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天地を喰らうII 諸葛孔明伝 【てんちをくらうつー しょかつこうめいでん】 ジャンル RPG 対応機種 ファミリーコンピュータ メディア 4Mbit+64kRAMROMカートリッジ 発売元 カプコン 発売日 1991年04月05日 定価 8,500円(税抜) 判定 良作 天地を喰らうシリーズ 概要 特徴・評価点 問題点 総評 「天地を喰らう」ゲームの他の展開 概要 原作は、本宮ひろ志による三国志の時代が舞台の漫画。本シリーズは本宮氏がキャラクターデザインを手掛けた以外は一般に知られる「三国志演義」を元に構成されたシナリオのRPG。本作はその2作目に当たる。 1作目とは最後に戦うラスボス武将が同じだけの別物ストーリーの扱いとなっており、より三国志演義のストーリー展開に忠実になっている(*1)。 プレイヤーは原作漫画の主人公でもある劉備の軍を率いて戦っていくことになるが、サブタイトルにもあるように、中盤以降の主人公は実質的に孔明が務めている。 特徴・評価点 1作目でも採用されていたシステムだが、本作は、それぞれの武将のHPこと「兵士数」が通常攻撃の威力にも直結する。つまり、レベルが上がり最大HPが上がれば攻撃力が上がるのだが、現在HPもとい兵士数が減れば減るほど攻撃力も減っていく、というもの(*2)。 味方だけではなく、敵側の武将や兵士も例外ではない。兵士数が減った味方は早めに回復させる、武力の高い敵の兵力を早めに減らして攻撃力を下げる、といった戦略が必要となる。 前作は兵数の桁が増えるたびに倍という大雑把さだったが、今作ではちゃんと比例する形になっている。 残り兵士数が僅かの武将の攻撃では、本当に雀の涙と呼べる域まで与えるダメージが激減する。ある意味でリアルな仕様かもしれない。 また、「HP」である以上、回復系のアイテムや策略(後述)、そして宿屋で千~万人単位の兵士数が回復する点は、前作共々、半ばバカゲーに近いテイストである(*3)。 各武将に使用する武器が設定された。劉備なら剣。関羽なら刀。張飛なら槍と装備可能な武器が決められている。 「陣形」・「戦闘背景」・「得意地形」の要素の追加。 陣形の効果により特定の陣形に有利になったり、策略の成功率がアップする代わりに攻撃力が低下したり、指定したキャラ以外は直接攻撃のダメージを受けないなどの多彩な効果を持つ。スクウェア・エニックス社のロマサガシリーズでも採用されている同名のシステムとかなり共通点が多い。 陣形は策略ポイントを消費し、武将が5人いないと組めない(また軍師は6人以上武将がいると戦闘に参加できない)。敷いた陣形によっては武将の性能を殺してしまう恐れもあるため、活かすなら隊列編成も重要だったりする。 なお戦闘中にしか敷けない陣形を除き、一度敷くと他の陣形を敷くか、戦闘に参加している一部を除き2人武将が討ち取られるまでは、陣を敷いたままになる(宿に止まっても継続)。 戦闘中は画面下に背景が表示され、平地であれば草原。城であれば城門。森の中なら深森のように何処で戦っているのかが解るように。 得意地形は一部の武将が持つ能力で、戦闘する場所と得意地形が一致していればその武将の兵士数を表すメーターが黄色に変化。その戦闘中は攻撃力が上昇する。 一般的なRPGの魔法にあたるものとして「策略」という要素がある。(本作ではSP:策略ポイントと表示) ステータスの「知力」に依存しているため、成功率・威力がキャラによって異なり、孔明の策略は成功率が高く威力も高いが、張飛の策略は成功しにくく威力も低い。 成功率は相手の知力にも依存するので、孔明(知力が最高値の255)が撃った攻撃系の策略なら、相手が典韋などかなり知力が低い相手ならほぼ確実に成功するが、司馬懿(知力250)などが相手だと極端に成功率も低くなる。 ただ、知力が高い武将が発動しても、策略の成否ともに完全に100%までは行き着けない。天才軍師・孔明でも、失敗する時は失敗する(特に攻撃系よりも成功率が低めな一部の補助系策略で顕著)。それどころか、知力が中堅クラスの敵が放つ「あんさつのけい(即死攻撃)」で孔明が沈むといった事態も時折起こる事も……。 概要欄にある通り、シナリオは三国志演義に忠実であり、前作では見られなかった仲間の戦死イベントも存在する。しかし既に死んだはずの呂布が生きていて荊州争奪戦に乱入してくる、漢中・蜀を制圧した後、そのまま北伐=曹操ら魏軍への全面戦争に乗り出して最終的には魏を滅ぼしたりと、王道RPGのお約束要素に近いオリジナルな展開も多い。 しかも随所随所に三国志の漫画として非常に有名な「横山光輝版三国志」での名台詞や展開が流用されている。 官渡の戦いが唐突に省略されたり、インターネットスラングで時折ネタにされている「げぇっ関羽」も含めて同じである。 本来無関係の「横山光輝版三国志」からこれだけあからさまなストーリー盗用をしていながら、タイトルとなっている本宮ひろ志作「天地を喰らう」からはキャラデザインを借用しただけ。まさかの三国志漫画コラボゲームである。 また、孔明の見せ場のひとつである赤壁の戦いにおいても大掛かり、かつ、ツッコミどころ満載なオリジナル展開がある。 もっとも三国志は、「史実→正史→演義→吉川小説→横山漫画」など流用や創作を重ね、演義や本宮漫画の時点で妖術・神仙・超人的活躍も多いため、荒唐無稽なフィクションや流用はある意味原作に忠実と言えるかも知れない。 + ネタバレ 戦いに必要な矢を集めさせられたり、東南の風を吹かせるという展開になるのは三国志と同じだが、本作の場合、100万本の矢を城の宝箱から入手するのはまだしも、東南の風を吹かせるのに必要なアイテムは邪馬台国へ渡って大蛇を退治して卑弥呼から受け取るというトンデモ展開になっており、ややもするとバカゲーに足を突っ込みかけている。 邪馬台国や卑弥呼は三国志の正史に登場している、実は原作再現要素であったりはする(*4)のだが、問題は大蛇。大蛇の元ネタは、その外見から日本神話の「ヤマタノオロチ」であると思われるが、オロチが襲うのは「クシナダヒメ」であり、卑弥呼ではない。有名なRPGである『ドラゴンクエストIII』のネタも混ざっているのだろう。 いずれも本来ならば孔明の知略が際立つ有名なエピソードでありながら妙な脚色になっている。 ちなみに三国志演義では、前者は偵察の船を出させて矢を射かけさせる事で回収、後者は東南の風が吹く日をあらかじめ知っていた事になっている。 前作でも存在した司馬懿の「落雷の計」を、本作においても破ることになるのだが、今回は、破るためのコマンドが前作と同じというファンサービスに、「三国志演義」の見せ場である五丈原における策「死せる孔明生ける仲達を走らす」の再現となる要素が追加されている。無論、本作において孔明が身罷ることはなく、「生きているふり」が「死んだふり」に変更されている。 戦闘中の敵味方武将の表記が漢字。常用漢字ではないものも多く、スタッフのこだわりが感じられる。 通常の移動がファミコンのゲームにしては早め(*5)。 1作目では「ひょうろう(兵糧)」システムという概念もあった(*6)。だが、これがゲームの快適性の阻害にも繋がっていた為か、本作では廃止された。 魏軍と決戦に挑む最終章(第6章)では、一部の敵武将が低確率で落とすレア装備が多く用意されている。同時期のこちらの大作ゲームと共に、レアアイテム狩りに勤しんだプレイヤーは多かったであろう。 城下町や村、関所内など所々の地面にアイテムが落ちている事がとても多い。中にはその時点で店で買える物よりワンランク上の装備が手に入ることも。 BGMの評価も高い。 担当したのは『ロックマン3』や『ブレス オブ ファイア』なども担当している藤田靖明氏。 重要な戦いではボス専用の曲が流れる。曲の評価は非常に良く燃え上がるのだが、これが序盤の序盤で戦う袁術戦で聞けるのだ。次に聞くのが後半でならないと暫く聞けないためこの配慮は嬉しいところ。 ファミコンのRPGにしては非常に珍しく戦闘曲が4種類(通常(名無し雑魚)、野良武将、攻城戦、ボス戦)もある。 戦闘の舞台も城や砦に挑むばかりではない。関所で戦ったり、時には敵の策略や伏兵による奇襲を受けたり、戦闘で火計による火攻めをしたり受けたりする。時には武将による一騎打ちやプレイヤーの起こした行動によって戦闘の展開自体が変わることもあるのだ。 上記の陣形もお互いが組んだものによっては相性がある。例えば素早さを上げる白馬の陣と攻撃力、防御力ともに上がるが素早さが激減する衝方の陣が対陣すると白馬の陣を敷いた側が2回連続攻撃が出来たり。防御力と回避率が上がるが補助は無効になる静寂の陣同士が対陣すると陣の特性が失われたりと、意外に凝っている。 城や砦等の戦いでは戦闘前に敵が台詞を話すのだが、この台詞が前作のように使いまわしが殆ど無くなり、豊富になった。 極一部だが、戦いに負けて全滅した後、再度戦うと戦闘前に敵の台詞が変わる戦闘も。