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122 :名無しさん@ピンキー:2014/04/28(月) 10 50 08.34 ID JmSvOt2T 慢心で撃沈させてしまった艦娘、そしてその戦闘でドロップ(あるいは直後の建造で一発出)してしまった 初期化されてしまった艦娘との交流はよ 「もう、お前の中には俺はいないんだな…」 123 :名無しさん@ピンキー:2014/04/28(月) 11 50 42.86 ID QDwi6D1p 122 よっしゃ、任せとき。ちょうどええ話があるわ。 ウチらの提督の話なんやけどな陸軍からせっつかれてキス島撤退作戦を強行軍で進めおったんや。 聞けば地獄の有り様で轟沈1以外にも大破2、絶対沈まない幸運艦ですら中破や。 そんな有り様やから提督も珍しく取り乱してな、見てられんかったわ。 翌日の事や、いつものように「私がいるじゃない」と付き従う秘書艦の姿に驚いたんや。 いやな、提督半狂乱やったから留守番だったウチら軽空母が書類片付けたんやけど、確かに轟沈したはずなんや。 新しく仲間になったのかと思ったんや。 あんさんの言うとおりな。せやったら止めよう思った。 悲しいだけやろ、誰かの代わりにしかなれへんのは。 やけど、よう見たら改やったんや。しかも、気づかれてへんように思っとるんやろけど、キスしとったし。 書類間違えたか思って慌てて駆け寄り聞いたわ。昨日沈んだのは誰やったんか、ってな。 したら遠い目しよってこう答えたんや「沈んだ艦も助けたいと思うのはいけないのでしょうか」って。 薄ら寒くなったウチはその場から逃げたんやけどな、半日して気づいたんや、中途半端やと。 夜やったけど、確認せな思った。本気でその気やったら沈んだ艦の名前は変えなアカンからな。 せやけど部屋におらん、もしやと思い提督の部屋に行けば聞こえて来るんは卑猥な水音に提督の荒い息づかい。 思わず偵察機飛ばしてもうたわ。 したらな。こう言っとったらしいねん。 「司令官、私だけいればいいじゃない」 124 :名無しさん@ピンキー:2014/04/28(月) 12 22 05.59 ID EOq3iGdN うめぇ そして、こえぇ 125 :名無しさん@ピンキー:2014/04/28(月) 12 37 03.36 ID dwD0nDkY その撤退作戦に、彼女も参加していたとしたら……いやそれ以上考えるのはよそう。想像を飛躍しすぎだ。 126 :名無しさん@ピンキー:2014/04/28(月) 12 56 47.66 ID ut+VIWfw 某Rちゃんは改だったなら轟沈→即ドロでそんなんでも見た目的な理由で落ち込み少なくなろうとできそう
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真実と決断 依頼主 :アリゼー(北ザナラーン X20-Y17) 受注条件:レベル50~ 概要 :アリゼーは、大迷宮バハムート侵攻作戦について報告したいようだ。 アリゼー 「どうにか地上に戻ってこられたようね。 転移先は前と同じ・・・・・・北ザナラーンだったみたい。 ・・・・・・さっきは守ってくれてありがとう。 あなたは、先に砂の家へ戻って、 ウリエンジェに報告をお願い。 私も、すぐに後を追いかけるから・・・・・・。 大丈夫・・・・・・少し疲れたから、休んでいくだけよ・・・・・・。」 アリゼー 「砂の家へ戻って、ウリエンジェに報告をお願い。 私も・・・・・・すぐに後を追いかけるから・・・・・・。」 砂の家のウリエンジェと話す ウリエンジェ 「英雄の凱旋・・・・・・よくぞ戻られました・・・・・・。 その眼は、使命を果たした者の眼・・・・・・。 「拘束艦」は沈黙したようですね。 しかして、万事は無事にならず・・・・・・。 あなたに落ちた影の理由を、お聞かせください。」 ウリエンジェ 「・・・・・・白銀の凶鳥、ネール・ヴァン・ダーナス・・・・・・。 そして、我が師が・・・・・・。 ・・・・・・それでは、ルイゾワ様のエーテルは、 ネールと同様に蛮神「バハムート」に取り込まれ、 かの蛮神のテンパードになったというのですね・・・・・・。 なんという・・・・・・ことでしょう・・・・・・。 ・・・・・・エーテルを束ねし虚構なる幻影とはいえ、 ルイゾワ様と相対するは、私でさえ耐え難きこと・・・・・・。 ・・・・・・ましてや、アリゼー様にとっては如何ほどか。 この戦い、もはや協力を望むべきではないかもしれません。」 ???? 「余計な心配は不要よ、ウリエンジェ。」 ウリエンジェ 「アリゼー様・・・・・・。」 アリゼー 「私は奴らを倒すと決めた・・・・・・それがすべて。 それよりも、今回判明した事実を整理させてちょうだい。」 ウリエンジェ 「・・・・・・委細承知しました。 報告から察するに、今回の要となるのは、 大迷宮の衛士となったネール・ヴァン・ダーナスです・・・・・・。 あなたには説明をするまでもない・・・・・・。 ネールは、あなたが5年前に通称「月下の闘い」で破った、 ガレマール帝国の第VII軍団長・・・・・・。 「交信雷波塔」を覚えておいでですか・・・・・・? ネールがダラガブを制御するために建設した、 クリスタルタワーの代用品・・・・・・あなたが打ち砕いた野望を。 おそらく、あの塔を完成させるべく、 ダラガブへの交信を試行錯誤するうちに・・・・・・ その内に眠る蛮神を目覚めさせ、魅入られたのでしょう。」 アリゼー 「・・・・・・そして、数千年の時を越えて、 蛮神「バハムート」の新たなテンパードが誕生したのね。 戦いに敗れ、その命はエーテルへと散ったけれど、 「バハムート」に吸収され、エーテル界には還れなかった。 ネール・・・・・・哀れな存在よ。 蛮神「バハムート」のテンパード・・・・・・。 それが、奴らだけだったのならいいのだけれど・・・・・・。 ネールが言った「愛し子らを抱くゆりかご」という言葉・・・・・・ 狂言と捨て置くには、妙にひっかかるの。 もし、ほかにもテンパードがいるのならば、 「拘束艦」を止めるのと同時に、 そいつらの排除も必要になるでしょうね。」 ウリエンジェ 「アリゼー様・・・・・・。 ルイゾワ様にも引導を渡すと・・・・・・そうおっしゃるのですね。 しかし・・・・・・本当によろしいのですか?」 アリゼー 「・・・・・・何度も言わせないで。 蛮神「バハムート」と、それに関するすべてを断つこと・・・・・・ それだけが、お祖父様を救うのよ。 テンパードの件も含め、しばらくこちらで調査を進めるわ。 次の作戦が立案されるまで、あなたは休息をとっていて。 まだ気の抜ける状況じゃないけれど・・・・・・ おつかれさま、Niuniu。」 ウリエンジェ 「・・・・・・そうですか。 あれから5年、もう逝ってしまわれたと知っていて尚、 こんなにも・・・・・・悲しいものなのですね・・・・・・。 我が師ルイゾワ・・・・・・。 真理とは、真実とは・・・・・・いったい何なのでしょう・・・・・・。 これまで、それに至ることこそ、 私たちシャーレアンの務めと信じてきました・・・・・・。 ・・・・・・しかし、その真実が悲しみと絶望を呼び、 他者を傷つけるものであっても・・・・・・ それでも、明かさねばならないのでしょうか・・・・・・。」 アルフィノ 「・・・・・・それが君の「決断」だとでも言うのかい、アリゼー。 ならば、次は「鍵」を使うことになるだろう。 Niuniuでも、暁の血盟でもない・・・・・・ 私たちが持っている「真実の鍵」をね。 鍵は、扉を閉めるためにもあるんだ。 ・・・・・・蛮神「バハムート」は、閉じられるべき過去なのさ。」 ウリエンジェ 「去る者あれば・・・・・・来たる者あり・・・・・・。 私に何かご用でしょうか・・・・・・?」 (何を聞く?) (メテオの痕跡の調査について) ウリエンジェ 「世界の秘めた真実は、深く険しき淵にあり・・・・・・。 人は往く・・・・・・「決断」を胸に抱きて・・・・・・ されど、剣を持たざれば、想いを成す術もなし・・・・・・。 ・・・・・・蛮神「バハムート」にまつわる万事を断つには、 あなたが必要不可欠です。 どうか・・・・・・その力の冴え渡らんことを・・・・・・。」 アナエル中牙士 「よくぞご無事でお戻りくださいました。 しかし、ご帰還以来、お嬢様は思いつめている様子・・・・・・。 どうかこれからも、お嬢様をお支えください。」
