約 374,262 件
https://w.atwiki.jp/kakiteseihai/pages/96.html
友だちにならないかと差し伸べられた手に、最高の友達Pも起承転結も自らの手を重ねることはできなかった。 あの吐き気を催す邪悪ことDIOの書き手を称する者の友だち発言を、誰がその通りに受け取れようか。 原作の花京院や漫画ロワの刃牙のように、洗脳されることを危惧してしまうのは当たり前だ。 それでいてすぐに手を跳ね除けることもできなかった。 警戒されるのも厭わず――どころか、まるで警戒させたいのだと言わんばかりにDIO書き手と名乗るセイヴァー。 その狙いは明白だ。 つまりは、脅迫。 こちらには洗脳という手段もあるのだぞと示すことにより、それならまだ自ら軍門に下るほうがましだと思わせるようにしているのだ。 『……起承転結、これって』 『ええ。洗脳をチラつかせた上で、こちらを引き入れようとしている。 つまり、できればボクたちに意思は奪いたくはないということ。 彼らはボクたちに単なる操り人形にする以上の価値を見出しているのかもしれません』 ルルーシュの姿をしたDIO書き手。 いささか偏見かもしれないが、いわば洗脳のプロフェッショナルだ。 そもそもが隠れ潜んでいた家を消し飛ばされた今、ばっちりと目を合わせてしまっている。 ギアスをかけようと思えばかけ放題な上に、それを避けようと目を瞑れば致命的な隙をさらしてしまうことになる。 強硬手段に出られた場合、状況としては詰んでいると言っても相違はないのだ。 相手がこちらに価値を感じているというのなら、それは不幸中の幸いだ。 武力を盾にしてきているとはいえ、相手ができれば比較的穏便に済まそうとしてきている以上、交渉次第では切り抜けられるかもしれない。 ただ、最高の友だちPにも起承転結にもセイヴァーたちが自分たちの“どこに”価値があると捉えているのかが分からない。 まずはそこから探らなければ交渉を始めることさえできない。 『……マスター、前にはボクが出ます。 考察も手伝います。 ただ、交渉の主導権はマスターに任せてもよいでしょうか?』 そのための探りを入れるのを、起承転結は最高の友達Pに任せることにした。 何もそれはサーヴァントとマスターという関係を重んじてということだけではない。 セイヴァーに目をつけられた先の失敗を省みて、交渉という他の書き手との探り合いには、リレー書き手である最高の友達Pの方が向いていると判断したからだ。 非リレーロワには非リレーロワで、非リレーロワチャットという文化もあったのだが、あくまでも非リレーロワ内のそれぞれのロワ書き手による雑談チャットだった。 一つの企画でしのぎを削る書き手同士による交渉とはまた別物なのである。 『わ、私は加蓮なだけあって見知らぬ他人とのコミュニケーションは上手ってわけじゃないんだけど。 やってみる。でもその分補助はお願いね。 モバマスロワって一般人ロワな分、生きたり殺したりに精一杯で、考察や探り合いってロワでもないから』 マスターに頷きを返すと同時に、起承転結は前に出る。 眼鏡をかけた青年だった姿は、一瞬にして軍服めいた服を着た大男へと変じていた。 元となっらキャラクター名を“傍若無人”。 まわりに他人がいないかのような自分勝手な振る舞いをする、という意味の四字熟語だ。 一望千里が千里眼を得ていたように、傍若無人もまたあるルール能力を得ている。 ただしそれは一望千里のようなメリットではなく、デメリット能力だ。 即ち、傍若無人と化した起承転結は《人をモノとしか見れない》。 人を人としてとらえられない、などというかわいらしいものではない。 四字熟語ロワにおいて傍若無人の目には人の姿は映らず、当人が自分の一部として認識している服とかさえも見えなかった。 傍若無人が認識できたのは、能力が起こす現象や武器、デイパック、そして首輪だけという重すぎるデメリットだった。 ある種の制限とさえ言ってもよいだろう。 今の起承転結も大体は原典の傍若無人と一緒だ。 彼に見えるのは敵の武器・宝具、及びそれらが起こす現象、デイパック、そして令呪だけなのだ。 「ほう……。変身スキル、或いは宝具かな?」 「さあな。己の手口をモノどもに教えてやる言われはない」 それだけのデメリットを背負ってまでこの姿に変身する意味はもちろんある。 一つはハンデをものともしない戦闘力。 傍若無人は制限を課して尚、起承転結が変身できる四字熟語の中では最強戦力の一つだ。 並ぶのは東奔西走と切磋琢磨くらいだが、前者は移動制限が重く傍若無人に敗北し、後者は成長型のため、今はまだ弱いままだ。 ……とはいえ、敵バーサーカーが見せたチートの前ではその最強戦力でさえ勝ち目はあるかどうか。 なので今、この姿に変じたのは、単純な戦力とはまた別の目的だ。 デメリット能力“傍若無人”は極めて限られた相手にのみ、有利に働くことがある。 見たものの顔をずたずたに引き裂く“破顔一笑”が通用しなかった逸話から、視覚に訴えかける能力を無効化できるのだ。 『マスター、奴の令呪はどこに刻まれている?』 『眼、眼だよ。ギアスとは別側の右目に令呪を宿しているみたい』 それでいて視覚制限がかかるとはいえ、まったく認識できないわけではない。 全ては計算によって補える。 起承転結が認識できる令呪と武器、宝具を元に、一望千里で覗き見たセイヴァーとバーサーカーの容姿を脳裏で掛け合わせていく。 令呪が右目にあるというなら、等間隔の位置に左目――ギアスがある。 あとは令呪の傾きなどから、右目の視線を推測。 最高の友達Pがギアスに晒されないよう、盾になれる位置に陣取り続ければいい。 「 それで。友達にならないかとのことだけど。アンタの言う友だちって どういうものなのよ。 私、友達にはうるさいんだからね。伊達に最高の友達Pなんて呼ばれてはいないの」 「ふむ、君のあだ名は最高の友達Pというのだね。 なるほど、確かにそのような称号を冠する存在に、友達を語るというのはいささか緊張する話だな。 よければまずは君の方から、この私に友達についてご教授願いたい」 どの口が言うか。 そう思いつつも、ぐっとこらえる。 今は交渉を成り立たせることが先決だ。 会話の糸口を与えられた以上、乗らないわけにはいかない。 「奇跡を、分かち合えた人」 この広いネットの世界で出会えたこと、そこだけをとっても一体どれだけの確率だろうか。 ましてや一緒に小説を書くだなんて奇跡としか言いようがない。 だから少女にとって、友達とは奇跡を分かち合えた人。 それ以上は必要なく、それだけで十分だった。 「なるほど、いい答えだ」 心底聞き入るように大きく頷く。 大仰な仕草ではあるが、そこには少女を馬鹿にするような響きは一切なかった。 少女の語った奇跡を大袈裟だと笑う書き手などいはしまい。 盛況だ、完結だと騒がれているロワでさえ、主力とされる書き手の数はそう多くはないのが常だ。 十を超える作品を投下した書き手が、十人以上いるロワは果たしてどれだけあるだろうか。 企画主やトップ書き手が一人で黙々と作品を書き続けるロワや聖杯とて珍しくはないのだ。 ならば信頼できる書き手と共にリレーをし続けられたならそれは確かに奇跡という他にないだろう。 そう納得した上でセイヴァーは口を開いた。 「ならば私も答えよう。私にとっての友とは即ち強敵と書いて“とも”であると」 ルルーシュの顔には似つかない、しかし魔王ゼロのマッチョボディにはこれ以上無くマッチした世紀末理論を口にするセイヴァー。 「殴られるままではない。すぐに折れる根性なしでもない。 殴り返してくるような、自分から殴りかかってくるような、そんな強敵。 殴られる覚悟をもって殴ってくる相手。 それこそが私の言う友だちなのだよ」 初代二次聖杯書き手らしいめまいを覚えそうになる答えではある。 そう起承転結は思ったのだが、意外にも最高の友達Pは感じ入るところがあったようだ。 「殴り合うのは嫌だけど……分からなくもないよ。書き手は、友達で、でも、共に高め合えるライバルなんだ。 私の友達は最高の仲間だけど。……私だって書き手だもの。 私の作品が一番おもしろいんだって。自負も誇りもあるよ」 「ふ……っ、そうか。なるほど、君は確かに書き手聖杯に喚ばれるだけのことはあるみたいだ。 よく分かっているじゃないか」 「まあねー♪」 ふふふ、くくくとにこやかではないものの、笑い合う二人。 リレー書き手同士、どこか通じ合うところのある様子に、起承転結はもやもやして、浮かび出た疑問を横から口にする。 「待て、セイヴァー。己がモノどもにとっての強敵になれると? 買いかぶりすぎではないか。モノどものサーヴァントはいわば究極の一。 対する己は無限どころか有限しか用意できぬ。 モノどもを相手取るにはいささか役不足だと思うが、如何に?」 笑い合っていた最高の友達Pもはっとなり口を抑える。 書き手としては自分こそが一番面白いんだという自負はるが、それとこの場における強さとはまた別だ。 モバマスロワは一般人ロワである以上インフレバトルには程遠く、四字熟語ロワもどちらかというと理屈や解釈、策略がものをいう能力者バトルだ。 正面からのごり押しチート相手にやりあえるかと言われれば難しい。 「ふむ、確かに私のバーサーカーは素晴らしいサーヴァントだよ。 書いていいのは書かれる覚悟がある者だけだ。殺していいのも殺される覚悟がある者だけだ。 そう言わんばかりの偉業を成し遂げた書き手だからな。 私のサーヴァントとして、強敵として、これ以上なく相応しい一騎だと自負するよ」 唐突なマスターや敵対者からの賞賛に、まるで恐縮ですとでも言わんばかりに縮こまるバーサーカー。 