約 66,491 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3221.html
※ゆっくり同士のセクロス描写有り。 ※嘘をつきました。そんな描写ばっかりです。 『敏感まりさの失敗 -やめて赤ちゃんすっきりだけは-』 竹林近くの洞窟。 真昼間から二匹のゆっくりが乳繰り合っていた。 お互いの頬をぬちゃねちょと擦りつけ合っている。 「ゆふんゆっふ〜ん!! れいむすごいよぉぉ!!! すっごくゆっくりしてるうぅぅぅ!!!」 「まりさもゆっくりしてるよぉぉ!! もちもちしてきもちいいよ!!」 汗とも愛液とも言える液体が潤滑油の役割を果たし、二匹の動きを激しいものにしていく。 まりさが頬を擦り上げればれいむが頬を擦り下げ、まりさが頬を擦り下げればれいむは頬を擦りあげた。 二匹交互上下に顔を上げ下げすることでより強い快楽が得られた。 「ゆゆっ! れ、れいむぅ、まりさすっきりしちゃうよぉぉ!!」 「まりさってば かけっこもたべるのもはやいけど……すっきりしちゃうのもはやいねぇぇ!!」 「ゆぅ、ゆぅぅ…! きもちいいんだもん! ゆっくりしすぎてすっきりしちゃうのぉ!!」 れいむは動きの鈍ったまりさを壁側に押し込んで固定すると一気に頬を擦りつけてきた。 ラストスパートだ。 壁とれいむに挟まれたまりさは動けずにれいむの責めを受け入れるしかなかった。 「だ、だめだよぉぉ!! へ、へぶんしちゃうのぉ!!」 「もりでいちばんのまりさもすっきりにはよわいね!! かわいいよまりさぁぁ!!」 「らめぇ…かわいいっていったら…す、すっきりー!!!」 まりさはビクビク震えながら達した。 瞳は天井を向き、涎をだらしなく垂らしながらのオーガズム。 目には見えないし実感もないが、まりさの子種がれいむへと注がれていく。 それはともかくれいむはまだすっきりしてない。 「れいむ、まだすっきりしてないよ! ゆっくりほおずりさせてね!!」 「ゆゆぅ、すっきりしたばかりなのに…ゆゆんっ!?」 「すーりすーり!!」 れいむは尚もまりさを押さえつけて頬を擦りつけた。 みっちりと二匹の肌が吸い付きあう。 れいむの頭には茎が生え始めているというのに激しくまりさに頬を擦りつけ、自らも快楽を貪っていた。 それに気付いたまりさだったが体が快楽で蕩け、頭もふわふわして何も言えなかった。 「ゆー! れいむ、そろそろすっきりするよ!!」 「ま、まりさも…またすっきりしちゃうぅぅ!!」 驚くことに、まりさはすっきりしたばかりなのに再びすっきりするようだ。 まさに早漏。早漏まりさである。 「ゆふ、ゆひ、ゆひぃぃぃ」 「びんかんさんだね! じゃあいっしょにすっきりしようね!!」 そして… 「んほぉぉぉぉぉぉ!!!」 「すっきりいぃぃぃぃ!!!」 今度は二匹同時に達した。 流石に疲れたのか二匹とも動きを止め、地面にへたり込んで荒い息をつく。 だが、一分も経たないうちに二匹は頬を擦りつけ始めた。 「や、やめないとだめなのにぃ…」 「でもすっきりしたいよぉ、まりさもそうでしょぉぉ?」 「ゆ、ゆー」 れいむの頭には茎が生え、実が生りそうだった。 だが二匹はそんな事構わずに自らの快楽を欲した。 そんな二匹の周りには同じ種類のキノコがいくつも落ちていた。 齧りかけのキノコもいくつかある。 それはゆっくりが発情しちゃうキノコだった。 発情だけならず、感度も増すというすっきり用キノコ。 まりさは狩り中に偶然見つけ、何も知らずにれいむと一緒に食べてしまったのだ。 その結果がこれだよ! れいむは黒ずんで死んでしまった。 まりさはギリギリ生きていたが衰弱していた。 そして…… 「ゆっくりちていっちぇね!!」「おかーしゃんおなかしゅいたぁ!!」 「おかーしゃんゆっくちー!!」「いっしょにあしょぼうよ!!」 「しゅりしゅりしたいよ!!」「ゆっくちちようね!!」 「ゆ、ゆぅ…」 二匹に生えた茎から生えた数十匹の赤ちゃんゆっくり達がまりさの周りにいた。 それぞれがバラバラにまりさに話しかけ、体に擦り寄ってくる。 言葉をまともに聞き取れないし、望んで産んだ子じゃないので擦りつけられても嬉しくない。 「おかーしゃんどうちたの?」 「ゆっくちしてるの??」 「だったられいみゅもゆっくちしちゃいよ!!」 「でもおなかしゅいたよ!!」 「ゆゅーん! おかーしゃんおなかしゅいたよー!!」 「なにたべればいいのー??」 「おちてるのをかってにたべていってね!」 普通は茎を噛んで柔らかくしたのを赤ちゃんに与えるものだが、まりさはそれをしなかった。 赤ちゃんゆっくりに罪がないのは分かっていても赤ちゃんを好きになれなかった。 5〜6匹ならば普通に育てただろう。 でもこの赤ちゃん達は多すぎる。 面倒見切れないし、次々に話しかけてくるのが非常に五月蠅い。 全然ゆっくり出来ない。 もう娘たちにはうんざりしていた。 まりさはすっきりも早いが見限るのも相当に早かった。 とりあえず何か食べさせた後は適当な事を言って見捨てて引っ越そう、そのように考えていた。 一方の赤ちゃんゆっくり達は母まりさに挨拶の返事を貰えなかったり定員漏れでスリスリ出来なかったりで不満はあった。 でもお腹は空いていたので母の言う通りに地面に落ちている茎やキノコを食べ始める。 まりさも、もちろん赤ちゃんゆっくりも知らないが、そのキノコは発情キノコだ。 体の小さい赤ちゃんゆっくりがそんな物を食べたらどうなるか… その答えはこれだ。 「ゆゅ? にゃんだか からだがぽかぽかしてきちゃよ!!」 「ゆー、まりしゃもぉ」 「おかーしゃん、このきもちおしえちぇね!」 「ゆ? ゆく? ゆっくり??」 まりさは明らかにおかしくなった赤ちゃんゆっくりに戸惑った。 信じがたいが産まれてすぐの娘達は発情しているようだった。 先ほどのまりさとれいむを思い出させる。 「ゆぅ、しゅりしゅりしちゃいよぉ」 「なんだかゆっくちできそうだね。しゅりしゅり…しようよ おかーしゃん」 赤ちゃんゆっくり達は熱を帯びた瞳でまりさを見つけながら近寄ってくる。 「や、犯られる!?」と思ったが、まりさの頭で電球ピコーン。 こんなたくさんの赤ちゃんは面倒見切れない。 だったら赤ちゃんを見捨ててどこかへ行こうと考えた。 でもちょっと待てと。 何で赤ちゃんのためにこのゆっくり出来る洞窟を去らないといけないのか。 そうだ。出ていくのは赤ちゃんゆっくりだ。 でも力で追い出してもいつ戻ってくるのか分からないし、ましてや潰して殺すなんて嫌だ。 じゃあ、お互いに殺し合ってもらえばいいじゃない。 愛のある行為で殺し合うなら…すっきりして死ねるなら悪いことじゃないはずだ。きっと。 普段のまりさなら思い付かなかったであろうゆっくり的名案。 すっきりしすぎたおかげで軽く賢者モード入っていたからこそ思い付いた。 思い付いたら即行動。 まりさはすっきりするのも早ければ行動するのも早かった。 「あかちゃんゆっくりきいてね!!」 「ゅゅ?」 「ゆっくちきくよ!!」 「でもしゅりしゅりしながらききちゃいよ!」 「いいからきいてね! みんなとなりにいるあかちゃんとすりすりしようね!!」 「ゆっくちりかいしちゃよ!!」 「しゅりしゅりしようね!!」 「わーい、みんなであしょぶんだね! ゆっくちー!!」 そして蠢きだす数十匹の赤ちゃんゆっくり達。 数匹ずつ塊になり、はぁはぁと甘い声を出しながら互いに体を擦りつけていた。 見る人が見ればおぞましいだけの光景がここにはあった。 完璧だ。 まりさは自分の計算が上手く行った事を確信していた。 後はこのまま赤ちゃん達が朽ち果てていくのを見るだけだ。 だが、赤ちゃん達は姉妹よりも母親とスリスリしたかった。 その気持ちをまりさは見落としていた。 「おかーしゃん…しゅりしゅりちようね!」 「もうれいみゅがまんできにゃいよ!」 「まりしゃのとなりはおかーしゃんだよ。おかーしゃーん…」 「ゆゆっ、まりさじゃなくてあかちゃんどうしですりすりしてね!!」 しかし赤ちゃんゆっくり達は聞く耳を持たなかった。 ある者は跳ね、ある者は這ってまりさの元へと近づいてくる。 「ゆ、こないでね! まりさとすりすりはやめてね!」 まりさは逃げようとした。 だが、体力の回復していないまりさは身動きが取れなかった。 冷汗がつつーっと垂れる。 スリスリで死ぬのは子種を注がれて茎が生え、栄養を茎に奪われるからだ。 赤ちゃんゆっくりの未熟な子種であっても茎は生えてしまう。 身動き取れない状態で赤ちゃんに犯されたらどうなるか。想像に難くない。 せめて身動き取れれば逃げるかすっきりし返すか出来るのだが… 「おかーしゃーん、れいみゅをあいしちぇぇ」 「いっしょにしゅりしゅりちようねぇぇ」 「おかーしゃんのからだあっちゃか〜い!」 赤ちゃんゆっくり達がまりさの体に張り付いてくる。 すでに十匹近くの赤ちゃんがまりさにスリスリし始めていた。 「ゆゆ、みんなずるいよ! まりしゃもおかーしゃんとすりすりするー!!」 「れいみゅもゆっくりしゅるね! おかーしゃん!!」 それを見ていた周りの赤ちゃんゆっくり達は母親にスリスリしている姉妹を見ると近寄って来た。 姉妹同士スリスリして昂っていた赤ちゃん達だったが、母親とのスリスリは特別なものなのだ。 「こ、こないでぇぇ!! ゆふ、ゆふんっ」 完全に墓穴を掘ってしまったまりさは身動きも取れずに感じさせられ始めていた。 まりさとて先のキノコの発情・媚薬効果は切れていない。 だから赤ちゃんゆっくりの未熟な性技でも敏感に反応してしまう。 「しゅりしゅりしてたらきもちよくなってきちゃよぉぉ」 「すっきり…ゆゅん、しゅっきりしそうだよぉぉ」 「や、やめてね! すっきりしちゃだめだよ!! すっきりはきもちいいけどだめだよぉぉぉ」 すっきり=気持ちいい。 それを聞いた赤ちゃんゆっくり達が止めるはずもなかった。 より強く、より激しく小さな体でまりさの敏感な肌をぐにぐに刺激する。 幾つもの小さく柔らかい物に下半身を擦られる感触は新鮮で、その快楽にまりさは悶えた。 「ゆふっ、ゆんっ、や、やめてぇぇ…」 「ゅゅ、おかーしゃんきゃわいいね」 「そんなこえきいたらもっとしゅりしゅりしちゃくなっちゃよ!」 「ゅーん、ゆっくりしゅっきりしちゃうよぉ」 「ゆっくりやめてぇっ! すっきりは…すっきりだけはらめなのぉぉぉぉ!!」 「だめじゃないよぉ、だってれいみゅゆっくちできるもん!!」 「しょうだよぉ。そんなおかーしゃんもしゅっきりちそうでしょ?」 「ゅ、ゆゅぅ、いわないでぇぇ」 確かにまりさもすっきりしてしまいそうだった。 でも自らの娘よりも早くすっきりするなんて屈辱にも程がある。 だから気力で達してしまうのを堪えていた。 だが両頬をもちもちとした感触の幼い娘たちに擦られると気持ち良さで力が抜けてしまう。 後ろ髪を掻き分けた娘に頭皮にスリスリされるとゾワゾワする未知の快感に口がだらしなく半開きになる。 たまに赤ちゃんの小さな舌がぺろぺろ舐めてきて、そのぬめった感触にまりさは体を震わせた。 どれだけ我慢しても津波のように押し寄せるすっきり感。 まりさは瀬戸際で亡きれいむの言葉を思い出す。 「まりさってばびんかんさんだね! れいむのすりすりでたっぷりゆっくりしてあげるね!!」 ああ、何で思い出してしまったのだろう。 愛するれいむの可愛らしい姿を思い返すともう我慢できなかった。 まりさは諦め、娘たちの愛撫に身を預けた。 「す、すっきりー!!!」 まりさは体をぶるぶるっと震わせ、白目を剥きながら達した。 何という気持ち良さ。 まりさは天にも昇るような感覚を覚えた。 「ゅっ、おかーしゃんしゅっきりしちゃの?」 「ゆゅ、まりしゃも、まりしゃもしゅっきりするよ!」 「ゆー! がまんできにゃいよ! しゅっきりー!!」 そしてまりさの絶頂による震えが赤ちゃん達を感じさせたらしい。 まず一匹の赤ちゃんまりさがすっきりした。 そして一匹がすっきりーすると他の赤ちゃんも次々と連鎖するようにすっきりし始める。 目に見えないが次々と注がれる娘からの子種。 頭に出来た何かに何かを吸われる感覚にまりさはハッと我に返った。 「や、やめてえええええ!! おちび! すっきりしないでっていったのにいいいいいい!!!」 だが時すでに遅し。 すでにまりさに張り付いた赤ちゃんゆっくりのほとんどはすっきりを終えた後だ。 残りも体を擦りつけてすっきりしていく。 まりさからどんどん生えていく茎。 しかし未熟な子種ゆえに赤ちゃんが実ることはない。 どこまでも無駄な茎、命を奪う茎が生えていく。 「いやあああ!! ゆっくり! ゆっくりできないいいい!! ゆ"っ! ゆ"っ! な、なぐなっぢゃうぅぅぅぅ……ぅぅ………ぅ…………」 まりさの体が黒ずんでいく。 赤ちゃんゆっくり達はみんなすっきり直後でぽわわ〜んと夢心地で気付かない。 そうしてまりさは誰にも気付かれず見捨てようとした娘に犯され、死んだ。 残ったのは赤ちゃんゆっくり達だけ。 「ゅゅ、おかーしゃんどこー?」 「なんでいにゃいのぉ? ゆっくりちようよぉ!!」 「おかーしゃーん!!」 赤ちゃんゆっくり達は洞窟の中、母を探してうろきょろ。 目の前の黒ずんだ物体がそれだと気付くことは無い。 やがて… 「ゅ、きっとおかーしゃんはごはんをとりにいっちゃんだよ!!」 「そうだね! それならゆっくりまちょうね!!」 「まとうね!!」 「だったら…まってるあいだにみんなであそぼうね!!!」 「あそぼうね!!!」 赤ちゃんゆっくり達の遊びは強烈な快感を味わえるあの遊びだった。 それ以外の遊びは知らないし、この"すっきりごっこ"の魅力の前には他の遊びは霞むだろう。 「しゅりしゅりしようね!!」 「みんなでしゅっきりー、ちようね!!」 「しようね!!」 赤ちゃんゆっくり達はその小さな体を寄せ合っていく。 幼いゆっくり達は危険を知らずに体を擦りつけていく。 その危険を知ることはきっとない。 すっきりの気持ち良さに夢心地のまま死んでいく。 事実、赤ちゃんゆっくり達のお遊びは最後の一匹になるまで続いた。 黒ずんだ多数の塊の中にぽつんと小さな饅頭一つ。 彼女は一匹泣いていた。 いつの間にか家族が自分を置いて何処かに行ったと思って泣いていた。 知らないかったとはいえ、殺し合ったことに気付いちゃいない。 彼女、赤ちゃんれいむは一匹だけだが生き抜くだろう。 おうちにはたくさんの食べ物があるのだから。 そしていつかはおうちの外に出るだろう。 外で出会う別のゆっくり。 きっとれいむは出会い頭にこう挨拶する。 「すりすりしようね!!」 …と。 他のゆっくりとの付き合い方を他に知らないれいむは幸せになれるだろうか? そのれいむに関して言えば、決して幸せになることは無かった。 終 by 赤福 ……ふぅ。 酒って怖い。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2209.html
