約 3,300,008 件
https://w.atwiki.jp/maoutaidi/pages/12.html
冒険のすゝめ ここでは、実際の魔王退治への冒険の流れを解説します。 魔王退治は 1、プリプレイ 2、 プリプレイ プリプレイとは、シナリオを始める前の準備をする段階のことです。 以下の流れで進めていきましょう。 シナリオ情報の開示 GMは、キャラクター達が冒険をするために必要なシナリオ情報を開示しましょう。特に 冒険時間 適正レベル は必ず開示してください。またストーリーを作成し、その概要を開示するのもOKです。 キャラクター作成 プレイヤーは、シナリオの適正レベルをもとに、シナリオで使用するキャラクターを作成しましょう。自身のやりたい職業や、パーティのバランスを他のPLと相談しながら作成してください。 ※相談せずに作ると、全員戦士という脳筋パーティや、全員僧侶という攻撃手段が貧弱なパーティができる可能性があるぞ! 自己紹介 プレイヤー全員がキャラクターを作成し終わったら、GMや、プレイヤーとキャラクターを含めた自己紹介をしましょう。 自己紹介の例を記載します。迷ったら、参考にするといいかもしれません。 GMの自己紹介 名前(ハンドルネーム) TRPG歴 魔王退治歴 主に遊んでいるシステム 今回遊ぶシナリオの概要 その他伝えたいこと プレイヤーの自己紹介 名前(ハンドルネーム) TRPG歴 魔王退治歴 主に遊んでいるシステム その他伝えたいこと キャラクターの自己紹介 キャラクター名 年齢 見た目 性格きみ 職業 戦闘スタイル その他伝えたいこと 冒険 プリプレイが終わったら、いよいよ『冒険』の始まりです! 『冒険』とは、実際にキャラクター達が魔王退治の旅を進めていく段階です。ダイスとトランプを使用して進めていきましょう。 導入 まず、キャラクター達が魔王退治の依頼を受けるところを演出しましょう。基本的には 【魔王が突如出現し、王国に宣戦布告した!人々の安全のためにも、王は 「魔王を退治した者には賞金を与える」 という依頼を出した!君達は、賞金の為か、復讐の為か、平和の為か、魔王退治の旅に出ることとなった!】 というところから始まる。ここはGMが好きなように演出を変更してもOKです。 冒険の進め方 冒険を進めるうえで、重要な要素が3つあります 『パーティ袋』『冒険時間』『イベント』です。 パーティ袋 パーティ袋とは、そのパーティ全員が共通で使用するアイテムやゴールドを入れる袋のことです。もし冒険中にアイテムやゴールドを手に入れた場合、全て『パーティ袋』に収納され、またパーティ袋の中から、アイテムをキャラクターに所持させることもできます。 このパーティ袋に収納したアイテムやゴールドはプレイヤー同士で相談しながら自由に使用することができ、セッション終了時に、ゴールドやアイテムを山分けすることができます。 冒険時間 冒険時間とは、魔王城へ行きつくまで、どれだけのイベントが発生するのかを表したものです。1つのイベントが発生する度に、1つカウントしていきます。例えば「冒険時間:10」のシナリオの場合、冒険時間を10個カウント、つまりイベントが10個発生すれば、魔王と戦うことができます。 イベント イベントとは、冒険途中に遭遇するトラブルや、まだ見ぬ街を見つけるなど、冒険を取り巻く様々な事象のことです。 パーティが旅に赴く時に、トランプの山札からカードを4枚引き、裏側にして置きます。そしてカードを1つ選び、そのカードを表にします。この時、そのシナリオの『イベント表』を参照し、表にしたカードに対応したイベントが発生し、冒険時間が1つカウントされます。 そのイベントが終了後、表になったカードは山札とは別の場所へ置いておき、減ったカード分山札から引いて、また裏側で置きます。 これを繰り返し、シナリオごとに設定された冒険時間までカウントすることができれば、魔王と戦うことができます。 イベント表はGMが作っても構いません。しかし、54枚もあるトランプに一枚一枚イベントを設定するのは処理が重いので、色や、奇数か偶数かなどで分けると楽でしょう。以下に、『汎用イベント表』を記載します。参考にしてください。 汎用イベント表 ♤の偶数:パーティの平均レベル分のレベルの敵2体との戦闘 ♤の奇数:パーティの平均レベル-1分のレベルの敵3~4体との戦闘 ♧の偶数:パーティの平均レベル+1分のレベルの敵1体との戦闘 ♧の奇数:ランダムにステータスを1つ選び、それを判定に要する試練の発生 ♡ :街を発見する ♢ :ランダムな施設を発見する JOKER:金ピカスライムとの戦闘 イベントは主に3つの種類があります。 『試練イベント』『施設イベント』『戦闘イベント』です。 試練イベントについて 試練イベントとは、トラブルや災難などが発生し、それを攻略するイベントのことです。 例えば、「目の前に大木が倒れ、先に進めない」「罠を踏んでしまい、転がってくる大岩から逃げないといけない」などです。 攻略する方法 まずは使用するステータスと達成値を確認しましょう。これはGMが決めます。迷ったら、1d6を振り 1:【力】、2:【体】、3:【精】、4:【速】、5:【信】、6:【魔】 で、ステータスを決めましょう。 例えば 「目の前に大木が倒れている。先へ進むには【力】を使ってどかす」 「罠を踏んでしまい、転がってくる大岩から【速】を使って逃げないといけない」 などなど 達成値もGMが決定しますが、基本「パーティの平均ランク×3+2」がいいでしょう。 次に、代表者を一人決め、そのステータスを使い判定を行います。 判定の方法は 「自身のランクd6+『自身の使用するステータス値÷2(端数切捨)』」 です。これで達成値以上の出目が出た場合、試練を攻略したことになります。 攻略に成功した場合は、汎用戦利品表を振り、そのアイテムを取得することができますが、失敗した場合は、『冒険時間』のカウントが1減ってしまいます。 施設イベントについて 施設イベントとは、街や店などの施設を発見し、そこに足を踏み入れるイベントのことです。 各施設の詳細については施設一覧を参照してください。 戦闘イベントについて 戦闘イベントとは、モンスターや山賊等、冒険を邪魔する者達がキャラクターたちの前に立ちはだかり、それを撃破するイベントです。詳しくは「戦闘について」を参照してください。 魔王退治 冒険時間が指定された値までカウントされたなら、そのイベントが終了後、魔王退治が発生します。魔王や勇者との演出を行ったあと、魔王との戦闘が始まります。 この戦闘で敗北した場合、復活することはできず、その時点でシナリオが終了し、全キャラクターはロストとなります。 戦闘に勝利すれば『魔王戦利品表』を1回振り、出た目に対応したアイテムを取得することができます。
