約 61,874 件
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/9942.html
【TOP】【←prev】【Wii】【next→】 電車でGO ! 新幹線EX 山陽新幹線編 タイトル 電車でGO ! 新幹線EX 山陽新幹線編 機種 Wii 型番 RVL-P-RG4J ジャンル 電車運転士体験ゲーム 発売元 タイトー 発売日 2007-3-1 価格 6090円(税込) タイトル 電車でGO ! 新幹線EX 山陽新幹線編 はじめての電車でGO ! セット 機種 Wii 型番 TCPS-10185 ジャンル 電車運転士体験ゲーム 発売元 タイトー 発売日 2007-3-1 価格 10479円(税込) 電車でGO 関連 Console Game SS 電車でGO ! EX PS 電車でGO ! 電車でGO ! 2 電車でGO ! プロフェッショナル仕様 電車でGO ! 名古屋鉄道編 汽車でGO ! SIMPLE1500シリーズ Vol.102 THE 電車運転手 電車でGO ! 名古屋鉄道編 SIMPLE1500シリーズ Vol.103 THE 元祖電車運転士 電車でGO ! N64 電車でGO ! 64 DC 電車でGO ! 2 高速編3000番台 Wii 電車でGO ! 新幹線EX 山陽新幹線編 Handheld Game WS 電車でGO ! 電車でGO ! 2 NGP 電車でGO!2 ON ネオジオポケット GB 電車でGO ! 電車でGO ! 2 駿河屋で購入 Wii
https://w.atwiki.jp/xyz0123/pages/76.html
電車でGO!新幹線 山陽新幹線編 ※新着順 2017/01/02 馬鹿のDAIKIが電車でGO!新幹線 山陽新幹線編を実況 0系 ひかり号 体験版編 ↑ゲーム動画一覧に戻る
https://w.atwiki.jp/oaoaoa/pages/29.html
海に沿って進む旧道。 酷道でもあり、ガタガタ道の1.5車線道路がつづく。 すべて周りに魚などの店があり、現在でもにぎやかである。 北の町から首都圏まで延びていたが、廃棄され、現在はただの道となっている。 しかし、現在でも車が通る。
https://w.atwiki.jp/agrist/pages/283.html
舗装道路 ナンバー 94 デッキ I 得点 2 コスト 石材5 条件 なし 備考 なし カードテキスト 最も価値の高い道を持っている人(自分以外の場合も含む)は得点計算でボーナス2点を得る。 (舗装道路はレンガ3の「[[レンガ道]]」より価値が高く、「レンガ道」は木材1の林道より価値が高い) エラッタ なし。 各人コメント 舗装道路を笑う者は舗装道路に泣く。……嘘ですすみません。改築事故った時にあると便利ですよ;; -- ayumin (2011-07-31 15 27 43) レンガ道を持ってる相手とのトップ争いにおいては6点分の価値だって偉い人が言ってました -- shoe (2011-08-04 20 38 13) 小進歩で4点取れるのはそれなりに貴重なので石をたくさん取れる手段があれば便利 ない場合は改築事故の保険用と考えればまあとる価値はある…? -- サトウ (2012-01-30 00 43 15) 石の家で増築するよりはコストが軽くて点数もお得なので家族をこれ以上増やさない方針か、井戸が獲られてて石が余り部屋無し家族で家族を増やす場合には出すことも考えたいが、たいていの場合石増築とか石が余る状況は無いのでやっぱり埋まっちゃうカード まあ保険用だよねー -- 名無しさん (2012-01-30 11 36 38) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/viptndr/pages/558.html
257 名前:1/9[] 投稿日:2011/07/18(月) 23 48 26.91 ID 9wkmZdNG0 [11/17] ツンデレが男から自己流のストレス解消法を教わったら(前編) 『もういいわよ。こんだけ言っても分からないんだったら、お母さんなんてもう知らな いんだから!!』 バン、と思いっきりテーブルを両手で叩いて立ち上がると、お母さんが怖い声で止め ようとする。 『ちょっとかなみ。待ちなさい。まだ話は終わってないんだから』 『お母さんだってあたしの話をちっとも聞かないじゃない。だからあたしだって、お母 さんの話なんて聞きたくないのっ!!』 机の上に置いてあった携帯を引っ掴むと、あたしはキッチンから廊下に出る。部屋に 戻る事を考えて、あたしはそれも嫌になり、玄関へと向かう。靴を履こうとしたところ で、お母さんがキッチンから顔を出して後ろから問い質す。 『かなみ!! ちょっとアンタ、こんな時間にどこ行くつもりなの?』 『ちょっと外の空気当たってくるだけよ。別に家出なんてしやしないから』 ブスッとした声で答えると、あとはお母さんの返事も待たずにあたしは、力任せにバ タン、と大きな音を立てて玄関のドアを閉めると、そのまま駆け出すような勢いで道に 飛び出した。そのまま急ぎ足で歩を進める。 『ああ、もう……あったま来る……』 家から歩いてすぐの所に小さな児童公園がある。あたしは公園の中に入ると、そのま ま苛立った足取りで、公園の中をグルグルと歩き回った。 『お母さんってば、いつもあたしにわがまま言うなとかアンタが悪いとか言うけど…… お母さんだって自分の意見の押し付けばっかじゃん』 歩き回っても苛立ちは一向に収まらず、むしろ考えれば考えるだけ募ってくる一方だっ た。公園と道路を隔てるフェンスのところまで来ると、無性に腹が立っていたあたしは、 そのままフェンスを足で蹴り飛ばす。 「あいったあ~……」 フェンスだから平気かと思ったが、足に返って来た衝撃は思いの他大きかった。一瞬 足をくじいたのではないかと心配になり、蹴った方の足を動かしてみる。痛みがない事 にホッとすると、今度は近くにあった植え込みを蹴飛ばす。 258 名前:2/9[] 投稿日:2011/07/18(月) 23 48 48.48 ID 9wkmZdNG0 [12/17] 『ああもう……ムカつく。ムカつく。超っムカつく』 暴れてみても、怒りはあんまり収まらなかった。友子に電話でも掛けて思いっきり愚 痴ったろうかと思ったけど、最近親子喧嘩の愚痴を聞くのをウザッたがってるようだか ら、変に説教でもされたら余計に頭来るだけだ。 どうしようか考えながら植え込みを軽くザカザカと蹴ってると、不意に背後から声が掛かった。 「おいおい。植え込み傷付けるのも、公共物破損罪だぞ」 私はビックリして反射的に伸び上がってしまう。警察かと思って恐る恐る振り返ると、 視線の先には見知った顔があった。 『何だ。タカ兄じゃない。驚かさないでよ……』 ホッと、私は安堵のため息をつく。こんな所で警察に見咎められて補導、なんて事に なったら、ますますお母さんに対して不利になってしまう。