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決意「少年の望み」 カイルはペンダントを握りしめ、そう決意した。 N1 使用者 カイル このカードの発動は行動数に含まれない。 次の自分のターンが来るまでこのキャラのステータスは+1される。
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悪い夢 (わるいゆめ)【The Lich】 夢を見ていたフィン。そこには、英雄ビリーに襲い掛かるリッチの姿が…。 話のあらすじ ※注意※作品内容に関するネタバレ記述あり 。 プリンセスたちから宝石を盗んでいくフィンとジェイク… 登場キャラ ※注意※作品内容に関するネタバレ記述あり ○…セリフあり △…セリフなし ○フィン ○ジェイク ○ビリー ○赤いおばあさん ○クマ ○かたつむリッチ ○リッチ △アイスキング ○プリンセスたち(△エンゲージリング・プリンセス・△エメラルド・プリンセス・△ホットドッグ・プリンセス・△赤ちゃん・プリンセス・△ランピー・○プリンセス・バブルガム) ○ブッコ ○願いの世界のフィン △願いの世界のジェイク 名言・ツボセリフ ※注意※作品内容に関するネタバレ記述あり おばあさん「偉そうなことを言う割に、ビリーって大したことないわね」 ジェイク「これも宝石か?」フィン「たぶんね……うわ、深い…」ジェイク「キモい…」 ビリー(リッチ)「本をよこせ、それをよこすんだ…早くしろ、時間がない…」フィン「リッチ…お前、ビリーをどうした?…僕もみんなも始末する気か?よくも騙したな!」リッチ「フィン、私は騙してなどいない。その本は凄いんだ。お前の望みなら私が何でも叶えてやるぞ…その本をよこすんだ!」フィン「やめろ。何を言ったって無駄だぞ!もう騙されるもんか!この本は絶対渡さない!!ヤァァ!!!」 ツッコミ ※注意※作品内容に関するネタバレ記述あり ランピーの☆、要らなかったんじゃんッ^^; 君を忘れない/悪い夢/フィンの願い
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きっかけは些細な口論だった。 その日、朝比奈さんにSM女王様の格好をさせようとせまっていたハルヒを止めるべく立ち上がる。 いや、俺も男だ。 本音を言えば朝比奈さんの女王様ならば縄で縛られることも低温蝋燭であぶられることもいとわないが、それはまた別の話だ。 しかしまあなんだってこの部屋にはハルヒの暴走を止める人間が一人もいないもんなのかね。 古泉はにやにやと笑みを浮かべるだけだし長門は手にもった本をめくる機械と化してるし…… こいつらに期待するほうが間違っていたか。 とにかく、今日もいつものように俺とハルヒが小芝居じみた口喧嘩をして、 いつものようにハルヒがぶすくれてそれでも日常はいつものように流れる── はずだった。 「またあんたなの! いっつもあたしの邪魔ばっかりして、あんたいったい何様なの!?」 「それは俺のセリフだ。いつも朝比奈さんを着せ替え人形にして、お前のほうが何様のつもりだ」 「あたしはこのSOS団の団長よ。この団において唯一にして絶対の存在で──」 わけのわからんことを言い出した。こいつは何かの宗教を開くために生まれたんじゃなかろうかと考 える俺には人を見る目があるという他ないだろう。 世迷言をのたまうハルヒを軽く無視して部屋の隅で小さくなっている朝比奈さんを振り返る。 「朝比奈さんも嫌なものはきっちり断ったほうがいいですよ」 「え……? でも……」 「いいんですよ。ハルヒのバカに付き合ってたらそれこそ時間がどれだけあっても足りません」 この麗しい方の貴重な時間をあの電波団長の気まぐれに割くことほど無駄なことも早々ありはしまい。 と、あれだけわめいたハルヒが急に静かになる。いかれた演説が終わったのか? まあどうでもいいことだ。俺は朝比奈さんを立たせると鞄を渡してハルヒに向き直る。 「おいハルヒ、俺と朝比奈さんは今日はもうかえ──」 「許せない……」 見るとハルヒはぷるぷると肩を震わせ、いつもの怒り顔によく似た、初めて見る表情で言葉をつなげている。 「このあたしをさんざ無視した上にバカ扱いなんて……」 「お、おい。ハルヒ?」 「あんたなんていなくなればいいのよ! SOS団どころかあたしの視界に入ることすら我慢ならないわ!」 ハルヒがそうがなり散らしたとき、今までずっと何もいわずに本を読んでいた長門が顔をあげる。 「涼宮ハルヒ」 「何よ! ……!」 いつもの平静な声で話す長門に対し声を荒げたハルヒはそのことを軽く自省し、改めて長門に聞きなおす。 「……有希、どうかしたの?」 そんなハルヒの心情など意に介せず長門は無表情にハルヒに言葉をつなげる。 「それが本当にあなたの望み?」 「それって……ああ、バカキョンのことね。ええ、そうね。こいつにはもうこの世からすらも消えて欲しいわ!」 「ちょ、ハルヒ……」 俺が思わず言葉を失い、それを取り戻す前に長門は一言「そう」とつぶやき、手に持っていた本を閉じた。 それと同時に俺の視界が白く染まる。 「う……」 次に目覚めたとき、俺は部室にはいなかった。 荒れた大地に既視感を覚え、それがコンピ研の部長氏にとりついたカマドウマの世界と同じだと俺が気づくのと、長門が口を開くのはほぼ同時だった。 「大丈夫?」 「長門……? ここはどこだ?」 「私が情報統制を行っている情報制御空間。位相はずれているがあの部屋と同じ場所にある」 さっぱりわかんねえよ。 そのとき、突如として空間にスクリーンのようなものが現れ、部室を映し出す。 『何これ……どうなってるの……?』 スクリーンに映し出されたハルヒが誰にともなく呟いている。 