そんなサーヴァントに謙遜は止せと告げてからセイヴァーは起承転結へと向き直る。 「だが、私のサーヴァントが如何に強力だとはいえ、君が自分を卑下する理由にはなるまい。 私は知っているぞ、起承転結。 四字熟語ロワが無事、完結したということを。おめでとう、正真正銘君は我々と同じステージに立った」 ぱちぱちぱちと拍手を贈るセイヴァーとバーサーカー。 口調こそ尊大だが、そこには確かに、たった一人でロワの全てを書き上げた存在への敬意があった。 「そんな君なら、ガチバトルだけがパロロワの華でないことは知っていよう。 四字熟語ロワは最後の最後までネタばらしが強烈なロワだったそうじゃないか」 ぶんぶんと首を大きく縦に振るバーサーカーを尻目に、セイヴァーは自らの要求を口にする。 「つまり、だ。君にはこの書き手聖杯戦争のネタばらしをして欲しいのだよ! 有り体に言えば考察だよ」 最高の友達Pは納得する。 確かに考察なら戦力に関係ないなく可能だ。 まあ殺し合いに乗っていない所謂考察キャラがほぼいないモバマスロワでは、実はこれもまた縁遠いことなのだが……。 そもそも一般人ロワの極致であるモバマスロワは、誰も彼もが“アイドル”や“ヒロイン”をするのに必死であり、考察なんてする余裕が無いのだ。 当時未登場だった一ノ瀬志希はともかく、池袋晶葉辺りが参加者にいれば話は別だったかもだが……。 まあ同じモバマスでも参加者面子の違うシンデレラガールズロワも阿鼻叫喚なことになっているのを見るに、そう上手い話はないか。 「考察、だと? モノどもは己等と拳を交えるのではなく、どちらが早くこの書き手聖杯戦争の謎を解き明かせるのか、それを競おうとでも言うのか?」 一方、そこでまだ納得できていないのが起承転結だ。 バトルではなく考察ならば相手になるというセイヴァーの理屈自体は理解できる。 しかし考察というのなら、何を考え、何を解き明かすのか、その対象は必要不可欠だ。 そしてことパロロワにおける考察対象と言えば相場は決まっている。 それは首輪解除の方法であり、それは殺し合いからの脱出方法であり、更には殺し合いそのものの謎――主催者の正体や目的、倒し方の解明だ。 書き手聖杯は聖杯企画の常として首輪はないが、大筋では大差ないはずだ。 ……これはことを穏便に済ませられる可能性も出てきたかもしれない。 考察を競うというのは非リレー書き手である起承転結にはやはり分からない感覚ではあるが、つまるところリレーだ。 セイヴァーたちはリレーを望んでいる以上、起承転結たちを殺して終わりにはしないだろう。 競う対象が考察だというのなら、ギアスによる洗脳も免れれるかもしれない。 洗脳により思考を縛られれば、真っ当な考察なんてままならないからだ。 うまくそう話を持っていきさえすれば……。 「そうだとも。私が見るに、君ならば私たちにかなり踏む込み食らいつける敵になれる……っ!」 だがことはそう甘い話ではなかった。 灯りかけた希望は、セイヴァーの発した一言により、一気に闇へと呑まれていく。 「……“私たちに”、だと? どういうことだ。まるで自分たちこそが解き明かされる側だと言わんばかりのその口調……まさか」 セイヴァーたちの奇妙な言い草に、何かを察した起承転結が、自らの手足に目を向ける。 今、自分が変身している傍若無人は四字熟語ロワにおける最強格の一人であり、ラストマーダーでもあったが、それ以上に大きな役割を負っていた。 参加者でありながらも主催者の手のものでもあるその役割とは、即ち―― 「モノどもはジョーカーだと言うのか……?」 「Exactly(そのとおりだよ)」 起承転結と友達Pに戦慄が走る。 ジョーカー――参加者の中に紛れている主催者側の刺客であり、パロロワの華の一つだ。 最初から主催者側の人間のこともあれば、主催側から話を持ちかけられるなどして通常の参加者がジョーカーになるパターンなどもある。 得てして主催者側の補助を受けていたり、元から強いキャラクターが選ばれることもあって、作中では猛威を振るいがちだ。 四字熟語ロワとモバマスロワにおいてもそれは変わらない。 四字熟語ロワのジョーカー、傍若無人。彼は四字熟語ロワ終盤の立役者にして、四字熟語ロワそのもののキーキャラクターの一人であった。 モバマスロワのジョーカーはとにかく派手だ。 なんと強力な支給品を配られたジョーカーが5人もいた。 どころか主催の手により念入りに特訓させられた真のジョーカーとも言える“悪役”が一人。 更には追加の“悪役”がまた一人と明かされた程の大盤振る舞いだ。 『まさかジョーカーからの接触だなんて……。 ううん、でもこれってチャンスなのかな。 主催者側との取引って得てして情報や装備の優位を得られるものだし……』 驚愕しつつも前向きに算段を進める友達P。 優勝狙いの主従にジョーカーから自軍に引き込もうとするかのような取引を持ちかけられたのだ。 そう考えてしまうのも無理はない。 けれども起承転結はセイヴァーたちの言い草に引っ掛かりを覚えてならなかった。 四字熟語ロワにおいてジョーカー傍若無人が持ちかけてきた謎の考察は、書き手聖杯を解き明かすことであり、主催者側を不利にする対主催的な行いだ。 ジョーカーがわざわざ主催者に不利になる取引を自分たちに持ちかけるとは腑に落ちない。 セイヴァーが言うように単に敵を求めているだけなのか。 それとも主催者たち自身が、謎を解き明かされることを望んでいるのか。 はたまた傍若無人がそうであったように、セイヴァーたちにも主催者の思惑とは異なる独自の狙いがあるというのか……。 「やれやれ、そう難しく考える必要はあるまい」 起承転結の疑念を感じ取ったのだろう。 セイヴァーは肩をすくめると、あっさりとジョーカーとしての使命を明かしにかかる。 「私たちはジョーカーであり、物語の進行を促すのが使命ではある。 だがそれは一般的なパロロワのように最後の一人になるよう殺し合いを促す、というものではないのだよ。 優勝ルートでもいい、脱出ルートでもいい、対主催ルートでもいい。それ以外でも構わない。 書き手聖杯を完結させる手助けをする。それが私たちの任務なのだよ」 なるほど、書き手聖杯戦争ならではの使命だ。 書き手としてこれ以上の説得力を持つ使命はあるまい。 起承転結は納得し、だからこそ、警戒の度合いを極限まで引き上げる。 物語の起点である主催者側や聖杯戦争を考察させることは、核心へと迫る行為であり、書き手聖杯戦争を推し進めることに間違いはない。 ただ、単に考察させたいだけなら、わざわざ聖杯狙いであり何の考察もしてこなかった自分たちを捕まえて考察を迫る必要はないはずだ。 それらしい考察をしている主従や、対主催の主従を見つけてヒントを与えるでもしたほうが手っ取り早い。 まさか自分たち以外の全員が全員かの勝利エンドで有名な漫画ロワ書き手で、考察を他人に丸投げして好き放題になぐり合ってるわけでもあるまい。 なのにセイヴァーたちはわざわざ起承転結たちに会いに来た。 千里眼を察知したからいい機会だと思った? 起承転結たちが聖杯狙いだとは知らなかったから? はたしてそんなたまたま偶然の話だろうか。 セイヴァーからは強い確信が感じられる。 起承転結たちなら書き手聖杯の謎を解き明かせるという強い確し――待て。 奴は、セイヴァーはなんと言った? “起承転結たち”ならば? 違う、さっき彼はこう言ったのだ。君ならば私たちにかなり踏む込み、食らいつける敵になれる、と。 “君”ならば。 瞬間、最悪の想像が脳裏をよぎる。 起承転結の中でパズルのピースが噛みあっていく。 まさか、そんな、いや、けれど。 待て、はやるな、まだそうと決まったわけではない。 決めつけるにはあと一押しが足りない。 その一押しが本当に自分にあるのか。それを確かめるために起承転結は考察へと没頭する。 セイヴァーたちが望んだように、書き手聖杯の謎を紐解いていく。 『……起承転結? どうしたの押し黙っちゃって。ねえ?』 不安そうなマスターの声も。 「ようやく気づいたか……」 面白がるセイヴァーの声も置き去りにして思考を走らせていく。 考えて、考えて、考えて、考えて……。 「ああ、そうか、そうなのか」 起承転結は己が最悪の予想に逃れようのない裏付けを得てしまった。 「確かに“己”は書き手聖杯戦争を紐解ける位置にいるのやもしれぬ。 何故ならこんなにも書き手聖杯戦争と四字熟語ロワは似ているのだから」 あるアプリを開いて見てしまうことで参加させられてしまう殺し合い。 名前と記憶を奪われた書き手たち。 代わりに与えられた参加者たちの存在そのものとなる意味のある文字列。 書き手としてのトリップ。 所属ロワでのあだ名。 そのあだ名や作品を解釈することで得た容姿と能力。 似ている、なんてものじゃない。 こんなにも四字熟語ロワと書き手聖杯には参加者たちのあり方に類似点が存在していた。 少し考えれば気付けたはずだ。なのに起承転結はそうしなかった。 何故か――。何が起承転結に考察させなかったのか。誰が起承転結から考察の機会を奪ったのか。 その存在に思い至るや否や起承転結は脇目も振らず絶叫した。 「逃げろ、マスタアアアアアアアアアアアア!」 え? と呆けた声を出す最高の友だちP。それこそが起承転結の思考を制限したものの正体。 例外も多々あれど、基本、純粋な優勝狙いのマーダーは主催者やロワの謎について考察する必要がない。 主催を乗っ取ろうだとか、主催者の力を手に入れようだとか考えないなら、優勝狙いにとって主催者は敵ではない。 主催者について考えるよりも、敵である他の参加者対策を練るなど、殺し合いに勝つことに全力を注ぐ方がずっと有意義だ。 