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1スレ目 584-590その2 夢の中で、君は 絶品と言われる食事もあまり喉を通らないまま終了し、部屋へと向う算段になった。 ここまで来てしまってはもう逃げることは許されない。 今晩は寝られないけれど仕方ない、郁はそう腹を括った。 ドアを閉めると同時に後ろから抱きしめられた。 首筋に堂上の唇が這うのが分かる。 耳朶を軽く噛まれ、郁は思わず小さく声をあげた。 くるんと身体を回転させられて堂上のほうを向かせられる。 と、腰と首を引き寄せられて唇を合わせた。 そういえばキスも久しぶりだな、などと思っていたとき、舌が入り込んできた。 優しいけど激しい舌は、郁が応答することを望んでいるように絡めてくる。 郁も慣れないながらも反応する。 「……んっ……ふっ」 声を堪えるようとすればするほど唇端から喘ぎに似た吐息が漏れ、絡めあう舌と混ざり合う唾液が淫靡な音を奏でてゆく。 反則とも思える舌使いをされた上に、堂上の右手は郁の胸を揉みしだき始めている。 郁の膝は限界を迎えてガクガクと震え始めた。 それに気付いた堂上は郁を膝から掬って抱き上げると、ベッドまで運んで下ろした。 顔の横に両手を付かれ、真剣な眼差しで見下ろされる。 その様子に居た堪れなくなった郁が先に口を開いた。 「ふ、服が皺に」 「すぐ脱ぐから気にするな」 「シャ、シャワーは」 「必要ない」 言い放つと堂上が再び口付けてくる。 さっきと同様に荒々しく唇を塞がれ、息をすることすら憚られるような舌で蹂躙される。 「……ぅんっ……くふっ……」 自分の吐息がまるで喘ぎ声のように響き渡る。 いや、実際堂上の舌に感じ始めているのは紛れもない事実だ。 キスに飽きた唇が、今度は首にまわる。 郁が感じる筋沿いを攻め立てるように、唇と舌が蠢く。 時折、耳を噛まれたり熱い息を吹き掛けられ、郁は気持ちよさから全身を震わせてしまう。 堂上の手は器用に郁の衣服を剥がして行き、あっという間に郁を下着姿に変えた。 「きょ、教官っ……灯り、灯り消してください……」 今はまだ明るい場所で全てを見られたことはなかった。 何度も身体を重ねてはいるが、やはりまだ恥ずかしさが先立ってしまう。 郁にとっては、「その行為は暗い場所で」がいまだデフォルトだ。 しかし堂上はそれを聞こえなかったものとしたのか、ベッドサイドにある調光スイッチには目もくれない。 「……教官っ……暗くしてくださ………んんっ」 再度嘆願した声は、途中で封じられた。 何度も口づけて郁の喉を殺しにかかる堂上の唇。 ひとしきり郁を味わったあと、いつものように真っ直ぐな視線で堂上が口を開く。 「……お前の頼みは聴かない」 「……でも、まだ恥ずかし」 「全部見せろ」 そのセリフと同時に、郁は上半身から全てを剥がされた。 ささやかな胸を捏ねるように揉まれ、その頂は口に含まれては舌で転がされていく。 明るい部屋で、全てを曝け出されていく恥ずかしさと言ったらなかった。 それでなくても女性としての魅力には程遠い体型の自分なのだ。 それが分かっているからこそ、灯りを消してくれるように言ったのに。 なんの羞恥プレイですか、これ。 そんな冗談も脳裏を掠めたが、口に出せるような余裕は郁にはなかった。 執拗に胸を愛撫する堂上の舌と歯と指は、郁の身体の芯までを悦ばせる術を知っていた。 乳首を軽く噛んでは甘く吸い上げる。 その度に、郁は小さな嬌声をあげるのだ。 「やっ……んっ…きょ…かんっ…」 胸を揉む間にも腰をなぞることを忘れない堂上の手が、郁のショーツに伸びる。 郁のそこが既に濡れそぼっていることは十分承知していた。 さっきから、郁が腰をもぞもぞと所在無げに揺り動かしていたから。 実際指を這わせると、布の上からでも判るくらいだ。 「――あっ、だめ、きょうか――ー」 郁が咄嗟に止めようとする前に、堂上の指が下着の中へ入り込んだ。 くちゅ、といやらしい音を立てて、そこは堂上を招き入れる。 「んんっ」 熱くて柔らかくて艶めかしいその中を指で玩ぶたびに、郁は悦びの声をあげる。 「ここだろ?」 郁の一番いい場所は、指が覚えている。 そこを探し当てて指の腹で擦り上げると、 「―――ああっっ」 さっきより一際大きな声で啼く。 その声が聞きたかった、と堂上は内心で呟いた。 3ヶ月もお預け食らわせられたのだ、このくらいの意地悪は許されるはずだ。 もう片方の手でするりと郁のショーツを取り払うと、堂上は郁の秘部へと顔を寄せた。 そうされた側の郁はもうパニックだった。 堂上がこれからしようとしている行為は、郁の限界を超える羞恥の絶頂だ。 必死で抵抗してみるものの、中に収まっている指の動きがそれを許してくれなかった。 堂上がそこを擦り上げるたびに、郁の理性 が削がれていくのだ。 「―――やあっ……み、見ないでくださ」 郁の声を無視して、愛液で淫靡に光るそこに舌を這わすと、苦くて甘い味が口中に広がる。 堂上は溢れ出る愛液を舌で掬うと、上にある小さな突起へと伸ばした。 既に充血して膨らんだその突起を軽く吸うと、郁の身体がビクンと跳ねる。 「――いや、――んんっ、ダメで……ああああんっ」 突起を吸うたびに、郁の中はキュッと指を締め付ける。 適度な強さでその行為を繰り返してやると、郁の膝が戦慄くように震えだ した。 この予兆は。 堂上はさっきよりもやや強めに指で擦り、突起を吸い出した。 「あああっ―――教官っ、……だめぇっ―――」 ひときわ大きな声で啼くと、郁が一気に脱力したのが分かった。 中はその逆に、指をキュンキュンと締めて来る。 蠢く中の余韻に浸っている間もなく指を抜き、堂上は自分の衣服を素早く脱ぎ捨てて、避妊具を自分に被せた。 ぐったりと呼吸を整えている郁に覆いかぶさると、まだ濡れている郁にあてがう。 そうされた郁の方は驚いて抵抗を試みた。 が、 「――ちょっ、待っ……教官、あたし、まだ」 言い終わらないうちに、勢い良く郁の中へと挿入していく。 