『ねえ、みくるちゃん……キョンと有希はどこに行ったの……?』 『わたしに聞かれても……』 わかるはずもないのにハルヒは朝比奈さんへとそんなことを聞く。 「な、なあ長門。これどういうことだ?」 「あなたの存在を涼宮ハルヒによくない影響を及ぼすものと判断して情報統合思念体に情報制御空間の作成の許可を申請した。 しかしあなただけが消えた場合、涼宮ハルヒはわたしを言及し、真実の隠匿が困難と判断したため私もこちらに移動した。 今後、涼宮ハルヒの監視はこの空間から行う予定」 「えーと……」 やばい、さっぱり意味がわからん。ただなんとなく俺にもわかったことといえば── 「つまり俺とお前はこれからずっとここで過ごすってことか?」 容量限界突破した俺の脳がひーこら言いながら吐き出した答えを聞いた長門は顕微鏡で見なければわからないほどわずかに首を動かし、 「そう」と告げた。 「『そう』ってお前……!」 ようやく現状の認識が追いつきパニックになることまではできた俺のことなど知るはずもないハルヒは 部室で呆然と立ち尽くしている。 『そんな……あたしがさっきあんなこと言ったから……?』 『涼宮さん、まずは落ち着いて──』 古泉がハルヒを落ち着かせようとしているがハルヒが立ち直る気配はない。 『落ち着けるわけないじゃない……私があんなこと言ったから二人は消え──』 そこまで言ったとき、ハルヒの双眸から流れた一滴の涙が頬に透明な線を引いた。 『あ、あた……取り返しのつかないこと……!』 一度決壊したダムがその氾濫を止めることができないようにハルヒの涙はとめどなく流れ、 ほんの数秒後、ハルヒの心の堤防も決壊した。 『うわああぁああぁぁぁああぁあ! あたしが! あたしのせいで二人が!』 見たことのないハルヒの涙を目の当たりにし、思わず俺はスクリーンに駆け寄り叫ぶ。 「ハルヒ! 俺はここにいるぞ! 長門も一緒だ! 待ってろ、すぐ戻るからな!」 「無駄」 そんな俺に無感情な長門の声が届く。 「こちらからあちらの様子を見ることはできるけど言葉は届かない」 「そんな……」 そうしている間にも部室の状況はどんどん悪化していく。 『涼宮さん……』 『ひっ……あの二人はあたしの団員……団員の不始末は団長がとるものじゃない……なんでこうなるのよぉ……」 近くによる朝比奈さんも目に入っていないハルヒはぶつぶつとそんなことを呟く。 『帰ってきて……いなくなるのはあたしでいい……なんでも、なんでもするから帰ってきてよ…………』 「おい長門」 「何」 「お前は、情報統合思念体はあんなハルヒが見たいのか?」 「…………」 「違うだろ? あれじゃ朝倉のやろうとしていたことよりひでえじゃねえか」 長門はほとんど無表情のような顔のままだが、少し迷っているように見える。 「……帰ろうぜ。俺もハルヒに謝らなきゃいけないし。もちろん、お前もな」 長門が次の言葉を発するまで、ほんの数秒だったかもしれない。 俺にとっては何時間にも感じられたその数秒はしかし、やはり数秒でしかなく。 「そう」 長門の簡素な一言で俺達はあっけなく元の部室に戻っていた。 「あ……」 そう声を漏らしたのは朝比奈さん。 ハルヒは俺がいつも座っている椅子に腰掛け、机に突っ伏して嗚咽を漏らすばかりだ。 俺はそんなハルヒの肩に手を置いた。 「何似合わないことやってるんだお前は。そういうのは可憐な美少女の特権だって知ってたか?」 その言葉に、ハルヒはびくりと肩を竦ませたが、頭は机の上で組んだ両手に乗せたまま顔を上げることはなく。 「うるさい、バカ」 と、短く発するのだった。 ともかくこれで一件落着かと思ったとき、部屋にとさりという軽い音が響く。 全員が音のした方向に視線を注ぐと、そこには床に倒れ伏した長門の姿があった。 「有希!」 真っ先に駆けつけたのはそれまで机についてきた付属品なのかと思うほど動きを見せなかったハルヒだった。 ハルヒに抱き起こされた長門はよく見ると少し息が荒く、辛そうな顔をしている。 「おそらく、力を使いすぎたのでしょう」 古泉がハルヒに聞こえないように俺に話しかける。 「キョン! あたしは有希を保健室に連れていくからあんたはここにいて! 絶対帰っちゃダメよ!」 「お、おお」 すさまじい剣幕に気圧され怯んだ俺をそのままにハルヒは長門を抱きかかえたまま部室を出て行った。 「……ちょ、ちょっと待てハルヒ!」 半分は俺の責任でもあるのでハルヒを追いかけようとしたとき、古泉が俺の肩に手をおき、ゆっくりと首を横に振りながら言った。 「涼宮さんのためにも今は行かせてあげてください」 古泉のその言葉に、俺は足をとめて自分の椅子に戻った。 椅子には、まだ少しだけハルヒの体温が残っていた。 「…………」 長門は目を覚ますと、自分の状況を確認する。 白いベッドにそれを囲むように閉ざされたカーテン。 どうやらここは学校の保健室であるらしい、と理解した直後、体に少し強い衝撃と重さが加わる。 その衝撃と重さが、涼宮ハルヒが自分に抱きついたことから生まれたものだとわかるのにそう時間はかからなかった。 「ごめんね……有希、本当にごめんね……」 自分の名を呼びながらまるで自分以外の全てに宛てたかのように、ハルヒはひたすらに謝り続ける。 言わなければならなかったことがいくつかあったような気がする。 「あたし、もうあんなこと言わないから……もっとみんなのこと大事にするから……」 いくつか言おうと思っていた台詞があったような気がする。 「だからもう……絶対いなくならないでね……」 ただ、今やらなければならないことはそんなことではなかったような気がしたので。 「……わたしも、ごめん」 ただ一言だけ、あのいたって普通の男子生徒に言われたように短く謝り。 震える体をそっと抱き返した。 