約 1,346,432 件
https://w.atwiki.jp/mitsumei2ch/pages/33.html
※幼児退行冥 「パパ・・・」 留守の間に、何が起こったのかはわからない。 ただ、帰宅した御剣が見たのは・・・虚ろな目で父親を求める恋人の姿だった。 手がかりを求めて、カレンダーを見る。 今日は何度目かの・・・彼女の父の命日だということに、しばらくして気が付いた。 理由を言わずに休暇を取った背景を理解して、御剣はため息をつく。 「・・・パパ」 どこを探しても見つからなかったからか、冥が心細そうに立ち尽くす。 次第に、冥の目からぽろぽろと涙がこぼれ落ちた。 「パパ、・・・どこにいったの?」 そのまま崩れ落ちそうになる冥を、御剣は駆け寄って支えた。 「・・・レイジ」 自分を呼ぶ声が、たどたどしい。 まるで、出会った頃のような口調だった。 「パパが、見つからないの・・・」 その様子はまるで、父の死を忘れてしまったかのようだった。 御剣の胸が、鈍く痛んだ。 冥にとって、あの男の死はまだ消化されていなかったのだと・・・ 今でも、その存在は大きく彼女を支配しているのだと、思い知る。 「・・・パパ」 冥が、御剣の腕をすり抜けて、再び父親を捜しに行こうとする。 その姿を見ていられなくて、御剣は腕を掴んで冥を引き寄せた。 「・・・いや・・・いや!」 暴れる冥を抱きしめると、冥が泣き叫んだ。 「離して!パパのところに行くの!・・・パパに会いに行くの!」 彼女が理解してそう言っているのかは、わからない。 ただ、御剣にとって、それはとても恐ろしいことを意味していた。 「ダメだ、メイ。それだけは、絶対にダメだ・・・!」 逃げないように抱きしめているうちに、段々と泣き声が小さくなっていく。 バタバタと暴れていた手足も、緩慢な動きに変わっていった。 「パパ・・・」 うつらうつらとした冥が、御剣の服を掴んで父親を呼ぶ。 泣き疲れた表情が痛々しかった。 「ああ、ここにいる」 御剣が精一杯の嘘をつくと、冥がようやく微笑んだ。 「パパ・・・よかった。もう・・・どこにも、行かないで・・・ね」 そのまま眠ってしまった冥を見つめながら、 御剣は安堵と心痛の混ざり合った複雑な思いに息を吐いた。 御剣は冥を抱きあげて、二人の寝室に向かう。 どうか、明日起きた時はいつもの彼女に戻っているように・・・ そう願わずには、いられなかった。
https://w.atwiki.jp/utauuuta/pages/3723.html
きみがいたきせつ【登録タグ き ぴぼ 曲 滲音かこい】 作詞:ぴぼ 作曲:ぴぼ 編曲:ぴぼ 唄:滲音かこい 曲紹介 11月は秋 #わかる ぴぼと申します。秋の曲を作ってみました。寒くなってきて人肌恋しくなりますよね。(動画コメントより引用) 絵:志筑のま 歌詞 (Piaproより転載) だいたい全部君のせいだ 最愛の秋はもう来ない 大概の思い出には 毎回君がいるから どれくらい経ったのかな いつから数えなくなった? 焦がれていた、見つめ合った、それだけ― 君がいた季節を 嫌う事が出来たら 君がいた記憶を 思い出さず生きていける気がした 紅葉した落ち葉溜まり 身体を埋めてももう 君の温度は無い 仰向けになって見えた 葉が落ち切りかけた木に 責を向けて、自棄になって、それから― 君がいた季節を 忘れたくてこう言う 「君がいた記憶をこの一葉が落ちた時に捨てよう」 涙が落ちないように堪えて 寂しくはないよ、と意地を張った 最後の葉が散るまで コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/akimtsu/pages/33.html
Brand New My LOVE 作詞 J%plus 君の声を聞いていたい ただ、傍に居たい 僕の想いを伝えたい ただ、愛したい けどそんな容易く 伝えられないのが現実 どうしても今の僕には 勇気がなかった そして気付いた あの日から考えを変えた そうすればきっと君に伝えられる ねえ、そうだろう? 君を抱きしめたい そう Brand New My LOVE. どんなときも笑いあいたい そして、咲きたい ふたりで泣きたい そして、咲いたい 僕から君へのメッセージ 本当に伝えたいね 君のことがこんなにも 大好きなったのさ そして叫んだ あの日から大切な人 かけがえのない存在 さあ、どうだろう? 本当に抱きしめたい そう Brand New My LOVE. あの日から考えを変えた そうすればきっと君に伝えられる ねえ、そうだろう? 君を抱きしめたい そう Brand New My LOVE. そう Brand New My LOVE. Brand New My LOVE.
https://w.atwiki.jp/corda_3/pages/53.html
ストーリー № タイトル 条件 1 旅立ち 2 猫?それとも少女? 3 黒猫のまどろみ 4 銀のトロフィー ファイナル優勝 5 栄光 ファイナル優勝 6 これから! フルボイス 7 伏兵 フルボイス 8 進むために フルボイス 9 魔法のヴァイオリン フルボイス 10 たのしい陶芸 フルボイス 11 アスレチックバトル フルボイス 12 バトラーズ フルボイス 13 鳥たちと フルボイス 14 憩いの時間 フルボイス 15 和菓子作り フルボイス 16 コーヒーカップ フルボイス 17 足湯にて フルボイス 如月響也 № タイトル 条件 1 嵐の夜 ストーリーイベント「台風襲来」時に響也(ないし律)の親密度が一番高い 2 傷ついた心 イベント9 無責任な評価に傷つくなら 3 自嘲 (スチル2の微小変更Ver.) 4 いたわり イベント9 無責任な評価に傷つくなら 5 手に入れた音楽 イベント12 真価を見せる 6 B.B.Q ストーリーイベント「バーベキュー」 7 花言葉は「純愛」 夏祭り 8 生まれ変わる日々 通常ED 9 積もる日々 フルボイス 如月 律 № タイトル 条件 1 部長・如月律 2 恋人未満 サブイベント デート未満 3 まばゆい思い出 4 古楽器にかこまれて イベント7 古楽器展 5 心をひとつに イベント8 五重奏(ファイナル) 6 夕立から逃れて ドルチェタイム1回目 7 ふたりの距離 (スチル6の微小変更Ver.) 8 新しい季節へ 通常ED 9 誓い フルボイス 10 誓いを交わす フルボイス 榊 大地 № タイトル 条件 1 内緒の入り口 イベント1 忘れ物 2 よしよし イベント2 可愛さの中身 3 副部長対決 サブイベント「副部長対決」 4 魔性? 肝試し 5 まったく俺らしくない イベント6 恋に変わっていた 6 夏祭りの夜に 夏祭り 7 共に歩む道 通常ED 8 アクシデンタルキス フルボイス 9 アンコール フルボイス 水嶋悠人 № タイトル 条件 1 プールサイド プールイベント時 2 遊園地を楽しもう 遊園地イベント時 3 震える肩を抱きしめて イベント8 救出劇 4 澄んだ眼差し サブイベント「さわやかな朝に」 5 相合傘 ドルチェタイム1回目 6 意識 (スチル5の微小変更Ver.) 7 木漏れ日の中で 通常ED 8 一歩ずつ フルボイス 八木沢雪広 № タイトル 条件 1 敗北とは 地方大会後 2 水もしたたる フルボイス 3 証拠写真 観光ガイドイベント時 4 フルボイス 5 愛の調べ イベント7 想いを伝える方法 6 眠る魚たち フルボイス 火積司郎 № タイトル 条件 1 古豪・至誠館 地方大会説明日 2 肝試しロマンス フルボイス 3 動揺 フルボイス 4 指を絡めたままで 花火デート 5 輝ける決意 フルボイス 6 エール 火積の恋愛段階が高い状態でファイナル当日を迎える 7 深呼吸 フルボイス 8 男を見せる フルボイス 水嶋 新 № タイトル 条件 1 ジュースいらない? 