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登録日:2010/05/22(土) 13 33 47 更新日:2024/05/10 Fri 19 45 18NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 「廊下についたぞ」 この廊下を走ろうか イベントスポット 場所 学校 廊下 廊下は走らない 廊下は走るもの 渡り廊下 走りたい 通路 疾走する本能 建物にある設備の1つ。 建物の内部・外部に存在する通路の事を指し、部屋を接続するために存在する。 建物間を接続しているものは『渡り廊下』と呼ばれ、建物・中庭を取り囲むように造られたものは『回廊』と呼ばれる。 「廊」とは殿舎から殿舎へ通じる通路(=渡殿)や、屋根・ひさしがある通路(=渡り廊下)を指す語で、現代で言う廊下と基本的な意味はほぼ同じである。 その「廊」に「下」が付くようになった由来は未詳であるが、「屋根の下の通路」「内側」の意味の「下」が付けられたのではないか、と言われている。 乗せる、掛ける等の意味を持つ「架」を用いた「廊架」という表記もある。 「廊下」と「廊架」は共に和製熟語なので、「廊」をいつしか「ろうか」と呼ぶようになり、当て字として「廊下」や「廊架」が使われるようになったとも言われている。 廊下の中には歩くとキュッキュッと音が鳴る『鶯張り』という手法が用いられているものもある。 これは、侵入者を感知するための仕組みとして人為的に生み出されたという説や、 建物を造る時により美しくより高級に造ったことによる副産物として偶然生まれた、等々、その誕生には諸説ある。 ラクガキを読むと死ぬ高度な罠も仕掛けられたりする。 二条城や、この城とゆかりが深い知恩院の大方丈、小方丈という建物の廊下も、鶯張り廊下として有名。 かつて江戸城内にあった松之大廊下は、本丸御殿の大広間から将軍との対面所である白書院に至る全長約50m、幅4mほどの巨大な畳敷の廊下であった。 廊下に沿った襖に松と千鳥の絵が描かれていたことから松之大廊下と呼ばれていた。 元禄14年に赤穂藩主の浅野内匠頭長矩が吉良上野介義央に斬りつけた廊下であることは一般的にも有名。 学校の場合も通常の建物と同様、校舎内の教室同士を接続するために設けられ、校舎に占める総面積は非常に大きい。 廊下には水道の蛇口、生徒用のロッカー、教室の前の壁には様々な掲示物がある。 天井には非常灯などの照明器具がある。 また、所々に箒等でつついた跡や、某格ゲーのアッパー系の必殺技の練習のし過ぎで開けてしまった穴があったりもする。 学校で何か悪さをすると水の入ったバケツを持って廊下に立たされるというのがひと昔前のデフォ。 ちなみに今のご時世でそれをやると法律上体罰にあたる上、保護者という名の自治厨が色々と五月蝿いので最近では廊下に立たせる事は殆どやらないようだ。 しかし、勉強が苦手な彼みたいに成績が芳しくない子を廊下に立たせて授業を受けさせなかったら余計にまずい気がするのだが…。 (そもそも彼は宿題を忘れたとか遅刻した程度で授業を悪質に妨害しているわけではないので対応としても間違っている) 学園モノでは、転校初日のSEED候補生と廊下でぶつかって成り行きで学校の案内をしてあげる~みたいな出会い方が王道。 しかし、転校生にぶつかったついでにおっぱいタッチまでしてしまうと金髪ツンデレ外国人などにビンタを食らってしまうこともあるのでご注意。 廊下で友人と会話している後ろで背景と化しているモブキャラの女の子とは、もしかしたら恋愛フラグが立つかもしれない。 肝試し等で夜の廊下を歩いていると、やたらと足音が反響してかなり不気味な雰囲気を醸し出す。 何故かボケまくりの最強スパイ少女に取り押さえられたりして、そのまま闇の執行部だか何だかと戦う羽目になったりする。 また、雨の日にエキセントリックな併設校留学生がペットボトルロケットを飛ばし、 あげく水浸しになったところ罪をなすりつけられることもあるので十分注意しよう。 人が常時いる場所ではないので、なにか不満がある時はとある宇宙人のようにここで愚痴ると無用な衝突を避けられる。 しかしここで愚痴ってばかりだと自分で解決しようとしないウジウジした奴と取られかねないし、 密室ではないので人に聞かれて自分の立場が悪くなりやすいのでほどほどに。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アトリーム人の社交場 -- 名無しさん (2014-01-15 15 23 20) ↑アトリーム星にも廊下がありましたよ……地球のものとh(ry -- 名無しさん (2014-03-25 00 49 27) そういや、うちの親に廊下に立ってろ!って事なんで今まずないの?って聞いたら、授業とかで遅れるからみたいなこと言ってたな。体罰とかじゃなくて。まあそういうのって体罰とか抜きに見ても、結構面倒くさいしね。 -- 名無しさん (2019-04-01 12 45 17) 名前 コメント
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20話 地獄の番犬の爪は闇を切り裂いた C-6エリアのガソリンスタンド。 事務所内にて、鈴木正一郎の「二回目」のバトルロワイアルはスタートした。 「まさか、また殺し合いをやる事になるなんてな……」 正一郎は一度目の――クラスメイト同士の殺し合いにおいて、 主催に反抗し、ゲームに乗ったクラスメイトを倒すスタンスを取っていた。 これだけを聞けば聞こえは良い。 しかしその実、彼は偏った自分の正義感に基付き、殺し合いに乗っていないクラスメイトまでをもその手に掛けていた。 そうして己の正義を信じ行動していたが、次第にその自信も揺らぎ始め、 そして最期には散弾銃で頭を吹き飛ばされると言う凄惨な死に様を遂げた。 しかし今、彼は何らかの方法によりこの世に再び生を受け、別の殺し合いの場に立っている。 名簿を見ればクラスメイトの名前も数人確認出来る。 自分が殺したシルヴィア、自分に麻倉美意子を殺させた貝町ト子、 若狭に首輪を爆破され殺されたラト、自分を殺した太田太郎丸忠信、他にも何人か居る。 ランダム支給品はチェーンソー。 以前の殺し合いでも似たような物を武器として使っていた。 シルヴィアと麻倉はそれで殺害したのだから、記憶に新しい。 「今回は間違えない、絶対に……」 固い決意の表情で正一郎は言う。 以前の殺し合いでの自分は倒すべき相手を見誤っていた。 最初の宍戸亮太郎はともかく、他に自分が殺した者達は、よくよく顧みれば、 皆改心しようとしていたり、殺し合いに乗ってすらいなかった者ばかりでは無かったか。 自分は間違っていたと認めざるをえない。 謝した所で到底許されはしないだろうが、正一郎は心から申し訳無く思った。 二度目の生で、自分が為すべき事。 殺し合いを潰す事――――正一郎は判断する。 しかし以前のように、曖昧な材料で相手を殺し合いに乗っていると断じるような安易な真似はやめるべきと己に課す。 本当の正義は、その先にある筈だ――正一郎は思う。 ならば、早速行動を起こさなければ。 正一郎は事務所から待合所へ向かう扉を開けた。 薄暗い非常灯の灯った待合所の、大きなガラス窓の向こうには幾つか並ぶ給油機。 「……?」 給油機の向こうで何かが動いたような気がして、 正一郎がその辺りを注視する。 夜の闇にすっかり溶け込んではいたが、それはかなり大きな四足の獣のようだった。 「!?」 そしてその獣は次の瞬間には正一郎目掛けて猛烈な勢いで迫ってきた。 ガシャアアン!!! 分厚い強化ガラスが粉々に砕け散り、正一郎は抵抗する間も無く黒い巨大な獣に床に押し倒される。 待合所のテーブルや椅子、観葉植物が獣とぶつかり吹き飛ばされる。 「一人目」 獣の口から青年の声で言葉が発せられた直後、鋭い爪を持った前足が薙ぎ払われ、正一郎の首が飛んだ。 正一郎の頭部はバスケットボールのように跳ね、部屋の片隅の自動販売機にぶつかり床に転がった。 こうして、鈴木正一郎の二回目の生、及びバトルロワイアルは、いとも呆気無く、その幕を閉じた。 【鈴木正一郎@パロロワ/自作キャラでバトルロワイアル 死亡】 【残り 43人】 ◆◆◆ 「んっ……はぁぁっ……これこれぇ」 身を震わせ恍惚とした表情を浮かべる黒い巨犬、ケルベロモン。 ガソリンスタンドに居た人間の少年の首を飛ばして殺害し、彼は己の欲求を満たし、痺れるような快感を感じていた。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ、あっ、はぁぁぁあああああっ、いくっ、いくぅぅぅうううぅぅううっ……」 ビクン、ビクンと更に大きく身体を震わせた後、大きく口を開けだらしなく舌と涎を垂らし、 ケルベロモンは、床に白く濁った液を撒き散らした。 それは紛れも無くケルベロモンの体液――殺戮により彼は性的絶頂に達したのだ。 「んんっ……気持ち良い~……これだから殺しはやめられないんだよぉ。 ふふっ、一杯出た出た……」 怒張した己のモノと、床に大量に飛び散った汁を愛おしげに見詰めるケルベロモン。 「もっともっと気持ち良くなりたい……まだまだ獲物は沢山居る筈だ。 まだまだ楽しめるね……ん、これ、チェーンソー? ……貰っておこう」 少年が持っていたチェーンソーを拾い自分のデイパックに入れ、 その後ケルベロモンは次の獲物を探す為にガソリンスタンドを後にした。 【深夜/F-2病院】 【ケルベロモン@ゲーム/デジタルモンスターシリーズ】 [状態]快感 [装備]??? [所持品]基本支給品一式、???、チェーンソー@現実 [思考・行動]基本:狩りを愉しむ。 1:獲物を探す。 [備考]※性格は作者のオリジナルです。 《支給品紹介》 【チェーンソー@現実】 木の伐採に使用される電動式の大型鋸。パロロワでの支給頻度は恐らく高いと思われる。 自作ロワに登場した「チップカットソー」はどうやらこれらしい。 前:Consultation room 目次順 次:瞳は色褪せて、何も見つけられなくて GAME START 鈴木正一郎 GAME OVER 前:RUN,RUN,RUN ケルベロモン 次:血と炎のカーニバル
