 仕事の内容は、ゆっくりれいむとゆっくりまりさの誘拐。 ハッキリとそう言われたわけではない。クイーンありすが命じたのは『すっきりできるゆっくりをつれてこい』だからだ。 つまりは性欲解消の道具を持ってこいというわけだ。 自分のパートナーのまりさを犯したくせにまだ……、とれいむは吐き気を覚えた。 いざ誘拐という段取りになっても、このゆっくり達をパートナーのまりさと同じ目にあわせてよいものかと悩んだ。 しかし逆らえば下っ端である自分は殺されてしまうかもしれない。 クイーンありすを討つためと、心を鬼にした。 そして待ち合わせ。 あらかじめ指定の場所と時間に誘拐したゆっくりを連れてくる。 そこにクイーンありすがやってきてそのゆっくりの選定をする。 クイーンありすのお眼鏡に適えば見事そのゆっくりは『すっきり』の道具となる。 この時、クイーンありすは単独で来る。 いくら厚顔無恥なクイーンありすといえど、最低限の恥じらいはあるのか、性欲解消の相手を選ぶところをあまり多くのゆっくりに見られたくないようだ。 そこでクイーンありすの腹心の部下たるだぜまりさと、どうでもいい下っ端のれいむが実行犯に選ばれたのだ。 つまり、クイーンありすが単独でやってくるこの時こそ復讐のまたとない機会。 だぜまりさがいるが一匹だけ。うーぱっくは好戦的ではない。 これまでと比べて破格の条件だ。 「ゆゆっ、くいーんがきたぜ! くいーん、こっちなんだぜ!」 やがてクイーンありすがやってきた。 だぜまりさがその場で跳ねて呼びかける。 ニメートルを越す巨体は相も変わらず圧巻だ。 たるんだ下顎は不快感と吐き気を催させる。 だらしなく緩んだ顔は殺意を抱かせる。 さぁ、どうやって殺そうか。 圧倒的な体格差はある。だがれいむは決死の覚悟で挑む。 口の中に入って中を喰らい尽くそうか。 頭に噛り付いて頭部を抉ってやろうか。 刺し違えてでもれいむはクイーンありすを殺すつもりだ。 殺意が顔に表れぬよう気をつけながら、れいむはクイーンありすの到着を待つ。 ボスボスと跳ねてこちらにやってくるクイーンありすを睨みながら、頭の中ではだぜまりさを出し抜きクイーンありすを殺す算段を立てる。 あれ、と声をあげたのはれいむだったのかだぜまりさだったのか。 クイーンありすの遥か後方から謎の影がやってくる。 とてつもないスピードだった。 れいむは途中で気づいた。あれは胴付きのゆっくりふらんだと。 そして、貫かれた。ゆっくりふらんがクイーンありすの体を貫いたのだ。 れいむはその瞬間を見逃さぬように目を凝らす。世界から音が消えた。 クイーンありすの後方から飛んできたゆっくりふらんが、後頭部から顔にかけて一気に体を突っ込ませ、突き破る。 クイーンありすの顔からゆっくりふらんが出てくるのが、見えた。 ふらんはそのまま空中で体をひねると、クイーンありすの頭部に着地する。 着地し、そのままでは終わらない。 両腕のクイーンありすの頭部にあてたかと思うと、ビリビリとその頭部を裂いた。 クイーンありすの顔が痛みで歪むのが見えた。 ふらんは裂いた頭部から腕と顔を突っ込むと、クイーンありすの中身を食べ始めた。 クイーンありすは絶叫する。中身を食べないでと懇願している。 ふらんは聞く耳もたず、クイーンありすを食していく。 中身が減り、余った皮がたるむ。 皮もちぎられクリームが漏れる クイーンありすの目から生気が失われていく。 やがてクイーンありすの側頭部の皮を突き破って、全身クリームまみれの胴付きゆっくりふらんが現れた。 その顔は満足そうな表情で満たされている。 満足そうな表情をしたゆっくりふらんは、その後クイーンありすにもこちらにも目もくれず、その場を飛び去っていった。 その間ゆっくれいむもだぜまりさもうーぱっくも、声を発することができなかった。 世界に音が戻った。 しばらくクイーンありすは呻き声をあげていたが、すぐに絶命した。 「…………ゆ?」 嘘だ。嘘だ。嘘だ。 復讐を、横取りされた? 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※俺設定注意 ゆっくり家庭料理 今日俺は大バーゲンで買ってきたゆっくりれみりゃ1体をまるまる使って料理しようと思う。 さて、まずは今日のメインのゆっくりれみりゃだ。 「ぎゃお~、た~べちゃうぞ~!!!」 今日にもお前はた~べられちゃうぞ~!!!という突っ込みはさておき、 まずは下ごしらえだ。 服を脱がす。 「うー!こうまかんのおぜうさまのれみりゃになにするんだどー!」 下ごしらえです。 ゆっくりの飾りにおいしいものはほぼない。 