約 108,551 件
https://w.atwiki.jp/srdkanagawa/pages/146.html
第18回災害救助犬神奈川主催 IRO広域試験 開催のお知らせ ☆この試験のお申込みは、締め切りとなりました。 災害救助犬神奈川主催のIRO広域捜索試験を以下の通り実施いたします。 日時 平成29年11月25日(土)、26日(日) 場所 静岡県朝霧高原 主催 災害救助犬神奈川 審査員 澤田 和裕氏(IRO公認国際審査員) [試験内容] IPO-R国際救助犬規定に準じる、広域捜索試験 A、B段階 [出場料] 各段階 1万2000円 宿 泊 2100円 ・食事1900円(11月25日夜・11月26日朝、昼食) [その他] 頭数制限がありますので、下記お申込み期間中、お電話での確認後、申し込みをお願いいたします。 お申し込み期間は 9月30日(土)から10月13日(金)となっております。 締め切り前でも、規定頭数に達ししだい締め切りとさせていただきます。 試験会場等につきましては参加希望者の方に個別にご案内させていただいております。 見学は可能です。事前にお問い合せ、お申込みをお願いします。 災害救助犬神奈川公式サイト
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/13288.html
今日 - 合計 - タグ ツッパリアクションアドベンチャー バイク プレイステーション2 ワイズケイ 喧嘩番長シリーズ 続編 喧嘩番長2 フルスロットルの攻略ページ 基本情報 ストーリー 攻略情報 データ集技データ連続技 立ち技 武器データ アイテムデータ携帯アイテム 特殊アイテム 裏技 関連動画 参考文献、参考サイト 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ジャンル ツッパリアクションアドベンチャー 制作 スパイク/ワイズケイ 発売 スパイク 開発 ワイズケイ ハード プレイステーション2 発売日 2007年3月8日 価格 7140円(税別) 『喧嘩番長2 フルスロットル』(ケンカバンチョウ ツー フルスロットル)は、2007年3月8日にスパイクから発売されたプレイステーション2用アクションアドベンチャーゲーム。CEROレーティング12歳以上対象。主人公は武田トモヤ(名前変更可)。「狂犬」から「負け犬(ポチ)」に落ちた主人公の成り上がりを目指す物語。前作に引き続きイメージキャラクターには嶋大輔、ナレーションには田中信夫を起用している。 「男気」、「メンチビーム」、「啖呵合戦」など、基本的なシステムは前作『喧嘩番長』を継承している。 本作から、RPGなどの経験値と同様のレベルアップシステムとして「漢の器」という新システムが採用された。漢の器を上げることで喧嘩魂というポイントを取得し、そのポイントをステータスに振り分けることでステータスアップができる。また、習得できる喧嘩技は320種類を越え、プレイヤー好みのカスタマイズが可能となっている。ストーリーは大まかに分けて「極東連合編」と「東関狂走連合編」に分かれており、序盤の行動によってどちらに分岐するかが決定される。ストーリー自体もRPG的要素が強い内容となっており、プレイヤーの行動や選択肢などでエンディングも様々に分岐する。その他、隠し要素なども用意されている。 「東関狂走連合編」に分岐すると体力ゲージなどのデザインや戦闘BGMが変わる他、男気が上下する条件が変更される。 バイクも搭乗可能になった。前作では各地域に区分けされていたマップが一つのフィールドに統合され、シームレス化を実現。その結果、マップの広さは前作の約5倍と拡大し、要望が強かったバイクの使用が可能となったことでプレイヤーの行動範囲も広がっている。最初から乗れるというわけではなく、鮫島免許センターという免許センターに行き、免許を取得しないとバイクには乗れない。免許取得のためには金が必要。種類は自転車、アメリカン、レプリカ、配達用原付などがある。乗車中は蹴り(バイクに乗りながら)、ウィリー、ドリフト(アクセルターン)、二ケツ(二人乗り)、気合い走りなどもできる。しかし蹴りや、人を轢くなどすると警察に追われ、バイクも壊れる。 ガソリンスタンドはマップ上に複数存在し、1件1件値段が違う。バイクショップも数件マップ上にある。そこでバイクからパーツ、ヘルメットが買える。買ったものは、家のガレージで確認・変更することができる。改造しすぎるとシャバくなって警察も黙ってはいない。 バイクは奪うこともできるがそれも犯罪となる。交通ルールもリアルに再現されており、ルールに反した運転をすればすぐに警察に追われたり男気が下がってしまう為、自由かつ無茶な運転が許されないのも特徴である。例としては、ヘルメット着用義務違反、速度超過、通行禁止違反、消音機不備、整備不良、信号無視などがある。そういった違反も画面中央の下にアイコン表示されている。 また、今作から時間経過の概念が登場した。ゲーム中はイベント中や建物の中に入っている時を除いて時間が流れており、時間帯によってイベントの発生状態や街を歩くNPCが変化したりする。ストーリーも基本的に「○日後に○○のイベントが起こる」といった具合に時間を跨いでイベントが進行する形となる。24時間通して行動が可能だが、深夜にもなれば店や駅も閉まるので行動に制限が掛かる。自宅で寝ると時間を進める事が出来、寝た時間に応じて体力が回復する。 ストーリー [部分編集] 黒真連合との激闘から1年後、田中ヤスオは極東連合の初代総番となっていた。武田トモヤは入学早々その田中ヤスオに1対1での勝負を挑むが敗れ、狂犬から負け犬(ポチ)に成り下がる。それから1年後、2年生になったトモヤは中学時代の親友、如月亮との約束を重圧に感じながら日々が過ぎていく。ある日、東関狂走連合烈火が極東高校に武田トモヤを探しにやってきた。その東関狂走連合烈火の羽柴から中学時代の親友、如月亮の近況を聞く。如月は東関狂走連合の総長となっていた。田中ヤスオ、如月亮という2人の男の間に挟まれるトモヤは、2大勢力の抗争に否応なしに巻き込まれていく。 攻略情報 [部分編集] データ集 [部分編集] 技データ 連続技 コンボ 1~2発目 名称 攻撃力 気合 ダウン 値段 購入LV 入手方法 左ジャブ 2 _ _ 1560円 3 大山田流喧嘩道場 右フック 4 _ _ _ _ 最初から所持 左フック 4 _ _ 0円 1 大山田流喧嘩道場 ヘナチョコ右フック 3 _ _ _ _ 最初から所持 ヘナチョコ左フック 3 _ _ _ _ 最初から所持 デンプシーロール右 5 _ _ 7850円 21 大山田流喧嘩道場 デンプシーロール左 5 _ _ 7850円 21 大山田流喧嘩道場 ストレート 7 _ _ 3550円 7 大山田流喧嘩道場 ヘナチョコストレート 5 _ _ 0円 1 大山田流喧嘩道場 右中段正拳突き 6 _ _ 3860円 7 大山田流喧嘩道場 左中段正拳突き 6 _ _ 3860円 7 大山田流喧嘩道場 右拳底 4 _ _ 1280円 3 大山田流喧嘩道場 左拳底 4 _ _ 1280円 3 大山田流喧嘩道場 右アッパー 5 _ _ 4850円 12 大山田流喧嘩道場 左アッパー 5 _ _ 4850円 12 大山田流喧嘩道場 右ボディーブロー 5 _ _ 4250円 10 大山田流喧嘩道場 左ボディーブロー 5 _ _ 4250円 10 大山田流喧嘩道場 右ビンタ 3 _ _ 5550円 18 大山田流喧嘩道場 左ビンタ 3 _ _ 5550円 18 大山田流喧嘩道場 右エルボー 3 _ _ 1800円 5 大山田流喧嘩道場 左エルボー 3 _ _ 1800円 5 大山田流喧嘩道場 右ネコパンチ 2 _ _ 950円 3 大山田流喧嘩道場 左ネコパンチ 2 _ _ 950円 3 大山田流喧嘩道場 右ミドルキック 7 _ _ 6850円 15 大山田流喧嘩道場 左ミドルキック 7 _ _ 6850円 15 大山田流喧嘩道場 コンボ 3発目 名称 攻撃力 気合 ダウン 値段 購入LV 入手方法 ロシアンフック 16 _ _ _ _ 最初から所持 高速ストレート 15 _ _ 2350円 5 大山田流喧嘩道場 喧嘩ストレート 16 _ _ 0円 1 大山田流喧嘩道場 シャドーアッパー 17 _ _ 3200円 7 大山田流喧嘩道場 ハートブレイクバズーカ 22 _ _ 7150円 18 大山田流喧嘩道場 鼓膜破り 10 _ _ 5250円 15 大山田流喧嘩道場 モンゴリアンチョップ 13 _ _ 4800円 12 大山田流喧嘩道場 逆水平チョップ 12 _ _ 0円 1 大山田流喧嘩道場 右脳天唐竹割り 15 _ _ 4520円 10 大山田流喧嘩道場 両手突き出し 10 _ ○ 9960円 24 大山田流喧嘩道場 ハイキック 23 _ _ 5250円 15 大山田流喧嘩道場 踵落とし 22 _ _ 8950円 18 大山田流喧嘩道場 アイアンクロー 14 _ _ 2150円 3 大山田流喧嘩道場 コンボ フィニッシュ 名称 攻撃力 気合 ダウン 値段 購入LV 入手方法 裏拳 20 20 ○ 7850円 1 大山田流喧嘩道場 強烈ボディーブロー 17 17 ○ _ _ 最初から所持 強烈正拳突き 21 21 ○ _ _ 最初から所持 大振りビンタ 15 15 ○ 11200円 21 大山田流喧嘩道場 ぐるぐるパンチ 25 25 ○ 12350円 23 大山田流喧嘩道場 両腕回転パンチ 10 16 ○ 9800円 18 大山田流喧嘩道場 後ろ蹴り 24 24 ○ 2980円 15 大山田流喧嘩道場 ブラジリアンキック 26 26 ○ 16850円 17 大山田流喧嘩道場 顔面前蹴り 25 25 ○ 8950円 5 大山田流喧嘩道場 逆回し蹴り 27 27 ○ 10550円 10 大山田流喧嘩道場 浴びせ蹴り 18 18 ○ 13680円 22 大山田流喧嘩道場 ローリングソバット 25 25 ○ 7850円 7 大山田流喧嘩道場 ドロップキック 30 30 ○ 14800円 25 大山田流喧嘩道場 延髄切り 23 23 ○ 12850円 11 大山田流喧嘩道場 立ち技 ダッシュ攻撃 名称 攻撃力 気合 ダウン 値段 購入LV 入手方法 斧爆弾 16 15 ○ 3450円 5 大山田流喧嘩道場 ダッシュタックル 9 15 ○ _ _ 最初から所持 ぶちかまし 15 18 ○ 4420円 7 大山田流喧嘩道場 ダッシュフロントキック 13 14 ○ 2980円 3 大山田流喧嘩道場 フライングクロスチョップ 11 18 ○ 6210円 12 大山田流喧嘩道場 レッグラリアット 12 16 ○ 7450円 18 大山田流喧嘩道場 両手グルグルパンチ 10 12 ○ 15800円 27 大山田流喧嘩道場 ダッシュタックル 名称 攻撃力 気合 ダウン 値段 購入LV 入手方法 押し倒しタックル 7 10 ○ _ _ 最初から所持 ダイビングボディープレス 10 12 ○ 5240円 15 大山田流喧嘩道場 高速タックル 8 11 ○ 3850円 10 大山田流喧嘩道場 ジャンプ攻撃 名称 攻撃力 気合 ダウン 値段 購入LV 入手方法 ジャンプドロップキック 21 _ ○ 7850円 15 大山田流喧嘩道場 ヒーローキック 19 _ ○ 6340円 10 大山田流喧嘩道場 ジャンピングキック 14 _ ○ _ _ 最初から所持 ジャンピングニー 13 _ ○ 3850円 5 大山田流喧嘩道場 フライングボディーアタック 15 _ ○ 5250円 20 大山田流喧嘩道場 チャージ攻撃 名称 攻撃力 気合 ダウン 値段 購入LV 入手方法 踏み込みアッパー 19 19 ○ _ _ 最初から所持 カミソリアッパー 20 20 ○ 5680円 10 大山田流喧嘩道場 カエルアッパー 23 23 ○ 9850円 入手方法 かち上げエルボー 18 18 ○ 0円 1 大山田流喧嘩道場 飛び膝蹴り 21 21 ○ 8680円 20 大山田流喧嘩道場 金的蹴り上げ 22 22 ○ 5450円 15 大山田流喧嘩道場 タイフーンミキサー 20 20 ○ 13650円 24 大山田流喧嘩道場 アッパースイング 17 17 ○ 7350円 15 大山田流喧嘩道場 ちゃぶ台返し 18 18 ○ 4990円 5 大山田流喧嘩道場 ダウン攻撃 名称 攻撃力 気合 ダウン 値段 購入LV 入手方法 ストンピング 8 _ _ _ _ 最初から所持 ダウン蹴り 10 _ _ 2180円 3 大山田流喧嘩道場 エルボードロップ 12 _ _ 2980円 5 大山田流喧嘩道場 ヒップドロップ 13 _ _ 値段 15 大山田流喧嘩道場 ニードロップ 13 _ _ 値段 10 大山田流喧嘩道場 ダウンパンチ 8 _ _ 値段 1 大山田流喧嘩道場 背後攻撃 (掴み技の掴み背後攻撃、羽交い締め背後攻撃と共用) 名称 攻撃力 気合 ダウン 値段 購入LV 入手方法 背後にエルボー 10 _ _ _ _ 最初から所持 背後に裏拳 12 _ _ 5120円 10 大山田流喧嘩道場 背後にキック 13 _ _ 6850円 15 大山田流喧嘩道場 背後に蹴り上げ 9 _ ○ 3250円 5 大山田流喧嘩道場 武器データ 名称 攻撃力 回数 シャバさ増減 値段 解説 入手方法 木刀 5 10 4UP 3800円 扱いやすく低価格な練習用の刀 ハッピーベル、ホビーライク 竹刀 3 10 2UP 2700円 軽くて低価格な練習用の刀 ファザーアンドマザー、ハッピーベル バールのようなもの 4 20 3UP 1800円 おそらくバールではないと思われる凶器 ファザーアンドマザー 角材 3 10 3UP 800円 建設現場などにある木材の切れ端 ハッピーベル 金属バット 4 30 4UP 2300円 甲子園を思い出させる金属製のバット ホビーライク 木製バット 3 15 3UP 1600円 低価格だが折れやすい木製のバット ホビーライク、雑貨屋ZACKER 一番ウッド 5 13 5UP 5800円 使い古されたノーブランドのゴルフクラブ BREEZY ハリセン 0 10 0 380円 ツッコミ用としてピカイチの性能を誇る ホビーライク ハエたたき 0 10 0 200円 うるさいハエもすばやくしとめられる 雑貨屋ZACKER、BREEZY 伝説のピッコンハンマー 0 ∞ 1DOWN _ シャバい心を清めるという伝説の武器 「武勇伝 恐怖のツッコミ男」達成 三段警棒 6 20 4UP 5800円 三段階に伸び縮みする特殊な警棒 ハッピーベル 鉄パイプ 4 30 3UP 1800円 鉄工所でよく見かける鉄製のパイプ ハッピーベル、ホビーライク 伝説の木刀『覇王』 9 ∞ 3UP _ 刀職人「正宗」の作。