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死亡キャラは名前のところが赤くなります ■オリキャラ新規組 名前 話数 登場話 飯塚大和 01 017 木口映人 01 017 セレート 01 012 田口三木也 02 003、023 和田ひろし 01 007 アイリーン 01 015 須田美花 01 007 三瀬笑子 01 015 ■のび太戦記ACE 名前 話数 登場話 野比のび太 01 004 ワルキューレ 01 011 スタン=エルロン 02 009、024 マリオ 01 010 剛田武 01 016 アレックス 02 006、019 出来杉英才 01 008 ■銀魂 名前 話数 登場話 坂田銀時 03 008、011、022 志村新八 02 011、022 神楽 01 022 土方十四郎 02 002、021 山崎退 01 018 ■化物語 名前 話数 登場話 阿良々木暦 01 001 八九寺 真宵 01 014 神原駿河 02 013、019 千石撫子 02 006、019 ■実況パワフルプロ野球 名前 話数 登場話 小波準二 02 013、019 矢部明雄 01 003 猪狩守 01 018 阿畑やすし 01 014 ■めだかボックス 名前 話数 登場話 黒神めだか 01 001 人吉善吉 01 004 宗像形 01 014 黒神真黒 02 007、024 ■バカとテストと召喚獣 名前 話数 登場話 吉井明久 01 004 坂本雄二 02 010、023 木下秀吉 01 012 土屋康太 01 014 ■オリキャラ再登場組 名前 話数 登場話 相川友 02 002、021 青木林 02 013、019 青木百合 02 006、019 ■デュラララ!! 名前 話数 登場話 竜ヶ峰帝人 01 005 紀田正臣 01 015 園原杏里 02 014、021 ■ペルソナ4 名前 話数 登場話 花村陽介 01 016 里中千枝 01 018 クマ 01 005 ■青鬼 名前 話数 登場話 ひろし 01 008 たけし 01 005 青鬼 03 003、012、023 ■主催 名前 話数 登場話 小河英準(◆VxAX.uhVsM) 02 000、020
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折り返し──あるいは二日目その二 “鳳凰カップ”は二日目の中天を過ぎ、流石に客足は決勝ブロックの ギャラリーへと流れつつあった。私・槇野晶は必死で客を捌き続け、 神姫たる“妹”のアルマも、数時間に及ぶゲリラライブをこなした。 あれ程の大群衆を引きつけてくれたのは、彼女の功績に他ならんな。 故に、遅めの昼食を摂る事とした。アルマも空腹だろうしな、有無。 「アルマ、よく頑張った。あれ程歌い続けて、ヘトヘトだろう?」 「あ、はい……ちょっとだけバッテリー残量が心許ないですけど」 「ならば昼食をたっぷりと食べて、午後のライブまで休むと良い」 「えっと……すみませんマイスター、本当はお手伝いの時なのに」 構わぬ、と言って私は彼女の躯を軽くチェックし、着衣の乱れを正す。 しっとり風のラブソングから熱血の極みと言えるファンファーレまで、 アルマは実に、アルバム1枚超に及ぶ長丁場を一人で切り抜けたのだ。 その間急造のステージから降りる事も叶わず、彼女は一人歌い続けた。 激しい動きをせずとも、その服が乱れてしまうのは仕方ない事なのだ。 「ところでマイスター、梓ちゃんとロッテちゃんはどうしたんです?」 「有無。先程渡瀬美琴がやってきおってな……勝ちを拾ったそうだぞ」 「本当ですか!?ファーストやセカンドが、ひしめいているのに……」 「……これで公式に反映されるポイントも、相当数になる……だがな」 冴えない私の表情から、何かを感じ取るアルマ。そう、語られぬ所では クララとアルマも、ちゃんと公式バトルでの勝利と敗北を重ねている。 だが、ロッテとのランク格差は……今回の一件で大きく開く事だろう! 流石に何もせずしてセカンドへ昇格、等という事態はないだろうがな。 だがそれでも、この様に突出する事が果たして“三人”の幸せなのか? 「多分、この次も勝ったら……あの娘らは、即刻棄権するだろうな」 「……そうじゃないか、と思います。戦うなら最後まで、ですけど」 「だが望まぬ戦いをも率先して受ける様な、戦闘狂ではあるまい?」 「はい……ただあくまでロッテちゃんは、限界を見切るつもりです」 「有無。それを知りたくて、頂点を目指しに行ったのだろうからな」 言葉では明言されない物の、今ならばロッテと梓……ついでにアルマが、 奇策を弄してまでトーナメントの参加を押し通した理由が、良く分かる。 “己の戦いに誇りを”。これはロッテが戦いの際に、時々告げる誓いだ。 だが言葉だけの“誇り”等、いかがわしいネオンサインより陳腐である。 実行しなければ、出来ない事ならば。野心も勇気も願望も、力を持たぬ。 「ならばこそ己が何処まで出来るのか、更に何処へ伸びて行けるのか」 「それらの見極めの為に、今回の“聖杯”は打って付けだったんです」 「……アルマや。別にお前達が後ろめたさを覚える事は、何もないぞ」 「マイスター……はい、有り難うございます。そして、ごめんなさい」 「その意志を大事にしたい故に、私も“魔剣”等を求めたりしたのだ」 何も頂点に立つ事だけが大事なのではない。その過程に何を見出すか、 それが出来てこそ“求道者”や“戦士”としての成長が、あるのだな。 だからこそ、“姉”であり後援者たる私は……過程も結果も尊重する。 『結果が全てだ』等とは今世紀初頭から言われているが、愚かな事だ。 過程がなければ結果はまず成せず、結果が見えなければ過程も為らぬ。 「まあ何を言おうとも、私は彼女らを褒め称え労うつもりでいるぞ」 「あ……は、はいっ!本当に有り難うございます、マイスター!!」 「有無。所で何故、前日に『神姫素体で赴く』と言い出したのだ?」 ここで話を変える。このゲリラライブは、文字通り“ゲリラ戦法”だ。 大会本部への申請は、殆ど事後承諾となっていた。私自身、アルマめが 前日に準備を始めるまで、本気でライブを行うとは思わなかったのだ。 その時は強い意志に根負けして挙行を認めたのだが、やはり気になる。 だがその疑問に対する答えは、やはり驚く程シンプル且つ強固だった。 「あたしだって神姫です。神姫でしか出来ない事で、挑戦したかった」 「……故にこそ敢えてHVIFでなく、その躯で挑んだというのか?」 「はい。“肉の躯”よりも、“殻の躯”で伝えたかった想いですから」 HVIFは、人と神姫の垣根を取り払う。だが同時に、神姫達にとっては 不便な要素も存在していた。“心”に纏わる事柄についても、同じ様だ。 だからこそ“歌い手としての”アルマの感性は今回、神姫素体を選んだ。 神姫の“心”が人と同様だからこそ、僅かな差を敏感に感じるのだろう。 そう言う意味では、『同様であっても模造ではない』とも言えるのだが。 「そうか。想いを皆に伝えたいが故に、より良き策を取ったのだな?」 「はい……巧く言葉では表現出来ないんですけど、こうなんとなくっ」 「それで構わぬ。人の心も神姫の心も、理論では説明しきれぬしな!」 私はそう言って、アルマを肩に乗せてブースを離れた。二人とは今日、 一緒に昼食を摂る事は叶わぬが、最早全ての懸案は払拭されたも同然。 後はロッテ達が悔いの無い様に戦えば、それで十分だ。上機嫌である。 喫茶店“LEN”専用ブースたる大型トレーラーに、向かう事とした。 それは混雑する往来を小柄な躯ですり抜けていく、そんな最中だった。 「む……あの娘は、先日店へとやってきた……いや、人違いか……?」 「ん?……えっと、どうしたんですかマイスター。振り返っちゃって」 「いやな、この間店にやってきた女性に似ている者が居たのだが……」 L字定規を投げつけて、分かっていない不埒な輩を追い出したあの日だ。 うっかり往来にて投げたまま忘れていたL字定規を届けてくれた、ミラ。 “本物のガンスミス”の業物を持ち歩いていた、武装神姫達のオーナー。 「……彼女も彼女で忙しいのかもしれぬな。構わぬ、行くぞアルマ?」 見間違える筈はないのだが、彼女の姿を認めたのは会期中初めてである。 だが、あれ程“訳あり”の雰囲気を醸し出しておいて……偶然ではない。 ならば今の私が彼女を深追いする事は、お互いにとって“損”であろう。 不思議そうに首を傾げるアルマを宥めつつ、私は“LEN”に向かった。 「いらっしゃい……あら、晶ちゃんと大食いのアルマちゃんね」 「だッ、だから大食いって言わないで下さい!京都さん~!?」 「ふむ……そうか、千空めも決勝トーナメント出場組だったな」 「なんだ、彼奴がいないと寂しいか?そんな時はコーヒーだ!」 ──────寂しいのかどうかは、私だって分からないよ。 メインメニューへ戻る