「あああんっ」 絶頂の余韻はまだ残っていた。 いつもよりキツめの中は、堂上をこれでもかと締め付けてくる。 3ヶ月ぶりの自分としては、どのくらい持たせられるか甚だ自信はなかったが、一度イカせている郁を再度登り詰めさせるのはそんなに困難じゃないだろうと予想は出来た。 いつも通りゆっくりとした動作から始める。 さっきまでの激しい愛撫とは対極的な動きが、郁を焦れさせた。 自分から強請るように腰を押し付けてくる様子に、意地悪心がもたげだす。 「どうした?……腰が動いてるぞ」 言葉で攻めてみたことは無かったが、郁が締めて来たところを見るとこれも有効かもしれない。 「う、動いてなんてっ」 反論してみるものの、意思を失った腰が堂上の動きを求めていることは明らかだった。 「激しくしてほしいのか?」 「そ、そんなこと、無いですっ」 郁の反論は既に肯定だ。 堂上は腰に力を溜めて郁の奥を一突きした。 その途端、郁の身体が震えたのが伝わる。 やはり、もう一度イキたがっていることは明白だ。 「もう一度、イクか?」 「やぁっ……堂上教官っ……意地悪っ……」 「意地悪はどっちだ?さんざん焦らされたのは、……俺のほうだと思ってたが?」 「―――そ、それは―――ああっ」 言い訳をしようとした矢先、再度奥を一思いに突かれ、郁の理性は吹っ飛んだ。 「教官っ―――イカせてくださっ―――もう、欲し……」 『欲しい』とは最後まで言えなかった。 言葉の途中で、堂上の突き上げが激しくなったからだ。 熱い杭が打ち込まれるような感覚が、郁の身体を支配する。 その感覚は堂上の動きが激しさを増す程に郁を虜にしていく。 結合した部分からは、粘着質な音と肌がぶつかる音が響く。 いやらしく響く音は、耳を塞ぎたくなるほど恥ずかしいもののはずなのに、郁にはどうすることもできないのだ。 その音が、郁が堂上を誰よりも求めている証拠なのだから。 貫かれる度に最奥にもたらされる鈍い痛みにも似た快感が、徐々に頂きへと導き出す。 「あっ――だめ、……きょう、かんっ……あ、たしっ―――」 郁の言葉を聞くやいなや、堂上の動きは更に早まった。 そして一気に郁は登り詰める。 「だめっ……ああっ!………――――!!」 先ほどと同様に脱力すると、心地よい疲れが郁を襲ってきた。 だめだ、このままだと眠ってしまう。 この期に及んで寝顔を見られる恥辱と闘おうとした矢先、堂上が一度抜いてから郁の体制をごろんとひっくり返した。 腰を持ち上げられて、立ち膝にさせられる。 ―――え? 声にならない疑問は、次の瞬間に答えになる。 あろうことか堂上は、絶頂を迎えたばかりの郁を後ろから再度貫いたのだ。 「やぁっ!教官っ!あたしっ――――」 「俺はまだだぞ」 「そ、んなっ…だって、無理っ………ああああんんっ!」 それでなくてももう既に2回も迎えている。 これ以上は無理だというのに、堂上の動きは容赦がなかった。 「俺はイカせて貰えないのか?」 「だってっ――ああっ!―――これ以上はっ…あたしっ…うううんんっっ!」 ずぶずぶと出し入れされ、さっき打ち抜かれている場所とは違う場所を攻められる。 またも襲ってくる、あの波。 ―――ああ、あたしまたイッちゃう――― 絶頂の余韻の最中に、また絶頂を迎えたのは初めてのことだった。 そして、アルコールの力を借りずに意識を失ったことも、初めてのこととなった。 「めちゃくちゃ可愛いんですってね、教官の寝顔」 業務中に話しかけられたと思ったら、柴崎が何かを含んだような表情で近づいてくる。 なんだそりゃ。 誰が言ったんだ。 言おうとしたことが顔に出たのか、柴崎は訊く前に悪びれもせずに答える。 「笠原がそう言ってました」 コイツラが普段どんな話をしているのか、想像が出来ない。 きっと、俺のような男はからかいの種になっているんだろうと思うと、面白くないのも当たり前だった。 「知るか。自分の寝顔なんて見たことないからな」 不機嫌そうに答えると、柴崎が待ってましたと言わんばかりに堂上の答えを受け取った。 「そう、それなんですよ」 「何がだ」 「今回の笠原の悩みです」 「はぁ?」 自分の寝顔が可愛くないと思い込んでいる、だから寝顔を見られるような環境を作りたくない、故に教官ともお泊りなどできない。 これが郁の悩みの種明かしだったことを、柴崎から教えられた。 「大変だったんですよー。すっごくいい夢見てたのに叩き起こされて」 その所為で迷惑を蒙ったことを声高に言う柴崎をよそに、堂上は呆れるのを通り越して落胆している。 「アイツは……どこまでアホウなんだ」 「だから、言ってやってくださいね、あの子の寝顔がすっごく可愛いってこと」 「んなこと、とっくに知っている」 「でしょうねー。でも、毎日拝めるのは今のところ私だけですからね」 「なんだそりゃ」 「同室の特権」 堂上をからかうことに成功したことに満足が行ったのか、見事にウインクを決めたかと思うと柴崎は足早に駆けて行く。 その途中でこちらを振り返り、 「今度ご馳走してくださいねー」 と恩を着せることも忘れなかった。 失神してしまった郁に布団をかけてやりながら、堂上は今回の騒動を思い返していた。 寝顔のことを気にするなんてコイツらしいといえばそれまでなのだが、その所為で我慢させられていたのかと思うと、意地悪してやりたくなるのは許容範囲だろう。 流石に失神させてしまったのは悪かったと思うが、帰りたくないと思わせるくらいに疲れさせてやろうと思ったことは否定しない。 郁の寝顔は、無防備でその分とても無邪気だった。 時々眠りながら微笑んでいるときがある。 そんな時、自分が夢に出ていればいい、と思う。 「そうだ」 ふと、ひとりごちてズボンのポケットから機種変更したばかりの携帯電話を取り出した。 カメラモードに切り替えて、眠る郁を画面に収めた。 柴崎め。 これで俺も毎日拝めるぞ。 初めて郁を被写体にして撮った写真同様に、郁の寝顔は深いフォルダに格納されることとなった。 もちろん、幸せそうに眠っている郁は、まさか堂上が自分の寝顔を撮ったなどとは、夢にも思ってはいない。 了
