約 19,733 件
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/2746.html
391 :四〇艦隊の人:2014/01/15(水) 00 41 08 アドミラル級戦艦 アドミラル級戦艦とはアメリカ合衆国海軍が建造した戦艦の艦形の一つである。 アメリカ海軍が建造した最後の戦艦かつ最強の戦艦であり、日本海軍が保有した大和型戦艦と共に海軍史上四隻しか存在しないギガ・ドレッドノート級と呼ばれることもある。 また世界で唯一建造中の設計変更で航空母艦から戦艦に艦種が変更された艦でもある。 基準排水量 一一五四〇〇t 満載排水量 一五八九〇〇t 全長 三四七m 全幅 五三m 機関 重油専燃缶一二缶・オールギヤードタービン一二基六軸 出力 三八〇〇〇〇HP 最大速力 二八.〇kt 航続距離 一六kt/八〇〇〇浬 武装 Mk.11 20インチ50口径砲三連装四基 Mk.39 5インチ連装速射砲二〇基 40mm機関砲四連装五三基 20mm機関砲単装五八基 航空艤装 カタパルト二機 艦載機 水上機六機 装甲 舷側装甲 主甲帯四九〇mm/二〇度傾斜+八〇mmバックプレート 甲板装甲 主装甲甲板三六〇mm(外舷部四〇〇mm)+八〇mmバックプレート 砲塔装甲 前楯六五〇mm+八〇mmバックプレート 天蓋四一〇mm バーベット 最大六三〇mm CIC 四五〇mm 司令塔 六〇〇mm 発電機 主機:ターボ発電機二〇〇〇kw×一二基、補機:ディーゼル発電機一〇〇〇kw×二〇基 乗組員 四三九五人 同型艦 ウィリアム・S・パイ(BB‐74) マシュー・C・ペリー(BB‐75) ・建造経緯 一九四一年二月、アメリカ合衆国海軍はエセックス級航空母艦の量産と平行して、大改装を繰り返してきたとはいえ旧式化が進むユナイテッド・ステーツ級航空母艦の代艦として四隻の大型航空母艦の発注を行った。 後の軍事マニアに幻の超空母と呼ばれるプレジデント級航空母艦である。 このプレジデント級航空母艦は基準排水量九万トン、速力33ノットでアングルドデッキと島型艦橋、大型のカタパルト三機を備え、各種艦載機一三〇機を運用しようという計画で起工され、一九四二年の十二月まで建造が進められてきた。 しかし、ようやく彼女の船体が完成し内部の工事に入ろうとしたとき、ある事件が起きる。 太平洋戦争の開戦である。 ・建造中止 一九四二年一二月の開戦と同時に行われたトラック沖海戦で、アメリカ合衆国海軍空母機動部隊は事実上壊滅した。 投入した搭乗員の八割の未帰還、そして戦艦八を始めとする多数の艦艇の喪失という事実は、アメリカ海軍の軍備計画を根底から覆した。 航空母艦の喪失こそ無かったが、航空母艦の戦闘力とは艦載機であり、艦載機の無い航空母艦は置物以外の何物でもないのである。 しかも開戦直前アメリカ海軍は航空母艦の大量建造を開始しており既にエセックス級三隻が完成し訓練中、二隻が最終艤装段階まで工事が進んでいた。 そんな中でいまだ船体すら未完成の大型空母には何の価値も無く建造は無期限の中止、最悪解体して損傷した戦艦の補修資材にしようという案すら出ていた。 しかし、海軍上層部のある決定が彼女の運命を帰ることになる。 プレジデント級航空母艦の建造中止と、戦艦への設計変更である。 ・設計変更 トラック沖海戦の結果はアメリカ海軍に致命傷と言っても良い打撃を与えた。 世界平均をはるかに凌ぐ六〇%以上の命中率を誇る艦上攻撃機のパイロット達や、命中率九〇%弱の急降下爆撃機のパイロット達、そして条約切れから整備を続けてきた新鋭戦艦群、その殆どがわずか一日にして失われたのである。 しかもその対価として得られた大物は比較的旧式の戦艦五隻、航空母艦二隻と重巡洋艦二隻のみ。 航空母艦の存在意義に疑問符が突きつけられたのである。 そんな中で日本海軍が新たな超大型戦艦を建造しているという情報もそれを後押しした。 当然アメリカ海軍の航空派はそれに反発したが、確固たる実績が無いためその声は押しつぶされ、一九四三年一月プレジデント級航空母艦の建造中止と、戦艦への設計変更が決定されたのである。 392 :四〇艦隊の人:2014/01/15(水) 00 42 43 ・戦艦ウィリアム・S・パイ アドミラル級戦艦はかなりの突貫工事で建造された。一九四三年の一月末に戦艦への設計変更が決定された後、一九四三年の三月頭に戦艦としての設計図を仮の文字がつくが完成させ、以降も細かい手直しを繰り返しつつ、一九四五年の二月に就役させたこと、そして建造されたアドミラル級戦艦に船としてはほとんど問題が無かった事は、アメリカ合衆国の優れた造船技術を表している。 しかし、巨大な砲塔と艦上構造物、そして艦全体に張り直された分厚い装甲により艦の安定性は悪化、それの是正のために取り付けられた大型のバルジは優れた水中防御力を艦に与えたが、速力を公試二八ノットにまで落としてしまった。 さまざまな困難を乗り越えてプレジデント級航空母艦ジョージ・ワシントン改めアドミラル級戦艦ウィリアム・S・パイは一九四五年二月一日に、エイブラハム・リンカーン改めマシュー・C・ペリーは同年二月二三日にそれぞれ完成し海軍に引き渡された。 ・Operation Dawn Hammer(夜明けの鉄槌作戦) しかし、両艦が米海軍に引き渡された一九四五年、既にアメリカ合衆国は太平洋の制海権を失っていた。 西海岸で防御戦闘を続ける米陸軍は三回にわたって日本側の上陸作戦をはじき返してきたが、日本側が新須賀航路の再確立に成功した結果、新須賀から出撃してくる日本重爆部隊による圧力が上昇した事により、次の上陸作戦があった場合守りきることは不可能であると主張していた。 太平洋側に存在する艦艇で戦闘能力を維持している主力艦はアイオワ級戦艦ミズーリただ一隻のみで、パナマ運河も出口付近で日本の潜水艦の待ち伏せを受けて大型輸送船が関門をふさぐ形で沈没して以来復旧がまったく進んでいなかった。 こんな状況下で復仇を叫ぶ国民と大統領に押し切られた海軍は最後の大博打に打って出る。 新鋭のアドミラル級戦艦を含む大西洋艦隊を太平洋に回航し、西海岸沖を遊弋する日本艦隊を撃滅、西海岸を救援するこの作戦は、戦艦ミズーリを中心に西海岸で生き残った艦艇で編成される囮艦隊とあわせて、『Operation Dawn Hammer(夜明けの鉄槌作戦)』と名づけられ、総司令官にはハルゼー中将が任じられた。 一九四五年三月一六日、戦艦七、空母四を中心とする大西洋艦隊総勢一一〇隻の艦隊がノーフォークから出撃した。 ・第二次西海岸沖海戦 一九四五年四月七日日本空母部隊が米空母部隊を発見、攻撃隊を発進させたことを合図として、太平洋戦争の終幕となる艦隊決戦が、そして世界史上最後の大規模水上艦隊決戦が幕を開いた。 ハルゼー提督の下で空母部隊を指揮するスプルーアンス提督は投入できる空母と艦載機隊の錬度から考えて、最終的に戦艦同士の砲撃戦でかたをつけるほか無いと判断し、空母の艦載機を全て戦闘機で固めて囮にすることを決断、この策は見事に的中し、スプルーアンス提督は航空母艦四隻全てを失うも戦艦部隊への攻撃を阻止することに成功した。 またこのころ戦艦ミズーリ以下十隻が日本海軍の後詰の空母部隊に対して突撃を行ったが、日本側の航空攻撃により大きな損害を出し、ミズーリが戦艦加賀、長門との砲戦に敗れたことで失敗、しかしこの混乱により後詰艦隊は主力空母部隊に合流することが困難となってしまう。 対する日本側の小沢提督は空母部隊が囮であることを認識しつつも戦艦部隊の所在が不明であったため、空母部隊に攻撃を集中させた結果、艦載機部隊に大きな被害を受け戦艦部隊への攻撃がほとんど行われない結果となってしまう。 こうして決着は戦艦同士の砲撃戦にゆだねられることとなった。 393 :四〇艦隊の人:2014/01/15(水) 00 43 22 ・狂気(狂喜)の宴 一九四五年四月八日、山口多門中将率いる日本海軍の戦艦大和以下一二隻を中心とする日本海軍第一、第二艦隊、ウィリアム・フレデリック・ハルゼー・ジュニア中将率いるアメリカ合衆国海軍の戦艦ウィリアム・S・パイ以下七隻の戦艦を中心とするアメリカ合衆国海軍大西洋艦隊が会敵、大和の放った主砲の一撃によって最後の決戦が始まった。 後に世界最後の艦隊砲撃戦と伝えられる、東太平洋海戦の第二次戦闘の始まりである。 アメリカ側は二隻のアドミラル級が大和型を押さえている間に日本の旧式戦艦六隻を撃破して数の優勢に持ち込もうと試み、日本側は主隊が敵の本隊を抑えている間に、天城型四隻と重巡部隊でアイオワ級二隻とグアム級三隻を排除して米艦隊を挟み撃ちにしようと目論んだ。 砲撃戦は熾烈を極め、砲戦開始から二〇分、日本艦隊主隊の七番目を走っていた戦艦尾張が米ルイジアナ級戦艦ルイジアナの砲弾により轟沈。 その一五分後に今度はルイジアナが上総型戦艦上総、下総の攻撃により大火災で航行戦闘不能。 さらにその一五分後、尾張の轟沈により艦隊からはぐれる形になった八番目の紀伊がモンタナ級メインとの砲撃戦に敗れて避退。 それと時をほぼ同じくしてアイオワ級イリノイが天城型四隻に袋叩きにされて沈黙。 その三分後グアム級ハワイが阿蘇、六甲の攻撃で爆沈。 さらにその二〇分後天城型赤城と刺し違える形でアイオワ級ケンタッキーが沈没、赤城は復旧作業が続けられるもこの日の一七時頃浸水がさらに増して復旧不能と判断され、駆逐艦舞風の魚雷により撃沈処分となる。 砲戦開始一一〇分、五六センチ砲弾のもたらす衝撃に耐え続けてきたアドミラル級マシュー・C・ペリーの艦橋が倒壊、これを好機と見た山口提督は大和、武蔵の二艦による統制砲撃を実行、その一五分後マシュー・C・ペリーが大破航行不能となったことにより大勢は決した。 砲戦開始一三〇分、山口提督は水雷戦隊に肉薄攻撃を発令、水雷戦隊が突撃を開始し、上総型越後、豊後とルイジアナを始末した上総、下総にたたかれていたルイジアナ級ジョージアに肉薄雷撃を敢行しこれを撃沈。 砲戦開始一八〇分、単艦になっても大和、武蔵との戦いをやめなかったウィリアム・S・パイがついに沈黙、この段階で砲撃戦は終了、以降追撃戦に移る。 山口提督の降伏勧告に対し、ハルゼー提督は「No,thank you」と返答。 一九四五年四月八日一三四五時、アメリカ合衆国海軍最後の戦艦アドミラル=ウィリアム・S・パイはハルゼー提督と戦死した乗組員二三二〇名と共に太平洋に沈んでいった。 ・アドミラル級戦艦の評価 同級は航空母艦から設計変更されたという経緯があるものの、紛れも無くアメリカ合衆国の建造した最強にして最高の戦艦である。 戦力として明らかに格上である大和型戦艦の五六センチ砲弾の直撃を二十発以上にわたって受けても尚戦闘能力を維持し続けた、という事実は同級の設計とつぎ込まれた技術が極めて高いレベルにあったことを示している。 またバルジ装着による速力の低下も、二九ノットの大和型に遅れることなく食いついて来た事から実際それほどでもなかったと思われる。 408 :四〇艦隊の人:2014/01/15(水) 11 56 34 403 405 必ずしもそうとは限らないかも知れません。 この戦闘での日本側の大型艦の損害をまとめると ・喪失 戦艦 紀伊 尾張 赤城 重巡 湯殿 ・大破 戦艦 長門 重巡 阿蘇 ・中破 戦艦 大和 武蔵 上総 越後 天城 重巡 六甲 有珠 雲仙 となります。 さらに損傷の修理のため本土に向かっていた上総が潜水艦に雷撃を受けて沈没、下総が大破しているので事実上日本の戦艦戦力は壊滅状態になってしまいました。 ちなみに下手人の潜水艦はご想像通りのアイツです。 412 :名無しさん:2014/01/15(水) 13 19 34 下手人の潜水艦はご想像通りのアイツです ま た ア ル バ コ ア か