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神姫の武装や、敵マスターの名前の由来について考察する。 神姫とその付属品 DLC神姫とその付属品 武装のみ登場する神姫とその付属品 神姫とその付属品 猫型マオチャオ(そのまま/CAT MAOCHAO)「猫爪」の中国読み。武装も全て中国読み。 犬型ハウリン(そのまま/DOG HOWLING)「吼凛」の中国読み……ではなく、「howling(ハウリング:咆哮)」の当て字と思われる。 マオチャオと違い、こちらの武装は全て日本語読みのため。 ※台湾の方からの投稿:吼凛は「ホウリン」、咆哮は「パウシャオ」と発音。 ハイスピードトライク型アーク(HIGH-SPEED-TRIKE/HST ACH)ギリシャ神話に登場する俊足の英雄、アキレウス(アキレス/achilles)より。所々にある「ach111es」のマーキングはこれをもじったもの。 「シルバーストーン」はイギリスに実在するサーキットの名前。 「バンチョーmk3」は「直線番長(コーナーリングなどを度外視したスピードチューン)」。 可変トライク「パトロクロス」はアキレウスの友人。上から見下ろすとアークの頭文字「A」のような形をしている。 ハイマニューバトライク型イーダ(HIGH-MANEUVER-TRIKE/HMT YDA)俊足で知られる仏教の神、韋駄天(いだてん)より。ヒンドゥー教の神シヴァの子、スカンダ(カルティケーヤ)と同一とされる。 所々にある「YDA010」のマーキングは「イーダ・テン」→韋駄天。 「マニューバ」は旋回などの意味での機動。 「エアロヴァジュラ」のヴァジュラは、密教仏具・金剛杵のこと。ズバリそのまま金剛杵の「ヴァジュラ」もバトルロンドにはある。 可変トライク「ヴィシュヴァ・ルーパー」はヴィシュヌ神の別名。「あらゆる姿を持つもの」「全知全能のもの」の意。ヴィシュヴァは「全て(森羅万象などと同じ意味)」、ルーパーは「色(色即是空の色と同じ意味)」。 リブ三神がブリハスパティ神のために造った牝牛の名でもある。 上から見下ろすとイーダの頭文字「Y」のような形をしている。 アーク・イーダ共通名前は片仮名で書いても英語で書いても3文字。 以降のネタはデザイナーCHOCO氏の武装神姫サポートページも併せて参照。 「ヂェリカン」は神姫用添加剤「ヂェリー」を封入したボトルなので「JELLY CAN」。「ジェリカン(JERRY CAN)」と書くと「ヂェリカンだっていってるぢゃねーかよ」とCHOCO氏がお怒りになるので注意。 「OS-35 アサルトライフル」「OS-36 アサルトカービン」マウントの反対側で廃莢を行うため、両方にマウントすると動作不良を起こすという設定。 マガジンポートのマーキングは「DON T LOAD TO JELLY CAN(ヂェリカンを装填するな)」マガジンとヂェリカンは同サイズのため、フィギュアでは実際にマウントも可能。ジオスタは未検証 フィギュアのパッケージイラストで、アークはヂェリカン片手にライフルを撃っている。ドジっ子疑惑。 ヂェリカンとマガジンにはそれぞれ名前がついており、名前を表したようなパターンがついている。 +ヂェリカン・マガジン一覧 ヂェリカン 読み 備考 付属セット Nitro ニトロ ニトロの爆発性≒人間におけるアルコール アーク、イーダ Oil オイル 潤滑油≒人間における栄養ドリンク Coolant クーラント 冷却材 マガジン 読み 備考 付属セット SPEAR スピアー 徹甲弾 アーク EXPLOD エクスプロード 正しい綴りはEXPLODE イーダ 火器型ゼルノグラード(FIREARMS/FRA ZELNOGRARD)ロシア南部、ロストフ州ゼルノグラード市。北カフカーズ軍管区。 戦乙女型アルトレーネ(VALKYRIE/WAL ALTLENE)「MMS TYPE VALKYRIE」の英字表記だが、頭文字はドイツ語表記「Walküre」から取られている模様。 形式番号「DI/AIP-001X1」には柳瀬敬之氏デザイン(フォートブラッグ、ゼルノグラード)の「AIP」のメーカー名が含まれるが、実際に2つのメーカー(2人のデザイナー)が携わっている。 各パーツ名の「ヴァイス」(Weiß)はドイツ語で白。 「ブラオシュテルン」ドイツ語で青い星。 「ニーベルング」は「霧の国の人」の意。北欧神話におけるニブルヘイム(冥界)にあたる。 「ジークフリード」は「ニーベルングの歌」の主人公。 「ジークリンデ」は「ニーベルングの歌」の登場人物。固有レールアクション時の変形形態「フリューゲルモード」はドイツ語で翼。 「フレイアヘルメ」は北欧神話の女神フレイヤ(Freja, Freyja)。 「ブリュンヒルデ」北欧神話に登場するワルキューレ。勝利のルーンに通じる者。 戦乙女型アルトアイネス(VALKYRIE/WAL ALTINES)「戦乙女型アルトレーネ」と一部共通。 各パーツ名の「シュヴァルツ」(Schwarz)はドイツ語で黒。 「ロッターシュテルン」ドイツ語で赤い星。「ツヴァイシュテルン」ドイツ語で二つの星。 「ジークムント」は「ニーベルンゲンの歌」に登場する人物。 「ノインテーター」ドイツの吸血鬼。ドイツ語で「9の殺人者」。 「ヘルヴォル」13世紀ごろの伝説「ヘルヴォルとヘイズレク王のサガ」より。ワルキューレ。 「エルダヘルメ」のエルダは「ニーベルングの歌」に登場する知恵の女神。北欧神話の女神ヨルズに当たるとされる。 サンタ型ツガル(SANTA/SNT TSUGARU)コナミ社「beatmania IIDX」シリーズに登場する同名キャラクター「ツガル(菱宮津軽 ひしみやつがる)」。デザイナーGOLI氏の日記では、彼女を元に作られたAIという設定が語られている。 「リンゴみたい」と言われるのは向こうでも同じ。またパチスロ、ドラマCDといった派生作品でも同じく釘宮理恵さんがキャスティングされている。 リアパーツやバトルモードの「レインディア」はトナカイの意。「ホーンスナイパーライフル」はトナカイの角。 セイレーン型エウクランテ(SEIREN/SEI EUKRANTE)ギリシャ神話のネレイデス(ネレウスとドリスの娘である50人のニンフ)のうちの一人。 武装は全てギリシャ神話の風の神々より。それぞれ、ボレアス=北、カイキアス=北東、エウロス=東、アペリオテス=南東、ノトス=南、リプス=南西、ゼピュロス=西、スキロン=北西を司る。 固有レールアクション時の合体メカ「プレステイル」はギリシャ語で「暴風」を意味する言葉。 「イリス・マスクパーツ」のイリス(アイリス)は虹の女神。 マーメイド型イーアネイラ(MERMAID/MER IANEIRA)エウクランテと同様に、ギリシャ神話のネレイデスのうちの一人。反対からローマ字読みにすると「ARIENAI(アリエナイ)」になるが気のせいである。 