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○遊ぶ世界と時代 現代の日本が舞台です。場所はどこでも構いません。 PCたちはみな学生である必要があります。 (大人のペルソナ使いを作成するデータは、まだ用意しておりません) ○キャラクター作成(インタビュージェネレータ) PC用インタビュー 貴方が生まれ育ったのはどんなところですか? 貴方の年齢(学年)と性別を教えてください。 貴方の育った家庭環境を教えてください。 貴方のしでかした罪はどんなことで、どんな引け目を負っていますか? 貴方のペルソナ(内面の自分)とシャドウ(影なる自分)をそれぞれ答えてください。 貴方の悩みは何ですか? 貴方の容姿は? 貴方の得意な科目、分野は何ですか? 貴方の所属する部活動、委員会活動は何ですか? 貴方の将来の夢は何でしょう? 貴方の学校での処世術を教えてください。 貴方の日々の楽しみは何ですか? 貴方がペルソナ能力に目覚めたきっかけを教えてください。 貴方の名前を教えてください。 ペルソナ用インタビュー そのペルソナは何と呼ばれていますか? そのペルソナはどういった姿をしていますか? そのペルソナのモデルとなった神話、物語を教えてください。 そのペルソナは、神話、物語の中でどういった立場にありますか? そのペルソナは、神話、物語の中でどのようなことをしていましたか? (以下、通常の問いかけ) そのペルソナは、どういった能力を持っていますか? そのペルソナが貴方の内面である理由は何ですか? ○ペルソナの所持数 ひとりのPCが所持できるペルソナは3つまでです。 作成に制限はありませんが、あらかじめゲーム前に作成しておく必要があります。 作り直しをする場合、以前のペルソナの成長状態(成功要素数)を引き継ぎます。 ※いきなり3つのペルソナを作成するのは大変です。セッションの進行にあわせて、ひとつずつ増やしていくようにするとよいでしょう。 ○ペルソナとPCの関係 ペルソナはPCにとってもう一人の自分であり、極論すれば自分自身です。 そのため、ペルソナとPCは一心同体であるとも言えます。 ペルソナの力を借りて同じ動きをすることもできますし、それぞれにタイミングを合わせて別行動を取ることもできます。 ただし、ペルソナとあまり距離を離すことはできません。 ○属性防御の設定 ペルソナのみ属性防御を設定します。 設定には以下の制限があります。 *耐性ひとつと弱点ひとつを設定すること。 *物理を除く属性に弱点を設定した場合、その属性の攻撃魔法を扱うことはできない。 *物理に耐性を設定した場合、補助魔法を除いて魔法スキルを扱うことはできない。 属性には、物理、火炎、氷結、電撃、疾風、光、闇の7属性が存在します。 ○成功要素の登録 上級ルールより、成功要素の二つの系統を採用しています。AとBの二つの系統を持つことができます。 パワー11の成功要素は、貴方、あるいはペルソナを端的に表わす言葉でなければなりません。その成功要素が両系統の元となります。 二つの系統への登録は自由です。片方の系統だけを伸ばしても、バランスよく伸ばしても構いません。 ○スキルの登録 ペルソナのみスキルを登録できます。 詳しくは、「スキルについて」を参照してください。 ○装備品の決定 装備品により、演技制限に修正を受けることができます。 武器、防具からひとつずつ選んで装備することができます。 武器 片手剣 移動力×1.5 白兵貫徹力×1.5 両手剣 白兵貫徹力×2 鈍器 移動力×0.5 白兵貫徹力×2.5 短刀 移動力×2 格闘武器 移動力×2.5 白兵射程×0.5 祭具 白兵貫徹力×0.5 魔法貫徹力×1.5 弓 射撃射程×2 銃 射撃射程×2.5 射撃貫徹力×0.5 防具 軽防具 一般装甲×1.5 重防具 移動力×0.5 一般装甲×2 ○消費アイテムの所持 成功要素登録時、あるいは成長処理時に、消費アイテムを所持することができます。 消費アイテムはPCの成功要素と一時的に置き換えて成功要素を登録し、そのパワーは置き換えた成功要素から2割低くなります。いくつでも置き換えることができます。 消費アイテムはペルソナの成功要素、およびスキルの代わりに使用できます。 消費アイテムには以下の種類があります。 傷薬 治癒系スキルと同じ効果を発揮する。 パトラジェム 正常化系スキルと同じ効果を発揮する。 ○演技制限について 全演技制限の初期値は20となります。これは、PCとペルソナの初期値10を加算したものです。 統制力 基本ルールと変化はありません。 移動力 基本ルールと変化はありません。 射程 対象を攻撃範囲に捉える能力も指します。 移動スペースが限られているこのDICの戦闘においては、後者で使用されることが多くなります。 白兵攻撃、射撃攻撃、魔法のそれぞれで設定されます。 貫徹力 白兵攻撃、射撃攻撃、魔法のそれぞれで設定されます。 装甲 一般、精神のそれぞれで設定されます。 また、以下のルール変更が行われます。 対象を射程に捉えられない場合、攻撃の効果は2割減少します。 貫徹力が対象の装甲以下の場合、力押しでは有効打を与えられないものとし、攻撃の効果は1割減少します。 貫徹力が対象の装甲の2倍以上の場合、相手の装甲によって攻撃が止められることはないものとし、攻撃の効果は1割増しになります。
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俺「ストライクウィッチーズですねぇ」 773-793 俺「ストライクウィッチーズなんて!」 796-834 前へ 目次へ戻る 次へ Episode12 『ペルソナ』 決戦の翌日・・・ 世間ではネウロイが完全に消滅したと騒ぎになっていた。 その騒ぎの通り、世界中からネウロイの巣とネウロイの姿が忽然と消えたのだ。 世界中の新聞やラジオといったメディアでもネウロイ消滅のニュースが飛び交っていた。 ネウロイはこの世界から完全に消え去った・・・ 朝 ---俺の部屋--- 慣れた気配を感じる・・・ アニマ「おはよう。」 俺「う・・・ん・・・?うおっ!?」ガバッ! 俺は驚いて飛び起きた。 俺「おま・・・なんでこんな時間に!?」 アニマ「あれ?言わなかったっけ?終わったらまた来るよって。」 俺「だからって朝は・・・ビックリするって・・・」 アニマ「そうだね・・・陽の出てる時間に会うのは初めてだね。」 アニマ「いい天気だ・・・今朝は本当の意味で新しい朝だ。」 アニマ「君にとっても・・・そして僕にとっても・・・」 俺「どういう意味だ?」 アニマ「今まで集まっていた僕の記憶のカケラが・・・全部集まったんだ。」 アニマ「僕は、僕自身の役割がはっきりと分かった。」 アニマ「来るべき時の訪れだ・・・」 俺「そうか・・・そりゃ良かったな。」 アニマ「うん・・・君が友達になってくれたおかげだ。ありがとう。」 俺「俺は特に何もして無いけど・・・」 アニマ「ううん。君がいたから僕は記憶を取り戻せたんだ。」 アニマ「・・・それとね、辛いことだけど言うよ。」 アニマ「お別れしなきゃ・・・君と。」 俺「お別れ・・・?」 アニマ「今だから分かるよ。君と僕が友達になれたのは・・・僕にとって奇跡のようなことなんだ。」 アニマ「でもね・・・奇跡は永遠には続かない・・・」 アニマ「永遠だったら良かったのに・・・」 俺「・・・・・」 アニマ「君と会えたことは僕にとって大切な宝物だ。」 アニマ「たとえ今日が最後になっても、君との絆はいつまでも僕たちを繋いでくれる。」 アニマ「どうか・・・僕のことを忘れないで欲しい・・・」 俺「ああ。約束する。お前のこと、絶対に忘れたりしないよ。」 俺が手を差し出す。 アニマも応えるように手を出し、2人は固い握手をかわす。 アニマ「ありがとう・・・僕の大切な親友・・・」 アニマ「元気でね・・・」スー… アニマは消えてしまった・・・ 俺(もう会うことも無いのかな・・・) ---基地内廊下--- ガヤガヤ… 俺「なんか騒がしいな・・・」 坂本「俺!」 俺「少佐、おはようございます。」 坂本「ああ、おはよう・・・じゃない!今外には出るなよ!」 俺「はぁ・・・何かあったんスか?」 坂本「いやな・・・先日我々がネウロイを討ち滅ぼしたとニュースが世界中で飛び交っているようでな・・・」 坂本「朝から基地に記者やら野次馬やらが押しかけて大変なんだ・・・」 坂本「おかげで碌にに訓練も出来ん・・・」 俺(訓練はもういいんじゃないだろうか・・・) 坂本「とにかく、事態が落ち着くまで外には出るなよ!いいな!」 俺「了解っス。」 坂本「それと、この後は食事だからな。遅れるなよ。」 俺「はいっス。」 ---食堂--- 俺「おはようっス。」 芳佳「あ、おはようございます俺さん!」 リーネ「おはようござます。」 今朝の朝食は宮藤とリーネが作ってくれていた。 ミーナ「おはようございます、俺さん。」 俺「おはようございます、隊長。・・・あれ?マルセイユ大尉は?」 ミーナ「それがね・・・彼女、取材が来てるからって張り切って出て行っちゃったのよ・・・」 俺「さすがはスーパースター・・・」 芳佳「これ、俺さんの分の朝食です。どうぞ。」 俺「あ、どうもっス。」 朝食を受け取り席へと移動する。 俺「おはようっス。お2人とも。」 エイラ「おーっス。」 サーニャ「おはようございます。」 俺「隣いいっスか、サーニャさん?」 サーニャ「はい、どうぞ。」ニコッ サーニャの隣の席に腰掛ける。 俺「こうしてみんなで飯食えるのも、もうすぐ終わっちゃうんスね・・・」 サーニャ「・・・・・」 エイラ「・・・・・」 皆が暗い顔をし始める。 俺「っと・・・空気悪くしたっスね・・・申し訳ないっス・・・」 俺「でも、戦いが終わっても、もう会えなくなるわけじゃないっスから・・・」 芳佳「そうですよ!・・・そうだ!一回落ち着いたらみんなでまた会いましょうよ!」 リーネ「うん!いいね、それ!」 坂本「それなら扶桑に来るといい!みんなで花見をしようじゃないか!」 芳佳「坂本さん!そうです、桜の咲いたころにお花見しましょうよ!」 俺「桜か・・・何年ぶりだろうな・・・」 サーニャ「あの・・・桜って・・・?」 俺「そっか、オラーシャにはないっスもんね。」 芳佳「桜っていうのは、扶桑だけに咲いてるピンク色で綺麗な花なんだよ!」 俺「扶桑人はその桜が満開になった季節に花見って言って、親しい人たちで集まって桜の木の下でご飯食べたりする風習があるんスよ。」 坂本「いわば一種の祭りといったところだな。」 エイラ「へー・・・なかなか綺麗そうじゃないカ。」 シャーリー「祭りか~。扶桑人は本当に祭りが好きなんだな。」 坂本「そうかもしれんな。はっはっは!」 ミーナ「いいかもしれないわね。それでそのお花見が出来るのはいつごろなのかしら?」 坂本「そうだな・・・大体3月の初めころだろうな。」 ミーナ「それじゃあ、そのころにもう一度このメンバーで集まりましょう、ね!」 全員が同時に頷く。 501のメンバーは再び会うことを誓った。 昼 ---基地内滑走路--- ミーナ「もう帰っちゃうのね・・・夜に祝勝会をやろうと思ってたのだけれど・・・」 ハンナ「ああ。私の仲間も心配してくれているだろうから。」 坂本「お前のおかげで助かった。ありがとう。」 ハンナ「礼には及ばない。私は自分のやりたいようにやっただけさ。」 坂本「そうか・・・」 ハンナ「それじゃあ行くよ。ハルトマンにはいつか決着をつけると言っておいてくれ。」 ミーナ「はいはい。」フフフ ハンナ「頼んだぞ。じゃあ。」 そう言ってハンナはタラップを駆け上がり・・・入り口で一度立ち止まり、振り返る。 ハンナ「銀獅子にも頼むぞ。」 ミーナ「わかったわ。」 ハンナは満足そうな笑顔を見せ、機内へ乗り込んだ。 そしてアフリカの星は仲間の元へ帰っていった。 夜 ---大ホール--- この夜、祝勝会が行われることになった。 ホールにはにはいつものメンバーに加え、整備班や清掃班など基地にいる全ての人間が集まっていた。 俺「うわ・・・すごい豪華・・・」 テーブルの上には調理班が腕によりをかけて作ったご馳走がたくさん並んでいた。 芋はいつもより少し控えめなようである。 ルッキーニ「これ全部食べていいの?」 ミーナ「ええ。好きなだけ食べてちょうだい!」 エーリカ「いただきまーす!」パクパク シャーリー「うん!うまいなコレ!」モグモグ エイラ「サーニャ、どれ食べたいんダ?」 サーニャ「自分で取るから大丈夫よ、エイラ。」 芳佳「すごい・・・お寿司もある・・・」 坂本「うむ・・・やはり寿司はうまいな・・・」モグモグ リーネ「芳佳ちゃん、お寿司ってどれがおいしいの?」 芳佳「んっとねー・・・」 ペリーヌ「少佐・・・あの、それは・・・?」 坂本「ん?これはウニと言ってだな・・・」 ゲルト「うまい・・・」モグモグ ゲルト「・・・・・」ボロボロ シャーリー「お・・・おいバルクホルン・・・なんで泣いてるんだ・・・」 ゲルトの頬には涙が伝っていた。 ゲルト「な・・・泣いてなど・・・いない!」ゴシゴシ エーリカ「うそつけ~」 ゲルト「う・・・嘘なんかじゃ・・・ない・・・」ボロボロ 大粒の涙がとどめなくあふれる。 ゲルト「く・・・うぅ・・・」ボロボロ エーリカ「そっか・・・そうだよね。必ず私達の手で取り戻すって約束したもんね。」 そう言ってエーリカはゲルトを抱きしめる。 ゲルトとエーリカは必ず自分達の手で祖国の空を取り戻すと誓っていた。 その願いがようやく果たされ、ゲルトは嬉し涙を流したのだ。 ギュッ… 2人の上からミーナがさらに抱きしめる。 ミーナ「ありがとう2人とも・・・あなた達がいたから、私はここまで頑張れたわ・・・」 ミーナ「本当に・・・ありがとう・・・」 エーリカ「ミーナ・・・」 ゲルト「・・・・・」ボロボロ しばらく3人は抱き合った。 その数時間後・・・ ミーナ「えー、みなさん。本日は連合国軍総司令官がお見えになっています。」 ミーナ「それでは閣下よりお言葉をいただきます。どうぞ・・・」 司令「えー・・・本日はお日柄もよく・・・と冗談はさておき・・・」 司令「諸君。