約 1,976 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1806.html
―――使い魔サイトは地球人である。 地球人だから、この世界に順応していても「いつかは」故郷に帰りたいと願っている。 それは、もう一人の異世界人であるグレン・アザレイも同じだろう。 同じだろうから二人が地球に帰れば、きっと戦いになる。 ずっとこの世界に居続けるなら、高潔なグレンとは良い隣人で居られるだろう。 けれど元の世界に戻れば60億を殺してしまおうとするグレンの考えは、サイトにとって絶対に許せるものでは無い。 けれど―――あの底知れない男に、サイトは勝てる気がしなかった。 あれほど恐ろしい魔術を使う人間に、たかが素早く剣を振れる程度で勝てる訳が無い。 まして、空飛ぶ船に乗り込もうと桟橋を駆け上がるルイズ達を邪魔するように現われた、白い仮面の怪人物などに負ける自分では。 突如現われてルイズを攫おうとしたその白仮面だったが、ワルドの魔法でしたたかに打たれて彼女を手放した。 落ちてきたルイズをキャッチしたワルドの腕の中で、無事に抱かれている。 ワルドの腕に、という部分は気に入らないが、後は憂い無く戦えるとサイトは仮面男へと突撃した。 敵を切り裂く風のスペルが飛んで来るのを、サイトは人間離れしたスピードで回避する。 完全に殺すつもりの攻撃だ。次の呪文が完成する前に倒すと、サイトは決意した。 だが相手の方がわずかに早い。 「相棒、俺を構えろ!」 デルフリンガーをその叫びに反応してとっさに右手で掲げれば、雷撃のスペルがサイトに向かって放たれた所だった。 剣に落雷し、それを握った右腕を焦がす一撃。 その中で、サイトは痺れ焼け焦げる腕に左手を重ねて、強引に突き進む。 「無茶だ! 止めたまえサイト!」 「うおぉぉぉぉぉ!!」 ギーシュの忠告もサイトの耳には届かない。負けられないという一念だけが、そこには有った。 突き刺さらんとするデルフの切っ先を、男は咄嗟に構えた長剣で受ける。 金銀の細工が施された美しいが、実用性にも長けた剣だ。 受けた体勢のまま、男はマントの下へと手を突っ込んで動かした。 「なにを―――音楽!?」 そこに楽器を隠していたのか。シャララと涼やかな音が鳴ると、全身が輝きに包まれる仮面の男。 「ヤバイぞ相棒。良くわからねーが、ありゃあ防御の魔術だぜ。剣じゃ貫けねぇかもしれん」 「魔術? だって呪文も唱えて……」 咄嗟の判断だった。 デルフを軽く投げて手を離すサイト。 その途端ガンダールヴのルーンが消えて、『悪鬼』となったサイトの観測を受けた男の防御魔法が焼き尽くされる。 白仮面が使ったのは、グレンのものと同じ魔術だったのだ。 「テメェが相似大系とかの魔術師だってんなら―――」 驚いた男の動きが止まった。 その隙を逃さず、サイトは左手でデルフをキャッチし、男へと踏み込んだ。 動揺しながらも男が咄嗟に放った『ウインドカッター』を、サイトは使い物にならなくなった右腕で受ける。 「―――こんな程度の魔術なんかにゃあ―――」 切り落とされる右手。飛び散る血潮。 ショックで死にかねない大怪我にも怯まず、右腕を囮にしたサイトは勢いのままデルフリンガーを思いっきり突き出した。 「―――負けてられねぇんだよ!!」 血が沸騰しそうなほど熱い。激しい痛みと凶暴な戦意で脳が灼熱する。 グレンと戦うべき時が来るかは、今のサイトには判らない。 それでも、その時が来た時のために、自分は強くなっていないとダメなのだ。 失血で茫洋とした頭でサイトは守るのだと決意していた。ルイズも、故郷の家族や友人も。この腕と剣が届く限り。 半ば意識を失いながら突き立てられたデルフが、仮面の男の胸鎧を貫く。 貫かれ、霞のように消える男の姿。 遅れて聞こえてきたルイズの悲鳴を背に、ドウと倒れたサイトは意識を失った。 ……気を失って、気がついた時にはお城の中で寝かされていた。 ルイズ達の目的地・ニューカッスル城の中で。 「ってゆーか何で? 海賊が王子様とか、もうワケわかんねぇんだけど?」 片腕を失ったサイトを、目を真っ赤に腫らせて看病してくれたルイズによると、あの後気絶したサイトを抱えて船に乗り込んだワルド子爵は、強引に交渉して商船を出港させたのだが、途中で武装した空賊に襲われて拿捕されてしまったらしい。 ところがその空賊の船長が、アンリエッタに頼まれた「手紙」を持っているウェールズ皇太子だったので、今はこうしてニューカッスル城に来て手当てを受ける事ができのだという。 「ねぇサイト。腕、無くなっちゃったね」 涙で真っ赤になった瞳で、ルイズが語りかける。 包帯こそ巻かれているが、上腕の半ばから断ち切られた腕は『水』魔法でも生やすのは不可能だった。 悲しそうに、愛しそうに、ルイズの指が包帯をなぞってゆく。 「別に。一本ありゃあ剣だって振れる」 「ダメよ。もうこれ以上、アンタが傷付く所は見たくない。私ね、ワルドと結婚するわ」 突然の告白に、サイトは目を剥いた。その視線の先には、弱々しい笑顔を浮かべるルイズ。 意味が判らない。ルイズは何を言っているのか、サイトにはさっぱり理解できない。 婚約者なのは知っていたが、今の話題がどうしてそう飛ぶのか。 それになぜ、そんな胸が痛くなるような、せつない顔でルイズが笑っているのか。 「これからはあの人に守ってもらうの。だからもう、アンタは使い魔のお役御免よ。 私の事は忘れて、サイトは好きな所に行けばいいわ」 「なにを言って―――」 「明日、国王派に反旗を翻した貴族連合がこの城に攻め込むの。 お城で戦える人は300人程度だから、5万人の敵と総力戦になったら多分全滅させられるわね。 その前に、ウェールズ皇太子に見届け人になってもらって、結婚式を挙げるの。 それから私達はワルドのグリフォンで脱出するわ。 サイトはその前に、脱出船の『イーグル』号にのって逃げなさい。いいわね」 「逃げなさいって、おいルイズ。お前おかしいぞ!」 「じゃあねサイト。さよなら」 別れの言葉を口にして、ルイズは逃げるように部屋を出て行った。 追おうとしたサイトは、片腕のバランスに馴れていなかったために転んで床に頭をぶつけてしまう。 「あいたたたたた……」 「何をやってるんだか。ホラ、つかまりたまえ」 助け起こしてくれたのは、ルイズと入れ違いで部屋にやってきたギーシュだった。 片手にパンやワインのビンが入ったカゴを持っている。 「うう、すまねぇ」 「いやいや、なかなか大変な格好になったモンだね、キミも」 「うるせぇよ」 「なに、戦っての負傷は貴族の勲章だよ。 ボクのお爺様なんて、片腕片足に片目でなお戦場に立って武勲を挙げたと言うからね。 キミは貴族では無いが……その負傷は勝利の代償だ。胸をはりたまえ」 「前から思ってたけど、この世界のやつらって、けっこう野蛮だよな」 「野蛮だなどと……キミと言いミス・ヴァリエールと言い、主従共々誉れというものを理解しないねぇ」 やれやれと肩をすくめるギーシュ。 なんだよソレ、とサイトは反感を抱いた。 ルイズは理解してるじゃねえか。アイツぐらい貴族の誇りだ誉だってうるさい女はそう居ないぞ、と。 フーケ退治の時に見たルイズの美しさが、なんだかギーシュに馬鹿にされたみたいで不快だった。 「確かにワルド子爵のおっしゃるように、キミにはミス・ヴァリエールを守るには力が不足しているようだし、このまま使い魔として戦えば、そう遠くない内にサイトが命を落とすかもしれないと言う子爵の言葉も正論だよ。 けれど、だからと言ってキミを戦場から遠ざけるために使い魔を止めさせるとか、そのためにこの場で結婚を決めるだなんて、メイジとしてどうなんだろうねぇ」 文句を言おうとして、続くギーシュの言葉にガツンと頭を殴られた気がした。 つまりルイズは、自分を怪我させた事に責任を感じて結婚するなんて言ってるのだ。 あれほど大事にしていた、メイジとしての自分を曲げてまで。 そりゃ、片腕を失くした姿は見た目にも痛々しい。 普通の精神状態なら、サイトだってもっと動揺して泣き叫んだだろう。 でも今は、戦おうと決めたから平気だった。 ルイズのために。あるいは故郷の家族のために。 なのに、当のルイズから解雇通告をされてしまったのだ。 「あのヒゲ子爵のヤロウ、余計な事吹き込みやがって……」 毒づいて、でもこれからどうするべきか途方にくれるサイト。 呆然と見上げた城の天井がぼやけて見える。 「ホラ、痛み止め代わりだ。呑みたまえ」 「サンキュー……お前って、地味にイイヤツだよな、ギーシュ」 「地味とは失礼な。ボクほど華麗で美しく良いヤツな貴族はハルケギニア中を探してもそうそう居ないとゆーのに」 渡されたワインは、なぜか塩味がした。 ―――オルレアン公爵家は、名誉を奪われた貴族である。 今は亡き公爵はガリア王弟でありながら優秀で人望がありすぎたがため、兄王によって暗殺された。 その妻は娘を守るために毒を飲み、心を壊された。 唯一残された息女シャルロットは、父母のみならず公爵家の地位と権利、名誉をも剥奪され、北花壇騎士として危険な任務に借り出された。 かのシャルロットこそ雪風のタバサ。 任務にかこつけて死を願った王とその取り巻きの計画をよそに、全てを奪われた日から5年間を生き延びた娘である。 そのタバサは吸血鬼退治を終えた報告を従姉姫のイザベラに告げた後、竜騎士に送られて学院ではなく旧オルレアン領の自宅へとやって来ていた。 グレンの使う『原型の化身』ならば、母を治療できるかもしれないと考えての事だ。 老執事のペルスランに迎えられるのももどかしく、母の元へグレンを伴って向かうタバサ。 母の部屋の扉をノックしても、いつも通り返事は無い。 「母さま」 「誰です……そう、王宮の手先ですね! この子を奪おうと性懲りも無く! なんという恐ろしい事を! シャルロットが王国に反旗を翻すなど、誰が言ったのです! 下がりなさい……下がれ! 私達は、ただ穏やかに暮らしたいだけなのです!!」 狂ったように……事実、薬で狂わされた王弟妃は叫んで、枕元にあった水差しを掴んで投げる。 骨のように痩せ細った腕の何処にそんな力があったかと驚くような勢いで、ガラスの水差しはタバサ目掛けて飛んだ。 少女は母親から与えられるのが痛みであっても受け取ろうとするかのように、避けようともしない。 ピタリと、タバサの直前で停止する水差し。 グレンの魔術で止められたのだ。 「渡しません……かわいいシャルロットを誰が渡すものですか…… おお、シャルロット。母さまは貴女さえ無事ならどうなってもかまわないのです」 伸び放題の髪をゆらし、壊された女はそれでも愛する娘を守ろうとしていた。 その腕に抱きかかえる『シャルロット』が、かつて娘に買い与えた『タバサ』と言う名の人形だと気付けぬままで。 「不憫な。そして気高き事だ」 グレンは自分とタバサに敵意を向け続ける目に向けて手をかざす。 すると、タバサの母は糸が切れたようにベッドに倒れこんだ。 「何をしたの!?」 「恐怖と怒りに繋がる記憶の糸を一時的に封じた。多少は心に平穏を取り戻すであろう」 珍しく声を荒げたタバサに、グレンは落ち着いて答える。 近づいて見れば母の表情は、長く見ない穏やかな寝顔になっていた。 ほっと胸をなでおろすタバサ。 「水魔法の薬とやらの効果も同じだ。正しい記憶の繋げる糸を断つ毒薬。 ゆえにお前の母の心は、過去にも未来にも進めずに、薬を飲まされた瞬間に止まっているのだ」 「治せないの?」 「お前の脳と『相似』させて状態を回復させるのは容易いが、それでは洗脳と替わらぬ。お前の母に良く似た都合の良い人形が出来上がるだけだ。 このままでは、わたしにとて手が出せぬ。 せめて、ほんのわずかで良い、過去を思い出す切欠があれば、その動きを起点に脳の糸を相似連鎖させて元の形に紡ぎ直せるのだが」 「……そう」 人の心の領域はあまりに深い。 