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真っ暗な空間に一人いる。 顔の表面をこすってみる。 触覚によってでもなければ世界との接点を見出すことができない。暗闇の中で手の平を眼前に翳してみても、何も覗えるものなどない。 被撃墜。という言葉を思い浮かべながら、今やるべきことを迅速に探っていく。捕虜にだけはなってはならない、というのが、彼らが自分自身に申し渡したことだった。その場合には、躊躇いなく自死を選べ、というのが彼らの要求だったのだ。 私は一つ溜息を吐いた。 この暗闇では、パルス拳銃がどこにあるのかも分からないではないか。 先ほどから、世界を覆っている暗闇の向こう側で、何者かがうごめいている気配のようなものがあった。かつん、かつん、という乾いた音が、隔壁の向こう側から断続的に響いている。 つまり、敵はすぐそばにいるのだ。 コックピットハッチの向こう側に、誰かがいる。 非常灯すら動作しないという危機的な状態において、一体何を望めというのだろう、私は自分自身に問いかける。 一切身体を動かせる気がしなかった。救い難い無気力が四肢の隅々までに染み渡っている。どうせ死ぬのであれば、第一に、できるだけ労力の掛からない、そして第二に、苦痛の無い方法で――そんなことを考える。しかし、思い浮かぶのはそこまでだった。 隔壁の外で鳴り響いていた音が消えた。 そして、かつ、かつ、と、さながら、慎重に距離を取るかのように、機体から足音が遠ざかっていくのも分かる。次の瞬間、先ほどから周囲をちらついていた微細な電子信号が、妙に鮮明なほど脳裏に焼き付いた。 男は何か電気信号を放つ物体を機体に設置していたのだ、そして、その設置が終わったがために機体から引き上げるようとしているのだ。そのことが瞬時に察せられた。 でも一体何が、と思う。 でもその問いは意味を為さなかった。 衝撃が身体を襲った。 暗闇の中を塵と、そして風とが吹き荒れた。 その衝撃の前に、ほとんど反射的に身体をよじる。腕で目を覆って、ひとまず網膜が傷つかないだけの対処を試みて――次の瞬間に違和感に気付いた。 光が差し込んでいる。 真っ白な光が、腕と腕を重ねたその隙間を縫うようにして、瞼の裏側の視界を赤く染めていた。 どんどんと気が遠くなっていく。さきほどの衝撃で、どこかをぶつけてしまったのか。 瞼を薄ら開ける。 白んでいく視界を縁取った、コックピットハッチの輪郭の姿だけが、強く脳裏に残った。 ◇ 白い霧に、世界は包まれていた。 足元をそよぐ風に、思わず身じろぎをする。 左右を見回して、一切のものがそこに存在していないということを悟った。何もない空間だった。自分が今踏みしめている地面も、通り一遍の地面ではなく、白く、すべすべとした感触の奇妙なものであるということに気付く。 そのひどく現実感を伴った非現実的な世界に、戸惑いを隠すことができない。 ここは一体何なのだ? と思う。自分が負った損傷というものが、あまりにも大きかった所為なのか? それで幻覚を見ているのか? あるいは、ここは死後の世界なのだ、とでも言うのだろうか? などと心中繰り返す。 自問自答は意味を成さない。ただただ、じりじりとした焦燥感だけが足元から自分を攻撃しているかのようだった。一歩後ずさってしまう。 再び周囲を見回すのだが、やはり風景は一切が霧の内に埋もれている。 一体何が起こっているのか、上手く把握することができない。 風が吹いて、白い霧がゆっくりと動いている。 霧はところどころで濃くなったり、あるいは相対的に薄くなったり、それを不断に繰り返していた。 叫んでみようかとも考えたが、しかしそれはやめてしまう。何の意味も無い、ということが、理屈ではなく直感によって思い知らされていた。でも、何事かを叫んでいなければ、そのときもまた大きな圧迫感に苛まれることになるにも違いなかった。 不意に、正面の霧へと視線を留めた。 そこに何者かの気配を感じ取ったのだ。 空気が動いている。その流れによって、誰かの纏う白い衣が、音を立てて揺れていた。微かにではあるが、衣のはためく乾いた音が耳朶を打っている。 正面に、誰かが背中を向けて立っているのだった。 白いシルエットに、腰の辺りまで垂れた茶色の髪が揺れていた。白い衣が、ローブのように全身を包んでいた。 その後姿を見た瞬間から、何故か震えが止まらなくなっていた。 自分は取り返しの付かないことをしようとしている。その意識が巻き起こる。 あるいはそれは、既にやり終えてしまった後なのだ。 運命は決定付けられている。もう、そこから以上に進むことはできない。自分はきっとこの先どうしようもない間違いを犯すだろう、そう思われたのだった。 ただただ止まらない震えを前に、その、何者かの裸の足が、少しだけ動いた。 はっとして、呼吸が止まる。その誰かは、こちらを振り向こうとしている。 長い髪が揺れた。 →◇
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「――あれ?」 ざんばらの白髪、そして全身にひどい火傷を負った隻腕の老人が訝しげに周囲を見回した。 どうやら何処かのビルのなかにいるようだ。 窓から見える夜景は、ここがかなりの高さである事を教えてくれる。 「……おかしいぞ。俺はたしか荒野にいたはずなのに」 そう、この書き手ロワにおいて『差』と名づけられた書き手――◆KX4nhL0NJsである。 自分の書いた東方腐敗の姿でここに召喚された彼は、荒野のど真ん中で己の不幸を嘆いていたはずであった。 だが今はこの高層ビルの中、企業のオフィスのような部屋に景色が移り変わっている。 「ワープか?でも転移装置とかそういうものはなかったぞ」 それどころか何も無い荒野だったはずだ。 夢か幻覚の類ではないかと考えてみたが、自分の姿は焼け爛れたゾンビ状態のまま。 この点を一番変えて欲しいというのに。 「まったく、この姿じゃ誰も近づくわけが無い。コーヒーブレイクのシロッコの方がまだまし――」 「こんばんは」 「――って、え?」 『差』が振り返った先は、その部屋の入り口。 非常灯の灯りだけが頼りの薄暗い空間だが、スパロワ書き手の彼がその姿を間違えるはずがない。 ピンク髪のショートカット。 体のラインを浮き出させる黒いタイトな服。 額に怪しげな文様が浮かぶオッドアイの少女――レビ・トーラーが立っていた。 ちなみにどうでもいいことだが――、 彼女の声はロリなのに折笠愛ボイスという、ある意味暴挙とも言えるほどチャレンジャーなキャスティングである。 ロリのイメージじゃないという者もいれば、そこがいいという物好きもいるのだが、まあそれは本当にどうでもいい。 「君のその姿から察するに◆KX4nhL0NJs氏か、◆uiAEn7XS/.氏だろう?この二人以外に暴走した東方腐敗を書いた書き手はいないからな」 「あ、ああ。俺は◆KX4nhL0NJs。このロワでは『差』って名前だ。君は?」 「私は『闇その1』。トリップは◆JevR7BMAcoだ」 「そうか……しかしこの姿の俺によく声をかける気になったな。スパロワ住人なら尚更だ」 スパロワ本編における東方不敗マスターアジアの最期は、ロワ住人の間では恐怖とともに語り継がれている。 例え知ってなくとも近づくものなどいないだろうが、わざわざ知っていながらこの姿をした者に接触するなど、正気の沙汰ではないといっていい。 「たしかにそれは考えたが、『この姿じゃ誰も近づかない』とか至極まっとうな事を言ってたからな、最低限正気は保ってると思った」 「ああ、聞かれてたのね……そうだ、俺ってばさっきまで荒野にいたはずなんだけど――」 『差』はさっき自分の身に起こった事を『闇その1』に説明する。 だが、それを聞いても彼女?は別段驚く様子はなかった。 「スパロボならよくあることじゃないか。トロンベは崖を召喚し、フォルカは荒野を召喚し、ガンエデンは太陽系を召喚する。いちいち驚く事でもないだろう」 ……いや、それでいいのか?たしかにそうだけどもさ。 「それに、荒野でなく氷山なら私も召喚できるぞ」 ……え?、ちょっと待て、今なんと? 「最終地獄……ジュデッ――」 「すとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっぷ!わかった!わかったから!」 『差』は慌てて『闇その1』を止める。 その技が発動したが最後、鋏で挟まれて、氷の中に突っ込まれて、虫にたかられて、黒くて長くて太い何かに触手レイプされてしまう。 こう書くと何だかとてもエロい気がするのは何故だろう。 まあ、とにかくここが彼らの本当のスタート地点である。 ゾンビじじいとロリっ子の珍道中の行方やいかに。 【深夜】【D-4 ビルの中】 【差@スパロワ】 【装備:不明】 【道具:不明】 【思考・行動】 基本行動:とりあえず『闇その1』と行動をともにする。方針は未定 1:この姿を何とかしたい ※姿形は東方腐敗(ゾンビ状態の東方不敗)です 。ざんばらの白髪に全身火傷、左腕欠損状態。グロイです。 【闇その1@スパロワ】 【装備:不明】 【道具:不明】 【思考・行動】 基本行動:不明 ※姿形はレビ・トーラー。 ※能力:第一地獄カイーナ>鋏で挟みます 第二地獄アンティノラ>氷をぶつけます 第三地獄トロメア>虫をたからせます 最終地獄ジュデッカ>第一~第三を全部食らわせてから触手レイプします 080 スーパーお夜食タイム 投下順に読む 082 ウラガワ 076 私には早急に手に入れたい物がある。 時系列順に読む 082 ウラガワ 071 荒野の中心で、不幸を嘆く。 差 099 このロワがスタートしたのと同じ日にOG外伝発売 闇その1 099 このロワがスタートしたのと同じ日にOG外伝発売