地方大会説明日 2 ぎゅーっと! 3 涙の理由 イベント3 心の変化 4 夏の終わり イベント5 遠く離れても 5 夏の醍醐味 サブイベント「スイカ割り」 6 至誠館との交流 (スチル5の微小変更Ver.) 7 神南との交流 神南滞在時(スチル5の微小変更Ver.) 8 全員集合 (スチル5の微小変更Ver.) 9 背中ごしの温度 肝試し 10 可愛い反応 肝試し(スチル9の微小変更Ver.) 11 答えを聞かせて 通常ED 12 ラバーズ・ワルツ フルボイス 東金千秋 № タイトル 条件 1 突然の来訪者 2 神南ライブ 3 浴衣に着替えて 温泉デート発生時 4 ソロ対決 ソロファイナル中 5 乙女の口付け ソロファイナル前夜 6 勝利の祝福 ソロファイナル後 7 プライベートの時間 夏祭り 8 可愛いってことだよ 夏祭り(スチル7の微小変更Ver.) 9 情熱の円舞曲 通常ED 10 可愛い恋人 フルボイス 土岐蓬生 № タイトル 条件 1 海へ行こう サブイベント 海を遠目に 2 このままどこかに イベント4 蛍の庭 3 はかない光 イベント4 蛍の庭 4 ひざまくら ドルチェ「花火大会」で土岐を選択 5 窓越しの誘い フルボイス 6 フルボイス 7 熱を覚えて フルボイス 冥加玲士 № タイトル 条件 1 対峙 2 金色の弦を張る少年 イベント1 夢1 3 屈辱をかみしめる イベント3 夢2 4 唇をかみしめる イベント7 夢3 5 傷ついたプライド イベント7 夢3 6 生と死の狭間で 7 護るべきもの イベント10 サバイヴ 8 ファムファタル イベント12 輝きを取り戻した太陽 9 ありえない夜 花火デートスチル1 10 メインディッシュ 花火デート(スチル9の料理変更Ver.) 11 腕の中の運命 フルボイス 天宮 静 № タイトル 条件 1 ノスタルジア 2 星空の下で愛を待つ イベント5 恋人同士のように 3 夢に向かって デート約束日(&ファイナル当日) 4 あふれる感情 デート約束日 5 心の向かう先 ファイナル当日・天宮にむけた演奏をする 6 ピアノへの情熱 ファイナル当日・主人公が天宮が来ると信じる 7 この恋を抱きしめる イベント10 最後のステージ 8 味見をさせて? フルボイス 七海宗介 № タイトル 条件 1 夕暮れの橋で 2 夕焼けタックル フルボイス 3 そばにいる イベント5 勇気をくれる人 4 安らぎをくれる人 スチル2の目瞑りVer. 5 フルボイス 6 勇気 イベント10 決意をこめて 7 未来の日 フルボイス
https://w.atwiki.jp/83452/pages/10501.html
「……え?」 私は耳を疑った。 ……なに? セックスするか、死ぬか……? なぜ、先輩はそんなことを言うのだろう。 「先輩」 「ん?」 「先輩は、わたしの気持ち、信じてくれてないんですか?」 こんなにも、好きなのに。 なぜ、こんな脅迫するようにして聞いてくるのだろう。 私は、先輩の柔らかい頬に右手を添える。 「好き、なんですよ」 「うん」 「信じてくれないんですか」 「ううん」 「じゃあ、なんで」 そんな聞き方するんですか。 「私もあずにゃんのこと、好きだよ」 いつもの、柔らかい笑顔、なのに。 「でもね」 私の右手に、先輩の左手が添えられる。 その手は小さく震えていた。何かに脅えるように。 「せん、……ぱい?」 「ねぇあずにゃん、しようよ」 先輩の顔が近づいてくる。私は、そっと瞼を伏せた。 唇が触れ合う。熱い。柔らかい。気持ちいい。 「……ん、せんぱ……」 離して、また触れ合わせる。 触れるだけだったキスは、次第に深く、長くなっていく。 頭がじんとする。とろけていくような感覚。 「……ちゅ、んっ……っは」 「せ、んぱ……いっ、……どうし、……んぅっ」 もう、何も考えられなくなってくる。 先輩のこと以外。 「……は……っ……」 やっと唇を離してもらえた。 舌と舌とを細い唾液の橋がつなぐ。それは細く細くなっていき、名残惜しそうに、ぷつりと切れた。 唇の周りの唾液が外気に触れて冷たい。 もっと、もっと、先輩の熱が欲しいよ。 「……いいですよ、先輩。セックス、しましょうか」 肩で息をしている唯先輩。どことなく不安げだった表情が、少しだけ明るくなった気がした。 先輩は、甘い声で私の名前を呼びながら、嬉しそうにすり寄ってくる。 「あずにゃあん……」 「はい、唯先輩……」 唯先輩を、やさしくベッドに押し倒していく。 赤らんだ顔がいつもより余計に可愛く思える。 「なんで、死ぬか、セックスするかなんですか」 私は唯先輩の顔のすぐ脇に両手をついて、覆いかぶさる。 私から、そして質問から逃がさないように。 「だって」 それが、当り前だといわんばかりに。 「そう言わないと、あずにゃん何もしてくれないでしょ?」 ……え? がつんと、頭を殴られたような気がした。 それだけの衝撃が私のなかを駆け巡っていった。 「どういう、ことですか……」 やっとそれだけ、声を絞り出せた。 「だって」 悲しげな、表情で。 「いつも、私からじゃん」 抱きつくときはもちろん、「好きだ」って気持ちを伝えた時も、初めて手をつないだときも、初めてキスをしたときも。 いつも、全部、唯先輩から。 「あずにゃん、ホントに私のこと好き?」 そうか。そうだったんだ。 「好き……ですよ」 先輩は、にっこりと微笑んで。 「嘘だぁ」 先輩は、私の首に両手を回しながら言う。 「あずにゃんはいつもそう言ってくれるよね。私が『好き』って言ったら、『好き』ってちゃんと返してくれる」 それに、偽りはないんですよ……? 好きで、好きで、好きで、もうこれ以上ないってくらいに、あなたのことが好きです。 「でもね」 気がつけば、先輩の目は涙であふれていた。 「同情なんか、しなくていいんだよ? あずにゃん」 私、は――――。 「ごめんね、さっき、嘘ついた」 ――――私の気持ち、信じてくれてないんですか? 「信じて、なかったよ」 信じれなかったよ、と。先輩は、嗚咽まじりの声で、悲しそうにつぶやいた。 「唯……せんぱ……」 私は、なんてことをしていたのだろう。なにをしているんだろう。 先輩は、不安だったんだ。 「……あずにゃん、ごめんね。『死ぬかセックスするか』っていうのはちょっと言い過ぎたね」 いつも、先輩はどんな気持ちで接してくれていたのだろう。 先輩は私を好きでいてくれて、それを少しでも行動で伝えようとしてくれていたのに。 「私たち、もう終わりにしよっか」 その言葉は、私に重く、重くのしかかって。 「……やです」 「え? だって、あずにゃん私のこと好きじゃないでしょ? もう無理しないでいいんだよ」 きっと、さびしい思いをいっぱいさせてしまった。 私は、自分のことしか考えてなかったんだ。 すごく、くやしくなる。 「あ、でもね、さっきはちょっと嬉しかったよ」 まだ…………、まだ、やり直しはききますか。 今からでも遅くはないですか。 「あずにゃんから押し倒してくれたとき。えへへ、決心がちょっとにぶっちゃったよ」 最初から、これで最後にするつもりだったんですか。 「でも、もういいやぁ……」 そう言って、ふっと笑う。 そんな、こと、言わないで、ください。そんな、ふうに、笑わないで、ください。 「あずにゃん?」 苦しくて、でも唯先輩はもっともっと苦しかったんだ。 「なんで、泣いてるの?」 「……え」 真下にある唯先輩の顔に、ぽたりぽたりと、私の涙が落ちていく。 唯先輩のと私の。