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3110.html
424 :影響を受ける人:2014/10/19(日) 21 50 27 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第三十二話 ―異なる翼は共に飛びⅢ― 第二種目チーム対抗スピード勝負。 参加人数は四人で、最後の直線で交代していくと言うモノだ。 コースも上下運動を殆ど無くして、単純に水平飛行に絞っている。 というよりも・・・コースをそのまま流用していると言った方がいい。 最初は直線を飛行して上昇、規定高度に達したら水平になる。 緩やかなS字カーブ短い直線を飛行し、四か所のバルーンを鋭角的にWの様に曲がる。 そして円を書く様に大きく回り、最後の直線に入るのだ。 無論ただのスピード勝負では面白くない為、妨害有りとなっている。 ポイントは入らないが、飛行進路を限定する事が出来るので、どのポイントで妨害するかがカギとなる。 一番手は、どの飛行隊も最初は有名所ではない。 見どころは終盤・・・ 海軍:旭川梨奈 陸軍:加藤武子 欧州義勇飛行隊:アドルフィーネ・ガランド リベリオン義勇飛行隊:エリス・グリンフィールド 陸軍は三番手に黒江綾香を入れていることからも、気合の入れ具合がわかる。 恐らく総合優勝を狙っているのだろう事もわかった。 その為か、海軍は急遽三番手を旗本サエに切り替えている。 「そちらは本気みたいだな。」 既にストライカーの前でスタンバイして待機しているアドルフィーネは、横に座っている武子にニヤリと笑って見せる。 「まあ、やるからには本気で行きますよ。」 「そうでなくては面白くない。」 「・・・ウチは勘弁してほしいけどね。」 不敵な笑みと強烈な闘志を受けてか、エリスはげんなりと項垂れている。 「あははははぁ。気楽にいきましょうよ?」 「ありがとう・・・気休めにもならないわ。」 お気楽そうに笑っている梨奈を、恨めし気に睨んでから溜息を吐く。 エリスはスピード競技にいて、不利は否めないと思っている と言うのも扶桑両軍のストライカーは最新鋭。 リベリオンよりも最初に技術提供を受けていた欧州も最新鋭。 リベリオンは少しで遅れており、背中の発動機は無いとはいえ機動力に問題があった。 なによりも合理性を重んじる国柄である。 大国とはいえ、数少ないウィッチの生存性を高めるためにシールド補正が高い。 そのせいで加速性能と、旋回能力が完全に駄目だった。 旋回能力は扶桑が良く、加速性能は欧州が秀でている。 既に本国では、エリスの報告を受けて最新型の製造を始めているらしいが、何時になる事やら・・・ 「お、そろそろ出た方がよさそうだな。」 「いきますかねぇ。」 深く考え込んでいたエリスだが、さすがに現場の空気を読み切れないわけではない。 他のメンバーがストライカーに乗り込み始めたのを感じ取り、自分も装着する。 使い魔の耳がぴょこんと飛び出し、尻尾が飛び出る。 銃を受け取り、状態を視認で確かめた。 「問題なし。」 425 :影響を受ける人:2014/10/19(日) 21 51 04 小さく呟くとアドルフィーネが飛び出した。 次に武子が飛び出し、梨奈も飛び出す。 「エリス・グリンフィールド。出る!」 最後にエリスも出力を上げて飛び出していく。 飛び出した順番はあっている。 先頭は欧州組が取っているからだ。 と言ってもすぐに交代するわけではない、軽く一周してタイミングを合わせるのだ。 最後の直線のみ銃撃不可となっているので、ここでお互いの手を叩いて合図を出す。 それで交代となるわけだ。 しかしなぜ欧州組が先頭にいるかと言うと、妨害がうまくいったから。 一周目は三番手に甘んじていた欧州組だが、二週目に投入した人材は“追撃戦が得意”なウィッチだったのだ。 一気に追い上げ、妨害して先頭に躍り出る・・・事はせずに先頭を飛行していた陸軍ウィッチと平行に飛んだ。 追撃戦は得意だが、後ろに向かって打つのは不得意。 故に三番手に後を任せる。 そして三番手は・・・なんと、武器無しでシールドが得意なウィッチ。 弾薬係を請け負っていたウィッチで、追撃されるのは慣れている。 更に銃撃の衝撃まで利用して逃げはじめると、綾香は銃撃できなくなってしまった。 代わりに追い上げてきたサエに執拗に攻撃され、反撃している間に距離を開けられてしまう。 そのままでは欧州組に逃げられるわけだが、サエは狙撃を敢行して欧州組の妨害も開始した。 遅延展開シールドと言う高度な魔法を銃弾に込め、いきなり出現する妨害壁として用いてきた。 こんな魔法があるなんて知らない欧州組は、慌てて回避する。 そのせいで、旋回性能が足かせとなって距離を離せなかった。 アドルフィーネとしてはこのまま逃げ切りたい。 横並びとなっているから、梨奈と武子は出し抜きたい。 エリスはもう勝負を捨てているが、ベストは尽くしたい。 それぞれの思いを抱いて三番手と交代をする。 アドルフィーネは大方の予想通りスピードを上げて逃げはじめた。 「ごめん、差が・・・!」 「ご苦労様、綾香。後は任せて!!」 悔しさを顔に出す綾香をねぎらい、追撃を開始する。 「・・・任せる。」 「まかせてねぇん♪」 サエはいつも通りの鉄仮面であるが、その顔に梨奈はニヤリとした笑顔で答える。 そしてエリスは・・・ 「すみません総隊長!」 「銃ちょうだい。」 「え? あっはい・・・どうぞ・・・・・・??」 二丁持ちとなってギラリと先頭の三人を睨んだ。 発せられた殺気に三人が振り返ると、エリスの目は赤く光っているように見え。 表情は暗い影に隠れて見えないが、喰いしばるような笑顔に戦慄する。 そして両腕の銃を前方に向けて発砲した。 「オチロォォォォォォ!!!」 「うわぁぁぁぁ!」 「うひゃぁぁぁぁ」 最初に獲物となってしまったのは梨奈と武子。 弾幕を必死に回避し、最初のコーナーに入った。 INコースで攻めていくが、防御しながらではスピードが落ちてしまう。 だからといって、しなければ弾幕に絡め取られてしまう。 何時か切れるのがわかっているとはいえ、戦闘を悠々と飛行するアドルフィーネには追いつけない。 その状況から最初に逃げ出したのは梨奈だった。 銃をしまって両手を自由にし、両手を前方に翳して円錐状のシールドを展開する。 426 :影響を受ける人:2014/10/19(日) 21 51 34 「おさきぃ~」 「え、ちょ!」 いきなり加速し始めたライバルに驚く武子を尻目に、梨奈はそのまま前方に飛んで行った。 彼女がやったのは真空空間を作る事。 前方に円錐式立体式シールドを作るが、その内側には空気が無いようにして作る。 最後に円錐の底を空気を入れる様にし、円錐部分を空気を排出するようにすれば加速装置の出来上がりだ。 これも高等テクニックであり、実戦においてはかなりの練度と魔力が必要なために、全然使われない魔法だ。 加速も急加速と言うほどではなく、+10%くらいだ。 それでもこの競技においては重用だ。 充分距離を離すことに成功し、武子を生贄にした梨奈は猛然とアドルフィーネを追いかけはじめた。 それを見ていたアドルフィーネはタラリと冷や汗を流す。 (むごい・・・) 視線の先では必死に避ける武子がいて、猛然と弾幕を張るエリスがいる。 しかしそればかりを見るわけにはいかない。 殺気を感じ取ってシールドを展開する。 「ありゃぁ。」 「ふふふ。」 攻撃を防ぎ、突き出した腕から青白い炎が上がる。 術符が燃える現象であるこの炎に熱は無い。 既に上がりを迎えつつある自分にとって、この術符は有り難い存在。 なにせ普通にシールド展開すれば10減る魔力が、術符で“増幅”“拡大”“硬化”を用いれば5の消費で同じシールドが展開できる。 弱くなっていくシールドを見て、溜息を吐いていたのが嘘のようだ。 だから自然と笑ってしまう。 それにこの国は面白い。 シールド技術が、多種多様にここまで発展しているのはこの国だけだろう。 もっと学び、もっと知りたい! 喜々と、獰猛に笑いながら梨奈に銃を向ける。 「私を越えられるか!」 「やってみましょぉ!」 以上です。 戦闘シーンを書くのはやっぱり大変だ・・・ 次はもっちゃん達書きたい。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3174.html
