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204 :1/7:2005/05/25(水) 17 44 17 ID ??? 「ああ、いたいた。琴南さーん」 ピンクのツナギを来た長い黒髪の後ろ姿を見つけて、声をかける。 「はい…えーと確か敦賀さんの…」 「社です。マネージャーの」 覚えててくれたんだ、良かった。 「えっとですね、実は琴南さんにお願いがあって」 「はあ。何か?」 「えー、非常に言いにくいんだけど」 周りを気にして、ちょっと声を潜めて言う。 「携帯番号、教えてもらえないかな?」 「…はあ?」 ☆☆☆ それは、数日前の夜のこと。 「あれ、キョーコちゃん携帯なってるよ」 ドラマ撮影の休憩時間。 熱心に台本のチェックをするキョーコちゃんの隣りに置いたバッグが震えている。 「あ、すみません社さん」 熱中してて気が付かなかったらしく、わたわたと携帯を取り出すキョーコちゃん。 彼女のこーゆー動きって、コミカルってゆーか、見てて飽きないんだよねぇ。 「こんな時間に…事務所からかな」 あわてて開いた画面。 見るともなしに、着信名が見えてしまった。 『バカ』 見るなり、一瞬ものすごく不機嫌な顔をすると、そのまま携帯を閉じた。 「あれ、出なくていいの?」 「いいんです」 笑顔、というより苦笑を浮かべながら答えるキョーコちゃん。 「…『バカ』って、もしかしてあの『バカ』?」 ちょうど後ろに立っていて、同じく着信名を見たらしい蓮が ささやくように言う。 ヤバイ、心なしか気温が下がってきたような気が…。 「…あの『バカ』です」 ため息をつきながらキョーコちゃんが答える。 「この前、麻生さんから電話があって。 私の携帯番号バレちゃったみたいだっておっしゃって、もしかしたら 掛かるかもしれないからって、あの『バカ』の番号教えてくれたんです」 あの『バカ』って…例の不破ってヤツのことだよね。 麻生さんって、親切だなあ。 「それで登録しといて、掛かってきたら無視しろと」 「それが…」 …? 「登録しなかったの?」 「ハイ」 なんでまた…。 「だって、モー子さんの携帯の番号も、敦賀さんのも社さんのも 入ってるんですよ? そんな大事な携帯にあの『バカ』の番号入れるの、イヤだったんです。 それに、麻生さんはああ言ったけど まさかあの『バカ』が私に電話掛けてくるとも思えなかったし」 蓮が、無言で微妙な表情をしている。 あいかわらずの彼女の警戒心のなさに気温さげつつも、あまりにも 彼女らしいその理由がかわいくて怒れない、て感じだな。 それとも「大事な」アドレスの中にちゃんと自分の名前が含まれてるのが ちょっと嬉しかったんだろーか?(クス …いや、問題はそこじゃなく。 「でも掛かって来た、と」 「ハイ」 「まさか、出ちゃったの?」 「ハイ」 あちゃー。 「だめだよー、キョーコちゃん、若い女のコが知らない番号に出たりしちゃ」 「だって、事務所の誰かからの緊急連絡かもしれないじゃないですかー。 …そしたらあの『バカ』の声で。すぐブチ切って、速攻登録しました」 なるほどねー。 「…声聞いただけで、すぐ解った?」 蓮が訊ねる。 「忘れもしません。あんな『バカ』な声っ」 蓮の様子に気が付かないのか、プリプリと答えるキョーコちゃん。 あ、や、ヤバイよその返答は…。 案の定、また気温がじわっと冷えてきた。まままマズイ。 「きょ、キョーコちゃん、そーゆー時はね」 あわててキョーコちゃんの携帯を手に取る。 「着信拒否機能ってゆーのがあってね、電話帳でー」 ポチポチと電話帳から『バカ』の項目を呼び出し、着信拒否の設定をしてやる。 「あ、すみませ…」 「…や、社さん、手袋っっ」 一緒に携帯を覗き込んだキョーコちゃんの声にかぶって、 蓮のあわてた声がする…え…あああ!? …パチン。 突然、携帯の画面がブラックアウトした…。 ☆☆☆ 「…というわけで」 説明を終え、事務所から預かった新しい携帯を琴南さんに差し出す。 もちろん手袋してますよ。ハイ、2度と失敗出来ません。あーあ。 「手袋をするの忘れて、携帯をクラッシュさせ キョーコちゃんを泣かせてしまった責任を取って、 彼女の「大事な」アドレスを集めてまわっている訳です」 「…はあ…災難でしたね…」 最初カナリ怪訝な顔をしていた琴南さんも、どうやら解ってくれたらしい。 あー良かった。 「でもさすがに仕事関係の番号だけしか無理なんだよねー。 個人的な友達とか、さすがに知らないし…」 「あ、大丈夫ですよ」 ため息をつく俺に携帯を返しながら、彼女が微笑んだ。 210 :7/7:2005/05/25(水) 17 53 09 ID ??? 「あの子、携帯と別にちゃんとアドレス帳持ち歩いてるから」 「アドレス帳?」 「ええ、ピンクの可愛いやつ。夢だったんですって」 えええー。 「てことは俺…ムダ骨?」 がっくりと肩を落とす。 「いや、ムダってことはないですよ。むしろあの子感激すると思うわ、たぶん」 「…ホントに?」 「ええ。他人に親切にしてもらうの、ものすっごく嬉しいみたいだから」 くすくすと笑いながら、琴南さん。 「…自分はかなりのお節介やきのクセして、ね」 そっかー。そうかもなー。なんとなく納得。 「それより、」 何か思い付いたらしく、悪戯っぽい笑顔を浮かべて、彼女が言った。 「ツータッチダイヤル登録しといてあげたほうがいいんじゃないですか? …敦賀さんの番号」
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製作者 ろーそく 出場大会 学園編 設定 最近、生徒たちの中で1つの噂が流れている。 『調停委員には2つの直轄暗部が存在してる』と。 どこから漏れたのかわからないが、今や学園内の話の種となっている―――。 ・・・・・ 2つの暗部の名は『菩提会(ぼだいかい)』と『氷刃会(ひょうじんかい)』。 『菩提会』は比較的穏やかな勢力で、穏便な対処を取ることが多い。 一方、『氷刃会』は真逆の勢力。学園生活に混沌を望み、実力行使を基本理念としている。 元々、1つの組織として存在してきたが、過去に起きた『東西鼎立調停争乱』によって 分裂し、今に至る。そのため、この両勢力は交わることなく対立、存在。 多くの勢力圏争い、諜報行為が起き、時には戦闘が起こることも。 翔矢は、そんな菩提会の現リーダーであった。 正義感溢れる少年で、かなりのお節介焼き。 能力はお世辞にも強いと言えないが、暗部で鍛えた体力と持ち前の頭脳で様々な任務をこなしてきた。 そんな彼も、頭を悩ます時期がある。調停委員選挙期間だ。 毎年この時期になると、暗部の対立が激化を極める。 何故ならば、両勢力から調停委員候補が挙げられるからだ。 このどちらの勢力が当選を勝ち取るかで、今後の学園運営が大きく変わる。 もちろん、無所属派が勝ち上がることもある。 だが、どちらかの息が掛かった委員会に属していることが多く、真の無所属なんて滅多にでない。そんなこともあり、両勢力とも工作活動に尽力を尽くすのだ。 しかし、今年の選挙は簡単には行かなかった。 最も重要で、作戦立案の大本になるであろう情報が手に入れらないでいた。 氷刃会のリーダーが一体誰なのか、皆目見当がつかないのだ。 リーダーが特定できなければ、氷刃会包囲網を作り出すことはおろか、正確な勢力圏の特定もできないのだ。困り果てた翔矢は、1つの提案をする。 「俺が選挙に出る。そこで奴を特定し、倒す。奴は必ず出場する。幸い、氷刃会の戦闘スタイルや雰囲気は、大方判明している。特定することは可能だろう。 もし、奴が調停委員になってしまったら、俺達の会は愚か、この学園が無くなりかねない。 それこそ、調停争乱ほどの争いが起きてしまうかもしれない。過去の誤ちを繰り返さないためにも、選挙に出て、必ず奴を込める。それが、俺の役目だ。」 仲間の生徒たちは真っ先に止めに入った。 気持ちはわかるが、あなたが無理することはない。 選挙は甘いモノじゃない。 時には死人も出る、文字通り“戦挙”なんだ、と。 彼も自覚していた。自らの能力が特に秀でたものでないことぐらい。 しかしそれじゃあ。 『俺はなぜここにいる。』 『俺はなぜ会の長なんてやっている。』 『俺が長となって守りたかったものは何だ。』 返ってきた言葉はただひとつ。“笑顔”それだけだった。 決意は固まった。 翔矢は反対する仲間たちに一言、 「ペンは剣よりも強しって言葉、知ってるか? 俺には2つも“ペン”がある。頭脳としてのペン。そして能力としてのぺんだ。 剣を退かせるには、十分すぎるくらいだ。 だから、だからまあ! 安心してくれ! きっと奴を仕留めて来るよ!」 翔矢は鉛筆をギュッと握りしめ、選挙会場へと向かった。 名:神使 翔矢(しんじ しょうや) 年齢:17歳 所属学年:2年 部活:菩提会(暗部に属していることは他言無用なため、表面上は無所属となっている) 人物情報: ▷ペンの一部が体に触れることができれば、そのペンに付いているキャップを 自在に射出できる。同時に射出出来る数は5本まで。 キャップは、ほぼ一瞬で装着できる。 ▷キャップの可能射出速度は秒速10mから最高秒速10km。 秒速300mあたりから肉体を貫通し、1kmからは殆どのものを貫通する。 しかしキャップが耐え切れないために、固いものを貫通したものは使用不可になる。 可能射出射程はキャップの種類によって異なるが、10mから5km先まで飛んで行くものもある。 ▷ド田舎出身が原因かは分からないが、視力は5.0と相当なもの。 そのため、裸眼のままスナイパーライフルのようなスナイプが可能。 ▷鉛筆は、予備も合わせて合計10本。 キャップは、腰につけているウエストポーチに短距離用100個、中距離用70個、 長距離用30個。合計200個入っているが、どんなシチュエーションでも打ち出せるよう、体のあちこちに計30個の短距離用キャップを隠し持っている。 ▷普段は、三○鉛筆のHai-uni2Bと自ら加工した銀色キャップを使用している。 本人曰く、この組み合わせが一番しっくりするらしい。 ▷身体能力、戦況判断力ともに優れた力を持っているが、能力が能力なので、一般的な戦闘系能力には大きく劣る。また、全ての鉛筆が消失したり、キャップを消費してしまった場合、能力を使用しての戦闘は不可能になる。 補足
