約 895,885 件
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/25.html
以下本文と見せかけた駄文。 「さて皆さん、今日は私、世界でも珍しい生き物を見せてくれるというのでこちら、ゆっくり自然保護区へとやってまいりました~」 私に向かって話しかけているのは、一人の老人だ。 髪はもう既に真っ白で、相当の年齢という印象を受ける。 だが、その足腰は未だ壮健で、自然そのものに近い公園内をすいすいと案内役に付いて歩いている。 「私も色々なゆっくりを見てきましたけれど、これを直接触るのは初めてなんです。いやぁ~、どんなものなのか楽しみですねぇ~」 息を弾ませつつも目を輝かせ、その瞬間が待ち遠しくてしょうがないというようなその様は、まるで遠足前の子供だ。 やがて老人の前に、自然保護区の名には似つかわしくない鉄製の檻が見えてきた。 案内役の男が老人に2・3話しかける。檻に入るに当たっての注意をしているらしい。 「皆さん、ようやく着きました。ここに居るというんですよ、あの幻のゆっくりが……」 生き物の居る場所に近づいたからか、やや息を潜めて老人は続ける。 「警戒心が強い上に、目撃数も非常に少ない個体です。いやぁ、それじゃ行ってきますね~」 老人は、もう待ちきれないと、だが中のゆっくりを驚かさないように檻へと入っていく。 その檻の片隅、ほぼ隅に近い木の陰に、老人の今回の目的がいた。 ゆっくりだ。 ゆっくりれみりゃに似た髪と目の色をしているが、それぞれ微妙に色合いが違う。 また、その表情も常に笑顔のれみりゃとは違って(ゆっくりにしては)キツい目つきだ。 ゆっくり特有の頭の装飾品は、ゆっくりれいむとはまた模様の違った赤と白のリボン。 ゆっくりもこう。 幻ともされているゆっくりだ。 生息地はおそらく竹林のどこか。 そして、他のゆっくり種とは大きく違う特徴が幾つかあった。 それが、今回の取材の私の目的だ。 「ぁぁ~~~~、見てください、ゆっくりもこうです。これがあのゆっくりもこうなんですねぇ~……」 はぁ~~、と深い息を一つつくと、老人は何をするでもなくじっともこうを眺め続ける。 10分もしたろうか、思い出したように老人は私に振り返る。 「いや、初めて見ました。あの真白な髪もそうですが、本当に澄んだ綺麗な目をしていますね~」 そう言って眼鏡を外して綺麗に拭くと、またもこうをじっと見つめる。 「それでですね、ゆっくりもこうは、他のゆっくり種とは明らかに違う特徴を備えています。それを今から確かめてみたいと思います」 老人は、案内役が何かを手渡そうとするのを断ると、ゆっくりともこうに近づいていく。 「とらうまになるよ! とらうまになるよ!!」 老人のその行動に、ゆっくりもこうが威嚇の声を上げる。 とは言えまぁ、そこら辺はゆっくりである。人間には大した威嚇効果にならない。が。 老人が近づき、触ろうと手を伸ばした瞬間だ。 「あちちちちっ!!」 老人が慌てて手を押さえその場にうずくまる。 案内役が慌てて近寄ると、何事かを強い口調で言った。 老人はそれに手を振って応えると、こちらに戻ってくる。 「見ましたか、今の。火ですよ。火を出しましたねぇ~、おぉ~、熱っ」 笑いながらその指先を見せる。 その指には大きな水ぶくれが出来上がっていた。 「あれがゆっくりもこうの特徴なんです。他のゆっくりにはこんな事が出来るのは今の所いないですねぇ~、いやいや……」 だがこの老人、指先を火傷したというのにそんな事など気にしていないように満面の笑みを浮かべている。 「それでですね。ここからが本番なんです。今のは、ゆっくりもこうが見せる不思議の一つに過ぎません。本当に凄いのはここからあとなんですよ」 そう言って、そこら辺にあった木の枝を取ると、ゆっくりもこうを軽くつつき始めた。 「とらうまー! とらうまー!!!」 ゆっくりもこうは火を出して必死に抵抗するが、それでも届かない所からの攻撃にはどうしようもない。 さらに老人は攻撃を続けていく。軽く、木の枝でとは言え、少しづつゆっくりもこうの皮が削れていく。 その時だ。 不意にもこうの動きがぴたりと止まると、その体を今まで以上の炎が一気に包み込んだ! その炎の中、ゆっくりもこうは自分自身の出した火に焼かれてどんどん黒く焦げていく。 数分も燃え続けて、ようやくその炎が消えたとき、ゆっくりもこうは我々の目の前で完全な炭の固まりになってしまっていた。 火が完全に消えたのを確認すると、老人はそっとその炭の塊をつつく。 ぽろぽろと、触った部分が崩れていく。 「いや、完全に炭化しちゃってますね。これはさすがに……本当に大丈夫なんでしょうか……」 いままであれほどもこうに好奇の視線を向けていたのだが、一体どうしてしまったのだろうか。 私は老人のその突然の行いについていけず、どうしたものかと取材メモ帳にあごを乗せる。 その困惑を感じ取ったのか、老人は先程までとは違い、やや硬質さを持った声で応じる。 「いや、とりあえず第一段階はこれでいいんです。さて、許可は取ってあるのでここで今日は一泊しようと思います」 そういうと、さっさとゆっくりもこうの横に寝袋を敷き、横になってしまった。 今日の取材はここまでらしい。 一応メモに目を通してから、私もさっさと休む事にした。 翌朝、早朝。 私は日が上る寸前、夜が白み始めた時分に老人に揺り起こされた。 急いでいるのか、若干力が強かったのが気に入らないが、取材対象に動きがあったと聞かされては起きぬ訳にもいくまい。 「見て下さい、ここ。分かりますかねぇ」 そういって老人が指差した先、昨日燃え尽きてしまったゆっくりもこうの死体。 だが、よく見るとその炭の塊に白い部分が現れている。 一体何が起こっているのか。 老人もただその様子をじっと見つめている。 一度目が合うと、「もう少しです、もう少しだけ待ってて下さい」と言われた。 それから、早い朝食を取りつつもこうをじっと観察する。 白い部分が徐々に増えてきている。それも、肉眼で分かるような速度でだ。 やがて、太陽が完全に姿を現した頃。 それは唐突に、 「りざれくしょんーー!!!」 という素っ頓狂な声と共に炭の中から飛び上がった。 なんと。燃え尽きたはずのゆっくりもこうが、傷一つ無い真白な体で飛び出したのだ。 「いやぁ~、不思議ですね。自分の目で見ていますが、それでも信じられませんねぇ~、いやぁ~~~……」 老人は感慨深げにため息を吐いた。 事態を飲み込めない私に老人が説明してくれる。 「これがゆっくりもこうのもう一つの特徴です。大雑把に言えば、生き返るんですねぇ~」 そんなバカな。私の知っている人物に、確かにそういう人物は居る。と言うか、この名前のモデルだ。 しかしこいつら所詮はゆっくりなのだ。にわかには信じがたいが…… 「外敵に襲われて逃げ切れないと悟ると、ああやって一旦自分で自分を燃やして死んでしまうんですね。あそこまで炭になってしまえば、まぁ食べようとする動物はまずいないでしょうから」 なるほど。確かに昨日のアレは完全に炭だった。 「で、しばらくしてから今のように生き返る。こうやって生き延びてきたんでしょう」 はぁ。……なんつー非常識なゆっくりですか。 「いやぁ、命って本当に不思議ですね。時として常識では測りきれないような進化をする事があるんです」 いやはや全く。ていうかゆっくりのくせにと思わないでも無いですが。 「火が出せるから再生できる様になったのか、再生できるからから火を出す事を身につけたのか……どっちが先かはわかりませんが、いや本当、生き物って言うのはよくできていますねぇ…………」 復活したゆっくりもこうを見る目は、命に対する敬意を一心に込めた眼差しであった。 私たち妖怪には、今ひとつ理解しきれない感覚なのかもしれない。 ともあれ。これで私の今回の取材は終わりだ。 発見! 秘境の奥に幻の生物を見た!! ま、ネタとしては十分でしょう。 さて。では私は早速原稿を書きに帰りたいと思いますが……あなたはどうします? 「いえ。私はここに来た一番の目的を果たしたいと思います」 うん? ゆっくりもこうの復活を見に来たのでは? 「いえいえ、そうじゃないんです。復活は見たかったですが、私の目的に必要な事だったからやったんですよ」 ほほう。復活を見る以上の目的ですか。そりゃまた一体? 「それはですね……」 老人は復活してすっきりしたのかゆっくりしているもこうに今度は素早く近づくと、一気に捕まえ頬擦りし始めた。 「ああ~~~~~幸せですねぇ~~~~~~~私死ぬ前に一度で良いからこれがしてみたかったんですよぉ~~~~~~~」 …………えーと、あの? 「普段のもこうはあの通り火傷しちゃいますから。復活には体力なりを使うのか、復活したらしばらくは火は出せないそうなんですねぇ~~~~ああ~~~~~~」 そう言って頬擦りする老人の表情はもはや昇天寸前のそれだ。 もこうが怒って噛み付きにかかっているがそんなの全く気にしちゃいない。 それどころか「痛くないですねぇ可愛いですねぇ~~~」とか言いながら指をわざわざ噛ませたりする始末だ。 ……まぁ、いいか。 仮にもう一度火傷したとしても、あの老人は本望だとばかりに大喜びするのだろう。 さて、それじゃあ私は帰るとしますか。 こうして私は一つのネタを手に、我らが天狗の山へと帰るのだった。 「んん~~~、ちゅっ、ぶちゅ~~~っ! ああ~~~~、かわいいでちゅねぇ~~~~~!!!」 「とらうまーーーー! とらうみゃ~~~~~~~~~~~!!!!!(大泣き)」 続いたり続かなかったり。 作・話の長い人 この老人、ムツゴ・・いやなんでもない。 老人の声が脳内で再生されましたよ!! -- 名無しさん (2009-02-06 00 04 16) どう考えてもムツゴ…… ゆっくりしていってね!!! -- 名無しさん (2009-07-14 22 35 10) ゆツゴロウさんシリーズ化希望 -- 名無しさん (2009-08-15 16 37 27) 劣化した東方キャラって感じ 個性がない -- 名無しさん (2010-01-22 02 05 03) もっこもこだ -- 名無しさん (2010-11-27 13 38 34) とらうみゃーって、 あっ、鼻血出てきた -- 名無しさん (2012-08-10 22 42 21) むーつーごー・・・あ、 ・・・。げーらげーらげらげらげら(汗) -- 名無しさん (2012-08-11 10 25 11) これ文視点なのかw -- 名無しさん (2013-09-24 23 19 43) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/poorbook99/pages/100.html
つつみがまえ【 勹 】 2. 1-14-75.png → ※[#「均のつくり」、第3水準1-14-75] 3. 1-14-76.png → ※[#「勹<夕」、第3水準1-14-76] 3. ※[#「曷−日」]u5303 3. ※[#「勹<亡」]u5304 7. ※[#「勹<言」]u8A07 15. ※[#「皺」の「皮」にかえて「俊」のつくり] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4286.html
「こんなとこじゃゆっくりできないよ!あたらしいゆっくりぷれいすをさがしにいくよ!みんなついてきてね!」 あるゆっくりの群から、三十匹ほどのゆっくりが離れていった。 理由はリーダーのまりさの言うとおり、「ゆっくりできない」からだ。 すっきりの制限や食事の制限も設けず、無計画に目先の幸せばかりを追い求め、自分たちの住む森を破壊していった結果だ。 草花はなくなり、地面は禿げ上がり。 虫は食糧がなくなったので数を減らし、それに伴い動物たちは移住した。 しかし、ゆっくりたちの餡子はそんなことに気付くこともなく、一冬を越え、群の3分の2が壊滅して初めて周辺の変化に気がついたのだった。 「それじゃあしゅっぱつするよ!」 『ゆー!』 温度と湿度も上がり、夏も近づいてきたある日、百匹ほどの群から三十匹は出発し、一路『南』を目指した。 なぜ『南』か。 それは、単に群のぱちゅりーが 「むきゅ!みなみのほうにいくとあったかくてゆっくりできるのよ!」 と言ったからだ。 まあ、南にいけば暖かいのは分かるが、ゆっくりにいける程度の南では、全く変わらない。 というか、このゆっくりたち、『南』を目指しているが、進んでいるのは東であった。 ゆっくりには「方角」など分かるはずはない。 最初は『南』を木の実と勘違いしていたくらいだ。 「ゆっ!みなみのほうをめざしてもっとゆっくりはやくすすむよ!」 『ゆー!』 リーダーのまりさは東を南と思い込み、付いてくるゆっくりたちを急かし、30分ほど歩き続けた。 ゆっくりにしては急いで歩いた距離、約500m。 「じゃあこのへんですこしゆっくりするよ!」 『ゆっくりするよ!』 群は足を止め、木陰に集まり、仮眠を取った。 約1時間。 「ゆっ!おきたよ!またゆっくりあるくよ!」 リーダーのまりさが目を醒ますと、今度は北を南だと思い込み、饅頭の行軍が始まった。 ゆっくりと、実にゆっくりと歩いたら、2時間ほどで群は不思議な洞窟を見つけた。 どこが不思議か、と言うと、まず薄暗いのに中の岩や壁がテカテカと輝いていた。 そして、地面や天井から何かが生えていたことだ。 「かわったどうくつさんだね!おもしろそうだからここでゆっくりするよ!」 『ゆっくりー!』 不思議な洞窟とあたりに草花が豊富なのを見て、群はここに住むことを決めた。 なお、これが群の破滅につながることは言うまでもない。 悲劇は、洞窟に住み着いて初日、夜に起こった。 「ゆんぎゃああああああ!!」 全てのゆっくりが寝息を立てる中、一匹のゆっくりの叫び声が洞窟中にこだました。 「どうしたの!?ゆっ!れいむ!」 リーダーまりさと数匹のゆっくりが洞窟の奥から出てきて、叫び声が上がった辺りを見てみると、そこには地面から生えた何かに串刺しにされ、中身と体液を垂れ流すれいむがいた。 しかし、まりさには状況が飲み込めなかった。 目の前の光景があまりにも脳餡子の理解の範疇を超えていたのだ。 「まりさ?どうした…ゆっげええええゃ!?」 まりさの背後で今度はぱちゅりーが叫び声をあげた。 まりさが振り返ると、そのぱちゅりーは口と脳天から生クリームを噴出している。 さらに小刻みに痙攣し、しばらくするとピクリとも動かなくなった。 「ばぢゅり゛ー!!」 まりさはいよいよをもって何がなんだかわからなくなってきた。 なんでれいむとぱちゅりーがこんなことになってるの? れいむがささってるこれはなんなの? なんでぱちゅりーはあたまにあながあいてるの? そんなことを延々となけなしの脳餡子で考えていた。 