了。 同刻。 椅子に座りしばし脱力していると、いつもは俺の対面に座る古泉が今日は横に腰掛ける。 「向こうで何があったかは聞かないでおきましょう」 「…………」 古泉の言葉を右の耳から左の耳にスルーさせた直後、体に少し強い衝撃と重さが加わる。 その衝撃と重さが、古泉が自分に抱きついたことから生まれたものだとわかるのにすげえ時間がかかった。 なんだこいつは。そういう趣味なのか? 「すいません……本当にすいません……」 ただひたすら謝りながら、古泉は俺を抱きしめる。 (ハルヒに)言わなければならなかったことがいくつかあったような気がする。 「僕も、もう少し止め役に回りますから……この団を大事にしますから……」 (ハルヒに)いくつか言おうと思っていた台詞があったような気がする。 「だからもう……絶対にいなくならないでください……」 ただ、今やらなければならないことはそんなことではなかったような気がしたので。 「抱きつくな、気持ち悪い」 ただ一言だけ、短く罵り。 震える体をぶん殴った。 本当に終了。
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《最後の望み/Final Desire》 最後の望み/Final Desire イベント コスト:P 大英帝国、YAKATA あなたが所有する全ての財政カードをターンオンする。 現在の手札を好きなだけ捨て、その後、手札が7枚になるまでペスカする。 このピリオドのプロセスステップ終了時、あなたの手札の枚数と同じ数のポイントが相手に確定する。 7枚のカードを使いきれるようなデッキなら美味しいが、普通はそれほど恵まれてはいないだろうから、事実上の「最後の望み」となる。 相性が良いのは魔道書ネクロノミコン/The Necronomicon?だろうか。魔界単に大英を一部タッチし、最後の望みを打った後でネクロノミコン発動なら、事実上獲得すべきポイントは8点ですんでしまう。
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我が唯一つの望み 依頼主 :ブレイヤ(グリダニア:旧市街 X6-Y11) 受注条件:幻術士レベル30クラスクエストクリア 概要 :幻術士ギルドのブレイヤは冒険者に頼みがあるようだ。 ブレイヤ 「最近、碩老樹瞑想窟では、 あなたの活躍ぶりが話題になっています。 冒険者のあなたが、新風を吹き込んでいる、と。 そんなあなたに依頼があります。 「北部森林」の「フォールゴウド」に、見たこともない 「美しい手負いの獣」が現れたというのです。 森に害成す存在ではないようですが、 手負いの獣となれば、何が起こるか分かりません。 ぜひ件の獣を探し出し、癒してあげてください。」 フォールゴウドの美しい手負いの獣の傷をケアルで癒す 深手を負っており、辛そうにしている・・・・・・。 (ケアルで癒す) 傷を癒したことで、美しい獣は懐いたようだ・・・・・・。 幻術士ギルドのブレイヤに報告 ブレイヤ 「おかえりなさい。 それで・・・・・・いかがでしたか? ・・・・・・なるほど、純白の毛並みに四つ足、 そして鋭い一本の角となれば・・・・・・ その獣は「ユニコーン」とみて間違いないでしょう。 「ユニコーン」は、 北方のクルザス地方の奥地に棲息する珍しい獣で、 そう簡単には人に慣れないと伝え聞きます。 傷を癒したとはいえ、懐かれてしまうとは・・・・・・ あなたの徳の成せる技といったところでしょうか。 ぜひ新たなる友を、大切になさってくださいね。」
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きっかけは些細な口論だった。 その日、朝比奈さんにSM女王様の格好をさせようとせまっていたハルヒを止めるべく立ち上がる。 いや、俺も男だ。 本音を言えば朝比奈さんの女王様ならば縄で縛られることも低温蝋燭であぶられることもいとわないが、それはまた別の話だ。 しかしまあなんだってこの部屋にはハルヒの暴走を止める人間が一人もいないもんなのかね。 古泉はにやにやと笑みを浮かべるだけだし長門は手にもった本をめくる機械と化してるし…… こいつらに期待するほうが間違っていたか。 とにかく、今日もいつものように俺とハルヒが小芝居じみた口喧嘩をして、 いつものようにハルヒがぶすくれてそれでも日常はいつものように流れる── はずだった。 「またあんたなの! いっつもあたしの邪魔ばっかりして、あんたいったい何様なの!?」 「それは俺のセリフだ。いつも朝比奈さんを着せ替え人形にして、お前のほうが何様のつもりだ」 「あたしはこのSOS団の団長よ。この団において唯一にして絶対の存在で──」 わけのわからんことを言い出した。こいつは何かの宗教を開くために生まれたんじゃなかろうかと考 える俺には人を見る目があるという他ないだろう。 世迷言をのたまうハルヒを軽く無視して部屋の隅で小さくなっている朝比奈さんを振り返る。 「朝比奈さんも嫌なものはきっちり断ったほうがいいですよ」 「え……? でも……」 「いいんですよ。ハルヒのバカに付き合ってたらそれこそ時間がどれだけあっても足りません」 この麗しい方の貴重な時間をあの電波団長の気まぐれに割くことほど無駄なことも早々ありはしまい。 と、あれだけわめいたハルヒが急に静かになる。いかれた演説が終わったのか? まあどうでもいいことだ。俺は朝比奈さんを立たせると鞄を渡してハルヒに向き直る。 「おいハルヒ、俺と朝比奈さんは今日はもうかえ──」 「許せない……」 見るとハルヒはぷるぷると肩を震わせ、いつもの怒り顔によく似た、初めて見る表情で言葉をつなげている。 