約 194,481 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/24679.html
登録日:2012/01/11 Wed 20 12 39 更新日:2024/08/31 Sat 17 43 15NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 DM おどろき!桃の木笑店街 カレーパン ギャグ コロコロコミック デュエマ デュエル・マスターズ ビクトリー 小学館 愛すべきバカ達 敵も味方も変な奴 松本しげのぶ 漫画 デュエルマスターズビクトリーとは、コロコロコミックで連載している漫画作品。 前作デュエル・マスターズ、FE、SXの数年後が舞台。 SXまでは切札勝舞が主人公だったが、今作では彼が救った彼の弟の切札勝太が主人公である。 初期の仲間がれく太しかいなかった前作と違い、最初からある程度人間関係が出来ている。 前作はシリアス成分が強かったのに対して今回はギャグ成分が強く、デュエル描写でも 初期の勝太のカードの扱い方 勝太のデュエル描写を完全に省く お互いにデッキ残り数枚までパスの連続 デッキ2枚でデュエル キレてお互いにクソドロー、クソタップ等言う 等々、現実にやったらクレームをくらいそうな描写が多い。 良くも悪くも子供向けになったという事か。全体的な雰囲気は作者がDMより前に描いていた『おどろき!桃の木笑店街』のノリに近いものがある。 また、前作には見られなかったストーリーに対する補足が時折入る。 人間界の敵は勝舞とその仲間が完全撃退した為、今作は現実のカードの方でも展開されているクリーチャーワールドのいざこざがメインである。 勝太がデュエマを始める最初の導入編 オンセン率いるエイリアントリオとの戦いの日本一V(ビクトリー)なヤツだーれだ選手権編 5年2組とYA・RA・SHIとの戦いのクラス編。 カツドンを巡ってオラクルの一味と戦うカツドン編 登場人物 【メインキャラクター】 切札勝太 主人公。 シリアス感が強かった兄と違って、精神的に幼く基本的にお調子者。 しかし「一家代々遊び人の家系」と言った時は流石に辛そうだった。 最初はデュエルはあまり乗り気ではなく、デュエルよりもカレーパン優先。 というのも、切札勝舞の弟という事で偉大な兄と比較されがちな為デュエルは避けていたという理由がある。 ただしドラゴン龍との対戦以降は龍が勝太を勝舞の弟としてではなく一人のデュエリストとして見てくれた為、デュエルを避ける事は無くなった。 カレーパンを心から愛しており、大抵はカレーパンで釣る事が出来る。兄がデュエルバカなら彼はカレーパンバカ。 また、「カレーパン・マスター 切札勝太」なるカードがコロコロに付属したりした。そのネーミングと冗談のような効果から「カレーパンとかwww」とネタにしていたら、いつの間にか即死コンボのキーパーツになっていた。何を言ってるか(ry 勝太が極限まで集中するとスーパーサイヤ人と化し、額にVの字が現れる。 生まれた直後に幽体離脱(現実では植物人間状態)しており何年間も遊び回っていたが、不思議な光(デュエルマスターの証)を浴びたことで元の身体に戻った。 この時にカレーパンを偶然口にし、好物になったらしい。 べんちゃん 勝太の友達。 一家代々東大卒。 進学の為に塾に行っていたりとどこかリアリストだが、やはりデュエマがしたいお年頃。 彼が本気になるとキラーメガネモードと呼ばれる状態になる。 一度脈絡無しでデュエマが始まった際に「いつもながらなんでデュエマかがわからない!!」と長年の読者の気持ちを代弁してくれた。 主に水文明を使用。 ヨーデル。 勝太の(ry 本名、世出原ルイ。 超金持ちで、財布の中に100万入っていたりカードを10箱単位で購入したりと所々で金持ちオーラが見られる。 彼は「歌うデュエリスト」という異名があり、実際にヨーデルを歌うかのような話し方。口癖は「レヒ~」。 主に光文明を使用。 ぶっちゃけ 勝(ry 本名、武家 茶太郎。 口癖として「ぶっちゃけ」と言う。 基本的に報われないポジション。 主に自然文明を使用。 切札勝三 83歳。勝利の父で、勝舞と勝太の祖父。物凄くおちゃらけてる。 アニメでは《ボルバルザーク・エクス》を用いてソリティアを披露した。 ドラゴン龍 かませポジション。別にデュエルではかませでは無くむしろ強キャラだが、デュエル以外で花火にくくりつけられたり勝太に怪しいという理由で檻に閉じ込められたりと苦労が絶えない。 口調は「俺は言うぜアイウォント!」といった感じで日本語の後に英語をつけ加えている。 7×3=10とドヤ顔で言い放ったり好物がどんぐり丼などネタの固まり。 彼は元々はクリーチャー界のクリーチャー《流星のフォーエバー・カイザー》であり、自身が仕えていた姫《永遠のプリンプリン》を追って人間界に来た。 また、勝太に正体がバレた際にその月の号のコロコロの付録のケースを彼に渡して懐柔した。 アニメEDではアヘ顔ダブルピースを披露 5年2組のクラスメイト クラス編から登場。該当項目参照。 カツドン カツドン編から登場。オラクルの一味から逃れるために地球にやってきた宇宙生物。あらゆる望みを叶える強力なレイジクリスタルを持っている。 プラマイ零 隣のクラスの不良少年。相棒のブータンと共にカツドンの持つレイジクリスタルの剥奪を目論む。 元々は文武両道な優等生だったが、友達付合いが悪くそれが原因で喧嘩を起こしたことがきっかけで不良になってしまった。 アニメ版の女の子とは全く無関係の別人。 【敵キャラクター】 オンセン 最初はべんちゃんに因縁をつけて彼のカードを全て取り上げるというヤクザなキャラとして登場。 その後、ドラゴン龍とのデュエルの際に元々は龍と同じようにクリーチャー「オンセン・カイザー」なのが判明。彼はプリンプリンを捕らえる為に人間界に来た。 リキシ オンセンの仲間で、巨漢。 シャチホコ オンセンの仲間で、口癖はデスマス。デュエル描写0で勝太に負けた。 YA・RA・SI アイドルグループ。元リーダーのレオとの因縁によってクラスメイトを巻き込んだ戦いを仕掛けた。 正体はアンノウン。 【その他のキャラクター】 甘えんぼシスターアマエル、アマゾネス・ジェーン、海女ガールイルカちゃん、尼さんWOMAN あららんデュエマ島のツアーデュエリスト。 それぞれ光、自然、水、闇文明を担当し、ヨーデル、ぶっちゃけ、べんちゃん、勝太を鍛えた。 尼さんWOMANだけスパルタ、あとは甘甘。 イストリ忍者イストリくん デュエマを全く知らないのにデュエマの大会に参加した猛者。 ミステリアス仮面 日本一Vなヤツだーれだ選手権の前回優勝者。 変装の達人で、勝太達を仲間割れさせようとする。 正体は不明だが、どこか勝舞らしい言動や髪や目、ボルバルザーク・エクスを使う辺り勝舞フラグが立っている。 切札勝舞 前作主人公。 前作最終話で勝利と会った後に文明圏に連れ戻されたらしく、映画スターやら大リーガやらボクサーやら好きな職業を転々としている。しかもそれら全てで大成功しており、辞める理由は主に「飽きたから」。勝太とは何度か会っている。 反面、記憶はまだ戻ってないようで「カードに命賭けるヤツなんてこの世にいねーだろ」とカードゲーム主人公が言ってはいけない台詞を放った。 ただしデュエマのセンス自体は衰えておらず、勝太を余裕で破った。クリーチャーと話が出来る能力も健在。 あと懐柔を覚えた。 黄昏ミミ 現在はアナウンサーに就いており、日本一Vなヤツだーれだ選手権の司会。 最初は余裕のあるキャラを見せていたが、段々前作同様のツッコミキャラになってきた。 今のところ本編にて前作キャラで再登場したのは彼女のみ。勝太の母である筈の舞すら未登場。 ハコ アニメオリジナルキャラ。かわいい デュエルの特訓のために訪れた合宿所で出会う。 ネガティブな性格だったが、勝太たちと触れ合い少しずつ改善されている。 口癖は「運がお悪い」 追記・修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 勝太引っ込め -- 名無しさん (2013-10-28 01 16 23) カツドン編は結構面白くまとまってるよね -- 名無しさん (2013-12-28 22 33 33) YARASHI編終盤は好きだった -- 名無しさん (2014-01-29 02 51 18) 4月号から中学生編がスタートするらしい。 -- 名無しさん (2014-02-17 00 31 43) 連載15周年おめでとう‼︎ -- 名無しさん (2014-05-31 19 45 04) 実はメディアミックスの中でもエピソード3をニュートラルルートで完結した唯一の漫画。 -- 名無しさん (2016-08-23 18 09 49) いや設定変わりすぎだよ 宇宙人だの古代種族だの -- 名無しさん (2016-09-11 20 42 40) お疲れ -- 名無しさん (2016-11-16 22 07 45) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/rm96/pages/137.html
