約 895,886 件
https://w.atwiki.jp/mallow/pages/210.html
【GM】:さて皆さん。セッション機会は今晩が今年の最後っぽいですね。 【GM】:と、いうわけで。ミドル4始めますよー。 ●ミドルシーン4「高い窓」 登場:ザニア 他のPCの登場判定の目標値は10 現状では、まだ情報が不足している。 そう判断して調査のために図書館を訪れたキミを、ナノカが待ち受けていた。 【GM/ナノカ】:「お疲れ様です、ザニア様」 【GM/ナノカ】:「御指示通り、このレイド島で利用できそうなエリア効果を確認してまいりました」 【GM/ナノカ】:手帳に貼ろうかと思いましたが、かなり検索率が悪いため、断念いたしました。 【ザニア】:「そのようですね。ご苦労様です」 + エリア00「ギルドハウス」 エリア00「ギルドハウス」 このエリアでは【現場調達】以外にも、「アイテムガイド」掲載のアイテムは全て購入・売却が可能である。 (エリア効果01) 「トライアンフ」ギルドメンバー(NPC)を1名だけ連れていくことができる(誰かの所持品扱いとする)。 彼らを同行させる場合、以下の効果を適用できる。彼らは、あらゆる判定に自動失敗する。 ・所有者へのダメージを「かばう」して「戦闘不能」になることができる。 ・「戦闘不能」でないギルドメンバーは、その個性に応じた以下の「自動成功」スキルを使用できる。 (使用タイミングは各スキルに準じる) 行動値14:フレリア:<インタラプト><ドラゴニックシンボル> 行動値13:カリス:<トルネードブラスト>(残り4回) 行動値08:ディーン:<カバーリング><カバームーブ> 行動値07:ナノカ:<クウェリィ><プロテクション:5><アンパッサン><ファイトソング> 行動値06:シセ:<プロテクション:5>、<マジックブラスト>+<ホーリーウェポン> 行動値04:ラティア:<カバーリング> (エリア効果02) シィズ=カートから「報酬の前渡し」として最大1万2千Gまでの借金が可能である。 ただし、その金額は「施設の崩壊」(追加ルール4)が発生した回数×1,000Gだけ差し引かれてしまう。 (最終的な清算はEDにて行われる。が、もし不足していた場合でもマイナスにはならない) ※ ミドル4開始時点で、すでに上限金額は9,000Gにまで減少している。 + エリア10「街の広場」 エリア10「街の広場」 (エリア効果11) 「飛行状態」でないキャラクターは、「移動」や「メジャーアクション」を行う際に目標値13の【敏捷】判定を行うこと。 これに失敗すると、パニック状態となった人波にのまれて「転倒」し、行動済みとなってしまう。 (エリア効果12) 戦闘時以外、このエリアに立ち寄った者は【精神】14判定に失敗すると、思わず衝動買いして5d6Gを失ってしまう。 + エリア20「神殿」 エリア20「神殿」 (神殿前)-(神殿内部)-(施療室) このエリアでは【現場調達】以外にも、「道具」「消耗品」分類のアイテムの購入・売却が可能である。 (エリア効果21) いずれかのシーンで「戦闘不能」となったキャラクター(NPC)は、誰かが「施療室」へと入った 時点で、自動的に全員が回復する。戦闘時は、クリンナップにてこの効果を適用する。 ただし、「死亡」「邪悪化」および「忘却の呪いによって失った記憶」は回復できない。 (エリア効果22) このエリアは浄化儀式によって、聖別されている。 このエリアで適用される、光属性の魔法ダメージは自動的に+10される。 (エリア効果23) このエリアには、レイド島のアコライトの大半が出入りしており、緊急時には手助けしてくれる。 このエリア内で戦闘が発生した場合、毎戦闘ラウンドのセットアップ開始時に、エネミーでない全ての キャラクターのHPを2d6+5点、自動的に回復する。この効果は拒絶できない。 + エリア30「図書館」 エリア30「図書館」 ※ 「図書館」には、何のエリア効果もありません。 このエリアに登場したPCは、下記「情報項目」から1つだけを選び、 【知力】【意志】【幸運】で調査判定を行ってもよい。この試みは1シーンに1回まで。 (同じ調査判定に何度も再挑戦してよい。2回目以降は、達成値に+1) この調査判定の達成値には+「同時に調査に参加しているギルドメンバーの人数」できる。 他のメンバーが別の情報項目について調査している場合でも、このボーナスは有効である。 情報項目:「メア=デザイド=ロスベルク」(8/10/12/15/20) 情報項目:「“乙女の石”」(10/12) 情報項目:「“箱”」(15/18/25) 情報項目:「“捧げられし者”」(12/15/18) 情報項目:「自称“天才レナス様”と“逆認識レーダー”」(15/17) 情報項目:「謎の美青年(全裸)」(10/12/15) 情報項目:「グラスウェルズ各地の交易品が不当に値上りした原因」(15/20) + エリア40「橋」 エリア40「橋」 このエリアに登場する場合、自動的に「橋」とエンゲージしている状態となる。 (橋)-(橋の下)-(水中) (エリア効果41) 戦闘時以外、このエリアに登場したキャラクターは、即座に目標値13の【感知】または【精神】判定を行う。 この判定に失敗した場合、「恋人たちの痴話喧嘩」に巻き込まれて「水中」へと強制移動させられてしまう。 ただし、「飛行状態」のキャラクターには、この効果は適用されない。 (エリア効果42) 「飛行状態」のキャラクターは、「橋の下」と同じエンゲージに入ることはできない。 (エリア効果43) 「水中」にエンゲージしているキャラクターは、以下の効果を受ける。 即座に「毒」を受ける。さらに、すべての行為判定のダイスが-1d(最低でも1dで判定は可能)。 常に「封鎖」状態である。エンゲージを離脱する場合、必ず「橋の下」へと向かう必要がある。 ただし、<水陸両用>を取得しているか、「飛行状態」のキャラクターには、この効果は適用されない。 + エリア50「路地裏」 エリア50「路地裏」 ※ 「路地裏」には、何のエリア効果もありません。 + エリア60「港湾施設」 エリア60「港湾施設」 「港湾施設」内のキャラクターは全て以下の効果を受ける。 (エリア効果61) このエリアに存在するキャラクターが受けるHPダメージは、自動的に20点軽減される。 (エリア効果62) このエリアに存在するキャラクターが「戦闘不能」に陥った場合、そのエンゲージで「爆発」が生じる。 そのエンゲージに存在した全てのキャラクターは目標値12の【幸運】判定に失敗した場合、即座に 「8d6+5」点の物理ダメージを受ける(その結果、さらに「爆発」が連鎖することもありえる)。 + エリア70「街工場」 エリア70「街工場」 このエリアではの「武器」や「防具」の購入・売却が可能である。 (エリア効果71) このエリアに登場したキャラクターは、即座に「装備している防具の重量の合計」に等しいMPを失う。 さらに、戦闘時はセットアップ毎にこの効果を受ける(MPは0未満にはならない)。 (エリア効果72) このエリアでダメージが適用される場合、それは自動的に火属性の魔法ダメージとして扱われる。 さらに、1点以上のダメージを受けたキャラクターは「放心」のバッドステータスを受ける。 (エリア効果73) このエリアに存在する、火属性のキャラクターが与えるダメージは常に+1d6される。 + エリア80「共同墓地」 エリア80「共同墓地」 金持ち以外はここに埋葬される。レイドの市街全体を見下ろせる、小高い丘の上にある。 神託戦争終結時に造られた、死者の安寧を願う石碑が建てられている。 (エリア効果81) このエリア内で、「種別:アンデッド」のエネミーが受けるダメージは常に+10される。 (エリア効果82) このエリア内で、「種別:アンデッド」のエネミーが与えるダメージは常に-10される。 + エリア90「城門」 エリア90「城門」 レイド街中(エリア00~エリア80)と、郊外(エリアA0「ベスリクム城塞」、エリアB0「監獄島」)との 相互移動は、必ず、この「城門」を経由しなければならない。 (エリア効果91) とても混雑している。そのため、このエリア内でキャラクターが行う【感知】【敏捷】判定の達成値は常に-2される。 さらに「転倒」のバッドステータスを被ったキャラクターは、即座に「7d6+5点」の物理ダメージを受ける。 ただし、「飛行状態」にあるキャラクターには、この効果は適用されない。 (エリア効果92) 人々の往来が激しいため、すぐ互いの姿を見失ってしまう。人探しは困難な場所である。 戦闘開始時、このエリア内に存在するキャラクターは、自動的に「隠密状態」となる。 ただし、「飛行状態」にあるキャラクターには、この効果は適用されない。 (エリア効果93) とても賑わっている。連れがはぐれて迷子になったり、スリやひったくりに狙われたりと大変である。 戦闘時以外、このエリア内に登場したキャラクターは、目標値12の【幸運】判定を行う。 この判定に失敗したキャラクターは、即座に「所持品」を全て失う。ここで失ったアイテムは、エリア10「街の広場」で 500Gを支払うことで、誰でも再入手できる。 ただし、「飛行状態」にあるキャラクターには、この効果は適用されない。 ※ このシーンでは「少女メア」や「クリスティナ」「ベイカー」「ディアドラ」は「所持品」扱いとなります。 + エリアA0「ベスリクム城塞」 エリアA0「ベスリクム城塞」 このエリアに登場する場合、自動的に「大広間」にエンゲージすることになる。 (魔導砲)-(司令室)-(大広間)-(倉庫) (エリア効果A1) 城塞内部は迷路構造になっている。 「大広間」を離脱する場合、目標値13の知力判定に失敗すると、その移動は阻止される。 (エリア効果A2) 「倉庫」と同じエンゲージに存在するキャラクターに対して、「対象:単体」の攻撃が行われた場合、 その攻撃は自動的に失敗する(周囲のガラクタに紛れてターゲットを見失ったことになる)。 (エリア効果A3) あらゆる魔法力を吸収する特殊フィールドが形成されている。 「魔導砲」と同じエンゲージ内で使用された魔術は、その効果を発揮しない(コストは通常通りに支払う)。 (エリア効果A4) 「魔導砲」と同じエンゲージのキャラクターは、メジャーアクションを使用して20MPを支払うことで、 「魔導砲」を「起動状態」にするか、あるいは「魔導砲」の「起動状態」を解除するか、どちらかを実行できる。 「魔導砲」が「起動状態」の間、そのキャラクターの所属ギルドは、ギルドスキル<要塞砲発射!>を使用可能。 ※ オリジナルギルドスキル<要塞砲発射!>のデータは以下の通り。 <要塞砲発射!> タイミング:クリンナップ レベル:- 判定:自動成功 効果: ギルドメンバーの誰かがクリンナッププロセスにおいて使用する。「魔導砲」が「起動状態」でなければ使用できない。 このギルドスキルを使用後、「魔導砲」の「起動状態」は解除される。そのシーン内に存在する全てのキャラクターは、 即座に目標値「ギルドレベル+8」の【幸運】判定を行う。失敗したキャラクターは、魔法防御力をゼロ扱いとして、 自身の最大HPに等しい点数の無属性魔法ダメージを受ける。1シーン1回まで使用可能。 ※ <要塞砲発射!>は、舞台が「レイド島近海」の「洋上」であるシーンでしか使用できない(GM判断)。 + エリアB0「監獄島」 エリアB0「監獄島」 犯罪者を収監するための施設。洋上に存在し、レイド島とは橋で連結されている。 ベイカーは反抗的な島民たちを次々に投獄していた。現在、獄中にはベイカーとディアドラを収容中。 (「牢獄」から囚人を連れ出す場合、「所持品」扱いとする) 監獄島には、「牢獄A」「牢獄B」「通路」の3つのエンゲージが存在する。 キャラクターの登場位置は「通路」に限定される。「牢獄」から「通路」以外には移動できない。 (牢獄A:ベイカー)-(通路)-(牢獄B:ディアドラ) ※ 「牢獄」にエンゲージしているキャラクターは、「シーンから退場する」ことができない。 ※ 「牢獄」内に存在するエンゲージは1つだけ。「牢獄」は常に「封鎖」状態である。 ※ 「通路」エンゲージから離脱した場合、特例として「牢獄」に入ることができる。その逆も可能。 ※ 囚人は「戒めの枷」(セットアップ毎に使用者に「重圧」「マヒ」「転倒」を与える装身具)を装備中。 解除用の「鍵B」は「通路」に保管されている(見張りつき)。 (エリア効果B1) 「牢獄」内では、「飛行状態」「騎乗状態」が自動的に解除される。 (エリア効果B2) 「牢獄」内で使用された<テレポート><ブリンク><キャストフォース>は効果を発揮しない。 (エリア効果B3) 「牢獄」内のキャラクターの物理防御点と魔法防御点は、ゼロとして扱う。 (エリア効果B4) 「牢獄」内で行われる【敏捷】判定のダイスは、自動的に-2d(最低1dで判定可能)。 【GM/ナノカ】:「今回の案件においては、“何を達成目標とするか”が最も重要である、とナノカは推察いたします」 【GM/ナノカ】:「どうぞ物事の優先順位をお忘れなく」 【GM】:ってなとこです。 【GM】:さて。質問事項などなければ、そのまま進行いたしますよー? 【ザニア】:進行の最中にまた質問を投げ掛ける可能性はありますが、現時点では不要です! 【ケネシュ】:登場してみるてすと(ダイスを振る)む、無駄にクリティカル…… 【ザニア】:華麗なカットインが画面に!? 【ケネシュ】:神々しい音楽が流れ天から降りてくる演出は要らないですw 【ザニア】:BGM変更は必須だと思ったのに! 【GM/ナノカ】:「ぶっちゃけ、今夜中に第7話を終わる【冴えたやりかた】は存在いたします」 【GM/ナノカ】:「‥‥たったひとつではないかもしれませんが。――以上」 【GM/ナノカ】:「ケネシュ様。ナノカの<ファイトソング>はお役に立てますか?」 【ケネシュ】:「そうね、お願いできるかしら。魔族というのは随分厄介な相手みたいだから」>ナノカ 【GM】:では、使用済みだった<ガーディアン>の回数制限が+1されて、もう一度使用できるようになりました。 【ザニア】:「お陰で近頃倒れ癖が付いちゃいましたよ」<魔族 【GM/ナノカ】:「Neet. 魔族は厄介な相手であると、ナノカは推察いたします。敵の情報を探ることも重要でしょう」 【GM/ナノカ】:「魔族ムルムルに斃された(=とどめを刺されて死亡した)場合、敵の手駒となることが予測されます」 【GM/ナノカ】:「どうぞ御注意くださいませ。――以上」 【ザニア】:「はいどうも。せめて死後は安らかに眠りたいものですよねえ」 【GM】:ナノカは一歩退き、画面枠のシステム表示部分に納まった。 【GM/ナノカ】:「ここはエリア30【図書館】です。――どうなさいますか?」 【ザニア】:「さて、と。」 【ザニア】:「情報項目七種は現時点で何れも検索可能ですか?」 【GM/ナノカ】:「可能です。現時点で、ナノカ含め3名のギルドメンバーが存在するため、調査判定の達成値は+3できます」 【ザニア】:ようするに「箱」についての記憶って今もってていいの?という意味ですな 【GM/ナノカ】:「問題の“箱”自体についての記憶は、ザニア様は問題なく保持なさっています」 > 追加ルール2 【GM/ナノカ】:「――今、この時点でその“中身”がどうなっているかは、誰も認識や言及ができませんが」 【ケネシュ】:「あの女の子についてはあとでラティア様に聞くとして」 【GM/ナノカ】:「現在、ラティア様はギルドハウス(=ベイカー屋敷)にいらっしゃいます」 【GM/ナノカ】:「そして、この図書館には【初代ロスベルク伯爵の手記】が保管されているはずです」 【GM/ナノカ】:「メア様の調査を行う場合、それを探し出すことになるのです」 【GM/ナノカ】:「ラティア様を連れてくれば調査判定にボーナスが入ります。手記の現物を御存じですから」 【GM/ナノカ】:「ですが、エリア間の往復を行うため、その間にクリシー様&メア様が更に襲撃されることになります」 【ザニア】:「連れ歩けるNPCは1PCにつき一人までなのですか?」 【GM/ナノカ】:「正確には【あるシーンに同行させることができる増援ギルドメンバーは1名】という意味ですね」 【GM/ナノカ】:「メア様やその他のシナリオNPCについては、別枠扱いになります」 【ザニア】:「成る程。貴女は前者と認識して宜しいですね?」 【GM/ナノカ】:「Neet. ですから、ナノカを連れて移動する場合、他の増援メンバーを連れ歩くことはできません」 【ケネシュ】:「ギルドハウスでお留守番しているのが1人、他の面子はエリアに散っているわけね」 【GM/ナノカ】:「Neet. 