本当に良くやってくれた。言葉も無い。」 司令「本来ならばこのカールスラントを取り戻し、ネウロイ攻略の拠点とするはずだったのだが・・・」 司令「元凶であるアルカナネウロイが滅ぼされたことで世界中からネウロイが消え去った。」 司令「これは紛れもなく偉大な功績だ。世界中の人々も認めてくれる。」 司令「特にウィッチーズの諸君らは本当に良くやってくれた。そしてただ見ているだけしか出来なかった不甲斐ない私達をどうか許して欲しい。」 司令「我々はまだ若い諸君らにいろいろなことを背負わせてしまった・・・」 司令「これ以上は何も背負う必要は無い。諸君らには若さの本分を謳歌する権利がある。」 司令「今夜24時をもってこの第501統合戦闘航空団及び他のウィッチ戦隊を全て解散とする。」 芳佳(解散・・・) 司令「戦いに身を投じる必要はもう無い。」 司令「明日からはこの平和な空の下、大手を振って元の生活に戻ってくれたまえ。」 司令「と・・・堅い話はあまり得意じゃないんだ。ここまでにさせてもらうよ。」 司令「さぁ、今夜はどうか楽しんでくれ。」 さらに数時間後・・・ 午前0時前になっても祝勝会はまだ続いていた。 ゲルト「なぁみんな。ちょっといいか?」 俺「どうしたんスか、大尉?」 ゲルト「せっかくの機会だ。ここで集合写真を撮ろうと思うのだが・・・」 ミーナ「いいわね。撮りましょう。」 坂本「そうだな。この基地で撮れる機会ももう少ないからな。」 ゲルト「よし・・・じゃあまずは私達だけで撮ろう。その後は基地の者全員だ。」 数分後・・・ 整備班の男「それじゃあ撮りますよ・・・笑って笑って~・・・」 全員が並ぶ。 整備班の男「はい、いきまーす。」 カシャ! また1つこの基地での思い出が増えた。 その後は司令も交えて基地の者全員の集合写真も撮った。 祝勝会も収束に向かおうとしていた・・・その時・・・ 深夜0 00 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 突如、地面が揺れ始める。 ゲルト「な・・・なんだ!?」 俺「地震!?」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・ ペリーヌ「止まり・・・ましたの・・・?」 リーネ「みたいです・・・」 芳佳「まって!なにか・・・何か聞こえる・・・」 リーン…ゴーン…リーン…ゴーン… ミーナ「これは・・・鐘の音・・・?」 司令「なんだというのだ・・・」 鐘の音は一向に鳴り止む気配を見せない。 ミーナ「管制班!至急レーダーの確認をお願いします!」 管制班「了解!」 ミーナ「整備班は至急ストライカーの準備を!」 整備班「了解!」 ミーナ「ウィッチーズ隊員は至急ブリーフィングルームに集合。閣下は安全な場所へ!」 司令「わかった・・・」 ミーナ(いやな予感がするわ・・・) ---ブリーフィングルーム--- ミーナが神妙な面持ちで話し始める。 ミーナ「・・・先ほどの地震の後、北海海上に謎の物体が出現したそうです。」 ミーナ「今から私達でそれを確認しに行きます。各自、出撃準備を行ってください!」 全員「了解!!」 ---北海上空--- ここは基地からかなり離れた北海。その途中、海上に何かが見える。 俺「あれは・・・塔・・・?」 そこには巨大な黒い塔がそびえ立っていた。 エーリカ「さっきの地震の正体ってこいつ?」 シャーリー「そうみたいだな・・・」 塔の外装にはネウロイの多角形の模様が刻まれている。 ミーナ「俺さん、この塔からコアは確認できますか?」 キュイイイイイイ!! 俺がメガネを外し、魔眼を開放する。 俺「いえ・・・今のところ見当たらないっス・・・それに魔導針も反応しなかったっスから・・・」 ミーナ「サーニャさんのほうにも反応はなかったかしら?」 サーニャ「はい、反応ありません・・・」 そこへ突然あの2人組みが現われる。 イヴ「お見事です・・・」 ゲルト「お前達・・・」 アダムとイヴ・・・グレゴリの2人組みだ。 イヴ「あなた方は12のアルカナネウロイを全て討ち果たし、見事本懐を遂げられた。」 ミーナ「あなた達は12体のネウロイを全て倒せばネウロイはこの世から消えると言った・・・」 ミーナ「でもこれは何?この模様・・・これはどう見てもネウロイの生み出した産物よ。」 イヴ「その通り。12対全てのネウロイを倒せばネウロイが滅ぶと言うのは嘘・・・」 ミーナ「最初から知っていたのね・・・」 アダム「せや。ま、気づくんがちょっと遅かったなぁ。」 芳佳「そんな・・・」 ペリーヌ「騙してたってことですの・・・?」 イヴ「全ては私達の思惑通り。」 アダム「消えるはずあらへん。お前らはむしろ逆のことをしてたさかい。」 サーニャ「逆?」 イヴ「12のアルカナネウロイはいわば破片・・・元々は1つになるべきものだった・・・」 イヴ「しかし、あなた方が一つ一つ、全てに接触したことでそれらは再び1つになった・・・」 イヴ「間もなく蘇るのです・・・滅びを呼ぶもの。13番目のアルカナを持つネウロイ・・・」 イヴ「『デス』とよばれた究極の存在が・・・」 エイラ「デス・・・『死神』カ・・・」 ゲルト「何を言っているんだ!?お前達の目的はなんだ!?」 アダム「せやから分かるやろ。オレらはな・・・『滅び』が欲しいんや・・・」 イヴ「そう・・・私達が望むのは確実な滅び・・・」 イヴ「世界大戦程度ではまだ生き残りが出てしまう・・・私達は生きとし生けるもの全てに平等に死を与えたい・・・」 イヴ「それ唯一行えるのが『デス』。彼の者は死をもって我々を救うのです。」 リーネ「死が救いって・・・」 エイラ「狂ってル・・・」 アダム「なんとでも言えばええわ。オレらはもう後先短いさかい。ここで滅ぼうが関係あらへんのや。」 俺「後先短いって・・・どういう意味だよ・・・?」 イヴ「アダム・・・少し口が過ぎますよ・・・」 アダム「これは失敬・・・」 イヴ「・・・まぁいいでしょう。あなた方の冥土の土産に1つ私達のことを教えましょう。」 俺「死ぬのは確定なのな・・・」 アダム「安心せぇや。話が終わったら一瞬で葬ったる。」 イヴ「今から11年前・・・私達はネウロイ大戦の戦災孤児だった。」 ――――――――――― ―――――――― ――――― 女の子「おとうさん・・・おかあさん・・・どこ・・・?」 家族も、友達も、居場所も奪われた私達は軍の孤児収容施設に集められた。 そこには数え切れないほどの孤児がいた。皆、私と同じ境遇を持つものばかりだった。 施設での生活は快適だった。 衣食住全てが与えられ、何一つ生活に困ることはなかった。 そうして私達が平和に過ごしていたある日・・・ 私の友達であった孤児の何人かが施設から姿を消していた。 女の子「せんせい。――はどこへいったの?」 先生「ごめんね。教えることは出来ないの。」 女の子「?」 初めは理由が分からなかった。 女の子「ねぇ、――は帰ってくるの?」 先生「そうね。きっと帰ってくるわ。」 私は先生の言葉を信じた。 でも、私の友達は何日たっても帰ってくることはなかった・・・ 私は疑問を持ち始めた。 でも施設の外へ出ることは許されていない・・・ 私はじっと耐えることしか出来なかった。 そしてそれから数ヶ月が過ぎたある日・・・ 軍服の男「さあ、こっちへ来るんだ。」 私とそれ以外にも何人かが軍人に連れられ外へ出ることになった。 しばらく施設から外に出ていなかった私はうれしい反面、どこか嫌な予感がしていた。 ・・・その予感は的中した。 私達が連れて行かれたのはどこかの研究所。 肌を刺すような寒さだったのを覚えている。 軍人に連れられるがまま私達は研究施設へと入った。 そこで私は絶望した。 施設に入ってまず私の目に飛び込んできたのは巨大な容器の中で薬漬けになった私の友人だった。 女の子「――!――!!」ドンドン! 私は容器を叩いてその子の名を呼び続けた。 でもその子は全く反応を示さなかった。 軍服の男「こら!やめろ!!」グイッ 女の子「はなして!はなしてよ!!――!!」 そのまま軍人に担がれ私は別の容器の前へと連れて行かれる。 研究員「その子はそこのサンプルポッドへ。」 軍服の男「了解。」 軍服の男「ほら、入るんだ!」ドン 女の子「いたっ・・・」ドタッ そしてポッドの蓋が閉められた。 女の子「やだ・・・やだよ!あけてよ!!」 研究員「容器内のエーテルを抽出・・・完了。投与開始。」 そう・・・ ここで行われていたのは『人工ウィッチ』の開発だった。 それも、『ネウロイの力』を持つウィッチのだ・・・ 私はその後薬漬けにされ、容器の中で研究員達のされるがまま、日々をすごした・・・ 容器の中での日々は苦痛でしかなかった。 身動きが取れない上、他の薬漬けにされた孤児達がゴミのようにうち捨てられていくのを何度も見た。 私は目を瞑ってすごすしかなかった・・・ ?「君は実に有能なサンプルだ・・・」 ある日私の前に白衣を着た黒髪の老人が訪れた。 老人は隣に居る士官服の男となにやらもめあっていた。 仕官服の男「これ以上はやめろ、――!」 ?「なぜやめる必要があるのだ――。」 ?「この研究が成功すれば、もはやネウロイなど恐れる必要はなくなるのだぞ?」 仕官服の男「ふざけるな!そのためにこの子達の命が奪われるのはおかしいだろう!お前は命をなんだと思っているのだ!?」 ?「命など・・・無意味だ。」 仕官服の男「なに!?」 ?「無意味なのだよ。生きている以上人はいつか死ぬ。その時期が少し早いか遅いかの違いだけだ。」 仕官服の男「血迷ったか、――!!」 ?「血迷ってなどいない。私は正常だ。」 仕官服の男「いや、お前はおかしい!今のお前は紛れもない悪魔だ!」 ?「なんとでも言うがいいさ。」 仕官服の男「くっ・・・このわからずやめ!」ツカツカ… ?「フッ・・・あの男もいずれ思い知るだろう・・・私の偉大な研究の成果を・・・」 ?「あぁ・・・私の可愛いサンプルよ・・・」 その男は冷酷な笑みを浮かべ、私の入った容器をさする。 本当に気味が悪かった。 ?「このサンプルの経過は?」 研究員「はい、コアとのシンクロ率を90パーセント以上維持しています。このまま行けば後数日で100パーセント到達も可能かと。」 私の隣の容器にはネウロイのコアがあった。 私はそいつと融合させられるためにこの容器に入れられ続けている。 ?「それで・・・――のほうは?」 白衣の男が話しているのは私の居る場所から見て、一番奥にある容器の中のネウロイのことだ。 この研究員達は『人工ウィッチ』だけに飽き足らず、『人工ネウロイ』をも作り出していた。 白衣の男の話では、その人工ネウロイは滅びを齎す力を持っていると言う。 研究員「依然、不完全な状態が続いています。ですが、間もなく最終段階へ移れるかと・・・」 ?「クックック・・・そうか、ならばいい。早急に仕上げに掛かるぞ。」 研究員「はい・・・」 その日の夜だったか・・・ 私の前に研究員の女性が現われた。 なぜかよく覚えている。白くて長い髪の、綺麗な女性だった。 白髪の女性「ごめんなさい・・・」 その女性は突然私に謝りだした。 白髪の女性「所長も昔はあんな人じゃなくて、もっと理想のためにはどこまでも純粋で真っ直ぐだったの・・・」 白髪の女性「それが・・・所長はネウロイの力に魅入られて・・・今は悪魔のような人になってしまった・・・」 白髪の女性「こんなこと絶対にいけないことだってわかってる・・・でも・・・私達はあの人に従うことしか出来ない・・・」 白髪の女性「本当に・・・本当にごめんなさい・・・」 その女性は頬に涙を伝わせながらその場から立ち去った。 彼女は罪悪感を感じているようだった・・・でも、研究を止めることはできなかった。 そして私とネウロイが完全に融合を果たした日・・・ 研究員「所長、いかがいたしますか?」 ?「サンプルを一度外へ出す。まずはこの子の力を見せてもらおう。」 ?「テスト用ストライカーを持って来い。実験セクションへサンプルを移し、早速実験に移る。」 研究員「了解。」 そして何十日かぶりに蓋が開けられる。 されるがまま私は実験場へと移され、ストライカーを履かされた。 長かった・・・ 私はこの時を待っていた・・・ 今こそ・・・ 復讐の時。 ?「さぁ、可愛いサンプルよ・・・よく顔を見せておくれ。」 私は顔をゆっくりと上げ、手を前にかざした。 ?「・・・?どうした?・・・何をする気だ!?」 シュンシュンシュン!! ドゴオオオオオオオオ!! 私は自分が得たネウロイの力で全てを焼き払った。 忌々しい研究員共。そして私をこんな体にした最も憎いあの黒髪の老人。 誰も彼も全て殺した。 同時に奴らの人工ネウロイも解き放ってやった。 私たちをこんな目に合わせた世界など滅ぼしてしまいたかった。 でも、解き放たれた人工ネウロイは不完全だったようで、いくつかの破片があちこちへ散らばっていった。 ―――――――― ―――――― ――― イヴ「その時の人工ネウロイこそが『デス』。」 イヴ「そして飛び散った破片があなた方が倒してきたあのアルカナネウロイ達です。」 ミーナ「つまり・・・あなた達のせいでデスが解き放たれたってこと・・・?」 ゲルト「・・・・・」 イヴ「勘違いしないでいただきたい。デスはいずれにせよあの研究者達の手により解き放たれるはずだった。」 イヴ「遅かれ早かれ、彼の者は私達に死を与える運命なのです。」 ペリーヌ「でも・・・あなたの隣のその方は・・・」 アダム「オレか?オレはイヴが研究所を破壊してくれた時に、ついでに助けられただけや。」 アダム「イヴには感謝してもしきれへんわ。あの地獄の日々から救い出してくれたんやからのぉ。」 イヴ「さぁ、あなた方への冥土の土産もこのくらいでいいでしょう。」 イヴ「あなた方はもはや用済み。ここで消えていただきます。」 エーリカ「消すって・・・私達を倒すってこと?」 イヴ「互いの力と運命が残るべきものを決めるでしょう。」 アダム「そういうこっちゃ。せやから大人しく・・・」 アダム「逝ねや。」ギロッ… ♪Unavoidable battle フッ… 突然アダムが全員の視界から消える。 リーネ「え!?」 俺「・・・!!」シュイン! 