約 19,733 件
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3543.html
371 :ハニワ一号:2016/07/26(火) 20 03 18 艦これ 神崎島ネタ設定 ――「まるゆ艦隊」 「まるゆ艦隊」とはレベル155にまでカンストしたまるゆ改6隻で編成された潜水艦隊の通称である。ゲームの艦これでは同一艦隊内に同じ艦を6隻編成した艦隊を編成することは出来なかったが艦これの世界が現実化してゲーム内の制約が消滅した事で同じ艦だけで編成した艦隊を編成できるようになった。例えば大和を6隻編成した大和だけの大和艦隊を編成するという真似が可能となったのだ。 そして神崎(嶋田)提督は艦これを極めんとする提督として「まるゆ」だけで編成された艦隊がどこまでやれるのか興味があったのだ。そしてレベル155のまるゆ改6隻と近代化改修によって運を含むあらゆる性能を限界まであげた上で武装には潜水艦53cm艦首魚雷(8門)や試製FaT仕様九五式酸素魚雷改、53cm艦首(酸素)魚雷、改修MAXの試製61cm六連装(酸素)魚雷ら最強レベルの魚雷を装備していた。こうして誕生したまるゆ艦隊は様々な海域に投入され、様々な深海棲艦を撃沈するなどの歴戦の経験と成果を上げる事になる。 そして神崎鎮守府が史実世界に転移した後に「まるゆ艦隊」は1937年の史実側の連合艦隊の対潜演習に他の潜水艦娘たちと共に参加することになる。 歴戦のまるゆ改6隻の艦隊は連合艦隊を相手に群狼戦術などの様々な巧みな戦術を展開して連合艦隊側の旗艦である長門を撃沈判定に追い込むなど連合艦隊側の多数の艦艇に対して損害判定を与えたが対するまるゆ艦隊側は6隻全艦が無事に離脱に成功するという一方的な勝利となった。また別の演習では連合艦隊の護衛艦隊が護衛する輸送艦に対して、まるゆ艦隊が輸送艦を多数撃沈に成功して連合艦隊を護衛失敗に追い込んでいる。 当初は艦娘とはいえ陸軍が建造していた潜水艦なんかに負けるわけがないと陸軍が建造した潜水艦の艦娘というだけで日本軍では海軍と陸軍の仲が悪かった事もあって本能的に舐めていた日本海軍側は旗艦である長門が撃沈されるなど一方的に惨敗した演習結果に天地がひっくり返るほどの大混乱を引き起こすことになり深いトウラマを与えることになったのである。 海軍側とは逆に演習を観戦していた陸軍側関係者たちは長門が撃沈するなどのまるゆ艦隊の一方的勝利を見た陸軍側全員がまるゆ艦隊の勝利を大喜びして万歳三唱を幾度も繰り返したと言われる。(海軍と仲が悪くないはずの良識的な陸軍軍人ですら大喜びでこの万歳三唱に参加していた) そしてこの演習の結果を見た日本海軍では性能が低いまるゆ型ですらこの結果、他の潜水艦娘には当然ながら一方的にやられた事も手伝い、神崎鎮守府から提供された太平洋戦争での通商破壊戦の実態と結果と合わさって潜水艦への脅威を実感させる事となり、また今回の演習における「まるゆ」艦隊への敗北は日本海軍に潜水艦に対する恐怖とトウラマを与えることになり日本海軍が海自のごとく対潜水艦の戦術と軍備の整備に本格的に熱中する事になるきっかけとなったのである。 372 :ハニワ一号:2016/07/26(火) 20 03 57 あとがき レベル155にカンストしたまるゆ改で編成されたまるゆ艦隊ネタです。正直、神崎提督が艦これを極めるならば「まるゆ」だけでどこまでやれるのかまるゆ艦隊を編成してもおかしくないだろうと思ったのでスレが潜水艦の話題で盛り上がっていたのをきっかけに書いてみました。 艦これ界内でまるゆ愛で有名なパラオ提督がまるゆだけで編成された艦隊を見れば大喜びのあまり絶頂していそうですw
https://w.atwiki.jp/imaska/pages/316.html
■土佐級戦艦(続・天海提督の決断)概要 艦歴 (妄想)性能諸元 エピソード 参考文献 ■土佐級戦艦(続・天海提督の決断) 概要 50口径51cm砲を12門、米国製対空火器に高温高圧機関を備えた、大日本帝国海軍最後にして最強の戦艦。速力は33ノットを誇る上に、連装両用砲20基40門・機銃255門を備える防空戦艦でもある。第十一艦隊旗艦。同型艦は『讃岐』 その戦力は、史実における史上最強の戦艦である『大和』型を凌駕する空前の超弩級戦艦。艦橋や艦形こそ『大和』型に類似しているが、新兵器である 51cm砲12門を積み、かつ33ノットの高速を達成する機関を装備するため『大和』型よりもひと回り以上大きい船体を持つ +... しかし、独最大最強の戦艦『カイザー』型と比較するとやや能力的に見劣りしていたのか、バルト海決戦においては2対2の同数で撃ち負けている。 本艦のモデルとしては艦形・スペック・設計思想から子竜螢氏著作の『不沈戦艦紀伊』の「紀伊」「尾張」がある。(主砲51cm砲装備。但し門数は『大和』型と同じ3連装3基9門) 命名の由来は春香が主人公の「閣下立志伝」・・・ではなく艦名と同じ土佐国が舞台の「春香さんが大名になったようです」→「土佐のころび姫」からと推察(宇垣Pも言うとおり 「天海提督」 は「春香」が『長官』であって「閣下」ではないので) なお、史実における「土佐」は八八艦隊・『長門』型の改良型に当たる加賀型戦艦の2番艦として建造されたが、ワシントン海軍軍縮条約の影響で完成することなく海軍に引き渡され、新型砲弾や防御力向上の研究のために使われた後、豊後水道に沈められた。砲塔のみが壱岐・対馬に極秘に砲台として設置されたという。また、同型艦の「加賀」もワシントン海軍軍縮条約で廃艦となるはずだったが、関東大震災の影響で建造が中止された空母「天城」の代わりに空母に改装。遂に加賀型戦艦は一隻も完成することなく、歴史の闇に消えたのである。 艦歴 +土佐 1944年5月19日 第十艦隊に所属、同艦隊旗艦となる 7月20日 ニューヨーク沖海戦に参加 10月14日 遣欧第1機動艦隊に所属、同艦隊旗艦となる 10月29日 ドーバー沖海戦に参加 1945年3月10日 バルト海海戦に参加、大破する +讃岐 1944年5月19日 第十艦隊に所属 7月20日 ニューヨーク沖海戦に参加 10月14日 遣欧第1機動艦隊に所属 10月29日 ドーバー沖海戦に参加 1945年3月10日 バルト海海戦に参加、大破する (妄想)性能諸元 排水量 130000トン 全長 320m 全幅 水線幅:45m 吃水 11m 機関 主缶:ロ号艦本式専焼缶14缶 艦本式タービン6基6軸 330000hp 速力 33 ノット 航続距離 16ノットで7,200カイリ 乗員 3800名 兵装 55口径51cm3連装砲塔 4基 60口径15.5cm3連装砲塔 2基 40口径12.7cm連装高角砲20基 25mm3連装機銃70基 25mm単装機銃25基 13mm連装機銃10基 装甲 舷側 450mm 甲板 350mm~380mm 主砲防盾 750mm 艦橋 600mm 搭載機 7機(カタパルト2基) +... 大和型戦艦の規模、長門型と大和型の装甲厚の差から割り出しているので本当にこの通りであるのかは不明 エピソード 戦争終結後の連合艦隊旗艦が大和級「播磨」であった事を考えると、土佐級は史実の大和級のように秘匿されているか、最終決戦において大破修理不能と判断され廃棄処分となったと考えられる。 参考文献 Wikipedia 大和(戦艦) 天海提督の決断 51cm砲12門で舷側装甲650mmだと、大和型の縦横比(長さ×幅)で13万トン超えるぞ・・・ -- 名無しさん (2009-02-26 21 56 02) そうなんですか。とりあえず本編動画にあった330m9万トンと言うコメをそのまま持って来ただけで計算もしてなかったので無茶苦茶な事になってますね。どうせ防御力的にはカイザー級に負ける(同数で撃ち負けているから)ようなので、装甲をごっそり削っておきます。 -- これ書いた人 (2009-02-28 02 45 27) いえいえ。私も基礎的な知識しかないですし^^;ただ・・・仮に9万トンの船体で30万馬力が発生できる缶・タービン(重量は大和、出力アイオワ級の3割増し)にして、51cm三連装砲塔4基(+対空兵器)載っけても33ノット出せるとすると・・・装甲に回せるソースが殆ど無くて下手すると「扶桑」並の紙装甲になっちゃいます。ぶっちゃけると20インチに耐えられる装甲となると少なめ(大和の舷側410ミリ)にしても9万トン+15000トン程ですw -- 先に書いた者 (2009-02-28 15 24 34) 大和と同程度の装甲で105000トンですか…、ただ、日本海軍のセオリーからして、大和より破壊力の大きな砲を積むのに装甲厚は同じ、なのは納得出来ないんですよね。防御力が今書いてあるままで計算すると13万トンぐらいになると思うのですが、その場合、そんな戦艦を33ノットで航行させるには何万馬力必要か教えていただけませんか? 正直、蒼鳥級は大鳳と翔鶴級のスペック@wikiと睨めっこして何とか出せたんですが(大鳳級にやや劣る装甲などのヒントも出てた事ですし)、土佐級だとそれは通用しないんですよね… -- これ書いた人 (2009-03-01 02 45 10) スペックの弾き出しですが、一応大和のスペックと小説「レッドサン ブラッククロス」に登場する「播磨」(挿絵が大和そっくりで三連装砲塔4基)の要目を参考に。大和と同じ形(全長と全幅の比率が同じ)で51cm三連装砲塔4基載せたという前提の船体を計算するとかなり大雑把ですが、全長が約315m、全幅が42.8mになります。これに33ノットを出せる機関を入れるとなると当時のアイオワ級の主機が212,000馬力で33ノットですが、アイオワは全長が273mの割に全幅が33mしかないので水の抵抗が大和の約8割程度にしかなりません(かなりザックリ計算したんで詳細はちがうでしょうが;)。そのため「土佐」「讃岐」にはアイオワの缶を2割増しした上で主砲が2回りも違うのを4基載せます。重装甲のアメリカ軍の戦艦では主砲一基に付き出力の必要性は大体5%程です。更に対空砲が大和の3割増しなので軽量砲でも増えた主砲塔と併せると5000トンは下りません。大体8%ぐらい?大和並に機関の安全マージンも取るとなると後5割は缶を増やす必要があります。更に大和以上の装甲(大体1割増の460mm)を乗せると9000トンは増えるので約5%はロスします。そこから計算すると、33ノットを出すには大体330,000馬力は必要になります・・・って前より増えてしまった(汗) -- 先に書いた者 (2009-03-01 20 35 22) でここから更に船体の排水量を弾き出したら基準排水量は13万トンを超えるという寸法です。 -- 先に書いた者 (2009-03-01 20 38 57) ありがとうございます。 -- これ書いた人 (2009-03-02 13 49 02) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/817.html