他のシーンで増援ギルドメンバーの方々に遭遇する可能性はあります」 【GM/ナノカ】:「その場合、その時点で連れ歩いている増援ギルドメンバーとの【入れ替え】が可能です」 【GM/ナノカ】:「 なお、ギルドハウスに立ち寄った場合、必ず増援ギルドメンバー全員が揃います」 【GM/ナノカ】:「その場で連れ歩く増援ギルドメンバーを選択してくださいませ」 【GM/ナノカ】:「ちなみに、やや危険度は上がりますが‥‥ クリシー様&メア様の場合も同様の処理が可能です」 【GM/ナノカ】:「逃亡先で増援ギルドメンバーの誰かに遭遇した場合、そのまま同行させることができます」 【GM/ナノカ】:「増援ギルドメンバーの扱いについて、その他に何か質問はありますか?」 【ケネシュ】:「誰かを呼びたい、入れ替えたいとなったらまたお願いするわ」<質問 【ザニア】:「はい、では暫くの間サポート業務を頼みますよ」 にっこり。 【GM/ナノカ】:「Neet. ではチュートリアルを終了いたします。――以上」 【GM/ナノカ】:「ここはエリア30【図書館】です。――どうなさいますか?」 【GM/ナノカ】:「現状、このエリアにはザニア様とケネシュ様がいらっしゃいます。合計で2回の調査判定が可能です」 【GM/ナノカ】:「調査したい【情報項目】と、希望する判定能力値(知力・意志・幸運)を指定してください。――以上」 【ザニア】:「では、私は手早く手記を拾って参りますので、ケネシュさんには別項目をお願いいたしますよお」 【ザニア】:情報項目:「メア=デザイド=ロスベルク」を調査します。判定能力値には知力を使用。 【ザニア】:天からの指令が降ったので<ギフト>を解放してみよう(ダイスを振る)出目「6・6・4・1」でクリティカル! 【ザニア】:ギフト追加分が無駄すぎる‥‥w 【ケネシュ】:「捧げられし者、逆認識レーダーあたりを調べるといいのかしら?」 【ケネシュ】:「ええ、あの魔族について調べてみましょう。怪しげなアイテムを持っているようだし」 【ケネシュ】:【知力】8+ボーナス(+3)=11スタートで、目標値15/17の“天才レナス様と逆認識レーダー”を。 【ケネシュ】:(ダイスを振る)出目5で16‥‥フェイト使いますorz (ダイスを振る)達成値19。 【GM】:Neet. では、調査結果を手帳に貼り付けておきましょう。 + 情報項目“メア=デザイド=ロスベルク” 情報項目:「メア=デザイド=ロスベルク」 (目標値8) :初代ロスベルク伯爵の娘が同じ名前である。が、その少女は6歳で病死した、と記録にある。 :メアは非常に強力な呪いに囚われている。神殿では解呪できなかった。その呪いの内容は不明。 (目標値10) :初代ロスベルク伯爵の実娘。母親は不明。父親のギルド「バルムンク」に所属。冒険にも同行していた。 :その冒険の過程で「乙女の石」に選ばれて契約を結んだ。その力で何度もギルドの皆を助けている。 :初代ロスベルク伯爵は極度の親バカで、人に会う度に娘自慢をしていた。日誌には彼女のことばかり。 (目標値12) :メアは【捧げられし者】と呼ばれ、魔族にその身体と生命とを狙われる存在である。 :メアは自身にかけられた呪いの存在に気づけない。 :メアと出会った人間は、メアが立ち去った後は、メアのことを覚えていない。 (目標値15) :どうやら、メアを生きたまま拉致して利用したい魔族と、メアを抹殺したい魔族の二つの派閥があるらしい。 (目標値20) :メアを【捧げられし者】へと転化させたのは、父親の初代ロスベルク伯爵本人である。 【GM】:なお。発見された手記には「メアがいかに可愛いか」とか、 【GM】:「他の連中がどんな褒め言葉を言ったか(言わされたか)」が延々と書かれています‥‥w 【ザニア】:(駄目だこいつ、はやく何とかしないと…)w + 情報項目“天才レナス様”と“逆認識レーダー” 情報項目:「“天才レナス様”と“逆認識レーダー”」 (目標値15) :“天才レナス様”は、魔族ムルムルが乗るグリフォンに同乗しているキャラクター(エキストラ)である。 :ゆえに普段は行動済みである。もし騎乗状態が解除された場合、行動値は0として扱う。 :“逆認識レーダー”は少女メア以外にも、「隠密状態」にあるキャラクターにも反応する。 :“逆認識レーダー”に複数の反応があっても、その内容に区別をつけることはできない。 (目標値17) :“天才レナス様”は<バッドステータス無効>を持っていない。自信家なので。 :“天才レナス様”の移動力は5m。デスクワークメインなのです。引き籠りなのです。 :“天才レナス様”がとどめを刺されて死んだ場合、魔族ムルムルは撤退を決断します。やる気のない護衛役なのです。 【ケネシュ】:この逆認識レーダーですが、隠密状態を解除する効果はあるので? 【GM】:ありませんw 「あのエンゲージに、隠密状態のキャラクターが居るッ!!」が把握できるだけですw 【GM】:まぁ、「範囲」攻撃が可能ならばイロイロできるんですけどねー 【ケネシュ】:ふむふむ 【GM】:以上です。どちらの情報項目も、これ以上の追加情報はありません。 【GM】:情報の捕捉を行いましょう。何か質問事項があればどうぞ? 【GM】:‥‥ありませんね? では、これにてシーン終了いたします。 【ケネシュ】:はーい キャンペーン本編に戻る 第7話へ 続きへ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2614.html
シリーズの0話的な位置づけでお願いします あいも変わらず核弾頭です。多分過去最高レベルの 気分が悪くなったらユーターンを推奨します 独自設定あり 幻想郷の話です 「ゆ!!ドス!!どうしてゆっくりをみんなゆっくりさせる聖戦を思いついたの?」 幹部れいむはドスに質問をした。今まで気になっていたのだろう。 「ゆ?れいむ?どうしても聞きたいの?」 「どうしてもだよ!!聞いたらみんなをもっとゆっくりさせるインスプレーションが働くかも しれないよ!!」 「ゆ~~しょうがないね!!ゆっくり聞かせてあげるね!!」 ドスは自分の昔の話を語り始めた 昔のゆっくり これはドスがまだただのまりさで、子ゆっくりの時から始まる。 まりさのいた群れは森の山奥にあり、そこは天敵ともいえる動物が一切なく 個体数が増えすぎても雨などの事故等でうまく数が調整された土地であった。 みな特に食糧に特に困るという事が今までなく、みな思うがままにゆっくりしていた。 それもあってか不慮の事故という事故以外で死ぬゆっくりがいないため 何十、何百世代に渡って思う存分ゆっくりしたゆっくりしかいなくなり いつしかゆっくりこそが世界の頂点に位置する生き物だと考え始めていた。 ただ単に天敵という天敵がいないため思いあがったのだろう、餡子の記憶からも 天敵の存在は消え切っていた。 「ねえお母さん?なんでゆっくりは世界でもっとも素晴らしい存在なの?」 当時子ゆっくりだったまりさは母であるまりさに聞いたことがあった。 その返答に母まりさはにこやかに答えた 「あそこにいるまりさをゆっくり見てね!!」 まりさはゆっくりしているまりさをみた。 そのまりさは木の切り株の上に乗り、森の木々から漏れる日の光を浴びて気持ちよさそうに寝ていた 「まりさの姿をみてごらん!!なにかかんじるでしょ!!」 まりさはそのゆっくりをよく観察した。 日光を浴びてつやつや光る髪、光を浴びてその白い肌をさらに白く感じさせる肌、 そしてそのまりさの顔の素晴らしいゆっくり比。 まりさはこのまりさのゆっくりした姿をみて確信した。 どんな絵さんよりもとってもきれいで、神々しくて、なにより、なんて言えばいいんだろう。 「そう、それがゆっくりしているということなんだよ!!」 お母さんまりさは続けた 「とってもゆっくりしているでしょう!!あのまりさがとてもゆっくりするために あの木さんは切り株さんになったし、あのまりさがゆっくりお昼寝できるように 森の木さんがわざわざちょうどいいおひさまを用意してくれたんだよ!!」 まりさは母の言葉に感動していた 「ここにはどれだけ食べても草さんやキノコさんがゆっくりに食べられるために たくさん、勝手にはえてきてくれるのよ!!だからおちびちゃんも勝手にはえてくる ごはんさんをできる限りたくさんたべてあげて、ごはんさんの幸せ~にしてあげたり ゆっくりお昼寝してその場所を提供してくれた生き物が幸せ~になるようにしてあげてね!!」 まりさは母の話に元気よくうなづいた。 「ゆっくりわかったよお母さん!!ゆっくりはやっぱり世界で一番素晴らしい生き物なんだね!!」 母ゆっくりもそうよとうなずいた。 ある日 まりさと母ゆっくりがゆっくりお話しながら歩いていると、ボロボロになったれいむが倒れていた。 「ゆ!!お母さん!!」 「わっかているよ!!れいむ、大丈夫?」 まりさ親子はボロボロで倒れているれいむに駆け寄り、れいむを起こそうとする。 必死にやったのが幸いしたのか、れいむはかすかに反応し、意識を取り戻した。 「ゆ・・・・ゆっぐり・・・じでいっでね」 れいむはボロボロの体にも関わらず挨拶をした 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりしていってね!!」 親子はつい反応してしまった。 「れいむ?一体どうしたの!!いま治療するよ!!」 そういうとまりさは近くに生えていた薬草をかみ砕き、液状にした後れいむの体に擦り付けた 「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 傷口に染みるのか、れいむは悲鳴を上げた。 れいむの傷は自然についたものとは思えないような傷だった。 あんよは真っ黒になっており、あの真っ赤なリボンは真白になっていた。 体はこれでもかという程傷口があり、中には何かで切られた跡があった。 薬草で応急処置を行った母まりさは大きな葉っぱを持ってきてその上にれいむを乗せて 群れの広場へ運び始めた。その間、まりさはれいむを励ましていた。 ―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「今考えてみれば、あれがすべてのはじまりだったよ」 ドスまりさは楽しかった日々を懐かしく思う様な眼で語った。 「ゆ?ということはそれから始まったんだね!!ゆっくりのためのジハードが!!」 「そうだね、すべてのきっかけはそれからだったよ!!それからね・・・・」 ―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 群れに着くと群れのみんなはあまりにもゆっくりできなくなってしまったれいむを 哀れんだ。 今村で唯一ある診療所で本格的な治療が行われていたが、あれだけの傷にあんよのあり様、 どうかんがえてもれいむが再びゆっくりできる日々はもうこないだろう。 診療所の入口でれいむを連れてきたまりさ親子は内心怒っていた。 一体だれがこんなひどいことするの!!ゆっくりをゆっくりできなくさせたら みんなゆっくりにも幸せにもなれないよ!!なんでそんなことするの!! これは群れのゆっくりみんながそう思った しばらくすると、診療所のパチュリーが入口から出てきた 「むきゅ!!れいむの治療がおわったわ!!傷は応急処置が良かったこともあってか餡子さんの 流失を止められたわ!!ただあんよの怪我はどうにもならなかったわ・・・。 あんなけが始めてよ!!たぶん自然につくものじゃないわ!!」 群れのゆっくりはやはりという顔だった。 「とりあえず、しばらくは絶対安静よ!! なんでこんな事が起こったかはぱちぇが聞いておくわ!!」 そういうとぱちゅりーは中へと戻って行った。 群れのみなはひと安心し、それぞれお家へ戻って行った まりさ一家もひと安心し、お家へともどっていき最後の平穏な一日を過ごした。 翌日、ボロボロになったれいむから話を聞いたパチュリーから語られた内容はゆっくり達には騒然たる ものだった。 そのれいむはとある広場を散歩している最中、みたこともないゆっくりプレイスをみつけ わざわざれいむのために開けられた入口からお家に入り、ゆっくりしていた所に 人間と呼ばれる生き物が侵入し、れいむのゆっくりプレイスに侵入し、ゆっくりプレイスを 奪うだけでなくれいむをここまでボロボロにしたのだ!! 群れのゆっくりは激怒した れいむをゆっくりさせるためにできたお家を横取りした生き物!! ゆっくりをゆっくりさせることをしない生き物、人間!! 群れのゆっくりは人間という生き物をゆっくりの力をもって駆除することを決定した。 ゆっくりの力・・それはゆっくりをゆっくりさせるために作用する力を人間に ぶつけるという力だった。 まあ早い話、ゆっくりをゆっくりさせてくれる風さんや日光さんがゆっくりをゆっくりさせる ために働いてくれるから、その力で人間が苦しんで反省するその様を見に行こうというものだ。 群れのゆっくりはその日の正午に群れを出発した。 その一群の中に、あのまりさ親子の姿もあった。 お母さんの教えてくれたことに深く感動し、それに反する生き物の存在を子まりさは その正義感から許せなかったのだ。 心配だからとついてきた母の他には、子まりさの妹にあたるまりさもついてきた。 妹まりさは尊敬する姉のまりさの雄姿がどうしてもみたいと駄々をこね、無理やりついてきたのだ。 参加したゆっくりのほとんどはゆっくりをゆっくりさせてくれるものが人間という生き物を 懲らしめてくれるからそれを遠目でみようというまるで遠足に行くような考えで いたため、参加したゆっくりの中には赤ゆっくりや子ゆっくりの姿もちらほら見えていた。 ゆっくり移動すること三日・・・・ 一群は人間の里に着いた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「今考えてみれば、世界はこのときからゆっくりに対して反乱をおこしていたんだよ・・」 ドスは懐かしくも、悔しいような顔でれいむに話していた。 「ゆ?ということはゆっくりできないことがおこったの?」 「そうだよ・・・・人間の里に着いたまりさ達は・・・・」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 人間の里についたまりさ達群ゆっくりは目の前の光景に驚いた。 風や太陽さんが人間をさんざん懲らしめているはずなのに、全く苦しんでいないのだ!! おかしい、そんなはずはない!!ゆっくりをゆっくりさせるために働く風さんや 太陽さんが全然人間さんを懲らしめていない!! なにやっているのぉぉぉぉ!!早くこらしめてよぉぉぉぉぉ!!! もういいよ!!働く気がない風さんや太陽さんのかわりにゆっくりが すこしだけゆっくりしないで働いてあげるよ!!終わったらゆっくりさせなかった分だけ 働いてね!! 長はそう考え、群れゆっくり達に指示をだした 「ゆぅぅぅ!!みんな!!風さんや太陽さんが全然ゆっくりをゆっくりさせるために働いていないよ!! 働かない怠け者の代わりにゆっくりが少しだけゆっくりしないで人間を懲らしめるよ!! ゆっくり準備をしてね!!」 群れゆっくりは一瞬怒った顔をしたが、すぐにいつもの顔に戻り、石を加えて近くにいた人間に 近づいて行った。 村の入口につくやいなや、長は近くにいた人間を呼びつけた。 その男は偶然なのか、れいむをボロボロにした張本人であった。 「そこの人間さん!!ゆっくりこっちを向いてね!!」 長の叫び声に男は気づいた 「ん?・・・・・ゆっくりの大群かよ・・・・。あのれいむ、仲間にこの場所を教えたな、ったく」 長は男の会話に気がつかなかったらしく、そのまま剣幕な顔で続けた。 「なんでれいむをゆっくりさせなかったのぉぉ!!ゆっくりをゆっくりさせるのが仕事でしょぉぉ!!」 「はあ?なんで俺がゆっくりをゆっくりさせなきゃいけないんだ?」 「ゆっくりをゆっくりさせるのはこの世界の仕事なんだよ!!まりさ達は寛大だから いま謝ってれいむやまりさ達をゆっくりさせたら水にながしてあげるよ!! そうだね、手始めにあの美味しそうなご飯をもってきてね!!人数分だよ!!」 そういって、男が育てていた野菜をよこせと要求してきた だが、男はわざわざゆっくりに合わせる必要などないため、答えはもちろん 「やるわけないだろうが!!」 「どぼじでぇぇぇぇ!!!」 「あれは俺が育てた野菜だ。それを自分のものだとぬかして食べようとするゆっくりを ボロボロにしたり、家を乗っ取ろうとするゆっくりをボロボロにして何が悪い。」 長は顔を真っ赤にした 「なにいっでるのぉぉ!!ゆっくりをゆっくりさせるのが義務でしょぉぉぉ!!! ゆっくりのために働くのがしごとでしょぉぉぉ!!