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ぴちゃ……ぴちゃ…… ぐちゅぅ 『あっ……ああんっ』 ぴちゃん……ぴちゃん…… 『んはあぁぁぁっ……ひぃっ…ぐぅぅ」 梓「なんか純の声、色っぽいな……」 そう思うと余計に艶かしく感じられ 梓は少し頬を赤らめたりしてしまうのでした。 ぴちゃん…… ぴちゃん…… 梓「ふぅ……」 梓「唯先輩……今頃」 ぴちゃん…… ぴちゃん…… 梓は目を閉じ気になる先輩の顔を思い浮かべました 今度会った時もあの無垢な笑顔で呼びかけてくれるのでしょうか 彼女はまた抱きついてくるのでしょうか そして、その時もまたきっと自分は迷惑そうな顔をしてしまうのです。 梓(私ももっと素直にならなくちゃ) 梓(もし私から抱きついたら、あのひとどんな顔するんだろ) 思わず唇に笑みが浮かびます。 ミシッ ミシッ ギ……ギィ…… 何か軋むような物音に梓は我に帰りました。 気が付くと純の声が聞こえなくなっています 梓「純……?」 梓は腰を上げ、少し扉に近づきました。 先の音はその木の扉が開く音だったのでしょう 梓「純……?」 ぞくぞくっと、 背筋に冷たいものが走りました 梓「あれは……」 視線----- 少しだけ開いたその隙間から、何かがこちらを伺っています。 梓「じゅ、純……だよね」 返事はありません。 全身総毛立つものを感じながらも、梓は眼を逸らすことが出来ませんでした。 逸らした途端何か、おぞましいものが飛び出してきそうな気がしたのです。 どの位そうしていたでしょうか、視線がふっと消えるのが判りました。 ほうっと安堵の溜息をついた次の瞬間 それはすうっ……と伸びてきました。 それ、そう 真っ白い腕 『おいで……』 梓「ひゃっ!」 ドスンッ 梓は思わず声を出し、尻餅をついてしまいました。 『……おいで……』 白く細い腕、その手がひらひらと手招きをしています 『おいで……』 梓「じ、じゅん?純なの?」 ひら ひら 梓「そういうのやめよ……ねっ」 『おいで……』 『……おいで……』 そして梓は気が付いたのです。 梓「……違う」 梓「純じゃない……純はそんな手じゃ……」 純の腕などではありえない真っ白い腕は、手招きを繰り返します ひら ひら 『あずさ……おいで……』 梓「いやだ……いや」 梓「な、なんで私の名前知ってるのよぉ……」 『おいで……あずさ……』 ひら ひら 梓「逃げなきゃ……」 後退りして立ち上がった梓は、一気に踵を返し廊下を走り出しました。 ダダッ ダダダダダッ ぎい…… ビタンッ ひたひたひたひたひたひた ひたひたひたひたひたひた 梓「なにこれ?足音?」 何かが後ろから付いてくるのです。 梓「追いかけて……来てる!」 ひたひたひたひたひたひた ひたひたひたひたひたひた 梓「なに?なんなのよもうっ!!」 梓は暗い廊下を夢中で走りました 恐怖で足が縺れ何度も転びそうになるのを堪えながら。 何度か角を曲がると、もう自分の部屋がどこなのかなど全くわからなくなってしまいました。 それでも止まることなどできません、足音はずっと追いかけてくるのです。 行けども行けども廊下に終わりはありません。 ひたひたひたひたひたひた ひたひたひたひたひたひた ひたひたひたひたひたひた もうそこに、何かが すぐそこに 振り返ればそこにいるのかもしれません あの真っ白な腕の……が…… そこに……すぐそこに 梓「だめ……来ちゃやだ」 ひたひたひたひたひたひた ひたひたひたひたひたひた ひたひたひたひたひたひた ひたひたひたひたひたひた 梓「誰か……助けて!」 梓「純!」 叫ぼうとしても息が切れ掠れ声しか出せません。 梓(どうしようどうしよう) 次の角を曲がると襖戸が目に入りました 考える間もなく梓はその襖を開け 部屋の中へ…… ガタンッ! 梓(明るい……あれ?ここは) そこは見覚えのある自分たちの部屋 そしてそこに 純「あれ?どこ行ってたの梓」 梓「え、純……」 純「何息切らしてんのよ」 梓「どうして……」 純が布団から顔を出して不思議そうにこちらを見ています。 梓「え?え?私、今追いかけられて……」 梓「純……ずっとそこにいた?」 純「へ?うん、目が覚めたら梓いないし、どうしようかって今電気つけたとこだよ」 梓「私今廊下で追いかけられて……」 純「へ?夢見て寝ぼけたんじゃないの?」 梓「ゆめ……?」 そう言われれば悪い夢を見ていたような気もしてくるのです。 純「もう眠いよぉ……」 純は枕に顔を埋めました。 純「電気消して」 梓「うん……」 そう言われ梓は照明の紐を引き明かりを消しました 自分も布団に横になります。 廊下の方を伺ってみますが、やはり何の気配もありません。 梓「はぁ……」 友人の顔を見たからでしょうか、安堵と共に平静な気分に戻って行きました。 梓「お休み」 純「……」 梓(あ、メールどうなったんだろ) 梓「ねえ純、メール……」 純「……」 梓「寝ちゃったの…… 梓「……」 そもそもメールの会話も夢だったのでしょうか? 寝惚けていたのでしょうか? 考えるうちに梓も眠りに落ちて行きました。 梓「……」 ぴちゃ… ぴちゃ… 梓「……」 梓「っ……」 ぴちゃ… ぴちゃ… 梓「ん……」 『ああっ……んっ……』 またあの声がどこからか聞こえてきます。 苦痛を堪えるような 艶かしい、喘ぎ声のような 『ああっ……あああんっ』 梓(あれ?この声って……まさか) 梓(……私?) その声は梓の口から出ていたのです。 『んんっ……あうぅっ』 梓(え?何で私こんな声出してるの?) 今までこんな声を出したことがありませんでした。 自分でも初めて聞く声、でもどうしようもなくそれは梓の声なのでした。 