約 586,311 件
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/313.html
Chapter33「フレイと竜人2:竜人族と外から来た者」 ゲルダの家がなくなってしまったので、その日の夜はグリンブルスティに彼女を泊めた。ヴェンもフィンブルも戻ってこなかったのでゲルダと二人きりだ。 また火事を起こされないか心配ではあったが、まだ会ったばかりで年齢の近い男女が二人きりでいっしょに寝るというのはあまりよくないと思ったので、もちろん部屋は別々にした。 そのはずだったのだけど―― 嵐を抜けてのアルヴ入り。アルバスから突きつけられた衝撃の事実。そして純粋すぎるゲルダに振り回された一日。いろいろありすぎて疲れていたので、昨日は早めに眠ってしまった。そのせいか、今朝はいつもより早く目が覚めた。 アルヴの朝はとても静かだ。雲よりも高いこの空の世界には鳥はほとんどいないため、もともと空の早朝というのは静かなものだけど、今は自分以外の仲間たちはみんな出払っているせいもあってか、今日はとくに静かに感じる。 その静けさを耳で感じながら、清々しい気分で目を開ける。 と、目の前に静かに寝息を立てるゲルダの顔があった。 「…………え!? ちょ、な。なんでゲルダが隣で寝ているんだ!?」 寝相が悪いとか、そういうレベルの話じゃない。ゲルダとは別々の部屋で寝たはずだったじゃないか。それともあいさつ代わりに相手に抱きつくような竜人の文化では、添い寝がおやすみのあいさつ代わりだとでも言うのか。いや、あるいはあまりに疲れてたせいで記憶にないだけで、昨日の夜に何かあったのでは。 昨日グリンブルスティに戻ってから自分は何を話しただろう、ゲルダは何か言ってなかっただろうか、などと記憶の糸を懸命に手繰り寄せていると、そんな心配を知る由もなくゲルダが目をさまして、ぐーっと伸びをした。 「あ、フレイ。おはよ」 そしてあくびをしながらもう一度身体を伸ばす。 ううん。やはりゲルダは竜人だけどスタイルがいいな……じゃなくて。 「どうしてゲルダがここに? たしか別の部屋で寝てたんじゃ……」 「えへへ。フレイの船を見れたことが嬉しくてなかなか寝付けなかったんだ。だから昨日の夜はフレイと別れたあと船の中を探検してたんだけど、この部屋でフレイが寝てるのを見かけて。なんとなく面白そうだからいっしょに横になってたら、そのまま寝ちゃった」 えへへ、じゃない。まあ、何もなかったのならいいけれど。 フリードは羨ましがるだろうし、オットーには説教をされそうなので、とりあえずこのことは黙っておくとして、今日こそは竜人たちと直接会って話をしよう。 そもそも昨日ゲルダに会いに行ったのは、彼女から僕のことを紹介してもらう形で他の竜人たちに会えば、アルヴの外から来た僕のことを警戒せずに受け入れてくれるんじゃないかと思ったからだ。 それがなぜか昨日はゲルダの家に招かれることになって、気がつけば火事騒ぎ。そしてゲルダの家がなくなってしまった。どうしてああなったんだ。 とにかく今日こそは、ちゃんと僕のやるべき務めを果たしたい。 でもその前に朝食だ。朝食は一日の要だ、とはよく父上が言っていたことだ。 ゲルダをつれて船の中のキッチンへと向かった。グリンブルスティは小さな船ではあるが、キッチンやバスルームぐらいはある。もちろん、火や水は自前の魔法で用意する必要はあるけれど。 キッチンには冷蔵庫がある。これも魔具のひとつで、なんでも大昔に作られた機械を原型にしているらしい。かつては電気で動いていたらしいが、今は氷の魔力で動いている。クエリアやフィンブルがいるおかげでいつ魔力が尽きても心配はないが、人数が増えてきたので最近では容量のほうに心配がある。 それはさておき、とりあえず朝食として冷蔵庫からリンゴを取り出した。 ゲルダは火の魔法が得意みたいだが、また火事にされては大変なので火のいらないものを食べたほうが安心だと考えてのことだ。 「わたしが皮むこうか?」 「い、いやいいよ。僕がやるから座ってて。今はゲルダのほうがお客さんだし」 昨日得た教訓。危険すぎるのでゲルダに料理をさせてはいけない。 僕も慣れてはいないが、彼女にやらせるよりはずっとマシだろう。 「あ、痛っ」 「どうしたの? 切っちゃった?」 うっかり右手の親指の腹を切ってしまった。 やり慣れていないとリンゴの皮むきは親指を怪我してしまいやすい。それは包丁にばかり気を取られて、手のほうに注意が向かないせいだ。 「大したことないさ。ちょっと血が出ただけだよ」 「大丈夫、任せて。わたし回復魔法が使えるんだ」 そう言って患部に手をかざしながら、ゲルダは呪文を唱え始めた。 するとゲルダの手からは温かな光があふれ出し、それは優しく怪我をした親指を包み込んでいく。光は徐々に大きくなっていき、怪我をした僕の手全体をしばらく覆うとそのままゆっくりと消えていった。そして光が消えていくのと同時に指先の痛みも静かに消えた。 「どう? うまくいったかな」 たしかに痛みは消えた。怪我は治ったようだ。 しかし光が消えたあとの自分の手を見ると、なぜか指が六本になっていた。 「なんかひとつ多いような……」 「ええっ! ちょっと待って。もう一回やらせて!」 再びゲルダが回復魔法をかけると指の数は正常に戻ったが、こんどは指先の爪が鋭い鉤爪に変化していた。そして手の甲がゲルダと同じ色の鱗に覆われている。 「おかしいなぁ、呪文が違うのかな。じゃあもう一回」 「も、もういいよ! 気持ちはうれしいけど、僕は大丈夫だから! 怪我は治ったわけだし、これはあとで神竜様に元に戻してもらえばいいし」 「そう? まぁ、フレイがそう言うなら」 もうひとつ教訓。副作用が怖いのでゲルダに回復魔法を任せてはいけない。 そのまま見慣れない手でリンゴを切り分けて、二人で朝食をとった。 グリンブルスティはアルヴの街の外に停泊してある。中心部の竜人たちの区域、その外円部の竜人以外が暮らす区域、そのさらに外側にこの船はある。 まずは外円部を抜けて街の中心に向かい、竜人たちと話をしようと思う。 ゲルダと共に出発して街の外円部を歩いていると、人と竜の姿が交じり合った竜人とはまた違った奇妙な住人たちの姿が目に入った。 まるでブリキの人形のような金属の人間が歩いているし、脚の生えた鮫が水辺でもないのにうろついているし、やたら大きなカエルが二足歩行しているし。 ワケありの者たちがアルヴには集まってくるというが……なんというか、ワケありすぎる。人でも竜でもないが竜人でもなく、あれは一体どういう存在なんだ。 (ヴェンはこの外円部で自分の居場所を探すと言ってたけど、たしかにこんなにも濃い住人がいるなら、竜くずれが一人ぐらいいても全然違和感がなさそう……) トロウの手下のドローミに実験台にされてヴェンは竜くずれ、つまりはドラゴンゾンビに変わってしまったと聞いているが、さっき見かけたあの奇妙な住人たちもヴェンに負けず劣らず、壮絶な過去を背負っているのかもしれない。そう思うと、この外円部の集落はなかなかに闇が深そうだ。 そんな奇妙な住人たちのことを竜人たちはどう思っているんだろう。アルヴはもともと竜人たちが作った隠れ里だ。そこに彼らはあとから流れてきて住みついた。もしかしたら疎ましく思っていたりなんかもするんじゃないだろうか。 仮にそうだとしたら、竜人たちの部外者に対する目は厳しいはずだ。そしてアルヴの外から来た僕も、当然部外者ということになるわけだけど……。 僕は浮かんだ疑問を素直にゲルダに聞いてみた。 少し重い話題かと思ったが、ゲルダは全然気にしない様子で答えてくれた。 「街の外側の人たち? わたしたちとは交流は少ないけど、たぶん誰も嫌ってはいないと思うよ。なにより彼らを受け入れるように言ったのは神竜様だもん」 神竜アルバスはこのアルヴにおいては長老のような存在らしい。直接アルヴを治めているわけではないようだが、神竜様と呼ばれて大切に扱われている。 なんでもゲルダが言うには、かつて竜人たちのために魔法を駆使してこの土地を用意したのがアルバスなのだとか。そして彼の名をもとにして、この土地がアルヴと呼ばれるようになったのだそうだ。 そういう経緯もあって、竜人たちはアルバスの考えに同意して、外から来た者たちも隠れ里の秘密を漏らさないことを条件に受け入れているのだ。 「なるほど。それなら僕らも心配はなさそうだな」 「心配って?」 「いや、別に何も。じゃあゲルダは外側の人のことはどう思ってるの?」 「わたし? うーん、わたしはそうだなぁ。わたしが生まれたときから、もう外側の人たちは住んでたし……。よくわかんないかな」 「そっか。いるのがあたりまえの感覚か」 「でもまぁ、強いて言うなら面白いかな。アルヴの外のことが色々聞けるからね」 なるほど、ゲルダはアルヴの外の世界にあこがれているんだった。そんな彼女にとっては、外から来た者たちの話はとても興味深いものに聞こえるんだろう。初対面のときに、彼女が僕の旅のことを食い入るように聞いてきたように。 「それにアルヴの外にはいろんな種族がいるんでしょ! 楽しそうだなぁ」 それはもしかして、あの金属人間や歩く鮫とかのことを言ってるんだろうか。 夢を壊しそうなのでとても言えないけど、あれはさすがに外にもいません。 「フレイにそっくりな種族も住んでるんだよ。人間っていうんだよね?」 「へぇ、アルヴで暮らしてる人もいるんだ」 「うん。一人だけなんだけどね。蒼くて剣を持っててときどき変なこと言うの」 「……なんか、どっかで聞いたような特徴だ」 「しかも名前がたくさんあるんだよ! 蒼き勇者とか双剣の覇者とか、戦場を駆け抜ける一陣の風、親愛なるあなたの傭兵。それから……」 「ああ、たぶんその人知ってる……。すごくよく知ってる……」 そういえばフリードは傭兵としてアルバスの依頼を受けていると言っていた。 アルヴを拠点にしているとも言っていたけど、どうやら普段フリードはこの外円部で暮らしているようだ。 あれ? でも僕たちはフリードからこのアルヴのことを教えてもらってここに来たわけで……。明らかに隠れ里の秘密を漏らしてるんだけど、いいのかそれ。 「外側の人はあまり竜人たちと話さないんだけど、蒼き勇者さんだけはすごく気さくで、誰とでも話してくれるんだ。面白い人なんだよ! わたしにも頻繁に声かけてくれるし、とくに女性には優しくしてくれる感じ。いい人だよね」 ううん、明らかに下心がありそう。 でもそんな気さくなフリードの知り合いとわかれば、少しは僕のことも信用してもらえるかもしれない。まさか下心に手助けされることになろうとは。 そう思うと、呆れるべきなのか頼もしく思うべきなのか微妙な気持ちになった。 「え、ええと。フリー……蒼き勇者さんも外円部に住んでるってことは、外の世界から来たってことなんだね。どこから来たとか、聞いたことはある?」 とりあえずフリードの残念な点は目をつぶろう。あれでも剣の腕前は抜群だし、勇者を名乗るだけあって、彼が戦いにおいて苦戦している場面を僕はまだ見たことがない。かなり腕が立つのだけは確かだ。 しかしそれだけの腕前を持ちながら、フリードと出会うその前までは蒼き勇者の話なんて一度も聞いたことがなかった。あんなに強ければ、さすがに噂になるような気もするのだが。となると、少なくとも彼はユミルやムスペ、ニヴルのあるこの周辺の空域よりもずっと遠いところから来たことになるのだろうか。 持ち前の気さくさで、すぐに僕たちの仲間の一員として馴染んでしまったが、言われてみれば僕たちはフリードの素性については何も知らなかった。 アルヴの外に興味があるゲルダなら、何かフリードの故郷についても聞いているのではないかと思ったが、残念ながら彼女は首を横に振った。 「これまでに任務で行ったことのある場所はいろいろ教えてくれたけど、勇者さんがどこから来たかは話してくれなかったよ。『いい男には秘密がつきものだ』ってはぐらかされちゃって」 素性は不明。通称はいくつもあるのに本名はない。