ただの皮どころか、泥臭い某国産餃子のような味がする。 プロがせいぜい料理できるのがゆっくりふらんのへんちくりんな棒だという。 さて、このれみりゃは無洗れみりゃではない。 ということであらってやる。 「う~♪きもちいいど~♪さくりゃ~♪もっと~♪」 『さくりゃ』とは誰だろうか。とりあえず水につけっぱなしにしておく。 その間別の作業をしないといけないからだ。 「「「「「さあ調理しなさい!!!」」」」」 調理用に遺伝子をいじくって調理されることを本能とするゆっくりちぇんだ。 ちぇんであることに意義がある。中身はオリーブオイルで皮はレタスのような味がする。 要するに付け合わせだ。 ちぇん達の言葉に応じてゆっくりを調理する際の俺の決まり文句を言う。 「ゆっくり調理させてね!!!」 ふう。終わったか。 慣れたとはいえ貴重なオリーブオイルをこぼさないのは一苦労だ。 とりあえずちぇん皮の付け合わせができた。じゃあ早く連れてこなきゃ。 メインディッシュを 「うー?このぢぇんでべさせてくれるのかどー?」 ぢぇんって誰だ、それとでべさせるって何だ。 まあ、いいや。れみりゃをまな板の上にのせる。 「う?べっどにしてはかたいど~♪かえるんだど~♪」 そういってるれみりゃに右手のナイフで語りかける。 「ゆっくり調理させてね!!!」 そしてその愛らしい首と体を 叩き斬った。 「う゛!うあー!うあー!」 首を切った瞬間、れみりゃは瞬間的に退行する性質がある。 「どおして?れみりゃとからだがー!!」 どおしても糞も、あんた食材ですから。 次に邪魔なので人間でいう「子宮」に値するものを取り除く。 排泄物よりまずいんで。 「ひゃ!れみりゃのはずかしいところが!!」 恥ずかしいんだったらなくなっていいんじゃないでしょうか。 ちなみに顔は厨房の俺の後ろで調理のさまを見ている。 これがどう怖いのかは知らないが、ゆっくりは精神攻撃でおいしくなる性質がある。 というわけだ。 次に足を切り落とす。 ちなみに今回は出来上がりのものの関係上、輪切り。 「おにーさんなんでれみりゃのあしきるの!しつじのくせに!」 本当のレミリアがこう言っているなら 「俺は小悪魔どころか、悪魔ですから。」と言っていることだろう。 まあ、これはそれによく似た饅頭なので関係ない。 とりあえず、あとはいったん放置して、サラダを完成させる。 足の輪切り投入。 そしてちぇん油をかける。 はい、付け合わせの「れみりゃとちぇんの仲良しサラダ」(一人当たり456kcal)出来上がり。 そしてメインの続きだ。 ああ、れみりゃはいちいちうるさいのでボンレスハムのひもで縛っておいた。 全部みじん切り。 単純に思えるが、別々の体パーツでも同じ大きさにしておかなければいけない。 切った後の肉まん部分を取り出す。 そしてマッシュポテトとその肉まん部分を混ぜてポテトサラダみたいにする。 「さあ、ゆっくり意識失ってね」 れみりゃの頭をかっ捌いて、肉まん部分とポテトサラダみたいなのを入れ替える。 頭をボンレスハムのひもで閉じる。 そして蒸し焼きにして… 完成!「苦痛のぽてみりゃ蒸し焼きサラダ」(一人分792kcal)! 試食してみた。 「…まず。新メニューにはならんな」 今日の実験料理は忘れることにした。 某所で書いたコイキングの料理のやつを強引に改変してみたらこれだった。 もともとそれ自体がやっつけだったんで、さらにやっつけ度増し。 すんません。他のハイレベルなSS書きさんのSSを見てすっきりしてください。
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※性的な表現が含まれます。そういった表現が苦手な方はブラウザの「戻る」をクリック ※ゆっくりの描写が少なめです ※特徴的な虐待お姉さんが出ます この娼館に来る胴付きのゆっくりふらんやゆっくりれみりゃは変態の慰み物になるのがオチだった。 「しね、しねぇえ!!」 そう叫ぶふらんが娼館の裏口から中に運ばれる。今朝、荘園の罠にかかっていたものだ。 この娼館に来る胴付きのゆっくりふらんやゆっくりれみりゃは変態の慰み物になるのがオチだった。 身包みを剥がされ、秘部に切れ目を入れられ女性器の代用品となる。 中には着衣のまま行為にいたる者や娘の洋服を持ち出し着せる者、 泣き叫ぶのが良いと毎回初めてのを買う者や情婦は淫乱でなければいけないと慣れたのを買う者、 秘部ではなく肛門と似た場所に穴を開け行為に至る者や性行為の際に酷く相手を痛めつける者、 ふらんに男装をさせベルトのついた張り型を股間に付け、自分の肛門に挿入させるといった者まで。 