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「主様、みかんを一つ取って頂けませんか?」 「マスター……似顔絵」 こたつを出して以来、居間はいつもよりにぎやかだ。夕食後はこうしてみんなで集まって、テレビを見たりのんびりしたり。なんというか、心地いい。 「はい、殺生石」 「ありがとうございます……本当、やみつきになってしまう味ですね」 「マスター」 「うん、えーっと……前より上手になったね」 「……うん」 でも、こたつの中でこの二人にくっつかれるのはさすがに暑い。僕がどこかへ移動しても何かあるごとにくっついてくるからなぁ。 ……あれ、そういえば……。 「主様、お口を開けてください」 「え、うん……ん、美味しい」 「主様の実家は美味しい物ばかりですね。いつか行ってみたいものです」 「私も……いく」 「あー、お金ないから無理だよ。今年は実家に帰れそうにない」 「んー……マラソン?」 「絶対無理だよ」 あー、二人とも残念そう。でもどうしても今の生活、四人の共同生活を続けているとお金がね……。 ……って、そういえば蛋白石は? お喋り好きなのに全然口を挟んできていないよ。 「蛋白石、さっきから黙ってるけど、どうしたの?」 「……どうしました?」 「いや、なんかぼんやりしてたから」 話しかけるまで、心ここにあらずという顔をしていた蛋白石。 「晩ご飯が少なかったのですか?」 それは絶対ないよね……いつも通りたくさん食べて……あれ、たくさん食べてたっけ? 「ううん、今日もたくさん食べたよ……美味しかったよ、ご主人様のご飯」 「そ、そう。ありがとう……」 なんかいつもの蛋白石らしくない反応。僕の返事もぎこちなくなってしまう。それになんというか……いつもより表情が暗いような。 「わ、私、そろそろ寝ますねー。みんな、おやすみー」 「え? まだ九時なのに……」 「ちゃんと寝ないとお肌に悪いですよー。ご主人様も夜更かしはめーですよ」 いつも通りの蛋白石……に、見えるだけの口調。どこかそれは嘘っぽくて、自然じゃない。というか作っているというか。 とにかく、放っておいてはいけない。そんな気がする。でも、僕が呼び止めるよりも先に蛋白石は居間を出て行ってしまった……ホント、どうしたんだろう? 「……主様。今日は妾、これから用事がありますので、失礼します」 と、立ち上がる殺生石。 「へっ? 珍しいね、夜から用事だなんて」 「ええ、ですけど内容は乙女の秘密です。電気石も今日はもう寝なさい」 「んー……」 どこか強めの口調に、電気石は眉をひそめてうなずく。なんというか、殺生石も様子が変だ。いきなりどうしたんだろう。 「まったく、あの子らしくないではありませんか。もっと積極的に……」 「何か言った?」 「いえ、何でもありません。それでは行ってきますね」 家の鍵などが入った巾着を片手に、殺生石はその場から消える。ホントすごいよね、瞬間移動ができるんだから……というか家の鍵は必要ない 気がする。 「……マスター、寝るね?」 「う、うん。分かった……」 電気石はまぁ、いつも通りだよね。うん、たぶん……。 まぁ、こうして手持ちぶさたになったらやることは一つ。蛋白石のことだよね。とりあえずいつも蛋白石と電気石が寝ている部屋をのぞいてみたけど、彼女の姿は見あたらなかった。 「どこ行ったんだろ……」 「おふろ?」 「違うと思うよ、うん」 とりあえず電気石におやすみと伝え、家の中を探してみることする。 いないのは分かっているけど風呂場をまず……近場だからトイレを……台所は居間とつながってるからないとして、あといるとすれば……。 「……僕の、部屋?」 まぁそれしかない。こんな狭い家なんだから。 というわけで僕の部屋の前。とりあえずドアを開けて……。 「……はぁ」 ……いる。蛋白石が、このドアの向こうで溜息をついている。しかもその溜息は、僕が今まで彼女から聞いたことがないほど元気がない様子。お腹空いているのともまた違う、憂鬱な溜め息だった 「戻りたい……なんて、思っちゃダメなのにな」 その独り言がどういう意味なのか、僕には分からない。ただ、そうとう何かを思い悩んでいるのははっきりと分かった。 もしかして泣いているんじゃないかとか、いろんな憶測が頭を飛び交う。とにかく放っておけない。早くこのドアを開けて顔を見ないと落ち着かない。 「……お姉さんだもん、我慢しないとダメ……うん、ダメだよね」 この独り言を止めてあげたい。蛋白石の話を聞いてあげたい。 「蛋白石、入るよ」 驚かせたかもしれないけど、僕は有無を言わさず自分の部屋に入る。部屋の中は暗く、窓際の壁には見慣れない陰、蛋白石が見える。 「……えへへ。独り言の癖、治さないといけないです、よね……」 「蛋白石、大丈夫? 何か悩んでることがあるなら……」 僕が全てを言う前に、蛋白石は顔を上げて笑顔を浮かべる。