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「無事でよかった」 ◆tC/hi58lI. 子供の体力には、限界がある。 ましてや、自分を上回る体格の人間を背負っていては。 瓦礫や割れガラスの散らばった悪路を歩いていては。 行く手に病院が見え、しんのすけが歓声をあげる。 「ヘンゼル、もうすぐだゾ!」 「……待って」 意識をうっすらと取り戻したヘンゼルが、囁きかける。 「病院……は、行かないほうがいい……」 「やせガマンはよくないゾ!」 「違うよ……」 辺りに転がっている壊れたマネキン。 剥がれた舗装の破片の積もりかた。 大小点々と落ちている、赤いしずく。 周囲に見える破壊の痕は、明確な方向を持って伸びていた――――行く手の病院の方へと。 しかし、しんのすけは足を止めない。 小さな足で踏ん張って、一歩一歩、歯を食いしばりながら歩む。 「そんなの関係ないゾ! いまはヘンゼルがお大事なんだゾ!」 しんのすけの視界を遮るようにして、ヘンゼルは瓦礫の一所を指差した。 「……ほら、ダメだよ」 「ヘンゼル! 弱気はよくな……」 「ね……。……そこに、天使さまが、いる……」 言い返す途中で、それを視認したしんのすけの股座がきゅっと縮み上がった。 シロがお残ししたエサのお肉にケチャップをかけたような何かが、瓦礫に半ば埋もれて大の字に倒れていた。 砕かれた頭部がこちらを向いている。 目が、あってしまった。 しんのすけは裏返った悲鳴をあげて後ずさった。瓦礫に蹴躓き、尻餅をつく。 ヘンゼルが小さな背中から滑り落ち、瓦礫の上に転がった。開いたままの傷口に舗装の破片が当たり、 苦しそうに顔を歪める。 ヘンゼルは痛みに耐えながら、しんのすけの肩にしがみついた。 「わかった? ……病院には、行かない方がいいよ」 「で、でも……戻ったら、さっきのおねいさんがいるゾ!」 「……」 「……ヘンゼル、ごめん……」 しんのすけは、鉛のように重くなった足を持ち上げ――一歩を踏み出す。 病院の、方向へと。 「し、心配、いらないゾ……。 び……病院に行って、もし、さっきのおねいさんみたいなおっかない人がいても、 その時はオラがおにいさんを守る。さっきはおにいさんが助けてくれたんだから、こんどはオラが おにいさんをお助けする! オラの父ちゃんや母ちゃんだったら、きっとそうするから!」 「……」 できれば、駄目だと言いたかった。 だが、それよりしんのすけの体力が、ヘンゼルの容態がもうもちそうになかった。 せめて破壊の主が去ったあとであることを祈るしかない。 ヘンゼルはしんのすけの肩に顎を押し当てて頷いた。 綺麗な額から滴った脂汗が、しんのすけの服に染みをつくっていた。 「ふんぬ~~~~~!! の、野原しんのすけぇェ~~……」 しんのすけは、両足を瓦礫に突き刺すようにして踏ん張りなおす。 ヘンゼルは再び意識を失ったらしく、しんのすけの肩にかかる重量がずっしりと増す。 それは、命そのものの重みだ。 それを悟って、しんのすけは奮い立つ。 オラが、おにいさんをお助けするんだ……! 「ファイヤ―――――――!!」 しんのすけも汗だくである。最後の力を振り絞ってヘンゼルを背負いなおし、 病院に向かってよたよたと走っていった。 「オ、オラ、もうクタクタだゾ~……」 ヘンゼルを簡易ベッドの上に寝かせると、しんのすけはリノリウムの床の上にぺしゃんと転がった。 病院にようやくたどり着き、外と同じく荒らされていたホールを抜け、その先の廊下を曲がった先にある 部屋のひとつに転がり込んだところである。 その部屋に窓のないことをいぶかしんだが、ランタンで照らすと理由が分かった。 しんのすけも一度か二度見たことのある、レントゲンの機械が置いてあった。 おそらくここはX線室なのであろう。 部屋自体はひどく狭かったが簡易ベッドも一応ひとつ置いてあり、とりあえず二人はここに落ち着くことにした。 ぐったりしているヘンゼルを、苦労しながらも脱衣籠に入っていた患者服に着せ替えさせ、タオルケットを掛ける。 それが終わってようやく、しんのすけも休憩である。 「パンツまで汗びっしょりで、きもちわる~……」 しんのすけも汗でぐっしょりのズボンやパンツを脱ぎ捨てた。 そしてヘンゼルの枕元にのぼり、ベッド脇にある電灯のスイッチに手を伸ばそうとして、 「明かりは点けたら駄目!」 ヘンゼルの鋭い叱責に、慌てて手を引っ込め戻る。 頭の上をぞうさんに横切られ、ヘンゼルがわずかに顔をしかめた。 「んもう、真っ暗だとお手当てしにくいゾ~」 文句を言いつつ、しんのすけはかいがいしくヘンゼルの世話をする。 額の汗を拭き、目隠しのカーテンを側に立て掛け、ちょこまかとベッドの周りを動き回ってヘンゼルの顔をのぞきこむ。 「おケガの具合、どう?」 ヘンゼルは、答えない。 ただ、苦しげに顔をしかめるのみ。 「寒い? 痛い?」 ヘンゼルは、答えない。 ただ、蒼ざめた顔で全身を震わせている。 セイバーに切りつけられた傷口はいまだ開いたままで、手で必死に押さえているのが毛布の隙間から垣間見えた。 寒くて、痛いんだ。 しんのすけはそう判断する。 「待っててね、オラ、マキロンとバンソーコーと毛布とってくるから!」 言うなり、床に放り投げていたズボンとパンツに再び足を通す。 「う゛」 冷たくなった濡れパンツが、股間にしっとりと張り付いた。 しんのすけは、薄暗い病院の廊下にひとりで飛び出した。 「お~……」 誰もいない。 受付のおねえさんも、白衣のお医者さんも、ベンチにたむろしているおばあさんたちも、本当に誰も居ない。 ただ、匂いがする。埃っぽさと、消毒液と―――― 「なんだコレ? ヘンなニオイがするゾ……」 みさえが魚をさばいている時にする生臭さに似た悪臭を気にしながら、しんのすけは廊下の奥の闇へと駆け出した。 ・ ・ ・ 「んもう、だいじなものがすぐに出てこないなんて、みさえよりお片付けのヘタクソな病院だゾ!」 怒りながら、しんのすけは廊下をまた曲がる。 病院だけあって部屋はたくさんあったが、ほとんどの部屋が施錠されており、 開いていたのはただの事務室や休憩室ばかりであった。勿論、お目当ての包帯や薬は置いてない。 しんのすけの焦りは募るばかりである。 といっても、その事務室では分厚い漫画雑誌を、休憩室ではお茶菓子をしっかりがめてきたが。 ランタンを掲げながら、しんのすけは病院内を疾走する。 部屋を確かめては廊下を右に折れ、左に折れ、また左に折れ――…… 目にとびこんでくる”小児科”のプレート。 ドアに体当たりする――――開いてる! 勢いのまま中に転がり込む。 手から離れたランタンが部屋の奥に転がっていった。 ランタンは正面奥にある窓と、その下の流しと、横にある棚を照らし出す。 「あ、あったゾ!」 しんのすけは床を這い、棚に近寄る。 灰色のスチール棚には難しい名前の書かれたダンボールと、空き瓶と、包帯とガーゼが きちんと整頓されて詰まっていた。 「おお、包帯さん見っけたゾ!」 包帯とガーゼをありったけデイパックに放り込み、しんのすけはさらに探す。 「マキロン、マキロンはどこ?」 棚の最下段に押し込まれていたダンボールを開けてみると、円筒形のプラスチックボトルがずらりと出てきた。 手に持って振ってみると、ちゃぷちゃぷ音がする。透明な液体は消毒液そっくりに見えた。 「これも持ってくゾ。あとは……」 ボトルをしまいながら、しんのすけは目に付いたもう二つの物をデイパックに突っ込んだ。デイパックの口には 幾分大きいサイズだったが、しっかりと収納できた。 「よし! ヘンゼルのところに帰……」 部屋から出たしんのすけの足が、ぴたりと止まる。 「……ヘンゼルのいる部屋、どっちだっけ……?」 「んーと……」 緑にほの光る非常灯を頼りに、しんのすけは暗い病院内をさまよう。 「なんだか、こっち違う気がするゾ……?」 非常灯に頼った結果、ヘンゼルのいるX線室とは全く逆、裏の搬送口の方へと進んでいることにしんのすけはまだ気付かない。 「うぇえ~、おまけに、さっきよりヤなニオイ……」 思わず踵を返したくなるが、今は一刻も早くヘンゼルのもとに戻り、お手当てをしなければならないのである。 しんのすけはガーゼをひと巻き取り出し、ちょっとちぎって鼻に詰めた。 「待ってるんだゾ、ヘンゼル」 鼻声でつぶやき、次の非常灯の見える廊下の角を曲がった。 さらに深く濃くなる闇と、得体の知れない嫌な予感。 しんのすけの足は知らず震えていた。 そして、ようやく。 しんのすけは、もういくつ目かも分からない廊下の角を曲がった突き当たりに、四角いドアの輪郭の形に光が洩れているのを見つけた。 その上には、じっとりとした闇のなか光る「非常口」のランプ。 「あそこから一回外に出て、それからもう一度さっきの入口に行けば戻れるゾ!」 しんのすけは駆け出す。 後ろから何かに追いかけられているように、必死になって走る。 近づくほどに、足下にくちゃくちゃと何かを踏んづけた。汁気の多い、べたべたして柔らかいものが散らばっているらしい。 ニオイは今にも吐きそうなほど強まっていた。目にもしみて、思わずベソが浮かぶ。 気持ち悪いのと怖いので、しんのすけは必死にドアに張り付いた。早く外に出たい。 「ひ、ひらけ――! ゴマ――――!!」 掛け声とともに踏ん張り、渾身の力でドアを押す。 ごろっ…… ドアの材が床を擦る音がして、重い扉が一気に開いた。 一緒に踏み出した足元がずるっと滑り、しんのすけは前にのめり転んだ。 「おわぁ!」 べたん! ぶつけた顎に、何かがまつわりつく感触。 「なんだコレ?」 手に持ってみると、それは赤い布だった。しかもかなり大きく、しんのすけの股下をくぐって後方にまで丈がある。 しんのすけはそれを追って何気なく振り返る。 「お、あ……」 しんのすけは、見た。 …………。 うっすらと目を開けると、しんのすけが上に屈みこんでいた。 「ヘンゼル、ただいま」 表情はよく見えない。だけど、何かがおかしい気がする。 「……な、何してるの?」 「お手当て~」 「…………」 ヘンゼルは自分の体のありさまを見るなり、ため息をついた。 包帯やらガーゼやら得体の知れない赤い布やらで、傷の部位はいつの間にか見事にぐるぐる巻きにされていた。 無事な腕までなぜかぐるぐる巻きになっている。 これじゃ、遊ぶことも――逃げることもできやしない。 「おにいさん、オラがいない間もご無事でよかったゾ。オラ……」 「わざわざ取ってきたの、これ?」 「そうだゾ!」 