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私のやんごとなき王子様 4日目 「着替えに洗顔、歯磨きに充電器それから~」 旅行鞄を開いて荷物の最終チェック。忘れ物があったら厄介だもの。 「うん、バッチリ!」 重たい旅行鞄を持ち上げると私は玄関へと向かった。 玄関ではママが私の出発を見送る為に立っていてくれた。 「気を付けてね。頑張るのよ」 「うん、有難う」 ママともしばしのお別れ。パパは早朝から仕事に出かけてしまったけど、昨晩はたっぷり話をした。高校生活最後の演劇祭、二人とも見に行くのが楽しみだって言ってくれて、それが素直に嬉しかった。 「それじゃ、行ってきます」 「行ってらっしゃい!」 ママに見送られて、私はさなぎと待ち合わせをしている駅へと向かった。 「ごめ~ん! 待った?」 「ううん、今来たとこだよー」 駅に着くと、さなぎの姿は既にあった。 「楽しみだね~!」 さなぎが本当に嬉しそうに言うから、私もますます楽しみになってくる。 合宿が行われるリゾート島へは、理事長がチャーターした大型客船で行く。船の用意された港に現地集合なのだが、私やさなぎのような庶民代表はそこまで電車で行くのだ。 亜里沙様や風名君なんかは高級車で横付けなんだろうな、なんて重たい荷物に早くも痺れかけてきた右腕が、そんな二人を羨ましく思ってしまうのに拍車をかけている。 「にしてもさぁ、ホントにリッチだよねぇ」 電車に揺られながらさなぎがこぼす。 「そうだねー。だって理事長が自ら船をチャーターだもん。私、あんな豪華な船に乗れるのって、多分これが最後だと思う」 「あはは! 言えてる~」 理事長は本当に素晴らしい方だと思う。とはいっても私達のような一般の生徒では中々会う事すら難しいので、よくは知らないのだけれど。それでも私達がこうして伸び伸びと過ごせるのは、全て理事長の教育方針の賜物だと思うのだ。 「それにさー、理事長ってちょーカッコイイよね~!」 「さなぎは利根君のファンなんじゃなかったの?」 「利根君は利根君、理事長は理事長! はぁ~、今回の合宿にも途中から様子を見に来て下さるらしいけど……あ~、是非ともお目通りしたい!」 まったくもう、ゲンキンなんだから! なんて思いつつも、さなぎの気持ちも十分すぎる程に分かる。 とんでもないお金持ちで、物腰が柔らかで、おまけに美形。理事長とは言ってもまだ若く、確か36歳だったかな? 十分すぎるほどの魅力を兼ね添えた大人の男性に憧れを抱かない女子の方が少ないだろう。 さなぎと一緒になって理事長の噂話なんかを、あれやこれやと話している内にあっという間に目的の駅に着いた。 電車を降りると、すぐに潮の匂いが鼻腔をくすぐった。なんだかいよいよ始まるぞー! っていう感じでワクワクしてしまう。 「さ、それじゃあ重い荷物と共に、我ら庶民団参りますか~!」 さなぎが元気よく改札口へと向かい、私もそれを追う。 駅を出ると港は目の前で、ここからでも私達の乗る大型客船が目に留まる。 そしてその前にはメルセデスやフェラーリ、ジャガーといった高級車がズラズラと並び、見送りの挨拶を受ける生徒達でごった返していた。 やっぱりこの学園において、私達みたいな庶民は本当に少数派なんだな――なんて少しだけ後ろめたさを感じる。なんだかこんな所にいるのが場違いにすら思えて来るのだ。 「行こっ、美羽」 そんな私の心を察したかのように、さなぎが私の手を引いた。 うん、そうだよね。私にはさなぎがいるし、それに―― 私を待っててくれる男の子もいる。 改札を抜けた先に見つけたその姿に、私の心は一気に軽やか弾みはじめた。 波江4日目・No.2へ 一つ戻る波江3日目・No.3 ブラウザを閉じてお戻りくださいv 私のやんごとなき王子様トップへ戻る
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登録日:2012/06/25(月) 08 56 11 更新日:2022/10/26 Wed 23 13 17NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 20代ホイホイ コロコロコミック 俺たちに是非読んで貰いたい作品 十日野鬼久 名作 小学館 月刊コロコロコミック 漫画 良い意味で場違い 薬売りのメソメソ 読み切り 載る雑誌を間違えた 薬売りのメソメソは、十日野鬼久が月刊コロコロコミック1999年8月号(No.256)に載せた読み切り漫画である。 第44回小学館新人コミック大賞で佳作を授賞した十日野の作品。コロコロでは読み切りから連載へつながるパターンが多いのだが、十日野の漫画が連載されることはなく、後にも先にもこれっきりであった。 そもそもこの掲載自体、映画「スターウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」のコミカライズ版のページ不足分(「急病のため」としてラスト16ページ分が未掲載であったが、単に「原稿を落とした」可能性もあり)の穴埋めであったとみられるが。 コロコロは知っての通りギャグや下ネタ、かっこいいマシンやホビーが幅を利かす雑誌である。 しかしこの薬売りのメソメソは、そのどれにも当てはまらないような話であった。 そのためコロコロ読者の支持は得られなかったが、わずか16Pである意味とてつもないインパクトを残した(内容は後述)。 登場人物 メソメソ 薬売りの行商をしている女の子。本名なのか知らないが、怖くなると名前通りめそめそと泣く。しかし普段は明るく元気で優しい性格。本人は裁縫が得意じゃないというが、なかなか上手である。大好きな父親がいる。 魔女のおばあさん 道に迷ったメソメソを泊めてくれた魔女のおばあさん。いかにも昔話に出てきそうな人相風体なので、メソメソに警戒される。 