それこそ考察なんて全くしないでただただ他の参加者を殺したっていい。 パロロワにおいて優勝ルートの方がずっと簡単だとか言われるのはこの辺りが原因だ。 だからこそ、起承転結に書き手聖杯戦争を考察させたいセイヴァーたちにとって聖杯狙いのマスターである友だちPは邪魔なのだ。 人質にとるなり脅して令呪で命じさせるなり手段がないわけではないが、どれも問題が残る。 友だちPが存命かつ危機となれば焦りや心配のあまり、肝心の考察がおざなりになりかねない。 思考制限のかかる洗脳なんてもってのほかだ。 なら、起承転結の枷であり、不確定要素にもなりえる現マスターには消えてもらった方がいい。 普通のサーヴァントならマスターの消滅=自身の消滅だが、起承転結は非リレー書き手だ。 単独行動の上位互換スキルを持っており、マスターを失っても、現界を維持できるどころか、各ステータスに補正がかかる。 起承転結に四字熟語ロワ書き手だからこその真価を発揮してほしいセイヴァーたちからすれば至れり尽くせりである。 「交渉決裂か」 やれやれと肩をすくめるセイヴァーたちが動き出すよりも前に、彼らの思惑を察知した起承転結は打って出ていた。 友だちPに逃げろと警告しつつも、抜き放った武器の名は『蟷螂之斧』。 四字熟語ロワにおいては四字熟語の解釈より生まれた各ルール能力に僅かながら抗える特殊な武器だ。 書き手聖杯戦争では効果対象が拡大され各書き手の能力にも幾らか対抗できるその武器を。 起承転結は力の限り、セイヴァーたちの立つアスファルトの大地へと投げつける。 するとどうしたことか。大地は罅割れ、大きな崩落を起こす。 起承転結が変身している傍若無人は、強マーダーだったとはいえ、チートパワーの持ち主というわけではない。 ただ、傍若無人は原典においてこれと同様の現象を起こしていた。 四字熟語ロワの会場もまた、ルール能力で生み出されていたが故に、蟷螂之斧で干渉できたのだ。 起承転結はその原作再現が起きることに賭けた。 書き手聖杯戦争が四字熟語ロワと似ているというのなら、この会場もまた何らかの書き手の能力で生み出されたものではないかと推測してのことだ。 結果、彼は賭けに勝った。 期待していた以上に大きな地割れが起き、セイヴァーたちを呑み込んでいく。 けれどもこの程度で終わる相手だとはどうしても思えなかった。 だからこそ起承転結はバーサーカーがセイヴァーを抱え、奈落の底から大跳躍してくるよりも早く、追撃に移る。 「 はぁ………っ! 」 変身するのはギャルっぽい女子大生こと青息吐息。構えるのは拡声器。ルール能力は氷の吐息。 今の起承転結の吐息は凍える吹雪だ。 そしてその射程距離は息を吐く音の聞こえる範囲まで拡大することができる! 「 永久、凍土! ぐずぐずしてないで、早く逃げてよ、マスター!」 氷竜のブレスの如き全力の吐息は見る間に世界を真白く覆い、凍りつかせていく。 青息吐息を用いた狙いは三つ。 一つ、セイヴァーたちが昇ってくるよりも早く、地割れの裂け目を氷で塞いで閉じ込めること。 二つ、閉じ込めるのに失敗したとしても極低温により、敵の動きを鈍らせること。 特に生身のマスターであるセイヴァー相手には効き目があると願いたい。 三つ、温度差から生じたこの真っ白な蒸気で、敵の視界を奪うこと。 これら三つのどれもが言ってしまえば時間稼ぎだ。 友だちPを少しでも遠くへ逃がすための。いや、それ以前に―― 「嫌! 逃げない、逃げられるわけないよ、起承転結。 起承転結を置いて逃げるだなんて、私にはできないよ」 マスターに逃げるよう説得する、そのための時間稼ぎだ。 「あたしは大丈夫だから。あいつらにとってあたしは生かす価値があるの。 だからマスターを逃がしてもあたしだけでも捕まえれればあいつらの気は済むかもしれない」 あくまでもセイヴァーたちの目的は、起承転結に考察させることだ。 念には念をと友だちPの排除に乗り出してはいるが、友だちPを逃がしたうえで、 友だちPの無事と引き換えに考察を買って出れば、妥協してくれる可能性がないわけではない。 「マスター。お願いだからあたしを使ってよ。何も死ねって言わせたいんじゃないの。 盾にしたりしてもいい。無茶な指示をしてもいい。あたしはそれもリレーだと思って全部受ける。 だから、必ず生き延びて。 マスターの心の痛みもあたしのせいにしていいから。実際あたしの蒔いた種に、マスターを巻き込んじゃったんだし」 一望千里で覗き見たから、セイヴァーに感知され、目をつけられた。 四字熟語ロワと書き手聖杯戦争の類似点から、考察役として見込まれた。 起承転結なんてサーヴァントを引き当ててしまったから、友だちPは命の危機に晒されている。 全部が全部、自分の責任だ。 だからこそ起承転結は覚悟を決めて一人で全てを背負おうとする。 「違うよ、そんなのリレーじゃない! そりゃたまにぶん投げることもあるけど、リレーは友だちに押し付けることでも強要することでもないよ! 補い合いだって、分かち合いだって、私、言ったじゃない……!」 そんな起承転結の覚悟が、最高の友だちPには哀しかった。 違う、そうじゃない、そうじゃないのだ。 起承転結に教えてあげたかったリレーをすることの楽しさは、こんなんじゃない。 「たまたま、たまたまだよ。リレーにはよくあることなんだよ。 誰かが気づかぬ内に大事なフラグを折っちゃったとか。 自分の書いた話が思わぬ解釈をされてリレーされちゃったとか。 オリジナルの支給品が想定外の火力に設定されてしまったとか。 そんなのよくあることなんだよ!」 書き手は、エスパーじゃない。ミラクルなテレパシーは使えないし、熊本弁だって誰もが翻訳できるわけではない。 行き違いだってあるし、間違いだってある。 だけどそんな時、そこで終われない、終わらないのが書き手なのだ。 書き続ける限りいくらでもフォローできる。後付けだってできる。 こんな理由があったんだとか。こういう心情だったんだとか。 折れたはずのフラグを拾って。ずれてしまった展開を活かして元のプロットよりも劇的な方向へと持って行って。 時に自分でやってそれ見たことかと悦に浸り。 時に誰かの頑張りを目にしてその手があったかと感嘆して。 それがリレーなんだ。繋がり続ける限り、いくらだって未来がある。物語を続けていける。 「それにね、起承転結。私には、分かるの。 もしもここで起承転結を置いて逃げたとしても、絶対に戻ってきちゃうって。 起承転結は知らないかもだけど、そういう話を私、書いたんだよ?」 それはある愛の話のひとかけら。 友に夢を託され逃がされた少女が、それでもと自らの我侭を貫きに戻ってくる話。 ……戻って来た時にはもう、全ては終わりへと向かっていた、そんなお話。 「もう少し早く来てたら……。そんな後悔を私はしたくない。 安易な二度ネタや原作再現なんて御免よ。 せっかく自作を三次創作するというのなら、目指せ原作越えよ!」 どうせ戻ってくるのが分かっているなら、最初から最後まで連れ添いたい。 最後まで、なんて言ってるけど負ける気なんてさらさらない。 相手は確かに超が付くほどの強敵だけど。 こっちは一般人でしかないけれど。 それでも同じ書き手だ。書き手という土俵でならいくらだって戦えるはずだ。 大丈夫。大丈夫。大丈夫。 リレー書き手としての経験がある。令呪だってある。足を引っ張るだけにはならない。 最高の友だちPは起承転結に手を差し伸べる。 「一緒に戦おうよ/リレーしようよ、起承転結。 私たちはマスターとサーヴァントである以上に、友だち、なんだから。 どんな強敵でも、ふたり、いっしょなら、こわくなんて、ない。でしょ?」 泣きそうな、それでいて決意の籠った眼差しと共に差し伸べられた手は小さく、けれど確かに震えていた。 それは命懸けの戦いへの恐怖か、はたまた起承転結に拒絶されることを恐れてか。 どちらにせよ、起承転結がその手を取れば、最高の友だちPの震えは止まるであろう。 今、この少女を、最高の友だちPに勇気を与えられるのは起承転結だけだ。 でもそれは、終わりを意味する。 この手を取った時、起承転結と最高の友だちPに待ち受けるのは避けようのない別離だけだ。 それでも。 その震えを止めたいと思った。 この少女だけはなんとしても生かしたいと願った。 だから。 起承転結は。 「ありがとう、マスター。あたしの、最高の友だち」 手に、手を重ね、そのまま最高の友だちPを引っ張り抱き留め、 「え、ちょ、起承転結、顔、顔が近い!」 顔を赤くする親友の胸元にそっと手を添え、 「それとごめんよ。実は私も書いてたんだ」 おかっぱ頭にモノクロの服を着た男へと姿を変える。 「本当に大切な人を守るために、その大切な人さえも騙し続けた、そんな男や女の物語を」 それで、終わり。 重ね合った掌は、もう二度と、交わることはない。 何故ならそれが今の起承転結の能力だから。 ルール能力“心機一転”。 効果は、胸元を触れた相手のスタンスの反転。 ヒーローを志した少女は善人を殺し悪を守るようになり。 殺し合いから目を背けていた優柔不断な青年は、最善の行動を取って生き残ろうと決意する。 なら、絶体絶命の危機を前にして尚、サーヴァントとの友情を掲げ、共に戦い抜こうとしていた少女がどうなるか。 「起承転結」 言うまでもない。 「令呪を以て命じる。死んでも私が逃げる時間を稼いで」 自分が生き残るために、サーヴァントを平気で死地へと赴かせる、そんな友情マン@ジャンプロワの出来上がりだ。 ああ、全く。我が所業ながら反吐が出る。 大切な人の心を歪めて思い通りにする。なんて吐き気を催す邪悪だろうか。 