94 :影響を受ける人:2015/08/23(日) 22 40 08 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 オリジナル設定、個人的解釈が入っています。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第七十三話 ―夜鷹の舞踏― 現在、夜間戦闘を専門とするウィッチはそれほどいない。 なぜなら怪異としてネウロイが出現するのは、主に昼間だったからだ。 時には夜間にも出現する事はあったが、その回数は少ない。 そのため史実同様に、夜間戦闘技術はそんなに高くは無かった。 しかし扶桑皇国では夜間に飛翔するウィッチがいた。 天狗の下駄と言う道具を使う時から、夜間に彼女達は飛んでいたという。 何故その発想が生まれたかと言うと、九曜葛葉と名乗る前に信長に謁見できた時にこぼした戦術故にだ。 戦闘こそなかったが、夜間にある程度敵の位置が知る事ができ。 軍の規模を把握できるというのは、あの時代において中々のアドバンテージがあったという。 昼間だとウィッチ同士の戦闘が発生する確率や、下手をすれば撃ち落とされる危険もあったので、夜間偵察は彼女達にとって比較的危険が低いモノだった。 奇襲攻撃をする事もあったと言うが、片手で数えるほどでしかない。 その殆どは偵察に絞って運用されていた。 だが平和な世になると、この任務自体が無くなってしまう。 日本を統一し、扶桑皇国となり、海外に向けた大航海時代の到来のせいだ。 昔の船舶は小さく、たとえ大型船であろうとも外洋に出ての航海と言うのは、危険極まりない行為だった。 ウィッチを乗せて陸地を素早く発見する。というのは簡単に思いついたのだが、それまで彼女達はお荷物でしかない。 ましてや閉鎖空間になりがちな昔の船で、女性を連れて後悔するのは大変なものだ。 実際海外では船員のストレスが溜まり、彼女達を襲う事が起きたという。 その為、現代の様に渡航が容易になるまで、ウィッチの艦載運用は考えられていなかった。 精々港や、重要拠点で活動するぐらいしか運用する事は無かった。 しかし現在は技術の発展により、航空母艦での運用が可能に。 そして夜間戦闘もネウロイの侵攻により活発化。 再び夜の空にウィッチ達が飛び立つことになった。 しかし、失われた技術を復活させることは並大抵の事ではない。 それが偵察のみとはいえ夜間飛行を可能にしていたとなれば、藁にもすがる思いとなる。 といっても資料自体が少なかったのだが・・・ 旗本サエ率いる夜間戦闘隊は、とにかく工夫でどうにかしようと試行錯誤を繰り返した。 ベテラン中のベテランで構成されたこの部隊は、同様の部隊三つよりも高い。 サエ自身の使い魔が梟であり、感覚で飛行できる。 寡黙だが指示は的確、真面目で部下の話もよく聞くから評判もいい。 「なんであの人、もっと階級が上がらないの?」 とは、部下の疑問だったりする。 それはともかくとして、同隊の宇田新(うだ あらた)軍曹が恋人から仕入れた情報を元に、新たな技術開発に乗り出した。 これこそ後に魔導針の基礎となる八木・宇田式呪術陣となる。 といっても現段階では魔力消費が多く、精度も悪いのであまり頼りにはならない。 前方を調べるのだがその距離も短め。正直言って頼りにする事ができない。 「う~ん・・・」 「・・・どうだ?」 今日も今日とて夜空を、七人のウィッチ達が飛行していた。 真ん中に隊長の旗本サエと副隊長の宇田新、先頭に二人、左右と後ろに一人ずつ。 宇田は頭部付近から魔力光を放つ、光の棒を生やして頭をゆっくり左右に振る。 彼女は先程から目を瞑って飛行していた。 「一応前にいるのはわかりますね。」 「・・・ふむ。 ・・・で、距離は?」 「不明です・・・」 「・・・方角は?」 「み、右より・・・かな?」 今二人は魔導針の性能チェックをしている最中だ。 襲撃頻度が下がっている昨今、今の内にやっておかないと後が辛い。 魔導針を消して、眉間をモミモミしている副隊長から視線を外して前方を見る。 右よりなのは合っている。一人だけだが。 もう一人は左にいて、さらに先を進んでいるのだが、それを感知することは出来なかったようだ。 「・・・精度は上がらんか。」 「すみません。」 「・・・いや。 ・・・忙しい現場で、ここまで仕上げている。 ・・・文句などない。」 95 :影響を受ける人:2015/08/23(日) 22 40 48 実際彼女はこの短期間でかなりの精度を上げていた。そして努力する姿も知っている。 使い魔の御蔭で戦えるサエとしては、何も言えないのだ。 「・・・やはり、機械の公式をそのまま当てはめるのは無理か。 ・・・他に問題は?」 「そうですね。 自分はわかっているのですが。どうも使い魔の方にも問題があるみたいで。」 「・・・む?」 「動物は人間よりも夜間の視力は良いですから問題はありません。 しかしそれが私達に影響するか、と言うとそうでもない。 肉体の構造が違いますから、それは仕方がありません。 だから私は人間でも 知覚 できるようにしたいと思いました。 しかし、今度は使い魔の方が理解できないのです。 今やっている原理は、蝙蝠のように反射をとらえて調べるわけですが・・・ 音ではなく魔力波で調べているので、使い魔が慣れていないと感じています。 訓練さえすれば慣れていくのでしょうけど・・・」 「・・・そうか。」 今でこそ兵士の宇田だが、本来ならば科学者志望だったという。 しかし家庭の事情と、現場での検証に惹かれてそのまま。 だからか、ちょっと説明が長い。 前方の二人に何時もの配置に戻るよう言うと、真剣に哨戒する。 いかに襲撃が減ったとはいえ、戦闘が無くなったわけではない。 日に一度は夜間襲撃を掛けてくるから、油断はできない。 もっとも、他国からすればこれだけ夜間戦闘が可能となるウィッチが沢山いるのは、羨望と嫉妬の視線が止む事は無いだろう。 暫らく飛行し、前線を通過する。 眼下の荒野は真っ黒で、サエが何とか地面の様子を見る事ができる位だ。 すると、無線に通信が入る。 『こちら夜間偵察機ヨガラス03。』 「・・・どうしたヨガラス03.」 『眼下にネウロイを発見した。例の新種だ。』 「・・・新種。」 つい先日見つかった新種。 中型のコウイカ型“ヒラクモ”と、小型の“コバエ”。 発見報告は今までに三度会ったが、いずれも殲滅している。 今までの敵に比べると、かなり貧弱な印象を受けるという。 『中型は二体、小型は少なく見積もっても四十はいる。』 「・・・ぬぅ。」 小型とはいえ四十は多い。 夜間戦闘で物量とは、さすがにいやらしい。 『敵は前線に向けて飛行しているようだ。 この辺を周回し、索敵を続行する。』 「・・・了解した。」 返信をすると無線機からは何も聞こえなくなる。 サエが銃を構えると同時に、全員の雰囲気が変わった。 「・・・これより、敵の殲滅に向かう。 ・・・続け。」 「「「「「「了解!」」」」」」 力強い返しに満足しつつ、敵がいるという方向に機首を向けた。 ――――― 敵との邂逅はすぐに済んだ。 敵は予測進路上を真っ直ぐ、愚直に進んでいたのですぐに発見できた。 宇田は弾薬箱を背負っているので後方で待機する。 本来ならば銃を持っているのだが、術式の試験運用が有ったので今回は参加しない。 「・・・左右から挟撃する。」 短く作戦を伝えると、部隊はすぐに別れた。 右側からサエが、左側を三番目に信頼しているウィッチが率いていく。 敵もこちらに気が付き、護衛を十体残して向かってきた。 “コバエ”は短射程の攻撃、一門しかないが連射してくる。 それが群れで迫ってくると弾幕を形成するから意外にやりにくい。 「・・・っく。」 弾幕を形成するという事は、それだけレーザーの光がまぶしくみえる。 人間の目は光があるとそちらに集中してしまい、暗闇が見えなくなってしまう。 組みやすい相手だと聞いていたが、夜間戦闘に限ってはそうではないようだ。 圧倒的な数は、数が少ない彼女達にとって厄介だ。 「・・・墳進砲で蹴散らせ。」 『え、しかし・・・』 「・・・中型の装甲はたいした事は無い。 ・・・小型を纏めて落とせ。」 『はい!!』 96 :影響を受ける人:2015/08/23(日) 22 41 26 通信の後、囮となるために少し前方に出て牽制射撃を行う。 すると面白いように集団が付いてきた。 こんなにあっさり付いて来るとは、以前聞いた頭の良いネウロイはこの中にはいないようだ。 「・・・こい!」 乱射の光の中で、サエは回避に専念しつつも真っ直ぐ飛ぶ。 本来なら自殺行為のような方法だが、速度がほぼ同じの敵だと回り込まれたりしないから敵はだんだん一列に並んでいく。 そして攻撃頻度も下がるのだが、今度はわざと上昇し急ブレー気をかけた。 “コバエ”はすぐに追従して上昇しようとする。後ろの“コバエ”も高い機動力をいかして左右に広がろうとした。 しかし真後ろにいた“コバエ”達は、急な軌道変更について行けずに衝突してしまった。 「・・・今だ!」 号令と共に墳進砲を構えた二名の大砲が火を噴き、敵中に命中した大爆発を起こす。 中心にいた“コバエ”は消滅。周辺にいたのは瀕死で、残りは混乱するように周りに攻撃を放ち始めた。 サエは冷静に、落ち着いて負傷した“コバエ”を殲滅する。 墳進砲を構えていなかった隊員達も攻撃に加わって敵の数を減らしていく。 この猛攻に怖気づいたのか、生き残った“コバエ”達は“ヒラクモ”に向かって逃走し始めた。 代わりに“ヒラクモ”の護衛が後退として向かってくる。 護衛が離れた瞬間を逃がすほど、旗本隊は甘くは無い。 いつの間にか上空に遷移していた宇田が、弾薬箱に着けていた墳進砲をとって構えていた。 「逃がしはしない!」 放たれた砲弾は油断していた“ヒラクモ”に命中し、その身を二つに砕いた。 「うわ。本当に脆い。」 報告通りの脆さに隊員が苦笑する。 しかし核には当たっていなかったのか、すぐに機首を戻そうとする。 仲間の被弾にもう一体の“ヒラクモ”が寄ってきて再生を促し始める。 どうやらネウロイ同士なら、どんなモノでも治せるらしい。 「・・・報告に追加だな。」 飽く迄も旗本サエは冷静に現状を見る。同時にこの敵は何なんだろうかと思う。 今までの敵とは違う弱さに少し首をかしげるが、これ以上は推測しかできない。 今やるべきことは、敵を殲滅する事だけだ。 以上です。 今回は旗本サエさんをメインにしてみました。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3163.html
324 :影響を受ける人:2015/05/31(日) 22 45 32 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第六十三話 ―黒雲来たりてⅧ― “アホウドリ”一体と対峙する事になった江藤敏子は、一発だけ攻撃をシールドで反射させて返しみた。 すると相手はすぐに回避行動をし、さらに長時間照射ではなく短時間照射に切り替えて乱射し始めた。 「学習能力が高いわね。」 反射させるには角度の計算が必要だ。 長時間照射なら入射角等がわかりやすくなるから、反射もしやすくなる。 しかし短時間照射攻撃になると反射できない。 レーザーは反射で威力が減衰するし、飛距離も無くなる。 「誘いにも、乗ってこないか。」 敵は仲間が滞空砲陣地の攻撃でズタボロになったのを見て、不用意に追撃をするのを止めてしまう。 追撃すれば確実に落とせるとわかる状況でも、すぐに離脱する。 厄介なことに目の前の“アホウドリ”は、数少ない攻撃手段を用いて、薙ぎ払うように地上を攻撃し始めた。 地上部隊は敵に悟られない様に貴重なゴムシートで大砲を覆い、隠蔽結界で隠蔽していた。 隠蔽結界は防御力を持たない防御手段だ。 かと言ってすぐに防御結界に切り替えるのは少し時間がかかる。 防御結界を発動させれば敵に感知されてしまう。 今回の作戦においてどちらを取るべきか、最後まで議論された。 最終的には隠蔽による奇襲効果をとったが、結界士のウィッチは戦闘専門のウィッチより数が多いとはいえ、貴重であるというのには変わらない。 効果範囲が広がると、防御力も低下するから配置が大変だ。 地上を舐めるように走るレーザーに運悪く焼かれて、弾薬が爆発しただろう爆炎が見える。 相手は格闘戦を全くしてこない“アホウドリ”だが、火力を短時間で一気に叩きつけるなら接近するしかない。 