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出演回 プロフィール 誕生日:1988/10/03 出身地:神奈川県 サイズ:B85W57H86(時期不明) グラビアアイドル リンク 名前 コメント
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1スレ目:80-82 奥多摩にある訓練場で訓練を受けていた夏の日の朝。 前夜はその年一番の熱帯夜だった。 「あ、おはよー、手塚」 洗面所に向かっていると、同僚がやってきた。 「笠原、おまえ、その格好…」 ネイビーブルーのボーダーのタンクトップに同色のショートパンツ姿で現れたのは 全国で唯一の図書防衛隊女子隊員、笠原郁だった。 「昨日の夜、暑くなかった?寝汗かいたからシャワー浴びてから着替えようと思って」 「おまえなぁ、少し考えろよ」 「え、なにを。ってかさ、こっちって武蔵野よりは涼しいけど、部屋にクーラーないのはつらいよね」 「人の話を聞けよ」 「この格好、へん?」 「いや、変っていうか…おまえ、一応女なんだからもう少し自覚しろ」 「一応ってなによ。第一、あたしに女感じるような隊員なんていないって」 ―おい、忘れているぞ、少なくとも一人いるだろう… どう説得すればいいのかわからずに悩んでいると、上官二人が洗面所にいた。 ―助かった、いや、どうなんだろう?この状況… 「小牧教官、おはようございまーす」 「笠原さん、おはよう。なんていうか、朝からセクシーだね」 「やだー、セクハラですよ。あ、堂上教官もおはようございます」 「…おい、ちょっとこいっ」 笠原は堂上二正に手首を掴まれてシャワー室に連れ込まれてしまった。 「あーあ、連れて行かれちゃったね」 「小牧二正、おはようございます」 「おはよう、手塚」 「とりあえずシャワー室の札、使用中にしておきますか?」 「そうだね。俺達は顔洗おうか」 ―この余裕は長年のつきあいあってこそなんだろうか… 「貴様、なんだその格好はっ!」 タンクトップの胸元に谷間は見えないが、横から白い体が見えている。 脚はおろか、さらにその上がちらりとみえそうなほどショートパンツは短い。 「えー、普通のルームウェアですよ。なんでそんなに怒っているんですか?」 「そんな格好で隊舎内をうろうろするなっ」 「何でですか、納得いきません」 確かに寮とは違い訓練場隊舎内ではラフな格好をしている男性隊員もいる。 「おまえはバカでかくとも女なんだ、自覚しろ!」 「そーですよっ、バカでかいですよっ。 それにあたしのこと、そんなよこしまな目で見る隊員がいるなんて思ってませんから」 ―こいつは、言ってもわからんのかっ 「んんっ…やっ」 壁に押し付け、無理やり唇を重ねた。 両脚のあいだに、自分の足をねじ込み、動けなくする。 足で身体の中心に刺激を与える。 片手をすそから侵入させ、胸を手のひらで包みこむ。 「ぁ…ん…ん…やだっ」 明確な拒否の言葉が出ると、すぐに開放した。 「そんな格好でふらふらするな、わかったか!」 「……はい」 「それから、他の奴にそんなに肌を見せるなっ」 「え、小牧教官や手塚でもですか?」 「そうだ、小牧にも手塚にもだっ」 「はい、わかりました。って堂上教官何脱いでるんですかー!」 堂上教官は手早く着ていた上着を脱ぐとあたしに差し出した。 「とりあえず、これを着て部屋まで行け」 「え、え、でも教官、あたし…」 「いいか、命令だ」 そして振り返りもせずに、つかつかとシャワー室を出て行ってしまった。 ―どうしよう、これ… なにやらシャワー室からいろいろ物音が聞こえてきたが、手塚はなるべく聞かないように努めていた。 数分たった頃、いきなりドアが開き、不機嫌そうな顔をした上官がでてきた。 「あれ堂上、訓練着の上どうしたの?」 「笠原に貸した。先行ってるぞ」 そう言い捨てると、食堂のほうへ行ってしまった。 「小牧二正、さっきの格好の上に訓練着の上だけ着ているのって、やらしくないですか?かなり」 「くっ…、うん、かなりやらしいよね…あははははははは」 「あ、やっぱりいた。小牧教官ちょっといいですか?」 シャワー室に取り残されていた同僚がドアから顔だけ出している。 「…ん、なに?笠原さん」 「あの、これ堂上教官に返しておいてもらえますか。あたし自分の訓練着持ってきているんで」 そういって、ドアの隙間からおそらく上官のものと思われる訓練着を差し出した。 「了解、伝言ある?」 「んー、なにを言っても怒られる気がします」 「そうだねぇ。あ、シャワー浴びるなら、もうすぐ朝食だから急いだほうがいいと思うよ」 「はい、よろしくおねがいします」 同僚はにっこりわらって扉を閉めた。 ―シャワー室の中でなにがあったかは気にしないほうがいいのだろう、たぶん
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どうじょう わたる 16歳 男 O型 7月10日生 2年2組 サッカー部 一人称 オレ 好き→ニット帽、蜜柑、現社 嫌い→母親、らっきょう、整理整頓 メインの攻略キャラの一人。 主人公と同じクラスの男子生徒。 数少ない友人である神代兄妹に 日々振り回されている。 母親自体が嫌いなのではなく、 兄に自分を重ねてくるのが嫌。 父親は単身赴任している。 サッカー部のMFだが、いつもベンチ。
