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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1266820218/664-668 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第087回 授業中、俺はノートに板書を写しながら、八日後から始まる夏期休暇について考えた。 まず桐乃だが、身勝手な言動さえなくなれば現時点で何の問題もない。 初日から泊まりにくる予定の加奈子、いつでも呼び出し可能な麻奈実についても同様だ。 強いてこの三人に何かをするのなら、桐乃は加虐も被虐も可能な両虐奴隷、加奈子は加虐奴隷、麻奈実は被虐奴隷として特化させる為の調教ぐらいなものだろう。 次に瀬菜だが、昨晩送ってきたメールによると、一人暮しの件は父親が渋っており、可否判断にはもう少し時間が掛かるらしい。 困った点は瀬菜の両親が麻奈実の自宅への訪問を希望しているということだ。娘が世話になった礼をしたいらしいが、そうなると少し拙い。 ここは逆に麻奈実を瀬菜の自宅に向かわせて、事を曖昧に済ませる他ないだろう。対応を間違えないように俺が同行してもいい。 瀬菜を送っていった時、麻奈実に急遽頼まれてと告げてあるので、一緒に行っても不自然ではない筈だ。 その点さえどうにか出来れば、以降は麻奈実の家に泊まりに行くとでも言わせて、俺の家に宿泊させることも可能になる。 あやせは次の標的だ。桐乃によると、親族が集まるお盆以外ならば随時あやせが泊まりに来られるように許可を取り付けてきたと言う。 どのように話を持っていったのかは知らないが、父親所有の海辺の別荘を自由に借りられる約束もしてきたそうだ。当然、そうなればあやせも同行となる。 取り敢えず夏休み初日から七月末まであやせを自宅に連泊させるよう、桐乃に指示を出してある。まだ返答は聞いていないが、希望が叶えば存分に好きなことが出来る。 七月中に完全に堕とすことも可能だろう。 黒猫からはデバッグ依頼の後に一度だけ短い電話があり、実際の作業は早くても八月前半にずれ込むとのことだ。 黒猫は申し訳なさそうな口調だったが、こうなると逆に都合がいい。 あやせの次は黒猫を泊まりに来させ、なるべく短期間で堕とし、八月後半はあやせの父親の別荘でハーレムプレイといこう。 しかし、これでやっと六人。矢張り最低もう一人は性交可能な相手が欲しいところだ。ついでに言えば犯した女全員と同居可能な環境も欲しい。 だが、精々性交相手の予備として沙織がいるくらいで、環境については全く当てがない。と言うか、どうしたらいいのか判断がつかない。 先立つものは金銭だろうが、親からの仕送りには限界がある。桐乃の給料を奪うのは可哀想だし、他の女たちにしてもそうだ。 当面は自宅と瀬菜の祖母宅を活用し、何か策が浮かぶのを待つしかないのだろうか。 いや、女たちを上手く使うのはどうだろう? 桐乃とあやせの着エロ写真をDVDに焼いて売り、加奈子も含めて賞金の出るミスコンに出させ、瀬菜と黒猫には同人ゲームでも作らせて捌く。 麻奈実には雑用をやらせればいい。だが、そうなると大人の協力者も必要かもしれない。俺が法律上未成年であるだけに、いれば何かと心強いし、場合によっては責任を擦り付けられる。 そこまで考えて俺は溜息を吐いた。机上の空論も甚だしい。そんなことに手間暇を掛けさせるのなら、議員であるあやせの父親の弱みでも探させた方が手っ取り早く金になりそうだ。 仮に弱みがないのなら、勝手に捏造してでも……。 「……情報が足んねえか」 俺はそう呟くと、残りの授業時間中、机の上に伏せて寝ることに決めた。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第088回 昼休みに学食で早々に昼食を済ませると、俺は麻奈実を連れて旧校舎へと向かった。瀬菜の件での褒美を与えてやる為だ。 いつもの教室に入って適当な椅子に座り、まずは靴と靴下を脱いで足指を舐めさせてやる。 麻奈実は制服が汚れることも気にせず床へと四つん這いになり、咥えた指に丹念に舌を絡めながら焦れったそうに尻を振った。 「んぼっ……ぶもっ……れおっ……んぱぁ、ご主人様ぁ、もうご褒美頂きたいですぅ……」 「堪え性のねえ女だな。で、どこにどうして欲しいんだよ?」 俺が尋ねると麻奈実は立ち上がってスカートとショーツを脱ぎ、再び四つん這いになって裸の尻を突き出してきた。 「お尻にオチンポ欲しいですぅ、綺麗にしてありますからぁ」 その言動を鼻で笑いながら、俺はズボンとパンツを脱いだ。 未だ麻奈実の尻穴に挿入したことはなく、手元にローションもないが、液体蚊取りが入るなら大した痛みもないだろう。 陰茎に手を添えて亀頭を菊門に押し付け、無言で一気に貫いてやると、麻奈実は大きく背を反らして淫裂から霧吹きのように愛液を噴き上げた。 「んぎひはあっ……勃起オチンポ気持ちいいいいいっ! あひかふへぇ……お尻マンコすごいですぅ…… はへひくうっ……オチンポ入れられただけでイっちゃいましたぁ……」 「余韻に浸ってねえで、早くケツ振れ」 俺がそう言って尻たぶを叩くと、麻奈実は慌てて腰を使い始めた。何度か前後に動かし、円運動を加え、更に左右に振ってくる。 初の尻穴性交ということもあり、どう動けば心地いいのか調べているようだ。そんな試行錯誤を繰り返した後、程なく動きは上下に振りながら円を描くものに落ち着いた。 「はくふあっ……オチンポ気持ちいいオチンポ気持ちいいっ……あへふうっ……ご主人様どうですかあっ…… くひはあっ……雌ブタのお尻マンコ楽しんでくれてますかあっ……」 「まあまあだ。痛くはねえのかよ?」 「ふくひあっ……お尻なら大丈夫ですうっ……かはあうっ……桐野様と加奈子様に拡げてもらいましたからあっ…… ふひくあっ……それに痛いのも大好きですからあっ……」 麻奈実は喘ぎながらそう言うと、更に速く大きな臀部を振り立ててきた。 はっきり言えば腸内の締め付けは桐乃や加奈子と比べて若干緩いが、締め付けられて一物が痛いと言うこともなく、腸液もそれなりに分泌されていて使い心地は悪くない。 何より幼少時から知っている相手の尻穴を犯すというのは中々の気分で、陰茎は速くも精液の射出準備を整え始めた。 「なら、もう少し速く動け。このまま出してやるから」 「くひへあっ……判りましたご主人様あっ……ひくふうっ……お尻にオチンポ汁貰えるうっ…… はふくあっ……オチンポ汁恵んで貰えるうっ……んかふあっ……嬉しくて雌ブタお尻マンコイっちゃいそうですうっ…… かはひあっ………前も後ろもイくイくイくうううううっ!」 大量の愛液を再び周囲に撒き散らし、麻奈実は全身を小刻みに震えさせた。それでも腰を止めることなく、貪るように振り回している。 俺はその尻を両手で抱え込んで強引に動きを止めると、陰茎を目一杯突き入れた状態で精液を放ってやった。 「あぎひはへえっ……お腹が焼ける焼けてるうっ……んがきひはあっ……オチンポ汁染みてお尻イっくうううううっ! ひぐはひふあっ……またイくイくイくイくうへひほあひいっ!」 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第089回 翌日の放課後、俺は一旦自宅に帰ってから麻奈実と待ち合わせ、赤城家へと向かった。 訪問することを事前に瀬菜に知らせ、口裏合わせも済ませた上でのことだ。 赤城は所属しているサッカー部の練習に出ており、家には瀬菜と母親しかいなかったが、二人は俺たちを手厚く持て成してくれた。 俺も粗相のないようにし、和やかに対面は済んだ。 その甲斐あってか、一人暮しを父親に認められた、と夜に瀬菜から電話があった。 夏休みになったら祖母宅に荷物を運び入れるとのことで、その際には暇を見て手伝うと告げると、瀬菜は嬉しそうに礼を言ってきた。 更にその翌朝。教室に入ると、赤城は殊更に暗い顔をしていた。 瀬菜の別居に衝撃を受けていることは判ったが、念の為に確認してみると原因はそれだけではなかった。 今回の一件で父親に部活禁止を言い渡され、夏期休暇中は禅寺で延々と精神修養しなければならないらしい。 将来に向けて心身を鍛える為だ、などと当人は言っていたが、事情を知っている俺にとっては笑い話でしかない。 もう役目も終わったことだし、本音を言えば二学期以降も寺に籠もっていて欲しいくらいだ。 しかし、これで瀬菜に関する当面の懸念は全て払拭することが出来た。桐乃の言葉を借りるなら、茎四姉妹の完成だ。 その協力に感謝し、俺は学食で赤城に昼食を奢ってやった。 それから二日間は特に何事もなく過ぎた。が、金曜日の夜になって一つだけ大事なことが決まった。あやせの宿泊の件だ。 俺の指示通り、桐乃はあやせから長期宿泊の了承を取ってきてくれた。これで夏休み前半の予定は確定したが、問題点もあった。 あやせの調教には桐乃の部屋を使うつもりだが、加奈子だけならともかく、瀬菜と麻奈実を泊まりに来させた場合、どこで寝起きさせればいいか? 別に全員を揃える必要はないが、瀬菜は自ら入り浸ると宣言しており、麻奈実は雑用を処理させる為に必要だ。 俺は一頻り考えてから、取り敢えず瀬菜には俺の部屋、桐乃と加奈子には一階の客間、麻奈実にはリビングを宛がうことにした。 瀬菜の引っ越しが完全に終われば祖母宅の一部を使うことも可能だろう。それまでは様子を見つつ、不満が出るようならばその都度考えてやるしかない。 だが、そうなると瀬菜の転居を済ませるのが最優先事項となる。 ならば初日から桐乃、加奈子、麻奈実、そしてあやせの四人を連れて手伝いに行き、早々に終わらせるというのはどうだろう? 引っ越し作業で疲れさせておけば、後にあやせを犯す時、抵抗してきたとしても軽くあしらえる。 「なに考え込んでんの? ご褒美くれる約束じゃん」 思考に耽っていた俺に向かい、桐乃が焦れた素振りで声を掛けてきた。 「ん? ああ、そうだったな。少ししたら行くから、自分の部屋で待ってろ」 「一人で寝ちゃうつもりじゃないよね?」 「ちゃんと行くから、服脱いでベッドで寝てろ。好きなとこに入れてやっから」 「そんならいいけど、なるべく早く来てよ?」 不貞腐れた顔で部屋を出て行く桐乃を横目に、俺は携帯電話を手に取った。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第090回 約束通りに部屋に行き、前に三回、後ろに二回精液を出してやると、桐乃は俯せで尻を高く突き出しまま満足そうに眠りに就いた。 よくそんな姿勢で寝られるものだと思ったが、時折菊門から精液を噴き出す様は見ていて楽しい。 俺は薄く笑いながら陰茎の汚れを濡れティッシュで拭き取り、行為を始める前の電話の内容に思いを馳せた。 通話の相手は瀬菜で、内容は祖母宅の何部屋まで自由に使用できるかの確認だ。 二階の二部屋以外なら自由に使っていいと瀬菜が言ってくれたおかげで、寝泊まりの問題は解消することが出来た。 順番としてはこうだ。まず瀬菜の引っ越しを一日で終わらせ、その晩からあやせの調教に入る。その際、自宅に泊めるのは桐乃と加奈子だけだ。 あやせに対しては言葉で誘導することなく、嫌がる様子を楽しみながら強姦するつもりなので、現段階の瀬菜には刺激が強過ぎる。 場合によっては止めに入ってくるかも知れず、祖母宅で待機させておいた方がいい。麻奈実もその晩は瀬菜の所に宿泊させ、夜通し荷物の片付けを命じておく。 前後の穴にバイブでも突っ込んでやれば、喜んで指示に従う筈だ。 翌日以降は瀬菜以外の手駒を日替わりで常時一人だけ自宅に置いておき、あやせの性奴隷訓練を手伝わせる予定だ。 合間に俺から出向いて瀬菜の相手もするつもりなので、その間の嬲り役は必須と言える。 加奈子の時とは違い、明確な調教計画を立てていないが、何しろ今回は期間が長い。行き当たりばったりでもどうにかなるだろう。 ある程度あやせが従順になった時点で、瀬菜の祖母宅の有効活用だ。 一階の和室二間は全員の寝床とし、洋室は調教部屋、二階の洋間には厚手のマットレスを複数並べて設置し、一部屋全体をベッドとして使う。 出来れば調教部屋にはX字磔台、拘束吊し台、M字開脚診察台、拘束可能な木馬などを置いておきたいが、それには結構な額の金が要る ホームセンターなどで材料を購入し、似たような物を作るという手もあるが、そうなると工作作業の時間が惜しい。まあ、当面は我慢するしかないか。 そう考えた時、脳裏に閃くものがあった。恐らく一番金持ちなのはあやせの家だ。 父親のスキャンダルをでっち上げるのもいいが、実際に金を管理しているのは母親だろう。ならば、あやせの協力を得て母親を犯すというのはどうだ? 母娘を並べて陵辱出来る上に、脅せば金も手に入る。更に日頃から多忙ならば、堕とした後にあまり相手をしてやらなくても済む。 「おい、桐乃、起きろ」 肩に手を掛けて何度も身体を揺すってやると、やがて桐乃は薄く目を開けて俺を見上げてきた。 寝惚けているようだが、それでもいい。確認したいことは一つだけだ。 「んんっ……あはっ……まだしてくれんのぉ?」 「聞きてえことがあるだけだ。あやせの母ちゃんは美人か?」 「ふうっ……んとねぇ……うん……あやせに似てる……けど、ちょっと性格きつそう……」 この際、性格はどうでもいい。年増の裸を見て陰茎が勃起するかどうかの問題だ。 年齢は三十代後半を過ぎているだろうが、あやせに似ているのならどうにかなりそうではある。 その場で屹立しないようなら、ペニスバンドを装着した愛娘に犯させてもいい。 「判った。起こして悪かったな。また寝てろ」 そう言って優しく尻を撫でてやると、桐乃は返事をする代わりに再び菊門から体液を噴き出した。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第091回 土曜日の午後、俺は桐乃にせがまれて一緒に秋葉原へと出掛けた。何でも『星くず☆うぃっちメルル』のコスプレ大会があるのだそうだ。 会場は秋葉原UDXのオープンスペースで、ステージはきらびやかな☆型の電飾や『第二回 星くず☆うぃっちメルル公式コスプレ大会』と書かれた横断幕などで飾り立てられていた。 到着した時点で既に人が群がっており、その数は軽く百名を超えるだろう。殆どが成人男性、いわゆる大きなお友達だ。 メルルの顔がプリントアウトされたピンクの半纏を身に纏い、糸乱れぬ整然とした挙動で色取り取りのペンライトを振り回している。 その異様な迫力と周囲に漂う酸っぱい臭いに俺は顔をしかめた。いつまでもこんな悪臭地獄にいたら鼻が曲がってしまう。 だが、手を掴んで強引に人並みから連れ出そうとすると、桐乃は駄々っ子のように全身で拒絶してきた。 「もうちょっとで始まるから、少しだけ我慢してて。お願い」 あまりにも真剣に頼み込んできたので、仕方なく俺は片手で鼻を摘んで耐えることにした。周囲の目には失礼な人間と映るだろうが、それこそ俺の言いたいことだ。 せめて臭い元の人間には、風呂に入ってから外出するなり、デオドラントスプレーを使うなりして欲しい。と言うか、キャラクター物の消臭スプレーとか出せば売れるんじゃないのか? 不快な顔を向けてくる何人かの相手を適当に睨み付けていると、程なくステージにマイクを持った若い女性が姿を見せた。 