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翌日。 チョントゥー医師の好意で、診療所で一泊させてもらい、さあいよいよデラスカバリスカ山脈を縦断する地下大洞窟への入り口へ向け出発となるわけだが、あいにくガフンダルの天気予報は完全に外れ、未明から大雨になってしまった。バケツをひっくり返した大雨という例えがあるけれども、そんな生易しいものではなく、浴槽に溜めておいた水を一気にぶちまけたような土砂降りだ。 真紅をはじめ、ガフンダル、チョントゥー、パイソンはみな一様に呆然と空を見上げていた。 「なにこれ。土砂降もいいとこじゃん!このインチキ天気予報師!」真紅は、診療所の外へ出るなりそう叫んだ。とともに、ガフンダルをきっとひと睨みするのも忘れない。 「ふん。ゴメラドワルめ。とうとういらぬちょっかいを出してきおったわい」ガフンダルは、真紅に睨まれているのを一切気にしていないように、ニヤニヤとしながらそうつぶやいた。 「なに?そしたらこの雨はゴメラドワルの仕業ってこと?」 「まあそうでしょうね。私もこのマリーデルで暮らして5年ぐらいになるけど、あんなにきれいな夕焼けが見えた翌日に、これほどの大雨になったことなんて一度もなかったわ。そもそもほら、雨雲がこの町の上あたりだけにしかないじゃない」チョントゥーが際限なく雨が落ちてくる真っ黒な空を見上げて溜息をつきながら、さりげなくガフンダルを擁護する。 「ふん。小賢しい真似をしおって。まあ挨拶代わりというところかな」 「そうよ。この程度の雨で私たちがへこたれると思ったら大間違いよ。大体馬車があるんだし。あれ?ガフンダル。馬車はどこ?」真紅があたりをキョロキョロと見回しながらガフンダルにたずねた。 「昨日、近隣の商家と交渉して、馬車を借用させてもらうよう話はつけてある。この診療所まで届けてくれる手はずになっているのだが。この雨だ。少しばかりもたついておるのかもしれんな」 ガフンダルがそういったとき、通りの向こうから、水しぶきを上げながら馬車が近づいてきた。 「ねえ。あれじゃない?」真紅が馬車のほうを指差してガフンダルにたずねた。 「ふむ。おそらくそうじゃろうな。おーい。こっちじゃ」ガフンダルは手を上げて御者に合図を送った。 ガフンダルの合図に気がついた御者は、馬車の速度を緩めて、真紅たちの前で停車させた。御者はといえばレインコートのようなものを頭からかぶっていたが、かわいそうなほどにずぶ濡れになっている。 馬車は四頭立てで、幌つきの割と大きなものだった。一人は御者台に乗るから、残りの三人なら、中でゆっくりでできそうだ。ごろんと横になって休むこともできそうである。というか、三人が乗るには大きすぎるといってもいい。御者台の上には、申し訳程度の庇しかなく、今日の雨ではなんの役にも立ちそうにないが、幌の中ならば何とか雨を凌げそうだ。 「雨の中ご苦労であったのう。タイニー・ジョン」 タイニー・ジョンと呼ばれた御者は、かぶっていたフードを脱いで顔を出した。まだ真紅より年下に見える男の子である。 「ガフンダルの旦那、本当にこんな雨の日に出発するんですか?」タイニー・ジョンは見るからに不服そうな顔をしている。こんな土砂降りの時に馬車を回させておいて、出かけなければ承知しないぞという憤りが表情にそのまま表れていた。 「もちろんじゃよ、タイニー・ジョン。我々はちと急ぐ旅でな。雨天決行というやつだ」そういいながら、ガフンダルがタイニー・ジョンにいくらかの小銭を握らせると、彼は一気に相好を崩し、「へ。悪いね」といいながら、しっかり金額を勘定している。 「無駄遣いせぬようにな」 「わかってるよ。いっぱいお金を貯めて、将来商売するときの元手にするんだ」タイニー・ジョンは胸を張って誇らしげにそういった。 ― ふーん。しっかりしてるんだこの子。商人の子供なのね。ワテはあきんどだすってやつね。さっきガフンダルが、商家と交渉して馬車を借りたとかなんとか言ってたから、そこの子供かな - 「ガフンダルの旦那、お父さんからの伝言だよ。