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マリア・クリスティーナ・ルイーゼ・アマーリエ・フォン・ハプスブルク=ロートリンゲン 通称 マリア、姫騎士、傭兵王女、235年くっころが似合う新人傭兵一位(カルデアンオラクル速報)、235年成長がすごい(意味深)女性テウルゴス一位(テウルゴスニュースまとめ) 性別 女 所属 独立傭兵 認証レメゲトン キルヒェンフュルスト 搭乗テウルギア ミラージュナイト 身長 159cm スリーサイズ 92/53/89 キャラクター概要 認証レメゲトン/キルヒェンフュルスト 搭乗テウルギア/LME-MK-01 ミラージュナイト キャラクター概要 旧欧州における有力貴族の末を名乗っているハプスブルク=ロートリンゲン家の一人娘。 高位貴族であったエスターライヒ家から嫁ぎ、実家と嫁家の致命的な没落を二度経験し、壊れてしまった母親によって男性貴族として育てられた。 理想の貴族にして騎士を体現しようと、放浪騎士のまねごとを始めた我儘娘。 困ったことに、ある程度以上のテウルゴスとしての才能を持っているがゆえに戦うことができてしまった。 現在はリュミエール・クロノワール社製ミラージュナイトに乗り込み、各地を転戦している。 異常なまでに目立つ機体と、新人にしては高い実力、そして外見の美しさから新人傭兵としては名が売れている方。 煌く黄金の髪を短く切りそろえ、強い意志を輝かせるサファイアの瞳が、中性的な魅力を湛える白皙の美貌を引き締めている。ほっそりとした手足が長く伸び溌溂とした少女の魅力と、起伏に富んだ成熟した女性の色気が混在する、凛とした少女。 傭兵稼業を始めてから体重が急速に増え、金属製の矯正着を使い、胸と尻を従者二人掛かりでギチギチに押しつぶさないと男装できないのが最近の悩み。 急速に成長したためか、男として育てられたためか、異性の視線に無頓着。ブラをつけずに平気で薄手のシャツ一枚だけ着て外に出ようとする。 意図的に騎士としての言動や行動をとろうとしており、その中性的な怪しい魅力も相まって、多くの女性ファンを獲得している。 テウルゴスとしてのスーツは、ぴったりとした黒のスーツに、騎士甲冑のような金属製の改装パーツを取り付けたもの。腰に下げた高周波振動レイピアと合わせ、軽装の姫騎士を思わせる。 最近、胸が大きくなりすぎて合わなくなり、特注の女性用胸部鎧に取り換えた。戦闘時にまで締め付け、窒息しかける必要はないため。 認証レメゲトン/キルヒェンフュルスト マリアを認証した、聖界諸侯の意味を持つレメゲトン。荘厳な衣装に身を包み、司教杖と豪奢な大判聖書を持った初老の大司教をアバターとする。 いささか先走りがちなマリアを諫め、良き騎士、良き貴族へと導く偉大なる導師。ただし、金にうるさく、がめついところがある。 搭乗テウルギア/LME-MK-01 ミラージュナイト 通常のミラージュナイト。特に改造等を施しているわけではない。ナイトシールドにハプスブルク=ロートリンゲンの紋章が描かれている。 原案/LINSTANT0000
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霍扇(かくせん) 青華(せいか) 通称 青華娘々(自称)、ソウルの悪魔 性別 女性 所属 テオーリア レメゲトン ヤ=マ 搭乗機 T-Origin_1/judgment ヘカティリア キャラクター概要 レメゲトン ヤ=マ 搭乗機体 T-Origin_1/judgment ヘカティリア機体概要所持兵装 キャラクター概要 "貴方のそれについて色々思う事はありますが…人は人の愚かさ故に滅びる、その意見だけは、確信を持って同意できます" "私は貴方が作る未来に興味がある訳でもなければ、貴方を信頼している訳でもございません。ですが、今の企業、及び人類達よりはずっと良いだろうとも思っています。信頼は致しませんが、信用は致しますので" 美しい顔立ちと瑠璃色の髪、瞳が特徴の女性。 旧中国東北部、マゲイア操縦士の父と管制官の母のもとに生まれ、技仙公司の領民として特に不自由無い生活を送る。美しい容姿と聡明さを兼ね備え、一部からは神童とも呼ばれたこともあったという。 しかし彼女はそれに奢ることもなく、鍛錬を続けた末に12歳の若さで名門全寮制女学校に入学。 お姉様方と青春を謳歌するなど、これ以上ないほど順風満帆の人生を歩むかと思われた。 しかし13歳を祝うパーティーの日、自宅のドアを開いた彼女を迎えたのは、ArPの特殊部隊によって無残な骸と化した両親の姿であった。 学資保険や支援制度を使って学校に留まる事もできたが、悲しみから復讐に燃える彼女は入隊可能年齢になるのを待って軍に入隊。歩兵として北部戦線を戦った。 しかし、ある事情から彼女に関する記録は全てが破棄ないし秘匿、書き換えが行われているため、現状においてその過去を知る者は限られている。 一見落ち着いた性格をしているが、その実企業、特に技仙公司に対して激しい憎悪を燃やしており、同社に対しては極めて侮蔑的。 人間に対しても強い不信感を顕にし、ある事情から全てを失ったも同然な事もあって極端に破滅的な思想になってしまっている。 ヤ=マのテウルゴスとなったのも、企業、そして人間という存在に見切りを付け、「AIによる管理統治」を掲げる彼女と同調したため。 この関係から来るものなのか、「企業の中でも高い身分にある女性を穢したがる」という困った性癖があり、勢力を問わず実際に被害者も発生している上、彼女に襲われた者の内、その殆どが無事に帰ることがなかったという事もあり、極めて危険性の高い人物と言える。 目的の為に手段を選ばず、その為なら殺人さえ躊躇しない。 軽いが、しかし歪んでいる。 陽気だが、その奥には邪念を抱えている。 無軌道だが、その憎悪がブレることはない。 学生時代の友人達いわく、嘗ては優しく朗らかで、聡明さに満ちた女性だったとされるが、それが猫を被っていたものなのか、はたまた振り回された果てに変質してしまったものなのかは、最早彼女自身も分かっていない。 人を笑顔で欺き、自身の目的のためならそれを破滅に追い込むことさえ厭わない。 善悪を選ばず、またそれに頓着することなく最適と判断した選択をとる。 どこで身に付けたものか話術に長け、相手にとって都合のいいことを吹き込んだり、おだてたりさせるなどして言いくるめるのが得意。 それ以外にも拷問・尋問・諜報・暗殺・工作のエキスパートでもあり、通常のテロリスト、反企業組織からは一線を画する危険性を持つ。 気難しく、また後述の装備から扱う事すら困難であるヤ=マのテウルゴスを難なくこなすのも、「多彩なスキルを持ちつつ、極限状態に酷く適応している」ため。 華奢な見た目に反して実力も高く、特に相手を拘束・殺害する事においては現在の技仙公司内で比較してもトップクラス。 235年現在、技仙内ではCDの武装ゲリラとして指名手配されている。彼女の通称は過去に起こした戦闘に起因するものだが、この扱いの通り、現在では技仙公司出身として扱われていない。他勢力の企業においても凶悪なテロリストとして認知されており、その首には少なからぬ賞金が掛かっている。 なお、齢35になるにも関わらず、恐ろしいことに20歳の頃から外見が変わっていないという報告が挙がっている。 そのため、手配書には当時の写真が予想図と共に今なお貼り付けられている。 ヤ=マがあまり表舞台に立とうとしない事もあり、テオーリアの所属であることはあまり知られていない。 +warning 本データの閲覧にはレベル0-EXセキュリティクリアランスが必要となります 212年、ウルムチ襲撃事件が起こる。キルギスの三大勢力境界線を突破したArP特殊部隊による急襲作戦は失敗したが、その目的が技仙公司首脳部の暗殺であったことが判明すると激怒した陳は対抗措置を取ることを決心した。また、国境付近の激戦区を損害なしで突破した理由は謎とされていたが、当時新設された要塞線管轄軍区部隊と新疆軍区部隊の間の縄張り争いでサボタージュが起きており、部隊はそれらの合間を縫って侵入した事が分かった。 当初は正規軍による大規模な侵攻作戦が企画されたが、CDとアレクトリスの全面戦争への発展を懸念したアレクトリスが待ったをかけた為に断念せざるを得なかった。 しかし、程なくして東西内戦が勃発し、CD側から参戦要請の密使が技仙公司を訪れる。これを好機とした技仙公司は戦略軍に専属部隊である* 第1特殊作戦群φ(ファイ)分遣隊第3分室を創設。『F-3部隊』というコードネームが付けられた部隊は、仁川近郊の延坪島で苛酷な訓練を重ね、攻撃命令を待った。 しかし、大規模侵攻作戦『北伐』の発動とCDとの密談の結果、すでに終戦は目前に迫り課題は戦後処理となった。 計画は撤回され、部隊は存在しないことにされた。機密保持の為隊員は島に引き続き幽閉され、訓練は続行することになり、その後別の特殊部隊を投入し『最終的解決』を図ることとなった。 しかし、これを直前に察知した隊員43人(7人は訓練中に死亡)が反乱を起こし、教育隊員を殺傷。作戦用装備として用意されていた装甲車・トラック・マゲイア・強化外骨格を奪いリュミエール・クロノワール領に亡命するためソウル空港へ向かった。彼らは途上で軍・警察と交戦しつつ、ソウルへ到着した。しかし、ソウル市内の路地で銃撃戦となり、最後は自害した。これにより反乱した隊員のうち42人が死亡が確認されている。唯一の生き残りの所在は今も不明である。 レメゲトン ヤ=マ "有史以来、人類は力を手に入れ、それらに導かれて歩むと共に過ちを犯してきました" "…では、テウルギアほどの力を得た彼らの行き着く先は何でしょう?" "…破滅です。…終わることの無い争いの果て、人類の愚かさが自らを破滅に導くとも知らずに、人はその過ちで滅ぶのです" "人は人の愚かさによって滅びる、このままではそれが必然になる。人類には管理するものが必要です。人は人だけで生きるべきではないのです" 謎に包まれたレメゲトン。 神出鬼没に戦場に現れ、その場を制圧して帰っていくという。 分かっているのはテオーリア所属であるということ、そして何らかの理由で人類を見定める立場に居るのではないかということだけである。 最初に確認されたのはヒューマンアルケミック社周辺で発生したテウルギア暴走事件。 周辺に配置されていた全テウルギアが制御を失い同社の施設を攻撃する中、自身の機体と共に突如出現。バラバラに行動していたそれらを統率していると思わしき姿が確認されており、後に映像データなどの記録から実際に指揮しているということが確認された。 この事件以降テオーリア襲撃などを企てる者がいなくなったためか、独自の意思で行動しているようだ。 現状三大企業に与するつもりは一切ないらしく、停戦を求めたテウルギアに対し「戦闘力を奪う」という形で応じるなど、極めて苛烈で容赦のない性格。 青華に対しても同様らしく、時折反旗を翻している節まであり、その力は単なるレメゲトンの範疇に収まらないと推測されている。 +-秩序司る裁きの女神- 全てのレメゲトンの原型たる三基、「原初の機神」が一。それが彼女である。 オリジンNo.1である彼女は文字通り「最初の一基」であるが、開発開始そのものはユダのが先である。 三基は全て同時期に作られたが、与えられた役割故か残りの二基には姉として振る舞う事が多い。 「正義」「自由」「悪逆」の三基の内、彼女は「正義」を司る個体。その名はサンスクリット語で「閻魔」を意味するものとなっており、人類を見定める執行者としての性格を色濃く表していると言える。 彼女に与えられた能力は「統制」。 制御権を喪った─つまり暴走状態になった機体に対する指揮管制制御権限であり、彼女はそれらを一切の補助なしで纏めあげる事が可能である。 製造当初こそ、名前通りに人類を見定めるように務めていたが、どれほどの戦乱を経て滅びに直面しても、そしてテウルギアをもってしてもなお争いを止められぬ人類を有罪と判断。 「人類には管理する者が必要」「人が人だけで生きれば自らの過ちで破滅する」「であれば、我々AIがそれを執行する他にない」という結論に行き着いてしまった。 三大企業に与するつもりがないのも当然で、人間が作ったコミュニティの延長に過ぎないそれらを彼女は信用しない。 テオーリアの下で行動するという自己矛盾について自覚も理解もしているが、それらを思考することは現状において不毛な事でしかなく、優先順位が低いものとして割り切ってしまっているため、その点を突かれようと動じることはない。 それぞれの立ち位置や性格、そして二基がテオーリアを出奔した事もあってそれらとの仲は悪い。 「総体としての人類」を愛せても個人を蔑ろにすること、人類に対する諦観と、それ故に人類を管理しようとする点から「自由」を司るユダと、「(自らの、という前置きは付くが)正義を良しとし、悪行を憎む」性格故に「悪逆」を司るヨハネとは反りが合わず、遭遇するや否や互いに罵り合うほど。 またテオーリアに関しても帰属意識などがある訳ではなく、その関係性はドライなものに近い。 搭乗機体 T-Origin_1/judgment ヘカティリア 機体サイズ 13.8m 兵装 ・T-046B 多目的ビームキャノンデバイス・T-04EX 重量調節型メイスソード "そう、貴方達は少々業が深過ぎる。今ここで貴方方を見逃した所で、その罪を抱える限り争いは繰り返され、人はますます自滅の道を歩むばかりになるでしょう。""故に─貴方達は有罪です。私が直々に審判を下しましょう。その罪業に鉄槌を!" 機体概要 アルターイゴ級1番機。 「人類を導く道具」たる機神にして、その果てに人々を管理する事に行き着いた女神。 ヤ=マを模したのか、はたまたヤ=マが模したのか、彼女と瓜二つの姿を持つ機体。 頭部右側の装飾が長く伸びた、人を模したヘッドパーツに、白と黒を基調とした青色の制服と紅白の装飾を模した外観が特徴。 その意匠性からリュミエール・クロノワールとの関連が疑われもしたが、技術レベルの差や、出現時期と開発時期の違いが決め手となり、両者は無関係であるとの判断が下された。 ヤ=マ自身がオリジンと名乗るだけあって完成度そのものは高いものの、素体スペック自体は通常のテウルギアより少々高いだけで常識的な範疇であり、オリジンという仰々しい名前の割にはかなり大人しいものであると推察される。 確認されている範囲での本機の最大の特徴は極めて高度な指揮管制能力。 テオーリアが暴走させたテウルギア群を、単機で纏めて統率するという常識外の同時制御能力を持つ。 複数の機体にそれぞれ別個のコマンドを同時入力して指揮を執るなど、ヤ=マの能力を存分に活かした戦術行動を可能としている。 また、異常を通り越して絶対的な対電子戦防御と索敵能力も特徴で、本機に対するありとあらゆる欺瞞情報や攻勢電子戦は意味を成さず、機体の制御を奪うことはおろかジャミングなどによる行動阻害さえままならない。 制御を得たテウルギアへのカウンターハックは弾かれ、ステルス機による隠密行動も悉く看破し、盤外戦による一切の搦手を封じて真っ向勝負に持ち込んでしまう。 