直感で危険を察知し、俺が咄嗟に抜刀する。 ガキィィン! と突如、金属音が響き渡る。 アダム「なんや、少しはやるみたいやな。」 気づけば目の前にはアダムの姿。 俺「そりゃどうも・・・って、あんたも剣使うのか・・・」 アダムの手にはいつの間にか巨大な大剣が握られていた。 アダム「せや。なめとると痛い目みるで。」 キイイィン! お互いが一度距離をとり再び剣と剣を打付け合う。 一方・・・ イヴ『我、神の盟約に従い、前途を阻む邪(よこしま)を灼熱の業火にて焼き討つ。』ブツブツ… エイラ「!!」 エイラが未来予知によりいち早く危険を察知する。 エイラ「みんな!何か来るゾ!!」 ミーナ「ブレイク!!」 イヴ「トリスアギオン!」 ゴオオオオオオオオオ!! 突然、海上から巨大な火柱が上がる。 ミーナの指示でウィッチたちは散開し、辛うじて攻撃を避けた。 ミーナ「どうして!?人間同士で争うのは最も醜いことだって言ったのはあなた達じゃない!!」 イヴ「そんなものは芝居の一環です。ああでも煽ればあなた方は理想のために、より熱意を燃やす・・・」 イヴ『氷刃。凍てつきし脅威は非情の刃と化し、仇なす者を斬り伏せる。』ブツブツ… イヴ「フィムブルヴェト!」 イヴの詠唱が終わると同時に、巨大な氷の剣が頭上に現われ降り落ちる。 シャーリー「ルッキーニ!!」ブォン! 巨大なそれは、丁度ルッキーニの頭上へと現われていた。 ルッキーニ「うじゅ!?」 ドシャアアアアアアア… 氷の剣は海へと落ち、巨大な水飛沫を上げる。 シャーリー「ハァ・・・ハァ・・・大丈夫か・・・ルッキーニ・・・?」 ルッキーニ「シャーリー!」ギュッ シャーリー「よしよし・・・もう大丈夫だからな・・・」 間一髪のところでシャーリーが助けに入り、ルッキーニは難を逃れた。 俺「よかった・・・」 アダム「よそ見しとる場合かッ!」 ガキィィン!ギ゙チギチ… アダムの不意打ちを俺は間一髪で受け止める。 アダム「お前なんで攻撃せーへんねん。同情でもしとるのか?」 俺「・・・・・」 鍔迫り合いが続く。 アダム「せやったら・・・お前を戦う気にさしたるわ。」フッ・・・ 突然目の前からアダムが消える。 俺「あいつ・・・どこへ・・・?」 辺りを見渡し、ようやく姿を捕らえる。 が・・・ 俺「・・・!?大尉!!」 ゲルト「なん・・・!?」 アダムはすでにゲルトの背後へと迫っていた。 アダム「遅いわ。」ズバッ! ゲルト「くッ・・・うあああああぁぁぁ!!」 アダムの大剣がゲルトの背中を斬りつける。 斬りつけられたゲルトは海へ向かって落ちてゆく。 ミーナ&エーリカ「トゥルーデ!!!」ブォン! 芳佳「バルクホルンさん!!」ブォン! エーリカと宮藤が墜落するゲルトへと急いでストライカーを駆る。 俺「貴様ァァァァァ!!」ブォン! 激昂した俺は全速でアダムへと向かう。 アダム「ええでぇ・・・もっと昂ぶれ・・・怒れ!」 俺「おおおおお!!」 俺が切先へと魔力を集中させる。 フッ 俺「!?」 眼前の相手の姿が不意に消える。 アダム「こっちや。」 ドガッ 俺「ぐぅ!?」 背後から声が聞こえたと同時に、俺は蹴り飛ばされた。 吹き飛ばされた俺は、なんとか体勢を立て直す。しかし、 俺(勝てるのか・・・こんな相手に・・・) 先ほどから相手に振り回されてばかりである俺は、半ば戦意を喪失しかけていた。 アダム「なんや、また戦意喪失かいな。ならまた醒まさせてやるわ。」 アダム「お前ん中におる・・・『獣』をな。」フッ・・・ 再びアダムが視界から消える。 俺「クソッ・・・どこだ!?」 再び辺りを見回し、消えた姿をようやく捕らえる。 俺「・・・!!サーニャさん!!!」 しかし、既にアダムはサーニャの元へ向かっていた。 とても今からストライカーを走らせて間に合う距離ではない。 ドクン… 俺「ダメだ・・・やめろ・・・」 ドクン…ドクン… 俺「やめてくれ・・・」 ドクン!ドクン!ドクン! エイラ「・・・!サーニャ!!」ブォン! エイラが全速力でサーニャの救出に向う。 アダム「じゃあな、譲ちゃん。」 サーニャ「っ!?」 サーニャが気づいた時には時既に遅く、背後でアダムが剣を振りかぶろうとしていた。 俺「やめろおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」 俺が叫んだその時だった。 俺「あ・・・れ・・・?」 急にアダムの動きが止まった。 否。止まっているのではなくコマ送りのようにゆっくりとだが動いている。 他の者の動きも同様に、1秒が10秒に感じられるほどとてもゆっくりだ。 俺「これは・・・」 気づけば俺の手の平には、胸ポケットに入っていたはずの鍵が握り締められていた。 そして、俺が瞬きをした次の瞬間には鍵は一丁のハンドガンへと形を変えていた。 ハンドガンのスライドには「Memento mori」の文字が刻まれている。 ドクン!ドクン!ドクン!ドクン! チャキ… 俺は無意識にそのハンドガンをこめかみに当てる。 ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!! 俺「ハァ・・・ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・」ニヤ… 俺の顔から何故か不敵な笑みがこぼれる。 俺「ペ」 ゆっくりと、擦れるような声で言葉を紡ぎ始め、 俺「ル」 引鉄にかけた指へ徐々に力を入れてゆく。 俺「ソ」 そして俺はその銃の引鉄を 俺「ナ」バァン! 引いた。 ※召喚シーン参考1 24~ バリーン! 突如、俺の脳内に強烈な衝撃が走る。 同時に俺を中心にガラスを砕いたような音と衝撃波が発生し、アダムたちを吹き飛ばす。 アダム「ぐおっ!・・・なんや!?」 イヴ「!?」 俺のストライカーがこれから現われようとしている力に反応し、唸りをあげる。 そして俺の周りを硝子の破片のような目に見える力の奔流が渦巻き、彼の背後へと集まり何かを形成する。 その何かは次第に形を持ち始め、顕現する。 その姿はさながら機械人形。顔は塗りつぶされたように黒く、2つの赤い瞳が煌く。 首には赤いマフラーを巻き、背には大きな琴を背負っていた。 その現われた機械人形から声が聞こえる・・・ ―――――我は汝――汝は我―――― ――我は汝の心の海より出でし者――――― ――幽玄の奏者―――オルフェウスなり―――― ヴオオオオオオオオォォォォォォォ!! オルフェウスと名乗るそれは咆哮をあげる。 アダム「ようやく本気ってことかいな・・・」 イヴ「・・・・・・」 ズキズキッ! 俺「う・・・ぐっ・・・うあああああああああああぁぁぁぁ!!」 突然俺が頭を抑えて苦しみだす。 サーニャ「俺さん!?」 彼の動きに合わせるかのようにオルフェウスも頭を抑え、悶え苦しむ。 その時、オルフェウスの首の辺りから手が飛び出す。中から別の何かが体をを破って出ようとしているようだった。 ビキビキ! バリーン! グオオオオオオオオォォォォォォ!! オルフェウスの体は微塵に砕け、中から別のものが出てきた。 その姿はさながら死神。 身にはコートのようなものを纏い、顔は兜のような者で隠され、肩の辺りから鎖でいくつもの棺桶が繋がれていた。 獣のような雄叫びを上げた死神は腰に携えた剣を抜き、アダムへと斬りかかる。 俺「・・・・・ス・・・」ボソボソ… アダム「来るか・・・こいやァァァァ!!」 グオオオオオオオオオオオォォォ!!! アダムへと肉薄した死神は手に持った剣を光速で振るう。 シュイン!! 電光石火の縦一閃。 ズバッ! アダムの右腕は死神によって斬り落とされた。 斬られた部分から血飛沫が上がり、アダムは大剣を海へと落とす。 アダム「グアアアアアアァァァァァァ!!!」 イヴ「アダム!!」 シャーリー「見るな!ルッキーニ!!」ギュッ ルッキーニ「なに・・・どうしたの・・・シャーリー・・・?」 俺「・・・ロ・・・・ス・・・・」ボソボソ… サーニャ「ダメ・・・」 死神が無防備になったアダムの首を掴み上げ、顔面を剣で貫こうと刃を立てる。 俺「コロス」ニタァ が・・・ サーニャ「ダメエエエェェェ!!」 ウタズ ―――不討――― 俺「!!」 不意に彼の脳裏に『不討』の二文字が過る。 俺「グッ・・・ぬおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」 グオオオオオオオォォォォォォォォ!! シュオオオオォォォォォォ… 死神は雄叫びを上げた後、霞むように消え去った。 同時にアダムは死神の手から開放される。 アダム「クッ・・・ハァ・・・ハァ・・・」 俺「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」 イヴ「・・・たいした見世物ですね。ならばこちらも、相応の返礼をしなければ・・・」 そう言ってイヴは両手を俺へ向けて翳す。 が、その手をアダムが残ったほうの腕で制止する。 アダム「やめときや・・・イヴ・・・」ハァハァ… イヴ「ッ・・・何故です!?退きなさい!!」 アダム「あんさんにはまだ先がある・・・ここで無理したかて・・・意味あらへん・・・」ハァハァ… イヴ「・・・・・」 イヴ「・・・私はもっと大きな事を成します。いずれあなた方とは決着をつけねばならない・・・」 イヴ「今はおとなしく退きましょう・・・ですが、次は必ずあなた方を確実に消します・・・」 アダム「畜生・・・ワレェ・・・覚えとれよォ・・・」 そのまま2人は飛び去っていった。 俺「クッ・・・は・・・ぁ・・・」フラフラ サーニャ「俺さん!!」 エイラ「大丈夫カ、俺!?」 急いで2人が肩を貸す。 俺「サーニャさん・・・エイラさん・・・無事で・・・良かった・・・」ハァハァ… 俺「あの・・・バルクホルン大尉は・・・?」ハァハァ… サーニャ「芳佳ちゃんとエーリカさんが、先に基地に戻って治療してくれてます・・・」 俺「そっスか・・・よかっ・・・た・・・」ガクッ 俺はそのまま意識を手放した。 サーニャ「俺さん!?」 エイラ「大丈夫ダ。気を失っただけみたいダナ・・・」 ミーナ「・・・・・・全機、一度帰投します・・・」 重苦しい空気を残したままウィッチーズは基地へと帰投する・・・ 続き→ペルソナ13 -ページ先頭へ
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前ページ次ページゼロのペルソナ 正義 意味…誠意・一方通行 極楽鳥の卵を手に入れてプチ・トロワを訪れた後、タバサは表情にこそ出さなかったが、戸惑ってばかりであった。 あの今まで嫌がらせしかしてこなかった従姉が高級食材である極楽鳥の卵を食べることを許したり、 それが不味かったからと口直しに宮廷料理を出してくれたり、宮廷の浴場に入るように勧めたり、 次の日のための休息のために寝室を貸してくれたり、実家に帰るように勧め馬車を出すと約束したりしてくれた。 そう、いつものイザベラとはまるで対応が違う。 タバサの経験から言って最もおかしいのはイザベラがその間イタズラをしてこないことであった。 料理を手を使わずに口だけで食べろとか、風呂で息継ぎせず5分間潜水しろとか、ベッドの上に虫の死骸がつまれていたりとかそういったことが何もなかったのだった。 これから考えられる客観的事実はイザベラが親切をしているということだ。にわかには信じがたいことだが。 戦士であるタバサはどのような状況下でも必要とあれば眠ることのできるのだが、その夜は寝つきが悪かった。 違和感がまとわり付いて仕方がなかったからだ。 そして妙に冴えた頭でタバサはイザベラの変心の理由を考えた。そしてり陽介以外に考えられないと結論付ける。 陽介が彼女と一人で会って、次に来たときにイザベラの態度は激変していたのだ。 彼はイザベラの何かを変えたのだろう。 もしかしたら彼は自分の運命すらも変えてくれるかもしれない。そのような考えも思いついてしまう。 突拍子もない考えだろうか。しかし、ともすれば頼りなさそうに見える彼は三度も自分の命を救ってくれた。 一度目は吸血鬼から、二度目は大軍勢に囲まれた城からの脱出の際、三度目は火竜から。 どれも並みの魔法使い、いやスクエアのメイジであろうとそう出来るモノではない。 そうしてタバサは自分の使い魔のことを考えているうちに眠りに就いてしまった。 次の日の朝、タバサと陽介は朝食を済ませて出立の準備をしていた。 イザベラが陽介に会いに来たのはそんなときだった。 彼はすでに彼の主人が先に行っているであろう馬車が用意された所へ向かおうとしていた。 「なんだ、イザベラさん?タバサならもういないぜ?」 そう言われるとイザベラはつんとそっぽを向いた。 「わかってるよ、昨日のあんなことしたあとじゃ会いづらいだろ」 「照れてんのか?」 もしかして……という口調で陽介は尋ねる。 「そんなんじゃないけどさ……」 口ごもるようにイザベラは言った。 陽介が見るに的は射ているのだろうが、どうも複雑な感情もあるようだ。 「で、なんのようだ?」 陽介は話の舵を別の方向へと切ると、イザベラはこの部屋に来て話そうした本題を語る気になったらしい。 「あんたにはあの子のことを良く知っていて欲しいの」 イザベラは打って変わって真剣な表情になる。 「あの子にとって一番大切な人は実家にいるの……。それを知らないとあの子のことはわかんないのさ。 ヨースケ、あんたにあの子の力になって欲しいんだ。あたしには、やっぱり、その……難しいからさ」 イザベラが喋り終わったあとに二人はじっと見合った。それから陽介は言った。 「ああ、任せとけ。俺はなんつってもタバサの……」 「使い魔なんでしょ」 途中でイザベラが言葉を奪い取った。陽介はよくわかったなと笑った。 目的地には王都リュティスから出発して半日ほどで着いた。 それは大きな湖の近くにある立派な造りの大名邸だった。しかしどこかうらぶれた印象を陽介は持った。 その豪邸内に入ると陽介は客間に待たされ、タバサはさっさとどこか別の部屋に行ってしまう。 陽介は部屋を見回した。豪奢な造りで手入れも行き届いていたが、生気が感じられない。 高そうな絵も、きらびやかなシャンデリアも荒涼さを増やすだけだ。