約 586,313 件
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/321.html
Chapter41「地竜潜入作戦2:黄金の竜は漆黒の中に」 大樹の頂上にあるニンゲンどもの国ユミル。つい最近までは、そこにいるトロウとかいう魔道士にオレは雇われていた。そいつはニンゲンのふりをしているが、その正体は明らかに竜だ。隠してもオレには気配ですぐにわかる。 だがトロウが何者だろうが、そんなことはどうでもよかった。 とにかくそいつの命令に従ってさえいれば、黄金に輝く財宝をくれるという話だった。しかも前金として金貨をひと山くれた。 財宝さえもらえるなら、正義だの悪だの、そんなものは興味が無い。 だからトロウを裏切るようなことになっても、オレは後ろめたいなんて1ミリも思ったりはしない。 今、オレは再びユミルへと向かっている。トロウの命令だからではない。 ジオクルスが連れてきたフリードとかいうニンゲンは、無限に増える黄金の腕輪をオレにくれた。そしてその見返りに自分たちの味方につけと言ってきた。 オレは財宝というものが好きだ。 竜に金など必要ないと思うかもしれない。たしかに金でモノをやりとりするのはニンゲンだけの文化だ。だから金なんて持っていてもオレには意味がない。とくにニンゲンどもが金だと言い張っている紙切れなんて、あんなものただのゴミだ。 しかし金銀財宝の輝き。あれはとても魅力的だ。 眺めているだけで心が昂ぶる。その輝きが高揚感を与えてくれる。 だからそんな財宝を、オレは手元に置いておきたい。それはいくつあっても足りない。多ければ多いほどいい。この世界のすべての財宝を手中に収めるのがオレの夢だ。手に入れられる財宝は何ひとつ見逃すわけにはいかない。 フリードの黄金の腕輪は欲しい。しかしトロウの報酬も絶対に欲しい。 だからオレはフリードの側につくことを約束し、まず黄金の腕輪を得た。 しかしトロウの味方であることも続ける。もちろん報酬の財宝のためだ。 ジオクルスはこう提案してきた。 トロウの味方のふりをして報酬を手に入れろ。 そしてトロウの情報を流せばそれを買ってやる。 さらに最後にトロウを殺せば、奴の財宝はすべて譲る。 悪くない話だった。だからオレはその提案に乗ることにした。 なぜなら、オレは一度目をつけたものは絶対に諦めないからだ。たとえどんなに時間がかかろうとも、たとえどんな手段を使おうともだ。 こうしてユミル潜入作戦が開始された。 と言っても、オレのやることは今までと大して変わらない。 ただトロウの命令に従って、その片手間にトロウの情報をジオクルスたちに流す。それだけだ。 そして報酬をもらって用済みになったら、ジオクルスたちの力を借りてトロウを殺すだけでいい。それですべてはオレのものになるのだ。 ユミルは大樹の上に放射状に広がっているニンゲンの街だ。どこからかき集めてきたのか、この空では貴重なはずの石を大量に使った家がいくつも並んでいる。 街の中央には一際大きくて目立つ、石でできた城がある。それがユミルの中心であり、ニンゲンどもの王が住んでいる場所、バルハラ城だ。 オレの見たところでは、ニンゲンの王はトロウの言いなりになっているようだったが、ニンゲンの国が竜に支配されていようが滅びようがどうでもいい。オレには関係のないことだし、オレはただオレに必要なことをやるだけだ。 城の上部には大きく開けたバルコニーがある。竜が何頭か並んでも問題ない程度の広さだ。これまでも何度かトロウに呼ばれたときは、ここでそいつと顔を合わせてきた。城の中は狭くてオレには入れない。 翼をたたんでいつも通りにバルコニーに降り立つと、そこにはいつも通りに漆黒のローブに身をまとった男が立っていた。こいつがトロウだ。 「ほう、わざわざお出迎えとはご苦労なことだ。よくオレが戻るとわかったな」 いつもはトロウに呼ばれたから城に顔を出していただけだ。だが今回は呼ばれたわけではない。こいつの情報をジオクルスに売って報酬をもらうために、何か良さそうな情報はないかと探るために来ている。 トロウは不敵な笑みを見せながら言った。 「配下の者の動きすら管理できないようでは、上に立つ者としては失格です。例えば、あのニョルズ王のようにね……。ふ、ふふふ……」 不気味に笑ってみせているが、同じ竜であるオレにはいくら表面上を取り繕ったところで誤魔化し切れるものではない。この男は顔では笑ってみせながらも、鋭い気を身体から発していた。そのローブと同様に黒い、そして重い、殺気を。 「くだらん前置きは抜きにしないか。オレはアタマの足りない風竜や平和呆けした氷竜とも、あの出来損ない共とも違う。貴様、オレを殺す気だな?」 するとトロウは、あくまで不敵な笑みは崩さずに低い声で答えた。 「ふむ、お見通しでしたか。全く地竜どもの洞察力は恐ろしいですねぇ……。まあいい。それならば腹を割って話そうじゃないか、ファフニール」 深くかぶったフードの奥で、爛れた血のように赤黒い眼が鋭く光る。 「おまえ、この私を裏切るつもりだな? 私の裏をかくつもりなのだろうが、甘く見てもらっては困る。おまえのことは全てお見通しだ。私に隠し事はできんぞ!」 トロウの発する殺気がより強くなった。 気配や力を感じ取る能力に長けた地竜であるからこそ解かる。この漆黒の魔道士の力は尋常ではない。その殺気だけで、オレ一人の力なんかでは到底敵わない相手だというのが容易に理解できる。 しかし臆することはない。たしかに今ここで戦って勝てるような相手ではない。 ならば戦わなければいいのだ。目的のためなら、オレは手段は選ばない。 だから、まずは正直に話してやることにした。 「知っている。ラタトスクだろう? あれは大地の力だ。地竜のオレが気付かないわけがない。オレの行動はすべて筒抜けなのだろう」 あの馬鹿のヴァルトでさえ把握していることだ。ラタトスクを仕掛けられていることに気付かないなどあり得ない。むしろ、どうやってあの馬鹿がその事実に気付けたのかが不思議で仕方ないぐらいだ。 「……気付いていたか。ならばなぜ、私に見られていると知っていながら裏切ろうなどと考えた? ファフニール、おまえ一体何を企んでいるのだ」 初めてトロウがにやついた笑みを崩した。そして気配が変わった。黒く重い殺気は、黒く、しかし不穏に渦巻いた気配になった。つまり警戒しているのだ。 「考えた? 少し違うな。それはオレが考えたわけではない。ジオクルスが提案してきたことだ。報酬を出すからスパイをやれ、とな」 「ジオクルス……! あいつの入れ知恵か。やはりもっと早く始末しておくべきだった。最初にエインヘリアル共がしくじったりさえしなければ今ごろは……」 「とにかく見ていたのなら、わざわざ説明するまでもないだろう。オレはあいつらに雇われた、それだけのことだ。貴様を裏切ることになったのは、あくまでその結果に過ぎん」 「本当にそれだけか? ジオクルスとは親しい関係らしいじゃないか」 「ふん、それはまた別の話だ。報酬を払うというから手を貸すことにしただけだ。なんなら、さらにオレを雇い直してみるか?」 疑念を隠し切れないトロウに対してオレはひとつの提案をした。 こちらにはラタトスクがある。しかしジオクルスの側にはそれがない。だから、ここで再びオレが寝返ったとしても、向こうはそれに気付くことはない。 スパイのふりをしてウソの情報を流すこともできるし、ラタトスクだけでは把握し切れない詳細な情報を持ってくることもできる、と。 もちろん、更なる報酬をよこすことを忘れずに付け加えて。 「つまり二重スパイか。この守銭奴め……報酬さえもらえるなら友すら売るのか」 「手段は選ばん。オレにとっては財宝が全てだ。それでどうする。雇うのか、雇わないのか? 返事は今だ。雇わないなら、貴様の情報を向こうに売るだけだ」 「公言スパイとはずいぶんいい度胸だな。それは脅迫のつもりか? 金次第でころころと立場を変えるようなおまえなど信用できるか。私の邪魔をするなら、この場で消えてもらう」 「……!!」 トロウはさっと手を振り上げた。その手からは禍々しい闇の波動があふれ出す。 しかしすぐにその手を下ろすと、 「いや、待てよ。ファフニール、ジオクルスと行動を共にしていたということは、おまえフレイの居場所を知っているな? ふふふ……これは好都合だ! ちょうど今、私はフレイの居場所を見失っていましてねぇ……」 再び不敵な笑みを取り戻したトロウは顔を近づけてこう言った。 「だからフレイの居場所を私に教えろ。そうすればおまえを信用して、再び雇ってあげることにしましょう。もちろん報酬も上乗せだ。くっくっく……」 「本当にフレイの居場所を教えれば、オレを信用してくれるのか? もしかしたらオレはウソの居場所を教えるかもしれんぞ?」 「いいや、おまえは私にウソはつけない。なぜなら、私にはラタトスクがあるからだ。スパイは必ず雇い主に情報を伝えにいかなければならない。つまりおまえは必ずフレイの元へ行く。だからウソの居場所を教えてもすぐにわかる」 「……なるほど。そちらのほうが一枚上手のようだ。ならばまずは前金をくれ。そうすれば、すぐにでもフレイの本当の居場所を教えてやる」 「くっくっく……。所詮は金で買える安い忠誠心だ。だからこうも簡単に寝返る! いいだろう、くれてやる。安い買い物さ……」 トロウはさらにもうひと山の金貨を前金として差し出した。 黄金はいい。この輝き。いくら眺めても飽きない。いくらあっても良い。 前金は転移魔法で自分の棲家にトロウに送ってもらい、オレはさっそくフレイの居場所についてトロウに話し始めた。 「まさかスパイとして送り込んだ友が、早くも裏切って二重スパイとして送り込まれようとは思うまい。ジオクルスの愕然とする顔が目に浮かぶようだ。そしてフレイの慌てた姿も……! ふ、ふふふ。ふははははは!」 トロウの満足げな高笑いは、暗闇に染まるユミルの空によく響いた。 Chapter41 END 魔法戦争42