攻撃するたびに気合が3回復 「武勇伝 400戦無敗の漢」達成 伝説の角材『オヤジの魂』 8 ∞ 6UP _ 伝説の番長が愛用していたという角材 イベント 嶋大輔を倒す ビリヤードキュー 2 10 2UP 3500円 プロも使用しているビリヤードキュー ファザーアンドマザー ほうき 1 10 0 800円 主婦に人気の室内用ほうき ファザーアンドマザー、雑貨屋ZACKER デッキブラシ 2 10 1UP 1900円 汚れがよく落ちる固めのブラシ ハッピーベル、ホビーライク 旗棒 6 10 6UP _ 旗を取り付けて使用する鉄棒 衣ノ島駐車場に落ちている 蛍光灯 6 1 2UP 600円 見た目が派手な照明器具 ハッピーベル ビール瓶 2 1 1UP 200円 一般的なビール瓶 ハッピーベル、ホビーライク 伝説の光る棒 16 ∞ 1DOWN _ 赤く輝くビームを武器にしたもの メダル10000枚と交換 扇子 2 10 0 1200円 有名な職人が作った扇子をまねたもの 雑貨屋ZACKER 打出の小槌 10 ∞ 2DOWN _ 伝説の小槌。1回振るたびにお金やアイテムが出現 イベント 100人喧嘩祭りをクリア アイテムデータ 携帯アイテム 名称 買値 売値 効果 入手方法 アンパン 150円 70円 体力が25回復する ショップ コロッケパン 200円 100円 体力が30回復する ショップ 焼きそばパン 250円 120円 体力が35回復する ショップ おにぎり 280円 140円 体力が40回復する ショップ 肉まん 300円 150円 体力が50回復する ショップ のり弁当 550円 270円 体力が100回復する ショップ カレーライス弁当 850円 420円 体力が150回復する ショップ 焼肉弁当 1150円 570円 体力が200回復する ショップ ステーキ弁当 1800円 900円 体力が300回復する ショップ 極上焼肉弁当 2800円 1400円 体力が500回復する ショップ 一流シェフの特別弁当 4800円 2400円 体力が全回復する ショップ ファミリーピザS 900円 450円 主人公と仲間の体力が100回復する ショップ ファミリーピザM 1600円 800円 主人公と仲間の体力が200回復する ショップ ファミリーピザL 2400円 1200円 主人公と仲間の体力が350回復する 入手方法 ファミリーピザLL 3200円 1600円 主人公と仲間の体力が500回復する ショップ サプリメント緑 _ 20000円 体力の上限が20増える 宝箱 サプリメント赤 _ 50000円 体力の上限が50増える 宝箱 サプリメント黒 _ 100000円 体力の上限が100増える 宝箱、メダル1000枚と交換 牛乳 100円 50円 気合が10回復する ショップ コーヒー牛乳 150円 70円 気合が15回復する ショップ ビンジュース(オレンジ) 200円 100円 気合が20回復する ショップ 気合ドリンク 450円 220円 気合が30回復する ショップ 気合ドリンクZ 800円 400円 気合が60回復する ショップ 超気合ドリンクZZ 1500円 750円 気合が全回復する ショップ 攻撃プロテインK-O 1480円 740円 攻撃力が15秒間だけ1増える ショップ 攻撃プロテインK-OS 2700円 1350円 攻撃力が30秒間だけ2増える ショップ 攻撃プロテインK-OSX 4800円 2400円 攻撃力が60秒間だけ3増える ショップ 耐久プロテイン 1480円 740円 守備力が15秒間だけ1増える ショップ 耐久プロテインS 2700円 1350円 守備力が30秒間だけ2増える ショップ 耐久プロテインDX 4800円 2400円 守備力が60秒間だけ3増える ショップ 携帯酸素ボンベ 700円 350円 30秒間息切れしなくなる ショップ 携帯酸素ボンベ+ 1200円 600円 60秒間息切れしなくなる ショップ 番長の哲学 24000円 12000円 シャバさ50ダウン。極東連合編でのみ購入可能 ショップ 続・番長の哲学 46000円 23000円 シャバさ100ダウン。極東連合編でのみ購入可能 ショップ 真・番長の哲学 78000円 39000円 シャバさ200ダウン。極東連合編でのみ購入可能 ショップ 特攻精神学本 28000円 14000円 シャバさ50ダウン。東関狂走連合編でのみ購入可能 ショップ 族・特攻精神学本『皇帝』 50000円 25000円 シャバさ100ダウン。東関狂走連合編でのみ購入可能 ショップ 真・特攻精神学本『神』 82000円 41000円 シャバさ200ダウン。東関狂走連合編でのみ購入可能 ショップ 週刊「ピンクの時間」 14800円 7400円 気合が全回復し15秒間減少しなくなるが、シャバさが30アップする 自販機、敵 月刊「ピンクの季節」 28400円 14200円 気合が全回復し30秒間減少しなくなるが、シャバさが60アップする 自販機、敵 バイク回収永久券 98000円 49000円 外に置いてきたバイクを何度でも戻すことができる ショップ スタミナンリバース 3980円 1990円 体力とスタミナが200回復する ハッピーベル、ホビーライク スタミナンリバースS 7640円 3820円 体力とスタミナが400回復する ハッピーベル、ホビーライク スタミナンリバースSS 15840円 7920円 体力とスタミナが全回復する ホビーライク、ファザーアンドマザー 極東神社の御守 _ _ 漢の器が1上昇する 「武勇伝 神頼みし続けた他力本願な漢」達成 東関最強の勲章 _ _ 漢の器が最大(30)まで上昇する 「イベント」 ナインボールを集めて多馬大社に行く 喧嘩魂 _ _ 喧嘩魂が1増える 宝箱 喧嘩魂リセッター _ _ 今まで割り振った喧嘩魂を一度リセットして再度割り振れる 「イベント」大山田を倒す バイク修理キット 12800円 6400円 バイク乗車中に使用すると修理できるが完全に壊れたバイクは不可 ハッピーベル、ファザーアンドマザー バイク回収チケット 1980円 990円 外に置いてきたバイクを一回だけ自宅に戻すことができる ショップ 極東電鉄フリーキップ _ 580円 所持していると一回だけ極東電鉄に無料で乗車できる 「武勇伝 完全ヒキコモリ」達成 タクシーチケット 1500円 750円 一回だけタクシーに無料で乗車できる ハッピーベル、ホビーライク クマのぬいぐるみ 19800円 _ コレクションアイテム ハッピーベル、ファザーアンドマザー シロクマート限定シロクマ 138000円 _ コレクションアイテム ショップ シロクマート限定番クマ 180000円 _ コレクションアイテム。極東連合編でのみ購入可能 ショップ シロクマート限定族クマ 180000円 _ コレクションアイテム。東関狂走連合編でのみ入手可能 ショップ 携帯ガソリンポット1L 500円 250円 効果 入手方法 携帯ガソリンポット5L 700円 350円 効果 入手方法 携帯ガソリンポット満タン 1500円 750円 効果 入手方法 タスキラテボトルショート 6480円 3240円 効果 入手方法 タスキラテボトルトール 11500円 5750円 効果 入手方法 タスキラテボトルグランデ 19750円 9875円 効果 入手方法 バイク完全修理キット 29800円 14900円 効果 入手方法 特殊アイテム 名称 買値 売値 効果 入手方法 裏技 [部分編集] ●50万円 黒山埠頭のシロクマートから東に進みT字路を右に曲がる。 次のT字で左に曲がり工場の壁沿いに進むと中に入れる部分がある。 一番奥まで行くとおもむろに50万円が置いてある。 クリアするたびに何度でも取りにいくことができる。 ●2週目以降のプレイに引き継がれる要素 所持金 着替えパーツ ナインボールラックとナイナビ 習得技 バイクとヘルメット ゲームセンターのメダル アイテム 武器 免許 見たエンディング 達成済みの武勇伝 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (5) 2024年09月26日 (木) 13時41分18秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/beatnovel/pages/113.html
302 :旅人:2009/03/26(木) 00 31 26 ID yVYIh3D/0 田中の運転する覆面パトカーは、 あと3キロで大桟冥橋にたどり着くであろう所まで到達していた。 交差点を乱暴に左折した田中は、ハンドルを戻しながら小暮に訊ねた。 訊ねたというよりは、怒鳴ったと書くべきなのだろうが、とりあえず訊ねた、としておこう。 「おい、何か奴の動機は分からないか!?」 「ちょっと前に考えつきました。 多分、犯人の動機はこれで当たっているかと思います」 「言ってみてくれ!」 「犯人は町田さんと中林さんを殺そうとしました。 現に中林さんは奴の手にかかって死んでしまいました」 「そうだな。それで?」 「それで、二人の共通点といったら 『音ゲーが上手い』って事だけです。それも、この市で指折りのレベルの」 「言いたい事は分かる。で、続きは!?」 「犯人も滅茶苦茶上手いんだと思うんです。 でも、二人と比べれば全然まだまだな………そんなレベルのプレイヤーだと推測します。 大体のIIDXプレーヤーは公式の方でライバル登録をしたりしています。 僕も、多分刑事さんもCSでやった事はあるんじゃないんですか?」 田中はうーんと唸りながら、走行している道と橋に続く道とが交差する交差点を右折した。 そしてハンドルを回しながら田中が答える。 「やった事はあるぞ!中井のメモカと俺のメモカでデータ交換とか、 ディスクに入ってる同段位のプレーヤーをライバル登録したりとか!!」 「じゃあどうしてライバル登録したんですか?」 「どうしてって、やっちゃいけねぇのかよ!」 「ダメだなんて言ってませんよ!少し冷静になりましょう、スピード落として! で、何でライバル登録をしようと思ったんですか?その理由は?」 303 :旅人的ガイドライン ~IIDXDP ver.~:2009/03/26(木) 00 38 02 ID yVYIh3D/0 「……競争の場で誰かに勝つってのは嬉しい事だ。 負けるのは悔しい事なんだけどな」 「それですよ、それ。 ライバル登録をする理由ってのは大抵の人がそうのはずです。 大多数のIIDXプレーヤーが登録をするのは、 目標を位置づけたり、友人知人に勝って喜んだりしたいからだと思うんです。 でも、あまりに目標が高いと…… 例えば、トプランの人をライバルにするのってどう思いますか?」 「本当に奴らをライバル登録する奴なんてあまりいないんじゃねぇか?」 「どうしてですか?」 「そりゃあお前、奴らがあのゲームの世界においては神にも等しいからだろ!?」 「そうですよね。そうなんです。 殺された中林さん、殺されかけている町田さん。 二人とも、その域の一歩手前までは近づいていたんです。 よく、『誰でも良いから殺したくなった』とかいうふざけた動機で人が死んだりします。 でも犯人はそういう動機で動いていたはずなのに、狙うのは弱者ばかりなんです。 そうですよね?そういう人たちが怖いお兄さんを刺したりしたって聞いた事がありますか?」 「無いな!今のところは!」 「そうでしょう。そういう人たちは弱者しか狙えない。 これをこの事件にトレースしてみましょう。 犯人はトプランでも殺してりゃよかったんです」 そう言った小暮に鬼のような形相をした田中の視線がずぶずぶと突き刺さった。 「…言い方が悪かったです。すみません。 でも、奴は町田さんと中林さんを殺しにかかった。 奴の中では『弱者』のカテゴリーに入っていた二人は狙われてしまった。 これが、僕の考える犯人の動機です」 小暮は残り300mの所まで迫ってきた大桟冥橋を見つめながら、 その口調に若干の怒気を孕ませながら言った。 304 :旅人的ガイドライン ~IIDXDP ver.~:2009/03/26(木) 00 46 04 ID yVYIh3D/0 覆面パトカーが大桟冥橋を走行している時、 小暮は自分の上着から拳銃の形をした黒い物体を取り出した。 田中がそれを横目でちらっと見て、それから聞いた。 「おい、そりゃ何だ。俺はここでお前を逮捕しなきゃいけないのか?」 「いいえ、その必要はありません。これの名前は…… 『黒イカ墨発射装置』です。20回撃てます」 「そんな事を聞いているんじゃねぇよ。 お前そんなもん作ってどうする気だったんだ?」 「誰かに襲われた時に便利じゃないですか。最近物騒ですし。今が物騒だけど。 ってアレ、中井さんの車じゃないですか?そうじゃないっすか?」 「そうだな。あれは中井の……って、アイツ何やってるんだ!?」 前方を走る中井の車がいきなりスピードをあげ、 その前方を走るバスの横についたのだ。 運転席の横にまでつけた中井は、運転席から上がった短い炎が出ると同時に 車をバスの中腹のあたりに減速して移動させた。 「アイツ、まさか運転席に飛び込むつもりじゃなかったんだろうな!? やめてくれよ、オイ…これはアクション映画でも何でもないんだぞ!」 「もし彼がそうしようとしているのなら……刑事さん、窓開けて!」 小暮が田中にそう指示し、理由を訊ねる声と共に助手席の窓が開いた。 窓から入る寒い空気をまともに受けながらも小暮は答えた。 