337 :ひゅうが:2012/02/19(日) 21 45 08 銀河憂鬱伝説ネタ 本編――「小さな進展(byフレデリカ)」 ――宇宙歴789(皇紀4249)年8月6日 銀河系 いて座腕 自由惑星同盟首都 ハイネセン ヤン・ウェンリーにとって宇宙歴789年は実り多き年であったと多くの人は語る。 エル・ファシルの英雄だった昨年に続いて、まったく政治的な理由で挙行された対日使節団の一員として加わった彼いわく「長距離旅行」で内外の高官にその名を概ね好意的な意味で覚えられたことに加え、私的な意味でも。 彼の後輩であるダスティー・アッテンボローや親友であるジャン・ロベール・ラップのいうところの「栄えある独身クラブ副会長候補」でなくなったこともそうだが、フレデリカ・グリーンヒルにとっては憧れでなく何らかの覚悟を決めさせ、またシドニー・シトレやドワイライト・グリーンヒルにとっては有能で比較的「まとも」な部下を得られた喜び(ほかの有能な連中はどいつもこいつも自己主張が強すぎるのだ)を覚えさせ、またヨブ・トリューニヒトにとっては「面白い」知り合いとして、そしてレオン・パエッタにとっては「俺がついていてやらんとすぐ怠けるがいい奴」を見つけたという意識を覚えさせたという点において彼はそれまでの不運の分を幸運で取り返したといってもいいだろう。 だが、きっかけが幸運であるにしろ、彼が自ら持つ何種類かの資質と妙な意味での「人徳」はそのつながりを強めこそすれ、弱めはしなかった。 こののち、一年間の第5艦隊次席参謀としての着任とそれでできた老将アレクサンドル・ビュコック提督とのつながりもそうだし、第2艦隊司令長官に就任することになるパエッタの参謀長としての時間もそれを補強した。 ヤン自身がこの時点で予想していたように、きっかり5年間の平和な時代はヤンをターミナルにしたある種のネットワーク構築に大いに役立つことになった。 のちにフレデリカが語るところの 「家にいけば、リュシーさん(パエッタ夫人)がエプロンで手を拭きながら出迎えてくれ、パエッタさんが新聞をスクラップ帳に閉じているのを横目に見ながら居間に行くとヤンとキャゼルヌ一家が紅茶を楽しんでいる。ブランデーを入れすぎそうになるのを私がたしなめるとヤンはすねたように言い訳をし、ユリアンがすかさず尊敬のこもった毒舌で応じる。 茶々を入れてきたアッテンボローさんは昼間から酒瓶を手にしているし、ビュコック提督は自分はこそこそグラスを隠してすっとぼけている。 遅れて到着したラップ夫妻はそれを見て笑うジャンさんと説教をはじめるジェシカさんで対照的だし、ついてきたシトレ閣下と父は苦笑するばかり。 キッチンからはビュコック夫人や母の『できましたよ』の声とともにアツアツのパイとスコーンがやってきて、皆が歓声を上げる。 そしてその頃になって思い出したかのように私にシマダさんからの手紙を見せるヤン。 私はそれにため息をつきながら苦笑で応じるのだ。」 というような光景の類似項はこのころ作られ始めていたのだ。 つまりは―― 「ヤン中佐。そこのところの言葉は何かこう、勝ったはいいが慢心するなかれというような言葉がほしいな。」 「勝って兜の緒を締めよという言葉があります。ちょうどかの国の『連合艦隊解散の辞』というものがありますので。 これが訳文です。」 「やはりシロン星産の茶葉をグリーンティーにしたものはだめか・・・。 いいアイデアと思ったのじゃが。」 「いえ、むしろ花などでフレーバーをきかせればいいものになると思います。 ですが『リョクチャ』にするにはいささか―― タンニンがきいたものと菓子をあわせることであちらは楽しむそうですので。 下手な細工をするよりもここは同盟の菓子でもてなしたほうが好印象かと。」 「あのー。」 私、フレデリカ・グリーンヒルがパエッタさんとヤン中佐の自宅を訪ねると、そこは戦場と化していた。 338 :ひゅうが:2012/02/19(日) 21 45 42 「ん? ああ、ミス・グリーンヒル。いらっしゃい。」 「これはいったい――」 「なにって・・・仕事?いや時間外労働だからな・・・これがシマダさんのいっていたキギョウセンシとかジャパニーズビジネスマンか?」 ヤンが少し隅の出た表情でぶつぶつ言う中、居間の隅では書籍製造器がガーという音を立てながら本を作っており、その周辺では宇宙艦隊司令部の事務官たちが書き物をしている。 そこで第5艦隊のビュコック提督が何やらメニュー表らしきものを広げており、奥では秘書を連れたトリューニヒト外務委員長があいかわらずの胡散臭い笑みを浮かべながら演説原稿らしきものに注釈を入れていた。 それを遠巻きに見守るアッテンボローさんとラップ中佐は、時折出来上がった書籍や書類を外で待機している政府職員や軍事務のみなさんにもっていかされているらしい。 「ちくしょーヤン先輩!今度おごってもらいますからね!」とか。 「ジェシカになんて言おう・・・。」とか叫んでいる。 「あの・・・ヤンさん?」 彼の口から出たシマダの名が少し胸の奥をズキリとさせたのを自覚しながら、私は言った。 「このシュラバは一体?」 「お仕事していたら、いろいろな人が訪ねてきて時間外労働を私に強いているのさ。」 ヤンが言うと、周囲はそしらぬふりをしているが少し表情がひきつった。 「ああ、君はグリーンヒル提督の御嬢さんか。あとパエッタ君。」 ビュコック提督が私に気付いたらしく挨拶をしてきた。 「あとって・・・最近扱いが悪いじゃないですか?ビュコック先輩。」 「そこの若い狐と仲良くしているじゃろ?それに若いのをそっちに引っ張り込もうとしているとか。 儂は政治的軍人は好きではないのじゃよ。まぁシビリアン・ドミネート(文民による専制支配)も嫌いだが。」 「ひどっ!あと口わるっ!」 ちょっと涙目になっているパエッタさん。 どうもどこぞのパーティーでトリューニヒト氏と話があったのを理由に「そっちの派閥に与した」と思われているらしいと本人はこの間ため息をついていた。 言ってはいけないかもしれませんが、もうちょっとよく考えましょうよ・・・ 「ええ。フレデリカ・グリーンヒルです。お久しぶりです。 3年前の第5艦隊司令官就任の際にお会いして以来ですね。」 「驚いた。御嬢さん記憶力がいいようじゃ。どうだ、うちの艦隊の参謀になってみないか?」 にっこり笑って私は士官学校志望ですと伝え、そして言ってやった。 「ええ。ヤンさんの部下としてなら喜んで。」 ほほう。とニヤつくビュコック提督。 その後ろで「ほう」と眉を上げるトリューニヒト外務委員長。 表情は相変わらずの微笑だが、完璧すぎて逆に胡散臭いのは変わらない。 にしても、その隣で首をかしげているヤンさんが朴念仁すぎる。 一発ひっぱたいてやろうかしら。 「それはそれは。すまないね。どうもこの家は便利な位置にあるし、中佐は人気者だからね。仕事がこうしてかちあってしまったんだよ。」 トリューニヒト氏が甘い声で謝罪してきた。 彼によると、こういうことらしい。 現在ホテル・ハイネセンを迎賓館代わりに宿泊している日本帝国の特使団は同盟政府と会談を重ねつつ、ハイネセン各所や時には他星系の視察を行っていた。 その間、同盟内の各組織が持ち回りで晩餐会や歓迎の会などを開き、会食をしているのだが、それも回を重ねるとどうしてもかぶってしまうことが多い。 演説の内容も。 これは、同盟内部で歓迎役という栄誉ある役目をつとめる部署がついに決まらなかったためであるが、そうしたことはあとに続く歓迎役たちを阿鼻叫喚の泥沼に叩き込んでいたのだった。 ここで外務委員長(と外務省)や宇宙艦隊司令部はある男の存在を思い出す。 ヤン・ウェンリー中佐。 大量の書籍データとその製造装置を持ち、歴史に詳しいうえに日本側上層部とのつながりもある。 何より、彼の住居は同盟政庁や統合作戦本部のある官庁街と高級ホテルの立ち並ぶ繁華街との中間にある。 非常に利用しやすい場所なのだ。 339 :ひゅうが:2012/02/19(日) 21 46 15 かくして、ヤン・ウェンリーはパワーハラスメント的な圧力で特別有給休暇を取らされ、この家に缶詰になっていたのだった。 ちなみにビュコック提督は、ハイネセンまでの道中で第5艦隊旗艦の乗員を丸ごと率いて御召客船「初瀬」に押しかけさんざん飲食をやっていたために、その責任をとらされる形でメニュー作成を丸投げされていたらしい。 「あ・・・あはは・・・。」 なにこのカオス。 「すまないね。勉強をみてやる時間がとれなくて。あとパエッタ長官は残って手伝ってください。」 「私もシュラバるのか!?」 当然です、と黒い笑みを浮かべるヤン(徹夜明けでハイになってる)と、がっくり肩を落とすパエッタ提督。 「君は久しぶりにいい休日を過ごすといい。士官学校に入ってしまえば出かける暇なんてほとんどなくなるから。」 「分かりました。」 すまなそうに頭を掻くヤンさんを見て私は決意した。 「ただし、ヤン『先生』あなたも一緒です。」 「な!?」 「だいたい何ですか。徹夜明けなのにその恰好。その様子だと昨日からパジャマのままでしょう?」 「あ・・・ああ。」 「それじゃ駄目です!それに今まで見ていると外出着も1着だけじゃないですか。 それじゃ駄目なんですよ!私が選んであげますからヤンさんも私の用事に付き合ってください!」 たぶん――私は苛立っていたのだろう。 ヤンが親しく文通しているシマダさんに私が子供じみた嫉妬を抱いていたこと、そしてこのときヤンに仕事が舞い込んできていた理由が日本側の特使たちに原因があることを知ったことが私にそれだけの行動力を与えていたのかもしれない。 にしても、あの出かける際のニヤケた人たちとか、必死で助けを求めるパエッタ提督を引きずっていくアッテンボローさんやラップさんの顔は自重すべきだと思う。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3086.html