しんのすけは、やけに元気良く答えた。 「あと、こんなのも持ってきたゾ」 しんのすけはベッドの下に潜り込み、デイパックから何かを引っ張り出した。 一瞬、「何だろう?」と期待するが。 「……毛布……と枕?」 「そうだゾ!」 てっきり武器になるものでも拾ってきたのかと思っていたヘンゼルは、拍子抜けする。 「おにいさん、おケガしてるからゆっくり休まないとダメなんだゾ」 ヘンゼルの頭の下に枕を押し込みながら、しんのすけは「うんうん」と頷く。 「……ゆっくり休んでいる暇なんてないよ」 緊張が緩んだことでどっと疲れが出、しんのすけの呑気さに釘を刺すためにいちいち口を開くのも億劫になってくる。 「オラが見張りしてるから、心配ご無用だゾ」 しんのすけが毛布を体にかけてくれる。 ……寝ろってこと? 「ダメだよ……。さっきのお姉さんみたいな人が来たらどうするのさ……」 「その時は、またオラがおにいさんを背負って逃げるゾ!」 ヘンゼルは、悲しい嘲りを含んだ笑みを向ける。 「……勇ましいね。君、ほんとうにただの子供?」 「オラ、ただの子供じゃないゾ。母ちゃんのかわりにひまわりのドウメンだってみれるんだゾ」 「…………面倒?」 「そうとも言う~」 「……」 ヘンゼルは毛布を頭まで被った。体を動かしたことで傷が痛む。 「…………もし誰か来たら、僕はいいから逃げなよ」 「んもう、そんなこと言うなんておにいさんのいけずゥ~」 ヘンゼルは毛布の中で寝返りを打ち、しんのすけに背を向けた。 「……ああ、そうだ。 包帯探しに行ってくれてありがとう」 ヘンゼルにとってはなんの気もない、ただのひと言だった。 「無事でよかったね」 しんのすけの表情が凍った。 何かまずいことを言ってしまった? 気配で感じ取り、ヘンゼルは毛布から少しだけ顔を出して様子を窺う。 しんのすけは、太い眉を曲げ、顔をくしゃくしゃにしていた。 全身を震わせながら、つぶやく。 「オラ、怖かった……。 おにいさん、これがバトルロワイヤルなの? だったらオラ、バトルロワイヤルなんて嫌いだゾ……」 しゃくりあげ、堰を切ったようにしんのすけは泣き出した。 包帯などを探す途中で、何かを見てきたらしい。 同情は湧かなかったが、ただその姿に、ヘンゼルは何かを思い出す。 鈍器を握らされ、カメラの前に立たされていた。 あの時、自分はこんな風に泣いていたような気がする。 ……気持ち悪い。 胸の中がおかしな感じだ。 胸が――と意識すると、また傷の痛みが蘇った。しかし重く這い寄る疲労が、痛覚すら鈍磨させてゆく。 しんのすけのしゃくり泣く声を聞きながら、やがてヘンゼルは気絶するように眠りに落ちた。 しんのすけもいつしか泣きつかれて、ヘンゼルに寄り添うように眠っていた。 幸いにも、疲れきって無防備に眠る子供たちをおびやかすものは来なかった。 そして、夜はますます明けてゆく―――― 【D-3(病院内、X線室)・1日目 早朝】 【ヘンゼル@BLACK LAGOON】 [状態] 右肩から深い切り傷(最低限の応急手当済)、体力かなり消耗。 包帯でグルグル巻きにされてて自由に動けない。ちょっとイライラ (※服を患者服に着替えさせられました) [装備] コルトM1917(残弾なし) [道具] 支給品一式、コルトM1917の弾丸(残り12発) 、毛布と枕(病院の備品) ひらりマント@ドラえもん [思考・状況] 1:この状態では満足に遊べないから、今は誰にも見つかりたくない 2:不快感の正体を探る(?) 3:(ある程度回復したら)襲ってくる奴をできるだけ「遊ぶ」 4:グレーテル、しんのすけの家族と合流 【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】 [状態] 全身にかすり傷、頭にたんこぶ。精神的ショック (睡眠により、疲労は回復しました) [装備] ニューナンブ(残弾4) [道具] 支給品一式 、空のプラボトル×2 [思考・状況] 1:ヘンゼルの具合が心配 2:みさえとひろし、ヘンゼルのお姉さんと合流する 3:ゲームから脱出して春日部に帰る [追記] ※ヘンゼルに施されたのは最低限の応急処置のみで、目覚めた後で「なんとか動ける」位までにしか回復しておりません。 ※「ひらりマント」は、包帯と一緒にヘンゼルの体に巻きつけられています。 ※しんのすけが小児科の診察室で発見したボトルの中身は、「消毒液」ではなく「生理食塩水」です。 すべてヘンゼルの傷口の洗浄に使ってしまったため、今は空のボトルのみです。 ※二人とも眠ってしまっているため、誰かに起こされなければそのまま第一放送を聞き逃すおそれがあります。 -男どうしのおやくそく- 誰もいない映画館で、ひとりで映画を見ていた。 大迫力のスクリーンの中では手に汗握る殺陣あり、涙をしぼる感動の名シーンあり、爆笑のギャグシーンあり、なんでもありだった。 しんのすけも、ひまわりも、みさえも、ひろしも、みんなが主役だった。 しんのすけはかっこよく、ひまわりは元気良く、母ちゃんは強く、父ちゃんは男らしく。 みんなが協力しあって戦い、懸命に何かを目指していた。 どこかで、リールが回っている。 「しんのすけ」 いつの間にか、しんのすけの横にひろしが座っていた。 「しんのすけ……。無事でよかった」 父ちゃんもご無事でよかったですな。 ……父ちゃん、お顔がヘンだゾ? スクリーンには、夏のあぜ道を自転車に乗って走る父と子が映っていた。 子供はだんだん成長し、今のひろしに近づいてゆく。 場面は次々と変わり、今は若いひろしとみさえが満開の桜並木を歩いている。 父の大きな手が、しんのすけの頭を撫でた。 「いいか、しんのすけ」 ひょいと持ち上げられ、強く抱き締められた。 「父ちゃんは、いつでも見守ってる。おまえの心の中にいる。 ……だからな、泣くんじゃないぞ」 会社帰りのスーツ姿のまま、夜道を走るひろし。 みさえに抱かれた赤ん坊が、ひろしの差し出した指をけなげに握る。 しんのすけを抱き締めたひろしの肩が、くっと震えた。 「ああ……しんのすけが小学校にあがるところ、見たかったなあ。いつかしんのすけが大人になったら、 一緒に酒を飲みたかったなあ。しんのすけの嫁さんも、見てみたかったなあ。 そんで、いつかは孫の顔とか……見たかったなあ」 父ちゃん……泣いてる? 「ひろし殿、もういいか?」 「……ああ」 隣から声がかかり、ひろしは洟を啜りながらしんのすけを離した。 「しんのすけ」 振り向くと、鎧甲冑を着込んだお侍さんが立っていた。 誰? 知っているのに、誰だか思い出せない。 「しんのすけ、男ならば大切なものを守り通さねばならぬ。守るためには生きねばならぬ。 ――生きよ、しんのすけ。 そなたを命をかけて守ろうとしたものがいる。そなたには守るべきものがある」 「しんのすけ。みさえとひまわり、シロを頼んだぞ」 「父ちゃんは?」 「……父ちゃんはな、先に行くのさ」 「ずるいぞ父ちゃん!」 ひろしと又兵衛が笑う。 しんのすけが一緒になって笑うことの出来ない、どこか寂しい笑顔だった。 「ほら、映画はまだ続いてるぞ」 「お?」 「あっちでまだ父ちゃんも頑張ってる」 ひろしの指差す先、大画面ではひろしが敵相手に奮戦している。 「がんばれ父ちゃん! 負けるな父ちゃーん!」 しんのすけがまた映画に夢中になる横で、ふたりはそっと席を立つ。 「あれ、お前もこっちなのか?」 「旅は道連れ、独りでは淋しかろう。あちらでともに酒を酌み交わそうではないか」 扉を開け、二人は映画館から出て行った。 スクリーンの中で、まだ映画は続いていた。 しんのすけが階段を走っているシーンだった。 何度もつまずき、転び、傷だらけになって鼻血を垂らしながら、それでも懸命に上へと走っていく。 未来のために走っていく。 時系列順で読む Back 現実の定義 Virtual game Next 雨は未だ止まず 投下順で読む Back 現実の定義 Virtual game Next 「速さ」ってなんだろ?「速さ」ってなぁに? 64 無題 コこロのアリか 野原しんのすけ 114 「永遠に(ネバー・ダイ)」 64 無題 コこロのアリか ヘンゼル 114 「永遠に(ネバー・ダイ)」
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とある異人の永久彷徨 序章 嵐の前触れ The_stormy_night 学園都市、深夜。 月明かりが照らし出す無人の街にからからと風車の音が響く。 風は関東に近づきつつある台風の影響で刻一刻と強さを増し、道路に沿って建てられたビルとビルの間を吹きぬけて街路樹の枝をざわざわと揺らしていた。 最近たまに外れるようになった天気予報によると、台風は明日の明け方には関東上空に到達するらしく、そこから本当の嵐が来るようだった。大半の人々は明日の午前中の移動を控えるつもりで今日のうちに食料や生活用品の買出しを済ませていたため、日付が変わろうとする今の時間帯には街を歩く者は誰もおらず、学園都市に住む教師も学生も研究員も今はしっかりと戸締りをして家に篭っているのだった。 窓を叩く風の音は徐々に重さを増してきている。夜空は何時しか分厚い雲に覆われ月と星の灯りを隠されて、街はいっそう深い闇に覆われた。 街灯の光が瞬く。 チカチカと不安定に点滅した街灯はすぐにいつもの安定を取り戻し、再び街を照らした。 そこに、人影が在った。 街灯の点滅する前には無人のはずだった中央道路のアスファルトの上に、人の形をした黒い影が現われていた。実際それは真実「人」であったのだが、その身に纏う端が擦り切れた黒のローブがその輪郭を曖昧にし、存在感をも希薄にしていた。 黒い影は、ざり……ざり…… と地面を擦るように一歩一歩街を歩いてゆく。風を受けて黒衣がはためくその姿は、まるで西洋の亡霊の様に仄暗くぼんやりと浮かび上がって見え、もし見る者があるならばその背筋を冷たく凍らせるような不穏な禍々しさを放っていた。 黒い影はゆっくりと街を進む。 その時、空を覆う黒い雲の合間から月明かりが一条零れ落ち、黒い人影の輪郭を浮き上がらした。 擦り切れてぼろぼろになった黒衣の裾から覗く痩せた足。 長年風雨に晒されてきた古木のような腕。 