「このあたしをさんざ無視した上にバカ扱いなんて……」 「お、おい。ハルヒ?」 「あんたなんていなくなればいいのよ! SOS団どころかあたしの視界に入ることすら我慢ならないわ!」 ハルヒがそうがなり散らしたとき、今までずっと何もいわずに本を読んでいた長門が顔をあげる。 「涼宮ハルヒ」 「何よ! ……!」 いつもの平静な声で話す長門に対し声を荒げたハルヒはそのことを軽く自省し、改めて長門に聞きなおす。 「……有希、どうかしたの?」 そんなハルヒの心情など意に介せず長門は無表情にハルヒに言葉をつなげる。 「それが本当にあなたの望み?」 「それって……ああ、バカキョンのことね。ええ、そうね。こいつにはもうこの世からすらも消えて欲しいわ!」 「ちょ、ハルヒ……」 俺が思わず言葉を失い、それを取り戻す前に長門は一言「そう」とつぶやき、手に持っていた本を閉じた。 それと同時に俺の視界が白く染まる。 「う……」 次に目覚めたとき、俺は部室にはいなかった。 荒れた大地に既視感を覚え、それがコンピ研の部長氏にとりついたカマドウマの世界と同じだと俺が気づくのと、長門が口を開くのはほぼ同時だった。 「大丈夫?」 「長門……? ここはどこだ?」 「私が情報統制を行っている情報制御空間。位相はずれているがあの部屋と同じ場所にある」 さっぱりわかんねえよ。 そのとき、突如として空間にスクリーンのようなものが現れ、部室を映し出す。 『何これ……どうなってるの……?』 スクリーンに映し出されたハルヒが誰にともなく呟いている。 『ねえ、みくるちゃん……キョンと有希はどこに行ったの……?』 『わたしに聞かれても……』 わかるはずもないのにハルヒは朝比奈さんへとそんなことを聞く。 「な、なあ長門。これどういうことだ?」 「あなたの存在を涼宮ハルヒによくない影響を及ぼすものと判断して情報統合思念体に情報制御空間の作成の許可を申請した。 しかしあなただけが消えた場合、涼宮ハルヒはわたしを言及し、真実の隠匿が困難と判断したため私もこちらに移動した。 今後、涼宮ハルヒの監視はこの空間から行う予定」 「えーと……」 やばい、さっぱり意味がわからん。ただなんとなく俺にもわかったことといえば── 「つまり俺とお前はこれからずっとここで過ごすってことか?」 容量限界突破した俺の脳がひーこら言いながら吐き出した答えを聞いた長門は顕微鏡で見なければわからないほどわずかに首を動かし、 「そう」と告げた。 「『そう』ってお前……!」 ようやく現状の認識が追いつきパニックになることまではできた俺のことなど知るはずもないハルヒは 部室で呆然と立ち尽くしている。 『そんな……あたしがさっきあんなこと言ったから……?』 『涼宮さん、まずは落ち着いて──』 古泉がハルヒを落ち着かせようとしているがハルヒが立ち直る気配はない。 『落ち着けるわけないじゃない……私があんなこと言ったから二人は消え──』 そこまで言ったとき、ハルヒの双眸から流れた一滴の涙が頬に透明な線を引いた。 『あ、あた……取り返しのつかないこと……!』 一度決壊したダムがその氾濫を止めることができないようにハルヒの涙はとめどなく流れ、 ほんの数秒後、ハルヒの心の堤防も決壊した。 『うわああぁああぁぁぁああぁあ! あたしが! あたしのせいで二人が!』 見たことのないハルヒの涙を目の当たりにし、思わず俺はスクリーンに駆け寄り叫ぶ。 「ハルヒ! 俺はここにいるぞ! 長門も一緒だ! 待ってろ、すぐ戻るからな!」 「無駄」 そんな俺に無感情な長門の声が届く。 「こちらからあちらの様子を見ることはできるけど言葉は届かない」 「そんな……」 そうしている間にも部室の状況はどんどん悪化していく。 『涼宮さん……』 『ひっ……あの二人はあたしの団員……団員の不始末は団長がとるものじゃない……なんでこうなるのよぉ……」 近くによる朝比奈さんも目に入っていないハルヒはぶつぶつとそんなことを呟く。 『帰ってきて……いなくなるのはあたしでいい……なんでも、なんでもするから帰ってきてよ…………』 「おい長門」 「何」 「お前は、情報統合思念体はあんなハルヒが見たいのか?」 「…………」 「違うだろ? あれじゃ朝倉のやろうとしていたことよりひでえじゃねえか」 長門はほとんど無表情のような顔のままだが、少し迷っているように見える。 「……帰ろうぜ。俺もハルヒに謝らなきゃいけないし。もちろん、お前もな」 長門が次の言葉を発するまで、ほんの数秒だったかもしれない。 俺にとっては何時間にも感じられたその数秒はしかし、やはり数秒でしかなく。 「そう」 長門の簡素な一言で俺達はあっけなく元の部室に戻っていた。 「あ……」 そう声を漏らしたのは朝比奈さん。 ハルヒは俺がいつも座っている椅子に腰掛け、机に突っ伏して嗚咽を漏らすばかりだ。 俺はそんなハルヒの肩に手を置いた。 「何似合わないことやってるんだお前は。そういうのは可憐な美少女の特権だって知ってたか?」 その言葉に、ハルヒはびくりと肩を竦ませたが、頭は机の上で組んだ両手に乗せたまま顔を上げることはなく。 「うるさい、バカ」 と、短く発するのだった。 ともかくこれで一件落着かと思ったとき、部屋にとさりという軽い音が響く。 全員が音のした方向に視線を注ぐと、そこには床に倒れ伏した長門の姿があった。 「有希!」 真っ先に駆けつけたのはそれまで机についてきた付属品なのかと思うほど動きを見せなかったハルヒだった。 ハルヒに抱き起こされた長門はよく見ると少し息が荒く、辛そうな顔をしている。 「おそらく、力を使いすぎたのでしょう」 古泉がハルヒに聞こえないように俺に話しかける。 「キョン! あたしは有希を保健室に連れていくからあんたはここにいて! 絶対帰っちゃダメよ!」 