「中井さんのバス突入を支援します」 「馬鹿か?!お前、ホントは馬鹿だったのか!?」 「頭はまともなつもりです。 この方法だったら町田さんを始めとする乗客全員の命は危ないのも承知です! でも、奴の狙いは本当はそこにはないんです! 町田さんの命には用があるでしょうが、他の乗客の命には用は無いはずです!」 「お前、何を言ってるんだよ!?」 「この橋を渡りきった先、そこに建っている建物に奴は用があるんです! その言葉を受けた田中は、まさか、と呟いてから言った。 「奴の狙いは……嘘だろ、オイ………」 「僕と刑事さんの予想が正しければ……奴はあのバスを白壁に突っ込ませる気でしょう」 305 :旅人的ガイドライン ~IIDXDP ver.~:2009/03/26(木) 00 54 20 ID yVYIh3D/0 それから数秒の沈黙が流れた。 現実味を帯びない犯人の動機、これからの行動。 トプランは殺せないからその一歩手前の奴を殺す。 さらに一歩手前の奴も、将来有望な奴も殺す。 殺して殺して殺しまくって、犯人は恐らく三番手あたりに上手い奴になる。 そんな馬鹿げた話があったとしたら笑うだろう。 だが、そんな馬鹿げたといって笑った話が、今こうして現実として起きている。 人間は狂う事も狂わない事も出来る。どちらかを選ぶのは自由だ。小暮はそう強く感じた。 沈黙を破ったのは、無線から流れる中井の声だった。 「おい、田中!遅いぞ、何やってんの!」 「何をやってるって、お前こそ何やってんだよ!」 「犯人を一刻も早く捕まえる!その為にだなぁ……」 そこで、小暮が田中の手から無線機を奪って会話に割り込んだ。 「中井さん?」 「おぉ、探偵じゃねえか!どうした?あまり時間はないんだがな!」 「僕がこれから、バスのフロントガラス、左サイドの窓以外に細工します」 「細工って、一体何をするつもりだよ?」 「お楽しみです…刑事さん、バスに近づいて!」 おう、と田中が返して彼の運転する覆面パトカーが加速した。 一気にバスの後ろまでに詰めよったパトカーの助手席から、小暮が半身を乗り出していた。 「これで……当たれ!」 ドゥーイ!と銃声替わりの声ネタが響いたと同時に、 小暮の手に握られている黒い拳銃から墨が勢いよく発射された。 隅はバスのバックガラスを黒くし、犯人の視界を後方に少しだけ狭めさせた。 306 :旅人的ガイドライン ~IIDXDP ver.~:2009/03/26(木) 01 01 31 ID yVYIh3D/0 「いいぞ探偵、その調子でバスの右側の窓を全部黒で塗り尽くすんだ!」 中井が車を減速させて小暮の近くまで寄ってから無線で言った。 小暮は無言で中井に頷き、そして田中に近寄るように指示した。 「刑事さん、近くに寄せて!」 「オーライ、任せとけ!」 田中がそう返すと同時に覆面パトカーが 中井がやったのと同じようにバスに近づいていった。 小暮が『黒イカ墨発射装置』を撃ってバスの窓を黒くしていく。 十三回目のドゥーイ!が響き終わったと同時にバスの運転席から腕が伸び、 その先についている手が握っている黒光りする物が火を噴いた。 ビャウン!と轟音が響いたと同時に小暮は一旦身を車内に戻し、 轟音、いや銃声が鳴り響き終わったと同時にまた半身を車外に出した。 小暮の銃が二十回目にドゥーイ!と響き終わった後、 バスの右半分からは乗客らの姿が全く見えなくなった。 体を車内に戻している小暮がそれを見、我ながらすごいなぁと思っていると、 「よぉ探偵、まだ生きてるか?大丈夫か?何回か撃たれていただろ?」 中井から無線が入った。小暮が「応答します」と言ってから中井に言う。 「これで右半分の視界は奪いました。 後は中井さん、よろしくお願いします」 「オーケー、任せておけ。町田は絶対に助けてやるからな!」 中井はそう言うと通信を切り、そして再びバスの運転席へと近づいていった。 307 :旅人的ガイドライン ~IIDXDP ver.~:2009/03/26(木) 01 10 08 ID yVYIh3D/0 それから、中井がバスの前まで車を動かしてフロントガラスから侵入、 中井の車はそのトランク部がバスのフロントガラスに直撃、 もはや運転されていないただの障害物となった中井の車は ガガガガガという擬音と共にバスの頭で動かされていた。 その後、二発銃声がバス車内から響いた。 小暮は何があったのかとバスを注視するが、 自分が窓を黒く塗りつぶしてしまったために中の様子を見る事が出来ない。 田中は心配そうにしている小暮に言った。 「大丈夫だ。奴は死なん」 「でも、さっき……」 「大丈夫だ。奴は死なん」 田中は二度同じ事を言って、そしてもう一度だけ、 今度は自分に言い聞かせるようにして呟いた。 二発、銃声がバス車内から響いた。 町田の顔、首、肩、まとめると全身が血を浴びていた。 突然バスの右側の窓が黒くなり、そして右側の窓が全て黒くなると バスのフロントガラスから男が侵入した。 そして町田を羽交い絞めにしていた眼鏡男が クレイジーな不法乗車をした男に向かって発砲した。 一発目は当たらなかった。眼鏡男の銃を握る右手が震えていたからだ。 それを見た男がにやりと笑い、眼鏡男(と町田)との距離を一気に詰めた。 男の突進は速かった。まるで、神速―― ――銃弾も避ける事が出来たら、男は正真正銘の神であった。 だが彼は神ではない。人間だった。 眼鏡男の放った銃弾は凶弾へと変わった。 男の腹から赤い液が飛び散った。 308 :旅人的ガイドライン ~IIDXDP ver.~:2009/03/26(木) 01 18 14 ID yVYIh3D/0 次の瞬間、眼鏡男と彼が羽交い締めにしていた町田の二人に ダッシュしていった男はその動きを止める。 男の上着の腹の部分に穴が空き、そしてその穴から大量の血が噴き出る。 男の体から噴き出す血は瞬く間にバスを朱に染めていく。赫く、染まっていく。 町田はその光景を呆然と見つめている。 全てがスローモーションで流れる。彼女にかかる男の血も同様に流れる。 男は何の抵抗も無くうつ伏せのまま床に吸い込まれるようにして倒れていく。 それを町田は周りの乗客の悲鳴を聞きながら呆然と見つめ、 次の瞬間にはその両眼に憤怒の炎を燃やしていく。 「でやあぁぁ!!!!」 町田はあらん限りに叫びながら両の肘で眼鏡男の腹を殴った。 あぶっ、と眼鏡男は呻きながらよろめき、次に拳銃を町田に向ける。 町田はしゃがみながら左足を軸に右足を突き出し、眼鏡男の右脛を蹴った。 あでっ!と眼鏡男は両眼に狂気を宿らせながら一歩後退した。 距離が空くと、飛び道具を持っている眼鏡男の方が有利になる。 町田は左足一本で床を蹴るという無茶な行動を起こしてでも、 眼鏡男に接近しなければ殺されてしまう。 その事を十分理解していた町田は、軸にしていた左足を蹴って眼鏡男に近づいた。 一瞬狼狽した眼鏡男は銃を構える両手を町田に突き出したが、それが運のツキだった。 「やあああああぁぁぁ!!!」 町田の気合の叫びと共に、彼女の両手が銃口が向けられている拳銃に伸びる。 銃身を手に取った町田はそれをバスの天井に向け、自分への脅威を消失させる。 次の瞬間、眼鏡男のトリガーにかかった人差し指は引かれ、鉛玉が一発天井を突き破った。 309 :旅人的ガイドライン ~IIDXDP ver.~:2009/03/26(木) 01 24 26 ID yVYIh3D/0 もう一度バス車内から銃声が響いた時、 小暮は何かが物凄いスピードで天井を破ったのを見た。 自分の脳が結構なペースで回転しているから、あんなものが見えたのだろうと小暮は思った。 それから三十秒が経ち、バスはようやく停止した。 大桟冥橋の路肩に駐車した田中は小暮を連れ立ってバスの前へと歩く。 「うわ、中井さんの車、もう駄目だなぁ」 「あーあ、アイツ、絶対後悔してるぜ」 そんな事を二人は言い合いながら、運転手がまだ狼狽していてか、 全く開く事のないバスの扉から乗車するのを諦め、中井と同じように乗車した。 二人は考えたくなかった光景を目にした。 バス車内が血に染まっている。通路が血の海と化している。 そして、車内の通路、血の海に誰かがうつ伏せで倒れている。 「町田さ…」と小暮は言いかけ、そして倒れている人物が違う事に気がついた。 「おい………オイ!!」 田中がそう叫んで血の海に沈む誰かに走って近づいた。 そして、彼がそれが誰であったのかを確認した後、小暮に向き直って叫んだ。 「探偵、大至急救急車を呼べ!!!」 312 :旅人的ガイドライン ~IIDXDP ver.~:2009/03/27(金) 01 13 27 ID sc7zk7A70 事件は解決した。最悪の形をとって。 不幸中の幸いといえば、中井と町田が生きていたくらいのものだ。 中井の方は重傷であったが、どうにか一命は取り留めたらしい。 後で小暮がバス乗客に聞かされた事だが、町田は物凄い格闘で犯人をノックアウトしたそうだ。 音ゲーをやって高難易度曲をメインにプレーする人なら、 なにかしら得意な事があっても不思議ではない。 小暮は中井が手術を受けている間、待合室でそう考えていた。 夜になった。 小暮と町田は一度事務所に戻り、 そしてタクシーを使ってある所へ移動した。 法定速度を遵守するタクシーの中で町田が小暮に言う。 「ねぇ、小暮君」 「何ですか」 「あの人…どうして中林さんを殺したのか、分かる気がする」 「どうしてですか?」 町田はそこで一つ間を置いてから、そして一言前置きをいれてから話す。 「こういう女だったんだ、って軽蔑するかもしれないけど」 「内容によりけりです。でも町田さんを軽蔑なんてしません」 「優しいんだかそうじゃないんだか…… 私も今ほど上手くない時ね、滅茶苦茶スコアを取ってる人が憎くて憎くてたまらなかった。 『こんな奴らの命とスコアデータさえ消えれば、私が一位に近づくのに』って」 「僕も、犯人はそう思っていたんじゃないかと思います。 今の町田さんなら分かりますけど、そんなの、ちゃんちゃらおかしいんですよ」 小暮がそう言うと、町田がうつむいて小さく何かを言った。 運転手も小暮も彼女が何を言ったか分からなかった。 だが、確かに町田の唇は「ごめんなさい」と言っていた。 313 :旅人的ガイドライン ~IIDXDP ver.~:2009/03/27(金) 01 18 00 ID sc7zk7A70 小暮と町田を乗せたタクシーは白壁の前で止まった。 眼鏡男にバスを突っ込まされ、 更なる惨劇を生み出す場となるはずだったそこは相変わらず平和だった。 二人は入店し、プレーされていないIIDX筐体の前に立つ。 小暮がお立ち台に上がり、町田が筐体横に立っている。 「あ、あの人…」 「彩ちゃんの彼氏?」 「いや、小暮探偵…?」 「遊びに来たのかな…」 小暮がイーパスを入れ、コインを入れている時に 彼の後ろでは人が集まっていた。 既にこのあたりでは、先のバスジャック事件が 中井の件を伏せられて知れ渡っているのだ。 そして、その解決に導いた中心人物が小暮だという噂も出回っているのだった。 「う…ちょっと緊張ものですね」 「大丈夫。小暮君にギャラリーがつくのは意外だけど、 まぁかぼちゃだと思えば。そう思っちゃえばオーケイよ!」 なんてベタな自己暗示なんだ、と小暮は思いながら プレーモード選択でダブルプレーを選んだ。 「おぉ、DPだぜDP」 「探偵さん上手いのかな」 「いやぁ、まだ初段レベルにもなってないでしょ」 「まぁとにかく見物しましょ」 小暮の後ろで沢山のかぼちゃが、白壁内全体に響き渡る爆音の中で口々に言った。 だが、彼らの声は混ざり合って誰一人正確に聞きとる事は出来なかった。 聖徳太子でも聞き取るのは無理なんじゃないかな。ふと小暮はそう思った。 314 :旅人的ガイドライン ~IIDXDP ver.~:2009/03/27(金) 01 27 42 ID sc7zk7A70 小暮はもう既に何をプレーするかは決めていた。 スタンダードを迷わず選択、そして真っ先にQRSTフォルダを開く。 「一体何やるんだ?」 「QQQ?いや、あれはムリだろー」 「おっ、Sの所で……おぉ、spica(N)だー!」 そう、小暮が一曲目に選んだ曲はそれだった。 この曲はN,H,A譜面で曲が変わる。 同曲の作曲者が得意とするところだ。 難易度の問題や、たまにはN譜面のゆったりしたピアノを聴きたい という願いがあって小暮はこの曲、そしてこの譜面を選んだ。 そういう訳で、小暮はDP専用スタンダードポジションを取った。 「1,2,4,6,7,に左手の小、薬、中、人、親で… 8,9,11,13,14で右手の親、人、中、薬、小。ハイスピはいつもより1,0だけマイナスにして…」 小暮は心の中で呟きながら曲名表示の画面でハイスピを調整、 そして両手を開いて彼はスタンダードポジションをもう一度取った。 spica(DPN)はとても叩きやすい譜面構成となっている。 DP慣れした人なら初見クリアーは容易に達成できるだろう。 無理皿も無く、DP初心者にお勧めな譜面を持つこの曲を小暮はクリアーした。 「おっ、クリアーしたぞ!」 「Aだ!A出してる!」 「SPの経験が活きたんだな… って、次は8thフォルダを開いたぜ!」 「何をやるんだ?ンメエェモリイィィズか?」 「違うだろ……あれ、lv5なんだぜ?…お、カーソルが止まった」 「え、murmur twins(N)か!?」 「spicaでA出したからって、murmur twinsはどうなんだ?」 「一応あれ、lv5なんだぞ。まさかの二曲目落ちか?」 小暮は後ろの声々を無視してオプションでハイスピを調整、 それから一瞬だけ躊躇って白鍵を押した。 315 :旅人的ガイドライン ~IIDXDP ver.~:2009/03/27(金) 01 33 44 ID sc7zk7A70 quellで落ちてしまった小暮だが、あれから譜面認識力は高まっていた。 同時押しも殆どなく、ただただリズムとピアノを叩かせる譜面は 一種のパターンのような物を作りあげ、曲をよく聞きこんでいる小暮には 次の譜面がある程度予測出来たりしていた。 一曲目のspica同様、murmur twinsもN,H,A譜面で曲が変わる。 B譜面でも曲が変わると小暮は聞いた事があったが、 残念ながら彼はそのバージョンを聞いた事は無かった。 