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弥高神社 秋田県秋田市、千秋公園内に鎮座する弥高神社(彌高神社)の御朱印です。 ★この神社にはオリジナル御朱印帳があります。 ★住所 秋田県秋田市千秋公園1-16 -
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作詞:なつめ千秋 作曲:なつめ千秋 編曲:なつめ千秋 歌:GUMI/倚水 翻譯:弓野篤禎 魔法般的花之物語 ——投稿者評論 花物語 若碰到那帶來花香的風兒不論憂愁還是痛苦都會倏地滲開不見 因為我在記憶縫隙間夾入的書籤中悄悄寄託了思緒 翻動之時便散發著芬芳的書頁帶動著我的指尖 為了能愛上輕飄飄地起舞於春日的你 我要將這染上鮮明色彩的當下連綴成章呀 那就乾脆,就乾脆全都忘記掉吧 不論哪個瞬間全是如此惹人憐愛啊 什麼打噴嚏的習慣或是什麼裝聽不到 僅靠這些 冷寂的空白就轉瞬間綻放色彩 如此的魔法般的花之物語 翻動之時便愈發甘甜的書頁讓我為之焦慮 你那陽光灑落的嚴肅卻純真的素顏 不禁讓我屏住呼吸的春天不會褪色 有一天我一定,我一定會再去見你哦 在四季匆匆更替之時 為了能愛上輕盈地起舞於春日的你 我要編織出這盛裝打扮的當下呀 我一直,今後一直都不會忘記的 看吧,這一瞬間才是如此惹人憐愛 為了不論多少年後仍會回憶起來 我將它緊緊地 繫在了隨風搖曳的花兒上
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みなみけ 10-776氏 答えは…_(マコト視点), (千秋視点) (千秋×マコト)(5年くらい後のお話) 小ネタ マコト争奪戦 (マコト×みなみけの麗しい乙女たち) 10-776氏 作者別 保管庫
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←前へ 【千秋の日記 】 夜10時…いつもならそろそろ眠くなる時間だが、今日は藤岡がいるせいか眠くならなかった。 ハルカ姉さまは「パーティーの後片付けがあるから」と言って台所へ行き、いつもなら私が手伝うのだが、今日は何故かハルカ姉さまはカナを連れて行った。 居間で藤岡と二人になり、さらに遊園地の話は盛り上がりをみせた。 「藤岡はジェットコースターが怖かったんじゃないか?」 「え? そんな事無いよ?」 「だって私が先に乗り場の階段を上がって、藤岡を呼んだのにお前なかなか来なかったじゃないか!」 「そ…そうだっけ?」 「そうだよ! ずーっとうつむいたまま上がって来ないから、私が降りて引っ張って行ったじゃないか。」 「あー、そう言えばそうだったね! …アハハ。」 藤岡は恥ずかしかったのか、顔を少し赤くしながら笑っていた。 そしてその後、藤岡が私に反撃を仕掛けてきた。 「そう言う千秋ちゃんだって、最後に入ったお化け屋敷が怖かったんでしょ?」 「ば…ばかっ! 私はお化けなんて怖くないよ!」 「でも中では珍しく悲鳴あげて、ずっとひっついてたのは誰だったかな?」 「それは…うぅっ……」 「それにお化け屋敷から出たら、凄く涙目で泣きそうになってたよ?」 「う……うるさーい!!」 藤岡は少し意地悪そうに笑いながら話してきた……よかった、気付かれていなかったらしい。 本当は怖くなんてなかったんだ。ただもっとひっつきたかったから、驚いたふりをしただけ…。 それに、最後泣きそうになったのは…もう帰らなくちゃと思ったからだ。 でも藤岡には少しもばれてなかったらしい…。 「…それじゃあ一番楽しかったアトラクションは何だ?」 「う~ん…そうだなぁ、やっぱりメリーゴーランドかな。」 「ぇっ? メリーゴーランドって、藤岡は乗ってなかったじゃないか。」 そう、確かにあの時藤岡は「少し疲れたからベンチに座って待ってる」と言って、 メリーゴーランドには乗っていなかった。 「うん、でも千秋ちゃんがメリーゴーランドから降りた時、オレのこと探してたでしょ?」 「えーっと…確か乗った場所と違うところで止まったから、藤岡がどこにいるか分からなくなったんだ。」 「その時にオレを見つけて、手を振りながら笑顔で走ってきた千秋ちゃんはすごく可愛かったよ。」 「……なっ…そ、そんなの乗り物なんて関係ないじゃないか! バカ野郎!!」 「あははっ、ごめんごめん。でも本当にそれが一番思い出に残ってるから。」 そう言って、藤岡の奴は謝りながら笑っていた。 確かにあの時は雨も上がって元気だったとは言え…私はそんなに楽しそうにしていただろうか…。 私は恥ずかしくなって、藤岡から少し目をそらした。 「えっと…あの、千秋ちゃん? …怒ってる?」 「…いや、別に怒ってないよ。」 「あっ! そうだ、これオレからクリスマスプレゼント!」 藤岡はそう言うと、ポケットの中を探り紙切れを取り出した。 「これ…新聞の集金の時にもらったやつなんだけどさ……」 「……水族館の招待状?」 「そう! もしよかったら来週の日曜日でも一緒に行かな…」 「行くっ! 絶対いくよ! ……あっ…」 私は嬉しすぎて、藤岡が話し終わる前に答えてしまった。 それによく考えてみれば、カナはともかくハルカ姉さまは用事があるかも知れない。 「えっと、私は大丈夫なんだが…ハルカ姉さまは用事がないのか聞いてみるよ。」 そう言って私は台所へ向かおうとした。 「あっ、千秋ちゃん!」 「ん? なんだ?」 