ぐちゅっ ぐちゅっ ガツン、ゴツンと身体の芯から振動が伝わってきます。 その度に身体中に甘美な痺れが走り 梓の口からは我知らず声が漏れ出ているのです ぐちゅっ ぐちゅっ 『あんんっ……ひ……』 梓(気持ち……いい……) 梓(え?気持いい?) 梓(何これ……?私どうなっちゃってるの……?) 梓は初めて得る甘い感覚に戸惑いながらも必死の思いで目を開けて様子を伺いました。 自分のお腹の上に丸いものが見えました。何かがいます。 その何かが動くたびに梓は快感に打ち震えてしまうのです。 梓(あっ……純!?) 丸く見えたもの、それは純の頭部でした。 純が梓の下半身に多い被さっていたのです。 ぐちゅっ ぐちゅっ 梓「あんっ……だめ、純……何して……?」 純「あ……起きちゃったんだ」 梓「純、やめようよ、こんなのダメだよ……私達」 梓は純を振り解こうとしました。 でも身体の芯が重く痺れ力が入りません。 それはここのまま身を任せてもいいと思える程の官能なのです。 ぴちゃ……ぴちゃ…… 梓「んんっ、やだよ……」 ぐちゅ ぐちゅ 梓「ああっ……恥ずかしいよぉ……純……」 純に執拗に刺激を繰り返えします。 堪えようとしても身体がビクンビクンと反応し びちゃびちゃと下腹部の辺りで水音が鳴っています。 夥しい体液が自分を濡らしていくのが判ります。 梓「どうしちゃったの純……私達友達でしょ……ダメだよ、こんなエッチなこと」 しかしそれは梓の勘違いでした その純はムクリと顔を梓の方へ持ち上げ言ったのです。 純「どう?生きながら食べられるのってすごく気持ちいいでしょ」 梓(え……食べられる?生きながら?) じゅるぅ 梓「あんんっ!」 っぐちゅ にちゃぁ 梓「んひぃぃぃっ!」 純「美味しいよ……あずさ……」 そこでようやく梓は気付きました。 純の口元が真っ赤なことに 自分のお腹からなにががずるっと引き出されていることに それを握った手が真っ白なことに 梓「!!!」 梓「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」 梓「死ぬぅ!死んじゃうぅぅぅっ!!」 『大丈夫、まだ死なない』 『今度はあんたに憑いてあげるよ』 ぐちゅ え……なんだっけ…… にちゃ ぐちゃ ええと…… くちゃくちゃ ああそうだ……夏祭り ぶちぶちっ ずりゅ 楽しみ だ……な、あ ゆい、せん、ぱ ずるずるずるっ …… --------------------------------- ……にゃん え? 唯「あずにゃん!」 梓「……」 唯「あずにゃん!どうしたのぼーっとして、みんな先に行っちゃったよ」 梓「唯……先輩?」 梓「えっ?ここ?ここは?」 唯「元気ないよ!せっかく夏祭りなのに楽しまなきゃ」 梓「夏祭り?」 見回すとそこは暗い部屋などではなく、夏祭りの喧騒の中。 道路脇には夜店が軒を連ね、電柱に取り付けられたスピーカーからは 祭囃子の割れた音が流されています。 そして目の前にいるのは 無垢なあの笑顔 梓「唯先輩、私………」 唯「純ちゃんは参加できなくて残念だったねぇ」 梓「え?純?そうだ純は?」 唯「何言ってるの?急におばあちゃんが亡くなったんでしょ?」 梓「おばあさんが……」 唯「だからあずにゃんだけ先に帰ってきたって、そうじゃなかったっけ?」 梓「私だけ帰って……あ……」 唯「へ?あずにゃん?ホントにどうしたの?」 梓「すいません……ちょっと色々あったんで」 唯「そうだよねえ、大変だったみたいだもんねえ」 おかしい、記憶が混乱してる……私さっきまで…… さっきまで……えーとなんだったっけ…… ---喰いたい え?今のは何? しっかりしなきゃ…… 私……私は? 私は梓、中野梓 ---喰った 違う!何?この記憶は何? 食べた?私が? 何を? 純を…… ---喰った 違う、食べられたのは……私 え? そうだ……あの白い手 追いかけられて……それから……それから ---憑いた ------おまえに ……何だったんだろ えっと……なんだったっけ…… ---喰いたい喰いたい喰いたい あ……そうか、 私 お腹減ってたんだ 梓「唯先輩」 不意に梓から左腕を掴まれ唯は少しびっくりした表情になりました。 唯「えっ、なあにあずにゃん?」 梓「少し……向こうで休みませんか」 唯「え、どうして?みんなとはぐれちゃうよ」 梓「唯先輩と二人っきりでお話ししたくて、久しぶりだし」 唯「あれ?いつもと違うねえ」 梓「私も少し素直になってみようと思って……」 唯「んー、あずにゃんがそう言うならいいよ」 梓「じゃあ行きましょう、あっちがいいです」 ぐいぐいと梓に手を曳かれてついて行きながら 唯はどこかおかしなものを感じました。 唯「あれ?」 夜店の光の加減でしょうか 唯の手を握る梓のその腕は、とても白く見えたのです。 -終- 10
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透伊「じゃ、結さんの番ですよー」 結「ああ……いや、私の番はいいのだが」 ヌシ「どうしたー?」 結「ずっと気になっていたのだが……日和の後ろにいるのは誰だ?」 全員「ゑ?」 日和「う、う、後ろ……!?だ、誰も、いま、いま………」 透伊「い、嫌だなー結さん……ホラー企画だからって、わざわざそんな事言わなくても……」 紅「そ、そーだよ!結さんが冗談言うなんて、めっずらしー……」 結「? 何を言っている……そこに」 紅「わーわー何も見えません聞こえませんわーわーわー!!!!」ダッシュ!! 日和「こ、紅ちゃん置いていかないでー!!」ダッシュ!! 結「………」 アリス「あれ、日和ちゃんのお友達じゃなかったんだねー」 結「お、お前には見えていたか……」(涙目) アリス「う、うん……(結さんが涙目……)」 【おまけ】 透伊「意外ッ!結さんって霊感あったんですねー」 結「SAN値減りまくってついに頭がおかしくなったのかと思った……」 透伊「貴女だけは冷静じゃないと洒落にならないですよ、俺達の場合」 作者 邪魔イカ