※ゆっくり同士のセクロス描写有り。 ※嘘をつきました。そんな描写ばっかりです。 『敏感まりさの失敗 -やめて赤ちゃんすっきりだけは-』 竹林近くの洞窟。 真昼間から二匹のゆっくりが乳繰り合っていた。 お互いの頬をぬちゃねちょと擦りつけ合っている。 「ゆふんゆっふ〜ん!! れいむすごいよぉぉ!!! すっごくゆっくりしてるうぅぅぅ!!!」 「まりさもゆっくりしてるよぉぉ!! もちもちしてきもちいいよ!!」 汗とも愛液とも言える液体が潤滑油の役割を果たし、二匹の動きを激しいものにしていく。 まりさが頬を擦り上げればれいむが頬を擦り下げ、まりさが頬を擦り下げればれいむは頬を擦りあげた。 二匹交互上下に顔を上げ下げすることでより強い快楽が得られた。 「ゆゆっ! れ、れいむぅ、まりさすっきりしちゃうよぉぉ!!」 「まりさってば かけっこもたべるのもはやいけど……すっきりしちゃうのもはやいねぇぇ!!」 「ゆぅ、ゆぅぅ…! きもちいいんだもん! ゆっくりしすぎてすっきりしちゃうのぉ!!」 れいむは動きの鈍ったまりさを壁側に押し込んで固定すると一気に頬を擦りつけてきた。 ラストスパートだ。 壁とれいむに挟まれたまりさは動けずにれいむの責めを受け入れるしかなかった。 「だ、だめだよぉぉ!! へ、へぶんしちゃうのぉ!!」 「もりでいちばんのまりさもすっきりにはよわいね!! かわいいよまりさぁぁ!!」 「らめぇ…かわいいっていったら…す、すっきりー!!!」 まりさはビクビク震えながら達した。 瞳は天井を向き、涎をだらしなく垂らしながらのオーガズム。 目には見えないし実感もないが、まりさの子種がれいむへと注がれていく。 それはともかくれいむはまだすっきりしてない。 「れいむ、まだすっきりしてないよ! ゆっくりほおずりさせてね!!」 「ゆゆぅ、すっきりしたばかりなのに…ゆゆんっ!?」 「すーりすーり!!」 れいむは尚もまりさを押さえつけて頬を擦りつけた。 みっちりと二匹の肌が吸い付きあう。 れいむの頭には茎が生え始めているというのに激しくまりさに頬を擦りつけ、自らも快楽を貪っていた。 それに気付いたまりさだったが体が快楽で蕩け、頭もふわふわして何も言えなかった。 「ゆー! れいむ、そろそろすっきりするよ!!」 「ま、まりさも…またすっきりしちゃうぅぅ!!」 驚くことに、まりさはすっきりしたばかりなのに再びすっきりするようだ。 まさに早漏。早漏まりさである。 「ゆふ、ゆひ、ゆひぃぃぃ」 「びんかんさんだね! じゃあいっしょにすっきりしようね!!」 そして… 「んほぉぉぉぉぉぉ!!!」 「すっきりいぃぃぃぃ!!!」 今度は二匹同時に達した。 流石に疲れたのか二匹とも動きを止め、地面にへたり込んで荒い息をつく。 だが、一分も経たないうちに二匹は頬を擦りつけ始めた。 「や、やめないとだめなのにぃ…」 「でもすっきりしたいよぉ、まりさもそうでしょぉぉ?」 「ゆ、ゆー」 れいむの頭には茎が生え、実が生りそうだった。 だが二匹はそんな事構わずに自らの快楽を欲した。 そんな二匹の周りには同じ種類のキノコがいくつも落ちていた。 齧りかけのキノコもいくつかある。 それはゆっくりが発情しちゃうキノコだった。 発情だけならず、感度も増すというすっきり用キノコ。 まりさは狩り中に偶然見つけ、何も知らずにれいむと一緒に食べてしまったのだ。 その結果がこれだよ! れいむは黒ずんで死んでしまった。 まりさはギリギリ生きていたが衰弱していた。 そして…… 「ゆっくりちていっちぇね!!」「おかーしゃんおなかしゅいたぁ!!」 「おかーしゃんゆっくちー!!」「いっしょにあしょぼうよ!!」 「しゅりしゅりしたいよ!!」「ゆっくちちようね!!」 「ゆ、ゆぅ…」 二匹に生えた茎から生えた数十匹の赤ちゃんゆっくり達がまりさの周りにいた。 それぞれがバラバラにまりさに話しかけ、体に擦り寄ってくる。 言葉をまともに聞き取れないし、望んで産んだ子じゃないので擦りつけられても嬉しくない。 「おかーしゃんどうちたの?」 「ゆっくちしてるの??」 「だったられいみゅもゆっくちしちゃいよ!!」 「でもおなかしゅいたよ!!」 「ゆゅーん! おかーしゃんおなかしゅいたよー!!」 「なにたべればいいのー??」 「おちてるのをかってにたべていってね!」 普通は茎を噛んで柔らかくしたのを赤ちゃんに与えるものだが、まりさはそれをしなかった。 赤ちゃんゆっくりに罪がないのは分かっていても赤ちゃんを好きになれなかった。 5〜6匹ならば普通に育てただろう。 でもこの赤ちゃん達は多すぎる。 面倒見切れないし、次々に話しかけてくるのが非常に五月蠅い。 全然ゆっくり出来ない。 もう娘たちにはうんざりしていた。 まりさはすっきりも早いが見限るのも相当に早かった。 とりあえず何か食べさせた後は適当な事を言って見捨てて引っ越そう、そのように考えていた。 一方の赤ちゃんゆっくり達は母まりさに挨拶の返事を貰えなかったり定員漏れでスリスリ出来なかったりで不満はあった。 でもお腹は空いていたので母の言う通りに地面に落ちている茎やキノコを食べ始める。 まりさも、もちろん赤ちゃんゆっくりも知らないが、そのキノコは発情キノコだ。 体の小さい赤ちゃんゆっくりがそんな物を食べたらどうなるか… その答えはこれだ。 「ゆゅ? にゃんだか からだがぽかぽかしてきちゃよ!!」 「ゆー、まりしゃもぉ」 「おかーしゃん、このきもちおしえちぇね!」 「ゆ? ゆく? ゆっくり??」 まりさは明らかにおかしくなった赤ちゃんゆっくりに戸惑った。 信じがたいが産まれてすぐの娘達は発情しているようだった。 先ほどのまりさとれいむを思い出させる。 「ゆぅ、しゅりしゅりしちゃいよぉ」 「なんだかゆっくちできそうだね。しゅりしゅり…しようよ おかーしゃん」 赤ちゃんゆっくり達は熱を帯びた瞳でまりさを見つけながら近寄ってくる。 「や、犯られる!?」と思ったが、まりさの頭で電球ピコーン。 こんなたくさんの赤ちゃんは面倒見切れない。 だったら赤ちゃんを見捨ててどこかへ行こうと考えた。 でもちょっと待てと。 何で赤ちゃんのためにこのゆっくり出来る洞窟を去らないといけないのか。 そうだ。出ていくのは赤ちゃんゆっくりだ。 でも力で追い出してもいつ戻ってくるのか分からないし、ましてや潰して殺すなんて嫌だ。 じゃあ、お互いに殺し合ってもらえばいいじゃない。 愛のある行為で殺し合うなら…すっきりして死ねるなら悪いことじゃないはずだ。きっと。 普段のまりさなら思い付かなかったであろうゆっくり的名案。 すっきりしすぎたおかげで軽く賢者モード入っていたからこそ思い付いた。 思い付いたら即行動。 まりさはすっきりするのも早ければ行動するのも早かった。 「あかちゃんゆっくりきいてね!!」 「ゅゅ?」 「ゆっくちきくよ!!」 「でもしゅりしゅりしながらききちゃいよ!」 「いいからきいてね! みんなとなりにいるあかちゃんとすりすりしようね!!」 「ゆっくちりかいしちゃよ!!」 「しゅりしゅりしようね!!」 「わーい、みんなであしょぶんだね! ゆっくちー!!」 そして蠢きだす数十匹の赤ちゃんゆっくり達。 数匹ずつ塊になり、はぁはぁと甘い声を出しながら互いに体を擦りつけていた。 見る人が見ればおぞましいだけの光景がここにはあった。 完璧だ。 まりさは自分の計算が上手く行った事を確信していた。 後はこのまま赤ちゃん達が朽ち果てていくのを見るだけだ。 だが、赤ちゃん達は姉妹よりも母親とスリスリしたかった。 その気持ちをまりさは見落としていた。 「おかーしゃん…しゅりしゅりちようね!」 「もうれいみゅがまんできにゃいよ!」 「まりしゃのとなりはおかーしゃんだよ。おかーしゃーん…」 「ゆゆっ、まりさじゃなくてあかちゃんどうしですりすりしてね!!」 しかし赤ちゃんゆっくり達は聞く耳を持たなかった。 ある者は跳ね、ある者は這ってまりさの元へと近づいてくる。 「ゆ、こないでね! まりさとすりすりはやめてね!」 まりさは逃げようとした。 だが、体力の回復していないまりさは身動きが取れなかった。 冷汗がつつーっと垂れる。 スリスリで死ぬのは子種を注がれて茎が生え、栄養を茎に奪われるからだ。 赤ちゃんゆっくりの未熟な子種であっても茎は生えてしまう。 身動き取れない状態で赤ちゃんに犯されたらどうなるか。想像に難くない。 せめて身動き取れれば逃げるかすっきりし返すか出来るのだが… 「おかーしゃーん、れいみゅをあいしちぇぇ」 「いっしょにしゅりしゅりちようねぇぇ」 「おかーしゃんのからだあっちゃか〜い!」 赤ちゃんゆっくり達がまりさの体に張り付いてくる。 すでに十匹近くの赤ちゃんがまりさにスリスリし始めていた。 「ゆゆ、みんなずるいよ! まりしゃもおかーしゃんとすりすりするー!!」 「れいみゅもゆっくりしゅるね! おかーしゃん!!」 それを見ていた周りの赤ちゃんゆっくり達は母親にスリスリしている姉妹を見ると近寄って来た。 姉妹同士スリスリして昂っていた赤ちゃん達だったが、母親とのスリスリは特別なものなのだ。 「こ、こないでぇぇ!! ゆふ、ゆふんっ」 完全に墓穴を掘ってしまったまりさは身動きも取れずに感じさせられ始めていた。 まりさとて先のキノコの発情・媚薬効果は切れていない。 だから赤ちゃんゆっくりの未熟な性技でも敏感に反応してしまう。 「しゅりしゅりしてたらきもちよくなってきちゃよぉぉ」 「すっきり…ゆゅん、しゅっきりしそうだよぉぉ」 「や、やめてね! すっきりしちゃだめだよ!! すっきりはきもちいいけどだめだよぉぉぉ」 すっきり=気持ちいい。 それを聞いた赤ちゃんゆっくり達が止めるはずもなかった。 より強く、より激しく小さな体でまりさの敏感な肌をぐにぐに刺激する。 幾つもの小さく柔らかい物に下半身を擦られる感触は新鮮で、その快楽にまりさは悶えた。 「ゆふっ、ゆんっ、や、やめてぇぇ…」 「ゅゅ、おかーしゃんきゃわいいね」 「そんなこえきいたらもっとしゅりしゅりしちゃくなっちゃよ!」 「ゅーん、ゆっくりしゅっきりしちゃうよぉ」 「ゆっくりやめてぇっ! すっきりは…すっきりだけはらめなのぉぉぉぉ!!」 「だめじゃないよぉ、だってれいみゅゆっくちできるもん!!」 「しょうだよぉ。そんなおかーしゃんもしゅっきりちそうでしょ?」 「ゅ、ゆゅぅ、いわないでぇぇ」 確かにまりさもすっきりしてしまいそうだった。 でも自らの娘よりも早くすっきりするなんて屈辱にも程がある。 だから気力で達してしまうのを堪えていた。 だが両頬をもちもちとした感触の幼い娘たちに擦られると気持ち良さで力が抜けてしまう。 後ろ髪を掻き分けた娘に頭皮にスリスリされるとゾワゾワする未知の快感に口がだらしなく半開きになる。 たまに赤ちゃんの小さな舌がぺろぺろ舐めてきて、そのぬめった感触にまりさは体を震わせた。 どれだけ我慢しても津波のように押し寄せるすっきり感。 まりさは瀬戸際で亡きれいむの言葉を思い出す。 「まりさってばびんかんさんだね! れいむのすりすりでたっぷりゆっくりしてあげるね!!」 ああ、何で思い出してしまったのだろう。 愛するれいむの可愛らしい姿を思い返すともう我慢できなかった。 