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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/秋終わり、恋は終わり始まる 第四章 この物語にヒロインは居ない 上条当麻を主人公と見立てるならば、御坂美琴は間違いなくヒロインだろう。 ヒロインと言ってもいろいろなジャンルはある。 『ツンデレ』だったり『ヤンデレ』だったり。 そう仮定するなら御坂美琴は『ツンデレ』なのだろうか。 物語は『ヒロイン』が必要だ。 『ヒロイン』が女である必要も無い。ギリシャ語でヒロインとは『女英雄』だったとしてもだ。 主人公は常に物語の中心で無ければならない。 この物語に『ヒロイン』が存在しない。 何故なら今回の話は全て御坂美琴を中心に起こった事件だからだ。 そして片方の主人公はヒロインとなり、そしてヒロインを守る騎士として主人公として戦う。 * (12月29日。早朝、午前7時30分。第六学区ターミナル駅前) 「間に合ったか」 敵の位置は既に割れていた。 上条は病院から出された栄養補給食品を頬張りながら切符を買った。 神奈川県にある御坂宅に学園都市製の盗聴器があるらしく、白井黒子の同僚、初春飾利がその盗聴器を持ってきて貰えば例え潰れていたとしても 相手の位置を特定できると、上条に言って回収作業に当たっていた。 回収部隊は白井黒子と上条。 特定するのは初春飾利でその補助が佐天涙子だった。 御坂美琴は使えない。下手に動けば犯人に見つかってしまうからだ。 「初春さん、ターミナル前だ。今から御坂宅に向かうよ」 『はい、取り敢えず電磁波で確認できた盗聴器は3つ。トイレと、御坂さんの部屋と、リビングです』 「了解」 『ああ、後。複数犯の可能性が高いので気をつけてくださいね』 小型のトランシーバーを切ると、新幹線がやってくる。 まだこの時間だ。人もそれ程多くない。 上条と黒子は乗り込んだ。 学園都市製ではなく、都市外で作られた新幹線でスペックは最新型の新幹線よりもかなり劣るとか。 それでも有に300キロ近くは出ているのだ。 遅いわけがない。 「新幹線なんて乗るの初めてだな」 「そうですの?私は帰省の際に何度か。実家が大阪ですの」 「へぇ関西弁とか話すのか?」 「いえ、話せないことはないんですが……。私が関西弁で話している所を想像出来ます?」 「できねぇな」 「いいですのよ?これから関西弁で話しても」 という間にも二人は焦っていた。 こうして何も出来ない時間が無駄過ぎる。 御坂美琴は行動を悟られない為に寮内に居るが、軽い軟禁状態だ。 出来るだけストレスを減らそうと、シェフも朝夕晩の食事のメニューを変えてみたり、気分転換に掃除させてみたりといろいろ行なっているらしい。 上条は御坂のメールアドレスを思い出して、メールを打っていたが白井黒子が携帯電話を取り上げる。 「駄目ですわよ。今メールなんてしたら特定されますの。お姉様の個人情報なんて無いに等しいのですから」 「……だよなぁ」 上条は打ち掛けのメールを閉じて、携帯電話をポケットに突っ込んだ。 はぁと溜息をつく黒子だったが、上条は理由を聞こうとしない。 * 「ついたなっ……」 「意外と、質素な家ですわね」 「そうか?十分良い家だと思うけどな」 インターフォンを鳴らした。 しかし家主どころか美鈴さえ出てこない。 数回押したが、出てくる気配が無いので黒子が中にテレポートして鍵を開けた。 無断で侵入するのは忍びないが、緊急事態だ。 初春の指示であった『トイレ』と『御坂の部屋』と『リビング』を探していく。 当然の様にその盗聴器は見つかったが…… 「白井ッ!」 上条は何かに気付いたのか、白井を窓側から離れさせたと同時に窓ガラスを突き抜けてフローリングをえぐった。 銃弾。それも学園都市製の弾で色々と模様が掘られているのが特徴で、スピードは遅くなるが代わりに破壊力を増すというモノだ。 これに発火剤でもついていたなら炎の弾となるのだが、それらしいものは確認できない。 かなりの腕前のスナイパーだ。 「銃弾……学園都市製のファニースタイル弾。それも警備員が使っているモノ?」 「なんだ、それ」 「警備員が外部勢力や凶悪テロ集団などの悪質な組織に対して使う銃弾です。 学生相手に撃つようなモノではないのですが、どうやら警備員も一枚噛んでいるらしいですわね」 白井は銃弾の軌道探るように窓ガラスを見つめた。 11次元の軌道計算とは違うハズだが、白井はあそこだ、と言わんばかりに指をさすとテレポートで消えてしまう。 直後、携帯電話が鳴った。 「どうした!?」 『捕まえましたの!コイツは過去にお姉様にぶっ飛ばされ教員免許を剥奪された元警備員の白縫代替ですの!」 「し、しらぬいだいたい?誰だそれ」 『兎に角、○○ビルまで来てくれませんの!?』 「了解!」 上条は御坂宅を飛び出した。 一応、玄関の鍵を閉めて窓からだ。 ○○ビルというのも中小会社の本社で今日は土曜日であるためか休みだった。 上条はビルのドアを蹴破ったが、警報装置などは鳴らず上条は少し飽きれた。 しかし、それも好都合だ。 屋上まで上がっていくと、手錠をかけられたゴツい男と黒子の姿があった。 「そいつが、しらぬいだいたいか」 「今年の夏前頃に汚職が発覚した教師が、偶然居合わせた風紀委員の顔面を何度を殴打して逃亡してお姉様に制裁されたハズなのですが。 どうやって牢屋から出てこれましたの」 「俺は御坂美琴に復讐するためならなんでも売るぜ。プライドもな。だから警備員の牢屋から脱獄して、御坂美琴に復讐するっていってる女に加担したんだよ!」 「女性の方ですのね?」 「そうだ、夏過ぎにアンタ等空間移動と超電磁砲に敗北したって言ってたぜ」 「ふむ……全体構成は何人くらいですの?」 「教えるわけねぇだろうが、クソガキ」 白縫代替は吐き捨てるように言った。 それならば、この男に利用価値どころか置いておくのも不愉快なだけだ。 黒子は知り合いの警備員に報告して、地面に倒れている白縫代替を睨んだ。 * (12月30日。正午、12時05分。第七学区、風紀委員第一七七支部) 「これが盗聴器ですか。ふむ……警備員の捜査で使われてるタイプに似てますね。少し調べてみます」 「よろしくお願いしますの。私は白縫代替の報告書を作成しなければならないので」 「俺はどうりゃいい?」 「そうですねー、上条さんは療養したほうが良いと思いますよ?今頃ホントは点滴つないでるんですから。特例だってカエル顔の先生も言ってましたよ」 「そうだな、俺は一旦家に帰るよ。ああ、佐天さん、紅茶美味しかった」 上条は風紀委員の詰所を後にすると真っ先に家に向かった。 眠くて仕方がない。 結局、白縫代替は吐かなかったし、上条としては少しつかれた。 上条は精神的にも参っていて、今まであった右手が無いというのは少し辛かったりする。 色々と不便だ。 左手生活に慣れそうにない上条は、溜息をついて帰路についた。 (12月30日。同時刻、第七学区、上条の歩いている大通り) 『見ぃつけた、上条当麻』 『ホントにやるんですか?』 『当たり前じゃない、これはチャンスよ。正直、幻想殺しは要らないしね。上条当麻が必要だ』 『……』 不穏な声が上条の後を着けていた。 (12月30日。早朝、ドイツ。ニーダーザクセン州大規模自立都市ハーメルン=ピルモント郡、郡庁所在地ハーメルン) 『幻想殺しが無くなった?アレは生えてくるんじゃないのか』 『どうでもいいよ、なぁ。投擲の槌』 投擲の槌(ミョルニル)と呼ばれたドラム缶状の何かがガタゴトと返事をするように動いた。 グレムリン、第3次世界大戦後に結成された新興組織だ。 『ミコっちゃんが原因だってさ。可愛いよなぁミコっちゃん』 『あ?東洋の女にでも惚れたか?トール』 『違う違う、ラブじゃなくてライクだ。愛玩動物みたいな?』 『お前は本当にわからんなぁ、投擲の槌もそう思っているだろうさ』 雷神トール、グレムリンの戦闘部門だ。 ボロっちいソファから腰を上げたトールは突然、間抜けたことを言い出した。 『ちょいと、上条当麻に会ってくる』 『はぁ!?』 『後は頼んだぞ、投擲の槌。マリアン=スリンゲナイヤー』 任された、と言っているように投擲の槌はガタゴトと揺れた。 唖然とするマリアンを置いてトールはボロボロのアパートから立ち去った。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/秋終わり、恋は終わり始まる
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(再審により回復した特許権の効力の制限) 第一七五条 無効にした特許に係る特許権若しくは無効にした存続期間の延長登録に係る特許権が再審により回復した場合又は拒絶をすべき旨の審決があつた特許出願若しくは特許権の存続期間の延長登録の出願について再審により特許権の設定の登録若しくは特許権の存続期間を延長した旨の登録があつた場合において、その特許が物の発明についてされているときは、特許権の効力は、当該審決が確定した後再審の請求の登録前に善意に輸入し、又は日本国内において生産し、若しくは取得した当該物には、及ばない。(改正、昭六二法律二七、平六法律一一六) 2 無効にした特許に係る特許権若しくは無効にした存続期間の延長登録に係る特許権が再審により回復したとき、又は拒絶をすべき旨の審決があつた特許出願若しくは特許権の存続期間の延長登録の出願について再審により特許権の設定の登録若しくは特許権の存続期間を延長した旨の登録があつたときは、特許権の効力は、当該審決が確定した後再審の請求の登録前における次に掲げる行為には、及ばない。 一 当該発明の善意の実施 二 特許が物の発明についてされている場合において、善意に、その物の生産に用いる物の生産、譲渡等若しくは輸入又は譲渡等の申出をした行為(改正、平一四法律二四) 三 特許が物の発明についてされている場合において、善意に、その物を譲渡等又は輸入のために所持した行為(本号追加、平一八法律五五) 四 特許が方法の発明についてされている場合において、善意に、その方法の使用に用いる物の生産、譲渡等若しくは輸入又は譲渡等の申出をした行為(改正、平一四法律二四) 五 特許が物を生産する方法の発明についてされている場合において、善意に、その方法により生産した物を譲渡等又は輸出のために所持した行為(本号追加、平一八法律五五) (改正、昭六二法律二七、平六法律一一六、平一五法律四七) 旧法との関係 一二五条 趣旨 本条は、再審によって回復した特許権の効力の制限について規定したものである。特許が無効になったときはその発明を実施することは全く自由となるのであるが、その後、再審によって特許権が回復した場合には、特許を無効にすべき旨の審決の確定から回復までの期間においても特許権は存在したことになるから、その間の発明の実施はすべて特許権を侵害する行為となる。しかし、発明が特許権の拘束から脱したと信じて発明を実施した者がさかのぼって侵害者となるのは、公平の原則にも反して不当である。また、特許出願をしたがその特許出願の出願公開後拒絶の審決が確定した場合も、一般人はその発明を自由に利用することができるのであるから、後に再審によって特許権が設定されても、さかのぼって侵害行為の存在を認めるのは妥当ではない。したがって、発明を善意で実施した者について侵害者隣らない旨を規定したのが本条である。善意を要件としたのは、悪意の実施者に対してはたとえさかのぼって侵害者であるとしても不当ではないと考えられるためである。具体的な例について説明してみよう。万年筆の製造方法について与えられていた特許が無効になり、その後再審によって回復したと仮定しよう。再審の請求の登録前に善意で万年筆の製造方法の発明を実施して一〇万本の万年筆を製造した者がある場合、本条二項一号によってその発明の実施は侵害行為にはならないものとされるのである。しかし、特許権の回復後にその方法によって万年筆の製造をすれば侵害行為となる。この点で次条の場合とはことなる。ここで再審の請求の登録前と時点を限ったのは、再審の請求があったときは第三者に公示する意図で予告登録を行い、かつ、特許公報にも掲載して再審請求の事実を公知にするため、それ以降の実施者は悪意とみなしても苛酷ではないと考えられるからである。 発明の実施行為自体に対する救済は以上のごとくであるが、これだけでは十分ではない。一〇一条の規定によって侵害とみなされる行為(いわゆる間接侵害の行為)をした者についても保護が考えられるべきである。二項二号及び五号はその趣旨で設けられたものであり、善意であること、再審の請求の登録前の行為である事に関しては、発明自体の実施の場合と同様である(三号及び五号については特一一二条の三の[趣旨]参照)。 なお、昭和六二年の一部改正により、特許権の存続期間の延長登録の制度が新設されたことに伴い、一項及び二項に必要な改正を行った。 また、平成六年の一部改正において、特許異議の申立てにおける取消決定により取り消した特許に係る特許権が再審により回復した場合を追加し、無効にした特許に係る特許権が再審により回復した場合と同様に特許権の効力を制限することとしたが、平成一五年の一部改正において、特許異議申立制度が廃止されたことに伴い、当該箇所を削除した。 さらに、平成一四年の一部改正において、一〇一条の改正により、「~のみ用いる」という「専用品」の要件を満たさないものであっても間接侵害が成立する可能性が生じることとなったため、本条二項においても、「のみ」という要件を削除して各号の該当範囲を広げ、一〇一条で広がった侵害とみなす範囲についても、所定の期間、特許権の効力が及ばない旨が規定された。また、一〇一条の記述に合わせ表現上の修正が加えられた。(青本第17版)