しかし、私の態度にタカ兄 はちょっと不満そうな顔をする。 「何だって言い方はないだろ? 日頃、何かと面倒見てやってる人間に対してさ」 『別に、タカ兄に面倒見てもらった覚えなんてないもん』 無愛想に言い返すと、タカ兄はおもむろに私の頭に手を伸ばし、ワシワシと乱暴に頭 を撫でくり回しながら言った。 「そういう生意気な事言ってると、もう勉強も見てやらないぞ」 『別にいいもん。タカ兄なんかに見て貰わなくたって、一人で勉強くらい出来るし』 ブスッとした声で強がりを言いつつ、私は大人しく頭を撫でられていた。何と言うか、 落ち込んでいる時や怒っている時など、心が不安定な時にこれをやられると、何故か妙 に心地良いのだ。 「よし。じゃあ、今度っからは、かなみが勉強教えてって泣きついて来ても、一切相手 してやらないからな。いいな?」 『いつあたしが泣きついたってのよ!! 勝手な事言わないでよね!!』 顔を上げてタカ兄を睨み付け、噛み付かんばかりに吠える私を、タカ兄は両手で制す る。必然的に、頭を撫でくり回される至福の時間は終わりを告げてしまった。 「こないだの期末じゃなかったか? 英語が分からないから教えろって、偉く高飛車な 態度で助けを求めてきたのはさ。断ろうとしたら、女の子が助けを求めてんのに断ると か有り得なくない?って何か凄く必死で訴えてきたけど、あれは泣きついた事にならんのか」 259 名前:3/9[] 投稿日:2011/07/18(月) 23 49 11.06 ID 9wkmZdNG0 [13/17] ニヤニヤと笑いながら言うタカ兄に、私は負けじと食らい付く。 『ならないわよ。別に、そこまで困ってなかったけど、あれはタカ兄の態度がムカつい ただけだもん。あんな冷たい態度だから、大学生になっても彼女出来ないのよ』 その一言は、タカ兄の心にザックリと刺さったようで、一瞬グッと言葉を詰まらせて から、不機嫌そうに言い返してきた。 「お前な。知った風な口利くなよな。あれは、気心知れた相手だから、ワザと意地悪な 態度取れるんだっての。誰にでもああいう事言うわけじゃねーし、むしろ俺は優しい方 なんだと思うけどな。こないだだって、結局教えてやった訳だし」 『自分で優しいとか言っちゃうのが勘違い甚だしいよね。あー痛い痛い』 私はウザッたそうな口ぶりで言いつつ、両手でシッシッと払う仕草をする。しかし、 内心はちょっと穏やかではなかった。タカ兄が大学でサークルに入っているのは知って るけど、もしかしたら気になる女の子とかいるのだろうかと。 「悪かったな。痛くて。じゃあ、お前の事もほっぽといて帰るけど、それでもいいな?」 帰る、と言われたその言葉が、心にズンと重く圧し掛かる。しかし、強がりな私は、 心の中に急速に広がった寂しさを、悟られたくなかった。 『いーよ。別に帰っても。大体、あたしが頼んで呼んだ訳じゃないし。ていうか、何で こんな所来たのよ?』 タカ兄に背を向け、チラリと後ろを気にしつつ聞く。 「いや。バイト帰りに通りかかったら、何かやたらとガサガサ物音がするからさ。気に して、フェンス越しに見てみたら、かなみがいたから。何かあまり回り気にしてないみ たいだったし、ちょっと驚かせてやろうかなって」 素っ気無い返事に、期待感が殺がれる。 『何だ。からかいに来ただけじゃない。頭来るし、そんなんだったらもう帰ってよね』 もしかしたら、心配して見に来てくれたのかもだなんて、そんな事をちょっとでも期 待した私がバカだった。 「ほんじゃ、帰るよ。かなみも早く家に帰れよ。おやすみ」 あっさりと同意されて、私の胸がズキンと痛んだ。寂しさとか悔しさとか苛立ちとか、 そんなごちゃ混ぜな感情が、私の心を満たす。目頭が熱くなり、涙が零れ落ちそうにな るのを、下唇を噛んでグッと我慢した。自分の蒔いた種で泣くなんて、そんなの馬鹿馬 鹿し過ぎる。 260 名前:4/9[] 投稿日:2011/07/18(月) 23 49 31.98 ID 9wkmZdNG0 [14/17] 「で、どうしたんだ? こんな夜中に一人でこんな所で暴れてるなんて、何があったんだ?」 思いもかけぬ声が背後から聞こえ、私は心臓が飛び上がりそうな程驚いた。バッと体 ごと振り返ると、タカ兄の笑顔がそこにあった。 『なっ……何でいるのよっ!! 帰ったんじゃなかったの?』 強気な態度で怒鳴りつけたが、内心恥ずかしさでいっぱいだった。もしかしたら、泣 きそうになってるの、バレたかも知れない。 「そうしようと思ったんだけど、一人で拗ねてるかなみを放っておけなくてさ。もし構っ て欲しくないと言うなら、本当に帰るけど」 そんな事を、優しい笑顔で言われても、振り切れる訳が無かった。私にはせいぜい、 憮然とした顔で強がりをいう事くらいしか出来ない。 『だって……どうせ、タカ兄なんかに話したって、何の解決にもならないもん』 そう言うと、タカ兄は小さく頷いて答えた。 「そうだな。でも、解決はしなくても、人に愚痴を聞いてもらえるだけでもスッキリす る事って、あるんじゃないか?」 タカ兄の優しさが、何だかこそばゆくって、私は視線を外して顔を俯かせる。ちょっ と気持ちを落ち着かせてからチラリとタカ兄を見て、また視線を戻す。この優しさに、 甘えたいと言う気持ちが強くなってくる。そんな私の気持ちに気付いているのか、タカ 兄も何も言わずに、辛抱強く私を待ってくれていた。 ついに屈服した私は、小さく、ボソリと聞こえるか聞こえないかくらいの声で呟いた。 『だって……お母さんが悪いんだもん……』 すると、タカ兄が何故かホッとしたような声で答えた。 「何だ。やっぱり、原因はおばさんかよ」 その言い方が無性に頭に来て、私は顔を上げるとタカ兄を睨み付けた。 『何だって事はないでしょ? こっちは真剣にムカついてんのに、馬鹿にする訳? だっ たらもう、タカ兄には何も話さないんだからっ!!』 憮然と言い放つと、タカ兄は済まなそうに笑顔で謝ってくる。 261 名前:5/9[] 投稿日:2011/07/18(月) 23 49 54.36 ID 9wkmZdNG0 [15/17] 「ゴメンゴメン。かなみが機嫌悪いって言ったら、大体おばさんか友達とケンカしたと か、先生から理不尽な扱い受けたとかが多いからさ。深刻な問題じゃなくてちょっと安 心したってだけで、馬鹿にした訳じゃないよ」 それでも何か腹立たしさは消えなかったが、私はむしろ、この腹立たしさを全部タカ 兄にぶつけることでスッキリしようと決めた。 『だって聞いてよ。お母さんてば、あたしが録り溜めてた深夜番組を間違って消しちゃっ てたのよ? それなのにいつの間にかあたしにお説教始めちゃってさ。夜中の番組なん てくだらないから見るなとか、こんなの見てばっかりいるから成績がちっとも上がらな いんじゃないとか。そしたら自分を正当化し始めちゃってさ。言っても言っても全然聞 いてくれなくて。もう人の話ちっとも理解しようとしないお母さんなんて嫌いだからっ て、飛び出して来たのよ』 ドバーッと不満をタカ兄に向けて撒き散らしてる間、タカ兄は頷いて聞いているだけ だった。