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京太郎「なんだよチクショーまたラスかよ!!」 京太郎「毎回クソ配牌とクソヅモなのは何でなんだよ!! リーチかけても全然和了れねえし!」 京太郎「何で俺んときは最後まで流れるクセに相手がリーチすると一発でツモんだよおおお!!」 京太郎「もうやだこのゲーム!! 帰る!!! 帰るもん!!!」 和「須賀くん、いい加減奇声上げるの止めてください。うるさいですよ」 京太郎「うぅ……和ぁ……」 和「またラスとったんですか? コレで何度目ですか」 京太郎「多分……二桁超える……」 和「……いくらなんでも下手過ぎでしょう……」 京太郎「うぅ……俺の何が悪いんだよ……やっぱ運なのかよ……」 和「ああもう、ウジウジしないでください。男の子でしょう?」 京太郎「男だって泣きたい時はあるさ……」グスッ 和「……はぁ……」 和(しょうが無いなぁ……)スッ カチッ カチッ....カチッ.... 京太郎「……」 カチッ....カチッ.... 京太郎「……?」 和「……」カチッ...カチッ... 京太郎「……何してんだ? 和」 和「牌譜見てるんです。 須賀くんの対局の」カチッ ロンッ 京太郎「あっ! それ! 俺が親ッパネ振った時の!」 和「見ればわかりますから」 京太郎「せっかくジュンチャン三色見えてたのにー!! あークソ! クソぉおおお!!!」 和「……」カチッ...カチッ.... ツモッ 京太郎「あ、それ!! せっかくトイトイ張ったのにダマでツモられたやつ!! マジ死ねよ和了ったやつ!!」 和「……」カチッ...カチッ... カチッ.... ロンッ 京太郎「あーこれも!!せっかくのホンイツがこいつのせいでパーだよチクショウ!!」 和「……」カチッ カチッ... ロンッ 京太郎「とか思ってたらチンイツ振り込むっていうよぉ!! 俺なんかしたか!? なぁ!!」 和「……」カチッ 京太郎「………」 和「……」カチッ 京太郎「なあ和。 もしかして俺、うるさい?」 和「言わないとわかりませんか?」 京太郎「……お茶淹れてきます……」シュン... 和「……」 カチッ...カチッ.... 和「……」カチッ ― 4位 SUGA・KY -8,200 ― 和「………」 京太郎「お茶です……」コトッ 和「あ、どうも」スッ 京太郎「……」 和「ズズッ……」 京太郎「………」 和「……ズズッ……」 京太郎「………あの……」 和「…………ズズッ………」 京太郎「……あの……和さん……」 和「今お茶飲んでるんですが」 京太郎「は、はい、すいません……」 和「……ふぅ……」コトッ... 京太郎「……あ、お茶片付けま」 和「須賀くん」 京太郎「ひっ。 あ、は、はいっ」 和「結論から言います」 京太郎「は……はいっ」 和「あなたは下手です」 京太郎「おふっ」 和「まず、基礎がなってません」 京太郎「がはっ」 和「ドの付く程の初心者丸出しです」 京太郎「うぼぁっ」 和「お茶おかわり」スッ 京太郎「あ、はい」 京太郎「……そんなに酷かったか」 和「ええ。 正直、見てて苦痛でした」 京太郎「そ、そんなにか……」 和「……すいません、少し言い過ぎました」 和「見てて思ったのは、牌効率と捨て牌読みがなってないかな、と」 京太郎「牌効率と捨て牌読みねぇ」 和「須賀くん、好きな役は何ですか?」 京太郎「え? なんだ急に」 和「当ててみせますよ。 タンヤオ、三色、トイトイ、染め。 でしょう」 京太郎「え、凄い。 何でわかったんだ?」 和「さっきの打ち方がそれらの役しか狙ってないってわかるからですよ。あからさま過ぎます」 京太郎「そんなにか」 和「バレバレを超えてスケスケのレベルです」 京太郎「マジかよ。エロいな」 和「ホント、エロエロですよ」 和「ごほん」 和「まぁとにかく、須賀くんの悪いところは最初から決め打ちしているところですね」 京太郎「決め打ちは駄目か」 和「一概には言えませんが、普通は色々な役を視野に入れながら打っていくものです」 京太郎「うーむ」 和「それと、今あげた4つの役は鳴いた場合基本相手にバレやすい役です」 京太郎「そうなのか?」 和「そりゃそうです。鳴いた牌、及びメンツの種類がシンプルですから」 和「タンヤオは2~8までのいずれか。染めは一色ですし、トイトイは刻子だけ。三色は2色も鳴いたら確定ですし」 京太郎「確かに」 和「かと言って鳴かずにタンヤオ以外のこれらの役を作るのは難しいですからね」 京太郎「じゃあどうすりゃいいのさ」 和「ですから、これらの役だけに決め打たず、もっと幅広く役を受け入れやすい様に打っていくのがいいんですよ」 京太郎「ふむ」 和「須賀くんはもう役は全て覚えていますよね?」 京太郎「点数計算はサッパリだけど、流石に役はな」 京太郎「でも……どう打てばいいのかわからなくてなぁ」 和「ふむ」 京太郎「和はどう打ってるんだ?」 和「私ですか? さっき言ったとおりですよ。受け入れを広くしながら打つ様に」 京太郎「だからそこがよくわかんないんだ。どう打てば受け入れが広くなるのか……」 和「……ふむ」 和「わかりました。 では打ちながら説明しましょうか」 京太郎「おっ、そりゃいい」 和「……なにしてるんですか?」 京太郎「俺の膝の上が空いてるぜ?」ポンッ 和「いいから椅子持ってこい」 京太郎「あ、はい、すいませんでした」 カチッ 和「……1位と2位が0の3位2回、4位が21回……」 京太郎「どうよ」 和「どうしようもないですね」 京太郎「辛辣ぅ!」 和「まずは門前、つまり鳴かずに打つことが重要です」カチッ 京太郎「鳴きは禁止か?」 和「そこまでは言いませんが、基本門前が好ましいですね」カチッ 和「現代麻雀だと一発に裏ドラ有りとリーチした時のメリットが高いですから」カチッ 京太郎「無いルールもあるのか?」 和「競技麻雀だとそうですね。一発、裏ドラ、槓ドラ、赤ドラなし。 運の要素を切り捨ててます」カチッ 京太郎「ほぇぇ」 和「私はむしろそっちのルールのほうが好きですけどね」カチッ 和「……っと」 和「須賀くん、問題です。 ここは何を切ったらいいですか?」 京太郎「ん?」 北家 ドラ4m 6巡目 245m3455679p334s ツモ5p 京太郎「むっ……むぅ」 和「始まったばかりなので点数の変動なしです」 京太郎「タンピンを目指すなら……浮いてる9pでいいんじゃないか?」 和「まぁそれも正解です」 京太郎「ということは、和なら何を切るんだ?」 和「私ならこれですね」 カチッ 打:2m 京太郎「2m? 9pを残すのか?」 和「ええ、8pのツモを考慮すると4-7pの受けが残る分こちらのほうが効率はいいです」 京太郎「でもそうなると234の三色は切り捨てに……、あっ」 和「345が残りますね。 もちろん3sが雀頭になってもいいし、鳴いてもテンパイの早い。有効牌の多い選択ですよ」 京太郎「ふぅん」 和「ドラ表示牌が3mということもありますし、さいあく三色が崩れてもタンピンでリーチもいいです」 京太郎「見るのは役だけじゃないんだな」 和「私が見ているのは結局は麻雀の基本ですからね」カチッ 京太郎「麻雀の基本?」 和「なるべく早く、高く、そしてリーチをかけてツモりやすい手を作ることです」 京太郎「メンタンピンでツモ和了りが基本か」 和「まぁ、打ち方は個人と状況次第でいくらでも変わりますけどね」カチッ 京太郎「おっ」 リーチッ 和「ふふっ」 京太郎「見事メンタンピンでツモ和了り。流石は和」 和「三色も裏ドラも乗りませんでしたけどね。 出だしは好調でした」カチッ ロンッ 和「えっ?」 京太郎「はっ?」 ホンイツ、トン、ハク、ドラ1。 ハネマン。 和「………」 京太郎「………」 京太郎「せっかくの満ツモが……」 和「こ、こういう時もあります! ていうか3巡目でこれは読めませんよ普通!」カチッ 京太郎「……やっぱり俺って呪われてるんじゃ……」 和「ま、まだ始まったばかりです! 頑張ってここから逆転しましょう!」カチッ 京太郎「……もう死にたい……」 和「もう! 落ち込みすぎです!!」カチッ 和「んっ……」カチッ 和「須賀くん」 京太郎「はいはい。 問題?」 和「この手牌なら何を切ります?」 東2局 西家 5巡目 ドラ9m 持ち点 2,0700 346789m5p444599s ツモ3s 京太郎「ハネ直くらった後だしなぁ。孤立牌だし5p切ればイーシャンテン……」 京太郎「あ、いやでも基本はタンピンだし……4s雀頭に9s切りとか?」 和「どちらも不正解ではありませんね」 京太郎「……じゃあ和なら?」 和「私は……」 カチッ 打:4s 京太郎「えっ、4s切り? せっかくの暗刻なのに切っちゃうのか?」 和「今回の場合、ドラが9mですからタンヤオに固執する必要はありません」 和「門前を前提とするなら受け入れが多いのは4s切りですね」 和「上手く孤立牌の5pにくっつけば345の三色が見れますし3445sは34sと45sのリャンメンと見る方がいいと思います」 京太郎「でも9mは邪魔じゃないか? ドラとは言え持ってても最終的に切っちゃうようだったら……」 和「ああいえ、この4s打は三色だけじゃなくもう一つの役も見てるんですよ」カチッ 京太郎「? ピンフ三色ドラ1以外に何か……?」 京太郎「……あっ、もしかして……」 和「はい、一気通貫も見てます。シャンテン数なら一通も345の三色も同じですからね」 京太郎「ほぇぇ」 和「跳満を直撃したわけですし、狙うならより高いほうがいいですからね」カチッ 京太郎「なるほどなぁ。 おっ」 ロンッ 京太郎「おーっ、すげえ」 和「よしっ」グッ 和「なんとかトップのままオーラスまで来れましたね」 京太郎「こ、これを勝てば初のトップに……この俺が……!」ガタガタ 和「打ってるの私ですけどね」 リーチッ 和「むっ」 京太郎「うげっ」 和「親リーが入っちゃいましたね」 京太郎「振り込んだらまたラスに……う、うわぁぁ……」ガタガタ 和「落ち着いてください。 要は振らなきゃいいんです」 京太郎「簡単に言うなよ! それができたらこんなに4位取ってねえよ!」 和「あ、す、すいません」 京太郎「ハァッ……ハァッ……」 和(息荒げてまで……) 和「……まぁちょうどいい機会ですし、今度は捨て牌読みをしましょうか」 京太郎「ハァッ……おっ……お願いしまっ……ハァッ……ハァッ……」 和「…………」 和「まずは須賀くん、跨ぎスジと裏スジという言葉は知ってますか?」 京太郎「マンスジなら知ってるけど」 和「帰っていいですか?」 京太郎「冗談っす」 京太郎「それってアレだろ? メンツ構成時に出来る余剰牌のスジ、のことだっけ?」 和「そうです。それぞれの意味は知ってますか?」 京太郎「んっと、裏スジが334とかからの3で……」 和「え?」 京太郎「跨ぎスジが235からの5、だよな?」 和「ぎゃ、逆です逆! 裏スジと跨ぎスジの意味を履き違えてますよ!」 京太郎「え?マジで!?」 和「裏スジと跨ぎスジを逆に覚えてたんじゃ放銃率もそりゃ高くなりますよ……」 京太郎「あ、だーから俺、敵リーチにボンボン振り込んでたのか!! なるほど!!」 京太郎「通ると思った牌全部当たったからな! なーんだ逆だったのか!! 流石は和だ!!」 和「……どうも……」 和「とまぁ誤解が解けたようで再確認しますが」 和「235からの5切りの1-4待ち、568からの8切りでの4-7待ちなど。これらを裏スジと言います」 京太郎「ふんふむ」 和「そして334からの3切りでの2-5待ち、677からの7切りでの5-8待ちなど。これらを跨ぎスジと言います」 京太郎「よくよく考えれば名前の意味のまんまだな」 和「ホント、なんで気づかなかったんですかレベルですよ」 和「基本的に序盤で切られた中張牌……つまりは2~8の牌は裏スジがあり」 和「終盤、及びリーチ宣言牌などは跨ぎスジが多い傾向があります」 京太郎「ほぉ」 和「勿論、これはあくまで傾向なだけであって必ずしもそうだといえるわけではありませんからね?」 京太郎「了解っす。 ……ふむ」 京太郎「……序盤は跨ぎ……リーチは裏……」 和「いや、だから逆です逆」 京太郎「……あれ? ハイ、和先生ッ」バッ 和「どうぞ、須賀くん」 京太郎「数牌の場合はわかりますが、字牌切りリーチの場合はどうなんですか?」 和「ふむ。 良い所に気が付きましたね、須賀くん」 和「一般に字牌切りリーチをする人には次の3つの傾向があります」 京太郎「個人レベルの問題かぁ」 和「1つは、少しでも待ちを読みにくくしたい人の場合」 和「例えば須賀くん、この手牌であなたは何を切りますか?」 京太郎「んっ」 566888m67p11s67s北 ツモ8p 京太郎「こんなの北一択だろ。 イーシャンテンで受け入れも多いのに何処切るんだよ」 和「そうですね。 しかしこの状態から6mを打つ人も少なくは無いんですよ」 京太郎「へ?」 和「理由を説明しましょう」 和「先ほど言った跨ぎスジと裏スジの話は覚えてますね?」 京太郎「ん、ああ。 序盤が裏スジのリーチが跨ぎスジ、だろ?」 和「そうです。 それを踏まえた上でこの手牌を見てみましょう」 566888m67p1167s北 ツモ8p 和「この手から北を打った次巡、8sを引いたとすると……」 566888m678p1167s ツモ8s 京太郎「まぁ、6m切りでリーチじゃないか?」 和「それが妥当ですね。