639 :影響を受ける人:2014/06/08(日) 20 51 56 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第十三話 ―天空を落とすモノ― 「全員傾注!」 大隊長以上が集められた会議から帰ってきた江藤敏子は緊急招集をかけて、会議室代わりに使っている部屋に全員を集める。 その集合には海軍側の北郷隊も含まれており、何事かと美緒達は少しだけ不安になった。 「会議の結果、戦線の後退が決定された。」 「「「「「!!??」」」」」 「元々戦線の後退は中央で話し合われていた。 故に驚くべきことではない。」 「え・・・でも!」 ここで踏ん張っているのは、故郷を守るためではなかったのか? 国の守る巨大な盾ではなかったのだろうか? そんな思いが生まれそうになる。 「これは決定事項だ! ・・・本来ならば後退作戦はもっと後のはずだった。」 「どういう事よ?」 智子が首をかしげて聞く。 「【アホウドリ】の被害が想定を上まっていた。」 【アホウドリ】と呼ばれるネウロイは、その名前とは違い猛烈な攻撃力をもっていた。 最初は三体で出現、二回目は五体、三度目は八体が確認されている。 襲撃間隔が長いので、かろうじて体制を整えて迎撃できるのが慰めだった。 しかし、これだけ整えても撃墜できたのはたった一体だけ・・・ 「タコ殴りにしてようやくだもんね・・・」 椅子に寄り掛かり天井を見上げながらつぶやく。 そんな隊長の頭を戻した圭子は、質問する。 「確かに・・・攻撃に参加したのはリベリオン義勇飛行隊、海軍は旭川隊・柊隊、陸軍は鎌鼬隊・猫又隊。」 「総勢三十数人が寄って集って攻撃して行動を鈍らせて、束ねた手榴弾、単発式の改造した大砲、航空機が使う爆弾を集中投下してようやく・・・」 加藤武子が続けていうと、皆暗くなってしまった。 それはそうだろう。 たった一体を破壊するのにこれだけの戦力集中が必要で、他の戦線を見る事が出来なくなるのだ。 その負担は自然に他の部隊が担う事となり、疲労が溜まっていく。 その出撃に美緒達学兵も追われ、疲労困憊になって泥のように眠る日々だ。 一応魔力回復の霊薬もあるが、成長期の体にはあまりヨロシクない。 しかもかなり不味いうえに、二本以上飲むと気持ち悪くなってしまう。 だが、それでも踏んばらねばならなかった。 リベリオンから来た、義勇飛行隊もだいぶダメージを負って一時的に下がっている。 学兵を率いていた旭川隊・柊隊からも、無茶をした学兵が一名戦死、助けようとした一名が負傷して下がっている。 「・・・・・・」 それを知っている美緒達の表情は更に暗い。 「そうだ、【アホウドリ】が我が物顔で飛び回っている以上、この作戦はうまくいかない。 ではどうするのか? 簡単だ、殲滅すればいい。」 640 :影響を受ける人:2014/06/08(日) 20 52 29 眉間に皺を寄せて黒江綾香が手を上げる。 「なんだ?」 「言うのは簡単です。具体的にどうすればよろしいのでしょうか?」 「それについても回答がある。 例の撃墜した【アホウドリ】の戦況を記した資料を見て、参謀の一人が気が付いた。 どうもあの大きさのネウロイには、弱点が存在するみたいなのだ。」 「弱点?」 「ああ、そうだ。 翼や尾翼を攻撃していても余裕だった【アホウドリ】だが、機首近くを攻撃し始めたら回復と速力を上げたらしい。 そこから推測するに、機首のどの部分かはわからないが、弱点がるのだろうと推測された。」 「・・・機首を集中的に叩く・・・わけにもいかないか。」 サエに呟きが聞こえた章香も考える。 確かに弱点がそこにあるならば、そこを攻撃すればいい。 しかし・・・厄介な速さはそのままだ。 「そうだ。そこで・・・」 敏子は視線を一人の人物に向ける。 他の隊員の支援も集中する。 「え・・・えっと?」 視線の先にいた坂本美緒は困惑して目をパチパチする。 「君の魔眼を使う。」 「なるほど・・・」 美緒の魔眼はかなりの精度を誇る。 最初の頃は制御が出来ず悩みの種だったが、“魔眼殺し”の片メガネを貰って、その後の訓練で精度は急激に伸びていた。 遂には透視能力を得て、防空壕から大空を見るぐらいに。 「私の・・・魔眼を・・・ですか?」 「ええ。」 頼りにされているという事実を受け、緊張が身体を駆け巡る。 同時に自分にできるだろうか?と言う不安が巻き起こった。 自分はたいした子が無い。 期待しないで欲しい。 そんな不安を知ってか知らずか、後ろに座っていた徹子が前に乗り出してきた。 「頼りにされてるぜ。」 「う、うん・・・」 「ありきたりな事しか言えないけど、頑張って!」 親友の励ましを受けたものの、どうにも前を向けない。 そんな時、ミチルが舌打ちをした。 「自信の無い奴が出ても迷惑だと思いますが?」 「・・・早良ミチル上等兵、お前が彼女等を・・・いや、やめておこう。 どちらにせよ。我々が奴らに対抗できる術は少ない。 今でさえ試行錯誤だ。 ならばありとあらゆる物を使い、問題を排除しなければならない。 次に襲来するのは来週だと判断されている。 我々は全力出撃する。狐狸部隊総出だ! 北郷隊も出てもらう。 あと、アドルフィーネ・ガランド大尉が率いる欧州義勇飛行隊も、後詰で飛ぶことが決定されている。」 「・・・大盤振る舞いね。」 狐火隊の隊員が冷や汗を垂らす。 欧州義勇飛行隊は調整に時間がかかったが、【クマバチ】【スズメバチ】の混成飛行部隊を、ほぼ独力で殲滅していた。 その戦闘力は、観戦武官として付いていっていた扶桑の参謀も瞠目し、期待大と報告している。 「坂本美緒一飛曹。」 「えぁ、はっはい!」 「悪いのだが、キミには一時的に北郷隊から外れてもらう。」 「おいおい、ウチの隊員を引き抜くのか?」 「章香、そうじゃないわ。ガランド大尉と共に魔眼による観測をしてほしいだけ。」 「・・・大丈夫か?」 「ガランド大尉は魔眼持ちらしい。実戦で鍛えられた極意を教えてもらいなさい。」 「了解しました!」 641 :影響を受ける人:2014/06/08(日) 20 53 03 綺麗な敬礼を決めた美緒だが、章香と敏子には緊張でガチガチに固まっているようにしか見えなかった。 「そうそう、この作戦が終わったらあなただけ各戦線に行ってもらうから。」 「・・・へ?」 「中央が言うには『同じ所にあるのかわらないから、全て観測するように。後できれば小型の方も観測して、報告書を上げる様に』・・・ですって。」 「それってつまり・・・」 「地獄の書類仕事が待っているわ。」 死刑宣告だった。 ――――― 美緒の絶叫で会議が終わり。 隊員達はその日はどういうフォーメーションを使用するか話し合った。 いつもはローテーションを組み、一隊残しての出撃が異例の全力出撃。 話し合いにも熱がこもる。 骨子は手練れが前に出て、学兵達は援護となる。 喧々諤々の話し合いの末、何とか決まって就寝。 翌朝早くから今回の作戦で使う機材が納入され、大慌てで確認に向かう。 綾香が一つの木箱から筒を取り出して首をかしげる。 「これ何かしら?」 「機関銃の下に着ける滑空砲だな。単発式で手榴弾も発射可能らしい。」 説明書を読見ながら答える圭子に「へぇ~」とだけ答える。 「うわぁ! 円盤式手榴弾がある!!」 「連結してる・・・引っ掛けるのかな?」 「陸軍の13mm機関砲と、海軍の20mm機関砲か・・・」 「・・・ばら撒けられる。・・・ありがたい。」 「粘着爆弾? ・・・使えるのかしら?」 「ど、ドリル・・・誰か使うか?」 「「「「「使わない、重そうだし。」」」」」 「これは、墳進砲か?! 開発を急いだのか。」 「強いんですか?」 「ミチルか・・・ああこいつは一度だけ試射を見たことがある。 その時は戦車の装甲をぶち抜いていた。ただ単発式なのがいたいな。」 「火力があるならいいじゃないですか。期待できそうです。」 ワイワイと買い物を楽しむように武器を物色していく。 その光景は歳相応の少女に見えた。 以上です。 【アホウドリ】戦前夜です。 そして美緒ちゃんには重大な任務がwww ちなみに扶桑国には魔眼使いが9人います。 空に美緒ちゃん入れて五人、陸に三人、中央に一人・・・言わずと知れた九曜さんです。 そんで【アホウドリ】の凶悪さを書いてみましたがどうでしょうか? 強すぎますかね? 批判・不評待っています。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/6383.html
798: 194 :2020/09/07(月) 22 10 50 HOST ai126213028071.77.access-internet.ne.jp 短編ネタ 現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件その23 かの国は如何にして考えるのを止めて、手の込んだ自殺をするに至ったのか ルートA・無条件降伏と戦後その1 会談終了後に魂の絶叫を挙げた、かの酋長。最後の望みを粉砕されたショックからか、その場で倒れ病院に搬送される事に。 流石にショック死・・・・・という都合の良い末路にはならず、意識は取り戻した物の・・・・・。 その意識は、最早この世に向いていなかった。 側近達はその様に嘆息すると共に、医者を呼んだ。診断の結果、最早正気を取り戻す可能性は皆無だとの事だ。 その宣告に項垂れ、唯々無言でいる側近達。 だが、一つだけハッキリした事が有る。この戦争、いやこの国の歴史が終わったのだと。 201X年8月15日。仁川沖合に停泊した戦艦やまとの艦上で、かの酋長がニヤケながら降伏文書にサイン。かくしてこの戦争は終わり、同時に大韓民国という国は、この世から消滅。 かつての日本の敗戦で独立した(と彼等は主張している)とされる日と全く同じこの日、その歴史に幕を下ろしたのである。 韓国による竹島侵攻から始まったこの戦争では、超大陸化した日本国防軍の手により、近未来の戦争の在り方の一端が示された。 空では空対空レーザーを装備し、無人機と連動して戦う次世代ステルス戦闘機。海では大口径レールガンを複数装備する巨大戦艦と、圧倒的な航空機運用能力を誇るトリマラン式巨大空母を主軸とし、 海中を高速で走る超電導潜水艦が猛威を振るう次世代海軍。陸では、レールガンにより主力戦車をも一撃で粉砕する次世代戦車達を中心とした機甲部隊。 