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幻想御手聴いたんだけど質問ある? 夜も明けかかっている。 海に囲まれた島に、朝が訪れようとしていた。 佐天涙子と内藤ホライゾンは相変わらずデパートの中にいた。 (さっきの佐天ちゃんはどう考えてもおかしかったお。 何か原因があるに違いないお) 「あは、内藤さん、これ見て!どう?似合うかなー」 「おっおっおっ」 二人がいるのは水着コーナー。 内藤はDTなので似合うとか似合わないとかそういうのは分からない。 もし第三者がいれば、彼は縁の無い場所にいておろおろとしていたようにしか見えなかっただろう。 「んー、やっぱりこれかな。今年はかわいい系でいこっと」 「かわいいお」 会話になっていないが気にしないのがブーンクオリティ。 一刻も早く、ここから立ち去りたいと切に願う内藤であった。 「あぁっ!あたしお金持ってない!」 「今頃気付いたのかお?」 基本的に個人の持ち物は没収されている。 衣類や装飾品はその限りではないが、それ以外のものは大体支給品として配られたりしているのだろう。 勿論、携帯電話がそうであったように、財布を持ち合わせていなかったのである。 「むー。やっぱり諦めるしかないのかなー」 「誰もいないし盗んじゃえばいいんじゃないかお?」ボソッ 少し落胆した表情を見せた佐天に、内藤ホライゾンは悪魔の囁きをする。 「それは駄目!だってあたし、ジャッジメントにそっち方面で世話になりたくないし!」 佐天は首と手を振って反論する。 第一七七支部で喋ったりくつろぐのは良いが、厳重注意されるのは望まない。 内藤は、思い出したように呟いた。 「とはいっても、もう既にご飯食べてるから犯罪だお」 「へ…」 佐天は時が止まったように停止した。 目の焦点は合っておらず、呆然と立ち尽くしていた。 (…地雷だったお) 「だ、大丈夫だお!後で払えば何も問題ないから心配する必要はないお!!」 「…そう、かなぁ」 「だったら僕があとで払うお!」 佐天はどうしよっかなーと迷った後、内藤の言葉に甘えることにした。 いくつも気に入ったものがあったが、その中から一つを選び、ポケットにしまった。 自分でも全く払わないつもりはないので、欲張らないことにしたという、彼女なりの配慮だった。 「まぁお金がなかったんなら仕方ないお」 内藤はなだめるように諭す。 食い逃げの件は、この際忘れることにした。あまりいい思い出ではなかったから。 「そういえば佐天ちゃん」 「んー?何?」 気にしているようだったからあまり聞きたいと思わなかったが、内藤は気になっていた。 例の、音楽についてのことだ。 「これなんだお」 「……!」 佐天の表情が一瞬強張ったのを内藤は見逃さなかった。 疑問は確信に変わっていく。 「一体何が入っているんだお?」 「……どうしても言わないと駄目、かな」 佐天は目を背け、低い声で言った。 「そうだよ、ね。言わないといけないよね。 それ、その曲、さ。幻想御手(レベルアッパー)って言うの。 あたしは消したはずの曲なんだけど」 幻想御手。 使用者の脳波に干渉する音声ファイルで、能力の処理速度が向上し、その幅と演算能力が一時的に上がるもの。 同時に、個人差を無視した特定の脳波を強要され続けるため、 脳は徐々に疲弊していき、最終的に意識不明となるもの。 今にも消え入りそうな声で、ゆっくりと告げられていく言葉。 内藤は黙ってそれを聞いていた。 「聞いたら、レベルが上がる。だけど、その代償で気絶しちゃうんだ。 あたしはそれで、親友を、みんなに迷惑をかけた。だから、だから……内藤さんには」 「別に迷惑だなんて思ってないお」 「えっ」 内藤は真面目な顔で…はなくいつもの(^ω^)な顔のままで言った。 本人の名誉のためにも言っておくが、決してふざけているのではなく、本人は大真面目だ。 「佐天ちゃんを守るのは僕の意思でやってることなんだお」キリッ 傍から見ればおちょくっているようにしか見えないし、内藤は特別アホなわけではない。 ただ、見た目がちょっとアレなだけで、あ、ちょっとアレとはいっても馬鹿にしてるわけではないよ。 まあ、なんでも、いいですけれど。とにかく、内藤はイケメンってことで。 「それって、ドラマとかアニメの見すぎじゃない?」 (^ω^)!? 内藤は驚いた。そして頭を抱えた。 (言われてみれば…てかどうしてバレたんだお!?) 「ふふっ、ごめん冗談だよ。 ありがとう。内藤さんって意外にもカッコいいところあるんですねー」 しかしそんな鬱屈な雰囲気は解消されていた。 いつもの元気で明るい佐天涙子に元通り。 内藤はそれだけでも嬉しかった。 「きっと大丈夫です。あたしだって回復したんですから、内藤さんだって」 「心配しなくても気絶なんて絶対しないから大丈夫だお。 それに、レベルが上がってるんだったら佐天ちゃんをもっと安全に守れるお」 「あはは、すごく心強いな~」 なんとか丸く収まった状況に、内藤は胸をなでおろす。 内藤は心に決めたのだ。絶対に佐天を守ってやると。 だからこそ、内藤は佐天を突き飛ばしたのだ。 「危ない!!」 「え!?」 % % % 「いたた…って、あれ?」 突き飛ばされた佐天が驚くのも無理はない。 つい5秒前に自分が立っていた床がまるまる消し飛んでいたのだ。 もしその場にいたままなら、と思うと冗談では済まされない。 「■■■■■ーーーーーーッ!!」 轟く咆哮。 鳴り響く方向は二人の正面。 「怪我はないかお!?」 「う、うん……。何が起こってるの?」 未だ状況が掴めず動揺する佐天に、内藤はゆっくりとした口調で告げる。 「敵襲だお。危ないから逃げるお」 内藤がいち早く捕らえた姿は狂戦士バーサーカー。 ギリシャの大英雄、ヘラクレスである。 獲物を求めさまよい続け、このデパートに辿り着くや否や攻撃を仕掛けたのだ。 敵意があったわけではない。 バーサーカーの進路に、ただデパートがあっただけのこと。 理由などない。あるとすれば道を作る為。 バーサーカーは黒く染まった神剣ファルシオンを叩きつけ、次々と破壊していく。 「うおおっ!」 バーサーカーの足が商品棚を倒し、拳が壁を破壊する。 散らばったガラスや砕けた壁の破片でデパートは無残な姿に変わっていく。 それが一瞬で行われてしまった。 佐天も内藤も、歴然な力の差に戦慄する。 幸い、まだバーサーカーに見つかってはいないようだが、それも時間の問題か。 「捕まるお!」 意を決した内藤の手に従って、佐天は導かれる。 逃げる先は何故か上へ上へと昇っていく。 「ど、何処に逃げるの?」 内藤は何も言わず、屋上へと走り込む。 そして、こう放った。 それはいささか驚くべきことであったが。 「レベルの上がった今なら、空も飛べるはず」 「え、待って」 内藤は聞く耳を持たず、佐天を背負って足を宙に浮かせた。 そのまま内藤たちは、重力に従って真下へと落ちていくかと思いきや、不思議と平行に進んでいった。 「す、すごい!飛んでる…というか滑ってる!」 「おっおっおっ」 空を飛ぶ彼らは、刻一刻と放送の時間が迫っていることを知らない。 【F-3/1日目・早朝】 【佐天涙子@とある科学の超電磁砲】 [状態] 健康 [装備] なし [道具] 支給品、ニューナンブ@現実、ブロッケン@MUGEN [思考・状況]1:ゲームから脱出 1:レベルアッパー… 2:拳銃は使わない 3:内藤さんと行動 4:御坂さんなら… 5:ロボット? ※アニメ本編最終話より参戦。 ※幻想御手を聴いていません。 ※幻想御手のトラウマを少しだけ克服しました。 【内藤ホライゾン@2ちゃんねる】 [状態] ⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン 調子がいい [装備] 幻想御手@とある科学の超電磁砲 [道具] 支給品、ダイソン・エアマルチプライアー@これはゾンビですか?、七色の薬@ファイアーエムブレム [思考・状況]1:とりあえず主催は許さない 1:佐天ちゃんを守る為、逃げる 2:一体どうしたんだお? 3:やっぱり水が一番! 4:御坂という人を探す ※幻想御手を聴きました。空を飛べます。 ※七色の薬を飲みました。4時間能力が上昇しています。 【バーサーカー@Fate/stay night】 [状態] 狂化、全身に痣 [装備] ファルシオン@ファイアーエムブレム [道具] 支給品、不明0~2 [思考・状況]0:イリヤを守れるようにする 1:出会った者は殺す 2:黒い魔術師(ほむら)をいつかは倒す ※アニメ14話、アーチャー5回殺された状態で参戦 ほむらによって1回死にました。 あと6回死亡しても蘇ります。 ・万能地雷グレイモヤを無効化しました。 ※ファルシオンが黒く染まっています。 ※内藤ホライゾンと佐天涙子に気付いていません。 No.053 魔弾の舞踏 時系列順 No.055 タイプ:ワイルド/前向きロケット団 No.042 フードコートでレバニラ炒め食う奴wwww 佐天涙子 No.061.Real Force No.042 フードコートでレバニラ炒め食う奴wwww 内藤ホライゾン No.061.Real Force No.034 そっと戦ってサッと終わるAA バーサーカー
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◇ 伽藍の堂。 それは、魔術師『蒼崎橙子』の工房であるとともに、一つの会社でもある。 封印指定を受けた最高位の人形遣いである橙子のもとには、やはり奇怪な事件が次々と転がりこんでくる。 これは、そのうちの一つに過ぎない。 「学園都市で人攫いが多発―――か」 「学園都市?ああ、あの胡散臭い機関か」 事務室には二人。 蒼崎橙子と、両儀式。 式の方は、専ら『コロス』ことが仕事である。 「『神ならぬ身にて天井の意思に辿り着くもの【SYSTEM】』。確かに、科学サイド代表の割には随分と魔術臭い目標だな」 学園都市。 東京の西部を一気に開発して作られた《超能力開発機関》。 「人攫い……それを解決しろってか?」 「いいや、別に何もしなくていいんだが……。何しろ相手が相手だけにな」 「相手……?」 「気になるなら自分で調べろ。モノ探しにおいてだけ才能発揮のすごいやつがいるじゃないか」 ドサッ、と書物のようなものを式の前に投げ出す橙子。 「……『幻想郷縁起』?」 ◇ 「狙われてるのはあくまでも大能力者以上。今のところ、15人ほどのようですわね」 「能力に関しては関連性がないみたいです。空力使いから発火能力まで、さまざまですね」 風紀委員、第一七七支部。二人の風紀委員【白井黒子と初春飾利】が、モニターを前に話し合いをしている。 「幸いにも、一日経てば帰ってきてるようですわ。皆、口をそろえて言うのは『何も覚えていない』だそうですけど」 「ええ。それに、範囲も第七学区中心ですね。時間は……夜……?」 「どうかなさいましたの?」 「大能力者クラスといえば、当然優等生ですよね?」 「……なぜ、夜に出歩いているのか?ということですわね」 コクリ、と初春は頷く。 居なくなったものは、皆路上で人攫いにあっている、というのが情報。 しかし、時刻は完全下校時刻をとっくに過ぎたころ。 ―――矛盾。 学園都市に住んでいるものしか感じられないであろう、小さな違和感。 「となると……」 「犯人は外部の人間、ですわね」 ―――白い世界に住んでいるがゆえに。 ―――彼女たちは、意図的な情報の封鎖に気づくことはない。 「―――白井さん、空間移動能力者【テレポーター】の出番よ」 唐突に後ろから声がかかる。 その声は、先輩・固法美偉のものだ。 「どうかなさいまして?」 「出入り口【ゲート】の方でトラブルみたい。能力を考えると、現状あなたが一番近いのよ」 「了解いたしました。初春、もう少し調査をお願いいたしますわ」 「あ、はーい。がんばってくださいね―」 飴玉を転がすような声は、果たして応援といえるのだろうか。 ―――いいから入れろ。 ―――だめだ。パスポートもIDもないやつが勝手に入れるか!! ヒゅン、ヒュウン、と瞬時に『空間移動【テレポート】』を繰り返す。 行先は、学園都市と外部を隔てる強大な外壁に用意された関門、出入り口【ゲート】。 ―――パスポート?これのことか? ―――それは外国に渡るためのものだろ! 「風紀委員【ジャッジメント】ですの!何か、問題が?」 「ああ、こっちだ。こいつ、不法侵入しようとしてるみたいなんだ」 見れば、明らかに怪しげな女が入れろ入れろと騒いでいる。 紅いブルゾンに、着物。 異色な組み合わせすぎる。 年は白井よりいくらか上で、おそらく高校生だろう。 「いいだろ!オレのどこがあやしいんだよ」 「全身くまなく怪しさ全開ですのよ……」 はぁ、と思わず溜息をつく。 仕事なので仕方ありませんわね、といった次の瞬間。 ―――白井は、女の背後に立っている。 すっ、と女に触れる。 瞬く間に女は地面に寝転ぶ。 「戦争というのは怖いものですわね。警備員が薄くなってしまって、ついには私達まで駆り出される始末……」 世間話のように呟くと、太もものホルダーに触れて、金属矢を女の服に撃ち込んで地面に縫いとめる。 「へぇ……これが学園都市の『超能力』か」 「……不法侵入の容疑で拘束しますの」 「面白い。ちょっと遊んでやる」 言ったかと思うと、つながれた部分をお構いなしに女は立ち上がる。 ビリッ、ビリッ、と服のあちこちが破ける。 「結構お気に入りなんだけどな。仕方ないか」 シャキッ 腰に手をまわして、仕込んでおいたのであろう、ナイフを取り出す。 「―――ッ!傷害と公務執行妨害も追加ですわね!」 後方に空間移動。続いて鞄を振りかぶり、頭を狙う。 