「ねぇ、梨華ちゃん」 「ん?」 ミキのこと、すき? 「きしょい。今日の服」 あー。何言ってんだろ。 かわいいじゃん。梨華ちゃんらしくって。フットサルの練習のとき履いてた靴下みたいにそんなにどぎついピンクじゃないし。 「えー。そーかなぁ」 「だってさぁ。ピンクだよ。ピンク」 「いいじゃん。そんな派手じゃないでしょ。さゆはかわいいって言ってくれたよ」 「それはさゆだからだよ」 いや。ミキもかわいいと思ってるから。 うん。すっごいかわいい。 「そーいえばさぁ、なんか歌ってるよね」 「あぁ。しらたま?」 いい歌だよね。名曲だから。 ミキも完璧だし。 「うん。なんかさ、ちょっと恥ずかしくない」 みんなの前でミキが歌ったら…うん。はずい。 でも梨華ちゃんが歌ってくれたら、へへへへへへへへへ…歌っちゃう。 「うーん。でも、この間オープニングで後ろにかけてしゃべったら、ちょっとはずかしかったけど」 「かけたの?」 「うん。しっらったっまはぁ~って。それにあわせてね」 生歌聴けた! しかもミキの目を見て! 「そ-いえば、歌ってたよね。焼肉食べいったとき」 「うん。さゆと亀ちゃんと愛殿と一緒にね」 ミキ、悪いけど梨華ちゃんの声しか耳に入れてなかった。 いやあ、でも、梨華ちゃんの歌をバックにレバ刺し。さいこーだったね。 「あれってリスナーさんが作ってくれたんだっけ」 「そう! すっごいみんなよかったって言ってくれたの!」 うわ! うれしそー。 だってさ、あれ、いい歌だったもん。 しっらったっまっはぁ~。 「しっらったっまっはぁ~」 「いいから。歌わなくて」 「えー」 あはっ。拗ねたカオもかわいい。 あーでも、素直じゃない自分にがっくり。 「そー言えば、リスナーの人のお便りで、梨華ちゃん作詞でミキティにやきにくの歌を作ったらどうですかって」 「えー。梨華ちゃんの詩でー?」 お願いします。是非是非是非。 「うん。でも美貴ちゃんだったらレバ刺しの歌だよね」 「そーだね。美貴といえばレバ刺しだね」 ほんとに作ってくれないかなぁ。 「梨華ちゃんが詩を書くの? んーどーだろー。なーんかさぁ、すっごいきしょいの書いてきそう」 「あっ。言ったなぁ! いいよぉ。じゃあ、作ってくるから」 「それでラジオで発表するの? じゃないと、リスナーの人が曲つけてくれたんだから、できないよね?」 「あー。そーなるよねぇ。いいよぉ。みんなやさしいから、たぶん曲作ってくれると思うし」 「ふーん。楽しみだなぁ。すっごいきしょかったりして」 「あっ! さゆが気に入ってるんだから、そんなことないもーんだ」 やりっ! 大成功! 楽しみ! 石川梨華作詞『レバ刺し』かぁ。ミキが歌って、コラボレーションだ。 しらたまってさ、白くてやわらかいだから、さゆが気に入るのもわかんのよ。 けど、レバ刺しはさぁ、まぁ黒い…?。で、滑らか。ちょっと癖あるけどね。 でも、ミキはだいすき。 って、言えたらなぁ。 「じゃあさ、楽しみに待ってるから」 そしたら、うんって、すっごいうれしそーな梨華ちゃん。 えへへっ。 なんかミキまでうれしくなっちゃうじゃん。 あれ? なに不思議そーなカオしてんの? 「美貴ちゃん、今日なんかいいことあった?」 「はぁ? どーして?」 今リカちゃんとしゃべってる…とか。 「んー。なんかずっと笑ってる。ほら、よっちゃんといちゃいちゃしてないし」 「そーかなぁ」 「そうだよ。たしかにいっぱいつっこまれてるけどね、なんか今日の美貴ちゃん、やさしいなぁって」 でも言ってることは…そんなにやさしくないと思うけど…? 「そぉ?」 「うん。目がね、なんかやさしいの。そんな気がした」 「ふ~ん」 じゃあ、いつもはどんな目で見てると……。 「いつもはさぁ、あーもぉこいつしょーがねーなーって感じなのね。美貴ちゃん」 「はぁ」 そーも思うんだけど、いつもは、あーもーかわいくってしょーがねーなーって思って見てるんだけどね。 「だけどね、今日はなんか…あったかいなぁって」 ごめんね、あたしバカだからって笑うけど…。 「大丈夫。ミキもバカだし」 「またまたぁ」 ぽんって肩を叩かれて…。あっ! チャンス! 「何言ってんのぉ」 えいって思いっきり肩をぶつけてそのまま寄りかかっちゃえ! うわ! リカちゃんあったかい! やわらかいっ! 「きゃー! もぉ! 美貴ちゃん!」 はははって。 ついでに触っちゃえ! 「うわっ! 美貴ちゃん!」 ぎゅって! ぎゅって! 抱きしめちゃった! きゃー! はずかしー! でも、気持ちいい…。 あー。 しあわせ…。 「美貴ちゃん?」 苦笑いしてるし。 「んー」 「なんか…気持ちよさそう」 「ふふん。だって気持ちいいもん」 死んでもいい…。 あーでも、そしたらなぁ…。 「ふふっ。かわいいなぁ。ほんっと、今日の美貴ちゃんってかわいい」 「えー。ミキはいつもかわいいよ」 「あははっ。さゆみたいだね」 ほんとはね、梨華ちゃんの前ではもっと素直でね、もっとかわいくいたいよ。 でもさ…恥ずかしいって言うか…。 だからなんかさぁ、ついべたべたしちゃうんだよね。 よっちゃんさんは甘えやすいしさぁ。 なんてゆーの、触るの、抵抗ないんだよねぇ。 でも、梨華ちゃんは…なんていうのかなぁ。 緊張するの。 どきどきする。 もぉ、それこそ手が触れるほど近くになっちゃうとさぁ、どーしていいのか…。 だからさ、またやんないかなぁ。人文字選手権。 だってさ、だってね、触ったんだよ! 胸! ちょっと抱き合うみたいに向かい合ったり! あー…。まだ覚えてる…あの感触。 ぎゅってリカちゃんを強く抱きしめてみたりして…。 「甘えんぼさんだね。今日の美貴ちゃん」 「ふふっ。いーでしょ。たまには」 「ふふ。たまにじゃなくてもいいのになぁ」 「じゃあ、ずっとこーしちゃうよ?」 「いいよ。ツッコミもいいけど、こっちの方がずっとうれしい」 「ほんとに?」 「ほんとに。だって、美貴ちゃんかわいいもん」 すりってほっぺをよせて…。 あっ! くっ…唇が…近い! ふっと目がいって、つい息が止まって…。 「美貴ちゃん?」 「んっ! あっ…なっなに?」 うわ! またどきどきしてきた! 「赤いよ。顔」 「えっ! そっ、そーかなぁ!?」 いや、そーでしょ。顔、熱いもん。 でも離れるのはいやだから、ちょっと顔をそむけてみたりなんかして。 「うん。真っ赤」 ほっぺに手が…。うわ、ちょっと冷たくて気持ちいい…。 って、美貴が熱いせいだからかも…。 うわー。 ミキさぁ、いろんなこと考えるわけですよ。 今、こーやって抱きついてるけどね。 甘えてるけどね、もっといちゃいちゃしたいなぁとか、触りたいなぁとか。 でもね、梨華ちゃんガードが固い…。 いやいや、なんかね、それだけじゃなくってオーラがあるの。 触れにくいっていうかなぁ。眩しいの。 だからさ、さびしいっていうか、なんか甘えたいというか…落ち着かないっていうか…それで他の子に触っちゃうんだけど。 だってほら。さゆとかやわらかいしね。よっちゃんさんもけっこう触りやすいし。 リカちゃんが飯田さんと手繋いでたり、さゆやヤグチさんとといちゃいちゃしてたりとか見んの、ほんとはヤなんだよねぇ。 最近は愛ちゃんとも仲いいし。 美貴だってさ、ツッコミばっかじゃなくってさ、もっとあんなこととかこんなこととかしたいよ。 たとえば、キスとか…。 「そんなに赤い?」 「うん。真っ赤」 「…誰のせいだと思ってんのさ」 「んー。わかってんなら…」 はあっ!? えっ!? あ…。 あぁ…。 梨華ちゃん…。 「ふふっ。かーわいい」 にっこりと微笑んで…。 あぁ…。 「梨華ちゃん…」 びっくり。 そんなミキをきゅっと抱き寄せて、すりすりって頬を寄せて。 なんかうれしそう。 「あれ? びっくりしてる?」 「そりゃ…驚くでしょ」 だって、キス…されたんだよ? ふわってやわらかくって甘くって…。 すごく短くて、けどけっこう長かったようなキス。 あーもぉ! わけわかんねー! でも、気持ちよかった。 心臓止まるくらい…。 「だってかわいかったんだもん」 「……ミキがしたかったよ」 「美貴ちゃん?」 よく聞こえてなかったみたい。 顔を覗き込んで首を傾げるから、だから…。 ちゅ! 「美貴ちゃん…!?」 「ほら。梨華ちゃんだって驚いてるじゃん」 まん丸になってるし。目が…。 とはいいつつ、ミキもどきどきどきどき…。 ぽーかーふぇーす、ぽーかーふぇーす…。 「だって、急にだったから」 「自分だってそうじゃん」 「…そっか」 「あれ、納得するのはやっ」 「だって、ねぇ」 って笑って…。ふわって。 あー。やっぱかわいい。 そんなこと思ってたら、 「なんからぶらぶだよね。あたしたち」 だって。 「うん。今はね。でもミキはこれからもこーでいいよ」 何気に告白っぽい? 気づいてくれるかな? 「そっか。じゃあ、これからも、こーでいたいね」 「ほんとに?」 「うそじゃないよ」 微笑む梨華ちゃん。 素直じゃないミキは、どーしても自分からは言えなくて、だから待ってるの。 すき。 って、その二文字。 「あたし、美貴ちゃんのこと、すきだよ」 「ほんとにぃ?」 素直じゃないから、そんな言葉も疑ってみたくなる。 その笑顔がうそをついてないって信じてるけど、不安なの。 「うん。だから、あんまり他の人と、あたしの前ではいちゃいちゃしてほしくないなぁ…」 なんてね。って笑ったけど、言葉はホンモノ。 そうだよね? 「梨華ちゃん?」 「ふふっ。ね。お・ね・が・い」 「うわっ…。きしょ。…けど、おねがい、聞いちゃおうかな」 「ほんと?」 「うん。…だって…ミキもすきだもん」 また真っ赤になって、そしたら梨華ちゃん、おでこにキスを一つ。 だから抱きしめて…。 結局これからもつっこむんだろうけどさ、でも…でもね。 今日はいい日だ。 だって梨華ちゃんがすきって、言ってくれたから。 (2004/11/13)