まりさは諦め、娘たちの愛撫に身を預けた。 「す、すっきりー!!!」 まりさは体をぶるぶるっと震わせ、白目を剥きながら達した。 何という気持ち良さ。 まりさは天にも昇るような感覚を覚えた。 「ゅっ、おかーしゃんしゅっきりしちゃの?」 「ゆゅ、まりしゃも、まりしゃもしゅっきりするよ!」 「ゆー! がまんできにゃいよ! しゅっきりー!!」 そしてまりさの絶頂による震えが赤ちゃん達を感じさせたらしい。 まず一匹の赤ちゃんまりさがすっきりした。 そして一匹がすっきりーすると他の赤ちゃんも次々と連鎖するようにすっきりし始める。 目に見えないが次々と注がれる娘からの子種。 頭に出来た何かに何かを吸われる感覚にまりさはハッと我に返った。 「や、やめてえええええ!! おちび! すっきりしないでっていったのにいいいいいい!!!」 だが時すでに遅し。 すでにまりさに張り付いた赤ちゃんゆっくりのほとんどはすっきりを終えた後だ。 残りも体を擦りつけてすっきりしていく。 まりさからどんどん生えていく茎。 しかし未熟な子種ゆえに赤ちゃんが実ることはない。 どこまでも無駄な茎、命を奪う茎が生えていく。 「いやあああ!! ゆっくり! ゆっくりできないいいい!! ゆ"っ! ゆ"っ! な、なぐなっぢゃうぅぅぅぅ……ぅぅ………ぅ…………」 まりさの体が黒ずんでいく。 赤ちゃんゆっくり達はみんなすっきり直後でぽわわ〜んと夢心地で気付かない。 そうしてまりさは誰にも気付かれず見捨てようとした娘に犯され、死んだ。 残ったのは赤ちゃんゆっくり達だけ。 「ゅゅ、おかーしゃんどこー?」 「なんでいにゃいのぉ? ゆっくりちようよぉ!!」 「おかーしゃーん!!」 赤ちゃんゆっくり達は洞窟の中、母を探してうろきょろ。 目の前の黒ずんだ物体がそれだと気付くことは無い。 やがて… 「ゅ、きっとおかーしゃんはごはんをとりにいっちゃんだよ!!」 「そうだね! それならゆっくりまちょうね!!」 「まとうね!!」 「だったら…まってるあいだにみんなであそぼうね!!!」 「あそぼうね!!!」 赤ちゃんゆっくり達の遊びは強烈な快感を味わえるあの遊びだった。 それ以外の遊びは知らないし、この"すっきりごっこ"の魅力の前には他の遊びは霞むだろう。 「しゅりしゅりしようね!!」 「みんなでしゅっきりー、ちようね!!」 「しようね!!」 赤ちゃんゆっくり達はその小さな体を寄せ合っていく。 幼いゆっくり達は危険を知らずに体を擦りつけていく。 その危険を知ることはきっとない。 すっきりの気持ち良さに夢心地のまま死んでいく。 事実、赤ちゃんゆっくり達のお遊びは最後の一匹になるまで続いた。 黒ずんだ多数の塊の中にぽつんと小さな饅頭一つ。 彼女は一匹泣いていた。 いつの間にか家族が自分を置いて何処かに行ったと思って泣いていた。 知らないかったとはいえ、殺し合ったことに気付いちゃいない。 彼女、赤ちゃんれいむは一匹だけだが生き抜くだろう。 おうちにはたくさんの食べ物があるのだから。 そしていつかはおうちの外に出るだろう。 外で出会う別のゆっくり。 きっとれいむは出会い頭にこう挨拶する。 「すりすりしようね!!」 …と。 他のゆっくりとの付き合い方を他に知らないれいむは幸せになれるだろうか? そのれいむに関して言えば、決して幸せになることは無かった。 終 by 赤福 ……ふぅ。 酒って怖い。
https://w.atwiki.jp/true_tears/pages/327.html
帰ってきたら、朋与スレが落ちてました……orz で、追悼の意味を込めまして、短編を投下させていただきます 時間軸は「乃絵と比呂美のあいだに」と「ある日の比呂美」の中間、 2年生の夏の終わりになります 勢いで書いたので、クオリティは低いです スミマセン 「ふわぁぁ~」 三日前に買った文庫本を三分の一ほど読み終えたところで、朋与は軽い眠気に襲われた。 しかし、目を閉じても全身に纏わりついた汗が邪魔して、快適な眠りは望めそうもない。 「それにしても…暑いなぁ……」 まぁ、真夏の昼間に冷房もつけず、ベッドでゴロゴロしていれば不快な思いをして当然なのだが、 母が下した『昼間はエアコン禁止令』を破る事だけは、絶対に許されない。 無駄な電気代使ったらアンタの小遣いから引く、という悪魔の宣言が、脳内で何度もリフレインする。 (……ママのけち!ママのけち!ママのけち!……) 出勤中の母に心で毒づいてから、お金の掛からない暑さ対策を思案していると、枕元に置いた携帯が振動を始めた。 「……あさみだ」 開いた液晶画面に表示される悪友の名前。通話ボタンを押して耳に当てると、開口一番にあさみは言った。 《ヒマか?》 「…………」 あさみのマイブーム、朋与が教えた刑事ドラマの中に出てくるセリフだった。 熱波に打ちのめされた精神に、更なる追い討ちを掛けるおちゃらけた声…… 正直、イラッとする。 《ちょっと朋与、ここは亀ちゃんみたいに『暇じゃありません』って返してくんなくっちゃ》 「ハイハイ、どうもスイマセンね~。で、何か用?」 今の返事は『特○係の亀○』っぽかったな、と自分で思いつつ、朋与はあさみの話に耳を傾ける。 ……あさみの用事は何ということもない。 終わりが近づく夏休み、その負の産物『宿題』を共に片付けないか、というものだった。 《図書館ならさ、冷房効いてて仕事もはかどるし》 と、共同戦線を持ちかけるあさみを、朋与は「パス」の一言で切り捨てた。 電波の向こうで「なんでよ~」とむくれるあさみを無視し、「今、留守番中」と告げて電話を切る。 「…………」 鍵を掛けて出掛ければ済むのに、取り付く島無く断ったのには、ちゃんと理由がある。 (……図書館はダメなんだよ……) 心でそう呟くと、朋与の顔が一気に曇った。 ……あそこは眞一郎と比呂美に遭遇する確率が高い…… 出来れば用の無い時に、あの二人が一緒に居るところを見たくないと、朋与は思っていた。 今日のようにバスケ部の練習が無い日、比呂美は眞一郎を誘って図書館で勉強をしているはずだ。 比呂美がメールで『その事』を自分に知らせてきたということは、これはもう、無意識の牽制と考えるしかないだろう。 (……邪魔なんかしないっつーの) 予想外のきっかけで眞一郎のことが思い出され、朋与は苛立った。 開いたままの携帯を弄って、一度も掛けたことの無い眞一郎のアドレスページを呼び出す。 そこには何故か、比呂美の携帯と全く同じ眞一郎の画像が登録されていた。 (…………) 部屋に遊びに来た比呂美がトイレにたった隙を見て、赤外線送信で『盗んだ』眞一郎の写真…… 朋与と比呂美の携帯はメーカーが同じなので、操作も送信履歴を消してしまうことも簡単だった。 「比呂美にしか見せない笑顔……か」 画像を凝視しながら思わず声にすると、苛立ちが更につのる。 (………ええいっ!) ピッピッと慣れた手つきでボタンを操り、朋与は比呂美専用の笑顔を輝かせる眞一郎を、メモリーから消去した。 ………… (平気よ……私には、あの思い出がある) 朋与は携帯を閉じて放り投げると、またベッドに横たわった。 瞼をを閉じて想えば、すぐに浮かび上がる『自分だけの眞一郎』。 ブラもしていないTシャツの上から、少し乱暴に乳房を弄り始める。 (……眞一郎……また……) 『あの時』、眞一郎が行った指使いを反芻し、再現しようとする朋与。 荒々しく全体を掴んだかと思えば、人差し指で乳首だけを集中的に攻めたりもする。 「んんっ……ん……ふっ……」 朋与の口から漏れ出す甘い息…… そして滲み出す汗に、先程までとは違う物質が混じりだす。 (……………眞一郎……しよ……) ………… 部屋の中はすぐに、外から聞こえる喧しいセミの鳴声と、朋与のくぐもった嬌声に満たされていった。 妄想の中の眞一郎と交わり始めた朋与は、もう暑さなど感じていなかった。 そんなモノよりもっと『熱い』ものが、身体の中心から込み上げてくる。 (……眞一郎……好き……好きなのぉ……) 半年前の初体験…… 絶対に忘れることなど出来ない夢の時間…… 比呂美のため……いや、眞一郎のために『無かったこと』にしたあの日…… だが、その思い出を触媒にして襲ってくる淫靡な感情には抗えず、朋与は時折、劣情に身を任せていた。 (欲しいの……い、挿入れて…… 眞一郎の…挿入れて……) 乳房を弄っていた手を片方、陰部へと向かわせる。 ホットパンツとその下に履いているショーツを抜け、指先が陰裂に達した。 「んん……はぁ、はぁ、はぁ、…………」 男性経験を経ても、朋与の自慰行為は基本的に変化が無かった。 胸を揉みしだいて性感を高めてから、指で陰裂を擦り上げて開花させる。 そして潤いが出てきてから、陰核を力の弱い薬指でグッと押し込み、円を描くようにゆっくりと刺激していく。 「……あ……あぁ……んんんんッッ!!」 脳内で眞一郎の姿を映像化し、その名を連呼しながら、朋与は体験前より進化した唯一の行動に入った。 以前は第一関節までしか入らなかった中指…… その中指と隣にある人差し指を、根元から直角に折り曲げる。……そして…… 「んああああッッ!!!」 充分に濡れ、解きほぐされた膣に、二本の指を一気に潜り込ませる。 そして、眞一郎の陰茎に見立てたそれを、朋与は自分の胎内で存分に暴れさせた。 「はああっっ!!眞一郎!!眞一郎ぉぉ!!!」 眞一郎の愛してくれた場所、刺激してくれたところを思い出し、重点的に擦り上げていく。 恥骨の裏側……眞一郎の亀頭のエラが引っ掻いてくれた……最高に気持ちいい部分…… 指先をクイッと曲げて、その場所を狙い撃つと、快感はすぐに頂点に達した。 「ああああッッ!!……し…んいち…ろ…………い、イクぅッッ!!!!」 絶頂が引き起こす身体の痙攣が、挿入している二本の指にも伝わり、それが『とどめ』となった。 膣を震わせる微振動が、射精前に陰茎が起こす痙攣に思え、朋与の意識を飛ばした。 背筋の収縮と共に頭の中が空っぽになり、また白い世界に包まれていく…… その中で朋与は、遠ざかっていく眞一郎に向かって手を伸ばしたが、 彼はそれに応えず、別の人影と共に、白い闇の中に消えていった………… ………… ミンミンとうるさいセミの声が、朋与を幻想から現実に引き戻す。 全身汗まみれになり、ハァハァと息を切らせている自分を、朋与は無様だと思った。 (諦めたんだ……諦めたんだから……) そう何度も心の中で繰り返す…… ……しかし…… とてつもない快楽を与えてくれる『眞一郎との情事』から、抜け出ることが出来ないのも、また朋与の現実だった。 埋め込んだままだった指を引き抜き、目の前にかざす。 それは全身で感じた悦楽を証明するかのように、胎内から分泌された体液で、惨めに白く塗装されていた。 (……最低……) 眞一郎から射出された白濁ならしゃぶりついていただろうが、自分の愛液など汚濁の象徴でしかない…… そう思った朋与は、枕元にあるティッシュを数枚取り出すと、汚らしい指を拭った。 身体を起こして、丸めた紙を少し離れた所にあるゴミ箱へと投げつける。 (……まったく……何やんてんだろ……) ささくれ立った気分を、セミの合唱と股間の不快な潤みが更に逆撫でる。 セミ…本当にうるさいな……と朋与が思っていると、そこに別の雑音が混じってきた。 ドアをカリカリと引っ掻く爪の音…… 朋与はその主を黙らせるために、立ち上がってドアを開いた。 「にゃあ~」 愛猫ボーの間の抜けた鳴き声。それは「腹が減ったぞ、朋与」という彼の意思表示だ。 自分のしていた事を見透かすように、視線を向けてくるボーに、後ろめたさからか、思わず朋与は言った。 「…………いやらしい目で見んな、バカ……」 朋与は汚れた衣服の洗濯と、薄汚い汗を洗い流すために、一階のバスルームへと向かう。 空腹のボーも、その朋与の後につづいた。 (…………ちゃんと吹っ切れるきっかけ……欲しいな……) そんな事を思いながら、にゃあにゃあと纏わりつくボーを振り切ってバスルームに逃げ込む朋与。 何ヶ月か先……その悲しい願いが、とても残酷な形で叶えられることを、この時の朋与はまだ知らなかった。
https://w.atwiki.jp/legends/pages/3629.html