くれぐれも荷物をよろしくって」 「わかっておる。それでは父上によろしく伝えておいてくれ」ガフンダルがそう言うと、タイニー・ジョンは、フードをかぶりなおし、ガフンダルから貰った小銭をしっかり握り締めて雨の中を走り去っていった。 「ねえガフンダル。あの男の子、荷物をよろしくとかなんとか言ってたけど、なんのこと?」不審そうに真紅がたずねた。 「ああ。あの男の子はな、ワシが馬車を借りた商人のビック・ジョンのところの次男坊でのう。将来父親のような立派な商人になるといって、現在修行中なのじゃ。まあちょっとすれたところもあるが、おおむね良くできた子じゃよ」 「ちょっとガフンダル。質問と答えが食い違ってるわよ。ワタシが聞いたのは、あの男の子が、荷物をどうこう言ってたのはなに?ってことよ。もしかしてガフンダル、怪しげな取引したんじゃないでしょうね」真紅はぐいぐいとがガフンダルに詰め寄った。 「ああ、そのことか。それはまあ、おいおいわかることじゃによって。さ。急いで荷物を馬車に積み込んで、出発の準備をするのじゃ」と、真紅の追求をのらくらとかわすガフンダルの号令に従って、チョントゥーとパイソンは、自分の荷物を馬車に積み込み、乗り込み始めた。仕方なく真紅も、自分の鞄を持って馬車に乗り込もうと、幌をめくって馬車の中を覗いてみた。 「なにこれ!?めちゃめちゃ狭いじゃない!荷物がいっぱい積んであるわよ!」 「わははは。すまぬルビイ。ビッグ・ジョンに馬車を借りたいと申し出たところな、アリャネーで商売をやっている彼の長男、リトル・ジョンに荷物を届けてくれるなら、只で馬車を貸してやるといわれたのじゃ。しかもここまで馬車を返却しにくる必要もなく、長男のリトル・ジョンのところへ置いてくればよい。どうじゃ?悪い条件ではあるまい」ガフンダルが得意げにそう言った。 「で?時給はいくら?」 「へ?」 「だから、時間給いくらで引き受けたのって聞いてるのよ。3ペノン?5ペノン?」 「どういうことじゃ?」 「だって、荷物をアリャネーまで運ぶんでしょ?馬車で。要するに仕事を頼まれたんじゃない?馬車を只で貸してくれるなんて当たり前じゃん、そんなの。ガフンダル、アンタその、ビッグ・ジョンのおっさんにまんまと騙されて、只働きさせられようとしてんのよ」 「あ」 「あ。じゃないっての。ほんとにお人よしなんだから」真紅は心底呆れているようである。 「まあいいじゃないかルビイ。これで俺達も助かるし、ビッグ・ジョンも只で荷物を運べるんだ。お互いいいことなんだから」パイソンが諭すように真紅に言葉をかけると、「ま、パイソンがそういうならいいけどね・・・」と、一発でおとなしくなってしまった。 「まあ、荷物は穀物や豆類らしいから、ちょうどいいクッションになるわい。でもつまみ食いしちゃ駄目だぞ。生だからのう」 「しないわよ」 真紅たちが騒々しく出発の準備をしているのを聞きつけて、町の人々がわさわさとやってきた。真紅がデラスカバリスカ穴ネズミのカピチューを取り戻してやったナデシコが母親を連れている。ナデシコの肩にはカピチューがちょこんと乗り、両手でしっかりと、男の子の人形を抱きしめている。母親が、真紅たちに向かって静かに目礼する。 「ルビイのおねえちゃん。どこかへ行っちゃうの?いっちゃやだ」ナデシコは今にも泣き出しそうになり、駆け出して真紅にしがみつく。肩からカピチューを振り落とそうが、男の子の人形を地面に落とそうがお構いなしであった。 「ねえナデシコちゃん。ルビイのお姉ちゃんは、ちょっとそこらへんまで、悪いやつをやっつけに行くのよ。そして、大勢の人を助けるの。ナデシコちゃんの大切なカピチューを取り返したみたいにね。だから、そんなこと言ってルビイのお姉ちゃんを困らせてはいけないのよ。はい、お人形。かわいそうでしょ。落としたりしちゃあ」ナデシコの様子を見て、既に自分もウルウルしている真紅に代わって、チョントゥーがナデシコをたしなめた。 「そうなの」ナデシコはなんとか聞き分けたようだった。 「たいした人気だな。ルビイさんとやら。