でもその場合このリーチの6mは典型的な跨ぎスジ4-7,5-8m待ちというのが解りやすいんです」 京太郎「あ、そっか」 和「しかしここで6mを先に打ってみましょう」 56888m678p1167s ツモ8s 京太郎「この場合で北切りリーチなら……」 和「直前に6mは切られてますが跨ぎスジとしては取りづらくなりますよね」 京太郎「確かに……これなら6mの裏スジっぽいかも……」 和「このように、少しでも相手に待ちを悟られにくくする為に字牌を最後まで残すタイプがあります」 京太郎「でもコレって牌効率で言えば6m切りの方がいいよな?」 和「そうですね。 でも、捨て牌に迷彩を入れる場合はセオリーとは外れた打ち方をしなくちゃなりませんからね」 和「今回のこの字牌切りリーチは『ツモ和了りしやすくする』というよりは『出和了りを期待する』打ち方に入るかもしれません」 京太郎「ふぅむ」 和「では続いて字牌切りリーチの2つ目の場合」 和「ハッキリ言ってコッチの傾向が1つ目より多いかもしれませんね」 京太郎「というと?」 和「チートイツや国士無双、及び単騎待ちをテンパイした場合です」 和「まぁ、国士無双をテンパイしてリーチにいく人は滅多にいませんけどね」 京太郎「そもそも俺、国士張ったこと無いぞ」 和「というわけで機会の多い単騎待ちとチートイツを考えて行きましょう」 京太郎「チートイなぁ……あれは待ちが読めない役だよな」 和「そもそも単騎待ちというのは一番セオリーに属さない待ちですからね、読むのは難しいです」 和「というか、正直に言うと単騎待ちを読むのは不可能です」 京太郎「えっ」 和「麻雀の性質上、単騎待ち自体があまりリーズナブルとは言えませんからね。 そんなわけで単騎待ちは読めません」 京太郎「じゃあどうすんだ?」 和「まずはチートイツの読みからなんですが、これは有名な説が2つあります」 和「1つ目。 捨て牌に法則性の無いシュンツ系のターツ落としが多い時はチートイツ」 和「まぁ、これはなんとなく解るんじゃないですか?」 京太郎「チートイ狙ってる時に変にシュンツのターツ出来たら困るしなぁ」 和「とは言え、チートイは偶発性の高い役です。 最初からチートイ狙いで打つ人はあまりいないと思いますけどね」 和「続いて2つ目。序盤より後半の方がヤオチュウ牌の捨て牌が多い場合はチートイツ」 京太郎「……そうなのか?」 和「一応単騎待ちは3枚しか和了り牌が無いわけですから」 和「少しでも和了りやすくするためにヤオチュウ牌を手に持って置く傾向はあるとは思いますけど」 和「正直これについてはあまり信憑性があるとは思えませんね。国士無双の可能性もあるわけですし」 和「とまぁチートイツも含め、単騎待ちは『出和了りを狙う』傾向のほうが高いです」 和「だから場に2、3枚切れてる字牌よりもまだ見えていない字牌や老頭牌で待つ方が多いってことですね」 京太郎「字牌の後出しは別の字牌、老頭牌へ待ちを変化したからってわけか」 京太郎「……それだったらダマでもいいんじゃ?」 和「確かにダマのほうが和了る確率は高いですね。 でも単騎待ちは必ずしもダマで行けるとは限りませんから」 京太郎「役なしの場合とか……点数を見て?」 和「そうですね。 凧と麻雀、あがってなんぼですから」 京太郎「じじ臭えこと言うなぁ」 和「お黙り」 和「そして字牌切りリーチする人の3つ目。 完全安牌をテンパイするまで抱えるタイプです」 京太郎「完全安牌?」 和「他家に必ず通る牌のことですね。 字牌なんかはよく完全安牌になりますよ」 京太郎「それって必要無くないか? なんで持っておくのさ」 和「まぁ、言わば『保険』ですね」 京太郎「保険?」 和「1つ想像してみてください」 京太郎「む」 和「自分があとイーシャンテン。 そんな時に他家からリーチがかかりました」 京太郎「うわぁ……」 和「そんな時、なんと自分もテンパイ。 この5sを切ればリーチが出来る……でもその牌は危険牌!」 京太郎「……おえぇぇ……」 和「なんとか通せっ……通ると信じて5s切り!」 京太郎「おおっ!」 和「……結果放銃。 4位に転落」 京太郎「…………死にたい……」 和「あの時もっと早めに5sを打っておけば……5sじゃなくて字牌をキープしとけば……」 京太郎「……死のう………」 和「とまぁ、こんな事にならないように、テンパイ直後まで完全安牌を持つ人も居るわけですね」 京太郎「なるほどなぁ。死にたい」 京太郎「その場合はどう読めばいいんだ?」 和「完全安牌キープの場合だと、持ってるターツのほとんどがリャンメン系です」 京太郎「?」 和「須賀くんはこの手牌からこのツモで何を打ちますか?」 ドラ3m 持ち点18000 346m344556p4588s ツモ北 京太郎「ん……普通ならツモ切りだけど、この北は?」 和「ハイ、完全安牌です」 京太郎「だったら6mかなぁ。 456の三色があるけど46mでの5m待ちは嫌だし、それにドラ筋の6mは危険だしなぁ」 和「ではその後、北を切ってのリーチが入りました」 京太郎「完全安牌の北を切ってのリーチ……あ、それじゃあ」 和「はい。この場合は直前打の6m裏スジである可能性があるんです」 和「裏スジの余剰牌は持ってても要らないものですからね。安全度の高い完全安牌を保持するほうが良いというわけです」 京太郎「んなるほど。 完全安牌切りのリーチは裏スジが有力ってことか」 和「勿論。例外として344というターツに完全安牌を持ってきて4を切る人もいなくは無いですが」 京太郎「それはセオリーとしてはあまり良い選択ではない、と」 和「そうですね。 まぁ、何事も例外はあるということです」 和「これで字牌切りリーチの説明は終わりです。この他にも間四軒というものがあります」 京太郎「なんだそりゃ」 和「手牌に1346とあったら34のターツを固定するために1,6と捨てる。 この捨て方を間四軒と言います」 和「今の例だと1,6捨ては2-5待ちの間四軒ですね」 京太郎「へえ。 それじゃあ2457と有っての2,7捨ても?」 和「ええ、3-6待ちの間四軒です」 和「間四軒には次のタイプしかありません。 1→6。2→7。3→8。4→9の4つだけです。勿論、9→4の切り順も間四軒に入りますよ」 京太郎「逆も同じなんだな」 和「間四軒は意外と無意識にやってしまう捨て方なので、待ち牌を見極められたくない場合は注意が必要ですね」 京太郎「ふんふむ」 和「さて、以上を踏まえた上でネト麻に戻ってみましょう」 京太郎「いやー長かったなー」 和「相手も待ちくたびれてるでしょうね」 和「あ、、ネット麻雀中に少し時間を空けるようなことがあった場合は必ずツモ切りモードにしておくことがマナーです」 和「ほとんどのネト麻には打牌の時間制限がありますが」 和「少しでもスムーズに進める方が自分も相手も気持ちよく麻雀が打てますからね」 京太郎「皆も途中退席する場合はツモ切りをonにして置くようになっ」 北 9p 1m 中 4s 1p 3p 6m 北(リーチ) 和「これが相手の捨て牌ですね」 京太郎「いい感じに字牌切りリーチか。 早速読んでみるか」 和「徹底してオリる場合は現物牌を。 現物牌が無い時は通りそうな牌を考えて打つことです」 和「まぁ、まずはこのリーチからオリてみましょう」 京太郎「おっけおっけ。 よーっし、ぜってー振り込まねえぞー」
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番外編 宥の膝枕 宥「京太郎君は温かいね…」 京太郎「どうしたんだ?」 宥「うんうん…何にもないよ」 京太郎「そうさ」 ナデナデ 京太郎「……どうしたんだ?」 宥「京太郎君の髪サラサラなんだね」 京太郎「それはな、宥達と同じシャンプーとリンスだしな」 宥「ねえ京太郎君」 京太郎「どうした?」 宥「温かくなりたいな…」 京太郎「代わろうか?」 宥「そうじゃないよ…その手を握っていいかな?」 京太郎「ああ良いよ」 ギュっ… 宥「温かい…」 カン!
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番外編 京太郎の実力がばれる前の日常 久「須賀君、買い出し頼める?」 京太郎「お茶っぱとお菓子、あとコピー用紙なら買っときましたよ?」 久「えっ、あっ、そうなの。ありがとうね」 優希「おーい犬ー」 京太郎「一々、大声を出すなタコス娘。タコスならもう作ってるから食べるんならさっさと食べろ」 優希「流石犬だぜ!」 まこ「のう、京太郎…」 京太郎「大丈夫ですよ、皆の麻雀見てる方が楽しいですから」 まこ「お主がそう言うならいいんじゃが…」 和「須賀君」 京太郎「なんだ和…ああ、また裁縫教室か?部活が終わったらな。今日はかがり縫いとボタンのかんたんな留め方な」 和「わかりました」 咲「ねえ京ちゃん」 京太郎「どうしたんだ、咲?」 咲「あのね、よかったらまた麻雀打たない?」 京太郎「そうだな…また義姉さんたちが帰って来たら打つか」 咲「えっ、いやそうじゃなくてここで…」 京太郎「いや、宅うまってるしまた今度な」 咲「うー…オカシイよ、京ちゃんがここで一番強いのに誰も信じてくれないし」 京太郎「いやまあ、俺は弱いし」 咲(それは京ちゃんの周りが強すぎるだけだよ!!) カン!
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京太郎「いや~いつも悪いな、咲」 咲「本当だよ、レディースランチ頼ませるだけなら優希ちゃんでも良いじゃん」 京太郎「あいつはな~…ちょっと、静かにメシ食えないからさ」 咲「ごはんは賑やかな方が良くない?」 京太郎「賑やか過ぎるんだよあいつは。食事ってのは……なんというか、救われてなくちゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで……」 咲「じゃあ私が相席する必要も無いよね」ガタッ 京太郎「だーっ!それだとなんだか俺がかわいそうな人みたいだろ!」 咲「もーっ!京ちゃんったらワガママだよぉ」 ??「……」 和「…隣、良いですか?」 咲「あっ…大丈夫だよっ!」 京太郎「の、和っ…」 和「ごきげんよう、咲さん」 咲「あ、ごきげんよう…こんにちは?」 和「ふふっ……さて、須賀くん」 京太郎「はわわっ!?」ビクウッ 和「今日の部活が終わったら、部室に残ってください」 京太郎「えっ……」 和「話があります」 京太郎「も、もちろんOKだ!」 咲「…………」ジトッ ~あっという間に部活終わり~ 久「じゃ、本日の活動はここまで。さ、戸締まりするわよー」 和「部長、戸締まりは任せてください」 まこ「和……?」 久「……(ふぅん、何か考えがあるってわけね)」 久「構わないわ、鍵はちゃんと職員室に返しとくこと」 和「わかりました」 久「じゃ解散~」スタスタ まこ「お、おいおい……」 優希「のどちゃん……?」 咲「……」 京太郎(あー緊張する~っ!和のやつ、一体何を…もしかしたらワンチャン、ワンチャンあるかもっ!!) 優希「の、のどちゃん、一体どうしたんだじぇ?いきなり戸締まりなんて引き受けたりして」 和「…優希」 咲「和ちゃん……あれ、だよね。さっきの」 優希「アレ?」 京太郎「……」 咲「食堂で、京ちゃんに用事が…話があるから、部活後残ってって」 優希「な、何ィ!?」 和「……はい。そうです」 京太郎「あ、あの、和?俺に一体なんの…」 和「今は、まだ言えません」 和「優希、咲さん……すみませんが、今回の所は席を外してもらえませんか」 優希・咲「「!?」」 優希「え、で、でもっ!この犬から目を離したら、のどちゃん襲われちゃうじぇ!!」 咲「ええっ!?」 京太郎「お前!俺をなんだと思ってんだよっ」 和「そんなオカルトあり得ません。大丈夫です、護身用のスタンガンは持ってますので」ニコ 咲「す、スタンガンっ!?」 優希「のどちゃん放電!相手は死ぬ!?」 京太郎「俺そんなに信用無いのー!?」 和「冗談ですよ」 三人「ほっ……」 和「私は大丈夫ですから……さ、早く」 優希「う~っ……私ののどちゃんに何かしたらお仕置きじゃ済まないじょ、犬ぅ……っ」 京太郎「し、しねーよっ!(たぶん…)」 咲「京ちゃん……和ちゃん……」 京太郎「……咲…(応援してくれるのか…俺を)」 和「大丈夫です。すぐに…済ませますから」ニコ 咲「うん…じゃあ、また明日ねっ」 京太郎「気を付けて帰れよ~」 優希「犬!飼い主様には何か無いのか!?」 京太郎「あーハイハイ。寄り道はほどほどにな~」 優希「きーっ何様のつもりだっ!もうっ!」プンスコ 京太郎「……帰った…か」 和「……」 京太郎「そそ、そんで……和?話ってのは…」 和「……はい」 和「……須賀くん…」 京太郎「はっ、はひっ!」 和「お願いが…あるんです」 京太郎「どうぞどうぞ!俺で良ければなんなりと!」 和「良かった…」ニコ 和「退部してくれませんか?」 京太郎「え…」 和「最近のあなたは、目に余る行動が多過ぎます(私の咲さんを私利私欲の為に振り回すとか)」 和「加えて、私の大切な友人の悪口、陰口等。正直、一緒に居て不快です」 京太郎「えっ、ええっ!?」 和「そんな人と…私、一緒に部活なんか出来ません!」 京太郎「そんなあ……っ!」ガガーンッ 和「……まあ、嫌だと言うのならば私が退部するまでなのですが」 京太郎「……」 京太郎「……嫌だ」 和「……そうですか」 和「それならば私が去ります」 和「もう、この地にも興味は失せてきた所ですし――」スタスタ 京太郎「待てっ!」 