風さんや太陽さんだってゆっくりのために 働いているんだよぉぉぉ!!それなのになんで人間だけさぼるのぉぉぉ!!」 「そんなもん聞いたことがない。思い上がりなら自分の群れの中だけでやってろ!!」 「ゆぎぃぃぃぃ!!ゆっくりせいさいずるよぉぉぉぉ!!みんな!!いくよ!!」 この言葉を合図に、ゆっくりの投石攻撃が始まった。 ゆっくりをゆっくりさせる仕事を放棄した虫さんに制裁するために日頃から練習していた投石攻撃 これで怠け者を制裁するよ!! ゆっくり達はそう考えていた。 だが、男は石をぶつけられ、切れた。 「ざけんじゃねえぞ饅頭どもがぁぁぁぁ!!!」 男は手にしていた鍬の刃を長まりさめがけて振りかぶった。 まりさは鍬の刃をもろにくらい、その場で死んだ 「人が優しくして付き合ってやったら石投げてきやがって!!もういい!!皆殺しにしたらぁ!!」 一方的な虐殺が始まった。 あるゆっくりはふざけるなと叫びながら体当たりをするも鍬に潰され、あるゆっくりは 子を守ろうとしてわが身を盾にし、鍬で親子もろとも死んだ。 あのまりさはなんでこんな事になったのか分からず、目の前の光景にただ呆然としていた。 なんでゆっくりを殺すの?やっちゃいけないことなんだよ?なんで?なんでぇぇぇ!! 「なんでごんなごどずるのぉぉぉぉぉぉ!!!!」 その刹那!!まりさめがけて鍬が襲う。だが、まりさは何かの体辺りを受けた。 母まりさが体当たりをしてまりさの身代りになったのだ。 母まりさは核を寸分違わずりょうだんされていたためか、何一言も残さず、その場で息絶えた。 「お、お、おおお、おおお、おおおがあざぁぁぁぁぁぁぁ!!」 まりさは叫んだ。怒りのあまりに体当たりをしようとしたが、誰かがまりさを掴んだ。 見知らぬ群れのゆっくりれいむだった 「おちびちゃん!!おかあさんはかわいそうだけどこんなところで死んじゃダメ!!」 そういうとまりさを咥えたまま森の方へ駆けて行った。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「お母さん・・・かわいそうだね・・・」 幹部れいむはドスに同情した。 ドスは気にしないそぶりを見せ、話を続けた 「ある意味、本当に大変だったのはこの後だったよ・・・。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ゆがぁぁぁぁぁ、妹をばなぜぇぇぇぇぇ!!!」 「おねえぢゃぁぁぁぁん!!だずげでぇぇぇぇぇぇ!!!」 人間の追撃を命からがら逃れたものの、助かったゆっくり達は特に策もないため、お家に一旦引き返す 事にした。 だが、来る道中にはいなかった動物達が負傷したゆっくりから放たれる甘い匂いにひかれてきたのだ。 今まりさの目の前では、妹のまりさが犬に咬みつけれていた。 「おねえじゃぁぁぁぁぁん!!ばりざ、ばだじにだぐないぃぃぃぃぃ!!」 「大丈夫だよ!!おねえじゃんがだずげるよ!!」 まりさは必死に体当たりを仕掛けるも、犬には何のダメージがなく、ただ辺りにまりさの 悲鳴が響きわたるのみであった。 他の生き残ったゆっくり達は突然の襲撃者に驚き、まりさを置いてどこかへと逃げて行った。 そして時が流れ、犬は体当たりをしかけるまりさに飽きたのか、まりさを無視して妹まりさを 咥えたまま走り去っていった 「おねえじゃぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」 これが妹の最後の言葉となった。 取り残されたまりさは込み上げる感情を必死に抑えた。 まだ何かが襲ってくるかも知れなかったからだ。 だが、目から涙が止まることなく流れていった。 どうにか心を落ち着かせたまりさは4日かけてきた道をたどり、群れに戻ったが そこは地獄となっていた。 先に帰ってきたゆっくりの傷口から流れる餡子やクリームの匂いにひきつけられてやってきた 動物達が群をおそったのだ。 いままでこの群れに動物が襲ってこなかったのにはこの群れ自体が非常に幸運だったのもあるが、 なによりまともに餡子やクリームを流失するようなケガを負ったゆっくりが いままであまりいなかったからだ。 だが今回の場合、まりさを置いていったゆっくり達が先に帰り着いたはいいが、道中さまざまな 動物達がゆっくりを襲い、ほとんどのゆっくりが負傷したのだ。 その負傷したゆっくりから漂う大量の甘い匂いが今までよりつかなかった動物達を 招き入れる形になったのだ。 まりさは必死になって生きているゆっくりを探し始めた。 家に残ったお父さんれいむと妹達、長の奥さんのパチュリー、みょん、友達のちぇん みんな死んでいた。 一匹残らず、群れのゆっくりは死んでいた。 「ゆ・・・ゆ・・・ゆ・・・・・ゆがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」 まりさは叫んでいた。 ゆっくりをゆっくりするために肝心な所で怠けた風や太陽さん!! ゆっくりをゆっくりさせるどころかゆっくりを殺す人間!! 傷ついたゆっくりを襲う極悪非道な動物さん!! 復讐してやる、復讐してやる!! ゆっくりをゆっくりさせる仕事を放棄した怠け者を、ゆっくりをゆっくりさせない鬼畜どもを 地獄に叩き落としてやる!! こうして、一匹のAVENGER(復讐者)が誕生した。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「それからが苦労の連続だったよ・・・・。何度も群れを作って、何度も捕まって、 何度も人間にゆっくりできない目にあったり・・・」 「ゆぅぅぅ、大変だったんだね・・・・・」 ドスは暗くなり気味な顔でれいむにうなづいた。 「でもね、そんなドスについに転機が来たんだよ!!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー それは、まりさがドスになり、これで何度目なのかわからない敗北を迎え、 絶望し、うちひしがれていたときだった。 「なんで、なんでこんなに頑張っているのに人間さんを制裁できないのぉぉぉ」 「それは世界がおかしいからよ」 ドスは誰かの声に驚き、声の主の方を振り向いた。 そこにはいままでみたこともないゆっくりがいた。 とても小さく見えたが小さいわけではないようだ。捕食種の一種だとも思ったが見たこともない。 どのゆっくりにもあてはまらないゆっくり・・・それが今目の前にいた。 「世界がおかしい?・・・・どうゆうこと?ゆっくり説明してね!!」 「いいわよ」 ドスはこの異形のゆっくりの目を見た瞬間、恐怖を感じた。 このゆっくりから何か禍々しいものを感じるよ。恨み?悲しみ?それに近いものを感じるよ でもなにより、このゆっくりは・・・この世界すべてを憎んでいる!! 「世界は本来ゆっくりをゆっくりするために存在していた。そうでしょう?」 「そうだよ!!」 ドスはうなづいた 「その世界がゆっくりを虐めだしたのよ。ゆっくりがゆっくりを平気で殺せるようにしむけ 他の動物や現象がゆっくりを虐めるように仕向けたりして、世界がゆっくりに対して反乱を 起こし始めたのよ。」 「ゆぅぅぅぅ!!!そんなの嘘だよ!!お母さんは言ってたもん!!世界はゆっくりを ゆっくりさせるためにあるって!!そんなデタラメ・・」 「じゃあ私は何?」 異形のゆっくりはドスに割り込んだ 「私はこの姿で生まれてきた。お父さんはお母さんを捨てて、お母さんはそんな私を育てるために いっぱい無理して美味しいご飯を集めたのが禍いして死んだわ。 それから私は仲間のはずのゆっくりにゆっくりできないという理由で虐められてきたわ。 何も悪いこともしていないのによ。それから今に至るまで、私は通りすがりのゆっくりから ゆっくりできないという理由から虐められてきたわ。ゆっくりできないという理由でよ。 そのゆっくり達がなんでそんな事をするのか、それは簡単よ。世界がゆっくりさせてくれないからよ 世界がゆっくりをゆっくりさせて、満ち足りているはずなら私を受け入れてくれるはずよ。 なのに私を拒絶する。だから私は世界を憎む。ゆっくりをゆっくりさせない世界を私は憎む。 これでもデタラメなの?」 ドスはこのゆっくりの言い分が正しいように感じてきた。 確かにゆっくりを追い求めて自滅していくゆっくりが最近増えてきたよ。 それも全て世界のせい?ならやることはただ一つしかないよ 世界を・・・・制裁するよ!! 「そう、分かったのね。本当の敵が。」 「ゆ!!分かったよ!!本当の敵が!!」 ドスと異形のゆっくりは互いの顔を見た。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「これがこの「ビッツ」を作った経緯だよ」 「ゆ~~、すごいゆっくりなんだねそのゆっくり!!でもどのゆっくりか分からないの?」 「今考えてみてもわからないよ!!でもね、人間と少し似ていたような気がするんだけど・・ そんなわけないよね!!」 ドスはこの異形のゆっくりとの出会いからこの「ビッツ」を作りだした。 あの異形のゆっくりとはそれ以来一度も会ったことはなかったが、 ドスは今もどこかで世界を憎んでいるのではないかと考えていた 「ところでれいむ、インスピレーションは沸いた?」 「ゆ!!もちろんだよ!!インスピレーションもやる気も一杯だよ!! じゃあドス!!昔話ありがとうね!!」 あの異形ゆっくりとの出会いがなかったら 「じゃあがんばってね、れいむ!!」 あの晩に会わなかったら 「ゆし!!ドスもがんばるぞ!!」 ゆっくりの悲鳴がこんなにも聞こえることはなかっただろう・・・・・ あとがき う~~~~ん、正直どうしよ!!なんかフルボッコされそう・・・・・。 作品がクロスされたことに舞い上がって調子こいたら・・・こんなすさまじい出来に・・・。 まあいいか!! 作中にでた異形のゆっくりですが、チル裏でちらっとだけ出た内容を元に作りました。 次回から本編を進めていきます。 ゆっくりAVENGER このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1347.html
「あぁ、ダメね。これはもういいわ」 薬の臨床実験中に気絶したゆっくりれいむの始末を兎に命令する。 白目をむきぐったりしているゆうくりれいむの行き先は焼却場だろう。 誰も駆除剤の実験に使われたゆっくりなんかつまみ食いしたいとは思わない。 薬師はあれこれと薬の調合を変えては次に待たされているゆっくりれいむに薬を飲ませる。 目の前で仲間がどうにかされていく。 狂ったように叫びだすものも居れば、全く喋らなくなるものもいる。酷いものは目がボトリと床に落ちた。 ボトリと落ちても自分の目がなくなった事などゆっくりれいむは知らず、 意味にならない言葉を吐き出すように言っていた。 次々に発狂させられていく仲間にゆっくりれいむ達は涙した。 「少し休憩しましょ。あなた達、上に行って食事でもしてきなさい。そうね一時間後に再開するから」 助手をしていた兎たちは薬師の言葉を聞くと我先にと部屋から出て行く。 そして、薬師はゆっくりれいむたちが入れられた透明の箱に近づいてくる。 「どうしたら・・・」 薬師の手はそっと透明な箱に置かれる。 「どうしたら」 薬師は透明な箱を覗き込む。 一匹のゆっくりれいむと目が合う。 「どうしたら上手く死ぬのかしら」 優しく微笑みかけるように薬師が言う。ゆっくりれいむ達は恐怖で震え上がる。 この薬師は狂っている。そう確信できる。 ゆくりれいむの中の一匹が仲間を押しのけ、薬師に話しかける。 「お、おねーさん、れいむたち、わるいことした?ゆっくりあやまるし、ゆっくりなおすからゆるしてね」 薬師は何か疑問なのか首をかしげる。 「れいむたちはあんまりおたまがよくないから、ゆっくりしっぱいしちゃうけど、おねーさんがゆっくりちゅういしてくれたらなおせるよ 「ああ、これは別に罰とかじゃないのよ。じゃあ、実験再開までにここのルールを教えてあげるわ」 薬師はまず最初に自己紹介をした、八意永琳と。 薬を与えているのは実験の一環で、 その実験とはゆっくりを駆除するための薬品を作る事で今はその最初の段階なのだと。 八意永琳は狂ってなどいない。 ごく冷静に、粛々と実験を行っているだけなのだ。 ゆっくりに何の差別的な意識も持たず、その行為に何の快感も感じず、 食べる気も無ければ、さして酷い事をしている気も無い。 「れいむたち、なにかおねえさんにめいわくかけた?」 「いいえ、そもそも、あなた達とは初対面よ。地上の実験室ではなく行商人から買い取ったものなんですもの」 ゆっくりれいむ達は戦慄する。今までならおじさんに謝ればたいていの事は許してもらっていた。 それがこのお姉さんは謝罪など無意味と言う。いや、そもそも自分達は何一つ悪い事をしていないのに殺されるのだ。 「お、おかしいよ!!」 一匹のゆっくりれいむは勇気を振り絞って叫ぶ。 「れいむたちはわるくないのに、ころされるなんておかしいよ!!」 それに触発され、他のゆっくりれいむ達も口々に、 「ゆっくりかんがえなおしてね!!」「ゆっくりかんちがいしないでね!!」などと言う。 「私がおかしいという答えに至った事で何かあなた達の状況を好転させる事があるのかしら?」 永琳は続ける。 「その箱を破って、私を殺して、外の兎たちも殺して。そうすれば晴れて自由の身よ」 ゆっくりれいむ達は黙り込む。 「どうしたの?・・・あら、案外賢い個体なのかしら自分達にできない事がわかるのね」 一時間後、実験は再開された。 狂ったように泣き叫ぶもの、何度も壁に頭をぶつけ死ぬもの、 記憶に障害が出るもの、喋れなくなるもの、すぐに急死するもの、 だんだん仲間が減っていく箱の中で、ゆっくりれいむは恐怖で震えていた。 逃れぬ事のできぬ不条理な恐怖に。 by118 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/836.html
注:このSS内ではレイパーの設定を採用しておりません。悪しからず。 (いほうありす) 序 この群れの、“けんじゃ”と呼ばれるぱちゅりーたちは、 “けんじゃかいぎ”と称して毎日のように集まっては、なにやら話し込んでいた。 その中には、“おさ”であるぱちゅりーの姿も見えた。 この群れについての一切は、このけんじゃかいぎで決まった。 人里離れた小高い山の中に、どこからともなく住み着いたゆっくりたちは、 じわじわと増えて、いつしか小さな群れをなしていた。 群れには、まりさや、れいむや、ありすが多かった。 他にぱちゅりーがわずかにいた。ぱちゅりーだけが少ないのは、 身体が弱く、寿命が短いからであろう。 しかしぱちゅりーは、他の三種に比べて知能が高かったので、 代々おさや、けんじゃとして、群れを統べる立場にあった。 一 「そろそろえっとうのことをかんがえなければいけないわ!」 おさが言った。この群れのゆっくりは毎年、冬の間約三ヶ月、 それぞれの巣穴に食糧を蓄えて、閉じ籠もる。 食糧の貯蓄には時間がかかるため、早いうちから群れ中のゆっくりたちに喚起しておくのだった。 「むきゅ?」 けんじゃの内の一匹が、ぱちゅりー独特の短い声を出した。 「そういえば、あのありすはどうするのかしら?」 そう言って、おさの方を見た。 「むきゅん?ありす?」 おさも同じ声を上げて、「何のことだか分からない」という目をした。 「あの“ゆーへい”されているありすよ」 “ゆーへい”とは、この群れの刑罰の一つで、“せいさい”(死罪)の次に重い刑だった。 ありすは群れの外れの洞穴(ほらあな)の中に、ゆーへい、即ち監禁されていた。 「むきゅん!すっかりわすれていたわ!」 おさは慌ただしく身体(からだ)を揺すり、茄子のような重量感のある髪をばたつかせた。 「あのありすも、えっとうさせなくてはいけないわ!」 おさがそう言うと、他のけんじゃたちはにわかに顔色を変え、 同じように激しく身体をゆすりながら反論した。 「むきゅん!いまからではとてもまにあわないわ!」 「ぱちゅりーは、ぱちゅりーと、ぱちゅりーのかぞくがえっとうするのでせいいっぱいだわ!」 「ぱちゅりーもそうだわ!みんなもきっとそうよ!ありすのぶんをあつめるなんてむりだわ!」 全てのゆっくりにとって、えっとうとはまさに死活問題だったので、 どのけんじゃも皆、おさに対して必死で訴えた。 もっとも、これまでこのありすは、けんじゃたちが持ち寄った食糧で養われてきたのだから、 計画的(ゆっくりに求められることではないが)に集めれば、 えっとうに充分な食糧を集められないはずが無かった。 なにぶんにも、急過ぎたのだった。 既に秋は終わろうとしていた。 この山でも、もうすぐ雪がちらつきそうな気配があった。 その雪が積もる前に、充分な食糧と共に巣に籠れなければ、冬を越すことは出来なかった。 