神に似た男と言えど、簡単に回復させる事は出来ないようだった。 だが、タバサの声はわずかに弾んでいる。 今までまったく無かった回復の見込みを見つけたのだから。 その日、タバサはグレンとペルスランを連れて飛び回った。 母が好きだった花。父が好きだった花。母が好きだった曲。父が好きだった曲。 亡き父との思い出の場所にまつわる品物や、風景画など、きっと母は、父との思い出になら心を動かすと考えて、 思いつくかぎりに集めて、意識を取り戻した母に見せてまわったのである。 目覚めた母は穏やかだったが、残念ながらそれらの品物に反応する様子は無かった。 やがて日は沈み、ペルスランの手で部屋に蝋燭が灯される。 美しい思い出の品で満たされた部屋に、うつろに微笑む痩せ細った貴婦人の姿。 「……帰る」 「良いのか? わたしはいくらでも付き合うぞ?」 「いい。いつでも来られるから。何か思いついたら、お願いする」 「そうか」 夜半になった頃、そう言ってタバサは学院の自室へと転移で帰宅した。 パタリとベッドに倒れこむと、そのまま眠りについた。 こんな時でも、タバサは使い魔にさえ涙を見せようとしない。 大切なものを取り戻すため、苦難の荒野を歩く旅人は、心を凍りつかせる事でしか歩き続ける術を知らないから。 「雪風よ。誇り高き娘よ。お前の母の心、必ずや共に取り戻そう。そなたの笑顔を奪い返そう。 さもなくば、わたしは二度と『神に似た者』を名乗れはすまい」 大きな手が眠るタバサの髪を撫でる。 眉をしかめ、何かに耐えるような寝顔だった少女は、小さく「父さま」と寝言を漏らした。 彼女が目覚めてキュルケ達が学園に居ないと気付いたのは、翌朝になってからの事だ。 ―――サイトはルイズを守る者である。 なのに、守るべき者であるはずのルイズは目も合わせてくれない。 城のホールで開かれたパーティーで、サイトは所在無く立ち尽くしていた。 明日には戦って死ぬというのに、誰もが明るく振舞っている。 即席の簡易玉座に座った老王が逃げろと告げるのを、見るからに忠臣といった厳めしい外見の貴族が聞こえないフリをする。 貴族である事を張り続ける男達は、戦って死ぬ事だけを望んでいた。 明日には未亡人になる女達は、そんな男達を微笑みを浮かべて送り出そうとしていた。 誰一人涙など流すまいとする姿が、サイトには辛い。 それだけでも辛いのに、ルイズはワルド子爵の傍らから離れようとせず、 目が合ってもプイと明後日に顔を向けてしまうのだからたまらない。 近づこうにも、そこで拒絶されたら立ち直れなくなりそうで、恐くて行けなかった。 感極まったギーシュが「この勇敢なアルビオン貴族こそが、まことの貴族であると、 トリステインでは永く永く語り継がれるでしょう」とか何とか叫んでいたが、もう聞いていられない。 アルビオン万歳という誰かの唱和を背に、サイトは逃げるように与えられた部屋へ帰りベッドに突っ伏した。 翌朝…… 決戦の時を迎える城から疎開する人々の列には最後に加われば良いと、サイトとギーシュはゆっくりと仕度をして廊下に出た。 鍾乳洞に隠された船着場へと向かう途中偶然、自室のドアを開けた皇太子に出会う。 「ラ・ヴァリエール嬢の使い魔の少年だね。君も結婚式に参列するのかい?」 「いえ……俺は……」 「そうかい。では急いで避難したまえ。もうすぐ戦いが始まる。 私も結婚式の媒酌人を務めたら、急いで戦場に向かわねばならない」 優しい笑みを浮かべて、ウェールズ皇太子はサイトの肩を押した。 死を覚悟した王子様の穏やかさに、サイトの胸が痛む。 「あの、失礼ですが恐くは無いんですか?」 思わず聞いてしまったのは気の迷いだろう。聞いた所で、サイトに何ができるワケでも無いのだから。 それでもウェールズは真摯に答えをくれた。 死ぬのは恐い。誰だって恐いに決まっている。 けれど、守るべき物がある以上、逃げ出す事は出来ないのだと。 守るべき人、守るべき国、守るべき誇りのために、敵に背を向けない者を貴族と言う。 その筆頭である王族である自分にとって、ここで戦う事は義務なのだ。 たとえ死ぬ事になろうとも、と。 それから、思い出したように皇太子は部屋に戻り、古くなってボロボロの小箱を持って来て、サイトに手渡した。 「これは王家の秘宝でね。むざむざレコン・キスタなどに奪われるのもつまらない。 君達で守って、トリステインまで持って行ってくれたまえ」 そう言って、サイトとギーシュに脱出を促す。 ウェールズは今のサイトが守るべき者が欠けていて、そのせいでチカラが抜けてしまっているのだと見抜いたのだろう。 だからこんなボロい小箱を秘宝などと言って託したのだとサイトは思った。 ほんの少しでも、守る物と逃げる力を与えようとして。これから死地に赴こうという人が。 「さ、急いで脱出船に乗り込もう、サイト」 ギーシュにも促され、パーカーの腹ポケットに小箱を押し込んで船に向かう。 自分が情けないと、サイトは自己嫌悪に押し潰されそうだ。 だから。 飛空船でルイズのピンチを知った時、サイト迷わず甲板から船着場へと飛んだ。 ワルドが裏切り者であり、ルイズを殺そうとしている光景が、左目に映ったのである。 見えてしまえば、ためらいなど無い。 ルイズが自分を呼ぶ声も、確かに聞いたのだ。 その瞬間、カラッポだった魂が燃え上がった。固まっていた心が確かに震えた。 サイトは残る左腕でデルフを引き抜き、ルイズとワルドが結婚式を挙げていた礼拝堂へと人を超越した疾風となって駆ける。 「おおい、待ってくれたまえサイト! 何処へ行くのかねー!」 「ルイズが危ねえ!」 後からフライの魔法を使ったギーシュが追いかけてくる。 それを尻目に目の前の大きな扉を蹴破れば、ワルドがルイズ目掛けて雷撃の魔法を放つ所だった。 己の身を盾にせんと、サイトはルイズの前に飛び込んだ。 「ルイズ!」 「サイト!? 来ちゃダメ!」 「ここはボクに任せたまえ!」 放たれる『ライトニング・クラウド』。 目をつぶって衝撃に備えるサイトだったが、思っていたような痛みが来ない。 恐る恐る目を開けると、雷を受けてグズグズに溶けたギーシュの青銅ゴーレムの姿があった。 あやうく死を免れたサイトをワルド子爵―――否、レコン・キスタのワルドが哂う。 「ふん。ドットメイジと片腕の剣士が、今更来た所で何ができる?」 「ルイズを守れるさ」 胸に穴をあけられて死んでいる皇太子に悼む視線を向けてから、サイトはワルドへと向き合った。 「私に勝てるつもりかね?」 「裏切り者なんかにゃあ、負けねぇ!」 「そっ、その通りだよワルド子爵! 2対1だが、卑怯とは言うまいね?」 「残念だが、4対2だよ、グラモン元帥のご子息」 デルフを構えるサイトと、造花の薔薇の形をした魔法の杖を構えるギーシュ。 ワルドの余裕は崩れない。 呪文を唱えれば、その姿が4つに分かれる。 「一つ一つが私自身と同じ力と魔力を持った風の『遍在』だ。 昨日倒された一つはまだ復活していないが、今の君達相手ならこれで十分過ぎる」 「昨日のヤツはお前の分身だったのかよ、ワルド!」 「くそっ、やれ! ボクのワルキューレ!!」 薔薇の花弁が散ったかと思うと、現われる6体のワルキューレ。 現われた途端、4人のワルドが放った『風』に切り刻まれた。 「うわーだめだー」 「いいや、よくやったぜギーシュ!」 魔法を放つ隙こそ好期。 疾風の速さで奔ったサイトが、遍在の一体を切り裂き、消滅させる。 動揺に付け込んで更に一体。 デルフリンガーを叩きつけ―――その刃が弾かれた。 「なんだと!?」 鎧に阻まれたのではない。光りがワルドを包み、その身体を守っているのだ。 「まさかこの『閃光』が全力を出す事になろうとは……見せてやろう、この世界の外、 聖地の向こう側からもたらされた神音大系魔法の圧倒的な力を」 ワルドがマントを跳ね上げると、楔のような模様が刻まれた胸鎧を着込んでいた。 その楔をなぞって指輪を走らせると、楽器のように音を立てる。 丁度模様と指輪がオルゴールのように作られているためだった。 その音が、神の奇跡を呼び覚ます。 鎧が光の羽と光の輪を生み出す。サイトの世界で『天使』の原型となった、神音魔術師鉄壁の防御魔術『背光(ハロウ)』。 剣を擦れば生み出される『炎剣』の魔術が剣を輝かせる。 「そんな馬鹿な! 飛行と防御、それに攻撃の魔法まで同時に使うなんて!!」 ギーシュ達が使う系統魔術では、一度に行使できる魔術は一種と決まっている。 空を飛びながら別の魔法を使うなど、スクウェア・クラスのメイジにも不可能な事。 その原則を、ワルドの魔術は完全に裏切っていた。 一昨日のサイトが相似大系の魔術だと思ったその力は、音を奏でる事により魔法を使う神音大系の魔術。 神無き地獄に住む地球人に『神』への信仰を伝え、天使や御使いの伝説の原型となった魔術師達の秘蹟である。 輝く翼を背に黒衣を纏った三人の神音使いから矢継ぎ早に攻められるサイトは、剣を手放すタイミングを得られない。 手放せば、実体を持つ剣によって突き殺される。ガンダールヴとしての力を使いながらでは、魔法を消去できないのだ。 「くそっ……こんなコトなら、ちゃんとガンダールヴの力をコントロールできるように特訓しとくんだった」 ぼやいても今更どうしようも無いし、それ以上に片腕なのだから不利なのも仕方ない。 正面から、防御を捨てて全力で攻めてくるワルドの遍在。 守りは光輪に任せきりにしているからだが、それでも傷一つ付けられないほど、その防御魔術は強かった。 気がつけば防戦一方に追い込まれている。 完全に受けに回ったサイトへ、上空から二人のワルドが攻撃神音を放ってきた。 手甲に仕込まれた神音楽器を指輪でなぞる事で発動する追尾光弾だ。 設定された標的を追い続ける奇跡の弾丸は、避ける事が出来ない死の宣告。 「相棒、上だ!」 咄嗟にデルフリンガーを突き出せば、その途端光り輝く刀身。 一瞬のうちに打たれたばかりのように輝く刃となったデルフリンガーは、飛んできた告死の魔法を吸い込んだ。 「思い出したぜガンダールヴ! これが俺の本当の姿だ! それにテメーの事もな、神音魔術師! 神聖騎士団のホーリー・アベンジャー! 一万年の贖罪を戦う聖なる罪人の末裔!」 「聖なる罪人?」 「―――そうだインテリジェンイス・ソード。私の母はこの世界の外側から来た聖騎士だった。 母は贖罪の場、地獄と呼ばれる『約束の地』への帰還を最後まで望んでいたよ。 我と我がはらからが犯した罪を償うためにな。 私は母の望みを叶えねばならない。 聖地のエルフどもを倒し、『約束の地』へと繋がる『神の門』を開き帰還せねばならない。 これは、レコン・キスタの勝利は、そのための第一歩なのだ!」 輝きを背負い飛翔した高みから異世界の少年を見下ろして、三人のワルドが風の刃を放つ。 その攻撃を、サイトは完全に見切っていた。 「ふざけんな! 贖罪だか何だかしらねぇが、そんなモンが王子さんやルイズを殺す理由になんかなるもんかよ!」 飛んで来る魔法に向かってデルフリンガーを投げつけるサイト。 一直線に飛んだ剣は交差した三つの魔法を吸収し、正面のワルドを貫く勢いで飛んだ。 それを容易く阻むはずの、神音魔術の『背光』。 それが、炎を上げて消し去られる。 「馬鹿な!?」 大きく目を剥いて、胸を貫通された遍在が消えた。 光の翼も、剣の炎も、サイトに『視ら』れた全ての奇跡が魔炎となって儚く燃え尽きる。 ヒラガ・サイトは地獄の悪鬼。 神の恵みたる魔法の奇跡を焼き尽くす、あらゆる魔術師の天敵たる存在。 「神の音が、奇跡が、消えるはずが無い! そんな、そんな事が許されるはずが―――この、悪魔め!」 「いいぜ。お前みたいなヤツを倒せるなら、ルイズを守る事が出来るなら―――」 怒りが、愛情が、サイトの心を震わせる。