隣の桐乃に尋ねると、主人公メルルを演じる人気声優で、星野くららという名前らしい。くららは辺りを一通り見渡して頷くと、不意に叫び声を上げた。 「星くず☆うぃっちメルルっ! はっじまるよぉ――っ♪」 『WOOAOOOOOOOOOOOOOOOOOOO! HOAAAAAAAAAAAA! メルル――ッ! KUKU、くららちゃあ――ん! HYAAAAAAAAAAA!』 こうして観衆からの凄まじい大歓声と共にコスプレ大会が始まったのだが、俺はしばし呆気に取られていた。と言うのも、くららの声が加奈子と瓜二つだったからだ。 「おい、加奈子の声そっくりじゃねえか?」 「ひゃっほー! く・ら・ら! く・ら・ら! ハイハイハイハイ!」 俺の問い掛けに見向きもせず、桐乃は興奮してピンク半纏集団と同じような雄叫びを上げている。 「おい? 桐乃?」 「KUKU、くららちゃあ――ん! ハイハイハイハイ! くららちゃあ――ん!」 俺はそれ以上の質問を諦め、ステージへと視線を戻した。まあ、別にくららと加奈子の声が似ているからといって、何か問題がある訳でもない。 「みんな! ありがとぉ~っ♪ 待ちに待った『第二回 星くず☆うぃっちメルル公式コスプレ大会』の日がやってまいりました。 司会は今年も私、星野くららが務めさせていただきまぁす。それではさっそくエントリーナンバー一番っ♪ イギリス出身の十歳、第一回のコスプレ大会の優勝者、アルファ・オメガのコスプレでブリジットちゃん登場でぇす!」 声援に応えて愛想良く手を振りながらくららがそう告げると、背後の布地の間から見事なブロンドヘアーの白人幼女が現れた。 黒衣の上に同色のマントを羽織り、黄金色に輝く長剣を持っている。衣装に包まれていて身体つきは判らないが、顔は唖然としてしまう程に可愛い。 『UWAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA――!』 観衆の殆ども俺と同意見だったらしく、くららの登場時と変わらない程の歓声が辺りを包み込んだ。見ると、桐乃もバンバンと手を叩いて鼻血を垂らしている。 「っきゃ――っ! リアルあるちゃんSUGEEEEEEEEEEEEEEEEE! かっわいいいい! 萌え! 萌え萌え! 家に持って帰ってリアル妹にしたいよおおおおおおっ!」 その言動に呆れながらも、俺はバッグの中のポケットティッシュへと手を伸ばした。
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35 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/19(月) 02 26 52.80 ID yK69CPG+0 俺の妹が酒乱でエロゲなわけがない 桐乃が寝ている。 まぁ、それは良いんだ、うん。寝てるだけならな。 だけど、だけど……場所は考えようぜ、桐乃よ。 時は夕方四時、俺は赤城と遊んで帰ってきた。本当はもっと遊ぶ予定だったのだが、赤城の奴に電話がかかってきて出たと思ったらいきなり 「瀬菜ちゃんにおつかいを頼まれたぜ!ひぃぃやっふうぅぅぅ」と言って走り去っていってしまったのだ。 まぁ俺が呼び止めたとしても無駄なのは目に見えて明らかだったのでしょうがなく予定を繰り上げて帰宅した。 そして、帰宅してリビングでお茶を飲み、ホッと一息つくと自分の部屋に向かう。 家の中が静かだから、桐乃はどっか行ったのか…とボンヤリの考えながら扉を開く。 徐々に見えてくる見慣れた部屋の中。趣味も殆ど無いと言っていいため、部屋の中は何も無いに等しい。 だから、本来そこに無い物、異物があったら一発で気付く筈だ。そう、気付く筈なんだ。 ……だけど、俺は残念なことに何故か気付かなかった、いや、気付けなかった。だから俺は何も疑問も持たずにベッドに腰掛けたのだ。 ギシ…。フニ…………。……フニ? 桐乃のベッドじゃ絶対に鳴らなさそうな安いベッド特有の軋んだ音が鳴る。 そして何時もの布団の感覚を予想していた手が何か柔らかい物に触れる。 何だ? この感覚は。 疑問に思い、隣に視線を送る。 「……………」 俺はゆっくりと立ち上がる。そして泣きそうな顔で笑う。 心境? 分かりたいならこんな場面を想像してみろ、自分が妹が寝てる間に布団に潜り込み胸を揉みしだくところを。 そう、もう分かったと思うが、俺は桐乃の胸を鷲掴みにして揉んでしまった。 ……桐乃が何故か俺のベッドで寝ているために。 何がどうなってか知らないが桐乃は俺の部屋で、俺のベッドで寝ていた。 気持ち良さそうに、スヤスヤと。 思わず桐乃から貸してもらった、いや、違うな、押し付けられたエロゲの中のワンシーンを思い出す。 それは妹がお兄ちゃんの枕に顔を埋めてモフモフやっているシーンだ。 「バ、バカな」 俺は頭の中に沸いてきた一つの可能性を力の限り否定する。 だけど、否定すればするほどもう一つの疑問が頭に浮かび上がってきてしまう。 それは、何故桐乃がここで寝ているのか、だ。 だってそうだろう? なんで桐乃が俺の部屋に入る必要がある? ましてや俺の部屋のベッドで寝ないといけない理由なんて無いだろう? じゃぁやっぱり俺の枕で………。 もう一度浮かんでくるエロゲのワンシーン。 俺は背筋を震わせると何とかしてこの考えを振り払おうと否定材料を頭の中で探し回る。 だが中々見つからず思わず後ろによろめいた。 嘘だろ? あの桐乃が俺の枕で……? 今度はエロゲのワンシーンでは無く、桐乃が『オナピーーーーーーー』しているところが思い浮かんでしまう。 一歩一歩後ろに下がっていく。 静かに、逃げるように俺は少しずつ桐乃から遠ざかっていく。 だけどそう上手くは行かなかった、途中、踵になにかがぶつかってしまったのだ。 ――――――カランッ 軽い音が静かな部屋に響いた。一体何が!? と慌てて振り返るとそこには『お酒』の空き缶が転がっていた。 「……………」 思わず口をアングリと開けてしまう。 そうか、そうかそうか、そう言う事か。 俺はこめかみを押さえながらベッドに寝ている桐乃に視線を向けた。 この野郎、親父とかにばれない様に俺の部屋で酒飲んでやがったな? 基本、親父は俺達が居ない時に俺達の部屋は開けない。まぁ桐乃の18禁のゲームとか同人誌とかそういうとんでもない事が原因なら開けるけどな。 だから桐乃は俺が居ないから俺の部屋で飲んだくれていたってわけだ、親父は入ってこないし物も少なくて広い、とくりゃそりゃぁ文句無ぇだろうよ。 俺はヒクヒクとひくつく頬を抑えもせずに桐乃に近づいていく。気のせいだろうか? 桐乃の顔に若干汗が出ていると思うのは。 ベッドのすぐ傍まで着くと桐乃の被っている掛け布団を思い切り剥がし取った。 「……?」 何か一瞬桐乃の手が動いた気がする。 というかこいつは寝るときに手を背中に回すのだろうか? 俺は不自然な桐乃の寝姿に疑問を覚えながらも起こそうと手を桐乃の方へと近づけていった。 ・・・・ 桐乃視点。 何かが倒れたような物音がなって、私は手放していた意識を突然取り戻した。 ビクンッ、と体が跳ねる。 お、お父さんじゃ無いよね? 怖くなりながら薄目を開けると、現状を確認しようとした。 そこにお父さんは居なく、兄貴がいただけなのでちょっとだけ安心する。 まぁ兄貴だったらお父さんにチクッたりはしないだろう。 そう思って、ホッと一息つく。 別に寝ているふりをこのままする意味も無くなった。起きようとすると、何なんだろうか、兄貴が突然あたしの所に来て 布団を思い切り剥ぎ取ってきたではないか。 ちょっとぉおお!? え? なに? もしかして強姦フラグ立っちゃった!!? な、な、な、なんとかしなくっちゃ!!! こんな所で処女を失っちゃうなんて冗談じゃない! ……い、いや、でも兄貴になら……ってこらあたし!? 何考えてんの!? と、とにかく起きよう! 「………ッ!!」 体に力を入れた瞬間、兄貴がいきなり間近に迫ってきた。 勢い良くあたしの顔の横に置かれた手。 互いの息遣いすら聞こえる、ちょっと動けば触れ合ってしまう様な、そんな距離。 なな、な、な、ナニする気よぉおぉぉぉぉぉおおおおお!! ドクンッ、と大きく心臓が跳ねた。 さっきまででも充分大きかったのに、心臓の音がまるで限界に挑戦しているかのようにもっと、もっとと大きくなっていった。 血液が勢い良く体中を駆け回り、顔や体が熱くなっていくのが分かった。 ちょ! マ、マジで? マジでする気なの!? 「っぶねぇ、思いっきりこけるとこだった…。これで桐乃になんかぶつかったら一瞬でボコボコにされるとこだったぜ。 おーい、桐乃ー、起きろー…っておい!!? なんじゃこりゃ!? なんでいきなり顔が真っ赤になってんだよ!?」 こ、こけるとこだった? え? それだけ? あたしに何かするためとかじゃなくて、ただこけてあんな体勢になったって事? そこまで理解するとあたしはさらに顔を赤くした。自分のてんぱり具合への恥ずかしさと兄貴へのムカつきとで。 兄貴は急にあたしの顔が真っ赤になって驚いたのか、あたしの肩をガッシと掴んできた。ここまで来たらあたしも覚悟を決める。 兄貴の顔が間近にあって恥ずかしくって赤面したなんて知られようものなら今のあたしは[ピーーー]る自信がある。 だから意地でもこのまま寝た振りをし通しす! それしかあたしの尊厳を守る手段は無いのだ。 そして無事に済んだ暁には思いっきり兄貴をこきつかってやる。いや、こきつかうどころかもっとドギツイ事をしてやろうか。 逆さに吊るして鼻にコーラを流し込むとか。とにかくもう色々な罰ゲームをやらせてやる。 そう意気込むと出来る限り体から力を抜いて寝た振りをする。 「おーい、起きろっつってんだろ?」 ペチペチとおでこを叩いてくる兄貴。 拳骨でもくれてやろうか。 それでもなんとか自分を制して寝た振りを続行するも、どうやら兄貴が調子に乗り出したらしい 「……これってもしかしたら日頃の恨みを晴らすチャンスなんじゃね?」 なんて呟き始めたではないか。 うっわ、これやばくない?、マジで何されるか分かったものじゃないよ? 「……この匂い…、お袋め、また今日もカレーと味噌汁だな? ったく、一体どこでどう道を踏み外したらあんなアホな組み合わせになるんだか。 さらにこの時間から匂い始めるって事は今日は作り置きタイプだな?」 そんなの今はどうでもいいのよぉおおおおおおおおお!!!! 「はぁ、なんで親父はお袋に頭があがんねぇんだ? あんだけ強面なのに、そしてあんなに強いのになんでなのか甚だ疑問で仕方がないね」 それが家の血筋なんじゃないの? そう言ってるあんただって充分優柔不断だからね? あたしの理不尽な命令もグチグチ文句言いながらも聞いてくれるし、なんだかんだ言って優しいし顔もよく見てみれば整っているし、 睫毛も以外に長いし足も結構長いし、…まぁ意外とモテてるみたいだし。 本人は気付いてないっぽいけどね。 「はっきり言って親父は結構情けないな。俺だったら絶対にビシッと言って聞かせるね」 はい無理。確実無理。兄貴だったら渋々ながらも食って苦笑い気味に笑って「美味しいよ」って言うね。三日連続カレーでも文句を言えないね。 第一兄貴がそんなタイプならあたしがこんなに好きになるわけないじゃんねぇ? ………? ?? ??? !? ボフンッッ 「おわぁっっ!!!!??? なんでまたいきなり真っ赤になってんだ!?」 ななな、なんで兄貴が好きなんて結論になんのよあたし!? 無し、さっきのやっぱり絶対無し!! 「ったく、びっくりさせやがってからに、こんなんじゃどっちが優位に立ってんだか分かりゃしねぇ。 ここはビシッと悪戯してこっちが優位に立っているって事を分からせねぇとな」 一体誰に分からせるというのだろうか。 「よ、よし、何をやってやろうか……うん、何をやって………」 ゴクリ……… 「次は何をやればいいんだぁ!? 全く思いつかん!!」 ……おい、なによそれ、なんでそんな結論になるのよ。こんな可愛い妹が目の前にいるのになんで思いつくことが頭ペチペチとかだけって逆に失礼でしょ? 「……ていうか何で俺がこいつを起こさないといけねぇんだ? 段々面倒くさくなってきたな……」 なんて言いながらあたしから離れて地面にしゃがみこみ始める兄貴。どうやらお酒の空瓶とかを片付け始めたらしい。 この展開の方があたしのとしても良いんだろうけど、なんでだろうか? かなり気に食わない。 「取り敢えずどっか隠しとくか。桐乃が起きたら自分で始末させたらいいしな」 そう言ってベッドの下にガシャガシャと突っ込んでいく兄貴。 コンコン、コンコン。 「ほわぁぁぁ!!?」 「……京介? どうしたの?そんなに慌ててベッドに潜って。ていうかベッド何時もより膨らんでない?」 「べっ、べべべ、べつになにも? って、ていうかお袋! ノックしろっていつも言ってんだろ!?」 「はいはい、分かったわよ」 「分かってないからいつもノックしないんだろ!?」 「それと、桐乃が帰って来たら二人でカレーと味噌汁温めて食べてね。お父さんとお母さんはちょっと用事があるから」 「人の話をきけぇ!!」 「じゃぁよろしくね。……それと、あんまりハッスルしちゃ駄目よ。ポッ」 バタン… 「何がポッだ……」 何がポッよ…… あたしの心の声と兄貴の声が見事にシンクロした瞬間だった。 「ま、まぁとにかくピンチは脱したな。桐乃が俺のベッドで寝てるところなんて見られたら確実に家を追い出されてたからな」 そうね、それはあたしにも簡単に想像できる。兄貴がお父さんに殴り飛ばされるところが。 そんな事を想像したからだろうか? あたしが冷や汗をかいていると何をしようとしたのだろうか、兄貴が体をモゾモゾと動かした。 ちょっ!? 兄貴、そんな所さわっちゃっ 「んッ……ふぅ」 「ぶぅぅっ」 思わず変な声が口から漏れてしまった。兄貴も驚いたらしく盛大に咽ている。 っていうか、今更だけど凄い格好なんじゃない? あたし達。 同じベッドに入っているだけあって下半身の肌のかなりの面積が兄貴と重なり合っていた。 上半身は兄貴が腕を突っ張っているせいか別になんとも無いのだがそれでも問題は問題なのだ。 さらに上半身が重なっていないと言ってもやはりベッドなので些細な動きも互いに伝わってしまう。 兄貴が腕を動かそうとしたらベッドはギシ…と悲鳴を上げるし、それがまた何故かエロく感じるし。 とにかくこの状況は兄妹としての境界線上のギリギリを彷徨っていると言っていい状況なのだ。 一歩間違えれば一気に境界線を越えて兄妹の壁も何もかもを飛び越えてしまうような状況なのだ。 心なしか兄貴の呼吸が荒くなってきている気がする。兄貴の腕の分距離は離れている筈なのに息遣いが聞こえてくるのだ。 ちょ……本当にやっちゃう気なの……? 兄妹なのに? それでいいの? 兄貴はそんな事をして幸せになれるの? あたしは変な気になってしまい、数々の不安への疑惑に囚われていく。 ベッドが不意に大きく揺れた。それと同時にあたしの上にいた兄貴が遠ざかっていくの感じた。 「そんな不安そうな顔するなよ……」 ギシ…… もう一度ベッドが軋む。上にいた兄貴は横に移動して頬杖をついてあたしの頬をつついた。 「なんで寝てるのにそんな不安そうな顔すんだよ……何かあったなら俺に言えよ、俺を頼れよ、俺に泣き付けよ、俺に……心配かけろよ」 ふにふにとつつく兄貴の手が震え出した 「待ってるから、きっとお前が相談してくれるって、思って待ってるから。だってそうだろ? 俺達兄妹なんだから困った時に頼らなかったらうそだよな」 グスッ 兄貴が鼻を啜るのが聞こえてきた。 何勘違いしてんのよ……あたしが兄貴との関係の事で兄貴に相談したら、そんなの、駄目に決まってんじゃん。そんなの、辛いだけじゃん。 あたしも鼻がつんとして泣きそうになってしまう。 「待ってるからな」 兄貴はそう耳元で呟くと、あたしに小さくキスをして素早く離れていった。 それはあまりにも一瞬かつすんなりとやられたのであたしは反応が数秒間遅れた。言うなれば呆けていたのだ、頭がまるで機能していなく、 まるで時が止まったかのようになにも考えれなくなっていた。 「カフッ」 全身の空気が抜けた瞬間だった。 駄目だ、これ、反則だ。反則……!! 呆けていた反動なのだろうか、今度は一気に脳が、心臓が活性化していく。 ただし脳が活性化していると言っても正常な働きをしていかと聞かれればそれはしているとは答えられない。 言葉を発しようとしてもまるで受け付けないのだ。 「カフッ…」 あたしはもう一度体中の空気を吐き出すと、少しずつ気を失っていった、兄貴のキスがどんだけ効いてんだよ! と自分に自分がツッコみたい。 そんな中、あたしが最後に見たのは兄貴だった。 一瞬だったんであたしの記憶が絶対に正しいとは言いがたいのだが、あたしの記憶がただしければ、最後に見た兄貴は首から顔まで真っ赤に染まっていた、 …ように感じた。 そんな兄貴の表情を見たせいか、あたしはちょっと笑って瞼を完全に閉じたのだった。 もしかしたら、兄貴もあたしと同じ気持ちなんじゃないだろうか? という儚い希望を抱いて。 そこは二人きりの部屋、そこで誰かが最後にこう呟いたそうだ。 「ったく、何やってんだか……自制しろよな…俺」 首から先を真っ赤に染めて。 fin