「お、おお」 すさまじい剣幕に気圧され怯んだ俺をそのままにハルヒは長門を抱きかかえたまま部室を出て行った。 「……ちょ、ちょっと待てハルヒ!」 半分は俺の責任でもあるのでハルヒを追いかけようとしたとき、古泉が俺の肩に手をおき、ゆっくりと首を横に振りながら言った。 「涼宮さんのためにも今は行かせてあげてください」 古泉のその言葉に、俺は足をとめて自分の椅子に戻った。 椅子には、まだ少しだけハルヒの体温が残っていた。 「…………」 長門は目を覚ますと、自分の状況を確認する。 白いベッドにそれを囲むように閉ざされたカーテン。 どうやらここは学校の保健室であるらしい、と理解した直後、体に少し強い衝撃と重さが加わる。 その衝撃と重さが、涼宮ハルヒが自分に抱きついたことから生まれたものだとわかるのにそう時間はかからなかった。 「ごめんね……有希、本当にごめんね……」 自分の名を呼びながらまるで自分以外の全てに宛てたかのように、ハルヒはひたすらに謝り続ける。 言わなければならなかったことがいくつかあったような気がする。 「あたし、もうあんなこと言わないから……もっとみんなのこと大事にするから……」 いくつか言おうと思っていた台詞があったような気がする。 「だからもう……絶対いなくならないでね……」 ただ、今やらなければならないことはそんなことではなかったような気がしたので。 「……わたしも、ごめん」 ただ一言だけ、あのいたって普通の男子生徒に言われたように短く謝り。 震える体をそっと抱き返した。 了。 同刻。 椅子に座りしばし脱力していると、いつもは俺の対面に座る古泉が今日は横に腰掛ける。 「向こうで何があったかは聞かないでおきましょう」 「…………」 古泉の言葉を右の耳から左の耳にスルーさせた直後、体に少し強い衝撃と重さが加わる。 その衝撃と重さが、古泉が自分に抱きついたことから生まれたものだとわかるのにすげえ時間がかかった。 なんだこいつは。そういう趣味なのか? 「すいません……本当にすいません……」 ただひたすら謝りながら、古泉は俺を抱きしめる。 (ハルヒに)言わなければならなかったことがいくつかあったような気がする。 「僕も、もう少し止め役に回りますから……この団を大事にしますから……」 (ハルヒに)いくつか言おうと思っていた台詞があったような気がする。 「だからもう……絶対にいなくならないでください……」 ただ、今やらなければならないことはそんなことではなかったような気がしたので。 「抱きつくな、気持ち悪い」 ただ一言だけ、短く罵り。 震える体をぶん殴った。 本当に終了。
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望みをかけた戦い [部分編集] プロモーションカード COMMAND 00/C RD012P 2-赤1 (敵軍ターン):このカードと同じ属性のGサインを持つ、自軍Gが2枚以上ある場合、敵軍ユニット1枚のプレイを無効にし、そのカードを廃棄する。 対抗 赤-クロスボーン 「カードダスダイレクト」の「ネグザポイント交換所」第7弾限定カード。
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「おう、来たか暴れん坊? …かぁいい餓鬼連れてきてどうした? 」 「何の祭りだコイツは? 」 「あのキラの坊主がシミュレーターで無傷のジン10機抜きをしてるんだよ」 マードックの親爺さんが目聡く俺達を見つけ、手招きする。ギャラリーが道を開けてくれた。どうやら外部映像出力で大型モニターを接続して、観戦を始めたらしい。エールストライクが鮮やかに回避運動をし、ビームライフルを放った。 ジンの持つマシンガンに命中し、爆散する。コイツ…!! 「…随分な真似してくれるな、あの餓鬼…! 」 こんな腕が有れば、ラウ・ル・クルーゼを名乗るウラナリ坊やの指揮官機を狙う事など朝飯前だったに違い無い。実戦とシミュレーターは当然環境は違う。が、要求される反射神経は変わらない。わざと殺さず、生かして置いたのだろう。 「親爺さん、今からナハトで乱入出来るか? それも内緒でだ」 「あん? ああ、並列接続だからな? 向こうの表示消しときゃいいだけだ」 「ストライク! 俺の方が先…の筈ですが…」 「済まんなイザーク。馬鹿な部下の教育が先だ。戦場の唯一のルールを教育 してやる必要が生まれた。…階級の無いZAFTには分からんだろうがな…」 俺はナハトに駆け寄り、脚部に付いているだろうコントロールパネルを探す。だが、存在しない。…コイツは規格外品だった事に俺は気付き、忌々しさに装甲を殴った。するとハッチが開き、コックピットに上がるワイヤーが射出された。 気の利き様に呆気に取られつつも俺はワイヤーを掴み、金属環に片足の爪先を突っ込む。ワイヤーが巻き上がって行く。 「気に入らないんだよ! 気障な真似する糞生意気な餓鬼ってのは…」 コックピットに潜り込むと、ハッチがオートで閉まる。モニターには人工の宇宙が即座に表示される。…何か憑いてるのか? この機体には? 微かな疑念と共に俺はメニューを開く。ダメージショックのチェックボックスをONにする。コイツはショックアブソーバを利用した振動機能や、空調機構を利用した酸素漏れ等を復活させる機能を持つ。慣れない人間なら5分も経たずに反吐を吐き、低気圧や酸欠に苦しむ仕様でもある。 俺がごり押ししてMSシミュレーター開発時に付けさせた機能だった。 「殺られる恐怖がまだ解からんのでは成長は見込めん。痛みを教えてやるよ、小僧…」 シミュレーターでは恐怖も半減するだろうが、そこは遣り方だ。貴様は間違いを犯しつつある。武器を壊して得意げにご満悦なんざテメエには百年、いや、一千万年早いんだよ!