けどそれは自ら望んで踏み出した修羅の道なのだ。 起承転結は事の発端であるセイヴァーたちへの当て付けのように、歪な笑みを浮かべて主命を頂戴する。 「イエス・ユア・マジェスティ」 返事は、なかった。 自分のために死ねと命じたサーヴァントに一切の謝罪も労りの言葉もなく、最高の友だちPは全速力で戦場を後にする。 その様を悲しく思う資格も寂しく感じる権利も今の起承転結にはなかった。 あるのはマスターが逃げ切るまでの時間をなんとしてでも稼ぐという義務のみ。 起承転結は未だ大地に呑まれたままの敵手へと語りかける。 「待たせたね」 「構わんよ。別れのシーンを邪魔するほど、我々は無粋ではないさ」 轟音と共に裂け目を覆っていた氷が砕け散り、きらきらと乱反射する光を浴びて漆黒の主従が地の底より帰還する。 やはり、この敵相手では地割れも極低温も足止めにさえならないか。 いつでも出てこれたであろうに今の今まで大人しくしていたのは、本人たちが言うように単に空気を読んでくれていただけなのだろう。 セイヴァ―たちは低温対策に使っていたらしいホッカイロと栄養ドリンクの空き瓶をわざわざゴミ箱に分別して捨てる余裕さえ見せている。 舐めやがってと思う気持ちがないわけではない。 ただ、どこまでもリレー書き手である彼らの矜持こそが起承転結が付け入ることのできる唯一の隙だ。 絶大なチートを誇ろうとも、書き手としてリレーを求める限り、無茶苦茶な展開を押し付けてはくるまい。 リレーに長けているからこそ、戦力差の激しい今からの戦いにおいても、リレー初心者のこちらに合わせてくれるはずだ。 そのリレー書き手としての優秀さを最大限に利用して、非リレー書き手としての傍若無人さで自らの願いを押し通すしかない。 願い――最高の友だちPとの再会。 自分は彼女の友情を踏みにじる最悪なことをした。謝って許してもらえるとは限らない。 それでも、自分が捻じ曲げてしまった少女を、元に戻す責任がある。 “心機一転”は不可逆な能力ではないのだ。 もう一度能力を行使すればスタンスが再度反転し、結果一周りすることになり、元に戻るのだ。 起承転結の姿が、セーラー服の少女へと変わる。 鈴型髪留めのおさげを翻すその姿の元ネタこそ、四字熟語ロワにおける“心機一転”の被害者で。 正気に戻った少女が、反転していた間の自らの行いをどれほど引きずったかを知るからこそ、起承転結は最高の友だちPをこのままにしておけない。 自分でやっておきながら虫のいい話だとは理解している。 それがどうした。 本当は義務だとか、責任だとか、そんなのはどうでもいい。 自分がそうしたいから。自分が最高の友だちPのサーヴァントでありたいから。 失敗を恐れず。危険も恐れず。勇ましく気力を振り絞って、最強の敵へと立ち向かう。 「《りんりんソード》ッ!!」 二度と交わらないなんて運命は、力ずくでこじ開ける! こうして起承転結は剣を手にし、結末の決まりきった戦いへと挑む。 勇気一つを友にして。 【一日目 午前 TV局付近】 【起承転結(◆YOtBuxuP4U)@四字熟語バトルロワイアル】 [状態]健康、勇気凛々、ステータスアップ [装備]凛々ソード@四字熟語ロワ [道具]なし [所持金]大判小判 [思考・状況] 基本行動方針:非リレーに回帰してでもマスターを守る 1.マスターが逃げれるよう時間を稼ぐ 2.相手のリレー書き手故の心理を利用して優位に立ちたい [備考] ギアスをかけられているかもしれません。 『連鎖反応』内の戦況に関する情報を得ました。あくまでも視覚情報のみです。 【最高の友達P(◆j1Wv59wPk2)@モバマス・ロワイアル】 [状態]心機一転 [令呪]残り二角 [装備]ピストルクロスボウ [道具]なし [所持金]アイマス 10周年ライブで使い果たした [思考・状況] 基本行動方針:友だちを利用して一人生き延びる(友達の元へ帰る。そのためならばなんだってする) 1.セイヴァーたちから逃げる 2.心機一転が死んだ時用に盾になる新しいサーヴァントを探しておきたい 3.(……早く……向かわないと………) 4.(……起承転結の……所、に………) 5.(私……謝って………) 6.(もう、一度…………――――) 【 零に還りし人間 セイヴァー(◆l3N27G/bJU)@二次キャラ聖杯戦争】 [状態]“ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア”(仮面なしのゼロ)、魔力消費(大) [令呪]残り二角 [装備]槍王イルバーン@私の救世主さま、転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)@Fate/EXTRA [道具]なし [所持金]ルルーシュなので沢山ある [思考・状況] 基本行動方針:ジョーカー。初代二次聖杯を終わらせた者として書き手聖杯戦争を加速させることに尽くす 1.起承転結と友達になる [備考] ※ザ・ゼロ、及びザ・ギアスをそれぞれの右と左目に宿しています。ハドロン砲ももちろん発射できます。 【バーサーカー(よっみー)@書き手ロワ2nd】 [状態]魔力消費(中) [装備]永遠神剣第一位『空気』@書き手ロワ2nd [道具]なし [所持金]書き手2エピローグ的にお金は持ち込めていないため無一文 [思考・状況] 基本行動方針:ジョーカー。かつての書き手ロワ書き手として書き手聖杯戦争を加速させることに尽くす。 1.遅くなったけど四字熟語ロワ完結おめでとう! [備考] ※宝具の力で永遠神剣を投影したり、令呪の助けさえあればメタにも干渉できるようです。 狂化していますが経験と本能で書き手を察せれます。 029:■■■■■、■■ 投下順に読む 031:[[]] 024:連鎖反応 最高の友達P :[[]] 024:連鎖反応 起承転結 :[[]] 024:連鎖反応 ≪零に還りし人間≫セイヴァー :[[]] 024:連鎖反応 よっみー :[[]] ▲上へ戻る
https://w.atwiki.jp/yggdrasillwar/pages/59.html
【マスター】 葛葉紘汰@仮面ライダー鎧武(参戦時期はヨモツヘグリ戦で昏倒中から) 【マスターとしての願い】 希望の対価に犠牲を要求する世界のルールをぶち壊し、世界を変える 【weapon】 戦極ドライバー: ユグドラシルコーポレーションによって作られたアーマードライダーへの変身ベルト。認証式のため紘汰専用。 本来の用途はヘルヘイム下での生存ツールであり、ロックシードから装着者にエネルギーを補充できる。 ロックシードをはめ込むことで、それに応じたアーマードライダーへと変身することが出来る。 ロックシードは極まで獲得しているが、聖杯戦争の予選の間に破壊や紛失したもの、そもそも持ち込めなかったものもあると思われる。 フィールド発生機能やアンティールールなども魔術都市ユグドラシルでは機能しない模様。 【能力・技能】 戦いを経て生身でもそれなりに戦える身体能力はある。 オーバーロードの権能も幾つか使えるが、ヘルへイムの植物やインベスの有無次第である。 【人物背景】 滅び逝く世界があった。変わりたいと願う青年がいた。 無力だった青年は、力を手にして尚変われず、それでも変わろうとし続けた。 いつしか青年は、自ら変わることだけでなく、世界を、ルールを変えることを願うようになっていた。 守りたい人を守るために。自分が信じた希望のために。 新たなる未来の始まりに至るまで彼は戦う。そこに犠牲も後悔も、ない。 【方針】 希望の対価に犠牲を要求するユグドラシル(聖杯戦争)を許さない。
https://w.atwiki.jp/yaruo-schop/pages/40.html
サムネイル画像 タイトル 鯖鱒Wikiのサーヴァントで聖杯戦争 作者名 ◆FR5jPnW6snWh 原作 Fateシリーズ、Fate/Zero ジャンル R18、現代ファンタジー、聖杯戦争系 主人公 やる夫 期間 2017/02/08~2017/02/27 掲示板 やる夫板のシェルター タグ 安価、あんこ、完結作品 まとめサイト 様 スレッド一覧 スレッド名 タグ 備考 開始日時 最終レス 【R-18】鯖鱒Wikiのサーヴァントで聖杯戦争【Fate】 R18、安価、あんこ 「鯖鱒Wikiのサーヴァントで聖杯戦争」シリーズ:スタート「鯖鱒Wikiのサーヴァントで聖杯戦争」シリーズ:完結 2017/02/08 2017/02/27 同作者の作品一覧 鯖鱒Wikiのサーヴァントで聖杯戦争 鯖鱒WikiのサーヴァントでFate/Stay Night 孤独のパパ活おじさん ~世界最後の12ヶ月間~ 淫魔の娘ができたのでブラック企業辞めました~倒産してももう遅い~ やる夫とお狐様の侵略メガテン あんこで廃墟を探検ドーン やるやらでっきーの魔法学校強制恋愛生活
https://w.atwiki.jp/gensouiri/pages/2867.html
デデデが幻想入りしてしまったようです 動画リンク コメント デデデが幻想入りしてしまったようです 何人目の幻想入り 作者 ひとこと 主人公 動画リンク 新作 一話 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou/pages/39.html