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求人募集要項 勤務地 鈴鹿工場 職種 自動車製造に関する各種作業 雇用主 直接雇用 契約期間 正社員登用 給与 〆支払 月収例 手当詳細 製造未経験 可 応募資格 18歳以上 勤務時間 休日 自動車通勤※寮以外 待遇 工場食堂 選考情報 書類審査 筆記試験 実技試験 面接交通費 保証人 健康診断 コア年齢 服装 選考持ち物 NG項目 ☆八千代工業の他製作所へ ☆八千代工業の寮情報へ ☆八千代工業のQ Aへ ☆八千代工業のリンク集へ コメント
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1266820218/88-92 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第111回 気圧されはしたものの、誰が主人かは理解させておく必要がある。俺は渋るあやせを風呂場へと連れて行き、洗い場の椅子へと座らせた。無論、二人とも裸の状態でだ。 あやせは自らの身体を隠すこともなく指示に従い、俺の陰茎が視界に入る度に嫌な顔をして顔を背けた。それでもよくよく観察してみると薄く頬を染めており、全く意識していないという訳でもないらしい。 俺はそんなあやせの正面に立ったまま、自ら一物を扱いてみせた。 「ちょっ、なっ、なにしてるんですかっ?」 「折角だから、お前の身体に精液掛けてやろうかと思って。嫌か?」 「そっ、そんなの嫌に決まってるじゃないですかっ! この変態っ!」 「逃げたらさっきの約束はなしだ。捕まえて無理矢理マンコにブチ込むからな?」 あやせは立ち上がって浴室から出ようとしていたが、俺がそう言うと元のように風呂椅子の上に座り直し、凄まじい目で睨み付けてきた。 「こんな変態だったなんて……」 「言うこと聞くって約束だよな? そのまま脚開け」 「なっ? なんでそんなことっ!」 「お前のマンコをオカズにすっからに気まってんだろうが。それともチンポ舐めさせてやろうか? 俺はどっちでもいいぞ?」 「くっ……卑怯者っ!」 あやせは悔しそうに顔を引き攣らせながらも、少しだけ足を開いて局部を曝け出してきた。 興奮が足らないのか、陰核は包皮に包まれてしまっていて陰唇しか見えないが、それはそれで初々しくていい眺めだ。 薄い陰毛は体液で固まり、下腹にこびり付いている。 「こうして見ると、お前のマンコって――」 「うるさいっ! もう喋るな変態っ! 変態変態変態ッ! 耳が腐るッ!」 正直に言えば、俺はあやせに罵られて少しばかり興奮した。俺に被虐的嗜好はないが、こんな反抗的な相手に臭い付けする機会などそうは得られない。 文句を言われた分だけ身体中に精液を擦り込んでやる、と思っただけで陰茎は完全に勃起し、その先端を滲ませてきた。 「動くなよ?」 一言告げてから、俺は濡れた亀頭の先をあやせの乳房へと擦り付けた。あやせは腰を引き掛けたが、思い直したように姿勢を戻し、しかめた顔を横へと向けた。 態度は不快だが、そこそこ実った乳房の柔らかな感触は心地いい。乳肉を徐々に我慢汁で染め上げ、その微かに尖った先端に亀頭を触れさせてやると、あやせは小さく声を上げた。 「ん……くぅ……」 「もっと声出していいんだぞ? 気持ちいいんだろ?」 「きっ、気持ちよくなんかありませんッ! 穢らわしくて気持ち悪いだけですッ!」 だが、あやせの脚は俺が指示した時よりも大きく拡げられており、秘所は愛液を僅かに分泌させている。 昨日から延々と嬲り続けた甲斐あって、多少は感度が上がっているようだ。どこまで我慢できるのか試してみたくなり、俺は乳首を重点的に責めることにした。 上下左右から体液を塗りたくり、亀頭の先で軽く押し潰し、強めに何度か弾いてやる。薄紅梅の乳頭は見る見る内に硬く勃起し、やがてあやせは切なそうに身体を震わせた。 「んはぁ……嫌ぁ……くふぅ……こんなぁ……はうっ……こんなこと、でっ……」 懸命に快感を堪えようとする様子は悩ましくもある。あやせのそんな姿を見て俺は耐えきれず、そのまま乳首の上に精液を放った。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第112回 本当は全身に隈無く精液を擦り込んでやった後、洗い場に押し倒して無理矢理膣を犯そうと思っていたのだが、それは断念せざるを得なかった。 見たところ、あやせの体力はもう限界寸前で、一度回復させておかないと先々の調教に支障が出てしまう。俺は手早く身体を洗ってやってから脱衣所でバスタオルを渡し、客間に案内することにした。 浴槽に入れなかったのは陰部に湯が染みるだろうと思ったからだ。あやせに被虐的な資質は見受けられず、ならば無理に痛みを与えることもない。 客間に布団を敷き、桐乃の部屋からボストンバッグを持ってきてやると、あやせは無言でバスタオルを外し、下着とパジャマを身に着け始めた。 腰に巻いたタオルの中で改めて陰茎を勃起させつつ、俺は穏やかな口調で問い掛けた。 「まだ飯喰ってねえんだろ? どうする? 喰ってから寝るか?」 「……いりません」 「けど、昨日の昼間っから何も喰ってねえだろ? 腹減ってねえのかよ?」 「食欲なんかある訳ないじゃないですか。それより、もう寝てもいいんですよね? すっごく疲れてるんですけど? 身体中が痛いんですけど?」 あやせは上着の前ボタンを留めながら睨み付けてきた。口調は淡々としているが、その分だけ凄味が増している。 「そりゃ悪かった。ゆっくり眠ってくれ」 「……ふんっ」 あやせは気分悪そうに鼻を鳴らして布団の中へと潜り込み、俺に背を向けた。拒絶を示そうとしているのは判る。が、断食によって身体を壊されでもしたら元も子もない。 「一応、飯の用意はしとくから。起きたらちゃんと喰えよな?」 「早く出ていってください。眠れないじゃないですか」 「……桐乃に添い寝するように言ってやろうか?」 そう問い掛けると、あやせの肩がピクリと動いた。 「……桐乃、に?」 「ああ。呼んできてやろうか?」 まずは何とか感情を宥め、少しでも態度を和らげて貰う必要がある。桐乃を使えば上手くいくだろうと考えていたのだが、あやせは哀し気に息を吐いた。 「……いえ、いいです。それより早く出ていって……一人にしてください」 物憂げにそう答えると、あやせは何度も鼻を啜り始めた。表情は確認出来ないが、また泣き出しているようだ。今はこれ以上干渉せず、そっとしておいた方がいいだろう。 「ん、判った。おやすみ」 その言葉にあやせからの返事はなく、俺が部屋を出て行くまで一度として振り返ることもなかった。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第113回 バスタオル一枚のままキッチンで全員分の食事を作り、割り当て分をトレイに載せて客間に運び入れた時には、あやせはもう深く寝入っていた。 矢張り泣いていたらしく、少しだけ目蓋を腫らしており、俺は御絞りで涙の跡をそっと拭ってやってから、布団を掛け直して部屋を出た。 その後はパジャマに着替えて自室で寝直し、再び目が覚めたのは夕方のことだった。一緒に寝ていた桐乃と加奈子の姿は既になく、欠伸をしながら階下へと降りると、桐乃はリビングでテレビを見ていた。 オレンジ色のブラとショーツという下着姿で、ソファに座ってポリポリとスナック菓子を食べている。羞恥心が失われつつあることを危惧しながら、俺は桐乃に声を掛けた。 「おい、桐乃。加奈子は?」 「あ、おはよ。瀬菜さんとこ行ってくるって。なんか、すっごく仲良くなったみたい。ご飯あんがとって言ってたよ? あやせがいるから、あたしは兄貴が起きんの待ってたんだけど」 「そっか。んで、あやせはまだ寝てんのか?」 「うん。さっき様子を見に行った時は、まだぐっすり寝てた。起こしてこよっか?」 そう言って腰を浮かし掛けた桐乃を、俺は片手で制した。 「いや、なら寝かしとこう。んじゃ取り敢えず、お前の部屋の掃除でもすっか。換気もしねえとな。小便臭くて使い物になんねえ」 「それならもうしといたよ? 酷い臭いだったもん。そんなことより、ここ座ってよ」 桐乃は自分の隣をポンポンと軽く叩いた。言われた通りに並んで腰掛けると、途端に横から抱き付いて俺のズボンの中に手を入れてくる。 下着の中で陰茎に直接触れながら、桐乃は俺の耳元に口を寄せて悩まし気な息を吐いた。 「んはぁ、もうこんなになってるぅ。ねえ、しよぉ? 昨日、お手伝いしたんだからいいでしょお? 一回ぐらい、あたしのマンコも使ってよぉ」 「今は我慢しろ。後でちゃんとしてやっから。それと、あやせが起きたら二時間ほど相手をしてやれ。そういう約束になってんだ」 「むうっ、あやせの相手すんのはいいけどぉ、チンポが欲しいよぉ」 不機嫌そうにそう言うと、桐乃は一物を強く握り締めてきた。痛いということはないが、あまり乱暴に扱われるのも困る。俺は桐乃の頬に口を付けてから、言い聞かせるように囁いた。 「今はあやせ優先なんだからしょうがねえだろ? 素直に言うこと聞くようになったら、お前の相手もちゃんとすっから」 「だって、あやせの次はあの邪気眼女でしょ? まだ先の話じゃん。あたし、堪ったストレスは全部地味子で晴らしちゃうかんね?」 「そりゃ別にいいけどよ。んじゃ、あやせが起きたら今日は三人ですっか? その代わり、二時間で俺の言うこと聞くようにさせとけ。無茶なことせずにな。出来るか?」 「ん、やってみる。でも、どうすればいっかな?」 桐乃はそう呟いて首を傾げた。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第114回 対処方法についての相談を受け、恋人のように振る舞ってやれ、と俺は桐乃に指示した。 口付けで目覚めさせ、食事を取ろうとしないならば口移しで料理を与え、咀嚼する度に口の周りを舐めてやれば、桐乃に愛情を抱いているあやせが夢見心地にならない筈がない。 その上で服を剥ぎ取り、敏感な部分を執拗に愛撫しながら説得しろと告げると、桐乃は神妙な面持ちで頷いた。 小型カメラをバッグの中に入れて客間に持ち込ませ、あやせに気付かれぬように様子を観察していたのだが、桐乃の対応は見事なものだった。 頻繁に笑い掛けては唇を奪い、乳首や陰核には決して触れずにその周囲だけを撫で擦り、焦らしながら言葉で追い詰めていく。 その手練手管に翻弄され、あやせは二時間が経過した頃には俺に隷属することを誓い、見返りとして桐乃に陰核を甘噛みされていた。 両手で桐乃の頭を自らの股間に押し付ける姿も、その喘ぎ声もモニター越しに充分に堪能してから、俺は自室で服を脱ぎ、客間へと向かった。 部屋に入っていくと、あやせは特に文句も言わず、桐乃に促されて布団の上で正座をし、頭を下げてきた。 若干投げやりな態度であり、不貞腐れた顔をしているものの、それなりに覚悟も出来たのだろう。傍らに座っている桐乃同様に全裸だが、恥ずかしがる様子はない。 「あやせ、兄貴に挨拶は? 教えたじゃん」 桐乃がそう言うとあやせは渋々と顔を上げ、引き攣った笑みを浮かべながら口を開いた。 「ど、どうぞ、私の身体、す、好きなように使ってください……」 「違うっしょ? もっとチンポとかマンコとか言わなきゃダメじゃん。兄貴はそういうのに興奮するちょっと特殊な人なんだから。ほら、も一回」 随分な言われようだが、強ち間違いでもない。桐乃の無慈悲な命令に従うことが果たして出来るのかと見守っていると、あやせは握り拳をブルブルと震わせながら躊躇いがちに口上を述べ始めた。 「どっ、どうぞ、私のオっ、オマンコをっ、好きなように使ってください。その、あの、オ、オチンチンを、い、入れても……」 「入れても? その後は?」 意地悪く俺が尋ねると、あやせは言葉を発することなく口を動かした。読唇術の心得などないが、何を言ったのかはすぐに判った。いつか殺す、だ。 桐乃の言葉に随従しようとも、俺に対する反抗心は些かも衰えていないらしい。改めてその頑固さに感心しつつ、俺はもう一度言葉を掛けた。 「言い辛いのか? なら、俺が挨拶を教えてやる。そうだな、私の専用濡れマンコの奥までチンポをブチ込んで、ザーメン塗れにしてください、ってのはどうだ? ほれ、言ってみろよ?」 「こっ……この変態っ! 性欲異常者っ!」 「あやせ、ダメっ!」 「だって桐乃っ!」 「あたしの言うこと聞いてくんないの?」 心底寂しそうに桐乃が言うと、あやせは悔しそうに顔を歪めながら身体を強張らせ、程なく意を決したような表情になった。 「わたっ、私のっ、ぬっ、濡れオマンコの奥までっ、オっ、オチンチンを入れてっ、せっ、精液塗れにしてくださいっ!」 少しばかり言葉が違ったが、あやせは言い放ってから項垂れてしまい、その点は許してやることにした。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第115回 正常位、後背位、座位と体位を変え、桐乃共々交互に犯してやると、やがてあやせは気持ちよさそうに陰茎を受け入れ、時折自分から腰を微かに動かすようになった。 とは言え、俺がそのことを指摘しても当人は認めようとはせず、適当な言い訳を並べては桐乃の隙をついて小声で罵ってくる。 だが、その身体は間違いなく性交に慣れ始めており、漏らす愛液の量も粘度も瀬菜以上のものだ。前回は気付かなかったのだが、あやせの一番の弱点は陰核ではなく子宮らしい。 激しく突かれるのを好む加奈子とは違い、亀頭を押し当てて腰を回し、全体を擦り潰すような動きにしてやる方がいいようだ。