「その…水族館のチケットって二枚しかないんだよね…」 「えーっと…それって……つまり…」 「うん。遊園地の時みたいに、オレと千秋ちゃんの二人で行かない? って意味なんだけど…。」 私の思考回路は完全にストップしてしまった。 二人っきりのお出かけなんて、遊園地が最初で最後と思っていたのに…。 こんな最高のクリスマスプレゼントが……。 「……ち……ゃん? ……千秋ちゃん?」 「…あっ! …えっと、悪い…ボーっとしてた。」 「その…無理にとは言わないけど…」 「え?! 行く! 行くよ! 行くに決まってるだろ!」 「…? 良かった。じゃあ前と同じ時間に同じ場所で。」 藤岡がそう言ったとほぼ同時に、カナが台所からやってきた。 そして、藤岡の耳元で何か言ったと思うと、藤岡は時計を見て「そろそろ帰る」と言いだした。 確かに時計を見ると、すでに11時前だった。 カナは何故か藤岡を連れて一緒に外へ出て行った。 その直後ハルカ姉さまがやってきて、そろそろ寝なさいと言った。 …そして私は思い出した。今日がクリスマスと言う事を。 11時…毎年サンタに扮したタケルがやってくる時間だ。 私はハルカ姉さまを困らさないためにもベッドに入ることにした。 次へ→ 名前 コメント 3スレ目 この野郎氏 メルト 保管庫
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【夜】~【真夜中】へ 【深夜(AM0 00~1 59)】 No. タイトル 作者 場所 登場人物 245 臨時放送、あるいはイレギュラー ◆iCxYxhra9U ジェダ、Q-Bee 246 殿下がいく! ◆7KR.e180t. A-4/森 パタリロ 247 奪う覚悟があるのならば ◆2l/FbkSG0. C-3/塔の前 蒼星石 248 ワルプルギスの夜/宴の支度 ◆sUD0pkyYlo C-3/塔の前 千秋、イヴ、グレーテル、ヴィータ、紫穂、蒼星石、エヴァ ワルプルギスの夜/宴の始末 E-3/水辺、C-2/森の出口、C-4/神社、C-3/塔の前 千秋、イヴ、グレーテル、ヴィータ、紫穂、蒼星石、エヴァ 249 拭えぬ過去を振り返り(前編) ◆v5ym.OwvgI H-5/シェルター地下、H-5/シェルター入口 ベッキー、トマ 拭えぬ過去を振り返り(後編) H-5/シェルター地下、H-5/シェルター入口 ベッキー、トマ 250 Kirsch Maiden ◆o.lVkW7N.A F-1/桜の木の上空 雛苺、桜 251 Compare ◆wlyXYPQOyA F-3/グランバニア城内一階宿屋 レックス、アルルゥ、梨々、ベルカナ 252 非常灯だけが見ていた ◆sUD0pkyYlo G-7/病院1階・診察室、病院1階・霊安室 弥彦、キルア、Q-Bee 255 月の下で ◆HdShbvQu96 G-1/民家、ちょっと良い家、H-1/市街地・住宅内二階 タバサ、小太郎、トリエラ、ヴィクトリア、イエロー、ひまわり、レミリア 257 この結末は── ◆S4WDIYQkX. G-7/病院の外 弥彦、キルア、Q-Bee 261 壁に耳あり障子に目あり ◆v5ym.OwvgI C-6/ラブホテル リリス、パタリロ、Q-Bee 【黎明(AM2 00~3 59)】 No. タイトル 作者 場所 登場人物 253 星影のワルツ ◆aAwQuafMA2 F-3/グランバニア城内最上階 雛苺、木之本桜 254 ワスレナグサ ◆v5ym.OwvgI A-3/工場仮眠室 リンク、なのは、インデックス、アリサ 256 霧けむる城 ◆v5ym.OwvgI F-3/グランバニア城内 レックス、アルルゥ、梨々、ベルカナ、イヴ、千秋、雛苺 グランバニア防城戦 F-3/グランバニア城内 レックス、アルルゥ、梨々、ベルカナ、イヴ、千秋、雛苺、桜 悲しみの記憶 F-4/橋、F-3/グランバニア城一階、一階宿屋 レックス、アルルゥ、梨々、ベルカナ、イヴ、千秋、雛苺、桜 258 クリンナップ・ステップ(前編) ◆CFbj666Xrw G-1/民家、H-1/住宅内一階 トリエラ、ヴィクトリア クリンナップ・ステップ(後編) G-1/民家、H-1/住宅内一階 トリエラ、ヴィクトリア 259 冷たい私、冷たい私達 ◆VE1vtHVvsw F-3/グランバニア城一階宿屋、F-4/城の向かい岸 レックス、ベルカナ、アルルゥ、イヴ、木之本桜、南千秋、雛苺 260 消せない罪 ◆CMkRVF7vjM F-3/グランバニア城一階廊下/宿屋 レックス、アルルゥ、イヴ、ベルカナ、桜、シャナ 263 遺。(前編) ◆T4jDXqBeas D-4周辺、D-4/体育館内、D-3/森 ニケ、メロ、ブルー、エヴァ、グレーテル、蒼星石 遺。(中編) D-4周辺、D-4/体育館内、D-3/森 ニケ、メロ、ブルー、エヴァ、グレーテル、蒼星石 遺。