それはいつもの元気な蛋白石と、何ら変わりはない。 変わりは……。 「なーんにも、悩んでませんよ。なーんにも……だ、だから……ご主人、さま、ひっく……心配……しなくて……っ」 ……笑顔が少しずつ崩れ、蛋白石の目から涙があふれる。それがすごく苦しい。胸を大きな腕で締めつけられているような、そんな苦しみ。 ――顔、見られたくないだろうな。僕は蛍光灯のスイッチを入れようとした手を止め、ドアを閉めた。 部屋の照明は、カーテンを開けた窓から漏れる街灯の明かり。お互いの顔もよく確認できないほど、部屋の中は暗い。 そしてあれから小一時間、話を始める気配のない蛋白石。また、無理して笑っているのかな……。 「ご主人様、契約してくれたころのこと……覚えてますか?」 契約したころ……。 あのときはまだ僕は一人暮らしで、こんなにぎやかな生活をするとは思ってもいなかった。そして、蛋白石と初めて出会ったあのとき……それから一ヶ月ほど、僕は彼女と二人だけの生活を送っていた。 「私専用の丼とか、生活用品いっぱい買ってきてくれたり、難しい顔して家計簿見ていたり」 「あぁ、あのころはちょっとね……驚いたよ、あんなに食べるなんて最初思ってなくてさ」 初めて出会った瞬間、蛋白石は強烈な空腹のあまり気絶してしまった。そのときのことを思い出すのは少し恥ずかしいが、とにかくアレがあったからこそ、今の生活がある。 「……あのころに戻りたいって、考えちゃったんです」 二人きりの、あのころ……初めて家がにぎやかになった梅雨の時期……。 「でも、それからしばらくしてお姉様が来て、殺生石が来て……すごくにぎやかになって……」 「何かされていたの?」 「そんなことあるわけないですよー。みんな優しいし、ご主人様のためにいっぱい努力してるんですよ……だから、お姉さんだから……我慢しないといけないんですよ」 我慢……いったい何を我慢していたのだろう。 「ご飯いっぱい食べれば、我慢できるんです。そのはずだったんですよ……」 僕の腕に、蛋白石の体が密着してくる。不思議と、恥ずかしさがこみ上げてこなかった。こんなに胸を押しつけられていても、むしろもっと寄り添ってあげたいと思うほどに。 「こうやって、ご主人様に抱きつくの……久しぶり」 「うん」 「この前のときも久しぶりで……すごく、嬉しかったんですよ」 空いた手で、彼女の頭をなでる。兄弟のいない僕には、それがどれほど苦しいことか想像できないけど、彼女が何を悩んでいるのか少し分かった気がする。 そして僕自身も、胸を締めつけるこの苦しみがなんなのか、分かったかもしれない。でも、それを形にすることができない。言葉にしようにも、あまりにふくらみすぎていてまとまらない。 「蛋白石、偉いね」 「……ううん、偉くないです。みんなに対して悪いこと、考えちゃったから」 僕が言うべきことって、何なんだろう。 「僕はいつもここにいるから、我慢しなくていいんだよ?」 本当に言うべきこと、あるはずなんだけどな。 「二人きりの時間は短くなっちゃったけど、無理なんてしなくてもいいんだからね」 ……言うべきことが、大きすぎて。僕の口からはどうしても出てこない。 「蛋白石……もう少しわがままでも、僕は怒らないから。寂しくなったらまたここにおいで」 だからせめて、小出しでもいい。僕の思いを、言葉にしていく。彼女に伝わるように。 「……ご主人さま♪」 蛋白石の腕に、力がこもる。いつもの強烈な力じゃなく、壊したくないものを包み込むような、そんな優しい力。 それに応えたくて、蛋白石に少しだけ寄りかかる。 にぎやかになった家だけど……今だけは、蛋白石と二人きりだった、あの梅雨のころ。蛋白石が、気兼ねなく甘えることのできた、あのころなんだ。 「おっはようございまーすっ!」 相変わらずの元気な声で、一日は始まる。 「蛋白石、もう少しおしとやかにできないのですか?」 「おはよ……元気はつらつおふこーす?」 「電気石、それどこで覚えてきたの……って、おはよう蛋白石」 「えへへー。ご主人様、朝ご飯ーっ」 笑顔を浮かべ、こたつの定位置に潜り込む。 昨日は結局あのまま寝ちゃったわけだけど、元気になってくれてよかったってことで。 「……さすが、主様ですね」 「何か言った?」 「いえ、それより早く朝食にいたしましょう。早くしないと電車に遅れますよ」 「そうですよー。学校遅れたらめー、ですからねっ」 それならみんな、もう少し朝ご飯作るの手伝って欲しいなぁ……なんて思ったり。 「ご主人様のご飯ー、おいしーおいしーほっかほかご飯ー♪」 ……ま、いっか。
