約 1,243 件
https://w.atwiki.jp/rac-web/pages/31.html
八ヶ岳クライミング山行 山域 南八ヶ岳 西面 期間 2011年12月31日~2012年1月1日 メンバー 小池 澤井 12/31 ジョウゴ沢完全遡行 夜も明けきらぬうちに美濃戸口の駐車場に到着。 明るくなると同時に歩き出す。 2時間ほどで赤岳鉱泉へ。 寝床を先に確保して、ジョウゴ沢へと向かう。 ↑積雪が少なく、F1も大きく出ている。氷結も良好。 ↑F2は部分的に薄めの氷。 F2ではトップロープで練習中のパーティーがいて、しばし待ち。 我々もここはロープを出す。練習がてらスクリューも入れて、滝上のペツルでビレイ。 雪が少ないので、岩に打たれたペツルが顔を出しているのだ。 F3をあっさりと超えて、上部を目指す。 乙女の滝では、大人数のパーティーがトップロープで楽しんでいた。 ナイヤガラの滝方面へはトレースがあるものの本流は古いトレースがかろうじて見えるのみ。 小滝を越えて本流大滝へ。 ↑前回登ったときよりも、垂直パートは短め。 氷も粘着質でアックスがよく刺さる。 前回のクライマーの登った痕が残っているので、ところどころ引っ掛けで登っていける。 垂直パートをスクリュー1本で抜け、傾斜の変わり目で1本。 緩傾斜帯の階段状のもこもこした氷を慎重に登って落ち口で4本目。 稜線へ抜ける目的なので、少し引っ張って残置のリングボルトでビレイ。 ここから先は稜線めがけて、雪の乗ったハイマツのラッセル。 最後は積み重なった岩を越して硫黄岳山頂へと詰めあがった。 山頂へ詰めあがるとは何とも好ルート。 まだ時間も早かったので、帰りに裏同心ルンゼF2まで登ってみる。 何と!!F2の中段、ナメ滝の部分も氷が出ているではありませんか!! 年の瀬になっても、裏同心が楽しめるなんて、今シーズンは氷のあたりシーズンですかね!? 1/1 赤岳主稜 文三郎尾根を登ると、阿弥陀北稜に取り付いているクライマーが見える。 中岳が足元に近づくころ、赤岳主稜へのトラバース地点に到着。 前に2パーティーいるようだ。 登山道の脇で登攀準備を整えながら順番を待つ。 [1P目 澤井リード Ⅳ- 25m] チョックストーンの凹角を登る。 2つ積み重なったチョックストーンが出ていて、以前来た時とはだいぶ印象が異なる。 チョックストーンの下もくぐれるようだが、チョックストーンを乗っ越すように登る。 コル状から岩混じりのリッジを辿る。 ロープの流れが悪くなってしまったので、通常の1P目終了点でビレイ。 [2P目 小池リード Ⅲ 30m] カンテ状の岩を正面から突破。 あとは、岩混じりのリッジを引っ張って、適当なところで切った。 ↑2P目出だしの岩場を行く小池OB。 [コンテ] スラブ状の岩場手前まで、コンテで引っ張る。 ここで、2パーティー目が休憩中の1パーティー目を抜かしているところに追いついた。 しばし、順番待ちとなるが、風もそこまで強くなく、気温もそこまで低くないようで、 あんまり寒く感じない。 正月の八ヶ岳としては快適そのものだ。 [3P目 澤井リード Ⅲ- 30m] スラブ状の岩場は手ごわそうに見えたが、意外とホールド・スタンスが豊富で、自然に弱点ラインを突いていける。 先行Pが確保している一段下のピナクルでビレイ。 [コンテ] 上部岩壁の取り付きまで、コンテで伸ばす。 ここでもとの1パーティー目を抜かす。 [4P目 小池リード Ⅲ+ 35m] 上部岩壁下部のトラバースからチムニーへ。 最後の岩登りを楽しむ。 [5P目 澤井リード Ⅱ 60m] 先行Pのトップが登り終わっていたので、フォローが登る前にロープを引っ張ってしまう。 岩混じりの簡単な雪稜を辿って、縦走路が見えるリッジ上でビレイ。 その場でロープを片付けて、頂上へと向かう。 一気に天気が崩れてきた。 さっきまで見えていた阿弥陀岳すらガスにまみれてしまった。 2年ぶりの赤岳頂上。 快適なクライミングで2012年の幕を開けた。 この天気では、山頂での長居は無用。 地蔵尾根を一気に下降。 途中でアイゼンを外してからは、グリセードを交えて快適に下る。 行者小屋もスルーして美濃戸まで。 美濃戸山荘で休憩して、明るいうちに美濃戸口の駐車場に下り立った。
https://w.atwiki.jp/greatpeak/pages/86.html
厳冬期・無酸素登山 厳冬期登山 作戦開始時期を1月に決定すると、厳冬期登山に挑戦できる。 登頂成功が2月になっても厳冬期登頂アワードは貰えるので、2か月分の装備を持ち込んでも問題はない。 厳冬期登山の留意点 気温が低い 当たり前だが平均気温は通常期より寒く、低い高度でも凍傷が発生しやすい。酸素ボンベは多めに用意すること。 天候 雪が数日続くのはざらで、天候が安定する時期は2週間の間に約2~3日程度あるかどうか。 吹雪の日は迷走リスクが極めて高く危険なので、風が落ち着くまで移動は諦めよう。 大雪の日は行動させてもよいが、能力の低い隊員がいると移動デバフが発生することがあるので注意。 特に、ルート工作や運搬など荷物を多く持った状態のときに起こりやすい。 ベテラン隊でも時折ルートを見失うことがあるので、突出はさせず、すぐに他の隊が捜索にいけるような状況を作るとよい。 無酸素登山 酸素ボンベを持ち込まずに登頂することで、無酸素登頂アワードが獲得できる。時期は不問。 無酸素登山の留意点 作戦時期 なるべく温暖な時期を選ぶ。 8月は最も気温が高いがモンスーン季のためほとんど行動ができない。よって最適な作戦時期は9月になる。 凍傷のマネジメント 凍傷のメカニズムを理解したうえで行動する。特に、 ①凍傷は中度まで進んでしまうとそれ以上登ることができない (つまり、そうなる前に山頂にたどり着けさえすればよい) ②高高度(6500m付近より高所)でのキャンプでは待機中も凍傷ダメージは蓄積するが、 外に出ない限り状態悪化(凍傷なし→軽度、軽度→中度など)は食い止めることはできる ③凍傷が中度まで進むまでに行動できる時間や高度は、 隊員の能力や順応高度を上げることで稼ぐことができる の3点を押さえておこう。 ルートについて 上の項目でも書いたように、凍傷が中度に進むまでに頂上に到達できることが重要。 時間との勝負なので、登攀時間がなるべく短くて済むようなルートを選ぶ。 