まるで人が住んでいないようだった。 もっともさきほど、ペルスランという老いた使用人に出会ったので本当にそうだというわけではないが。 部屋を見回しているとその老僕が盆を持って部屋に入ってきた。そして陽介の前のテーブルにワインと菓子を置く。 菓子に目もくれず、陽介は尋ねた。 「なあ、ペルスランさん、この家ってタバサの両親は住んでないのか?」 尋ねられた方は、じっと質問者の顔を見た。 「タバサとはシャルロットお嬢さまのことですか」 ペルスランはどこか苦々しげに言った。その苦々しさは陽介ではなく別の何かに向けられていると陽介は感じたがそれでも少し居心地が悪く感じた。 ペルスランはその様子に気付いたのか、はっとして言った。 「すいません。あなたが悪いというわけではありません。どうかご気分を悪くしないように」 「いや、別にいいっすよ」 それにしてもタバサというのは本名ではなかったのか。イザベラとの会話でおそらくはそうではないかと思っていたが。 シャルロットという名前もイザベラの口から聞いたような覚えもある。 「どうして、偽名なんて使ってるんですか、タバサは……いやシャルロットは?」 陽介をじっと見ながらペルスランは言った。 「よろしければお名前をお聞かせ願いますか?」 「花村陽介です」 「わかりました、ヨースケさま。お嬢さまがこの家に連れてきた方、また使い魔であるなら構いますまい」 それからペルスランは深く一礼すると語り始めた。 「今を去ること五年前、先王が崩御なさった時、二人の王子がいました。 現在、王位にあらせられるジョゼフさま、そしてシャルロットお嬢さまのお父上であられたオルレアン公のお二人です」 「やっぱりタバサは王族だったのか……」 陽介は自分で事実確認をするために口にした。 王女であるイザベラが従姉であるなら、タバサが王族なのは当然であろう。 「しかしご長男のジョゼフさまはお世辞にも王の器とは言いにくい暗愚なおかたであられました。 オルレアン公は王家の次男としてはご不幸なことに才能と人望にあふれていた。 そのため宮廷では、ジョゼフさまを王としようとする派閥とオルレアン公を、という派閥が生まれてぶつかりました。 結果を申しますとオルレアン公は謀殺されました」 「謀殺……って殺されたってことか!?タバサの父親が!?」 ペルスランは頷き、肯定する。 「狩猟会の最中、毒矢で胸を射抜かれたのでございます。 この国の誰よりも高潔なおかたが魔法ではなく下船な毒矢によってお命を奪われたのです。 その無念たるや、私などには想像もつきかねます」 なんと言っていいかわからず陽介は黙り込んでしまう。 「しかし、ご不幸はそれだけにはとどまらなかったのです」 ペルスランの話は続く。 「ジョゼフさまを王座につけた連中は、次にお嬢さまを狙いました。 将来の禍根を断とうと考えたのでありましょう。連 中はお嬢さまと奥さまを宮廷に呼びつけ、酒肴の最中に毒の杯をあおるように命じたのです。 そして奥さまはシャルロットさまをかばい、代わりにそれをお飲みになられました。 それはお心を狂わせる水魔法の毒でございました。以来、奥さまは心を病まれたままでございます」 陽介はペルスランの話を黙然として聞いている。 「お嬢さまは……、その日より、言葉と表情を失われました。 快活で明るかったシャルロットさまはまるで別人のようになってしまわれた。 父を失い、目の前で母が狂えば当然のことでしょう。そんなお嬢さまは素寸で王家の命に従いました。 困難な……、生存不能と思われた任務に志願し、これを見事果たして王家への忠誠を示したのです」 半ば言葉を失いかけていた陽介ははっとした。 タバサの受けた任務とはイザベラを仲介して命じられる任務のことであろうか。 ペルスランは陽介の様子がすでに見えなくなっているのか、感情に任せるままに言葉を紡いでいく。 「そして!未だに宮廷で解決困難な汚れ仕事が持ち上がると、解決を命じる! 父を殺され、母を狂わされた娘が自分の仇にまるで牛馬のようにこきつかわれる! 私はこれほどの悲劇を知りませぬ。どこまで人は人に残酷になれるのでしょうか」 そこまで言い切るとペルスランの激情も落ち着いたようで、一息ついた。 陽介は、無口で無愛想なタバサのことを考えた。親の仇にこき使われているという。 そしてイザベラのことを考えた。従妹に非情な命令を与えている張本人。 恨むべき敵であろうか。イザベラがいなくても彼女の父親であるという王が命令を与えるかもしれないが、事実として彼女はタバサに困難な任務を与えていた。 親のやったことに対して娘に責任はないはずだと陽介は考える。 彼女がタバサの親に何かをしたわけではないが、彼女は実際にタバサに命令を下していたのだ。 イザベラが変わろうとするならタバサがそれを許すならば構わないはずだ。 しかし考えてみれば陽介はタバサとイザベラの間に何があったかは、実を言うとロクに知らない。 腹の中がジリジリと焦れてくる感じがする。陽介は勢い良くソファから立ち上がってペルスランに尋ねた。 「タバサはどこにいるんすか?」 タバサの母の部屋の前で待っていると、タバサが部屋から出てきた。その顔は驚いているように陽介は見えた。 この世界に来てからタバサに付き従っている間に彼女の表情変化を読むことが出来るようになったのかもしれないし、 もしかしするとタバサが自分に気を許して感情を表に出すようにしてくれているのかもしれない。 あるいは表情の変化など気のせいかもしれないが、それは考えないことにする。 タバサは出てきてからしばし陽介を見つめたのち、歩き出した。陽介も横に並ぶ。 「ペルスランさんから話聞いちまった」 「そう」 短くタバサが答えた。 「そっか……」 その様子から最近タバサの表情を読むことに長けてきた陽介(そう思うようにした)は自分が知っても構わないとタバサが考えていると判断した。 それから陽介は何を言っていいか分からなくなってしまった。 いてもたってもいられなくなってタバサの母親が居る部屋でタバサの対面が終わるのを待っていたのだが何を言おうとは考えていなかった。 陽介は足を止めて振り返る。そしてタバサが先ほど出てきた扉を見た。 あの扉の先に心狂わされたタバサの母親がいるという。 イザベラの言ったタバサの一番大切な人、そして守りたい人なのであろう。その人があの部屋の中にいる。 彼女に関して一つ陽介に考えがあった。タバサが母親の部屋から出てくるまで待っていたときに浮かんだものだ。 彼女の心を狂わせたのは魔法の薬だという。ならばクマによって治せるのではないか。 クマはアムリタという毒・混乱など全ての状態異常を直す魔法を使えるからだ。 しかしそれを陽介はタバサに伝えられない。ペルソナ能力でこの世界の魔法を直せるとは限らないからだ。 もし効かなかった場合を考えると下手に伝えることは出来ない。 タバサは落胆の表情を見せようとしないだろうが、それがなおさらつらい。 考えをひと段落させて再び歩き出そうと視線を戻すとタバサと視線が合った。 陽介はビクっと体を震わして驚く。どうやらじっと陽介が歩き出すのを待ってくれていたようだ。 「うおっ……待っててくれてたのか?」 タバサは答えずに背を向けて歩き出した。 陽介は2,3歩ほど跳ぶようにして彼女の横に並んだ。 「ありがとな」 「いい」 つれない返事だったが陽介には、いや二人にはこれで十分であった。 二人は並んで歩いた。 前ページ次ページゼロのペルソナ
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Episode12 『ペルソナ』 決戦の翌日・・・ 世間ではネウロイが完全に消滅したと騒ぎになっていた。 その騒ぎの通り、世界中からネウロイの巣とネウロイの姿が忽然と消えたのだ。 世界中の新聞やラジオといったメディアでもネウロイ消滅のニュースが飛び交っていた。 ネウロイはこの世界から完全に消え去った・・・ 朝 ---俺の部屋--- 慣れた気配を感じる・・・ アニマ「おはよう。」 俺「う・・・ん・・・?うおっ!?」ガバッ! 俺は驚いて飛び起きた。 俺「おま・・・なんでこんな時間に!?」 アニマ「あれ?言わなかったっけ?終わったらまた来るよって。」 俺「だからって朝は・・・ビックリするって・・・」 アニマ「そうだね・・・陽の出てる時間に会うのは初めてだね。」 アニマ「いい天気だ・・・今朝は本当の意味で新しい朝だ。」 アニマ「君にとっても・・・そして僕にとっても・・・」 俺「どういう意味だ?」 アニマ「今まで集まっていた僕の記憶のカケラが・・・全部集まったんだ。」 アニマ「僕は、僕自身の役割がはっきりと分かった。」 アニマ「来るべき時の訪れだ・・・」 俺「そうか・・・そりゃ良かったな。」 アニマ「うん・・・君が友達になってくれたおかげだ。ありがとう。」 俺「俺は特に何もして無いけど・・・」 アニマ「ううん。君がいたから僕は記憶を取り戻せたんだ。」 アニマ「・・・それとね、辛いことだけど言うよ。」 アニマ「お別れしなきゃ・・・君と。」 俺「お別れ・・・?」 アニマ「今だから分かるよ。君と僕が友達になれたのは・・・僕にとって奇跡のようなことなんだ。」 アニマ「でもね・・・奇跡は永遠には続かない・・・」 アニマ「永遠だったら良かったのに・・・」 俺「・・・・・」 アニマ「君と会えたことは僕にとって大切な宝物だ。」 アニマ「たとえ今日が最後になっても、君との絆はいつまでも僕たちを繋いでくれる。」 アニマ「どうか・・・僕のことを忘れないで欲しい・・・」 俺「ああ。約束する。お前のこと、絶対に忘れたりしないよ。」 俺が手を差し出す。 アニマも応えるように手を出し、2人は固い握手をかわす。 アニマ「ありがとう・・・僕の大切な親友・・・」 アニマ「元気でね・・・」スー… アニマは消えてしまった・・・ 俺(もう会うことも無いのかな・・・) ---基地内廊下--- ガヤガヤ… 俺「なんか騒がしいな・・・」 坂本「俺!」 俺「少佐、おはようございます。」 坂本「ああ、おはよう・・・じゃない!今外には出るなよ!」 俺「はぁ・・・何かあったんスか?」 坂本「いやな・・・先日我々がネウロイを討ち滅ぼしたとニュースが世界中で飛び交っているようでな・・・」 坂本「朝から基地に記者やら野次馬やらが押しかけて大変なんだ・・・」 坂本「おかげで碌にに訓練も出来ん・・・」 俺(訓練はもういいんじゃないだろうか・・・) 坂本「とにかく、事態が落ち着くまで外には出るなよ!いいな!」 俺「了解っス。」 坂本「それと、この後は食事だからな。遅れるなよ。」 俺「はいっス。」 ---食堂--- 俺「おはようっス。」 芳佳「あ、おはようございます俺さん!」 リーネ「おはようござます。」 今朝の朝食は宮藤とリーネが作ってくれていた。 ミーナ「おはようございます、俺さん。」 俺「おはようございます、隊長。・・・あれ?マルセイユ大尉は?」 ミーナ「それがね・・・彼女、取材が来てるからって張り切って出て行っちゃったのよ・・・」 俺「さすがはスーパースター・・・」 芳佳「これ、俺さんの分の朝食です。どうぞ。」 俺「あ、どうもっス。」 朝食を受け取り席へと移動する。 俺「おはようっス。お2人とも。」 エイラ「おーっス。」 サーニャ「おはようございます。」 俺「隣いいっスか、サーニャさん?」 サーニャ「はい、どうぞ。」ニコッ サーニャの隣の席に腰掛ける。 俺「こうしてみんなで飯食えるのも、もうすぐ終わっちゃうんスね・・・」 サーニャ「・・・・・」 エイラ「・・・・・」 皆が暗い顔をし始める。 俺「っと・・・空気悪くしたっスね・・・申し訳ないっス・・・」 俺「でも、戦いが終わっても、もう会えなくなるわけじゃないっスから・・・」 芳佳「そうですよ!・・・そうだ!一回落ち着いたらみんなでまた会いましょうよ!」 リーネ「うん!いいね、それ!」 坂本「それなら扶桑に来るといい!みんなで花見をしようじゃないか!」 芳佳「坂本さん!そうです、桜の咲いたころにお花見しましょうよ!」 俺「桜か・・・何年ぶりだろうな・・・」 サーニャ「あの・・・桜って・・・?」 俺「そっか、オラーシャにはないっスもんね。」 芳佳「桜っていうのは、扶桑だけに咲いてるピンク色で綺麗な花なんだよ!」 俺「扶桑人はその桜が満開になった季節に花見って言って、親しい人たちで集まって桜の木の下でご飯食べたりする風習があるんスよ。」 坂本「いわば一種の祭りといったところだな。」 エイラ「へー・・・なかなか綺麗そうじゃないカ。」 シャーリー「祭りか~。扶桑人は本当に祭りが好きなんだな。」 坂本「そうかもしれんな。はっはっは!」 ミーナ「いいかもしれないわね。それでそのお花見が出来るのはいつごろなのかしら?」 坂本「そうだな・・・大体3月の初めころだろうな。」 ミーナ「それじゃあ、そのころにもう一度このメンバーで集まりましょう、ね!」 全員が同時に頷く。 501のメンバーは再び会うことを誓った。 昼 ---基地内滑走路--- ミーナ「もう帰っちゃうのね・・・夜に祝勝会をやろうと思ってたのだけれど・・・」 ハンナ「ああ。私の仲間も心配してくれているだろうから。」 坂本「お前のおかげで助かった。ありがとう。」 ハンナ「礼には及ばない。私は自分のやりたいようにやっただけさ。」 坂本「そうか・・・」 ハンナ「それじゃあ行くよ。ハルトマンにはいつか決着をつけると言っておいてくれ。」 ミーナ「はいはい。」フフフ ハンナ「頼んだぞ。じゃあ。」 そう言ってハンナはタラップを駆け上がり・・・入り口で一度立ち止まり、振り返る。 ハンナ「銀獅子にも頼むぞ。」 ミーナ「わかったわ。」 ハンナは満足そうな笑顔を見せ、機内へ乗り込んだ。 そしてアフリカの星は仲間の元へ帰っていった。 夜 ---大ホール--- この夜、祝勝会が行われることになった。 ホールにはにはいつものメンバーに加え、整備班や清掃班など基地にいる全ての人間が集まっていた。 俺「うわ・・・すごい豪華・・・」 テーブルの上には調理班が腕によりをかけて作ったご馳走がたくさん並んでいた。 芋はいつもより少し控えめなようである。 ルッキーニ「これ全部食べていいの?」 