N譜面はリズム等は変わらないものの、ピアノのメロディーラインが 譜面に直すと易しいものになっている。16分階段などは存在しないのだ。 まったりと曲を楽しむ分には最適の難易度と言えよう。 小暮は余裕をもってプレーする事が出来た。 約二分後に筐体から歓声が上がっている事も、当然の帰結というわけだ。 「おぉ、次は何を選ぶんだ?」 「フォルダは……GOLD?」 「スタダDPのエクストラ条件はlv7曲をノマゲクリアだから…… lv7曲ったらheaven aboveか?」 「いや、探偵さん、レザクラに合わせてないか!?」 一人のギャラリーが(聞こえてないにしろ、小暮にとっては一つのかぼちゃだ) 選曲画面を見てびっくりした声を上げた。 「いやいや、そんなに慌てる事はねぇ」 「どうして?」 「レザクラ……LASER CRUSTER(DPN)の譜面は、 人によりけりだろうけどlv7程度の難度に感じる人がいるって聞いた」 「そうそう。あれはlv8かどうかは怪しいって俺も思ってたんだよな……」 「案外、昔のlv7表記の方が合っているかも分からないような気がするんだが…」 「それでもlv8に格上げしたんだ、探偵さん、頑張ってエクストラを出してほしいな」 316 :旅人的ガイドライン ~IIDXDP ver.~:2009/03/27(金) 01 41 11 ID sc7zk7A70 LASER CRUSTER(DPN)が小暮にファイナルステージで選曲された。 先にギャラリー達が「lv8かどうかは疑問」と述べていたが、 それについては個人が実際にプレーして 体感難易度を確かめるしかその判断はつかないだろう。 小暮はCSGOLDにて譜面は触れていて、 「明らかに他のlv8譜面と比べると易しい」と感じていた。 懸念されるのは中盤あたりのパートで、 そこだけが妙にミスを誘発する地帯となっていた。 ちゃんとした実力のあるプレーヤーなら何て事は無いのだろうが、 まだまだDP歴一日未満の彼にとっては脅威以外の何物でもなかった。 曲が始まった。小暮は所々コンボを切りながらもゲージを伸ばしていく。 最初の盛り上がりでは一度ゲージが80%を越えるが、 しかし中盤に差し掛かっていくとゲージは徐々に減少していく。 「あー、やっぱりそこか……」 「俺もそこで…そこが正念場だ、頑張ってくれ…!」 ギャラリー達の祈りが小暮に伝わったか、 ゲージ減少のペースが緩やかになっていった。 そして曲は最もゲージの稼ぎどころとなる最後の盛り上がりへと展開する。 「残りゲージは48%…イケる、イケるぞおぉ!!!」 「こりゃクリア出来たな!やったな!!」 ギャラリー達の顔にそんな文字が浮かび上がった。 そんな事は全く知らない小暮はクリアーを賭けて一心に鍵盤を叩いていく。 最後のノーツを処理し、リザルト画面に移行すると、 筐体は小暮を歓声で包んだ。同時にギャラリー達も歓声を上げる。 小暮は小さくガッツポーズをし、そしてエクストラステージの選曲に入った。 317 :旅人的ガイドライン ~IIDXDP ver.~:2009/03/27(金) 01 48 20 ID sc7zk7A70 最後の選曲は「rainbow rainbow」(DPN)であった。 最高にハッピーな気分にさせてくれるこの曲であるが、 譜面上恐れられることが一つあった。 対称譜面、という用語がある。 SPを例にとって説明すると、1鍵と7鍵の同時押しの次に 2鍵と6鍵の同時押し、そして3鍵と5鍵の同時押し…といったように 文字通りシンメトリーとなっている譜面である。 こういった譜面構成上、シンメトリーが好きな人には ビジュアルは最高にイカしている譜面だと思われるかもしれないが、 実はこの対象譜面、DP歴が浅い人間だと泥沼にはまる恐れがあるのだ。 そう、小暮を襲った悲劇は最後の最後で起きた。 頭に良く残るメロディーが終わって「レインボゥ」と女性の声が響いて曲は終了する。 小暮はちゃんと1P側、2P側にひとつづつノーツが降る 大規模なシンメトリーを成す譜面を捌いていた。 が、最後の最後で小暮はイージーミスを犯してしまったのだ。 よくDP歴の浅い人間に見られる事だ。鍵盤と鍵盤の間に指を突き立ててしまう という事がよく起こると言われている。 小暮も例外ではなかった。逆ボーダー落ちした彼はがっくりとうなだれ、 排出されたイーパスを取ってふらふらと外へ出ていった。 まだまだ寒さの残る季節。息を吐けばそこに白く跡が残る。 小暮は長い溜息をついた。その分だけ長く細い煙が上っていく。 そして、小暮は上って消えていく自分の息を見上げながら叫んだ。 「チックショ――!!!肝心なところでイージーミスかよ、うわああぁぁーー!!!!」 この日、白壁で小暮正俊のIIDXDPでのACデビューを目撃した人々は一つの教訓を得た。 「どんなゲームでも一番怖いのは、 プレー中のくしゃみでも、ちょっかいをかけられることでもない。 プレー上一番怖いもの、それは己が犯すイージーミスなのだ」 そんな事を大きな筆で書かれた大きな紙が 白壁店内で展示されている、という話を小暮は町田から聞き、 わけの分からない事を叫んで顔を赤くしたそうな。 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2985.html
熱っぽい瞳でイきたいとせがむ。 なら、自分にも快楽をくれ。 お前なら、出来るだろう? 「あああ…! はぁ…!」 さっきよりも激しくくねらせて、更に強い締め付けも加えて来て。 なかなかだ。 自分の白濁液さえ搾り取れれば、イけると思っているのだろう。 「ああっ んっ…くふぁぁぁぁっ!」 白い肢体が、跳ねた。 自分は、彼女から引き抜いて 外に吐き出した。 すっかり眠りに落ちた彼女に寄り添いながら、彼女を見ていた。 きっと彼女の苦悩はいつまでも続く。 死が、あの男と分かつまで、だろうか? 考え事に耽った所為で、外が白み始めていた事に気付いていなかった。 「おはようございます、謙信様…って島津義弘! 何故お前が謙信様と!?」
https://w.atwiki.jp/zillollparody/pages/123.html
「……へえ、あの化け物を使って改造モンスターねえ」 なかなか面白いことをやらかす奴らが居るもんだとゼネテスは感心したように頷いた。 面白がってる場合じゃないでしょうと傍らから冷静な突っ込みが入る。 酒場でちょいとひっかけた後(もっとも娘に言わせるとちょいとどころではない)、 出てきたところを入れ替わりに酒場に入ろうとしていた娘と出くわした。 最初から目的は彼だったのか、それとも情報収集に来ていただけかは知らないが、 娘はゼネテスを人懐っこい子犬のような瞳で見上げ、そのまま付いてきた。 しっぽがあったら振っていそうだが、彼女は良くしたもので その嬉しさを落ち着いた態度の下に隠し、ただ表情や瞳を愛らしく輝かせる。 見ていて眩しく、目を伏せてしまいたくなる程に。 広場へと通じるロストールの大通りを二人並んで歩きながら、何と言うこともない会話をする。 話題は専ら、以前ゼネテスが娘に協力して倒したティラの娘に絡んだ顛末。 何処かの坊っちゃんも愛用していた、その辺を彷徨いてる化け物から造られた 改造モンスターは巷にも出回っているが、伝説の存在にまで手を加えようとは剛毅なものだ。 「アンティノの遺産か。良いねえ、お前さんも色々楽しそうで。俺も連れてって貰うんだったな」 「ロストールはどうするの、総司令閣下?」 ゼネテスとて本気では無いことは分かっているから、返す娘の口調も茶目っ気を含ませていて 真面目に窘めるものではない。 ただゼネテスの場合、全て冗談というわけでは無いのが厄介だ。 先の戦からこっち、ゼネテスはずっとロストールに詰めているが、 本心では冒険に出かけたくてうずうずしていることを娘は察している。 「相変わらずね、ゼネテス」 娘が大人びた笑みを浮かべる。そう言う彼女は、会う度に変わっていく。 彼女は目覚ましい速さで強くなり、ギルドでは彼女に感嘆する噂ばかりを聞いた。 今ではゼネテスと肩を並べられる程だ。 出会ったばかりの頃、少々頼りなく心細げだった表情には自信が宿り、そして、 目に見えて艶やかになった。 その艶を育てた彼女の想いに、ゼネテスは気付かぬ振りをしている。 「冗談だって。でもま、無事片付いて何より。研究所に居た連中はお前さんがとっちめたんだろ?」 「でもまだ、奪われた聖杯は……」 途切れた娘の言葉にゼネテスは不穏さを嗅ぎ取り、真顔になりかけたが、 娘の視線を辿った先に見つけた姿に、ああ成る程と合点して張りかけた気を再び緩めた。 娘の視線は、広場の奧に座す千年樹の麓へと続く扉へと吸い込まれていた。 普段は閉ざされているその扉から、長い金髪をきつく結わえた青年貴族が丁度出てくるところだった。 兵士が彼の背で扉を閉め、錠を降ろす。 大樹に七竜家の祖たる英霊への祈りを捧げていたのだろう。 墓参りのようなもので、生真面目な彼は時折この場所へ通っている。 レムオンもこちらに気付いたらしい。つかつかと、ゼネテスと娘の元へやってくる。 「……兄様」 「貴様等、そこで何をしている」 妹の傍に居る政敵に、レムオンがあからさまに敵意を込めた一瞥を投げたが、 ゼネテスは何処吹く風だ。 娘が、場を収めるべく言葉を探した。 「彼に以前手伝って貰った仕事があって、今はその話を」 「仕事? 冒険者ギルドのか」 レムオンが鼻で笑う。 「このドラ息子はまだ冒険者の真似事などしていたのか。相変わらず気楽なものだな」 「違、」 恐らくは、それはずっと前のことだと言ってくれようとした娘の言葉をゼネテスが手で制した。 それが戦の前だろうが後だろうが、貴族の責務の放棄という事実は変わりはしない。 間を取り持とうとした娘をそっと脇に除け、レムオンの剣呑さを正面から受け止めると、 ゼネテスはふっと口元を緩め、笑って返した。 「つれないねえ、将来の義弟に向かって」 「貴様如きにリューガ家の姫を呉れてなどやるものか」 冷たく突き放すレムオンの横で、娘がこちらを黙って睨む。 何が言いたいのかは知れた。ゼネテスがこの手の軽口を叩くのは人前でだけだ。 他人をからかうダシには使う癖に、その気にさせるような言葉を、 冗談でもゼネテスは娘と二人の時には決して口にしない。 「貴様の戯言になど付き合ってられん。……行くぞ。何をしている、お前もだ」 「え」 下された兄の命令に、娘は躊躇い、ちらとゼネテスを窺う。 「兄様、でも私……」 「いいから行くぞ。どうせこの男との話に実などあるまい」 聞く耳持たぬ兄の物言いに、娘が折れた。 「御免なさい、ゼネテス」 「気にすんな。お前さんとの別れは名残惜しいが、ま、続きはまた次の逢瀬の時の楽しみってことで」 「何をしている! 早く来い」 「……それじゃ、また」 先を行く兄の叱責に、後ろ髪を引かれるようにして娘は男に背を向ける。 「……しっかし、良い女だねえ」 兄と並んで去っていく娘の背を見送り、ゼネテスはそうひとりごちる。 彼女は賢い。引き際を知っている。別嬪だし、あの豊かな胸も尻も何とも魅力的だ。 何より、共に冒険して、あれほど楽しい時間を過ごせる女は他に居ないだろう。 そんな女に会うのは初めてだった。 好いてくれてるのは知ってる。肩を抱いて甘く囁き、部屋に誘えば逆らうまい。 なのに、踏み出せないのは何故だろう。 彼女が素知らぬ振りをしていてくれるから、ずっとそれに甘えている。 さぞ狡い男だと思われていることだろう。 深入りして、はまっちまうのが怖いのか。 それと見抜く者は少ないが、ゼネテスは案外と臆病な自分を知っている。 彼の弱さを知るのは、多分あの娘とそれから、彼を産まれた時から知っている女性。 「ま、怖い兄貴も居ることだしな」 ゼネテスはそううそぶいて、その思考を切り上げた。 足早で先行しがちな兄の背を娘は追った。広場を抜けて、邸へと続く道を辿る。 レムオンは眉間深く皺を刻み、むっつりと黙り込んでいる。 娘も慣れっこなので特に宥めようとはしない。ことゼネテスが絡むといつもこうだ。 沈黙を破ったのはレムオンだった。 「あの男に関わるのは止せ」 娘は軽く肩を竦めてみせる。 「ご心配なく。あちらの方でその気は無いようですから」 「……だからこそ、言っている」 いつもの小言かと聞き流しを決め込もうとしたところに、 耳に飛び込んできたその静かな声音が娘の注意を惹いた。 レムオンの口調は、いつもゼネテスを怒りに任せ罵っている時のそれではない。 「泣くことになるのはお前だ」 「…………」 諭すような、言い聞かせるような声。 今、彼の脳裏に浮かぶのは誰の姿だろう。妹とあの男のことばかりではあるまい。 「レムオン……」 気遣わしげな娘の声をレムオンは振り払うように正す。 「兄様と呼べ」 「分かっています。兄様」 妹の言葉に納得しなかったのだろう、レムオンは尚も厳しい表情を崩さず、だが何も言わなかった。 鼻をつく、微かに甘いような香りが部屋を満たしている。 月の無い夜は常よりも暗く、娘とゼネテスが部屋に持ち込んだ蝋燭の火だけが うっすらと部屋を照らし出す。 弾き飛ばされた身体が床を転がった。 ゼネテスは鞘に入れたまま振るった愛剣を手に、油断無く相手の様子を窺う。 「レムオン!」 兄の元に駆け寄ろうとした娘を制する。 倒れた身体からうめき声が響き、金色に染めた長い髪を内側から銀色に透かしていた紫の燐光が収束していく。 肩を撫で下ろし、ゼネテスは構えを解いた。 「んー……やり過ぎたかな?」 加減していたらこっちがヤバかったにしても、流石に手荒かったかもしれない。 様子を見ようと、レムオンの傍に歩を進めたゼネテスの顔を、不意に下からほのかな光が照らした。 「何?」 見下ろすと、ゼネテスの足下で、光る古代文字がくるくると旋回し、輪を作っていた。 魔法陣―― 倒れていた身体を吹き上げた紫の燐光が包み、男が床から首を擡げる。 赤い瞳の下で、ニッと口元が笑み、罠にかかった獲物を嘲った。 身体を退く暇は無かった。 重い疲れに身体が地に沈むような感覚で、がくんと膝が崩れ、床にのめった。 まずった。噛み付いて血を吸う以外に生気を奪う術があったのか。 後方で、娘が悲鳴のように名を呼んだ。 「ゼネテス!」 揺らめくようにして、娘の兄が立ち上がる。 先程受けたダメージは微塵も感じさせない。とうに回復している。 赤い瞳が上目遣いに次の獲物を見咎め、満足げに細められた。 