武装も同様に海の神々より。合体メカ「オケアノス」も含む。 「オルフェウス」はギリシャ神話に登場する琴の名手の名前。 上へ戻る DLC神姫とその付属品 花型ジルダリア(FLOWER/FLO ZYRDARYA)「宇宙に飛び立った土地」(メーカーの項で後述)の発言より、バイコヌール宇宙基地の所在地、カザフスタンのシルダリヤ川と花のダリアより。 武装は花や植物に関する単語を冠している。 種型ジュビジー(SEED/SED JUVISY)「空へ飛び立った土地」より、飛行場や天文台が存在したフランス、パリ近郊のジュヴィジーからか。 武装はジルダリアと同様に花や植物に関する単語。 戦車型ムルメルティア(PANZER/PNZ MURMELTIER)リス科の動物「マーモット(英語でWoodchuck、ドイツ語でWaldmurmeltier)」。 「PANZER(パンツァー)」はドイツ軍の戦車を特定する単語。 フィギュアではハーケンクロイツ(ナチス・ドイツのシンボル)に似たマークが確認できるが、オンライン版データでは×印に修正されている。 戦闘機型飛鳥(FIGHTER/FHT ASUKA)航空機以外の接点が無いが、NAL(現JAXA)が開発していたSTOL実験機「飛鳥」? 巫女らしいカラーリングから、奈良県の高市郡明日香村、「飛鳥坐神社」? 「霊刀 千鳥雲切」は、「雷切(らいきり)」より。武将・立花道雪は雨宿りの際に雷に打たれたが、半身不随になりながらも生きていた。このため人々が「雷を切った」と噂し、道雪はその時に所持していた刀「千鳥」を「雷切」に改名したという。 「flak17 1.5mm機関砲」のflakは「高射砲」。 「三六式航空爆弾」「三七式一号二粍機関砲」「三八式特殊電探」は、武装神姫の年代設定にあわせたもの。203X年採用→三×式。武装神姫フィギュア発売当時は2006年に対し2036年なので、飛鳥発売の2008年に対し2038年と仮定すれば、この3年間に採用されたものに振られる型番になる。各種イベントも現代+30年の設定になっている。 上へ戻る 武装のみ登場する神姫とその付属品 天使型アーンヴァル(ANGEL/AGL ARNVAL)イタリア語で「突撃」。オランダ語の「aanval(攻撃)」とも。どちらにせよヨーロッパの言葉。他の固有名詞もヨーロッパのものが多い。 リニューアル版「トランシェ2」の「トランシェ(tranche)」は、フランス語で「一区切り」「一切れ」。デザイナーの非公式設定上はトランシェ1~3が存在することから、ヨーロッパの戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」を意識しているとも考えられる。 「ライトセイバー」は映画「スターウォーズ」シリーズに登場する、原理不明の切れ味が良すぎる剣と同名。グリップの形状、リペイント版も合わせたカラーバリエーション数は「ガンダム」シリーズなどのSFロボットの俗に言う「ビームサーベル」を思わせる。 「アルヴォ(alvo)」はポルトガル語で「白」もしくは「標的」。 アルヴォPDW9の「PDW」は「Personal Defense Weapon」の略。実銃としては「FN P90」など。実際には短機関銃と小銃(アサルトライフル)の中間に分類される。 「アネーロ(Anhelo)」はスペイン語で「あこがれ」。 悪魔型ストラーフ(DEVIL/DVL STRARF)「ストーラフ(страх)」はロシア語で「恐怖」。軍事用語で航空機/ヘリコプターによった機銃/ロケット弾を用いる(いわゆる爆撃とは異なる)地上攻撃という意味もある。 リニューアル版「bis」は「二度目」「(兵器の)改良型」。フランス語では「アンコール」と同じ意味。 「ジレーザ(железо)」はロシア語で「鉄」。 「サーバーカ(собака)」はロシア語で「犬」。 上へ戻る
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【OP】 話数 タイトル 登場人物 00 オープニングというような概念のような 【朝】 話数 タイトル 登場人物 01 希望の翼-despair- 日向創、ミキ 02 その面影を カーネル、ユズハ 03 うさぎ散る オルガ、ロックマン、宇田川伍助、潮田渚 04 危険信号~とある少年のバトルロワイアル~ セロン・マクスウェル、狛枝凪斗 05 [[]]
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そして、次第に意識は浮上していく。ぼやけた意識は、ある一点を境にはっきりする。 (ステージ『コロシアム』か……) 円形のフィールドで、障害物は天井から生えた鉄柱程度。最もポピュラーでスタンダードなステージだ。 (樹羽) シリアの声が、自分の内から響いてくる。その声に対し、私は口を使わずに返す。 (シリア、調子は?) (絶好調。油断はしないけどね) 私は自分の――神姫の体を軽く動かした。 手を握り、また開く。足を上げて、下ろす。蹴る、殴る。問題なしだ。 (武装セットお願い) (了解っと) 自分の体が光ったかと思うと、すぐに光は散った。だが、変化はある。 ヘッドガード、ショルダーガード、ブレストガード、リアテイルパーツ、リアウイングパーツ、レッグパーツ。 俗に純正装備と言われるものだ。ついでにアームガード兼ナックルにもなる『ゼピュロス』も展開してある。 (空に羽ばたく鳥のように、だっけ?) (セイレーンって元々そういう感じらしいよ?) セイレーンと聞くと、海でハープを弾いているイメージなのだが、それはイーアネイラのほうだ。実際、中世以前のセイレーンは半人半鳥であったと伝えられている。 まぁ、なんにせよ与えられた武装は最大限活用させていただく。 (絵美ちゃん……相手の武装は?) (相手も純正装備だね。槍になるダブルナイフ、それから光学系ランチャー。ウェポンプールに剣が二本とバズーカが一つずつ) 相手は大海を泳ぐマーメイドをイメージされた神姫だ。らしいと言えばらしい。いや、どこら辺がマーメイドらしいかは、分からないから、結局よくわからないのか。 ちなみにこちらの純正装備は、カタールにスピードランチャー、あとナックルといったところだ。ウェポンプールは空っぽ。あくまで純正装備だけだ。 (互いにロングレンジは不向き。ランチャーの種類的に言えば相手の方が僅かに有利) 通常のランチャー――光学系ならなおのこと射程が長い。 しかし、エネルギー反応をこちらがキャッチしてからガードが間に合うぐらいの速度だ。 逆にスピードランチャーは、射程が短い代わりに弾速が早い。 例えて言うなら、通常のランチャーは70m先まで届いてスピードランチャーは60mしか届かない。 (ミドルからクロスの槍も、相手の使い方次第だけど、クロスはダブルナイフと剣だし、ゼピュロスとエウロスをうまく使えばなんとかなるんじゃない?) カタールのエウロスは、ゼピュロスを展開したままでも掴むことができるのを、この間知った。前回のエリーゼ戦では、ゼピュロスで殴るためにあえて一つしか展開しなかったが、本来エウロスは二本あるのだ。 (槍も、クロスで使われるかも知れない。油断大敵) (だね。そろそろ始まるよ) 開始を宣言するブザーがなる。 『Ready……Go!』 アナウンスが入り、いよいよ戦闘が始まった。 (ロックオン出来る?) (ちょっと難しいな……もう少し近付いて) 実は障害物がないのと、このステージが直径80m程度しかないので、相手の姿はギリギリ視認出来る。 (っ、エネルギー反応、来るよ!) ロック範囲は相手の方が広いのか、こちらがロックしない内に砲撃がきた。 (この程度なら……!) 走りながら、軽くサイドステップして軸をずらす。次の瞬間、さっきまで自分がいた場所に光が伸びた。 (狙いが甘い……ノーロック? それともわざと反らした?) 