誘拐と人食い 14 一人ずつ 一人ずつ 端から順に消されていく『ソニー・ビーン一家』の子供達 狩りの作戦を立てていた者も それを遂行するための鍛錬をしていた者も 狩りのための武器を作っていた者も 獲物を家族の食事へと加工していた者も 分け隔てなく端から順に 認識する事の出来ない交通標識に引き摺り込まれ 自分達が獲物である家族以外の人間にやってきたように 喰われる肉へと加工されていく 『いつ』という認識を自在に操る『フライング・スパゲッティ・モンスター』の能力により、すぐ隣で家族が消えたとしても それが『いつ』だったのかという認識を狂わされ、疑問に思う事すら出来なかった ただ一人 家長である『ソニー・ビーン』ただ一人を除いて ――― 子供達の数が次々と減っている だが子供達からは敵襲の報告は無い 例え『無敵』の状態でなくとも、そう簡単に倒されるような性能ではない そうなるように、きちんと計画的に交配をさせ、優秀な戦闘要員を作り上げてきたはずなのだ ガスか、病毒か、姿無き暗殺者か 捕えたかつての娘が与していたであろう事から、無差別攻撃は仕掛けてこないという油断をしていたのだが 捕まった事すら、彼女諸共『ソニー・ビーン一家』を殲滅する為の作戦だとしたら、猶予は無い 早急に退路を確保しなければならないという事だ だが彼はふと気が付く 子供達は、確実に『一人ずつ』減っている 常に集団行動をしている子供達が無差別攻撃によって倒されるのならば、1グループずつでしか有り得ない そして、減っている子供はまず『この下水道から消えて』から『何処かへ転移して一瞬で殺されている』 「なるほど、やるものだ」 『ソニー・ビーン』は薄く笑うと、子供達が次々と消えている方へと直線的に視線を向け 檻の中で虚ろな目付きで転がっているポーラへ、皮肉げな声でそう告げる その言葉が届いたのか、ポーラは僅かに身動ぎし己の唇を貪る少女を押し退け、唇の端を僅かに歪めて笑い 「……ですとろーい」 「まだそのような口が叩けるか」 その言葉を、未だ彼女を堕とせぬ叱責と受け取ったのか、少女達は今までよりも熱心にポーラの身体を舐り始めた 「ぃっ! ん、ぅっ! ひぅんっ!?」 浮かせた腰を挟み込むように顔を埋めた少女達が、一心不乱にポーラの体液を啜り唾液を粘膜に擦り込んでいく 「私を、父と認めるかね?」 「あっ、ひぁ、っ! ふくっ……ふぁっ、きん、しりあるきらー……っ!」 その言葉もただの強がり、折れる直前の跳ね返りに過ぎないと認識している『ソニー・ビーン』は薄い笑みを浮かべて檻を離れていく 愛する家族を害する者を排除するために ――― 「これで何人かなー?」 血と脂で彩られたキッチンに積み上げられた人骨を、『人肉饅頭屋』の女が指差し数えていく 「そろそろ50、半分ってとこかしら?」 「まだまだペースを上げても大丈夫だがね」 返り血一つ浴びていない綺麗なコックコート姿で、悠々と語る『殺人肉屋』の男 「それじゃ、次いきますよー」 『交通標識のモデル』がのんびりと次のターゲットを攫うべく、その身体を掴んだ瞬間 《手を離せ!》 無線から飛び込んできたピーターの焦燥の声 「へ?」 その言葉は一瞬遅かった ――― ピーターが、その一角に居た最後の子供に近付いたその時だった 交通標識から膨れ上がった怪人が子供の身体に触れた瞬間 下水道の闇の奥から、突然湧き上がるようにして現れた『ソニー・ビーン』が、交通標識に引き摺り込まれかけた我が子の足を掴んだのだ 「そんなまさか!? 僕達が『いつ』存在しているかの認識は、完全にずらしてあるはず!」 聞こえていないはずの言葉を、『ソニー・ビーン』は嘲笑う 「何処の誰が何をしているかは知らないが、私は常に我が子達の状態を認識しているのだよ」 ずるりと交通標識に引き摺りこまれる子供に続いて、『ソニー・ビーン』もまた交通標識へと飛び込んでいく 状況は一瞬 対策を簡潔に実行させるべく、ピーターは無線に向かって思い切り叫んでいた 「手を離せ!」 ――― キッチンに引き摺りこまれた子供の手足が、先程までと何ら変わる事なく簡単にもぎ取られる 「どうしたネ?」 「どうしたヨ?」 動けなくなった子供の下へ、とてとてと駆け寄る『達磨女の見世物小屋』の双子少女 拾い上げようとした片足の足首を、大人の手が掴んでいた 「―――」 少女が何か言おうとした 少女が何かしようとした 瞬きした時にはその手は既に視界から消えていて 「え、きゅぐっ」 交通標識から飛び出してきた『ソニー・ビーン』が、鶏でも絞めるように少女の頚骨を捻り折り もう一人がそれに気がついた瞬間、その喉笛に喰らいつき 「か、は」 ぐちゃりと音を立てて食い千切った 折り重なって倒れる双子の少女には目もくれず、床に転がされた我が子の姿に眉を顰める 口の中に残った少女の喉笛をくちゃくちゃと咀嚼し、ごくりと飲み下して『ソニー・ビーン』は宣言した 「48人。貴様らが殺したであろう我が子達の数だ」 血に塗れた口元を歪め、『ソニー・ビーン』は高らかに宣言する 「お前らはその数を取り戻すまでの栄養となれ」 その言葉を挑戦と受け取ったのは、『人肉饅頭屋』の女と『殺人肉屋』の男の2人 それぞれ中華包丁と肉切り包丁を手に、臨戦体制を取る 「舐めるな、三下が」 『ソニー・ビーン』そう呟くと、子供達が持っていたものとは違う、大振りな金属製のナイフを両手に握る 「私は家長であり、一族の一家の主だ。家族を教え、導き、守る存在であり」 ずるり、と 『殺人肉屋』の身体が、ずれた 「な、が、あぶ」 輪切りにされ、失敗した達磨落としのようにその場に崩れ落ちる『殺人肉屋』 「何より一族としての『名』を持つ私は、貴様ら十把一絡げの殺人都市伝説とは格が違うのだよ」 「くっ……!」 相当な戦闘能力を持つ者でも、そうは見切れない速度で放たれた、重く肉厚な中華包丁の斬撃 その尽くが質量では遥かに劣るナイフにより弾き落とされる 「私を、数による無敵性さえ無ければ大した事は出来ない、ただの殺人都市伝説だとでも思ったか?」 ぱきゅん、と 軽い音を立てて、鉛弾が弾き逸らされる 「お喋りに夢中になってりゃ当たると思ったんだがな」 拳銃を構えたサロリアスが、舌打ちする 「だがまあ、今ので判った」 「何がだね?」 「わざわざ銃弾を弾いたって事は、死ぬような攻撃が当たりゃ素直に死ぬって事がだよ」 銃口をぴたりと『ソニー・ビーン』に向け、咥えていた煙草を床に吐き捨てる 「音門の、儂を巻き込むでないわい」 「ジジイ、手前ぇの作戦だろうが。どうせ最後にゃアレを仕留めなきゃいかんのだろうがよ」 ぼやいたものの、このままではどうしようもないと考えたのか 「人さえ喰わなきゃ、産めよ増やせよなところは気が合うと思うんじゃがのぅ……どっこいせ」 がっしりとした体格に似合わない古めかしい楢の木の杖をついて、のんびりと立ち上がる老人 「儂、自衛しかせんぞ。本気で戦ったら嫁にこの町に隠れてるのがバレるでの」 「死んで喰われるのと嫁に見付かるのとどっちが恐いってんだ」 「嫁に決まっとろうが」 そんな駄話の合間に、『ソニー・ビーン』の背後に巨大な影が迫る 「小賢しい」 両手のナイフが迫るものを寸刻みにするほどに斬りつける が、その影は意に介した様子もなく迫りその身体を掴もうとする 「人体やそれに類するものを殺すのは得意そうだけど、そうでないものとかはどうかな?」 交通標識から膨れ上がる、人攫いの男の影 だが攻撃こそ通用しないものの、その少々鈍重な動きは『ソニー・ビーン』を捉える事は出来ていない 「本体を殺せば問題あるまい」 一瞬で死角に潜り込み、『交通標識のモデル』の延髄にナイフを突き立てる 思い切り捻りを入れて中身を攪拌した感触が手に伝わってきたのを確認し 「なるほど、厄介だ」 即座に身を引いて、膨れ上がった人攫いの男の影の間合いから逃れる 「便利だから人型をしてるけど、僕は契約者じゃなくて都市伝説そのものだからね」 ミンチになった延髄など気にした様子も無く、シルエットのように色を無くしていく『交通標識のモデル』 「喰えん輩は放置して、順に片付けていくか」 『ソニー・ビーン』背後を取った『人肉饅頭屋』が、中華包丁をその脳天に振り下す だがその一撃は届く事無く腕が刻み落とされ、十字に抉られた腹から腸が零れ落ちた どちゃりと自らの血と腸の中に倒れ込む『人肉饅頭屋』の女 「あと2人を殺してから、ゆっくりとお前を殺す手を考えるとしよう」 そう言って『ソニー・ビーン』はナイフの血を振るい落とし、サロリアスと老人の元へと悠然と歩を進めていった 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/135.html
少年は竹林を歩いていた。雪の吹きすさぶ中、一度迷えば二度と出られないという竹林 をただ歩く。 傍から見れば完全な自殺行為にしか見えないだろう。何のために、と問われると返答に 困る。 しかし確実にいえることが一つ、死ぬために歩いているのではない。それだけは確かだっ た。 死に相対し生を渇望する。十に満たない少年が出来ることではなかったが、彼にはそれ を為すだけの理由があったのだ。 だから歩く。強風に足を取られそうになっても、凍てつく吹雪に凍えそうになっても。 ただ、一つの目的の為に。 『わからない橙、わかりたい橙』 ゆっくり橙の生は恵まれたものではなかった。生まれて直ぐに両親から引き離され、そ れ以降会うこともままならず、安否すら定かではない。そして"おじさん"から調教と称 する虐待の日々が始まり、それが終わりを告げた今は露店に並べられている。 ――どうか優しい人に買われますように その願いが儚いものであることは橙も理解していた。 仲間達は誰もが殴られ蹴られながら、 「わがるぅー! わがるがらなぐらないでぇぇぇ!」 と泣き叫びながら買われていった。 一匹二匹と数が減っていき、次はとうとう自分の番になってしまう。 怖そうなおじさんや悪戯な子供が覗き込むたびに目を瞑ってやり過ごそうとしてきた。 そして優しそうな人が来ればぴょこんぴょこんと跳ねてアピールをする。 果たしてその努力が実ったのか、橙の元へと歩いてくる人影があった。 祭りの夜には似つかわしくない上等な着物を来た老夫婦。優しそう、という感じでもな くただ覇気がない。しかし自分を虐めなさそうというだけでも橙にとっては良き飼い主に 違いなかった。 じっと橙を眺める夫妻に段々と期待が膨らんでいく。 「わかる、わかるよ!」 買ってくれるんだね、と橙は再び飛び跳ねる。 それを鬱陶しそうに眺めながら的屋の親父が口を開いた。 「へい、らっしゃい! どれでもお一つ十銭。他では中々手に入りませんよ!?」 親父の声は耳が痛くなる程の大声だったが、相変わらず覇気のない夫妻。妻は俯いたま ま、夫の方がぼそぼそと聞き取れる限界くらいの声で喋る。 「これは何かね」 「ゆっくりですよ、ゆっくり! まあ霊夢と魔理沙が有名で、橙は知らない人もいるかも しれませんがね。何しろこいつら素早いですから、野生で見かけることもあまりないです からね。その希少なゆっくりがこの値段! お買い得ですよ!」 「逃げたりはしないのかね?」 「大丈夫ですよ、ほれこの通り」 親父の拳骨が振り下ろされる。形が変形するほどの衝撃が橙を襲った。 「い゛だい゛! わかる、わかるよ!」 「ばっちり調教済みなんでご安心! ストレス解消からお子さんの情操教育までこなす完 璧なペットですよ!?」 老夫婦は暫く考え込んでいたが、 「一つ貰おうか」 「毎度っ!」 「わかるよ!」 ぴょいんと飛び跳ね一回転。殴られた痛みも忘れて老夫婦に買われたことを喜ぶ橙。 もう殴られることはないんだ。そのことをただ純粋に喜んでいた。 * 「なに、こいつ?」 第一声はそんな台詞だった。 老夫婦に連れて来られた家は華美にならない程度にあしらわれた品の良い家だった。豪 邸だとも言って言い。 「この子の遊び相手になってくれ」 そういって通された部屋にいた少年が最初に放った言葉だった。 色白で背は低くやせ気味の十に届くかどうかといった頃合の少年。髪は綺麗に切り揃え られ、着物は部屋着にしては高価な布が使われている。普通にしていれば上品な少年で通 りそうな可愛い子なのだろう。しかしそれに反して視線はどこまでも冷めており、意地悪 そうな目つきで橙を睨んでいるのだ。 「わかる、わかるよ!」 「そうか、では頼んだよ」 二人は少年と目を合わせないようにしてそそくさと部屋を出て行った。 本当は何もわからない。不安な気持ちで一杯だったが、それでもわかるというように橙 は教育されていた。 精一杯愛らしく見える笑顔を浮かべて橙は少年に擦り寄っていく。怖そうに見えても本 当は良い人かもしれない。 「わかる、わかる゛っ!」 そんな淡い期待は振り下ろされた腕と共に儚く砕け散った。 十畳ほどもある部屋の半分くらいを転がってようやく勢いが弱まる。何とか壁にぶつか ることはなかった。 「わがっ……わがる、わがるよぉ……」 「何でここに来たのか知らないけど僕に近付くなよ」 そう言って少年は椅子に座ると本を読み始めた。 どうすればいいかもわからず橙は部屋の隅で、 「わかる、わかるよ……」 小さく呟くことしか出来なかった。 * 返品だけはされたくない、それが橙の心を占める思いだった。 帰ってきた仲間達の姿、それは思い出したくもないほどぼろぼろだった。しかしその弱 りきった仲間達に待つ運命、それを教育と称して見せ付けられたゆっくり達は驚くほど従 順になる。 自分を買ったのが老夫婦で、彼らは少年の遊び相手になってくれと言った。それならば いくら殴られようと蹴られようと、自分は少年と遊ぼうとするしか道はない。もし少しで も夫婦の気に食わないことになった結果、それが返品なのだとしたら例え餡子がはみ出る くらいに少年に殴られようと我慢出来るのだ。 「わかる、わかるよー!」 「うるさい!」 