が、結局結論は出なかった。 まりさは、死んだれいむの家族に「れいむがぴょんぴょんしてたらしんじゃった」と聞いたので 「へんないしさんがあってあぶないから、きょうからここでぴょんぴょんしたらだめだよ!」 と群に命令を出した。 群は了承したが、翌朝になると、二匹の赤ゆっくりが最初のれいむの二の舞になっていた。 「ぴょんぴょんしたらだめっていったでしょおおおお!!」 まりさは死んだ赤ゆっくりの姉妹を叱っていた。 赤ゆっくりたちは昨夜のことなぞ完全に忘れ、朝起きてすぐに飛び跳ねて遊んでいたのだった。 その結果が二匹の死である。 「こんなところじゃゆっくりできないよ!もうでていくよ!」 こんなことが続いたため、三匹のゆっくりがこの洞窟から出て行ってしまった。 まりさはそれを深く嘆いた。 ここから出て行けば、次にゆっくりできる場所なんてもう見つからないだろうに… 案の定、出て行ったゆっくりたちは翌日にれみりゃの餌になった。 「ゆっ!そうだよ!みんなのおうちをつくればいいんだよ!」 定住を決めて早々のさまざまな問題にどう対処するか、群の年長で話し合っていたとき、まりさはハッと閃いたのだった。 個別に家を持てば、ほかのゆっくりが見ていないところで飛び跳ね、死亡するのを避けられる。 ゆっくりにしてはよいアイディアである。 洞窟はかなりの広さがあったため、この案はすぐさまに実行に移された。 成体のゆっくりたちは洞窟の壁に自分と家族用の横穴、「おうち」を掘っていった。 それぞれの「おうち」には、まりさが前の群から持ってきたヒカリゴケが配られた。 約二日を費やして、全ての世帯分の「おうち」が完成した。 が、その間にも、四匹のゆっくりが飛び跳ねたために死亡していた。 群は二十一匹になっていた。 「ゆー…みんなのかずがへってきたよ…」 まりさはここに前の群より大きな群を作るつもりでいた。 しかし、現実はちがう。 すでに何匹ものゆっくりが死んでしまっている。 「じゃあみんなですっきりしてあかちゃんをうんだら?」 まりさの様子を見るに見かね、番であったありすが提案した。 まりさは悩んだ。 もし、ここで次の世代が生まれなければ、確実に群の規模は小さくなってゆく。 だが、増えすぎたりすれば餌がなくなってしまうし、教育も手間が掛かる。 「う~ん…しかたないよ!みんなであかちゃんをうむよ!」 まりさは決断した。 増えすぎたなら、何か理由をつけて殺せばいい。 そう考えていたのだ。 二週間後。 群には十八匹の子ゆっくりが生まれていた。 この二週間で死んだゆっくりが五匹、差し引き十三匹の増加だ。 八割が胎生にんっしんっであったため、まりさの懸念した大幅な増加は避けられた。 「これであんしんだよ!みんなでゆっくりしようね!」 「ゆゆぅ!おとーしゃんきゃっきょいい!」 「さすがわたしのだーりん、とかいはね!」 まりさとありすの間にも、子まりさが一匹生まれていた。 これでもうここは自分たちの楽園、危険や苦難なんて一つもない。 まりさの脳餡子は希望に満ち溢れていた。 梅雨時、ゆっくりを脅かすのは、虐待お兄さんや非生物だけではない。 それをこの群はその身をもって味わうこととなる。 その恐怖はまず、小さなゆっくりから順に始まった。 「ゆゆ?おねーちゃんにへんなのがついてるよ!」 「ゆっ!?どこどこ!?みえないよ!ゆっ!れいむにへんなのついてるよ!」 「ゆぁ!?どこなの!?おしえてね!」 最初に異変が訪れたのは洞窟の奥の方に住んでいた一家の、子れいむ二匹だった。 その二匹の体の底部、ゆっくりが言う「あんよ」にはなにか黒っぽいものがこびり付いていたのだ。 「ゆっ!おちびちゃん!どうしたの!?いまとってあげるからね!」 母れいむも子供の異変に気付き、焦ったように二匹のあんよを舐め始めた。 二匹についた黒っぽい何かは簡単にはがれ、ただの汚れだろうと言うことになった。 しかし、このとき、母れいむはこうするべきではなかった。 なぜなら、それが群の壊滅の始まりになるからである。 翌朝、子れいむ二匹のあんよには、昨日の黒っぽいものがくっついていた。 しかも、昨日のものよりも若干面積が広い。 「ゆわぁ!またへんなのがついてるよおおおお!」 「ゆっくりできないよおおおおお!」 二匹はわんわんと喚いた。 「ゆぅぅぅうぅ…りーだーにそうだんしてくるよ!おちびちゃんはゆっくりまっててね!」 困り果てた母れいむは、リーダーまりさに相談しに行った。 まりさも、それが何なのかはさっぱり分からず、結局「子ゆっくりを家から出さない」と約束しただけに終わった。 ただ、家に閉じ込めている間にも、子れいむたちは徐々に黒い何かに浸食されていった。 まりさと相談してから2日後、目が覚めて母れいむが子れいむを見ると、二匹は完全に青黒いものに覆われていた。 「ゆ?おちびちゃんたち、あさだよ、おきてね!」 母れいむの呼びかけに子ゆっくりが応えることはない。 「ゆゆ~ん、おねぼうさんだね。ほら!おきてね!」 母れいむは舌で片方の子れいむを転がす。 ボロっと小さく音を立て、子れいむだったものは半分になった。 「ゆ…?なにこれ?おちびちゃんはどこ?」 母れいむには目の前にあるものが子供だとは理解できなかった。 「みゃ…みゃ…」 どこからか、子れいむの声がしたのを母れいむは聞き取った。 「ゆっ!おちびちゃん!どこなの!?へんじしてね!」 「みゃ…みゃ…」 どこかから自分を呼ぶ声がどこから来るのか。 母れいむはきょろきょろと辺りを見回した。 「ゆぅあ!どこなの!?かくれてないででてきてねえええ!」 とうとう母れいむはワケが分からなくなり、自分の周りのものを手当たり(舌当たり)しだいにひっくり返したり転がしたりしてみた。 目の前の黒い塊も。 「も…ちょ…ゆ…ぐ…」 母れいむには、割れていない方の青黒い塊を転がしたときそう聞こえた。 そのとき、母れいむの脳餡子に、ある一つの仮説が生まれた。 あわてて割れていなかった方の塊を見たが、もう遅い。 丸かった塊は二分割され、中に茶色いものが見えていた。 そして先ほどの仮説は、母れいむの中で真実に変わった。 『あの塊』が『自分の子供』だと。 「ゆわあああああああああああああああああ!!!!!!」 狭い横穴に、母れいむの断末魔のような絶叫がこだました。 「ゆんやあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」 母れいむは認めたくなかった。 自分の子供の死を。 そして止めを刺したのが自分であるということを。 「ゆぎょああああああああああ…………?」 その叫びは、数秒間続いたが、突然として止まった。 いきなり脱線するが、カビというものは湿度の高い時季、空気が流れにくいところで、水や栄養を多く含むものに付きやすい。 風呂場の桶の裏だとか、畳だとか、木製のたんすだとか。 そして、ゆっくりの口の中だとか。 「…………!!!!」 母れいむは自分のみに何が起こったか、今度はそれをすぐさまに理解した。 まあ、目の前に根元が青黒くなった自分の舌があったのだ。 否が応でも理解できるだろう。 ゆっくり一家に付いていたのはアオカビ。 チーズとかパンなどの食品によく付くあれだ。 ゆっくりは動く饅頭。 例外ではない。 母れいむは、このことをリーダーまりさに伝えなければならないと思った。 しかし、自分が喋ることができないことに気付き、それを諦めざるを得なかった。 そこで、子供だった青黒い塊を持っていくことにした。 まりさは、れいむが持ってきたものと、喋ることのできないれいむに最初は驚いた。 しかし、番のありすが 「これはかびさんよ!とってもあぶなくてゆっくりできないいなかものよ!」 といったため、すぐさまに群の存続の危機を感じ取った。 「れいむ!どこでかびさんがついたかわかる?」 まりさの質問に、れいむは体を振って答えた。 「じゃあほかにかびさんがいるかみてない?」 またしてもれいむは全身を大きく振った。 「そっか…じゃあれいむはできるだけおうちからでないでね。ごはんはもってくよ」 まりさはうつむき加減にそう言った。 れいむは体を縦に振り、青黒い塊を銜えて出て行った。 まりさは、去り行くれいむの後頭部に黒いまだら模様を見た。 れいむがまりさの元に来てから、群にカビが蔓延するまで、そう時間は掛からなかった。 三日もすれば、群の全ての子ゆっくりにカビが付いている状況に至った。 これは、子ゆっくりの方が成体ゆっくりよりも水分を多く含んでいることによる。 群は『へんないしさん』に次ぐ壊滅の危機に陥った。 「なんでこんなことに…わからないよー…」 年長者の会議でちぇんはそう呟いた。 そこにいる誰もが、同じ気持ちであった。 「こうなったらさいしゅうしゅだんしかないよ…」 ぱちゅりーが重苦しい口調で提案した。 『さいしゅうしゅだん』。 それは、カビのついた全てのゆっくりを専用の横穴に隔離、土で埋めて感染拡大を防ぐというものであった。 これは、年長のゆっくり七匹で二日間寝ないで考えた末の結論だ。 しかし、子ゆっくりは群の半分を占めている。 『さいしゅうしゅだん』をとれば、間違いなく群は壊滅するだろう。 「そうだよ!もうそれしかないよ!」 「りーだー!どうするのかきめてね!」 最後の決断は、リーダーまりさに委ねられた。 「……しかたないよ…さいしゅうしゅだんだよ…」 『さいしゅうしゅだん』が議決された。 「おちびちゃんたち!こっちにきてね!」 まりさは隔離用の横穴に子ゆっくりたちを先導していた。 わずかにカビが付いたものからほぼ全面をカビに覆われたものまで。 子ゆっくりは全てカビていた。 「にゃにしゅるんだりょうにぇ!」 「たにょしみだにぇ!」 子ゆっくりたちはこれから自分たちが殺されるとも知らず、楽しそうにはしゃいでいた。 全ての子ゆっくりが横穴に入ったのを確認すると、まりさは中に近くの森で採ってきた青く小さいリンゴを三つ投げ入れた。 「ゆゆっ!りんごさんだよ!」 「むーしゃむーしゃ、しあわせー!」 中からは子ゆっくりたちがリンゴをむさぼる声と音が聞こえてくる。 「……いまだよ!ふさいでね!」 『……ゆー!』 まりさは中から出てくるのがいないのを確認すると、その場にいた数匹のゆっくりに穴を塞ぐように命じた。 見る見るうちに土が盛られて行き、穴は元の壁に戻ってい行く。 子ゆっくりたちが気付く気配は全くない。 土を盛るゆっくり立ちは涙を流していた。 わが子をこの手で殺す。 ゆっくりにとっては最大の禁忌であり、それを犯せばもう二度と安らぎなどない。 「ごめんね…おちびちゃんたち…ごめんね…」 リーダーまりさは、一日中穴があったところに向かってそう語りかけていた。 一週間後。 カビの脅威は過ぎ去ったかに思えた。 「ただいま!ゆっくりかえったよ!」 リーダーまりさはその日、近くの森で木の実を拾ってきた。 採ってきたものは帽子の中に入れ、おうちに持って帰る。 「こんなにとれたよ!」 ありすを前にして、自慢げに帽子をとり、成果を見せるまりさ。 帽子の中身は小さなリンゴ、虫に食われたサクランボなど、人間からしたら粗悪なものであった。 しかし、ゆっくりにとってはご馳走である。 ありすは大いに喜んだ。 「さすがわたしのだーりんね!」 頬ずりをしようとまりさに近づいたとき、ありすはまりさの頭頂部にあるものを見つけた。 「あら?このくろいのなはに?」 カビの季節はまだ終わらない。 ――――――――――――――――――――― あとがき 何か思いついたから書いた。反省はしていない。後悔はしている。 山口の観光スポットを探していたら思いついてしまいました。 その場の勢いで書いたため、最後の方はほぼやっつけです。 ※補足※ 『へんないしさん』は鍾乳石と石筍です。 れいむとかは小さめの石筍に刺さって、ぱちゅりーは長い鍾乳石に刺さったんですね。 過去作品 駆除屋 ゆっくりのじんぢゃ このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1602.html
※登場人物が食べ物を粗末にします ある野生のゆっくりまりさが一匹、越冬用の食料を求めて人里へとやって来た。 何故そのような行動に出たのか。 それはまりさが昨日、人里から生還したゆっくりから、人里には美味しい食べ物が一杯あり、畑という美味しい野菜が生える場所があると教えられたからだ。 どうせ食べるのならば美味しい方が良いという、ごく単純かつゆっくりらしい理由で、ゆっくりまりさは単身人里へとやって来た。 このゆっくりまりさは不幸である。人間に出会わずに生還したゆっくりからしか、人里の情報を聞くことが出来なかった。 人里に入るまでゆっくりにも人間にも誰にも会わず、人里に入ってからもしばらくは誰にも会わなかった。 まりさは既に人里に来ていると理解していたが、一体どこに行けば美味しい食べ物があるのかと迷っていた時だった。 「あれ? そこのまりさ、どうしたの?」 一人の人間に声をかけられた。 「ゆっ? ゆっくりしていってね!!!」 背後から声をかけられ、振り返ってゆっくり式の挨拶を返すまりさ。その相手は人間の女性だった。 女性はニコニコと微笑みながらまりさの前まで近づくと、まりさと視線を近づけるように屈んだ。 「ゆっくりしていってね。ねぇ、まりさ。貴方どうしてここに来たの?」 敵意も嫌悪感も全く感じさせない優しい口調で語りかける女性に、まりさはこの人間はゆっくりできる人だと判断した。 「まりさはもうすぐふゆがくるからごはんをさがしにきたんだよ!」 「あら、越冬用のエサを探しに来たの」 「ゆっ! そうだよ!」 「ならこれをあげるわ。ゆっくり食べてね」 女性はそう微笑むと、持っていた巾着袋から一個の饅頭を取り出し、まりさに差し出した。 「ゆゆっ! いいの、おねぇさん!」 「えぇ、もちろん。可愛いまりさにプレゼントよ」 「ゆゆ~♪ ありがとうおねぇさん、ゆっくりたべるね!」 まりさは喜んで饅頭を(口で)受け取ると、頭を揺らして被っていた帽子を落とした。 そして落ちた帽子の中に受け取った饅頭を入れると、帽子の端をくわえ、中の饅頭を落さぬように器用に頭に乗せた。 口でこのような芸当が出来るのかとも思われるが、片腕が不自由な人が他の人より片腕のみを扱うのが上手なように、口しか無いゆっくりは口を使った動作に関してはわりかし器用なのである。 女性はまりさのそんな可愛らしい行為に和んだのか口の端を緩めると、まりさに訊ねた。 「あら? 今食べないの?」 「ゆっ! ふゆのためのごはんだから、あとでゆっくりたべるんだよ!」 それもそうね、と女性は同意すると立ち上がりまりさに別れを告げた。 まりさはとっても優しいゆっくりできる女性に出会い、幸せ気分で更なる食料を求めて人里の中央へ向けて元気に跳ねだした。 このゆっくりまりさは不幸である。