このヒマワリちゃんからあんたの話を聞いて、まさか女の子に、ゴメラドワルの輩を打倒するなどという、大それたことができようはずはないと思ったが、あんたならもしかしてやりとげるかもしれんなあ」ヒマワリに車椅子を押してもらって、エヌシーも診療所の軒先まで見送りにやってきた。 「よし。ではそろそろ出発するぞ。御者はワシがやる」ガフンダルはそういって、なにやらブツブツと怪しげな呪文を唱えて、自分の体に粉をパラパラとふりかけ、御者台にあがり、手綱を握った。不思議なことに、ガフンダルには雨粒が当たっていないようだ。ガフンダルに促されて、真紅も馬車の中に乗り込む。 「じゃあ、ヒマワリさんに、ナデシコちゃん。えーっと、それから、エヌシーさんも元気でね」真紅は、勤めて陽気にバイバイと手を振る。入れ替わりに、中からチョントゥーが顔を出して、「ヒマワリ。後のことは頼んだわよ。貴女ならできるからね」と声をかける。 「う。うわかりましたですぅー」と気丈にも答えるヒマワリ。 「さあ行け!」ガフンダルが一声かけると、ヒヒィーンと四頭の馬が一斉にいななき、馬車がゆっくりと走り出した。 「いざ、デラスカパリスカ山脈の麓、アリャネーへ!」 ヒマワリ、ナデシコ、エヌシーに見送られて、真紅たちの乗った馬車は、滝のように降り続く雨の中に消えていった。 火の山(9)に続く
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※ 「帰ったようだな田所カッコマン。いや、天才高校生パイロット・田所正男(たどころ まさお)!」 基地に舞い戻った最強無敵ロボ・ネクソンクロガネを出迎えたのは、男っぽい口調で話す女性だった。年の頃は二十半ば。切 れ長の眼をした、目の覚めるような美人である。 「ただ今凱旋しました。いやはや、博士の造ったこのネクソンクロガネはすごいロボットですよ」 固定具を外してヘルメットを脱ぐと、きりりと凛々しい爽やかフェイスが露わになった。高校生・田所正男。それが、つい先 刻に巨大ロボットを操縦して悪の機械怪獣を粉砕した、時のヒーロー・田所カッコマンの素顔だった。 「当然さ。隕石から発見された謎の物質ネクソニウムと鉄の合金、超ネクソン黒鋼をぜいたくに使用したからね」 豊かな胸を張る彼女は、若きはぐれ研究員・龍聖寺院光(りゅうせいじいん ひかる)だ。ちなみにこの欲張りネームは偽名 である。 「フッ、この最強無敵ロボと、抜群の操縦センスを持つキミが揃えば、悪のロボットなど物の数ではないさ……」 近年、さる悪の組織から技術的なノウハウが流出したことで、世界では巨大ロボットによる犯罪が散発していた。 ネクソンクロガネは、そのような事件に迅速に対応するために市民団体“E自警団”が製造した、最強で無敵のスーパーロボ ットなのだ。 「ええ。必ず、悪のロボットから世界の平和を守り抜いてみせますよ……」 ドックに巨躯を休める最強無敵ロボ・ネクソンクロガネの雄姿を仰ぎ、決意を新たにする田所正男だった。 ※ 一方その頃。 「くやしい、くやしい、くやしいのじゃお!」 悪のマッドサイエンティスト・悪山悪男は喚き、地団太を踏んでいた。皺だらけの目元には、涙も滲んでいたかもしれない。 白衣の裾が上下し、煤が撒き散らされる。 「何ですか? 騒々しい」 研究所には似合わない可憐な少女の声が、老博士の耳に滑り込んだ。 彼の背後、木製の引き戸がガタピシと悲鳴を上げる。 悲鳴を上げるだけで、一向に開く気配はない。木は生き物である。悪山研究所内の部屋を行き来できるかは、その日の温度と 湿度に掛かっているのだ。 よく知る声の主に、老人はみるみる相好を崩した。 「おお我が娘エリスよ」 「孫娘です」 静かに訂正してから、悪山エリスは探るように言葉を紡いだ。 「……思ったよりもお元気そうで」 態度こそいかにも素っ気ないが、そこには確かな親愛の情が感じられた。隣町に住んでいる彼女は、週に二度ほどのスパンで 気まぐれに研究所を訪れる。祖父の生活を心配してのことだった。 孫娘エリスのことを、悪山は目に入れても痛くないほど可愛がっている。