頂上直前にピナクルや壁などの難所が存在するルートは、難易度が上昇する。 キャンプの設置場所 無酸素登頂の基本戦略は ①凍傷が進まないぎりぎりの高度に中間キャンプを設置(6500m付近が目安) ②中間キャンプから凍傷を生じずに移動できるぎりぎりのポイントに最終キャンプを設置し、前日はそこで寒さを凌ぐ ③最終キャンプからアタック。アタック後は凍傷が重度に進んでしまう前に、速やかに6500m以下のキャンプに帰還する の3つ。 また、最終キャンプの高さまでは確実に高度順応も済ませておきたい。 厳冬期・無酸素登頂におすすめのBC(情報求む) マヌーツェ マヌーツェ自体酸素ボンベを使わなくても容易に登頂可能なので、BC選択はどこでも構わない。 登攀距離が短く、壁のないクーロワール直登ルートなどから挑戦し、まずは厳冬期登山の感覚を掴むとよい。 ダウラチェンリ 無酸素登頂に関しては、ゲームに慣れてきたプレーヤーならば難しくは感じないだろう。 厳冬期登頂の難易度もさして高くはないが、 風が強い稜線ルートは作戦が長引くため、壁を直登するルートのほうが達成しやすい。 カンガプルナ シシャカンリ 三大壁のあるBC(ガラマBC、ビャンクー氷河BC)か、シシャカンリ氷河BC赤ルートを推奨。 特にガラマBC南東壁ルートはアタック時に風を気にしなくてもいいという絶好のアドバンテージがある。 稜線ルート(チチシャBC、ザマイガBC)は通常登山ですら難しいレベル。 K-0 バラサム氷河BC緑ルートはK-0の中でも最も登頂難易度が低いので、まずはここから挑戦するのがよい。 何より壁を避けて登れる上に、キャンプ適地が数多く存在するのがうれしい。 バンナラム氷河BC西壁ルートの厳冬期登頂は決して不可能ではない難易度だが、 やはり凍傷の脅威は避けられない。 無酸素登頂に関してはそもそもノーリセットでの達成者がいるのかどうかというレベル。 (もし達成者がいたらぜひとも攻略情報を載せていただきたいところ。)
https://w.atwiki.jp/koreru/pages/30.html
残酷表現 処刑・襲撃などのキリング描写を考慮して、残酷描写が多少含まれる設定にしてあります。 ただし、残酷描写を推奨するわけではありません。 直接的な描写はできるだけ避けましょう。 ♡性表現♡ 禁止です。 いいですか。 禁止です。 ただし、少年誌にも載せられそうなレベルのお色気描写は可とします。いいぞもっとやれ。 また、同性愛も特に禁止はしません。でもそういう村ではありません。「ないとは言い切れないので苦手な人は自衛してね」ということです。 根本的にこの村は婚活パーティーでもハッテン場でもないので、そういうの目的な方は違う村へどうぞ!! レーティングに引っかからない、セーフなログの具体例 フィグネリア ずっとずっと……食べたくて、食べたくて。 我慢するの、大変だったんだよ? [くすり、笑う。 その面に浮かぶのは、狂気を孕んだ笑み。 アナスタシアを抱きしめる腕には力が籠り、 骨の折れる鈍い音が部屋に響く] [痛みから、息も絶え絶えに喘ぐ友人を寝台へ横たわらせると、 女は睦み合うような熱い吐息を付きながら、見下ろして] あんたの身体も、心も。 あたいがみんな、食べつくしてあげる―――… [裂いた衣服の下、 白くなだらかな稜線を描くその腹へ、頬を寄せて] あたいたち……一つになるの。 ふふ、うふふふふ………。 [うっとりと、笑みを浮かべて。 その柔らかな肌へと、鋭い牙を突き立てた] 後はただ。獣の本能に従って。 友人の身体に幾つもの、紅い花を咲かし、散らすだけ―― 凍れる水車:フィグネリア セーフです。 いいですかみなさん、これセーフです。 お色気・同性愛・キリングと三拍子揃ったすばらしいお手本です。すごくエッチですが、エッチなだけです。よかった~! お色気描写ですが、「息も絶え絶えに喘ぐ」「睦み合う~熱い吐息」と際どい表現を連発しつつ 「痛みから、」「ような」と付け足すことで「エロじゃないんだよ、エロじゃないんだよ」と矛先をずらしています。そしてここが最大のポイント。「裂いた衣服の下、白くなだらかな稜線を描くその腹へ」 お腹だった~~~!!よかった~!! これたぶんいろいろともうポロリしてるのはお察しなんだけど、確定的に描写されてるのがお腹だけなのです。素晴らしいテクニック。 キリング描写のポイントとしては、「牙を突き立てた」で止めているところです。これが「突き刺した」になるとたぶんアウトです。 【人】 文士 ベルナルト ―未明― [人々が寝静まった頃、マクシームの居る控え室を訪れた。 人目がないのを確認し、するりと部屋の中へ忍び込む。 酒を飲んで転寝でもしているのか。 見張りと言えど眠気には勝てなかったのか。 マクシームが侵入者に気付く事は無かった] …………。 [名を呼び起こそうとは思わない。 眠ったままであれば痛みは一瞬だろう。 食餌としての狩りしかせぬ獣は音なく忍び寄る] [獣は獲物の咽喉笛に喰らいつく。 獲物を甚振る趣味は持ち合わせていない。 金色の獣は腹を空かせているだけなのだから。 何かを噛み砕く音がした。 何かを咀嚼する音がその部屋にのみ響く――。 二階客室より広いその部屋に マクシームであったものを中心にして赤が広がる。 食欲のままに喰らいつくせば 誰であるか分かる程度の見張り役の姿が残るのみ。 用心深い侵入者は居たという痕跡を消して、その場から消えた**] 凍れる水車 -три-:ベルナルト こちらもダミー襲撃描写です。どこをぼかせばいいのか、どこまでなら直接描写していいのかのラインがとてもわかりやすいお手本だと思います。 「噛み砕く」「咀嚼する」という直接描写をしつつ、「何かを~音がした。」という形で対象をぼかす 「マクシームであったもの」「誰であるか分かる程度の見張り役の姿」と表現することで マクシームの無残な状態を直接描写しつつも、「死体」である、「殺害された」という暴力的な部分はぼかす またこちらも「喰らいついた」ではなく「喰らいつく」と表現しているところがポイントです。 レーティング突き抜けないかちょっと不安~~><という方はこのポイント参考にしてみてください! お手本のログはご本人の許可をいただいて抜粋させていただきました!ありがとうございます!!