実際に毎年、三割前後のゆっくりが、春を迎えることができないまま死んだ。 その大半が、食糧の不足による餓死だった。 「むきゅう!でもあのありすはふつうのありすじゃないのよ!」 おさはムキになって叫んだ。監禁されているありすというのは、先々代のおさの妹の子だった。 つまり、人間ふうにいえば、先々代のおさの姪であり、先代のおさの従姉妹であり、 もっと遡っていえば、三代前のおさの孫だった。 ぱちゅりーに生まれなかったので、けんじゃとは呼ばれなかったが、 それでも群れの中では、特別視されているゆっくりだった。 ゆーへいが言い渡されたのは、今年のはじめ、 つまり、えっとうの終わったすぐあとの事であり、 その直後に当時のおさが死んで、今のおさが跡を継いだのだった。 「むきゅ?でもそういえば、どうしてありすはゆーへいされているのかしら?」 不意にそんな声が上がると、けんじゃたちは互いに顔を見合わせた。 代替わっていたのはおさだけでは無かった。 ここにいるけんじゃの全てが、おさより年少であり、 当時の事を知るゆっくりは、一匹もいなかった。 なにしろぱちゅりー種は、そもそもが短命なゆっくりの中でも、群を抜いて早死にだった。 ぱちゅりーがけんじゃ、つまり成体ゆっくりとして活動出来る期間は、一年が限度だった。 だから、ありすが監禁された当時というのは、けんじゃたちにとっては大昔のことであった。 「むきゅん!どうしてかわからないのに、ゆーへいしておくことはないわ!」 けんじゃの中の一匹が、そう言った。 「むきゅ、そうよ!ありすはかいほうしてあげるのが、けんじゃらしいやりかたよ!」 そんな事を言い出すけんじゃが現れると、けんじゃたちの論調は、 一気にありすを解放するほうへと流れていった。 その実、ありすのえっとうに関する責任を、他へと転嫁したかったのだった。 二 ありすはかつて、“びゆっくり”と呼ばれた、眩いばかりのゆっくりだった。 その姿は、しかし、約八ヶ月の間の“ゆーへい”によって、変わり果てていた。 クリームが透けるように柔らかだった白肌は、乾き、くすみ、黄色がかっていた。 絹糸を束ねたかのようだったブロンドの髪には、煤けた白いものが混ざり、 ぼそぼそと縮れて、かつてのような滑らかさを失っていた。 唯一、清らかに澄んだ青い瞳だけは、昔の姿を留めていたが、 それがかえって哀れさを引き立てていた。 ぱちゅりー種より長く生きるありす種とはいえ、 ゆっくりにとって八ヶ月というのは、途方も無く長かった。 結局、ありすの姉の子、人間ふうにいえば姪っ子のまりさの一家が、 ありすの身を預かることになった。 けんじゃたちは、なんだかんだと口実を作って、ありすの世話から逃れることに成功した。 まりさは、れいむとつがいになっていた。 他に子どもが五匹いた。 ありすは肩身が狭かった。 夜になるといつも、隣の巣穴からまりさとれいむの会話が聞こえたからだった。 「こまったんだぜ……このまんまじゃ、まりさたちも、 おちびちゃんたちも、みんなえっとうできなくなんだぜ」 「どおしてこんなことになったの?こんなのゆっくりできないよ!」 れいむは特に、ありすを快く思っていなかった。 「しかたがないんだぜ……けんじゃがそうきめたんだぜ」 「でも……」 「けんじゃにさからえば、せいさいなんだぜ……がまんしなきゃだめなんだぜ……」 まりさはけんじゃの怖さをよく知っていたのは、 妹を罰せられた母ありすから、何度も何度も聞かされていたからだった。 「れいむはあのありすのことがこわいよ……いったいなにをしたありすなの?」 「しらないんだぜ……けんじゃがそんなことを、まりさたちにおしえてくれるわけがないんだぜ ……まりさのおかあさんも、しらないといっていたんだぜ」 亡きまりさの母(ありすの姉)のありすが、 ありすの罪について知っていたか否かは、今となってはわからないが、 とにかく現在、この群れに、ありすがなにをしてゆーへいされたのかを知るゆっくりは、 ありす自身を除いては、一匹もいなかった。 けんじゃたちに気兼ねしてか、元々が善良だったのか、まりさもれいむも精一杯、 ありすの世話をしようとしているようだった。 しかし、食糧の事だけはどうにもならなかった。 厳しい冬の息吹は、刻一刻と迫って来ていたが、まりさ一家は充分な食糧を蓄えられずにいた。 元々、五匹の子を抱え余裕の無い処へ、 急にありすを押し付けられたのだから、無理も無いことだった。 そして一週間が経とうとした頃、遂にありすは堪りかねて、 「いまならまだ、なにかたべられるものがあるはずだわ」と、 自ら食糧の調達に出ることを願い出た。 まりさは「すこしかんがえさせてほしいんだぜ」と言って渋い顔を作ったが、 その日の暮れた頃に、五匹の子どもの中で一番大きなまりさを連れてきて、 「ひとりはあぶないから、このまりさといっしょになら、いってもいいんだぜ」と言った。 三 次の日、ありすは子まりさと共に餌場へと向かった。 ありすは大きな葉っぱを提げていた。 この葉っぱを風呂敷のように使って、見つけたものを持ち帰るつもりだった。 傍らの子まりさは木の枝をささげていた。 岩などに擦りつけて、先を尖らせた、ごく原始的な槍だった。 子まりさは生まれ持った性格なのか、そういう時期なのか、極めて無口だった。 生まれてまだ四ヶ月だったが、身体だけなら、もう成体といって差し支えないほど、大きかった。 野原を駆けまわって、槍をふるいながら小虫を追いかける姿には、力がみなぎっていた。 かたやありすは完全に衰えきっていていた。 長い監禁生活で脚は柔軟さを失い、昔のように跳ね回ることは出来なかった。 ナメクジのように、陰惨に這いずりながら、必死で木の実を探したが、すぐに息が上がった。 木陰に水の溜まっているところがあった。 ありすはそれを飲もうと、水たまりに近づいた。 そこには、醜く年老いた、老ゆっくりの姿があった。 ありすは一気に蒼ざめた。 子まりさはなかなか成果の挙がらない狩りに、不満そうだった。 帽子の中には小さな虫が、わずかに入っているだけだった。 ありすも一生懸命に食糧を探したが、見つけられたのは、数粒の木の実だけだった。 「もうさむくなってきたから、ひとやすみしてかえりましょう」 ありすはそう言って、虚しく軽い木の葉の包みを口にくわえた。 二匹は、近くにあった洞穴で、寒さをしのぎながら、休憩を取ることにした。 ありすは水面(みなも)に映った自らの醜い姿を、何度も思い出した。 果たしてあれは、本当に自分だろうかと、頭の中でよく吟味してみた。 しかし、いくら思い出してみても、やっぱりそれはありす自身だった。 ありすの罪は、本来ならせいさいの刑に値するものだった。 しかし、おさのクリームを引いていたために、 特別に減刑されて、ゆーへいの刑に処せられたのだった。 その刑によって、ありすの時間は奪われ、美貌は侵されたようだった。 こうして実際に餌場へ出かけてみて、はじめてそれを痛感したのだった。 そしてようやく、自分の“ゆんせい”が、如何に惨めなものとなっていたかに、気がついたのだった。 ありすは傍らの子まりさを見た。 子まりさは、帽子の中から小虫を取り出して食べていた。 ありすも勧められたが、「おなかがすいていないの」と、断った。 黙々と食事をする子まりさは、生気に満ちていた。 たくましく、活気が溢れていて、それが美しかった。 ありすは子まりさに、不思議な親しみを感じた。 四 春が終わりに差し掛かって、日差しがいっそう強くなり始めた頃に、ありすは生まれた。 ありすは抜群の美貌を備えて生まれて来たので、周りのゆっくりたちからひときわの愛情を受けて、 赤ゆっくりの頃から既に、大きくなったらけんじゃの処へ嫁いでゆくのだと期待されて育った。 そしてありすはその美貌を損なうことなく、むしろ日に日に美しさを増して、大きくなっていった。 しかし同世代のゆっくりたちが、子ゆっくりから成体ゆっくりへと成長する過程で、 若いゆっくり同士、互いを意識し合うようになっても、ありすは独りでいた。 年頃になったありすの処には、けんじゃをはじめ多くのゆっくりが求婚にやって来たが、 ありすはそれらをことごとく断った。 そして、もっぱら紅葉(もみじ)を拾い、かげろうを追って時を過ごした。 しかし、秋も終わりに近づき、えっとうの準備が本格的になった頃、 立派な成体ゆっくりとなっていたありすは、親ぱちゅりーから、 「“はるさん”がきたら、けんじゃとつがいになるのよ」と言われた。 ありすは嫌がったが、親ぱちゅりーに「ほかに“いいこ”がいるの?」と聞かれても、 答えることが出来なかったので、 親ぱちゅりーはその気になって、我が子のパートナー探しに没頭し始めた。 隠していたが、ありすには好きなゆっくりがいて、しばしばそのゆっくりと密会していた。 ―――夜、ありすは頃合を見計らって、こっそりと巣穴を抜け出した。 居待月が、散り積もた紅葉の作った、赤や黄色の敷布を照らしていた。 ありすはその上を駆けて、いつもの場所へと急いだ。 大きな楓の木があった。 その下にうっすらと浮かび上がる、丸いものがあった。 まるでもう一つ、月があるように白かった。 「まっていたわ、“ありす”」 「おまたせ、“ありす”」 二匹のありすが、互いにすり寄った。 ありす同士の密会だった。 待っていた方のありすは、ありすよりも少しだけ若かった。 そのありすは、まだ子ゆっくりのあどけなさを残していたが、 両の親ゆっくりを失っていて、群れの外れの洞穴に、独りで住んでいるのだった。 群れのゆっくりたちは、そんなありすのことを“はぐれありす”と呼んだ。 はぐれありすは、決してびゆっくりではなかった。 びゆっくりとして知られたありすと一緒にいると、随分みすぼらしく見えた。 また頭も鈍く、けんじゃのクリームも引いていなかった。 ただ純粋で、鷹揚で、真面目なのが取り柄だった。 ありすもそんな所を、好いていた。 ありすはありす種以外のゆっくりに、好意を持てないゆっくりだった。 これはゆっくりの常識から大きく外れたことだった。 普通、同種のゆっくり同士に、特別な感情が芽生えることはなかった。 そんな感情を持つゆっくりは、異常とみなされた。 だから、この群れはおきてでそれを禁じ、 禁を破ったものはせいさいの刑に処されることが決まっていた。 果たして、ありすはそのおきてを破った。 いよいよ寒さが本格的になってきたある夜、はぐれありすは、とうとうありすの子を授かった。 はぐれありすは感動していたが、ありすは困惑した。 ありすははぐれありすの頭に生えた四匹の実ゆっくりたちを、摘んでしまおうと言った。 「どうして?すごくとかいはなあかちゃんたちなのよ!」 はぐれありすは取り乱したように、それを拒んだ。 「でも、もうえっとうまでじかんがないわ ……これから、そのこたちのぶんのたべものをあつめるのは、むりよ」 「いやだわ……ありすたちのはじめてのあかちゃんなのに!」 はぐれありすはわんわんと泣いたが、ありすの長い説得を受けて、ついにはそれに同意した。 ありすによって、つるごとむしり取られた実ゆっくりたちは、みるみるうちに萎んだ。 はぐれありすはそれを見て、また一層声を大きくして泣いた。 「えっとうはたいへんなことなのだから……しかたがないことなのよ……」 そういって、ありすははぐれありすの涙を「ぺーろぺろ」と、舐め取った。 それでも、涙はどんどん溢れてきて、止まらなかった。 五 ありすとはぐれありすは、別々に冬を越した。やがて雪は溶け、春になった。 しかし二匹は互いに気まずくて、なかなか会うことが出来ないでいた。 はぐれありすは独りで暮らしていたので、当然、狩りへも自分で行った。 ある日、はぐれありすが狩りから戻ると、巣の前に一匹のぱちゅりーがいた。 ぱちゅりーは、小石の上に座って、つくしをむさぼり喰っていた。 はぐれありすはそれを見て激しく狼狽した。 「ぱちぇ!そこでなにをしているの!」 ぱちゅりーはつくしの“はかま”をぺっと吐いた。 「むきゅ?はぐれありす……みればわかるでしょう?けんじゃはおしょくじちゅうなのよ」 そう言って、つくしをもう一本、口に運んだ。 ありすはぱちゅりーの方へ、猛然と駆け寄って、断固抗議した。 「そのつくしさんは、ありすがおちびちゃんたちのためにとってきたつくしさんよ!」 「なにをいうの!このつくしさんは、ぱちゅりーがここでみつけたのよ!」 ぱちゅりーは散歩途中に、小石の前につくしが四本、綺麗に並べてあるのを見つけたのだった。 「いまぱちゅりーがすわってるのは、ありすのおちびちゃんのおはかなのよ! つくしさんはおそなえものなのよ!ゆっくりりかいしてね!」 ぱちゅりーは構わず二本目のつくしを平らげた。 「むきゅん!うそばっかり!ありすにおちびちゃんがいるはずがないじゃない! けんじゃのつくしさんをよこどりしようなんて、ほんとうにいやしいありすね!」 そう言ってまた吐き出したはかまが、はぐれありすの頬に当たった。 ありすはとうとう我慢出来ず、ぱちゅりーに思い切り体当たりした。 ぱちゅりーは小石の上から転がり落ちて、地面に叩きつけられると、 ブクブクとクリームの泡を吐いて、失神した。 すぐに、騒ぎを聞きつけた他のゆっくりたちが集まってきて、はぐれありすを取り囲んだ。 はぐれありすは捕まって、けんじゃたちの下へ連れて行かれた。 その結果、ありすとはぐれありすとの関係は一切が暴かれた。 けんじゃかいぎでの決定で、ありすはせいさいを免れたが、 生涯を群れの外れの洞穴で過ごすことが決められた。 六 「―――それで、その“はぐれありす”はどうなったの?」 子まりさはありすの話にすっかり入れ込んでいた。 「わからないけど……きっとせいさいされてしまったわ……」 ありすは微かに笑顔を作って、「“ばかなこ”だったけど……」と呟いた。 そのあと何かを言おうとしたが、言い澱んで、 そしてにわかに、「……さあ!そろそろかえしましょう!」と言った。 「おかおをあらえるといいけど……」 ありすの顔は涙で溶け出しそうになっていた。 「それなら、むこうのほうに“かわさん”があったよ」 ありすは葉っぱの包をくわえ、子まりさは槍を持って洞穴を出た。 二匹は子まりさのいう川へと向かった。 川原(かわら)へ着いてありすはハッとした。 そこには一面、紅葉が敷いてあった。ちょうどあのありすと待ち合わせた場所のように。 川は清らかだったが、案外流れが速かった。 ありすは慎重に足場を選び、少しせり出した所を見つけて、そこに葉っぱの包みを置いた。 赤茶色の地面の上に、包の中の黒い木の実がバラバラと散らばった。 ありすは川の面を眺めた。そこには、ありすの姿が映っていた。 その姿は、川の流れのせいでぼんやりとしていて、醜く老いたありすの姿を、 かつてのびゆっくりに変えてみせた。 ときどき赤や黄色の葉っぱが、星のように流れてきて、それが余計にありすを悲しくさせた。 ありすは川面に顔をつけようと、ゆっくりとかがんだ。 しかし、いよいよ水の冷たさを感じるというところで、 ありすの身体になにか、燃えるように熱いものがぶつかってきて、それを阻んだ。 ありすがふと、自分の腹を見遣ると、なにか尖ったものが腹の中から生え出ていて、 そこから熱を帯びたカスタードクリームが、じんわりと溢れてきていた。 「めいれいだよ……」 背後からそんな声が聞こえた。 ありすの意識は、その声を言葉として捉える間もなく、どこかへと遠のいていった。 子まりさが突き立てた木の槍を引き抜くと、ありすはそのまま、前のめりに水の中へ落ちた。 子まりさは、急流に呑まれていくありすの姿を見届けた。 「えっとうはたいへんなことだから……しかたないよ……」 まりさはそう言い残して、その場を立ち去った。 ありすは事故死したことになった。 子まりさがいなくなると、そこにはありすの採った木の実だけが残った。 一匹のゆっくりの、一食分にもならないほどわずかばかりの木の実が、散漫に転がっていた。 やがて、ちらちらと白いものが舞い降りてきた。 赤と黄色の風景は、みるみるうちに雪景色へと変わっていった。 雪は全てを包み、山はあたかも冬となった。 あとは、川の流れる音だけが、ごうごうと響いていた。 (終わり) 【過去に書いたもの】 nue065僕と友だちとゆっくりと ふたば系ゆっくりいじめ 995 私の研究
https://w.atwiki.jp/poorbook99/pages/152.html
ほね・ほねへん【 骨 】 4. 2-93-07.png → ※[#「骨+亢」、第4水準2-93-7] 5. 1-94-21.png → ※[#「骨+低のつくり」、第3水準1-94-21] 12. 2-93-14.png → ※[#「骨+堯」、第4水準2-93-14] 12. 2-93-15.png → ※[#「骨+葬」、第4水準2-93-15] 17. ※[#「骨+權のつくり」] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2907.html