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1スレ目 760-762 アニメ版反省会 関東図書基地・図書特殊部隊事務室集まっているいつもの面々を前に、玄田が口を開いた 「アニメ版が無事に終了したということだが…いかんせん平均視聴率が3%ちょっとしか無かった。これは由々しき事態である!そこでだ、今日はアニメ版の低視聴率の原因究明および対策を話し合う」 「よろしいでしょうか?」 手を上げたのは柴崎だ 「やはり高視聴率の比較対照を参考にするのがいいのではないでしょうか?そこで同じノイタミナ枠で平均視聴率4.6%の記録を持つ『もやしもん』を参考にしたいと思います」 「いいんじゃない?背の低い男と背の高いヒロインっていうウチとの共通点もあるしさ」 小牧の余計な一言に 「背の低いってのは余計だ」 と不機嫌そうな堂上 「でも柴崎、参考っていってもなにするの?」 とこれは笠原 「そりゃ決まってるでしょ?視聴率を稼ぐ基本は『お色気』よ」 「お、お色気!?」 「おい柴崎!」 目を白黒させる笠原と声を上げる堂上を無視して柴崎は続けた 「『もやしもん』の女性キャラを見なさい。全編ヘソ出しボンテージとかゴスロリ服とかで体張ってるじゃない」 「ゴスロリの方は男じゃなかったかな」 とコレは小牧 「笠原、あんた1話から12話まで自分がお色気シーンやったっていう自覚ある」 「う、そ、それはぁ…」 「最初から教官にドロップキックだったしな」 とこれは手塚 「だってそれはそのぅ…」 「原作どおりだったら少しはあったんだけど、仕方ないよね」 と小牧 「あるかどうかはわからんが2期のためだ。やってみろ笠原」 「隊長、ちょっと待ってください!」 ここで堂上が止めに入る 「いくらなんでも視聴率=お色気ってのは乱暴すぎます!もっとほかに原因を究明すべきです」 「なんだ堂上、そんなに笠原のお色気は見たくないのか?」 ウッと詰まる堂上、若干目を泳がせつつも 「…人には適材適所ってもんがあります。笠原なんかにお色気やらせて視聴率が取れるとは思えません」 「あ、ひどーい教官!」 とむくれる笠原から微妙に目をそらし 「そもそもお前はやる気あるのか?」 と聞いた 「え、それは…あんまり…」 と口を尖らせる笠原に柴崎が耳打ちした (2期が無いと堂上教官と付き合えなくなるわよ。それでいいの?アニメ版の最終回で満足できる?) (う…) と言葉に詰まる 「私も付き合ってあげるから。一緒にお色気要員、がんばりましょ?」 「う…うんわかった、やってみる…」 数十分後 「どうです?ゴスロリ服って初めて着たんですよ」 先に出てきた柴崎の黒ゴス姿に男性陣から 「おぉ~」 という声が上がった 元がお人形さんな顔立ちなので、こういう服を着ると本当のお人形さんのように見える 「服のせいでちょっと体系が見えにくくなるのが難点ですね。お色気を取るにはちょっと力不足かな?」 「いやいや大したもんだ。娘がいたら持ってかえってやりたいくらいだ」 玄田が豪快に笑った 「よく似合ってるよ。ねぇ手塚…手塚?」 小牧が傍らにいた手塚に声をかけるが、柴崎に目を奪われているのか返答も無い 「なに、手塚。じっと見ちゃって」 柴崎にそばに寄られて、上目遣いで迫られる 「…え、あ、いや…いいんじゃないか?うん」 気を取り直したように言った 「なかなかのもんだな」 とこれは堂上 「これだけで十分お色気担当できるぞ、柴崎」 「あら、そんなこと言わないで笠原のも見てあげてくださいよ。けっこうがんばったんですよ?私もあの子も」 そう言って柴崎は事務室のドアを開けた 「早く出てらっしゃい。みんな待ってるわよ?」 「でも柴崎ぃ…この格好はちょっと…」 となにやら気弱な声 「大丈夫よぉ、よく似合ってるわよ」 「で、でもぉ…」 「おい笠原」 堂上が声をかけた 「誰も期待してないから、無理しなくていいんだぞ」 むぅ、という声が聞こえ 「い…行きます!」 と気合の入った声とともに、笠原が扉の影から姿を現した 彼女のファッションは上から下まで黒一色で固められたボンテージファッション 飾りのついた首輪みたいなチョーカー、ヘソどころか鳩尾まで丸見えなホルタートップは背中とささやかな胸の谷間がはっきり見える ヘソ下5センチのところで止まっているスカートの裾からは、これだけは誰が見ても美しいと思うであろう形のいい足が伸びている 「あ、あの、こういう服ってなんだか動きにくい…サンダルも踵が高くて歩きにくくて」 とまるで歯医者に連れてこられた子供のようにおずおずと皆の前に歩いてきた 「おぉ、悪くないんじゃないか?」 うんうんと玄田がうなずく 「思ったより似合ってるよ、笠原さん」 「なんだ、やればできるじゃないか」 と小牧と手塚 「ちょっと、胸張って…堂々としないと逆に恥ずかしいわよ」 「そんなこと言ってもさぁ…」 左手で胸を、右手を伸ばして足元を隠す笠原に柴崎が手を伸ばした 「ハイ、腰に手を当てて…背筋伸ばして…堂上教官、何か言ってやってくださいよ」 「あ…」 柴崎の言葉に思わず堂上のほうに目を向けた。 自分が高い靴をはいているからか、いつもより堂上の顔が低い位置にある (あれ?教官、なんでそんなにしかめっ面なの?) 堂上の顔はいつにもまして仏頂面だ 「あ、あの~教官、いや堂上二正?な、なにかまずいことでも…」 なにやら不安になり、笠原は堂上に近づいた 「…お、おい待て笠原、俺に近寄るな」 と逃げ腰になる堂上 「やっぱりダメですか?アタシにお色気は無理ですか?」 「い、いや、だから近づくな!」 椅子やら何やらを跳ね飛ばして逃げる堂上だが、場所が悪かったか壁際に追い込まれてしまう 「アタシ、2期のためにもがんばります!だからどこが悪いかはっきり言ってください!」 「その前に離れろ!いや、離れてくれ!」 悲鳴のような声を上げて堂上は目をそらした 「直視できないくらいひどいって言うんですか~!」 「違うっつってんだろ!」 なにやら言いにくそうに堂上は頭をかいた 「お前、今日の靴はかなり高いだろ?だからそのぅ…」 「?」 「目の前に胸がくるんだよ!」 そう言われて自分の胸の先が堂上の鼻先5センチくらいまで近づいてることに気がついた 「だからって普通、教官に右フックをお見舞いするか?」 「スミマセン…」 医務室のベッドに腰掛ける堂上に説教され、笠原は椅子の上で小さくなっている。 服はまだボンテージのままだ その様子を見てなにやらおかしくなる 「あのな笠原、本当に無理しなくていいんだぞ?」 ぽん、と頭に手を置いて堂上は言った 「無理してお色気要員になんかならなくていい、そもそも低視聴率だった理由がお色気だったとは思えん」 「そう…なんですか?」 「その前のノイタミナ枠で考えてみろ。ヒロインがコロポックルだったり汚部屋の住人だったりしただろ?それでもそれなりの視聴率だったんだから、お色気なんか出さなくても大丈夫だ」 「でも…」 ぐっ、と頭を撫でられる手の力が強くなった 「もし2期があるなら、もっと大変な目にあうんだぞ。お色気なんかよりそっちのほうを心配しろ」 大変なこと…いろいろ思い浮かんで笠原の顔は一気に赤くなった 「それとな…」 言いにくそうに堂上は顔を背けた 「その服、もう着替えろ。目のやり場に困る」 少し赤くなった教官の顔を見てうれしくなる笠原であった 完