自分を迂回するように混戦の空域向かう“アホウドリ”を後方から追いかける。 「流石に早い!」 高速爆撃機の異名も持つ相手だけに、追い駆けていてもドンドン離されていく。 こちらも改良を続けているが、まったく追いつける気がしない。 「だからって、諦めが悪いのよね。」 そう言うと機関銃の前に、長さが5mもある筒状の真空シールドを展開する。 更に右腕の手甲に流し込むと、仕込んである属性付加術符が青白い光を発しつつ燃え上がった。 雷属性の付加術符が仕込んであり、磁力シールドを小さく10枚ほど派生させて疑似コイルガンを形成する。 準備が整い射撃を開始すると、“アホウドリ”の表面に火花が生じて敵を削る。 まさかこの距離で攻撃をあててくるとは思わなかった“アホウドリ”は、片手間にやって居た地上攻撃を止めて全力で回避行動に入った。 ――――― 墳進弾を避けることに成功した“オニグモ” であったがダメージを受けない妙な事をされて少しだけ混乱。 だがすぐに気にしないで回復に専念し、五月蠅い敵を排除しようとする。 先程の加速で攻撃を集中的にうけていた面は、すでに反対方向にある。 代わりに健在な砲台群が敵に向かって攻撃を開始し始めた。 速度は“アホウドリ”よりも少し早いが、攻撃を受け過ぎて低下してしまっている。 味方は乱戦に巻き込んでいた筈なのに、いつの間にか巻き込まれていた。 役に立たないのにも程がある。 攻撃を受けた敵はすぐに散開して、もう一度攻撃をし始めた。 バラバラな攻撃は全体的に着弾するが、被害はそうでもない。 しかしすぐにある一点を集中に攻撃し始めるグループが出始めた。 325 :影響を受ける人:2015/05/31(日) 22 46 02 そこは己の弱点に最も近い部分。先程妙な攻撃を受けた箇所に近い。 ―これがあの警告の結果なのか?― そう思った“オニグモ”だったが、さほど慌ててはいない。 なぜならそこは、他の部位に比べて装甲密度が高いのだ。 大事な核を守るのだから当然の処置と言える。 配置場所を個体ごとに変えている“アホウドリ”は、容量が足りないから密度を上げられない。 それを憐れに思いつつ、優越感をかんじる。 と言っても何時までも攻撃を受けるのは気分がよくない。 もう一度加速しようとすると、また例の嫌な攻撃をしようとしてきた。 右寄りにやってきたので、左に躱すことにして加速する。 捻る様に左に進路をとると攻撃は外れた。 内心で馬鹿にしつつ、猛烈な攻撃で追い払い続けて・・・不意に敵が一気に離れる なんだ?と訝しむと同時に、下から衝撃が襲ってきた。 先程下から襲われた“アホウドリ”と同じ状況だ。 ただ違うと言えば、この攻撃には高射砲陣地の他に、重砲隊の攻撃も交じっている。 もともとは地上型ネウロイの為であったが、打ち上げて攻撃するのは高射砲と変わらない。 座標さえわかればそこに攻撃を叩き込むなど雑作も無いのだ。 砕かれる自らの体。 この攻撃に核を守る外殻にヒビが入り始め、砕ける寸前までいってしまう。 だがその前に“オニグモ”が痛みと、小癪な敵、そして罠にかかってしった自分に対して激怒した。 もう一度足を大きく開き、今度は右回しに振り回して攻撃を受けていない上方面を下に向けて地上を薙ぎ払う。 レーザーが時を離打ち上げた砲弾を撃ち落とし、陣地を実弾攻撃が爆砕する。 一時的に進行を止め、その場に留まると今度は足を閉じて頭を下に向ける。 逆さまになりつつも、自転しつつ地上を執拗に攻撃する。 上空の敵が慌てて引き返してきたが無視だ。 己を傷付けた敵を許す気などない。 攻撃を受けた面を回復させ、全力で地上を攻撃する。 妙な障壁で守っていた地上だが、しつこい攻撃にとうとう音を上げて障壁が消えた。 そこに襲い掛かる攻撃。 爆炎が舞い上がり、金属製の何かが宙を舞う。 地上をちまちま何かが動くが気にしない。 まず、自分を攻撃したものが優先排除対象だから。 ――――― 逆さまになった“オニグモ” の火力に、地上が燃え上がる光景を目の当たりにした北郷章香達は茫然とする。 今までの攻撃も激しかったのに、それ以上の連射速度で地上を蹂躙しているのだ。 結界士が張っていた結界も、物の数秒で耐久力を削りきってしまっている。 まさかネウロイが 怒り で攻撃力を上げたとは思わないだろう 慌てて注意をこちらに向けようと攻撃を加えるが、まったく無視をされて徒労に終わってしまう。 満足するまで蹂躙劇を演じた“オニグモ”は、悠々と巨体を横たえて町の中心部に向かうべく航行を開始した。 無視をされた悔しさに唇をかみしめるていると、下田なかがやってきて傍に滞空する。 「総隊長、学兵達を下の救助に行かせては?」 「そうだな・・・」 歯切れの悪い返答に、下田はあえて厳しくした。 「総隊長、作戦はまだ始まったばかりです。 被害が出るのは覚悟なされていた筈。 悔やむのは解りますが、今悩まれても困ります! 貴方は今、海軍飛行ウィッチ部隊の総隊長なのですよ!!」 326 :影響を受ける人:2015/05/31(日) 22 46 36 そのまま下を俯く様に見ていた章香は、己の頬を強く叩き直す。 出撃前に気合を入れていたが、抜けてしまった己が不甲斐無い。 顔を上げると、いつの間にか全員が集まっていた。 「よし! 学兵達に連絡しろ。 地上の救援活動を、できうる限り援護するように! 私達は敵を誘導する事に専念する!」 「了解しました!」 「地上本部より通達。 『敵の針路がやや北寄り。南寄りに変更されたし』 で、あります!」 「わかった。墳進弾の残りはどのくらいだ!?」 「後、三回は可能です。」 「それで何とか進路を変更させよう。」 テキパキと指示をだす姿を見て、下田少しだけ安心した。 流石に若くして少佐・・・中佐になった重責は自分が思うよりも重いだろう。 それでも進んでもらわなくては困るが、出来うる限り支援していこうとも思う。 「いくぞ!」 号令と共に、“オニグモ”を追いかけるべく全速力でストライカーを吹かした。 迷いを振り切ったと感じ、頼もしくも若い背中を下田は追う。 ――――― 大陸総合本部はハチの巣を突いた様な大騒ぎになっていた。 “オニグモ”の攻撃により対空陣地が壊滅したのだから、こうなるのも仕方がない。 幸いにして別の場所から“オニグモ”を監視していた兵士からの報告により、進路が微妙にずれていることが分かった。 それに対する指示もすでに下されている。 そんな中で東条英機は各部隊の通信を聞いていた。 『こちら第五三二対空陣地! 負傷者多数!!』 『結界士のいるトーチカに被害あり! 救援を乞う!!』 『第五一一対空陣地です。上空の乱戦は徐々に町に向けて移動している。 しかし抜け出る敵はいない模様。』 通信を聞いていた受信機から離れて顎に手を当てる。 「むぅ・・・ (前世とは比べもにならない被害だ。 ほのぼのもあるストパンの世界だとは思えないな・・・ いや、実際の戦場はこんなものだった。現実的に考えれば正しい。) 通信が途絶している所は他に無いか?」 安楽的な考えを止め、部下に質問するとすぐさま返ってくる。 「第五四一・五三五・五八七対空陣地から通信の返電がありません。」 「被害を受けていない場所だったはずだが?」 「流れ弾により通信線が切断された可能性も・・・」 「そうか・・・急いで回復してくれ。通信の不備は致命的だ。 司令、大砲と例の作戦。用意しておいた方が良いかもしれません。」 「あれか・・・ わかった。早急に見直と用意をしてくれ。」 以上です。 次当たりで決着を付けたいな~
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3155.html
690 :影響を受ける人:2015/03/29(日) 22 00 19 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第五十五話 ―鳥は爪を研ぐ― 作戦は決まった。 次に根われる都市を囮とし、罠に嵌めると言うモノだ。 作戦の流れ自体は何時もの通り・・・しかし最後の締めが不安材料となって江藤・北郷両名の胸に残っている。 何せ急造改造品の、戦艦の主砲を用いると言うモノだ。 当初は再利用品で、もう作ってあるのかと思っていたのが、まだ作られてないらしい。 二つ目の都市を襲われ、その翌日に決まった作戦だ。 不安になるのも仕方がない。 急遽集められた一同に説明をする参謀に、何とも言えない視線が集中する。 「侵攻ルートは大まかに予想して三つです。 一つは北側ルート、二つ目は北東側ルート、三つ目は東側ルート。 一つ目は距離的に近いですが、迎撃基地が最も集中しているので避ける可能性もあります。 二つ目は少し迂回するルートです。しかし、こちらにとって防御陣地が敷きやすい地形となっています。 三つ目は・・・あまりあり得ないとおもいますが、完全な迂回ルートです。 もっとも防御が薄く、陣地もさほどではありません。 大本営としては北側ルートを支持しています。 理由は前回、前々回と同じ方角から出現し。基地や陣地を無視して突き進んでいるからです。 飛行型故に、地形に左右されずに直線行動できる強みが生かされます。 しかし大陸方面軍では二つ目を支持しています。 根拠が薄いのであまり強くは言えませんが・・・ 理由は二回の出現時に、近くの基地から発進した迎撃部隊がいるので学習しているはずだと言うモノです。 理解不能な敵相手に決めつけは良くありませんが、ネウロイにも学習能力があるという予測がありますので、それを予測してと言うのもあり。 何よりも、すでにある防衛拠点の強化だけで済む、というのもあります。 そして最後に三つ目ですが・・・ これは“切り札”を運ぶ線路がそちらにあるから、という単純な理由からです。」 そう言って、チラリと視線が水瀬ササリ大佐と北郷章香中佐を見る。 こちらを支持したのは海軍…堀井大将の一派…だ。 彼等は単純にイチャモンをつける為に支持しただけであり、一応理由として「撤収が楽だから」という子供の様な言い訳だった。 「その“切り札”ですが・・・いつごろ完成しますか?」 「全力で急がせていますが、全てを改造するならおそらく、一週間はかかると見ています。」 全員の顔が強張った。 一週間もかかるとなると、作戦に間に合わないという事だ。 「あ、あくまで“全ての大砲を”です! 数を絞り、最小限の改造で済ませるので作戦には間に合います! 自分の発言に、全員が落胆しそうになっている事に気が付き、慌てて補足する。 それによりホッとした雰囲気が流れたが、水瀬が手を上げて発言を求める。 「試射は行うのかい?」 「・・・その時間は無いと思われます。」 「つまり、ぶっつけ本番かい・・・」 背もたれに寄り掛かり内心で溜息を吐く。 「砲門の数はいくらですか?」 反対側にいた田中ウメ大佐が確認の為に聞くと、参謀は資料を捲って確認する。 