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/4121.html
11番手 (田舎おでん)1レス系 唯「お化けだぞ~」 律「うーす」 唯「お化けだぞ~」 澪「おう、また来たのか」 唯「食べちゃうぞ~」 紬「ケーキでいいかしら?」 唯「うー、みんな全然驚いてくれなくなっちゃったよ」 梓「いい加減成仏したらどうですか?」 唯「あずにゃん冷たい」 おしまい さわ子「最近肩こりが酷いと思ったら、動物の霊が憑いてたみたいなのよ」 律「マジ゙?」 澪「ひえぇぇ」 さわ子「大丈夫よ、お祓いしてもらったから」 唯「こんにちわ~」 紬「あ、唯ちゃん、今お茶入れるわね」 唯「あれ?さわちゃん先生、今日は肩に猫乗っけてないんだね」 さわ子「えっ?」 唯「可愛かったのになあ」 律「見えてたのかよ……」 おしまい 律「あっ!来た来た」 澪「え?どこだ?」 紬「ほら、後ろから二番目に乗ってる」 唯「ほんとだ、おーいおーい」 梓「先輩方迎えに来てくれてたんですねっ」 唯「もちろんだよ~」 梓「でも三途の川って川幅広いんですね、船酔いしちゃいました」 おしまい 15
https://w.atwiki.jp/2choccult100story/pages/24.html
宣伝 動画や広告画、告知文を作成し、それを持って他板や他スレ、2ちゃん以外のコミュニティーで百物語企画を宣伝する。 有志の人々の協力頼みの人海戦術。 オカルト板内では企画スレが立ったら運営を集める意味合いもかねてすぐにage進行で、丘板内他スレに宣伝してもok。 オカルト板以外では宣伝開始の合図後となる。 宣伝は基本的にマルチポストという行為に該当するので、他板に宣伝する場合は批判や反感を受けないように色々と気をつける必要がある。 例えば (1)出来ればオカルト系の話をするスレッド、あるいは騙されて系。丁寧に且つ板の雰囲気に合わせた書き込みを心がける。 (2)同じスレに宣伝する場合は、最低50レス以上間が開いているか確認する。 (3)重複宣伝を回避するために、宣伝した板を企画スレで報告するのが望ましい。また見かけた場合も報告していただければ幸いです。 (4)百物語開催後は宣伝した板にお礼をするのも忘れずに。 なお、オカルト板内ではウザくないように気をつけていれば多分大丈夫。 ※2ちゃんねるではRock54という営利広告対策があり、アフィサイトなど少しでも営利目的だと認定されるとURLなどその宣伝の特定単語を含んだ文章が書き込めなくなる。(詳しくはこちら→Rock54-いきいきWiki) 2011年はその規制に引っかかってしまい、途中で宣伝が難しくなってしまった。 2012年はRock対策として、企画スレに広告内容をまとめたレスを書き、宣伝文に貼るURLはそのレスのもののみ、という方法をとった。 2013年は風遁を食らわされてました。
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219 :nanashi ◆txYew36vNQ :10/09/05 01 43 40 ID zjjD4k0r 「ヤンデレ百物語」の仕様案についてですが、組んでたら考えがちょい変わりまして 202以外の仕様もいいかなーと思ってきています。 具体的には 182の(7)を基本として、 ・"本を閉じる"選択肢あり。 ・全話読破しても目次に戻る(再読可)。 ・全話読破後に"本を閉じる"と統一エンド。 ・全ての"個別エンド"を見た上で"本を閉じる"と統一エンド別Ver.(真エンド?)。 ・全ての話は見ずに"本を閉じる"とノーマルエンド。 ・ほとんど(2話以下)話を見ずに"本を閉じる"とバッドエンド。 "統一エンド別Ver."があるから、"統一エンド"と"ノーマルエンド"は同じ内容でもいいかもしれない。 "個別エンド"は現実に何か起きるのでもいいし、読んでる話の結末が変わるのでもいいと思われ。 202に比べてこちらのいい点は、ポイント増加個所や増加幅のバランスをあまり考えなくていいところ。 ただし、個別エンドであまり大きなこと(喪子がいなくなるとか)は出来ない。 どっちがいいのかよくわからないので、とりあえず両方試験版作ってみる……かな! 見栄えは完全無視で作るので、絵とかはとりあえずなくてもよいのです。(勿論あったら素敵だけど) 現在出てる案を使うのは不都合もあるので、やっぱり試験版用の仮話でやることにする。 いっその事個別エンドなしもありな気がするし、順番に読み進めていくゲームにだって出来るかもしれない。 こんな仕様もいいよーって案とか意見とか感想とかありましたら書いてくれると嬉しかったりします。 220 :彼氏いない歴774年:10/09/05 03 53 45 ID YugccvWG 219 借りてきた本が主人公の名前が自分と同じだったら怖いよね 特にホラーだと できればでいいけど百物語は各物語の主人公の名前が同じで 最初に入力する名前で統一できた方が怖いと思う 225 :nanashi ◆txYew36vNQ :10/09/20 02 37 05 ID EHd7G/ET テスト用にシナリオ作ったー。病んでもデレてもいないようなのもあるけど。 仕様はまた少し変わりそう。でもまああとは打ち込めば出来るはず。 ……なんだけどパソコンが熱くて能率悪いよー。 