それ等、文字通り世代が違う軍備により、従来型の軍備の韓国軍が、完膚なきまでに叩きのめされたのだ。 この戦いの結果に、各国の関係者達は頭を抱えていた。当然だ。年々高騰する軍事費をやりくりしながら苦労して整えている軍備が、こと日本国防軍には全く通じないのが証明されたのだから。 また、航空機によるインフラ遮断とEMP攻撃の前に、近代都市が脆弱であるという事実が改めて突きつけられ、日本を含めた各国はその対策に全力で取り組む事となる。 軍事面以外を見ると、軍以外にも民間人が数多く犠牲になる事となった。その副産物として、日本が怒りと共に本格的に目覚め、韓国に対して苛烈な報復攻撃を行った。 敗戦の影響も有り韓国自身が未だ混乱中の為、正確な数字は分からないが・・・・・。港・海軍基地への艦砲射撃とそれによる火災に手一杯な所にEMP攻撃を受けてインフラが死亡した結果、市街地に飛び火し 燃え墜ちた釜山の犠牲者だけで、同市人口の一割に当たる約34万2000人が、逃げ遅れて火災に飲み込まれる等して死亡。また、EMP攻撃の副産物で死亡した難病者や疫病や飢餓等を理由に死亡した者達を 合わせると、およそ48万人もの人間が命を落とした。軍全体の被害がおおよそ1万5000人と言われており、合わせるとこの戦争でおよそ50万の命が失われた。 対して日本側は、犠牲者の大半が竹島及び竹島沖に集中する形となった。これは、基本的な戦いが海空を中心として行われており、大規模な陸戦が無かったからだと言える。済州島での戦死者は僅か16名 程だった。軍・民併せての戦死者も300名に満たない位だった。しかも、その内の八割が民間人だったのである。もし半島本土決戦が敢行されていたら、兵士達の被害が大きく上回る事となっていたかもしれないし、 韓国側の犠牲者の総数は、下手すると倍の100万の大台に乗ってたかもしれない。 799: 194 :2020/09/07(月) 22 11 21 HOST ai126213028071.77.access-internet.ne.jp その後の韓国だが、無条件降伏により国権及び憲法は停止され、正式に滅亡した。政府首脳達は裁判を受ける事となり、順次裁かれていった。 側近達をはじめとする政府高官達は、全ての罪を大統領に押し付けようと醜い責任転嫁に終始したが、逆に裁判官達の心証を悪くするだけで有った。 日本の民間人達も怒り狂っており、マスコミ達も連中の過去の所業や捏造まみれの歴史教育・「あの国のあの法則」を実例付きで放送しており、彼等を擁護しようとする意見が出て来る事は無かった。 日本人A「あの狂った下衆共をさっさと吊るせ!!」 日本人B「あんな国に二度と独立や、ましてや軍備を与えるな!!」 日本人C「竹島沖で焼かれて死んだ、子供達の無念を晴らせ!!」 日本人D「疫病神その物な連中に、今後一切関わるな!!二度と馬鹿な事を考えない様、徹底的に叩きつぶせ!!」 完全に絶許状態で有り、かの国が二度と独立しない事を強く望んでいた程だ。 かの元酋長は既に夢の国の住人と化していたが、減刑の余地は無く、寧ろ晒し者にされ「己の妄想を根拠に侵略戦争を仕掛け、罪の無い民間人を虐殺した狂人」として喧伝され、死刑判決を下される。 その後、判決から半年後に刑が執行され、刑場の露と消えた。 他の閣僚・軍高官達も終身刑や執行猶予無しの懲役刑等の判決を言い渡され、それぞれの罪に服して行く事となる。 次に捕虜達の処遇だが、戦争犯罪を犯した者で生き残っている者はいない為、無罪放免となったのはいいが、政府に親日派としてとらえられた家族が、その後の取り調べという名の拷問等によりその大半が死亡。 その事実に絶望した彼等は、政治亡命を希望。日本側は彼等の受け入れを拒否した為、主にアメリカに移住。国籍獲得後は、静かに余生を過ごして行く事となる。 その後の日米ロ朝四か国での話し合いの結果、かの国は国連委任統治領として再出発と再教育を施していく事が決定。同時に武器を持たせない為に、農業国として復興する事が決まった。 支那やドイツが非難してきたが、同地域には防衛に必要な最低限のPKFのみを置く事とし、何処かの陣営の橋頭保としない事を国際的に宣言。支那やドイツも内心はともかく、引き下がらざるを得なかった。 なお、これ等の決定に前後して発生した問題がある。脱北者ならぬ脱南者だ。祖国の未来に絶望し、北との国境線を無理矢理突破したり粗末な筏で海に出る等して、国外に脱出しようとしたのだ。 しかし、北への出国は厳重に処罰・強制送還され、海に出た者達も嵐で海の藻屑になったり、海保の警告で引き返すか警告を無視して鉛玉のプレゼントをされ、これまた海の藻屑となった。 これ等の問題、特に北への密入国は深刻な問題で、北から「何とかしてくれ!こんなのに多数押しかけられたら、国が崩壊する!!」というシャレにならない悲鳴が齎された為、急遽国境線に、ティ連の手で 高さ・深さ共に50mを誇る巨大な壁(ティ連の宇宙艦と同じ素材を使用。自己修復機能付き。非公式別称・ウォール・ニーダ)が建設され、物理的に遮断。更に居場所を特定出来るナノマシンを強制投与する事が 決定。リベラル()達から非難の声が上がったが、「疫病の治療を兼ねた物で有り、周辺国への密入国の増大を防ぐ為に必要な処置でもある」と反論。かの意見を無視する事となった。 なお、治療を兼ねているのも本当で有り、実際に疫病に罹患した人間達を救ってもいる。 それ等の処置がなされて十年後位には、脱南者の数は減っていき、周辺国も落ち着きを取り戻して行く事となる。周辺国のその後に関しては、次回以降で簡単に紹介していきたい。 800: 194 :2020/09/07(月) 22 11 51 HOST ai126213028071.77.access-internet.ne.jp -おまけ・神崎島鎮守府- 大和「大和以下艦隊、帰投しました」 神崎「うむ。今回の戦い、本当にご苦労だった」 大和「はい。無事為すべき事をやり遂げられて、本当にホッとしています」 神崎「そうか。・・・・・・・大和、それに皆。何か思い詰めているのか?」 大和「えっ!?」 神崎「・・・どこか、皆の表情に影を感じてな」 大和「・・・・・やっぱり、提督にはお見通しですね」 神崎「そりゃあ、皆のパートナーでもあるからな。・・・・・やはり、韓国本土への攻撃の件か」 大和「・・・・・はい。私達のやった事は、本当に正しかったのでしょうか?必要だったとはいえ、一般市民を巻き込む形となったあの艦砲射撃。あの行動は、本当に正しかったのかどうか・・・」 どこか影を落とした表情で、神崎提督に問いかける大和。 大和だけでは無い。矢矧以下、二水戦のメンバー達も何処か苦しそうな表情をしていた。 神崎「大和、それに皆。よく聞いて欲しい。あくまで私の見解だが、最初に攻撃を仕掛けて来たのも、罪の無い民間人を殺したのも、アチラ側だ。竹島沖での悲劇、忘れた訳ではあるまい? そしてそれを、反省しないばかりか義挙だと断言した事も。それを考えたら報復されても仕方が無いし、何より放置すれば、また違う場所で竹島沖の悲劇が繰り返されたかもしれないんだ」 大和「それは・・・そうだと思いますが・・・・・」 神崎「それに、そうする様命じたのはこの私だ。もし責任を負わなければならないとしたら、間違いなく私だ。お前達じゃない」 矢矧「でも!」 神崎「それでもというのなら、その罪の意識。私も一緒に背負って行こう。お前達にだけ背負わせる事は、絶対にしない」 浜風「提督・・・」 神崎「私はお前達の上司で有り、何より夫でも有るんだ。これからも、支え合って生きていこう」 大和達「「「・・・・ッ!!」」」 神崎提督に抱き着き、静かに涙を流す大和達。 暫くの間、彼女達に泣くに任せる神崎提督で有った。 暫くして・・・・。 神崎「・・・・・落ち着いたか?」 大和「・・・はい。ありがとございます、提督」 漸く落ち着いた大和達に声をかける神崎提督。 と、ここで終わればいい話だったのだが・・・・・。 唐突に神崎提督は気付く。今の状況・・・、美少女達10名が抱き着いている事に。彼女達の柔らかい体が押し付けられている状況に。 で、体の一部分が反応を示してしまった。 大和「提督?・・・・・・あっ!・・・・・もしかして、起っきしちゃいましたか?」 神崎「あ、いやこれは・・・。今回の件で多忙を極めてたから、そういう時間が取れなくて・・・・・(汗)」 磯風「ふむ・・・。ならば私達が、『妻として』ちゃんと慰めないとな。さっきのお礼もかねて」 神崎「いや、ちょっと待って!!今、仕事中」 大和「そんな状態じゃ、仕事に集中出来ませんよ?てな訳で、ソレッ!!」 神崎「ウオッ!?や、大和!?お、降ろせー!?!?」 いきなり大和に抱きあげられる神崎提督。大和は暴れる神崎提督を抱き上げたまま、執務室隣の就寝室へと運ぶ。 二水戦のメンバー達が手際よく敷いた布団の上に、神崎提督を放り投げる。 神崎「ま、待ってくれ!?まだ、今回の後始末とかがかなり残ってて」 霞「もう!この期に及んでゴダゴダ言わない!!」 雪風「そうですよ、しれぇ!私達に『特別手当』を支給して下さい!」 朝霜「そうだぞ、司令!よく言うじゃ無いか。『お前がママにするんだよ』ってな」 神崎「それは「お前がママになるんだよ」だし、そもそも男が言うセリフだ!」 磯風「つべこべ言うな、司令。私達も昂ってるんだ!ちゃんと鎮めてもらうぞ。それも、夫の務めだからな!」 矢矧「代わりに私達が天国を見せてあげるから、観念しなさい」 涼月「年貢の納め時、って奴ですよ。提督」 大和「では、私達にたっぷりの愛情を注いで下さいね♪」 神崎(´・ω・`).; …(´・ω... .; ..(´・; . .; サラサラ.. この後めちゃくちゃS(青葉「特別手当支給ですねぇ」※見せられませんねぇのイラストで)した。 801: 194 :2020/09/07(月) 22 12 21 HOST ai126213028071.77.access-internet.ne.jp 以上です。書き上げるのに随分手間取りました(汗)。まずかの酋長ですが、夢の国の住人と化した挙句、晒し者にされて刑場の露と消えました。 まぁやらかしを考えると、残当としか言いようが有りませんが。 それぞれの被害ですが、複雑になるのを避ける為に負傷者は割愛。死者のみとさせていただきました。 一番の被害はやはり釜山への攻撃となりました。