世間からは言うに及ばず、親類からも白眼視されて いる悪山にとって、彼女だけは唯一の味方だった。 「なに、思わぬ邪魔が入ったが、リベンジの準備はあらかた終わっている! あとは実験中の新装備・ワルリフレクチブシール ドだけじゃ!」 悪山は偉そうにふんぞり返り、ラジカセのスイッチを押し込んだ。懐かしさを感じさせるメロディが、街外れの研究所に郷愁 を誘う。 『ワルレックス~今こそ甦れ~』 作詞・作曲・歌/悪山悪男 子ども時代の愛読書 恐竜図鑑を開いてみたよ チラノサウルスはこの頃はまだ しっぽを引きずり仁王立ち 目まぐるしく変わるジョーシキ ついていけないときもあるけど 今も昔も変わらない 一番強くて怖いやつ みんなの憧れ ワルレックス お誕生日 ねだる孫に 恐竜図鑑を買ってあげたよ チラノサウルスはイマドキはもう 体を寝かせて疾く駆ける 息もつかせずシンセツ発表 ついていこうと猛勉強 でも 今も昔も変わらない 一番ギラギラカッコイイ ピカレスクヒーロー ワルレックス 「ワルレックス改、完成! さっそく出撃じゃ!」 「ご自愛を」 半ば呆れた孫娘のエールに魂を燃やし、悪のマッドサイエンティストは新たな機械怪獣をブイブイと発進させる。 あと半世紀は生きていそうだった。 ※ 「え? またですか?」 「またなんだよ……」 施設の食堂で注文した担担麺を啜っていた田所正男は、予期せぬ出撃要請に瞠目した。もちろん、いついかなるときであって も戦いに赴く心構えは出来ている。 しかし、コストも馬鹿にならない巨大ロボット犯罪は、まだそれほど頻繁には発生していない。ましてやまだ数時間しか経過 していないのに、同一個人からのリベンジがあるなど普通は信じない。 「しかし、悪山悪男とはさっき戦いましたよね?」 「つい三時間前にな。もう一体造っていたんだろうか」 麗しのはぐれ研究者は、こめかみを押さえていた。顔には疲労の色が濃い。 「とにかくあの元気すぎるジジイは、私の最強無敵ロボ・ネクソンクロガネとの一対一をご所望だ。ちょちょいと行って木っ端 微塵にしてきてくれ」 「……了解! 田所カッコマン、最強無敵ロボ・ネクソンクロガネで出撃します!」 勇んで席を立つ田所正男の顔は、既に戦士のそれになっていた。 ※ 遠吠え! 咆哮! 雄叫び! それは、地獄から響く怨嗟の声にも聞こえた。 機械仕掛けの暴君竜。中生代において猛威を振るったという爬虫類の王だ。 皮膚の鱗を赤銅色の重装甲に置換して現代に甦った、旧き地上の覇者の威光。 ワルレックス改。 悪のマッドサイエンティスト・悪山悪男こだわりのメカ恐竜だ。 「リベンジじゃあ! あの黒いロボットを呼べ! 早くしなければ、この高層ビルヂングでドミノ倒しじゃ!」 ワルレックス改の頭に合体したワルヘッドで恫喝する悪山悪男。一般市民が慌てふためくさまを眼下にしても、彼の鬱憤は少 しも晴れない。 (やはりネクソンクロガネ! あいつを八つ裂きにしない限りは!) 屈辱を反芻し、悪山悪男の頭の血管がぶち切れそうになったときだった。 「貴様も懲りない男だな! 悪のマッドサイエンティスト、悪山悪男!」 澄んだ若者の声に遅れること数瞬、空の高みより降臨する巨大な物体。膝駆動の絶妙なタイミングのために着地はやわらかい。 だが、動くだけで一帯の大気を揺さ振るだけの嵩を持っている。 「最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ、推参!」 それは、ヒトと近しい四肢を持つスーパーロボットだった。 光沢のある黒の重装甲は、どこか雑木林の甲虫に似ている。黄金の装飾は地平線を浮き彫りにする夜明けの陽射し。 カメラの眼には、悪の心胆を寒からしめる凄み。 最強無敵ロボ・ネクソンクロガネの勇姿だった。 宿敵の登場に、悪山悪男の顔面に刻まれた皺が一斉に深みを増す。笑ったのだった。 「ククク……! 現れたな最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ! 