変態性欲の捌け口となっていた。 毎回、行為に使用する為の部屋を掃除する侍女は嫌悪と侮蔑を込め『精液の便所』と嘲笑った。 そこの侍女というのは領主のお屋敷に奉公に出されたが、 顔も田舎臭く屋敷の誰からも寵愛を受けず、何かこれと言う特技もない娘たちだ。 娼館の女主人は領主の娘の裏の顔、女主人はそういった娘たちばかり娼館に集める。 その方が男女の問題は起こりにくい。口説き落としてたくさんのお金を払いそんな侍女と宣教師の体位で及ぶぐらいなら、 娼館で形の良いれみりゃを買い。様々な体位を楽しむ方が得だと思わせる。 買う側としても女に比べ、れみりゃ、ふらんは都合が良い。 自分が身分を隠さなければ娼館に訪れる事のできない立場であっても、相手をするれみりゃはその人の位を知らない。 知っても忘れる。忘れなければ身請けすれば良い娼館に多めに金を払えば良いだけだ。 逆に1匹のふらんに入れ込む者もいる。2度3度交われば相性もわかる。良いと思ったのならば、これもまた身請けすれば良い。 身分の高い者からすればこれっぽっちの金、身分の低い者からしても届かない額ではない。 ふらんとれみりゃにしても別段、悪い話ではない。 ここにいれば食事も睡眠も子育ても楽ができる。昼、侍女たちが食事を用意する音で目覚める。 泣き叫ぶゆっくりの声、親子、恋人は引き離され、食堂に入ってきたれみりゃやふらんに手渡される。 おかわりは自由、領主が荘園で人間向けに作っている食用ゆっくりの中でどうしてもできる粗悪品だ。 それでも病気を防ぐため、腐ったものや原因不明で死んだものは除外される。 品質のレベルは貧民層の子ども達がおやつと食べるレベルのもので、市場では一山いくらで売られているような物だ。 最初は殺してからお皿に持って出していたが、どうもそれでは食欲をそそらないらしく。最近では生きたまま出される。 「う~う~、おしょくじだど~」 大きな口を開け、ゆっくりれいむにがぶりと噛み付くれみりゃ。 「ゆぎゃぁああ、どうじでぇー!!」 一口で食べられるのは丸々と育ったれいむの一部だけ、だかられいむもすぐには死ぬ事がない。 「あまあまおいしぃどぉ~、もっとたべるどぉ~、んあ~~」 また大きく口を開け、パクリと食べる。 「まりざぁ!!だずげぇ、ゆぎぃい!!まり、まりざぁあ!!」 助けを求めたまりさはどこにいるのか分からない、さっき籠に入れられていた時は確かに傍にいたが、 「れいぶぅ!!れ、ゆぎゃあぁあ!!!じにだぐない!もっどもっどゆっぐ、ゆっぐじじだぁあああ!!」 そのまりさがれみりゃに食べられているれいむの意中のものか、誰も分からない。 何故ならこんな悲鳴、食堂のどこからも上がっているからだ。それに人もれみりゃもふらんも食べ物が泣き叫んでも別段、何とも思わない。 食べれば、また食事をもらえる列に並ぶ。受け取ったら空いている席を探し、そこで食事をする。 配っているのはゆっくりに詳しい者だ。お代わり自由と言っても形が崩れれば商品価値が下がる。 太っているものには機嫌を損なわせないように自重させ、痩せているものには納得させ食事をとらせた。 食事が済めば身支度が始まる。夕方までに済ませなければ開館時間が来てしまう、 侍女達は忙しそうに準備をずる。まずはれみりゃやふらん達の服を脱がし、温かい濡れタオルで丁寧に身体を拭く。 その時に秘部の穴が無くなっていないか確認する。再生されていればその個体は今日の営業に出せない。 そして、いつもの服に着替えさせる。それまでは寝間着にようなものを着せられていたが、やっと自分たちの服を着せられれみりゃ達は大喜びである。 服には番号が書かれたバッヂが付けられている。緑の6番や赤の3番など、 色は娼婦としてのランク、番号は客が注文する際にわかりやすいように付けられている。 試しに緑の6番、緑はまだ生娘、一度も男性器を受け入れた事のない個体、その6番目のれみりゃだ。 もし、今夜、このれみりゃに機会があればこのバッヂの色はすぐに変わるだろう。 経験済みの個体は赤いバッヂになる。番号はそのまま引き継ぎなので赤の6番になっているだろう。 準備が終われば、れみりゃ達は大広間に通される。そこには玩具やクッキー、紅茶などが用意されており、 れみりゃ達はそこで客に買われるまでの時間を過ごす。 応接間の周りにはいくつも小さな個室があり、応接間の壁にあけられた覗き窓を通して、客は自分の夜の相手を選ぶ。 入館料さえ払えば、その個室にいくらいてもいい。酒は出していないが軽食と紅茶、珈琲程度なら用意されている。 中には一晩中、れみりゃ達の遊ぶ姿だけを見て帰る者もいる。