死者数は実際の釜山の総人口数を元に、一割に相当する人間が犠牲となりました。 まぁ残りの九割は何とか避難する事は出来ましたが。軍人の被害数は、描写している物のみとなっています。それでも、被害の中心が育成に手間のかかる 海空軍なのが致命的なのですが。まぁ戦後は軍隊の保持が禁じられるので、自動的に問題が無くなりましたが(嫌な解決法だ) そしてその後のキムチですが、果たして彼等がマトモになるのにどれだけの年月がかかる事やら。周辺国+キムチのその後の様子は、次回辺りに描写しようかなと。 そしてオマケですが・・・・・神崎モゲロ(血涙)。 wiki掲載は、自由です。 808: 194 :2020/09/07(月) 22 59 16 HOST ai126213028071.77.access-internet.ne.jp 誤字を発見したので、修正をorz 799 誤 なお、これAの決定に前後して発生した問題がある。 正 なお、これ等の決定に前後して発生した問題がある。 wiki掲載時に、修正をお願いします。 813: 194 :2020/09/07(月) 23 10 08 HOST ai126213028071.77.access-internet.ne.jp 811 ギャー!!よく見たら間違えてたorz 此方も修正を 800 誤 磯崎「つべこべ言うな、司令。私達も昂ってるんだ!ちゃんと鎮めてもらうぞ。それも、夫の務めだからな!」 正 磯風「つべこべ言うな、司令。私達も昂ってるんだ!ちゃんと鎮めてもらうぞ。それも、夫の務めだからな!」 wiki掲載時に、修正をお願いします。
https://w.atwiki.jp/imaska/pages/350.html
■ジブラルタル沖海戦(続・天海提督の決断)背景 侵攻戦力 損害 戦闘経過 エピソード 参考文献 ■ジブラルタル沖海戦(続・天海提督の決断) 背景 1944年4月7日、帝國海軍は西地中海の制海権を確保、西地中海制圧戦に於いて損傷の大きかった第5水雷艦隊を一度後退させ、替わりに第9支援艦隊を前線へと送り込む。 そして5月中旬にジブラルタルの航空戦力が5月中旬に配備機交代のため激減する事を突き止めた帝國海軍は5月14日、全艦がツーロンを抜錨、ジブラルタル海峡へと侵攻を開始した。 侵攻戦力 +日本軍 第1機動艦隊(艦隊旗艦戦艦『播磨』 艦隊司令星井美希大将) 空母4(正規空母『瑞鶴』『翔鶴』『飛龍』『蒼龍』) 戦艦4(戦艦『播磨』『越後』『大和』『武蔵』) 巡洋艦4(重巡『十勝』『石狩』『双海』『天海』) 駆逐艦4 航空隊314機 第2機動艦隊(艦隊旗艦戦艦『比叡』 艦隊司令如月千早大将) 空母4(正規空母『蒼鳥』『弥生鳥』『雲龍』『翠龍』) 戦艦4(戦艦『金剛』『比叡』『霧島』『榛名』) 巡洋艦4(重巡『最上』『三隈』『鈴谷』『熊野』) 駆逐艦4 航空隊270機 第9支援艦隊(艦隊旗艦巡洋戦艦『浅間』 艦隊司令音無小鳥大将) 空母4(軽空母『千歳』『千早』『千代田』『瑞穂』) 戦艦4(巡洋戦艦『浅間』『阿蘇』『吾妻』『伊吹』) 巡洋艦4(軽巡『梓』『入間』『宇治』『吉野』) 駆逐艦4 損害 +... 第1機動艦隊 大破 空母1(正規空母『蒼龍』) 戦艦1(戦艦『越後』) 巡洋艦1(重巡『天海』) 中破 空母1(正規空母『翔鶴』) 戦艦1(戦艦『播磨』) その他不明 第2機動艦隊 沈没 駆逐艦1(『桔梗』) 大破 空母1(正規空母『弥生鳥』) 戦艦1(戦艦『比叡』 駆逐艦2(『撫子』『蕾』) 中破 戦艦1(戦艦『金剛』) その他不明 第9支援艦隊 沈没 駆逐艦3(『響』『暁』『白雪』) 中破 戦艦1(巡洋戦艦『浅間』) その他不明 戦闘経過 5月16日、第1、第2両機動艦隊、第9支援艦隊はジブラルタル海峡に突入。 情報通り基地航空隊の空襲が無い事を確認すると、艦隊戦のみに集中し、いち早く英国機動艦隊を発見した第1機動艦隊はその機動艦隊に航空隊を発艦させながら殴り込みをかけた。 そして、その直後偵察機が戦艦巡洋戦艦合わせて14隻からなるジブラルタル防衛艦隊を捕捉。第2機動艦隊は航空隊でこれを攻撃しながら反転。ジブラルタル防衛艦隊の誘引に入った。 その後、第9支援艦隊は軽空母を分離させ、帝國海軍随一の高速力を生かして英国機動艦隊に突撃を開始。 第1機動艦隊司令星井美希大将はこれを受け、英国機動艦隊攻撃は第9支援艦隊に任せ、自らは砲撃力で第2機動艦隊に明らかに勝るジブラルタル防衛艦隊撃滅へと向かった。 その頃、第2機動艦隊は駆逐艦『桔梗』沈没、空母『弥生鳥』駆逐艦『撫子』『蕾』大破の損害を受けながらも英国戦艦1隻を撃沈、第1機動艦隊、第9支援艦隊が海峡へと突入する時間を稼いで見せる。 その後、海峡へ突入した第1機動艦隊はキングジョージV、ライオン級各戦艦を、第9支援艦隊はフッド級巡戦への砲撃を受け持ち、熾烈な砲雷戦を開始する。 しかし、第1機動艦隊、第9支援艦隊の挟撃を受け、ジブラルタル防衛艦隊は先頭艦から順に袋叩きに遭うと言う地獄を味わってしまう。 退却しようとした艦も十勝級重巡の圧倒的な雷撃力によって次々と水葬にされ、さらに第2機動艦隊副指令兼第6航空戦隊司令萩原雪歩少将の進言により、第2機動艦隊は金剛級戦艦を盾にしつつ、近接距離での航空隊発艦を強行。ジブラルタル防衛艦隊の撃滅に成功する。 その後、ついにこの海戦中1機の航空隊も出撃させる事の無かった飛行場への集中砲撃を実施し、これを完全破壊。 帝國海軍はジブラルタルの制海権を獲得した。 エピソード 萩原第2機動艦隊副司令が航空隊発艦を進言した背景には、以前如月大将より言われた「この艦隊の主攻は航空隊である」という言葉があったとされている。 参考文献 天海提督の決断 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3159.html
820 :影響を受ける人:2015/05/03(日) 22 45 23 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第五十九話 ―黒雲来たりてⅣ― 最終的に敵戦力は、 “オニグモ”×1 “アホウドリ”×2 “スズメバチ”×12 と言う風に激減している。 誘引が上手く行ったというのもあるだろうが、“オニグモ”が自分勝手に進むのも要因としてあげられる。 だが残ったネウロイは護衛と言う意識を強く持っているのか、全く離れようとはせず。 着かず離れずの距離を保っている この報告を受けた北郷章香と江藤敏子は、すぐに着替えを開始した。 「今回はお前も出るか。」 「そうしないと戦力的に厳しいもの。」 軍服を脱ぎ捨て、サラシを強く巻きつける。 「大丈夫か? 戦場を離れて久しいだろう?」 「そう言う貴方こそ、訓練していたの?」 軽口を叩きつつ籠手の手袋の両腕を透して首元で止める。 次に筒状にした術符を、籠手に設けたソケットに入れていく。 「一応素振りはしていたぞ?」 「銃撃はどうしたのよ・・・・・・」 呆れながらも敏子は上着を着て、袴の様なスカートを装着する。 章香は既に速度計などを付けたベルトを装着していた。 「そちらも、それなりにだな・・・」 「おい。どこを見て言ってんのよ。」 明後日の方向を見上げる仲間をじろりと睨みつけつつ、イヤホン型の通信機を耳に嵌めた。 二人は交互に身なりをチェックし、そのまま部屋から出ていく。 廊下に出て、スタスタと部下たちが待つ待機室に向かう。 既に敵が接近している事は知らせてある。もう彼女等は武器を手にして自分達を待っている事だろう。 気合を入れる為、少し頬を叩いておく。 「うっし!」 気合を入れなおした敏子の後ろで、章香も大きく息を吸い、ゆっくり吐いて意識を切り替えた。 待機室の扉を開くと全員が準備万端で待機しており、その目には力強い意思が垣間見える 全員の視線を受けつつ敏子は全員の前に立つ。そして目を閉じて軽く吸うと、キッと見開く。 「獲物は“オニグモ”ただ一体! 護衛を蹴散らし、絶対に仕留めるぞ!!」 「「「「「了解!!!」」」」」 敏子の号令に全員が一気に駆け出した。 第一陣は狐火隊・狸釜隊だ。直接江藤敏子が指揮をする。 第二陣は水蛇隊・淵猿隊。 第三陣は北郷章香が直接指揮を執る下田隊A・B両隊と特務隊だ。 ストライカーの順番もそうなっているので順次乗り込んでいく。 格納庫の扉が開き、ストライカーを固定している台ごとフォークリフトが運び出す。 その先頭にいる敏子は久々のストライカーの感覚に、ちょっとだけ嬉しくなった。 ああ、やっぱり自分は空が好きなのだと思う。 生身で空を飛ぶ・・・ これは通常戦闘機などでは味わえない解放感がある。 821 :影響を受ける人:2015/05/03(日) 22 46 10 空を飛ぶ少女たちは最初は国を守るためと思うだろう。しかしこの感覚を知れば空の方に比重が傾いてしまう。 きっと嫌いな空戦ウィッチなどいないだろう。 その雰囲気を察したのか、穴吹智子が声をかけてきた。 「なんか、うれしそうですね。」 「そう見える?」 「ええ。口元が笑っています。」 加東圭子の指摘に「えっ?!」と思って顔に手を当てて確認してしまう。 が、すぐにからかいだと気が付く。 思わず睨むが、自分でも気が付かない内に大分緊張していた事に気が付いた。 それを察して二人は声をかけてきたのだろう。 「それにしても久々ですね。」 「綾香たちも、総隊長と空を飛べると聞いて張り切っていました。」 「そうね・・・ 本当に久しぶり。」 今でこそ狐火隊・狸釜、二つに分かれているが、最初は隊長陣ともう二人合わせて一つの隊だった。 智子等の階級が上がると同時に部下を持つようになり、敏子は陸軍に所属する空戦ウィッチの殆どを統括する存在になってしまった。 ここにはいない二人も隊長となり、最前線で戦っている。 もう一度組んで戦う事はもうないだろうが・・・ フォークリフトが所定の場所についた衝撃で物思いから帰り、気合を入れなおして魔力を活性化させる。 使い魔の尻尾と耳がピクピクと動き、活力が体に満ち溢れる。 今の作戦において全てのウィッチに魔道マフラーを支給された。 製作機構が特殊で、手織り以外効力が無いという代物だ。 しかしその効果は絶大であり、一同使用がしたことがあるでもんだいない。 「それじゃぁ。 狐狸部隊出撃!!」 「いきますか!」 「智子、気合入れ過ぎないでね。」 「圭子貴方、交流会で落ちそうになったでしょ。」 「その辺にしておきなさい綾香。