https://w.atwiki.jp/ikiikigonbo/pages/103.html
31ごんぼZ/天体と流星とカメレオン 32ごんぼZ/レールとゴーゴンと文化祭 33ごんぼZ/職場と同族とトライやる 34ごんぼZ/ゲストとハブと腕相撲 35ごんぼZ/力と通り魔とボディガード 36ごんぼZ/ネコと鳴き声と発情期 37ごんぼZ/ケガと骨折と自己再生 38ごんぼZ/オメガと純潔と男の恥 39ごんぼZ/ガサツとゐけめんと大和撫子 40ごんぼZ/チョコと本命とバレンタイン
https://w.atwiki.jp/ikiikigonbo/pages/81.html
11ごんぼZ/網膜と姉と以心伝心 12ごんぼZ/恋と性欲とおやっさん 13ごんぼZ/弁当と迎撃とミートボール 14ごんぼZ/夏と水着とプールの授業 15ごんぼZ/田舎と文明と思い出作り 16ごんぼZ/予定とスマイルと痴話喧嘩 17ごんぼZ/音頭とじゃんけんと無法地帯 18ごんぼZ/空費と新学期とロスタイム 19ごんぼZ/欠席と助っ人と一匹狼 20ごんぼZ/班長と生存とエスケープ
https://w.atwiki.jp/osananajimisanbon/pages/85.html
俺はずっと仕事先の幼なじみの服装について考えながらドキドキしていた。 帰ってから話しても会社の制服はないだろうからその日に着てはもらえないわけだが、それでもなんか……早く会いたいって気持ちが胸を熱くさせた。 彼女のことを思うと胸がじんわりする。涙が出そうだ。 ◇ 幼【今日遅くなる】 俺【何時くらい?】 幼【どうだろ 分かった方が良い?】 俺【別にオナニーとかしないから平気】 幼【帰ったらゴミ箱チェックしなきゃ】 なんだ、遅くなるのか……。 ◇ いつもの俺なら、幼なじみが遅くなると聞いたら幼なじみの服を着て玄関でオナニーしたりと普段出来ないプレイに熱中するのだが、 とてもそんな気持ちにならず一人ではさみ将棋をしていた。 幼「ただいま。遅くなっちゃった」 俺「おかえり」 帰ってきた。立ち上がって近寄る。近寄るというより引き寄せられるといった感じだ。早く抱きしめたい。 幼「んー、お腹空いたの? すぐに食べられるの何もないよ」 俺「好きだ」 抱きしめた。 幼「痛いよ」 俺「みお……淋しかった」 幼「なんだよー離せよー」 俺「嫌だ、もう離さない」 幼「嘘つき」 俺「嘘じゃない」 幼「私のこと全然分からないくせに」 俺「俺のこと嫌い?」 幼「嫌いって言ったら?」 俺「俺は好き」 幼「なにそれ」 俺「好き」 幼「……私が今日、なんで遅くなったか分かる?」 俺「……分からない」 幼「本気で?」 俺「分かるわけないよ」 幼「バカ、よく見なさい。ヒントあるでしょ」 俺「……?」 ヒント? 何が何だか分からない。 ◇ 幼「やっぱり全然分からないじゃん」 俺「えっと……髪を切った?」 幼「正解」 良かった。髪を切ったのに気付かなくて当時付き合ってた人に怒られたことがあったんだよな。 幼「適当に言った?」 俺「いや、本当は最初から分かってたんだけどね」 幼「あはは、嘘つき」 俺「本当さ」 幼「だったらどこを切ったか言ってみ」 俺「えっ……」 幼「早く」 俺「えっと、えっと……ま、前髪を」 幼「ふーん、前髪を?」 俺「てのはジョークで……後ろの長さを……」 幼「……」 俺「少し短くした……よね?」 幼「まあそうかもね」 俺「上のボリュームを少し減らし……?」 幼「……」 俺「……てはいないよね」 幼「減らした」 俺「うん、減らしたね」 幼「……あとは?」 俺「耳を気持ち出したような……」 幼「……」 俺「のは気のせいで」 幼「もういい」 俺「え?」 ◇ 幼「和君、私のこと全然見てないもんね。コスプレしてくれれば誰だって良いんだもんね」 俺「それは違うよ。みおのことは大好きだよ」 幼「そんなの信じられない。今日みたいに嘘ついてごまかそうとしてばっかり」 俺「……ごめん」 コスプレをするのがそんなに嫌だったのか。それなのに俺はまたコスプレを頼もうとしていた。 いや、そもそもの問題はコスプレそのものより俺が嫌がってることに気付かなかったことだろう。 今回だって、髪型自体は違いに気付かなくても、あと少しよく考えたら匂いとかでいくらでも先に気付けたはずなのに。 たいして考えずに分からないと言ってしまった。あげくのはてに嘘まで。 幼「反省してる?」 俺「ごめん」 幼「じゃあ目ー閉じて歯を食いしばって」 俺「ん……」 幼「手ー出して」 手を出すと人差し指だけをまっすぐに伸ばされた。指差しの形と言えば分かりやすいだろうか。 幼「声出したら絶交ね」 俺「ちょ、ちょっと待って、痛いのや……」 幼「声出すな」 俺「う……」 ◇ 幼「はい、もう良いよ」 目を開けると、俺の人差し指に指輪がしてあった。 俺「何、コレ」 幼「遅れたからおわび。 ……別に怒ってないから。普通に渡すの恥ずかしかったから対策を考えといただけ。 最初から気づくなんて期待してなかったもん」 俺「なんだ、ただのツンデレか」 幼「ツンデレじゃないっての」 俺「なんだ……ただの……ツンデレか……」 幼「だから、痛いってば……」 俺「髪切ったの分かってたって嘘のこととか、怒ってない?」 幼「だって最初から騙そうと思ってないし。あんなの冗談でしょ?」 俺「分かったの?」 幼「ニヤニヤしながら言ってるんだから冗談って分かるよ」 俺「そっか」 幼「冗談じゃない嘘の時も分かるけどね」 俺「冗談じゃない嘘?」 幼「……この前、『睡眠薬飲ませて撮影しながらしてみたい』って言ったの、あの時は冗談って言ってたけど本気だったでしょ」 俺「まさか。変態じゃあるまいし」 幼「お見通しよ、変態さん」 俺「ごめん」 幼「変態」 ◇ 俺「じゃあ俺、まだそばにいて良いんだよね?」 幼「あ、都合が悪くなったから話題を変えたな」 俺「怒ってないんだよね?」 幼「んー? 今日、変だよ?」 俺「今日、ずっとお前のこと考えてた」 幼「どうせえっちなことなんでしょ?」 俺「最初は、仕事場の制服でしたいなって思ってた」 幼「変態」 俺「だけど、昼過ぎからはなんか……とにかく早く会いたくなって」 幼「うん……」 俺「そんな日に限って、遅くなるってメール来て」 幼「ごめん」 俺「淋しくて……切なくて……」 幼「甘えんぼ」 俺「それで、また性欲がわいてきて。帰ってきたらめちゃくちゃにしてやるって思った」 幼「こわいなあ、ふふ」 ちっともこわくなさそうに、笑いながら幼なじみが言った。 ◇ 俺「こわいだろ」 幼「こわいこわい。泣いちゃうかも」 俺「泣いても止めないよ」 幼「ご飯は?」 俺「我慢出来ないよ。後でご飯手伝うからお願い」 幼「そんなさー、優しくお願いとかしてたんじゃ女の子は泣かないよ?」 俺「じゃあ、えーっと……飯なんか後で良いだろ」 幼「そうそう。で?」 俺「押し倒します」 幼「言い方紳士的ね」 俺「こんなタイツめんどくせえから破いてやるぜ!」 幼「お、こわくなってきたよ。まあタイツじゃなくてストッキングだけどね」 俺「とにかくビリビリにしてやる!」 幼「……」 俺「本当に破いちゃうよ?」 幼「聞くのかよ」 俺「だって『何勝手に破いてるのよ!?今日はもうしてあげない!』とか怒られたら泣いちゃうから」 幼「お前が泣くのかよ」 ◇ 幼「私、汗かいてるよ?」 俺「シャワー浴びるまで待ってられねえよ、このままホカホカ汁だくをいただいちまうぜ。今なら八十円引きだからな」 幼「変だよその言い回し。ついでに顔も変」 俺「るせえ、おらっ!」 ビリ……。 ちびっと地味な穴が空いただけで全然破けない。 俺「ふんっ!くっ!ううっ!」 ビッ……ビリリ……ビビ…… 俺「ふう、はあ……疲れた……なんだこれ」 幼「大丈夫?」 俺「ふう……これから死ぬほど犯してやるから……すぐに俺の……はあ、心配してる場合じゃなくなるぜ……はあ、ふう……」 幼「全然ダメじゃん」 俺「生意気な態度取ってると生で入れちまうぞ!」 幼「ん、良いよ? 和君は責任取ってくれるし」 俺「……」 幼「どした? は・や・く」 俺「お、お前には生なんてもったいないぜ。だからゴムを口で付けろよ」 幼「はーい」 理性が紙一重で勝った。これはやばかった。 ◇ 俺「やっぱり生は最高だな。ゴムする奴なんてチキンだぜ」 幼「ようチキン」 俺「(……鬼畜にも生で無理矢理ってことにしてるんだから嫌がっておいてくれよ)」 幼「(そんなに生でしたいならしちゃえば良いのに)」 俺「(ダメだよそんなの)」 幼「(ふふっ、嫌がった方が気持ち良い?)」 俺「(うん、お願い)」 幼「ごほん。 やだよ、ちゃんとゴムして……」 俺「うるさいな、お前がなかなか帰って来ないのが悪いんだよ」 幼「ダメ、抜いて。ね?」 俺「俺がイッたら抜いてやるよ」 幼「やっ……そんなのダメ……」 俺「なんでだよ、お前だって生の方が気持ち良いだろ」 幼「バカ、中で出したら絶交だから!」 俺「もう止められねーよ」 これは良い、たまらん。最近のプレイは当たりばかりだ。後でプレイ帳にメモっとかないとならんな。ランクはAAAだ。 ◇ 俺「そろそろイキそうだ」 幼「うそ、ダメだよ……」 俺「中に出すぞ」 幼「バカバカ、中に出したらマジで許さないから!」 俺「外に出してほしい?」 幼「うん、外にして。お願い」 俺「じゃあ、愛してるって言え」 幼「外にしたら言うから、外に出して」 俺「先に言わないから中に出すわ」 幼「やっ愛してるからっ、愛してるから出さないでっ!」 俺「そうか、そんなに俺が好きか」 幼「好き、大好き……だから……」 俺「あ、イク……!」 幼「離して、離してよ……」 俺は鬼畜にも、抱きしめたまま無理矢理生で中に出してしまった(というイメプレをした)。