多分前者だろう。客観的にみて、あの少女が戦い慣れしているとは思えない。 (ロック完了!) 牽制のランチャーを二、三度避けた辺りで、シリアが報告した。 現在の武装のロック範囲は41,2s(人で言うところの41,2mに当たる)だから、ロック完了=約40mと考えていい。 それでも相手の姿は辛うじて人型だとわかる程度。 (飛ぶ……は駄目だな、狙い撃ちにされる) 背中についているリアウィングは、広げることで飛行することが出来る。飛んだ方が早いのだが、今飛んでもランチャーの良い的だ。 だから…… (だから、ミドルでレールアクションを使って一気に近付く) Rail Action. 一時的に神姫の性能限界を越えて動けるプログラム。 発動後、相手からの射撃の威力を軽減するバリアを展開し、さらにジャミングをかけた後、高速移動する。 ただし、レールアクションの名の如く、一定のルートしか動けず、ベテランのプレイヤーには最悪ルートを読まれ、反撃ないし回避される。 さらに使用制限があることが難点としてあげられる。 距離、24,8s。 (よし、ここで……) レールアクションを使おうとした、その時だった。 (あれは……?) 最初は見間違いだと思った。しかし、ここまで近付いたのだから、相手の様子もはっきりする。 ――そこには、一匹の人魚がいた。 あった筈の足は魚の鰭のようになっている。それは中空を漂った後、おもむろに地面に潜った。 (な、何あれっ!?) シリアは随分と驚いているようだが、私はそれほどでもなかった。それよりも重要なことを、思い出すので必死だった。 (確か、あれは……固有RA) 柏木さんから神姫について朝から晩までみっちり覚えた甲斐があった。 レールアクションの中には、そのタイプ専用の固有RAが存在する。イーアネイラの固有RAは、『ウェパル・アサルト』 まさにステージという海を游ぐ人魚の如きレールアクション。発動後、ステージの下に潜り込み、そこから強襲する。 確かに効果的ではあるが、反則くさい。地面から来るなんて非常識な気がする。 「ハックシュンッ!」 「にゃ? 風邪ですかにゃ先生?」 「いや、なんか今寒気が……」 どこかのゲームセンターにて、ドリルで砂漠に潜るミス非常識がいたりもするが、それはまた別の話。 (ジャミングでロックも出来ない……樹羽) シリアが不安そうに意向をうかがってくる。私は…… (……ゼピュロスしまって。ボレアス、展開。同時にチャージ開始) (ランチャーで向かえうつの? そんなこと) (早くして) 早くしないと、相手が仕掛けてきてしまう。 シリアは渋々ゼピュロスを消し、既に見慣れたランチャーを出した。小さな起動音、チャージ開始。 (落ち着けば、かわせる) この固有RAは相手のガードを崩す能力がある。下手をすれば、HP切れではなく、クリティカルダウンをもらいかねない。 通常、神姫に設定されているHP(ヒットポイント)は、ゼロになると試合が終了する。動けると言い張っても、ジャッジシステムはそのマスターに負けを宣言する仕組み。 しかし、たとえHPが残っていようとも神姫から強制的に弾かれるほどの衝撃を食らった場合、クリティカルダウン扱いで一撃で倒されてしまう。 つまり、いくらデータ的に威力の弱い武装でも――少し嫌な例えだが、相手の首を撥ねたり、腹部を貫いたりした場合、ダメージ計算すら行わず、ワンキルになる。 しかし大概はその前に神姫がバリアを張り、クリティカルダウンはそんなに起こらない。だが相手がレールアクションを使用した場合、ジャミングによって相手の位置が掴めないため、クリティカルダウンになりやすいのだ。 (来るなら、来い) 計器では測れない、その場の雰囲気を五感で感じとる。 相手は必ず下から来る。しかし、飛び出すタイミングがわからないため、不用意に飛ぶわけにもいかない。 集中する。自分の中にある一点に心を静める。 足元から、水が撥ねる音がした。 (今だ!) ボレアスを斜め前に放り投げ、自分も飛込むように前へと転がる。 次の瞬間、さっきまで自分がいた場所からアイラが飛び出した。 「え、嘘っ!?」 相手はさぞ驚愕しているだろう。しかし、確認するのは、前方に投げたボレアスをキャッチした後だ。 落ちてくるのを待っているなんてことはせず、翼を広げながら自分から取りに行く。 今、掴んだ。 「「いっけぇぇぇっ!!」」 二人の声がユニゾンし、オーバーヒート寸前だったボレアスから出た光の帯は、固有RAの後の硬直で動けない相手を飲み込んだ。派手な爆煙が辺りに広がる。 (やった、の?) (まだ、ジャッジが出てない) 倒せたのなら、ジャッジシステムが勝者の名前を掲げるだろう。 それがないのなら、結論は一つ。 (まだ、終わってない) (大丈夫? 絵美?) (うん、なんとか……) ギリギリのところでアイラがバリアを張ってくれなければ一撃でやられていたかもしれない。それでもまったくダメージがなかったわけではない。まだ腕が痺れている。 (強いね、樹羽さん) (えぇ、神姫バトルの初心者なんて思えないわ) さっきのウェパル・アサルトをかわされるとは思わなかった。多分、事前にお兄ちゃんが教えておいたんだと思うけど。 (絵美、クロスでの戦いになるわ。気を付けて) (うん。ありがとう、アイラ) 持っている槍、『トリアイナ・ハスタ』に力を込める。今のうちにスキュラの準備もしておかなくちゃ。 (やっぱり倒しきれてないか……) 爆煙がはれ、そこにいたのは、傷付きながらも槍を構え直すアイラの姿だった。 (クロスでいくよ。ゼピュロスとエウロスを出して) (わかった。気を付けてね) ボレアスが消え、代わりに両手にカタールと鉄甲が現れる。それを構えながら、私は相棒に尋ねた。 (ねぇ、確か相手の装備は剣とダブルナイフと槍なんだよね?) (クロスの武器って意味なら、そうだよ) (そう……) 剣は、取り回しが利く。多様される恐れがあるが、来たら来たでどうにでもなりそうな気がする。 ダブルナイフは取り回し次第ではかなり手強い。まだ慣れてないからゼピュロスで捌くのはキツイかもしれない。 槍も危ないかもしれない。聞いた話では、槍だけで大会を勝ち抜いた強者もいるという話を聞く。それは数年前の話らしいので、絵美ちゃんではないはずだが。 (バーニアの制御をこっちに回して、合わせる練習はこのバトルが終わったら) (樹羽) すこし凛としたシリアの声。改まって、といった感じか。 (確かに、樹羽がバーニア制御した方が、的確なタイミングでバーニアを使えるかもしれない。でも、それじゃ駄目なんだよ) 言われて、気付く。自分はどうやら、勝ちにこだわり過ぎていたらしい。 (二人で勝とう、樹羽) (……そう、だよね。私一人で戦ってるわけじゃ、ないんだよね) 何年も一人だった。信用できなかった。頼れなかった。 でも、今は自分の中に、信頼できる相棒がいる。 (勝とう、二人で!) 相手に向かって構え直す。相手はまだ攻めて来ない。ずっと続くかと思われたにらみあいは、相手が破った。 突如相手の姿が消える。レールアクションだ。 (落ち着け、さっきもできたじゃないか) 空気の流れを、全身の感覚を総動員して感じとる。 (*1) 右に回転し、飛んできた足をゼピュロスで受け止める。さらにそこからくる槍のなぎ払いは、左手を前に出しながらシリアがバリアを張ってガード。 「何でっ!?」 「そこぉっ!!」 ガード時に引いた右手を相手につき出す。しかし、それは相手の左手に現れた一本のナイフによって阻まれた。付け根の部分から三つに分かれており、そこで挟み押さえられてしまう。 「はぁっ!」 相手の槍が顔面に迫る。この槍も先端が三つに分かれている。その間にエウロスを入れ、押さえ込む。 互いに両手が封じられてしまった。地面を踏みしめているため、足技も使えない。 (エウロス……収納!) (……っ) 両手から刃が消え、同時に右手を引く。 支えがなくなり、相手の体制が崩れる。 「でぇやぁっ!!」 がら空きになった腹に、右手のゼピュロスを下から叩き込む。相手の腕が動くが、間に合うわけがない。綺麗にボディに拳とゼピュロスが入る。同時に足のバーニアが起動し、掬い上げるように相手を浮かせる。 そこからさらに腕を引き、バーニアをふかして相手の上をとる。そして、右手に現れた刃を相手に向けた。 「貫けぇぇっ!!」 重力にバーニアの加速。相手がとっさに張ったバリアと、こちらの刃が激しくぶつかり合いながら、二人とも地面に落下していく。 そして、地上との距離がゼロになった時、勝敗は決まった。 「…………」 相手の脇腹を貫き、地面に刺さった刃を抜く。 「私たちの、勝ちだ」 試合終了のブザーが、鳴った。 第四話の2へ 第五話の1へ トップへ戻る