ドサッ 大きな音だが、鞄は空気を切っていた。 着地、身構えると女はすでにこちらへ斬りかかっている。 (かがんで……かわした……?) 低い体勢から、バネが跳ねるように身を翻して白井を狙う。 「オレは、―――両儀式だ」 ザッ 踏み込む音が、雷鳴のように白井の耳に遅れて届く。 実力差は明白だった。 ナイフは白井の首元に。 空間移動する間もなく喉は切り裂かれ――― 「手加減……ですのね」 ない。 「なんだ、大したことないな。お前にはもう、殺す価値もないよ」 近くで見ていたゲートの管理人も、唖然としていて声が出なかった。 「パスの発行には時間がかかるのか?」 「……いいえ。指紋、写真をとらせていただき注射を打ってよろしいというのならすぐに作れますのよ」 もちろん、詳しくは知らない。 しかし、勝った相手に向かって、もう逮捕だのなんだの言う気も起きなかった。 ―――自分は、本当なら死んでいる。 そう思い、彼女を手助けすることにしたのだ。 無論、白井は正義の人である。 しかし、言葉を交わす中で式が悪い人間でないということもよく理解できた。 甘い、と言われればそれまでだが、実際最近の白井は甘いにもほどがあった。 それも、誰かの影響なのかもしれない。 「一応聞いておきますわ。目的は何ですの……?」 「ある事件の解決だ。そろそろ騒ぎ始めてる頃だろう?」 「―――ッ!なぜ、外部の人間が―――ッ!」 「保護者だのなんだのが騒いでるからな」 学園都市内では、混乱を避けるために風紀委員にも口外は禁じられいた。 しかし、これでは噂が広まるのも時間の問題だろう。 「こちらへどうぞ」 白井は、パス発行のための手続きを簡易に済ますことにし、式を招く。 ―――。 もちろん、注射を打たせたのも指紋を採ったのも左手だ。 義腕の、左手。 後からいくらでも情報は抹消できるのだ。 「これで心おきなく中を歩き回れるんだな」 「ええ。ですが、ナイフを取り出したりしたら」 「解ってるって。みだりには使わないし」 じゃあな、と街の喧騒に溶け込んでゆく式。 ――能力すら、使わずに。 自分を圧倒したもの。 「精進が足りませんわ。私も、努力しなくては」 ヒゅン、ヒュウン、と連続で空間移動し、目指す先は第一七七支部。 帰るべき、場所。 待っているのは、おそらく始末書の山だろう。 ◇ あれから三日、黒桐からの情報などを参考にして、聞きまわり張り込み、らしくないことを重ねて得られたことがある。 ―――人攫いの犯人は果てしなく強力な『バケモノ』である、と。 (……被害者からの証言はなしか。あのカエル顔は……『脳ごとフリーズさせたみたいだね?』とか言ってたな……) ........... 脳ごとフリーズ、というのは学園都市の能力ではない力で行われたようだ、とも言っていた。 (バケモノ……か。攫っておいて、記憶を奪う術もあるのに……殺さないのか) ―――これじゃあ、私の方がよっぽどバケモノだ。 今、式が歩いているのは夜の学園都市。 戦争中だって言うのにお祭り騒ぎは続く不良たちを除いて、人通りはまばらである。 「うひょー、かわいいな」 莫迦な奴、だと思う。 やはり学生の多い街、この手の不良は多いのだろう。 「死にたくなかったら私に関わるな」 「はぁ?何いってんの?」 男は式の肩をつかもうとし――― 「失せろ」 腕を取られ、あらぬ方向へ曲げられる。 「―――ヒぃッ!……テメェ!」 逆の腕で顔を狙い、拳を放つが、 「失せろって言ってるんだ」 今度は回し蹴りを当てられ、拳は顔に当たることなくだらしなくぶら下がる。 只者ではない、といい加減に察知したのか、不良グループの仲間と思われる者の何人かは、すでに逃げ出していた。 ダダダダダッ 「……やっと消えたか」 「俺が相手だ」 「―――ッ!」 油断していたわけではないが、それでも声をかけられるまで存在に気づかなかった。 「知ってるぞ……オマエ……」 学園都市に潜り込むうえで、いくつか目にした資料があった。 その一つが『原石』のリストである。 「はぁん?俺は知らないんだけどなぁ……ま、いいや」 「学園都市の第七位【ナンバーセブン】、削板軍覇だ」 「―――両儀、式―――!」 名乗る。そして次の瞬間には第七位の眼前へ式は迫っていた。 圧倒的な瞬発力。しかし、 「なかなかの根性だ」 (こいつ……死の線が……視えないッ!?) 万物には全て綻びがある。 それを視認するのが『直死の魔眼』だが、削板の体に見られる死の線は薄い。 「今度はこっちの番だ」 眼前へと迫ったナイフの斬撃を、身体を捻る形でかわし、 「すごいぱーんち」 すごいのかすごくないのか分からない宣言とともに、 拳が当たった式の体が5m以上ノーバウンドで『飛ぶ』。 ザザザザザザ! 地面を左手でつかみ、強引に勢いを殺す。 続けざまに、直進し薄ら見える死の線を切り裂かんとナイフを振るう。 「同じ手は通用しないってな」 削板は式を凌駕する速度で、左方に移動。 右手を裏拳気味に振るい、 「裏・すごいぱーんち!」 拳は式の顔面へと迫り――― 「同じ手は通用しないってな、お前が言ったんだろ?」 下から、ナイフに貫かれる―――のが普通だが 「いってぇなあおい!」 数センチ切りこんだところでナイフは勢いを失くす。 (……!?確かに死の線を貫いた筈……!?) よく見れば。 削板の死の線は。 ―――絶えず場所を変えて、『死』を薄めている―――ッ! それも並大抵の速さではない。 死の線を見るものでもなければ気づかないであろう。 故に一般人からは、彼は正体不明の強靱な肉体を持っていると思われているのだ。 「そうか、死ににくい体なんだな」 「……根性だ!根性さえあればどんな攻撃にも耐えられる!」 「面白いよ―――最高に面白いぜ―――ッ!」 ナイフを抜き、 ―――宙へ放る。 まるで、古びて弱った武器を捨てるように。 「これが私の本気だ」 背後へ手を回し、一本の日本刀を引き抜く。 すっ……と、自然に構える。 削板は、 「女だからって容赦はしないぞ。お前は殺人未遂犯なんだからな!?」 「―――は?」 「先ほど男たちを襲っていたではないか!彼らは鬼でも見るかのような形相で走り去って行ったぞ」 ◇ 「あれが、オレが男を襲っているように見えたのか」 「当たり前だ」 「……」 ―――この男、超能力者【レベル5】に認定されているくせに、頭は弱いらしい。 学園都市の超能力は、演算によって可能性を高めることで発動する。 しかし、削板の場合は無意識化で、生まれつきに能力が備わっているために演算の必要などはない。 いつも頭を使っていないのだから、当然学力は乏しいのだろう。 「……まあ、どうせ殺すんなら――― 大した違いじゃないよなぁ!」 削板めがけて直進、日本刀を突き刺す直前、 「……おいおい、こんなときに」 見えた―――異形が。 影は二つ……やや大きい者と、小さい者。 「……視えるのね。流石『直死の魔眼』といったところかしら?」 「……お前―――ッ!」 話しかけてきたのは、大きな影の方。 人間に視認されなくなるような魔術でも使っているのだろう、『直死の魔眼』でもうっすらとしか見えないレベルである。 「……戦う気力ないのよ、この後もやることたまっててさ。……後は任せるわ、氷精さん」 ―――りょうかいしたっ! 「……チビの方が相手か……いいぜ、殺し合いだ」 削板に突きたてた刃を引っ込め、小さい影に向き直る。 「誰と話している?何もしないならこちらから行かせてもらう」 啖呵を切った割になかなか攻めてこない式を不審に思ったのだろう。 そして、削板に影は見えていないらしい。 「お前、人攫いのことぐらい知ってるだろ」 「……?それが」 「犯人だ。オレが捕まえる。お前は帰れ」 「何っ!ならば住人の敵は住人が倒すのが道理!」 「お前が道理とか言うな。虫唾が走るだろ」 死の線が動き回るなどという道理を抜け出した人間に道理を語られると、何とも言えない憤りを覚える。 「さぁて、もんだい。この世で一番強いのはだぁーれだ?」 「―――ッ!」 削板と話しているうちに、影は攻撃の準備を終える。 姿は―――幼い妖精。 「人間相手にころしちゃったら悪いしね。『スペルカードルール』でしょうぶしてあげるよ」 「『ルール』、ねぇ」 『スペルカードルール』。それは、大自然に立ち向かうような無謀な争い、人間の妖怪退治をやりやすくするために生まれたもの。華やかな弾幕戦をすることに意義がある。 専ら、勝負事に使われているようではあるが。 「―――ほら、隙だらけだよおねぇさん。氷符・『アイシクルフォール-easy-』」 氷の飛礫が散る。 ある程度まで広がりを見せると、楕円の軌道を描いて式を両側から挟むように襲う。 「確かに強力な弾幕だよ、けどな―――」 「―――ッ!」 直進。 横から迫ってくる氷に目もくれず、ただ敵の眼前へと迫る。 「目の前が安置っていうのは、あんまりじゃないか?」 ザッ! 踏み込み、下方から上方へ、縦一直線に切り込む。 居合のような動き。間合いは完全に直撃する位置にまで入り込んでいる。 が。 「―――あっぶな!宣言もなしに攻撃しちゃだめじゃなかったっけ?あれ?」 うーん、と頭を抱え込んで何かを思い出そうとしている様子の小さな妖精。 「―――お前、馬鹿だろ」 「なっ、あたいは馬鹿じゃないもん!喰らえ、氷符・『アイシクルフォール』!!」 再び飛礫の展開。 しかし、先ほどよりも弾幕は濃い。妖精の目の前にも安置はない。 どうやら速さで乗り切るしかないらしい、と判断する。 ―――右へ、左へ。 式は、次々と襲いかかる氷塊をものともせずにかわし続ける。 「妖精ってのは、もっとずる賢いやつだと思ってたんだけどな。あいつが飼いならしてた妖精が特別だったのか?」 「ずるがしこさなんか、必要ないね!あたいはさいきょーなんだから!」 ―――さっきから馬鹿の相手ばかり。 会話をしても疲れるだけだと思い、 「行くぞ」 戦闘を続行、開いた距離を詰めようと前進し、 「すごいぱーんち!」 「ぐ、ぁぁああ!」 横からの拳。 受け身も取れずに、飛んだあとには地面へ激突してしまう。 肺の中の空気は強制的に外へ送り出され、呼吸が荒まる。 「ごほっ……オマエ……削板……!!」 明らかな怒りの形相で、削板をにらむ式。 「ちょっと、しょうぶのとちゅうなのに邪魔しないでよ!」 「嬢ちゃん、わるいな。あいつのせいでけがを負うところだったな」 よーしよし、と妖精の頭をなでる削板。 「嬢ちゃん、名前は?」 「……チルノ」 「外人さんか!」 恥ずかしいのか悔しいのか、頭を撫でられたチルノは顔を赤らめながら向き直り、 「お姉さん!早く立ってよ」 「……言われなくても」 「おいおい、俺の拳を受けて立ち上がるなんて見上げた根性だ。モツ鍋以来だぞ」 「お前達……」 鬼かと思われるほどの怒りの視線。 「両方まとめて殺してやるぞ」 ◇ ―――「……式の奴、大丈夫かな」「あれ、らしくないですね橙子さん」 「物騒だな、短気は損気だぞ―――ッ!」 有無を言わさずに直進、居合一閃。 しかし後方へのバックスッテプで見事にかわされる。 勢いを殺さずにそのまま横あいのチルノに一撃。 だがこれも、超人的な速さによってかわされる。 「―――そこだっ!」 攻撃終了の隙。 着地し、敵に向き直る隙だらけの式を氷塊が襲い――― 「読めているぞ」 バキイイン!と、一刀両断。 「これはどうだ?」 続いて削板の攻撃。 背中を爆発させながら、見た目のままの推進力で式へ迫る―――ッ! 「―――ッ!」 払った刀を即座に引き戻して応戦、向かってくる削板を切りつけるが―――。 「おしいな!それじゃ俺には当たらない」 剣先スレスレのところをくぐりぬけ、式の間合いへ入る。 轟、と唸りをあげながら、 「すごいぱーんち!!!!」 「うぉおお、かっこいい!」 横で見ていたチルノが、なぜか感動。 式も超反応の速さで攻撃をかわす。 「……ふんッ!」 かわした体の流れを利用して、チルノに向けて横一直線に刀を薙ぐ。 しかし、 「グレイズ!」 すんでのところで回避され、むなしく刀が空を切る音だけが響く。 結論から言ってしまえば、一対二に近い状況だ。 しかし削板とチルノの間には『連携』なんて言葉はないし、氷の飛礫や超破壊力の拳を難なくかわしながら、式は攻撃を出し続けることができる。 対して、無駄の多い攻撃ではあるものの、手を休めない削板とチルノ。 「……分かりあう【ころしあう】気がないらしいな」 「なにいってんだ、喧嘩で殺しは、やりすぎだろう」 「そうだよ!それとも何、死にたいの?ばかなの?」 ―――ああそうかよ、 と一息ついてから。 刀をしまう。 「……参ったか?」 「もう―――いいよ。飽きた」 「どういういみよ?」 「そのまんま。お前たちの相手なんかしたくない」 振り返り、帰ろうとした瞬間―――――― 突如、妖怪が目の前に現れる。 「あらぁ、それでいいのかしら?」 「―――ッ!?」 気色の悪い目玉がのぞく、空間。 そこから女が顔を出している。 「誰だ……お前、もしかして―――」 「まあ、察しがいいわね」 八雲―――紫! 幻想郷縁起に記されていた、最高峰の力を持つ妖怪―――ッ! 「へぇ。まあ、境界だか何だか知らないけど――――。 ――――――いきているなら、神さまだって殺してみせる」 「神さま、ねぇ。普段神さまとか信じてない人にそんなこと言われても。ねぇ?」 「―――じゃあ死ね」 会話は中断される。 空間の死の線に向かって思い切り刀を引き抜き、居合。 しかし、 「何処を狙ってるのかしら?」 「―――ッ!?」 次の瞬間には、紫は式の後ろに立っている。 「さようなら」 式の意識は、闇の底へ――――――――――――――― 【両儀式:了】 nextstage......《忘却録音》 さぁて。 準備は整ったわ。 それじゃあそろそろ――― ――――――この世界のために、美しく死んでもらおうかしら。 『上条当麻』 the end...