正直、ちょっと興奮気味だったから気付かなかったが、もしかしたら少し引か れてたかもしれない。しかし、私にはそんな事気にする余裕なんて無かった。 「なるほど。確かにそりゃ、おばさんが悪いわ」 タカ兄が同意してくれたので、私は勢い込んで頷く。 『でしょでしょ? なのにいつの間にか話が深夜番組を見ていいかどうかなんて話にす り変わっちゃってさ。何か、こっそりとそんな低俗な番組見てたあたしが悪い事にされ てんのよ? 意味わかんないわよホントに』 腕組みして、プッとむくれた顔をすると、タカ兄は笑って言った。 「まあ、親から見ればそんなもんだろうな。どうしても、下ネタや際どいギャグを、子 供に見せるのはまだ早いって思っちゃうから。意外と、子供の内面の成長には気付かないもんさ」 『だよね。でも、タカ兄はまだいいじゃん。男だもん。あたしなんて、女の子だからっ て理由だけで、余計にお説教が酷くなるんだから。理不尽極まりないわよ。この男女平 等を謳う時代にさ。女の子が低俗な番組見てどこが悪いってのよ!!』 タカ兄に噛み付かんばかりの勢いで主張する私を、タカ兄は手の平で制した。 「まあまあ。俺もかなみの言い分はもっともだと思うけど、大人は分かってくれない事 もあるさ。そういうのは、大体時間が解決してくれるから、今ははいはい適当にあしらっ ておいて、親にバレないように見続けとけばいいじゃん。な?」 262 名前:6/9[] 投稿日:2011/07/18(月) 23 50 16.59 ID 9wkmZdNG0 [16/17] 『そんなん、時間っていつになったら解決すんのよ。今度見てるのばれたりしたら、テ レビ自体が視聴禁止になっちゃう。あたし、自分の部屋にテレビもパソコンもないんだ からね。タカ兄と違って』 タカ兄の部屋には何度となくお邪魔してるが、パソコンとかテレビがあって、私はい つも羨ましいと思っていたものだった。しかしタカ兄は、私の言葉に納得行かない様子 で首を横に振る。 「そりゃ違うって。パソコンは大学入ってからバイトして買った奴だし、テレビはリビ ングのお下がりだぜ。しかも、テレビの線繋いでないからゲーム専用で、テスト前とか ゲーム機本体ごと取り上げられたりしてたし。そんな自由な訳無いだろが」 『そうなんだ。タカ兄も意外と苦労してたんだね』 単に今まで羨ましいとか恵まれてていいなとしか思ってなかったから、タカ兄の言葉 は意外だった。それに多分、タカ兄は私より頭がいいから、勉強とのケジメはしっかり つけてたのかも知れない。 「意外とっつーか、親とのケンカと妥協の連続だっての。少しずつ、少しずつ認めさせ て、やっと今の環境築いたんだから。簡単じゃなかったんだぞ」 『なるほどねー』 さすがタカ兄とちょっと感心してしまう。タカ兄は結構辛抱強いから出来たのだろう。 しかし、すぐにお母さんと怒鳴り合いのケンカになってしまう私では、その努力はちょっ と無理かも知れない。 「どうだ? ぶち撒けてちょっとはスッキリしたか?」 タカ兄の言葉に、私は首を横に振った。 『全然。むしろ思い出してますます頭来た。大体、深夜番組の事はともかくとして、録 画消したことはお母さんが百パーセント悪いのに、あたしが悪い事したみたいに責める のはどう考えても理不尽極まりないもん』 しかし、タカ兄に話してちょっと気持ちが落ち着いてきた私は、そこまでの経緯を思 い出す。最初はお母さんも申し訳無さそうに笑って謝っていたのだが、ムキになってこ こぞとばかりにお母さんを非難していたら、段々と雲行きが怪しくなってきて、ケンカ になったのだ。しかし、そこまでの事情をタカ兄に話す気はなかった。 「困ったな。これじゃあ一体、どうやればかなみの機嫌が直るんだか……」 263 名前:7/9[] 投稿日:2011/07/18(月) 23 50 36.15 ID 9wkmZdNG0 [17/17] そう呟いて、タカ兄は後ろ頭に手をやり、ボリボリと掻いた。その様子に、きっとタ カ兄はもう帰りたいんだろうな、と何となく思った。きっと、バイト帰りで疲れている に違いないし。だけど、優しいから、このまま私を放りっぱなしにしておく事も出来な いんだろう。私はいつまでも甘えていたいけど、そろそろ解放してあげなくちゃいけな い。そう思って、考え出した事を私は口にした。 『……タカ兄はさ。嫌な事があった時、どうやってストレス発散してるの?』 「え? 俺?」 唐突な質問に、ちょっと驚いた様子で聞き返すタカ兄に向かって私は頷いた。 『そうよ。さっきから偉そうにあたしに説教してるんだから、当然タカ兄は自分なりの 解消法くらい持ってるんでしょ? だったら教えてよ。そしたら、自分でそれ試してみるから』 こうすれば、タカ兄も私を気にせずに家に帰れるはずだった。しかしタカ兄は、ちょっ と難しい顔で考え込む。 『どうしたの? 早く教えてよ。それとも、人に言えないような恥ずかしい事なんじゃ ないでしょうね?』 まさかエッチな事なんだろうかと、私は眉をしかめる。いや。男性がそういうのを必 要としていることはもちろん理解しているけど、それでもタカ兄が本やDVDの中の美 人のエッチな行為を見ながらそういう事をしているのが、何となく嫌だった。 しかし、タカ兄は慌てて首を横に振り、それを否定する。 「いやいやいや。そんなんじゃないけどさ。ただ、俺のストレス解消法は、その……か なみ一人じゃ無理だからさ」 その答えに、私は首をかしげる。一人じゃ出来ないストレス解消法って何なんだろう かと。いちいち人に付き合ってもらわないと出来ないなんて、そんなのめんどくさいと 思う。それとも、溜め込んだストレスを一気に発散するのだろうか? 『あたし一人じゃ無理って、どんな方法なの? それ。タカ兄はいつも、誰としてるのよ』 気になった事を立て続けに聞く。するとタカ兄は手で私を制しつつ、答える。 「落ち着け。いや、俺は一人でも出来るけどかなみじゃ無理って事。俺か……あとはま あ、かなみのおじさんかが付き合ってやらないと」 266 名前:8/9[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 23 57 08.61 ID 1wH7tE5W0 [24/25] 『何それ? ますます訳分かんなくなった。いいからどんなのか教えてよ。もったいぶっ てないでさ』 いい加減じれったくなって、私は答えを急かした。それなのに、タカ兄はまた難しそ うな顔で黙り込んでしまった。私はちょっと呆れてため息をつく。 『タカ兄って、よくそうやってもったいぶった態度取るけどさ。それってすっごくイラ ツクから嫌なんだけど』 そう言ってしかめ面をすると、タカ兄は顔を上げ、ごまかすように笑って答えた。 「ああ、いや。もったいぶってるというかさ。口で説明するより実際にやった方が多分 理解出来るかなって。何なら、今からちょっと付き合えるか?」 『今から? タカ兄と?』 私は驚いて聞き返す。携帯で時間を確認すると、九時ちょっと前だ。こんな時間にタ カ兄からお誘いを受けた事に、胸がちょっと高鳴る。 「ああ。いや、そんな時間掛からねーよ。