691 :影響を受ける人:2015/03/29(日) 22 00 52 「多ければ12門、少なければ9門・・・いえ、最悪8門になります。」 「仰角は付けられるのですか?」 「それは付けられるように取り計らう様に言っています。 しかし旋回をさせるのは絶望的になるでしょう。」 「戦車で強引に旋回させては?」 「そうですね・・・工作部隊に実現できるかどうか聞いてみます。」 「最大12門配備できるとして配分はどうなりますか?」 「そうですね。私達は北に6門、北東に4門、東に2門と考えています。」 「それは優先順位的にですね?」 「はい。」 「もし東に来たならば、どう対処しますか?」 矢次の質問に答えていた参謀だが、痛い所を突かれてすこし動揺する。 それは彼等も考えてはいた。 何せ急増改造品、移動も大変だ。 一度設置すれば動かすことは出来ない。 「高射砲陣地の増強しか、手が無いとおもわれます・・・」 「ふむ・・・」 考え込む田中大佐の隣から手が上がる。 「どうぞ江藤中佐。」 「2門だけ、列車砲に改造しては?」 「それも考えられましたが、線路を延ばす工事が間に合うかどうかになります。 あと、射撃の衝撃に線路が耐えきれるか・・・それも問題として残っています」 「わかりました。ありがとうございます」 笑顔で礼を言うと、参謀は少しだけ顔を赤くした。 それを、連絡網の整備をしている東条英機が目撃して「若いって良いなぁ。」と思う。 今回の会議は、大陸で主に活動している人員が集められている。 前世において、大陸で動いていた経験がある夢幻会の人員も配置についているのだ。 今度は奥の方にいる女性が手を上げる。 「なんでしょうか。エリス・グリンフィールド大佐。」 「先程から聞いていて思っていましたが、敵の出現が四日感覚だという根拠に基づいて、ですよね?」 参謀が肯定すると、エリスはもう一人の義勇軍総隊長をちらり見してから問う。 「間隔が早まるという予想は?」 「「「「・・・っ!」」」」 扶桑軍の誰もが固まる。エリスの指摘はもっともだ。 “アホウドリ”の襲撃が決まった間隔で襲いかかってきていたので、それを無意識に踏襲していた。 確かに早まれば作戦などできない。瓦解してしまう。 相手はこちらの都合などお構いなしに攻撃できるのだ。 「そうなると・・・ここの防衛は出来なくなるねぇ。」 「そうですね。そうなると、次の都市ですか?」 頭をガシガシ掻き毟る水瀬を見ないで、田中は地図を見ながら考える。 何も発言しなかった大陸方面軍司令も危機感を覚え、テーブルにしかれている地図を身を乗り出して凝視する。 参謀も顎手に手を当てて考えながら、侵攻ルートを素早く計算する。 「侵攻ルートは最低でも4つ・・・ いや、5つか!?」 「防御陣地はどうなっているんだい?」 「現在進行している撤退作戦のあおりを受けて多少は増強しています。 ですが・・・」 「こっちほどではない、と。」 エリスの指摘に全員が次々に意見を言い合い、会議はさらに伸びる兆しを見せた。 それを見つつエリスは席に座り、小声で隣のアドルフィーネ・ガランドにささやく。 「まったく、これは点数をくれたとみるべきなのかしら?」 「前向きにとればいいさ。」 そう言ってほほ笑むので、肘鉄をくれてやる。 出現間隔の問題に最初に気が付いたのはアドルフィーネだった。 しかし自分で言うのは何だと思た彼女は、それとなくエリスに気付かせると後は見ているだけとなっていた。 それに気が付きつつもエリスは先程指摘したわけなのだが、ちょっとは感謝している。 前回の防衛で出撃したリベリオン義勇飛行隊だったが、到着が遅れてさほど貢献できたとは思っていなかったのだ。 692 :影響を受ける人:2015/03/29(日) 22 01 34 被害もそんなではなく、寧ろ欧州義勇飛行隊の方が多い。 戦死者がいるわけではなく、負傷者がいるだけだが、治療に専念しなければならない。 幸い扶桑は医療技術も高いので、世界各国で悩まし始めている魔力欠乏症対策も万全だ。 「ここが踏ん張りどころよね。」 「そうだな。ただなぁ・・・」 気合を入れるエリスとは違い、アドルフィーネは少し憂鬱の様だ。 「ただ、なに?」 「大陸から叩き出された後、我々は解散するだろうな。」 「・・・そうね。」 その杞憂はわかる。 元々両義勇軍は、大陸の戦況が悪いから派兵された戦力だ。 扶桑からやってきた派遣ウィッチにより、多少はましになった欧州戦線の返礼が彼女等だ。 ここまで戦えば、もういいだろうと判断してもおかしくは無い。 リベリオンとしても様々な問題や、新しい戦術や武器などを仕入れる事が出来た。 更に言えば、貴重な戦闘経験者であるエリス達を失う前に撤収させることもあり得る。 全ての国が一丸となって対処すればいいが、国家に真の友人はいないという言葉もある。 自国の利益も考えねば生きてはいけないのだ。 しかし・・・ この地で友人を得た二人には、このままでいいのだろうか?と言う思いもある。 エリスはまだいリベリオン一国だからいい。 アドルフィーネは多国籍軍だ。問題が多すぎる。 最悪、カールスラントだけでもと思うが・・・ ここまでダメージを受けた扶桑が、再び派兵をしてくれるとは限らない。 それ上伸してみるか? そんな事を考えつつ、会議に参加するために地図に視線を落とした。 エリスも同じ様な考えを持っていると思っている。 顧客にいろいろサービスするのは悪くないはずだ。 以上です。 今日はネタが無さすぎて考えるのが大変だった。 後、前回。一人名前を間違えました。 水瀬セセリ ではなく 水瀬ササリ です。 普段書かないと間違えてしまう・・・ オリキャラも増えているしなぁ・・・
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3151.html
307 :影響を受ける人:2015/03/01(日) 21 40 37 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第五十一話 ―大人達の戦争― 新型ネウロイの被害は、先の“アホウドリ”初襲来の比ではなかった。 戦線をあっさり食い破られ。 進軍を阻止しようとしたウィッチ達を、蠅のように蹴散らした。 地上の防御陣地も蹂躙され、地上型ネウロイが我が物顔で突破して町が襲われた。 それを尻目に大型ネウロイはもっとも内陸側に有った都市に進軍、灰燼の海に沈めて去った。 この大型ネウロイ帰還と同時に一週間以上続いた襲撃は終わり、ようやく一息つける事が出来た。 もっとも、それは末端中の末端。まだ被害にあっていない民間人の感想でしかない。 前線で戦い続けた兵士達には重い現実がのしかかり、失われた戦友に涙する。 指揮官達は頭を抱え、戦力の調達と拡充を急がねばならなかった。 本土にいる政治家達もこの襲撃には驚き、軍部に大慌てで問うたが彼等もまた混乱の最中に有り、状況が錯誤しているありさま。 事態が沈静化したのは翌日の夕方・・・ その夜分、緊急招集された夢幻会上位幹部たちは、前回よりも更に暗い表情で報告し合っていた。 「・・・以上です。」 「そんなに戦車が食われたのか・・・」 「ちょうど撤退するタイミングであり。気が少し緩んでいたせいでしょう。」 「避難の呼びかけがぎりぎり間に合って、乗員が多少助かっただけでも善しとすべきか?」 「結界士のウィッチ6名が陣地ごと消滅。 予備待機の4名も、緊急展開した結界障壁の維持で魔力消失病にかかり、緊急搬送で本土に帰還している。 熟練結界士ウィッチ6人の戦死は痛すぎる。」 「・・・ぬぅ。更に、野戦病院近くに実弾攻撃が着弾、負傷者多数か。」 「まだそれは良い・・・ いや、よくは無いが・・・ 襲撃された都市部の被害状況の方が問題だ!!」 「民間人に死傷者多数発生、行方不明も含めるとなると・・・」 「強制避難で、一時的に集結していたのが裏目に出たか。 しかも鼻の効く新聞社が、こぞって政府の失策を批判している。」 「現政府に倒れられるのは困るぞ? まだ我々の影響を受ける人材の配置が終わっていない。」 「今政権を渡されても、すぐに責任を取らされて解散するのが目に見えているからな・・・」 現状の把握だけでも頭痛いのに、政治も考えなければならない。 一応政権奪取・・・と言うか、なるべく穏便に政権を頂きたい。 しかし現状では尻拭いが強いので、現政権に踏ん張ってもらわないといけないのだが・・・ 豊臣秀吉の子孫、豊臣秀文は祖先とは違って政治家にはとんと向いていないように感じる。 いや、平時ならば良い首相で終わる事が出来ただろう。 だが現状はそれを許してはくれない。日々変化する戦場について行かねばならないのだ。 更に軍部に対しても、強い意思を持って押さえてくれないと困る。 陸軍は大戦が始まって以降、人材の入れ替え等で正常化しているので問題は無い。 問題は海軍の方と言える。 「堀井一派に対しての工作は進んでいるのか?」 誰かが発現すると、矢面に立っている山本が答えた。 「以前より進んでいない。 堀井大将を含めて防御に回っているようだ。 尻尾もつかめないのではなどうしようもあるまい。」 村中も動いているが、以前より小さくなったとはいえ未だ最大派閥の堀井一派、手強い相手に変わりは無い。 九鬼嘉明大将が味方に付いていてくれたのが慰めではあるが・・・ 辻が強く咳をして空気を入れ替える。 308 :影響を受ける人:2015/03/01(日) 21 41 09 「現状を嘆くのはやめにしましょう。 これからどうするか? それを話し合うべきです。」 「そうだな。」 杉山が同意すると東条が立ち上がる。 「敵大型ネウロイですが、取りあえず目標を“オニグモ”と呼称する事が決定しました。 大型らしく強大な火力と、高い再生能力を有しています。 わかっているだけでもレーザー発射口が34門、実弾発射口が26門です。 ほぼ胴体に集中配備されていますが、六つの足には実弾発射口は設置出来なかったのか、レーザー発射口のみです。 タコのような形状通り一瞬ですが、瞬時の加速を行えるようです。 更に、常に円心運動をしているので並行飛行しての継続ダメージが入りません。 墳進弾を四発叩き込んだという情報もありますが、効果は薄いようです。 硬さも比例して硬いのでしょう。」 聞けば聞くほど暗澹たる気持ちになっていく。 原作で中ボス的だった“アホウドリ”が雑魚に見える。 東条はそのまま報告を続ける。 「奴の行動ですが、出現から一直線で襲撃した都市まで飛行しています。 途中の基地など無視をして、です。」 「無視だと? 今までのパターンとは違うな・・・」 「はい。 今ままで“アホウドリ”を中心として陣地、もしくは基地を破壊をしていくのが通例でした。 しかし今回は、明らかに別の目的で動いていると思われます。」 「兵站潰し・・・か?」 山本が呟くと触りと周りが騒がしくなる。 「まさか・・・ 奴ら、戦術を使い始めたのか!?」 「いや、強行突破するのが目的のネウロイなのやもしれん。 