ふたりの涙が混ざりあって、悲しみの色をさらに濃くしていく。 「すみませ……っ、わた、しっ……」 「ううん……」 先輩は、ぐいと私の顔を引き寄せて、目元に口づけてくれた。 「しょっぱい」 至近距離で、先輩の甘いにおいがひろがって、目には唯先輩以外映らなくて。 「でも、あったかいね」 そう言って、先輩の唇が私のそれに軽く触れた。 先輩のほうが、あったかいです。 「ごめんね」 先輩は、今にもこぼれ落ちそうなくらい、目に涙をためていて。 「キス、しちゃって」 ぐっと肩を押されて、唯先輩の上からどけられる。 先輩は座りなおして、私の目を真っ直見て言った。 「……ぃ、え……」 私は先輩の目を見れなかった。 自分が、嫌になる。 否定の言葉でも、叫べばいいのに。言葉だけじゃ解決しないとわかりながらも。 「……もう、帰るよ」 バイバイ、あずにゃん、と。 真っ暗な、闇の底へと突き落とされた気がした。 ――瞬間、私は。 「……あずにゃん?」 「……ゃだ…………っ」 部屋を出て行こうとする先輩を、ぎゅっと抱きしめていた。 私より、ちょっとだけ背の高い先輩。 あったかくて、やさしくて。 「いかないで、くださぃ……っ」 涙が、あふれてくる。 私は、こんなに幸せなぬくもりを失いたくない。 すごく、すごく愛しくて、抱きしめる両腕に力を込めた。 私はやっぱり、こんなにも唯先輩が好きなんだ。 「すき、です。せんぱい」 今までも、これからも。 「離れたくないです……っ」 ずっと。 「バイバイなんて、や……です……」 さよならをしたら、もう、きっとあなたに会えない気がした。 「…………」 唯先輩は、何も返してくれない。 「先、輩……」 でも、いい。 私は、もっともっとたくさん、先輩に返さなくちゃ。 「ごめんなさいっ……、わたし……っ」 「……ごめんね、あずにゃん」 言葉をさえぎるように、唯先輩は言った。 先輩の手が、彼女に回している私の両手に触れた気がした。 「ほんとは、わかってたんだ」 ぽつりと、小さな声で先輩は続ける。 「……ぇ?」 「あずにゃんが、ちゃんと私を好きでいてくれたこと」 気持ちは、ちゃんと伝わっていた。 なら、どうして。 「ずっと、私を大切にしてくれてたんだよね」 部屋には、唯先輩の声だけが響く。 この部屋だけ、外の世界から切り離されたような感覚だった。 ふたりだけの、世界。 「わかってたよ」 唯先輩となら、永遠に、この世界の中でもいいと思えた。 相変わらずこの世界は、風の音も、鳥のさえずりも、時計の秒針の音さえも聞こえない。 その中で、唯先輩の声だけが私の鼓膜を震わせる。 「あずにゃんが照れ屋さんなことも」 部活中に抱きつくのは、私との仲の良さをみんなにも見せつけたかったから。 私は恥ずかしくていつも、やめてください、と突き放していた。 「あずにゃんが、私のためを思ってくれてたことも」 ふたりで遊びに行こうと誘われた時も。 先輩は、今年受験なのに。私を気づかってくれている。すごく、うれしいかったけど。 邪魔はしたくない。きっと私がいたら、先輩は私に構ってくれる。重荷になってしまう。 先輩は、やさしすぎるから。 だったら、私が、初めから距離を置いておこう、と。 「でもね、つらかった」 そう、思ってた。 先輩の意見を聞かずに、自分で、勝手に。自分のことしか、考えてなくて。 「ホントは、私のこと好きじゃないんじゃないかなって」 だいすきだから。 大切にしたくて、彼女を一番に考えて、最善だと思ってとった行動が、逆に彼女を傷つけていた。 「ちっちゃな不安だったんだけどね、それがだんだん大きくなって、胸が押しつぶされそうだった」 そんなことも知らないで、私は、なんて自分勝手なことを。 先輩は、それ以上、なにも言わなかった。 「っ……、わたし、……ごめ、んなさ……っ。せっ、先輩の気持ちもっ……かんがえ、ないでっ……」 私より、先輩のほうがつらかった。 わかってるけど、あふれる涙を止められない。 「あずにゃん、泣かないで」 こんな時でも、なんでこんなに優しいんですか、唯先輩。 あなたのほうがつらかったでしょう。 「せっ、せんぱ、い……っぅ、すき……ですっ、すきです……っ」 「ありがとう、あずにゃん」 私は、先輩の背中を涙で濡らし続けた。 部屋には、しばらく私の嗚咽だけが響いていた。 ……どれくらい、時間がたったのだろうか。私は落ち着きを取り戻していた。 「唯先輩」 やっぱり、私は先輩と終わりになんてしたくないです。 「キス、していいですか」 先輩が、その言葉にびくりとする。 少しの間沈黙が流れて、やがて先輩は小さく、こくりと頷いた。 「…………」 私が抱きしめていた力を緩めると、先輩は何も言わずにこちらに向き直ってくれた。 ――先輩も泣いてたんですね……。 さっきされたように、今度は私が先輩の目元にキスを落とす。 「しょっぱいですね」 「……涙だもん」 「でも、すごくあったかいです」 「…………ん、ぅ」 言って、唇を重ねる。 さっきキスしたときよりも、そこは熱く感じられた。 軽く押しつけて、ゆっくりと離していく。 「……もう一度しても、いいですか」 「……う、ん………」 先輩の顔が真っ赤だったのは、窓から西日が差しこんでいるから、だけではないと思う。 きっと私も、真っ赤だ。 「先輩」 「……ん?」 「だいすきです」 その言葉に、小さく微笑んでくれる。 さらに赤く染まる先輩のやさしい顔に、からだの芯が、じんと熱くなった。 先輩を正面から抱きしめて、唇を合わせる。 舌で、さらりと先輩の唇をなでると、遠慮がちに小さく隙間を空けてくれる。それを押し広げて先輩の口内へ入っていく。 「……ん……、ちゅ……っ、ふっぁ」 ふたりの息が重なる。どちらのものかわからない唾液が、口の端からこぼれおちる。 もう、わからない。このままとけて、ひとつになってしまいたい。そんな幸福感が私を支配する。 もっと、先輩が欲しい。 「っ、……は、ぁ……」 先輩も、同じ気持ちでいてくれたら嬉しいんだけどな。 「……ぅ、……ひっ……く」 「え……!? ……ぁ、唯……先輩?」 突然、唯先輩の嗚咽が響く。 どうしよう、何かマズイことをしてしまったのだろうか。 原因はさっぱりわからない。 「……っ」 先輩が、私の背中に手を回して、ぎゅっと抱きしめてくれた。 「……あ、の……」 先輩の抱きしめる力が更にきつくなる。 だけど私は、力を込めて抱き返すことができなかった。 力を込めたら、先輩が壊れてしまいそうで。 「うっ……、ぇ、……っ」 嗚咽に混じって、ごめんね、と聞こえた気がした。 「あずにゃん、……っ」 「…………はい」 「っ、ぁ、……あずにゃんがっ、すきっ……だよぉ……っ」 先輩は、私を抱きしめたまま、泣きじゃくったまま、それでもはっきりと、言ってくれた。 「唯……先輩」 きゅっと、先輩が抱きしめる腕に力を込めてくれる。 私に、もう離さないよ、って。全身で伝えてくれているように思えた。 あったかくて、うれしくて。 苦しいとか、きついとか、そんなのどうでもよくて。 「……せんぱい……」 何よりも。 私をすきだと言ってくれたことが嬉しくて。 「あずにゃん……っ、ごめんねっ……わたし、が、」 先輩は泣きながら。 「ひっ、ひどぃ……ことっ……!!」 ……もう、いいですよ先輩。 「やっぱり、ね……っ、だめ……だよぉ……、っ……あずにゃんと、じゃなきゃっ……ぁ」 あずにゃん、ごめんね、と。 あずにゃん、だいすき、と。 「……先輩」 先輩は、泣きながら、泣きながら。 泣かないでください、そう言っても、涙は止まらずに。 言葉と想いも、一緒にあふれてくる。 全身で、「ごめんね」と「だいすき」と一緒に。 私はただ、唯先輩をだきとめる。 今度こそ、先輩を、ぎゅっと抱きしめる。 壊れてしまうんじゃないかと怖かったけれど。 きっと先輩も、そうしてほしいって思ってる、はず、だから。 今度こそは、しっかりと。 「先輩」 もう離さないよ、と。 「だいすきです」 終わり 2 ※おまけ(別の話)