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作詞:ATOLS 作曲:ATOLS 編曲:ATOLS 歌:初音ミク 翻譯:gousaku 馬卡龍 喀嚓喀嚓 甘美 蛋白霜 生出 裙擺(*注1)來 身著綴滿花邊衣裙的 翩翩舞夢 玫瑰(*注2) 巧克力 兩片間夾著融合的天使 閃閃發光 叮咚作響 大理石(*注3) 進行曲 被裝進色彩斑斕的小盒子裡 ○○(圓溜溜的) 形狀 感情 上升 心動不已的美圓樂園 與你在口中遊弋 月夜中搖曳的蛋白 在那完成的最後時刻,沒錯 就用那牙齒將我嚼碎吧 刹那的餘音是,0 向那10000個味蕾展翅翱翔 飛向那日的樂園 來吧今晚也請多多品嘗 喀嚓喀嚓 甘美 蛋白霜 生出 裙擺來 身著綴滿花邊衣裙的 翩翩舞夢 玫瑰 巧克力 兩片間夾著融合的天使 閃閃發光 叮咚作響 大理石 進行曲 被裝進色彩斑斕的小盒子裡 ○○(圓溜溜的) 形狀 感情 上升 心動不已的美圓樂園 M A C A R O N La 與你在口中遊弋 月夜中搖曳的蛋白 在那完成的最後時刻,沒錯 就用那牙齒將我嚼碎吧 刹那的餘音是,0 向那10000個味蕾展翅翱翔 飛向那日的樂園 來吧今晚也請多多品嘗 注1 馬卡龍在烤箱的烘培過程中,麵糊底一但沸騰,會逐漸膨脹展開,膨脹的部分即稱為「Pied」。「Pied」在法語中是「腳」的意思,一般譯作「裙擺」或「裙邊」。 注2 此處應該是指玫瑰馬卡龍。 注3 應該是指大理石馬卡龍,表面呈大理石花紋的馬卡龍。 2012-8-13 修改 「蛋白酥皮」→「蛋白霜」 「麵團」→「兩片間」
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「ご主人様♪」 僕の隣に、蛋白石が腰を下ろす。 周りはみんな酔っぱらっていたり、夜も遅いので居眠りを始めていたりと、先ほどに比べてずいぶんと静かだ。 だから、蛋白石の方も少し大胆だ。僕に密着するや、腕にしがみついてくる。 それを僕は拒まない。なるべく彼女の好きにさせてあげたいから。 「静かになっちゃいましたけど、すごーく楽しかったですよね?」 「うん」 誰かに見られてるかも分からないけど、自然と恥ずかしさはこみ上げてこない。 こうしていることが自然なだけで……。 ……でも、二人きりになりたい。そんな思いがこみ上げる。 「蛋白石、散歩に行かない?」 「お散歩ですかー?」 「うん、少し酔い覚ましに、ね」 「そういうことなら大歓迎ですよ、ご主人様の身はしっかりと守りますからっ」 と、頼もしいことを言ってくれる。 だけどそれよりも嬉しそうな笑顔が可愛くて、二人きりになりたいという思いがいっそう強くなる。 「それじゃあ、いこっか」 「はいっ。どこまでお供しますね」 「……主様ったら」 「んぅ……くー」 「……今日は、この家に泊まっていきましょうか」 数少ない二人で過ごす時間。 今の蛋白石にとって、それはどれだけ大切な時間なのだろうか。 それは幾多の時間の中で得た、穏やかな時間なのだろうか。 「ご主人様ー、寒くないですか?」 「はは、少しね……というかいつもより寒いし、曇ってるし」 雪……降るかな。 ふと実家の空を思い出す。大体こういう日は雪が降る。 「こんなに静かな日も珍しいですね」 「そうだね。サンタさんは仕事がしやすくていいんじゃないかな」 「そうですねー。でもそしたら私たち、サンタさんのお仕事の邪魔になっちゃいますよ?」 二人で静かに笑い合う。 「あ、公園ですよー。こんな小さな公園、こんなところにあったんですね」 「ホントだ……って、蛋白石?」 公園の前に着くと、蛋白石は真っ先にブランコの方へと向かう。 まるで子供のような笑顔。夜の公園には似合わぬ、明るい笑顔。 その後に続いて、僕もブランコの前に立つ。 子供のころ遊んだ遊具。何の変哲もないブランコ。 ……すごく小さかった。子供のころは、そんなこと思いもしなかった。 「ご主人様、押してあげましょうか?」 「そもそも乗れるかどうかが怪しいんだけど」 「大丈夫ですよっ、ご主人様小柄ですからー」 それはあまり褒めていないような……まぁいいや。せっかくなのでブランコに乗る。 思ったよりも楽に乗れた。なんだかなぁ、成長してないってことだよね、それ。 「えへへ」 「な、何?」 「ご主人様の顔が、私より下にありますよー」 「そりゃあ、こんな小さいのに座ってたら……そういえば蛋白石、ブランコ乗ったことある?」 「え、ないですけど?」 そっか、乗ったことないのか……。 「……ご主人様? あの、どうしっ」 「ごめん、少し狭いかも知れないけど……」 一度立ち上がって蛋白石を抱き上げ、膝の上に載せてブランコに座る。 ……そうしたかった。こうして、蛋白石と触れ合いたかった。 「ご主人様、もしかして寒がりですか?」 頬を赤くして、蛋白石が尋ねてくる。照れ隠しなのかな。 「そう、だね。寒いね……雪、降ってきたみたいだし」 「え? わぁー」 穏やかに、静かに、小さな雪が降り始める。 故郷で見た雪ともまた違う、どこか優しい雪。 