最初に出会った人間がゆっくり愛で派の人間であった。 ゆっくりまりさがしばらく跳ねて進んでいると、今度は二十歳前後の青年に出会った。 前方からすれ違うように出会った一人と一匹。まりさは出会い頭に「ゆっくりしていってね!!!」と挨拶したが、青年は露骨に嫌そうな顔をした。 「……ちっ、ゆっくりか。……ほら、これやるからとっとと森に帰れ」 付き纏われることを恐れたのか、青年はそう言うと荷物の中からおにぎりを一つ取り出し、まりさの目の前の地面にぞんざいに落とした。 まりさはそんな青年の感情表現に一切気付かず、嬉しそうに目を輝かせた。 「ゆゆ~♪ おにいさんありがとう! ゆっくりたべるよ!」 まりさがそう言いながらおにぎりを先ほどの饅頭と同じように帽子に入れている頃、青年は何も言わずまりさには目もくれずにどこかへ歩き出していた。 まりさは帽子におにぎりを仕舞った後、その場で跳ねて青年を見送りながら「ゆっくりしていってね!!!」とその背中に言った。 このゆっくりまりさは不幸である。出会った人間から立て続けに食べ物を貰ってしまった。 「ゆゆ~♪ 〝ひとざと〟はほんとうにゆっくりできるよ~♪」 調子外れな韻を踏みながら独り言を言うゆっくりまりさは、笑顔満点嬉しさ全開と言った様子で人里内を跳ねていた。 まりさは今日まで人間に出会った事が無かった。人間に関しては全て人里に会ったことのあるというゆっくりからの伝聞でしか知らなかった。 その全てが人間はゆっくりできる存在だと言った内容だった。 その話を聞いたまりさは、疑い半分ではあったものの人間と出会うのを楽しみにもしていた。 そして実際に人間に出会ったまりさは、『人間はゆっくりできる』という認識を確かなものにしていた。 人間はゆっくりが可愛いので、その可愛さにメロメロになってご飯をくれる者なのだと、このゆっくりまりさは思った。 そのため、三番目に出会った人間に対し、出会い頭にこう言ってしまった。 「ゆゆっ! おにぃさん、ゆっくりしていってね!! そしてかわいいまりさにごはんをちょうだいね!」 このゆっくりまりさは不幸である。話しかけた相手が虐待趣味の青年、通称虐待お兄さんであった。 前触れも宣告も何も無く、まりさは突然蹴り飛ばされた。 青年のつま先がまりさの顔面にめり込み、思いっきり振り切られた足はまりさを後方に吹っ飛ばした。 「ゆぎぃ!?」 遅れてくる激痛に顔をゆがめるまりさ。これまでの生涯で感じたことも無い激痛に泣き出しそうになるが、 「ゆぶべっ!」 後頭部から地面に落ちたことによる激痛が、それすらも忘れさせた。 二連続で感じる理不尽な激痛に、まりさは目に涙を滲ませつつ起き上がる。 そして思慮の足らない餡子脳ながらも青年が自分を蹴り飛ばしたという事は理解し、抗議の声を上げる。 「ぷんぷん! いきなりなにするの! ゆっくりおこるよ!」 空気を口に溜め頬をふくらませ威嚇行動を示す。自分は怒ってるから、謝るならば今のうちだと示している。 もちろんそのような威嚇行為は警戒心の高い野生動物は、もしくは臆病な同族にしか意味をなさない。 青年は無言でまりさに近寄ると、とても自然な動作でまりさの帽子を奪った。 「ゆっ!? おにぃさんなにするの! まりさのおぼうし、ゆっくりかえし──ゆぶっ!」 突然奪われた自分の命並に大事な帽子を取り戻そうとその場で跳ねる予備動作をしたまりさだったが、口を青年に踏み潰されて跳ねることが出来なかった。 地面と足、上下からの圧迫による激痛に涙を流しふさがれた口から「う゛っー!」の呻き声を上げる。 青年はそんなまりさの様子に一切構わず、帽子を奪った手と逆の手で、まりさの頭の上に乗ってる饅頭とおにぎりに手を伸ばした。 「う゛っー! う゛ぅぅぅぅぅ!!!」と抗議の意を示すまりさをよそに、あっさりと青年は饅頭とおにぎりを手に取った。 両手にまりさのかつての所有物を持った青年は、まりさの上から足をどける。 その瞬間に「ゆっ!! それはまりさのごはんだよ! ゆっくりかえしてね!」と言おうとしていたまりさの口に足をねじ込むように青年はまりさを蹴り飛ばした。 「ゆぐぶっ!?」 今度は体の内側にも走る痛みに悶絶しそうになるまりさ。ごろごろと地面を転がっていく。 回転が止まった後、「ゆぐっ、ゆぐっ」と涙を堪えながら立ち上がると自分の帽子と食料を奪った青年が歩き去っていくのを見つけた。 「ゆゆ~! ま゛りざのおぼうじがえぢでぇぇぇ!!」 これまで我慢していたが遂にまりさは泣き出してしまった。 まりさは自分の大事なものを奪い、理不尽に暴力を振るった青年の後を全力で追い始める。 だがゆっくりの全力など、青年がのんびり歩いてやっと同じ速度だ。普通に青年が歩いたらゆっくりは青年を見失うが、わざと跡をつけさせるように青年はゆっくりと歩いた。 まりさは何がなんだか分からなかった。人間は可愛いまりさにご飯をくれる存在のはず。 それがどうして痛いことをして帽子を取っていくイジワルまでするのか、まるで理解が出来なかった。 そしてゆっくりの餡子脳は、それ以上の思考を放棄しなんで自分がそんなことをされるのかという理由追求をしなかった。 「ゆぐっ、ゆぐっ! どばっでよ゛ぉぉぉ!! ばりざのだいぢなおぼうじがえぢでぇぇぇぇ!!」 涙を撒き散らしながらぽよん、ぽよんと跳ねるまりさ。 まりさの悲痛の叫びも青年には届かない。いや、届いていてはいるだろうが青年がまりさの希望に応える可能性はゼロだろう。 ゆっくりのんびり歩く青年と必死に走るまりさの距離は縮まらない。しかしまりさにとっては全力疾走だ。 やがて一定の距離を保ったまま、青年は自分の家に辿り着いた。 いくら青年が遅く歩いているとはいえ、よくもここまでついてこれたものだ。まりさはここまで全て全力疾走。 五十メートル走の走りでハーフマラソンを走りきったようなものである。ゆっくりまりさの帽子への執念は凄まじいものだった。 青年は玄関から家に入らず、庭の方へと向かった。まりさも青年の跡を追い、庭へと向かう。 庭に辿り着いたまりさが見たのは、まりさの帽子を風鈴のように縁側に吊るす青年の姿だった。 「やべでよ゛ぉぉぉ!! ばりざのおぼうじ、ゆっぐぢがえぢでねっ!」 まりさは再び涙を辺りに撒き散らしながら縁側へと向かっていく。その間に青年は草履を脱ぎ、縁側へと上がっていた。 そして縁側でくつろぐようにあぐらをかいた。 まりさはそんな様子を気に留める余裕は無い。必死に帽子を取り戻そうと跳ねていた。 口を上にして地面から帽子に向けて跳びはねるも、あと少しギリギリというところで届かない。 「ゆぐっ、えぐっ」と嗚咽を漏らしながら悲痛の表情で跳ねるまりさ。 どんなに頑張っても届かないと分かると、一度縁側に乗ってから取ろうと、跳ねて縁側に着地した。 その瞬間、蹴り飛ばされた。 青年の足の裏が沈み込むように放たれた蹴りは、まりさの餡子にまで響く激痛と衝撃を与えつつ、まりさを庭の中央まで飛ばした。 「ゆびぃ!!」 漏れでた叫びを尾にひくように吹っ飛んだまりさは、ごろごろと庭を転がり土まみれになっていった。 それでもまりさは再び立ち上がった。顔に砂や土をつけ、目から涙をボロボロと流しつつも。 度重なる攻撃による激痛と、ここまで来るのに消費した体力で跳ねることも出来なくなったまりさは、ずりずりと這うように縁側へと向かう。 自分の大事な帽子の姿を見ようと視線を上にあげると、まりさは信じたくないものを見た。 それはまりさから奪った饅頭を青年が食べているところだった。 「ゆっぐぢぃ!? やべでっ! ぞれはばりざのごはんっ! ゆっぐりだべないでね!」 まりさは這いずりながらも必死で止めようとするが、青年はまったくの無反応で構わずに饅頭を食していく。 「ゆあぁ……ゆあぁ……」 まりさが悲痛な声を漏らす頃には、既に青年は饅頭を食い終えていた。 饅頭を食い終えた青年は、今度はまりさから奪ったおにぎりを手に取った。流石に土がついているため青年も食べることはしない。 しかし、まりさに食べさせるはずもなかった。 青年はおにぎりと手に取り立ち上がると、草履を履きつつ縁側から降りる。 そしてゆったりとした足取りで見るも無惨な状況のまりさに近寄る。 「ゆぐっ、ばりざのごはんがえぢでぐれるの……?」 青年はまりさの問いには答えず、おにぎりをまりさの目の前に落とした。 まりさは途端に目を輝かせ、また取られないように即座に食べようと口を開けた。 ブチャッ だが、青年が目の前でそのおにぎりを踏み潰しそれを阻止した。 おにぎりとすりつぶす様に足をぐりぐり動かすと、まりさが再び青年にくってかかった。 「やべでっ! ぞれはばりざのごはん! ぐりぐり、っでじないでよ゛ぉぉ!! ゆっぐぢやべでぇ!!」 足元にまとわり着くまりさを蹴り飛ばし、構わず青年はおにぎりと踏み潰していく。 やがて青年が足を上げると、そこは完全にすり潰され土砂と混じり合って食べるものでは無くなったかつてのおにぎりの姿がそこにあった。 「ゆぐっ……どぼぢでごんなごどずるの……?」 お兄さんは人間でしょう? なんで可愛いまりさにご飯もくれずにこんな酷いことするの? そんなまりさの疑問には青年は一切答えない。 このゆっくりまりさは不幸である。ただただ無言で虐待されているため、何で自分がこんな目に会うのか全く理解できなかった。 本来なら自分が食べられるはずだったおにぎりの残骸を前に、まりさは口惜しいのか完全に土と一体化しているそれに舌をはわせはじめた。 ぺーろぺーろとおにぎりだったものを舐めるその姿に嗜虐心をそそられたのか、怒りを覚えたのかは知らないが、青年は乱暴な手つきでまりさの髪をにぎった。 「ゆ゛っ? おにいざんなにず──」 るの? という問いは発せられなかった。 気付いたらまりさは上空高く放り投げられていた。 『ゆゆ~♪ おそらをとんでるみた~い♪』 と呑気に思ったが、家屋の屋根よりも高く飛ばされたまりさは次第に恐怖を覚えた。 こんな高さから落ちて地面に叩きつけられたら。その結果どんな痛みがやってくるかを想像してまりさは青ざめた。 空中でガタガタと震え始め、涙を空中から撒き散らす。 「ゆ゛ぅぅぅぅぅ!!! や゛だぁぁぁぁ!! ばりざおぢだぐない゛ぃぃぃぃ!!」 まりさの必死の叫びにも構わず、万有引力の法則に従いまりさの体は落下を始める。 浮遊感からの感じる落下の感覚に、まりさの恐怖は肥大化していってまりさを飲み込む。奪われた自分の帽子のことも忘れるほどの恐怖体験の後、 「ゆびっ!?」 急激に髪と頭皮が引っ張られる痛みをともに、下へと移動から横への急激な移動の衝撃を受けた。 ミチミチ、と髪が頭皮から抜けるのではないかという感覚が終え、何かに吊られてプラプラする状態となる。 まりさが何事かと視線を地面から横に向けると、まりさの髪を握っている青年の姿が見えた。 どうやら落下している最中のまりさの髪を横合いから掴んで落下を止めたようだ。 「ゆぅ……おにいさん、ありが──」 放り投げた当人に礼を言うという餡子脳らしい行動をしようとした瞬間、再び上空に放り投げられた。 「ゆ゛っぐぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」 もう二度と体験したくのない再びの恐怖体験にまりさは半狂乱に陥る。 嫌だ。落ちたくない。痛いの嫌だ。死にたくない、と。 今度は顔面が下にくるという最悪な落下を果たすまりさは、しかし 「ゆぐびぃ!!」 再び青年に髪を掴まれて地面への激突を免れる。頭皮が剥がれるかのような痛みと共に安心感を覚えたまりさだったが、安堵の溜息をつくまもなく再び上空に放り投げられる。 そしてまた髪を掴まれる。 投げる。落ちる。掴まれる。 投げる。落ちる。掴まれる。 そして放り投げられても、どうせ青年が助けてくれるから大丈夫だろうと僅かな安心が生まれた時だった。 過去掴まれた地点まで落ちても髪が掴まれる感覚が無いと思った次の瞬間、まりさは今度こそ地面に叩きつけられた。 「────ゅ゛!!」 叫び声すら上げられぬ激痛。人間と違って折れる骨もなく、激痛がダイレクトに全身に伝わったゆっくりまりさは、白目を向いて口の端から泡を吹いた。 度重なる虐待に加えてのこの激痛。まりさはピクピクとして動かなくなった。 意識はまだある。死んでもいないし狂ってもいない。ただあまりにも痛すぎて動くことさえも出来ないのだ。 青年はそんなまりさに容赦しない。 地面に伏して痙攣しているまりさの髪を掴むと、頭の上まで持ち上げる。 「────ゆぐっ!? い゛だい゛っ! やべでっ、ゆっぐぢやべで!」 痛みで正気を取り戻したまりさが必死に呼びかけるも、無視。 青年は持ち上げたまりさを、髪を掴んだまま地面に振り下ろし、叩き付けた。 「ゆべっ!」 体が潰れるような衝撃と苦痛を浴びたまりさは、意志とは関係のない呻き声をもらす。 再び髪を持たれて持ち上げられ、ゆぐぐっ、と目から垂れた涙が地面に落ちて水滴の跡を作る。 その直後、涙が落ちたところにまりさが振り下ろされた。脳天から落下し頭が割れるかのような激痛を感じたその一秒後、再び地面と激突する。 バチン、バチン! と涙を跡を消したいかのように執拗に同じ場所に振り下ろされるまりさ。 その度に振り回される体。ミチミチと音をたてる頭皮。全身を襲う痛み。辺りに飛び散る涙。 ようやくそれが終わった時、まりさは「ゆふぅ……ゆひゅ……」と虫の息だった。 青年はもはや生死の境界をさまよっている状態のまりさを庭に残すと、縁側に吊っておいた帽子に取りに戻った。 釣り針に引っ掛けるように吊り下げていた帽子を引っ張る。ビリィ! と音をたてて破れた帽子を持っていき、まりさの前に落とした。 まりさは目の前に落ちた帽子の存在に気付き、少し目の輝きを取り戻す。そして帽子を取り戻そうとズリズリと這って帽子に近づこうとした。 そんなまりさの目の前で、青年は帽子を踏みつけた。 足を持ち上げ、また踏みつける。踏みつける。踏みつける。踏みつける。踏みつける。踏みつける。踏みつける。 土まみれのボロボロになった帽子に、ペッと唾を吐きつけた。 まりさは青年のその行動を、涙交じりの瞳でただ見ていることしか出来なかった。 最早反抗できる体力も精神も持ち合わせていないのだ。 まりさは緩慢な動作で帽子をくわえて被ると、ずりずりと青年から逃げるように地面を這い始めた。青年はそんなまりさの背中を蹴り飛ばす。 吹っ飛び、ゴロゴロと転がっていくまりさ。回転が止まった後しばらくその場で泣いてうずくまっていたが、青年がジャッと足音をわざと立てると、慌てた様子で這い始めた。 青年はそこまでやってようやく満足したのか、おにぎりの残骸を片付けて家の中に入っていった。 このゆっくりまりさは不幸である。生かされたため地獄のような苦痛を味わい続けることとなった。 