「……逃げろ」 ゼネテスが、掠れた声で呟く。 その声が果たして届かなかったのか、娘は震えながら剣を抜いた。 聞こえていたとしてもこの娘にゼネテスを置いて逃げることなど出来ないのだろうが。 先程の戦いとは違う、抜き身の刃を娘は兄に向けた。 「レムオン……いくら貴方でも、この人の命を奪おうというのなら……!」 「止せ……お前さんには出来っこない。やめるんだ!」 二者それぞれの必死の叫びも、理性を失っている男の心を揺らすことはない。 銀色の髪がふわりと靡く。 床を蹴り、娘との間の距離を一気に詰めた兄に向けて、 今や大陸一の冒険者と噂される娘の剣が空を斬った。 襲いかかってくる様変わりした恐ろしい姿。 それでも、その中に娘の瞳は、普段の優しい兄の像を重ね合わせる。 彼は恩人だった。 受けた恩への感謝ばかりでなく、その誇り高さを尊敬していたし、意外なその優しさを慕ってもいた。 それを、こんな形で。 その剣先が、一瞬躊躇った。 「え」 懐に踏み込まれる。赤い瞳が、娘の眼前に迫っていた。 不器用だが家族想いの兄の瞳の、常とは全く違う冷たさに、娘の背筋が凍り付く。 剣を持った手が掴まれ、骨が砕けんばかりの強さで男の指が食い込んだ。 堪らずに緩んだ指先から剣が滑り落ち、床で固い音をたてる。 男の腕が娘の腰に回され、引き寄せた。 娘は藻掻き、拳を打ち付けたが、女の力で新月期のダルケニスとまともに組み合って振り解ける筈もない。 首筋に刃のような冷えた感触と、吐息の熱さを感じた。 ダルケニスの牙が娘の柔肌に食い込む。 「…………っ!」 咬み裂かれた傷口から、ぽたぽたと血が滴る。 娘の首筋に牙を突き立てたまま、男は流れる血を啜り上げ、零れた血を舌先が拭う。 それと一緒に娘の身体から淡い光が零れ、男の身体に移っていく。生気を奪われている。 娘の膝が力を失い、かくんと折れた。くずおれる身体を男が支え、尚も血を啜る。 「やめろ……!」 制止の声に、男が娘の首筋に埋めていた顔を上げる。 指先が娘の首に穿たれた孔を撫でると、赤い痣を残して傷口から流れる血が止まる。 真紅の瞳が不快そうに振り返ると、床に転がった男を睨む。 再び、先刻の魔法陣が床に浮かび上がり、輝く。 「ぐ、あ……!」 生命を削り取られる感触。視界が回転するような激しい目眩が襲い、意識を失いかける。 まずい。これ以上、生気を奪われたら――。 「やめて……やめて!」 娘が、自らも最早まともに立っていられないような身体で、必死に兄の腕に縋り付いた。 「ゼネテスが死んじゃう! 欲しいなら、私の血をいくらでもあげるから、……だから」 旋回する魔法陣の光が緩やかに消えていく。 闇に呑まれかけた意識をゼネテスは押し止めた。心臓がばくばくと爆ぜそうに鳴っている。 身を差し出したもう一つの獲物を、紅い瞳が値踏むように見つめる。 男の腕が取りすがる娘の身体を掴んで立たせる。牙の覗く唇が娘に迫った。 娘は覚悟を決めたように目を閉じた。 「嬢ちゃ、」 言いかけたゼネテスの言葉が目にした光景に途切れる。娘もまた、驚愕に目を見開いた。 レムオンの唇は、娘の首筋ではなく、その唇に押し当てられていた。 男の手が娘の顎を掴み、口を開かせる。 「んっ、……む」 重ねられた唇の合間から、ねじ込まれた舌が覗き見える。 逃れようと呻く娘の口端から唾液が零れて、滴った。 やがて、塞がれていた唇がつうと糸を引いて離れる。娘は咳き込んだ。少し、血の味がする。 「レム……オン?」 何故と問いかけるような娘の呼びかけに応えず、男は娘の身体を抱き上げた。 その脚は、迷い無く部屋の奥へと向かう。 抵抗する力の無い身体で、娘は首をめぐらせ、その先に何があるのか見て、これから起こることを察し、戦慄した。 部屋の奥には、赤い天蓋のついた寝台が置かれている。 寝台の上に、娘の身体は放り込まれ、どさりと落ちた。 続いて男も寝台に上がり、のしかかって娘の服を引き裂いた。 悲鳴が上がる。 「嫌! いや! やめて……兄様、レムオン!」 「嬢ちゃん!」 「ゼネテス!」 助けを求めるように伸ばされた細い腕は、直ぐに娘を組み敷く男に押さえ込まれる。 裂かれた服の間から零れた乳房に男の手が触れる。びくんと娘が震えた。 相変わらず良い身体してるなーうんうんとゼネテスが頷きながら誉め、 何言ってるのこのエロ親父と娘が叱りつけ、そんなやりとりを幾度もしながら、 ゼネテスは決して娘の身体に触れようとはしなかった。 今、娘の肌に触れているのは彼以外の男。その手の平が、娘の柔肉を掴み、揉みしだいている。 荒い吐息が娘の胸元にかかった。 男は娘の胸に顔を埋め、牙を立てるのではなく、口付けてきつく吸い上げた。 首筋につけられたのと同じ、赤い痕が娘の肌に刻まれる。 「止せ……やめろ」 男の手が、娘の下肢に伸びた。 「やめてぇ、レムオン、お願い……」 娘が懇願する。ゼネテスが吐くように叫んだ。 「止めろ! ……お前さん、分からないのか!? 見えてないのか! お前さんは、その娘にそんなことをするべきじゃない……!」 制止など聞こえなかったように無遠慮な手が、娘の脚の間を探った。 ひっと娘が短い悲鳴を上げる。 娘は唇を噛んで声を堪える。男の腕が僅かに動く度、娘の身体が震える。 やがて、湿った音が聞こえ始める。娘はその音を聞くまいとするように顔を背けた。 男が娘の身体から身を起こす。 一瞬安堵しかけた娘の身体を男の腕が引き起こし、寝台の端へ引きずっていく。 「……な、何?」 娘の服は引きちぎられ、その肌はほぼ余すところ無く曝されている。 レムオンは娘の身体を抱き起こして背後に周り、膝立ちでその背を抱く形で娘を支えた。 その裸身が、無様に床に伏している男に良く見えるように。 娘の目と、ゼネテスの目が合う。 「あ……」 顔を背けようとした娘の顎をレムオンの手が捉え、ゼネテスに向けさせる。 片腕で娘を羽交い締めにして、もう一方の手が娘の茂みの下へと降りていく。 閉じようとした娘の脚を男の膝が背後から割った。 男の指先が、娘の脚の間の赤い花に沿って這わされ、それを拡げて見せた。 「……見ないで、ゼネテス。おねが、い……」 悲鳴のような娘の懇願は、ゼネテスの耳に届いたが、目を逸らせなかった。 充分に濡れた花心は、ぱっくりと裂けて、奧までその姿を晒していた。 誘うように蜜を滴らせている。 男は愛液で濡れた指を娘の花弁から離した。 背後で何か、ごそごそと気配がする。 「――ひ」 男の指が拡げていた場所に、固い何かが押し当てられる感触に娘は竦んだ。 娘からは見えるまいが、それが何かは分かるだろう。 男が自らの衣服を緩め、取り出した自身を娘の秘所にあてがっていた。 娘の腰を掴み、落とさせる。 「嫌! 痛っ、止め……」 身体の奧で受け入れることを必死に拒んでいるのだろう、男が力を込める様子に反して、 楔は容易に娘の身体に突き立たない。 逆らえば逆らうだけ、蹂躙は手酷く、痛々しいものになる。 「嬢ちゃん!」 「ゼネテス……!」 男を呼ぶ娘の肩越しに、赤い瞳がゼネテスを見た。 その瞳が細められ、何も出来ずに惚れた女が引き裂かれるのを見ているだけの、 床に這い蹲る男を 愉快そうに嗤った。 ゼネテスは、奥歯を噛み締める。獲物を嬲る様を見せつけながら、男は優しく娘の耳朶を食んだ。 男の鎌首が、娘の身体に飲み込まれていく。 開かれた入り口に、男は自身を一息に根本までねじ込んだ。 「――――いやああああああああ!」 絶叫が部屋にわだかまる闇に響き渡った。 「あ、ああ、あ……」 身を貫かれた痛みに、娘は呻き、涙を零した。 男の僅かな動きにも痛むのか、逃れようと身を捩りもせず、苦痛に顔を歪める。 「うあ、あ……!」 男は、それ以上己の快楽を求めようとはせず、娘の腰を持ち上げ、楔をゆっくりと引き抜いた。 「あ……あ」 娘の太股を破瓜の血が伝い、シーツに赤い染みを作った。 放心した様子で涙を零し、力無くのめりかけた娘の身体を男の腕が抱き留め、寝台に寝かせる。 膝を立てさせ、開かせた脚の間に男が顔を埋めた。 男の舌が娘の秘所を這い、破瓜の血を舐め取る。 舌が蜜をかき混ぜる淫猥な水音が静かな室内に殊更に響く。 娘はえっえっと、子供のようにしゃくり上げて泣いた。 唇から蜜を滴らせながら男は顔を上げ、娘の身体に覆い被さると、潤った場所に、 今度はゆっくりと自身を埋めた。 再び襲った痛みに、娘は仰け反り、か細い悲鳴を上げた。 男が腰を動かし始める。最初は緩やかに、次第に激しく。 むせび泣く娘の肌を、男の手が滑った。 藻掻く娘を押さえつける必要の無くなったその手は、随分と優しく娘の肌に触れた。 その優しさに宥められ、娘の泣き声が小さくなる。 男の手が腕に、肩に、首筋に触れ、指先が娘の髪を梳き、手の平が頬を包む。 「ふ……」 白い肌が熱を帯び、娘の吐息が荒く高ぶる。 男が娘の唇を求め、舌を差し入れる。その舌に、娘の舌が応えた。 ゼネテスは、その様を呆然と見ていた。 見えてなかったのは誰だ。分かっていなかったのは誰だ。 レムオンには、傍目にも分かる想い人が居た。 そこに、妹として引き取られた、レムオンが唯一弱音を吐ける女が一人。 その傍らに、頼りがいのある、気さくな男が一人。 そして時間は巡った。ひっそりと、当人すら気付かぬ想いが育つには充分なくらい。 描いてみれば随分と簡単な構図だった。 「御免、なさい、……ゼネテ、ス」 男に揺さぶられ、荒い息を吐きながら、娘は床に伏せるもう一人の男に謝罪した。 「御免なさい。……私、」 ゼネテスは優しく笑った。 「いいぜ……俺に遠慮するこたあねえ」 視界が暗い。そろそろ、意識を保つのが難しくなってきた。 気力を振り絞って、最後に鋭い声を投げた。 「――イけよ」 男の許しに、くぐもっていた娘の声が堰を切ったように弾けた。 娘の初めての絶頂の声が長く甘く、闇を切り裂いて響く。 牙を覗かせた吸血鬼の唇が噛み付くように口付け、その声を呑んだ。 娘の声はもう聞こえない。視界が黒く閉ざされ、意識は深い闇に沈んでいった。 END
https://w.atwiki.jp/mhp3rdchatx2/pages/59.html
一時的なものだから 細かいルールは勘弁してよ!! 細かい選曲理由までよろしく。 選曲者【猜疑心】曲名【TAKE ME HIGHER】 URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm8704726】 理由【カッコイインダモーン】 選曲者【猜疑心】曲名【残酷な天使のテーゼ】 URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm6343106】 理由【合唱・・・いや、歌といったらこれが鉄板なのだ!】 選曲者【羽交い絞め】曲名【番凩】 URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm4794708】 理由【好きな曲調だから。掛け合いにするといいカンジの表現になりそうだから。】 選曲者【刀】曲名【舞風-神々の祈り】 URL【http //www.youtube.com/watch?v=AbxJp293Qkc】 理由【んー良いかなー。って思ったから】 選曲者【霧雨魔理沙】曲名【いろは唄】 URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm6115924】 理由【合唱動画を見てきてこの曲は合唱できたら楽しそう、合唱できたらかっこよさそうと思ったから。 男性は蛇足さんや水道水さんくらいのトーンだったら歌えそうな気がしたため。】 選曲者【霧雨魔理沙】曲名【VOiCE】 URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm4271779】 理由【男性が歌いやすそうだったし、良歌詞、テンポ(個人的)なため】
https://w.atwiki.jp/lilia/pages/324.html
CAPCON[ACT] サバイバルホラーの代表作。 過去の作品では固定視点でのかみつきなどが好評だったが、全作のBIOHAZARD 4 からはFPSのような視点になってしまったので非常に残念。 常にキャラの斜め後ろ姿しか見えないため。 首ちょんなど一撃死もあるものの国内版では規制が厳しいため、ヘビーリョナラーには向かない 海外版では首チョン・上半身吹っ飛びなども表現されている 主な攻撃シチュ 一般マジニの掴み(羽交い絞めor寄生体の首裂き) 犬の飛び掛りかみつき 処刑マジニの首絞め、ダウン後の串刺し即死 チェーンソーは一撃死 飛行寄生体の首つかみ クモ型寄生体のつかみ 頭がクルミみたいになった敵のかみつき 上半身すっぽりかまれる。欧米版だと食いちぎられて即死。 触手の塊(ウロボロス)の取り込み 原住民槍マジニの串刺し リッカーの舌串刺し、押し倒し リーパーのわき腹連刺し即死 その他一撃死イベント リョナキャラ 自キャラ(もしくは仲間NPC)として、「シェバ」が使用可能 また全クリ後にプレイ可能なマーセナリーズで、「ジル」も使用可能 作中に登場した金髪ジルは出すのが難しい マーセナリーズは時間制限が短いので楽しむ余裕に難あり コスチュームも含めると シェバ三種(ノーマル・カジュアル・アマゾネス) ジル二種(ノーマル・STARS) の5種類になる http //www.nicovideo.jp/watch/sm6408445
https://w.atwiki.jp/battler/pages/2154.html