https://w.atwiki.jp/anipicbook/pages/2162.html
TVアニメ ガールズ パンツァー ファンディスクCD ディープパンツァーCDです! TVアニメ ガールズ パンツァー ファンディスクCD ディープパンツァーCDです! 発売日 :2013年8月7日 発売 ・歌手 - あんこうチーム (西住みほ(CV:渕上舞)、 武部沙織(CV:茅野愛衣)、 五十鈴華(CV:尾崎真実)、 秋山優花里(CV:中上育実)、 冷泉麻子(CV:井口裕香)) 収録曲 1.総合火力演習です! ※出演:西住みほ(CV:渕上 舞)、秋山優花里(CV:中上育実)、ダージリン(CV:喜多村英梨)、蝶野亜美(CV:椎名へきる)、西住まほ(CV:田中理恵)、ケイ(CV:川澄綾子)、アンチョビ(CV:吉岡麻耶)、カチューシャ(CV:金元寿子) 2.戦車道行進曲 歌:あんこうチーム 3.雪の進軍 歌:あんこうチーム BONUS 音響効果トラック 進軍する聖グロリアーナと囮となるIV号 IV号、吊り橋の上の戦い 大洗町市街戦。逃げるIV号と追うマチルダII ~ チャーチルとの一騎打ち ファイアフライ17ポンド砲声 ~ 稜線射撃とIV号被弾 雪上の戦い1 追撃、そして敵の包囲網の中へ・・・。 雪上の戦い2 敵包囲網を突破せよ!ところてん作戦開始。 マウスの威容 ~ マウス撃破! パンツァーチェイス!市街地を駆ける八九式! 最後の戦い!ポルシェティーガー仁王立ちと、みほ・まほ一騎打ち!
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/388.html
とゆーわけで、こういう話にしようとおもってたんだ。 青空を雲が流れて、春風が頬に寄せる。 ルキアニスは、ひづめの拍子にゆられながら、遠くから吹いてくる風を見ていた。 それは、見えないけれど、たしかに緑の野を薙いで、草はらを渡り、押し寄せてくる。遠くの地平に横たわる、森の頂を揺さぶって吹き来る風だった。そこまで伸びる草はらの、すべても演習地だ。 そして騎兵は進んでゆく。地のうねりに構わず、登りの緩い斜面も構わず、そのまま上っていった。それは、先導尖兵分隊役をになう、数騎の騎兵だった。向かって吹いてくる風にもかまわず進みながら、しかし彼らは、地のうねりの頂を前に足を止める。 先をうかがう動きであることは、遠く見てもわかる。 それは、彼ら先導尖兵だけではない。彼らの後を離れて追う先導小隊もまた、足を止めていた。先導尖兵の稜線越えを待っている。それは先導のみではない。ルキアニスたちを伴う、研究小隊本部も、先導尖兵の動きに意を払っている。 騎兵たちの、地を見る目が、遠くて広いことにもルキアニスは驚いていた。 ルキアニスたちも、上級騎士過程の中で、地形の判断と、利用を厳しく教えられた。その教えを、機甲兵の目で見ていたことを思い知らされていた。 機装甲の敵は、敵陣だ。 その装甲で砲に耐えながら進み、力で砲と障壁を押し割る。そして敵陣に踊りこみ、押し崩す。そのために行軍して、そのために戦場へ赴く。 戦列を組んだ機装甲部隊を押し崩すのは、容易でははい。だから機装甲は部隊のそろえのまま使われる。また敵もそうする。互いにそうして、機装甲を倒すことはますますむつかしくなり、部隊は大きく、そして目立つようになってくる。 だからこそ、決戦でなければ、機装甲部隊は倒せないとするものもあるし、そうでないと信じるものもいる。 鞍に揺られながら、ルキアニスは胸を押さえた。 鼓動が早くなる。乗せるほむらが、たてがみを振った。耳をルキアニスへと向ける。 機装甲の、難地通行が難しいというのは、正しくない。部隊戦闘能力を保ったまま、難地を長距離通行することは難しいというだけだ。 現に、ほんの二年前、西方でそうやって罠にかかったものらがいる…… 「大丈夫か?」 声にルキアニスは顔を上げた。振り向くといつのまにか、マルクスが脇へ馬を寄せている。 ルキアニスはうなずき返した。演習中に私語はできない。マルクスは、みどりの鞍に揺られながらルキアニスを見つめ、少し笑みを見せてうなずき返す。それから彼は、示すように左手の方を見やった。 ルキアニスも見た。そちら側には、かなり間をとって左側側方警衛が進んでいる。本来は分隊が担うその任も、今は半分ほどの数の騎兵班で模擬している。彼らもまた、稜線を超えているのだけれど、その動きは、先導尖兵とはまったく違っていた。 先導尖兵は、進路を保ち、地のうねりとその頂を真っ直ぐ越えようとしていた。頂を越えるときにも、向こうを改める動きをする 側方警衛は違っていた。彼らは、稜線を越えるのを嫌がるように、すこし巡ってうねりの低いところを押し越える。まるで地のうねりの向こうから見られることを嫌がっているようだ。 それは、右側の警衛騎兵も同じだった。彼らもまた、地のうねりの作る丘をゆっくりと登り、頂にいたるまえに足を止め、向こうをうかがうようだった。それから、頂へは上らず、丘の首を巡るようにして回り込み、また丘を下りすすむ。 良く慣れた動きで、緩みもない。 きっと、あれは基本的な動きなのだろうと、ルキアニスは思った。 騎兵の敵は、必ずしも敵の陣地ではない。騎兵の力では、敵陣を破れない。けれど彼らは駆けることができる。かけて敵を捉えるのが任だった。さらには駆け来る敵を追い返し、味方に自由を与える。 最初に敵に行き遭うのは、彼ら騎兵のはずだ。そして行き遭う敵もまた、騎兵なのだろう。 地のうねりを巧くつかって、敵方から見えぬように動き、敵方を巧く見つけねばならない。先導斥候は敵を見出さねばならず、先導小隊はその後ろ盾となる。側方警衛は、先導の目をすり抜けた敵から、味方を守る。 それら前衛騎兵中隊は、連隊全体の前衛となる。連隊長は、大隊本部を従えつつ、その背後で連隊の前進を統制することになっている。機装甲大隊はさらにその後方だ。 要するに、騎兵たちに引っ張ってゆかれている。それは、西方駐屯地にいたころ、青の三に乗っていた頃と変わらない。西方駐屯地にいたころも、そのようにしていた。青の三は戦列機装甲で、戦列での突撃でこそ、最大の力を発揮する。だから、西方駐屯地にいたころは、中隊ごとの運用だった。 それに青の三では、白の三ほど自在に走るゆとりは無い。 そう思い、そしてルキアニスは顔を上げた。鞍を揺する拍子の中で、蹴り上げられる砂埃の匂いの中で、不意に思った。 馬たちとでも、一緒に走れる。 白の三なら、この歩調にも楽についてゆける。もっと速くても、もっともっと速くても、遅れをとることはない。それどころか、騎兵たちを導いて疾走することだってできる。 