自分の頭もやばいのでなかなか手がつかんのでございます。 226 :nanashi ◆txYew36vNQ :10/09/25 19 01 41 ID n4YEFDd3 202と 219の内容でテスト版を作ってみた。一応、両方試せます。 仕様は若干かわってます。 227参照。 プレイしての感想とか、仕様どんながいいかとか意見プリーズなんだぜ。 テスト用で中身は薄いのであんまり期待しないでね。 ちなみにヤンデレ百物語に関しては以下の流れで完成するかと思います。 ・仕様を決める ↓ ・仕様にあわせたシナリオを書く ↓ ・必要に応じて絵を描く、探す ・必要に応じて音を作る、探す ↓ ・素材を組み合わせる ↓ ・バグがあったらつぶす ↓ ・完成! もちろん私一人じゃ出来ない、というか逃げるので みなさんのご協力に期待するんだよ! 期待しまくるんだよ! まずは仕様を決めるということで、ちょっとした感想でもいいのでご意見ぷりーずなのですよ。 一見役にたたなそうな意見が役にたつこともあるので、何かあったらぜひ頼みますぜ。 227 :nanashi ◆txYew36vNQ :10/09/25 19 04 44 ID n4YEFDd3 アドレス忘れてた。 http //loda.jp/yanderegame_mozyo/?id=6 変更点は具体的には、 ■ 202からの変更点(タイプA) >・話を一つしか読んでいないで閉じるとバッドエンド >・話を一つも読まずに閉じようとすると確認があって、なお閉じるとバッドエンド →ここは、"話を一つを読まずに閉じるとバッドエンド"に変更。 >・ポイントの高い話が複数ある場合、その中でランダム。 →"ポイントの高い話が複数ある場合、先に読んだ方を優先"に変更。 >・エンドリストが保存される(エンド再現はしない)。メニューで見られる。 →未実装。 ■ 219からの変更点(タイプB) >・全話読破後に"本を閉じる"と統一エンド。 >・全ての"個別エンド"を見た上で"本を閉じる"と統一エンド別Ver.(真エンド?)。 >・全ての話は見ずに"本を閉じる"とノーマルエンド。 >・ほとんど(2話以下)話を見ずに"本を閉じる"とバッドエンド。 →・全ての個別エンドを見た上で本を閉じると"統一エンド" →・一つも話を見ずに本を閉じると"バッドエンド" →・それ以外で本を閉じると"ノーマルエンド"の三つに変更。 ---------- 主人公の名前変更は未実装。セーブも未実装なんで注意されたし。 その他は同梱の「よんでね.txt」を参照してくだされい。
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ここでは、語り部さんの募集方法について、いくつかの案を提示しています。 各方法の詳細についてはそれぞれの名前をクリックしてください。 BBS方式 リボルバー方式 エントリー方式 エントリー&プール方式 併用方式 プール方式 BBS方式 話を投下する場所のみを設定し、話したい人がそこに話を投下していく方法。 運営側は百話集まった時点で終了宣言を出すのみ。 手軽さは随一だが、恐らく1日では終わらない。 百話越えや割り込みなどの混乱も起こりやすい。 手軽さ:☆☆☆☆☆ 統制度:☆ BBS方式の詳細はこちら リボルバー方式 日時と場所を指定し、準備が整った語り部さんから順次話を投下してもらう方法。 事前エントリーは無く、何話が集まっているのかは始まるまで分からない。 ある意味運を天に任せる方法。ライブ感は半端無いが、労力も半端無い。 手軽さ:☆☆☆☆ 統制度:☆☆ リボルバー方式の詳細はこちら エントリー方式 事前にエントリーしてもらい指定された日時にスレに話を投下してもらう方法。 手軽さ:☆☆☆ 統制度:☆☆☆ エントリー方式の詳細はこちら エントリー&プール方式 エントリーを行った語り部さんに必ず原稿を送ってもらう。 当日は本人に投稿してもらう。 順番になっても語り部さんが現れない場合は運営が事前に貰っていた代理で投稿する。 エントリーした分は確実に投下できるのが魅力。 手軽さ:☆☆ 統制度:☆☆☆☆ エントリー プール方式の詳細はこちら 併用方式 エントリーが始まる前から話を募集しておき、時期が来たらエントリー募集を開始する。 百物語当日に足りない話数分や語り部さんが現れなかった場合、その都度プール分から話を補充する。 先にプール枠とエントリー枠の数を決めておくという手もある。 手軽さ:☆☆ 統制度:☆☆☆☆ 併用方式の詳細は「「こちら 併用方式]] プール方式 原稿を送ってもらう場所を指定し、原稿を集め続ける。 その中から運営が百話を厳選し、投下する。 本人投稿は無く、最も遅延は起こりにくいが、手軽さやライブ感は無くなる。 また、選に漏れた話は日の目を見ずに終わる可能性も。 手軽さ:☆ 統制度:☆☆☆☆☆ プール方式についての詳細はこちら 以下広告