こういうムードたっぷりのシチュエーションでやることは限られるんだろうな。 でも、僕がやるべきことは……。 「ご主人様ー、雪綺麗ですね……ご主人様?」 「……え、何?」 「どうしたんですかー、ぼんやりしちゃって」 「あー、うん。ちょっと……あ、そういえばプレゼント渡すのまだだったね」 と、思わずごまかしてしまう。でもプレゼントを渡さないといけないのは確かだよね。 確か行く前に慌ててポケットに入れたような。まぁ、簡単に壊れるような物じゃないから平気……あれ? じゃあこっちは……うぅむ、じゃあここ? それとも……。 「……ははは、忘れてきた」 「あー、ご主人様ひどいですよぉ……でも、私も忘れて来ちゃいました」 舌を出しててへへと笑う。 「でも、帰ってから渡せば充分ですよー。今はもっと雪の見物ですよ……雪見だいふく食べたいなぁ」 「相変わらず食べ物なんだね」 「えへへ。でもご主人様と二人っきりっていうのは、ちゃーんと分かってますよ」 蛋白石の頬が赤い。 寒いからじゃない。もし蛋白石に鼓動があれば、どんなに早く脈動しているだろうか。 「……ご主人様、私に何かお話しががあるんじゃないですか? そんな顔、してますよ」 ……その通りだ。僕は蛋白石に告げたいことがある。 とても大きな想い。告げようとすると、胸が苦しくなるような想い。 「蛋白石の昔話、おばあさんから聞いたんだ」 「え……」 自分ではどうしても告げられないと言っていたこと。 僕は思いきって、その話を切り出した。 「大変、だったんだね」 「そ、そんなことないですよぉ。全部、私が悪いんですから。それに今のご主人様はご主人様じゃないですか」 「うん」 「私がご主人様と出会えたのは、きっと神様の気まぐれなんですよ。本当は私にこんな優しいご主人様は、分不相応で……」 少しだけ、腕に力がこもる。 そんなこと言って欲しくなかった。僕は蛋白石をそんな風に思ってなんか……。 「でも……すごく嬉しかった。初めてですから、こんな風に抱っこしてくれる人がマスター……ご主人様になってくれるのが」 ――マスター。 その言葉を蛋白石から聞いたのは、初めてだった。 「初めてご主人様って呼んだとき、すごく恥ずかしがってましたよね。でも私は無理矢理ご主人様って、ずっと……」 「今じゃ慣れっこだけどね」 「えへへ、ごめんなさい……マスターって呼び方、嫌いなんです。昔を思い出しちゃって、とても冷たいから」 ……昔、か。 「私のマスターはたくさんいました。けれど、ご主人様はご主人様だけですよ」 これが、おばあさんから教えられたこと。 「……今さら、神様が間違えたからってご主人様と離ればなれにしようとしても、絶対に嫌ですから」 「それは……」 「私は、ずーっとご主人様のそばにいたい。ご主人様が、迷惑でなければ……ですけど」 ……言える、今なら。 蛋白石が僕と一緒にいることを望んでいてくれるから。 彼女の口から言ってもらってやっと切り出せるなんて、なんだかいくじなしだけど。 でも、この想い……伝えよう。 「……好きだよ」 「え?」 「蛋白石のこと、好きだから。だから僕が迷惑してるとか、そんなこと思って、怯えなくていいんだよ」 蛋白石は怖かったのかもしれない。今の幸せが偽りかもしれなくて、それでいて僕の心が見えなくて。 だから伝える。怖がって欲しくないから。 笑っていて欲しいから。 「……好きって、どれぐらいですか?」 「蛋白石のご飯好きより、ずっと好き」 「じゃあ、私にとっては……この世で一番ですねー。ご飯より上だったら」 まるで普段と変わらぬ会話だと思うし、僕のたとえだって馬鹿馬鹿しい。 「じゃあ……私はそのご主人様の好きより、ずーっと好きですよ」 赤い頬、潤んだ瞳。 そして笑顔。 「……ご主人様は、私の心……ずっと、怖かった……見えちゃって……るん、ですか?」 蛋白石の涙。 それが安堵の涙だと、いいんだけどな。 「ご主人様……ぎゅって、して?」 蛋白石の手が、僕の腕を抱える。 抱きしめたかった……だから、蛋白石の言う通りに抱きしめる。 「嬉しいな……嬉しい、な……え、えへへ……」 涙が、服に染みこむ。 とても暖かい涙。 悲しい涙は、もういらない。 帰り道。 蛋白石の腕が、しっかりと僕の腕に組まれている。 もうすっかり恋人調子……嬉しいけど。 「ご主人様って、サンタさんみたいですね」 そう言って、笑顔を浮かべる。 「え、何で?」 「だって、美味しいご飯やお友達も……優しいご主人様も、なーんでも用意してくれるじゃないですか。全部、私の欲しいものですよー」 「んー……あまり自覚がない」 「それでもいいですよー。だって、ご主人様がサンタさんになってくれるのは私だけだもん」 そうもいかないんだけどなぁ。電気石や殺生石だっているし。 「ご主人様ー♪」 ……まぁ、蛋白石が嬉しいなら、問題ないよね。 はぁ、寒い。いつまで雪降るんだろう……明日、積もるかな?