「ゆぐっ……えぐっ……ゆっぐぢでぎない゛ぃ……」 青年から必死に這って逃げるまりさは自分の巣へと帰ろうとしていた。 一刻も早く自分の巣でゆっくりしたい。人里は全然ゆっくりできる所ではない。 人間は食べ物をくれる者だという認識は、先の一件で既に覆っている。 散々な暴力を振るわれ体力も無く全身に走る激痛をこらえながら、必死に人里から、あの青年から離れようとする。 頬はいつの間にか切れており、僅かずつながらボロボロと餡子がこぼれまりさの生命力を奪っていく。 ボロボロではあるが生きている。汚れてはいるが帽子も取り戻した。 ならば御の字。もう二度と人里には近づかない。そして返ったら皆に人里はゆっくり出来ないと教えよう。そうしよう。 まりさはそう決意して、力の入らない体に鞭打って地面を這う。 「っ! やろてめぇ、ゆっくり! またきやがったか!」 このゆっくりまりさは不幸である。畑の側を通ってしまった。 「ゆっ?」と声のした方向に顔を向けた瞬間、まりさは顔面を棍棒で殴られた。 ブリュッ、と顔にめり込む棍棒。勢いよく棍棒は振りぬかれ、のけぞるまりさの体。 鈍痛とは違う再び感じる激痛に、まりさは悲鳴を上げた。 「ゆっぎぃぃぃ!! いぢゃい゛ぃぃぃぃ!!」 まりさを棍棒でなぐりつけた農夫はそんなまりさの悲鳴にも構わず再び棍棒でまりさを殴りつける。 横から。上から。正面から。 「このっ! クズっ! 饅頭! めっ!」 「ゆぐっ! ゆびっ! ゆべっ! ゆ゛っ!」 「また! 野菜を! 盗むか!」 「ゆ゛ぼっ! ばっ! ばりざは!」 言いかけて、蹴り飛ばされる。 もはや痛み以外の感覚が無くなってきているまりさは、涙をボロボロと流して必死に農夫に訴えかけた。 「じでないよ゛ぉ! ばりざおやざいなんでぬずんでな゛────」 聞く耳持たず。 ゆっくりの意志など完全に無視した棍棒の一撃で、まりさは潰れ餡子を辺りに撒き散らせ、ようやく苦しみと痛みだけの生を終えた。 このゆっくりまりさは不幸である。人間の恐ろしさを仲間に伝えることが出来なかった。 「ゆっ、れいむは〝ひとざと〟でおいしいごはんをたべてきたよっ!」 「ゆゆっ! ほんとうれいむ? もっとおしえて!」 そして、また新たに不幸なゆっくりが生まれようとしている。 おわり ──────────────── これまでに書いたもの ゆっくり合戦 ゆッカー ゆっくり求聞史紀 ゆっくり腹話術(前) ゆっくり腹話術(後) ゆっくりの飼い方 私の場合 虐待お兄さんVSゆっくりんピース 普通に虐待 普通に虐待2~以下無限ループ~ 二つの計画 ある復讐の結末(前) ある復讐の結末(中) ある復讐の結末(後-1) ある復讐の結末(後-2) ある復讐の結末(後-3) ゆっくりに育てられた子 ゆっくりに心囚われた男 晒し首 チャリンコ コシアンルーレット前編 コシアンルーレット後編 いろいろと小ネタ ごった煮 庇護 庇護─選択の結果─ byキノコ馬 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/219.html
『かゆい』 「ゆっくりかいてね!!まりさ!!」 「ゆっくりかくよ!!れいむ!!」 まりさとれいむが仲良く身体を擦り合わせている。 どうやら、れいむの背中が痒くて仕方ないらしい。 「ゆっく!ゆっく!」 「ゆっゆっ・・・きもちいー!!もっと!もっと!!」 「ゆっくりわかったよ!!」 まりさが更にれいむを激しく擦る。 いや、徐々にれいむもまりさに擦り合う様になってきた。 「ゆっゆゆ?なんだかまりさもきもちいいよ?」 「ゆ?ゆゆゆゆ?!なんだかれいむ。あづぐな゛っでぎちゃったよぅ・・・!!」 二人の振動がどんどん激しくなっていく。 ・・・おアツイことですねえ。 「「すっきりー!!!」」 後日れいむがツルを生やして、れいむとまりさは 仲の良い夫婦になりましたとさ。できちゃった婚? 即興の人 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/cloud9science/pages/124.html
2009-03-04 動画をご覧ください。ワニが魚に飛びつきます。 かみつくワニ 材料とつくり方材料 ダウンロードと印刷 つくり方 遊び方 参考サイト 関連項目 かみつくワニ ずいぶん前のことですが、静岡自然を学ぶ会のM谷さんのお宅にお邪魔させていただいたことがあります。作り付けの本棚に絵本がずらっと並んだスゴイお宅でした。魅力的な本が満載で、1日遊んで過ごせそうな家でした。で、本以外にも様々なものを見せていただいたのですが、この「かみつくワニ」もそのひとつです。 材料とつくり方 材料 B5判の色画用紙2枚、はさみ、カッターナイフ、両面テープ(幅1cm)、フェライト磁石(直径10mm、厚さ3mmの円柱型を使用、2個で1匹分) 色画用紙もフェライト磁石も、100円ショップで調達しました。 ダウンロードと印刷 こちらから原稿(PDFファイル)をダウンロードしてください。PDFファイルの表示と印刷にはAdobe reader が必要です。おもちでない方は、こちらからダウンロード&インストールしてください。印刷するときは必ず、ファイルメニュー>印刷設定で、用紙サイズをB5に設定してから印刷してください。原稿の1枚目と2枚目を色違いにすると、背中と口の中が異なる色にできあがります。2枚で3匹分の材料が取れます。 つくり方 余白を残したまま、すべてのパーツをはさみで切り分けます(上の写真右)。 胴体は背中側と腹側の2つのパーツを両面テープで貼り合わせるようになっています。まず、腹側の首から下に両面テープを貼ります(上の写真左)。歯の、のりしろ部分にも両面テープを貼ります。フェライト磁石にも両面テープを貼ります。このとき磁極の向きが反発する向きになるように注意してください。その後ですべてのパーツを実線に沿って切り出してください(上の写真右)。 腹側パーツに歯をつけます。背中側パーツを裏返し、こちらにも歯をつけます。なるべく口の先端近くにフェライト磁石をつけます(上の写真左)。腹側パーツの胴体に付けた両面テープの剥離紙をはがし、手足を貼りつけます(上の写真右)。 最後に背中側パーツを重ねて貼り合わせます(上の写真左)。これでワニは完成。ワニのえさは、両面テープではさみの先端に貼っておきます(上の写真右)。魚とイカにしたのは絵にしやすかったからです。たぶんワニはイカを食べていないと思います。自分の好きなえさを余白で作ってみてください。私はテレビ番組で、シマウマや水牛に飛びかかるワニを見たことがあります。 遊び方 ワニの口は磁力の反発により開いています。指で上あごをおさえると反発する力を感じることができます。 ワニが口をあけてえさを待っています。静かにワニの口にえさを近づけて見ましょう。がまんできなくなると、ワニが飛びかかってかみついてきます。ワニの尻尾を手で押さえておき、えさをワニの口に近づけておきます。手を離すとワニがえさに飛びつく、なんてこともできます。 大きめのはさみ(えさ用)と、小さめの磁石で作ると、きれいにかみついてくれます。 参考サイト YouTube>Croc vs. Wildebeest Gazelle 関連項目 テトラポッド・ペーパークラフトを作ってみた 100円ショップで“光の箱” かくれんぼさいころ ジャンピング・ストロー 名前 コメント Copyleft2005-2009, yu-kubo.cloud9 all rights reversed
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2614.html
シリーズの0話的な位置づけでお願いします あいも変わらず核弾頭です。多分過去最高レベルの 気分が悪くなったらユーターンを推奨します 独自設定あり 幻想郷の話です 「ゆ!!ドス!!どうしてゆっくりをみんなゆっくりさせる聖戦を思いついたの?」 幹部れいむはドスに質問をした。今まで気になっていたのだろう。 「ゆ?れいむ?どうしても聞きたいの?」 「どうしてもだよ!!聞いたらみんなをもっとゆっくりさせるインスプレーションが働くかも しれないよ!!」 「ゆ~~しょうがないね!!ゆっくり聞かせてあげるね!!」 ドスは自分の昔の話を語り始めた 昔のゆっくり これはドスがまだただのまりさで、子ゆっくりの時から始まる。 まりさのいた群れは森の山奥にあり、そこは天敵ともいえる動物が一切なく 個体数が増えすぎても雨などの事故等でうまく数が調整された土地であった。 みな特に食糧に特に困るという事が今までなく、みな思うがままにゆっくりしていた。 それもあってか不慮の事故という事故以外で死ぬゆっくりがいないため 何十、何百世代に渡って思う存分ゆっくりしたゆっくりしかいなくなり いつしかゆっくりこそが世界の頂点に位置する生き物だと考え始めていた。 ただ単に天敵という天敵がいないため思いあがったのだろう、餡子の記憶からも 天敵の存在は消え切っていた。 「ねえお母さん?なんでゆっくりは世界でもっとも素晴らしい存在なの?」 当時子ゆっくりだったまりさは母であるまりさに聞いたことがあった。 その返答に母まりさはにこやかに答えた 「あそこにいるまりさをゆっくり見てね!!」 まりさはゆっくりしているまりさをみた。 そのまりさは木の切り株の上に乗り、森の木々から漏れる日の光を浴びて気持ちよさそうに寝ていた 「まりさの姿をみてごらん!!なにかかんじるでしょ!!」 まりさはそのゆっくりをよく観察した。 日光を浴びてつやつや光る髪、光を浴びてその白い肌をさらに白く感じさせる肌、 そしてそのまりさの顔の素晴らしいゆっくり比。 まりさはこのまりさのゆっくりした姿をみて確信した。 どんな絵さんよりもとってもきれいで、神々しくて、なにより、なんて言えばいいんだろう。 「そう、それがゆっくりしているということなんだよ!!」 お母さんまりさは続けた 「とってもゆっくりしているでしょう!!あのまりさがとてもゆっくりするために あの木さんは切り株さんになったし、あのまりさがゆっくりお昼寝できるように 森の木さんがわざわざちょうどいいおひさまを用意してくれたんだよ!!」 まりさは母の言葉に感動していた 「ここにはどれだけ食べても草さんやキノコさんがゆっくりに食べられるために たくさん、勝手にはえてきてくれるのよ!!だからおちびちゃんも勝手にはえてくる ごはんさんをできる限りたくさんたべてあげて、ごはんさんの幸せ~にしてあげたり ゆっくりお昼寝してその場所を提供してくれた生き物が幸せ~になるようにしてあげてね!!」 まりさは母の話に元気よくうなづいた。 「ゆっくりわかったよお母さん!!ゆっくりはやっぱり世界で一番素晴らしい生き物なんだね!!」 母ゆっくりもそうよとうなずいた。 ある日 まりさと母ゆっくりがゆっくりお話しながら歩いていると、ボロボロになったれいむが倒れていた。 「ゆ!!お母さん!!」 「わっかているよ!!れいむ、大丈夫?」 まりさ親子はボロボロで倒れているれいむに駆け寄り、れいむを起こそうとする。 必死にやったのが幸いしたのか、れいむはかすかに反応し、意識を取り戻した。 「ゆ・・・・ゆっぐり・・・じでいっでね」 れいむはボロボロの体にも関わらず挨拶をした 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりしていってね!!」 親子はつい反応してしまった。 「れいむ?一体どうしたの!!いま治療するよ!!」 そういうとまりさは近くに生えていた薬草をかみ砕き、液状にした後れいむの体に擦り付けた 「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 傷口に染みるのか、れいむは悲鳴を上げた。 れいむの傷は自然についたものとは思えないような傷だった。 あんよは真っ黒になっており、あの真っ赤なリボンは真白になっていた。 体はこれでもかという程傷口があり、中には何かで切られた跡があった。 薬草で応急処置を行った母まりさは大きな葉っぱを持ってきてその上にれいむを乗せて 群れの広場へ運び始めた。その間、まりさはれいむを励ましていた。 ―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「今考えてみれば、あれがすべてのはじまりだったよ」 ドスまりさは楽しかった日々を懐かしく思う様な眼で語った。 「ゆ?ということはそれから始まったんだね!!ゆっくりのためのジハードが!!」 「そうだね、すべてのきっかけはそれからだったよ!!それからね・・・・」 ―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 群れに着くと群れのみんなはあまりにもゆっくりできなくなってしまったれいむを 哀れんだ。 今村で唯一ある診療所で本格的な治療が行われていたが、あれだけの傷にあんよのあり様、 どうかんがえてもれいむが再びゆっくりできる日々はもうこないだろう。 診療所の入口でれいむを連れてきたまりさ親子は内心怒っていた。 一体だれがこんなひどいことするの!!ゆっくりをゆっくりできなくさせたら みんなゆっくりにも幸せにもなれないよ!!なんでそんなことするの!! これは群れのゆっくりみんながそう思った しばらくすると、診療所のパチュリーが入口から出てきた 「むきゅ!!れいむの治療がおわったわ!!傷は応急処置が良かったこともあってか餡子さんの 流失を止められたわ!!ただあんよの怪我はどうにもならなかったわ・・・。 あんなけが始めてよ!!たぶん自然につくものじゃないわ!!」 群れのゆっくりはやはりという顔だった。 「とりあえず、しばらくは絶対安静よ!! なんでこんな事が起こったかはぱちぇが聞いておくわ!!」 そういうとぱちゅりーは中へと戻って行った。 群れのみなはひと安心し、それぞれお家へ戻って行った まりさ一家もひと安心し、お家へともどっていき最後の平穏な一日を過ごした。 翌日、ボロボロになったれいむから話を聞いたパチュリーから語られた内容はゆっくり達には騒然たる ものだった。 そのれいむはとある広場を散歩している最中、みたこともないゆっくりプレイスをみつけ わざわざれいむのために開けられた入口からお家に入り、ゆっくりしていた所に 人間と呼ばれる生き物が侵入し、れいむのゆっくりプレイスに侵入し、ゆっくりプレイスを 奪うだけでなくれいむをここまでボロボロにしたのだ!! 群れのゆっくりは激怒した れいむをゆっくりさせるためにできたお家を横取りした生き物!! ゆっくりをゆっくりさせることをしない生き物、人間!! 群れのゆっくりは人間という生き物をゆっくりの力をもって駆除することを決定した。 