和「……」ピタ 京太郎「嫌だよ…死ぬほど。ここを去るのは…寂しい」 京太郎「先輩達にも優しくしてもらったし、優希だって…あいつ、口は悪いけど…ぶっちゃけ悪くは思ってない」 京太郎「…咲だって、あいつを麻雀好きに出来る道標のきっかけぐらいにはなれたと思ってる」 京太郎「そんな素敵な思い出が沢山詰まったここを、離れるのは……正直辛い」 和「でしたら、私が――」 京太郎「話を最後まで聞けっ!!」 和「っ!」ビクッ 京太郎「俺は!……俺が、……清澄高校麻雀部に入ったきっかけ」 京太郎「今だからぶっちゃけるとさ。俺、麻雀とかあんま興味無かったんだ」 京太郎「役だってそんな覚える気もなかった。覚えられる気さえしなかったな」 和「……」 京太郎「さいってーな話だがよ」 京太郎「俺、和を……原村和が目当てで、この部活に入ったんだ」 和「っ……」 京太郎「お前が、麻雀好きって聞いて。死に物狂いで勉強した。基礎の基礎から……」 京太郎「麻雀のアプリも取ってさ。いつでもどこでも、麻雀が出来るようにした」 京太郎「通学時間、休み時間、部活、寝る前。俺の空き時間は全部麻雀に費やした」 京太郎「部長や先輩の手助けもあって、いっぱしに打てるようになったのは……和」 和「……」 京太郎「全て、お前の練習相手になりたかったからなんだ」 和「……そうですか」 京太郎「結局実力はそんなに無いし、正直退屈させてばかりだとは思ってた」 京太郎「大会だって、個人戦早々に敗退しちまったし」 和「……」 京太郎「だから、何というか。その」 京太郎「……ごめん」 和「…どうして謝るんですか」 京太郎「こんな歯ごたえの無い、雑用くらいしか出来ない俺が……お前を不快にさせてた事実に、…ごめん…!」 京太郎「俺、……お前が……和が、……好きなんだ」 和「……」 京太郎「だから、だから……」ジワッ 京太郎「っお前が…居ないこの部活なんて……俺には……耐えられない」ポロポロ 和「…で」 京太郎「?」ポロ… 和「結局、何が言いたいんですか」 京太郎「……」 京太郎「……っ」(涙を拭う) 京太郎「和に嫌われた以上、俺がこの部にいる理由は大半が失われた」 京太郎「俺が。」グッ 京太郎「俺が、……この部を……去る」 和「……まったく」 京太郎「……」ジワッ 和「その一言の為に、どれだけ無駄な時間を掛けたんですか」 京太郎「……っ」ポロポロ バタン 和「……」カチャカチャ 和「さて、これであなたは晴れて無関係の人間です」 京太郎「……はい」 和「これから、私の周りに…友人達にも、なるべく近寄らないでください」 京太郎「……はい」 和「では、今までお疲れ様でした。退部届くらいは出しておきますので」 京太郎「……」 和「……最低っ」ボソ 京太郎「…………」トボ…トボ… ~次の日~ 咲「……!京ちゃん辞めたって、本当なんですか!?」 久「ええ。退部届もきちんと出されているわ」 まこ「最近雑用くらいしかさせてなかったけぇ、辛かったんかのぉ」 優希「おっはよー皆ぁ!そして犬!私が来てやったじょ!」ガチャッ 和「おはよう、優希」 優希「おーのどちゃん!……あれ」キョロ 咲「優希ちゃん……」 久「……」 優希「…犬が、いないじぇ」ポツリ まこ「あ、あんなー優希。京太郎は…」 優希「あいつぅ、飼い主様に無断でばっくれるとはいい度胸だじぇ!早速呼び出し――」ピッピッ 和「優希!」 優希「のど、ちゃん…?」 和「須賀くんは“退部したんです”。今日、今さっきを以て」 優希「な…」 優希「なん…で……」ジワッ 和「!」 優希「あいつ……ほんっとにダメな犬だじぇ。首輪付けとかないと、逃げちゃう、なんて」ポロ、ポロ 咲「……優希ちゃんっ」ダキッ 優希「さき、ちゃ…っわたしの、わたしのせいかなあっ?わたしが、いつもなまいきだったからかなあっ?」ワアァ…ッ 和「……っ」ズキッ 咲「優希ちゃんは悪くないよ…京ちゃんは、そんな人じゃ」 咲「そんな簡単に誰かを嫌いになる人なんかじゃ、ない」グス 咲「私……わかるよ。一応幼なじみだから。京ちゃんの良いところ悪いところ、それなりに」ナデ 優希「さき…ちゃ…」 咲「部長。私…行ってきます。京ちゃんを探しに……!」ゴッ 久「……!」 和「咲さん!?」 久「いいわ、行ってらっしゃい」ニコ 和「部長!?」 咲「京ちゃんは、雑用ばかりだからだとか、誰かを嫌いになるとかで辞める人間じゃ、決して無い」 咲「きっと、きっと底知れない事情があるんだ。……それを話してもらうまで、私は認めない……!」 優希「……私も、…私も行くじぇ」グシッ 和「……」ギリ… 和「わ、私も行きますっ」 優希「のどちゃん…」 咲「……和ちゃん?」 和「えと、ほら、同じ学年のよしみじゃないですか。私にも、お手伝いさせてください」ニコ 咲「…うんっ」 和「では私、須賀くんにどこにいらっしゃるかメールしてみますね」ピピピ 優希「おおっ!のどちゃんならアイツも絶対返信してくるじぇ!」 咲「うん!探すのはまずそれからでも遅くは無いね」 和「……っ」ピピピピピピ… 久「ふむ…」 まこ「仲ええのう」 ~清澄高校、屋上~ 京太郎(…ここからなら、部室、よく見えるな…) 京太郎(って、なんだかんだで未練たらたらじゃねえか)フッ 京太郎(…夕日がきれいだな…もう、暮れも徐々に早まってくる時期か) 京太郎「さ!もう帰ろう」 京太郎(なあに、まだ一年生。やれることはまだまだあるはずだ!)~♪ 京太郎「ん、メール……って和から!?嘘だろ…!?」 京太郎「えーと何々……?」 和『須賀くんへ。麻雀部のみんながあなたの退部理由を知りたがっています』 和『納得する理由を聞き出すべく今から探し出すぞと息巻いて、部活どころではありません』 和『部員が納得出来るような理由を今から考えておいてください。それと、このメールには“しばらく1人になりたい”とでも返信してください』 和『私は未だあなたを認めている訳では無いので、そこは勘違いしないように』 京太郎「……メゲるわぁ……」ハハッ 優希「まだか、返信はまだなのか犬…っ」ソワソワ 咲「私も携帯があればなぁ…お父さんに相談してみようかな」 和「それが良いですよ……っと」~♪ 優希「きたぁ!」ガバッ 和「わっ、優希!?」 咲「和ちゃん!返事はなんて!?」 和「えーと、“しばらく1人にしてくれ”……だそうで」ホラ 優希「あ、あの犬…逃げるつもりだなぁっ?」 咲「京ちゃん……一体何が……?」 優希「ッ!!」ダダッ 和「優希!!?」 咲「わ、私もっ!」タッタッ 和「咲さん!!!?……っもう!」タタタ 久「青春ねえ」 まこ「青春じゃのう」 優希(京太郎……っ京太郎……ぜったいに、ぜったい逃がしてやるもんか) 優希(お前は……私が……!!)ダダッ 咲「優希ちゃーん!?……ふええ……はぐれちゃったよう……」タッタッ 和(口止めさせているとは言え、誰かに見つけられてはマズい…) 和(速やかに帰宅を促さなくては……!)タタタ 京太郎(はあ……帰ろ。やることは風呂とかでゆっくり考えりゃいいや)フアァ… ?「見つけた!」 ルート分岐 →一件落着ルート →明日以降へ持ち越しルート →咲が真相を知るルート 一件落着ルート 優希「どこ行く気だ!犬ぅッ!」ガシッ 京太郎「優希!?お前一体どうして」 優希「どうしてもこうしても無いっ!お前こそ、どうして退部なんてマネを!」 京太郎「あー……はは、そうだったな」ポリ 京太郎(……まだ考えてなかったんだよなあ、退部理由) 京太郎「今日のところは、見逃してくんねえかな。俺とお前の友情に免じて」 優希「友…情……ッ!?」クワッ 京太郎(あ、まずった予感) 優希「よし。話は署で聞く!ほらキビキビ歩け!」 京太郎「あででで!耳、引っ張んなって!」 京太郎(の、和になんて言い訳すりゃいいんだよっ!?) 優希「……」テクテク 京太郎「……」テクテク 優希「京太郎……」 京太郎「…なんだよ」 優希「退部した理由。…私が嫌になったとかじゃ、…無いよな」 京太郎「……お前らしくないな」 京太郎「そんなこと有り得ねえよ。…その点は安心しな」ナデ 優希「……っ///」ジワ 京太郎(…和に、どの面下げて会えば良いのやら…)フゥ 優希「確保して戻ったじぇ!」バッ 京太郎「あ……えと」 久「おかえりなさい。須賀くんも、ね?」ニコ 京太郎「……ただいま…戻りました//」 まこ「うんうん。無事で何より…って優希、残り2人は?」 優希「2人?見てないじぇ」 久「あ、あちゃ~…」 京太郎(和居ないのか……まぁ、良かったのかな) 久「とりあえず、話を聞かせてもらおうかしらね?」ニッコリ 優希「さぁさぁ楽しい尋問タイムだじぇ!」 京太郎「ひぃい……」 京太郎「えー……私、須賀京太郎は今回の大会にて自身の能力に限界を感じましてー…」 優希「異議あり!そんなことないじぇ!お前は大活躍だったじょ!荷物持ち!」 京太郎「大会の成績だっての!おかげで俺はクラスでさんざいじられてなぁ……」 まこ「……まあ男子の部は、参加者少のぅ代わりに皆世紀末じゃけんのう……」 京太郎「正直、2日は牌を握るのもままならなかったっす……」ガクブル 久「でも、特訓ならここで出来るでしょ?」 京太郎「あ、そっか!…いやいやその…あの」 京太郎「自分の限界を…感じてしまったんです。あの舞台には、俺には立てない…」 優希「京太郎…」 京太郎「みんなを応援してて、憎いくらい雑用がしっくり来るこの体に嫌気が刺して」ハハ 久「……」 京太郎「でもそんなこと、誰だって出来るじゃないすか。俺じゃなくたって」 京太郎「でも部のみんなは、みんなにしか出来ない事をしてる。俺はそれが羨ましかった」 まこ「……京太郎…」シンミリ 京太郎「俺は、俺にしか出来ない事を探したいんです」 京太郎「…それを見つけるまで、ここを空けても構いませんか」キリッ 優希「犬…お前、何か勘違いしてるじょ」 京太郎「優希?」 優希「お前の代わりなんて居ない。…私は、お前に何度も何度も助けられたじぇ」 優希「主にタコスの面で!」 京太郎「……そう言えば、そんなことも……あったな」 優希「タコスまで作れる優秀な犬はお前だけだ!誇っていいぞ!」 京太郎「あ、ああ。サンキュ」 京太郎(……どうすっかなあ……) 久「さて、これで須賀くんがこの部を去る理由が無くなった訳だけども…?」ニヤ 優希「再入部おめでとう、あ・な・た?」 京太郎「ちょ、ちょっと待ってください!?んーと、えーと」 まこ「い、今考えちょるたあ考えナシに退部しよったんか!?」 京太郎「あ、違っ!違うんです!」 京太郎(ど、どうすれば……)オロオロ 和「ぜぇ……ぜぇ……」(扉の前に張り付く) 和(あの使えない男…!よりにもよって優希に捕まるだなんて!) 和(あの男が本当の事を言ってしまえば、私はこの部には居られない…!)ガクブル 和(どうにか……しないと)ワナワナ 京太郎「の…和と」 和「」ビクッ 京太郎「和と……ケンカしてしまいまして」 優希「のどちゃんと?……はっ!まさかあの時……!!」 久「あの時?……ああ、昨日の」 まこ「だから和は戸締まりを受け持ったっちゅうわけか」 和「……っ!」ガチガチガチガチ… 和(終わり…終わりだ、何もかも。優希との友情も、咲さんとの日々も) 和(まさかこのパシリが、ここまで愛されていたなんて……想定外だった) 和「うっ……」ガクッ… 和(悔しい……こんな、こんなはず……じゃ)グス…グス 京太郎「和に呼び出された事に舞い上がって、その……セクハラをしてしまいまして」 優希・久・まこ「!?」 和「!?」 京太郎「それで、もともと険悪だった印象が絶縁状態にまで悪化してしまって……」タハハ 久「……やっぱり2人きりにするのはマズかったかあ……!」 まこ「これは擁護出来んのう……」 優希「お……お前ぇッ!!あれほどのどちゃんに手は出すなとー!!」ポカポカ 和(な……なにを、この人) 和(悪いのは私の方なのに、一方的に罪を被って……!?) 京太郎「もう顔も見たくないと言われてしまったので、これしかないかなあと」 久「最低ね」 まこ「最低やなあ」 優希「サイテーだじょ」 京太郎「ぐううっ」 久「とにかく、事情はわかりました」 優希「死んだ方がマジだって程お仕置きが待ってるじぇ」ニコ 京太郎「ぐうの音も出ないです……」 まこ「まあ、言い出せん理由はわかったわ」ハハハ 和(こんな……こんな人を……こんな人に、私は……!!) 久「じゃあ、和と仲直り出来るまで、部活は免除。その代わり、何かしら打っておきなさいね」 久「和に、認められたいんでしょ?」ニコ 京太郎「は、はい!」 和「待ってください!!」バタン 3人「!?」 京太郎「なっ……の、和……」サーッ 和「………須賀くん」 京太郎「はっ、はは、はひっ!?」ガクブル 和「…………」 京太郎「…………」ガタガタ 優希「……」ゴクリ 久(え、なに?このムード) まこ(あんたはだーっとれい) 和「私も……悪かったです」 京太郎「!!」 優希「でも、のどちゃんは被害者なんじゃ……!?」 和「一度までなら…不問とします。二度はありませんよ」キッ 京太郎「は、……はいっ!!」パアァ 咲「はぁ…はぁ……京ちゃん、見つからなかったよう……」ヘトヘト 京太郎「お、咲」 咲「京ちゃん!?なんで部室に!?」ガーン 優希「私が捕まえましたっ」ドヤッ 和「ふふふ…お疲れ様でした、咲さん」(肩を持つ) 咲「和ちゃん…ありがとお……」フラフラ まこ「一件落着、かのう?」 