魔法の力が弱ってきているらしく、「若返りの薬」、「時間を長く感じない薬」、「ひとりでも楽しい気分になる薬」をほしがっている。普段あまり料理をしないようである。 話の内容 薬売りの行商をしていたメソメソは、迷子になって森で夜を迎えてしまう。めそめそと座りこんでいると、そこは魔女の家のドアの前だった。 「薬売りか…。若返りの薬はあるかい?」 泊めてもらうことになったメソメソ。昔話に出てきそうな風体の魔女に、太らされた挙句、眠りについたところを食べられるのではないか、と心配する。ところがコーヒーにミルクを入れられた時 「あ、そんなにミルク入れないで…。」 「なまいきだねメソメソ。ねむれなくなるよ。」 「!!」 もう眠りにつく心配をされているということは、すでに自分は美味しそうに太っていると思われているということ…!?、と思ったメソメソ。次第に瞳が潤み始め、おばあさんが売ってほしい薬の話をしだしても、そんな薬持っていないし、めそめそと泣くばかり。 耐えかねた魔女は相手にしてられなくなり、 「あたしの友だちだったら、こんなめそめそ泣きゃしないってのに。」 と言って部屋に戻ってしまう。 不思議に思うメソメソ。こんな森の魔女に友達などいるのだろうか? するとおばあさんの部屋から話声が。 「…あの歳で行商なんてえらいねェ、ヒイラギ。」 「―でもあの子はいいさ。ひとりのようでひとりじゃない。」 「たびさきで友だちをこしらえて…なお、あの子の帰りをまってくれているひとがいる。」 「あの子のころからあたしゃ―」 一体誰と喋っているのだろうか。不思議に思ったメソメソがドアの穴から中を覗いてみると… そこには目いっぱいのぬいぐるみを相手に、寂しそうに話しかけているおばあさんがいた。 メソメソはおばあさんがなぜ「若返りの薬」、「時間を長く感じない薬」、「ひとりでも楽しい気分になる薬」をほしがっていたのか、理解したのだった。 その夜、なにかを決心したメソメソはスコップと袋を持って外に出る……。 翌朝おばあさんのぬいぐるみを直してあげることにしたメソメソ。おばあさんも大喜びする。そして父親から聞かされた言葉を語り出す。 「薬はただのませてもきかないって。たすけたい…きもちに神さまが力をかしてくださるんだって。」 「おまえの薬でたすかったひとの笑顔で、おまえのこころもすくわれる……。」 「にんげんはひとりでは生きていけないようにできている。神さまはそこまでなさけぶかいから――…。」 昨夜の外出のせいか、そこまで語ってうたたねをしてしまうメソメソ。その言葉とメソメソの優しさに涙を流すおばあさん。 「…メソメソの神さまは、こんなおいぼれ魔女の…この子を早くぶじに村へ帰してやりたいってきもちにも、力をかしてくださるかしら……?」 そして寝ているメソメソの靴に精一杯の魔法をかけるのであった。 日が高くなり、帰ることにしたメソメソ。 おばあさんは魔法でメソメソの靴を「空とぶくつ」にしていたのだった。目的地を思って歩き出せば、体が浮いて飛んで行ける靴だというのである。 驚き喜ぶメソメソ。 「…そんじゃあ帰りまぁぁっす!」 「二度とこんな森とおるんじゃないよ。」 「……」 「……」 「ひとついいわすれてたんだけど、あたしゆうべこっそりね」 「おばあさんの足もとあたりに、薬草のタネまいといたから。」 「ちゃんッとおせわしてね!」 メソメソは昨晩、薬草の種を植えていたのだった。 おばあさんに薬草を育ててもらうことで、若返り、時間を長く感じず、ひとりでも楽しい気分になるだろう、と考えたのである。 そして最後に一言 「実がなるころにまた来るわ!」 笑顔で手をふるおばあさん。 その後森には、忙しそうに、しかし楽しそうに薬草の手入れをするおばあさんの姿があったのである。 メソメソが渡したのは「心の傷に塗る薬」だったのだろう。 以上が話の内容である。心温まる話、ファンタジーな絵のタッチは、コロコロでの浮きっぷりが凄まじかった。 しかしコロコロ読み切りものの中でも、その完成度の高さは強いインパクトを残している。 作者は自分のHPでこの漫画を公開しており、複製・転載・加工・翻案・配布などの二次利用を認めている。 現在作者HPが消えているため読むのは困難であるが、上述のように転載などの二次利用を認めているため、有志がどこかへアップロードしてくれるのを待つか、当時のコロコロを押入れから探してくるしかない。うまく手に入れたら、ここのサイトにアップロードしてもらえると、助かります。 運よく見つけた際は、明らかにコロコロでは場違いなその作風を感じていただきたい。 ※余談 作者の十日野鬼久はゲド戦記(小説)の大ファンらしく、自分のサイトもゲド戦記のファンクラブ的な位置で作っており、イラストを描きまくっていた。薬売りのメソメソはついでに載せていたようで、原稿も残っていないらしい。もったいない…… おばあさん「追記・修正の薬はあるかい?」 メソメソ「そんなのないよぉ…」メソメソ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 1999年か・・・その頃ならボンボンに載ってたら人気が出てたろうな -- 名無しさん (2014-04-22 02 35 56) うわ、懐かしい! もう項目読んでるだけでおぼろげながらも思い出せるw ってか公開してるのか!ちょっと見てくる! -- 名無しさん (2014-04-22 04 09 44) コロコロを溜め込んでいざ捨てるとき、この話だけ大事にとっておいた -- 名無しさん (2014-10-11 20 46 44) 「薬売りのメソメソ」掲載号のコロコロコミックを持っていたけど、捨ててしまったことを心の底から後悔している。捨てた時はまだ子供だったから単行本がその内出るだろうと思った。本当に馬鹿だった。あの時の自分を呪っている。絵もストーリーも全部大好きだった。自分が許せない。 -- 名無しさん (2015-03-07 01 17 58) 小学生だった当時、この漫画の内容と絵がすごく好きでした。