ミーナ「ええ。好きなだけ食べてちょうだい!」 エーリカ「いただきまーす!」パクパク シャーリー「うん!うまいなコレ!」モグモグ エイラ「サーニャ、どれ食べたいんダ?」 サーニャ「自分で取るから大丈夫よ、エイラ。」 芳佳「すごい・・・お寿司もある・・・」 坂本「うむ・・・やはり寿司はうまいな・・・」モグモグ リーネ「芳佳ちゃん、お寿司ってどれがおいしいの?」 芳佳「んっとねー・・・」 ペリーヌ「少佐・・・あの、それは・・・?」 坂本「ん?これはウニと言ってだな・・・」 ゲルト「うまい・・・」モグモグ ゲルト「・・・・・」ボロボロ シャーリー「お・・・おいバルクホルン・・・なんで泣いてるんだ・・・」 ゲルトの頬には涙が伝っていた。 ゲルト「な・・・泣いてなど・・・いない!」ゴシゴシ エーリカ「うそつけ~」 ゲルト「う・・・嘘なんかじゃ・・・ない・・・」ボロボロ 大粒の涙がとどめなくあふれる。 ゲルト「く・・・うぅ・・・」ボロボロ エーリカ「そっか・・・そうだよね。必ず私達の手で取り戻すって約束したもんね。」 そう言ってエーリカはゲルトを抱きしめる。 ゲルトとエーリカは必ず自分達の手で祖国の空を取り戻すと誓っていた。 その願いがようやく果たされ、ゲルトは嬉し涙を流したのだ。 ギュッ… 2人の上からミーナがさらに抱きしめる。 ミーナ「ありがとう2人とも・・・あなた達がいたから、私はここまで頑張れたわ・・・」 ミーナ「本当に・・・ありがとう・・・」 エーリカ「ミーナ・・・」 ゲルト「・・・・・」ボロボロ しばらく3人は抱き合った。 その数時間後・・・ ミーナ「えー、みなさん。本日は連合国軍総司令官がお見えになっています。」 ミーナ「それでは閣下よりお言葉をいただきます。どうぞ・・・」 司令「えー・・・本日はお日柄もよく・・・と冗談はさておき・・・」 司令「諸君。本当に良くやってくれた。言葉も無い。」 司令「本来ならばこのカールスラントを取り戻し、ネウロイ攻略の拠点とするはずだったのだが・・・」 司令「元凶であるアルカナネウロイが滅ぼされたことで世界中からネウロイが消え去った。」 司令「これは紛れもなく偉大な功績だ。世界中の人々も認めてくれる。」 司令「特にウィッチーズの諸君らは本当に良くやってくれた。そしてただ見ているだけしか出来なかった不甲斐ない私達をどうか許して欲しい。」 司令「我々はまだ若い諸君らにいろいろなことを背負わせてしまった・・・」 司令「これ以上は何も背負う必要は無い。諸君らには若さの本分を謳歌する権利がある。」 司令「今夜24時をもってこの第501統合戦闘航空団及び他のウィッチ戦隊を全て解散とする。」 芳佳(解散・・・) 司令「戦いに身を投じる必要はもう無い。」 司令「明日からはこの平和な空の下、大手を振って元の生活に戻ってくれたまえ。」 司令「と・・・堅い話はあまり得意じゃないんだ。ここまでにさせてもらうよ。」 司令「さぁ、今夜はどうか楽しんでくれ。」 さらに数時間後・・・ 午前0時前になっても祝勝会はまだ続いていた。 ゲルト「なぁみんな。ちょっといいか?」 俺「どうしたんスか、大尉?」 ゲルト「せっかくの機会だ。ここで集合写真を撮ろうと思うのだが・・・」 ミーナ「いいわね。撮りましょう。」 坂本「そうだな。この基地で撮れる機会ももう少ないからな。」 ゲルト「よし・・・じゃあまずは私達だけで撮ろう。その後は基地の者全員だ。」 数分後・・・ 整備班の男「それじゃあ撮りますよ・・・笑って笑って~・・・」 全員が並ぶ。 整備班の男「はい、いきまーす。」 カシャ! また1つこの基地での思い出が増えた。 その後は司令も交えて基地の者全員の集合写真も撮った。 祝勝会も収束に向かおうとしていた・・・その時・・・ 深夜0 00 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 突如、地面が揺れ始める。 ゲルト「な・・・なんだ!?」 俺「地震!?」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・ ペリーヌ「止まり・・・ましたの・・・?」 リーネ「みたいです・・・」 芳佳「まって!なにか・・・何か聞こえる・・・」 リーン…ゴーン…リーン…ゴーン… ミーナ「これは・・・鐘の音・・・?」 司令「なんだというのだ・・・」 鐘の音は一向に鳴り止む気配を見せない。 ミーナ「管制班!至急レーダーの確認をお願いします!」 管制班「了解!」 ミーナ「整備班は至急ストライカーの準備を!」 整備班「了解!」 ミーナ「ウィッチーズ隊員は至急ブリーフィングルームに集合。閣下は安全な場所へ!」 司令「わかった・・・」 ミーナ(いやな予感がするわ・・・) ---ブリーフィングルーム--- ミーナが神妙な面持ちで話し始める。 ミーナ「・・・先ほどの地震の後、北海海上に謎の物体が出現したそうです。」 ミーナ「今から私達でそれを確認しに行きます。各自、出撃準備を行ってください!」 全員「了解!!」 ---北海上空--- ここは基地からかなり離れた北海。その途中、海上に何かが見える。 俺「あれは・・・塔・・・?」 そこには巨大な黒い塔がそびえ立っていた。 エーリカ「さっきの地震の正体ってこいつ?」 シャーリー「そうみたいだな・・・」 塔の外装にはネウロイの多角形の模様が刻まれている。 ミーナ「俺さん、この塔からコアは確認できますか?」 キュイイイイイイ!! 俺がメガネを外し、魔眼を開放する。 俺「いえ・・・今のところ見当たらないっス・・・それに魔導針も反応しなかったっスから・・・」 ミーナ「サーニャさんのほうにも反応はなかったかしら?」 サーニャ「はい、反応ありません・・・」 そこへ突然あの2人組みが現われる。 イヴ「お見事です・・・」 ゲルト「お前達・・・」 アダムとイヴ・・・グレゴリの2人組みだ。 イヴ「あなた方は12のアルカナネウロイを全て討ち果たし、見事本懐を遂げられた。」 ミーナ「あなた達は12体のネウロイを全て倒せばネウロイはこの世から消えると言った・・・」 ミーナ「でもこれは何?この模様・・・これはどう見てもネウロイの生み出した産物よ。」 イヴ「その通り。12対全てのネウロイを倒せばネウロイが滅ぶと言うのは嘘・・・」 ミーナ「最初から知っていたのね・・・」 アダム「せや。ま、気づくんがちょっと遅かったなぁ。」 芳佳「そんな・・・」 ペリーヌ「騙してたってことですの・・・?」 イヴ「全ては私達の思惑通り。」 アダム「消えるはずあらへん。お前らはむしろ逆のことをしてたさかい。」 サーニャ「逆?」 イヴ「12のアルカナネウロイはいわば破片・・・元々は1つになるべきものだった・・・」 イヴ「しかし、あなた方が一つ一つ、全てに接触したことでそれらは再び1つになった・・・」 イヴ「間もなく蘇るのです・・・滅びを呼ぶもの。13番目のアルカナを持つネウロイ・・・」 イヴ「『デス』とよばれた究極の存在が・・・」 エイラ「デス・・・『死神』カ・・・」 ゲルト「何を言っているんだ!?お前達の目的はなんだ!?」 アダム「せやから分かるやろ。オレらはな・・・『滅び』が欲しいんや・・・」 イヴ「そう・・・私達が望むのは確実な滅び・・・」 イヴ「世界大戦程度ではまだ生き残りが出てしまう・・・私達は生きとし生けるもの全てに平等に死を与えたい・・・」 イヴ「それ唯一行えるのが『デス』。彼の者は死をもって我々を救うのです。」 リーネ「死が救いって・・・」 エイラ「狂ってル・・・」 アダム「なんとでも言えばええわ。オレらはもう後先短いさかい。ここで滅ぼうが関係あらへんのや。」 俺「後先短いって・・・どういう意味だよ・・・?」 イヴ「アダム・・・少し口が過ぎますよ・・・」 アダム「これは失敬・・・」 イヴ「・・・まぁいいでしょう。あなた方の冥土の土産に1つ私達のことを教えましょう。」 俺「死ぬのは確定なのな・・・」 アダム「安心せぇや。話が終わったら一瞬で葬ったる。」 イヴ「今から11年前・・・私達はネウロイ大戦の戦災孤児だった。」 ――――――――――― ―――――――― ――――― 女の子「おとうさん・・・おかあさん・・・どこ・・・?」 家族も、友達も、居場所も奪われた私達は軍の孤児収容施設に集められた。 そこには数え切れないほどの孤児がいた。皆、私と同じ境遇を持つものばかりだった。 施設での生活は快適だった。 衣食住全てが与えられ、何一つ生活に困ることはなかった。 そうして私達が平和に過ごしていたある日・・・ 私の友達であった孤児の何人かが施設から姿を消していた。 女の子「せんせい。――はどこへいったの?」 先生「ごめんね。教えることは出来ないの。」 女の子「?」 初めは理由が分からなかった。 女の子「ねぇ、――は帰ってくるの?」 先生「そうね。きっと帰ってくるわ。」 私は先生の言葉を信じた。 でも、私の友達は何日たっても帰ってくることはなかった・・・ 私は疑問を持ち始めた。 でも施設の外へ出ることは許されていない・・・ 私はじっと耐えることしか出来なかった。 そしてそれから数ヶ月が過ぎたある日・・・ 軍服の男「さあ、こっちへ来るんだ。」 私とそれ以外にも何人かが軍人に連れられ外へ出ることになった。 しばらく施設から外に出ていなかった私はうれしい反面、どこか嫌な予感がしていた。 ・・・その予感は的中した。 私達が連れて行かれたのはどこかの研究所。 肌を刺すような寒さだったのを覚えている。 軍人に連れられるがまま私達は研究施設へと入った。 そこで私は絶望した。 施設に入ってまず私の目に飛び込んできたのは巨大な容器の中で薬漬けになった私の友人だった。 女の子「――!――!!」ドンドン! 私は容器を叩いてその子の名を呼び続けた。 でもその子は全く反応を示さなかった。 軍服の男「こら!やめろ!!」グイッ 女の子「はなして!はなしてよ!!――!!」 そのまま軍人に担がれ私は別の容器の前へと連れて行かれる。 研究員「その子はそこのサンプルポッドへ。」 軍服の男「了解。」 軍服の男「ほら、入るんだ!」ドン 女の子「いたっ・・・」ドタッ そしてポッドの蓋が閉められた。 女の子「やだ・・・やだよ!あけてよ!!」 研究員「容器内のエーテルを抽出・・・完了。投与開始。」 そう・・・ ここで行われていたのは『人工ウィッチ』の開発だった。 それも、『ネウロイの力』を持つウィッチのだ・・・ 私はその後薬漬けにされ、容器の中で研究員達のされるがまま、日々をすごした・・・ 容器の中での日々は苦痛でしかなかった。 身動きが取れない上、他の薬漬けにされた孤児達がゴミのようにうち捨てられていくのを何度も見た。 私は目を瞑ってすごすしかなかった・・・ ?「君は実に有能なサンプルだ・・・」 ある日私の前に白衣を着た黒髪の老人が訪れた。 老人は隣に居る士官服の男となにやらもめあっていた。 仕官服の男「これ以上はやめろ、――!」 ?「なぜやめる必要があるのだ――。」 ?「この研究が成功すれば、もはやネウロイなど恐れる必要はなくなるのだぞ?」 仕官服の男「ふざけるな!そのためにこの子達の命が奪われるのはおかしいだろう!お前は命をなんだと思っているのだ!?」 ?「命など・・・無意味だ。」 仕官服の男「なに!?」 ?「無意味なのだよ。生きている以上人はいつか死ぬ。その時期が少し早いか遅いかの違いだけだ。」 仕官服の男「血迷ったか、――!!」 ?「血迷ってなどいない。私は正常だ。」 仕官服の男「いや、お前はおかしい!今のお前は紛れもない悪魔だ!」 ?「なんとでも言うがいいさ。」 仕官服の男「くっ・・・このわからずやめ!」ツカツカ… ?「フッ・・・あの男もいずれ思い知るだろう・・・私の偉大な研究の成果を・・・」 ?「あぁ・・・私の可愛いサンプルよ・・・」 その男は冷酷な笑みを浮かべ、私の入った容器をさする。 本当に気味が悪かった。 ?「このサンプルの経過は?」 研究員「はい、コアとのシンクロ率を90パーセント以上維持しています。このまま行けば後数日で100パーセント到達も可能かと。」 私の隣の容器にはネウロイのコアがあった。 私はそいつと融合させられるためにこの容器に入れられ続けている。 ?「それで・・・――のほうは?」 白衣の男が話しているのは私の居る場所から見て、一番奥にある容器の中のネウロイのことだ。 この研究員達は『人工ウィッチ』だけに飽き足らず、『人工ネウロイ』をも作り出していた。 白衣の男の話では、その人工ネウロイは滅びを齎す力を持っていると言う。 研究員「依然、不完全な状態が続いています。ですが、間もなく最終段階へ移れるかと・・・」 ?「クックック・・・そうか、ならばいい。早急に仕上げに掛かるぞ。」 研究員「はい・・・」 その日の夜だったか・・・ 私の前に研究員の女性が現われた。 なぜかよく覚えている。白くて長い髪の、綺麗な女性だった。 白髪の女性「ごめんなさい・・・」 その女性は突然私に謝りだした。 白髪の女性「所長も昔はあんな人じゃなくて、もっと理想のためにはどこまでも純粋で真っ直ぐだったの・・・」 白髪の女性「それが・・・所長はネウロイの力に魅入られて・・・今は悪魔のような人になってしまった・・・」 白髪の女性「こんなこと絶対にいけないことだってわかってる・・・でも・・・私達はあの人に従うことしか出来ない・・・」 白髪の女性「本当に・・・本当にごめんなさい・・・」 その女性は頬に涙を伝わせながらその場から立ち去った。 彼女は罪悪感を感じているようだった・・・でも、研究を止めることはできなかった。 そして私とネウロイが完全に融合を果たした日・・・ 研究員「所長、いかがいたしますか?」 ?「サンプルを一度外へ出す。まずはこの子の力を見せてもらおう。」 ?「テスト用ストライカーを持って来い。実験セクションへサンプルを移し、早速実験に移る。」 研究員「了解。」 そして何十日かぶりに蓋が開けられる。 されるがまま私は実験場へと移され、ストライカーを履かされた。 長かった・・・ 私はこの時を待っていた・・・ 今こそ・・・ 復讐の時。 ?「さぁ、可愛いサンプルよ・・・よく顔を見せておくれ。」 