約 40,749 件
https://w.atwiki.jp/i-shura/pages/250.html
―――その名は以前のエイプリルフールイベント『虚実侵界線』の10連ガチャにて排出されていた修羅の中に見ることができたものの、永らく詳細不明の存在であったが…。 + 『異修羅 Blu-ray BOX特典書下ろし小説・翼の国』登場キャラクターにつき格納 「今日のお肉、おいしくなーい。これどこ産?」 登場話 異修羅 Blu-ray BOX特典書下ろし小説 翼の国 略歴 読み:はやみのアフゼグ 種族:鳥竜(ワイバーン) クラス:地主(ランドロード) 魔王の時代に最大規模の群れの統率個体として君臨した、鳥竜(ワイバーン)の メスガキ 魔王自称者。 人物 生意気で挑発的。他者を見下すような言動と、甘ったるい少女じみた口調。 これは、完全に、メスガキ、なのでは? 外見 幼体と見紛うほどに酷く小柄な、薄緑色の鳥竜(ワイバーン)。 通常、このような発育の悪い個体が群れの統率者として選ばれることはないはずだが…? 能力 土地を焦点としたその構造を司る工術及び化学的性質を操作する生術に関して、突出した才能を持つ。 不毛の砂漠や岩山を肥沃な田畑へと変え、沿岸部を操作して豊かな漁場を形成することが可能。 この能力により各地で生産した高品質な農水産物を他種族と『交易』することにより戦闘行為を経ずに 他種族、主に人間(しょくりょう) を獲得。結果として当時最大規模の群れを支配し、維持することに成功した。 その群れは今後も飢えることなく、他種族の強者さえをも取り込んで拡大を続けていくはずであったが……? 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/lord_of_vermilion/pages/2087.html
グレイグル(C) 基本情報 名前 グレイグル 種族 魔種 ジョブ アタッカー 召喚コスト 10 <タイプ> 狂戦士 タイプ デモンナイト HP 300 ATK 5 DEF 10 覚醒 不可 超覚醒 不可 アーツ 無 CV 吉田 真澄 アビリティ 召喚 トライブサポートA 自身が戦場に出ている間、魔種の自使い魔のATKが増加する。ただし、自身は効果を受けない。 +エラッタ前のステータス 閉じる Ver3.400~Ver3.503 魔種No 4-090 名前 グレイグル ジョブ マジシャン 召喚コスト 10 タイプ 狂戦士 クラス デモンナイト HP 300 ATK 5 DEF 10 覚醒 不可 超覚醒 不可 アーツ 無 キャラクターボイス 吉田 真澄 アビリティ ステータス 召喚 トライブサポートA 召喚 5/10 自身が戦場に出ている間、魔種の自使い魔のATKが5増加する。ただし、自身は効果を受けない。 Ver3.100~Ver3.309 魔種No 1-020 , 2-029 , 3-025 名前 グレイグル ジョブ マジシャン 召喚コスト 10 タイプ 狂戦士 クラス デモンナイト HP 300 ATK 5 DEF 5 覚醒 不可 超覚醒 不可 アーツ 無 キャラクターボイス 吉田 真澄 アビリティ ステータス 召喚 トライブサポートA 召喚 5/5 自身が戦場に出ている間、魔種の自使い魔のATKが5増加する。ただし、自身は効果を受けない。 最近修正されたバージョン Ver.3.504 ステータス 状態 HP ATK/DEF 召喚 300 5/10 DATA・フレーバーテキスト +Ver3.1 Ver3.1 全長 4.4[meter] ――「個」トハ常ニ「群レ」ノタメニ存在スル。――「群レ」ノ利益トハ、種ノ利益。――種ノ利益トハ、「個」ノ利益。――故ニ、我ハ「個」デアリ、「群レ」デアル。――進メ我ヨ。進メ我ガ軍勢ヨ。――我トイウ「個」ハ、喜ンデ「群レ」ノ礎トナロウ。「群れ 群れって、おまえはアレなのか、さびしんぼなのか?仲間に頼ってばっかりじゃ一人前になれないぞ」雪色の少女は呆れたように、その無慈悲な残虐性から「悪魔の騎士」と呼ばれた、名も無き蟲人に告げる。「しょうがない。まずは自分のなまえからだな。この前ひろったいいものをやる。これを読んでさんこーにしろ」少女がよいしょと取り出したのは、人間の子供が読む絵本。そこには、どんな困難にも一人立ち向かう勇敢な騎士の姿があった。その騎士の名は――意思無き意思に従い生きてきた蟲人は、その名を小さく呟き、ワルク…ナイ――そう、思った。―――『恐るべきウェンディゴ伝説』恐怖の5 重量 333[kg] 最高速度 66[km/h] 目的 個としては無い 意思 個としては無い 名前 個としては無かった イラストレーター 姉崎ダイナミック +Ver3.2 Ver3.2 全長 4.4[meter] 名前とは、個体を識別するための呼び名である。“群れ”の一部としての存在意義しかなかった彼には不要なものであるはずだった。グレイグル――その名を得たその時から、彼には“群れ”ではなく、グレイグルとしての、すなわち“個”としての自我が芽生え始めていた。かつては群れの意志の赴くままに森を穢し、大地を蝕んだ。だが、暴虐が沸き立つような“意志”はもう感じない。ただ従うままであった“声”はもう聞こえない。“個”を意識したそのときから、彼は一人になっていた。しかし彼は、それに不安を感じることはなかった。一人で戦う強さを教えてくれた「絵本の騎士」がいる。自分に名前をくれた雪色の少女がいる。――故郷の森へ行こう。彼はかつて自らが貶め、穢した森のことを想った。贖罪のため、自身の力で豊かな森を取り戻そう。そうして、誰に恥じることのない本物の「騎士グレイグル」として生きるのだ――だが、彼はまだ知らない。断罪者の剣がすぐそばまで迫っていることを。―――『恐るべきウェンディゴ伝説』恐怖の5の② 重量 333[kg] 最高速度 66[km/h] 出身 太古の森 呼び名 群れの意志を持つ者 新たな目的 贖罪 イラストレーター 三好 載克 +Ver3.3 Ver3.3 全長 4.4[meter] 断罪者の怒れる目は、裁かれる罪人である彼――グレイグルを見据えていた。その蟲人は、彼が“群れの意思を持つ者”と呼ばれていた頃、故郷の森で死闘を繰り広げた、森の守護者であった。断罪者の剛腕の前に、彼は刃砕け、牙折れ、傷つき、すでに満身創痍だった。かつて群れが一丸となって挑み、それでもなお勝てなかった相手。そんな相手に彼一人で勝てる道理など存在しなかったのだ。次に振るわれる一撃は、必殺の威力をもって彼を打ち砕くだろう。ここで討たれることも贖罪か――彼は諦めとともに、死を受け入れようとしていた。死に瀕したが故の本能か、そのとき、僅かに残された“群れ”としての機能が彼にある光景を見せた。――同胞たちの無数の視線。視線は一点に注がれている。その視線の先にあるもの――あの、雪色の少女だ。“狩り”が始まれば彼らは躊躇なく少女を喰い破るだろう――自分がかつて、そうであったように。彼は対峙する断罪者の剣を渾身の力で振り払うと、痛む体を引きずるように駆け出した。その名を彼にくれた少女の元へ。あの絵本のような勇敢な騎士たらんがために。――『恐るべきウェンディゴ伝説』恐怖の5の③ 重量 333[kg] 最高速度 66[km/h] その力 個としては弱い その知識 個としては少ない その意志 今は、個としてある イラストレーター 伊藤 暢達 考察 魔種トライブサポート持ちの二枚目、ジョブはVer3.504よりアタッカー。 以前はマジシャンであったため、アレイスターと同時採用するとアタッカー荒らしに弱くなるという弱点があった。 ジョブ変更により弱点は軽減されたものの、スパクリをもらうとジョブはほとんど無関係なので丁寧な扱いが必要。 キャラクター説明 アリのような姿をした魔人であり、蟲人と呼ばれる種族の一種。過去作ではLoV2に「デモンナイト」として登場していた。 かつて古代の森にて他の蟲人と暮らしていたが、ある時蟲人らの一グループが「群れの意思」とよばれる集団意識に覚醒。 古代の森を汚した上で、獲物を求める群れとして飛び出していき、「デモンナイト」と呼ばれる魔物として世界中に悪名を轟かせた。 「グレイグル」と呼ばれる個体はそんなデモンナイト族の一体。命名はアニュイ。 彼女との出会いの経験と彼女に与えられた名前を気に入った事から自意識に覚醒。群れを離脱し、いつしか名の由来となった誇り高い騎士となるべく放浪を続けた。 そしてかつて捨てた森へと戻り、贖罪の為に森に尽くす存在になろうと考えていたのだが……怒れる最後の蟲人は、簡単に許してくれそうにはなかった。 2では最大コストで攻撃力、防御力が共に高い上、ダメージ系の全体の特殊技で主力になりえる可能性を持った使い魔であったが、 3では一転して低コストのトライブサポートA持ちになり、使命の『群への奉仕』を思い出したのか奉仕をし始め、サポートすることも ワルク…ナイ――と思ったのかもしれない。 関連カード カードデータリンク Ⅰ --- Ⅱ ver2.1 Ⅲ --- +編集用コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします 名前 コメント 余りにも当Wikiやゲームから逸脱した無関係な雑談や、誹謗中傷めいた暴言、ページに関係ないコメントはおやめ下さい。 wikiは不特定多数の人が利用する場です。プレイヤーの個人名や所属ギルドなどを書き込む行為は慎んで頂きますようお願いします。 個人的な日記として使用するのも控えて下さい。 +コメント *雑談や使用方法などの相談にご利用下さい 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tenngetu/pages/40.html