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それは、蛋白石が唐突に言い放った一言に端を発する。 蛋「あたりめー♪」 主「当たり目って……お昼のサイコロ?」 蛋「違いますよぉ。これですこれー」 そう言って取り出したのは……あぁ、するめの方だったんだ。よく見たら、先ほどから蛋白石は口を動かして何かを噛んでいる。 主「それどうしたの?」 蛋「近所のおばあさんのお手伝いしたらもらいましたー」 主「……あまり人前を出歩かないようにって言ってるのに」 蛋「えへへ、ごめんなさい。でもおかげでこんな美味しい物が食べられるなんて……幸せぇ~」 目を輝かせて感動する蛋白石。でもするめってソコまで驚くほど美味しいのかなぁ。実はイカ苦手だし、僕。しかし、このパターンで行くとおそらく……。 蛋「ご主人様もお一つどーぞ」 ほらね。 主「ははは……気持ちだけは受け取っておくよ。イカ苦手なんだよ」 蛋「えーっ! 好き嫌いはダメです!!」 蛋白石といえば食べ物、食べ物といえば蛋白石。彼女は好き嫌いに対しては、某食堂のおばちゃんとまではいかなくても、かなり厳しい。それはミーディアムである僕に対しても変わらない。この前も苦手な青カビチーズを食べるまで寝させてもらえなかった。 蛋『出された物はちゃんと食べないと、食べ物さんに悪いんですよっ!!』 と、思いっきり怒られた。しかし食べ物にさん付けな辺り、さすが蛋白石だと思うよ、うん。 ただ、それを分かっていて遠慮する僕も僕だなぁ……嫌いな物は嫌いなんだから仕方ないってことで、ここは一つ。 蛋「噛めば噛むほど味が出るんですよぉ。こんなすごい食べ物はなかなかありませんよっ。ガムは飲み込んじゃいけないし」 主「いやいや、最後のはあまり関係ないと思う」 蛋「関係あります! 飲み込めなかったらお腹空いちゃうじゃないですかぁー」 さすが蛋白石と言わんばかりだなぁ。 蛋「お腹空いたら何もできなくなっちゃうんですよ。それなのに世の中には食べ物を独り占めにする悪い人も……むぅー、ちょっと大陸行ってきます!」 主「行かなくていいから包丁置いてっ! それは国の偉い人たちに任せておこうよ!」 蛋「任せていたって空腹はどうしようもないんです!」 食べ物が関われば、普段は興味なしの国際情勢にまで口出しするんだ……やっぱ蛋白石の食べ物に対する執念はすごいよ。すごすぎるよ。 蛋「独り占めじゃなくて、みんなで一緒に食べてみんなで美味しいって言わないとダメです! それが食べ物さんに対する礼儀なんですよっ」 主「わ、分かったから……で、つまりどういうことなの?」 蛋「ご主人様、好き嫌いはいけません!!」 あー、結局そこに行き着くんだ。どうやって行き着いたかは謎だけど。 殺「で、結局嫌いなイカを食したというわけですか」 電「ぐりーんだよー?」 主「だってぇ……うぅ、この微妙な風味と臭いがなんとも」 殺「諦めるしかありませんね。ですが、蛋白石もなかなか面白いことを言うのですね」 微笑みを浮かべながら蛋白石に目をやる殺生石。こっちとしてはあまり笑い事じゃないんだけどなぁ。 蛋「ごっしゅじんさまー♪」 主「あひぃっ! く、くすぐらないでよぉー!」 蛋「ご飯食べる前にそんな難しい顔しちゃダメですよー。みんなで美味しく食べるんですから♪」 主「はぁ……」 そういう気分にさせたのは蛋白石なのに……まぁ、僕の好き嫌いが一番悪いけどさ。 蛋「みんなはご主人様のご飯好きだよねー?」 殺「当然です」 電「おいしーよ」 どうして蛋白石は唐突にそういうこと言うのかな。真っ向から感想言われると恥ずかしいよ。しかも電気石まではっきりと……。 でも……そっか、みんな美味しく食べてくれていたんだ。 蛋「というわけですから、そろそろ明るい食卓を……ご飯を……私……もぉ……ごはーん!!」 主「え、ちょっ、うわっ、待って! そこ噛んだら痛いいたいイタイ!」 蛋白石の腹時計はトランスタイマー。……どうやら、今日は美味しく食べられる食事になりそうだった。 蛋「鮭とばー♪」 主「もう干物はやめて……これ以上あご頑丈にしないで。すっごく痛いから」 結論、干物はあごが頑丈になる。