容量の少ないファミコンでである。 前作で登場した一部の策略が削除されたものの、全体数・種類が大幅に増えた。前作では補助系の策略は3つしか持てず、新しい策略を覚えると古い策略が消えてしまったが、今作は覚えた補助系策略は全て使えるようになったため、大量に持てるようになった。攻撃系と回復系は前作と同様に上書きされていく方式で5段階。段階が上がるにつれ、消費SPと威力が上がっていく。 割合ダメージやSP減少に反射。蘇生。ダンジョン脱出。更には永続麻痺・永続混乱といった強力なものまで存在する。 攻撃系策略に平地と山場で使える火計・水辺の近くで使える水計に加えて落石計が登場。落石計は近くに山がある時に使える。 攻撃・回復策略が単体か全体で選択出来るようになった。攻撃系の策略は前作より最大兵士数が大幅に抑えられたことも合わさり威力が凄まじく。特に、最大の5段階目まで強化された策略を高知力持ちで敵単体で決まった際の破壊力は必見。 前作で使い辛かった回復系の策略である完復の計(4段階目)は完全回復はしなくなり、名ばかりとなったが、全体に掛けられるようになったため使い勝手が上がった。(*7)また、回復系や一部の補助系策略・陣形が移動中でも使えるようになった。但し、回復は単体のみ。 味方に掛ける補助系に成否判定が付いた。前作で猛威を振るったと思われる撃免の計(敵通常攻撃無効)と策免の計(敵策略無効)は持続ターン数も短縮されたことも合わさり、前作程の強さは無くなった。 持続ターン数はランダムであり、1ターンで効果が切れてしまう場合もあれば、数ターン効果が持続する場合もある。 RPGが苦手な人でも遊べるように初心者を救済してくれる道具・施設が追加された。 移動中で使うことで全回復出来る「野営の道具」。移動中・戦闘中問わずSPを回復してくれる「知復丹」。策略扱いの敵全体を攻撃し、何度でも使える「連弩」。お金を支払うことでレベルをそこで上げられるレベルまで上げてくれる「訓練所」はその類である。回復・補助系の道具は1種類につき、9個まで纏められるようになったのも大きい。 その他に、回復や必ず奮闘を出せる市販道具の効果を持ち、一定確率で壊れるまで何度でも使える「石」。敵全体に地形を問わず5段階目の威力の策略やランダムで補助系を放つ「兵法書」。装備した武将の能力値を上げてくれる「白馬」等の道具も登場。 前作は無限だった敵武将のSPに上限がついた。ただし、味方は軍全員で共有されているのに対し、敵は個人が自軍とほぼ同じ数値のSPを持っているので、未だに格差があると言っていい。 コマンドの武将(ステータス確認)で前作でマスクデータだった素早さが表示されるようになった。 レベルが99まで上げられ、前作のようにレベルを上げすぎてもバグらなくなった。 武将の加入、離脱が相次ぐが、離脱する武将の装備品は、後に加入する武将が装備しているため無駄にはならない。 武将のステータス数値が極一部を除いて5刻みで設定され分かりやすくなった(その分、画一的な印象になってしまっているが)。 問題点 中盤以降、かなり多くの武将が仲間ができるが、普通にプレイしていたら使われないような者もいる。 廖化・雷銅・呉蘭など(*8)は張飛・趙雲・関羽などの下位互換の能力で、仲間になる頃にはもっと優秀な武将がいる。それらの武将メインの編成で挑む縛りプレイでもしない限り、基本的にスタメン入りの顔ぶれが固定される傾向が強い。 その代わり前作は兵士数が固定だったのに対し、今作はレベルアップすると兵士数が増加するようになったため、愛があれば終盤まで使うことは可能(*9)。 前作の特徴であった、敵として出てきた武将を仲間に加える事ができなくなり、PT編成の自由度が低下している。 一部の武将は発生するイベントの関係上、編成所で外せないのがいる。 この煽りを受けて、仲間ではなく、仲間にすることが罠と言われてしまったのが張苞。途中で関羽と張飛が外れ、息子である関興と張苞が2人の代わりに加入するのだが、性能が張飛の劣化版(そして知力が低いのも同じで策略に弱い。)・武器が味方武将で多く使われる槍。槍を使う武将では趙雲や馬超と言った張苞より性能の高い武将がおり、更に得意地形が無いと散々な評価を受ける始末。更に同性能の武力と知力を持つスタメン候補の武将には魏延がいるので加えると策略に弱い武将が増えてしまうという事態に。 しかも上記の通り、加えると二度と外せない。そのため必然的に、加える関興だけを仲間にした後、編成所で最大人数となる7人までしてから張苞を仲間にして編成所に送る、或いは無視するのが定石となっている。 前作の大きなポイントだった総攻撃(高速で処理されるオート戦闘)が、追加された攻撃エフェクトのせいか低速化している。前作での通常戦闘より若干早い?程度の処理速度程度しかでないため、前作をプレイした後でプレイすると雑魚戦などが煩わしく感じる可能性も。 あくまで前作と比べてであり、この時代のオート戦闘としては優秀な方ではある。 策略や道具の中には初心者を救済するには十分に機能を果たすが、使いこなすと強すぎてゲームバランスを崩すものもある。とはいえ、ある分には便利であり、使うかどうかは使用者の任意なのも事実。 策略ではまず攻撃系全般。特に5段階目まで強化されると火計最強の「火神の計」、水計最強の「水龍の計」、落石計最強の「激石の計」は敵単体に対して知力がそこそこの武将が使用しても単体で3000程、全体だと5部隊いても1武将に800以上のダメージを与えられるが、これが諸葛亮や姜維といった知力が高い武将が使うと4000から5000の(全体だと1000以上、人数が少なくなると更にダメージが増える)ダメージを叩きだす。「激石の計」に至っては命中すると6000程のダメージを叩きだすこともある。山の近くの城や関は意外と多く、(ボス戦になり易い)攻城戦でも「激石の計」を使用可能な場所が多い。高知力の味方が低知力の敵武将に掛ければ高い確率で成功するため、2回撃ち込めば簡単に打ち取れるのだ。今作の敵の最高兵力は9999なので、これが如何に恐ろしいか理解してもらえるだろう。 勿論、後半の敵はこれらの策略を知力の高い武将が持っているため、策略が失敗したり逆に低知力の味方に使われて一撃で倒される事態も多々ある。 全体で使用しても命中すればそれなりのダメージを出すため、体勢を崩された状態で敵からやられると纏めて打ち取られるということもある。そのくらい、前作に比べて策略の威力が高まったのだ。 回復系では最後に覚える「金仙の計」。これは回復の性能に対しての燃費が異常なまでに良い。一言でいえば、ドラゴンクエストモンスターズジョーカー2で使えるベホマズンがホイミのMP消費量で使えるもの。 一段階前の「完復の計」の消費SPが8なのだが、この「金仙の計」の消費SPは4である。かつ、回復力も「完復の計」の約2倍程のために屈指の燃費力を持つ。 SPの消費数は前作にも見られた要素であるが、前作より兵士数が抑えられているため結果的に回復力は大幅に上がることに。かつその余りの燃費の良さに設定ミスだろという声が多数出た。 持続ターンが短縮され、更に成否判定が付加されて弱体化したとは言え、直接攻撃を無効にする「撃免の計」と策略を無効にする「策免の計」や、決まれば敵一体を一撃で倒す暗殺の計は相変わらず強力。ただし、「撃免の計」や「暗殺の計」は敵も頻繁に使用するためバランスはとれている。その他では戦闘中敵の攻撃からの回避率が上がる「煙遁の計」。命中率こそ低いが決まれば解策の計(敵の策略を全て解除する)か倒されるまで動きを封じる「縛殺の計」。戦闘中味方を攻撃させる「離反の計」。敵の策略を一度だけ反射するため、知力の低い味方武将に掛ければ絶大な効果を発揮する「策返しの計」辺りも理解すればかなり強力。 道具では敵全体を策略扱いで攻撃する「連弩」。連弩は何度も使えるため、知力の高い武将に持たせておけば強力。しかも人数が減ればその分与えるダメージが増え、途中で敵を倒せば計算処理し直して威力が上がるというとんでもないもの。 弱点は策略扱いのため、「策返しの計」で跳ね返されるということ。策返しの計が掛かったことを気付かずに使ってしまうと最悪の場合は自分で自分を討ち取るということにも。 また、明らかに役に立たない策略が存在する。「殺毒の計」は、通過すると兵士数が減少するフィールド上の毒の沼地(説明書では「わなの沼」)の効果を無効化する策略だが、沼はゲーム中二箇所にしか登場しない上に、ゲーム進行上通行する必要性は全く無いので、この策略を習得した所で有り難みが全くない。但し、敵の計略に嵌って逃げる場合が1か所だけあり、そこでダメージを防ぐのには役立つ。ゲーム終盤になって習得する「招魂の計」は、移動中戦闘中問わず、戦闘不能になった武将1人を復帰させる策略なのだが、復帰時の兵士数は400。ゲーム開始直後から道具屋で安価で買える「招魂丹」と効果は全く同じである。