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「契約、完了。」 【名前】 イマジン 【読み方】 いまじん 【登場作品】 仮面ライダー電王仮面ライダーディケイドオーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー 【名前の由来】 イマジネーション 【一覧】 こちらを参照 【詳細】 主に仮面ライダー電王に登場する、遥か未来から現代にやってきた未来人の精神体。 精神体故に最初は黄色い浮遊エネルギー体の姿であり、現代の人間の体に宿りその人間が思い浮かぶ童話や民話のイメージから身体を構成する。 そのためこの時点では契約者との結び付きが強く、電王の攻撃で負傷しても契約者のイメージを使って身体を修復することが可能。 また、その姿が契約者のイメージに左右されるため、ストレートに童話、民話に登場する動物をモデルにした姿をしている場合がほとんどだが、カエルが登場する童話なのに何故かカメレオンモチーフで現出するイレギュラーなパターンもある。 イマジンのデザインには頭文字を象った模様がある事が多い(モモタロスなら「M」、ウラタロスなら「U」と言った具合に)。 イマジンが宿った人間を「契約者」と呼び、契約者が願いを言わないとイマジンは砂で構成された上半身と下半身が分離した未契約体と呼ばれる不完全な身体しか持てず、さらに契約者の周辺から離れることができない。 そのためイマジンは宿った人間に「お前の望みを言え、どんな望みも叶えてやる。お前が払う代償はたったひとつ」と持ちかけ、 契約者が「望み」を言いそれをイマジンが受け入れることでお互いの間に強い結びつきが発生、イマジンは初めて自分の体を得ることができ、宿主の願いを叶えるために行動する事になる。 なお劇中で実例はないが、契約を満了させるまでの間に契約者が死ぬか、記憶を失うなどするとイマジンも消滅してしまう。 そのため、殺されかけた自分の契約者を守ろうとした例もある反面、危険を冒して自分の契約者を暴行する者もいる。 ただし、下記の通りに契約者の願いを叶えるのはイマジンにとっては過去へ飛ぶ為の手段でしか無く、ほとんどのイマジンは契約者の願いを真面目に叶える気は無い。 例えば「思い出のタイムカプセルを見つけたい」という願いを受けた場合、無関係な他人の埋めたタイムカプセルを掘り起こさせるといったように、短時間で契約完了させるためにその願いそのものをわざと曲解し勝手な解釈で行動するものがほとんど。 このため大抵の場合契約者の望む形で成就される事はまず無いと言っていい(契約者の事を気遣い、真面目に願いを叶えようとしたキンタロスやデネブはイマジンの中でも特異な存在といえる)。 また、敵側のイマジンは凶暴な個体がほとんどで、強引かつ暴力的な方法で契約を完了させようとする個体も多く存在する(下手すれば前述のジェリーイマジンや、アルマジロイマジンのように願いを叶える過程で契約者本人にも危害を加える場合がある)。 劇中で見られる限りイマジンの「契約」は契約者自身が満足したかは関係無く、当のイマジン本人が「願いを叶えてやった」と自覚するだけで「完了」するものと思われる。 ただし、例外として「契約者本人がイマジンと契約した事を自覚していない、あるいは忘れている」、「そのイマジンの行動が契約者本人の過去の記憶と結びついていない」、「イマジン本人が契約を完了した事を自覚していない、もしくは忘れている」などといった場合がある。 人の「願い」は過去にあった出来事に起因している事が多く、例えば「サッカーのレギュラーになりたい」という願いであれば、契約者がかつてサッカーのレギュラーから外された理由となる出来事が過去に存在した事になる。 そのことを、願いを叶える過程で契約者に強く思い起こさせ、それがピークに達することで初めてイマジンは過去へと移動が可能となる。 このため実は願いを聞いても叶えずに、強引な「解釈」を持って過去を連想させれば契約完了となり過去への移動が出来る。 イマジンが上記の台詞を言い契約が完了すると、契約者の体が二つに割れ、その中に広がる異空間にイマジンが飛び込むのだが、 異空間の先には契約者の願いの原典に通じる過去の時間があり、そこに到達したイマジンは契約者との関係が断ち切られ完全に独立した存在となる。 現代にいた時は契約者との関係性を断ち切ることが難しかったが、過去に移動した影響で契約も切れてしまうため実体を得られる反面、破損した身体の修復等は不可能になると思われる。 実体を得ても特性は精神生命体であることから大きくハズレてはいないらしく、過去の契約者の体を乗っ取り、その状態で能力を行使することも可能であることが確認されている。 この状態では関係が切れているので契約者を殺害しても問題はない。 この未来人達が過去に飛び、そこで破壊活動を行う目的は「消滅した自分達の未来の復活」。 本来は現在から繋がらず消滅した「可能性としてあり得た未来の人間」がイマジンの正体であり、その時間軸における特異点のカイがその存在をつなぎ留めることで辛うじて命を繋ぐことが出来ている。 彼らが「契約者の願いを叶えて過去に飛ぶ」のは本来の時間の流れを捻じ曲げ、自分達の未来に時の流れを繋げるためであり、移動した過去の時間で破壊活動を行うのはその時間に存在する「本来の未来における特異点」を始末するため。 本来であれば一体1体が過去に跳んで特異点を始末する、という方法は効率が悪く見えるが、イマジンは未来から現代に移動することは出来ても、そこから更に過去に向かうのは不可能だったためと思われる。 そもそも未来から過去にデンライナーを使わずに移動する手段は限られており、イマジン達も契約せずに現代に留まれることが出来るのは、消滅した未来における特異点であるカイの存在が大きく、 彼が最終回で消滅したことで現代にやってきたイマジンは全滅することになってしまった。 カイという存在がイマジンの楔となっている都合上、彼自身の身体を使って過去にイマジンを送り込むのは負担が大きい上に、過去の世界のカイは消滅してしまうため効率が悪い。 時の列車を使おうにも、乗車制限が厳しいためまず乗車許可は降りないだろう。実際イマジン達が第1話で時の砂漠を移動するのをデンライナーが猛追し、良太郎が電王となってイマジンの討伐を開始する事態となっている。 そのためほとんど無差別に人間に契約を持ちかけ、ワープゲートを作っているのが実情であった(ただし願いの起因する過去が、標的に関係した時間である等ある程度絞ってはいたようだ)。 前述したが、イマジンは本来、未来に生きていた人間。 が、自分達が生まれるよりも過去に来ている関係で、自分の過去を持たないため存在が曖昧で非常に不安定である。 