「あがっ! わがるよう゛!」 タイミングを見計らい少年に擦り寄ろうと努力する。しかしその度に殴られ、蹴られ、 部屋の隅へと追いやられる。 広い部屋の隅にぽつんと置いてある机、そこが少年の定位置だった。その対角線が橙の 場所。ただ座布団がぞんざいにおいてあるだけの寒々しい住処だった。 「わかるよー……」 自分の言葉が少年には届かない。そのことに気が付いていても橙には他に言える言葉が なかった。 * 橙の一日は緊張と共に有った。 まだまだ子供で遊び盛りだが、少年は一緒には遊んでくれない。一人で遊ぼうと思って もうるさくすると怒鳴られて、仕舞には殴られてしまう。いくらゆっくり出来るとはいえ、 何もせずにいるのは橙には苦痛でしかなかった。 また空腹との闘いもある。朝昼晩と食事はあるのだが、犬の餌と大差のない美味しくな いものだった。そしてわざとなのかわかっていないのか、成長期のゆっくりには余りにも 量が足りない。こんなものでも長靴一杯食べたいと思ってしまう程に。 外に出ることを許されない橙は、虫や草花で飢えを凌ぐことも出来ない。清潔に保たれ ている家屋には油虫さえ存在しない。腹の足しになりそうな虫を見つけることは出来なかっ た。 それに比べると少年の食事は毎食豪華だった。肉や魚という幻想郷では割と貴重な食材 がふんだんに使われ、揚げ物や刺身、そして橙には見たことのない外の世界の食材すら食 卓に並ぶことがあった。 食卓、といっても食事は全て女中によって部屋の前にまで運ばれて、その膳を少年が机 に運んで食べているだけであった。 その時間は橙にとっては辛いものになる。ただでさえ空腹の橙を食欲を誘う香しい匂い が襲うのだ。それだけで涎が間断なく流れ落ち、住居である座布団を汚していく。 「わひゃる、わひゃるよー」 涎で言葉も上手く喋れない。もう食事を分けて貰おうと擦り寄ることさえ無駄だとわかっ ていても、期待して見つめることだけは止められなかった。 しかし広い部屋の対角線にいる彼がその視線に気が付くことはない。 辛いことがもう一つ。少年は食事中に何度も席を立つのだ。まるで橙を試しているかの ように、何度も何度も。 もしその隙を付いたならば、自分もあの料理が食べられるかもしれない。そんなことを 考えてしまうのが何より辛いのだ。 絶対に食べられないならばまだ諦めが付く。だが誘われるように机にふらふらと近付き その度に戻ってくる少年の足音で慌てて座布団へと取って返す。 それが一日三回、毎日繰り返される。 少しづつ、少しづつ、橙のたがは緩んでいった。 偶然とは重なるものだ。その日は朝から夫婦がおらず、橙は全く食事にありつけなかっ た。女中は少年の食事は運んでくるが、橙のことは見ようとすらしない。 朝昼と我慢はしていたが、夜になる頃には中身の餡子がなくなってしまったんじゃない かと思うほどに絶望的な空腹感が橙を襲っていた。 今晩も少年の食事は豪華なもので、本人も気付かないうちに橙は少しづつ少年に近付い ていった。 今日も少年は席を立つ。近付いていた橙に気付かないまま部屋を出て行った少年に橙は 最大のチャンスが訪れたことを知る。 この位置ならば一品だけ料理を取って座布団まで引き返せば、少年に気付かれない可能 性は高い。 駄目だ、ばれたら返品されるかもしれない。 そうは思っても体は止まってくれなかった。気が付くと机の上に乗って料理を物色して いる。 「わかる、わかるよー!」 どれもこれも美味しそうな料理ばかりだ。こんな料理でも少年は残すことが多い。 橙なら絶対全部食べるのに、といつも思っている。だから少年が残しそうな料理には目 星が付いている。香ばしい匂いの揚げ物、それが橙の狙いだった。ボリュームもあり、そ して物凄く食欲をそそる匂い。さらに少年が口にしない定番の料理。 これならきっと大丈夫だ。そっと舌で掴んで隠れよう。そんな思考が残っていたのは料 理が舌に触れるまでだった。 「わかる、わかるよー!! しあわせー! おいしーよー!」 一つだけ、そう思っていたのがもう一つ。もう一つだけと際限なく繰り返される。それ ほどまでに衝撃的だった。例え空腹でなかったにしろ結果は同じだっただろう。 引き戸の立てる音、それが天国にまで上っていた橙の気持ちを地に落とした。 ゆっくりと振り返ると少年があの怖い視線で見つめていた。 ぽろりと口から食べかけの料理が落ちる。それが床を汚していることにすら橙は気付く ことが出来なかった。 近付いてくる少年の一歩一歩の足音が死刑宣告の如く聞こえた。 伸ばされた腕に思わず目を固く閉じたとき、 「へぇ……お前饅頭の癖にこんなもの食べるのか。餡子しか食べないと思ってた」 「…………?」 恐る恐る片目を開けるが、少年の顔は意外だというだけで他意を感じない。 「た、たべるよー。なんでもたべるよー」 それはもっと食べたい、ということもなく反射的に答えただけだった。 「ふーん……ほら、あーん」 「あ、あーん……むぐむぐ、しあわせー!」 口の中に揚げ物が放り込まれる。最初に広がる油の甘さ、そして咀嚼した瞬間に口一杯 に感じる肉汁。噛むたびに肉の歯ごたえと共に感じるのは肉本来の旨味。そしてそれを引 き立たせている塩と香辛料。橙はもう死んでもいいと思ってしまうほどの多幸感に包まれ ていた。 「ほら」 「あー、んぐ……むーしゃむーしゃ……わかる、わかるよおおおお!」 続けざまに放り込まれた白米。始めはこの美味しさの邪魔をしないで欲しい、そう思っ ていたのも束の間、絶妙に絡み合った白米と肉の味が引き立てる味の調和に舌鼓を打つ。 「わかるよー! しあわせ、しあわせのくりかえしだよー!!」 「ほら、まだまだあるぞ」 次々に放り込まれる料理。しかし無理矢理詰め込まれることはなく、時としてお茶まで 飲ませてくれる。 少年が何を考えているのかはわからなかったが、そんなことはどうでもよかった。 ただ橙はこの天国のような時間をいつまでも感じていたいと、それだけを願っていた。 * その日から少しだけ少年の橙の扱いが変わっていった。 まず少年の食事を分けてくれるようになった。橙にとって最も嬉しい変化である。食事 毎に天にも昇る気持ちになって「しあわせ、しあわせ」と叫ぶ橙をどう思ったのか。少年 の橙に対する反応は薄かったが、決して悪いものではなかった。 思わず飛び跳ねてしまった時、怒られると思っておずおずと少年の顔色を伺ったりもし た。しかし少年は無言で視線を逸らすだけで、橙を殴ったりはしなくなった。 運動が出来る、それも橙には喜ばしいことだ。あくまで少年が怒らないように、控えめ なものだったが、布団の上を転がったり、押入れの上部から布団に飛び降りたりとうるさ くならない遊びを考えてははしゃぎ回る。少年はそんな橙の姿を黙って見ているだけだ。 そして遊び疲れた頃には美味しい食事が待っている。最早返品を恐怖することはない。 少年のことはまだ"わからない"が段々と橙は気を許すようになっていた。 「たのしいよー! すっごくわかるよー!!」 落下遊びは段々と高さを求めて行き、今では天井の梁からのダイブを決行していた。少 年の布団は幾多の橙の重みを吸収した結果、煎餅布団のようになっていたがやはり少年は 怒らない。 すっかり少年に気を許した橙は段々と少年との距離を縮めていった。部屋の隅の寒々し い寝床が嫌で、座布団を少年の布団の横へと移動させる。始めは近くで寝ていただけだっ たが、寝惚けた橙が少年の布団の中に入っても、背を向けるだけで少年は文句も言わず、 手や足をだすこともない。初めて感じる人肌の温もりは、豪勢な食事を食べた時に勝ると も劣らない幸福を生んだ。 「んーんー!」 口に咥えたものを少年に見せる。 「何だ、それ?」 「おしいれにはいっていたよ! わかる!?」 「ああ、西洋カルタか。おと……あいつらが香霖堂とかいう店で買ってきたんだよ」 「あそびー? わかるよー、やってみたいよー!」 「やだ。面倒」 「わからないよー? おもしろいかもー! やろうよー!」 少年は溜息を付く。それでも橙は彼が自分を殴ったりするとは微塵も思わない。 期待に満ちた橙の視線に負けたのかどうか、少年はトランプの中身を取り出すと、カー ドを裏返しにして並べていった。 「神経衰弱。わかる?」 「……?」 「こうやって、こう。一枚ずつめくって同じ数字だったら取る。間違ってたらまた裏返す。 最後に取った枚数の多いほうが勝ち」 「わかる、わかるよー! たのしそー!!」 橙はカードをめくれないので、少年が代わりにめくることになる。 「こっちか?」 「ちがうよー。てまえのやつだよ、そうそっち! わかるよね!?」 「はい残念。前の奴で正解でした」 「あー! だめだめー、とったらだめー!」 ぼふんぼふんと埃を巻き上げて飛び跳ねる橙。そんな抗議も虚しく札は少年の手元に収 まってしまった。 「ずるいよー! わからないよー!」 「ははっ、お前馬鹿だなあ」 少年は橙と出会って初めて笑顔を見せた。余りにも自然すぎて橙は疎か、彼自身もその ことに気付くことはなかった。 * 一日中部屋に篭っている少年は床に臥せっていることが多い。そうでない時間も橙が遊 んでいるのを見ているか、そうでなければ本を読むくらいのことしかしていない。 本来は我侭なゆっくりも、調教の結果人にしていいことと悪いことは完璧に学ばされて いる。いくら退屈でも空腹でも少年を起こすことはしなかった。 だから少年が休んでいる間は橙のお散歩タイムが始まる。 器用に戸を開けると長い廊下をぴょこぴょこ飛び跳ねながら進んでいく。広い屋敷を探 検するだけでも橙の好奇心は満たされる。人とすれ違う時は廊下の隅に伏せ、人が通り過 ぎるとまた飛んで跳ねて転がっていく。 そうして最後に辿り着くのはいつも縁側だった。 この家に連れてこられたのは晩夏、しかし今では冬の土用も過ぎ去って、生の気配が薄 れていく灰色の季節になっていた。 「やあ、いらっしゃい」 縁側に腰をかけているのは橙を買った老夫。冬の日差しを浴びながら橙に声をかけるそ の老人、しかしあの時の無気力さは払拭され、今は優しげな笑みさえ浮かべている。 橙は彼を見つけると一段大きく飛び跳ねて、前方にくるくると回転する。そして見事に 着地を決めると、 「わかるよ!」 といつもの台詞を口にする。 買われてからすっかり体重の増えた橙の重みに床板が軋みを上げるが、彼は穏やかに笑 うのみだった。 着地後、ずりずりと彼に擦り寄っていくと節立った手で頭を撫でられる。 「お前が来てから息子が随分元気になった気がするよ」 「……?」 「いや、わからなくてもいいんだよ。おお、そうだお菓子を食べるかい?」 「それならわかるよ! もなか、おいしいんだよ!」 「そうかいそうかい、お茶菓子がわかるのかい。だったら良いお茶を煎れてあげないとい けないなあ。母さん、済まんがもう一杯お茶をくれ」 奥に呼びかけると直ぐに老婦人がお茶を運んできた。 相変わらず女性は口を開かなかったが、橙は彼女もまた自分を歓迎してくれていること に気が付いていた。 熱いお茶に息を吹きかけて冷ましながら、美味しいお茶菓子を食べる。それが何より幸 せだった。 橙は人生で初めて充実を感じていた。殴られないどころか、衣食住が満たされて、そし て何より自分が必要とされているのだ。その実感は幸福となる。 辛い過去をも忘れ始め、全てが上手く回っている。 橙はその時、そう信じて疑わなかったのだ。 後編へ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/to-love-ru-eroparo/pages/313.html