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無い。 お皿に乗せておいたまんじゅうが、無い。 「殺生石ー、ここに置いてあったまんじゅう知らない?」 「そこにあったお饅頭ですか? それなら先ほど蛋白石が」 ……え。 「余計なお世話かも知れませんが。主様、自分で食べる物をそのような場所に置いては 駄目でしょう。蛋白石に食べられるのが目に見えているわけで……」 「違うよ……あれ、カビ生えてたから捨てようと思ってたんだけど」 沈黙。 大体こんなところに置いてあったら蛋白石に食べられるのは僕も分かって……。 「ご主人様ー、お昼ご飯の時間ですよーっ」 と、何の前触れもなく現れる蛋白石。 時計を見てみると、ちょうど朝ご飯を食べてから6時間。相変わらずお腹の時計は 正確だな……じゃないっ。 「蛋白石っ、ここにあったまんじゅう食べたでしょっ」 「へっ? え、あ、も、もしかしてあれ、ご主人様……の?」 一気に青ざめる蛋白石の顔。 食べ物には弱いけど、悪いことをしたというのは分かってくれて嬉しい……僕のじゃないけど。 「いや、まぁ何というか……捨てるはずのだったんだけど、それ」 「へ、捨て……ご主人様ーっ、食べ物粗末にしちゃダメですよ!!」 「って、いきなりどうしっ、ほ、包丁っ!? 包丁振り回しちゃらめぇーっ!!」 なんか大変な目にあったけど、とりあえず電気石も加わって昼ご飯。 「えー、あのおまんじゅうカビが生えてたんですか?」 「うん。だから捨てようと……あー、怖かった」 食べ物を粗末にするような発言は蛋白石の前では危険ってことで。 「だからといって、包丁をいきなり振り回すのはよろしくないでしょう。少しは自重なさい」 「う、だ、だってぇ……カビ生えた部分を取って食べるのは基本だよっ」 「……リンゴ、腐ったとこ……取る」 「な、なんか貧乏くさい会話だね」 そういえばうちのおばあちゃんもそんな食べ方してるんだよなぁ。 正直僕はちょっとなぁ……って、あれ? 「蛋白石、カビてるところは取るって言うけど、そこのまんじゅうカビ生えてたの気付いてた?」 「へ? そ、それは……」 なぜかぎこちない反応の蛋白石。 箸の先を口に当て、照れ笑いを浮かべる。 そして一言。 「……おいしかったですよ?」 「いや、だからカビ……」 「おいしかったんです!」 ……カビが生えてても関係ないんだ。 「し、湿気が酷いから、気をつけてくださいねっ。間違えてお腹壊しちゃうかも」 「貴女がつまみ食いをしなければいいでしょう……」 「う……」
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「あーん……」 ソーダにアイスを一口。 「えへへ、あまーいっ」 で、どこかのコンビの片方と同じ反応。 でもソーダの方が可愛いし、こちらの方が見ていて気分がいい。 「何だかんだで、料理上手よねぇ」 爆弾岩さんが、ニヤニヤしながらこちらを見ている。 きっと結婚したらいい奥さんにとか思っているに違いない。 「一人暮らしですから。でもアイスは初めて作りました」 「ママー、もっとー」 「ママじゃなくてマスターだよ。はい、あーん」 爆弾岩さんの視線を感じながら、もう一口ソーダにアイスを――。 ピンポーン。 インターホンの音が、部屋に鳴り響く。 「真珠さんかな?」 「真ちゃんは今日来れないって言ってたわよ」 じゃあ誰かな。NHKの集金とかだったら嫌だな。 とりあえず玄関へ……。 「おでむかえー」 「こーら、ソーダはここで待ってるのよぉ」 後についていこうとしたソーダを、爆弾岩さんが抱き上げる。 まぁそれはそれとして、ドアの覗き窓から外を見てみる。 ……人影……この子は……。 「あれ、蛋白石ちゃん。いらっしゃい」 「こんにちはー」 普段はソーダが蛋白石ちゃんたちのところに遊びに行くのだが、今日は見ての通り。 珍しい来客だった。そもそも蛋白石ちゃんが来るのはおそらく初めてかな。 「ご主人様がソーダちゃんに、バレンタインデーのお返しです」 「そっかぁ。きっとソーダも喜ぶよ。さぁ、上がっていって」 「はい、おじゃましまーす」 蛋白石ちゃんから紙袋を受け取り、一緒にリビングへ向かう。 「ご主人様、自分で渡せなくてごめんなさいって言ってましたよ」 「確か大学生だっけ? 学校忙しいのかな」 「はい、毎日忙しい忙しいって、大変そうです」 なるほど……いいなぁ、青春真っ盛りって感じで。 って、そんなこと考えてたらあたしが年寄りみたいだよね。 「ソーダ、蛋白石ちゃんが来たよ」 「あーっ、おねーちゃんっ♪」 「こんにちは、ソーダちゃん……あ、爆姉様っ」 え、爆姉様……? そして気づいたら蛋白石ちゃん、爆弾岩さんに抱きついてるし。 「もぉー、相変わらず抱きつきたがりなんだからぁ」 「えへへー」 「ソーダもだっこするーっ」 「へぇ、じゃあ蛋白石ちゃんは爆弾岩さんと同じマスターのところにいたんだ」 「というか、蛋白と一緒にいることが義務づけられていたって言った方がいいのかな」 何でも、宝石乙女は必ず一度、つきっきりで妹の世話をすることが義務づけられているんだとか。 