https://w.atwiki.jp/83452/pages/6755.html
【部活終了 帰り道】 紬「それじゃまたね」 唯「じゃね~。いこっ、あずにゃん」 梓「はいです!」 律「うちらも行くか」 澪「そうだな」 prrrr prrrr ガチャ 憂『はい、もしもし』 澪「あぁ、憂ちゃんか?いま終わったよ」 憂『わかりました。どこに行けばいいですか?』 澪「ん~、とりあえず律の家の前に来てくれ」 憂『はーい』 【りつの家の前】 律「おっす憂ちゃん」 憂「こんばんわ」 澪「それじゃ、行こうか」 憂「はい。お世話になります」 律「澪ー。憂ちゃんに手ぇ出すなよー?」 澪「ば、馬鹿!そんなことするわけないだろ!」 憂「ふふっ」 澪「憂ちゃんも笑ってないで否定してくれ!」 【みおの家】 憂「おじゃましまーす」 憂「へぇ…」 澪さんの部屋はとてもシンプルだった。 シンプルというより大人っぽいといった方がいいだろうか。 澪さんらしいといえば澪さんらしい部屋だった。 澪「お茶もってくるね」 憂「あっ、すいません」 澪「・・・・・・」ズズズ 憂「・・・・・・」ズズズ 憂(気まずい…) いざ澪さんと2人きりになってみると話す話題があまりなかった。 律さんや紬さんの時とちがい、しばしの沈黙が流れた。 澪「な、なぁ…。憂ちゃん」 憂「は、はい?!」 澪「あの、その…。り、料理教えてくれないかな?」 憂「料理…ですか?」 澪「う、うん。もうちょっとしたら18だし、料理のひとつやふたつ出来ないと恥ずかしいというか…」 澪「それにな。律のやつ、ああ見えて結構料理上手なんだよ」 憂(確かに、律先輩の料理はおいしかったな) 澪「なんか律にそういうとこ負けてるの悔しくてさ。見返してやりたいんだ」 憂「いいですよ、私なんかでよければ」 澪「本当か?ありがとう!はぁ~、断られたらどうしようかと…」 憂「…ふふっ」 澪「あっ、今笑ったな?ほ、本当に不安だったんだからな!」 澪さんらしい、かわいげのある心配だった。 そういうわけで私と澪さんはキッチンに向かった。 冷蔵庫に玉子がたくさんあったのでそれを使ってオムレツを作ることにした。 慣れない手つきで料理している澪さんは見ていて微笑ましかった。 今までは少し近寄りがたかったけど、こうして見るとどこにでもいる普通の女の人なんだなぁと思った。 澪「いただきます」 憂「いただきます」 澪「うぅ…やっぱり憂ちゃんはすごいな」 憂「そんなことないですよ。澪さんも練習すればきっと上手く作れますって」 澪「そ、そうかなぁ…。が、頑張るよ!」 食事を終え、お風呂に入ったあと私と澪さんは 部屋で他愛もない雑談に花を咲かせていた。 澪「でな、そのときの唯がさ…」 憂「そんなことがあったんですか?お姉ちゃんったら…」 憂「あ…そういえば、今日お姉ちゃん部活に来てました?」 澪「あぁ、めずらしく私や律よりも早くに来てたよ」 憂「そうなんですか…」 特に変わった様子はなかったらしい。 寝坊せずに学校に行ったことには驚きだった。 私がいなくなってしっかりするようになったのかな? だとしたら予想以上の効果だ。 少し安心した私は、前々から気になっていたことを聞いた。 憂「そういえば、澪さんって彼氏とかっているんですか?」 澪「え、えぇっ?!かかか、かっ、彼氏?!」 澪「い、いないよ!いるわけないだろ!」 憂「えっ、いないんですか?意外です」 憂「澪さんってかわいいし、スタイルもいいし、人気もあるから絶対いると思ってました」 澪「む、むむ無理無理無理無理!!!男の人怖いし…」 憂「じゃあ好きな人とか気になる人とかは?」 澪「う、憂ちゃん…。あまり私をいじめないでくれ…」 澪「あ、あぁそうだ!軽音部のみんなは大好きだぞっ!!」 憂(そういう好きじゃないんだけどなぁ…) 憂「でも確かに澪さんって律さんとすごく仲良しですよね」 澪「う、うん…。でも最近律のやつムギのことばっかでさ…」 澪「い、いや!別にやきもちとかそういうんじゃないんだけど、いきなり私に構わなくなってさ。ほんの少し寂しいというか…」 澪「ああああああ何を言っているんだ私は///なんか話してるこっちが恥ずかしくなってきた////」 憂(澪さん、律さんのことが好きなんだ…) 澪「そ、そういう憂ちゃんはどうなんだ?!」 憂「私ですか?」 澪「ああ。好きな人とかいないのか?」 憂「お姉ちゃんです」 澪「えっ…と、ごめん。もう一回言ってもらってもいいかな?」 憂「お姉ちゃんです」 澪「」 憂「私、お姉ちゃんが大好きなんです」 憂「甘えんぼなところも、だらしないところも、全部好き」 憂「今回の家出だって、お姉ちゃんにもっと私のこと好きになってほしくてやったことなんです」 澪(憂ちゃんを変だとは言えないな。私だって律のことが…) 澪「そっか、憂ちゃんは本当に唯のことが好きなんだな」 澪「こんな話をしたのは初めてだよ。ありがとう」 憂「いえ、こちらこそ。澪さんの色んな話が聞けてよかったです」 澪「寝ようか」 憂「はい!」 こうして私たちは眠りについた。 紬さん、律さん、澪さんの家に泊まってきたけど、 一番距離が縮まったのは澪さんだった。 私と似たような感じがしたからかも知れない。 澪さんの布団は、今まで泊まった誰の布団よりも寝心地がよかった。 【家出5日目】 憂「お世話になりました」 澪「ああ、気をつけて。唯によろしくな」 憂「はい。失礼します」 さぁ、まっすぐ帰ろう。 お姉ちゃんが待ってる。 そうだ、買い物をしていこう。 きっとお姉ちゃんはお腹を空かしているだろうから。 お姉ちゃんの大好きな料理を食べさせてあげよう。 そう思って駅の近くを通りかかった時、 ?「た、助けて…」 憂「……へ?」 さわ子「あ、憂ちゃん…?」 さわ子先生だった。 真っ青な顔をして、今にも倒れそうだった。 憂「ど、どうしたんですか?!」 憂(うっ、お酒くさい…) さわ子「じ、実は昨日友達と飲みすぎちゃって…」 さわ子「駅までは何とかこれたんだけど、もうダメ限界…」 このまま放置しておくわけにもいかないので、 タクシーを拾い、先生の家まで付き添うことにした。 【さわ子の家】 ガチャ 憂「着きましたよ、先生」 さわ子「うぅ…」どさっ 先生は家に着くなり床に倒れこんだ。 私は倒れた先生を布団まで運んだ。 憂「先生、大丈夫ですか?」 さわ子「…Zzz」 寝てしまったようだ。 一応桶を用意しておいた。 さわ子「……うぐっ」 げえええええ 憂「」 用意しておいてよかった。 【夕方】 さわ子「…ん」 憂「あ、起きました?いま軽く食べられるもの作ってるんで、待っててください」 さわ子「憂ちゃん、あなたまさかずっと?」 憂「そのままにしておくわけにもいかなかったんで。あ、別に平気ですよ?」 憂「はい、どうぞ」 さわ子「ありがとう。あ、おいしい…」 憂「よかったぁ」 さわ子「久々に集まったもんだからつい飲みすぎちゃってね…。でもみんな次の日仕事だって言ってそそくさと帰っちゃって」 さわ子「憂ちゃんがたまたま通りがかってくれて助かったわ。本当にありがとう」 さわ子「それで、どうして憂ちゃんはそんな大きな荷物を持って駅の近くにいたのかしら?」 憂「実は…」 さわ子「あっははははは!それで家出か、若いわねぇ」 憂「わ、笑いごとじゃないです先生!」 さわ子「いいじゃない、青春ね。うらやましいわぁ」 憂「むぅ…」ぷくっ さわ子「あぁ、ごめんね。こんなに愛されて、唯ちゃんは幸せ者ね」 さわ子「今日はありがとう。家まで送るわ、乗ってきなさい」 憂「本当ですか?ありがとうございます」 【ゆいとういの家】 あたりはすっかり暗くなっていた。 お昼には帰るはずがだいぶ予定より遅くなってしまった。 憂「ありがとうございました」 さわ子「それじゃ、姉妹共々仲良くするのよ~」 ブゥゥゥン… 憂「…さて」 お姉ちゃんはどうしているだろう? きっと帰ったら「ういぃ~!」って 泣きついてくるに違いない。 そしたらぎゅうってして、一緒にご飯食べて、一緒に寝るんだ。 期待に胸膨らませ私は玄関のドアを開けた。 ガチャ 憂「ただいま~」 しーん… 憂「あ…あれ?」 おかしいな。聞こえなかったのかな。 私はもう一回大きな声で帰宅を告げた。 憂「ただいま~!お姉ちゃーん、帰ったよー!」 しーん… またもや反応がない。どうして? そっか、疲れてまた寝てるんだ。 起こしてあげよう。そう思って靴を脱ごうとした時だった。 憂「えっ…?」 憂「なに…これ…?」 6