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学園都市第6学区、映倫中、放課後にて… 「おぉっつっかれ~!!稜!」 「おっと!」 元気な声と共に稜の背中に抱きついたのは、幼馴染で同級生の火川 麻美(ほがわ まみ)だ。スタイル及び顔立ちも、写真に載っている並みのモデル以上で、クラスは関係なしに、友達が多いのが長所といえよう。 「いちいちくっつくな…」 「えぇ~!いいじゃない」 麻美は稜の身体に腕を回してさらに強く背中に身体を押し付ける。 「まったく、学園の風紀を乱しかねないな」 そんな二人のやり取りを一瞥して言ったのは、狐月だ。 「なによぉ…」 「…なんだお前か…」 「なんだとはなんだ」 「ん?もしかして狐月ってさぁ、女の子とこう言うことしたことないでしょ?!」 「な!?な、何をバカなことを…」 狐月は麻美に突然自分の虚を突かれ、思わず目を逸らし気が動転したままぼそりと言葉を漏らした。 「ち、知識では…知っている…」 「え?…もしかして、狐月って…むっつり?」 「「「…」」」 その場の空気がピキッ!と音を立てて凍りついた。そしてしばしの沈黙の後、稜がめんどくさそうな表情をして、狐月のフォローをするように話題を振った。 「…はぁ~…ところで俺に用があったんじゃねぇの?」 「そうだ、グラビトン事件について加賀美先輩が、4時から第一七七支部で風紀委員緊急会議を行うと先ほど電話で通知された。」 「はぁぁ、分かったよ…」 「グラビトン事件?」 「ん~…話していいよな?とりあえず身の回りで起きてることだし…」 「極秘ではない、構わないだろう」 「話してくれるの?」 「ああ」 稜と狐月は麻美にグラビトン事件のことを、麻美が理解できる程度の長さで説明をした。 「ふ~ん、つまり人形にアルミを仕込んで爆弾にできる能力者ってことね?だったらその能力者を捕まえればいいじゃん!」 「はぁ~…やれるならとっくにやっとるわ…」 稜はそこで一息ついてから、今まででわかってる範囲のことを簡潔に説明し、狐月が補足をする。 「能力名は量子変速(シンクロトロン)、しかもアルミを爆弾にできる程の能力者だとレベル4クラス」 「そこまで出てるなら犯人を絞れば…」 「その条件で該当したのは一人だけ、そしてその生徒はアリバイがあり、事件発生時は長期入院をしていて、一連の事件を起こすのは、ほぼ不可能、このエリートの私でさえもこの事件はお手上げ状態です。」 そんななか、麻美の中で疑問が生じていた。 「でも、唯のいたずらなのに、なんで風紀委員がそこまで」 「もう犠牲者が出てしまっている」 「へ!?」 「それも全員が風紀委員、一般生徒を庇って負傷…。しかも威力はいたずらのときの威力とは比べ物になんねぇ程の威力だ…」 「すでに8人もの同僚が犠牲になっています。」 「!?そんな…そんなこと、なんで平気で出来るのよ…」 麻美は眼を見開き、両手で口元を抑えながらそう言った。稜はその言葉に軽く答えてから、重い口調で言葉を繋いだ。 「さぁな…けど、早くしねぇと、下手したら学校を丸々ぶっ壊すほどのアルミ爆弾が出るかもしんねぇしな…」 「そんなことになるなら早く止めなきゃ!!」 「言われなくてもその気だっつの!」 「神谷君、そろそろ177支部に向かわないと、遅れてしまう。」 「んじゃ行くか」 稜は鞄を肩に掛け、教室を出ようとした。 「ええ、それでは火川さんまた明日学校で会いましょう。」 「じゃあな、また明日」 「う、うん…あ、稜!」 「うん?」 「気をつけてね?明日も無事な顔を見せてよね?」 「はいはい!」 「稜…」 見えなくなっていく稜の背中を見送りながら麻美は不安を抱いていた、もしかすると稜が無事に来ることができなくなるかもしれないと言う不安が、体中をよぎっていた。 風紀委員に177支部にて… 「一週間前、初めての犠牲者が出たのを乾きに…連続グラビトン事件は、その威力、及び、範囲を拡大させています…場所も時間も関連性が認められず、遺留品をサイコメトリーで調べてみましたが、依然手掛かりは掴めていません…次の犠牲者を出さないためにも、アンチスキルと協力し、よりいっそうの警戒強化と事件解決に全力を…」 その後、数分間の情報交換を終えた後、会議が終了した。 「ふぅ~つかれたぁ~!」 緊張から解かれた麗は、「ん~!」と唸りながら背伸びをしている。 その横で、雅は難しい顔をして必死に何かを考えていた。 「う~ん…」 「どうしました?加賀美先輩?」 ゆかりが訝しげな顔をして雅に聞くと、雅は何かが引っかかっている、微妙な表情で逆に稜たちに質問をぶつけてきた。 「時間も場所も関係ないっておかしくない?」 「と言いますと?」 「犯人はきっと誰かを狙ってると思うんだよね」 「その『誰か』が分かれば事件も解決!ですよね?」 ゆかりが明るく言うと、狐月は鼻で笑い、ゆかりを指摘した。 「フッ…甘すぎる、葉原は…」 「なんでよ?葉原の意見は合ってるでしょ!?」 「鏡星(こいつ)の言うとおりだぜ?狐月」 稜と麗も、狐月の言ったことに反論を漏らす。 「確かに、人を狙うなら時間も場所も関係ない。しかし、被害にあっている生徒も毎回毎回違っている。これはどう説明してもらえばいいのか。」 「なるほど、確かに話の筋は合ってるな…ってことは何が絡んでるんだ?」 「さあ?これはあくまで私の仮説に過ぎない。真実はいずれ分かるだろう。」 狐月は少々遠い所を見るような目で夕日を見ようとしていた。 「いずれじゃ解らねぇな…葉原!」 「はい…あ!」 稜は鞄をゆかりにポンと投げ渡すと、どこかへと走っていった。 「ちょっと!どこ行くのよ!稜!?」 「巡回っす、いってきまぁす!!」 そう言うと、稜はペースを上げて走っていった。それを見た176支部のメンバーはと言うと。 「まったく…彼は本当に頭より体が先行しているみたいだな。」 「そうね」 巡回へ出かけた稜を除いた176支部メンバーは、支部へと戻って行った。 その頃、稜は176支部近隣の公園にいた。 「…やっぱいねぇか…ん?」 稜はずっと地面ばっかりを見ている、見慣れた少女の姿を見かけた。 「探し物か?」 「へ?きゃあ!!って稜!?」 「…そんな驚くか?」 稜が声をかけると、麻美は驚き、バネじかけのようにピョーンと飛ぶように立ち上がった。 「ご、ごめんついびっくりして」 「んで…探し物は?」 「小銭用の財布…中身は使い切ったから取られないとは思うんだけど…」 「どこで落としたんだよ?」 「多分ここら辺だと思うのよ…」 稜は仕方なく、麻美の探し物を探す手伝いをすることにしたのだった。 その頃176支部では… 「いつも以上に遅いわね…神谷のやつ」 「誰かに探し物でも頼まれたのでは?」 「ありえるわね…」 全員が稜の帰りを待っていた。そして、雅が何かを言おうとしたとき、ゆかりの 「あ、そういえば…「大変です!!ここのすぐ近くの公園に重力視の爆発的加速を確認しました!!」 「なんだって!?」 その頃公園では… 「ここにはねぇな…」 「あ!あった!!よかったぁ!」 「そうか…ん!?」 「え!?ちょ、何よこれ?!!」 見つかった財布は何故か、突然急激な速さでしぼみ始めた。 「まさか!!?どけ!!」 「きゃ!!」 稜は咄嗟に麻美を財布の側の反対方向に突き飛ばし、爆撃が直撃した。 「いたたたた…稜?大丈夫?稜…!?きゃあああ!!!」 麻美の目に入ったのは、その場に倒れ、身体のあちこちから血を流している稜の姿だった。 そこで麻美の意識も途切れた。 「なぁんだ、爆発したから犯人がいると思ったのに…しょうがないな…」 とある病院にて… 「う…ん…こ…こは?…は!!」 稜はベットからがばりと起き上がると、何が起きたのかわからないと言わんばかりの勢いで病室中を見渡した。 「あ、もう起きたんですか!意外とタフですね?神谷稜先輩」 「麻美は…」 「あなたの隣で倒れていた女性ならさっきこの病院から自分の寮部屋に帰ったみたいですよ?」 「(風紀委員の腕章…)そうか…ん?お前、どうして俺の名を?どこの支部所属だ?」 「ここ(176支部)ですけど?」 「そうか…って、お前いたか?」 「それは今に分かりますよ…あ、来たかな?」 「神谷先輩!!」 扉の開いた音と共にゆかりが入ってきた。 「失礼するよ、神谷君」 「神谷!」 続いて狐月と麗が病室に入ってきた。 「「「?」」」 病室に入った三人の目に留まったのは稜の隣にいる、見知らぬ少女だった。 「ほーう…貴方はそう言うことのために巡回へ向かったと?」 「やっぱりあんたは残念イケメンね!!」 「神谷先輩…不潔です…」 「おい!待て!お前ら、勘違いにも程があるぞ!!こいつの右腕見てみろ!」 「腕章…」 「その子は明日からここ(176支部)の配属になる予定の新人の風紀委員よ!」 「「「「加賀美先輩?」」」」 「焔火さん、自己紹介を」 緋花は雅の押しを受け、自己紹介を始めた。 「はい、初めまして!私は明日から正式にこの176支部に配属になった焔火 緋花(ほむらび ひばな)です!ちなみに能力はレベル2の電撃使い(エレクトロマスター)で、通ってる学校は、小川原高校付属中学で2年2組です!」 「エレクトロ…」 「マスターねぇ…」 『誰が喧嘩っ早いビリビリ女だぁ!!!』 「「はぁ~…」」 このとき、稜と狐月は常盤台のレベル5の電気使いの顔を思い浮かべていた。 「ところで神谷先輩!」 「あ?」 稜は緋花の言葉で現実に戻された。 「怪我が完治したら…私と体術で勝負しませんか?」 「確かこの支部で一番体術に優れているんですよね?」 「ええ、稜の接近戦には右に出るものはこの支部にはいないわよ?」 「それじゃあ…」 「あわてなくても、月一でアンチスキルの訓練施設を借りれるから、そのときにしなさい」 「了解!よろしくお願いしますね?先輩!」 「はぁ~…」 こうして新たな風紀委員を含め、176支部はまた事件へと向かっていくのであった。 END
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地の中で黄金を鍛える槌 知を刻む鉄杭 ナグルファル ビフロスト ブリュンヒルド=エイクトベル 混ぜ物(ヘル) 魔術生命体(まじゅつせいめいたい) 赤き洪水(ユミルズオーシャン) レアシック レンガ埠頭 マラキの予言 暗闇を拭う夜明け テジャス フレイス 火星の土(マーズワールド) 密着微生物 とある魔術の禁書目録 (PSPゲーム版) 学園都市の貨幣 禁書世界の時間論 天使の涙 0次元の極点(ぜろじげんのきょくてん) アンデレ十字 震災術式(しんさいじゅつしき) テルノア 学園都市の区分 偽典・超電磁砲 禁書目録カルトクイズ 第○○学区 出番表 とある科学の超電磁砲(とあるかがくのレールガン) とある科学の超電磁砲 アーカイブス とある科学の超電磁砲SS とある魔術の禁書目録 アーカイブス(未編集) とある魔術のいんでっくすたん とある魔術の禁書目録ノ全テ(とあるまじゅつのインデックスのすべて) とある魔術の禁書目録SS とある魔術の禁書目録SS SPECIALEDITION とある予言の禁書目録(とあるよげんのインデックス) とらドラ!vs禁書目録 ドラマCD 年表(ねんぴょう) ラジオドラマ ルビ 帰様の浴院(かえりさまのよくいん) 学園都市(がくえんとし) 缶ジュース 虚空爆破事件(グラビトンじけん) ゲコ太 身体検査(システムスキャン) 風紀委員(ジャッジメント) セブンスミスト 第一七七支部 超能力(ちょうのうりょく) 超能力者(ちょうのうりょくしゃ) 常盤台中学(ときわだいちゅうがく) 常盤台中学学生寮(ときわだいちゅうがくがくせいりょう) 常盤台中学内伝 おばーちゃん式ナナメ四五度からの打撃による故障機械再生法 能力者(のうりょくしゃ) 書庫(バンク) ビリビリ ファミレス 学舎の園(まなびやのその) 水穂機構病院(みずほきこうびょういん) 雷撃の槍 強度(レベル) 幻想御手(レベルアッパー) AIM拡散力場 Bennys Seventh mist アケミ 警備員(アンチスキル) 共感覚性(きょうかんかくせい) マコちん むーちゃん ウォーター・パーク 学園都市統括理事会 虚数学区 置き去り(チャイルドエラー) 暴走能力の法則解析用誘爆実験 幻想猛獣(AIMバースト) 広域社会見学 武装無能力集団(スキルアウト) 長点上機学園(ながてんじょうきがくえん) 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竜王の殺息(ドラゴンブレス) 聖ジョージの聖域(セントじょーじのせいいき) 神よ、何故私を見捨てたのですか(エリ・エリ・レマ・サバクタニ) 使い魔(アガシオン) 黄金練成(アルス=マグナ) 神隠し(AnsuzGebo) 水よ、蛇となりて剣のように突き刺せ(メム=テト=ラメド=ザイン) 理派四陣(りはしじん) 付文玉章(つけぶみたまずさ) 全テヲ始メシ合図ヲ此処ニ!眩キ光ト鋭キ音ト共ニ!(へいわボケしたクソッたれども!しにたくなければめをさませ!) 禁色の楔(きんじきのくさび) 刻限のロザリオ 黒キ色ハ水ノ象徴。其ノ暴力ヲ以テ道ヲ開ケ(さあおきろクソッタレども。ぜんぶこわしてゲラゲラわらうぞ) 天罰術式(てんばつじゅつしき) 青キ木ノ札ヲ用イ我ガ身ヲ守レ(デクのボウどもせめてタテとしてヤクにタて) 九人祝い(ナインサポート) 北欧王座(フリズスキャルヴ) 暦石(こよみいし) 女王艦隊(じょおうかんたい) トラウィスカルパンテクウトリの槍 使徒十字(クローチェディピエトロ) 速記原典(ショートハンド) 刺突杭剣(スタブソード) 神様殺しの槍(ロンギヌスのやり) ドレスソード フランベルジェ 蓮の杖(ロータスワンド) 処刑塔の七つ道具(ロンドンとうのななつどうぐ) 大日本沿海與地全図(だいにほんえんかいよちぜんず)