2009年05月12日11時51分のバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 駅長チルノ 魔理沙 9 スピード 1 1 使徒150特別最新型武器装備号 黒幕 24 攻撃重視 1 0 メディスン 魔理沙 20 スピード 1 0 朧月夜 うまかぼう 18 堅守高速 1 0 第551回再戦がスタートです! 前回優勝したのは駅長チルノです! 果たしてタイトルを防衛できるでしょうか!? 駅長チルノの攻撃!(命中率95%/会心率5%) 駅長チルノ 「ン間もネくウ~ 9番線ホームウ~ 09時09分発ュウ~」 朧月夜に3のダメージをあたえた!! 朧月夜 「うむうむ、なるほどのう」 残り体力( 駅長チルノ 9 , 使徒150特別最新型武器装備号 24 , メディスン 20 , 朧月夜 15 ) メディスンの攻撃!(命中率95%/会心率5%) メディスン、連続攻撃!!! メディスン 「羽交い絞めっ!」 使徒150特別最新型武器装備号に3のダメージをあたえた!! 使徒150特別最新型武器装備号に3のダメージをあたえた!! 使徒150特別最新型武器装備号 「やっぱり無理だわ!メディスンさん強すぎるもの!!」 残り体力( 駅長チルノ 9 , 使徒150特別最新型武器装備号 18 , メディスン 20 , 朧月夜 15 ) 朧月夜の攻撃!(命中率74%/会心率5%) 朧月夜 「ふむふむ、良い月夜じゃ」 メディスンはギリギリかわした。 メディスン 「遅い遅い!そんなんじゃ全然駄目だねぇ~」 残り体力( 駅長チルノ 9 , 使徒150特別最新型武器装備号 18 , メディスン 20 , 朧月夜 15 ) 使徒150特別最新型武器装備号の攻撃!(命中率18%/会心率5%) 使徒150特別最新型武器装備号 「アン…ドゥ…トロワ!!!」 メディスンはゆうゆうとかわした。 メディスン 「遅い遅い!そんなんじゃ全然駄目だねぇ~」 残り体力( 駅長チルノ 9 , 使徒150特別最新型武器装備号 18 , メディスン 20 , 朧月夜 15 ) 駅長チルノの攻撃!(命中率95%/会心率10%) 駅長チルノ、会心の一撃!!! 駅長チルノ 「あたいのブルートレインは最強ね!!!」 朧月夜に32のダメージをあたえた!! 残り体力( 駅長チルノ 9 , 使徒150特別最新型武器装備号 18 , メディスン 20 , 朧月夜 -17 ) 朧月夜のLIFEは0になった! 朧月夜はやられた・・・ 「おろおろ~」 メディスンの攻撃!(命中率95%/会心率6%) メディスン 「羽交い絞めっ!」 駅長チルノに6のダメージをあたえた!! 駅長チルノ 「・・・ン参りウェ~す 何かの後ろにィ下がってェ~ お待ち下セェ~イ」 残り体力( 駅長チルノ 3 , 使徒150特別最新型武器装備号 18 , メディスン 20 ) 使徒150特別最新型武器装備号の攻撃!(命中率16%/会心率7%) 使徒150特別最新型武器装備号 「アン…ドゥ…トロワ!!!」 駅長チルノはゆうゆうとかわした。 駅長チルノ 「いよいよあたいと300系こだまの時代ね!!!」 残り体力( 駅長チルノ 3 , 使徒150特別最新型武器装備号 18 , メディスン 20 ) 駅長チルノの攻撃!(命中率95%/会心率24%) 駅長チルノ 「ン間もネくウ~ 9番線ホームウ~ 09時09分発ュウ~」 メディスンに17のダメージをあたえた!! メディスン 「は、早くゴングを鳴らして!」 残り体力( 駅長チルノ 3 , 使徒150特別最新型武器装備号 18 , メディスン 3 ) メディスンの攻撃!(命中率95%/会心率27%) メディスン、会心の一撃!!! メディスン 「これで終わりだっ!ゲルセミウム・エレガンスホールドッ!」 駅長チルノに35のダメージをあたえた!! 残り体力( 駅長チルノ -32 , 使徒150特別最新型武器装備号 18 , メディスン 3 ) 駅長チルノのLIFEは0になった! 駅長チルノはやられた・・・ 駅長チルノ 「300系・こだまに・・のりた・い・・・」 使徒150特別最新型武器装備号の攻撃!(命中率19%/会心率10%) 使徒150特別最新型武器装備号 「アン…ドゥ…トロワ!!!」 メディスンはゆうゆうとかわした。 メディスン 「遅い遅い!そんなんじゃ全然駄目だねぇ~」 残り体力( 使徒150特別最新型武器装備号 18 , メディスン 3 ) メディスンの攻撃!(命中率95%/会心率33%) メディスン、会心の一撃!!! メディスン 「これで終わりだっ!ゲルセミウム・エレガンスホールドッ!」 使徒150特別最新型武器装備号に36のダメージをあたえた!! 残り体力( 使徒150特別最新型武器装備号 -18 , メディスン 3 ) 使徒150特別最新型武器装備号のLIFEは0になった! 使徒150特別最新型武器装備号はやられた・・・ 使徒150特別最新型武器装備号 「あなたならできるんだから…あたしのかなわなかった夢が…」 勝ち残ったのはメディスンです! メディスンが見事に再戦を制覇しました! メディスン 「目標は1000人斬り!」マリオ「ゲーム違うよ!」
https://w.atwiki.jp/negiparo2/pages/101.html
姉ちゃんは俺の 第3話 「ん、んー…」 小太郎が頭を振りながら身を起こす。 「目が覚めたでござるか?」 「あ、ああ、楓姉ぇか…」 小太郎が周囲を見回す。そこは、白い壁でテーブルが一つと椅子がいくつか、洋風の部屋だった。 ドアが開き、見慣れた少女達がぞろぞろと入場する。 半ば分かっていた、そんな気分で小太郎は諦める。 「取りあえず、ここに座るでござるよ」 タキシード姿の楓が言った。 「あ、ああ…」 「一人でカッコ付けて出て行くって、絶対やると思ったんだよね。 楓さんに頼んどいて良かった」 夏美が言った。 「カッコ付けてって…」 「では、ここからは当事者同士でしっかり話を付けるがよかろう」 それだけ言って、楓は小太郎とその求婚者全員を残し部屋を出て行った。 「あー…」 正面を、椅子に掛けた求婚者の美少女集団に扇状にぐるりと囲まれ、 取りあえず小太郎は頭を下げた。 「なんつーか、取りあえず返事もせんと逃げ出したのはすまん、謝る、俺が嘘ついた」 それを聞き、少女達も小さく頷く。 「小太郎君から見たら逃げ出したくもなる事態よね。 いきなりこんな人数に結婚迫られて明日にはタイムリミット。 それは仕方のない事」 千鶴が言った。 「でも、逃げられないのも分かるわよね? 明日にはタイムリミット、みんな、小太郎君を失いたくない。 みんなで改めて気持ちを確かめ合った。みんな、ここで簡単に引くつもりはない、勿論私も」 千鶴が言い、小太郎を見た。 「ああ…でも、そんな理由で俺なんかと結婚して、ほんまにそれでええんか?」 「それが大きな理由なのは認めます。でも、それだけではありません私は…」 愛衣が口を開き言い募ろうとする。 「ああ、真剣やて、真剣に俺の事好いてくれてる、それは分かってる。 けどな…俺、自分でそんな結婚するとかそう言う事考えた事もなかった。 ガキやちゅうのもあるけど、あれや、分かるやろ? 今までどっちの世界にも馴染めんかった、だから、俺に子供が出来て、 姉ちゃん達に犬の子産ませて、姉ちゃんもその子も俺みたいな思いさせるなんて、 そんな事考えられんかった。それがどんな大変な事か、悪いけど姉ちゃん達にはなかなか分からへん」 「分からない、かも知れない」 口を開いたのは夏美だった。 「色々あって、私も小太郎君ちょっと不思議だったり怖かったりもした。 小太郎君すっごいヤな思いして来たかも知れない。 でも、ここで、みんなと過ごした事、それは小太郎君にとってなんでもない事なの?」 「大丈夫、一緒にやってこうよ今までみたいに。 こっから先ヤな事一杯あるかも知れない、でも、いい事も一杯あるかも知れない、 こっちでみんなに出会ってからはそうだったんだから、これからもそうなる様に一緒にさ」 円が言った。 「幸いと言うべきか、総統支配の中で亜人管理法などが出来て、 これまでに比べて差別が激しくなる所は激しくなる代わりに確実に認知はされています。 そんな事よりも、わたくしが選んだ殿方と、ともに育てる子供すら大事に出来ずにこの先何が出来ましょう」 あやかは決然としていた。 「それはそれで大きな問題として…」 千鶴が言った。 「肝心なのは小太郎君の気持ちね。 緊急事態でもなんでも、好きでもない女の子との結婚はやっぱり難しくて不幸なものだから」 「俺は…」 下を向いた小太郎が、ちろっと取り囲む美少女軍団を見る。 「俺は…みんなの事…姉ちゃん達の事、好きやで。 いや、ちょっと待ってな、好きちゅうてその、教室でガキらが、男と女であいつに惚れてあいつが好きで、 そう言うんとは違うからな。 千鶴姉ちゃんも夏美姉ちゃんも俺の事優しくしてくれて色々世話してもろて、 夏美姉ちゃんあやか姉ちゃんもや、円姉ちゃんもぽんぽんしゃべくってるのも楽しくて、 あんたと修行しててもな、勉強して立派な魔法使いになりたいって 俺みたいな年下のクソ生意気な半妖からも素直に教わって真面目に修行して、見てて気持ち良かったし、 だから、その…いや、これホントは好きちゅう事なんかいな…」 自分で喋りながら、小太郎が頭をバリバリと掻き始めた。 「あーくそっ、こうなったらいっそみんなと結婚したったら話し早いんやけどな。 ネギがそこら中で仮契約でキスしまくってるみたいに」 その言葉に、一同が顔を見合わせる。 「それでしたら、わたくしどもは一向に構わない大歓迎と言う事で話は付いていますが」 最後に「何か?」と幻聴が聞こえそうなあやかの言葉だった。 「あー、マテ」 小太郎が掌で顔面を抑える。 「姉ちゃんらがそれアリだとしても、俺、そんな嫁はん五人も食わせる甲斐性無いで」 「さすがにこんな無茶な制度を考えた以上、 総統閣下は学生結婚にはそれ相応の補助や融資を制度にしています。 大人になってから返済すればなんとかなる様に。 それに、この雪広あやかの名に懸けて、旦那様に恥を掻かせたりはいたしません」 「逆玉、ちゅう奴か?」 小太郎が自嘲の笑みを浮かべる。 「生前贈与の一部に株式投資、確かに元手は親でも独立資金として与えられたれっきとしたわたくしの財産です。 それに、この人方を見て、あなた一人だけで乗り切らなければならない、そんな顔ぶれに見えますか?」 あやかの言葉に、小太郎がはあっと大きく嘆息する。 そして、小太郎が下を向いたまま、沈黙が続いた。 もう、少女達にも、言う言葉は無かった。 「もう、時間無いんやな?」 「ええ」 真面目な声で、答える役は千鶴の役だった。 「みんな、それでええんやな?」 「ええ」 「頼む…」 小太郎が、ぽつりと言った。 「俺は、嫌や。ホンマなら総統ぶっ飛ばしてでもて思うけど、そんな事出来ない事くらい分かってる。 まだまだ、まだまだシャバで、まだまだ、姉ちゃん達と一緒にいたい。 俺も、姉ちゃん達の事好きや、大好きや、こんなんでお別れなんて、ホンマは絶対、嫌や… 俺の、嫁さんや、幸せにするためなら何だってやる、だから、頼む。 頼む、これから、俺の事、こんな俺やけど、これからよろしく頼む」 「嬉しい…」 愛衣が、一言だけ言った。 「カッコいいよ、小太郎君」 「わたくしが選んだ旦那様です。最高の殿方に決まっています」 円とあやかが言う。 「これからもよろしくね、小太郎君」 言った夏美の隣で、千鶴が慈母の微笑みを浮かべていた。 「それでは皆さん、参りますわよ」 「参りますて、どこ行くんや?」 部屋を出て、ようやくそこがホテルの一室だったと言う事を知った小太郎が あやかを追いながら言った。 「何を悠長な、これから婚姻届を出して書類一式管理局に提出しなければいけません。 とにもかくにも正式の夫婦として滞在資格申請をすれば、最低でも審査期間中は追放が延期になります。 何にせよ時間がありません」 一通りの届出を終えて先ほどのホテルの部屋に戻ると、そこにはネギと楓、千雨が待っていた。 「それでは、わたくしたちも支度がありますので」 「待ってるね、コタロー君」 あやかの隣で円がにかっと笑った。 「な、何や?」 「さー、コタロー君、準備しちゃうよ」 「で、ござるよ」 「まー、こいつら力業担当って事で、いくら急ぎっつってもまさか私がマジモンでプロデュースするって…」 千雨が、はあっと嘆息する。 タキシードを着せられ、連行された小太郎は、開いた扉の向こうでわあっと言う歓声に迎えられた。 「は、はは…」 ホテルのホールに広がる光景、これはもう、馬鹿でも分かる。 「準備万端やな…」 「当然ですわ、突貫ながらこの雪広あやかとその旦那様とその妻の門出に相応しく、 総力を挙げさせていただきました」 「全く…」 言いかけて、隣を見た小太郎は言葉を失った。 「綺麗でしょ」 「ああ…」 ネギに言われ、小太郎が思わず素直に答えていた。 「あ、赤くなってる」 「るさい…たりまえや、俺の嫁さんやで」 「おーおー、ご馳走様。さ、そろそろ」 明日菜がにこっと笑って言う。 背伸びした小太郎がベールをずらすと、千鶴は、いつも通り優しく微笑んでいた。 用意こそ大急ぎでも確かなデザインのウエディング・ドレスは千鶴の魅力を満点に引き出している。 もちろん、その恵まれたスタイルも刺激が強すぎない程度に引き立てられ、小太郎を魅了する。 ほんのり頬を染めた千鶴の唇に、真っ赤になった小太郎が自らの唇を重ねる。 ゴージャスにして清楚なあやか、お姫様になって見せた夏美、 この時ばかりはしっかり女の子の顔を見せた円、少女らしく清楚にしかし主役として輝いた愛衣。 一人ずつ、初々しいキスが交わされる。 ほーっとそれを見ていた面々も、何となく年齢順で最後の愛衣がぺこりと頭を下げて退くと わーっと各種喝采を轟かせた。 元々お祭り好きの3‐Aメインである。当然大盛況の結婚式となった。 が、中には、それでは済まない来賓も間違いなくいた。 「…なんつーか、すまん…」 小太郎が、高音の前でぺこりと頭を下げる。 「無茶苦茶です」 高音が苛立ちを隠しきれない声で言う。 「あの娘は才能も努力も、立派な魔法使いになる娘でした。それをこんな…」 「すまん」 「愛衣は、その事を諦めた訳ではありません」 「ああ、分かってる。俺も出来るだけ…」 「この程度の事で挫ける娘ではありません。 無茶を承知であなたの所に飛び込んだ様に、大人しく見えても根は情熱的な娘です」 「ああ」 「あの娘からあなたの事、とっくりと聞かされました。悔しいですが嘘ではないのでしょう。 確かに、あなたは実力もある、真っ直ぐな男性である事は確かな様です。 いいですか、そんな愛衣の心を裏切る事だけは、許しませんよ。 おめでとう、私の妹が選んだ新しい私の弟の方」 「ありがとうな」 「お行きなさい」 「ああ」 「ふーっ…」 窓から見えるのは既に夜景だった。 小太郎はどうとソファーに座り込みネクタイを緩めていた。 そこは、同じホテルのスイートルーム。退場した小太郎夫妻一同が入室していた。 