https://w.atwiki.jp/metarugiapw/pages/13.html
■MAIN OPS:発端/資材搬入施設調査 【ミッションメモ】 ●Sランク攻略メモ プラヤ・デル・アルバ http //www7b.biglobe.ne.jp/~enjoygame/mgspw/mgspw_83.png (A)地点にある扉をグレネードで破壊して次のエリアへ。 ↓ ボスケ・デル・アルバ 紫の矢印のルートを進めば、全ての敵を無視して進める。 ↓ プエルト・デル・アルバ http //www7b.biglobe.ne.jp/~enjoygame/mgspw/mgspw_84.png 紫の矢印のルートを進めば、全ての敵兵を無視して進める。 (B)地点で、目的地の前の敵が南へ移動するまで待ってから目的地へ行けば、銃を使わずにクリアが可能。 ↓ デモ R △(連打) R R ●クリア報酬 ┣M1Cの設計図 RANK.1 ┗スモークグレネードの設計図 RANK.1 ●クリア後に新しく出現するミッション ┣【EXTRA OPS 010】フルトン回収 ┗サンディニスタ司令官接触
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/144.html
651 名前: NPCさん 04/02/16 07 11 ID ??? 649 そこで颯爽と現れてパーティを救うNPCに悪態をついてやれ。 657 名前: NPCさん 04/02/16 11 06 ID ??? 651 俺、それよくやる。 映画アルマゲドンのロックハウンドっぽいキャラやっていて 登場したNPCに「お前など呼んだ覚えはないカエレ!!」 それでも居残ってたのでトラップに引っかからせて速攻爆死。 その際の爆風でパーティー全滅。でも妙に盛り上がったよ。 ただ一人めちゃくちゃ怒り普通そんなことしないだろと言われ口論になったが 回りがみんなであいつのキャラ町に帰っても命ないからおかしくないだろうな。 縛らなかった他のメンバーにも問題あるのではとなだめてくれたがそれ以来俺がいると奴は参加しない。 つかRPG=勇者という構図があるらしく俺がやるキャラはRPGじゃないと言っている。 しかし俺が参加してるとこではなぜか俺に真面目なキャラやらしてくれない。 電波というかキティー系のキャラばっかりやらされるっつうか GM連中から問題ありキャラやるなら好きなアイテム持たせてやるの一言で落ちるw でもそこで貰うものって大抵がろくでもないものなんだよね。 シュートソード-2 カース ファンブル確率付 とかレザーアーマー-1 回避率上昇但しアーマー部のみ 一番笑ったのが呪いのワラ人形(所有者対象)みんなで調査してる脇で人形チクチクして遊ぶw 659 名前: NPCさん 04/02/16 11 23 ID ??? 657 ただ一人めちゃくちゃ怒り普通そんなことしないだろと言われ口論になったが それはGMじゃなくてプレイヤーなんだな? 回りがみんなであいつのキャラ町に帰っても命ないからおかしくないだろうな。 縛らなかった他のメンバーにも問題あるのではとなだめてくれたが 何を言っているのか分からない文章だ……。 それ以来俺がいると奴は参加しない。 問題はどちらにあるのだろうか。 661 名前: 657 04/02/16 11 41 ID ??? 659 怒ったのは正統派戦士やってたプレイヤー >何を言っているのか分からない文章だ……。 アルマゲドンネタですのでわからなければいいです。 問題はGMにも俺にも奴にもあるだろう。 RPG内での喧嘩、決闘をリアルに持ち込む奴も問題あるが プレイ中に誘導をしなかったGM、基地外キャラの度が過ぎた俺にも問題ある。 どっちに問題があるのかではなく趣向の違いが問題だったとは思う。 夜間見張り中に寝ているキャラの顔に落書き(おでこに肉)してやつに叩かれました。 ヒーローに憧れた人には絶対に許せないらしい。 668 名前: 657 04/02/16 13 57 ID ??? そこまでするときは某先輩がGMやったときだけです。 先輩が鼻歌歌い出したら「なんかしろ」って合図で 大抵、場が膠着状態になったり議論など始めて険悪になったときに発動する。 たとえば扉トラップあるかもしれないが調べてよく判らないってなときに みんな悩んで行き詰っていると先輩が鼻歌歌ってるから 俺が「扉におしっこ掛けてマーキングします」とか宣言する。 ただ、それが俺のリアルキャラ性と回りも見ているようでバーサク○○(俺の名)と呼ばれるのはなんとも....。 スレ8
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/4035.html
【検索用 すーはーかー 登録タグ VOCALOID naoto す 初音ミク 曲 曲さ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:naoto 作曲:naoto 編曲:naoto 唄:初音ミク 曲紹介 POPROCK的な何かを作ってみました。 曲名:『すーぱーかー』 naoto氏による2作目。氏はマイリストコメントにて「もうちょっとテンポ速くてもよかった2曲目」と振り返っている。 歌詞 (piaproより転載) ワンステップぼくのスーパーカー 全部壊して進めスーパーカー ツーステップぼくのスーパーカー ここにある 飾らない記憶は夢の中 振り向いて 塗り替えられた記録はもう二度と 変わらない リアルな君のストーリー くじけずに動き出したって すぐに忘れちゃって すぐに忘れちゃって 思わず伸ばした視線に 慌ててしまいこんじゃって 逃げちゃダメだっけ 逃げちゃダメだっけ 止まらない時間は窓の外 繰り返す 昔読んだ絵本にはたくさんの 出来事が リアルなぼくのストーリー 弱くて何もできなくって 踊り出しちゃって 踊り出しちゃって 出遅れた針の音に 想いが叶えられなくって 伝えられなくって 叶えられなくって 絶対ぼくのスーパーカー 全部壊して進めスーパーカー 絶対ぼくのスーパーカー ここにある 最後のぼくのスーパーカー 全部壊して進むスーパーカー これがぼくらのスーパーカー 絶対ぼくのスーパーカー 全部壊して進めスーパーカー これがぼくらのスーパーカー ここにある 君といる コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/basararowa/pages/30.html