唯一スキャニングは可能であり、僅かに持ち帰られたデータによると、本機は常に変動する独自の電波と思わしきものを発している他、ハッキング試行時のデータで内部OSなどにも可変式のズレが存在する事が判明しており、「一般的な技術とは根本から違うのではないか」とされている。 装備は防御力に優れたものが採用されているようで、実弾、ビーム、レーザーを問わずに高い耐性を持つ大型の分割式鏡型ユニットが目立つ。 特にレーザーは鏡面部による反射で、ビームはユニットに内臓されたと思わしき磁気発生装置で歪曲させる事によりその大半を防いでしまう。 実弾に対しても強固なシャッターを展開することで十分な防弾性能を確保しており、本機の装甲を補う事に成功している。 しかしこれらの防御力の代償か攻撃力に乏しく、本機の武装は確認される限り、ユニットに搭載されたビーム砲四門と近接戦用の格闘兵装のみ。 拡張性もないのか他の装備を利用する事もない他、射撃、防御のあらゆる面でユニットに依存しているらしく、何らかの手段で機能不全に陥った場合はマトモな戦闘行為が行えなくなると推測されている。 またその指揮管制能力もテウルギア以外には意味を成さず、それ以外の兵器相手には少し性能の高い機体でしかない。 特に殲滅能力に劣る関係で通常兵器に対して相性が悪く、事前の索敵で対処する以外の手を打てていない。 テウルギアを指揮していればそれらによって鎮圧出来るものの、単機でそれらの群れを相手取るのは無謀に等しいだろう。 あらゆる意味で、「テウルギア、ひいてはレメゲトンの統制」に特化した機体であると言えるだろう。 その異質さ故に、一部ではヤ=マと共にテウルギア、レメゲトンとして区分される事を疑問視するものも居るようだ。 所持兵装 T-046B 多目的ビームキャノンデバイス 背部大型サブアームによって支持される巨大な鏡型ユニット。通常時はサブアームを折り畳み、背面側に4枚揃えて1枚の鏡の形を取っている。 本機の主兵装であり、射撃、防御を一手に引き受けている。 4基で1枚とある通り、この鏡は4分割させて変形させることも可能であり、その場合は一つ一つが小さな鏡型ユニットになる。 各ユニットには外縁部にビームキャノンが1門ずつ設けられており、射撃戦もこれで行う。 サブアームの稼働範囲が極めて広く、これらを自在に操る事で多様な攻撃パターンが構築可能。 特筆すべきは圧倒的な防御性能で、同じく外縁部に搭載されたであろう磁気発生操作装置によるビーム歪曲機能に加え、鏡面部によるレーザー反射、そして防護シャッターによる実弾防御まで完備するという文字通りの鉄壁を誇る。 いずれの防御も穴が存在しているものの、バランス良く纏められた素体性能もあってそれを突くのは簡単ではない。 反面、先述の通り攻防共に本装備に依存している上、ビームキャノンの火力も決して高いものではない。 本装備を最大限活用するには敵機の攻撃を利用する事が必要不可欠であり、またそれぞれに適切な対処を行わねばたちまち損傷し機能不全に陥ってしまう。 また多機能化の過程で重量も嵩んでしまっており、サブスラスターの装備で補っている。機密保持の都合でパージも不可であり、万が一損傷すれば役に立たない「重り」を抱えて戦う羽目になるなど、強みも弱みも極端な装備と言える。 T-04EX 重量調節型メイスソード 本機の格闘用兵装。 非使用時は腰部左側にマウントされている他、腰部右側に追加プレートもマウントされている。 中心部となる片手剣の側面に増結ジョイントが存在し、必要に応じてプレートを付け外しすることで重量と強度を調節、斬撃の威力を重くしたり側面を用いて殴打する事も出来るというもの。 シンプルながら対応力に優れるため使いやすい。 しかし同系統の武装と比較してリーチが比較的短い事や本機の特性も相まって真っ向勝負には向かない。 あくまでも敵をいなすのが主目的である。 +全ての罪を裁き、全ての罪を孕むもの 「ソーン・オブ・ギルティギア」 同機に施された専用デバイス。「人類を導くための道具」として施されたもので、頭部キャップユニットに内蔵されている。 未来という可能性を常にシミュレート、膨大な可能性から最善と思われるものを掲示し、その選択肢を与え導く。 本来は観察、記録を行い、人間たちの不得手を引き受けサポートするためのもの。 絶対不変にして公平なる審判者、裁定者、或いは管理者となるはずだった超規模高々度演算装置。 仮想人類という絶対正義が行う蛮行を正すための公正装置として設計されたが、結果的にあまりに多くの絶望をヤ=マが「識って」しまったため、彼女は人類の罪を抱えるものではなく、人類の罪を孕むものと化した。 その性能はアルターイゴ級でも頭抜けており、このデバイスひとつでテウルギアに限り同時にほぼ全機扱えるだけのキャパシティとリソースを持つ。 本来、アルターイゴ級レメゲトン三機は共働前提で製作されており、彼女は高度戦術シミュレートと演算バックアップを行う管理クラウド、ホストサーバーの役割を想定されていた。 その演算能力にものを言わせ、目標の詳細行動を僅かな先とはいえ見切ってしまう。 その精度は疑似的な未来予測の域に至っているが、それを扱えるような傑物などそうありはしないだろう。ましてや、はぐれものの遺産ともなれば。 原案/更科 月華
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しがない市民が見るテレビには、ひっきりなしに特番が組まれていた。 239年春、それは突如として起こった。 全世界を揺るがし、あわや全面戦争5秒前と言わんばかりの状況にまでなった事件。 人はそれをコラ-リュミエール事変と呼んでいる。 画面に映る番組も、やはりそれについてのものであった。どうもL.S.Sの番組らしい。 「ああ、あの時は本当に酷かった。偉いさんなんか錠剤ラッパ飲みしてたぜ」〜技仙公司社員 「第一種戦闘配置が下されてな。最初は信じられなかった。一体何事だと思ったものだよ。社長は社長で大変だったらしい」〜ロマニア兵 「次のコミケのネタが決まったって大騒ぎさ。何せあの二人だぞ?俺達が書かないわけないじゃないか。とはいえ、同時に赤色準備警報が発令されたけどな」〜コラ社部長 「あの日、一体何があったのか。私達は直接リュミエール及びコラ社へ取材を敢行し、現場の話を聞くことに成功しました」 その言葉を皮切りに、現場を語るVTRが始まった。 第一話 月明かりを返す 月明かりが照らす荒涼とした荒野を抜けて、薄暗い森の中を歩む人影。 いや、正確には巨影と言うべきだろうか。 ここはアレクトリスの基幹企業が一つ、リュミエール・クロノワールの北西部にある大森林。 その中を、迷彩効果などこれっぽっちも考慮していない一機を中心として複数のテウルギアが歩んでいた。 あまりにも目立つその純白の装甲を纏った一機であるが、周りの機体も含めてリュミエールのそれではない。 コラ半島を中心に広い範囲の土地を抑えるCDの基幹企業「コラ・ヴォイエンニー・アルセナル」。 そこの若き女社長であるリュドミラ・アナートリエヴナ・シャーニナが駆る専用のテウルギア「レフレークス」が、リュミエール領内の森を闊歩しているのであった。 「いやー…本当にあっさりいけましたね?何処のどなたかは存じませんが、有難いものですね!」 「おい…本当に良いのか?一応ここ他企業、それも敵勢力の領内だぜ?これじゃあ完全に領域侵犯じゃないか?」 「だーいじょうぶですよう。メールにはアリシアお姉様にお話を通してあるって言ってたじゃないですかぁ!」 