飛んで火に入る夏の虫じゃ!」 「お前呼んだんだろ!!」 思わず叫ぶカッコマンを完全スルーして、悪山悪男は高らかに戦いのゴングを鳴らした。 「ミュージックスタート!」 『悪(ワル)の天才 悪山悪男』 作詞・作曲・歌/悪山悪男 ※ラララ サイエンス ララララ サイエンス ラララ サイエンス ララララ サイエンス 電波 音波 光波 重力波 寄る年波 年季の入ったボディだけれど まだまだカクシャク またメカ造るよ 積もり積もった恨みを晴らし 富と名声掴むためにも 挫けやしないさ 孫にも小遣いあげたいの(おじいちゃんだいすき!) ※くりかえし 電子 原子 量子 重力子 愛しの絵梨子(エリス) 年季の違うブレーンだからさ 一生ゲンエキ 街をお騒がせ 冷たく当たった世間を見返し 自信とプライド取り戻すためなら 怯みやしないさ 孫にもいいとこ見せたいの(おじいちゃんかっこいー!) ※くりかえし ある時は 戦闘的マッドサイエンチスト またある時は 新感覚アーチスト そしてまたある時は 夕暮れロマンチスト しかしてその実体は 悪(ワル)の天才 悪山悪男 「サイエンス!!」 決着はついた。 装甲から煙を噴きながら倒れ伏す最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ。ワルレックス改の全身を覆うワルリフレクティブシール ドが、金属粒子ビームのベクトルを捩じ曲げ、再帰性反射。そっくり撥ね返った最強無敵の破壊力が、ネクソンクロガネを襲っ たのだ! 「くっ! この前の怪獣とはまるで別物だ……! なぜっ!?」 歯ぎしりの音は、ヘルメット越しにも聞こえるほどだった。 「それはな若造」 年寄りの脳裏に花咲く、孫娘の微笑み。 「愛じゃよ」 もちろん悪山の活動は学会への私怨に端を発している。だがしかし、孫娘エリスの気を惹きたいという想いがあることもまた 確かなのだ。 「なるほど愛か……っ! だが! それならば俺だって!」 汗ばんだ掌で操縦桿を握り直し、ヒーローが戦意を奮い立たせる。ネクソンクロガネの内蔵兵器の中でも最大の威力を誇る、 ネクソンクロガネビームが通用しないというのに! 『だめだカッコマン、今は撤退するんだ』 「博士!?」 彼の無謀を静止したのは、はぐれ研究員・龍聖寺院光(偽名)からの通信だった。 「俺に、逃げろというのですか!」 『ヒーローは、……ヒーローは最後に勝てばいい!』 若き天才の唇は、悲壮に引き締められていた。口にした言葉を、自らに言い聞かせているようにも聞こえた。 (そうか、悔しいのは俺だけではない) 絶対の自信を持っていた最強無敵ロボ・ネクソンクロガネが、わずか二度目の交戦で最大の苦境に立たされたのだ。 「了解しました……っ」 黒い機体が、躊躇いを振り切るように転進する。それが、カッコマン田所正男が初めて経験する敗走だった。 「ぶわはははははははははは! この世に悪人の種が尽きた試しはないのだ!」 遠ざかっていく巨人の背中を痛快げに見逃しながら、悪山悪男が高笑いを響かせる。台詞は前回の意趣返しなのだろう。 「そんな……」 街に立つ善良なる人々の表情は、いずれも暗く沈んでいた。 希望を見失ったように、一人の男性が膝から崩れ落ちる。 「なんてことだ……ネクソンクロガネが、負けた……?」 呆然とした彼の言葉が、皆の気持ちを正しく代弁していた。誰かの溜め息が漏れる。 正義の味方の敗北。衝撃の事実は、たちまち街中を駆け巡った。 ……いいや! まだだ! 諦めるな! ボクらがネクソンクロガネの最強無敵伝説を信じる限り! 立ち上がれ! 田所カッコマン! そして甦れ! 最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ! つづく ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