ついでに陰核も指先で軽く擽ってやると、面白いように愛液が出てくる。 「んずずっ……ごくっ……ぷふはぁ……それ嫌あっ……あふうっ……指もダメえっ………」 現在は後背位であやせと性交中。桐乃はその正面で中腰になって、あやせに股間を舐めさせている。 膣から漏れ出た精液をあやせが啜り始めた時には驚いたが、相手が桐乃ならばそんな奉仕も厭わないようだ。 正直に言えば俺は桐乃が羨ましく、和姦に持ち込まなかったことを深く後悔した。あやせとは未だに舌を絡め合ったこともなく、陰茎を口に含ませたこともない。 現状ではどちらも噛み千切られそうな気がして恐ろしかったからだ。 「はぁん、ほら、あやせぇ、まだたっぷり入ってんだから飲んでよぉ」 「あむっ……んごぼっ……ごくっ……ぶむっ……ごくっ……ぱひはぁ……んふあっ……もうダメえっ……はうあっ……またおかしくなるうっ……くふうっ……もうイかせないでえっ……」 抽送を受けて小さく尻を振りながら、あやせは背を反らして甘く喘いだ。事前に桐乃が愛撫を与えたこともあり、挿入開始の時点から痛がる素振りは見受けられない。 時に否定的な言葉を口にしてはいるが、既に十数回達した今では快楽に身を任せているのは間違いないだろう。 「くふぁ、休んじゃダメじゃあん、もっともっと味わってくんなきゃあ」 「おぼごっ……ぎり乃待っべ……んぶおっ……んくっ……ごくっ……もぶあっ……ぷはあっ……あくふあっ……イっちゃううっ……かふひあっ……またイっちゃううっ……」 「好きなだけイけよ、そろそろ俺も出すから。ちゃんと中出しされる感覚を覚えんだぞ?」 「ふかはあっ……もう中は嫌あっ……んくひあっ……中に出されるのはんぶごぽっ……」 「あふはぁ、そこに舌入れて舐め取ってぇ、くはふぁ、あやせ上手ぅ」 桐乃はあやせの口元に陰部を押し付けて強引に言葉を遮り、媚びた声を発しながら腰を震わせ、程なくその動きをピタリと止めた。 その恍惚としながらも眉根を顰めた表情には見覚えがある。念の為に注意しておこうかと思った矢先に、案の定、桐乃は尿を放ち始めた。 どんな顔をしているのかは不明だが、呆れたことにあやせは小便をゴクゴクと飲んでいる。口腔に入りきらない分が布団の上へと流れ落ちてはいるものの、背後から観察するにかなりの量を嚥下しているようだ。 「んぶごぼっ……んごくっ……ぶむぼごっ……ごくぶっ……ぐぶおっ……んごくっ……」 「んんっ……あ……くふっ……はぁ……ごめんね、あやせぇ……んぁ……まだ出るぅ……」 「大変なとこ悪いな。俺も出すから受け取れ。おらっ」 そう告げて俺が本日六回目の精液を膣奥へ放つと、あやせは尻を上下に跳ね上げた。 「んぶごぼもがあっ……んぶもおっ……おぼむぐっ……もがごべびもおぶうううううっ!」 「くふぁ……あやせってばぁ……んふっ……幸せそう……あっ……んっ……ふぅ……」 うっとりと呟いた桐乃の言葉に、俺は射精を続けながら笑った。
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俺の名前は高坂京介この春から三年生になった普通の男子高校だ。 妹の桐乃にエロゲーをやらされたりアニメを見せらされたりこの前の休日には同人誌即売会という所に連れて行かされ、 またメイドさんの同人誌を一冊買ったのだがけしてメイド萌えではないしオタクではない。 今は一学期が始まって2週間がたち四時間目が終了して昼休みに突入した所だ。 背伸びをしてわりと近い席に座っているクラスメイトの赤城に昼飯を誘ってみる。 「赤城、昼飯一緒に食わないか?」 「悪いこれから部室に行ってミーティングなんだ。」 「ミーティング?」 「練習試合が近いからな。また、今度誘ってくれ。」 「あぁ、分かった。」 それじゃ1人で学食で昼飯だな、混まないうち行くか。 そんな訳で教室を出て早歩きで行く事数十秒で学食に到着。 食券券売機でたぬきうどんの券を買ってそれをカウンターまで持っていき中に居るおばちゃんに渡すとあっという間に出来上がった、 たぬきうどんをトレーにのせて座る席を探していると一番奥の端に座っている見知った後ろ姿を発見した。 黒猫だ。 1人で食うのも味気ないし黒猫の居るテーブルにお邪魔するか。 テーブルに近づくにつれ黒猫の後ろ姿を見て2週間前の事を思い出した。 2週間前の朝、一学期初登校で麻奈美と一緒に雑談を交わしながら学校へ向かっている途中で 見覚えのある後ろ姿を見つけ早足で追いかけそいつを顔を覗き込んだ。 「・・・あら」 そいつとはつい最近会ったばかりで・・・ 「おはようございます、先輩」 黒猫だ!! 「なんで!!お前がうちの学校の制服を着ているんだ。コスプレか?!」 「・・・なんでと言われるとこれから先輩と同じ学校に通うからよ。」 なっ・・・これから同じ学校・・・だとぉ~~~。 俺は黒猫の発した言葉で驚きで思考がストップしてしまい・・・。 「失礼するわ、先輩。」 黒猫が行ってしまったのにも気付かずその場で立ちすくみ麻奈美に声を掛けられて 「きょうちゃん。」 「・・・・」 「きょうちゃんってば」 「あ、あーなんだ麻奈美。」 「もぉ~、ぼぉ~としてたけど大丈夫?」 「ん、大丈夫だ。」 実は大丈夫ではないんだけどな、びっくりしてな。 「きょうちゃんと話していた女の子新入生?お知り合い?なの。」 「知り合いというか俺の友達でもあるし桐乃の友達でもある。」 「桐乃ちゃんの?」 「あー、詳しい経緯は教えられないけどな悪いな。今度教えてやるから。」 「うん、分かった。」 それにしてもどうして黒猫はここの学校に入学してきたんだ?疑問だが朝から心臓に悪いビックリ仰天ニュースだぜ。 その後、学校に着いてクラスわけの掲示板を見ると麻奈美とは別々のクラスになっていてガックシとなった。 その日の放課後、俺は1人で帰る事になり校門を出た所で1人で立ってある黒猫を見つけた。 「よぉ、今帰りか?」 「・・・ん」 「朝はビックリしたぜ、お前がこの学校の新入生でいるとは思わないしよ。」 「・・・っふ、あの時の兄さんの驚いた顔はなかなかの傑作だったわ。写メで撮って作品のネタにしたかったわ。」 「勘弁してくれよ。」 作品のネタだとぉ~それこそ完成した物を桐乃が見たら兄の威厳?が下がるし沙織は大爆笑に違わない。 写メで撮られなくって良かったぜ。 それはそうと朝から疑問に思っている事聞いてみるか。 「なんでお前この学校に来たんだ?家から近いから選んだのか?あ、もしかして俺が居るからとかいうんじゃないよな~?」 後半は冗談めいて言ってみると黒猫は上目遣いで少し頬が赤くなっていて。 え、軽い冗談で言ったつもりなんだがその反応をみると少なからず俺に好意を持っているのか?もしそうなら正直に言えば嬉しいが・・・。 「・・・兄さん、実はここを選んだ理由は・・・」 もしかして本当に告白?イベントCGゲット?ヤバイ!!なんか顔が赤くなってきたぞ。 「・・・自宅から近いからよ。それ以外の理由はないわ。」 「やっぱりそっちか!」 「・・・っふ、なにを想像していたの。もしかしてイベントシーンが発生とか思った訳、とんだ思考の持ち主だわ。」 「ぐぅ。」 少しは想像してしまったので言い返せない。 頬を赤くしたのは演技か?お前、女優に向いているんじゃないか。 「そ、それよりこの学校に来るなら事前に教えてくれても良かったに。」 「教えたわ。」 「いつ、何処でだ。」 「・・・2ヶ月前・・・」 2ヶ月前?何かあったか? 「あの女へ渡すプレゼントの事でカフェで会った時に「2ヶ月後に呼び方を変えるから。」と言ったはずだわ。」 そういえばそんな事を聞いたが当時は、何だか分からなかったがこの事だったのか。 「そういう事かよなるほどな。」 あっさり納得する俺もどうだがな。 「それじゃ帰るか。」 「待って。」 歩きだそうしたら呼び止められて、 「これから兄さんの家にお邪魔したいのだけど良いかしら?」 「別に構わないげど桐乃に用でもあるのか?」 「・・・っふ、そうよ。」 ?、別に断わる理由も無いし、ただ桐乃への用事が気になるげどな。 「んじゃ行くか。」 「ええ。」 家に着くまで黒猫との会話は先輩らしくこれから起こる学校の行事についていろいろ教えた。 歩く事数十分で家に着き玄関を開け2人して中に入り黒猫をリビングの前で待たせ俺だけ中に入ると 制服姿の桐乃がソファに腰掛け携帯をいじっている。 一応の礼儀で挨拶するが帰って来る事は無いだろうな。 「ただいま。」 「おかえり、兄貴。」 やっぱないだろうって!!嘘だろ桐乃の奴すぐ返事したし、それもちゃんとこっちを見ながらだぞ。 「なに呆けた顔してんの、キモイんだ・・・け・・・ど・・・。」 桐乃は突然立ち上がり驚いた顔で俺の方をいやその後ろを見ている。 「・・・お邪魔するわ。」 黒猫が入って来たのか。 「な、な、なんで!あんたが兄貴の学校の制服を着ているの!コスプレ!?」 「兄妹で同じことを言うのね、呆れるわ。それにコスプレではなく今日から兄さんと同じ学校に通うからよ。」 「嘘・・・だってあんた何も言ってなかったじゃん!!」 「・・・嘘ではないし、いちいちあなたに言う必要はないわ。私が何処の学校に行くか自分で決める事でしょう。」 「そうだけど何でよりにもよって兄貴と同じ学校にしなくても良いじゃん。」 「・・・っふ、羨ましいと思っているのね。それとも嫉妬かしら。」 「な、ななな、何でそういう事になるのよ!」 「違うのかしら?・・・顔が赤いわよ。」 「違うに決まっているじゃん。顔が赤いのはあんたが変な事いうからムカついているのよ。」 桐乃が言い淀んだり強く否定するとまた黒猫の漫画のネタになりかねぞ。 「・・・っふ、そういう事にしておいてあげるわ。」 「その言い方本当にムカつく、さっさと帰れクソ猫。」 桐乃は仁王立ちで親父譲りの眼光で黒猫を睨むが黒猫の方を見ると軽く受け流している感じだ。 「あたなに言われなくても帰るわ。・・・兄さん、また明日学校で。」 「あー、そこまで送るぞ。」 玄関を出て門前まで来た時に黒猫が振り返って。 「ここで良いわ。」 「そうか、近くまで送るぞ。」 「・・・結構よ。それよりこれから御機嫌取りでしょう。」 桐乃はリビングでふてくしてるからな、何とかしないと平凡な生活を送る事が出来んし厄介事が増えるのは勘弁して欲しい。 「そうだな、精精がんばるさ。」 「ええ、・・・兄さん・・・これから一年間宜しくお願いするわ。」 「あいよ。」 この時の帰り際、微かに微笑んだ黒猫の顔が印象的だった。 と、これが2週間前の出来事だ。 思い返しいるとテーブルに着き黒猫とは向かい合う形で椅子を少し引いて座る。 「相席良いか?」 「・・・先輩、その台詞は座ってから言うのはおかしいわよ。」 「駄目か?」 「・・・別に・・・構わないわ。」 黒猫のお許しがでたので早速ハシを割って食べ始めつつ黒猫の手元を見る。 「今日は弁当なんだな。」 「・・・ええ。」 「それってお袋さんに作ってもらっているのか?」 「・・・違うわ。いつも私が作っているわ。」 マジかよ!驚きだぜ。 「いつもというと毎日だろ作るの大変なんじゃないか?」 「・・・もう慣れたから大変ではないわ・・・」 「大変じゃないって言うけどたいしたもんだぜ、後輩とか関係なしで尊敬するよ。」 この言葉には嘘はない。 つい先日こいつの書くイラストや作品を見たがあの時のパーティーよりもまた上手くなっていたから努力した事が分かる。 俺も頑張って受験勉強するか。 改めて弁当を見ると俺の好物があるじゃないか。 「その卵焼き一つくれないか?好きなんだよ。」 「・・・・」 「駄目か?」 「・・・仕方ないから一つあげるわ。」 やったぜ、早速貰うか。 ちょっと待ってくれ、なぜ黒猫がハシで卵焼きをつまんで俺の方に向ける。 「あ~ん」ってしろというですか?恥ずかしいけどここは我慢するがそのハシは黒猫が使った物だろう。 そのーなんだーか、か、間接キスをする事になるんだが黒猫は気にしないのか? 「・・・要らないの?・・・」 「!!いや要るぞ、うん。た・食べるぞ、あ~ん・・・ん!!美味いぞ。味付けもあまり甘くない所が良いし好きだぞこれ。」 「・・・そう、ありがとう。」 うつむいてしまったから顔は見えないが耳が赤くなっている事はツッコミをしても良いのか? いやいや止めておこうまた変な思考と言われるオチだ。 「なあー俺達、間接キ「うるさいわ、早く食べなさい低脳先輩。」・・・はい。」 「・・・私達はもう子供ではないわ。たかが、か、か、かんかんかん、間接キスぐらい・・・そう、間接キスなんかで動揺しないし気にもしなしいわ。 分かった、先輩。」 お前、十分動揺しているじゃないか。 言葉カミカミだぞって言いたいがここは素直にしたがっておくか、 いつもは無表情の黒猫が今は真っ赤な顔で照れている姿を見れて得したしな。 「分かった分かったもう何も言わないから飯食おうぜ。」 「・・・分かれば良いわ。」 数分後、2人とも食べ終わったので残り時間は桐乃の事を話題にしたら毒舌をする黒猫の話を聞いていたが どっちもどっちという感じだった。 五時間目開始5分前のチャイムが鳴った。 「チャイムが鳴った事だし教室に戻るか。」 「・・・ええ。そうね。」 椅子から立ち上がりトレーを持ったが正面の黒猫はまだ座っていたが遅れて立ち上がった。 「・・・先輩、放課後・・時間あるかしら?」 「別に大丈夫だが。買い物か何かか?良いぜ付き合うぞ。」 「・・・そうではないわ。実は・・・人生相談があるの。」 「・・・・・」 はい?ちょっと待ってくれ、俺の耳がおかしくなったのか?桐乃の次は黒猫が俺に人生相談だと、 マジ!?どんな内容か分からないし断るか?でもなー黒猫にはいろいろ世話になっている事だし一回ぐらいならな。 厄介事じゃなければ良いけどな。 「・・・ごめんなさい、今の話、聞かなかった事にして。」 「!!待った待った、直ぐに返事をしなかったのは悪かった。驚いたからで嫌だとは言ってないぜ。その人生相談引き受けた。」 「・・・それじゃ放課後に先輩の教室に行くわ。」 「分かった、待っている。」 「先輩、・・・ありが・・・とう。」 「・・・・・・・」 今の黒猫は表情そのーなんだー照れくさそうではにかんだ表情は凄く可愛かった じゃなくていつもは無表情で無愛想の奴がこんなに可愛いわけがない。 完
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求人募集要項 勤務地 上記工場 職種 自動車製造に関する各種作業 雇用主 直接雇用 契約期間 正社員登用 給与 〆支払 月収例 手当詳細 製造未経験 可 応募資格 18歳以上 勤務時間 休日 自動車通勤※寮以外 待遇 工場食堂 選考情報 書類審査 筆記試験 実技試験 面接交通費 保証人 健康診断 コア年齢 服装 選考持ち物 NG項目 ☆ショーワの寮情報へ ☆ショーワのQ Aへ ☆ショーワのリンク集へ コメント