No.23 Hello People! 緊急リポートです。 とうとう聖杯戦争が始まったわ。 しかも、ピュアアムドライバーからも参加者が出ているらしいの。 ピュアアムドライバーはピープルの為に戦うアムドライバーなのに…… これからどうなってしまうのかしら。 ――ああ、みんな笑ってるぜ。 ――誰を憎むことも、誰かが憎まれることもなく……これが、平和って奴か。 ――悪くないぜ……そう、悪くない…… ロシェに刺された。 キャシーを止めに行って、その結果が二人まとめて刺されての死。 あまりにも笑えない終わり方だ。結局死ぬ以外の終わり方をさせてやれなかったんだからな。 俺は死ぬ。胸を刺された以上、もう助からない。 ジェナ、俺よりもっとでっかくなれ。約束だ。 セラ、すまねえ。お前の未来を守れなくなっちまった。 みんな、俺はここでリタイヤだ。後の事は頼むぜ。 KK、頼む。ロシェを止めてやってくれ。 ……ああ、畜生。最後の最後で未練ができちまった。 あいつらの作る、平和になった世界を見たかったな…… ――――だから、聖杯に願っちまった。平和になった世界を、この目で見たいと。 ――いい気味だ。何度も、何度も僕の邪魔をするからだ。 ――ざまあみろ、動けなくしてやった。 ――フフ、ハハハ、アハハハハハハ! あの日、ロシェットに大切な人を奪われた。 邪魔をした、ただそれだけの理由で、あいつはシシーを撃ち殺したんだ。 あいつが憎い、俺からシシーを奪ったあいつを絶対に許せない。 一時は絶対に殺してやろうとも思ってもいたが、俺にはそれができなかった。 ニルギースが俺を止めて、ジェナ達の所に連れ戻したんだ。 一番に守りたかったものを、俺は守れなかったんだ。 俺にはもう、守るものは何もない。戦う理由が分からなくなっちまった。 だから、ケーナに着いたらアムドライバーをやめて出て行った。もう俺は戦えない……はずだった。 それなのに、俺の前に希望が見えたんだ。 聖杯戦争。最後の一組になれば、どんな願いでも叶えられる。 シシーが死ぬ前の俺なら、きっと「こんな殺し合いみてーなマネ、できっかよ!」とか言って逆らってたかもな。 だけど、今の俺はそうじゃない。シシーにまた会えるんなら、何だってやってやる。 ――――だから、聖杯に願った。もう一度シシーに会いたいってな。 ――――そうして、戦友は再び出会う。 かつてとは違う形で、かつてとは違う願いを胸に。 ラグナ・ラウレリアが扉を越えて出た先は、市街地のような場所だった。 何も知らないであろうピープルが、日常を謳歌している。ラグナにはそう見える。 もしシシーが殺されていなかったのなら、このように平和に暮らすピープルを守るためにアムドライバーでい続けたのかもしれない。 だが、今ここにいるのはアムドライバーのラグナ・ラウレリアではなく、大切な人を取り戻したいと願うただのラグナだ。 だから聖杯戦争に乗る。この戦いに勝ち残り、シシーと再会する。 ギアやバイザーは無いが、それでもだ。ラグナにとって、シシーとはそれ程までに大切な人だったのだから。 「……悪ィな、ジェナ。けどよ、俺はまたシシーに会う。どんな手を使ってでもな」 ジェナス達が見たら、間違いなく怒るだろう。シシーだって悲しむかもしれない。だが、それでも構いはしない。 さすがに無関係な者まで巻き込む気はないが、それ以外の手は選ばない。 そう意気込み、聖杯戦争に参加するという意思を改めて固める。 ……と、そんな中。どこからか車の走る音が聞こえた。 その方向を見ると、見覚えのある緑色のトラックがラグナの方に走って来る。 緑色のトラックはラグナの前で止まり、そこから運転手とおぼしき人物が降りてきた。 その人物は、両腕と両肩に合計4基のミサイルポッドを背負った緑色のアムドライバー。 ラグナもよく知る、あるピュアアムドライバーと同じ装備。 「お前が俺のマスター……ってお前、まさかラグか!?」 緑色のトラック……いや、ランドバイザー・ベヒモスから降りてきたアムドライバー。 装備からまさかと思っていたラグナも、認めざるを得まい―――― 「What!? 何だってシーンがこんなトコに……もしかしてお前が俺のサーヴァントだってのか!?」 ――――自身のサーヴァントが、先程別れたばかりの戦友……シーン・ピアースであるという事を。 そしてラグナは知らない。目の前のシーン・ピアースが、少し先の未来で死んだ後のシーン・ピアースであると。 【参加者No.23:ラグナ・ラウレリア@GetRide!アムドライバー】 【サーヴァント:アーチャー(シーン・ピアース)@GetRide!アムドライバー】
https://w.atwiki.jp/nijiseihaitaisen/pages/75.html
――曰く、“狂気(Lunatic)”の語源は“月(Luna)”であるという。 「社会にはその社会にふさわしい法があり、それは最もふさわしい正義によって運用されるべきだ」 仮初の世界を見下ろす形で立ち並ぶ高層ビルの屋上に、下界を睥睨する影が一つ。 しかしその姿は奇妙という他なかった。たなびくマントに包まれるは、白・青・緑の全身に密着したスーツ。 まるでコミックブックから抜け出してきたかのようなその姿。 しかしその顔を覆う仮面には不気味な表情と手形のマークが描かれ、とても『ヒーロー』のそれとは思えなかった。 ――男の名はユーリ・ペトロフ。この姿においては、『ルナティック』の名で知られている。 表の顔は都市シュテルンビルトのヒーロー審査官兼裁判官。 しかしその真の姿は、闇から闇へと暗躍し悪人を己の正義で処刑する、謎の怪人。 HERO TVのヒーロー達とは別の正義によって動く、ヒーローであり殺人者であった。 そんな彼が、願いを叶えるという「月の石」の噂を耳にしたのは限りなく偶然に近い。 その日処刑した罪人の一人が、そんな根も葉もない与太話としか聞こえない世迷言を口にしただけだ。 命乞いの取引として罪人が震える手で手渡した、そのただの石ころにしか見えないガラクタは受け取り、 それはそれとしてその罪人はその場で消し炭にして、それですべては片付いたはずだった。 しかし頭のどこかで引っかかっていた。万能の願望機。あらゆる願いを叶える聖杯。 だから調査した。月。ムーンセル。そして、聖杯戦争。 やはり馬鹿げている、というのが最初の印象だった。しかし、それがもし本当だったら? あの罪人が、青の炎で焼かれることなく月へと導かれ、まかり間違って万能の聖杯を手にしていたら? あの男でなくてもいい。何らかの邪な願いを掲げ、聖杯戦争へ挑む輩がいるとしたら――。 与太話なら無駄骨を折るだけで済む。真実ならば、それは『ルナティック』が命を懸けるに値する。 もはや行動しない理由は、なかった。 そして、今。 何もかも忘れてこの街の裁判官としての生活を送り、しかし記憶を取り戻しこうしてヒーロースーツに身を包んだ彼は、 おそらく何十人ものマスターやサーヴァントが存在するであろう街を見下ろし、考える。 (本来ならば、私が為すべきは悪の断罪。殺人者を探し出し、自らの手で裁きを与えること。 つまり聖杯戦争に加担するすべての存在の排除。この殺人儀式に関わったあらゆる罪人の断罪……) そう内心で呟きながらも、それは「違う」とルナティックは確信していた。 (違う。そう、違うのだ。それは私の、『シュテルンビルトにおける正義』に過ぎん。 月には『月の法』があり、ゆえに『月における私の正義』を掲げねばならない) 記憶を取り戻し、ルナティックとしての使命を思い出し、ジレンマに煩悶しながらも導きだした、それが結論だった。 そしてユーリ・ペトロフの、怪人ルナティックの、タナトスの代行者としての、正義とは。 (私がこの世界へと足を踏み入れたのは、これが悪しき願いを叶えようとする者の手に渡るのを防ぐためだ。 ならば、それを裏返せば、聖杯は正しき願いを叶える者の手に渡らねばならない。 そのための儀式こそが聖杯戦争。そしてそれを正しく運行するのが『月の法』。ならば――) ルナティックは、新たに獲得した知識から「監督役」と「ルーラー」の存在を想起する。 本来ならば、彼女達こそが正しい法の執行者となるべき存在なのだろう。しかし、だ。 (公平にあらゆるマスターの存在を許す『監督役』も『ルーラー』も、正しき執行者とは呼べん。 悪しき願いを掲げる者は断罪する。願いなき力を振るう者は処断する。それが月の法、それが月の正義!) ルナティックの仮面の両目に、青い炎が燃え上がる。 (そして、正しき願いを妨げる者……この聖杯戦争を下らぬ殺し合いと断じ、願いを無自覚に踏み躙る者。 それもまたこの世界においては悪だ。己を悪と自覚せぬ邪悪だ。このルナティックが裁くべき者だ) 正義の執行者として、ユーリ・ペトロフが己に課した使命。 それは、無能なる監督役やルーラーに代わり、ルナティック自身が聖杯戦争を正しい形で取り仕切ることだ。 純粋なる願いを持つ者だけが生き残り、互いの存在を懸けて戦うならばそれも良し。 すべてが邪悪な願いだとすれば、ルナティック自身が勝者となって腐った社会を救済するまでだ。 「――バーサーカー。感じるか、この街に潜む『邪悪のにおい』を」 ルナティックは己のサーヴァントに呼び掛ける。 呼びかけに応えるように実体化した『それ』は、遠目には少年のような姿に見えた。 しかしその肌は青い硬質に覆われ、額には謎の触角機関が出現し、振り乱す髪もまた青い。 彼は人間であって人間でない。秘密結社によって開発された、生物兵器なのだから。 ルナティックは自らが召喚したサーヴァントに満足していた。 理性を持たぬバーサーカーながら、己の法に従って邪悪と判断する者を排除するその在り方。 そして、その内に秘められた「正義」……それは自分にとって大きな力となるだろうと確信していた。 バーサーカーが、独特の唸り声をあげる。 「……バル」 そう。 「バル、バル」 これが! 「バルバル、バル」 これが! 「バルバルバルバルバル」 これがッ! 「バルバルバルバルバルバルバルバルバルバルバル!!」 こ れ が 『 バ オ ー 』 だ ッ ! 「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォム!」 そ い つ に 触 れ る こ と は 死 を 意 味 す る ! 「ゆくぞバーサーカー! この街の腐った罪人達にとって、我々は脅威の『来訪者』となるだろう!」 ふたつの影が、ビルの屋上から跳躍する。 行く先は闇の中……そして『狂気』を孕む『月』の光の中。 「さあ、魔術師どもよ――タナトスの声を聞け!」