(後編) D-4周辺、D-4/体育館内、D-3/森 ニケ、メロ、ブルー、エヴァ、グレーテル、蒼星石 264 ギップリャアアアの謎 ◆tcG47Obeas H-5/シェルター地下 トマ、ベッキー 265 高町なのはの過ごした一日(前編) ◆S4WDIYQkX. A-3/工場仮眠室 なのは 高町なのはの過ごした一日(後編) A-3/工場仮眠室 なのは 267 彼女たちはこの島から逃れたい ◆tcG47Obeas G-1/民家・洗面所、H-1/住宅内一階 トリエラ、小太郎、ヴィクトリア 268 死者を求めて ◆S4WDIYQkX. C-6/ラブホテル、C-6/市街地 リリス、Q-Bee、パタリロ 269 優しい微笑みを浮かべて ◆S4WDIYQkX. F-3/グランバニア城上空、F-3/グランバニア城一階・宿屋 シャナ、ベルカナ、桜、レックス、アルルゥ、イヴ 271 部下に任せた結果がこれだよ!! ◆v5ym.OwvgI F-1/桜の木の下、G-1/市街地、H-1/住宅内一階 ヴィータ、紫穂、トリエラ、ヴィクトリア、イエロー、ひまわり、QB 【早朝(AM4 00~5 59)】 No. タイトル 作者 場所 登場人物 262 川音が喧しく響いていた ◆tcG47Obeas F-4/城から移動中 雛苺、南千秋 266 裸で私はこの世に来た ◆enneaLXxK6 G-1/ちょっと良い家 レミリア 270 口のない死人はよく喋る ◆PJfYA6p9PE A-7/南部の研究所(B.A.B.E.L本部)敷地内、守衛室 弥彦、パタリロ 272 なまえのないかいぶつ ◆PJfYA6p9PE E-5/中央森跡地 グレーテル、南千秋 273 つながり(前編) ◆T4jDXqBeas H-5/シェルター地下、A-3/工場仮眠室、F-3/グランバニア城二階・執務室、F-3/グランバニア城一階・宿屋、F-3/河川水中 トマ、ベッキー、リンク、インデックス、レックス、アルルゥ、イヴ、ベルカナ つながり(後編) ◆T4jDXqBeas H-5/シェルター地下、A-3/工場仮眠室、F-3/グランバニア城二階・執務室、F-3/グランバニア城一階・宿屋、F-3/河川水中 トマ、ベッキー、リンク、インデックス、レックス、アルルゥ、イヴ、ベルカナ 274 目撃者と追跡者 ◆v5ym.OwvgI C-4/上空、C-5/上空、D-4/体育館内 グレーテル、エヴァ、蒼星石、リリス 275 冥探偵ジェダ~解答編~ ◆tcG47Obeas ジェダ、Q-Bee 276 蒼星石/Lapislazuri Stern ◆tcG47Obeas E-5/荒地 蒼星石 277 守るもの、奪うもの ◆v5ym.OwvgI F-3/グランバニア城一階・宿屋、F-3/城入口、G-5/河川付近 アルルゥ、千秋、イヴ、レックス 278 Sneak Attack!!(前編) ◆PJfYA6p9PE F-3/城内、F-3/城門前、F-3/城地下迷宮、G-3/城東の断崖中腹 蒼星石、桜、ベルカナ、アルルゥ、千秋 Sneak Attack!!(後編) ◆PJfYA6p9PE F-3/城内、F-3/城門前、F-3/城地下迷宮、G-3/城東の断崖中腹 蒼星石、桜、ベルカナ、アルルゥ、千秋 279 死が二人を分かつとも ◆Xdenpo/R4U D-3/森 メロ、ブルー 280 想いは百秒で砕け散る ◆S4WDIYQkX. A-3/工場 グレーテル、エヴァ、リンク、インデックス、アリサ、高町なのは 281 それぞれの再会 -ongoing-(前編) ◆Xdenpo/R4U H-1/路地、G-1/町外れ、G-1/民家、H-1/民家 シャナ、トリエラ、ヴィクトリア、小太郎、紫穂、ヴィータ、タバサ、イエロー、ひまわり それぞれの再会 -ongoing-(中編) ◆Xdenpo/R4U H-1/路地、G-1/町外れ、G-1/民家、H-1/民家 シャナ、トリエラ、ヴィクトリア、小太郎、紫穂、ヴィータ、タバサ、イエロー、ひまわり それぞれの再会 -ongoing-(後編) ◆Xdenpo/R4U H-1/路地、G-1/町外れ、G-1/民家、H-1/民家 シャナ、トリエラ、ヴィクトリア、小太郎、紫穂、ヴィータ、タバサ、イエロー、ひまわり 【朝】~【昼】へ
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中野の街を一人のいい男が歩く。 つい先ほどまで行動を共にしていたもう一人のいい男は、今はもうこの世にはいない。 (あの小娘……どこに向かったんだ?) 阿部高和が南千秋を見失ってからすでに一時間近くが経過している。 あの少女は自分たちを襲った時と同じように、まずは自分を保護してくれそうな人間との接触を狙うだろう。 それならば人の集まりそうな場所を目指すはずだ。 そう考えて元いた場所から一番近く、尚且つ人の集まりそうな場所として中野に目星をつけてみたのだが どうやらここに千秋は――そして他の参加者も――いないようだ。 (空振りか……。子供の足ならそう遠くへは行っていないはずなんだがな) あの少女を野放しにしておいたら、また犠牲者が出るだろう。 そうなる前に凶行を食い止めなければならない。 他の参加者に会ったら千秋の危険性を伝える。 そして千秋を見つけたら…… ――見つけたらどうする? 警察で厄介になって以来の知り合いである杉下右京を殺した犯人。 少女の仮面の裏に死神の姿を隠す殺人犯。 そんな危険な奴を生かしておくよりは、いっそこのレンチを振り下ろして―― そこまで考えて、阿部は自分の思考に思わずゾッとした。 (おいおい、なにを考えてるんだ俺は。殺したりなんかしたら、それこそ総理大臣どもの思う壺だぜ…… いけないな。こんな状況に放り込まれたせいか、頭までおかしくなってきてやがる) こんな時に右京がいてくれたら、冷静な判断で行動方針を立ててくれただろう。しかし今はそれも叶わぬことだ。 「ん?」 