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23 名前: 影虎 ◆OTL/VNUGLY [sage] 投稿日: 2008/08/22(金) 21 15 56 ID xWLnFyo+0 「またか」 1/2 私はトイレが怖い。 恐らくトラウマなんだと思う。 前回の百物語でも書いたが、「トイレの花子さん」らしき人(でいいのか?)と友達になってしまっているから。 でも、いい大人なのでまさか連れションなんか出来る筈も無く、大体は頭の中で下らない事を考える様にしてやり過ごす。 そして「長居したくないトイレ」は雰囲気で分かる。 そこがいくら綺麗だろうと、出来立てピカピカだろうと、慌しく用を足し、ベルトも半分締めた様な状態でトイレを飛び出す事になる。 「長居出来るトイレ」ならそれこそ本とか持ち込んじゃってかなりゆっくりする。 しかし稀に「長居出来るトイレ」だったはずの場所が「長居したくない(というか出来ない)トイレ」に変わる事がある。 一瞬で肌にぞわぞわ感が走り、私はトイレから飛び出す事になる。 前置きが長くなった。オチを言おう。 「トイレの花子さん」遭遇二回目。 しかも会社のトイレ。 会社の女子トイレなんか、ストレスを抱えた若い女性しか入らないから元々「長居したくないトイレ」だった。 でも先日、残業中にトイレに入ったら突然話しかけられた。 ド ● ● ● ¦○¦○¦ ア ●=洗面台 ○=個室 私は右端の個室にいた。 で、突然「お疲れ様です」と言われた。 24 名前: 影虎 ◆OTL/VNUGLY [sage] 投稿日: 2008/08/22(金) 21 17 24 ID xWLnFyo+0 「またか」2/2 最初、アメリカンジョークの 個室A「やぁ」 個室B「…?やぁ」 個室A「元気だったかい?」 個室B「えぇ、まぁ…」 個室A「…後でかけ直すよ、隣の個室にいちいち返事する馬鹿がいるんだ!」 な話かと思い、返事をしなかった。 そしたらご丁寧に私と彼女(でいいのか…?)の間の壁を「コンコン」とノックして 「こんなに遅くまで大変ね」と仰られる。 仕方ないので「まぁ仕方ないですよ。仕事ですからね」と答えて、トイレのドアを開けた。 こんなに親しげに話してくるのだから、きっと普段から割りと親しくしている人だと思っていた。 私がトイレのドアを開けた瞬間、彼女は「そうですね」と言った。 しかし左側の個室には誰もいない。 誰かがドアから出ていったという事も無い。 そしてぶわぁ、と体中に広がる鳥肌。 あぁ、またですか。またなんですね。このビル新築したばかりなのに、やっぱり何かいるんですね。 そして私はまだトイレの花子さんのお友達なのか…? 【完】
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私の記憶と推察が確かならば 頭から血を流した律が ここに倒れていなければならないはずだ だけど…… ということは…… 澪「やっぱり『おゆおに』が食べちゃったんだ!!」 これで全部、おゆおにの仕業になった!! 夢は信じれば叶うって、ホントだったんだなぁ 紬「そ、そんなハズは……」 澪「あっ、ということは口止め料を払う必要もなかったんだ」 「ムギ、さっきの1000円返してくれ」 紬「えっ、なに?」 澪「1000円。さっき渡しただろ?」 じりっ、とムギとの距離を詰める 紬「い、いやよ」 じりっ、とその分、ムギも後ろに あとずさる 澪「このッ……」 「いいから返せええええええええ!!!」 紬「いやぁあああああああ!!」 私は その場でクルクルとブレイクダンスを踊って叫びだすと ムギは一目散に走り出した 澪「ムギッ!!」 紬「あっ!?」 どしゃり ゴンッ 転んだ 砂に足をとられたムギが宙に放物線を描いて倒れこんだ 放物線って言いたかっただけなんだ だってカッコいいから それにしても慌てて駆け出したとはいえ、何もない砂浜で転ぶとは不思議な娘よ 澪「まったく、1000円を返さないからバチが当たったんだぞ」 「ムギ……?」 私は ふらついた足取りで近づいてみるが ムギは逃げようとも起き上がろうとすらしない 私は異変を感じて、急いでムギの元に駆け寄る 紬「……」 倒れこんだムギの頭の下に、黒っぽい流木が落ちていた 澪「お、おい」 体をゆすってみるが、ムギは口をだらりと開いたまま、目を開ける様子が無い ぬるり 澪「……!!」 ムギの頭から赤い何かが流れていた 澪「ム、ムギ!!おい、しっかりしろ!!」 私はムギの肉体が硬直してしまう前に握り締めていた1000円を慌てて奪い返した 澪「ふぅ、損するトコだった。しかし、これってあんまりよくない状況だよね……」 ムギは勝手に転んで流木に頭をぶつけただけだ 私は何一つ悪くない だけど唯は、私とムギが2人きりで砂浜に向かったのを知っているし 律のこともある もしかしたら、この光景を目の当たりにすれば あらぬ誤解をしてしまうかも知れない 澪「……よし」 ざりっ ざりざり 私は砂浜に「おゆおに参上」と書いて 速やかにドヤ顔でその場をあとにした ムギと2人で来た道を、今は1人でたどって別荘に戻る 私はとりあえず唯になんて説明しようか考えていた 「いきなり、おゆおにが突撃してきてムギをペロリと食べちゃったんだ!!」 ……いくら唯が相手とはいえ、こんな雑なデタラメが通じるのだろうか そもそもペロリと食べたといっても、ムギは頭から血を流してただけで 食べられた形跡はない !! じゃあ、こういうのはどうだろう まず、おゆおにがムギを突き飛ばして、食べようとしてた所を 私がゲンコツで追い払った…… そしてムギは死んだ 決まりだな 分かりやすいし、私の活躍シーンがあるのも気に入りました 私はなんだか自分が大変 立派な人間になったような気がして 暗い夜道をずんずんと歩き始めたのです 澪「ん……唯?」 先ほど、唯が眠りだした場所まで引き返してきたが そこには誰もいない 地面に「ふんす」と書いてあるので、唯が寝ていたのは この場所で間違いないと思うが…… 目を覚まして どこかに移動したのだろうか ここから私の来た砂浜までは一本道で、それで出くわさなかったのだから 別荘に戻ったか…… 人が2人も死んでるのにのんきなヤツだな しかし、それも唯らしいか くすり、と私は笑った 別荘は しん……と静まり返っていた 楽しくて賑やかな合宿になるハズだったのに どうしてこんな事になってしまったのか…… あぎゅyがgclずjぎゃぎゃぎゃがy 澪「!?」 