サイトの身体に力を与える。 再びデルフを手にし、ぶざまに地へ落ちた遍在を切り捨てる片腕の悪鬼。 残るは本体一人のみ。 「―――俺は、悪魔にだって悪鬼にだって、なってやるさ」 追い詰められたワルドが、サイトの迫力に押されて後ずさる。 神音を使おうとする余裕すら、今は無い。 「くそっ、『染血公主』、見ているのだろう! こいつを殺せ! 俺を助けろ!」 「誰に言ってやがる。何処にもお前の味方なんか居な―――」 「ガンダールヴ・才人の左手を名づけて【剣鬼】。定義済み概念【鋼】を加算す」 瞬間、サイトの一本しかない手が鉄に変わった。 当然の事ながらグーのまま固定された鉄の手では剣を手放す事も出来ず、しかも重い。 こうなっては魔法消去の力も使えなかった。 「そんな、人間の身体に『錬金』をかけるなんて、できるワケが無いぞ!」 「っつ―――誰だ!?」 礼拝堂の影から姿を現したのは、アルビオン仕立ての真紅のドレスを纏った黒髪の美女。 整った顔立ちの美女ではあるが、同時に濃密な不吉さを纏った女。 ラ・ロシェールで一行を襲った傭兵の雇い主、ジェルヴェーヌであった。 クスクスと笑うたびに、完璧な美貌から一歩踏み出した華やかさが現われるような女だ。 「なんだ、お前は……」 「おでれーた。宣名大系の……それもトンデモねぇ高位魔術師だぜ、このねーちゃんは。 悪いが相棒、宣名魔術じゃ俺にゃぁ吸い込めねぇぞ」 「妾は『染血公主』ジェルヴェーヌ・ロッソ。はじめましてやなぁ、お子様―――そんで、サヨナラや」 完全にサイトの世界の京都弁で喋る、異世界の女魔術師。 童女のように邪気の無い笑顔を浮かべ、ジェルヴェーヌは残虐極まりない魔術を宣名する。 「平賀才人と『青銅』のギーシュを名付けて【案山子】、定義済み概念【傀儡】を加算。変数域に【後家蜘蛛】を代入―――」 それは対象の人格を剥奪し、蜘蛛のような節足を備えた怪物へと変成する魔術。 人間の尊厳を奪い取る、悪魔の技だ。 サイトとギーシュが苦悶の声を上げて身体を軋ませながら、全身から血を噴き出させて異形の節足が生える。 だが、その変成はなかなか完成しない。 二人はただ意思の力で変化を撥ね退けようとしているのだ。 悪夢のような光景に、耐え切れなかったルイズが泣き叫ぶ。 「嫌ぁ! サイト! サイト!!」 「無駄や無駄や。早よぉ諦めて楽になりぃや。 ほなワルドはん、そのルイズたら言う小娘連れてここからおさらばするえ」 「連れて行くのか?」 「お上品な神音サンは作らはらへんかったみたいやけどなぁ、 宣名大系には、人の心を操る魔術かてぎょうさん有るのんよ その小娘の使い道、ジョゼフ王サンやったらいくらでも思いつかはるやろ」 「俺は母の遺品を使う事しか出来ない偽物だ。本物の神音魔術の事など何も知らん」 言いながら、ルイズの身柄を確保しようとするワルド。 せめて抵抗しようと、床に落ちていた杖に手を伸ばしたルイズの目の前で、その杖を蹴り飛ばす。 キッと睨みつける少女を黙らせようと、ワルドは手のひらを高く振り上げ―――その眼前に、灰色のローブを纏った男が立ち塞がっていた。 「誰だ!?」 寸前まで誰も居なかったはずだ。 なのに、そこに確かに立つ男。人の形に固めた太陽のような魔術師。 「『神に似た者』グレン・アザレイ! 相似大系の至宝ゆわれた男が、なんでこの世界に!?」 元魔術協会の高官であった高位魔導師ジェルヴェーヌはその男を知っていた。 危機感に煽られ、『染血公主』が飛び下がる。 その時には既にサイトとギーシュを捉えていた魔術は解除されていた。 それどころか、サイトの左手は元の肉になり、失われたはずの右腕すら生えている。 これこそ人の心体を操る『原型の化身』の力。 「ダーリン、ご無事だったかしら」 「なんだい、ここってニューカッスル城じゃないのさ」 「ギュギュー」 「大丈夫?」 そして転送されていた、キュルケとフーケとヴェルダンデとタバサ。 キュルケの不在を知ったタバサがグレンの空間転移によって合流し、そのまま城まで転移して来たのだ。 最早どう考えてもワルドに勝ち目は無い。 それでも、ジェルヴェーヌは彼等を纏めて吹き飛ばそうと呪を唱える。 「『染血公主』ジェルヴェーヌ・ロッソが『神に似た者』グレン・アザレイを【太陽】と名付ける! 構築済み概念【緋牡丹】を代入! はじけ―――」 敵の肉体を爆発させる魔術を唱えようとして、ジェルヴェーヌはそれを中断した。 本来、宣名魔術はイメージ上の第二の自分である『貧欲の化身』によって相手を掌握し、そこから流し込んだイメージによって目標を変化させる魔術大系だ。 だが、ジェルヴェーヌは自分が同時にグレンの『原型の化身』によって掌握されている事を感知した。 このまま魔術を行使すれば、自分も相手に『相似』させられた火薬になって爆発してしまう。 そのくせ、グレンは他の人間を参照して変成をキャンセルしてしまうのだ。 それは双方の魔法大系の差では無い。 術者としての、圧倒的な魔術行使能力と速度の差。 「くっ……窓を名付けて【竜門】と定義。定義済み概念【噴井】を加算、 変数域に【城中】を代入―――この場は逃げるえ、子爵はん!」 叫んで礼拝堂の窓を『転送扉』に変えて飛び込む。 敵味方がよく判っていないグレンもタバサも、それを手出しせずに見送った。 ワルドは風のスペルを目くらましに放って後を追う。 舞い上がるつむじ風が視界を覆い、カマイタチがサイト達に襲いかかった。 それすら一瞬で制圧し、無風となった礼拝堂の中央に何事も無かったように佇むグレン・アザレイ。 「逃げたか」 「た、助かった……のか?」 カクンと膝をついたのは、怪物に変えられそうだったギーシュ。 緊張が解け、剣を手放したサイトもへたり込みながら、やはり今の自分ではこの男の足元にも及ばないと自覚する。 戦うつもりなら、もっともっと強くならなければならないのだと。 「ああそうだ君達、早くここから逃げないと! レコン・キスタの総攻撃が始まるんだ!」 ホッとする一同の中、モグラとの再会を喜んでいたギーシュが騒ぎ出した。 何の事だか分からない他の面々に、彼は手早く纏めて状況を説明する。 それを聞いて、グレンは礼拝堂の扉から出て行こうとした。 「グレン・アザレイ。アンタ何処に行くつもりだよ?」 「悪鬼の少年よ、決してここから出ないように―――恥知らずどもに報いを与えて来る」 グレンはそう告げると、タバサを伴って戦場へと向かう。 そして、ニューカッスル城に居た敵味方全ての兵が聞いた。 ある者は戦艦の甲板で。ある者は魔術と矢が飛び交う前線で。ある者は負傷をして隠れた瓦礫の陰で。 それは5万と300の人間全ての耳小骨を結びつける事で伝達された、グレンからの宣言。 <この戦場に集う者達よ、聞け。 王党派の旗印、ウェールズ皇太子は死んだ。卑劣なる裏切り者の手にかかって。 戦場にて勝敗を決さんとする者に善も悪も無い。 王家とレコン・キスタ、どちらが正義であるかなど、我は問わぬ。 だが、決戦の時を指定し最後の戦いに挑む者達の将を、暗殺者を送り込んで殺害しようとする者は、誇りを捨て去った畜生である。 レコン・キスタの将兵よ、我は誇りを知ると思う者はこの場より一時去れ。 そしてもう一度、正々堂々と雌雄を決するが良い。 だが去らぬ者は、これより一切の区別と情け容赦無く、尽く我が手が滅ぼすものと知れ。 わたしはグレン・アザレイ。『神に近き者』と呼ばれている。そなたらもそうせよ> そして、数百の壁が城中に現われる。 灰色の壁は、物体を『相似』したもう一つの壁へと転移させる移送扉だ。 ニューカッスル城へと攻め込んでいた兵士の全員が、問答無用で元の軍船へと送り届けられた。 多くの将兵が呆然とし、神か悪魔としか思えない魔法の技に打たれる中、グレンはタバサを傍らに居並ぶ船の間へと、空中を悠然と歩み進んだ。 レコン・キスタの船は動かない。 義を知り勇を知る貴族はわずかに居たが、ここで後退すれば軍規違反として処罰をうけるのだから。 むしろ大言壮語を嘲笑い、大砲や魔法をグレンに向ける者や、恐れから逃れるための攻撃に転じる者の方が多かった。 轟音を立てて放たれる砲弾。飛翔して襲い掛かる竜のブレス。火の弾や氷の槍が、唸りを上げる。 超巨大戦艦『レキシントン』号の右舷砲門54門が吠える。 艦隊から向けられる砲門の総数は二百を超え、放たれた砲弾は千にも及ぼうか。 全軍五万の中二十人に一人、約二千五百人の貴族による魔法攻撃もまた苛烈を極め、 実際に有効射程距離にグレンを捉えたメイジや竜騎士の攻撃魔術だけでも百は下るまい。 その全てが、完全に無効化されていた。 グレンの周囲に常に展開される多重減衰結界は、攻撃のエネルギーを周囲の何も無い空間と相似させる事で無効化する相似魔術だ。 それはかつて最高位円環大系魔導師の放った百二十八条の自由電子レーザーをも受けきった鉄壁の守り。 砲弾は運動エネルギーを失って落ち、ブレスや魔法など存在すら出来ずに消滅する。 グレンと、彼に守られたタバサには傷一つ無い。 その間にもグレンは持ち歩いていた「空気の粒」を相似複製して周囲にばら撒いていた。 固めたままで圧縮を解除した空気は、粒というよりも身長ほどもある空気のボールだ。 複製されたボールが自動化されたプログラムに従って更に複製を作る自己増殖プロセスによって増え、増えたボールが更に空気を捉えて増殖し、またたく間に数億を超える数が周辺空域を満たす。 数分、グレン自身に目に見える動きは無い。 矢玉と魔法が雨のように降り注ぐ中、怯えた様子も無いタバサと共にただ宙に立つのみ。 「退く者はおらぬか。ならば容赦なし」 グレンは離脱する船が無い事を確認すると、おもむろに握った右手を軽く上げた。 その手を、ゆっくりと回す。 周囲に風がおこった。 相似魔術による物体の操作は、操作元と目標のサイズ差がそのまま速度に比例して伝わる。 グレンが手にした操作元の圧縮空気と空気塊の大きさの比率はおよそ600倍。 至極ゆったりと回転させるグレン腕の先の速度の、600倍速で空気塊は動くのだ。 それたけでも十分な凶器だが、それだけで終わることは無い。 相似弦で結ばれた空気塊はもう一つのプログラムに従って別の空気を捉える。 捉えられた空気は、また別の空気と自動的に繋がった。 やがて塊となった空気は、巨大で強烈な渦へと成長する。 かつてグレンは、同じ方法を海水に使う事で成層圏に達する高度20キロの津波を生み出すと試算されていた。 日本列島を丸ごと呑み尽くす、極大の大津波。 その規模と比べれば、艦隊を崩壊させる竜巻など児戯にも等しい。 神に近き男の腕に操られた空気の回転は、グレンとタバサを中心とした嵐となる。 浮かぶべき空を攪拌されては、軍船など攻撃はおろか止まる事すら困難だった。 巨大な神の手に弄ばれるように回転させられる無数の船。 魂を搾り出すような悲鳴と怒号と罵声が、ことごとく風にかき消された。 平民などには及ばない魔法を操るメイジ達が、必死なにって甲板にしがみ付いているのが見える。 風の音を聞いたサイトに魔法を消去されないように、音と風を遮断する空気壁が竜巻の周囲に張られていたが、城からその光景を見る王党派の貴族にとっては、悪い夢の光景にしか見えなかった。 ひざまずき、始祖ブリミルに祈り始める貴族も居る。 それはまさに、神の如き御業。 だが、グレンの神罰はそれで終わりでは無い。 一際高々と掲げられる右腕に操られ、大気は強烈な上昇気流となって船を持ち上げた。 大きく揺すられるレコン・キスタの船。 超々巨大戦艦である『レキシントン』号ですら、風に舞う落ち葉よりも容易く飛ばされる。 次の瞬間、船団に強烈なダウンバーストが襲い掛かった。 グレンが振り上げた腕を一気に振り下ろし、操作の源となっていた空気の粒を投げ落としたのだ。 最早完全に舵を失っていた船団には『音速の十倍の風速』で襲い掛かる風などという非常識な現象に抵抗する術など無く、艦隊は一隻も残す事無く強制的な死のダイブを敢行させられた。 空中で粉砕される船、衝撃で圧殺される竜騎士すら多数。 艦隊の多くは遥か下の地面に激突し、将兵に生き残りは殆ど居なかったと言う。 この日、レコン・キスタの航空兵力の半分が失われた。 空は青く高い。 雲すら千切り飛ばされ、浮かぶ者はグレンとタバサだけとなったニューカッスルの空で、神の如き使い魔は己が主人に告げる。 「行きがけだ。レコン・キスタとやらを滅ぼしてゆこう」 まるで散歩に行くとでも告げるように気負いも躊躇も無く。 恐るべき男の言葉に、タバサはただ無言であった。 次へ 前に戻る 目次に戻る