「どうぞ」 スイートの玄関であやかの声が聞こえ、来客が訪れた。 「何や、ネギと…」 「あー、こほん。 亜人管理局から結婚観察人に任命されたネギ・スプリングフィールドです」 「同じく葛葉刀子です」 「結婚観察人?」 円が聞き返した。 「ええ、ご存じの通り、刹那さん達は一足先に無事ハネムーンに飛び立った訳ですけど、 コタロー君の場合、過去の経歴とか結婚の経緯なんかで管理局が少し難色を示していまして、 それで、取りあえず48時間の結婚観察が決定しました」 「な、何やそれ」 ネギの言葉に、小太郎が改めて呆れた様に言う。 「つまり、僕らは結婚から48時間皆さんに付いて管理局に報告を上げる事になります。 この場合、偽装結婚と言う事になると共犯者もまとめて死刑ですし、 僕らもいい加減な報告をすると魔法本国を通じて厳罰と言う事になります」 「共犯者、て…」 小太郎が、ちらっと周りを見回す。 「とは言え、何しろ新婚生活です、ええ、新婚生活です、そうですとも新婚生活ですから、 観察にも限度とプライバシーと言うものがあります。 取りあえず今夜は別室に待機しますので失礼します」 ビキビキと言う効果音と共に刀子が一方的に言って、 ネギと刀子はぺこりと頭を下げてスイート内の別室に移動した。 「…すまんな、ホンマ。俺みたいのと一緒になったさかい…」 「バタバタしててお疲れでしょう、お風呂の用意が出来てますわ、旦那様」 「あやか姉ちゃん、こそばゆいなぁ」 「早く慣れないといけませんからね、さ、さっさと入っていらっしゃいオサルさん」 「そうじゃないとなぁ」 小太郎が苦笑して浴室に向かった。 「んー」 やたら豪華な浴室で湯船に浸かりながら、小太郎は唸っていた。 「えらい事になったなー」 今朝からバタバタ動き通しだった小太郎に、ようやく頭を働かせる余裕が出来た。 確かに、他に方法も無かった訳だしシャバでの生活を諦めるのは嫌だ、 最高のお姉さん達の好意に甘えるしかない、それが最善だと言うのは頭では理解出来ている。 「俺、あいつら全員と結婚、したんやからなー、結婚した言う事はつまり…」 ぶんぶんと頭を振り、小太郎が湯を上がって洗い場の腰掛けに座る。 その時、かちゃりと入口が開いた。 「ん?…!?」 そこに、体にバスタオル一枚巻いた美少女軍団がぞろぞろと姿を現していた。 「な、な、何や?」 「妻たる者の務めですわ、旦那様」 あやかが言うと、彼女たちはそれぞれに小太郎を磨き始める。 「お、おいおいおい…」 「だーめ、動かないの小太郎君♪」 「お、おっ…」 小太郎の目の前で千鶴が身をかがめて言い、問答無用の迫力が小太郎の言葉を失わせる間に 千鶴が小太郎の髪のシャンプーを始める。 「見て見て、ほらっ」 「あうあう…」 美少女たちは楽しそうに小太郎を丸洗いし、 ピカピカに磨き上げられた小太郎にじゃーっと湯を掛けて泡を洗い流した。 「さ、私たちも入っちゃおか」 「…!?あうっ、あうあうあうっ!!」 浴室の一角に次々と放り出されるバスタオルに、小太郎がしゃかしゃかと逃亡を始めた。 「んー?駄目だよーコタロー君」 羽交い締めにされ、小太郎の背中にぽよんと円の瑞々しい弾力が伝わる。 「ちゃーんとあったまって出ないと、新婚初夜でいきなし風邪引いちゃうよ」 「はい、ありがとう円さん」 小太郎の正面で千鶴が言う。 「ち、ちちちちづ姉ぇあやか姉ちゃん」 「何ですの?」 腰に手を当てて小太郎の前に立つあやかが言う。 「み、見えて、裸そのっ…」 「何ですの今更他人でもあるまいに」 「いいいや、そのあれやっ」 「きゃっ」 小太郎が円を振り解いてヤケクソの様に広い浴槽に飛び込み、愛衣と夏美が悲鳴を上げた時には、 小太郎の顔はとうにユデダコの様だった。 和室に敷かれたバカデカイ布団の上で、 白い単衣の寝間着姿で髪の毛から湯気を立てた小太郎があぐらを掻いていた。 「ん」 その小太郎が、足音に気が付いて背筋を伸ばす。 そんな小太郎の前に、小太郎と同じ姿の美少女、今や人妻達がぞろぞろとそこに姿を現す。 小太郎も一応の心の準備はしていたつもりだったが、あやかを中心に小太郎の前に腰を下ろし、 扇形に並んで三つ指を突く姿は壮観としか言い様がなかった。 「ふつつか者ですが、どうぞ末永くよろしくお願いします旦那様」 「あ、こちらこそ… えーと、まあ、よーやくちょっと落ち着いたみたいやけど、 なんつーか、取りあえず、俺みたいなモンと結婚してくれて、すまん」 小太郎がまずは律儀に頭を下げる。 「何ですの、今更」 あやかが憎まれ口を言う。 「あー、なんつーかあれやあやか姉ちゃん、やっぱり聞いときたいんやけどな」 「はい」 「ほんまあやか姉ちゃん、 ちょっとの間やったけど一緒にいてまあキザでクソマジメでいちいち口うるそうて変態入ってて、 …そんだけ、世話好きで俺の事もちゃんと見てて思うてくれてて優しくて、見た目も綺麗やと思うし、 そんなあやか姉ちゃんが俺の嫁さんなってくれて嬉しいし正直あやか姉ちゃんみたいなお嬢、 もったいないとも思う。けど、やっぱりこうなったら嬉しい。 だから、聞いときたいんや。 あやか姉ちゃん、ホンマにこれで良かったんか? なんつーか、こうなったら後で一人くらい抜けても大丈夫やと思うしな、 いっつもネギネギ言うてたあやか姉ちゃんがな、 いや、今更男らしゅうないちゅうのは分かってる、けど、やっぱ気になるちゅうか…」 「当然ですわ」 あやかが口を開く。 「わたくしは真剣に恋をしました。それを見ていた旦那様が気になさるのは当然の事。 かつて、一人の男性を真剣に想った事、その想いを過去のものとした事、 あなたと結ばれた事、今、すべき事としてわたくしが決めた定め、大切な糧。 女の道は一本道、戻り道はございません。 これが、わたくしの選んだ道であり私の選んだ旦那様です」 二次会会場。 ピカッ、ズガアアァァァァァァンンンンンッッッッ べんべけべんべんべんべんべんべけべんべんべんべんちゃーちゃちゃーちゃ 「でこぴん三人衆訳分かんないギターBGM、 特殊効果白い雷桜島大噴火でしたーっ」 オオーッパチパチパチー 「そうか、分かった」 真剣で揺るぎのない覚悟に、小太郎もその上言う事も無かった。 「あなたはネギ先生とは全然違います、まだまだこれからですけれど、立派な男性になると信じています。 この雪広あやかが選んだ殿方です。わたくしに相応しい殿方であると自信を持っていただきます」 「ああ、これからもまあ、ほどほどによろしゅう頼む」 「せっかくのこの制度でこの顔ぶれです、やはり委員長が一人ぐらいは必要ですわね。 みんなと一緒に、それで、 しっかりと目を光らせてしつけ直す者が一人ぐらいいた方がよろしいのではなくって?」 “…いや、あまりよろしくない…” 「ま、よろしく頼むわいいんちょ、夏美と愛衣ちゃんなんかが ベッドの前で包丁持ち出す前に順番守って交通整理なんてね」 円が苦笑いして言った。 「ちょっと円、それどう言う意味?円の方がヤバイんじゃないの?」 「何よー」 「あ、あの、私は…」 「ホントに、いつの間にこんなにモテモテだったんだかコタロー君」 夏美がはあっと息を吐く横で、千鶴はにこにこ笑っている。 「それでは、旦那様、まずは第一夫人と契っていただきます」 あやかが言う。 「?」 「この中から一人、最初の契りを結んだ相手を第一夫人としてその事を知らしめる。 これはこうした場合の仕来りですわ」 新制度後、「お言葉」を基に作られたマニュアル通りあやかが言う。 「そ、そうか…」 そう言って、小太郎が目の前の美少女軍団をちろちろと見回す。 「えと…よろしくお願いします」 「こちらこそ♪」 掛け布団のまくられた真ん中に座った小太郎がぺこりと頭を下げ、千鶴がにこにこ微笑んで返礼する。 そして、どちらからともなく唇を重ねる。 「…大好きやったで、ちづる姉ちゃん…」 「私もよ、コタロー君」 小太郎が、千鶴を優しく布団に横たえる。 「…やっぱ、あれは反則だよね…」 千鶴が丸裸の上に着ている単衣の前を割り、ちゅうちゅう乳首を吸う小太郎を見ながら、 夏美と円がヒソヒソ話している。 しかし、まあ、千鶴なら仕方がないとも思える。千鶴は全てが大きく、強いと言う事を皆知っているから。 潜在的にずっとそうしたかったと言う事もあるのだろう、 そんな白い豊かな小山に顔を埋めほっぺすりすりご執心の小太郎の手を取って、千鶴はその手を下へと導く。 「おっぱいも気持ちいいけど、こうやって、準備して欲しいの」 「あ、ああ…」 しっとりと湿った毛の感触からその下の何か柔らかいものに触れ、小太郎はようやく返事をする。 「ここが、いいの。でも、周りから段々とするの、小太郎君の手、愛しい人の手でね。 「こ、こうか?」 「うん」 小太郎が、教わるままに、太股や毛触りから徐々に指を中心へと向けて行く。 「ん…あ、んっ」 「ちづる姉ちゃん」 「うん、っ、気持ち良かった。ほら、とろとろしたのが溢れて来てる。 女性の体が受け容れる準備をして、るっ…あっ…」 勘はいいのか、愛しい相手を喜ばせようと一生懸命の小太郎を前に、 千鶴はいつしかピクピクと身を刻みながら甘い声で喘ぎ続けていた。 「すごい、ちづる姉ちゃん、なんか凄いぬるぬるんなって」 「あ、んっ、小太郎君の指、凄く気持ちいいから、ああっ…」 「あっ、何か俺、俺もちづる姉ちゃん俺ももう…」 「分かる?ここ、ここにね、ここに、ここに小太郎君の、私の女に小太郎君の、男の子のを」 さすがの千鶴も、初めてその時を迎える15の乙女の限界一杯に照れながら踏みとどまりながら言う言葉を 小太郎は理解した。そして、既に苦しい程になっている下着を脱いだ。 「こ、こうか?」 「ん」 頷く千鶴だが、実際には分かって言っている訳ではなかった。 「ん…ん、っ」 「ちづる姉ちゃん!?」 あの時の事が思い出される、最初に会った時の事が、千鶴は必死に隠そうとしたが、あの時のうめき声だった。 「ちづ…うっ…」 小太郎は、ぎゅっと抱き締められた。その瞬間、千鶴の見事で、温かな肉体を前に 自分でも理解出来ないままに小太郎に渦巻いていた激しいものが、弾けた。 「ちづる、姉ちゃん、痛かったんか?」 「ちょっと、ね。女の子の体はデリケートに出来てるから。特に最初はそうなの。 でも、良かった…小太郎君と一つになって」 「ああ、なんつーか、ぶっ飛びそうで、たまらんかった」 にこっと笑った千鶴、あの時と同じ笑顔の千鶴が小太郎をきゅっと抱き締め、唇を重ねた。
https://w.atwiki.jp/tunderesure/pages/150.html
『暗黒刑事ヘドロの魔法幼女大作戦』-8 作者 ロボ氏 第8話『温泉旅館』 『『DragneelSystem Enter;』』 『Samurai Open;(断罪展開)』 『PapetMster Open;(人形町展開)』 突如として響いた声に応えるように空から無数の刀が降り注ぎ、林の中から巨大な人形 が姿を現した。デッサン人形をそのまま人間大にしたそれらは数にして十体、それぞれの 拳に刃を構え虎蔵達へと襲いかかった。虎蔵とリィタも魔法幼女へと身を変えると武器を 構えて応戦する。特に戦うことの出来ないリリィを背後に守りつつ刃と拳を振るい、確実 に敵の数を減らしてゆく。檜で出来た破片が周囲に独特の薫りを撒く中で、流れるような 二人の動きは止まらない。まるで舞踊のように回り、動いてゆく。 『ふむ、ならばこれはどうか?』 林の中から、ハカマを穿いた幼女が飛び出した。合革のブーツで地面を強くグリップし、 高く結ったポニーテールを振りながら振り降ろすのは二尺八寸の大業物、彼女の身長程も ある長さの肉厚の太刀が、風を斬る音を引きながら一直線に虎蔵へと向かってゆく。 快音。 リィタの白銀杭を引き抜いた虎蔵はそれを振るい、真っ向から刀を弾き飛ばした。 「俺の勝ちだな、ムツエ」 『くっ、無念』 ムツエと呼ばれた幼女は懐から短刀を取り出すと惜し気もなく上半身をはだけ、切っ先 を己の腹に当てた。その途端、林から飛び出してきた幼女がムツエを羽交い締めにする。 『えぇい、離せミク!! 某はもう駄目だぁ!!』 『いけません!! 大丈夫、今は幼女でしたけど元は超オッサンでしたからDr.ペドの刺客 ではありません!! あの筋金入りの変態が中年を作ると思いますか!?』 あまりにも酷い言われようだったが、虎蔵はミクと呼ばれた幼女の言葉を証明するべく 変身を解除した。現れるのは普段と同じスーツを着た中年男性の姿で、虎蔵は刈り込んだ 黒い髪を面倒臭そうに掻いた。背後を見やってリィタにも変身を解くことを促し、続いて 二人の幼女の前にしゃがみ込むと二人の頭を撫でた。 「十年ぶりだが、変わってねぇな」 ムツエとミクは一瞬首を傾げたが、すぐに笑みを浮かべると、 『虎蔵殿!!』 『虎蔵さん!!』 叫び、抱きつく。 その背後ではリリィが鬼のような形相で三人を見つめていたが、振り向きもせずに再会 を喜ぶ虎蔵達は気付きもせず、リィタだけが急変した姉の表情に怯えていた。 ◇ ◇ ◇ 虎蔵が一番愛しているものは家族で、二番目が煙草、その次に当たるのが風呂である。 特に景色の良い露天風呂は格別に好きで、今は案内されたその場所をしっかりと堪能して いるところだった。天然の掛け湯は体の芯まで温めてきて、長い旅の疲れを癒してくれる。 虎蔵達がここまで来たのには理由があった。 先日の戦闘で交わした約束を守る為、『D3』の『オリジナル』達が経営している旅館 へとやってきたのだ。弟夫婦のところに預けているサユリのことが気掛かりであるものの、 仕方なかったと自分に言い聞かせる。戦闘に巻き込む訳にはいかない、苦心の決断だ、と。 帰りには是非温泉の元と温泉卵を買って帰ろうと思いつつ、空を見る。 「虎蔵さん、背中流しますよ」 『いかん、某が流す』 扉を開いて聞こえてきた声に振り向けば、バスタオルすら巻かずに入ってくるムツエと リィタの姿が見えた。リィタはたまにサユリと三人で風呂に入っているので見慣れている ので何とも思わないし、そもそも二人とも幼児体型以前に幼女の体だ。だから遠慮をする ことはないと思い、湯船から上がってプラスチックの椅子に腰掛ける。 「おい、良いのかリィタ。お前の姉ちゃん寂しがるぞ? せっかくだから一緒に入ったら どうだ? こっちは気にしねぇから、家族で楽しめよ」 『心配ご無用』 ムツエの声に振り向けば、何故か目を点にしたリリィの裸が見えた。