阿部さんが柄にもなく陰鬱な気分でいる時だった。 彼が、ブロードウェイ内のペットショップに激突して停車しているソーラーカー……だん吉を発見したのは。 「ヒューッ、こいつは派手にやったじゃないの」 確実に何者かが悪意を持って事故を起こしたのだろう。 阿部は警戒しながらだん吉に近づくが、その中に運転手の姿はない。 次いで破壊されたペットショップを調べると、床に血痕を発見した。 「おいおい、こいつは洒落にならないぜ……」 しかし血痕はあれど死体は転がっていない。怪我を負ったものの無事に逃げおおせたのか。 それとも、連れ去られたのか。それは判断できない。 いずれにせよこの周囲に死体が残されていないことだけは確かだった。 加害者は誰なのか、被害者はどこに行ったのか それも勿論気になるが、今阿部が注目していたのは壊れただん吉の存在だった。 「こいつ……エンジンがいかれてるが、修理すればまだ使えそうだな」 阿部高和――♂の方面にいい男という点が強調されて忘れられがちだが、彼の本職は自動車の修理工である。 彼には自動車を修理するスキルがあったし、彼自身もこの車をモノにしたかった。 自動車があれば千秋より先回りできるかもしれないし、あの最終兵器に乗って街を破壊し尽くしていた主婦に追いつけるかもしれない。 交通手段が限られたこの会場の中で、だん吉の存在は実に魅力的だった。 「ま、ちょいと修理してみるか。工具はそこらの店から借りて……」 そして数十分後。 汗と油で汚れながら、阿部さんは調達した工具でだん吉のエンジン部を修理していた。 「……よし、これでどうだ?」 一通りの修理を終え、阿部さんはだん吉のキーを回してみる。 そして次の瞬間! そこには元気に車道を走り回るだん吉の姿が! 【だん吉@鉄腕!DASH!! 復活確認】 だん吉「もう二度と店に突っ込んだりしないよ!」 「車体の凹みはどうにもならなかったが、走りに問題は無いみたいだな」 乗り心地を確かめながら、阿部さんはだん吉のアクセルを踏み込んでいく。 まずは人の集まりそうな場所に移動すること。ここからならば池袋か新宿か。 他の参加者と早く接触したいし、これから訪れる夜に向けてだん吉のバッテリーも充電しておきたい。 「それじゃ他の参加者を探しに 行 か な い か」 「ウホッ、いい運転手……」 こうして復活しただん吉は新しい持ち主を乗せて、夕陽を浴びながら中野の道路を走り抜けていった。 しかし阿部さんは気づいているのだろうか。 明らかに衝突事故を起こした形跡のある自動車を運転するワルな感じのする男。 その光景が、殺し合いに巻き込まれた参加者たちの目にどう映るのかを。 しかしそれがわかるのは、まだ先の話―― 【中野区/1日目・夕方】 【阿部高和@くそみそテクニック】 【状態】健康、若干の混乱、僅かに疑心暗鬼、服に若干の汚れ、だん吉に乗車中 【装備】だん吉(衝突痕あり) 【道具】基本支給品一式×2、すごく……大きいレンチ、コロッケパン×2、デュラハン(再損傷)、自動車整備工具 【思考】 基本 主催者を倒し、日常を取り戻す 1 日没までに人の集まりそうな場所に移動する 2 信用できる参加者を探し、南千秋と主婦(フグ田サザエ)の危険性を伝える 3 参加者の容姿や言動に油断しないようにする 4 この国の現状を知りたい 5 準備が整えば、千秋とサザエをなんとしてでも止める ※フグ田サザエ、南千秋を危険人物と判断しました ※南千秋に姉がいることを聞かされましたが、半信半疑です 【現地調達品紹介】 自動車整備工具 阿部さんが中野ブロードウェイ付近の店から調達した工具一式。 073:海淵!マガツ神 投下順 075:パルマーD「いこうカービィ! 星に乗って」パルマーE「見たこともないロワへ」 073:海淵!マガツ神 時系列順 075:パルマーD「いこうカービィ! 星に乗って」パルマーE「見たこともないロワへ」 062:小さな死神 阿部高和 :[[]]
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believe once more ひりいふわんすもあ【登録タグ:アダルトゲーム 千秋夜 曲 曲ひ 曲ひり】 曲情報 作詞:?? 作曲:?? 編曲:?? 唄:?? ジャンル・作品:アダルトゲーム 千秋夜 カラオケ動画情報 オンボーカルワイプあり コメント 名前 コメント
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グランバニア防城戦 ◆v5ym.OwvgI BACK ベルカナが展開したアリス・イン・ワンダーランド。 距離感や方向感覚を麻痺させる、相手を逃がさない不思議の国。 城の最上階にいた雛苺達も、広い範囲をカバーするこの支給品の範囲に含まれていた。 「な、なんなの! 何が起きたの!?」 霧が出てすぐには混乱しながらも、桜を守ろうと苺蔦を展開していた彼女だったが、 次第に落ち着いてくると、この霧が一体何なのかということに気付いた。 (この霧……あの時のやな感じな霧なの……) 思い出すのは雨が降る前に見た、城を覆っていた迷いの霧。 真紅が使っていたのと同じ、色々と厄介な霧。 それはすなわち、あの時は「面倒くさい」と相手をすることにするのをやめた、誰かがここにいるということだ。 雛苺の事情は、あの時とは全く違っている。 