竜殺しを探して ◆Wv2FAxNIf. 空の黒煙の合間を縫いながら、二つの歪な影が通り過ぎていく。 一つは人型でありながら翼を持った白いKMF、ランスロット・アルビオンである。 七メートルにも及ぶその巨体は、そこにあるだけで空を圧迫していた。 そしてもう一方は同じく翼を生やした、犬のような姿のつながれもののヴァルだった。 ランスロットに比べれば小さいが、人ひとりを丸ごと飲み込めるだけの巨躯を持ち合わせている。 その上にヴァルと繋がれた少女・エィハ、それに巨漢の黄飛虎を乗せているため、シルエットはますます奇妙なものになっていた。 ランスロットが先行し、目指すのはルルーシュが消息を絶った九段下だ。 そこに向かう道中、そのパイロットである枢木スザクは少々困惑していた。 集音マイクと外部スピーカーでエィハらと会話しながら進んでいたのだが、いつからかスザクの耳にはすすり泣きが聞こえてきている。 「そ、そいつぁ……悪いこと聞いちまったなぁ……うっ」 『ど、どうして飛虎さんが泣くんですか……?』 「バカ野郎、これが泣かずにいられっか!」 飛虎が熱の入った様子で反論してくる。 初対面の印象通りの人柄だった彼は、誰に聞かれるでもなく自分の素性について語り始め、そしてエィハとスザクにも尋ねたのだ。 どこから来たのか、どんな生活をしていたのか、家族はどうしているのか――と。 結果、飛虎は泣き出したのであった。 「オレんとこは家族が多くてよ……こういう話に弱えんだ……」 『あの、僕は気にしてませんから。 エィハもそうだろ?』 スザクは黙ったままでいるエィハに水を向けた。 エィハとは短い付き合いだが、ドライで達観しているようにすら見える彼女が動じているとは思えなかったからだ。 「そうね。いないのが当たり前だと思っていたから」 スザクが思っていた通りの乾いた反応があった。 何とも思っていない――スザクは彼女に家族がいないことではなく、それ自体に無関心であることに胸を痛めた。 家族がいないのはスザクも同じだ。 元より一人っ子で、幼い頃に母を亡くし、父が死んだのももう随分前のことになる。 しかし、少なくともスザクが父を失ったのは自業自得だったのだ。 誰のせいでもない、自分のせいだった。 対するエィハは何も悪くない。 ニル・カムイという土地に戦火が絶えなかったから、貧しかったから。 そんな外の環境に歪められてしまったエィハが、それを当然として受け入れてしまっていることが悲しかった。 スザクの世界にも戦争はあり、孤児もいるが、割り切れるものではない。 「よーし分かった。オメーら二人、今日からオレが面倒見てやるぜ!!」 スザクを考え事から引きずり戻すほどの大声で、飛虎はそう宣言した。 何が分かったのかは分からないが、飛虎は深く頷いている。 『それってどういう……?』 「オレを親父だと思って頼っていい、ってこった!」 父親、と、スザクはマイクに入らない小さな声で呟く。 突然の申し出でも、嫌味や不快感を全く感じさせないのは飛虎の人柄故か。 胸を張る姿には威厳と包容感が見えて、まさに「理想の父親」と言える男なのかも知れない。 だがスザクの答えは歯切れの悪いものだった。 『いえ、僕には……その資格は』 「家族に資格も何もあるか! なっ、嬢ちゃんもそう思うだろ」 「そうね」とか、「そうかしら」とか。 これまで通りの、無味乾燥な返事があるものと思っていた。 だがエィハの反応は、スザクが初めて見るものだった。 「……ごめんなさい。分からないわ。 私は家族を知らないから」 慎重に言葉を選んでいる様子で、エィハは言う。 大抵の物事に無関心に見えていたエィハの、珍しい姿だった。 「私には友達しかいないと思っていたわ。 だけど……家族も、新たに得られるものなのかしら」 「あったりめえよ! 嬢ちゃんだってもう少し大きくなったら、好きな男と結婚すんだろ? そうすりゃそのうちガキもできるし、家族ってのは増えてくもんなんだよ」 「そう……だったわね」 エィハは思案しているようだった。 彼女の乏しい表情からは、何を考えているかまでは分からない。 「後でうちの次男坊も紹介してやりてえが。 ま、今はここを何とか出ねーことにはな!」 黙り込んだエィハの様子を見てか、飛虎は話を切り上げた。 スザクとしても反応に窮していたので、失礼とは思いながらも安堵する。 自分がかつて壊したものを、奪ってしまったものを、嫌でも思い出してしまうから。 『……あっ』 「どうした、スザク」 『知り合いが、近くにいるみたいです』 九段下まで間もなくという地点で、ランスロットの敵味方識別装置に反応がある。 友軍機、即ちジェレミアの機体である。 ランスロットよりも早く現地に到着していると思っていたのだが、どうやらその地点で停止しているらしい。 スザクは九段下に向けていた進路を僅かに逸らした。 『すみません、行き先を変更します!』 「おうよ、嬢ちゃんとヴァルも頼むぜ!」 「分かった」 ルルーシュの安否がかかっている時に、ジェレミアが足を止めている。 悪いことが起きていなければいいがと、スザクはランスロットの速度を上げた。 ▽ オレンジ色のその巨体は、嫌でも人目を引いた。 鮮やかなカラーリングに加え、十メートル四方の立方体にも収まるかどうかという圧倒的な大きさ。 KMF――ランスロットが人型であるのに対し、KGFという「要塞型」として設計されたこのサザーランド・ジークは隠密には不向きだった。 