持ち歩けるアイテム数が時代相応に少ないので無意味とは言えないが、消費SP32もかなり重く、有り難みは全くない。 陣形では「魚鱗の陣」と「八卦の陣」が群を抜いて超性能。 「魚鱗の陣」は、2~4番目の仲間の攻撃・防御力が大幅に上昇。1・5番目の武将は防御力が更に上昇するが攻撃力が激減。更に味方の策略成功率が倍増し、敵の策略成功率が半減するというもの。この陣形の強みは1・5番目に知力の高い武将、2~4番目に攻撃力の高い仲間をおくと理に叶った陣形となり、弱点がなくなる。更に戦闘前に陣を敷くことが可能で、陣を解かなければ永続的に効果を得られるという壊れっぷり。使えるようになるレベルも低めで習得するころには軍師系の武将も現れる。そうでなくても大抵の軍師になれる武将が習得できるのも強みなのだが。 特にこの状態での攻撃系策略や「暗殺の計」(一撃で相手を倒す)や連弩といった強力な策略は猛威を奮う。極端な話、この魚鱗の陣だけで最後まで通用すると言っても過言ではない。 欠点は平地で戦闘を行うと素早さが0になってしまうこと。平地で戦う場合はほぼ間違いなく敵全員に先手を許してしまう。 また、陣の構成上、策略を使いにくい雑魚戦では殲滅に時間がかかりやすいのもネック。 「八卦の陣」は攻撃が通る生門を5人のうちから1人を設定。その設定した1人以外は攻撃を受け付けない、更に生門の下隣(生門が5人目なら1人目)の武将は死門になり、死門を攻撃すると反射する。更に敵の策略成功率が半減するというオマケつきであり、相手の陣形を解除する「解陣の計」で散開させられる危険も小さい。ラスボスだろうが使えば楽勝になる。司馬懿(知力が250)が魏延(知力が90)に策略を仕掛けても目に見える程に失敗するのも珍しくない。 習得する時期がゲームクリア直前であり、孔明を軍師に任命できないと使用できず、戦闘中しか使えず終了すると解除されてしまう。またSP消費が全策略中最も多い48と、燃費がとても悪い。そして1人でも武将が倒される(他陣形は2人)と散開状態になる欠点もある。しかしそれに見合う程の超高性能である。 一応策略は効果があるのだが回避率が上がるうえ、上記の「策免の計」を合わせて使えば死角がカバーできてしまう。 他にも低レベル(魚鱗より先)で覚え素早さが大幅に上がり、デメリットは使える場所の限定される水計が弱体化するぐらいでほぼ無いと言ってよい「白馬の陣」、防御力が下がるが素早さと攻撃力が上がる「一文字の陣」どちらも事前に陣形を敷くことが可能で二流武将戦や雑魚戦で使えて強力。 こちらは直接攻撃向けの陣形で戦闘に参加可能な五人全員で直接攻撃が出来る上、アイテムの「会心丹(かいしんたん)」(使うと会心の一撃を放つ 市販品)と組合せればボス戦でも比較的有利に戦える。 他の陣形は癖が強く使いづらい。特に攻撃力が倍増。奮闘率も上昇するが防御力が大幅に下がり水辺での戦闘中にしか敷けない「背水の陣」と防御力と回避率が大幅に上昇するが戦闘中にしか敷けず、回復系策略が使えなくなる「静寂の陣」は味方では使う分には明らかに使えない。 ただし陣形は敵も使ってくるのでこちらのみが有利に戦えるわけではない。「静寂の陣」と「八卦の陣」は敵に使われると非常に厄介。特に八卦の陣は敵の猛攻を凌ぎながら生門を探さないといけない。下手すると死門を攻撃してしまい反射される→敵から攻撃されて倒されるということも。 余談だが陣形の1つは全員の素早さが少し下がり、3人目は攻撃力大幅上昇、2・4人目は攻撃力が低下するが防御力が上昇、1・5人目は攻撃力が皆無になるが防御力は超上昇、 更に味方の策略成功率が魚鱗の陣より高いというもの。 前作で敵として登場した黄巾賊(張角)、董卓、袁紹らはともかく、劉備らと並ぶ三国の一角である呉軍(孫権軍)と戦えなくなったのは残念(*10)。 1作目と同様な呉軍との全面戦争を期待したファンには残念といえる。 とどのつまり、題材の三国志演義、更には漫画「天地を喰らう」の世界観がそうであるように基本的に劉備軍(蜀)贔屓なので、魏・呉ファンの方は色々とお察し下さい。王道RPG的な展開にしたかった為だろうが、曹操率いる魏を筆頭に、劉備軍が戦う敵側は総じて非道な悪役扱いになっているので、魏のファンにとっては特に……。 移動速度が速くなる「せきとば」は装備した者が隊列にいる、もしくは編成所にいると効果が発揮されるのだが、逆に装備した者が何らかの理由で隊列を離れてしまうと効果が失われて移動速度が低下してしまう。 具体的に言うと博望坡の戦いと入蜀の時。前者は孔明・趙雲以外は別働隊として、後者は関羽・趙雲・孔明が荊州の守りとして隊列を離れてしまう。 前者は博望坡の戦いが終わるとすぐ合流するので期間は短いが後者は入蜀~落鳳坡のイベントが終わるまでと実に長く、この中には作中屈指の面倒臭さを誇る「景帝の墓」というダンジョンも含まれている。 この為、正史通り関羽に「せきとば」を持たせ続けていると両場面において移動速度が低下してしまう。 宮殿や山系ダンジョンなどで段差を昇り降りする際の移動速度が遅い。 物凄いバグがある 預かり所に64個めいっぱいの道具を預けて64個目を引き出すと、敵将や兵士や「劉劉」という謎の武将がパーティーに加わっていたり、預かり所に「金」という道具が登場したり、兵士数が20万近くに増大したりとおかしなことになる。更にバグで登場した敵を一度編成所で外してから加えると、敵として登場しなくなる。ただし進行等詰まる可能性があるため、遊び程度に留めておくのが無難。 他にもイベントで使う重要アイテムが消滅し進行に支障が出る・詰むような状況になることが普通にプレイしていても起こることがある。 一部前作と比べて不親切になった部分も 前作で各城を行き来できるアイテムであった「しんこうのおふだ」が削除された為に各地を徒歩や船で行き来しなければならなくなった。 装備武器が各武将毎の得意武器しか使用できなくなった為に編成所で武将を加えた際、使用できない武器が割り当てられているという事が頻発する。 敵から奇襲を受けた場合、総攻撃と同じように最初のターンが早送りされる。これにより策略を使われたことはSEで分かるが、攻撃系策略や「暗殺の計」以外は何の策略を使われたかまでは分からない。ある意味リアルではあるが、奇襲はボス戦であろうと発生するため場合によっては大きく不利になる。(*11) 総評 三国志演義以上の劉備贔屓(原作漫画「天地」準拠とは言え、また当時の三国志入門ジャンル全体がそんな風潮なのでその点はさほど目立たなかった)、メンバー入れ替えの自由度の低下、赤兎馬が無い時点での移動速度の遅さ……などの問題点もあるが、一度覚えた計略が枠の関係で無くなる、兵糧の概念が無くなるなどの前作の問題点を解消し、また当然ながらグラフィックなども進化した。歴史題材作品の黎明期にして、原典に疎い子供達にも取っつきやすく遊びやすいRPGとして完成された作品と言える。 「天地を喰らう」ゲームの他の展開 カプコンは「天地を喰らう」を様々なジャンルでゲーム化してきた。本作以外では、アーケードでも2作品がリリースされている(ジャンルはベルトスクロールアクション)。特に『天地を喰らうII 赤壁の戦い』の評価は高い。 その他、スーパーファミコン版として、コーエー版三國志さながらなシミュレーションゲームが発売された他、ゲームボーイでもFC版の流れを汲むRPGが発売された。 カプコンの携帯サイトにて本項のFC版『II』が携帯アプリ版として移植された。(FC版1作目も。) ストーリー進行やゲームシステム自体はオリジナル版とほぼ同じなのだが、「せきとば」が無くとも移動スピードが最初から高速・一部の武将キャラクターの顔グラフィックや台詞がFC時代と異なる・野戦武将(ザコ戦扱いでランダム出現する敵武将)が数種類(もとい数人)に固定されたといった、いくつかの変更点がある(*12)。 そのくせ、ザコ戦から逃走する「たいきゃく」がよく失敗するといった、オリジナル版から抱えていた不親切な仕様などはお誂え向き? にも当時そのままである。
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■PlayStation Top | 目錄 | あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 | は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 ■天地を喰らうII 赤壁の戦い 吞食天地II 赤壁之戰 ■「裏技・攻略」情報 ●Special Mode 在標題畫面背景轉黑前,順序輸入R1、△、L1、□、×、○、R1,就會進入Special Mode;Special Mode的敵人會強化、而角色則會追加必殺技: 張飛:在敵人的上或下方移動、將方向掣轉兩個圈+攻擊掣 其他:快速輸入下、上、下、上+攻擊掣 Top | 目錄 | あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 | は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 ■PlayStation