ゆっくりの力・・それはゆっくりをゆっくりさせるために作用する力を人間に ぶつけるという力だった。 まあ早い話、ゆっくりをゆっくりさせてくれる風さんや日光さんがゆっくりをゆっくりさせる ために働いてくれるから、その力で人間が苦しんで反省するその様を見に行こうというものだ。 群れのゆっくりはその日の正午に群れを出発した。 その一群の中に、あのまりさ親子の姿もあった。 お母さんの教えてくれたことに深く感動し、それに反する生き物の存在を子まりさは その正義感から許せなかったのだ。 心配だからとついてきた母の他には、子まりさの妹にあたるまりさもついてきた。 妹まりさは尊敬する姉のまりさの雄姿がどうしてもみたいと駄々をこね、無理やりついてきたのだ。 参加したゆっくりのほとんどはゆっくりをゆっくりさせてくれるものが人間という生き物を 懲らしめてくれるからそれを遠目でみようというまるで遠足に行くような考えで いたため、参加したゆっくりの中には赤ゆっくりや子ゆっくりの姿もちらほら見えていた。 ゆっくり移動すること三日・・・・ 一群は人間の里に着いた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「今考えてみれば、世界はこのときからゆっくりに対して反乱をおこしていたんだよ・・」 ドスは懐かしくも、悔しいような顔でれいむに話していた。 「ゆ?ということはゆっくりできないことがおこったの?」 「そうだよ・・・・人間の里に着いたまりさ達は・・・・」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 人間の里についたまりさ達群ゆっくりは目の前の光景に驚いた。 風や太陽さんが人間をさんざん懲らしめているはずなのに、全く苦しんでいないのだ!! おかしい、そんなはずはない!!ゆっくりをゆっくりさせるために働く風さんや 太陽さんが全然人間さんを懲らしめていない!! なにやっているのぉぉぉぉ!!早くこらしめてよぉぉぉぉぉ!!! もういいよ!!働く気がない風さんや太陽さんのかわりにゆっくりが すこしだけゆっくりしないで働いてあげるよ!!終わったらゆっくりさせなかった分だけ 働いてね!! 長はそう考え、群れゆっくり達に指示をだした 「ゆぅぅぅ!!みんな!!風さんや太陽さんが全然ゆっくりをゆっくりさせるために働いていないよ!! 働かない怠け者の代わりにゆっくりが少しだけゆっくりしないで人間を懲らしめるよ!! ゆっくり準備をしてね!!」 群れゆっくりは一瞬怒った顔をしたが、すぐにいつもの顔に戻り、石を加えて近くにいた人間に 近づいて行った。 村の入口につくやいなや、長は近くにいた人間を呼びつけた。 その男は偶然なのか、れいむをボロボロにした張本人であった。 「そこの人間さん!!ゆっくりこっちを向いてね!!」 長の叫び声に男は気づいた 「ん?・・・・・ゆっくりの大群かよ・・・・。あのれいむ、仲間にこの場所を教えたな、ったく」 長は男の会話に気がつかなかったらしく、そのまま剣幕な顔で続けた。 「なんでれいむをゆっくりさせなかったのぉぉ!!ゆっくりをゆっくりさせるのが仕事でしょぉぉ!!」 「はあ?なんで俺がゆっくりをゆっくりさせなきゃいけないんだ?」 「ゆっくりをゆっくりさせるのはこの世界の仕事なんだよ!!まりさ達は寛大だから いま謝ってれいむやまりさ達をゆっくりさせたら水にながしてあげるよ!! そうだね、手始めにあの美味しそうなご飯をもってきてね!!人数分だよ!!」 そういって、男が育てていた野菜をよこせと要求してきた だが、男はわざわざゆっくりに合わせる必要などないため、答えはもちろん 「やるわけないだろうが!!」 「どぼじでぇぇぇぇ!!!」 「あれは俺が育てた野菜だ。それを自分のものだとぬかして食べようとするゆっくりを ボロボロにしたり、家を乗っ取ろうとするゆっくりをボロボロにして何が悪い。」 長は顔を真っ赤にした 「なにいっでるのぉぉ!!ゆっくりをゆっくりさせるのが義務でしょぉぉぉ!!! ゆっくりのために働くのがしごとでしょぉぉぉ!!風さんや太陽さんだってゆっくりのために 働いているんだよぉぉぉ!!それなのになんで人間だけさぼるのぉぉぉ!!」 「そんなもん聞いたことがない。思い上がりなら自分の群れの中だけでやってろ!!」 「ゆぎぃぃぃぃ!!ゆっくりせいさいずるよぉぉぉぉ!!みんな!!いくよ!!」 この言葉を合図に、ゆっくりの投石攻撃が始まった。 ゆっくりをゆっくりさせる仕事を放棄した虫さんに制裁するために日頃から練習していた投石攻撃 これで怠け者を制裁するよ!! ゆっくり達はそう考えていた。 だが、男は石をぶつけられ、切れた。 「ざけんじゃねえぞ饅頭どもがぁぁぁぁ!!!」 男は手にしていた鍬の刃を長まりさめがけて振りかぶった。 まりさは鍬の刃をもろにくらい、その場で死んだ 「人が優しくして付き合ってやったら石投げてきやがって!!もういい!!皆殺しにしたらぁ!!」 一方的な虐殺が始まった。 あるゆっくりはふざけるなと叫びながら体当たりをするも鍬に潰され、あるゆっくりは 子を守ろうとしてわが身を盾にし、鍬で親子もろとも死んだ。 あのまりさはなんでこんな事になったのか分からず、目の前の光景にただ呆然としていた。 なんでゆっくりを殺すの?やっちゃいけないことなんだよ?なんで?なんでぇぇぇ!! 「なんでごんなごどずるのぉぉぉぉぉぉ!!!!」 その刹那!!まりさめがけて鍬が襲う。だが、まりさは何かの体辺りを受けた。 母まりさが体当たりをしてまりさの身代りになったのだ。 母まりさは核を寸分違わずりょうだんされていたためか、何一言も残さず、その場で息絶えた。 「お、お、おおお、おおお、おおおがあざぁぁぁぁぁぁぁ!!」 まりさは叫んだ。怒りのあまりに体当たりをしようとしたが、誰かがまりさを掴んだ。 見知らぬ群れのゆっくりれいむだった 「おちびちゃん!!おかあさんはかわいそうだけどこんなところで死んじゃダメ!!」 そういうとまりさを咥えたまま森の方へ駆けて行った。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「お母さん・・・かわいそうだね・・・」 幹部れいむはドスに同情した。 ドスは気にしないそぶりを見せ、話を続けた 「ある意味、本当に大変だったのはこの後だったよ・・・。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ゆがぁぁぁぁぁ、妹をばなぜぇぇぇぇぇ!!!」 「おねえぢゃぁぁぁぁん!!だずげでぇぇぇぇぇぇ!!!」 人間の追撃を命からがら逃れたものの、助かったゆっくり達は特に策もないため、お家に一旦引き返す 事にした。 だが、来る道中にはいなかった動物達が負傷したゆっくりから放たれる甘い匂いにひかれてきたのだ。 今まりさの目の前では、妹のまりさが犬に咬みつけれていた。 「おねえじゃぁぁぁぁぁん!!ばりざ、ばだじにだぐないぃぃぃぃぃ!!」 「大丈夫だよ!!おねえじゃんがだずげるよ!!」 まりさは必死に体当たりを仕掛けるも、犬には何のダメージがなく、ただ辺りにまりさの 悲鳴が響きわたるのみであった。 他の生き残ったゆっくり達は突然の襲撃者に驚き、まりさを置いてどこかへと逃げて行った。 そして時が流れ、犬は体当たりをしかけるまりさに飽きたのか、まりさを無視して妹まりさを 咥えたまま走り去っていった 「おねえじゃぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」 これが妹の最後の言葉となった。 取り残されたまりさは込み上げる感情を必死に抑えた。 まだ何かが襲ってくるかも知れなかったからだ。 だが、目から涙が止まることなく流れていった。 どうにか心を落ち着かせたまりさは4日かけてきた道をたどり、群れに戻ったが そこは地獄となっていた。 先に帰ってきたゆっくりの傷口から流れる餡子やクリームの匂いにひきつけられてやってきた 動物達が群をおそったのだ。 いままでこの群れに動物が襲ってこなかったのにはこの群れ自体が非常に幸運だったのもあるが、 なによりまともに餡子やクリームを流失するようなケガを負ったゆっくりが いままであまりいなかったからだ。 だが今回の場合、まりさを置いていったゆっくり達が先に帰り着いたはいいが、道中さまざまな 動物達がゆっくりを襲い、ほとんどのゆっくりが負傷したのだ。 その負傷したゆっくりから漂う大量の甘い匂いが今までよりつかなかった動物達を 招き入れる形になったのだ。 まりさは必死になって生きているゆっくりを探し始めた。 家に残ったお父さんれいむと妹達、長の奥さんのパチュリー、みょん、友達のちぇん みんな死んでいた。 一匹残らず、群れのゆっくりは死んでいた。 「ゆ・・・ゆ・・・ゆ・・・・・ゆがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」 まりさは叫んでいた。 ゆっくりをゆっくりするために肝心な所で怠けた風や太陽さん!! ゆっくりをゆっくりさせるどころかゆっくりを殺す人間!! 傷ついたゆっくりを襲う極悪非道な動物さん!! 復讐してやる、復讐してやる!! ゆっくりをゆっくりさせる仕事を放棄した怠け者を、ゆっくりをゆっくりさせない鬼畜どもを 地獄に叩き落としてやる!! こうして、一匹のAVENGER(復讐者)が誕生した。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「それからが苦労の連続だったよ・・・・。何度も群れを作って、何度も捕まって、 何度も人間にゆっくりできない目にあったり・・・」 「ゆぅぅぅ、大変だったんだね・・・・・」 ドスは暗くなり気味な顔でれいむにうなづいた。 「でもね、そんなドスについに転機が来たんだよ!!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー それは、まりさがドスになり、これで何度目なのかわからない敗北を迎え、 絶望し、うちひしがれていたときだった。 「なんで、なんでこんなに頑張っているのに人間さんを制裁できないのぉぉぉ」 「それは世界がおかしいからよ」 ドスは誰かの声に驚き、声の主の方を振り向いた。 そこにはいままでみたこともないゆっくりがいた。 とても小さく見えたが小さいわけではないようだ。捕食種の一種だとも思ったが見たこともない。 どのゆっくりにもあてはまらないゆっくり・・・それが今目の前にいた。 「世界がおかしい?・・・・どうゆうこと?ゆっくり説明してね!!」 「いいわよ」 ドスはこの異形のゆっくりの目を見た瞬間、恐怖を感じた。 このゆっくりから何か禍々しいものを感じるよ。恨み?悲しみ?それに近いものを感じるよ でもなにより、このゆっくりは・・・この世界すべてを憎んでいる!! 「世界は本来ゆっくりをゆっくりするために存在していた。そうでしょう?」 「そうだよ!!」 ドスはうなづいた 「その世界がゆっくりを虐めだしたのよ。ゆっくりがゆっくりを平気で殺せるようにしむけ 他の動物や現象がゆっくりを虐めるように仕向けたりして、世界がゆっくりに対して反乱を 起こし始めたのよ。」 「ゆぅぅぅぅ!!!そんなの嘘だよ!!お母さんは言ってたもん!!世界はゆっくりを ゆっくりさせるためにあるって!!そんなデタラメ・・」 「じゃあ私は何?」 異形のゆっくりはドスに割り込んだ 「私はこの姿で生まれてきた。お父さんはお母さんを捨てて、お母さんはそんな私を育てるために いっぱい無理して美味しいご飯を集めたのが禍いして死んだわ。 それから私は仲間のはずのゆっくりにゆっくりできないという理由で虐められてきたわ。 何も悪いこともしていないのによ。それから今に至るまで、私は通りすがりのゆっくりから ゆっくりできないという理由から虐められてきたわ。ゆっくりできないという理由でよ。 そのゆっくり達がなんでそんな事をするのか、それは簡単よ。世界がゆっくりさせてくれないからよ 世界がゆっくりをゆっくりさせて、満ち足りているはずなら私を受け入れてくれるはずよ。 なのに私を拒絶する。だから私は世界を憎む。ゆっくりをゆっくりさせない世界を私は憎む。 これでもデタラメなの?」 ドスはこのゆっくりの言い分が正しいように感じてきた。 確かにゆっくりを追い求めて自滅していくゆっくりが最近増えてきたよ。 それも全て世界のせい?ならやることはただ一つしかないよ 世界を・・・・制裁するよ!! 「そう、分かったのね。本当の敵が。」 「ゆ!!分かったよ!!本当の敵が!!」 ドスと異形のゆっくりは互いの顔を見た。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「これがこの「ビッツ」を作った経緯だよ」 「ゆ~~、すごいゆっくりなんだねそのゆっくり!!でもどのゆっくりか分からないの?」 「今考えてみてもわからないよ!!でもね、人間と少し似ていたような気がするんだけど・・ そんなわけないよね!!」 ドスはこの異形のゆっくりとの出会いからこの「ビッツ」を作りだした。 あの異形のゆっくりとはそれ以来一度も会ったことはなかったが、 ドスは今もどこかで世界を憎んでいるのではないかと考えていた 「ところでれいむ、インスピレーションは沸いた?」 「ゆ!!もちろんだよ!!インスピレーションもやる気も一杯だよ!! じゃあドス!!昔話ありがとうね!!」 あの異形ゆっくりとの出会いがなかったら 「じゃあがんばってね、れいむ!!」 あの晩に会わなかったら 「ゆし!!ドスもがんばるぞ!!」 ゆっくりの悲鳴がこんなにも聞こえることはなかっただろう・・・・・ あとがき う~~~~ん、正直どうしよ!!なんかフルボッコされそう・・・・・。 作品がクロスされたことに舞い上がって調子こいたら・・・こんなすさまじい出来に・・・。 まあいいか!! 作中にでた異形のゆっくりですが、チル裏でちらっとだけ出た内容を元に作りました。 次回から本編を進めていきます。 ゆっくりAVENGER このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/935.html