そんなサイズのものが自動車以上の速度で空を移動するのだから、無理からぬことである。 だがジェレミア・ゴットバルトには外敵に見つかるというリスクを負ってでも、急がねばならない理由があった。 「ルルーシュ様……」 主君であるルルーシュが消息を絶って以降、何度か携帯に掛け直してみてはいるものの、未だ繋がらない。 焦燥に駆られながら、ジェレミアは九段下へと急ぐ。 その行く手を阻むように、その女は現れた。 サザーランド・ジークの前方、数十メートル先に突如現れた「それ」を前に、ジェレミアは急遽減速した。 女といっても姿形がそうであるだけで、全く異質なものであることは考えるまでもなかった。 空中に足場でもあるかのように、真っ直ぐに立つ女。 その着ている服も、髪も、肌すらも、全てが深い青色だった。 そしてその美貌と視線は、この世のものとは思えない。 女は何を言うでもなく、ある一点を指差した。 下方、サザーランド・ジークが通り過ぎた地点である。 ジェレミアが機体の向きはそのままに、モニターを切り替えて集音マイクで音を拾う。 三人の人影が映り、機体の中には場違いといってもいい少女の声が飛び込んできた。 「お願いしまーす! 話を、させてくださーい!!」 必死に呼びかけてくる少女と、急ぐべき理由。 ジェレミアはここで、選択を迫られた。 ▽ 初めに「休みたい」という紂王の泣き言を聞き入れたユウナは、とある建物を丸ごと一つ氷付けにした。 見上げれば首が痛くなるほどの、浅葱が住む日本では考えられないほどの堅牢な建物が、一瞬でである。 召喚獣は一度に一体ずつしか呼べないそうだが、その分一体ごとの能力は凄まじいもので、浅葱はしばらく声も出せなかった。 氷の塊となった建物に侵入できる者はおらず、死者の群れが溢れ返った地上を尻目に、三人は屋上で一呼吸ついたのだった。 三人の頭上を影が通り過ぎたのは、それから間もなくのことである。 ユウナはそれを見上げて「飛空艇」と呼んだ。 操縦している人がいるに違いないと、ユウナはシヴァを召喚してこれを呼び止めた。 浅葱が空飛ぶ巨大な鉄塊というものを目の当たりにし、呆気に取られている間の出来事だった。 そうでなければユウナを制止していたに違いない。 ただでさえ紂王という信用ならない荷物を抱えている時に、敵が増えたらどうするつもりなのかと。 ユウナが呼び止めてしまった後も、鉄塊にはそのまま無視して通り過ぎて欲しいという思いでいっぱいだった。 だがそれもあっさりと打ち砕かれて、その巨体は緩やかに高度を落としたのだった。 「来て下さって、ありがとうございます。召喚士のユウナです」 丁寧に頭を下げるユウナの姿に、浅葱は軽い目眩を覚える。 浅葱の懸念には気付いてすらいないらしい。 「誰か……乗っているんですよね?」 『いかにも。 礼儀として名乗っておこう。 私はジェレミア・ゴットバルト。 さる高貴な方にお仕えしている』 低い、男の声が鉄塊のどこからか聞こえる。 周囲の建物にぶつからないギリギリの高さまで下りてきてはいたが、その鉄塊から人が出て来る気配はなかった。 『手短に済ませて頂こう。私は急ぐ身だ』 「人捜しでもしてるわけ?」 『……』 上からの物言いが癇に障り、浅葱は間髪入れずに嫌味を言う。 この状況で急ぐことといえば、おおよそ絞られる。 浅葱はその一つを口にしたに過ぎない。 反応からして正解だったらしいが、ユウナからは窘めるような視線を投げられた。 「私たちは、二十人全員でここを出る方法を探しています。 そのために協力して欲しいんです。 あなたが人を捜しているなら、そのお手伝いもできると思います」 『それが見返りというわけか』 「はい」 しばしの沈黙が流れる。 そしてジェレミアと名乗った男が切り出した。 『その方法が見つからなかった場合、君はどうするつもりだ?』 「それは……」 『そして、私には君たちを信用するに足る理由がない。 信用ならない者に、協力などさせられん』 ユウナが答えに窮する。 言わんこっちゃないと、浅葱はやむなく口を挟んだ。 「本気で言ってるのかい、それ。 少なくとも、あんたは急いでいたのにここにやってきた。 協力者が欲しいのはそっちだったんじゃない?」 わざわざ呼び掛けに応じた以上、理由があるはずだ。 こうして話していても、ジェレミアが人助けをしようとしているお人好しとは思えない。 何らかの打算あっての行動だろうと、浅葱は読んでいた。 『誤解があるようだな』 「へえ?」 『私は君たちを見定めに来た』 肌に冷気が刺さる感覚がある。 鉄塊に取り付けられた巨大な銛状の武器が、今にもこちらを狙ってくるのではないかと、浅葱の額に汗が浮く。 相手の顔は見えなくても、殺気に近いものは伝わってくる。 「僕らじゃ不合格ってこと?」 『それは――』 まだ本気で殺す気ではないはずだと、浅葱は交渉の余地を探す。 だがそこで唐突に、ジェレミアが黙り込んだ。 白い鎧が現れたのは、それから間もなくのことだった。 その鉄塊の主は枢木と呼ばれ、ジェレミアとの再会を喜んでいた。 そのお陰で剣呑な空気は霧散し、浅葱は止めていた息を深く吐き出す。 だがこの二人の合流は、もう一つの予期せぬ再会を生んだ。 「武成王……?」 それまで黙って様子を窺っていた紂王が、口を開いたのだった。 ▽ それは、間が良かったと言えるのかも知れない。 痩身の、人の良さそうな三人組。 この場で始末しておくべきかと、ジェレミアが思案していた矢先の出来事だった。 口減らしの機会を逸したとも思えたが、ルルーシュの安否が掴めない以上、事を急ぐべきでもない。 結果としてこれで良かったのだろうと納得することにした。 黄飛虎と紂王が知り合いだったということで、二人はしきりに話し込んでいた。 その間にジェレミアもランスロットとのチャンネルを開き、二人だけで会話をする。 「随分、大所帯になったようだな」 『……それなんですが。 彼らを残して、僕らだけでルルーシュを捜しに行きませんか?』 「……ほう。君がそんな提案をするとはな」 彼らだけで残した場合――もしその中に一人でも不穏な動きをする者がいれば、集団は瓦解する。 それを防ぐためにここに残ると、スザクならそう言い出すと思っていた。 『僕に考えがあるんです』 ジェレミアとしては、一刻も早く出発できればそれでいい。 