「今の私とお姉様みたいに、一緒にいた時期があったんですよ」 お姉様……確か蛋白石ちゃんの妹の電気石ちゃんのことだったと思う。 でも妹がどうしてお姉様? 「じゃあソーダも、いつかは一人のお姉さんがつきっきりで面倒を見るようになるんですか?」 「ええ、たぶん電ちゃんや天ちゃんが一人前になったらそうなるわねぇ」 「ソーダ、みんなといっしょー」 私の膝で、嬉しそうに手を挙げるソーダ。 「そうねぇ、みんなと一緒がいいわよねぇー」 それを考えると、ほとんどの子が近くにいる今の状態は理想的な状況なのかもしれない。 「爆姉様、私の面倒いっぱい見てくれて。私がドジしても、いっつも守ってくれました」 「ちょっと蛋白はドジ過ぎたけどねぇ。でもそこがまた可愛いのよぉ」 二人で抱き合う……なんというか、どっちも抱きつきたがり。 「ソーダもー♪」 って、いつの間にかソーダが二人の間に。 「ほーら、貴女もこっち来なさいよぉ」 「え、あたしもですか……」 「ママもー♪」 なんだかすでに強制されてる……というか四人で抱き合うってなんかものすごくシュールな光景にも……。 「あーもぉ、恥ずかしがってないでこっち来なさいっ。蛋白、連れて来ちゃって」 「はいっ。じゃあ失礼しますよー」 「え、ちょっ、強制連行っ!?」 蛋白石ちゃんのパワーに勝てるはずもなく、結局私も抱き合いに参加することに。 「ぎゅーっ」 ソーダが嬉しそうなのはいいんだけど……なんか、すごく暑い。うぅむ、宝石乙女の姉妹仲って、みんなこんなに強いのかな。
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ダンジョンドロップ 場所 宝玉 入魂材 断片 その他 浜名湖底洞穴 ○土☆耐眠 ☆耐誘 天河石+5 蛋白石+100蛍石+5 楮 四雁 伍三椏 - 富士地下洞穴 ○風 ○吹 ○土 ○地☆耐誘 ☆耐痺 薔薇貴石+5 蛋白石+100 楮 四雁 参三椏 弐 - 昇仙峡 - 天河石+3蛍石+3 楮 壱雁三椏 - 佐渡金山 □耐気 □防気 □水 □氷◇耐乱 ◇耐無 ざくろ石+5 天眼石+5 薔薇貴石+5藍銅石+5 楮 参雁 壱三椏 - 地獄谷 □耐毒 □防毒 □火 □炎◇無 ◇耐凝 方解石+4 蛋白石+80血石4 楮 弐雁三椏 壱 - 東尋坊洞穴 ☆耐変○風 ○耐属 蛋白石+60藍銅石+4 蛍石+4 楮 伍雁三椏 - 比叡山 ○風 ○土 ○耐属 ざくろ石+3 霰石+60天珠+4 楮 弐雁三椏 - 比叡山叢雲堂 ☆耐眠 ☆耐変○防属 方解石+5 天眼石+5 霰石+100血石+5 楮 壱雁 伍三椏 四 - 千引の石洞穴 - 天眼石+5 霰石+100藍銅石+5 天珠+5 楮 弐雁 四三椏 伍 竜の涙 忍者砦 ◇耐凝 ◇耐無□水 □耐毒 ざくろ石+5 霰石+100天珠+5 楮 伍雁 弐三椏 参 - 裏堺 □耐気 □耐毒 □火 □水◇耐乱 天眼石+5 蛋白石+100血石+5 楮 参雁三椏 - 蜃気楼の塔 □耐気 □火 □炎◇無 ◇防乱 天河石+5蛍石+5 天珠+5 楮 壱雁三椏 - 三輪山 - 方解石+5 天河石+5 ざくろ石+5 天眼石+5 薔薇貴石+5 楮雁三椏 - 星野山千尋窟 - - - - 黄泉比良坂 方解石+5 ざくろ石+5 薔薇貴石+5血石+5 楮 参雁 参三椏 壱 - 根の国 - ざくろ石+6 天眼石+6藍銅石+6 蛍石+6 血石+6天珠+6 楮雁三椏 弐・参 - イザナミ宮 - 方解石+6 天河石+6 薔薇貴石+6 蛋白石+120 霰石+120 楮雁三椏 四・伍 竜の涙 TD 価値2全種類 - - - 龍隠門(陸1) ○嵐 ○雷 ○破属 - - 封魔の証梶紙断片 不入山冥境(陸2) □焔 □氷 □破気 □破毒 - - 梶紙断片 眩迷の浅瀬(海1) ☆破眠 ☆破痺 ☆破誘 ☆破変 - - 梶紙断片 ワダツミの宮(海2) ◇破凝 ◇破乱 ◇破無 ◇虚 - - 羊皮紙断片 扶桑の森(空1) - - - 羊皮紙断片 天の雲嶺(空2) - - - 宇宙の雫 合戦場 ◇防凝 ◇莫 - 楮 壱~伍 上位心得の四
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一に蛋白質、二に蛋白質 蛋白質を多く含む食品