https://w.atwiki.jp/sakurakyoko/pages/177.html
【まどか☆マギカ】佐倉杏子は上カルビカワイイ71皿目 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1317817493/ 38 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 00 26 32.96 ID rsYKmH8I0 [1/5] 170 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/07(金) 00 33 03.12 ID 83RY3iNU0 [1/5] 490 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/08(土) 00 33 55.58 ID fKtzmM0a0 [1/7] 804 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/09(日) 00 29 49.46 ID qPuDcfFg0 [1/6] 936 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 00 28 47.36 ID 9xkMMhPO0 [1/2] 38 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 00 26 32.96 ID rsYKmH8I0 [1/5] 今日は雨が降っていてすごく寒いからお炬燵を出したよっ! ちょっと早すぎるかもしれないけどいいよね! 杏子ちゃんはお炬燵に入るのは初めてのようで、はしゃいでいた。 確か杏子ちゃんのお家はキリスト系だったね。 お炬燵ではしゃいじゃう杏子ちゃん、とっても可愛いよ! 「炬燵って気持ちいいんだな~」 わたしのすぐ隣の杏子が気持ちよさそうに言う。 幸せそうな杏子ちゃんを見るとわたしもとっても嬉しくなるの。 「炬燵っていうと蜜柑が食べたくなるな~」 うぅ、ごめんね・・・。蜜柑はまだ買ってないの。 「そっかー、ちょっと残念だけど仕方ないな」 杏子ちゃんがガッカリしてる・・・ 杏子ちゃんが絶望しちゃう! わたし、蜜柑買ってくるよ! わたしはそう言って立ち上がろうとするが杏子ちゃんに止められた。 「ちょっと待ちなよ!こんな大雨の中行くことないだろ!」 でも、杏子ちゃん、蜜柑食べたいんでしょ・・・? 「はぁ・・・まったくまどかは・・・」 杏子ちゃんがわたしの身体を寄せて優しい声でこう言ったの。 「あたしにとって一番大切なもんはまどかさ。 だからアンタがこんな大雨の中外に出て風邪でもひいたらあたしはとっても悲しいなって」 杏子ちゃん! わたしはとっても嬉しかった。大好きな人が自分の身を案じてくれて・・・。 そう思うと身体がなんだか温かくなってきた。 なんだか身体が火照っているの///。 それはお炬燵によるものじゃなくて、杏子ちゃんへの気持ちでそうなってるのは明瞭なの///。 杏子ちゃん大好き! わたしは杏子ちゃんにスリスリと頬擦りをする。 「わっ/// 調子狂うよな・・・ほんと///」 杏子ちゃんの身体もわたしと同じようにポカポカと火照っていて、わたしが更に身体が温かくなってきた感じがしたの。 わたしと杏子ちゃんはお炬燵に串刺しになって、お互いの瞳を見つめ合う。 こうやって見つめあってると恥ずかしいね・・・/// 「でも、こういうのって幸せじゃないか?///」 うん、とっても幸せ・・・/// わたしは杏子ちゃんの身体をぎゅっと抱きしめて唇を重ねる。 杏子ちゃんもわたしを優しく抱擁してその麗しい唇をわたしに委ねてくれる。 えへへ。今日はなんだか温かいね?/// 「そうだな・・・///」 でも、これからもっと温かくしちゃうよ? 「上等だよ///」 わたしと杏子ちゃんの粘膜が官能的な曲を奏でる。 お互いにお互いの愛を貪りあって、わたしたちの顔は愛や汗でびしょびしょ。 そういえば、学校の古文の授業を思い出したよ。 濡ると寝るは掛詞なんだって。 うん、今のわたしと杏子ちゃんは正しくその状態だね・・・/// 「あんっ!あんっ!///」 今日も杏子ちゃんはわたしの好きな声で唄ってくれる。 どんな歌よりも優しくて温かくてわたしの大好きな唄。 それは聖女が眠れる愛し子を宥める為に奏でる子守唄。 楽園には甘いミルクの霧が立ちこめる。 そして二人を包んで隠してしまうの。 でも、その中に確かにあるの。 そう、二人のお互いを求める切なくて、とっても甘い愛が。 わたしと杏子ちゃんは楽園から帰ってくることはなかった コメント 170 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/07(金) 00 33 03.12 ID 83RY3iNU0 [1/5] あぁ、杏子ちゃん 貴女はわたしの永遠の恋人 わたしが寂しい時はいつもそばにいてくれる わたしが泣いている時はいつも励ましてくれる 貴女はわたしに真の喜びと幸せを与えてくれた 無知蒙昧なわたしを啓いてくれた 貴女はわたしの生きる指標 真っ暗な大海に投げ出されたわたしを導いてくれる灯台の灯火 たとえ、如何に狂風が吹けども、わたしは貴女の光を頼りにこの大海を進んでいこう ここはどこだろう? わたしと杏子ちゃんはある岐路で立ち止まっていた そこには古びた看板が立っていた しかし文字が擦れて全く読めない これは困ったものだ なにせ、私と杏子ちゃんと看板と岐路以外のものが全く見えないときたものなのだから 真っ白な霧が一面を覆いつくしていた どうやってここまで来たのかわからない 戻り道も分からないのだ ただ、この岐路のどちらかを選択して進まなくてはならないようだ ずっとここで考えていても答えは出ない わたしたちはどうするべきか? そんなこと明瞭だ。 あれかこれか、二者択一の選択をわたしたちは求められているのだ それでも、わたしは迷った もし誤った道を進んで思いがけない不幸に遭遇してしまうかもしれないと考えたからだ それにわたしには杏子ちゃんがいる この最愛の恋人を危険に晒すような真似は出来ない わたしが悩んでいると杏子ちゃんはこう言った お前の進む道ならどんな困難が待ち受けていてもかまわない、と お前の進む道がきっと答えなのだろう、と わたしは目が醒めた そう、わたしにとってもそれは同じことだった 杏子ちゃんと一緒なら何処にでも行けるのだ・・・ また、杏子ちゃんに導いてもらってしまった まったく我ながら情けない しかし、わたしはもう迷わない 杏子ちゃんの手を握り、わたしは駆け出した 不思議と心は晴れ晴れとしていた そして霧は晴れ、まわりは一面の花畑と姿を変えた ありがとう、杏子ちゃん そして、わたしたちは例の如く互いの愛を貪りあった コメント 490 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/08(土) 00 33 55.58 ID fKtzmM0a0 [1/7] 杏子ちゃん 譬えるなら貴女は真紅の薔薇 その燃え滾る情熱は わたしの心を恋焦がす 杏子ちゃん 譬えるなら貴女は甘い蜜 その甘美な誘惑の蜜は わたしを捉えて離さない 杏子ちゃん 譬えるなら貴女はわたしの王子様 凛々しい瞳とその槍は わたしをいつも護ってくれる 杏子ちゃん 譬えるなら貴女は私のお姫様 