加藤武子、出る!」 ――――― 最後に出撃する美緒は、ペイント弾が入った弾倉をじっと見る。 去来するのは早良ミチルの最後。 目標に印をつけた後は、遊撃兵となって戦う予定だ。 出来ればそのまま仇を取りたい。しかしそれは、先輩は喜ばない。 それを横で出撃を待っていた井沢十華が、ジッと見つめ続ける美緒の頬をつつく。 「うひゃぁあ!」 「なに見詰めているのさ。」 「え、えっと・・・」 「出撃前なんだから、困らせないの。」 ちょっと混乱して答えに窮するが、中森彩子が助け舟を出す。 ニヤニヤしていた十華はそのままの笑みで「はぁ~い。」と答えると銃器を構えて前を向く。 ホッとして美緒は彩子に礼を言うと、軽く手を振って答えてくれた。 この様子を前の方にいた徹子は感じ取っていたが、どういう事が起こっているかは具体的にはわからなかった。 「むぅ・・・」 「何むくれているんですの?」 「美緒の奴。なんか気を許しているなと思ってよ。」 「短い期間とはいえ、背中を守ってもらった同僚ですのよ? 信頼すると思いますわ。」 凛の物言いに納得がいかない徹子であったが、クスクスと笑う親友を見てさらにむくれる。 「なんだよ。」 「徹子ちゃんは、美緒ちゃんが取られたと思っているんだよね?」 「・・・へ?」 822 :影響を受ける人:2015/05/03(日) 22 46 57 そう言われてキョトンとする。 しばらくすると羞恥心で顔が赤くなり、プルプル震えだした。 「あら、そうでしたの。」 「徹子ちゃんって、以外と寂しがり屋さんだから。」 「はわぁ~ そうなんですか。」 「う、うるせえ!」 怒鳴る事で会話を終わらせようとするも、凛はニヤリと笑い。 小毬と醇子は微笑ましく見ている。 聞き耳していた下田は、神経に太さに呆れつつも頼もしく思ってしまう。 章香としては意識の切り替えが済んでいることに安堵している。 「もう、一人前の戦士ですね。」 「・・・ふむ。」 出撃前に声を掛けようときていたサエは、学兵のこじゃれ合いを内心で微笑ましく見ていた。 「・・・気を付けろ。」 「ええ、旗本さんも。」 旗本サエは休息を取りつつも予備戦力として残る。 夜間戦闘も出来るベテランで固められた旗本隊は、この部隊の中で最も強いと言っていいが、連日の戦闘で最も疲労している。 そんな戦力でも、いるといないとでは違う。 「・・・増援は、間に合わんな。」 「もとより承知の上です。」 「・・・風間が居れば、楽になるのだが。」 「そ、そうですね。」 元北郷隊で最も苦手な人物の名前が出てきて、顔が引きつってしまう。 そんな章香の肩を叩くと、サエは台から飛び降りて見送る整備員達の中に入る。 上空では編隊を組んでいる最中の敏子たちが舞っている。 しばらくして全員が出撃していくのを見届け。帽振れをしている整備員達を後にして隊舎に戻る。 歩いていく先には宇田新軍曹が舞っていた。 ふと上空を見上げると、編隊を組み終えた部隊が進撃していくのが見える。 それを、ただひたすらに祈る。 (・・・無事に帰ってこい。) 以上です。 中ボス出すことは考えていたけど、途中のネタが無い事に気が付かなかった。 書くのが大変だ。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3146.html
384 :影響を受ける人:2015/01/25(日) 21 50 12 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 残虐な、流血の表現があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第四十六話 ―墜ちる空Ⅷ― 戦闘開始から四日目。 末に前線は疲弊の一途をたどり、崩壊間近迄に迫っていたと言っていい。 最初の一日中の襲撃よりも敵の数が少ないとはいえ、四日日間休みなしに攻撃してきてはたまらない。 そして、最悪はいつも重なって起きるものだ。 「そうですか。出撃できる機体が・・・」 「すまんな。こちらも稼働数を増やそうと奮闘はしているが・・・」 通常戦闘機隊の司令官と、江藤敏子が会議室で話し込んで一時間が経過した。 内容は・・・稼働機体の減少。 「連日の出撃で、簡単な整備だけでは追いつかなくなってきている。 部品はある程度共通化を進めてあるからいいが、大きい物になると話は違う。」 対面で疲れ果てた様子の指令に、副指令も表情を暗くして言う。 「すでに予備の機体も尽きています。 搭乗員も朝昼晩の三体勢でいますが、ベテランを夜間戦闘に取られているのがキツイ。 休みが食事と練る時のみ・・・負担は大きい。」 最後はこちらも同じ・・・ だが、こちらはまだましだ。 片肺でも飛べる事は飛べるし、シールドによる落下速度軽減化もある。 脱出しか手立てがない通常戦闘機隊の損害は、ウィッチの比ではない。 しかし彼等がいないと雲霞のごとくネウロイが攻めてきて、更に少ないウィッチで対処しなければならない。 攻めの一手が消えてしまうというのは、痛恨の極みだ。 何とかして稼働数を増やそうと、本土と幾度も連絡を取っているのは知っている。 この司令はウィッチの学兵動員を、良く思っていない。 だからこそどうにかしようと奮闘している。 その苦労を知るからこそ、こちらもどうにかしたい。 「こちらから部品を提供と言うのはどうでしょう?」 「有り難い申し出だが、今必要なのはエンジンなのだ。 心臓部がダメでは機体も飛べん。」 「整備員の疲労も無視できません。ニアミスも目立ち始めています。」 内々尽くしの状況に、お互いの表情が曇る。 この状況を知った夢幻会は「史実アメリカ軍がやった戦法に酷似している!」と驚き、増産を急がせているがモノになるのはもっと後だ。 物量作戦の消耗戦に付き合わされている現状、どうにかして遣り繰りするしかない。 結局この会議はお互いの苦労を暴露し合うだけとなり、他の基地に部品が無いか問い合わせるしかなかった。 ――――― 副指令のような立場で会議室にいた章香は、元の執務室に戻って椅子にもたれかかっている江藤司令を見やる。 「結局は自分達でどうにかするしかない。そう言う事だな。」 「そうね~」 思うように状況が良くならない事に対し、かなりやる気が起きていないようだ。 声に張りが無い。 内心で溜息を吐きつつも書類を纏める。 最悪な事は重なると言ったが、今晩から明日・明後日まで天候が崩れるという予報と。 儀式系統のウィッチによる占星術の予想が、ぴったり一致している事だ。 385 :影響を受ける人:2015/01/25(日) 21 50 44 「雨の中の戦闘となると、通常戦闘機の援護は期待できないな。」 「それもキツイ話よ。」 体を椅子から離して、敏子は体を伸ばす。 「学兵はどうする?」 「出撃・・・させるほか、無いだろうな・・・・・・」 「兵が足りない。部品も足りない。無い、無い、無い・・・」 そのまま机に突っ伏して嘆きと呪詛を吐きはじめた。 それをみて少し距離をとる。 ドロドロとしたモノを吐き出し終えて、やる気のない顔を上げる。 「今の所、ウチに損害が無いのが救い・・・と言えば救いか。」 「他の部隊からは羨ましいと、妬みで見られているがな。」 苦笑する章香だが、内心では嬉しい事。 彼女等を、五体満足で送り返す。 本土で学兵を鍛える中で掲げた、自分の目標だ。 そんな思いは司令室に入った電話により崩れることになる。 ――――― 時間は戻り、早朝出撃の為に早起きをした徹子達は食堂に向かう。 警報が鳴っていないので、少しだけゆっくり食事ができる。 正直に言うと疲労が溜まっているから食欲がわかない。 しかし無理にでも食べないといけない。 それを考慮してか、食堂のメニューが御粥などの食べやすい物にシフトしているのは、とても有り難かった。 「うぁ~。疲れが取れないぜ。」 「腕を振り回さないでくださいませ。あふぅ・・・」 「お嬢も疲れているッスね。」 「うん。小毬ちゃんも大丈夫?」 「皆さんよりかは動いていませんから・・・」 そう言いつつも、小毬も小さく欠伸をする。 その後ろから下田隊の隊員達も姿を現した。 「お早う。少し早めに今日も食事をしよう。」 「「「「「了解!」」」」」 元気よく返事をする学兵達に、少しだけ笑顔となる。 最初は纏めきれるかと思っていたが、飯島凛が上手く皆を纏め、若本徹子が引っ張っている。 それを補助するのが竹井醇子だ。 A部隊・B部隊と分けている下田隊だが、上手く機能するかは未知数。 彼女等は一つの部隊として動いていたので、別けてしまうと不具合が起きないと心配していた。 だがそれはいい意味で裏切られ、ベテラン勢からも信頼されている。 そうなると次に心配するのは、自分の元にいた学兵達だ。 バラバラにされてしまった彼女等は、まったく違う時間帯で出撃していく。 彼女等と徹子達を比べると・・・徹子たちの方が上手い。 故に心配となる。 食堂でスープと、ある程度の固形物(主に御握り)を食べていると警報が鳴り響いた。 全員の顔に緊張と、食事を邪魔されて不機嫌な表情が浮かび上がる。 固形物をスープで流し込み、大急ぎで食堂を出ていく。 その際に航空食を受け取るのも忘れない。 「はいよ!」 「おばちゃん、アンがと!」 「がんばりな!」 「もちろん、頑張るッスよ!!」 「生きて帰れば、美味しいのが食えるんだからね!」 「もちろんそのつもりですわ。」 食道のオバちゃんと軽く挨拶をして、航空食を受け取って軽くタッチしていく。 この基地のちょっとした儀式。 生きて帰るためにする儀式だ。 廊下を走っていくと、前の方から寝ぼけ眼の学兵が歩いてきていた。 元下田隊の学兵であるのは間違いない。 386 :影響を受ける人:2015/01/25(日) 21 51 19 「あ、隊長。ご無事で!」 「ああ、奮闘してくる!」 壁際に寄った学兵にエールに、短いながらも答える。 格納庫に到着してストライカーを装着、獣耳と尻尾が出るのを感じ、整備員がクランクを回して起動する。 「コンタクト!」 「よし。外に出せ!!」 ――――― 昼ごろまで戦い続けた下田隊は戦果として、 “スズメバチ”13体 “ウシアブ”4体 “アホウドリ”共同撃破1体 にとどまった。 戦場を三ヶ所も渡り歩いてこの戦果は十分だ。 弾薬はほとんど尽きて、近接武装の刀で下田は“スズメバチ”を撃墜している。 魔力を強制回復する飲み物を全て飲み干し、術符さえも切れかかるという激戦に疲れも溜まっている。 