それから前衛騎兵の広い広い陣形を見た。どうして気づかなかったんだろう。 広いといっても、左右の警衛の差し渡しでも六百碼ほどだ。先導斥候まででも千碼ほどしかない。 ルキアニスは、振り向いた。マルクスへ向かって手標をしてみせる。風水晶が使えなくなったときにつかう、しぐさの会話だ。 『前方、自己、距離、千』 彼は片方の眉を上げて見せる。なんだ、今頃気づいたのか、と言いたげだ。 『我、射程』 彼の返す手標の通りだ。白の三にとっては、投擲距離だ。もちろん、走る馬を狙い打てるわけではないけれど。 気づいて、ルキアニスは、思い浮かべた己に少し驚いていた。 今、思い描いた白の三は、長鑓を携え、投擲紐を下げて、地を踏みしめ、騎兵とともに走る。重い体躯は、足音を立てすぎ、高い背は遠くからも機装甲のあることを示してしまうだろう。 けれど、白の三の掲げる鑓列と戦えるのは、同じく機装甲だけだ。白の三の投擲に耐えて前進しえるのも、機装甲だけだ。そして騎兵は、機装甲では裁きかねる敵の騎兵を追い払い、それらから守り、また敵へ導く。 ルキアニスはもう一度、マルクスへと振り向いた。 彼は少しいぶかしげにルキアニスを見返す。見返されても、ルキアニスもどう応じればいいのか良くわからなかった。 マルクスは、やがて案じ顔になる。 『要、援護、?』 彼は、きっと、機装甲からも、そう言ってくれる気がする。 ルキアニスはうなずき返した。 知らず浮かんだ笑みに、彼はからかったのかと言いたげに片方の眉を上げてみせる。 なぜとはなくそれがおかしくて、ルキアニスは笑った。他隊の演習中に不真面目すぎると思って、うつむいて。 春の日差しの中で、ほむらのひづめの拍子に揺られながら。
https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/33.html
夜間飛行~ダークネス・その4~ その日の夕方は、行方不明の女児の死体が発見されたニュースで持ちきりだった。 しかし、発見した露伴はそれをホテルの部屋で見つめていた。 かほりは、ベッドにぐったりと横たわっていた。 やはり、刺激が強すぎたようだ。 「…先生」 「うん?」 「…あの子、最後…ありがとうって」 「…ああ」 「本当に…探してほしかったんですね…」 かほりのその声には答えず、露伴は視線を窓の外へ移した。 もう夕日が西の山の稜線に沈んでいく。 死んでいた彼女も、この光景を再び見たかったのだろう。 そう思うと、露伴の胸には思わずこみ上げるのを感じた。 「…これも縁だろうからな」 「ええ…」 ■■■ そのころ、雪魅のとある場所で、縁の夢に現れていたあの金髪の少女が日傘をくるくる回しながら歩いていた。 「あーあ…ダークネス、見つかっちゃった…」 そういいながら、携帯テレビで梨佳の死体が見つかったというニュースを見ながら呟く。 しかし、彼女の口元にはやはり笑みが浮かんでいた。 少女の背後には、黒い姿のスタンドがたたずんでいた。 「そろそろ、私も会いに行こうかな…靖子ちゃんに」 くすくす笑いながら少女は、スキップして歩いていく。 明るい金髪は、夕日の照り返しを浴びて美しく輝いていた。 しかし、その笑い声には何処かぞっとさせるような響きが含まれていた。 無邪気さゆえの、残酷さが…。 ―ダークネス・完―
https://w.atwiki.jp/battleoperation/pages/168.html
砂漠地帯 説明 特徴 全体マップ 戦術砂漠側 峡谷側 開幕直後の行動進軍パターン 中盤の行動 終盤の行動 コメント 説明 大きな高低差がある砂丘が連なる砂漠地帯と、両側を岩壁で遮られた峡谷で構成されている。 「山岳地帯」と比べると遮蔽物が少なく、マップの大半を遠くまで見渡せるようになっている広大な砂漠が占めているため、無謀な突入は即撃墜につながる。 特にデザートカラーにペイントした支援型のMSによる狙撃が大きな効果を発揮するだろう。 特徴 遮蔽物が無い砂漠と狭い峡谷の特徴ある二つのマップで構成されており、中間拠点が五個あるのが特徴。 拠点取りだけでも(山岳地帯比)ポイント数が増える勝負になることが多い。 横にも広いMAPであり、通常のレーダーでは峡谷か砂漠どちらか一方の様子しかわからないため、高性能レーダー持ちが全体を見張る必要がある。 砂漠は、砂丘で視線や射線が遮られるため、支援型は比較的稜線に近いところに陣取ることが多い。但し、稜線の上に立つと砂丘の両側から撃たれ放題になる。 稜線を挟んで敵機(特に敵支援機)と反対側を進むと狙われにくい。 拠点からリスポーンした場合、何故か渓谷に再出撃し、周囲を囲まれて撃破されてしまうことがある。 先に歩兵で再出撃してからMSを要請したほうが確実に拠点から再出撃できる。 全体マップ imageプラグインエラー ご指定のURLまたはファイルはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLまたはファイルを指定してください。 戦術 砂漠側 支援型:長距離攻撃が活躍する場であり、支援型は近づかれない位置から狙撃するのが重要になる。射線が通る位置を確保し、味方の進撃を支援することが重要。 汎用型:単機で突出せずに支援型の援護射撃が通る位置で戦うと有利に展開できる。逆に突出すると寄ってたかって叩かれることになり、結果ポイントを献上するだけになる可能性が高い。味方の支援型は絶対に守り抜くぐらいの覚悟で守り抜く。砂漠の支援型はそれだけ守る価値がある。 格闘型:汎用のガードを掻い潜って支援機潰し。砂漠の支援型は非常に厄介、即座に潰して味方の進撃を有利にすること。 峡谷側 支援型:長射程が生かせず非常に不利、特にタンクは中に入ると高確率で死ぬ。峡谷出口を抑えるのは有効なので、中には入らないで防衛するほうが良い。 汎用型&格闘型:中に突入すると狭いため、格闘攻撃や連射系武器が少し有利になる。味方と二機で挟撃できれば有利になるので、二機一組で行動して孤立しないことが重要。 開幕直後の行動 足の速い格闘・汎用のどちらかがが砂漠側の中継A・Bを制圧。峡谷側の拠点は出口か限られ見張られていることが多く使い辛いので、A・Bを抑えておかないと大きな不利を背負うことになる。 前進中は崖に沿って歩く、もしくは砂丘の砂漠側を歩くことで敵を視界に入れつつ長距離攻撃を防ぐ事ができるのでまずはガウの翼の残骸付近まで前に出る。 峡谷側に行く場合は足が速い一機が偵察に出て、余裕があれば中継D・Eを確保。ただし、足の速い機体が中継を無視してアーチを超えて来た場合射撃に晒されるので、自機を壁にして確保すること。 