可憐な髪に幼い八重歯 甘くて可愛い声も素敵 ねぇ杏子ちゃん 気持ちいね 大きな林檎の木の下で 互いの瞳を見つめ合い 共に身体をくっつける 貴女の唇 わたしの唇 この楽園で 逢瀬を交わす 貴女の瞳にわたしの瞳 わたしの瞳に貴女の瞳 ますます気持ちが昂ぶって 強く、強く、抱きしめる 持てる愛の全てを出し切る 白い糸が二人を繋ぐ まるで、それは天の川 わたしと貴女の愛の橋 今日も夜が明けるまで 杏子ちゃんと愛を語らむ コメント 804 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/09(日) 00 29 49.46 ID qPuDcfFg0 [1/6] 空の色が清明(あきらか) これが秋の語源らしい たしかに気持ちの好い空だ 暑くもなく、寒くもなく、実に中庸の取れた季節 勉学の秋、読書の秋と人は口々に言うが わたしの最愛の人にとっては食欲の秋だろう 杏子ちゃんは美味しそうに柿を食べている 昨日は葡萄を、一昨日は梨を食べていた お腹を壊さないといいけれど、とわたしは彼女のことを心配してしまう なんせ、杏子ちゃんの食べる量は普通の女の子と比べて異常だ 彼女の笑顔が見られるのはとても嬉しいことだけれども、やっぱり体調を気にしてしまう でも、当たり前のことだろう 何故ならわたしは杏子ちゃんの永久のパートナーなのだから それにしても杏子ちゃんは好く食べるものだ 秋だというのに杏子には飽きが来ないようである しかし、彼女の顔は可愛らしさと同時に清明なも持っていた さて、実はもう一つ秋には語源があるらしい 椛などの紅(あか)が転じて秋となったという説だ 紅・・・その色から真っ先に想起させられるもの それはやはりわたしの恋人、杏子ちゃんだろう 彼女の髪の色、魔法少女となった時の衣装の色、そして彼女の情熱の心の色だ 杏子ちゃんの情熱的な愛はわたしを燃やし尽くすほどに素晴らしい 恋焦がれる、という表現では生温いくらいなのだ 最後にもう一つ秋の語源を語ろう 穀物の収穫が飽き満ちる、というところから秋に転じたという説 わたしの心も飽き満ちるほどに杏子ちゃんのことを想っている しかし、それでもわたしの心は満ち足りないのだ 自分でも飽き満ちるほどの愛を享けていると感じつつも 飽くなきまでに杏子ちゃんの愛を求めている 飽きることなく杏子ちゃんの愛を求めても常に心のどこかに空きはあるの だから、わたしは杏子ちゃんを毎日抱きしめて、空きに明きが満ちるように彼女を愛す わたしにとって秋は情熱と恋愛の季節 大きな林檎の木の下で飽くなきまでに激しく甘い愛を奏でる 林檎のような杏子ちゃんの顔、紅葉のような杏子ちゃんの手 全てを抱きしめて楽園で杏子ちゃんと謳う 甘い秋風に頬を撫でられながら わたしは杏子ちゃんの全てを感じ取るの コメント 936 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 00 28 47.36 ID 9xkMMhPO0 [1/2] 大好きだよ杏子ちゃん そのほっぺたが大好き その唇が大好き そのアホ毛が大好き そのくりくりした瞳が大好き その綺麗な脚が大好き その膨らみかけの胸が大好き その腰のくびれが大好き 杏子ちゃんの全てが大好き わたしを撫でてくれる杏子ちゃん わたしを褒めてくれる杏子ちゃん わたしを愛してくれる杏子ちゃん わたしにキスしてくれる杏子ちゃん 眠れない夜はいつもわたしのそばにいてくれたね 海で海月に刺されて泣いてたわたしに魔法を施して慰めてくれたね 誕生日の日には一生懸命ケーキを作ってくれたね 傘を忘れて公園でひとりぼっちだったわたしを傘に入れてくれたね 夏の最後にわたしを丘に連れ出して綺麗な星空を見せてくれたね わたしの手を引いて美味しいラーメン屋さんに連れていってくれたね 風邪をひいて寝込んでいるわたしを付きっ切りで看病してくれたね 雨でビショビショになったわたしをお風呂で綺麗に洗ってくれたね 寂しい夜にはわたしのことを抱きしめて愛を囁いてくれたね あの暑かった夜には一緒に熱い愛を育んでくれたね あの肌寒かった夜にはわたしを抱いて温めてくれたね 昨日の夜には赤くなりながらわたしのことを可愛いって言ってくれたね そして、今、わたしと一緒に同じ寝台で愛を語り合ってくれているね 杏子ちゃん、わたしは貴女に恩返しするよ 今までにないほどの特大級の愛を注いであげる 驚かないで、そう、わたしの瞳を見て 偉いね杏子ちゃん、期待していてね 杏子ちゃんからもらったもの全てここで返して見せるよ 初めて逢った時はもっとツンツンしていたね あの時の杏子ちゃんは高嶺に咲く一輪の赤い薔薇だった でも、今の杏子ちゃんはまるで優しい白百合のよう わたしは杏子ちゃんと唇を合わせる 杏子ちゃんも目を瞑りわたしに身を委ねてくれている わたしは杏子ちゃんを抱きしめて愛の蜜を語り始める わたしの全ての杏子ちゃんからもらった愛を返したよ だから、わたしの中はからっぽになっちゃったの だから、これから杏子ちゃんの愛をわたしに与えてほしいの コメント
https://w.atwiki.jp/83452/pages/9762.html
何もしゃべらないようにこらえていたお姉ちゃんが、ついに言葉を発してしまいました。 憂「ちょ、ちょっとうい――」 唯「もういいよ憂。こんな人の話なんて聞いてたくない」 伯父「う、憂ちゃん、目上の人に向かってこんな人とは――」 唯「私は――平沢唯だよっ!」 顔を真っ赤にしたお姉ちゃんの甲高い声がリビングに反響しました。 こんなに怒ったお姉ちゃんの顔は、もうずいぶん見ていません。 伯父「……二人して、大人をからかってたのか?」 憂「ごめんなさい…」 唯「っていうか、なんで見分けらんないの? そりゃ憂はうまかったけど、私の演技なんてダメダメじゃん」 伯父「そりゃ、お前たちがよく似た姉妹だから……」 どうしていいか分からず、とにかくお姉ちゃんを止めようとしましたが、すぐ右手で制されてしまいます。 伯父「あのな、伯父さんは社会人として、保護者として――」 唯「赤の他人はおじさんの方だよ! 赤の他人なんかがあずにゃんの悪口言うな!」 言うなり、お姉ちゃんはソファーのクッションを伯父さんの顔にぶつけます。 よろめいた伯父さんの横をすりぬけて、足音をばたばた立ててお姉ちゃんは部屋を出ていきました。 ……お姉ちゃんのいなくなった部屋は静まり返ります。 私は、どうすればよかったんでしょうか? 【2010年11月27日 16 30 02/第二近隣公園】 その場にいたくなくていきおいだけで飛び出して、むちゃくちゃに走った。 話をしたくもなかったし、そもそも声も聞きたくなかった。 ……わかってるよ、最初っから。 私たちが少ない方だっていうのも、それを間違ってるって言う人のことも。 けど、息を切らせるたびに憂やあずにゃんの顔が浮かんできて、胸がいたかった。 ごめんね。私、いろんな人に迷惑かけてばっかりだよ。 住宅街のブロック塀とどこかを走るエンジンの音、排気ガスなんかに取り囲まれて……なぜか目にしみるほどで、窒息しそうな気がした。 魚が息を吸うみたいに顔を思いっきり上にあげたら……うんざりするぐらい、きれいな夕陽が見えた。 夕焼け放送はとっくに鳴りやんでた。 いつかの私たちみたいにちっちゃかった子どもたちはみんな手を取り合って、自分の家に帰ってしまった。 11月ぐらいになると、やっぱり暗くなるのも早いみたいで、ムラサキの空に吸い込まれていきそうで少し怖くなった。 誰もいない公園のベンチで膝ごとバッグを抱えていると、どうしてもいろいろ思い出してしまう。 伯父さんが言ってたことは、間違ってなんかない。 