とにかく好きで、そこだけ切り取って保管していました。是非いろんな人に読んで欲しくて、小学生の保存方法で荒くて申し訳無いのですがアップロードします。捨ててしまった人、新しく見た人の助けになれば幸いです。どうかこの記事の複製~のくだりが本当であり、アップロードによって問題が起こりませんように・・・ -- 名無しさん (2015-07-21 00 14 25) ↑この漫画の二次利用や転載は認められていましたが、今現在うpしていただいたものはコロコロ掲載版であり、作者の主張とちょっと食い違うかもしれません。実は作者がサイトにうpしていたバージョンのjpgを古いPCからサルベージできたため、今うpされているものを削除していただければ、そちらをうpさせていただきますが、いかがでしょうか -- 名無しさん (2015-07-25 21 20 26) ↑今確認しました。現状こちらでは編集、削除が出来ない状態なので、管理者の方に連絡し削除していただくか編集権限をいただけるように連絡いたしました。削除されるまで今しばらくお待ちいただければと思います。軽率な行動、申し訳ありませんでした。 -- 名無しさん (2015-07-27 22 25 08) 懐いwなんでこんな連載にもなんなかった読み切り漫画の記事があんだよwww -- 名無しさん (2015-08-31 02 27 26) ファイルの件はどうなったのかな…削除もされていないし、斧かどっかに作者さんがあげてたファイルをzipでアップロードしてURL貼り付けるくらいでもいいと思うけど -- 名無しさん (2016-06-04 18 47 27) 「なまいきだねメソメソ。ねむれなくなるよ。」ミルク沢山入れるとカフェインの効果が薄くなるのか? -- 名無しさん (2018-02-14 01 34 53) 名前 コメント
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《ルナ・ドーパント》 効果モンスター【T2】 星6/水属性/アンデット族/攻 2200/守 2000 このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に【T2】を持ったモンスターが存在する場合のみ特殊召喚する事ができる。 このカードはリリースできず、シンクロ召喚の素材にする事はできない。 「ルナ・ドーパント」はフィールドに1体しか表側表示で存在できない。 1ターンに1度、自分の墓地の「ドーパント」と名のついたモンスター1体をゲームから除外する事で、 自分フィールド上に「マスカレイドトークン」(戦士族・闇・星2・攻800/守600)を1体攻撃表示で特殊召喚する。 水属性・アンデット族の特殊召喚モンスター。 T2モンスターはそれぞれ異なる特殊召喚条件を持つが、このカードの条件は自分フィールドに他のT2モンスターが存在すること。 それ以外の条件には一切左右されないためフットワークが軽いようにも見えるが、他のT2モンスターが必須なため単独では確実に働けない。 ラッシュをかけるのに向いているが事故要因とも成り得る、ハイリスクハイリターンなモンスターである。 起動効果は、自分の墓地のドーパントを除外する事で《マスカレイドトークン》を呼び出せるというもの。 コストはT2に限定されていないため、通常のドーパントモンスターを合わせてデッキに投入する事でも発動可能。 生成されるトークンはこれといった特徴のない低級モンスターであり、また攻撃表示であるため何の必要もなく発動してもアドバンテージには繋がりにくい。 しかしこのカードの特殊召喚に成功した時点で既に少なくとも2体のモンスターが自分フィールドに存在している事は確実なため、さらに手数を増やす事で相手は処理に追われる事となるだろう。 追加火力として優秀な働きを見せるこのカード自身と合わせて、ダイレクトアタックで3000のライフを奪えるのは大きい。 原作において- 劇場版仮面ライダーW FOREVER AtoZ~運命のガイアメモリ~に登場。 「NEVER」幹部・泉京水がT2メモリ「ルナ」によって変身した超強力5大ドーパント。両腕を自在に伸縮させたり、分身としてマスカレイド・ドーパントを複数生成するといった特殊能力を多く持ち、これにより相手を幻惑する。 京水自身は鞭による戦闘を得意とする、つかみ所のないオカマ。傭兵部隊である「NEVER」には場違いとも言えるコミカルな性格の持ち主でメンバーのムードメーカーであるが、 同時にメンバー屈指の実力者でもあり克己に対する忠誠心は特に厚く彼を「克己ちゃん」と呼ぶ。常にダンスを踊るかのようなステップで移動し、美形の男を好むようである(さらに欲を言うと強くて美形の男が好み)。 演じたキャストは須藤元気。 いかつい外見でありながらのそのコミカルな言動による怪演は視聴者に強烈なインパクトを与え、彼の放った言葉一つひとつがネタとしてブームを巻き起こした。 (代表的な台詞に「誰このイケメン?誰このイケメン!?」 「イケメンで強いのね! 嫌いじゃないわ!嫌いじゃないわ!」等々) 驚くべきは、これらの所作や台詞が全てキャスト本人によるアドリブであったという点だろう。 企画当初は関西弁を話す強面の男という設定であった泉京水であるが、《メタル・ドーパント》の剛三とキャラが被るという事から急遽設定が変更され、 その結果京水はオカマキャラとしてぶっつけ本番で演じられたという。この英断が正解であった事は、現在各所で猛威を振るっている京水の台詞ネタの数々が証明していると言える。 召喚時のメッセージは 「そろそろアタシも、行こうかしら!」 「ルナ!」 トークン生成時の起動効果は 京水「行ってらっしゃーい!」 ルナ・ドーパントがマスカレイドの分身を生み出す!場にマスカレイドトークンが現れた! イケメンを攻撃した場合のメッセージは「あら男前じゃなぁい!」 イケメンに攻撃された場合のメッセージは「イケメンで強いのね! 嫌いじゃないわ!嫌いじゃないわ!」