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題名に行きつくまでの流れを簡単に表現します。 「……お仕事が無いんです」 『町中周って全てにお断りを貰ったのを、一番近くで見てたから知ってるぜ』 「ついでに蓄えも尽きました」 『かれこれ一週間か……あんだけの金でもった方だろうさ』 「さらにこんな約束までしてしまいました」 『何故か相棒名義になっている借金の契約書の事か? 町外れに住んでる独り身の婆さんが、息子を都会の学校にやる為に作った借金を代わりに払わなきゃならねえんだ!?』 「だってあのままだったら息子さんも学校に行けなくなっちゃいますよ!?」 『相棒……脳味噌死んでんのか? 現在進行形で学校どころか明日の食費も無いお前が……どうすんだよ? 期限は三日後! お前が今すぐワリの良い仕事を見つけても返せる額でもねえ』 「うぐっ……ゴメンなさい、バクラさん。」 『こりゃあ……あれしかねえな』 と言う事で…… 『キャロとバクラが宝探し(≒盗掘)をするそうです』 「ここか……人が入った後なし。同業者に先を越されたって事もねえな」 桃色の髪に小柄な少女が睨みつけるのは、滞在する街から数十分ほど入った山の一角 地面から僅かに顔を覗かせる石造りのトンネル。 廃線になったなどの理由で埋められたものではないことが、壁面に輝く古代文字でわかる。 胸に輝くペンダントは千年リング、少女 キャロの体を動かしているのはソレに宿りし魂 バクラ。 盗賊王としての記憶が幾千と荒らした『墓』とこの場所が同じであると彼に告げている。 『確かに私の村の文字に似た……イエ、もっと古い文字だと思います。 でも街の人が誰でも知っているにこんな場所があるんですね?』 自分では絶対に出来ないだろう自分の笑みを見ながら、本来の意識であるキャロはバクラにのみ届く声で呟いた。 確かに今二人がいる場所は山に数十分入らなければ成らない場所だが、目に見えるところに道が通っている。 急遽のキャロがお節介で背負い込んだ借金をすぐさま返済する為に、このような場所の情報を集めれば街の者は誰もがここを告げた。 だが誰もここが特殊なものだと考えていたものは居ない。知りすぎた事実は価値を失い、陳腐に落ちるもの。 「地面に掘った跡なし……足跡は小さな獣? イタチか何かの巣にでもなってるのか?」 動物がすんでいると言う事はイコールで人が近寄っていないと言う事にもなる。 第一、 目の前に僅かに覗く空洞には流石にキャロの小さな体でも入れない。 だからこそ……バクラはキャロの僅かな荷物から長めのロープを取り出した。 それをキョトンとしているフリードの首に絞まらないように、だがとれない様に巻く。 「ほら行け、チビ竜!」 「キャッン!?」 『えぇ!?』 「フリード~行き止まりか、広い場所に出たら戻ってくるのよ?」 「キャウッ!」 「あとね! 縄が無くなったら引っ張るから、そうしたら戻ってくる! いい?」 キャロ、つまり正統な自分の主の説明にフリードは頷き、ズリズリと腹這いに成りながらトンネルへと入っていった。 その様を見送りハラハラするキャロに、バクラは縄を徐々に出すように告げてから、状況を説明する。 『風が出てるから行き止まりじゃねえのは間違いねえ。問題はその距離だ。 そこでチビ竜を潜らせて、埋まっちまっている部分をそのロープで測らせるわけよ。 もし俺たちの力で可能ならば、掘って進入って寸法さ。 OK、相棒?』 「あっはい! でも私とフリードじゃ掘るのに凄く時間が……」 そんな話をしていた時、穴倉から小さな白い物体 フリードが戻ってきた。 安堵してため息をつくキャロから体の支配権を譲り受け、バクラが先の彼女の疑問に答える。 「これなら充分掘れるな……見せてやるぜ! お前の魔法とやらにオレ様の闇の力を加えたスゴ技を!!」 『え?』 キャロの(勿論バクラの意思を宿す)体が手を突き出し、唱えるのは彼女が聴いた事の無い呪文。 召喚系の詠唱に似ているようだがソレが生み出す結果は全く想像できない。 地面に描かれるのはミッド式の魔法陣を見たことが無い文字 古代エジプト文字で飾りつけたもの。 『ヒッ!? これは……』 湧き上がるのは黒き闇、夜よりも尚濃い漆黒。腐臭に似た匂いは凍土のような冷たさ。 その中からカシャカシャと音を立てて現れるのは見事な甲冑の騎士。だが問題があった。 彼らには頭部と呼ばれるものが無い。ついでに鎧の中もガランドウ、ソレが三体。 立派な首なし騎士は三重奏で悲運な呻き声を漏らし、手に持っていた……スコップを動かし始めた。 「掘れ掘れ! 死霊ども!! もしかしたら天国に繋がってるかもしれねえぞ!?」 『「キュウ~」』 「ヒャーハッハ! 大成功だぜ、相棒! この前できたからやってみれば案の定! やっぱりお前の力は本物よ~っておいっ! 聴こえてるか、相棒!!」 盛り上がるバクラを尻目にキャロとフリードの主従は眼前のリアル怪談のお陰で気を失ってしまった。 前へ 目次へ 次へ
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舞ちゃんとはしゃいでいたちっさーが一人になった隙を見計らい、私は彼に声をかけた。 ちっさーに声をかけるまでに、りーちゃんには何をするのか計画を教えてある。 私としては、彼がどんなに無理な注文でも断りにくいだろう脅し文句を考えての誘いで完璧だ。 仮に断ったとしても、それならそれで次はどうしようか考えるまでだけど、その可能性はゼロに近い。 「何、愛理?」 「ん~とね、大したことじゃないんだけど。今度、りーちゃんと一緒に私のおうちにお泊りに来ない?」 「え、えぇ~お泊り? えぇと、何で僕も?」 予想通り、彼は最初に驚きをみせ、困惑した顔で頭を掻いている。 去年にあった三人で私のマンションで何があったかを思い出し、彼としてはそれを避けようとしているのかもしれない。 それ以外にも、女の子二人と泊まることに照れがあるのだろう。 さっきから顔は笑っているが、照れてしまってうまく言葉になっていない。 「何でって、同級生三人で集まって遊ぼうってだけじゃない。それとも夏休みの宿題を教えてあげようか?」 「宿題は教えてほしいけどさ~でも、まずくない?」 「まずいなら誘うわけないじゃない。平気だって~君は心配しないで泊まりに来ればいいの」 「う~ん、でもなぁ~今回は断っておくよ」 断ってきた彼は申し訳なさそうで、両手をあわせ拝むように「ごめん」と一言。 断られてもおかしくはない誘いなのは自分が重々承知なだけに、奥の手はもっている。 奥の手=脅し文句を、今回はなるべく使いたくはなかったのだが、こうなっては使用するのが手っ取り早い。 ちっさー、君には初めから断る権利などないのだよ。 「そう、じゃあまたにするね。これはお節介だけど、ちっさー、りーちゃんにはちゃんと謝るようにね」 「何かしたっけ?」 「君が犬で追いかけて泣かしただろ~あれ、まだ怒ってるよ」 「え、えぇ~マジぃ? でも、あれは番組なんだし、仕方ないって」 「はい、言い訳しない。泣いていたのは確かじゃん。しかもりーちゃんはまだ謝ってもらってないって言うし」 「謝ったと思ったのにな~わかった、りーちゃんにはちゃんと謝っておくよ」 ばつが悪そうそうな顔をして、再び頭を掻き始めるちっさーは叱られた仔犬のようだ。 こういう姿に私はちっさーが可愛いな、と思うのだけれど、そう言うと皆にSだねと言われるのでやめておこう。 自分ではそんなに意地悪なつもりはないのに、りーちゃんや学校の友達からはそう言われる。 少し世間の価値観と違うのかもしれないな、と寂しく思う。 「あっ、ちゃんと謝る機会にお泊り会は丁度いいじゃん。賛成~♪ では、そういうことで決定」 「ちょっと待ってよぉ。僕はまだいいとは言ってないじゃん。今すぐ謝ってくるよ」 「今からよりはお泊り会の方がいいと思うな。だって、時間はたっぷりあるんだから、いくらでも謝れるよ」 「うぅ~ん、わかった。行くよ」 第一段階完了。 しかし、ここで気を抜くのはまだ早い。 問題は彼が男の子である為、どこで寝るのか、ということだ。 さすがにそれには鈍感な彼でも気づいたようで、早速質問がきた。 「お泊りって夜はどこで寝るの? だって、僕は男の子だしまずいんじゃないかな」 「一緒の部屋でいいでしょ。うちのお母さんは”千聖ちゃん”だと思ってるんだし、一人だけ部屋が別だとおかしいじゃん」 そうなのだ、私の親はまず彼が男の子なのに℃-uteの活動をしているとは知らない。 男の子だとバレた場合、私のマネージャーに近い私の母からしたら、彼はまず℃-uteにはいられない。 母が事務所にチクりを入れると、他のメンバーの親も騒ぎたてるだろうことは簡単に予測がつく。 その後は、悲惨すぎて想像したくないので控えるけれど、どうやっても彼には泊まる時、別の部屋はまずない。 泊まるなら一緒の部屋でなければならない。 彼には無垢でありながら、色気のあるりーちゃんの誘惑を味わって苦悩してもらいたい。 ℃-ute最年少の舞ちゃんもあの歳にしてはやたらとつんく♂さんから『一番色気がある』といわれているが、 りーちゃんの色気は同じ女の私も感じるほどなのだ。 それを手を伸ばせば届く距離で、じっくりと感じてほしい。 「お母さんはそれでいいって言うの?」 「いいって言うよ。平気だって。ちっさーは紳士だから、私やりーちゃんに手を出したりはしないでしょ」 「う、うん。それはもちろんだよ。僕は二人にエッチなことはしないよ」 ちょっと焦ってる、顔から汗かいてるもん。 あは、ちっさーったら知らない間にエッチな想像力だけは逞しくなってるみたい。 この前よりもからかったら面白くなりそう。 えりかちゃんやみやと未遂事件はあったわけだし、少しずつエッチには耐性は出来ているのだろうな。 それでも、同じ歳のりーちゃんの色気から逃れられるかしら? ←前のページ 次のページ→