https://w.atwiki.jp/dailylifeofsniper/pages/49.html
火魔法 火魔法は攻撃な呪文が多く総合的に火力に特化した魔法である。威力には優れるが当てにくい。相手を拘束している状態でないと最大火力がでない呪文があるが、低レベルで覚えられる呪文に優秀なものが多く扱いやすい。特徴として雨が降っているときには威力が下がることと水の中では一部の魔法が使用不可能となることがあるが、それを除いても使いやすさでは上位に位置する魔法だろう。レベル30になると火炎魔法を習得できるようになり、更に高威力の呪文を扱えるようになる。しかし一概に上位互換ともいえず火魔法と火炎魔法のどちらを使うか術者の好みによるだろう。 火魔法 呪火魔法 火炎魔法 火魔法 レベル 呪文名 レベル1 ファイアボール レベル5 ファイアフライ レベル8 レジストファイア エクスプロージョン レベル10 バーナー レベル15 ファイアソード レベル18 ファイアストーム ファイアウォール レベル20 ファイアゴーレム レベル25 ボルケイノ レベル28 クリメイト ファイアアロー レベル30 インフェルノ レベル1 ファイアボール 30cmほどの大きさの火球を作り出し発射する呪文。射程は15mほど。 基本的な単体攻撃用の呪文。5ポイントで取得ができる四大魔法がレベル1で覚える呪文の中では最も威力が高く、レベルが上がっても十分に実用性がある。威力が高いわりに弾速が遅いため、敏捷値が高いモンスターには避けられることもある。 レベル5 ファイアフライ 拳ほどの大きさの火を術者の前方に5〜10本ほど作り出す。この火を視認するたびに一定確率で放心判定がされ、抵抗できなければ放心状態に陥る。この放心判定は対象の精神力に依存する。 ファイアフライという名の通り、ホタルのような光が飛び交う。その景色は美しく火魔法を取得している術者で一斉にこの呪文を発動させる 戦闘が長引けば長引くほど、敵の数が多ければ多いほど効果が発揮されやすくなる呪文である。使用者よりもレベルが高い相手には無効化される。そのためほとんどのボスには効果がない。好戦的な雑魚から逃げるために使われることも多い。 レベル8 レジストファイア 接触している対象にレベル3相当の火耐性と暑さ耐性を付与する。戦闘終了、または一定時間経過で解除される。火耐性の完全上位互換とはならないが、スキル枠を消費することなく火耐性をつけることができる。スキルの火耐性との効果は加算となる。呪文の対象となったものからは微弱な赤い光が発せられる。 エクスプロージョン 半径1.5mほどの爆発を起こす。射程は10m。爆風部分にもダメージがあるのでエフェクトの見た目よりかは範囲が広い。爆発が起きる前にダメージゾーンが一瞬赤く発光するので警戒していれば避けることはできる。爆音で相手の聴覚を奪う効果もあるが、その分相手からの注意を引きつけることには注意するべき。 レベル10 バーナー 術者の手から直線上に5mほどの火を吹き出す呪文。火炎放射器のようなすさまじい火力で相手を炙ることができる。術者から途切れずにでるためにパーティーメンバーを巻き込みやすいことに注意。主に魔法戦士が距離を詰める際に牽制として使うことが多い呪文。持続的に出るためにそれ相応いのMP消費もある。 レベル15 ファイアソード 火で出来た剣を作り出す。戦闘終了、または一定時間経過で消滅する。 魔法戦士が使うことが多い。性能は自分の装備している剣に依存する。火で出来ているので相手の攻撃を受け止めたりすることはできない。しっかり斬属性を保有しているため、斬属性耐性や斬属性強化の影響を受ける。剣術スキルの対象であり、剣術スキルのスキルも使うことができる。 レベル18 ファイアストーム 炎で出来た竜巻を作り出す。直径は5mほど。高さは20mほど。その派手なエフェクトもあり人気の魔法。しかし動いたり避ける相手には消費MPとダメージ量が噛み合わずにコスパが悪い呪文となる。しかし動かない相手や拘束した相手に使うのならばしっかりと大ダメージを与えることができる。竜巻は味方にも効果を及ぼすので使う際には注意。 ファイアウォール 火でできた壁を作る。触れると火属性のダメージを負う。ファイアソードと同じく火なので飛び道具などを防ぐことはできない。有効に使うのは術者のセンスが必要。 レベル20 ファイアゴーレム マグマのように燃え盛る石で出来たゴーレムを召喚することができる。高さは2mほどで種族としてのゴーレムよりも少し小さい。戦闘終了か一定時間経過で消滅する。簡単な命令を与えてることが可能。手軽な盾役にもなれ、ソロで活動する魔法使いや、盾役がいないパーティーなどでは重宝される。常に燃え盛っているため、雑用には使いづらくとても目立つ。 レベル25 ボルケーノ 術者の半径30mを溶岩のダメージ地帯に変える。火属性の攻撃の威力が上がり火耐性のない相手に継続ダメージを与え続ける。火耐性があっても暑いため、相手に心理的な負荷も与えられる。これだけではダメージ源として期待できないものの、火属性に弱い相手には非常に有効な呪文となる。 レベル28 ファイアアロー 長さ30cmほどの火で出来た矢を撃ち出す。クールタイムが短く連射ができるのが特徴。エクプロージョンよりも高い怯み値を有しており、相手によっては怯みハメもできるが、威力はファイアボールを下回るほど。火魔法の取得者で集まり、ファイアアローを連発するとHPの低い怯み耐性のない相手なら怯んでいる間に戦闘が終わってしまうこともある。 クリメイト 拳大の大きさの火を飛ばし、当たった相手を火だるまにする。火だるま状態の間は継続してダメージが与えられ、トップクラスの威力を誇る。しかし発動後に体の火を消されたり、相手の攻撃で相殺されまず火だるま状態にすることができなかったりなど使い所は難しい。拘束している相手に使うのが定石。 レベル30 インフェルノ ボルケーノとファイアストームをあわせたような呪文。ただし範囲は術者から半径50mと威力は飛躍的に上がっている。広範囲にとても高いダメージを与えることができるが、スキも大きくヘイトも稼ぐので注意。MP消費も悪く使われることは少ない。 スキル「呪術」を使用することで呪火魔法へ変化する。 レベル上限に達成した時のみ、スキルポイントを30消費することにより火炎魔法を取得できるようになる。 呪火魔法 呪文のエフェクトが青色になり、全ての攻撃に追加でスリップダメージが入るようになる。火耐性がある相手にも固定でダメージが入る。 火炎魔法 取得条件:火魔法レベル30以上 必要スキルポイント:30 火魔法よりも威力が優れる魔法ばかりだが、その分MP消費も大きくなっている。また魔力操作をする難易度も高くなっている。無詠唱、魔法同時起動などを使って火魔法を連射するか、威力が高い火炎魔法を選ぶかはプレイヤー次第となる。
https://w.atwiki.jp/black-rose/pages/153.html
その2「むりっぺ」 クライブ「ギグーはハンドガンで楽勝でしょ」 皆「じゃあ位豚飲んだ」 ω「何でのこぎりあたってんの?」「太いから。」ω ステージ3:中央管理区(TIME 01 13 09) さ~て今回の硬い奴は…ゾル・ギボ…えっ?ゾル・ギえっ!?ギボえっ??ついにくる所まで来てしまったのだ…ただの雑魚にもこのダメージ。終わった…第3部 完。 …という事も無く、幸いにも硬いのはこの紫色のお猿さんだけなのでスルーする事に。むりっぺ。 中ボス一番手のメリカロル。だがどんな数多の困難も尻で果敢に打ち破ってきた我々だ。ワンピースで例えると、百戦錬磨の尻だけが持つ事が可能といわれている覇王色の覇気を尻に吹きかけてきた我々だ。 こんな障害など正直余裕である。根拠は無い。 という訳でみんなのゴムっぽいピストルで狙い撃ち!当然ダメージ0。今までに遭遇したことの無い危機に直面する我々ってかわいそうな悲劇的ヒロイン☆ と思ったら実は裏を一周してくるとバータが置いてある親切設計、魔法戦士ケツの出番であった。この時ほど魔法戦士ケツが頼もしく思えたことはこれより後一生、生涯、未来永劫無かったであろう…! ■□■ここで尻チャレへ挑戦したい方達への特別指南講座■□■ ○●○●○~こうして中央管理区まで駆け抜けろ!~○●○●○ 密林地区 お察し。 高山地区・海岸地区 クライブさんがギ・グー相手にスゲー頑張ってるゥ!?めっちゃ頑張ってるゥゥ!!クライブ△!放っておいたらゲート開くなこれ♪ それでもだめならEXヒートでHP2万くらい?のギ・グーをペチペチ。ギブルスもペチペチ。ペチペチ、ペチペチ、ペチペチペチでPETIT PETIT PIT IN けつ。 以上。 ~ひたすら遠回りをしてレベル上げ~ 「バスターください…ケツにジェネラルパワー三つ刺してもたりねぇよおおおおおおおおおおおおおおお」 「サンダーショットいりませんか?」「あ、サンダーショットはいりません。」 ガルグr まさかのクリア。とりあえずペチってれば何とかなるのはご愛嬌(疲労困憊 ステージ4予告 そして2c4クリアは何年越しになるのか!? それは誰にもわからない!これを見たsmlがPSOにINするそのDAYまで! 次号を待て!朗報を待て!尻を長くして待て! 2年くらいぶりの更新となりました。 プレイと記事の文章は2年くらい前になります。