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1294505746/2-46 「……遅いな。あいつまだ来ないのか?」 思わず、呟いてしまう。俺は腕時計から目を離し、再度背伸びをしてあたりを見渡す。 時刻はすでに昼を回り、晴天の下、たくさんの人が各々の休日を過ごしているようである。 だが、俺の待ち人の姿は依然見つからない。 ふぅ、と本日何度目になるかわからない溜息を深くつく。 そう、俺は今日彼女とのデートに街まで来ていた。 なにせ、つきあってから初めてのデートだと言うことで、俺は張り切って精一杯のおめかしをしてきたのだが……。肝心の彼女がなかなか来ない。 こうも長い間待たされて、しかも携帯電話で呼び出し続けても応答がまったくないもんだから何かあったんじゃないかと心配してしまう俺だったが、 待ち合わせ場所を離れた隙に入れ違いに彼女が待ち合わせ場所に到着することを危惧して探しに行くことができなかった。 そんなこんなで結局、約束の時間から二時間も過ぎている。 ――と。遠くからこちらに向かって駆けてくる少女の姿を見つけた。 見紛うこともない、俺の彼女である。 走りながら手を振ってきたので、こちらも大きく振り返してやる。 俺のすぐそばまで来た彼女は長時間走ってきたのか息を切らしていて、膝に手を当てて息を整えている。 その様子が可愛らしく、また愛おしくもあったので俺はほとんど反射的に頭を撫でてやっていた。 それに気がついた彼女は俺の顔を見上げるようにして、笑う。 しばらくして、だいぶ落ち着いてきたのだろう、彼女は俺の腕を自分の腕に絡めてきた。 少しはにかみながら―― 『俺の彼女がこんなにばかなこのわけがない』 さて、俺と彼女がつきあうことになったのには色々と経緯がある。 ある日の日曜日。 朝から受験勉強に勤しんでいた俺はのどが渇いたのでなにかしらの飲み物を求めてリビングに足を踏み入れようとしたところで、妹――桐乃につかまった。 「ねぇ、あんたさ」 「なんだよ」 いつにもまして機嫌が悪そうな様子の桐乃に内心ビビりながらもとりあえず先を促してみる。 なぜかこちらをにらみつけて居る桐乃は、今にもキレそうなそんな危うげな感じすらする。 「もうすぐあたしの友達来るんだけど、地味面見せたくないからさあ、あんた部屋から一切出てこないで」 「はあ? なんでだよ? 友達って誰だよ? 黒猫や沙織じゃねーのか」 「あやせと加奈子。……ホラ、質問には答えたんだから早く自分の部屋に戻ってよ」 「別にその二人だったら俺だって面識あんだからそんな部屋に閉じこもる必要はねえだろ」 「だって、あんたってさあたしの友達来るといっつも色目使ってくんじゃん。正直キモいから」 どうやら家に遊びに来るのは“表”の友達らしい。 いつもなら、あやせが我が家に来るとなれば(たとえそれが桐乃に会いに来たのだとしても) 俺のテンションは無条件で最高潮に達するフィーバーする乱舞する。 だが、さすがにこうも厳しく批判されてはあえて姿を見せようとする気も起きない。 っつか、あやせのことは桐乃曰く「色目使って」いたかもしれねえけど、あのガキんちょ、来栖加奈子に関しては全くあり得ねえ。 確かに数回のマネージャーごっこの際に実は後輩想いの面倒見のいいやつだっていうのは知っていたが、だとしてもあいつが態度が極度に悪いクソガキであることに変わりはない。 あの起伏の乏しい体型に興奮を覚えることは絶対にないし、口と性格の悪さは一級品。 従って恋愛対象になることは断じてないし、ましてや「色目を使う」ことなんて絶対あり得ねえ。 むしろ遊びに来るのが加奈子だけであやせが来ないんだったら桐乃の指示なんかなくたって、喜んで俺は家から飛び出すだろう。 受験勉強なら図書館でだってできるし、そうでなくても田村家に避難すれば良いだけの話だからな。 けれども出て行かないのは一重に、ラブリーマイエンジェルあやせたんとの半ばハプニング的などきどきイベントが起こる可能性が少なからずあるからだ。 「ケッ、そこまでいうんなら俺は部屋で受験勉強してっから。あんまり五月蠅くすんなよ。迷惑だからな」 「な……っ! なによ、その言い方! あ、あんたこそ、妹の友達が来てるからって興奮して、隣の部屋でへ、へへへ、ヘンなことしないでよ!」 「誰が妹の友達が来ることなんかで興奮なんかするかっ!」 俺は妹との不毛な言い合いをやめ、リビングで冷蔵庫の中にあった烏龍茶で手早くのどを潤すと、足早に階段を上った。 そういえば、俺が偽名を使って加奈子のマネージャーをしていたことは、加奈子には秘密だったか。 だとすれば、ばれるかもしれないことを考えると顔を合わせるのはまずいだろう。 まあ、あの阿呆の子がその事実に気づくとも思えないのだが、いかんせんもし加奈子にばれたときに後に行われるであろうあやせの折檻が怖い。 そういう意味でも、やはり俺はなるべく姿を見せないようにした方がいい。 俺が自室へ入り、後ろ手に扉を閉めた瞬間、玄関のインターホンが鳴った。 直後、桐乃が猫なで声を出して友人を迎える。 「おじゃましまーす」「ちーーーっす」と、礼儀正しいあやせと小生意気な加奈子の声も続いて聞こえてきた。 「さて。俺はおとなしく自分の勉強に集中しますかね……」 机の上に置いてある問題集と、ノートを開いてシャープペンシルを手に取る。 今はもう秋である。センター試験までも後数ヶ月とそう大して時間があるわけでもないのだ。 長いこと継続している麻奈実との勉強会の成果か、志望校の大学はもう安全圏内ではあるが、油断禁物である。 まもなく、妹とその友達が階段を上ってくる足音がしたが、言いつけ通り顔も姿も見せることもなく俺は数学の問題に取りかかることにした。 ――のだが。 俺の部屋と桐乃の部屋を仕切る壁はなぜかやたらと薄い。 隣の部屋で少し大きめな声で話していると壁に耳をくっつけなくてもその話の内容がわかるほどに。わかってしまうほどに。 あまり五月蠅くしないように桐乃には言っておいたはずだが、無意味だったらしい。 さっきから桐乃達の会話がだだ漏れである。 生の女子中学生の会話を聞きながらも自分の勉強に集中することができる男子高校生がいったいこの日本に何人いるというのだろう。 もしいるってんだったらお目にかかりたいね。 それは、俺にはもちろん到底無理な芸当である。 できるやつは瀬菜が好むようなガチホモ野郎ぐらいじゃなかろうか。 ……やっぱりお目にかからなくてもいいかな。 というわけで、俺は今、このどうしようもない感じを持て余してベッドの上で悶々としている。 桐乃達の話の内容は殆どが他愛もないものであり、それぐらいなら俺も大して辛くないのだが、ついさっきふとした拍子に俺についての話になったんだ。 「ぶっちゃけさぁ~、桐乃って兄貴のことどう思ってんのぉ~?」 壁越しだが間違いない、この人を意図的にいらつかせようとしているかのごとき口調は加奈子である。 「へっ!? …や、やだなあー加奈子ったら、そんなことどうだっていいじゃーん?」 やはり加奈子だったか。 ちなみにこちらは桐乃だろう。相変わらず猫なで声が気持ち悪いが、妹の声ぐらい判別できる。 「えー、それ、私も気になるなー。桐乃ってお兄さんのことどう思ってるの、実際」 ……………………あやせ……さん? ――賭けてもいい、今あやせはおそらく顔は笑っていても、目は笑っていないに違いない。 「どうも思ってないよぉ、ほらいいでしょ、これでえ?」 「だめだよー、桐乃。だってさ、桐乃ったら学校でもいっつもお兄さんの話ばっかりしてるじゃない?」 ……そうなのか? あの究極の兄嫌いの桐乃がか? 何かの冗談じゃないかとも思ったが、壁の向こうの少女達は至ってまじめに会話を続けているようである。 「ああ、あ、あやせ!? なな、ナ、ななななにいってるの!? そんなことないって!」 「うへへ、今の桐乃の顔おもしろかったぁ。……でもさあ、こんなにあわてるってことは、桐乃ってやっぱり兄貴にぞっこんなんじゃねーのぉ?」 「か、加奈子までそういうこと言って。そそ、そんなわけないジャン」 「えー……、うっそじゃねーのー?」 「本当だって~! ……あやせの方こそどうなのよ? 彼氏とかいないのー?」 「あー! それ、加奈子も気になんなー、どうなのよぉ、あやせ」 どうでもいいけれど、ひどく移り身の速いガキである。 たった今まで桐乃をいたぶっていたとは思えないほどの身の翻しようで今度はその標的をあやせに変更したようである。 だが、あやせに関しては俺も興味がある。 俺は耳を壁にぴったりとくっつけて、隣の部屋の音に神経をとがらせる。 「あはは、私は彼氏なんていないよ?」 「えー、でもでもあやせだってかなりモテるらしいじゃん? この前だって近所の公園で年上の男の人となんか仲良さげにしてるの見たって人いるらしーし」 な、なんだってーっ!? あやせたんに……、ラブリーマイエンジェルあやせたんに彼氏だってーっ!? ちょ、ちょっとそれ俺初耳ですよ!? 「え、えっと……その人は別にそんなんじゃない……っていうか、なんていうか」 「ねえねえ、その人ってどんな人? 優しい系? かっこいい系?」 「…………優しい……人、かな」 「キャー! もうメロメロって感じジャーン! 付き合ってないのー?」 「……って、違うってばー! そんなんじゃないって!」 ぅうう、あやせの好感度が少しでも上がるかなって今までいろいろな相談事につきあってきたけど、それは全て無駄だったのか? 話を聞く限りどうやらあやせには既に気になる男性がいるようである。 それもかなりご執心のご様子で、お忍びデートの経験すらあるらしい。 俺なんかの出る幕じゃないってか。 あまりのショックに立ち直れない俺は布団を頭から被って丸くなる。 そうすると全く隣の部屋の話し声は耳に入らなくなった。 「チクショー……」 小さく呻く。 もちろんあやせに本気で恋している、というわけではなかった……ハズだ。 だけれどもなんだかんだで一番気になっていた女の子であることは間違いない。 悔しくないはずはなかった。 勝手に聞いておいて言えることではないのかもしれないが、正直、こんな話聞きたくなかった、と思った。 しばらくして俺はのっそりと起き上がった。 激しい精神的ダメージのせいで、もうボロボロである。このまま勉強を続ける気など、当然起こるわけもない。 俺はベッドから転がり降りるとゆっくりと這い上がり、部屋を出て、リビングに向かった。 しばらく頭を落ち着かせたいと思ったからだ。 音を立てないようにそっと扉を開け、首だけ廊下に突き出して部屋の外の様子をうかがう。 ――ふむ。桐乃やあやせ達が出てくる気配は全くないな。 俺は音を出さないよう気をつけつつ、それでもなるべく速くリビングへと階段を下りていった。 リビングの扉をゆっくり開けて、素早く体を中に入れた。 食器棚からガラスのコップを取り出すと、烏龍茶をなみなみに注いで、窓際に陣取る。 そして窓の外の景色を眺めながら、コップの中身をちびちびと飲むことにした。 そんな黄昏たいような気分だったんだ。 あるいはこれが「呑まなきゃやってられない」というものなのかもしれない。 ペットボトルの中身を飲み干した頃に時計をみると、既に部屋を離れてから10分ほどの時間が経過しているようだ。 いくらか気持ちも落ち着いてきたことだし、いつまでもここで落ち込んでいるわけにもいかないだろう。これでも一応受験生だしな。 俺は一度だけ大きく伸びをして体を解すと、空になった烏龍茶のペットボトルを捨て部屋に戻ることにした。 再び感づかれないように階段を静かに上る。 もし部屋の外にいるのを見つけられれば後でしばかれるのは目に見えている。 なので俺は全身全霊を込めてそっと、そーっと、一歩一歩階段を踏みしめて上っていく。 ようやく階段を上りきったところで、桐乃の部屋から楽しげな話し声が聞こえてきたため、まだあやせと加奈子は帰ってないんだな、と思った。 だから、俺は自分の部屋に戻ってその扉を開けたとき、目の前に広がっている光景をにわかには信じることが出来なかったんだ。 だってそうだろう? 「な――、お、おま、お前――」 「んあ?」 そこにいたのは煙草を右手にして、大きく開け放たれた窓からぷはー、と煙を吐き出しているクソガキもとい加奈子だったんだから。 しかも、なんか色々とつっこみどころ満載である。……よく見ると、部屋の隅に明らかに外靴と分かるブーツが無造作に転がっているし。 「お前、なにやってんだ!? それにどうして俺の部屋にいんだよ?」 俺に問いただされて初めて我に返ったのか、加奈子は顔を青くすると、あわてて煙草の火を消してそれを隠そうとした。 って、加奈子さん? あなたが今煙草を押しつけた本、麻奈実から借りた問題集なんですけど。 「テ、テメーどうしてここにいやがる!?」 「どうしてって、ここは俺の部屋だっ!」 「へ……? …………あーーーっ!! おめー、桐乃の兄貴だったのかよ!?」 思わず反射的に返してから俺は初めて自分の失態に気づいた。 この物言いからすると、どうやら加奈子は突然部屋に入ってきたのはコスプレ大会の時のマネージャーだと思ってビビっていたらしいが、 俺の一言でずっと隠してきていた桐乃の兄貴=マネージャーというのがばれてしまったらしい。 俺がどう反応しようか迷っているうちに、加奈子はというとなにやらしきりに頷いている。 にやにやと面白くて仕様がないかのようにこちらをちらちらとうかがっている。 「そっかー、そっかー、おまえだったのかヨ」 「ま、まあな」 「……あり? でも、てめー赤城とか言わなかったっけよ?」 ばれてしまったモノは仕様がないだろう。今更どう取り繕うとおそらくもう手遅れだろうし。 俺はあやせのお仕置きを受ける覚悟を決めて、加奈子にすべて包み隠さず話してしまうことにした。 「ん? ああ、それ偽名なんだ。俺の本当の名前は高坂京介だ」 「へー……京介、ね」 っと……今は、こんなことよりも言わなきゃいかんことがあったな。 「ところでお前さ……俺が入ってきたとき煙草吸ってたよな?」 「ギクゥ!」 擬音を口にする娘は世界広しといっても麻奈実ぐらいだと思っていたが、どうやらここにも居たらしい。 多少あきれながらも加奈子の様子を眺めていると、面白いぐらいのうろたえっぷりだった。 加奈子は顔面を蒼白にし、歯をガチガチさせながらさながら小動物のように小さくなって震えている。 クソガキでも黙っていれば、少し可愛いく見えないこともないかもしれない。 「な、なあー……。おめーこのことあやせにいうのかよ?」 「……ああ。さすがに煙草はまずいだろ。ってかお前あやせに禁煙させられてなかったっけ?」 「そそそ、それはそうなんだけどよぉ……」 「だったら何で煙草なんて吸ってたんだよ。しちゃいけないことだっていうことぐらい分かってるだろうに」 「だってぇ……」 まるで子供に対する説教である。 まあ実際加奈子なんて俺にとっては身長的にも子供みたいなもんだしな。 加奈子はもじもじと言いよどんでいてこちらの質問にもはっきり答えないし、要領を得ない。 仕様がないので、俺は優しくあやしてやることにする。 「加奈子はイライラしてるときとか集中したいときとかに吸いたくなるんだったっけか」 コクリと頷く加奈子。 心なしか目元は潤んでいるような気がする。 さすがにアイドルを目指しているだけはある、こうして黙っていればずいぶんと可愛いものである。 「加奈子はイライラしてたのか、それとも何か集中したいことがあったのか?」 なるべく詰問口調にならないように気をつけながら軟らかく聞いてみたが、加奈子が口を開く様子は一向にない。 仕方がないのでもう一度俺が口を開きかけたとき、加奈子がようやく答えた。 「どっちかって言うと……イライラしてた……、のかなぁ? …………えっと、さ。桐乃のやつもあやせのやつも……す、好きな奴と会ってたりなんかするらしくてさぁ」 ゆっくりとその思いをポツリ、ポツリ、と語る加奈子。 