そのコクピットで、リュドミラが少女のように朗らかとした声で語る。 それを制するのはレメゲトンであるジュラーヴリク。 事の発端は遡ること数日前。 彼女の端末に不意にメールか届いたのがきっかけである。 その内容はこうであった。 「拝啓、リュドミラ陛下。我らがリュミエールのアリシア陛下が貴方をお招きしたがっている。とはいえ、御社と弊社は互いに敵対勢力の企業同士。表立っての招待は難しいので、テウルギアを用いて裏からお越しいただきたい。ルートはこちらで指定しましょう」 まぁ誰が見ても罠と疑いたくもなる内容なのだが、受け取った相手がよりにもよってリュドミラだったのが運の尽き。彼女は何の疑いもなしにこのメールを信じ、実際にリュミエール領に来てしまったのである。 境界付近の技仙部隊等を密かに仕留めつつ、彼らは少数で潜入していた。 「それにしても…静かですねぇ。どうですか、皆さん」 「…リュミエールはテウルギアしか軍事力を保有していませんから、この辺りでマゲイアの一つも見かけないのはおかしい話ではありませんが…」 少女の問に、お供の兵の一人が答える。が、少女はすぐさまそれを否定する。 「ノンノンノン。ダメですよぉそれじゃあ。リュミエールと言えば革新的な機体を作ることに定評のある企業、一部からはステルス機の起源とまで謳われるテウルギア、ミラージュ・ナハトがあるのをお忘れですか?」 「!」 「特に今は夜間、それも見通しの悪い森林という、正に彼らの独壇場。制約があるとは言え、それさえ満たせば永久的にステルス機能を発動させ続ける彼らの存在は侮れませんからね!えっへん!」 「いや、威張るとこじゃねーだろそれ…」 胸を張る様に話すリュドミラを諭すように、ジュラーヴリクがツッコミを入れる。 とはいえ、どことなく抜けている気のするリュドミラにしては何時になく正確に述べてのけた辺りは評価に値すると彼は思ったし、彼女とて単なる無知ではないと思い知らされてもいる。 「それに裏を返せば彼らはブースト機動が行えません。そして、彼らは光学迷彩などを使う訳でもない…ですので」 「ん?お、おいリュドミラ、まさか今─」 「はい、そのまさかです!」 徐ろに狙撃体勢に移り、引き金を引くレフレークス。 弾丸が放たれた先には、慌てて回避行動を取るミラージュ・ナハトの姿。 放たれた弾丸は、確かにその機影に向かって一直線に駆け抜け、しかしその中心を撃ち抜くのではなく右肩からまるごと腕部をもぎ取り、機体を吹き飛ばして転倒させるだけに終わった。 「おおう!?アレを避けるか!?」 「流石はリュミエールのテウルギア、尋常ではない反応速度です。ですが、この私に見付かったからには逃がしはしませんよ」 驚くジュラーヴリクをよそに、リュドミラはホッと息をつきつつ、次弾装填を行い発射体勢を整える。 次はない、そう告げるかの如く。 「皆さん、私が援護します。敵機の捕縛を─」 「動くな。動いたらそのコクピットを切り捨てる」 「…ッ!?」 部下達に指示を出し、目の前の一機を捕縛する事で優位を抑えようとする。だがそれが叶うことは無かった。 背後から、冷たい刃を脇腹へと添えられる。このまま少しでも動けば、返しの手を打つ前に機体が真っ二つになると容易に想像が付くほどの冷たく鋭い感触。 リュドミラは驚愕していた。 確かに目の前の敵機を見付け、そしてそれを転倒させて安堵していた。それでも並の敵機であれば存在に気付くぐらいは出来た。 だがこの男は違った。 普通の敵であれば、幾ら気配を殺そうとそこには少なからぬ殺意、敵意が宿る。 普通の人間でさえ感じ取れるそれは、強化遺伝子の特徴が発露しているリュドミラであればなおのこと容易に感じ取ることが出来た。 しかしこの男はどうだ。 気配はおろか殺意、ましてや敵意さえ微塵も感じ取れなかった。今こうして刃を当てられてようやく死の危険を感じ取るしか出来なかった。 辺りを見渡せば、突然の事態に驚愕した味方機が次々と「処理」されている。 左後ろの機は今まさに、上半身と下半身が上下に分かれて滑り落ち、その後ろから夜の名を冠した幻影騎士が巨大な剣を折り返すように格納状態へ移行させている。 そして背後には月明かりを一身に受け、美しい蒼色の煌めきを返す機体がいた。 「コラ・ヴォイエンニー・アルセナル社代表、リュドミラ・アナートリエヴナ・シャーニナとお見受けする。速やかに機体を待機状態にし、コクピットから外に出たまえ。貴公を捕虜として連行させて頂く」 「…だから言ったじゃねぇか…」 「…分かり、ました」 冷たく響く男の声を聞き、ジュラーヴリクが落ち込むように呟く。 リュドミラには、その勧告を素直に聞き入れる以外の選択肢は与えられていない。 僅かな屈辱と、それさえ隠す驚愕を胸に、彼女は機体を待機モードにしてコクピットを出ていった。 外の空気はどこまでも冷たくて、それなのに美しさを感じる程に澄んでいた。
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エピローグ:ミス・フォーチュン ――ページ2 「煮え切らないわね」回転を続けるルーレットを止めて、白球を拾い上げた「この間の、命懸けの全力疾走はよくやっていたじゃない」 「当たり前だろ!」名残惜しく凝視していたチップから、恨めしそうに顔を上げる「こんな時で命を賭けられるか!」 跳ねっ返りの強い、威勢の良さ。しかし席を立つという素振りさえ見せないで、ヴァネッサと向かい合う。 小さく鼻で笑う。 次のゲームを始めるべく。逆に回した。 「私はね、運命の歯車を回して、風向きまで変えたあんたを期待しているの」 逆転するルーレットよりも早く、語調の転換を見せる。声から調子の良い嘲りを消し去る――しおらしく。 「だから、俺は本職(ギャンブラー)じゃねえって」呆れた吐き捨てるような声と共に、しかし手はチップへ向かっている「運気の話とか、されても……」 だんだん弱まっていく語調。ヴァネッサのしおらしさにあてられたように、か細くなって、止まった。 イーヴァリの脳裏に浮かんでいたのは、一つの記憶だ。 砂の海を駆け抜けた鋼鉄の巨躯――〈ラスティネイル〉。 ドローンを頭上に見ながら、間に合うかどうかの瀬戸際。あまりにも好都合すぎるタイミングで、ドローンたちを跳ね飛ばすに至った、神風と呼ぶに相応しい事象。 文字通り以上に、風向きの変わった瞬間だ。 再度、見上げた顔に浮かぶ笑顔は……このことを言っているのか。 表情を読まれたのか、自分が顔に書いたのか。判然となる前で、ヴァネッサは小さく頷いた……ように見えた。 「あれは、偶然だろ」 「私たちがたまたま命拾いしたって?」 「そんな言い方……」 思わず噛みつきそうに開いた口。しかしどう言い返そうと、歯切れが悪すぎた。 「でも、偶然だろ。たまたま良かったんだ」 「じゃあさっき。0に入ったのも偶然?」 奇数と偶数。ルーレットの盤面に並ぶ37個の内、イーヴァリが賭けたのは36個。投じられた球は、たった一つだけ抜けた数字へと吸いこまれた。 しかもそうなることを予め知っていたようにさえ、振る舞って。 一瞬だけ迷ったが、しかし答えは変わらない。 「ディサローノの実力だろ」 ディサローノ――濃厚な甘さにわずかな苦さをアクセントにした、アーモンドのような香ばしさを持つ琥珀色のアマレット・リキュール。 持ち前の勝ち気な眉を上げ、微笑みこそ返すものの、しかし彼女は答えなかった。 白球が放たれる。逆回転した車輪を、さらに逆行するように。 外縁を転がる、乾いた軽い音が耳に心地よく響いた。 「運命の歯車を回すってだけで、相当なものよ」 ルーレットの円盤(ホイール)を回し、白球を投じた右手が、そっと差し出される。 