https://w.atwiki.jp/kyokugenmaho/pages/120.html
(おそらく)パー速で行われるストーリー継続の連続稼動型の魔法戦記。 参加するにはIDを登録する必要がある。→ここだけID登録所 登録できるIDは20個までで、いつでもどのキャラを演じてもいいが、同時に使用できるキャラは一人だけ。 属性は極限魔法戦記ベースでいろいろ改定されたものを採用。→ここだけ属性説明 1、2 極限魔法戦記本編と違い、秘石、心石、神殿などの特殊施設は存在しない。 【魔】属性の魔石は所有、譲渡など可能だが、1キャラに付き1つしか所有できない。 種族、性別、所属、身分は自由。地方領主で城に住んでいる設定も可能。 属性無しならば武器も初期所有可。 クエストや闘技場等、魔法戦記本家にあったイベントの開催も自由。 ここだけ世界観にある各国などはベースの世界観だが、追加も可能。 登録所の中の人書くのって絶対に必要?それとも自由? -- 名無しさん (2010-01-29 17 02 50) 現行の暫定ルールでは少なくとも酉を書くことは必須自分のIDじゃなくてよく個数制限も無ければ中の人は書かなくていい -- 名無しさん (2010-01-29 23 11 49) 避難所IDもあり? -- 名無しさん (2010-02-06 09 27 18) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mahousenki/pages/16.html
◇基本ルール◇ ※平日はsage進行、休日は通常進行を行っています! ID内の数字と特定のアルファベットで属性が決まる(魔法使いになる) 属性の数だけレベル(総合的な魔力の強さ)が上昇し、/の記号は魔力を飛躍的に高める また、魔法使いになれない場合は戦士となる。+の記号は身体能力を飛躍的に高める 1→炎 2→水 3→雷 4→木 5→煙 6→音 7→地 8→風 9→氷 0→鉄 A→光 B→闇 C→無 D→獣 /→魔力2倍(倍々形式で増加) XYZの3(順不同)→魔王 AB//の4つ(順不同)→聖 これらに当てはまらない場合→戦士(後述で商人にもなれる) +→能力UP あと、下級魔族か上級魔族になることもある(後述) 注意 端末の数字や記号は無視されます。携帯利用者は特に注意 数値の例 ID d82U+2/i0→水水風×2 ID qiZYdaXrO→魔王 例ID Qeg/azbj0→戦士 目標や属性の詳しいルール等は 2以降やwikiを一読の事 IDで魔法戦記@ウィキ http //www2.atwiki.jp/mahousenki/ 木は回復魔法、風は飛行、鉄は武器作成を行うこともできます。 また闇は霊や闇、毒を操り、無はテレポート、煙はガス状の魔法などを行えます。 獣は自分の体を一部(ランクによる)を獣化します。 なお無は他の属性(光闇は×)に変更出来る。元の無属性は扱えなくなり、変更も出来ない。 変換例 炎無 の 無 を 木 に変えた場合→ 炎(木) とする ◇武具の装備について◇ 入手方法は鉄に作ってもらうor商人から買う(炎で作った剣などは不可) 武具の装備自体は誰でも可能 武具の扱いは戦士が秀でている ※銃火器も一応作成は可能です、しかし科学技術があまり発展していない世界です マシンガンのような近代の銃は作れません。詳細はwiki 【戦士】 魔法が扱えない物理攻撃に特化した職業。 魔法使いよりも肉体能力は上だが、魔法戦記では 戦闘能力では魔法使いに及ばない。他の魔法使いと手を結び、武器や支援魔法を得ることにより 飛躍的な能力向上が見込める。+の数だけ肉体能力は上昇する 【商人etc...】 強くない戦士(+を持っていない)は金銭や物品を扱う仕事に就くことも出来る ※魔法使いや+を持つ戦士は原則として商人にはなれません XYZの属性【魔王】 [相性:○炎水雷木煙音地風氷鉄×聖] 全ての属性+時を操り時空を曲げる魔法を扱える。全知全能の力を持つ 世界を滅ぼす存在とされており、魔法使い達は全力で立ち向かわなければならない XYz Xyz xyz xYZ xyZ XyZ xYz(順不同)の属性【上級魔族】 時、聖以外の全属性1ランクを使える XY YZ XZ(順不同)の属性【下級魔族】 IDの属性の他に時、聖以外から4種類選んだ属性を追加できる(全て別の属性) 例ID AAAAXYOO→光光光光+任意の4種類の属性 AB//の属性【聖】 [相性:○光闇 ◎魔王] 光属性と闇属性を兼ね備えた最高レベルの魔法使い 単体で魔王に太刀打ちすることができる伝説的な存在でもある +++ の属性【伝説の戦士】 極限まで身体能力を向上させた最高レベルの戦士 彼もまた、単体で魔王に太刀打ちすることができる伝説的な存在でもある 以前のテンプレート
https://w.atwiki.jp/shichouseiko/pages/11.html
魔法戦隊マジレンジャー 毎週日曜7 30~8 00(EX) 視聴率はビデオリサーチ調べ(関東地区) 【コピペ用】 <魔法戦隊マジレンジャー 全49話> 第01話…7.4% 第02話…6.5% 第03話…8.2% 第04話…6.9% 第05話…7.6% 第06話…7.9% 第07話…7.5% 第08話…6.6% 第09話…7.9% 第10話…8.9% 第11話…8.7% 第12話…9.2% 第13話…7.7% 第14話…7.5% 第15話…9.8% 第16話…7.9% 第17話…9.1% 第18話…8.0% 第19話…7.8% 第20話…7.5% 第21話…8.7% 第22話…6.6% 第23話…8.4% 第24話…7.1% 第25話…6.4% 第26話…5.3% 第27話…8.4% 第28話…8.4% 第29話…7.4% 第30話…7.2% 第31話…9.7% 第32話…8.4% 第33話…7.1% 第34話…8.8% 第35話…8.2% 第36話…7.0% 第37話…8.3% 第38話…8.5% 第39話…7.9% 第40話…6.1% 第41話…7.2% 第42話…7.6% 第43話…7.6% 第44話…6.1% 第45話…7.5% 第46話…7.9% 第47話…7.4% 第48話…7.8% 第49話…7.7% 最高視聴率 第15話…9.8% 最低視聴率 第26話…5.3% 平均7.74% 切り捨て7.7% 49話トータル379.3 【表組】 # サブタイトル 放送日 視聴率 01 旅立ちの朝~マージ・マジ・マジーロ~ 2005/02/13 7.4% 02 勇気を出して~マージ・マジ・マジカ~ 2005/02/20 6.5% 03 魔竜に乗れ ~マージ・ジルマ・ジンガ~ 2005/02/27 8.2% 04 魔人の王様~マージ・ジルマ・マジ・ジンガ~ 2005/03/06 6.9% 05 恋をしようよ~マージ・マジーロ~ 2005/03/13 7.6% 06 闇の覇王~ウーザ・ドーザ・ウル・ザンガ~ 2005/03/20 7.9% 07 夢の中へ~ジンガ・マジーロ~ 2005/03/27 7.5% 08 君こそヒロイン~マジュナ・マジュナ~ 2005/04/03 6.6% 09 炎の友情合体~ジルマ・マージ・マジ・ジンガ~ 2005/04/10 7.9% 10 花が咲いたら~ジルマ・マジカ~ 2005/04/17 8.9% 11 吸血鬼の夜~マジーロ・マジカ~ 2005/04/24 8.7% 12 決意のしるし~マージ・ジルマ・マジ・マジカ~ 2005/05/01 9.2% 13 お母さんなら~ジンガ・マジュナ~ 2005/05/08 7.7% 14 燃えろパンチ~ジー・ジー・ジジル~ 2005/05/15 7.5% 15 花嫁の兄~ジルマ・マジ・マジュナ~ 2005/05/22 9.8% 16 門の鍵~ウザーラ・ウガロ~ 2005/05/29 7.9% 17 優しさはいらない~ウーザ・ドーザ・ウル・ウガロ~ 2005/06/05 9.1% 18 力をあわせて~マージ・ジルマ・ジー・ジンガ~ 2005/06/12 8.0% 19 魔法のランプ~メーザ・ザザレ~ 2005/07/03 7.8% 20 キスしてケロ~ゴール・ゴル・ゴルディーロ~ 2005/07/10 7.5% 21 魔法特急で行こう~ゴー・ゴー・ゴルディーロ~ 2005/07/17 8.7% 22 京都でデート?