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[部分編集] アンネロッテ クイーンズブレイドリベリオンにおける主役キャラ デュエルシステムにおいては、バランス(青)の特性を受け継いだ戦闘スタイルを持つ アクティブ化は苦手だが、一撃必殺のグリム・ヴィナスや騎乗突撃など回避能力が多くアタッカーとしては優秀 防御も盾で防御があれば大半のカードを止めてくれるであろう また、冷酷なる一撃もかなり強力。終盤になればいきなり出てきたサブアタッカーを除去してくれる カードリスト QR001 アンネロッテ グリム・ヴィナス QR002 アンネロッテ 冷酷なる一撃 QR003 アンネロッテ 流星突き QR004 アンネロッテ 踏み潰す QR005 アンネロッテ 盾で防御 QR006 アンネロッテ 騎乗突撃 QR007 アンネロッテ 防御しながら攻撃 QR008 アンネロッテ 騎乗攻撃 QR009 アンネロッテ 騎乗蹴り QR010 アンネロッテ ボディを負傷 QR011 アンネロッテ ダウンスイング QR012 アンネロッテ 突き QR013 アンネロッテ 後ろ向きになる QR014 アンネロッテ 受け流す QR015 アンネロッテ 基本の構え QR016 アンネロッテ 背後をとる QR017 アンネロッテ 頭に直撃 QR018 アンネロッテ 足を負傷 QR019 アンネロッテ 腕を負傷 QR020 アンネロッテ バランスを崩す QR109 アンネロッテ 狂騎士 QR110 アンネロッテ 着替える PQR02 アンネロッテ ノックダウン PQR07 アンネロッテ 胴をかすめる PQR12 アンネロッテ 騎士の構え
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【作品名】魔人学園 【ジャンル】小説 【名前】鷹 【属性】神智高総番、佐久間が巨大アフロの中で飼っているペット 【大きさ】翼長3mを越える 【攻撃力】虎をも引き裂く鉤爪を持つ 老婆をつり下げて200mまで上昇し、数kmを飛ぶ 羽ばたきで数百kg有る墓石群を吹き飛ばす 【防御力】鋼鉄の棒が体に刺さっても跳び続けられる 【素早さ】大きさ相応の鷹並 【長所】出現時のインパクト 【短所】どう見てもギャグにしか見えない登場シーン 【戦法】羽ばたきで吹き飛ばす 効かなきゃ爪で攻撃 4スレ目 607 :格無しさん:2015/05/08(金) 19 54 11.51 ID wORce+JN 鷹(魔人学園)考察 ○○○○○マダラ~巨大アナコンダ 羽ばたきで吹き飛ばせなくても体勢を崩すことはできるため戦いを優勢に進められる ××黒犬獣、双頭犬 この二頭は体の一部を抉り取っても構わずに噛みついてきそう ×ルーサー・フリードキン 力が強いので吹き飛ばすのは難しく、一撃食らえば死ぬ △バーニングビーフ 走り回っているこいつには触るのも危険 上空を旋回しつつ隙をうかがい、結局近づけずに終わる 黒犬獣>鷹(魔人学園)>巨大アナコンダ 608 :格無しさん:2015/05/08(金) 22 11 27.73 ID yYalfGT1 考察乙 鳥系は考察難しいんだよね
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アクセル・アルマー 極めて近く、限りなく遠い世界に(カードセット) CHARACTER CH-022 黒 2-5-0 R (自動B) このカードが場に出た場合、プレイヤー1~2人は、自軍手札全てを持ち主の本国の下に移す。その場合、移した枚数と同じだけカードを引く シャドウミラー 男性 大人 熱血 [2][1][2] 出典 スーパーロボット大戦OG(EPISODE2 THE INSPECTOR)(未作成) 場に出た時、1~2人の手札をリセットするカード。 全員リセットしてもいいし、自分だけでもいいし、相手だけでもいい。 自分の手札が腐ってしまった場合の切り札にもなりえるし、相手が手札に数ターン握っているカードがあるようであれば強力なカードの可能性が高いため、相手の計算を崩すこともできる。 しかし、この手のカードの特徴として「戻した方が状況が悪化した」という事が多々あるので注意。 また、キャラクターとしての効果が無いに等しく、比較的重いキャラなのも欠点。 一応ソウルゲインの効果起動の役には立つが、キョウスケ・ナンブの方が効果も戦闘修正も優秀。 能力は悪くないが、ほとんどバニラ同然なためキャラクターとしては非常に使い勝手が悪くなってしまっている。