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(審決等に対する訴え) 第一七八条 審決に対する訴え及び審判又は再審の請求書の却下の決定に対する訴えは、東京高等裁判所の専属管轄とする。(改正、平五法律二六、平六法律一一六、平一五法律四七) 2 前項の訴えは、当事者、参加人又は当該審判若しくは再審に参加を申請してその申請を許否された者に限り、提起することができる。(改正、平五法律二六、平六法律一一六、平一五法律四七)実意商 3 第一項の訴えは、審決又は決定の謄本の送達のあつた日から三十日を経過した後は、提起することができない。(改正、平五年法律二六)実意商 4 前項の期間は、不変期間とする。実意商 5 審判長は、遠隔又は交通不便の地にある者のため、職権で、前項の不変期間については附加を定めることができる。実意商 6 審判は請求することができる事項に関する訴えは、審決に対するものでなければ、提起することができない。(改正、平五法律二六)実意商 旧法との関係 一二八条ノ二 趣旨 本条は、行政訴訟の提起について規定したものである。旧法制定当時は審決に対する訴の提起としては審決の法令違反に対する大審院への出訴が認められていたにすぎなかった。新憲法の制定によって行政機関は終審として裁判を行うことができず、一切の法律上の争訟は裁判所の終局的な判断を受けることになり、この場合に行政事件の特殊性を考慮して行政事件訴訟特例法が制定され、さらに昭和三七年には行政事件訴訟法(昭和三七年法律一三九号)が制定された。特許庁における審決、決定ももとより行政処分であり、それについての訴えは行政事件訴訟法の適用を受けるのが原則であるが、特許事件の性質上、同法の規定をそのまま適用することが必ずしも適当でないので、本条から一八四条までの規定を設けて行政事件訴訟法の特則を定めたのである。 一項は審決、決定に対する訴の管轄を規定したものである。行政事件訴訟法一二条によると処分行政庁の所在地の裁判所、すなわち、東京地方裁判所が管轄裁判所となるべきであるが、特殊の理由から東京高等裁判所を管轄裁判所としたのである。すなわち、特許庁での審判手続が裁判に類似した準司法手続によって厳正に行われる以上、さらに三審級(地方裁判所から最高裁判所まで)を重ねることはいたずらに事件の解決を遅延せしめるという事情と、事件の内容がきわめて専門技術的であるため、特許関係の専門家によって行われた審判手続を尊重してよいという事情とによって、一審級を省略して直接に東京高等裁判所へ出訴することとしたのである。公正取引委員会の審決、高等海難審判庁の裁決についても、同様の理由から東京高等裁判所の専属管轄とされている(私的独占の禁止及び更正取引の確保に関する法律八五条、海難審判法五三条)。ここで審決とは審判の審決のみならず、再審の審決をも含む。また決定については本項で規定されている決定だけが訴訟の対象になる。除斥忌避の決定、参加許否の決定に対しては、いずれも不服の申立をすることができない(一四三条三項、一四九条五項) なお、従来は、拒絶査定不服審判(一二一条一項)において、要旨を変更する補正が却下された場合(旧一五九条一項で準用する旧五三条)、補正却下に対し不服のある審判請求人(出願人)は、補正却下不服審判を請求する代わりに東京高裁へ補正却下不服の訴を行うことが規定されていたが、補正却下不服の訴が提起されると判決が確定するまで、拒絶査定不服審判の審理は中止されるため(旧一五九条一項で準用する旧五三条)、拒絶査定不服審判の審理が遅延するという問題が生じていた。 このため、平成五年の一部改正において、特許出願の審査においても補正不服審判(旧一二二条一項)を廃止し、補正の可否については拒絶査定不服審判において争うこととした(五三条三項)ことに伴い、拒絶査定不服審判の審理の遅延を防止する観点から、拒絶査定不服審判における補正却下についても、拒絶査定不服審判の審決取消訴訟において争うこととし、補正の可否のみを理由として東京高裁へ補正却下不服を行うことは認めないこととしたので、本項から該当箇所を削除した。 また、平成六年の一部改正において、特許異議の申立てについての取消決定及び特許異議申立書の却下の決定に対する訴えについても東京高等裁判所の専属管轄とすることとした。これは審決や審判請求書の却下の決定に対する訴えの場合と同趣旨である。なお、平成一五年の一部改正において、特許異議申立制度が廃止されたことに伴い、該当箇所を削除した。 二項は原告適格に関するものである。行政事件訴訟法の解釈としては、行政処分によって権利を侵害された者であれば、行政処分の直接の当事者でなくても原告適格がある。一般の行政処分であれば法律上の利害関係がある第三者にまで原告適格を拡げても別に支障はないが、特許権のように対世的な権利に係る訴訟においては、利害関係がある第三者の範囲は著しく広汎になり、これらの者すべてに原告適格を認めると裁判渋滞の遅延の原因となるおそれがある。しかし、現に特許庁の審決によって権利を害された者に救済を許否し、当事者だけに訴訟の提起を許すことは「何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪われない」という憲法三二条との関係上問題である。したがって、いわば妥協案として考えられたのが二項である。すなわち、訴えは当事者のほか審判又は再審に参加を申請して許されなかった者もまた提起することができる。質権者、専用実施権者、通常実施権者は、まず参加を申請すればよく、参加が許されれば当事者ないしは参加人として、許されなくても第三者として、いずれも本項によって訴えを提起することができる。これらの利害関係人が審判請求の事実を知らないでいる間に審判が終了し、参加を申請する機会を失うこともあり得ようが、そのような事態の発生を防ぐため、「審判長は、第一項の審判の請求があつたときは、その旨を当該特許権について専用実施権者その他その特許に関し登録を有する者に通知しなければならない」(一二三条四項)として参加申請人に訴えを提起する機会を与えることにした。 なお、平成六年の一部改正において、審判に参加を申請してその申請を許否された者と同様に、特許異議の申立てについての審理への参加を申請してその申請を許否された者に原告適格を認めることとしたが、平成一五年の一部改正において、特許異議申立制度が廃止されたことに伴い、該当箇所を削除した。 三項は出訴期間についての規定である。行政事件訴訟法一四条は、出訴期間を処分のあったことを知った日から六月と規定しているが、行政処分の効果を早く確定させるため、特別に規定を設けて出訴期間を短縮する法律が多い。本項もその一つであり三〇日とした。 四項は出訴期間が不変期間である旨を規定している。すなわち、通常の期間と異なって期間の伸縮ができず、五項によって附加期間を定め、あるいはその付加期間を伸縮できるのみである。また行政訴訟には一般に民事訴訟法が適用されるから(行政事件訴訟法七条)、原告適格を有する者の責に帰することができない理由で不変期間内の訴訟が提起できなかったときは、追完することができる(民事訴訟法九六条)。 六項は、一項で一審省略という構造をとっていることと関連して、一定のものについては必ず審判手続を経由すべきことを定めたものである。 [字句の解釈] 1 <専用管轄>法律の規定によって定められた管轄の定めのうち、裁判所の意思または当事者の行為によって動かすことができないものをいう。ここで管轄とは、裁判所間で裁判権の行使を分掌する定めを意味する。専属管轄に違反した場合、すなわち、東京地方裁判所に本条の訴えを提起したときは、訴訟は却下され(移送されることもある)、たとえ誤って裁判が進行し判決があっても、当然に控訴理由、上告理由となる。 2 <不変期間>法定期間のうち法律が特に不変期間とするものである。民事訴訟法上では、大体、裁判に対する不服申立期間である。裁判所の自由な伸縮がみとめられず、附加期間、追完の制度がある点で通常期間と異なる。 3 <附加期間>期間の伸縮に関する規定の適用がない不変期間について、公平の要求にもとづき、職権または請求によって附加する期間である。不変期間と一体をなし、したがって、徒過の場合は追完ができる。(青本第17版)
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その少し前、美琴が違う服も試してみたいと言って試着室に入って行って、待っている当麻にも同じメールが届いていた。 「何で河原でしかも吹寄が待ってんだよ……。美琴との幸せな一時か吹寄との不幸な一時、答えは考えるまでも無いな」 そして当麻は迷わず電話を掛ける、メールを寄越した土御門へと。 「もしもし土御門か? メールの件だけどさ、俺パスするわ。ただ今美琴とデートの真っ最中なので」 『そーかそーかパスするかー……パスゥ!! カミやんお前正気か? 吹寄の呼び出しをシカトすることがどうゆう意味を持ってるか』 「そんなの上条さんは知ったこっちゃありませんのことよ。明日学校で連続頭突きが待ってようが美琴とのデートをキャンセルなど出来るわけが無いっ!」 『考え直せカミやん! 確かに今のお前さんは漢気に溢れて素晴らしい。だが! それを見せる時は今じゃな』 当麻は電話を切った、何かもう色々とやかましいし試着室から美琴が心配してくる雰囲気が伝わってきたので。 心配そうに「大丈夫?」と尋ねてきた美琴に「心配無用」と答えた当麻、実は吹寄の召集を断った理由はもう一つあった。 (美琴と吹寄はあんまり会わせたくねぇんだよなぁ……。十中八九、喧嘩しそうだし。にしても何の呼び出しだったんだ?) 「ジャーン♪ 当麻お・ま・た・せ♪ どう、似合う?」 「最高ですっ! ですがっ! 上条さんはもっと色んな美琴が見たいでありますっ!」 「もう当麻ったら素直なんだから♪ そんな素直な旦那様のリクエスト、バッチリ応えてあげるからね♪」 こうして美琴による当麻の為だけのファッションショーが開催されることになる。 しかしここは一般的な洋服店で当然ながら店員も客も居たが上琴以外は揃ってこんなことを思っていた、まだイチャつくのかと。 ―――――――――― 「クソッ、カミやんめ。後で吹寄にどう言い訳すりゃい」 当麻の電話を強制的に終わらされた土御門が愚痴ってると、今度は一方通行から電話が掛かってきた。 嫌な予感がしながらも土御門は一方通行からの電話に出た。 『悪ィ土御門。俺、そっちの集まりは行けねェわ』 「そっちもかよ……」 『アァ? そっちもってどうゆうことだァ?』 「いや、気にするな。で、どうして行けないんだ?」 一方通行もキャンセル、嫌な予感的中に頭を抱えた土御門は念の為に理由を尋ねた。 しかしその理由は当麻と違ってきちんとしたものであることに少し驚かされることに。 『実はよォ、打ち止めがカレー作るとか抜かしやがンだよ。だから俺が近くに居ないとマズイって思ってな』 『今日はミサカがあなたの為に美味しい料理を作ってあげるんだよってミサカはミサカは高らかに宣言してむぎゅ』 『後はデコ女と打ち止めを会わせたくねェってことだ。デコ女見たら打ち止めが泣きかねねェしな』 「成程にゃー……。そうゆうことなら仕方ない、後のことは何とかしてるぜい。せいぜい打ち止めちゃんと仲良くすることぜよ♪」 向こう側で一打がはしゃいでるのが聞こえてきたが、ただのいちゃつきと判断して電話を切った。 (呼び出されたのはカミやん、俺、月夜、青ピ、アクセラ、浜面、半蔵、井ノ原弟か。球技大会に向けての釘刺しとはご苦労なことぜよ) 吹寄が呼び出したメンバーは自分のクラスで入学式で騒ぎを起こした面子で、何の目的で呼び出されたのか土御門は理解していた。 女性陣が着替え終わるのを待っている土御門は吹寄にメンバー召集をやらされていたのだ、当然ながら仕方なく。 (半蔵、井ノ原弟は先に行ってるって返事があったが浜面の奴は何してんだ? まだ麦野と滝壺に追われてるのか?) 浜面だけが何の返答もして来なかったことに疑問を感じていた土御門だが、吹寄に『先に河原に行く』と簡単なメールを送ると河原へと向かうのだった。 ―――――――――― 一方の浜面だが土御門からのメールにも気付けないほどに追い込まれている真っ最中だった。 「うーいはるぅ。はーまづらぁは、どーこかなっ?」 『今滝壺さんと現在営業中止している近くのレストランです』 「チッ、だから第十学区はキライ何だよ。裏路地とか多すぎだろ。しかもまた滝壺私を出し抜いたのかよ!!」 初春が麦野をサポートしていたからである。 (何でー!?初春ちゃんクリスマスの時に俺と滝壺を祝ってくれたよね!?この仕打ちは酷いんじゃないの!?) 浜面は近くのレストランではなく、その隣のコンビニに潜んでいた。 レストランのまどから飛び移ったのである。 「(はまづら。私がいるから安心して)」 「(ありがとよ滝壺!!俺の光はお前だけだ!!)」 「じゃあ私のサポートはここまでということで。後は麦野さんお一人でお願いします」 『おっけー♪ こんだけやってくれただけでも充分さ。今度メシでも奢ってやるよ、じゃーね♪』 「ふぅ……本当にこれで良かったんですか? 最愛さん」 麦野との連絡を終えた初春が居たのは教会寄宿舎の自分の部屋、ベッドの上では絹旗と佐天がゴロゴロしている。 レトロな感じを思わせる部屋だが色々な機器が部屋中にあり、その設備は第一七七支部ほどでは無いにしろ充実していた。 「超オッケーですよ飾利。浜面は超調子に乗ってる所がありますからね、麦野を差し向けて超痛い目を見せた方がいいんです♪」 「それにしても麦野さんってタフだよねー、見た目も中身も。浜面さんに断られ続けてるのに前向きに諦めないんだもん」 「あんなに頑張ってるんですから報われて欲しいですよ、人生とかも。でも恋愛は浜面さんには滝壺さんが居るから……」 初春が麦野のをサポートしていたのは他ならぬ絹旗の頼みだったからで、初春本人は浜滝を応援する側である。 なお、麦野の存在が浜滝の仲を刺激、さらに深まることを願っているのは他の誰にも内緒である。 「ところで今日お二人は泊まっていくんですか?」 「……今日はパス。明日も学校あるしね。最愛はあたしのことは気にしないで泊まっていってもいいんじゃない?」 「ごめんなさい、明日は私も朝から超大事な用事があるので遠慮させてもらいます」 残念そうな顔をする初春を絹旗と佐天は彼女をベッドに引っ張り込むと、元気付ける為に初春とじゃれ付き始めた。 じゃれつくことで頭が一杯な三人はドアをノックする音など聞こえてはいなかった。 「失礼します。飾利、それに佐天と絹旗。あと一時間ほどでご飯で……」 「「「あっ」」」 「こ、これは気が利かず申し訳ありません……。じゃれ合ってる所を邪魔してしまったようですね。夕ご飯まで時間はあるのでゆっくりして下さい」 三人がじゃれ合ってる姿にキョトンとした神裂だが、すぐさま冷静になって用件を伝えた後で部屋を出て行った。 取り残された義妹トリオはじゃれ付くのを中断し、時間が来るまでトークを楽しむことへと切り替えた。 ――――――――― その頃、ファッションショー(?)を終えた上琴は買った服を上琴ハウスに置いてから近くのスーパーに買い物に来ていた。 「当麻、今日は何が食べたい? あ、何でも良いってのは無しよ。当麻ってばいつも美味しいって言ってくれるけどちゃんとしたリクエスト、あまりくれないんだもん」 「ん~、そうだな~。じゃあ今日は上条さんはカツカレーが食べたいです!」 「りょーかいっ♪ ……ねえ当麻、あそこ見て」 「ん? どうかしたか? あれ、珍しい二人が来てんだな」 上琴が発見したもの、それはカレーの材料の買い物に来ていた一打だった。 「よぉっ、アクセラ」 「珍しいわね」 「あァ?なンだ上条たちかァ。吹寄じゃなくてよかった。あいつなら理由をつけても探しにきそうだからな」 一方通行は内心、ビクビクしていた。吹寄が探しに来て打ち止めを泣かすんじゃないかと。 「お前も吹寄に呼ばれたのか・・・。ところで何しにきたんだ?こんなところに」 「いや、こいつがカレー作るって言いやがるから、俺がそばに付いてなくちゃだめだろ?でこ女にもこういう理由があると土御門に伝えてもらった」 二人は一方通行のデレをみると、上条は一方通行に方を置き、美琴は打ち止めの方を置いて、こう言った。 「「結婚式には読んでくれ(ね)!!」」 「絶対呼ぶよ!!ってミサカはミサカは約束してみる!!」 「…………………………………………………………………………………………………………気が向いたらな」 否定はしないツンデレの一方通行だった。 ―――――――――――― そして土御門はと言うと、正座で吹寄に状況報告をしていた。 「で?この原因の三大柱がこないって……どういうこと?」 「い、いやー。それがですにゃー?浜面は音信不通、アクセラは打ち止めのおもりですにゃー……」 「……上条はどうした?」 「……………………………………………………………………………………………デートと言って放棄、それ以後でませんはい」 その瞬間、吹寄からゴバァッ!!と言う音でもする様な殺気がうねり出された。 「……上条には久しぶりに『脅し』を使うわよ。土御門、貴様は情報屋に脅しのネタをもらってきて頂戴」 「……ラジャー」 脅しとは何か?それは明日になってからのお楽しみである。
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ちょっとした驚きも含めてレッサーの聴取は無事終了、すでに木山、姫神、闇咲は用事があるとのことで教会を後にしていた。 その他の面々も他の場所へ移動しようとしたが、ある一つの組み合わせが気になって動こうとしなかった。 ある一つの組み合わせとは初春とヴィリアンで、教会の外でジッとしているのだ。 (ああ、どうしましょう。まさかあんな単純なことを言うのがこんなにも緊張するだなんて……) 「あの~ヴィリアンさん。そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ? 私はどんなことがあってもヴィリアンさんを嫌いにはなりませんから」 「初春……ありがとう。で、ではっ、あ、あなたに、お、お願いがあります。わ、わわわ私の妹になって下さいっ!」 ヴィリアンの言葉に事情を全く知らない者達、そして初春はビックリして言葉にならなかった。 「えっとヴィリアンさん、それは冗談とかじゃないですよね?」 「も、もちろん本気で言ってます。で、ですから私の妹になって下さいっ!」 ヴィリアンは緊張しながらももう一度言った。 「べ、別にいいですけど、どうしてですか?」 「初春を見ていたらなんか初春の姉になりたくなって…」 「そうなのですか。別にヴィリアンさんの妹になってあげてもいいですよ。」 「ありがとうございます。それでは私は飾利と呼んでいいですか?」 「いいですよ。なら私はヴィリアンお姉ちゃんと呼びますってなんでいきなり抱きつくのですか!?」 ヴィリアンは初春をいきなり抱きついた。 「だって飾利が私の妹になってくれたからつい抱きつきたくなってしまって。」 「分かりましたからそろそろ離れてくれませんか?」 と初春がいうと、ヴィリアンは初春を抱きつくのをやめた。 ちなみに、ヴィリアンが初春に抱きついているとき、遠くで三人(特に神裂とシェリー)が羡ましいと思っていたが、今回は仕方なくしかも抱きついているのがヴィリアンなのであきらめていた。 「第三王女まで飾利の妹フラグが立つとは……恐るべし飾利」 「全くだね、それに王女なら最終手段の『不敬罪』という武器があるからね……」 「飾利姫……それならいっそおでぐび!!」 健宮の言う事がわかったので、取りあえず殴っておいた。 「そんじゃあ終わったことですしレッサー、荷物の後片付けをしに行きますよ~」 「くう!!本当に手伝うんですか!?」 「あったりまえよ、私と当麻の聖なる夜を邪魔したんだから♪」 「くうっ……では最後にひとつだけ質問よろしいでしょうか?」 「何よ?くだらない質問だったら焦がすわよ♪」 では、と怖がりながらも区切り。 「じゃああの子は誰ですか!?あなた方の子供か何かですかぁぁぁあああああああああああああい!?」 まさか今さら打ち止めのことを聞かれるとは思っていなかったので、上琴は面倒臭そうにしつつも簡潔に答えた。 「まあ、そんなようなものだな。最初はすっげー途惑ったけどさ、今じゃあもう慣れっこっていうか当たり前だし」 「あのさレッサー。私達と付き合っていくならあんまり細かいこと気にしちゃダメよ。あの子は私と当麻の娘のような子、分かった?」 「は、はい……(娘のような、ですか。良かった、本当の娘じゃなくて良かった。これならまだチャンスが……!)」 レッサーは知らない、上琴と打ち止めが3人揃えば立派な親子にしか見えなくなることに。 上琴はレッサーの質問に答えたので今度こそ、引越しを始める為に移動しようとするが初春が頭を下げてきたことに驚く。 「か、飾利? どうして頭なんか下げてるんだ? 悪いことなんて何もして無いだろ?」 「いえ、本当なら当麻お兄ちゃん達の引越しのお手伝いしたかったんですけど、ジャッジメントの仕事があるので……」 「気にしなくていいわよ、そんなこと。こっちにはレッサーがいるし、飾利もジャッジメントの仕事、久しぶりなんでしょ?」 美琴が言ったことは事実で、初春はここ最近、絹旗を代理にとか出していてジャッジメントの仕事に出ていなかったのだ、まともに。 その理由はネセサリウスのサポートとかに大忙しだったことなのだが、そんなことは固法や黒子には言えるわけが無い。 「明日にはシェリーさんもイギリスに帰るので今日からしばらくは大人しくしようと思ってます。魔術絡みの事件も起きそうに無いですし、当麻お兄ちゃん達の仲も安泰ですから♪」 「つーことはアレかァ? てめェはもう俺達をからかったり、脅したりしねェンだな? 最近の怖い初春にならねェンだな?」」 「は、はい……。でも仮にカップルの皆さんの仲を引き裂くような真似をするような人達がいたら一方通行さんの言う『私』に戻りますけど」 初春が大人しくすると宣言したことで何名かが喜んでいるような気がしたが、彼女はそんなことは気にしなかった。 それを聞いていた絹旗がクリスマスパーティ前日のいじり甲斐のある初春を思い出し、ついつい『アレ』をやってしまう。 