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道具の生涯なんて、儚いものだ。 用途と言う名の天命と共に生まれ、用途を失った瞬間に道具は『死体』(ゴミ)となる。 用途を全うする能力のない物も、『死体』(ゴミ)として扱われる。 だから、道具はどんな時でも真剣だ。真剣に主人(マスター)の命に従い、真剣に用途を全うしようとする。 生存本能に根付くものだから、その度合いは他の如何な生物とも比較にならないだろう。 そして、その気性はきっと、棄てられて化けてからも同じ。 勝負事に臨む時、その姿勢は真剣そのものだ。 「くっ……! 中々やるじゃないか……!」 魔理沙が苦悶の表情を浮かべる。 先程まで飄々としていた彼女らしくない、全く余裕のない表情だ。 「あらあら、貴女が言い掛かりをつけるからハンデまであげたのに。情けないわねぇ」 「煩い! 外野は黙っててくれ……ッ!」 背後でにやけている紫に怒鳴りつけると、魔理沙の表情は集中と焦りの混じった様な表情となる。 「あ」 思わず声を上げた。 「魔理沙、そのままじゃ危な――」 「あーもう、煩いって言ってるんだぜ!! 大体敵のお前からの助言なんて聞けるか!!」 「……そんな、謀る様な事、私、しない。だって、やっぱり魔理沙にも、真剣に勝負、して欲しいし。それに……」 魔理沙は私の言葉を聞き流している。けど、構わず続ける。 「……それに、魔理沙、力入れ過ぎ。痛い」 「だぁーーーー!! やかましいって言ってるじゃないかッ!! 大体書初めの最中に『筆』が喋るな『筆』がッ!!」 ペキョ 「「あ」」 「~~~~~~~~ッ!?!?」 軽快な音と共に、魔理沙の握っていた小振りの筆――私の本体が、真っ二つに折れた。 痛い。マジ痛い。半端じゃなく痛い。何度も味わった痛みだけど、やっぱり痛い。 「あらぁ、魔理沙も随分えげつない事するわねぇ? 幾ら『書初め』の勝負で勝てる気がしないからって、腕力に物を言わせるなんて。 あら、間違えた。腕力で物を泣かせるのかしら?」 「ち、違……そんなんじゃ……!!」 とんちは良いから、早く直して。私を繋いで。 「だ、大体こいつ何なんだよ!! いくら『筆の付喪神』だからって、字書くの巧すぎるだろ!!?」 「それはそうでしょう。何しろそれがこの娘の『用途』(存在意義)だったのだから。 けどそれ以前に、一文字一文字に打ち込む姿勢も、貴女なんかよりずっと真剣だったわよ?」 「う、うるさいうるさいッ! 元旦早々説教なんて聞きたくないぜ!!」 魔理沙は駄々っ子の様に叫び散らすと、箒に跨ってどこかに飛んで行ってしまった。 「……もう、仕方ない子ね。ごめんなさいね、普段はもっと聞き分けの良い娘なのだけど」 悶絶する私に向かって、悪びれた様子も無く言う紫。 かと思えば、その細くすらっとした指先が、私の筆(本体)に向かって伸ばされる。 良かった、やっと直して貰え 「それにしても、見事なものね。貴女の溢れんばかりの好意を、紙一枚の上でこれ程までに表現できるなんて」 る、と思ったら。紫は私の書いた『好きなもの』と言うお題の書初めを摘み上げ、感心した様に眺め始めた。 「貴女が如何に『コレ』が好きか、痛いほど良く分かるわぁ」 そう思うのだったら、早く直して。マジで。痛いから。 私は声にさえならない悲鳴を上げながら、紫の服の裾を力なく引っ張り続けるのであった……。 好きなもの 『接着剤』 お久しぶりの方もいらっしゃるかも知れません、MORIHIと申します。 長らく多忙でおりましたが、生存報告代わりに僭越ながらSSを投稿させて頂きました。 場違いでしたら、どなたか削除して頂けますと助かります(・ω・`;) しかし、段々『真剣勝負』と言うお題から外れて行っている気が……orz この様な未熟者で恐縮ですが、最近着々とJ妖夢の加筆作業に取り組んでおります。 近日中に暫定完成版をうpできる様になる事を目標としておりますが……生暖かい様な薄ら寒い様な視線で見守って下さると幸いです。 『妄言』 尚、このSSに登場する「筆の付喪神」は私のオリキャラだったり致します。我ながら痛い……orz
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登録日:2011/02/18(金) 04 55 22 更新日:2023/02/13 Mon 18 06 27NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ごわ…ごわ… アニメ タケシ ニビジムに帰れ ヤバ本 ラソボ レア 五話 五話寺 作画崩壊 妖怪ワカメ 家庭教師ヒットマンREBORN! 放送事故 獄寺 獄寺隼人 糸目 腐女子涙目 腹筋崩壊 黒歴史 ※これらをネタの範囲で楽しむ分は自由だが、スタッフや作品を批判するのは至って場違いであるのでご了承下さい。 五話寺とは、 『家庭教師ヒットマンREBORN!』の2006年11月4日放送のアニメ版第五話「風紀委員長の退屈しのぎ」において、 トテツもない作画崩壊の犠牲者となった獄寺隼人(以下獄寺君)の事である。 獄寺君はご存知主人公の沢田綱吉を10代目として敬愛し、親友兼忠実な右腕を自認しているイケメンである。 不敵な目つきと笹川了平からタコ呼ばわりされるような下に開いたセミロン毛が見た目の特徴で、アニメ版では銀髪属性が加わる。 前回の話ではそれに相応しい普通のイケメン具合だったのだが…… 五話の獄寺君は…何かが違った。 パーツ自体は正しいのだが、どれもディテールが粗雑な作り。 線が足りないのでもっさりとした感は否めず、妙に先っぽがトゲトゲしてて固そうな髪型。 ただ線を引いただけにしか見えなかったり、マスコット感漂ったりの口元。 無駄にキリっとしてたり、簡単作画だったり、いまいち焦点があってなかったりな目元。 