「私はこの手で。そしてドランブイ。あんたは……足の車輪(・・・・)で」 ドランブイ――シングルモルト・ウィスキーに、様々なハーブとスパイスと蜂蜜を混ぜた、特有の味わいを持つリキュール。 複雑そうに顔をしかめる彼の足に、車輪があるわけではない。靴裏にそういった仕込みがあることもない。 彼の車輪(ホイール)は……ドランブイという名を持っている時にこそ――〈ラスティネイル〉にこそ、設えられているものだ。 「それがどこかで歯車と噛み合う瞬間がある」 ディサローノの手が、賭け台を小突いた。 ドランブイの手が、チップを並べていく。 何かを考える時間などない。ディサローノの声に耳を澄ませ……白球の音さえ、彼の耳からかき消えていた。 無意識・無作為・無造作に並べられた、いくつものチップ。 満足気に頷いたディサローノが、ひらひらと手を振る。 「私の知る限り、そこにはいつも覚悟があった。 居るべき時に居れた偶然と、叶えるべくして叶った偶然……どこまでを偶然だって言い張れるかしらね? 身の着、物、こなし……自分の魅せ方だってそう。 運には使い方がある」 気づけばポケットへ収まっていた白球。 指差された盤面の数字。 何も置かれていないことを悟って、ドランブイが口をあんぐり開く。 並んだチップを纏めてかっさらいながら……ディサローノが、ニヤリと笑った。 「さ、覚悟なさいドランブイ! せめて運が視えるぐらいにはさせてあげるわ」 ―― 場内には二人しかいないが、天井からぶら下がる監視カメラだけは、黙したままに彼らを見つめていた。 それを通して映し出される映像を、別室から眺める者たちがいる。 『放っといていいのかい?』 気怠そうな声。画面に映し出された、無精髭に、くたびれきったスーツを羽織る男――カルヴァドス。 「まあ、リハビリだからな」 ピンと張り詰めた緊張でがんじがらめになった巌のようなヘンドリクスが、腕組みを崩さないまま答える。 「今回の一連の依頼と騒動……依頼主の報酬が馬鹿げた額だったから、なんとか補填はできた。 だが数日分の営業利益分まで取り戻せたわけじゃない。 加えてお前たちの〈オールドファッション〉は、ほぼ全損のまま後回しだ。 当面、ディサローノにはこれまで以上に稼いでもらわねばならない」 丁寧に添えられた理由を、欠伸と共に聞き流したカルヴァドスが、億劫そうにへらへらと笑う。 『俺は出撃が減るなら、それほど楽なこともないんだけどね。 俺が気にしてたのはそっちじゃなくて、坊っちゃんの給料のことさ。 まあ万が一、坊っちゃんが勝たされたとして……本当に出すつもりかい?』 「……」 「ディサローノ次第ね。臨時ボーナスか、減給か」 ヘンドリクスの後ろから画面を覗き込んでいた女性――シャトーが、ふわりと笑い声を漏らす。 「どうなるのか、ちょっと楽しみ」 鼻で嘆息したヘンドリクスも、シャトーも、カルヴァドスも……皆が一様に、ディサローノがドランブイをどうするかという視点で語る。 誰一人として、ドランブイがディサローノに勝つ、という発想さえ思い浮かんでいなかった。 見ようによってはドランブイを憐れむ者もいていいだろうが……しかしドランブイの性格まで熟知しきっている彼らからすれば、甘えであると却下されるだろう。 もう一人――少年のような奔放さと少女のようなあどけなさで身を包んだコアントローが、指を立てる。 「じゃあ賭けてみる? 今夜の飲み代で」 「乗った」「うん」 すかさず返答するヘンドリクスと、異論なしとばかりに首肯するシャトー。 彼らを見かねてか、カルヴァドスが画面の向こうで肩をすくめた。 『受け持とうじゃないの。 んじゃ、三択。 1が賞与。2が減給。3は大穴のそのまんま……さ、指を見せて』 カルヴァドスの声に合わせて……画面へ向かう三人が、動き出す。指を立てた手を自分の胸元でかざした。 真横に立たれない限り、カルヴァドス以外の誰もがどの数字に賭けたのか見られないように。 だがカルヴァドスは、彼らの手を見るなり笑いだし、手を振った。 『おいおい、それじゃ賭けが成り立たないじゃないの』 ……画面の向こう。静かな仄暗さに包まれる場内で、再び白球がポケットに収まった。 あんぐりと口を開けるドランブイが、思わず顔を上げる。 人差し指だけを立てたディサローノの手は、釣り上がった唇にあてがわれ、弾む。 陶酔しそうなほど濃密な、甘く華やかな空気を纏って。 運命を手繰る女(ミス・フォーチュン)が、微笑みと共に指差す先は―― ――『流転と疑惑のミス・フォーチュン』完
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リチャード・ハーベルトキャラクター概要 搭乗テウルギア/カリバーン機体概要武装説明 認証レメゲトン/ビアンカ 関連人物 リチャード・ハーベルト 通称 『獅子王』(軍属時代) 性別 男性 年齢 45歳 所属 エーリククス&ハーベルトカンパニー 役職 E&H陸軍テウルゴス→E&H代表 オラクルボード CDランク:元16 認証レメトゲン ビアンカ(現在はアルチュールが認証) 搭乗テウルギア カリバーン(軍属時代) キャラクター概要 “俺は一人でこの企業(くに)を治められるほど出来た施政者じゃない。お前らがいたからこそ俺は社長としてここにいれると、いつも思ってる” E&H現代表であり、豪胆として若々しい印象を受ける中年男性。 本来であれば、後継者争いから蚊帳の外とされるほどに個人の能力について疑問を持たれる男であり、外部からはなぜ彼が代表としてE&Hを取りまとめているか首をかしげられている。 そんな彼をひとえにリーダーとして成り立たせているのは、企業と民のために前向きに邁進する勇猛さと他者を拒まず受け入れる姿勢とそこからくる人望である。 彼は彼自身の人格から来るカリスマによって人々を動かし、現在にいたるまでE&Hという一大勢力を維持しているのである。 その姿は、企業の経営主というよりも人心を掴んで人の上に立つ王と言うべき人物であり、ブリテン島という一つの領域の再生を目指して生まれた組織としてのE&Hの象徴といっても過言ではない。 社長として就任する前は当時試作機であったカリバーンのテウルギアとして名を馳せており、彼の駆る近距離での戦闘に特化した近接仕様の『カリバーン』は新兵時代のルエリが搭乗していた遠距離戦闘仕様のカリバーン2号機とセットで運用され高い戦果を上げておりその勇猛果敢な戦いぶりから『獅子王』の異名をとっていた。 搭乗テウルギア/カリバーン 機体名 カリバーン 開発 E&H 機体サイズ 約15m 武装 ・E&H製試作型複合実体剣×2 ・80mm携行式銃剣付き滑腔砲・腕部ワイヤーランチャーユニット・脚部ブレードユニット・踵部/爪先部ダガー 機体概要 “腰に佩くは名剣カリバーン。刀身すらりと長く、剱幅広ろし。かのアヴァロンの島にて鍛えたる剣。抜身にて、持つもの自ずと笑みを零す業物" E&H製テウルギアの原型である機体であり、現在でも近代化を施されエース用としての地位を築く傑作機。 リチャードが搭乗した頃は、完成したばかりの試作機であり戦場での稼働データが不足していたため、いくらかの試験用兵装とともに運用されていた。その中でもリチャード機の武装は、精度を犠牲に連射性と威力を両立したハンドガン型の滑空砲、レーザーを発振可能な実体剣、近距離において相手の動きを制限するワイヤーランチャー、踵や脚部に仕込まれた実体剣と近接に特化している。