ま行 みy みおみちゃw 無降かw 群れ群れかw 夢z化しイねw
https://w.atwiki.jp/pokemonxy/pages/138.html
すばやさ努力値稼ぎは15番道路でつりもおすすめ。バスラオ、ニョロゾしか出現せずどちらも+2 -- (名無しさん) 2013-10-19 20 29 23 こうげき14度y路であまいかおりアボ・マダ -- (名無しさん) 2013-10-20 00 05 09 群れバトル、パワー系とポケルスで+50を確認。(ゴクリン、コダック、ハネッコ) -- (名無しさん) 2013-10-20 12 31 54 5番道路群れバトルはズルッグ(攻撃+1)も出現。 -- (名無しさん) 2013-10-21 13 07 14 どげみは木の実栽培で突然変異で手に入る。 -- (名無しさん) 2013-10-21 13 40 03 地つなぎの洞穴,キバゴとズバットの他に高確率でゴニョゴニョが出てくるからやり辛いね -- (名無しさん) 2013-10-21 19 24 53 地つなぎよりもズルッグのほうがA稼ぎやすい。 キバゴほんとに出てきにくい -- (名無しさん) 2013-10-21 21 25 00 Sは12番道路だかでキャモメ狩った方が効率いいだろ ズバット狩りは上でも言われてるようにゴニョの遭遇率高い -- (名無しさん) 2013-10-22 09 01 50 確かにキャモメ倒したほうが格段に早かった -- (名無しさん) 2013-10-22 17 37 50 Cも静電気持ちで12番だと結構楽。Sと一緒に進行できるので捗ります。 -- (名無しさん) 2013-10-23 17 49 17 Aは19番道路のウツドンが良いんじゃ… -- (名無しさん) 2013-10-24 20 18 09 12番道路での努力値稼ぎを追加しました。 -- (名無しさん) 2013-10-25 00 33 32 とくこうは7番道路だとハネッコ率高いので、12番のが楽かもしれないです -- (名無しさん) 2013-10-25 00 34 24 稼ぎ・努力値・群れバトルのページで群れ努力値稼ぎのオススメ場所の記述が重複してるね -- (名無しさん) 2013-10-28 01 05 32 ポケルスになったポケモンが、がくしゅうそうちでもポケルスの効果を受けることを確認。 がくしゅうそうちON、パワーリストを持たせてポケルスついたポケモンを用意。 ズルック×5を上記ポケモン以外で倒すと、上記ポケモンのAが50ポイント上がった。 -- (名無しさん) 2013-11-03 02 27 06 群れ19道路にグライガー(B+1)でるので注意 -- (名無しさん) 2013-11-10 14 44 02 ウツドンはけっこうな確率で出てじしん等で倒しやすい上に経験値も多いので A極振りの場合、持ち物だけ変えて他の努力値もウツドンでやっちゃう -- (名無しさん) 2013-11-11 00 23 17 表にポケモンの種類の隣くらいに目的外のポケモンの種類も併記したいね -- (名無しさん) 2013-11-18 23 59 58 努力値稼ぎの場所は群れバトルしか書かない方針なの? -- (名無しさん) 2013-11-29 05 56 43 群れ以上に良い稼ぎなさげ -- (名無しさん) 2013-11-30 16 05 54 群れで稼いだ後の残りを振る場合群れじゃない方がいいこともある -- (名無しさん) 2013-11-30 16 25 23 自分はあまりはスパトレで振っちゃうけど 載せて見てもいいんじゃないかな -- (名無しさん) 2013-11-30 20 46 23 ・ポケルスなしで+1を倒せば+5 ・ポケルスなしで+2を倒せば+10 ・ポケルスなしで矯正ギプスを持たせて+1を倒せば+10 ・ポケルスなしで矯正ギプスを持たせて+2を倒せば+20 ・ポケルスなしでパワー系を持たせて+1を倒せば+25 ・ポケルスなしでパワー系を持たせて+2を倒せば+30 ・ポケルス有りで+1を倒せば+10 ・ポケルス有りで+2を倒せば+20 ・ポケルス有りで矯正ギプスを持たせて+1を倒せば+20 ・ポケルス有りで矯正ギプスを持たせて+2を倒せば+40 ・ポケルス有りでパワー系を持たせて+1を倒せば+50 ・ポケルス有りでパワー系を持たせて+2を倒せば+60 -- (名無しさん) 2013-12-05 02 53 44 ・とりあえずこうげきのところのズルッグがなんできえてるんだ? 明らかに他の二つよりやり易いんだが・・・(ゴクリンもでるけども -- (名無しさん) 2014-01-27 04 58 24 それ思った。もし異論がなければ復活させたいんだが、消した人がいるなら理由求む。 -- (名無しさん) 2014-01-29 21 43 11 久しぶりに見たけど、なんか表変わってるよな。アーボとかいたような気がするし、素早さってこんなだっけ? -- (名無しさん) 2014-02-07 23 51 35 ひとます元に戻した。元々群れでの稼ぎ用のページを参照する形になっているのだが、途中でこのページ独自の表に書き換えられていた。 -- (名無しさん) 2014-02-08 02 33 46 ポケモンを倒して手に入る基礎ポイントより、パワー系から得られる基礎ポイントの方が優先される模様 -- (名無しさん) 2014-03-03 02 08 12 映し身の洞窟で努力値上げはやめとけ。ソーナンス出てきて泣いた。。。 -- (名無しさん) 2014-05-02 23 38 40 HPは20番道路がダンチで稼ぎやすいね。イーブイのを上げるのは面倒だけど、ズルッグやらが出るよりマシなレベル -- (名無しさん) 2014-07-11 22 13 52 フレンドサファリの努力値は間違ってる所が多いので振る前に別サイトとかでチェック必須 -- (名無しさん) 2014-08-01 22 01 17 たうりんとかやって100にしたあとぱわーけーあいてむをもたせてむればとるをやるときは なんかい群バトルやればいいですか? -- (名無しさん) 2014-08-23 12 06 14 算数でおk -- (名無しさん) 2014-08-26 22 25 11
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1109.html
[甘い話には裏がある] 1.ドスまりさに出てもらいました 2.人間は直接手を下しません 3.制裁でも、虐待でもないと思います 4.行間を読まないとすっきりできないかもしれません それでもよろしければ、読んでください。 ドスまりさはゆっくりしていた。 ここには、餌となる植物や昆虫が豊富で水場も近い。野生の動物も少なく、捕食されることもさほど多くない。 群れはどんどん大きくなり、みなゆっくりしていた。 ここに移って良かった……ドスまりさはつくづくそう思っていた。 前の場所ではゆっくり出来なかった。「条約」のお陰で人間が来ることは無かったが、ほかの動物はそう ではない。野生のオオカミ、トラといった大型の捕食種からタカやワシのような猛禽類などから、野良イヌやタヌキ、キツネ、れみりぁ、ふらんに至るまで被害は耐えなかった。 そのため、群れのゆっくりは常に出産し続けることで群れを維持するしかなかった。その結果、成体のほぼ半分は食料集めに出ることが出来ず、食料は常に不足していた。行動範囲が必然的に狭くなるゆえ、植物や昆虫の再生スピードを遥かに超える勢いで自然は削られていった。 もうここではゆっくりできない。もはや緑の山が茶色になりかかってからようやく、決断したドスまりさと側近達は移住を開始することにした。時は既に常緑の夏を超え、収穫の秋を迎えていたことが決断を支えたといっても良い。若菜を食い尽くしたこの場所では冬に備えて餌を探すこともままならない。ならば、新たな場所で探すしかないのだ。 