ゆっくりアウトブレイク ~ゆっくり感染拡大していってね!~ 注意* グロテスクな表現な表現を含みます 感染症患者に対する差別的になりかねない表現な表現を含みます 生き残るゆっくりがいます(もっとも、死んだ方が幸せでしょうが) その他、当SSを読んだことによる一切の弊害に対して責任を持ちません。個人の責任においてお読みなってください 「ゆっぐりやべでねぇぇぇぇ! ありずをだべるなんでどがいはじゃないわぁぁぁぁ!!」 「うー! ゆっくりしね!」 森のやや開けた場所でふらんとありすが逃走劇を繰り広げていた とはいえ、片やゆっくり最強と目されるふらんである。勝敗は決したも同然であった。ただ楽しむためにいたぶっているのだ 動かなくなったありすに飽きた様子のふらんは、ありすに食いつくと一口かじり取る 「ゆ"ぎゃああああああ!!」 「あまあま~」 「ああああああ! ありずには、ありずにはあがぢゃんがいるのよぉぉぉぉ。ごんなどごろでぢねないのよぉぉぉぉ!!」 どこかに子供を残しているらしい ありすは傷口からカスタードを吸われつつも最後の抵抗を試み、一層激しく暴れた それが功を奏したのか、ふらんの元を逃れたありすの体は少し離れたところまで転がって止まる。そこにふらんではないもう一つの影が近づいた 「う~! かすたーどだどぉ~。こんなにすばらしいゆっくりがもらえるれみりゃは、まちがいなくとくべつなそんざいなんだどぉ~」 体つきれみりゃである。どうやら付近に漂うカスタードの甘い匂いにつられて来たものが、眼前に転がってきたありすを見つけてこれ幸いと飛びついたようだ。だがこの状況はれみりゃにとって僥倖でもなんでもない 「うー! ふらんのえものをよこどりするゆっくりは、ゆっくりしね!」 「うああああああ! ふらんだー!」 ありすを放り投げ、諸手を挙げて退散するれみりゃ。もちろん逃げ切れるはずもなく、少し離れた茂みの奥から悲鳴が上がった 前述のようにふらんは獲物をなぶり殺しにする習性がある。れみりゃの地獄は始まったばかりである そして、この場に残されたもうひとりのゆっくりの地獄もまた…… 「ゆぅ……、ゆ"っ!? たすかったの?」 森の一角で意識を失っていたありすは、気がつくと同時に危機を脱したことを知った ゆっくりふらんに襲われていたありすだったが、偶然にも一口食いちぎられただけで助かったのだ まさに奇跡である。それ故に前例がなかった。ふらんに噛まれたゆっくりの末路を誰が知ろう ありすは怪我の具合を確かめると、中身が漏れないよう慎重に移動を始めた 「とにかく、ゆっくりしないでみんなのところに帰るよ……」 巣では3匹の赤ゆっくりが待っていた。元々、巣からほど遠くない場所でふらんと遭遇し、赤ゆっくりから遠ざけるためにがむしゃらに逃げたのである 「ゆっ! みゃみゃだ!」 「みゃみゃ~!」 「ゆあああ! みゃみゃ“かいが”しちぇるよ! だいじょうぶ!?」 文字通り這々の体で戻ったありすを、赤ゆっくりが囲む。まりさ種2匹、ありす種1匹。いずれも最愛のパートナーであるまりさとの間にもうけた赤ゆっくりで、夫婦と子供の5匹から成る一家は極めて仲睦まじいゆっくり達であった そのうち一匹がありすの怪我に目を留める 「かいがしちゃとこ、ぺろぺろしちぇあげるよ! ぺーろぺーろ」 「「ゆっ! まりさもぺろぺろするよ。ぺーろぺーろ」」 傷口を舐めるのはゆっくりの治療法で、はみでた中身を舐め取り傷口周辺の皮をふやかしてのばすと傷口がふさがるのである。ふらんによって食いちぎられた部分は特に念入りに舐められた 完膚無き(完皮無き?)までに打ちのめされていたありすだったが、さすがはゆっくりと言ったところだろうか、傷口がふさがれたことで目に見えて回復していった 「おちびちゃんたち、ありがとうねぇ。こんなにとかいはなあかちゃんができて、ありすはせかいいちしあわせなゆっくりだよ」 「ゆっくりごはんをもってかえってきたぜ!」 そこにもう一方の親のまりさが戻る。まりさは巣の奥に虫やら草やらをはき出すと、改めてパートナーを見とがめた ありすは一回り小さくなっていた。傷はふさがったが、減った中身は戻らないのである ありすはまりさとの再会をかみしめつつ、ことの成り行きをゆっくりなりに説明した 狩りの途中にれみりゃより恐ろしい捕食種に遭遇したこと。偶然が重なって奇跡的に助かったこと 「ゆっ。ゆっくりりかいしたぜ! たいへんだったね! あしたからしばらくはまりさがひとりでかりをするぜ。ありすはおちびちゃんたちとゆっくりしていてね」 「「「ゆっくりしていてね!!!」」」 「みんなああああ! ありすは、ありすは……!」 難は去ったのだ。幸せな一家の夜は、何事もなかったかのように過ぎていった 恐ろしい出来事の記憶などとうの昔に餡子脳から消え、ありすの体も元通りになったころ異変は訪れた 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりしていっゲホッゴホッ」 「ゆっくりしていってね……。ズルッ、ズズズ」 「ゆっ、あたまがいたいよ。ゆっくりできないよ……」 子ゆっくりたちが口々に異常を訴えだしたのである 「ゆゆゆっ!? おちびちゃんたち、どうしたのぉぉぉぉ! どうしたらいいのぉぉぉぉ!?」 「おちつくんだぜ。ぱちゅりーにみせればなんとかなるかもしれないぜ」 「ゆっくりりかいしたよ! ゆっくりしないでみせにいくよ!」 二匹はそれぞれ分担して子ゆっくりを口内に入れ、ゆっくりぱちゅりーが棲む巣穴へと向かった 「むきゅー、それはゆっくりかぜだよ」 紫芋の饅頭は自慢げに答えた 「ゆっくりかぜ?」 「そうよ。ぱちゅりーやこゆっくりのような、からだがよわいゆっくりがかかるのよ。おうちでゆっくりしていればなおるはずよ」 ゆっくりしていればいい、と聞いて不安を氷解させたつがいはゆっくりと森の賢者の巣を辞した さらにそれから数日後。巣穴には依然としてこゆっくりの苦しむ声や咳き込む音が絶えなかった こゆっくりが 引きつけを起こしたように咳をし、そうでないときはぐったりと地面にはりついている。どう見てもただの風邪ではなかった まりさはこゆっくりに栄養を付けさせようと東奔西走する その一方で、巣ではありすが献身的な介護をしていた。そのありすも、最近熱っぽい 「ぺーろぺーろ、あかちゃんたち、ゆっくりよくなってね! ……ゆっ?」 念入りに赤まりさをぺーろぺーろしていたありすの目に黒いものが留まった。見れば赤まりさの皮に青あざのようなものができている。汚れのようにも見えるが、なめてもなめても取れない 「ぺーろぺーろ。よごれさん、ゆっくりとれてね! ぺーろぺーろ」 「ゲホッゲホッ、ゴホッ、ガハッ」 そのありすの側で赤ありすが一層はげしく咳き込む 「ゴボッ」 べちゃりと水音をたてて中身をはき出す赤ありす。吐餡である 「ゆっ! ありすだいじょう……ぶぎゅっ!?」 赤ありすがはき出したカスタードを見て、ありすの声は悲鳴に変わった 普通、ありす種の中身は黄色のカスタードクリームで、ふわりと均一ななめらかさを持っている ところがこの吐餡はどうだろう。にごった汁と毒々しい色をした固まりに分離していて、すさまじい腐臭を放っていた 固まりは赤、緑、紫などの鮮やかな色をしている。ゆっくりには分からないが、カビの菌叢である はき出した赤ありすは「ゆ"っ、ゆ"っ、ゆ"っ」と危うい声を出して弱々しく震えだした。命が絶えつつあることはゆっくりの目にも明らかだった 「ゅ、おきゃー……しゃ。きょわいよ……」 残った赤まりさの一匹が恐怖を訴える。その体はどす黒い綿のようなもので覆われ始めていた。もう一匹の赤まりさは既に黒いカビの固まりと化して絶命していた 「ゆぅぅぅぅ、あかちゃん、元気になってねぇぇぇぇぇ。ぺーろぺーろぺーろ!」 折からの不調もあって、熱に浮かされたように残った赤まりさを舐めるありす ぞぶり。その舌先に今まで味わったことの無いような嫌悪感をおぼえる。皮が剥離したのだ 「もっちょ、ゆっきゅり……しちゃかっ、……」 呆然として表情を失ったありすの顔に赤まりさの腐った汁がはねた 「ゆへ、ゆへへへ。げぼっ。エレエレ……」 我が子の餡子だったら汁の腐臭より、精神的ショックからありすは嘔吐した そのカスタードに、ぽつぽつと粒状のものが混じる。その色は、紛れもなく赤ありすが吐いた固まりと同じであった この時ありすは自らの死期も遠くないことを悟った 「ゆっ、いっぱいえいようのあるものもってかえってきたよ! ありす、こどものぐあいはどう?」 まりさが帽子いっぱいに虫や植物の種をためこんで帰巣した そのまりさを迎えたのはパートナーや我が子の声ではなく、濃厚な腐臭であった。嫌な予感に駆られて奥へと進むまりさ 「ありす、おちびちゃんたち、どこにいったの?」 巣を見回しても、腐臭放つ黒い固まりが三つ散乱しているだけである そのとき、やにわに巣の影から何者かが躍り出る 「ンホォォォォォォ、mmマ…リリリ…zザah…!」 「ゆぎゃあああああ!」 青緑に変色し、きのこのような何かがあちこちから生えている、ゆっくりではない怪物だ。だが逃げるまりさの足を鈍らせたのは、 見覚えのある、カチューシャ 「sスッキリ、スッ、sss、ギギギリギリギリ……」 ありすだったものは、まりさにのしかかると痙攣するように下部をこすりつけはじめた。すっきりしようとしているのだ 「ありすぅぅぅ、どうじだのぉぉぉぉ!」 「ンホォォォォォォ!」 まりさの声に応えず、ありすだったものは体を震えさせると、まりさの中にあかちゃんの素をはき出した 異様な熱を帯びた肉体とは裏腹にあまりにも冷たく、嫌悪を催す違和感に、遂にまりさは抵抗してありすだったものをはねのけた 「すっ うま」 ありすだったものは容易に吹き飛び、巣の壁に当たってはじけて中身を飛び散らせた まりさは突然我が身と家族に起きたことに呆然とし、むせるほどの腐臭がたちこめた巣でしばし立ち尽くしていた 「ゆっ、なにかへんだよ!」 まりさの頭から何か生えてきたのである。それは蔓というよりは放射状に分岐した、ほうきか刷毛のように見える そして分岐した枝のそれぞれの先端にまめのようなものができ、徐々に膨らんでいった 「あかちゃんなの……!?」 尋常ではない最期迎えたありす、だがそれと交わってできたの子供は紛れもなく愛するありすの忘れ形見である 期待半分、恐ろしさ半分で頭上を見上げたまりさの表情が凍った 「ンホォォォォォ!」 か細くとも聞き間違えようのない、あの咆哮。その姿は生まれながらにしてあの怪物の縮図のようだ すぐにいくつもの雄叫びがまりさの頭上でこだました 「ゆぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………… 場所は変わって永遠亭の一角にある永琳の研究室 最近になって、ゆっくりが生きながら腐って死ぬ病気が報告され、八意永琳は調査に乗り出していた 加工所に頼まれて治療薬を開発することになっている 「別にゆっくりの病気なんて調べなくてもよかったんじゃないですか? 害獣ですし」 助手のレイセンがそうこぼした 「そうもいかないわ。ゆっくりを飼う人間もいるし、食べる習慣のあるところもある。腐ったゆっくりを口にすれば食中毒になりかねない」 様々なデータが綴じられた冊子をレイセンに手渡しながら永琳は話を切り替えた 「ゆっくりの病気の原因はやはりウイルス性の感染症だったわ」 偽物の耳をそばだてるレイセン 永琳の話をまとめるとこうだ ゆっくりは通常、体内で保存料を合成している。生き物でいう免疫だ。これの働きで腐敗や虫食いを防いでいる ところが、このウィルスはそうした機能を麻痺させる。そのためゆっくりは生きたまま腐敗したりカビに浸食されたりしてしまった 抵抗力の低い赤ゆっくりほど潜伏期間は短く、症状の進行も早い 感染源は不明だが、感染経路は体液だ。餡子やすっきりの際の粘液で感染するほか、母子感染もする また、異常に性欲が増進して交尾をくりかえす例が報告されているが、それがこの感染症によるものか、死を目前としたゆっくりの一般的性質かは現段階では不明 「免疫機能を麻痺させるウイルス、ですか……」 「さしずめYIV(ゆっくり免疫不全ウイルス)といったところかしら」 「それで、治療薬はもう完成したんですか?」 「無論よ」 軽く歓声を上げて誉めそやすレイセンをよそに、永琳は前もって培養室から出していた大きめシャーレを開けた シャーレの中にはオレンジジュースを寒天で固めた培地があり、その上には髪を刈って下半分をスライスしたゆっくりが載せられていた 植物の培養方法をそのまま応用したもので、こうすることで生かしたまま、暴れる心配もなくゆっくりを保存できるのだ 当ゆっくりはゆちゅりー。ゆっくりのなかでも体が弱く、薬品や細菌、ウイルスなどに敏感なため実験に適している種族だ 実はこのゆちゅりー、森の賢者を名乗り、ゆっくりの間で蔓延している病気について最初に陳情してきたの者だ。特に有用な情報も得られなかったのでそのまま“協力”してもらう運びとなった 「治療薬というよりは免疫血清というべきね。見なさい。不活性化したYIVとカビをそれぞれゆっくりと培地に接種したの」 レイセンがよく見ると、培地にはカビのコロニーができていた。ところが、ゆちゅりーの周囲だけかびていない 「このゆっくりはYIVに対する免疫を獲得したというわけ」 「なるほど。それで本来の保存料の合成を再開してカビを防げた、と」 永琳は薬さじを手に取ると、ゆちゅりーの頭をくり抜いて中身を取り出す。そしてそれを試験管の中の蒸留水に混ぜた 意識はあるらしく、レイセンになにかを目で訴えるゆちゅりー。その頭皮は度重なる投薬や検査のための餡子抜きでケロイド状になっていた もっとも、永琳もレイセンもゆっくりにはなんの感慨もない 「あとは処理するだけよ。レイセン、これを遠心分離にかけておいて頂戴。1000Gで30分、ゆっくりね」 「あ、はい。任せてください。こっちのもやっておきますか?」 レイセンが試験管立てにある別の試験管を手に取る。『Y-ウイルス』のラベルがはってあった 「ダメ。それはYIVに感染したありす種からサンプリングしたんだけど、まだ解析がすんでないの」 「分かりました」 レイセンは作業のために、永琳は待たせてある患者を診察するためにそれぞれ研究室を後にする。無人になったと思えた研究室の一角からひょっこりと一対のウサミミが表れた 黒くつやのあるウェービーなショートカット。永遠亭のいたずら兎、因幡てゐだ てゐはそろりと立ち上がると、道具やサンプルが出たままになっている実験台を一瞥して静かにほくそえんだ ゆっくりエイズ編・完 あとがき 読んでくださってありがとうございました 後半の疫学的な話は全部、再三ググって調べただけのもので、適当な内容です 既出とか調べてません。かぶったら涙目 Y-ウイルス編に続くかも知れないし、続かないかも知れない このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/313.html