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EVERBLUE2 part47-114~116 114 :エバーブルー2(1):2009/09/07(月) 01 09 41 ID zVxkJSmw0 フォーエバーブルー2発売記念にエバーブルー2を再プレイしたので 投下します。 「2002年8月--- ダイダロス島の冒険から1年が経とうとしていた」 前作で故郷ダイダロス島を救って一流ダイバーとなった主人公レオは 今は亡き父が語っていたという石碑を求めカリブ海へ向かう。 が、嵐で遭難し、相棒のズッコを救出したはいいが 船もダイビングの装備もぼろぼろになって カリブのリゾート地、バレンティア島にたどり着いた。 沈没こそ免れたものの船を動かせず石碑の捜索どころではない二人の前に 地元の素人ダイバーのサークル、アミーゴスの一員である 活発そうな少女が現れる。 彼女は船や装備、じじい連れのレオを見て初心者と決め付け、 もう事故を起こさないようにダイビングを教えてやると言う。 どうやら相当なお節介焼きであるようだ。 少女エリスの勢いに押され実はベテランですと言い出せなかったのかどうか また地元に馴染めとのズッコの助言もあり、 レオはおとなしくエリスに付き合うことに… その後有名ダイバーであるレオを知るダイビング雑誌の記者との 出会いなどあるも人違いと思われ、あくまで初心者として アミーゴスに加入することになったレオは、浅瀬に沈んだフェリーから トロフィーを取ってくるという入団試験を軽くクリアして アミーゴスの一員に迎えられる。 115 :エバーブルー2(2):2009/09/07(月) 01 11 18 ID zVxkJSmw0 仲間になったことでエリス(の父親)の船を自由に使えるようになり、 地元のおばさん、魚マニア、薬マニアから果ては犬猫まで 様々な相手の依頼を受け海底や沈没した飛行機や豪華客船から サルベージしてきたアイテムを渡すなどして 船の修理代を稼いでいくことになった。 困っているリーダーのジョアンを助けたり、正体がばれたりしながら 仲間と楽しい日々を送るレオ。 そんな中で、彼らは最近島で幅を利かせだした悪徳サルベージ会社の シードラスと対立する。 漁場を荒らしたり世間知らずのお嬢様から大金をせしめようとするなどの 阿漕な商売をする彼らに対し獲物を先に横取りすることで対抗するレオたち。 するとシードラスはアミーゴスの仲間の貧しい少年トニーニョを 借金をたてに買収し、沈んだ豪華客船からサルベージした重要書類を 奪い取ってしまった。 現実の厳しさに落ち込むジョアンやもう一人のメンバーであるへリオも アミーゴスを去り、残ったのはレオとエリスのみとなる。 それと同時に、シードラスでレオのライバルとして活躍していた 腕利きのダイバー青年エレーナが突然解雇されてしまう。 どうやらあくどい重役にいいようにされているシードラス社長に同情する 彼が邪魔になったらしい。 フリーのダイバーとして働くようになったエレーナだが、病弱な妹が 倒れてしまい依頼をキャンセルせざるを得なくなったため、レオが 代わりに依頼を果たしたところ 感謝され件の書類の内容を教えてくれた。 書類にはかつて近海に沈んだ海賊船の場所についての情報が 記されているらしい。その所在に心当たりのあるエリスは海賊の子孫という 気難しい老人のもとへ赴く。海賊の遺した秘宝を悪用されたくない 老人の課題をクリアして信頼と情報を得たレオは 深海で海賊船を発見。船に閉じ込められそうになりながら 秘宝への「鍵」を手にするが、それはシードラスが置いていった 偽物であった。 更にエリスの船に細工されて火事が起こり、船が壊されてしまう。 116 :エバーブルー2(3):2009/09/07(月) 01 15 46 ID zVxkJSmw0 もはや打つ手はないのかと気落ちする二人の前に元アミーゴスの3人が 戻ってきた。彼らの助力でレオの船の修理は完了し、 かつてこの地で秘宝を発見したレオの父がその手掛かりとしたという 石碑を求め、一行は再び海に乗り出す。 石碑を発見し、刻印を解読してやっとのことで秘宝のある海底神殿に たどり着いたレオたちだが、秘宝は既にシードラスの潜水艦で 運び出されていた。 ところが、その潜水艦が沈没してしまった。 どうやら秘宝の不思議な力で海が荒れたためらしい。 乗員は全員無事であったが秘宝はまだ潜水艦の中にあり 海は荒れ続けている。 このままでは漁にも出られず、島民には死活問題だ。 状況を打開するため一行はシードラスのダイバーから 潜水艦の沈んだ位置を聞きだし、危険を犯して秘宝を回収する。 秘宝とは、美しくも禍々しい光を放ち海を時化にする力を持つ 巨大な宝玉「エレボス」であった。 愛する海を守るため命を顧みず行動するレオに シードラスの面々も負けを認めるが 彼にはまだ成さねばならぬことがあった。 エレボスを海底神殿に戻し再び封印することだ。 地響きの中ひとりエレボスを携え神殿深く潜るレオの背後で通路が塞がるが なおも進み続けるレオ。戻れと請う仲間たちの声を後ろに とうとう神殿の最深部にたどり着く。 封印の台座にエレボスを捧げると今までが嘘のように 海は静まり返り、平和で美しい世界が戻ったのであった… …and
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2月11日23時頃、キングがツイッターにて、「最近、キングリスナーと名乗り 、女性リスナーにスカイプやラインの要求される方が多いと報告が数件あります 。 実際に悪用目的で近づいてるケースも過去にあるので。どうしてもコンタクト取りたい場合は僕に一回相談してください。 余り軽い気持ちでコンタクト取らないでください。」と発言し( ソースはこちら )、たまご温泉では主に「気持ち悪い」「自分が女とつながりたいだけだろ」「自分のリスナーを所有物かなにかと勘違いしてるのか」などといった批判的な感想が見られた。 当時のチャットログから一部抜粋 23 07 (ustreamer-394894) 純一、自分の女リスナーとられるの怖いのかな 23 11 (ustreamer-163203) なんだあのお節介ツイートは。。 23 13 (ustreamer-126412) なにこれwwww気持ちわるwww 23 23 (ustreamer-741693) 自分が女とつながりたいだけだろ 23 24 (ustreamer-126412) 澁谷のキング完成近いなwww 23 43 (ustreamer-901690) ゴブのツイートきも あいつ自分のリスナーを所有物かなにかと勘違いしてるのか 23 45 (ustreamer-74547) 最近親密なイナホとかいう奴にハイエナ沸いたらおもろいんだけどなw荒むだろうな~www 23 46 (ustreamer-137461) https //twitter.com/r0000ui いなほじゃなくて、いるちゃん(もみじ)じゃないかな。皆さんどうぞ~ 23 46 (ustreamer-004358) 自分が寝落ち通話する女性リスナー取られるのがよっぽど嫌なのか 23 47 (ustreamer-901690) いつからあいつの女リスナーはあいつの物になったんだ・・独裁者かなにか? 23 48 (ustreamer-137461) 16だからニコ生時代も知らないだろうし、過去も知らないね。いるちゃん、きしょい萌え声だして早く死ねばいいのに 23 48 (ustreamer-004358) 嫉妬だろ、"なりすまし"なら対処すべきだけど、リスナー同士で何が問題なのか 23 48 (ustreamer-901690) ごぶが一番危険てことをしらない家バス 23 48 (ustreamer-901690) 相談とか言ってワンチャン自分で喋るためだろwwwwww 23 49 (ustreamer-137461) こういう子にちゃんとハエ殺した動画とかいろんな動画見てもらいたいね 23 49 (ustreamer-004358) こういうツイートする癖に、放送ではイエバスカップル出来たんだよねーとか言って意味不明 23 50 (ustreamer-901690) ていうかなにか名乗ってなにか問題があったならその例出せばいいのにたいした出してないってのは特になんかあったわけじゃなくて女からそういうこと聞いて嫉妬してるだけだろw 学校の先生かゴブわw きしょすぎ 23 51 (ustreamer-004358) とある女性リスナーが自分以外と通話したって聞いて嫉妬しまくってたからな 23 51 (ustreamer-74547) 病気やんww 23 51 (ustreamer-901690) 謎な独占欲だよね じこあいせいこわすぎ 23 52 (ustreamer-901690) 束縛が愛だと思ってるからとかいって自分は他の女とエロイプ三昧なじゅんいさくん 23 54 (ustreamer-004358) こいつに擦り寄ってくる奴って大概が売名目的だろ 23 54 (ustreamer-126412) それにきずかないゴブリンちゃん 23 54 (ustreamer-901690) なんか独裁者が色んな女目掛けてその女が他の男の話とかしたらキレるみたいだな・・・ ホント自室のキング(王様)だわ・・ 笑えねー 23 55 (ustreamer-901690) 早く外でてりあるの女にその気持ち伝えればいいのに 写真みたら目しんでたし、やべえなこいつそろそろ 23 56 (ustreamer-74547) やばくないよ完成したら覚醒するからさw 23 56 (ustreamer-901690) 覚醒楽しみだ・・ 23 56 (ustreamer-126412) もうすこしだな 一方本スレでの意見 910 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/02/12(水) 20 12 58.65 ID WI3RB1be0 [3/4] ゴブがツイッターで 「女性リスナーと連絡を取るときはまず僕に相談してください」 って言ってるけどおかしいだろどう考えてもwww これこそまさに嫉妬じゃないのか? 912 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2014/02/12(水) 20 45 30.86 ID ABlOXh6Z0 渋谷のキング ?@SIBUYA_KING 21時間 最近、キングリスナーと名乗り 、女性リスナーにスカイプやラインの要求される方が多いと報告が数件あります 。 実際に悪用目的で近づいてるケースも過去にあるので。どうしてもコンタクト取りたい場合は僕に一回相談してください。 余り軽い気持ちでコンタクト取らないでください。 こんな嫉妬と馬鹿丸出しの文章書いてないで 「中卒無職の僕をリアル同様除け者にしないでください。せめてネットの中のお友達ごっこぐらい仲間に入れさせてください」って書けよ