https://w.atwiki.jp/godeater2/pages/695.html
分岐 名前 Rank 破砕 貫通 火 氷 雷 神 スキル(備考) ◇│ ミーティアー 7 2.50 2.50 1.08 1.08 3.56 3.56 復讐への憤怒 合成 28000fc 虚神鋼x6 虚神腕x2 虚神魔衣x2 虚神砲x2 虚神機核x1 │◇│ ミーティアー 改 8 2.73 2.73 1.18 1.18 4.22 4.22 復讐への憤怒 強化 18000fc 超密度複合コアx2 │◇│ リーサルクォーク 9 3.22 3.22 1.39 1.39 4.98 4.98 捕喰吸収量↑ 復讐への憤怒 強化 23000fc 虚神月鋼x5 虚神腕x2 虚神魔装x5 虚神砲x1 虚神機核x1 │◇│ リーサルクォーク 改 10 3.45 3.45 1.49 1.49 5.33 5.33 捕喰吸収量↑ 復讐への憤怒 強化 18000fc 極密度複合コアx3 │◆ ※最終段階リーサルレプトン 11 3.71 3.71 1.60 1.60 5.73 5.73 【B】捕喰時獲得弾数↑ 捕喰吸収量↑ 復讐への憤怒 強化 23000fc 虚神月鋼x5 虚神強靭腕x4 虚神魔装x4 虚神魔重砲x2 虚神大機核x1
https://w.atwiki.jp/midkiseki/pages/792.html
ナノケイオスのユアント・ニャルー(霍青娥)が恐れている唯一の存在で、中性的な声付きの殺し屋。 (なおフードで全身を隠している為、その姿は誰も知らない。本名・性別・種族等も一切不明) 彼女を浄化する為にとある組織から送られてきた存在であり、本人がその組織のトップクラスの幹部である事と、 雨粒を凝縮して水の柱を生み出して落とす程の水を操る能力の持ち主である事くらいしか分かっていない。 ただ殺し屋としての腕前はかなりのもので、ユアントの壁抜け能力を応用した攻撃も行う程。 なおユアント以外のケイオス関連の者には全く興味が無く、ユアントに狙われたヴィリームを助太刀した事もある。
https://w.atwiki.jp/godeater2/pages/501.html
追加報酬(高難度ミッション:難易度7~8) 一覧難易度7 難易度8 メモ 一覧 難易度7 ミッション名 フィールド 追加報酬 素材名 確率 素材名 確率 素材名 確率 素材名 確率 ルーガルー 黎明の亡都 Fチケットゴールド % Aチケットゴールド % 力身丹 % 力神丹 % 猿神小音骨 % 猿神小音骨 % 猿神大鎧 % 猿神大鎧 % 猿神太鼓 % 猿神骨 % 猿神骨 % 猿神血石 % 猿神力鎧 % 猿神力音骨 % 堕猿大尾 % 堕猿血石 % 堕猿血晶 % 赤蝕狼ノ篭手 % 赤蝕狼ノ総耳 % 赤蝕狼ノ鉄皮 % 赤蝕狼ノ翼 % 赤蝕狼ノ翼 % 赤蝕狼ノ獄炎髪 % 赤蝕狼ノ万里耳 % 赤蝕狼ノ獄炎牙 % 赤蝕狼ノ銀爪 % % % プレス・リリース 創痕の防壁 % % % % % % % % 貴人の結露 鉄塔の森 % % % % % % % % マッド・アルゴリズム エイジス Aチケット ゴールド % Fチケット ゴールド % 虚神機核 % 虚神魔装 % 虚神鋼 % 虚神魔衣 % 虚神月角 % 虚神砲 % 虚神強靭維 % 虚神刀 % 虚神強繊維 % % 獣の顎 神機兵保管庫 Aチケット ゴールド % Fチケット ゴールド % アラガミ繊維 % 木霊葉腐肉 % 鎧蟲棘片 % 鎧蟲棘 % 鎧蟲兜 % 鎧蟲角 % 鎧蟲殻 % 木霊病布 % 荒神骨 % アラガミエキス % 木霊ゴム殻片 % 木霊腐肉 % 鎧蟲蹄 % 木化石樹皮 % % % % % ミッション フィールド % % % % % % % % ミッション フィールド % % % % % % % % ミッション フィールド % % % % % % % % ミッション フィールド % % % % % % % % ミッション フィールド % % % % % % % % ミッション フィールド % % % % % % % % ミッション フィールド % % % % % % % % ミッション フィールド % % % % % % % % ツァラトゥストラ 神機兵保管庫 混沌眼晶 % Fチケット ゴールド % 混沌神苔 % 混沌神糸 % 堕天鋼鎧 % 堕天神爪 % % % ミッション フィールド % % % % % % % % 難易度8 ミッション名 フィールド 追加報酬 素材名 確率 素材名 確率 素材名 確率 素材名 確率 ミッション1 フィールド1 % % % % % % % % ミッション2 フィールド2 % % % % % % % % ミッション3 フィールド3 % % % % % % % % メモ ここは質問・交流用コメント欄ではありません。編集に関する話題以外は禁止します。 名前
https://w.atwiki.jp/ge2rb/pages/86.html
分岐 名前 Rank 切断 破砕 貫通 非物理 強化時[合成時]付加スキル ◇│ ヴォリーショナル 7 396 0 0 --- [オールラウンドLv10{剣の達人Lv10 奉仕の心Lv10 受け渡しバースト化Lv10} 【B】ブラッドアーツ強化Lv10] 合成 9700fc 黒耀鉄x1 ミスリル銀x1 魔狼鉄牙x2 虚神魔衣x1 虚兵鉄x2 │◇│ ヴォリーショナル 極 11 593 0 0 --- --- 強化 16000fc 虚兵斬鉄刃x2 虚兵刺突刃x1 虚神強靭維x1 虚神月鋼x1 虚神円月刀x1 │◆ ヴォリーショナル 醒 15 695 0 0 --- --- 強化 169600fc 虚兵機真脚甲x2 虚兵刺貫刃x2 虚神真鋼x2 虚神真機核x1 虚神円月大刀x1 付加スキル一覧 オールラウンドLv10 【B】ブラッドアーツ強化Lv10
https://w.atwiki.jp/godeater2/pages/763.html
解説 戦闘準備の装備セットに使用できる単語の一覧です。 単語名と選択肢として使用できるようになる状況、その補足を載せています。 一覧表示順>神機順 で並べています。 真ん中の接続語は変化がないようなので省略しています。 スキルが相殺されていても一覧に表示されます。 神機を変更した際に装備している神機と一致しない場合、「(属性)の(神機)」に変化する。属性は一番数値の高いものの漢字二文字の名称が選択される 神機は近接武器のみ選択される。遠距離・盾は選択されない 単語 表示される条件 その他補足 俺 最初から - 俺様 僕 私 アタシ 自分 野郎 男 女 少年 少女 御姉様 御兄様 兄貴 お嬢様 プロ 名手 漢 者 キラー 狩人 討伐 専用 対 紅 レッド 蒼 ブルー 深緑 グリーン 純白 ホワイト 漆黒 ブラック 戦う 走る まったり 新兵 上等兵 新米 新入り ルーキー ブラッド ブラッド隊員 ナイトホロウ ナイトホロウを討伐 - 対亡霊 ? 単眼排除 ? オウガテイル オウガテイルを討伐 - 対小鬼 ? オウガ排除 ? サイゴート サイゴートを討伐 - 対天使 ? 卵割 ? グボロ・グボロ グボロ・グボロを討伐 - 対水龍 ? グボロキラー ? ウコンバサラ ウコンバサラを討伐 ? 対雷鰐 ? 鰐狩り ? シユウ シユウを討伐 ? 対魔鳥 ? 鳥狩人 ? ヴァジュラ ヴァジュラを討伐 ? 対猛虎 ? ヴァジュラ討伐 ? ガルム ガルムを討伐 ? 対魔狼 ? 狼狩人 ? イェン・ツィー イェン・ツィーを討伐 ? 対妖婦 ? チョウワン ? 短剣使い ショートブレード装備時 使用時に装備を変えると強制的に属性と神機名に変化する ショート 長刀使い ロングブレード装備時 ロング 大剣使い バスターブレード装備時 バスター 鎚使い ブーストハンマー装備時 ハンマー 槍使い チャージスピア装備時 スピア 狙撃型使い スナイパー装備時 スナイパー 強襲型使い アサルト装備時 アサルト 重火型使い ブラスト装備時 ブラスト 近接型使い ショットガン装備時 ショットガン 小盾使い バックラー装備時 バックラー 大盾使い シールド装備時 シールド 壁盾使い タワーシールド装備時 タワーシールド 雷鳴 最初から 使用時に装備を変えると強制的に属性と神機名に変化する ライトニング 疾風迅雷 灼熱 インフェルノ 風林火山 霧氷 ブリザード 絶対零度 光輝 イノセント 流星光底 鋭貫 スタッバー 破壊 クラッシャー 斬裂 リッパー 焔鎚 ハンマー装備時 使用時に装備を変えると強制的に属性と神機名に変化する 氷鎚 輝鎚 雷槍 スピア装備時 焔槍 氷槍 毒牙 スキル「ヴェノム小・中・大」が発動 使用時に装備を変えると強制的に属性と神機名に変化する 空気 スキル「空気」が発動 忍び足 スキル「消音・隠密集団」が発動 存在感 スキル「存在感」が発動 保身 スキル「保身」が発動 回復担当 スキル「救命回復量↑」が発動 捕縛担当 スキル「ホールド小・中・大」が発動 生存本能 スキル「生存本能・生存本能全開」が発動 妖婦を狩る者 バックラー「寵姫」を装備 使用時に装備を変えると強制的に属性と神機名に変化する強化すると表示されなくなる 期待 最初から - 雷属性 最初から - 火属性 氷属性 神属性 貫通 破砕 切断 雷鎚 ハンマー装備時 使用時に装備を変えると強制的に属性と神機名に変化する 輝鎚 輝槍 スピア装備時 ドレッドパイク ドレッドパイクを討伐 ? 対甲蟲 ? 甲蟲 ? コクーン コクーンメイデンを討伐 ? 対鉄乙女 ? コクーンキラー 対火龍 グボロ・グボロ堕天種(火)を討伐 ? 対氷龍 グボロ・グボロ堕天種(氷)を討伐 ? 黄金狩り グボロ・グボロ黄金種を討伐 ? 対雷魔鳥 シユウ堕天種を討伐 ? セクメト セクメトを討伐 ? 対炎魔鳥 ? コンゴウ コンゴウを討伐 ? 対大猿 ? 金剛狩人 ? 対氷猿 コンゴウ堕天種を討伐 ? ハガンコンゴウ ハガンコンゴウを討伐 ? 対禁猿 ? ヤクシャ ヤクシャを討伐 ヤクシャ・ラージャを含む? 対夜叉 ? ヤクシャ討伐 ? 対百鬼 ? 神機兵 神機兵を討伐 ? 対虚兵 ? 神機兵狩人 ? 対帝王 ディアウス・ピターを討伐 ? 対女王 プリティヴィ・マータを討伐 ? ラーヴァナ ラーヴァナを討伐 ? 対焔獣 ? ボルグ ボルグ・カムランを討伐 ? 対蠍 ? ボルグキラー ? 対火蠍 ボルグ・カムラン堕天種(火)を討伐 ? 対雷蠍 ボルグ・カムラン堕天種(雷)を討伐 ? サリエル サリエルを討伐 ? 対女神 ? サリエル討伐 ? 対魔女 サリエル堕天種を討伐 ? アイテール アイテールを討伐 ? 対魔眼 ? クアドリガ クアドリガを討伐 ? 対戦車 ? クアドリガ狩人 ? ハンニバル ハンニバルを討伐 ? 対真竜 ? 火竜討伐 ? 対幻影竜 ハンニバル侵食種を討伐 ? カリギュラ カリギュラを討伐 ? 対竜帝 ? デミウルゴス デミウルゴスを討伐 ? 