また、D・Eを無視してそのまま砂漠側に合流することも選択肢として常に考慮しておくこと。 峡谷に敵がおらず、そのまま敵拠点までフリーに行ける場合でも突っ込むのは味方が余程優勢に運んでいる場合のみ考慮、基本的には選択肢として考えない。 逆に敵が峡谷ルートで突っ込んできた場合は基本的には放置。全体的なコストが高くなった2012/8/30アップデート以降は拠点を爆破されてもたった1000点に過ぎず、敵MS二~三機分のスコアに過ぎない。 寧ろ爆弾設置によって前線の枚数が減った敵を押し込んで優勢に持っていくことで、結果的にポイント収支はプラスになることが多い。 可能なら押し込んで相手拠点を爆破することで拠点交換に持ち込むことも可能である。 ここでCを制圧できると以降の戦闘を有利に運べる事が多い。近くで瀕死になった場合、一気にCまで突っ込んでMSを乗り捨て、Cを確保するというのも一つの手。 進軍パターン 1.各ルートで比較的均等に分かれる 中間地点をまんべんなく制圧できるが、相手が偏った数で進軍をしている場合、相手側が多いルートで押し切られて各個撃破されやすい。 また、相手も同じパターンの場合個々の実力差が反映されやすい。 2.一つのルートで固まって全員で侵攻 相手も偏った進軍をしていて、同じルートを使った場合を除き、お互いに相手拠点を破壊しやすい。中間地点の制圧はおざなりになりがち。 4VS4などでは、相手が同じパターンで無い限り、数の差を利用して各個撃破しやすい。 3.一つのルートが多め、他が少な目 上2つの折衷案的なもの。 アップデート・Ver.103.92.24.96以降は高Lv機体のコストが上昇したため、特に曹長クラス以上がメインのルームでは拠点破壊よりMS撃破を優先し、砂漠側のルートに重点を置いた2・3のパターンが多い。 中盤の行動 大方拠点C~砂漠側の辺りに主戦場が展開される場合が多い。中盤に至ってもCが取れていない場合も多々あるが、その場合は隙があればC確保を狙いたい。 立ち回りとしては高低差や障害物をうまく利用して、敵支援機の攻撃を受けないことが重要になる。開けた場所で支援機に攻撃を食らって怯むと集中砲火を受けることになる。 格闘機が支援機をいかに潰すことができるかは重要なポイントである。高低差を利用して死角から接近して支援機を潰し、数的優位を確保して前線を押し込む流れになることが多々見られる。 終盤の行動 この頃になるとどちらかの拠点寄りに押し込まれるパターンが多い。 この局面になると大概勝敗がついていることが多いが、ここでA・Bを確保していない状況で本拠地に攻め込むと、A・Bは侵攻軍の背後を突ける位置にあるため、格闘機がリスポンして支援機を襲撃してくることがある。本拠地に攻め込む前にはA・Bをしっかり抑えておきたい。 コメント 名前 砂漠はネットワーク切断されてまともに戦ったことない(8回連続) - 名無しさん 2013-06-09 20 30 49 上限大佐の部屋ともなると実質連邦の狩りステージ 腕に覚えのあるジオン大佐以外は止めておいた方が吉 - 名無しさん 2013-06-09 18 37 40 佐官になると、足遅い支援よりもゲルビーとかの方が良いと思う、実際、佐官砂漠は汎用BRばっかりのことが多い - 名無しさん 2013-06-09 12 54 05 test - 名無しさん 2013-06-06 01 25 22 長距離砲撃を嫌った汎用機が渓谷になだれ込み、本来有利なハズの格闘機(特にグフ)にコンボでフルボッコにされること多数。 -- 名無しさん (2012-10-25 10 09 22) q -- 名無しさん (2013-04-17 13 04 38)
https://w.atwiki.jp/maptomap/pages/23.html
マップのつくりが細かいので、散歩すると楽しい。ただし広いので、移動速度と気力がないと疲れます。 ひたすら旅ができます。ジャンプ!WASDキーで移動!ひゃっほう! 稜線伝いで走っていると、うっかり滑り落ちて(ずるずるずる…と。ふんばれない~とペットが申しておりました)元の道に戻れなかったりする。 キャラのみで滑り落ちるときはちゃんと両足踏ん張ります。膝曲げます。ほんと無駄に細かいな作りこみ!すきだけど! 細かい作りこみとたまのうっかりなど。 キャラ単体で瞑想→座ります。騎乗して瞑想→ペット休息→立ったまま瞑想。ちょっと怪しい人に。 水に入るとざぶざぶ、と泳いでるんだか水上走りなのか(騎乗)。キャラのみの場合は平泳ぎ、止まると立ち泳ぎ。 ペット合体で出る金色のやつ。律儀に合体ペットの種類です。走ると金色の尾を引いてきれい。 装備を変えるとちゃんと反映されています。ズームで見られることがうれしい。 敵を探して一応「キョロキョロ」する。 強化NPCがマップに出ないのはなんでだ。OPβのとき、わかんなくなって探し回ったぞ…。 ペット屋の庭にいるペットは立体画像であった。すり抜けるじゃねえか。何を解放したんだろう、かつてのクエストで…。 Space→飛んでる間に方向キーで低めジャンプ?になります。 人は後ろ向きジャンプをしますがペットは方向を変えてしまう…。方向キーとSpaceを同時に押せば一応後ろに行ってくれますが…微妙…。
https://w.atwiki.jp/wot_rgz/pages/72.html
○CWとは グローバルマップでは架空の領域の覇権を賭けて、クラン同士でバトルに挑むことができます。占領した地域を防衛し、収益を挙げ、戦友と報酬を分かち合うことができます。この挑戦に立ち向かい、自らの実力を証明しましょう!(wiki) 要はクランごとのガチ殴りモードです← ○8CWとは ティア8戦車(ほんとはティア8までのすべての戦車)10人1チームで行なうCWです. ティア10戦車15人1チームで行なう10CWよりも敷居が低いです. 現在RGZの活動のメインはこちらにシフトされつつあります. ○RGZの8CWにおける活動方針 6SHで学んできたラッシュ・フォーカスを活かすのはココ!! タク(初動などの作戦)におけるミスは指揮官たちの責任ですが, 勝てる試合を逃すとすればフォーカスミスやダメージコントロールミスです. そこで! いつも以上に声出しをしましょう! 装填入りました! 敵いま撃ちました! 自分なら1発耐えるので前に出ます! 裏取ります! キャプしておびき出すんで撃ってください! 履帯切りました! いろんな声出しがあります.どんな情報でも有意義です. 敵を効率よく叩き,味方の損害を少なくする. 一見不利に見えてもそれだけで勝機がやってきます! 情報の共有! これが一番大事! 撃ち合いが苦手… メンバーを頼って! トレモに付き合ってくれたり知らない稜線の使い方を教えてくれることでしょう. 一緒に勝とう!! 関連動画 RGZのクラン戦の模様を動画化しています。 初めての方、また自分の動きを再確認したい方はこちらまで