~ルーマ・ゴルド~ 2005/07/24 6.6% 23 禁断の魔法~ロージ・マネージ・マジ・ママルジ~ 2005/08/07 8.4% 24 先生として~ゴル・ゴル・ゴジカ~ 2005/08/14 7.1% 25 盗まれた勇気~ジルマ・マジ・マジーロ~ 2005/08/21 6.4% 26 信じろよ! ~ジルマ・ジー・マジカ~ 2005/08/28 5.3% 27 俺たちの絆~マジーネ・マジーネ~ 2005/09/04 8.4% 28 永遠に…~ジルマ・マジ・マジ・マジーネ~ 2005/09/11 8.4% 29 くり返す「あれ?」~ジー・マジ・マジーロ~ 2005/09/18 7.4% 30 伝説の力~マージ・マジ・マジ・マジーロ~ 2005/09/25 7.2% 31 凄まじき魔神~マージ・ジルマ・ゴル・ジンガジン~ 2005/10/02 9.7% 32 父の言葉~マージ・ジルマ・ゴル・ゴジカ~ 2005/10/09 8.4% 33 インフェルシアへ~マージ・ゴル・マジカ~ 2005/10/16 7.1% 34 勇気の絆~ゴール・ゴル・ゴルド~ 2005/10/23 8.8% 35 神々の谷~マジ・マジ・ジジル~ 2005/10/30 8.2% 36 神罰執行~マージ・ゴル・ゴジカ~ 2005/11/06 7.0% 37 狙い撃ち~ゴル・マージ~ 2005/11/13 8.3% 38 アニキとの約束~ゴー・マジーロ~ 2005/11/20 8.5% 39 あべこべ姉弟~マジュナ・ジルマ~ 2005/11/27 7.9% 40 蛇女の庭~マジーネ・ルルド~ 2005/12/04 6.1% 41 先生の先生~ゴール・ゴル・マジュール~ 2005/12/11 7.2% 42 対決!二極神~ゴール・ルーマ・ゴル・ゴンガ~ 2005/12/18 7.6% 43 茨の園~マジ・マジ・ゴジカ~ 2005/12/25 7.6% 44 母さんの匂い~ジルマ・ジルマ・ゴンガ~ 2006/01/08 6.1% 45 二人はともだち~ジー・ゴル・マジュナ~ 2006/01/15 7.5% 46 湖へ向かえ~ゴール・ゴル・ゴル・ゴルディーロ~ 2006/01/22 7.9% 47 君にかける魔法~ルルド・ゴルディーロ~ 2006/01/29 7.4% 48 決戦~マジ・マジュール・ゴゴール・ジンガジン~ 2006/02/05 7.8% 49 伝説への帰還~マージ・マジ・マジェンド~ 2006/02/12 7.7% 平均視聴率 7.7% 最高視聴率 9.8% #15…2005/05/22放送 最低視聴率 5.3% #26…2005/08/28放送 prev スーパー戦隊 next 特捜戦隊デカレンジャー 魔法戦隊マジレンジャー 轟轟戦隊ボウケンジャー 視聴率一覧へ戻る トップページへ戻る
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/297.html
Chapter17「セッテの能力」 氷の城を出ると、オットーとフリードが待っていた。 どうやらフレイが戻ってくるのが遅いので、心配していたらしい。 「クルスに様子を見に行かせたのですが……。何かあったのですか、王子?」 「大丈夫だ、待たせてすまない。だけど交渉はうまくいかなかった」 「やはりだめでしたか。ムスペのときと同様、氷竜にも我々に協力するメリットがない。失礼ながら、今回も難しいだろうとは薄々感じておりました。クエリアの件があるのであるいは、と思ったのですが」 ニヴルヘイムへ向かうことは自分が提案したのに、こんなことになってしまって申し訳ないとオットーは深く頭を下げた。 「君のせいじゃない。だめだったものは仕方がない。落ち込んでいる暇があったら次のことを考えないとね」 そうオットーに言うと同時に、それは自分自身にも言い聞かせる言葉だった。クルスに諭されたフレイは、今はもう吹っ切れたような顔をしている。 「それでさっそくなんだけど、みんなを頼らせてほしい。ムスペもニヴルもだめだった。もう僕には心当たりがない。……これからどうしたらいいと思う?」 この空にはムスペルスやニヴルヘイム、そしてユミル以外の国が存在しないわけではない。だがそれは、ここから遥かに離れた空域にある。ほとんど縁も交流もない国が、星の裏側にあるような遠国のユミルに手を貸してくれるだろうか。 オットー、クルス、フリードの三人はそれぞれの意見を言った。 「王子、ここは発想を転換してみてはどうでしょう。国にこだわる必要はないのではと思います。例えば風竜のように国を持たない者もいる。地道で長い道のりにはなりますが、一人ひとりそういった者を味方につけていく方法もあります」 「ほう、たしかにその通りじゃ。どこかに我々の他にもトロウに反旗を翻そうと機を待っている者もいるかもしれん。それに人間とてすべてが奴に共感しているわけでもあるまい。無理やり従わされておる者もいるはず。そういった者を味方につけるのもひとつの手じゃな」 「それなら俺もひとつ提案させてもらうぜ。前に話したアルヴのことは覚えているか? そこには俺みたいな傭兵や、ワケありで身を隠しているやつ、他に行き場がなくて流れてきたやつなど、色んなやつがいる。もしかしたらあんたに共感してくれるやつもいるかもしれないぜ」 そうだ、アルヴだ。この蒼い傭兵はそこから依頼を受けてやってきたと以前言っていた。人や竜の集まる場所に乏しいこの空に、まだ行ってない場所があった。そこに行けば何か可能性があるかもしれない。 フレイはそう考えて、次の目的地をアルヴに決めた。 「フリードの依頼主っていうのも気になってたところだ。それじゃあ、アルヴへの案内をお願いしたい」 「よしきた。といっても場所を言葉で説明するのは難しい。まずは船に戻ろうぜ」 「そうしよう。ところでクエリアは?」 「お譲ちゃんはさすがにニヴルに残るだろ。あんなんでもこの国の王女様だっていうんだし、まだ幼いから親御さんも心配するだろうしさ」 話がまとまったところで、四人は氷の地下空間を後にするとニヴルヘイムの地表へと出た。どこまでも氷の大地が広がっていて、その中にぽつんと小さな船が浮かんでいる。クルスが大地の魔法でツタのはしごを下ろして、それで船の上に登る。 「さてと。それじゃアルヴへの行き方なんだがな。正確には俺が案内するわけじゃないんだ。まずはこいつを見てくれ」 そう言ってフリードは、首にかけた小さな袋から緑色の玉を取り出した。ビー玉ほどの大きさで覗きこむともやのようなものが見える。 「中に緑色のもやが見えると思う。そいつが偏っている方角に向かえばいい」 アルヴは浮島ではなく、雲そのものを魔力で固めて作られた足場の上にあるのだという。そのため、その位置は風に流され常に一定ではない。 どこにあるかもわからない、しかし確かに存在する雲の島。地図に載らない秘密の島。それが隠れ里アルヴだ。 「確かな場所がわからんのでは、自動航行はできんのう。仕方がない、このクルス船長が自ら舵をとってやろう。ほれ、その石ころを私に貸せ」 緑色の玉を受け取ると、クルスは舵を取りに向かった。 やがて魔導船グリンブルスティは、南西の空へと動き始めた。 一方その頃、ドローミの島ではセッテが必死に介抱した甲斐もあり、セルシウスがようやく意識を取り戻していた。あくまで応急処置しかできず、まだ身体中にはいくつもの傷跡が残っているが、起き上がれる程度までには回復を見せていた。 「心配をかけたな、セッテ」 「なーに言ってるっすか! ムスペで修行してた頃は散々世話になってたっすからね。お互い様っすよ」 屈託のない笑顔でセッテは答えた。 「それに困ってる友人を放っておけるほど、おれは薄情じゃないっすからね」 「友……か。私のことをそう呼んでくれるのは、おまえだけだな」 「兄貴に聞かれたら、一国の王子に対して礼儀がなってない! なーんて怒られそうっすけどね。でもおれは一緒に城を抜け出して食べた、ムスペまんじゅうのあの味は今でも忘れないっすよ」 それは10年ほど前のこと。ムスペルスで炎の魔法の技術と知識を高めるために修行していた頃のことだ。 その当時は人と火竜の交流は今以上に浅く、修行とはいってもムスペルスで研究を行っている学者や賢者たちから教えを請うというもので、基本的に人と火竜が交わることはほとんどなかった。 しかしセッテは違った。 あろうことにもムスペルス王城に一人で乗り込んでいき、そこにいた火竜をつかまえて、直接魔法の教えを請うたのだ。持ち前の好奇心というか、怖いもの知らずというか、そういったセッテの前向きな性格だからこそ為せた業だった。 最初は馬鹿にして相手にもしない火竜たちだったが、しだいに面白半分で火竜の子どもたちがセッテの相手をするようになった。仔竜たちは力の差を見せつけてやれと言わんばかりに稽古と称してセッテに厳しく当たったが、そんな仔竜たちの炎の魔法をセッテは見よう見まねであっという間に修得してしまい、仔竜たちでは手も足も出ないほどの実力をつけるのに時間はかからなかった。 その噂はすぐに広まり、火竜王は面白がって王子の訓練にセッテを参加させるように命じた。セルシウスとセッテが初めて出会ったのはそのときだ。 それから数年を共にして、二人の間には強い絆が芽生えていくことになる。 セッテはこう考えていた。 孤独は心を冷たくする。間違った道に進んだとき、それを正してくれる者がいないこと、それは不幸だ。 これは友人間の話だけではない。