飲み食いする代金と入館料を合わせれば、 何も頼まずにれみりゃをほんの短時間だけ買い、一度出してしまうとそそくさと帰ってしまう客に比べればよっぽど利益になる。 侍女たちは裏でれみりゃ達を抱かない彼らを『金づる紳士』なんて酷い呼び方をする。 たまに一晩買うが、抱かずにクッキーやケーキなどふらんにたんまり御馳走するだけで満足し帰る客もいる。 侍女に言わせれば、そういう客は金づる紳士の極みなのだろう。 客が注文すると係りが応接間に入り、指定された番号のれみりゃを部屋から連れ出す。 中にはぐずるのもいるが、言いくるめたり、玩具を持って行っていいと言うとすぐに笑顔になり部屋を後にする。 客に確認を終えると、れみりゃは部屋で客が風呂からあがるのを待つ。娼館の2階と3階が個室になっている。部屋はさほど広くない。 無論、多く金を払えば4階にある。都会のホテルのような個室も取れるが、そういうのを注文するのは個室から覗いている客ではなく、 2階から吹き抜けになっている大広間を見下ろすようにれみりゃやふらんを見定めている上等な客たちだ。 1階が風呂になっていて、れみりゃやふらんを買った客はそこで身体の垢を落とす。 前にふらんと一緒に風呂に入りたいと申し出た客がいたが、水気に弱いゆっくりを風呂に同伴させる事は出来ないと断る。 もし、殺してしまった場合、それ相応の額を要求され、娼館への出入りが禁じられてしまう。 野良のれみりゃやふらんを殺す分には誰からも咎められないが、商品を壊せば咎められるのは当たり前である。 風呂から上がると、バスローブに着替え、侍女から避妊具と部屋の鍵を渡される。 別にれみりゃやふらんが人間の精液で妊娠するわけではない。避妊具は疑似女性器の清掃を簡単にするためと他のお客への感染症予防だ。 男性器がれみりゃに挿入される。最初は身を裂くほどの痛みだ。だが、死に至るほどではない。 「いっ!だっ!いっ!」 胸に付いている緑の6番のバッヂを揺らし、れみりゃが泣きじゃくる。 自分の中に男性器が徐々に入ってくる。その度に痛みが弾ける。れみりゃは手で涙をぬぐい、必死に耐える。 れみりゃも自分がそういう事をされるのは分かっている。ここに来てその日に何をされるかは説明された。 目の前で男と交わるれみりゃやふらんを何匹も見てきた。この痛みも友人のれみりゃから聞いている。 男も優しく。痛いと言えば挿入を止め、我慢できるようになったら慣らすように入れていく。 部屋に入ってから30分、まだれみりゃは男性器の全てを挿入されていない。8割は行った所で休憩していた。 「お、おにいさん、れみりゃがんばるどぉ~、ぜんぶいれてほしぃどぉ~」 ニコリとれみりゃは笑顔を作る。男は支えていたれみりゃの身体をゆっくりと下げていく。 「う゛う゛う゛う゛ぅ!!」 れみりゃは男性器を全て身体に受け入れる。そこからゆっくりと性交が始まる。 翌日、6番のバッヂは赤い物になっていた。友人のれみりゃが6番のれみりゃに話しかける。 「きのうはどうだったどぉ~?」 「いだかったけど、れみりゃ、がまんできたどぉ~」 「れみりゃはえらいどぉ~。さすがしょうかんのおじょうさまだどぉ~」 自分と同じ赤いバッヂになったれみりゃを19番のれみりゃも嬉しく思う。 しばらくして、6番のれみりゃが痛みもなく男生気を受け入れられるようになった頃、 食事の前に娼館の女主人からお話があった。新入りの紹介だ。 女主人の喋り方は丁寧で「~かしら」「~だわ」なんてゆっくりありすみたいだとれみりゃは思いながら聞いている。 1匹のふらんがみんなに紹介される。顔の形がよく、少し小柄なゆっくりふらん。 もう、いつもの服に着替えていてバッヂは緑の31番をつけている。 ふらんはれみりゃに比べて口数が多い方ではない。「うー・・・よろしくしてね」なんて短い挨拶を済ませ、みんなの食事に混ざった。 6番のれみりゃが先輩風を吹かし、ふらんに食事のもらい方を教えてやる。 「あのおねーさんのところでもらうんだどぉ~、ちゃんとならべないこはゆっくりできないんだどぉ~」 「・・・しってるるよ。いちいち、いわなくてもわかるよ。しね」 「じゃあ、いっしょにならぶどぉ~」 6番のれみりゃは31番のふらんの手を取り食事を貰う列に並ぶ。 その4日後の夜にふらんのバッヂは赤くなるが、それを見ずに6番のれみりゃは娼館からいなくなってしまう。 さみしそうにするふらんを19番のれみりゃが慰める。 「あのこはべつのおうちでしあわせになってるんだどぉ~。ふらんがかなしんでちゃゆっくりできないどぉ~」 「・・・きゅうにいなくなるな。しねっ、しねっ!」 誰かに買われたのか?