https://w.atwiki.jp/hana11re/pages/26.html
後立山北部縦走 後立山南部縦走 後立山北部縦走 1986年 8/20(水)栂池平~白馬大池(キャンプサイト) 8/21(木)~白馬岳~杓子岳~遣ケ岳~天狗池(キャンプサイト) 8/22(金)~唐松岳~五竜岳山荘(キャンプサイト) 8/23(土)~五竜岳~鹿島槍ヶ岳~冷池山荘(キャンプサイト) 8/24(日)~爺が岳~種池山荘分岐~扇沢 8/20(水)晴れ 午後時々曇り いつもの7時発のあずさ1号はやはり混雑。お盆ウィークは過ぎたというのに、子どもたち学生たちで大賑わい。若者の街らしい白馬駅前からバスに乗り、栂池へ向う。栂池終点には山小屋2件。ラーメン500円食う。 12時40分出発1時間ほどで天狗平。更に1時間で乗鞍岳山頂。1か月ぶりの山行なので重荷が応える。広々した乗鞍岳山頂はお花畑の庭園である。トウヤクリンドウ、イワグキョウ、ミヤマキンポウゲ・・・。ガスで白梅だけ方面が見えないのが残念。 16時少し前に白馬大池に着く。今夜のテントサイトだ。池畔は高山植物が豊富。南側の小高い山の斜面には残雪もある。テントの中に落ち着いて、その残雪を見ながら酒を味わう。例えようもない満ち足りた気分。小蓮華岳の方向に夕焼け雲が浮かんだ。風が少し冷たくなってきた。眼前に広々としたお花畑を見て、そしてそこを流れてくる雪解け水のきらめきを受けて、やがて瞑想し、かつ、明日の山行の幸せを祈るのである。 8/21(木)曇り 5時出発 風が肌に冷たい。買ったばかりの半袖シャツだけでは冷えて、握力もなくなってきた。明日あさっての岩稜歩きには余程注意しなければならない。3000mの稜線歩きにはやはり長袖シャツの方が良い。天気は曇って折角の視界がきかない。 8時少しすぎに白馬岳山頂着。中学生の一団が反対側の山荘側から登ってきた。山頂は大賑わい。しかし、残念ながらガスで視界はない。少し下った頂上山荘で、お汁粉一杯400円也。 杓子岳の登りがかなりきつく応えた。ザックの重さと、体の慣れの点で今日が一番厳しい条件なのかもしれない。杓子岳頂上で昼食中、ガスが時々晴れて白馬岳がその全容を現した。白馬岳頂上から村営白馬山荘にかけての稜線がなだらかなところが馬の背中のように見える。鑓が岳を苦しいが一息で登って天狗山荘に着く。残雪の斜面の一段下の所が幕営地。13時半の到着。 5時間50分の行程でも今日は疲れた。これからの行程がもっと長くなるのに大丈夫かと不安になる。明朝疲れが残っているようだったら鑓温泉に下ろう。 8/22(金)晴れ時々曇り午後雨 何としたことか!レインウェアを置き忘れてしまった。不帰の険を通り過ぎたところでホッと一息入れた時に注意力をなくしたようだ。軽く食事をするためザックの中身をかなりの分出したときに、レインウェアだけ入れ忘れたのだろう。五竜山荘で無線を使って唐松山荘に問い合わせてもらったが無駄だった。山でレインウェアを持たないということは生命の危険さえ意味する。疲労凍死だ。仕方なくレジャー用(1500円)のを小屋で買ったが、これではどうしようもない。無いよりは増しだが。 折から台風14号が台湾付近に近づいているとのこと。残念ながら、五竜から遠見尾根を下ることにした。鹿島槍までは遠すぎる。春に次いでまた敗北か!また来年来るか・・・。五竜~鹿島槍~針の木岳のコースでどうだ!鑓温泉に下りていたら、今頃は温泉に浸かってのんびりしていられたのに。 今朝起きた時、未だガスは濃かったのだが、一瞬、青空が見えたことで、もう少し体をいじめてみたいと言う気持ちが沸き、それで縦走を続けたのだった。 朝、5時のスタート。ガスが濃く、視界はきかない。 持参した遣い残しのガスカートリッジは未だ液体が残っているのに噴出しなくなった。仕方なく、それでも少し温まった湯でウドンを食べる。半分未だ堅い。しかも食欲なし。無理に腹に詰める。縦走登山の場合は必ず新品のカートリッジを持参すること。 不帰のキレット、不帰の険はかなり難所で重荷が不安だったが、会長にこなすことができた。先月の剣岳と併せてだいぶ自信がついた。 岩場の上下が連続してさすがに膝が笑い出したが、今回ステッキを持ってこなかったのが最大の原因のようだ。最近、重荷を背負った山行で膝が笑い出したことは一度もなし。ステッキの有難さがわかる。 8/23(土)午前中晴れ 午後くもり ときどき雨 何と鹿島槍の頂上にたったのだ!憧れの鹿島槍をとうとう制覇した。朝縦走する人たちのテント周りのざわめきを他人事のように聞きながら、うとうとしていたのだったが、テントの直ぐ後ろで「五竜に登っているうちにご来光でしょう」という声でハタッと飛び起きた。こうなると下山どころではない。時間は既に遅いが、大急ぎで準備して、れでも5時40分には出発とあいなった。今日は今回の山行のなかで最も長い時間を要する一日なのに、逆にいつもより40分も遅いとは!ただ、雨のない一日でありますようにと祈るだけだ。 五竜岳を登っている途中、何でもない岩場で滑落、かろうじて岩に捉まって助かった。下は深い谷である。集中力が足りなかったようだ。五竜からキレットまでは結構難しい岩場が連続する。きのうは快調だったのが今日は足の運びがスムーズではない。一歩一歩、スローアンドシュアで行こう。 キレット小屋は丁度改装工事中だった。裏のほうでコンクリートを流し込んでいた。これでは登山客に水を分けることが出来ないわけだ。唐松山荘での注意書きが納得出来た。缶ビール480円。 この後、八峰キレットは慎重に通過し、いよいよ鹿島槍のアタックだ。きのうはあれほど快調なペースを維持できたのに、今日のこの登りの辛さはどうだ!やっとの思いで稜線に出た。北峰を空身で往復する。この鞍部には残雪があり、他のパーティの中には雪を溶かして水をつくりコーヒーを沸かす人たちがいた。悠々然である。羨ましい。 南峰への登りは僅かに喘いでいるうちにいつの間にか到着した。春の雪辱を夏に果たした。ガスで見えない四方に向って感謝する。 冷池山荘までの下山の長いこと。疲れているせいでもあるが、この春、あの疲れを脱し切れていない体でアタックを断念したのは正解だった気がする。