※注意 特になにもしてないゆっくり一家が虐められます! 「ピタゴラゆっくり 装置編」 梅雨も中ごろにになり、久々の晴れ間を見せた幻想の森の中をあるゆっくり一家がお散歩していた。 母親と思われるゆっくりれいむの後ろを10匹ほどの子ゆっくり達がぞろぞろとついて回っている。 久々の晴れ間とあって皆、意気揚々としている。 「ゆっ!ゆっ!ひさしぶりのおそとはきもちぃなー!」 「そうだね!ゆっくりたのしもうねっ!」 「ゆっ!ゆっ!ゆっ~♪」 「おかぁさん、ゆっくりおなかすいたよー、やすもうよー。」 「ゅゅ、ゅっくりちかれたー。」 子ゆっくり達は思い思いにしゃべっている。 「そうだね。そろそろゆっくりしようね。」 一番小さな子ゆっくりが疲れてきているのを確認すると、ちょうど川辺に差し掛かったこともあり、 おかあさんゆっくりはそこで休憩をとることにした。そこか花も咲きほこり、それにつられて虫たちも 集まっており、ゆっくりには最高のゆっくりスポットだった。 「おみずつめたーい!」 「すっきりー!」 川辺で水浴びをするゆっくり。 「はふはふ、うまっ、めっちゃうまコレ!」 「む~しゃ、む~しゃ、しあわせー!」 花や虫を食べるゆっくり。 はしゃぎまわる子ゆっくり達を見守りながら木陰で休むおかあさんゆっくり。 と、そこへガサッゴソッと近くの草むらからなにやら音が聞こえてくる。 「お、なんだゆっくりの家族か。」 草むらから一人の男が出てくる。 「ゆゆ?おじさんだれー?」 「おじさんはゆっくりできるひとー?」 「おじさんゆっくりしていってね!」 男に気づいた子ゆっくり達がテンプレな台詞をいいながら男に近寄っていく。 「ゆっくりちかづいちゃだめだよっ!」 突然、おかあさんゆっくりが叫び子供達を引き止める。 「おかあさんどうしたの?」 「どうちたのー?」 いきなり大声を上げた母親にびっくりしつつも、疑問の声を投げかける子ゆっくり。 このおかあさんゆっくりは人間がどんなものなのか僅かながら知っていた。食べ物やお家 をくれたと思ったら、いきなりひどいことをしてゆっくり達をゆっくりさせてくれないのだ、と 仲間のゆっくりから聞いていたのだ。特に「かこうじょ」の人というものには絶対に近づいたら いけないらしい。 「おじさんかこうじょのひとでしょ!れいむしってるよ、かこうじょのひとはあぶないって!」 木陰から移動し、男から子供達を隠すようにしながら言うおかあさんゆっくり。母親のいつもと 違う気迫に少々おびえながおかあさんゆっくりの陰から男を見上げる子ゆっくり。 「ははっ、僕は加工所の人間なんかじゃないよ、ただのきのこ取りさ。ほら、これが証拠だよ。」 そういって男は自分の背負っている籠の中身をゆっくり達に見せる。確かにその籠にはたくさんの きのこが入っていた。 男の見せたきのこに子供達は一瞬にして食べたそうに瞳を輝かせたが、それでもおかあさんゆっくり は男に疑いの目を向けつつ、子供達を制止する。その様子をみた男は頭をぽりぽりと掻きながら苦笑する。 「おいおい、そんなに怖い顔しないでくれよ。ほら、お近づきのしるし。」 そういいながら男は、自分のズボンのポケットから飴玉やクッキーを取り出し、ゆっくり達の前に置く。 このお菓子はゆっくり達に出会ったとき、籠の中身から気をそらすために男が常に持ち歩いているものだ。 当然、賞味期限などはとっくの昔に過ぎている。 目の前においしそうなものが来たことで、子ゆっくり達は我を忘れ、母親の陰から飛び出し喰らいつく。 「はふはふ、あまっ、うまっ、めっちゃスイーツ!」 「む~しゃ、む~しゃ、とってもしあわせ~。」 「あまーーーーーーーーい!」 「おいち、おいちぃ!」 無我夢中でお菓子に喰らいつく我が子に最初は戸惑いつつも、男がにこにこしながら特に何もしないこと、 子供達にも何もおこらないこと、そして、そういえば自分もお腹すいたなぁ・・・。と、思っていたことから 自分も男の置いたお菓子に恐る恐る口をつける。 「・・・!うまっ!めがっさうめぇ!」 飴玉を口に入れた瞬間、おかあさんゆっくりの頭の中は食欲で一杯になった。 甘いさすがゆっくり甘い。 「どうだい君達、おいしかったかい?」 ゆっくり達がひとしきり食べ終わるのを待ってから尋ねる男。 「おじさん、おいしかったよ!でも、ゆっくりもっとたべたいよ!」 「ゆっくりちょうだい!ゆっくりちょうだい!」 「MOTTO!MOTTO!」 「もっちょ、もっちょー。」 ゆっくり達の反応はまさしくテンプレ乙。といわざる終えないものだった。特に母親ゆっくりは、さっきまで 疑っていたのはどこにいったのか一番声高におかわりを要求してくる。 「それじゃ、おじさんのお家に来るかい?」 「おじさんのおうち?」 「そうだよ。」 「おじさんのおうちにはたべものがいっぱいあるの?」 「そうだよ。しかも食べ物だけじゃなくて君達にぴったりの遊び場もあるし、かなりゆっくりできるところだよ!」 その言葉をきいた瞬間、ゆっくり達は目を今まで以上に目を輝かせ「ゆっくり!ゆっくり!」と飛び跳ねている。 「それじゃ、改めて聞くけどおじさんのお家に来るかい?」 そう男が尋ねると、ゆっくり達は声をそろえて、 「「「「ゆっくりおじさんのおうちにいくよ!」」」」 こうして、1人と11匹の行列は人里へと向けて出発した。 途中、ゆっくりれみりあがゆっくり達を襲うと飛び掛ってきたが、男がそのキレイな顔をふっ飛ばしてやったので、 ゆっくり達はは更に男のことを信用した。 そして― 「ここが、おじさんのお家だよ!」 そういって男が扉を開け、中にゆっくり達を通してやる。 「わぁー、ひろーい!」 「ここならゆっくりできるね!」 「ゆっくりみて!たべものがあるよ!」 「わーい!わーい!ゆっくりしよー!」 部屋に通されたゆっくり達は思い思いの感想を述べながら、目ざとく見つけたお菓子の山に群がっていく。部屋の広 さは、6畳ほどだがゆっくり達には十分すぎる広さだ。そこには大量の(賞味期限切れの)お菓子があり、部屋の隅には 水のみ場が、そして、部屋の中央には滑り台やらトランポリンやらアスレチックやらが合体したものが置かれている。 これらはすべてゆっくりのサイズに合わせて作られている。 「ゆゆっ!すごいねおじさん!ほんとにゆっくりしていっていいの?」 いつの間にかお菓子を満腹になるまで食べ終え、ゆっくり用総合レジャー施設で遊んでいる子供達を優しく見つめながら 男に尋ねるおかあさんゆっくり。 「当然だよ!ここはおじさんがゆっくりのためにゆっくり出来るように作ったんだからね!」 と、親指をグッと立てたながら笑う男。 「おじさんありがとう!じゃあ、れいむもゆっくりするね!」 そういっておかあさんゆっくりは子供達のもとへぽよんぽよんと跳ねていく。それを後ろから見ながら男が、あっ、思いつい たような声を上げる。 「折角おじさんの家に来てもらったんだ、何か歓迎のお料理を作ってあげないとね!」 「ゆゆ?おじさんれいむになにかくれるの?」 「そうさ!おじさんとっておきのおいしいお料理さ!」 その言葉を聞いて喜ぶ母ゆっくり。さらに男は、 「そうだ、そこのちびちゃん達にも手伝ってもらおうかな。」 そういって男は子ゆっくり達の中で一番目と二番目に小さいゆっくりを指差す。 「ゆ?れいむがにゃにかおてちゅだいするのー?」 「すりゅのー?」 この2匹の大きさはまさしく一口サイズといっていい大きさだった。 「そうだよ、おじさんと一緒におかあさんのためにおいしい料理を作って、お母さんを喜ばせてあげよう。」 おかさんのために、おかあさんを喜ばす、といった言葉がまだ幼く、周りに世話をしてもらっている2匹の心に 響いたのか、俄然やる気に満ちた顔になる。他の子ゆっくり達も自分も手伝うと申し出るが、男がこの2匹が一番 いいのさ。といいながら、子ゆっくりを1匹、滑り台から転がしてやる。 「ゆぷぷぷぷぷぷぷぷぷ」 と声をあげながら滑り降りてくる子ゆっくり。その声に驚き、滑り終えて床に突っ伏す子ゆっくりを見守る他ゆっくり 達。と、突然突っ伏していたままのゆっくりが飛び起き、 「ゆー!!これ、とってもたのしいよ!みんなもゆっくりやろうね!」 興奮しきった顔で叫んだゆっくりの声によって我も我もと滑り台のてっぺんへと登り始める。 それを見た男は、じゃ逝こうか。と、ちびゆっくり達を抱え台所のある扉へ向かう。ちび達は滑り台を名残惜しそう 見つめながらも、母の役に立ちたいと目を輝かせながら男の手の中に納まった。 おかあさんゆっくりは幸せだった。こんな広くて食べ物がたくさんあるところでゆっくりできるのが、我が子たちが 楽しそうにしているのを、なによりまだ幼い末娘達が自分のためにおいしいものを作ってくれるのを。 しかし、おかあさんゆっくりは気づかない。この部屋の壁は分厚く、防音仕様になっていることを。おかあさんゆっくり は気づかない、この部屋につながる部屋の扉はすべて鍵付であること。おかあさんゆっくりは気づかない、この部屋には窓 が無いことを。 ―――十数分後 「お・ま・た・せ~☆」 男がそんな声あげるんじゃねー!と言われそうな声色で男が皿を抱えて入ってくる。その顔はなぜかとてもやりきった後の顔だ。 「ゆゆ!おじさんまってたよ!はやくゆっくりちょうだいね!」 などと、微妙に矛盾したこと言うおかあさんゆっくり。 「ふふふ、ごめんごめん。はい、これ!」 そういって男は持っていた皿をゆっくりの前に置く。 「わーすごーい!」 「おいしそう!」 「いいにおい~!」 男の置いた皿の中身をみて、遊びつかれて母親にくっついて休んでいた子ゆっくり達が感想を口にする。 男の持ってきたものは2つの上げゴマ団子だった。丸々としたそれはたっぷりとゴマがまぶされ狐色になるまで油で揚げられている。 団子からはゴマの香りが立ち込める。想像するだけで腹が減ってくる。 それを目の前で見せられたおかあさんゆっくりは待ってました!と言わんばかりにかぶりつこうとする。しかし、直前でふと違和感に 気づき、男に尋ねる。 「ところでおじさん、れいむの赤ちゃん達はどうしたの?」 そう、男を手伝ってもらうといって連れて行かれたちび達がいないのだ。 「ちょっとお団子を作るのに疲れた休んでるだけだよ。今はおねんねしているよ。」 男がそういうと、ならば大丈夫と思ったのかおかあさんゆっくりは揚げゴマ団子にがぶりつく。 「はふ、あつっ、はふ、うめっ、めっちゃうめこれ!!!」 かなり気に入ったのか思わず2個いっぺんに食べるお母さんゆっくり。それを見た男は密かに笑みを浮かべる。 おかあさんゆっくりが団子を両方とも半分ほど食べたころに男がぱんぱんと手をたたく。それにつられておかあさんゆっくりは食事を 止め、母親の食事を羨ましそうに見つめていた子ゆっくり達も男に注目する。 「おかあさんばっかり楽しんでちゃ、君達がかわいそうだから今からおじさんが手品をしてあげるよ!」 「ゆゆ?てじな?」 1匹の子ゆっくりが聞き返す。 「そうだよ、さぁ見ててごらん。」 「ゆゆ??」 そういって、男は1匹の子ゆっくりを手のひらにのせるとどこから取り出したハンカチをかぶせる。 「おじさーんなにもみえないよー!」 「おじさんはやくそれをどけてあげてね!」 ゆっくり達の抗議の声を無視して呪文を唱える男。 「3・・・2・・・1・・・、オマエハモウシンデイルー!」 そういって男が勢い良くハンカチを上へつまみ上げる。 「「「!?!?!?!?」」」 ゆっくり達の顔が驚愕の色に染まる。なんと、さっきまで男の手のひらにいた子ゆっくりは一枚のクッキーになってしまったのである!! 「はいどうぞ、お食べ。」 そういって男は驚き固まっている子ゆっくりにクッキーを差し出す。 「クッキーうめぇ。」 思わずクッキーを食べる子ゆっくり。途端、 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛れいむがれいむをだべだぁぁぁぁぁぁ!!」 1匹の子ゆっくりがそう叫んだことてゆっくりれいむ一家は狂乱状態となった。 「どうじでごんなごどずるのおおおおおおおおおおおおおおお!!」 「おぢさんゆっぐりじねぇぇぇぇ!」 「あがぢゃんがあ!れいむのあがぢゃんがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 一家はそろって男に体当たりをしてくる。男は慌てて、 「ほらほら、すこし落ち着いて!れいむはちゃんとここにいるよ!」 そういって、男は再びハンカチを手のひらにのせると今度ゆっくりとハンカチを除ける。するとそこには1匹の子ゆっくりがいた。何が起 こったのか理解できずきょとんとした目で周りを見渡す。 「よがっだぁ!わだじのあがぢゃんいぎでるー!」 「ゆっぐりじでいこうね!ゆっくりじでいこう!」 子ゆっくりの無事を確認した一家は今度は嬉しさのあまり泣きじゃくる。 「みんなゆっくりしようね!ゆっくりしようね!」 当の子ゆっくりは状況をいまいち飲み込めないのか男の手のひらで楽しそうに飛び跳ねる。 「おじさんひどいよ!いきなりこんなことするなんて!」 狂乱状態から立ち直ったおかあさんゆっくりは男に抗議する。 「はは、ごめんごめん。でも、手品っていうのはこうやって皆を楽しませるものなんだ!」 「もう!今度からはゆっくり気をつけてね!」 おかあさんゆっくりは頬をぷくーと膨らませるが、手品自体が安全なものとわかったので安心したようだ。 そのことが子ゆっくり達に伝わったのか、今度は自分にやってという声が上がり始めた。男はそれを快く受け、皆に代わりばんこで手品をして あげた、不思議で面白いものが見れ、更にはお菓子まで貰える、まさに一石二鳥だった。 全員が手品を体験し終えると、男はゆっくり用総合レジャー施設の前に立つと、滑り台の終端部分に何か引っ掛けるような動作をした後、その 部分が隠れるようにハンカチのカーテンを掛けると、 「さぁ、ここからが本番だよ!今度はこの滑り台から降りてきた子がハンカチにはいると、なんと!餡子入りのお饅頭に変わりま~す!」 その言葉に喜びの声をあげるゆっくり達。続けて男は、 「さらに、今回は3人一緒にこの手品を受けてもらいます!もちろんお饅頭も3つ分!」 その言葉で更に色めき立つゆっくり達。れいむがやる!れいむがやる!と男に擦り寄る。そして男は適当に3匹の子ゆっくりを拾い上げる。 拾い上げられた子ゆっくりは満足げだ。他のゆっくり達はブーブー文句をいっているが、男のみんなちゃんとやってあげるよ。という言葉に それなら大丈夫だね!と言い合った。 「それじゃ、いくよー!」 そういって3匹の子ゆっくり達を立て続けに転がす。子ゆっくり達の顔の向きは皆、外側を向き、横にころんころんといった感じで転がっていく。 この滑り台、滑り台というにはレールに近い。そう、工場などで製品の向きをしっかり固定できるようなレールに。 「ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪」 子ゆっくりはご満悦だった。姉妹の誰よりも最初に選ばれたから。それに、この滑り台はとても面白いからだ。目はぐるぐる回ってしまうが、この スピード感は普通にゆっくりしていたら体験できないものだ。そろそろこの滑り台ももうすぐ終わってしまう。そうなるの少し寂しい。でも、おじ さんに頼んだらもう一度させてくれるかもしれない。そうだ、そうに違いない。と、思いながら視界がハンカチに遮られた瞬間、子ゆっくりの体の 中を何かが走り抜けていった。子ゆっくりはそれが何なのかを確認するまもなく意識が暗闇に溶けた。 3匹の子ゆっくりがハンカチのカーテンに吸い込まれたこと確認した男は、ニヤッと笑みを浮かべた後、 「さぁさぁ、みなさんお持ちかねお饅頭だよ!3、2、1!オマエハモウシンデイルー!」 そういって男はハンカチを外すことなく、手でひょいと、子ゆっくり達の前に饅頭を置いてやる。そこには、3つの饅頭がきれいに2等分ずつされていた。 「ゆっくりあま~い!おいしー!」 「うまうまうまうまうー☆」 「おいしいね!」 「おいしいね!」 5匹の子ゆっくり達は目の前に置かれた饅頭にかぶりつく。そして、1個あまった饅頭はおかあさんにあげることにした。 「ゆっゆっ!みんなありがとね!」 子供達の厚意に心から感謝するおかあさんゆっくり。食べ終えた子ゆっくり達は次は自分の番だ!と騒ぎ立てる。 その声を遮るように男は、 「ふふ、まぁ少しまって。実はまだお饅頭は3つ残っているんだよ!」 男の予想外の言葉に子ゆっくり達は喜ぶ。 「ほんと!?はやくちょうだい!」 「ちょうだい!ちょうだい!」 その声に応えるように男はうなづくと、 「はい、ゆっくりお食べ。」 そういって、ハンカチの裏から無造作に投げる。 べちゃっ。という音とともに床に落ちる饅頭らしき物体。慌ててそれに駆け寄る子ゆっくり達。 瞬間、空気が凍る。 床に投げ出されたのはさっきまで自分達と遊んでいた姉妹の顔。しかし、そこにあるのはどこか虚空を見つめて笑う薄っぺらい顔だけだった。 「どうしたんだい?その 残 り の お 饅 頭 を食べないのか?」 やたらお饅頭という言葉を強調する男。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛れいむのあがぢゃんんんんんんんんn!!」 最初に叫んだのはおかあさんゆっくりだった。その声をきいた瞬間再び狂乱が訪れた。 「どうじでぇ!どうじでごんなごどずるのおぉぉぉぉぉおおえろ!!」 「いや゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ゆっぐりじだいいい言いいいゆっぐりざぜでえええええええ!!」 「れいむがれいむをだべぢゃっだの゛ぉぉぉぉっぉぉぉお!!!?????」 「ああそうだよ。君達が食べた。」 ゆっくりの質問に親切に応えてあげる男。 「なんでぇええええええなんでえええええええええええ!!!!」 「おうぢがえりだいよおっぉぉぉっぉぉぉおおおおおおお!!」 「今だじであげるからね!今だじであげるからね!ぉえろろっろろろrrゆぶぶぶぶぶ!?!」 「おいおい、吐くなんて勿体ないことするなよ。」 いつのまにかゴム手袋を装備した男は、自分の食べた姉妹を助けようと自ら餡子を吐き出した子ゆっくりの吐しゃ物を手ですくい、そのままその 子ゆっくりの中へ押し込んでやる。しかし、その嘔吐の瞬間を見たことによる貰いゲロ祭りが始まった。 「げぇぇぇぇぇーゆぶぶぶぶぶ!!??」 