戦術を使うというのは、早合点ではないか?」 「いや、あいつらの対応の速さを見誤ってはいけないぞ! マブラヴみたいに情報漏れが無いとはいえ、BETAの様に戦術を使ってきたらこっちは負けてしまう!!」 「そうだ! 危機感を持って挑むべきだ!」 「あいつ等は金属反応が強いポイントを攻めると聞く。 物資集積を担っていた都市でもあったのだ。そのせいで襲われたとは考えられないか?」 「いや、それって二次創作の設定じゃなかったか?」 「原作設定・・・だったと思う。」 「ここはアニメの世界ではない! れっきとした現実だぞ! 二次創作がどうだ、なんだと議論すべき場所ではない!!」 「なにぃ! 俺達にイチャモン付ける気か!?」 「イチャモンは付けてはいない! ただ現実を見ろと言っているのだ!!」 「そうだ! 何時までも女子に頼りきりなのは、日本男児として恥ずべきことだ!!」 喧々諤々・・・ 平成世界からの転生者が述べれば、憂鬱世界の転生者が述べる。 ここにきて双方の意識の違いが出て、殴り合いになりそうな雰囲気が出来てしまった 知識の違いが生み出した軋轢と言えよう。 怒鳴り声が会議室を占領し、怒気が膨れ上がっていく。 醜い言い争いは続き、唾を吐き双方席から立ち上がった。 もう我慢ならない・・・ 片や転生の先輩、片や古き良き昭和の人間。 辻たちは決して山本達を下に見ようとは思っていなかったはずだ。 しかし、初めて転生を経験した山本達を導くと称して上から見ていたのかもしれない。 山本達は初めて経験する転生に、少なからずストレスを感じていた筈だ。 知っていて違う故郷。見知っていて見知らぬ親類。 大の大人になって老衰し、生まれ変わったら若くなっていた。 そして溜められ続けていたのが、今回ついに噴出してしまったのだ。 見かねた山本は音を立てて立ち上がる。 「むっ!?」 「おぉ?!」 309 :影響を受ける人:2015/03/01(日) 21 41 45 驚いた双方の視線が山本五十六に集中する。 「貴様らいい加減にせんか! 大の大人が子供じみた喧嘩度するな! そんなに喧嘩がしたいのなら外でしろ!!」 「「「「「・・・・・・」」」」」 この一喝に、双方頭が冷えたのかお互いに頭を下げて謝り、静々と着席した。 怒気が去っていき、少しだけ気まずい空気が流れる。 山本は双方が矛を収めたのを見計らい、大きな音をたてて席に座る。 それを見計らい、隣に座っていた辻が小声で話しかける。 (ありがとうございます。私では上手くこの場を収められなかったでしょう。) (ふん・・・ 本当ならこの役目は、嶋田なんだがなぁ・・・) (いえいえ。中々似合っていましたよ。) 小さく笑うと、山本は苦虫を潰した顔になってげんなりする。 (・・・・・・南雲の奴め。) 天井を見上げていた視線を、南雲忠一に向ける。 この世界に転生した南雲は海軍には入らなかった。 この世界では、以前は無かった南洋島の他にも、入植している島々がある。 その為海軍の規模は前世よりも大きかった。更に海保的な組織もすでにある。 今度は大丈夫では?とは思たのだが・・・ 他の転生者の存在をして一転、海保に入る事にした。 入ったらまた海軍との調整役にされそう・・・ 被害妄想ではあったが、実際にその役目をさせられている転生者がいるので間違いではなかった。 前世での経験もありとんとん拍子に出世。 いまでは海保の重鎮の一人になっている。 そのせいで海軍に進んだ仲間内から「楽しやがって・・・」と恨まれていたりする。 山本としても使える人物であっただけに、居ないことに落胆したものだ。 居たらいろいろ擦り付けていたのに・・・ もっとも、海保との仲がいいのは彼の存在が当てこそ。そう思って置く事にする。 「それで、例の大型ネウロイ・・・“オニグモ”の対処は?」 「現行の陸戦兵器、ウィッチの武装で撃破は不可能と判断しています。」 古賀が資料を見ながら問うと、素早く答えがかえてきた。 その答えに全員が落胆する。 「エース級を揃えてもか?」 「各戦線にネウロイが現れないというなら、問題ないです。」 それは現実的な判断ではない。 ネウロイが一点のみに現れるなど、夢を見るしか方法は無いだろう。 ではどうするか? 悩み始めた一同を前にして、東条は表情も変えずに言い放った。 「本作戦において、海軍の協力が必要です。 必要な戦力は打撃艦隊・・・戦艦の主砲をもって撃破します。」 以上です。 たまには憂鬱要素も入れないと、ただ単にハードモードなストパンの二次創作になってしまうwww そして原作の作戦の前倒しです。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3149.html
763 :影響を受ける人:2015/02/16(月) 21 55 20 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 今回長くなりました。 提督憂鬱×ストパン+零 第四十九話 ―墜ちる空Ⅺ― 戦闘中に山田里子が意識を失った。原因は魔力欠乏症による意識混濁である。 他にもストレスや、強制魔力回復薬の過剰摂取もあった。 たとえ大人であっても、戦場と言う世界は過酷極まりない世界だ。 連続した出撃は、彼女の肉体を疲弊させるには十分すぎた。 ただ、救いがあると言えば・・・生きて戦場を後にする事が出来る、という事だろう。 間一髪で里子を救出できた飯島凛は、泣きそうになりながらもそのまま戦場を離脱し、近場の地上陣地に移送した。 本当なら駐屯基地に送りたいが、いまだに戦友たちが戦っている空を後にするには憚れた。 しかしそれ以降、山田里子とは会っていない。 ただ報告で、 『無事に移送完了。治療の為に、本土に移送する事が決定』 だけが知らされただけだ。 「はぁ・・・」 櫛歯の様に欠けていく仲間達。 学兵だけではなく、ベテランと言えるウィッチ達にも被害が出始めている。 夜戦を行っている旗本隊でも二人欠け、くるしい状況だ。 ベッドに横たわり、気落ちしていると・・・誰かが入室してきたのがわかった。 「あの・・・さぁ・・・」 「なんですの?」 やってきたのは若本徹子。 昨日の出来事から朝食時まで顔を合わせず、戦場に出てもろくに会話が無かった。 彼女は何か言いたそうにしていたのだが、最初に切り出したのは問うた凛。 「昨日、ああ言った手前なのですのに。人の事、言えませんわね。」 「そんな事! なぃ、ぜ・・・」 みっともない自分自身に呆れ、侮蔑を込めた苦笑をする。 そんな凛を見て、徹子は否定しようとしたが声に力は宿らない。 凛は身を起こして徹子の顔を見詰める。 「徹子さん、ごめんなさい。」 「委員長・・・俺の方こそごめん。」 お互いに謝りあい、ちょっと可笑しかったのか小さく笑いあう。 「へへっ♪」 「ふふ・・・ それで、御用件は?」 謝りに来ただけではないのでしょう?そう言うと徹子は驚いて目を剥くが、すぐに敵わないなぁ~と言って近くの椅子を引いてきて座った。 「昨日の事なんだけど・・・黙っていてくれないか?」 「昨日の喧嘩・・・ですの?」 「いや、それはいってもいい。問題は・・・“力”についてなんだ。」 「“力”・・・特殊能力ですわね?」 「うん。私の能力は問題があって・・・」 徹子から詳しい能力の話を聞いた凛は驚き、同時に能力制限を聞いて納得。 けして口外しないと約束した。 そして同時に思う、彼女が能力を使わなければならない状況が来ない事を。 764 :影響を受ける人:2015/02/16(月) 21 56 09 ――――― 戦場にとうとう雨が降り始めた。 忌々しい雨は風と共にやってきて、通常戦闘機隊の移動と出撃を制限する。 基地司令はまだ高角砲部隊がいるという事で残り、他の部隊は後方に移動させた。 すでに大規模後退作戦は発動されており、遅延は許されないがミスのせいで遅れは少なからず発生。 民間人の退避も事前通達して手荷物だけの移動としたが、先祖から開墾し続けた土地を見捨てる事は出来ないと、抵抗する者達も存在した。 これらの要因が重なり、全体としてみれば順調だが部分、部分で混乱が見られるという事態になりつつあった。 決死の戦闘により爆撃機部隊が稼いだ時間を無駄にしないよう、地上部隊も連動して後退し始めている。 本当なら通常戦闘機部隊も多少は援護に出撃できる計算だった・・・風雨さえなければ。 風雨の中でも行動でき、シールドを張れるウィッチの負担は増すばかりだ。 そんな中、先頭に早良ミチル、二番手中森彩子に、三番手に井沢十華、そして坂本美緒を後方に置いた雁行陣で戦場を飛び回っていた。 「美緒ちゃん、頭と目・・・大丈夫?」 「なん、とか・・・」 十華に返事をするが、実際は少し辛い。 連日の能力行使に脳が疲れ始めており、眼球にも疲労が溜まっていて痛みを訴えていた。 魔眼殺しの眼鏡は能力を制御してくれるだけなので、回復は自分で調整しなければならない。 早く睡眠をとったり、冷却用術符を張ったりしたが効果が薄く、今では以前の様に眼帯に戻っていた。 そのせいで遠近感がつかめず。度々ふらつく事が目立つようになっている。 「隊長さん、今日は早めに上がる事を考えた方がいいと思う。」 「そうだな・・・」 ミチルも内心では、もう美緒を戦わせることに抵抗を感じていた。 任務上同胞を見捨てなければならない。 その事がどうしても彼女の負担となっている。 さらに仲間が戦死、又は本土に戻されていなくなるというのもストレスとなって蓄積されているのだ。 出来うることなら代わってやりたい。 しかし、ミチルは普通のウィッチだ。代わってやることはできない。 隊長として彼女を是が非でも守る事しかできないのだ。 美緒を気遣って、一時的に並行飛行していた十華が元の場所に着くとミチルの方を見る。 「次は何体だっけ?」 「4体だ。相手も本腰を入れ始めたという事だろう。」 「うわぁ・・・ いやになるさぁ・・・」 「護衛も今までになく多いそうね。」 嫌そうに顔を歪める十華を尻目に、彩子は淡々と事実を述べる。 いままでペアーで攻めてきた“アホウドリ”だが、今回向かう戦場では4体纏めて確認されている。 別に珍しい事ではないが、この数日は2体での出現が多かったので珍しいと言える。 それに比例して護衛の数も多いのは、御愛嬌と言える・・だろうか? 「とにかく気を抜くな。坂本、お前は危ないと思ったらすぐに退避するんだ。」 「え、でも・・・」 「いつも言っているが・・・いいか、お前に代わる人材はいない。 だからこそ、生き延びねばならないんだ。」 「はぃ・・・・・・」 望んだ返事は小さい。しかしこれでいい。 こうしておけば、何かあったときには自分を恨むだろう。 優しい彼女に怒りの捌け口を用意しておけば、それだけでも負担が軽くなるはず。 前を向いて黙って飛行していたが、ふと気が付く。 「・・・そう言えば煙草。最近吸う機会が無かったな。」 「どうしたのよ?」 「いや。