私は顔をゆっくりと上げ、手を前にかざした。 ?「・・・?どうした?・・・何をする気だ!?」 シュンシュンシュン!! ドゴオオオオオオオオ!! 私は自分が得たネウロイの力で全てを焼き払った。 忌々しい研究員共。そして私をこんな体にした最も憎いあの黒髪の老人。 誰も彼も全て殺した。 同時に奴らの人工ネウロイも解き放ってやった。 私たちをこんな目に合わせた世界など滅ぼしてしまいたかった。 でも、解き放たれた人工ネウロイは不完全だったようで、いくつかの破片があちこちへ散らばっていった。 ―――――――― ―――――― ――― イヴ「その時の人工ネウロイこそが『デス』。」 イヴ「そして飛び散った破片があなた方が倒してきたあのアルカナネウロイ達です。」 ミーナ「つまり・・・あなた達のせいでデスが解き放たれたってこと・・・?」 ゲルト「・・・・・」 イヴ「勘違いしないでいただきたい。デスはいずれにせよあの研究者達の手により解き放たれるはずだった。」 イヴ「遅かれ早かれ、彼の者は私達に死を与える運命なのです。」 ペリーヌ「でも・・・あなたの隣のその方は・・・」 アダム「オレか?オレはイヴが研究所を破壊してくれた時に、ついでに助けられただけや。」 アダム「イヴには感謝してもしきれへんわ。あの地獄の日々から救い出してくれたんやからのぉ。」 イヴ「さぁ、あなた方への冥土の土産もこのくらいでいいでしょう。」 イヴ「あなた方はもはや用済み。ここで消えていただきます。」 エーリカ「消すって・・・私達を倒すってこと?」 イヴ「互いの力と運命が残るべきものを決めるでしょう。」 アダム「そういうこっちゃ。せやから大人しく・・・」 アダム「逝ねや。」ギロッ… ♪Unavoidable battle フッ… 突然アダムが全員の視界から消える。 リーネ「え!?」 俺「・・・!!」シュイン! 直感で危険を察知し、俺が咄嗟に抜刀する。 ガキィィン! と突如、金属音が響き渡る。 アダム「なんや、少しはやるみたいやな。」 気づけば目の前にはアダムの姿。 俺「そりゃどうも・・・って、あんたも剣使うのか・・・」 アダムの手にはいつの間にか巨大な大剣が握られていた。 アダム「せや。なめとると痛い目みるで。」 キイイィン! お互いが一度距離をとり再び剣と剣を打付け合う。 一方・・・ イヴ『我、神の盟約に従い、前途を阻む邪(よこしま)を灼熱の業火にて焼き討つ。』ブツブツ… エイラ「!!」 エイラが未来予知によりいち早く危険を察知する。 エイラ「みんな!何か来るゾ!!」 ミーナ「ブレイク!!」 イヴ「トリスアギオン!」 ゴオオオオオオオオオ!! 突然、海上から巨大な火柱が上がる。 ミーナの指示でウィッチたちは散開し、辛うじて攻撃を避けた。 ミーナ「どうして!?人間同士で争うのは最も醜いことだって言ったのはあなた達じゃない!!」 イヴ「そんなものは芝居の一環です。ああでも煽ればあなた方は理想のために、より熱意を燃やす・・・」 イヴ『氷刃。凍てつきし脅威は非情の刃と化し、仇なす者を斬り伏せる。』ブツブツ… イヴ「フィムブルヴェト!」 イヴの詠唱が終わると同時に、巨大な氷の剣が頭上に現われ降り落ちる。 シャーリー「ルッキーニ!!」ブォン! 巨大なそれは、丁度ルッキーニの頭上へと現われていた。 ルッキーニ「うじゅ!?」 ドシャアアアアアアア… 氷の剣は海へと落ち、巨大な水飛沫を上げる。 シャーリー「ハァ・・・ハァ・・・大丈夫か・・・ルッキーニ・・・?」 ルッキーニ「シャーリー!」ギュッ シャーリー「よしよし・・・もう大丈夫だからな・・・」 間一髪のところでシャーリーが助けに入り、ルッキーニは難を逃れた。 俺「よかった・・・」 アダム「よそ見しとる場合かッ!」 ガキィィン!ギ゙チギチ… アダムの不意打ちを俺は間一髪で受け止める。 アダム「お前なんで攻撃せーへんねん。同情でもしとるのか?」 俺「・・・・・」 鍔迫り合いが続く。 アダム「せやったら・・・お前を戦う気にさしたるわ。」フッ・・・ 突然目の前からアダムが消える。 俺「あいつ・・・どこへ・・・?」 辺りを見渡し、ようやく姿を捕らえる。 が・・・ 俺「・・・!?大尉!!」 ゲルト「なん・・・!?」 アダムはすでにゲルトの背後へと迫っていた。 アダム「遅いわ。」ズバッ! ゲルト「くッ・・・うあああああぁぁぁ!!」 アダムの大剣がゲルトの背中を斬りつける。 斬りつけられたゲルトは海へ向かって落ちてゆく。 ミーナ&エーリカ「トゥルーデ!!!」ブォン! 芳佳「バルクホルンさん!!」ブォン! エーリカと宮藤が墜落するゲルトへと急いでストライカーを駆る。 俺「貴様ァァァァァ!!」ブォン! 激昂した俺は全速でアダムへと向かう。 アダム「ええでぇ・・・もっと昂ぶれ・・・怒れ!」 俺「おおおおお!!」 俺が切先へと魔力を集中させる。 フッ 俺「!?」 眼前の相手の姿が不意に消える。 アダム「こっちや。」 ドガッ 俺「ぐぅ!?」 背後から声が聞こえたと同時に、俺は蹴り飛ばされた。 吹き飛ばされた俺は、なんとか体勢を立て直す。しかし、 俺(勝てるのか・・・こんな相手に・・・) 先ほどから相手に振り回されてばかりである俺は、半ば戦意を喪失しかけていた。 アダム「なんや、また戦意喪失かいな。ならまた醒まさせてやるわ。」 アダム「お前ん中におる・・・『獣』をな。」フッ・・・ 再びアダムが視界から消える。 俺「クソッ・・・どこだ!?」 再び辺りを見回し、消えた姿をようやく捕らえる。 俺「・・・!!サーニャさん!!!」 しかし、既にアダムはサーニャの元へ向かっていた。 とても今からストライカーを走らせて間に合う距離ではない。 ドクン… 俺「ダメだ・・・やめろ・・・」 ドクン…ドクン… 俺「やめてくれ・・・」 ドクン!ドクン!ドクン! エイラ「・・・!サーニャ!!」ブォン! エイラが全速力でサーニャの救出に向う。 アダム「じゃあな、譲ちゃん。」 サーニャ「っ!?」 サーニャが気づいた時には時既に遅く、背後でアダムが剣を振りかぶろうとしていた。 俺「やめろおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」 俺が叫んだその時だった。 俺「あ・・・れ・・・?」 急にアダムの動きが止まった。 否。止まっているのではなくコマ送りのようにゆっくりとだが動いている。 他の者の動きも同様に、1秒が10秒に感じられるほどとてもゆっくりだ。 俺「これは・・・」 気づけば俺の手の平には、胸ポケットに入っていたはずの鍵が握り締められていた。 そして、俺が瞬きをした次の瞬間には鍵は一丁のハンドガンへと形を変えていた。 ハンドガンのスライドには「Memento mori」の文字が刻まれている。 ドクン!ドクン!ドクン!ドクン! チャキ… 俺は無意識にそのハンドガンをこめかみに当てる。 ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!! 俺「ハァ・・・ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・」ニヤ… 俺の顔から何故か不敵な笑みがこぼれる。 俺「ペ」 ゆっくりと、擦れるような声で言葉を紡ぎ始め、 俺「ル」 引鉄にかけた指へ徐々に力を入れてゆく。 俺「ソ」 そして俺はその銃の引鉄を 俺「ナ」バァン! 引いた。 ※召喚シーン参考1 24~ バリーン! 突如、俺の脳内に強烈な衝撃が走る。 同時に俺を中心にガラスを砕いたような音と衝撃波が発生し、アダムたちを吹き飛ばす。 アダム「ぐおっ!・・・なんや!?」 イヴ「!?」 俺のストライカーがこれから現われようとしている力に反応し、唸りをあげる。 そして俺の周りを硝子の破片のような目に見える力の奔流が渦巻き、彼の背後へと集まり何かを形成する。 その何かは次第に形を持ち始め、顕現する。 その姿はさながら機械人形。顔は塗りつぶされたように黒く、2つの赤い瞳が煌く。 首には赤いマフラーを巻き、背には大きな琴を背負っていた。 その現われた機械人形から声が聞こえる・・・ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (orpheus.PNG) ―――――我は汝――汝は我―――― ――我は汝の心の海より出でし者――――― ――幽玄の奏者―――オルフェウスなり―――― ヴオオオオオオオオォォォォォォォ!! オルフェウスと名乗るそれは咆哮をあげる。 アダム「ようやく本気ってことかいな・・・」 イヴ「・・・・・・」 ズキズキッ! 俺「う・・・ぐっ・・・うあああああああああああぁぁぁぁ!!」 突然俺が頭を抑えて苦しみだす。 サーニャ「俺さん!?」 彼の動きに合わせるかのようにオルフェウスも頭を抑え、悶え苦しむ。 その時、オルフェウスの首の辺りから手が飛び出す。中から別の何かが体をを破って出ようとしているようだった。 ビキビキ! バリーン! グオオオオオオオオォォォォォォ!! オルフェウスの体は微塵に砕け、中から別のものが出てきた。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (tanatos.PNG) その姿はさながら死神。 身にはコートのようなものを纏い、顔は兜のような者で隠され、肩の辺りから鎖でいくつもの棺桶が繋がれていた。 獣のような雄叫びを上げた死神は腰に携えた剣を抜き、アダムへと斬りかかる。 俺「・・・・・ス・・・」ボソボソ… アダム「来るか・・・こいやァァァァ!!」 グオオオオオオオオオオオォォォ!!! アダムへと肉薄した死神は手に持った剣を光速で振るう。 シュイン!! 電光石火の縦一閃。 ズバッ! アダムの右腕は死神によって斬り落とされた。 斬られた部分から血飛沫が上がり、アダムは大剣を海へと落とす。 アダム「グアアアアアアァァァァァァ!!!」 イヴ「アダム!!」 シャーリー「見るな!ルッキーニ!!」ギュッ ルッキーニ「なに・・・どうしたの・・・シャーリー・・・?」 俺「・・・ロ・・・・ス・・・・」ボソボソ… サーニャ「ダメ・・・」 死神が無防備になったアダムの首を掴み上げ、顔面を剣で貫こうと刃を立てる。 俺「コロス」ニタァ が・・・ サーニャ「ダメエエエェェェ!!」 ウタズ ―――不討――― 俺「!!」 不意に彼の脳裏に『不討』の二文字が過る。 俺「グッ・・・ぬおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」 グオオオオオオオォォォォォォォォ!! シュオオオオォォォォォォ… 死神は雄叫びを上げた後、霞むように消え去った。 同時にアダムは死神の手から開放される。 アダム「クッ・・・ハァ・・・ハァ・・・」 俺「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」 イヴ「・・・たいした見世物ですね。ならばこちらも、相応の返礼をしなければ・・・」 そう言ってイヴは両手を俺へ向けて翳す。 が、その手をアダムが残ったほうの腕で制止する。 アダム「やめときや・・・イヴ・・・」ハァハァ… イヴ「ッ・・・何故です!?退きなさい!!」 アダム「あんさんにはまだ先がある・・・ここで無理したかて・・・意味あらへん・・・」ハァハァ… イヴ「・・・・・」 イヴ「・・・私はもっと大きな事を成します。いずれあなた方とは決着をつけねばならない・・・」 イヴ「今はおとなしく退きましょう・・・ですが、次は必ずあなた方を確実に消します・・・」 アダム「畜生・・・ワレェ・・・覚えとれよォ・・・」 そのまま2人は飛び去っていった。 俺「クッ・・・は・・・ぁ・・・」フラフラ サーニャ「俺さん!!」 エイラ「大丈夫カ、俺!?」 急いで2人が肩を貸す。 俺「サーニャさん・・・エイラさん・・・無事で・・・良かった・・・」ハァハァ… 俺「あの・・・バルクホルン大尉は・・・?」ハァハァ… サーニャ「芳佳ちゃんとエーリカさんが、先に基地に戻って治療してくれてます・・・」 俺「そっスか・・・よかっ・・・た・・・」ガクッ 俺はそのまま意識を手放した。 サーニャ「俺さん!?」 エイラ「大丈夫ダ。気を失っただけみたいダナ・・・」 ミーナ「・・・・・・全機、一度帰投します・・・」 重苦しい空気を残したままウィッチーズは基地へと帰投する・・・ 続き→ペルソナ13