久「ま、そういう事にしときましょうか?」フフッ 優希「再入部祝いだ!タコス持って来ーい!」 和「あ、私の分も」 咲「京ちゃん、お願いね」ニコッ 京太郎「結局パシリかよっ!?」 カンッ! 選択肢に戻る 明日以降へ持ち越しルート 和「……」ハァ、ハァ 京太郎「の、和……どうした、そんな息切らせて」 和「早く、帰って、くだ、さ……い」ゼェ、ゼェ 京太郎「えっ」 和「今、2人が学校中探し回ってます!」 和「…あなたの頭じゃあ、まだ言い訳は浮かんでないでしょう…」 京太郎「ま、まあ……そうだけど」 和「だから早く!見つかる前に!」 京太郎「はは、はいっ!」 和「……ふぅ……」クタ… 和「はぁ、はぁ、なんとか、なった……」 優希「のどちゃん!ヤツは見たか!?」 和「…はい……でも、もうすでに帰ってしまわれた所で……」 優希「くっ……今日の所は、捜査…終了だじぇっ」 和「優希…あっ、そう言えば咲さんは見ました?」 優希「見てないじぇ?咲ちゃんも犬探ししてたのか?」 和「私、咲さんを追って出たので……すぐ見失ってしまったけど」 咲「ひぃ、はぁ、あ、2人ともぉ」フラフラ 優希「咲ちゃん、残念ながら奴は逃げおおせた後みたいだじぇ」 咲「走り損!?」ガーン 優希「と言うわけで、ガイシャには逃げられちまったわけです、ボス」 久「ご苦労様。と言うか、ガイシャは被害者の事よ?」 咲「犯人って言うのもなんだかおかしい気もするけど……」ハハ まこ「わしゃあボスってとこに突っ込みたかったけんども」 和「とにかく、当人は取り逃がしてしまったことですし、今日は練習しましょう」 久「そうね……」 優希「明日こそとっつかまえてやるじぇ!」 咲(京ちゃん……) 和(今日の所はなんとかなった。……明日以降……きっちり決着を付けて貰わないと) ~須賀亭、風呂~ 京太郎「ふう……」ザパーッ 京太郎(やっぱ、考え事をすんのは風呂場に限るよなあ……)グシグシ 京太郎(……退部理由、か) 京太郎(そんなん、どう理論付ければ良いのやら) 京太郎「んっ……と」ザザァ 京太郎(本当の事は当然言えない。大袈裟な事は証明に手間取る)ゴシゴシ 京太郎(いっそのこと、事故にでも遭ってしまおうか…)ワシワシ 京太郎(…痛そうだし、ヤだな)ザパー 京太郎「んん~っ!難しいもんだ…」 京太郎(転校…はダメだな。両親にもなんて言えば良いか)チャプ 京太郎(麻雀弱いから…これはまあ、候補に入れとこう。この件でクラスメートにも茶化されてる訳し) 京太郎(ついでに、相手の強さがトラウマになってることも付け加えよう) 京太郎(心もぽっきり折られたって事にして) 京太郎(いや、これも半分本気なんだけどさ?) 京太郎(まさかあんなにあっさり敗退するとは思ってなかったし…)ブルッ 京太郎(やめよう。思い出してまたお腹痛くなってきた) 京太郎「う~…さぶ……」ブルッ 京太郎(風呂場も寒くなってきたよなあ……あの暑かった夏が懐かしいよ)チャプ ~あっと言う間に部活時間~ 優希「咲ちゃん、京太郎見たか?」 咲「ううん、食堂で見なかった…京ちゃん、どこ行っちゃったのかなあ……」 京太郎「……」(ドアの間から中を確認) 京太郎(まさかあの2人が部長たちより早く来るとは……想定外だった) 京太郎(中で待ってたら、絶対問い詰められるだろうしなあ……どうしたもんか……) 和「何してるんですか……!」イラッ 京太郎「の、和、これには訳が……っ」 和「どういった訳でうちの部室を覗き見していたんです?覗き魔さん」 京太郎「ぶ、部長に退部理由をだな……」 和「…生徒会室行けば良いのでは?」(呆れ顔) 京太郎「アッ……」 京太郎「気が逸りすぎてそこまで頭回らなかった…!サンキュー和!」 和「全く…私ならまだしも他の生徒にバレたらどうするんです」ハァ 和(はて?…なんで私なら大丈夫なんでしょう?) 和(こんな男、擁護する義理立ても無いのに) 京太郎「んっ?」 和「なんでもないです。早く行ったらどうですか」 京太郎「あ、ああ」 京太郎(……気のせいか……?) 和(偶然。そう、なかなかの偶然ですね) 和(このモヤモヤも、あの男がこの部を完全に去れば終わる…きっと) ~生徒会室~ 京太郎「たのもー!」ガラッ 一太「ん?君はたしか……」 京太郎「あれ、副会長。部ちょ……会長はどこへ?」 一太「会長なら部活へ向かったけども」 京太郎「入れ違い……だと……!?し、失礼しましたー……//」ピシャ 一太「お、おう…」 京太郎「とんだ時間を食ってしまった……っと」~♪ 京太郎「メール……また和か!」 京太郎(あの告白失敗からの方がなんだか和と触れ合えてる気が…気のせいだろうか?) 和『どうやら部長がこちらに来るまでに理由を言うのに失敗したみたいですね』 和『本当にやる気あるんですか?あなたなんかにまたメールしてしまう羽目になりましたよ』 和『とにかく、2人が帰ったらまた連絡しますので』 和『それまでどこかで時間でも潰していてください』 京太郎「そんなことは無かったぜ…!」クッ 和「…はあ」パチン 優希「お、どうしたのどちゃん?恋煩いか?」 和「馬鹿な事は私に買ってから言ってくださいね優希?」 優希「じょーっ!痛いところをっ!」 咲「じゃあ私は聞いて良いのかな?」ニコッ 和「そ、そんな…///」テレッ 久「一年生の皆、やっぱ仲良いわね」 久「士気向上にも繋がるし、仲良き事は良きかな良きかな!」ウンウン まこ「うむ……いや」 まこ「一人、足りんがのう…」 京太郎「てきとーに時間潰せって言われてもなあ……」テクテク 京太郎「携帯で麻雀やってようかと思ったけど、電池少ない……」 京太郎「切れたら連絡取れんし、どうしたもんかなぁ」 京太郎(どうしたもんかな。こんな時は) 京太郎(考えもしなかった。麻雀したい時は、皆が相手になってくれたし) 京太郎(まさか麻雀“したくても出来ない”日がくるとは…) 京太郎「電池を気にせずネト麻出来れば…!って、待てよ?」 京太郎(うちの学校のパソコン室!)タッタッ ??「気付きましたね」フフッ ~部活終了時刻~ 咲「はぁ、今日も京ちゃんの音沙汰掴めなかったね」 和「……」カチカチ 優希「あいつ…今度顔見せたらアイマスクに手錠までプレゼントしてやるじょ!」 まこ「何のプレイじゃ!?」 和「部長、少し良いですか」パタ 久「んっ…どうかした?」 和「ちょっと部活後、…残ってもらっても大丈夫ですか?」 久「構わないけど…」 和(もうすぐ…決着が付く…ようやく) 和(私の理想郷が…) 京太郎「ID、パスワード…よし!ログイン」カチャカチャ 京太郎「取りあえず、半荘部屋に入って…アレ?」 京太郎「この人…特打ちの時に長いこと打ってくれた強い人!」 ハギヨシ『ハギヨシです。宜しくお願いしますね』 ハギヨシ「さぁ、時間の許す限り。レッスンにお付き合い致しましょう」ニコッ 京太郎「あんな長い間一緒に打っていたから、なんだか奇妙な連帯感すら感じる…」 京太郎「こちらこそ宜しくお願いします!師匠っ!」 カチッ ~♪ 京太郎「っと!来たか、和からのメール」 京太郎「……」 京太郎「一言だけ、か。まあ、和らしいっちゃらしいか」 京太郎「……お相手、ありがとうございました。ハギヨシ師匠」カチッ ハギヨシ「ふふ……あの時お相手した時より、数段腕を上げたみたいですね」 ハギヨシ「成長なされたのは彼女らだけでは無い……と」 京太郎「さて……行くか。決着を付けに…!」 京太郎(これで終わりだ…和) コンコンッ 京太郎「失礼します」 まこ「どーこほっつき歩いとったんじゃわれぇ!」ガーッ 京太郎「ひ、ひえぇ」 和「……」 まこ「なんてな。……探したぞ、京太郎」 京太郎「え、……はぁ。すみません」 久「須賀くんが居ない間。すっごい騒がしかったのよ?咲と優希」 京太郎「それはそれは……(うーん目に浮かぶようだ…)」 久「あとまこ」 まこ「っ!?」グリンッ 京太郎「えっ、先輩も……?」 まこ「後で覚えとれよ…?」 久「なんの事かしらねえ」フフン 京太郎「……部長」 久「はいはい」 京太郎「聞いてもらって欲しいことが……あります」 まこ「納得のいく、退部理由…か」 和「……」 京太郎「その前に、……一局、打ってもらっても良いですか」 和「!?」 久「ふぅん…見ない間にいい顔するようになったじゃない」 久「断る理由は、無いわね?麻雀部の部長としては」ニコ 和「……っ」 京太郎「宜しくお願いします…!」 和「…よろしくお願いします」 まこ「よろしゅう」 久「手加減は。期待しないでね?」キュッ 京太郎(部長が髪を結んだ…いきなり本気なんだ…!) 京太郎(間違っても気は抜けない、一瞬さえ)グッ まこ「ほー、やる気じゃの」スチャ 久「まこだって、メガネ取ってる」 まこ「久々に小僧を揉んでやろーと思ってな?」コキコキ 京太郎(俺、骨も残らないかも…)ハハ 和「……」 和(こんな勝負、一体何の意味があると言うのか……)カチャ 京太郎「」カチャ まこ(ほんに、ええ顔しちょる…なんか振り切ってきたか)カチャ 京太郎「リーチ」チャッ 久(早い…!) 和(例え勝ったとしても、この男は部から去るのは確定事項)タン 和(何が狙いなのか……) 京太郎「…やっと、だ」パタ 和「へ?」 和「えっ……そ、そんな」 京太郎「ロン。3900」 和「…っ」ポカーン 京太郎「っしゃあ!やっと和から直取り出来たっ!」 久「和、今日は雑念が多いわね?エトペンも抱き忘れてるし」 まこ「ま、この男は同期じゃけえ手加減したい気持ちもわかるが」ケラケラ 和「ち、違いますっ!たまたまです、偶然です!」チャラ 和(須賀、京太郎……許さないっ!) 京太郎「……」 京太郎(やっと俺を見てくれたな。和……!) ~しばらく京太郎くんの 嬲られる様子をご覧ください~ 京太郎「通らば…」 久「通らないな」ニッ 和「ツモ」 京太郎「ゲェ!親っかぶり!」 まこ「悪いのう……ツモ!」ニコッ 京太郎「お、俺のリー棒……」 京太郎「ポン!」カカッ 京太郎「勝負!」タン 久「残念♪」バラッ 京太郎「」 京太郎「あ、ありがとう…ございました……」プスプス まこ「……ま、前よかマシになったんじゃないか?」 久「和なんか直取りされちゃってたしね~?」クスクス 和「な、なかなかの偶然でしたね///」 京太郎「…和」 和「なんですか…」 京太郎「俺。強かったか?」 和「……?」 京太郎「お前の練習相手、務まるかな」 和「……そんなの」 和「……まあまあ……ってとこです」フン 京太郎「それじゃあ部長、退部理由の件なんですけども」 久「はいはい」 和「……」 京太郎「俺は…」 和「待ってください」 京太郎「……和?」 まこ「どうしたぁ、和?」 和「……須賀くんは……」 和「…須賀くんは、退部しません」 3人「えっ?」 和「正確には、退部する理由なんて…無いんです」 久「??」 和「全て私が悪かったんです」 和「私が、…退部しろと、須賀くんに迫ったんです」 京太郎「和……お前……」 まこ「…なんてこったい……」 久「道理できれいな字だと思ったのよねえ~、退部届」アハハ 和「本当に…ごめんなさい」 久「~~……」ポリポリ 久「良かったら、訳を話してもらえる?」 久「和がそこまでするなんて、よっぽどの事があったんでしょう…?」 和「……」コクリ 和「私は、この人……須賀くんを侮っていました」 和「いえ……見くびってさえいたでしょう」 京太郎「和……」 京太郎(どう違うんだろう……?) まこ「まあ、わかるのう」 和「須賀くん……あまりにも麻雀が弱すぎて」 京太郎「ファッ!?」 和「この部には不要かな、と思ってしまいまして……」ウル… 久「あー……ごめん、こりゃフォロー出来ないわ」 京太郎「酷ぇ!?…………!?」 和「……」ニヤ 京太郎(こ、こいつ……っ!) 和(転んでもタダでは起きません) 和(須賀京太郎…私に傷を付けた償い、その体で払ってもらいます) 和(あなたは罰として、3年間麻雀部に所属し) 和(…もう、あの2人を不安がらせない事を誓ってもらいます)ニコ 京太郎「」ゾゾッ 久「まあ……力は追い追い付けてもらうとして…」チラ まこ「!……しょうのないやっちゃ」ハァ まこ「京太郎、和。この後大丈夫か」 和「は、はあ……」 京太郎「大丈夫っすけど?」 まこ「復帰記念じゃ。うちの店にきんさい…おごっちゃるけえ」 和「!!」 京太郎「やっりぃ!」 ~次の日、部活時間~ 咲「おはようございます…」 京太郎「おう咲、おはよ」 咲「京ちゃん!?」 京太郎「あ、……ただいま」ハハ 優希「犬……きっさまぁ!飼い主に心配かけさせてぇっ!!」ガシッ 京太郎「ぐえっ!入ってる!入ってるから!」パシパシッ まこ「まったくしょうのない……」 京太郎「……」チラッ 和「……!」フイッ 久「ほらほら、じゃれてないで練習するわよ~?」 優希「は~い!」 京太郎「ぐええ」 カンっ! 選択肢に戻る 咲が真相を知るルート 咲「はぁ、はぁ、きょう、ちゃん……」ゼェ、ゼェ 京太郎「咲!?どうしたんだ、そんな息上げたりして」 咲「どう、して……そんな、退部なんて……っ」ゼェッ 京太郎「あ、ああ、退部、退部ね……」 京太郎(どうしよ……まだ考えてなかったんだがなあ……) 咲「ほんとのこと…答えて……くれないと」ゼェ 京太郎「くれないと…?」 咲「……なくよ…」ウルッ 京太郎「……!!」 咲「ね……京ちゃん……っ」ウルウル 京太郎「わ……わかった!わかったから!泣かないでくれ!」 咲「ふふ…、昔っから…、変わらないね、京ちゃんの弱点」ニコ 京太郎「適わねえなあ、お前には……」 咲「さ、京ちゃん……話してよ。