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現地で探す際の具体的な方法の例 参考例1 参考例2 参考例3 参考例4(●ベトナムも参照) 参考例5 参考例6 おまけ 参考例1 342 :名無しさん:2013/11/20(水) 23 19 07 そして本題だけど、 海外旅行中に知り合い作る方法が全く思い浮かばないような人も中には居るだろうから具体的なアドバイス。 直感でまともそうな人に頼みごとをする(道案内など) ↓ お礼がしたいと食事に誘う、相手の都合が悪かったなら「是非時間がある時に」と連絡先を聞く たったこれだけ。 一例に過ぎないし、勿論そう簡単に行くものでもないけど、 何となく分かったかな? 運が良ければ、一人と仲良くなるだけで十分とも言える。 恋愛・結婚の話題を出して、その会話の流れで、良い相手が見付かったら結婚しようかと思ってると伝えれば良い。 「バージン守ってて家事が出来る良い子が居れば結婚しようかなあと思ってる」とか「日本語勉強してる子とか居る?」みたいにね。 その仲良くなった人が良い意味でお節介で、姉妹、姉妹の知人、親戚、親戚の親戚、と紹介してくれるかもしれない。 いくらでも輪が広がる。 基本はこれの繰り返しとなる。俺はこの方法で優良なインドネシア娘との交際まで漕ぎ着けた。 よく数打ちゃ当たると言われてるけど、本当にその通り。まずは”現地人との繋がり”を作っていく。 運も必要だから、差ほど苦労せずに理想の相手が見付かる人も居るし、一向に見付からない人やそもそも紹介されるとこまでに辿り着けない人も居るだろう。 でも、兎に角やってみないことには始まらん。 ●前後のレスも含めて表示 339 :名無しさん:2013/11/20(水) 21 33 24 現地調達とか簡単に言ってるけど難易度高過ぎじゃね? 一応wiki見たけど、今一どうすればいいか分からない。 340 :名無しさん:2013/11/20(水) 21 52 54 自分も分かりません。こういう海外事情に詳しい知り合いも居ませんし…。 取りあえず語学勉強はしてます。因みに金はたっぷりあります。 341 :名無しさん:2013/11/20(水) 23 10 39 339-340 おk。 まずは難しい話を抜きにして【旅行】について考てみよう。 例えば都内在住の人間が地方へ旅行に行ったとして、 現地で友人を作ることが出来る人と、そうでない人に別れる。 そういう能力に恵まれてる人は、たった一日の滞在で自宅に泊めてくれる関係の人間を作ることが出来るし、 またその能力に劣る人は、一ヶ月居ても知人一人作ることも出来ない。 要はこの延長線上に、現地妻的なセフレ作ったり、恋人や配偶者を見つける猛者が居る訳だ。 ただ勘違いして欲しくないのは、「そういう”能力”」とは言ったものの、正確には能力の有無というより、意識の違いと言ったほうが正しいかもしれないということ。 342 :名無しさん:2013/11/20(水) 23 19 07 そして本題だけど、 海外旅行中に知り合い作る方法が全く思い浮かばないような人も中には居るだろうから具体的なアドバイス。 直感でまともそうな人に頼みごとをする(道案内など) ↓ お礼がしたいと食事に誘う、相手の都合が悪かったなら「是非時間がある時に」と連絡先を聞く たったこれだけ。 一例に過ぎないし、勿論そう簡単に行くものでもないけど、 何となく分かったかな? 運が良ければ、一人と仲良くなるだけで十分とも言える。 恋愛・結婚の話題を出して、その会話の流れで、良い相手が見付かったら結婚しようかと思ってると伝えれば良い。 「バージン守ってて家事が出来る良い子が居れば結婚しようかなあと思ってる」とか「日本語勉強してる子とか居る?」みたいにね。 その仲良くなった人が良い意味でお節介で、姉妹、姉妹の知人、親戚、親戚の親戚、と紹介してくれるかもしれない。 いくらでも輪が広がる。 基本はこれの繰り返しとなる。俺はこの方法で優良なインドネシア娘との交際まで漕ぎ着けた。 よく数打ちゃ当たると言われてるけど、本当にその通り。まずは”現地人との繋がり”を作っていく。 運も必要だから、差ほど苦労せずに理想の相手が見付かる人も居るし、一向に見付からない人やそもそも紹介されるとこまでに辿り着けない人も居るだろう。 でも、兎に角やってみないことには始まらん。 343 :名無しさん:2013/11/20(水) 23 30 37 但し、ベトナム人女性と婚約した人も言ってたが、 女を探すというその目的の為だけに行くと、不思議と巡り合わないもんなんだよね。 そういう意味では、海外旅行を根本的に楽しめない人は厳しいかも。 休暇として純粋に旅行を楽しみつつそっちの方も、というのが理想的かな。 まあこんなジンクスみたいなものは、何の根拠もない話なので聞き流してくれて構わんがw 344 :2ch外処のスレ主 ◆L2sKD00GPo:2013/11/20(水) 23 37 05 結局のところ場数を踏むしかないと思います。 自分でいうのもなんですが、今の自分だったら若くて可愛くて自分だけをひたすら愛してくれる子を探すのはとても簡単です。 それは自分だったからできたということはなくて、おおよそ日本男性であれば自分と同じような経験を積んできた人であれば誰でも到達可能な話です。 まあ、だまされたと思って地球の歩き方でも買ってぷらっと旅行にいってみてください。 何も行動しなければ始まりません。 参考例2 99 :何だかんだでvietnam:2012/11/13(火) 15 08 12.43 ID 3h13GOJS 紹介結婚ではなくて、出会いを求めるなら、 現地に行って、まず、現地の「男」と親しくなる事。 同年代なら、友人を紹介してくれるかもしれないし、 おっさんとかなら、娘を紹介してくれるかもしれない。 最低限、英語は出来るようにしておくことだね。2級程度あれば十分でしょう。 同年代なら、下ネタなんかで盛り上がったりする。 サッカーを通じて盛り上がったりすることもある。 現地の男衆に混じれば、外国人という「触れがたい」存在が薄れる。 これはね、鉄則だよ。 トルコの場合、厳格なイスラムではないので、同年代でも男女の交流くらいはあるもんだよ。 俺はそれで紹介を受けたし。(他のイスラム諸国では、父親から娘の紹介を受けた日本人がいた。) それに、現地の男連中と街中のカフェに出向いてしゃべっていたら、 となりのグループが声を掛けてきて、俺の妹が君とダンスをしたいって言ってきたものだよ。 現地の男衆が混じっていたほうが、声を掛けやすいんだろうね。 それと、トルコの女性の一般的な好みってもんが、 日本人の女性の価値観と違うわけで。 まあ、正反対だと思っても過言ではないかもね。 日本だとジャニーズ系が受けるすも知れないけど、 トルコだと俺みたいな縄文系が受けるね。 髭があったり、毛深かったり、ワイルドだったり、筋骨隆々のような連中がね。 まあ、日本だと論外なんだろうけど。 参考例3 55 : スレ主 ◆L2sKD00GPo [sage] 投稿日:2012/03/15(木) 22 06 02.28 ID H3XTe7mZ 簡単にいうと、大都市の酒場で会った人がたまたま自分がターゲットとしている国の人だったので、 その人に自分が結婚相手を探している事を相談したら、その国の女性を色々紹介してもらいました。納得いく相手を探したかったのでその人の田舎まで出向いたところ実妹がとても魅力的だったので紹介してもらい、付き合うというか面倒を見ることになりました。 大都市に住まわせ学校に通わせて、自分は月に何回か日本から通って会う生活をしていました。 携帯電話とカメラ付きノートPCを与えて、毎日数時間は、電話とビデオチャットしてたので、距離は離れていてもコミュニケーションは深く通じてました。 半年たって法的にはまだですが形式的に夫婦になり、今は学校を卒業したので実家で店を開いて自活してます。 法的に籍を入れられる年齢に達したら、日本に連れてくる予定です。 参考例4(●ベトナムも参照) 33 :名無しさん:2013/05/19(日) 09 31 17 今や、つーか、ベトナム側からしたら結婚仲介業者なんて20年以上前から大勢きてるよ 台湾がハシリで10年ぐらいまえから韓国も やつらのせいで結婚登録が面倒くさくなった でも日本の業者は現地じゃ全然みないね 日本人と結婚したい子は大勢いるよ。そりゃ台湾韓国よりゃ日本でしょ そこら辺のおばちゃんに「ベトナム人と結婚したいんだけど誰か紹介してよ」って言えば連れてきてくれるよ 参考例5 235 : スレ主 ◆L2sKD00GPo [sage] 投稿日:2012/04/21(土) 17 23 06.73 ID CvXHFdND 自分自身が斡旋業者を利用したことがないので 正直いい悪いの判断はつきません。 国内結婚VS国際結婚 (2組) ← 既にDAT落ちしてます http //awabi.2ch.net/test/read.cgi/male/1298469602/l50 これみると、中国人の斡旋業者だけはやめた方がいいと思ってしまいます。 現代の中国人は拝金主義で宗教観があるとは言えませんし、一人っ子政策で全体的に女不足でしょうから 貞操観念のある処女嫁を探すのは、若干ハードな気がします。 自分が中国人の嫁探すのであれば斡旋業者を利用せずに自分で探します。 実は自分の嫁探しの初期のころ中国人も対象にはいっていたので http //www.mylanguageexchange.com/default_jpn.aspで友達を作って FacebookやSkypeで中国人の大学生の何人か仲良くなりました。 友達からさらに友達を紹介してもらうとか、そういうネットワークを何らかしらつくれば、斡旋業者を利用しなくてもいいと思います。 中国人の斡旋業者は避けるとしても、貞操観念の高い国の女性を紹介してくれるような斡旋業者であれば、自分は価値があると思います。 もちろん時間とそれに費やす労力があるなら斡旋業者を利用しない方がはるかにコストがかからずに相手を探すことができるでしょう。 参考例6 http //seesaawiki.jp/t/external-link/?url=http%3a//blog%2elivedoor%2ejp/roadtoreality/archives/51613445%2ehtml イタリアで1ヶ月間ヒモ生活してきたけど質問ある? TRTR(・Д・;) http //blog.livedoor.jp/roadtoreality/archives/51613445.html おまけ 602 :チャンギー:2011/08/23(火) 15 32 48.85 ID phIN+U8P 599さん 地域による違いがあって一概には言えませんが、私のお薦め。 県庁か政令都市などには「国際交流協会」といったNPO団体がたいていある。 不明の場合は、県庁・市役所の「国際交流課」といったところに連絡し、 「国際交流に関心があり、ボランティアがしたいのですが」などと言って紹介してもらう。 「交流会」は外人の生活支援などや、バザー、パーティなどをよくやっている。 医者や役場への送り迎え、歓迎会、相談など内容は色々で、現地語が話せる必要はない。 多少、英語ができると会話に便利だが、それもあればいい程度、 参加すれば希望の国の人と知り合うのは、簡単。 こういうところに出てくる外人は、多少日本語が話せるし、ビザもしっかりしている。 気に入った子がいればその子に、いなければ 「NPOで○国に関心を持った。独身なので出来れば○国の女性と結婚したい。紹介して下さい」 と頼めば、おそらく母国にいる独身の友達を、山のように紹介してくれる。 東南アジアの若い人は、基本的に日本に憧れがあり、もちろん給料もいいので来日が夢。 もし、結婚前提で日本旅行を招待します、などといえば、候補者がたくさん来すぎて困るだろう。 余談だけど、「旅の指さし会話帳」はきっかけ作りや親しくなるのに絶対に便利。 各国ごとに用意され、絵と現地語・日本語が入った会話本。 相手国のことを知るためにも、その国のものを化っておいて損はない。