それらすべてのディテールが場面ごとに違う印象を与え、パーツ配置も安定しない。 ともかく獄寺君であることは辛うじてわかるが、本来のイケメンさが残ってない不安定なモブ顔になってしまった。 そんな彼が、五話と獄寺君を文字って五話寺と呼ばれる様になったのが由来である。 あまりの凄まじさに、今では伝説として愛されており、 五話関係のイラストや動画(主にトレス)は放送終了から暫く経った時でもたまに描かれていた。 専用のファンサイトすら存在するという。 因みに山本の作画が崩壊していた際の通称は「ヤバ本」 (「ヤバい」+「山本」)。 こちらでは、作画崩壊した笑顔がポケモンのタケシに似ており、「ニビジムに帰れ!」と言われている。 髪型がなぜかタケシのように上向きにツンツンしていたのもよくなかった。 それ以外に作画崩壊して、いつもはウザイとはいえガキ的な可愛さがあるのに妙におっさん顔になって本人と認めたくないランボはラソボ。 無駄に目がクリっとしてもみあげ内側にカールした雲雀は妖怪ワカメと呼ばれる。 由来は日曜夕方18 30に出てくる国民的妹。 因みに、DVD版では作画は全て修正されているので、五話寺目的の人は注意すること。 動画サイトで探せば修正無しの五話が見つかるかもしれない。 ……そして、 REBORNのアニメも終わったため、もう二度と彼らを見る事はないだろう。 ……と思われていたが、アニメ版『SKET DANCE』15話に再登場した。 「この項目を追記・修正しなきゃ、十代目の右腕の名が廃るんだよ!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] てゆかなんで作画崩壊したしっっw -- 名無しさん (2014-06-01 02 13 36) 雲雀もけっこうひどいwww -- 名無しさん (2014-08-16 20 20 13) 学園ハンサムみたいだなww -- 名無しさん (2014-10-13 17 38 36) 酷いのは中割であって動けばマシ・・・という幻想をぶち壊す素敵な作画崩壊。上がってる画像は大体静止画だし、動いた時も酷かったw -- 名無しさん (2014-10-13 17 57 20) なんか気のせいか修正後も違和感あるなw -- 名無しさん (2015-10-23 18 16 55) ラソボとタケシはともかくワカメと五話寺はひでえや。 -- 名無しさん (2015-12-20 10 46 31) 指の本数が足りなかったり多かったりするのホントカオス -- 名無しさん (2018-08-10 21 40 36) 名前 コメント
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605 名前: 難易度の高い月姫 投稿日: 2005/07/28(木) 23 13 51 夢を見ていた。 悪い夢だった。 内容は、詳しく覚えていない。人が居て、僕が居て、……多分、殺し合ったりしていた。苦しそうだったり、痛そうだったりした。赤くて、黒くて、暗くて、とにかく嫌な夢だった。 ただ、そんな夢でもたった一つだけ、良いことがあった。目を閉じて浮かび上がるのは、まん丸で真っ白な月だ。夢の中で、そこだけ場違いなほどに綺麗な月があった。夢の終わりに、僕の頭上にはそんな月があった。本当に綺麗な月だった。 夢の中で僕は、月に手を伸ばして、つかみ取ろうとした。次の瞬間には、僕はこの見慣れないベッドに居た。じっとりと汗をかいて、手をぎゅっと握りしめて、目を開けると同時に、僕はぷはっと息を吐き出していた。 そこは天井の低い、真っ白な部屋だった。ベッドの上に体を起こして見回すと、どこもかしこも真っ白で、乾いた土の地面みたいにひび割れていた。今にも剥がれ落ちてきそうな、真っ白な天井、真っ白な壁、ベッドのパイプ、小さなテーブル、隅に纏められたカーテン。窓の外の光も白かった。けれど、そこにだけはひびが走っていなかった。 僕は青の薄い空を見ていた。ひび割れた室内は、見ているのが気持ち悪かった。 トントンとドアが鳴った。僕はドアの方を見た。相変わらず、ひびが一面に走っていた。ノブが回って、眼鏡をかけたおじさんが入ってきた。 「はじめまして遠野志貴くん。回復おめでとう」 おじさんはそういって、僕の方へ手をつきだした。僕はその手を握り返した。おじさんはにっと笑った。その顔にも、白衣の袖からこぼれた腕にも、やっぱりひびが入っていた。 「志貴くん。先生の言っている事がわかるかい?」 「……いえ。僕はどうして病院なんかにいるんですか?」 「覚えていないんだね。君は道を歩いている時、自動車の交通事故に巻き込まれたんだ。胸にガラスの破片が刺さってね、とても助かるような傷じゃなかったんだよ」 おじさんは噛んで含めるような口調でそう言った。 僕はさっぱり覚えていなかった。交通事故にあった記憶はさらさら無い。 何とか思い出そうと、必死に頭を動かしていたら、吐き気のようなものが襲ってきた。頭の中がぐわんぐわんと鳴る。 僕は目を閉じた。それだけで、少し気分が楽になった。 「……眠いです。眠っていいですか」 「ああ、そうしなさい。今は無理をせず、体の回復につとめるのがいい」 おじさんは言って、僕に背を向けたようだった。 「そうだ、先生、一つ聞いていいですか?」 「何かな、志貴くん」 「どうして、そんなに体じゅうラクガキなんかしているんですか。この部屋もところどころヒビだらけで、いまにも崩れちゃいそうですけど」 606 名前: 難易度の高い月姫 投稿日: 2005/07/28(木) 23 15 29 ひび割れは至る所にあった。 やってきた看護婦さんも、お医者さんも、食器にも、食べ物にも、黒い線がびっしりと走っていた。僕の服にも、そして、体にもあった。 僕はベッドの線に手を触れてみた。周りをなぞるように指を動かしてから、そっと黒い線に近づける。 つぷりと、指先が沈みこんだ。 「あ……」 僕は慌てて指を引き抜いた。ぞっとする、嫌な感触だった。 手を翳して見た。指はどうにもなっていなかった。黒くなってもいないし、痛くもない。 あのまま、指を押し込んだらどうなっていたのだろう? 少し試して見たかったけれど、僕はあのぞっとする感触を思い出して止めた。代わりに、棚に置いてあった果物ナイフを取ってきた。 これなら、綺麗に、そして指で直接触れずに、ひびをなぞることが出来る……。 A ベッドの線をなぞる B 壁の線をなぞる C 自分の体の線をなぞる D 誰か他の人を捜して、線をなぞってみよう! 投票結果 A 2 B 0 C 1 D 5 決定