突如、どこか遠くの方から、耳をふさぎたくなるような醜い音が聞こえる あぎゅあksldjかいおすいほあ;d 澪「な、なに、なんの音?」 これは……獣の雄叫びのような、そんな音だ だけど、こんな鳴き声の動物なんて、ちょっと記憶に無い そして、イヤなことに「遠くの方から」といってもすぐ近くではないというだけで 下手をすると、この別荘の奥の方から聞こえたのかも知れない 私は思わずあたりを見回す まさか得体の知れない何かが、いるんじゃないだろうな 今の音に驚いて誰か出てこないか期待したのだが…… 考えてみれば律もムギもいない、唯は……別荘の中にいるのか?いないのか? そういえば梓は? 夕飯のあとから、部屋に こもりきりだったな 澪「よし、いざとなったら梓を生贄に差し出して自分だけ助かろう」 「私は梓の先輩だから、その権利があるハズだからな」 私はひとまず梓の部屋の様子を見に行くことにした コンコン 澪「梓、梓、いるかい?」 ノックをしたが返事がない もちろん私は部屋のドアを蹴破って中に入った 澪「!!」 「あ、梓……!?」 梓「あぎゃぎゃがぎゃがyぎゃぎゃぎゃぎゃww」 おぞましい獣のような雄叫びは、ベッドに横たわる梓の口から発せられていた 澪「お、おい、梓」 「正気か?」 ゆさゆさと体をゆするが梓はニタニタと笑顔を浮かべながら目を開く様子はない 梓「あぴややおpさおhsしおはしおch:あ」 澪「……寝てる」 どうやら悪質なイビキのようだった 私は濡れた布を梓の顔にそっと かぶせる こうすることで、息苦しくなりイビキがおさまると思ったからだ いちまい にまい さんまい… 148 --- 梓「……」ンフーッ ンフーッ よんまい 梓「……」ンフーッ ンフーッ ごまい 梓「……」ンフーッ ンフーッ ろくまい 梓「……」ンフーッ ななまい 梓「……」ンフーッ ンフーッ はちまい 梓「……」ンフーッ きゅうまい 梓「……」ン…… じゅうまい 梓「……」 今、梓の顔の上には月刊ジャンプスクエアくらいの厚さになった濡れた布が重ねられている そして梓は動かなくなった さようなら 梓「ブハッ!?」 「む、ぬの!?」 突如、梓が跳ね起きて、口や鼻をふさぐ布を払いのける 澪「おぉ、なんだ、あれだ、元気?」 梓「み、澪先輩!?澪先輩が布をかぶせたですか!?」 「死ぬかと思ったじゃないですか!死ぬかと思ったじゃないれすか!」 顔を真っ赤にして早口でまくしたてて私に詰めよってくる それはもう、さながら ちょっと唇を突き出せばキスしちゃいそうな距離だよ うっとおしいヤツだなぁ 澪「あー……」 「梓のイビキが、ちょっとあまりにもアレだったからさ」 梓「イビキ?」 「嫌だなぁ。私がイビキなんか かくワケないじゃないですか」 「変な先輩!」 澪「変なのはお前なんだよ」 梓「そんなウマイ事いって、私をからかって楽しんでいるんだ!!喜んでいるんだ!!」 そういうと梓は旅行かばんからナイフを取り出した 澪「お、落ち着け梓」 「アレだ。おゆおにの仕業だよ、やっぱり」 梓「へぁ?」 「お、おゆおに……?」 澪「ほら、夕飯のとき、唯が言ってただろ」 「お湯が大好きな鬼がいるって。きっとソイツがお前の顔に布をかぶせたんだよ。何故か」 私はまたも、おゆおに様に罪をかぶっていただくことにした 梓「でもイビキがうるさいから 澪先輩が布をかぶせたみたいな事を言ってたじゃないですか、今」 澪「そこは お前…………うそだよ」 梓「ホッ。なんだ、うそか」 「澪先輩が私を殺そうとするワケないですものね!」 満面な笑みを浮かべ大いに納得したようだ バカなヤツめ 澪「そういえば律やムギも、おゆおにもやられちゃったんだぞ」 梓「えっ」 「や、やられちゃったって、お2人ともどうなったんですか?」 澪「し、死んだ」 梓「ひぃっ」 澪「つまり、お前も おゆおに にやられそうなところを 私が部屋にかけつけた事で命拾いした、というワケさ」 梓「へぇ~~!」 これで梓はもっと私を尊敬することだろう 大変よいことだ 梓「それで、ゆ、唯先輩は……唯先輩はどうなったんですか?」 澪「唯?」 「唯は、えーっと……お腹いっぱいで、眠くなって……いなくなった」 梓「なにを言ってるんですか」 澪「私にもサッパリだが事実だ。受け止めてくれ」 梓「そんな……」 梓「私、唯先輩を探しに行きます!!」 ツインテールを振り回していきりたつ梓 コイツは、唯を性的に慕っている可能性があるからな…… まぁ、それはいいんだが、一緒に探しにいこうと言い出しかねない空気を察知した私は なんとか引きとめようと思った 何故ならば、外に探しに出れば暑いし、ヤブ蚊もいるからだ 澪「探すったってムチャだ。いいか、どこにいるか見当もつかないんだぞ」 「ほっとけば、唯もそのうち戻ってくるさ」 「だって、この別荘は外より涼しいから」 梓「でも……変なバケモノがいるんでしょ!?」 澪「なんだ、バケモノって」 「そんなもの この世にいるワケないだろ」 「お前はバカか?」 梓「だって澪先輩が、おゆおにがいるって言ったんじゃないですか」 「そうじゃなくて もしかして、やっぱり 私の顔に布をかぶせたのは澪せんぱ……」 澪「おゆおにはいる、必ずだ」 私はナイフを振り上げる梓の目をじっと見つめて言い放った 梓「じゃあ一緒に唯先輩を探しに行きましょう!!」 澪「わかった、お前は別荘の外を勢いよく探せ」 「そして別荘の中の探索は、この私に任せるんだ」 梓「ラジャーです!!」 そういうと、梓は別荘から飛び出し Bボタンダッシュで走るマリオのように 暗闇の中を猛スピードで駆け抜け、すぐに見えなくなった 5