そして頭まで被ったフードの奥に彫りの深い顔立ちと漆黒の髪。 それは男性だった。中近東の人々を思わせるその顔付きは、若々しい青年にも歳を経た老人の様にも見えて異様な雰囲気を漂わしていた。 男の顔からは生気が感じられず、頬は扱け眼窩の肉は落ち窪み、表情は憔悴しきっているように見える。 その中で、鈍く光る金色の瞳だけは強い意志を秘めて炯炯(けいけい)と内に炎を抱(いだ)き、ただ真っ直ぐと前だけを見据えていた。 月明かりが再び雲に隠れる。 その間にも風はさらに猛威を増大させる。 高層ビルや学校の校舎は強風に煽られぎいぎいと悲鳴を上げ、 街路樹の枝は烈風に吹かれてぎしぎしと大きく軋み、 枝葉を通り抜けた風はひょおおおっと甲高い音を立てて泣き、 黒雲は速い速度で上空を不気味にうねり今にも激しい雨を降らそうとしている。 それは、学園都市全体が震えている様であった。 招かれざる来訪者に脅えている様であった。 やがて男はある建物の前でその歩みを止めた。 ゆっくりとした動きで正面の建物を見上げる。 そこは病院であった。とある少年が何度も世話になり、そして多くの命を守ろうとして確実に守り通してきたある医者のいる、あの病院。 男は前を向き直して、病院の正面玄関から中を覗く。すでに院内の明かりは落とされており、非常灯の緑色の光だけがぼんやりと玄関ホールを照らしていた。普段多くの人が順番待ちをしているこの玄関ホールも今は誰もいなくて深と静まり返り、どこか空恐ろしい感じがする。 営業時間を終えた後ロックの掛かった自動ドアの前に立って、小声で何かを呟く。 そしてそのまま自動ドアのほうへ向かって影は歩き出し、 『ずるり』 とその体は強化ガラスでできた自動ドアを“突き抜けた”。 院内への侵入を果たした男は、またゆっくりとした足取りで歩き出す。 受付窓口から右に進むとそこから左手に見える中央階段を上って二階に出る。二階の階段前ホールの前を左右に伸びる廊下を右に真っ直ぐに進み、廊下の突き当りのT字路に男が差し掛かったとき、 「きゃっ」 とん、と曲がり角から出てきた少女とぶつかった。 病院はもう消灯時間をとっくに過ぎているので、原則この時間に病室の外をうろつくことは禁止されているはずなのだ。パジャマ姿のその少女は寝付けずに夜更かしをしてしまい、途中でちょっとトイレにでも行こうとしていた所なのだろう。 ぶつかった拍子に尻餅をついたその少女は、 「いたたたたた、とミサカは突然のアクシデントに痛むお尻をさすりながら混乱します。なんなのですか、一体?って……………………………………ぁ、え?」 不思議な語調で会話をするその少女は自分がぶつかった「何か」を確認しようとして、 「きゃあああぁ……ぁ…………ぅぐ………………っ!」 叫ぼうとした瞬間に影の男に口を封じられた。声を出せずに少女は動転する。相手の正体が分からないことで恐怖感が少女の中で一気に膨れ上がる。 後ろから羽交い絞めの形で口元を塞いだ男の手から必死に逃れようともがく少女に、男は覗き込むように自身の顔を近づけて囁く。 「 、 」 「………………!!」 少女の目は呆然と見開かれ、その体からゆっくりと力が抜けていった。 遠くの方から低く轟く地響きの様に雷が鳴り出し、 やがて降り出した雨の音に、全ての音は飲み込まれていった。
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495 :①:2010/10/10(日) 00 52 45 →494 意図は全くその通りです。ホントは正統派で行きたかったのですが いいプロットが思いつかず、ぶち壊してしまいました。 ということで最後の小ネタ。ちょうど深夜ですしおやすみなさいということで 「夜間飛行」 大陸で戦争が勃発して以来、陸海軍輸送機部隊はてんやわんやの大騒ぎだった。 何しろ米中軍を撃破し、現状を維持する為に本土と大陸間では、 人や物資の往来が激しくなったからである。 物資輸送の要は輸送船だったので、急を要する物品だけ輸送機が運んでいた。 絶対的な制空権も日本が確立しているので敵に煩わされることはない。 本来なら気楽な飛行であるが、面倒くさい飛行もあった、人の輸送である。 「ん?今日もまた軍令部と参謀本部の連中がお客さんか?」 「ええ、機長。しかも夢幻会関係者の戦場視察だそうで」 「まいったなぁ、奴らこの時代の飛行機の騒音に慣れてないからなぁ」 輸送機は元来物を運ぶものであるから防音などはあまり考慮されていない。 プロペラ機のエンジンの騒音と振動がもろに響く。だから日中は本も満足に読むこともできず、 夜は「眠れん!」と搭乗員に怒鳴り散らすものもいるほどだ。 特に夢幻会関係者は前世で静かなジャンボジェット機に慣れたものが多いので 操縦席に怒鳴り込みに来るものが多い。 「だから機長が選ばれたんでしょ?」 機長は誰にも話していないが転生者だ。だから彼は自分と同じ転生者の苦労もわかるためなだめ方がうまく、 大陸と本土を結ぶ夜間便に夢幻会関係者が乗ることになると、自然と彼が当てられるようになっていた。 「こちらの身にもなってみろよ、夜間便ばかり当てられた上にあんな連中の相手をさせられるんじゃあ、 こちらの身が持たないよ」 そうぼやきながら、彼は管制塔の指示に従い輸送機を離陸させた。 空は夜の帳がすっかり下り、星が瞬いていた。 操縦席の扉が叩かれる。 「機長、お偉いさん達がうるさくて眠れんといっています。何とかなだめてもらえませんか?」 世話役の兵曹長が拝むように彼に頼んできた。 「またか…寝酒は出してやったんだろう?」 「それが、みんなぴりぴりしていて酒ばかりおかわりで…規定量になっちまってもう出せないんです」 「戦争だからな、神経が高ぶってるからね…」 機長は困った顔をして少し考えていたが、「しょうがない、これだけはやりたくなかったが…」とつぶやくと 兵曹長にある指示を出した。 男達はいらいらしていた。開戦以来脳味噌がとろけるような激務をこなし続けているから無理もない。 彼らには休息が必要だった。 しかし、イラつくこの時代の飛行機に何時間も乗せられ、尻が痛くなるようなような飛行に 休息も取れるはずもない。寝酒で振舞われた特配も規定量に達して飲めない。 これでは、身体にはストレスがたまる一方だ。 「すみません、皆さんヘッドフォンをつけてもらえないでしょうか?」 大声で兵曹長が叫んでいる 「なんでこんな時に暑苦しいヘッドフォンををつけなきゃならんのだ!」 「機長の指示です!」 「陛下の玉音放送でもあるのか!?」 「機長の指示なのでお願いします!」 「これで騒音をやわらげろって言うのか?ふざけんな!」 男達はぶつぶつ言いながらも指示に従いヘッドフォンをつける。 496 :①:2010/10/10(日) 00 54 51 兵曹長が操縦席に全員がヘッドフォンをつけたことを言いにいく。同時に室内の非常灯まで消された 「何が始まるってんだ…いったい機長は何を考えている…」 男達が機長への不平不満を言いあおうとした時、ヘッドフォンから爆音が鳴り響き、通信する声が聞こえる。 そしてその音の向こうから、彼らが前世で受験生の頃、一度は聞いた覚えのある男の声がこだましてきた。 最後に彼らははっきりと男の声を聞き、テーマ音楽とナレーションが始まった瞬間、 懐かしさのあまり呆然とした。 「機長、何やったんです?みんな寝てますよ」 様子を見に行っていた副操縦士が驚いた様子で戻ってきた 「そりゃそうだろう、アレを聞いて眠ってもらわなくちゃお手上げだ」 「中には涙流しながら寝てるお偉いさんもいましたよ… しかし機長がいきなりマイクを握って、ぶつぶつやり始めたときは気が狂ったのかと思いましたよ」 機長は笑って操縦桿を握っている。通信士に命じて機内放送させていた新開発の録音磁器テープが止まった。 「機長…お偉いさんが、申し訳ないがもう一度やって欲しいと、もう少しで眠れそうだと…」 しばらくして兵曹長が入ってきて言う 「しょうがないな、通信士、もう一度だ」 通信士がテープを巻き戻し再生ボタンを押す。 爆音が鳴り響き、テーマ音楽が始まると、彼は操縦桿に変えてマイクを握りしめ喋り始めた。 遠い地平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、 はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。 満天の星をいただく、はてしない光の海をゆたかに流れゆく風に心を開けば、 きらめく星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂の、なんと饒舌なことでしょうか。 光と影の境に消えていったはるかな地平線も瞼に浮かんでまいります。 日本海軍航空輸送隊があなたにお送りする音楽の定期便ジェットストリーム 皆様の夜間飛行のお供をするパイロットは私、城●也です 到着後、彼は参謀連に拉致されるとそのまま放送局へ連れて行かれ、 録音撮りの為に缶詰にされたのは言うまでもない。 城●也、人知れず憧れのパイロットになっていた彼は、 日本海軍航空隊放送宣撫隊のDJにならされ、 パイロットを辞めさせらることなった。 「やっぱりやめときゃよかった…」 と、彼は大いに後悔したという。