冷池山荘でビールx2=1100円、テント=400円、水=300円(1リッター100円) 昨夜は午後2時頃よりだいぶ遅くまで大雨が降り続いたが、今日はテントにくつろいだ3時ごろから少しパラついた程度。 布引岳から下山中、中年のオジサンが一人登ってきた。網シャツ1枚で、小屋泊まり程度のザックを背負っていた。午後2時頃で、ガスも随分湿気を含んでいる。たった一人で、雨の不安もものかは?キレット小屋には夕方到着だろう。難所もある。臆病な私とはずいぶん違う。グッドラック! 後立山南部縦走 柏原新道からブナダテ尾根へ 1993年7月 扇沢のバスターミナルには、大型バスがひっきりなしに到着して観光客を吐き出していた。二階の食堂で団体客用の弁当を頼み、缶ビールとともに腹に詰め込んで出発。道路を少し戻って爺ケ岳登山口13時30分。昨日荒れ狂った台風が過ぎ去った後の青空を期待していたが、どうもすっきりしない天気である。それでも時々日が差してくる。久し振りに重いザックを背負って、もう汗びっしょり、暑い。今日は種池山荘までなので急ぐ事はない。三〇分毎に一休み。早くも下山してくるパーティが5~6組あった。 東尾根の冬期取付き点まで50分。ガスが樹林の中を縫うように忍び寄ってくる。娘さんが二人休憩していた。それぞれ別々で、ひとりは京都からきた高校一年生、もうひとりは東京は荻窪在住の短大出て三年目のお嬢さん。彼女は新宿から私と同じあずさの同じ車両に乗っていた。山姿で背が高かったので見覚えがあった。高一の子は両親と一緒に京都を出て長野市内の親戚の家に立ち寄った後、彼女だけ別れて一人でこの山に来たのだという。山小屋で一ケ月間アルバイトして見たくて登ってきたけれども、うまく見つかるかどうか心配していた。もちろん、前もって下界で電話はしてみたが殆ど断られたそうだ。短大出のスリムな彼女もアルバイト志向で、今日は種池に泊って明日冷池で売り込むつもりである。山が好きなのかと聞いてみると、二人とも口を揃えてそれ程ではないという。短大出の彼女は尾瀬の長藏小屋でアルバイトしたことがあるほか、丹沢へ二度行っているだけとのこと。家にいても厄介者だしゴロゴロしていてもつまらないので出てきたとは、若い人にしてはちょっと寂しい話しである。それでも家を出て思い切り外の世界を経験するのもいいことだ。ふたりともうまくアルバイト先が見つかるようにと激励して、へばった彼女たちより先に腰を上げた。 柏原新道で目についた花。シラネアオイ、コイワカガミ、ツマトリソウ、ニリンソウ、コバイケイソウ、ゴゼンタチバナ…。 種池山荘 15時10分山荘着。早速、オレンジジュース、カレーライスを注文。テントサイトに行ってみると二〇張り位の先客でほぼ一杯。奥の方にわずかなスペースを見付けて我が仮の宿を設営。山荘の横に小さな池があり、これが種池なのかしら? 水際にミズバショウが一株だけ咲いていた。汚れていないところを見ると、開花してからそれ程たってないのだろう。その脇にはキヌガサソウの群生。これもまずまずきれいだ。時期を過ぎて枯れかかったり、砂埃にまみれていたりすると清純な花も見るに堪えなくなるものだ。山荘前からは針の木岳が黒々と見える。散歩ついでに爺ケ岳への稜線を少したどってみた。鹿島槍や剱岳の美しい山容はいつまでも見ていてあきない。時々真夏の暑い日差しが照りつけてきた。 爺が岳への稜線 鹿島槍ヶ岳 翌朝は5時にスタート。 ショウジョウバカマ、テガタチドリ、ミヤマキンバイなどが雪どけの湿地帯に見られた。キヌガサソウは小粒ながら群生。ミヤマクワガタが稜線上にひとつ、ふたつ風に揺れて可憐。 新越山荘に8時着。山荘のお兄さんの話しでは昨夜は8人が宿泊したよし。缶ビールを買いベンチで暫く休憩。針の木峠がよく遠望できる。去年の5月に爺ケ岳から針の木岳への縦走を試みて悪天のため途中断念。それ以来、針の木峠は懸案の地であった。今こうして峠から落ち込んでいる急な雪渓の全容を見ていると、私の技術と体力で果して無事に下山できたかどうか疑問に思えてくる。むしろ無謀な登山と言われるような事になったかも知れなかった。冷池山荘に二日も閉じ込められた程の悪天だったからこそ、縦走は断念できたのであって、もし多少の風雨くらいだったら進んでいただろう。 針の木岳と針の木峠 鳴沢岳の登りの途中、針の木峠の真上に槍の穂先がちょこんと見えたのが、信じられないような気持ちだった。すぐにピンとこないのだ。槍ヶ岳があんな所にある筈がない。でも頭の中に地図を広げて、槍から北へ双六岳、鷲羽岳、黒岳、野口五郎岳、…と、ひとつひとつ数えて行けば、なるほど位置的には十分考えられるはずだった。 山頂にあがると5~6人の若いお兄さんたちが休んでいた。針の木小屋キャンプ場から早朝出て来て冷池までが今日の予定だとか。ところが一人が大バテで、もうダメだダメだと息も絶えだえの様子。しかし、そんな風でも何となくユーモラスに見えたのは、若い体にまだまだ余裕が残っているからだろう。 赤沢岳からの立山、剱岳の眺めは圧巻だった。ここで朝食とする。ビーフシチューとゴハンそしてコーヒー。未明の雨に打たれたテントを広げる。水を含んだテントは1キロくらいは増量しているはずだ。黒部湖の水の色が緑色をしていた。船が白い波を蹴って航行しているのが見える。 黒部湖 赤沢岳の下りとスバリ岳への登りが本日一番のアルバイト。ガレキの登りは余計疲れる。頂上に着くと残り少ない水をつかって紅茶をつくった。熱いものを飲むと元気が出てくる。ウイスキーかブランデーをちょっと垂らすともっと有効なのだが、今回も忘れてきてしまった。針の木岳頂上直下にイワギキョウ、イワオウギ、イワツメグサ、タカネスミレ、イワベンケイ、ハクサンチドリ等々。 山頂には私と同年配位の人が一人、眺望を独占していた。明日黒部湖に下って五色ケ原に登るという。30年来のアルピニストを自称していた。何時か私も扇沢から峠越えで五色ケ原に登って見たい。渡船にも乗れ変化のある山行が期待できそうである。 山頂から峠の小屋までの道がちょっと悪い。残雪が豊富だと方向を誤る恐れがある。山腹を左側から巻くようにして降りてゆく。ガスがかかって見通しがきかない時にはよほど注意が必要だ。小屋にキャンプの申し込みをし、夕食と朝食を頼んでおいた。 キャンプ代500円。食事は二食で2,800円。 針の木小屋の朝食を済ませて出発は六時。小雨がパラパラ落ちて来て、今日の天気はよくないようだ。年配の夫婦が小屋の前で空模様を案じていた。昨夜は星が輝いていたのに山の天気は分からないもんですね、と話しかけると、この状態ではちょっと心配なので暫く様子を見ると言う。