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澪「さて、ついにこの別荘には私一人きり」 「たとえ裸んぼうになっても、もう誰も私を止めることはできないんだ」 そういうと私は服を脱ぎ捨てパンツも放り投げ、別荘の中を全力疾走する 澪「あはははっ、私は王様だぞ!逆らうものは死刑だ!!」 ガチャンッ カラカラッ 澪「ッ!?」 突如、ガラスの割れる音が、した それも、そう遠くない距離から いや。唯なら何故ガラスを割る必要があるんだ まぁ、アイツは おっちょこちょいだからなぁ 可能性が無い事は無いけど…… みし…… みし…… ガラスが割れた音のした方角から廊下を歩く足音が近づいてくる 唯なのか、それとも梓? そのとき、私の中で ひそかに ひっかかっていた事が脳裏をよぎる そういえば律の体は、なぜ海岸に無かったのだろう??? あのときはテンションがあがって、本当に おゆおにが食べてくれたと思ったが 本当にそんな事があるのかなぁ もし律が生きていて、私に復讐しようと考えていたら……? 澪「り、律……律なのか?」 おそるおそる呼びかけてみる みし…… みしみし…… ミシミシミシミシミシミシ 足音が猛スピードで近づいて、きた 澪「わぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ 私は怖くなって、その場にあったナイフをひっつかみ 別荘の外へ駆け出していった ドンッ 澪「わぁあああああああああ!?」 紬「きゃぁああああああ!???」 外に出るなり、何かとぶつかったかと思えば頭から血を流したムギがいた 律「お、おい 何してんだ澪」 「全裸でバイブ持って」 澪「えぁっ!?り、律!?」 「そしてバイブ!?」 ナイフだと思ったら バイブだった 澪「まいったよ。これじゃまるで私が変態みたいじゃないか」 陰毛丸出しでバイブをもったまま カッコイイポーズをとろうとするが、なかなかサマにならない 紬「それより澪ちゃん……私たち、なぜか海岸に倒れていて……」 「昨日の晩あたりから記憶がないんだけれど、一体、何があったの……?」 澪「え?」 律「アタシも気がついたら、頭から血を流したまま、砂浜をふらふら歩いててさ」 「携帯電話は海水でぐちょぐちょに濡れて使い物にならなくなっちまってて 連絡もとれないし……」 澪「……」 「マジで?」 紬「うん、マジなの」 澪「…………」 これは…… うまくすれば、この状況を乗り切れるかも知れないぞ 澪「実はな、おゆおにが出たんだ」 神妙な顔で私は切り出した 紬「ね、りっちゃん。言ったとおりでしょ?」 律「そうだな……」 そういうと、律はゾッとするような無機質な目で 私の みぞおちに拳を叩き込んだ 澪「……マ?」 目を覚ますと、私は、なんか、暗くて狭いところに押し込まれていた 上を見上げると、星空が見える ただし、視界はかなり狭い どうやらここは縦穴の底らしい 気を失っている間に、律たちに放り込まれたというワケか…… 私は律に殴られたお腹をさする 穴の広さは、足を曲げれば座れるが、寝転がることは出来ないくらいで 深さは……5メートル、といったところか…… と、口を半開きのマヌケ面で夜空を見上げていると ムギがひょっこりと穴の淵から顔をのぞかせた 澪「あっ、ムギ!!」 「なぁムギよ。な、なぜ私はこんな所にいるんだ?」 紬「おゆおに」 澪「えっ」 紬「おゆおにが澪ちゃんを穴に放り込んだのよ」 澪「い……」 穴の上からムギがスイカに、しゃくっと かぶりつき 私の頭に ぼたぼたと赤い果肉が落ちてくる 私はノドが渇いていたので、それをうまく口でキャッチする おいしい 澪「いや、しかし、待て、待て」 「私のお腹をパンチしたのは律だったよね?」 紬「なにを言っているの、りっちゃんがそんな事するハズないじゃない」 「出来るハズないじゃない」 「だって、りっちゃんは澪ちゃんが……」 澪「えっ、だって さっき いただろ、律」 紬「ふふ」 そういうとムギはすぐに顔を引っ込めてしまった 澪「もぐらたたきめ」 「次に顔を出したら絶対に叩いてやるぞ」 さて、少し状況を整理する必要があるな…… どうやら律とムギは生きていて、私に仕返しをしようとしているみたいだ 「おゆおにの仕業」みたいな事を言っていたが 意趣返し、というヤツだな、きっと 問題は律たちがどの程度の復讐を望んでいるかということ たとえば3日後の合宿最終日まで私を穴の底に閉じ込める程度のイヤガラセなら まぁ別にあせることもあるまい しかし、まさか、私の命を奪う気だったら……? う~ん アイツら、気はいいヤツらだけどバカだからなぁ…… 殺す気はなくとも 加減を間違えて、うっかり死なせてしまったとかやりそうだ くそっ、まったくどうしようもない連中だよ どうする? いっそ謝ってみるか? 澪「お~い、ごめんごめん」 謝ってみた べしゃっ 澪「?」 べしゃっ 澪「わっ、ぷわっ!?」 穴の上から、何かが ばらばらっと投下された 一瞬、またムギが食べかけのスイカを吹き散らしたのかと思ったが どうも土を放り込んでいるらしい スイカだと思って口を開けてキャッチしようとしたため 口内が土まみれ 澪「ぺっ、ぺっ」 「ひどいや」 ざくっ べしゃっ ざくっ べしゃっ 次々と土が放り込まれ、もう膝元まで土が溜まってきている 澪「くっ、まさか私を生き埋めにするつもりか!?」 でも足元に降り積もる土をうまく踏み固めていくと それは足場となり、私の体は少しづつ穴の出口に近づいていくではないか このまま放り込まれた土を全部、踏み固めていけば、そのうち脱出できそうだぞ 澪「アイツらは本当にバカだな」 私は聖母マリアのように自愛に満ちた表情で高笑いした ん……?