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920 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/10/14(日) 03 38 39 雑居ビルに突入する。 『自分が同じ立場に立たされたならば』という視点で物事を考れは当然こちら――最初の前提が間違っていたとすればどうしようもないが――になる。 喫茶店も隠れる場所の一つ二つはあろう。 だがビルの中はその比ではなく隠れる場所があるのは確実だ。 退路の確保し易さの面からは喫茶店も考えられる。 だが確保のし易さは同時に遮断のし易さにもなる。 悩んだのはそこまで、あとは己の選択を信じるだけ。 思考を切り替え、随伴する兵に簡単な指示を飛ばす。 「一分隊はここに」 外に残しておくのは万が一判断が間違っていた場合、そしてなにかのミスで逃げられそうになった場合追撃を行わせるための、いわゆる保険だ。 その辺りのことは理解しているのか、是非を問い質すことなく展開し、突入口に銃弾を叩き込み、破壊する。 突入したビル内部は非常灯すら点灯しておらず、真っ暗だ。 「……破壊されている?」 眼球を強化し、天井に視線を走らせた結論がそれだった。 ビル内に照明となるような物はないが、外部から僅かに入り込む光の残滓によってどうにか見ることは出来ていた。 「つまりビンゴ、って事ですわね」 あるいはこれすらも判断を狂わせる策かもしれないが、これだけのことをやるのは手間だろう。 それならばスイッチを破壊するかトラップを仕掛けておけば良いのだから。 ふと思いだしてポケットからワルサーを取り出し、セイフティを解除する。 魔術師としては下策の中の下策だろうが、得意とする魔術を可能な限り悟らせたくはないという思いから、彼女も銃を握る。 もしこちらの素性や名前――フィンランドのエーデルフェルト家はガンドの名手を多く輩出しているという事実と、その多くの例に漏れず彼女もガンドを得意としている――が知られているとすれば無駄だろうが、そうでなければある程度の効果があるはずだ。 少なくともガンドが得意技と言うのを知られているのと知られていないのでは大きく違う。 遠距離攻撃が得意な相手ならばそうでもないかもしれないが、近接戦闘を得意とするマスターならば多少のダメージを覚悟で突撃してくるかもしれない。 それならそれで多少の心得はあるが、出来るならば魔術で決着をつけたい物だ。 「……それも余裕があればの事ですわね」 数歩分先を行く二人の兵士が指で合図を送ってきたのを見て、姿勢を低くする。 その合図が何を意味するのか、大凡の事は理解し、何をするべきかを考え、銃を構えた。 一人が扉を蹴破り、二人目と三人目の兵士が間髪入れずに突入する。 背後で銃を構えて警戒する兵士に援護されて室内に突入する。 セオリーは兵士達がやってくれる、ならば自分のやるべき事は何かを考えれば、通常有り得ぬ場所からの奇襲であると結論できた。 そして地中は警戒がほぼ不可能、ならばと天井を睨み付け、そこで人の形を見た。 「なっ……」 迷わずそこに向けて発砲する。 「……サーヴァント!?」 通常の人間ではないのは何となく分かる。 だが人外のモノかと問われれば即断できる物ではなかった。 確かに天井に張り付き、それどころか銃弾を回避したのは異常に過ぎたが、その姿は英雄にはまるで見えない。 銃弾を回避した勢いのままに床に伏せ、猛禽類のように姿勢を低くし刀を構えたその姿はどちらかと言えば野獣に近い物だ。 とはいえ、放った銃弾を回避したのみならず、兵士達の三点射を回避していると言う事実は、人外の存在、今回の場合サーヴァントであることはほぼ確実だ。 「……え?」 そこまで考えて気付いた事があった。 これで三組目である。 実際に姿を見た者はこの野獣のような少年だけだが、既に二組の存在を認めている。 「だとすればこの作戦の前提が……ッ!」 石礫を投げつけられる。 音速で迫るその礫は、脳や胸部に直撃すれば致命傷とはならずとも戦闘力は確実に奪われる。 考えるのは後回しにせざるを得ない。 床を蹴り一回転して回避する。 だがその反撃で回避を疎かにしたのか、銃弾の一撃が肩を撃ち抜く。 好機と思った直後、体当たりで背後の窓を割り、脱出された。 「ッ……深追いはしないで、それよりも敵マスターを!」 何者かは知る由もないが、あれだけの回避力を全て逃げる事に傾けられればそうそう倒せる物ではないと判断した。 外から射撃音のみならず砲撃音が聞こえてくる。 まだ狙撃手との戦いは終わっていないようだ。 「……クリア!」 「次!」 次々と部屋を掃討しながら様々な可能性を思考していく。 「急がなければ……この戦いに勝って、この可能性を伝えなければ……足下を掬われるかもしれない」 戦闘中に油断するような事はないだろうが、勝利したと確信した瞬間は大小差はあれ誰しも警戒が緩む。 仮にビル内で遭遇したあの敵がこの時点での敗北を認め、仲間を見捨てて最後の逆転を狙う事に作戦を変更したとすれば勝利の可能性は潰える。 かといってこの事を伝えに向かい、その間にこのビルに潜伏しているであろう敵マスターに何らかのアクションを起こされたり、逃げられたりする事は避けねばならない事であった。 つまり彼女は、手早く敵マスターを倒して情報を伝えねばならないと考えていたのであり、その事が彼女に焦りを生ませた。 焦りに利点はまるでなく、その事を自覚していながら、彼女の内心から焦りが消える事はなかった。 墓碑銘:階段にてトラップを発見した 春の祭典:最上階にて敵を発見した ラ・カンパネラ:屋上にて敵を発見した
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作成:犬森 部品構造 大部品 消火設備 RD 14 評価値 6大部品 火災報知器 RD 5 評価値 4部品 火災報知器とは 部品 検知器 部品 報知設備 部品 通報機能 部品 電源及び予備電源機能 大部品 防火シャッター RD 3 評価値 3部品 防火シャッターとは 部品 防炎性能と防煙性能 部品 動作と注意点 大部品 スプリンクラー RD 3 評価値 3部品 スプリンクラーとは 部品 構造 部品 動作 大部品 消火器 RD 3 評価値 3部品 消火器とは 部品 火災と適応消火器 部品 点検・詰替え・廃棄 部品定義 部品 火災報知器とは 検知器を用いて火災により発生する熱や煙を自動的に検知し、受信機、音響装置(ベル)を鳴動させて建物内に報知する装置のこと。 これ自体に消火能力はないが、火災の発生と発生場所を知らせ、消火設備との連動や避難と初期消火活動を促す設備である。 検知器を複数個所設置し、連動させることができ、ビルやある程度の面積を持つ建築物などに設置される。 部品 検知器 火災発生時に起こる、熱・温度変化・煙で火災を検知する機能。 各検知形式毎に設置に適した環境が異なるため、設置個所毎に検知形式を合わせておく必要がある。 合わせなかった場合、誤検知が頻発する原因になるため注意が必要。 部品 報知設備 視覚・聴覚的に火災の発生を設置個所に報知する機能を持った設備のこと。 火災時に避難経路へ誘導する誘導灯や、停電が起こった際に点灯する非常灯などの見ることでわかるもの。 予め吹き込まれたアナウンスを流す非常用放送や非常ベルなど聴くことでわかるもの。 設置された設備全体に効率よく設置されることが望ましい。 いざ火災が起きた際に、音が聞こえない場所がある、誘導灯などが物が隠れているのでは効果がない。 部品 通報機能 最寄りの消防署や消防団などに通報する装置。 自動火災報知設備に連動して専用端末が電話や電波を発信する。 登録されている電話番号に予め設定されている音声を流したり、携帯端末を振動させたり定型メール文を発信して火災を知らせる。 部品 電源及び予備電源機能 システム全体に電源を供給する役割があり、機器の通電トラブルなどあった際に確認することが出来る。 停電に備えて、一定時間火災の発生を警戒できるように予備電源(蓄電池など)を内蔵している。 予備電源はいざというときに備え、定期交換が求められる。 部品 防火シャッターとは 検知器と連動し、火災の拡大を防ぐために作動する鋼製、またはそれに準ずる耐火性能を持つ物で作られたシャッターのこと。 通路や階段などに設置され、火災の際に火炎の伝播を最低限に留め、また避難経路を確保するためにも役立つ設備。 部品 防炎性能と防煙性能 火災時に発生する炎の延焼を防ぐために防炎性能と防煙性能が求められる。 炎は熱の伝播と気体の流れによって広がるため、シャッター自体の耐火性能で炎の進行を抑え、機密性を高めることで煙の侵入を防ぐ。 部品 動作と注意点 火災報知器が火災を感知した際に、連動し作動する。 シャッターが落ちる速度は上限が決められており、火災時に誤動作での人の挟まれなどを予防している。 シャッターの下部に障害物が接触した場合、シャッターが一時的に停止するようにもなっている。 そのため、荷物を置いて閉じられないようにしたり、固定化などの措置をした場合正常に動作しない恐れがある。 火災報知器の誤操作防止対策同様、物を置いたり立ち止まらない(通過はOK)などの周知教育を設置時に行い、以後周知する必要がある。 定期的に上限通りかどうか、物は置いていないかなど、確認及びメンテナンスが必要である。 部品 スプリンクラーとは 火災発生時に大量の散水で消火を図る設備である。 火災報知器の感知と連動する物や感知機能を持ったものもあり、感知に連動し初期消火を図る。 部品 構造 水源と加圧送水装置、配管、制御弁、流水検知装置(アラーム弁)、スプリンクラーヘッド、送水口からなる。 加圧送水装置は、非常電源設備と連動した電動モーター駆動のポンプや、非常電源の代替えとして、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン駆動のポンプが用いられる場合もある。 部品 動作 湿式、乾式、予作動式、開放式、放水型など設置個所によって様々な様式が存在している。 それぞれにメリット、デメリットがあり、設置される場所毎に合わせた様式の設置が求められる。 誤動作した際に、電算室などの水濡れにより被害が出る場合には、特に注意が必要で誤動作や故障に注意し、定期的なメンテナンスが求められる。 部品 消火器とは 初期の火災を消すための可搬式または半固定式の消防用設備。 消火器は冷却作用、窒息作用、抑制作用の応用により消火する。 部品 火災と適応消火器 火災様式により、消火器内に含まれる薬剤が変わり、大まかに下記の様に分けられる。 紙、木、繊維、樹脂など、主として固形物が燃える火災。 ガソリン、プロパンガスなどの火災。 電気火災マグネシウムやリチウムなど金属の急速酸化火災。 サラダ油などの調理火災。 火災の種類に合わせ、適切なものを使用しなかった場合、効果が薄かったり、火災以外の二次被害を発生させる恐れがある。 部品 点検・詰替え・廃棄 薬剤容器の劣化や薬剤自体の劣化があるため、点検や交換が必要となる。 