https://w.atwiki.jp/83452/pages/1589.html
唯「あ、あれ。パピコの容器に甘いジュースが入ってるやつ飲みたい」 和「あー、凍らせてないチューペットみたいなやつね。あれってアタリとハズレあったよね」 唯「え?そうなの?知らなかった~。ああ、あと似たようなやつで、寒天みたいなのあったよね?」 和「10円で買えるあのぷるぷるしたやつでしょ? …似てるかな? 憂は気味悪がって食べなかったけど」 唯「ねー。美味しいのにねー。憂は20円のコーラガムもあんまり好きじゃなかったなあ」 和「あの黒いネズミみたいなよく分からない生き物がこっち見てるやつ?」 唯「そーそれ!そのネズミみたいなのが描いてある紙の裏にアミダくじとかあったよね~」 和「ちょっと離してみたら結果が分かっちゃうぐらいシンプルなアミダだったね」 唯「私あのガムのなんとも言えない味が好きだなあ。悪く言うと安っぽいあの感じ」 和「39円ぐらいの安い缶コーラとかKIRINのコーラは、あれっぽい味がするよ」 唯「ほんと? じゃあ今度買ってみようかな。……あ、あと――」 ガチャ 憂「あれ、誰かと思ったらお姉ちゃんと和さん?」 唯「あ、憂。どうしたの?」 憂「どうしたのって…。ここ家の前だけど…」 唯「うっそだぁ…。……ってホントだ。気付かなかった」 和「話に夢中になりすぎてたね。じゃあ、唯。また明日。バイバイ」 唯「うん!ばいばーい!」 憂「さようならー」 … 和「と~りよそ~らよ わ~たしはな~がめる~♪」 和「遠くのひ~と いぃしだぁたみ かぁねの~ね~♪」 和「……うん。久しぶりに唯と帰れて良かった…かな」 和(もうちょっと立ち話してたかったけど……) 和(いいや。また今度。それまで頑張れ、私) 和「……お~ちたえ~だ~ なみだ~なみだが~♪」 和「ふ~いに~お~もわぬなみだ~…が~…」 唯が文化祭目前にして風邪を引いた。 幼稚園から一緒だったけどあの子、一度も風邪引いたことなかったのに。 お見舞いに行ったけど、そのとき唯は寝てた。なんかガンキャノンみたいに真っ赤だった。 和「失礼します。…メンバー揃ってるか確認に来たわよ」 律澪紬梓「………」 音楽室の空気重すぎ。リュウさんぐらい重い。 和「軽音部、集合完了…と」 律「和……?」 和「昔ね、こんなことがあったの」 以下アニメ12話参照 紬「あの、どうしてそんな話を……」 和「…年季の違いを見せつけようと思って」 律「年季って…」 和「私と唯の十年以上に及ぶ歴史の歩み」 澪「………」 和「…毎号アメリカザリガニがついてきて、創刊号は190円」 梓「ディアゴスティーニ♪」 和「ちょっと。まだ宣伝の途中よ」 梓「あ、すいません」 和「最終巻の200巻まで集めるとお風呂一杯にアメリカザリガニがたまります」 和「あの当時の唯の無邪気さと一生懸命さが甦るでしょう」 和「週刊平沢唯メモリアル。本日発売開始」 和「……」チラッ 梓「……」コクリ 梓「ディアゴスティーニ♪」 和「…唯は必ず来るわ。あの子が風邪なんかで大切な学園祭を休むわけないもの」 和「あなたたちが信じたい唯を信じなさい。唯は、あなたたちが居てくれるから、ここに来れるのよ」 和「絶対に唯は来る…。だからそのときは、優しく『おかえり』って、言ってあげて。…それじゃ、私は行くから」スタスタ 律澪紬「………」 梓「素敵な人…」ポワワン 律「ごめん、正直微妙……」 … 生徒会副会長「あらぁ、真鍋すわぁん」 和「あ、副会長。今日はいちだんと化粧濃いですね」 副会長「軽音部、全員集合したのぉ?クラスの出席簿、平沢唯の部分は空欄だったんだけどぉ」 和「うっわ、くさ。香水ふりすぎですよ、副会長。くっさ。まじくせえ」 副会長「まあ遅れて来るにしてもぉ、一度職員室通してからでないとダメってメールとかで本人に言っておいてねえん」 和「眼元もう崩れてきてますよ。お色直ししたほうがいいんじゃないっすか」 副会長「私としては正直ぃ軽音部のライブなんて当初はなかったわけだしぃ、言いにくいんだけどぉ…」 和「あれ…?ヒゲが生えて…る…?」 副会長「このまま彼女が来なくてぇライブが中止になったほうがぁ」 和「おいおまえ、俺のクソでそれ以上その顔をくそったれにされたくなかったら今すぐに回れ右をして消え失せろいいか今すぐに、だ」 … 和「見回りが仕事とか言われたけど暇ねえ。模擬店にでも行ってみようかな」 下級生「へい、らっしゃいまし!」 和「すごい恰好ね。ランプの魔人?」 下級生「3つまでなら願いごとを聞きます!」 和「じゃあクレープちょうだい」 下級生「へい毎度!」 和「クリーム多めで」 下級生「サー承知!」 下級生「ほれ、おまち!200円になりまん!」 和「タダにしてください」 下級生「いや無理です。採算合わないんで」 和「業務スーパーの材料で素人が作った200円のクレープうめえ」モシャモシャ 生徒会書記「あ、あの…真鍋先輩!」 和「あら生徒会書記さん、何か用?」モシャモシャ 書記「あの…よかったら一緒に回りませんか? 学園祭…」 和「あのねえ、私たち生徒会役員でしょ。見回りしてる人が更に回ったらどうなるのよ」モシャモシャ 書記「そ、そうですよね。ごめんなさい、私ったら…」 和「謝らなくていいから、回って」モシャモシャ 書記「…はい?」 和「見回りしてる人がもう一段階回ったらどうなるのか見たいから、回って」モシャモシャ 書記「え…と…。こう…ですか?」クルクル 和「(モシャモ…あ、紙ちょっと食っちゃった…) あまり面白くなかったわね、ごめんなさい。どこかでお茶でもしましょ」 … 和「あんまり暇だったのでお化け屋敷に入ったのはいいけれど」 和(正直ちっとも怖くないわ…) お化け役「ウボアー!!」 和「結!」 化け役「!?」 和「滅!」 化け役「やられたー!」バッタリ 和「ヤッター!」シュバッ 化け役「! ヤッター!」 和・化け役「「ヤッターマーン!!」」 まあそんなこんなでライブは成功した 打ち上げに呼ばれたけど先生に見つかって仕事しろって怒られた ちゃっかり憂は打ち上げに参加するらしい羨ましい 和「お腹空いたなあ。見回りついでに何か食べよう」 模擬店の焼きそばだの何だの買ってベンチに座った パクパクモグモグ こうしてる間に音楽室で唯たちは楽しく打ち上げしてるのかあ パクパクモグモグ 何で私ひとりでお昼食べてるんだろう パクパクモグモグ 和「泣か~ないで~泣か~ないで~大切な~ひと~み~よ~…」 パクパクモグモグ… ズバーン!! 唯「あ、和ちゃん!」 和「みんな、ライブお疲れさま。ジュースだけど、これ差し入れ」 律「おおうありがとー!」 紬「今お茶入れるわね」 憂「和さん、ここどうぞ」 和「ありがとう、憂」 唯「和ちゃん。ちゃんと私たちのライブ見てくれた?」 和「もちろん。特等席で見させてもらったわ。唯、かっこよかったよ」 唯「え、えへへ…面と向かってそう言われると…んふふ」ニヨニヨ 澪「…あれ、そういうえば生徒会の仕事は終わったの?なんか先生に捕まってたみたいだったけど」 和「……先生の死は、無駄にはしないから…」 春!三年生! 律「番号を確認します!」 律「ジャガージュン"いち"!」 唯「かって"に"改蔵!」 紬「目暮十"三"!」 澪「プラモ京"四"郎!」 和「我が名は"ゼロ"…!」 律「みんなおんなじクラスだぁーい!!!」 唯「おめでとう」 律「おめでとう」 紬「おめでとう」 憂「おめでとうございます」 梓「おめでとうございます」 和「みんな…」 和「ありがとう」ニコッ 唯「よかったね、和ちゃん!」 和「うん…本当に…よかった…」 澪「あの、私…にはない…の…?」 帰り道 今日は始業式だけだったから唯と二人で直帰 和「ねえ、唯…」 唯「なあに?」 和「手、つないでもいい?」 唯「…? うん。いいよー」 …ギュッ 唯「えへへ…。今日は和ちゃんが、甘えんぼさんな日?」 和「うん…ちょっとね」 和「私、今年は唯と同じクラスで本当に良かった。二年連続で違うクラスになってたら、…今頃泣いてるかも」 唯「私も~。去年は和ちゃんいなくて淋しかったんだ~」 和「…ホントに? 律と紬がいたじゃない」 唯「和ちゃんだって澪ちゃんが居たでしょ?」 和「それは…そうだけど」 唯「ね。軽音部のみんなもそうだけど、和ちゃんも、私の大切な人なんだから」 和「…ありがとう、唯。私も、唯と同じ気持ちだよ」 唯「えへへ~。今年もよろしくね、和ちゃん!」 和「うん。こちらこそ。よろしくね、唯」 唯「…もう家に着いちゃった。早いね~」 和「ほんとに。話してるとあっという間ね。それじゃ、唯。また明日」 唯「うん。ばいばい、和ちゃん」 …今日遅くまで話さなくても、明日になればまた会える。 部活や生徒会で一緒に帰れなくても、同じクラスなら好きなだけ一緒にいられる。 そういうことが私にとっては幸せでしょうがない。 和「ずっと~な~が~めてい~た~…」 おわり 戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/6840.html