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2スレ目 95-96 「笠原ぁああ! 諦めろ!!」 「いっ…やですぅうう…!!」 かれこれ二、三分は続いていようか、この攻防戦。本来ならすぐに止められるであろう状況下で「待った」の声が出ないのはひとえに本人達の希望からだった。 「何よこの公開プレイは」 隣で呆れ口調に呟いた柴崎に手塚も深く頷く。 もうこの情報の女神に微笑まれたどころか女神そのもののような女に情報の出所を聞くだけ無駄だ。せめてちょっとした嫌味を込めて「仕事は?」と聞くと「休憩よ」と反撃のしようもない完璧な答が返ってきた。よせばいいのに聞いてしまった数秒前の自分を殴りたくなった。 「ねぇ、聞いてるんだけど?」 驚いて真横を見下ろす、腕を組んだ姿がまた様になっている柴崎が憮然と手塚を見上げていた。 「…お前のことだからそこまで掴んでるのかと思った」 「私のことそこまで評価してくださるなんて光栄ですわ」 先ほどとはうって変わっての全開営業スマイルに手塚は怯んだ。他とは違う反応に「何を見る目よそれは」とますます膨れる柴崎にうっかり”女神”と答えそうになって手塚は慌てて口を閉じる。 「で? どういうことなのこれ」 「堂上教官と笠原の一騎打ちだ」 「柔道ってそもそも一対一でするもんでしょうが」 それもそうだな、と手塚は素直に頷いた。 「私もルールとか良く知ってるわけじゃないけど、普通こういう風になって完全に決まらなかったら何秒かとかで一旦離れるもんじゃないの?」 「普通はそうだ。だが途中から二人とも意地になりだしてな」 「あぁー、すごく想像できるそれ」 「堂上教官はたっぱでは負けてても力と重さと経験があるからな、それに対して笠原も持ち前の野生の勘と瞬発力で良く逃げてた。逃げながら機会を伺って堂上教官の力が抜けた瞬間を狙って鋭く切り込んでいったり」 「やるじゃない笠原」 堂上と郁が青さが目に眩しい畳の上で重なりあって鼻息荒く蠢く中、二人は彼らとは別の次元のゆったりとした時間の中を生きるように優雅に会話していた。 「んで、どっちが先にキレたの?」 話が早くて助かる、手塚の少し笑った目がそう伝えてきたのが分かる。 「さぁな。気付いたらあの体勢で」 手塚が視線で指した先には押さえ込みで郁の上半身をがっちりホールドする堂上、そして最後の綱である堂上の足を離すまいと足を交差させて耐える郁の姿。 「小牧教官が待てを入れようとした瞬間二人同時に”待った無し!!”って怒号が飛んできた」 「くっ…ふふ…」 熱気のこもる場内に柴崎の笑い声が涼を差す。突然の柴崎の乱入に俄か浮き立つ場内を見て頃合いと思ったのか、小牧が一応は困った風を装って道場の帯を引っ張る。 「ほら、教官殿が意地になってどうするの」 笠原さんも、と小牧が畳み掛けると二人は同時に息を深くついた。堂上が腕を伸ばし、郁が足から力を抜く。ぐったりと畳に肢体を投げ出した郁の頬に何かがぽつりと落ちる。 ゆっくりと目蓋を開けるとまず最初に暗い、と思った。しっかり目を開いて理由が知れた。 「はぁっ……はぁ…はぁ…っ」 自分と同じく荒く息をついた堂上の顔が、思ったよりもずっとすぐ側にある。紅潮した頬と言わず顔全体、恐らくひいては全身。しとどに汗に濡れた額から垂れた汗が自分の、同様に汗に濡れた肌に落ちる。 鈍さに定評のある郁が堂上よりも先にその光景が何を彷彿とさせるか気付いたのは奇跡に近い。 「悪い…やりすぎた」 堂上は珍しく素直に謝ったがもう郁には聞こえていなかった。 「キャ―――ッ!!!」 さしもの鬼教官も慄くほどの叫喚を間近で喰らい、 「ふぐっ…!!」 あまつ声を抑えるのも忘れるほどの衝撃が下腹部を襲う。がくりと片肘をついた堂上の腕の中から転げ出すように逃げ去った郁は一目散に武道場を飛び出しいずこかへ消えた。柴崎が察するに外の水飲み場へ向かったのだろう。 「キャッ…」 「うわっ」 久しぶりに柴崎の口から女の子らしい声を聞いたかと思えば、次の瞬間手塚は思い切り柔道着の裾を引っ張られていた。いじらしい声に続くのは「いや」なんて可愛らしい反応ではなく一生懸命押し殺しているらしい笑い声。 「おい…!」 「だめ、我慢できない…ふふっ! …ちょっと顔隠させて…!」 私のキャラじゃないから。そう言いながらまるで恥ずかしくて堂上の姿を直視できないよう繕って手塚の腕をぎゅっと抱き締め、肩甲骨に顔を埋める柴崎に手塚は動揺する。 「あーはっはっはっ…大丈夫堂上?」 「……っ…」 小牧は目に涙を浮かべながら肘をついて崩れ落ちた堂上の腰を叩いている、何かを落とそうとするように。その間抜けな光景を誰もが指指して笑った。その一角でまた別の二人組が淡い桃色の雰囲気をかもし出しているのにも気付かず。 「…おい、柴崎」 「…待って、あと少し……あと少し経ったら笠原に…どこっ…蹴り上げたか説明しがてら慰めにいくから…っ」 説明しがてら…説明するのが優先か。大事な人の大事な所を蹴り上げてしまった郁の反応を見て更に笑うつもりなのだろう。 「だから、あと少し」 肩の震えを抑え、手塚の肩に頬を摺り寄せてそう呟く柴崎に、手塚は無理やり引き剥がす理由をなくしてしまった。 「あと少しだぞ」 「うん、あと少し」 END.