三十分もあれば十分かな?」 私はどう答えようか、必死で頭を廻らす。もちろんオッケーに決まってるが、答え方 が問題なのだ。嬉しいという気持ちが知られるのが、恥ずかしくて嫌だったから、何と かしてそれを押し隠さなくてはならなかったから。 私はワザとらしく悩んだフリをしつつ、不満気な顔で答えた。 『……タカ兄と一緒だなんて、何かちょっとやだけど、でも家にもいたくないからいー よ。その……ちょっとくらいだったら。あと、変な事しなければ』 自分の言葉に、自分で恥ずかしくなる。変な事とか言わなければ良かった。これじゃ、 むしろ変に意識してしまうじゃないかと。私も、もしかしたらタカ兄も。 しかし、タカ兄は軽く笑って否定した。 「大丈夫だって。俺と二人きりなんて今更だろ? そう心配するな」 その態度も、私には不満だった。タカ兄は優しいからそういうけど、私だってもう子 供じゃないんだし、二人きりで好きな人と過ごすとなれば、いろいろと妄想もしてしま うのだ。タカ兄には、まだ、私は妹みたいな存在でしかないのだろうけど。 『分かってるけど。タカ兄なんてヘタレの臆病者だから』 こうして挑発してみても、タカ兄は呆れ顔を見せるだけだった。 「お前なぁ…… ま、いいけどさ。それよか、かなみ確か、携帯音楽プレーヤー持ってたよな?」 267 名前:9/9[] 投稿日:2011/07/18(月) 23 59 09.56 ID 1wH7tE5W0 [25/25] 唐突な質問に、現実に引き戻された私は、いまいち訳分からないままに頷いた。 『……持ってるけど、それが何?』 「いや。だったら、一度家帰ってそれ持って俺んち来いよ。俺も準備して家の前で待っ てるから。あと、ちゃんとおばさんに断って来てな」 最後の一言がカチンと来た私は、頑強に抵抗した。 『それは嫌。絶対に嫌。今はお母さんと口利きたくないもん。タカ兄が自分で断ってよ ね。男なんだから、それくらいしてよ』 「アホかお前。夜に出かけるんなら、親御さんに一言断るくらい当たり前だろ? それ くらい自分でやれ」 お説教口調で言い返されたが、私は強く首を横に振って、タカ兄を睨み付けた。 『タカ兄の方こそ、人様の娘さんを連れ出すんだから、断るのが常識でしょ? 全くア カの他人ならともかく、ウチの親とだって、よく知った仲なんだし』 するとタカ兄は、頑固な私の態度に、観念したようにため息をついた。 「分かったよ。全く……こっちの気も知らないでよ……」 292 名前:1/6[] 投稿日:2011/07/19(火) 01 35 31.90 ID xarpaOLP0 [5/12] 一度タカ兄と別れて家に帰る。机の上に置きっ放しだった携帯プレーヤーを持って出 掛けようとすると、リビングからお母さんが顔を出して言った。 『ちょっとかなみ。あんまり遅くまでタカシ君を付き合わせて、迷惑掛けるんじゃないわよ?』 呆れたような言い方に、私はブスッとした声で答えた。 『知らないわよ。タカ兄から誘ったんだもん。あたしじゃないんだから』 それだけ言って靴を履くと、顔も見ず、返事も待たずに玄関から外へ出る。タカ兄の 家は、私の家から四軒ほど先の道路の反対側だ。タカ兄の家に向かって歩き出すと、も う家の前に立ってるタカ兄の姿が見えた。側に車が一台止まっている。何度か乗せても らった事のある、タカ兄の車だ。 『タカ兄。お待たせ』 車に背中を預けたまま携帯をいじっていたタカ兄に声を掛けると、タカ兄がこっちを 向いた。そのまま携帯を閉じて私に向き直る。 「来たな。じゃあ、車乗りな。鍵は開いてるから」 『乗れって……どこ行くのよ?』 車を見た時から、これで出掛ける事は何となく予想していたが、行く場所も分からな いままと言うのは、何となく気持ち悪い。もっともタカ兄が一緒だから、不安という事 は全く無かったけど。 「いや、別にどこってのは無いけど。単に流すだけだから。適当に回って、戻って来るだけ」 タカ兄の答えに、私は怪訝な面持ちでタカ兄を見て言った。 『何それ? それって何の意味があんの? さっぱり分かんないんだけど』 「ま、いいから乗れって。俺のやり方がかなみに合うかどうかは分かんないけど、とに かく試してみようぜ」 そう答えて、タカ兄はさっさと車に乗ってしまう。私も仕方なく、助手席のドアを開 けて、シートに滑り込んだ。手探りでシートベルトを手に取り、ぎこちなく嵌める。 『はい。乗ったわよ』 ぶっきらぼうに言うと、タカ兄は横目で私を見て頷く。 「ちゃんとシートベルトしたな。じゃ、出すぞ」 293 名前:2/6[] 投稿日:2011/07/19(火) 01 36 01.15 ID xarpaOLP0 [6/12] エンジンが掛かると同時に、カーステレオから軽快なロックが流れ出す。音量が思っ たよりも大きくて、私は顔をしかめて聞いた。 『何か、ちょっとやかましくない? 少し小さくしたら?』 「このくらいがいいんだよ。ストレス解消するならな」 『は?』 タカ兄の言葉の意図がよく分からなくて、私は首をかしげる。音楽がうるさいと、タ カ兄の話し声がよく聞こえないからと思って言ったのだが。しかしお構い無しに、タカ 兄は車をスタートさせる。 「この時間ならもう空いてるだろうし、湾岸の方回るか……」 『え? 何て言ったの? よく聞こえないんだけど』 普通にしゃべるならともかく、小声だとちょっと聞き取りにくくて私は聞いた。 「いや。ひとり言だから気にするな。それよか、ちょっと静かにしててくれないか?」 『は? それじゃ私、何で車乗ってんのか、さっぱり分かんないじゃない』 愚痴っぽく文句を言ったが、タカ兄は私を無視して車を運転し続けている。この様子 じゃ、もう何を言っても答えてくれなさそうだ。 『全く…… タカ兄のストレス解消法って、車運転する事? タカ兄は好きだからいい んだろうけど、あたし、隣乗ってても別になんともないんだけど』 窓の外から見慣れた町の景色を眺めつつ、一人ごちる。タカ兄とドライブだから、何 ともないと言う事はないけど、こんな風に放置されると、それはそれで違う不満が溜まっ てしまう。すると、私の言葉を聞いていたのか、タカ兄が横から話し掛けてきた。 「ま、それは半分……かな? ただ、本番はこれからだけど」 ちょうど、住宅街から幹線道路に出る交差点だった。またちょっと理解不能な事を言 うと、タカ兄はカーステレオを操作して、曲を選択する。ちなみに、中古で買ったらし い2ドアの小型車にナビなんて贅沢なものはない。 「今の気分だと、この曲かな……と」 操作を終え、ハンドルを握り直すタカ兄の方を向いて、私は聞いた。 『ねえ。本番ってどういう意味よ?』 しかし、タカ兄は、こっちを向こうともせずに軽くあしらうように答えた。 「すぐ分かるって。お……きたーっ!!」 294 名前:3/6[] 投稿日:2011/07/19(火) 01 36 24.04 ID xarpaOLP0 [7/12] どうやら、お気に入りの曲らしく、イントロが掛かるなり指でハンドルを叩いてリズ ムを取る。そして、信号が青になり、幹線道路に車を乗り入れると同時に歌が始まる。 