俺は「桐乃のやつも」のところで突っ込みたかったが(桐乃が俺のこと好きってさすがにあり得んだろ?)そうすると、 先ほどの会話を聞いていたことがばれてしまうし、何よりせっかく話し始めた加奈子の話の腰を折ることになってしまう。 結局俺は何も言わずに加奈子の言葉の続きをただ、待つことにする。 「それで……、ホラ、恋人っていいなぁとか思っちまうだろ? あやせなんかはもうデートもしてるらしいしよお……」 へぇ。こいつでもそんなこと思うんだ。 「…………加奈子にだって……す、好きな奴ぐらいキチンといんだぜ?」 それは意外だ。こんなちんちくりんでも一丁前に恋なんかしちゃってるなんてな。 だが、そのセリフを吐きながらこちらをちらちら窺い見るのはやめてくれ。 俺にどう反応しろと。なんかのリアクションを求めてんのか? 「……だけどよ、加奈子はそいつとたいして会うこともできないし、ましてやデートなんてしたこともないしよ……、なのにあやせは」 「……そっか」 短く返してやる。 だが大体の事情が分かった。要するに加奈子は恋愛において自分より先に進んでいる桐乃やあやせに嫉妬しているらしい。 なんともありがちな話である。 「それで……か?」 加奈子は小さく頷く。 「居てもたってもいられなくなったから……帰るフリして桐乃ん部屋を出て、靴だけ持ってきてどこか適当な部屋で一服しよーかなー……、て。 ……外じゃ吸えねーし、あやせに見つかるわけにもいかないしよお……」 だから俺の部屋にいたのかよ。 ったく、本当にいい迷惑だっつの。 もしお袋が俺の部屋に入ってきたときに染みついた煙草のにおいに気がつきでもしたらどうしてくれるんだ。 そうでなくても窓から漏れ出る煙が近所のおばさんに発見されればすぐにお袋の耳に届き、そのまま家族会議に突入するのは目に見えている。 俺は思わず頭を抱える。 「な、なあ……き、京介」 そんな俺に向かって加奈子は恐る恐る言葉を投げかけてくる。 ……どうでもいいけど俺のこと呼び捨てかよ。 「どうしてもあやせにこのこと言うのかよ?」 「ああ」 事情をすべて聞き終えた今、これ以上加奈子をあやせに引き渡すのを先延ばしにする理由もない。 時折聞こえてくるとなりの部屋の話し声から推測するに、あやせはまだ帰ってないだろうし。 「なあ……、どォーっしてもかよ?」 「……ああ。しちゃいけないことしたってんだから言わないわけにもいかないだろ」 「…………ッ」 加奈子は唇を噛んで少しうつむき加減で何かと葛藤している様子だった。 俺はできることなら加奈子に自分から煙草を吸ってしまったこと、反省してほしかったし、あやせには自首してほしかった。 それは加奈子がただの見知らぬガキではなく、そこそこつき合いのあるガキだし、仕事ではブリジットの姉貴分として手本となる行いをするべきだと思ったからだし、 何よりも、月並みな言葉にはなってしまうが、そうでなくては加奈子のためにならないと思ったからだった。 「きょ……京介?」 「何だ」 「加奈子キチンと煙草やめっからよ……それじゃあ、ダメ?」 俺は一頻り考えた。 もちろんそれで加奈子が煙草をやめられるならそれでいいのだろう。 だが、あやせに脅されて禁煙すると誓ったにも関わらずその約束を破った加奈子である。 今ここで約束してもそれが破られてしまう気がする。 「ダメじゃないさ。……だけどお前、そう言っておきながら煙草吸っちまったわけだしな。口でいくら「煙草はやめます」って言っても信用できないだろ。 それにお前、俺の言うことちゃんと聞きそうにないしな……、だからあやせに任せようと思う」 「だったら……、信用…………できれば……いい、のかよ?」 「……まあな。そういうことになるな」 俺はほとんど何も考えずにそう目の前の加奈子に返していた。 ……後から思うと、この一言が俺の運命を決定づけたのだと思う。 たくさんの分岐がある中からたった一つの道を選び抜いた瞬間。 エロゲー風に言えば『加奈子ルート』に入った、ということだろうか。 ただその時には俺は何か人生における重大な選択をしてしまったという自覚は全くなくて、 突然身体全体に伝わってきた加奈子が胸に飛び込んでくるその感触と密着してる加奈子の体温の暖かさしか頭の中にはなかった。 「――――なっ」 かなりの勢いで加奈子に突進された俺はとっさに受け止めきることができなかった。 そのためドサリと二人してベッドに倒れ込む。 そしてそのまま加奈子は異様に手際よく俺に馬乗りになった。 「いったい、何のつもりで――」 「信用」 「……あ?」 「だからぁ……か、加奈子が……、信用させてやんよ」 そう言うが速いや加奈子は俺の顔に自身の顔を近寄せ、そっと軽く触れるように口付けた。 俺が何が起こったのか理解できずに固まっているのをいいことに、加奈子は再び口付けた。 ただし、今度は唇と唇をくっつけるだけのものとは違う。 ディープな、接吻。 「……んっ、」 一方的にではあるが、加奈子は舌を巧みに使って俺の唇のわずかな隙間に進入し、俺の舌に絡めようと動かす。 「……っぷぁ、んふぅ、……っんっん、」 そして咥内を舐めあげたり、唾液を垂らしてきたりする。 そんな加奈子の豹変についていくことのできない俺は、その行為をただ受け入れることしかできない。 不意に加奈子が起きあがった。 「……ど、どーヨ?」 「…………?」 加奈子が何かこちらに話しかけてきたのだが、唾液をしこたま流し込まれたせいか息が切れてしまい質問の内容と意図をうまく把握することができない。 すぐに返事を返すことのできない俺にしびれを切らしたのだろう、加奈子は不機嫌そうに口を開いた。 「だーかーらー、加奈子のキスは! 加奈子のキスはどうだったかって聞いてんのっ!」 「えっと…………………………………………ヤニ臭かった」 問いかけの意味は理解できたものの未だこの不可解な状況に頭はついていかないので、取り敢えずキスの素直な感想を告げる。 するとそれを聞いた加奈子は俺の目の前まで顔を近づける。だが、口付けには至らない。 「だったらよく覚えておけヨ」 「……ヘ?」 「そうすればオメーは加奈子とキスすれば加奈子が煙草吸ってるか分かんだろォが」 「…………ハイ?」 「毎日学校前と、放課後にキスして確認して。休みの時は一日中一緒にいればイイし――」 「………………え?」 「で、でもでもっ、しょっちゅう一緒にいるとなると不自然だからさァ、京介、おめーは加奈子のか、かか、彼氏ってことにしてやんよっ!」 「……………………チョット待ってくれ」 「な……、なんだよ」 「どうして俺がおまえの彼氏になんかなんなきゃいけねえんだ?」 「理由だったら今言ったじゃねーかヨ」 「そうじゃねえっ! そもそも好きでもないのに恋人なんて――」 「ああもうゴチャゴチャうるせぇー、男だったら腹括れよ!」 三度唇を押しつけてくる加奈子。 ただ、今度は加奈子はキスをしながらもその手を下に持って行き、俺のズボンの股間あたりをワサワサやり始めた。 「……くっ、……や、止め」 意志に反して呻き声がこぼれでる。 その俺の反応に加奈子は満足したようで、ニヤリと笑うとズボンとトランクスに手をかけて一気におろした。 ポロリとその姿が晒される俺のリヴァイアサン。 「へ、へー……こんな風になってんだ……。……結構かわいいカモな……」 一瞬加奈子は萎えている状態のそれにひるんだ様子だったが、キスを中断してそれをじっくり観察する。 女子中学生、それも妹の友達に自らの陰茎を間近に観察されるというだけでもヤバいのだが、その上加奈子の熱い吐息が俺のリヴァイアサンにかかる。 この状況にリヴァイアサンが勃ち上がってしまうのはいたって自然な現象といえるだろう。 とか言い訳したくなるが、要するに俺はこのわけわからん状況に不覚にも興奮してしまっていた。 「ウワw、勃起しやがった……。口では色々言ってたけどよ、身体は正直なもんだなwwww」 「これは……ち、違っ」 「何が違うんだよ。本当は期待してたんだろ? 超絶美人の加奈子サマにエッチなことしてもらえるってヨ」 途端に俺の部屋を襲う凄まじいほどの静寂。 物音一つしないその空間に俺の言葉が響きわたる。 「超絶……………………美人??」 「おうよ。……な、なんだよその目は」 自信満々に胸を張った加奈子に対して俺は無言で加奈子の全身を眺め回す。 そして両手を伸ばして加奈子の頭、頬、肩、二の腕、脇腹と次々に触れていき、最後に胸に手のひらを押しつけてみた。 ゴツゴツと、ただひたすら硬いだけの感触。 「…………骨……?」 バコーン、と桐乃の携帯小説の中に出てきそうな擬音がしたと思ったときには、俺は頬にすさまじい衝撃を感じ吹っ飛び壁に後頭部をぶつけていた。 驚いて起きあがって見ると、加奈子は涙目で右こぶしを突き出していた。 どうやらあれで殴られたらしい。 「テメーいくら何でも言っていいことと悪いことあんだろォ!? …………加奈子だって気にしてんだからよぉ」 「……す、すまん」 よほど胸のことを気にしていたのだろう、コンプレックスを直撃してしまった俺は素直に謝っておく。 加奈子は一頻り涙を流し終えると、再び俺の胸に飛び込んできた。 そのまま俺の背中に回される小さな両腕。 そして加奈子は顔を埋めたまま喋り出した。 「さっきよぉ……、か、「彼氏にしてやる」って言っただろ?」 「あ、ああ……言ってたな」 「アレ…………本気だかんな」 ……え? 今、加奈子さん、あんた何て言いました? 「本気」っていったいどういうことだ? 俺の頭の上に浮かび続けるクエッションマークが見えたのだろう。 加奈子はぷくっと頬を膨らませると俺に告白した。 「だからァ、加奈子はおめーのことが好きだっつってんだよ! 京介のことを愛してるっつってんだよ!」 「――――っ!?」 聞き間違いかと思った。 あるいは何かの冗談ではないかと思った。 しかし加奈子の表情は窺い知ることはできないけれどその話し方から真剣な様子は伝わってくる。 加奈子は続ける。 「だ、だ、だからよォ……、そ、その……、よぉ……」 加奈子は顔を上げると見上げるように俺の瞳をまっすぐに見つめる。 「加奈子と…………付き合って……ください」 俺はようやくこの時になって今までの数々の加奈子の言動はすべて照れ隠しであったことに気がつくと同時に、俺は加奈子にたった今告白されたのだと気づいた。 普段からそのとどまることを知らないクソガキっぷりで俺を(そして俺以外の人も)困らせるメルルそっくりのちんちくりん。 俺の中で来栖加奈子という少女はそういう認識だったはずなのに。 今、顔を赤らめて俺の答えを待ち続けている加奈子を見ていると、その認識が揺らいでいることに気がついた。 ブリジットのピンチ(後でそれは早とちりだと判明したのだが)には体を張って自分よりも年下の女の子を守ろうとして。 常日頃から言葉遣いは荒くても根は優しいガキなんだなって思って。 今俺の目の前には加奈子の顔がある。 その顔を見つめてこうしていると不思議な気分になる。 普通の感情とは明らかに違う、もっと形容しがたい想い。 俺はずっとクソガキと思っていた加奈子にいつからか無意識のうちに愛情を抱いていたらしい。 加奈子の背中に手を当てて引き寄せ、そっと抱きしめる。 「加奈子。俺……さ。ずっとお前のことクソガキだって思ってた。初めて会ったときも――お前がこの家に遊びに来たときだけどさ――同じ様に思ってたんだ」 俺はそんなに語彙が豊富なわけでもないし、話術に特別長けているわけでもない。 だから、自分の思いをただ語ることしかできない。 「コスプレ大会の時だってあやせに頼まれたからマネージャーなんて難儀な役目引き受けたんだしな。 ……でも、あん時は正直見直したよ。ずっとクソガキだと思ってたけど案外根は正直な奴なのかもしれないってな。 二回目のマネージャーのときに俺はブリジットを必死になって守ろうとするお前を見てそれが間違ってなかったって確信したんだ」 俺はここでいったん言葉を区切り、加奈子の身体を離す。 加奈子の瞳には安心しきったような穏やかさが満ちている。 それを見た俺は自分も次第に落ち着いていくのを感じた。 「加奈子。俺も加奈子のことが好きだ。愛してる。ようやくそうなんだって俺は気づけたんだ」 「じゃ、じゃあっ――」 「ああ。俺も加奈子に俺の彼女になってもらいたい。……だめかな?」 プルプルと勢いよく首を横に振る加奈子。 その加奈子には似つかわしくない可愛らしい様子に俺は思わず笑ってしまう。 加奈子はそんな俺を見てむくれた。 「なんだよ笑いやがって……ヒトがせっかく……」 「はは、悪い悪い……」 どちらからともなく抱き寄せあう俺と加奈子。 「愛してる」 「か、加奈子も愛してる」 小さくも愛おしい、その存在を優しく抱きしめる。 加奈子は力を抜いて俺に任せてくれているのだろう、そのままの姿勢で1分ほどの時間が過ぎた。 だが、不意に加奈子が口を開いた。 「あのよォ……。なんかさっきからずっと硬いモノがお腹に当たってんですケド」 「あっ…………」 加奈子が頬をほのかに赤らめ指を指しているのはさっきから勃起し続けている俺のリヴァイアサン。 ……なんて言うか我ながらムードぶちこわしで申し訳ない。 「続き……加奈子がシてやんよ」 加奈子は恥ずかしがりながらもソレをしっかりと見据え、そう宣言すると、 すっかりカチカチになってしまってからずっとその硬度を保ち続けていた男根を撫でるような手つきで包み込む。 「……ん……」 「気持ちいい……のか?」 「ああ。……気持ちいいよ」 「えへへ。よかった」 加奈子はホッとしたように笑う。 まるで初めて行う行為で恋人が悦んでくれたことに安心するかのように。 その様子に面食らった俺は加奈子に尋ねる。 「お前って……、もしかしてこういうこと初めてだったのか?」 「あっ、あ、あっ、あったりめーだろーがぁっ!! てめー加奈子のこと何だと思ってんだよ!?」 「ははは、そっか、悪い」 別に意外なことではなかったのだが、加奈子の以前と変わらぬその口調に俺はうれしさを覚えた。 なんだか、恋人になっても加奈子は加奈子なんだって。 加奈子は俺の前では変に飾ったり偽ったりしないで素の自分を見せてくれるんだなって。 そしてそれってきっと幸せなことなんだろうなって思ったから。 「お、オメーこそそこんとこどうなのよ? 実は経験豊富だったりしねーよな?」 「んなわけねーだろ」 「そ、そっかー、そうだよなー、オメーみたいな地味面は加奈子くらいしかその本当の価値は見抜けないからなー。……えへへ」 そう言いながらも加奈子はリヴァイアサンへの愛撫を止めることはない。 先ほどのただ手を動かすだけの動きとは違う、愛でるような動き。 それに加えて加奈子はおもむろに舌を這わせ始めた。 「うおっ!?」 「れろ、男って、ちゅ……、こうされると、……ぱっ、嬉しいんだろ、……っろれ……」 はじめはゆっくり、次第に速く舌が竿の上をうごめく感触は、自慰やただの愛撫では得られない快感を俺の脳に送り込む。 さらに加奈子は舐めながらどんどん亀頭の方へ舌を登らせていく。 「れお、ろれれ、んぱ、れろれ、っちゅ」 「……くっ、……っあ」 上目遣いで俺の様子を確かめる加奈子。 普通に、可愛い。 加奈子はついに鈴口のところまで到着すると、その小さな穴の付近を擦るように舌を動かす。 「れろれろれろ、れ、ろれ、れろれろ、……ど、どーヨ?」 「っああ、すげえ気持ちいいよ、加奈子」 「だったらこんなのは、どうかなぁ……はむ」 えへへと笑うと加奈子は俺の陰茎を一気にくわえ込む。 