対闇神 ? 闇神狩人 ? ツクヨミ ツクヨミの討伐 ? 対神蝕翁 ? ツクヨミ討伐 ? スサノオ スサノオを討伐 ? 対神蝕皇 ? スサノオキラー ? キュウビ キュウビを討伐 ? 対天狐 ? マガツキュウビ マガツキュウビを討伐 ? 対空狐 ? ウロヴォロス ウロヴォロスを討伐 ? 対混沌 ? 混沌神討伐 ? 対雷混沌 ウロヴォロス堕天種を討伐 ? アマテラス アマテラスを討伐 ? 神煌妃 ? ヴィーナス ヴィーナスを討伐 ? 対美神 ? ヴィーナス狩人 ? 零號神機兵 零號神機兵を討伐 ? 対虚神 ? 虚神討伐 ? スパルタカス スパルタカスを討伐 ? 対神鬼 ? ニュクス ニュクス・アルヴァを討伐 ? 対聖母 ? カバラ・カバラ カバラ・カバラを討伐 ? 対祭祀 ? マルドゥーク マルドゥークを討伐 ? 対赤蝕狼 ? 剣の達人 スキル「剣の達人」が発動 使用時に装備を変えると強制的に属性と神機名に変化する 赤狼の王 最初から - 偽の聖母 戦鬼を喰らう 祭祀の終わり メモ ここは質問・交流用コメント欄ではありません。編集に関する話題以外は禁止します。 特に反対意見がなかったので作りました。抜けている部分は確認できなかったところです - 名無しさん 2014-05-03 01 13 10 封印サレシ~装備で存在感確認 - 名無しさん 2014-05-03 11 14 33 追加しました。その際ほかのスキルも追加。「妖婦を狩る者」がなぜ寵姫のみ装備時に出るのかが不明。同様にイオは装備してもでないのは、「偽の聖母」が存在するから? - 名無しさん 2014-05-03 16 55 20 ステラスウォーム装備で「回復担当」確認。神医のみでは一致しないのでおそらく救命回復量↑の効果 - 名無しさん 2014-06-03 07 58 27 ヴォリーショナル(ジュリウスの剣)装備時に「剣の達人」を確認。同名のスキルが条件かと。欄上では「対赤蝕狼」と「 赤狼の王」の間でした - 名無しさん 2014-06-03 21 38 57 ヴァジュラは対猛虎ですね - 名無しさん 2014-06-04 22 32 08 フェンリルがあるらしいけど見たことない - 名無しさん 2014-06-06 23 36 08 コメント欄の分と一部抜けてた分を追加。並びがゲーム中と少し違う部分があったので近づけた…はず。 - 名無しさん 2014-06-19 19 48 21 マガツキュウビ討伐数3体で「マガツキュウビ」「対空狐」の両方が登録されてました。正確な条件は分かりませんが参考程度に - 名無しさん 2014-06-19 20 31 21 名前
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1044.html
大正もののけ異聞録 Part2 13-593~603・626~628 593 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 51 10 ID /PeCcy5c ぅゎーぃ、速攻誤爆見た人の書き込みだーョ…… まあオレもあのスレ見ててこのスレ知ったしあってもおかしくないか…… 以下、失礼ながらロックマンな流れをぶった切って投下 登場人物説明 遠空(おんくう) ・スザク種のモノノケ。復活した鬼眼と行動を共にするが、自分なりの思惑も持つ 篝(かがり) ・肌の色は違うが、人間の女とほぼ同じ姿をしている。片手に持つ斧が獲物らしい 鴨居邦宏(かもいくにひろ) ・俊祐の父親。既に他界している 594 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 51 49 ID /PeCcy5c 「鬼の帰還」 鬼眼は今、以前、比羅坂が住処にしていたらしき建物の中にいた そこへ二体のモノノケがやってくる ???「鬼眼!生きていたか!」 ???「本当に心配したんだからね。今までいったいどこに…」 鬼眼「遠空と篝か。久しぶりだな」 スザク種は遠空、人の女に似た姿のモノノケは篝という名らしい 遠空「ふん。しばらく会わなかったというのに相変わらずな対応だな。 しかし、ここは―」 比羅坂「王には、それに相応しい城が必要でしょう?」 立派な出来の建物を見て疑問を口にしようとする遠空の声を遮り、比羅坂が姿を現す 篝「!」 鬼眼「やめろ」 怪しいその姿に篝が武器を構え、鬼眼に静かに止められる 次いで鬼眼は、その体から黒い波動を放つ 遠空「お前、その力。どうしたんだ?」 比羅坂「すばらしいでしょう? 覚悟を決めた者、自らの血に抗う者の力です」 篝「なんだとっ!」 比羅坂の言葉に再び篝はいきり立つ 鬼眼「やめろと言っている。この力は俺の意思だ」 比羅坂「私は比羅坂と申します。以後、お見知りおきを」 遠空「…」 595 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 52 28 ID /PeCcy5c 「宣戦布告」 鬼眼の前に多くのモノノケが集まっていた それらを前に、鬼眼はいつもの通り落ち着いた、しかし力強い口調で語り出す 鬼眼「俺は、語るべき言葉を多く持たん ただ、ここに集まる皆に、今のモノノケの現状を改めて見つめてほしい、 考えてほしいというだけだ。 なぜゆえに、力と誇りを持った我々が、 このようにひっそりとくらさなければ、ならないのか。 愚鈍な人間どもに、追いやられなければならないのか。 闇が払われつつある、この大正の世に、モノノケに残された道は、 もはや幽異界送りしかないのか」 そこで一度区切り、再び声高に口を開く 鬼眼「我は思う。断じて否であると! なぜなら闇を払う愚かな者どもに対し誇示する力と誇りを、我々は持っているのだ。 愚かな者は支配しなくてはならない! それが我々、モノノケ本来の役目なのだ!」 再び語りを区切り、青白く輝くその腕を空へと掲げる 鬼眼「われは宣言する。この移世を、モノノケたちの楽園とすることを。 闇と我々の誇りを取り戻すことをっ!」 ひときわ力強く叫び、拳を握り締める 鬼眼「恐れることはない!俺に続けいっ!」 その場に集まったモノノケ達は皆、賛同の意を示す そしてその後、鬼眼、比羅坂、遠空、篝の四人はあの建物に集まっていた 比羅坂「お見事でした」 鬼眼「世辞はいい。お前たちには、ある仕事を頼みたい」 比羅坂「継承者については、既に動いておりますよ。ねえ、篝さん」 篝「……」 言われた篝は沈黙で返す 肯定の意味なのだろうが、やはり彼女は比羅坂をよく思ってはいないようだ 鬼眼「では、引き続き頼む」 去って行く篝と比羅坂 篝は去り際に鬼眼の方を振り向くが、何も言わずにそのまま去る 遠空「いいのか?」 鬼眼「なにがだ?」 遠空「……」 鬼眼「それよりも行かなければならない所がある。付き合え」 596 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 53 07 ID /PeCcy5c 何処かの地にて、謎の声が響く ???「生きておったか…。 しかも邪悪な力を得ておる。今までにない力じゃ」 ???「鬼人の血のためじゃな…。 人の血が半分入った鬼人の異能というところかの」 ???「人の血を恨むがゆえの能力(ちから)か。 人の血が人に刃を向いたというのか…」 ???「早急に手を打たねば。 しかし…あのような強大な力、我々で止めることができるのか?」 ???「……」 ???「送る…しか手はないであろうな。 当然、ヤツもそれを警戒しているはずじゃ」 ???「しかし、神楽の「唄」は比丘尼(びくに)と共に失われたまま…」 ???「「舞」の香我美も依然、行方が知れぬ、か」 ???「残る一つ。「祈」の重蔵の動向次第、だな」 597 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 53 48 ID /PeCcy5c 「対決」 安積平原にて、俊祐は養父が倒れていた時のことを思う 「榊の親父っ!」 そして、そんな俊祐を現実に引き戻す声が発せられる ???「この場所が、忘れられんらしいな」 俊祐「!」 振り向いた先に居たのは、鬼眼と遠空 俊祐「鬼眼っ。貴様あっ」 俊祐は問答無用で虚空刃を放つが、鬼眼は腕を交差させてそれを凌ぐ 鬼眼「ふん。相変わらず口より先に手が出る」 俊祐「きさま、なぜ榊の親父を殺したっ!」 鬼眼「主義の違いだ。お互いの目指すべきものが違えばこうなる。 貴様には一生理解できん」 俊祐「実の父を手にかけておいて、理想を語るなっ」 今度は奥義「非天ノ剣」を発動させ、 天空から降る何本もの巨大な剣が鬼眼を襲う 鬼眼「まだだっ!貴様が賀茂なら、その力、見せてみろっ!」 だがそれですら効いた様子はなく、鬼眼は怒鳴り、黒い力を撒き散らす 直後、彼の頭上に控えていた遠空が舞い上がり、俊祐に炎の一撃を見舞った 避ける間もなく直撃を受け、俊祐は刀を支えに膝をつく そしてそこへ鈴音が駆け寄り―― 598 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 54 18 ID /PeCcy5c 「子守唄」 闇に沈んだ意識を引き戻すかの様に、しかし優しい歌声が響き渡る 俊祐「ここは、あの世か?」 鈴音「ふふふ。残念ながら違うな」 眼を開けるとそこには鈴音の姿があった 俊祐「お前が助けたということか?」 鈴音「ああ、恩にきるがよい」 俊祐「しかし、なぜ俺を助けた? 俺とお前は血の契約者。争う同士だろう」 鈴音「ワシはネコマタじゃからな。 気まぐれが信条、といったところか」 俊祐「……」 鈴音「……」 沈黙が続き、俊祐はその場を去ろうとする 鈴音「鬼眼を、追うのはやめろ」 俊祐「なぜだ?」 振り向き問う俊祐に鈴音は続ける 鈴音「ヤツは自分の中に流れる人間の血を恨み、力を得ている」 俊祐「あの力が?」 鈴音「遠空にも敵わぬおヌシがどうこうできる相手ではない。 再度言う。鬼眼を追うのはやめろ。 おヌシでは…ムリじゃ」 俊祐「それは…できない」 鈴音「…」 俊祐「俺は、そのために血の契約を結んだのだ。 いまさら退くことはできない。 俺が倒れるか、アイツが倒れるか。 その2つしか結果はない」 鈴音「……」 俊祐「鬼眼のやつは、俺のことを賀茂と呼んだ。 何か心当たりは?」 鈴音「…いや」 俊祐「そうか。世話になったな」 今度こそ俊祐はその場を去った 鈴音「ワシは、馬鹿じゃ」 残された鈴音は、静かに己を罵った 599 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 55 03 ID /PeCcy5c 「鴨居の決意」 安積平原にて 加是「やられた、らしいな」 俊祐「アイツは強くなっていた。 今の俺では、力が足りない。 俺は天降を集め続ける。それが鬼眼に対抗するための唯一の道だ」 600 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 55 34 ID /PeCcy5c 「集うモノノケたち」 モノノケ1「みんな、この地まで、ようやくたどりついたんだ ここで闇を追われたら、我々のいる場所はない」 モノノケ3「無力で愚かなあいつらなど、駆逐してしまうに限る」 モノノケ2「そうだなー。僕たちモノノケが一斉に攻め込めば、 人なんてすぐ支配できそうだよねー」 モノノケ3「闇を払われ、住む土地を追われたモノノケの恨み。 