「じゃあ飾利はこれをやっても超酷いことはしないということですね♪ そーれっ!」 『アレ』、すなわちスカートめくりが久々、本当に久々に初春に炸裂する。 いきなりのことで初春は反応が遅れたが、事態を呑み込んで顔を真っ赤にさせ、涙目でポカポカと絹旗を叩く。 「な、なななな何するんですか最愛さーん! ひどいですよーーっ! 皆がいる前でーっ!」 「あはは、超ゴメンゴメンです(なんかこうゆう飾利って超落ち着きます)」 絹旗は魔術に絡む前の初春に戻ったことを嬉しく思っていた、冗談抜きで。 ちなみに絹旗が思っていた感想を抱いていた者は意外と多いというのは秘密である。 「まったく絹旗のいたずらにも困ったものです。しかし飾利のあのいじり甲斐のありそうな態度、悪くありませんね」 「くっ! せっかく飾利の新しい一面を見たというのに明日には帰るのかよ……。絶対、学園都市に戻ってやる! ……なあ、神裂。足元が赤くねぇか?」 「そういえばそうですね。私達は特に何もしたわけでは……建宮? しっかりしなさい建宮!」 「か、飾利姫の、し、縞パン……。な、何という、は、破壊力か……。こ、これで、し、死んでも悔いは……無いの、よな」 神裂とシェリーの足元に赤い血溜まりを作ったのは、初春のスカートの中身にやられた建宮の鼻血だった。 初春は神裂とシェリーが騒いでることに気付き、建宮に起こった出来事をすぐさま理解すると耳まで真っ赤にさせて、 「た、建宮さんに、み、見られちゃった……。う、うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんっ!!!」 猛ダッシュでその場を後にした、運動オンチらしからぬ素晴らしい走り方で。 これを境に初春の『裏モード』は少しの間ではあるがなりを潜めることになる。 時は少し過ぎ、学舎の園のとあるオープンカフェ、そこには異様な光景が。 「どうした? もう昼過ぎだというのに一時間もだんまりとは。そうゆうのはあまり感心しないな。私は貴様と白井の付き合いについて話したいだけなのだが」 (怖い! なんやこの美人、めっちゃ怖いわ! 美人やけど! というか何でボクだけこないな目に遭わされなあかんの! 不幸やーーーーーーーーっ!!) そこには『ゴゴゴゴ……!』という効果音が聞こえてきそうなオーラを纏った寮監と、髪の色と同じくらい顔を青くさせている青ピの2ショットが展開されていた。 青ピはこんなことになった経緯を胃に穴が開きそうな感覚を覚えながらも、何とか思い出していた。 「黒子はん遅いな~」 青髪ピアスは待っていた。今日もデートである。 だが肝心の黒子がなかなか来ない。とそんな時。 「ぐがぁ!!○○ざまぁぁぁああああああああああああああああああああああ!!」 「く、黒子はぁぁぁああああああああああああああああああああああああん!!どないしたんや!?」 青髪ピアスが絶叫するのも無理はない。なぜなら黒子は死闘の中から帰った来た兵隊のようだ。 いや、あながち間違っていないかもしれない。 「白井、よくも私の罰から逃れようとしたな……」 「ひぃ!!」 そこには常盤台の寮監が立っていたからである。 「お、おおおおおおおお、お許しください寮監様!!」 「問答無用」 ゴキィッ!!と黒子の首から音がしたからだ。 「く、黒子はぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!」 青ピの絶叫を無視して、寮監は気絶した黒子を担ぎ上げた後で青ピに命令する。 「今から私はこの馬鹿者を寮まで運ぶ。貴様は私が指定するオープンカフェで待っていろ。白井との付き合いについて聞きたいことがあるからな」 寮監の言葉に青ピはただただ頷くことしか出来ず、彼女に言われるがままに指定されたオープンカフェに向かうことに。 ちなみに罰とは心理掌握と一緒にやることになった常盤台中学と寮のトイレ掃除で、二人で分担して行っていたのだが黒子だけがたまらず逃走したのだ。 理由は簡単、青ピとのデートがある為だが今回ばかりは相手が悪かったようだ。 「すまんな、待たせてしまって。さて、貴様が白井と恋人関係になった男だな。嘘偽り無く貴様達の付き合いについて聞かせろ」 それから一時間、青ピは今もこうして寮監を前に沈黙し続けているというわけだ。 しかしさすがに一時間も黙っていられるわけにもいかないので、寮監から青ピに尋ねることに。 「……このような態度では言いたくても言えないようだな。失念していた、許せ」 「へっ? あ、そない謝らんでもええと思うんですけど……。ただ、ちーとばかし怖いなぁ思うて……スンマセンでしたーーーっ! 相手美人さんやのにっ!」 「ふっ、貴様はどうやら正直者のようだな。それに少しばかり変わり者のようだ。成程、白井の恋人というのも納得できる」 青ピはいつの間にか寮監が纏っていた恐ろしいオーラが無くなっていることに気付くが、それが自分のせいだとは全く思っていない。 そして寮監が次なる質問を青ピにぶつける。 「ところで白井が貴様に迷惑をかけてはいないか? あいつは能力は高いしジャッジメントをしているが私にとっては問題児だ。きっと貴様にも迷惑をかけていると思ってな」 「迷惑、ですか? そないなことありませんよ。確かに黒子はん、積極的過ぎますけどそれもあの子の愛情表現や思てますし。それに」 「それに、何だ?」 「ボクは黒子はんと知り合うてホンマに幸せです。感謝こそすれ迷惑なんてこれっぽっちも思てませんから。……ってなんや、こないな真面目なん、ボクのキャラちゃうんやけどな~」 青ピの素直な返答を聞いた寮監は、密かに黒子の男を見る目が間違っていないと思っていた。 見た目は頼りなさげだが、芯がそれなりに通っていて、黒子のことも大事に思っている、それが寮監が抱いた青ピのイメージだった。 「そうか、それならば安心だ。これからも白井のことを宜しく頼む」 「は、はぁ……」 寮監に認められたということの意味が全く分かっていない青ピはただただ呆気に取られるばかりである。 しかしいい話はここまでで、ここからが青ピにとっての不幸の始まりだったりする。 「そういえば貴様、上条当麻を知っているか?」 「カミやんですか? 知ってますよ。なんたってボクとカミやんとつっちーはデルタフォース呼ばれてますから! せやけど何でそないなことを?」 「実はな、白井に何度聞いても貴様のことは聞けずじまいでな。私としては第三者から見た貴様のことを知りたいと思っていたんだ。そうか、上条と知り合いか」 そして寮監は迷わず携帯を取り出し、以前に会った時にいざという時の連絡を取りたいという理由で電話番号を交換していた当麻に電話をかける。 「もしもし上条か。私だ。急な呼び出しで済まないな」 『ああ、寮監さんですか、お久しぶりです。ところで何かあったんですか?』 「いや何、ちょっとした私用だ。白井の恋人について貴様から話を聞きたいと思ってな。つっちーとやらも連れて来てくれるか? 時間は取らせないから安心していい」 『俺としては別に構いませんけど、美琴も今一緒でそのつっちーも一緒ですけど今から押しかけていいんですか?』 「御坂も一緒なのか。……本当なら貴様とつっちーとやらだけが良かったんだが仕方ない。御坂も連れて来るといい。場所は○○○というオープンカフェだ。御坂に聞けば分かるはずだ。ではまた後でな」 そう言って寮監は当麻との電話を切ると、当麻達が来るのを穏やかな気持ちで待つことに。 しかし彼女は知らない、当麻と土御門からもたらされる青ピの情報に自分の抱いた青ピに対する好奇心を若干後悔するなどとは。 一方、当麻達はというと寮監からの呼び出しについて考えることにした。 「この議題について、土御門はどう思う?」 教会を出た上条はすぐさま土御門に質問した。 「ぶっちゃけ言っちまうと何もわからん。だいたい俺はその寮監の事を何も知らんぜよ。はい次美琴ちゃんどうぞー」 「寮監は普段は規律に厳しくて、少しでも騒いだらあの世行きだったわ……」 「でも根はいい人だったぜ?」 「なるほど、って事はその寮監殿は多分青ピを恐怖のそこに落とし入れ、青ピから何かを聞き出し、 それで何か俺達に聞きたいんじゃないかにゃー?」 「まあ確かにデータが少ないとそこまでよね…」 そう言って頭を抱える三人。ちなみに 「うう…私は全然話についていけない」 白雪も着いてきていた。 その四人を後からつけてる槍を持った少女と、レベル5と幼女、レベル0と病弱のカップルがいた。 「むむむ、ここからじゃ何言ってるか聞こえませんね…」 「何話てるか聞きたい!!ってミサカはミサカはわがままを言ってみる!!」 「分かってんなら駄々こねてるんじゃねェよ」 「はまづら、何でみさか達は新居の荷物を放っておいてどこにいくんだろ?」 「それを知るために後を付けてるんだよ」 残った者達もそれぞれに行動を始めることに、まずは対馬と浦上。 「とりあえず寮に戻りましょ。昼食を摂って、後のことはそれからということで」 「そうだね。ん? 寮監さんからメールだ。えっと……対馬、私達の予定が決まったみたい」 「どうゆうこと?」 「白井さんが罰のトイレ掃除から逃げ出さないように見張って欲しいって」 対馬と浦上、せっかくの日曜日が黒子のとばっちりでかなり潰されることに。 続いてこちらはインデックスとステイルだが、インデックスがいるだけで予定は決まったようなものである。 「インデックス、僕らはどうしようか?(まあ、きっと昼飯だろうけどね……)」 「とりあえず喰わせ殺しでご飯食べて、それからとうまとみことの新居に行くんだよ。場所はみことに教えてもらったからバッチリだし」 上琴がどこかに行ってしまったのでインデックスは喰わせ殺しで昼食を摂ることにした、ステイルを伴って。 ステイルはインデックスの行動パターンを把握してる自分をちょっと誇らしく思うと、上琴新居二号がどんなものか興味を持つのだった。 「ほらほら二人とも、超諦めて行きますよ。お兄ちゃんとお姉ちゃんに超頼まれた引越しのお手伝い、超きっちりこなすんですから」 「とほほ……。せっかくヴィリアン様のお供をしたかったのに~。でも御坂さんが怖いから仕方ありません……」 「なんでわしまであのバカップルの引越しの手伝いをしなけりゃならんのよ……。わしもプリエステス達と一緒に飾利姫を見守りにゲフッ!」 上琴にお願いされて引越しの手伝いをする絹旗、美琴に強制的に引越しの手伝いをさせられるレッサー、絹旗に無理矢理手伝わされることになった建宮の奇妙なトリオ。 そのトリオの中でもひときわ異彩を放つ建宮が文句を言うが、当然ながら絹旗に殴られることに。 「今の建宮を飾利に近づけるのは超危険ですからね。義理の姉妹として親友として飾利のパンツを見て鼻血を出した建宮には色々と超聞きたいですし」 (というかパンツを見ることになったのも元はと言えば絹旗、お前さんのせいなのよね。……っといかんいかん、また飾利姫の縞パンを思い出して鼻血を出す所だった) (天草式十字凄教で教皇代理の地位にいる建宮斎字、実は変態でしたか……。そして建宮を容赦無く殴れる絹旗さん、やりますね) 建宮とレッサーが何を考えているとかそんなに興味の無い絹旗は大好きな上琴の役に立てるとあって、思いのほか嬉しそうにしているのだった。 そして残るは神裂、シェリー、ウィリアム、ヴィリアンの4人が目指す先、それは第一七七支部方面である。 「あ、あの、神裂。私達はどうしてコソコソとしなければいけないのですか? 飾利なら押しかけても歓迎してくれると思いますが?」 「それは私達がよく知ってる方の飾利です。ですが、大人しくすると言った矢先のあの子の態度。普通に押しかけたら恥ずかしがって追い出されるでしょう」 「なるほど。さすがは飾利のお姉ちゃん歴が私より長いだけありますね、神裂。私も見習わなくては」 シスコン(初春限定)の神裂を見習おうとするヴィリアン、それがいかに大間違いなことだと知らずに。 そんな二人を少し離れた場所から見ているのはシェリーとウィリアムである。 「なあ、あんたの恋人さ、神裂に毒されてる気がすんだけどいいのかい?」 