そしてそのまま唇で挟み込んでしごいたり、吸いついたりする。 俺はその未知の刺激に一気に高められる。 「や、やばいっ。出そうだっ」 増していく射精感に思わず加奈子の後頭部に手を当てて押さえ込み固定してしまう。 「……んぷっ!? ちょ、ちょっと放しっ」 「くっ、出るっ!」 「なっ、ま、待っ――」 どぴゅっ、ぴゅぴゅる、ぼぴゅっ、どぴゅぴゅるっ 「……ボゴッ!? ……もぼぼっ、もぼっ、…………んくっ、こくっ、こくんっ」 放たれた欲望は、加奈子の口の中を蹂躙して、あふれかえった分がシーツの上に垂れ落ちる。 すべて放出してしまってから俺は思わず加奈子の口の中に射精してしまったことに気付き、慌てて謝る。 「悪ぃっ、加奈子! 口ん中に出しちまった! ……加奈子?」 加奈子は俺の言葉に反応することなく俺の股間に顔を埋めたままである。 少し心配になって加奈子の頭頂部を軽くぽんぽんとはたいてみると、ようやく顔を上げた。 「……………ばする」 「へ?」 「……ねばねばする」 加奈子はその可愛らしい小さな口から白濁した液体を垂らしながらそう感極まったように告げた。 まあ、そりゃあそうだろうなぁ。 「う……、おぇ」 加奈子は口の中に指をつっこんで顔をしかめている。 気持ち悪そうにしている加奈子をみていて俺は気づいたことがあったので尋ねてみる。 「もしかしてお前、精液飲んだのか?」 コクリと頷く加奈子。 マジかよ。口ん中に何もなかったように見えたからまさかとは思ったけどさ。 「なんでだよ?」 「加奈子、一度ザーメンって飲んでみたかったしよぉ~」 女子中学生がザーメンなんて言葉使うんじゃねえ。 「それによぉ~、そうした方が喜んでくれるかなぁって思ったから」 ……そうですか。 そんなこと言われちまったら彼氏としては何も言い返せなくなるだろうが。 口からわずかに精液を垂らしながらこちらに微笑みかけている加奈子。 その姿を見ていると今まで以上に愛おしく思えてくるから不思議だ。 「でも、不味いだろ? 別に飲んでくれなくったっていいんだぜ?」 「ううん、加奈子が飲みたいってんだから、京介は飲ましとけばいーの。それに言うほど不味くないしヨ。……確かにねばねばするけど」 そういうもんか。 まあ、確かに俺も飲んでくれた方が何となく嬉しいことは嬉しいけどさ。 でも、精液を不味くないって言う女子中学生って何かもう色々と駄目な気がする。 などと俺が頭を抱えていろいろと悩んでいると、ちょんちょんと肩をつつかれたので顔を上げる。 加奈子はかつてないほど顔を赤く染め上げ、俺に媚びるような口調で話しかけてきた。 「ねえ……、それよりもさぁ……、今度は加奈子のカラダ……触ってくんねー?」 俺は手を伸ばして加奈子が服をまくり上げるのを手伝ってやることでそれに応えた。 「ど、どうだ?」 「んっ……イイ感じぃ」 というわけで今俺は加奈子の胸を触っている。 さっき触ったときも思ったが、やはり骨の感触が強い。 まあ、別に加奈子はまったく胸がないというわけではないのだけど。 平均よりは明らかに足りてないだろう。 だが、それでも目の前で年端もいかない少女が、自身の服をまくり上げて「触って」なんて言ってきたら正常な男なら我慢できるはずもない。 ……ちなみに加奈子はブラの類は付けていなかった。 ポチリとそこだけほんのりと色づいている乳首を指の平で擦る。 「んっ……、そこ、んんっ……、いいっ、……ふぁ、んあ」 俺はこういうことに疎い方なので、エロ本や桐乃に押しつけられたエロゲーで得た知識を総動員して愛撫する。 わずかな胸に手を覆いかぶせて揉み。 乳首を指で転がしたり引っ張ったり弾いたり。 時折キスを混ぜながら行為を進めていく。 俺の拙いそれは加奈子の切なそうな喘ぎと次第にプックリと盛り上がってきた乳首から見て快感を送り込むことに成功しているらしい。 気をよくした俺は、右の乳首は指でいじり続けたまま、左の乳首を口でくわえ込む。 中心を舌で強く押し込んだその途端に加奈子はより一層高く鳴く。 「あぁぁっ、ふあぅぁ、んぁぁあ、ひゃぁっ!」 「ひもひひいか、かはこ?」 「んあぁっ! イイ、ひぁ、けどおめー、んゃっ、チョット激しすぎ、んくぁっ、いったん止めて――」 俺は加奈子の言葉に従っていっさいの愛撫をやめる。 そして俺に寄りかかって息も絶え絶えになっている加奈子の背中をさすってやる。 「大丈夫か?」 「ん……、大丈夫。ケドよぉ……」 「何だ?」 「胸ばっかりじゃなくて……、今度はコッチも……シてぇ……」 そう言って加奈子は可愛らしいフリルの付いた短めのスカートを持ち上げた。 むわりと香り立つ加奈子の雌の香り。 スカートの中には乳首への刺激によって既に湿り気を帯びたショーツが顔をのぞかしていた。 「脱がして……ぇ……」 「うおぁっ! いきなりなんて声を出すんだ!?」 「だ、だってぇ……、さっきからココ……、熱くてぇ……」 「自分で脱げばいいだろ!?」 「脱がしてくれないのぉ……?」 「……ううっ」 そんな風にそんなことを頼むなんて反則だろ。 幾分か潤んだ期待の眼差しを裏切ることなんて到底出来そうになく、俺は仕方なく加奈子のショーツの縁に手をかける。 今気づいたけど、加奈子のショーツはレースの装飾が付いたずいぶんと大人びたデザインのものである。 ……無理に大人ぶる必要なんかねえのにな。 ショーツを脱がすため加奈子の顔を近づける。 深まる淫臭。 頭がくらくらしそうだ。 「加奈子、腰浮かせてくれ」 俺の言葉に反応して、ショーツを脱がしやすく腰を浮かす加奈子。 ショーツを抜き取る一瞬、加奈子はピクリと震えたようだったが、それはすぐに治まった。 ついに露わになった加奈子の秘所。 恥毛は産毛のような細いのが申し訳程度に生えている程度で加奈子の身体の幼さを表しているようだったが、トロリと愛液が垂れている陰唇は十分淫靡な様子を醸し出していた。 始めてみるナマの女性器は綺麗とか美しいとかよりもむしろ可愛らしいという印象を俺に抱かせた。 「あ、あんまジロジロ見んなよ……恥ずかしいし……」 「う……すまん」 試しに指を伸ばしてスジを伝っている蜜をすくってみる。 ぬちょりと、粘性の高い液体が指に絡みつく。 愛液の付いた指を口に含んでみると、少ししょっぱいような暖かいような味がして、立ちこめるほのかに甘い香りはより強くなったようだった。 「早く触ってぇ……」 加奈子である。 俗に言うM字開脚の状態で俺を誘っている。 僅かに割れて中が見えそうになっているクレヴァス部分がなんともいやらしい。 「いいのか?」 「熱いんだってぇ……、だからぁ、早くぅ……」 「じゃ、じゃあ……触るぞ」 「う、うん」 とは言ってもどのように触ればいいのかいまいち分からない。 取り敢えずピトリと人差し指を秘裂に沿えて上から下へと繰り返し動かしてみる。 加奈子はその動きに合わせて身体をふるわせている。 「んっ……、くぁっ……、ひぁっ……」 「こ、こんな感じか……?」 「もっと強くぅ……」 加奈子がおっかなびっくり触っていた俺の手を掴んで指を奥へと導く。 俺はあまり中に入りすぎてしまわないように気をつけながら、くちゅくちゅと音を立てて指を動かす。 「……んゃっ、……ひやぁっ、……ああっ、……はぅわぁっ」 「気持ちいいのか?」 コクコクと激しく首を振り肯定する加奈子。 俺はその反応が無性にうれしくて、さらに快感を感じてもらいたくなった。 なけなしの知識から搾り出したさらなる快感を感じてもらう方法。 口で――俺はいわゆるクンニをする事を決断した。 少し、さっき予告なしにフェラをされたことに対する仕返しの意味も込められている。 秘裂を弄る手はそのままに、怖ず怖ずとぬめぬめしている局部に口を近づける。 加奈子は目をぎゅっと閉じて快感に耐えているので俺の舌が自らの秘所に近づいていることにはまだ気づいていないようでる。 ――ペロ。 「んひゃっ!?」 感度がすこぶる良い。 フェラの時思ったことなのだが、舌のザラザラが快感を増幅させる刺激になるのではないだろうか。 「おっ、おめっ、おめー、な、ナニ舐めて――!?」 「いや、ほらさ。さっきは加奈子にしてもらったから今度は俺がしてやらないと不公平だろ」 「で、でも、いきなりなんてよぉ……、びっくりすんじゃねーかよ」 「ごめんな。……なら、改めて聞くけど、俺は加奈子のココを舐めたい。舐めても良いか?」 「…………良いケド」 顔を赤くして目をそらしてそうぼそりと言う加奈子。 ああもうっ、本当に可愛いなコイツは! 「じゃあ、舐めるぞ」 気を取り直して、許可を取ってから、光を反射して輝いている淫裂を舌でなぞる。 加奈子の身体は経験したことのない快感に逃げようとするかのように悶えるが、俺は両太股を手で押さえ込み、逃げることを許さない。 「……んぁあっ、……にゃぁっ、……んひやっ、……ひあぁっ!」 俺が舌を這わせ、加奈子が身体を震わせる度に分泌される愛液の量は明らかに増えてきている。 淫臭も次第に濃く立ちこめるようになってきて頭がぼうっとしてきた。 こりゃ、煙草の臭いはバレなくてもこの臭いはお袋には誤魔化せないかもな―― そんなことを考えていると、加奈子の腰が今まで以上にガクガクと震え始めた。 「んゃぁああっ、ひぁあぁぁっ、あぁぁっっ、んにやぁぁっ!」 絶頂に達しようとしているのだろうか。 加奈子は先ほどとは打って変わって陰部を俺の顔に押しつけるような動きをしている。 貪欲に快感を求める動きである。 俺は舌を浅く淫裂の中に差し込んでいく。 温かい、ひだひだの内部の感じが舌に心地いい。 「んゃぁあっっ! ひぁぁああっ! んぁあぁあっっ! んくはあぁぁっ!」 俺は止めだとばかりに淫核があるだろう箇所を指でグリグリと擦ってやる。 効果は絶大。 おそらく今までで一番大きな震えとともに、加奈子は一気に絶頂へと、持って行かれた。 「イくぅっ! イくぅぅっ! イっくううぅぅぅっっっ!!」 ピチャッ、とあふれ出た愛液が俺の顔に降りかかった。 ぐったりとしているものの恍惚とした表情で俺にしなだれかかる加奈子。 実に嬉しそうに俺の胸にほおずりしたり腰に手を回したりして甘えてくる。 俺もそんな様子の加奈子がどうしようもなく愛おしく感じ、頭を優しく撫でてやる。 それに気づいた加奈子は俺の顔を見上げるようにして、笑う。 俺も笑い返してやったさ、もちろん。 俺と加奈子。 一つのカップルのお互いの絆が深まった瞬間だった。 彼氏は彼女の。 彼女は彼氏の。 お互いの顔を見つめ合い、どちらからともなく唇を重ね合った。 ――そのとき。 ドンドンドンドンドンドンドンドンッ!! と、俺の扉がノック――じゃねえなあれは、理不尽な暴力を食らって悲鳴を上げた。 「バカ兄貴!! さっきからうっさいんですケド!! AV大音量で見んのやめてくんない!!」 その怒声を耳にした俺と加奈子は同時に青くなった。 説明の必要はないと思うが、桐乃である。 ……あれだけ盛大にヤってたらバレちまうよなぁ、そりゃあ! 俺は今更ながら行為中の音漏れの可能性について失念していたことを悔やんだ。 俺が自らの不覚に悶えていると今度は桐乃とは別の声が聞こえてきた。 「……お兄さん…………? …………………………私が桐乃と遊んでいる横の部屋で……い、いかがわしいビデオ見てたんですか?」 その妙に落ち着いた声を耳にした俺と加奈子は同時に震え上がった。 説明の必要はないと思うが、あやせである。 どうやら最悪の状況になってしまったらしい。 桐乃ぐらいだったらどうとでもあしらえるが、あやせは無理である。 今だって扉に遮られているものの、にじみ出る殺気に俺も加奈子もガクブル状態である。 あやせさんマジ怖っえー、とか現実逃避しようと試みるが、直後の桐乃の台詞で即座に現実に引き戻される。 「もうっ、取り敢えず扉開けるからね、いい!?」 駄目です。絶対に駄目です。 ってかナニこれ死亡ルート一直線!? 回避可能なのコレェェエェエ!? 横の加奈子はあやせの声で完全に固まっちまってるし、俺が何とかするしかないらしい。 ――ガチャ、とドアを開けようとする音がした。 あの扉が開いた瞬間、それが俺の人生が終わるときである。 桐乃だけなら何とかなるだろうが、あやせもいるのだ。 扉が開いた先には、精液まみれの加奈子と愛液まみれの俺がいる。 見つかれば逃げ道はなく、俺と加奈子はあやせに山に埋められることになるだろう。 あれこれと思案する時間はない。 今にも開こうとしているドアに向かって俺は声を張り上げる。 「待てッッッ!!」 突然叫んだ俺に驚いたのだろう、桐乃の手が止まり扉が開かれるのもひとまず止まった。 だが、まだ安心できる状況ではない。 桐乃は取り敢えず開けるのを中断しただけに過ぎないのだから。 「な、何よいきなり……」 「今その扉を開けたら後悔するぜ!」 土壇場でたった今思いついたこの場をやり過ごす唯一の方法。 本当は取りたくない方法だが、もうこれしかこの場を突破する方法はないッ!! 「……どうしてですか、お兄さん?」 問題はコイツ、あやせである。 自ら嘘を吐かれるのが一番嫌いと公言しているだけはある、嘘には人一倍敏感である。 だから、下手な嘘を付けばすぐに見抜かれて部屋の中に入られてしまうだろう。 ならばどうすればいいか。 ――あやせが到底受け付けることができないだろう内容を突きつけてやればいい。 俺は息を一気に吸い込み、社会的に死ぬ覚悟を決める。 「なぜなら俺は今までおまえ等が隣の部屋で遊んでる間、エロ動画見ながらおまえ等で妄想してたからだ! オナニーしてたからだ! そして今も、オナニーしてる最中だ! もう少しで射精しそうだから今扉を開けたら精液掛かっちまうかもしれないぞ!!」 時が、止まった。 扉に遮られて見えないが、桐乃とあやせがプルプルと震えているのがわかる。 ふと視線を落とすと加奈子がものすごく驚いた眼差しをこちらに向けている。 ……これでよかったんだ。 社会的に死んだが物理的に死ぬことは避けられた。これでよかったんだ。 これでよかった、はず―― 「つつ、つ、つまりアンタは、妹が友達と遊んでる間ずっと、その横の部屋でAV見ながら、今も、ヌ、ヌいてたってコト!?」 「そういうことだぜッ!!」 そして次の瞬間―― 「あああアンタなんてもう知らない、死ねっ!!」 「最っ低ですっ! 死ねっ、セクハラ野郎!!」 桐乃とあやせは同時にそう叫ぶと、ドスドスと足音をたてて走り去っていった。 ……さすがにやりすぎた感が否めないがこうでもしないと進入を阻むことはできなかっただろう。 だから加奈子もいい加減ドン引きの視線をこちらに向けるな。 「お、おめー、まさか本当に――」 「違うからなっ! あくまで説得のために吐いた嘘に決まってんじゃねえか!」 「そうならいいけどヨ……」 「っつかお前も早く帰れよ、またこんなのはごめんだぞ……」 「ちぇー、ひっどくねーその言い方? だってさ……」 加奈子は服を着ながらこちらをちらりと窺う。 「……次いつ逢えるかなんてわかんないんだよ?」 「……確かに、俺もお前も受験生だしさ、あんまり遊びには行けないかもしんねーな」 二人して黙り込んでしまう。 カラスが外でカァカァ鳴いているのが聞こえてきた。 ついさっきまでやかましかった桐乃とあやせも落ち着いたようで物音は全く聞こえてこない。 静寂の中俺たちは見つめ合っていた。 「な、なあ、加奈子。携帯番号とアドレス交換しないか?」 