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登録日:2018/05/06 (日) 17 32 49 更新日:2023/12/28 Thu 22 20 12NEW! 所要時間:約 12 分で読めます ▽タグ一覧 世界史 作戦 大日本帝国海軍 戦争 戦略 日本 日本史 日本軍 漸減作戦 軍事 「何で旧日本海軍は大和型戦艦なんて時代遅れの兵器を造ったの?」 「日本の駆逐艦って、アメリカの潜水艦に沈められ過ぎじゃない? 艦隊の護衛が主任務なのに何故?」 ゲームや漫画の影響で日本の軍艦や太平洋戦争に興味を持ち資料を調べ始めたばかりの頃、上記の疑問を抱いた事がある人は多いだろう。 「空母を中心とした機動部隊による航空機の集中運用」という全く新しい戦術を生み出し真珠湾攻撃を成功させた旧日本軍。 だが、その一方では大艦巨砲主義の象徴にして終着点である大和型戦艦を建造。 ミッドウェーの敗戦後は、アメリカの潜水艦による通商破壊戦を受けて次々と沈没していく、対潜戦闘に優れるはずの駆逐艦。 何処かアンバランスな状況のその全ては、とある戦略構想に基づいて生み出された物であった。 漸減(*1)作戦とは、旧日本海軍の根本にあった戦略構想である。 歴史 序 マハンという男 「海上権力史論」という本がある。 これはアメリカの海軍軍人、マハン(1840年~1914年)が1890年に出した著書であり、ここで書かれていたことを一言で表すと「戦争は敵対する国家が保有する海上艦隊同士の交戦によって決する」となる。 彼は「海は有力な交易路であり、国内の港と海外の根拠地や植民地を繋ぐ洋上の交易路を海軍力で維持することで海洋国家は発展する。発展した海洋国家は強化した海軍力でより多くの海上交易路を維持し、更に発展し……」と説いた。 つまり海軍とは「海の交易路を維持する」ものである。 でもって同時に当たり前のことだが「戦力というものは集中させた方が勝つ」のである。 ランチェスターの法則に従うと「彼我の実際の戦力比はそれぞれの数を二乗したものになる」のだ。 その結果。 彼は制海権を握る手段として「互いの海軍が集中的に戦力を運用する」艦隊同士の決戦というものを重視した。てか重視しすぎた。 とはいえ実際に古い例では第一次英蘭戦争(1652年–1654年)ではオランダが商船護衛に軍艦を張り付けた結果、イギリスに各個撃破されているのである。 お互いに戦力分散なんて愚を犯すまい、と考える方が自然と言うべきだろう。 そんなんで彼の論は世界の海軍に受け入れられた。日本でも秋山真之が米国留学中にマハンから教えを乞いたという。 日本海海戦 ~全てはここから始まった~ 時は日露戦争の終盤である、1905年(明治38年)5月27日。 ユーラシア大陸の反対側から7ヶ月の航海を経てはるばるやって来たロシア帝国海軍のバルチック艦隊を、東郷平八郎率いる連合艦隊が迎撃。 対馬沖で相対した両軍による会戦は、日本軍の勝利で終わる。これが後に「日本海海戦」と呼ばれる海戦である。 詳細はこことかこことか(これ…は違うな)に譲るが、とにかく大国ロシアとのジリ貧の戦いに決着を付けるきっかけとなったまさに「皇国ノ興廃、此ノ一戦二アリ」な戦いであった。 さて、ここで日本海軍はある思考に陥る。 「どんな大国相手であろうと、最後は互いの総力を決した決戦で勝てばいいじゃない」 ロシアを下した今、日本に立ちはだかるのは七つの海を制するロイヤルネイビー、イギリス。 そして太平洋を挟んで君臨し、今なお力を増し続ける後のチート国家、アメリカ。 いくら富国強兵が進んでも、彼等に比べれば日本は圧倒的に小国(あと貧乏)。 そんな日本が彼等と戦争になった場合、そのままぶつかれば敗北は必至である。 ……だが、日本海海戦の様な互いの全戦力をぶつけ合う会戦。すなわち決戦で見事に勝利を収めれば…? そんなこんなで日本の海軍は艦隊決戦思想に陥っていく。 漸減作戦の誕生 そんなわけで決戦思想に陥った海軍ではあったが、そんな作戦がすんなり上手くいくなんて事は流石に考えていなかった。 例えば此方の戦力が50だとして、敵国が100でぶつかって来れば戦力の削り合いで負けてしまう。 そこで海軍のお偉い人は考えた。 「だったら決戦前に、敵戦力を削ればいいじゃない」 これがのちに対米海軍作戦計画となった「漸減作戦」の始まりである。 漸減作戦の概要 敵国(というか米国)と開戦した。敵艦隊が日本に向かってくるぞ! こちらの主力艦隊はまず温存。水雷戦隊よ突撃だ! 熟練した水雷部隊の波状攻撃で、敵艦隊はボロボロだ! 満身創痍の敵艦隊へ向けて、主力艦隊出撃!! 日本海軍大勝利!! 希望の未来へレディゴー!! 簡単に言えば、この2と3にあたるのが漸減作戦である。 日本は小国である以上、決戦用の大型艦を揃えられる数には限りがある。 そこで巡洋艦に率いられた駆逐艦による水雷戦隊に魚雷艇といった補助艦艇で向かってくる敵艦隊の戦力を削り、最後に戦艦を中心とした部隊で会戦を仕掛ける。 一見すれば非の打ち所の無い作戦である。欠点というか問題点については後述。 漸減作戦用兵器の誕生 そんなわけで、日本海軍の艦艇はこの漸減作戦を念頭に置いて建造が進んでいった。 巡洋艦や駆逐艦は高性能な酸素魚雷を積み、魚雷艇といった小型艦、潜水艦すらも攻撃偏重に。 全ては少ない戦力で敵艦隊に痛手を与え、背後に控える主力艦隊を支援する為に。 言うなればある時期の日本軍の全ての艦は「漸減作戦用戦闘艦」だったのである。 その後に潜水艦や航空機といった第一次世界大戦で台頭した新兵器も、その多くは「漸減作戦用兵器」として設計開発される。 ……まあ航空機については、まさかそれが戦争の全てを塗り替えるとは想像していた人は少なかっただろうが。 漸減作戦用兵器の特徴 長大な航続距離 最重要事項。敵艦隊を本土から離れた地点でいち早く撃破する為。 重武装 強大な敵艦隊相手に少しでも戦果を上げる為。 これが日本の漸減作戦兵器だ! 吹雪型駆逐艦(特型駆逐艦) ワシントン軍縮条約により、主力艦艇の保有制限を受けた大日本帝国海軍の新たなる希望。 前級である睦月型駆逐艦に比べ、基準排水量は400トン程増加し大型化。兵装も大幅に強化され、12.7cm連装砲三基に61cm三連装魚雷発射管三基を備える重武装駆逐艦の登場は、列強各国に衝撃をもたらした。 また大型化したことにより居住性や遠洋での航海性能にも優れる。 ……が、やり過ぎとも言える重武装化により艦のバランスは悪化。ロンドン海軍軍縮条約の都合で吹雪型より後発だが小型になった初春型・白露型にまで徹底した結果、後に「友鶴事件」「第四艦隊事件」等の重大事故を引き起こすことになる。 とはいえその後も重武装の駆逐艦は改良が続けられ、朝潮型を経て完成系の「甲型駆逐艦」と呼ばれる陽炎型・夕雲型まで計八十八隻が建造され、太平洋戦争で主力を担う事になるが……。 重雷装巡洋艦 「長大な射程距離を誇る酸素魚雷を大量に発射して、遠方の敵艦隊にぶち込む」という最高に頭悪い発想で生み出された珍兵器。 当時旧型となっていた球磨型軽巡洋艦の北上・大井を転用し、61cm四連装魚雷発射管10基という片舷20射線発射可能な重雷装艦が誕生した。 ……なお、実戦には参加することなく遠距離雷撃の有効性も疑問視された為、戦争の途中で高速輸送艦に改造された。 伊号潜水艦 前大戦では通商破壊戦で猛威を振るった新兵器・潜水艦も、日本海軍は通商破壊戦ではなく漸減作戦のための性能に全振り。 大型の船体を持つ伊号潜水艦として、水上艦隊と共に行動し水雷襲撃を行う高速重雷装の海大型、 そして長大な航続距離と水上偵察機の搭載によって高い偵察能力を持つ巡洋潜水艦という二枚看板が揃う。 太平洋戦争の序盤は想定していた運用と違う通商破壊戦や敵空母への雷撃で一暴れするが、巨体ゆえの静音性の低さが仇となり……。 千鳥型水雷艇 ロンドン海軍条約により、駆逐艦等の補助艦艇にも保有制限が掛けられた事で「条約対象外の600トン以下の艦艇」として開発されることになった。 速力や兵装を犠牲にすることなく船体の小型化と重量軽減を徹底した結果、誕生したのは当時の二等駆逐艦を上回る重武装を備えた変態艦艇であった。 なお後に「友鶴事件」を引き起こしたのはこの三番艦「友鶴」である。 