と、同時に、タカ兄が大きな声で曲に合わせて歌い出した。 『うわっ!?』 唐突に歌い出されたため、私は驚いて片耳を手で押さえてしかめ面でタカ兄を見る。 しかし、タカ兄は私に構うことなく、いささか調子外れに、ガンガン流れるロックに合 わせてご機嫌に歌っていた。 『なるほどね。そーいうことか』 タカ兄の様子に、私は理解して頷いた。要するに、タカ兄のストレス解消法ってのは、 車を運転しながら、音楽ガンガンに掛けてでっかい声で歌って発散する事らしい。 ――んなこと言われたって……どーすりゃいいのよ…… タカ兄は自分の車で運転してるからいいけど、横に座ってる私が歌うのは、何か凄く 抵抗ある。しかし悩んでる間もなく曲が終わる。同時にタカ兄が車を路肩に止めた。そ して、次の曲が鳴り出してるカーステレオを止めて、私を見た。 「何となく分かったろ? じゃあ、後はお前が好きな曲掛けていいからさ。携帯プレー ヤー持って来たろ?」 『持って来たけど、そんないきなり歌えとか言われても無理だってば』 手を差し出してきたので、一応持って来た携帯プレーヤーをタカ兄に渡す。すると、 タカ兄はそれをイヤホンジャックに接続しつつ、私を見て言った。 「安心しろよ。どうせ俺しかいないんだし、恥ずかしがる事なんてないぜ」 『むしろ、タカ兄がいるから嫌なんじゃない』 むっつりとした声で答えるが、それは本心からだった。カラオケとかならともかく、 一人で鼻歌なんて、誰もいない閉鎖空間ならともかく、人がいるのに出来る訳ない。ま してや、それが好きな人なら尚更だ。 「ま、確かに分からないでもないけどな。俺も、実はちょっと抵抗あったからノリ易い 曲選んで掛けたし」 そう言いながら、タカ兄は私の携帯プレーヤーを操作した。 「お? バンプとか入ってんじゃん。これなら俺でも歌えるな」 携帯プレーヤーを置くと、タカ兄は再び車を走らせる。カーステレオが、私お気に入 りのバンドの、最もメジャーな曲を鳴らし始める。 295 名前:4/6[] 投稿日:2011/07/19(火) 01 36 44.92 ID xarpaOLP0 [8/12] 「俺が歌ってっからさ。気が向いたらかなみも一緒に歌おうぜ」 どうやら、タカ兄は私が歌いやすいように、自分も合わせて歌える曲を選んでくれた らしい。曲が掛かると、タカ兄が合わせて歌い出す。しかし、ちゃんと覚えていないの か、歌詞が飛び飛びだったり間違えたりしていた。 『何よ。ぜんっぜん歌えてないじゃない』 文句を言うと、運転しながらタカ兄は、照れたように笑う。 「いや。正直うろ覚えだからさ。下手なのは勘弁しろ」 途中、私に答えてから、タカ兄は歌に戻る。サビに入った途端、いきなり自信満々に 声が大きくなった。何かそれがおかしくて緊張が解れ、私も小さいながら合わせて歌ってみる。 ――あ。何か、ちょっと気持ちいいかも。 タカ兄がチラリと私を横目で見たが、何事もなかったかのように歌い続ける。気付か れた事がちょっと恥ずかしかったが、もうあまり抵抗感はなかった。むしろ、ここまで 来た以上は、思い切って行っちゃおうという気持ちの方が上回っていた。 『タカ兄ってば、全然ダメ。この曲は、こう歌うんだから』 サビの部分が終わるなり、私はタカ兄にダメ出しする。そして、声の調子を上げて歌 い出した。タカ兄も調子を合わせて大声で歌った。 そして、私達は気が済むまで、夜の街を車で疾走しつつ、大声で歌い合ったのだった。 「どうだ。これでスッキリしたろ?」 結局一時間ぐらい、宛てのないドライブをしてから、私達は家に戻って来た。タカ兄 の問いに、私は微妙な表情をしつつ、頷く。 『うーん……まあまあ、ね。確かにストレス解消にはなったけど……』 「だろ? 俺は嫌な事があった時は、いっつもこうやってスッキリさせてんだ。だから、 まあかなみにも合えばいいかなって思って誘ったんだけど、多少なりとも役立てたよう で良かったよ」 何か、ホッとしたような顔でタカ兄が小さく頷く。本当の事を言えば、この一時間は かなり楽しかったけど、それをそのまま素直にタカ兄に伝える気分にはなれなかった。 『当たり前じゃない。正直、一時間も付き合わされて、全然ストレス解消になんなかっ たら、首絞めるわよ』 296 名前:5/6[] 投稿日:2011/07/19(火) 01 37 05.87 ID xarpaOLP0 [9/12] 脅すような口調の私に、タカ兄が困ったような笑顔を浮かべる。 「ハハ…… まあ、一時間も走る気なかったけどさ。何か気分が乗ってたから。かなみ も楽しそうに見えたし」 確かに、気まずい雰囲気が続けば、あんなドライブにはならなかっただろう。そこは 認めざるを得ないので、私は小さく頷いて同意した。 『まーね。だからタカ兄。次もまた宜しく』 そう言ってシートベルトを外す。するとタカ兄はちょっと驚いた顔で私を見て聞いて来た。 「おいおい? 次ってどういう事だよ」 『だって、タカ兄がこのやり方勧めてくれたんじゃない。だけど、あたし一人じゃ車運 転出来ないから、当然今度ストレス発散したくなったら、付き合ってくれるんだよね?』 当然と言わんばかりにそう言うと、タカ兄は困った顔で抗議してきた。 「今日はたまたま時間があったから良かったけど、俺だって都合があるんだし、いつもっ て訳には行かないぞ?」 しかし、私は不満気に睨み付けて、その抗議を却下する。 『ダメよ。タカ兄が言い出したことなんだから、ちゃんと責任持ってよね。別に、少し くらいなら待ったっていいから、今度も運転手、お願いね。約束だから』 有無を言わさない口調で言い置いて、ドアを開ける。するとタカ兄が、手で目を覆っ て天を仰いだ。 「失敗したなあ…… やっぱ、この方法は教えなきゃ良かったか……」 『今更言ったって手遅れよ。乗せて欲しくなったら、携帯にメールするから、そん時は 宜しくね』 困り果てたタカ兄を捨てて、私は車を降りた。ドアを閉めようとして、忘れてた一言 を言う為に、もう一度車を覗き込んだ。 『そうそう。一応、役に立ったからお礼言っとくね。ありがと』 すると、タカ兄が私の方を向いて、ため息まじりに笑顔を見せた。 「全く……ホント、手間の掛かる奴だよな。お前って」 『タカ兄にそんな事言われたくないよ。ベーだ』 しかめっ面で舌を出してみせる。それから、最後に一言、付け加えた。 『じゃね。お休み、タカ兄』 「ああ、お休み」 297 名前:6/6[] 投稿日:2011/07/19(火) 01 37 57.11 ID xarpaOLP0 [10/12] 車のドアを閉めて、自分の家に向かって数歩歩き出してから、足を止めて振り返る。 タカ兄が、車をバックさせて、車庫に入れるところだった。それを少し見守ってから、 私は再び家へと歩き出す。 『ま、いいかな。これでいつでも、タカ兄とドライブデート出来る事になったし。今度 はちゃんと、目的地付きにしてもらおっと』 次回の事を考えると、自然と気分が浮き立った。いっそ、こんなお返しがあるのだっ たら、早くストレスの溜まるような事が起これ、とすら、私は思ってしまうのだった。 終わり