だから私は、エリちゃんや姫子ちゃんみたいなクラスの子に、あずにゃんとの関係を言えずにいた。 運命、だったんだと思う。 あずにゃんは――私にはよく分からないけど――新歓ライブで私を見つけて一目惚れしてくれたらしい。 私も初めて見たときから、あずにゃんがかわいくてかわいくて仕方なかったんだ。 抱きしめたい。ぎゅってしたい。 体温を感じたい。声を聞きたい。 髪を、肌を、息を、声を、ぜんぶぜんぶ私のものにしちゃいたい。 恋とか愛とか今もよくわかんないけど、あれが恋じゃなかったら私は一生恋なんてしないと思う。 特別……なんだもん。あずにゃんだけは。 初めて生まれた気持ちをどこにどう持っていけばいいのか分からなくて、あずにゃんを避けたこともあったっけ。 だって、どうしていいか分からなくなっちゃったから。 触れるのが、そうして壊してしまうのが、怖かった。 あずにゃんがもし「先輩」として私を見てるなら、この気持ちは多い隠さなきゃいけなかった。 だって、よこしまな気持ちだとしか思えなかったから。 ……でも、こんな内側から溶けてしまいそうな熱い気持ちをもてあましていたのは、私だけじゃなかったんだ。 気持ちが通じあえたときの喜びは……言いあらわせっこないよ。 だって、すごいもん。奇跡だったんだもん。 八月の終わりから付き合い始めて、お互いにこわごわ近づいていった。 今までだって手はつないでたのに急につなぐのが怖くなって、おそるおそる伸ばした指先が触れた瞬間、はずかしくて笑ってしまう。 けど、そうやって「はじめて」を一つずつ越えていく日々がすごくすごくいとおしかったんだっけ。 最後の「はじめて」を二人で乗り越えた夜、あずにゃんは言ってくれた。 いつまでも一緒にいましょう。あいしています、って。 でも……それは、私の間違った「恋」が無理やりあずにゃんを引きずり込んでしまったんだとしたら。 公園のベンチは急に冷え込んできて、昼の格好で取り残された私は思わず身体をふるわせてしまう。 さむいよ。……あっためて、ほしいのに。 この公園にだって、二人でよく遊びに来た。 小さい頃から憂や和ちゃんと一緒に遊んだ公園だって言うと、あずにゃんは目を輝かせて見て回っていた。 なんでそんなに? って聞いたら、「唯先輩がどうやって育ってきたかを知るのもうれしいんです」って照れながら教えてくれたっけ。 あの日、あずにゃんがなでていたすべり台に手を伸ばしてみる。 鉄は冷たく冷えていて、赤黒くさび付いた支柱から汚れが手に着いた。 あずにゃんの手も、汚れてしまったのかもしれない。 私がこんなとこに連れてきたから、汚してしまったのかもしれない。 唯「……あずにゃん、私、……だめ、だったのかなぁ……」 そこにいない人に問いかけたのに、なぜか聞こえる気がした。 それがどうしようもなくたまらなくて、こみ上げていたものがあふれだしてしまう。 自分の泣き声と鼻をすする音と風音しか聞こえない公園で、一人で身体を抱きしめる。 唯「ううっ……あずにゃん……ごめんなさい……でも、やだよぉ…すき、すきなんだもん……」 謝りたかった。気持ちを聞きたかった。 でも、それより――あの声と、体温がほしかった。 だってここは静かすぎるから。寒すぎるから。 ――なにしてるんですか、唯先輩。 風邪、ひいちゃいますよ? 唯「……あず、にゃん?」 振り返るよりも早く、私の身体は抱きしめられた。 その腕はあったかくて、なによりも安心できた。 梓「もう、探したんですよ? 唯先輩」 誰よりも安心できるその声を聞いて、涙がもう一度こみあげてきてしまった。 そんな私の身体を、私の愛する女の子はしっかり支えてくれた。 梓「……唯先輩、ちょっとお話しましょうよ」 【2010年11月27日 17 15 10/第二近隣公園】 遠くの犬の遠吠えが響くぐらい静かな公園で、しばらく私は唯先輩を抱きしめていました。 肌寒い季節ですが、唯先輩はいつでも陽だまりを集めたようにあったかい人でした。 けれどもそんな唯先輩はいま、私の腕の中で泣いています。 私の大好きな人は普段ははわほわしてつかめない人ですが、ときどきとても強く私の手を引っ張っていってくれます。 でも、たまにこんな風にとても小さくもろく、抱きしめてあげなきゃ崩れてしまいそうなぐらい弱ってしまうこともあるのです。 振れ幅が大きすぎるし、優柔不断だし、不安定だし、すぐ自分を責めたりする。 唯先輩は自分でもそう言ってますけど、そんなところも含めて私はあなたのことが愛おしいんです。 高い波がさざ波に変わるようにあふれた涙のおさまってきた頃、唯先輩はぽつりとつぶやきました。 唯「よく、わかったね。憂のかっこしてたのに…」 梓「わかりますよ。私の目はごまかせません」 だって、唯先輩の目は大きくてきらきらしてて、一目見たら分かりますから。 あなたのすべてを分かっていたいんです。 唯「あのね……あずにゃん」 梓「……付き合ってて、ほしいです」 えっ、と赤くなった目を見開いて、私の方へ振り返りました。 わかりますよ。唯先輩が、どんなこと考えてたかなんて。 だから―― 梓「私の見えるとこから、逃げないでくださいよ。さみしいじゃ、ないですか」 やった。やっと唯先輩が、その頭を私の胸にあずけてくれた。 私は左腕を唯先輩のおなかの方に回して、ぎゅっと抱きしめました。 するとこの腕を、先輩の柔らかい指がそっとつかんでくれた。 もう一方の手で、あずけられた頭をなでてみます。 ふるえのおさまった頭と、指先に絡まる唯先輩の髪の毛は、どこか溶けるような心地がしました。 青く暗く更けてゆく夜とやわらかな電灯の光の下で、私は次第にやわらぐ唯先輩の息に耳をすましていました。 梓「……はなれませんよ」 唯「うん……ありがと、すきだよ」 私の方を向いた唯の顔から、やっとくすんだ色が晴れたように見えました。 思わずくちびるを近づけてしまうと――やがてやわらかい感触が、重なったのです。 唯「……えへへ。珍しいね、あずにゃんからなんて」 梓「……誕生日プレゼントです。うそですけど」 唯先輩はいつもみたいに、子供のように笑ってくれました。 なんだかありきたりな微笑みで、あまりにいつも通りの屈託のなさで、変に泣きそうになってしまいます。 唯「……あずにゃん、好きで……いて、いいんだよね?」 梓「当たり前じゃないですか。今さら遠くに行ったら――ゆるさないですから」 こんなこと、他の人には言えませんよ。 あなたに出会うまで、自分の中にあったなんて気づきもしなかった気持ちだったんですから。 梓「唯先輩が……みつけて、くれたんですよ? わたしのこと」 思わず口にしてしまって、自分でも意味わかんなくて、ちょっとふきだしそうになってしまいます。 梓「あは……意味、わかんないですね」 唯「んーん。私もあずにゃん、見つけた」 そう言って、唯先輩はうれしそうに顔をうずめました。 なんだかちょっとくすぐったかったし、それにちょっと寒くなってきました。 ですから私は右ポケットから、さっき手に入れたとっておきのプレゼントを取り出します。 梓「……唯先輩。遅くなっちゃいましたけど、デートの続きしませんか?」 唯「えっ、どこどこ?」 梓「これです」 そう言って、私は隣町のホテルのディナーチケットと、展望台の無料券を見せました。 梓「おなかすきましたよね。一緒にごはん食べて、そしたらちょっとここ行ってみましょうよ」 唯「うん……でも、いつから持ってたの?」 梓「それは……いつか、教えてあげますよ」 そう言って腕をそっとゆるめると、唯先輩は私の手をぎゅっと握りました。 ――手、つないでこ? すっかり暗くなった電灯に、うるんだ赤い瞳といつもの笑顔が照らされました。 その姿がいとおしくてまた抱きしめたくなっちゃったので、とりあえずハンカチを渡してごまかしました。 