また後継として鴻型水雷艇が開発されるも、その頃にはもう軍縮条約が破棄される事が決定していたため、16隻建造が計画されていた所を8隻建造で打ち切られた。 陸上攻撃機 海軍が保有する陸上から発進する航空機。 海軍なのに陸上? という時点で何かおかしいと思ったあなたは正しい。 上記のロンドン海軍条約の保有制限で水雷戦隊のみによる漸減作戦が困難になったため、「空飛ぶ水雷戦隊」として1930年代から着目された。 これも漸減作戦の一翼を担うために開発された兵器であり、日本本土に向かって来る敵艦隊を太平洋上の島々に配備された陸上攻撃機が迎撃する。 九五式の事は忘れるとして日本海軍初の近代的双発攻撃機「九六式陸攻」は、他国の爆撃機を凌駕する長大な航続距離と高速を兼ね備えた傑作機であった。 その後継機である「一式陸攻」も高速化や防御銃座の強化と順当な強化を重ね、太平洋戦争で主力を勤めた。 航空母艦および艦載機 良くも悪くも第二次世界大戦以降の戦争を塗り替えてしまった二大兵器。 しかし当初の漸減作戦において期待されていた役割は艦載機自身による爆撃・雷撃ではなく、偵察・触接・観測といった水雷戦隊と戦艦のサポートであった。 1930年代前半までは技術的限界から航続距離も短く、空母は「遥か後方から艦載機を飛ばして長距離攻撃を行う主力艦」などではなく、 巡洋艦と共に積極的に前進し、出会った敵の偵察艦隊と砲戦になったりしつつも敵位置を通報する、という偵察巡洋艦の延長にある存在であった。 赤城・加賀やレキシントン級といった初期の空母が巡洋艦の主砲並みの砲を持っていたのも、砲戦になりかねない距離まで前進するからである。 なお、後に艦載機も航続距離等の諸性能が向上してくると、遠く離れた敵艦隊や敵基地を艦載機単独で攻撃・撃破する目的が重視されるように運用法が変わっていく。 代表とも言えるのが真珠湾攻撃、そしてマリアナ沖海戦におけるアウトレンジ戦術である。 漸減作戦の欠点 まあそんなわけで日本海軍は漸減作戦での仮想敵国であったアメリカと戦争をする事になるのだが……。 漸減作戦が成功したかと言えば、ぶっちゃけ失敗している。というか、漸減作戦その物が既に時代遅れの代物だったのだ。 漸減作戦の欠点 敵が都合良く全戦力をぶつけて来るとは限らない 日露戦争のように敵艦隊が総力を挙げて日本にやって来ず、小艦隊に分けて侵攻された時点でこの作戦は破綻する。 通商破壊戦術への不備 制海権を握るための艦隊決戦。それ自体は良い。 だが艦隊が常に制海権を握った範囲どこでもすぐ駆け付けられるわけではない。 ……もし敵がこちらの監視を掻い潜って、あっちこっちの海上交易路を攻撃してきたら? しかもそれがこちらの砲撃で撃退出来ない方法、そう例えば海の下に隠れることが出来るものだったら? 仮に敵戦力の漸減に成功したとして、敵がそのまま侵攻を続けてくれるとは限らない 相応の被害を受けた時点で司令官が撤退の命令を下す可能性もある。ある意味で作戦は成功したと言えるが、敵艦隊の脅威は残ったまま。 そもそも漸減作戦が成功したからといって、それが戦争の勝利条件になるとは限らない 最大の問題。総力戦と化した第一次大戦以降は艦隊を叩き潰せたとして勝利となるわけでは無いし、では逆に攻め込もうにも決戦を経た時点でこちらの艦隊もボロボロである。 しかも相手は月刊空母、週刊軽空母、日刊駆逐艦のチート生産国家であり……。 そんなわけで「敵艦隊が全力で真正面から突っ込んできて」かつ「多少の被害を受けても撤退しない」という理想に理想を重ねた作戦が漸減作戦なのだ。 前提の一つとなった日露戦争の日本海海戦ではロシア海軍は、バルト海からはるばるやって来ていたので日本海軍の待ち構えた先のウラジオストックにしか帰るべき場所が無かった、というのがいつの間にか消え去っていたのだ。 更に時代は第一次世界大戦を経て、戦争は国家の総力をぶつけ合う「総力戦」へと移り変わっていた。一度きりの決戦で全てが決まる戦争は終わりを告げ、大量の兵器を生産し、そして互いの生産力を削りあう戦争へとシフトしていた。 第一次大戦では大戦中最大の海戦であったユトランド沖海戦をしてもドイツもイギリスも相手に白旗を上げさせるどころか、相手の海軍を壊滅に持ってゆくことすらが出来なかったのだ。 こうして漸減作戦は半ば形骸化したと言える。 ついでに言うと、漸減作戦の為に開発された兵器も欠点を抱えていた。 重武装化による艦のバランス・復原性の低さ 千鳥型水雷艇の友鶴が荒天により転覆し、多くの犠牲者を出した「友鶴事件」 演習中の艦隊が台風により大きな被害を受けた「第四艦隊事件」といった事故を受けてようやく解決する。 この辺は米軍も似たようなもので、第二次大戦の真っただ中に台風相手にダメージを受けていることも指摘しておきたい。 ウィリアム・ハルゼー大将指揮の第38任務部隊がコブラ台風、と名付けられた台風に遭遇し、駆逐艦3隻が沈没、100機以上の航空機を損失、という深刻な被害を受けている。 ……ただコブラ台風騒動が起きたのが1944年の12月で、日本にとっては少々遅かった神風というか神風が吹いても相手が悪かったというか。 対空、対潜能力の不足 主に駆逐艦に顕著な欠点。敵艦を葬る事に重点を置きすぎて肝心の艦隊護衛に必要な能力である対空・対潜能力は連合国に比べて大幅に劣る。 まあこれは航空機の進歩の早さに追いつけなかったり、ソナーやレーダーといった電子機器に対する開発力の無さもあるのだが…… というか、朝潮型駆逐艦までは竣工時に爆雷は積んでいても、肝心のソナーを積んでいなかったり。 太平洋戦争ではアメリカ軍の潜水艦により、本来彼女等に対する対抗手段として活躍するはずの駆逐艦が数多く沈められている。 これは戦後の海上自衛隊が絶対潜水艦沈めるマンと化した一因でもある。 終わりに ここまで漸減作戦の駄目な所を述べてきたが、流石に一介のアニヲタwiki住人でも分かる事を当時の軍人が分からなかったとは思えない。 だからと言って開発及び建造まで金と時間が掛かるのが兵器である。 結局のところ開発された漸減作戦用兵器は、機動部隊は真珠湾攻撃を行い、潜水艦は通商破壊、陸上攻撃機は陸上目標への攻撃と本来の目的とは違った運用をされる事になった。 駆逐艦は本来あまり重視されなかった護衛任務に就き、敵潜水艦に次々と沈められる。 一式陸攻やゼロ戦は戦争序盤こそ活躍するものの、後継機に恵まれぬまま米軍の新鋭機の前に散っていくのだった。 創作における漸減作戦 創作においては「漸減作戦」ぽいものは結構存在する。 強大なボスに対し、こちらの戦力を次々にぶつけて少しでも戦闘能力を削る。戦力の逐次投入とか言ってはいけない 「おっと、ここから先はオレを倒してから行きな」とか「腕が動かない…まさかさっき戦った雑魚にやられた傷がっ!!」なんてのはよくあるパターンである。 「艦隊これくしょん」における「漸減作戦」 第二次世界大戦における擬人化された艦船が登場する艦これでは、ちらほらとこの「漸減」の名称(*2)が出てくる。 ……というかこの作戦を使ってくるのは、主にイベント海域における敵であると言える。 1個艦隊をボス撃破の為に出撃させるこのゲームでは、ボスと相対する前に複数の敵艦隊を相手取る必要があり、その道中で「深海潜水艦部隊待伏群」「水上阻止艦隊」といった名称のイヤらしい強力な艦隊と対峙しなければならない。 先制攻撃で一発大破だったり、強大な火力で一発大破だったりとボス目前にして撤退を余儀なくされたり、損耗を受けてしまうのだ。 ボスへの対策を減らして道中の対策をするか(例えば潜水艦部隊であれば対潜装備を強化する等)、応急修理要員を積んで強行突破するか、はたまた自らの強運を信じて強行突破するか。 提督の決断が試される。そして提督の資材がハゲる 「銀河英雄伝説」における「漸減作戦」(っぽいもの) 銀河帝国内の内乱『リップシュタット戦役』の序盤において、反乱軍の首魁であるブラウンシュヴァイク公が、似たような作戦を立案している。 概要は、『本拠であるガイエスブルク要塞までの道のりにある中継拠点に戦力を小分けして配備』→『正規軍はその中継拠点の戦力を消耗しながら排除しつつ前進』→『その消耗した正規軍に対し、万全な状態の本隊で決戦を挑む』というもの。もろに漸減作戦(っぽいもの)である。 しかし、実戦司令官であるメルカッツ提督に『敵がいちいち中継拠点をつぶしていくとは限らない』『そのままガイエスブルク要塞に直進したら、配備した隊は遊兵となるし、それらが欠けた戦力で挑まなければならない』と論破されて断念することになった。 