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天地を喰らうII 赤壁の戦い 【てんちをくらうつー せきへきのたたかい】 ジャンル ベルトアクション 対応機種 アーケード(CPシステムダッシュ) 発売・開発元 カプコン 稼動開始日 1992年11月 判定 良作 天地を喰らうシリーズリンク 概要 特徴 使用キャラクター システム・その他 評価点 賛否両論点 問題点 総評 他機種への移植 余談 概要 本宮ひろ志の漫画『天地を喰らう』を原作にしたゲーム。アーケード版『天地を喰らう』の続編だが、強制横スクロールありのアクションゲームだった前作とは違い、同社の『ファイナルファイト』のようなベルトスクロールアクションゲームとなった。 プレイヤーは関羽・張飛・趙雲・黄忠・魏延のどれかを選択し、曹操軍相手に戦いを挑んでいくことになる。前作でプレイアブルキャラクターだった劉備はNPC扱い。全9面+ボーナスステージ2面、1周エンド。 特徴 三国志の時間軸上ではタイトル通り、「赤壁」の前後に当たる。 原作はそこまで進む前に打ち切られたが、そもそも本シリーズの原作要素はキャラデザインのみである。 使用キャラクター 使用キャラクターが前作の4人から5人に増え、前作より性能差がさらに極端になった。特徴もさらに際立ち、2~3人で協力して戦う場合でもお互いの特徴を活かすことが求められる。そうでないと、クリアは遠い。 関羽:長リーチかつ強判定のパンチコンボ、判定が出続けるジャンプ攻撃、連打が利く通常つかみ技と投げ技は非常に強いが、それ以外の技の隙が大きいという、基本性能を重視した初心者向けキャラクター。 多数の相手に強く、敵のジャンプ攻撃を投げで迎撃しやすいキャラクター特性は、それだけで攻略上有利と言える。 欠点は発生の遅いタックルや、判定が弱く隙も大きい必殺技「断剴撃」により、タイマンでの火力が他キャラに比べて低いこと。 ひたすらパンチ投げに徹すれば強く、欲を出して様々な技を使おうとすると熟練した上級者でもない限り途端に弱くなる。 張飛:多彩な投げ技を持ち、パンチコンボの威力が最も高く、防御力も1番高いという、同社製『ファイナルファイト』のハガーに近いパワーキャラ。 巻き込み性能が高く、技の最中に潰される事もなく、終わり際に隙が全く無いという超高性能のジャンプ投げ「フライングブレーンバスター」が優秀。しかし、他の投げ技には絶対的な信頼が置けず、パンチ逆投げの入力にコツが要るなど、使用感はハガーと大きく異なる。 黄忠に次いで操作に癖が強く、使いこなすには修練が要る。特に掴みからの噛みつき攻撃はレバガチャで威力を大きく上げられるが、硬直が非常に長く、多数の敵を前に暴発するとほぼ確実に殴られる。 馬に乗ると蛇矛を振るうのだが足下を攻撃するような技が多く、総じてリーチが短い。 趙雲:タックルが素早く、5人中最速の歩行速度もあって、全キャラ一機動力が高い。 必殺技「飛翔剣」は斜め上にレバー入力しながら出すと前進する他キャラにない特性を持ち、タックルをキャンセルして出すことも可能。やや魅せ技的ではあるが、空中投げを持っているのもこのキャラクターだけ。 ただし、パンチコンボの威力は全キャラ最低で3段目のリーチが短く、パンチ始動技はほぼパンチ投げ頼り。体力も黄忠の次に低いため、制限時間の厳しい後半のボス戦が難しい。時には強引に接近して掴み、必殺技の根元当てや投げを狙うことも必要。 黄忠:武器が弓で、パンチコンボで矢を射るという異色の飛び道具中心キャラ。 矢は攻撃発生が遅い上に貫通性能がなく、パンチ投げが使えないので多人数を相手にするのが苦手という、ベルトスクロールアクションでは致命的な弱点を持つ。全体的に操作の癖が非常に強く、体力も全キャラ一少ないという上級者向けキャラクター。 発生が早く、敵を一撃で吹っ飛ばしダウンさせるタックルが黄忠の生命線。必殺技「斬断弓」は高威力なので掴みから大ダメージを狙えるのだが、1対1の状況に持ち込むまでが大変。掴み間合いが狭い上に掴み攻撃の「短剣刺し」モーションが長く隙が大き目なため、掴み関連が弱めなのも痛いところ。 拾える武器や馬の重要性が他キャラ以上に高い。遠距離攻撃メインな上にパンチコンボ代わりの3連射は威力が高く、1対1での戦いは逆に無類の強さを発揮する。 魏延:関羽と趙雲を足して2で割ったような、比較的バランスの取れたキャラクター。 必殺技「斬馬蹴り」(所謂サマーソルトキック)の使いやすさと威力の高さが特徴(*1)。それ以外の技は軒並み平均的な性能のものが揃う。 欠点はパンチコンボの繋ぎが遅く、投げ技で敵を地面に叩きつける故に対空性能が低めなこと。また、手軽に出せてダウン効果のあるジャンプ攻撃の持続時間が最も短く、タイミングを合わせる必要がある。 システム・その他 8方向1レバーと2ボタン(A:攻撃、B:ジャンプ、A+B:メガクラッシュ)と同ジャンルとしてはオーソドックスな操作系。 レバー下上+Aで必殺技、レバー下+Bで移動しながら攻撃するタックルなど、本作特有のコマンド入力による特殊技も存在。 前作で特徴的だった左右別の攻撃ボタンや経験値によるステータスや武器の成長は廃止。策略はメガクラッシュに変更された。 前作で乗っていた馬は一部の面にだけ出てくる。ダッシュ攻撃などで群がるザコを蹴散らすのは気持ちよいのだが、必殺技が出しにくく、一部のダウン攻撃に耐性らしきものがついてしまうため、一発でダウンするはずの技でも多段ヒットして余計なダメージを食らうため、徒歩に比べてかなり不利になる。一方、メリットとしては獲得点数が大幅に上がるため(例えば、1面は馬に乗ったままボスを倒した方が、馬に乗らずにパーフェクトで倒すよりも点数が高くなる。)、高得点によるエクステンドが近くなる。よって上級者向けといえる。 オリジナルな展開や超個性的な敵将が目を引く。 口から火を吹いたり爆弾を投げる夏侯惇、巨体から高速のローリングアタックで突撃する許褚、武器が大剣とモーニングスターの曹仁、ナイフ投げやボディプレスを使ってくる張遼と、三国志ファンからすれば突っ込みどころ満載。 さらにこの敵将達はプレイヤーキャラクター達より二回りほど大きい体格をしている。後述しているが関羽でも身長245㎝もある巨体なのだが…。 3世紀初頭の中国が舞台なのに、なぜか正宗や村正などの日本刀が普通に出現する。 隠し武器に至っては、聖剣エクスカリバー(中世欧州)や草薙の剣(古代日本)といったものまで登場する。 特定の武器や攻撃で敵を倒すと胴体が真っ二つになったり、上半身が砕け散ったり、ボス敵を斬首したりする、スプラッターな描写がされる。武器攻撃だけでなく、一部の素手技でも。 これらの方法で敵を倒すとボーナス点も入る。ボスの場合、斬首が最もボーナス点が高い。 3面~4面間に出る女性刺客3人組は安田朗(あきまん)がデザインしている。彼女らを特定の技で倒してもスプラッターなことにはならない(それでもボーナス点は入る)…さすがにヤバいか。 ちなみに彼女らは8面以降では名前と服の色が異なる雑魚扱いで再登場する。 BGMは当時のゲームミュージックらしい作風だった前作から、古代中国的な雰囲気が強調されるようになり大きく様変わりした。また、基板もCPシステムのQSound搭載版である「CPシステムダッシュ」(*2)が使われていることからサウンドのクオリティも向上している。 + ラスボスやエンディングについて ラスボスは、この時間軸ではとっくに死んだはずの呂布。ガード、タックル、メガクラッシュ、多段ヒットの鞭、ローリングアタック、2種類の投げ等ラスボスに相応しい多彩な技と機動力を誇る。ただし放浪生活を続けていたという設定のためか、体力自体は多いが防御力はやや低い。 厳密に言えばラスボスは曹操だが強くないため、事実上のラスボスは呂布と言える。 最後はマルチエンディングで、「曹操を逃がす」「曹操を逃がさず、時間内に殺す」「曹操を殺そうとしたが時間切れで倒せなかった」のどれかによりエンディングが変わる。ベストエンディングは逃がさずに殺せば見られる。劉備軍によって天下統一されるハッピーエンド。曹操を直接倒してしまったので蜀に行く必要も無くなったはずなのに魏と同時に劉備軍支配下になってしまう蜀、少し遅れて結局併合される呉という展開はよく考えてみるとシュールである。「曹操を逃がす」を選ぶと歴史に基づいた結末になる。時間切れで逃げられてしまった場合、再び攻め込んできた曹操に滅ぼされてしまうバッドエンド。曹操軍の方もこの戦いで夏侯惇、曹仁、張遼、徐晃、許褚など主立った武将が多数戦死しているのだが、司馬懿らが頑張ったのだろうか。 曹操ははっきり言って弱いが、制限時間が短いためうまくやらないと逃げられてしまうことも。 