しかも秘密まで抱えているだなんて。なるほど、彼もワケありの一人というわけか。一体何者なんだろう。 「でも悪い人じゃないのは確かだよ。子どもとかにも優しいし」 ゲルダにはわるいけど、それを聞いてすぐに幼女(クエリア)をからかうフリードの図が頭に浮かんだ。まさか、何か問題を起こして遠い故郷から追放されてきた……とかそんなの、ないよね? フリードに対して小さな不安と疑念を抱えつつも外円部を抜けて、僕たちは外円部と竜人たちの居住区の境目にたどり着いた。 アルヴァニアの建物はすべて雲を固めて作られているが、大きさや形こそ違えど竜人たちの家にはある程度共通したデザインが見られる。それはおそらく竜人たちが培ってきた文化の表れなんだろうと思う。 対して外円部の建物は、様々な地方から様々な理由で流れてきた者たちが、それぞれの慣れ親しむ文化に従った方法で雲の家を作るので、その見た目に統一感はほとんど皆無で、彼らの奇妙な外見を反映しているかのように奇抜な建物が多い。 そのため外円部と竜人居住区に明確な線引きはないが、雰囲気でどこが境界なのかはひと目でわかった。秩序の竜人に対して、混沌のワケありたちという具合だ。 「まるで別の街みたいだ」 「面白いでしょ。同じ街なのに、まるで別の世界みたい。そしてそこで聞けるのはアルヴの外のもっと別の世界のお話! そういうのを聞いて育ったからこそ、わたしはアルヴの外の世界にあこがれるようになったと思うんだよね」 「ふぅん、そうなんだ」 こんな言葉がある。 『井の中の蛙大海を知らず。されど空の深さを知る』 ゲルダはアルヴから出たことがない。だから外の世界のことを何も知らないが、そんな彼女だからこそ、きっと外の世界は僕が見るそれよりもずっと輝いて見えるんだろう。 外の世界には竜人に対する差別もあるし、トロウの脅威もあるけれど、そんなことを心配することもなく、純粋に広い世界というものにあこがれをもっている。 (そういうのって……なんか夢があって、ちょっとうらやましいな) まっすぐに前を見て、何も恐れることなくその夢に向かって行動できるのはひとつの才能だ。大抵は何かを恐れたり不安を感じたりして、その一歩がなかなか踏み出せなかったりする。 そもそも自分の夢が何なのか、わからなくなってしまうことさえあるのだから。 (僕の夢って一体何だろう。トロウを倒して父上を正気に戻す。ユミルに平和を取り戻す。それは確かに僕の目指す道だけど、でもそれは夢とは違う) 父上を助けることも、祖国をトロウの支配下から解放するのも、もちろん僕自身がそうしたいと思って行動していることだ。しかしそれは、そうしたいのであると同時に、そうしなければならないことでもある。ユミルの王子としての責務だ。 それは確かに自分がそうしたいと思っていることではあるけど、何かにあこがれるような夢とはまた違ってくるものだ。 (僕は一体何にあこがれているんだろう。今はトロウのことで気持ちに余裕がないせいかよくわからない。すべてを終えたときにはわかる日が来るんだろうか……) 強いて言うなら、しっかりとあこがれるべき夢を持っているゲルダに、僕はあこがれているのかもしれない。ああやって、純粋に自分の好きなものに向かってまっすぐに向かっていけたらどんなにいいだろう、と。 「ゲルダはすごいね。自分の夢というものをしっかりと把握してるんだから」 「そう? ただわたしは、好きなものを好きって言ってるだけだよ」 「外の世界が見たいんだったね。今はやらなければならないことがあるけど、いつかそれが片付いたとき、もし良かったらグリンブルスティでいっしょに――」 外には竜人差別の問題もあるし、理想とは違う現実を知ることでゲルダをがっかりさせてしまう心配だってある。それでもゲルダと共に旅ができたら、きっと楽しいんじゃないかとふと思った。 だからなのか、気がついたらゲルダをまだ見ぬ未来の旅にさそっていたのだが、その言葉は最後まで言い切る前に遮られてしまった。というのは、突然僕たちの目の前に一人の竜人が飛び出してきたからだ。 「止まれ! 見かけない奴だな。おまえが外から来たという噂の奴か」 見たところまだ子どもの竜人のようだが、その子どもは鋭い目つきでこちらをにらみつけて、ぎりぎりと拳を握り締めている。 「他の奴らは騙せても、俺は騙されないぞ! おまえからは邪悪な気を感じる。アルヴに邪悪なものを持ち込む奴は、この俺が成敗してくれる!」 ああ、もしかしてとは思っていたが、やはり警戒されているのか。 邪悪な気と言われても心当たりなどないのだが、竜人の少年はいくら弁解してもこちらの言い分にはまったく聞く耳を持とうとしなかった。 ひとつ言えるのは、少年が僕に対して敵意があるのは間違いないということだ。 Chapter33 END 魔法戦争34
https://w.atwiki.jp/nanaitatrpg/pages/150.html
名前:ブレン・ブレーン 職業:魔法戦士 種族:人間(悪魔) 性別:♂ 特徴:独り言が多い、豪腕 性格:冷静沈着だが思い込みが激しい 風貌:白髪交じりの黒髪の普通の青年で斧を装備している。 使用武器:斧系 備考:かつて魔王幹部の一人だったが冤罪で魔界を追われた男、以前と比べましな性格になったが弱体化している。 自分を追い出した魔界をうらんでいるが見ず知らずの自分を助けてくれた人間達には感謝している。
https://w.atwiki.jp/ffteb2/pages/41.html
赤魔道士 ジョブチェンジ条件 熟練度…D以上、HP…10000以上、MP…1000以上、INT…20以上、MEN…20以上 ジョブボーナス 魔法の消費MP10%軽減 ステータス補正 防-2 命+2 説明文 白魔法と黒魔法の両方を扱う魔法戦士。 アビリティ:赤魔法 ※一部白黒魔法も赤魔法に入っているはずですが、習得:可能 使用:詳細設定でチェック入れれば可能 図鑑:載っていない という状態です。(2017/09/24) 名称 必要AP 種別 効果 魔法の強さアップ サポートアビリティ 魔法ダメージ+10% 命中+10 連続魔法 サポートアビリティ 魔法の攻撃回数2倍 消費MP2倍 ※迎撃時無効
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/310.html
Chapter30「オットーの愛4:もっとも強くて美しい魔法」 気がつくと俺はヒルディスヴィーニ号の上で倒れていた。 はて、おかしいな。俺はすべての力を使い果たして空の底に落ちたのではなかったのか。それとも、ここは現実世界によく似たあの世なのだろうか。 起き上がって自分の姿を見ると、人間のオットーに戻っていた。 俺は魔法で風竜に変えられてしまったはず。それが元に戻っている。ということはやっぱり俺は死んだのだ。あの世に飛ばされて、魂は本来の姿に戻ったわけか。 隣を見ると、セッテが静かに眠っているのが見えた。 「――――!!!? ば、馬鹿な!! 俺はすべての力を使い果たしてまで、おまえを助けようとしたんだぞ!? それなのに、それなのにおまえがここにいるということは……」 だめだった。俺はセッテを助けることができなかった。 そういうことに違いない。結局、元人間の竜では魔力が足りなかったのだ。 「すまない。俺のせいでおまえまで……本当にすまない……」 すべて俺のせいなのだ。そもそも俺がたまたま見かけた天馬を追ってフレイヤ様に会ったせいで俺は竜に変えられて、別行動をしていたセッテと遭遇することになり、その結果としてセッテが空から落ちたのだ。 だから俺が余計なことさえしなければ、弟が死ぬことはなかった。 「きっとおまえは俺を怨んでいるだろう。いつも俺はおまえに厳しくしてきたが、それはおまえのためを思ってのつもりだった。おまえは俺よりも魔法の才能があるし、俺にはできないことができる。だから、それをもっと伸ばしてやろうと思って厳しくしてきた。それなのに、そんなおまえの夢を、将来を、すべてを俺が奪ってしまったんだ……。すまない。すまない。すまない。全部俺が悪いんだ……」 涙があふれて止まらなかった。死ぬのは俺だけで良かったのに。 頬を伝った涙が一滴、セッテの顔に落ちた。 「……うう。しょっぱいっす」 するとセッテが目を開けた。 奇跡か。セッテが生き返ったのか! いや、それは違う。ここはあの世なのだから、ただセッテの意識があの世に到着しただけのこと。つまり、本当にセッテは死んでしまったのだ。 俺はセッテにすがって泣きながら詫びた。 セッテは訳がわからないような顔をしていたが、それでも俺は謝り続けた。 「ううーん。兄貴が竜になったと思ったら、こんどは延々と謝ってくるっすよぉ。なんなのこの夢。なんだか気持ち悪いから二度寝するっす!」 そのままセッテは深い眠りについた。 レスト・イン・ピース。愛する弟よ、安らかに眠れ。 目を閉じた弟に祈っていると、生意気そうな声が聞こえてきた。 「なあなあ、あの馬鹿はさっきから何やってるんだ?」 『しィッ、静かに。面白いんだから、もうちょっとそのままにしとこうよ』 振り返るとそこに水竜と黒猫がいる。 なぜあいつらがここに? まさかクエリアたちまで死んだというのか!? 『あっ。ほらー、見つかっちゃったじゃないか。ユーのせいだからね』 「いや、おまえのせいだろ。おまえのテレパシーは離れてても届くし」 『ま、いっか。ほらみてよ。あいつまだ「わけがわからないよ」とでも言いたそうな顔してるよ。ニヒヒヒ!』 本当に「わけがわからないよ」と言いたい。またしても俺の記憶は混乱しているということなのだろうか。これは夢なのか、現実なのか。猫がしゃべっているので夢である可能性は高い気がする。 そのまま呆然としていると、ヒルディスヴィーニの船室からピンクの少女が顔を出した。そういえばセッテといっしょにクエリアの背中に乗っていたな。たしか、ぬいぐるみの魔女だと名乗っていたような気がするが。 「あら、オットーちゃん。気がついたのね。お加減はどう?」 小さな魔女は俺が意識を取り戻したことに気がつくと、これまでに起こったことを説明してくれた。 「ちょっと、オットー! 何やってるのよ!!」 落下していったセッテを追って風竜のオットーが飛び出していったそのとき、フレイヤは思わずそう叫んでいた。それをクエリアは聞き逃さなかった。 「オットー? あの緑のやつの名前がどうして急に出てくるんだ。そういえば、さっきの風竜、なんとなくあいつに雰囲気が似てたな。何か関係あるのか?」 すると風竜の正体に気付いていた黒猫は、『そんなことも気がつかなかったのかい?』と、少し小馬鹿にしながらそれをクエリアに教えた。 ニンゲンのくせに竜に変身できるのかとクエリアが驚いていると、こんどはプラッシュが代わって答えた。 「彼一人の魔力じゃ到底無理ね。でもあの魔女の実力なら、その程度はできるかもしれないわね」 そう言って、空中に浮遊しながらオットーの消えていった下方の雲を眺めているフレイヤを指差した。 「あいつも魔女だって? オットーが竜になりたいってあいつに頼んだのか」 「ううん。契約を交わしたのならその痕跡が残るものだけど、そういったものはとくに感じられない。それにあの緑の子には魅了の魔法もかかっていたから、たぶん操って強制的に変えたんじゃないかしら。なかなかハードなプレイみたいね」 「むう? よくわからんが、つまりあいつは敵なのか」 「さあね。あたしにはわからないわ。クエリアちゃんが決めたら?」 「じゃあ、やりたいようにやっちゃうもんね。疑わしきはこれでも食らえ!」 油断していたフレイヤはクエリアの氷結魔法であっさりと拘束された。 もちろん、その程度の拘束から脱出することなどフレイヤには朝飯前だったが、そこにプラッシュが手を加えた。氷ごとフレイヤをぬいぐるみに変え始めたのだ。 『ねえねえ、聞こえる? ミーはよくわかんないんだけどさ。ユーって悪い魔女なの? クエリアが攻撃したから、ミーもご主人サマもそれに倣ってみたんだけど』 すると凍ってしゃべれないフレイヤは、テレパシーで返事をよこした。 