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1スレ目 388-391その2 特殊部隊の宴会は最後まで付き合うと決まって午前様になるので外泊届を出しておくのが前提であることを、堂上はこの時ばかりは有り難いと思った。 武蔵境から何駅か離れた駅前にあるシティホテルは場所柄満室になるということは滅多にない。 今夜も飛び込みの客のすんなりと受け入れてくれた。 風呂やベットが大きなラブホテルも何かと便利なのだが、初心な郁にはその手のホテルを見るだけでカチンコチンになってしまうのであまり利用しない。 部屋に入るなり背後から抱き締めると、郁は素っ頓狂な声を上げた。 「きょ、教官っ!あ、あの、お風呂──」 「後でいい」 先ほどから待たされた身としては、我慢の限界なのだ。 餌を前に待てをされた犬の気持ちというのはこういうものなのかと思ったぐらいなのだから。 戸惑う郁を無視して、くるりと身体を捩じらせ自分に向かせると、思う存分キスをした。 また座り込んでしまいそうになる郁の腿を両腕で持ち上げ、そのままベットに寝転がせる。 逃げ場はもうないのだと知らしめるようにシャツの中に手を伸ばし、なめらかな肌を弄る。 ささやかな胸を隠すブラジャーも強引に持ち上げて、直に色づく頂を手の平で撫でてやると郁は堪らず身体を捩じらせた。 隠すようにうつ伏せになろうとする郁の抵抗がいじらしく、肌に触れていた手を放してやると郁は助かったとばかりに態勢を変え、ほっと息をついた。 とはいえ堂上からすればそれも計算の一つでしかないのだが。 「えっ、あの、ちょっと教官、ダ、ダメですってば──」 「こっちの方がお前はいいんだろ?」 「そ、そんなつもりじゃ、あたし──ひゃっ、あ──っ、」 うつ伏せになった郁の腰に手をまわし、少々強引に持ち上げた。 膝を付く形になった郁のズボンとショーツをずりおろし、露わになった秘部に指を這わす。 とりあえ指一本は入ったものの、まだあまりに濡れていないせいか滑りがよくない。 浅い部分をゆっくりと撫で、空いていたもう片方の手で包皮に隠れた花芽を探り出すと指の腹で優しく扱いてやった。 すると郁の身体は面白いぐらい反応した。 脚はがくがくと震え、あられもない声を押し殺すようにシーツに顔を埋め堪えようとする。 だがそのいじましさこそ堂上を欲情を煽るのだ。 途端に溢れ出した愛液はこちらの動きを助け、艶かしく脚を伝い落ちていく。 先ほどより深く指を差し込み、郁の感じる場所を探るように動かしてやると、郁の身体は、びくりびくりと大きく跳ねた。 締め付ける感触で郁が軽く達したことを知り仰向けに寝かせると、おもむろに腕を伸ばしてきた。 口には決して出さないが、その表情が全てを語っている。 「欲しいのか?」 それでも意地悪く聞くのは、男の我儘だと思って諦めてくれ。 惚れた女にそんな顔をされて冷静でいられる男がいたらお目にかかりたいもんだ。 こんな時だけ素直な郁はこくりと頷くのだから、堪らない。 郁の脚に引っ掛かっていたズボンとショーツをむしり取ると、その見惚れるぐらい綺麗な脚を大きく広げさせた。 見られていることに気づいた郁は 「やっ」 と小さく抗議の声を上げ、顔を両手で隠したが、てらてらと濡れぼそつそこは今かと堂上を待ち望んでいるようだった。 それに誘われるように張りつめ準備の整っている自身に避妊具を付け、ゆっくりと押し当てる。 「んっ、あっ、堂上教官──」 蕩けてしまうかと思うぐらいの温かな感触と、その圧迫感に、背筋がぶるりと震えた。 ずるずると吸い込まれるままに腰を押し進め、先端にコツンと当たると、郁の熱く濡れた肉がぎゅっと堂上のものを締め付ける。 その繋がった感覚があらぶっていた堂上を解すように満たしていく。 満たされているはずなのに、貪欲な自分は更にそれ以上のものを望む。 もっと郁を感じたい、鳴かせたい、乱れさせたい。 シャツをずり上げ、ぷくりと立ち上がった胸の蕾をかりりと噛むと、郁は小さな悲鳴を上げ、堂上の頭をかきむしる様に抱きしめた。 ならばとねっとりと舌で舐め上げると、今度はすすり鳴くような声を上げ、縋りつく。 郁の胸は小さいくせに感度は驚くほど良かった。 僅かながら興奮でせり上がった胸は既に堂上の唾液でベタベタだ。 零れ落ちそうになるそれすらも舐めとるように動かすと郁は悶えるように身体をくねらせた。 それと同時に郁の秘肉も徐々に変化していった。 侵入者を拒絶するかのような締め付けではなく、誘うようにざわめいている。 腰は動かさず、奥をやんわりと押してやると、郁は甘ったるい声を上げ、自ら腰を押し付けてきた。 感情ではまだ処理しきれなくても、郁の身体は素直に堂上の動きは反応してくれている。 これならば大丈夫かと身体を起こし、大きく緩急をつけて抽送させると、郁は切なげにこちらの名を呼び続けた。 その姿は紛れもなく女で、あの郁をそうさせているのが他でもない自分であることが、どうしようもないぐらい乾いた自分の心を満たしてくれていることに堂上は気づいた。 そんなことを郁が知ったら軽蔑するだろうか──ふと沸き起こった疑念も、飲み込まれるような快楽の前では意味を持たなかった。 気が狂いそうになるほどの快楽に促されるように堂上は全てを吐き出すまで腰を振るい続けた。 