容器やキャップに錆、変形をきたした物は絶対使用せずに新しいものに取替える必要がある。 容器噴出形式によっては誤作動により、破裂する恐れがあるためである。 提出書式 大部品 消火設備 RD 14 評価値 6 -大部品 火災報知器 RD 5 評価値 4 --部品 火災報知器とは --部品 検知器 --部品 報知設備 --部品 通報機能 --部品 電源及び予備電源機能 -大部品 防火シャッター RD 3 評価値 3 --部品 防火シャッターとは --部品 防炎性能と防煙性能 --部品 動作と注意点 -大部品 スプリンクラー RD 3 評価値 3 --部品 スプリンクラーとは --部品 構造 --部品 動作 -大部品 消火器 RD 3 評価値 3 --部品 消火器とは --部品 火災と適応消火器 --部品 点検・詰替え・廃棄 部品 火災報知器とは 検知器を用いて火災により発生する熱や煙を自動的に検知し、受信機、音響装置(ベル)を鳴動させて建物内に報知する装置のこと。 これ自体に消火能力はないが、火災の発生と発生場所を知らせ、消火設備との連動や避難と初期消火活動を促す設備である。 検知器を複数個所設置し、連動させることができ、ビルやある程度の面積を持つ建築物などに設置される。 部品 検知器 火災発生時に起こる、熱・温度変化・煙で火災を検知する機能。 各検知形式毎に設置に適した環境が異なるため、設置個所毎に検知形式を合わせておく必要がある。 合わせなかった場合、誤検知が頻発する原因になるため注意が必要。 部品 報知設備 視覚・聴覚的に火災の発生を設置個所に報知する機能を持った設備のこと。 火災時に避難経路へ誘導する誘導灯や、停電が起こった際に点灯する非常灯などの見ることでわかるもの。 予め吹き込まれたアナウンスを流す非常用放送や非常ベルなど聴くことでわかるもの。 設置された設備全体に効率よく設置されることが望ましい。 いざ火災が起きた際に、音が聞こえない場所がある、誘導灯などが物が隠れているのでは効果がない。 部品 通報機能 最寄りの消防署や消防団などに通報する装置。 自動火災報知設備に連動して専用端末が電話や電波を発信する。 登録されている電話番号に予め設定されている音声を流したり、携帯端末を振動させたり定型メール文を発信して火災を知らせる。 部品 電源及び予備電源機能 システム全体に電源を供給する役割があり、機器の通電トラブルなどあった際に確認することが出来る。 停電に備えて、一定時間火災の発生を警戒できるように予備電源(蓄電池など)を内蔵している。 予備電源はいざというときに備え、定期交換が求められる。 部品 防火シャッターとは 検知器と連動し、火災の拡大を防ぐために作動する鋼製、またはそれに準ずる耐火性能を持つ物で作られたシャッターのこと。 通路や階段などに設置され、火災の際に火炎の伝播を最低限に留め、また避難経路を確保するためにも役立つ設備。 部品 防炎性能と防煙性能 火災時に発生する炎の延焼を防ぐために防炎性能と防煙性能が求められる。 炎は熱の伝播と気体の流れによって広がるため、シャッター自体の耐火性能で炎の進行を抑え、機密性を高めることで煙の侵入を防ぐ。 部品 動作と注意点 火災報知器が火災を感知した際に、連動し作動する。 シャッターが落ちる速度は上限が決められており、火災時に誤動作での人の挟まれなどを予防している。 シャッターの下部に障害物が接触した場合、シャッターが一時的に停止するようにもなっている。 そのため、荷物を置いて閉じられないようにしたり、固定化などの措置をした場合正常に動作しない恐れがある。 火災報知器の誤操作防止対策同様、物を置いたり立ち止まらない(通過はOK)などの周知教育を設置時に行い、以後周知する必要がある。 定期的に上限通りかどうか、物は置いていないかなど、確認及びメンテナンスが必要である。 部品 スプリンクラーとは 火災発生時に大量の散水で消火を図る設備である。 火災報知器の感知と連動する物や感知機能を持ったものもあり、感知に連動し初期消火を図る。 部品 構造 水源と加圧送水装置、配管、制御弁、流水検知装置(アラーム弁)、スプリンクラーヘッド、送水口からなる。 加圧送水装置は、非常電源設備と連動した電動モーター駆動のポンプや、非常電源の代替えとして、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン駆動のポンプが用いられる場合もある。 部品 動作 湿式、乾式、予作動式、開放式、放水型など設置個所によって様々な様式が存在している。 それぞれにメリット、デメリットがあり、設置される場所毎に合わせた様式の設置が求められる。 誤動作した際に、電算室などの水濡れにより被害が出る場合には、特に注意が必要で誤動作や故障に注意し、定期的なメンテナンスが求められる。 部品 消火器とは 初期の火災を消すための可搬式または半固定式の消防用設備。 消火器は冷却作用、窒息作用、抑制作用の応用により消火する。 部品 火災と適応消火器 火災様式により、消火器内に含まれる薬剤が変わり、大まかに下記の様に分けられる。 紙、木、繊維、樹脂など、主として固形物が燃える火災。 ガソリン、プロパンガスなどの火災。 電気火災マグネシウムやリチウムなど金属の急速酸化火災。 サラダ油などの調理火災。 火災の種類に合わせ、適切なものを使用しなかった場合、効果が薄かったり、火災以外の二次被害を発生させる恐れがある。 部品 点検・詰替え・廃棄 薬剤容器の劣化や薬剤自体の劣化があるため、点検や交換が必要となる。 容器やキャップに錆、変形をきたした物は絶対使用せずに新しいものに取替える必要がある。 容器噴出形式によっては誤作動により、破裂する恐れがあるためである。 インポート用定義データ [ { "title" "消火設備", "part_type" "group", "children" [ { "title" "火災報知器", "description" "", "part_type" "group", "children" [ { "title" "火災報知器とは", "description" "検知器を用いて火災により発生する熱や煙を自動的に検知し、受信機、音響装置(ベル)を鳴動させて建物内に報知する装置のこと。 \nこれ自体に消火能力はないが、火災の発生と発生場所を知らせ、消火設備との連動や避難と初期消火活動を促す設備である。 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"薬剤容器の劣化や薬剤自体の劣化があるため、点検や交換が必要となる。\n容器やキャップに錆、変形をきたした物は絶対使用せずに新しいものに取替える必要がある。\n容器噴出形式によっては誤作動により、破裂する恐れがあるためである。", "part_type" "part", "localID" 18 } ], "localID" 15, "expanded" true } ], "expanded" true, "localID" 0, "description" "" } ]
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DEFERT 15 YEARS AGO 男性が手を縛られながら逃げていた。 男性(英語)「なぜ私がこんな目に クソッ‼︎」 レポーター(英語)「間もなくWSGボストンが始まりますが 未だにスタジアム(英語)が完成しておりません 果たして当日までに完成するのでしょうか」 アナウンサー(英語)「未完成のままならば 全米中の国民が許さないでしょうね」 キャスター(英語)「そのとおり!」 男性は駅にやってきてホームを飛び越える。 男性(英語)「どいてくれ!」 ようやく列車に乗り込むが、背中を撃たれて倒れてしまう。 他の乗客が逃げる中、男性がホームから男を見送る。 エリー「この真空超電導リニアライナーは、最高速度がなんと時速1000キロ!」 客「すごい。一瞬だ」 史郎「素晴らしい……」 ジョン「早く乗りたいですね……」 エリー「皆さま、寛大な拍手、誠にありがとうございます。この新たに作られた真空超電導リニアは、新名古屋駅と東京の芝浜駅のを間をなんと、25分で走り抜けまーす!」 元太「スッゲェ!」 舞子「それでは今から……」 元太「でも、芝浜駅ってどこだ?」 光彦「えっ? 知らないんですか? 元太くん」 元太「うん……」 歩美「お姉さんが今から説明してくれるって……」 元太「おおっ、ちょうどよかったぜ……」 舞子「まず最初に、川品駅と岡松町駅の間にできた芝浜駅は、真空超電導リニア発着用に建設されました…… そして本日の会場でもある芝浜ビューホテルと駅は地下道で繋がっており、また来月WSG東京の開会式が行われる芝浜スタジアムとはそのまま直結しています! 芝浜周辺のWSG東京の開幕後も真空超電導リニアの始発駅として人々の拠点になるでしょう……」 元太「WSGってどういう意味だ?」 歩美「歩美、わかんない……」 光彦「えっと、確か……」 コナン「何悩んでんだ?」 コナンが哀や蘭とやってくる。 歩美「あっ。コナンくん、哀ちゃん」 光彦「トイレ長かったですね……」 哀「探すのに迷っただけよ」 蘭「みんな、待たせてごめんね……」 元太「なぁ、コナン……」 コナン「ん?」 元太「WSGって知ってるか?」 コナン「ああ、もちろん。『WORLD SPORTS GAMES』…… 略してWSG。4年に1回開かれるスポーツ大会のことだよ」 哀「世界中のアスリートが国の威信をかけて競うのよ……」 エリー「ついに真空超電導リニアが開通します!」 舞子「それに乗るのは、本日出席されているWSG東京のスポンサーの皆様、そして各国のWSG協会の皆さまです……」 両脇の画面にスポンサーと協会の写真が写し出される。 エリー「また本日は代表として、WSG協会会長のアラン・マッケンジーさんよりコメントが届いています」 コナン(FBI長官?) 画面にアランが映し出される。 