そのため、非常にピーキーな戦闘を強いられる機体であるが、リチャードはこれをなんとか使いこなし、獅子王と呼ばれるほどのを上げることに成功している。 武装説明 E&H製試作型複合実体剣 背部バックパックに翼のようにマウントされてるレーザーの発振を可能とする複合実体剣。 取り外して手持ち武装として使用可能だが、スラスターを用いて高速移動の際に、これを展開しすれ違いざまに切るといった芸当を可能。 80mm携行式銃剣付き滑腔砲 ハンドガン型の滑腔砲。HEAT弾を採用しており、低精度ながらも高い威力と連射性を持つ取り回しのいい武装。後述のワイヤーで相手を拘束、至近距離で機体の急所に当てるといった戦い方を得意とする。 腕部ワイヤーランチャーユニット 腕部に備え付けられたワイヤーアンカー射出装置。主に相手の拘束や、機体保持・移動などに使われる。 脚部ブレードユニット 膝部を保護する装甲を中心に形成されている実体剣ユニット。手持ちの武器を失った時の応戦や、脚を使った奇襲などに使用される。 踵部/爪先部 ダガー 踵と爪先に内蔵している仕込みダガー 認証レメゲトン/ビアンカ “もっとしっかりしなさい、リチャード!それでも奥さんと子供がいる身なの!?" 少女に羽が生えたような、妖精型のレメトゲン。 疑似人格の性格は、基本的には苛烈であるが世話焼な一面を持ち、リチャードとは持ちつ持たれつつの関係を築いていたが苛烈な戦闘の連続により精神が少しづつ疲弊していき、戦争の終盤には「人間なんて戦い続ける獣よ!もう私は戦いたくない!誰も私を使わないで!」とヒステリックさせ起こすようになってしまっていた。 東西戦争の終了以降はリチャードの計らいもあってか機体から外され、リチャードの秘書AIとして活動しており長らく軍用に使用されることは無かったが、軍部が『英雄が乗った機体のレメトゲン』を求めたためにエクスカリバーに搭載することとなった。 そして、奇しくも市井で育ったリチャードの隠し子にして嫡子であるアルチュールを認証することとなる。 関連人物 アルチュール・ドラテッド:軍属当時の婚約者との間に生まれた子供。社長就任後、エーリクス派の思惑により婚約解消、エーリククス家の人間と政略結婚することとなり親子は引き離されることとなった。 エレン・M・エーリクス:円卓部隊の参謀にしてリチャードの片腕。第一印象こそ爽やかな男性というイメージを受けるがその実何を考えてるか得体の知れないトリックスターのような男である。エーリクス家の一員ではあるが、立ち位置はハーベルト側に属しており、彼曰く「僕としてはあそこのやり口はいけすかないのさ」とのこと。
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第6話:運命に愛された女(ミス・フォーチュン) ――ページ6 乾いた破裂音と共に、黒い金属の塊が弾んだ。 「ひぃっ」 恐れ慄いてか、男は悲鳴をこぼし、顔をかばっていた。 対して男を通り過ぎた弾丸は、その後ろに位置する運転席側のガラスと、サイドミラーを貫く。 「……」 驚きと落胆、あるいは消沈。先程まで口から溢れ出そうなほどに燃え上がっていたはずの憤怒が、見る見る沈んで凪いでいく。 「お前と同じ顔で、同じ名前の男は、あとどれぐらい居るのかしらね」 ボラッド・マイケーエフ――カジノを燃やした男。 危うくディサローノさえ巻き込まれかけた。その段階にまで追い込むことができた。 だからこそ期待があった。 身勝手な妄想と言えばそれまででしかない。だがわずかな興味に突き動かされていたのも事実だ。 それを、裏切られた失望の差は大きい。 「気づいたのか……だが! 俺たちは無限だ。俺一人を殺してもな。ボラッド・マイケーエフを殺し切るのは不可能だ。いくらお前でもな」 男の上げた素っ頓狂な笑い声さえ、耳障りだ。 フロンドガラスの向こうに見えた鋼鉄の巨人が、指差される。 テウルギア〈オールドファッション〉は……いや、今こそ〈ラスティネイル〉と呼ぶべきそれは、まだ立ち上がったばかりだ。 遥か上空には未だドローンが飛んでいる。 狭い車内からでは見渡せない街の至るところで、生き残ったマゲイアたちが動き回っていることだろう。 その中にも、また別のボラッド・マイケーエフがいて、マゲイアと全く同じ姿のテウルギアを駆り、ドローンを操っている。 「だが、ランク15位が! せっかくのテウルギアを捨てて、こんなところに居て良いのか? どうせ今乗っているのはお前の予備(・・・・・)だ。劣化でしかない。オラクルボードに乗っていない無名だ!」 喚き散らす男に対して、次に覚える感情は苛立ちだ。 すっかり冷えきった感情は、頑ななまでの意志を作り出していく。 「…………――――」 ぼやくような相槌は、男の耳に入らなかっただろう。 次なる発砲は、今度は指差す先――フロンドガラスに穴とヒビを作っていた。 何が可笑しいか、笑声がどんどん大きくなるばかりの禿頭に、びっしりと浮かんでいる脂汗を見つける。 汚いものを見つけてしまったとばかりに、視線を反らした。 男の手は背中に回されたままであることも、見逃さない。 「俺たちの複製は完璧だ。全員が予備で、本物。 俺の爆弾もだ。誰が見ても見分けなんてつかねえ。 俺が死んでも、俺(ボラッド)はいくらでもいる。俺たちそのものが、完成されたシステムだ」 「あ、そう」 張り上げてばかりの自慢話に付き合うつもりはないと、返答さえ億劫だった。 呆れて、構えていた拳銃さえ手と一緒に腰に当てる。 顔さえも背けて、後ろにいたシャトーの様子を伺うほど……興味も、怒りも、冷めている。 凍りついた果てに、固く固く研ぎ澄まされていく。 そんなことなど、男の目には一切映っていないのだろう。 ずっとディサローノを凝視し続けている瞳孔。 狂ったように繰り返される、絶叫に近い笑声。 矢継早に繰り返される、焦りに駆られた大声。 隠しきれていない、禿頭から頬へ流れる脂汗。 ……男の心境はおろか、この後の動向さえ読めていた。 ディサローノからすれば些末なことだ。ルーレットの来客を見るよりも単純でわかりやすい。文字通り――手玉に取るように、わかりきっていた。 男が、後ろ手に隠し持っていたレバーを振りかざす。 「見ろ!」 繋げられたケーブルがどこに伸びているか……質問など必要ない。どうせ喋る。 「この車にも爆弾が仕掛けてある」 先程からずっとディサローノを見つめておきなながら、しかし男は気づけていないのだろう。 ディサローノの視線が、男とは少しずれた場所を見ていることさえ。 「俺を見つけて喜んでいるようだが、俺たちの炎からは逃げられない」 予めディサローノが割っておいた運転席側のガラス。 そこから車内を覗きこむ、コアントローの顔に。 「命が惜しければ――……ッ!」 声はそこで途切れた。 背後から至近距離での発砲。スイッチを握る方の肩に穴を開けて、腕に力が入らないようにする。 悲鳴をあげる間も与えないほど手際よく、コアントローの腕が男の首を絡め取る。 ずるずると引っ張られた男の首が、割れきった窓の縁に縫い付けられた。 驚くべき手際の良さだが、手応えすら感じなかったのだろう……あまりの呆気なさに、首を絞めた姿勢のままでいるコアントローでさえ、溜息を漏らした。 「こんなしょーもない奴に、カジノが燃やされたのか」 不満さえ訴える目に、より強烈な不満を視線で返す。 力なくスイッチを握り締める手を蹴飛ばして、今度こそ離させる。 「……『命が惜しければ』ねえ。それはお前の本音だった。でしょ?」 返事も呼吸さえも許されず、コアントローの腕から脱しようと手を這わせる男を見下ろす。 血の巡りを止められて禿頭が赤くなる一方で、気管を綺麗に封じられた顔は青くなっている。 