高ぶった衝動は一度でも気づけば高まる一方で、郁が先に達した後も、収まる気配が全くない。 郁の身体は力が抜けたようにだらりとしているのに、達した秘肉は根元までしっかりと食い締めるように蠢くのだから堪らない。 ダメだと首を横に振る郁にまたそそられて、限界まで溜まった衝動を吐き出すように何度も身体を打ち付けた。 断続的に起こる放出感をじっくりと味わう最中も、郁の秘肉は発せられる言葉とは裏腹に咀嚼するかのように締め付け、終わった頃には腰の奥が溶けてしまうかと思ったほどだった。 翌朝、始発で基地に戻る恋人は昨晩とは打って変わって機嫌が良かったのだが、別れ際、 「柴崎のことなんだがな、宴会に連れてきてもいいが、その代わり、その後は必ず俺に付き合うことが条件だ。いいな?」 えっ、教官それってどういう──っていうか、柴崎が付いてきたいって言ったら、あたし断れるはずがないんですけど──。 さっさと男子棟に消えていった堂上の背中を見送った郁は、一人残された後、どっちに転んでも割りを食うのは自分だと気づき、思わず頭を抱えてしゃがみこんだ。
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1スレ目 396-399 海辺の出来事 「たまには、遠出するぞ!」 玄田の一言で海に出かけた、堂上班プラス玄田・柴崎・毬江・折口の8人。 折口の手配で世相社の保養所がある海岸にやってきた。 男女それぞれに別れて水着に着替えてビーチに集合することになった。 「お前、寮にいるときの格好とあんまり変わらないんじゃないか?」 「違いますよ!これはタンキニっていう水着なんです!これだと胸の小さいのをあんまり気にしなくっていいかな……ってなんでこんな言い訳」 「下も短パンか、てっきり柴崎みたいな水着かと思ってたんだがな」 「ああっ、他の女の人見ながらそんなこと、ひっどーい!」 堂上の視線の先には波打ち際を歩く柴崎と手塚の姿があった。 郁としては柴崎と比べられては立つ瀬が全く無い。 なんとか反撃をと考えてふと気づく。 「ん? なんで教官、着替えてないんですか?……もしかして、教官泳げないんじゃ」 堂上はここにくるまでに着てきた普通のTシャツに綿のパンツだった。 「こ、これはだな……みんな水着に着替えてたら、良化特務機関の襲撃に備えられないからだ……」 「こんな場所のどこに狩られる本があるんですかっ!?」 「いや、でも、もしもを考えて」 珍しく、しどろもどろになった堂上に郁はニンマリと笑いかけた。 「石頭でカナヅチって、なんかのギャグみたいですよ」 「あんたって、無意味なとこに自信あんのね」 手塚が身につけているのは、男性用のビキニパンツ。 ○島よしお御用達の品物だ。 「これはっ、学生時代ずっと競泳部だったからっ!小牧二正みたいな短パンだと、なんか足にからまって泳ぎにくいから……あれ、毬江ちゃんは?一緒に着替えに行ったんだろ?」 保養所が用意してあるパラソルの下で手持ち無沙汰に毬江を待っている小牧の姿があった。 柴崎は、ああとうなずくと、 「やっぱり、ほら寮で一緒のあたしや笠原だったら遠慮ないんだけど、一緒に着替えるのってちょっと恥ずかしかったんじゃないかしら、後でくるって」 「そういうお前は自信満々すぎじゃないか」 華奢だ華奢だと思ってたのに、胸はC……いや、ひょっとしてDぐらい? 手塚の視線が自分の胸に刺さっているのを自覚してか、柴崎は黒のビキニに包まれた胸をグイっとはった。 「このあたしに自信があったら、おかしい?」 世の男性陣なら恐らく全員が陥落されただろう圧倒的なオーラを柴崎は纏っていた。 「ま、でもこんな姿を拝ませるてあげるのも、ごく限られた人だけよ」 「俺も『限られた人』なんだな」 「まあね」 ふわりと微笑んだ柴崎に、どうしようもなく頬がゆるむ手塚であった。 「きゃーーっ!」 郁は逃げ出した。 なんとか第一波をしのいだものの、柴崎もドン引きになっている。 「隊長っ!なんですか?!それはっ!」 堂上班の男性陣3人は一斉に怒鳴った。 「日本男子なら、やっぱりこれだろ!」 手塚よりも柴崎よりも、誰よりも自信万満に、真っ白のフンドシ姿の玄田は豪快に笑っている。 深紅の胸元が深く切れ込んだワンピースの水着を身に付けた折口が玄田に寄り添って、 「ほらぁ、みんなびっくりするって言ったのに」 平然と玄田の腕をつついていた。 並んで水際に向かう二人が通り過ぎてから、一同はそれぞれがひそひそとつぶやく。 「何かやらかす人だとは常から思ってたが」 「折口さんも凄いっすね。アレと平然と並んで歩けるんだ」 「やっぱり20年以上の付き合いだけのことはあるよね」 「それにしても、折口さんには負けたかも。あの年であの水着を着こなせるなんて」 「『あの年』ってお前、聞こえたら殺されるぞ。それにスタイルだったらお前の方が」 「あらーっ、あたしなんかで鼻の下伸ばしたりしてていいんですかぁ?笠原に言っちゃおっかな」 「バカっ!客観的な意見だ!」 「玄田隊長と同い年だから、もう40過ぎててあの体型を保ってるのが凄いってことだね」 「そうそう、いくらあたしでも40過ぎであれが着られる体型でいられるか」 つぶやいた柴崎をつい眺めてしまって、男性陣全員がそろって気まずくなり、また全員があらぬ方を向いたのだった。 玄田ショックから立ち直ってしばらくしてから、ようやく毬江が登場した。 「毬江ちゃん、その水着は……」 「小牧さん、こーゆーのがいいかなって思って」 毬江が用意してきたのは、高校生のときに使っていたスクール水着だった…… ご丁寧に胸元には『3-B 中澤』と名札までついている。 「それが趣味じゃ、男性陣で一人だけまともな水着着てる俺が一番変態になるでしょ。着替えてきて」 「はーい」 駆け出した毬江の後ろ姿を見送りながら、小牧は自分の趣味を誤解されるポイントがなかったのか、真剣に悩んだのであった。