スタッフロールでは、各ボスが倒される瞬間の静止画(リプレイ)が次々に流れる。そのため、かっこいいフィニッシュシーンを狙って魅せプレイを行う動機付けになった。 また、1コインクリアを達成すると中華三人娘がプレイヤーを祝福してくれる。カプコンのマスコットキャラクター扱いだったモビちゃん2機が『ストリートファイター』シリーズのリュウとケンの胴着を着て波動拳・昇龍拳・竜巻旋風脚・飛び蹴りを放つと言った寸劇も見られ、どちらが勝つかは毎回変わる。 真のエンディングでは(亡き)曹操と孫権が『天地を喰らうIII』のリリースを求めてくるが、いま現在も続編は発売されていない。 曹操は死んでしまったし(*3)、呉はわけもわからぬうちに併合されてしまったし、この歴史の続きをゲーム化することは不可能であろう……。せいぜい「曹操戦死後から、呉を倒して天下統一までの話」くらいか。 評価点 5人の操作キャラクター全てにはっきりとした個性があり、全く異なる操作感のプレイが楽しめる。 パンチコンボが高性能で多人数相手に強い関羽、掴み攻撃の途中止めでハメを狙える張飛、軽快な動きから掴み攻撃→必殺技の連続技で大ダメージを狙うのが気持ちいい趙雲、斬馬蹴りが連続技でも立ち回りでも強力な魏延、唯一標準で飛び道具が使えタイマン性能が高い黃忠と各々に強みがあり、どのキャラクターもやり甲斐がある。 どのキャラクターも長所と短所がはっきりしているため、多人数プレイで互いの短所を補い合うような構成になりやすい。 カプコン製ゲームらしい、パターン性とアドリブが融合した高いレベルの攻略性。 個々の攻撃方法には対処法が用意されているためそれを覚えれば有利になれるが、行動パターンのゆらぎと対多人数が前提のバランスにより、攻略法がワンパターンにはならない。 アイテムの出現ポイントに起伏があり、回復力の高い食べ物や強力な武器が確定で置かれているポイントをいかに活かすかが重要。 大勢で襲ってくる敵を殴って蹴散らしたり、単体の敵に連続技を決めて一気に大ダメージを奪う爽快感や、敵の攻撃パターンを読む攻略性、やり込みにより1コインクリアを狙える難易度などベルトアクションゲームとしての完成度は非常に高く、遊んでいて楽しいゲームである。 多彩な武器を使いながら進めていく楽しさ。 ベルトスクロールアクションゲームの多くで採用されている武器だが、本作はその種類が非常に多い。 殴ると敵を少しの間気絶させるハンマー系や、多段ヒットするタイプの刀剣は使い勝手が良く、攻略の上でかなり強力。 一部の武器は隠し要素扱いになっており、途中で逃げる敵を倒したり、特定地点の隠し宝箱を攻撃で出現させて壊すと出てくる。これらは通常の武器より強力なものが多く、やはり攻略を楽にするなら是非入手したいものばかり。 最終面の隠し武器である最強武器の草薙に至っては、一撃でライフゲージ1本分を持って行く。しかし保持していても途中で強制的に捨ててしまうため、ボス戦には持っていけない。 武器はヒット時のスコアが加算されない(*4)ため、高得点を狙うなら武器は使わない方がいい。 協力プレイの共闘感。 ただでさえ多い敵数がさらに増えるため、単に「プレイヤーが多いほど楽」とは言い難い。 敵を左右どちらかにまとめて完封、中央プレイヤーが左右プレイヤーの背中を護る、ボス戦で1人がザコの注意を引いて増援封じなど、共闘感あふれる戦術が有効。 元々の難易度が高いだけに、全員1コインクリアなどの喜びもひとしおである。 賛否両論点 前作AC版から大きくゲームシステムが変わったため、前作AC版のファンからはあまりの違いに受け入れられない人も出てきた。 連続で攻撃が3発当たると敵味方問わず大抵の場合吹っ飛ぶようになったため、『ファイナルファイト』などで猛威を振るったパンチはめ(*5)は封印された。 その代わり「通常技2段→投げ(3段目前にレバーを↑か↓に入れる)」のダメージが大きく、ゲームの要となる。また、「単発パンチ→ワンテンポ遅らせて連続技→投げ」とすることでパンチ1発分ダメージを稼げる。ただし、通常技が飛び道具の黄忠は無理。 大きなダメージ源となる掴み攻撃からの必殺技も、ガード能力を持つ敵将へ無闇にぶっ放すとガードされて手痛い反撃を受ける。黄忠の場合、素で3発目が空振りしてしまう敵もいる。 全体的にゲームスピードやキャラクターの動作がほかのベルトゲーに比べて遅め。しかし、そのおかげで敵の攻撃を読みやすいこともある。 前作AC版で棒読みだったボイスは改善されたが、複数キャラクター間での使い回しが非常に多い。 「五虎大将軍」と銘打っておきながら、その一人である馬超がいない。 本作のプレイアブルキャラクターに魏延が使えるが、何故「五虎大将軍」の一人である馬超でなく魏延なのかという意見がある。 史実での馬超は赤壁の戦いの際には劉備陣営に居なかったのだが、それなら黄忠と魏延も同じである。 もっとも「三国志演義」において馬超が活躍するのはもっぱら蜀軍加入前であり、劉備配下としてはたいした活躍もなく病没している。対して魏延は五虎大将軍が亡きあとも蜀軍を第一線で支えた名将であり、活躍度において馬超に劣るものではなく、位も趙雲より上である。 最後に孔明と反目し、反乱により悲惨な最期を遂げるという悪人然としたイメージ像もキャラクターデザインの差別化に一役買っているが、そのような人物がプレイアブルキャラクターにいることで蜀軍の一枚岩感が削がれてしまう結果にもなり、選出は賛否が分かれる。 この選出が影響したのか、後の三国志シリーズでの五虎大将イベントの際、趙雲、黄忠、馬超のいずれかがいない場合、魏延がいれば代役になるという条件設定があったりする。 問題点 必殺技や掴みの仕様 ベルトスクロールでは縦軸調整のため頻繁にレバーを上下に入れるので、そこからすぐ攻撃しようとすると必殺技が暴発しやすい。 必殺技で大ジャンプする関羽や趙雲は隙が非常に大きく、敵の近くで暴発して空振ると目もあてられない惨事になる。 敵の中心軸ではなく前面に掴み判定があるため、縦軸から掴むのにコツが要る。また、掴み時間のランダム幅が大きく(忍者・女性刺客・ボスなどで顕著)、急いで入力しても「掴み攻撃×2→投げ」などが間に合わないことがある。 張飛は「掴み中に↓+攻撃」で隙の大きい噛みつき攻撃が出てしまう。これも多人数を相手にしている時に暴発すると危険。通常の掴み攻撃を1回でも入れれば出なくなるのが救い。 カプコン製ベルトスクロールアクションの例に漏れない厳しい難易度。 AC版の工場出荷設定では残機1、エクステンド1回のみと1コインクリアはかなりシビア。店舗によっては初期残機数を増やしたり、複数回エクステンド設定にして稼働しているところも多い。 本作ではパンチはめがなく、ザコ敵にも起き上がり無敵があるため、一気にハメ殺すのは難しい(*6)。 一部のボス敵は乗馬した状態で登場する。乗馬したボスは打撃ではダウンしにくく、こちらの攻撃の隙を強引に狙われやすい。馬は下ろした後一定時間が経過すれば去って行くが、隙あらばボスが攻撃判定のあるダッシュで再度乗ろうとするため完全に無力化するまでかなり苦労させられる。 最初の乗馬ボスは2面の夏候惇で、ここが序盤の壁。本作でもやはり「カプコン2面のボスは初心者殺し」の法則は健在。 全面通して最大の難関は8面。中盤まで回復アイテムの確定ポイントがなく、女性刺客やデブ兵士などの飛び道具持ちが多数出現する前半がかなり突破困難。更にボスの徐晃は馬に乗って登場するためダウンしにくく、馬から下ろしても超高速の突進やジャンプ突きの奇襲などがあり、厄介な忍者をお供にしていることから本作最強のボスとされる。 一部の攻撃が至近距離でめり込むと多段ヒットし、ゲージの3割以上持っていかれる(弓兵士の殴り攻撃、中華娘の上段蹴り&宙返り蹴り、後半槍ボスの突き攻撃など)ため、油断すると一息で瀕死状態に。 投げられるが威力が大したことのないナイフ系武器(*7)、メイス系や釵などのダウンを奪えない低威力武器など、使えない武器はとことん使えない。特に釵はザコ敵がしばしばドロップするため、殴りたい場面で拾ってしまい痛い目に遭うこともある。 武器は攻撃を喰らった時やメガクラッシュ時に落とすので、いらない武器はメガクラッシュを空振りして消してしまうのが有効。 1周エンドとは言え、全9面+ボーナスステージ2面というのは相当な長丁場であり、オールクリアには約1時間かかるなど、カプコン製の他ベルトアクションゲームと比べても長時間のプレーを強いられる。1コインクリアにはパターンの構築と、要所要所でのアドリブに加え、長時間のプレーに対する集中力も必要となる。 総評 ベルトスクロール作品円熟期の作品らしい、ひたすらに骨太で硬派なゲーム。 ゲームシステムだけ見ると本作品ならではのセールスポイントは少ないが、個性的な操作キャラクター達と絶妙なゲーム構成がテクニックの上達を促進する作りとなっていて、自然とプレイヤーを惹きつけいつの間にか熱中させてしまう中毒性を秘めている。 