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名前:科央 尋(しななか ひろ) 属性:受 相手:南雲 遼 年齢:24 誕生日:12月31日 血液型:B 職業:会社員 性格: 基本的におおらかで人当たりが良い。 真面目であるものの生真面目というほどではなく、付き合いやすいフランクさも。 事なかれ主義なので人の調和を好む。 それ故妥協や諦めが早過ぎる面も。 容姿: 癖のない真直ぐな黒髪を肩にかかる程度に伸ばし、仕事中は項の辺りで結っている。 瞳は少し丸みを帯びた二重で、髪と同色。 身長174cmで細身。 元々どこか女性的な顔立ちで、黙っていると色気があるが表情を崩すとあどけなさが残る。 一人称:僕 趣味・特技:人と打ち解けること。大人数で盛り上がること。 嫌い・苦手:一人。情事。 家族構成:両親・義兄 備考: 仕事で忙しく家庭を省みない両親と血の繋がらない年の離れた兄に育てられた。 海外にいることが多い両親に変わり、義兄と共に過ごす時間が長かったが、年も離れていて血の繋がらない義兄とは不仲で寂しい年少期を過ごした。 大学を卒業すると誘われるまま瑞貴が経営する会社に入社。 実力、そして瑞貴たちの目かけにより早々に昇進した。 裏では学生時代から瑞貴らの玩具として身体の関係もあるもそれを拒めないままその行為に嫌悪している。
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武将名 あさくらのぶかげ 朝倉家 C朝倉信景 朝倉義景の末子といわれている。朝倉氏滅亡の際に逃亡し、本願寺教如の弟子となった。その後、本願寺宣如より本尊を譲り受け住職となった。朝倉氏の家系図には信景の名前が見受けられず、謎の多い人物とされている。「我が正体、誰にも明かせん! 生きて生きて、生き延びてみせようぞ!」 出身地 越前国(福井県) コスト 1.0 兵種 鉄砲隊 能力 武力2 統率5 特技 伏兵 計略 邪道の力萎え 範囲内の最も武力の低い敵の武力を下げる。さらに対象の敵を撤退させると復活時間が増えるようになる。 必要士気4 Illustration 池田宗隆 3.0にて追加された浅井朝倉家の鉄砲隊の1人。 1コストとして最低限の武力に中統率伏兵を備えるパーツとしてはなかなかのスペック。 計略は範囲内の最低武力の敵の武力を-4し、効果時間中に撤退させると 復活時間を10秒増やす。 基礎時間は9c、統率依存は0.8c(3.20D) 必要士気を考えるともう一声あっても良かった気がしなくもない。 また最低武力の敵にしかかからないので敵の主力アタッカーにかけることは 非常に難しい。 幸い効果時間が長めなので他の部隊と連携すれば相手の足並みを崩すことはできる。
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ダークノーマ(だーくのーま) + 目次 登場作品レジェンディア 関連リンク関連種 ネタ 登場作品 レジェンディア ノーマの挫折が具現化した闇の霧の塊 種族 レベル HP 攻撃属性 経験値 ガルド スカルプチャ 人族 57 52619 - 1310 3990 - 重量 攻撃力 防御力 知性 命中 回避 中量級 816 248 230 56 176 アイテム 水のオレス(100%) 出現場所 水晶の森最深部 属性耐性 呪が耐性+20、海が弱点-20 状態異常耐性 毒・爪術封印・即死を防ぐ (※基準は戦闘ランクふつう アイテムの数値は落とす確率) 行動内容 ファイアウォール/炎の壁を起こして攻撃する ダークフォース/闇の力の塊を叩きつける ブリザード/猛烈な吹雪を巻き起こして敵全体を攻撃する ローリングストーン/巨大な岩石を叩きつける レイ/上空から光のレーザーを発射させる グランドダッシャー/地面から地割れを引き起こして敵を攻撃する 水晶の森の深部で登場するキャラクタークエスト・ノーマ編のボス 「ブリザード」や「グランドダッシャー」といったこちら全員に範囲のある 強力な呪文を高速詠唱してくる。