『いきなり何をするの! 馬鹿なの? 死にたいの!? この私を誰だと思っているのかしら。私はヴァルキュリアの長フレイヤよ。聞いたことがないの?』 『ミーもご主人サマも、ずっとバウムヴァルにいたから知らないなぁ。すごいの? ばるきゅりやって。あんまり強そうな名前には聞こえないけどね。ニヒヒ!』 『……よろしい。まずはあなたから死にたいようね。待ってなさい。すぐにこんな氷なんて破壊して……ってなによこれ! どうして魔法が使えないの!?』 『魔法が使えないだって? 当然じゃないか。だってユーはもう魔女なんかじゃない。ただのかわいいぬいぐるみさんなんだよ?』 『ぬ、ぬいぐるみィ? 何をふざけたこと……んむッ!? むぐぐぐぐぐッ!!』 『おっと、もう綿でお腹いっぱいかな。まだまだオードブルなんだけどなぁ』 本当はプラッシュが外から魔封じの呪文を上乗せしているのだが、当然それをフレイヤに教えてやるようなことは黒猫はしない。そういったものを利用して煽り倒していくのが言葉攻めの基本戦略だ。 『どうしたの? ほらほら、もっと頑張って足掻いてみせてよ。魔法には自信があるって顔してたでしょ。頑張れば、ちょっとぐらい魔法がひねり出せるかもよ? あっ、でも急いでね。早くしないとユーは完全にぬいぐるみになっちゃうよ。そうしたらもうユーは二度と! 一生! 永遠に! 元には戻れないんだからねぇ~。ニッヒヒヒヒヒヒ』 『うぐぐ。こ、こんな魔法、す、すぐに打ち消して、や、る……』 『あ、そうそう。この魔法なんだけど、ご主人サマが独自に開発した魔法だから、反転とか解呪とかの魔法は無意味だよ。じゃあ、残り時間3分だけどせいぜい頑張ってね。かわいいぬいぐるみになったら、ミーもナメナメしてあげるからさぁ』 そんなやりとりを横で聞いていたクエリアは「おまえ、楽しそうだなぁ……」と皮肉を垂れた。 一方その間に、プラッシュは自分に変性魔法をかけてこちらも竜に変身すると、急降下してオットーとセッテを救出に向かったのだった。 プラッシュはオットーとセッテを回収して上まで戻ってきた。そして黒猫がテレパシーを応用してフレイヤの記憶を読み、このヒルディスヴィーニ号の存在を知って、石化したセルシウスを助けに来たところで現在に至る。 「ええっ! セッちゃん石になっちゃったんすか!」 プラッシュの説明を聞いていたセッテは驚いた声を上げた。 おまえ二度寝したんじゃなかったのか。 「石化のような呪いの類は厄介でね。術者が倒れても治らないから、ちょっと特別な手順を踏んで時間をかけて治すものなんだけど……でも、そこは心配ご無用よ。なんたってあたしは変性魔法のプロフェッショナルですもの!」 一度ぬいぐるみ化させて元に戻せば身体が再構成されて、たとえどんな病気だろうか呪いだろうが、きれいさっぱり治ってしまうのだという。 今は治療中(=ぬいぐるみ化進行中)らしく、ころころふわふわした火竜のぬいぐるみをプラッシュが持ってきてみせてくれた。それは丸っとしていて、つぶらな瞳が輝いていて、なんというか本当に……可愛らしい。 「こ、これがあのセルシウスだというのか」 「やっべ! ぐうかわっす! もうセッちゃん大好きっす! レプリカください」 それからプラッシュはもうひとつぬいぐるみを取り出して見せた。 青くてごつごつしている。あれは……氷の結晶だろうか。ひょっとして。 「フレイヤちゃんよ。凍らせたままぬいぐるみにしちゃったせいね」 プラッシュが言うには、フレイヤにも何か呪いのようなものがかけられていたらしく、彼女の様子がオットーの知るものとはまるで違ったのも、その呪いが原因だということがわかった。 呪いをかけた犯人は言うまでもなく、あの漆黒の魔道士トロウだろう。 「その呪いも、ぬいぐるみになったら治るんすね?」 「ええ、そのつもりだったんだけどね。なぜかぬいぐるみ化が完了するまえに、呪いが解けちゃってたのよ。不思議なこともあるものね」 「ほぇぇ。そりゃ不思議っすね」 その後しばらくして、プラッシュはぬいぐるみ化の魔法を解除し、セルシウスとフレイヤ様は正しく意識を取り戻し、元気になり、そして健康になった。 しかし記憶だけはプラッシュの魔法でも元通りには直せないらしく、しばらくトロウの呪いで洗脳状態にあったフレイヤ様は困惑を隠せない様子だった。 「ごめんなさい。よく覚えてないのだけど、私のせいで迷惑をかけたようね……」 洗脳の解けたフレイヤ様は、以前のような大人しい雰囲気を取り戻していた。 操られていたときの強気な彼女も、意外な一面を見たようで新鮮ではあったが、やはりフレイヤ様はこうでなくては。これでこそ俺のあこがれの女性だ。 「それにしても、なんで呪いが解けたんすかね。フレイヤ様もしかして自力で? やっぱり魔力に優れてる人は一味違うっすねぇ」 セッテはそう関心してみせたが、フレイヤ様は首を横に振った。 はっきりと覚えているわけではないが、あのとき誰かの声が聞こえたらしい。いや、声というよりは心、あるいは念のような、漠然としたイメージだったそうだ。 それが具体的に何と言っていたのかまではわからない。ただそれは優しく、温かく、とても安心できるようなものだったという。 その後フレイヤ様は雷に撃たれたような衝撃を感じて、いつの間にかヒルディスヴィーニ号の上で俺たちに心配そうに見つめられている自分に気付いたらしい。 「ふたつのイメージがあったわ。ひとつは温かいもの包まれるような感覚。優しさに満ちていて、それが凍り付いていた私の心を解きほぐしてくれた。もうひとつは大切な何かを失わずにすんでほっとしたような感覚。それはなぜかはわからないけれど、急にフレイのことを私に思い出させたの。なんだったのかしらね……」 それを聞いて、俺とセッテは思わず顔を見合わせていた。 実は俺たちはそれに非常によく似た感覚をすでに体験していたのだ。 落下するセッテを追いかけていったあの時。 弟を見失ってしまい、もう二度と会えないのではないかと怖くなったが、無事にセッテを見つけることができてほっとしたあの感覚。そして俺の腕の中で姿の変わってしまった俺を見て、それでも兄と呼んでくれたこと。 それはまさにフレイヤ様のいう、優しく温かく安心できるものだった。 セッテも同様の夢を見た気がすると言った。 「その夢には竜が出てきて、それをなぜか兄貴だと思ったんすよ。それがとてもほっとするような感じで。夢の兄貴、いつもよりかっこよかったんすよねぇ」 そこで俺たちの話を聞いていたプラッシュが納得するような素振りを見せた。 「なるほど。それはきっとこの世でもっとも強くて美しい魔法の力ね」 「魔法なんすか! トロウの呪いを跳ね飛ばすなんて、その魔法は一体!?」 するとプラッシュは俺とセッテを交互に見ながら笑みを浮かべた。 「それはLOVE……すなわち、愛よ」 兄弟の互いを尊重しあう想い。美しき兄弟愛。 それが愛の魔法となって俺にかけられた竜化の魔法を打ち消した。 さらにその愛は遥か上空まで届き、フレイヤ様の呪いまで解いてしまったのだ。 「愛の魔法は誰にでも使える魔法なの。しかも魔力を一切必要としない。ただし、それを使いこなすためには本当に強くて優しい心が必要だわ」 「まじっすか! 愛の力すっげぇ」 あのとき、俺はセッテを見つけられて本当によかったと心から思っていた。 あそこでセッテが俺を兄貴と呼んでくれたから、俺も自分を取り戻すことができた。そのことがとても嬉しかった。 竜になって自分を見失っていたにも関わらず、俺はセッテのことは忘れていなかった。自分の意識とはまた別の心の奥底にある感情が、落ちていくセッテを絶対に助けなければ、と俺を奮い立たせてくれたのだ。 だから俺はセッテを見つけられたし、自分を取り戻せたのだ。 「それが愛の力……なのか」 セルシウスは俺に教えてくれた。 誰に何と言われようと自分のやりたいようにやれ。それが本当の自分なのだと。 あのときの俺は、魔女のしもべでも風竜リンドヴルムでもない。まぎれもなく俺自身、本当のオットーそのものだった。 石化とぬいぐるみ化から解放されたセルシウスは疲れた様子でぐったりしていたが、俺がその顔を見つめているのに気がつくとセルシウスは笑みを返してくれた。 俺は本当の俺になることができた。それはセルシウスのおかげでもある。 これでリンドヴルムの名に恥じぬ強い心を持つことができたのかもしれない。 セルシウス――ありがとう。 それから俺たちはフレイヤ様のヒルディスヴィーニ号でそろってアルヴへと戻ることにした。 セッテとクエリアはぬいぐるみの魔女と黒猫を新たな仲間として迎え、そしてセルシウスと俺はフレイヤ様をトロウの手から救い出すことができた。 この成果にはフレイ様もきっと喜んでくれるに違いない。 フレイヤ様は船首に立って行く先を見つめている。 その後ろ姿を今、俺は見つめて立っていた。 誰に何と言われようと自分のやりたいようにやれ、か。 セルシウスには本当に大切なことを教えてもらった。 今こそ勇気を出すときだ、オットー! 俺は一歩前に踏み出して、フレイヤ様の隣に立った。 「あの、フレイヤ様……」 「あら、オットー。どうしたの?」 「じ、実はあなたにお話したいことがありまして」 そしてプラッシュは言っていた。愛こそもっとも強く美しい魔法だと。 俺自身とセッテ、そしてフレイヤ様をその魔法で救った今なら、もう一度その愛の力を借りることができるかもしれない。 さあ、恐れるな。今こそ自分の想いを伝えるときだ。 「フレイヤ様。私は……その……」 いや違う。そうじゃない。偽りの自分で本当の自分を隠すのはもうやめだ。 私ではない。俺が本当のオットーなのだから。だから俺は言った。 「フレイヤ様! お、俺は幼い頃から、フレイ様やセッテと共に四人で過ごしたあの頃から、ずっとあなたのことをお慕いしてきました。従者ごときが出過ぎたことを言っているのは百も承知です。しかし、俺はこの想いをどうしてもあなたにお伝えしたかった! だからどうか、最後まで言わせてください」 深く息を吸い込む。ふぅっと一気に吐き出す。 俺は俺、俺は俺……よし。 「フレイヤ様! もしよろしければ、ご迷惑でなければ……この俺とお付き合いしていただけませんかッ!!」 勢いで最後まで言い切ってやった。幼い頃からずっと心にひた隠しにしてきた、本当の俺の気持ちをついに言葉にして言い切ってしまった。 さあ、やるようにやった。あとは野となれ山となれだ。 俺はフレイヤ様の返事を待った。 どんな言葉が返ってくるのか、期待と不安を入り混じった感情でそれを待ちながら、思わず目をつぶってしまいながらも、それを待った。 沈黙が流れる。それはすごく長い時間だったようにも思える。 しかし、そのとき温かいものが俺の手に触れた。 目を開けると、フレイヤ様は俺の両手を取ってこう言った。 「ありがとう、オットー。いつもあなたは自分よりも他人のことを気にかけてくれていたわね。セッテのことを時には厳しく、時には優しく見守り、そしていつもフレイのことを誰よりも先に一番に守ろうとしてくれた」 「……はい」 「そして、あなたは私のこともそんなふうに大切に想ってくれていたのね。それを素直に話してくれて私は嬉しいわ。でも……」 「で、でも!?」 冷や汗が流れる。全身にぞぞっとした感覚。フレイヤ様に握られている俺の手はきっと汗でびっしょりになっているだろう。 「でもあなたの言うように、私は王女であなたはただの従者。きっと周囲からは反対の声が多く挙がることになるはず。それはきっととても大変な道のりになるわ」 「は、はい……。そのとおり、です……」 「だから……」 ごくりと生唾を呑み込む。 だから……? やはり……? 色んな想像が脳裏に浮かんでは消えた。 緊張しながら俺はフレイヤ様の次の言葉を待った。 「だから、私を愛してくれるのは嬉しいけれど、それは同時にあなたを辛い目に遭わせることになるかもしれない。この愛はきっと障害だらけになるでしょう」 「フレイヤ様……」 「オットー。