https://w.atwiki.jp/toreta/pages/18.html
名前 建設時間 魅力 シルバー モバコイン 必要レベル コスパ 備考 公園1 00 01 24 170 14.11764706 住宅1 00 05 29 200 14.5 芝生 00 05 21 150 14 花壇1 00 02 21 150 14 街路樹1 00 01 17 120 14.16666667 花壇2 00 02 21 150 14 ログハウス3 00 16 33 300 11 街路樹2 00 03 17 120 14.16666667 住宅2 00 09 29 200 14.5 花1 00 05 21 150 14 公園2 00 06 24 170 14.11764706 花2 00 05 21 150 14 住宅4 00 37 45 500 9 花3 00 16 33 300 11 直線道路1 00 16 33 300 11 直線道路1 00 16 33 300 11 十字路1 00 16 33 300 11 L型道路1 00 16 33 300 11 L型道路1 00 16 33 300 11 L型道路1 00 16 33 300 11 L型道路1 00 16 33 300 11 マンション1 01 10 60 700 8.571428571 ログハウス4 00 27 200 200 花5 00 26 40 400 10 街路樹3 00 26 40 400 10 雪だるま 00 16 150 100 街路樹4 00 50 50 600 8.333333333 教会 01 56 70 1000 7 オフィス 07 05 85 3000 2.833333333 公園3(噴水) 00 12 150 100 直線レンガ道路2 00 26 40 400 10 直線レンガ道路2 00 26 40 400 10 L型レンガ道路2 00 26 40 400 10 L型レンガ道路2 00 26 40 400 10 L型レンガ道路2 00 26 40 400 10 L型レンガ道路2 00 26 40 400 10 地面 雪 01 56 70 1000 7 公園4(池) 00 16 200 150 レンガ十字路2 00 26 40 400 10 レンガ十字路2 00 26 40 400 10 住宅5 01 10 60 700 8.571428571 お寺 01 56 70 1000 7 塔 00 27 200 200 ログハウス2 01 26 65 800 8.125 森1 01 56 70 1000 7 橋2 01 01 400 400 砂利 00 37 45 500 9 防風林1 01 00 60 700 8.571428571 防風林1 01 00 60 700 8.571428571 木 紅葉1 00 16 200 150 花壇3 00 50 50 600 8.333333333 公園5(大きな木) 00 12 150 100 木 紅葉2 00 16 200 150 花壇4 01 00 60 700 8.571428571 マンション2 07 05 85 3000 2.833333333 橋1 16 40 100 6000 1.666666667 橋1 16 40 100 6000 1.666666667 川 00 12 85 80 川 00 12 85 80 砂浜 01 26 65 800 8.125 街路樹5 01 26 65 800 8.125 高層ビル2 24 26 110 8000 1.375 直線街頭道路3 00 37 45 500 9 直線街頭道路3 00 37 45 500 9 花壇5 01 26 65 800 8.125 道頓堀ビル 02 13 450 450 塔 16 40 100 6000 1.666666667 高層ビル 00 43 300 300 森2 02 30 75 1200 6.25 高層ビル3 12 00 145 15000 0.966666667 お寺 01 56 70 1000 7 テニスコート 03 20 80 1500 5.333333333 橋3 16 40 100 6000 1.666666667 L型街頭道路3 00 37 45 500 9 L型街頭道路3 00 37 45 500 9 田んぼ 01 56 70 1000 7 防風林2 01 56 70 1000 7 防風林2 01 56 70 1000 7 橋3 16 40 100 6000 1.666666667 高層ビル4 12 00 145 15000 0.966666667 遊園地 33 20 120 10000 1.2 街頭十字路3 00 50 50 600 8.333333333 街頭十字路3 00 50 50 600 8.333333333 レンガ倉庫 00 35 250 250 花壇7 01 26 65 800 8.125 観覧車 02 40 500 600 地面 土1 01 56 70 1000 7 東京タワー 02 40 500 600 川 07 05 85 3000 2.833333333 川 07 05 85 3000 2.833333333 花壇8 01 40 67 900 7.444444444 ログハウス5 00 35 250 250 学校 13 11 95 5000 1.9 スカイツリー 02 40 500 600 108 12 00 130 12000 1.083333333 街路樹6 01 56 70 1000 7 木 紅葉1 04 36 83 2000 4.15 富士TV 12 00 145 15000 0.966666667 橋5 02 13 450 500 橋5 02 13 450 500 木 紅葉2 04 36 83 2000 4.15 橋6 02 26 475 550 橋6 02 26 475 550 ランドマークタワー 12 00 145 15000 0.966666667 大聖堂 82 30 150 19800 0.757575758 ※コスパ・・・100s辺りの魅力 計算式:魅力÷シルバー×100
https://w.atwiki.jp/train_station/pages/155.html
新大阪駅東海道新幹線/東海道本線?/大阪市営地下鉄御堂筋線 新神戸駅神戸市営地下鉄西神・山手線/北神急行電鉄北神線 西明石駅山陽本線? 姫路駅山陽本線/播但線?/姫新線/山陽電気鉄道本線? 相生駅山陽本線/赤穂線? 岡山駅山陽本線/瀬戸大橋線?/津山線?/吉備線?/岡山電気軌道東山本線? 新倉敷駅山陽本線 福山駅山陽本線/福塩線? 新尾道駅 三原駅山陽本線/呉線? 東広島駅 広島駅山陽本線/芸備線?/広島電鉄本線? 新岩国駅錦川鉄道錦川清流線? 徳山駅山陽本線 新山口駅山陽本線/山口線?/宇部線? 厚狭駅山陽本線/美祢線? 新下関駅山陽本線 小倉駅鹿児島本線?/日豊本線?/北九州高速鉄道小倉線? 博多駅九州新幹線?/博多南線/鹿児島本線/福岡市地下鉄空港線?