アラン「日本のみなさん、こんにちは……」(英語)「WSG東京の開会式を皆さんと観られることを そして世界初の真空超電導リニアに乗車できることを楽しみにしています」 コメントが終わる。 舞子「アランさん、ありがとうございました。そしてここで皆さんにお知らせしたいことがあります!」 元太「いいな。俺も乗りてぇな……」 光彦「僕ら庶民には無理ですよ……」 舞子「なんと、このリニアに抽選で一般の方々も乗れることが決定しました!」 探偵団「やった‼︎」 哀「あらあら……」 コナン「こいつら、もうもらった気でいやがる」 蘭「でも、喜ぶのはまだ早いんじゃない?」 歩美「えっ、なんで?」 哀「抽選だって言ったでしょ?」 コナン「どんだけ倍率高いと思ってんだよ」 元太「なんだよ、けちんぼ大魔王!」 光彦「いえ、まだ方法はあります。確か鈴木財閥の会社のいくつかがWSG東京のスポンサーだったはず」 歩美「そっか。園子お姉さんに頼めばいいんだ!」 園子「『いいんだ』じゃないわよ! そんなプラチナチケット、簡単に手に入るはずないでしょう? 世の中そんなに甘くないんだからね……」 史郎「まぁまぁ園子。一応頼んでみようか?」 朋子「そうねぇ。子供たちの分くらいなら……」 探偵団「うわーっ!」 園子「ったく…… ガキンチョたちを甘やかしすぎなんじゃない?」 光彦「口を挟まないでください!」 歩美「いい感じだったのに……」 元太「邪魔すんなよな」 園子「あんたたちねぇ…… ここにこられただけでも感謝しなさい!」 探偵団「はーい……」 ホテルマン「お取り込み中すいません。今からこちらにお食事用のワゴンを並べてみよろしいでしょうか?」 園子「あっ、はーい……」 蘭「すぐどきます……」 テーブルにはたくさんの料理が並んでいた。 探偵団「美味しそう!」 蘭「みんな、ご飯取り終わったら扉の前に集合ね」 探偵団「はーい!」 元太「よーし、行こうぜ‼︎」 光彦、歩美「おーっ!」 元太「いっぱい食って元取るぞ」 コナン「切り替え早ぇな……」 哀「そうねぇ。私たちより若いもの……」 コナン「若いって、俺もお前もまだ10代……」 哀「じゃあ臨機応変で無邪気な子供たちに乾杯……」 すると電気が消えてしまう。 園子「停電?」 元太「なんだ?」 コナン「何が起こったんだ?」 アナウンス「芝浜ビューホテルよりおしらせします……」 一瞬だけ史郎の後ろが光る。 コナン「(なんだ? あの光) 悪い、灰原。グラス持っててくんねぇか?」 哀「あっ、ちょ、ちょっと。江戸川くん!」 コナンはグラスを哀に渡して去ってしまう。 哀「まったくもう…… ふん」 コナン「確かこの辺で光が……」 すると蘭がコナンの腕を掴む。 蘭「コナンくん、大丈夫?」 コナン「蘭、姉ちゃん…… あ、うん……」 非常灯が復旧する。 蘭「ついた……」 アナウンス「芝浜ビューホテルよりお知らせします」 蘭「次は子供たち、探さないと……」 園子「パパ、パパ? いたら返事して!」 蘭「園子、どうしたの?」 園子「あ、蘭! 実はパパがいなくなっちゃって……」 朋子「電話も繋がらないのよ」 蘭「さっきまで一緒にいたじゃない……」 園子「うん、そうなんだけど…… 非常灯がついたらいなくなってて……」 朋子「ほんと、どこに行ったのかしら?」 園子「あっ、ジョンさんだ! ジョンさん。お話中すいません…… 少しお時間いただけませんか?」 ジョン「おお、園子さん。どうしました?」 園子「あの、さっきまで一緒だったうちの父なのですが、どこに行ったか知りませんか?」 するとジョンの表情が険しくなる。 園子「あ、あの。ジョンさん?」 ジョン(英語)「知らない‼︎」 園子「あっ、ジョンさん!」 ジョンが飛び出していく。 ホテルマン「お客様、走らないでください!」 園子「蘭、私、なんか変なこと言った?」 哀「江戸川くん…… 停電は30秒ぐらいだったわよね?」 コナン「ああ…… その短い間にこの広い会場から消えるってのは……」 元太「ってことはこれたちの出番だな!」 光彦「久しぶりですね」 歩美「そうだね……」 光彦「僕たち……」 歩美「私たち……」 元太「俺たちは……」 探偵団「なんたって少年探偵団なんだから‼︎」 3人「はぁ……」 コナン「園子姉ちゃん、ホテルの人に探してもらおう……」 目暮「待たせてすまんな……」 高木、佐藤「目暮警部!」 目暮「状況はどうだ?」 高木「鈴木会長はまだ見つかりません」 目暮「そうか……」 佐藤「館内側からの呼び出しにも応答がないままです……」 目暮「うむ…… 身代金を目的とした誘拐事件かもしれんな……」 高木「それとパーティーにコナンくんたちが来ていまして、停電になってすぐ青白い火花のような光を見たと言っています」 目暮「話を聞こう……」 コナン「それって多分あれだと思う。ほら、テレビドラマとかで悪い人がビリビリってやって人を気絶させちゃうやつ」 高木、佐藤「スタンガン!」 目暮「まさか! 鈴木会長もスタンガンで拉致されたってことか……」 コナン「鈴木会長も?」 佐藤「でも気絶した人をここから連れ出すなんて、30秒じゃ無理ですよ」 目暮「防犯カメラは確認したんですよね?」 ホテルマン「ええ…… 非常電源がついた後、怪しい動きをしてる人はいませんでした」 コナン(確かに。気絶した人間を人目がある中でどうやって連れ出したんだ? そしてその目的的は一体) 元太「やっぱりそうだ……」 光彦「どうしました?」 歩美「何か見つかったの? 元太「うーん…… うなぎの匂いがこの辺からする」 高木「あの子たち、部屋からついてきちゃったのか……」 佐藤「すぐに戻ってもらいましょう……」 元太「うなぎの匂いは残っている…… なのになんでうなぎがねぇんだ?」 コナン「そういうことか…… ねぇ、ここ。ちょうどワゴン1つ分空いてる。ここにも何か料理があったんじゃない?」 ホテルマン「えーっと…… そこにはうなぎの蒲焼とタレで蒸したおこわ飯があったはずです」 元太「なにそれ。超うまそうじゃん!」 光彦「ウンウン」 ホテルマン「でも変だな。ご飯ものは出したばかりなのになんでないんだろう?」 光彦「美味しすぎて人気だからすぐなくなっちゃったとかですかね?」 コナン「違う。見て、ここなら人が乗れる……」 高木「まさか、それで鈴木会長を運んだ?」 佐藤「確かにこれなら、気づかれずに運び出せます。だとすると、犯人はホテルマンかその格好をしている可能性が高いのではないでしょうか?」 目暮「うむ。ここからワゴンを押して出て行ったホテルマンがいたか目撃者を探せ。ホテル内の防犯カメラも再確認だ」 高木、佐藤「はい!」 目暮「君たちはすぐに部屋に戻るんだぞ……」 探偵団「はーい! へへへ………」 元太は匂いを嗅いでいた。 元太「こっちだ、うなぎの匂いはこっちからするぞ!」 歩美「元太くん、すごい。警察犬みたい!」 光彦「こんな才能があったなんて!」 元太「へっへへ! お前ら、知らなかったのかよ」 コナン(知ってた気がする……) 元太「もう近いぞ。匂いがだんだん強くなってきた!」 探偵団がたどり着いたのは調理場だった。 歩美「誰もいないね……」 コナン「従業員は事情聴取中だろ?」 光彦「元太くん、どうですか?」 元太「うーん、この部屋にあるのは確かなんだけどな……」 哀「見つけたわ……」 光彦「本当ですか? 灰原さん」 哀「あの奥にあるワゴン、パーティー会場にあったものと一緒じゃないかしら?」 光彦「おおっ!」 元太「はは、見つけた!」 コナン「ん?」 コナンは従業員の制服の上着を見つける。 コナン(なんでこんなところに男物の制服が……) 哀「江戸川くん! ワゴンの中に鈴木会長はいないわ……」 コナン「わかった」 元太「クンクン…… スッゲェ美味そう……」 光彦「証拠品ですから食べちゃダメですよ」 元太「えっ?」 コナンは扉の汚れを臭う。 コナン「蒲焼のタレ……」 扉を開けるとそこで史郎が眠っていた。 コナン「見つけた……」 医務室。 佐藤「では犯人の顔は?」 史郎「見てません…… 停電が起きて気がついたらこの子たちが……」 元太「俺たち少年探偵団のおかげだな!」 光彦「ですね……」 歩美「うんうん」 高木「警部、三塚社長と同じ供述です……」 コナン「えっ? (つまり、三塚社長って人も同じ目にあったということか……)」 史郎「じゃあやっぱりあれは事件だったんですか?」 園子「ねぇパパ、なんの話?」 史郎「先週会った友達が急にいなくなった話、覚えてるかい?」 園子「ああ…… パパが最近よくゴルフコース一緒に回ってる女性社長よね」 朋子「そうなの? パパ」 史郎「あっ、いや。2人きりじゃないからね……」 園子「でも警察が来てすぐにゴルフ場のトイレで見つかったのよね?」 史郎「そう。だけど彼女はこの時のことは僕たちに何も話してくれなくて…… 今日のパーティーも来なかったしね」 コナン「あれ? じゃあその三塚っていう女性社長さんもWSG東京のスポンサーなの?」 史郎「ああ、そうだよ……」 立ち聞きしていたジョンが去る。 阿笠邸。 博士「三塚映子…… 三塚製菓の社長じゃな」 元太「おっ、俺、このマーク知ってる。仮面ヤイバーチョコレートにこのマークがついてるからよ」 博士「そうじゃな……」 コナン「そんなことより気になるのが……」 歩美「あっ、見て。仮面ヤイバーショーだって!」 光彦「リニアが初めて走る日に芝浜駅でやるみたいですねぇ……」 元太「なにそれ? 超行きてぇ……」 光彦「ですねぇ……」 哀「残念だけど、観覧の募集はとっくに終わったみたいよ……」 歩美「ええっ?」 元太「なんだよもう!」 光彦「ショックです……」 哀「そんなことよりあなたが気になってるのは…… これね」 哀が映し出したのはWSGのマークである。 コナン「ああ…… この会社も鈴木会長の会社もWSG東京のスポンサーだ。その会社のトップ2人が相次いで拉致された…… これって偶然か?」 工藤家で沖矢がコナンの会話を盗聴していた。 すると昴のスマホが鳴り出す。 沖矢「はい」 ジェイムズ「私だ。突然だが、15年前のWSG連続拉致事件を知ってるね?」 沖矢「もちろんです……」 ジェイムズ「あの忌まわしい事件が今度は東京で起きたかもしれん……」 沖矢「ええ…… そのようですね」