それでもあなたは、私を愛してくれますか?」 そうだ。フレイヤ様は王女。ユミル国の誰もが大切に思っているお方だ。それを俺なんかが愛することをみんなは許してくれるだろうか。 フレイ様やセッテはきっと俺たちを祝福してくれると信じている。しかし、他の宮廷魔道士たちは良い顔をしないだろう。身の程を知れと諭されるに違いない。 ヴァルキュリアたちも黙ってはいないだろう。とくにあのブリュンヒルデとかいう女はフレイヤ様を妄信していた。もしこのことを知ったらあの女は、俺のことを殺しに来るかもしれない。冗談抜きで。 それに陛下はなんと仰るか。もしかしたら激昂して、俺を宮廷魔道士から外し、さらには国外追放などということもあるかもしれない。 それは正直なところ、とても怖かった。 が、それでも俺は思った。ここで逃げるのは男らしくない。それにそれは自分の気持ちに嘘をつくことになる。俺は本当の自分を隠すのはもうやめたんだ。 俺はオットーだ。そして俺はリンドヴルムでもある。誰に何と言われようと、俺は俺のやりたいようにやる。それが竜というものだ。 リンドヴルムのように強い心を。勇気を持って。そして決意を見せろ。 ――だから俺は言った。 「それでも俺は、フレイヤ様。あなたを愛しています」 すると彼女はにっこりと笑った。 「それを聞けて安心しました。私も幼い頃から、あなたのことを本当の兄のように慕っていました。ですがある日気がついたのです。私はあなたのことをそれ以上に気にかけていたのだと。いつも城であなたを見かけるたびに、つい目で追ってしまう私がいました。そしてその気持ちは本物だと今、私は気がつきました」 そう言って彼女は俺を抱きしめてくれた。 「オットー。私もあなたが好きです。これからは私のことも守ってね」 「もちろんです、フレイヤ様」 俺はそっと彼女の背中へと手を回した。 「ひゅーひゅー! おアツいっすね、お二人さん!」 「これがラブってやつか! わたしもいつかさいきょーの愛を手に入れるぞ」 『ニヒヒヒ~。いいぞ、もっとやれ』 外野がうるさいが、今の俺にはそんなものは何も気にならなかった。これがもっとも強くて美しい魔法の力というものか。 そして俺は心に誓った。 ――フレイヤ様。俺はこの世のあらゆる障害から、あなたの笑顔をお守りします。 Chapter30 END 魔法戦争31
https://w.atwiki.jp/sinnsakurpg/pages/22.html
職業簡易一覧表 職業詳細一覧表冒険家 戦士 魔法使い 僧侶 武道家 盗賊 魔法戦士 バトルマスター 忍者 モンク 武闘冒険家 賢者 魔法冒険家 義賊 レンジャー (勇者?) (真の勇者?) 職業簡易一覧表 職業 転職条件 必要アイテム 冒険家 なし なし 戦士 なし なし 魔法使い なし なし 僧侶 なし なし 武道家 なし なし 盗賊 なし なし 魔法戦士 戦士,魔法使いでLV20以上 魔戦の紋章 バトルマスター 戦士,武道家でLV20以上 バトマスの紋章 忍者 戦士,盗賊でLV20以上 忍びの紋章 モンク 武道家,僧侶でLV20以上 モンクの紋章 武闘冒険家 武道家,冒険家でLV20以上 武冒の紋章 賢者 魔法使い,僧侶でLV20以上 賢者の紋章 魔法冒険家 魔法使い,冒険家でLV20以上 魔冒の紋章 義賊 盗賊,僧侶でLV20以上 義賊の紋章 レンジャー 盗賊,冒険家でLV20以上 レンジャーの紋章 (勇者?) 冒険家,戦士,魔法使い,僧侶,武道家,盗賊でLV40以上 勇者の紋章 (真の勇者?) (魔法戦士,バトルマスター,忍者,モンク,武闘冒険家,賢者,魔法冒険家,義賊,レンジャー?)でLV40以上 真の紋章 職業詳細一覧表 各ステータスは装備なし、ドーピングなしのもの 「経験値」はそのレベルに到達するのに必要な経験値 ※付きは初期習得魔法 「ステータス変化系」は「ヘルアトク,ヘルドエフ,ヘルアグル,ヘルマグカ,ヘルサブラ,マスアトク,マスドエフ,マスアグル,マスマグカ,マスサブラ」 冒険家 転職条件 なし 必要アイテム なし 習得可能魔法 チユ,ゲドク,ステータス変化系,ソラミル※,トーベ レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 20 10 10 10 10 10 10 0 LV10 55 27 27 27 27 27 27 1200 LV20 95 47 47 47 47 47 47 10925 LV30 135 67 67 67 67 67 67 39150 LV40 175 87 87 87 87 87 87 95875 LV50 215 107 107 107 107 107 107 191100 戦士 転職条件 なし 必要アイテム なし 習得可能魔法 めいそう,ゲドク,ステータス変化系 レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 25 5 16 16 6 6 6 0 LV10 69 13 44 44 16 16 16 1200 LV20 119 23 76 76 28 28 28 10925 LV30 169 33 108 108 40 40 40 39150 LV40 219 43 140 140 52 52 52 95875 LV50 191100 魔法使い 転職条件 なし 必要アイテム なし 習得可能魔法 ゲドク,ネム,スナケム,ステータス変化系,フォノ※,フォノラ,フォノゼ,コーリ,コーリラ,コーリゼ,ピューフ,ピューフラ,ピューフゼ レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 14 25 5 5 12 15 10 0 LV10 39 59 13 13 33 41 27 1200 LV20 67 96 23 23 57 71 47 10925 LV30 94 134 33 33 81 101 67 39150 LV40 122 172 43 43 105 131 87 95875 LV50 191100 僧侶 転職条件 なし 必要アイテム なし 習得可能魔法 チユ※,チユラ,チユパ,ゲドク,成仏,カモクニ,ステータス変化系 レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 17 20 8 7 11 11 11 0 LV10 47 46 22 19 30 30 30 1200 LV20 81 76 38 33 52 52 52 10925 LV30 132 121 62 54 85 85 85 39150 LV40 149 136 70 61 96 96 96 95875 LV50 191100 武道家 転職条件 なし 必要アイテム なし 習得可能魔法 めいそう,ゲドク,ステータス変化系 レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 18 6 12 6 17 8 11 0 LV10 50 16 33 16 49 22 30 1200 LV20 86 28 57 28 85 38 52 10925 LV30 122 40 81 40 121 54 74 39150 LV40 157 52 105 52 157 70 96 95875 LV50 193 64 129 64 192 86 118 191100 盗賊 転職条件 なし 必要アイテム なし 習得可能魔法 ゲドク,ネム,ドクモリ,ステータス変化系,ソラミル※,トーベ レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 22 8 9 9 15 8 9 0 LV10 61 22 25 25 41 22 25 1200 LV20 105 38 43 43 71 38 43 10925 LV30 149 54 61 61 101 54 61 39150 LV40 193 70 78 78 131 70 78 95875 LV50 191100 魔法戦士 転職条件 戦士,魔法使いでLV20以上 必要アイテム 魔戦の紋章 習得可能魔法 めいそう,ゲドク,ネム,スナケム,ステータス変化系,フォノ,フォノラ,フォノゼ,コーリ,コーリラ,コーリゼ,ピューフ,ピューフラ,ピューフゼ レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 25 25 16 16 12 15 10 0 LV10 68 51 42 42 31 34 26 1902 LV20 115 81 72 72 53 56 44 17442 LV30 163 111 102 102 75 78 62 62582 LV40 211 141 132 132 97 100 79 153322 LV50 +レベル毎 レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 25 25 16 16 12 15 10 0 LV2 29 27 18 18 14 17 11 30 LV3 34 30 21 21 16 19 13 68 LV4 39 33 24 24 18 21 15 130 LV5 44 36 27 27 20 23 17 232 LV6 48 39 30 30 22 25 18 390 LV7 53 42 33 33 25 28 20 620 LV8 58 45 36 36 27 30 22 938 LV9 63 48 39 39 29 32 24 1360 LV10 68 51 42 42 31 34 26 1902 バトルマスター 転職条件 戦士,武道家でLV20以上 必要アイテム バトマスの紋章 習得可能魔法 めいそう,チユ,チユラ,チユパ,ゲドク,成仏,カモクニ,ステータス変化系 レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 25 6 16 16 17 8 11 0 LV10 69 16 44 44 49 22 30 1902 LV20 119 28 76 76 85 38 52 17442 LV30 169 40 108 108 121 54 74 62582 LV40 219 52 140 140 157 70 96 153322 LV50 +レベル毎 レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 25 6 16 16 17 8 11 0 LV2 29 7 19 19 20 9 13 30 LV3 34 8 22 22 24 11 15 68 LV4 39 9 25 25 27 12 17 130 LV5 44 10 28 28 31 14 19 232 LV6 49 11 31 31 34 15 21 390 LV7 54 13 35 35 38 17 24 620 LV8 59 14 38 38 42 19 26 938 LV9 64 15 41 41 45 20 28 1360 LV10 69 16 44 44 49 22 30 1902 LV11 74 17 47 47 52 23 32 2580 LV12 79 19 51 51 56 25 35 3410 LV13 84 20 54 54 60 27 37 4408 LV14 89 21 57 57 63 28 39 5590 LV15 94 22 60 60 67 30 41 6972 LV16 99 23 63 63 70 31 43 8570 LV17 104 25 67 67 74 33 46 10400 LV18 109 26 70 70 78 35 48 12478 LV19 114 27 73 73 81 36 50 14820 LV20 119 28 76 76 