こっちが吐けば押し戻し。 「オロロロロロロロrゆべべべべべ??!!!」 あっちが吐けば押し戻し。 もはや貰いゲロから男の押し戻す反動で吐き出すため子ゆっくり達の嘔吐は止まらない。男はしっていてなお、あぁ急がし急がし。と、まるで宴会がある 日の巫女のようにつぶやきながら、実に楽しそうな顔で子ゆっくり達の間をいったりきたりする。 母ゆっくりは耐えていた。自分も早く吐き出してしまいたいと思いながらも、目の前の惨状がどうにか精神を保持させていた。 「・・・ど、どうじでごんなごとずるの!?ゆっぐりできないよ!!ゆっぐりおうぢがえる!!」 吐き出しそうな感覚をこらえながら男に怒りをぶつける母ゆっくり。 「どうしてだい?折角ここにはおいしいものがいっぱいあるし、ゆっくりできるじゃないか?」 男は手を止め、何を今更。という風な顔で聞く。 「ゆっくりできないよ!!!おいしいものもいらないよ!!!だがらおうちかえるよ!!!」 「何を言ってるんだい?さっきあんなにおいしい、おいしい、て言って食べてたじゃないか?特にその揚げゴマ団子を。」 男は母ゆっくりの傍らにあったゴマ団子の皿を指差した。それを見て、母ゆっくりは、確かにこれはおいしかったが、だけど・・・とおもって口を開こうとした瞬間、 「そりゃうまいよなぁ~、自分が命の危険を冒してまで交尾した結果できた赤ちゃんだもんなぁ~。 そりゃうまいよなぁ~、自分が一生懸命になって世話して育てた赤ちゃんだもんなぁ~。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゆ?」 男の言葉に思考が止まる。こいつはなにをいっているんだ?なにをこいつはいっているんだ? りかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできない りかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできない りかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできない 母ゆっくりが困惑した顔を浮かべるのを見て、やれやれといったように男がゴマ団子を取り、ちょうど食べ残された部分を指の腹で削っていく。 「ほら、これのことだよ!」 満面の笑みでその削れた部分を見せる男。 そこにあったのは2つの顔。母ゆっくりが良く知っている顔。まだまだ幼く世話のかかる子の顔。母のために始めて自分から行動を起こしてくれたこの顔。 しかし、その2つの顔はまるでこの世の地獄のの様な顔をしていた。両目は力いっぱい開かれ白目を向き、何かを堪えるように激しく食いじばられた口、 誰かに助けを求めるように大きく開かれた口。その形相はまるで阿吽力士像のようだった。 「ゆ゛!?!?!?!?!?・・・ゆげろろっろおろろろrゆぶぶうぶぶぶぶ!!!」 「おいおい、だから吐き出すなんてもったいないだろ?」 ついに母ゆっくりの精神は限界を超えた。まるで黒い滝といってもよい量の餡子を吐き出す。 しかし、即座に男によって餡子は元の位置に戻される。本来は姉妹を助けるために餡子を吐き出していたはずの子ゆっくり達は、命の危機を感じたことにより 床にぶちまけられた餡子を再び口に含んでいた。しかし、母の嘔吐と男の作ったゴマ団子の正体を知った瞬間、再び嘔吐し始めた。 「ああもう!そんなに一斉に吐くなよ!!」 ほぼ同時に子ゆっくり達が吐いたので、男はこれ以上吐かれて死なれたこまると、せっせと子ゆっくり達に餡子を戻した後、どこからか取り出した粘着テープで 子ゆっくり達の口をぴったりとくっつけた。ヴーヴーと苦しそうにうなる子ゆっくり達。 「どうじで、どうじでごんなごどずるのぉ!?れいむだぢわるいごとじてないのにぃぃぃぃ!」 脅威の精神力で母ゆっくりは持ち直し、男に抗議の体当たりをする。 「どうしてだって?それは僕が君達を愛しているからだよ!」 体当たりをひょいと避け、男は母ゆっくりを掴むと自分と目が合うように持ち上げる。 「ゆ゛?あい???」 涙とその他もろもろでぐちゃぐちゃになった顔で男に聞き返す母ゆっくり。 「そうさ!愛だよ!!君達が君達の赤ちゃんを愛すように、僕は君達を愛している!!!そう!こんなふうに!!!」ブチィっ! 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」 男の大げさな愛の告白とともにゆっくりの頬が力いっぱい引きちぎられ、母ゆっくりは大声をあげた。 「じないー!れいむばあがぢゃんにごんなごとしなiうぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 母ゆっくりの言葉を遮ったのは、ちぎれた頬から挿入された男の腕だった。 「ああ・・・。その声だ!wwwwその声を聞くたびに僕は満たされる!!wwwwほら、もっとだ、もっと聞かせてくれよ!!wwww」 そういって男がゆっくりに挿入した腕に力を入れようとした瞬間。 pipipipipipi・・・・・・ 幻想郷には似つかわしくないデジタル音。それは男のズボンのポケットからするものだった。 「何だ・・・、もうこんな時間か。仕方ない。」 その音の発信源を停止させた男はつぶやく。 「ごめんなー?ゆっくり。おじさんこれから別の用事をしなきゃいけないんだ。」 そういって男は腕をゆっくりから引き抜くとゆっくりをゆっくりと下ろした。 「ハァhァ・・・おじさん・・・ハァ・・・どっがいぐの・・・?」 息もたえたえな母ゆっくり。 「そうなんだよ。おじさんこれから出かけなきゃいけないんだ。」 この男がここからいなくなる。それを聞いたゆっくりの心に希望の火がともる。 「ゆっ・・・ゆっくりでかけてきてね・・・。ゆっくりかえってこなくていいよ・・・・・・!」 「はは、それじゃ行ってくるよ。また、明日ゆっくりしようね。今夜もうおやすみしようね。」 噛み合わない会話を残しつつ、男は部屋の出口へ向かい、明かりを消した後部屋を後にした。 窓がないこの部屋の電気が消えたことで、部屋は新月の森よりも暗い真の闇の世界となった。急に真っ暗になったことで子供達はパニックを起こし、 うーうーとうなっている声が聞こえたが、おかあさんゆっくりには今はそんなことどうでも良かった。幸い、男によってつけられた傷口は致死量の餡子 が出ることもなく、このまま眠ればいくらか回復するだろう。それよりも今は疲れた・・・。あの子達もそのうちなき疲れて眠るだろう。ここは誰も入って これないゆっくりの楽園。あかちゃんが一杯死んじゃったけど、まだ5人もいるじゃないか、まだまだ大丈夫。そう考えながら母ゆっくりは眠りについた。 あとがき的ななにか あれ、おかしいな?最初は滑り台の部分を小ねた的にやって終わるはずだったのになんでこんなに長いんだ? しかも全然ピタゴラできてないよ?バカなの?しかも続くの? どうする?俺!! 名も無き作者 ゆっくりいじめ系288 ピタゴラゆっくり2?
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/668.html
※何の罪も無いゆっくりがナニでアレされます。そういうのが苦手な人は回れ右。 森の中を歩いていると、ゆっくりれいむを見かけた。 その瞬間、勃起したのでとりあえずお決まりの挨拶をしてみた。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!おじさんはゆっくりできるひと?」 主の本能に従ってお約束の返事をするゆっくりれいむ。 おじさんって年ではないのだけれど、そんなことをいちいち気にする性分でもないので軽く聞き流す。 「すごくゆっくりできるひとだよ!だかられいむのおうちにつれていってね!」 「うん!れいむのかぞくといっしょにゆっくりしようね!」 警戒心が無さ過ぎるぜ。しかしそのピュアハートが良いんだな!! というわけで、俺はゆっくりれいむの家族の待つ家へ向かうことになった。 「ただいま、みんな!れいむがゆっくりかえってきたよ!」 「「「「おかえり、おかあさん!れいむたちゆっくりおるすばんしていたよ!」」」」 「おかえり、れいむ!まりさもゆっくりあかちゃんをまもっていたよ!」 そのれいむの家はかつて人間が使っていたと思しき木造の小屋だが、ゆっくりの言えとしては破格の大きさだった。 そこにいたのは子れいむと子まりさが2匹とにんっしん中のゆっくりまりさが1匹。 「ゆ?おじさんはゆっくりできるひと?」 「そうだよ!ゆっくりできるひとだよ!」 そう言うと小屋に備え付けられた棚にあった釘と金槌とベニヤ板で、壊れてしまって押すだけで開いてしまう扉を即座に封印した。 「ゆゆっ?」 何をやっているのかよくわからないらしく、興味津々のゆっくりたち。 そんなゆっくりたちを尻目に作業を終えた俺はすぐさまズボンと下着をずり下ろしていきり勃ったイチモツの封印を解く。 「だから、おじさんとゆっくりシようね!」 そう叫ぶや否や、近くにいた子れいむを掴むとその可愛らしい口に俺の白楼剣を突き立てた! 「んぐっ!?」 「ゆゆっ!おじさん、なにするの!?」 すぐさま抗議する母れいむだったが、口にナニを入れられた子れいむの表情を見せてやるとすぐに黙りこくった。 そりゃそうだろうな。親だったら子どものこんな嬉しそうな表情を見せられたら文句なんて言えなくなる。しょせんゆっくりだし。 「どうだい、れいむ。お兄さんのぺにぺには甘くて美味しいだろう?」 「うん、おいひぃ~。あまあま~♪」 実はこんなこともあろうかと毎朝起きたらMy白楼剣に潤滑剤として蜂蜜を縫っているのだッ!! それはさて置き、その言葉を聞いたとたん、子ゆっくりたちが俺の下に殺到する。 「れいむもあまあまー!」 「「あまあまぺにぺにはまりさのものだぜ!」」 「おいおい、お兄さんのぺにぺには一つしかないんだぜ?」 と、俺が困っているのをお構いなしに子どもたちはぺにぺに争奪戦を始めてしまった。 しかし、こんなことで俺の憩いのひと時が邪魔される訳にはいかない。だから・・・ 「よ~し、しかたない!お兄さんが4匹全員いっぺんに相手してあげるよ!」 そう言うと、一匹の子まりさを空いているほうの手で掴んで、俺の顔に近づけ・・・ 「まりざああああ!!がわいいいよおおおおおおおおおお!!!」 と、アリスっぽく叫びながら子まりさの口に舌をねじ込んでやった。 「ゆ!?」っと驚き、またしても抗議しようとする母れいむにまた、子どもの表情を見せてやる。 「ゆ!・・・あまあまらぜ!」 口の中には飴が入っているので、こっちもあまあまだ。 さらに残りの2匹を足で押さえつけると、要石でも止められそうにない、激しく、荒々しく、それでいて慈愛に満ちた地震を発生させた。 「ゆぎゃ!おじさんなに・・・ゆぅ~ん、ゆっゆっゆ・・・」 「ゆ!?ゆぅぅぅぅぅううぅぅ・・・ゆっゆっゆっゆ・・・」 ゆっくりのそれとは違う、絶妙な緩急と多彩な振動、そして時には焦らしも交えたをテクニックの前に子どもたちはあっという間にヘブン状態! あっという間に子ゆっくりたちは何かよくわからない汁で体中をぬらぬらとてからせ、にちゃにちゃと淫靡な音を小屋中に響き渡らせる。 何度か親ゆっくり2匹が俺にこの行為をやめさせようとしていたが、その度に幸せそうな表情の子どもを見せつけられては押し黙ってしまうだけだった。 「ゆううううううう・・・きもぢいいいいいいい・・・・」 「いぐぅうぅぅぅぅ・・・いっぢゃうううううう・・・!」 「あまあま~、ゆっゆゆぅぅぅぅうう・・・ちゅぱ・・・」 「あまあまだぜ・・・にちゃ、ぷちゅ・・・ゆうううううう・・・」 イチモツと舌を咥えている子ゆっくりたちにも本人があまり意識しない程度に振動を与えているので、すでに発情モード、もうすぐオーガズムに達するだろう。 勿論、俺もナ☆ 続く、はず? ---あとがきっぽい何か--- 今回はゆっくりとせっくる。 多分この後は母ゆっくりを母まりさの前で自分のテクニックの虜にしたり、 口だけじゃ物足りなくなって子どもたちの体に穴を開けたり、 最終的に母まりさの産道を犯したりする予定、のようなそうでないような? byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/poorbook99/pages/28.html
いちた・がつ・かばね【 歹 2-15-93.png】 5. 1-86-38.png → ※[#「歹+且」、第3水準1-86-38] 9. 2-78-01.png → ※[#「歹+亟」、第4水準2-78-1] 11. ※[#「歹+繊のつくり」]殱か? 13. 1-86-40.png → ※[#「歹+僵のつくり」、第3水準1-86-40] 13. 2-78-02.png → ※[#「歹+僉」、第4水準2-78-2] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3425.html
注意書き 特に悪いことをしていないゆっくりが死にます。 ゆっくりがかなりゲスです。 多少ぺにまむ描写があります。 ゆっくり達のバザール ここはとあるゆっくりの群れ。 それはいたって普通のゆっくりの群れであったが最近ちょっと違うところができた。 「ゆ~!さあれいむのおみせのきのみさんはどこよりもあまあまさんだよ~!」 「ゆ!まりさのおみせのきのこさんはとってもゆっくりできるんだぜ!!みんな買っていくんだぜ!」 「ありすのとかいはなこものさんをもてばあなたもきょうからとかいはよ~!!」 「むきゅ!このくささんはいたいいたいがなおるのよ!!かっていってね!むきゅ~!!」 そうこの群れはお店を開いていた。 元飼いゆっくりであったれいむが群れの長である老ぱちゅりーに飼い主から教えてもらったお店というものを やってみようという試みによってこれは実現した。 ただれいむの話はかなり曖昧な上、お店にあった綺麗な物やおいしいお菓子の話ばかりするのでなかなか実現は難しかった。 ともかく、いろんな物をお金という金属や紙と交換するのだという概念はわかったようだ。 とはいえゆっくりに通貨という概念はないのでその時々で物々交換を店主と交渉するのがこの群れのお店の形態であった。 はじめはほとんどのゆっくりがぱちゅりーのいうことを理解することができなかった。 しかし何匹かはぱちゅりーに同調してお店をはじめた。 もともと物々交換という概念はゆっくりの中にもあった。 たとえば友ゆっくりのおうちにおじゃましたときにこれがほしいからうちのこれと交換してという感じだ。 ただしそういった行為はかなり仲のいい個体同士でなければ行われない。 それがもっと簡単におこなえることゆっくり同士に広まると皆もこぞって店を出すようになった。 店といっても広場の地面に木の葉を敷き詰め売り物を適当に並べただけの粗末なものだ。 それはともかく広場はにぎわっていた。 木の実を集めるのが得意なれいむは木の実や途中で拾った綺麗な石を店に並べていた。 狩りやきのこを集めるのが得意なまりさはおいしいきのこや虫を店にならべていた。 とかいはでおしゃれだと評判のありすははっぱや石を加工して作った敷物や小物を店に並べた。 物知りのぱちゅりーは薬になる草や実を用途に分けて店に並べた。 「ゆぅ~♪れいむ、とってもおいしそうなきのみさんだね!まりさのおいしいきのこさんとこうかんしてほしいよ!」 「ゆゆ、いいよまりさ!それじゃあきのこさんときのみさんをこうかんだね!」 「ありす、このはっぱさんはな~に?」 「それはありすがつくったとってもとかいはなてーぶるくろすよ!とかいはなありすにしかつくれないとかいはなしなよ!」 「ゆぅ~すごいよ!とってもゆっくりできそうだね!このきれいないしさんとこうかんしてね!」 「ゆゆ!このいしさんもとかいはだわ!こうしょうせいりつよ!」 「ぱちゅりー、おなかのいたいいたいがなおるはっぱさんをちょうだいね!」 「むきゅ、それならこのくささんね!!きのみさんじゅっこでいいわよ!」 「ゆ~・・・ごめんねぱちゅりー、いまきのみさんはごこしかもってないんだよ・・・。 でもれいむのおちびちゃんのおなかがいたいいたいなんだよ!だからこれでわけてほしいよ、れいむのおねがいだよ!」 「むきゅ~・・・それならしかたないわね。でもこんどはれいむがおまけしてね!」 「ゆ!もちろんだよぱちゅりー!ありがとうね!」 この様子を見ていた老ぱちゅりーは満足していた。 れいむからきいたにんげんさんのお店がまさかこんなにうまくいくとはおもってもみなかった。 お店のおかげでみんなよく働くようになったし生活もよくなってきている。 このままいけばこの群れはもっと発展していくだろう。そういつか人間さんの村のように・・・ 「ゆ、ゆぅ~まりさそれじゃちょっとすくないよ!