退部の理由」 京太郎「それはな…んと、度重なる雑用でさ、心が折れたっつーか…」 咲「嘘」ズイッ 京太郎「えっ!?」 咲「京ちゃん、本当昔から変わらないよ。嘘付くとき、一瞬だけ目を逸らすよね」 京太郎「それは…その…っ」 咲「お願い。本当の事話して。じゃなきゃ私、納得しないから」 京太郎「でも…和が……」 咲「! 和ちゃんがどうしたって?」ズズイッ 京太郎「あっ……もー、どうにでもなれ……」 京太郎「和に……迫られたんだ。退部しろ、って」 咲「和ちゃんが!?……嘘……じゃないね。クセ、出てない」 咲「そんなあ……どうして……」 京太郎「な、なんてかさ。お前を良いように使ったり、優希の悪口言ったり」 京太郎「そう言うのが、気に食わなかったんだと」 咲「そんな……そんなの、身勝手だよ!」 咲「本人達は悪く思っても無いこと、勝手に悪いって決めつけて!」 京太郎「ん?お前俺がランチ目当てで食堂誘うの、悪く思ってなかったのか」 咲「うっ…そ、その話は今関係ないからっ!///」テレレ 京太郎「?」 咲「ともかく、今の話を聞く限りだと悪いのはどう考えても和ちゃんだよ」 咲「そんな馬鹿げた理由で、大切な仲間を退部させていい訳ない!」 京太郎「大切…そんな大切かあ?」 咲「大切だよ!」 京太郎「主にどんな扱いで?」 咲「えっとー」 京太郎「あ、雑用以外でな」 咲「うーんと……」 咲「……」アセアセ 京太郎「もういいっ……!わかったっ……!休めっ……!」 咲「お、男の人だから重い荷物も持てる!」 京太郎「やっぱり雑用じゃないか!」ガーン 咲「とにかく京ちゃんは大切なのっ!勝手にどっか行っちゃダメだからね!!」ゴッ 京太郎「あ、は、はいっ!?」ビクッ 咲「それに……きっと優希ちゃんだってそう思ってるよ」 京太郎「優希?どうして?」 咲「へ?……気付いて、無かったの……?」 京太郎「何に?」 咲(はぁ……病的なまでに鈍感だね、京ちゃん) 咲「……ほら、タコスを見つけたり作ったり、タコスの補充に関しては一流だから」 京太郎「そ、そっかあ…ってそれも雑用の内に入りますよね!?」 咲「バレたー?」エヘヘ 咲「……でもさ、いくらなんでも和ちゃんがそう言ったからって」 咲「京ちゃん、そんな事で辞めたりしないよね…和ちゃん、京ちゃんのお気に入り……だし」 咲「わざわざ和ちゃんから離れるような真似……」 京太郎「あー……それについて、なんですけどもぉ」 咲「?」 京太郎「俺が退部断ったら、和が退部するって言い出して…」タハハ 咲「は?」 京太郎「だから、その……和が居なくなったら、お前も優希も、悲しむだろ」 京太郎「清澄のエースでもあるし、……和が抜けるより、俺の方が被害は少ないだろ」 咲「」ゴゴゴゴゴゴ 咲(自分を投げ売りしがちな優しい京ちゃんにそんな二択を迫ったら、自分以外の選択肢を選べる訳、ない) 咲(京ちゃんの優しさを逆手に取って、そんな卑怯な交渉……っ)ズズズズズズ 京太郎「で、俺が離れる前にって思ってさー……思い切って告白したんだけど」 咲「!?」 京太郎「どうでも良いからさっさと退部するって言えって……言われ…て…」グスッ… 咲「」 京太郎「極めつけに最低って言われて…はは…その通りだよな…」 京太郎「俺みたいな奴に告白されたって気持ち悪いだk」 咲「」ブツン 咲「あはははははははははははははははははっ!!」ズォッ 京太郎「ひやぁぁああああああ!?咲!?咲ィ!?」ガタガタ 咲「あーあーあーあーあーあー。これじゃあもう一緒に楽しめないねぇ?和 ち ゃ ん」ククク 京太郎「さ……咲ー?…咲さーん?」 咲「原村……和ぁ……」ゴゴゴゴゴゴ 優希「咲ちゃんの声が聞こえっ……ひゃぁあ!?」ビクゥッ 咲「優 希 ち ゃ ん」 優希「ははははは、はいっ!?」ガクガク 咲「和ちゃん見つけたらさあ。私の元に来てって、伝えといて」ニコォ… 優希「わわわわ、わかったじぇ。わかったから、命だけは……」ガタガタ 京太郎「どうして…こうなった……」 ~否、優希が通りかかる直前に、和も近辺に居たのだ~ 和(こ……殺される……咲さんに……っ)ガタガタ 和(逃げなきゃ……咲さんに、優希に見つかる前に……っ!)タタタタッ 和(どこへ?どこへ逃げたら…取り敢えず、部室のロッカーとかで匿ってもらってから…隙を見て…っ) 咲「ひひひ……はははぁ……」ケタケタ 京太郎「怒りに我を忘れてる……いかん、静まれ咲ーっ!」ダキィ 咲「邪魔だよ」ベリッ 京太郎(あ、あれ、一般的な成人男性並のガタイだよね俺) 京太郎(片手で、引き剥がされたんだけど)ガクガク 京太郎「あ、あの……咲さん?」 咲「どうしたの京ちゃん」ミシッ…ミシッ…(足音) 京太郎「どちらへ、お向かわれに?」(揉み手) 咲「そうだねえ……まずは部室かな」 咲「網は大きい方が掛かりやすいでしょ……?」クスクスクスクス 京太郎(こ……怖えええええええ!!) 京太郎(大会の奴ら、こんなのと戦ってたってのか!)※もっとマイルドなやつです 京太郎(化け物って評されてた訳が、今んなって、分かったぜ……っ!) 咲「鬼ごっこって楽しいね!あはははははははははははははは」ケタケタ ~清澄高校麻雀部、部室~ 和「助けて、助けてください!」バタァ まこ「どうしたぁ、そんな慌てよって」 久「一刻を争う状況みたいね……説明をお願いしたい所だけれども」 和「咲さんに殺されます!!」 まこ「はぁ?」 久「ははーん…浮気でもバレた?」ニヤ まこ「それはあんたじゃろ」 久「人聞き悪い事言わないでよ、もう」 キャッキャッ 和「この非常事態に何してるんですかっ!!」ガーッ 和「良いですか、咲さんが来ても私はここに来なかったって言ってくださいよ!?」 和「頼みましたからね!?」バタン 久「頼まれたわねぇ」 まこ「頼まれよったなぁ」 まこ「ところでロッカーにスカート挟まっちょるなぁ」 久「挟まってるわねぇ」クスクス 久「面白いから黙っときましょ」 まこ「ああ、和はここにゃ来んかったしな」 クスクス クスクス 咲「戻りましたぁ」ゴゴゴゴゴゴ 京太郎「ましたぁ……」ビクビク 久「わあ。これまたどえらい事になってるわねえ」 まこ「禍々しいオーラが目に見えとるな……」 咲「和ちゃん、知りませんか?」ズズズズズズ 久「さあ?知らないわねえ」 まこ「おー。まったくさっぱりじゃあ」 久「」(ロッカーの方に目配せ) 京太郎(す、スカートがはみ出てる) 咲「ありがとうございます」ニッコリ 久「おやおや、何のことかしら」ニッ 咲「のーどっかちゃん♪」 和「」ビクゥッ 咲「どーんなーにじょーぉずっにかっくれってもーぉ♪」ギュル タァァアアアンッ! 咲「あーおいスカートみえてっるよー」(超低音ボイス) 京太郎(ろ、ロッカーを片手でぶち破った……っ!?)ガタガタ 和「あ…ああ……あ」ショワァァ… 咲「和ちゃん……」(ロッカーをこじ開ける) 咲「見 ぃ つ け た」 和「」ガクッ 和(ああ……理想郷が見える) アハハ……ウフフ…… 和(咲さんと…私) 和(優希と……先輩方) アハハ…… 和(ただ、男子なんてふしだらな存在は要らなかった) 和(そう思ってしまったのは、そんなに悪い事だったんでしょうか……) アハハ…… 咲「あはは。和ちゃん?いつまでお寝んねしてるのかなあ」 和「ひッ――――!!」ビクゥッ 和(現実―――これが――――現実――――ッ) 咲「さて、和ちゃん」 和「はっ、はひっ、はひ……っ」ガタガタ 咲「何が言いたいかは、大体わかってもらえると思うんだあ」(顔を近付ける) 和「はひ……はひっ……こ、殺さないで……どうか……」ビクビク 咲「うん、大丈夫」 咲「私、和ちゃんと反りが合わないみたいだからさあ」 和「……?」ビクビク 咲「麻雀部、辞めるね」 京太郎「な!?」 和「――――えっ」 和「そ、そんな!貴女が居ない理想郷だなんて、そんなの嘘っぱちです!」ウルッ 咲「私もね、京ちゃんが居ないこの部は嘘っぱちなんだあ」 和「ご、ごめんなさい……ごめんなさい……っ」フカブカ 咲「……和ちゃん…」 咲「謝 る 相 手 が 違 う よ ね ?」ゴッ 和「ひィ……っく……どうか……っどうかお許しくださいっ……!」(鼻水垂れ流して号泣) 京太郎「お、おう」 咲「京ちゃん、気は済んだ?何なら1、2本はイッとく?」 京太郎「い、いやいいよ!十分十分!」(何を!?何を1、2本イくの!?) 咲「優しい京ちゃんに免じて、今回は許してあげるね♪」ニッコリ 和「…あっ、ありが……っ」 咲「2度目は無いから」 和「……っ、……っ」ヒック、ヒックッ 咲「――あァ、そうだ。忘れてたよ」ハハッ 咲「和ちゃん」 和「はひぃっ!」ビクッ 咲「――――最ッ―――低。」 和「あ…………っ」 和「………っ」ジワワワワッ 和「ふえぇ……うえぇぇ……」 京太郎「……和……」 京太郎(その後は……なんだかんだ、普通の日常に戻った) 京太郎(俺も部活復帰出来たし。和とも上手くやれてる……と思う) 京太郎(ただ、なんだか最近、やけに世話を焼かれる気がする) 和「須賀くん、肩はこってないですか?」 優希「お、京太郎!タコスやるじぇ!私の食べかけだがな!」 久「あら、旦那様のお出でね?」クスクス まこ「嫁さんまだ来とらんぞ~?」クックッ 京太郎「お、おう…」 咲「京ーちゃんっ♪」ダキィ 京太郎「ふわ!?び、びっくりしたあ……」 咲「あの時抱き締めてくれて、ありがと」ボソッ 京太郎「ん、なんか言ったか?」 咲「ふふ、――秘密っ!」 カンッ! 選択肢に戻る
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■FAITH MASTER first stage■ 御厨 幸太郎 DEC学園高等部2年生のとある資産家の息子。所謂ボンボンである 金持ちであることを鼻にかけ何かと自慢する嫌味な奴で、友達は少ない が、根っこは善人であり人に頼まれれば嫌とは言えないお人好しな面も持っている 有するFAITH「マネーゲーム」は全身が金色の悪趣味な外観で、かなり貧弱そうな体格をしている 実際直接打撃は貧弱極まりなく、下手をすれば幸太郎自身よりもパワーがない有様である しかし、「硬化を弾丸にする」能力は非常に強力な物で、戦闘力自体は高めとなっている 弾丸の威力は硬化の価値に比例する。五百円玉は一円玉の五百倍である(一円玉は大凡デコピン程度) 金の力と使い方を良く知っており、大抵の困難には金で立ち向かう事が出来る少年である 11/10/07(金)22 24 34 No.7189261
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早朝 京太郎「………カピーが居なくなった。なんでだよカピー」 道中 霞「……死にそうな顔をしてるわよ、京君」 京太郎「えっ…霞さんか。そんなに酷い顔をしてますか?」 霞「ええ」 京太郎「カピーが何処かに行ったんです」 霞「カピーってペットの?」 京太郎「はい…」 霞「なら大丈夫よ」 京太郎「えっ?」 霞「あの方が京君を裏切ったりは絶対にしないわ」 京太郎「で、でも…」. 霞「シャキッとしなさい、須賀京太郎!私達と結納する男がそれ位で狼狽えてはダメ」 京太郎「…はい」 ギュ…霞に抱きしめられて 霞「良い子ね……大丈夫、大丈夫だから」 京太郎「すいません…」 霞「いいのよ。夫を支えるのも妻の役目だから」 女子決勝結果 一位 小瀬川白望 二位 エイスリン 三位 獅子原爽 四位 石戸霞 小瀬川白望と須賀京太郎はプロとのエキシビションマッチをします。 相手は小鍛冶健夜と戒能良子です。 女子個人優勝インタビュー アナウンサー「優勝おめでとうございます、小瀬川選手」 白望「ありがとうございます」 アナウンサー「ぶっちぎりの優勝でしたがどうでしたか?」 白望「…一歩間違ったら私が負けてた」 アナウンサー「えっ?」 白望「ぶっちぎりなんかじゃない…今回は運が良かっただけ」 アナウンサー「そうなんですか…辻垣内選手を破ってここまできた獅子原爽さんはどうでしたか?」 白望「強いと思う」 アナウンサー「プロとのエキシビションマッチについての意気込みをお願いします」 白望「私達が勝つ」 アナウンサー「私達?それはまさか…」 白望「そろそろダルいから…それじゃあ」 スタスタ アナウンサー「あっ!こ、小瀬川選手待ってください!」 京太郎「…シロに会いに行きたいが無理そうだな」 トントン… 「はい?」 後ろを向くと池田さんが居た。あれなんでこの人がここにいるんだろ? 「ちょっとだけ手伝って欲しい事があるんだし」 顔を下に向けたまま身体を震わしている…何か大変なコトが起きてるのか? 「俺で良かったら手伝うけど…」 「こっち」 池田さんが俺の手を握って急ぎ足で歩き出した。一体何が起こってるんだ? ーーーーー 「あの、こんな所に来てどうするんですか?」 倉庫室と書かれた部屋の前に池田さんは来ていた。 「中に用があるから」 池田さんはそう言ってドアを開けて電気のついていない部屋に入っていった 「待ってくださいよ」 俺も続いて中にはいる。部屋の中は暗くてなにもみえない。 バタン… 「えっ?」 ドアが閉まる。後ろを振り向くが真っ黒でなにも見えない。 ドン… 「っ…」 頭に強烈な痛みが走る…意識が徐々に薄れていく。 「大丈夫だし…」 池田さんがそう言って後ろから俺を抱きしめてくれたような気がした。 ーーーーーー 「あっ…気持ち良い」 嬌声に近い池田さんの声で目が覚めた…あれ目が見えない。