85 38 52 17442 LV21 124 29 79 79 88 39 54 20360 LV22 129 31 82 82 92 41 57 23590 LV23 134 32 86 86 95 43 59 27148 LV24 139 33 89 89 99 44 61 31050 LV25 144 34 92 92 103 46 63 35312 LV26 149 35 95 95 106 47 65 39950 LV27 154 37 98 98 110 49 68 44980 LV28 159 38 102 102 113 51 70 50418 LV29 164 39 105 105 117 52 72 56280 LV30 169 40 108 108 121 54 74 62582 LV31 174 41 111 111 124 55 76 69340 LV32 179 43 114 114 128 57 78 76570 LV33 184 44 118 118 131 59 81 84288 LV34 189 45 121 121 135 60 83 92510 LV35 194 46 124 124 139 62 85 101252 LV36 199 47 127 127 142 63 87 110530 LV37 204 49 130 130 146 65 89 120360 LV38 209 50 134 134 149 67 92 130758 LV39 214 51 137 137 153 68 94 141740 LV40 219 52 140 140 157 70 96 153322 LV41 LV42 LV43 LV44 LV45 LV46 LV47 LV48 LV49 LV50 +LV51以上 レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 備考 LV84+49 654 156 418 418 477 209 294 訓練所・種使用 LV100+69 879 210 561 564 644 281 393 訓練所・種使用 忍者 転職条件 戦士,盗賊でLV20以上 必要アイテム 忍びの紋章 習得可能魔法 めいそう,ゲドク,ネム,ドクモリ,ステータス変化系,ソラミル,トーベ レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 25 8 16 16 19 8 9 0 LV10 69 22 44 44 53 22 25 1902 LV20 17442 LV30 62582 LV40 153322 LV50 モンク 転職条件 武道家,僧侶でLV20以上 必要アイテム モンクの紋章 習得可能魔法 チユ,チユラ,チユパ,めいそう,ゲドク,成仏,カモクニ,ステータス変化系 レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 18 20 12 7 17 11 11 0 LV10 50 46 33 19 49 30 30 1902 LV20 17442 LV30 62582 LV40 153322 LV50 武闘冒険家 転職条件 武道家,冒険家でLV20以上 必要アイテム 武冒の紋章 習得可能魔法 チユ,めいそう,ゲドク,ステータス変化系,ソラミル,トーベ レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 20 10 12 10 17 10 11 0 LV10 55 27 33 27 49 27 30 1902 LV20 17442 LV30 62582 LV40 153322 LV50 賢者 転職条件 魔法使い,僧侶でLV20以上 必要アイテム 賢者の紋章 習得可能魔法 チユ,チユラ,チユパ,ゲドク,ネム,スナケム,成仏,カモクニ,ソラミル,トーベ,ステータス変化系,フォノ,フォノラ,フォノゼ,フォノスト,コーリ,コーリラ,コーリスト,コーリゼ,ピューフ,ピューフラ,ピューフスト,ピューフゼ レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 17 25 8 7 12 15 11 0 LV10 47 59 22 19 33 41 30 1902 LV20 81 96 38 33 57 71 52 17442 LV30 115 134 54 47 81 101 74 62582 LV40 153322 LV50 +LV51以上 レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 備考 LV80 284 323 134 117 201 251 184 約130万 LV100 352 399 165 145 248 311 228 2551362 魔法冒険家 転職条件 魔法使い,冒険家でLV20以上 必要アイテム 魔冒の紋章 習得可能魔法 チユ,ゲドク,ネム,スナケム,ステータス変化系,ソラミル,トーベ,フォノ,フォノラ,フォノゼ,コーリ,コーリラ,コーリゼ,ピューフ,ピューフラ,ピューフゼ レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 20 25 10 10 12 15 10 0 LV10 55 59 27 27 33 41 27 1902 LV20 95 96 47 47 58 71 47 17442 LV30 135 134 67 67 81 101 67 62582 LV40 153322 LV50 義賊 転職条件 盗賊,僧侶でLV20以上 必要アイテム 義賊の紋章 習得可能魔法 チユ,チユラ,チユパ,ゲドク,ネム,ドクモリ,成仏,カモクニ,ステータス変化系,ソラミル,トーベ レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 22 20 9 9 15 11 11 0 LV10 61 46 25 25 41 30 30 1902 LV20 17442 LV30 62582 LV40 153322 LV50 レンジャー 転職条件 盗賊,冒険家でLV20以上 必要アイテム レンジャーの紋章 習得可能魔法 チユ,ゲドク,ネム,ドクモリ,ステータス変化系,ソラミル,トーベ レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 22 10 10 10 15 10 10 0 LV10 61 27 27 27 41 27 27 1902 LV20 17442 LV30 62582 LV40 153322 LV50 (勇者?) 転職条件 冒険家,戦士,魔法使い,僧侶,武道家,盗賊でLV40以上 必要アイテム 勇者の紋章 習得可能魔法 レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 LV10 LV20 LV30 LV40 LV50 (真の勇者?) 転職条件 (魔法戦士,バトルマスター,忍者,モンク,武闘冒険家,賢者,魔法冒険家,義賊,レンジャー?)でLV40以上 必要アイテム 真の紋章 習得可能魔法 レベル MHP MMP ATK DEF AGL MGC SPR 経験値 LV1 LV10 LV20 LV30 LV40 LV50 空白の部分は情報募集中です。 背景色がこの色の部分は未確認情報です。 情報提供もしくは編集をお願いします。 とりあえずの叩き台として作成してみました。 -- 名無しさん (2013-03-10 00 53 06) これはべんりだ -- みき (2013-03-15 23 30 28) こちらを案内されましたので、こちらに貼らせてもらいます。 バトルマスター レベル1→2→3→4→5→6→7→8→9→10 経験値0→30→68→130→232→390→620→938→1360→1902→2580 HP025→029→034→039→044→049→054→059→064→069 MP006→007→008→009→010→011→013→014→015→016 A 016→019→022→025→028→031→035→038→041→044 D 016→019→022→025→028→031→035→038→041→044 A 017→020→024→027→031→034→038→042→045→049 M 008→009→011→012→014→015→017→019→020→022 S 011→013→015→017→019→021→024→026→028→030 -- 名無しさん (2013-03-28 20 11 04) 表にはレベル10ごとに載っていますが、レベルが1ずつ上昇するごとのステータス変化についても知りたいと思いましたので、以上のように記録を採ってみました。 上の表よりも細かいステータス情報についても、別途表を作成して見れるようにするのはどうですか。 バトルマスターと同程度の職業についてのみですが、レベル40までなら、情報提供に協力します。 -- 名無しさん (2013-03-28 20 14 32) なお、情報提供を定期的に行えるかどうかまでは解かりませんので、何とぞご了承ください。 -- 名無しさん (2013-03-28 20 19 18) バトルマスターにレベル毎の表を折り畳みで付けてみました(+を押すと出てきます)。 +の後の「レベル毎」は適当につけたので他にいい表現があれば変更しましょう。 全職種のデータが揃えば10毎の表を消して1毎の票にしてもいいと思いますが、 今のところはこれで。 -- 名無しさん (2013-03-31 17 36 05) 表の折りたたみ、とてもいいと思います。 概観ではなく詳細も把握したい場合に良いと思います。 バトルマスターのレベル11~20のステータス等が記録により判明しましたので、次に掲載します。 -- 名無しさん (2013-04-05 14 05 16) バトルマスター レベル11→12→13→14→15→16→17→18→19→20 経験値2580→3410→4408 →5590→6972→8570→10400→12478→14820→17442 HP074→079→084→089→094→099→104→109→114→119 MP017→019→020→021→022→023→025→026→027→028 AT047→051→054→057→060→063→067→070→073→076 DE047→051→054→057→060→063→067→070→073→076 AG052→056→060→063→067→070→074→078→081→085 MG023→025→027→028→030→031→033→035→036→038 SP032→035→037→039→041→043→046→048→050→052 -- 名無しさん (2013-04-05 14 05 56) 今日は、バトルマスター、レベル11~20の情報を提供させてもらいました。 引き続き、「レベル毎」の情報提供に協力させてもらいたいと思います。 -- 名無しさん (2013-04-05 22 35 03) こちらの状況は、紋章が2つ手に入っている状況です。バトルマスターと魔法戦士です。 よって、現在のバトルマスターのレベル40までの各レベルの情報提供が完了した後で、魔法戦士についても同様に情報提供に協力していきたいと思います。 なお、魔法戦士レベル40までの情報提供が完了するまでには更新が進み、3つ目の紋章を手に入れることができるかもしれません。そうなる時期は随分先になるかもしれまんが、またそのときは情報提供に協力させてください。 近況報告は以上です。