彼らを半ば見捨てるようで多少の良心の呵責はあるが、ルルーシュの安全には代えられないのだ。 氷漬けになったビルの屋上に残るのは、五人。 スザクは彼らを残していくことを説明すると、彼らの方もあっさりそれを承諾した。 「すぐには戻れないかも知れない」と、それだけ言い残して、ランスロットとサザーランド・ジークはその場を離れていった ▽ 「召喚士、というのね。凄いわ」 「えへへ……」 エィハはユウナの隣りで、熱心に話を聞いていた。 その会話を聞いていた者には、この二人が姉妹のようにも見えただろう。 エィハの視線の意味に気付いている者は、まだいない。 ――〈竜殺し〉。 〈喰らい姫〉から受け取った、〈竜殺し〉を判別する能力。 エィハの目が、スザクのランスロットに続く次の〈竜殺し〉を見つけたのだ。 だからエィハはずっと観察していた。 ユウナの召喚獣が氷漬けにしたという建物を見て、そしてユウナ本人を見る。 その細い首筋を、腕を、見極める。 自分とヴァルの力で、殺せるかどうかを。 召喚獣を出していない今なら殺せるのではないか。 もし殺すなら、その後に残った面々はどうするか。 エィハは必死に考えながら、ユウナの話を聞いていた。 横で面白くなさそうに不満顔を見せている浅葱のことも、全く気にならなかった。 そうしてユウナのことばかり見ていたからだろう。 それ以外の者たちが何を話しているのか、エィハはまるで聞いていなかった。 故に、その事態に気付くのが一歩遅れたのだ。 ▽ 「紂王陛下!」 「おお、本当におまえだったか……!」 飛虎は紂王の姿を前にして、素直に喜んでいた。 かつて紂王が原因となって妻が、そして妹が死んでいる。 飛虎自身は殷を裏切って他国の将となってしまった。 しかしかといって、かつて仕えた王の不幸を願えるはずもない。 紂王の無事を確認して、飛虎は心底安堵したのだった。 「して、武成王。今までどこに?」 「品川、とかいう地名だったかと。 エィハとヴァルのお陰で――」 「いや、そうではない。 予が政をしている間、おまえはどこに行っていたのだ?」 「武成王」、という呼び名に違和感を覚える。 飛虎は殷の鎮国武成王から、周の開国武成王となった。 紂王から「武成王」と呼ばれることは、もうないと思っていたのだ。 そして何より、話が噛み合わない。 「それは……西岐に」 「西岐だと? 何故今の時期にそのような」 まるで、本当に何も知らないかのようだった。 次第に紂王の顔に不安の色が広がり、視線を彷徨わせ始める。 『――なので飛虎さん、ここをお願いします!』 「あ、……ああ、分かった。 気をつけてな」 スザクが何か話していたようだったが、飛虎にはほとんど聞こえていなかった。 この時点で、スザクをを引き止めておくべきだったのかも知れない。 だが飛虎にはその決断ができなかった。 「……そう、だ。何故殷に、武成王がいなかった? いや……何故予は、武成王の不在をおかしいと思わなかった? 帳簿の数字が全く合わなかった。 合わなかったことを、おかしいとも思わなかった。 何かが足りなかったはずなのに。 そういうものだと思ってしまったのは何故か? 民の様子が妙だと思ったはずではなかったか? そうだ聞仲は? 聞仲はどこだ? 聞仲に聞けば分かるはずだ。 聞仲を捜さなくては 聞仲。 聞仲!! 聞仲はどこに!!!」 独り言を続ける紂王の視界に、すでに飛虎の姿はなくなっていた。 肌がざわつく感覚に、飛虎は紂王の両肩に掴みかかるようにして前を向かせる。 「しっかりして下さい、陛下! オレはあの時――――」 飛虎の手首に強い力が掛かった。 紂王に掴まれたのだ。 「そうだった。 おまえは予と殷を裏切ったのだったな、武成王」 違う。これは紂王陛下ではない。 彼の濁った目を見て、飛虎は確信する。 そしてそのまま、細身の王によって投げ飛ばされた。 ▽ 「ヴァル!!」 飛虎のただごとではない声で、エィハはようやく視線をそちらに向かわせていた。 そしてエィハの倍ほどもある背丈の男が吹き飛ばされたのを見て、咄嗟にヴァルに指示したのだ。 ヴァルが体を浮かせ、飛虎の体を受け止める。 「あ、ありがとよ……だが……!!」 エィハの視線の先で、紂王が縮んでいた。 エィハとそう変わらない、少年のような姿をしている。 会った時は間違いなく、スザクと同じかそれ以上の上背があったはずだ。 飛虎を屋上に下ろすと、エィハとヴァルが臨戦態勢を取る。 「予は寛大である。 それ故に武成王よ、機会を与えよう。 殷に戻り、これまでのように予に仕えよ。 おまえの家族も悪いようにはすまい」 エィハは初めて、生まれながらの「王」の声を聞いた。 王になるべくして生まれ、なるべくしてなった王。 忌ブキとはまた違うその威厳を前にして、阻んではならないように思えて、口を閉ざしてしまった。 「……陛下、オレぁ……戻れません。 オレは周の開国武成王だ! それに、賈氏と黄氏のことを忘れたとは言わせねぇ!! 「そうであろうな。 故に……予は、悲しい」 紂王が涙を浮かべる。 事情を知らないエィハには、飛虎の方こそ間違っているのではないかと思えてしまう。 そしてその感情は、打ち破られた。 「おまえを殺さねばならないとは、予は、悲しいッッ ッ ッ! ! !」 声の波が周囲に叩き付けられる。 それだけで氷漬けになっていた建物が崩れ出す。 エィハはヴァルに飛虎の襟首を咥えさせて飛び上がり、僅かに残った足場でユウナが叫んだ。 「召喚します……!」 そこでエィハの脳裏に、一つの考えが首をもたげた。 今なら。 スザクがしばらく戻らないと言っていた今なら。 全員の注意が逸れている今なら。 ユウナが召喚しようとしている今なら。 あの細い首が無防備に見える今この瞬間なら。 〈竜殺し〉を討ち取れるのではないか……? ユウナの杖から火の玉が滴るように落ちる。 建物の足場に魔法陣が広がり、魔素の流れが変わる。 今―― ヴァルが口を開け、飛虎を離す。 地上まで落下していく彼を気にも留めず、ヴァルが加速する。 だが一層激しくなった音の波が、エィハとヴァルに襲いかかった。 「っく……!!」 呼吸を乱される。 召喚の方が速い。 炎を宿した召喚獣がユウナと浅葱を守り、加速していたエィハとヴァルはバランスを崩した。 『エィハ――――――――!!!!』 紂王とは別の声が、音の波を突き破った。 