俺はあえて明るくそう告げる。 加奈子はきょとんとした様子である。 「そうすれば会えなくたってメールや電話はいつでもできるだろ?」 「そ……、それもそうだな! へへっ、京介のくせにたまには良いこと思いつくじゃねーかヨ!? ――あれ?」 「ん? どうした?」 偉そうに俺のことをほめていた加奈子だったが突然その動きを止める。 加奈子は青くなって俺の部屋を見回しているが、状況のつかめない俺はどうして良いかわからない。 取り敢えず加奈子と同じように辺りを見回してみるが、加奈子のブーツが部屋の隅っこに転がっている以外に特異な点はない。 加奈子は愕然とした様子でぽつりと告げた。 「ケータイ入ってるカバン――桐乃ん部屋に忘れた……」 聞けば加奈子の家はここから徒歩で行ける距離だが、その鞄の中には家の鍵も入っているとのことだ。 加奈子は帰ったことになってるし、「カバン忘れたぁ~、桐乃ぉ、ごっめ~ん!」と加奈子が戻ってきたことにしても、今の加奈子はいろいろな汁まみれである。 勘のいいあやせがまだいる以上そんなハイリスクなことはさせられない。 ……はぁぁ~、どうしようかなぁ。 俺は相も変わらず青くなったままあせあせオロオロとしている加奈子を見て口の中で小さくつぶやいた。 『俺の彼女がこんなにばかなこのわけがない』ってさ―― 腕を絡ませてきた彼女――来栖加奈子は俺の顔を見上げて尋ねてきた。 「……待った?」 ――結局あの後、加奈子は親の帰宅まで加奈子の住むマンションで待機したらしい。 加奈子曰く「あの親どもバカだからよぉ~」と言うことで、身体に淫臭が染み着いていただろうに、そこには深くつっこまれずにすんだとのことだ。 ただ、次の日桐乃にどうしてすぐ引き返さなかったのか問いただされて、危うくばれるところだったらしいが。 俺は加奈子の問いにどう返答するか一頻り悩んだ後、結局正直に答えることにする。 「ああ、待ったよ」 「な――っ!? お、おめーそこは格好良く『いいや、今来たばかりさ』って言うもんだろぉ~が」 「……加奈子」 「な、なんだヨ」 「お前ちょっと時計見てみろ」 袖をまくって腕時計を確認する加奈子。 「見たけどよぉ……時計がどうかしたか?」 「はぁぁぁああぁぁ~」 俺はここぞとばかりに大きく溜息をつく。 「待ち合わせ時間、何時だったか覚えてるか?」 「……11時、だっけ」 「そうだよな11時だよな。滅多に会えないから早めに待ち合わせて飯を一緒に食ってから遊びに行こうって話だったよな?」 「な、なあー、京介? なんか怒ってる、おめー?」 「今何時だ?」 「…………1時半」 「何時間過ぎてる?」 「2時間……?」 「なんかお前俺に言うことないのか?」 あえて突き放すように言う。 加奈子は逡巡後、消え入りそうな声量でつぶやく。 「ごめんなさい……」 なんかこうしているとまるで親子だなと思わなくもない。 約束の時間に遅れた不出来な娘をしかる父親の気分だ。 けどまあ、加奈子も涙目になってきてるしここらへんで切り上げるか。 俺はうつむいている加奈子の頭にぽんと手をおいてやる。 「……よし、行くぞ」 「許してくれるの……京介?」 「加奈子はもう謝ったしな。それにこれくらいでいちいち腹立ててたら加奈子の彼氏はつとまりそうにないからな。 ただ、携帯だけはいつでも繋がるようにしておけよ……心配になるからな」 目元を拭いながら頷く加奈子。可愛いな。 俺は加奈子に右手を差し出す。 少し時間は遅れてしまったが、仕切り直しである。 「さあ、行こうぜ! せっかくのデートなんだからさ!!」 「――うんっ!」 そのときの加奈子の笑顔は俺が今まで見た中で一番美しい笑顔だった。 『俺の彼女がこんなにばかなこのわけがない』おしまい おまけ 俺は意気揚々と加奈子の手を引いて歩きだそうとしたが、すぐにその足を止めた。 「どうした、加奈子?」 加奈子がその場から動かなかったためである。 加奈子は俺に掴まれていない方の手を薄い胸に当てて息を整えているようだった。 なんだ? 喘息かなんかの発作か? ――そう思った俺は、加奈子に大丈夫か聞こうとしたところで、体勢を崩し前のめりになる。 ちょうど加奈子に多い被さるような状態である。 別に俺が一人で転びそうになったわけじゃあない。 加奈子と繋いでいる手を思い切り引かれたのである。 「うわ、うわっ――」 なんとか持ちこたえようとするが、出来ず、結局加奈子に引かれるままになってしまう。 どんどん近づく加奈子の顔。 俺が思わず、あぶねえと目をつぶったその瞬間、俺の身体は小さな腕で抱き止められた。 そして唇に感じる柔らかい感触。 驚いて目を開くと、そこには顔を真っ赤にした加奈子の顔があった。 「……ど、どーヨ?」 「…………?」 加奈子が何かこちらに話しかけてきたのだが、余りに突然のことに驚いたせいか息が切れてしまい質問の内容と意図をうまく把握することができない。 すぐに返事を返すことのできない俺にしびれを切らしたのだろう、加奈子は不機嫌そうに口を開いた。 「だーかーらー、加奈子のキスは! 加奈子のキスはどうだったかって聞いてんのっ!」 「えっと…………………………………………加奈子の、味がした」 そこで俺はようやく加奈子のこの行為の意味を悟った。 加奈子は得意げな顔で俺に聞いてくる。 「煙草ん味はしたかヨ?」 「しないな、全く」 「……で、どーヨ」 「よろしい」 加奈子がとびっきりの笑顔で駆けていく。 俺はそれを追いかけながら思ったもんさ。 ――俺の加奈子がこんなに可愛いわけがない、ってな。 おわり br() br() br()
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wiki管理権譲渡、管理人募集のお知らせ この度、度重なる荒らしの対応不足等により皆様にご迷惑をお掛けした事をお詫び申し上げた上で 誠に自分勝手ながら、次の管理人様の申し出があり次第wiki管理人を辞退させて頂きます。 主な理由として、荒らしの対応不足、 またこれから私生活が忙しくなることから、wikiの管理が十分に出来ないと判断した為 このような判断に至りました。 管理者権限を引き継ぎたいとお考えの方 wiki上部の「ツール」→「このウィキの管理者に連絡」より、 お問い合わせフォームから引き継ぎの旨をご連絡ください。 (引き継ぎの件と分かれば良いです) また、メールアドレスは間違いの無いようご注意ください。 管理権譲渡の連絡はメールにて行いますので、ドメインの受信制限がありましたら (yahoo.co.jp)を許可して下さい。 先の管理人様 勝手に次のシリーズのwikiを作成し、無責任にも辞退するということで 私自身非常に情けなく思っています。 誠に申し訳ありませんでした。 最後に これからは、一編集者としてwikiを支えていけたらと思います。 また、何か質問等ございましたら上記の連絡フォーム、またはページ下部のコメント欄でも構いませんので 気軽にご質問下さい。 よろしくお願いします。 コメント欄 その気持ち良く分かります・・・、俺は誰かが管理人を引き継ぐ事を祈ります。 - 2017-11-11 16 01 26 俺もやらないけど誰かが引き継ぐことを祈ります~ - 2017-11-15 03 00 46 管理人引き継いでもいいんだけど、荒らし対応とかようわからんのだけど大丈夫かな?wikiの編集自体は一通りできる。 - 2017-11-16 16 08 39 管理人の経験はないのですが、他のゲームのwikiでスタッフの経験ならあります。 - 2017-11-17 12 58 25 管理人に連絡取ろうとしたんだが連絡取れないんですが... - 2017-11-19 23 13 16 3日間返信がなかったのでもう一度送りました。もし現管理人様が見ていたら返信をください。 - 2017-11-19 23 15 51 結局連絡取れませんでした。現状管理人不在でも問題なさそうなのでこのままで良いと思いますが、仮に管理人が必要になった場合はwiki移転等も考えなければなりませんね。 - 2017-11-23 05 51 56 引き継ぎくらいは終えてから飛ぼうぜ… - 2017-11-20 16 30 14
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1288544881/732-738 あやせです。 京介さんに喜んでもらえた私は最高にいい気分です!! でも、何故でしょうね。 私、拒絶されてるみたいで。 京介さんの家に行こうとしても、電話で「来るな…」って感じで。 ツンデレさんなのかもですね! いつか、デレがくるんだろうなぁ、、、。 しかし、ツンにしては異常なんですよね。 なんか、裏で誰かに指図されてる感じがします。 こんな時は監視しか無いですよね♪ 準備はしてありますよ? 隙を見て、京介さんの家中に監視カメラを仕掛けておいたんです。 愛し合ってる関係で隠し事はよくないですけど、京介さんは優しいですからどんな女に 奪われてしまうかわかりませんからね。 ごめんなさい、京介さん。 あなたが優しくするのは私だけでいいんです。 カメラの映像と音声は私のノートパソコンで見る事ができます。 携帯電話の回線を使えば、どこでもネットができるなんて便利な世の中です。 そうこう考えながら京介さんの家を監視していると1人の女が家に来ました。 あれは…、私も知っています。 そう、お姉さん、いや、桐乃は『地味子』とか言っていましたっけ。 そいつが家に入って行きました。 嫌な予感がするので家の中までついて行きたいんですけどね。 仕方なくノートパソコンで我慢します。 早く帰って欲しいものです。 * 京介Side あやせが殺った。 そんな事、わかってる。 何を思ったか知らないが、俺の妹、そう、桐乃をあいつは殺した。 「親友」を殺したんだ、あいつは。 桐乃の悲鳴が聞こえて、それでも一応と思って桐乃の部屋に入ると、動かない桐乃と真っ赤に返り血を浴びながらも微笑むあやせがいた。 一瞬、何がなんだがわからなかった。 人が、死んでいる。(人が、人を殺した。) 死んでいるのは、桐乃。(殺したのは、あやせ。) 動かないのは、俺の妹。(微笑んでいるのは、俺の天使ちゃん・・・?) しかし、あやせが全て悪いのか? 何故なら、殺した理由が『京介さんを守るため』というからだ。 意味わかんないだろ? 俺が桐乃にヒドイ事をされるのが見ていて辛かったんだと。 そんな事言われたら、俺だって悪いじゃないかと思ってしまうわけだ。 本当は、警察に今すぐ突き出したい。 だけど、あやせの将来や理由を考えるとできなかった。 第一、両親がアメリカに行っていていない今、1人で悩んでいてもしょうがない。 そう考え、『頼れる幼馴染』に相談した。 それが3日前。 今日が三回目。 言われ続けている事は、早く出頭させろ、ということ。 今日も多分そうだろう。 「きょうちゃん?お邪魔するね?」 どうやら来たようだ。 さて、それじゃ話をしましょうかね。 * あやせSide 地味子が京介さんの部屋に入ったようです。 あいつの息が、臭いが部屋にたまってしまうというのに。 迷惑な女です。 話が始まったようです。 ノートパソコンから声が聞こえて来ます。 「きょうちゃん。いい加減にした方がいいよ?」 「何がだよ」 「あやせちゃんのこと」 やはりそうでしたか。 あの地味子が京介さんに吹き込んでいたんですね。予想通りです。 さらに地味子は続けます。 「あのね、きょうちゃん。仮にもあやせちゃんは、言い方は悪いけど殺人者だよ?わかってる? 今まで言わなかったことなんだけどさ。 気づいてなかったかもしれないけど、桐乃ちゃんは明らかにきょうちゃんを男、つまり異性として見てた。要は、桐乃ちゃんはきょうちゃんのことが好きだったんだよ?」 うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい 何を言っているんだあの女は 桐乃のことを言ったら京介さんが私をますます避けるじゃないか ましてや私を殺人者扱いだと? ふざけるなよ 何も知らないくせに 京介さんの日頃の気持ちも何も知らないくせに もういい。 消す。 そんな決意をしても、無情にも話は続きます。 「なに…?桐乃が、俺を…?」 京介さん?ウソを目の前にいる女は語ってますよ? 「そう。きょうちゃんやっぱり鈍いんだね。でも、あやせちゃんもきょうちゃんのこと好きなんだよ? それであやせちゃんはライバル、ましてや実の妹だからね。桐乃ちゃんを殺したんだよ」 し、ん、で、し、ま、え。 「っ・・・。そうなのか。わかった。一応あやせの話も聞いてから警察に行くよ」 「話を聞くの?」 「あぁ。何かしら言いたいこともあるだろうしな。 それに、本人の口から本当の理由も聞きたい。そういうことだよ」 「そうかぁ。きょうちゃんはやっぱり優しいね」 「そんなこと無い。優しかったら桐乃の気持ちに気づいていたかもしれない」 京介さん。私が助けます。いかなる女からも。早急に。それに、地味子は許せない。絶対にーーー。 * 京介Side 知らなかった。 桐乃が俺のことを好きだったなんて。 あいつはあいつなりに頑張って来たのに。 俺は何もできず。結局、桐乃がいなくなってから反省なんて。 バカな兄貴だ。 話をあやせから聞いて、必ず警察に行こう。あいつのためにも。 今まで避けて来たあやせに電話をする。もちろん会うためだ。電話で済ませようなんて思ってない。 不思議なことに1コールで出た。 「こんにちわっ♪京介さん!」 妙に明るい。それに、怖い。 「おぅ。元気にしてたか?」 それなりに平静を装ってみる。 「はい。もちろんです!」 向こうからは何も話を振らない。仕方ない、本題にいこう。 「ところであやせ。明日、夕方4時くらいから空いてるか?」 「えぇ、もちろんです!空いてなくても空けますよ」 「そ、そうか。じゃ、いつもの公園で会おう。 大事な話がある」 「だ、大事な話ですかっ!!」 「あぁ、そうだよ」 何か違う。いつものあやせじゃない。 「わかりました!楽しみにしてますねっ!!」 いや、楽しみなことでは全くないんだが、と言おうとしたら電話が切れた。 はぁ。気が重いが…、仕方が無い。会いにいこう。
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book_bunko_img06.png いつもの(?)日常が戻ってきたかと思いきや……沙織の様子がおかしい!? 人気シリーズ第6弾!! ヤバイ。桐乃ヤバイ。俺の妹マジヤバイ。 まず偉そう。もう傲岸不遜なんてもんじゃない。超居丈高。 「オマエ何様」って妹にきくと、「チッ」って舌打ちするだけじゃなく、その後腕組んで「うざい」って睨みかえしてくる。 スゲェ! なんか遠慮とか無いの。妹なんだから兄貴のことを敬って、もっと仲良くしなきゃいけないんじゃ ── と思っていた時期が俺にもありました。 っていうくらいの勝手気儘ぶり。普通は人間なんだから絶対謙遜とかもする。でも俺の妹は全然平気。凄い。ヤバイ。どれくらい凄いかというと、なんかこの宣伝文、どこかで同じようなのを見たはずなのにそれすら気にしない豪快さ。さすが俺の妹だ、なんともないぜ。 とにかくお前ら、ウチにいる妹のヤバさをもっと知るべきだと思います。そんなヤバイ桐乃と一緒にいる俺、超偉い。もっとがんばれ。超がんばれ。