今後とも、宜しくお願いします。 -- 名無しさん (2013-04-05 22 39 11) 情報ありがとうございます。11~20を反映しました。 -- 名無しさん (2013-04-06 12 44 58) 情報提供とは無関係ですが、一言、言いたいことを言わせてください。 記録を採りつつ開発ブログを観ていたら、「サモン大バトル(仮) 試作版 Entry ⇒ 2013.03.09」でこのように言っていました。 「Re タイトルなし - シフトアップネット - 2013年04月08日 19 48 16 開発中ゲームにあるゲームはいつ完成するんですか →このままだと完成どころかサイト閉鎖ですね。」 もし言っていることが現実になれば、今までここに提供してきた記録の意味が無意味になりそうで、とても残念に思います。 -- 名無しさん (2013-04-09 22 47 51) レベル20から30までと、レベル30から40まででは、稼ぐべき経験値の差が大きい。 よって、現在まで継続しているステータス等の記録も容易に進まないと想定される。 ゆえに、レベル30までの記録が提供されたら、次のレベル40までの情報提供は、より先になると思われる。 従って、記録情報提供についても、次回更新を待つのと同様に、気長に待つしかない。 -- 日曜日は休校 (2013-04-14 00 54 55) ★バトルマスター★ レベル21→22→23→24→25→26→27→28→29→30 経験値20360→23590→27148→31050→35312→39950→44980→50418→56280→62582 HP124→129→134→139→144→149→154→159→164→169 MP029→031→032→033→034→035→037→038→039→040 AT079→082→086→089→092→095→098→102→105→108 DE079→082→086→089→092→095→098→102→105→108 AG088→092→095→099→103→106→110→113→117→121 MG039→041→043→044→046→047→049→051→052→054 SP054→057→059→061→063→065→068→070→072→074 -- 名無しさん (2013-04-19 21 54 15) 今日は、バトルマスター、レベル21~30の情報を提供させてもらいました。 なお、次回のバトルマスター、レベル31~40の情報提供は、今日から2週間後以降、早くても5月上旬頃になると思います。 情報提供は、できる限り、定期的に行うように努めます。 引き続き、宜しくお願いします。 -- 名無しさん (2013-04-19 22 03 39) 魔法戦士、バトルマスターの情報提供が完了したら、残りは、(現在では紋章が手に入らない勇者、真の勇者を除き)忍者、モンク、武闘冒険家、賢者、魔法冒険家、義賊、レンジャーの7種類 -- 名無しさん (2013-04-19 22 17 43) 種類が多く記録も大変ですが、情報提供は継続していきます。 なるべく早いうちに残りの紋章も手に入ることができるようにしてもらいたいのですが、そればかりはシフトアップネットさんの開発状況次第なので、こちらの努力だけではいかんともしがたいところです。 先月にも言いましたが、「バトルマスターと同程度の職業についてのみですが、レベル40までなら、情報提供に協力します」という約束は守ります。なので、シフトアップネットさんも、新作RPGの制作を頑張っていただきたいです、できれば定期的に更新をしてほしいところです。 -- 名無しさん (2013-04-19 22 28 20) 先ほどの「バトルマスターと同程度の職業についてのみ」とは、具体的には、「魔法戦士、バトルマスター、忍者、モンク、武闘冒険家、賢者、魔法冒険家、義賊、レンジャー」の9種類のことです。 よって、勇者、真の勇者については、除いています。 従って、提供情報に関して、以上の点は御了承下さい。 -- 名無しさん (2013-04-19 22 33 30) お疲れ様です。21~30を反映しました。 -- 名無しさん (2013-04-20 21 53 56) バトルマスターとかの必要アイテムってどこで手に入れるの? -- 名無しさん (2013-05-06 12 20 28) ハロワクの町で色々な人に話を聞いてみてください。 2個目以降のことなら現バージョンでは入手できません。 -- 名無しさん (2013-05-07 23 36 24) 大変お待たせいたしました。 バトルマスター、レベル31から40までの情報提供です。 予定よりも提供が遅くなりまして、申し訳ございませんでした。 ★バトルマスター★ レベル31→32→33→34→35→36→37→38→39→40 経験値69340→76570→84288→92510→101252→110530→120360→130758→141740→153322 HP174→179→184→189→194→199→204→209→214→219 MP041→043→044→045→046→047→049→050→051→052 AT111→114→118→121→124→127→130→134→137→140 DE111→114→118→121→124→127→130→134→137→140 AG124→128→131→135→139→142→146→149→153→157 MG055→057→059→060→062→063→065→067→068→070 SP076→078→081→083→085→087→089→092→094→096 -- 名無しさん (2013-05-30 12 51 22) 賢者LV20時ステータス (訓練所未使用、装備なし) MHP:81 MMP:96 ATK:38 DEF:33 AGL:57 MGC:71 SPR:52 貫録のMGCである。 けど期待してたよりAGL伸びてない・・・。 -- 名無しさん (2013-06-09 17 04 00) 賢者LV30時ステータス (訓練所未使用、装備なし) MHP:115 MMP:134 ATK:54 DEF:47 AGL:81 MGC:101 SPR:74 ↑で書き忘れたが、もちろん種も未使用です。 さて、今気づいたんだが、SPRの伸びがバトルマスターと 同じっていうのは不遇すぎやしませんか・・・。 -- 名無しさん (2013-06-09 23 17 49) 賢者、レベル20と30のステータスを見せてもらいました。 育てやすそうですね。 そうすると、レンジャー、義賊、モンク、忍者、武道冒険家あたりが、育てるのに苦労するかもしれない。 早く次の紋章が手に入らないかな。 -- 名無しさん (2013-06-10 17 19 51) --- --- ここまで反映しました --- --- -- 名無しさん (2013-06-22 22 00 22) 賢者LV80ステータス MHP 284 MMP 323 ATK 134 DEF 117 AGL 201 MGC 251 SPR 184 経験値130万くらい -- 名無しさん (2013-06-25 18 54 04) 需要あんのか、このステータス晒し まあ、一応出しとくか()内は装備外した値な バトルマスター LV84 +49 はがねの剣+5 ねじりハチマキ+2 はがねの鎧+6 はがねの盾+4 氷の護符2 MHP 654(654) MMP 156(156) ATK 464(418) DEF 518(418) AGL 477(477) MGC 209(209) SPR 294(294) 種はまとめて使ってる。 多分、各10個以上は使ったような気がするが、 覚えていない -- 名無しさん (2013-06-25 19 54 09) レベル80台のステータスは、めったにお目にかかりません。供給を有難いと思う人もいると思いますよ。 -- 名無しさん (2013-07-05 19 33 56) 魔法戦士、レベル1から10までの情報提供です。 ★魔法戦士★ レベル1→2→3→4→5→6→7→8→9→10 経験値0→30→68→130→232→390→620→938→1360→1902 HP25→29→34→39→44→48→53→58→63→68 MP25→27→30→33→36→39→42→45→48→51 AT16→18→21→24→27→30→33→36→39→42 DE16→18→21→24→27→30→33→36→39→42 AG12→14→16→18→20→22→25→27→29→31 MG15→17→19→21→23→25→28→30→32→34 SP10→11→13→15→17→18→20→22→24→26 -- 名無しさん (2013-07-05 19 39 55) 勇者になるために全職業LV40以上にする必要があるみたいだけど、正直魔法使い以外は苦行にしかならないと思う。 というよりこのゲーム魔法使い系以外全体攻撃も強力な攻撃もできない上に特殊能力とかも無い。攻撃力依存の全体攻撃とか複数回攻撃とかあってもいいだろ 攻撃魔法使えない職業はそれこそ無想転生使えそうな勢いで悲しみ背負ってるぞ。 -- 名無しさん (2013-07-24 04 44 38) 魔法冒険家 Lv20 30 HP 95 135 MP 96 134 AT 47 67 DE 47 67 AG 57 81 MG 71 101 SP 47 67 経験値は他の上位職と同じです 1~30までのレベル毎 いりようでしたら載せさせてもらいます -- 名無しさん (2013-07-26 19 13 31) 賢者は様々な魔法をおぼるけどそれだけにステータス低いな・・・ 魔法戦士は強そうだと思ったけど実際使ってみたら魔法攻撃の火力が足りないねぇ・・・ そうすると魔法冒険家かバトルマスターあたりは強いのかな・・・? -- 名無しさん (2013-07-27 23 51 41) ↑魔法冒険家はトーベやソラミルが使えるのでレベル上げや装備の購入・錬成で あちこち飛び回るとき”便利”といった感じですね。HPとDEFが賢者より高いので ボス戦で事故死しないのが稼ぎ場を開拓する時かなり大きいです。 -- 名無しさん (2013-07-28 03 02 40) 上級3種がレベル40超えた記念でデータ出しとく。 装備は2013-06-25 19 54 09と同じね。 バトルマスター LV100 +69 MHP 879(879) MMP 210(210) ATK 607(561) DEF 664(564) AGL 644(644) MGC 281(281) SPR 393(393) -- 名無しさん (2013-07-31 23 57 27) 賢者 LV100 装備無し、ドーピング無し、訓練補正無し MHP 352 MMP 399 ATK 165 DEF 145 AGL 248 MGC 311 SPR 228 必要経験値 2551362 -- 名無しさん (2013-08-01 18 35 53) --- --- ここまで反映しました --- --- -- 名無しさん (2013-08-10 21 36 46) 真の勇者のMGCが心配で真の勇者になりたくない -- asd (2013-08-15 12 31 42) ↑実装される頃にはATK依存の魔法もできてるだろうし さすがに専用装備や専用魔法の一つや二つはあると思うから大丈夫でしょ。 -- ヘドリューム (2013-08-16 04 52 11) Lvっていくつまであるんだろう・・・ 武闘家Lv63だけど・・・ -- カオス (2013-08-23 13 25 02) ↑今魔法冒険家がレベル208なのでたぶん999まではあると思います。 ・・・経験値下手すりゃ億必要かも。 -- ヘドリューム (2013-08-23 20 58 51) 魔法戦士LV100 +30 魔法の杖+8 はがねの兜+5 魔法の法衣+8 はがねの盾 炎の護符2 MHP648(648) MMP416(416) ATK432(406) DEF522(406) AGL298(298) MGC336(302) SPR247(247) 種使用 -- asd (2013-08-24 17 33 59) 上のにまちがいがありました はがねの盾の所ははがねの盾+4でした -- asd (2013-08-25 11 41 32) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tquest/pages/5.html