https://w.atwiki.jp/kizuki1749server/pages/37.html
大倉市の道路情報 通行止・規制情報 道路名 規制内容 規制/工事期間 規制/工事理由 現在、通行止・規制等は発表されていません。 工事情報 道路名 工事名 工事期間 工事理由 工事による規制の有無 現在、工事情報は発表されていません。
https://w.atwiki.jp/traffic-jam/pages/13.html
北海道 東北 関東 東名高速道路 甲信越 東海 東名高速道路 北陸 関西 中四国 九州・沖縄
https://w.atwiki.jp/83452/pages/11879.html
キャンパス内の落葉樹が次々に色付く季節。 今年は比較的暖かい日が続き、暦の上ではとっくに秋だというのに 街にはまだ夏の名残が漂っている。 今週最後の講義から解放され、ぶらぶらと正門に向かって歩く。 皆と約束した待ち合わせ時間までにはまだ時間がある。 スキニージーンズの後ろポケットから携帯を抜いてメール画面を開き、 必要最低限の内容だけ打って送信ボタンを押す。 多分まだ受講中の2人にメールが送信されたことを確認して、携帯を仕舞う。 きゃあ、という小さな悲鳴に顔を上げたら、真正面から強い風がぶつかってきた。 「! いたっ……」 右目に痛みを覚え、咄嗟に手で押さえて風上に背を向ける。 風に巻き上げられた砂でも入ったんだろうか、 涙腺が異物を追い出そうと、私の意思を無視して涙がこぼれる。 ……おーい りっちゃーん 遠くから私を呼ぶ声が聞こえたが、目を開けられない。 ばたばたと近づいて来た足音は私の正面で止まった。 「りっちゃん、おっす!」 「おー、ちょいまち」 下を向いて目をこすりながら、左手だけで応じる。 「……あれ、りっちゃん、泣いてる?どうしたの?」 「……唯に会えなかった時間が……寂しくて……うっ」 「! り、りっちゃん……私も、私も会いたかったよぉぉ」 「唯ぃぃ!」 「りっちゃん!」 涙をぽろぽろこぼしながら両手を広げたら、ひし、と唯が抱きついてきた。 少し離れた場所からクスクス笑い声が聞こえるが気にしない。 ひとしきり情熱的なハグを交わして小芝居終了。 「そんで、目、どうかしたの?」 「風吹いてなんか入った」 「大丈夫?目薬あるよ?」 「ん、もうちょいで取れそう」 まだ少しゴロゴロしているけれど、なんとか瞼を開けることができた。 潤んだ視界の中、至近距離で私の目を覗き込む唯が見えた。 ギターケースを背負った唯と並んで大学最寄りのJR駅に向かう。 今日も暑いね、と、唯は空を見上げてうんざりした顔で呟いた。 「秋ってなんだっけ?って感じだよなあ」 「それでも食欲にはしっかり秋がきてるよ」 「それ澪の前で言うなよ。体重気にしてるみたいだから」 「ねぇりっちゃん、アイス食べない?」 「……みんなと合流する前に食っちまうか」 コンビニに寄り道して、アイスを買う。 私はガリガリ君ソーダ味、唯はチョコモナカジャンボ。 「ガリガリ君、一口ちょうだい」 「がっついてるとお腹壊すぞ」 差し出したアイスの角を、唯は器用に齧り取った。 JRの駅が見えてきた。駅舎の白いタイルに照り返す光はまだ夏のそれだ。 まぶしくて思わず目を細める。 そういえばさあ、と、口の中にモナカを入れたまま唯が喋る。 「りっちゃん、澪ちゃんと一緒に住んだりしないの?」 「澪と? まあルームシェアしたほうが家賃は助かるけどなー」 「うん、それもあるけど」 唯は一度言葉を切る。ごくんと喉が動いた。 「いつも一緒に居たいって思わない?」 「えっ、なんで?」 「だってりっちゃん、」 「唯、寂しいのか?」 唯の言葉を遮って、質問を質問で返す。途端に唯は口をへの字に曲げた。 「……そりゃあ寂しいよ」 「でも来週こっちに来るんだろ?夏休みは唯が行ったって言ってたじゃん」 「あのね、りっちゃん。恋人との時間は逢い貯めできないんだよ」 「アイダメって……」 「逢うたびに、もっと逢いたくて逢いたくて寂しくなるんだよ」 遠恋ってやつはさ……。 遠い目をしてそう呟くと、唯は突然携帯を取り出して物凄い勢いでメールを打ち始めた。 「……ああ、うん、なんかごめん」 メールを送る相手は訊ねるまでもなく、内容は想像に難くない。 ……あいつも大変だな。 ずいぶん長いこと打ったメールを送信し終わり、軽く放心したような顔。 西はあっちかな……とトリップし始めた唯の肩を、私は黙ってぽんと叩いた。 【 紬 】 基礎経済学のテキストを仕舞って携帯の電源を入れると、メールが3件届いていた。 最初に母から。次にりっちゃんと、それに返信した澪ちゃんからの同報メール。 ふたりに返信してバッグを肩に掛ける。 一旦キーボードを取りに部屋に戻ってから待ち合わせ場所に行くまでの時間を計算してみる。 「……うん、急がなくても大丈夫そう」 顔見知りになった子と挨拶を交わして教室を出た。 日当りの良い廊下に、Pタイルを踏むローヒールの音が反響する。 「今日も暑そうだな……」 ロビーの大きな窓越しに見える芝生がまぶしい。 携帯を開いて母の番号を選ぶ。3コールで、もしもし紬?と母の声が聞こえた。 大切な用件は来週末の予定のことくらいで、 あとは私の生活のこととか、父の様子とか、普段通りの他愛ない話。 母のやわらかな声に耳を傾けながら、駅への近道を歩く。 4人で同じ大学に入学したものの、私の学部が入っているキャンパスは 3人が通う場所とは私鉄とJRを乗り継いで40分ほど離れている。 けれど、そのことについてはさして寂しいとは思わない。 ……正直に言うと、最初の頃はちょっぴり寂しかったけれど。 同じキャンパスに通う3人もそれぞれ別の学科を選び、皆アルバイトをしている。 4人が顔を揃えるのは週に1度、金曜の夜。 電車に乗るからまた掛けるね、と通話を切ってバッグのポケットに仕舞い、改札を通る。 ホームに上がるといいタイミングで銀色の電車が滑り込んできた。 すいた車両の中、乗客たちは静かに目を閉じているか携帯の画面を眺めている。 シートの端に腰掛け、バッグから読みかけの文庫本を取り出す。 栞を挟んでいるページを開いて物語に意識を落とそうとしたところで、携帯が着信を告げた。 「梓ちゃんだ」 送信者の名前を見て顔がほころぶ。 乗車した特急列車が遅延していることを簡潔に告げた文末に、汗の絵文字が揺れる。 返事を打とうと思ったら携帯が震えた。唯ちゃんからの返信はいつも早い。 あずにゃん今夜何食べたい?今りっちゃんと一緒にいるよ。絵文字いっぱいのメール。 続けて私もメールを送る。 時間は大丈夫だから気をつけて来てね。梓ちゃんと会うの学園祭ぶりだね。 文末に十六分音符の絵文字をひとつ。 梓ちゃんからまた着信。 ご飯は先輩方にお任せします。お会いできるの楽しみです!どの改札から出ればいいですか? 南口改札だよ。迷ったらすぐ電話するように。律はご飯の場所頼む。私もそろそろ出ます。 澪ちゃんも、ベースを取りに一度部屋に戻ったのかな。 5人の手の中で飛び交う会話。 短いメールのやりとりは、みんなの声が聞こえてくるようで楽しい。 りっちゃんからのメールは、了解!のひとこと。りっちゃんらしいな。 結局、一度も文庫本に目をやることなく目的の駅に着いてしまった。 「ま、いっか。