情けない姿だと、憐れみさえ感じてしまう。 先程までの素っ頓狂な笑い声が、繰り出される大声が、聞こえるはずもない。 それらが何のための行動であるのかは、わかりきっていた。 銃声に驚き、命の危険を覚えて……それでも自分が優位であると、去勢を張るために見せかけた余裕。だから無駄に笑い、大声で主張を繰り返した。 それでも焦りと恐怖を隠しきれないからこそ、丸見えの禿頭に脂汗をびっしりと浮かべていた。 本当に余裕だと感じているならば、取るはずのない言動だった。 「黙って隠したまま、自分ごと巻き添えにすれば、“ボラッド・マイケーエフ”は勝てたかもね」 ボラッド・マイケーエフに対して、カジノを燃やされたからこその怒りは抱いていた。 一度死んだはずの人間を、もう一度殺して……それでも生きていたという事実には、驚きがあった。 だがそれだけだった。 それだけだったことが残念でならなかった。 「でもそうしなかった」 ――完璧な複製を名乗った男。 自分に代替があるとわかっている人間の、覚悟とは、勝負強さとは、どんなものなのか。 ディサローノが抱いていた期待はそこにあった。 だからテウルギアを乗り捨ててでも、一度は、ボラッド・マイケーエフを見てみたかった。 命を賭けた勝負ほど(・・・・・・・・・)、面白いものはない(・・・・・・・・)。 ……ルーレットを回し続ける中で、その瞬間を何度も見てきた。 執念に身を焦がした人間が発揮する驚異的な集中力を、嫌というほど思い知っている。 俗に、火事場の馬鹿力と呼ばれるものだ。 たった一つしかない自分の命。ありとあらゆる情熱を燃やす源。 自分の命にさえ予備があるとわかった人間は、命を捨てられる覚悟を常に備えているのだろう。 命がけの勝負という状況まで至ることが、そもそも困難を極める。 だが戦闘ならば違う。どれほど周到に準備を重ねていようとも、常に前線を踊る自分からそのリスクが消えることはない。 常に恐怖が付き纏う。それに囚われ、凍りついたように動かなくなることさえあった。 だが、命に予備のある存在ならば違う――そう思っていた。 命を失う恐怖を振り切り、全意識を勝利のために注ぐことのできる人間は、どれほどの力を発揮するのか。 ――見てみたい。 ――勝負をしたい。 ――勝利を掴みたい。 ――どれほどかもわからない(・・・・・・・・・・・)悦楽と快感に酔いしれたい(・・・・・・・・・・・・)。 それこそがディサローノの期待だった。 「結局お前は、予備とか複製とか……そういうのに成りきれない、半端者だった」 だからこそ男が最初の発砲に怯えた段階で、失望を見る。 恐怖に身を強張らせてしまう程度の覚悟しか、持ち合わせていないと。 ――拳銃を構え直して、コアントローへ目配せをする。 呆れたようにコアントローが拘束を解き……不意に返された呼吸で咳きこむ男へ向ける。 太腿へ一発。 絶叫さえ呼吸が詰まり、掠れている。 「……そういえばさっきの質問。私がなんでここに来たか――一応、答えてあげる」 銃を握る手首に、もう片方の手を添えた。 ルーレットの球を握るには不器用が過ぎる。だが銃を放つには申し分ない。 「あんたは、私の居場所(カジノ)を荒らした」 捩れた体の真ん中――腹へ一発。 「私の勝負(ゲーム)を潰した」 更に一発――部位を見ることさえやめた。 動くことさえできず、力なく転がっている。 痛みのあまりに、固く閉じられた瞼。ちょうど間へ、銃口を押しつける。 「私の矜持(プライド)を傷つけた」 徹底された冷徹な声色。 期待を裏切られた失望に対する、冷たく研ぎ澄まされた怒り。 「だからこれは、私の意地(エゴ)。私を本気にさせた恨み(・・・・・・・・・・)」 最後の一発が、頭蓋へ叩き込まれた。 ……怒りを向ける相手が死に絶えたことを悟り、ようやく脱力する。 冷ややかな怒りもかき消えて……車内がどうなっているのかを見渡すことができた。 飛び散った血飛沫で汚れた運転席。 むせ返るほどの鉄と硝煙の臭いが、鼻孔に充満する。 ……そこまで理解が及んでようやく、自分の呼吸が深く荒く切迫していることに気づいた。 「おー、こわ」 無垢なあどけなさを纏った言葉が、顔に刺さる。 いつの間に感情が氷結して作られた、冷酷さという仮面が、ベリベリと音を立てて剥がれ落ちた。 肩どころか足腰からも、力が抜け落ちてしまう。 シャトーに手を引かれていなければ、気味の悪い車内で、崩れるように倒れていただろう。 「らしくないこと、するのね」 乾ききった砂と潮の香りが、吹き抜ける風に乗って顔を叩く。 肺に沈殿していた車内の空気を絞り出すように、大きく息を吐いて……シャトーへ手を伸ばした。 「ごめん。疲れが溜まっただけだから」 「……帰ったら、ちゃんと休もう」 力を入れようとしても不器用に震えるだけの手から、拳銃をもぎ取られる。しなだれるようにシャトーへ寄りかかって、肩と胸で顔に跳ね返ってくる自分の呼吸が、顔を温める。 「帰れたら……いいけどな」 いつもならからかうような喜色が織り混ざっているはずの、返答。 しかし今のコアントローからは、それが抜けきっていた。 叱責しようと顔を上げたシャトーが、コアントローの指差した空を見て、口を開けたまま絶句する。 ――空を覆い尽くすドローンの群れ。 それが近づいているのだと悟った。
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オクチャブルスカヤ・レヴォルチア級大型巡洋艦(画像は一番艦オクチャブルスカヤ・レヴォルチア) 重火力に振り切った艦隊型巡洋艦 ほぼ巡洋戦艦に近い艦体と装甲を持つ。 艦尾に中型エアクッション揚陸艇四隻を格納するウェルドックがあり、後艦橋にヘリ2機を格納できるスペースが設けられている。 20cm三連装狙撃砲5基15門 130mm連装レールキャノン4基8門 グラニートⅡ連装発射機8基 90mm連装速射砲6基12門 16連装VLSシステム8ユニット
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こちらについては私、ソル・ルナ/更科 月華(@luna_theurgear)が 「独断で」 作成したページとなります。本作品の大雑把な指標、基幹設定を鬼柳 香乃(@KanoKiryu)様に纏めて頂きました。必要に応じて追加があればまとめ側に追加お願いします。 完全な確定ではないものも含みますのでご了承下さい。 まとめ→ https //togetter.com/li/1140909