ジョブ ジョブチェンジ ジョブ 男性ジョブは戦士系のジョブが多く、女性ジョブは魔道士系のジョブが多いです。 ソルジャー ナイト 守りに長けた騎士 バーサーカー 圧倒的な攻撃力が魅力的な狂戦士 レンジャー 様々な装備が可能な戦士 ホプリタイ 槍と盾が装備可能な唯一のジョブ アーチャー 弓を使った攻撃が得意なハンター ヴァルキリー 魔法も使いこなす魔法戦士 クレリック 回復や補助魔法でパーティーを支える魔法使い ウィッチ 攻撃魔法や状態異常魔法を使いこなす魔法使い ジョブチェンジ ジョブチェンジで別のジョブに変更する場合は、現在装備中の技・魔法は消えてしまいます。 キャラクターの性別・アラインメントによっては、ジョブチェンジできないことがあります。 経験値が100ある場合は、ジョブチェンジと同時にレベルアップすることができます。 レベルは最大9レベルまでです。
https://w.atwiki.jp/black-rose/pages/153.html
その2「むりっぺ」 クライブ「ギグーはハンドガンで楽勝でしょ」 皆「じゃあ位豚飲んだ」 ω「何でのこぎりあたってんの?」「太いから。」ω ステージ3:中央管理区(TIME 01 13 09) さ~て今回の硬い奴は…ゾル・ギボ…えっ?ゾル・ギえっ!?ギボえっ??ついにくる所まで来てしまったのだ…ただの雑魚にもこのダメージ。終わった…第3部 完。 …という事も無く、幸いにも硬いのはこの紫色のお猿さんだけなのでスルーする事に。むりっぺ。 中ボス一番手のメリカロル。だがどんな数多の困難も尻で果敢に打ち破ってきた我々だ。ワンピースで例えると、百戦錬磨の尻だけが持つ事が可能といわれている覇王色の覇気を尻に吹きかけてきた我々だ。 こんな障害など正直余裕である。根拠は無い。 という訳でみんなのゴムっぽいピストルで狙い撃ち!当然ダメージ0。今までに遭遇したことの無い危機に直面する我々ってかわいそうな悲劇的ヒロイン☆ と思ったら実は裏を一周してくるとバータが置いてある親切設計、魔法戦士ケツの出番であった。この時ほど魔法戦士ケツが頼もしく思えたことはこれより後一生、生涯、未来永劫無かったであろう…! ■□■ここで尻チャレへ挑戦したい方達への特別指南講座■□■ ○●○●○~こうして中央管理区まで駆け抜けろ!~○●○●○ 密林地区 お察し。 高山地区・海岸地区 クライブさんがギ・グー相手にスゲー頑張ってるゥ!?めっちゃ頑張ってるゥゥ!!クライブ△!放っておいたらゲート開くなこれ♪ それでもだめならEXヒートでHP2万くらい?のギ・グーをペチペチ。ギブルスもペチペチ。ペチペチ、ペチペチ、ペチペチペチでPETIT PETIT PIT IN けつ。 以上。 ~ひたすら遠回りをしてレベル上げ~ 「バスターください…ケツにジェネラルパワー三つ刺してもたりねぇよおおおおおおおおおおおおおおお」 「サンダーショットいりませんか?」「あ、サンダーショットはいりません。」 ガルグr まさかのクリア。とりあえずペチってれば何とかなるのはご愛嬌(疲労困憊 ステージ4予告 そして2c4クリアは何年越しになるのか!? それは誰にもわからない!これを見たsmlがPSOにINするそのDAYまで! 次号を待て!朗報を待て!尻を長くして待て! 2年くらいぶりの更新となりました。 プレイと記事の文章は2年くらい前になります。
https://w.atwiki.jp/eastkeys625/pages/17.html
職業一覧 1次職 特徴としてはミニ転職オーブを使って転職をしに行かなければならない すごく弱く(主にステータス) ただ、たまに本気出してくる。 ▼ データ 住人 農民 きこり人 炭鉱夫 2次職 プチ転職オーブを使って転職をする形になる。 1次職の上位互換になるものが多い。 ▼ データ 傭兵 占い士 船乗り士 地図士 狩人 吟遊詩人 道具士 練成人 牧羊師 ガンナー 盗賊 3次職 小さな転職オーブを使って転職する ここからが若干本番 ▼ データ 戦士 見習い剣士 見習い魔法使い 見習い僧侶 海人 山人 唄詠人 あそびにん 錬金術士 メカマン 4次職 転職オーブを使っての転職 まともな職業が多くなるきがした。 弱いこともある ▼ データ 重戦士 魔法戦士 剣士 魔法使い 僧侶 悪魔祓い師 ギャンブラー 手先器用 マジシャン 人形使い
https://w.atwiki.jp/apocalyps/pages/55.html
冒険者の村 区域 レベル 名前 HP 経験値 アポ 備考 4 Lv31 砂漠ゴブリン 2534~2703 - - 命中率増加を使う 4 Lv32 砂漠ゴブリン兵士 2907~3023 156 - - 5 Lv33 砂漠ゴブリン 2806~2878 159 93 命中率増加を使う 5 Lv33 砂漠ゴブリン兵士 2998~3023 - - - 5 Lv34 砂漠ゴブリン魔法使い 1878~1952 - - - ボ Lv35 砂漠ゴブリン魔法戦士 3798 - - - - Lv- - -~- - - - - Lv- - -~- - - - - Lv- - -~- - - - - Lv- - -~- - - - - Lv- - -~- - - - - Lv- - -~- - - -
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/315.html
Chapter35「フレイと竜人4:竜人族じゃない」 ゲルダと共にアルヴの街を歩いていると、見慣れたローブを着ている人影を見つけた。真っ黒なローブの背中にある大樹をモチーフとした意匠は、ユミルの魔道士が着ているものに非常によく似ている。 もしかしてユミル出身の者がここに? だとすれば、彼も故郷をトロウから取り戻すために力を貸してくれるかもしれない。 あるいはトロウの放った刺客がもうこの隠れ里の場所を見つけてしまったのかもしれない。今は僕の仲間たちは出払っているので、戦闘になるとまずい。 (いや、きっと大丈夫さ。仮に敵だとすれば、アルヴに張られているアルバスの結界を抜けてきたことになる。もし本当にそんなことがあれば、今ごろもっと騒ぎになっているはずじゃないか) 期待感と悪い想像を交互に思い浮かべながら、それでも僕はそのローブの人に声をかけてみることにした。 「あの、すみません。そのローブに描かれてる絵なんですが、もしかして……」 「えっ?」 突然声をかけられたローブの人は驚いた様子で振り返った。 顔を見るとなにやら仮面のようなものをかぶっていて表情はわからなかった。しかし、その声からどうやら女性であることはわかった。 「僕はユミルから来たんですが、そのローブには見覚えがあります。もしかして、あなたもユミルから?」 「……ッ!!」 するとローブの女は何も言わずに慌てて走り去ってしまうではないか。 ただ声をかけただけなのに、何も逃げることはないだろう。それとも何か、声をかけられてまずいことでもあるというのか。 ゲルダに聞いてみると、これまでにもローブの女はたまに街の外円部で見かけることがあったという。だが周囲の者との交流を避けているようで、どういった人物なのかはほとんど知らないそうだ。 「気になるな……」 「でもアルヴにはワケありでやってきた人も多いからなぁ。きっと何か理由があるんだよ。そっとしておいてあげたほうがいいんじゃない?」 「その考えには僕も基本的には賛成だ。でもあのローブは僕の故郷でよく使われてるものとそっくりだった。ほら、ゲルダにあげたアレと似てただろう?」 「言われてみればそうかな。あの火事で少し焼けちゃってもう比べられないけど」 どうしてもあのローブの女のことが気になってしかたなくなった僕たちは、彼女が走り去ったあとを追ってみることにした。 すでに姿を見失ってしまってはいたが、ローブの女の逃げていった方向にまっすぐ歩いていくと、アルヴの街を抜けて雲の森にたどり着いた。 「へぇ。アルヴでは森まで雲でできてるのか」 「川とかと同じで誰かが人工的に作ったものだけどね」 迫害から逃れてこの地にたどり着いた竜人たちは、アルバスの助力を受けてこの地に隠れ里アルヴを築いた。 雲しかなかったこの地はあまりにも殺風景だったため、生活のために必要な水路や家などとは別に、それぞれの竜人たちがそれまで自分たちが暮らしていた環境を模して、雲を固めてアルヴの風景を手作りしていったそうだ。 アルヴの街の外にはそういう雲で作った森や林、雲の山や谷、洞窟なんかがいくつも存在しているらしい。 「今でも外の景色を作るのを生きがいにしてる人がいるんだって。外の世界にあこがれて街の外を探検してみたことはあるけど、この辺に来るのは初めてだなぁ」 「そうなんだ。じゃあさすがに、こっちのほうまでは来てないか……」 雲で作られた木々は、質感こそふわふわとして柔らかそうだったが、しっかりと着色されていて遠目からはちゃんと森のように見える。ただ、中には真っ青だったりピンクだったりと、とても木らしからぬ配色をされたものもちらほら見えたが。 「あんな色の木ってある? もしかして遠い国にはあんな木もあるんだろうか」 「ピンクの木なら実在するって聞いたことあるよ。たしかサクラっていう……」 そんな話をしながらなんとなく歩いていると、森の中には異質な金属の建物を見つけた。錆びたトタン板を寄せ集めたような小さく質素な小屋だったが、腐食によってところどころ穴が開いたり割れたりして半分崩れかけている。廃墟だろうか。 ユミルの港町のはずれでなら、こういったものはたまに見かけることもあった。 トタンは水気に弱く錆びやすいので、流れてくる雲や霧に触れてこうして錆びてしまうことも多いが、ここまで腐食しているものは初めてみる。おそらく地面が雲そのものなので、あっという間に錆びてしまったのだろう。 「でもアルヴでこんなものを見つけるなんて。ちょっと異質な感じだ。これも誰かが持ち込んだものなのか?」 「あっ。フレイ、あれ!」 そのときゲルダが錆びた壁の隙間に揺れる仄かな明かりを見つけた。 ゆらめくその明かりはおそらく火の明かり。火のないところに煙は立たないが、火のあるところが無人であるという道理もない。 (こんな廃墟も同然の場所に誰かがいる!) 錆びた建物にはちゃんと扉があったが、歪んでしまって開けられなかった。 しかし裏手に回ると、割れた板の隙間から中に入れそうな部分があった。低い位置に隙間はあるが、地面を這えば問題なく入れそうな程の大きさはある。 「入ってみようか」 二人で顔を見合わせて頷き合い、地面に腹をつけてほふく前進の形でその隙間から錆びた建物に進入を試みる。 こういうとき雲の地面なのは助かる。柔らかいので肘や膝が痛くならないし、土ではないので手や身体が汚れるようなこともない。 中に入ってみると建物は二部屋で構成されていて、今いるここは寝室代わりなのか、雲を固めて作ったベッドがたったひとつだけ置かれている部屋だった。 奥のもうひとつの部屋は、表の開かない扉を開ければすぐに足を踏み入れる部屋であり、この部屋とは壁で仕切られているが内扉はないので、その先の壁には机のようなものと、その前に座る人物の影が伸びて揺れているのが見える。 