独り言だ。」 苦笑しながら答え。帰ったら吸えばいいと思い直す。 訳が分からなかった彩子だが、気にせず後に着いていった。 765 :影響を受ける人:2015/02/16(月) 21 56 41 ――――― 飛行する事数十分、戦場に到達した時には大乱戦が行われていた。 “スズメバチ”がウィッチを追いかけ。 別の場所では“ウシアブ”が前面に機関銃の雨を喰らって爆散する。 “アホウドリ”が凄まじい弾幕を張って寄せ付けないばかりか、弾薬係と思しきウィッチを狙うように飛行する。 この戦場には回復役の呪歌使いもいるという情報があったが、一部分でネウロイの動きが鈍い所が見受けられる。 ウィッチ達はわざとそこに誘い込み、着実に削っているようだ。 しかし圧倒的な敵の数の戦闘に、一同は気圧され、茫然としてしまう。 「っく! 思った以上に混戦だ。全員離れるなよ!」 「「「了解!!」」」 何時もの通りの作戦を決行すべく上昇を開始する。 全員が上空に駆け上がる最中、美緒は戦場を見渡す。 シールドの光が見えたり、ネウロイの爆散した跡が見えたりもする。 しかし敵の数は一向に減ったようにも見えない。 圧倒的な物量・・・これこそネウロイが人類に対して優位に立つ戦術だ。 戦いは数を揃えるのが基本。 そう教えられてはいるが、敵にするとここまで厄介なものだとは思わなかった。 「よし! じゃぁ最初にアイツから行くぞ。」 「右に旋回しているやつね。いいわさ。」 ミチルの声を聴き、思考を止めて眼下を見下ろす。 どうやら狙いは、やや右側中央部を飛行している“アホウドリ”のようだ。 観察するように眼下を見下ろす。こうして上空からみると・・・ (右と左に別れている様に見える・・・) 敵は2体ずつペアーを組んでいるようだ。この辺はかわらない。 ただ気になるのは、なぜか中央に全く寄ってこない事。 訝しんだが、すでにミチルはタイミングを計って突入すべく行動に入っている。 今言うとタイミングが無くなって、味方が苦戦するかもしれない。 それに、自分が思っているだけだから、言って混乱させるわけにもいかない。 兎に角今は何時も通りに行い。指示したがっていけばいい。 そうすればミスはないだろう。そう思い直して眼帯を外す。 未だ制御に苦心する魔眼。 何時か、これを完全に“自分の力”で制御したいと思う。 その思いを胸に秘め、銃を構え直して合図を待つ。 「作戦開始!」 ミチルの掛け声と共に、先頭の二人が最初に駆け下る。 続いて十華と美緒も急降下に入った。 眼下の敵もすぐに四人に気が付き攻撃してくるが、露払いの二人が撃破するか牽制を放つことで活路が開く。 「よし!」 うまい具合に合間を通り抜け、四人は第一目標に命中弾と目印をつけることに成功した。 続いて第二目標と行きたかったが、駆け上がる工程でぶち当たりそうなのはいない。 仕方なく敵を蹴散らしながらの上昇とした。 その後は特にこれといった問題も無く、第三第四目標共に目印を付ける事に成功。 上空で集合して眼下を見下ろすと、“アホウドリ”が一体爆散するのが見える。 「これで終りさね。」 「帰還し終わるまでが戦場よ。」 十華がおどけ、彩子が苦笑しながらも小突く。 最初はどうなるかと思われた特務隊だが、今ではいい感じだと思う。 そう思いつつミチルは美緒を見やる。 まだ少し暗い表情をしている彼女に溜息を吐き、声を掛けようとした時だった。 周囲が急に暗くなり、ネウロイ独特の異音が鳴り響き始めた。 「な、なんなのよ!?」 急激な変化に十華が慌てて銃を構える。彩子とミチルも銃を握り直し美緒を守れるように移動する。 美緒は不安に駆られ、ペイント弾しか入っていない銃を構える。 そうでもしないと、更に不安が増しそうだったのだ。 眼下でも異常を察知したウィッチ達が何事かと上空を仰ぎ見・・・ そんな彼女たちの真上から、赤い光の雨が降り注いだ。 以上です。 次回に中ボス登場。 美緒ちゃんはこの試練を超えられるか・・・ ちなみに、中ボスの形は既存の飛行機ではありません。 生物に近いかな?
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4939.html
400: 第三帝国 :2017/11/03(金) 08 24 16 銀河連合日本×神崎島ネタSS――——―「合同信任状捧呈式Ⅰ」 信任状奉呈式、当日。 この日は東京にしては珍しく朝から雪が降るほど冷え込んだ空気であった。 雪自体は少し前から止んだとはいえ寒波は未だ健在で道行人々も寒そうにマフラーを首に巻き付けている。 しかし、それでも今日この日に行われる歴史的な一大イベントを見るべく、大勢の人々が身を刺す寒さに堪えつつ馬車が通る道の周囲に集まっていた。 テレビ番組もこのイベント、信任状捧呈式を報じた物一色で評論家やら何やらを集めて報道している。 『はい、こちら東京駅です! とても凄い人垣です、まるでハロウィンの時の新宿みたいです。 あ、トランスポーターからヤルバーンのヴェルデオ大使が降りてきました、アイランズ大使も一緒のようです。 それと続いてフェルフェリアさん、さらにサラトガさんが降りてきて歓声に手を振って答えています。 わあ、スタジオの皆さん、聞こえますか?この大歓声を、すごい熱狂です!!』 という感じで実況リポートされており、視聴率もグングンと上昇軌道を描いている。 まあ、某所ではと言えば・・・ 401: 第三帝国 :2017/11/03(金) 08 24 58 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~ 今こっちを見てくれた! つまりサラトガは俺の嫁! 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~ 憲兵さん、こいつです 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~ それはストーカーの発想では?とボブは訝しんだ 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~ 金剛は俺の嫁、異論は認めない 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~ 朝起きたらとなりで金剛が寝ていた。 俺は死ぬほど嬉しかった。何せ夢にまで見た金剛だ。 童貞の俺にもついに彼女が出来て幸せに暮らしていける。 そしてマイホームを買って子供をつくって毎日幸せな生活をする。 そんなことを一瞬にして考えた。 でも、金剛は「提督はどこ?神崎提督どこにいるの?」 って言うんだよ。俺のことは見向きもせずに。 そのとき分かったんだ。金剛は神崎提督と幸せになるべきだって。 だから俺は一緒に提督を探してあげた。 やっぱり金剛の笑顔は俺に向ける笑顔より神崎提督に向ける笑顔のほうが可愛い。 俺は二人が幸せになってほしいと願いながら立ち去った。 そんな夢を見た。 起きてとなりをみた。 金剛の抱き枕があった。 目から涙がこぼれた 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~ ルイズのコピペやめろwwwww いや ほんとうに やめてください 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~ おう神崎。 柏木をくれてやるから、嫁達と今すぐ離婚汁 まあ平常運転であった。 楽しそうで何よりである。 さて、再び場面を東京駅に戻ってみれば儀装馬車が丸の内口に到着しており、大使一行が馬車の方へエスコートされているが、そのエスコート役と言えば・・・。 「今日は宜しくお願いしまス、天龍サン」 「もちろんであります! 世界水準を軽く超えた警備を以て全身全霊で任務を遂行します!」 ヴェルデオ大使の言葉に応じたのは、神崎島から派遣された警備担当の艦娘代表である天龍であった。 予想以上に集まった群衆を見たせいで傍から見ても上がっているのが丸わかりである。 402: 第三帝国 :2017/11/03(金) 08 25 34 「ぷ、くくくく。 緊張しすぎや、天龍」 「えへへ、天龍さんもそんな反応するなんて可愛いねー」 「ああ・・・なんだ、恥ずかしいのか」 「まあ、分からなくもないな。 僕もまさかこんなに人が集まるなんて思わなかったよ。 ・・・ところでさっきから龍驤に対して妙に視線が集中しているのは僕の気のせいか?」 龍驤、皐月、菊月、初月の順でそんな天龍に対して評価を下す。 天龍と同じく警備担当の艦娘たちで全員礼服の上から艤装を背負っている。 「う、うるせーなー! それよりも仕事だ仕事。 全員馬車の四方に展開するぞ!」 天龍の呼びかけに応じて馬車の正面、側面、後方に各一名ずつが決められた位置に移動して馬車を守る。 「大使たちは・・・よし乗ったな。 龍驤!お前の出番だぜ!いっちょぶわーっとやってやれ!」 「あいよ」 龍驤が巻物を取り出し飛行甲板を展開。 巻物が空中で浮遊している光景とまさに「艦〇れ」で見られる動作に周囲の人々はどよめく。 「よっしゃあ! 艦載機のみんな!お仕事、お仕事!」 式神が飛行甲板に沿って滑空。 そしてたちまち妖精が操る航空機――――艦上攻撃機「流星」と艦上戦闘機「烈風改」がその姿を現した。 「おお、マジか!」 観客の中から様子を伺っていた柏木が口にした驚きの声がこの光景を見た人間の感情を代表していた。 たちまちスマホやカメラから連続して写真撮影のフラッシュが瞬き、歓声の声が上がる。 「ウフフフ~~コチラも負けていませんデスヨ」 馬車の中にいるフェルがそう呟くと儀装馬車進行コース沿道の空気全体が大きく歪む。 ヤルバーン技術のシールドが沿道沿いに張られたのである。 これにさらに観客はまさか自分たちが直にシールドを体験できるとは思わず、我も我もと面白がってシールドに触れ、空気の波紋が沿道を飾る。 「まあ、この後もすごい光景が見られるのだけどな」 初月が呟くと頭上から光学迷彩と音響ステルスを解除したヴァルメがぬっと現れ、さらにこの場から離れた場所から放たれた加賀の航空隊が編隊を組んで馬車の上空を飛行する。 そして止めとばかりに光柱と共にヤルバーン戦闘員30人が一斉に転送され姿を現す。 SFチックなロボットスーツ、日本語に訳せば強化外装を装備したのが艦娘が守る馬車のさらに外周から馬車を取り囲み、守りにつく。 地上は艦娘にSFチックな戦闘員。 空中にはこれまたSF世界から飛び出た機動兵器に艦載機の大編隊。 見ていた観客は唖然、茫然、呆然、驚愕。 と様々な感情が流れ、やがて称賛の意を示す盛大な拍手と何度目かになる大歓声が響き渡った。 後に歴史に名が残るこの前代未聞の信任状捧呈式の儀装馬車列が始まった。 おわり 403: 第三帝国 :2017/11/03(金) 08 26 36 以上です。 皆様が楽しんでいただけたら幸いです