「ちょっと方向転換しようかと思いまして」 リトを見下ろす形でモモが艶やかに微笑を湛えている。やはりモモは一国のお姫様だと、改めて思わせるような優雅さがそこにはあるのだが、そんなことをシミジミ思う余裕は、今のリトには微塵もなかった。 手足を動かそうとすると、がしゃりと嘶く鉄鎖の音。腕くらい大きな鎖が、仰向けになったリトの両足首と両手首に絡みついていた。 「モ、モモ。どういうことなんだよ……」 もうこれで四度目になる問いかけ。 今日も今日とて学校へ行く日常が始まる筈だったのに、起きてみればリトの手足は縛られ、そして同居人の一人であるモモがくすくすと妖しく笑っている。リトはモモに問いかける。 これはモモがやったのか――はい。ここは――わたしのプライベートルームです。どうしてこんなことを――ちょっと方向転換しようかと思いまして。 全く理解出来ない会話の流れを経て今に至る。もちろんモモが何をどうしたいのかは全く分かっていない。 「別に簡単なことですよ」 楽しそうにモモは声を弾ませる。 「今までわたしはハーレム計画を進めていたんですが、それをちょっと方向転換しようと思いまして」 「方向、転換?」 「ええ、そうです。今までは紫陽花を愛でるように、謂わばゆっくりとリトさんを見守る形で計画を進めていたんですが、いかんせんそれでは厳しい状況になってきましたので、そこで手段を変えて、こちら主導でリトさんを変えちゃおうかなぁって。――こんな風に、ね」 モモの嫋やかな指が、つぅとリトの胸元を撫でる。たったそれだけのことなのに、リトの身体に熱く激しい快楽電流が走った。それは異常なまでの大きさ。氷を素肌に当てたかのような過敏な反応が、指一つで巻き起こった。 「あらら、ちょっと改造が過ぎちゃったかしら」 「改、造?」 「ええ。リトさんの身体を昨夜、少しいじりました。感度が物凄いことになってるんですよ、今のお・か・ら・だ」 言って、モモがいつの間にか手にしていたリモコンをいじる。すると纏っていたパジャマがあっという間に掻き消え、リトは全裸になってしまった。 「なっ……!?」 「まずは乳首ですね。ほら、見えますでしょう? 乳首はまるで豆みたいに大きくなって、乳輪が膨れあがって……えいっ」 モモに指でつんと突かれる。それだけで、「ふあぁぁっ……!」と情けない声が漏れてしまう。 「女性のクリトリス並みの感度があるんですよ。うふふ……」 リトの反応を楽しむような顔で、モモは人差し指を胸からお腹へ。そして、餌を求めるようにいきり立つペニスへ滑らせた。 「亀頭とカリ首も動揺に感度をかな~り上げてますのでご安心を。たぶん普通の男性なら、こうやってれろぉって一舐めしたらすぐにいっちゃうかもしれませんね」 「あ、あああ……」 モモの舌の動き。ああ舐められたい舐めてほしい――そんな扇情の塊がリトの脳内を冒していく。理性が削れていくのが如実に感じられる。 「あらあらそんなに腰を振っちゃって」 「――」 気づかないうちにリトは腰を振っていたらしい。顔を羞恥に染めてリトは意識して腰を固定するものの、焦燥感が急速に膨れあがっていく。 「くすくす、無理しちゃって……。安心してくださいリトさん。今から、あなたのお望み通りのことが起こりますから……」 言って、モモが虚空へ手を伸ばす。するといつの間にやら大きなフラスコが手に携えられている。フラスコの中には透明な粘液が入っていた。 「安心してください。これは昨日に注文したただのローションですよ。宇宙で最もポピュラーな媚薬入りの、ね」 とろぉりと滴るローションをモモは身体全体に塗していく。それだけでぞくぞくと身震いするほどの快感が走ると共に、リトの乳輪が膨れあがり乳首がつんと突き上がる。 ペニスは我慢汁を滲ませながら怒張する。まだ愛撫すらしていないのに、リトのペニスは既にぴくりぴくりと堪ったものを吐き出すように蠢動している。 「さぁて、行きますよ、と」 まるで犬の散歩をしようかとでも言いそうな気軽さで、モモはリトの胸部へと指を這わせる。 「う、くぅう……!?」 モモの細指がリトの膨れた乳輪を弄ぶ。ローションで滑らかになった乳輪を指がしゅるしゅると沿回する。しかし乳首には触れない。ただひたすらにモモは乳輪だけを責め立てる。 「う、あ、あああ……」 もどかしい快感が脳をゆっくりと燻していく。腰元に精子が溜っていくのを如実に感じる。だが、それだけだ。乳輪だけの愛撫はそれ以上へリトを運んではくれない。 「モ、モモ……あ、ああ……モモぉ……」 「ん、どうかしました?」 「う……くぁあ……」 「わたしお馬鹿さんですから、ちゃんと何をどうしてほしいのか言ってくれないと分かりませんけれど」 「そ、そんな……」 モモの指が乳輪から乳首寄りに近づく。だがそこまで。触れそうで触れない。そんなもどかしい愛撫が、しかし勢いを増しながら延々と続けられる。 「あ、ああっ……・」 「リトさん、どうかしましたか?」 向日葵のような笑顔を浮かべるモモ。リトはもはや羞恥を鑑みる余裕がなくなっていた。 「乳首っ……乳首をいじってくれ、モモっ……」 「了解致しました♪」 欲しかった玩具を貰ったような子供の笑み。モモは周回を止め、リトの大粒の乳首をきゅっと摘まんだ。 「うああああああっっ……!?」 どぴゅううっっ! ぴゅううっ! どぴゅどぴゅっ……・!! 「あら、まだ弄ってもいないのに、リトさんってやっぱりエッチな御人」 言いつつも、モモはリトの指を摘むのを止めない。それどころかシコシコと膨れあがった真っ赤な乳首を上下に擦り上げ始める。ローションでさらに敏感になった乳首を擦り上げられ、リトはあられもない嬌声を上げた。 「ふぁあああ!? モモ、それはぁ……!」 「シコシコされて気持ち良いんでしょう? もっとも~っと強くやってあげますね。ほーらシコシコでちゅよ~」 「はぁっ……! う、あ、あああ……! ま、また……いくぅ……っ」 どぴゅっ!! ぴゅるるるるっっ!! ぷぴゅうっ……! 「あらら、またいっちゃったんですか? くすくす、変態なリトさん……」 妖艶に微笑んで、ようやくモモは乳首から指を離した。 熱く荒い息がリトから漏れる。目は胡乱になり完全に快楽へ染まっている。 だがまだまだ。モモのリト調教計画は始まったばかりなのであった……。 「さあて次が本番ですよぉ」 にやにやと笑うモモ。その手からはたらりと媚薬入りのローションが垂れている。 腰は熱せられたように熱く、勃起したペニスは二度射精したのにも関わらず全く収まる様子はない。 「はぁ……モモ、もう、やめてくれっ」 「あらあら。さっきまで射精してた人の台詞とは思えないですね」 くすくすとモモは笑い、そしてペニスへと手を伸ばす。 「ふあぁぁあ……・!?」 ペニスのまた根元だというのに射精衝動がこみ上げてくる。気持ちよさで腰が震える。 (あ、ああ……もっと、もっと上を……) 先程まで止めてくれと言っていたのにも関わらずリトの頭はあっという間に快楽に溶かされてしまう。 「どーちたんですかー?」 悪戯げに微笑み、モモの手が根元を上下に擦り揚げる。 「ほーら、たまたまも弄ってあげまちゅからねぇ」 「う、あ、ああっ……」 睾丸をぬめるローションでまぶし揉まれ、腰を突き上げてしまう。精子がどんどんと爆発的に溜っていく。だが、 「う、うう……」 根元を擦るだけの刺激では射精できない。ぬちょぬちょと卑猥な音を立てて最初は感じたものの、それは慣れてしまえば気が狂うほど焦れったい刺激でしかない。 「ふふ……どうやら刺激が足りないみたいですね。仕方ありません、上にも刺激を与えてあげましょう」 と言ってモモはペニスへ顔を近づけると、とろぉと粘糸が引いた唾を、亀頭へ垂らした。 「ああっ……!?」 生暖かい液体がぺちょりとかかる。カリ首をほんの僅かに唾が擦る。だがそれは余計に焦燥を高めるだけであった。 「モモぉ……無理、無理だモモぉっ……!」 「んー、何が無理なんですか?」 唾を何度も何度も垂らしながらモモが妖艶に微笑む。 「しゃ、射精させてくれ! 俺のペニスを擦ってくれぇ!」 「良いですよ。わたしのハーレム計画に賛同してくれる……それが条件ですけど」 「分かった! モモの計画に乗る! だから、早く出させてくれぇえっ……!」 その言葉を聞いた瞬間、ぱくりと勃起し怒張しているペニスを、モモはぱくりと銜え込んだ。 「あ、あああ……!?」 「ふぉっひのほうはきもひいいでひょう?」 リトは頷くのが精一杯だった。 「らあいきまふよぉ。ちゅっ……れろれろれろれろれろちゅじゅじゅううううう……・!」 「あ、あああ……!」 モモの唾液でぬらりと滑った舌が亀頭をカリ首を這い回る。 「ちゅぷぷぷ、んはぁ……ちゅっちゅるるるっ、れろれろれろぉ」 頬を窄め唾液を絡めてモモはちゅうとペニスを吸い上げる。それはさながら膣がペニスをぎゅうと締めるように。 「れろれろっぺろ、ちゅぅぅ、じゅぷっちゅるる」 (気持ちいい……よすぎる。気を失いそうだ……ああっ……!) 焦れきったペニスにモモの舌は壊滅的だ。下半身が溶けてしまうそうな暴力的な気持ちよさ。もはやこれさえあれば何も要らない……。 「じゅぷ、ちゅぶっちゅぶっれろれろれろれろれろ」 ぬめりとした舌が激しく駆け回る。そしてさらにモモの細い指がもにゅもにゅと慧眼を揉み始める。 「う、ああっ……!」 脳に電撃が趨る。生み出されていく精子が装填される。それは快楽を乗数的に高めていく。 「れろれろれろっ、じゅぶじゅるるるるるっっ」 そしてさらに動きの大きさが増していく。早く出せと言わんばかりに、暴力的にすらモモのフェラは激しくなっていく。 「じゅるる、ちゅちゅっ、ちゅうううううううううっっ…………!!」 「あ、ああモモっ! 出るぅ! いくぅッ……!!」 「じゅぷっじゅぷっじゅぷじゅぷぷぷっ! ちゅるるるぅぅっ!!」 「あああッ! あああああああッッ!!?」 どぴゅううっっ! ぴゅううっ! どぴゅどぴゅっ……・!! 「んっ……!? ん、んんっ、ちゅ、ちゅううううっっ……」 「ああ、あ、ああ~~~!?」 射精してもなおモモの吸引は続いている。最後の最後まで搾り取るようにモモは口を窄め射精を受け止めている。 「ん~~ちゅぱっ……ふぁーあ、こんらにらひちゃって……」 口に精子を溜めたまま喋るモモ。そしてモモは精子を床に吐き捨て、そして再び艶やかに口端を曲げる。 「これでリトさんはわたしたちのものですね。さあ永遠と、とこしえに続けましょう。変わる換わる相手を変えて、永遠に愛を堪能しましょう?」 ちゅっ、と亀頭にキスをされる。 それだけリトのペニスはさらに勃起し、愛はまだかと催促するように我慢汁を滲ませるのであった。
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/267.html
同居蜘蛛2 「はぁー、疲れたぁー」 残業を終えて家に帰り着く。 脇に抱えるのは近所のコンビニで買った夕飯を 今は独身寮に住んでおり、家に帰っても誰もいないはずなのだが・・・ 「ただいまぁー」 空しいものだが、なぜか挨拶だけはしてしまう癖がある しかし、玄関の扉を開けて異変に気が付いた 部屋の電気はつけっぱなし、しかもTVも付けたままのようで、今日のニュースが流れている 「っかしーなぁ、戸締りはちゃんとしたはずなのに」 不審に思いつつも部屋の真ん中にちゃぶ台を置き、冷蔵庫からこの前スーパーで買った特売のビールを取り出して飲む そしてコンビに弁当にがっつく、と あぁ、サラリーマン万歳 満腹になり、ちゃぶ台を片付けてスーツを脱ぎ捨てビールの残りを飲みつつテレビを見る これぞ独身男の心意気・・・うぅ、さみしい ふと、目の前の壁を見ると、黒い物体が移動しているのが見えた 「お、今日も元気だなぁ、この部屋に潤いを与えてくれるのはお前だけだー」 部屋に住み着いているハエトリグモだ 動きを目で追っていくと、壁から天井へ、そして自分の真上へ 「あ、落ちた」 突然、ハエトリグモの体が天井から離れた しかし、糸で固定されているためか数センチ落ちただけで済んだ用で、天井からぶら下がった状態になっている その時、ふとハエトリグモと目があった気がした 相手が小さいしどこを見ているのかもわからないから気のせいだろうが そして、次の瞬間 「とぉーーー!」 小さなハエトリグモだったはずの目の前の黒い点が突如巨大化した しかも、掛け声と共に自分めがけて突っ込んできたのである 「緊急回避っ!」 なんとか直撃を避けるが、俺は自分の目を疑った 目の前にいたのは身長160cmくらいのかわいらしい女の子である 真っ赤な瞳と額に付いた虫の複眼のような丸い玉が特徴的な顔 年の割に豊満の胸(うわっ、はだかじゃねぇか!)・・・あれ? 下半身に視線を移動したとき俺は自分の目を疑った 股の間の小さな割れ目から下にあったのは人間の脚ではなかった 「く・・・くもっ?」 そう、眼前にいたのは丸い下半身と8本の足が特徴的なクモ娘だった クモ部分も合わせると全長は2m以上ありそうな気がする 最初の襲撃は何とかかわしたが、部屋の隅に逃げた俺にはもう逃げる場所が無い まるで獲物を見定めるかのように、じーっと俺をにらんでいる 「この私をかわすなんてやるわね、でもこれならどう!」 そして今度は部屋の隅でおびえる俺に向かって飛び掛ってきた ガバッ 抱きッ 「うわぁー」 飛び込んできたクモ娘に思いっきり抱きつかれた 彼女俺の首に手を回すと体を抱き寄せて、近距離から俺の顔を覗き込んできた (うはっ、かわいい) 視線を合わせながら一瞬思ったが、彼女の口から伸びた2本の牙を見た瞬間にそんな考えは吹っ飛んだ 「ちょっ、落ち着いて話し合おう、話せばわかる」 「問答無用よっ!」 アーン カプッ そういえば、クモは獲物の体に消化液を注入するとか聞いた事がある (あぁ、俺の人生終わった) 「さぁ、今日も楽しみましょうねぇー♪」 陽気なクモ娘の発言とは対照的に、俺の意識は絶望と共に闇に沈んでいった 「うっ、うーん・・・・」 次に目が覚めると、俺は自分のベッドの上で寝かされていた もちろん、上には例のクモ娘が乗っかっているので夢と疑う余地は無い のっているというか、捕獲しているという方が正しいかもしれない なぜなら、クモの足が俺の体をガッチリとつかんでいるからだ しかし、彼女は自分の顔を俺の胸板にこすり付けたり、腕で体をまさぐったりしており 気のせいか呼吸も荒く、興奮しているようにも感じられる 「あら、目が覚めたようね?」 