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oath sign 最悪の気分だ。苦虫を噛み潰したような表情で、青年は溜息を零した。 ピタリと首に装着されている首輪からは、無機質特有の冷たさしか感じられない。辟易して取り外そうにも、ルールブックに書いてある言葉を信じるなら、この首輪は一定の衝撃で作動する。 もし作動してしまえば、解除方法は無し。ポン、と。あの会場で犠牲となった少女と同じく、彼の首は間抜けな音を立てて飛ぶに違いない。 それは、如何なる身であろうとも敵わない現実。 「……どうしたものかねぇ」 溜息と共に率直な感想を吐きだす。 そんじょそこらの出来事にうろたえるほど、彼の精神は柔ではない。が、これは流石に別次元だ。 自分ひとりだけならば、まだどうにかなった。どうにでもなった。 だが、手にした参加者名簿が持ち前のポジティブな思考を押しとどめる。 「我が愛しき妹に、相棒。白ちゃんに期待の新人、それにあの子……」 むぅ、と。 端正な顔を不機嫌そうに歪めると、彼は手にした参加者名簿をくしゃくしゃに丸めた。 不愉快極まりない。 あの首謀者の嗜好など知りたくもないが、その悪辣さは十分に感じ取れる。舌打ちと共に紙を投げ捨てると、自身の首輪を人差し指で軽くノックした。 「アンタは殺す」 この首輪が、ただ爆発の為だけの首輪とは思えない。おそらくは、参加者の状態を知る何かが埋め込まれているはず。 一言。思い浮かべるはあの神父。言葉を刃に、殺気を滲ませ、目を本来の色へと変えて宣言する。 「絶対に殺す」 主催者への反逆の意志と宣告。 だがそれは、聞く者が聞けば失笑に、あるいは嘲笑に付すであろう言葉。この現実が見えていない阿呆の言葉。 戦場で生き残るのは、強者か臆病者と相場が決まっている。弱者は元より、場違いな勇者も生き残るには値しない。 命のかかったこの現状では、命を握られている現状では、青年の行動は明らかに致命的。 ――――だが、果たしてそれは正しいのか? 闇夜に映える金色の髪の毛をかき上げ、夜空に浮かぶ満月を見上げる。 闇夜に煌めく血のように紅い瞳を眇め、夜空に浮かぶ満月を見上げる。 「絶対に、殺す」 僅かに足を浮かせ、一息の後に踏み下ろす。音を立てて、舗装されていた道路にヒビが走る。 歯を剥き出しに。唸るように言葉を紡ぎ、絶対の誓いを此処に残す。 これが、貴様らの未来と言わんばかりに。 これが、貴様らの末路と言わんばかりに。 そうして青年――――千堂伊織はその場を後にした。 ■ 普段通りの彼ならば、此処まで感情を剥き出しにすることは無かっただろう。 このような理不尽な世界に身を置いても、例え意志表明を宣言するにしても、もう少しスマートに事を進めたはずだ。 それをしなかった、或いは出来なかったのには理由がある。 一つは、先ほどまで手にしていた参加者名簿。ひいては、それに記されていた五人の名前。 コレに関しては、特に説明が必要なわけでもあるまい。 おそらくは、この悪趣味なゲームに参加させられた殆どの参加者が大なり小なり通る事項なのだから。 「……ふん」 忌々しげに鼻を鳴らして、伊織は頬についた跡を擦った。 既に乾いてこびり付いてしまったが、それが何であったかが分からぬ伊織ではない。 先ほど目の前で起きた出来事を、妹を庇った際に浴びたソレを、骸を抱いて慟哭する女性を。 瞼の裏に今尚こびり付いた光景を振り払い、伊織は歩き続ける。 別に、義憤に燃えているわけではない。 別に、特段正義感が強いわけではない。 別に、彼の二人に同情しているわけではない。 別に、彼の二人に共感しているわけではない。 別に、安っぽい下らない感情を抱いているわけではない。 そう、別に……ただ、そういう気分なだけなのだ。 【一日目/0時30分/B-2】 【千堂伊織@FORTUNE ARTERIAL】 [状態] 健康 [装備] [所持品]基本支給品、ランダムアイテム [思考・行動] 基本:ゲームの破壊 1:ゲームに乗るつもりはない 2:知り合いと合流 【備考】 体育祭後より参戦 No.008 剣と天使 投下順 No.010 bad end No.008 剣と天使 時系列順 No.012 いざ、行かん! GAME START 千堂伊織
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きゃんでぃ☆デート 【投稿日 2007/02/20】 カテゴリー-笹荻 今こんな気持ちで笹原さんを待ってる、いつもと明らかに違う私。どうしたんだろう、胸が苦しい。 5年以上も自分を欺いて生きてきて、笹原さんと一緒なら本当の自分のままで生きていけるって思って。それからもうこんなに季節が過ぎた。 あれからも何かにつけて笹原さんに迷惑かけて、だから今日みたいな日くらいは思いっきり甘えてみようって心に決めて(こんっなに覚悟してるって時点でなんか矛盾してんだけど)、先月末から1週間迷ってわざわざ約束取り付けて、また1週間待ちに待って。 今日は笹原さんとデートの日。ちょっと早めに着いた待ち合わせ場所は公園の一角。今日はほんとにいい天気。 朝だってイイ感じに目覚めて、着替えの間つけっぱなしにしていたテレビの占いは中吉。 ……『CHU☆吉』なんつって。