【2010年11月27日 20 29 59/マクドナルド 桜ヶ丘駅前店】 先ほど、お姉ちゃんからメールが届きました。 律さんたちから話を聞くだけでは心もとなかったですが、おいしそうなデザートの写真が届いて安心しました。 どうやら本当に、隣の町のプリンスホテルでお食事しているみたいです。 せっかくの誕生日がどうにかいい思い出になりそうで、私もちょっとほっとしました。 律「……シェイク、飲まないの?」 憂「あ、とけちゃいますね……でも紬さん、そんな高価なものいただいちゃってよかったんですか?」 紬「いいのよ、持ってても使わないから。それに……二人が仲良くしていると、私もうれしいの」 そう言って紬さんはほほえみました。 先ほどお姉ちゃんが家を飛び出したときは、どうしようかと思いました。 このまま、家に戻ってこないんじゃないかとさえ思えたからです。 私もすぐに飛び出して辺りを見回したのですがもうお姉ちゃんはどこかに行ってしまったので、家でしばらく待っていたのです。 けれども……メールも電話もなく、ただひたすら時間は過ぎていきました。 不安になってお姉ちゃんを捜しに家を飛び出したところ――律さんと紬さんにばったり出くわしたのです。 どうやら紬さんは澪さんから事情を聞いていたみたいです。 それに、たまたま梓ちゃんにも会って二人で少しお姉ちゃんのことを話したそうです。 二枚のチケットはそのときに梓ちゃんに手渡したらしく、「頼りがないのは元気な証拠」と思っていたらしいです。 とはいえ、あんなことがあった後なのでやっぱり不安でした。 そんな話をしたら、律さんがちょっと話そうとこのお店に誘ってくれたのです。 純ちゃんと同じくらい律さんには昼間に助けてもらったので、私もそのお礼がしたかったのです。 それからしばらくして、梓ちゃんからメールがきました。 「唯先輩に会えたよ。心配しないで、二人でいるから」 たった一言でしたが、そのメールを見たとき涙が出そうなぐらい安心しました。 それからメールはしばらく途絶えていましたが、さっきのデザートの写真を見る限り……無事、一緒にご飯を食べられたみたいです。 律さんが写真を見て、紬さんにチケットのあまりをねだっているのがちょっとおかしかったです。 お姉ちゃんの無事を確かめてほっとしたあとで、私は二人に伯父さんとのことを話しました。 律「なんていうかさ……勝手にすげー悪人として見てたけど、ちゃんと唯たちのこと考えてるんだよな……」 律先輩はうつむきがちにそう言いました。 憂「私も……そう、思ってます」 あの伯父さんはちょっと融通がきかなくて頑固なところはあるけれど、私たちのことを見守ってくれてる大事な親戚です。 律「実際さ、唯たちって周りに隠してるわけでしょ? 付き合ってること」 憂「和さんとかは知ってますけどね、さすがに」 周りに隠さなきゃいけないのが、あずにゃんとの関係が悪いものみたいでつらい。 ――お姉ちゃんは以前、そんな風に言ってました。 紬「でも……ダメよ。めずらしいのかもしれないけれど、唯ちゃんも梓ちゃんもお互いに好きなんだから」 一言ももらさず真剣に聞いていた紬さんが静かに口を開きました。 セットで買った爽健美茶を一口すすると、紬さんは話します。 紬「私のお母さんね、小さい頃に病気で亡くなったのよ」 律「そっかあ、ムギも大変だったんだな……でもそれってどんな関係が?」 紬「バイセクシャル、って分かる?」 律「……あー」 私のお母さん、ビアンでもあったの。 4
https://w.atwiki.jp/momo-i/pages/233.html
誰かに「すごい」とか はめてもらえないこともないけど 君から ほしい言葉 そういうことじゃない 傷ついて でも好きな レコードかけてみた ひとりの部屋で 何度目のループで 次のとびらがひらけるかな (キミはわたしをどう思っているの? 女の子として…) .友情 .愛情 それ以上 大事なことほどログには残らない .友情 .愛情 それ以上 信じて虹になりたい あふれてゆく メロディ 風の中 目を閉じる このまま知らないばしょへ さらってよ 背中の荷物もぜんぶ なげすててしまうから (キミはわたしを抱きしめてくれた わたしとして!!) .友情 .愛情 それ以上 キスより大事なこともあるかも .友情 .愛情 それ以上 絆して 空気ふるわせて 重なりあう リズム .友情 .愛情 それ以上 いましかできないことがあるから .友情 .愛情 それ以上 信じて虹になりたい 重なってゆく 鼓動
https://w.atwiki.jp/83452/pages/14689.html
――― 「みぉせんぱぁい」 梓は、呼吸もまだ整ってもいないのに、甘えるように囁き、唇を重ねてくる。 でもそれは、さっきまでの貪る様なキスではなく、愛しむような優しく穏やかなキスだった 「澪先輩、私の初めて、もらってくれませんか?」 「え?」 「だめ……ですか?」 「うぅん、私なんかでいいの?」 「澪先輩がいいんです」 「梓」 私は、梓を抱きしめ、唇を重ねる。 そして、ゆっくりと、梓のそこに触れた。 「ぁん」 梓のそこは、下着の上からでもはっきり分かるほど、潤っていた。 「澪先輩、直接」 私は、梓の言葉に頷くと、その残った一枚の布切れを取り除いた。 「梓……」 熱く潤っている、梓の花弁に直接触れると、言いようのない愛しさが、胸に広がってくる。 「澪先輩、うっ」 梓のかわいい声が、もっと聞きたくなり、私は、中指の腹で、硬くなっている、小さなつぼみをこする。 「み、澪先輩、い、いぃ、ぁん」 梓は、私の指の動きに応えるように、反応が大きくなっていく。 「み、澪先輩……お願い……」 「梓……」 「きてください……私、もう……」 「うん」 私は、右腕でしっかり梓を抱きしめる。 「痛かったら言ってね」 「はい」 私は、そっと梓の入り口に左手の中指を押し当てる。 「いくよ」 「来て、澪先輩」 私は、梓の花弁の間に、ゆっくりと中指を沈めていく。 「ぅぁっ、はあーーーっ」 「だ、大丈夫?」 「……はい、続けてください」 私は、苦しそうな声に、思わず挿入をとめたが、梓は続きを促した。 「うん」 「あっ、はぁあー、い、…… み、澪先輩が、わ、私の中にっ」 「そうだよ、分かる?」 「は、はい、分かりますっ!うれしいですっ!」 梓の最奥部まで到達すると、梓は嬉しそうに、抱きついてきた。 「梓」 私もそれに答え、背中に回した右手に力を込める。 「澪先輩」 懇願するように見上げる梓の瞳に頷くと、私は、左手を動かし始めた。 「あ、あん、い、いぃっ!」 梓の中で、タッピングする時の要領で、おなかの裏側を叩くように指を動かす。 「み、お先輩!」 「きもちいい?」 「は、はい!……もっとぉ……」 「うん」 今度は、スラップの要領で手首を捻る。 「あ、だめっ、それいぃっっ! 梓の中を愛するたび、梓が、甘い声を挙げ、梓の花弁からは蜜が溢れる。 「ね、ねぇ、もうだめっ、い、いかせてくださいっ」 「うん、いって。梓」 私は、いったん中指を引き抜くと、薬指とともに再び、梓の中に沈めた。 「はぁーーー!」 そして、激しく、指を出し入れし始めた。 「澪先輩!澪先輩!」 梓は、何度も私の名前を呼び、さっきより強く抱きしめてくる。 「梓……」 「み、澪先輩、だめ、いきます!いっちゃいますぅうーーー!!!」 指を締め上げられる感覚が下かと思うと、梓の中から、大量の蜜がほとばしった。 ――― 「みぉせんぱい、うれしいです」 とろんとした瞳で、梓は囁き、私の胸に頬を摺り寄せる。 前髪が素肌に触れて、少しくすぐったい。 「みぃぉせぇんぱいっ」 「ぁっ」 そして、梓は、私の胸の先端に口付ける。 