地位や種族にも言えることだ。 身分が違うから、種族が違うからといって一歩距離をおいた付き合い方をするのは間違っている。逆だ。身分が違うから、種族が違うからこそ、お互いのことをよく知るためにより近い距離で接するべきだ。道に迷ったときは共に迷い、過ちを犯せばそれを教えるために。 中にはそれをうとましく思うものもいるだろう。しかし人を問わず、種族を問わず、誰とでも友達になれるその性格は、紛れもなくセッテの長所の一つだった。 「私も忘れてはいない。忘れるものか。そのとき父上にひどく怒られたこともな」 「いやぁ、あのときのファーレンハイト様は超怖かったすよねぇ! あははは」 「ははは。まったくだ」 二人してひとしきり笑ったあと、セルシウスがゴホゴホと咳き込んだ。 「おっと、安静にしてなくちゃだめっすね」 「すまんな……。私は故郷のことが心配だ。それに父上も。早く力を取り戻して、様子を見に行きたいのだが」 「無理しちゃだめっすよ。まだ空を飛べるほどの体力は戻ってないんすから。何か回復させる手段でもあればいいんすけど。薬草とか生えてたらラッキーっすけど、おれじゃ雑草と薬草の見分けもつかないし、うーん」 しばらく首をひねっていたセッテは「そうだ!」と閃いて立ち上がると、突然走り出した。 「ちょっと待て。どこへ行くんだ?」 「フリードが言ってたっすよ。近くに水竜のおちびちゃんが捕まってた建物があるって。研究所らしいっすから、きっと回復薬のひとつぐらいあるはずっす。おれ、ちょっと見てくるっす!」 「一人で大丈夫か?」 「平気平気! セッちゃんはそこで待ってるっすよ」 笑顔で手を振りながら、セッテは氷が溶け始めた森の向こうへと消えていった。 蒼き勇者の襲撃を受けてから数日の時が流れたドローミの研究所だった施設。 今や人の気配もなく、放置されたがらくただけが戻らない主の帰りを待つ。 そんな廃墟も同然の建物に蠢(うごめ)くひとつの影があった。 影は何かを探すように、がらくたの山をひっかきまわしている。 「何があっタのかは知ラないが、誰モいないなラ好都合だ。何かオれでも使えソうなモノはないダろうか……」 肉が腐り落ちて骨がところどころ露出した異形の存在。それは以前ドローミのもとから逃げ出したはずの、あの竜くずれだった。 ドローミの言っていたように、ボロボロになった翼では空を飛ぶことができず、ふらふらとこの浮島の中をさまよったあげく、結局またここに戻ってきた。 今のままではどこへも行けない。この島に唯一ある建物はここだけだ。だから竜くずれは、島を出る手段を求めてこの場所に帰ってきたのだった。 竜くずれはがらくたの中から薄汚れた魔道書を手にとって、適当なページを開いてみた。そこには手書きの文字と、魔方陣や幾何学模様の図が並んでいる。 文字の文化を持たない竜には魔道書は読めなかったが、図の意味ならば少しは理解できた。 「これはオれの知っていル術式とは違うな。ニンゲンが独自に生み出シたものか」 そもそも魔法とは一般的なものこそ広く知られているが、中には特定の誰かの手によって、あるいは特定の状況下で独自の進化を遂げたものも存在する。 使用者の技量はもちろんのこと、その意志や想いが形となって具現化するというのが本来の魔法というものだ。 人間はあくまで呪文によって精霊の力を借りて魔法を使っているだけに過ぎず、それゆえに行使できる力に限界がある。それが精霊魔法の限界だ。己の魔力に依存し、自身の想いを発現させる精神魔法こそが本来の魔法に近い。 だがこの魔道書にあるのは、そのどちらでもないようだった。 竜くずれの手に取った魔道書にある紋様は、例えるならば電気回路の増幅器を魔法で再現し、さらにその効率を高めたもので、この方法を用いれば魔力が弱い者でも強大な魔法を実現し得ることを示していた。 これは魔法というよりも科学に近い。いや、魔法と科学の融合と言うべきか。 「こんナ方法を思いつクとは……。これはあいつが書いタのか? 頭のおかしい奴ダとは思っていタが、こレ程までとは。まるで悪魔のようナ男だ」 しかしこの術式を実際に使うとなれば、使用者の受ける負荷は著しいことになるだろう。その魔道書が示していたのは、生命力を消費して魔力を増幅させる方法であり、使用者にそれに耐え得るだけの肉体を必要とする。もし使用者にそれだけの生命力がないのであれば、それ相応の代償を捧げなければならない。 ――それがたとえ、他者の生命力であったとしても。 ドローミは竜くずれたちを失敗作と呼ぶこともあった。 それは実際に何かの実験を試みた結果の失敗作でもあったし、それ以上はドローミとっても不要な存在でしかなかった。 だがドローミはその不要な存在に新たな活用法を見出した。 失敗作とはいえ、竜は強靭な体力を持つ生き物だ。そう簡単に死にはしない。 そこでドローミは失敗作を檻に閉じ込めて、その生命力を奪って新たな術式の研究に使っていたのだ。 もちろん、死なせてしまうようなヘマはしない。死なない程度に生命力を奪ったら、あとは竜の頑丈な身体に任せて体力が回復するまで待つ。そうして十分な体力が戻ったら、再びその生命力を「回収」するのだ。 そうして何度も生命力を奪われ続けていった結果、失敗作たちの身体はボロボロになり、とうとうゾンビのような外見へと変わり果ててしまった。 ドラゴンゾンビ、竜くずれ。彼らはそうやって誕生したのだった。 「それほどマでの魔力を集めテ、奴は一体何を企んでいタんだ? 何にせよ、絶対に許せナい。いつの日か、力をつけたラ必ず復讐シてやル……!」 力に任せて握り締めると、魔道書はぐずぐずに腐り落ちて床に染みを作った。 ちょうどそんなときだった。竜くずれと別の存在がこの廃墟を訪れたのは。 「わ。な、なんすかあれ……。ば、バケモノ!?」 よく目立つ赤いローブに身を包んだ青年。あれはセッテだ。 回復薬を探しに来たセッテが最初に見つけたのは、散乱するがらくたの中を這い回る異形のドラゴンゾンビだった。 「魔道士か。貴様モあの男の仲間か?」 「げっ、こっち向いた。お、おれなんか食ってもうまくないっすよ!」 目が合うと、セッテはがらくたの山の陰に姿を隠してしまった。 「何だ、まだガキではナいか。あんナのがあいつの仲間のわけもナいな。おい、そこのガキ。ここはおまエのような奴の来ルところじゃナい。すぐに帰レ」 「そ、そうしたいのもヤマヤマっすけど、おれはまだ帰るわけにはいかないっす。セッちゃんのためにここで回復薬を見つけないと……」 「薬ダと? そんナものを探しにどうシてわざわざこんナ所へ来る必要があル」 「おれの友達が……火竜のセッちゃんがひどい怪我で動けないんすよ。この島にはここしか建物がないみたいっすから、ここで何か見つけて帰らないと……」 「ほう? ニンゲンのクせに竜を助けルのか」 「人間とか竜とか関係ないっすよ! セッちゃんは大事な友達っす!」 たとえバケモノが相手でもセッテは馬鹿正直に事情を話した。そんな愚直ながらも純粋なセッテの言葉に、竜くずれも思うところがあったのだろう。ついてくるようにと促すと、竜くずれは建物の奥のほうへとゆっくり歩いていく。セッテは少しためらったが、恐る恐るその後に続いた。 少し進んで倒れた棚の前まで行くと、竜くずれはガラス瓶やくすんだ色の容器が散乱する中から何かを拾い上げると、ひとつセッテに向かって放り投げた。 「わっ、とと」 なんとか落とさずにそれを受け取る。白い小さな小瓶だった。 ラベルの文字はかすんでいて判別し辛かったが、どうやら傷を癒す類の薬だということはどうにか読み取れた。 「もってイけ。そしてすグにここを去レ」 それだけ言うと、竜くずれはふいと顔を背けてしまった。 セッテはしばらく受け取った小瓶を見つめていたが、ふと顔を上げて言った。 「あんたはどうするっすか」 「オれのことは忘れろ。おまエには関係ナいだろう」 「でもあんたもひどい怪我をしてるみたいっす。これはあんたも必要のはずっす」 「気にすルな。オれのはもう薬なんかじゃ治せナい。いや、きっともう何をやっても治らナいダろうな……。だからいい。そレはおまエにやる」 そう言って背を向けて離れていく竜くずれをセッテは引き止めた。 「ううう……。ちょっと待つっすよ! お礼も言う前にいなくなってもらっちゃ困るっす。それになんかほっとけないっすよ!」 散らばるガラス片を飛び越えて、セッテは竜くずれの手をつかんで引っ張った。竜くずれの手は奇妙な液体が滴り落ちていて、さらにぬめぬめしていた。それは簡単にセッテの手から滑り抜けてしまうと、引っ張った勢いでセッテはガラス片の上に肘から転んでしまった。 「お、おいガキ。大丈夫か」 ゆっくりと立ち上がるセッテの右手からは血が流れていた。転んで手を付いたときにガラスで切ったのだろう。だが、それでもセッテは笑顔で言った。 「だったらおれが治し方を探してやるっすよ。だから、もし良かったらおれと一緒に来ないっすか?」 そして鮮血が流れるままの手を差し出した。 「おまエは馬鹿か? 会ったばかりの見ず知ラずのオれにどうシてそこまですル。おまエは恐ろしくナいのか? オれは後ろからおまエを襲うかもシれないぞ」 「それはないっすね。わざわざ薬を見つけて投げてくれるような優しいあんたが、そんなことをするはずがないっす。だからわかった。あんたはいい奴っす」 一片の疑いもないといったような純粋な笑顔でセッテは竜くずれを見つめた。 