三国志作品として本作を考えるとかなりの際物なのだが、プレイしていると次第に違和感がなくなってしまう。 ベルトアクションゲームとしては『ファイナルファイト』や『ダンジョンズ ドラゴンズ シャドーオーバーミスタラ』並にロングランで稼働しているゲーセンが多く見られたタイトルであり、現在でも根強い人気を持つ。 他機種への移植 PS・SSにそれぞれ移植されている。一部の効果音が刷新され、所々にロードが入るようになったが、それ以外は忠実。BGMも曲の最後にフェードアウトがかからずループする。 難易度設定を「EASY」「NORMAL」「HARD」の三段階から選択できるが、敵の出現数、攻撃力、体力に差異はない。敵の思考ルーチンが多少変わる程度。 残機数はスタート時、コンティニューとも1で固定。エクステンド設定に「200000EVERY」(最初は10万点、以後20万点ごとに1機追加)が追加されている。 PSもSSも3人同時プレイはできず、2人まで。 PS版は血がオレンジ色だったり撥ねた首が画面に残らず消滅したりと残虐性のある描写が修正されている。SS版はその辺りもAC版に忠実。 PS・SS版双方とも、隠しコマンドで裏モード(通称「青天地」)がプレイできる。裏モードはふっとばし属性の無い攻撃ならば何回当たってもダウンせず(敵はもちろん自分も)、プレイヤーキャラクターに強化版必殺技と空中投げ(対地も可)が追加されている。 このコマンドは難易度ハードでクリアすると表示される。後にPSソフトが同梱された書籍「カプコンゲームブックス」版ではコマンドが冊子にそのまま記載されている。 PS版、SS版共に現在でも中古価格は高めとなっている。 1995年にCPSチェンジャー版が発売されている。 2005年、2006年には携帯アプリ版が配信されている。 2011年10月26日より、ゲームアーカイブスでPS3とPSP向けにPS版の配信が開始された。 2018年9月20日より、Nintendo Switch、PS4、Xbox One、STEAMにて配信が開始された『カプコン ベルトアクション コレクション』に収録。収録作品の中では唯一の版権作品である。 2021年2月18日よりNintendo Switchで、更に同年5月25日よりPS4、Xbox One、Windows(Steam)にて配信が開始された『カプコンアーケードスタジアム』(DLC Pack 3)に収録されている。 「Pack 2」には前作も収録されている。 余談 5面ボスの淳于導、6面ボスの片割れの晏明などは『三国志演義』に登場する架空の武将がモチーフなのだが、三国志演義内でも出番が少ない(蜀の武将に斬られて出番終わり)というかなりマイナーな存在である。だが、このゲームでは夏侯惇や許褚といったビッグネームより後に出るので実在の有名武将よりも強いという破格の扱いを受けている。 中国では『三國誌II』というタイトルで発売されている。 日本版では日本語読み表記だった武将名のアルファベット表記がピンイン表記になっている。メッセージは日本語設定もあり。 欧米版は『Warriors of Fate』というタイトルで発売されているのだが、何故かキャラクター名が三国志とは関係の無い架空の名前に差し替えられている。 前作の欧米版『Dynasty Wars』と主要キャラクターの外見は同じなのに名前が違う、さらにキャラクターのボイスやステージ開始に出てくるステージ名も日本版のままだったり(*8)、道中の一部セリフが出ないなど珍妙な仕様となっている。前作欧米版のエンディングでは本作のタイトルは『Dynasty Wars 2』と表現されているのだが。 メインキャラクターには身長や体重の設定が存在するが、身長は細かい数値(関羽:245cm 趙雲:186cm等)であるのに対し、体重はやけにアバウトな表現になっている(関羽:重い 張飛:熊並み 黄忠:木の葉程度等)。
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登録日:2010/02/05(金) 15 11 05 更新日:2023/04/22 Sat 07 16 01NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 CAPCOM Nintendo Switch PS PS4 SS Steam Xbox One XboxOne アーケード カプコン ゲーム セガサターン 三国志 劇画 天地を喰らう 赤壁の戦い 1992年にカプコンからアーケードゲームとして登場。 システム基板はCAPCOM SYSTEM 1を使用。 本宮ひろ志の同名漫画が原作だが、本作の副題である『赤壁の戦い』までは原作は進まず打ち切りとなっている。 同社のファイナルファイトのようなベルトスクロールアクションの類であるが、コマンド入力により技が出せたり、オプションである馬に乗る事により戦い方に差異が出るなど、多彩なアクションが可能になった。 難易度は少し高めで、要所要所で的確な立ち回りを求められるが、「より気を配った戦い方を必要とする所が楽しい」「良く作り込まれており、奥が深く飽きない」という声もあり、登場してから20年近く経つがいまだに各地のゲーセンで細々と稼働を続けている名作である。 プレイヤーが使える武将 ◆関羽(かんう) 五虎将の一人。皆さんご存知のヒゲ武将。 連続技が非常に使い易く強力な為、初心者から上級者問わず安定した強さを誇る。 通常時は素手で鉄拳をかまし、騎乗時は青龍堰月刀で敵兵を両断しまくる。 ジャンプ攻撃や相手を掴んでからのジャンプ投げも大変便利。後の世で神格化されたのも頷ける。 ◆張飛(ちょうひ) 五虎将の一人。 動きは鈍いがパワーと防御力なら武将一。持ち味は掴み技でグラップルな戦い方がメイン。 またレバー一回転のコマンドで相手を掴む、回転投げの威力は凄まじい。 また、技の一つで相手に噛みつくという荒業も披露。通常時は素手で戦う。 騎乗時は蛇矛を装備し、縦横無尽に戦場を駆け巡る。コマンド必殺技のストレートパンチは、止めに使うと相手の上半身が爆発する。 さすが中国、この時代から闘、食、性においては天下無双みたいだ。 ◆趙雲(ちょううん) 五虎将の一人。ものごっつう強いアゴの割れたイケメン武将。 スピード、リーチはあるがパワーが劣るのが玉にキズ。だがダッシュタックルは移動と回避との両方で使えるほど素早く重宝する。 騎乗時は槍を装備。通常時は剣で戦う。 相手を掴んでからのジャンプ技はないが、空中投げが可能。 また、コマンド入力の必殺技でストリートファイターおなじみ昇龍拳の如く剣を振り上げ跳躍する技がある。 この技で敵武将(ボス)を討ち取ると敵武将首がスパーン、と飛ぶ演出が見られる。雑魚は胴体真っ二つ。 ◆黄忠(こうちゅう) 五虎将の一人。 ご存知パワフルおじいちゃん。 弓矢を使う唯一の飛び道具キャラで、敵のレンジ外からの攻撃が可能。 乗馬中も弓矢なので相手の射程圏外から攻撃が基本となる。 その反面、近接が厳しい状況が多いものの、強力な投げ技やダッシュコマンドで繰り出すスライディングを駆使して危機を切り抜けた時は至福。 一番ワンコインクリアが難しいとされているが、やり甲斐があるキャラクターである。 ◆巍延(ぎえん) 五虎将…ではない。 だが、説明書では五虎将の一人として扱われており、何故か禿頭にされてしまった武将。武器は剣。 安定した性能で、タックルも使い心地は悪くない。 必殺技はサマーソルト(斬馬蹴り)。このキャラの代名詞とも言える技で、掴み状態から使うと発動時の隙が減るためとても使い勝手が良い。 ◆劉備 ご存知の劉備であるが今作はプレイキャラにあらず。 ◆馬超 五虎将の一人。だが何故か出てこない ◆孔明 ご存知「罠」の方。 作中では武将にご馳走を用意して労ってくれたりするが、火計、水計を図る鬼。 ◆孫権 途中で逃げて来た劉備に利用されるだけの哀れな人。 ◆ストーリー 逆賊・董卓を劉備軍が打倒してから7年が過ぎた。中原を制圧し中国全土の1/3を手に入れた曹操は自ら王と名乗り、劉備が治める荊州へと侵攻してきた。今作の物語はここから始まる… 孔明「ご安心を。すでに策は練ってあります。 武将をお選びください。 武器や必殺技でとどめをさすと、内臓が飛び散ったり、首や胴体が真っ二つになるなどのスプラッタな描写があった。 家庭用のコンシューマ移植もされた。 90年代に発売されたSS版とPS版、2000年代に配信された携帯アプリ版、主要ゲーム機で発売中の「カプコンベルトアクションコレクション」と「カプコンアーケードスタジアム」に収録された5種類が存在。 ◆SS版 ほぼ完全移植だが、現在中古市場にほとんど出回っておらずプレミア化している。見掛けたら御一報を 隠し要素で、"裏モード"が用意されている。ふっとばし攻撃以外ではダウンせず、プレイヤー武将に超必殺技と空中投げが追加されている。 ◆PS版 上記に挙げた残虐描写を自主規制(血がオレンジ色、撥ねた首が画面に残らず消滅など)。 