注意 オリキャラが出ます。良いゆっくりが酷い目にあいます。俺設定があります。 「ゆっゆゆのゆ~♪」 調子の外れた鼻歌をゆっくりれいむが口ずさんでいる。その顔はとても嬉しそうだ。 口の中では飴玉のようなものをころころと舐めているのに、よくもまあ口ずさめるものである。 ゆっくりれいむは帰りの途についていた。 よく見れば、ゆっくりれいむには身体の各所に傷がある。今はもう塞がっているが、その傷は新しいものである。 それもそのはず。その傷はついさっき出来たものだからだ。仕掛けられていた罠に掛かってしまったのだ。 しかし、悪いことだけがあったのではなかった。 「だれがだずげでぇえええええ!!」 と叫んでいると、たまたまそこを通りがかった変なおねえさんに助けてもらった上に、家で傷の手当てをしてくれた。 髪がぼさぼさで変な言い方をする人だったが、きれいな飾りとおいしい「あめ」のどっちがいいか選ばせてくれたのだ。 ゆっくりれいむはとても悩んだが、結局は食べ物に釣られて飴を選んだ。 その際に色々と小難しいことを言われたが、餡子脳では十分の一も覚えていられなかった。 その後は「ゆっくり帰っていくんですよぅ」と見送られてきたのだ。 「ゆー! ゆっくりしていったよ!」 感極まって、飛び上がりながら叫ぶ。ゆっくりなりの喜びの表現なのだろうか。 ぴょんぴょん、と跳ね回りながら、ゆっくりれいむは群れへと帰っていった。 「ゆっくりかえってきたよ!」 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 ゆっくりれいむを出迎える子ゆっくりたち。 赤ちゃん程度の大きさの個体もいれば、ある程度成体に近いほど育った個体もいる。 交尾をしたゆっくりまりさはどこかへ行ってしまったが、ゆっくりの群れの中にいれば食べ物を困ることは少なかった。 「ゆ~ゆ~ゆ~♪」 「「「ゆ~~ゆ~~♪」」」 身体を擦り合わせ、子ゆっくりたちとゆっくりする。交尾とは違う性質のものである。 ひとしきりゆっくりすると、子ゆっくりたちはエサをねだり始めた。 「おかーさん! ごはんごはん~!」 「ゆっ、ごはんだね! おいしい……?」 ゆっくりれいむは口の中にあった「あめ」をあげようとしたが、いつのまにか無くなっている。 どこへいってしまったんだろう、と不思議に思いながらも、すぐに忘れた。 このゆっくりれいむは飴を初めてみたので、飴がどういう性質のものか分かっていなかった。 「きょうはみんなで、ゆっくりごはんをさがしにいこうね!」 「「「ゆっくりごはんー!」」」 子ゆっくりたちも賛成のようである。ゆっくりれいむたちの家を出て、近くへ食べ物を探しに行った。 途中、独り身のゆっくりまりさに出会う。 このゆっくりまりさはゆっくりれいむの家族ととても仲がいい。 「「ゆっくりしていってね!」」 このゆっくりまりさは成体にまで育っているものの、家族や子供がいなかった。 ゆっくりれいむが気になるのか、群れに入った頃からよく世話を焼いてくれたので、二匹はとても仲が良かったのだ。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね! ゆ? れいむ、そのけがは!?」 身体にうっすらと残っている傷跡をゆっくりまりさは見つけた。 子供たちでも気づかなかったのに、それに気づくということは、よほどゆっくりれいむのことを気にかけているのだろう。 「だいじょうぶだよ! ゆっくりなおってるよ!」 「ゆっくりよかったね!」 傷跡をぺろぺろと舐めるゆっくりまりさ。ゆっくりれいむはくすぐったそうに身を震わす。 二匹はそのまま、一緒に食べ物を探しに行くことにした。 ゆっくりまりさは十分な食べ物を持っていたが、家族の多いゆっくりれいむを手伝ってあげたかったのだ。 ゆっくりれいむもゆっくりまりさの気持ちには気づいていたが、家族が多いので気後れがあった。 また、ゆっくりまりさは群れの中でも人気があり、一緒になるといじめられてしまうかも、という思いもある。 「ゆっゆっ! おいしそうなものがあるよ!」 「ごっはっん♪ ごっはっん♪ みんなでゆっくりたべようね!」 色々あるかもしれないが、今ゆっくりできれば関係ないのかもしれない。 子ゆっくりたちは食べ物探しに不慣れなので、あまり見つけられなかったが、その分は大人二匹で補い合った。 「「「む~しゃ♪ む~しゃ♪ しあわせー♪」」」 皆でご飯を食べあうゆっくりたち。ゆっくりまりさが家族となる日もそう遠くないかもしれなかった。 それから、幾日か経った。 いつもと同じく、平凡だが皆がゆっくり出来る日々が続いていた。 群れの中ではちょっとしたいざこざはあっても、大きな騒動はおきていない。 ゆっくりれいむや子ゆっくりたちも、群れの皆とゆっくり遊んだりしていたある日のことだった。 その日は朝から頭が重いような、何か妙な感じがしていたが、ゆっくりたちは大して気にしていなかった。 元々、そんな細かいことを気にする生き物ではないのだ。 「ゆっきゅり~!」 子ゆっくりが元気そうに駆け回るのをゆっくり眺めるゆっくりれいむ。母として至福の時間だろう。 しかし、子ゆっくりの動きが急に鈍くなった。 「ゆぅ……ゆ、ゆっきゅり……」 「ゆゆ! どうしたの!? ゆっくりげんきになってね!」 ゆっくりれいむが近寄って確かめてみると、子ゆっくりは熱を出しているようだった。 げんきだしてね、と舐めてやるも一向に良くならない。 仕方がないので家の中でゆっくりさせることにしたが、子ゆっくりはぐったりしたまま動かない。 「ゆっくりしていってね!」 「…………」 子ゆっくりは寝ているかのようにまったく動かなくなる。 ゆっくりれいむは心配ではあったものの、外にいる子供たちの面倒を見ることに決めた。 念のため、巣穴の前で子ゆっくりたちを見ている。これなら誰かに入られることもないだろう。 その後、ゆっくりまりさも来て、二匹で子ゆっくりたちの姿をゆっくりと眺めていた。 「「みんなでいっしょに、ゆっくりしていこうね!」」 青々と広がった草原で跳ね回る多数のゆっくりたち。ここは、まさしくゆっくりプレイス。 皆が争うことなく、平和に暮らしていける楽園である。 ここには未だ人間の手も入ってきていない。来るものは拒まず、去るものは追わずという精神も存在している。 ゆっくりれいむたちはしばらく子供たちと一緒に遊んでいた。子供たちを遊ばせているとも言えたが。 しかし、どうも様子がおかしい。それは子供たちだけでなく、ゆっくりれいむ自身も感じていた。 「ゆぅ~、きょうはなんだがへんだよ! ゆっくりできないよ!」 「ゆっくりできない!」 「からだがあついよ!」 日陰で横になったり、水に入ったりしてみるが、どうにも熱くてゆっくりできない。 それは群れ全体で起こっている現象であった。 「ち~んぽ~ぅ……」 「わからない、わからないよぅ……」 「むきゅ~」 「ゆっくりできないよ……」 皆が皆、熱くて動きが鈍くなっている。口からは蒸気でも出てきそうな勢いである。 周辺には天敵がいないが、このままでは食べ物などで問題が起こることは目に見えていた。 そんな時、『それ』は突然に起こった。 「ゆっきゅり、ゆっきゅり! ゆっきゅりがんばってるよ!」 「ゆっくりきをつけてね!」 先のゆっくりまりさとは別のゆっくりまりさの家族がいた。 熱さにも負けず、きゃいきゃいと親まりさの前で子ゆっくりがはしゃいでいる。 親まりさも多少はだれていたが、その様子を幸せそうに見守っていた。 「ゆっきゅり~! ゆっきゅ『パン』じ!?」 「ゆ!?」 乾いた音を立てて、子ゆっくりが破裂した。帽子すら残っていないほど、跡形も無く散った。 放射状に飛び散った黒い斑点のような餡子以外には、その存在を思い起こさせるものは残っていない。 いきなりのことで親まりさも理解が追いつかない。 「ゆゆゆ? あかちゃん、どこいったの? かくれんぼ?」 きょろきょろと辺りを見回すが、当然のごとく子ゆっくりは既にこの世からいなくなっている。 「ゆ~! あかちゃんどこ~!? はやくゆっくりかえってきてね!」 矛盾したようなことを言う親まりさ。本当に何があったのか理解出来ずにいる。 飛び跳ねながら子供を呼び続ける。それに気がついた他の姉ゆっくりたちも母の元へと寄って来た。 「おかーさん、どーしたの?」 「ゆっ! あかちゃんがどっかいっちゃったんだよ! ゆっくりさがそうね!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 家族総出で子ゆっくりを探すが、見つかるはずもなく、徒に時間だけが過ぎていく。 やがて、熱さから何匹かが音を上げ始めた。 「ゆぅ~、ゆっくりしようね!?」 「あついよ! あつくてゆっくりできないよ!」 親ゆっくりまりさが少しでも涼しくしてあげるために、子供たちを舐めてみるがまったく効果がない。 それどころか舐めている親まりさも熱さで音を上げる。 「ゆふ~、ゆふぅ~……あちい、あちいよう!」 「あっつ! めっちゃあっ『パン』づ!?」 そして、熱さが決壊した。人間だったら血壊とでも表現したかもしれない。 再び小さな音を立てて、再び子ゆっくりが親まりさの目の前で破裂したのだ。 「ゆ、ゆっじいいぃぃぃいい!!??」 今度は親ゆっくりまりさも何が起きたかは身をもって把握出来た。 先ほどのように餡子が周囲に飛び散ったのだが、それが子ゆっくりを舐めていた親まりさの舌にかかったのだ。 餡子はゆっくり的にはとんでもない熱さを持っていた。人間が浴びても火傷を負うような熱さである。 かかった餡子は少量であったが、それでも親まりさには耐え難い熱さであった。 熱さのあまり、喋ることも出来ずに飛び跳ねる親まりさ。周りにいた子ゆっくりは突然の行動に驚き慌てる。 「どうしたの、おかーさん!? おちついてね!」 「いもーとはどこいったの!?」 親まりさの影になってて見えなかったのか、親と消えた子まりさの心配をする。 だが、親まりさはそんなことに構っている余裕はない。口の中の熱さをどうにかしたいという考えしかなかった。 「ゆぎいいいいぃぃぃ!!! ゆ、びいいいい『バン!』びゃ!!??」 大きな音がして、親まりさが破裂した。音が子ゆっくりより大きいのは身体のサイズ差のためだろうか。 周囲に飛び散る餡子。大きさが大きさであるため、子ゆっくりの時とは飛び散る量と範囲も違う。 「あぢゅい! な゛に゛ごれ゛ぇぇぇ!?」 「お゛がーざぁ゛ぁぁ゛ん゛!!!」 家族全員に餡子が降り掛かる。熱さでのたうちまわるが、程なくそれは収まった。 パン、という音と共に。 ゆっくりプレイスにある巣から、ゆっくり達が顔を見せ始める。 当然、親まりさ達が破裂した音を聞きつけたからだ。 しかし、既に家族の姿はなく、餡子が飛び散っている跡しかなかった。 何があったのか、皆で話し合うがまったく結論らしい結論も見出せなかった。 結局、『がんばってゆっくりしようね!』という所に落ち着いた。 方策も特に無く、自分たちの家に戻っていった。 「ゆっくりかえってきたよ!」 「ゆっ、おかえりなさーい」 ゆっくりれいむが家に帰って来た。子供たちがそれを出迎えるが、いつもの元気さは影を潜めている。 ゆっくりまりさから貰った食べ物をあげても、あまり食べようとはせずに残してしまう。 食欲旺盛なゆっくりとしては異例のことである。 ゆっくりれいむも心配であったが、どうすることも出来ない。 「ゆっくりたべてね! ……ゆっ?」 何やらがさがさと足音が聞こえてきた。ゆっくりが草むらを移動する音とは違うものだ。 嫌な予感がして、ゆっくりれいむは様子を見に行く。 「よっと……よっとっと!」 そこにはよたよたと覚束ない足取りで歩いてくる人間がいた。 ゆっくりれいむは『人間が来た』と皆に知らせようと思ったが、その姿には見覚えがあった。 この前、助けてくれた人間である。他の人からは「ドクター」と呼ばれていた。 眼鏡をかけて白衣を着ている、というある意味分かりやすい服装である。ただし、山道を登るような服装ではない。 「おねーさん! ひさしぶりだね! どうしたの?」 「やや! どうもどうも! こちらこそお久しぶりですよ!」 そーなのかー、とでも言わんばかりに両手を広げて、友好の意を示すドクター(仮)。 だが、その顔に浮かぶのは苦笑いに似た表情であった。 ゆっくりれいむは助けてくれた人間なので、ドクターは良い人だと認識していた。 「あのー、ですね。近頃、自分の身体に変なことが起こってませんかねぇ?」 「へんなこと? ゆっくりわからないよ!」 それを聞いて困り顔のドクター。腕を組んでうむむと唸る。 「例えば、ですねー。身体が発情してるわけでもないのに、変に熱くなったりー、とか」 「ゆゆゆ! あついよ! みんな、あついっていってるよ! れいむのあかちゃんもあついよ!」 「あちゃー……もう、症状が出ちゃったか。あちゃー」 ドクターは何故か「あちゃー」を二度言った。それは本人としては後悔の表れなのだが、そうは見えない。 それでもすぐに気を取り直したのか、ゆっくりれいむに向き直る。 「すみませんが、迷惑だとは思うのですけれども、ワタシをあなたの群れに連れて行ってもらえませんかねぇ?」 馬鹿丁寧というには何処か変な口調で、ドクターゆっくりれいむに頼み込む。 放っておいたら土下座して頼みかねない勢いである。 「いいよ! おねえさんはやさしいから、れいむたちのおうちにつれていってあげるよ!」 ゆっくりれいむはドクターのお願いを聞き入れて、「こっちだよ!」と言いながら跳ねて行く。 ドクターは特に急ぐことも無く、その後について行った。 家につくと、ドクターはてきぱきと色々な物を取り出し始めた。 「ゆ? なにしてるの?」 「やっ、ちょっと準備するものがありまして。気にしないでくださいな。あ、これどーぞ」 「あめさんだー! ぺ~ろぺ~ろ♪、しあわせー!」 ドクターは飴を取り出し、ゆっくりれいむにあげる。 その間に何か物々しい機械を持ち出す。ただし、大きさは手で持てるぐらいの大したものではない。 ドクターは機械を色々と弄くっていたが、調整も終わったのか、ゆっくりれいむに声をかける。 「では、次に赤ちゃんたちを連れてきてくださいな」 「わかったよ!」 ゆっくりれいむはすぐに家に戻って、熱くてだれていた子供たちを連れて来る。 一匹の子れいむが出ることもできないほどぐったりしていたので、その子は家の中に残しておいた。 「ゆっきゅりー……」 「なーに、おかーしゃん」 「ゆ!? にんげんだよ! にんげんがいるよ!」 連れて来られた途端、騒ぎ始める子ゆっくりたち。人間は危険、と教えられているのである。 すかさず、ゆっくりれいむが説明を始める。 「ゆっ! みんな、このおねえさんはれいむをたすけてくれたひとだよ!」 「ゆっ! そーなの?」 「ありがとー!」 「ゆっきゅりちていってね!」 「いえいえ、どーいたしまして。大したことはしてませんので」 適当に返事をしつつ、子ゆっくり一匹一匹にみょんな機械を当てていく。 子ゆっくりたちは何をしているのかも分からず、きょとんとしている。 全ての子ゆっくりに機械を当て終えると、ドクターはうむうむと一人で頷く。 「どうしたの! れいむのあかちゃんたちをゆっくりさせてあげてね!」 「えー、面倒なのは好きではないので、単刀直入に申しますと」 一呼吸置く。 「もうゆっくりできませんねぇ」 バン、という破裂音が響いた。 続き このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/mallow/pages/210.html