少し悩むような素振りを見せつつ、竜くずれは差し出された手に自分の手を伸ばしかけたが、すぐに手を引っ込めてしまった。 「いや、やはり駄目だ。オれが触ったモノは腐ってシまう。なぜかはわかラんが、そうなルのだかラ仕方がナい。だかラその手を取ることはできナい」 「それじゃあ、おれの手を取らなくていいから自分で歩くっすよ」 「自分で歩け、ダと?」 おそらくセッテは何か深い意味をもってそう言ったのではないだろう。だが竜くずれはその言葉を次のように解釈した。 自分で歩けとは自分の意志で歩け。いつまでも迷ってないで一歩踏み出せ。 その一歩を踏み出さなければ、いつまで経っても何も変わりはしない。 だから自分で歩け。誰かに手を引かれるのではなく自分の足で。意志をもって。 「ふん。やはりおまエは馬鹿だな」 そう言いながら、竜くずれはセッテのほうへと一歩踏み出した。 「へへっ、よく言われるっすよ」 満面の笑みをもってセッテはそれを迎え入れた。 戻ったセッテが回復薬を飲ませると、セルシウスの状態はすぐに良くなった。 本来、服用薬というのは飲んですぐに効果が出るようなものではないが、そこは魔法の込められた薬である。「回復薬」とは回復の魔法を込めた錠剤であり、それを飲むことで回復魔法を受けたのと同様の効果が得られる魔具の一種なのだ。 「具合はどうっすか」 「ああ、だいぶ楽になった。礼を言うぞ。ところでひとつ聞いていいか?」 「なんすか?」 さっきからセルシウスの視線は竜くずれに釘付けだった。 友人が薬を探しにいったと思ったら、もれなく異形のバケモノがおまけについてきたのだから、それは気にしないほうが無理というものだ。 竜くずれのほうも、冷めた視線でセルシウスをにらみ返している。 「なんと言ったらいいのか……。アレは、その、何なんだ?」 どう形容すればいいのかわからないといった表情で、セルシウスはドラゴンゾンビを凝視している。驚けばいいのか、怖がればいいのか、しかしセッテがつれてきたのだから温かく迎えるべきなのか。セルシウスは混乱していた。 「新しい友達っすよ」 そんな異形の存在をセッテは迷わず友と呼んだ。 身分も種族も関係ない。外見に惑わされることなくその本質を見抜いて誰とでも友達になれるのは、純粋なセッテだからこそ持ち得る能力だ。 呆れたような顔で「おまえらしいな」とセルシウスはため息をついた。 セッテが認めた相手なら心配する必要はないだろう。そう考えて、セルシウスも竜くずれに対して敬意を表して名を名乗った。 「私はセルシウスという。貴殿の名は?」 「そういえば、まだ聞いてなかったっすね。なんて呼べばいいっすか?」 竜くずれは自分には名乗る名前などないと首を振った。曰く、自分はすでに一度死んだようなものであり、もはや昔の名前は名乗れないという。 「あえて名乗るのであレば、オれはオれをこんナふうにした奴に復讐すルことを誓った。だかラ、オれは復讐者(アヴェンジャー)だ」 「アヴェンジャー? あんまり名前っぽくない名前っすねぇ。うーん、それじゃあアヴェンジャーのヴェンさんってことでどうっすか?」 「何でもイい。好きに呼べ」 「じゃあヴェンさん。で、ヴェンさんはこれからどうするっすか?」 「ついてこいと言っタのはおまエだ。今のオれの身体じゃ一人ではどこへも行けナい。だからしばラくはおまエに同行すル。ついてこいと言っタからには、責任は取ってもラうぞ」 「何でもいいっすよ。好きにするっす」 こうして竜くずれ改めヴェンさんが仲間になった。 いや、勝手に仲間にしてしまった。 フレイたちと合流したときにちょっとした騒ぎになる未来が、セルシウスの目に浮かんでいた。 Chapter17 END 魔法戦争18
https://w.atwiki.jp/sone/pages/89.html
焔法師 戦いの中で優れた力を発揮する魔導師です。 また、焔法師の魔法の中には一時的に死者を蘇らせるというものもあり、地域によっては死人使いとして恐れられていることもあります。 焔法師は魔導師であると同時に戦士としての能力も持っており、魔法戦士として武器を手に戦いへと加わる者も多いようです。 あらゆる物に活力を与え、破壊して新たな物を作りだし、世界を変化させていく。 死者に仮初めの生命の炎を灯して使役し、精神を熱狂させて活力や狂気を引き出し、焔そのものの力で全てを破壊する。それが焔法師です。
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/310.html
Chapter30「オットーの愛4:もっとも強くて美しい魔法」 気がつくと俺はヒルディスヴィーニ号の上で倒れていた。 はて、おかしいな。俺はすべての力を使い果たして空の底に落ちたのではなかったのか。それとも、ここは現実世界によく似たあの世なのだろうか。 起き上がって自分の姿を見ると、人間のオットーに戻っていた。 俺は魔法で風竜に変えられてしまったはず。それが元に戻っている。ということはやっぱり俺は死んだのだ。あの世に飛ばされて、魂は本来の姿に戻ったわけか。 隣を見ると、セッテが静かに眠っているのが見えた。 「――――!!!? ば、馬鹿な!! 俺はすべての力を使い果たしてまで、おまえを助けようとしたんだぞ!? それなのに、それなのにおまえがここにいるということは……」 だめだった。俺はセッテを助けることができなかった。 そういうことに違いない。結局、元人間の竜では魔力が足りなかったのだ。 「すまない。俺のせいでおまえまで……本当にすまない……」 すべて俺のせいなのだ。そもそも俺がたまたま見かけた天馬を追ってフレイヤ様に会ったせいで俺は竜に変えられて、別行動をしていたセッテと遭遇することになり、その結果としてセッテが空から落ちたのだ。 だから俺が余計なことさえしなければ、弟が死ぬことはなかった。 「きっとおまえは俺を怨んでいるだろう。いつも俺はおまえに厳しくしてきたが、それはおまえのためを思ってのつもりだった。おまえは俺よりも魔法の才能があるし、俺にはできないことができる。だから、それをもっと伸ばしてやろうと思って厳しくしてきた。それなのに、そんなおまえの夢を、将来を、すべてを俺が奪ってしまったんだ……。すまない。すまない。すまない。全部俺が悪いんだ……」 涙があふれて止まらなかった。死ぬのは俺だけで良かったのに。 頬を伝った涙が一滴、セッテの顔に落ちた。 「……うう。しょっぱいっす」 するとセッテが目を開けた。 奇跡か。セッテが生き返ったのか! いや、それは違う。ここはあの世なのだから、ただセッテの意識があの世に到着しただけのこと。つまり、本当にセッテは死んでしまったのだ。 俺はセッテにすがって泣きながら詫びた。 セッテは訳がわからないような顔をしていたが、それでも俺は謝り続けた。 「ううーん。兄貴が竜になったと思ったら、こんどは延々と謝ってくるっすよぉ。なんなのこの夢。なんだか気持ち悪いから二度寝するっす!」 そのままセッテは深い眠りについた。 レスト・イン・ピース。愛する弟よ、安らかに眠れ。 目を閉じた弟に祈っていると、生意気そうな声が聞こえてきた。 「なあなあ、あの馬鹿はさっきから何やってるんだ?」 『しィッ、静かに。面白いんだから、もうちょっとそのままにしとこうよ』 振り返るとそこに水竜と黒猫がいる。 なぜあいつらがここに? まさかクエリアたちまで死んだというのか!? 『あっ。ほらー、見つかっちゃったじゃないか。ユーのせいだからね』 「いや、おまえのせいだろ。おまえのテレパシーは離れてても届くし」 『ま、いっか。ほらみてよ。あいつまだ「わけがわからないよ」とでも言いたそうな顔してるよ。ニヒヒヒ!』 本当に「わけがわからないよ」と言いたい。またしても俺の記憶は混乱しているということなのだろうか。これは夢なのか、現実なのか。猫がしゃべっているので夢である可能性は高い気がする。 そのまま呆然としていると、ヒルディスヴィーニの船室からピンクの少女が顔を出した。そういえばセッテといっしょにクエリアの背中に乗っていたな。たしか、ぬいぐるみの魔女だと名乗っていたような気がするが。 「あら、オットーちゃん。気がついたのね。お加減はどう?」 小さな魔女は俺が意識を取り戻したことに気がつくと、これまでに起こったことを説明してくれた。 「ちょっと、オットー! 何やってるのよ!!」 落下していったセッテを追って風竜のオットーが飛び出していったそのとき、フレイヤは思わずそう叫んでいた。それをクエリアは聞き逃さなかった。 「オットー? あの緑のやつの名前がどうして急に出てくるんだ。そういえば、さっきの風竜、なんとなくあいつに雰囲気が似てたな。何か関係あるのか?」 すると風竜の正体に気付いていた黒猫は、『そんなことも気がつかなかったのかい?』と、少し小馬鹿にしながらそれをクエリアに教えた。 ニンゲンのくせに竜に変身できるのかとクエリアが驚いていると、こんどはプラッシュが代わって答えた。 「彼一人の魔力じゃ到底無理ね。でもあの魔女の実力なら、その程度はできるかもしれないわね」 そう言って、空中に浮遊しながらオットーの消えていった下方の雲を眺めているフレイヤを指差した。 「あいつも魔女だって? オットーが竜になりたいってあいつに頼んだのか」 「ううん。