憂「うん、ちょっと脇上げて」 唯「うん、こうでいい?」 憂「」じーっ 唯「やめてよ憂……そこも恥ずかしい」 憂「妹に脇見られてるだけでしょ?」 唯「でも……」 憂「ちゃんとお姉ちゃん処理してるから、恥ずかしがることなんてないよ」 唯「そうだけど……普段見られ慣れてないところを見られるのは恥ずかしいよ」 憂「私は普段見慣れてないお姉ちゃんの一部をもっと見たいんだけどな」 唯「///」 憂「じゃ、ブラつけるね。……お姉ちゃん、ちょっとおっきくなった?」 唯「……もう」 憂「前は私のほうが少し大きかったけど……今はどうかな?」 唯「今確かめてみる?」 憂「めっ!」 唯「……はい」 憂「えっとホックは……よし」パチッ 唯「……ねえ、ホントに憂は着せるだけなの?」 憂「これで十分恥ずかしいって言ってたのに、もっとなにかしてほしいの?」 唯「いや……そういうわけじゃないけど……うい~……・」モジモジ 憂 (お姉ちゃんかわいいなあ……もっといじめちゃってもいいかな?) 憂「そうだね、いつまでも着させてもらってばっかりじゃだめだから……」 憂「自分で着替える練習しよっか?」 唯「うん!……って私できるんだけど……」 憂「そうなの?じゃあやってみせてよ!」 唯「さすがに服くらい自分で着れるよ……ってかさすがにこの歳で着れないとまずいから」 憂「じゃあ、服持ってくるから」 憂「はい♪」 唯「憂……この服なんか小さくない?」 憂「お姉ちゃんが小学校言ってたころの服だよ?お下がりで私が貰ったの、とっておいたの」 唯「これ、着たらきついよ」 憂「でも、お姉ちゃんは今ちっちゃな子供だもん」 唯「だからってさあ……」 憂「幼児服じゃないんだから、無理ないと思うけど」 憂「自分で着るって言ったんだから、ちゃんと着て見せてよね!私が見ててあげるから」 唯「……ホントに着なきゃダメ?」 憂「だめだよ」 唯「分かったよ」 唯「ううっ……きついなやっぱり」 憂「大丈夫?」 唯「ちょっと破れるかも」 憂「そーっとだよ」 唯「うぐっ……なんとか入りそうです」 唯「……ぷはぁ」 憂「一人でできたね、えらいよお姉ちゃん!」 唯「入ったけど……ピチピチでおなかが……」 憂「」じーっ 唯「見ないで!」 憂「見るもん」 唯「憂も女の子だからわかるでしょ!お腹のあたり見られるのはキツイよ」 憂「さっきまでの露出魔のお姉ちゃんはどこいっちゃったの」 唯「すみません」 憂「でもね、真っ裸のお姉ちゃんもかわいかったけど、こうやっておへそがチラって見えるほうがお姉ちゃんかわいいな」 唯「へんな風に褒めないでよ」 憂「だって裸で色仕掛けなんかするより、こうしたほうがお姉ちゃんいいんだもん」 唯「どうせ私には色気なんてないもん」 憂「すねないでよ、もぅ」ナデナデ 唯「だって……憂が……」 憂「たしかに澪さんみたいにスタイルいいわけじゃないけど……」 憂「それでもお姉ちゃんがこの世で一番可愛いもん」ギュッ 唯「もう、ういのばか……」 唯「ねえ、うい~」 憂「なあに、お姉ちゃん?」 唯「やっぱりこの服きつい」 憂「それはお姉ちゃんの昔の服だもん」 唯「胸がきつい」 憂「!!」 唯「おっぱいがきついの、憂」 憂 (お姉ちゃんが胸をつきだして……色仕掛けしてる?) 唯「くるしいの」 憂 (普段のままのお姉ちゃんの方が可愛いと思ってたけど……) 唯「ねえ、憂……くるしいの、なんとかして?」 憂 (ダメ、私もう耐えられないよお!!お姉ちゃんエロ可愛すぎる!!) 唯「ね、憂……お姉ちゃん胸が苦しいよお」 憂 (どうしよ……理性をなんとか保たないと) 憂「ねえ、お姉ちゃん一人で服着れたからご褒美あげるね!アイスがいい?」 唯「そんなものいらないよ」 唯「憂がほしいの」 憂「……!!」 唯「ご褒美くれるなら、憂がいいです」 憂 (お姉ちゃんが……積極的!!) 憂「な……何を言ってるのお姉ちゃん?」 唯「アイスなんかいいもん。憂じゃないと嫌なの……ねえ、こっち来てよ」 憂 (お姉ちゃんが……積極的に甘えてくる!!) 憂「お姉ちゃん!!ちょっとタイム!!」 唯「タイムって……私待てないよ」 憂「……お、お願いしましゅっ!!」 唯「うい~、えへへ、も~」 憂 (まずは深呼吸して) 憂「すーっ、はーっ」 憂「よし!」 唯「まだ?」 憂「!!」 憂 (深呼吸したら、いきなりお姉ちゃんの……上目づかい!!) 憂「お、お姉ちゃん……先に謝っておくね!!」 憂「さっき私……お姉ちゃんに無理やり脱がされそうになって怒っちゃったけど……」 憂「今度は私が限界なの!!!」 唯「おいで♪」 憂「おねえちゃぁああん!!!」ギューッ 唯「憂は無理やり変なことされるの嫌だったかもしれないけど」 唯「私は憂に無理やりされるの大歓迎だもん」 憂「お姉ちゃんっ!わたしぃ……」 唯「ねえ、憂。胸苦しいから楽にして」 憂「うん、私がシャツ脱がすよ」 唯「腕あげるね」 憂「うん……」 憂「」クンカクンカ 唯「あっ……」 唯「先にシャツ脱がせてよお、憂…… 唯「私の脇の匂いなんてあとでいくらでも嗅がせてあげるから」 憂「はあっ……ごめんっ!お姉ちゃん!!」 憂「苦しいかもしれないけど……がまんしててね」 唯「うっ……!くるしい……」 憂 (お姉ちゃんの肌が……やわらかそうなおっぱいが……) 憂 (さっきは我慢してたのにっ……) 唯「ちょっと、憂!!」 憂「お姉ちゃんの……おっぱい」モフモフ 唯「そんなにおっきくないのに……顔うずめちゃって」 憂「ずっと、こうしたかったんだもん!!」モフモフモフモフ 唯「まだはやいよ、私まだ苦しいんだもん」 憂「え!?」モフモフペロペロ 唯「ブラジャーも取ってよ」 憂「うん、お姉ちゃん楽にさせてあげるっ」 唯「やさしくね」 憂「そーっ」パチッ 唯「」プルッ 憂「はっ……もうっ……!」ペロッ 唯「もう、憂!」 憂 (おねえちゃんおねえちゃんおねえちぇんおねえちゃん)ペロペロペロペロペロ 唯「ほんと憂は甘えんぼさんだね」 唯「私いっつも甘えてばっかりだけど……」 憂 (おねえちゃんおねえちゃんおねえちゃんっ……わたしのゆいおねえちゃんっっっ!!!!!!)ペロペロペロ 唯「こうやって甘え合うのもいいね……あんっ……もう………」 憂 (おねえちゃんだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすき)チューッ 唯「ちょっと強く吸いすぎだよ…もうっ…あっ……」 唯「私もだいすきだよ、憂」 唯「ねえ、憂?」 憂「なに……おねえちゃん?」 唯「さっき、私の昔の服着てて思ったんだけどさ」 唯「あれ、憂におさがりであげたんだよね?」 憂「そうだよ」 唯「憂のおさがり、着たってことだよね……そう思うと」 唯「憂が昔着てた服着てたと思うと……わたしっ……はあっ……」 憂「おねえちゃん……」 唯「今度は今、憂が着てるのがいいな」 憂「いいよ……おねえちゃん。なんでもいいよ」 唯「憂が今履いてる、パンツ履きたいな。今度はいいよね?」 憂「……いいよ、脱ぐね」 憂「……はい」 唯「憂……」 憂「ここ、見ないでよぉ……恥ずかしい」 唯「姉妹なのに?」 憂「いぢわる」 唯「えへへ……だって大好きな妹のだもん」 憂「もう……履くなら早く履いてよ」 唯「うん」 唯「びしょびしょだね」 憂「お姉ちゃん!!もう……」 唯「でもまず、私がパンツ脱がないとね」スーッ 憂「……!!」 唯「ちょっと!憂!!」 憂「」ペロペロペロ 唯「犬みたいにぃ……もうっ……」 憂 (お姉ちゃんの匂い……味……お姉ちゃん……)ペロペロペロペロ 唯「あっ……もうっ……これじゃわたし憂の履けないよぉ……」 憂「ごめんっ……でも、もう少しだけいい?」 唯「いいよ。憂の好きにして」 憂「お姉ちゃん!!!!!」ペロペロペロペロ 唯「っ……そこのでっぱてるとこ……そこもっと舐めても……っ」 憂「」ペロペロペロペロ 唯「んっ……あっ……あんっ……ういっ……ういぃいいいい!!!!」 憂 (お姉ちゃんが……どんどん色っぽく……かわいくなってく!!)ペロペロペロ 唯「はぁああああああっ!!!!……んっ……」 憂「はぁ……はぁ……おねえちゃん?」 唯「気持ち良すぎて……もう、立てないや……」 憂「自分で履ける?」 唯「……ちょっと無理かも」 憂「私が履かせてあげるね」 唯「よろしくおねがいします」 憂「足、ちょっと上げて?……このまま上げるよ?」 唯「憂のパンツ……ビショビショしてて……ピタッとして……」 唯「すっごく憂を感じるよ」 憂「お姉ちゃん!もうやだ、恥ずかしいよ!」 唯「恥ずかしいかもしれないけど……私は幸せだよ」 憂「……でも、どう見ても変態だよ」 唯「憂もね」 憂「お姉ちゃんのいぢわる」 唯「ね、憂?いま、スースーしてない?」 憂「スースーって」 唯「ここが」ペロ 憂「ひゃっ……やめてよお姉ちゃん!!」 唯「さっきのおかえし」ペロペロ 憂「汚いよぉ……あっ……」 唯「汚くなんてないよ、かわいいよ……憂……」 憂「おっ……おねえしゃんっ……これ……もうあたしっ……!!」 唯「がまんしなくてもいいんだよ、憂」 憂「だめっ……もうっ……」 憂「あっ……おねえちゃぁああああああん!!!!!」ドバアッ!!!! 憂「ごっ……ごめんなしゃいっ……おねえちゃんっ!!」 唯「あらら、漏らしちゃったね」 憂「わたしっ……おねえちゃんにおしっこ……」 唯「いいよ、またお風呂に入ればいいんだもん」 唯「一緒にはいろっか、憂?はだかのお付き合いしよ!」 憂「うん!」 翌日 唯「憂、早くしないと遅れるよ~~」 憂「待ってよ~、お姉ちゃん」 唯「もう、いつもは私が憂に置いてかれそうになるのに」 憂「だって、選べないんだもん」 唯「そんなの、適当に選べばいいじゃん」 憂「そんなこといっても、どれもよさそうなんだもん……」 憂「お姉ちゃんのパンツ!」 おしまい 戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/16707.html