いまこそ晴らすとき」 モノノケ2「キガンってモノノケが、僕たちを導いてくれるんだよねー」 601 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 56 35 ID /PeCcy5c 「家捜し」 松元 俊祐の営む古書店にて、俊祐は本棚を漁っていた 俊祐「確か、この辺りにあったはずなんだが」 そこへ四季がやってくる 四季「あの、こんにちは。お邪魔でしたか? 何か、忙しそうみたいですけど…」 俊祐「ちょっとな。父の日記を探していた」 四季「お父さんの、ですか?」 以前の話を思い出したのか、四季の表情が曇る 俊祐は漁る手を止めず続ける 俊祐「ああ。ちょっと調べなければ、いけないことがあってな。 正直、あまり思い出したくなかったんだがな」 四季「……」 602 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 57 25 ID /PeCcy5c 「戦の準備」 何処かの地にて、謎の声が響く ???「鬼眼の元に多くのモノノケがあつまりつつある」 ???「人に対する不満は頂点に達しておるからな。 まったく若い者たちは堪え性がない」 ???「追従する愚か者は後を絶たんぞ。 これでは、人に対し侵攻を始めるのも時間の問題」 ???「いや、まだじゃな…。 あの慎重な遠空がついておるのじゃ。 邪魔なものをすべて排除してからじゃろう」 ???「いまだ重蔵から連絡はない、か」 今日も鬼眼と遠空はあの建物の中にいた 遠空「コレまでに集まったモノノケは311。 闇の少ない今の世で、よく、これだけ集まったものだ」 鬼眼「全て人間に闇を奪われ住処を追いやられた者たち。 爺どもに従う者たちばかりでは、なかった、ということだ」 遠空「やはり、残るは推進派か」 鬼眼「力のないやつらなどは恐るるに足らん。 真の敵は我々と同様の力を持つあいつらだ。 そのために篝と比羅坂を働かせている」 遠空「…」 603 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 58 01 ID /PeCcy5c 「未来の行方」 鈴音「なんじゃ、こんなところで。 奇遇じゃな…」 姨捨にて、素振りをしている俊祐の元へ鈴音がやってくる 鈴音「それで…何か、わかったのか?」 俊祐「いや。父が残したものにも、古い剣の型ぐらいしか残っていなかった」 鈴音「そうか…」 俊祐「今はこの剣に頼るしかない。 大嫌いだった、これにな」 そう吐き捨て、俊祐は刀を鞘に収める 俊祐「もしかしたらアイツは、父は、俺がこの戦いを始めるのを知っていたのかもな」 鈴音「…」 俊祐「…」 鈴音「知って、おったのじゃ」 俊祐「なんだと?」 鈴音「モノノケの中でも、亜種に属する鬼人。榊義彦」 沈黙を破った鈴音は、さらに続ける 鈴音「その能力は来視。未来を見通す力…。 おぼろげに未来を見ることができる。 おヌシの今の運命、義彦にはおぼろげにわかっていた。 それをヌシの父に伝えたのじゃ」 俊祐「それで…アイツは俺を鍛えたと?」 鈴音「運命はヌシが切り開くしかない。 鴨居邦宏はヌシに未来に立ち向かう力を与えようとしたのじゃ。 今ある力を使ってな」 俊祐「キサマ!知ったようなことを言うなっ! 俺はアイツを恨んで生きてきた。 あのようにならんと誓って生きてきた。 そんなことをっ!」 鈴音「それでもじゃ! 邦宏は、おヌシの父は、それでもおヌシに生きてほしいと願ったのじゃ。 それが…わからんか!」 俊祐「……」 鈴音「義彦は、言っておった。 未来が観えて、今まで幸せだったことはないと。 おヌシのことも、悔いておった。 邦宏に言わなければヌシを苦しめることはなかったと」 俊祐「……」 鈴音「だが逞しくなったおヌシが現れたとき、 未来の行方を変えられる、そう、思ったそうじゃ。 おヌシは義彦にとって僅かな希望だった。 それだけは、知っておけ」 俊祐「……」 鈴音「鬼眼は、ワシが倒す。 人を守るのは我々モノノケの責務じゃからな」 そう告げた後、鈴音は去った 626 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 22 45 35 ID /PeCcy5c 605 適当にまとめてみた 俊祐、鬼眼に養父を殺される ↓ 鬼眼を倒す力を得るべく、血の契約を結び、百鬼夜行の戦いに身を投じる ↓ その百鬼夜行の戦いにて、同じ血の契約者である 真奈井 四季、篠森 狗津葉、橘 八雲、鈴音らと出会う 敵同士とは言えそれはあくまで立場的なもので、本人達の間に敵意は無い ↓ 百鬼夜行の戦いを続け、徐々に力を身につける俊祐の前に、モノノケ・比羅坂が姿を現す ↓ 一方、俊祐の養父・義彦に殺されかけるも返り討ちにした鬼人・鬼眼は、山奥にて男の子と出会う ↓ 男の子は鬼眼のことを気に入り、鬼眼もまんざらでもない様子 しかし男の子の母親は「危険だ」と勝手に思い込み、警官を連れて様子を見に行く ↓ 隠れて鬼眼の様子を見る母親と警官を比羅坂が脅す ↓ 恐怖に煽られた警官、鬼眼を撃ち殺そうと拳銃を構える そこへ突然男の子が走ってきて、鬼眼を庇おうと間に入る ↓ しかし警官は発砲 鬼眼は子どもがいたというのに撃った警官に対し激怒 自分が親に殺されかけたことを思い出し、そして人間の愚かさを目の当たりにしたからだろう そしてそのまま覚醒し、警官と子どもを殺す ↓ その後鬼眼は、比羅坂、遠空、篝を従え、「人間を駆逐し、モノノケの理想郷を築く」と宣言する 賛同するモノノケ達が鬼眼の元に集まる ↓ 俊祐の前に鬼眼と遠空が姿を見せる 激怒した俊祐は持てる力を叩き込むが、鬼眼どころか遠空にさえ敵わず、倒される ↓ 寸でのところで鈴音に助けられた俊祐 鬼眼を追うのはやめろと言われるが、断る ↓ それからしばらくして、 自分の養父は未来を観る能力を持っており、俊祐が戦うことになるという未来も観えたらしいこと そしてそれを父・義邦に教えたために、俊祐は幼少時から辛い稽古をさせられていたことを 鈴音から教えられる 「息子に生きて欲しい」という、大嫌いだった父の事情を知らされ、それを受け入れられず俊祐は逆上する 627 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 22 46 19 ID /PeCcy5c ↓ さらにそれからしばらくして、俊祐は自分に法師陰陽師の血が流れていると遠空から聞かされる 半信半疑ではありつつも、それについて調べる俊祐 ↓ 一方、世間では神隠しが相次ぐ その原因は鬼眼で、彼がモノノケ達に命じて攫い、殺していたのである ↓ そんな中、一部の人間の力を恐れ、人を攫えず逃げ帰ってくるモノノケがちらほら出てくる 鬼眼はそんなモノノケ達を能無しと称し、殺害 そのため、鬼眼の元に集まったモノノケ達はそこから離れていく 鬼眼の元に残ったのは遠空と篝のみ ↓ そしてそこへ、四季が神卸を行う すべてのモノノケの母とさえ言われる多々良神をその身に宿し、その言葉をモノノケ達に伝える 「あなた方はもう十分に責務を果たしました。幽異界へ帰還なさい」 ↓ 神卸は大成功と言っていいだろう 疑念を抱き始めたモノノケ達にかなりの効果を及ぼした ↓ 自分に流れている血についての話はどうやら真実だったらしい その情報を元に、俊祐は秘伝の技探し、体得する そして理解する 父が自分を鍛えたのは、この刻のためであったと ↓ ついにすべての天降勾玉が揃う 契約者達は決戦の地へ ↓ 鬼眼の元へ走る俊祐の前に、多分忘れ去られてたと思われる比羅坂がひょっこり出てきて襲ってくる ↓ 比羅坂ボコられて逃げる ↓ 今度こそ俊祐は鬼眼の元へ 因縁の対決が始まる ↓ 戦いを制した俊祐 法師陰陽師の力で鬼眼を封じる ↓ 鬼眼を封じたことで下準備完了 契約者たちが集まってくる ↓ それぞれの親しい者同士で別れを告げ、ついに幽異界送りがはじまる 次々とモノノケ達は姿を消してゆく ↓ エンディングテーマ ↓ その後、既に舞う光も神々しさも失った多々良塚にて、 もうモノノケ達がいないことを少し悲しむ四季 それに対し俊祐は、彼らにこの世を託された以上、 出来るか出来ないかにかかわらず、応えなければならないことを語る そんな俊祐に、四季は何も言わず微笑む 俊祐は眉を顰め「何かおかしなことを言ったか?」と問うが、 「いいえ。でも鴨井さん、そういうお喋りは苦手―だったんじゃなかったかな、って」 微笑みながら応える四季の言葉に何も言い返せず、 眼鏡を押し上げそっぽを向き頬を掻く 628 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 22 48 37 ID /PeCcy5c 結局長めになってしまったが、はしょったらはしょったで削りすぎる気がしたのでこのくらいになった このゲーム、俊祐、四季、狗津葉、八雲、鈴音の5人が主人公であり、 今回挙げたのはあくまで俊祐編だけなので、他の主人公ルートもやらないとよくわからないところが多いと思う ぶっちゃけ、比羅坂は何がしたかったのかよくわからんし(推測はついても「コレだ」と断言出来る様な企みがない) 遠空と篝もどうなったのか描かれてない(多分、他の主人公が戦ったんだと思うが) なお、俊祐以外はやってないから書きようがないのでご了承いただきたい
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1334.html
大正もののけ異聞録 Part2 13-593~603・626~628 593 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 51 10 ID /PeCcy5c ぅゎーぃ、速攻誤爆見た人の書き込みだーョ…… まあオレもあのスレ見ててこのスレ知ったしあってもおかしくないか…… 以下、失礼ながらロックマンな流れをぶった切って投下 登場人物説明 遠空(おんくう) ・スザク種のモノノケ。復活した鬼眼と行動を共にするが、自分なりの思惑も持つ 篝(かがり) ・肌の色は違うが、人間の女とほぼ同じ姿をしている。片手に持つ斧が獲物らしい 鴨居邦宏(かもいくにひろ) ・俊祐の父親。既に他界している 594 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 51 49 ID /PeCcy5c 「鬼の帰還」 鬼眼は今、以前、比羅坂が住処にしていたらしき建物の中にいた そこへ二体のモノノケがやってくる ???「鬼眼!生きていたか!」 ???「本当に心配したんだからね。今までいったいどこに…」 鬼眼「遠空と篝か。久しぶりだな」 スザク種は遠空、人の女に似た姿のモノノケは篝という名らしい 遠空「ふん。しばらく会わなかったというのに相変わらずな対応だな。 しかし、ここは―」 比羅坂「王には、それに相応しい城が必要でしょう?」 立派な出来の建物を見て疑問を口にしようとする遠空の声を遮り、比羅坂が姿を現す 篝「!」 鬼眼「やめろ」 怪しいその姿に篝が武器を構え、鬼眼に静かに止められる 次いで鬼眼は、その体から黒い波動を放つ 遠空「お前、その力。どうしたんだ?」 比羅坂「すばらしいでしょう? 覚悟を決めた者、自らの血に抗う者の力です」 篝「なんだとっ!」 比羅坂の言葉に再び篝はいきり立つ 鬼眼「やめろと言っている。この力は俺の意思だ」 比羅坂「私は比羅坂と申します。以後、お見知りおきを」 遠空「…」 595 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 52 28 ID /PeCcy5c 「宣戦布告」 鬼眼の前に多くのモノノケが集まっていた それらを前に、鬼眼はいつもの通り落ち着いた、しかし力強い口調で語り出す 鬼眼「俺は、語るべき言葉を多く持たん ただ、ここに集まる皆に、今のモノノケの現状を改めて見つめてほしい、 考えてほしいというだけだ。 