追記修正は「漸減」の読み方が分かる人がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] いつものことだが、大和型は金剛型や扶桑型の置き換えとして建造されてるからね。漸減作戦用に装備を整えて上手くいかなかったのは事実だ -- 名無しさん (2018-05-06 17 51 03) 最近の艦これのイベントはボスよりも道中の敵の方が厄介に感じることが多いから、プレイヤーは(というか作戦を発令してる大本営?)は見事に敵の漸減作戦に引っかかってると言える…のだろうか? -- 名無しさん (2018-05-06 18 19 10) 「月刊空母、週刊軽空母」←こんな国に消耗戦で勝てるわけ無いだろ!いい加減にしろ! -- 名無しさん (2018-05-06 18 41 56) いやまず前提条件から間違ってるから。漸減思想になったのはワシントン条約で戦艦の数を強制的に6割に抑えられたためだよ。7割なら大西洋にも一定の戦力が必要なアメリカとほぼ互角だろ?だった。 -- 名無しさん (2018-05-06 19 30 44) バルト海作戦とその兵器の方がこれに比べりゃ遙かに現実的だったんだよなあ(白目) -- 名無しさん (2018-05-06 19 44 45) ↑そうか? あれ他に転用きかないつう意味で漸減より遙かにタチ悪かったんだが。むしろ転用きかないからおもいきって別艦種に改造する決断ができたというか -- 名無しさん (2018-05-06 19 55 50) 重要なマハンの論が無かったので追記。後はもっと詳しい人に任せた…… -- 名無しさん (2018-05-06 22 50 38) 「流石に一介のアニヲタwiki住人でも分かる事を当時の軍人が分からなかったとは思えない。」当時は条約や政治状況や組織のアレコレ込々で手探りでやってるのに対して、後世の人間は何もかもが終わって結果全てを知ってるんだから分かるのは当たり前だろ -- 名無しさん (2018-05-07 22 13 10) 記事に出てる1934,35年の両事件を受けて対策したから大戦中に荒天で問題になったことはなかったと思う。 -- 名無しさん (2018-05-07 23 28 20) 所詮、東郷平八郎の亡霊に取り憑かれた連中の妄言 -- 名無しさん (2018-05-08 01 09 29) 敵は自分たちの都合に合わせる訳がない。この簡単な理屈を誰も指摘しなかったのだろうか -- 名無しさん (2018-05-08 06 41 37) ↑用兵論に限定すれば何割かはマハンの影響。太平洋に注げる海軍力はアメリカとてやや有利な程度だから、それを集中運用するに違いない、と。 -- 名無しさん (2018-05-08 09 35 34) (続き)でもってアメリカもマハンの本家本元なだけあって元々は艦隊決戦思想の傾向が強かったのよね -- 名無しさん (2018-05-08 09 37 01) 艦これとは逆に、プレイヤーが漸減作戦を「する」側になるタイプのゲームはタワーディフェンスが代表として挙げられるだろうか。 -- 名無しさん (2018-05-08 11 10 13) 日本の漸減作戦が失敗したのは相手側がこちらより優位な状態で決戦を仕掛けようとしてこないといけないのに真珠湾で米海軍が劣勢になったのが最大の原因。真珠湾奇襲をしなかったら日本のお望み通り米海軍の太平洋艦隊との決戦だっただろう。 -- 名無しさん (2018-05-08 12 02 12) 敵から見れば ”漸減”されているのに わざわざ"要撃"喰らって行くのは正気か -- 名無しさん (2018-05-08 20 21 49) ↑2しなかったら両洋艦隊法の最新艦が就役した後、燃料不足で身動きすら取れなくなった日本軍壊滅の未来が待ってるだけだからな。そもそも太平洋の制海権争いなんて1898年のハワイ併合の時点で終わってるってことを理解してなかったのが悪い -- 名無しさん (2018-05-08 20 30 21) もしも想定通りだったら、とかIFの話ばかりで失敗だったことを認めた上で教訓にしよう、て視点から見られることがない気がする. -- 名無しさん (2018-05-09 01 31 08) すまそ、途中で切れた。今のエリート官僚、というか日本人的組織にも通じる問題点があると思うのだが。 -- 名無しさん (2018-05-09 01 32 17) 零戦や九七艦攻以降の新世代艦載機の長い航続距離は漸減作戦とは全然関係ないものなので、その部分は修正しつつそれ以前の時代の漸減作戦における空母と艦載機の運用についてちょっと書いてみました -- 名無しさん (2018-05-09 22 54 11) 仮に酸素魚雷も大和もすべて切り捨ててレーダーやソナーに全振りしたとしたら史実より犠牲を減らせてたもんかね?別の批判が出てくるだけかもしれんけど -- 名無しさん (2018-05-13 17 01 17) 「さらば宇宙戦艦ヤマト」のバルゼーがまんまこの戦法を使ってた件について記述したい -- 名無しさん (2018-05-29 01 15 49) オレンジプランとはどこで差がついたのか... -- 名無しさん (2018-08-04 21 21 56) BETA相手に防戦するなら割と有効だったな。攻略作戦では別の手段がとられていたから、結局は攻勢に出る考えとしては使えないのだろうが -- 名無しさん (2019-02-15 11 14 35) 銀英伝のリップシュタット戦役でも、ブラウンシュヴァイクが似たような戦略立ててたよね。本拠であるガイエスブルグまでの中継拠点に戦力を小分けにして配備し、帝国軍を消耗させたうえでガイエスブルグと本隊で決戦に挑む、という。『敵がいちいち中継拠点を攻めてくれるとは限らない』とメルカッツに論破されてたけど。 -- 名無しさん (2020-04-28 14 47 47) アメリカと戦争になった場合、アメリカ本土に攻め込むなんてできるわけがないから攻めてきたところを迎え撃つしかない。という前提で考えたら、これ以上の妙案なんてそうそう無いと思うが。戦争しなければいいというのは論外で -- 名無しさん (2020-04-28 15 05 58) 艦これに限らず、ゲームでは敵側が使うことが多い作戦だよな。わかりやすい所だとシューティングゲームとかRPGとか。 -- 名無しさん (2020-04-28 15 55 35) 漸減作戦に無理があったのは事実だけど、ぶっちゃけ史実の時点で予定された漸減作戦は結局やってないからなんとも言えない -- 名無しさん (2020-08-15 01 39 16) 戦争序盤には決戦不可能レベルにまで漸減できたとも言える。落とし所は無かったようだけど。 -- 名無しさん (2021-08-01 18 51 32) 奇策や相性で引っくり返せる強弱など、結局の所ある程度拮抗した関係である事が前提なのです。どう転ぶか分からないという天秤を傾けるのが策であり状況。最初から絶望的に開いている差をそれらで埋めることは出来ません -- 名無しさん (2021-08-01 19 16 48) ブラウンシュヴァイク公の作戦、「敵が中継拠点をスルーして本丸に直進してきた場合は、スルーされた戦力をまとめて敵艦隊のケツを叩かせる(本隊と挟撃の形に持ち込む)」ってプランBまで用意できてれば、メルカッツならなんとかしたんじゃないかな……いや呼応させるタイミングの見極めが難しすぎるかもしれんが……(素人考え) -- 名無しさん (2022-02-04 12 45 23) ↑それ実際にやられてたらラインハルトでも危なかったかもね。実際にできるかどうかはともかく。 -- 名無しさん (2022-02-04 13 08 32) 挟撃しようにも、さらにその背後にキルヒアイス艦隊がいるのでなんとも……辺境貴族領守備艦隊じゃ、キルヒアイスの足止めにもならないだろうし。 -- 名無しさん (2023-02-13 21 36 37) 名前 コメント