新たな場所までたった3里の道のりであったが、生まれた山から出たことが無いゆっくりたちには過酷なものであった。道中で一体何匹のゆっくりが動物に襲われ、何匹のゆっくりが餓死していったか。 半生半死で群れが新しい山に着いたときは群れのゆっくりは既に当初の3割程度にまで激減していた。 「ゆゆっ、ここをまりさたちのゆっくりプレイスにするよっ!!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 ドスまりさは疑うべきだった。餌場が豊富で捕食者が少ない山……ならば、なぜそこにはどこにでもいるはずのゆっくりたちが住んでいない? 野生に生きる動物はいくら警戒をしてもし足りることはない。ドスまりさの迂闊な判断は後に大きな後悔を伴って跳ね返ってくることになった。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 ある日、群れのいる山に一人の男と一匹のゆっくりれいむが入ってきた。 「ゆゆっ? おじさんたちだれなんだぜ? ゆっくりできるできるだぜ?」 見慣れぬお兄さんを見つけたゆっくりまりさが頬に空気を溜めて威嚇しながら話しかける。 「ああ、ゆっくりできる人だよ。」 「れいむはゆっくりできるゆっくりだよ」 「……………きれいなんだぜ」 ズキュゥゥゥゥゥン!! まりさはれいむのあまりの美ゆっくりっぷりに目を奪われていた。 なんというゆっくり。髪は漆黒と言う文字が思い浮かぶほど黒々として艶があり、リボンは染み一つなくたおやかな紅白に彩られていた。極めつけはまるまるとした球体の顔のもちもちとした感触。 親愛のすりすりをしたまりさには分かってしまった。このゆっくりは百匹、いや千匹に一匹の美ゆっくりだ…一緒にすっきりー!!したい。一緒にゆっくりした子供を育てたい。まりさとの子供はきっと群れで一番ゆっくり出来る子供になるはずだ。 「ところで、まりさ。君達の群れの一番ゆっくり出来るゆっくりに会わわせてもらえないかな?」 「ゆっくり会わせてね!」 「ゆっくりりかいしたぜ。ついてきてだぜ!」 人間はゆっくり出来ない。れいむとお近づきになりたい今のまりさに冷静な判断を求めるのは酷なものだ。あっさりと承諾してドスまりさのところへ連れて行った。 「はじめまして、ドスまりさ。ゆっくりしていってね。」 「どすまりさ、ゆっくくりしていってね!!」 「ゆゆ? おじさん、こんにちわ!れいむもゆっくりしていってね!!」 なんでまりさの姿が見えるんだろう?ドスまりさは不思議に思った。 山を降りて「条約」を結びに行くときは意識して見えるようにしているが、通常ドスまりさは害意あるものには見えない。そして、山に来る人間は皆ゆっくりをゆっくり出来なくさせるために様々なことをしてきた。だからこそ、ドスまりさは「条約」を結んだのであり、山に来る人間でドスまりさを見ることが出来た人間などいなかった。 ……ということは、この人間には、害意は、ない。そして、連れのれいむもとても美ゆっくりだ。おそらく人間がかなりゆっくりさせた結果に違いない。ならば、群れが危険になることはないだろう。 ドスまりさはそう判断してこの不可思議な人間と会話を続けることにした。その判断は正しかったはずだ。確かに結論からいえば、その男に「害意」など無かったのだから。 「君達は最近ここに引っ越してきたゆっくりかな?」 「ゆ? そうだけど、なんで? 」 質問の意図が分からないドスまりさ。 「いやね、新しい群れが来たんだったらお祝いに“とっても”甘いものをあげようと思ったんでね。すっごくおいしいと思うよ。“もう野生の餌じゃあ満足できなくなるくらいにね”。それで“かっている”れいむと一緒に来たんだ…食べるかな?」 「ゆゆ!あまあま!まりさあまあまほしいよ!!」 「あまいのようだいね!れいむにゆっくりちょうだいね」 「ゆっくりまってるよ!」 周りのゆっくり達はざわめきだした。まぁ当然の結果だろう。それだけ煽られたら期待も青天井だ。 ドスまりさはというと、悩んでいた。そういって、騙していく人間は数知れない。本当に信用していいのだろうか? 「ああ、成る程ね。僕を信用していないわけか。当然だろうね。“知らない人から食べ物をもらっちゃだめ”だよね。」 ドスまりさの心を見抜いてか、全く気にすることなく男は続けた。 「ならば、こうしよう。もし不安があるなら、先に僕のれいむに毒見をさせても良い。食べるか食べないかは君達が勝手に決めればいいさ」 「ゆゆっ!そんなのだめだぜ!れいむをきけんなめにあわせるわけにはいかないんだぜ!まりさがためすんだぜ!」 先ほど案内してくれたまりさだった。れいむの身を案じてのこともあるだろうが、おそらくはれいむにかっこいいところを見せたいんだろう。 「ゆ~」 ドスまりさは悩んでいた。そこまで言うのなら大丈夫だろう。いやまて、念には念を入れなくては。 「ゆっくり理解したよ。おじさんは食べ物を置いて帰ってね!安全なものだったら次に来たときに歓迎するよ。ゆっくり納得してね!」 なるほど、上手いものだ。 ドスまりさはこう考えていた。自分が見えることとれいむの美ゆっくりっぷりから男は危険はないように見える。しかし、油断は出来ない。どうすれば、この男の本心を探れるのだろうか。……男は食べ物をくれると言った。唐辛子や眠らせるものだったら群れが一網打尽になってしまう。しかし、きちんとした食べ物をくれるのならば、友好的な関係を築いていけるかもしれない。何より、冬が近いのにここに引っ越してきたばかりだ。今は餌が豊富にあるとはいえ、未知の場所で餌を安定して調達できるかどうかは分からない。冬は寒いから凍死するゆっくりも出てくるかもしれない。熊やほかの動物に発見されないように巣をカモフラージュする必要もある。 人間には知恵もあるし、食べ物も防寒具も豊富だ。上手くいけば越冬の協力が期待できる。 悩んだ末に、ドスまりさが考えたのはこうだ。食べ物をもらって、人間には帰ってもらい、先ほどのまりさに毒見をさせる。こうすれば、人間に急襲されて群れが壊滅させられることもない。 れいむに毒見をさせないのは、れいむが人間側にいるからだ。仮に効果が現れるのが遅い毒だった場合、ドスまりさには確認が出来ない。……それにきれいなれいむに危険な真似はさせたくない。(ポッ) まりさに毒見をさせれば、じっくり観察が出来る。どうせあのまりさは「条約」を守らずに人里に入る愚か者だ。同属殺しは禁忌なので出来ないが、早かれ遅かれ群れを危険に晒すことになってしまう。ならば、ここで死んでもらっても大して困ることはない。 そう、ドスまりさは賢かった。群れの頭首を務めるには充分すぎるほどに賢かった。だから、彼女を責めることは出来ない。 だが、ドスまりさは思いつかなかった。人間が、しかも単独で、わざわざ危険を犯してまで山に入ってゆっくりを愛でるなどということの異常さを。 甘い話には裏があるのだ。 「いいだろう。僕たちは食べ物を置いていったらすぐに立ち去る。そうだな…一週間後、君達に分かりやすい言葉で言えば日が七回昇ったらまたここに来る。害があったんなら僕等を攻撃するなり好きにすればいいさ。食べ物はみんなで分けて楽しんでくれたまえ。」 男はそう言って、荷物の中から大きなビンを一つ取り出した。駄菓子屋でよく使われているアレをイメージすればよい。瓶は透明で、中は白銀色をしていた。 男はドスまりさに瓶の開け方を教えてかられいむと一緒に帰ることにした。 「クカカカカカ……哀れだ、実に哀れだ。人間を信じるなど…あのでかい饅頭が賢いだけに同情を禁じえないよ。」 「うまくいったね!おじさん!だかられいむに“ごほうび”ちょうだいね!!」 「クカカカカカ……いいだろう、うちに帰ったら“ごほうび”をやろう。確かに、お前の功績は大きい。」 「ゆっくりしていってね!!」 帰り道、男はずっと冷笑をたたえていた。 男があげた食べ物に害などない。人間が食べても、ゆっくりが食べても。そう、害など一切なかったのだ。 ドスまりさは教えられたとおりに蓋を開け、中身をまりさに毒見せた。 「ぺーろ、ぺーろ……………!!!!!!!!!!」 「ど、どしたの?ゆっくり説明してね!」 まりさのただならぬ様子に気づいたドスまりさが訊ねた。やっぱり毒だったのか、ドスまりさの頭にそんな疑問がよぎった。 「う~~ま~~い~~!!うっは、うっめ、これめっちゃうっめ!うっめ、まじうめやべこれうっめ!すごくゆっくりできるんだぜ!あっま、これあっま!」 どうやら、おいしかったらしい。それもとんでもなく。脳天を突き抜けるような甘さ、とにかく甘い。並の人間なら1掬いでもう飽きる甘さだ。 しかし、ゆっくり達は餡子でできている。彼女たちにとっては甘ければ甘いほどいい。 まりさはこんなに甘いものを食べたことはなかった。甘いものには目がないゆっくりが、あまりの甘さに一瞬意識が飛んだくらいだ。 「とはいはのありすにもたべさせてね!」 「れいむもたべたいよ~」 「ゆっくりたべさせてね!」 