https://w.atwiki.jp/yuri_memo/pages/792.html
174 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/11/17(土) 20 52 51.36 ID I02hyp2/0 こんばんは。 皆さんに素晴らしい報告をしてあげましょう。 一つ目、サクと少し進展した。 二つ目、撫子ちゃんとおにぎり姉さんが会って意気投合。 三つ目、文化祭のときに話したドナルドと天ちゃんにサクと付き合ってることを告白して受け入れてもらえた。 嬉しいこと楽しいこと続きでバタバタしてた。 175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/17(土) 20 57 02.67 ID nHNu7c8ho (0゜・∀・) 175 私には顔文字の横に「wktk」って文字が見える。 178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/17(土) 20 58 32.07 ID gywBy/qIO ヒマばんはー いいかんじだのう それぞれkwskききたいのだが 178 こんばんは。 いい感じで進展していってる。 ざっとでいいならそれぞれの話を書いていく。 180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/17(土) 21 04 26.25 ID st6kb4RCo ヒマキタ――(゚∀゚)――!! 報告wktk 181 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/11/17(土) 21 07 03.67 ID I02hyp2/0 時系列で話していく。 火曜日にサクと放課後にサイゼに行った。 それぞれピザとパスタを頼んで半分こした。 食べてる途中でドナルドと天ちゃんとばったり会った。 天「あ、サクたちや~」 ド「え。あ、ほんまや!ぐうぜーん!」 サ「おおー、二人とも(パスタ頬張ってた)」 ヒ「サク、行儀悪い」 サ「んー」 ド「ヒマたちはほんまに仲良いなw」 天「なー。あ、良かったら一緒に食べへん?」 ヒ「お、いいよー」 そして天ちゃんらと一緒に食べて話してた。 話題はやっぱり恋愛の話になっていった。 ド「二人はさ、恋愛どうなん?まー、サクは明らか彼氏いると思うけどさ」 サ「なんでよw」 ド「えーwだってー、ねえ?w」 天「?」 ド「いや、天…ほら」 天「え、サク彼氏おるん?」 サ「www」 ヒ「可愛いw」 ド「気づけよw明らか服装も変わって雰囲気も変わってきてるやんw絶対彼氏の影響やんw」 サ「彼氏、ねーww」 サクがちらっとこっちを見てから笑った。 なんで笑う。 182 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/11/17(土) 21 13 16.57 ID I02hyp2/0 ド「ヒマだってサクの彼氏のこと知ってるんやろー?w」 ヒ「え」 天「会ったことあるん?」 会ったことあるも何も私なんですが。 ヒ「いや、え…うーんw」 ド「どうなん?」 天「うんうん、どうなん?」 ヒ「いや…まあ…なんていうか…」 サクは口元を手で押さえて必死に笑いを堪えてた。 それにむかついた。 ヒ「私もサクからあんまり詳しくは聞いてへんからさ。サクに聞いたら?」 サ「え、ちょ」 天「そうやんなー。サクどうなん?」 ド「ほら、白状しろ」 サ「いやー…えー……」 サクは恥ずかしそうに慌ててから私を睨んでため息をついた。 サ「…優しい」 ド「うん」 サ「…かっこいい」 ド「うんうん、それで?」 サ「…自分のことを犠牲にしてでもあたしのことを守ってくれるっていうか…あほみたいに優しい人」 ド「へー。めっちゃ良い人やん」 天「ええなー、そんな人と付き合えてー」 ド「顔は?」 サ「えw」 ド「どんな感じ?」 サ「え…うーん…」 ちらっとこっちを見てきた。 サ「無邪気な少年?」 ド「え、年下?」 サ「ちゃうw同いやけどw」 天「へー」 天ちゃんはにこにこしながら頷いてた。 ドナルドはその後もサクに質問しまくってて私は笑いと恥ずかしさを堪えながらそれを見てた。 183 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/11/17(土) 21 18 36.09 ID I02hyp2/0 多分それから30分くらいずっとサクの「彼氏」について話してた。 徐々にサクが助けを求めるような目で見てきたから助けることにした。 ド「え、それでさ」 ヒ「ドナルド、ストップw」 ド「なによ」 ヒ「質問しすぎwあと、二人に話したいことがある」 ド天「?」 私はサクの手を握ってその手を二人に見せた。 ヒ「こういうことです」 ド「…は?なにが?」 天「?」 サ「え、ヒマっ」 ヒ「つまり、これがこうなってるんです」 恋人繋ぎした。 二人ともぽかーんとしてた。 そしたら天ちゃんがにっこり笑いながら「おめでとー!」って拍手した。 ド「ちょ。天!?」 天「なにー?」 ド「は?どういうこと?」 ヒ「私ら付き合ってんねん」 ド「は?」 ヒ「気持ち悪い?」 ド「いや…なんていうか…驚いて…えー…」 ドナルドはずっと「え」って言って驚いてた。 その横で天ちゃんがドナルドの肩を叩いて「驚きすぎーw」って笑ってた。 サクは不安そうに二人のことを見てた。 184 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/11/17(土) 21 33 21.32 ID I02hyp2/0 ド「うん、そっか。おめでとうww」 サ「え?」 天「おめでとー!」 サ「え…」 サクは信じられへんような光景を見ているような目をしてた。 ド「まービックリしたけど、二人やったらなんか納得するわw」 天「うん、お似合い!」 ド「応援してるし力になるから、頑張ってな」 サクは泣きそうになりながら「ありがとう」って言って俯いてた。 私は嬉しくて少し笑いながらサクの頭を撫でた。 そのあと喋ってるとラインがきた。 ドナルドからやった。 ド「少し話したい。私は今からトイレ行くフリするから電話しない?」 ヒ「分かった。私もちゃんと説明しておきたいし」 それからドナルドは「あ、ごめん。トイレ」って言って席を離れた。 私は少ししてから携帯の音をわざと二人に聞こえるようにして「あ、ごめん。ちょっと電話きたから出てくる」って言って席を離れた。 外に出て電話に出た。 ド「もしもし。大丈夫やった?」 ヒ「うん」 ド「あのな…何から話していいんか…」 ヒ「大丈夫。ドナルドの聞きたいことは多分、分かってる」 ド「…そっか。えっと…さっきのは…がちなん?」 ドナルドは少し声をひそめながら聞いてきた。 ヒ「うん。遊びでも気の迷いでもなんでもない。真剣に付き合ってる」 ド「いつから?」 ヒ「あともうすぐで二ヶ月かな」 ド「…ごめん、ちょっと驚いてる」 ヒ「うん。急に言ってごめん」 ド「いや、ほんま急すぎやわ。あー…」 ヒ「…引いた、よな…」 ド「引きはせんけど…何ていうんかな…こういうことってあるんやなーって感じ。 ゲイとかそういうのはテレビでもよく出てるけどさ。レズ…っていうんかな…。あ、ごめん!」 ヒ「ううん、大丈夫」 ド「…まあ、同性愛っていうのには初めて遭遇したというか…あー、ごめん。ほんまにビックリしてて日本語がおかしい」 ヒ「いいよ、大丈夫やからwドナルドの思ってることはっきり伝えて」 ド「まあ…なんやろ…正直そういうのって気持ち悪いとか思ってた。だからヒマたちが付き合ってることも全然信じられへん。 でもさー…おかしいことに二人が おるのを見るのはしっくり来るんよねw こいつら付き合ってるんかーって思いながら見てても別に気持ち悪いとか思わんかった。 むしろお母さん的な感じで微笑ましい?w」 ヒ「なにそれw」 ド「うん、私もよく分からんwんー、ま。真剣に付き合ってるんなら良いと思う。ただそういうのってきつくない?周りの目とか」 ヒ「私はある程度覚悟してるし大丈夫。私が二人に打ち明けようと思ったのはサクのため」 ド「そうなん?てか、サクは良かったん?」 ヒ「何が?」 ド「いや…サクは私らに打ち明けることを知らんみたいやったからさ」 ヒ「話してはいたけど、いつ打ち明けるとかは決めてへんかった。 でもそんなん機会をうかがったところで結果は変わらんやろうなーって」 ド「さっぱりしてますねーw」 ヒ「ドナルドと天ちゃんやから」 ド「ん?」 ヒ「サクの親友の、ドナルドと天ちゃんやから打ち明けようと思えた」 ド「…言ってくれますやんw」 185 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/11/17(土) 21 45 16.54 ID I02hyp2/0 ヒ「いえいえw一応さ、もう一人の幼馴染にも打ち明けてんねんけど。 でもサクにより近い人にも事情を知っといてもらえたらサクも楽になるかなーって思って」 ド「ふーん。それで私らかw」 ヒ「うん。サクはほんまに二人のこと大切な友達やと思ってるし、特別な存在やと思ってる」 ド「サクがそんなこと言ってたん?」 ヒ「ううん。話してて分かるよwそれはもう妬けるくらいに食事中でも遊んでるときでも二人の話をしてるからw」 ド「ほーう、それは嬉しいなw」 ヒ「うんwだから、私は四六時中ずっとサクの隣におれるわけちゃうし、サクだって私には相談出来ひんこともあると思う。 そのときはサクの味方になってくれてあげへんかな?」 ド「…一応聞かせてな。それは、なんで?