https://w.atwiki.jp/ffwm/pages/189.html
ポロリ、と。 スノーフィールドの郊外に存在する砂漠地帯。 そこに黒い破片が転がった。 黒曜石の欠片にも見えるそれは、超弩級の呪詛の塊であり、周囲の砂を浸食し黒く染め始める。 原型生物のように蠢く黒い砂は広がり小型生物達が喰われ、いつからか蟻地獄のごとき流砂が生じていた。 黒い欠片────冬木の汚染された黒き聖杯、第四次聖杯戦争の残滓がスノーフィールドに牙を剥く。 それ自体がこの世、すべての悪という願望であるため聖杯戦争の参加者として認められた。 聖杯戦争のマスターとしてふさわしくあるために、それは肉体(うつわ)を生成する。 これは破片といえど魔力(ナカミ)が詰まっていた小聖杯。その魔術回路は“実現可能な範囲ならば過程を無視して叶える”ことに特化している。 肉体の鋳造など造作もない。 ◆ 砂から一人の裸体が現れる。肌は雪のように白く、年齢は二十代前半。 黒い砂が肌を隠すようにまきつき、衣服へと変貌する。 豊満な胸の間には白いカードが挟まれていた。 「ふむ、前の器はこんなものか。」 かつてアイリスフィール・フォン・アインツベルンと呼ばれたホムンクルスそっくりの女がそこにいた。 既に本人の意志は無く、ただ砂から鋳造した肉体に堕ちた聖杯が乗り移っただけのこと。 手を前に翳し、たった一言。 「来たれ」 聖杯である彼女はそれだけで目当てのサーヴァントを召喚する。 手の影から暗雲が生まれる。彼女が握ってしまえば潰れてなくなりそうなコレこそ世界を滅ぼしうる彼女の現身。 ────人の願望を叶える悪性であり全人類の欲望を叶える結果、ヒトを皆殺しにする悪魔。 ────今はまだ養分が足りないため小さいが、時間の経過と共に巨大化する大災害! 小さな暗雲が、大きな暗雲となり、肉体を取り戻して世界を滅ぼすであろうサーヴァント。その真名を『ユリス』という。 ◆ ユリスの生まれた世界は、この世界と決して交わらぬ遥か可能性宇宙の彼方にあった。 そこでは二つの種族が争い、世界中で負の感情が満ちていた。募りに募った負の思念から生まれたモノこそ怪物ユリス。 彼/彼女は人類の負の感情より生まれ、産みの親の欲望を叶えるために現れる。 その欲望とは憎悪、嫉妬、悲壮、恐怖、強欲、憤怒など数多の他者へ向ける〝変容を強要するモノ〟 ユリスの叶える欲望とはつまり────今ある世界を否定して新たな都合のいい世界が出来てしまえという負の感情(モノ)。 故にユリスの叶える結果は『自滅』だ。あらゆる限界を超越して願いを叶えるモノなど人の悪性をおいて他にない。 しかし、この世すべての人の悪性に人は耐えられず自滅する。 残るのは生まれ変わった世界、人類史の残滓が蠢く暗黒の天体である。 ────以上の権能によりユリスのクラスは確定した。 万能の願望器などとは偽りの器。 其は人類が生んだ、人類史の最も業深さを表した大災害。 名をビーストR(リバース)。〝再誕〟の理を持つ獣の名である。 (人でありながら世界や他者に都合の良い変容を望む。それこそがユリスの獣性である) ◆ ユリスが誕生すれば世界を守る六騎の聖獣と一騎の聖獣王によってそれは鎮められる。 しかし、その後も残り続け、人の世を乱し続け再び誕生の時を待つのだ。 一度目の顕現では完全体になる前に聖獣王に封印された。 人を唆して封印を破き第二の顕現を為すも聖獣の力を持った英雄達に打ち倒された。 此度は三度目。聖獣の力が届かぬこの地で、再び悪神は渦動する。 【サーヴァント】 【クラス】 キャスター → ビースト(第三形態以降) 【真名】 ユリス@テイルズ・オブ・リバース 【属性】 混沌・悪 【パラメーター】 第一形態(小暗雲) 筋力:E- 耐久:D 敏捷:E 魔力:B 幸運:A 宝具:A++ 第二形態(大暗雲) 筋力:E- 耐久:D+ 敏捷:D 魔力:A 幸運:A 宝具:A++ 第三形態(災いの獣) 筋力:A 耐久:A 敏捷:D 魔力:A++ 幸運:A 宝具:A++ 【クラススキル】 陣地作成:EX 魔術師としての工房を生成するスキル。 ユリスの場合は『ユリスの領域』になる。 道具作成:- 手足が無いため道具を作る能力は無い。 単独顕現:B 第三形態時に得るスキル。 単体で現世に現れることが確定するスキル。 即死攻撃、時間操作による因果律の書き換えを無効化する。 【保有スキル】 魔眼:C 持っている魔眼のランク。 ユリスの場合、魔眼「ユリスアイ」を口から吐き出す。 ユリスアイは自ら魔力を生成し、高度な魔術を行使する自律兵器と化す。 とはいってもあくまで使い魔程度。サーヴァントに対抗できるものではない。 魔術:A 莫大な魔力を稲妻や炎、第三形態では陣地内限定かつ部分的に複数の固有結界すら発動可能。 ユリスは無数の悪心から生まれた故に自己の心象風景は無い。 母胎となった数多の悪心をユリスの領域内部で保管し、使うことができる。 ネガ・リバース:A 第三形態時に使用可能なスキル。 ヒト(ここでは知性を有した者全てを示す)の英霊に対する耐性を持つ。 必然的に聖杯戦争では抑止力以外に対して有利となる。 【宝具】 『大空に邪なる心が満つる時』(リバース) ランク:A++ 種別:対心宝具 レンジ:聖杯戦争の舞台全て 最大捕捉:ヒト全て ユリスの思念を飛ばす。参加者、NPCに問わず人の持つ憎しみや妬みといった負の感情を増幅させ人々を争わせることで負の思念を増やす。 『災いの獣、降り立ち、大地に破滅をもたらす』(ユリス) ランク:A++ 種別:対界宝具 レンジ:??? 最大捕捉:??? ユリスの肉体の顕現。 世界に一定以上の負の感情が集まった時に発動可能。 災いの獣ユリスが顕現する第三形態。 霊基がキャスターから人類悪(ビースト)に変更され一部のステータスが大幅に上昇する。 『ユリスの領域』 ランク:E→A→A++ 種別:対軍 → 対国 →対界宝具 レンジ:??? 最大捕捉:??? ユリスの領域と呼ばれる領域を世界の上に置く宝具。常時発動。 世界中の負の感情を蓄積し、蓄積した量に比例して領域を広げ、果ては世界が塗り替えられる否想天。魔術理論・世界卵そのものである。 ユリスの領域内はできかけの大地や宮殿が列び、マスター同様に黒い聖杯の内部にいるようなもの。 聖杯であるマスター以外の侵入者は負の感情によるプレッシャーをかけられ極大の呪詛によって破滅する。 ただしAランク以上の精神耐性を持つサーヴァントには無効。 【weapon】 人々を唆す虚言、集めた負の感情を魔力に変えての魔力放出など 肉体を顕現させた後はそれらを槍のように尖らせて刺す。 【人物背景】 テイルズ・オブ・リバースよりラスボス。 世界に負の感情が満ちた時に姿に現す大敵。ヒトから生まれる一つの終焉。 欲望とは世界をより良き方向へと変えたい希望であると同時にそのためならば今の秩序を否定する人の業である。 ユリスはそういった欲望や感情の負の面より生じる終わりの貌の一つにすぎない。 ユリス自体を誕生・復活させないためにはユリスを封印し、ヒトを滅ぼす他にない。 聖獣王ゲオルギアス曰く『世界を殺す剣、万物の敵、破滅のもの』 【サーヴァントとしての願い】 固有の自我は無いが叶えるべき願望はある。 自分を生んだ霊長の願い、すなわち人の破滅を叶えたい。 【マスター】 黒き聖杯 【マスターとしての願い】 願望の成就 【weapon】 泥による呪詛 【能力・技能】 小聖杯として実現可能な範囲の願望ならば仮定をすっ飛ばして叶える能力を持っている。 また無尽蔵に等しき魔力を持ち、彼女単体でもサーヴァントに対抗しうる。 【人物背景】 冬木市の第四次聖杯戦争にて破壊された聖杯の破片。 アンリマユという願望を有したために“全人類を殺す”という呪いに汚染されている。 錬金術における人間の定義として精神・肉体・魂の三要素を有し、更にはこの世、すべての悪という願望を持つため参加者として認められた。 形成した肉体は破壊された時の聖杯の器『アイリスフィール・フォン・アインツベルン』のものを模造した。 【方針】 ユリスを顕現させ聖杯を獲得し、今度こそ誕生する。
https://w.atwiki.jp/jojofate/pages/11.html