キャー私ナニ言ってんだナニ言ってんだバンバン!!! 服だって気合が入りまくりで、大学の友達が見たら温暖化でどうかしたくらいに思われそうなオンナノコな服。 いつものコートの下は今日が快晴じゃなかったら場違いもいいところの、白いセーターにピンクのスカート。さすがにナマ足は無理だったんで白のストッキングを履いているけれど、笹原さんだってコレ見たら逆に心配するんじゃないだろうか。 お化粧も春日部先輩に教わった成果の集大成。ちかごろ自分で気になりはじめているアゴのラインに軽く影を入れて、チークもわざとらしくならないように(っつかヤリすぎると田舎っぺになんだよなコレが)紅を差して。 仕上げにとっておきのルージュを入れる段になってテールんトコが決まらなくて、最初っから3回もやり直して。 胸のドキドキを必死に押しとどめて、彼が来たらどんな顔すればいいかリハーサルしてみた。 『やあ千佳、今日のキミは最高に美しいよ』 『そんなことありません完士さん、完士さんが私をきれいにさせてくれるんです』 ねえか。ねえよな。 バッグの中から出してみたり、また戻したりしているコレを早く笹原さんに渡したくて、でも本当はうんと勿体つけたくて、それで手の中で握ったり離したりしてたら中身が溶けちゃうっていうのに。 あっ。き……来た! 「ごめんごめん、待った?」 「いえっ……!わっ私もいま来たトコで……っ」 「なんか後ろの樹、ばんばん叩いてたけどどうかしたの?」 「あ、あーあー、いえちょっと、虫、そう虫がいたもんですから」 「そか。……あれ?荻上さん」 「はひっ?なななんでスカ?」 「いや、なんか……いつもとイメージ違うな、って。あ、スカートだからかな?可愛いね、その服」 「……アリガトウゴザイマス」 「お化粧とかも変えてるの?なんか、こう……」 「無理してるって言いたいんですか!?」 「いやいや!そんなことないって。荻上さんあんまりそういうイメージなかったからびっくりしてさ」 「普段ダサダサで悪かったですね」 「荻上さぁん、俺そんなこと言ってないでしょ?」 「あ……すみません、ごめんなさい」 「あのさ、今日の荻上さんさ」 「?」 「その……すごいカワイイな、って」 「ナニ言ってんですか、もうっ!」 「そんな怒んなくたってー」 あー、やっぱり無理だ。いっきなりベタベタに甘えたら笹原さん喜ぶかなって思ったけど、私のレパートリーにそんなキャラありませんでした。 結局いつもみたいな不機嫌テンションで、いつもみたいに笹原さんが私をなだめながら、そうして二人並んで歩き始めた。 今の私は――そう、キャンディみたいなもので。まだまだむき出しで置いておけるものじゃなくて。 中のアマアマな自分を隠したまま、こうして笹原さんと歩くのが精一杯なのだ。 ただ、その自分を隠すモノは昔みたいなトゲトゲしい固い殻じゃなく、薄くて柔らかくてカラフルな包み紙で。 今は……こんな人通りの多い公園や街のど真ん中では無理だけれど。 でも、あとで二人きりになったら、その時こそは私のこの包み紙を解いてもらおう。 そして大好きな彼に、私の全部を味わってもらうのだ。 おわり
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#blognavi しばらくぶりの更新ヽ(´д`)ノ 今週はみんなとかなり遊べて楽しかったですω ○火曜日 この日は渋谷で人が集まると聞いたので 高田馬場の帰りに向かうことに。 聞いた通りいっぱい人が来て ゆーさんSATさん高さんバニーさん 月海さん果汁さんアーノさんと、かなり集まりましたw このメンバーでオタメイトに逝ったりしたのが 絵図ら的にかなり面白かったと思いますw それでこの日の帰りに果汁さんから 水曜渋谷にTOG君召喚すると聞いたので TOG君スキーな自分は当然向かうことにしましたω ○水曜日 この日は少し早く18時に着いて渋谷でメルブラ。 しばらくしてTOG君が会館に^^ なんか久しぶりに会ったんでうれしかったですw TOG君とスポランで対戦したりしてる間に どんどん人が集まってきました。 なんか昨日のメンバーほとんどいましたww その後会館で管島さんと遭遇したり みんなでメシ食った後帰宅。 帰りの電車の中でバニーさんが夢について語ってて 少し危険な感じだったのは気のせい^ω^ TOG君時間やばそうだってけど みんなに合わせて最後までいてくれたりと TOG君はほんといい人です( ´Д⊂ヽ ○木曜日 この日は昨日渋谷で管島さんとTOG君から 鶯谷に遊ぶに行くと聞いたので向か(ry 高田馬場から近いかと思ったら以外に遠くて・・・ 着いて管島さんチャーさんとガチ。 TOG君は遅れるらしくその間どこかでお茶しますか みたいな空気になってたんですが なぜか男3人でケーキ買いに行くことに・・・ チャーさんは甘党と再認識しつつ しばらくしてTOG君が来てみんなでガチガチ。 チャーさんが帰ったあと3人で そば屋で談笑して帰宅しました。 この日TOG君いろいろ大変だったらしくて それでも自転車で急いで駆けつけて来てくれました TOG君は宝です宝。ガチで。゚(゚´Д`゚)゜。 ○金曜日 この日は暇なので家で積ゲー崩しでも と思ってたら昨日管島さんから 中野へのお誘いあったので向(ry 実は管島さんこの日用事で来れなくなってて メールくれたんですが自分家に 携帯忘れてて見てませんでしたorz 管島さんから月海さんとSATさんが 来るの聞いてたんで探してたら 14時半頃TRFで月海さんと遭遇しました (唐突だけど月海さんって何気にイケメンだと思うω 19時からランダム3onがあるんですが それまで暇だったので月海さん誘って 初中級者大会に出ることにしました。 自分優勝しましたよ( ´∀`)わーい ( A`) ただ人数が9人でしかも強そうな人はサブで(月海さんも 正直自分と対戦した人達では最後の店員みたいな人のメカと 月海さんのシエル以外はお察し下さいでした。 