契約を交わしたのならその痕跡が残るものだけど、そういったものはとくに感じられない。それにあの緑の子には魅了の魔法もかかっていたから、たぶん操って強制的に変えたんじゃないかしら。なかなかハードなプレイみたいね」 「むう? よくわからんが、つまりあいつは敵なのか」 「さあね。あたしにはわからないわ。クエリアちゃんが決めたら?」 「じゃあ、やりたいようにやっちゃうもんね。疑わしきはこれでも食らえ!」 油断していたフレイヤはクエリアの氷結魔法であっさりと拘束された。 もちろん、その程度の拘束から脱出することなどフレイヤには朝飯前だったが、そこにプラッシュが手を加えた。氷ごとフレイヤをぬいぐるみに変え始めたのだ。 『ねえねえ、聞こえる? ミーはよくわかんないんだけどさ。ユーって悪い魔女なの? クエリアが攻撃したから、ミーもご主人サマもそれに倣ってみたんだけど』 すると凍ってしゃべれないフレイヤは、テレパシーで返事をよこした。 『いきなり何をするの! 馬鹿なの? 死にたいの!? この私を誰だと思っているのかしら。私はヴァルキュリアの長フレイヤよ。聞いたことがないの?』 『ミーもご主人サマも、ずっとバウムヴァルにいたから知らないなぁ。すごいの? ばるきゅりやって。あんまり強そうな名前には聞こえないけどね。ニヒヒ!』 『……よろしい。まずはあなたから死にたいようね。待ってなさい。すぐにこんな氷なんて破壊して……ってなによこれ! どうして魔法が使えないの!?』 『魔法が使えないだって? 当然じゃないか。だってユーはもう魔女なんかじゃない。ただのかわいいぬいぐるみさんなんだよ?』 『ぬ、ぬいぐるみィ? 何をふざけたこと……んむッ!? むぐぐぐぐぐッ!!』 『おっと、もう綿でお腹いっぱいかな。まだまだオードブルなんだけどなぁ』 本当はプラッシュが外から魔封じの呪文を上乗せしているのだが、当然それをフレイヤに教えてやるようなことは黒猫はしない。そういったものを利用して煽り倒していくのが言葉攻めの基本戦略だ。 『どうしたの? ほらほら、もっと頑張って足掻いてみせてよ。魔法には自信があるって顔してたでしょ。頑張れば、ちょっとぐらい魔法がひねり出せるかもよ? あっ、でも急いでね。早くしないとユーは完全にぬいぐるみになっちゃうよ。そうしたらもうユーは二度と! 一生! 永遠に! 元には戻れないんだからねぇ~。ニッヒヒヒヒヒヒ』 『うぐぐ。こ、こんな魔法、す、すぐに打ち消して、や、る……』 『あ、そうそう。この魔法なんだけど、ご主人サマが独自に開発した魔法だから、反転とか解呪とかの魔法は無意味だよ。じゃあ、残り時間3分だけどせいぜい頑張ってね。かわいいぬいぐるみになったら、ミーもナメナメしてあげるからさぁ』 そんなやりとりを横で聞いていたクエリアは「おまえ、楽しそうだなぁ……」と皮肉を垂れた。 一方その間に、プラッシュは自分に変性魔法をかけてこちらも竜に変身すると、急降下してオットーとセッテを救出に向かったのだった。 プラッシュはオットーとセッテを回収して上まで戻ってきた。そして黒猫がテレパシーを応用してフレイヤの記憶を読み、このヒルディスヴィーニ号の存在を知って、石化したセルシウスを助けに来たところで現在に至る。 「ええっ! セッちゃん石になっちゃったんすか!」 プラッシュの説明を聞いていたセッテは驚いた声を上げた。 おまえ二度寝したんじゃなかったのか。 「石化のような呪いの類は厄介でね。術者が倒れても治らないから、ちょっと特別な手順を踏んで時間をかけて治すものなんだけど……でも、そこは心配ご無用よ。なんたってあたしは変性魔法のプロフェッショナルですもの!」 一度ぬいぐるみ化させて元に戻せば身体が再構成されて、たとえどんな病気だろうか呪いだろうが、きれいさっぱり治ってしまうのだという。 今は治療中(=ぬいぐるみ化進行中)らしく、ころころふわふわした火竜のぬいぐるみをプラッシュが持ってきてみせてくれた。それは丸っとしていて、つぶらな瞳が輝いていて、なんというか本当に……可愛らしい。 「こ、これがあのセルシウスだというのか」 「やっべ! ぐうかわっす! もうセッちゃん大好きっす! レプリカください」 それからプラッシュはもうひとつぬいぐるみを取り出して見せた。 青くてごつごつしている。あれは……氷の結晶だろうか。ひょっとして。 「フレイヤちゃんよ。凍らせたままぬいぐるみにしちゃったせいね」 プラッシュが言うには、フレイヤにも何か呪いのようなものがかけられていたらしく、彼女の様子がオットーの知るものとはまるで違ったのも、その呪いが原因だということがわかった。 呪いをかけた犯人は言うまでもなく、あの漆黒の魔道士トロウだろう。 「その呪いも、ぬいぐるみになったら治るんすね?」 「ええ、そのつもりだったんだけどね。なぜかぬいぐるみ化が完了するまえに、呪いが解けちゃってたのよ。不思議なこともあるものね」 「ほぇぇ。そりゃ不思議っすね」 その後しばらくして、プラッシュはぬいぐるみ化の魔法を解除し、セルシウスとフレイヤ様は正しく意識を取り戻し、元気になり、そして健康になった。 しかし記憶だけはプラッシュの魔法でも元通りには直せないらしく、しばらくトロウの呪いで洗脳状態にあったフレイヤ様は困惑を隠せない様子だった。 「ごめんなさい。よく覚えてないのだけど、私のせいで迷惑をかけたようね……」 洗脳の解けたフレイヤ様は、以前のような大人しい雰囲気を取り戻していた。 操られていたときの強気な彼女も、意外な一面を見たようで新鮮ではあったが、やはりフレイヤ様はこうでなくては。これでこそ俺のあこがれの女性だ。 「それにしても、なんで呪いが解けたんすかね。フレイヤ様もしかして自力で? やっぱり魔力に優れてる人は一味違うっすねぇ」 セッテはそう関心してみせたが、フレイヤ様は首を横に振った。 はっきりと覚えているわけではないが、あのとき誰かの声が聞こえたらしい。いや、声というよりは心、あるいは念のような、漠然としたイメージだったそうだ。 それが具体的に何と言っていたのかまではわからない。ただそれは優しく、温かく、とても安心できるようなものだったという。 その後フレイヤ様は雷に撃たれたような衝撃を感じて、いつの間にかヒルディスヴィーニ号の上で俺たちに心配そうに見つめられている自分に気付いたらしい。 「ふたつのイメージがあったわ。ひとつは温かいもの包まれるような感覚。優しさに満ちていて、それが凍り付いていた私の心を解きほぐしてくれた。もうひとつは大切な何かを失わずにすんでほっとしたような感覚。それはなぜかはわからないけれど、急にフレイのことを私に思い出させたの。なんだったのかしらね……」 それを聞いて、俺とセッテは思わず顔を見合わせていた。 実は俺たちはそれに非常によく似た感覚をすでに体験していたのだ。 落下するセッテを追いかけていったあの時。 弟を見失ってしまい、もう二度と会えないのではないかと怖くなったが、無事にセッテを見つけることができてほっとしたあの感覚。そして俺の腕の中で姿の変わってしまった俺を見て、それでも兄と呼んでくれたこと。 それはまさにフレイヤ様のいう、優しく温かく安心できるものだった。 セッテも同様の夢を見た気がすると言った。 「その夢には竜が出てきて、それをなぜか兄貴だと思ったんすよ。それがとてもほっとするような感じで。夢の兄貴、いつもよりかっこよかったんすよねぇ」 そこで俺たちの話を聞いていたプラッシュが納得するような素振りを見せた。 「なるほど。それはきっとこの世でもっとも強くて美しい魔法の力ね」 「魔法なんすか! トロウの呪いを跳ね飛ばすなんて、その魔法は一体!?」 するとプラッシュは俺とセッテを交互に見ながら笑みを浮かべた。 「それはLOVE……すなわち、愛よ」 兄弟の互いを尊重しあう想い。美しき兄弟愛。 それが愛の魔法となって俺にかけられた竜化の魔法を打ち消した。 さらにその愛は遥か上空まで届き、フレイヤ様の呪いまで解いてしまったのだ。 「愛の魔法は誰にでも使える魔法なの。しかも魔力を一切必要としない。ただし、それを使いこなすためには本当に強くて優しい心が必要だわ」 「まじっすか! 愛の力すっげぇ」 あのとき、俺はセッテを見つけられて本当によかったと心から思っていた。 あそこでセッテが俺を兄貴と呼んでくれたから、俺も自分を取り戻すことができた。そのことがとても嬉しかった。 竜になって自分を見失っていたにも関わらず、俺はセッテのことは忘れていなかった。自分の意識とはまた別の心の奥底にある感情が、落ちていくセッテを絶対に助けなければ、と俺を奮い立たせてくれたのだ。 だから俺はセッテを見つけられたし、自分を取り戻せたのだ。 「それが愛の力……なのか」 セルシウスは俺に教えてくれた。 誰に何と言われようと自分のやりたいようにやれ。それが本当の自分なのだと。 あのときの俺は、魔女のしもべでも風竜リンドヴルムでもない。まぎれもなく俺自身、本当のオットーそのものだった。 石化とぬいぐるみ化から解放されたセルシウスは疲れた様子でぐったりしていたが、俺がその顔を見つめているのに気がつくとセルシウスは笑みを返してくれた。 俺は本当の俺になることができた。それはセルシウスのおかげでもある。 これでリンドヴルムの名に恥じぬ強い心を持つことができたのかもしれない。 