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445: 第三帝国 :2017/04/12(水) 23 13 12 銀河連合日本×神崎島ネタSS――——「柏木の動揺」 これまで様々な交渉に参加して来た。 交渉に成功もあれば失敗もあり、顧客に罵倒されたり賞賛されたりされ、中には個人的な友人となった人間もおり、世の中には色々な人間がいることを知った。 だからこそ当初柏木自身も嗜んでいる某ブラウザゲームの人物にしか見えない、「時雨」と名乗った駆逐艦の艦長の苗字が提督と同じ意味を理解し色んな意味で混乱したが同時に、 「宇宙人も来る世の中だし、ネット小説でよくある転移系もアリだな」と考えを改め、神崎提督とやらも案外自分と同じくT督の類かもしれないと思っていたが・・・・・・。 「はじめまして。 神崎島の軍事的最高指揮官である鎮守府提督、そして神崎島の行政最高責任者である太宰権帥を兼ねております。神崎博之であります。 柏木政府特務交渉官、そしてドノバン大使、お会いできて光栄です、我が市民を代表して心より歓迎します」 ヤバい! 柏木は思わずそう口に出すのを堪えた。 外見こそ柏木と変わらぬ年齢だが、その身からは突き刺すような緊張感を発している。 大学以来の友人で自衛隊へと進んだ大見が時々似た空気を発するが、そこから「軍人」という要素を更に煮詰めて「権威」と「権力」を自然と体現している。 自分と同じT督だなんてとんでもない。 艦隊を率いて深海棲艦と戦ってきた本物の提督だ。 下手な探り合いなど通用しないと覚悟した方がいいだろう。 「歓迎ありがとうございます、アドミラル・カンザキ。 我が合衆国は新たな国家誕生を祝福すると同時に友人となることを切に願っています」 「それは実に嬉しい知らせです。 我が島は長らく隔離され孤立していましたから友人を欲していた所です。 是非とも貴国へ訪問し、言葉だけでなく文字と映像でも友人であること証明したい所です」 「ええ、何時でも来てください。 次は我が国がアドミラルを盛大に歓迎いたしますわ」 と、考えていた時。 ドノバン大使が真っ先に口を開き、一気に「アメリカを訪問し国交を結ぶ」という言質を勝ち取った。 しまった、と内心で柏木は焦り、「アメリカよりも先に訪問する」という言質を取るべく発言しようとした寸前。 「ところでアドミラル・カンザキ。 貴方達はどこから来たのでしょうか? 我々からすれば一晩で突然現れたのですから正直困惑を覚えているのです」 ドノバン大使が困った表情と共に質問を発する。 だがこれはこの島の本質を問う質問であった。 「よろしければ教えてくれませんか? 今や世界中の科学者たちがこの島に注目しています。 国交が成立した暁に学術的な調査についても検討して下されば、アメリカはカンザキ・アイランドの自立と援助を惜しまない事を約束します」 にこやかな笑顔と共にアメリカ人らしく大げさな動作でドノバン大使はアピールする。 対して柏木はそこまでするつもりか、とドノバン大使の強引さにやや辟易する。 日本人とアメリカ人の感性の違いかもしれないが、どういう訳か異星人と蜜月関係を築いた同盟国を出し抜くチャンスと捉えているのだろう。 しかし初対面でいきなりここまで踏みこまれて向こうも困ってるんじゃないか? そう柏木は思い、ふと神崎提督を見る。 「―――――——」 神崎提督は微笑を浮かべていた。 横文字で表現すればオリエンタルスマイルと言うべき笑顔で、柏木は自分たちが想像する以上の事を言うつまりだと直感した。 446: 第三帝国 :2017/04/12(水) 23 13 45 「ドノバン大使」 淡々と、だが力強い口調で神崎提督が言葉を発する。 「現世の人間である貴女からすれば、常世の人間であった我々を認識できなかったのは道理であり、逆に我々が現世の人間である貴女を認識できなかったのもまた道理であります」 「何を言っているのかしら、アドミラル・・・?」 唐突に始まった宗教的な内容にドノバン大使は困惑を隠せていない。 「我々はどこから来たか? 実のところ私自身困惑している所があります。 しかしそれは確かな現実であったのは覚えています。 仏教でいう所の修羅道、あるいは戦士たちが延々と戦うヴァルハラ。 そんな常世の世界に私と彼女たちは堕ち、そしてこの現世へと戻ってきたのです」 戯言としか思えぬ内容であったが、神崎提督の口から淡々と綴られる言葉と共に流れる覇気に圧倒され、柏木とドノバン大使は黙って聞く以外の術を思い浮かべることができない。 「ドノバン大使、我々は友人を欲しています。 ですから、アメリカ合衆国の申し出は非常にありがたく感じています。 が、それよりも先に我々は生み親の元へと帰ることを望んでいるのです」 「親元、ですか・・・?」 その言葉の意味が理解できないドノバン大使は困惑を隠せない。 だが次に出て来る言葉は聞き逃すことは許されない。 何かとてつもないない事を言うつもりだと感じた柏木はゴクリと唾を飲み込む。 「日本国への帰還」 予想外の言葉にドノバン大使と柏木は動きを止めた。 「我々の主権を保証することを条件に、神崎島は日本国への帰属をここに表明します」 動揺し呆然とする2人を余所に、神崎提督は再度確実に伝わるように、しっかりとした口調で、訴えるように述べた。 おわり
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競馬・競輪・競艇96 PS DX億万長者ゲームSFC 実戦競艇 (ミュージックコンポース)PCE-SCD 芸者ウォーリアーズ (未発売)SFC まさかり伝説 スーパーRPG編 (未発売)VB ナイトランディング (未発売) 宮脇聡子 (みやわき さとこ) Satoko Miyawaki S.Miyawakiみなみ さとこむちむちプリン聡子みなみ むちむちぷりん さとこ FC 悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくんAC ガイアポリスFC がんばれゴエモン外伝 消えた黄金キセルAC 極上パロディウス 過去の栄光を求めてFC ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城AC XEXEX[ゼクセクス]AC ヘクシオンAC リーサルエンフォーサーズNES The Lone RangerFC タイニートゥーンアドベンチャーズ 見良津健雄 (みらつ たけお) Takeo Miratsu PS ジャンピングフラッシュ!PS ジャンピングフラッシュ2 アロハ男爵大弱りの巻PS レジェンドオブドラグーン
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監督の分裂 7青 ソーサリー クリーチャー1体を対象とする。それのコピーであるトークンを4体戦場に出す。 基本土地サイクリング 1青 38版の 248 [部分編集] 《複製の儀式》に似ている、大量のコピーを作り出すカード。 4体も出てくるので伝説のクリーチャーでなければ何をコピーしても大抵勝てるだろう。確実に勝ちたいならさいたまの党員?で5点ダメージ×4回あたりが妥当か。 基本土地サイクリングは噛み合っていると言えなくもないが、それだったらウルザランドを揃えた方が手っ取り早そう。 イラスト ,. ‐''三ヾ´彡シ,=`丶、ヾ´彡シ,=`丶、シ,=`丶、,=`丶、丶、 /'". =≡ミ_≧_尨彡三 ヽ、≧_尨彡三 ヽ、彡三 ヽ、三 ヽ、 ヽ、 //. ; 彡 f'"´‐------ ``'r= l------ ``'r= l-- ``'r= l ``'r= l 'r= l /〃彡_彡′,.=、 ̄ ̄ ,.=、 |ミ 〉 ̄ ̄,.=、 |ミ 〉,.=、 |ミ 〉、 |ミ 〉|ミ 〉 'y=、、 f´===tr==、.___,. ==、._ゞ{=、.___,. ==、._ゞ{,. ==、._ゞ{==、._ゞ{._ゞ{ {´yヘl'′ | /⌒l′ |`Y} /⌒l′ |`Y}′ |`Y} |`Y}|`Y} ああきあきらあきらめあきらめた ゙、ゝ) `''''ツ_ _;`ー‐'゙ l{ノ_ _;`ー‐'゙ l{_;`ー‐'゙ l{‐'゙ l{゙ l{ そそこそこでそこで試そこで試合 . ヽ.__ ,ィnmmm、 . |!mmm、 . |!m、 . |! . |! . |! ,.ィ'´ト.´ ´`"`"`゙″ . ;'`"`"`゙″ . ;'`゙″ . ;'″ . ;' . ;' イ´ ノ| l \ "' / "' /' / / / | l ヽ、 .. . /.、 .. . /.、 .. . /.、 . /.、 /.、 | ヽ ヽ、....... /.. /!\\ /.. /!\\ /!\\ !\\ \ | ヽ ``''‐--ァt''′ |! ヽ \t''′ |! ヽ \|! ヽ \ ヽ \ \ | ヽ、 /i|iト、 |l ヽ \ |l ヽ \ ヽ \ ヽ \ \ | / ヽ、 ∧|i|i|i|〉. || ヽ \|| ヽ \ ヽ \ヽ \ \