死のうがどうなろうが構わなかった存在の桜は、絶対に守りたい存在に変わり、 彼女の狂っていた精神は、やや安定の方向に進んでいた。 彼女の同行者である、桜の心によって。 (ひょっとして……桜を奪いに来たの?) 今の彼女は、それにより桜を絶対に殺させないという強い想いを持っている。 そして今まで自分と会う人達はみな、自分に攻撃をしてきたこともあり、 ここにいる桜以外の人は皆、自分とは非友好的な人ばかりだという認識を持っていた。 ……半分以上は彼女の自業自得であるのだが。 (いや……いやなの! 桜と離れたくないの!) 逃げる……という選択肢をとることはできない。 外は激しい雨の中だし、風邪をひいている桜を動かすわけにはいかない。 桜を布団から出すわけにはいかない。 ならば、取れる手段は一つだけ―― (……桜を守るの) 相手を追いだし、桜を守る。 雛苺は桜を一目見て、決意するとジャック・オー・ランタンとともに階段へ向う。 「……ツー?」 朦朧としたまま、半覚醒した桜がその背中に声をかける。 雛苺が離れていく気配を感じたのか、若干の戸惑いを込め、 「どこにいくの?」と問いかけたそれは、彼女が服用したツーカー錠により、 簡単な言葉として雛苺に届いた。 「カー!」 その問いに雛苺は力強く答え、そのまま外へと出ていった。 (え……?) その答えを聞き、驚く桜。 定まらない思考であわてて頭を起こす。 ベッドからはい出し、だがそこで力尽き床へと倒れる。 しかし再度少ない体力を振り起こし、無理に立ち上がる。 熱でおぼつかない足を動かし、雛苺を追いかける。 (だめ……! だめだよ、雛ちゃん……!) 先ほどの雛苺の答え。 ツーカー錠により簡略化され、「カー」という声で出されたそれは、 桜が自由に動かない身体を無理に動かさざるをえない回答だった。 桜を守る。 この城には厄介な相手がいる。 きっと桜を奪いに来る。 それは絶対いやだ。 だからなんとか桜が奪われないよう考えた。 奪われる前に、倒しに行く。 桜に嫌われるかもしれないけど、桜がいなくなるのはもっと嫌だ。 「カー」というひとことに、このような想いが込められていた。 それはすなわち、雛苺が再び誰かを傷つけるということだ。 他ならない、桜のために。 そのまま駆けだしていく雛苺を、止めたい。 倒れそうになる身体を心で支えて、桜は歩く。 廊下を壁に手をつけ、這うように進む。 階段を転げ落ちそうになりながらも、何とか降りる。 城の中は、見覚えのある霧で覆われている。 だが桜の行く先は、まるで目印のようにあちこち切り裂かれている。 雛苺がジャコに我武者羅に霧を払わせながら進んだからだ。 桜はふらつきながら、その後を追う。 友達になると誓った人形を追いかけて。 ※ ※ 雛苺は、梨々達を発見する。 霧の中とはいえ、人のいる場所は一つしかない。故に音のするところも一つしかなく、 迷いの霧の中でもなんとか梨々達の元へと行くことができた。 そして彼女たちの中には、雛苺が一度戦ったレックスの姿もある。 そんな彼らを見つけて、彼女がとる行動は一つ。 「みんなみんな、やっつけるのーーーーーーー!!!」 その叫び声とともに、襲いかかるジャコと苺蔦。 「!」 「え!?」 「なんだ!?」 「雛苺!?」 突然の乱入者。戸惑う梨々達。 突然の遭遇戦にもある程度耐性があり、いち早く状況を理解したレックスとベルカナが動く。 レックスがジャコの鎌による攻撃を受け止め、 ベルカナが苺蔦の絡まりを回避する。 しかしアルルゥと梨々は、対応が遅れて蔦に絡み取られる。 アルルゥは宙づりにされ、梨々は足元を絡み取られ、転倒する。 「うあ!?」 「こ……この!」 「今だ、やっちまえ!」 「了解……!」 元々霧で敵がどこからくるかわからず、周囲を警戒していた千秋達は、 この突然の第三者の介入にも梨々達ほどあせらず対応する。 「く!」 「やむを得ませんね……」 この事態に対し、レックスとベルカナは作戦を切り替える。 すなわち「情報を得るために可能な限り相手を弱らせて捕らえる」 ことから「自分達に被害が及ばないよう、ともかく敵を倒す」ことへ。 「アリス・イン・ワンダーランド……密集状態!」 「ライ………デイン!」 周囲の霧が密集し、蝶の姿を形作る。 その蝶の姿がイヴへと襲いかかり、同時にイヴと千秋へと、紫電が降り注ぐ。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!」 「うっ……!?」 シルバースキンを纏ったままの千秋にも、雷撃はわずかに通る。 イヴのほうは、降り注ぐ電撃をもろにくらい倒れた。 身体を何にも変化させずに。 レックス達は、今回もイヴは身体を硬質化させるなりして、攻撃を防ぐと思っていた。 故に時間という制約があるが、何度でも使えるアリス・イン・ワンダーランドを密集して展開、 相手が幻覚にとらわれている間に無力化させようとしていた。 しかしナノマシンで構成されるイヴは、電気による攻撃に非常に弱かった。 最悪はぐれメタルのように、防御しなくても魔法が聞かないことも考えていたため、 レックスは想定外のいい結果を出したことに内心喜ぶ。 しかし敵はまだまだいる。背後から斬りかかってきたジャコの攻撃をドラゴンの杖で受け止める。 (桜ちゃんは……? 桜ちゃんは、どこ?) その間に梨々は蔦を銃撃で切り離し、雛苺から遠ざかる。 そして雛苺と共にいるはずの、助けたい人を探す。 だが雛苺の周囲には誰もおらず、桜の姿も見当たらない。 (どこか……別の場所にいるの? それとももう殺され……ううん、そんなことない!) 一瞬嫌な思考にとらわれるが、それを取り払い、梨々は懐から取り出した爆弾石を投げる。 爆弾石は途中で薔薇の花弁に防がれるが、構わず爆発し、雛苺はダメージとともに怯んだ。 「う、うにゅぅ……」 「く……てや!」 一瞬の隙を突き、レックスがジャコの頭部へと攻撃を加える。 巨大なカボチャの頭部の側面が破壊され、 崩れ落ちるジャコ。 あの時は苺蔦に邪魔されて、ろくに防御もできなかった。 だが今はあの時と違い仲間たちがいて、厄介な蔦はひきつけてくれていた。 意志を持ち、鎌を振りまわすだけのジャコに、今のレックスが負ける要素はない。 雛苺の元へと駆けるレックス。 その間、ベルカナはレックスの援護をするべく、魔法の詠唱にはいる。 「う……うわあああああああ!!」 崩れ落ちるジャコをみてやけになったのか、千秋が祝福の杖をもって我武者羅にベルカナの背後から襲いかかる。 「シルバースキン・リバース!」 だがその無茶な突撃はレックスと入れ替わるように千秋の方へ駆けていた梨々の叫びにより、中断される。 千秋の周囲に広がる核鉄。 展開される千秋が纏うのと同質の核鉄、それが裏返った服。 防護服としてではなく、拘束服として機能した梨々の持つシルバースキンが、 千秋を包み込み、拘束した。 「ち……ちくしょう! 離せ! この馬鹿野郎!」 それを横目に見つつ、魔法を唱えるベルカナ。 「『ファイア・ウェポン!』」 ベルカナの魔法により、レックスの持つドラゴンの杖に炎が纏われる。 レックスは焔の剣と化したその杖で蔦を焼き切り、進む。 「う……ま、まけないのよ!! 桜はヒナが守るのよ!!」 その気迫に負けたのか、やや怯えながら雛苺が叫ぶ。 それに連動してますます増える苺蔦と薔薇の花弁。 翠星石のローザミスティカを手に入れ、増した力。 その数はレックスが雛苺と戦った時より多い。 防壁のようになり攻撃を阻むそれらの植物。 「え……どうして? なんであなたが桜ちゃんを……」 梨々は驚く。雛苺の口から出た、桜という名前。それを守るといった雛苺。 その意味を図りかね、梨々の注意は一瞬雛苺に向く。 「梨々、危ない!」 「え?」 故に、反応が遅れた。 そんな梨々の背後から顔の砕けた死神が、命を奪う鎌を振るう。 「う、あ……」 袈裟斬りに振り下ろされる死神の鎌。 回避する暇もなく振り下ろされたそれになすすべもなく切り裂かれる梨々。 倒れる梨々。その身体は梨々自身の血で真っ赤に染まる。 「そんな……どうして……」 倒れたはずの、モンスタージャコ。 頭を砕いたにも関わらず動くということに、ベルカナは驚きを隠せない。 レックス達は、ジャコが意志を持ったモンスターだと思っていた。 他にもジーニアスが持っていたウツドンや、どうも誰かに支給されたらしい爆弾岩があることから、 それについて疑いもしなかった。 そして生きた人形なら、レックスは自分の世界でも戦ったことがある。 その人形と比較して、ジャコに戦闘不能なダメージを与えたと思っていたのだ。 だがジャコ……もといジャック・オー・ランタンは、もともと意志を持つ道具ではない。 雛苺の力により、命を吹きこまれた存在なのである。 その命が首を壊したくらいでは消えなかった。ただそれだけなのだが、 雛苺の力についてよく知らなかった梨々達がそれを知らなかったのは無理もない。 イレギュラーに続くイレギュラー。 さらにとどめを刺さんと梨々に斬りかかろうとするジャコ。 ベルカナが、手に持つマギステル・マギの杖でその攻撃を受け止める。 力で押してくるジャコに対し、受け流すように攻撃をそらすベルカナ。 これぐらいの相手なら、戦士の心得も多少も多少あるベルカナにも対応はできる。 だがベルカナでは、決定的なダメージをジャコに与えることはできない。 「……りり……」 「アルルゥ! 蔦に向けてンアヴィワを!」 「あ、う、あ、でも……」 そんな中、レックスは振りかかる蔦や花弁を燃える杖で払いながら、 血を流す梨々にショックを受けていたアルルゥに命令する。 だがアルルゥはその命令を躊躇する。 ワイヴァーンによる攻撃は、敵味方の識別なぞせず、 故にこの敵味方が混ざる状態で使うわけにはいかない。 だからアルルゥは、雛苺に捕らえられて以降何も攻撃することができなかったのだ。 「大丈夫だから!早く!」 「ん……! ンアヴィワ!」 だがレックスに再度催促され、意を決したアルルゥが、ワイヴァーンを召喚する。 中空から現れた竜の顎から炎弾が吐かれる。 雛苺の生やした苺蔦へと。そして、そこにいるレックスへと。 「フバーハ!」 ワイヴァーンの召喚を確認すると、すぐさまレックスは呪文を唱える。 優しい衣が、レックス達を包み込む。 この呪文は、熱や冷気に対する抵抗を強くする呪文だ。 炎弾が苺蔦を焼き尽くす。レックスの周りを包み込む。 「はあああああああああ!!!!!」 「レックスおにーちゃん!」 「う、うにゅ!?」 炎に包まれた中から、レックスが飛び出す。 フバーハで炎弾のダメージを減らし、突っ込んだのだ。 雛苺はとっさに花弁を散らし、防御する。 「火炎っっっ斬り!」 その花弁に叩きこまれる、炎を纏ったドラゴンの杖による一撃。 薔薇の花弁はそれに燃やしつくされ、レックスと雛苺の間を阻むものはなくなった。 そしてレックスは左手を雛苺へと突き出す。 「ベギラマァ!!」 