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パイソン(ギャグです) 永倉辰由(ながくらたつよし)。 近隣を支配する極道。伊藤組組長、伊東観柳斎の懐刀とまで呼ばれる男である。 実質、伊藤組のナンバー2と言っても過言ではない。 誰が呼んだか通称“パイソンの辰”。 先祖代々極道で、古くは江戸の賭博を取り仕切っていた顔役、永倉興三郎まで遡れる由緒正しい生粋のヤクザ者である。 「おう、伊藤の所の永倉じゃねぇか?」 不意に背後でした男の声に、辰由は懐に手を入れて振り返る。 「………これはこれは、四課の原田刑事。お久しぶりです」 声の主は原田大介。 捜査四課、暴力団対応の刑事で荒事のプロだ。 「今日は如何なさいました? 界隈は平和そのものですよ?」 顔見知り相手なので、彼の二つ名の由来となった懐の中の凶器は出さずにおく。 「確かにここの所は何処も大人しいもんでな、逆に俺は何かの前触れじゃねえかって踏んでるんだがよ?」 「ははは、原田刑事のカンですか?」 苦笑する辰由に原田は一歩近づいた。 「おう、永倉? てめぇ、何かヤバイ山企んじゃいまいな? あぁ?」 「ご冗談を、自分は真っ当な会社員です」 「…けっ、よく言うぜ。パイソンとまで呼ばれた男がな」 「お恥ずかしい限りです」 「今も持ってるんじゃねぇだろうな?」 「まさか、流石にアレを持ち歩くほど界隈は荒んでいませんよ」 平然と言い切る辰由。 実はしっかりと懐にはソレを隠し持っている。 だが、流石の原田も見せてみろとは言わない。 それを見たときが自分の死ぬときだと分かっているからだ。 「けっ、まあいい。何か起こして見やがれ、その時は観柳斎の野郎もろともブタ箱にぶち込んでやる!!」 「では、それまでに夜道で事故になど遭われませぬよう、お気を付けを………」 そう言って辰由と原田は互いに背を向けた。 「…って所で仕事おしまい。んで、最近調子はどうでぇ辰よう?」 くるっと振り返る原田。 辰由も再び振り返り、再度原田と向かい合う。 「…相変わらずですが、先日ウチのシマに粉持ち込んだ外人が居ましてね。…締め上げて背後関係を吐かせたんで、後で引き渡します」 「で、流れたのはどれ位だ?」 「二、三件際どかったようですが、一応回収には全て成功しています。モノは処分してしまいましたのでお引渡し出来ませんが………」 「そうか、相変わらずの手並みだな。しかし、ココに粉持ち込むたぁ馬鹿な外人だぜ」 「最近はそういう輩が増えましてね、こちらは結構大変です」 「…悪いな、警察ってのは防犯にゃあ、あまり役にたたねぇからな。お前らの尻拭いしか出来んのが歯痒いぜ」 タバコを取り出し火を着ける原田。 「原田さん、ここ、路上喫煙禁止区域です」 「んあ? ちっ、しゃーねぇな。ったく、ウゼェ法律作りやがって」 「刑事の言葉じゃありませんね…」 辰由は苦笑した。 「そういや、最近辰の字は吸わねぇのな?」 「ええ、お嬢が『辰はタバコ臭いから嫌い』と言って以来10年吸ってません」 「ああ、伊東ん所の美空譲ちゃんか? ちったぁでっかくなったのか?」 タバコを仕舞いながら原田が尋ねる。 ちなみに、タバコを捨てないのはポイ捨て禁止だからではなく、勿体無いからだ。 後でもう一度火をつけて吸うつもり満々である。 「そうですね、お嬢も高校に上がってからは随分と元気になられまして」 「そいつは良かった。…小学の最後ら辺か? あんときゃ随分酷かったからな………」 「フェータさんのお陰ですよ」 お嬢、伊東美空の神姫の名を辰由は口にした。 「…ああ、嬢ちゃんが連れてる人形か。―――そう言やぁ、武装神姫って言うのはアレのことか?」 「ええ、アーンヴァルですね。原田さんも神姫に興味がお有りで?」 「いや、そうじゃなくてな。なんでも最近神姫センターに幽霊が出るって言うんで、二課の武田が動いてるんだよ」 「―――幽霊、ですか?」 「ああ、何でもバトルロイヤルって言うのか? アレに参加していない奴が乱入してくるらしい………。俺には良く分からないんだがな?」 「バトルロイヤルに乱入………。不可能だとは思いますが………」 「ああ、武田もそう言ってたぜ。まあ、とにかく美空嬢ちゃんにも気をつけるように言っといてくれや」 「心得ました」 「さて、それじゃあ俺は聞き込みに行くとするか」 そう言って原田は再度背を向ける。 「原田さん。パチンコ屋で遊ぶ事を聞き込みとは言いません」 「良いんだよ、あれはパチンコ台と俺との会話なんだ、立派な聞き込みじゃねぇか?」 「………何時もの店でしたら、パチスロ神姫の2列目、右端がお勧めです」 「何時もすまねぇな」 「いえ、それではまたいずれ………」 そう言って辰由も背を向ける。 「そう言や辰よう? お前ぇ、武装神姫に詳しいのか?」 「………ご冗談を、風俗の仕切りの関係で身についた知識です。………仕事ですよ」 「そうか」 そう言って原田は今度こそ歩み去った。 「ふぅ」 マンションの玄関で電子鍵を開けてロビーに入った。 他ならぬ永倉辰由の住居である。セキュリティは水準以上を保っている。 エレベーターのボタンは『5』最上階の一室が彼の住まいであった。 「帰ったぞ」 「お帰りなさいませ、だんな様」 帰宅した辰由を、見目麗しい少女が三つ指を着いて出迎える。 「お風呂とお食事の用意は整っておりますが、如何なさいますか?」 「先に風呂にしよう。ビールを用意しておいてくれ」 「畏まりました」 そう言って少女は部屋の奥へと消える。 「ふ」 アレを拾ってからもう随分になる。 最近は色々な事を学習し、辰由を驚かせることもしばしばあった。 皮靴を脱いで、女物のローファの横に並べると、辰由は風呂場に向かって歩き出す。 「あ、辰由~。お帰り~」 「ぶぼおぉっ!!」 いきなり居間から顔を出した少女に辰由は吹き出した。 「おっ、おおおお」 「オリビアを聴きながら?」 「じゃなくて、お嬢が何でココに!?」 「辰由居るかな~って思って来て、ピンポ~ン鳴らしたさ。そしたらあの子が鍵開けてくれた」 「~~~~~~。 \(@O@)/」 永倉辰由(ながくらたつよし)。 近隣を支配する極道。伊藤組組長、伊東観柳斎の懐刀とまで呼ばれる男である。 実質、伊藤組のナンバー2と言っても過言ではない。 誰が呼んだか通称“パイソンの辰”。 先祖代々極道で、古くは江戸の賭博を取り仕切っていた顔役、永倉興三郎まで遡れる由緒正しい生粋のヤクザ者である。 そんな彼が神姫を保有していることが発覚した瞬間であった。 「プリンちゃんって言うんだ~、可愛いねぇ~」 辰由の同居人である神姫を手に乗せ、頬ずりする美空。 そんな彼女に縋り、額を床に擦り付ける“パイソン”辰由。 「お嬢、如何かこの事は内密に!!」 「ど~しようかな?」 「お嬢ぉ!!」 「あはは、おっけーおっけー。でもその代わり一つだけお願い聞いて?」 「分かりやした。何なりと」 返答は即答。 今の辰由は必殺のパイソンでべ○ータとかフ○ーザだって素で倒せる!! しかし、美空の要求は彼の思考の斜め上を音速飛行して行った。 「それじゃあ、今から対戦しに行こう」 「ぶぼおぉっ!!」 