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コン……コン。 控えめなノックが、執務室に漂う夜の静寂を打ち破った。 「入りたまえ」 僕は努めてぶっきらぼうに、ドアの向こうの気配へと声をかける。 「て、提督、失礼……します」 おどおどした様子のひとりの少女が、月明かりだけが照らす執務室の扉を開いた。 「い、磯波……です。ご、ご命令により……出頭いたしました」 消え入りそうな声で彼女は名乗り、執務室の入り口で敬礼をした。 僕が黙って頷くと、磯波は真鍮のドアノブを回し、静かに扉を閉めた。 しばし僕は、青白い月の光に浮かぶ磯波の姿をしげしげと観察する。 穏やかな波間を思わせる、三つ編みの黒髪。日々、遠征の任に駆り出されながらも白さを保つ若々しい肌。 膝より少しだけ高い、吹雪型のセーラー服から垣間見える、柔らかそうな太腿――。 普段彼女が足を踏み入れることも、いや、直接的に話したことさえも殆どない僕の部屋に 招かれた彼女は、いつにも増して小さく、儚く見える。兵装が完全に解かれている今は尚更だ。 現に、この部屋の中にいるのは磯波と僕だけだというのに、彼女は一向に僕と目を合わせようとしない。 照明が完全に落とされた執務室の中、磯波の長いまつ毛の奥にある瞳は、内股に寄せられたブーツへと 所在なさげに落とされたままだ。 ふぅ、と僕が大きくため息をつくと、それだけで磯波は細い肩をぴくっと躍らせた。 それでも僕は黙ったまま、磯波に更に視線を注ぎ込む。 「……ぅう」 磯波は、吹雪型が揃って纏うセーラー服の胸元の紐をいじりながら、チラチラと僕を見た。 僕からの一言を引き出そうと、必死のようだった。 海から吹き込む穏やかな風が窓から吹き込み、白いカーテンを揺らす。重たい空気の中、 時が確かに進んでいることを示すかのように。 だが、それでも僕は革張りの椅子に深く腰をかけたまま、彼女をじっ……と見つめたままだ。 磯波は、震えているようにさえ見えた。 「あっ……あのう……提督」 部屋の隅と僕の間を、まるでげっ歯類の動物のように素早く、しかし居場所なさげに視線を 揺らしながら、磯波がようやく唇を開いた。 「磯波に……何かご用でしょうか?」 彼女がこの鎮守府に配属されて2週間。僕は初めて、その声をまともに聞いたような気がした。 それは、本当に女の子らしく、か細く……そして消え入りそうな声だった。 仮に月が雲に隠れていて、磯波の実体が目の前に映し出されていなければ、耳に届いてさえ いなかったかもしれない。 磯波はそれ程までに控えめな声で、ようやく言葉を口にしたのだった。 僕はその声の余韻を耳に感じながら、彼女を手招きする。 部屋に入ってからというもの、一歩たりとその場を動かなかった磯波が、ようやく小股で 執務机へと近づいてきた。しかし絨毯が敷いてあるとはいえ、足音がほとんどしない。 意識的に音を殺しているのだとすれば、どれだけ自分に自信がないのだろうか。 ――もっとも、僕が彼女をこの部屋に呼んだ理由は、まさにそれなのだけど。 磯波は思った通り、執務机の前にたっぷり1メートルの間を取って、僕の正面に立った。 僕からは机を挟んで、ほとんど2メートルも離れていることになる。 「はぁ……」 予想はしていたことだが、僕は思わず2度目のため息をつき―― 「磯波?」 ようやく彼女の名前を口にした。 優しく名前を呼んだつもりが、彼女は身体を強張らせ、両目をぎゅっと閉じてしまった。 言い訳もできず、叱られるのを待つだけの子供のようだ。 「自分がどうしてこの部屋に呼ばれたか、分かっているかい?」 首を縦にも、横に振るでもなく、ますます磯波は体を小さく、固くしてしまう。 僕はほの暗い中、デスクの書類受けに手を伸ばした。 「磯波、配属されてどれくらいになった?」 「えっ?」 「二週間だ」 忠実な秘書艦娘が纏めた数枚のレポートをぱらぱらと捲り、そのうちの一枚を彼女の方へと差し向ける。 「見たまえ」 磯波はまるで危険な生き物にでも触れるかのように、コピー用紙におどおどと手を伸ばす。 暗闇の中では読みづらいのだろう、柔和そうな垂れ気味の目が細められ、書類を走った途端―― 「あ……ぅ……!」 磯波は驚愕とも恐怖ともつかない顔になり、そのまま硬直した。 「それは君の、ここ二週間の成績を纏めたものだが、見てのとおりだよ。残念ながら 、先輩諸氏のような戦績を残せてはいない。遠征にしても、作戦にしても、だ。分かるね?」 「は……はい……」 磯波はがっくりと肩を落としたまま、細い首を小さく縦に振った。 「同じ吹雪型と比較すると、なおのこと顕著だ。どうしてこんなに差が出るんだろうな? ん?」 月明かりのせいでなく、磯波の顔は、真っ青だった。 「あのっ……あの、提督……!」 磯波はレポートを持つ両手を強張らせながら、何かを伝えようと必死だった。 「これは……そのっ、私……」 「それに聞いたところによれば、何度か他の艦娘と衝突しかけたとか?」 意見しかけた磯波を、僕はより強い言葉で一蹴してやる。 「その衝突が原因で隊は陣形を乱し、結果的に燃料と弾薬を海中に失ったそうじゃないか……」 磯波は口を開いたまま、自分の意見を完全に失っていた。息をするのさえ忘れていそうだった。 「あの日は悪天候だったからな。遠征の報告書には、荒天に伴う高波の影響で物資を消失した、 とされていたよ。正式な報告書には、君の不始末はひとつも上がってきていない。言った通り、 あくまで『噂』だ」 磯波は魂が抜けたような、愕然とした表情のまま、何も映ってはいないであろう瞳をレポート用紙に 落としている。提督である僕と会話していることさえ、否定するかのように。 「だが、君の成績を見るにつけ、一度直接に確認しておかねばと思ってね。磯波、衝突は真実か?」 答える代わりに磯波は、よろけるように半歩、後ろに下がった。 「どうした磯波、答えたまえ」 「……う……わ、わた……」 「磯波! はっきり答えたまえ!」 焦れた僕は、少しだけ語気を荒げ彼女の言葉を再び遮った。それだけで―― 「くぅ、 う……」 どこまでも静まり返った部屋に、たっ、たっ……と、絨毯に雫が落ちる音が響いた。 磯波の、涙だった。 磯波は薄い唇を噛みしめ、必死に涙を堪えようとしている。しかしその意志とは裏腹に、 熱い雫が白い頬に幾重もの軌跡を描いては、カーテンを透かす星の光に輝いた。 「それが貴艦の答えか、磯波?」 僕は椅子から立ち上がると、磯波の方へとゆっくり近づいていく。 「その涙が、僕に対する答えだというんだな?」 静かな僕の怒声に、ひんっと磯波が子犬のように鳴いた。 そしてまるで磁石の同極のように、僕が近づいた分だけ離れようとする。 だが、逃がすつもりは毛頭ない。 「どこへ行くんだ」 磯波の細い手首を、僕はがっしりと掴む。 「いや……あっ!」 磯波はレポートを取り落とし、僕から逃れようと顔を背けた。 「その涙が何で出来ているか、分かって泣いてるのか! 答えろ磯波!」 「うぅっ、は、放してぇ!」 「貴艦が目からこぼしているそれは、何だと聞いてるんだ、僕は!」 抵抗しようとする磯波の手を振り払い、僕はもう片方の手で磯波のきれいに編み込まれた おさげを掴み、容赦なく引っ張った。 「きゃあぁぁ!?」 磯波の悲鳴と散らした涙がきらめいて、暗黒の絨毯へと吸い込まれていく。 「提督ッ! うあっ、痛い、いたいですぅっ!」 「まだ『無駄』にする気か、その涙を、あぁ?」 悲鳴を上げるのも構わず、僕は磯波の小さな耳を引き寄せて、息さえかかるであろう距離で言い放つ。 「貴艦が流しているそれは、戦列を同じくしている駆逐艦娘達が運んできた『燃料』だろうが!?」 抵抗する磯波の体から、ふっと力が抜けたのが、良く分かった。 「日々危険な海域を掻い潜り、やせ細る兵站を何とか維持しているのに……何だ貴艦は? 