湯煙のせいで姿が 少々ぼやけているが、今日は休業日とのことで他に客は居ない筈なので間違いない。過去 に見た全裸と同じだし、二度に渡って見てしまった股間の割れ目も紛うことなくリリィの ものだ。よくよく股間を見られる娘だと思いながら視線を入口にずらせば、並んで見える 二組の暖簾。そうか、混浴なのかと納得した頃に、 「な、何してんですか!?」 リリィが絶叫して湯船に飛び込んだ。 「何って、背中を流して貰ってるだけだ。それと飛び込むな、マナー違反だ」 「そうじゃなくて、もう……だから変態中年は嫌いなんです!!」 心外な、と思う。自分は変態ではないし、幼女になるのもシステム上は仕方のないこと。 それも、リリィが組んだプログラムによるものだ。それに中年などは生きていれば誰しも 必ず通る道だし、文句を言われる筋合いは無い。自分に非は無い筈だと結論してリリィを 見ると、何故か顔を赤くして睨むような目で見られた。 『どうしたのでござるか?』 「あぁ、リリィは虎蔵さんのことが」 鈍音。 湯の詰まった桶が投げられ、虎蔵の頭に直撃する。 『だ、大丈夫でござるか?』 「いつものことだ、あいつの理不尽な部分は」 言いながら溜息を一つ、落ち込む虎蔵の頭をリィタが心配そうに撫でた。 『ところで気になっておったが、娘よ。お主が虎蔵殿の娘か? 以前の大戦の折、虎蔵殿 がまるでヘドロのように濁った目で写真を見せてきたが』 以前の大戦というのは、虎蔵も参加した『N.E.E.T.』との殲滅戦のことだ。戦闘に重点 を置いた為に、『オリジナル』は限りない自由意思を持たされた。その結果悪行を嫌い、 管理局の側に付いた者も幾らかは居る。そのときにチームを組んでいたのが、虎蔵と弟、 そしてムツエとミクだった。約束の結果頼まれて来ただけにこの二人が居るものとは予想 もしておらず、妙な偶然もあったものだと虎蔵は思う。 そして、こいつまでヘドロ呼ばわりか、とも思う。 嫌な思考を振り払うようにリィタの頭を撫でると、 「最近出来た娘だ」 とだけ言った。 それだけで理解したのか、ムツエも黙ってリィタを見つめ、頷いた。 「それにしても、戦の為に作られたお前らが旅館経営とはなぁ。正直、何て言えば良いか」 『娑場の物は、戦人形だと知らぬ。一般の目から見たら棄てられた機械人形が集まり旅館 を経営している、只それだけでござるよ。余計な気遣いは不用』 それもそうだな、と相槌を打って背に付いた泡を流され、欠伸を漏らす。穏やかな時間 が流れている、という自覚に、知らず笑みを浮かべた。こんなことならばサユリも弟夫婦 の所に預けることなく、連れて来ても良かったかもしれない。 湯船に戻ると、左右にリィタとムツエが座ってきた。 「ロリコンハーレムですね」 頬を赤らめたままだが、しかし目を背けることもなく半目で見てくるリリィに、舌打ち をする。単語から思い出したのはDr.ペドで、続いて忘れそうになっていた今回の目的を 思い出した。舌打ちは罵倒に対するものではなく、この良い場所が狙われているという、 卑劣で残酷な事実に対するものだ。 最初にこの旅館の敷地に入ったときに向けられたものは武器という形を持った敵意で、 それが襲ってくる過程はスムーズなものだった。元から戦闘用に作られてはいるものの、 それを抜きにしても行為に移るまでの時間は短く、手慣れていた。それはつまり、頻繁に 敵襲があるということだ。それも含めて考え直してみれば、今日が休業日だということも 単に日付の問題だけではなく、何か他に裏があるように思えてくる。 「なぁ、あの変態爺はしょっちゅう仕掛けてくんのか?」 『それは……そうでござるな、否定出来ぬ。今は某とミクで鎬いでおる』 「他の方は?」 ムツエはリィタの質問に目を鋭くし、 『それはならぬ。某に出来るのは刃を振ることだけでござるし、誰かが犠牲にならぬなら それを一番行える某が適任でござろ? 少々自虐的かもしれぬが、これが某の選ぶ最良の 道でござる。誰にも文句は言わせぬし、聞く気もござらんよ』 変わっていない、と虎蔵は思う。昔からムツエは今のように、人が傷付く場所の最前線 に出たがった。誰よりも優しく誰よりも誇り高い彼女は、誰よりも争いを嫌い平和を好み 求める故に、誰よりも戦いの中心に立っていた。 リリィやリィタにも似ている、とも思う。 月の魔女の姓の元に、自ら戦いに赴く姿がそっくりだ、と。 「ヘドロさんに、そっくりですね」 「いや、そこはちゃんと名前で呼べよ」 リリィは顔を背けて湯に潜り下品にぶくぶくと泡を吹き出した。そのまま虎蔵から離れ、 小さな声でぼそりと「虎蔵さん」と呼んで再び戻ってくる。意地でも呼びたくないらしい 態度に虎蔵は頭を掻いて、雲一つ無い空を仰いだ。 「で、だ。冗談はここまでで、これから真面目な話だけどよ。お前ら、管理局に保護して 貰うつもりはねぇか? 勿論そっちの意思は尊重するし、保護した後も変わらねぇ」 どうだ、と尋ねたときだ。 『それは無理ニャン』 湯船の端から、新しい声が響いた。 『ふぅ、素敵なお湯だから残念ニャが』 全員の視線を受けたのは、金色の髪を持つ幼女。登頂部からは猫耳が生えていて、鼻唄 に合わせて水面から出ている尻尾はゆらゆらと揺れていた。猫科の動物を思わせる鋭い目 が特徴的な彼女は湯を波立たせながら立ち上がると、虎の毛皮を纏って虎蔵に向かい指を 突き付ける。牙のような長い犬歯を剥き出しにした笑みを浮かべ、高笑いを一つ。 『DragneelSystem Enter;』 『Nature Open;(大自然展開!!)』 叫びと共に周囲の林から熊や猿、狼や狐などの獣が寄ってくる。様々な形状ではあるが 全てに共通して牙を剥き、また瞳には敵意と呼ぶよりも殺意と呼ぶべきものが宿っていた。 今にも襲いかからんとする牙と爪の群れは、それだけで一つの驚異になる。 『アッチはミイコ、Dr.ペドの命令でここを潰しに来たニャ。覚悟ニャン!!』 『させません!!』 いつの間にか来ていたミクがムツエ達にバスタオルを投げ渡し、各自でそれを身に付け たところで、虎蔵とリィタは腕輪と指輪を構えた。二人で声を揃え、 『FullmetalTiger Enter;』 『MoonBrea Enter;』 変身する。 「貴方のハートを一刀両断」 「あまねく敵を一気通貫」 「「変態共は完全殲滅、マジカル☆ツイン只今参上!!」」 ノリノリで決め台詞を吐く虎蔵とリィタに他の四人は半目をして溜息を一つ、特に妹の そんな姿を見ていられないのかリリィは決めポーズまでしている二人から露骨に目を背け、 「何でそんなキモいことを」 「いや、リィタがどうしても必要だって言ってな」 目が、僅かだが濁っていた。 虎蔵特有の超絶溺愛現象はリィタにまで及んでいるらしい。 「この駄目中年!! どうせなら私のことも!!」 『えっと、進めて良いかニャ?』 困惑した表情をしながらもミイコは指を鳴らし、それに合わせて林にも変化が訪れる。 急速に伸びてきた樹木が柵を破壊しながら、四方から襲いかかってくる。意思を持つかの ように蟲くそれは周囲を囲みながら旅館に打撃を繰り返し、その隙間から飛び出した獣達 が己の武器を持って破壊を繰り広げた。 『くははっ。この攻撃、防ぎきれるかニャン? 三人じゃカバーは無理ニャン、今朝警備 に使ってた人形が壊されたのは知ってるニャよ?』 全て壊したのは失敗だったか、と虎蔵は苦い表情を浮かべた。 だが、ムツエとミクは平然としていた。顔には笑みさえ浮かべて、ムツエは得物である 刀を、ミクは両の手指を構えた。まるでこれから、何かを行うかのように。 『人形なら、ここに居る。戦の為に作られた人形が』 『私達の実力、見せて差し上げましょう』 『『DragneelSystem Enter;』』 『Samurai Open;』 『PapetMaster Open;』 『『OperaMania FullOpen;(絶劇大展開)』』 ミクの指先から伸びた銀糸がムツエの肢体へと繋がり、その直後にはまるで弾けるよう に体が動いていた。剣先が水蒸気の尾を引く程の高速移動により、一瞬にして樹木や獣を 切断する。これで当面の肉と薪は困らぬでござるな、という呟きには余裕があり、全力を 出しきっていないことが分かる。湯煙を羽衣に楽しく舞い踊る姿は、天女そのものだ。 『まだ終わらぬぞ?』 『私達は人ならぬ身であり、人に尽くす人形です。そして、ここは疲れを消す憩いの場で ございます。なれば私達精一杯のおもてなしをさせて頂きましょう』 『我等が絶劇、とくと、ごゆるりと御覧有れ。御期待召され虎蔵殿、今夜は熊鍋でござる』 再び、ムツエの体が跳ねた。 今までは二人で外敵から旅館を守ってきたと言っていたが、成程、と思う。これ程実力 が有るならば、確かに出来るだろう。次々と無尽蔵に獣や木が出てきているものの、それ をものともせずに斬り倒している。このままならば余裕だろうと、安堵の吐息を漏らした。 だが、この場所には今までとは違うものがあった。 「い、痛ッ」 リリィの肩口を狼の爪が擦った。 『リリィさん、大丈夫ですか!?』 悲鳴を聞きミクが慌てて振り向いたせいで絶劇が途切れ、結果、鞭のように打ち付けて きた太い幹によってムツエとミクの体が吹き飛ばされる。虎蔵が二人の体を受け止めたが、 枝の影に隠れていた熊の爪による打撃で、装甲が大きく削られた。 今までは無かったもの。 それは、戦えない者だ。 今までは他の従業員は戦わないながらも、襲われてもある程度は心配の必要が無かった。 元より戦う為に作られた『D3』である、その戦闘能力は推して知るべしだ。いざという 場合でも、戦える。各自で軍の一個中隊を遥かに凌駕する力を持っているのだ。 だが、リリィは違う。 『D3』に匹敵する能力を持っている虎蔵やリィタと違い、リリィは単なる技術者だ。 魔法幼女システムを作る頭脳を持ってはいるが、戦闘能力はそこらの小娘と同じ、ゼロに 等しいものしかない。それ故に弱点となり、今の結果になった。 「すみません、私のせいで……こんな」 『ニャフッフー。どうかニャ? リグナムバイダの味は?』 「うるせぇ!! リリィ、Type-Pだ」 叫ぶが、しかし反応が来ない。 「リリィ、どうした!?」 「私が転送します」 『Type-P Enter;』 二人の装備が一瞬で変わり、リィタはリリィの保護に、虎蔵は敵の殲滅に向かう。ミク 達も調子を取り戻して獣を斬り伏せ、虎蔵も高速で回転する刃を幹に当てる。樹木であり ながら容易く水に沈む程の重量の塊だが、切断するのではなく削るという行為によって、 確実にその量を減らしていった。 やがて、大自然の要塞が崩壊する。 『なら、アッチが相手ニャ!!』 獣の手足と体のしなりを利用した四息での高速移動は先日のリフルのそれに似ているが、 それを遥かに越えるものだ。迷路のように入り組んだ木材や獣の残骸を回くぐり、尻尾を 立ててバランスを取りながら弧を描いて襲来する。 虎蔵はそれに対して大剣を振ろうとしたが、 「マズった!?」 理論上はあらゆるものを抵抗無く切断する単分子ブレードだったなら、上手くいったの だろう。だが通常タイプのときとは違う、大型のものを切断することを念頭に置いた今の 武器では、確かに進むことは出来るが障害を削り切っての結果だ。ましてパワーアシスト されているものの基本的には大振りの一撃だし、刃部分だけでなく柄も長い武器だ。 僅かコンマ数秒の遅れで刃は届かず、その代わりにミイコの爪が剥き出し状態の腹部を えぐった。吹き出す赤い色を頬に受け、獣の幼女は猫のように目を細めた。 「嫌あぁァッ!!」 リリィが、絶叫する。 そちらに目を奪われた瞬間の第二激。背をえぐる激痛に歯を噛む虎蔵の小さな体が宙に 吹き飛ばされ、ピンボールのように木材の中を跳ね回る。血が弓の形で軌跡を描き、濃い 色の林の中に、更に淀んだ色彩を重ねた。 立ち上がると同時にステップを踏んで次の攻撃を回避しようとするが、 『遅いニャ』 痛みによる反応の遅れが、次の隙を作る。 三撃。 四撃、五撃、六撃。 七度目で漸く爪を回避して、間合いを取った。 「おい、ムツエ。肉を切らせるから覚悟しとけ!!」 『それは……了解した。虎蔵殿、これを!!』 投げ渡された刀を受け取ったが、痛みに体が強く軋む。 『まずは一人』 八撃目、突き出された凶爪が脇腹を貫いた。 「そうだな、一人だ」 笑みを見せた虎蔵にミイコは腕を引こうとするが、 『抜けないニャ!?』 虎蔵の背後、貫通した爪の先をムツエが握っていた。絶劇による強制力で固定された掌 は中に握られた爪を固定し、ミイコの動きすらも封じ込めている。 脱出しようとやたらに突き、刻んでくるミイコを睨むと、虎蔵は刀を握った腕を上げ、 「痛ぇんだよ、この糞幼女!!」 叫びと共に振り降ろす。 剛力を蓄えた刀が、ミイコを切断した。 ◇ ◇ ◇ 『保護の申し出、受けるでござる。皆も良いな』 ムツエの背後に居た『D3』も頷き、契約書に判が押された。これで今回の目的は一応 成されたことになる。喜ぶべきことだが、その場の空気はどこか重いものがあった。 リリィが酷く落ち込んでいるからだ。 いつもならば虎蔵に向かい何かしら言うところなのだが、戦闘のときのことがまだ尾を 引きずっているのか、未だに何も言葉を発していない。ここに来るまでも、リィタが手を 引いてきたのだ。完全な無気力状態、鬱の状態にすら見えるその姿に虎蔵は不安になる。 過去にも今のようになったことがあったが、そのときはまだ仕事を行う気力は有ったのだ。 しかし今は自分で動くことすらせず、外からの刺激にも殆んど反応せず、まるで植物人間 のように存在するだけの状態になっている。 「おい、しっかりしろ」 やはり、言葉は返ってこない。 肩を掴んだところで、小さな手に動きを遮られた。リィタの掌が強い力を込め、意思の 発露を制止している。無言で見つめてくる大きな瞳が、今は駄目だと言っていた。舌打ち に対して目を伏せると、軽く頭を下げる。幼い顔に浮かんでいるのは、後悔の一言だ。 普段ならばストレスの解消の為に吸う煙草も何故か吸う気になれず、火を点けずに唇に 挟んでいたそれを乱暴に折るとポケットにしまい込んだ。 苛々とした感情が、虎蔵の思考を蝕む。 「取り敢えず今日は帰る。詳細は追って連絡する」 『うむ、息災でな』 「まぁ、頑張るさ」 リリィを一蔑して、吐息を一つ。 そのリリィは結局最後まで俯いているだけで、何も言わなかった。