しかし、たまたま合流出来た坂本美緒の周りに、仲間達が集まって話し込んでいるのが見えた。 苦しい戦いの中で駆けつけてくれたことに感謝と、嬉しさがあるのだろう。 揉みくちゃにされている美緒は少しだけ表情が明るくなっている。 ここ最近、彼女の表情は暗かった。だからこそ一時の安らぎは必要なのだと思う。 それを遠くから特務隊の三人が温かく見守る中、前方に交代として水蛇隊と淵猿隊が現れてホッと一息く。 その中に今朝あった学兵が手を振っている。 「オーイ。美緒ちゃーん。」 「あっ、千景さん。今朝はありがとう!」 「いいの、いいの! 帰ったらあの小説の話、続きを聞かせてね!」 「わかった!」 すれ違い様の会話であったが、スピードを落としていたので成立できた。 そのまま戦場に飛んでいくのを見送ると、徹子達が美緒をじろりと見る。 「お前、何時の間に友達が出来たんだ?」 「人見知りするのに・・・!」 親友二人が驚愕し、 「小説・・・脳筋じゃなかったんッスね。」 「はわわ。み、美緒さんだって勉強ぐらいすると思いますよ!?」 「・・・・・・皆さん酷いのではありませんの?」 「グスン。」 フォローにもならない言葉で傷ついた。 ションボリと肩を落とし、頭を俯かせたのを見て、皆慌てて声を上げて励まそうとする。 しかしながらネガティブ思考に陥りやすい彼女には、あんまり届いていない様子。 そんな光景を見て苦笑する一同。 そこは平和な空間であり、戦場を忘れさせる一幕だった。 無事に帰った部隊だが、特務隊は弾薬補給と燃料補給、簡易整備を終えるとわずかな休息の後に出撃していく。 魔眼使いが彼女しかいない現状に歯噛みする徹子達は、次は助けがいらないように頑張ろうと決意する。 飛び立つ姿をいろんなものを振って見送り、銃器の整備に入る。 ミチルから受けた薫陶を元に行い始めた行為であったが、忙しい整備員の負担軽減のためにやっている。 こうして彼女等は翌日の為に、寝に入るのだが・・・ 最後に入った報告通信に全員が寝つけさせなかった。 『学兵一人が墜落。撃墜と見られる。地上に降りての確認できず。』 その学兵は元下田隊の、エールを送った少女だった。 以上です。 とうとう江藤指揮下の学兵にも被害が発生しました。 これからもどんどん暗い話を出そうぜ。(邪悪。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3102.html
689 :影響を受ける人:2014/08/17(日) 22 00 11 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第二十四話 ―乙女の休日Ⅶ― 「悪かったな。」 「いや・・・お前と話せて良かったよ。」 旅館の玄関で草鞋(体が大きいため自作)を履く志麻に、少しだけ申し訳なさそうな表情の章香が立っていた。 「なんつう顔してんだ。お前らしくねえぞぉぅ。」 「いや、だがな・・・」 「俺がそんなことを気にするたちだと思うがぁ!」 獣のように嗤う同期に、苦笑して頭を掻く。 掻いていた手を下すといつも通りの章香がいて、嬉しくなってしまう。 「ぎひひひ! それじゃ、いくぜ。」 「ああ、戦場で会えたら会おう。」 「おうよぉ!」 御互いに手を出し合って〔パンッ!〕と叩き合い、そのまま握手する。 力のこもった握手はちょっと痛かったが、背向けて立ち去る志麻が見えなくなるまで痛みは続き。 見えなくなると同時に引いていった。 名残惜しそうに玄関を見ていた章香だが、すぐに学兵達のいる部屋に向かう。 「さて、夕飯は何かな?」 「・・・刺身だ。」 「船盛ですか? 良いですね~」 質素になってしまう前線とは違い、旨い物を喰えるというのは誰でも嬉しくなるもの。 ルンルンと足取り軽く歩く、彼女の後ろ見ながらサエは呟いた。 「・・・そうだな。 ・・・・・・章香。」 「なんですか?」 「・・・学兵達の様子がおかしかった。 ・・・恐らく ・・・聞かれた。」 二人の歩みが止まった。 後ろ姿なので顔は見えないが、緩んでいた章香の顔は苦虫を潰したようになっているはず。 容易に想像できるが、そのまま続けた。 「・・・水風呂から上がってから、話に夢中で気付かなかっただろうが。 ・・・大人しくなり過ぎていた。 ・・・それにさっさと去った事からの推測でしかないが。 ・・・・・・間違いないだろう。」 「そう、ですか・・・」 答えた声は平淡なモノ。 志麻に言われていたが、いざばれると胸が苦しくなる。 あの話の後、いずれは話そうと思うようになってはいた。 息を一度大きく吸い、吐き出す。 「自分が何とかします。」 「・・・そうか。 ・・・多少はフォローしよう。」 「ははは。お願いしますね。」 歩みを再開し、大部屋に向かう。 そんなに距離は無い為、すぐについた。 軽くノックすると『どうぞ。』と言われたので遠慮なく扉を開く。 「またせたな。」 「いえ、そんなに待ってはおりませんわ。」 「うんうん。」 690 :影響を受ける人:2014/08/17(日) 22 00 46 凛と醇子が答えるが、二人以外の視線は前に固定されているかのように動かない。 更に、普段正座をあまりしない徹子が正座をしている時点でおかしい。 凛・サエ・章香・醇子 里子・徹子・美緒・小毬 の順番で座って箸をとる。 「頂きます。」 「「「「「「・・・「頂きます!」」」」」」」 章香は、まず最初に船盛の刺身をとる。 見たかんじからして、恐らく鯛だと思う。 醤油にチョンとつけ、刺身に山葵をつけて食べる。 最初に魚の旨味が出てきて、醤油が更に味を引き立てる。 最後に山葵の絡みが味を引き締め始めた。 そこに白い熱々のご飯を入れると、旨さが更に倍増する。 ああ、生きていてよかった。 この一杯の為に頑張っているようなもの。 食べている物は違うが、美緒達も同じなのか幸せそうな顔になっている。 その後、一心不乱に食事をとり続ける。 ご飯を二度ほどおかわりしてから、ようやく話を切り出そうという気になった。 遅くなったのは、決して刺身の魔力に囚われたからではない。 「ふぅ・・・ さてお前達。「・・・ご飯粒が付いているぞ。」あ、すみません。」 整えた威厳は崩壊した。 ご飯粒を全て食べると、咳払いをして姿勢を正す。 それにつられて食べるのをやめた学兵達。 「どの辺から聞いていた?」 「えっと・・・その・・・」 副リーダー的な醇子は口を開いたが、言葉が出てこない。 アワアワしながらも懸命に話そうとする。が、その前に凛が体を章香の方に向けて口を開く。 「ほぼ、最初からですわ。」 「どの辺からだ?」 「真嶋志麻大尉が、隊長を同期の中で一番だという所からですわ。」 「そうか・・・」 腕を組んで一同を見渡す。 いずれも悪戯をして怒られる子供の様に委縮している。 いや、彼女等はまだ子供なのだ。こうなって仕方がない一面もある。 だが・・・同時に彼女等は軍人でもある。 「上官の話はほぼ機密扱いだ。それを知っての事か?」 「はい、そうd「さ、最初に言い出したのはアタイッス!」里子さん!?」 里子は後ろに下がり、深々と畳に額を擦りつける。 里子にとって凛は恩人だ。彼女がいなければウィッチになれたかどうかわからない。 その恩人が自ら罪をかぶろうとしているのを、ただ黙って見過ごすことはできなかった。 「アタイが術符を持ち込んで聞いたんッス!」 「それなら俺だって同罪です!」 その隣に、同じ様に土下座をする徹子。 「顔を上げろ。」 「お願いします! お嬢は悪くないッス!」 「美緒達は悪くn「顔を上げろと言っている!!」ヒウッ!」 訓練中でも聞いたことのない怒声が部屋中に響き渡った。 よほど大きな声だったのだろう。女中が何事かとやってきたので、サエが ―何でもない、ただお仕置きしているだけ― と説明してかえす。 その間に恐る恐る顔を上げた二人は、目を瞑って腕を組んでいる鬼隊長を見上げるように見た。 691 :影響を受ける人:2014/08/17(日) 22 01 21 「さて。お前たち全員、ミチルの話を聞いたんだな?」 「はい・・・聞きました。」 美緒が呟くように肯定すると、全員が頷いた。 それを片目を開いて確認し、内心で溜息を吐く。 「これはアイツの問題だ。だから深くは詮索するなよ。 他言も無用だ。いいな?」 「「「「「「・・・はい!」」」」」」 とは言ったものの・・・逆に情報を求めて動くかも知れない。 横目でサエを窺うと、小さく頷くのが見えた。 「と言っても、気になって仕方がないだろうから、簡単に言うことにする。」 「へ?」 「い、いいんですか?」 前言を撤回する用の事を言われて学兵等は唖然とし、慌てて美緒が確認をとる。 章香は頷いて一同を見渡す。 「構わん。だが他言無用、言いふらすな・・・守れるな?」 真剣な表情になり、姿勢を正したのを見て、彼女等なりの誠意を見た。 これ無ば良いだろうと思い口を開く。 「私は詳しくは知らない。ただわかっているのは、彼女ともう一人が生き残っている。 ミチルの隊は飯井オトメ少佐が率いる部隊で、なかなかの実力者で撃墜数も多かった。 私も最初の頃お世話になった・・・ だが・・・その日は連戦で弾薬が少なくなっていた上に、追撃のしすぎで奥の方に移動してしまっていた。 その期間途中で、多数の敵に包囲されたらしい。 救援要請を送ったが、運悪くどの部隊も下がるか、ちょうど上がってくる途中だった。 何とか近くにいた狐狸部隊の面々が駆け付けた。 ・・・上空にウィッチは誰もいなかった。有るのは地面から立ち上る黒煙のみ。 せめて遺品でも回収しようと地上でホバリングしていたら、不時着していたミチルを発見した。 自分を庇って重症を負ったウィッチを抱えてな・・・」 そこまで言って、御猪口の御酒を飲み干す。 「唯一助かった彼女は事情聴収を受け、傷が癒えた所で現場に復帰した。 軍隊と言うのは意外と縁起担ぎが多くてな。 一人だけ生き残ったミチルを誰も受け入れようとはしなかった。」 「そんな・・・」 「酷いですわ・・・」 「そうだな。 しかしちょうど退役するウィッチがいた狐狸部隊が彼女を受け入れ、今に至るというわけだ。」 話し終えると皆顔を伏せていた。 無理もない、戦場ではよく起きてしまう悲劇。 もし彼女等が軍人を目指すならば、必ずぶつかる壁だ。 これをどう導くか・・・章香は休められない思考に、溜息を吐くしかなかった。 以上です。 ミチルの詳しい(?)事件内容がわかりました。 基地に帰る前に整理がつくのでしょうか?