ヒマが頼むことじゃないと思うけど」 ヒ「確かに、私のただのお節介かもしれへん。でも私はサクと付き合ってて、サクの恋人やから。 好きな人にお節介をやきたくなる気持ちは分かってw私はサクがほんまに大事やから」 ド「…うん、ありがとう。なんかすごいスッキリしたwしゃーないから全力で応援するわwその変わり一つだけ約束して」 ヒ「うん」 ド「私らはサクとも親友やけど、ヒマとも親友やと思ってる。だから私らはサクだけの味方じゃない、どっちもの味方や。 だからヒマも辛いときとかは相談して。それが約束」 ヒ「…あー、ほんまに良い友達持ったわw」 ド「ほんまやわーw私ほど良い友達おらんのちゃう?w」 ヒ「実はスレと○○(友達)には付き合う前から相談してたけどね」 ド「電話切った後しばく」 ヒ「ごめんww」 ド「とりあえず私絶対うんこしてるとか勘違いされてそうやから戻るわwヒマは3分くらいしてから戻ってきて」 ヒ「ん、分かった」 ド「あ、最後に思ったこと言わせて」 ヒ「なに?」 ド「サクも意外とそっち系に抵抗あんのかと思ったら何や。ヒマにベタ惚れやんww」 ヒ「ちょ」 電話切れた。 それで数分してから戻ったらサクに「遅いー」って言って怒られてドナルドにグーパンチで腕を殴られた。 不憫すぎる。 天ちゃんがすんなり受け入れてくれた理由を聞いたら「二人が幸せやと私も幸せやもーん」って笑いながら言ってた。 このときの報告は以上です。 186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/17(土) 21 49 35.87 ID gywBy/qIO いい友達もったなww 186 ほんとだわ。 187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(九州) [sage]:2012/11/17(土) 21 55 46.88 ID ymCYkjwAO 天ちゃん優しいかわいいw 天ちゃんは天使の略ですか? 187 天ちゃんは天然の略やけどそれでも間違いではないです。 188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/17(土) 22 02 45.87 ID QsD3WKp+0 ヒマと初遭遇! めっちゃ嬉しいw 「彼氏」の話するサクめっちゃええなぁwww 188 聞いてる私は当事者として恥ずかしかった。 彼氏ではないけど。 →続き
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蒼「……で、ここでは様々な解き方ができるんだ。今回は、帰納法というものを使って……」 「…ホント分かりやすいよねー」「マジいいよね~。美人だし~」 「しかも運動も出来るんでしょ?完璧だよね」「あー私も蒼星石先生みたいな人になりたいなぁ………」 蒼「………皆、お疲れ様~」 ボクはいつもそう言って帰る。ある部活の顧問もやっているけど、今日は翠星石先生に代わってもらった。 かなり不安だけど…大丈夫だよね。 紅「あら今日は早いのね」 蒼「少し用事があるからね」 苺「お疲れなのー」 金「お疲れ様かしらー」 そう。少し用事があるんだ。ほんの少し用事が… …翠星石先生の心配をしている場合じゃないのかもね。ボク自身の事も心配しなきゃならない…のはわかってる。 「先生、さよならっす」 「蒼星石先生さよなら!」 「先生またわからないとこ出来たから教えてください!」 蒼「さようなら。悪いけどまた明日でいいかな?」 帰り際生徒達に会うと、どんな生徒でも必ず挨拶をしてくれる。ボクを慕ってくれてるのかな? …確かによく先生のようになりたいと言われる。他の先生からも羨ましい、凄いと言われている。 でもボクはそんなに目立つわけじゃないし、特別美しいわけじゃない。ただの一教師だと思ってる。 だけど、ただの一教師だからこそ生徒のことを大切に思って、愛して、真剣に彼等と向き合っている。 …そんな事を考えながら帰路に向かう。 「あら、蒼星石さん。今日はもうお帰りですか?」 蒼「はい。今日は少し用事があるので」 「そう。いつも頑張りすぎてるからたまにはゆっくりお休みなさいね。 あなたの評判は町中の噂ですよ」 蒼「ありがとうございます」 いつもの帰り道を歩く。夕焼けが紅く染まって美しい。まだ肌寒い風が頬を撫でる。人々が笑いあう。話し合う。 いつもの帰り道。いつもの町並み。いつもの光景。 ふと、小学生の軍団が前を走り抜ける。と、小学生達はおいかっけこをやめ、彼女を見、蒼星石先生だ!とはしゃぎ始めた。 蒼星石はにっこり笑い、危ないからあまりはしゃぎすぎちゃだめだよ。と応える。 小学生達はは~い!と言い、また走って行ってしまった。 蒼星石は街の人々にもとても信頼され、人気がある。まさに理想の教師、いや理想の人と言えるのかもしれない。 蒼星石は、その小学生達が見えなくなるまで彼等の後ろ姿をじっと見ていた。 …何てのどかで良い街なんだろう、と思う。それぞれが豊かな表情をしている。「生きる事」を堪能している。 蒼星石はそんな街で暮らしている自分が喜ばしく、誇らしげに思う。 そしてまた歩き出す。 自宅に向かって。 蒼「ただいま」 誰もいない部屋に向かって呟く。 学校から25分ほど歩いて行ける、ちょっと色褪せたアパート。 彼女はそこに一人で住んでいた。 部屋の中は殺風景…と言うわけではない。少し古風な感じが漂う。いっさい散らかることなく綺麗に整えられている。 目につくものと言えば、やはり書物の多さ、だろう。そこには漫画などの娯楽雑誌は一切ない。 数学の教材や、年季の入った分厚い本、読み込んでいるのであろう小説。様々な本がある。 蒼星石は着替えもせず、部屋の中心にあるこたつの中に入り寝転ぶ。 あれ?用事は?そう思う方も多いだろう。今に分かることなのだが。 少しうとうとしつつも、彼女は何かをじっと待っていた。天井を見る目は何故か少し辛そうな目をしていた。 ━━━光る風を追い越したら~ 静かな空間に突如として鳴り響く着メロ。 蒼「………きた」 蒼星石は体を起こし、少し深呼吸、さらに一息おいて電話に出た。 蒼「………もしもし。蒼星石です」 『よお。俺だ』 蒼「……わかってるよ」 顔が少しこわばりながらも応える。 『…分かってるだぁ?分かってるんだったらさっさと返してくれんかのぉ!?』 蒼「……先月の分はちゃんと払ったはずだよ」 『…はぁ…聞いてないのかよ。足りてねぇんだよ!親御さんの分がよぉ!』 蒼「……そんなはずはないよ。両親はちゃんt」 『足りてねぇもんは足りてねぇんだよ!!とにかく明日までに振り込め。借りたもんはきっちり返してもらわんとなぁ』 蒼「…わかったよ。いつもの口座でいいんだね?」 『ああ。払わなかったらお前の家のもん全部売り払っちまうからな。それかお前を』 蒼「わかってるよ……じゃ」プツッ 蒼「ふぅ…」 蒼星石は溜め息をつき、ずっと握った携帯電話を放り投げ、青を基調としたベッドの上に寝転がった。 手が少し汗ばんでいる。もう馴れているはずなのに、まだ恐怖しているのだろうか。 …いや、馴れてなどなかった。あの時の恐怖は今でも忘れられない。 そして恐怖からかベッドの横の壁にもたれ座り、膝を抱え、首を屈めた。 そっと目を閉じ、この脳に染み付いた恐怖から逃れようとしていた…。 ━━━突如、蒼星石はハッと目を覚ました。もう部屋は暗闇に包まれて時計の秒針の音だけが響いている。 蒼「やっぱり思い出しちゃったな…」 蒼星石は思い出していた。 昔のこと。両親の経営していた会社が倒産したこと。 昔のこと。莫大な借金を抱え、今まで優しくしてくれていた人々が離れていったこと。 昔のこと。借金取りが家に乗り込んできた時のこと。 昔のこと… 蒼「…『むかしのこと』それで済ませることが出来ればいいのにな。 でもそれで済まされるはずもないよね。帳消しなんかできないもんね。 …ボクの選択は間違ってないよね。やりたいことをやらないといけないよね… 『いきること』を堪能しなきゃ駄目だよね…」 膝を抱える腕に自然に力が入る。暗闇の部屋の中一人、そう呟いていた。 何故両親の借金であるはずなのに、蒼星石も返済しているのか。 理由は一つ。教師になる直前、蒼星石自身が、自ら全額返済したいと言ったからだった。 …当然両親は反対した。これは自分達の問題だと。お前に今まで迷惑かけたのにこれ以上迷惑はかけられないと。 だが蒼星石は頑としてその意見を曲げなかった。 親への恩義、そして親の苦労をずっと見てきた彼女には自分だけのうのうと暮らしていくのは嫌だったのだろう。 そして話し合いの結果、両親と蒼星石で負担して返済していくことになった。 父親、母親は何度も泣いて謝っていた。だが蒼星石はボクが決めた事だからと笑って応えていた。 そうして時は流れた今。毎月蒼星石決まった額をきちんと返済していた。 今回の電話はどうしても両親が払えなかったのだろう、少々金額が足りなかったらしい。 それだけだ。別に困るほどの生活はしていない。そう思っている。 だが、この住んでいるアパート。ふるびていて、他の部屋の住人も好い人、というわけでは決してない。 食事も裕福に食べているとはあまりいえないだろう。 節約にあれこれ頭を捻り、どうにかして無駄金を減らそうと努力している。 ふと思う。両親に自分が返済するなどと言わなければもっと学校に近い良いマンションが借りられるのではないか? もっと外食にも行け、自分の好きな本を買うことが出来るのではないか? …そう思ってしまう。 蒼「ボクの選択は間違ってないよね…。お父さんお母さんが苦しんでるのはもう見たくないもんね… 自分だけ幸せに暮らしても心が晴れるわけないよね…」 涙が溢れる。悲しくないはずなのに。 一層腕に力が篭る。膝を抱き締めすぎて震えている。それとも体の震えか。 そうして一人、暗闇の中にいた瞬間。 ━━━な~つがすぎ~かぜあざみ~ 携帯の着メロがなった。 蒼星石は体をビクッと震わせ、光っている携帯を見た。 また彼からだろうか。そう思ったが、その考えはすぐに消えた。 着信のはずなのに先程とは曲が違う。特定の相手だけ着メロが変えられると言うものだ。 そしてこの電話の先が誰であるのかと言うことも分かった。 蒼星石は涙を拭い、そっと携帯電話を手にとり、話始めた。 蒼「……もしもし。ボクだよ。何か用かい?」 …ちょっと前の出来事。蒼星石が職員室でいつも通り仕事をしていた時だった。 ―――みかんみかんみかーん!! その当時の彼女の携帯電話の着メロが鳴り始めた。 その瞬間、蒼星石は突然携帯電話を手に取り職員室を飛び出してしまった。 他の先生は?マークが浮かんだだけであまり気にとめなかった。 