ふふ」 携帯と文庫本をバッグに仕舞って立ち上がり、ホームに降りる。 フレアスカートの裾がふわりと広がって慌てて押さえた。今日は風が強い。 【 唯 】 ねえ寂しいよ早く逢いたいよ。長々と綴った想いに返ってきたのは、 「私もよ」の、たった3文字と、署名代わりの赤い眼鏡の絵文字。 メールがそっけないのはいつものことだけど、 ちょっと泣きそうにもなるよね。 「んー?どした?」 無意識に落とした大きな溜息に気付いたりっちゃんが 既に食べ終えたガリガリ君の棒を口元で揺らしながら私を見た。 「ねー見てよこれ。いくらなんでもあっさりし過ぎだよね?」 「……3文字に全ての想いを込めるとは、なかなかやるな赤眼鏡」 「その解釈は予想外だよ」 「送ったメールを私に見られてるのはあいつも予想外だろうな」 「……重いのかな、私」 「澪とムギの前では言うなよ?」 「もー、そっちの重いじゃなくてさぁ」 「いしし」 りっちゃんは意地悪そうに笑って、 はずれと書かれた棒を駅前に置かれたゴミ箱に投げ込んだ。 「今更重いとか言ってたら、唯の恋人やってられないだろ」 「あれ、私、今さらっと重い女認定された?」 鞄に付けているパスケースを引っ張って、ギー太をぶつけないように改札を抜ける。 りっちゃんはジーンズの後ろポケットから出したSuicaをべしんとセンサーに当てた。 「褒めてんだよ。和をな」 「……」 言い返せず、複雑な顔で応える。 ホームまでの長い通路を並んで歩く。内回りの車両がホームに到着するのが見えた。 開いたドアから一斉に人が吐き出され、こちらに向かってうねりを作る。 私の左隣にいたりっちゃんがふと視界から消えて、すぐに右後ろから現れた。 肩で小突くように押されて、私は通路左側の壁際まで体を寄せる。 「……ん、梓からだ」 二人同時に、それぞれの携帯画面を覗き込む。 「あずにゃん、ちょっと遅れるのかぁ」 「今日は風が強いから、そのせいかもな」 「あーそうかも」 喋りながら、すぐに返事を打つ。りっちゃんと一緒にいることも付け加えて送信。 外回りの車両が車体をきしませながらホームに入ってくる。 ここからホームまでの距離は、ギリギリあの車両に乗れるかどうか。 どうせ次の電車はすぐに来るし、待ち合わせまで時間はたっぷりある。 りっちゃんも急ぐ様子を見せないし。 ていうかお前これカレー1択じゃないか、と 携帯の画面に視線を落としたままりっちゃんが苦笑いした。 【 梓 】 今朝からの強風で路線全体のダイヤが乱れているらしく、 目的地への到着予定時刻を告げるアナウンスが二転三転している。 予定時刻が延びるたびに溜息を吐いて、脇に置いたギターケースを撫でる。 遅延を知らせたメールに、先輩たちからすぐ返信が来た。 唯先輩からの返信には、カレーライスの絵文字が5つ並んでいる。 人に食べたいものを聞いておいてこれはないですよ唯先輩。 とりあえず、当たり障りなく返信する。 先月の学園祭ライブで私の部活動は終わった。憂と純と、スリーピースのステージ。 1年生のみんなはすごく頑張って、憂と純には今も感謝しきれなくて、 見に来てくれた先輩たちに頭を撫でられて、胸が一杯になってたくさん泣いた。 「……当分、律先輩にからかわれるだろうな」 思い出したら恥ずかしくなってきた。頬が熱い。 部室はもう1年生に譲り渡して、3人一緒に図書室に通う放課後。 時々は、寂しがるさわ子先生に付き合ってお茶を飲みに行くけれど。 徐行運転中の特急は無駄に気持ちを焦らす。 次第に緑が減り建物が密集していく街が、傾き始めた太陽を反射してぴかぴか光っている。 気持ちが焦れているのは、遅延のせいだけじゃないことは自覚している。 今日は先輩たちに話したいことがある。 それを話したとき、先輩たちはどんな顔をするだろう。 「……」 期待よりも、不安のほうが大きい。そう思ってしまう自分に少し落ち込む。 深呼吸をして携帯を仕舞って、 アナウンスを聞くため外していたイヤフォンを耳に押し込む。 足元に置いたボストンバッグから手書きのコード譜を出して、膝の上に置く。 先週送られてきた曲の予習。久し振りの ” 放課後ティータイム ”の新曲。 澪先輩はまだちょっと作詞に頭を悩ませているらしい。 iPodに入れておいたムギ先輩のデモ音源を聴きながら、コードを目で追って行く。 「……あ、ここには格好いいリフ入れたいな」 唯先輩だったらどんなふうにするかな。練習の時に相談してみよう。 無意識に動いてしまう左手の指に、隣席のサラリーマンがちらりと目線を向けた。 【 澪 】 この街はあまりにも人が多い。 上京してきた当初は、駅構内を歩くだけで何人もの肩にぶつかって疲れ果てた。 それでも半年暮らすうちにコツを掴めてきて、ぶつかる頻度は随分減った。 対向してくる人とは目を合わせない。合わせると互いに牽制して立ち止まってしまうから。 なんとなく前を向いて、なんとなく自分が進めそうな流れを見つけて 微妙に体の向きを変える。ベースを背負っている時はすり抜けられる幅も考慮しながら。 流されるように早足で歩きながら、袖擦る他人を気にしないように努めている。 皆が他人を気にしないから、人波に紛れていると緊張することもない。 JRの南改札口を出て、改札を見渡せる柱の近くに移動する。 ベースを背負ってここに立っていれば、必ず私を見つけてくれる。 「お、いたいた。澪ー!」 ほらね。 「澪ちゃんやっほー!」 手を振りながら人波を逆流してくる二人を、片手を挙げて迎える。 「律、ご飯の場所決めた?」 「先々週行ったカレー屋でどう?」 「ああ、あそこ美味しかったな。スタジオも近いし、いいんじゃないか?」 「カレーをご所望のお姫様もいらっしゃるし、な」 にやりと笑った律を見て、ふたりで視線を唯に向けた。 今日はそんな気分だったので……と唯が眉尻を下げる。 「みんなー、お待たせー」 おっとりした声に振り返ると、柱の陰からムギが顔を出した。 キーボードを人にぶつけないよう、縦にして抱えている。 「ムギちゃんやっほー!」 「唯ちゃんやっほー」 唯とムギが、バシンとてのひらを合わせた。 「今日も暑かったねえ」 「ねー」 「梓は仕方ないとして、今日は珍しく遅刻ゼロか」 そう言った私に、唯が得意げな顔を向ける。 「やれば出来る子ですから!」 「いや、多分褒められてねーから」 「ふふっ」 遅刻常習犯の唯に同じく常習犯の律が突っ込み、ムギが笑う。 その様子に、私も思わず笑みを漏らす。 ジーンズのポケットに入れている携帯が着信を知らせた。 4人同時に、それぞれの携帯に手を伸ばす。 「梓はあと30分くらいか」 「電車、結構遅れちゃったね。梓ちゃん疲れてないといいけど」 「待つ場所変えるか?楽器持って固まってると結構邪魔だし」 「じゃあ、あそこのスタバに行かない?」 ムギが、駅の外、幹線道路の向こう側に見えるサザンテラスを指さす。 夏の色を残した空のきわに、気付けば夕暮れの気配が迫っていた。 「……そうだな、お茶しながら待つか」 「あずにゃんにメール打っとくね」 唯を見ると、既に携帯のキーを両手の指で器用に叩き始めている。 私たちは楽器とバッグを肩に掛け直して、メールを打ち終わるのを待つ。 唯が顔を上げるのとほぼ同時にまた携帯が震えた。 「……いや、これは一斉メールじゃなくていいだろ」 呆れ顔をした律のツッコミに、あそっかぁ、と唯は照れた笑いを見せた。 2