契約が不完全であったり、ダメージを受けると砂がこぼれるように肉体が崩壊する描写があるのもそれと関係があり、契約者のイメージが肉体の構成に必要不可欠なことからイマジン達は自己への執着が薄い傾向がある(無論例外はある)。 基本的にイマジンを現代に連れてきたカイが、各個体にテレパシーのようなもので直接指令を伝えていたことが判明しているが、これは強制的なものではなくイマジンは無視する事が出来る(実際、モモタロスたちは無視している。ウルフイマジンのように指令が聞こえなくなった事でパニックを起こす個体もいたが)。 最終的に自分達が未来の特異点であると睨んだ人物に踊らされていたことを知ったカイが発狂し、精神体で現代に来ていたイマジンを吸収してすべて実体化させ時間そのものを破壊しようと暴れ始めた。 だが、電王によってイマジン達は倒され、カイが消え去ったことでほとんどのイマジンは消え去る事になる。 例外はモモタロス達タロウズやジーク、デネブのように人の記憶に強く残った存在であったイマジンだったが、現代にやって来ずに時の砂漠の中に残っていた個体でイマジンが根絶されたわけではない。 少なくとも本編終了後に公開されている作品に登場するイマジンのほとんどははぐれイマジンと呼ばれる存在であり、 彼らの目的はそれぞれ異なるが、多くは契約者の過去の時間に飛んで、そのまま契約者に成り替わる事で自分の時間を手に入れようとしているようだ。 【仮面ライダーディケイド】 主に「電王の世界」に登場。 大ショッカー、スーパーショッカーに参加する個体も存在する。 【オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー】 改変された2011年で1つの組織としてまとまっている。 ショッカー首領が主催する会議にアルビノレオイマジンが代表として出席し、ショッカーの同盟組織となる。 劇中ではモモタロスの身体からコアメダルが出てきたが、他のイマジンからもコアメダルが出てくるのかは不明。
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労働意欲旺盛無職俺8 「最大の悩み最小の望み」 前回 休息のつもりであったロマーニャへの買い物は一応いい休みではあったがネウロイが来襲し、仕事をさせられるはめになってしまった俺一行 どんな仕事にも全力で挑む姿勢の俺は空へ舞い上がり、意気揚々としてネウロイを撃墜する その際に俺の固有魔法である「旋風」を使い、撃墜する 仕事をおえ、ロマーニャに降り立つと素晴らしい仕事ぶりに拍手喝采がわくが、俺としては複雑な気持ちになってしまう それを横で見ていた一人の少女は・・・ ~翌朝、俺の部屋にて~ 俺「まだねむい・・・。最近ちょっとがんばりすぎたか・・・。俺も元は無職でひきこもりだしな・・・。」 俺「もう一度寝よう・・・・・。」グー・・・グー・・・ 昨日は疲れた 買い物やエーリカと遊んだり、ネウロイ倒したりいろいろして疲れてしまっていた その前からも訓練や特訓で忙しかったので、あまり休みはとれていなかったのだが・・・ だから今日は非番だったため、休みをもらい、ゆったりと過ごすことにきめたのだ それだからこんなに寝られるんだが、別に解雇されたわけではないのであしからず・・・ と、そんなときに俺の部屋の古びたドアがノックされる だが俺はもう眠りに入っていた コンコン ガチャ 「おーい俺ー。ん?なんだ寝てるのか。」 ひとりの少女が、むっさい男の部屋に訪ねてきたようだ その少女は少しだけ歩き、ベッドの縁に腰をかけた 「・・・。かわいい寝顔だなぁ。最初見たときはなんかまぬけっぽい顔だな~とか思っちゃったけど・・・。」ポフッ 最初に会った時のことを少しだけ思い出す 俺は私のことを、俺の大好きな人だ、と本当に小さくつぶやいていたことを覚えている あのとき、おもしろいやつだな~なんて思っていたけど、たしかに面白いやつだった 私にかまってきたり、色々甘やかしてくれたり、話してくれたりした ロマーニャのときなんかでは、私を危ない目にあわないようにするのと、嫌なところを見せないようにするために優しいバレバレの嘘をついていた 「・・・こんな男なのになぁ。」ハァ・・・ 昨日から・・・いや前から気にかかっていた なぜだろう、男に対してこんな感じの気持ちになったことはない 「まさかね~。」 なんて少しごまかしてみる でも一緒にいて楽しいし、落ち着くし、隣にいたい ...........でもそれは叶わないかもしれない 俺は私とは違う世界で、帰らなければならない場所が向こうには必ずあるはずだ 俺がこっちにいたいと言ったとき、私は少しだけ本音が出てしまっていたのをあとで後悔した 「向こうには家族がいるみたいだし・・・。にゃはは、確かに帰ったほうがいいよね~。」 それでも・・・と一瞬欲望が心を横切る それを頭を振って、追い払う もちろん家族といたほうがいいに決まってるじゃないか、家族と一生会えないつらさはここの部隊のみんなも知っている そして前に見せたあの顔は・・・なにか悩んでる顔だ・・・予想は出来る・・・ それに俺は私のことを・・・ 「はぁ・・・やめよ。私も疲れたからねよーっと。」ゴロン 俺の横にゴロリと寝転がる なんだか心地がいい 私は眠気のせいもあって、まどろみにどんどん落ちていく 俺の服を少しつかんだところで私の意識は深い眠りにはいった・・・ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 交代で目覚める なんとまぁタイミングが悪いことだろう 俺「ん・・・。うあ~。よく寝たな~。もう昼過ぎか。」 エーリカ「すー・・・すー・・・。」 俺「・・・・。なんでエーリカが寝てるんだ?ここ・・・俺の部屋だよな・・・?」 俺「ふう・・・。あー、やっぱりかわいいな。」ナデナデ エーリカ「ん・・・・。すー・・・。」 俺は頭を悩ませていた 正直俺はなにもできないし、いつもなにか考えているわけでもない しかし最近になって頭をヒートさせそうな事項が何度も頭の中をめぐっている ――世界を選ぶこと たしかとあるSSでも同じようなことがあった あの人はたしか・・・ストライクウィッチーズの世界を選んだ 俺もあのときは共感したものだ 俺は元の世界にいるより断然ここが楽しいと思った あの人のようにいちゃいちゃしたいもんだと悶えていた まぁ実際は少し此処にきたときに期待はしていた 俺「でも・・・今頃悩んじまうとはな・・・。」 俺はこの世界の人間ではない、本来いてはならない存在 ここを俺が選べば、なにかが変わってしまうかもしれない 俺のせいで・・・なにかが変わって、なにかを失ってしまうかもしれない 俺「それだけが怖えぇよ・・・。」 