https://w.atwiki.jp/admirals/
団内HLなどの情報をまとめるwikiです。 ◆提督たちの騎空団、HLリスト (Googleスプレッドシート) 【公式】:http //granbluefantasy.jp/ 【公式Twitter】:https //twitter.com/granbluefantasy/ 【ゲームトップ】:http //game.granbluefantasy.jp/ 【ミニゴブ速報】:http //minigob-matome.blog.jp/ 【ミムメモ速報】:https //gran-matome.com/ HL戦予定一覧 イベント名 開始日時 終了予定 ○○○○ ○月○日 △月△日 ○○○○(予定) ○月○日(予定) △月△日(予定) 【HL戦予定一覧の編集】
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/7255.html
379: 635 :2021/08/05(木) 13 26 41 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp 銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその五十三 「空母大鳳に乗り込んでいた者たちは対州要塞姫に対する切り札を喚ぶべく準備を始めました…。」 アナスタシアの切り札を喚ぶとの言葉に記者会見場の記者の多くはその表情に疑問を浮かべ、 ネットや会見場の某動画共有サイトの記者等知る者たちは如何なる決戦術式かとワクワクしていた。 『クソババアが!!何が神の怒りだ、決定事項だ!?てめえらが起こした人災だろ!!』 『こいつら世界が大変なことに成りかけてるの分かっているのか…!』 ドイツ首相の発言に自衛官と外務省の役人が悪態をつき二人を知る者は何故そこにいるのかと吹き出した。 今まで出てきたの大半創作や歴史上人物たちだった。 こちらではほぼ無名な日本総大将柏木御大は兎も角二人は同僚や知人も国内外にそこそこいる。 『柏木大臣!我々も参加させて頂こう!!』 『藤堂さん!?』 次は海上自衛隊が吹き出す番だった。 宇宙戦艦と宇宙空母が第4護衛隊群司令と共に姿現したからだ。 そりゃそうだろう第4護衛隊群しれえがうちうせんかんに乗って艦娘の援軍に駆け付けるとかどんな状況かと。 そして続いて工エエェェ(´д`)ェェエエ工となるのは艦これの提督共だ。 『我々もいるぞ柏木大臣!』 『へ?中枢棲姫さん!?深海棲艦は影響を受けてしまうんじゃ?』 『そんなことを言ってられる状況ではないのは大臣の方が詳しいだろう?それに今は日本国民の祈りによる加護もある。十分に戦えるぞ。』 先程まで聯合艦隊と戦っていた筈の深海棲艦が援軍へと駆け付けるとは如何なる状況なのか。 アナスタシアは先の深海棲艦と援軍は別物と説明する。 先の深海棲艦は対馬を覆う呪詛により生まれたプログラムで動くロボットの様なもの、この深海棲艦らは対馬の件以前より神崎島にいる者たちだ。 そして始まる時間稼ぎの戦いだが…日本側は押してはいるが決定打に欠ける。 攻撃は通るが直様再生を始め意味を成さない。 艦娘達は中破、大破に追い込まれ艦載機も消耗していく。 『チイ!削ッテル傍カラ回復シテルトハ、ドンナクソゲーダ!!』 『しかも弾幕ゲーで一発でも被弾すればミスと来たもんだ!!』 【効いてないんですけどー!?】 【カワミンの機竜ぽいの電撃やら侵食弾頭ぽいミサイルもすぐ再生されてる】 【機竜というかヴェイガンのMSじゃね】 【むしろハシュマルとかの類では?】 【しかし異星人さんガミラス人ぽくね?】 そんな中機竜やらMSやらMAやら好き勝手コメントが流れていく旭龍の戦闘シーン。 宮城の空自基地では上官が遊星爆弾降らしそうな異星人とバディ組んだ上、 某金属生命体か某チートなガンダム時代のアニメの敵の機動兵器ロボットぽいの操縦してて部下が吹き出してたり。 『うぅぅ…艤装が大破しちゃった。』 傷つき倒れながらも何度でも立ち上がる艦娘達。 彼女らが勝つのは分かっている、そうでなければこの世界に彼女らはいない。 見てるだけでつらい、だが彼女らが傷つき立ち上がる姿を見るのは見る者の胸の奥に熱いものを宿らせる。 そして那珂は吠える。ついでにまた某国防大臣が死んでおられるぞ。 『対馬に降臨した神の裁きを受け入れなさい。』 『那珂ちゃんは、私達艦娘は絶対に路線変更しないんだからぁ!!』 380: 635 :2021/08/05(木) 13 27 16 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp 名前:名無しの憂鬱な提督 投稿日:~ 那珂ちゃん… 名前:名無しの憂鬱な提督 投稿日:~ 硝煙と血で漢前な那珂ちゃんに惚れました。那珂ちゃんのファンをやめて舎弟になります! 名前:名無しの憂鬱な提督 投稿日:~ やめんのかよ!? 名前:名無しの憂鬱な提督 投稿日:~ 硝煙と血にまみれた艦隊のアイドル…アイドルとは一体? 名前:名無しの憂鬱な提督 投稿日:~ アイドル(象徴)やぞ。間違いなく那珂ちゃんはどんな絶望にも屈しない希望のアイドル(象徴)や 名前:名無しの憂鬱な提督 投稿日:~ 那珂ちゃんが空を飛んだ!! 『ハアアアアァァァァっ!!』 那珂の拳が対州要塞姫の頬を殴りつける。 数多の守りを前にしても屈さぬその姿、人理を取り戻さんと戦うマスターらには星間都市山脈で大召喚器時間を稼いだ彼を思い出される。 ベアー号…と呟く人の姿も。 『あああああああああああああっ!?』 那珂の全身から血が吹き出し吹き飛ばされる。 名前:名無しの憂鬱なぐだ 投稿日:~ ああっ!!全身から血が血がああああっ!? 名前:名無しの憂鬱なぐだ 投稿日:~ そんな所までベアー号に似せるなよおおおおッ!? 名前:名無しの憂鬱なぐだ 投稿日:~ 家の子が艦娘のお姉ちゃんがって泣いちゃってるでしょおおおおッ!! 名前:名無しの憂鬱なぐだ 投稿日:~ 愛玩の獣(仮)に吹っ飛ばされたああああっ!? 尾に吹き飛ばされた那珂、しかし落下しながらも不敵に笑いながら伊勢と五十鈴の名を呼ぶ姿をモニターが映す。 『伊勢さん!!五十鈴ちゃん!!』 『那珂、良く持ち堪えたわ!』 『ええ大丈夫、五十鈴は行けるわ!!』 『刮目しなさい!これが我ら大和の民の切り札の先触れ! 穢を流す清流の名と慈み雨の名を冠する我ら艦娘の魂魄を触媒とし 皇祖が鎮まりし神の宮とその地を禊ぐ聖流の守り手にして巫女たる艦娘による我らが皇祖の荒御魂、 祓戸大神が一柱を宿す艦娘への神降ろし!』 【そこでオリュンポス再現来るのかよおおおっ!?】 【ということは神霊ガチ召喚来るうううううっ!?】 【召喚じゃなくて神降ろし?だろおおおおお!!】 【ガチャタイムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!】 【ガチャ言うなしww】 381: 635 :2021/08/05(木) 13 28 51 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp なんかもう動画共有サイトのコメントも絶叫しかない。 そして巫女服着た伊勢が鏡を掲げ言葉を発す。 『百歳、千歳を超え天津日嗣と我ら大和の民が守りし神の写し身、今一度お還しする時が来ました…。 天照る神よ!夜海覆いしこの地を遍く照らし、我らに光明の輝きを示し給え!!』 伊勢の言葉に掲示板や動画のコメントでは「伊勢は木精サクヤだった?」「つまり伊勢の尻は桃尻か…」 「俺の那珂の艦娘観がヤバイ」「那珂ちゃん漢前だから仕方ないね」などなどの言葉が次々に積み重なる。 映像の中、伊勢の掲げる鏡が空に浮かび上がり那珂や他の艦娘から出た光と一つになる。 そして何処からか飛んできた一際大きな光と一つになり一際輝きを増し光が対州要塞姫を突き飛ばす。 そして天照る神、その名で加速するスレもある。 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ アマ公降臨と聞いて来ますた!! 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ ああ、空が晴れ太陽が昇る 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ どう見ても常闇ノ皇戦です!ありがとうございました!! 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ 白野威みたいに体メッチャ光ってるけど、人型? 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ つまりアマ公擬人化やな! 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ ヒャッハー犬耳擬人化アマ公…って艦娘の金剛じゃねえか!? 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ エライ神々しい… 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ どういうことなの… みんなついていけない。 なおそれ以上に事態についていけず平行宇宙の自国の惨状に怒鳴ろうとした半島の亡国(平行宇宙)の記者がいたが米中連合(即席)に止められた。 「チョ「(実写FGO見るチャンスなんだちょっと黙ってろ!!)」モガモガ!!」 隣で熱心に説明聞いてた隣のアメリカ人記者(座右の銘・Fateは文学)に口を塞がれ。 「何をす「(金剛出てきて今いいところだがら黙っとけ!!)」(コキャ!!)…コヒュー…コヒュー…」 アメリカ人記者の腕を外し叫ぼうとしたら反対の中国人記者(宝物・すずつき訪中時に撮影した艦娘パネルでの記念写真)がイイ感じにキメた。 我が米中連合の圧倒的勝利である。(GHQ発表) 記者は泡を吹き変な呼吸のままそのまま椅子に置いとかれた。 周囲の人間は画面に注目していたので誰も直ぐにそれに気づかず、記者に気づいた者もいた。 全員があの国のいつもの病気で気絶したのだろうと直ぐに興味を無くしたが。 なお意識が戻ってから暴力振るわれたと主張したが全てのカメラがゼルモニターを見ていた為に証拠もなく、その身に怪我一つなかった。 医者のカルテには精神的ストレスから来る文化結合症候群による妄想乙と記載されたとか。 382: 635 :2021/08/05(木) 13 29 29 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp 以上になります。転載はご自由にどうぞ。