裏モードはこちらでも可能。 2000年代に入ってから、攻略本つきで"カプコンゲームブックス"として再販された。やや品薄だが場所や手段によっては容易に手に入ることも。 2011年10月26日には、PSアーカイブスでの配信が開始された。ダウンロード価格は600円なので遊ぶだけならば最も安価だった。 ◆アプリ版 無敵アイテムの追加。だが一部ステージが削除されており、携帯のキーでの操作が非常にやり辛くストレスが溜まる。コンフィグが出来るがあまり意味がない。何故移植したし ◆カプコン ベルトアクション コレクション版 PS4、XBOX ONE、Nintendo Switch、Steamで2018年9月20日より配信、またPS4とNintendo Switch版はパッケージ版も販売中。 アーケード版忠実移植とのことで、さらにオフラインでの協力プレイのみならずオンライン通信による協力プレイも可能で英語版も収録。 このソフト以外に6本収録されているため、どの機種でも3,000円程度するが、セールで半額程度になることも。 ◆カプコンアーケードスタジアム版 Switch版は2021年2月18日、PS4/XBOX One/Steam版は同年5月25日から配信された、基本無料オムニバスソフトの中の一本。前作も収録されている。 上記ベルトアクションコレクションとの差異は安さ(10本パックでも1500円、PS4以外は単品200円)とオンラインプレイ不可な点と、無敵DLCの存在。 ちなみにオリジナルの基板だが、人気作かつ流通量が少なめという理由で3〜5万円ほどで取引されている。環境が整っている御方は是非どうぞ。 関羽「きっ、貴様は呂布! 確かに殺したはず。」 呂布「曹操を手助けする義理はないが、劉備が項目を編集するのは気に入らん。ゆくぞぉおー―――!!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- おい最後呂布www -- 名無しさん (2016-03-22 09 54 12) ファイナルファイトより、ステージが長めで体力多い敵を倒すのに手間取ったりと、爽快感が無いのが残念 -- 名無しさん (2017-05-09 10 39 01) 魏延生存ルート&馬超ハブられる―と -- 名無しさん (2019-07-16 17 22 18) これと似たゲームで『三国戦紀』って台湾製のベルスクがあるんだけど、それも是非やってもらいたい。「武将争覇(英題NineDragons)」がおすすめ。 -- 名無しさん (2019-07-16 17 58 49) まあ一応赤壁までなので馬超がいないのはしょうがない。魏延黄忠はちょっと早めに来ただけだから(震え -- 名無しさん (2019-07-16 22 32 45) ぎっ魏延は五虎将軍と並ぶ実力者だから。(震え声) -- 名無しさん (2020-07-04 07 34 50) ちょっと追記。冒頭付近の文言を言いたかったのであろう感じで修正。 -- 名無しさん (2021-11-28 02 02 02) 名前 コメント
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登録日:2011/07/08(金) 01 06 25 更新日:2024/05/17 Fri 16 44 19NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 1989年 CAPCOM CPシステムⅠ Nintendo Switch PCE PCエンジン PS4 Steam Xbox One XboxOne うりゃりゃりゃりゃ〜!! アーケード ウチトッタリィ カプコン ゲーム ベルトアクション 三国志 三国志演義 天地を喰らう 本宮ひろ志 棒読み 続編は3年待たされました 良作 麻原 権力を、ひとつの下に 永く集中すれば、 かならず 分れる。 しかし、分れて 乱れた権力は、 また かならず 統一される。 漢の高祖 劉邦が、 きずいた漢帝国も 四百年をすぎ つ い に 乱 れ る 時 が や っ て き た 『天地を喰らう』とは、株式会社カプコンが1989年にリリースしたアーケードゲーム。原作は本宮ひろ志の同名漫画。 終始馬に乗り武器と計略を駆使して戦うベルトアクションで、黄巾の乱を鎮圧したのち逆賊・董卓を打倒するのがこのゲームの目的である。2人同時プレイ可能。 ◆システム ボス敵将を倒したり、黄色の玉を取ると経験値が手に入る。一定値貯まるとレベルアップして体力が上昇する。 青色の玉は2つ以上入手した状態でキャラクターレベルが一定の条件になると、敵を倒した時に武器が出現。入手するとキャラクターが所持する武器の威力とリーチを強化出来る。 白・青・赤の袋を取ると体力が回復する。 8方向レバーで移動。 攻撃についてだがコンパネの"3ボタン"を用いて行う。 (以下配置を左から順に①②③と表記) ①…左方向へ攻撃。右向きの際は左方向へ反転。 ②…右方向へ攻撃。左向きの際は右方向へ反転。 ③…『計略』を使用する。 ※使用可能な計略一覧 火計…味方の弓兵たちが現れ火矢を放った後の数秒間、炎が敵を焼き尽くす。 落石の計…自身前方の敵を岩や丸太で押し潰す。 爆裂の計…敵を爆破する全画面攻撃。 伏兵…後述。 上記の計略は体力を消耗するので乱用は禁物。応じた体力があれば随時使用可能だが計略の種類は選択出来ないので注意。 攻撃時、連打すると短時間だが波状に連続攻撃を繰り出す"流星剣"、ボタンを押しっぱにする事で威力を増す"真空剣"が使用可能。真空剣の溜めパワーは下部ウィンドウに表示される。合わせてプレイヤー武将の顔グラや台詞の表示も変化する。 ◆プレイヤーキャラクター紹介 使用可能な武将は以下の4名。 【劉備】字は玄徳。後に漢王朝を復興させた御大将。今回は義勇軍を率いて黄巾賊一味と董卓軍に立ち向かう。 攻撃力が最も低く、体力のある敵を倒すのに非常に時間が掛かるという欠点があるが、真空剣のパワー溜めは最速。 流星剣は持続時間が最も長いため雑魚相手なら立ち回りがし易い。 そして体力は全キャラ中TOPで耐久力が高く、知力も最高で計略効果時間が最長。 計略を気兼ねなく使う事が出来るので中盤以降の敵将相手なら有利に戦う事が可能。 【張飛】字は翼徳。劉備の義兄弟。隻眼でお馴染みの人。 蛇矛をブン回す豪快なイメージからか、攻撃力およびリーチが全キャラTOP。雑魚でもボス相手でも無類の強さを誇る。 しかし、パワー溜めが遅いのと、攻撃力と引き換えだか知らんが最大体力が一番低く設定されており、レベルアップしても伸びが悪い。故に計略に頼れなくなり、敵にアリのように囲まれると非常に死にやすい。 回避技術を磨ければ強いが、慣れないうちはかなり難しいキャラ。 【関羽】字は雲長。青竜刀を使うお馴染みひげもじゃ義兄弟。 攻撃力はナンバー2でリーチもまあ長い、高バランスの万能型。…なのだが、レベルアップ時の体力・攻撃力の成長率が悪く、最終的には武力がペケ2の趙雲に抜かれてしまうほどで終盤戦がキツくなる。 パワー溜めが遅いのも痛い。 続編の"赤壁の戦い"での扱いやすさからは考えられないほど上級者向けなキャラクター。 【趙雲】字は子竜。お前登場するのなんか早くね?義兄弟じゃ無くね?などというツッコミはしないであげよう。劉備一行の助太刀を買って出た武士で槍を扱う。 序盤は攻撃力の低さがネックになるが、それ以外の能力は他キャラのいいとこ取りといった感じで非常に扱いやすい。また体力・攻撃力の成長率が非常に高いので終盤は大活躍できる。初心者にオススメ。 ◆その他お味方たち 【諸葛亮孔明】お前登場するの早r…今回は"罠"の人では無く、プレイヤーのレベルアップを報告したり、タイムオーバーの警告をしたりと地味なポジションに留まる。 ○以下先生の有難いセリフ一覧 「レベルが上がりました(棒)」 「兵ろうが尽きると、体力(VITAL)が減っていきます。その事に注意して、敵と戦うのです。」 「誰か、逃げます!」 「今から体力(VITAL)が減ってゆきます。早く! 敵将を討つのです。」 【伏兵の皆さん】計略"伏兵"を使用すると一定時間、一緒に戦ってくれる。 …こちらのボタン入力と連動して槍で小突いたり爆弾投げたりして援護してくれるのは良いが、敵に命中しない攻撃を繰り返しては、勝手に動きまわり勝手に帰ってしまう。非常に使いづらく、ハッキリ言って役立たずにも程がある。 「助太刀いたす(棒)」 「殿、ピンチの時は呼んでくだされ」 いや、もう来んな ◆主な敵将 【程遠志】ラウンド1の敵将。トウ茂という武将を従え襲いかかる。 しかし間に挟まれないようにして溜め攻撃を撃ち続ければ楽に倒せる。 【張角】ラウンド3のボス敵将で黄巾三兄弟の長男そして黄巾賊の首領。ヨガフレイムをぶちかまし、次男と三男の3人掛かりでフルボッコを仕掛ける強敵。倒れると天雷が直撃する演出がある。 【華雄】ラウンド4の敵将。