【GM】:さて皆さん。セッション機会は今晩が今年の最後っぽいですね。 【GM】:と、いうわけで。ミドル4始めますよー。 ●ミドルシーン4「高い窓」 登場:ザニア 他のPCの登場判定の目標値は10 現状では、まだ情報が不足している。 そう判断して調査のために図書館を訪れたキミを、ナノカが待ち受けていた。 【GM/ナノカ】:「お疲れ様です、ザニア様」 【GM/ナノカ】:「御指示通り、このレイド島で利用できそうなエリア効果を確認してまいりました」 【GM/ナノカ】:手帳に貼ろうかと思いましたが、かなり検索率が悪いため、断念いたしました。 【ザニア】:「そのようですね。ご苦労様です」 + エリア00「ギルドハウス」 エリア00「ギルドハウス」 このエリアでは【現場調達】以外にも、「アイテムガイド」掲載のアイテムは全て購入・売却が可能である。 (エリア効果01) 「トライアンフ」ギルドメンバー(NPC)を1名だけ連れていくことができる(誰かの所持品扱いとする)。 彼らを同行させる場合、以下の効果を適用できる。彼らは、あらゆる判定に自動失敗する。 ・所有者へのダメージを「かばう」して「戦闘不能」になることができる。 ・「戦闘不能」でないギルドメンバーは、その個性に応じた以下の「自動成功」スキルを使用できる。 (使用タイミングは各スキルに準じる) 行動値14:フレリア:<インタラプト><ドラゴニックシンボル> 行動値13:カリス:<トルネードブラスト>(残り4回) 行動値08:ディーン:<カバーリング><カバームーブ> 行動値07:ナノカ:<クウェリィ><プロテクション:5><アンパッサン><ファイトソング> 行動値06:シセ:<プロテクション:5>、<マジックブラスト>+<ホーリーウェポン> 行動値04:ラティア:<カバーリング> (エリア効果02) シィズ=カートから「報酬の前渡し」として最大1万2千Gまでの借金が可能である。 ただし、その金額は「施設の崩壊」(追加ルール4)が発生した回数×1,000Gだけ差し引かれてしまう。 (最終的な清算はEDにて行われる。が、もし不足していた場合でもマイナスにはならない) ※ ミドル4開始時点で、すでに上限金額は9,000Gにまで減少している。 + エリア10「街の広場」 エリア10「街の広場」 (エリア効果11) 「飛行状態」でないキャラクターは、「移動」や「メジャーアクション」を行う際に目標値13の【敏捷】判定を行うこと。 これに失敗すると、パニック状態となった人波にのまれて「転倒」し、行動済みとなってしまう。 (エリア効果12) 戦闘時以外、このエリアに立ち寄った者は【精神】14判定に失敗すると、思わず衝動買いして5d6Gを失ってしまう。 + エリア20「神殿」 エリア20「神殿」 (神殿前)-(神殿内部)-(施療室) このエリアでは【現場調達】以外にも、「道具」「消耗品」分類のアイテムの購入・売却が可能である。 (エリア効果21) いずれかのシーンで「戦闘不能」となったキャラクター(NPC)は、誰かが「施療室」へと入った 時点で、自動的に全員が回復する。戦闘時は、クリンナップにてこの効果を適用する。 ただし、「死亡」「邪悪化」および「忘却の呪いによって失った記憶」は回復できない。 (エリア効果22) このエリアは浄化儀式によって、聖別されている。 このエリアで適用される、光属性の魔法ダメージは自動的に+10される。 (エリア効果23) このエリアには、レイド島のアコライトの大半が出入りしており、緊急時には手助けしてくれる。 このエリア内で戦闘が発生した場合、毎戦闘ラウンドのセットアップ開始時に、エネミーでない全ての キャラクターのHPを2d6+5点、自動的に回復する。この効果は拒絶できない。 + エリア30「図書館」 エリア30「図書館」 ※ 「図書館」には、何のエリア効果もありません。 このエリアに登場したPCは、下記「情報項目」から1つだけを選び、 【知力】【意志】【幸運】で調査判定を行ってもよい。この試みは1シーンに1回まで。 (同じ調査判定に何度も再挑戦してよい。2回目以降は、達成値に+1) この調査判定の達成値には+「同時に調査に参加しているギルドメンバーの人数」できる。 他のメンバーが別の情報項目について調査している場合でも、このボーナスは有効である。 情報項目:「メア=デザイド=ロスベルク」(8/10/12/15/20) 情報項目:「“乙女の石”」(10/12) 情報項目:「“箱”」(15/18/25) 情報項目:「“捧げられし者”」(12/15/18) 情報項目:「自称“天才レナス様”と“逆認識レーダー”」(15/17) 情報項目:「謎の美青年(全裸)」(10/12/15) 情報項目:「グラスウェルズ各地の交易品が不当に値上りした原因」(15/20) + エリア40「橋」 エリア40「橋」 このエリアに登場する場合、自動的に「橋」とエンゲージしている状態となる。 (橋)-(橋の下)-(水中) (エリア効果41) 戦闘時以外、このエリアに登場したキャラクターは、即座に目標値13の【感知】または【精神】判定を行う。 この判定に失敗した場合、「恋人たちの痴話喧嘩」に巻き込まれて「水中」へと強制移動させられてしまう。 ただし、「飛行状態」のキャラクターには、この効果は適用されない。 (エリア効果42) 「飛行状態」のキャラクターは、「橋の下」と同じエンゲージに入ることはできない。 (エリア効果43) 「水中」にエンゲージしているキャラクターは、以下の効果を受ける。 即座に「毒」を受ける。さらに、すべての行為判定のダイスが-1d(最低でも1dで判定は可能)。 常に「封鎖」状態である。エンゲージを離脱する場合、必ず「橋の下」へと向かう必要がある。 ただし、<水陸両用>を取得しているか、「飛行状態」のキャラクターには、この効果は適用されない。 + エリア50「路地裏」 エリア50「路地裏」 ※ 「路地裏」には、何のエリア効果もありません。 + エリア60「港湾施設」 エリア60「港湾施設」 「港湾施設」内のキャラクターは全て以下の効果を受ける。 (エリア効果61) このエリアに存在するキャラクターが受けるHPダメージは、自動的に20点軽減される。 (エリア効果62) このエリアに存在するキャラクターが「戦闘不能」に陥った場合、そのエンゲージで「爆発」が生じる。 そのエンゲージに存在した全てのキャラクターは目標値12の【幸運】判定に失敗した場合、即座に 「8d6+5」点の物理ダメージを受ける(その結果、さらに「爆発」が連鎖することもありえる)。 + エリア70「街工場」 エリア70「街工場」 このエリアではの「武器」や「防具」の購入・売却が可能である。 (エリア効果71) このエリアに登場したキャラクターは、即座に「装備している防具の重量の合計」に等しいMPを失う。 さらに、戦闘時はセットアップ毎にこの効果を受ける(MPは0未満にはならない)。 (エリア効果72) このエリアでダメージが適用される場合、それは自動的に火属性の魔法ダメージとして扱われる。 さらに、1点以上のダメージを受けたキャラクターは「放心」のバッドステータスを受ける。 (エリア効果73) このエリアに存在する、火属性のキャラクターが与えるダメージは常に+1d6される。 + エリア80「共同墓地」 エリア80「共同墓地」 金持ち以外はここに埋葬される。レイドの市街全体を見下ろせる、小高い丘の上にある。 神託戦争終結時に造られた、死者の安寧を願う石碑が建てられている。 (エリア効果81) このエリア内で、「種別:アンデッド」のエネミーが受けるダメージは常に+10される。 (エリア効果82) このエリア内で、「種別:アンデッド」のエネミーが与えるダメージは常に-10される。 + エリア90「城門」 エリア90「城門」 レイド街中(エリア00~エリア80)と、郊外(エリアA0「ベスリクム城塞」、エリアB0「監獄島」)との 相互移動は、必ず、この「城門」を経由しなければならない。 (エリア効果91) とても混雑している。そのため、このエリア内でキャラクターが行う【感知】【敏捷】判定の達成値は常に-2される。 さらに「転倒」のバッドステータスを被ったキャラクターは、即座に「7d6+5点」の物理ダメージを受ける。 ただし、「飛行状態」にあるキャラクターには、この効果は適用されない。 (エリア効果92) 人々の往来が激しいため、すぐ互いの姿を見失ってしまう。人探しは困難な場所である。 戦闘開始時、このエリア内に存在するキャラクターは、自動的に「隠密状態」となる。 ただし、「飛行状態」にあるキャラクターには、この効果は適用されない。 (エリア効果93) とても賑わっている。連れがはぐれて迷子になったり、スリやひったくりに狙われたりと大変である。 戦闘時以外、このエリア内に登場したキャラクターは、目標値12の【幸運】判定を行う。 この判定に失敗したキャラクターは、即座に「所持品」を全て失う。ここで失ったアイテムは、エリア10「街の広場」で 500Gを支払うことで、誰でも再入手できる。 ただし、「飛行状態」にあるキャラクターには、この効果は適用されない。 ※ このシーンでは「少女メア」や「クリスティナ」「ベイカー」「ディアドラ」は「所持品」扱いとなります。 + エリアA0「ベスリクム城塞」 エリアA0「ベスリクム城塞」 このエリアに登場する場合、自動的に「大広間」にエンゲージすることになる。 (魔導砲)-(司令室)-(大広間)-(倉庫) (エリア効果A1) 城塞内部は迷路構造になっている。 「大広間」を離脱する場合、目標値13の知力判定に失敗すると、その移動は阻止される。 (エリア効果A2) 「倉庫」と同じエンゲージに存在するキャラクターに対して、「対象:単体」の攻撃が行われた場合、 その攻撃は自動的に失敗する(周囲のガラクタに紛れてターゲットを見失ったことになる)。 (エリア効果A3) あらゆる魔法力を吸収する特殊フィールドが形成されている。 「魔導砲」と同じエンゲージ内で使用された魔術は、その効果を発揮しない(コストは通常通りに支払う)。 (エリア効果A4) 「魔導砲」と同じエンゲージのキャラクターは、メジャーアクションを使用して20MPを支払うことで、 「魔導砲」を「起動状態」にするか、あるいは「魔導砲」の「起動状態」を解除するか、どちらかを実行できる。 「魔導砲」が「起動状態」の間、そのキャラクターの所属ギルドは、ギルドスキル<要塞砲発射!>を使用可能。 ※ オリジナルギルドスキル<要塞砲発射!>のデータは以下の通り。 <要塞砲発射!> タイミング:クリンナップ レベル:- 判定:自動成功 効果: ギルドメンバーの誰かがクリンナッププロセスにおいて使用する。「魔導砲」が「起動状態」でなければ使用できない。 このギルドスキルを使用後、「魔導砲」の「起動状態」は解除される。そのシーン内に存在する全てのキャラクターは、 即座に目標値「ギルドレベル+8」の【幸運】判定を行う。失敗したキャラクターは、魔法防御力をゼロ扱いとして、 自身の最大HPに等しい点数の無属性魔法ダメージを受ける。1シーン1回まで使用可能。 ※ <要塞砲発射!>は、舞台が「レイド島近海」の「洋上」であるシーンでしか使用できない(GM判断)。 + エリアB0「監獄島」 エリアB0「監獄島」 犯罪者を収監するための施設。洋上に存在し、レイド島とは橋で連結されている。 ベイカーは反抗的な島民たちを次々に投獄していた。現在、獄中にはベイカーとディアドラを収容中。 (「牢獄」から囚人を連れ出す場合、「所持品」扱いとする) 監獄島には、「牢獄A」「牢獄B」「通路」の3つのエンゲージが存在する。 キャラクターの登場位置は「通路」に限定される。「牢獄」から「通路」以外には移動できない。 (牢獄A:ベイカー)-(通路)-(牢獄B:ディアドラ) ※ 「牢獄」にエンゲージしているキャラクターは、「シーンから退場する」ことができない。 ※ 「牢獄」内に存在するエンゲージは1つだけ。「牢獄」は常に「封鎖」状態である。 ※ 「通路」エンゲージから離脱した場合、特例として「牢獄」に入ることができる。その逆も可能。 ※ 囚人は「戒めの枷」(セットアップ毎に使用者に「重圧」「マヒ」「転倒」を与える装身具)を装備中。 解除用の「鍵B」は「通路」に保管されている(見張りつき)。 (エリア効果B1) 「牢獄」内では、「飛行状態」「騎乗状態」が自動的に解除される。 (エリア効果B2) 「牢獄」内で使用された<テレポート><ブリンク><キャストフォース>は効果を発揮しない。 (エリア効果B3) 「牢獄」内のキャラクターの物理防御点と魔法防御点は、ゼロとして扱う。 (エリア効果B4) 「牢獄」内で行われる【敏捷】判定のダイスは、自動的に-2d(最低1dで判定可能)。 【GM/ナノカ】:「今回の案件においては、“何を達成目標とするか”が最も重要である、とナノカは推察いたします」 【GM/ナノカ】:「どうぞ物事の優先順位をお忘れなく」 【GM】:ってなとこです。 【GM】:さて。質問事項などなければ、そのまま進行いたしますよー? 【ザニア】:進行の最中にまた質問を投げ掛ける可能性はありますが、現時点では不要です! 【ケネシュ】:登場してみるてすと(ダイスを振る)む、無駄にクリティカル…… 【ザニア】:華麗なカットインが画面に!? 【ケネシュ】:神々しい音楽が流れ天から降りてくる演出は要らないですw 【ザニア】:BGM変更は必須だと思ったのに! 【GM/ナノカ】:「ぶっちゃけ、今夜中に第7話を終わる【冴えたやりかた】は存在いたします」 【GM/ナノカ】:「‥‥たったひとつではないかもしれませんが。――以上」 【GM/ナノカ】:「ケネシュ様。ナノカの<ファイトソング>はお役に立てますか?」 【ケネシュ】:「そうね、お願いできるかしら。魔族というのは随分厄介な相手みたいだから」>ナノカ 【GM】:では、使用済みだった<ガーディアン>の回数制限が+1されて、もう一度使用できるようになりました。 【ザニア】:「お陰で近頃倒れ癖が付いちゃいましたよ」<魔族 【GM/ナノカ】:「Neet. 魔族は厄介な相手であると、ナノカは推察いたします。敵の情報を探ることも重要でしょう」 【GM/ナノカ】:「魔族ムルムルに斃された(=とどめを刺されて死亡した)場合、敵の手駒となることが予測されます」 【GM/ナノカ】:「どうぞ御注意くださいませ。