至近距離から叩きこまれる炎の帯。 それはレックスの狙い通り、雛苺へとぶつかる。 「い、やああああぁぁぁぁ…………」 燃え上がる雛苺。 ジャコの時の失敗を踏まえ、その体が起き上がることがないことを確認すると、 レックスは踵を返す。 振り返ってみると、ジャコのほうも倒れていた。 命を吹き込んだ雛苺が倒れたことで、動かなくなったのだ。 無論レックス達には本当に動かなくなったと判断できる情報はないため、 レックスは倒れているジャコを蹴り飛ばし、梨々達のいるところから離した。 「りり……りり!!」 「ベルカナ! すぐに核鉄を梨々に!!」 「分かっていますわ!」 解放されていたアルルゥは、すぐさま梨々の元へと駆け、呼びかける。 レックスもすぐに梨々の所に向かい、回復魔法のベホマをかけ始める。 核鉄二つの回復とレックスの魔法、その二つを受け、梨々の傷口は徐々にふさがっていく。 (なんとか助かりそうですわね……) その再生速度から、ベルカナはそう判断した。 これだけの回復力なら、梨々の体力が絶える前に、回復しきる。 レックスの魔力量も、多少寝ていたおかげかある程度回復しているし、 回復し切る前に魔力切れ、ということもなさそうだ。 多少のイレギュラーがあったが、仲間が誰一人死なずにすんだ。 相手もすべて、無力化できた。 (あとは、倒した敵の道具を回収して……どうやって情報を吐かせるかですわね) そう考え、周囲を見渡すベルカナ レックスの雷撃をくらい、倒れている金髪の少女、 全身に炎を受け、黒ずんでいる雛苺、 雛苺が倒れると同時に、動かなくなったジャコ。 ……一人、足りない。 (もう一人は……!? 梨々がシルバースキンで……! で、ですが今シルバースキンは核鉄の姿で梨々が……!) 「お前たち、動くな!!」 その疑問の答えに至った時、その声が聞こえた。 その声のしたほうを振り向くと、そこには千秋がいた。 だがベルカナ達は千秋よりも、千秋が抱えている少女に目が行った。 その少女こそ、彼らが最優先で探そうと思っていた少女であり、 雛苺に連れ去られたはずの桜だった。 その桜の頭へと、千秋は梨々の持っていた銃を突き付けていた。 「さくら!」 「おいお前! 桜を離せ!」 アルルゥやレックスがそう叫ぶ中、ベルカナは舌打ちする。 彼女は梨々がシルバースキン・リバースで捕らえた。だがその後になぜ気絶させておかなかったのかと。 核鉄は、使用者の闘争心に共鳴して変形する。 つまり所持者が気絶するなどして、闘争心がなくなってしまえば、 その形は元の六角形の金属片へと戻る。 だがベルカナ達は、それを知るすべはなかった。 インパスは万能ではないし、たとえ説明書があってもそこまでは詳しくはかかれなかったであろう。 加えてベルカナも、梨々が傷ついたことで視野が狭くなっていて、 いつのまにかいなくなっていた千秋の存在に気付かなかった。 明らかに注意不足だ。 おまけに、奴はいつのまにかここにいた桜を人質に取っている。 ここに桜がいるということも、この場所に雛苺がいるということから予想できてよかったはずだ。 予想しえた、注意をすれば回避できたミス。 ベルカナは唇を強くかみしめる。 「そこのお前! すぐそれをやめて立て!」 「今は回復中なんだ! やめるわけには……」 「なら、こいつが死んでもいいんだな!?」 「……く!」 そう言われてしまえば、回復魔法をかけることをやめることしかできない。 レックスは苦渋に満ちた目を千秋に向けながらも、立ち上がる。 「そうだ、そのまま壁の方に行け」 言われるままに、壁の方に向かう三人。 倒れたままの梨々は放置される。 千秋はというと、桜を引きずりながらも反対側の壁へと向う。 「そのまま壁に張り付きながら、こっちに向かって歩け」 そういって、千秋は桜を引きずりながらゆっくりとベルカナ達の方へ進んでいく。 その先には出口がある。 このまま出口に向い、逃げるつもりだ。ベルカナ達はそう気付くが、 気付いていても、行動することができない。 こちらが動けば、確実に桜は殺される。 それだけではない。下手をすれば桜以外にも被害が及ぶ可能性は高い。 今は千秋が持っているこの銃、普通の銃ではない。 超能力の研究される学園都市で作られた、特別な銃だ。 まるでオモチャの鉄砲のようなその外見に反し、 赤外線で相手を捕捉し、電子制御で弾道を調整する。 すなわち、素人がでたらめに撃ってもちゃんと当たる銃なのだ。 説明書を見て、梨々の説明を聞いてそのことを理解していたベルカナ達は、 故に相手のミスを誘発する、ということもできない。 相手を混乱させれば、暴れるように銃を連射する可能性もあるのだ。 そうなれば被害がさらに広がってしまう。 しかしこのまま逃がしてっても、桜はきっと殺されてしまう。 それが分かっていながら、ベルカナ達は何もできない。 何もできないまま、千秋は出口へとどんどん近付いて行く。 そして、千秋とベルカナ達は最も近くなり、そしてどんどん離れていく。 「よし……そのまま向こうへ歩いていけ……!」 離れていくベルカナ達を見ながら、千秋はこれで逃げ切れると確信していた。 「……私は、怪盗」 だがここで千秋も、ベルカナと同じミスをしていた。 背後で倒れていた少女を、完全に死んだものと思って警戒していなかったのだ。 血だまりに倒れていたはずの怪盗が起き上がる。 今こそ、白き衣をまといし怪盗が動く時。 ※ ※ 身体が動かない。 頭にもぼうっともやがかかってるみたいで何も考えられない。 