董卓様にたてつく奴を成敗すると息巻いて軽兵騎馬隊を大勢率いて襲い掛かる。華雄自身の高い攻撃力に加え、周りの兵士が繰り出す怒濤の攻撃は多くのプレイヤーの壁となった。体力が低めな張飛・関羽はここで詰みやすいので注意が必要。 【呂布】あの金髪。ラウンド5のしんがりボス、最終面の中ボスとして登場。何故か赤兎馬に乗ってない。 素早い動きに加え、有り得ない程高い攻撃力で前方を薙払う衝撃波を繰り出す強敵。 最終面では方天載を大弓矢に持ち替え、打ち消し不可のシューティングアローをお見舞いしてくる。 原作では董卓を裏切り自ら手に掛けたが、このゲームでは最後まで董卓の部下としての立場を貫き通した。そして次回作では… 【張済】ラウンド6の敵将。部下武将の樊稠(こいつは中ボスで顔見せ有り)とタッグを組み洛陽の都深部で待ち構える。 高威力のブーメランを投げつけてくる…のだがブーメランが手元に戻るまで全く動かなくなり多大な隙を生むという弱点を持つ。相方の樊稠も射出速度が遅い弓または距離を開けてからの突進…と単純な攻撃パターンなのでボス撃破だけならば回避等は対処しやすい。むしろ道中中盤~ボス戦の敵兵ラッシュで上手く立ち回り、計略等に使用出来る体力をどれだけ温存出来るかが攻略のポイント。 【李儒】董卓軍の軍師。最終面手前のラウンド7の敵将ボスとして登場。 原理は不明だが火炎で造った竜を繰り出し、地面には爆雷を仕掛け、さらには森を火計で焼き払い火の海にして劉備兄弟の前に立ちはだかる。それに加えて周りの兵士や砲台が邪魔で攻撃がしにくい。初級〜中級者は苦戦必至である。 【董卓】今作のラスボス。最終ラウンドのビウ城にて劉備一行を待ち構える。あまりの体格の大きさから2体の馬に跨がって移動する。 影武者に戦わせるわ弓兵を仕向けるわ大量の岩をゴロゴロさせ潰そうとするわで一行を歓迎し、馬車に乗り込み激しくチェイスを繰り広げてからの最深部到達後にようやく一騎打ちとなる。 素早い・攻撃力メチャ高・攻撃をばっちりガードするなど、苦戦する要素満載。体力も高く長期戦になる。 …なのだが、一騎打ちに入る直前に向かってくる騎馬兵を倒すと体力全快の効果がある赤袋を落とす。温存してもよいし、体力が一番高い劉備ならこれを上手く利用すれば計略『火計』をごり押しして楽に倒す事も可能。 【????】エンディングで突然登場。「中原はもうオレの手中に入れたも同然。」と豪語した。この男の正体はいったい、何者なのか? ◆統括 難易度はやや高く、続編である"天地を喰らうⅡ赤壁の戦い"やFC版RPGより知名度が低めなのだが、敵を薙ぎ倒す爽快感やアルフライラが携わったBGMが作品の世界観に上手くマッチングしている。一部敵将の台詞に誤植があるが本宮ワールド全開の濃いキャラクターの組み合わせはこの作品で既に完成していた。 稼動できる基板は現在数少ないが故に、ゲーセンで見掛ける事は皆無になってしまったが、もし見つけたら是非とも遊んでほしい。 …ちなみに1994年、NECアベニューから唯一の移植版がPCエンジンCD-ROM2で発売された。ハードの制約で計略がメガクラ一本のみに統一されており、道中流れるBGMも然りで内蔵音源のピコピコ音が目立つ。おまけにバグ付き。だが青二プロの声優がキャラクターの声を生き生きと熱演しており、全クリ後は原作漫画を再現したエンディングが楽しめる点など演出面は評価が高い。 董卓「追記・修正したぐらいで浮かれておるわ。(棒)」 呂布「所詮われわれの敵ではありません。奴らには指一本触れることすらできないでしょう。(棒)」 ─────────────────── チャンスをくれ 趙雲「まだ、敗けたわけでわない!」 ─────────────────── 志半ばにして倒れる 趙雲「む、無念…」 ─────────────────── GAME OVER 董卓「貴様等はこの項目に指一本触れることすら出来まい。うわぁははははは…」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 董卓と呂布の声は初見で吹きました。これとロストワールドの棒読みは良い勝負してると思う。 討ち取ったりー(棒) -- 名無しさん (2013-07-22 12 36 20) コンシューマ移植されてないのは残念 -- 名無しさん (2014-11-01 23 24 58) 有野の挑戦でマネージャーの希望でこのタイトルになったがプレイ後に「これじゃない」って言われたのは笑った。(マネージャーは天地を喰らう2のことを言っていた) -- 名無しさん (2021-01-29 17 00 16) オリキャラだか知らんが晏明とかいう中ボスがめっちゃ強かった記憶がある。 -- 名無しさん (2021-12-02 01 05 55) 関羽がメインで何度もクリアしたな、と思ってCASでやってみたら、まーゲームオーバーなりまくりでしたよ -- 名無しさん (2023-09-28 13 00 44) 原作の方は三国志演義を基にしつつも中身はほぼオリジナル、演義の知名度もあってか1年の連載に対してゲーム化に恵まれ、ゲームは一部を除いて原作ではなく演義寄り、ゲームの方が原作より知名度が高いという、色々と型破り?な作品。 -- 名無しさん (2024-05-17 10 42 58) あの頃のカプコンはドカベン、ウィローといったタイアップものが多かった印象。当時全キャラでクリア出来たけど、CASでやったら2面で死んだなぁ・・・ -- 名無しさん (2024-05-17 16 44 19) 名前 コメント
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【FC】天地を喰らうⅡ 諸葛孔明伝 このタイトルは現在1つの記録方法が存在しています。 ゲームクリア 電源入れてから、最後の画面まで 劉々バグや張魯バグなどのバグ技は禁止 順位 タイム 日付 配信者名 その他一言 No.1 6 31 52 2008/12/30 cross 奇襲攻撃止めてー(つД`)
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前のゲーム | 次のゲーム クリア条件:EDを見る 開始時間:2018/03/19(月) 20 10 00.59 終了時間:2018/03/19(月) 23 10 27.68 参加人数:1 カプコン発売の天地シリーズのうちの一つ。 アーケードでは格闘アクションとして二作、FCではRPGとして二作、GBではRPG SLGとして一作出ている。 そしてこのSFC版は・・・純粋なSLGである。 三国志SLGなんて光栄が嫌というほど出してるじゃねーかよォ! 劉備しか使えなかったGB版を他の勢力でプレイしたい!っていう人にはいいんじゃないかな? 主人公補正で異様に強い劉備軍に対抗できるのは呂布くらいしかいないが・・・ シナリオ桃園、劉備軍でスタート。 関羽や張飛は優秀ですが、何せ劉備を含めて5人しかいないので守りに人員を割けません。 呂布が他国を攻め取る→呂布がいた国をハイエナ→呂布が別の国に攻め込む→呂布がいた国を(ry という漁夫の利作戦で領土を広げていきました。 当然自軍が出はらった国は他勢力に奪われていきますが、 うまい具合に北方の数国を領土にできました。 このあたりで呂布が戦死し、今度は曹操軍が頭角を現します。 曹操が他国を攻め取る→曹操がいた国をハイエナ→曹操が(ry 曹操が南方へ行っている隙に許昌を奪取。 すると… なんとエンディングになってタイトル画面に戻ってしまいました。 俺たちの戦いはこれからだ!
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前へ | 次へ クリア条件:EDを見る 開始時間:2010/03/11(木) 15 17 44 終了時間:2010/03/12(金) 13 05 15 参加人数:2 同名三国志漫画のゲーム化で、FCでも2作出ていたがこれは別物。 前半はオーソドックスなRPG、後半はSLG風の城取り合戦になり中国統一を目指す。 バッテリー関係でどのエミュでもセーブが正常に行われないようです (すべて試したわけではありませんが) ゲームはFC版の劣化となっておりバランスもかなり悪いです。 中盤以降打撃攻撃はザコ用になってしまいボスは最強の武器をつかっても ダメージが通りにくいです(LV足りないのかも?) 策略がすごく強く、ザコの兵士や山賊等もつかってくるので結構きついです。 兵士数は後半まで温存しておくと良し。 個人的にはこのゲームをやるぐらいならFC版をお勧めします 個人的に許せない点 武将解雇できない。移動速度が遅い。策略が強すぎる。 アイテム総所持数が少なすぎる。金が溜まりにくい。 VBAをあまり使わないのでどこの城に誰を配置したかの画面がキャプチャできてません。 セーブデータの問題でED直前からやり直すことは出来ないのでこの画面だけとなります