一本の光の筋に見えるほどの速度で、彼は戻ってきたのだ。 地上に落ちかけていた飛虎を拾い、建物の壁面に打ち込んだ銛を巻き取って機体を屋上まで引き上げ、エィハとヴァルを手の中に収めた。 回収した者たちを守りながら、白い騎士は地上へ着地する。 そして還り人の群れを踏み散らしながら、屋上を睨むように顔を上げた。 「スザク、オメーどうしてここに……」 『飛虎さん、話は後です! エィハも手伝ってくれ!』 あの紂王の存在以上に。 助けられたこと以上に。 〈竜殺し〉を仕損じた事実が、エィハの脳裏で渦巻いていた。 だがそんなエィハに耳打ちするように、スザクの呟きが届いた。 『君もだ、エィハ。後で話そう』 その口調は優しく、そして声は厳しかった。 スザクには既に気付かれているのかも知れない。 もしそうなら―― ▽ 「僕は、戻ります」 それがジェレミアへの提案だった。 一度二人で抜けた後、スザクだけが戻る。 その回りくどい方法は、エィハの様子を見るためだった。 エィハを信じたいと思いながらどこかで、彼女が何かをしようとしているように思えたからだ。 そのことをジェレミアにも説明し、納得してもらえた。 『了解した。ルルーシュ様の捜索は私一人で行う。 だが枢木、その少女についてだが』 「何か?」 『危険だと判断した時は、確実に始末したまえ』 「……ええ」 スザクも最近になって知ったことだが、普段のジェレミアは人好きのする人物である。 主君への忠誠心は言うまでもなく、部下や身内へはお節介なまでに世話を焼く、人間味に溢れた男だった。 だが仕事として割り切って「必要」と断じた時、彼は冷淡なまでに最善手を打つ。 特にそれがルルーシュの身に関わるとなると、彼には一切の迷いがない。 『万一討ち漏らした時、彼女がルルーシュ様に危害を加えないとは限らない。 もしも君にできないなら、私が代わろう』 「いえ、大丈夫です」 それはジェレミアなりの気遣いだったのかも知れないが、スザクは断った。 今さら、綺麗事が通るとは思っていない。 「もしもエィハが彼らを殺すなら。 その時は、僕がエィハを殺します」 【一日目昼/九段下付近】 【ジェレミア・ゴットバルト@コードギアス】 [所持品]サザーランド・ジーク、携帯電話、手甲剣 [状態]健康 [その他] 〈竜殺し〉ではない。 四道から情報を得る。 ユウナから情報を得る。 【枢木スザク@コードギアス】 [所持品]ランスロット・アルビオン [状態]健康 [その他] ランスロットは〈竜殺し〉 【黄飛虎@封神演義】 [所持品]棍 [状態]健康 [その他] 〈竜殺し〉ではない 【エィハ@レッドドラゴン】 [所持品]短剣 [状態]健康(還り人) [その他] 特記事項なし 【浅葱@BASARA】 [所持品]剣 [状態]健康 [その他] 〈竜殺し〉ではない 【ユウナ@FFX】 [所持品]ニルヴァーナ [状態]健康、イフリート召喚中 [その他] 特記事項なし 【紂王@封神演義】 [所持品] [状態]健康、服の袖が破れている、少年の姿 [その他] 記憶障害 Back 光芒 Next スアロー・クラツヴァーリの場合 002 汝は竜殺しなりや? エィハ - 枢木スザク 黄飛虎 008 持つ者と持たざる者 浅葱 ユウナ 紂王 004 国の真優ろば ジェレミア・ゴットバルト
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/283.html
(side.N) 「肉じゃが食べたい…」 きっかけは、あたしが楽屋で呟いたこの一言だった。 ……… 「…作ってあげようか?」 あたしの目を見つめ、はにかみながら言うあ〜ちゃんと。 「いいな〜…。…ゆかも、食べたい…」 椅子に座ったまま、あ〜ちゃんの服の袖を掴みながら上目遣いで言うゆかちゃん。 「だったら、今日は三人で晩ご飯食べようよ!」 久しぶりに、さ。と付け加えて。 …うんうん、我ながらナイスアイディア! 「そうじゃね!そうしよっか!」 「賛成〜!」 同意してくれる二人。 誰の家で食べるか話し合った結果、あたしの家に決まった。 三人で帰り際スーパーに寄る。 必要な材料、ジュースにお菓子を買って。 「のっちが持つよ!」 二人が持っている袋を受け取る。 「ありがとう、のっち」 「優しいね」 二人のあたしを見る目がキラキラしてる…っ! 二本の2リットルボトルが若干重さを感じさせるけど、頑張って家に帰ったらご褒美が待ってるからね! (あ〜ちゃんの作る肉じゃが…すごく楽しみだよ…!) 早く家に着かないかなっ。 ……… 二人と話をしながらだったから、家までの道のりはすごく短かった気がする。 靴を脱いで、うがい手洗いをして。 今すぐに使わない食材は冷蔵庫にしまう。 「それじゃあ、あ〜ちゃん肉じゃが作るけぇ、部屋でのんびりしとって」 後ろ手でエプロンの紐を縛りながら、あたしにそう言ってくれたあ〜ちゃん。 「手伝わんくていいの?」 「う〜ん…手伝って欲しい事があったら呼ぶ」 まぁ、のっちが居ても邪魔になっちゃうかもだし。 「わかった。何かあったらすぐに呼んでね」 「うん、ありがとうのっち」 …可愛い笑顔だなぁ…。 「じゃあ、ゆかちゃん。部屋に行こう」 「うん。あ〜ちゃん、怪我しないように気をつけてね」 「わかっとるよ〜」 あ〜ちゃんはもう料理の準備を始めていた。 邪魔にならないよう、そそくさと部屋に向かう。 とりあえず、テレビを付ける。 映ったのは音楽番組だった。 他に面白そうな番組もなかったので、チャンネルは変えない。 ゆかちゃんと二人でソファに座って、テレビを見ていた。 「あっ」 「うちらじゃん!」 司会と楽しそうに話しているPerfume。 自分の姿をテレビで見るって言うのは、いつ見ても慣れないな…。 「ゆか、この時少しフリ間違っちゃったんだよね」 「うん、知ってる。ずっとゆかちゃん見てたから。…あっ!」 何をバカ正直に話してるんだあたしはっ! 「…っ、ばか…」 あたしの言葉を聞いて、少し俯き気味にそう呟くゆかちゃん。 その姿がすごく可愛くて…あたしの心臓がキュッ、と愛しさで締め付けられる。 ……… ゆかちゃんと付き合い始めてそろそろ一月になる。 イコール…あ〜ちゃんとも付き合い始めて一月って事だ。 二人と過ごす時間は前よりもっと充実した時間となって、あたしを幸せで満たしてくれている。 