ゆっくりりかいしてね!」 「ゆー!いいでしょれいむ!まりさのむしさんはほかのゆっくりのむしさんよりもおいしいんだよ!れいむこそゆっくりりかいしてね! ぷんぷん!!」 「むきゅ!そこまでよ!れいむ、まりさ!」 最近こういう争いが増えてきた。ぱちゅりーも頭が痛いところである。 通常こういった市場ができると付随して増えるものがある。 犯罪だ。 小さいものではスリ、酷いものでは強盗等。 本来ならぱちゅりーはそういったものを取り仕切るために組合やら自警団などを組織するべきであった。 まあ、いくら賢いといっても所詮ゆっくりであるぱちゅりーにそんな頭はないだろうが。 そんなこんなで犯罪はどんどん増加していった。 「ゆっへっへ♪おらおら、まりささまのおとおりなんだぜ!みちをあけるんだぜ!」 このまりさは群の嫌われ者のゲスまりさ。しかし一部の若ゆっくりなどには人気があり、今も子分のゆっくり何匹か連れている。 「ん~?おいしそうなきのみさんなんだぜ、まりささまがたべてあげるんだぜ!かんしゃするんだぜ!む~しゃ、む~しゃ・・・しあわせ~♪」 「ゆ、まりさそれはうりものなんだよ!かわりのものをちょうだいね!」 「なにいってるんだぜ!!ここはもともとまりささまのゆっくりプレイスなんだぜ!それをつかわせてやってるんだからこれくらいとうぜんなんだぜ!!」 もちろん言いがかりである。ここはもともと群れのゆっくり共有の広場であり。 そこを勝手にこのゲスまりさが自分のゆっくりプレイスだと主張していたにすぎない。 「なにいっでるの!!ごごはみんなのゆっぐりブレイズでじょ!!はやくおだいをぢょうだいね!」 「うるさいんだぜ!そんなれいむのきのみさんはこうなんだぜ!!」 そう言うと飛び上がってれいむのお店のきのみを踏み潰しぐりぐりと潰した。 「ゆあああああ!!でいぶのぎのみざんがぁぁぁああああ!!」 「ゆっへっへ!いいきみなんだぜ!ものわかりのわるいれいむはとっととしね!!」 「ゆぎゃ!」 そういうとゲスまりさはれいむに体当たりをかまして去っていってしまった。 後日これを聞きつけた老ぱちゅりーはまりさをきつく叱ったが 「うるさいんだぜ!あそこはまりささまのゆっくりぷれいすなんだぜ!だからあそこにおちているものはぜんぶまりささまのものなんだぜ!」 といって全く反省しない。 ここまで来ると状況は加速度的に悪くなっていった。 「おちびちゃんたち、ごはんだよ!ゆっくりあつまってきてね!」 「「「ゆっくりわかったよ!!!」」」 「さぁまりさのかわいいおちびちゃんたち、きょうのごはんだよ。」 そういって差し出したのは草や虫であった。 「ゆっ!またこれにゃにょ・・・。」 「もうまりしゃくささんもむしさんもやだよ!おいしいきのみさんをちょうだいね!」 「きょんなにょじゃじぇんじぇんゆっくちできにゃいよ!ぴゅんぴゅん!!」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 このまりさは普段キノコや虫をお店で売っていたが最近キノコも木の実も取れる量が少なくなりまりさも売りに出せるほどの 蓄えがなくなってしまいしかたなく昔どおりの食事を赤ゆっくりに出していた。 ちなみに片親で番のれいむは死んでおり子供はすべてまりさ種である。 しかしお店のおかげでおいしい木の実の食事に慣れていた子ゆっくり達がぐずっているのだ。 それはあちこちでおこっており、れいむのいえでは逆に「おいしいきのこがたべたい」と親れいむに赤れいむがぐずっていた。 しかしキノコや木の実のある場所はそのゆっくりしかしらない秘密のゆっくりスポットであり、 たとえ友達だろうとその場所を教えることは無い。 故にまりさは木の実のある場所を知らないし、れいむはキノコのある場所をしらない。 「おきゃーしゃん!まりしゃはきにょみしゃんがちゃべちゃいよ!はやくとちぇきちぇね!」 「そんなものはないんだよ!ゆっくりりかいしてね!」 「いやぢゃ、いやぢゃぁぁぁぁぁ!!まりちゃきにょみしゃんがちゃべちゃいにょぉぉぉぉ!ゆびぇぇぇぇぇぇぇん!!」 「にゃんできにょみしゃんにゃいにょぉぉぉぉぉ!!まりちゃがゆっくちできにゃいでしょぉぉぉぉぉ!!」 「ゆびぇぇぇぇぇん!きっちょおきゃーしゃんがまりちゃのきにょみしゃんたべちゃったんだぁぁぁ!ゆびぇぇぇぇん!!」 「ななな、なにいってるのおちびちゃん!ないものはないんだよ!ゆっくりりかいしてね!くささんもむしさんもおいしいよ!」 「きょんにゃのおいちくにゃいぃぃぃぃぃ!!やっぴゃりおきゃーしゃんがまりちゃのきにょみしゃんとっちゃんだぁぁぁぁぁ!!」 「しょれでもおやなにょぉぉぉぉぉぉぉ!!ちね!まりしゃをゆっくちさしぇにゃいおきゃーしゃんはちねぇぇぇぇ!!」 「きょにょぐじゅ!にょりょま!きょんにゃゆっくちできにゃいおやからうまれちゃにゃんちぇまりちゃはじゅかちいよ!!」 「ゆぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ・・・!!!」 ここのところ親まりさは食事ごとに子供達から文句を言われ続けていた。 そしてついにそのストレスは爆発した。 「そんなゆっくりできないことをいうおちびちゃんはまりさのこじゃないよ!!ゆっくりしねっ!!!」 「「「ゆびゅぇぁっ!!」」」 怒った親まりさは容赦なく赤まりさ達を壁にたたきつける。 なんてゆっくりできない子供達なんだ!こんなのはかわいいれいむとまりさの子供じゃない。 だがこのまま殺してしまえば他のゆっくりにゆっくりできないゆっくりとして制裁されてしまう。 どうすれば・・・ まりさはたっぷりゆっくり一時間ほどかけて名案を思いついた!! 「ゆっくらめいたよ!」 「ゆぎぎぎ・・・おかーしゃん・・・いちゃいよぉぉぉ・・・」 「たしゅけちぇ・・・ちんじゃうよぉぉぉ・・・」 「ごみぇんにゃしゃいおきゃーしゃん・・・もうゆるちてぇぇ・・・」 「ゆ、おきゃーしゃんまりちゃのぼうちどうちゅ・・・ゆぎゃあああああああああ!!まりしゃのぼうちがぁああああああ!!」 「やめちぇぇぇぇぇぇぇ!!ゆっくちできにゃいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「まりしゃのかみしゃんひっぱりゃないでぇぇぇぇぇ!!」 「いだぃぃぃぃぃぃぃぃ!!まりしゃのかみがぬけちゃうぅぅぅぅぅ!!」 「ゆぁぁぁ・・・まりしゃのかみが・・・ゆびぃぃ!にゃにしゅるのおきゃーしゃん!まりしゃをひっくりかえしゃにゃいでぇぇぇ!!」 「いぢゃい!!いぢゃいよぉぉぉ!!まりさのあんよがぁぁぁぁ!!ありゅけにゃくにゃっちゃうよぉぉぉぉぉぉ!!」 「「「ゆぎゃぁぁぁぁあああああああああ・・・!!」」」 次の日、まりさは広場でお店を出していた。 「ゆー!さぁ、まりさがとってきたおまんじゅうさんだよぉ~!!とってもあまあまでゆっくりできるよぉぉ!!」 「おきゃーしゃん!!なにゃにいっちぇるにょぉぉぉぉ!!」 「まりちゃあまあましゃんじゃにゃいよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「たしゅけちぇぇぇぇぇ!!からだじゅうがいちゃいよぉぉぉぉ!!」 「ゆぅ~?まりさ、このおまんじゅうさんなにかうるさいよ。ゆっくりしてないね!」 「そうだね、しゃべるおまんじゅうさんなんてきもちわるいよ、なんとかしてね!」 「ゆ、ごめんね!いましずかにさせるよ!」 「ゆぎっ!!やめちぇぇぇぇ!!ふがががががが・・・ゆびぃっ!」 ぶちっ! 「ゆふぅ~・・・これでしずかになったよ!さあ!おいしいあまあまさんだよ!!かっていってね!」 「ゆ~ん・・・せっかくのあまあまさんなのにあまりうれなかったよ・・・。」 「ゆ・・・ゆががが・・・」 「それもこれもおまえのせいだよ!もっとおいしそうにしてね!!ぷんぷん!・・・ゆ?れいむ!ゆっくりしていってね!!」 「ゆ!まりさ、ゆっくりしていってね!!・・・ゆ?まりさ、そのあまあまさんどうしたの?」 「ゆ~・・・きょうのうれのこりだよ・・・」 「まりさもうれのこったの!れいむもあまあまさんがうれのこっちゃったんだよ・・・。」 「ゆゆぅ・・・そうなの・・・ゆ!そうだ!れいむのあまあまさんとまりさのあまあまさんをこうかんしようよ!」 「ゆ!で、でもこのあまあまさんは・・・れいむの・・・」 「ゆぅ~?だめなの?じゃあしかたないね・・・またあしたひろばでうるよ・・・」 「・・・、わかったよまりさ。じゃあれいむのあまあまさんとまりさのあまあまさんをこうかんしようね!!」 「ゆ!やったよ!これできょうはかんばいだよ!!それにあまあまさんでゆっくりできるよ!!はい、れいむ。あまあまさんだよ!」 「ゆががががががが・・・」 「そ、そうだね!ゆっくりできるね!!はい、まりさ!れいむのあ・・・あまあまさんだよ。」 「ゆが・・・お・・・ゆ・・・」 「じゃあね、れいむ!ゆっくりしていってね!!」 「う、うんまりさ、ゆっくりしていってね。」 この日をさかいに赤ゆっくりの姿がだんだん少なくなっていった。 また行方不明の赤ゆっくりが増えた。 「♪ゆっくり~のひ~、まったり~のひ~・・・♪」 「「「「ゆっゆゆっゆ~♪・・・ゆゆっ!?」」」」 「ゆ?れいむのおちびちゃんたち?どうしたの・・・?ゆゆっ!おちびちゃんたち!!どこにいったの!?かくれてないででてきてね!!」 「ゆっぐ・・・ゆっぐ・・・でいぶのおぢびじゃんだぢ・・・どごなのぉ・・・」 「ゆ!れいむどうしたの!」 「ばりざあああああ!!れ、れいむのおぢびじゃんだぢがみづがらないのぉぉぉぉ!!」 「ゆ!?そ、そうなの?それはたいへんだね!」 「ぞうなのぉぉぉばりざもでいぶのあがじゃんいっじょにさがじでぇぇ・・・」 「ご、ごめんね!いままりさはおみせばんしてるんだよ・・・もうすこしまっててね。」 「ゆ、ぞうなの・・・?なにをうっでるの?」 「ななな、なんでもないよ!ちょっとまっててね!すぐにうっちゃうからね!」 「さぁ、あまあまさんだよぉ~とってもゆっくりできるよぉ~!!」 「「「「ゆぐぐぐぐぐぐぐぐぐーーーーーー!!!!」」」」 さらに貧富の差も発生した。 「ゆっふぉっふぉ・・・まったく、みんなびんぼうくさいみせばっかりなんだぜ・・・」 こいつは成金まりさ。 運よく人間から貰ったたくさんのお菓子から財をなし、今では大量のあまあまと美ゆっくりたちをはべらせゆーれむを築いた。 今も用心棒のゆっくりみょん二匹と美れいむを連れて広場を練り歩いていた。 「ゆ!まりさ!れいむのおちびちゃんはとってもゆっくりしているでしょ!!それにかじもうまいし巣作りもできるんだよ!!」 「ゆ~♪まりさおねーしゃ~んれいむまりしゃおねーしゃんのところでゆっくりしたいよぉ~♪ゆゆ~ん♪」 「ゆー!そんなきたないれいむなんてきにしないでね!うちのまりさのほうがゆっくりしてるんだよ!!」 「「どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉ!!」」 この頃すでに出所不明のあまあまは普通に出回り、酷い所ではゆっくりの身売りまで起きていた。 みなせめていい暮らしをさせてやろうとこの成金まりさに媚びてゆ~れむに入れてもらおうと必死だ。 しかし、 「ゆっふぉっふぉ!!なんなんだぜおまえら?そんなうすぎたないかっこうでまりささまにはなしかけるんじゃないんだぜ! それにそのれいむもまりさもぜんぜんゆっくりしてないんだぜ~♪ でもどうしてもというならまりささまのうんうんとうばんにしてやってもいいんだぜ・・・?ゆ~っへっへ!!」 「「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!!エレエレエレエレ!!」」」 もうどうしようもない状況であった。 老ぱちゅりーはかなり前から心労がたたって長いことふせっていたが他のゆっくりたちから何とかして欲しいとの声が抑えられないほど きていたのでだるい体を引きずりながら広場についてみるとそこは地獄であった。 他のゆっくりにはわからないが長く生きてきた老ぱちゅりーにはわかってしまった。 ゆっくり達があまあま、もしくはまんじゅうと称してゆっくりを売買している。 しかも飾りを奪われ、髪を引き抜かれ他のゆっくりにはそれとわからないようにしてお店に並べてある。 それもそこらじゅうで。 そしてそれを口汚く罵り合いなんとか値切ろうとするゆっくり達・・・ 地獄だ・・・この世の地獄だ・・・そしてその元凶は・・・ 「むぎゅぇっ・・・!!」 「ゆぎゃあああああああ!!おさぁぁぁぁぁああああ!!」 この後この群れはさらなる地獄につき進んでいった。 あまりに赤ゆっくりが減りどこも赤ゆっくり不足になった。 もうこのころになると通常の草や虫ではゆっくり達は満足できない。しかし赤ゆっくりもいない・・・。 いや、ならば作ればいい。多くのゆっくりがこう考えむやみなすっきり~、そしてにんっしん!を繰り返した。 それに耐えられず黒ずんで死んでいくゆっくり、またれいぱーと化して他のゆっくりをにんっしん!させる個体もでた。 「でいぶぅぅぅぅぅぅ!!またあまあまがたべたいよぉぉぉぉぉ!!またすっきりー!してにんっしん!してねぇぇぇぇ!!」 「だめだよばりざぁぁぁぁ!!ごれいじょうはもうでいぶじんじゃうよぉぉぉぉぉぉ!!」 「いいからはやくばりさをすっきりー!ざぜでねぇぇぇぇぇ!!んほぉぉぉぉぉぉぉ!!すっきりー!」 「すっきりー!・・・ああ、だめだよぉぉぉぉぉ!でいぶのあんごが!!あがぢゃ・・・ずわれ・・・ゆべぁ・・・」 「ああああ!!ごべんねぇっぇぇぇ!!でいぶぅぅぅぅぅ!!で、でもごれであまあまざんががえるよぉぉぉ・・・」 「んほぉぉぉぉぉぉぉ!!ばりざぁぁぁぁぁぁ!!ありずがとがいはのれいぶをおじえであげるわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「ゆげぇっ!!ああああああありずぅぅぅぅぅ!!やべでぇぇぇぇぇぇ!!ばりざ、これいじょうずっぎりじだらじんじゃぅぅぅぅぅぅ!!」 「「すっきりー!」」 また一攫千金を夢見て人間の村に出て行くゆっくりも増えた。 「ゆうー!さいきんまりささまのゆっくりプレイスのゆっくりどもがはんこうてきなんだぜ・・・ こうなったらさいきょうのまりささまがにんげんさんのまちにいってあまあまをいただくんだぜ!!おまえらついてくるんだぜ!!」 「「「「「えい!えい!ゆーーーー!!!」」」」」 当然全て潰された。 暴動も起きた。 ここはあの成金まりさのおうちの洞窟・・・ そこにあった頑丈なバリケードは壊され、多数のゆっくりが出入りを繰り返していた。 「やべでぇぇぇぇぇぇ!!まりさのあまあまもっでいかないでぇぇぇぇぇ!!」 「うるさいよ!まりさはあまあまさんをたくさんもってるのにぜんぜんわけてくれないのがわるいんだよ! ゆっくりりかいしてね!!りかいしたらさっさとしんでね!!」 「ばりざぁぁぁぁぁぁぁぁぁだずげでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「あああああ!!でいぶぅぅぅぅぅ!!でいぶをはなぜぇぇぇぇぇぇ!!」 「んほぉぉぉぉ!!なんてびれいむなのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!とかいはなありすにぴったりねぇぇぇぇぇ!!」 「やべでぇぇぇぇぇ!!ばりざのゆ~れむがぁぁぁぁぁぁ!!でいぶがぁぁぁぁぁぁ!!・・・ゆ?」 「まりざもどっでもずでぎよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!とかいはのすっきりをさせてあげるわぁぁぁぁぁ!!んほぉぉぉぉぉ!!」 「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああ!!」 数時間後・・・ 破壊しつくされた成金まりさのゆ~れむにはいくつものリボンと帽子が散乱していた。 しかしそんな地獄にも終わりは訪れる。 冬だ。 餌を蓄えることも無く、ただすっきりー!を繰り返しあまあまを貪り食う生活を繰り返したこの群に越冬はほぼ不可能である。 しかし冬まではいまだ日にちがある。 それまでゆっくり達の狂ったお店は止まらない。いや、止まれない。 あとがき おかしい・・・書き始めていた長編の息抜きに書いていたはずがなぜかこんな長さに。そしてまた話が重い。 そして書いていた長編がどうでもよくなってきた・・・。なんてこったい。 人が出ないのを書いてみようと思い書いてみました。 難しい・・・。精進します。 甘党 今まで書いたもの ゆっくりコールドスリープ ゆっくりを効率的に全滅させるには。 ユマンジュゥ きれいなゆっくりの作り方