なぜゆえに、力と誇りを持った我々が、 このようにひっそりとくらさなければ、ならないのか。 愚鈍な人間どもに、追いやられなければならないのか。 闇が払われつつある、この大正の世に、モノノケに残された道は、 もはや幽異界送りしかないのか」 そこで一度区切り、再び声高に口を開く 鬼眼「我は思う。断じて否であると! なぜなら闇を払う愚かな者どもに対し誇示する力と誇りを、我々は持っているのだ。 愚かな者は支配しなくてはならない! それが我々、モノノケ本来の役目なのだ!」 再び語りを区切り、青白く輝くその腕を空へと掲げる 鬼眼「われは宣言する。この移世を、モノノケたちの楽園とすることを。 闇と我々の誇りを取り戻すことをっ!」 ひときわ力強く叫び、拳を握り締める 鬼眼「恐れることはない!俺に続けいっ!」 その場に集まったモノノケ達は皆、賛同の意を示す そしてその後、鬼眼、比羅坂、遠空、篝の四人はあの建物に集まっていた 比羅坂「お見事でした」 鬼眼「世辞はいい。お前たちには、ある仕事を頼みたい」 比羅坂「継承者については、既に動いておりますよ。ねえ、篝さん」 篝「……」 言われた篝は沈黙で返す 肯定の意味なのだろうが、やはり彼女は比羅坂をよく思ってはいないようだ 鬼眼「では、引き続き頼む」 去って行く篝と比羅坂 篝は去り際に鬼眼の方を振り向くが、何も言わずにそのまま去る 遠空「いいのか?」 鬼眼「なにがだ?」 遠空「……」 鬼眼「それよりも行かなければならない所がある。付き合え」 596 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 53 07 ID /PeCcy5c 何処かの地にて、謎の声が響く ???「生きておったか…。 しかも邪悪な力を得ておる。今までにない力じゃ」 ???「鬼人の血のためじゃな…。 人の血が半分入った鬼人の異能というところかの」 ???「人の血を恨むがゆえの能力(ちから)か。 人の血が人に刃を向いたというのか…」 ???「早急に手を打たねば。 しかし…あのような強大な力、我々で止めることができるのか?」 ???「……」 ???「送る…しか手はないであろうな。 当然、ヤツもそれを警戒しているはずじゃ」 ???「しかし、神楽の「唄」は比丘尼(びくに)と共に失われたまま…」 ???「「舞」の香我美も依然、行方が知れぬ、か」 ???「残る一つ。「祈」の重蔵の動向次第、だな」 597 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 53 48 ID /PeCcy5c 「対決」 安積平原にて、俊祐は養父が倒れていた時のことを思う 「榊の親父っ!」 そして、そんな俊祐を現実に引き戻す声が発せられる ???「この場所が、忘れられんらしいな」 俊祐「!」 振り向いた先に居たのは、鬼眼と遠空 俊祐「鬼眼っ。貴様あっ」 俊祐は問答無用で虚空刃を放つが、鬼眼は腕を交差させてそれを凌ぐ 鬼眼「ふん。相変わらず口より先に手が出る」 俊祐「きさま、なぜ榊の親父を殺したっ!」 鬼眼「主義の違いだ。お互いの目指すべきものが違えばこうなる。 貴様には一生理解できん」 俊祐「実の父を手にかけておいて、理想を語るなっ」 今度は奥義「非天ノ剣」を発動させ、 天空から降る何本もの巨大な剣が鬼眼を襲う 鬼眼「まだだっ!貴様が賀茂なら、その力、見せてみろっ!」 だがそれですら効いた様子はなく、鬼眼は怒鳴り、黒い力を撒き散らす 直後、彼の頭上に控えていた遠空が舞い上がり、俊祐に炎の一撃を見舞った 避ける間もなく直撃を受け、俊祐は刀を支えに膝をつく そしてそこへ鈴音が駆け寄り―― 598 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 54 18 ID /PeCcy5c 「子守唄」 闇に沈んだ意識を引き戻すかの様に、しかし優しい歌声が響き渡る 俊祐「ここは、あの世か?」 鈴音「ふふふ。残念ながら違うな」 眼を開けるとそこには鈴音の姿があった 俊祐「お前が助けたということか?」 鈴音「ああ、恩にきるがよい」 俊祐「しかし、なぜ俺を助けた? 俺とお前は血の契約者。争う同士だろう」 鈴音「ワシはネコマタじゃからな。 気まぐれが信条、といったところか」 俊祐「……」 鈴音「……」 沈黙が続き、俊祐はその場を去ろうとする 鈴音「鬼眼を、追うのはやめろ」 俊祐「なぜだ?」 振り向き問う俊祐に鈴音は続ける 鈴音「ヤツは自分の中に流れる人間の血を恨み、力を得ている」 俊祐「あの力が?」 鈴音「遠空にも敵わぬおヌシがどうこうできる相手ではない。 再度言う。鬼眼を追うのはやめろ。 おヌシでは…ムリじゃ」 俊祐「それは…できない」 鈴音「…」 俊祐「俺は、そのために血の契約を結んだのだ。 いまさら退くことはできない。 俺が倒れるか、アイツが倒れるか。 その2つしか結果はない」 鈴音「……」 俊祐「鬼眼のやつは、俺のことを賀茂と呼んだ。 何か心当たりは?」 鈴音「…いや」 俊祐「そうか。世話になったな」 今度こそ俊祐はその場を去った 鈴音「ワシは、馬鹿じゃ」 残された鈴音は、静かに己を罵った 599 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 55 03 ID /PeCcy5c 「鴨居の決意」 安積平原にて 加是「やられた、らしいな」 俊祐「アイツは強くなっていた。 今の俺では、力が足りない。 俺は天降を集め続ける。それが鬼眼に対抗するための唯一の道だ」 600 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 55 34 ID /PeCcy5c 「集うモノノケたち」 モノノケ1「みんな、この地まで、ようやくたどりついたんだ ここで闇を追われたら、我々のいる場所はない」 モノノケ3「無力で愚かなあいつらなど、駆逐してしまうに限る」 モノノケ2「そうだなー。僕たちモノノケが一斉に攻め込めば、 人なんてすぐ支配できそうだよねー」 モノノケ3「闇を払われ、住む土地を追われたモノノケの恨み。 いまこそ晴らすとき」 モノノケ2「キガンってモノノケが、僕たちを導いてくれるんだよねー」 601 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 56 35 ID /PeCcy5c 「家捜し」 松元 俊祐の営む古書店にて、俊祐は本棚を漁っていた 俊祐「確か、この辺りにあったはずなんだが」 そこへ四季がやってくる 四季「あの、こんにちは。お邪魔でしたか? 何か、忙しそうみたいですけど…」 俊祐「ちょっとな。父の日記を探していた」 四季「お父さんの、ですか?」 以前の話を思い出したのか、四季の表情が曇る 俊祐は漁る手を止めず続ける 俊祐「ああ。ちょっと調べなければ、いけないことがあってな。 正直、あまり思い出したくなかったんだがな」 四季「……」 602 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 57 25 ID /PeCcy5c 「戦の準備」 何処かの地にて、謎の声が響く ???「鬼眼の元に多くのモノノケがあつまりつつある」 ???「人に対する不満は頂点に達しておるからな。 まったく若い者たちは堪え性がない」 ???「追従する愚か者は後を絶たんぞ。 これでは、人に対し侵攻を始めるのも時間の問題」 ???「いや、まだじゃな…。 あの慎重な遠空がついておるのじゃ。 邪魔なものをすべて排除してからじゃろう」 ???「いまだ重蔵から連絡はない、か」 今日も鬼眼と遠空はあの建物の中にいた 遠空「コレまでに集まったモノノケは311。 闇の少ない今の世で、よく、これだけ集まったものだ」 鬼眼「全て人間に闇を奪われ住処を追いやられた者たち。 爺どもに従う者たちばかりでは、なかった、ということだ」 遠空「やはり、残るは推進派か」 鬼眼「力のないやつらなどは恐るるに足らん。 真の敵は我々と同様の力を持つあいつらだ。 そのために篝と比羅坂を働かせている」 遠空「…」 603 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 18 58 01 ID /PeCcy5c 「未来の行方」 鈴音「なんじゃ、こんなところで。 奇遇じゃな…」 姨捨にて、素振りをしている俊祐の元へ鈴音がやってくる 鈴音「それで…何か、わかったのか?」 俊祐「いや。父が残したものにも、古い剣の型ぐらいしか残っていなかった」 鈴音「そうか…」 俊祐「今はこの剣に頼るしかない。 大嫌いだった、これにな」 そう吐き捨て、俊祐は刀を鞘に収める 俊祐「もしかしたらアイツは、父は、俺がこの戦いを始めるのを知っていたのかもな」 鈴音「…」 俊祐「…」 鈴音「知って、おったのじゃ」 俊祐「なんだと?」 鈴音「モノノケの中でも、亜種に属する鬼人。榊義彦」 沈黙を破った鈴音は、さらに続ける 鈴音「その能力は来視。未来を見通す力…。 おぼろげに未来を見ることができる。 おヌシの今の運命、義彦にはおぼろげにわかっていた。 それをヌシの父に伝えたのじゃ」 俊祐「それで…アイツは俺を鍛えたと?」 鈴音「運命はヌシが切り開くしかない。 鴨居邦宏はヌシに未来に立ち向かう力を与えようとしたのじゃ。 今ある力を使ってな」 俊祐「キサマ!知ったようなことを言うなっ! 俺はアイツを恨んで生きてきた。 あのようにならんと誓って生きてきた。 そんなことをっ!」 鈴音「それでもじゃ! 邦宏は、おヌシの父は、それでもおヌシに生きてほしいと願ったのじゃ。 それが…わからんか!」 俊祐「……」 鈴音「義彦は、言っておった。 未来が観えて、今まで幸せだったことはないと。 おヌシのことも、悔いておった。 邦宏に言わなければヌシを苦しめることはなかったと」 俊祐「……」 鈴音「だが逞しくなったおヌシが現れたとき、 未来の行方を変えられる、そう、思ったそうじゃ。 おヌシは義彦にとって僅かな希望だった。 それだけは、知っておけ」 俊祐「……」 鈴音「鬼眼は、ワシが倒す。 