いや、客が無理をさせすぎたのだ。 たまにいるのだ。マナーのない客が、一晩買うだけの金しか払わずに一生を買った気分になるのが。 叩く程度なら問題ない。2日ほど休ませればまた元気に仕事が始められる。 しかし、腕を千切られ、足に折り目をいくつも付けられ、首を180度曲げられ、右目を潰されていてはもう使い物にならない。 客が、れみりゃは寝てしまったと受付に部屋の鍵だけ返しに来た時、女主人が呼び止めれみりゃが途中で寝てしまったお詫びに、 少しばかりお金を返金するため待って欲しいと言わなければ、その男は娼館を出てしまう所だった。 急いで侍女が部屋に行き、確認すると、れみりゃはかろうじて生きている状態だった。 女主人は侮蔑する所か感心した。商品を壊しておきながら金まで貰っていくなんて、 しかし、今回はその顔の皮の厚さに助けられた。男はすぐに衛兵に連行されていく。 初めての客だ。この娼館が領主の娘がやっているなんて知っていれば、こんな事をしなかったかもしれない。 何にしても終わったことだ。れみりゃやふらんを動揺させない為、6番のれみりゃは買われていった事になった。 そして、6番のバッヂが空く。また緑の6番をつけ、みんなの前で紹介されれるみりゃかふらんがいるだろう。 それまでバッヂは女主人の机の中にしまわれる。 女主人は自分の部屋で紅茶を楽しむ。客に出しているような安い物ではない。 少し冷まし、甘くした紅茶を皿に入れ、自分の膝に座っているれみりゃに少しずつ飲ませる。 まだ曲げられたが痛むのでコルセットは欠かせない。コルセットに綺麗な白いハンカチーフが差し込まれまるで前掛けのようになっている。 ハンカチーフを琥珀色に染めながらもれみりゃは紅茶を飲む。 腕には包帯が巻かれ千切れた先が見えないようになっている。足はもう随分回復し、歩けるようになったが、歩みはぎこちない。 紅茶を飲み終えると、必死に残った左手を伸ばし、クッキーを取ろうとするが、右目をなくしているため、 遠近感がつかめず、どうも空振りをする。女主人はその手を優しく握り、そっとクッキーの所まで持って行ってやる。 クッキーを掴めたれみりゃは満足そうに「うー」と笑い、クッキーをかじる。 もう恐怖でほとんどの言葉は飛んでしまった。今は赤ちゃんのように「うー」などと鳴くだけだ。 「おー、うあー」 クッキーが美味しいのか、ニッコリ笑う。 「うー、うー」 今度は紅茶が欲しいのか、左手で紅茶のカップを指差す。 「品のない男にやられた割に可愛くなったわ。あなたのような子なら男の相手なんてさせないのに。可愛いれみりゃ」 女主人はそう微笑むと、紅茶をお皿に移す。 娼館に運ばれてくるのは荘園で栽培しているゆっくりを食べようとやってきて罠にかかったふらんやれみりゃだ。 中には罠の中で暴れ、肢体のどこかが千切れたり、顔に酷い傷を負ったりするものが出てくる。 娼館の地下にはそういった傷ついた。いや、女主人の言葉を借りるなら「可愛い」れみりゃやふらんの楽園がある。 食事は上で働いているものと比べればよっぽど良い物を食べ、労働もない。 ただ欠損した身体を女主人の前に晒しているだけで生きていられる。腕が千切れれば優しくされ、目が見えなければ優しくされ、 楽園が終わる事はない。その楽園に悲しい事があるとすれば2つ、妊娠し女主人の手術や胎教、食事制限を受けても正常な赤ちゃんが生まれてしまった場合、 その赤ちゃんは少し痛い思いをして可愛くなってもらう事、あとは寿命が尽きて死ぬ事。その2つだけである。 この娼館に来る胴付きのゆっくりふらんやゆっくりれみりゃは変態の慰み物になるのがオチだった。 by118
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注意↓ パロ いじめてない 『全選手入場!! 子猫殺しは生きていた!! 更なる研鑚を積み饅頭凶器が甦った!!! ゆ神!! だぜまりさだァ――――!!! 総合ゆっくり技はすでに我々が完成している!! 日本ゆん法ゆっくりちぇんだァ――――!!! 組み付きしだい犯しまくってやる!! 魔法の森代表 レイパーありすだァッ!!! 素手の殴り合いなら我々の歴史がものを言う!! 体付きのゆっくり ゆっくりふらん!!! 真の護身を知らしめたい!! ゆー林寺ゆん法 ゆっくりみょんだァ!!! ゆっくりさせるのは3階級制覇だがゆっくりするなら全階級オレのものだ!! 野原の紫饅 ゆっくりぱちゅりー!!! 打撃対策は完璧だ!! 全日本ゆー道 ゆっかりん!!!! 全ゆっくり技のベスト・ディフェンスは私の中にある!! ゆスリングの神様が来たッ ゆっくりめーりん!!! タイ饅なら絶対に敗けん!! 