私、死んじゃったのかな? だけど身体はじんわりと暖かい。 この暖かさは知ってる。核鉄の力だ。 前に気絶した時も、同じ暖かさを感じたことがある。 前よりも暖かい感じがするけど、これはレックス君の魔法? そっか。私雛苺の人形に斬られたんだ。 こうして痛みを感じているってことは、私また助かったのかな? そう考えているうちに、温かさがほとんど消えちゃった。 それからまたどんどん、身体が冷たくなってくるのを感じた。 だけど、がんばって目を開けてみる。 目の前にレックス君達がいると思って。 見えたのは……桜ちゃん!? 桜ちゃんが、目の前にいた。 後ろを向いているけど、これは桜ちゃんだ。間違いない。 きっと雛苺からレックス君達が助けだしたんだね。 だけど、不思議としっかりしてきた視界には、桜ちゃんがつらそうにみえた。 それに桜ちゃんの隣にいるのは……レックス君たちじゃない。 雛苺が来るまで戦っていて、私がシルバースキンでとらえたはずの子だ。 ……そのことを認識した瞬間、梨々の頭は覚醒する。 そして、今の状況を理解する。 桜が千秋に捕らえられて、殺されそうだと。 レックス達は動く様子はない。 桜の頭に銃口が向けられているからだ。 このままいけば、千秋は桜を抱えて外へと逃げてしまう。 今この場で動けるのは梨々だけだ。 「……私は、怪盗」 誰にも聞こえない音量で、紡ぐ。 まるで別の存在みたいに動かない自分の身体。 だがそれでも、彼女は踏ん張り立ち上がる。 その闘志に反応したのか、梨々の持つ核鉄に熱がこもる。 ふらつく身体が、その熱に反応するように熱くなる。 彼女はあるものを盗むと誓った。 怪盗であるが故に、盗んで助けだすと誓った。 (怪盗白色……行きますっ!!) 心の中でそう叫び、桜を救うべく、千秋へと覆いかぶさる梨々。 「な…なに!?」 梨々の持つ核鉄が変形し、防護服を形作る。 それを纏うのは、梨々ではなく桜。 そのまま前に崩れ落ちる梨々。 それに巻き込まれる千秋。 シルバースキンに包まれた桜は横へ転がり、千秋のもとを離れる。 地面へ倒れる梨々と千秋。 梨々は千秋の持つ銃を押さえつけ―― バン 爆竹でもなったかのような音があたりに響く。 「梨々!」 「りり!」 「梨々!!」 「く……くそ!」 千秋がそう叫んだかと思うと、突然その姿がその場から消える。 それに巻き込まれたのか、梨々もその場から姿を消した。 「な!?」 「テレポート!? 梨々は……?」 「りり!?」 響いた銃声。銃のある場所。 突然消えた敵と、仲間。 ガッ!! かつてはやてとトマに似たようなことをされたレックスは、 いち早く現状を理解し、そして壁に腕を叩きつける。 「桜が助かっても……! 君がいなくなったらだめじゃないか……!」 城の中ではレックスのそのうねり声が、むなしくこだましていた。 NEXT
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時間 死亡者名 殺害者名 死亡話 死因 凶器 場所 深夜 浜田奈々 桜井良和 002 青い空に舞散る 爆死 手榴弾 b-3 星川良太 賀茂雅史 006 時計塔の罪人 斬首 日本刀 a-2 大岩大祐 小野知加子 007 ざわ…ざわ…した結果がこれだよ! 射殺 イングラムM12 a-1 小池千夏 賀茂雅史 012 出会ってはいけない『モノ』 斬殺 バタフライナイフ a-2 荒井千秋 賀茂雅史 斬殺 バタフライナイフ 小野知加子 木下志保 014 断罪の交響曲 射殺 イングラムM12 a-1 二条直哉 木下志保 呪殺 ベルフェゴーレ 以上7名 残り22人 おまけ 名前 最後の言葉 浜田奈々 「……潰そう、このゲームを」 星川良太 「ぁ、やばーーーー!?」 大岩大祐 「ちくしょうっ…どうすりゃい」 小池千夏 荒井千秋 「ち、なつちゃん」 小野知加子 げぼっ。 二条直哉 「木下…この殺人者が!」 殺害数ランキング 順位 殺害者 殺害人数 被害者 スタンス 生死 1位 賀茂雅史 3人 星川良太、小池千夏、荒井千秋 マーダー(無差別) ○ 2位 木下志保 2人 小野知加子、二条直哉 悪人断罪 ○ 3位 桜井良和 1人 浜田奈々 マーダー(無差別) ○ 小野知加子 大岩大祐 生存優先 ○
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作詞:なつめ千秋 作曲:なつめ千秋 編曲:なつめ千秋 歌:GUMI 翻譯:kyroslee 多情善感的愛慕心 回想起來總是由你 來握着我的手呢 這是因為我很膽小吧 沉默寡言的你偶然會 將你的感情以言語告訴我 明明僅是如此我就會感到幸福 能展露笑容 今後也要一直彼此相愛之類的話 實在說不出口 我只有一個任性要求 在這最後一刻抱緊着你 對不起 對不起 我很懦弱 但即便如此我仍是喜歡着你啊 變得像蘋果一樣的紅呢 那在逗弄着我的你的臉 只是回想起來而已 為什麼呢 突然不禁流下眼淚啊 時光此刻 只將我拋棄了 開始流動 但我仍然對這份感情 有點依依不捨啊 長度留得剛好的 你的捲髮 在柔和的風中搖擺着 若然我忘記了這一切我話 心中的那根刺就會消失嗎...? 每當去想就會感到寂寞 痛苦得很啊 對不起 對不起 不得不說再見了 隨着流逝的季節 即使我倆能相遇 是因為神明的庇佑 即於我倆心中萌芽的 我們的思念是彼此交疊的呢 僅是如此 僅是如此就足夠了 我所心愛的人啊