それに足と手が縛られてる。下腹部に違和感がある。一定感覚で何かを打ち付けられている。 「池田さん?」 「な、なんだ…」 上擦った声で答えてくれる。 「一体何をしてるんですか?」 俺がそう言うと下腹部の違和感がキツくなった。キツく?あれてかこれってもしかして… 「華菜ちゃんの華菜ちゃんによる華菜ちゃんのための孕ませセックス」 セックス…まて、待ってくれ可笑しいだろ! 「な、何を…」 「な、何って…危険日ど真ん中の華菜ちゃんの中にもう五発も出してるのにそ…それは酷いにゃ…ほら…またこうやってビクビクしてるし…」 パンパンと音を大きく立てて池田さん…いや、池田がペースをあげている。やめてくれ、やめろよ! 「やめろよ、池田ァ!」 「嫌だし!華菜ちゃんをこんなにした責任を須賀は京太郎はとるべきだ!!それにもう華菜ちゃんは妊娠確定だし…ほら見てよ京太郎…こんなにも溢れてるんだよ?京太郎の精液で」 そう言って池田は腰を降り続ける。やばい、何かが込み上げてきている。 「ほら、またビューって出しなよ…華菜ちゃんのまんこに種付けしたいんだろ?」 「そんな事は…」 「あるよ…だってフェラで二回、淹れて五発も出したのにこんなにカチカチ…もう華菜ちゃんの中はこのチンポの形になっちゃってる」 「ならやめろよ!」 「嫌…言ったでしょ華菜ちゃんは我慢してきたんだ…だから今日は気が済むまで京太郎のチンポで気持ち良くなる」 「赤ん坊ができたらどうするんだ」 俺の言葉に池田さんの動きが止まる 「その時は私が育てる。京太郎にはかけない…そんな事よりも子宮が疼くんだ。もっともっと…ザーメンを寄越せって。三ヶ月だ…三ヶ月も待った。もうね…今の華菜ちゃんには京太郎のチンポさえ何もいらないんだ」 池田が身体を倒して俺の上に持たれかかってくる。 「だからさ京太郎…いや、ご主人…華菜ちゃんを抱いて欲しい…いや、抱いてください」 後日談 タレントA「今日の特集はあの伝説の麻雀選手須賀京太郎の素顔に迫りたいと思います」 タレントB「えっと…これって放送できる内容なのかな?」 タレントA「大丈夫です。飛ぶのはディレクターの首だけですから」 タレントB「は、はぁ…それにしても本人が亡くなって数年でこんな事を放送しなくても…」 タレントA「いや、私の祖母が言ってたんですよ。須賀京太郎に会った事があるけど別に世間で言われてるような人じゃなかったと」 タレントB「そうなんですか…まあ、彼が死んだ時に泣いた人の数からして悪い人では無いと思いますが」 タレントA「お嫁さん合計で30数人…一人は戸籍を絶対にいれないと言っていざ蓋を開けてみたら最初から戸籍を居れてたってツンデレ爺だから仕方ないですよ」 タレントB「ちょ、香ちゃんそれ以上言うと消されちゃうよ!」 タレントA「大丈夫、大丈夫…そうなったら須賀京太郎の孫の二代目すこやん事、須賀健夜プロに養ってもらうから」 タレントB「もう…私は香ちゃんを養える程のお金を稼いで無いよ」 タレントA「またまた…世界ランキング一位にしてグランドマスターの称号を持ってるすこやんがそんなわけないでしょ」 タレントB「私が一位になったのは偶々だよ。それより話がずれちゃってる」 タレントA「そうだった。もうすぐアラサーの須賀プロに話を変えられる所でした」 タレントB「まだ私は25だよ!」 タレントA「はいはい…とりあえず話を進めるとしましょう」 タレントB「流された!?」 タレントA「須賀京太郎の話の逸話は沢山ありますが…今日は唯一須賀の性を名乗る事のなかった池田華菜との話についてやっていきたいと思います」 タレントB「……ノーコメント」 タレントA「えー…って何時もならいう所ですが今日は内容が内容なのでそれは想定済みです。世間一般の認識では須賀京太郎と池田華菜との間に何があったかは発表されていません。ですが我々は一つの真相にたどり着きました」 タレントB「真相?」ゴゴゴゴ タレントA「…今回だけは圧力には屈しないよ、すこやん。須賀京太郎の最初の子供を産んだのは池田華菜です。彼女は17の時に当時は名門として有名だった風越女子を中退し、それからあの衝撃の会見までの十数年間消息をたっていました」 タレントA「その間に彼女はどうしていたかは知りません。ただ彼女の子供である池田京はこう語っています」 「母が犯した罪は父に葛藤と罪悪感しか残さなかった…それでも父は私を確かに愛してくれた」 タレントB「……」 タレントA「池田華菜が犯した罪についてはもう故人の過去を蒸し返すつもりはありません。私たちが今日、明らかにするのは須賀京太郎が池田華菜をどう想っていたかです」 タレントB「どう想ってたの?」 タレントA「結論から言うと彼は池田華菜を愛していました」 タレントB「…」 タレントA「年に一度、須賀京太郎は妻達や子供達に合わずに長野で一人で過ごすのが習慣でした」 タレントB「その時に会ってた?」 タレントA「その通り。これは信頼できる筋からの話だから間違いない」 タレントB「でもそれって池田華菜はずっと長野に居たの?」 タレントA「そうみたいね。須賀京太郎が住んでいた家に細々と暮らしていたらしいわ」 タレントB「…知らなかった」 タレントA「すこやんが知ってたらびっくりだよ。この事は須賀京太郎のお嫁さんと一部の人しか知らなかった事だから」 タレントB「…売女の事なんてどうでもいいよ」 タレントA「それがいけないんだよ、すこやん。須賀家の人間と世間は池田華菜の事を悪としか見ていない。須賀京太郎を強姦し、子供を勝手に生み、妹を見捨て、何も語らずに死んでいった。でもねそれはあくまで他人の視点なんだよすこやん」 タレントB「……」 タレントA「すこやんは何も知らないよね?」 タレントB「わ、私は…」 タレントA「一番苦しんだのはすこやん達じゃないんだよ。本人達が苦しんだ。一年しか会えない事に池田華菜は泣いていた。須賀京太郎は自分達のせいで不幸になった娘に最後まで後悔の念をもっていた。すこやんにその気持ちはわからないよね?」 タレントB「それはあの人が…」 タレントA「だからそれがエゴなんだよ。これがあの須賀京太郎の関わった事じゃなかったらこんな事態にはならなかった。その証拠にすこやん達は真相を聞かされなかった…誰が悪いじゃないんだ。間が悪かっただけだよ」 タレントB「…」 タレントA「紐解いていくよ。今日はその為にきてもらったんだから。すこやん達が知らない人生を」 プツン… 華菜「これなんだし…」 京太郎「俺と華菜の関係を世間にバラした時の反響の結果」 華菜「……………お世話になります」 健夜「うん、これからは華菜ちゃんには色々な事を覚えてもらうからね」ゴゴゴゴ 良子「イエス。京太郎を襲ったんです…覚悟してください。デスッた方がましだと思わせますんで」ゴゴゴゴ 華菜「…華菜ちゃん…死ぬかもしれない」 京太郎「大丈夫ですよ、人は死にませんから」 カン!! 夕方 京太郎「……気がついたら寝てた。何があったんだ?」 会場内 小蒔「京太郎様」 京太郎「あっ、姫様こんにちわ」 小蒔「あ、明後日は頑張ってください」 京太郎「はい…まあ、義姉さん達が相手なんで全力でいきます」ゴゴゴゴ… 小蒔「京太郎様なら大丈夫です」 京太郎「姫様達が応援してくれるなら百人力ですからね」 小蒔「そ、そうです!」 京太郎(姫様と会話してると和む) 小蒔「そ、それに霞ちゃんが言ってましたから」小声 京太郎「何を言ってたんですか?」 小蒔「えっ、あの…迎えにきてくれるって言ってました」 京太郎「あぅ…あの、ひ、姫様はいいんですか?」 小蒔「私は…その構いません。また皆で暮らせたらそれでいいんです」 京太郎「…」 小蒔「時間はやり直せません…関係も元には戻りません」 小蒔「ですが、私達は前に進めますから」 京太郎「…あと少しだけ待っていってください」 小蒔「はい。9年待ちましたから…また迎えにきてください」 京太郎「わかりました。あの場所で待っていてください」 小蒔「あそこですね…」 京太郎「ええ」 小蒔.京太郎「秘密の場所で」 夜 コンコン 京太郎「はい、開いてますよ」 ガチャ… 白望「疲れた…」 京太郎「シロか?なんで部屋の番号が解った?」 白望「これが部屋に届いた…」カードを見せて 京太郎「…なんだそれ?」 白望「招待状」 京太郎「招待状?誰からの」 白望「カピーから」 京太郎「えっ?」 白望「明日の墓参りについていって良いって」 京太郎「……」 白望「…墓参りって何?」 京太郎「はぁ…姿を消してもお節介なんだなカピー。墓参りは墓参りだ。知ってるだろ、シロ…須賀大社には俺の両親の墓があるんだ」 白望「知らなかった…」 京太郎「言ってなかったからな」 白望「そこに行くの?」 京太郎「ああ…ケジメが必要だからな」 白望「怖いの?」 京太郎「…怖い。正直、あそこには行きたくない」 白望「それなら…」 京太郎「ダメだ。前に進むって決めたから」 白望「……」 スタスタ…ギュ… 京太郎「シロ?」 白望「やっと辿り着いた…」 京太郎「なにがだ?」 白望「なんでもない…明日、ついて行くから」 京太郎「それは構わないが…」 白望「ならいい。私は京太郎と居るって決めたから」 京太郎「…そうか」 白望「うん」 白望(これが…足りなかったピース) 就寝前 京太郎「なあ…シロなんで帰らないんだ?」 白望「ダルい…」ベッドでゴロゴロしていて 京太郎「まてまて、あれだぞ北海道の時とは違うんだぞ?」 白望「大丈夫…着替えはあるから」 京太郎「えっ?」 白望「胡桃も買収済み…」 京太郎「…まさか泊まるつもりじゃないよな?」 白望「その通り」 京太郎「………襲うぞ」 白望「できるなら…寧ろ歓迎する」 京太郎「…畜生、シロが肉食系女子だった」 白望「シャワー浴びてくるから…覗いてもいいよ」 京太郎「普通そこは逆だろ!」 白望「真っ赤…京太郎は初心だね」 京太郎「…もう寝るからな」 白望「おやすみ」 京太郎「ああ、おやすみ…全くシロは」ぶつぶつ 早朝 夜 コンコン 京太郎「はい、開いてますよ」 ガチャ… 白望「疲れた…」 京太郎「シロか?なんで部屋の番号が解った?」 白望「これが部屋に届いた…」カードを見せて 京太郎「…なんだそれ?」 白望「招待状」 京太郎「招待状?誰からの」 白望「カピーから」 京太郎「えっ?」 白望「明日の墓参りについていって良いって」 京太郎「……」 白望「…墓参りって何?」 京太郎「はぁ…姿を消してもお節介なんだなカピー。墓参りは墓参りだ。須賀大社には俺の両親の墓があるんだ」 白望「知らなかった…」 京太郎「言ってなかったからな」 白望「そこに行くの?」 京太郎「ああ…ケジメが必要だからな」 白望「怖いの?」 京太郎「…怖い。正直、あそこには行きたくない」 白望「それなら…」 京太郎「ダメだ。前に進むって決めたから」 白望「……」 スタスタ…ギュ… 京太郎「シロ?」 白望「やっと辿り着いた…」 京太郎「なにがだ?」 白望「なんでもない…明日、ついて行くから」 京太郎「それは構わないが…」 白望「ならいい。私は京太郎と居るって決めたから」 京太郎「…そうか」 白望「うん」 京太郎「……起きたくねぇ」 白望「おはよう」 京太郎「ああ、おはよう…えっ、起きてたのか?」 白望「うん…さっき起きた」 京太郎「なら二度寝を…」 白望「ダメだよ。決めたんでしょ」 京太郎「…はい、そうです」 白望「シャワー浴びてくるから…起きとくんだよ」 京太郎「はい」 スタスタ… 京太郎「はぁ…いつからシロとの立場が逆転したんだろ」ノソノソとベッドから出て 京太郎「……よし、準備するか」 10分後 白望「シャワー空いたよ」下着姿 京太郎「し、シロ!その姿はダメだろ!」 白望「…裸の方が良かった?」 京太郎「そういうことじゃなくて…ああもう、シロの馬鹿野郎」 スタスタ 白望「京太郎の前だけだよ」ボソ 白望「お墓参りか…記憶の中に無いって事は何かがあるのかな?」 白望「ダルいけど…少し嬉しいな」 昼1. 須賀大社 「……」 いざ着いてみると怖いよりも懐かしさが込み上げてきた。昔の思い出などほとんど覚えていないのに。 「ここ裏口だよ?」 白のワンピースを着たシロが俺にそう聞いてきた。正面から入らない事に疑問を抱いたのかな。 「ここでいいんだ…」 そう言ってシロの左手を少し強く握りながら目を瞑り鳥居をくぐる。右手にもつ花の重さに逃げ出したくなる。 「……」 ゆっくりと目を開けると目の前には鳥居は無く、後ろに存在していた。 「帰ってきたのか」 口から零れる。一歩踏み出せばもう進むしかない。 「京太郎?」 「ついて来てくれてありがとうな、シロ」 手を引きながら記憶を辿って歩いて行く。一歩踏み込む度に、涙がでるのをぐっと堪えた。 母と手を繋いで歩いた道 父の背中を追い走った道 その道をシロと二人で歩く。 「ここだ」 母屋があったその場所に小さなお墓があった。握る手が強くなる。ああ… 本当に両親は死んでしまっていたのか。 「……ここに母屋があったんだ」 気がついたらそう言っていた。 誰に向けられた言葉なのかは解らない…隣にいる白望に言っているのか自分に言い聞かしているのか…ただ言葉がでていく。 「俺とお母さんとお父さんと三人で暮らしてた…本当に幸せだった」 自分の中で止まっていた時がゆっくりと動き出す。頬を伝う涙が潤滑油になり時計の針は時を刻む。 「此処に来たくなかった。そうしたらいつの日か父さん達が迎えに来てくれる気がしたから。