私も無理することはないですヨと賛成した。針の木岳、スバリ岳と越えて行く稜線は風も厳しく油断はできない。たとえ出発を遅らせても、今晩種池泊りの予定ならば手前の新越山荘に切り替えればよい。そんなふうに思いながらも、私の方はご夫婦の、気をつけていくように、と言う言葉を背に敢えて小雨の中を歩き始めた。 蓮華岳の頂上の一角に登り着くと、何とコマクサがあちこちで出迎えてくれた。驚いたことに、辺り一面に群生している。山全体がコマクサで埋め尽くされているかのようだ。こんな規模の群生はいまだかつて見た事もない。『蓮華の花』はここではコマクサであった。イワベンケイ、イワツメグサ、タカネスミレ…。ガスで眺望のない分、高山植物で慰められた。暫く写真家をきどっていろんな角度からシャッターを押し続ける。 コマクサ イワベンケイ 蓮華岳の下りは結構険しい。ハシゴが幾つも掛かっていて慎重に、かつ大胆に一つ一つ下りてゆく。下り立った所は休憩に良く、風も通ってきて快適だった。雨は既に上がって、時々太陽が顔を出している。寡黙な先客一人、食事中。 北葛岳に登り着いて振り返ってみると、蓮華岳から一旦、かなり落ち込んで又ここまで上がり詰めているのが良く分かった。大変な高度差を上下してきたわけだ。この頂上からは針の木小屋が小さく見え、また行く手に船窪小屋も目に入った。ここは丁度、両者の中間に位置する。 元気の良いお兄さんパーティ5人が蓮華岳目指して下りていった。七倉岳へ登ってしまうと今日の行程は終り。10分で船窪小屋に到着。小屋はカギがかかっていてドアに張り紙がしてあった。『作業で出ていますが、十三時ごろには戻ります。』 ベンチでラーメンなど作ってのんびり食事していると若い管理人が帰ってきた。どこかで私の姿を見つけたのかも。水場のあるテントサイトまで往復40分もかかるというので、ひと思案した後宿泊を申し込むことにした。今回の山行では荷を軽くする為、食事は小屋任せの予定なのでテント泊りにすると、いちいち四〇分も往復しなければならない。相客は言葉少ない中年男性ひとり。暗くなってから前の管理人だった人がやって来ただけの静かな山小屋の夜だった。 翌日は朝早くから真夏の暑い日差しが照りつけた。船窪岳の登りではずいぶん絞られた。重荷と暑い日差しには何時もこたえる。喉がかわいて水を飲む。ついガブガブやってしまって、今度は食欲がだんだん無くなっていく。不動岳へはガケの上を縁に沿って歩いたり、北側の斜面を巻いたりするやや荒れたコースだ。樹林帯を巻く時はいいが、ガケッぷちの道で大汗をかかされた。細い頂稜の一角に飛び出ると、また暑い日差しに苦しめられた。頂上への最後の登りは少々ヤブで太陽が容赦無く照り付けても、涼風が頬を撫でて快適である。大きな岩を見つけて大休憩とする。テントを広げて乾かしておくのも忘れない。水をいっぱい使ってラーメンを作る。東に七倉岳と七倉尾根が長く左右にひろがっている。船窪小屋も認めることができた。反対の西側には南沢岳がどっしりと構えている。あれを越せば今日の宿泊予定地烏帽子小屋は近い。もうひと踏ん張りだ。 南沢岳の山頂は白砂と岩の荒れた山頂だった。足元にイワツメグサとコマクサが一株。ガスが下から押し寄せてきて山頂を包むと一瞬方向感覚を失った。ここは南西に稜線を少し下り、岩稜の手前から南に(左へと)降りて行く。砂礫の歩きにくい下りである。時間と体力が残っていたら、この山ではかなり遊べただろうに。南西の岩稜上にある飛び切り大きな岩の高まりは魅力的だ。下り切った砂礫にまた一株コマクサがピンク色を見せていた。 タカネスミレ イワツメグサ 烏帽子岳直下の東側には湿地帯が広がっていて、登山道はその真ん中を走っている。ここも乾燥傾向が強まっているようだ。芝草が生え揃って花の姿はない。所々に小さな池塘が水をたたえていた。高台に立って振りかえると南沢岳をバックにして湿地帯の広がりが事のほか素晴らしい。オバさん二人組と擦れ違った。ようこそこっちの方に足を踏み入れましたね、南沢岳まで素敵な散歩が楽しめますよ、と心の中で彼女たちに拍手したのであった。 ニセ烏帽子からの烏帽子岳は久し振り二度目のご対面である。ガスがかかる前のほんのワンチャンスで写真に収めた。自然のたくみな造形物は人に感動を与える。背景の南沢岳はガスで見えなかったのは残念だ。烏帽子岳はやはり人気があり、ここからは人、人、人である。大勢の人が烏帽子に向かっている。みんな登るつもりなのだろうか? あの巌頭は一般の人だとよじ登るのに勇気がいる。しかし、鳳凰三山の地蔵岳のオベリスクとは違って、足場や手掛かりは十分にあるので気をつけさえすれば頭によじ登ることは可能である。 前回、小屋の手前の荒れ地に群生していたコマクサは、今回一株も見られなかった。あの時はなだらかな斜面にびっしりと生えそろっていたのを見て興奮したのを覚えている。猿の群れにも出会わなかった。大勢かたまって私の様子をうかがうようにしていたのが気味悪く、背中を見せて逃げれば飛び掛かってきそうな気がして動くこともできず、ただただ恐ろしかった。そんな事を思いだしながら(ある程度期待していただけに)、ちょっと肩透かしをくわされた気持ちで小屋へと下りて行った。 小屋の前は賑やかだった。例によって食事だけを頼むと、この小屋は宿泊者だけにしか食事は提供しないと、つれない返事。その代わり、カレーライスならば何時でもどうぞというので、テントを張ってから缶ビールと一緒に注文した。ずいぶんな大盛である。とりあえず夕食はこれでOK、満腹、満腹。 テントは池の一段上の台地に張った。縦走路上だったにしてはそれ程喧しくはなかった。さすがに午後4時を過ぎると皆、小屋やテントに入って休息するのだろう。三ツ岳にガスが掛かってきて眺望がなくなると私もテントに入って横になった。夕方の冷気が気持ち良く、しばらくはシュラーフにも入らず目をつむったままで、いつまでも気怠さに身を任せていた。 山の中の最後の朝を迎えた。今日は下山の日である。涼しいうちにと、まだ4時前、薄暗いうちからテントをたたんで出発。ブナ立尾根は下りだけにしても、樹林で展望のきかない長い長い辛い尾根だった。 高瀬ダムで帰りのタクシーをうまくつかまえることができたのはラッキーだった。今年から高瀬ダムまでタクシーの乗り入れが許可されたことは山の雑誌で知っていた。お陰で長いトンネルを歩かないで済んだ。(1993年7月歩く) 自分のなかの記憶ではついこの間でも、山で出会う人達のディテールは、時代を感じて感傷的になりますね。 -- 岬石 (2017-02-18 19 31 51) 名前 コメント 戻る