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「【蛋白石のマスター】ー、お風呂貸して」 夕食の準備中に来た置石ちゃん。 何を言い出すかと思えば、また唐突な話を……。 「い、いいけど……今日は虎目石ちゃんはいないんだね」 「うん、なんだか変な遊びに熱中してたから、置いてきた」 置いてきたって……結構冷たいんだなぁ。 「それより、上がらせてもらっていい?」 「あ、ああいいよ。でも今は蛋白石が入ってるから、居間で待ってて」 ……あ、言わなきゃ良かった。 今明らかに置石ちゃんの目の色が変わった。 「ほぉー……蛋白石が、ねぇ……」 「い、いや、どうしてそんなにニヤニヤしてるのかな……」 ◇ ご主人様に教えられて初めて入ったお風呂。 もう何回入ったかなぁ……んーっ、気持ちいいー。 「蛋白石ーっ」 「ひゃうっ!」 お風呂のドアが開いたと思えば、突然置石ちゃんが入ってくる。 「え、お、置石ちゃん?」 「いやぁー、うちのお風呂壊れたから借りに来たのよー」 「う、うん……そうなんだ……じゃあ、すぐ上がるね」 いつもよりは早いけど、ここは上がった方がいい。 なぜか知らないけれど、そんな気がする……。 「まーまーまー、ゆっくりしていこうよ」 でも、すぐに置石ちゃんに戻されてしまう。 「たまには姉同士、仲良く話しでもしようよー」 多分、私の直感は当たってた。 「しっかし、ホント大きな胸よねぇ……触っていい?」 「だ、駄目だよぉ」 向かい合って湯船に浸かる置石ちゃん。 置石ちゃんだって他の子より胸は大きいのに……。 うぅ、女の子同士なのに恥ずかしい。 「えー、いいじゃないっ、減る物じゃないからさぁー」 「そうだけど……やんっ!」 いきなり胸を鷲づかみにされる。 「うわぁ、これはこれは……ほほぉ」 「や、やめてよぉ……んっ」 「さすが宝石乙女トップクラスの乳……もう色々と完璧ね。サイズはぁ……」 「だ、だから駄目だってばぁ……」 ◇ 置石ちゃんが風呂に入って十数分。 一体浴室で何が起きているのか……蛋白石、大丈夫かなぁ。 ちょっと様子を見に……って、駄目に決まってるよ!! 何考えてるんだよっ!? 「ご主人様ぁ~……」 背後からの声。 ずいぶん弱々しい声だ……やっぱり無事では済まなかったか。 「蛋白石、お疲れ様……てぇっ!?」 なぜかそこにいたのは、バスタオル一枚で顔を赤くした蛋白石。 壁にもたれかかりながら、どこか色っぽい表情で……。 「いやぁ、堪能した堪能したー」 その後ろからは、ずいぶんと満足そうな顔の置石ちゃん。 「い、一体何を……」 「んー? 別にぃ。乙女同士のスキンシップを楽しんでただけよぉ?」 「スキンシップならぁ、もっと普通にぃ……あうぅ」 声に力のない蛋白石。 上の空な顔で、床にへたり込んでしまう。 「た、蛋白石っ!?」 「あちゃー……さぁて、殺生石にばれないうちに撤収しようっと」 置石ちゃんが一目散に玄関へと逃げていく。 だが今はそれどころじゃない。蛋白石を抱えて、風通しの良い居間へと運ぶ。 うーん……ホント、何されたんだろう。 ◇ 「あたしの勘では、サイズは92から95。F以上はあるわね。しかも大きくなるべくして生まれたような、完璧な胸」 「ふむ……で、結論は?」 「月長石には到底不可能な域。おとなしく貧乳を堪能しなさい」 「置石ぃー!!」
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表1 アミロイドーシスの分類 (厚生労働省特定疾患調査研究班新分類) アミロイドーシスの病型アミロイド蛋白前駆体蛋白 Ⅰ 全身性アミロイドーシス 1.免疫細胞性アミロイドーシス 1)ALアミロイドーシスALL鎖(κ、λ) 2)AHアミロイドーシスAHIg γ 2.反応性AAアミロイドーシスAAアポSAA 3.家族性アミロイドーシス 1)FAP* ⅠATTRトランスサイレチン 2)FAP ⅡATTRトランスサイレチン 3)FAP ⅢAApoA 1アポA 1 4)FAP ⅣAGel1ゲルソリン 5)家族性地中海熱(FMF)AAアポSAA 6)Muckle-Wells 症候群AAアポSAA 4.透析アミロイドーシスAβ2Mβ2ミクログロブリン 5.老人性TTRアミロイドーシスATTRトランスサイレチン Ⅱ 限局性アミロイドーシス 1.脳アミロイドーシス 1)アルツハイマー型認知症(ダウン症候群)Aβアミロイド前駆体蛋白 2)アミロイドアンギオパチーAβアミロイド前駆体蛋白 3)遺伝性アミロイド性脳出血(オランダ型)Aβアミロイド前駆体蛋白 4)遺伝性アミロイド性脳出血(アイスランド型)AcysシスタチンC 5)プリオン病Ascrプリオン蛋白 2.内分泌アミロイドーシス 1)甲状腺髄様癌Acal(プロ)カルシトニン 2)Ⅱ型糖尿病・インスリノーマAIAPPLAPP(アミリン) 3)限局性心房性アミロイドAANF心房ナトリウム利尿ペプチド 3.皮膚アミロイドーシスADケラチン? 4.限局性結節性アミロイドーシスALL鎖(κ、λ) FAP:家族性アミロイドポリニューロパチー