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ランク 詳細 0 Ev:自動入手(4/16) 1 ●陽介「悪いな、俺、有名人で」 ・大変だな→○ ・自慢げだな ・なんで有名? ↓ ランクUP 2 ●陽介「・・・って俺、何かクマづいてきてない?」 ・クマが陽介に似てきただけ ・クマは可愛いぞ→○ ・そう言えば毛が・・・ ↓ ●陽介「アドレス知られてんのかね。迷惑メール、すっげ来んの」 ・着信拒否しないのか? ・アドレス変えたら?→○ ・仕方無い ↓ ランクUP 3 ●陽介「うあー、疲れた・・・俺は苦情係かっつの」 ・大変だな ・無理するな→○ ・偉いな ↓ ●陽介「やれることがあんなら、やんなきゃって・・・」 ・よく言った! ・あまり気負うな→○ ・やれること・・・? ↓ ランクUP 4 ●陽介「・・・で?やっぱ例のモノは布団の下」 ・当たり前だ ・何のことだ? ・そう言う陽介は?→○ ↓ ●陽介「そう言やお前、ここに女の子呼んだこととかあんのか?」 ・ある ・無い→○ ・もうすぐ ↓ ランクUP 5 アルバイト代5500円を入手 ↓ ●陽介「けど、おまえがいてくれて助かった!サンキュな」 ・お安い御用→○ ・先に言え! ・なかなか楽しかった ↓ ●陽介「だから・・・外野は気にする必要無い」 ・そうだな ・大人だな→○ ・我慢する必要も無い ↓ ランクUP 6 ●小西先輩のことまで悪く言い出した・・・ ・黙れ!→○ ・まあまあ、落ち着いて・・・ ・小西先輩が可哀想だ ↓ ●陽介「何か・・・意味分かんねーことグダグダ言っちまった・・・」 ・悲しかったんだな ・スッキリしたか?→○ ・気持ちは分かる ↓ ランクUP 7 ●陽介「なのにさ、なのに・・・」 ・フラれてしまった? ・死んでしまった?→○ ↓ ●陽介「先輩・・・ごめん。主人公・・・ごめん」 ・少しずつ受け入れればいい→○ ・気持ちは分かる ・謝るな ↓ ランクUP 8 ●陽介は寂しそうに微笑んでいる・・・ ・元気出せ ・まだ先輩のことを?→○ ・男ならウジウジするな ↓ ●陽介「生まれて、生きてたら、気付かないうちにもう誰かの“特別”になってるんだと思うんだ」 ・そうだな→○ ・そうでも無い ・よく分からない ↓ ランクUP 9 ●陽介「俺は、そんなお前が好きで、自慢で・・・けど同時に、うらやましかったみたいだ・・・」 ・知らなかった→○ ・仕方ない ・“みたい”って? ↓ ●陽介を殴ることで、対等になるのだろうか・・・? ・殴るだけでは対等じゃない→○ ・殴り合えば対等だ ↓友情の絆創膏を入手後、陽介のペルソナ「ジライヤ」がスサノオに変化 ↓ ランクMAXになり、マダが解禁 魔術師 ◆ 出現条件 シナリオ進行:4/16朝 キャラクター 花村陽介 出現場所 平日:教室棟2F 生徒会室前 休日:ジュネス 西側出入口 曜日 月・水・土・日 時間帯 放課後・昼 天候 雨以外 11/27以降 コミュ可能日 12/09,12,14 解説11/27以降はコミュイベント・ランクアップイベント等のコミュ可能日は従来から変更されます。 ランク6で「黙れ!」→「悲しかったんだな」を選ぶと 7-3「胸を貸す」選択肢が出現? イベント ◆ ランク 内容 5 アルバイト代で5500円入手 10 友情の絆創膏入手、ジライヤ→スサノオへ転生、マダの合体解禁 ランクアップ ◆ ランク 2 3 4 5 6 7 8 9 10 必要好感度 選択肢 ◆ 該当するペルソナがある場合♪が1つ増えるかもしれないとの事なので別途枠を作成しました。 ランク 設問 選択肢/好感度/好感度(P有) 1 1 大変だな 自慢げだな なんで有名? ♪3 - ? ♪3 - ? 2 1 クマが陽介に似てきただけ クマは可愛いぞ そういえば毛が… - ♪1 ♪3 - ♪2 ♪3 1 着信拒否しないのか? アドレス変えたら? 仕方無い - - - - - - 3 1 大変だな 無理するな 偉いな ♪1 ♪1 ♪2 ? ♪2 ♪3 2 よく言った! あまり気負うな やれること…? ♪2 - - ♪3 - - 4 1 当たり前だ 何のことだ そう言う陽介は? ♪3 ♪3 ♪2 ♪3 ♪3 ? 2 ある 無い もうすぐ ♪2 ♪2 ♪3 ♪3 ♪2 ♪3 5 1 お安い御用 先に言え! なかなか楽しかった ♪3 ? ? ♪3 ♪3 ♪3 2 そうだな 大人だな 我慢する必要も無い ♪3 ? ♪2 ♪3 ♪3 ♪2 6 1 黙れ! まあまあ、落ち着いて(要:寛容さ3) 小西先輩が可哀想だ - - - - - - 2 悲しかったんだな スッキリしたか? 気持ちは分かる - - - - - - - - ♪3 ♪3 7 1 フラれてしまった? 死んでしまった? - - - - 2 少しずつ受け入れればいい 気持ちは分かる 謝るな - - - - - - 3 頭を撫でる 胸を貸す そっとしておく - - - - - - 8 1 元気出せ まだ先輩のことを? 男ならウジウジするな ♪2 - - ♪3 - - 2 そうだな そうでも無い よく分からない ♪3 ? ? ♪3 ♪3 ♪3 9 1 知らなかった 仕方ない ”みたい”って - - - - - - 2 殴るだけでは対等ではない 殴り合えば対等だ - - - - コミュニティマスター 休日イベント ◆ 日付 設問 選択肢/好感度/好感度(P有) 備考 5/4 1 ていうかアホだ 長瀬らしい - - 陽介、菜々子、運動部 ♪2
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ペルソナ1originalの登場人物 名前…未定 ペルソナ…悪魔:ガキ ゲーム版の話になるがペルソナ1originalは主人公だけがペルソナを使える。 ちなみに愚者でもないのでいくつものペルソナを使えない。 まだ内容を作ってる途中だが設定では 主人公の持っている石が特別な力を持っており、 そのおかげでベルベットルームに入ることができた。(正しくは見ることができた。) ちなみにペルソナ合体はできないが石の力によってペルソナ強化が可能。 しかしそれには素材が必要である。(例えば宝物の金貨や、アブルリーの舌など) ちなみに何処かの誰かさんが置いていった、裏契約の鍵でベルベットルームに入れるようになる。 また、特定の条件で覚醒or進化する。覚醒or進化した場合元に戻す事はできないので重要な選択になる。 ちなみに初期のガキはレベルアップ時は防御力以外能力がバランス良く上がるが 元々ステータスが低いことと、バランス良く育つが能力がまったく上がらないので弱い。 また、ガキでLV50になるとランダムではなく確実に進化するかしないかの選択画面になる。 それで進化させた場合飢餓餓死になる。 進化させなかった場合ガキの爪×2(ペルソナ強化素材)+ガキの証or最初の証or初期の証が貰える。 中版で覚醒イベントがある。この時に持っているペルソナによって何になるのかが変わる。 ガキ…ちんぴら ガキ改…ヤクザ ハラへリー…ハラベルト 餓死…ハラヘッタシヌ デス餓死…ハラヘッタシノウ 地獄のガキ…死神のガキ 黒きガキ…暗黒のガキ ガキLV50~60…ハラヘッタ ガキLV61~80…真ガキ ガキLV81~89…ガキ使い ガキlv90~98…マスターガキ ガキlv99…未定 飢餓餓死…未定
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クリミナルガールズ・INVITATION テイルズオブリバース ToLOVEる・ダークネス ペルソナ4・ゴールデン 9S 伝説の勇者の伝説 VS!! 烈火の炎 めだかボックス 疾走する思春期のパラベラム 空色パンデミック ZETMAN キルミーベイベー ペルソナ4・ゴールデンの追跡表 00話 【鳴上悠(主人公)】 000 00話 【花村陽介】 000 00話 【クマ】 000 00話 【足立透】 000 ▲上へ戻る
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【TOP】【←prev】【Wii U】【next→】 幻影異聞録 ♯FE タイトル 幻影異聞録 ♯FE 幻影異聞録 シャープエフイー 機種 Wii U 型番 WUP-P-ASEJ ジャンル RPG 発売元 任天堂 発売日 2015-12-26 価格 6700円(税別) タイトル 幻影異聞録 ♯FE Fortissimo Edition 機種 Wii U 型番 WUP-R-ASEJ ジャンル RPG 発売元 任天堂 発売日 2015-12-26 価格 8980円(税別) タイトル 幻影異聞録 ♯FE Fortissimo Editionセット 機種 Wii U 型番 WUP-S-KAHN ジャンル RPG 発売元 任天堂 発売日 2015-12-26 価格 37800円(税別) 駿河屋で購入 Wii U
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登録日:2012/07/04(水) 20 29 04 更新日:2024/06/08 Sat 18 15 08NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 P4 P4G アトラス アニめし項目 スライムチョコ チョコレート ナナコン歓喜→涙目 ネタバレ項目 バレンタイン バレンタインチョコ ペルソナ ペルソナ4 ムドオンチョコ ムドチョコ 修羅場 堂島菜々子 影クマに監視された項目 悲劇再び 番長 略称チョコ。 甘い物地球代表。 世に多くの甘党と虫歯患者を生み出した魅惑の御菓子。 コンビニの菓子コーナーで一番種類が多い。 油分が多い為ニキビの原因とも言われていたが、現在その関連性は否定されている。 主な原料はカカオから作られるカカオマス。 カカオマスからはさらにココアバターとココアパウダーが取り出せる。 板チョコ等を使い、自分なりにアレンジして手作りチョコも作る事も可能、初心者でも簡単で難しくは無い。 だが、我らが堂島菜々子ちゃんは“ある種の料理的才能”を持つ方々の助けによりチョコレートという概念を遥かに超越した物を作り出す…。 2月14日、菜々子は大好きな主人公にチョコレートを渡す。 菜々子自身も好きな、子供に人気のチョコレートである。 勿論番長は大変喜んだが、さらに菜々子はこう言った。 チョコ!もういっこ、あったんだ! 菜々子が作ったんだよ! なんと菜々子は番長の為に手作りチョコレートを作ってくれたらしい。 これは全国のナナコンが嬉しさのあまり発狂したであろう。 だが… これは悲劇の始まりに過ぎなかった…… 皿の上に置かれていた物は、ペルソナ「スライム」の形をした謎の物体…この世の物にはまるで見えないチョコレート(?)であった。 変色した見た目に対して臭いはなく、無臭である。 プレイヤー達がどうしてこうなったと考えるのも束の間、菜々子はこう言った。 あのね、おねえちゃんたちが、てづくりチョコの作りかたおしえてくれた! どうやら元凶は八十神高校の女性メンバー達のようである。 千枝おねえちゃんは、「かくしあじにコーヒーぎゅうにゅう入れたら」って。 あと「おにくがキライな人はいないから、ベーコンとか入れたら」って。 何かがおかしい。 りせちゃんは「こせいが大事だから、すごくカライとか、アマイのがいい」って 何かが(ry 雪子おねえちゃんは、「おさかなを入れるとコクが出ると思う」って。 何(ry あとね、直斗おねえちゃんは、作り方の書いた本、貸してくれるって言ったけど… おや、一番まとm もうできちゃったって言ったら「お兄ちゃんはどんなのでもおいしく食べてくれる」って! 良い事を言っているのだが、多分スライムチョコその物を見ていたら止めていただろう…多分…。 この謎の物体は流石に食べられないと番長は思ったが、菜々子は期待を込めた瞳で見つめ、頬を染めながらこう言った。 あのね、お兄ちゃんありがとう。 …だいすき! …… 最早、選択の余地はない! しかし奮闘虚しく完食は出来ず、番長は倒れてしまうのであった…合掌…。 と、ここまでは笑える話だが(どこが) 事前にレギュラーメンバー全員に手を出していると、このスライムチョコに何か怨念じみたものを感じないだろうか………? 余談だが、この日にはマリーからもチョコが貰える。 モヤットボールみたいな形をして、何故か異臭が漂い動いている。しかも溶けると逃げるらしい。 本人曰く「あの部屋にはこんせんとが無い」との事。 味は見た目に反して普通のチョコ……どころか手が止まらない程おいしいらしい…動いているが…。 菜々子の為にチョコを完食してから追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- (<◎> <◎>) △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 一番最初に直斗くんに聞いたら番長の未来も変わっていたに違いない -- 名無しさん (2013-06-04 17 30 44) オムライスの悲劇を知っていて何故あのお姉ちゃん達に聞いたんだ… -- 名無しさん (2013-06-04 21 25 27) 作ってる最中にも異臭がしそうだよね。スライムチョコ。 -- 名無しさん (2014-04-26 21 03 09) ↑2 普通に不味いのと無味のと辛いだけのオムライスだったから。 あの物体Xを知ってたら聞かなかっただろうが。 -- 名無しさん (2014-07-22 14 21 31) ‥てか、あの部屋でどうチョコ作ったんだろうな。 -- 名無しさん (2014-07-22 14 29 34) マーガレットさんに頼んでペルソナ利用して作ったんだよきっと,,, -- 名無しさん (2014-08-06 19 00 16) どう考えても7股掛けてた番長への制裁www -- 名無しさん (2014-08-06 19 25 04) ペルソナシリーズの女性陣にはまともな料理を作ってはいけないルールでもあるのか? -- 名無しさん (2014-08-23 22 51 03) う、うららはちゃんと料理できるし! -- 名無しさん (2014-08-23 22 55 07) ↑3のハム子と直人くらいしかまともな料理できる子知らないが、他にいるっけ? -- 名無しさん (2014-08-25 23 28 13) ↑美鶴「私なら…。」 -- 名無しさん (2014-08-25 23 38 00) ↑2、3のゆかりも普通にできたはずー -- 名無しさん (2014-08-26 00 00 09) ↑コロマルすら食わない飯だが -- 名無しさん (2014-08-26 00 05 07) アニメでも再現されました… -- 名無しさん (2014-09-19 12 59 22) アニメだと妙な声まで入っていたぞ。ムドオンチョコw -- 名無しさん (2014-09-27 18 01 40) 外道スライムにしか見えなかったんだ、愛が足らんのか… -- 名無しさん (2014-09-27 19 39 37) 素直に話を聞いた菜々子ちゃんに非は無い! -- 名無しさん (2014-09-27 19 49 33) ゆかりはたまに失敗する程度で、少なくとも風花よりははるかにマシだったけどな。 -- 名無し (2014-10-19 10 47 21) だがアンソロとかではほぼムドオンあつかい -- 名無しさん (2015-02-13 07 56 55) 昨日このイベント見てきた 初見+全員断ったのでどこか罪悪感を感じてたらご覧のありさまだよ! -- 名無しさん (2015-03-03 16 36 22) 12月以降の展開について影クマ(公式)がネタバレ禁止してたな 最期のあれはその影響か -- 名無しさん (2015-03-03 16 37 32) ↑3 本編も派生も上手くできてる描写入れないからね。一応会話で「ゆかりは人並みにできる」ってのは何度か当人以外から言われてるが。だが4メンバーはナオちゃん以外どうもならん… -- 名無しさん (2021-08-30 10 01 52) 名前 コメント