燃料一滴持ち帰れもせず、ロクな戦果も無いくせに、のうのうと補給まで受けて、更に無駄遣いか!」 返事がない中、「ふっ」と僕は小さく鼻で笑い、もう一言。 「磯波……我が鎮守府はね、常に逼迫しているんだよ。燃料も弾薬も……それに鋼材も」 力の抜け切った磯波の腕を放し、僕は頬を伝う涙を指で掬った。人間のそれと同じく、熱い。 「この涙さえ、一滴も無駄にはできないんだぞ?」 言って、朴は磯波の雫を口に含んで見せた。 塩辛く、ほのかに甘い味が舌に広がり、消えた。 「常勝無敗、そんなもの僕は端から求めていやしないさ。だがね、子供のお使いにも劣るような 近海の輸送任務も果たせず、あまつさえ味方に損害を与えてしまうような艦は……僕の手には 少々余ってしまってね」 「あ……あ、ぁ……」 「君の処遇は、試験運用期間の終わりを待つまでもなく決まりそうだ、磯波。貴艦の意向は既に伺ったしな」 「え……?」 顔を背けたままの磯波が、怯えきった表情で僕を見つめた。 「わたし……まだ、何も」 「何を言ってるんだ、貴艦は。僕は確かに『聞いた』よ?」 磯波の細い肩にぽんと手を突き、僕は笑顔で首を横に振った。 「僕の質問に対して、磯波。貴艦は無言だった。即ち衝突の一件は申し開きの余地無し、と。そうだな?」 ただでさえ青白かった磯波の顔から、さああっと音を立てて血が引いていった。 「ち、ちが――」 「磯波、貴艦は最期に正しい判断をした。衝突した艦を修理するために、自ら一肌脱いで――」 「だめっ……提督! い、嫌……いやあぁ……ッ!」 僕の最後通告は、磯波のか細い悲鳴にかき消された。 硬直したままだった磯波の身体が急にがくがくっ! と震えたかと思うと―― ぽたっ、ぱたぼた……っ。 スカートの下から漏れ出した雫が、絨毯に染みを広がらせていく。やがてその波は勢いを増し―― しゅわああ、あああ……。 あふれ出した温かな金色の流れが、湯気を上げながら絨毯へと降り注いだ。 太腿にも幾筋もの細かな流れが至り、紺のハイソックスをしとどに濡らしている。 「うぅっ、うううう~ッ……」 磯波は絶望とも、解放ともつかない声で呻いた。きつく閉ざされた瞼の間からも、まだ涙が溢れている。 僕がおさげを放してやると、磯波は自分の作った水たまりの上に膝を折りへたり込んだ。 まだ全てが出切らないのだろう。細い肩を震わせ、磯波は両手で顔を覆い、すすり泣いている。 「ふっ、何だ貴艦は。燃料タンクにも欠陥があるのか?」 たった今、体を離れたばかりの生暖かく、そして若々しい磯波のにおいを吸い込みながら、僕は笑う。 「貴艦の姉さん達が聞いたら、さぞ悲しむだろうね。それこそ姉妹などとはもう――」 「いゃ……です……! て、と……く……!」 磯波は顔を覆っていた両手で濡れたスカートの裾を握りしめ、僕を食い入るように見つめていた。 「提……督……! 磯波の、お願いです……!」 そして涙に揺れる瞳に、ありったけの哀願と崩壊寸前の理性を浮かばせ、 「か、解体だけは……どうか……許してください……! えぐ……ひうっ……うぅぅ……」 何とかそれだけを言い切ると、磯波は天井を仰ぎ、静かにすすり泣き始めてしまった。 「すんっ……まだっ、まだ、磯、波は……うあぁ……あぁ……ぁぁ……」 僕の乱暴な扱いに抗ったからだろう。セーラー服はすっかり着崩れ、さらけ出た肩が夜風に震えている。 月夜に照らされながら細い顎を上げて涙にくれる磯波は、船首をもたげて静かに沈んでいく軍艦を思わせた。 磯波は、完全に堕ちかけていた。このまま放っておけば、手を下さずとも次の作戦あたりで 沈むかもしれない。 静かに彼女が朽ち果てる姿を見ていることもできる。だが、僕はそうはしなかった。 ――そうしては、意味が無いのだからね。 「磯波……解体は、嫌か?」 磯波はうっすらと黒い瞳を開き、言葉を知らぬ子供のようにこくっと頷いた。 まだ、魂は生きているようだ。そこは艦娘、歴戦の軍用艦の名を引き継ぐ少女達である。 「そうか……だが磯波、僕は貴艦を今のまま運用することはできない。故に『改造』する」 「かい、ぞう?」 「あぁ、そうだ」 言いながら、僕は磯波の前にしゃがみ込んで視線を同じくした。 「磯波……人にも艦にも、『向き不向き』がある。僕は貴艦らのようには戦えない。しかし、 貴艦らを率い、深海棲艦に立ち向かう術を与えることはできる。『適材適所』とでも言おうか」 「はい……」 磯波は時折しゃくりあげながら、涙声で応じる。僕はゆ磯波が落ち着くのを待ち、続ける。 「磯波、君は艦娘ではあるが、今はたまたま、戦いに『向いていない』だけかもしれない。 ならば、貴艦は生まれ変わらねばならない。貴艦が建造され、進水され、この鎮守府に就役した ことに、意味を持たせる。それは貴艦を『改造』する事のみによって成し得ることだ。分かるね?」 「は、はい……!」 磯波は若い。蒼白だった頬に血色が戻り、何も知らない子供同然の瞳に、月と星の光が再び 差し込んでいる。暴れて着崩れたセーラー服の奥で止まりかけていた心臓が強く動き出して いるのが手に取るように分かった。 僕はよし、と小さく頷く。 「磯波、では早速だが、改造の儀式に移る。深呼吸して、息を整えろ」 「はい、提督!」 磯波は袖で顔を拭うと、言われた通り、二度、三度と胸を開いて大きく息を吸い、少しむせながら 吐き出した。 「よおし、いいだろう」 僕は人差し指を柔らかな磯波の頬に寄せ、拭いきれなかった涙をそっ……と掬い取る。 そしてその指を、ゆっくりと磯波の鼻先へ。 「磯波……目を離すな。僕の、貴艦の提督の、人差し指から」 「はい……」 磯波の黒目がちな瞳が、しっかりと、僕の指先を捉えている。 「貴艦を改造する第一歩、それは、貴艦自信をよりよく知ることに他ならない」 「はい……」 僕はその視線を試すように、ほんの僅かに指を右へ、左へと動かしながら、静かに囁く。 「磯波、僕はこれからひとつ質問をするが」 「はぃ」 「貴艦はその答えを、もう知っている。僕は既に、貴艦に答えを与えている。磯波……いいね?」 「は…………ぃ」 極度の集中からか、磯波の表情は虚ろになりつつも、その唇は既に僕がこれから命じようと してることを鋭敏に察していた。 僕は磯波の正中で、ぴたりと指を止め、問う。 「磯波……貴艦の身体から零れた『これ』は、何だ?」 磯波は答えるよりも早く、そっと唇を開き―― 「んっ……」 僕の指を、優しく暖かな口の中へと運んで、ちゅぱっと涙を舐めとった。 「ん……ふっ……。『これ』は、皆が運んでくれた……燃料、です……提督」 「良い娘だぞ、磯波」 優しく頭を撫でてやると、雲間を抜けた月の光が、ふっと強まった。 カーテン越しに届くその静かで鮮やかな白に照らされた磯波の表情を見て、僕は少し驚いた。 磯波は、笑顔を浮かべていた。 「あ、ありがとうございます、提督……」 思わず細められた磯波の眼から、悲しみや恐怖とは違う涙がこぼれる。 「おっと、磯波?」 「も、申し訳ありません……れろ……んちゅ」 咄嗟に僕が手で受け止めたそれに、磯波は躊躇なく滑らかな舌を這わせ、丹念に舐め取る。 「は、初めて……だったので、つい」 「何がだい?」 「そのっ、提督に……褒められたのが」 磯波は僕の手を取ったまま、はにかむように小さく、口もとだけで笑った。 瞳からまた涙がこぼれるのを防いだつもりだったのかもしれない。 ――成程、健気で……想像以上に早い『仕上がり』だな。 「磯波……!」 次の段階の到来を感じた僕は、へたりこんだままの磯波の足元へと手を伸ばした……。磯波ちゃん×提督6-853に続く
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<< part21-354 >> ロボ・ゲージオーバー ブロック落下傘 提督のご乱心 《ロボ・ゲージオーバー》 速攻魔法 自分フィールド上の「ブロック」 もしくは「ロボ」と名の付くモンスター1体の攻撃力を 倍にすることが出来る。 ターン終了時、このカードの効果を受けたモンスターを破壊する。 part21-354 作者(2007/10/16 ID ZxdJ58Ld0)の他の投稿 part21-352 / part21-356 コメント 名前 コメント 《ブロック落下傘》 通常魔法 デッキから「ブロック」と名の付くモンスターを4枚墓地へ送る。 part21-354 作者(2007/10/16 ID ZxdJ58Ld0)の他の投稿 part21-352 / part21-356 コメント 名前 コメント 《提督のご乱心》 通常罠 「ブロック・ロボッツ提督」が自分フィールド上に存在するとき発動できる。 自分の手札・墓地・フィールド上に存在する、 「ブロック」もしくは「ロボ」と名の付くモンスターを 全て除外することで除外したカード1枚につき、 相手フィールド上のカード1枚を破壊する。 part21-354 作者(2007/10/16 ID ZxdJ58Ld0)の他の投稿 part21-352 / part21-356 コメント 名前 コメント << part21-354 >>