再び吹き出す辰由。 …如何でも良いが、さっきまでの渋い極道の面影は欠片もない。 もはや単なるギャグキャラと化した辰由は思考回路をオーバードライブさせる!! (プリンを連れて外に出る!? 馬鹿な、そんなことは不可能だ!! しかし、お嬢は本気だ。逆らえば間違いなく言いふらす!! お嬢はそういうお人だ、間違いない!! ならば如何する!? 考えろ!! 考えるんだ!! クールになれ、永倉辰由っ!!) 上記の思考が、彼の脳を通過するのにかかった所要時間、僅かに0.0275秒っ!! それは最早光すら超越した高速思考!! 今の辰由は光速拳のライトニ○グプラズマとか余裕で見切るっ!! そんな彼の努力に天啓が報いた。 (そうだ、俺にはコレがある!! 俺にはこの“パイソン”があるじゃないか!!) そう、それは実に簡単な回答だったのである。 (俺とプリンちゃんが出歩く姿を見た奴を、全部このパイソンでぇ!!) ソレを美空に使うという発想が無いあたり、観柳斎が全幅の信頼を置くだけのことはある。 だがしかし、それは大量殺人ルートです。 「いや、辰由。恥ずかしいなら変装でもすれば良いじゃない?」 連れ出すのを勘弁するという思考が無いあたり、美空は何処まで行っても美空だった。 「…変装?」 「そうそう。グラサン変えてマスクでもすれば誰も辰由だとは分かんないわよ?」 「なるほど、変装ですか………」 そう言って辰由は大きく頷いた。 その日、ゴスロリドレスを着込んだヒゲ面オカマが、神姫センターに現れたという。 武装神姫、“シュメッターリング”のプリンちゃんを引き連れて。 おしまえ 二段オチ 美空「そう言や辰由って、何で“パイソン”って呼ばれてるんですか?」 フェータ「拳銃のコルトパイソンが武器だからですか?」 辰由「いえ、殺人ジョークが武器だからです」 美空「モンティ・パイソンかよ!?」 こんどこそおしまえ
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自分以外の全てのプレイヤーを倒し続けるイベント。 戦争以外でのオンプレイヤーを狩れるのはこのイベントだけである。 開催に至る経緯 無双実装前は勲章や歴史に載るプレイヤーが高HPに偏りがちだったので 個人の強さをアピールするイベントとして企画された。*1) 開催歴史 第1回 2008年3月22日 第2回 2008年7月27日 第3回 2009年9月20日23日 第4回 2010年5月3日~5日(耐久仕様 第5回 2011年9月23日~25日 脚注・出典 1)オン狩りバトルロワイヤル(桃ブログ)
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戦うことを忘れた武装神姫・番外編 ちっちゃい物研・商品案内-9 <東杜田技研・新製品のご案内-9> このたび、弊社の小型ロボット向け機器ブランド「HT-NEK」では、 新たに武装神姫向けの「競技用小型車輌」を発売いたします。なお、 第1弾としまして、シャーシ4種、ボディ8種を予定しております。 !警告! 本製品を使用する際には、必ず付属マニュアル・DVD等により、神姫 自身にも学習させ、また十分な「走行練習」を積んだ上でのご使用を お願いいたします。 なお、本製品を使用されて生じた故障・破損・事故等につきましては、 当社では一切の責任を負いかねますので、ご了承下さい。 〜武装神姫競技用小型車輌「レブリミット(仮称)」主な特徴〜 ■弊社の小型機械技術研究製作部および発動機開発検修部にて、初の 共同開発製品。精密性と堅牢性を両立させた設計となっております。 ■高効率の燃料電池(バッテリーも使用可能)を用いた電動タイプと、 より迫力のあるレースが期待できるレシプロエンジン搭載モデルを それぞれ設定。燃料には、いずれも専用アルコールを使用する安全 設計。 もちろん、各種セーフティ機構も備えております。 ■オプションには、神姫サイズのメンテナンス工具一式も設定。メカ ニック神姫を育成し、神姫だけのレーシングチームを編成すること も夢ではありません。あなたはチームの総監督に! ■ボディは1/6サイズを基本とした、国内自動車メーカー2000-2006 年頃の各社人気モデルをモデファイ。ボディコレクションとしても お楽しみいただける、ハイクォリティな仕上がりです。 ■弊社から発売予定の追加・リプレイスパーツを活用し、あなただけ の、最速の神姫マシンを! 他社パーツも続々発売予定!! 詳細は、下記を参照して下さい。また、新たな情報は随時公開いたし ますので、HPにてご確認下さい。 <武装神姫競技用小型車輌「レブリミット(仮称)」> ・対応武装神姫 現在発売中の武装神姫 ・シャーシモデル <燃料電池-電動発動機タイプ> ・SE-01(540相当モーター1基) 電 源:アルコール型燃料電池(もしくはLi-ionバッテリ) 発動機:RS-540(マブチ汎用モーター) 配 置:リアユニット・後輪駆動(2WD) 材 質:アルミ+強化ABS樹脂 ・SE-02(540相当モーター2基掛け可能構造) 電 源:アルコール型燃料電池(もしくはLi-ionバッテリ) 発動機:MT-540(東杜田技研オリジナルモーター) 配 置:リアユニット・全輪駆動(4WD) 材 質:アルミ+強化ナイロン樹脂 註)SE-02シャーシセットは、出荷時は1基掛け仕様となって おります。2基掛けにする際は、別途オプションパーツを お買い求め下さい。 <レシプロエンジンタイプ> ・GM-01(単気筒エンジン) 燃 料:専用アルコール 発動機:MA-003AT(2.5cc・単気筒) 変速機:遠心クラッチ・Vベルト無段変速式 配 置:ミッドシップエンジン・後輪駆動(2WD) 材 質:アルミ+強化ナイロン樹脂 ・GM-02(2気筒エンジン) 燃 料:専用アルコール 発動機:MA-007AT(5cc・V型2気筒) 変速機:遠心クラッチ・Vベルト無段変速式 配 置:ミッドシップエンジン・全輪駆動(4WD) 材 質:チタン+強化アラミド樹脂 ・ボディモデル(第1弾・全8種) 001:A80タイプ 002:R34タイプ 003:DC5タイプ 004:GDタイプ 005:GHタイプ 006:ZCタイプ 007:SE3タイプ 008:M312タイプ 註)一部モデルは、シャーシの都合上1/6よりも大きい縮尺 となっております。ご了承下さい。 ・対応オプションパーツ <電動発動機シャーシ> 「SE-2専用・発動機2基掛けキット」(強化型発動機ユニット ケース、MT-540モーター1基付属。) 「専用Li-ionバッテリパック」(燃料電池ユニットと置き換え て使用。急速充電器付属。SE-01・02 両対応。) 「SEシリーズ用・シャーシ強化パーツ」(アルミ製) 「ハイパフォーマンスコントローラキット」(マニュアル付属) <レシプロエンジンシャーシ> 「ターボキット」(ターボユニット、及び専用マフラー、エア クリーナーほか、周辺付属品付き。 GM-01・02両対応。) 「マルチバリエータプーリーキット」(Vベルト無段変速機用・ 高性能プーリー・スプリング・各重量のウェイトローラーを セットに。セッティングマニュアルDVD付属。) 「マニュアルミッションキット」(マニュアルミッション及び マニュアルクラッチ化するためのキット。GM-02のみ対応。) 「GMシリーズ用・シャーシ強化パーツ」(アルミ製) 「レーシングECUキット」(セッティングマニュアル付属) <共通パーツ> 「強化サスペンションキット」(各種角度・レート・ダンパー の調整が可能、セッティングマニュアルDVD付属) 「神姫・はじめてのじどうしゃ」(オーナー用教本・DVD及び 神姫用バーチャル教習DVDのセット) 「メンテナンスキット」 「神姫用工具セット」 (ほか、随時HPにて公開する予定です。) ・販売形態 全商品を単品にて発売いたします。