人を守るのは我々モノノケの責務じゃからな」 そう告げた後、鈴音は去った 626 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 22 45 35 ID /PeCcy5c 605 適当にまとめてみた 俊祐、鬼眼に養父を殺される ↓ 鬼眼を倒す力を得るべく、血の契約を結び、百鬼夜行の戦いに身を投じる ↓ その百鬼夜行の戦いにて、同じ血の契約者である 真奈井 四季、篠森 狗津葉、橘 八雲、鈴音らと出会う 敵同士とは言えそれはあくまで立場的なもので、本人達の間に敵意は無い ↓ 百鬼夜行の戦いを続け、徐々に力を身につける俊祐の前に、モノノケ・比羅坂が姿を現す ↓ 一方、俊祐の養父・義彦に殺されかけるも返り討ちにした鬼人・鬼眼は、山奥にて男の子と出会う ↓ 男の子は鬼眼のことを気に入り、鬼眼もまんざらでもない様子 しかし男の子の母親は「危険だ」と勝手に思い込み、警官を連れて様子を見に行く ↓ 隠れて鬼眼の様子を見る母親と警官を比羅坂が脅す ↓ 恐怖に煽られた警官、鬼眼を撃ち殺そうと拳銃を構える そこへ突然男の子が走ってきて、鬼眼を庇おうと間に入る ↓ しかし警官は発砲 鬼眼は子どもがいたというのに撃った警官に対し激怒 自分が親に殺されかけたことを思い出し、そして人間の愚かさを目の当たりにしたからだろう そしてそのまま覚醒し、警官と子どもを殺す ↓ その後鬼眼は、比羅坂、遠空、篝を従え、「人間を駆逐し、モノノケの理想郷を築く」と宣言する 賛同するモノノケ達が鬼眼の元に集まる ↓ 俊祐の前に鬼眼と遠空が姿を見せる 激怒した俊祐は持てる力を叩き込むが、鬼眼どころか遠空にさえ敵わず、倒される ↓ 寸でのところで鈴音に助けられた俊祐 鬼眼を追うのはやめろと言われるが、断る ↓ それからしばらくして、 自分の養父は未来を観る能力を持っており、俊祐が戦うことになるという未来も観えたらしいこと そしてそれを父・義邦に教えたために、俊祐は幼少時から辛い稽古をさせられていたことを 鈴音から教えられる 「息子に生きて欲しい」という、大嫌いだった父の事情を知らされ、それを受け入れられず俊祐は逆上する 627 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 22 46 19 ID /PeCcy5c ↓ さらにそれからしばらくして、俊祐は自分に法師陰陽師の血が流れていると遠空から聞かされる 半信半疑ではありつつも、それについて調べる俊祐 ↓ 一方、世間では神隠しが相次ぐ その原因は鬼眼で、彼がモノノケ達に命じて攫い、殺していたのである ↓ そんな中、一部の人間の力を恐れ、人を攫えず逃げ帰ってくるモノノケがちらほら出てくる 鬼眼はそんなモノノケ達を能無しと称し、殺害 そのため、鬼眼の元に集まったモノノケ達はそこから離れていく 鬼眼の元に残ったのは遠空と篝のみ ↓ そしてそこへ、四季が神卸を行う すべてのモノノケの母とさえ言われる多々良神をその身に宿し、その言葉をモノノケ達に伝える 「あなた方はもう十分に責務を果たしました。幽異界へ帰還なさい」 ↓ 神卸は大成功と言っていいだろう 疑念を抱き始めたモノノケ達にかなりの効果を及ぼした ↓ 自分に流れている血についての話はどうやら真実だったらしい その情報を元に、俊祐は秘伝の技探し、体得する そして理解する 父が自分を鍛えたのは、この刻のためであったと ↓ ついにすべての天降勾玉が揃う 契約者達は決戦の地へ ↓ 鬼眼の元へ走る俊祐の前に、多分忘れ去られてたと思われる比羅坂がひょっこり出てきて襲ってくる ↓ 比羅坂ボコられて逃げる ↓ 今度こそ俊祐は鬼眼の元へ 因縁の対決が始まる ↓ 戦いを制した俊祐 法師陰陽師の力で鬼眼を封じる ↓ 鬼眼を封じたことで下準備完了 契約者たちが集まってくる ↓ それぞれの親しい者同士で別れを告げ、ついに幽異界送りがはじまる 次々とモノノケ達は姿を消してゆく ↓ エンディングテーマ ↓ その後、既に舞う光も神々しさも失った多々良塚にて、 もうモノノケ達がいないことを少し悲しむ四季 それに対し俊祐は、彼らにこの世を託された以上、 出来るか出来ないかにかかわらず、応えなければならないことを語る そんな俊祐に、四季は何も言わず微笑む 俊祐は眉を顰め「何かおかしなことを言ったか?」と問うが、 「いいえ。でも鴨井さん、そういうお喋りは苦手―だったんじゃなかったかな、って」 微笑みながら応える四季の言葉に何も言い返せず、 眼鏡を押し上げそっぽを向き頬を掻く 628 大正もののけ異聞録・鴨居俊祐編 sage 2005/03/22(火) 22 48 37 ID /PeCcy5c 結局長めになってしまったが、はしょったらはしょったで削りすぎる気がしたのでこのくらいになった このゲーム、俊祐、四季、狗津葉、八雲、鈴音の5人が主人公であり、 今回挙げたのはあくまで俊祐編だけなので、他の主人公ルートもやらないとよくわからないところが多いと思う ぶっちゃけ、比羅坂は何がしたかったのかよくわからんし(推測はついても「コレだ」と断言出来る様な企みがない) 遠空と篝もどうなったのか描かれてない(多分、他の主人公が戦ったんだと思うが) なお、俊祐以外はやってないから書きようがないのでご了承いただきたい
https://w.atwiki.jp/ge2rb/pages/37.html
分岐 名前 Rank 切断 破砕 貫通 非物理 強化時[合成時]付加スキル ◇│ クレイモア 1 51 81 0 --- --- 合成 350fc 鬼兜x1 力身丹x1 │◇│ 肉斬りクレイモア 4 117 183 0 --- 防御力Lv10 強化 2800fc 猿神骨片x1 タングステンx1 猿神太鼓片x1 鬼兜x1 荒神骨片x2 │├◇││││ クレイモア 序 6 159 249 0 --- [防御力Lv10] 飛鳥撃Lv10{近接特殊攻撃威力Lv10 溜め動作速度Lv10} 合成 5200fc 猿神骨x1 猿神太鼓x2 荒神小鎧x1 猿神尾x2 強化 4160fc タングステンx1 チタンx1 猿神太鼓x2 騎士鎧x1 荒神小鎧x1 │││◇││ クレイモア 極 11 277 434 0 --- ガード範囲Lv10 強化 16000fc 虚神強靭維x2 タングステン合金x1 虚神円月刀x1 猿神力尾x1 猿神金剛太鼓x2 │││◆││ クレイモア 醒 15 325 509 0 --- 爆裂撃Lv10{バースト時間Lv10 近接特殊攻撃威力Lv10} 強化 169600fc 虚神豪腕x2 タングステン超合金x1 虚神修羅眼x2 猿神鋼尾x1 猿神真血晶x1 追加スキル一覧 防御力Lv10 飛鳥撃Lv10 ガード範囲Lv10 爆裂撃Lv10 │├◇││ 神斬りクレイモア 6 159 208 0 神◎ 飛鳥撃Lv10{近接特殊攻撃威力Lv10 溜め動作速度Lv10} 強化 4160fc 女神鋼x2 ミスリル銀x1 女神羽衣x1 虚神刀x1 │││◇││ 神斬りクレイモア 極 11 277 363 0 神◎ --- 強化 16000fc 禁王履帯x2 禁王闘覇冠x1 虚神羅刹眼x1 禁王駆動石x1 神蝕翁ノ斬鉄髪x1 │││◆││ 神斬りクレイモア 醒 15 325 425 0 神◎ 近接特殊攻撃STLv10 強化 169600fc 魔神真鋼x2 禁王真覇冠x2 虚神修羅眼x2 禁王駆動晶x1 神蝕翁ノ堕魂x1 追加スキル一覧 防御力Lv10 飛鳥撃Lv10 近接特殊攻撃STLv10 │◇│ 鬼斬りクレイモア 6 159 208 0 雷◎ 一騎当千Lv10{コンボマスターLv10 駆除技術Lv10} 強化 4160fc 堕鳥翼x2 百鬼鋭牙x1 鳥神大爪x1 虚神刀x1 │◇│ 鬼斬りクレイモア 極 11 277 363 0 雷◎ --- 強化 16000fc 虚神月鋼x2 夜叉連瓦x1 虚神大機核x1 龍種神砲x1 禁猿雷神太鼓x1 │◆ 鬼斬りクレイモア 醒 15 325 425 0 雷◎ 近接特殊攻撃STLv10 強化 169600fc 虚神真重砲x2 夜叉紡糸x2 虚神真機核x2 龍種純油x1 禁猿清神酒x1 追加スキル一覧 防御力Lv10 一騎当千Lv10 近接特殊攻撃STLv10
https://w.atwiki.jp/bastard/pages/331.html
名前 LV STR 攻撃力 攻撃回数 属性 魔法・技 特殊状態 特殊状態(無効) 経験値 ドロップアイテム HP INT 命中 AGI 防御力 MP LUC 副武器 名称 数量 率 COL 夜叉 LV39 74 196 1 闇 波状攻撃 480 ハイペパーミント 2 30 259 76 80 昏倒トラップ カミルレハーブ 2 30 76 263 魅了トラップ ネクタル 1 30 263 44 吉光 0 0 0 0 50 0 脱力トラップ 65 回転切り ガルーダ LV39 74 196 1 風 突風 浮遊 480 仙桃 1 30 259 76 80 加速 アンブロジア 1 30 76 263 一斉攻撃 火水のピアス 1 2 263 44 吉光 0 0 50 0 0 0 引っ掻き 65 絶妙な連携 亜 LV39 74 192 1 闇 毒液吐き 480 メスカル 1 30 259 76 80 レジストダウン ソーマ 2 20 76 263 イカズチ 263 44 吉光 0 0 0 0 50 0 一斉攻撃 65 波状攻撃 云 LV39 74 196 1 闇 加速 480 魔法草 2 21 259 76 80 鎧溶かしの粉 ソーマ 2 20 76 263 ヒール2 263 44 吉光 0 0 0 0 50 0 キュア・オール 65 ヘカトンケイル LV39 79 196 4 火 暴れまくり 480 ボルドー 2 40 292 71 60 加速 カルバドス 1 30 66 240 火炎放射 体力の指輪 1 2 165 39 50 0 0 0 0 0 65 アークデーモン LV39 76 196 1 闇 灼熱の大地 浮遊 480 ソーマ 2 24 292 76 90 フォ・ビ・ドゥーン 地風のピアス 1 2 76 251 引っ掻き 地風のピアス 1 2 243 39 (ウロボロス[ランク8]) 0 0 0 0 50 0 強酸の霧 65 レジストダウン デプスクラーケン LV39 74 196 3 水 磁力鉄球 480 ハイペパーミント 1 60 259 76 80 イカズチ 薬草 4 80 76 263 一斉攻撃 263 44 吉光 0 50 0 0 0 0 大回転十連打 65 羅刹 LV39 74 196 1 風 波状攻撃 480 カミルレハーブ 1 60 259 76 80 加速 魔法草 2 40 76 263 怪力 263 44 吉光 0 0 50 0 0 0 連携攻撃 65 デス・ストリーム タイタン LV39 79 196 1 無 大岩投げ 480 ボルドー 1 40 292 71 60 怪力 仙桃 1 40 66 240 防御姿勢 仙桃 1 40 165 39 0 0 0 0 0 0 フォ・ビ・ドゥーン 65 剣振り回し シャドウドラゴン LV39 79 196 1 闇 ノイズ霧発生 480 エリクサー 1 30 309 76 80 昏倒霧発生 ソーマ 1 32 74 251 魅了霧発生 陰陽のピアス 1 2 243 39 (ウロボロス[ランク8]) 0 0 0 0 50 0 フォ・ビ・ドゥーン 65 一斉攻撃 ネザーキング LV40 77 218 1 闇 召喚の秘文 480 ソーマ 2 24 302 77 90 闘気上昇 魔法草 2 40 77 282 サモン・デーモン 249 40 (ウロボロス[ランク9]) 0 0 0 0 50 0 火炎地獄 65 突風 ロイヤルデビル LV39 76 196 1 闇 強酸の霧 480 ネクタル 2 24 292 76 90 レジストダウン ボルドー 2 35 76 251 粘着物体発生 カルバドス 1 25 243 39 (ウロボロス[ランク8]) 0 0 0 0 50 0 フォ・ビ・ドゥーン 65 火球投げ 阿修羅 LV39 74 196 2 火 手刀 480 ハイペパーミント 2 40 259 76 80 加速 カミルレハーブ 2 40 76 263 火炎放射 韋駄天の具足 1 1 263 44 吉光 50 0 0 0 0 0 65 ジェネラルデーモン LV39 76 196 1 闇 急所攻撃 浮遊 480 ソーマ 1 32 292 76 90 波状攻撃 カルバドス 1 25 76 251 火球投げ ネクタル 1 25 243 39 (ウロボロス[ランク8]) 0 0 0 0 50 0 デス・ストリーム 65 連携攻撃 カーリー LV39 76 196 1 闇 磁力鉄球 テレポート 480 ソーマ 2 40 292 76 90 ヒール2 毒消し草 2 25 76 251 テレポーテーション 雅麗の首飾り 1 3 243 39 (ウロボロス[ランク8]) 0 0 0 0 50 0 イカズチ 65