そんなまりさの様子を見てほかのゆっくりが黙っているわけがない。思い思いに瓶に口を突っ込もうとした。 「ゆっくりまってね!!」 ドスまりさが体を震わせて大声を上げる。 「むきゅ、毒かもしれないから、明日まで様子を見てね。今日はゆっくり我慢してね!今食べたらゆっくりできないよ!」 側近のぱちゅりーも止める。 ゆっくり達は不満たらたらだったが、ドスまりさに言われてしぶしぶ抑えていた。 この群れはドスまりさとぱちゅりーのおかげで何度も危険を脱したし、危険な食べ物で死ぬこともなかった。それに、明日になれば食べられる。若干うるさく文句を言っていたゆっくりもいたが、周囲がそれを許さなかった。 そんなことを理解できたこの群れはとても統率が取れていると言えるだろう。前の場所で餌を取り尽くしたのも春に生まれ過ぎた子供のせいであった。そのときとは違い、今の場所では割と余裕がある生活をしていることも関係しているのかもしれない。 「うっめ、これめっちゃうっめ!」 まりさだけがむさぼり続けていた。 明くる日、ドスまりさはまりさの様子を見た。ぴんぴんしている。何の問題もない。いや、むしろ体の艶やもちもち感が比べ物にならないほど良くなっている。 “害はない。”そう判断したドスまりさを誰が責められようか。 ドスまりさは群れの皆に食べることを許可した。 「ぺーろ、ぺーろ、しあわせー♪」 「うめっ!めっちゃうめ!」 「うっめ、これめっちゃうっめ!」 「あまあま~!!」 群れのゆっくり達は満足していた。ドスまりさもみんながゆっくりしていて嬉しいようだ。 葉っぱに瓶の中身を取り分けて群れのみんなに均等に渡していた。みんながゆっくり出来るなら自分達も嬉しい。ドスまりさと側近は自分達はほとんど食べずにそれを分けた。 だから、気付けたのかも知れない。異変に。 おかしい。ドスまりさはいぶしがった。 このところ、群れのゆっくりたちから献上された餌の数が減っている気がする。 管理しているぱちゅりーに確かめても同じ答えだ。 餌が集まらないのか?いや、群れの誰もがつやつやもちもちとしてる。 ならば、餌を隠匿している?いや、バラバラに5組のゆっくりに確かめて見てもそんな様子はなかった。最初にアレを食べたまりさならともかく、自分が尋問したゆっくりは群れの中でもかなりゆっくりしたゆっくりだ。全員が嘘をついているなど考えにくい。第一、普通のゆっくりの嘘など自分なら一発で分かる。 どういうことだろう……ドスまりさは悩んだ。 一週間後、男とれいむは約束どおりに来た。 「ゆっくりしていってね!」 「おじさん、あれちょうだい!あまあまちょうだい!」 「おじさんはゆっくりできるひとだね!」 前回とはうって変わって熱烈歓迎だ。男は苦笑した。 「おじさん、食べ物ありがとう!とってもゆっくりしたよ!」 ドスまりさも今回は警戒を解いているようだ。 「どういたしまして、気に入って戴けて何よりだよ。じゃあ僕とれいむはあちらで遊んでるから、一緒に遊びたいなら来てね。」 そう言って、男はドスまりさの目が届かない場所へ行った。 付いて行きたくないゆっくりなどいるだろうか?何しろ、男は害を加える心配がなく、とってもおいしいものをただでくれた。れいむはとっても美ゆっくりだ。 男とれいむにお近づきになりたいゆっくりなどごまんといる。無論、夫婦のゆっくりもだ。 ある程度、群れから離れた切り株に男が座っていると、群れのゆっくりたちがわらわらと集まってきた。 ドスまりさとその側近達が来ていないのは彼女達に仕事が残っているからだ。それ以外のゆっくり達はほとんどが集まってきた。 「ゆっくりしていってね!」 「おじさん、あれちょうだい!あまあまちょうだい!」 「れ、れいむ!ま、まりさとゆっくりするんだぜ!」 男が群れのゆっくりといた一時間あまりの時間、発言の9割はこの類だった。 去り際に男は言った。 「ごめんね、今日は甘いのは持ってきてないんだ。それに、アレは高いからあげるわけには行かないなぁ~。交換でならいいよ。君達もやってるでしょ?」 「うるさいんだぜ!おじさんはさっさとまりさたちにあまあまをよこすんだぜ!」 「ゆゆっ!ひとものもとろうなんて、まりさはゆっくりできないゆっくりだね!!まりさなんてきらいだよ!」 「どぼじでぞん゛な゛ごどい゛う゛の゛ー!!でいぶごべん!!! ごべんよ゛お゛……ゆっくりゆるしてほしんだぜ、だぜ?」 強欲なゆっくりもれいむの一喝でおとなしくなる。れいむに嫌われたくない……そんな一心で納得はしていないものの、前言を撤回するしかない。ちなみに今のまりさはありすと番である。 「さて、僕が欲しいのは山菜とかきのことか、山で取れる食べ物だ。あと、人間が育てた食べ物はだめだよ。僕には分かるから、人里のを盗んできても交換しないよ?わかったかい。」 「ゆっくりりかいしたよ!」 「うん、分かってくれて嬉しいよ。僕はこの道をずっとまっすぐ行った家にいる。人間の家で最初に見つかるのがそれだから来るといい。」 「ゆゆ?おじさんとれいむはまたくるのになんでいくんだぜ?ばかなの?しぬの?」 「僕達も冬の準備をしなければならないからね。次に来るのがいつだか分からないんだよ。」 「おじさんはふゆのじゅんびもできないぐずなんだぜ。ゆっくりりかいしたぜ。」 「おじさんはいなかものね!」 「わーくほりっくなんだね、わかるよー。」多分それは違う。 「はは、まぁそんなところだ。じゃ僕たちはかえるよ。ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!」 主にれいむが惜しまれつつ、おじさんたちは帰っていった。 「クカカカカカ……愉快だ、実に愉快だ。自分の実力を弁えずに弱者が強気に出るなど…奴等はくるな、間違いなく。」 「うまくいったね!おじさん!だかられいむに“ごほうび”ちょうだいね!!」 「クカカカカ……いいだろう、うちに帰ったら“ごほうび”をやろう。あの身の程知らずのまりさを黙らせた、お前の功績は大きい。」 「ゆっくりしていってね!!」 帰り道、男はずっと嘲笑を浮かべていた。 男は虐待するつもりなどない。ゲスなゆっくりも、善良なゆっくりも。そう、虐待するつもりなど一切ないのだ。 あとがき ご迷惑をおかけしました。 読んですっきり出来なかった人は……うp主の実力不足です。 ドスまりさが賢いってのは、野生の動物にしてはって言いたかったんだ。ごめん 天敵を合意で避ける、季節に関係なく餌食べつくす前にきっちり移動するって野牛とかよりすげ~とか思ってた。 続き このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2120.html
[甘い話には裏がある] 1.ドスまりさに出てもらいました 2.人間は直接手を下しません 3.制裁でも、虐待でもないと思います 4.行間を読まないとすっきりできないかもしれません それでもよろしければ、読んでください。 ドスまりさはゆっくりしていた。 ここには、餌となる植物や昆虫が豊富で水場も近い。野生の動物も少なく、捕食されることもさほど多くない。 群れはどんどん大きくなり、みなゆっくりしていた。 ここに移って良かった……ドスまりさはつくづくそう思っていた。 前の場所ではゆっくり出来なかった。「条約」のお陰で人間が来ることは無かったが、ほかの動物はそう ではない。野生のオオカミ、トラといった大型の捕食種からタカやワシのような猛禽類などから、野良イヌやタヌキ、キツネ、れみりぁ、ふらんに至るまで被害は耐えなかった。 そのため、群れのゆっくりは常に出産し続けることで群れを維持するしかなかった。その結果、成体のほぼ半分は食料集めに出ることが出来ず、食料は常に不足していた。行動範囲が必然的に狭くなるゆえ、植物や昆虫の再生スピードを遥かに超える勢いで自然は削られていった。 もうここではゆっくりできない。もはや緑の山が茶色になりかかってからようやく、決断したドスまりさと側近達は移住を開始することにした。時は既に常緑の夏を超え、収穫の秋を迎えていたことが決断を支えたといっても良い。若菜を食い尽くしたこの場所では冬に備えて餌を探すこともままならない。ならば、新たな場所で探すしかないのだ。 新たな場所までたった3里の道のりであったが、生まれた山から出たことが無いゆっくりたちには過酷なものであった。道中で一体何匹のゆっくりが動物に襲われ、何匹のゆっくりが餓死していったか。 半生半死で群れが新しい山に着いたときは群れのゆっくりは既に当初の3割程度にまで激減していた。 「ゆゆっ、ここをまりさたちのゆっくりプレイスにするよっ!!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 ドスまりさは疑うべきだった。餌場が豊富で捕食者が少ない山……ならば、なぜそこにはどこにでもいるはずのゆっくりたちが住んでいない? 野生に生きる動物はいくら警戒をしてもし足りることはない。