壁から顔を覗かせて様子を窺うと影の示すとおり、ロウソクを乗せた机の前に何者かが座って何か作業をしているのが見える。その後ろ姿は例の見覚えのある意匠のローブだ。 (あれはさっきの……! こんな人里離れた場所で何をしてるんだ?) ローブの女の身体が陰になって何をやっているのかはよく見えなかった。そこで見つからないように細心の注意を払いながら、さらに身を乗り出して机を上の様子を見ようともう一歩部屋の中に踏み込むと、 「ねぇ、なんかいたー?」 後ろからゲルダの声が聞こえてきた。 (わっ!? な、なんでそんな大きな声を出すんだ) それと同時にがたんと椅子の倒れる音が聞こえた。 音のほうに目をやると、例のローブの女が壁を背にしてこちらを凝視している。 「ひッ……。あ、あなたたちどうしてここに!? 一体ワタシに何の用があるというの!?」 当然の反応だ。突然あいさつもなくよく知りもしない相手が家の中に現れたら、それは誰だって驚くだろう。 僕はゲルダと共に勝手に家に上がり込んだことをまず謝った。 「その上でこんなことを聞くのは申し訳ないんですが、やはりあなたはユミルの人間なのでは? そのローブはユミルで使われているものによく似ている……」 するとローブの女は強く首を左右に振って拒絶する素振りを見せた。 「帰ってください! もうワタシのことは放っておいてください!!」 「お、落ち着いて。あなたに危害を加えるつもりはないんです。僕はただ、あなたが僕と同じでユミル出身の人だと思って……。もしそうなら、僕たちの力になってくれるんじゃないかと思って声を……」 「やめて! ワタシはもうユミルとは関係ない!!」 「そ、そんなことを言わずに、どうか話だけでも」 せめて話だけでも聞かせてもらえればと食い下がろうとしたが、それは後ろからゲルダに腕を引っ張られて止められてしまった。 そして決まりの悪そうな表情でゲルダは言った。 「ね、ねぇフレイ。もう帰ろ? なんか嫌がってるみたいだし、無理に聞くようなことじゃないよ……。きっと何か事情があるんだよ」 「そ、そうだね。あの、突然こんなことをして申し訳ありませんでした。僕たちはもう帰ります。この場所のことも誰にも話しませんので……大変失礼しました」 「あっ…………。……………………」 最後にローブの女は何かを言いかけたが、そのまま黙り込んでしまったので、僕たちはそのまま錆びた建物を後にすることにした。 悪いことをしてしまったな……と後悔の念を覚えながら、日が暮れてきたので、その日はゲルダと共にグリンブルスティに戻ることにした。 翌朝。まだ陽も昇り切っていないような早朝に、ゲルダに揺り起こされて僕は目を覚ました。 「ううん。何? こんな朝早くから」 「それがその……。お客さんっていうか……」 浮かない表情でゲルダが通したその人物は、紛れもなく昨日のあのローブの女だった。どういうわけか、あれほど僕たちのことを拒絶していた彼女は、こんなにも朝早くに自分からこちらを訪ねて来たのだ。 「どうして突然……。ああ、ええとその。昨日のことは本当に……」 改めて頭を下げようとすると、ローブの女はそれを制止して言った。 「待ってください。ワタシはそういうつもり来たのではありません」 「……? では一体どういったご用件で」 「まだ名乗っていませんでしたね。かつて城ではワタシはアルバと呼ばれていました。ワタシのことを覚えてはいらっしゃいませんか、フレイ王子?」 「アルバだって!?」 ユミルには数多くの魔道士がいるが、その中でも王家に仕える者で実力を認められた者にはナンバーが与えられて宮廷魔道士と呼ばれるようになる。そのナンバーの数字が小さいほど上位で優秀な魔道士であることを表している。 僕のよく知るオットーやセッテもナンバーを与えられた宮廷魔道士の一員だ。 そしてアルバとは宮廷魔道士のナンバー4にあたる存在。たしか灼熱の魔道士の二つ名を持っていたが、幼い頃に何度か会った程度であまり話したことはない。 「全然わからなかった……。どうしてアルバがここに?」 「実はワタシも最初はフレイ王子のことがわかりませんでした。ですが、そちらの竜人の方があなたをフレイと呼ぶのを聞いて気がついたのです。ユミル国でフレイの名を持つ者は王子ただ一人だけですから」 「無理もないですよ。もう10年近くは会ってませんでしたし」 「いえ……そういう理由でわからなかったのではありません。今のワタシには王子の顔を見ることさえできないのですから……」 そしてそれがこのアルヴに流れ着いた理由なのだと彼女は話した。 王子になら見せてもかまわない、と彼女は仮面を外しフードを下ろした。 仮面の下から現れたのは、なんと褐色の鱗に覆われた蛇のような顔だった。記憶に残るアルバはたしか長い髪をなびかせていたように思うが、今の彼女には頭髪も一切なく、その頭はまるで蛇そのものだった。 緑色の澄んだ瞳だけが、記憶に残るアルバの面影を唯一残している。が、その瞳孔は爬虫類を思わせるような細長いものに変わっている。 「こ、これは一体!?」 「すべてはあの漆黒の魔道士……トロウが現れたせいなのです」 以前アルバスがトロウの正体は呪われた竜だと言っていたように、トロウはもともとユミル出身の人間ではない。 ある日旅の魔道士を名乗ってバルハラに現れたトロウは、人間にはとても真似できないような強力な魔法をいとも容易く操ってみせた。実はその正体が竜だったのだから、今にして思えば当然のことだ。しかしその噂を聞きつけた父上は、トロウを宮廷魔道士として採用してしまった。すべてがおかしくなったのはそれからだ。 トロウというのも本名ではない。トロウとはあくまでナンバー3を意味する宮廷魔道士のコードネームに過ぎない。 アルバが言うには、ニョルズ王を洗脳したあとトロウは自分にとって邪魔になる存在を次々と消していったのだという。自分の正体を探ろうとする者、自分に反発の姿勢を見せる者、そして気に食わない者を。 それは宮廷魔道士も例外ではなかった。 「いつの間にか、イチとツヴァイは姿を消していました。その原因を探っていたワタシもまたトロウに目をつけられ、気がつけば呪いをかけられてこんな姿に……」 「そんな……! すでにナンバー4以上の宮廷魔道士が全員やられていたなんて」 「こんな姿では誰もワタシのことをワタシだと気付いてくれませんでした」 アルバがローブを脱ぐと、その中からは細長い胴体が姿を見せた。 裾を地面に引きずるほど長い丈のローブをまとっていたので今まで気付かなかったが、すでに脚はなくなっており、まさに蛇そのものといった長い尻尾がかろうじて元は人間だった名残を見せているくびれた腰から下に伸びている。 両手はあるが、それも腕というには細くむしろ触手のような感じだ。 「あれから数年が経ちます。初めは顔だけだった呪いが徐々に広がり、今ではこんな有様です。手が退化して失われてしまうのも時間の問題でしょう……」 最初は姿を隠してユミルで生活を続けていたが、やがてその存在が知られるようになり、竜人扱いされた挙句にユミルを追放されて、そしてようやくたどり着いたのがこのアルヴの地だった。そうアルバは語った。 「だからあんなにユミルのことを拒絶しようとしたのか」 「いずれワタシはただの蛇に変わってしまうかもしれない。そうなるのが怖くて、なんとかまだ手が使えるうちに呪いを解く方法はないかと、あの小屋で研究していたのです。おそらくワタシに残された時間はもう少ない。最近では目も見えなくなってきましたから……」 今ではぼんやりと地形を把握できる程度で、そこに誰かがいたとしても顔をはっきりと認識することはできないという。さっき彼女が僕の顔を見ることができないと言っていたのはそのせいだ。 一方で熱を感知して周囲を把握する蛇特有の能力は発達してきたらしく、身を隠していてもどこにいるかはすぐにわかるらしい。もちろん顔を判別できないので、それが誰かまではわからないようだったが。 (トロウめ……。父上といい姉上といい、そして宮廷魔道士たちにまで。それにユミルの国民たちの命運もすべて奴の手の上だ。絶対に許せない……) こうしてはいられない。 アルヴにいれば追手に狙われる心配はたしかにないのかもしれない。しかし、こうしている間にも、トロウの手によって苦しめられている人はたくさんいる。 だから僕はこんなところでのんびりしているわけにはいかないのだ。 一刻も早く戦力を整えないと。竜人たちの信頼を得るのも大事だけど、即戦力になってくれる味方も可能な限り集めたい。 「アルバさん、お願いがあります。僕は今、トロウからユミルを解放するために戦っているんです。そのためには一人でも多くの力を借りたい。だからアルバさん。僕に力を貸してくれませんか!」 彼女は優秀な魔道士だ。宮廷魔道士のナンバー4ともなる彼女が味方についてくれれば百人力だろう。 しかしいくら優秀であるとはいえ、彼女も一人の女性ではある。そんな彼女が蛇のように変えられつつある姿を他人に見せるのが苦痛だろうことは、最初に彼女と遭遇したときの反応を思えば想像に難くない。 「……それでも僕たちに協力してくれますか? 僕の仲間にはムスペやニヴルの竜も、アルヴにいるような竜人も、竜くずれ――ええと、ちょっと変わったやつもいます。誰もあなたのことを差別しないし、そうさせないと約束します。もちろん、無理にとは言いませんが……」 そして両手でアルバの触手のような手をとって返事を待った。 彼女の蛇のような眼を恐れることなくじっと見つめた。 「ワタシの灼熱の魔法はたしかに強力かもしれません。しかし、今のワタシでは熱を感知して周囲を把握する特性上、魔法を放つとその熱のせいでしばらく周囲の状況を把握できなくなってしまいます。かえって足手まといにはなりませんか?」 「戦いとは一人でするものじゃありません。僕たちは誰もが苦手なことを持っている。それを補い合うのが仲間なのだと僕は考えています」 「そう……なのですね。ワタシはずっと一人で戦おうとしてきた。でも一人で戦うのには限界を感じていました。本当に……本当にこんなワタシを受け入れてくれるというのなら……。ワタシはもう何も恐れたりしません」 そう言ってアルバはもう一方の触手で僕の両手を握り返した。 それが彼女の返事だった。 「しかしワタシは一度ユミルを捨てた身。もう陛下からいただいたアルバの名を名乗る資格はありません。今では灼熱の魔道士を名乗る以前に使っていたサーモスの名を名乗っています」 「なるほど。ではサーモス、僕もまだまだ未熟者ではありますが、かつての宮廷魔道士としての力、お借り受けします。よろしくお願いします」 「ええ、こちらこそお願いします」 アルバ改めサーモスは、ようやく初めての笑みを僕に見せてくれた。 一方で不安そうな顔をして見せるのはゲルダのほうだった。 「……ねぇ。ちょっと待ってよ。さっきの話はどういうことなの。全部本当のことなの? トロウ? 呪い? 差別? 外の世界ってみんなが手を取り合って暮らせる平和な世界じゃないの!? ウソだよね。だって外にはもっといろんな種族がいて、もっといろんな世界が広がっていて……」 しまった。まだ外の世界の真実をゲルダには話していなかった。 外の世界にあこがれる彼女の夢を壊したくないと思って、トロウのことや戦争のこと、そして竜人差別のことを何も話していなかったのだ。 「違うんだ、ゲルダ……。いや、違わないんだけど、まずは落ち着いて僕の話を聞いてくれないか」 「ウソつき……。フレイのウソつき! 知ってて黙ってたの? どうせわたしの夢が叶いっこないと思って、それでわざと黙ってたの!?」 「そ、そんな、とんでもない! 僕はそんなつもりじゃ――」 「知らない! もうフレイなんか知らないッ!!」 そのままゲルダは涙を浮かべながら、グリンブルスティを飛び出していった。 静まり返った船室には、困惑する僕とサーモスが取り残された。 ……これはややこしいことになってしまった。 Chapter35 END 魔法戦争36