ゆかちゃんも、あ〜ちゃんも、とても大事な…かけがえのない大切な恋人。 つい、この前。 本当についこの前。 あたしは…初めて人と体を重ねた。 相手は、ゆかちゃん。 初めてだったから、技術もへったくれもなかった。 ただゆかちゃんを感じて、ただ体温を、香りを、ゆかちゃんの全てを体に刻み込む…それしか考えられなかった。 初めて触れたゆかちゃんの体は、すごく柔らかくてすごく温かくて…。 綺麗な髪もあたしを見つめる潤んだ瞳も、マシュマロのように柔らかい唇もきめ細やかな白い肌も、 全てあたしのものなんだと、あたしだけが触れられるんだと…。 すごく、嬉しかった。 愛している人と体を重ねる事が、こんなにも自分を満たして幸せにしてくれるなんて。 ゆかちゃんは全てをあたしに任せてくれた。 拙い指先でも、暴走しそうに未熟な心でも…ゆかちゃんはあたしを愛して、求めてくれた。 お互いに想いを伝え合って、愛を言葉や行動に変えて。 誰にも邪魔することは許されない…そんな幸福な時間だった…。 ……… 手を少し伸ばせば、抱きしめられる距離。 視線を合わせて、顔を傾ければキス出来る…そんな距離だ。 愛する人と体を重ねる事の喜びを知ってしまったあたしの体は、気を抜くとすぐにゆかちゃんに触れそうになる。 柔らかくていい香りのするゆかちゃんの肌に。 触れたい…触れたくてたまらない。 でも触れすぎて嫌われるのは嫌だ…。 臆病な心があたしを足止めしてしまう。 愛しているからこそ触れたい。 愛しているからこそ嫌われたくない。 そんなジレンマがあたしを縛り付けて…あたしは一体、どうしたらいいのだろうか…。 「のっち?」 「な、に?」 「どうしたの?難しい顔しとる…」 「……っ」 考えてることがすぐに顔に出てしまう自分が、少し情けなくて嫌いだ…。 「悩み事があるんなら…ゆかに話してみて…?」 あたしを本気で心配してくれている。 「…言えん…」 「何で?ゆかには話せないようなことなの?」 話せない訳じゃない…けど、話すのは…少し恥ずかしい。 「…恥ずかしい、から…」 「?」 皆目、見当が付かないって顔。 「話してみて?…のっち」 「…っ」 そんな瞳で見つめられたら…言わないわけ、ない。 話すの恥ずかしいけど、ゆかちゃんが聞きたいって言うなら。 「のっちは…」 「うん」 「ゆかちゃんが好き、だから…ゆかちゃんに触れたい」 「うん…」 「でも、触れすぎて…嫌われるのは、すごく…やだ」 …素直に言っちゃったけど…ゆかちゃん、何て思ったかな…。 『のっちはやっぱりヘタレのダメダメ王子様じゃ』 って、呆れられちゃったかな…? 「…ふふ」 ゆか、ちゃん? 「のっち、すごく可愛い」 手を伸ばして、あたしの頭を優しく撫でながらそう言うゆかちゃん。 「ゆかはね…」 「う、うん」 「のっちが、大好き」 頬を赤らめてはにかんで照れたような笑顔で、あたしに伝えてくれる。 「だからね、のっちがゆかに触れたいって思うなら…触れても、いいんだよ?」 …いい、の…? 「のっちにだったら…ゆか、何されても、いい…」 「っ…ゆか、ちゃ」 名前を呼び終わる前にギュッ、とゆかちゃんに抱きつかれる。 「キス、したいって思うのも…触れて欲しいって思うのも…のっち、だから」 抱きつかれたことで、綺麗な髪に隠れていた耳が見えた。 すごく真っ赤で…顔も真っ赤になってるんだろうな…そう、思った。 自分も負けず劣らず真っ赤になってるだろうけど。 「のっちじゃなきゃ、いや…」 ダメだ…心臓爆発しそう。 愛しい人に甘い声でそんなこと言われたら…我慢なんて出来っこないよ…。 震える手で、ゆかちゃんを抱きしめる。 不思議な事に、ゆかちゃんを抱きしめると手の震えが止まって。 もっとゆかちゃんを強く感じたくて、回した腕に力を込める。 「んっ…痛いよ、のっち…」 「あっ…ご、ごめん…」 力を込めすぎたみたい…少し力を緩める。 「のっち…あったかい…」 「ゆかちゃんもすごくあったかいよ。…それに、すごく良い香りがする」 シャンプーとかの香りじゃなくて…ゆかちゃん自身の香り。 すごく、安心する…。 「…のっち」 「え…?」 密着していた体を少し離されて、少し残念な気持ちになったけど。 顔を上げると、ゆかちゃんは潤んだ瞳であたしを見つめていて…。 あたしが見つめ返すと、静かに…瞳を閉じた…。
https://w.atwiki.jp/wikinnikuyo/pages/4.html
元から筋肉質になる方法女バージョンをやったように、完璧に毛が生えていない状態にするのが望みなのではなく、目立たなければOKというわけであれば、筋肉質になる方法とはで実施されている光脱毛で満足する実例もよく見られます。 筋肉質になる方法女性向けで脱毛することになっている時に、注意しておいた方がいいのは、健康状態です。風邪に代表される身体の不調は言うまでもなく、日焼けした後や、生理の間も施術を避けた方が、安全です。 肌への刺激を抑えて、ムダ毛をきちんと処理してくれる施設が筋肉質になる方法の食事です。筋肉質になる方法女バージョンはどんな人でも、気楽に行けるような料金設定になっているので、相対的に取り組みやすいエステサロンだと思います。 筋肉質になる方法女性向けを実施する際、あなたはどのようなところで頼みたいと考えるか想像してみてください。昨今では、行きやすい筋肉質になる方法とはサロンを好む人の方が多いだろうと予想されます。 大半の方がどう頑張っても、一年前後は筋肉質になる方法の食事の施術に時間を割く状態になります。一年間に通う回数など、期間及び回数が設定されているというケースもよくあります。
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/840.html