ドスまりさの迂闊な判断は後に大きな後悔を伴って跳ね返ってくることになった。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 ある日、群れのいる山に一人の男と一匹のゆっくりれいむが入ってきた。 「ゆゆっ? おじさんたちだれなんだぜ? ゆっくりできるできるだぜ?」 見慣れぬお兄さんを見つけたゆっくりまりさが頬に空気を溜めて威嚇しながら話しかける。 「ああ、ゆっくりできる人だよ。」 「れいむはゆっくりできるゆっくりだよ」 「……………きれいなんだぜ」 ズキュゥゥゥゥゥン!! まりさはれいむのあまりの美ゆっくりっぷりに目を奪われていた。 なんというゆっくり。髪は漆黒と言う文字が思い浮かぶほど黒々として艶があり、リボンは染み一つなくたおやかな紅白に彩られていた。極めつけはまるまるとした球体の顔のもちもちとした感触。 親愛のすりすりをしたまりさには分かってしまった。このゆっくりは百匹、いや千匹に一匹の美ゆっくりだ…一緒にすっきりー!!したい。一緒にゆっくりした子供を育てたい。まりさとの子供はきっと群れで一番ゆっくり出来る子供になるはずだ。 「ところで、まりさ。君達の群れの一番ゆっくり出来るゆっくりに会わわせてもらえないかな?」 「ゆっくり会わせてね!」 「ゆっくりりかいしたぜ。ついてきてだぜ!」 人間はゆっくり出来ない。れいむとお近づきになりたい今のまりさに冷静な判断を求めるのは酷なものだ。あっさりと承諾してドスまりさのところへ連れて行った。 「はじめまして、ドスまりさ。ゆっくりしていってね。」 「どすまりさ、ゆっくくりしていってね!!」 「ゆゆ? おじさん、こんにちわ!れいむもゆっくりしていってね!!」 なんでまりさの姿が見えるんだろう?ドスまりさは不思議に思った。 山を降りて「条約」を結びに行くときは意識して見えるようにしているが、通常ドスまりさは害意あるものには見えない。そして、山に来る人間は皆ゆっくりをゆっくり出来なくさせるために様々なことをしてきた。だからこそ、ドスまりさは「条約」を結んだのであり、山に来る人間でドスまりさを見ることが出来た人間などいなかった。 ……ということは、この人間には、害意は、ない。そして、連れのれいむもとても美ゆっくりだ。おそらく人間がかなりゆっくりさせた結果に違いない。ならば、群れが危険になることはないだろう。 ドスまりさはそう判断してこの不可思議な人間と会話を続けることにした。その判断は正しかったはずだ。確かに結論からいえば、その男に「害意」など無かったのだから。 「君達は最近ここに引っ越してきたゆっくりかな?」 「ゆ? そうだけど、なんで? 」 質問の意図が分からないドスまりさ。 「いやね、新しい群れが来たんだったらお祝いに“とっても”甘いものをあげようと思ったんでね。すっごくおいしいと思うよ。“もう野生の餌じゃあ満足できなくなるくらいにね”。それで“かっている”れいむと一緒に来たんだ…食べるかな?」 「ゆゆ!あまあま!まりさあまあまほしいよ!!」 「あまいのようだいね!れいむにゆっくりちょうだいね」 「ゆっくりまってるよ!」 周りのゆっくり達はざわめきだした。まぁ当然の結果だろう。それだけ煽られたら期待も青天井だ。 ドスまりさはというと、悩んでいた。そういって、騙していく人間は数知れない。本当に信用していいのだろうか? 「ああ、成る程ね。僕を信用していないわけか。当然だろうね。“知らない人から食べ物をもらっちゃだめ”だよね。」 ドスまりさの心を見抜いてか、全く気にすることなく男は続けた。 「ならば、こうしよう。もし不安があるなら、先に僕のれいむに毒見をさせても良い。食べるか食べないかは君達が勝手に決めればいいさ」 「ゆゆっ!そんなのだめだぜ!れいむをきけんなめにあわせるわけにはいかないんだぜ!まりさがためすんだぜ!」 先ほど案内してくれたまりさだった。れいむの身を案じてのこともあるだろうが、おそらくはれいむにかっこいいところを見せたいんだろう。 「ゆ~」 ドスまりさは悩んでいた。そこまで言うのなら大丈夫だろう。いやまて、念には念を入れなくては。 「ゆっくり理解したよ。おじさんは食べ物を置いて帰ってね!安全なものだったら次に来たときに歓迎するよ。ゆっくり納得してね!」 なるほど、上手いものだ。 ドスまりさはこう考えていた。自分が見えることとれいむの美ゆっくりっぷりから男は危険はないように見える。しかし、油断は出来ない。どうすれば、この男の本心を探れるのだろうか。……男は食べ物をくれると言った。唐辛子や眠らせるものだったら群れが一網打尽になってしまう。しかし、きちんとした食べ物をくれるのならば、友好的な関係を築いていけるかもしれない。何より、冬が近いのにここに引っ越してきたばかりだ。今は餌が豊富にあるとはいえ、未知の場所で餌を安定して調達できるかどうかは分からない。冬は寒いから凍死するゆっくりも出てくるかもしれない。熊やほかの動物に発見されないように巣をカモフラージュする必要もある。 人間には知恵もあるし、食べ物も防寒具も豊富だ。上手くいけば越冬の協力が期待できる。 悩んだ末に、ドスまりさが考えたのはこうだ。食べ物をもらって、人間には帰ってもらい、先ほどのまりさに毒見をさせる。こうすれば、人間に急襲されて群れが壊滅させられることもない。 れいむに毒見をさせないのは、れいむが人間側にいるからだ。仮に効果が現れるのが遅い毒だった場合、ドスまりさには確認が出来ない。……それにきれいなれいむに危険な真似はさせたくない。(ポッ) まりさに毒見をさせれば、じっくり観察が出来る。どうせあのまりさは「条約」を守らずに人里に入る愚か者だ。同属殺しは禁忌なので出来ないが、早かれ遅かれ群れを危険に晒すことになってしまう。ならば、ここで死んでもらっても大して困ることはない。 そう、ドスまりさは賢かった。群れの頭首を務めるには充分すぎるほどに賢かった。だから、彼女を責めることは出来ない。 だが、ドスまりさは思いつかなかった。人間が、しかも単独で、わざわざ危険を犯してまで山に入ってゆっくりを愛でるなどということの異常さを。 甘い話には裏があるのだ。 「いいだろう。僕たちは食べ物を置いていったらすぐに立ち去る。そうだな…一週間後、君達に分かりやすい言葉で言えば日が七回昇ったらまたここに来る。害があったんなら僕等を攻撃するなり好きにすればいいさ。食べ物はみんなで分けて楽しんでくれたまえ。」 男はそう言って、荷物の中から大きなビンを一つ取り出した。駄菓子屋でよく使われているアレをイメージすればよい。瓶は透明で、中は白銀色をしていた。 男はドスまりさに瓶の開け方を教えてかられいむと一緒に帰ることにした。 「クカカカカカ……哀れだ、実に哀れだ。人間を信じるなど…あのでかい饅頭が賢いだけに同情を禁じえないよ。」 「うまくいったね!おじさん!だかられいむに“ごほうび”ちょうだいね!!」 「クカカカカカ……いいだろう、うちに帰ったら“ごほうび”をやろう。確かに、お前の功績は大きい。」 「ゆっくりしていってね!!」 帰り道、男はずっと冷笑をたたえていた。 男があげた食べ物に害などない。人間が食べても、ゆっくりが食べても。そう、害など一切なかったのだ。 ドスまりさは教えられたとおりに蓋を開け、中身をまりさに毒見せた。 「ぺーろ、ぺーろ……………!!!!!!!!!!」 「ど、どしたの?ゆっくり説明してね!」 まりさのただならぬ様子に気づいたドスまりさが訊ねた。やっぱり毒だったのか、ドスまりさの頭にそんな疑問がよぎった。 「う~~ま~~い~~!!うっは、うっめ、これめっちゃうっめ!うっめ、まじうめやべこれうっめ!すごくゆっくりできるんだぜ!あっま、これあっま!」 どうやら、おいしかったらしい。それもとんでもなく。脳天を突き抜けるような甘さ、とにかく甘い。並の人間なら1掬いでもう飽きる甘さだ。 しかし、ゆっくり達は餡子でできている。彼女たちにとっては甘ければ甘いほどいい。 まりさはこんなに甘いものを食べたことはなかった。甘いものには目がないゆっくりが、あまりの甘さに一瞬意識が飛んだくらいだ。 「とはいはのありすにもたべさせてね!」 「れいむもたべたいよ~」 「ゆっくりたべさせてね!」 そんなまりさの様子を見てほかのゆっくりが黙っているわけがない。思い思いに瓶に口を突っ込もうとした。 「ゆっくりまってね!!」 ドスまりさが体を震わせて大声を上げる。 「むきゅ、毒かもしれないから、明日まで様子を見てね。今日はゆっくり我慢してね!今食べたらゆっくりできないよ!」 側近のぱちゅりーも止める。 ゆっくり達は不満たらたらだったが、ドスまりさに言われてしぶしぶ抑えていた。 この群れはドスまりさとぱちゅりーのおかげで何度も危険を脱したし、危険な食べ物で死ぬこともなかった。それに、明日になれば食べられる。若干うるさく文句を言っていたゆっくりもいたが、周囲がそれを許さなかった。 