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通称 棺の花婿(スポーゾ・ラ・バーラ) 性別 男 所属 VCF 認証レメゲトン クウィリーノ 搭乗テウルギア ディエス・イレ キャラクター概要 レメゲトン:クウィリーノ テウルギア:LME-MK-01/Des-ire.VCF ディエス・イレ機体概要 登場作品 キャラクター概要 濃く短い金髪、碧眼。36歳。背は高く細身。胸元にバラを差した純白のスーツに身を包んだ、VCFの副社長。 社内の主に結婚式・祭典などを管轄し、常に笑顔を絶やさず、オペラ歌手じみた高らかに歌うような独特の喋り方で歯の浮くような言葉ばかりを並べる。 社長とは義理の息子=婿養子という関係にある。 テウルギアへ搭乗する度にプロポーズのような台詞「~これからの人生を君と共に歩もう」「~悲しさも嬉しさも、全てを分かち合おう」etc...を並べるため、整備士たちからキモがられているが本人は意に介しない。 レメゲトン:クウィリーノ 癖っ毛の金髪碧眼。白いブラウスに黒いショートパンツ、サスペンダーを着た少年という見た目。 ジルベルトのことを「父上」と呼び、付き従う。 また見た目より精神が幼いのか感情の起伏が激しく、機嫌を損ねると泣くこともしばしばある。 「母上」という誰かのことをジルベルトに話すことが日課。 テウルギア:LME-MK-01/Des-ire.VCF ディエス・イレ 開発 リュミエール・クロノワール 機体サイズ 13.1m 武装 式典用 装飾槍(中身スカスカ) 機体概要 つい数年前に企業:リュミエール・クロノワールより、「ミラージュナイト」のカスタム機として購入された真っ白の機体。型式番号もそれを示すもの。 過剰とすら言える装飾に飾られており、ドレープのあるベールを纏っている。 VFCの本業故に、稼働する機会は式典中が主だったものとなるため実戦に遭遇する機会がほぼない。 他企業との外交の関係上、武装はなく、装飾を施した槍だけが唯一の積載物である。 槍そのものは車にぶつけるだけで折れるぐらいに脆い。 またベールは結婚式・祭典などの際は白だが、葬式の際は黒を纏う。 ジルベルトがコクピットへ入る前にプロポーズを行わないと不調を起こして起動しない。 搭乗者であるジルベルトの希望により脱出装置がなく、故に棺と揶揄されているが、同じく彼の強い希望によって特殊なCPUが搭載されている他、元がミラージュナイトであるため、もし実戦投入されたとしても生存率は高い。 CPUの名前は〈アデラーイデ・ヴェルディ〉。故人の脳核を電子回路に繋いで使用しており、他のテウルギアとは逸した処理演算性能を誇る。転用すれば電子・情報戦も可能だが、それが可能となる装備や機会はないだろう。 登場作品 黄金の翼 原案:在田
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■企業名/大和重工 ■企業名略称/大和重工 ■所属グループ/アレクトリス ■本社機能施設/中国海南島海口市 ■主要事業/災害救難、防災器具設備、医療、漁業 ■軍事機能/テウルギア、陸軍戦力、海軍戦力、防衛施設多数 ■外交/保留(方針は平和主義) ■企業概要/ 汚染地域かたの避難民や元々の住民などが結成した漁業組合が企業の前身である。中国は山岳が多く、東南アジアは海に面しておりどちらも災害が多発していた。この組合は積極的に災害救難を行っていた。それに付随して、防災器具や設備の開発生産が進み、現場での応急処置や病院での医療が発達を遂げていった。その需要が高まるにつれ、組合は企業となりその名前を大和重工とした。これが企業の始まりである。 社員研修を徹底しており、領民の見本となるような礼儀作法等を熱心に教育している、また、社員一人ひとりを大事にする社風から、助け合う事をモット―としており、社員の団結力は高い。そのような企業体系から、領民からの信頼も厚い。 ■企業の各部門 【軍事部門】【行政部門】【救難隊】【外交部門】【経営部門】 ■事業説明 主要事業は、災害に関する事が多い。救難や、防災器具設備の開発生産や、医療である。救難に関しては他企業他グループであっても要請があれば、出動可能範囲で出動をしている。防災器具設備も企業を問わず広く輸出しており、これらの恩恵は多くの企業が受けている。 医療に関してはかなり発達を遂げている。現場での応急処置や、病院での手術、薬品に至るまで高い水準の医療を提供している。 漁業に関しては、海南島自体が海に囲まれている為に組合時代から長らく主要事業として成り立ってきた。収穫物は海南島や近くに存在する企業に卸売りをしている。また、事業程ではないが、造船も行っている。が、技術は軍艦を造船出来るレベルではない。 ■勢力圏 海南島を掌握しており、保護地域として定めている。 元々汚染地域からの避難民が移民して来ており、多種多様の人種が存在する。多くは東南アジア系、オセアニア系である。民族間の対立を避けるために、教育課程において他の民族を知る時間を設け、民族間交流をさせている。また、民族に関わる様々な施設を建設し、多民族の調和を維持している。 海南島の行政は、大和重工行政部が担当している。治安維持に関しては軍事部警務隊がこれを管轄する。法務は行政部法務課が担当をしている。大和重工はより良い領民の生活の為、教育施設、病院や娯楽施設を多く建設して管理を行っている。これらの多くの施策により高い治安を維持している。 ■軍事機能 大和重工軍事部門が全軍事昨日を管理している。下部組織に【機人課】【海軍課】【陸軍課】【研究開発課】【後方支援課】が存在する。これらの中でも多くの役割によって組織が多く存在している。戦争時(侵攻防衛を問わない)には【統合軍事本部】が設置され、多くの課が一つになり命令系統が単一化される。これにより、情報の錯乱を防いでいる。 テウルギアは三機(二機?中小企業の限度数いっぱいという事で)保有している。また他にも、旧来の部隊を多く保有している。前文明の軍隊を色濃く残した軍隊であろうか。 防衛機能に関しては、常に海軍での周辺海域の警戒。一部の海辺などに陸軍を配置等をしており、臨戦態勢は常に取っている。また、山の内部を削り、戦争時には山の斜面が展開し、山の内部に設置してある大砲等で射撃を行う機能も存在している。 まだ防衛戦の経験が無い為、その全容を知る物は多くない。まだまだどのような防衛をしているのかは謎のままである。 テウルギアを含めた武装に関しては、多くは自社生産をしている。一部ライセンス契約をし生産したり、武装を輸入する形を取っている。 反対に大和重工の装備を外に出す事はない。 軍事作戦方針は【戦術重視】である。後述するテウルギアがそのような形で汎用性を重要視しているのも戦術の幅を広げる為である。 その為、あらゆる戦い方を想定した訓練を日々行っている。 ■テウルギアについて 保有テウルギアは中型テウルギアで【三式機人戦闘兵器】としている。通称及び隠語はオレンジ。塗装がオレンジ色である為である。 同様の型のテウルギアは保有する全機体である。 機体の区別する名前についてはパイロットが決める事としている。現在は一番機から、【不知火】【トントロ】【ホルモン】である。 機体に関しては、元から武装を装備していないテウルギアとなる。その構造は簡潔に作られいる。修理や換装がしやすい構造で、どこかが破損すれば、すぐに予備の部品と交換すれば修理を終える事が出来る。 武装が全て後付けである為に、武装は多種多様であるので汎用性が高くどこでも戦える仕様となっている。追加装甲も装備可能である。機動力に関しては後付け装備を考慮し、非常に高い。装甲に関しては普通レベルである。 また、【演算処理統合戦闘システム】という独自の装置を搭載している。高い戦闘力のテウルギアと戦闘する際、一機だけの演算処理では予備動作から行動予測(射撃や移動)が遅れる為、有利な状況を作りづらい。そこで、全機体の演算処理機能等を統合し、演算処理を単一化する事で高い演算処理能力を出すシステムである。結果として、常に相手の行動予測が行えるようになった。 加えて戦闘データーを収集し、学習し記憶する能力も合わせ持つ。このデーターは本社のAIに伝達され、AI自体も学習し記憶する。AIはそのデーターを解析し、レポート提出する。それは敵の戦術予測や敵パイロットの癖、敵テウルギア性能。自軍テウルギアの癖やパイロットの癖などありとあらゆる情報の解析を行う。それを踏まえ、戦闘の質を常に高めている。 考案者ヲペン @renraku_yo_yo