自愛?慈愛? まぁどっちも似たようなもんだろう 慈愛も所詮、自己満足のためさ ざくっ べしゃっ ざくっ べしゃっ などとカッコいいことをほざきながら どんどん放り込まれる土を踏み固め 私はついに5メートルの深さがあった穴を脱出できる位置まで来れた それにしても私が機転を利かせたから いいようなものの これが唯とかだったら窒息死していたぞ 怖いなぁ 私は穴から出たら律とムギをバラバラにしてやろうと思った 澪「よっ」 穴から出ると、そこにはシャベルをもった鬼がいた 澪「えっ?」 鬼「えっ!?」 毛むくじゃらの鬼がシャベルになみなみと土を盛り込んだまま こちらを見ている 体の大きさはゆうに2メートルを超えているだろう 私は恐怖した 澪「なっ、えっ、なんだ、おまえっ」 鬼「お……」 澪「……お?」 鬼「お湯もませろぉおおおおおおおおッ」 「ガァアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 澪「お湯もませろ?」 「飲ませろ、の間違いじゃないんですか?」 鬼「あっ///」 澪「バカヤロウッ!!」 ばちぃんッ 私がイラッとして鬼に平手打ちをはなつと 鬼は死んだ あっけなく死んだ2メートル超えの鬼を見ていると 私はなんだかチェ・ホンマンを思い出した そういえば以前、佐々木希と付き合ってるって噂があったけど 本当だったのだろうか まぁソースは東スポだから、アレだけど…… しかし、それにしても、この鬼はなんだったのだろう 私も唯もムギも罪を犯し そして、その罪を、いもしない架空の鬼のせいにした だけど、そういったウソが迷信となり 歪みをもった信じる力が、本当に妖怪を生み出す…… なんか よく ありそうな話だな まぁ、こういった場合 報いとして嘘をついた私が 鬼にひどい目に合わされるんだろうが 鬼が弱かったのも時代のなせるワザか もう鬼とか幽霊とかの時代でもあるまい UFO番組とか怪奇現象番組とか全然、見なくなったもんね そういって、ふと近くの草の茂みをのぞいてみると 唯や律、ムギ、梓がいた みんな、笑顔でバーベキューをしている ハンバーグもあった 誰も私のことなど気にも留めず ムシャムシャむしゃむしゃ おいしそうなものを食べ続けている アウト オブ 眼中、か 澪「みんな」 私が声をかけると みんな、ぎょっとした顔をして お肉を隠した 私は中学時代、卒業式の直後、ママと焼肉屋に行ったら 焼肉やで私以外のクラスメイト全員と出会ったことを思い出した 冷たい体 渇く心 私はなんだか無性にお湯が飲みたくなり みんなの元へ駆け出した ─御湯鬼─ 終わり 6
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10番手 ◆sdHT7BEuPo 純「くねくね」 私が高校生3年生の夏休みの話です。 私は軽音部に所属していて、同学年の仲良し3人組で部の夏合宿とは別に、一泊二日で小旅行をすることになりました。 受験勉強の心配もありましたが、2日くらいならいい気分転換になるだろうということでみんな乗り気でした。 メンバーは私と部長のA(仮)、それにB(仮)です。 Bは嬉しそうに「お姉ちゃんにも自慢するー♪」と言っていました。 そんなこといちいち言うか、と思うかもしれませんが、 彼女のお姉ちゃん好きっぷりは私たちは十分知っていたので、こういう行動にも慣れていました。 夏なので川遊びをしたいということになり、隣の県にある小さな町に行きました。 そこはスキー場などが多く、冬は賑わっていますが、 夏は私たちのような避暑目的の旅行者がたまに来る程度で、私たちにとっては落ち着ける場所でした。 さて、宿についてひと休みした後、私たちは川に向かいました。 道の周りには広い田んぼが広がっていて、私たちは自然を感じながら歩き続けました。 しばらく歩いた時、Aが何かに気付きました。 「ねえ、あれなんだろ」 私と、BがAの指差す方向、遠くにある田んぼを見てみると、なにやら人影?のようなものがくねくねと動いています。 それはとても妙な動きで、普通の人だったらとても恥ずかしくて出来るものではないと思いました。 ですがかなり距離があったので、それが何なのかはよくわかりませんでした。 「案山子じゃないかな」と私が適当に言うと、「でも案山子は動かないよ」とAが反論しました。 すると、Bが双眼鏡を取り出しました。 「えへへ、何かに役立つと思って、持ってきてたんだ」 Bはとっても優秀で、優しく、気が効く子です。お姉ちゃん大好きっ子という一面もありますが。 そんなBなので、その用意の良さも納得できました。 とにかくこれで、謎のくねくねの正体がわかります。Bは、双眼鏡でその方角を見つめました。 Bはしばらくじっと見続けていましたが、だんだん体がガタガタと震えてきて、目には涙が浮かんでいました。 私たちは心配して声をかけました。 「どうしたの?」「あれの正体わかった?」 するとBは 「わからないほうがいいよ」 と震えながら言い、私たちにあれは気にせず川に行こうと促しました。 私たちはとても気になりましたが、Bの尋常じゃない表情に気圧され、そのことはもう話さないようにしました。 ですが、それから、Bは不思議な行動をするようになりました。 何時間かに一回、ちょっと用事がなどと言ってどこかに行ってしまうのです。 私たちが聞いてもはぐらかされるだけでした。 そん旅行も終わり、私たちが元の生活に戻ると、Bも変な行動をしなくなりました。 あの合宿中の行動は何だったのでしょうか。 今でもAと会った時、思い出したように話題になりますが、真相はわからないままです。 おわり 14