そんなことを理解できたこの群れはとても統率が取れていると言えるだろう。前の場所で餌を取り尽くしたのも春に生まれ過ぎた子供のせいであった。そのときとは違い、今の場所では割と余裕がある生活をしていることも関係しているのかもしれない。 「うっめ、これめっちゃうっめ!」 まりさだけがむさぼり続けていた。 明くる日、ドスまりさはまりさの様子を見た。ぴんぴんしている。何の問題もない。いや、むしろ体の艶やもちもち感が比べ物にならないほど良くなっている。 “害はない。”そう判断したドスまりさを誰が責められようか。 ドスまりさは群れの皆に食べることを許可した。 「ぺーろ、ぺーろ、しあわせー♪」 「うめっ!めっちゃうめ!」 「うっめ、これめっちゃうっめ!」 「あまあま~!!」 群れのゆっくり達は満足していた。ドスまりさもみんながゆっくりしていて嬉しいようだ。 葉っぱに瓶の中身を取り分けて群れのみんなに均等に渡していた。みんながゆっくり出来るなら自分達も嬉しい。ドスまりさと側近は自分達はほとんど食べずにそれを分けた。 だから、気付けたのかも知れない。異変に。 おかしい。ドスまりさはいぶしがった。 このところ、群れのゆっくりたちから献上された餌の数が減っている気がする。 管理しているぱちゅりーに確かめても同じ答えだ。 餌が集まらないのか?いや、群れの誰もがつやつやもちもちとしてる。 ならば、餌を隠匿している?いや、バラバラに5組のゆっくりに確かめて見てもそんな様子はなかった。最初にアレを食べたまりさならともかく、自分が尋問したゆっくりは群れの中でもかなりゆっくりしたゆっくりだ。全員が嘘をついているなど考えにくい。第一、普通のゆっくりの嘘など自分なら一発で分かる。 どういうことだろう……ドスまりさは悩んだ。 一週間後、男とれいむは約束どおりに来た。 「ゆっくりしていってね!」 「おじさん、あれちょうだい!あまあまちょうだい!」 「おじさんはゆっくりできるひとだね!」 前回とはうって変わって熱烈歓迎だ。男は苦笑した。 「おじさん、食べ物ありがとう!とってもゆっくりしたよ!」 ドスまりさも今回は警戒を解いているようだ。 「どういたしまして、気に入って戴けて何よりだよ。じゃあ僕とれいむはあちらで遊んでるから、一緒に遊びたいなら来てね。」 そう言って、男はドスまりさの目が届かない場所へ行った。 付いて行きたくないゆっくりなどいるだろうか?何しろ、男は害を加える心配がなく、とってもおいしいものをただでくれた。れいむはとっても美ゆっくりだ。 男とれいむにお近づきになりたいゆっくりなどごまんといる。無論、夫婦のゆっくりもだ。 ある程度、群れから離れた切り株に男が座っていると、群れのゆっくりたちがわらわらと集まってきた。 ドスまりさとその側近達が来ていないのは彼女達に仕事が残っているからだ。それ以外のゆっくり達はほとんどが集まってきた。 「ゆっくりしていってね!」 「おじさん、あれちょうだい!あまあまちょうだい!」 「れ、れいむ!ま、まりさとゆっくりするんだぜ!」 男が群れのゆっくりといた一時間あまりの時間、発言の9割はこの類だった。 去り際に男は言った。 「ごめんね、今日は甘いのは持ってきてないんだ。それに、アレは高いからあげるわけには行かないなぁ~。交換でならいいよ。君達もやってるでしょ?」 「うるさいんだぜ!おじさんはさっさとまりさたちにあまあまをよこすんだぜ!」 「ゆゆっ!ひとものもとろうなんて、まりさはゆっくりできないゆっくりだね!!まりさなんてきらいだよ!」 「どぼじでぞん゛な゛ごどい゛う゛の゛ー!!でいぶごべん!!! ごべんよ゛お゛……ゆっくりゆるしてほしんだぜ、だぜ?」 強欲なゆっくりもれいむの一喝でおとなしくなる。れいむに嫌われたくない……そんな一心で納得はしていないものの、前言を撤回するしかない。ちなみに今のまりさはありすと番である。 「さて、僕が欲しいのは山菜とかきのことか、山で取れる食べ物だ。あと、人間が育てた食べ物はだめだよ。僕には分かるから、人里のを盗んできても交換しないよ?わかったかい。」 「ゆっくりりかいしたよ!」 「うん、分かってくれて嬉しいよ。僕はこの道をずっとまっすぐ行った家にいる。人間の家で最初に見つかるのがそれだから来るといい。」 「ゆゆ?おじさんとれいむはまたくるのになんでいくんだぜ?ばかなの?しぬの?」 「僕達も冬の準備をしなければならないからね。次に来るのがいつだか分からないんだよ。」 「おじさんはふゆのじゅんびもできないぐずなんだぜ。ゆっくりりかいしたぜ。」 「おじさんはいなかものね!」 「わーくほりっくなんだね、わかるよー。」多分それは違う。 「はは、まぁそんなところだ。じゃ僕たちはかえるよ。ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!」 主にれいむが惜しまれつつ、おじさんたちは帰っていった。 「クカカカカカ……愉快だ、実に愉快だ。自分の実力を弁えずに弱者が強気に出るなど…奴等はくるな、間違いなく。」 「うまくいったね!おじさん!だかられいむに“ごほうび”ちょうだいね!!」 「クカカカカ……いいだろう、うちに帰ったら“ごほうび”をやろう。あの身の程知らずのまりさを黙らせた、お前の功績は大きい。」 「ゆっくりしていってね!!」 帰り道、男はずっと嘲笑を浮かべていた。 男は虐待するつもりなどない。ゲスなゆっくりも、善良なゆっくりも。そう、虐待するつもりなど一切ないのだ。 あとがき ご迷惑をおかけしました。 読んですっきり出来なかった人は……うp主の実力不足です。 ドスまりさが賢いってのは、野生の動物にしてはって言いたかったんだ。ごめん 天敵を合意で避ける、季節に関係なく餌食べつくす前にきっちり移動するって野牛とかよりすげ~とか思ってた。 続き? このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3354.html
『まりさ伝説』 6KB ギャグ パロディ 群れ ドスまりさ 自然界 人間なし いつもの小ネタです まりさは、普通のゆっくりでした。 ですが他のゆっくりは、まりさを見ると逃げていってしまいます。 「ゆっぎゃぁぁぁぁ?!こっちにこないでぇぇぇぇ!れいむは、なんにもわるいことはしてないよぉぉ!!」 「ごめんなざいぃぃぃぃ!ありずがまちがってましだぁぁぁ!!ありずは、とかいはなんかじゃないでずぅぅぅ!ゆるじでぇぇぇ!!」 今日も森で出合った、れいむとありすが逃げていってしまいました。 まりさはただ呆然と固まるばかりです。 「ゆ?なんなの…ぜ?まりさは、なんにもしてないのぜ?」 まりさは、他のゆっくりと少し容姿が違っていました。 両目が釣り上がり、眉毛が非常に薄く、顔色がとても悪いのです。 目の下には、まるでクマでも出来ているかのように黒く、両目はやけに黒目が小さいのです。 「ゆっくりしていってね!」 まりさは笑顔で、仲間に呼びかけます。 「ゆっぎぃぃぃぃ!!こっちにくるんじゃないんだぜぇぇぇ!なんだかわからないけど、おまえはこわいんだぜぇぇぇぇ!!」 「にゃがぁぁぁぁ?!おもに、かおがこわいんだねぇぇぇぇぇ!!わからないよぉぉぉぉぉ!!」 「ちっちぃぃぃんぽぉぉぉぉ?!きょせい!ぱっぱいぷかぁぁぁぁっとぉぉぉぉ!!」 「むっきゅぅぅぅぅ?!ぱちぇにはわかるわぁぁぁ!!このまりさは、きめぇまるや、れみりゃよりこわいのよぉぉぉ!ぎゅむ!エレエレエレエレ…」 みんなまりさの顔をみただけで、震え上がってしーしーを漏らします。 他のゆっくりには、まりさはとってもゆっくり出来ない、恐いものに見えているのです。 そのせいで、まりさは今まで一人ぼっちでした。 ですがまりさは、とっても心優しいゆっくりなのでした。 まりさが新しく引っ越してきたので、群れに入れてもらおうと挨拶をしようとしただけなのに、どのゆっくりも話を聞いてくれません。 困ったまりさは、足の遅いれいむに声をかけました。 「れいむ、ゆっくりしていってね!まりさは、このむれのおさにようじがあるのぜ!あんないしてほしいのぜ!」 「ゆっくりしていって………ゆっぎゃぁぁぁぁ!れいむは、なにもわるいことはしてません!はらいますうぅぅ!はらいますからぁぁぁ!!」 所が、やっぱりこのれいむも、まりさの顔を見ただけで、うんうんを漏らして泣いてしまいました。 まりさは困ってしまい、れいむをなだめ様としました。 「ゆわぁぁ!ぐるなぁぁぁぁ!!このゆっくりごろじめぇぇぇぇ!れいむをたおしても、なんにもとくにはならないよ!やるなら、おさにしてねぇぇぇ!!お、おさなら、あっちだよぉぉぉ!」 れいむは両目をぐるぐると回しながら、歯をガチガチと鳴らして、もみ上げで一つの洞穴を指しました。 まりさは笑顔でれいむにお礼を言うと、れいむの指した洞穴を目指して跳ねていきました。 「ゆっびぃぃぃぃ!わらうなぁぁぁぁ!おもに、おもにえがおがこわいぃぃぃぃぃ!