借金取りからの電話が急になったのだ。 人の通らない場所でいつものように対応する蒼星石。 でも顔にははっきりと恐怖が写っていた。 そして電話も終わりほっとしていた時、そこにたまたま彼女が通りかかった。 蒼星石は逃げようとしたが、彼女がそれを許すはずもなかった。 仕事が終わった後、二人で飲みに行って事情を説明すると言う約束を無理矢理取りつけた。 そして仕事も終わり、飲みながら事情をぽつりぽつりと話した。 その話を聞き終わった後、彼女は何故今までそんな大切な事を話してくれなかったのかと泣き始めた。 蒼星石は彼女に迷惑がかかるし、やたらとお節介をかけられるのも悪い気がするので言いたくなかった、と答えた。 すると彼女は蒼星石の頬をはたいた。さっきよりもさらに泣きながら彼女は言った。 迷惑かかってもいい。お節介なんかでいいならいくらでもする。だから一人で何でも抱えこむな。と。 いつもはどこか素直じゃない彼女が本気で泣いて怒って、自分を叱ってくれた。 真剣に自分のことを心配して、泣いてくれたのだ。 蒼星石も自分のこと、考え、感情を隠さず話し………泣いてしまった。 彼女はそれを全て受けとめ理解して、慰め、励ましてくれた。 …それから二人は親友となった。 蒼「……もしもし。ボクだよ。何か用かい?」 『何か用かい?じゃないですよぅ!バカにしてるんですか!?』 蒼「うるさいよ…そんなに叫ばないで…」 『うるさくなんかないです!人がどんだけ心配したと思ってるんですか!?』 蒼「あれ、素直に心配してくれてたのかい?」 『うっ…うるせーです!とっ、とにかく大丈夫ですか!?涙声ですよ!?』 蒼「まっ…まずは落ち着いてよ…。………うん。大丈夫だよ」 『嘘です!全然大丈夫じゃねーです!私の耳に間違いはねーです!』 蒼「いや…大丈夫だよ。特に何もなかったよ」 『ぅぅ~……信じていいですか?』 蒼「うん。心配かけてごめんね」 『ほんっと迷惑なやろーです!…でもまた何かあったら私に相談するですよ?』 蒼「うん。本当にありがとう」 『…また明日です』 蒼「…また明日」プツッ 蒼「ふぅ……」 また先程のように溜め息をつく。握り締めていた携帯電話を放り投げる………などということはしなかった。 両手で携帯電話を包み、そっと胸に当てる。 何の温かさもない機械。でも確かに伝わってきた温かさ。 その機械の向こうから伝わってきた温かさ。素直じゃないけれど伝わってくる想い。 先生達の中で唯一自分の事情を知っていて、なおかつそれを理解してくれている大切な友人からの想い。 機械は媒介でしかない。だが蒼星石はそれをぎゅっと握り締めていた。 目頭が熱くなってくる。涙が頬を伝い、手に当たっては弾ける。 蒼「本当に素直じゃないのはどっちだろうな…」 そう、泣きながらかすれた声で言った。鼻水をすする音が辺りに何度も響く。 すると突然蒼星石は立ち上がり、カーテンをあけ窓から空を見上げた。 窓から優しく差し込む月明かり。それが、蒼星石の陰を描き出す。 蒼「月……綺麗な満月だ……」 蒼星石は吸い込まれるようにじっと月を見つめていた。 自分の事を真剣に考えてくれている人がいる。何て幸せなことなんだろう。 良いものを食べるだとか、良い場所に住みたいだとか、そんな幸せはこの事に比べたらどんなにちっぽけだろう。 愛でるべき生徒達に囲まれて、素晴らしい教師達、友人達と働き、のどかな街に暮らし、大切な親友がいて… 十分なほど幸せな生活をしている。少しでも今の生活が嫌だと思った自分が嫌だ。 頑張ろう。自分で決めた道だ。後悔するはずがない。 蒼星石はまだ窓の前に立ち尽くし、空を見上げていた。 「ありがとう」 そう、呟いた。 ~Fin~
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とある次元の幻影燈機 第一章 前日 Jumming_Hertz_Level1. 「あーめんどくせー」 7月11日p.m.5時37分、第7学区鶴来浦(つるぎうら)高等学校校門前。 そこの生徒である辻霧単(つじぎり ひとえ)はちょっとしたトラブルに頭を抱えていた。橙色の夕日に照らされて長く伸びた影は、ただでさえ育ちすぎたもやしの様に細身な彼の体をさらに引き延ばして路上に投げかけている。その隣にもう一人分の影があった。辻霧よりかは幾分健康そうなシルエットである。 「今日という今日こそ吐いてもらうからね。アンタの能力」 辻霧の前で仁王立ちしてるのは同じくらいの歳の少女だった。ボブカットの髪型から若干ボーイッシュな印象を受ける。 少女は名を明日原早苗(あすはら さなえ)という。 尋問を受けている辻霧が主に気にしているのは彼女の背負っている身長の約三分の二くらいの長さの黒いソフトケースだった。 金属バット。 こいつの神経なら迷うことなく自分の頭でホームランを叩き出しそうだから恐い。 「だーから別に良いじゃん? そんな些末なこと気にするとかさー……めんどくさいだろ」 話はごく単純で、まあ要するに辻霧はとある事情でこの間うっかり自分の能力の一端をこのお節介なソフトボール部の少女に見られてしまったのである。極力 他人との距離を測り、目立たないでいることを日々の目標に掲げている辻霧にとっては致命的なミスだった。ましてや見られた相手がこの若干16歳にして好奇心 だけは幼稚園児並みという明日原早苗とあっては。 (最悪だ………) この明日原という少女、五体を以て「青春」の二字を表現しているような人間である。いや、一人で青臭い思い出作りに励んでくれているだけならまだ良い。 辻霧にとって最優先で懸念すべき事項は、彼女がお節介にもその勝手に謳歌するに留めておけば良いであろう「青春」を叩けば増えるビスケットを与えるが如く周りにも散布していることだった。例えばクラスで孤立している人間に救いの手を差し伸べるとか。 そういった押しつけがましい善意に対する回避の策として、ぎりぎり孤立しているわけではないように見える立場を辻霧が築き上げるのにどれほどの月日を要したか。その努力があの日水の泡と化したのだった。 「ありえねー、本当……」 「ちょっとねえ! 話を聞きなさいってば」 「あ、UFO」 「ウソ!」 「ダーッシュ!」 興味本位で何にでも手を出す相手なら別な物に興味を向かせれば良い。まさかあそこまで古典的な手に引っかかるとは仕掛けた辻霧本人さえ予想だにしなかったのもまた事実だが…… 「だーっはっは!」 とりあえず、逃げる。 無いはずのUFOを探し出すべくあらぬ方向の夕焼け空を凝視し始めた明日原を置いて、辻霧は反対方向の人混みの多い通りに向かって時速30キロで駆けだした。 ところが十秒で二つ妙なことに気付いた。まず駆け出す瞬間に見た通りまでの距離感と今現在見ている通りまでの距離感が全く変わっていない――――――まるで録画した映像が知らぬ間に巻き戻されていたかのように。そしてもう一つ。制服のセーターの襟首を万力のような握力で掴んで離さない感覚が。 首をギチギチと鳴らしながらゆっくり振り返ると、予想通り。 明日原が左手で辻霧のセーターを掴んで獰猛な笑みを浮かべていた。 「その程度の速さであたしの『強制移動(アポーテーション)』から逃げ切る算段付けられてたとしたら、随分ナメられたものね」 「あーそんな能力だったなー」と重ね重ね露見する己の迂闊さに改めて内心舌打ちする辻霧。 『強制移動』。 十一次元上の絶対座標の理論に基づき、指定した物体を強制的に自身の元へ「引き寄せる」能力。 が、 「……とは言ってるけどお前のそれって実質レベル2判定なんだろ?」 「あんもううっさいわね!」 キーッと歯噛みすると同時に空いている右手で道路に金属バットをケースごと叩きつける明日原。情けないことに「ひっ」という悲鳴が微かに辻霧の喉から漏 れた。 とは言っても『強制移動』は実質自分自身の座標を基点としなければ発動できない未完成の能力であることは否定できない事実である。校内での成績に関して は他の追随を許さない領域であるにも関わらず、記録術(かいはつ)に関しては芳しくない明日原さんなのであった。 「これでも身体検査(システムスキャン)では『発展途上(エクスペクタブル)』って呼ばれてるんだから!」 あーそーですかばーかばーか。 耳元でぎゃーぎゃー言われながら辻霧はもうどーでもいいやと半ば達しては行けない方向性で悟りの境地に達していた。 そこに、 「あーすはらァ」 妙に間延びした女性の声が飛び込んできた。 新河刃々斬(あらかわ はばき)という名なら人間関係にある程度距離を置いている辻霧でも何度か聞いたことがあった。パッキパキの金髪に染めたロングヘアと方耳にアンバランスにぶら下がった大量のクロムハーツなピアスから彼女の素行の悪さが10キロ離れていてもぷんと匂ってきそうだった。度重なる生活指導の陽和田(ひわだ)からの注意に対しても馬耳東風の姿勢を貫き通し、それでかつ停学を免れているのは彼女の記録術の好成績によるものだと辻霧は聞いたことがある。 そしてこんな不良でも自らのネットワークに取り入れてしまっている明日原の顔の広さは最早驚異的であると言える。 「記録術の筋垣(すじがき)がまだ校内に残ってんなら呼んでこいとサ」 まさに辻霧にとっては青天の霹靂、天から降って湧いた幸運だった。金髪ピアスの天使がいるよおかーさん。 「ええええ……くっ……この好機を棒に振るなんて………」 が、いかに他人へのいらぬお節介に日々身を尽くす明日原といえども教師の命令には逆らえないようだった。 肩越しに小物の悪党がヒーローに吐くような捨て台詞を辻霧に向かってひとしきりぽんぽん投げつけながら、明日原は足音も荒く立ち去った。あそこまで己の欲望に忠実だと、逆に尊敬に値するような気がしてきて恐い。 これが畏怖の念ってやつか……と妙に間違った解釈に納得しつつ胸をなで下ろしていた辻霧に、服装違反の塊が声をかけてきた。 「まーあアンタも難儀なもんだナ」 「あら? もしかして貴女もかつてはアレに巻き込まれたクチでせう?」 「似たようなもン」 放っといたらタバコでも一服しそうな雰囲気で答える新河。 「まあ突発的なもんだしいつものことだから大目に見てやってくれヨ。いっそ流されちまうのも一興かもナ。付き合い始めたら割と良いヤツだったぜ、アイツ」 「……俺は俺のスタイルで初志貫徹するつもりなんで」 「あ、ソ」 んじゃあばヨ、と軽く手を振って歩み去る新河の背中をちょっと見てから、辻霧は学校を後にした。 辻霧の住む学生寮は第18学区にある。あえて学区外の高校に進学したのも彼なりにクラスメイトとの距離感を調節するためだった。 一週間ほぼ毎日この調子だった。 日常を「自分自身をより大衆に埋没させるために必要なルーチンワーク」としてしかとらえていない辻霧にとって、迷惑ではないと言えば嘘になる。