また、補修パーツにつきましても、 出来る限り部品単位での販売を予定しております。(但し、クランクや ECUなど、一部パーツにつきましてはセットでの販売となります。) ・当社セット販売品 「SEシリーズ・スターターセット」〜初めての方はこちらを。 SE-01シャーシ、ボディ、神姫はじめてのじどうしゃ メンテナンスキット、スターターマニュアル(DVD) など (註)スターターマニュアルは、本製品の取り扱い方法や通常 メンテナンス等の基本的な部分を、実際に神姫が解説を するDVDになります。なお、こちらは本キットのみ付属 となります。別売等はありませんので、ご了承下さい。 「SEシリーズ・スタンダードセット」〜セミプロなあなたへ。 SE-02シャーシ、ボディ、神姫はじめてのじどうしゃ メンテナンスキット、神姫用工具キット、専用ケース など 「GMシリーズ・スタンダードセット」〜GMシリーズ入門用。 GM-01シャーシ、ボディ、神姫はじめてのじどうしゃ メンテナンスキット、専用ケース など 「プロフェッショナルセット」〜これでレースに即参戦可能! GM-02シャーシ(強化サスペンションキット組み込み済み) ボディ、スペアボディ(無塗装)、メンテナンスキット、 神姫用工具セット(2組)、専用大型ケース など ・発売予定価格 (現在未定) ・発売予定時期 (今夏予定) 以上 <<トップ へ戻る<<
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次のバトルロワイアルのために ◆TIZOS1Jprc 青い空に、青い海。 人気のない白い砂浜に椰子の木が風に揺れる、どこかの瀟洒なリゾート地みたいな南国の風景。 パラソルの下でデッキチェアに寝そべる半裸の老人がいた。 ブーメランパンツ一丁で、皺だらけの貧相な肉体を周囲に晒している。 はっきり言って、目に毒である。見る者とていないが。 否。 「ご機嫌麗しそうね、何度も死にかけた直後だって言うのに」 「ふふ、王たる者は何度窮地に追い遣られても決して取り乱したりはせぬのだよ、テスタロッサ」 何の前触れもなく、妖艶な魔女、プレシア・テスタロッサが、彼の隣に出現していた。 下手な水着よりもキワどい黒の衣装に黒のマントと言う、通常の神経の持ち主なら絶対に公衆の面前には立ちたくない格好である。 娘さんもレオタード一枚で飛び回ってるけど、このヒトの場合年齢ってモンを自覚し……ゲフンゲフン。 「脱獄の支援、感謝するぞ。さすがの私でもあのままじゃちとマズかった」 「ギブアンドテイクよ、こちらからは魔法技術とロストロギアの模造品の供与。貴方からは次元断層からの救出と未来の科学技術と秘密道具の供与。 こっちから一回は助けないと、お合い子にならないの」 実際は有用なコネクションを失いたくないと言うドライな打算に過ぎないのだが。 「タイムパトロール……だったかしらね。あの程度の連中、出し抜くのは簡単だったわ。遣口を教えられていたし」 「上長上長」 老人は機嫌良く高笑いを始めた。 「アルハザードに至る為……私の願いを叶える為に、貴方にはもっと役に立って貰わないといけないのよ」 「ん? 何か言ったのか?」 「いいえ……。それより貴方はこれからどうするつもり?」 「そうだな、しばらくはほとぼりを冷ましてから……」 老人は、ぐっと握り拳を天に掲げた。 「今度こそ、バトルロワイアルを完遂して見せる!」 「……。まだやる気なの」 「そうとも。神に等しきこの私に苦汁を飲ませたあやつらに、何としても目に物見せてやらねば。 次こそは全員絶望のどん底でむごたらしく嬲り殺しになって貰おうではないか!」 「そう」 プレシア、心底どうでも良さげに相槌。 「何でも良いけれど、今度はヘマをしないことね。私ね、無能な子は嫌いなの」 「フッフッフ、勿論だとも。同じ失敗を私が繰り返すと思うか? 次回は手心など加えん。 私自身の絶対的安全を保障した上で、奴等から反抗への手立てを完全に奪い去る。これで完璧だ。 今回の忌々しい生存者共に新たに数十人加えて第二回バトルロワイアル、開催決定だ」 無関心げなプレシアがふと興味を引かれたように老人を見た。 「どうして、そんなにその"バトルロワイアル"に拘るのかしら?」 「私の……悲願だからだ」 握り拳を己が胸に当て、断言する。 実際は今回の"興行"の取り引き相手が軒並逮捕されたおかげで、闇業者からの借金を返すアテがなくなり、首が回らんくなったからです。 いかに30世紀の未来技術を持つとは言え、表社会からも裏社会からも追われるようになっては、にっちもさっちも行かんとです。 等と、格好の悪い話は置いておく。 「まあ、そろそろほとぼりも冷めた頃合か。追手の連中がここを嗅ぎ付けるやもしれん。そろそろここを引き払って……」 「そうは行かないねぇ」 背後からの第三者の声に振り返ると同時、断続的な銃声が響く。 複数の機関銃からフルオートで撃ち出される7.92mm弾が白い砂浜に青い海と青い空が広がる平和な光景を、文字通り"粉々に吹き飛ばした"。 砕けたガラス片が一面に舞い、ホログラム装置と背景の液晶画面が機能停止する。 機械で演出されたリゾートの代替物は、数秒後には滅茶苦茶に散らかった、近代的な高層ビルの一室に過ぎないと言うその正体を暴かれていた。 「お客様の様ね」 プレシアの声に老人が顔を上げると、そこには十数名の旧ナチスドイツ親衛隊の制服を身に纏った屈強な兵士が雑多な銃火器を構えていた。 そして一列に並んだ彼等がさっと道を開けた場所を通って、後ろに控えていた三人組が悠々と歩み出てくる。 中央の、小太りというにはちょっと肥え過ぎな感じの眼鏡の中年男が語りかけてくる。 「やあ、お取り込み中の所を悪いね、ギガゾンビ君。 はじめまして。我々は、"最後の大隊"さ。 私の事は、取り合えず少佐、と呼んでくれ給え」 男の視線が、這いつくばっている老人の横で平然と立ったままでいる女の方にずれる。 「おや、確かお嬢さんは……プレシア・テスタロッサ嬢ではないかな?」 「だったら?」 プレシアの猛禽を思わせる眼が細められる。 少佐は鷹揚に笑って返した。 「いやいや、君のような美しい女性とは一度ゆっくり話がしてみたいとは思うが、今、我々の用事があるのはそこのご老体なのだよ」 老人、ギガゾンビがよろよろと立ち上がりながら、男を睨み付ける。 「貴様……。そうか、思い出したぞ。 確か、あの吸血鬼どもを引っ張って来た世界にいた、連中の宿敵……」 「宿敵は良かったな」 少佐は含み笑いを漏らした。 「そう、宿敵。君が玩具扱いした、あの素敵な化け物たちは我々の宿敵だったのだよ。 大切な、唯一無二の、何者にも代え難い。 彼等が相手でなくては、我々は、その全身全霊をかけた全力で戦争をすることが叶わないのだよ。 なにしろ、先の大戦から半世紀。我々が力を蓄えている間に、世界は我々の事を忘れ去ってしまった。 かつての英雄たちは死に絶え、のうのうと平和を甘受する先進諸国民達は、豚の群となり果てているではないか! いかん! 実にけしからん! 本当に嘆かわしい! そうは思わないかね?」 少佐は、握り拳を固めて振り回しつつ、問われてもいないのにベラベラと長ったらしい口上を、とうとうとぶった。 「我々の望みは唯一つ。戦争をすることだ。 唯の戦争、そこいらで毎日起きてる地域紛争程度では勿論良い訳がない。 司令官が地下深くに掘られた安全な指令所でボタン一つ押すだけでカタが付く、大陸間弾道ミサイルが飛び交うだけの単調極まりない、無機質で"クリーンな"未来戦争など問題外だ。 我々の望む戦争とは、もっと血飛沫騒ぎ肉片踊る、千差万別有象無象老若男女を巻き込んだ、親に合うては親を殺し仏に合うては仏を殺し神に合うては神を殺す、五臓六腑を喰い千切り阿鼻叫喚の怒号に包まれた、そんな素敵で脅威で大惨事な大戦争なのだ! それをする相手はもう、彼等しか存在しなかった! アーカードとその下僕、そして"死神"ウォルターを擁する英国国教騎士団! そして化物殺しの鬼札アンデルセンを有する法王庁特務局第十三課! 