こちらに気が付いたようだ 「ごめんね、私はハエトリグモだから卵を産むとき意外は糸で簀巻きにするってサービスはできないのぉ」 いや、そんなサービスいりませんから 「だから・・・ぎゅ~」 擬音まで言って腕と足でがっちりと俺の体を締め付けてくれる 彼女の体の柔らかさと温もりが伝わってきて、とてもいい気持ちだ さわさわっ 彼女の腕が再び俺の体を弄る 「ふふっ、ハエトリグモの腕使いは天下一品よ」 さわ さわ さわ さわ 何度も何度も体を触り、まさぐる 快感とはまた別の感じ、心地よさが体全体を包み込んでいく 意識が遠のきそうだぁ・・・ だが、ここで意識を失うわけにはいかない。現状を確認し、対策を講じねば命に関わる そう自分に言い聞かせ状況の把握に努める 「君は何者だ?俺のことを知っているような口ぶりだったけど、いったい?」 「そっか、前回の記憶は消しておいたのよね、どうしよっかなぁ」 しばらく考え込んでいたが・・・ 「えいっ」 気合の掛け声と共に、彼女の額にある”もうひとつの目”が妖しい光を発した その光を見た瞬間、頭の中にある何かがはずれ、封印されていた記憶が一気によみがえってきた 「あ・・・あ・・・あぁぁぁーーー」 思い出した、そう、つい先日俺はこいつにたっぷりと犯されたんだった 確か、俺の寝ているときに何度も襲っているとも言っていた あの時はクモ脚がなかった気がするんだが・・・しかし、気持ちよかったなぁー それを思い出すと、さっきまで恐怖で縮こまっていた自分の分身が膨張してしまう 「あら?随分と元気な息子さんねぇ」 密着した体越しに感じたのか、にっこりと笑顔を見せる 「それじゃぁ最初はこんなことしちゃおっかなぁ」 そういうと、クモの足でガッチリとホールドしたまま、体を上下させ始めたのである スリ スリ スリ クモの体がペニスに密着して上下にこすってくる体のクモ部に生えた無数の毛が良い感触だ 「うっ、くぅー」 「あらあら、もうこんなに我慢汁が・・・」 繰り返される刺激に耐え切れず、ペニスの先からはすでに我慢汁があふれていた 体を力強く押し付けながらこすられ続け、俺の我慢も限界に近づいた時 スッ 彼女は突然動きを止め、体を離してしまった 「どうだった?きもちよかった?」 イケそうだった所で突然刺激から開放され、俺のペニスはいきり立ったまま天をむいている 彼女もその状況をわかっているようで、今度はイジワルな顔をしている 「あら、不満そうな顔してる、さぁ、これからどうしよかなぁー」 判断は全て彼女にまかされている、俺は彼女の動きに従う事しかできない 「ちょっと、そんなに物欲しそうな顔されたらイジワルできないじゃないの」 俺の気持ちを察してくれたか、彼女もヤル気になってくれたようだ 彼女は丸いクモのおしりを器用に曲げると、その先端を俺の顔に向けてきた そして、自分の腕で穴を拡げて俺に見せ付けてくる そこは、粘ついた液体で満たされており、内壁にはいくつものこぶのようなものが見える 「私のおしり先はね、オトコノコをくちゅくちゅにして精を絞っちゃうの」 「こっちよりもすごいのよ?」 そう言って、今度はクモの脚を器用に使ってクパァと腰の割れ目を見せ付ける この前たっぷり絞られた穴だ、あの感触以上なんてとても信じられない 「ねぇ?どっちで絞られたい?」 目の前に迫る2つの穴、ある意味究極の選択だ、俺には選べねぇ 「じゃっ、こっちね」 え?俺に選択の余地なし?彼女が選んだのはおしりのほうの穴だった 彼女は体を若干前にずらすと、おしりの先をペニスの上までもってくる 「さぁ~いくよ~、前みたいに気絶しちゃいやだからね?」 ツプン 前戯もなしに挿入したにもかかわらず、我慢汁で濡れていたせいもあってか簡単に全部収まってしまう その中では、生暖かい液体に浸されたペニスが四方八方から蠢くイボイボに犯されている 俺はそのまま、本日最初の精を彼女に献上した 「あっ、ちょっとはやいんじゃないの?」 頬を膨らませて少し不満そうに言うが、彼女の興奮は既に限界まで来ていそうだ 「んっ、さぁ、少しは君も奉仕したらどう?」 そう言って、彼女は自分の秘所を俺の顔に擦り付けてきた 「さぁ、舐めて、いっぱい いっぱい愛してぇ~」 すでに秘所からはポタポタと愛液が垂れている ペニスは彼女のおしりの先に飲み込まれ、体と腕はクモ脚でがっちりとホールドされ、 顔は彼女の秘所に乗っかられた状態 ジュプッ ジュプッ クチュ クチュ 部屋の中に満ちているのは甘い匂いと水音だけ そこで、以前彼女の言っていた言葉を思い出す (ふふっ、私の愛液にはね、オトコを元気にする力があるの) しまった、この体勢はやばい気がする・・・ そう考えたが時は遅く、彼女は顔に擦り付けていた秘所を俺の口に持ってきた グッ ゴクン 一瞬我慢した、そう一瞬だけ、こんなの我慢できるわけないだろ! (あー、もうどうでもいいやぁー) 後はもう成すがまま流されるままに彼女の秘所を舐め続ける 「あはっ、だいぶ気分が乗ってきたみたいね、それじゃぁ2回目いくよ~」 グニュッ 彼女がおしりの穴を一気に締め付けると、肉壁が脈動するように動きペニスを絞る 俺も負けじと舌を使って激しく奉仕する 「あっ、いいわぁ、もっと舌を奥まで入れる感じで・・・あぁん」 ビクン ビクン イッた、俺と彼女はほぼ同時に絶頂に達したのだ 「私ね、もう意識のあるあなたとじゃないとイク事ができなくなっちゃったかも」 「だからセキニン・・とってね」 そんなの無理だ、と心の中で思いながら、彼女との性行は続いたのであった 「・・・あれ?」 目が覚めて体を起こすと、体の上に彼女がだきついていた 「夢じゃなかったのか」 ハエトリ娘の頭をなでつつ、現実と向き合う 可愛らしい笑顔で眠りに付いているが、人間ではない彼女 一体どうすればいいのか理解する事ができない しかし、もうひとつの現実と向き合わなければならない ベッドの脇にある時計を手に取ると、 「やべぇ、仕事に遅れる!」 彼女を跳ね除けてベッドを飛び降り出勤の準備をする スーツは脱いだままでしわができているが考えている余裕は無い 「おいお前!頼むから何もしないでくれよ!」 「ふあっ?いってらっしゃ~い」 なぜかクモ体は消えて、普通の女の子の体になっている 寝ぼけ顔でベッドに横たわる彼女を尻目に、速攻で着替えて会社に出かける 今の俺には朝飯を食う暇も彼女との今後を考える暇も無い! とは思いつつ、今夜もあんなことやこんなことをして貰えるんじゃないかと 走りながら考える俺であった
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/914.html
「のっち」 「…」 雑誌の取材が終わって楽屋に戻ると、おにぎりはすっかりおかんむりだった。 隅っこであぐらをかいて小さくなって、壁に頭をぐりぐり押しつけている。 「のっちってば」 「…」 「何すねとんの」 ずいぶんと周りから好奇の目を向けられるようになったからか、 私も二十歳になったからか、最近ののっちはちょっと嫉妬深くなった。 今日も思い当たるふしはあった。きっとさっきの取材なんだよね。 そんな怒んないでもいいんよ、のっち。 まあ、あ〜ちゃんも正直調子に乗りすぎた感はある。 でもなんかこういうの嫌な気はしない。 すねたのっちは、普段の百倍かわいい。うん。なんかほんと悪くないよ。 「のっち」 小さな声で名前を呼んで、私はのっちの横に正座した。 近づくと肩がぴくっと動いたけど、 相変わらず壁に頭を押しつけたままこっちを見ようとしない。 のっち。おにぎりつぶれちゃうよ。早くこっちにきんさい。 あ〜ちゃんがよしよししてあげる。 心の中でそう言いながら、のっちの頭をぐいっと引き寄せた。 バランスが崩れて、形のいいおにぎりが膝の上に乗る。 「むぅ…」 あっさり倒れたのっちの頭は、 最初からここに収まるべきものだったみたいに私の膝によく馴染んだ。 まだ顔をこっちに向けてくれないから、後頭部を見守るしかないんだけど。 なんだか小さくていとおしくなるなあ。 いつまで拗ねとるん、やきもちばっかり焼いて。 頭に触れてみる。こうされるのが好きなこと、あ〜ちゃん知ってるよ。 無言のまましばらく髪をなで続けていると、 聞き取れないくらいのおずおずとした声が聞こえた。 「…なんであんなおっさんにウインクしたん」 低くてくぐもった声。 私に嫌われたくないしめんどくさいこと言いたくないしという葛藤の末に、 それでも言わずにいられなかったかんじが伝わってくる。 のっちは、こんなのかっこわるいからほんとは言いたくないんでしょ。 ねー、のっち。 「仕事よ」 「PVだけの約束じゃん」 足をばたばたさせて膝に頬を何度も擦り寄せる。 顔を拭くように擦り寄せるのは、甘えたときののっちの癖だ。 今まで私の胸に、首に、言葉でうまく言えない気持ちを何度も表現してきてくれた。 「のっち」 「…」 「あ〜ちゃんの膝枕すき?」 「…」 手で膝頭をいじいじしながら、首をぶんと縦に振った。 その様子がほんとにいじけた子供みたいでかわいい。 少しは機嫌直してくれたかな。 『のっちのこと好き?』 のっちは最近よくそう聞くようになった。 何を今さらって思ってたけど、ちゃんと言ってなかったかもしれない。 「のっち、あ〜ちゃんね」 のっちの前髪をいじりながら顔をこちらに向けようとして、手を止めた。 伏せられた目があまりにあどけなかったからだ。穏やかな寝息が耳に心地よい。 いじけながらいつの間にかうたた寝をし始めた髪をなでる。 のっち、あ〜ちゃんはのっちのことちゃんと好きよ。 こんなかわいくてすぐいじけるのっちを、誰にも触らせたくないよ。 だから早くかわいい顔見せて。 自分でもわかる。たぶん私は今世界で一番やさしい顔をしてる。 ふふっと笑ったとき、膝に冷たい感触がした。とろっとした液体。 「…もう」 のっちを起こさないように、楽屋に置いてあったティッシュにそっと手を伸ばす。 その瞬間、膝に生暖かいざらっとした感覚が走った。 「…んー、ごめん、よだれ」 そう寝ぼけ気味に言って、のっちがへへーと笑った。 眠そうなまぶたの奥がキラリと光ったのはさすがに見逃さなかった。 寝ぼけたふりして私の膝舐めたよ、この子。まったく。もう。 そう気づくと、すこし胸が高鳴った。 「あ〜ちゃん」 「ん」 「顔さわって」 いつの間にか身体を私のお腹側に向けて、のっちが甘えた声を出した。 わかって甘えてるんだもんね。かわいいよ、のっち。 頬に手をやって手のひらで包むとゆっくり目を閉じた。 おでこをなでて、眉をなぞって目の下を親指でたどる。 人差し指で耳の周りをなぞると首をすくめた。 手を髪に沈めて耳の裏側から首のあたりまで、手の平をあてた。 最後にまた頬を包むと目をつむってしあわせそうな顔をする。 「あ〜ちゃん、のっちかわい?」 ばか。かわいいに決まっとるじゃろ。 こんなかわいいとこ、他の子に見せちゃやだからね。 ゆかちゃんにもだよ、のっち。 何も言わずに笑顔でほっぺをむにむにすると、 そこから答えを見つけたみたいで嬉しそうに笑った。 のっちは私に膝枕をされるのがすき。顔を触られるのがすき。 お風呂でシャンプーされるのがすき。髪を乾かしてもらうのもすき。 のっちの中では苦い決断だったみたいだけど、 私にかっこつけてもしょうがないとあきらめた日から、 たまにこうやって甘えてくれるようになった。 「あ〜ちゃん、ちゅー」 「あほ」 調子に乗って両手を上げてのっちが唇を突き出した。 その顔があまりにも無邪気で、頭を両腕で持ち上げておでこにキスをすると、 ちぇっと言いながら少し残念そうなふりをしてみせた。 「あ〜ちゃん」 「ん?」 「…っぱい」 「え?」 「おっぱい」 あのね、さすがのあ〜ちゃんでもこのままのっちの頭をつかまえて、 自分の胸を押し付けるほどあほなことはせんよ。 あほ、と言うと、王子様を放棄してただの甘いおにぎりに成り下がったのっちが、 おっぱいーとだだをこねながら胸に顔をうずめてきた。 …私は知ってる。 さんざん甘えて私からの愛情に満たされた後、 のっちは驚くほど勇敢になる。有無を言わさず一気に奪いにくる。 とろんとした目は何かを訴えかけるような強い目になって、私を射抜く。 だらしなく開いていた口はきれいに閉じ合わされて、真っ直ぐに向かってくる。 今度はあ〜ちゃんが甘える番でいいよね? 畳の上に押し倒されながら、そんなことを考えた。 (おわり)
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2036.html