唯「あずにゃんにばっかり抱きついてたけど」 唯「全員に抱きついてみて抱き心地を確かめる!」フンス 唯「そして一番抱き心地のいい人を探すよ!」 唯「ふっふっふ楽しみです」 唯「それじゃレッツゴー!」 唯(まずは秋山澪ちゃんです) 唯(ふふふ、最初っから飛ばしていくよ) 唯「澪ちゃん」 澪「ん?どうした唯」 唯「とう!」ムギュ 澪「えっ!?」 唯「澪ちゃーん!」ギュ 澪「あわわ、どうしたんだよ唯」 唯「澪ちゃん澪ちゃん」ギュウウ 澪「あわわわわ」 唯(これは・・・!) 唯(やっぱりおっぱい!なんといってもこのおっぱいだよ!) 唯(このおっぱいは反則だよおおおお)ムニムニ 澪「ちょ、唯やめ・・・んん」 唯(ああああ恥ずかしがってて可愛い!) 唯(澪ちゃんはボンキュッボンのナイスバディで) 唯(全身くまなく楽しめるね!) 澪「唯やめて・・・」 唯「澪ちゃん澪ちゃん」ムニムニ 唯(髪もサラサラでいい匂い) 唯(ああ至福のおっぱいだよ) 唯(おっぱいよ、ああおっぱいよ、おっぱいよ) 唯「ふう」 澪「はあはあ・・・」 澪「なんなんだよいきなり」 唯「澪ちゃん!」 澪「ん?」 唯「ナイスおっぱい!」 澪「ええ!?」 唯「あでゅー!」 澪「なんだったんだ・・・」 ―――― 唯(次は田井中りっちゃん) 唯(どんな反応を見せてくれるのでしょうか) 唯「りっちゃーん」 律「ん?唯か」 唯「食らえ!」ダキッ 律「お?なんだなんだ」 唯「えいえい」ギューギュー 律「あはは、なんだよ唯」 律「梓と間違えてるぞー」 唯「むむむ」 唯(手ごわいです) 唯(でもそろそろ・・・) 律「やめろって・・・」 唯(きたきた!段々乙女の反応になってきたよ!)ギュウギュウ 律「なんなんだよ・・・」 唯(りっちゃんはあんまりやわらかくはないけど) 唯(華奢ですごい女の子っぽいんだよ!) 唯(守ってあげたくなるような体だね!) 律「んん・・・」 唯(あ、でも意外とやわらかい) 唯(いいよりっちゃん) 唯「ふっ」 律「なんなんだよ唯・・・」 唯「照れちゃって可愛いなありっちゃん」 律「なっ」 唯「やっぱりりっちゃんも乙女だね!それじゃあ!」 律「乙女って・・・」 律「おかしーし・・・」 ―――― 唯(琴吹紬ちゃん、通称ムギちゃん) 唯(男の人に人気のありそうな体つきだね) 唯「ム~ギちゃん」 紬「あら唯ちゃん」 唯「うわあああ」ムギュウウ 紬「まあ」 唯「うわああ」ムギュウウ 紬「唯ちゃんの甘えんぼ~」 唯(くそームギちゃんは大人だなー) 唯(負けるもんか!)ムギュウ 紬「唯ちゃんってば大胆」 唯(あ~やわらかい・・・) 唯(おっぱいもさることながら全身やわらかい) 唯(ムギちゃんは全身がおっぱいだね) 唯(すっごいいい匂い) 紬「唯ちゃ~ん」ギュ 唯(なんですと!ムギちゃんの方からも抱きしめてきた!) 唯(くそ~)ムギュウウウウ 紬「わ~」ギュウウ 唯(駄目だ、私の方が恥ずかしいよ) 唯(ムギちゃんはやわらかチャンピオンだね) 唯「くそー」 紬「もうおしまい?」 唯「おしまいだよ」 紬「またいつでも来てね」 唯「うん」 唯(くそームギちゃんめ) 唯「おっぱいムギちゃん!」ダダダ 紬「えっ」 ―――― 唯(順番的に次は中野あずにゃんです) 唯(原点に戻ってきたね) 唯「あ~ずにゃん!」ダキッ 梓「にゃ!唯先輩!」 唯「あずにゃ~ん」ギュウウ 梓「もうやめてくださいよ」 唯(耐性がついてきてるんだよね~) 唯(でも負けないよ!) 唯「あずにゃん・・・」キュッ 梓「えっ唯先輩・・・?」 唯(いつもは結構力を入れて抱きしめてるけど) 唯(あえて優しく抱きしめるんだよ!どうだ!)ギュッ… 梓「ふわあ・・・唯先輩・・・」 唯(ふっふっふ、落ちたね) 唯(やっぱりあずにゃんは抱きやすいね) 唯(我が家が一番落ちつく!みたいな) 梓「私そういうのじゃないんですぅ・・・」 梓「唯せんぱぁい・・・」 唯「ふっふっふ、完全勝利だね」 梓「私そういうのじゃないんです・・・」 唯「あずにゃん!やっぱりあずにゃんは安心するよ!」 梓「?」 唯「気持ちが落ち着くのはあずにゃんだね」 唯「ってわけでまたね!」 梓「あっ・・・」 梓「行っちゃった」 ―――― 唯(次は真鍋和ちゃん) 唯(和ちゃんにはたま~に抱きついてるけど) 唯「和ちゃん!」 和「唯、何か用?」 唯「うん!」ダキッ 和「ちょっと唯やめなさい」 唯「やだ!」ギュッ 和「もう」 唯(くそう和ちゃんもスルースキルが高い) 唯(いつまでも子供扱いしてることを後悔させてあげるよ!) 唯「和ちゃん和ちゃん」ギュウウ 和「唯は子供のころから変わらないわね」 唯(くそおおお和ちゃんめえええ)ギュウ 唯(でも和ちゃんも落ちつくなあ) 唯(お母さんに抱きついてるみたいで) 唯(なんかすごい安心するよ~・・・) 唯(意外とおっぱいもあるしやわらかいし) 唯(なんか眠くなるな~和ちゃんに抱きついてると・・・) 和「ほら唯、ちゃんとして」 唯「はっ」 唯(いつの間にか寝てたよ) 和「なんだったの?これ」 唯「なんでもないよ」 唯「和ちゃんってやわらかくておっぱい大きいね」 和「何言ってんの」 唯「えへへ」 和「それじゃあ私生徒会行くね」 唯「うんじゃあね」 唯「・・・ふわぁ」 ―――― 唯(次は平沢憂、私の妹です) 唯(今日は私がお姉ちゃんだって事を分からせてやるんだよ!) 唯「うい~」ギュ 憂「わ~お姉ちゃん」ギュ 唯(間髪いれずに抱き返してくるとは) 唯(したたかな子だね憂は)ギュウギュウ 憂「お姉ちゃんあったか~い」ギュウギュウ 唯「むむ」 唯(どうにかして優位に立ちたいけど) 唯(まあいっか) 唯「うい~」ギュー 憂「お姉ちゃーん」ギュー 唯(憂は私より発育がいいからな~) 唯(おっぱいもやわらかいしいい匂いがする) 唯(石鹸の匂いかな~あ~落ちつくよ) 唯(ほっぺもやわからくて気持ちいいなあ) 憂「お姉ちゃんお姉ちゃん」ギュウギュウ 唯「いい子いい子」 憂「えへへ」 唯「ふー」 憂「お姉ちゃん」 唯「ん?」 憂「今日のご飯はカレーだよ」 唯「え?わーい!」 憂「早めに帰ってきてね」 唯「うん!」 憂「じゃあ先に帰るから」 唯「うんばいばーい」 唯(憂の抱き心地はいつも通りだね) ―――― 唯(えっと鈴木純ちゃんだね) 唯(どんな反応するんだろう) 唯「純ちゃん!」ダキッ 純「え?ちょっと唯先輩なんですか?」 唯「ふふふ」ギュウ 純「あ、あの!」 唯(反応が新鮮だね) 唯(これは面白そうだよ!) 純「えーっと・・・」 唯「純ちゃんもふもふ~」モフモフ 純「唯先輩ちょっと」 純(何?梓とか憂だけじゃ飽き足らず私にまで?) 唯(純ちゃん結構おっぱいあるんだ) 唯(普通が一番って感じだね!) 唯(あと髪のさわり心地がくせになりそう)モフモフ 唯(この両側のポンポンが最高に気持ちいいよ~)モフモフ 純(髪触ってる・・・) 純(でも唯先輩って可愛い人だなあ) 唯「もふもふ」モフモフ 純「もー唯先輩」 唯「純ちゃんはモフモフだね」 純「何だったんですか?これ」 唯「気にしなくていいよ!」 純「気になりますよ」 唯「いいからいいから」 唯「じゃあね!」 純「梓の気持ちがちょっとだけ分かったかも」 ―――― 唯(山中さわちゃん先生、年齢不詳) 唯(怒られそうだけどいくしかない!) 唯「さわちゃん!」ギュ さわ子「ちょっと唯ちゃん何よ?」 唯「うわあああああ」ギュー さわ子「もう何してるの?早く離れなさい」 唯(さすが大人だよさわちゃん) 唯(こんなのじゃびくともしないね) 唯(でもやるしかないんだよ!私は理想の体を求めてるんだもん!)ギュウ 唯「さわちゃんのおっぱい」ムニュ さわ子「ちょっと唯ちゃんどこに顔うずめてるのよ」 唯(これは澪ちゃん以上のおっぱいだよ) 唯(やわらかさもパーフェクト) 唯(まさにおっぱいの中のおっぱい、おっぱい100%) 唯(あと香水?の匂いがする) 唯(さわちゃん大人なんだなあ) さわ子(何かしら、何かのドッキリ?) 唯「さわちゃんの体は魔性だね」 さわ子「何言ってんの」 唯「ぷはあ」 さわ子「何なの?一体」 唯「いや~おっぱいでした!」 さわ子「?」 さわ子「何だったの?」 唯「別になんでもないよ」 さわ子「答えなさい」ゴゴゴゴゴゴ 唯「うわっ逃げよう」ダダダ さわ子「待ちな!」 唯「やっぱり怒らせちゃったよ~」ダダダ 唯「8人ともそれぞれの持ち味があったね」 唯「一番を決めるのは難しいな~・・・」 唯「いつも通りあずにゃんに戻してもいいんだけど」 唯「これからは用途に応じて抱きついていこうっと」 唯「みんな私の虜になるのです」 唯「ふっふっふ」 唯「それじゃあね!」 おしまい 戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/15989.html