基本的に何でも「めんどくさい」の一言で済ませようとする性格からしてみれば面倒極まりなかった。 それなら引きこもるなり学校やめるなりすれば良いという見方もあるだろうが、それは避けたかった。社会問題的な意味で。 辻霧が学校に通っている理由なんて精々「学歴が欲しいから」ぐらいだった。 他人の事情に深入りするとロクなことにならないという経験は嫌と言うほどあったから。 (その点、明日原はどうなんだろうなー) 自分の事情と相手の事情を共有する輪を広げるという行為が辻霧にはあまりよく理解できない。 第18学区で下車し、駅を出てからも考え事をしながら歩いていると、反対側から歩いてきた十代後半くらいの不良のグループにぶつかってしまった。 「……ッて」 「どこ見て歩いてやがるブロッコリー頭がァ!! 」 どうやらぶつかった時に不良が持っていたアイスクリーム(笑)を盛大に不良の服の前側にべったりぶちまけてしまったらしかった。激昂した不良を前に危機感が麻痺しているのか冷静に分析してしまう辻霧。 しかしブロッコリー頭、か。確かに辻霧は割と自分の身だしなみには気を使わない方だし、髪を切ったのも今では何年も昔のことのような気がする。よくボサい、と人に言われるし。 出会って十秒くらいでよくも的確に愉快なニックネームを付けたもんだーわっはっはと辻霧が路上に尻餅を付きながら素直に感心していると、ぶつかった連中の視線にこもる殺気が炭酸飲料にラムネを一粒落としたときと同じくらいの激しさでもってぐんと増したような気がした。 て言うかやばい。どう考えても学生の格好には見えないわけですが。 「なああァァにニヤニヤしクサッとんじゃいワレうたるッぞぬしゃああァァ!!!!!! 」 何これ何弁ですかつか言ってること分かんないつば飛んでくる巻き舌多い恐い。 一瞬で軽い恐慌状態に陥った辻霧の襟首を掴んで立たせると畳みかけるような怒濤の方言ラッシュ。ていうかつば汚い。汚いっつーに。 「おい妹綴(まいとじ)」 後ろの方にいた痩せた背の高い男が声をかける。辻霧の胸ぐらを掴んで絶賛クレーム中の男は妹綴という名前らしい。 あ? と鼻息荒く振り返った妹綴にぼそぼそと何か耳打ちする男。辻霧には会話の内容は聞こえないのだが、それを聞いた妹綴がいやーな笑みを浮かべていたところからしてどうやら少なくともつばが飛んでいるから自重しろといった内容ではないようだ。 「そォかァ……お前どうやら能力者らしいなァ。悪ィがオレらも一応『スキルアウト』に縁があるもんだからよォ……ちょッと落とし前の付け方も派手にヤらせて貰うぜ」 あれ? 俺路地裏に連行されてね? それから二十分後の話である。 通行人から「高校生が不良に路地裏に連行された」との通報を受けて駆けつけた風紀委員、終通曲羽(ついどおり まがはね)の報告によれば、現場には既に明 らかに返り討ちにされたらしき不良の男が七人転がっていた。 全員極度の興奮、混乱状態に陥っているらしく、詳しい事情調査に関しては困難を極めたが、七人とも口走った証言の内容は概ね一致していた。 、、、、、、、、、、、、、、、、、 何をされたのか全く理解できなかった、と。 鏡大路蒔風(かがみおおじ まきかぜ)は第18学区のコンビニにいた。 本来彼女の属する常盤台中学校は第7学区にあるはずなのだが、わざわざ彼女が電車代をかけてここまで足を運んで来たのには理由がある。 1270ページの分厚い雑誌の立ち読みを終え、三冊目の週刊誌に手を伸ばしかけたときに、コンビニのウインドウ越しにその「理由」が歩いて来るのが見えた。 平均的な身長の男子中学生だ。しかし全体的に「男らしさ」とは無縁の外見をしている。耳を覆うくらいの柔らかい黒髪と、「小学校中学年です」と主張して も納得できてしまいそうな童顔。 鏡大路がアイスを買ってからコンビニを出て声をかけると、伏し目がちに歩いていた少年は顔を上げて軽く笑みを浮かべた。 「蒔ちゃん」 「駄目だろ透通。この時間に一人でふらふら歩いてたら」 透通と呼ばれた少年――――――逆浦透通(さかうら すきとお)は、左腕にピンで留めてある緑色の腕章を引っ張りながら口を尖らせた。 「これから風紀委員(ジャッジメント)の詰め所に寄ってから帰るから大丈夫だよ」 人口にして230万人の学生が日々超能力の開発に勤める学園都市。そこで度々起こる能力を駆使した少年犯罪を取り締まり、治安維持に奔走する選抜された生徒 の集団である風紀委員は、透通の様なお世辞にも強靱とは言い難い一介の少年には重すぎる任ではないのか、と時折鏡大路は危惧する。 それよりも現在鏡大路が心配しているのは最近第18学区で多発している能力者による通り魔事件だ。今日鏡大路が逆浦の下校に付き添おうと第18学区まで足を のばしたのもこれが理由だった。 夕方頃に人気のない道を歩いている生徒を路地裏に引きずり込んで襲うという悪質な手口で、五日間ですでに犠牲者の数は二桁に上るという。 「それなら別に良いが……寧ろお前が風紀委員だからという理由で襲われないか心配だな」 アイスのパッケージを開けながらなおも三歳年下の従弟の身を案じる鏡大路の言葉に逆浦は若干不機嫌そうな表情になった。 「大丈夫だよ。と言うより僕が蒔ちゃんを心配してるんだ」 「?」 怪訝そうな顔をした鏡大路に逆浦は疲れた様な顔で言った。 「一連の通り魔事件なんだけどね、被害者は全員レベル3以上の高位能力者なんだ」 「…………不自然だな……」 思わず鏡大路がぽつりとつぶやいた。 能力者が無能力者(レベル0)を襲う「狩り」が一部の学区の裏で横行しているという反吐が出るような話ならたまに聞くことがある。 しかし今回の事件における被害者は全員高位能力者だ。 一応鏡大路も常盤台中学が擁する47人の大能力者(レベル4)の一人である。逆浦の話が本当ならば確かにこの場において犯人に狙われるのは自分の可能性が高 い。 逆浦は続ける。 「それだけでも変なんだけどね……全員手口が違う、というのか」 「手口が違う?」 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 「その……被害者は全員自分自身の能力で傷付けられたような痕跡があるんだよね」 それを聞いて鏡大路は自然と歩調を落とした。 自分自身の能力で傷付けられた。 発火能力者(パイロキネシスト)が火傷を負うようなものだろうか。 鏡大路が眉間に皺を寄せて黙り込んだのを見て、逆浦は心配そうに顔をのぞき込んだ。 「蒔ちゃん?」 「ああ、すまん」 鏡大路は顎に添えていた手を離すと、何でもないよと言う風に苦笑して見せた。 「……てことは犯人の能力は自分が受けた能力をそのまま相手に返す能力、か?」 「にしてもおかしいんだ」 逆浦の表情は冴えない。 「それならもっと集中的で大きなダメージが被害者の身体にあるはずなんだ。でもどっちかというと何か当てずっぽうに跳ね返した能力が分散して何発か偶然当たったみたいな……」 「…………腑に落ちないな……それじゃ書庫(バンク)に検索をかけることもままならないじゃないか」 それを聞いて逆浦が思い出したように言った。 「そういえば二週間前に第18学区内のデータベースに誰かが侵入した形跡があったな……」 「通り魔か?」 「いや……うまく痕跡を消してたから明確には誰とは断定できないけど……僕はその線が濃いと思ってる。実際警備員(アンチスキル)もその方向性である程度調査してみるって方針になったみたいだし」 学区内の学生のデータベースさえ手に入れば性格に標的を絞ることができるからだろう。犯人は今もデータベースから抽出したリストの被害者の欄に舌なめず りしながら撃墜マークを付けているかもしれないのだ。 その時、不意に逆浦が目を見開いた。 「どうした?」 鏡大路が声をかけると、逆浦は視線を固定したまま答えた。 、、、、、、 「何か聞こえた」 鏡大路の体に一気に緊張が走る。彼のこの何気ない言葉が緊急を意味していることを鏡大路はよく知っていた。 『妨害聴覚(ジャミングヘルツ)』。レベル1でありながら彼が風紀委員に選抜された理由はこの能力による影響が大きい。大気中に存在する波と名の付くもの 全てから指定したものにのみ干渉し、雑踏の中で交わされる会話を盗聴したり電波によるやりとりを妨害したりと、要は情報戦に役立つ能力ということで重宝さ れたのだ。逆浦本人は「盗聴能力なんてイヤだよ」と度々鏡大路に愚痴をこぼしていた。 目を見開いたままの逆浦の口から、読みにくい筆跡の文字を解読するような機械的な声が切れ切れに紡ぎ出される。 「別働tイカr……n絡ヲ確認、Ch……ATM取…外s…作業ヲ終エタ後別m…ルマ…ランデ……ポイントニt…機。武装班…三人毎ニ分ケ、アシ確hヲ終……A班、r……デ…ーp…………マデ移動ch…ノC班ニ随行サセ……」 「また随分と平和的でない内容だな」 緊張した面もちに引きつった笑みを浮かべる鏡大路。 その時、 ゴバッ!! と音を立てて通りの向こうの銀行の壁が吹き飛んだ。 まばらな通行人たちが悲鳴を上げて逃げ出す中、粉塵の中から武装した覆面の強盗が数人飛び出してくる。 「やれやれだな……警備員もしばらく来ないだろうし。逆浦、下がってて良いぞ。あ、あとこれ持ってて」 冷静にそう指示を出し、食べかけの「ガリゴリ君メロンソーダ味(おみくじ棒付き)」を預ける鏡大路。 「え? あ、ちょっと待って……」 逆浦が止めようとするのも聞かず、鏡大路は逃げ出す大衆の動きとは逆方向に歩き始めた。 強盗達としては予想外の動きだったようだが、一人が鏡大路を高位能力者と判断したのか、隣の仲間が制止するのも聞かずあろうことか肩に担いでいたミサイ ルランチャーをぶっ放してきた。 HsMR-64。学園都市では約5年前に生産されたモデルだが、一介の強盗が所持するにしては莫大すぎる破壊力と殺傷力を秘めている。 「おい冗談だろ……」 、、、、、、 それを見て鏡大路はぎょっとして前に一歩出た。 次の瞬間すさまじい速度で飛んできたミサイルを鏡大路は片手で受け止めていた。慣性の法則に従ってミサイルの発射と共に吹いた風が鏡大路の前髪をわずかに揺らした以外は特に何か反動があったわけでもない。少女が触れた瞬間、まるでビデオの一時停止のボタンを押したようにピタリとミサイルの動きが「停止」した。 「……こんな前時代的な武装で私に立ち向かうなんて」 警備員は何をしているんだ、と鏡大路は呆れたように呟く。その右手が受け止めているミサイルがバキッ!! という音と同時に真っ白になった。より正確に言うならば、突然摩擦弾頭(フレイムクラッシュ)によって2500度まで熱されていたミサイル全体が霜に覆われたのだ。