セルシウス――ありがとう。 それから俺たちはフレイヤ様のヒルディスヴィーニ号でそろってアルヴへと戻ることにした。 セッテとクエリアはぬいぐるみの魔女と黒猫を新たな仲間として迎え、そしてセルシウスと俺はフレイヤ様をトロウの手から救い出すことができた。 この成果にはフレイ様もきっと喜んでくれるに違いない。 フレイヤ様は船首に立って行く先を見つめている。 その後ろ姿を今、俺は見つめて立っていた。 誰に何と言われようと自分のやりたいようにやれ、か。 セルシウスには本当に大切なことを教えてもらった。 今こそ勇気を出すときだ、オットー! 俺は一歩前に踏み出して、フレイヤ様の隣に立った。 「あの、フレイヤ様……」 「あら、オットー。どうしたの?」 「じ、実はあなたにお話したいことがありまして」 そしてプラッシュは言っていた。愛こそもっとも強く美しい魔法だと。 俺自身とセッテ、そしてフレイヤ様をその魔法で救った今なら、もう一度その愛の力を借りることができるかもしれない。 さあ、恐れるな。今こそ自分の想いを伝えるときだ。 「フレイヤ様。私は……その……」 いや違う。そうじゃない。偽りの自分で本当の自分を隠すのはもうやめだ。 私ではない。俺が本当のオットーなのだから。だから俺は言った。 「フレイヤ様! お、俺は幼い頃から、フレイ様やセッテと共に四人で過ごしたあの頃から、ずっとあなたのことをお慕いしてきました。従者ごときが出過ぎたことを言っているのは百も承知です。しかし、俺はこの想いをどうしてもあなたにお伝えしたかった! だからどうか、最後まで言わせてください」 深く息を吸い込む。ふぅっと一気に吐き出す。 俺は俺、俺は俺……よし。 「フレイヤ様! もしよろしければ、ご迷惑でなければ……この俺とお付き合いしていただけませんかッ!!」 勢いで最後まで言い切ってやった。幼い頃からずっと心にひた隠しにしてきた、本当の俺の気持ちをついに言葉にして言い切ってしまった。 さあ、やるようにやった。あとは野となれ山となれだ。 俺はフレイヤ様の返事を待った。 どんな言葉が返ってくるのか、期待と不安を入り混じった感情でそれを待ちながら、思わず目をつぶってしまいながらも、それを待った。 沈黙が流れる。それはすごく長い時間だったようにも思える。 しかし、そのとき温かいものが俺の手に触れた。 目を開けると、フレイヤ様は俺の両手を取ってこう言った。 「ありがとう、オットー。いつもあなたは自分よりも他人のことを気にかけてくれていたわね。セッテのことを時には厳しく、時には優しく見守り、そしていつもフレイのことを誰よりも先に一番に守ろうとしてくれた」 「……はい」 「そして、あなたは私のこともそんなふうに大切に想ってくれていたのね。それを素直に話してくれて私は嬉しいわ。でも……」 「で、でも!?」 冷や汗が流れる。全身にぞぞっとした感覚。フレイヤ様に握られている俺の手はきっと汗でびっしょりになっているだろう。 「でもあなたの言うように、私は王女であなたはただの従者。きっと周囲からは反対の声が多く挙がることになるはず。それはきっととても大変な道のりになるわ」 「は、はい……。そのとおり、です……」 「だから……」 ごくりと生唾を呑み込む。 だから……? やはり……? 色んな想像が脳裏に浮かんでは消えた。 緊張しながら俺はフレイヤ様の次の言葉を待った。 「だから、私を愛してくれるのは嬉しいけれど、それは同時にあなたを辛い目に遭わせることになるかもしれない。この愛はきっと障害だらけになるでしょう」 「フレイヤ様……」 「オットー。それでもあなたは、私を愛してくれますか?」 そうだ。フレイヤ様は王女。ユミル国の誰もが大切に思っているお方だ。それを俺なんかが愛することをみんなは許してくれるだろうか。 フレイ様やセッテはきっと俺たちを祝福してくれると信じている。しかし、他の宮廷魔道士たちは良い顔をしないだろう。身の程を知れと諭されるに違いない。 ヴァルキュリアたちも黙ってはいないだろう。とくにあのブリュンヒルデとかいう女はフレイヤ様を妄信していた。もしこのことを知ったらあの女は、俺のことを殺しに来るかもしれない。冗談抜きで。 それに陛下はなんと仰るか。もしかしたら激昂して、俺を宮廷魔道士から外し、さらには国外追放などということもあるかもしれない。 それは正直なところ、とても怖かった。 が、それでも俺は思った。ここで逃げるのは男らしくない。それにそれは自分の気持ちに嘘をつくことになる。俺は本当の自分を隠すのはもうやめたんだ。 俺はオットーだ。そして俺はリンドヴルムでもある。誰に何と言われようと、俺は俺のやりたいようにやる。それが竜というものだ。 リンドヴルムのように強い心を。勇気を持って。そして決意を見せろ。 ――だから俺は言った。 「それでも俺は、フレイヤ様。あなたを愛しています」 すると彼女はにっこりと笑った。 「それを聞けて安心しました。私も幼い頃から、あなたのことを本当の兄のように慕っていました。ですがある日気がついたのです。私はあなたのことをそれ以上に気にかけていたのだと。いつも城であなたを見かけるたびに、つい目で追ってしまう私がいました。そしてその気持ちは本物だと今、私は気がつきました」 そう言って彼女は俺を抱きしめてくれた。 「オットー。私もあなたが好きです。これからは私のことも守ってね」 「もちろんです、フレイヤ様」 俺はそっと彼女の背中へと手を回した。 「ひゅーひゅー! おアツいっすね、お二人さん!」 「これがラブってやつか! わたしもいつかさいきょーの愛を手に入れるぞ」 『ニヒヒヒ~。いいぞ、もっとやれ』 外野がうるさいが、今の俺にはそんなものは何も気にならなかった。これがもっとも強くて美しい魔法の力というものか。 そして俺は心に誓った。 ――フレイヤ様。俺はこの世のあらゆる障害から、あなたの笑顔をお守りします。 Chapter30 END 魔法戦争31
https://w.atwiki.jp/fedic/pages/560.html
十二聖戦士 ロプト教団に支配されたユグドラル大陸を解放した英雄達。 グラン暦632年にダーナ砦に立て籠もった12人の戦士達が降臨した神に力を与えられて、聖戦士となった。 その子孫達は大陸の支配階級となっている。 リーダーであり、光魔法ナーガの書を与えられた聖者ヘイム。 聖剣ティルフィングを与えられ、主人公シグルド、セリスの祖先である聖戦士バルド。 魔剣ミストルティンを与えたれた黒騎士ヘズル。 神剣バルムンクを与えられた剣聖オード。 天槍グングニルを与えられた竜騎士ダイン。(別名はディーン) ダインの妹で地槍ゲイボルグを与えられた槍騎士ノヴァ。 聖斧スワンチカを与えられた斧戦士ネール。 聖弓イチイバルを与えられた弓使いウル。 炎魔法ファラフレイムを与えられた魔術師ファラ。 雷魔法トールハンマーを与えられた魔法戦士トード。 風魔法フォルセティを与えられた風使いセティ。 聖杖バルキリーを与えられた大司祭ブラギ。 以上の12人が聖戦士と呼ばれている。 また、当時のロプト皇帝の弟でありながら虐げられた人々の為に立ち上がった聖騎士マイラも 13人目の聖戦士として密かに伝えられており、その血脈は外界との接触の少ない深い森の中にに受け継がれている。 後に広田真由美のイメージイラストが描かれており、各キャラクターの容姿が明らかになった。 単純に子孫に似ているキャラクターもいれば、トラキア776のキャラクターに類似している者もおり、 中でもダインはディーンに、ノヴァはエダに、ブラギはスルーフに酷似している。 また、ラインハルトも劇中ではトードの再来と囁かれているので髪型などは意識してデザインされているのかもしれない。 ゲームシステム面にも大きく関わっており、それぞれの聖戦士の血を引いていると、ステータス画面で見られる神々の系図にてが該当の聖戦士の名前の箇所が光る。 直系の場合は光が強く、傍系の場合は弱い。 そのキャラがどの聖戦士の血を引いているかがいつでもわかり、後述するメリットの確認の他にも、素性のわからないキャラの出自を匂わせる伏線としても機能している。 聖戦士の血を引いているとそれだけで大きなメリットを2つ享受できる。 該当する聖戦士の使用していた武器の系統のレベルが通常より高くなる効果があり、傍系の場合は1ランク上に、直系の場合は☆となり、該当の神器とその系統のあらゆる武器or魔導書を装備できる。 特に本作の魔法系クラスは、上級職でも武器レベルが基本B止まりであり、該当の血を引いていないと上級魔法を使用できないケースが非常に多い。 それぞれの聖戦士ごとに対応する能力値の成長率が上昇し、傍系で累計50%、直系なら倍の累計100%となる。 カップリングで生まれる子供に対しても、通常異性の親から受け継ぐ成長率は半分しか加算されないが、血統による補正は一切の減少なく受け継がれる。 血統はそれぞれ2つまで継承され、その分効果も累積し、2つの血統があれば2種類の武器レベルが上昇し、成長率の累計補正は最大150%にもなる。 作中では一切の例外なく受け継がれる血統は2つまでであり、本来3種の血統を受け継ぐセリスとユリアはロプトの血統が、ユリウスはナーガの血統が神々の系図に表示されていない(本当に消えてしまっているのか、見えないだけで受け継いでいるのかは不明)。