「だめだよ、梓」 「だめじゃないです」 梓は、そう言うと、私のまだ誰にも触れられたことのない部分へ触れた。 「梓だめっ!」 「いやです」 「でも約束が」 「知りません」 梓は、すねた様に言うと、下着の上から、ぐりぐりとそこを手のひら全体で愛撫する。 「ちょ、ちょっと」だめだって……ぁん」 「そんなにいやですか?」 「え?」 「私じゃ、そんなにいやですか?」 私は、梓の真剣なまなざしに見つめられ、恥ずかしくなり、思わず俯いた。 そして、躊躇いながら、私は梓に尋ねた。 「梓……た、大切にしてくれる?」 「え?」 「これからずっと……私だけを、大切にしてくれるなら……」 「それって」 「……あの……体の関係だけじゃなくって」 私が、恐る恐る続けると、梓にきつく抱きしめられた。 「何を言ってるんですか!」 「え?」 「私が好きな人意外とこんなことができる人間だって思ってたんですか?」 「別にそう言うわけじゃ……」 「私、一生澪先輩を大切にします!」 「ほんと?」 「もちろんです!」 「梓」 私たちは、抱き合い、唇を重ねる。 お互いの思いを確認するように、約束を確かめるように。 「梓……梓の好きに……して」 唇が離れると、私は恥ずかしさをこらえ、梓に伝えた。 「澪先輩、大好きです」 梓は、もう一度キスをすると、私のそこに触れた。 「あ、梓……」 「澪先輩、脱がせちゃいますね」 言葉と同時に、私は、生まれたままの姿になった。 「澪先輩、すごく濡れてます」 「そ、そんなこと言わないで」 「ふふ、私にして、澪先輩も感じちゃったんですね」 「そんな、あん」 「ほら、聞こえますか?」 「い、いやっ」 梓は、入り口のところで、わざとピチャピチャと音を立てる。 「だめ、恥ずかしいよ、梓」 「でも、恥ずかしがってる澪先輩、かわいいです」 「そんなぁ、い、いや、あん」 「もっと気持ちよくしてあげますね」 そう言うと梓は、私から離れていく。 「梓?」 私が驚き、顔を上げると、梓は、私の両脚の間に体を割り込ませようとしていた。 「だ、だめ、見ちゃだめ」 私はあわてて両脚を閉じようとしたけど、既に、手遅れだった。 「澪先輩のここ、綺麗です」 「いや!恥ずかしくて信者紆余ぉ」 「大丈夫ですよ澪先輩。 先輩のここ、すごく綺麗ですから」 「ふ、ふわぁあー!」 ぬるっとしたものが触れ、私はへんな声を挙げてしまう。 「だ、だめ、梓、そんなこと……あ、いやぁ、……」 梓は、私の中に舌を入れたかと思うと、先端のつぼみまで一気になめ上げ、しばらくそれを転がしたかと思うと、すっと下がっていってしまう。 「あ、梓、い、いぃ……あ、ぁん、いやっ……」 そんな事を何度か繰り返していた梓だったが、突然、梓の唇は、下の方へと下がっていった。 「あ、梓、そんなところだめ!」 「でもこっちの方に、エッチな汁が垂れてきちゃってますから、きれいにしないと」 「で、でも、汚いよ」 「澪先輩に汚いところなんてありません」 そう言うと、梓は、再び舌を這わす。 「だ、だめ!そんなところに舌を入れちゃっ!」 私は、縦横無尽に駆け回る、梓の下に翻弄され、ただ喘ぎ、腰を浮かせてしまう。 「澪先輩、気持ちいいですか?」 「あ……う、ぅん、気持ち、いい!」 私は恥ずかしさも忘れ、梓に応える。 「澪先輩、もうそろそろいいですか?」 梓は、指で一番敏感な部分を転がしながら、囁く。 「う、うん……あ、梓の好きにしてぇ……」 「澪先輩、大好きです」 梓は私を抱きしめると、右手の中指を、私のそこにあてがった。 「いきますよ」 「う、うん」 答えと同時に、梓の指が侵入してくる。 「あ、うぁーーーーーっ!」 痛いのは覚悟をしていたが、それは熱いと言う感覚に近かった。 まるで焼けた防火何かを押し込まれているような感覚に悲鳴を挙げてしまう。 「澪先輩、大丈夫ですか?」 「う、うん、だい、じょうぶ」 私は、必死にその痛みに耐える。 梓も同じ痛みに耐えたんだ、そう思うと、痛みが薄れるような気がした。 「澪先輩」 梓は、熱っぽく囁くと、私の中で動き始める。 「あ、あぁ、あず、さぁ!」 しばらくは、熱いような痛みしか感じていなかったが、徐々に、甘い疼きを伴い始めた。 「あ、あん、梓、梓だ……梓……」 梓を私の中に感じる。 「澪先輩、私の指で、もっと感じてください」 「梓、いいっ、いぃよぉっ」 「ここですか?」 「そ、そこっ!だめぇっ!」 梓が、おなかの内側を円を書くようにこすると、より強い快感が走った。 「澪先輩……」 「あ、梓、だめ、変なのが、変なのが来るぅっ!」 「いいですよ、いっちゃってください」 そう言うと梓は、親指を、硬くなっているつぼみに当たるようにして、手を上下に動かし始めた。 「梓、だめ!す、すごいっ!!!」 私は、二つの刺激に、理性を削り取られていく。 「梓、いやっ、す、好きって言ってぇ!」 「澪先輩、大好きですよ」 「わ私も、あ、ぁん、梓のこと、あ、ぁん、ぅっ、あぁ、だ、だいすきぃっ!あ、だめぇーーーーっ!!」 私は、絶叫すると、梓のぬくもりを感じながら、白い世界へと落ちていった。 ――― 「みーおー」 次の日の午前中、不肖の幼馴染が、いきなり家を訪ねてきた。 「どうしたんだ?」 「宿題、手伝ってくれよぉ」 「しょうがないなぁ」 私は笑顔で応える。 「で、なんの宿題なんだ?」 「み、澪?」 だけど、律は目を見開き、まじまじと私を見つめ、固まっている。 「どうしたんだよ、宿題手伝って欲しいんだろ?」 「い、いや、いつもなら、自分でやれって殴るのに、殴らないからさ……」 私だって、いつも殴っているわけではないのに、本当に失礼なやつだ。 だけど、そんなことはどうでもいいかと思い直した。 「まぁ、たまにはな」 「なにかいいことでもあったのか?」 「え、えっとそれは……」 図星をつかれ、口ごもってしまう。 「まさか梓と付き合うことになったとか?」 「な、何で分かるんだよっ」 「図星かよ! 「うっ」 「それにしても、告白なんかできないとかうじうじしてたくせになぁ」 「も、もういいだろっ」 私は、真っ赤になって話を打ち切ろうとするが、律は意に介さず、続ける。 「まさか梓から告白されたとか?」 「まぁ……それに近いかも……」 「へぇ、やっぱりへたれなみおちゅわんからは、何もできませんでしたか」 律が、にやにやといやらしい笑みを浮かべる。 「わ、私だって、梓がその気になるようにだなぁ!」 「うん?」 「い、いやなんでもない」 「なんだ?」 「とにかく!私もがんばったんだっ!」 「あいったぁ!」 私の部屋に、スコーンと言う、小気味いい音が響いた。 おわり 戻る
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/15682.html
なみだくらげ【登録タグ な 初音ミク 曲 花浅葱DROPS】 作詞:花浅葱DROPS 作曲:花浅葱DROPS 編曲:花浅葱DROPS 唄:初音ミク 歌詞 ☆ナミダクラゲまたひとつ 風に乗って空に舞う ナミダクラゲまたひとつ 誰かの思いを抱え舞う キミは消しゴムで消すように 思い出を簡単に消すんだね どれ程愛してもキミは 後ろを向く寂しさに震える肩を 抱きしめても 明日など来なければいい キミが悲しく何度も呟いた 明日に何があるかも知る前に キミの涙は ほら ナミダクラゲになって空に舞う ボクはキミとボクとの明日を 温もりと優しさで紡ぎたい 迷っても戸惑ってもキミを 守るために怯えてる小さなキミを 抱きしめるよ 「本当に 信じていいの?」 キミが不安げな顔で呟いた 「大丈夫だよ」と そっと抱きしめた キミの涙は ほら ナミダクラゲになって空に舞う 幸せの二人の砂時計 時が止まらないように 砂のカケラひとつずつ 二人の足跡のしるし ☆繰り返し コメント 名前 コメント