月海さんはシオンだったらまず優勝だったし(´・(ェ)・`) 途中果汁さんと偶然合流して その後7時からの大会に向けて有名な人達が集まって来ました。 そんな中でSATさんが野試合で連勝してるのがすごかったです 28連勝ぐらいだったらしいです。 大会は自分は小年Aさん達と組むことに 自分ほんと場違いだな~とか思いながら0回戦で 腐乱さん達のチームと。 少年Aさん達があと一歩のとこで敗れて敗退。 自分ほんと弱いな~と痛感しましたorz それでSATさんと月海さんが同じチームだったんですが もうSATさんがすごい。ほんとすごかったです。 1回戦はレオさん達のチームを逆3タテ。 2回戦はレテルさんジンさんのチームでしたが 3人目のジンさんにあと一歩のとこで負けでしたが SATさんはホント強いってことを再認識しました。 大会後、月海さん果汁さんと自分とで メシ食いながら反省会みたいなことしてました。 その後3人は渋谷行くらしく自分はムリポだったので この日はこれで帰宅しました。 明日はチャーさんが立川来るフラグが立ったので 立川に行くことに(チャリで行けるから楽だ~( ^ω^) カテゴリ [駄文] - trackback- 2006年06月03日 19 18 54 名前 コメント #blognavi
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登録日:2010/12/10 Fri 13 44 34 更新日:2023/05/06 Sat 19 36 12NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 TECH-BREAKBEATS TECHNO_BREAK オナニー セックス テクノブレイク 下ネタ 二次元では何発ヤっても平気 俺のチ○コが真っ赤に燃える!精子を放てと轟きシコる!! 変態項目 夜のテンション 惨事 死亡プラグ 禁じ手 童帝 童貞 童貞の鏡 逝ぐぅぅぅぅぅぅ!←下手するとマジで逝く 「俺は俺の限界を超える!テクノブレイクッ!!」 テクノブレイクとは、オナ・ベーション、通称オナ兄が最終決戦で使用した最終必殺技。 連戦に次ぐ連戦で既に限界が見えていたオナ兄が本作のラスボスであるマコン・ペローナに放ち、主人公達が彼女を倒すきっかけを作った。 使われたのはこの一戦のみだが、それまでただのギャグキャラだったオナ兄が唯一シリアスになったシーンであるためか、異様に人気が高い。 実はかなり初期にこの技の存在を仄めかすようなことを言っていた。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- * * * + うそです n ∧_∧ n+ (ヨ(*´∀`)E) Y Y * 決して必殺技なんかではなく、単に長時間オナニーをした者に下る天罰である。 概要はそのまま、オナニーをしている時に死んでしまうという天国と地獄を共に味わえる素晴らしい死に方である。 その死に様は神々しく、近寄り難いであろう。 病名もその神々しさを見事にまとめた感じに仕上がっている。 まあ、嘘なんですけどね。 実際はオナニーで死亡という2chの釣りコピペが元ネタで正式な医学用語ではない。 騙されていた方も多いかと思うが、ググっても医学関連のページがヒットしない為、薄々感づく人はいるだろう。 だがしかし、本当にそんな名前であったとしても、医者が書いた書類に「病名 テクノブレイク」なんて書いてあったら場違いすぎるであろう。 とはいえオナニーによる死亡例は実際に有る為、同人DBに入り浸りのシコ厨やオナニー覚えたてのシコ猿達は十分注意してほしい。 何故ならオナニーはかなりの運動量に達し、心拍数の増加や体温の著しい変化に身体が耐え切れなくなってしまうのだ。 特に体温は絶頂直前と出した後は急激に体温が下がるため、裸でオナニーを連続的にするのはよろしくない。 また腹上死というセックス中に突然死んでしまう事もあるため、もしその様な話を聞いたら「リア充ざまぁwww」しよう。 だがアニヲタ民もセクロスしたいという願望は必ずしも有るはず。 そんな時に腹上死したら……なんて考えてる君。 腹上死(あるいはオナニー死)は誰でもするわけではなく、潜在的疾患が性的興奮やそれに伴う疲労によって誘発された結果死に至る、というのが多いらしい。 ……良く解らないなら、セックスもオナニーもしなければいいのだ。 触らぬ神に祟り無しなのである。 テクノブレイクなんて怖く無い! 出る!出るぞ!! 〇(( (ヽヽ _| ̄|〇 チーン(Oンコだけにw 〇 (ヽヽ _| ̄|〇 なんて成らないように気をつけよう。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 右手にテクノバスター!左手にサイコブレイク! -- 名無しさん (2013-09-16 16 06 27) グランドジャンプにこいつをテーマにした読み切りがあったな。 -- 名無しさん (2013-11-06 23 35 08) 即死と腹上死、お好みは? -- 名無しさん (2014-01-05 20 20 37) ↑その日本語、意味分かって使ってるのか? -- 名無しさん (2014-11-25 22 44 11) ↑4 サイコバスター -- 名無しさん (2017-05-10 22 26 45) 最初聞いたとき、ポケモンの技かと思った -- 名無しさん (2020-07-01 10 56 14) それはまさしく幻の奥義。 己自身の剣に秘呪文テクノデインをまとわせ、鞘に納めエネルギーを増幅、集束させて、その先端より本能の赴くまま一気に解き放つ純白の迸り。 搾り尽くされるほどに全力を込めた覚悟の一撃は、時に生死を賭けることになる。 次の世代を担う新たな生命のために。 -- 名無しさん (2022-05-30 02 05 58) 名前 コメント