※あくまで基本なので絶対に従わなければならない物ではありません。 ラスボス:プッチ(スタンド:MIH)&アーチャー プロット1 01 露伴の「奇妙な事件に元づいて描いた」という独白の元始まる 時期はジョジョ第三部 すぐ後か 四部前または完全な平行世界 02 不良学園生活な承太郎 イメージは第三部の学園 03 夜間にふらついて奇妙な屋敷に迷い込む承太郎 第四部億康の屋敷イメージ 04 ランサー襲撃 セイバー召還 スタンドバトルな承太郎 05 セイバーと承太郎家族の楽しい日常生活とタイガー道場 06 スタンド使いとサーヴァント イン怪しげな教会 07 バイツァでこの世界に飛ばされてしまった吉良 家の前で行き倒れている女性を発見 朝まで放置するも家の前で死なれてはまずいのでとりあえず介抱 状況が飲み込めず一応現状維持でキャス子を殺害しない 朝、キャス子を残して出勤 承太郎と遭遇 08 夜中、再度犬コンビが襲ってくる。イギーは後ろで待機。 09 セイバーと協力して戦うが、砂の鎧で攻撃が無効化される 10 追い詰められていく中、セイバーが少し前に買ったコーヒーガムを落とす 11 落ちたコーヒーガムを食べるためイギーが前に出てきてしまう 12 イギーとランサーを同時に攻撃して、防御しきれず犬コンビ再起不能 13 ところ変わって吉良家。聖杯戦争に巻き込まれ困惑するが、とりあえず出勤する 14 会社からの帰り道、暗殺コンビに襲撃される 15 シアーを駆使して必死に応戦する。暗殺コンビも吉良が予想外の強さだった為一旦退く 16 この後吉良は更に警戒心を強め、何時襲われても良いように防御を固めていく 神父について 楽園求めて宇宙一周させたが敵わずただの小僧に圧殺される。意識を取り戻すとなぜか別の世界。 再び楽園を実現させるべく神秘の力を求め、日本の聖杯戦争に参加、教会の管理者となる。 こっちの世界の承太郎は神父を知らない。丘の上の教会はフェイトそのままな感じで。 プロット2 暗黒空間を通って来たヴァニラ、イレギュラーなバイツァで飛ばされた吉良、 MIHを潰されて迷い込んだ神父、遺体の奇跡で「過去の未来」に飛ばされたジョニィ 吉良はバイツァを失い、神父のスタンドは白蛇に戻っていた 承太郎、億康、イギー、アヌビス、プロ、リゾット、チョコは元からこちらに生きていた 空条承太郎 スタンド使いの高校二年生 エジプトでDIOを倒したまでは良かったが その期間の出席日数が足りず追試を受けるはめに しかも空気を読まないで遊びに来たジョセフから土産にもらった鞘で変な女を召喚してしまう そして聖杯戦争へと無理矢理引き込まれたうえに周りは鬱陶しい女だらけになっていく 果たして承太郎は高校三年生になれるのかまた聖杯戦争に勝ち抜けるのか? 裏設定 最初はただの村娘で、アーサー王に憧れる偽りのサーヴァント、セイバーだったのだが 承太郎と戦っていくうちに覚悟完了し、やがて本物の騎士王へと…… まあ、参考程度に。 勢力早見表 空条家⇒承太郎、セイバー、ジョニィ、ライダー、ジョセフ、(ホリィ) ドイツ代表⇒シュトロハイム、イリヤ、ナチス残党、アインツベルン家 吉良家⇒吉良吉影、キャスター、小次郎、アヌビス、吉良吉寅、猫草 暗殺チーム⇒リゾット、真アサシン、プロシュート、ギルガメッシュ、ペッシ、 ホルマジオ、イルーゾォ、メローネ、ギアッチョ、(ソルべ)、(ジェラード) 人類救い隊⇒プッチ、アーチャー、ウンガロ、リキエル、ドナテロ・ヴェルサス ゲス⇒チョコラータ、黒桜、セッコ、バーサーカー、蟲爺、間桐慎二 犬⇒イギー、ランサー、 DIO様復活委員会⇒ヴァニラ・アイス、アンリマユ、グレーフライ、 キャプテン・テニール、フォーエバー、呪いのデーボ、ラバーソウル、 ホルホース、J・ガイル、ネーナ、ズィー・ズィー、エンヤ婆、 スティーリー・ダン、アラビア・ファッツ、マニッシュ・ボーイ、カメオ、 ミドラー、ンドゥール、オインゴ、ボインゴ、マライヤ、アレッシー、 ダニエル・J・ダービー、テレンス・Tダービー、ペット・ショップ、 ヌケサク、ケニーG、ジョンガリ・A ※()内は非戦闘者
https://w.atwiki.jp/noah_seihai/pages/2.html
メニュー 《TOP》 トップページ開催予定日 《ルール関連》 基本ルール(全文) サーヴァント作成ルール マスター作成ルール 《テンプレート系》 キャラクターシートテンプレート 《参考データ》 参考スキルデータ キャラクターリスト 《おまけ》 各GMの世界観設定 リンク ぼくのかんがえたサーヴァント wiki としあきの聖杯戦争TRPG みんなでかんがえるサーヴァント @wikiご利用ガイド ここを編集
https://w.atwiki.jp/hshorizonl/pages/172.html
「それじゃあ、またねー! 三風ちゃん!」 「うん、またね。ウェンディちゃん」 夕焼けの空の下、手を振りながら茶髪の女の子とお別れした。 彼女はウェンディちゃん。私が通う中学校の留学生で、日本語がとても上手なんだ。 私のクラスに転入したウェンディちゃんとは席が隣同士。その縁でいっぱいお話しするようになって、仲良くなったの。 まだ、家には呼べていないけど。 「明るい子だな、ウェンディちゃん。でも、あの子もNPC……なのかな」 ウェンディちゃんの背中が見えなくなった頃、私は呟く。 私、宮美三風は聖杯戦争のマスターに選ばれちゃったの。 どんな願いでも叶えてくれる神秘の器……聖杯を巡り、マスターとサーヴァントがペアを組んで戦って、生き残らないといけない。舞台となった街には、現実に生きる人達を元にしたNPCという住民が暮らしているみたい。 でも、どうして私がマスターになったのか、未だにわからないよ。 気が付いたら、頭の中にたくさんの情報が詰め込まれちゃった。最初はパニックになりそうだったけど、サーヴァントさんのおかげで落ち着くことができた。 「……私、誰かを押し除けてまで叶えたい願いなんて、ないんだけどなぁ」 道を歩く生徒の数が少なくなった頃、ため息混じりに呟く。 聖杯を手に入れれば、どんな願いでも現実にできる。とても素敵な話に聞こえるけど、その為に誰かを傷付けるなんて絶対にイヤだ。 それは、私の素敵な家族だって同じだから。 私の生活は、普通の人たちとはちょっと違う。 赤ちゃんの頃に施設に捨てられたから、私はお母さんの顔や声を知らない。 かんろ児院という施設に預けられ、家族のことを何も知らないまま育てられた。赤ちゃんだった私が入っていたバスケットには、『宮美三風』と書かれたタグが添えられていたから、そのまま私の名前になっている。 そして、バスケットには水色に輝くハートのペンダントも入っていた。私とお母さんを繋いでくれるたった一つの宝物だから、いつも持っているよ。 そんな私だって、いつまでも子どもでいられない。 中学校と高校を卒業すれば、社会に出て働く義務が生まれる。かんろ児院を離れて、誰の助けも借りずに一人で生きていくことはとても不安だよ。 でも、私の日常に大きな変化が訪れる。ある日、国の偉い人から『中学生自立練習計画』という練習が持ちかけられ、施設を離れて同じ年代の女の子と一緒に暮らすことになったんだ。 毎日のお仕事はもちろん、料理や掃除などの家事、病気になった時の備えなど……社会に出て生活するには大変なことがいっぱいある。将来、自立が必要になった時の練習として、私はこの計画に参加することを決めた。 そうして、施設から出た私が訪れた『家』には……私と全く同じ顔の女の子が3人もいたの! ひとりぼっちだと思っていた私には、姉妹がいることがわかったよ! 四つ子の四姉妹がいて、私・宮美三風は三女なの。 しっかり者で頼りになる長女の宮美一花ちゃん。 とても明るくて関西弁の次女の宮美二鳥ちゃん。 おとなしいけど頭脳明晰な四女の宮美四月ちゃん。 みんな、私の自慢の家族だよ! だけど、素敵な四つ子の暮らしはメチャクチャにされてしまう。 何の前触れもなく、私だけが聖杯戦争に巻き込まれちゃって、いかりを覚えているよ。 みんなはいなくなった私を心配しているだろうし、もしかしたら他のみんなも聖杯戦争に巻き込まれているかもしれないと考えると、不安になる。 「……ウェンディかぁ」 「わあっ!?」 いきなり後ろから声が聞こえてきて、私はビックリしちゃう。 振り向くと、私のサーヴァントさんが姿を現していた。普段は霊体……透明になって私を見守ってくれるみたいだけど、自分の意思で姿を見せてくれるの。 背中に大きな剣を背負い、銀色に輝く兜や鎧を纏っていて、まるでおとぎ話に出てきそうな騎士だった。体格もよくて、赤い髪もライオンのたてがみのようにボリュームが溢れているよ。 この人はデュランさん。セイバーのクラスになって、私のサーヴァントとして召喚された男の人なんだ。 「でゅ、デュランさん!? いきなり出てこないでくださいよ!」 デュランさんが唐突に出てきたせいで、私の心臓はバクバクと音を鳴らしている。 「わ、悪い! マスター! 驚かせちまって…… いや、あのウェンディって女の子が、俺の妹によく似ていてよ……」 「妹? もしかして、デュランさんにも妹さんがいるのですか?」 「あぁ。俺のたった一人の妹さ。 父さんと母さんは、俺がガキの頃に亡くなった……身寄りのない俺達を、ステラ伯母さんが育ててくれた。 俺の父さん……ロキは、本当にスゲー騎士だったんだぜ? 黄金の騎士と称される程に強くて、俺はそんな父さんに憧れて剣の道を目指したのさ。 ウェンディやステラ伯母さんだけじゃない……みんなを守れるようになる為にな!」 どこか寂しげに、それでいて誇らしい瞳でデュランさんは語る。 不謹慎とわかっているけど、デュランさんが羨ましかった。私は施設に預けられたから、お父さんとお母さんの顔は知らない。私のお母さんは雅さんという名前だけど、どこで何をしているのかわからないよ。 だから、家族と一緒に育ったデュランさんが、私にとって遠い存在に見えちゃう。 「素敵なお父さんだったんですね」 でも、デュランさんの姿はとても大きく見えた。 デュランさんのお父さん・ロキさんは今も生きている。デュランさんの心の中で、いつだって支えてくれているはずだ。 