心の何処かで望んでいたんだ…父さん達が生きているって」 「……」 ありえない夢物語を信じていた。義姉さん達がどれだけ言っても俺は此処に来なかった。義姉さん達はトラウマのせいだと思っていたがそんな理由では無い。 事実を認めたく無かっただけ 来たら認めしかない 両親は自分のせいで死んで逝った事実を 「そんな事はありえないのにな。目の前で死んだのにそれを認めなかったんだ…親不孝だろ」 墓の前に歩いて行く。 墓石に刻まれた文字を見る。 俺はやっと帰ってきたようだ。 「ただいま」 その言葉と共に俺は泣き崩れた 「……」 彼が泣いていた。恥も外見も捨て、私が居る事も忘れて泣いていた。 私はこの彼を知らない。 彼がこんな事をしていたなんて知らなかった…いや、解っていたつもりで私は彼の事を何も知らなかった 娘に両親の事を聞かれても彼は笑っていた 娘が事実を知っても彼は笑って娘を許してた 私はそれで彼が納得したんだと思っていた。 だって彼は笑っていたんだから。 なのに目の前の彼は泣いている。 いつもの笑顔じゃなくて いつもの強い姿ではなくて 私の知っていた京太郎はそこには居なかった 目の前に居たのは一人で泣く事もできない本当の彼 「ごめん…」 手を彼に伸ばしても彼はその手をとってくれない。とれるはずもない…彼は泣いているんだから。 「ごめん、京太郎」 彼の姿が歪んで見える。辛かったはずなのに私は私の事だけを考えていた。 「本当にごめんなさい」 鉛みたいな足を動かして彼に近づく。近くに居た筈の彼が何よりも遠い。 「京太郎…!」 彼を背中から抱きしめる。護ってくれていた背中はこんなに小さかった…支える。支えないといけない 「京太郎」 私が京太郎を支るんだ 京太郎「みっともない所を見せたな…ごめん」 白望「いいよ…私もごめんね」 京太郎「なんでシロが謝るんだよ」 白望「白望」 京太郎「えっ?」 白望「シロじゃなくて白望って呼んで」 京太郎「どうしたんだ急に」 白望「…秘密」 京太郎「…白望」 白望「うん…京太郎」 京太郎「…恥ずかしいぞ」 白望「気のせい…それよりはやくお花を供えないと」 京太郎「…そうだな」 スッ… 京太郎「……」手を合わせて 白望「……」手を合わせて 一分後 京太郎「…ふぅ」 白望「……」 京太郎「行こうか」 白望「うん」 ギュ…手を握り 京太郎「なあ白望…」 白望「駄目…皆に言わないといけない」 京太郎「やっぱりそう思うか」 白望「うん」 京太郎「……義姉さんに勝った後だな」 白望「京太郎がそれでいいなら私は何も言わない」 スタスタ…鳥居まで来ていて 京太郎「…」振り返って 白望「…」京太郎を見ている 京太郎「………」何かを呟く スタスタ…鳥居をくぐって ??「強く生きなさい」 京太郎「えっ?」 白望「どうかしたの?」 京太郎「…いや、なんでもない。それより昼ご飯だ」 白望「……そうだね」 京太郎(ありがとう母さん) 夜1. 京太郎「……明日か」 最終決戦 義姉との決戦 京太郎「……よろしくお願いします」 白望「よろしくお願いします」 健夜「こっちこそよろしく」 良子「よろしくです」 健夜「……」京太郎をみていて 京太郎「どうかしたんですか?」 健夜「…なんか一皮剥けたね」 京太郎「なんで今、そんな事を言うんだよ」 健夜「良子ちゃんもそう思わない?」 良子「イエス…少し気に入りませんね」 健夜「そうだね…本気でいこうか」ゴゴゴゴゴ 京太郎「理不尽だな…」ゴゴゴゴゴ 京太郎ロン 良子「私が親ですね…最初から全力でいきますよ」 逢魔が時発動! 京太郎(義姉さん達は本気だ…でも勝つのは俺達だ) 複製者と添い遂げた者発動! 白望「私達に負けはない」 京太郎「そうだな、白望」 良子(能力を見極めさせてもらいます、京太郎!) ソロモンの渇望発動! 良子(ファック…私達が知らない内にどれだけの女と寝たんですか京太郎)ゴゴゴゴゴゴ 京太郎「っ!はやく和了しよう…命が危ない」 最善を引き当てる者発動! 氷神と添い遂げた者発動! 白望(……私をコピーしたのかな?) 健夜(ああ、あれは不味いかも) 京太郎(槍も弓も良子義姉さんか健夜義姉さんの能力で使えない…それでも、俺が勝つ!) 良子「立直」 コトン… 京太郎「ロン!」 良子「えっ?」 京太郎「国士無双、32000だ」 京太郎 57000 白望 25000 健夜 25000 良子 -7000 須賀京太郎が勝ちました。 卒業式 宮守校長「33 須賀京太郎!」 京太郎「はい!」 スタスタ… 宮守校長「卒業証書…」 保護者席 健夜「…京君があんな立派になるなんてね」ボロ泣き 良子「だ、駄目ですよ…ま、まだ、終わってないんですから」ボロ泣き 胡桃「うわぁ…お姉さん達ボロ泣きしてる」 豊音「し、仕方ないよ…私だって嬉しいもん」ボロ泣き 塞「はいはい、迷惑になるからって私達だけ出席したんだから落ち着いて」ハンカチを渡して エイスリン「それにしても京太郎…かっこ良くなったね」 白望「元からかっこいい」 エイスリン「それもそうだね」 トシ「あんた達全員トッププロや大学生なんだから静かになさい」ゴゴゴゴゴゴ 一同「は、はい」 ーーーーーーーーー 麻雀部部室 京太郎「ふぅ…」 コンコン… 京太郎「開いてますよ」 ガチャ… 白望「卒業おめでとう」 京太郎「ありがとう…なんかこの三年間がすごくはやかった」 白望「男子個人三連覇+エキシビションマッチ三連覇したらそうなる」 京太郎「今年のマッチ相手が白望だった時は焦ったがな」 白望「こっちもマホが宮守に行くと思ってなかったから…」 京太郎「そうだな…マホのコピー能力はやばいからな」 白望「うん…数が増え続けてる」 京太郎「マホ自身もプロ並に打てるからな…敵にはしたくないしな」 白望「うん…京太郎、カピーは?」 京太郎「…まだ帰ってきてない。そのうち帰ってくる気がするんだがな」 白望「……」 京太郎「これから大変な事になるからカピーの事で止まってはいられない」 白望「37人との結婚式…」 京太郎「あ、改めて数を言われると罪悪感が湧くな」 白望「ならやめればいい」 京太郎「それは無い」 白望「ヒモになるの?」 京太郎「うっ…ひ、ヒモじゃないぞ家事洗濯をだな」 白望「一部を除いて全員できる」 京太郎「正直に話すと麻雀プロでタイトルとかとりたい…でもな、生まれてくる子供達の事を考えたら俺は家にいるべきなんだと思う」 白望「…」 京太郎「お母さんがたくさん居てお父さんが一人…絶対に問題も起こる。その時に知らないままで子供が背負う事だけは避けたいんだ」 白望「京太郎らしいね」 京太郎「そうか?親として当たり前だろ…たぶん」 白望「…京太郎らしいよ。皆が待ってるからはやく来てね」 京太郎「ああ、すぐ行くよ」 バタン… 京太郎「ふぅ…明日から大変だな」 ??「パカパカ(自分で選んだ道なのだろ」 京太郎「そうだな…再来年には10人のお父さんだからな」 ??「パカパカ(ペースを考えろ。そのペースだと10年経つ頃には100人にはなるぞ」 京太郎「そ、そうだな…」 ??「パカパカ(私はまだ主には必要か?」 京太郎「当たり前だろ、カピー」 カピー「パカパカ(そうか」 京太郎「約束、まだ果たしてないだろ」 カピー「パカパカ(……そうだな」 京太郎「なら側にいてくれ」 カピー「パカパカ(……幸せか京太郎?」 京太郎「幸せだよ、**」 カピー「パカパカ(……その名で呼ぶな馬鹿息子が」 京太郎「……久しぶりにそう言われたな」 カピー「パカパカ(馬鹿は馬鹿だからな」 京太郎「それじゃあ行こうか」 カピー「パカパカ(抱っこしろ、抱っこ」 京太郎「はいはい…」 ギュ… カピー「パカパカ(朱に交われば赤くなるか…義姉達に似てきたな。」 京太郎「義姉さん達がどうしたんだ?」 カピー「パカパカ(なんでもない、はやくいくぞ」 京太郎「ちょっ、カピー!!」 T R U E E N D 後日談 小瀬川白望 高校卒業後、プロ入り。新人王等のタイトルをとる。二つ名は岩手の大魔王 鹿倉胡桃 高校卒業後、プロ入り。当初は期待されていなかったが小瀬川と渡り合う打ち手と判明するや否や世間に注文を浴びる。 辻垣内智葉 高校卒業後、大学に進学。当初はプロ入りが囁かれていたが本人が希望した為に東京大学に入学。インカレでその実力を発揮した。 ハオ慧宇 二年の時に女子個人優勝。三年も確実と言われていたが夢乃マホに敗れる。京太郎が大学進学を希望した事によりプロ入りを取り消し、京太郎と同じ大学に進学する。 獅子原爽 高校卒業後、大学に進学。プロ入りをすると思われていたが子供達の為にも学歴がいると判断して辻垣内と同じく東京大学に進学。インカレでは覇龍の二つ名で呼ばれていた。現在は法律の勉強をしている 松実宥 高校卒業後、松実旅館を継ぐ為に女将修行を始める。大学進学を周りに勧められるが妹の玄の事も考えて上記の事になった。 月に一度岩手に出現しているのを確認されているが真偽は確かめられていない。 小鍛冶健夜 須賀京太郎が高校一年の夏に告白するとそれを糧に世界タイトルを連覇していく。現在の目標は京太郎の赤ちゃんを身ごもり、育休をとること。 戒能良子 義姉の小鍛冶健夜と同じく世界タイトルに挑戦する。日本人の麻雀は狂っていると言われたのはこの義姉妹のせい。 姉帯豊音 高校卒業後、大学に進学。麻雀プロになろうかと考えたが保母さんになる事を決意。大学の勉強をしながらちゃっかり京太郎に家事洗濯を習っていたりする。インカレで暴れている。 エイスリン 高校卒業後、大学に芸術大学に進学。絵の才能とその筆から描かれる絵はダヴィンチの再来と言われた。 臼沢塞 高校卒業後、大学に進学。豊音と同じ教育学部に進学し、小学生の先生を目指している。 佐々野いちご トップアイドルを目指して世界に進出中。須賀京太郎が高校一年の時の冬に家に突撃し、別名血のクリスマスの切っ掛けを作る。 夢乃マホ 長野に帰るも宮守高校に入学する。宮永照、小瀬川白望の再来と言われる程に圧倒的な麻雀でインハイに旋風を起こす。腹黒キャラになりつつある。 末原恭子 高校卒業後、大学に進学。凡人の一手と呼ばれる書籍を発表し、ベストセラーになる。須賀京太郎の事を公私問わずにご主人様と呼ぶ為、後に大スキャンダルになる。 荒川憩 高校卒業後、大学に進学。医学部に進学し、医者の道を目指す。本人は須賀京太郎の計画を知っている為に目指している。後のドクターKは彼女のこと。 松実玄 高校卒業後、大学に進学。 経営学を学び、姉の助けになる為に努力している。インカレの三龍の一角。 瑞原はやり 28で芸能界を引退し、麻雀プロも引退して臨海のコーチになる。その理由は語られていないが裏取り引きがあったと言われている。 竹井久 高校卒業後、大学に進学。高校での功績から特待生で某有名私大に推薦入学。インカレでの打ち方とその容姿から悪女の二つ名が付けられる。 園城寺怜 高校卒業後、大学に進学。須賀京太郎との蟠りを無くし、将来の事を考えた時に自身の能力を活かした仕事をする為に経済学を学んでいる。ネリーとは悪友。 石戸霞 高校卒業後、鹿児島総本山神代の補佐になる。神代小蒔の補佐としてその手腕を活かす。仏の姫と鬼の霞と言われている。 天江衣 高校卒業後、大学に進学。須賀京太郎のアプローチに一番真剣に応えた人物。両親の後を継ぐ為に古典文学の研究者を目指している。 雀明華 高校卒業後、フランスに帰国。フランスのタイトルを全てとり須賀京太郎が20になると同時に日本で挙式をあげる。 江口セーラ 高校卒業後、麻雀プロになる。関西の期待のホープと呼ばれている。 ネリー 高校卒業後、大学に進学。臨海系列の株を買い占め、大学卒業後に理事長に就任。数年後に白糸台を蹴落として関東最強は臨海と呼ばれるまでにする。 東横桃子 高校卒業後、大学に進学。心理学を学び、カウンセラーの道を歩んでいる。 原村和 高校卒業後、大学に進学。父の仕事を継ぐ為に弁護士になる為に法学部に入学する。須賀京太郎が父親と一番揉めたのは和の父親であった。 国広一 高校卒業後、大学に進学。龍門渕透華の付き人をしながら国際学部に入学する。須賀京太郎が龍門渕家に天江衣をくださいと言いに来た時の龍門渕透華の行動にボロ泣きした。 福路美穂子 高校卒業後、大学に進学。岩手の大学に進学し、姉帯豊音と 親友になる。ただし二人揃って電子機器が苦手な為にいつも須賀京太郎に教えてもらっていた。 愛宕洋榎 高校卒業後、大学に進学。母の背中に憧れて居た事もあり高校の教員免許を取る為に勉強する。 愛宕絹恵 高校卒業後、大学に進学。姉の背中を追う事をやめ、自分の道を探し始める。園城寺怜と出逢い、活路を見い出す。 神代小蒔 高校卒業後、鹿児島総本山神代のトップにたつ。色々な人に支えられながら迎えの時を待っている。 狩宿巴 高校卒業後、大学に進学。東京大学に進学し、経済学を学んでいる。大学を卒業したら鹿児島に戻り地域発展に貢献するつもりでいる。 薄墨初美 高校卒業後、神代小蒔の補佐になる。神社の巫女をしながら色々な事を画策している。 滝見春 高校卒業後、神代小蒔の補佐になる。戒能良子からはプロになる事を勧められたがそれよりも地に足のついた生き方を選んだ。 宮永咲 高校卒業後、大学に進学。文学部に進学し、インカレでは長野の魔王と呼ばれている。須賀京太郎の幼馴染にして、須賀京太郎と一番距離があった存在。 妹尾佳織 高校卒業後、大学に進学。センターを剛運で満点をとり、姉帯豊音達がいる大学に進学。将来の夢は保母さん 三尋木咏 須賀京太郎に勝ったら結婚する賭け麻雀をして36連敗中。