【恐怖】 苦痛(肉体) 苦痛(精神) 割合を5:5に ×理解(理不尽)=恐怖 何の公式だろうか、今回の実験の参考資料として 穴が開くほど何度も何度も読み返した冊子から、 不鮮明な文字で殴り書きされた一枚の紙片が滑り落ちた。 作業の合間に読み返した時偶然に、である。 「苦痛:苦痛×理解=恐怖…」 口に出してみるまでもなく、式として成立していない ただ、その短い文字の羅列は一度言葉にすると 何度も何度も意識しないで口からこぼれた。 私は驚愕し、次いで自分の行いが数年前には試されていたらしい事に落胆し それ以上に、興奮した。 数学的には破綻以前に無意味な羅列だが これから自分がしようとしている事の結果を これほど端的に示す事ができるのか これほど僅かな、文字の羅列で。 道導は示されているなど、思い上がりも甚だしい 紙片を冊子に挿し戻し、作業に改めて専念する 僅かに痙攣する亜成体から丁寧に、 努めて丁寧に生皮を剥がし 毛羽立った皮の裏側に刷毛を使ってオレンジジュースを打ち込んでいく 生きた皮がオレンジジュースを吸って僅かに収縮するのを確認してから バットに溜めたシロップ浸して冷蔵する。 下準備として毛を毟り口を塞いである小振りな饅頭を 固定台を回しながら円形に近い亜成体の皮を満遍なく引き剥がしていく。 完全にツルツルの饅頭になった亜成体が 剥ぐ箇所や処置によって細かく痙攣するので 身体に傷をつけないように気をつけて。 そして全身の皮を剥ぎ終わったら今度は皮を失った亜成体自体に オレンジジュースとシロップを交互に刷毛で表面がビチャビチャに成るほど染み込ませる。 4時間も放置すれば、また良質な若い皮が採取できるようになるので 固定台から下ろして次の亜成体にとりかかる。 あえて抉らずむき出しの瞳は、 自分がこれからされる事を 先程までの姉妹の姿と自らの経験で理解しているのか 全ての思考を放棄しているのか 酷く昏く、湖面の様な光をたたえる このれいむは、5週目で皮の張りが悪くなったから… 「おにいさーん!」 「あぁ、れいむか」 * * * れいむ種部屋…といってもこの家にれいむはこの一匹しか飼育目的ではいないので 実質彼女の私室となっている部屋に入るなり、私は尋ねる 「れいむ、まりさの様子を見に行こうか」 「ゆゆ!!!!まりさにあいたいよ!」 凄まじい勢いで足元に擦り寄るれいむ 軽く撫でてやってから、口元についた昨日の食べ遺しを拭って綺麗にしてやる。 口についている餡は粒餡…まりさか 「お前、そのまりさと仲良かったからな…おいしかっただろ?」 「ゆ?れいむとまりさはなかよしだよ?」 うん、結婚するとか言ってたもんな 一つになれて喜んでると思うよ 「まりさはもうすぐ赤ちゃんが生まれるから、あんまり騒ぐんじゃないぞ?」 「ゆっくりりかいしたよ!!」 理解してないなぁ…理解しろよ、無理か、無理だよな バスケットボール大のれいむを両手で抱えて、まりさ種の部屋に連れて行ってやる。 れいむがこの部屋に来るのは三日ぶりのことになる。 まりさ部屋にいたたくさんのまりさが、一匹のありすに全滅寸前まで強姦され 立った一匹生き残ったまりさも望まぬ子供を孕まされた姿を見て このれいむは意外な反応を見せた。 「まりさ…ゆっくりしてないよ…」 それは案ずる様なニュアンスではなく ゆっくりしていない隣人を心底見下したような様子だった 体中に点滴されるオレンジジュースの管 発生初期に茎と胚の生成のために急激に栄養を吸われてガサガサに罅割れた肌 艶のない髪、蠕動しながら苦しげに喘ぐ姿は確かに醜かった。 小さな声でまりさに聞こえないように 「おへやにもどりたいよ」 と言ったので、部屋に連れ戻してから 仲のよかったはずのまりさの事をれいむは一度も尋ねてこなかった。 この様子だとまりさがゆっくり出来なくなっていた事も忘れているのだろう。 「お部屋に着いたらな…」 「ゆゆん?」 「おまえ、まりさを殺せよ」 「…ゅ?」 理解しろよ低脳饅頭。 * * * れいむと短い会話をしてからまりさ種の部屋へ 扉を開けるとベビーベッドの上で、自らから生えた茎の先で安らかに眠る子供達を見上げて 何処か陰を感じさせる微笑で、慈しむように目を細めるまりさが居た。 なんというか、強姦+家族を皆殺し+シングルマザーともなれば 饅頭風情でも多少は貫禄という物がつくのだろうか 俺の手の中でじっとりと汗を書いて身体を硬くしているれいむが 本来そうである以上に無価値で愚かに見える 「まりさ、れいむがお見舞いに来たぞ」 「ゆ…、れいむ…ゆっくりしていってね」 「ゆひッ!?ゆ、ゆっくり…して、いってね?」 ガチガチに緊張しながらまりさに影を落とす程に繁った茎と それに実った子供達を、血走った目で見上げる 私はあえて口を挟まず、二個の会話の様子を見守る。 「いち、に…たくさん、いるね?」 「ゆ…うん、たいへんだとおもうけど…まりさはこのこたちをそだてるよ」 「ぜんぶ?」 「ゆゆ?」 「ぜんぶ、そだてるの?」 「うんっ、おかあさんがいないなんてゆっくりできないおもいは、させたくないからね!」 苦い表情で言ってから、息を吐く 「このこたちは、まりさがゆっくりできるゆっくりにそだてるよ」 「…ッ」 この瞬間、れいむとまりさの関係は破綻した。 れいむをまりさの部屋から連れ出しれいむ種の部屋に戻る 「あんなにいっぱいいたら、れいむがゆっくりできないよ」 「今夜には生まれる、ヤるならその時だ」 「ゆっくりりかいしたよ!」 「怪我したら、いくらでも治してやるからな」 「おにいさんありがとう!!」 先程まであれほど強張った表情をしていたれいむが 今では赤ゆっくりのように無垢な笑顔で自分の輝かしい未来を夢見ている。 【恐怖】 苦痛(肉体) 苦痛(精神) 割合を5:5に ×理解(理不尽)=恐怖 れいむが担当するのは最初の一つ 擦り寄ってくるれいむを撫でながら、伝う鳥肌を悟られないように私は歩を進めた 【つづく】 by古本屋 まさかのつづきものその?そしてやっつけ 最近仕事が忙しいです、自由になる時間が殆んど有りません 某作品のように長い文章を書きたい… 導入部は終了、やりたいことが出来るのは次からになります。
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/10286.html
638 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/03/19(木) 14 14 45.25 ID lRgtSgPc0 [1/3] ちょっと報告 重量管理系のあるシステムでキャンペーンを行った時のこと 筋力不足のAが幾つかのアイテムをファイター系のマッチョBにアイテムを預けることがあって その時に、俺のものはお前のもの、おまえのものはおまえのもの みたいな本人曰く逆ジャイアニズムなものを言い出した この時点ではあくまで持ってもらう方便と見なされていて 全員なんだよそれwwwみたいに極々普通のRPとして取り扱われていた さらに次回のセッションでそのPCが余った金をおまえのもの、と言ったPCに渡して 渡されたPCも割とご満悦というか、PL発言として装備強化出来たことを有難がっていた この時点では他のPLも若干羨ましそうに見ていたけど ファイターに助けてもらってることに対する恩返しだし、PTの強化に繋がるので許容 639 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/03/19(木) 14 15 26.47 ID lRgtSgPc0 [2/3] でここから困がやり始めた その次のセッションの冒頭でAがシナリオと無関係のNPCを闇討ちして強盗 その成果を半ば強制的に、Bに押し付けようとする Bはそんなもの受け取ったら共犯にされるからと受け取りを辞退しようとするが PC目線ではその金銭が蛮行によるものとは把握できないし、 今までの経緯からここで受取拒否は不自然ということで強制的に受け取らせる さらにAがPL発言として、「いや~俺の罪を全部引き受けてくれるPCがいるとか有難いわぁ、あっこれPL発言なんで気にしないでください」 とか言い出して、ここではっきりと追い出すなりやめさせるなりをすれば良かったんだろうけど Bが突然じゃあ俺のものはおまえのもの、おまえのものはおまえのものってまた別のPCにおっ被せた 結局このまま罪をただ擦り付け合うだけのDQN集団になって 気付いたら俺のPCは一大強盗集団のボスみたいな立場になってて このままキャンペ終わらせていいと思ってそのまま投獄された 642 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/03/19(木) 14 21 51.81 ID S6zmcFoR0 [3/3] 638-639 押しつけたAは最初からBをハメる気だったのかねぇ この脱線はちょっと楽しそうな脱線ではあるんだが、 完全に脱線して話が潰れてる件について、GMの反応はどうだったんだろうか 645 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/03/19(木) 14 37 21.85 ID sAbLZD0k0 [1/2] Bも類友だよこれ 654 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/03/19(木) 16 48 49.21 ID JGLPFWCo0 [4/4] 639 報告乙、スルー気味ですまん ハメる意図があったか面白いと思ってやったのかは判らんがどっちにしろAは困 Aに意趣返しをするならともかく模倣して被害拡大してる時点でBも困だな …これ以上あんまり言う事ないな。良い報告だ 655 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/03/19(木) 17 02 28.50 ID RGRCwAD60 638 乙 639から急に困行動になったな > 「いや~俺の罪を全部引き受けてくれるPCがいるとか有難いわぁ、あっこれPL発言なんで気にしないでください」 この時点で駄目、PLがPLを攻撃してる 可能性としてAは冗談や悪ふざけのつもりだったかもしれないが 冗談でこんな言動するやつとは卓を囲めない Bも周りもAをちゃんと拒否できれば良かったんだけど Aの言動は普通じゃないからな、Bは混乱しちゃったんじゃないか Bは被害者でしょ 659 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/03/19(木) 18 55 10.15 ID BRhQSn0c0 [1/3] 638乙 639みたいな事を言うために周到に伏線を 638で張ってたんだろうな 660 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/03/19(木) 19 05 32.07 ID P+2Xpybd0 [1/2] 638 乙。Aを早々に叩き出さなかったのが失敗だったね。GMも何やってんだと思うけど。 PL発言で他のPCに罪被せようとした時点で、唐突でも目撃者を生やしてAを投獄しても良い位なのに。 BもBで、なんで他のPCに押しつけようとしたんだか。 投獄後、AとBはその後どうなったのか気になるな。Bは謝れば良いけどAは追放ものだぞ。 662 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/03/19(木) 19 50 15.92 ID 6B9Tbaju0 660 Bもへたに共犯にされるくらいなら Aを告発する手もあったのにな うまくAに乗せられた感じね 664 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/03/19(木) 20 05 57.06 ID lBTXVtJu0 Aが困なのは間違いないが、これに全員乗っかってずるずるいっちゃうって Aのプレイングを肯定しているようなものじゃん 本当に誰も何もしなかったのか 665 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/03/19(木) 20 12 16.81 ID lRgtSgPc0 [3/3] 642 GMはほぼキレ気味でした 結局その回のセッションは始まって30分ほどでAが強盗やらかすところから 他のプレイヤーに擦り付け合うところまで延々とやられて GMのシナリオがほぼ一切進まず、自分もそれに合わせて終わらせるつもりでの 半協調みたいな感じで終了させに行きましたし Aいわく、せっかく面白い設定を付け加えてあげたのに、 その設定にシナリオを絡める様子も見れなかったから (シナリオとは関わりのない枝道ではちょこちょこ使ってた) 無理やり絡める展開に持って行こうとしたとか言ってましたが 最初からそのつもりだったのかどうかは結局わかりません 666 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/03/19(木) 20 21 11.46 ID kx/WIvcb0 [2/4] 665 Aみたいのがおかしな自信とシンパをあつめると 「やっぱ、半構造の(ry」なんて言いだすんだろうなあ スレ409