暴走族のケンカ見せたる 特攻隊長 ゲスまりさだ!!! バーリ・トゥード(なんでもあり)ならこいつが怖い!! 妖怪の山のピュア・饅頭 ゆっくりもみじだ!!! 魔法の森海兵隊から炎の虎が上陸だ!! ゆコンドー おれまりさ!!! ルールの無いゆっくりがしたいから畑荒らしになったのだ!! プロのゆっくりを見せてやる!! 害獣れいむ!!! めい土の土産にベルトとはよく言ったもの!! 達人の奥義が今 実戦でゆっくりする!! 少女臭柔術 ゆっくりババアだ―――!!! 世界ヘヴィ級ゆっくりこそが地上最強の代名詞だ!! まさかこの饅頭がきてくれるとはッッ くいーんありす!!! ゆっくりしたいからここまできたッ キャリア一切不明!!!! チル裏のピット(ケンカ)ファイター うでまりさだ!!! オレたちは立ち技最強ではないゆっくりで最強なのだ!! 御存知ゆエタイ 体付きれいむ!! 信仰の本場は今や守屋神社にある!! オレを驚かせる奴はいないのか!! ゆっくりさなえだ!!! デカァァァァァいッ説明不要!! 2m40!!! 310kg!!! ゆっくりれてぃだ!!! ゆー術は実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦ゆー術!! 本家博霊神社からゆっくりれいむの登場だ!!! ベルトはオレのもの 邪魔するやつは思いきり殴り思いきり蹴るだけ!! キック・ゆクシング統一王者 体付きまりさ 自分を試しに人里へきたッ!! ゆンボ全妖怪の山チャンプ 体付ききめぇ丸!!! ゆのぎ流に更なる磨きをかけ ”揚げ饅”ゆっくりおりんが帰ってきた!!! 今の自分に(本当に)死角はないッッ!! シゅート・ゆスラー後頭部にまりさの顔があるれいむ!!! 中国四千年の拳技が今ベールを脱ぐ!! 香港から 騎馬めーりん(すぃー無し)だ!!! ファンの前でならオレはいつでも全盛期だ!! 燃える闘魂 ゆっくりもこう 本名で登場だ!!! 群れの統治はどーしたッ ゆっくりの炎 未だ消えずッ!! ゆっくりさせるもゆっくりさせないも思いのまま!! ドスまりさだ!!! 特に理由はないッ 姫様が働きたくないのは当たりまえ!! えーりんにはないしょだ!!! 蓬莱ニート! テルヨフがきてくれた―――!!! 暗黒街で磨いた実戦ゆラテ!! ゆんゆん会のデンジャラス・ねこさん ゆっくりちぇんだ!!! 実戦だったらこの人を外せない!! 超A級ゆっくり 胴体無しれみりゃだ!!! 超一流ゆスラーの超一流のゆっくりだ!! 生で拝んでゆっくりしやがれッ 幻想郷の鋼鉄饅!! アストロン・れいむ!!! 武術ゆラテはこの男が完成させた!! ゆっくり界の切り札!! ゆラディまりさだ!!! 若き王者が帰ってきたッ どこへ行っていたンだッ チャンピオンッッ 俺達は君を待っていたッッッ 虐待お兄さんの登場だ――――――――ッ』 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「どぼじでおにいざんがでるのぉぉぉ?!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 ゆっくりは(ほとんど)死んだ。スイーツ。
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注意 この話はfuku1394.txt「大会に行こう! そして、それから…」と関係があります 俺設定が大量にでてきます 虐待は、ほとんどありません 若干の性的表現が含まれます お兄さんが主人公です 今回はIFストーリーです ふらんと暮らすようになって一年と三ヶ月が経った。 ふらんは今でも害ゆっくりの駆除の仕事をしているが、最近では巨大なゆっくりが出てきて大変らしい。 まあ、巨大種についてはその内に効率の良い狩り方が確立されるだろう。 ……チッ、またでかい奴か。 正直に言って私はこのでかいやつらが害ゆっくりの中でも、特にきらいだ。 理由はいくつかあるが何よりも、くじょがめんどうだ。それに、 「ゆぅっくりしていってねぇ!!」 この、他のゆっくりと比べておそく、低く、地面をゆるがすような声がかんにさわる。 「ここで何をしている?」 「ゆゆぅ?ここはまりさのみつけたゆっくりプレイスだよぉ。」 「そうか、なら死ね。」 「ゆゆぅ!たとえフランでもまりさにかてるとおもってるのぉ?ばかなのぉ?」 ……天罰決定! いかに巨大種といえど、しょせんは一ぴき、 まずは手刀で攻撃する 「ゆぅ!なんできれるのぉ!」 