義姉二人にも同じ数だけ負けている。 清水谷竜華 高校卒業後、大学に進学。親友の園城寺怜の世話をしながら教員免許の勉強をしている。インカレでは巨龍と呼ばれている 後日談 最年少と最年長 マホ「す、凄いですはやりさん!」 はやり「これ位できて当たり前だよ☆」 マホ「マホまだこんなにもお料理できませんから凄いです!」 はやり「もうマホちゃんたら…でもあれだよ、いつかはマホちゃんもお料理できるようにならないとね☆」 マホ「はい!京お兄ちゃんの為に料理を作りたいです!」 はやり「そうだね☆マホちゃんは料理の才能があるから大丈夫だよ☆」 マホ「ほ、本当ですか!」 はやり「本当だよ☆」 マホ「マホ頑張ります!!」 はやり「その調子だよ☆!」 ーーーー 白望「親子みたい…」 京太郎「いいか白望、絶対にそれをはやりさんの前で言うなよ…殺されるぞ」 白望「解ってる」 はやり(後で二人ともお仕置きかな☆?) 後日談 智葉「今日は勝たしてもらうからなシロ」 白望「智葉でもそれは無理…勝って私が今日の晩御飯を決める」 爽「シロ、それはおかしいよ。一応、今からタイトル戦をするんだから」 慧宇「そうです。勝って今日の晩御飯を作ってもらおうなんて図々しいですよ」 白望「ハオは勝ったら抱いてもらうつもりだよね?」 智葉「ほぅ…」 爽「へぇ…」 慧宇「な、何言ってるんですか!そんな事あるわけないでしょ!」 白望「…顔真っ赤だよ」 慧宇「今日こそはその顔を顰めてさしあげます」ピキピキ 爽「私はハオの方が気になる」ゴゴゴゴゴ 智葉「同じく。少し盛った奴にはお灸を据えてやろう」ゴゴゴゴゴ 慧宇「計りましたね、シロ!」 白望「ダルい…今日の晩御飯はおでんがいいな」ボソ… 慧宇「シロー!」 爽「抜け駆けは駄目だと思う」ガシ 智葉「久しぶりに先輩として指導してやらないとな」ガシ 爽、智葉「覚悟してね(しろ)、ハオ」 慧宇「…ぜ、全部倒して私がご主人様とイチャイチャするんだ!」 カン! 後日談 ネリー「久しぶり、京太郎」 京太郎「そうだな。調子はどうなんだ?」 ネリー「少し疲れた。はやりさんが手伝ってくれるから大分とマシになったけど学校の経営って大変なんだよ?」 京太郎「それは仕方ない事だ。俺だって家で子供の世話をしてるけど毎日が嵐みたいだからな」 ネリー「そうだね…でも、可愛いから頑張れる」 京太郎「だな。俺の子供なんだなと思うと幸せだからな…」 ネリー「顔が緩んでる。そうなるのが京太郎のいいところだけど。それよりも今日は久しぶりのデートなんだから期待してる」 京太郎「任せろ。初デートに行ったグルジア料理の店を予約してあるからそこでディナーだな」 ネリー「もう、またあそこにしたの?」 京太郎「当たり前だろ。あそこは俺とネリーの思い出の場所なんだから。記念日のデートはあそこだ」 ネリー「もうすぐお互い30になるのに?」 京太郎「肉体が衰えても記憶は鮮明だからな」 ネリー「……もう、反則だよ京太郎」 京太郎「何がだ?」 ネリー「なんでもない。それよりも早く行こう」 ギュ…手を握り 京太郎「おう」 スタスタ… ネリー「ねぇ、京太郎」 京太郎「なんだ?」 ネリー「私さ…今日が一番危険な日なんだ」 京太郎「…」 ネリー「二人目が欲しいかなって…」 京太郎「……ホテルの予約もしてある」 ネリー「えっ?」 京太郎「帝都ホテルの最上階だ」 ネリー「……考える事は一緒みたいだね」 京太郎「そうみたいだな」 ネリー「愛してるよ、京太郎」 京太郎「俺の方こそ、愛してるぞネリー」 カン! 後日談 カピー「パカパカ(気がついたら大阪だと…」 洋榎「あれは……面白そうやな」 スタスタ…近づいていき カピー「パカパカ(なんだ?」 ガシ… 洋榎「うわ、ふさふさやな…とりあえず恭子にでも見せたろ」 カピー「パカパカ(離せ、小娘何をするつもりだ!」 洋榎「暴れたあかんて、たこ焼き食べさしたるから」 カピー「パカパカ(…本当か?」 洋榎「大人しくなった…あんた言葉が解るんか?」 カピー「パカパカ(当たり前だ」 洋榎「解るみたいやな…可愛いしはやく皆に見せたろ!」 スタスタ… ーーーーーーー 恭子「それでカピバラを拾ってきたんですか?」 洋榎「そうです」正座 恭子「飼い主が探してたらどうするんですか」 洋榎「そ、それは…」 絹恵「うわぁ…めっちゃ可愛い…」 漫「そうやね…甘いもの好きなんかな?」 カピー「パカパカ(菓子をくれるのはいいが私に触るな」ポリポリ 由子「カピバラは雑食なのよー」 恭子「適当な事を言わない!」 洋榎(足が痺れてきた…) 恭子「だいたい主将は」 洋榎(あかん、これ説教パターンや!) 絹恵「それにしても可愛いな」なでなで カピー「パカパカ(当たり前だ!」ポリポリ 漫「ポッキーもあるで」 カピー「パカパカ(痛い、ポッキーで突つくな」 由子「カピーはかわいいよー」 カピー「パカパカ(えっ?なぜお前が私の名前を知っている?」 由子「私は忘れなかっただけよー」 絹恵「何言うてるん?」 由子「秘密や」 漫「ああ、可愛いなホンマに」なでなで カン! 後日談 大沼「ぬるいな」 世界プロA「なにをいってるんだい、Mr大沼」 大沼「ぬるいと言っておるんじゃ…当たり前の麻雀、当たり前の捨て牌…世界とはこれ程つまらないものだったんじゃな」 世界プロB「不謹慎だな。最下位のお前が言っていい言葉じゃない」 世界プロC「そうです、貴方は残り3000しかないじゃないですか」 大沼「…だからぬるいと言ったんじゃよ」ゴッ… ざわ…ざわ… 大沼「わしがこれまでアガらなかったのは布石。最後の最期に和了する為のな」 世界プロA「な、何を言っている」 大沼「チリ一つすら残さない…ツモ」 バタバタ…牌が倒れていく 世界プロB「ありえない!」 大沼「四暗刻単騎、大四喜、字一色…五倍役満は八万オールじゃ」 世界プロC「……」あぜんとしていて 大沼「つまらん…実につまらない」 大沼「須賀…はやくプロにこい」 後日談 「なあ…結局儂だけが生き残った」 住み慣れた部屋で老人は隣に座る少女に尋ねた。 「…100歳まで生きた。寧ろ生きすぎだ」 見た目とは似つかない口調で少女は老人の問いに応える。 「100歳か…随分と長く生きたな」 「…そうだな」 何気ない会話をしながら二人の間にはゆっくりと時間がせまってきていた。 「色々な事があった…子供が産まれて…気がついたら孫が居て…一人、また一人と儂をおいて逝った」 老人は懐かしみながら昔を振り返る。 18歳の時に結婚して 19で子供が産まれて そこから先の人生は幸福だった。 風当たりは確かに強かった。 だが年が過ぎる度に家族が増えた。 いざこざや喧嘩もあった。だが最期には皆が笑っていた。 そして別れの時がやってくる。 「ごめんね、京君」 義姉達は最期まで泣いていた。 「……先に逝って待ってます」 初恋の人はそう言って笑ってくれた。 「…天国があるならまた暮らせますね」 最期までオカルトを信じなかった天使は最期にそう呟いた。 「先に逝く。一番遅れてこい」 最期まで気高い彼女が流した涙を俺は見た。 36人。 愛した家族が天国に旅立っていく。子供達もその後をおっていく。 一人なら辛かった。 一人なら泣いた。 一人なら死んだかもしれない。 でも側には彼女が居た。 「大丈夫…私が居る」 それが彼女の口癖。 誰かが逝く度に手を握り彼女はそう呟いた。 それでも…その彼女が逝く時がくる。 「……また逢おう」 彼女はそう言って永遠の眠りについた。その目が覚める事は無い。 「…逝くのか?」 少女が手を握ってくれる。出会って95年…一番長い付き合いだ。 「ああ…ありがとうな」 名前が出ない。この少女の名前が。 「馬鹿者…また会えるだろう」 手に水滴が落ちてくる。 「そうだな…またな…**」 ゆっくりと瞳を閉じる。静かな闇が訪れる。 そこには最愛の人達が居るのだろうか?居ないのなら…それでもいい。探すだけだけなのだから。 後日談 久「ここが京太郎の新しい家ね」 優希「相変わらずデカイ家だじぇ」 咲「ここが新しい京ちゃんの家」 まこ「のぉ…なんでわしらここにおるんじゃ?」 和「私にもわかりません」 久「さぁ、行くわよ」 ピンポーン… 優希「あの馬鹿犬、絶対驚くじぇ」 咲「…おかしくないよね」服装チェック まこ「茶菓子は…」 和「ここにありますよ、染谷先輩」 ガチャ… 久「遊びにきたわよ、須賀君!」 優希「久しぶりだな京太郎!」 咲「……」緊張し過ぎで固まり まこ「すまんの、京太郎」 和「お久しぶりです、須賀君」 ばーーーーん…扉が開き 白望「…誰?」 清澄一同「えっ、誰?」 カン! 後日談 良子「……塞は意外に腰にエロスを感じますね」 塞「ち、ちょっとやめてください、お義姉さん!」 健夜「待って塞ちゃん。まだ私を倒してないからそれは認められないよ」 塞「えっ、言いって言ったのは健夜お義姉さんですよ!」 健夜「…忘れてた」 胡桃(…もう少し私にもあれば)胸をペタペタと触り エイスリン「……」胡桃の肩を黙っておいて 白望「…だるい」勝ち誇っていて 豊音「みんな一緒で楽しいよー」 カピー「パカパカ(…私は主と入りたかったんだが」 トシ「…諦めな。見張っとかないとどうなるか解らない」 カピー「パカパカ(…それもそうか」 男湯 京太郎「……なんか寂しい」 カン! 後日談 胡桃「そこ野菜も食べる!」 エイスリン「チキングッド!」 塞「…あっ、それは狙ってた椎茸」 豊音「早い者勝ちだよー」 京太郎「はいはい、まだあるからそんな事で争わないでください」 塞「…ぶー」 京太郎「こっちの白菜も美味しいですよ?」 塞「…ならそっちにしとく」 京太郎「はい」 トントン…京太郎の肩が叩かれて 京太郎「…待ってくださいね、シロさん」 白望「……あーーん」 京太郎「解ってますよ、アーン」 パク…もぐもぐ 白望「美味しい…」 京太郎「ならよかったです」 胡桃「…ずるい」 京太郎「えっ?」 エイスリン「ワタシモ!」 豊音「わ、私も…」 塞「…あーん」 京太郎「…はぁ、仕方ないか」 カン!
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autolinkTOP>【み】>南光太郎 南光太郎 (みなみこうたろう) 分類4【人称】 ジャンル2【仮面ライダー関連】 日食の日に生まれゴルゴム世紀王になる事を運命づけられていた。 19歳の誕生日に改造手術をうけ、記憶を消される前に脱出し、仮面ライダーBLACKとしてゴルゴムと闘う。 ゴルゴムを倒した後にクライシス帝国に変身機能を破壊されたが、体内に秘められたキングストーンが機能し太陽の光を浴びて復活。仮面ライダーBLACK RXとなって、クライシス帝国に闘いを挑んだ。 2作品を続けて2年間主役をはった(現在唯一となっている)南光太郎を演じたのは、倉田てつを。 登録日 2004/01/13 【み】一覧 みえみえ 見切り発車 ミクロイドS ミクロ系 岬ユリ子 ミスジ ミスター・ルーキー Mysterious 水木一郎 水谷豊 見せパン 見立て殺人 三田村邦彦 乱れ牡丹 ミックスジュース 密室 ミッシング・リンク 蜜の味 御堂筋線 南光太郎 ミナミの帝王 南野陽子 箕面大滝 箕面温泉スパーガーデン 美濃囲い 宮内洋 宮村優子 未来少年コナン ミルキー みんなのうた ■ トップページへ移動 ▲ このページ上段に移動
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番外編 菫と京太郎 京太郎「菫さん」 菫「どうした須賀?」 京太郎「あの良かったら日曜日に…」 淡「すみれー、日曜日に照達と遊びに行かない!」 菫「べつに構わないぞ。何処に行けばいいんだ?」 淡「昼にいつもの場所に集合だよ、じゃあね!」 菫「わかった。それで京太郎どうかしたのか?」 京太郎「い、いや…何にもないですよ」 トボトボ… 菫「……京太郎!」 京太郎「はい?」 ダキ… 菫「今度二人で出かけよう…私とお前は恋人だからな」 京太郎「は、はい!」 カン!
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「僕みたいな…僕みたいな思いをする人をもう!増やしたくないんだ!!」 名前 山田 太郎(やまだ たろう) 年齢 21 性別 男性 所属 神城勢力 使用Venom /『ビートル』ソード、ガン/旧型 設定 名前、見た目、学力、運動能力。その全てが全国平均を所持する少年だった。小学校、中学校、高校と学生時代、受けた全ての全国統一テストで全教科が全国の平均という、ある意味驚くべき歴史を残した伝説の男の子(笑)。しかし、その呪いの様なものは、社会人になっても続いた。山田の精神はボロボロだった。もうこんな人生は嫌だ!変わりたい!と、そう強く願った。次の日の夜だった。山田の人生が大きく変わったのは。山田の自宅のある住宅地周辺にVenomが発現し、その住宅街を片っ端から襲った。勿論山田の家も。位置的にも駆除隊の到着が遅れ、その住宅街はほぼ全滅した。山田はその時間、少し離れた仕事場にいたので助かった。だが、それがまた悔しかった。最後まで家族の側に居られなかったことが。 山田はこの悔しさから適合試験を受けることにした。すると、なんと山田はビートルの抗体を持っていた。山田はそれを活かすため、また自分と同じ思いをする人を少しでも減らすため。そして、自分の家族も守れない、そんな自分を変えるため駆除員へと転職した。 裏設定 あり