そのため、リザレクションを使えるノーマを入れて 常にパーティ全員のHPを回復させていかないと苦戦は必死だ。 そして、強い鋼体を崩すためにセネルとクロエで挟み込み、詠唱をさせる 暇が無いほどの連続攻撃を叩き込むのだ。 ▲ 関連リンク 関連種 ノーマ ▲ ネタ ノーマ・ビアッティ ▲
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全体思考 いろいろなユニットが強化される器用貧乏文明 レンドとスコピと火炎船がUP ただレンド兵は攻撃速度が遅く 火炎船はそれ単体で戦えるユニットではなく、必ず他のユニットが必要。 スコピに至っては攻撃力はケルトと比較するのがかわいそうなほどしか上がらず、 HPに至っては一切あがらないので、敵のスコピとか爆破兵系、投石、砲撃系の攻撃を食らったらいとも簡単に消滅する。 強化前提じゃないと使いづらい。 おすすめは火炎船とレンドの二本立て 前半(~スコまで 火炎船がUPするのが強力・・・だが、 序盤から大量にあっても使いどころが難しい。 前線に1列ないし2列並べられるくらい出したらあとはレンド兵を後ろに敷き詰めるとかのほうがいいかも スコピには火炎船の攻撃とHPを半々にあげて前線に殺しに行くか、 ひたすらHPをあげて耐えるか。 後半(スコから~ 正直きつい レンドの攻撃の遅さによって敵がなかなか死んでくれない。 火炎船を敷き詰めるのも数に限りがあるし、火炎船を前線に出しておくと後半は火炎船がさくさく死んでしまう。 後方に大量に出して、死んだら適宜投入する必要があるだろう (もっとも、その都度陣形を崩すことになって面倒だが。)
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→include/リバウ用ビーム・ライフル 概要 武器属性 数値情報 装備可能機体 本兵装の初期装備機体 備考 アップデート履歴 コメント欄 概要 威力上昇をもたらす集束機能は持たないが、通常射撃で相手の体勢を崩すことが可能。 武器属性 実弾 ビーム 格闘 シールド その他 数値情報 LV1 LV2 LV3 LV4 LV5 LV6 LV7 LV8 威力 2600 2850 弾数 5 発射間隔 6秒 OHまでの弾数 5発OH ?発OH ?発OH ?発OH ?発OH ?発OH OHからの復帰 18秒 切替時間 0.77秒 射程距離 450m 455m m m ?m ?m ?m ?m よろけ値 20% 局部補正 ?倍 シールド補正 ?倍 備考 Eパック式弾数所持,移動撃ち可,よろけ有り レアリティ ☆☆ ☆☆ 必要階級 機体同梱 - - - - - 必要リサイクルチケット 330 必要DP 現在交換不可 装備可能機体 強襲機: 汎用機:リバウ 支援機: 本兵装の初期装備機体 強襲機: 汎用機:リバウ 支援機: 備考 ビーム兵装ながら弾数制 。全弾発射するまでは弾数ゲージが回復しない。 任意リロードも可能 と特殊。 リロード系のカスタムパーツは クイックローダーが対応している 。 補助ジェネレーターは非対応 なので注意。 アップデート履歴 2022/05/05:新規追加 2022/07/07:抽選配給に Lv2追加 2023/05/25:性能調整威力上昇LV2:2750 → 2850 ※LV1は調整無し コメント欄 過去ログ 1 名前 test - keasemo (2022-05-05 23 06 01) 最新の20件を表示しています.全てのコメントを見る ▲トップに戻ります▲