殺し屋 殺し屋 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション) (二見文庫 ロ 1-8 ザ・ミステリ・コレクション) 題名:殺し屋 原題:Hitman (1998) 作者:Lawrence Block 訳者:田口俊樹 発行:二見文庫 1998.10.25 初版 価格:\790 「イージー・リスニング」という言葉があるように「イージー・リーディング」という言葉が、読書という趣味のなかにあるとしたらどうだろう。連想するのは村上春樹のエッセイや短編小説、矢作俊彦や浅田次郎の同じく短編小説、中島らもや浅田次郎のエッセイ集。そして海外ではそれはローレンス・ブロックの短編集にとどめを刺すだろう。どれをとっても、いずれ実力がなければ書けないジャンルなのだろう。 殺し屋ケラーの連作短編小説集。スタートの短編『名前はソルジャー』はハヤカワ文庫のブロック短編集『夜明けの光の中に』収録されている。 殺し屋ケラーは、まるで普通の生活をする普通の感覚の人のようで、ただ他の人と違うのは、職業が殺し屋という部分のみである。まるでケラーの仕事は作家やトラベル・ライター、あるいは建築技師や、楽器制作者のように思える。そのくらいの平静さで殺し屋という職業を、少しばかり特殊な職業として手にしている。 とても安定した日常感覚で殺しを請負い、全米のどこにでも、たいていは飛行機で、現地ではレンタカーを借りたりバスに乗り継いだりして、旅し、そして殺す。やっていることはエルロイの『キラー・オン・ザ・ロード』みたいで、殺している人数もさして変わらないように見える。でも決定的に違うのは、あくまで職業として選択した殺しであること。 殺し屋を依頼した老人が、ケラーを見て、自分の想像したどの殺し屋のイメージとも君は違った、と呟く。読者としてもそれは同じで、ここに登場する殺し屋は、ケラー以外の何者でもない。この本に出逢わない限り、こんなにも愛すべき殺し屋には会うことはまずないだろうと思う。 (1998/10/08)
https://w.atwiki.jp/marurowa/pages/22.html
幻想殺し殺し ◆UCRiZtpozI 真っ暗で人気の無い教室の中で、一組の男女が向き合いながら言葉を交わしている。 「オーケー。じゃあ…詩音の探し人は、前原圭一・竜宮レナ・園崎魅音・北条沙都子・古手梨花の五人、特に沙都子って子を優先的に見つけたいって事で良いんだな?」 「ハイ。えっと、当麻君の探してる人は御坂美琴・土御門元春のお二人で、一方通行って人はゲームに乗ってる可能性が高い…って事で良いんですよね?」 「あぁ。俺の探してる奴は、二人とも殺したって死ななそうな奴らだから大丈夫だと思うけど…詩音の探してる奴は皆子供なんだろ?……クソっ!!こんなクソゲームに何の罪もない子供を巻き込みやがって…アイツは人の命を何だと思ってやがるんだっ!!!」 犬歯を剥き出しにしながら男――上条当麻はどこにいるかもわからない敵に向かって怒りをぶつける。 自分とその仲間が巻き込まれたのは勿論、他にも何の関係も無い子供たちを巻き込んだことに上条は抑えようの無い怒りを抱く。 「こうやってる時間だって勿体ないじゃねーか。詩音っ早く皆を探しに行くぞっ」 ここで話してる間にも自分の仲間が、そして詩音の仲間が殺されそうになっているかもしれない。 そう思うだけで焦燥に心を焼かれる。一刻も早くこの不安を収めるため、上条は詩音にそう告げると返答も待たずに自分のデイバックを掴んで教室の扉へと向かう。 (クソっ…無事でいてくれよ!!) 焦りを隠そうともせず上条は進む。だがおかしい。同行者が付いてこない。 一体どうしたのか、こうやってる間にも仲間が危ないってのに。 「おい詩おっ……」 苛立ち混じりの言葉は最後まで発せられる無かった。 (は…どういう……こ………と……) そのまま上条の意識は闇へと沈んでいく 〇 「ごめんなさいね、上条君。」 拳銃をデイバックにしまいながら、淡々と詩音は頭を打ちぬかれた物言わぬ肉片に向けて話しかける。 「私は、悟史君に会いたいんです。だから…その為に、他の人は皆殺します。」 あの時――全てが終わったあの時に入江先生は言った。悟史君は生きてるって。 なのに、会いに行こうと思った途端この場所に連れて来られた。 悟史君に早く会いたい。一度はもう会えないと思った。でもそんなことは無かった。 こんな所早く抜け出して、私は悟史君に会うんだ。 ……沙都子はもう良いよね?悟史君は生きてるんだから…もう最後のお願いじゃなくなったもの。 【上条当麻@とある魔術の禁書目録 死亡確認】 【B-2 学校/一日目 深夜】 【園崎詩音@ひぐらしのなく頃に】 【装備】:グロック26(弾、9/10発)@現実世界 【所持品】:基本支給品二式、不明支給品0~2個(確認済み) 【状態】:健康 【思考・行動】 1、皆殺して悟史君に会いに行く 【備考】 本編終了後からの参加 時系列順で読む Back 激流に身を任せ同化できない Next 魔術師と口先の魔術師 投下順で読む Back 激流に身を任せ同化できない Next 魔術師と口先の魔術師 GAME START 園崎詩音 一触即発 GAME START 上条当麻 死亡
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/18638.html
にじいろじゅーくぼっくす【登録タグ に アル†カナ 曲 猫村いろは】 作詞:アル†カナ 作曲:アル†カナ 編曲:アル†カナ 唄:猫村いろは 歌詞 私たちはこの場所で 同じ時を過ごす 画面越しの友達は いつも通りに来る でも何だか違う 分からないけど分かる ただ笑うアバター 君が落ち込んでいる この無機質な街 仮想空間だけど 会話して進める 思うことは現実 ねぇ元気出して その痛み 分かち合うこと 出来ないのかな 受けた傷 私には治してあげられはしないけど 歌で薬を 渡すよ 私たちはこの場所で 違う時を過ごす もう一人の理想像 嘘だけど本当 でも何だか違う 分からないけど分かる ただ笑うアバター 君が落ち込んでいる この無機質な街 仮想空間だけど 会話して進める 思うことは現実 ねぇ笑顔見せて その辛さ 軽くしたいよ 少しでいいの 暗闇で もし道に迷って彷徨っているのなら 歌で光を 灯すよ 今だけは泣いてもいいの けれどその涙はプリズムで輝き 綺麗な虹を繋ぐから 元気出た? その痛み分かち合うこと 出来てるのかな 受けた傷 私には治してあげられはしないけど 笑顔かな? その辛さ軽くしたいよ 少しでいいの 暗闇で もし道に迷って彷徨っているのなら 歌で心を あげるよ この気持ち君に届け コメント 名前 コメント