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{ ┌──────┐ ┌─────┴┐ -= ¨ __ ___ - ── -=== __ /| あ : | |で ス 彼 |≧s。. __////////////////////〃⌒}/l れ : | |き ト 女 .l彡彡ミ彡ミ≧s。//////////////{ / .| だ し | |な │ が |彡彡ミミ彡彡ミミ笊ア^\ニニニニ=-{ | な か .| |い カ 監 |彡ア7イ/^Vミ彡 / `-=ニニニニ∧ .l : し .| |の │ 禁 |彡ィ彡ア⌒ ミ" ′  ̄ アニニ∧| : .| |だ は 中 |ミミ彡{ { ミ{ / / /  ̄ ̄└──────┘ |な. |ミ彡ィ乂_, ′ / / └───┬‐┬‐┘ミ ト / / ,从 ィⅣハミハ{^` / l ′ ノィハ从爪⌒ / 乂_ / / ̄ ≧s。,ノィ 〈 / ノ^≧s。 __≧s。 ≧s。.. _ _厶 / ´ ⌒  ̄______≧s。  ̄ ¨¨ / ヽ . ′ { ∧ \__ /'^{ ィ ¨¨¨} / V^ ¨¨¨¨¨ ∧ ヽ} { ィゝ' , <´ヽ 名前 男性提督 原作 艦隊これくしょん 出演物語数 3 王様ゲームしようぜ2 きのこの山、たけのこの里それぞれの同好会によるオフ会に参加 たけのこ派 +ネタバレ注意 ネタバレはここに書く 不知火は聖杯大戦に巻き込まれるようです 赤ライダーのマスターとして登場 不知火のストーカー +ネタバレ注意 ネタバレはここに書く Fate/GrandOrder外伝 レフ教授枠 、第三章で登場 +ネタバレ注意 ネタバレはここに書く
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帝王君臨 ◆a/jktCkNQY 「何故、当たらない!?」 提督は軍人だ。 射撃の訓練も一通り受けている。 例え、動く的であろうとそう簡単に外すことはない。 だが提督の放った銃弾は、全て目の前の老人に当たることはなかった。 既に十発以上撃っただろうか、あの老人は未だ笑みを浮かべ弾に掠りすらしない。 提督は弾切れになった銃の弾倉を入れ替えリロードする。 老人はその隙をついて来るかと思いきや、ただ淡々と歩いてこちらに向かってくるのみ。 再び銃を構え発砲。老人の眉間、胸、足、腕。何処にでも良い。当たって欲しいと祈りながら、射撃を続けるもやはり当たらない。 「カカカ・・・! やはりわしこそが王なのだ・・・!! 銃弾など・・・通用しませーんっ・・・!」 提督の手が吹き飛んだ。 暴発。 銃の中で弾が詰まったのか、何か火薬に問題があったのか。 銃身が破裂し、提督の手ごと弾けとんだ。 老人はまるで確信していたかのように懐に手を伸ばし、黒光りする銃を取り出した。 その構えは、提督に比べればあまりにも雑。これで撃ったところで当たりなどするはずがない。 しかし、老人の放つ銃弾はまるで吸い寄せられるかのように、提督の胸を貫きその心臓を貫通した。 まさに神業、奇跡としかいえない。 提督は力なく倒れる。 「―――吹雪……愛してる……」 死の瞬間、思い浮かべた愛する女の名を呼び。 誇り高き軍人は天寿を全うした。 「ここに主催本部を作り上げる」 老人、いや昭和の怪物鷲巣巌は提督を殺すと、死体を蹴飛ばしながら目もくれず主催本部を作り始めた。 もちろん老人一人で主催本部を作り上げるなど不可能だ。 だが、今ここには複数の黒服が居た。 それはただの人間ではなく、人の形をした使い魔(サーヴァント)のような存在。 まともな生物でない為、放射線の影響をまるで受けない。 更に異能も使えるので、一時間足らずで主催本部が完成した。 「カカカ・・・。これが・・・これが今のわしの城か・・・!!」 鷲巣は会場に飛ばされてから運良く会場に隠された超常技術を発見した。 魔術をベースとした超技術。魔術をベースとしている為、放射線の影響は皆無であった。 如何に放射能といえども異能の存在にまでは干渉できない。 サーヴァント、魔法少女、魔女のように制限され、放射線に汚染される参加者とは違うのだ。 使い方が分からなかった鷲巣は適当にそれらを弄繰り回すと自身の体が透けていくことに気づく。 そして意識は反転し、提督の元へと飛ばされていた。 「最初は何が何だか分からなかったが理解したぞ・・・。これは殺し合い・・・! カカカ・・・! そしてわしは、その愚かな参加者共を支配する主催者(おう)だということが・・・!」 歴史の修正力により鷲巣は導かれたのだ。 この場に殺し合いを巻き起こす主催者として。 否、鷲巣の剛運が、王たる鷲巣が歴史の修正力そのものを従わせたのだ。 本来ならば見つけ得ないだろう、その超技術もその豪運があってこそだ。 何より、これはバトル・ロワイアルである。主催となるものが存在しなければ成り立たないのだ。 「そうとなれば、早速放送を開始せねば。 ここに居るボンクラ共は誰一人として、ここが闘争の場だとは理解しておらん。 放送機器はこれか・・・よし」 その放送機器も魔術がベースになっているので放射線の影響を受けない。 『カカカ・・・! 聞こえるか諸君? わしは鷲巣巌・・・。 今から・・・貴様達には殺し合い・・・バトルロワイアルをして貰う・・・! ルールは簡単じゃ・・・何でもいいから殺せば良い・・・! 殺して殺して・・・最後の一人まで生き延びろ・・・! 殺しあうのに必要な道具はそのディバックに入っているはず・・・! そうそう・・・放送・・・死亡者はわしが六時間置きに放送で呼んでやろう。感謝するが良い』 この場に呼ばれた参加者からすれば、あまりにも唐突過ぎる殺し合いの開始宣言。 反発するものは当然のごとく現れる。 何より、ここに参加者を縛る為の首輪の爆弾は存在せず、むしろ首輪が放射線から守護っているほどだ。 『それと忘れるところだったが、逆らったものには・・・そうじゃな、制裁・・・制裁を加えることにする・・・! 空から・・・打ち込む・・・ミサイルを・・・どんな者でも絶対に死ぬミサイル・・・。 手始めに、手頃なエリアを消し飛ばす・・・!!』 鷲巣がスイッチを押す。 その瞬間、H-6にミサイルが降り注ぎ消し飛んだ。 このミサイルもまた特殊性であり、例え不死の存在であろうと殺す超技術のミサイルである。 そして放射線の影響は受けない。 『カカカ・・・! わしは・・・いつでもお前らを殺せるという事だ・・・。わしは・・・君らとは違うんです! 掌・・・いわば貴様らはわしの掌の上・・・! わしの気分しだいでいつでも殺せるのだ・・・。逆らおうとは考えんことだ・・・! 精々、殺し合え・・・。 最後にアカギ・・・。赤木しげるを殺した者には褒美を・・・いや、やはりわしが殺す・・・!!!』 そう言うとミサイルを発射しまくる。 何処にいるとも知れない、赤木しげるへと向けて。 『死ねっ・・・死ねっ・・・アカギ・・・!!!』 【提督@艦隊これくしょん -艦これ- 死亡】 【新主催】 【鷲巣巌@闘牌伝説アカギ~闇に舞い降りた天才~】 ※鷲巣の放送が全会場に流れました。 ※H-6がミサイルで消し飛びました。 ※逆らったものはミサイルをぶちこまれます。当たれば何であろうと絶対に死にます ※主催本部およびその機器、設備、そこで働く黒服(使い魔)、鷲巣の手にした超技術には一切の放射線の影響を受けません。 ※黒服は超技術で作られました。 ※主催本部は一から作りました。 ※主催本部内は放射線が浄化されています。 ※ランダムにミサイルが発射されました。 時系列順で読む Back ]] Next [[ 投下順で読む Back ひとりぼっちのきもち Next オリンピック 鷲巣巌 [[]] OP.2 無題01 提督 GAME OVER