「それはそうなのであるが……。ヴィリアンのあんなに楽しそうな笑顔を崩したくはないのでな。しばらくはしたいようにさせるのである」 「そうかい。ま、私は私で楽しませてもらうからいいけどさ。私の知らない飾利、なんかイメージだけで可愛がりたくなってくるよ♪」 ウィリアムはシェリーという魔術師を腕は立つが少々性格に難ありと位置づけることに。 その間にも神裂による間違ったお姉ちゃん講座がヴィリアン相手に展開されていた。 「いいですかヴィリアン様。これはストーキングではありません。お姉ちゃんとして飾利を見守ってる、立派な行動なのです。恥ずかしがらずに飾利の行動を見守り、愛でるのですよ」 「はい、とても勉強になります。ああ、これが飾利のお姉ちゃんというものなのですね(飾利には私のことは『姉様』と呼んでもらいましょうか? その方がしっくり来そうですし)」 神裂の道案内の元、シェリー、ウィリアム、ヴィリアンは順調に第一七七支部へと進んでいた。 寮監から連絡を貰って5分後、当麻達はとあるオープンカフェに到着するが青ピと寮監の楽しげな2ショット(第三者視点で)に途惑うことに。 「「なんなんだあの楽しげな状況…」」 上琴は寮監と青ピの楽しげな2ショットを見て呆然としていた。 「カミやん、カミやん達が言ってた感じには見えないんだけどにゃー。」 「その前に俺たちもあの楽しげな状況を見て驚いているんだけど。」 「そうよ。いつもは規律に厳しく、少しでも騒いだらあの世行きなのにあんな感じなところを見ていてら驚くのも当たり前だもん。」 美琴が寮監のことをそう話したそのとき!! 「御坂、私をそう思っていたのか?」 いつの間にか寮監が美琴の後ろにいた。 そして、美琴が後ろを向こうとしたとが、美琴は寮監にヘッドロックされ気絶した。 「で寮監さん?いきなり何のようでせうか?」 当麻は美琴が気絶しても冷静でいた。 また当麻は気絶した美琴を背中にのせた。 ちなみにこのとき土白はというと… (*1) 土白は美琴が気絶したのに冷静なのかに驚いていた。 「呼んだ理由は白井の彼氏のことを第三者から聞きたかっただけだ。」 「そうですか。」 「それでこの金髪のほうがつっちか?」 「そうです。名前は土御門と呼びます。」 「つ、土御門元春と呼びますにゃー。よろしくぜよ。」 土御門はまだ動揺していた。 「そうか。で、そちらは?」 「白雪月夜と呼びます。元春の彼女です。」 月夜は土御門が動揺したおかげで安心していた。 そして、やっと本題に入った。
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「ですから、わたくしも詳しくは存じませんの」 学舎の園、その一角にあるカフェで初春と婚后は机を挟んで向かい合っていた。 普段の初春であれば、このような助成金に物を言わせた豆も茶葉も内装や店員も一流の、学園都市、すなわち学生向けという趣旨からかけ離れた、どこの王侯貴族御用達だと言わんばかりの超本格的なのカッフェ(発音が重要)に足を踏み入れたというだけで舞い上がっていただろう。 しかし頭ではそれを理解しようとも感情はそれと乖離していた。 意を決して白井と御坂の本拠地である学舎の園に踏み込んだというのに、 予想だにしなかった反応を頂戴して初春は愕然としていた。 「あなたも彼女たちのご活躍は知っているでしょう? 幻想御手事件然り、乱雑解放事件然り、あの夏休みを騒がせた二つの事件の解決できたのはあのお二人があってこそですもの。 それはわたくしよりもあなたの方がよくご存知ではなくて?」 「………………」 婚后の言葉を初春はカップの中で揺れる紅茶の波紋に視線を落としたまま聞いていた。 確かに彼女の言うとおり、あの二人であるならば大抵の事は何も心配はいらないだろう。 だが、その二人が揃って行方不明という異常性。 片や風紀委員きっての問題児にしてエース、片や常盤台中学の誇る超能力者第三位。 その二人に何かあったという事こそが大事件なのだ。 けれどその異常性を初春以外が認識していない。 ある意味それこそが異常だった。 一介の中学生である初春が認識しているのだ。 常盤台の教師陣は元より、風紀委員や警備員といった警察組織、そして学園都市統括理事会。 揃いも揃ってだんまりを決め込んでいるそれらが把握していないはずがない。 白井はともかくも、学園都市で三番目に重要な立場にある御坂を彼らが放っておく訳がないのだ。 見目も悪くない女子中学生。 対外的には体のいい客寄せパンダになるし、そもそも御坂の能力は電磁を操るものだ。 その研究によって得られる成果はあらゆる科学技術に応用される。 つまり学園都市にとって御坂は恰好の金づるなのだ。 彼女の存在は学園都市において大きなウェイトを占める。 そんな御坂を学園都市の中央が見逃すはずもない。 いちおしだと婚后の言う紅茶には手を付ける事もせず、初春はただうなだれていた。 休日の喧騒の中、学舎の園などという温室の中でもやっぱり姦しいのだななどと半ば現実逃避的な思考を垂れ流しながら初春は大きなガラスの窓の外を眺める。 制服が目立つのは常盤台のような休日だろうがどこだろうが制服の着用を義務付けているからだろうか。 律儀な事だと思うが、風紀委員の詰め所からそのまま出向いてきた初春自身も制服だ。 自分の野暮ったいセーラー服と辺りの有名デザイナーだかが手掛けた制服とは、やはり醸し出す雰囲気がまったく違うななどと愚にもつかない事を考える。 その中でも一際何やら気品っぽいものを公害のように振りまいている常盤台の制服は目立つ。 ちらほらと見えるその中に、白井や御坂がいないかと無意識に探してしまう。 どうせ見つかるはずもないと心のどこかで諦めかけているが、けれど初春は婚后や固法のように楽観できないでいる。 もしかしたらという希望も捨てきれないでいる。 結局のところ、往生際が悪いのだった。 「……まあ、そのうちひょっこり戻ってきますわよ。白井さんも、御坂さんも」 婚后の言葉を何となく聞き流しながら初春は窓の外を眺める。 本当にそうであって欲しいと願う。 第一七七支部も彼女がいなければ、どうにも静かなのだ。 あの騒がしい友人がいなければ張り合いがない。 「――白井さん」 ぽつりと呟き、空を見上げた。 夕日に照らされたビルの上には薄暗い雲が見え隠れする。 天気予報では夜遅くから雨になると言っていたが、どうだろう。 最近は天気予報も当てにならない。 憂鬱な気分が晴れぬまま初春は視線を再び雑踏へと向ける。 と。 「――――」 店の外、常盤台の制服を着た見覚えのある顔を見つけた。 ―――――――――――――――――――― 「白井さんに、御坂様ですか?」 こちらを見つけ店内に入ってきた二人――湾内絹保と泡浮万彬は、案の定そんな言葉を返してきた。 「すみません。わたくしも人づてに聞いた程度ですので詳しくは。概ね既にお聞きになっている内容ですわ」 「お力になれず申し訳ありません」 申し訳なさそうに頭を下げる二人に初春は落胆しながらも、表面上は「いえいえ、ありがとうございます」と愛想笑いで答えた。 顔見知り程度の相手。 常盤台の生徒だという事以外はあまりよく知らないこの二人に、けれど初春は食いついた。 情報はいくらあってもいい。 手持ちのカードを増やせば増やすほど選択肢は増す。 どんな無価値に等しいものだとしても、初春にはそれ以外の武器がないのだから。 何よりこの二人――どちらが湾内でどちらが泡浮か、それすらもうろ覚えだが――は、初春の探す人物に近い立場にいる。 白井黒子のクラスメイト。 婚后よりも持っている情報は多いだろうと踏んでいたが、それでも矢張りというか、詳しくは知らない様子だった。 ――いや、その事こそが最大の情報だった。 「御坂様も意外ですわね。わたくし、まるで小説のお話のようで不謹慎ながらも少しドキドキしてますの」 「あまり大きな声では言えませんけれどね。御坂様もあれで意外と大胆な事をなさるのですね」 あの日、忽然と姿を消した常盤台の二人の少女。 その片方のクラスメイト。 険悪な仲とも思えないし、見るからに人の良さそうな温室育ちのお嬢様といった印象だ。 婚后のような理不尽なまでの自尊心の塊にも見えない。だからこそ。 この二人が、まったく心配をしていないという事実は異常以外の何物でもない。 何より、白井に関してまったく言及しないという状況がおかしい。 先程から二人の口から出てくる話題は、悉くが御坂に関してのものだけだった。 確かに御坂は常盤台の、学舎の園のアイドルだろう。 大覇星祭の中継でも目にした、一際目を引く少女。 名実ともに彼女の人気は高い。それは初春も重々承知している。 だが、だからといって白井の事がこの二人の口から出てこないというのは異常だ。 確かにこの二人が、その御坂様という恰好のゴシップの的に興味が行くのは分かる。 それなりに身近で、かつ多少なりとも面識があるのだから。 けれど、だからといって――安否の知れないクラスメイトを蔑ろにするような性格でもあるまいに。 「……、……」 嫌な、果てしなく嫌な予感――否、それは既視感にも似た、漠然とした確信のようなものだった。 絶望的なまでに『どうしようもないもの』が視界の外ぎりぎりのところで大きく口を開いているような感覚。 けれど初春自身はそれを直感しつつも理解しようとしなかった。 理解してしまえば、全てが終わる。 所詮、全ては徒労でしかない。 最初からどうしようもない事だと気付いていた。 ただ、目を逸らし続けているだけで。 けれど初春は諦めが悪かった。 果てしなくゼロに近い可能性を模索する。 その為にはどんな労力も惜しまない。 何故なら、白井は初春にとって掛け替えのない友人なのだから。 御坂美琴というアイドルなどよりよほど大事な、初春の人生そのものに大きく関わっている唯一無二の存在。 そんな白井の事を初春はどうしても諦められない。 誰かに任せるなどという余裕はなく、それは親と逸れて泣きじゃくりながら探し続ける幼子にも似ていた。 そんな自覚のないまま、初春は渋い顔で一つの問いを投げかける。 「ちなみに……不躾で申し訳ありませんが、その人づてというのは、どなたかお聞きしてもよろしいですか?」 初春の言葉に、二人は顔を見合わせ、笑顔で頷いた。 「「ええ――――友達からですわ」」 「――――――」 その時の初春の心情を端的に表現するならば、一言だ。 ――気持ち悪い。 不気味だった。 まるで決められた台詞を再生するように、示し合わせたかのような綺麗なハーモニーで二人はそう答えた。 初春は直感する。 同時に、絶望的なまでの予感が初春の心の表面に浮かび上がった。 まさか――これは――。 ごくり、と空唾を飲み込む。 いつの間にか口の中はからからに乾いていた。 喉奥が蠢き張り付くような錯覚を起こす。 それから喘ぐように息を僅かに吸い、唐突に思いついたもう一つの質問を投げかける。 「その――友達の、名前は」 すると二人は再び顔を見合わせ。 「…………ええと」 「誰でしたっけ……」 予感は確信へと変わる。 この二人は、いや、婚后も含めて、もしかするとそこらじゅうの誰も彼もが――。 「名前、思い出せませんか?」 二人の視線が宙を彷徨う。 それに倣うように、婚后も思い出そうとしているのだろう、中空を見上げる。 「確か……す、す……?」 首を捻る、どこかとぼけたような顔の婚后。 その顔を見て初春の背中に何か冷たいものが流れた。 彼女たちは知っている。 誰なのかを思い出せる。 なぜかそれが酷く重要な事のような気がして、三人が揃って眉を顰める様子を見て、初春はじっと身構える。 「なんとか子さんだったような……」 「ゆうこ……? いえ、違いますわね。すずこ……いえ、りかこ……でもないですし」 「お願いします。なんとか、思い出してもらえませんか」 お互いのうろ覚えな記憶を頼りに常盤台の三人がうんうんと唸るのをじっと待つ事十分近く。 ようやく、三人の意見が一致し、一つの名が紡がれた。 それは初春の知らない名だった。 確かめるように、決して忘れぬよう刻み付けるように、初春はその名を口にする。 「――――鈴科、百合子」 前へ 次へ