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1スレ目 287-288 「あっそこ…です」 「ここか?」 「ふぁ…ん!そこです、もっと強く…!」 「もっとか、よっぽどだなお前」 グリ 「ひぁっそれです!すごく気持ちいいです…!」 「次はお前だからな」 「はい、あ…!…でも教官みたいに巧く出来るか分かんないです…ん、はぁああ…」 「この体勢はやりにくいから、乗るぞ」 「はい、来てください…」 グリグリ 「あん!…っ…教官…最高です…」 「こういう時だけ調子がいいなお前は」 そういう堂上はやけに嬉しそうな口調で、小牧達はその様子を半眼で眺め続けていた。 「柴崎ー、堂上教官すごいよ!絶対マッサージ資格とれるよ!」 「…あぁ、そう」 「自分の疲労位自分で解消出来んでどうするんだ。お前も自分なりの疲労解消法を見つけろ!」 「これです、堂上教官のマッサージがこれからの私の疲労解消法です!」 「貴様上官を何だと思っとるんだ!!」 …壮絶な口喧嘩の最中も、堂上の指は止まる事無く、這うように郁の背中を押し続けている。 「なんかねぇ」 「なんだかなぁ…」 最初は意地の悪いメンバーで二人を煽って衆人環視で始まった、いつもの下らない嫌がらせである。 この子疲れが取れないらしいんですよ何かいい解消法はないですかねー? ほらそこは上官として体調管理のアドバイスを……… え?マッサージ?あら。じゃあ… 堂上、上官として笠原さんに教えてやりなよー。 なんてひたすらノリだけで2人を追い立てて始まった、マッサージ。 「あ…」 またしても色っぽい喘ぎ声が聞こえ出した。 堂上はとうとう無意識の内に口の端が上がり出している。 「……まるで何かを見せられてるみたいなんだけど」 「……もう、帰りましょうか」 二人は踵を返し部屋を後にする。 それに堂上達が気付いた様子はない。 「とりあえず皆に知らせてやろうよ」 「そうですね、私達を追い出した罰ですね」 なんの脚色もなく玄田や手塚に話してやろう。 『堂上教官が笠原を喘がせていた』。 何一つ嘘はない筈だ。 これで負けたような気分も失せるに違いないと、二人はにやにやとそれぞれの職務に戻った。
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2スレ目141 反対側の歩道で、知った顔を見つけた柴崎は隣にいた手塚そっちのけで友人へと駆け寄る。 デート中に旦那ほったらかしかよ。という手塚の意義も聞かず柴崎は友人、笠原郁に声を掛けた。 「笠原?」 郁がゆっくりと振り向く。 柴崎と手塚の姿を認めて、思わず郁は柴崎に抱きついた。 「柴崎~~~~~。」 「ちょっともうどうしたのよ。」 そういいながらも、柴崎の手は優しく郁の背中に添えられている。 郁は何も答えず、ただギュッと柴崎に抱きつくだけだった。 見かねた手塚が、近くの喫茶店にでも入らないか、と柴崎に声をかけた。 「はぁ!?妊娠?」 思わず手塚夫妻の声が重なった。 「うん。」 こくりと郁が頷く。 「・・・で?」 「・・・え?」 「それで、何が不満かって聞いてんの。」 少し乗り出して柴崎が郁に問う。 「別に不満はないよ?だって、あたしと篤さんの子供だもん・・・。けど・・・」 「けど?」 「・・・妊娠したってことは、あたしのお腹に新しい命があるってことで、つまり・・・」 「図書特殊部隊から一時的にでも離れるのが不安?」 柴崎が的確に郁が思っていたことを言葉にする。 今まで懸命に堪えていた涙が、郁の瞳から堰を切ったように溢れ出した。 「・・・不安に、ならないわけない!だってあたしみんなより図書館作業できないけど、その分図書特殊部隊でしかできないような仕事で本を守りたかったのに!」 「だから、お前は俺とお前の子供を下ろすのか。」 はっとして振り向くと、肩で息をしている堂上が郁を見下ろしていた。 「な、んで・・・篤さんが」 「あたしがさっき連絡しておいたのよ。」 柴崎が手に持っているケータイを振って示す。 「図書特殊部隊が出産後の女1人を受け入れないような部隊なわけないだろう!図書特殊部隊を、俺たちをなめるなっ!!」 堂上の怒声が響く。 先ほどとは意味の違う大粒の涙をぼろぼろと流す郁を抱きしめ、堂上は呟く。 「なんで、俺に先に言ってくれなかったんだ。かなり傷ついたんだからな。」 「ごめ、なさっ・・・ありがとう」 堂上に抱きつき泣きながら、柴崎が以前言っていたことを、ふっと思い出した。 いいなぁ あたしもそんなふうに幸せになりたいなぁ あぁ。あたし、本当に幸せだ。 end.