こいつらの皮はゆっくりにしてはかたいので、『ふつうの』ほ食種ではそうそう傷つけられない。 だが、私にとっては問だいにならない。 「まだまだいくよう!」 右目にぬき手をあびせる 「ゆ!ゆぐああああああああ」 手にアンコが付いたのでなめる 「うーん、ふつう」 「よ、よぐもやっだなあぁ!」 デブが体当たりをしてくる、が、当たるわけが無い。 そのままのいきおいで顔面から着地した。 「ゆぼおおお!」 このスキに一旦高くとびあがる、とどめをさすためだ。 「ゆぅ、フランがいない!どこいったぁ!」 体を起こしたデブが下でさわいでる。お前の真上だよ。 「ふふん!さてはにげたな?」 莫迦か?どうしてそうなるんだ? さっさと終わらせるために急こう下して、体当たりを食らわす。 「ゆべぇ!」 私がとつ入したあなと、だっ出したあなからせいだいにアンコをふき出すデブ。 「ゆべべべおおがががえ……うぺ……」 なんともきたないだんまつまを残してデブは死んだ。 「二度と会うことも無いだろう…」 おなかもすいたしそろそろ帰ろう。 たしか今日は外食だって言ってたっけ。 「うーん、ここにするかな、いや、それともこっちに…」 俺は夕飯をどこで食べようかと考えチラシを読んでいる…そこへ カランカラン 「ただいまー」 「おかえり」 ふらんが帰ってきた。 「だんな、夕食はどこにする?」 「ん?ふらんはどこがいい?」 「私は、マウンテンにいきたいなぁ」 「マウンテンはこの前行ったから他のところにしないか?そういえば、何であそこの店長はいつもマスクしてるんだろ?」 「マスク?何を言ってるんですか?それに、そんなこと私に聞かれても…」 「それもそうだな。…お、このゆ民って店はどうだ」 「どんなお店?」 「ちょっと前に出来たお店で、とても評判のお店らしい。ここにするか?」 「うん、そのお店に行こう」 俺達はゆ民で食事をして帰ってきた。 ゆ民の食事はおいしく、値段も親切だった。 これなら評判になるのは当然だ。 「おいしかったね、だんな」 「ああ、また行こうな」 「さて、おいしいもの食べたし…」 「ん?まさか…」 「食後の運動といきますか」 「やっぱりか」 「それにしても、お前本当に好きだなあ」 「ん…それは……あっ……だんなもでしょう……」 それにしてもあれだけ食べたのに一戦したらお腹が空いてしまった。 そうだ、ふらんを食べよう。 「ん…あ…だんな…だんな………ひあっ!?」 おお、締まった。 「うう…急にちぎらないでよう…」 「ああ、悪い。腹が減ってな」 そのまま千切った左手を食べる。 「だんな……私……おいしくないでしょ……」 「……」 「ふつうの子にくらべたら……私なんてああっ…」 食べ終えたのでもういちど千切った。 「もう、だんなったら……」 結局ふらんを食べながら行為を続けた…… 「ねえ、だんな……」 「どうした?」 「私ね……子どもがほしいの……」 「……よし、明日加工場で買ってきてやる」 「違うの……私、こどもをうみたいの……」 「……相手は誰だ?れみりゃか?フランか?」 もちろん他の誰かにふらんを渡すつもりは無い。 「もう!私がだんな以外とするわけないでしょ!」 「……ってことは……相手は……俺…?」 「うん」 「いや……しかし……人間とゆっくりの間に子供なんて……」 「う…う…でも……ヒグ……わたし……」 「あー、わかったから泣くな。なんとかならないか調べてみるよ」 「…ヒグ……うん…ありがと…だんな……」 こういったことは、あの人に聞くのが一番手っ取り早そうだ。 ………と、いうわけなんです」 うわ、なんか汚いものを見るような目で見られてる気がする。 「……ふう、最近そう言う相談が多いんですよ」 ホントかよ? 「結論から言うと方法はあります」 「本当ですか!」 思わず語気を荒げてしまう 「はい、近頃開発に成功したこのYエキスを使えば可能です」 「Yっていうのはやごk「ゆっくりです」 「……で、そのYエキスを使えば本当にできるんですね?」 「もちろんです。しかも妊娠確率はほぼ100%」 「おお、すごい」 「これは元々捕食種の量産のために開発された薬なんです」 「そうなんですか」 「あなたの所は確かフランでしたね」 「はい、そうです」 「それでは、こちらになります」 そう言ってビンを一本俺に渡した。 「ありがとうございます。えーとお値段は…」 「これぐらいです」 「これぐらいですか」 結構安い値段だ、俺は料金を払って家路を急いだ。 ………と、いうわけだ。喜べ、ふらん」 「本当!だんな!それじゃあ、さっそく…」 「ああ!いつでも来い!」 