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/68.html
『クズ提督が天龍と肉体関係を結んだことについて怒っている加賀さんが、しかしエロい事されて仲直りする話』 1 淫らな水音が司令室に響いていた。壁に背をつけた提督の前に跪き、艶やかな黒髪を耳にかけ、一所懸命に頭を振っている艦娘。 口には提督のそれが咥えられ、こぼれた唾液がつやつやのサイハイソックスを濡らしていた。 「なぁ、もうまずい。また夜にきちんと相手をするから……」 時刻は一四○○。状況的にすぐ横の司令室扉を、何時誰がノックするかも分からなかった。 焦りと不安が思考を乱し、しかし背徳が快楽を増大させる。吐息と唾液の跳ねる音が、嫌に大きく聞こえていた。 「気持ちよくないのか?」 一旦陰茎を口から離し、上目遣いに提督を見る。天龍の隻眼は潤み、頬は赤く上気していた。 気持ちがいいかと聞かれると、答えに窮してしまう提督であった。少なくとも、上手だとは言えない。時折歯があたり、痛みが走ることもある。 だが、シュチュエーションが興奮を促して、射精感が高まっているのも事実であった。 黙っていると、天龍は一人納得顔になった後、意地悪く口角を吊り上げ言った。 「なら、きちんと練習しなくちゃな」 奉仕が再開される。根元を両手で包みしごきながら、亀頭が吸われた。ひんやりとした舌が絡みつき、唾液が塗りたくられていく。 しばらく経って、天龍は一旦動きを止めた。訝しげな提督の視線を感じながら、一息置いて決意すると、肉棒を更に奥までくわえ込んでいく。 「おい、そこまでしなくてもいい!」 制止の声には耳を貸さず、激しく頭を前後させる。息苦しさにえずきそうにもなるが、我慢して行為を続けていった。 「も、もう出そうだから、離せ」 喉の感触に我慢がきかず、提督は慌てて言った。しかし天龍は咥え込んだままそれを離そうとはせず、むしろ頬をしぼませ、より吸い付いていく。 張り付く口腔内の感触についに耐えられなくなった提督は、そのままの状態で精を吐き出してしまった。 「んっ! んうぅ……」 悲鳴が上がり、口から脱力した陰茎がずるりと引き抜かれた。しかし天龍は、出された精液まで吐こうとはせず、むしろ手で口を押さえ喉を動かし始めていた。 「天龍、吐き出せ。無理をするな」 提督は頭を撫でながら、しゃがみこんで言った。表情からして苦しそうなのだが、彼女はかぶりを振って、意地でも嚥下をやめない。そしてついには全てを胃にくだしてしまったのだった。 「フフフ……口で、抜いてやったぜ」 息も絶え絶え、口の端から白濁を垂らしながら、それでも不適に微笑む。提督は天龍を抱きしめて、しばらくの間頭をなで続けていた。 2 司令室の前、加賀は何もできずに立ち尽くしていた。 壁一枚を隔て漏れ出す音が一体何によるものなのか、それを察してからというもの怒りの感情は際限なく沸いてきて、硬く握った拳はみるみる力を強めていた。 本当は思いっきり、この木製の扉を蹴破りたかった。何故我慢しているのかも分からなかった。ただまるで接着剤によって固定されてしまったかのように、 一ミリもまったく動けないでいる。情けなさに涙腺が緩み、気を抜いたら涙を流してしまう気がして、奥歯をひたすら噛み締めていた。 どれほどか経ち音が聞こえなくなって、加賀は扉のすぐ横の壁に背をつけた。むしろ音が無いと、一体中では何が行われているのか、 むやみやたらと詮索してしまいどんどんと機嫌が悪くなっていく。自分の想像に自分で腹を立て、しかしそのスパイラルは終わらない。 そうしてその状態からしばらく待つと、いよいよついに扉が開け放たれて、意気揚々と一人、女が出てきたのであった。 壁を通すと音はくぐもり、声から人物を特定することはできなかった。だから加賀は、その女が現れるとはまったく予想してなくて、だからこそ瞬間的に、 目の前が真っ赤になるほど頭に血が上ったのだった。 「おや? 秘書艦様か。提督に用事なのか?」 天龍は加賀の怒気には気が付かず、いつもの調子でそう話しかけた。 「あなたこそ、なんで司令室にいたのかしら」 「えっ? いや、別に大した用事は無かったんだけど……」 聞かれ、途端にごまかす様に手をわらわらと動かす。赤面し狼狽したその様子が、加賀に油を注いだ。 「そのぉ、あれだ! 遠征任務で、少し相談をな。そんな気にするなって」 じゃあなと言い、身を翻す。ハイソックスの黒に一部汚れがあったことを、加賀は見逃さなかった。 乱暴に開けられた扉の音に、提督は体を震わせ驚いた。顔を伏せ、つかつかと早足で近づく加賀に声をかけようとして、 しかしそれは彼女が机に書類を叩きつけた為に遮られた。 提督は恐る恐る、髪の隙間から一瞬覗いた彼女の顔を見た。口は固く結ばれ、顔色は真っ赤。目つきは鋭く、しかし涙を湛えていた。 バシンという強烈な打撃音が収まるより前に加賀は身を翻し、司令室を後にした。頭の処理が追いつかず放心する提督ではあったが、 落ち着いてくると彼女の怒りの原因も、あるいは涙の理由にも見当はついた。 そもそも怒りと言うならば、それはあの天龍大破の一件以来、ずっと尾を引いていた。しかしそれでもビジネスの話はきちんとしてくれてたし、 今のようにむき出しの敵意を向けてくることも無かった。 「ああぁぁ、だから昼間っからこういうことはするんじゃなかったよまったく!」 自身の失態を嘆き、しかしそれだけではどうしようもない。とりあえずは今よこされた仕事を完遂する。その後何とか加賀に許してもらう。 心軽やかな天龍とは対極な、そんな心胸を引きずって、提督は万年筆を手に取った。 3 いつもならすぐに終わらすことのできる量の仕事であった。しかし集中が乱され、気は落ち込み、思考の大部分が違う所に向かっていた状態では、 処理の時間が長大化するのもやむをえない話で、結局秘書艦部屋の前にたどり着けたのは、夜もどっぷりふけ込んでからであった。 提督は扉を前に少しの逡巡の後、意を決してノックをした。 「加賀、今いいか? 昼間のことで……」 そこまで言いかけると、ズガンと言う盛大な音と共に戸が震えた。おそらく外装の一部が投げつけられたのであろう、遅れてごろごろと硬質の何かが転がる音もする。 予想通りの反応に一つため息をし、しかしここで踏みとどまるわけにはいかなかった。警告は無視して、臆せずに扉を開ける。 「入るぞ」 部屋は暗く、加賀は蒲団の上に座る形で背をこちらに向けていた。一歩踏み出すとその体勢のまま、彼女は枕を投げつけた。 それはかなりのスピードを保ったまま見事に提督の顔面にヒットして、ボフンと間抜けな音を発させた。甘い彼女の香りを嗅いだ後、 顔から引っ付いた枕を引き剥がして再び歩を進める。 加賀のすぐ後ろにまで寄ってから、提督はしゃがみこんだ。 「枕でよかったよ。優しいな加賀は」 微笑み話しかけても、当然反応はない。 しばらく無言の時が過ぎた。月光が外から入り込み、加賀のうなじを白く照らしていた。そんな様子を観察しながら、提督はひたすら沈黙を貫きとおす。 「なにか用でしょうか」 先に耐えられなくなったのは、加賀の方であった。酷く冷たい、それでいて疲れきったような声が静かな部屋に響く。 「用がないなら、今すぐ私の部屋から出て行って」 「用ならある。加賀、すまなかった。俺を許してはくれまいか?」 加賀はその言葉を聞くと、猛然と振り返り提督を睨みつけた。目は泣き腫らし赤くなって、しかしその視線の鋭さはまったく衰えない。 手が動いたと認識するより先に、頬への衝撃と破裂音があった。視界が一瞬ぶれ、顔が壁の方に勢いよく向いてしまう。頬の痛みを気にせずに、 なんとか再び正面を向くと、しかし尚加賀は怒りを込めて睨み続けていた。 「お前の怒りは、もっともだ。俺も否定できないよ。だから、いくら叩かれても、文句は言わない。だが、」 言いかけた言葉は、二回目の衝撃で中断させられる。また同じ頬が叩かれた。 提督は腕を伸ばし、加賀の体を抱き寄せようとした。当然、猛烈な反発にあう。まず腕を叩かれ胸を殴られ、しかし怯まなかった。 ついにその腕の中にすっぽり体躯を収められると、加賀は抵抗をやめてしまった。代わりに悔しさと、怒りと、その他諸々の感情の噴出が、 声となり涙となって外へあふれてきた。 提督に頭をなでられて、たかだかその程度のことで不甲斐なく満たされてしまう自身の心を、加賀は恥じた。しかしそんな男に転んだ身ゆえ、 それはどうしようもないことだったのだ。漏れる声を押し殺し、しがみつくように服を掴んでひたすら提督の体温を感じていった。 「すまなかった」 提督からこの言葉を聞いた回数は、おそらく全艦娘の中で加賀が一番多かった。つまりそれだけの回数許し続けているわけで、 今回もその例には漏れないのだろう。加賀にはそれが不甲斐なくもあったし、しかしどこか誇らしくもあったのだ。 そのままの体勢で、随分時間が過ぎ去った。嗚咽はいつの間にか聞こえなくなり、部屋は再び静寂に包まれた。 気恥ずかしさをこらえようやく話せるようになると、加賀は開口一番に言った。 「……私にも、あの娘にしたことをして。今すぐ。そうしたら許してあげます」 伏せ目がちな表情が、暗い部屋の中やたら目立っていた。 提督は背中に回した腕を一旦解くと、加賀の顎に指を置き上を向かせた。加賀は目を閉じ、 そしてそのすぐ後には顔の近くに吐息と唇に感触を感じた。 つまるところ、それを天龍にもしていたと言うことになる。 それが意識されると涙が競りあがるほどの切なさを感じるが、しかし逆にそれが、不謹慎にも満足を与えることにもなるのであった。 少なくとも、その娘と同等には愛されているのだという証明。それが純粋に嬉しく思えた。 蒲団に優しく押し倒す。口の周りは、既にお互いの唾液でべっしょりと濡れていた。袴をずらして豊かな胸に直接指を這わせながら、 首筋を、鎖骨を舐めていった。いやらしい吐息、たまに漏れ出す嬌声と、そして獣のように荒い呼吸音が部屋に充満していった。 愛撫のたび、加賀は体を震わせながら提督をかき抱いた。キスをせがむとすぐ、舌が口を割って入ってくる。望むものが手に入る、 感じられる悦が心地よかった。 「もう、が、我慢できません。……お願い、いれて」 加賀は袴の紐を自分で解くと、そのまま足を使ってずり下げた。太ももが上から露わになっていき、その淫靡さに思わず提督は喉を鳴らした。 しかし、まだ加賀の願いには応えない。 「天龍にしたことを、するんだろう。ならまだおあずけだ」 自分以外の、他の女の名前が出たこと。それがショックでもあり、しかしどこかマゾヒスティックな興奮を、背徳的な刺激を伴っていた。 呆然と目を見開く加賀をよそに、提督はその手を下へと伸ばしていった。 秘所を指で撫で上げる。途端、跳ね上がる加賀の体。逃がさないようにがっちりと覆いかぶさりながら、割れ目への刺激を続けていった。 「くぅ……あ、はっ! あああ! ゆ、許して、許してください……指では、指でイきたくない、の、あっああ!」 言葉とは裏腹に、しかし体は絶頂へと確実に昇っていった。水音が大きくなっていき、それに対する羞恥がむしろ、快楽を増大させる。 指が陰唇を割り中へと入った。肉壷は柔らかくぬめり、くわえ込むように動いている。 愛液をかき出すように中指を動かす。指の腹が壁を撫でるたびに、加賀の手はシーツをぎゅっと握り締めた。 「ふぅっ……っああ! だめぇ! いや、あっあああ!」 加賀の体が大きく仰け反った。普段の落ち着いた声音からは想像できない、大きな嬌声を吐き出しながら、びくびくと身を弾ませる。 足は伸び手は突っ張って、何秒もそのままでいた後に、がくんと力が抜けたようだった。 普段の自慰では到達できないような深い快楽。しかし満足には程遠い。膣は熱く、しかし切なくしっとりと濡れそぼっていた。 「こ、こんな……。だめ、なのに……」 ぐったりと力の抜けた体が、蒲団に沈んでいった。焦点の合わない瞳が、提督をみる。その背徳的艶麗さに、理性の箍が外れた。 猛った陰茎を取り出すと、提督は容赦なくそれを加賀の膣に突き入れた。 「ひっ……いやぁ、待って!」 悲鳴があがる。だがそれは当然聞き入られるわけが無い。刺激から逃れようと加賀はじたばたと腕を動かしたが、 提督の手は抵抗を許さなかった。両腕がつかまれ、頭上に持ち上げられ押さえつけられる。なされるがまま、加賀は強すぎる快楽に、 しかし期待をしていた悦に身を炙られた。 嬌声は一段と高く響いていた。もはや声が外に漏れるだとか、そういったことに意識を向ける事ができない。 許して許してと連呼しながら、頭を横に振る。狂ったように腰を打ちつけ、その度に淫らな、破裂音のような水音が鳴っていた。 ついには加賀は言葉も発せずに、ただただ喉を震わせて声を出すだけになった。 射精感はみるみる高まっていった。欲望のまま我慢もせずにストロークを速めていく。そしてついに提督は、 最奥へと自身の劣情をぶちまけた。 4 気だるさの極地のような感覚。 提督は加賀を抱き、そして意識は眠りの淵にあった。もう何秒ももたない、そんな希薄な思考の中でふと昼のことを思い出す。 「また夜にきちんと相手をするから……」 そう、たしかに提督はそういうことを口走っていた。もし天龍が司令室を訪れていたのなら。もし今夜の事が彼女にばれたなら。 危機感だけはあったが、それを行動には移せない。提督は心地よい胸の温もりに全てを預け、そして意識を手放してしまった。