ストライクウィッチーズの本やアニメの中じゃハッピーエンドであったのを俺はよく覚えている だが・・・だが俺がいた場合はどうだ? 俺がいることで悪い結果を生み出すのならば、俺はこの世界に、みんなの中にいたくはない しかし俺の気持ちは・・・欲望は・・・ 俺「この世界にいたい・・・!」 その一心だ 理由は一つじゃない みんなと笑って一緒にいたいってのも一つの理由だ でも大きな一つの理由は・・・俺の隣にいるこの少女を、守りたいと思っていた 高慢で傲慢だと思う 正直、この強くてかわいい悪魔が大好きだ 最初は、ただ好きだったってやつが、今はこの子が本当にいとおしい 俺「でも俺なんかがそばにいていいはずがないよな。」 俺はあの世界じゃ、いわゆる落ちこぼれのクズだ この世界には俺よりもっといい人がたくさんいるはずだと思う・・・ 俺の頭はヒートしそうになっていた 感情がうずまき、理性がそれを鎮めようとする この世界、501、エーリカの隣にいたい でもこの世界、501、エーリカの隣にいられる存在ではない 二つの壁が俺を押しつぶそうとしていた ~~~~~~~~~~~~~~~~~ エーリカ「ぅん・・・?ふぁぁ~。俺、おきてたの?」パチパチ 俺「ああ、今さっきな。よく寝たか?てかどうしてここで寝てる?」ナデナデ エーリカ「俺の部屋にきたら、俺が寝てたから私も眠たくなってきて、ついゴロリとなったらいつのまにか・・・。」 俺「まったく・・・。男の部屋で寝たら、襲われると習わなかったか?」 エーリカ「俺はヘタレだから、大丈夫だよ~。」ニヤニヤ 俺「くっ!まぁ・・・いいわ。ちょっと外でも散歩するか?」 エーリカ「う~ん、いいよ!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~外、海辺にて~ エーリカ「そういや俺知ってる?ロマーニャ方面に向かってるネウロイが最近多いの。」 俺「ああ、気づいてるよ。なにかありそうだ。」 エーリカ「・・・今日実は夕食後にブリーフィングがあるんだ。俺ももちろんでてもらうらしいけど。」 俺「・・・なにかあったのか?」 エーリカ「実はロマーニャに向けて巣から空飛ぶ戦艦みたいなのがでてきたんだよ。」 俺「なんだってーーーーー!?で、撃破命令が下ったか。」 エーリカ「そうだよ。大型なんかよりもっと大きいよ!うーんと、赤城より少し大きいくらいって聞いてる。低速で進行してるらしいよ。」 俺「おおきいな・・・。じゃあ作戦開始は明日朝からだな。」 エーリカ「そうなるね。ねぇ俺・・・。・・・・・・・。俺!明日がんばろうね!」 そのとき何か言葉を止めたのに気づいた でも詮索しなかった 俺「あ、ああ。がんばるさ。いつもどおりやれば、倒せる。」 エーリカ「そうだね~。ふふふ、とりゃ!」 エーリカがごまかしまぎれにだろうか、俺を海の方へ向かってドンと押してきた 俺を落とす気だろうが、そうはいくか! 俺「まだまだ!とりゃ!」 俺はエーリカの手をつかんで、道ずれになるように引っ張った ずぶぬれになる瞬間俺の目の端に・・・海に光が生じたのが見えてしまった 感覚的に一瞬で理解した やめろ・・・嫌だ!やめろ!やめろ!! この手を離したくは・・・! ないんだ!!! ...............でもそれも叶わない .............俺はその世界から存在が消えた ~~~~~~~~~~~ 私は俺に一気に腕をひっぱられて、音をたて共に海に突っ込んでずぶぬれになってしまった エーリカ「あははは!ひっぱらないでよ!・・・あれ?」キョトン 一瞬なにが起こったのかわからなった 俺がいない、消えた 俺が・・・いない・・・ なら一つしかない 私は、俺がずぶぬれになる瞬間さびしそうな顔をしたのを思い出す 私ははやくにも察した 頭の回転が速いというのは嫌になる エーリカ「えっ・・・。・・・・・・あ・・・なんだ・・・帰っちゃったのか・・・。・・・ひどいじゃん、突然消えるなんて・・・。」 エーリカ「消えちゃった・・・。俺、帰っちゃったんだ・・・。」 顔の海水を払おうと手を添える でも払いたかったのは予想もしなかった突然の虚無感と空白感 エーリカ「結局なにもないままいなくなっちゃった・・・。あはは・・・。せっかく大切なこと言おうと思ったのに。」 帰るのが嫌なら私と一緒にいてよ、と エーリカ「馬鹿・・・。だったら最初からこの世界に・・・・私に会いに来るなよ・・・。私のそばにいるなよ・・・。」グスッ なぜかさびしさが襲ってきた でも・・・これでいいんだよね・・・? これが本来あるべきなんだよね? 私はそう心に押し付けていく エーリカ「あ、は、はやくもどらなきゃ!風邪ひいたら明日困る・・・し・・・。」パシャ .......私は立ち上がれなかった 仕方なくだらけた体をその場に残し、海に浸かりながらぼーっとしていた ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~俺世界、海辺にて~ 空が見える・・・暗い空だ・・・ 「・・・。なにしてたっけ・・・?」 俺はわかっていた、この世界に戻ってきたことを 「ははっ・・・。なんだよ、あんなところで戻らせるなよ・・・。あのあと、きゃっきゃうふふみたいな展開だったんだぜ?」 俺は海辺で横たわって空に向かってむなしくつぶやいたが、もちろんなんとも返ってこない 「・・・くそっ!あんなところで帰らせるなら、はじめから俺をあの世界につれていくんじゃねぇよ!」 だれともわからない全知全能の男を恨む 「・・・もしかして夢だったのか?俺が・・・あの話に影響されただけだってんのか?いつもの妄想だったってのか?」 信じたくない・・・! 信じるもんか! 最後ににぎった手の暖かさが・・・この手に残った温かさがニセモノだと思いたくない! 「はっ!ならもう一度もぐればいけるんじゃないか!?」 俺はそう思っていそいで、立ち上がって、海にもぐりこむ 少佐の訓練のおかげで泳げるようになっていたことを理解して、あれが嘘ではなかったことがわかった あれが嘘ではないことはわかったが・・・光が一向にみえてない 夜空のようになにも、一条の希望の光さえない 俺は・・・すぐにあきらめた 今のでわかった 一度だけのチャンスだったことが なんだってんだよ・・・ 「ほんとなんだってんだよ・・・。」 「なんだってんだよ!あれだけッ!あれだけあの世界で満喫させといてこれかよッ!」 「ふざけんなあああぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!」 またなにかを失った俺は、あの世界に行く前の俺に逆戻りした そう、さびしく誰にも必要とされない無用な男に戻った あたりには、男の悲痛な叫び声がひびいていた