――以上」 【ザニア】:「はいどうも。せめて死後は安らかに眠りたいものですよねえ」 【GM】:ナノカは一歩退き、画面枠のシステム表示部分に納まった。 【GM/ナノカ】:「ここはエリア30【図書館】です。――どうなさいますか?」 【ザニア】:「さて、と。」 【ザニア】:「情報項目七種は現時点で何れも検索可能ですか?」 【GM/ナノカ】:「可能です。現時点で、ナノカ含め3名のギルドメンバーが存在するため、調査判定の達成値は+3できます」 【ザニア】:ようするに「箱」についての記憶って今もってていいの?という意味ですな 【GM/ナノカ】:「問題の“箱”自体についての記憶は、ザニア様は問題なく保持なさっています」 > 追加ルール2 【GM/ナノカ】:「――今、この時点でその“中身”がどうなっているかは、誰も認識や言及ができませんが」 【ケネシュ】:「あの女の子についてはあとでラティア様に聞くとして」 【GM/ナノカ】:「現在、ラティア様はギルドハウス(=ベイカー屋敷)にいらっしゃいます」 【GM/ナノカ】:「そして、この図書館には【初代ロスベルク伯爵の手記】が保管されているはずです」 【GM/ナノカ】:「メア様の調査を行う場合、それを探し出すことになるのです」 【GM/ナノカ】:「ラティア様を連れてくれば調査判定にボーナスが入ります。手記の現物を御存じですから」 【GM/ナノカ】:「ですが、エリア間の往復を行うため、その間にクリシー様&メア様が更に襲撃されることになります」 【ザニア】:「連れ歩けるNPCは1PCにつき一人までなのですか?」 【GM/ナノカ】:「正確には【あるシーンに同行させることができる増援ギルドメンバーは1名】という意味ですね」 【GM/ナノカ】:「メア様やその他のシナリオNPCについては、別枠扱いになります」 【ザニア】:「成る程。貴女は前者と認識して宜しいですね?」 【GM/ナノカ】:「Neet. ですから、ナノカを連れて移動する場合、他の増援メンバーを連れ歩くことはできません」 【ケネシュ】:「ギルドハウスでお留守番しているのが1人、他の面子はエリアに散っているわけね」 【GM/ナノカ】:「Neet. 他のシーンで増援ギルドメンバーの方々に遭遇する可能性はあります」 【GM/ナノカ】:「その場合、その時点で連れ歩いている増援ギルドメンバーとの【入れ替え】が可能です」 【GM/ナノカ】:「 なお、ギルドハウスに立ち寄った場合、必ず増援ギルドメンバー全員が揃います」 【GM/ナノカ】:「その場で連れ歩く増援ギルドメンバーを選択してくださいませ」 【GM/ナノカ】:「ちなみに、やや危険度は上がりますが‥‥ クリシー様&メア様の場合も同様の処理が可能です」 【GM/ナノカ】:「逃亡先で増援ギルドメンバーの誰かに遭遇した場合、そのまま同行させることができます」 【GM/ナノカ】:「増援ギルドメンバーの扱いについて、その他に何か質問はありますか?」 【ケネシュ】:「誰かを呼びたい、入れ替えたいとなったらまたお願いするわ」<質問 【ザニア】:「はい、では暫くの間サポート業務を頼みますよ」 にっこり。 【GM/ナノカ】:「Neet. ではチュートリアルを終了いたします。――以上」 【GM/ナノカ】:「ここはエリア30【図書館】です。――どうなさいますか?」 【GM/ナノカ】:「現状、このエリアにはザニア様とケネシュ様がいらっしゃいます。合計で2回の調査判定が可能です」 【GM/ナノカ】:「調査したい【情報項目】と、希望する判定能力値(知力・意志・幸運)を指定してください。――以上」 【ザニア】:「では、私は手早く手記を拾って参りますので、ケネシュさんには別項目をお願いいたしますよお」 【ザニア】:情報項目:「メア=デザイド=ロスベルク」を調査します。判定能力値には知力を使用。 【ザニア】:天からの指令が降ったので<ギフト>を解放してみよう(ダイスを振る)出目「6・6・4・1」でクリティカル! 【ザニア】:ギフト追加分が無駄すぎる‥‥w 【ケネシュ】:「捧げられし者、逆認識レーダーあたりを調べるといいのかしら?」 【ケネシュ】:「ええ、あの魔族について調べてみましょう。怪しげなアイテムを持っているようだし」 【ケネシュ】:【知力】8+ボーナス(+3)=11スタートで、目標値15/17の“天才レナス様と逆認識レーダー”を。 【ケネシュ】:(ダイスを振る)出目5で16‥‥フェイト使いますorz (ダイスを振る)達成値19。 【GM】:Neet. では、調査結果を手帳に貼り付けておきましょう。 + 情報項目“メア=デザイド=ロスベルク” 情報項目:「メア=デザイド=ロスベルク」 (目標値8) :初代ロスベルク伯爵の娘が同じ名前である。が、その少女は6歳で病死した、と記録にある。 :メアは非常に強力な呪いに囚われている。神殿では解呪できなかった。その呪いの内容は不明。 (目標値10) :初代ロスベルク伯爵の実娘。母親は不明。父親のギルド「バルムンク」に所属。冒険にも同行していた。 :その冒険の過程で「乙女の石」に選ばれて契約を結んだ。その力で何度もギルドの皆を助けている。 :初代ロスベルク伯爵は極度の親バカで、人に会う度に娘自慢をしていた。日誌には彼女のことばかり。 (目標値12) :メアは【捧げられし者】と呼ばれ、魔族にその身体と生命とを狙われる存在である。 :メアは自身にかけられた呪いの存在に気づけない。 :メアと出会った人間は、メアが立ち去った後は、メアのことを覚えていない。 (目標値15) :どうやら、メアを生きたまま拉致して利用したい魔族と、メアを抹殺したい魔族の二つの派閥があるらしい。 (目標値20) :メアを【捧げられし者】へと転化させたのは、父親の初代ロスベルク伯爵本人である。 【GM】:なお。発見された手記には「メアがいかに可愛いか」とか、 【GM】:「他の連中がどんな褒め言葉を言ったか(言わされたか)」が延々と書かれています‥‥w 【ザニア】:(駄目だこいつ、はやく何とかしないと…)w + 情報項目“天才レナス様”と“逆認識レーダー” 情報項目:「“天才レナス様”と“逆認識レーダー”」 (目標値15) :“天才レナス様”は、魔族ムルムルが乗るグリフォンに同乗しているキャラクター(エキストラ)である。 :ゆえに普段は行動済みである。もし騎乗状態が解除された場合、行動値は0として扱う。 :“逆認識レーダー”は少女メア以外にも、「隠密状態」にあるキャラクターにも反応する。 :“逆認識レーダー”に複数の反応があっても、その内容に区別をつけることはできない。 (目標値17) :“天才レナス様”は<バッドステータス無効>を持っていない。自信家なので。 :“天才レナス様”の移動力は5m。デスクワークメインなのです。引き籠りなのです。 :“天才レナス様”がとどめを刺されて死んだ場合、魔族ムルムルは撤退を決断します。やる気のない護衛役なのです。 【ケネシュ】:この逆認識レーダーですが、隠密状態を解除する効果はあるので? 【GM】:ありませんw 「あのエンゲージに、隠密状態のキャラクターが居るッ!!」が把握できるだけですw 【GM】:まぁ、「範囲」攻撃が可能ならばイロイロできるんですけどねー 【ケネシュ】:ふむふむ 【GM】:以上です。どちらの情報項目も、これ以上の追加情報はありません。 【GM】:情報の捕捉を行いましょう。何か質問事項があればどうぞ? 【GM】:‥‥ありませんね? では、これにてシーン終了いたします。 【ケネシュ】:はーい キャンペーン本編に戻る 第7話へ 続きへ
https://w.atwiki.jp/yaruoperformer/pages/41.html
, ------ 、___ .. ‐一 ¨⌒ `>. / \ \ x"ァ / ヽ ヽ // .〃 / / / ト、 ヽ 、 ヽ ヽ / .f / / / / ./i i! l!、ヽ. i、 ヘ キヘ \ レ/ / .{ ,ム/⌒!Ⅵ | ヾ、'.}⌒ヾ、. キヘ \`ヾ、 i /レ! λ! V==x ヘ | Vィ==xト. i i、.〉 ヾ、ヽ { .i { // 〃ffヾ ! ヽ! ffヾ i゙ミ、 ! } 、ヽ.\〉 ∧{ ヽj/ .! 弋zソ 弋zソ j! ハ j i! i i / / ハ { i i  ̄ {  ̄ .i/ j /i i、 ハ } レ从 i レ| ⊂⊃ 、__,、__, ⊂⊃ 彳ノ ト1 }.|/ Vヽ. | i∧.\ /j! /イ / レ’j \!ヾ. }/ ≧r、 _ <i__/ノjノ.レ′ ___.ノー―‐ャ‐ヽ.ニ-x ヽ-x___ / , ===゙ヽ /ゝヘ フ シ \ ,.´> ´ ∠{.__/人_{_/ヽ /\  ̄ ` ハ j ´ ゝ./、 _シヾ'¨ ̄ ヽ ヽ .′ ------ ゝ- ’ ___ ハ i. { 二二二¨ ̄ ̄ } j ハ  ̄ .′ ! jゝ \ --―――一 / // { /_.\ \ / /i/ ̄ ̄フ 「 ミ、____...一 ´ ̄ ̄ ̄ ̄`ミ f ̄ ̄〈 ´〉 | / / } } { .j/ __/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄≧ー―一ヽ. / ム> ´ ̄ ̄`ヽ/ i \ \ \一ヘ ゝ‐一'¨ i { ヽ ヽ ヽ/ `ゝー ヽ. ヘ | `>―一'^ヾ--ヘ / 名前:やる実(やるみ) 性別:女 原作:2ch(やる夫派生) AA:2ch/やる夫派生/やる実 やる夫の派生キャラクター。やる夫と同じく語尾に「~お」がつく。 意外と可愛い顔立ちで巨乳で八重歯と猫っぽい口元が特徴。性格もお調子者。 主にやる夫の妹や、やる夫の親族関係者、やる夫の女装した姿など やる夫と関わりの深い役で登場するスレが多い、もちろん無関係なモブ役としても少なくない。 友達としてやらない子と共演することも多いため女版やるやらコンビとも言われる。 また、かつて彼女と同じ名前の「やる実板+」があった。 キャラ紹介 やる夫Wiki Wikipedia アニヲタWiki ニコ百 ピクペ 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 クッキングやる実 オリジナル 主人公。メシ屋『ニュー速亭』の一人娘。TVの料理バトルに挑む 主 まとめ 魔王やる実 オリジナル 主人公、勇者の父に一目惚れした魔王 主 まとめ 完結 やる実たちはイケナイ親子のようです オリジナル 主人公、父のやる夫と近親相姦関係にある 主 まとめ R-18 完結 やる実の! オリジナル 主人公の女子高生 主 まとめ 予備 完結 やる実の! 夏休み編 オリジナル 主人公の女子高生 主 まとめ 予備 完結 やる実のアトリエ~ザールブルグの錬金術士~ マリーのアトリエ 主人公、落ちこぼれの錬金術師見習い 主 まとめ エター やる実は山の上の女子校に通うようです つくしまっすぐライフ! 主人公、芹沢なずな役 主 まとめ 予備 完結 やる実はやる夫を探すようです エルミナージュ2 兄探しを兼ねて冒険する人間 主 スレ やる実・ブレア警部のマンハッタン島封鎖事件 パラサイト・イヴ 主人公、アヤ・ブレア役 主 まとめ 予備 完結 やる実・ブレア捜査官のN.M.C事件 パラサイト・イヴ2 主人公、アヤ・ブレア役 主 まとめ 予備 完結 彼らはキラークイーンで最後まで殺し合うようです シークレットゲーム-KILLER QUEEN- 参加者のひとり。要領のいい性格 常 まとめ 水銀燈は万物を魅了するようです オリジナル やる夫の妹、苛められる都度やる夫に助けてもらっている 常 まとめ 完結 できる夫で「罪と罰」 ドストエフスキー「罪と罰」 できる夫の隣人 常 まとめ 完結 やらない子とやる実がみんなの夢を守るようです オリジナル やらない子の親友、運動が得意だが勉強は苦手 常 まとめ 予備 完結 やらない子は黒き家の狂気に挑むようです 貴志祐介「黒い家」 菰田幸子役 常 まとめ 予備予備2 予備3予備4 完結 やる夫「王様ゲームしようぜ!!」 オリジナル 12期の2ch枠、努力型アイドル 常 まとめ 1期完結 やる夫のトーチャン VS やる夫スレ オリジナル トーチャンの娘だが、父のことをロクに覚えていない 常 まとめ 完結 やる実のカーチャンは預かるようです オリジナル 常人離れした直感を持つカーチャンへのツッコミ役 常 まとめ 完結 唯は妖怪アパートに住んでいるようです 私設花野女子怪館 唯の親友。萌えると首が伸びるろくろ首 常 まとめ 予備 完結 やらないキッチン オリジナル 常連客の一人 準 まとめ 完結 悪役令嬢と石田三成 オリジナル バエル王国第一王女 王位継承順位第3位 脇 まとめ あんこ 完結 玄人のひとりごと ~〇〇年バージョン~ 玄人のひとりごと 2021バージョンに登場できる夫の代理 脇 まとめ rssやる夫Wiki 短編集 できる夫とのハンター生活 in黎明期 モンスターハンター 隣近所の砂原の里の代表 脇 まとめ 予備 R-18G 完結 やる夫は運命の少女になるようです BASARA タタラ役、最序盤で落命し兄のやる夫が役目と姿を引き継ぐ 脇 まとめ エター 箱女 オリジナル ヒロインの一人やらない夫の婚約者のメインヒロイン「箱女」の正体? まとめ 完結 めが音達は聖杯戦争に参加しないようです 氷室の天地 C組担任・藤村大河役 まとめ エター Yaranaios BIZARRE Life ジョジョの奇妙な冒険 やる夫の母の若い頃の姿 まとめ やる夫が小説家になるようです オリジナル やる夫の従姉妹 まとめ 完結 やる夫がドラクエIIの勇者になるようです ドラゴンクエストII ムーンブルクの王女役 まとめ 完結 やる夫がバトル・ロワイアルに参加させられるようです バトル・ロワイアル やる夫の幼なじみ まとめ 完結 やる夫の白い切り身 オリジナル やる夫の妹で腐女子 まとめ R-18 エター やる夫のファイナルファンタジー ファイナルファンタジー やる夫の妹、ジョブは白魔術師 まとめ 完結 やる夫は記憶喪失なようです オリジナル ヒロイン。前髪で目を隠した独自改変 リンク 完結 やる夫はフェニックスの魔石を手に入れたようです ファイナルファンタジーVI 格闘家バルガス役、PTに加入しロックの妹分となった まとめ 完結 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考 主人公級「 目 」のつくりかた AA講座 聞き手 まとめ 短編 やる夫と学ぶ週刊少年ジャンプの掲載順と打ち切り 学ぶ系 聞き手 まとめ 短編