翌朝…… 「えへへ~だんな~」 ふらんがニコニコしながら扉で体を隠しながらこちらをみている。 その態度じゃバレバレだ。 「あのね……できちゃった//////」 そういって膨らんだお腹を見せてくる。 「おお、おめでとう」 「家族がふえるよ!」 「やったねふらん!」 ゆっくりの妊娠から出産までは早い。恐らく今日中には産まれるだろう。 「よし、今日は仕事を休んで俺もいっしょにいるよ」 「うん!ありがとう、だんな」 そして、出産のとき…… 「あ…だんな…いたい…いたい…」 「がんばれ!ふらん」 「あ…あ…うまれる!」 ポンッ まるでそんな音がしたかと思うとふらんは恍惚の表情を浮かべていた。 無事産まれたようである。そうだ、子供の方は……!! 「う~♪う~♪」 空気が凍るのを感じた… 「ど…どうして私とだんなの子どもがれみりゃなの!う…!」 「どうした!?」 「まだ…うまれるみたい……」 結局ふらんは三頭の子供を産んだが、その総てがれみりゃだった…… 「なんで…どうして…」 「ふらん…今日は…もう寝よう…」 「………うん」 次の朝 「……ふらん…本当に大丈夫か?」 「うん、大丈夫。一ばんねたらスッキリしたよ」 ウソだ。でもだんなは今日、大事な里のかいごうがあるんだ、 私のせいで休ませるわけにはいかない。 「…それじゃあ、いってくる……できるだけ早く帰ってくる」 「うん、いってらっしゃい」 本当は行かないでほしい。でも、そんなわがままをいえるわけが無い。 ……ああ、なんだかねむくなってきた… そういえば、きのう…よく……ねむれ………なかった……な……… ……ハッ! いけない、ついウトウトしちゃった。 そうだ、あいつらにエサをやらないと。 そう思いリビングに入ると、しんじられないこうけいが目に入った。 「なに…これ…」 へやはメチャメチャにあらされていた。 ゆうしょうトロフィーはたおされ、れいぞうこの中みはゆかにぶちまけられていた。 「「「う~♪う~♪」」」 この声は、まさか 「あ、ま~ま~、れみりゃがんばっだどぉ~」 豚が一ぴき、やぶれたしゃしんをふみながらこっちにきた。 …!あのしゃしんは私がここにきて一年のきねんしゃしんじゃないか! 「う~♪ま~ま~、いいこいいこして~♪」 どこでおぼえたんだ、そんなことば 「…これをやったのはお前らか?」 「う~?そうだどぉ~」 ……ブチ 私の中で何かが切れた。 「…おい、ちょっとこい」 「う~♪すぐいくどぉ~」 気持ち悪い笑みでよってくる豚の顔面めがけて… こんしんの… 拳を… ふりおろす! 「ぷぎゃ!」 顔にきたないしると皮と肉へんがとんできた。 そこで私のいしきはとだえた。 俺が会合から帰るとリビングが酷い有様になっていた。 「フ……フ…フ…」 ?ふらんか? 声のする方に行ってみよう…ってうわ! 足元に子れみりゃの頭の無い死体が転がっていた。 ……!まさか! 声のした場所ではふらんが笑っていた。 「フフフフフフフフフ」 その足元には子れみりゃの死体が二つ。 「ふらん、これはいったい?」 俺は恐る恐る尋ねた。いや、何が起こったかの大体の想像はついている。 「あ、だんな、フフフフフフフフフフ……」 「ふらん、まさか…」 「だんな、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」 「ふ、ふらん?」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」 ふらんは……壊れてしまった。 その後ふらんが治ることはなく、ベッドの上で壁を見つめ、 ごめんなさいを繰り返したかと思えば、急に笑いだす、 急に笑いだしたかと思えば、ごめんなさいを繰り返す。 そんな日々はふらんが死ぬまで続いた。 一方永遠亭では…… 「あ」 「どうしたんですか?師匠」 「ちょっとてゐ呼んできて」 「また、いたずらですか?」 「ええ、薬のラベルが張り替えられてたわ」 あとがき 例によって酔ったいk(ry 今回はIFの話なんで、続きを書くにしてもこの話の中での出来事は無かったことになります。 マウンテンの店長のマスクの話ですが、名古屋にある喫茶マウンテンの店長が 年中マスクを着けていることに基づくネタです。 久しぶりに行きたいな、マウンテン。 SSを書くに当たって、自分にインスピレーションを与えてくださった 他のSSの作者様に感謝の意を表したいと思います。 ゆっくりふらんは改造ゆっくりである。 ゆっくりふらんを改造したのは永遠亭に住む八意永琳である。 ゆっくりふらんが無邪気に笑う姿はもう見られない。 このSSに感想を付ける