番外編「とある1日」 時計はやっと2時を回った頃だろうか。 間接照明だけをつけたこの部屋は、息が白く濁るのが見える。 そんな部屋に1人、ベッドの隅でじっとしている。 桜舞う入学式から数ヶ月、季節は冬になった。 わたしは相変わらず、律と共に生活をしている。 不意にキーッという、自転車のブレーキを握る音が外から聞こえた。 …律が帰ってくる。 階段を上がる足音に耳を澄ます。 その音が止んで、鍵を開ける音が聞こえる。 わたしはゆるむ口元を戻し、目を閉じた。 広めのリビングと寝室だけのこの部屋。 2人で住むには少し狭いけど、窮屈でもない。 わたしは本屋、彼女は居酒屋でバイト。 互いに過度な干渉もしないが、休みは極力一緒に過ごす。 そんないい距離感で、少しリズムの違う生活を送っている。 今日も彼女の帰宅は深夜。 わたしが先にベッドに入ることが多い。 薄暗いこの部屋のドアが開いて、彼女がベッドに近づいてきた。 わたしは目を閉じて、寝たフリをする。 不意にベッドが少し沈んで、唇に柔らかい感触がした。 律「…みーお、起きてんだろ」 澪「…何でバレた」 律「バレるも何も…ちゅーした瞬間、にやけてんじゃん」 澪「うるさい」 律「はは、可愛い奴め」 この瞬間がたまらなく好き。 起きているとキスしてくれないから、たまに寝たフリをする。 でも、大抵バレてしまうんだ。 澪「…おかえり、今日は早かったな」 律「うん、閉店前に客全員帰ってさ」 澪「お腹は?何か軽く作ろうか?」 律「いいよ、明日1限あるんだろ?」 澪「そのくらい平気だ」 律「シャワー浴びて日記書いたら寝るからさ、澪はベッド暖めてて」 澪「うん、わかった」 彼女が部屋を出て、わたしは壁の方に体を向ける。 今も彼女は日記を付けている。 自身の日記、それに加えてわたしとの交換日記。 あれからも日記を読みたがるわたしに、彼女が提案してくれた。 ~~~ ※ 澪「律、日記読ませて」 律「嫌です」 澪「前は自分から読ませたくせに…」 律「…その話はやめてくれよ」 澪「律のけち」 律「澪の日記読ませてくれるならいいぞ?」 澪「わたし付けてないから」 律「付ければいいじゃん」 澪「読ませるために?嫌だ」 律「だろ?読ませるために付けるもんじゃないんだって」 澪「前は読ませたくせに…」 律「だーかーらー!」 澪「ふん、バカ律」 律「…じゃあさ、お互い読ませるために日記付けるか?」 澪「…交換日記?」 律「そう、それなら時間合わなくてもお互い何してたかわかるじゃん?」 澪「続くかな?」 律「わたしは中学から続いてるぞー?」 澪「…そうだな、今日バイト前に買ってくる!」 律「おう、頼んだ」 澪「どんなのがいい?」 律「普通の大学ノートでいいんじゃね?」 澪「可愛くない」 律「じゃあうさちゃんとかくまちゃん以外」 澪「ねこちゃん?」 律「…まあ何でもいいけどさ」 澪「律見て!買ってきた!」 律「おお、澪にしてはマトモ」 澪「でね、シール貼ろう」 律「うわーメルヘンなシールばっかり…」 澪「文字シールも買った!」 律「じゃあまずお互いの名前だな」 ~~~ ※ 2人並んで、シンプルな表紙にシールを貼った。 『みお & りつ こうかんにっき』 その日記もそろそろ、2冊目に入ろうとしている。 浴室から、シャワーが床を打つ音が止んだ。 しばらくすると、今度はキッチンの方から何かの音がする。 …やっぱりお腹空いてたんだな。 今日はわたしも閉店までバイト先に居たから、何も作ってない。 コンビ二のサラダと、インスタントのスープで済ませてしまった。 何か作ってあげてれば良かった。 ため息をつくと、また息が白く濁った。 律が戻ってどのくらい経っただろう。 少し眠いけど、まだ寝たくない。 寝室のドアが再び開いて、律が入ってきた。 首だけそちらに向け、彼女を迎えた。 律「まだ起きてんの?早く寝ろよー」 澪「なかなか寝付けないんだよ」 律「あー音立ててたしな、ごめん」 澪「ううん、そうじゃない」 律「1人で寂しかった?」 澪「…そんなとこ」 律「澪ちゃんは甘えんぼさんですわねー」 澪「うるさいです」 律「はいはい、電気消すぞー」 澪「ん、ありがと」 律「澪の足冷たいな、暖房つけるか?」 澪「ううん、律がいると温まるから」 律「何かエロいな、その発言」 澪「バカ律」 律「はいはい、温めてあげるからなー」 後ろから優しく腕を回してくれる。 シャワーを浴びたばかりの体温は、本当に温かかった。 澪「はー、温かい」 律「落ち着く?」 澪「うん、すっごく」 律「じゃあ澪、こっち向いて」 澪「えーやだ」 律「何でだよー」 澪「ちゅーされるもん」 律「さっきにやけてたくせに~、どの口が言う?」 澪「この口だ」 律「そんな口にちゅーしてやる!」 上半身を起こし、顔をこちらにやろうとする。 すると彼女は勢い良く、壁に額をぶつけた。 律「…いってー!」 澪「今すごい音した!ゴンッ!て!」 律「笑い事じゃねーよ、マジ痛い」 澪「撫でてあげる、痛いの飛んでけー」 律「そんなんじゃ治んねー」 澪「どうしたら治る?」 律「澪がちゅーしてくれたら治るかも」 澪「はいはい」 澪「…治った?」 律「バッチリ!」 澪「それは良かった」 律「いい夢見れそうです」 澪「じゃあ寝るか」 律「うん、手貸して」 澪「冷たいだろ?」 律「握ってれば温まるよ」 澪「そうだな」 律「任せなさい」 澪「お願いします」 律「じゃあ、おやすみ」 澪「…おやすみ」 彼女の手が、わたしの手に熱を移す。 握った手が離れないように、 そう意識していると、寝ているのか起きているのかわからなくなる。 まだ真っ暗なこの部屋で、目覚ましがけたたましく鳴った。 その音に反応し、彼女は寝返りを打つ。 わたしは思いっきり伸びをして、アラームを止めた。 律「ん…おはよ」 澪「ごめんごめん、まだ寝れるよ」 律「うん…もうちょっと寝る」 澪「うん、おやすみ」 そう言って、頭を撫でる。 布団をかけ直してあげると、彼女は幸せそうに目を閉じた。 「澪は寝相が悪いから」 そんなことない、とは思っているけど、 彼女がそう言うから、わたしはいつも壁側で寝ている。 彼女を踏まないよう慎重に跨いで、セミダブルのベッドを出た。 顔を洗ってリビングに行くと、テーブルには交換日記。 …そして、朝食。 夜に作っていたのはこれだったようだ。 ○月○日 律 今日は唯と講義で一緒になった! 今度鍋でもやろうって話になってさ。 うち呼んでいいよな?ムギと梓と5人で! ってそんなを話してたら、教授に見つかって出て行けって言われた… おとなしくその場を去った2人だったとさ。 りっちゃん、ちょっとだけ反省しています。 学校出た後はブラブラ買い物した。 いいフォトフレーム見つけたから買ったんだ。 アルバムから1枚写真抜いたけど、おこるなよ? テレビのよこに飾ったから見といて。 バイトはいつもどおり。 よっぱらいに絡まれるのもなれたもんだ。 もう忘年会の予約がチラホラ入って、ちょっとこわいけどな…。 つかれたけど、やっぱみおの顔見ると生き返るな。 そんな愛するみおに、簡単だけど朝ごはん作ってみた。 温めるとよりいっそうおいしくお召し上がりいただけます。 りっちゃんの愛情たっぷりだから、心して食べるように! 冷ぞう庫にヨーグルトとサラダもあるからなー。 じゃあ、いってらっしゃい。 テレビの横…確認してみると、確かに目新しいフォトフレーム。 近づいてみると、2人の写真が入れられている。 部室での、『結婚式』の写真だった。 心なしか、2人とも今より幼い。 写真の苦手なわたしが、思いっきり笑顔で写った写真だ。 それを見た今のわたしもきっと、写真と同じこの笑顔なんだろう。 彼女も飛びっきりの笑顔で、一番彼女らしい表情だ。 冷蔵庫からヨーグルトとサラダを取り出す。 テーブルに置かれたフレンチトーストの横に並べてみる。 「朝からこんなに食べきれないぞ?」 笑顔のまま、1人そう呟いた。 急いで身支度を終え、後は家を出るだけだ。 玄関すぐの寝室のドアを開ける。 まだ寝息を立てている彼女に近づく。 澪「朝ごはんありがと、おいしかったよ」 律「…」 澪「…いってきます」 いってきます、のキスはわたしから。 ただいま、のキスは彼女から。 この家では寝ていることが多い2人。 それが自然に出来た、わたしたちの決まりだった。 寝室のドアノブに手を掛けたとき、ベッドの方を振り返る。 彼女の口元がゆるんでる。 …寝たフリ。 ああやって冷やかすくせに、彼女も一緒なんだ。 そんな彼女を見届けて、少し大きな声で言ってみた。 「幸せだな、わたし」 戻る