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聖杯戦争異聞録 帝都幻想奇譚 ◆devil5UFgA 突然、激しい鈍痛が頭に広がった。 立ち眩みという言葉では生ぬるい。 視界が一瞬ブラックアウトし、すぐに元の東京の姿に戻る。 たたらを踏み、その姿勢を維持する。 ゆっくりと、空を眺めてみせる。 吸い込まれそうな真っ青な空。 ポツリポツリと孤独に漂う浮き雲。 空を狭める無数のビル群。 その中で顔を見せる、輝く紅い満月。 何も変わりはしない。 ふぅ、と息を吐く。 今日もまた、東京は紅い満月に見守られている。 少女は隣を歩く、友人と会話を続けた。 「ねえ、知ってる。紅い満月の話」 「なにそれ?」 無愛想に顔を歪めている少女と、ニコニコと笑みを絶やさない少女。 対照的な二人は、しかし、距離を縮めて歩いている。 あるいは肩が触れ合うほどの距離だ。 息も触れ合うような近さで、ニコニコとした少女が話を切り出した。 「月のない夜に出てくる紅い月が、夢を叶えてくれるんだってさ。 その満月を見た、どうしても叶えたい願い事を持ってる人はさ」 ――――月に運ばれて、月が願いを叶えてくれるんだってさ。 それは誰かが言い出した、与太話。 電子の海を潜り抜け、0と1のノイズが生み出した途方も無いお伽話。 自らの体内に埋め込んだはずの、その『血』とも言える魔術回路を電子へと移したウィザード。 すなわち、電子の世界は魂の世界。 0と1の電子ノイズに隠された、魂の数字。 「新月なのに、なんで満月が出てくるのさ」 「叶うことのない夢が叶うんだから、月のない空に満月が出てもおかしくないでしょ?」 「なんだ、そりゃ」 呆れたように肩を落とす少女と、クスクスと笑う少女。 少女が言うには、見えるはずのない事象を観測した時。 叶うはずのない夢を願った時。 人は月へと運ばれるのだという。 「アホくさい、ウサギが火に飛び込んでやっと行ける場所に、あたし達は月を観るだけで行けるって? それはちょっと人間様の傲慢なんじゃの?」 「でもさ、そんな勇気のあるウサギが行ける場所だからさ」 一方の少女は、にこりと笑ってみせる。 澄んだ笑顔だった。 ひょっとすると、この少女も『叶うことのない夢』を願っているのかもしれない。 「きっと月は楽園なんだよ。 きっと、月は全てが叶う場所なんだよ」 少女たちは、山手線を走る電車を背負いながら、街へと溶けこむように消えていく。 少女たちの背後の、さらに奥。 ガタゴト、と、激しい音を鳴らす電車の奥に、0と1のノイズが走った。 「あたしは別に月に行きたいとは思わないけどなぁ」 「えー、なんでぇ?」 「だって、ここにアンタがいるし。月には居ないんでしょ?」 そのノイズには、誰も気づくことはなかった。 紅い満月だけが、全てを嘲笑っていた。 楽園はすでに、血と欲を求めていた。 ◆ ◆ ◆ 魔人アーチャー。 同年代の少女と比べても幾分小柄な体躯の少女が、そこに居た。 凹凸の少ない肉体に、ぴっちりと張り付いた着流しは血に染まっていた。 血の滴る愛刀、圧切長谷部を手持ちの布で拭う。 背後には不可解とも言えるほどに入り組んだ機械が、まるで人体のように幾多もの絡み合っている。 これは回路だ。 ある種のエネルギーを流すことで、奇跡を発動させる神秘の機関だ。 ここはある巨大なビルのワンフロア。 その名を言えば、誰もが知っているようなビル。 そのビルのワンフロアの全てを扱った、巨大な術式。 魔人アーチャーは赤い斑点のついた白い着流しを翻し、その術式と向き合った。 魔人アーチャーに、魔術の知識も、電気工学の知識も薄い。 しかし、『物を改める』ということにおいて、少なくとも、この日本において魔人アーチャーの右に出るものはない。 床に転がる自らの召喚主を爪先で蹴っ飛ばした。 血の斑点が着流しだけではなく、清掃を怠って久しい床にも彩られる。 恐らく、このワンフロアを貸し切り、たった一人でこの術式を完成させたのだろう。 しかし、魔人アーチャーはそんな狂気に染まった執念の果てに目もくれず、術式だけを観る。 微動だにせず、じっくり一時間は観察を続けただろうか。 やがて、魔人アーチャーは脚を動かした。 そして、大きく取り付けられた窓から外を眺めた。 窓から広がる空間は、人で埋め尽くされた雑多な空間。 人、人、人。 この魔都を構成しているものは、間違いなく『人』だった。 鎌倉に創りあげるのとはまたわけが違う。 北条氏の領地の更に奥、関東などという片田舎にここまでの都を創りあげたものだと感心する。 「タヌキもようやるわ」 半ば呆れながら、発展を遂げた魔都を眺める。 なるほど、確かにここは『穢土』だ。 ドロドロと、じっくりと時間を漬け混み熟成した怨念と、恵まれた生活から生まれる生温い怨念に塗れている。 上等な魔都だ。 徳川家康がどういう意図で、ここに居を構えたのかは不明だ。 しかし、悪くない。 「わしは良いと思うんだよね、こういうのもさ。なんか人間って感じじゃん」 ケラケラと笑いながら、血の滴る床を歩きまわる。 この潤沢な怨念を借りれば、いい願望機が出来上がる。 今の聖杯は良くない、未熟だ。 単調すぎる。 魔人アーチャー――――第六天魔王・織田信長が求めるものとは、少し違う。 滅びに向かう世界を救うには、こんなものではダメだ。 召喚者であり聖杯の起動者が未熟だったことも有り、願望機としても不十分なのだ。 「英霊の座なんてついてみるもんじゃの、なぁ、月よ」 南楼の月を弄ぶ輩も 月に先立つて有為の雲にかくれり。 月を眺めれば、そこには超級の聖遺物がある。 そこにあるものと、ここにあるものを繋げばいい。 恐らく、誰も知らない叛逆を、それでも月は観測している。 少々、月の力を借りなければいけない。 「永遠の満月の方程式……ってところかの」 『管理の怪物・ムーンセル』と『結合』し、聖杯戦争を開始する。 造られた偽りの魔都を再現し、その中に英霊の魂を溜め込み、そのデータをこの未熟な聖杯にダウンロードさせる。 その時、万能の願望器たる『聖杯』は完成するのだ。 必要だ、英霊の魂が。 無限の英霊を、永久への礎とする。 そのための戦争だ。 願いを満たすための、戦争を始めるのだ。 『人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり』 その瞬間、数多の並行次元の数多の人物が同じ夢を見た。 ――――己が、蝶となる夢を見た。 ◆ ◆ ◆ ――――第玖百玖十玖號聖杯ノ創造、成功セシメリ。 万能の願望器、聖杯。 七騎の英霊を限定的な術で再現し、六騎の英霊を杯に捧げることで全ての 冬木市に眠る、アインツベルン・遠坂・マキリが誇る規格外の魔術礼装。 それは、しかし、ある人物によって盗まれた。 下手人がどうなったのかは、定かではない。 何者かに大聖杯の術式を託したのか。 無事、命を永らえて大聖杯の術式を起動せしめたのか。 『万能の観測機』足り得ない我々では、その未来を確定させることは出来ない。 ――――我、英霊ノ召喚ニ成功セシメリ。 はっきりとしたことは一つ。 多くの地霊と怨念が跋扈し、同時に、科学が太陽を駆逐する眠らない魔都・東京。 この空間に大聖杯の術式が埋め込まれた。 そこから召喚された、一騎の英霊。 人類史に名を残した、まさしく『通常』の『例外』である英霊にふさわしい蛮行。 ――――魔人ヲ名乗ル弓兵ノ英霊ノ召喚ニ成功セシメリ。 自ら『魔』を名乗るその英霊は、聖杯を、その手に染めた。 数多の欠陥を生み出し、数多の奇跡を植えつけられた聖杯。 月の観測機と並列直結された、規格外の願望機。 月のない空に浮かぶ、偽りの満月。 再現された数多の欲望渦巻く魔都・東京。 ――――コレヨリ、聖杯戦争ヲ開催スル。 【クラス】 魔人アーチャー@Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚 【真名】 織田信長 【パラメーター】 筋力C 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運A 宝具E~EX 【属性】 秩序・中庸 【クラススキル】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 単独行動:B マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。 【保有スキル】 軍略:B 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。 自らの対軍宝具の行使や、 逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。 カリスマ:B- 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。 魔王:A 生前のイメージによって、後に過去の在り方を捻じ曲げられた怪物。 所有者は能力や姿が変貌してしまう。「無辜の怪物」とは似て非なるスキル。 魔人アーチャーの場合だと生前の本人が「魔王」を自称しているため任意で発動。 解除のコントロールが可能で、デメリット無しで恩恵だけを受ける事ができる。 この能力のお陰で、ロリからボインになったり、体形も自由自在。 天下布武・革新:A 古きに新しきを布く概念の変革。 相手が「神性」スキルを持つ者、「神秘」としてのランクが高い者、体制の守護者たる英霊などであればあるほど自分に有利な補正が与えられる。 これによって半神の英霊や神代の英傑、彼らが持つ宝具に対して絶対的な優位性を誇る。 反面、神秘の薄い近代の英霊を相手にした場合、何の効果も発揮しない。それどころか逆に自分の各種スキル、宝具の効果が低下する。 【宝具】 『三千世界(さんだんうち)』 ランク:E~EX 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:3000人 長篠の戦いで信長が使ったとされる戦術「三段撃ち」。 自分の周囲に無数の火縄銃を配置し、両手に持った銃も合わせて全方位に向けた一斉射撃を行う。 本人は「三千丁の火縄銃によるマミさん的な『火縄=カタ』アクション」と評している。 武田軍騎馬隊を葬った逸話から「騎乗」の適性を持ったサーヴァントに対しては攻撃力が倍増する。 「神性」や「神秘」が低い相手には単なる火縄銃でしかないが、それでも三千丁の銃火器の止まる事のない一斉射は脅威である。 『第六天魔王波旬(だいろくてんまおうはじゅん)』 ランク:E~EX 種別:対神宝具 レンジ:- 最大捕捉:- 神仏を恐れず敵対する宗教勢力を悉く焼滅させたことで信長につけられた異名。 そして、生前に行った「比叡山焼き討ち」に代表される苛烈な所業を合わせた物。 「神性」や「神秘」を持つ者に対して絶対的な力を振るう存在へと変生する固有結界。 後世で民衆が彼女に対して抱き積み重ねた畏敬の念と恐怖により大焦熱地獄が具現化する。 神性を持たず神秘も薄い英霊は熱さを感じるだけで済むが、高い神性を持つサーヴァントは、この固有結界の中では戦うどころか存在を維持することすら難しい。 なお、発動中の彼女はビジュアル的に裸になるらしい。 【weapon】 主武装は火縄銃と日本刀。 スキル「天下布武・革新」の効力で、「神秘」や「神性」が高い相手ほど宝具の効果や能力値が強化される。 さらに同様の能力がある宝具も所持しているため、相乗効果により「神性」「神秘」の高い英霊に対しては絶対的といえるほどに相性が良い。 反面、「神性」を持たない相手や「神秘」が薄い近代の英霊に対しては性能が低下し、宝具の力も有効に発揮されなくなってしまう。 「相性ゲーとか得意なんだよネ、わし!!」とは本人の弁。 【人物背景】 見た目は若々しいが、年季の入った尊大な口調で話す。所謂「ロリババア」。口癖は「是非もなし」。 場面によって言い方が変わり、「是非もなしかな?」「是非もないかな?」「是非もないんだよ!?」と使い分ける。 史実通り新しい物・珍しい物好きで「旧弊とか仕来りとかバカなの?死ぬの?」とか言っちゃうレベルで型破りな英霊。 いつも着ている軍服は大日本帝国陸軍の物ではなく、ナチスドイツの制服を元にしたもので、かっこ良かったのでマスターに似た物を作らせたらしい。 曰く「ジャーマンのセンスハンパないな!」 また自己顕示欲が強く、「真の覇王」を名乗る。基本的に賑やかな事を好むが、昔好きだった敦盛は、踊ると死亡フラグが立つので自重しており、酒の席でも披露する事はない。 幼名は吉法師。父・織田信秀は当初、彼女の弟の信勝に家督を継がせるつもりだったが、時は乱世・戦国時代。 信勝程度では、先の世まで織田家を存続させていく事などできないと判断し、女の子なのに幼い頃から妙に大物臭を漂わせていた彼女を当主に据えた。 家督相続後は男性として振る舞い続け、実は女性であることを隠すため情報規制を敷いていた。 だが、それらの事情が『尾張の大うつけ』などと呼ばれる信長の若かりし頃の奇行として後の世に伝えられることになる。 また信長にまつわる数々の面白エピソードは、性別を隠すために家臣が敢えて広めた情報工作によって生まれた物であるとも言われる。 目的を遂げるためには手段を選ばず、逆らう者には苛烈な弾圧と冷酷な裁定を下す暴君。 だが滅びに向かおうとしている日本の未来を思って行動しており、救国の英霊であるのは間違いない。 BACK NEXT 投下順 OP カイン&魔人アーチャー 時系列順 OP カイン&魔人アーチャー BACK 登場キャラ NEXT 魔人アーチャー(織田信長) OP カイン&魔人アーチャー