雅さんだって、遠くから私のことを励ましてくれている。ペンダントがある限り、私とお母さんは繋がっているから。 「当たり前だろ? いつだって、父さんは俺に道を示してくれているのさ! 俺は父さんに負けないよう、どこまでも強くなりたいと思ってるぜ! 黄金の騎士ロキから、多くのものを受け継いだ騎士として……そして、一人の男としてな!」 「そっか……とても、いいことですよ! あっ、でも……」 「どうしたんだ? マスター」 私の声のトーンが落ちて、デュランさんは首を傾げてしまう。 「……それって、他のマスターさんやサーヴァントさんを傷付ける……って、ことになりますよね?」 ずっと気になっていた疑問を、私は口にした。 デュランさんはとても頼りになる人だよ。そのテンションには置いて行かれそうになるけど、私を本気で守ってくれる。 でも、その為に他の誰かが死ぬかもしれないことを考えると……私の胸は苦しくなる。 願いが叶うなら、今すぐ家に帰りたい。でも、それは私だけじゃなく、他の人たちも同じのはずだよ。 「確かに、そうなるな。もしかしたら、相手の命を奪うことになるかもしれねえ」 「……どうにか、なりませんか?」 「それができたら、みんな幸せだろうな。父さんだって、きっと命を落とさずに済んだかもしれねえ……でも、どうにもならねえ相手もいるのさ」 デュランさんの目はとても真剣だ。 デュランさんだって相手の命を奪いたいと思っていない。でも、世の中にはどうにもできない相手もいる。 そんな人たちから、みんなを守りたいと願ったからこそ、デュランさんとロキさんは強くなったはずだよ。 デュランさんの言うこともわかる。世の中には、どうにもならない相手がいることも事実だよ。 例えば、二鳥ちゃんの里親さんになってくれた佐歩子さんと武司さん。あの二人は一方的な思い込みから、愛する娘として育てていた二鳥ちゃんのことを遠ざけて、そして二鳥ちゃんを捨ててしまった。 二鳥ちゃんがどれだけ気持ちを伝えても、あの人たちは二鳥ちゃんの話に耳を傾けず、自分達の都合のいい理屈をふりかざした。 そんな二人のことを二鳥ちゃんは許してくれた。でも、二鳥ちゃんは泣いていたよ。 だから、私は……私たちは今の家族を絶対に捨てたりしないと、心から思うようになった。 「……ただ、俺の剣は誰かを守るためにあるのさ。マスターだけじゃない。マスターの家族のことだって、俺が守ってやるよ」 私の心を察しているように、デュランさんはニッと朗らかな笑みを見せてくれる。 「ありがとうございます、デュランさん」 「いいってことよ。さっき驚かせたお詫びさ! 今度からは、出てくる前にはきちんと声をかけるぜ!」 夕焼けの下、デュランさんの声は豪快に響く。 とても頼りになる姿で、胸が熱くなりそう。私達にお兄さんがいたら、こうしてお話をしながら歩いたりするのかな。 今度、双子の兄弟のトウキくんとリオくんに聞いてみようかな。 そうして、私は家に帰る為に歩き続けている。 私達四姉妹が暮らすようになった大切な家が、この世界にもある。 家の作りは全く同じ。一花ちゃんも、二鳥ちゃんも、四月ちゃんも、私の大切な家族はみんな暮らしているよ。 だけど、もしかしたら彼女たちはNPCかもしれない。そんな不安が、私の中で芽生えていた。 みんな、いつもと変わらない様子で私と暮らしてくれる。 でも、私の大切な家族が利用されることが許せない。まるで、私たちの生活を踏み荒らされたみたいでいやだ。 もちろん、例えみんながNPCでも、私は否定するつもりはないよ。だって、無理やり生み出されただけのみんなに、責任なんてないから。 (そういえば、もしも私たちがみんなNPCになっていたら、私達は四つ子じゃなくて八つ子になるのかな?) ふと、私の中で疑問が芽生える。 たとえば、朝に起きて一花ちゃんに「おはよう」を言うと…… 「おはよう、三風!」 「「おはよう、一花ちゃん!」」 ここにいる私と、NPCの私が同時に挨拶をしちゃうの。 そんな光景を、二鳥ちゃんは楽しそうに笑ってくれるはずだよ。 「あははっ! 一花、今どっちの三風ちゃんにおはようって言うたの? 今のうちらは、四人じゃなくて八人になったことを、忘れたらあかんって!」 「それを言うたら、うちらも同じやろ? うち、宮美二鳥だって、二人もおるんや!」 「ホンマや! うちは二鳥やから、二人もいるんやな!」 二鳥ちゃんだって、私が知っている二鳥ちゃんとNPCの二鳥ちゃんで二人もいる。 そうすると、家の中がもっと明るくなるよね。 「そんなのんきな話じゃないわ! 私たちが8人になったら、これからの生活がもっと大変なことになるのよ?」 「その通りよ! 食事代だってかかるし、洗い物や洗濯物だって増えるわ。スケジュールだって、見直さないといけないし……」 「「……くすっ」」 二人の一花ちゃんも、この状況に悩むかもしれないけど、お互いに支え合うはずだよ。 だから、文句を言いつつも、笑ってくれるかもしれない。 「えっと……僕たちで、これからの呼び方も考えませんか? 今まで通りだと、不便かもしれませんし」 「そうですよ。三風姉さんも、同時に応えちゃいましたから……人間の僕たちと、NPCの僕たちで、それぞれわけた方がいいと思います」 四月ちゃんだって、二人になっても落ち着いてアイディアを出してくれる。 むしろ、四月ちゃんが二人になれば、推理力だって二倍になるのかな? 入学当初、私たちが同じクラスになったら、どうなるかを想像したことがある。 人間の私たちと、NPCの私たちが一緒に暮らすことになったら、大変なことになるのは確かだよ。でも、今まで以上に、おもしろいことになりそうだね! 「ふふっ!」 「どうした、マスター? 何かいいことでもあったのか?」 「はい! 私の周りには、素敵な人たちがいっぱいいることに、嬉しくなったんです!」 家で待ってくれている家族のみんなと、私の隣を歩いてくれるデュランさん。 私は過酷な戦いに巻き込まれちゃったけど、落ち込むことはない。だって、私のことを想ってくれる人が、たくさんいる。 だから、私はいつだって笑っていられるよ。 【クラス】 セイバー 【真名】 デュラン@聖剣伝説3 TRIALS of MANA 【属性】 秩序・善 【パラメーター】 筋力:A+ 耐久:A 敏捷:B 魔力:E 幸運:C 宝具:A 【クラススキル】 対魔力:B 魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。 単独行動:C マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。 【保有スキル】 クラス4:A 大魔術師グラン・クロワの導きを受けて、黄金の騎士ロキとの一騎打ちに勝利したデュランが得た力。 勇気のオーブにより、デュランは比類なき力を発揮できる。世界を破滅に導こうとする大魔女アニスが相手になろうとも、決して負けることはない。 【宝具】 『救世主が振るうは、光陣剣(トライアルズ・オブ・セイヴァー)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:‐ 最大補足:1人 クラス4・セイヴァーにクラスチェンジしたデュランが振るう光の剣。 魔法陣で敵を拘束し、光の如く勢いで駆け抜けながらダメージを与えて、最後に極光を炸裂させる。 斬撃はもちろん、その輝きを浴びた者は致命傷を避けられない。 【Weapon】 勝利の剣 【人物背景】 草原の王国フォルセナで生まれ、黄金の騎士と称された父・ロキに憧れて剣士に憧れた青年。 強さを得るために自己研鑽を欠かさず、負けず嫌いな性格。言動は荒っぽいが、身近な人間からは慕われており、英雄王リチャードに対しては敬意を欠かさない。 その実力はフォルセナでもトップレベルで、祖国を守るファイターとして活躍していた。しかし、ある夜に魔法王国アルテナから紅蓮の魔導士の襲撃を受けて、圧倒的な魔力に敗北する。 幸いにも命は助かったが、紅蓮の魔導士の犠牲になった仲間は多く、デュランの誇りが砕け散ってしまう。 だが、英雄王リチャードを侮辱した紅蓮の魔導士を許すことができず、デュランは強くなりたいと心から願うようになり、旅立った。 旅の中でデュランは数多くの仲間達と出会い、共に戦い、確実に強くなった。 やがて、デュランと仲間たちは世界の運命を左右する戦いにも関わるようになる。世界を救う為、大魔術師グラン・クロワの祝福を受けてセイヴァーにクラスチェンジした。 クラスチェンジを果たしたデュランは、仲間達と力を合わせて数多くの戦いに勝利する。そして、大魔女アニスやブラックラビはもちろん、マナの聖域を襲った巨悪の打倒を果たした。 【サーヴァントとしての願い】 マスターと、マスターの家族を守るためにこの剣を振るう。 【マスター】 宮美三風@四つ子ぐらし 【マスターとしての願い】 家族みんなで過ごせる家に帰りたい。 【ロール】 普通の中学生。 宮美家の四姉妹として過ごしています。 【能力・技能】 運動はやや苦手だけど、手芸や絵が得意。 得意科目は国語で、理科と数学が苦手科目。ただし、テスト勉強をしたおかげで点数を取れるようになった。 また、四つ子で生活したおかげで家事スキルも身についている。 【人物背景】 宮美家の三女。 生まれてすぐに施設に預けられ、家族のことを知らないまま育ったものの、ある日から自分には家族がいることを知る。 姉の一花と二鳥、妹の四月と共に暮らすようになり、姉妹の絆を深め合っていく。 【方針】 元の世界にいるみんなも、この世界にいるみんなも大切にしたい。 【備考】 原作第8巻以降からの参戦です。