彼等しかいなかった! 彼等でなくてはならなかった! 彼等が存在しないのでは、我々の、この振り上げた拳をどこに振り降ろせば良いのだ! 半世紀もの間密かに研ぎ、磨き続けて来たこの牙を一体だれに突き立てれば良いのだ! 戦争するしか能の無い、戦争の事しか脳に無い我々が、この地球上に存在する意味が無いじゃないか! ……………………。 一体この落とし前はどう付けてくれるんだいギガゾンビ君?」 ねっとりとした和やかな笑みを浮かべながら、男はギガゾンビに対しすごんでみせる。 しかし孤立無援のはずの老人は不敵に笑って見せる。 「フン……群れねば何も出来ぬロートル共めが。貴様等の相手など下らない面倒をしていられる程、私は暇では無いわ」 言うと同時に、金属製の分厚いシャッターが彼等の間に滑り落ちてきた。 完全に遮断され、無効の物音一つこちらに届いてこない。 ちなみに、プレシアも向こう側だ。 「やれやれ、これだから礼儀を知らぬ野蛮人は。 まあ、これで十分時間は稼げる。今の内にさっさと、おさらばするとしようか……」 先程の銃撃で砕け散った窓ガラスから、外を覗き込む。 すぐ真下に小型のタイムマシン兼用クルーザーが待機している。 ギガゾンビはニヤリと笑うと、外へと一歩を踏み出そうと……、 「遅すぎですゥ」 突如耳に届く粘っこい男の声。 同時、クルーザー全体にスパークが走ったかと思うと、次の瞬間には爆発四散していた。 爆風を食らいかけて腰を抜かした老人の目の前に、白蛇を思わせる風体の男が立っていた、空中で。 オールバックの白髪、色の濃いバイザー、ぴっちりとした黒のスーツ、口元に浮かべられた皮肉げな笑み。 「ンフフフフフ……捕まえましたよォ、ギガゾンビ」 「き、キサマは、あのアルター使い共の世界での、"本土"側の能力者!」 「はいィ。本土のアルター使い、無常矜侍ですゥ」 相変わらずのスローペースで自己紹介をする男。 「い、一体私に何の用だ! 私は貴様とは何の関わりもない!」 「貴方に無くとも、私にはあるのですよォ」 腰を抜かしたまま後ろにズリ下がる老人にゆっくりと迫りながら、蛇男はとうとうと語りかけた。 「今回貴方が仕組んだ"バトルロワイアル"の全容、私はちゃーんと把握しております。 やってくれましたねェ……。 よく私の"向こう側"とのコンタクトと言う悲願を見事に打ち砕いてくれました……。 もうあそこにはアルター反応がありませんでしたねェ……ストレート・クーガーも殺されたのですか? ま、あの精製を受けてボロボロの体では、当然の事でしょうねェ……。 それにしても、あと一息のところで扉を開く鍵であるあの二人、カズマと劉鳳がお亡くなりになってしまうとは……。 ジグマールさんには残念でしたが、私はもっとでしょうか……。 はじめてですよォ……。 このわたしをここまでコケにしたおバカさんは……。 まさかこんな結果になろうとは思いませんでした……」 と、それまでの皮肉げな雰囲気が一変。俯いてなにやらドス黒いオーラを放ち始めた。 「ゆ……」 「ゆ?」 思わず聞き返したギガゾンビは、夜叉の如き憤怒の表情を見せている無常の顔をまともに見る羽目になった。 「ゆるさん……」 いつもの、常に嫌味っぽいほどマイペースな彼を知る人間ならば別人かと疑う程に、無常矜侍は激怒していた。 「ぜったいゆるさんぞこの虫ケラめが!!!!! じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!!! 塵一つ残さんぞ覚悟しろ!!!」 気圧されたギガゾンビはじりじりと下がるが、すぐに壁際まで追い詰められる。 へばりついた隔壁が突然轟音と共に揺れ動き、大きくひしゃげた。 二、三回それが続いたかと思うと、次の瞬間には壁ごとバラバラになって吹き飛ばされる。 土煙の向こうには、軍帽を目深に被り、バレルを非常識な位長く改造してあるモーゼル拳銃を腰に提げた、長身の軍人が拳を突き出していた。 「大尉、ご苦労」 ギガゾンビの背後は、あっと言う間に、SS軍人たちに取り囲まれていた。 「おやァ? これは面白い。彼等も君を帰すつもりはないようですねェ」 「フフフ、どうやら、そこの男も我々と目的は同じの様だね。 しょうがない。君も混ざり給えよ」 なにやら少佐と無常が意気投合している。 今の所は同士討ちしてくれることは有り得ない様だ。 だが背水の陣となったギガゾンビは、不敵な態度を崩さなかった。 「ククク……、身の程死らずの愚か者めが……。 生きて帰れぬのは貴様等だと知るが良い。 やれッ! テスタロッサッ! 奴等を皆殺しにしろッ!!」 声高に叫んだ。 沈黙が降りる。 壁に寄り掛かって、様子を見ていたプレシアはしかし、動かなかった。 「テスタロッサ……?」 プレシア、溜息。 「正直言うとね、貴方には失望したの」 「なんだと……!」 「"剣を持つものは、また自らも剣によって滅ぼされることを覚悟せねばならない"。 あれだけの事をしでかしたのだから、法による罰以外にも、個人的な報復なども警戒しておくのが当然でしょう。 それなのに貴方と来たら……この体たらく。付き合ってられないわ。 幸い貴方がコンタクトした科学技術の発達した世界とのコネクションは私も貰った事だし。 科学の特徴とはその再現性。 魔法と違って、知識と道具さえあれば専門家なしでも事は済ませられる。 貴方、用済みだわ。 そちらの方々、彼の処遇はご自由にどうぞ」 「なッ……! そんなッ……!」 哀れ老人は屈強な軍人二人に両脇を拘束された。 「頼むッ……! 見捨てないでくれッ……!」 誰も老人の懇願に耳を貸さない。 「そうだッ! お前達! 私の科学力は欲しくないか!? 私は二十三世紀最高の技術力と三十世紀の科学技術の両方を持っているぞ!」 「それは良いことを聞いた。ドク!」 「は」 少佐が指を鳴らすと、背後に控えていた、血濡れの白衣を纏った多重レンズ眼鏡の男が歩み出てきた。 「彼を拷問に掛け給え」 「はッ! ゲシュタポ上がりの腕利きを多数用意しております」 チャッと音が出る程に畏まって見せる男の背後から、見るからに近寄りがたい風貌をした軍人三人が現れる。 「……こ、殺すならさっさと殺せッ」 「死に損いの分際で命令するつもりか!」 「よぉし、こいつの肉はお前たちにくれてやる。好きにしろッ!」 「秘密道具さえあれば……こんな奴等に……」 「へへへ。おい、あべこべクリームってやつを用意しろ。みんなで気持ちよくしてやる」 老人がズルズルと引き摺られていく。 それをよそに、異なる世界からやってきた三悪人達はのどかに談笑していた。 「はは、これでまた戦争が出来るかもしれない。 しかも今度は唯の戦争じゃない。宇宙を股にかけた時空戦争だよ! H・G・ウェルズもびっくりだ!」 「左様ですね、少佐」 「ほう。時空を操作する力ですかァ。興味深いですねェ。 私も同伴させて頂いてよろしいですかァ? ひょっとすると私の能力の役に立つかもしれませんし」 「私も一枚噛ませてもらっても良いんでしょう?」 もはや唯の無力な老人に過ぎないギガゾンビを顧みる者とていない。 老人は惨めに喚き散らすしか出来なかった。 「待て! 待って!! まって――――!!! テスタロッサ――――ッ! スラン! ボイド! ユービック! コンラッド! フェムト! テラ! テラテラテラテラテラテラ――――! だれか、私を助けてくれ――――!」 ああ、誰か彼をこの窮地より救い得る者がいるだろうか? そうだ、彼なら。ギガゾンビと縁浅からぬ彼ならば。 並行宇宙の一つでは物語の主人公として万人に語り継がれる彼ならば、あるいは。 だが、あれだけの事をされた彼が、この老人を助けることなど、どう考えても有り得ないこと。 しかし、それでも、藁をも縋る思いで、ギガゾンビは彼の名を叫んだ。 「ド、ド、ドラえも――――ん!!」