ゆぴっ!ぴぴぴぴぴーーーーー!!」 れいむは恐怖のあまり、白目を剥いて、気絶してしまいました。 そんな事とは知らないまりさは、洞穴の前で元気に挨拶をしました。 「ゆっくりこんにちは!まりさはまりさなのぜ!このむれに、いれてほしいのぜ!ゆっくりよろしくなのぜ!」 「ゆーん?ドスに何か用?群れに入りたい………ゆっぴぃぃぃぃ?!」 洞穴から出てきたのは、まりさよりも大きなドスまりさでした。 まりさは、ドスを見るとさわやかな笑顔を見せました。 所がドスには、なんだか物凄くゆっくり出来ない物に見えました。 (な、なんなの、このまりさは?!なんだか、とってもゆっくり出来ないお顔に見えるよ!いったいドスに何の用なの?ま、まさか、ドスの群れを乗っ取りに来たの?!) ドスは物凄く怯えていました。 ドスはれみりゃから、群れを守った事もあります。 野犬さんも、ぷくーで追い払った事もありました。 ですがこのまりさは、それよりも遥かに恐ろしいものに見えたのです。 体が勝手にガタガタと震えて、変な汗が額を伝うのがわかりました。 「ゆ…ゆっひぃぃぃ!お前は、いったい何なんだぁぁ!!ドスの群れは、ドスの物だよぉぉぉ!お前なんかに、渡さないよぉぉぉ!!」 「ゆゆ?なにをいってるのぜ?まりさは、このむれに、いれてほしいだけなのぜ!よろしくなのぜ!」 「ゆっぴぃぃぃぃ!やっぱり、群れを乗っ取るきかぁぁぁ?!ドスを睨むなぁぁぁ!恐くなんか、恐くなんか、ないんだよぉぉぉぉ!!」 まりさは、怯えるドスを不思議そうに眺めると、爽やかに、凛々しい顔をしました。 ですがドスには、すさまじい形相で睨んでいる様に見えたのです。 ドスは、恐くて恐くて仕方ありませんでしたが、群れの長として逃げ出す訳にもいかず、必死で耐えていました。 (ゆぅ?このどすは、なんだかかおいろがわるいのぜ。どこかびょうきなのかもしれないのぜ!これはたいへんなのぜ!まりさがなんとかしてあげるのぜ!) 「ゆけっ!ゆっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!(どす、だいじょうぶなのぜ?!しっかりするのぜ!!)」 「ゆっひぃぃぃぃぃ?!くるなぁぁぁぁ!!こないでぇぇぇぇ!ドスは、まだ死にたくないんだよぉぉぉぉ!!」 まりさは、ドスの具合が悪いと勘違いして、大あわてでドスに向かって跳ねていきました。 このまりさは慌てると、自分でも何を叫んでいるのか解らなくなりました。 ですがその姿は、誰から見ても奇声を上げて襲い掛かってくるようにしか見えません。 ドスは恐怖に耐え切れず、大慌てで逃げていきました。 「ぐるなぁぁぁ?!こないでぇぇぇぇ!!どすすぱーくうつよぉぉぉ!ほんきだよぉぉぉ! 『ドカッ!』 ゆひっ?!ゆっぎゃぁぁぁぁぁ!!」 「ゆけぇぇぇぇぇ!!ゆけっしゃぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃ!!(どす、そっちはあぶないよ!どすぅぅぅぅぅぅ?!)」 何と言う事でしょう。 ドスまりさは逃げる事に夢中で、足元の石に気がつかず、つまづいた拍子に坂から転げ落ちていきました。 「ゆげっ!ごがっ!ひぎぃ!ぶべっ!いがっ!ゆがっ!ゆごぉぉぉぉぉ!!」 木や岩にぶつかりながら、ドスまりさは一気に坂を転がり落ちていきました。 そしてやっと止まった頃には、ドスの体はボロボロになっていました。 「ゆひっ…ゆひっ…ごめんな…ざ……むれは…あげま…ず…ゆるじ…で…ゆご…ご…ぎぎ…」 それからしばらく経ちました。 まりさは、坂の下で死に掛かっていたドスまりさを助けました。 群れ一番のお医者さんの、えーりんに頼んで治療をしてもらったのです。 その際にも、何故かえーりんは、まりさに命乞いをしていました。 「ゆ!ドス、おはよう!ゆっくりしていってね!」 「ゆっひぃぃぃ!まりさ様、おはようございます!ゆっくりしていってください!!」 元気になったドスまりさは、まりさに群れを譲りました。 まりさは必死に断ったのですが、ドスが泣いて頼むので、仕方なく長をやる事になりました。 「ゆっひぃぃ!おさぁぁぁ?!れいむは、ゆっくりしています!わるいことはしていません!だから、ゆっくしていってくだざいぃぃぃ!!」 「ゆぎゃぁぁぁ!おざぁぁ?!こんなところに、なんのごようでしょうかぁぁぁ?!ありすは、むれのおきてをやぶったりしてないですぅぅぅ!!」 「ゆひぃぃぃ!おさぁぁぁ?!ちぇんは、にんげんさんのはたけには、いったりしてないんだよぉぉぉぉ!わかってねぇぇぇぇ!!」 まりさが群れの様子を見回ると、何時も緊張したように硬くなる群れのゆっくり達。 まりさはそれを、長が来たから硬くなっていると思っていました。 そして不思議な事に、特に罰も決めていないのに、まりさの決めた群れの掟は、誰も破る事はありませんでした。 完 徒然あき
https://w.atwiki.jp/doubutunandemo/pages/13.html
↑オス 出典:ウィキメディア・コモンズより ↑メス 出典:ウィキメディア・コモンズより + 分類 界:動物界 門:脊索動物門 亜門:脊椎動物亜門 綱:哺乳綱 目:ネコ(食肉)目 亜目:ネコ亜目 科:ネコ科 亜科:ネコ亜科 属:ヒョウ属 種:ライオン + 基本情報 学名:Panthera leo 大きさ・体重 ・体長:1.7‐2.5m ・肩高:123㎝ ・体重:最大272㎏ 分布:アフリカ西部、中部、東部、南部/インドのギル保護区のサバンナや森林、砂漠などに生息。 食性:肉食で大型・小型哺乳類、鳥類、爬虫類、昆虫などを食べる。 + 亜種 ・インドライオン ・バーバリライオン ・アビシニアライオン ・ソマリライオン ・セネガルライオン ・カメルーンライオン ・ウガンダライオン ・コンゴライオン ・ビクトリアライオン ・マサイライオン ・アンゴラライオン ・カラハリライオン ・トランスバールライオン ・ケープライオン ・ホラアナライオン ・ヨーロッパホラアナライオン ・アメリカライオン ・ヨーロッパライオン ・ヨウシトラ ・スリランカライオン 食肉目ネコ科に分類される哺乳類の一種。アフリカ大陸最大のネコ科動物として知られている。 概要 体色は淡いバフ色から黄色がかっているもの、赤みがさしているもの、暗い黄土色まで様々である。オスは頭部から頸部にかけて、赤褐色から黒色のたてがみが発達していて、オス同士の争いで急所である首を守るためにあると考えられている。また、オスはたてがみが黒ければ黒いほどメスにモテるらしい。メスはたてがみはなく、幼獣はヒョウ柄模様がある。体に対しての筋肉量がすごく、時速60㎞の速さで走ることができる。 ネコ科では珍しく、オス1 - 3頭、15頭までのメスと幼獣からなる群れ(ハーレム)を形成し、20-400㎢の行動圏内で生活する。生後2 - 3年で群れから追い出されたオスは、放浪オスとなり、1-数頭で生活する。放浪オスは新たな群れを作るために他の群れのオスと戦い、勝てばその群れを乗っ取り、元からいた幼獣を殺し、自分だけの群れへと作りあげる。 狩りをするのは主にメスで、獲物が大型の場合は数頭で取り押さえ、喉に噛みついて窒息死させる。捕らえた獲物は多くの場合、オスが独占する。 繁殖形式は胎生で、一日に最大で50回程交尾を行うことがある。妊娠期間は98-114日。一回につき1-6頭の幼獣を産む。 寿命は10‐15年。最大で25年。 ヒトとの関係 開発による生息地及び獲物の減少、毛皮や肉目的の狩猟、娯楽としての乱獲、毒餌による中毒死、害獣としての駆除などにより個体数は減少している。現在レッドリストでは危急(VU)の絶滅危惧種に評価されている。 世界中で「百獣の王」して有名であり、オスの容貌からあらゆる文化の中の動物のシンボルであり、古くは旧石器時代のラスコー洞窟画にも描かれ、多くの国で国獣となっている。 南アフリカ共和国ではエコツーリズムの一環として養殖され、狩猟用に飼育されている。 日本ではパンテラ属(ヒョウ属)単位で特定動物に指定されている。 獣害事件としてはツァボの人食いライオンが有名。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2433.html
前 ああ、この痛みのいやらしい事といったら! 作者の今の叫び ゆっくりこうないえんの続き? れみりゃはおばかさんです。 ゆっくりこうないえん 2 「う~あまあまぁ♪うっ!?」 さて、木の虚にいたゆっくりの群れを美味しくいただいたれみりゃであったが。 口の中を噛んでしまった。 「う~……いたいどぉ。でもあまあまおいしかったどぉ♪」 こうしてれみりゃはおうちへと帰っていった。どうせ寝れば治るのだ、と思って。 れみりゃは重大な傷は修復できる。 だが、重要性の低いほんの些細な傷はどうだろうか。 その結果は翌日に出た。 「い、いたいどぉ!?」 今まで食べてきたゆっくりの恨みか先日いただいた口内炎れいむの祟りか。 れみりゃには口内炎ができていた。 「う~……いたいどぉ。でもさわらなければもんだいはないどぉ」 体つきといえど捕食種のためか、こういった事には頭が回っているようだ。 れみりゃは狩りに向かった。 今日も昨日追い掛け回した群れだ。 「う~う~うあうあ~♪」 患部に触れずに移動できる辺り、体つきはつくづく有利である。 そしてふらふらと飛びながら群れの上空に着く。 「「れ み り ゃ だ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ !!」」 当然群れは大パニック。昨日も襲ってきたれみりゃがまた来たのだから当然だ。 慌て逃げ惑う群れの中かられみりゃは適当にありすをつまみ上げ 「い、いなかものはさわらないでね!」 噛み付き 「ぎゃぶぅ!!」 餡子を啜り上げ 「びゅべべべべべべべべべべべべべ!!」 そして――― 「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 ありすの亡骸を投げ捨て、れみりゃは頬を抱えて苦しんでいた。 れみりゃという種族の食べ方を思い出していただきたい。 餡子を吸う、だ。体無しは皮も食べるが体つきは基本餡を啜る事のみを行う。 しかも、意地汚く口いっぱいになるまで啜ることが多い。 要するにだ 「口いっぱいに餡子を啜る奴がなぁ!患部に当てずに飲み込むなんてぇ!できるわきゃねぇだろぉぉぉぉぉ!」 ということだ。 飼われて躾がキチンとなされているれみりゃなら少しずつ啜ることもできたろうが、野生種にはどだい無理な話だ。 やはり、肝心なことを忘れている辺り、れみりゃは(特に)餡子脳(おばかさん)と言われても文句は言えない。 「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ほっべだがいだいどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!ざぐやぁ!ざぐやぁ!!」 残念ながらさくやはこの辺りにはいない。 何がなんだかわからないゆっくりの群れ。 いち早く立ち直ったのは賢いぱちゅりぃだった。 「むきゅぅん!あれは〈こうないえん〉よ!」 ぱちゅりぃの友達のありすが立ち直りつつ 「きのうたべられちゃったれいむがかかってたおびょうきね!」 と妙に説明的な口調で続く。 「みんな!いまならあのれみりゃをやっつけられるわ!!」 それを聞きゆっくり達は活気付く。 「「「ゆゆぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」」」 「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 数十分の格闘の末、ぱちゅりぃの指示の元れみりゃを生け捕りに成功した群れの面々。 「ぱちゅりぃ、なんでこのれみりゃをいきてつかまえさせたの!」 「そうだよ、まりさのおともだちのれいむやありすはこいつにたべられちゃったんだよ!!」 「こいつといっしょじゃゆっくりできないよ!!」 群れの皆は一様にぱちゅりぃに詰め寄った。 慌てず騒がずぱちゅりぃは皆に 「むきゅん!たしかにれみりゃといっしょにいてはゆっくりできないわ! だけど、れみりゃをごはんとかんがえればどうかしら?」 「ゆゆっ?」 「れみりゃのからだはおいしいおにくだわ、しかもあるていどごはんをたべさせればちゃんとなおる。 つまりわたしたちはいっぴきぶんのごはんでずっとたべられるごはんをてにいれたのよ!」 「「な、なんだってぇぇぇぇ!!」」 一様に驚いたが群れがずっと食べられるご飯を手に入れたというのはうれしいことだ。 「そういうことだったのね! ふゆのほぞんしょくというわけね!すごくとかいてきだわ!」 「でも、いっぴきだけじゃみんながまいにちたべられないよ?」 こういう意見が聞こえたが 「まいにちたべちゃ、おいしいというのがあたりまえになっていままでのごはんがたべられなくなっちゃうわ」 「たまのぜいたく・・・・・・とかいてきなひびきね!!」 「したがこえちゃうんだね、わかるよ~」 毎日とはいえないがおいしいごはんが食べられることがわかり、群れは幸せそうだった。 捕まったれみりゃはぜんぜん幸せじゃない。 いつもどおりあまあまを食べようとした結果がこれなわけだがまったく判っていない。 食べられることが判っているわけもないのだがさっきの戦いで口のあちこちがさらに痛い。 「うぅ~……おくちがちくちくいたいどぉ~ざぐやぁぁぁぁぁ!ざぐやぁぁぁぁぁぁ!!」 余談だが口内炎というのはストレスからも発生するという。 これから群れのゆっくり達にちまちまと食べられ続けるれみりゃの口内炎が治ることは多分死ぬまで無いだろう。 「いだいどぉぉぉぉ、ざぐやー!ザぐやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 だからさくやはいないっつうに。 あとがき 口内炎の治療ですがしょうゆをやってみました。死ぬほど痛いです。火傷に味噌塗りたくったときの傷みを思い出しました。 れみりゃが餡子を啜るって設定は口内炎起こしたら致命傷ですよね。意地汚いってことは大量に一気食いしそうですし。 つくづくおばかさんだなぁ、体付きれみりゃは。 おまけ。捕まらないで逃げ切った場合。 なんとかほうほうのていで逃げ出したれみりゃ。しかし、口の痛みはひかない。患部に啜った餡子が付着したままなのだ。 「うぅぅぅ、じぐじぐするどぉ………」 こういうときは水なりうがい薬を使って口をすすげば大分痛みが緩和される。 しかし、いままでこんな事にならなかったれみりゃが知るわけもなく巣穴でひたすら悶絶していた。 翌日。れみりゃは小腹がすいたが狩りにいく気が沸かなかった。昨日みたいな痛い目に合いたくないからだ。 それにまだじくじくとした痛みは続いていた。 「きょうはおうちでゆっくりしてるどぉ~……」 れみりゃはこの痛みがとれるまで家にいることにした。 3日・4日・5日…… 「うあぁぁぁぁ!も、もうがまんできないどぉ!!」 一向に治らない痛みにれみりゃは腹を立てていた。もうこの痛みには慣れてしまっていた。 今日こそ狩りにでて思う存分ゆっくり達を啜ってやる。そう思いながら、れみりゃは巣を飛び出して 50メートルと進まないうちに落ちた。 「うぁ!?」 5日も何も食べてなければ体力が衰えるのは当然の話である。 「か、からだがうごかないどぉ!!どぼじでぇぇぇぇぇ!?」 数時間ほどして衰弱していたれみりゃを見つけたふらんがれみりゃを巣に持って帰っていった。 「う~♪ゆっくりしねぇぇぇ~♪」 「うあぁぁぁぁぁぁぁ!」 どうやら、こちらも口内炎は『死ぬまで』治りそうもなかった。 今まで書いた何か。 ゆっくりこうないえん ゆ虐 小ねた 食べ物の恨みは・・・・・・ やってみよう何でも実験 罠 やってみよう何でも実験 ゆっくりと現代 ドスに纏わる二、三の話 fuku3313.txt 小ネタ 中立な話 小ネタとちぇん あ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/2theparadise/pages/163.html
生物@ヴァイレサック 陸棲生物 概要 サミー(フォペロス Mega Phoberos Vwilzack) 遺伝子操作された、巨大なげっ歯類。カピバラの仲間だが、やわらかい土に穴を掘って生活する。 ポニーほどの大きさにまで成長し、100日~200日毎に7~8匹の子供を生む。 ドラゴン等の大型捕食動物の大好物であり、人もこの動物を家畜化している。 肉質は硬いが、旨み成分が多く、滋養に富む。雑食だが基本的に水草や藻などを好んで食べる。 ソーセージやハム、それから臓物料理などで食する。 ヴォーグ(Canis lupus Vwilzack) ヴァイレサック固有のオオカミ。シベリアオオカミとメキシコオオカミを起源とするが、遺伝子操作の形跡がみられ、人慣れしやすい。 平均すれば体胴長100~180cm、肩までの体高60-100cm、体重は60kgほどだが、これよりも二回りほど大きな個体もみられる。 群れは雌雄別の順位制を伴い、通常は繁殖ペアが最上位であるが、順位はときに交代する。順位は常に儀式的に確認しあい維持される。群れはたいてい繁殖ペアの子孫や兄弟で血縁関係にあることが多い。他の群れを出た個体が混ざることもある。 基本的には地球産のオオカミと同様。 シャグ(シャガラ ) サミーの近似種だがさらに大型化しており、ヒュヨ等の寒冷地のステップやツンドラ地域にも見られる。長くて水を弾く空洞の多い毛と、短くてやらわらかい二種類の毛に包まれ寒さに強い。 サミーと違って穴を掘らず、群れを作って生活している。また、肉質も良く良質な毛皮が採れるため、ヒュヨでは家畜化している。 目次 上へ -